(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025106392
(43)【公開日】2025-07-15
(54)【発明の名称】マシンタイプコミュニケーション(MTC)デバイスのカバレージを増強するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 74/0833 20240101AFI20250708BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20250708BHJP
H04W 4/70 20180101ALI20250708BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20250708BHJP
【FI】
H04W74/0833
H04W72/0446
H04W4/70
H04W28/04
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2025061904
(22)【出願日】2025-04-03
(62)【分割の表示】P 2023016118の分割
【原出願日】2013-10-04
(31)【優先権主張番号】61/710,315
(32)【優先日】2012-10-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】61/753,263
(32)【優先日】2013-01-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】61/807,945
(32)【優先日】2013-04-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】61/863,223
(32)【優先日】2013-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ ムン-イル
(72)【発明者】
【氏名】ジャネット エー.スターン-ベルコウィッツ
(72)【発明者】
【氏名】玉置 延幸
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ダブリュ.ハイム
(72)【発明者】
【氏名】ポウリヤ サデギ
(72)【発明者】
【氏名】マリアン ルドルフ
(72)【発明者】
【氏名】シャーロック ナイエブ ナザール
(57)【要約】
【課題】低コストマシンタイプコミュニケーション(LC-MTC)無線送受信ユニットがカバレージを増強するための方法および装置が説明される。
【解決手段】物理ブロードキャストチャネル増強のための例示的な方法は、増強された(エンハンスド)PBCHについてのシステム情報を受信するステップを含む。ePBCHは、利用可能な無線フレームのサブセットである無線フレームのセット内に配置され、サブセットは、すべての利用可能な無線フレームよりも少数の無線フレームを含む。ePBCHは、無線フレームのセットのうちの少なくとも1つの無線フレーム内で受信される。物理ランダムアクセスチャネル増強のための例示的な方法は、レガシPRACHリソースの構成と、増強された(エンハンスド)PRACHリソースの構成とを受信するステップを含む。WTRUは、カバレージ能力に基づいて、レガシPRACHリソースまたはePRACHリソースの一方を選択する。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送受信ユニット(WTRU)であって、
基地局からランダムアクセス構成を受信するように構成された受信機であって、前記ランダムアクセス構成は、第1の反復ファクタに関連付けられた第1のランダムアクセスリソースを含み、前記ランダムアクセス構成は、第2の反復ファクタに関連付けられた第2のランダムアクセスリソースを含み、前記第1の反復ファクタは、前記第2の反復ファクタよりも低い、受信機と、
前記第1の反復ファクタに関連付けられた前記第1のランダムアクセスリソースを使用して第1のプリアンブルを送信するように構成された送信機と、
ランダムアクセス応答メッセージがランダムアクセス応答時間窓内に受信されないという条件で、前記第2の反復ファクタに関連付けられた前記第2のランダムアクセスリソースを使用して第2のプリアンブルを送信するようにさらに構成された前記送信機と、
を備えた、WTRU。
【請求項2】
前記送信機は、前記第1の反復ファクタに基づいて、前記第1のプリアンブルを繰り返し送信するようにさらに構成されている、請求項1に記載のWTRU。
【請求項3】
前記送信機は、前記第2の反復ファクタに基づいて、前記第2のプリアンブルを繰り返し送信するようにさらに構成されている、請求項1に記載のWTRU。
【請求項4】
前記第1のプリアンブルは、前記第1の反復ファクタに関連付けられた第1の時間から送信され、前記第2のプリアンブルは、前記第2の反復ファクタに関連付けられた第2の時間から送信される、請求項1に記載のWTRU。
【請求項5】
第1のサブフレームは、前記第1の反復ファクタに基づいて前記第1の時間について決定され、第2のサブフレームは、前記第2の反復ファクタに基づいて前記第2の時間について決定される、請求項4に記載のWTRU。
【請求項6】
前記第1の反復ファクタは、基準信号受信電力(RSRP)測定値または経路損失測定値が閾値と比較されることに基づいて、使用されることが決定される、請求項1に記載のWTRU。
【請求項7】
無線送受信ユニット(WTRU)によって実施される方法であって、
基地局からランダムアクセス構成を受信することであって、前記ランダムアクセス構成は、第1の反復ファクタに関連付けられた第1のランダムアクセスリソースを含み、前記ランダムアクセス構成は、第2の反復ファクタに関連付けられた第2のランダムアクセスリソースを含み、前記第1の反復ファクタは、前記第2の反復ファクタよりも低い、ことと、
前記第1の反復ファクタに関連付けられた前記第1のランダムアクセスリソースを使用して第1のプリアンブルを送信することと、
ランダムアクセス応答メッセージがランダムアクセス応答時間窓内に受信されないという条件で、前記第2の反復ファクタに関連付けられた前記第2のランダムアクセスリソースを使用して第2のプリアンブルを送信することと、
を備える、方法。
【請求項8】
前記第1の反復ファクタに基づいて、前記第1のプリアンブルを繰り返し送信することをさらに備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第2の反復ファクタに基づいて、前記第2のプリアンブルを繰り返し送信することをさらに備える、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のプリアンブルは、前記第1の反復ファクタに関連付けられた第1の時間から送信され、前記第2のプリアンブルは、前記第2の反復ファクタに関連付けられた第2の時間から送信される、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
第1のサブフレームは、前記第1の反復ファクタに基づいて前記第1の時間について決定され、第2のサブフレームは、前記第2の反復ファクタに基づいて前記第2の時間について決定される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の反復ファクタは、基準信号受信電力(RSRP)測定値または経路損失測定値が閾値と比較されることに基づいて、使用されることが決定される、請求項7に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2102年10月5日に出願された米国仮出願第61/710315号、2103年1月16日に出願された米国仮出願第61/753263号、2103年4月3日に出願された米国仮出願第61/807945号、および2103年8月7日に出願された米国仮出願第61/863223号の利益を主張する。
【0003】
無線送受信ユニット(WTRU)などの通信デバイスは、通信システムを介してリモートデバイスと通信することができる。WTRUは、マシンツーマシン(M2M)またはマシンタイプコミュニケーション(MTC)を実行するように構成することができ、それらは、人間の介入なしに実行することができる通信である。この形態の通信は、スマートメータリング、ホームオートメーション、eヘルス、フリート管理、および他の類似の環境において用途を有することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
低コストMTCデバイスなどのデバイスまたはデバイスのタイプ(例えば、ロングタームエボリューション(LTE)またはLTEアドバンスト(LTE-A)デバイス)のサービスカバレージを、低コストMTCデバイスとは異なるデバイスのために定義されたLTEセルカバレージと比較して、例えば、最大で数dB(例えば、20dB)だけ、改善することが望ましいことがある。この場合、スループットおよび待ち時間に対する要件は、緩和することができる。例えば、メッセージサイズは、アップリンク(UL)においてはメッセージ当たり最大で100バイトのオーダ、および/またはダウンリンク(DL)においてはメッセージ当たり最大で20バイトのオーダなどに制限することができる。別の例では、待ち時間は、DLについては最大で10秒、および/またはULについては最大で1時間を許容するように緩和することができる。そのような要件の緩和は、音声など、ある種のサービスのサポートを不可能にし得る。
【課題を解決するための手段】
【0005】
低コストマシンタイプコミュニケーション(LC-MTC)無線送受信ユニット(WTRU)がカバレージを増強するための方法および装置が説明される。例では、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)増強のための方法は、増強された(エンハンスド)PBCH(ePBCH)についてのシステム情報を、WTRUにおいて、基地局から受信するステップを含む。ePBCHは、利用可能な無線フレームのサブセットである無線フレームのセット内に配置され、サブセットは、すべての利用可能な無線フレームよりも少数の無線フレームを含む。ePBCHは、無線フレームのセットのうちの少なくとも1つの無線フレーム内で受信される。別の例では、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)増強のための方法は、レガシPRACHリソースの構成と、増強された(エンハンスド)PRACH(ePRACH)リソースの構成とを、WTRUによって受信するステップを含む。WTRUは、カバレージ能力に基づいて、レガシPRACHリソースまたはePRACHリソースの一方を選択する。別の例では、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)増強のための方法は、増強された(エンハンスド)PRACH(ePRACH)リソースの構成を受信するステップを含み、ePRACHリソースは、複数のePRACHリソースタイプを含み、各ePRACHリソースタイプは、カバレージ能力に関連付けられる。
【0006】
より詳細な理解は、添付の図面を併用する、例として与えられた、以下の説明から得ることができる。
【発明の効果】
【0007】
低コストマシンタイプコミュニケーション(LC-MTC)無線送受信ユニット(WTRU)がカバレージを増強するための方法および装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1A】1または複数の開示される実施形態を実施することができる例示的な通信システムのシステム図である。
【
図1B】
図1Aに示される通信システム内で使用することができる例示的な無線送受信ユニット(WTRU)のシステム図である。
【
図1C】
図1Aに示される通信システム内で使用することができる例示的な無線アクセスネットワークおよび例示的なコアネットワークのシステム図である。
【
図2】送信時間間隔(TTI)バンドルが4つの連続するTTIからなるTTIバンドリングの例を示す図である。
【
図3】着信データパケットについてのレイヤ2(L2)処理の例を示す図である。
【
図4】物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)のための変調シンボルの例示的なマッピングを示す図である。
【
図5】物理セル識別子(PCI)に従った物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)および物理ハイブリッド自動再送要求(HARQ)インジケータチャネル(PHICH)リソース要素グループ割り当ての例を示す図である。
【
図6】RV順序が{0,1,2,3}である例示的な循環RV割り当てを示す図である。
【
図7】RV順序が{0,2,1,3}である例示的な循環RV割り当てを示す図である。
【
図8】窓サイズをもたない例示的な循環RV割り当てを示す図である。
【
図9】ビットマップ表示を有するTTIバンドリングの例を示す図である。
【
図10】ACK/NACK反復実施形態の場合のレガシWTRUの例示的な挙動を示す図である。
【
図11】DLサブフレームバンドリングのためのACK/NACK反復の例を示す図である。
【
図12】ランダムアクセスチャネル(RACH)手順のためのプリアンブルのフレームおよびブロックの異なる識別を示す図である。
【
図13】窓ベースのダウンリンク送信の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1Aは、1または複数の開示される実施形態が実施され得る例示的な通信システム100の図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、放送などのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する、多元接続システムとすることができる。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共用を通して、そのようなコンテンツにアクセスすることを可能にすることができる。例えば、通信システム100は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)など、1または複数の(1つ以上の)チャネルアクセス方法を利用することができる。
【0010】
図1Aに示されるように、通信システム100は、無線送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク106、公衆交換電話網(PSTN)108、インターネット110、および他のネットワーク112を含むことができるが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図していることが理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作および/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスとすることができる。例を挙げると、WTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信および/または受信するように構成することができ、ユーザ機器(UE)、移動局、固定または移動加入者ユニット、ページャ、セルラ電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、家電製品、マシンツーマシンなどを含むことができる。
【0011】
通信システム100は、基地局114aおよび基地局114bも含み得る。基地局114a、114bの各々は、コアネットワーク106、インターネット110、および/または他のネットワーク112などの1または複数の(1つ以上の)通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dの少なくとも1つと無線でインターフェースを取るように構成された、任意のタイプのデバイスとすることができる。例を挙げると、基地局114a、114bは、基地トランシーバ局(BTS)、ノードB、eノードB、ホームノードB、ホームeノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、無線ルータなどとすることができる。基地局114a、114bは各々、単一の要素として示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含むことができることが理解されよう。
【0012】
