(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025105565
(43)【公開日】2025-07-10
(54)【発明の名称】積層型電子部品
(51)【国際特許分類】
H01G 4/30 20060101AFI20250703BHJP
【FI】
H01G4/30 201C
H01G4/30 201F
H01G4/30 201P
H01G4/30 201Z
H01G4/30 513
H01G4/30 511
H01G4/30 201H
【審査請求】未請求
【請求項の数】29
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024229340
(22)【出願日】2024-12-25
(31)【優先権主張番号】10-2023-0195449
(32)【優先日】2023-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2024-0032177
(32)【優先日】2024-03-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】594023722
【氏名又は名称】サムソン エレクトロ-メカニックス カンパニーリミテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジュン、ホ イン
(72)【発明者】
【氏名】リー、チュル セウン
(72)【発明者】
【氏名】キム、キョ シク
(72)【発明者】
【氏名】オー、セオン ミン
【テーマコード(参考)】
5E001
5E082
【Fターム(参考)】
5E001AB03
5E001AC07
5E001AF06
5E001AH01
5E001AJ01
5E001AJ03
5E082AA01
5E082AB03
5E082BC31
5E082EE04
5E082EE13
5E082EE23
5E082EE35
5E082EE37
5E082FF05
5E082FG04
5E082FG26
5E082FG46
5E082GG10
5E082GG28
5E082JJ03
5E082JJ06
5E082LL02
(57)【要約】 (修正有)
【課題】機械的強度及び電気的特性に優れた積層型電子部品を提供する。
【解決手段】積層電子部品100aは、誘電体層111と第1方向に交互に配置される第1、第2内部電極121、122と、第1~第4部分P1~P4に区分される本体110と、第1、第2部分P1、P2上にそれぞれ配置され、第1内部電極と連結される第1、第2外部電極131、132と、第3、第4部分P3、P4上に夫々配置され、第2内部電極と連結される第3、第4外部電極133、134と、第1~第4部分のうち少なくとも一つに配置されて誘電体層111を貫通し、第1方向に隣接する2つの第1内部電極を互いに連結するか又は第1方向に隣接する2つの第2内部電極を互いに連結する連結電極141~144と、を含み、連結電極は、第1方向と垂直な方向に互いにずれるように配置された複数のビア電極が第1方向に積層されている。
【選択図】
図4a
【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘電体層及び前記誘電体層を挟んで第1方向に交互に配置される第1及び第2内部電極を含み、前記第1方向に互いに対向する第1面及び第2面、前記第1面及び第2面と連結され、第2方向に互いに対向する第3面及び第4面、前記第1面~第4面と連結され、第3方向に互いに対向する第5面及び第6面を含み、第1~第4部分に区分される本体と、
前記第1及び第2部分上にそれぞれ配置され、前記第1内部電極と連結される第1及び第2外部電極と、
前記第3及び第4部分上にそれぞれ配置され、前記第2内部電極と連結される第3及び第4外部電極と、
前記第1~第4部分のうち少なくとも一つに配置されて前記誘電体層を貫通し、前記第1方向に隣接する2つの前記第1内部電極を互いに連結するか、又は前記第1方向に隣接する2つの前記第2内部電極を互いに連結する連結電極と、を含み、
前記第1~第4部分は、前記本体を前記第2及び第3方向にそれぞれ2等分して区分され、前記第1部分は、前記第3面及び第5面が接するコーナーを含み、前記第2部分は、前記第4面及び第6面が接するコーナーを含み、前記第3部分は、前記第4面及び第5面が接するコーナーを含み、前記第4部分は、前記第3面及び第6面が接するコーナーを含み、
前記連結電極は、前記第1方向と垂直な方向に互いにずれるように配置された複数のビア電極が前記第1方向に積層されている、積層型電子部品。
【請求項2】
同じ誘電体層を貫通する前記連結電極は複数個配置される、請求項1に記載の積層型電子部品。
【請求項3】
前記同じ誘電体層を貫通する複数の連結電極は前記第2及び第3方向に配列される、請求項2に記載の積層型電子部品。
【請求項4】
前記第1内部電極は、前記第2内部電極と前記第1方向に重なる第1メイン部、前記第1メイン部から延びて前記第2内部電極と重ならず、前記第3面及び第5面のうち少なくとも一面に露出する第1リード部、並びに前記第1メイン部から延びて前記第2内部電極と重ならず、前記第4面及び第6面のうち少なくとも一面に露出する第2リード部を含み、
前記第2内部電極は、前記第1内部電極と前記第1方向に重なる第2メイン部、前記第2メイン部から延びて前記第1内部電極と重ならず、前記第4面及び第5面のうち少なくとも一面に露出する第3リード部、並びに前記第2メイン部から延びて前記第1内部電極と重ならず、前記第3面及び第6面のうち少なくとも一面に露出する第4リード部を含む、請求項1に記載の積層型電子部品。
【請求項5】
前記第1~第4部分のうち少なくとも一つに配置され、前記複数のビア電極のうち、前記第1方向に互いに隣接するものの間に配置される補助電極をさらに含む、請求項1に記載の積層型電子部品。
【請求項6】
前記第2内部電極は、前記第1及び第2部分にそれぞれ配置された第1及び第2切開部を含み、
前記第1内部電極は、前記第3及び第4部分にそれぞれ配置された第3及び第4切開部を含む、請求項1に記載の積層型電子部品。
【請求項7】
前記第1~第4部分のうち少なくとも一つに配置され、前記複数のビア電極のうち、前記第1方向に互いに隣接するものの間に配置される補助電極をさらに含み、
前記第1~第4切開部は、前記補助電極の形状に対応する形状を有する、請求項6に記載の積層型電子部品。
【請求項8】
前記第1部分に配置され、前記複数のビア電極のうち、前記第1方向に互いに隣接するものの間に配置される第1補助電極をさらに含み、
前記第1補助電極は、前記第3面の一部及び第5面の一部に露出する第1接続部、前記第1接続部から前記第3部分に向かって延び、前記第1接続部よりも第3方向への寸法が小さい第1延長部、及び前記第1接続部から前記第4部分に向かって延び、前記第1接続部よりも第2方向への寸法が小さい第2延長部を含む、請求項6に記載の積層型電子部品。
【請求項9】
前記第1及び第2内部電極は前記第3面~第6面と離隔し、
前記第2内部電極は、前記第1及び第2部分にそれぞれ配置された第1及び第2切開部を含み、
前記第1内部電極は、前記第3及び第4部分にそれぞれ配置された第3及び第4切開部を含み、
前記第1~第4切開部のうち少なくとも一つに配置され、前記複数のビア電極のうち、前記第1方向に互いに隣接するものの間に配置される補助電極をさらに含む、請求項1に記載の積層型電子部品。
【請求項10】
前記第1方向に隣接する2つの前記連結電極は、前記第1方向と垂直な方向に互いにずれるように配置される、請求項1に記載の積層型電子部品。
【請求項11】
前記本体は、前記誘電体層を挟んで前記第1及び第2内部電極が前記第1方向に交互に配置される容量形成部、及び前記容量形成部の前記第1方向に対向する両面上に配置されるカバー部を含み、
前記第1~第4部分のうち少なくとも一つに配置されて前記カバー部を貫通し、前記第1方向を基準として最外郭に配置された第1内部電極と第1又は第2外部電極とを互いに連結するか、あるいは前記第1方向を基準として最外郭に配置された第2内部電極と第3又は第4外部電極とを互いに連結するコンタクト電極をさらに含む、請求項1に記載の積層型電子部品。
【請求項12】
前記コンタクト電極は、前記第1方向に積層された複数の貫通電極を含み、
前記複数の貫通電極のうち互いに隣接する2つの貫通電極は、前記第1方向と垂直な方向に互いにずれるように配置される、請求項11に記載の積層型電子部品。
【請求項13】
前記第1~第4外部電極は、前記第1面及び第2面にそれぞれ配置され、
前記第1面に配置された第1~第4外部電極は、前記第2面に配置された第1~第4外部電極と離隔する、請求項11に記載の積層型電子部品。
【請求項14】
前記第1~第4外部電極は、前記第1面及び第2面のうちいずれか一面に配置され、且つ他の一面には配置されない、請求項11に記載の積層型電子部品。
【請求項15】
前記積層型電子部品の第1~第3方向への最大寸法をそれぞれT、L、及びWとするとき、
T/L及びT/Wはそれぞれ0.6以下を満たす、請求項1に記載の積層型電子部品。
【請求項16】
第1方向に互いに対向する第1面及び第2面、前記第1面及び第2面と連結され、第2方向に互いに対向する第3面及び第4面、前記第1面~第4面と連結され、第3方向に互いに対向する第5面及び第6面を含み、第1~第4部分に区分され、
第1誘電体層、前記第1誘電体層上に配置される第1内部電極、及び前記第1誘電体層上に配置され、前記第1内部電極と離隔し、前記第3及び第4部分にそれぞれ配置された第3及び第4補助電極を含む第1内部電極層、並びに
第2誘電体層、前記第2誘電体層上に配置される第2内部電極、及び前記第2誘電体層上に配置され、前記第2内部電極と離隔し、前記第1及び第2部分にそれぞれ配置された第1及び第2補助電極を含む第2内部電極層を含み、
前記第1及び第2内部電極層が前記第1方向に交互に配置された本体と、
前記第1及び第2部分上にそれぞれ配置され、前記第1内部電極と連結される第1及び第2外部電極と、
前記第3及び第4部分上にそれぞれ配置され、前記第2内部電極と連結される第3及び第4外部電極と、
前記第1部分に配置されて前記第1誘電体層を貫通し、前記第1内部電極と第1補助電極とを連結する第1ビア電極と、
前記第1部分に配置されて前記第2誘電体層を貫通し、前記第1内部電極と第1補助電極とを連結する第2ビア電極と、を含み、
前記第1~第4部分は、前記本体を前記第2及び第3方向にそれぞれ2等分して区分され、前記第1部分は、前記第3面及び第5面が接するコーナーを含み、前記第2部分は、前記第4面及び第6面が接するコーナーを含み、前記第3部分は、前記第4面及び第5面が接するコーナーを含み、前記第4部分は、前記第3面及び第6面が接するコーナーを含み、
前記第1ビア電極及び第2ビア電極は、前記第1方向と垂直な方向に互いにずれるように配置される、積層型電子部品。
【請求項17】
前記第1及び第2ビア電極は、前記第1方向に互いに重ならない、請求項16に記載の積層型電子部品。
【請求項18】
同じ第1誘電体層を貫通する前記第1ビア電極は複数個配置され、同じ第2誘電体層を貫通する前記第2ビア電極は複数個配置され、
前記同じ第1誘電体層を貫通する第1ビア電極は第2及び第3方向に配列され、前記同じ第2誘電体層を貫通する第2ビア電極は第2及び第3方向に配列される、請求項16に記載の積層型電子部品。
【請求項19】
前記第1誘電体層は、複数の前記第1ビア電極のうち、前記第2又は第3方向に互いに隣接する2つの第1ビア電極の間に配置される第1領域を含み、
複数の前記第2ビア電極は、前記第1領域と前記第1方向に重なる、請求項18に記載の積層型電子部品。
【請求項20】
前記第1内部電極は、前記第2内部電極と前記第1方向に重なる第1メイン部、前記第1メイン部から延びて前記第2内部電極と重ならず、前記第3面及び第5面のうち少なくとも一面に露出する第1リード部、並びに前記第1メイン部から延びて前記第2内部電極と重ならず、前記第4面及び第6面のうち少なくとも一面に露出する第2リード部を含み、
前記第2内部電極は、前記第1内部電極と前記第1方向に重なる第2メイン部、前記第2メイン部から延びて前記第1内部電極と重ならず、前記第4面及び第5面のうち少なくとも一面に露出する第3リード部、並びに前記第2メイン部から延びて前記第1内部電極と重ならず、前記第3面及び第6面のうち少なくとも一面に露出する第4リード部を含む、請求項16に記載の積層型電子部品。
【請求項21】
前記第2内部電極は、前記第1及び第2部分にそれぞれ配置された第1及び第2切開部を含み、
前記第1内部電極は、前記第3及び第4部分にそれぞれ配置された第3及び第4切開部を含む、請求項16に記載の積層型電子部品。
【請求項22】
前記第1~第4切開部は、それぞれ前記第1~第4補助電極の形状に対応する形状を有する、請求項21に記載の積層型電子部品。
【請求項23】
前記第1補助電極は、前記第3面の一部及び第5面の一部に露出する第1接続部、前記第1接続部から前記第3部分に向かって延び、前記第1接続部よりも第3方向への寸法が小さい第1延長部、及び前記第1接続部から前記第4部分に向かって延び、前記第1接続部よりも第2方向への寸法が小さい第2延長部を含む、請求項21に記載の積層型電子部品。
【請求項24】
前記第1及び第2内部電極は前記第3面~第6面と離隔し、
前記第2内部電極は、前記第1及び第2部分にそれぞれ配置された第1及び第2切開部を含み、
前記第1内部電極は、前記第3及び第4部分にそれぞれ配置された第3及び第4切開部を含み、
前記第1~第4補助電極は、それぞれ前記第1~第4切開部に配置される、請求項16に記載の積層型電子部品。
【請求項25】
前記本体は、前記第1及び第2内部電極が前記第1又は第2誘電体層を挟んで前記第1方向に交互に配置される容量形成部、及び前記容量形成部の前記第1方向に対向する両面上に配置されるカバー部を含み、
前記第1部分に配置されて前記カバー部を貫通し、前記第1方向を基準として最外郭に配置された第1内部電極又は第1補助電極と前記第1外部電極とを連結する第1コンタクト構造物をさらに含む、請求項16に記載の積層型電子部品。
【請求項26】
前記第1~第4外部電極は、前記第1面及び第2面にそれぞれ配置され、
前記第1面に配置された第1~第4外部電極は、前記第2面に配置された第1~第4外部電極と離隔する、請求項25に記載の積層型電子部品。
【請求項27】
前記第1~第4外部電極は、前記第1面及び第2面のうちいずれか一面に配置され、且つ他の一面には配置されない、請求項25に記載の積層型電子部品。
【請求項28】
前記積層型電子部品の第1~第3方向への最大寸法をそれぞれT、L、及びWとするとき、
T/L及びT/Wはそれぞれ0.6以下を満たす、請求項16に記載の積層型電子部品。
【請求項29】
前記第2部分に配置されて前記第1誘電体層を貫通し、前記第1内部電極と第2補助電極とを連結する第3ビア電極、
前記第2部分に配置されて前記第2誘電体層を貫通し、前記第1内部電極と第2補助電極とを連結する第4ビア電極、
前記第3部分に配置されて前記第1誘電体層を貫通し、前記第2内部電極と第3補助電極とを連結する第5ビア電極、
前記第3部分に配置されて前記第2誘電体層を貫通し、前記第2内部電極と第3補助電極とを連結する第6ビア電極、
前記第4部分に配置されて前記第1誘電体層を貫通し、前記第2内部電極と第4補助電極とを連結する第7ビア電極、及び
前記第4部分に配置されて前記第2誘電体層を貫通し、前記第2内部電極と第4補助電極とを連結する第8ビア電極をさらに含み、
前記第3ビア電極及び第4ビア電極は、前記第1方向と垂直な方向に互いにずれるように配置され、
前記第5ビア電極及び第6ビア電極は、前記第1方向と垂直な方向に互いにずれるように配置され、
前記第7ビア電極及び第8ビア電極は、前記第1方向と垂直な方向に互いにずれるように配置される、請求項16に記載の積層型電子部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層型電子部品に関する。
【背景技術】
【0002】
積層型電子部品の一つである積層セラミックキャパシタ(MLCC:Multi-Layered Ceramic Capacitor)は、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)及びプラズマ表示装置パネル(PDP:Plasma Display Panel)などの映像機器、コンピュータ、スマートフォン及び携帯電話など、様々な電子製品の印刷回路基板に装着され、電気を充電又は放電させる役割を果たすチップ型のコンデンサである。MLCCは小型でありながらも高容量が保障され、実装が容易であるという利点により、様々な電子装置の部品として使用されている。
