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特開2025-10532チャットスレッドを表示するための方法およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025010532
(43)【公開日】2025-01-21
(54)【発明の名称】チャットスレッドを表示するための方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
   H04L 51/04 20220101AFI20250114BHJP
   H04L 67/50 20220101ALI20250114BHJP
【FI】
H04L51/04
H04L67/50
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024150428
(22)【出願日】2024-09-02
(62)【分割の表示】P 2020050409の分割
【原出願日】2020-03-23
(31)【優先権主張番号】10-2019-0034392
(32)【優先日】2019-03-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】516014409
【氏名又は名称】ライン プラス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LINE Plus Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】110004381
【氏名又は名称】弁理士法人ITOH
(72)【発明者】
【氏名】イ コンホン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン ヒョクジェ
(57)【要約】
【課題】 チャットスレッドを表示するための方法およびシステムを提供する。
【解決手段】 一実施形態に係るチャットスレッド表示方法は、少なくとも1つのチャットセッションで送受信されたメッセージを分類してチャットセッション別のチャットスレッドを形成する段階、前記チャットセッションのリストを提供する段階、前記リストから選択されたチャットスレッドのメッセージを表示する段階、前記選択されたチャットスレッドのメッセージに対してチャット要約要求を受信する段階、および前記メッセージに対するチャット要約要求に応答して前記選択されたチャットスレッドのメッセージのチャット要約を提供する段階を含む。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータ装置のチャットスレッド表示方法において、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、少なくとも1つのチャットセッションで送受信されたメッセージを分類してチャットセッション別のチャットスレッドを形成する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記チャットスレッド中少なくとも1つのチャットスレッドのメッセージに対してチャット要約要求を受信する段階、及び
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記メッセージに対するチャット要約要求に応答して前記チャットスレッドのメッセージ中一部メッセージに対するチャット要約を提供する段階
を含み、前記一部メッセージは前記チャットスレッド中所定の基準に従って決定される、チャットスレッド表示方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記チャットセッションのリストを提供する段階、及び
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記チャットセッションのリストから選択されたチャットスレッドのメッセージを表示する段階
をさらに含み、
前記チャット要約要求を受信する段階は、
前記選択されたチャットスレッドのメッセージに対して前記チャット要約要求を受信する段階
を含む、請求項1に記載のチャットスレッド表示方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記所定の基準に従って決定された前記一部メッセージに対する前記チャット要約を提供するために前記所定の基準に対応するユーザインタフェースを提供する段階を含む、請求項1に記載のチャットスレッド表示方法。
【請求項4】
前記チャット要約を提供する段階は、前記チャットスレッドに含まれるメッセージの前記一部メッセージが表示された画面を前記チャット要約が表示された画面に切り換えて前記チャット要約を表示する、請求項1に記載のチャットスレッド表示方法。
【請求項5】
前記チャット要約を提供する段階は、
前記チャット要約を該当のチャットセッションと連携させて提供する、請求項1に記載のチャットスレッド表示方法。
【請求項6】
前記チャット要約を提供する段階は、
前記チャットセッションのリストが表示された画面を前記チャット要約が表示された画面に切り換えることで、前記チャット要約を表示する、請求項1に記載のチャットスレッド表示方法。
【請求項7】
前記チャットセッションのリストが表示された画面上に前記チャット要約要求と関連するユーザインタフェースを提供する段階
をさらに含み、
前記チャット要約要求を受信する段階は、
前記ユーザインタフェースを通じたユーザ入力に対応してチャット要約要求を受信する段階
を含む、請求項1に記載のチャットスレッド表示方法。
【請求項8】
コンピュータ装置と結合して請求項1~7のうちのいずれか一項に記載の方法をコンピュータ装置に実行させる、コンピュータプログラム。
【請求項9】
コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、少なくとも1つのチャットセッションで送受信されたメッセージを分類してチャットセッション別のチャットスレッドを形成し、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記チャットスレッド中少なくとも1つのチャットスレッドのメッセージに対してチャット要約要求を受信し、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記メッセージに対するチャット要約要求に応答して前記チャットスレッドのメッセージ中一部メッセージに対するチャット要約を提供し、前記一部メッセージは前記チャットスレッド中所定の基準に従って決定される、コンピュータ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、チャットスレッドを表示するための方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
