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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025105003
(43)【公開日】2025-07-10
(54)【発明の名称】通話サポート装置
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/72412 20210101AFI20250703BHJP
   B60R 11/02 20060101ALI20250703BHJP
【FI】
H04M1/72412
B60R11/02 W
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023223248
(22)【出願日】2023-12-28
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小林 進一
(72)【発明者】
【氏名】川内 卓
(72)【発明者】
【氏名】浅川 杏実
【テーマコード(参考)】
3D020
5K127
【Fターム(参考)】
3D020BA04
3D020BA07
3D020BA10
3D020BA11
3D020BC03
3D020BD05
3D020BE03
5K127AA36
5K127BA03
5K127BA10
5K127BB24
5K127BB33
5K127CA08
5K127DA13
5K127HA11
5K127MA04
(57)【要約】
【課題】移動体に備えられたマイクを用いた移動体通話の操作性が低下することを抑制して、移動体に備えられたマイクをオフにすることによる乗員のプライバシーの保護を可能にする。
【解決手段】移動体サポート装置1は、移動体マイク31に入力された音声を、移動体100に備えられた移動体通信部40により通信端末50に送信して、移動体通話を実行する通話制御部13と、移動体100に備えられたマイクスイッチの操作に応じて、移動体マイク31をオン状態とオフ状態とに切り替えるマイク作動制御部11と、移動体マイク31がオフ状態であり、移動体通話を行う際に、移動体100に備えられた移動体報知部にて、マイクオフ状態報知を出力するマイクオフ報知部12と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体に持ち込まれた通信端末による、前記移動体に備えられた移動体マイクを用いた移動体通話をサポートする通話サポート装置であって、
前記移動体マイクに入力された音声を、前記移動体に備えられた移動体通信部により前記通信端末に送信して、前記移動体通話を実行する通話制御部と、
前記移動体に備えられたマイクスイッチの操作に応じて、前記移動体マイクをオン状態とオフ状態とに切り替えるマイク作動制御部と、
前記移動体マイクがオフ状態であり、前記移動体通話を行う際に、前記移動体に備えられた移動体報知部にて、マイクオフ状態報知を出力するマイクオフ報知部と、
を備える通話サポート装置。
【請求項2】
前記移動体報知部は、表示器であり、
前記マイクオフ報知部は、前記マイクオフ状態報知の出力として、前記移動体通話を行うには、前記移動体マイクをオンする必要があることを示すマイクオフ報知画像を、前記表示器に表示させる処理を実行する
請求項1に記載の通話サポート装置。
【請求項3】
前記通話制御部は、前記表示器に前記マイクオフ報知画像が表示されている状態で、前記マイク作動制御部により、前記マイクスイッチの操作に応じて、前記移動体マイクがオフ状態からオン状態に切り替えられたときに、前記移動体通話へ切り替える
請求項2に記載の通話サポート装置。
【請求項4】
前記通話制御部は、
前記通信端末が前記通信端末に備えられた端末マイクを用いて通話を行う端末通話から前記移動体通話に切り替えることを検出し、且つ、前記移動体マイクがオフ状態であって前記表示器に前記マイクオフ報知画像が表示されている場合に、
前記マイクスイッチにより前記移動体マイクをオフにする操作がされたときには、前記端末通話が実行される状態を維持する
請求項2又は請求項3に記載の通話サポート装置。
【請求項5】
前記通話制御部は、
前記通信端末と前記移動体通信部との間で通信が確立された状態であるときに、前記通信端末が通話を着信したときに、前記着信を報知する着信報知画像を前記表示器に表示し、
前記着信報知画像から前記着信に応答し、且つ、前記移動体マイクがオフ状態であって前記表示器に前記マイクオフ報知画像が表示されている場合に、
前記マイクスイッチにより前記移動体マイクをオフにする操作がされたときには、前記着信報知画像を前記表示器に継続して表示する
請求項2又は請求項3に記載の通話サポート装置。
【請求項6】
前記通話制御部は、
前記通信端末と前記移動体通信部との間で通信が確立された状態であるときに、前記通信端末による通話開始を指示するための通話開始ボタンを前記表示器に表示し、