【0003】
MLCCは、一般に、誘電体層と交互に配置される複数の内部電極を含む本体と、本体の外部に配置されて複数の内部電極と連結される外部電極とで構成されている。
【0004】
一方、MLCCを製造するための焼成工程で内部電極が収縮したり、本体にクラックが発生し、内部電極と外部電極との間の連結が切れる現象が発生することがある。このような現象によりMLCCの容量が低下するという問題点が発生している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明のいくつかの目的の一つは、機械的強度及び電気的特性に優れた積層型電子部品を提供することである。
【0006】
但し、本発明の目的は上述した内容に限定されず、本発明の具体的な実施形態を説明する過程でより容易に理解することができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
誘電体層及び上記誘電体層を挟んで第1方向に交互に配置される第1及び第2内部電極を含み、上記第1方向に互いに対向する第1面及び第2面、上記第1面及び第2面と連結され、第2方向に互いに対向する第3面及び第4面、上記第1面~第4面と連結され、第3方向に互いに対向する第5面及び第6面を含み、第1~第4部分に区分される本体、上記第1及び第2部分上にそれぞれ配置され、上記第1内部電極と連結される第1及び第2外部電極、上記第3及び第4部分上にそれぞれ配置され、上記第2内部電極と連結される第3及び第4外部電極、並びに上記第1~第4部分のうち少なくとも一つに配置されて上記誘電体層を貫通し、上記第1方向に隣接する2つの上記第1内部電極を互いに連結するか、又は上記第1方向に隣接する2つの上記第2内部電極を互いに連結する連結電極を含み、上記第1~第4部分は、上記本体を上記第2及び第3方向にそれぞれ2等分して区分され、上記第1部分は、上記第3面及び第5面が接するコーナーを含み、上記第2部分は、上記第4面及び第6面が接するコーナーを含み、上記第3部分は、上記第4面及び第5面が接するコーナーを含み、上記第4部分は、上記第3面及び第6面が接するコーナーを含み、上記連結電極は、上記第1方向と垂直な方向に互いにずれるように配置された複数のビア電極が上記第1方向に積層されている積層型電子部品を提供する。
【0008】
本発明の一実施形態は、第1方向に互いに対向する第1面及び第2面、上記第1面及び第2面と連結され、第2方向に互いに対向する第3面及び第4面、上記第1面~第4面と連結され、第3方向に互いに対向する第5面及び第6面を含み、第1~第4部分に区分され、第1誘電体層、上記第1誘電体層上に配置される第1内部電極、並びに上記第1誘電体層上に配置され、上記第1内部電極と離隔し、上記第3及び第4部分にそれぞれ配置された第3及び第4補助電極を含む第1内部電極層、並びに第2誘電体層、上記第2誘電体層上に配置される第2内部電極、並びに上記第2誘電体層上に配置され、上記第2内部電極と離隔し、上記第1及び第2部分にそれぞれ配置された第1及び第2補助電極を含む第2内部電極層を含み、上記第1及び第2内部電極層が上記第1方向に交互に配置された本体、上記第1及び第2部分上にそれぞれ配置されて上記第1内部電極と連結される第1及び第2外部電極、上記第3及び第4部分上にそれぞれ配置されて上記第2内部電極と連結される第3及び第4外部電極、上記第1部分に配置されて上記第1誘電体層を貫通し、上記第1内部電極と第1補助電極とを連結する第1ビア電極、及び上記第1部分に配置されて上記第2誘電体層を貫通し、上記第1内部電極と第1補助電極とを連結する第2ビア電極を含み、上記第1~第4部分は、上記本体を上記第2及び第3方向にそれぞれ2等分して区分され、上記第1部分は、上記第3面及び第5面が接するコーナーを含み、上記第2部分は、上記第4面及び第6面が接するコーナーを含み、上記第3部分は、上記第4面及び第5面が接するコーナーを含み、上記第4部分は、上記第3面及び第6面が接するコーナーを含み、上記第1ビア電極及び第2ビア電極は、上記第1方向と垂直な方向に互いにずれるように配置される積層型電子部品を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の様々な効果の一つとして、機械的強度及び電気的特性に優れた積層型電子部品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る積層型電子部品を概略的に示す斜視図である。
【
図2】
図1のI1-I1'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【
図3】
図1のII1-II1'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【
図4a】
図2のIII1-III1'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【
図4b】
図2のIV1-IV1'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【
図5】
図2のA領域を概略的に示す部分拡大図である。
【
図6】本発明の第1実施形態の第1変形例に係る積層型電子部品を概略的に示す斜視図である。
【
図7】
図6のI2-I2'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【
図8】
図6のII2-II2'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【
図9a】
図7のIII2-III2'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【
図9b】
図7のIV2-IV2'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【
図10a】本発明の第1実施形態の第2変形例に係る積層型電子部品を概略的に示す断面図であって、
図9aに対応する図である。
【
図10b】本発明の第1実施形態の第2変形例に係る積層型電子部品を概略的に示す断面図であって、
図9bに対応する図である。
【
図11a】本発明の第1実施形態の第3変形例に係る積層型電子部品を概略的に示す断面図であって、
図9aに対応する図である。
【
図11b】本発明の第1実施形態の第3変形例に係る積層型電子部品を概略的に示す断面図であって、
図9bに対応する図である。
【
図12】本発明の第1実施形態の第4変形例に係る積層型電子部品を概略的に示す斜視図である。
【
図13】
図12のI3-I3'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【
図14】
図12のII3-II3'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【
図15a】
図13のIII3-III3'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【
図15b】
図13のIV3-IV3'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【
図16】本発明の第1実施形態の第5変形例に係る積層型電子部品を概略的に示す斜視図である。
【
図17】
図16のI4-I4'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【
図18】
図16のII4-II4'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【
図19a】
図17のIII4-III4'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【
図19b】
図17のIV4-IV4'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【
図20】本発明の第1実施形態の第6変形例に係る積層型電子部品を概略的に示す斜視図である。
【
図21】
図20のI5-I5'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【
図22】
図20のII5-II5'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【
図23】本発明の第2実施形態に係る積層型電子部品を概略的に示す斜視図である。
【
図24】本発明の第2実施形態に係る積層型電子部品の本体を概略的に示す分解斜視図である。
【
図25】
図23のI6-I6'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【
図26】
図23のII6-II6'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【
図27a】
図25のIII6-III6'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【
図27b】
図25のIV6-IV6'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【
図29a】本発明の第2実施形態の第1変形例に係る積層型電子部品を概略的に示す断面図であって、
図27aに対応する図である。
【
図29b】本発明の第2実施形態の第1変形例に係る積層型電子部品を概略的に示す断面図であって、
図27bに対応する図である。
【
図30a】本発明の第2実施形態の第2変形例に係る積層型電子部品を概略的に示す断面図であって、
図27aに対応する図である。
【
図30b】本発明の第2実施形態の第2変形例に係る積層型電子部品を概略的に示す断面図であって、
図27bに対応する図である。
【
図31】本発明の第2実施形態の第3変形例に係る積層型電子部品を概略的に示す斜視図である。
【
図32】
図31のI7-I7'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【
図33】
図31のII7-II7'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【
図34a】
図32のIII7-III7'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【
図34b】
図32のIV7-IV7'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【
図35】本発明の第2実施形態の第4変形例に係る積層型電子部品を概略的に示す斜視図である。
【
図36】
図32のI8-I8'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【
図37】
図32のII8-II8'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【
図38】本発明の第1又は第2実施形態に係る積層型電子部品を製造するための充填及び印刷段階を概略的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、具体的な実施形態及び添付の図面を参照して本発明の実施形態について説明する。しかし、本発明の実施形態は様々な他の形態に変形することができ、本発明の範囲は以下で説明する実施形態に限定されるものではない。また、本発明の実施形態は、通常の技術者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面における要素の形状及び大きさなどは、より明確な説明のために誇張することができ、図面上の同じ符号で示される要素は同じ要素である。
【0012】
そして、図面において、本発明を明確に説明するために説明と関係のない部分は省略し、図面に示した各構成の大きさ及び厚さは説明の便宜上、任意に示しているため、本発明は必ずしも図示したものに限定されない。なお、同じ思想の範囲内の機能が同一である構成要素については、同一の参照符号を用いて説明する。さらに、明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」と言うとき、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0013】
図面において、第1方向は厚さT方向、第2方向は長さL方向、第3方向は幅W方向と定義することができる。
【0014】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る積層型電子部品を概略的に示す斜視図であり、
図2は、
図1のI1-I1'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図であり、
図3は、
図1のII1-II1'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図であり、
図4aは、
図2のIII1-III1'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図であり、
図4bは、
図2のIV1-IV1'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図であり、
図5は、
図2のA領域を概略的に示す部分拡大図である。
【0015】
以下、
図1~
図5を参照して、本発明の第1実施形態に係る積層型電子部品100aについて詳細に説明する。また、積層型電子部品の一例として、積層セラミックキャパシタについて説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、様々な積層型電子部品、例えば、インダクタ、圧電体素子、バリスタ、又はサーミスタなどにも適用することができる。
【0016】
積層型電子部品100aのサイズは特に限定されない。但し、積層型電子部品100aの第1~第3方向への最大寸法をそれぞれT、L、及びWとするとき、上記Lは、例えば、0.5mm~1.7mmであってもよく、上記Wは、例えば、0.5mm~1.7mmであってもよく、上記Tは、例えば、0.05mm~3.5mmであってもよい。一実施形態において、Lに対するTの比率(T/L)及びWに対するTの比率(T/W)はそれぞれ0.6以下を満たすことができる。上記T/L及びT/Wの下限は特に限定されないが、例えば、それぞれ0.05以上であってもよい。積層型電子部品100aは、例えば、0606サイズ(L=約0.6mm、W=約0.6mm、T=0.3mm)を有することができる。
【0017】
本発明の第1実施形態に係る積層型電子部品100aは、本体110、外部電極131、132、133、134、及び連結電極141、142、143、144を含むことができる。
【0018】
本体110の具体的な形状に特に制限はないが、図示のように本体110は六面体形状又はこれと類似の形状からなることができる。焼成過程で本体110が収縮するか、又は本体110の角部に対する研磨工程により、本体110は完全な直線を有する六面体形状ではないが、実質的に六面体形状を有することができる。
【0019】
本体110は、第1方向に互いに対向する第1面及び第2面1、2、第1面及び第2面1、2と連結され、第2方向に互いに対向する第3面第4面3、4、第1面~第4面1、2、3、4と連結され、第3方向に互いに対向する第5面及び第6面5、6を有することができる。
【0020】
本体110は、第1~第4部分P1、P2、P3、P4に区分されることができる。第1~第4部分P1、P2、P3、P4は、本体110を第2及び第3方向にそれぞれ2等分して区分することができる。例えば、
図4a及び
図4bを参照すると、第1部分P1は、第3面及び第5面が接するコーナーE1を含み、第2部分P2は、第4面及び第6面が接するコーナーE2を含み、第3部分P3は、第4面及び第5面が接するコーナーE3を含み、第4部分P4は、第3面及び第6面が接するコーナーE4を含むことができる。以下、第3面及び第5面が接するコーナーE1を第1コーナー、第4面及び第6面が接するコーナーE2を第2コーナー、第4面及び第5面が接するコーナーE3を第3コーナー、第3面及び第6面が接するコーナーE4を第4コーナーと定義する。