インスタントメッセージは、1つのチャットスレッドと関連していることがある。一例として、モバイルメッセンジャーのチャットルームで送受信される多数のチャット(メッセージ)が、該当のチャットルームに対応する1つのチャットスレッドを形成することがある。ユーザは自身のチャットルームと関連するリストの提供を受けることができ、提供されたリストから選択したチャットルームでインスタントメッセージを送受信することができる。例えば、特許文献1は、メッセンジャーサービスを提供する装置および方法を開示している。一般的に、ユーザに提供されるチャットルームのリストにおいて、各チャットルームには、該当のチャットルームに対応するチャットスレッドの最後のチャットだけが表示される。この場合、ユーザは、該当のチャットルームで現在どのようなチャットがなされているか、または過去にどのようなチャットがなされたのかを把握することに困難を感じる。さらに、ユーザが特定のチャットルームに参加する場合にも、該当のチャットルームに参加している人物がどのようなチャットに重点を置いているか、現在どのような主題のチャットがなされているかを簡単に把握することが困難な現状にある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2017-0006813号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特定のチャットルームに対応するチャットスレッドのチャットまたは特定のユーザに対応するチャットスレッドのチャットを要約して示すことのできるインタフェースを提供するチャットスレッド表示方法、前記チャットスレッド表示方法を実行するコンピュータ装置、前記コンピュータ装置と結合して前記チャットスレッド表示方法を前記コンピュータ装置に実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたコンピュータプログラムおよびその記録媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータ装置のチャットスレッド表示方法であって、前記少なくとも1つのプロセッサにより、少なくとも1つのチャットセッションで送受信されたメッセージを分類してチャットセッション別のチャットスレッドを形成する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記チャットセッションのリストを提供する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記リストから選択されたチャットスレッドのメッセージを表示する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記選択されたチャットスレッドのメッセージに対してチャット要約要求を受信する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記メッセージに対するチャット要約要求に応答して前記選択されたチャットスレッドのメッセージのチャット要約を提供する段階を含む、チャットスレッド表示方法を提供する。
【0006】
コンピュータ装置と結合して前記方法をコンピュータ装置に実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを提供する。
【0007】
前記方法をコンピュータ装置に実行させるためのプログラムが記録されている、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0008】
コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサにより、少なくとも1つのチャットセッションで送受信されたメッセージを分類してチャットセッション別のチャットスレッドを形成し、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記チャットセッションのリストを提供し、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記リストから選択されたチャットスレッドのメッセージを表示し、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記選択されたチャットスレッドのメッセージに対してチャット要約要求を受信し、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記メッセージに対するチャット要約要求に応答して前記選択されたチャットスレッドのメッセージのチャット要約を提供する、コンピュータ装置を提供する。
【発明の効果】
【0009】
特定のチャットルームに対応するチャットスレッドのチャットまたは特定のユーザに対応するチャットスレッドのチャットを要約して示すことができるインタフェースを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図2】本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。
図3】本発明の一実施形態における、チャットスレッドの表示方法の例を示したフローチャートである。
図4】本発明の一実施形態における、チャットスレッドの表示方法の他の例を示したフローチャートである。
図5】本発明の一実施形態における、チャットスレッドの表示方法のさらに他の例を示したフローチャートである。
図6】本発明の一実施形態における、チャット要約を生成する例を示したフローチャートである。
図7】本発明の一実施形態における、チャットルーム画面でピンチ・ツー・ズームインによってチャット要約を提供する例を示した図である。
図8】本発明の一実施形態における、チャット要約の提供方式の例を示した図である。
図9】本発明の一実施形態における、チャットルームリストでピンチ・ツー・ズームインによってチャット要約を提供する例を示した図である。
図10】本発明の一実施形態における、コンタクトリストでピンチ・ツー・ズームインによってチャット要約を提供する例を示した図である。
図11】本発明の一実施形態における、チャットルーム画面でピンチ・ツー・ズームインによってチャット要約を提供する他の例を示した図である。
図12】本発明の一実施形態における、チャットルーム画面でチャット要約を提供する他の例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0012】