前記通話開始ボタンが操作され、且つ、前記移動体マイクがオフ状態であって前記表示器に前記マイクオフ報知画像が表示されている場合に、
前記マイクスイッチにより前記移動体マイクをオフにする操作がされたときには、前記通話開始ボタンを前記表示器に継続して表示する
請求項2又は請求項3に記載の通話サポート装置。
【請求項7】
前記通話制御部は、前記移動体通話の実行中に、前記マイクスイッチにより前記移動体マイクをオフする操作がされたときに、前記移動体マイクをオフした場合に前記移動体通話の実行が不能となることを報知するマイクオフ確認画像を前記表示器に表示する
請求項2又は請求項3に記載の通話サポート装置。
【請求項8】
前記表示器はタッチパネル表示器であり、
前記通話制御部は、前記移動体マイクをオフ状態とする指示を確定させるためのマイクオフ確定ボタンを含む前記マイクオフ確認画像を前記表示器に表示させ、前記マイクオフ確定ボタンが操作されたときに、前記移動体マイクをオフ状態とする
請求項7に記載の通話サポート装置。
【請求項9】
前記移動体が移動状態であることを認識する移動状態認識部を備え、
前記マイク作動制御部は、前記移動状態認識部により前記移動体が移動状態であることが認識され、且つ、前記移動体通話が実行中であるときには、前記移動体マイクのオフ状態への切り替えを禁止する
請求項1又は請求項2に記載の通話サポート装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通話サポート装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の乗員が車内に持ち込んだ携帯電話機との間で通信を行って、携帯電話機の画面を車両に備えられた車両用ディスプレイにミラーリングして表示させるターミナルモードの処理を行う車両用装置が知られている(例えば特許文献1参照)。上記車両用装置では、車両用ディスプレイに通話開始ボタンを表示して、通話開始ボタンの操作が検出された時から所定時間内に携帯電話機による通話が開始された場合に、車両に備えられたマイクとスピーカーを用いて、携帯電話機による通話を行うハンズフリー通話に切り替変えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-213141号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の車両用装置は、車両が電源オン状態(イグニッションオン状態)であるときに、車両に備えられたマイクが常時オンに設定されていた。この場合、車両の乗員が、車両内での乗員間の会話音声等がマイクに入力されて外部に漏洩することを懸念して、プライバシーの観点からマイクをオフにしたいと思うことが想定される。そこで、車両のマイクのオンとオフを、乗員の操作によって切り替えられるようにすることが考えられる。しかしながら、このように、車両のマイクのオンとオフを切り替えられるようにした場合に、マイクがオフ状態であるときには、車両のマイクを用いたハンズフリー通話を行うことができない。そして、乗員が、車両のマイクがオフ状態であることに気付かずに、車両のマイクを用いたハンズフリー通話を行おうとした場合に、ハンズフリー通話を行うことができない理由がわからないことから、乗員に違和感や不安感を抱かせてしまうおそれがある。そこで、乗員がかかるおそれを抱くことを抑制することが本願の課題である。
本願は上記課題の解決のため、移動体に備えられたマイクを用いたハンズフリー通話や車内ビデオ会議等の移動体通話の操作性が低下することを抑制して、移動体に備えられたマイクをオフにすることによる乗員のプライバシーの保護を可能にすることを目的としたものである。そして、延いては、交通の安全性をより一層改善して持続可能な輸送システムの発展に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための態様として、移動体に持ち込まれた通信端末による、前記移動体に備えられた移動体マイクを用いた移動体通話をサポートする通話サポート装置であって、前記移動体マイクに入力された音声を、前記移動体に備えられた移動体通信部により前記通信端末に送信して、前記移動体通話を実行する通話制御部と、前記移動体に備えられたマイクスイッチの操作に応じて、前記移動体マイクをオン状態とオフ状態とに切り替えるマイク作動制御部と、前記移動体マイクがオフ状態であり、前記移動体通話を行う際に、前記移動体に備えられた移動体報知部にて、マイクオフ状態報知を出力するマイクオフ報知部と、を備える通話サポート装置が挙げられる。
【0006】
上記通話サポート装置において、前記移動体報知部は、表示器であり、前記マイクオフ報知部は、前記マイクオフ状態報知の出力として、前記移動体通話を行うには、前記移動体マイクをオンする必要があることを示すマイクオフ報知画像を、前記表示器に表示させる処理を実行する構成としてもよい。
【0007】