基地局114aは、RAN104の部分とすることができ、RAN104は、他の基地局、および/または基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどのネットワーク要素(図示されず)も含むことができる。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示されず)と呼ばれることがある特定の地理的領域内で、無線信号を送信および/または受信するように構成することができる。セルは、さらにセルセクタに分割することができる。例えば、基地局114aに関連付けられたセルは、3つのセクタに分割することができる。したがって、一実施形態では、基地局114aは、送受信機を3つ、すなわち、セルのセクタごとに1つずつ含むことができる。別の実施形態では、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を利用することができ、したがって、セルのセクタごとに複数の送受信機を利用することができる。
【0013】
基地局114a、114bは、エアインターフェース116上で、WTRU102a、102b、102c、102dの1または複数と通信することができ、エアインターフェース116は、任意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)とすることができる。エアインターフェース116は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立することができる。
【0014】
より具体的には、上で言及されたように、通信システム100は、多元接続システムとすることができ、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの、1または複数の(1つ以上の)チャネルアクセス方式を利用することができる。例えば、RAN104内の基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、広帯域CDMA(WCDMA)を使用してエアインターフェース116を確立することができる、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実施することができる。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含むことができる。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含むことができる。
【0015】
別の実施形態では、基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTEアドバンスト(LTE-A)を使用してエアインターフェース116を確立することができる、進化型UMTS地上無線アクセス(E-UTRA)などの無線技術を実施することができる。
【0016】
他の実施形態では、基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.16(すなわち、マイクロ波アクセス用の世界的相互運用性(WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定標準2000(IS-2000)、暫定標準95(IS-95)、暫定標準856(IS-856)、移動体通信用グローバルシステム(GSM)、GSMエボリューション用の高速データレート(EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実施することができる。
【0017】
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeノードB、またはアクセスポイントとし得、職場、家庭、乗物、およびキャンパスなどの局所的エリアにおける無線接続性を容易にするために、任意の適切なRATを利用することができる。一実施形態では、基地局114b、およびWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実施して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立することができる。別の実施形態では、基地局114b、およびWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実施して、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立することができる。また別の実施形態では、基地局114b、およびWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-Aなど)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立することができる。
図1Aに示されるように、基地局114bは、インターネット110への直接的な接続を有することがある。したがって、基地局114bは、コアネットワーク106を介して、インターネット110にアクセスする必要がないことがある。
【0018】
RAN104は、コアネットワーク106と通信することができ、コアネットワーク106は、音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dの1または複数に提供するように構成された、任意のタイプのネットワークとすることができる。例えば、コアネットワーク106は、呼制御、請求サービス、モバイルロケーションベースのサービス、プリペイド通話、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供することができ、および/またはユーザ認証など、高レベルのセキュリティ機能を実行することができる。
図1Aには示されていないが、RAN104および/またはコアネットワーク106は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを利用する他のRANと直接的または間接的に通信することができることが理解されよう。例えば、E-UTRA無線技術を利用することができるRAN104に接続するのに加えて、コアネットワーク106は、GSM無線技術を利用する別のRAN(図示されず)とも通信することができる。
【0019】
コアネットワーク106は、PSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするための、WTRU102a、102b、102c、102dのためのゲートウェイとしての役割も果たすことができる。PSTN108は、基本電話サービス(POTS)を提供する回線交換電話網を含むことができる。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイート内の伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、およびインターネットプロトコル(IP)など、共通の通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスからなるグローバルシステムを含むことができる。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される有線または無線通信ネットワークを含むことができる。例えば、ネットワーク112は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを利用し得る1または複数の(1つ以上の)RANに接続された、別のコアネットワークを含むことができる。
【0020】
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dのいくつかまたはすべては、マルチモード機能を含むことができ、すなわち、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンク上で異なる無線ネットワークと通信するための複数の送受信機を含むことができる。例えば、
図1Aに示されたWTRU102cは、セルラベースの無線技術を利用することができる基地局114aと通信するように、またIEEE802無線技術を利用することができる基地局114bと通信するように構成することができる。
【0021】
図1Bは、例示的なWTRU102のシステム図である。
図1Bに示されるように、WTRU102は、プロセッサ118と、送受信機120と、送信/受信要素122と、スピーカ/マイクロフォン124と、キーパッド126と、ディスプレイ/タッチパッド128と、着脱不能メモリ130と、着脱可能メモリ132と、電源134と、全地球測位システム(GPS)チップセット136と、他の周辺機器138とを含むことができる。WTRU102は、実施形態との整合性を保ちながら、上記の要素の任意のサブコンビネーションを含むことができることが理解されよう。
【0022】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1または複数の(1つ以上の)マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、他の任意のタイプの集積回路(IC)、状態機械などとすることができる。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、および/またはWTRU102が無線環境で動作することを可能にする他の任意の機能を実行することができる。プロセッサ118は、送受信機120に結合することができ、送受信機120は、送信/受信要素122に結合することができる。
図1Bは、プロセッサ118および送受信機120を別々の構成要素として示しているが、プロセッサ118および送受信機120は、電子パッケージまたはチップ内に一緒に統合することができることが理解されよう。
【0023】
送信/受信要素122は、エアインターフェース116上で、基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信し、または基地局から信号を受信するように構成することができる。例えば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナとすることができる。別の実施形態では、送信/受信要素122は、例えば、IR、UV、または可視光信号を送信および/または受信するように構成された放射器/検出器とすることができる。また別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号と光信号の両方を送信および受信するように構成することができる。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信および/または受信するように構成することができることが理解されよう。
【0024】
加えて、
図1Bでは、送信/受信要素122は単一の要素として示されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含むことができる。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を利用することができる。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース116上で無線信号を送信および受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含むことができる。
【0025】
送受信機120は、送信/受信要素122によって送信される信号を変調し、送信/受信要素122によって受信された信号を復調するように構成することができる。上で言及されたように、WTRU102は、マルチモード機能を有することができる。したがって、送受信機120は、WTRU102が、例えば、UTRAおよびIEEE802.11などの複数のRATを介して通信することを可能にするための、複数の送受信機を含むことができる。
【0026】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶表示(LCD)ディスプレイユニットまたは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合することができ、それらからユーザ入力データを受信することができる。プロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力することもできる。加えて、プロセッサ118は、着脱不能メモリ130および/または着脱可能メモリ132など、任意のタイプの適切なメモリから情報を入手することができ、それらにデータを記憶することができる。着脱不能メモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、ハードディスク、または他の任意のタイプのメモリ記憶デバイスを含むことができる。着脱可能メモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含むことができる。他の実施形態では、プロセッサ118は、WTRU102上に物理的に配置されたメモリではなく、サーバまたはホームコンピュータ(図示されず)などの上に配置されたメモリから情報を入手することができ、それらにデータを記憶することができる。
【0027】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、WTRU102内の他の構成要素への電力の分配および/または制御を行うように構成することができる。電源134は、WTRU102に給電するための任意の適切なデバイスとすることができる。例えば、電源134は、1または複数の乾電池(例えば、ニッケル-カドミウム(NiCd)、ニッケル-亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li-ion)など)、太陽電池、および燃料電池などを含むことができる。
【0028】
プロセッサ118は、GPSチップセット136にも結合することができ、GPSチップセット136は、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成することができる。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインターフェース116上で位置情報を受信することができ、および/または2つ以上の近くの基地局から受信した信号のタイミングに基づいて、自らの位置を決定することができる。WTRU102は、一実施形態との整合性を保ちながら、任意の適切な位置決定方法を用いて、位置情報を獲得することができることが理解されよう。
【0029】
プロセッサ118は、他の周辺機器138にさらに結合することができ、他の周辺機器138は、追加的な特徴、機能、および/または有線もしくは無線接続性を提供する、1または複数のソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる。例えば、周辺機器138は、加速度計、eコンパス、衛星送受信機、(写真またはビデオ用の)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、バイブレーションデバイス、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)ラジオユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザなどを含むことができる。
【0030】
図1Cは、実施形態による、RAN104およびコアネットワーク106のシステム図である。上で言及されたように、RAN104は、エアインターフェース116上でWTRU102a、102b、102cと通信するために、E-UTRA無線技術を利用することができる。RAN104は、コアネットワーク106とも通信することができる。
【0031】
RAN104は、eノードB140a、140b、140cを含むことができるが、RAN104は、実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のeノードBを含むことができることが理解されよう。eノードB140a、140b、140cは、各々が、エアインターフェース116上でWTRU102a、102b、102cと通信するための1または複数の(1つ以上の)送受信機を含み得る。一実施形態では、eノードB140a、140b、140cは、MIMO技術を実施することができる。したがって、eノードB140aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、WTRU102aから無線信号を受信することができる。
【0032】
eノードB140a、140b、140cの各々は、特定のセル(図示されず)に関連付けることができ、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成することができる。
図1Cに示されるように、eノードB140a、140b、140cは、X2インターフェース上で互いに通信することができる。
【0033】
図1Cに示されるコアネットワーク106は、モビリティ管理エンティティゲートウェイ(MME)142、サービングゲートウェイ144、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ146を含むことができる。上記の要素の各々は、コアネットワーク106の部分として示されているが、これらの要素は、どの1つをとっても、コアネットワークオペレータとは異なる主体によって所有および/または運営することができることが理解されよう。