本発明の実施形態に係るチャットスレッド表示システムは、少なくとも1つのコンピュータ装置によって実現されてよい。このとき、コンピュータ装置においては、本発明の一実施形態に係るコンピュータプログラムがインストールされて実行されてよく、コンピュータ装置は、実行されるコンピュータプログラムの制御にしたがって本発明の実施形態に係るチャットスレッド表示方法を実行してよい。上述したコンピュータプログラムは、コンピュータ装置と結合してチャットスレッド表示方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が図1のように限定されることはない。また、図1のネットワーク環境は、本実施形態に適用可能な環境のうちの1つの例を説明したものに過ぎず、本実施形態に適用可能な環境が図1のネットワーク環境に限定されることはない。
【0014】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータ装置によって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレットなどがある。一例として、図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータシステムのうちの1つを意味してよい。
【0015】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0016】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140にサービス(一例として、メッセージングサービス、メールサービス、ソーシャルネットワークサービス、地図サービス、翻訳サービス、金融サービス、決済サービス、検索サービス、コンテンツ提供サービスなど)を提供するシステムであってよい。
【0017】
図2は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。上述した複数の電子機器110、120、130、140それぞれやサーバ150、160それぞれは、図2に示されたコンピュータ装置200によって実現されてよい。
【0018】
このようなコンピュータ装置200は、図2に示すように、メモリ210、プロセッサ210、通信インタフェース230、および入力/出力インタフェース240を含んでよい。メモリ210は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、およびディスクドライブのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROMやディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ210とは区分される別の永続的記録装置としてコンピュータ装置200に含まれてもよい。また、メモリ210には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコードが記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ210とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からメモリ210にロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信モジュール230を通じてメモリ210にロードされてもよい。例えば、ソフトウェア構成要素は、ネットワーク170を介して受信されたファイルによってインストールされるコンピュータプログラムに基づいてコンピュータ装置200のメモリ210にロードされてよい。
【0019】
プロセッサ220は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ210または通信インタフェース230によって、プロセッサ220に提供されてよい。例えば、プロセッサ220は、メモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0020】
通信インタフェース230は、ネットワーク170を介してコンピュータ装置200が他の装置(一例として、上述した記録装置)と互いに通信するための機能を提供してよい。一例として、コンピュータ装置200のプロセッサ220がメモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求や命令、データ、ファイルなどが、通信インタフェース230の制御にしたがってネットワーク170を介して他の装置に伝達されてよい。これとは逆に、他の装置からの信号や命令、データ、ファイルなどが、ネットワーク170を経てコンピュータ装置200の通信インタフェース230を通じてコンピュータ装置200に受信されてよい。通信インタフェース230を通じて受信された信号や命令、データなどは、プロセッサ220やメモリ210に伝達されてよく、ファイルなどは、コンピュータ装置200がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0021】
入力/出力インタフェース240は、入力/出力装置250とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、マイク、キーボード、またはマウスなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース240は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置250は、コンピュータ装置200と1つの装置で構成されてもよい。
【0022】
また、他の実施形態において、コンピュータ装置200は、図2の構成要素よりも少ないか多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、コンピュータ装置200は、上述した入力/出力装置250のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。
【0023】
図3は、本発明の一実施形態における、チャットスレッドの表示方法の例を示したフローチャートである。本実施形態に係るチャットスレッドの表示方法は、一例として、上述したコンピュータ装置200によって実行されてよい。例えば、コンピュータ装置200のプロセッサ220は、メモリ210が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのプログラムのコードとによる制御命令(instruction)を実行するように実現されてよい。ここで、プロセッサ220は、コンピュータ装置200に記録されたコードが提供する制御命令にしたがってコンピュータ装置200が図3の方法に含まれる段階310~350を実行するようにコンピュータ装置200を制御してよい。