【0021】
本体110は、誘電体層111及び誘電体層111と交互に配置される内部電極121、122を含むことができる。本体110を形成する複数の誘電体層111は焼成された状態であって、隣接する誘電体層111間の境界は走査電子顕微鏡(SEM)を利用せずには確認しにくいほど一体化することができる。
【0022】
誘電体層111は、例えば、ABO3で表されるペロブスカイト型化合物を主成分として含むことができる。ABO3で表されるペロブスカイト型化合物は、例えば、BaTiO3、(Ba1-xCax)TiO3(0<x<1)、Ba(Ti1-yCay)O3(0<y<1)、(Ba1-xCax)(Ti1-yZry)O3 (0<x<1、0<y<1)、Ba(Ti1-yZry)O3(0<y<1)、CaZrO3、又は(Ca1-xSrx)(Zr1-yTiy)O3(0<x≦0.5、0<y≦0.5)であってもよい。
【0023】
本体110は、誘電体層111を挟んで第1方向に交互に配置される第1及び第2内部電極122を含むことができる。すなわち、互いに異なる極性を有する一対の電極である第1内部電極121と第2内部電極122とは、誘電体層111を挟んで互いに対向するように配置されてもよい。第1内部電極121と第2内部電極122は、その間に配置された誘電体層111によって互いに電気的に分離されることができる。
【0024】
内部電極121、122に含まれる金属は、Ni、Cu、Pd、Ag、Au、Pt、Sn、W、Ti及びそれらの合金のうち一つ以上であってもよく、より好ましくはNiを含んでもよいが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0025】
図4aを参照すると、第1内部電極121は、第2内部電極122と第1方向に重なる第1メイン部123、第1メイン部123から延びて第2内部電極122と重ならず、第3面及び第5面3、5のうち少なくとも一面に露出する第1リード部125、並びに第1メイン部123から延びて第2内部電極122と重ならず、第4面及び第6面4、6のうち少なくとも一面に露出する第2リード部127を含むことができる。
【0026】
第1メイン部123は、例えば、第1方向と垂直な平板形状を有することができる。第1メイン部123は、第1~第4部分P1、P2、P3、P4に配置されてもよい。第1メイン部123は四角形状を有することができるが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1メイン部123の縁は第2又は第3方向を基準として傾斜しているか、又は曲線になっていてもよい。
【0027】
第1及び第2リード部125、127は、それぞれ第1及び第2部分P1、P2の外側面に露出することができる。図示されてはいないが、第1メイン部123と連結された第1及び第2リード部125、127の縁は、第1メイン部123から本体110の外側面に向かって第2又は第3方向に対して傾斜した方向に延びてもよい。
【0028】
図4bを参照すると、第2内部電極122は、第1内部電極121と第1方向に重なる第2メイン部124、第2メイン部124から延びて第1内部電極121と重ならず、第4面及び第5面4、5のうち少なくとも一面に露出する第3リード部126、並びに第2メイン部124から延びて第1内部電極121と重ならず、第3面及び第6面3、6のうち少なくとも一面に露出する第4リード部128を含むことができる。
【0029】
第2メイン部124は、例えば、第1方向と垂直な平板形状を有することができる。第2メイン部124は、第1~第4部分P1、P2、P3、P4に配置されてもよい。第2メイン部124は四角形状を有することができるが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2メイン部124の縁は第2又は第3方向を基準として傾斜しているか、又は曲線になっていてもよい。
【0030】
第3及び第4リード部126、128は、それぞれ第3及び第4部分P3、P4の外側面に露出することができる。図示されてはいないが、第2メイン部124と連結された第3及び第4リード部126、128の縁は、第2メイン部124から本体110の外側面に向かって第2又は第3方向に対して傾斜した方向に延びてもよい。
【0031】
誘電体層111及び内部電極121、122の平均厚さは特に限定されない。誘電体層111の平均厚さは、例えば、0.1μm~10μm、0.1μm~5μm、0.1μm~2μm、又は0.1μm~0.4μmであってもよい。内部電極121、122の平均厚さは、例えば、0.1μm~3.0μm、0.1μm~1.0μm、又は0.1μm~0.4μmであってもよい。
【0032】
誘電体層111の平均厚さ及び内部電極121、122の平均厚さは、それぞれ誘電体層111及び内部電極121、122の第1方向への平均寸法を意味する。誘電体層111の平均厚さ及び内部電極121、122の平均厚さは、本体110の第1方向及び第2方向の断面を1万倍率の走査電子顕微鏡(SEM)でスキャンして測定することができる。より具体的に、一つの誘電体層111の多数の地点、例えば、第2方向に等間隔である30個の地点でその厚さを測定した後、平均値をとることにより誘電体層111の平均厚さを測定することができる。また、一つの内部電極121、122の多数の地点、例えば、第2方向に等間隔である30個の地点でその厚さを測定した後、平均値をとることにより内部電極121、122の平均厚さを測定することができる。上記等間隔である30個の地点は容量形成部Acで指定することができる。一方、このような平均値の測定をそれぞれ10個の誘電体層111及び10個の内部電極121、122について行った後、平均値を測定すると、誘電体層111の平均厚さ及び内部電極121、122の平均厚さをさらに一般化することができる。
【0033】
本体110は本体110の内部に配置され、誘電体層111を挟んで第1及び第2内部電極121、122が第1方向に交互に配置されて容量が形成される容量形成部Acと、容量形成部Acの第1方向に対向する両面上に配置されるカバー部112、113とを含むことができる。容量形成部Acは、第1及び第2メイン部123、124が誘電体層111を挟んで互いに対向するように配置された領域と定義することができる。カバー部112、113は、内部電極を含まないことを除いては、誘電体層111と類似の構成を有することができる。
【0034】
カバー部112、113の平均厚さは特に限定されない。カバー部112、113の平均厚さは、例えば、40μm以下、30μm以下、又は20μm以下であってもよい。カバー部112、113の平均厚さは、例えば、5μm以上、又は10μm以上であってもよい。ここで、カバー部112、113の平均厚さとは、第1カバー部112及び第2カバー部113のそれぞれの平均厚さを意味する。
【0035】
カバー部112、113の平均厚さは、カバー部112、113の第1方向への平均寸法を意味することができ、本体110の第3方向の中央で切断した第1方向及び第2方向の断面において第2方向に等間隔である5個の地点で測定したカバー部112、113の第1方向への寸法を平均した値であることができる。
【0036】
第1及び第2外部電極131、132は、第1及び第2部分P1、P2上にそれぞれ配置されて第1内部電極121と連結されることができる。第1外部電極131は、第3面及び第5面3、5のうち少なくとも一面上に配置されて第1リード部125と連結されることができる。第2外部電極132は、第4面及び第6面4、6のうち少なくとも一面上に配置されて第2リード部127と連結されることができる。
【0037】
第3及び第4外部電極133、134は、第3及び第4部分P3、P4上にそれぞれ配置されて第2内部電極122と連結されることができる。第3外部電極133は、第4面及び第5面4、5のうち少なくとも一面上に配置されて第3リード部126と連結されることができる。第4外部電極134は、第3面及び第6面3、6のうち少なくとも一面上に配置されて第4リード部128と連結されることができる。
【0038】
例えば、第1外部電極131は、第3面及び第5面3、5上に配置され、第1面及び第2面1、2の一部上に延びることができ、第2外部電極132は、第4面及び第6面4、6上に配置され、第1面及び第2面1、2の一部上に延びることができ、第3外部電極133は、第4面及び第5面4、5上に配置され、第1面及び第2面1、2の一部上に延びることができ、第4外部電極134は、第3面及び第6面3、6上に配置され、第1面及び第2面1、2の一部上に延びることができる。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、後述するコンタクト電極を導入する場合、外部電極131、132、133、134は第1面及び/又は第2面1、2上にのみ配置されてもよい。
【0039】
外部電極131、132、133、134の種類は特に限定されず、多層構造を有してもよい。外部電極131、132、133、134は、例えば、内部電極121、122と接触する下地電極層及び上記下地電極層上に配置されるめっき層を含むことができる。上記下地電極層は、例えば、焼成電極層、導電性樹脂層、及び薄膜電極層のうち一つ以上を含むことができる。
【0040】
上記焼成電極層は金属及びガラスを含むことができる。上記焼成電極層に含まれる金属は、Cu、Ni、Pd、Pt、Au、Ag、Pb及びそれらの合金のうち一つ以上を含むことができるが、本発明はこれに限定されるものではない。上記下地電極層に含まれるガラスは、Ba、Ca、Zn、Al、B、及びSiのうち一つ以上の酸化物を含むことができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0041】
上記導電性樹脂層は金属粒子及び樹脂を含むことができる。上記導電性樹脂層に含まれた金属粒子は、球状粒子及びフレーク状粒子のうち一つ以上を含むことができる。ここで、球状粒子は、完全な球状ではない形態も含むことができ、例えば、長軸と短軸の長さ比率(長軸/短軸)が1.45以下である形態を含むことができる。フレーク状粒子とは、平たく且つ細長い形状を有する粒子を意味し、例えば、長軸と短軸の長さ比率(長軸/短軸)が1.95以上であり得る。上記導電性樹脂層に含まれた金属粒子は、例えば、Cu、Ni、Pd、Pt、Au、Ag、Pb、Sn及びそれらの合金のうち一つ以上を含むことができる。上記導電性樹脂層に含まれた樹脂は、例えば、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、エチルセルロースのうち一つ以上を含むことができる。
【0042】
上記導電性樹脂層は伝導性高分子からなることもできる。上記伝導性高分子は、例えば、ポリピロール、ポリアニリン、ポリチオフェン、PEDOT:PSSのうち一つ以上を含むことができる。
【0043】
上記薄膜電極層は、例えば、電解めっき法、無電解めっき法、原子層蒸着(ALD)工法、化学気相蒸着(CVD)工法及び/又はスパッタリング(Sputtering)工法などを用いて形成することができる。
【0044】
上記下地電極層は、例えば、上記焼成電極層であってもよく、上記焼成電極層及び導電性樹脂層が順次積層された形態であってもよく、上記薄膜電極層及び焼成電極層が順次積層された形態であってもよい。
【0045】
上記めっき層は、例えば、Ni、Sn、Pd及び/又はそれらの合金を含むことができ、複数の層で形成されることもできる。上記めっき層は、例えば、Niめっき層又はSnめっき層であってもよく、Niめっき層及びSnめっき層が順次形成された形態であってもよい。また、上記めっき層は、複数のNiめっき層及び/又は複数のSnめっき層を含んでもよい。
【0046】
図面では、積層型電子部品100aが4つの外部電極131、132、133、134を有する構造について説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、外部電極131、132、133、134の個数や形状などは、内部電極121、122の形態やその他の目的に応じて変更することができる。
【0047】
積層型電子部品100aは、第1~第4部分P1、P2、P3、P4のうち少なくとも一つに配置されて誘電体層111を貫通し、第1方向に隣接する2つの第1内部電極121を互いに連結するか、又は第1方向に隣接する2つの第2内部電極122を互いに連結する連結電極141、142、143、144を含むことができる。
【0048】
例えば、第1連結電極141は、第1部分P1に配置されて誘電体層111を貫通し、第1方向に隣接する2つの第1内部電極121を互いに連結し、及び第2連結電極142は、第2部分P2に配置されて誘電体層111を貫通し、第1方向に隣接する2つの第1内部電極121を互いに連結することができる。
【0049】
第1連結電極141は、本体110の第1コーナーE1と隣接する領域を貫通して複数の第1リード部125のうち互いに隣接するものを連結することができる。第1連結電極141は、第1方向に隣接する2つの第1リード部125の間で第3面及び第5面3、5と第2内部電極122が離隔した領域(以下、第1マージン領域という)を貫通することができる。
【0050】
第2連結電極142は、本体110の第2コーナーE2と隣接する領域を貫通して複数の第2リード部127のうち互いに隣接するものを連結することができる。第2連結電極142は、第1方向に隣接する2つの第2リード部127の間で第4面及び第6面4、6と第2内部電極122が離隔した領域(以下、第2マージン領域という)を貫通することができる。
【0051】
例えば、第3連結電極143は、第3部分P3に配置されて誘電体層111を貫通し、第1方向に隣接する2つの第2内部電極122を互いに連結し、第4連結電極144は、第4部分P4に配置されて誘電体層111を貫通し、第1方向に隣接する2つの第2内部電極122を互いに連結することができる。
【0052】
第3連結電極143は、本体110の第3コーナーE3と隣接する領域を貫通して複数の第3リード部126のうち互いに隣接するものを連結することができる。第3連結電極143は、第1方向に隣接する2つの第3リード部126の間で第4面及び第5面4、5と第1内部電極121が離隔した領域(以下、第3マージン領域という)を貫通することができる。
【0053】
第4連結電極144は、本体110の第4コーナーE4と隣接する領域を貫通して複数の第4リード部128のうち互いに隣接するものを連結することができる。第4連結電極144は、第1方向に隣接する2つの第4リード部128の間で第3面及び第6面3、6と第1内部電極121が離隔した領域(以下、第4マージン領域という)を貫通することができる。
【0054】
従来の場合、焼成工程における内部電極の収縮や本体に発生するクラックなどにより、内部電極と外部電極との間の連結が切れるという問題が発生していた。複数の内部電極のうち、外部電極との連結が切れた内部電極の個数が増加するほど、積層型電子部品の容量が低下する可能性がある。
【0055】
これに対し、本発明の第1実施形態によれば、一部の内部電極121、122が焼成工程により収縮して外部電極131、132、133、134との接触が切れても、当該内部電極は連結電極141、142、143、144及び他の層の内部電極121、122を介して外部電極131、132、133、134と電気的に連結されることができる。これにより、積層型電子部品100aの容量が低下することを防止することができる。
【0056】
また、連結電極141、142、143、144は、上記マージン領域に配置され、上記マージン領域と容量形成部Acとの間の内部電極121、122の積層数の差による段差や外部応力により、上記マージン領域が陥没する現象を抑制することができる。
【0057】
本発明の第1実施形態によれば、第1~第4連結電極141、142、143、144のうち少なくとも一つは、第1方向と垂直な方向に互いにずれるように配置された複数のビア電極が第1方向に積層された形態を有することができる。例えば、第1連結電極141は、複数の第1ビア電極141a、141bが第1方向に積層された形態を有することができ、第2連結電極142は、複数の第2ビア電極142a、142bが第1方向に積層された形態を有することができ、第3連結電極143は、複数の第3ビア電極143a、143bが第1方向に積層された形態を有することができ、第4連結電極144は、複数の第4ビア電極(図示せず)が第1方向に積層された形態を有することができる。