【0034】
MME142は、S1インターフェースを介して、RAN104内のeノードB140a、140b、140cの各々に接続することができ、制御ノードとしての役割を果たすことができる。例えば、MME142は、WTRU102a、102b、102cのユーザの認証、ベアラアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期接続中における特定のサービングゲートウェイの選択などを担うことができる。MME142は、RAN104とGSMまたはWCDMAなどの他の無線技術を利用する他のRAN(図示されず)との間の交換のためのコントロールプレーン機能も提供することができる。
【0035】
サービングゲートウェイ144は、S1インターフェースを介して、RAN104内のeノードB140a、140b、140cの各々に接続することができる。サービングゲートウェイ144は、一般に、ユーザデータパケットのWTRU102a、102b、102cへの/からの経路選択および転送を行うことができる。サービングゲートウェイ144は、eノードB間ハンドオーバ中におけるユーザプレーンのアンカリング、ダウンリンクデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能な場合に行う一斉呼出のトリガ、WTRU102a、102b、102cのコンテキストの管理および記憶など、他の機能も実行することができる。
【0036】
サービングゲートウェイ144は、PDNゲートウェイ146にも接続することができ、PDNゲートウェイ146は、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスの間の通信を容易にすることができる。
【0037】
コアネットワーク106は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例えば、コアネットワーク106は、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスの間の通信を容易にすることができる。例えば、コアネットワーク106は、コアネットワーク106とPSTN108の間のインターフェースとしての役割を果たすIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むことができ、またはIPゲートウェイと通信することができる。加えて、コアネットワーク106は、ネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができ、ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線または無線ネットワークを含むことができる。
【0038】
送信時間間隔(TTI)バンドリングは、例えば、送信電力が最大に接近するにつれて、制限されたULカバレージを経験するユーザまたはWTRUについてのアップリンク(UL)カバレージを増強することができる。TTIバンドリングを使用すると、同じデータを複数の連続するTTIにおいて送信することができ、データのための有効な送信時間窓をWTRUが拡大することを可能にすることができる。例えば、周波数分割複信(FDD)LTEの場合、最大で4つの連続するTTIをバンドルすることができ、有効な送信時間窓を最大で4倍に拡大することができる。連続するサブフレームの各々において、異なる冗長性バージョン(RV)を用いて、単一のトランスポートブロックをコード化し、送信することができ、ここで、サブフレームおよびTTIは、交換可能に使用することができる。例えば、同じTTIバンドル内の連続するTTIには、連続するRVを割り当てることができる。同じハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス番号を、TTIバンドル内のすべてのTTIに割り当てることができ、TTIバンドル内のすべてのTTIは、単一のリソースとして扱うことができ、それらには、単一のULグラントおよび単一の肯定応答/否定応答(ACK/NACK)(例えば、物理HARQインジケータチャネル(PHICH))を関連付けることができる。TTIバンドリングメカニズムは、WTRUごとに、より高位のレイヤのシグナリングによって構成することができる。FDD TTIバンドリングでは、どの再送のラウンドトリップ時間(RTT)も、16msに等しくすることができる。FDD TTIバンドリングがアクティブ化された場合、WTRUは、FDD ULグラントの規則に従って、TTIバンドリング内の最初のサブフレームについてのULグラントを受信することができ、TTIバンドル内でひとたびULデータが送信されると、WTRUは、そのTTIバンドルの最後のサブフレームに対応するPHICH規則に従って、PHICHまたは他のULグラントを予期することができる。規則は、例えば、3GPPリリース8の規則とすることができる。
【0039】
図2は、TTIバンドルが4つの連続するTTIからなるTTIバンドリングの例を示す図である。例では、HARQ ID#0は、4つのバンドルされたTTI205を含み、TTIバンドル205の最後のTTIから4TTI後に、ACK/NACK210が受信され、初期送信の最初のTTIから16TTI後に、再送が発生する。FDD TTIバンドリングがひとたびアクティブ化されると、WTRUは、一定数までの、例えば、3GPPリリース10の場合は4つまでの、HARQプロセスをサポートすることができる。FDD動作では、同じHARQプロセスのすべてのTTIバンドルは、同じ数のULサブフレームを有することができ、(例えば、連続するULサブフレームを含む)同じパターンを有することができ、時間領域において一様に分布することができる。
【0040】
図3は、着信データパケット305についてのレイヤ2(L2)処理300の例を示す図である。一般に、着信データパケット305は、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)レイヤまたはエンティティ310、無線リンク制御(RLC)レイヤまたはエンティティ312、媒体アクセス制御(MAC)レイヤまたはエンティティ314、および物理(PHY)レイヤまたはエンティティ316を通して処理することができる。例では、DLまたはUL方向に送信されることになる着信パケットには、PDCPヘッダ320が追加される。示された例は、低データレート用に簡略化されており、RLCレイヤ312は、各MAC PDU330が単一のRLCサービスデータユニット(SDU)325を含むことができるように、PDCPプロトコルデータユニット(PDU)を(例えば、3つのRLC PDU325)に分割するが、連結はしない。このように、各レイヤについてのプロトコルヘッダオーバヘッドは、データまたは制御PDU表示のための数ビット、例えば、1ビットを含むことができ、またシーケンス番号(SN)のための他のビット、例えば、7ビットを含むことができる、PDCPヘッダ(例えば、8ビット)320と、構成されたモードに依存することができる、例えば、非確認モード(UM)が構成されたか、または確認モード(AM)が構成されたかに依存することができるサイズを有する、RLCヘッダと、論理チャネルID(LCID)のための5ビットを有する、例えば、8ビットの、MACヘッダと、PHYレイヤ316におけるさらなる処理の前に、MAC PDU330の末尾に追加することができる、巡回冗長検査(CRC)(例えば、24ビット)とを含むことができる。PDCPヘッダ320に関して、SNは、より高位のレイヤへのPDCP SDUのシーケンス順配送のために、またハイパーフレーム番号(HFN)シーケンス管理および暗号化のために使用することができる。AMの場合のRLCヘッダに関して、例えば、ヘッダの10ビットがSN用である、16ビットヘッダを含むことができる。UMの場合のRLCヘッダに関して、例えば、ヘッダの5ビットがSN用である、8ビットヘッダを含むことができる。ヘッダは、分割された各RLC SDU325に適用することができる。
【0041】
高データレートのデータ無線ベアラ(DRB)が構成される場合、各プロトコルレイヤについて、より大きいヘッダを構成することができる。例えば、PDCPレイヤ310およびRLCレイヤ312は、ヘッダ内でより大きいSNビットサイズを割り当てることができる。RLCレイヤ312は、複数のRLC SDU325を連結または組み合わせて、単一のPDUにすることができ、これは、RLCヘッダサイズをさらに増加させ得る。送信機会のために割り当てられたトランスポートブロックサイズが許容する場合、MACレイヤ314は、複数のMAC SDUを多重化して、単一のMAC PDU335にすることができ、MACヘッダは、MAC PDU335に多重化されたMAC SDUの数に従って、増加することができる。
【0042】
物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)のために使用することができる物理リソースは、より高位のレイヤによって与えることができる2つのパラメータ
【0043】
【0044】
および
【0045】
【0046】
に依存することができる。変数
【0047】
【0048】
は、各スロットにおける、フォーマット2/2a/2bなどのあるPUCCHフォーマットによる使用のために利用可能とすることができる、リソースブロック(RB)を単位とした帯域幅を表すことができる。変数
【0049】
【0050】
は、1/1a/1bおよび2/2a/2bなどフォーマットの混合のために使用することができるRBにおける、フォーマット1/1a/1bなどのあるPUCCHフォーマットのために使用することができる、循環シフトの数を表すことができる。
【0051】
【0052】
の値は、
【0053】
【0054】
の整数倍とすることができ、整数倍は、{0,1,...,7}の範囲内とすることができ、
【0055】
【0056】
は、より高位のレイヤによって提供することができる。実施形態では、
【0057】
【0058】
である場合、混合されたRBを提示することができない。実施形態では、多くても、各スロット内で1つのRBしか、フォーマット1/1a/1bおよび2/2a/2bの混合をサポートすることができない。1/1a/1b、2/2a/2b、3などのあるPUCCHフォーマットの送信のために使用することができるリソースは、それぞれ、非負のインデックス
【0059】
【0060】
、
【0061】
【0062】
によって表すことができる。
【0063】
複素数値シンボル
【0064】
【0065】
からなるブロックは、送信電力PPUCCHに一致させるために、振幅スケーリングファクタβPUCCHを乗算することができ、
【0066】
【0067】
から開始するリソース要素に順番にマッピングすることができる。PUCCHは、サブフレーム内の2つのスロットの各々において、1つのRBを使用することができる。送信のために使用される物理リソースブロック内において、基準信号の送信のために使用することができないアンテナポートp上における、
【0068】
【0069】
のリソース要素(k,l)へのマッピングは、最初に、kの昇順で、次に、lの昇順で、最後に、サブフレーム内の最初のスロットから開始するスロット番号の昇順で行うことができる。スロットnsにおけるPUCCHの送信のために使用される物理リソースブロックは、
【0070】
【0071】
によって与えることができ、ここで、変数mは、PUCCHフォーマットに依存することができる。フォーマット1、1a、1bの場合、例えば、
【0072】
【0073】
であり、フォーマット2、2a、2bの場合、例えば、
【0074】
【0075】
であり、フォーマット3の場合、例えば、
【0076】
【0077】
である。
図4は、PUCCHのための変調シンボルの例示的なマッピングを示す図である。
【0078】
構成されたサービングセルが1つしか存在することができない場合に、サウンディング基準信号(SRS)とPUCCHフォーマット1、1a、1b、または3とを同時に送信することができる実施形態では、短縮化されたPUCCHフォーマットを使用することができ、サブフレームの第2のスロット内に存在することができる、最後のシングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)シンボルは、空白のまま残すことができる。PUCCHフォーマット1a/1bのために、2つのアンテナポート(p∈[p0,p1])上でのHARQ-ACK送信をサポートすることができる。
【0079】
構成されたサービングセルが1つであるFDDの実施形態の場合、WTRUは、サブフレームnにおけるHARQ-ACKの送信のために、PUCCHリソース
【0080】
【0081】
を使用することができ、ここで、
【0082】
【0083】
は、PUCCHフォーマット1a/1bのためのアンテナポートpにマッピングされる。この実施形態では、例えば、サブフレームn-4における対応する物理DL制御チャネル(PDCCH)の検出によって示すことができる物理DL共用チャネル(PDSCH)送信のために、またはサブフレームn-4に存在することができるダウンリンク半永続的スケジューリング(SPS)の解放を示すPDCCHのために、WTRUは、アンテナポートp0について
【0084】
【0085】
を使用することができ、ここで、nCCEは、対応するDL制御情報(DCI)割り当ての送信に使用される、第1の制御チャネル要素(CCE)の数(例えば、PDCCHを構成するために使用することができる最低のCCEインデックス)とすることができ、
【0086】
【0087】
は、より高位のレイヤによって構成することができる。2アンテナポート送信の場合、アンテナポートp1のためのPUCCHリソースは、
【0088】
【0089】
によって与えることができる。サブフレームn-4において検出された対応するPDCCHが存在しないことがあるプライマリセル上でのPDSCH送信の場合、
【0090】
【0091】
の値は、より高位のレイヤの構成に従って決定することができる。2つのアンテナポート送信のために構成されたWTRUの場合、PUCCHリソース値は、2つのPUCCHリソースにマッピングすることができ、第1のPUCCHリソース
【0092】
【0093】
は、アンテナポートp0用であり、第2のPUCCHリソース
【0094】
【0095】
は、アンテナポートp1用である。それ以外の場合、PUCCHリソース値は、アンテナポートp0用の単一のPUCCHリソース
【0096】
【0097】
にマッピングすることができる。
【0098】
PHICHは、ULサブフレームにおいて送信されたPUSCHに対応するACKまたはNACKを送信するために使用することができる。PHICHは、システム帯域幅にわたって、またDL制御チャネル内の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルにわたって、分散方式で送信することができる。OFDMシンボルの数は、PHICH持続期間として定義することができ、より高位のレイヤのシグナリングを介して構成可能とすることができる。PHICHの物理リソース位置は、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)とは異なることができるPHICH持続期間に従って変化することができる。
【0099】
図5は、物理セル識別子(PCI)に従ったPCFICHおよびPHICHリソース要素グループ(REG)割り当ての例示的な図である。例では、複数のPHICHグループが、セル内で定義され、PHICHグループは、直交系列を用いる複数のPHICHを含むことができる。実施形態では、WTRUのためのPHICHは、最低の物理リソースブロック(PRB)インデックス(
【0100】
【0101】
)および復調基準信号(DM-RS)循環シフト(nDMRS)など、ULグラント内のリソース情報を用いて動的に定義することができる。2つのインデックスペア(PHICHグループインデックス:
【0102】
【0103】
,PHICHシーケンスインデックス:
【0104】
【0105】
)は、特定のWTRUのためのPHICHリソースを示すことができる。PHICHインデックスペア(
【0106】
【0107】
,
【0108】
【0109】
)では、
各インデックスは、
【0110】
【0111】
【0112】
と定義することができ、ここで、
【0113】
【0114】
は、システムにおいて利用可能なPHICHグループの数を表すことができ、
【0115】
【0116】
と定義することができ、ここで、Ngは、情報(例えば、2ビットの情報)とすることができ、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)を介して送信することができ、情報は、Ng∈{1/6,1/2,1,2}内にあることができる。拡散係数に従った直交系列は、例えば、表1に提供されるようなものとすることができる。
【0117】
【0118】