【0024】
段階310で、コンピュータ装置200は、少なくとも1つのチャットセッションで送受信されたメッセージを分類してチャットセッション別のチャットスレッドを形成してよい。一例として、モバイルメッセンジャー環境において、1つのチャットルームで送受信されるメッセージが1つのチャットスレッドを形成してよい。この場合、チャットセッション別のチャットスレッドは、チャットルーム別のメッセージに対応してよい。
【0025】
段階320で、コンピュータ装置200は、チャットセッションのリストを提供してよい。一例として、モバイルメッセンジャー環境において、チャットルームリストがコンピュータ装置200に含まれるディスプレイに表示されてよい。
【0026】
段階330で、コンピュータ装置200は、チャットセッションのリストから選択されたチャットセッションのチャットスレッド(すなわち、チャットスレッドに含まれるメッセージ)を表示してよい。一例として、モバイルメッセンジャー環境において、ユーザがチャットルームリストから1つのチャットルームを選択した場合、該当のチャットルームで送受信されたメッセージがコンピュータ装置200に含まれるディスプレイに表示されてよい。このとき、チャットスレッドに含まれるメッセージのうち、一部のメッセージだけがディスプレイに表示され、残りのメッセージはユーザ入力に応じて選択的にディスプレイに表示されてもよい。
【0027】
段階340で、コンピュータ装置200は、選択されたチャットスレッドに対するチャット要約要求を受信してよい。一例として、タッチスクリーン環境において、チャット要約要求は、ユーザのタッチジェスチャによって入力されてよい。より具体的な例として、メッセージが表示されているタッチスクリーン画面におけるピンチ・ツー・ズームイン(pinch-to-zoom in)やピンチ・ツー・ズームアウト(pinch-to-zoom out)のようなマルチタッチ&ドラッグによってチャットスレッドに対するチャット要約要求が入力されてよい。実施形態によって、チャット要約要求は、画面上にボタン形式で提供されるユーザインタフェースによって発生してもよい。このように、チャット要約要求は、特定のユーザ命令を入力するために周知の多様な方式のうちのいずれか1つを利用してなされてよい。
【0028】
段階350で、コンピュータ装置200は、チャットスレッドに対するチャット要約要求に応答して選択されたチャットスレッドに含まれる一部のメッセージのチャット要約を提供してよい。一例として、コンピュータ装置200は、選択されたチャットスレッドに含まれる一部のメッセージが表示された画面をチャット要約が表示された画面に切り換えてチャット要約を表示してよい。このとき、チャット要約は、チャットスレッド、期間、コンタクト(アカウント、電話番号、または利用者)、およびタイトルのうちの少なくとも1つの項目によって分類されたメッセージによって生成されてよい。例えば、特定の期間(日、週、月、または年)別に、該当の期間に送受信されたメッセージのチャット要約が生成される場合が考慮されてよい。より具体的な例として、日単位のメッセージごとに1つのチャット要約が生成され、生成されたチャット要約が提供されてよい。以下の例示1は、日単位のメッセージごとに生成されたチャット要約を簡略化した例を示しており、例示2は、月単位のメッセージごとに生成されたチャット要約を簡略化した例を示している。
【0029】
例示1)クリスマスイブ(12月24日)<->メリークリスマス(12月25日)<->昨日何した?(12月26日)
例示2)寒い(11月)<->クリスマス(12月)<->新年(1月)
【0030】
他の例として、同じタイトルのメッセージに基づいてタイトル別のチャット要約が生成されてもよい。また他の例として、メッセージを送信または受信したコンタクト別に分類されたメッセージに基づいてコンタクト別のチャット要約が生成されてもよい。ここで、チャットスレッドによって分類されたメッセージに基づいてチャット要約を生成することは、該当のチャットスレッドの全体メッセージのチャット要約を生成することに対応してよい。
【0031】
また他の例として、チャットスレッドに含まれる予め定められた件数のメッセージにチャット要約が生成されてよい。例えば、10件のメッセージごとにチャット要約が生成されてよい。
【0032】
一方、2つ以上の項目に分類されたメッセージに基づいてチャット要約が生成されてもよい。例えば、コンタクト別にチャット要約を生成し、さらに該当のコンタクトに対して送受信されたメッセージを期間別に分類することで、コンタクト別または期間別のチャット要約を生成してもよい。また他の例として、チャットスレッドに含まれるメッセージのうち、ここ最近受信したメッセージの一定の件数をそれぞれの束に分けて一定の時間間隔内に送受信されたメッセージが同じ束になるように分類することにより、束別のチャット要約を生成してよい。具体的な例として、チャットスレッドに含まれた10件のメッセージをそれぞれの束に分けるが、12番目のメッセージが10番目のメッセージが受信された時間から1分以内に受信された場合には、11番目および12番目のメッセージも10番目のメッセージと同じ第1束に分類してよい。
【0033】
また、コンピュータ装置200は、ユーザの要求に応じて項目を変更してもよい。例えば、コンピュータ装置200が、チャット要約を表示するための期間変更要求を受信したとする。この場合、コンピュータ装置200は、期間変更要求に応答し、チャット要約を表示するための期間を第1期間(一例として、日単位期間)から第2期間(一例として、週単位期間)に変更し、変更された期間別に生成されたチャット要約を提供してよい。または、期間別のチャット要約をタイトル別のチャット要約またはコンタクト別のチャット要約に変更して提供する実施形態が考慮されてもよい。
【0034】
チャット要約は、一例として、チャット要約に使用されたメッセージの件数、チャット要約に使用されたメッセージを送信または受信した期間、チャット要約に使用されたメッセージを送信または受信したコンタクト、およびチャット要約に使用されたメッセージが含むコンテンツの種類別の数のうちの少なくとも1つの情報を含んでよい。ここで、コンテンツの種類とは、絵文字、イメージ、スタンプ、動画などを含んでよい。また、コンテンツは、テキストとは別に要約して統計情報を示してもよいし、各コンテンツからテキストを抽出してチャット要約に反映してもよい。