【0058】
図5を参照すると、複数のビア電極141a、141bが第1方向と垂直な方向に互いにずれるように配置されるとは、本体110の第1方向及び第2方向の断面において、一つのビア電極141aの上面及び下面の1/2地点を結ぶ仮想線L11aと、第1方向に隣接する他のビア電極141bの上面及び下面の1/2地点を結ぶ仮想線L11bとが互いに一致しないことを意味することができる。たとえば、第1ビア電極141aの上面と下面の1/2点を結ぶ仮想線L11aと、隣接する他の第1ビア電極141bの上面と下面の1/2点を結ぶ仮想線L11bは、第1ビア電極141bの上面の幅の0より大きく50%以下の範囲でありえる。
【0059】
連結電極141、142、143、144は、例えば、ビアが形成された2つの誘電体シートを積層する過程で形成することができる。このとき、各誘電体シートに形成されたビアは互いに完全にアラインメントされない場合があり、結果的に、積層された2つのビア電極は、第1方向と垂直な方向に互いにずれるように配置されることがある。連結電極を形成するために、ドリルやパンチング機等を用いて焼成後の本体を穴加工していた従来とは異なり、本願発明の第1実施形態は、ビアが形成された誘電体シートを積層する方式で連結電極141、142、143、144を形成することができるため、ドリル加工により本体110にクラックが発生するという問題を防止することができる。
【0060】
一実施形態において、同じ誘電体層111を貫通する連結電極141、142、143、144は複数個配置されることができる。同じ誘電体層111を貫通する複数の連結電極141、142、143、144は、第2及び第3方向に配列されることができる。ここで、同じ誘電体層を貫通する複数の連結電極とは、同じ誘電体層を貫通する複数の第1~第4連結電極141、142、143、144のそれぞれを意味する。
【0061】
例えば、同じレベルに配置された複数の連結電極141、142、143、144は第2及び第3方向に配列されてもよい。ここで、同じレベルに配置された複数の連結電極とは、同じレベルに配置された複数の第1~第4連結電極141、142、143、144のそれぞれを意味する。
【0062】
同じ誘電体層111を貫通する連結電極141、142、143、144の個数は特に限定されず、積層型電子部品100aのサイズや連結電極141、142、143、144のサイズなどに応じて異なってもよい。例えば、同じ誘電体層111を貫通する連結電極141、142、143、144の個数は、5個以上300個以下であってもよい。ここで、連結電極141、143の個数とは、第1~第4連結電極141、142、143、144のそれぞれの個数を意味する。
【0063】
一実施形態において、
図5を参照すると、ビア電極141a、141bの上面の幅は、ビア電極141a、141bの下面の幅より広くてもよい。誘電体シートに形成されるビアは、例えば、誘電体シートにレーザを照射することによって形成することができる。このとき、レーザ光のエネルギー量は、上記レーザが照射される誘電体シートの一面から反対側の他面に向かうほど低くなり得る。これにより、ビア電極141a、141bの幅は、ビア電極141a、141bの上面からビア電極141a、141bの下面に向かうほど徐々に狭くなり得る。
【0064】
一方、図面では、ビア電極141a、141bの断面が台形であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、レーザの照射条件を調節することによりビア電極141a、141bの断面は様々な形態を有することができ、ビア電極141a、141bの側壁は曲面を有することもできる。
【0065】
一方、ビア電極141a、141bの最大幅は、積層型電子部品100aのサイズや誘電体層111の厚さなどに応じて異なってもよい。ビア電極141a、141bの最大幅は特に限定されないが、0.03μm~10μmであってもよい。
【0066】
図6は、本発明の第1実施形態の第1変形例に係る積層型電子部品を概略的に示す斜視図であり、
図7は、
図6のI2-I2'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図であり、
図8は、
図6のII2-II2'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図であり、
図9aは、
図7のIII2-III2'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図であり、
図9bは、
図7のIV2-IV2'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【0067】
以下、
図6~
図9bを参照して、本発明の第1実施形態の第1変形例に係る積層型電子部品100bについて説明する。
図1~
図5で説明した積層型電子部品100aの構成と同一/類似の構成については同一/類似の参照符号を用い、重複した説明は省略する。
【0068】
積層型電子部品100bは、第1~第4部分P1、P2、P3、P4のうち少なくとも一つに配置され、複数のビア電極のうち第1方向に互いに隣接するものの間に配置される補助電極151、152、153、154を含むことができる。
【0069】
例えば、第1補助電極151は、第1部分P1に配置されて第1方向に積層された2つの第1ビア電極141a、141bの間に配置されることができ、第2補助電極152は、第2部分P2に配置されて第1方向に積層された2つの第2ビア電極142a、142bの間に配置されることができ、第3補助電極153は、第3部分P3に配置されて第1方向に積層された2つの第3ビア電極143a、143bの間に配置されることができ、第4補助電極154は、第4部分P4に配置されて第1方向に積層された2つの第4ビア電極(図示せず)の間に配置されることができる。
【0070】
第1補助電極151は、第3面及び第5面3、5のうち少なくとも一面に露出して第1外部電極131と連結されることができ、第2補助電極152は、第4面及び第6面4、6のうち少なくとも一面に露出して第2外部電極132と連結されることができ、第3補助電極153は、第4面及び第5面4、5のうち少なくとも一面に露出して第3外部電極133と連結されることができ、第4補助電極154は、第3面及び第6面3、6のうち少なくとも一面に露出して第4電極外部電極134と連結されることができる。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、補助電極151、152、153、154は、第3面~第6面3、4、5、6と離隔して配置されてもよい。
【0071】
第1及び第2補助電極151、152は、それぞれ第1及び第2コーナーE1、E2側に配置され、第3及び第4部分P3、P4に向かって第2及び第3方向に延びることができる。第1及び第2補助電極151、152は、それぞれ第1及び第2部分P1、P2にのみ配置されることができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0072】
第3及び第4補助電極153、154は、それぞれ第3及び第4コーナーE3、E4側に配置され、第1及び第2部分P1、P2に向かって第2及び第3方向に延びることができる。第3及び第4補助電極153、154は、それぞれ第3及び第4部分P3、P4にのみ配置されることができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0073】
第1及び第2補助電極151、152は、第2内部電極122と実質的に同一平面上に配置され、且つ第2内部電極122と離隔して配置され、第3及び第4補助電極153、154は、第1内部電極121と実質的に同一平面上に配置され、且つ第1内部電極121と離隔して配置されることができる。
【0074】
第1補助電極151は、同じ誘電体層111を貫通する複数の第1連結電極141と連結されることができ、第2補助電極152は、同じ誘電体層111を貫通する複数の第2連結電極142と連結されることができ、第3補助電極153は、同じ誘電体層111を貫通する複数の第3連結電極143と連結されることができ、第4補助電極154は、同じ誘電体層111を貫通する複数の第4連結電極144と連結されることができる。
【0075】
補助電極151、152、153、154が配置されることにより、上記マージン領域と容量形成部Acとの間の積層数の差による段差の発生を抑制することができ、これにより、上記マージン領域が陥没する現象を抑制することができる。また、補助電極151、152、153、154を適切に配置させることにより、連結電極141、142、143、144を構成するビア電極のアライメントが過度に歪んでいても、隣接する内部電極121、122の間の電気的連結を確保することができる。
【0076】
補助電極151、152、153、154に含まれる金属は、Ni、Cu、Pd、Ag、Au、Pt、Sn、W、Ti及びそれらの合金のうち一つ以上であってもよい。補助電極151、152、153、154は、内部電極121、122と同じ金属を含むことができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0077】
第1内部電極121と第3補助電極153との間の第2方向への距離は、第1内部電極121と第4面4との間の距離の10%~90%であってもよく、第1内部電極121と第3補助電極153との間の第3方向への距離は、第1内部電極121と第5面5との間の距離の10%~90%であってもよい。これは、第1内部電極121と第4補助電極154との距離、第2内部電極122と第1及び第2補助電極151、152との距離にも同様に適用することができる。
【0078】
図10a及び
図10bは、本発明の第1実施形態の第2変形例に係る積層型電子部品を概略的に示す断面図であり、
図9a及び
図9bに対応する図である。
【0079】
以下、
図10a及び
図10bを参照して、本発明の第1実施形態の第2変形例に係る積層型電子部品100cについて説明する。
図1~
図9bで説明した積層型電子部品100a、100bの構成と同一/類似の構成については同一/類似の参照符号を用い、重複した説明は省略する。
【0080】
図10aを参照すると、第1内部電極121cは、第1メイン部123c、第1メイン部123cから延びて第3面及び第5面3、5のうち少なくとも一面に露出する第1リード部125c、並びに第1メイン部123cから延びて第4面及び第6面4、6のうち少なくとも一面に露出する第2リード部127cを含むことができる。
【0081】
図10bを参照すると、第2内部電極122cは、第2メイン部124c、第2メイン部124cから延びて第4面及び第5面4、5のうち少なくとも一面に露出する第3リード部126c、並びに第2メイン部124cから延びて第3面及び第6面3、6のうち少なくとも一面に露出する第4リード部128cを含むことができる。
【0082】
積層型電子部品100cは、第1~第4部分P1、P2、P3、P4のうち少なくとも一つに配置され、複数のビア電極のうち第1方向に互いに隣接するものの間に配置される補助電極151c、152c、153c、154cを含むことができる。
【0083】
例えば、第1~第4補助電極151c、152c、153c、154cは、それぞれ第1~第4部分P1、P2、P3、P4に配置されて第1~第4連結電極141、142、143、144及び第1~第4外部電極131、132、133、134と連結されることができる。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、第1~第4補助電極151c、152c、153c、154cは、第1~第4外部電極131、132、133、134と離隔して配置されてもよい。
【0084】
第2内部電極122cは、第1及び第2部分P1、P2にそれぞれ配置された第1及び第2切開部161、162を含むことができ、第1内部電極121cは、第3及び第4部分P3、P4にそれぞれ配置された第3及び第4切開部163、164を含むことができる。ここで、切開部161、162、163、164は、メイン部123c、124cの長辺の縁を延長した仮想の線によって定義される内部領域のうち、内部電極121c、122cが配置されていない領域と定義することができる。
【0085】
例えば、第1及び第2部分P1、P2に配置された第2内部電極122cの両コーナーには、第1及び第2切開部161、162がそれぞれ配置されてもよく、第3及び第4部分P3、P4に配置された第1内部電極121cの両コーナーには、第3及び第4切開部163、164がそれぞれ配置されてもよい。切開部161、162、163、164によって、第1及び第2メイン部123c、124cは、例えば、「+」形状に設けられることができる。
【0086】
一実施形態において、第1~第4切開部161、162、163、164は、補助電極151c、152c、153c、154cの形状に対応する形状を有することができる。例えば、
図10a及び
図10bに示すように、第1~第4切開部161、162、163、164は、補助電極151c、152c、153c、154cの形状に対応する四角形状を有することができる。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、補助電極151c、152c、153c、154cは円弧形状など様々な形状を有することができ、第1~第4切開部161、162、163、164も補助電極151c、152c、153c、154cの形状に対応する様々な形状を有することができる。補助電極151c、152c、153c、154cの一部は、切開部161、162、163、164の内部に配置されることができる。
【0087】
図11a及び
図11bは、本発明の第1実施形態の第3変形例に係る積層型電子部品を概略的に示す断面図であって、
図9a及び
図9bに対応する図である。
【0088】
以下、
図11a及び
図11bを参照して、本発明の第1実施形態の第3変形例に係る積層型電子部品100dについて説明する。
図1~
図10bで説明した積層型電子部品100a、100b、100cの構成と同一/類似の構成については同一/類似の参照符号を用い、重複した説明は省略する。
【0089】
図11aを参照すると、第1内部電極121dは、第1メイン部123d、第1メイン部123dから延びて第3面及び第5面3、5のうち少なくとも一面に露出する第1リード部125d、並びに第1メイン部123dから延びて第4面及び第6面4、6のうち少なくとも一面に露出する第2リード部127dを含むことができる。
【0090】
図10bを参照すると、第2内部電極122dは、第2メイン部124d、第2メイン部124dから延びて第4面及び第5面4、5のうち少なくとも一面に露出する第3リード部126d、並びに第2メイン部124dから延びて第3面及び第6面3、6のうち少なくとも一面に露出する第4リード部128dを含むことができる。
【0091】
積層型電子部品100dは、第1~第4部分P1、P2、P3、P4のうち少なくとも一つに配置され、複数のビア電極のうち第1方向に互いに隣接するものの間に配置される補助電極151d、152d、153d、154dを含むことができる。
【0092】
例えば、第1~第4補助電極151d、152d、153d、154dは、それぞれ第1~第4部分P1、P2、P3、P4に配置されて第1~第4連結電極141、142、143、144及び第1~第4外部電極131、132、133、134と連結されることができる。
【0093】
第1補助電極151dは、第3面3の一部及び第5面5の一部に露出する第1接続部151d1、第1接続部151d1から第3部分P3に向かって延び、第1接続部151d1よりも第3方向への寸法が小さい第1延長部151d2、及び第1接続部151d1から第4部分P4に向かって延び、第1接続部151d1よりも第2方向への寸法が小さい第2延長部151d3を含むことができる。
【0094】