eNBおよび/またはWTRUは、(例えば、セルまたはeNBへの)WTRU初期アクセス、(例えば、あるセルに対してWTRU ULタイミングをリセットまたは調整するための)ULタイミングのリセット、および(例えば、ハンドオーバターゲットセルに対してWTRUタイミングをリセットまたは調整するための)ハンドオーバ中のタイミングのリセットのうちの少なくとも1つのために、ランダムアクセス手順を使用することができる。WTRUは、ある物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プリアンブルシーケンスを、ある電力PPRACHで送信することができ、それは、構成されたパラメータおよび/または測定値に基づくことができ、WTRUは、1または複数のある時間-周波数リソースを使用して、プリアンブルを送信することができる。eNBによって提供または構成することができる、構成されたパラメータは、初期プリアンブル電力(例えば、preamblelnitialReceivedTargetPower)、プリアンブルフォーマットベースのオフセット(例えば、deltaPreamble)、ランダムアクセス応答窓(例えば、ra-ResponseWindowSize)、電力ランプ係数(例えば、powerRampingStep)、および再送の最大数(例えば、preambleTransMax)のうちの1または複数を含むことができる。(プリアンブルもしくはプリアンブルのセット、および/またはプリアンブル送信のために使用することができる時間/周波数リソースを含むことができる)PRACHリソースは、eNBによって提供または構成することができる。測定値は、経路損失を含むことができる。時間-周波数リソースは、許可されたセットからWTRUによって選択することができ、またはeNBによって選択し、WTRUに伝達することができる。プリアンブルのWTRU送信の後、eNBは、プリアンブルを検出することができた場合、ランダムアクセス応答(RAR)を用いて応答することができる。WTRUが、割り当てられた時間(例えば、ra-ResponseWindowSize)内に、(例えば、あるプリアンブルインデックスおよび時間/周波数リソースに対応することができる)送信されたプリアンブルに対するRARを受信することができない、または受信しない場合、WTRUは、後の時間に、(例えば、先のプリアンブル送信よりもpowerRampingStepだけ高い)より高い電力で、別のプリアンブルを送信することができ、送信電力は、最大電力によって、例えば、全般的にWTRUについてWTRUによって構成された最大電力(例えば、PCMAX)、またはWTRUのあるサービングセルについてWTRUによって構成された最大電力(例えば、PCMAX,c)によって制限することができる。WTRUは、eNBからのRARの受信を再び待つことができる。送信および待機のこのシーケンスは、eNBがRARを用いて応答することができるまで、またはランダムアクセスプリアンブル送信の最大数(例えば、preambleTransMax)に達することができるまで、続けることができる。単一のプリアンブル送信に応答して、eNBは、RARを送信することができ、WTRUは、RARを受信することができる。
【0119】
ランダムアクセス手順の特定の例は、競合ベースまたは競合なしとすることができる。競合なしの手順は、PDCCH命令などの、例えば、物理レイヤシグナリングを介することができる、例えば、eNBからの要求によって、またはモビリティ制御情報を含むことができ、例えば、ハンドオーバ要求を示すこと、またはハンドオーバ要求に対応することができる、RRC再構成メッセージ(例えば、RRC接続再構成メッセージ)などの、より高位のレイヤのシグナリングによって、開始することができる。サブフレームn内のPDCCH命令によって開始することができる競合なしの手順の場合、PRACHプリアンブルは、第1のサブフレーム(またはPRACHのために利用可能な第1のサブフレーム)n+k2、k2≧6において送信することができる。RRCコマンドによって開始される場合、指定することができる他の遅延が存在することができる(例えば、要求または許容される最小および/または最大遅延が存在することができる)。WTRUは、例えば、初期アクセス、UL同期の回復、または無線リンク障害からの回復を含むことができる理由で、競合ベースの手順を自律的に開始することができる。あるイベント、例えば、無線リンク障害からの回復以外のイベントの場合、そのようなイベントの後どれだけ経ったらWTRUがPRACHプリアンブルを送信することができるかに関して、定義または指定されないことがある。
【0120】
競合なしのランダムアクセス(RA)手順の場合、ネットワークによって伝達されたPRACHプリアンブルを使用することができる。競合ベースのランダムアクセス手順の場合、WTRUは、WTRUがするプリアンブルを自律的に選択することができる。プリアンブルフォーマット、および/またはプリアンブル送信のために利用可能な時間/周波数リソースは、eNBによって提供または伝達することができる表示またはインデックス(例えば、prach-configlndex)に基づくことができる。
【0121】
漸進的に高くなっていく送信電力で送信されるプリアンブルの1つをeNBが最終的に検出することができることは、LTEシステム設計において本質的なことである。RARは、その1つの検出されたプリアンブルに応答して、eNBによって送信することができる。
【0122】
PRACHのためのプリアンブルフォーマットは、サイクリックプレフィックス(TCP)、プリアンブル(TPRE)、およびガードタイム(TGT)の3つの部分で定義することができる。これら3つの部分を含む合計時間は、RA(TRA)のための時間と見なすことができる。FDDシステムの場合、例えば、PRACHのための例示的なプリアンブルフォーマットを含む以下の表2に示されるように、数個のプリアンブルフォーマット、例えば、4つのプリアンブルフォーマットをサポートすることができる。
【0123】
【0124】
表2の例では、TSEQは、TPRE+TGTに等しくすることができ、Tsは、基本時間単位(例えば、サンプル時間)を表すことができる。プリアンブルフォーマット2および3は、他の2つのフォーマットと比較して、2倍のTSEQ長を有することができ、それによって、信号電力は、プリアンブルを2倍繰り返すことによって増加させることができる。
【0125】
例えば、IDLEモードにおいて、ネットワークによって開始されるWTRUの接続セットアップのために、ページングを使用することができる。物理レイヤにおいて、PDCCHおよびPDSCHを使用して、ページングを送信することができる。単一のページング無線ネットワーク一時識別情報(P-RNTI)を、ページングチャネル(PCH)に対して割り当てることができる。MACでは、PCHに対してHARQプロセスを使用することができず、ページング制御チャネル(PCCH)にRLC透過モード(TM)を適用することができる。RRCページングメッセージは、接続を開始するためにページングされる特定のWTRUについての個別のWTRU表示もしくは識別情報を含むことができ、かつ/またはシステム情報ブロック(SIB)、ならびに地震津波警報システム(ETWS:earthquake and tsunami warning systems)、商用モバイルアラートシステム(CMAS:commercial mobile alert systems)、および拡張アクセスバーリング(EAB:extended access barring)に関する情報に対する変更を含む、あるシステム情報に対する変更についての共通の表示を含むことができる。
【0126】
エネルギー効率の目的で、例えば、WTRUごと、ページング(DRX)サイクルごとに単一のサブフレームに割り当てることができる、ページングメッセージの受信と受信の間に、WTRUがエネルギーを節約することが可能なように、不連続受信(DRX)メカニズムをページングとともに使用することができる。DRXサイクルのためのパラメータは、システム情報ブロック(SIB)またはより高位のレイヤを介して構成することができる。例えば、より高位のレイヤは、非アクセス層(NAS)レイヤとすることができる。
【0127】
与えられたWTRUについてのページング機会は、例えば、国際モバイル加入者識別情報(IMSI)などのWTRU識別情報、DRXサイクル長、およびRRCレイヤにおいて設定されるパラメータ「nB」によって定義することができる。nBの値は、与えられたセルにおけるページング機会の密度を定義することができ、32フレームごとに発生するページングフレームおよび機会(nB=T/32)から、ページングフレームごとに、TDDの場合はサブフレームs{0,1,5,6}における、またはFDDの場合はサブフレームs{0,4,5,9}における、4つのページング機会(nB=4T)までの範囲にわたる。WTRUは、割り当てられたページング機会の間だけ、WTRU固有のページング記録を受信することができ、他のページング機会におけるブロードキャスト情報に対する変更についての表示を読み取ることができる。
【0128】
いくつかの実施形態では、ある用語は、交換可能に使用することができる。eNB、セルおよびネットワークは、交換可能に使用することができる。サービングセルおよびコンポーネントキャリアは、交換可能に使用することができる。キャリアおよびセルは、交換可能に使用することができる。メッセージ、コマンド、要求およびシグナリングの1または複数は、交換可能に使用することができる。提供、伝達、構成および送信の1または複数は、交換可能に使用することができる。送信(send)および送信(transmit)は、交換可能に使用することができる。
【0129】
WTRUは、例えば、セル選択、アクセス、接続確立、セル再選択などのために使用することができる、セルおよび/またはネットワーク関連のシステム情報を獲得することができる。システム情報は、グループまたはブロックで、eNBまたはセルによって伝達することが、例えば、ブロードキャストすることができる。マスタ情報ブロック(MIB)の1もしくは複数、ならびに/またはシステム情報ブロックタイプ1(SIB1)およびシステム情報ブロックタイプ2(SIB2)など、システム情報ブロック(SIB)の1もしくは複数は、eNBもしくはセルによって提供することができ、および/またはセルアクセスなどの1もしくは複数の機能のためにWTRUによって必要とされることができる。SIBは、SIB1のような例外も可能であるが、システム情報(SI)メッセージで搬送することができる。各SIBは、単一のSIメッセージ内に含むことができる。
【0130】
MIBは、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)上で送信することができ、PBCHは、固定されたスケジュールを有することができる。例えば、LTEレガシPBCHなどのPBCHは、すべての無線フレームのサブフレーム#0内で送信することができる。レガシMIBなどのMIBは、無線フレーム(例えば、4フレームまたは40ms)において周期性を有することができ、期間(例えば、40ms)内のすべての無線フレーム(例えば、10ms)において繰り返すことができる。MIB期間の無線フレームの各々において、1または複数の(1つ以上の)情報ビットは、同じとすることができる。MIB期間の無線フレームの各々において、コード化されたビットは、異なることができる。PBCHの物理リソースは、固定することができ、送信帯域の中央6個のPRBとすることができる、72個の中央サブキャリア内に配置することができる。PBCHリソースは、サブフレームの第2のタイムスロットの最初の4つのシンボル内に存在することができる。MIB内に含まれる情報は、システムフレーム番号(SFN)の少なくとも一部(例えば、SFNの最上位8ビット)、セルの構成されたDL帯域幅、およびセルのためのPHICH構成のうちの1または複数を含むことができる。MIB期間(例えば、40ms)内で繰り返されるMIBの少なくとも1つ(例えば、繰り返される4つのMIBの1つ)を獲得する(例えば、復号に成功する)ことによって、WTRUは、SFNの最下位ビット(例えば、2つの最下位ビット)を導出することができ、それをMIB内に含まれる部分的SFNと組み合わせて、フルSFN値(例えば、MIBの復号に成功したフレームのフルSFN値)を獲得することができる。レガシPBCHという用語は、3GPP LTEリリース10(R10)、またはリリース11(R11)など、あるリリース以前の1もしくは複数の3GPP LTEリリースなど、ある規格または仕様に従った、PBCHを表すために使用することができる。レガシMIBという用語は、3GPP LTE R10、またはR11など、あるリリース以前の1もしくは複数の3GPP LTEリリースなど、ある規格または仕様に従った、MIBを表すために使用することができる。レガシPRACHという用語は、3GPP LTEリリース10(R10)、またはリリース11(R11)など、あるリリース以前の1もしくは複数の3GPP LTEリリースなど、ある規格または仕様に従った、PRACHを表すために使用することができる。レガシという用語は、一般に、3GPP LTEリリース10(R10)、または例えば、リリース11(R11)など、あるリリース以前の1もしくは複数の3GPP LTEリリースなど、ある規格または仕様を表すまたは指すために使用することができる。
【0131】
SIB1は、サブフレーム5などのあるサブフレーム内のPDSCH上で送信することができ、80msのTTIを有することができ、20msごとに繰り返すことができる。SIB1のリソース位置は、システム情報無線ネットワーク一時識別情報(SI-RNTI)を用いてスクランブルされたPDCCHによって示すことができる。SIB1は、セルおよびネットワークにアクセスするためにWTRUが使用することができる情報に加えて、他のSIBについてのスケジューリング情報も提供することができる。
【0132】
SIB2は、SIB1内に含まれるスケジューリング情報に基づいて、PDSCH上で送信することができる。リソース位置は、SI-RNTIによってスクランブルされたPDCCHによって示すことができる。SIB2は、セルおよびネットワークにアクセスし、それらとの接続性を開始するためにWTRUが使用することができる情報を提供することができる。SIB2内の情報は、例えば、PRACHおよび/またはRACHなどのチャネルについての構成を提供する共通チャネル構成、マルチキャスト-ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)サブフレーム構成、および/またはUL情報を含むことができる。
【0133】
システム情報(SI)メッセージのためのスケジューリング情報リストも使用することができる。スケジューリング情報リスト内のリストアップされた各SIは、1または複数のSIBを含むことができる。SIのスケジューリングは、システム情報の周期性およびSI窓の長さに基づくことができる。eNBは、SIBを送信するための時間および周波数リソースにおいて、何らかの柔軟性を有することができる。
【0134】
他のSIB情報は、セル再選択情報、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)、またはWTRUが必要とすることがある緊急警報システム(EWS:emergency and warning system)関連の情報に関することができる。SIBのセルに対する妥当性は、セルまたはネットワークの構成に基づくことができ、妥当しない場合、セルによって送信されないことがある。
【0135】
RRC_CONNECTEDモードにあるWTRUなどの、WTRUは、DL無線リンク品質を、例えば、継続的に(例えば、すべての無線フレームで)モニタリングすることができる。WTRUは、DL無線リンクの品質をモニタリングし、それをQinおよびQoutなどの閾値と比較することができる。実施形態では、Qoutは、DL無線リンクを高い信頼性で受信することができない品質レベルとして定義することができ、仮想上のPDCCH送信についての10パーセントブロック誤り率(BLER)に対応することができる。実施形態では、Qinは、DL無線リンクがQoutよりも著しく高い信頼性を有することができる品質レベルとして定義することができ、仮想上のPDCCH送信についての2パーセントブロック誤り率(BLER)に対応することができる。閾値は、基準信号受信電力(RSRP)測定値について構成することができ、無線リンクモニタリングは、プライマリセル(PCell)セル固有基準信号(CRS)上で実行することができる。
【0136】
Qinは、DRXのない、例えば、100msの、ある評価期間にわたって評価することができる。無線リンク品質が、評価期間中、Qinよりも良好である場合、同期一致表示をより高位のレイヤに提供することができる。対応して、Qoutは、DRXのない、例えば、200msの、評価期間にわたって評価することができる。無線リンク品質が、評価期間中、Qoutよりも不良である場合、同期不一致表示をより高位のレイヤに提供することができる。
【0137】