上記通話サポート装置において、前記通話制御部は、前記表示器に前記マイクオフ報知画像が表示されている状態で、前記マイク作動制御部により、前記マイクスイッチの操作に応じて、前記移動体マイクがオフ状態からオン状態に切り替えられたときに、前記移動体通話へ切り替える構成としてもよい。
【0008】
上記通話サポート装置において、前記通話制御部は、前記通信端末が前記通信端末に備えられた端末マイクを用いて通話を行う端末通話から前記移動体通話に切り替えることを検出し、且つ、前記移動体マイクがオフ状態であって前記表示器に前記マイクオフ報知画像が表示されている場合に、前記マイクスイッチにより前記移動体マイクをオフにする操作がされたときには、前記端末通話が実行される状態を維持する構成としてもよい。
【0009】
上記通話サポート装置において、前記通話制御部は、前記通信端末と前記移動体通信部との間で通信が確立された状態であるときに、前記通信端末が通話を着信したときに、前記着信を報知する着信報知画像を前記表示器に表示し、前記着信報知画像から前記着信に応答し、且つ、前記移動体マイクがオフ状態であって前記表示器に前記マイクオフ報知画像が表示されている場合に、前記マイクスイッチにより前記移動体マイクをオフにする操作がされたときには、前記着信報知画像を前記表示器に継続して表示する構成としてもよい。
【0010】
上記通話サポート装置において、前記通話制御部は、前記通信端末と前記移動体通信部との間で通信が確立された状態であるときに、前記通信端末による通話開始を指示するための通話開始ボタンを前記表示器に表示し、前記通話開始ボタンが操作され、且つ、前記移動体マイクがオフ状態であって前記表示器に前記マイクオフ報知画像が表示されている場合に、前記マイクスイッチにより前記移動体マイクをオフにする操作がされたときには、前記通話開始ボタンを前記表示器に継続して表示する構成としてもよい。
【0011】
上記通話サポート装置において、前記通話制御部は、前記移動体通話の実行中に、前記マイクスイッチにより前記移動体マイクをオフする操作がされたときに、前記移動体マイクをオフした場合に前記移動体通話の実行が不能となることを報知するマイクオフ確認画像を前記表示器に表示する構成としてもよい。
【0012】
上記通話サポート装置において、前記表示器はタッチパネル表示器であり、前記通話制御部は、前記移動体マイクをオフ状態とする指示を確定させるためのマイクオフ確定ボタンを含む前記マイクオフ確認画像を前記表示器に表示させ、前記マイクオフ確定ボタンが操作されたときに、前記移動体マイクをオフ状態とする構成としてもよい。
【0013】
上記通話サポート装置において、前記移動体が移動状態であることを認識する移動状態認識部を備え、前記マイク作動制御部は、前記移動状態認識部により前記移動体が移動状態であることが認識され、且つ、前記移動体通話が実行中であるときには、前記移動体マイクのオフ状態への切り替えを禁止する構成としてもよい。
【発明の効果】
【0014】
上記通話サポート装置によれば、移動体に備えられたマイクを用いた移動体通話の操作性が低下することを抑制して、移動体に備えられたマイクをオフにすることによる乗員のプライバシーの保護を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、通話サポート装置が搭載された車両の構成図である。
図2図2は、通話サポート装置の構成図である。
図3図3は、マイクオフ報知画像と通話操作画像の説明図である。
図4図4は、ハンズフリー通話中画像の説明図である。
図5図5は、マイクオフ確認画像の説明図である。
図6図6は、移動体マイクがオフ状態である場合の対応処理のフローチャートである。
図7図7は、着信対応処理のフローチャートである。
図8図8は、発信対応処理のフローチャートである。
図9図9は、移動体ハンズフリー通話中の対応処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[1.車両の構成]
図1を参照して、本実施形態の通話サポート装置1が搭載された車両100の構成について説明する。車両100は四輪車両であり、本開示の移動体に相当する。車両100には、通話サポート装置1と、移動体通信部40とを備えている。移動体通信部40は、車両100の乗員C(図1では運転者)が所持して車両100に持ち込んだ通信端末50との間で、無線又は有線による通信を行う。無線による通信は、Bluetooth(登録商標)等の近距離通信規格により実行される。
【0017】
車両100の運転席110の前方(ダッシュボード等)には、表示器30、移動体マイク31、及び移動体スピーカー32が備えられている。表示器30は、LCD、有機EL等のフラットパネル表示装置の表面にタッチセンサーを配置したタッチパネル表示器である。表示器30は、本開示の移動体報知部に相当する。さらに、車両100には、車両100の走行速度を検出する速度センサ33が備えられている。