【0035】
図4は、本発明の一実施形態における、チャットスレッドの表示方法の他の例を示したフローチャートである。このとき、図4の段階410および420は、図3を参照しながら説明した段階310および段階320以後に実行されてよい。
【0036】
段階410で、コンピュータ装置200は、チャットセッションのリストが表示された状態でチャットセッションのリストに対するチャット要約要求を受信してよい。一例として、タッチスクリーン環境において、チャット要約要求は、ユーザのタッチジェスチャによって入力されてよい。より具体的な例として、チャットセッションのリストが表示されたタッチスクリーン画面におけるピンチ・ツー・ズームインやピンチ・ツー・ズームアウトのようなマルチタッチ&ドラッグによってチャット要約要求が入力されてよい。実施形態によって、チャット要約要求は、画面上にボタン形式で提供されるユーザインタフェースによって発生してもよい。このように、チャット要約要求は、特定のユーザ命令の入力を受けるために周知の多様な方式のうちのいずれか1つを利用してなされてよい。
【0037】
段階420で、コンピュータ装置200は、チャットセッションのリストに対するチャット要約要求に応答してチャットセッションのリストのチャットセッション別のチャット要約を提供してよい。一例として、コンピュータ装置200は、チャットセッションのリストが表示された画面を前記チャットセッション別のチャット要約が表示された画面に切り換えてチャットスレッド別のチャット要約を表示してよい。この場合にも、チャット要約は、チャットスレッド、期間、コンタクト(アカウント、電話番号、または利用者)、およびタイトルのうちの少なくとも1つの項目によって分類されたメッセージに基づいて生成されてよい。基本的に、コンピュータ装置200は、同じチャットスレッドに含まれるメッセージに基づいて生成されたチャット要約を、該当のチャットセッションと連携させて提供してよい。一方、上述したように、ユーザの要求に応じて項目が変更されると、他の項目のチャット要約がユーザに提供されてもよい。例えば、コンピュータ装置200は、同じチャットスレッドに含まれるメッセージを期間別に分類し、期間別に分類されたメッセージを利用して期間別に生成されたチャット要約のうちの第1期間のチャット要約を該当のセッションと連携させて提供してよい。このとき、コンピュータ装置200は、チャットセッションに対するチャット要約変更要求に応答し、第1期間のチャット要約を第2期間のチャット要約に変更して提供してよい。期間をコンタクトまたはタイトルに変更することが考慮されてもよい。例えば、1つのチャットスレッドと関連し、期間別のチャット要約がコンタクト別のチャット要約やタイトル別のチャット要約に変更されて表示されてもよい。
【0038】
図5は、本発明の一実施形態における、チャットスレッド表示方法のさらに他の例を示したフローチャートである。このとき、図5の段階510~530は、図3を参照しながら説明した段階310以後に実行されてよい。
【0039】
段階510で、コンピュータ装置200は、コンタクトリストを提供してよい。コンタクトリストは、一例として、モバイルメッセンジャーの友だちリストに対応してよい。
【0040】
段階520で、コンピュータ装置200は、コンタクトリストが表示された状態でコンタクトに対するチャット要約要求を受信してよい。一例として、タッチスクリーン環境において、チャット要約要求は、ユーザのタッチジェスチャによって入力されてよい。より具体的な例として、チャットスレッドのリストが表示されたタッチスクリーン画面におけるピンチ・ツー・ズームインやピンチ・ツー・ズームアウトのようなマルチタッチ&ドラッグによってチャット要約要求が入力されてよい。実施形態によって、チャット要約要求は、画面上にボタン形式で提供されるユーザインタフェースによって発生してもよい。このように、チャット要約要求は、特定のユーザ命令を入力するために周知の多様な方式のうちのいずれか1つを利用してなされてよい。
【0041】
段階530で、コンピュータ装置200は、コンタクトに対するチャット要約要求に応答してコンタクトリストに含まれたコンタクトそれぞれに対するコンタクト別のチャット要約を提供してよい。一例として、コンピュータ装置200は、コンタクトリストが表示された画面をコンタクト別のチャット要約が表示された画面に切り換えてコンタクト別のチャット要約を表示してよい。実施形態によって、チャット要約は、チャットスレッド、期間、コンタクト(アカウント、電話番号、または利用者)、メッセージ件数、およびタイトルのうちの少なくとも1つの項目によって分類されたメッセージに基づいて生成されてよい。基本的に、コンピュータ装置200は、同じコンタクトから受信されたメッセージおよび同じコンタクトに送信されたメッセージのうちの少なくとも1つを含む同一コンタクトメッセージに基づいて生成されたチャット要約を、該当のコンタクトと連携させて提供してよい。一方、上述したように、ユーザの要求に応じて項目が変更されると、他の項目のチャット要約がユーザに提供されてもよい。例えば、コンピュータ装置200が、同一コンタクトメッセージを期間別に分類し、期間別に分類された同一コンタクトメッセージを利用して期間別に生成されたチャット要約のうちの第1期間のチャット要約を該当のコンタクトと連携させて提供してよい。このとき、コンピュータ装置200は、コンタクトに対するチャット要約変更要求に応答し、第1期間のチャット要約を第2期間のチャット要約に変更して提供してよい。期間をタイトルやチャットスレッドに変更することが考慮されてもよい。例えば、1つのコンタクトと関連し、期間別のチャット要約がタイトル別のチャット要約やチャットスレッド別のチャット要約に変更されて表示されてもよい。
【0042】
図6は、本発明の一実施形態における、チャット要約を生成する例を示したフローチャートである。このとき、図6の段階610~630は、図3を参照しながら説明した段階310以後に実行されてよい。
【0043】