より高位のレイヤが行う同期一致または同期不一致表示の処理は、SIB2などのシステム情報内で提供することができる、無線リソース制御(RRC)によって構成される無線リンクモニタリング(RLM)カウンタまたはタイマに基づいて実行することができる。例えば、連続する同期不一致表示N310は、タイマT310を開始させることができる。別の例では、T310が動作中の、連続する同期一致表示N311は、T310を停止させることができる。別の例では、T310が満了した場合、無線リンク障害表示を検出することができ、WTRUは、RRC再確立手順を開始することができる。T311タイマは、この時点で開始させることができる。
【0138】
無線リンク障害は、物理レイヤ問題、ランダムアクセス問題の検出、または再送の最大数に到達したことを無線リンクコントローラ(RLC)が示したかどうかに基づいて、宣言することができる。
【0139】
低コストマシンタイプコミュニケーション(MTC)(LC-MTC)デバイスなどのデバイスまたはデバイスのタイプ(例えば、LTEまたはLTEアドバンスト(LTE-A)デバイス)のサービスカバレージを、LC-MTCデバイスではないことがある他のデバイスのために定義されたLTEセルカバレージと比較して、例えば、最大で数dB(例えば、15または20dB)だけ、改善することが望ましいことがある。この場合、スループットおよび待ち時間に対する要件は、緩和することができる。例えば、メッセージサイズは、ULにおいてはメッセージ当たり最大で100バイトのオーダ、および/またはDLにおいてはメッセージ当たり最大で20バイトのオーダなどに制限することができる。別の例では、待ち時間は、DLについては(例えば、eNBによって送信され、WTRUによって正常に受信される、利用可能なDLデータについては)最大で10秒、および/またはULについては(例えば、WTRUによって送信され、eNBによって正常に受信される、利用可能なULデータについては)最大で1時間を許容するように緩和することができる。そのような要件の緩和は、音声など、ある種のサービスのサポートを不可能にし得る。
【0140】
本明細書で説明される実施形態では、WTRU、デバイス、LC WTRU、LCデバイス、LC-MTC WTRU、LC-MTC、およびLC-MTCデバイスは、交換可能に使用することができる。LC-MTCデバイスが、非限定的な例として使用される。本明細書で説明される実施形態は、拡大されたカバレージから利益を得ることができ、緩和されたスループットおよび/または待ち時間要件を許容することができる、別のデバイスにも適用可能とすることができる。
【0141】
いくつかの実施形態では、レガシWTRUとは、3GPPまたはLTE規格のリリースまたはバージョンなど、あるリリースまたはバージョンに準拠することができるWTRUを指すものとすることができる。例えば、リリース8、リリースリ9、またはリース10など、あるリリース以前とすることができる3GPPまたはLTE規格のリリースに準拠することができるWTRUは、レガシWTRUと見なすことができる。レガシWTRUとは、ある機能をサポートすることができる、またはサポートすることができないWTRUを指すものとすることができる。例えば、レガシWTRUは、LC-MTCデバイスまたはカバレージが制限されたLC-MTCデバイスなど、あるデバイスのために導入することができるような、あるカバレージ増強技法をサポートすることができないWTRUとすることができる。
【0142】
物理UL共用データチャネル(PUSCH)の場合、最大で4つの連続するサブフレーム(例えば、4ms)において、TTIバンドリングをサポートすることができ、それは、最大で6dBのカバレージ改善を提供することができる。最大で15または20dBなどのさらなるカバレージ増強を達成するために、PUSCHに対して、さらなる技法をサポートすることができる。DL PDSCHにおけるTTIバンドリングは、これまでサポートされていなかったので、DL共用チャネル(PDSCH)のカバレージも改善することができる。
【0143】
RLCレイヤにおける分割機能は、より小さい分割されたデータを、増加したビット当たりエネルギーを用いて送信することを可能にすることができる。しかしながら、分割された各データに追加されるレイヤ2(L2)ヘッダオーバヘッドは、分割によって提供されるカバレージ増強の利得を制限し得る。L2プロトコルヘッダによって追加されるオーバヘッドは、これらの利得をさらに低下させ得る。
【0144】
ULおよびDLの両方における共用チャネルのカバレージが改善される場合、関連するHARQ ACKチャネルのカバレージも、HARQプロセスをサポートするために、同様に改善される必要があり得る。
【0145】
カバレージは、データチャネルばかりでなく、制御チャネルについても悪化することがある。制御チャネルは、データチャネル送信および/または受信のために(例えば、リソースおよびパラメータを示すために)受信することができるので、データチャネルカバレージばかりでなく、制御チャネルカバレージも増強される必要があり得る。
【0146】
WTRUが低い受信信号対干渉および雑音比(SINR)に悩まされる場合、少なくとも、信号の統合は受信SINRを高めることができるので、WTRUが40msの窓サイズ内で信号を統合することができるように、レガシPBCHなどのPBCHを、40msにわたって4回繰り返して送信することができる。しかしながら、少なくとも、(例えば、MIB内の)PBCHによって搬送することができるSFNは、40msごとに変化することができるので、40msを超える物理ブロードキャストチャネル信号統合は、可能ではあり得ない。PBCHカバレージ増強技法について考察することができる。
【0147】
PBCHカバレージは、フレームレベルタイミングに依存するセルアクセスおよび他の手順を実行するLC-MTCデバイスに影響を与えることができる、SFN獲得に影響を与えることができる。SFNを決定するための改善について考察することができる。加えて、さらなるカバレージ増強のために、LC-MTC特有のシステム情報獲得について考察することができる。
【0148】
eNBは、最終的に、WTRUからの電力ランプされたプリアンブル送信を検出し、それに応答することができる。LC-MTCデバイスは、LTEシステム設計において予期されたよりもはるかに高い経路損失(例えば、最大で20dB)を経験することがある。そのような高い経路損失を経験するLC-MTCデバイスの場合、最大送信電力を用いて送信されたものを含むランプされたプリアンブルを、eNBはいずれも検出することができず、いずれにも応答することができない可能性があり得る。そのため、非常に高い経路損失を経験することがあるLC-MTCデバイスなどのデバイスのためのランダムアクセス手順についての方法および手順が望ましいことがある。
【0149】
ページングチャネルの構成は、HARQプロセスを含まないことがあり、そのため、再送からの利益を得ることができない。PCCHは、RLC TMにおいて動作することができ、RLC分割プロセスからさらなる利得を得ることができる。PCHがカバレージ増強利得のためにシグナリング蓄積から利益を得るための方法が望ましいことがある。
【0150】
増強された(エンハンスド)PDCCH(EPDCCH)、PDSCH、およびPUCCHなどのチャネルのカバレージを改善するために、カバレージ増強技法として、反復送信について考察することができる。この場合、反復的に送信されるサブフレームの間で基準サブフレームを再定義することができるので、(例えば、FDDの場合の)n+4タイミング関係などの現在のHARQプロセスは、使用することができない。加えて、ULグラントとPUSCH送信の間のタイミング関係も、新しい基準サブフレームnを用いて再定義することができる。(E)PDCCHという用語は、PDCCHおよび/またはEPDCCHを意味するために使用することができ、これは、PDCCH/EPDCCHによっても表すことができる。
【0151】
ULおよびDLにおいてデータチャネルのサービスカバレージを増強するための方法が本明細書で説明される。LC-MTC WTRUが、サービス品質に関して、高い遅延許容度を有し、非常に低いデータレートをサポートすることができる場合、WTRUは、WTRUが受信および/または送信することができる各トランスポートブロックのための各プロトコルレイヤヘッダのサイズを短縮することができる。
【0152】
例示的な実施形態では、PDCPおよびRLCは、ヘッダ内において、より小さいシーケンス番号(SN)サイズを割り当てることができる。PDCPでは、WTRUは、7ビットよりも小さいSNサイズを割り当てることができる。RLCでは、WTRUは、UMの場合は5ビット、AMの場合は10ビットよりも小さいSNサイズを割り当てることができる。WTRUは、ヘッダ部およびデータ部を有する結果のPDUが、オクテット(バイト)アライメントを維持することができるように、RLCおよびPDCP PDUのサイズを調整することができる。WTRUは、バイトアライメントされていないPDCP PDUを有することができるが、RLCヘッダおよびPDUは、結果的にRLC PDUバイトアライメントを維持することができるように処理することができる。
【0153】
別の例示的な実施形態では、WTRUは、MACおよびRLCにおいて拡張(「E」)フィールドを含まないことがあり、したがって、ヘッダサイズをさらに短縮する。例えば、WTRUは、小さいデータパケット(例えば、ULでは100バイト)が、低い頻度で(例えば、1時間ごとに一度)PDCPに到着することができるように、非常に低いデータレートを有するデータ無線ベアラ(DRB)のために構成することができる。その場合、WTRUは、シーケンス番号が0から3までの範囲にわたることができるように、2ビットなど、PDCPにおける小さいSNサイズを用いて構成することができる。RLCでは、WTRUは、UMのために構成することができ、RLC SDUは、8個のより小さいRLC PDUに分割することができ、それに関連して、RLC SNサイズは、3ビットに指定することができる。さらに、RLC SDUおよびMAC SDUは、連結されて、RLCおよびMAC PDUに収められないことがあるので(例えば、SDUあたり1つのPDU)、WTRUは、ヘッダ内にRLCまたはMAC「E」ビットを含めないことができる。その場合、WTRUは、UL送信のために、結果のMAC PDUのL1処理を実行することができる。短縮されたヘッダサイズが与えられた場合、PDCPは、3ビットに短縮されたヘッダサイズ、6ビットに短縮されたRLCヘッダサイズ、および7ビットに短縮されたMACヘッダサイズを有することができる。WTRUおよびeNBは、DLにおいても、プロトコルヘッダの同じ短縮を適用することができる。
【0154】
WTRUは、DRBセットアップ手順の一環として、RRCによって伝達することができる、短縮されたPDCP、RLC、およびMACヘッダ構成を用いて構成することができる。例えば、RRC手順の一環として、WTRUには、PDCPにおいて2ビットSN長を適用し、UMモードのRLCについては3ビットSN長を適用し、MACヘッダにおける「E」ビットの除外を示すためにビットを適用することを伝達することができる。WTRUは、MAC、RLC、およびPDCP構成のデフォルトセットまたは事前定義されたセットを使用することができ、それは、RRCにおいて定義された例示的なヘッダ構成を含むことができる。WTRUには、カバレージ増強モードプロトコルレイヤパラメータを使用することを、ネットワークによって明示的に示すことができ、またはWTRUは、カバレージ増強モードパラメータを自律的に使用し、その使用をネットワークに伝達することができる。
【0155】
別の例示的な実施形態では、WTRU/eNBは、RLC PDUのSNをMAC PDU内に含む、MAC PDUに適用することができるCRCビットをスクランブルすることによって、RLCヘッダサイズを短縮することができるその場合、WTRUは、RLCヘッダからSNを除去することができる。例えば、RLC SNサイズ短縮とは独立に、または組み合わせて、WTRUは、MAC PDUを受信したときに、CRCチェックを実行する前に、可能なSN値を用いてCRCパリティビットをデスクランブルすることができる。WTRUは、可能なSN範囲の全体に基づいて、またはすでに受信したSNを除外した現在のRLC受信機窓に基づいて、デスクランブリングを実行することができる。正しいSNが識別され、MAC PDUが正しく受信されると、WTRUは、適切なPDU処理のために、決定されたSN値をRLCに渡すことができる。
【0156】
別の例示的な実施形態では、WTRUは、MAC LCID情報を用いてCRCパリティビットをスクランブルすることができる。例えば、WTRUは、例えば、MAC PDUに多重化されるMAC SDUに関連付けられた単一のLCIDが存在する場合、DRBの5ビットLCID情報を使用して、CRCパリティビットをスクランブルすることができる。
【0157】
別の例示的な実施形態では、WTRUは、ULおよび/またはDL方向のための単一のHARQプロセスにおいて、DRB上でデータを送信および受信することができる。例えば、LC-MTC WTRUが、遅延に対する高い許容度を有し、非常に低いデータレートでデータを送信および受信することができる場合、WTRUは、ULおよび/またはDL方向の各々において、単一のHARQプロセスを使用することができる。WTRUは、一度に単一のMAC PDUを受信するだけなので、RLCレイヤおよびPDCPレイヤの両方において、シーケンス番号を維持する負担を軽減することができ、上で説明されたSNサイズ短縮をさらにサポートする。
【0158】
別の例示的な実施形態では、WTRUは、マルチステップCRC添付および計算手順を使用して、CRCサイズを短縮することができる。ここでは、WTRUは、データへのCRCパリティビットの添付からのオーバヘッドを低減することができる。データを送信するために、WTRUは、分割/連結手順の前に、RLCレイヤにおいて、長いCRCパリティビットを計算し、RLC SDUに添付することができる。その後、WTRUは、RLC SDUの末尾にCRCパリティビットが添付されたRLC SDUを分割することができる。WTRUは、送信の前に、物理レイヤにおいて、CRCパリティビットのより短いセットを計算し、各MAC PDUに添付することができる。データを受信するために、WTRUは、MACレイヤにおいて、MAC PDUを受信し、CRCを正しく計算すると、受信が成功したと見なし、対応するMAC SDUをRLCに配送することができる。
【0159】
WTRUは、RLCレイヤにおいて、RLC PDUを受信し、RLC SDUの再構成に成功すると、RLC SDUに適用された長いCRC計算およびパリティビットに基づいて、CRCチェックを実行することができる。CRCチェックの結果に基づいて、CRCチェックに合格した場合、WTRUは、RLC SDUをPDCPに配送することができる。CRCチェックに失敗した場合、WTRUは、例えば、WTRUがRLC UM用に構成されているならば、SDUおよび関連するPDUを廃棄することができ、またはSDUを廃棄し、関連するPDUの再送を求める表示を送信機側に提供することができる。例えば、WTRUがRLC AM用に構成されている場合、WTRUは、廃棄されたRLC SDUの一部とすることができるRLC PDUのSNを示すRLC STATUS PDUを提供することができる。
【0160】
例示的な実施形態では、WTRUは、RLCにおける分割の前に、24ビットCRCをRLC SDUに添付することができる。この例の目的では、RLC SDUは、8個のRLC PDUに分割することができた。その後、WTRUは、先に分割されたRLC SDUを含むことができるMAC PDUに、8ビットCRCを添付することができる。CRCオーバヘッドが24×8=192ビットになる、各MAC PDUへの24ビットCRCの添付と相対的に比較すると、上述のCRC添付手順は、24+8×8=88ビットのCRCオーバヘッドをもたらすことができる。例えば、分割されるRLC PDUの数が増加した場合、さらにCRCオーバヘッドを低減することができる。
【0161】
TTIバンドリングを使用してカバレージ増強を提供するための方法が本明細書で説明される。より高い受信信号対雑音比(SNR)を提供することができるので、TTIバンドリングを使用することができる。
【0162】
実施形態では、WTRUがカバレージ増強動作モードを用いて構成される場合、4よりも長いTTIを用いるTTIバンドリングを使用することができ、TTIバンドリングのためのサブフレームの数は、事前定義または構成することができる。加えて、バンドルされるサブフレームは、時間にわたって反復的に送信することができ、それが、カバレージをさらに増強することができる。例えば、NTTI個のサブフレームがバンドルされ、NTTI個のサブフレームが(Nrep回)反復的に送信される場合、実際上、全部でNTTI×Nrep個のサブフレームを使用することができる。カバレージ増強モードに入ることが可能なWTRUが、カバレージ増強(エンハンスド)モードを選択することができるように、または条件に従って好ましい動作モード(例えば、カバレージ増強モード)を報告することができるように、ブロードキャストチャネルでは、カバレージ増強動作モードの容量に関する表示を含むことができる。
【0163】