【0018】
通話サポート装置1は、詳細は後述するが、乗員Cによる表示器30のタッチ操作に応じて、移動体マイク31のオンとオフを切り替える。また、通話サポート装置1は、移動体通信部40と通信端末50との通信が確立されているときに、移動体マイク31に入力される乗員Cの音声を通信端末50に送信すると共に、通信端末50から送信される通話相手の音声を移動体スピーカー32から出力して、通信端末50による通話相手との通話を行う移動体通話の制御を実行する。移動体通話には、ハンズフリー通話や車内ビデオ会議等、車両100に備えられたスピーカーとマイクを使用して、通信端末50により実行される各種の通話が含まれる。以下では、乗員Cが、移動体通話の例としてハンズフリー通話の機能を使用する場合について説明する。
【0019】
[2.通話サポート装置の構成]
図2を参照して、通話サポート装置1の構成について説明する。通話サポート装置1は、表示器30、移動体マイク31、移動体スピーカー32、速度センサ33、及び移動体通信部40と接続されている。表示器30のタッチ操作信号が通話サポート装置1に入力され、通話サポート装置1から出力される画像データにより、表示器30の画面表示が制御される。移動体マイク31に入力される乗員Cの発話信号が通話サポート装置1に入力され、通話サポート装置1から出力される乗員Cの通話相手の音声信号が、移動体スピーカー32で増幅されて出力される。
【0020】
通話サポート装置1は、プロセッサ10、メモリ20等を備えた制御ユニットである。メモリ20には、通話サポート装置1の制御用のプログラム21が保存されている。プロセッサ10は、プログラム21を読み込んで実行することにより、マイク作動制御部11、マイクオフ報知部12、通話制御部13、及び移動状態認識部14として機能する。
【0021】
マイクオフ報知部12は、移動体マイク31がオフ状態であるときに、図3に示したマイクオフ報知画像60を表示器30に表示する。マイクオフ報知画像60には、移動体マイク31がオフに設定されていて、移動体ハンズフリー通話を行うには移動体マイク31をオンにする必要があることを報知するメッセージ部61、移動体マイク31をオンするためのマイクオンボタン62、及び移動体マイク31をオフするためのマイクオフボタン63が表示される。
【0022】
マイクオンボタン62とマイクオフボタン63は、本開示のマイクスイッチに相当する。なお、マイクオンボタン62とマイクオフボタン63を、マイクオフ報知画像60に含めずに、表示器30のマイクオフ報知画像60とは別のエリアに表示してもよい。また、マイクスイッチは、表示器30に表示されるタッチボタンではなく物理スイッチであってもよい。また、マイクスイッチが1つであって、マイクスイッチが操作されるごとに、移動体マイク31をオン状態とオフ状態に切り替える構成としてもよい。
【0023】
マイク作動制御部11は、マイクオンボタン62が操作されたときに移動体マイク31をオン状態にし、マイクオフボタン63が操作されたときに移動体マイク31をオフ状態にする。通話制御部13は、移動体ハンズフリー通話の制御を行い、また、図3に示したように、移動体ハンズフリー通話の開始と終了を指示するための通話操作画像70を表示器30に表示する。
【0024】
通話操作画像70には、移動体ハンズフリー通話の開始(発信)を指示するための通話開始ボタンと、移動ハンズフリー通話の終了を指示するための通話終了ボタン72が含まれる。通話制御部13は、通話開始ボタン71の操作に応じて移動体ハンズフリー通話の制御を開始し、通話終了ボタン72の操作に応じて移動体ハンズフリー通話の制御を終了する。また、通話制御部13は、通信端末50が着信(通話相手からの発信を受信)しているときに、通話開始ボタン71の明度を上げる等の強調表示(本開示の着信報知画像に相当する)を行って、着信中であることを報知する。
【0025】
また、通話制御部13は、移動体ハンズフリー通話が実行されているときに、図4に示したハンズフリー通話中画像80を表示器30に表示する。ハンズフリー通話中画像80には、移動体ハンズフリー通話が実行中であって、移動体マイク31をオフに設定すると、移動体ハンズフリー通話が使用できなくなることを報知するメッセージ部81、マイクオンボタン62、及びマイクオフボタン63が含まれる。
【0026】
通話制御部13は、ハンズフリー通話中画像80のマイクオフボタン63が操作されたときには、図5に示したマイクオフ確認画像90を表示器30に表示する。マイクオフ確認画像90には、移動体マイク31をオフすると移動体ハンズフリー通話が終了して、端末通話に切り替わることを報知するメッセージ部91と、移動体マイク31のオフ指示を確定するためのマイクオフ確定ボタン92と、移動体マイク31のオフ指示を中止するためのキャンセルボタン93とが含まれる。
【0027】