第2補助電極152dは、第4面4の一部及び第6面6の一部に露出する第2接続部152d1、第2接続部152d1から第3部分P3に向かって延び、第2接続部152d1よりも第2方向への寸法が小さい第3延長部152d2、及び第2接続部152d1から第4部分P4に向かって延び、第2接続部152d1よりも第3方向への寸法が小さい第4延長部152d3を含むことができる。
【0095】
第3補助電極153dは、第4面4の一部及び第5面5の一部に露出する第3接続部153d1、第3接続部153d1から第1部分P1に向かって延び、第3接続部153d1よりも第3方向への寸法が小さい第5延長部153d2、及び第3接続部153d1から第2部分P2に向かって延び、第3接続部153d1よりも第2方向への寸法が小さい第6延長部153d3を含むことができる。
【0096】
第4補助電極154dは、第3面3の一部及び第6面6の一部に露出する第4接続部154d1、第4接続部154d1から第1部分P1に向かって延び、第4接続部154d1よりも第2方向への寸法が小さい第7延長部154d2、及び第4接続部154d1から第2部分P2に向かって延び、第4接続部154d1よりも第3方向への寸法が小さい第8延長部154d3を含むことができる。
【0097】
積層型電子部品100dは、第1~第8延長部151d2、151d3、152d2、152d3、153d2、153d3、154d2、154d3を含むことにより、外部応力等によりマージン領域が陥没する現象をより効果的に抑制することができる。
【0098】
図12は、本発明の第1実施形態の第4変形例に係る積層型電子部品を概略的に示す斜視図であり、
図13は、
図12のI3-I3'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図であり、
図14は、
図12のII3-II3'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図であり、
図15aは、
図13のIII3-III3'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図であり、
図15bは、
図13のIV3-IV3'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【0099】
以下、
図12及び
図15bを参照して、本発明の第1実施形態の第4変形例に係る積層型電子部品100eについて説明する。
図1~
図5で説明した積層型電子部品100aの構成と同一/類似の構成については同一/類似の参照符号を用い、重複した説明は省略する。
【0100】
本発明の第1実施形態の第4変形例によれば、第1方向に隣接する2つの連結電極141e、142e、143e、144eは、第1方向と垂直な方向に互いにずれるように配置されることができる。
【0101】
例えば、第1方向に隣接する2つの第1連結電極141eは、第1方向と垂直な方向に互いにずれるように配置され、第1方向に隣接する2つの第2連結電極142eは、第1方向と垂直な方向に互いにずれるように配置され、第1方向に隣接する2つの第3連結電極143eは、第1方向と垂直な方向に互いにずれるように配置され、第1方向に隣接する2つの第4連結電極144eは、第1方向と垂直な方向に互いにずれるように配置されることができる。
【0102】
ここで、第1方向に隣接する2つの第1連結電極141eは、本体110の第1方向及び第2方向の断面又は本体の第1方向及び第3方向の断面において、同じ第1内部電極121の上面と接触する1つの第1連結電極141eと、上記同じ第1内部電極121の下面と接触する他の1つの第1連結電極141eを意味することができる。
【0103】
また、上記上面及び下面と接触する第1連結電極141eがそれぞれ複数個存在する場合、第1方向に隣接する2つの第1連結電極141eは、同じ第1内部電極121の上面と接触する1つの第1連結電極141eと、上記同じ第1内部電極121の下面と接触する複数の第1連結電極141eのうち、上記1つの第1連結電極141eと第2又は第3方向に最も隣接する他の1つの第1連結電極141eを意味することができる。
【0104】
また、隣接する2つの第1連結電極141eが互いにずれるように配置されるとは、本体110の第1方向及び第2方向の断面又は本体110の第1方向及び第3方向の断面において、一つの第1連結電極141eの上面及び下面の1/2地点を結ぶ仮想線と、他の一つの第1連結電極141eの上面及び下面の1/2地点を結ぶ仮想線とが互いに一致しないことを意味することができる。
【0105】
本発明の第1実施形態の第3変形例によれば、第1方向に隣接する2つの第1連結電極141eが互いにずれるように配置され、上記第1マージン領域内に第1連結電極141eが分散配置されることができる。これにより、第1連結電極141eの個数に比べて積層型電子部品100eの機械的強度を効果的に改善することができる。
【0106】
一方、第2~第4連結電極142e、143e、144eは、第1連結電極141eと類似の構造を有することができるため、第2~第4連結電極142e、143e、144eについての詳細な説明は省略する。上述した第1連結電極141eに対する説明は、矛盾しない限り、第2~第4連結電極142e、143e、144eにも同様に適用することができる。
【0107】
図16は、本発明の第1実施形態の第5変形例に係る積層型電子部品を概略的に示す斜視図であり、
図17は、
図16のI4-I4'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図であり、
図18は、
図16のII4-II4'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図であり、
図19aは、
図17のIII4-III4'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図であり、
図19bは、
図17のIV4-IV4'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【0108】
以下、
図16及び
図19bを参照して、本発明の第1実施形態の第5変形例に係る積層型電子部品100fについて説明する。
図1~
図10bで説明した積層型電子部品100a、100b、100cの構成と同一/類似の構成については同一/類似の参照符号を用い、重複した説明は省略する。
【0109】
図19aを参照すると、第1内部電極121fは、第2内部電極122fと第1方向に重なる第1メイン部123f、第1部分P1に配置され、第1メイン部123fから延び、第2内部電極122fと重ならない第1リード部125f、及び第2部分P2に配置され、第1メイン部123fから延び、第2内部電極122fと重ならない第2リード部127fを含むことができる。
【0110】
図19bを参照すると、第2内部電極122fは、第1内部電極121fと第1方向に重なる第2メイン部124f、第3部分P3に配置され、第2メイン部124fから延び、第1内部電極121fと重ならない第3リード部126f、及び第4部分P4に配置され、第2メイン部124fから延び、第1内部電極121fと重ならない第4リード部128fを含むことができる。
【0111】
積層型電子部品100fは、第1~第4切開部161、162、163、164のうち少なくとも一つに配置され、複数のビア電極のうち第1方向に互いに隣接するものの間に配置される補助電極151f、152f、153f、154fを含むことができる。
【0112】
例えば、第1~第4補助電極151f、152f、153f、154fは、それぞれ第1~第4切開部161、162、163、164に配置されて第1~第4連結電極141、142、143、144と連結されることができる。第1~第4補助電極151f、152f、153f、154fは、第1~第4外部電極131、132、133、134と離隔して配置されることができる。
【0113】
第1~第4補助電極151f、152f、153f、154fは、それぞれ第1~第4切開部161、162、163、164の内部に配置されてもよいが、本発明はこれに限定されるものではなく、補助電極151f、152f、153f、154fの一部は、切開部161、162、163、164の外部に配置されてもよい。
【0114】
第1~第4補助電極151f、152f、153f、154fは、それぞれ第1~第4切開部161、162、163、164の形状に対応する形状を有することができ、例えば、四角形状を有することができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0115】
積層型電子部品100fは、第1~第4部分P1、P2、P3、P4のうち少なくとも一つに配置されてカバー部112、113を貫通し、第1方向を基準として最外郭に配置された第1内部電極121fと第1又は第2外部電極131、132とを連結するか、あるいは第1方向を基準として最外郭に配置された第2内部電極122fと第3又は第4外部電極133、134とを互いに連結するコンタクト電極171、172、173を含むことができる。
【0116】
例えば、第1コンタクト電極171は、第1部分P1に配置されてカバー部112、113を貫通し、第1方向を基準として最外郭に配置された第1内部電極121f、第1補助電極151と第1外部電極131との間を連結することができる。第2コンタクト電極172は、第2部分P2に配置されてカバー部112、113を貫通し、第1方向を基準として最外郭に配置された第1内部電極121f又は第2補助電極152fと第2外部電極132との間を連結することができる。
【0117】
第3コンタクト電極173は、第3部分P3に配置されてカバー部112、113を貫通し、第1方向を基準として最外郭に配置された第2内部電極122f又は第3補助電極153fと第3外部電極133との間を連結することができる。第4コンタクト電極(図示せず)は、第4部分P4に配置されてカバー部112、113を貫通し、第1方向を基準として最外郭に配置された第2内部電極122f又は第4補助電極154fと第4外部電極134との間を連結することができる。第1~第4コンタクト電極は、第1及び第2カバー部112、113にそれぞれ配置されることができる。
【0118】
コンタクト電極171、172、173は、ビアが形成されたカバー部形成用シートを2層以上積層することにより形成することができる。したがって、コンタクト電極171、172、173は連結電極と類似の形態を有することができる。一実施形態において、コンタクト電極171、172、173は、第1方向に積層された複数の貫通電極を含むことができ、上記複数の貫通電極のうち互いに隣接する2つの貫通電極は、第1方向と垂直な方向に互いにずれるように配置されることができる。図面には、貫通電極が2つ積層されたコンタクト電極が示されているが、コンタクト電極171、172、173を構成する貫通電極の積層数は特に限定されず、これは上記カバー部形成用シートの枚数に応じて異なってもよい。
【0119】
コンタクト電極との接触のために、第1~第4外部電極131、132、133、134はそれぞれ第1面及び/又は第2面1、2に配置されることが好ましい。例えば、第1~第4外部電極131、132、133、134は、本体110の上面及び/又は下面に配置されて本体110の側面上に延びることができる。コンタクト電極は、第1方向を基準として最外郭に配置された内部電極121、122又は補助電極151f、152f、153f、154fと外部電極131、132、133、134のうち第1面1及び/又は第2面2上に延びる領域の間を連結することにより、積層型電子部品100fの電流経路(current path)を増加させ、等価直列抵抗(ESR)を低減させることができる。
【0120】
一方、コンタクト電極を介して内部電極121f、122fと外部電極131、132、133、134との間の電気的連結を確保することができるため、第1及び第2内部電極121f、122f、並びに第1~第4補助電極151f、152f、153f、154fは、第3面~第6面3、4、5、6と離隔して配置されることができる。これにより、積層型電子部品100fの耐湿信頼性が低下することを防止することができる。
【0121】
図20は、本発明の第1実施形態の第6変形例に係る積層型電子部品を概略的に示す斜視図であり、
図21は、
図20のI5-I5'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図であり、
図22は、
図20のII5-II5'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【0122】
以下、
図20~
図22を参照して、本発明の第1実施形態の第6変形例に係る積層型電子部品100gについて説明する。
図16~
図19bで説明した積層型電子部品100fの構成と同一/類似の構成については同一/類似の符号を用い、重複した説明は省略する。
【0123】
第1外部電極131g1、131g2、第2外部電極132g1、132g2、第3外部電極133g1、133g2、及び第4外部電極134g1、134g2は、それぞれ第1面及び第2面1、2に配置されることができる。第1面1に配置された第1~第4外部電極131g1、132g1、133g1、134g1と第2面2に配置された第1~第4外部電極131g2、132g2、133g2、134g2は互いに離隔して配置されることができる。すなわち、積層型電子部品100gの外部電極は、いわゆる下面電極の形態を有することができる。
【0124】
第1外部電極131g1、131g2、第2外部電極132g1、132g2、第3外部電極133g1、133g2、及び第4外部電極134g1、134g2は、それぞれ第3面~第6面3、4、5、6上に延びなくてもよいが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1外部電極131g1、131g2、第2外部電極132g1、132g2、第3外部電極133g1、133g2、及び/又は第4外部電極134g1、134g2は、第3面~第6面3、4、5、6のうち少なくとも一面上に延びてもよい。
【0125】
積層型電子部品100gは、コンタクト電極171、172、173を介して内部電極と外部電極との電気的連結を確保することができるため、第1及び第2内部電極121f、122f及び補助電極151f、152f、153f、154fは、第3面~第6面3、4、5、6と離隔して配置されることができる。また、外部電極が第1面及び第2面1、2に配置された下面電極の形態を有することにより、積層型電子部品100gの単位体積当たりの容量及び曲げ強度を改善することができる。
【0126】
なお、図面には、外部電極が第1面及び第2面1、2にそれぞれ配置された下面電極の形態が示されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1~第4外部電極は、第1面及び第2面1、2のうちいずれか一面には配置され、且つ他の一面には配置されない場合がある。すなわち、第1~第4外部電極は第1面1には配置されるが、第2面2には配置されず、又は第2面2には配置されるが、第1面1には配置されない場合もある。
【0127】
(第2実施形態)
図23は、本発明の第2実施形態に係る積層型電子部品を概略的に示す斜視図であり、
図24は、本発明の第2実施形態に係る積層型電子部品の本体を概略的に示す分解斜視図であり、
図25は、
図23のI6-I6'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図であり、
図26は、
図23のII6-II6'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図であり、
図27aは、
図25のIII6-III6'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図であり、
図27bは、
図25のIV6-IV6'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図であり、
図28は、
図25のB領域を概略的に示す部分拡大図である。
【0128】
以下、
図23~
図28を参照して、本発明の第2実施形態に係る積層型電子部品200aについて説明する。