以下の1または複数は、カバレージ増強(エンハンスド)モードのためのバンドリングサイズ(NTTI)および/または反復レート(Nrep)に適用することができる。例では、バンドリングサイズおよび/または反復レートは、送信モード構成と一緒に、より高位のレイヤを介して構成することができる。別の例では、カバレージ増強(エンハンスド)モードのためのバンドリングサイズおよび/または反復レートのデフォルト値を定義することができ、WTRUがカバレージ増強(エンハンスド)モード用に構成されている場合、またはカバレージ増強(エンハンスド)モードに入った場合、WTRUがバンドリングサイズおよび/または反復レートのWTRU固有の構成を受信するまで、デフォルト値を使用することができる。この場合、デフォルト値は、候補値の中で最大の値とすることができ、またはWTRUは、デフォルト値を用いてPDSCHを受信し始めることができ、ある回数のPDSCH受信の試行を実行することができる。WTRUがPDSCHの受信に失敗した場合、WTRUは、特定のステップサイズを用いて、バンドリングサイズおよび/または反復レートを増加させることができる。ステップサイズは、事前定義しておくことができ、失敗の回数に関わらず同じとすることができ、または失敗の回数に従って異なることができる。別の例では、TTIバンドリングおよび反復を一緒に使用することができ、反復回数以内に最後のバンドルされたTTIが受信されるまで、HARQ-ACKを報告することができない。
【0164】
別の実施形態では、最大でNTTI個のサブフレームに対してTTIバンドリングをサポートすることができ、NTTI個のサブフレームは、半静的な方法で、eNBによって構成することができる。本明細書で説明される実施形態では、サブフレーム、TTI、およびmsは、交換可能に使用することができる。
【0165】
WTRUは、連続するNTTI個のサブフレーム内で同じデータを送信/受信することができ、データは、サブフレームインデックスまたはバンドルされたサブフレームの間におけるサブフレームの位置に従って、異なる冗長性バージョン(RV)を用いてコード化することができる。
【0166】
図6は、RV順序が{0,1,2,3}である例示的な循環RV割り当てを示す図である。RVは、窓内で{0,1,2,3}の順序で循環的に変化することができ、例えば、8TTI窓サイズを使用する場合、
図6に示される例のように6つのサブフレーム(605)がバンドルされるならば、RVを{0,1,2,3,0,1}の順序で使用することができる。TTIバンドリングを用いて構成されない他のWTRUについて、8HARQプロセスが使用される場合、8ms窓サイズを使用することができる。窓サイズが定義されないことがあり、したがって、最大N
TTIは8以下に等しくすることができるが、任意のサブフレームをバンドルすることが可能である。
【0167】
図7は、RV順序が{0,2,1,3}である例示的な循環RV割り当てを示す図である。RVは、窓内で{0,2,1,3}の順序で循環的に変化することができ、例えば、8TTI窓サイズが使用される場合、6つのサブフレーム(705)がバンドルされるならば、RVを{0,2,1,3,0,2}の順序で使用することができる。この場合、RV順序{0,2,1,3}は、DL TTIバンドリングについてのみ使用することができ、RV順序{0,2,1,3}は、N
TTIが閾値よりも大きい場合(例えば、閾値は4とすることができる)に使用することができ(それ以外の場合、RV順序{0,1,2,3}を使用することができる)、RV順序{0,2,1,3}は、{1,3,0,2}などの別のRV順序で置き換えることができる。1もしくは複数のWTRUへの送信、および/または1もしくは複数のWTRUからの受信に対して、2つ以上のRV順序(例えば、RV順序{0,1,2,3}および{0,2,1,3})を使用することができる。例えば、一方のRV順序(例えば、RV順序{0,1,2,3})は、初期送信において使用することができ、他方のRV順序(例えば、RV順序{0,2,1,3})は、再送のために使用することができる。
【0168】
図8は、窓サイズをもたない例示的な循環RV割り当てを示す図である。再送の場合、RVは、窓サイズをもたないRV順序で循環的に変化することができる。例えば、RV順序{0,1,2,3}が使用され、6つのサブフレーム(805)がバンドルされる場合、初期送信のために、RV-{0,1,2,3,0,1}を使用することができ、最初の再送のために、RV-{2,3,0,1,2,3}を使用することができる。
図8に示される例では、最大N
TTIが8以下に等しい場合、窓が定義されないことがある。WTRUは、TTIバンドリングのために構成されていないサブフレーム内で、いずれの共用データも送信/受信することができない。
【0169】
WTRUは、窓内のNTTI個のサブフレームにおいて同じデータを送信/受信することができ、データは、サブフレームインデックスまたはバンドルされたサブフレームの間におけるサブフレームの位置に従って、異なるRVを用いてコード化することができる。バンドルされたNTTI個のサブフレームは、窓内のサブフレームのいずれかのサブセットとして定義することができる。この場合、窓サイズ(Nwindow)を定義することができ、および/またはTTIバンドリングのためのサブフレームのサブセットを、窓内のビットマップを使用して示すことができ、ビットマップは、より高位のレイヤのシグナリングを介して通知することができる。
【0170】
窓サイズ(Nwindow)は、(8などの固定値を有することができる)正の整数、(より高位のレイヤのシグナリングを介して構成することができる)正の整数、(システムパラメータの少なくとも1つの関数として定義することができる)正の整数、または(C-RNTIまたはIMSIとすることができる)WTRU識別番号のうちの少なくとも1つとして定義することができる。
【0171】
図9は、ビットマップ表示を有するTTIバンドリングの例を示す図である。TTIバンドリング905のためのサブフレームのサブセットは、窓内のビットマップを使用することによって示すことができる、ビットマップは、より高位のレイヤのシグナリングを介して通知することができる。
【0172】
TTIバンドリングは、最大でNTTI個のサブフレームに対してサポートすることができ、NTTIは、eNBによって、動的な方法で構成することができる。ここでは、WTRUは、TTIバンドリングを動的にサポートする特定の送信モードを用いて構成することができる。例えば、新しい送信モード(例えば、TM-x)および関連する新しいDCI(例えば、DCIフォーマットIE)を定義することができる。新しいDCIフォーマットでは、各DL/ULデータ送信について、NTTIを定義することができるように、TTIバンドリングのための表示ビットを含むことができ、WTRUは、表示に従って、データをNTTI回送信/受信することができる。
【0173】
TTIバンドリングケースのセットは、より高位のレイヤのシグナリングを介して定義することができ、DCIフォーマット内の表示ビットは、セット内のバンドルサイズの1つを示すことができる。例えば、4つのTTIバンドリングケースが、{ΝTTI,1=1、ΝTTI,2=4、ΝTTI,3=6、ΝTTI,4=8}として定義される場合、どのTTIバンドリングケースがULおよび/またはDLグラントのために使用されるかを通知するために、DCIフォーマット内の2ビットを、例えば、表示のために使用することができる。より高位のレイヤのシグナリングが、TTIバンドリングケースのセットを定義する必要がなくて良いように、TTIバンドリングケースのセットは、事前定義し、すべてのWTRUに対して固定することができる。どのTTIバンドリングケースがULおよび/またはDLグラントのために使用されるかを示すために、依然として、表示ビットを使用することができる。PUSCH/PDSCH送信のために構成された送信モードに関わらず、WTRUは、動的にTTIバンドリングを用いて構成することができる。WTRUは、WTRUがTTIバンドリングされたサブフレームとしてPDSCHを受信することができるサブフレームにおいて、DCIフォーマット1A/2/2A/2B/2Cを含むPDSCHのための(E)PDSCHをモニタリングしないことがある。例えば、WTRUが、PDSCHのためのサブフレームnにおいてTTIバンドリング表示(NTTI)を含むDCIを受信し、TTIバンドリング表示が、NTTI=3を示す場合、WTRUは、サブフレームnからサブフレームn+2までのバンドルされたTTIにおいてPDSCHを受信し、WTRUは、サブフレームn+1およびn+2内で(E)PDSCHをモニタリングしなくてよい。
【0174】
TTIバンドリングを用いるHARQ処理が本明細書で説明される。実施形態では、バンドルされたTTIは、単一のHARQ_ACKを有することができ、WTRUは、PDSCH/PUSCHのためのバンドルされたTTIを受信/送信した後、HARQ_ACKを送信/受信することができる。TTIバンドリングがDLにおいて使用される場合、WTRUが、HARQ_ACKを送信することができる。ダウンリンクサブフレームnが、PDSCHに関連付けられたバンドルされたサブフレーム内の最後のサブフレームである場合、WTRUは、ULサブフレームn+kにおいてHARQ_ACKを送信することができる。ここでは、kは、k=4などの固定された正の整数として定義することができる。ダウンリンクサブフレームnが、PDSCHのためのグラントに関連付けられたPDCCHまたはEPDCCHを含む場合、WTRUは、ULサブフレームn+kにおいてHARQ_ACKを送信することができる。この場合、kは、NTTIの関数(例えば、k=NTTI+4)として定義することができる。
【0175】
サブフレームnは、PDSCHのためのグラントに関連付けられたPDCCHまたはEPDCCHを含むサブフレームとすることができる。ここで、kは、バンドリング窓Nwindowの関数(例えば、k=Nwindow+4)として定義することができる。
【0176】
WTRUは、バンドルされたDL送信のPDSCHの受信に成功した場合、バンドルされたDL送信に対応するHARQ_ACKを送信することができる。
【0177】
WTRUは、x ms(例えば、8ms)の時間窓内でPDSCHを受信した場合、ULサブフレームmにおいてHARQ_ACKを送信することができる。x msの時間窓内の1または複数の(1つ以上の)サブフレーム上で単一のPDSCHを送信することができる。サブフレームmは、事前定義されたサブフレームとすることができ、それは、対応するPDSCHが送信される窓の最後のサブフレームの次の無線フレーム内に配置することができる。HARQ_ACK送信のためのPUCCHリソースは、PDSCHに関連付けられるPDCCH/EPDCCHの最初のCCEおよび/または増強CCE(ECCE)インデックスの関数として定義することができる。あるいは、PUCCHリソースは、より高位のレイヤのシグナリングを介して定義することができる。(E)CCEという用語は、CCEおよび/またはECCEを意味するために使用することができ、それは、CCE/ECCEによっても表すことができる。
【0178】
TTIバンドリングがULにおいて使用される場合、WTRUは、HARQ_ACKを受信することができる。WTRUは、DLサブフレームn+kにおいてHARQ_ACKを受信することができる。ULサブフレームnは、PUSCH送信に関連付けられたバンドルされたサブフレーム内の最後のサブフレームとすることができる。ここでは、kは、4などの固定された数とすることができる。DLサブフレームnは、WTRUが関連するPUSCHのためのグラントを受信するサブフレームとすることができる。ここでは、kは、バンドリングサイズまたはバンドリング窓の関数とすることができる。例えば、k=NTTI+4、またはk=Nwindow+4である。
【0179】
バンドルされたTTIは、カバレージを改善するために、WTRUが複数のHARQ_ACKを蓄積することができるように、2つ以上のHARQ_ACKを有することができる。WTRUは、バンドルされたサブフレーム内の個々のサブフレームのすべてが、サブフレームn+k内に関連するHARQ_ACKを有することができ、カバレージを改善するために、WTRUが複数のHARQ_ACKを追加することができるように、複数のHARQ_ACKは、同じHARQインジケータ(HI)コードを有することができると仮定することができる。バンドルされたサブフレームのための複数のHARQ_ACKは、NTTIが閾値よりも大きい場合に使用することができる。例えば、NTTIが4よりも大きい場合、WTRUは、複数のHARQ_ACKが送信されると仮定することができる。
【0180】
WTRUは、バンドルされたサブフレーム内のサブフレームのサブセットが、関連するHARQ_ACKを有することができると仮定することができる。WTRUは、サブフレームのサブセットが、同じHIコードを有することを仮定することができる。実施形態では、NTTIが閾値よりも大きい場合、バンドルされたサブフレームに対して複数のHARQ_ACKを使用することができる。例えば、NTTIが4よりも大きい場合、WTRUは、複数のHARQ_ACKが送信されると仮定することができる。
【0181】
図10は、ACK/NACK反復実施形態の場合のレガシWTRUの例示的な挙動を示す図である。ACK/NACK反復は、電力制限および/またはセル間干渉を被り易いことがあるセルエッジWTRUについてのカバレージを増強するために、LTEにおいて導入された。より具体的には、そのように構成された場合、レガシWTRUは、最初のACK/NACK送信に続く、N
ANRep-1個の連続するサブフレームにおいて、ACK/NACK情報を繰り返して送信することができる。ACK/NACK反復が可能にされたHARQタイムラインに関して、サブフレームn-4(1005)においてPDSCH送信を検出すると、WTRUが、サブフレームn-N
ANRep-3、...、n-5において、PDSCH送信に対応するサブフレームnにおけるHARQ_ACKの送信を繰り返していない場合、レガシWTRUは、サブフレームnから開始するN
ANRep個の連続するサブフレーム(1010)において、HARQ_ACK応答を送信することができる。レガシWTRUは、サブフレームn-3、...、n+N
ANRep-5においても、検出されたいかなるPDSCH送信に対応するHARQ_ACK応答も送信しなくてよい。
【0182】
図11は、DLサブフレームバンドリングのためのACK/NACK反復の例を示す図である。DLカバレージを改善するためにDLにおいてサブフレームバンドリングが使用される実施形態では、WTRUは、UL上のバンドル内のPDSCH送信全体に対応する単一のHARQ_ACK応答の送信を繰り返すことができる。したがって、WTRUは、最初に、DLサブフレームバンドル内のすべてのPDSCH送信を収集して復号し、次に、UL上で送信するために、単一のHARQ_ACK応答を生成することができる。UL ACK/NACKタイミングに関して、実施形態によれば、WTRUは、WTRUに宛てられたサブフレームn-l(1105)内のPDSCH送信を検出すると(ここで、lは、DLサブフレームバンドル内のサブフレームのインデックスである)、ULサブフレームn(1110)において最初のHARQ_ACK応答を送信し、その後、サブフレームn+1、...、n+N
ANRep-1(1115)においてHARQ_ACK応答を繰り返すことができる。
図11に示される例では、インデックスlは、3、4、または5であり、DLサブフレームバンドルのサイズは、3である。
【0183】
対応する(E)PDCCHがDLサブフレームバンドル内のサブフレームにおいて検出されるPDSCH送信の場合、WTRUは、DLバンドル送信全体に対応する最初のACK/NACK応答を、ULサブフレームnにおいて送信することができ、その後、バンドルされたサブフレーム内で検出された対応する(E)PDCCHの(E)CCEインデックスから導出されたPUCCHリソースを使用して、DLバンドル送信全体に対応するACK/NACK応答の送信を、サブフレームn+1、...、n+NANRep-1上で繰り返すことができる。したがって、DLサブフレームバンドル内のすべてのサブフレームについて、WTRUは、最初に、そのサブフレーム内で(E)PDCCHを検出することができ、次に、対応するDCI割り当てを構成するために使用される最低の(E)CCEインデックスに基づいて、対応するULサブフレームにおけるACK/NACK反復のためのPUCCHインデックスを導出することができる。
【0184】
WTRUは、バンドルの最後のサブフレーム内で検出された(E)PDCCHの(E)CCEインデックスから導出されたPUCCHリソース、バンドルの最初のサブフレーム内で検出された(E)PDCCHの(E)CCEインデックスから導出されたPUCCHリソース、またはより高位のレイヤのシグナリングによって構成されたPUCCHリソースを使用して、DL送信全体に対応するACK/NACK応答の送信を、サブフレームn+1、...、n+NANRep-1において繰り返すことができる。
【0185】