段階610で、コンピュータ装置200は、送受信されたメッセージをチャットスレッド、期間、コンタクト、およびタイトルのうちの少なくとも1つの項目によって1つ以上の束に分類してよい。例えば、ユーザがメッセージを受信したり送信したりするたびに、コンピュータ装置200でチャット分析器がバックグラウンド作業によって作動してよい。また他の例として、ユーザまたはシステムによって予め定められた特定の時点や特定の周期に、コンピュータ装置200においてチャット分析器が作動してよい。ここで、チャット分析器とは、コンピュータ装置200にインストールされたアプリケーションの制御にしたがい、プロセッサ220によってコンピュータ装置200が動作する機能の表現であってよい。このようなチャット分析器は、上述したように、送受信されるメッセージをチャットスレッド、期間、コンタクト、およびタイトルのうちの少なくとも1つの項目によって分類してよい。または、チャットスレッドを一定の件数ごとに分けて束にして分類してもよい。例えば、チャットスレッドに含まれるメッセージのうち、ここ最近受信したメッセージの一定の件数(例えば、10件)をそれぞれの束にして分けてよい。各メッセージの束に関する情報は、コンピュータ装置200のデータベースに記録されてよい。段階620で、コンピュータ装置200は、分類されたメッセージに項目別の加重値を設定してよい。例えば、コンピュータ装置200は、1つのメッセージに、日別加重値、週別加重値、月別加重値、年度別加重値、コンタクト別加重値、チャットスレッド別加重値、タイトル別加重値のうちの少なくとも1つを設定してよい。一例として、コンピュータ装置200は、特定の項目に分類されたメッセージの関連度および特定の項目に分類されたメッセージの数に基づき、特定の項目に分類されたメッセージそれぞれの加重値を設定してよい。より具体的な例として、新規メッセージが特定の項目で占める加重値は、該当の項目のメッセージ数によって異なってよい。また、該当の項目で相対的により高い加重値が設定された既存のメッセージとの関連度が高い新規メッセージであるほど、相対的により高い加重値が設定されてよい。既存のメッセージに設定された項目別の加重値は、データベースに項目別に記録されてよい。このようなデータベースは、一定の期間ごとに、および/またはチャット分析器の作動によってアップデートされてよい。
【0044】
段階610で分類されたメッセージは、段階620で設定された加重値に基づいて再分類されてよい。例えば、段階610において、チャットスレッドに含まれるメッセージのうち、一定の件数のメッセージをそれぞれの束に分けたときに、任意のメッセージ(例えば、11番目のメッセージ)が以前メッセージ(例えば、10番目のメッセージ)とは異なる束に分類された場合にも、段階620において、以前のメッセージとの関連度によって加重値が高く設定された場合、該当のメッセージを以前メッセージと同じ束に再分類してよい。
【0045】
段階630で、コンピュータ装置200は、任意の項目に分類されたメッセージのチャット要約を、該当の項目の加重値に基づいて選択されたメッセージを利用して生成してよい。例えば、特定のチャットスレッドに含まれたメッセージに対する期間(一例として、日単位期間)別にチャット要約を提供する場合が考慮されてよい。このとき、日別に分類されたメッセージのうち、日別加重値が最も大きいn件のメッセージが、チャット要約を生成するために活用されてよい。他の例として、チャットスレッド別のチャット要約を生成しようとする場合、チャットスレッドAに分類されたメッセージに対してチャットスレッド別の加重値が最も大きいn件のメッセージが選択され、チャットスレッドAのためのチャット要約を生成するために活用されてよい。
【0046】
図7は、本発明の一実施形態における、特定のチャットルーム画面においてピンチ・ツー・ズームインによってチャット要約を提供する例を示した図である。図7において、コンピュータ装置200の第1画面710は、特定のチャットスレッドを形成するメッセージのうち一部のメッセージが表示された様子を示している。ユーザは、上/下スワイプのようなユーザジェスチャによって画面に表示されるメッセージを制御してよい。このとき、図7は、コンピュータ装置200が第1画面710におけるピンチ・ツー・ズームイン・ジェスチャを認識することにより、第1画面710が第2画面720のように変更しながらチャット要約が提供される例を示している。このとき、第2画面720は、日別にチャット要約を生成して提供する例を示している。ユーザの第2画面720においてピンチ・ツー・ズームイン・ジェスチャが認識された場合、コンピュータ装置200は、日別のチャット要約を週別のチャット要約に変更してよい。週別のチャット要約は追加のピンチ・ツー・ズームイン・ジェスチャによって月別のチャット要約に、月別のチャット要約は追加のピンチ・ツー・ズームイン・ジェスチャによって年度別のチャット要約に、それぞれ変更されてよい。また、ユーザが、第2画面720に示された日別のチャット要約のうちの1つを選択(一例として、タッチスクリーン環境において日別のチャット要約のうちの1つが表示された領域を指でタッチ)した場合、メッセージを表示するための画面が提供されてよい。このとき、選択された日別のチャット要約に対応するメッセージのうちの少なくとも一部が画面に表示されてよい。選択された日別のチャット要約と関連するメッセージが1つの画面にすべて表示されない場合、選択された日別のチャット要約と関連するメッセージのうちの少なくとも1つのメッセージ(例えば、1番目のメッセージ)に該当する位置が選択されてよい。
【0047】
図には示されていないが、ユーザの第2画面720においてピンチ・ツー・ズームアウト・ジェスチャが認識された場合、コンピュータ装置200は、第2画面720を第1画面710に変更してよい。また、年度別のチャット要約は追加のピンチ・ツー・ズームアウト・ジェスチャによって月別のチャット要約に、月別のチャット要約は追加のピンチ・ツー・ズームアウト・ジェスチャによって週別のチャット要約に、週別のチャット要約は追加のピンチ・ツー・ズームアウト・ジェスチャによって日別のチャット要約に、それぞれ変更されてよい。
【0048】
図8は、本発明の一実施形態における、チャット要約の提供方式の例を示した図である。図8において、第1点線枠810は、図7で説明したチャット要約の例を示している。一方、図8において、第2点線枠820は、チャット要約の他の例として統計情報を提供する例を示している。このとき、第2点線枠820に示したチャット要約は、メッセージの数とコンテンツの種類別の数、さらに主要キーワードを示している。このとき、主要キーワードは、メッセージにおける登場回数やメッセージに設定された加重値に応じて文字の大きさや太さ、色などを差別化することにより、ユーザが該当のメッセージの要約内容を容易に把握できるようにしてよい。図には示されていないが、ユーザが統計情報を選択した場合、統計情報と関連するメッセージが表示されてよい。例えば、ユーザが図8の第2点線枠820に表示された「#月曜日」を選択した場合、主要キーワードである「月曜日」と関連するメッセージだけを集めて表示してもよいし、主要キーワードである「月曜日」とは関係のないメッセージと区分できるように、主要キーワードである「月曜日」と関連するメッセージだけをハイライトで表示してもよい。さらに、チャットスレッドAに分類されたメッセージのチャット要約において、該当のチャット要約を生成するために使用されたメッセージだけをハイライトで表示するなど、チャットスレッドAに含まれたメッセージのうちでチャット要約に使用されたメッセージをチャット要約に使用されなかったメッセージと区分して表示してもよいし、該当の要約を生成するために使用されたメッセージだけを表示してもよい。