通話制御部13は、マイクオフ確定ボタン92の操作に応じて移動体マイク31をオフ状態とし、キャンセルボタン93の操作に応じて移動体マイク31をオン状態に維持する。以下で、マイク作動制御部11、マイクオフ報知部12、及び通話制御部13により実行される処理の詳細について説明する。移動状態認識部14は、速度センサ33から入力される速度検出信号に基づいて、車両100が走行中であること(車両100が移動中であること)を認識する。
【0028】
[3.移動体マイクがオフ状態である場合の対応処理]
図6に示したフローチャートに従って、移動体マイク31がオフ状態である場合に、通話サポート装置1により実行される処理について説明する。図6のステップS1で、マイクオフ報知部12は、移動体マイク31がオフ状態であるか否かを判断し、移動体マイク31がオフ状態であるときはステップS2に処理を進め、移動体マイク31がオン状態であるときにはステップS6に処理を進める。
【0029】
ステップS2で、マイクオフ報知部12は、図3に示したマイクオフ報知画像60を表示器30に表示する。続くステップS3とステップS4のループ処理により、マイク作動制御部11は、ステップS4でマイクオフボタン63(図3参照)がオフされたか否かを判断し、ステップS10でマイクオンボタン62(図3参照)が操作されたか否かを判断する。ここで、マイクオフ報知画像60については、移動体マイク31マイクがオフに設定されている場合は常に表示するようにしてもよく、移動体マイク31が使用される機能(ハンズフリー通話、音声会話アプリ等)の選択操作が検出された場合に限定して、表示するようにしてもよい。
【0030】
マイク作動制御部11は、マイクオフボタン63が操作されたときに、ステップS3からステップS4に処理を進める。ステップS4で、通話制御部13は、通信端末50により端末通話(通信端末50に備えられたマイク51とスピーカー52を用いた通話)が実行中であるか否かを判断する。そして、通話制御部13は、端末通話が実行中でないときはステップS6に処理を進め、端末通話が実行中であるときには、ステップS5に処理を進めて、通信端末50との通話音声の送受信を行わずに端末通話を継続させる。
【0031】
マイク作動制御部11は、マイクオンボタン62が操作されたときに、ステップS10からステップS11に処理を進める。ステップS11で、マイク作動制御部11は、移動体マイク31をオンに設定して、ステップS6に処理を進める。これにより、移動体マイク31がオン状態となり、移動体ハンズフリー通話と、車載機器(ナビゲーション装置、オーディオ機器、空調装置等)の音声による操作が可能な状態となる。この場合、ステップS11にて移動体マイク31がオンに設定にされた後、端末通話中であって移動体通話がオン設定の場合は、通話制御部13は、移動体ハンズフリー通話に切り替える。
【0032】
[4.着信対応処理]
図7に示したフローチャートに従って、通信端末50が着信した場合の対応処理について説明する。図7のステップS20で、通話制御部13は、通信端末50から着信信号を受信したときにステップS21に処理を進める。
【0033】
ステップS21で、通話制御部13は、着信画像として、通話開始ボタン71(図3参照)を強調表示した画像を表示器30に表示する。続くステップS22で、通話制御部13は、着信に対する応答操作(通話開始ボタン71の操作、又は通信端末50での応答操作)があったか否かを判断する。通話制御部13は、応答操作があったときはステップS23に処理を進め、応答操作がなかったときにはステップS20に処理を進める。
【0034】
続くステップS23で、通話制御部13は、通信端末50においてハンズフリー通話がオン設定になっているか否かを判断する。そして、通話制御部13は、ハンズフリー通話がオン設定になっているときはステップS24に処理を進め、ハンズフリー通話がオフ設定になっているときにはステップS36に処理を進める。ステップS36で、通話制御部13は、端末通話の制御を開始してステップS27に処理を進める。これにより、通信端末50による端末通話が開始される。
【0035】
ステップS24で、通話制御部13は、移動体マイク31がオフ状態であるか否かを判断し、移動体マイク31がオフ状態であるときはステップS30に処理を進め、移動体マイク31がオン状態であるときにはステップS25に処理を進める。ステップS25で、通話制御部13は、着信画像の表示を終了する。続くステップS25で、通話制御部13は、移動体マイク31に入力される乗員Cの音声を通信端末50に送信し、移動体ハンズフリー通話の制御を開始して、ステップS27に処理を進める。
【0036】
ステップS30で、通話制御部13は、マイクオフ報知画像60(図3参照)を表示器30に表示して、乗員Cに移動体ハンズフリー通話を行うには、移動体マイク31をオン設定にする必要があることを報知する。続くステップS31で、通話制御部13は、マイクオフボタン63(図3参照)が操作されたか否かを判断する。そして、通話制御部13は、マイクオフボタン63が操作されたときはステップS35に処理を進め、マイクオフボタン63が操作されなかったときにはステップS32に処理を進める。