対応する(E)PDCCHがバンドルされたサブフレームにおいて検出されないPDSCH送信の場合、WTRUは、DLバンドル送信全体に対応する最初のACK/NACK応答を、ULサブフレームnにおいて送信することができ、その後、直近のDLスケジューリング割り当てにおいて検出された(E)PDCCHの(E)CCEインデックスから導出されたPUCCHリソース、またはより高位のレイヤのシグナリングによって構成されたPUCCHリソースを使用して、送信全体に対応するACK/NACK応答の送信を、サブフレームn+1、...、n+NANRep-1上で繰り返すことができる。
【0186】
LTEでは、ACK/NACK反復は、ULカバレージを増強するために、4の反復ファクタに限定することができる。WTRUは、より高い反復ファクタを使用して、ACK/NACK応答を再送する必要があることがある。WTRUによって使用される高められた反復ファクタは、より高位のレイヤを通してWTRUに伝達することができ、またはDLにおいて使用されるサブフレームバンドリングパラメータに基づいて、暗黙的に導出することができる。例えば、これは、バンドル内のDLサブフレームの数によって、またはバンドル内のDLサブフレームの数の関数によって示すことができる。
【0187】
DLにおいてPHICHカバレージを改善するためにWTRUによって使用することができる方法が本明細書で説明される。方法または実施形態は、単独で、または互いに組み合わせて利用することができる。
【0188】
PHICH反復の実施形態では、WTRUは、複数のPHICHリソースを使用して、UL PUSCH送信に関連付けられたACK/NACK(A/N)情報を受信し、検出することができる。この実施形態では、PHICH上で送信されるACK/NACK情報は、単一のサブフレーム上のUL PUSCH送信に関連付けることができる。サブフレームバンドリング動作の場合、ACK/NACKフィードバックは、複数のサブフレーム上のバンドルされたPUSCH送信に関連付けることができる。ACK/NACKフィードバックも、複数のサブフレーム上に、または単一のサブフレーム内に分散することができる。これは、WTRUが、単一のULトランスポートブロックに対応する与えられたサブフレームのために単一のPHICHリソースを処理することができる、レガシWTRU動作とは異なることができる。
【0189】
PHICHリソースに関して、WTRUは、ULリソース割り当ての物理リソースブロック(PRB)インデックスから、対応するPHICHリソースを決定することができる。PRBインデックスは、単一のサブフレーム内でのPUSCH送信のために使用されるPRBに関連付けることができる。ここで、与えられたサブフレームについて、WTRUは、最低のPRBインデックスを使用して、最初のPHICHリソースを決定し、その後、構成されたPHICH反復ファクタに基づいて、ULリソース割り当てを構成するPRBインデックスを順次増加させることによって、そのサブフレーム内の他の割り当てられたPHICHリソースを決定することができる。
【0190】
したがって、PHICHリソースは、インデックスペア(
【0191】
【0192】
)によって識別することができ、ここで、
【0193】
【0194】
は、第iのPHICHリソースについてのPHICHグループ番号とすることができ、
【0195】
【0196】
は、グループ内における直交シーケンスインデックスとすることができ、それらは、
【0197】
【0198】
によって定義することができ、ここで、
【0199】
【0200】
であり、NPHICHRepは、PHICH反復ファクタである。
【0201】
サブフレームバンドリング動作の場合、PHICHリソースは、バンドル内の複数のULサブフレーム上でのUL送信に関連付けられたPRBインデックスから導出することができる。この手法は、対応するPHICHリソースがバンドル内の最後のサブフレームに排他的に関連付けられる、レガシWTRU挙動のそれとは異なることができる。
【0202】
PHICHリソースに関して、WTRUは、PUSCH送信に関連付けられたUL復調基準シンボル(DMRS)循環シフトから、対応するPHICHリソースを決定することができる。DMRS循環シフトは、単一のサブフレーム内のPUSCH送信に関連付けることができる。ここで、与えられたサブフレームについて、WTRUは、直近のPDCCH内のDMRSフィールドからの循環シフトを使用して、最初のPHICHリソースを決定し、その後、循環シフトを順次増加させることによって、そのサブフレーム内の他の割り当てられたPHICHリソースを決定することができる。しかしながら、WTRUによって使用することができる循環シフトには最大で8つという制限が存在し得る。したがって、PHICHリソースは、インデックスペア(
【0203】
【0204】
)によって識別することができ、ここで、
【0205】
【0206】
は、第iのPHICHリソースについてのPHICHグループ番号とすることができ、
【0207】
【0208】
は、グループ内における直交シーケンスインデックスとすることができ、それらは、
【0209】
【0210】
によって定義することができ、ここで、
【0211】
【0212】
であり、NPHICHRepは、PHICH反復ファクタである。
【0213】
PHICH電力ブースティングの実施形態では、WTRUのチャネル状態に応じて、PHICHに電力制御を適用することができる。電力ブースティングは、複数のPHICHリソースを使用するACK/NACK反復と一緒になって、PHICHのカバレージをかなり増強することができる。
【0214】
符号分割多重化(CDM)を行わないPHICHでは、レガシPHICHグループは、符号分割多重化され、リソース要素の同じセットにマッピングされる、複数のPHICHリソースを含むことができる。これは、送信機において、複数のPHICHリソースにわたる電力分配をもたらすことができる。さらに、WTRUにおけるチャネル推定誤差のため、PHICHグループ内の符号分割多重化されるPHICHリソースの間の直交性が失われることがあり、それが、今後は、カバレージの低下を引き起こすことがある。実施形態では、WTRUは、いかなる符号分割多重化も行わずにPHICHグループ内で利用されるPHICHリソースは1つしか存在しないと仮定することができる。
【0215】
実施形態では、PHICHまたはPHICHのグループは、増強された(エンハンスド)PHICH(EPHICH)を使用して送信することができる。例えば、PHICHまたはPHICHのグループについての情報を搬送するために、新しいDCIフォーマットを定義することができる。別の例では、A/N情報を含むDCIは、(E)PDCCH共通探索空間を含む特定の(E)PDCCH位置において送信することができる。あるいは、A/N情報を含むDCIは、事前定義された(E)CCE、またはより高位のレイヤによって構成された(E)CCEにおいて送信することができる。別の例では、A/N情報を含むDCIの検出のために、新しいRNTIを定義することができる。例えば、HARQ RNTI(HA-RNTI)を定義することができ、WTRUは、サブフレームnにおいてPUSCHを送信した場合、HA-RNTIを用いてそのCRCをスクランブルすることができる対応するA/N情報を含むDCIを、サブフレームn+kにおいてモニタリングすることができ、ここで、kは、FDDの場合、4とすることができる。
【0216】
サブフレームnにおいてPUSCHを送信するWTRUのためのA/N情報ビットの位置は、定義することができ、対応するULグラントの開始(E)CCE番号、PUSCH送信のための開始PRB番号、アップリンクDM-RSの循環シフト、またはより高位のレイヤによって構成された値のうちの少なくとも1つを含むことができる。A/N情報を含むDCIの数は、PHICHグループの数として構成することができる。
【0217】
A/N情報を含むDCIを搬送する(E)PDCCHのカバレージを改善するためのカバレージ増強方法が本明細書で説明される。(E)PDCCHは、DL/ULグラント、ブロードキャストチャネル送信、ページング、RACH応答、グループ電力制御などのために使用されている。ULグラントのためのDCIフォーマット0、4、DL送信のためのDCIフォーマット1A、1B、1C、2A、2B、2C、およびグループ電力制御のためのDCIフォーマット3、3Aなど、様々なDL/UL送信モードをサポートするためのDCIフォーマットが導入された。本明細書で説明される実施形態は、PDCCHおよびEPDCCHの両方に適用することができ、またはPDCCHまたはEPDCCHのどちらかだけに適用可能とすることができる。CCE、リソース要素グループ(REG)、PDCCH候補、および探索空間など、PDCCHに関して一般に使用される用語は、ECCE、増強された(エンハンスド)REG(EREG)、ならびにEPDCCH候補、および探索空間と交換可能に使用することができる。
【0218】
実施形態では、DCI内容は、より良好なカバレージのためにダウンサイズすることができる。(E)PDCCHリンク適応は、(E)CCEの数に基づくことができるので、(E)CCEの数は、(E)PDCCHのカバレージに緊密な関連性があることがある。例えば、1つのCCEは、コーディングレート1/2に等価とすることができる。したがって、2つのCCEは、2倍の数の(E)PDCCHリソースがDCI送信のために使用されるので、コーディングレート1/4に等価とすることができる。利用可能な4つのCCE集約レベルが存在するので(例えば、{1,2,4,8})、DCI内容の削減は、与えられた(E)CCE集約レベルにおける(E)PDCCHのカバレージを増加させることができる。
【0219】
例えば、WTRUのこのカテゴリのために、DL送信および/またはULグラントに関連付けられた新しいDCIフォーマットを定義することができる。HARQプロセス番号表示のために、2以下のビットを使用することができ、それは、HARQプロセスの数を8HARQプロセスから減少させることができることを示唆する。HARQプロセス番号フィールドがDCIに含まれないことがあり、単一のHARQプロセスまたは同期HARQプロセスが使用される。変調および符号化方式(MCS)表示のために、4以下のビットを使用することができる。MCSのためにNビット(N<5)を使用することができると仮定すると、5ビットMCSテーブルの最上位ビット(MSB)は、受信機において推測することができ、最下位ビット(LSB)は、事前定義されたビットと見なすことができる。例えば、新しいDCIフォーマットにおいて、3ビットMCSフィールド(N=3)を使用することができ、3つのビットは、MCSテーブルの最初の3ビットに対応し、2ビットのLSBは、「00」と事前定義しておくことができる。したがって、3ビットMCSフィールドとともにMCSテーブルの3ビットを使用することができ、WTRUは、3ビットMCSフィールドをxxx00と解釈することができ、ここで、xxxは、5ビットMCSフィールドのMSBであり、「00」は、2ビットLSBである。あるいは、3ビットMCSフィールドは、LSBの一部と見なすことができ、MSBは、事前定義しておくことができる。どちらの代替案についても、新しいDCIフォーマットにおける3ビットMCSフィールドによって示されない、5ビットMCSフィールドのLSB部またはMSB部は、事前定義しておくことができ、またはより高位のレイヤのシグナリングおよび/またはブロードキャストによって構成することができる。
【0220】
新しいMCSテーブルは、NビットMCSフィールドを用いて定義することができ、新しいMCSテーブルは、先行リリースの5ビットMCSテーブルのサブセットを用いて定義することができる。
【0221】
リソース割り当てタイプ(0、1、および/または2)に従ったリソース割り当てビットは、PDSCH送信のために使用されるPRBの最大数を制限することによって減少させることができる。例えば、DLシステム帯域幅において、25個のPRBペアが利用可能であると仮定すると、リソース割り当て表示は、例えば、25個のPRBの代わりに、6個のPRBペアなど、限られた数のPRBペア内で必要とされ得るので、リソース割り当てのためのビットの数を減少させることができるように、サブフレームにおいて割り当てられるPRBの最大数を6個のPRBペアに制限することができる。あるいは、新しいDCIフォーマットにおいてリソース割り当てフィールドを使用せず、代わりに、より高位のレイヤのシグナリングを使用することができる。したがって、周波数領域におけるDLリソース割り当ては、半静的な割り当てとすることができ、一方、時間割り当ては、(E)PDCCHに基づくことができる。例えば、WTRUは、システムにおけるPRBペアのうちの構成されたPRBペアにおいてPDSCHまたはEPDCCHを受信することができ、一方、WTRUには、(E)PDCCHを介してサブフレームにおいてPDSCHを受信するのかどうかを示すことができる。
【0222】
冗長性バージョンは、新しいDCIフォーマットにおいて、除去すること、またはダウンサイズすることができる。例えば、冗長性バージョンは、「0」に固定することができ、冗長性バージョンのためのビットフィールドが使用されないことがある。より良好なカバレージをサポートするために、より低いコーディングレートを新しいDCIフォーマットに対して使用することができると仮定すると、他の冗長性バージョン{すなわち、1、2、および3}を必要としなくてよく、単一の冗長性バージョンで十分なことがある。したがって、{0、1、2、または3}のうちの単一の冗長性バージョンを固定的に使用することができる。あるいは、4つの冗長性バージョンのうちの2つを使用することができるように、1ビットの冗長性バージョンを使用することができる。
【0223】
別の実施形態では、(E)PDCCHカバレージを改善するために、(E)PDCCHフォーマットの反復または拡張を使用することができる。(E)PDCCHの反復は、サブフレーム内で、または複数のサブフレームにわたって適用することができる。本明細書で説明される実施形態の場合、(E)PDCCHカバレージ増強(エンハンスド)モード、(E)PDCCHカバレージ拡張(エンハンスド)モード、カバレージ増強モード、およびカバレージ増強された(エンハンスド)モードは、交換可能に使用することができる。
【0224】
(E)PDCCH候補が、レガシ(E)PDCCHと比較して、より大きい集約レベルを有することができるように、(E)CCE集約レベルは、異なることができる。例えば、(E)PDCCHカバレージ増強(エンハンスド)モードのみがWTRU固有の探索空間に適用可能であり得る、送信に関わらずPDCCHカバレージ増強(エンハンスド)モードを使用することができる、またはPDCCHカバレージ増強(エンハンスド)モードが特定のDCIフォーマットおよび/または送信モードに適用可能であり得る、カバレージ増強(エンハンスド)モードのために、集約レベル{2,4,8,16}または{4,8,16,32}を使用することができる。
【0225】
WTRU固有または共通の探索空間のために設定された(E)CCE集約レベルは、WTRUの動作モードに従って異なることができる。WTRUの動作モードは、カバレージ増強(エンハンスド)モードを含むことができる。WTRUがカバレージ増強(エンハンスド)動作モードとして構成される場合、より大きな(E)CCE集約レベルセット(例えば、{16,32})を使用することができ、一方、WTRUがカバレージ増強(エンハンスド)動作モードとして構成されない場合、レガシ(E)CCE集約レベルセット(例えば、{4,8})を使用することができる。WTRUは、より高位のレイヤのシグナリングを介して、またはPRACH手順の間に示されて、カバレージ増強(エンハンスド)動作モードとして構成することができる。
【0226】
(E)CCE集約レベルセットは、WTRUからのPRACHプリアンブル送信のために使用されるPRACHリソースに従って構成または定義することができる。カバレージ増強動作モードのために使用することができるPRACHリソースを使用することによって、WTRUがRARを受信した場合、より大きい(E)CCE集約レベルセットを使用することができる。カバレージ制限を有さないWTRUのために構成することができるPRACHリソースを使用することによって、WTRUがRARを受信した場合、より小さい(E)CCE集約レベルセットを使用することができる。
【0227】
(E)CCE集約レベルセットは、WTRUのカバレージ制限レベルに従って構成または定義することができ、カバレージ制限レベルは、RSRP、経路損失、タイミングアドバンス、およびPRACHリソースのうちの1または複数によって定義することができる。例えば、WTRU受信機において計算される経路損失またはRSRPが、事前定義された閾値よりも低い場合、WTRUは、(E)CCE集約レベルセット候補のうちのより大きい(E)CCE集約レベルセットを決定することができる。
【0228】