【0049】
図9は、本発明の一実施形態における、チャットルームリストにおいてピンチ・ツー・ズームインによってチャット要約を提供する例を示した図である。図9において、コンピュータ装置200の第3画面910はそれぞれ、チャットスレッドに対応するチャットルームリストの一部が表示された例を示している。ユーザは、上/下スワイプのようなユーザジェスチャによって画面に表示されるチャットルームを制御してよい。このとき、図9は、コンピュータ装置200が第3画面910においてピンチ・ツー・ズームイン・ジェスチャを認識することにより、第3画面910が第4画面920のように変更されながらチャットルーム別(チャットスレッド別)にチャット要約が提供される例を示している。このとき、第4画面920は、チャットルーム別に提供されるチャット要約が日別のチャット要約である場合の例を示している。ユーザの第4画面920においてピンチ・ツー・ズームイン・ジェスチャが認識された場合、コンピュータ装置200は、日別のチャット要約を週別のチャット要約に変更してよい。週別のチャット要約は追加のピンチ・ツー・ズームイン・ジェスチャによって月別のチャット要約に、月別のチャット要約は追加のピンチ・ツー・ズームイン・ジェスチャによって年度別のチャット要約に、それぞれ変更されてよい。また、第4画面920においてピンチ・ツー・ズームアウト・ジェスチャが認識された場合、コンピュータ装置200は、第3画面910をユーザに再提供してよい。一方、第4画面920において、それぞれのチャットルームにおけるユーザの左/右スワイプ930によって設定された期間単位のチャット要約が変更されてよい。例えば、第4画面920では、日単位でチャット要約が作成されており、ユーザ5とのチャットルームは、第4画面920において11月28日のチャット要約を表示している。このとき、コンピュータ装置200は、ユーザ5とのチャットルームにおいて左側スワイプを認識した場合、既存の11月28日のチャット要約の代わりに11月27日のチャット要約を表示してよい。また、コンピュータ装置200は、ユーザ5とのチャットルームおいて右側スワイプを再認識した場合、変更されて表示された11月27日のチャット要約の代わりに既存の11月28日のチャット要約を再表示してよい。図には示されていないが、さらに他の例として、コンピュータ装置200が第3画面910におけるピンチ・ツー・ズームイン・ジェスチャを認識することにより、それぞれのチャットルームのその日のチャット要約が生成されてよい。具体的に、ユーザ1とユーザ2は12月3日にメッセージをやり取りし、ユーザ3とユーザ4とユーザ5は12月3日にメッセージをやり取りしなかった場合、12月3日にピンチ・ツー・ズームイン・ジェスチャが認識されたとき、ユーザ1およびユーザ2の12月3日のチャット要約は生成されてコンピュータ装置200に表示されるが、ユーザ3、ユーザ4、ユーザ5とのチャット要約は表示されない。ユーザ1およびユーザ2の12月3日のチャット要約が表示された状態で、コンピュータ装置200がチャットルームリストおいて左側スワイプを認識した場合には12月2日のチャット要約を表示し、12月2日のチャット要約が表示された状態で、コンピュータ装置200がチャットルームリストにおいて右側スワイプを認識した場合には12月3日のチャット要約を表示してよい。
【0050】
図10は、本発明の一実施形態における、コンタクトリストにおいてピンチ・ツー・ズームインによってチャット要約を提供する例を示した図である。図10において、コンピュータ装置200の第5画面1010は、コンタクトリストの一部が表示された例を示している。ユーザは、上/下スワイプのようなユーザジェスチャによって画面に表示されるコンタクトを制御してよい。このとき、図10は、コンピュータ装置200が第5画面1010においてピンチ・ツー・ズームイン・ジェスチャを認識することにより、第5画面1010が第6画面1020のように変更されながらコンタクト別のチャット要約が提供される例を示している。このとき、第6画面1020は、コンタクト別に提供されるチャット要約が日別のチャット要約である場合の例を示している。ユーザの第6画面1020においてピンチ・ツー・ズームイン・ジェスチャが認識された場合、コンピュータ装置200は、日別のチャット要約を週別のチャット要約に変更してよい。週別のチャット要約は追加のピンチ・ツー・ズームイン・ジェスチャによって月別のチャット要約に、月別のチャット要約は追加のピンチ・ツー・ズームイン・ジェスチャによって年度別のチャット要約に、それぞれ変更されてよい。また、第6画面1020におけるピンチ・ツー・ズームアウト・ジェスチャが認識された場合、コンピュータ装置200は、第5画面1010をユーザに再提供してよい。一方、第6画面1020において、それぞれのコンタクトにおけるユーザの左/右スワイプ1030によって設定された期間単位にチャット要約が変更されてよい。例えば、第6画面1020では日単位でチャット要約が作成されており、ユーザ1のコンタクトは第6画面1020において12月3日のチャット要約を表示している。このとき、コンピュータ装置200は、ユーザ1のコンタクトにおいて左側スワイプを認識した場合、既存の12月3日のチャット要約の代わりに12月2日のチャット要約を表示してよい。また、コンピュータ装置200は、ユーザ1に対するコンタクトにおいて右側スワイプを認識した場合、変更されて表示された12月2日のチャット要約の代わりに既存の12月3日のチャット要約を再表示してよい。
【0051】
図には示されていないが、さらに他の例として、コンピュータ装置200が第3画面1010に対するピンチ・ツー・ズームイン・ジェスチャを認識することにより、それぞれのコンタクトに対してその日のチャット要約が生成されてよい。具体的に、ユーザ1とユーザ2とユーザ4は12月3日にメッセージをやり取りしたが、ユーザ3とユーザ5は12月3日にメッセージをやり取りしなかった場合、12月3日にピンチ・ツー・ズームイン・ジェスチャが認識されたとき、ユーザ1、ユーザ2、およびユーザ4の12月3日のチャット要約は生成されてコンピュータ装置200に表示されるが、ユーザ3およびユーザ5のチャット要約は表示されない。ユーザ1、ユーザ2、およびユーザ4の12月3日のチャット要約が表示された状態で、コンピュータ装置200がチャットルームリストにおいて左側スワイプを認識した場合にはユーザ1~4の12月2日のチャット要約を表示し、12月2日のチャット要約が表示された状態で、コンピュータ装置200がチャットルームリストにおいて右側スワイプを認識した場合にはユーザ1、ユーザ2、およびユーザ4の12月3日のチャット要約を表示してよい。