図1~
図9bで説明した積層型電子部品100a、100bの構成と同一/類似の構成については同一/類似の参照符号を用い、重複した説明は省略する。
【0129】
本発明の第2実施形態に係る積層型電子部品200aは、本体210、外部電極231、232、233、234及びビア電極241a、241b、242a、242b、243a、243b、244a、244bを含むことができる。
【0130】
本体210は、第1方向に互いに対向する第1面及び第2面1、2、第1面及び第2面1、2と連結され、第2方向に互いに対向する第3面第4面3、4、第1面~第4面1、2、3、4と連結され、第3方向に互いに対向する第5面及び第6面5、6を有することができる。
【0131】
本体210は、第1~第4部分P1、P2、P3、P4に区分されることができる。第1~第4部分P1、P2、P3、P4は、本体210を第2及び第3方向にそれぞれ2等分して区分することができる。例えば、
図27a及び
図27bを参照すると、第1部分P1は、第3面及び第5面が接するコーナーE1を含み、第2部分P2は、第4面及び第6面が接するコーナーE2を含み、第3部分P3は、第4面及び第5面が接するコーナーE3を含み、第4部分P4は、第3面及び第6面が接するコーナーE4を含むことができる。
【0132】
本体210は、第1方向に交互に配置された第1内部電極層220aと第2内部電極層220bとを含むことができる。本体210は本体210の内部に配置され、第1誘電体層211a又は第2誘電体層211bを挟んで第1及び第2内部電極221、222が交互に配置されて容量が形成される容量形成部Acと、容量形成部Acの第1方向に対向する両面上に配置されるカバー部212、213とを含むことができる。
【0133】
第1内部電極層220aは、第1誘電体層211a、第1誘電体層211a上に配置される第1内部電極221、及び第1誘電体層211a上に配置され、第1内部電極221と離隔し、第3及び第4部分P3、P4にそれぞれ配置された第3及び第4補助電極253、254を含むことができる。
【0134】
第2内部電極層220bは、第2誘電体層211b、第2誘電体層211b上に配置される第2内部電極222、及び第2誘電体層211b上に配置され、第2内部電極222と離隔し、第1及び第2部分P1、P2にそれぞれ配置された第1及び第2補助電極251、252を含むことができる。
【0135】
図27aを参照すると、第1内部電極221は、第2内部電極222と第1方向に重なる第1メイン部223、第1メイン部223から延びて第2内部電極222と重ならず、第3面及び第5面3、5のうち少なくとも一面に露出する第1リード部225、並びに第1メイン部223から延びて第2内部電極222と重ならず、第4面及び第6面4、6のうち少なくとも一面に露出する第2リード部227を含むことができる。
【0136】
図27bを参照すると、第2内部電極222は、第1内部電極221と第1方向に重なる第2メイン部224、第2メイン部224から延びて第1内部電極221と重ならず、第4面及び第5面4、5のうち少なくとも一面に露出する第3リード部226、並びに第2メイン部224から延びて第1内部電極221と重ならず、第3面及び第6面3、6のうち少なくとも一面に露出する第4リード部228を含むことができる。
【0137】
第1補助電極251は、複数の第1リード部225のうち互いに隣接するものの間に配置されることができ、第2補助電極252は、複数の第2リード部227のうち互いに隣接するものの間に配置されることができ、第3補助電極253は、複数の第3リード部226のうち互いに隣接するものの間に配置されることができ、第4補助電極254は、複数の第4リード部228のうち互いに隣接するものの間に配置されることができる。
【0138】
第1補助電極251は、第3面及び第5面3、5のうち少なくとも一面に露出して第1外部電極231と連結されることができ、第2補助電極252は、第4面及び第6面4、6のうち少なくとも一面に露出して第2外部電極232と連結されることができ、第3補助電極253は、第4面及び第5面4、5のうち少なくとも一面に露出して第3外部電極233と連結されることができ、第4補助電極254は、第3面及び第6面3、6のうち少なくとも一面に露出して第4外部電極234と連結されることができる。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、補助電極251、252、253、254は、第3面~第6面3、4、5、6と離隔して配置されてもよい。
【0139】
第1及び第2補助電極251、252は、それぞれ第1及び第2コーナーE1、E2側に配置され、第3及び第4部分P3、P4に向かって第2及び第3方向に延びることができる。第1及び第2補助電極251、252は、それぞれ第1及び第2部分P1、P2にのみ配置されてもよいが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0140】
第3及び第4補助電極253、254は、それぞれ第3及び第4コーナーE3、E4側に配置され、第1及び第2部分P1、P2に向かって第2及び第3方向に延びることができる。第3及び第4補助電極253、254は、それぞれ第3及び第4部分P3、P4にのみ配置されてもよいが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0141】
第1及び第2外部電極231、232は、第1及び第2部分P1、P2上にそれぞれ配置され、第1内部電極221と連結されることができる。第1外部電極231は、例えば、第3面及び第5面3、5のうち少なくとも一面上に配置され、第1リード部225と連結されてもよい。第2外部電極232は、例えば、第4面及び第6面4、6のうち少なくとも一面上に配置され、第2リード部227と連結されてもよい。
【0142】
第3及び第4外部電極233、234は、第3及び第4部分P3、P4上にそれぞれ配置され、第2内部電極222と連結されることができる。第3外部電極233は、例えば、第4面及び第5面4、5のうち少なくとも一面上に配置され、第3リード部226と連結されてもよい。第4外部電極234は、例えば、第3面及び第6面3、6のうち少なくとも一面上に配置され、第4リード部228と連結されてもよい。
【0143】
例えば、第1外部電極231は、第3面及び第5面3、5上に配置されて第1面及び第2面1、2の一部上に延びることができ、第2外部電極232は、第4面及び第6面4、6上に配置されて第1面及び第2面1、2の一部上に延びることができ、第3外部電極233は、第4面及び第5面4、5上に配置されて第1面及び第2面1、2の一部上に延びることができ、第4外部電極234は、第3面第6面3、6上に配置されて第1面及び第2面1、2の一部上に延びることができる。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、後述するコンタクト構造物を導入する場合、外部電極231、232、233、234は、第1面及び/又は第2面1、2上にのみ配置されてもよい。
【0144】
外部電極231、232、233、234は、例えば、内部電極221、222と接触する下地電極層及び上記下地電極層上に配置されるめっき層を含むことができる。上記下地電極層は、例えば、焼成電極層、導電性樹脂層、及び薄膜電極層のうち一つ以上を含むことができる。
【0145】
本発明の第2実施形態に係る積層型電子部品200aは、第1部分P1に配置されて第1誘電体層211aを貫通し、第1内部電極221と第1補助電極251とを連結する第1ビア電極241a、及び第1部分P1に配置されて第2誘電体層211bを貫通し、第1内部電極221と第1補助電極251とを連結する第2ビア電極241bを含むことができる。
【0146】
第1及び第2ビア電極241a、241bは、それぞれ第1及び第2誘電体層211a、211bのうち第1コーナーE1に隣接する領域を貫通して第1リード部225と第1補助電極251とを互いに連結することができる。第1及び第2ビア電極241a、241bは、第1リード部225と第1補助電極251との間で第3面及び第5面3、5と容量形成部Acが離隔したマージン領域を貫通することができる。
【0147】
本発明の第2実施形態によれば、一部の第1内部電極221が焼成工程によって収縮し、第1外部電極231との接触が切れても、当該第1内部電極は第1及び第2ビア電極241a、241b、並びに他の層の第1内部電極221を介して第1外部電極231と電気的に連結されることができる。これにより、積層型電子部品200aの容量低下を防止することができる。
【0148】
本発明の第2実施形態によれば、第1ビア電極241及び第2ビア電極241bは、第1方向と垂直な方向に互いにずれるように配置されることができる。
【0149】
図28を参照すると、第1ビア電極241aと第2ビア電極241bとが第1方向と垂直な方向に互いにずれるように配置されるとは、本体210の第1方向及び第2方向の断面において、第1ビア電極241aの上面及び下面の1/2地点を結ぶ仮想線L21aと、第2ビア電極241bの上面及び下面の1/2地点を結ぶ仮想線L21bとが互いに一致しないことを意味することができる。
【0150】
第1ビア電極241aと第2ビア電極241bとが互いにずれるように配置されることにより、上記マージン領域内にビア電極241a、241bが分散配置されることができる。これにより、上記マージン領域内にビア電極241a、241bが配置された領域と、ビア電極241a、241bが配置されていない領域との間の密度差、又は外部応力により上記マージン領域が陥没する現象を抑制することができる。また、上記マージン領域内にビア電極241a、241bを分散配置することにより、ビア電極241a、241bの個数に比べて積層型電子部品200aの機械的強度を効果的に改善することができる。
【0151】
一実施形態において、第1ビア電極241a及び第2ビア電極241bは第1方向に互いに重ならなくてもよい。第1ビア電極241aと第2ビア電極241bとが互いにずれるように配置されると、本発明で意図した積層型電子部品200aの機械的強度の改善効果を発揮することができるが、第1ビア電極241aと第2ビア電極241bとが第1方向に互いに重ならないように配置されると、本発明の機械的強度の改善効果がより顕著になり得る。
【0152】
図28を参照すると、第1ビア電極241aが第2ビア電極241bと第1方向に互いに重ならないとは、第2ビア電極241bの幅が最大である地点において、第2ビア電極241bと接する第1方向への仮想線TLが第1ビア電極241aと交差しないことを意味することができる。
【0153】
一実施形態において、同じ第1誘電体層211aを貫通する第1ビア電極241aは複数個配置されることができ、同じ第1誘電体層211aを貫通する複数の第1ビア電極241aは、第2及び第3方向に配列されることができる。例えば、同じレベルに配置された複数の第1ビア電極241aは第2及び第3方向に配列されてもよい。
【0154】
同様に、同じ第2誘電体層211bを貫通する第2ビア電極241bは複数個配置されることができ、同じ第2誘電体層211bを貫通する複数の第2ビア電極241bは第2及び第3方向に配列されることができる。例えば、同じレベルに配置された複数の第2ビア電極241bは第2及び第3方向に配列されてもよい。
【0155】
図27a及び
図27bを参照すると、同じ第1誘電体層211aを貫通する複数の第1ビア電極241aは、第2及び第3方向を基準として互いにずれるように配列されることにより、第1格子パターンLP1aをなすことができ、同じ第2誘電体層211bを貫通する複数の第2ビア電極241bは、第2及び第3方向を基準として互いにずれるように配列されることにより、第2格子パターンLP1bをなすことができる。
【0156】
第1格子パターンLP1aと第2格子パターンLP1bは、本体210内において、第1内部電極221又は第1補助電極251を挟んで互いにずれるように配置されることができる。第1格子パターンLP1a及び第2格子パターンLP1bは、それぞれ千鳥状に配列された複数の第1及び第2ビア電極241a、241bを含み、第1方向に互いに重ならないことにより、積層型電子部品200aの機械的強度を効果的に改善することができる。
【0157】
一実施形態において、第1誘電体層211aは、複数の第1ビア電極241aのうち、第2又は第3方向に互いに隣接する2つの第1ビア電極241aの間に配置される第1領域R1を含み、複数の第2ビア電極241bは第1領域R1と重なることができる。
【0158】
一実施形態において、第1ビア電極241aの上面の幅は第1ビア電極241aの下面の幅より広くてもよく、第2ビア電極241bの上面の幅は第2ビア電極241bの下面の幅より広くてもよい。第1ビア電極241aの幅は、例えば、第1ビア電極241aの上面から第1ビア電極241aの下面に向かうほど徐々に狭くなり、第2ビア電極241bの幅は、例えば、第2ビア電極241bの上面から第2ビア電極241bの下面に向かうほど徐々に狭くなることができる。
【0159】
一方、第2~第4部分P2、P3、P4にも、第1部分P1に配置された第1及び第2ビア電極241a、241bと類似の形態のビア電極が配置されることができる。
【0160】
積層型電子部品200aは、第2部分P2に配置されて第1誘電体層211aを貫通し、第1内部電極221と第2補助電極252とを連結する第3ビア電極242a、及び第2部分P2に配置されて第2誘電体層211bを貫通し、第1内部電極221と第2補助電極252とを連結する第4ビア電極242bを含むことができる。第3ビア電極242a及び第4ビア電極242bは、第1方向と垂直な方向に互いにずれるように配置されてもよい。
【0161】
積層型電子部品200aは、第3部分P3に配置されて第1誘電体層211aを貫通し、第2内部電極222と第3補助電極253とを連結する第5ビア電極243a、及び第3部分P3に配置されて第2誘電体層211bを貫通し、第2内部電極222と第3補助電極253とを連結する第6ビア電極243bを含むことができる。第5ビア電極243a及び第6ビア電極243bは、第1方向と垂直な方向に互いにずれるように配置されてもよい。
【0162】
積層型電子部品200aは、第4部分P4に配置されて第1誘電体層211aを貫通し、第2内部電極222と第4補助電極254とを連結する第7ビア電極244a、及び第4部分P4に配置されて第2誘電体層211bを貫通し、第2内部電極222と第4補助電極254とを連結する第8ビア電極244bを含むことができる。第7ビア電極244a及び第8ビア電極244bは、第1方向と垂直な方向に互いにずれるように配置されてもよい。
【0163】
図27a及び
図27bを参照すると、同じ第1誘電体層211aを貫通する複数の第3ビア電極242aは、第2及び第3方向を基準として互いにずれるように配列されることにより、第3格子パターンLP2aをなすことができ、同じ第2誘電体層211bを貫通する複数の第4ビア電極242bは、第2及び第3方向を基準として互いにずれるように配列されることにより、第4格子パターンLP2bをなすことができる。第3格子パターンLP2a及び第4格子パターンLP2bは、それぞれ千鳥状に配列された複数の第3及び第4ビア電極242a、242bを含み、且つ第1方向に互いに重ならないことができる。
【0164】
一実施形態において、第1誘電体層211aは、複数の第3ビア電極242aのうち第2又は第3方向に互いに隣接する2つの第3ビア電極242aの間に配置される第2領域R2を含み、複数の第4ビア電極242bは、第2領域R2と重なることができる。
【0165】
同じ第1誘電体層211aを貫通する複数の第5ビア電極243aは、第2及び第3方向を基準として互いにずれるように配列されることにより、第5格子パターンLP3aをなすことができ、同じ第2誘電体層211bを貫通する複数の第6ビア電極243bは、第2及び第3方向を基準として互いにずれるように配列されることにより、第6格子パターンLP3bをなすことができる。第5格子パターンLP3a及び第6格子パターンLP3bは、それぞれ千鳥状に配列された複数の第5及び第6ビア電極243a、243bを含み、第1方向に互いに重ならないことができる。
【0166】
一実施形態において、第1誘電体層211aは、複数の第5ビア電極243aのうち第2又は第3方向に互いに隣接する2つの第5ビア電極243aの間に配置される第3領域R3を含み、複数の第6ビア電極243bは第3領域R3と重なることができる。