【0037】
ステップS35で、通話制御部13は、着信画像の表示を継続し、ステップS27に処理を進める。これにより、移動体ハンズフリー通話を行うには、移動体マイクをオン設定する必要があることを、乗員Cに対して継続して報知する。また、ステップS32で、通話制御部13は、マイクオンボタン62(図3参照)が操作されたか否かを判断し、マイクオンボタン62が操作されたときはステップS33に処理を進め、マイクオンボタン62がされなかったときにはステップS31に処理を進める。
【0038】
ステップS33で、通話制御部13は、着信画像の表示を終了する。続くステップS34で、通話制御部13は、移動体マイク31をオンにして、移動体ハンズフリー通話の制御を開始し、ステップS27に処理を進める。
【0039】
[5.発信対応処理]
図8に示したフローチャートに従って、乗員Cが発信(通話開始)の操作をした場合の対応処理について説明する。ステップS40で、通話制御部13は、通話開始ボタン71(図3参照)を表示器30に表示する。続くステップS41で、通話制御部13は、通話開始ボタン71が操作されたか否かを判断し、通話開始ボタン71が操作されたときにステップS42に処理を進める。
【0040】
ステップS42で、通話制御部13は、通信端末50においてハンズフリー通話がオン設定になっているか否かを判断する。そして、通話制御部13は、ハンズフリー通話がオン設定になっているときはステップS43に処理を進め、ハンズフリー通話がオフ設定になっているときにはステップS56に処理を進める。ステップS56で、通話制御部13は、端末通話の制御を開始してステップS46に処理を進める。これにより、通信端末50による端末通話が開始される。
【0041】
ステップS43で、通話制御部13は、移動体マイク31がオフ状態であるか否かを判断し、移動体マイク31がオフ状態であるときはステップS50に処理を進め、移動体マイク31がオン状態であるときにはステップS44に処理を進める。
【0042】
ステップS44で、通話制御部13は、通話開始ボタン71の表示を終了する。続くステップS45で、通話制御部13は、通信端末50に通話相手の端末に対する発信を指示する信号を送信し、移動体マイク31に入力される乗員Cの音声を通信端末50に送信し、通信端末50から送信される通話相手の音声を移動体スピーカー32から出力する移動体ハンズフリー通話の制御を開始して、ステップS46に処理を進める。
【0043】
ステップS50で、通話制御部13は、マイクオフ報知画像60(図3参照)を表示器30に表示する。続くステップS51で、通話制御部13は、マイクオフボタン63(図3参照)が操作されたか否かを判断し、マイクオフボタン63が操作されたときはステップS55に処理を進め、マイクオフボタン63が操作されなかったときにはステップS52に処理を進める。
【0044】
ステップS55で、通話制御部13は、通話開始ボタン71の表示を継続し、ステップS46に処理を進める。通話開始ボタン71の表示を継続することにより、乗員Cに対して、移動体マイク31をオンに設定して移動体ハンズフリー通話に切り替えられることを継続して報知することができる。
【0045】
ステップS52で、通話制御部13は、マイクオンボタン62(図3参照)が操作されたか否かを判断し、マイクオンボタン62が操作されたときはステップS53に処理を進め、マイクオンボタン62がされなかったときにはステップS51に処理を進める。ステップS53で、通話制御部13は、通話開始ボタン71の表示を終了する。続くステップS54で、通話制御部13は、移動体マイク31をオンにして、移動体ハンズフリー通話の制御を開始し、ステップS46に処理を進める。
【0046】
[6.移動体ハンズフリー通話中の対応処理]
図9に示したフローチャートに従って、移動体ハンズフリー通話が実行されているときの対応処理について説明する。図8のステップS60で、通話制御部13は、移動体ハンズフリー通話が実行中であるか否かを判断し、移動体ハンズフリー通話が実行中であるときにステップS61に処理を進める。
【0047】
ステップS61で、通話制御部13は、ハンズフリー通話中画像80(図4参照)を表示器30に表示する。続くステップS62で、通話制御部13は、マイクオフボタン63(図4参照)が操作されたか否かを判断する。そして、通話制御部13は、マイクオフボタン63が操作されたときはステップS70に処理を進め、マイクオフボタン63が操作されなかったときにはステップS63に処理を進める。
【0048】
ステップS70で、通話制御部13は、マイクオフ確認画像90(図5参照)を表示器30に表示し、これにより、乗員Cに対して、移動体マイク31を本当にオフにしてよいかを確認する。続くステップS71とステップS72のループ処理により、通話制御部13は、ステップS71でキャンセルボタン93(図5参照)が操作されたか否かを判断し、ステップS72でマイクオフ確定ボタン92(図5参照)が操作されたか否かを判断する。