【0052】
図11は、本発明の一実施形態における、チャットルーム画面においてピンチ・ツー・ズームインによってチャット要約を提供する他の例を示した図である。図11において、コンピュータ装置200の第7画面1110は、特定のチャットスレッドを形成するメッセージの一部が表示された様子を示している。ユーザは、上/下スワイプのようなユーザジェスチャによって画面に表示されるメッセージを制御してよい。このとき、図11は、コンピュータ装置200が第7画面1110においてピンチ・ツー・ズームイン・ジェスチャを認識することにより、第7画面1110が第8画面1120のように変更されながらチャット要約が提供される例を示している。このとき、第8画面1120は、日別にチャット要約を生成してグリド方式で表示する例を示している。ユーザの第8画面1120においてピンチ・ツー・ズームイン・ジェスチャが認識された場合、コンピュータ装置200は、日別のチャット要約を週別のチャット要約に変更してよい。週別のチャット要約は追加のピンチ・ツー・ズームイン・ジェスチャによって月別のチャット要約に、月別のチャット要約は追加のピンチ・ツー・ズームイン・ジェスチャによって年度別のチャット要約に、それぞれ変更されてよい。また、ユーザが第8画面1120に示した日別のチャット要約のうちの1つを選択(一例として、タッチスクリーン環境において日別のチャット要約のうちの1つが表示された領域を指でタッチ)した場合、メッセージを表示するための画面が提供されてよい。このとき、選択された日別のチャット要約に対応するメッセージのうちの少なくとも一部が画面に表示されてよい。選択された日別のチャット要約と関連するメッセージが1つの画面にすべて表示されない場合、選択された日別のチャット要約と関連するメッセージのうちの少なくとも1つのメッセージ(例えば、1番目のメッセージ)に該当する位置が選択されてよい。
【0053】
図11に示された第8画面1120は、日別のチャット要約を同じ大きさの領域に表示することを示しているが、各チャット要約と関連するメッセージ数または統計情報に応じて互いに異なる大きさで表示してもよい。また、チャット要約を選択する場合、該当のチャット要約と関連するメッセージだけを表示してもよいし、全体メッセージのうちでチャット要約と関連するメッセージを区分できるように表示してもよい。例えば、第8画面1120の「日別のチャット要約1」を選択した場合、「日別のチャット要約1」と関連するメッセージを個別の画面で示してもよいし、第7画面1110において「日別のチャット要約1」と関連するメッセージだけをハイライトで表示してもよい。
【0054】
図12は、本発明の一実施形態における、チャットルーム画面においてチャット要約を提供する他の例を示した図である。図12において、コンピュータ装置200の第9画面1210は、特定のチャットスレッドを形成するメッセージの一部が表示された様子を示している。ユーザは、上/下スワイプのようなユーザジェスチャによって画面に表示されるメッセージを制御してよい。このとき、図12は、コンピュータ装置200が項目別のチャット要約を提供するためのユーザインタフェース1230を提供する例を示している。一例として、ユーザがユーザインタフェース1230で「第1要約」を選択(一例として、タッチスクリーン環境において「第1要約」が表示された領域を指でタッチ)した場合、第9画面1210は、第10画面1220のように「第1要約」に対応する項目別のチャット要約を提供するための画面に変更されてよい。このとき、図12では「原本」、「第1要約」、「第2要約」、「第3要約」のような4つの選択インタフェースを示しているが、その数が限定されることはなく、それぞれ対応する項目も実施形態によって変更されてよい。一例として、図12では「第1要約」に対して日別のチャット要約が対応された例を示している。これにより、ユーザがユーザインタフェース1230で「第1要約」を選択することにより、第10画面1220には日別のチャット要約が表示されてよい。「第2要約」と「第3要約」にそれぞれ週別のチャット要約と月別のチャット要約が設定された場合、「第2要約」が選択されることによってメッセージの週別のチャット要約が表示されてよく、「第3要約」が選択されることによってメッセージの月別のチャット要約が表示されてよい。「第2要約」にコンタクト別のチャット要約が対応された場合には、「第2要約」が選択されることによってメッセージのコンタクト別のチャット要約が表示されてもよい。
【0055】
このように、チャット要約に対する要求方式と表示方式は、実施形態によって多様に設定されてよい。
【0056】
このように、本発明の実施形態によると、特定のチャットルームに対応するチャットスレッドのチャットまたは特定のユーザに対応するチャットスレッドのチャットを要約して示すことのできるインタフェースを提供することができる。
【0057】
上述したシステムまたは装置は、ハードウェア構成要素、またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0058】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、仮想装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0059】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。前記コンピュータ読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含んでよい。媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。プログラム命令の例は、コンパイラによって生成されるもののような機械語コードだけではなく、インタプリタなどを使用してコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。
【0060】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0061】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0062】
110、120、130、140:電子機器
150、160:サーバ
170:ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12