【0167】
同じ第1誘電体層211aを貫通する複数の第7ビア電極244aは、第2及び第3方向を基準として互いにずれるように配列されることにより、第7格子パターンLP4aをなすことができ、同じ第2誘電体層211bを貫通する複数の第8ビア電極244bは、第2及び第3方向を基準として互いにずれるように配列されることにより、第8格子パターンLP4bをなすことができる。第7格子パターンLP4a及び第8格子パターンLP4bは、それぞれ千鳥状に配列された複数の第7及び第8ビア電極244a、244bを含み、且つ第1方向に互いに重ならないことができる。
【0168】
一実施形態において、第1誘電体層211aは、複数の第7ビア電極244aのうち、第2又は第3方向に互いに隣接する2つの第7ビア電極244aの間に配置された第4領域R4を含み、複数の第8ビア電極244bは第4領域R4と重なることができる。
【0169】
以下、第3~第8ビア電極242a、242b、243a、243b、244a、244bに対する詳細な説明は省略する。但し、第1及び第2ビア電極241a、242bに対する説明は、矛盾しない限り、第3~第8ビア電極242a、242b、243a、243b、244a、244bにも同様に適用することができる。
【0170】
図29a及び
図29bは、本発明の第2実施形態の第1変形例に係る積層型電子部品を概略的に示す断面図であって、
図27a及び
図27bに対応する図である。
【0171】
以下、
図29a及び
図29bを参照して、本発明の第2実施形態の第1変形例に係る積層型電子部品200bについて説明する。
図10a~
図10b、及び
図23~
図28で説明した積層型電子部品100c、200aの構成と同一/類似の構成については同一/類似の符号を用い、重複した説明は省略する。
【0172】
図29aを参照すると、第1内部電極221bは、第1メイン部223b、第1メイン部223bから延びて第3面及び第5面3、5のうち少なくとも一面に露出する第1リード部225b、並びに第1メイン部223bから延びて第4面及び第6面4、6のうち少なくとも一面に露出する第2リード部227bを含むことができる。
【0173】
図29bを参照すると、第2内部電極222bは、第2メイン部224b、第2メイン部224bから延びて第4面及び第5面4、5のうち少なくとも一面に露出する第3リード部226b、並びに第2メイン部224bから延びて第3面及び第6面3、6のうち少なくとも一面に露出する第4リード部228bを含むことができる。
【0174】
第2内部電極222bは、第1及び第2部分P1、P2にそれぞれ配置された第1及び第2切開部261、262を含むことができ、第1内部電極221bは、第3及び第4部分P3、P4にそれぞれ配置された第3及び第4切開部263、264を含むことができる。ここで、切開部261、262、263、264は、メイン部223b、224bの長辺の縁を延長した仮想の線によって定義される内部領域のうち、内部電極221b、222bが配置されていない領域と定義することができる。
【0175】
例えば、第1及び第2部分P1、P2に配置された第2内部電極222bの両コーナーには、第1及び第2切開部261、262がそれぞれ配置されてもよく、第3及び第4部分P3、P4に配置された第1内部電極221bの両コーナーには、第3及び第4切開部263、264がそれぞれ配置されてもよい。切開部261、262、263、264によって、第1及び第2メイン部223b、224bは、例えば、「+」形状に設けられることができる。
【0176】
一実施形態において、第1~第4切開部261、262、263、264は、それぞれ第1~第4補助電極251b、252b、253b、254bの形状に対応する形状を有することができる。例えば、
図29a及び
図29bに示すように、第1~第4切開部261、262、263、264は、補助電極251b、252b、253b、254bの形状に対応する四角形状を有することができる。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、補助電極251b、252b、253b、254bは円弧形状など様々な形状を有することができ、第1~第4切開部261、262、263、264も補助電極251b、252b、253b、254bの形状に対応する様々な形状を有することができる。補助電極251b、252b、253b、254bの一部は、切開部261、262、263、264の内部に配置されることができる。
【0177】
図30a及び
図30bは、本発明の第2実施形態の第2変形例に係る積層型電子部品を概略的に示す断面図であって、
図27a及び
図27bに対応する図である。
【0178】
以下、
図30a及び
図30bを参照して、本発明の第2実施形態の第2変形例に係る積層型電子部品200cについて説明する。
図11a~
図11b、及び
図23~
図28で説明した積層型電子部品100d、200aの構成と同一/類似の構成については同一/類似の参照符号を用い、重複した説明は省略する。
【0179】
図30aを参照すると、第1内部電極221cは、第1メイン部223c、第1メイン部223cから延びて第3面及び第5面3、5のうち少なくとも一面に露出する第1リード部225c、並びに第1メイン部223cから延びて第4面及び第6面4、6のうち少なくとも一面に露出する第2リード部227cを含むことができる。
【0180】
図30bを参照すると、第2内部電極222cは、第2メイン部224c、第2メイン部224cから延びて第4面及び第5面4、5のうち少なくとも一面に露出する第3リード部226c、並びに第2メイン部224cから延びて第3面及び第6面3、6のうち少なくとも一面に露出する第4リード部228cを含むことができる。
【0181】
補助電極251c、252c、253c、254cは、それぞれ第1~第4部分P1、P2、P3、P4に配置され、第1~第4外部電極231、232、233、234と連結されることができる。
【0182】
第1補助電極251cは、第3面3の一部及び第5面5の一部に露出する第1接続部251c1、第1接続部251c1から第3部分P3に向かって延び、第1接続部251c1よりも第3方向への寸法が小さい第1延長部251c2、及び第1接続部251c1から第4部分P4に向かって延び、第1接続部251c1よりも第2方向への寸法が小さい第2延長部251c3を含むことができる。
【0183】
第2補助電極252cは、第4面4の一部及び第6面6の一部に露出する第2接続部252c1、第2接続部252c1から第3部分P3に向かって延び、第2接続部252c1よりも第2方向への寸法が小さい第3延長部252c2、及び第2接続部252c1から第4部分P4に向かって延び、第2接続部252c1よりも第3方向への寸法が小さい第4延長部252c3を含むことができる。
【0184】
第3補助電極253cは、第4面4の一部及び第5面5の一部に露出する第3接続部253c1、第3接続部253c1から第1部分P1に向かって延び、第3接続部253c1よりも第3方向への寸法が小さい第5延長部253c2、及び第3接続部253c1から第2部分P2に向かって延び、第3接続部253c1よりも第2方向への寸法が小さい第6延長部253c3を含むことができる。
【0185】
第4補助電極254cは、第3面3の一部及び第6面6の一部に露出する第4接続部254c1、第4接続部254c1から第1部分P1に向かって延び、第4接続部254c1よりも第2方向への寸法が小さい第7延長部254c2、及び第4接続部254c1から第2部分P2に向かって延び、第4接続部254c1よりも第3方向への寸法が小さい第8延長部254c3を含むことができる。
【0186】
積層型電子部品200cは、第1~第8延長部151d2、151d3、152d2、152d3、153d2、153d3、154d2、154d3を含むことにより、外部応力等によりマージン領域が陥没する現象をより効果的に抑制することができる。
【0187】
図31は、本発明の第2実施形態の第3変形例に係る積層型電子部品を概略的に示す斜視図であり、
図32は、
図31のI7-I7'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図であり、
図33は、
図31のII7-II7'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図であり、
図34aは、
図32のIII7-III7'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図であり、
図34bは、
図32のIV7-IV7'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【0188】
以下、
図31及び
図34bを参照して、本発明の第2実施形態の第3変形例に係る積層型電子部品200dについて説明する。
図16~
図19b、及び
図23~
図28で説明した積層型電子部品100f、200aの構成と同一/類似の構成については同一/類似の符号を用い、重複した説明は省略する。
【0189】
図34aを参照すると、第1内部電極221dは、第2内部電極222dと第1方向に重なる第1メイン部223d、第1部分P1に配置され、第1メイン部223dから延び、第2内部電極222dと重ならない第1リード部225d、及び第2部分P2に配置され、第1メイン部223dから延びて第2内部電極222dと重ならない第2リード部227dを含むことができる。
【0190】
図34bを参照すると、第2内部電極222dは、第1内部電極221dと第1方向に重なる第2メイン部224d、第3部分P3に配置され、第2メイン部224dから延びて第1内部電極221dと重ならない第3リード部226d、及び第4部分P4に配置され、第2メイン部224dから延びて第1内部電極221dと重ならない第4リード部228dを含むことができる。
【0191】
第2内部電極222dは、第1及び第2部分P1、P2にそれぞれ配置された第1及び第2切開部261、262を含むことができ、第1内部電極221dは、第3及び第4部分P3、P4にそれぞれ配置された第3及び第4切開部263、264を含むことができる。
【0192】
第1~第4補助電極251d、252d、253d、254dは、それぞれ第1~第4切開部161、162、163、164に配置されることができる。第1~第4補助電極251d、252d、253d、254dは、第1~第4外部電極231、232、233、234と離隔して配置されることができる。第1~第4補助電極251d、252d、253d、254dは、それぞれ第1~第4切開部261、262、263、264の内部に配置されてもよいが、本発明はこれに限定されるものではなく、補助電極251d、252d、253d、254dの一部は、切開部261、262、263、264の外部に配置されてもよい。
【0193】
第1~第4補助電極251d、252d、253d、254dは、それぞれ第1~第4切開部261、262、263、264の形状に対応する形状を有してもよく、例えば、四角形状を有してもよいが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0194】
積層型電子部品200dは、第1部分P1に配置され、カバー部212、213を貫通して第1方向を基準として最外郭に配置された第1内部電極221d又は第1補助電極251dと第1外部電極231とを連結する第1コンタクト構造物271を含むことができる。
【0195】
第1コンタクト構造物271は、第1方向に交互に配置された第1貫通電極271aと第1ダミー電極271bとを含むことができる。第1ダミー電極261bは、第3面及び第5面3、5において第1外部電極231と連結されてもよいが、本発明はこれに限定されるものではない。第1コンタクト構造物271は、第1及び第2カバー部212、213にそれぞれ配置されてもよい。
【0196】
第1コンタクト構造物271は、補助電極及びビア電極と類似の方式で形成することができる。例えば、第1コンタクト構造物271は、ビアが形成されたカバー部形成用シート上にダミー電極パターンを形成し、上記ダミー電極パターンが形成されたカバー部形成用シートを2層以上積層することにより形成することができる。
【0197】
第1コンタクト構造物271は、補助電極及びビア電極と類似の構造を有することができる。例えば、第1貫通電極271aは複数個配置されてもよく、複数の第1貫通電極271aは第2及び第3方向に配列されてもよい。例えば、同じレベルに配置された複数の第1貫通電極271aは、第1又は第2格子パターンを有することができる。第1方向に隣接する2つの第1貫通電極271aは、第1方向に互いに重ならなくてもよい。
【0198】
同様に、積層型電子部品200dは、第2部分P2に配置され、カバー部212、213を貫通して第1方向を基準として最外郭に配置された第1内部電極221d又は第2補助電極252dと第2外部電極232とを連結する第2コンタクト構造物272を含むことができる。第2コンタクト構造物272は、第1方向に交互に配置された第2貫通電極272aと第1ダミー電極272bとを含むことができる。第2コンタクト構造物272は、第1及び第2カバー部212、213にそれぞれ配置されてもよい。
【0199】
積層型電子部品200dは、第3部分P3に配置され、カバー部212、213を貫通して第1方向を基準として最外郭に配置された第2内部電極222d又は第3補助電極253dと第3外部電極233とを連結する第3コンタクト構造物273を含むことができる。第3コンタクト構造物273は、第1方向に交互に配置された第3貫通電極273aと第3ダミー電極273bとを含むことができる。第3コンタクト構造物273は、第1及び第2カバー部212、213にそれぞれ配置されてもよい。
【0200】
積層型電子部品200dは、第4部分P4に配置され、カバー部212、213を貫通して第1方向を基準として最外郭に配置された第2内部電極222d又は第4補助電極254dと第4外部電極234とを連結する第4コンタクト構造物(図示せず)を含むことができる。第4コンタクト構造物は、第1方向に交互に配置された第4貫通電極と第4ダミー電極とを含むことができる。第4コンタクト構造物は、第1及び第2カバー部212、213にそれぞれ配置されてもよい。
【0201】
以下、第2~第4コンタクト構造物に対する具体的な説明は省略する。但し、第2~第4コンタクト構造物は、第1コンタクト構造物と類似の構成を有することができる。したがって、第1コンタクト構造物271に対する説明は、矛盾しない限り、第2~第4コンタクト構造物にも同様に適用することができる。
【0202】
コンタクト構造物との接触のために、第1~第4外部電極231、232、233、234はそれぞれ第1面及び/又は第2面1、2に配置されることが好ましい。第1~第4外部電極231、232、233、234は、本体210の上面及び/又は下面に配置され、本体210の側面上に延びることができる。
【0203】
コンタクト構造物を介して内部電極221d、222dと外部電極231、232、233、234との間の電気的連結を確保することができるため、第1及び第2内部電極221d、222dは第3面~第6面3、4、5、6と離隔して配置されることができる。すなわち、第1~第4リード部225d、227d、226d、228dは、本体210の外表面と離隔して配置されてもよい。これにより、積層型電子部品200dの耐湿信頼性が低下することを防止することができる。
【0204】
図35は、本発明の第2実施形態の第4変形例に係る積層型電子部品を概略的に示す斜視図であり、
図36は、
図32のI8-I8'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図であり、
図37は、
図32のII8-II8'線に沿った切断断面を概略的に示す断面図である。
【0205】
以下、
図35~
図37を参照して、本発明の第2実施形態の第3変形例に係る積層型電子部品200eについて説明する。
図20~
図22、
図31及び
図34bで説明した積層型電子部品100g、200dの構成と同一/類似の構成については同一/類似の符号を用い、重複した説明は省略する。
【0206】