【0049】
通話制御部13は、キャンセルボタン93が操作されたときに、ステップS71からステップS63に処理を進め、この場合は、移動体マイク31がオン状態に維持される。また、通話制御部13は、マイクオフ確定ボタン92が操作されたときに、ステップS72からステップS73に処理を進める。ステップS73で、通話制御部13は、移動体マイク31をオフに設定して、移動体ハンズフリー通話から端末通話の制御に切り替え、ステップS63に処理を進める。
【0050】
[7.他の実施形態]
上記実施形態では、本開示の移動体として車両100を示したが、本開示の移動体は、移動体マイクを備えて、乗員が持ち込んだ通信端末による移動体マイクを用いた移動体ハンズフリー通話が可能な移動体であればよく、航空機、船舶等であってもよい。
【0051】
上記実施形態では、マイクオフ報知部12は、本開示のマイクオフ状態報知の出力として、表示器30にマイクオフ報知画像60を表示する処理を実行した。他の実施形態として、マイクオフ報知部12が、本開示のマイクオフ状態報知の出力として、移動体マイク31がオフ状態であることを知らせる音声メッセージを移動体スピーカー32から出力する処理を実行してもよい。この場合、移動体スピーカー32は、本開示の移動体報知部に相当する。また、表示器30によるマイクオフ報知画像60の表示と、移動体スピーカー32による移動体マイク31がオフ状態であることを知らせる音声メッセージの出力とを、併せて行ってもよい。
【0052】
上記実施形態では、図9に示したフローチャートによる処理により、通話制御部13は、移動体ハンズフリー通話中に、ハンズフリー通話中画像80を表示器30に表示して、マイクオフボタン63が操作されたときにマイクオフ確認画像90を表示器30に表示した。他の実施形態として、移動状態認識部14により車両100が走行中であることが認識されている状態で、移動体ハンズフリー通話が実行されているときには、マイク作動制御部11により、移動体マイク31のオフ状態への切り替えを禁止するようにしてもよい。この場合、移動体マイク31のオフ操作が禁止されていることを報知する画像を、表示器30に表示するようにしてもよい。
【0053】
なお、図1図2は、本願発明の理解を容易にするために、車両100及び通話サポート装置1の構成を、主な処理内容により区分して示した概略図であり、車両100及び通話サポート装置1の構成を、他の区分によって構成してもよい。また、各構成要素の処理は、1つのハードウェアユニットにより実行されてもよいし、複数のハードウェアユニットにより実行されてもよい。また、図6図9に示したフローチャートによる各構成要素の処理は、1つのプログラムにより実行されてもよいし、複数のプログラムにより実行されてもよい。
【0054】
[8.上記実施形態によりサポートされる構成]
上記実施形態は、以下の構成の具体例である。
【0055】
(構成1)移動体に持ち込まれた通信端末による、前記移動体に備えられた移動体マイクを用いた移動体通話をサポートする通話サポート装置であって、前記移動体マイクに入力された音声を、前記移動体に備えられた移動体通信部により前記通信端末に送信して、前記移動体通話を実行する通話制御部と、前記移動体に備えられたマイクスイッチの操作に応じて、前記移動体マイクをオン状態とオフ状態とに切り替えるマイク作動制御部と、前記移動体マイクがオフ状態であり、前記移動体通話を行う際に、前記移動体に備えられた移動体報知部にて、マイクオフ状態報知を出力するマイクオフ報知部と、を備える通話サポート装置。
構成1の通話サポート装置によれば、移動体マイクを用いた移動体通話の操作性が低下することを抑制して、移動体マイクをオフにすることによる乗員のプライバシーの保護を可能にすることができる。
【0056】
(構成2)前記移動体報知部は、表示器であり、前記マイクオフ報知部は、前記マイクオフ状態報知の出力として、前記移動体通話を行うには、前記移動体マイクをオンする必要があることを示すマイクオフ報知画像を、前記表示器に表示させる処理を実行する構成1に記載の通話サポート装置。
構成2の通話サポート装置によれば、マイクオフ報知画像を表示器に表示することによって、移動体通話が不能な状態になっていることを乗員に報知して、乗員による移動体マイクをオフ状態に維持するかオン状態に切り替えるかの選択をサポートすることができる。
【0057】
(構成3)前記通話制御部は、前記表示器に前記マイクオフ報知画像が表示されている状態で、前記マイク作動制御部により、前記マイクスイッチの操作に応じて、前記移動体マイクがオフ状態からオン状態に切り替えられたときに、前記移動体通話へ切り替える構成2に記載の通話サポート装置。
構成3の通話サポート装置によれば、マイクスイッチにより移動体マイクをオン状態とする操作に応じて、移動体通話が可能な状態とすることにより、移動体の乗員による移動体通話の開始の操作を容易にすることができる。