第1外部電極231e1、231e2、第2外部電極232e1、232e2、第3外部電極233e1、233e2、及び第4外部電極234e1、234e2は、それぞれ第1面及び第2面1、2に配置されることができる。第1面1に配置された第1~第4外部電極231e1、232e1、233e1、234e1と、第2面2に配置された第1~第4外部電極231e2、232e2、233e2、234e2は互いに離隔して配置されることができる。すなわち、積層型電子部品200eの外部電極は、いわゆる下面電極の形態を有することができる。
【0207】
第1外部電極231e1、231e2、第2外部電極232e1、232e2、第3外部電極233e1、233e2、及び第4外部電極234e1、234e2は、それぞれ第3面~第6面3、4、5、6には延びなくてもよいが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1外部電極231e1、231e2、第2外部電極232e1、232e2、第3外部電極233e1、233e2、及び/又は第4外部電極234e1、234e2は、第3面~第6面3、4、5、6のうち少なくとも一面上に延びてもよい。
【0208】
積層型電子部品200eは、コンタクト構造物271、272、273を介して内部電極と外部電極との間の電気的連結を確保することができるため、第1及び第2内部電極221d、222dは第3面~第6面3、4、5、6と離隔して配置されることができる。また、外部電極が第1面及び第2面1、2に配置された下面電極の形態を有することにより、積層型電子部品200eの単位体積当たりの容量及び曲げ強度を改善することができる。
【0209】
なお、図面には、外部電極が第1面及び第2面1、2にそれぞれ配置された下面電極の形態が示されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1~第4外部電極は、第1面及び第2面1、2のうちいずれか一面には配置され、且つ他の一面には配置されない場合がある。すなわち、第1~第4外部電極は第1面1には配置されるが、第2面2には配置されず、又は第2面2には配置されるが、第1面1には配置されない場合がある。
【0210】
(積層型電子部品の製造方法)
図38は、本発明の第1又は第2実施形態に係る積層型電子部品を製造するための充填及び印刷段階を概略的に示す断面図である。
【0211】
以下、
図38を参照して、本発明の第1実施形態又は第2実施形態に係る積層型電子部品100a、200aを製造する方法の一例について説明する。
【0212】
一方、積層型電子部品の製造方法を第1実施形態又は第2実施形態に係る積層型電子部品100a、200aを基準として説明するが、これは第1実施形態の第1~第6変形例に係る積層型電子部品100b、100c、100d、100e、100f、100gと第2実施形態の第1~第4変形例に係る積層型電子部品200b、200c、200d、200eに対しても、矛盾しない限り、そのまま適用することができる。
【0213】
以下、積層型電子部品の製造方法について各段階別に説明する。
【0214】
(誘電体シート準備段階)
まず、誘電体シート10を形成するための誘電体粉末を準備する。上記誘電体粉末の例として、BaTiO3、(Ba1-xCax)TiO3(0<x<1)、Ba(Ti1-yCay)O3(0<y<1)、(Ba1-xCax)(Ti1-yZry)O3(0<x<1、0<y<1)、Ba(Ti1-yZry)O3(0<y<1)、CaZrO3、又は(Ca1-xSrx)(Zr1-yTiy)O3(0<x≦0.5、0<y≦0.5)等が挙げられる。BaTiO3粉末は、例えば、二酸化チタンなどのチタン原料と炭酸バリウムなどのバリウム原料とを反応させることにより合成することができる。上記誘電体粉末の合成方法には、例えば、固相法、ゾル-ゲル法、水熱合成法などがあるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0215】
次に、準備された誘電体粉末を乾燥及び粉砕した後、エタノール等の有機溶剤及びポリビニルブチラール等のバインダーを混合して誘電体スラリーを製造した後、上記誘電体スラリーをキャリアフィルム(carrier film)上に塗布及び乾燥することにより、誘電体シート10を製造することができる。
【0216】
誘電体シート10は、後述する単位積層体の焼成によって誘電体層を形成することができる。
【0217】
(ビア形成段階)
製造された誘電体シート10は、例えば、誘電体シート10が巻かれた供給ローラ(図示せず)から誘電体シート10を巻き戻す回収ローラ(図示せず)に移動することによって連続的に供給することができる。
【0218】
このとき、連続的に供給される誘電体シート10にビア20を形成することができる。ビア20を形成する段階は、例えば、誘電体シート10にレーザを照射することによって行うことができる。上記レーザは、誘電体シート10上に配置されたレーザ装置50から照射されたものであってもよい。
【0219】
レーザ装置50の種類は特に限定されず、例えば、CO2レーザ、YAGレーザ、フェムト秒レーザ、ピコ秒UVレーザなどを用いることができる。ビア20は、レーザ加工によって形成されることにより、レーザが照射される誘電体シート10の一面から反対の他面に向かうほど、幅が徐々に減少するテーパ形状を有することができる。
【0220】
(充填段階)
次に、ビア20に電極ペースト(EP)を充填する充填段階を行うことができる。電極ペースト(EP)は、例えば、金属粉末、バインダー、有機溶剤などを含むことができる。
【0221】
ビア20に電極ペースト(EP)を充填する方法は特に限定されない。例えば、
図38に示すように、誘電体シート10は塗布ローラ61とシリンダ71との間を通過することができる。塗布ローラ61は電極ペースト(EP)と接触することができ、塗布ローラ61の回転駆動により塗布ローラ61の外周面に形成された凹部(図示せず)に電極ペースト(EP)が充填されることができる。
【0222】
一方、塗布ローラ61とシリンダ71とは互いに反対方向に回転することで誘電体シート10に圧力を加えることができる。上記圧力によって塗布ローラ61の外周面に塗布された電極ペースト(EP)が移動する誘電体シート10に形成されたビア20の内部に充填されることができる。ビア20内に充填された電極ペースト(EP)は、後述する単位積層体の焼成によりビア電極を形成することができる。
【0223】
塗布ローラ61の外表面に塗布された余分な電極ペースト(EP)は、ドクターブレード(DB)を用いて除去することができる。
【0224】
(印刷段階)
誘電体シート10上にビア20と連結される内部電極パターン30を印刷する印刷段階を行うことができる。内部電極パターン30を形成する方法は特に限定されない。例えば、内部電極パターン30は、塗布ローラ61とシリンダ71とを用いて形成することができる。すなわち、上記印刷段階は、塗布ローラ61の外周面に電極ペースト(EP)を供給する段階と、誘電体シート10を塗布ローラ61と当接させて誘電体シート10上に電極ペースト(EP)を塗布する段階とを含むことができる。
【0225】
この場合、塗布ローラ61の外表面に形成された凹部(図示せず)の形態を調節することにより、ビア20の内部を電極ペースト(EP)で充填するとともに内部電極パターン30を形成することができる。すなわち、一実施形態において、上記充填段階と印刷段階とを同時に行うことができる。印刷された内部電極パターン30は、乾燥装置などを用いて乾燥することができる。
【0226】
内部電極パターン30は、後述する単位積層体の焼成によって内部電極を形成することができる。なお、図示してはいないが、単位積層体の焼成により補助電極を形成する補助電極パターンも、内部電極パターン30と同様の方法で形成することができる。
【0227】
(積層段階)
第1実施形態に係る積層型電子部品100aを形成するために、互いに異なる内部電極パターン30が印刷された誘電体シート10を所定の枚数だけ積層して積層体を形成することができる。連結電極141、142、143、144を形成するためには、積層段階で互いに異なる誘電体シート10に形成されたビア20間のアライメントを一致させる必要があるが、各誘電体シート10に形成されたビア20は互いに完全にアラインメントされない場合があり、結果的に、積層されたビア20は中心軸が互いにずれるように積層されることがある。一方、ビア20はテーパ形状を有することにより、互いに異なる誘電体シート10に形成されたビア間のアライメントをより容易に一致させることができる。
【0228】
第2実施形態に係る積層型電子部品200aを形成するために、互いに異なる内部電極パターン30が印刷された誘電体シート10を所定の枚数だけ積層して積層体を形成するとき、内部電極パターン30の間に補助電極パターンを適宜形成することができる。
【0229】
第2実施形態に係る積層型電子部品200aを形成するための積層体の場合、補助電極パターンを含むため、互いに異なる誘電体シート10に形成されたビア20間のアライメントを一致させる必要がないため、工程の便宜性を確保することができる。
【0230】
上記積層体の第1方向の上下部には、焼成後にカバー部を形成するために、内部電極パターン及び補助電極パターンが形成されていないカバー部形成用シートを所定の層数だけ積層することができる。
【0231】
一方、本発明の第1実施形態の第5及び第6変形例に係る積層型電子部品100f、100gを形成するために、上記積層体の第1方向の上下部には、ビアが形成されたカバー部形成用シートを所定の層数だけ積層することもできる。
【0232】
また、本発明の第2実施形態の第3及び第4変形例に係る積層型電子部品200d、200eを製造するために、上記積層体の第1方向の上下部には、ビア及びダミー電極パターンが形成されたカバー部形成用シートを所定の層数だけ積層することもできる。
【0233】
(切断及び焼成段階)
その後、上記積層体を圧着した後、複数の切断ラインに沿って上記積層体を切断することによって単位積層体を得ることができる。また、上記単位積層体を焼成して本体を得ることができる。上記焼成は、例えば1000℃以上1400℃以下の温度で行うことができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0234】
(外部電極形成段階)
その後、上記本体上に外部電極を形成することができる。外部電極の形成方法は特に限定されない。
【0235】
外部電極が焼成電極層を含む場合、外部電極形成段階は、本体を金属粉末及びガラスフリット、バインダー及び有機溶剤などを含む焼成ペーストにディッピングした後、上記焼成ペーストを500℃~900℃の温度で焼成する工程を含むことができる。
【0236】
但し、本発明はこれに限定されるものではなく、下面電極構造を有する本発明の第1実施形態の第6変形例、第2実施形態の第4変形例に係る積層型電子部品100g、200eを製造するために、外部電極形成段階は、金属を含むシートを本体に転写する工程を含むこともできる。
【0237】
外部電極が導電性樹脂層を含む場合、外部電極形成段階は、本体を金属粉末、樹脂、バインダー、及び有機溶剤等を含む導電性樹脂組成物にディッピングした後、250℃~550℃の温度で硬化熱処理する工程を含むことができる。
【0238】
外部電極が薄膜電極層を含む場合、外部電極形成段階は、原子層蒸着(ALD)工法、化学気相蒸着(CVD)工法及び/又はスパッタリング(Sputtering)工法などを行う工程を含むことができる。
【0239】
また、電解めっき法及び/又は無電解めっき法をさらに行ってめっき層を形成することもできる。
【0240】
【0241】
以下、
図39~
図41を参照して、本発明の第1実施形態又は第2実施形態に係る積層型電子部品を製造する方法の変形例について説明する。
【0242】
図38で説明した構成と同一/類似の構成については同一/類似の参照符号を用い、重複した説明は省略する。
【0243】
図39を参照すると、ビア20を形成する段階は、誘電体シート10を外周面に凸部81が配置されたインプリントローラ80に当接させることにより行うことができる。
【0244】
具体的に、誘電体シート10は、インプリントローラ80とシリンダ72との間を通過することができる。このとき、インプリントローラ80とシリンダ72とは互いに反対方向に回転することで誘電体シート10に圧力を加えることができる。上記圧力及び凸部81によって誘電体シート10にビア20が形成されることができる。
【0245】
インプリントローラ80の外周面に形成された凸部81は、ビア電極の格子パターンに対応するパターンを有することができる。
【0246】
図40を参照すると、誘電体シート10にレーザを照射してビア20を形成した後、塗布ローラ61とシリンダ71を用いてビア20に電極ペースト(EP)を充填することができる。
【0247】
その後、塗布ローラ62とシリンダ73を用いて誘電体シート10上に電極ペースト(EP)を塗布して内部電極パターン30を別途形成することができる。すなわち、上記充填段階と印刷段階とを順次行うことができる。
【0248】
図41を参照すると、誘電体シート10を外周面に凸部81が配置されたインプリントローラ80とシリンダ72を用いてビア20を形成した後、塗布ローラ61とシリンダ71を用いてビア20に電極ペースト(EP)を充填することができる。
【0249】
具体的に、誘電体シート10は、インプリントローラ80とシリンダ72との間を通過することができる。このとき、インプリントローラ80とシリンダ72とは互いに反対方向に回転することで誘電体シート10に圧力を加えることができ、これにより、誘電体シート10にビア20を形成することができる。
【0250】
次に、塗布ローラ62とシリンダ73を用いて誘電体シート10上に電極ペースト(EP)を塗布して内部電極パターン30を別途形成することができる。すなわち、上記充填段階と印刷段階とを順次行うことができる。
【0251】
本発明は、上述した実施形態及び添付の図面によって限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲によって限定されるものとする。したがって、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想から逸脱しない範囲内で、当技術分野における通常の知識を有する者により様々な形態の置換、変形及び変更が可能であり、これも本発明の範囲に属するといえる。
【0252】
また、「一実施形態」という表現は、互いに同じ実施形態を意味するものではなく、それぞれ互いに異なる固有の特徴を強調して説明するために提供されたものである。しかし、上記提示された一実施形態は、他の一実施形態の特徴と結合して実現されることを排除しない。例えば、特定の一実施形態において説明された事項が他の一実施形態に説明されていなくても、他の一実施形態においてその事項と反対又は矛盾する説明がない限り、他の一実施形態に関連する説明と理解することができる。
【0253】
さらに、「第1、第2」などの表現は、ある構成要素と他の構成要素とを区分するために使用されるものであって、当該構成要素の順序及び/又は重要度などを限定しない。場合によっては、権利範囲を逸脱しない範囲内で、第1構成要素は第2構成要素と命名されてもよく、同様に第2構成要素は第1構成要素と命名されてもよい。
【符号の説明】
【0254】
100a、100b、100c、100d、100e、100f、100g、200a、200b、200c、200d、200e:積層型電子部品
110、210:本体
P1、P2、P3、P4:第1~第4部分
111、211a、211b:誘電体層
112、113、212、213:カバー部
121、122、221、222:内部電極
151、152、153、154、251、252、253、254:補助電極
131、132、133、134、231、232、233、234:外部電極
141、142、143、144:連結電極
141a、141b、142a、142b、143a、143b、241a、241b、242a、242b、243a、243b、244a、244b:ビア電極
161、162、163、164、261、262、263、264:切開部
171、172、173:コンタクト電極
271、272、273:コンタクト構造物
271a、272a、273a:貫通電極
271b、272b、273b:ダミー電極