【0058】
(構成4)前記通話制御部は、前記通信端末が前記通信端末に備えられた端末マイクを用いて通話を行う端末通話から前記移動体通話に切り替えることを検出し、且つ、前記移動体マイクがオフ状態であって前記表示器に前記マイクオフ報知画像が表示されている場合に、前記マイクスイッチにより前記移動体マイクをオフにする操作がされたときには、前記端末通話が実行される状態を維持する構成2又は構成3に記載の通話サポート装置。
構成4の通話サポート装置によれば、移動体の乗員が移動体マイクをオフする操作をしたことから、乗員が移動体通話を行う意思がないと想定される場合に、端末通話が実行される状態を維持することができる。
【0059】
(構成5)前記通話制御部は、前記通信端末と前記移動体通信部との間で通信が確立された状態であるときに、前記通信端末が通話を着信したときに、前記着信を報知する着信報知画像を前記表示器に表示し、前記着信報知画像から前記着信に応答し、且つ、前記移動体マイクがオフ状態であって前記表示器に前記マイクオフ報知画像が表示されている場合に、前記マイクスイッチにより前記移動体マイクをオフにする操作がされたときには、前記着信報知画像を前記表示器に継続して表示する構成2から構成4のうちいずれか1つの構成に記載の通話サポート装置。
構成5の通話サポート装置によれば、着信報知画像を継続して表示することにより、端末通話を開始した乗員に対して、移動体マイクをオンにして移動体通話に切り替えることが可能な状態となっていることを認識させることができる。
【0060】
(構成6)前記通話制御部は、前記通信端末と前記移動体通信部との間で通信が確立された状態であるときに、前記通信端末による通話開始を指示するための通話開始ボタンを前記表示器に表示し、前記通話開始ボタンが操作され、且つ、前記移動体マイクがオフ状態であって前記表示器に前記マイクオフ報知画像が表示されている場合に、前記マイクスイッチにより前記移動体マイクをオフにする操作がされたときには、前記通話開始ボタンを前記表示器に継続して表示する構成2から構成5のうちいずれか1つの構成に記載の通話サポート装置。
構成6の通話サポート装置によれば、通話開始ボタンを継続して表示することにより、移動体マイクをオフする操作した乗員に対して、移動体マイクをオンに切り替えて移動体通話を開始することができることを認識させることができる。
【0061】
(構成7)前記通話制御部は、前記移動体通話の実行中に、前記マイクスイッチにより前記移動体マイクをオフする操作がされたときに、前記移動体マイクをオフした場合に前記移動体通話の実行が不能となることを報知するマイクオフ確認画像を前記表示器に表示する構成2から構成6のうちいずれか1つの構成に記載の通話サポート装置。
構成7の通話サポート装置によれば、移動体の乗員が、移動体通話を終了することを意図せずに移動体マイクをオフする操作を行った場合に、移動体マイクがオフされて、乗員の意に反して移動体通話が終了してしまうことを回避することができる。
【0062】
(構成8)前記表示器はタッチパネル表示器であり、前記通話制御部は、前記移動体マイクをオフ状態とする指示を確定させるためのマイクオフ確定ボタンを含む前記マイクオフ確認画像を前記表示器に表示させ、前記マイクオフ確定ボタンが操作されたときに、前記移動体マイクをオフ状態とする構成7に記載の通話サポート装置。
構成8の通話サポート装置によれば、移動体の乗員の確認を得た上で、移動体マイクをオフ状態とすることができる。
【0063】
(構成9)前記移動体が移動状態であることを認識する移動状態認識部を備え、前記マイク作動制御部は、前記移動状態認識部により前記移動体が移動状態であることが認識され、且つ、前記移動体通話が実行中であるときには、前記移動体マイクのオフ状態への切り替えを禁止する構成1から構成8のうちいずれか1つの構成に記載の通話サポート装置。
構成9の通話サポート装置によれば、移動体が移動状態であるときに、移動体マイクがオフされて、移動体通話から端末通話に切り替えられることを回避することができる。
【符号の説明】
【0064】
1…通話サポート装置、10…プロセッサ、11…マイク作動制御部、12…マイクオフ報知部、13…通話制御部、14…移動状態認識部、20…メモリ、21…プログラム、30…表示器、31…移動体マイク、32…移動体スピーカー、33…速度センサ、40…移動体通信部、50…通信端末、60…マイクオフ報知画像、61…マイクオフメッセージ、62…マイクオンボタン、63…マイクオフボタン、70…通話操作画像、71…通話開始ボタン、72…通話終了ボタン、80…ハンズフリー通話中画像、90…マイクオフ確認画像、92…マイクオフ確定ボタン、93…キャンセルボタン、100…車両、C…乗員。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9