(E)PDCCHカバレージ増強モードのために、デフォルトのWTRU固有の探索空間を定義することができ、そこでは、集約レベルのサブセットを使用することができる。例えば、{1,2,4,8,16,32,64}が、(E)PDCCHカバレージ増強モードのために使用される集約レベルのセットである場合、デフォルトのWTRU固有の探索空間において、サブセット{2,4,8,16}を使用することができる。したがって、WTRU固有の構成を行う前のWTRUは、集約レベルのサブセット{2,4,8,16}を用いるデフォルトのWTRU固有の探索空間において、(E)PDCCHをモニタリングすることができる。ある回数の試行または時間期間にわたって、デフォルトのWTRU固有の探索空間内で、WTRUが(E)PDCCHの復号に失敗した場合、WTRUは、集約レベルをより高い集約レベルセット(例えば、{4,8,16,32})に自律的に変更することができる。あるいは、WTRUは、より高位のレイヤからWTRU固有の構成を受信するまで、デフォルトのWTRU固有の探索空間をモニタリングすることができる。
【0229】
2以上のデフォルトのWTRU固有の探索空間(WSS)を、異なる時間/周波数リソースにおいて定義することができ、集約レベルセットは、デフォルトのWTRU固有の探索空間の位置に従って異なることができる。例えば、2つのデフォルトのWTRU固有の探索空間は、例えば、デフォルトWSS1およびデフォルトWSS2とすることができ、集約レベルセット{1,2,4,8}は、デフォルトWSS1のために使用することができ、集約レベルセット{16,32,64,128}は、デフォルトWSS2のために使用することができる。WTRUは、PRACH手順の間、WTRUがどのデフォルトWSSを暗黙的にモニタリングする必要があり得るかを通知されることができる。
【0230】
(E)PDCCHカバレージ増強(エンハンスド)モードでは、(E)PDCCH送信のために、サブフレームをバンドルすることができる。例えば、(E)PDCCHは、K個(K>1)のサブフレームにわたって送信することができる。バンドルされたサブフレーム内では、復調を行わずにWTRUが複数のサブフレーム上の(E)CCEを統合することができるように、開始(E)CCE番号を同じにすることができる。(E)PDCCHカバレージ増強(エンハンスド)モードは、WTRU固有の探索空間に適用可能とすることができる。(E)PDCCHカバレージ増強(エンハンスド)モードは、送信に関わらず使用することができる。(E)PDCCHカバレージ増強(エンハンスド)モードは、特定のDCIフォーマットおよび/または送信モードにのみ適用可能とすることができる。
【0231】
WTRU挙動は、2つの制御チャネルモード(モード1およびモード2)によって定義することができ、より高位のレイヤのシグナリングによって構成することができる。モード1は、限定することなく、通常モード、レガシモード、通常カバレージモード、および/またはレガシカバレージモードと呼び/定義することができる。モード2は、限定することなく、拡張されたモード、カバレージ拡張モード、拡張されたカバレージモード、およびより大きいカバレージモードと呼び/定義することができる。WTRUは、任意のタイプの送信モード(TM1~TM10)および制御チャネルモードを用いて構成することができる。WTRUカテゴリは、1または複数の(1つ以上の)制御チャネルカバレージ拡張方式を用いて定義することができる。したがって、このカテゴリに入るWTRUは、どのタイプの制御チャネルモードを使用する必要があるかを知ることができる。制御チャネルカバレージ拡張方式を使用するWTRUカテゴリは、WTRUがWTRUカテゴリをeNBに送信するまで、最初のうちは、他のカテゴリのWTRUとして動作することができる。
【0232】
動作の2つのモードは、通常モードおよびカバレージ増強(エンハンスド)モードとして定義することができる。WTRUがカバレージ増強(エンハンスド)モードに切り換わる、または入る場合、(E)PDCCHカバレージ増強(エンハンスド)モードのソリューションを使用することができる。
【0233】
増強された(エンハンスド)フィードバックを用いる閉ループMIMO動作が本明細書で説明される。(E)PDCCHカバレージ増強のための例示的な方法では、大きいフィードバックオーバヘッドを有する閉ループビーム形成を使用することができる。LC-MTCデバイスは、短いカバレージに悩まされることがあるが、LC-MTCデバイスは、例えば、地下に配置することができるので、チャネルステータスは静的であることができる。したがって、チャネルが少なくとも頻繁には変化しないので、より良いビーム形成利得のために、大きいフィードバックオーバヘッドを有する閉ループビーム形成を報告することができる。ここでは、チャネル品質インジケータ(CQI)/プリコーダ行列インジケータ(PMI)および/もしくはランクインジケータ(RI)を適用することができ、ならびに/またはWTRUは、制御チャネルカバレージ拡張モードを用いて構成される場合、チャネル共分散行列を長期的に報告することができる。WTRUは、制御チャネルカバレージ拡張モードを用いて構成される場合、明示的なチャネルフィードバックを報告する必要があることがある。ここでは、明示的なチャネルフィードバックは、広帯域および/もしくはサブバンドチャネル共分散行列、広帯域および/もしくはサブバンド量子化チャネル行列、および/もしくはマルチランクPMIを含むことができ、明示的なチャネルフィードバックは、より高位のレイヤのシグナリングを介して報告することができ、ならびに/または明示的なチャネルフィードバックが報告されるかどうかは、eNB構成に基づくことができる。
【0234】
増強または改善されたPBCHカバレージを提供するための方法が本明細書で提供される。PBCHは、WTRU受信機におけるDL信号受信を可能にするために、DLシステム帯域幅、SFN番号情報(例えば、10ビットSFNの8MSB)、PHICH構成、および共通基準信号(CRS)ポートの数など、初期アクセスのためのいくつかの重要な情報を含むことができる。本明細書で説明される実施形態は、低い受信SINRに悩まされるWTRUにロバストなシステム情報を提供することができる。いくつかの実施形態は、実際のPBCHカバレージ増強に基づくことができ、他の実施形態は、システム情報を搬送するための別のコンテナを使用することができる。
【0235】
実施形態では、カバレージ制限を経験することがあるWTRUなど、あるWTRUによって、またはあるWTRUのために、新しいPBCHを使用することができ、または使用することを意図することができる。新しいPBCHは、本明細書では、増強された(エンハンスド)PBCHまたはePBCHと呼ばれることがあり、新しいPBCHは、それらの用語と交換可能に使用することができる。レガシPBCHに加えて、例えば、レガシ信号および/またはレガシWTRUをサポートすることができ、またはサポートすることを意図することができるシステム内またはキャリア上で、後方互換性を可能にすることができる、ePBCHを送信することができる。ePBCHは、あるレガシ信号および/またはレガシWTRUをサポートすることができず、またはサポートすることを意図することができない、非後方互換キャリア(例えば、新しいキャリアタイプ)内で送信することができる。ePBCHは、送信方式、時間/周波数位置、または(例えば、サブフレームおよび/またはフレーム内での)反復頻度のうちの少なくとも1つに関して、レガシPBCHと異なることができる。
【0236】
例では、ePBCHは、DM-RSベースの送信を使用することができ、したがって、限定することなく、アンテナポート{107,108,109,110}または{7,8,9,10}の少なくとも一方を使用する。あるいは、新しいアンテナポートを定義することができる。DM-RSは、物理セルIDまたは物理セル識別情報(PCI)を用いてスクランブルすることができる。ブロードキャストチャネルのために、DM-RSベースのTxDを使用することができる。例えば、2Txまたは4Txは、ダイバーシティ(TxD)方式を送信する。シングルアンテナポート2Tx TxDまたは4Tx TxDのうちの送信方式の一方を、事前定義された方法で使用することができる。シングルアンテナポート2Tx TxDまたは4Tx TxDのうちの送信方式の一方を使用することができ、WTRUは、それらの一方をブラインドで復号する必要があることがある。
【0237】
シングルアンテナポート2Tx TxDまたは4Tx TxDのためのアンテナポート番号は、以下の方法の少なくとも一方で定義することができ、すなわち、シングルアンテナポートは、ポート107など、固定されたアンテナポート番号として事前定義しておくことができ、またはシングルアンテナポートは、アンテナポート{107,108,109,110}または{107,108}の間で、モジュロ演算を用いるPCIの関数として構成することができる。例えば、PCIとともにmodulo-4演算を、n=(PCI)modulo-4のように使用することができ、nは、アンテナポートの1つを示すことができる。2Txの場合の{107,108}、および{107,108,109,110}など、2つまたは4つのアンテナポートを事前定義しておくことができる。単純なシステム設計の場合、ePBCH送信のために、シングルアンテナポートおよび2Tx TxDを使用することができる。
【0238】
別の実施形態では、ePBCHは、中央PRB、例えば、中央6個のPRBとすることができる、6個以下のPRBなど、いくつかのPRB内に配置することができ、中央は、送信帯域幅に関するものとすることができる。ePBCHは、レガシPBCHとは異なるサブフレーム内に存在することができる。レガシPBCHは、無線フレーム内の最初のサブフレームで送信することができ、または常に送信することができるので、ePBCHは、他のサブフレーム内に配置することができる。ePBCHは、レガシPBCHとは異なるPRB内に配置することができ、異なるPRB(またはオーバラップしないリソース)内に配置される場合、レガシPBCHと同じサブフレーム内に配置することができる。ePBCHを配置することができる各サブフレーム内では、ePBCHのために、同じPRBを使用することができる。
【0239】
ePBCHおよび/またはレガシPBCHは、eNBまたはセルによって送信することができる。
【0240】
実施形態では、ePBCHは、各無線フレーム内の、またはある無線フレーム、例えば、あるSFN番号を有する無線フレーム、またはある特性を有するSFNを有する無線フレーム内の、1または複数の(1つ以上の)サブフレームに配置することができ、配置すると送信するは、交換可能に使用することができる。ある特性を有するSFNの例は、SFNをある数Xで除算した剰余が0または別の値に等しいSFN、SFNの最上位nビットをある数Xで除算した剰余が0または別の値に等しいSFN、または(SFN+オフセットY)をある数Xで除算した剰余が0または別の値に等しいSFNを含むことができる。あるSFNの例は、連続するSFNの1または複数の(1つ以上の)セットとすることができ、各セットの開始SFNは、上述のSFN特性の1つ、例えば、SFNの(すべてのビットを含むことができる)最上位nビットをある数Xで除算した剰余が0または別の値に等しいことなど、ある特性を有することができる。ePBCHのためのサブフレームおよび/または無線フレームおよび/または無線フレーム特性は、固定することができ、またはセルの物理セル識別情報(PCI)および/または他のシステムパラメータの関数とすることができる。
【0241】
一例では、ePBCHは、ある無線フレーム内の1または複数の(1つ以上の)サブフレームに配置することができ、ある無線フレームは、例えば、(0から1023までの番号を付けることができる1024個の無線フレームを含むことができる)SFNサイクル内の、無線フレームのある(例えば、事前定義された)サブセットとすることができる。無線フレームのサブセットは、周期的に発生することができ、または配置されることができる。例えば、ePBCHは、ある数の、例えば、4個の連続する無線フレーム内に、ある周期性で(例えば、xおよびyを正の整数とすることができるとして、x msごとに、または無線フレームy個ごとに繰り返し)配置することができる。ePBCHを含む無線フレームのサブセット(または無線フレームの各期間)の開始無線フレーム(例えば、最低のSFN番号)は、1または複数の(1つ以上の)システムパラメータおよび/またはPCIの関数として決定または定義することができる。連続するフレームの代替として、それらは、ある(例えば、固定された)数のフレームによって分離することができる。本明細書で説明される実施形態では、フレームおよび無線フレームは、交換可能に使用することができる。
【0242】
いくつかの実施形態では、eNBもしくはセルによって送信することができ、および/またはWTRUによって受信することができる各無線フレームには、システムフレーム番号(SFN)を関連付けることができる。SFNまたはSFNの一部は、各無線フレームの少なくとも1つのサブフレームにおいて送信またはブロードキャストすることができる(例えば、SFNの8ビットを、すべての無線フレームのサブフレーム0内のレガシPBCHにおいてブロードキャストすることができる)。SFNは、Nフレームのサイクルを有することができ、すなわち、SFN番号は、0からN-1までの範囲を有することができ、フレームN-1に達した後、次のフレームにおいて、再び0から開始することができる。LTEなどのシステムの場合、Nは、1024とすることができる。N個のフレームが、SFNサイクルを構成することができる。
【0243】
ePBCHによって搬送される情報、例えば、システム情報は、1もしくは複数の反復期間または1もしくは複数のSFNサイクルなど、ある時間期間の間、同じとすることができ、または例えば、セルのシステムパラメータが再構成されることがない限り、すべての無線フレームにおいて同じとすることができる。
【0244】
実施形態では、ある無線フレーム内に配置されるePBCHは、その無線フレーム内、例えば、サブフレーム0内で送信することができるレガシPBCHと同じ信号構造を有することができる。信号構造は、情報、情報ビット、およびコード化ビットのうちの少なくとも1つを含むことができる。ePBCHは、ある無線フレーム内の1または複数の(1つ以上の)サブフレームにおいて送信することができ、それらのサブフレームの各々において、その無線フレーム内のレガシPBCHと同じ信号構造を有することができる。ある無線フレーム内のePBCHを送信することができるサブフレームの各々において、ePBCH送信は、サブフレーム0においてレガシPBCHを送信することができるのと同じ時間/周波数位置に存在することができる。例えば、無線フレームm内の1または複数の(1つ以上の)サブフレームにおいて送信されるePBCHは、サブフレーム0において送信することができるレガシPBCHと同じ信号構造を有することができる。4つの連続するフレーム、例えば、フレームm、m+1、m+2、m+3など、連続するフレーム内で送信されるePBCHの場合、それらのフレームの各々において、各フレーム内の1または複数の(1つ以上の)サブフレームに配置することができるePBCHは、そのフレームのPBCHと同じ信号構造を有することができ(例えば、m内のePBCHは、m内のPBCHと同じ信号構造を有することができ、m+1内のePBCHは、m+1内のPBCHと同じ信号構造を有することができるなど)、PBCH信号構造は、それらのフレームの1または複数において異なる(例えば、それらのフレームの各々において異なる)ことができる。フレームの各サブフレーム内のePBCHは、同じ信号構造を有することができる。
【0245】
実施形態では、ある無線フレーム内に配置されるePBCHは、ePBCHが配置されるその無線フレームのサブフレームの各々において、同じ信号構造を有することができる。ePBCHは、異なる無線フレームについては、異なる信号構造を有することができる。例えば、4つの連続するフレーム、例えば、フレームm、m+1、m+2、m+3など、連続するフレーム内で送信されるePBCHの場合、それらのフレームの各々において、ePBCH信号構造は、ePBCHが送信されるサブフレームにおいて同じとすることができるが、異なるフレームにおいては異なることができる。これは、フレーム内でコード化ビットを繰り返すこと、およびフレームにわたってコード化ビットを分散させることに対応することができる。
【0246】
別の実施形態では、ある無線フレーム内に配置されるePBCHは、ePBCHが配置されるその無線フレームのサブフレームの各々において、異なる信号構造を有することができ、ある期間内の無線フレームにおけるePBCH送信は、同じとすることができる。例えば、4つの連続するフレーム、例えば、フレームm、m+1、m+2、m+3など、連続するフレーム内で送信されるePBCHの場合、それらのフレームの各々において、ePBCH信号構造は、ePBCHが送信されるサブフレームの各々において異なることができ、連続するフレームにおける送信は、同じとすることができる。これは、フレーム内でコード化ビットを分散させること、および複数のフレームごとに繰り返すことに対応することができる。
【0247】
別の例では、ePBCHは、レガシPBCHのそれよりも小さいペイロードサイズを含むことができる。構成の選択肢が、レガシMIBのために定義されるほど多くのビットを必要としないことがあるので、これを可能にすることができる。ePBCHは、例えば、(6、15、25、50、75、および100PRBとすることができる選択肢には十分であり得る)3ビットDLシステム帯域幅、(1/6、1/2、1、2に等しい通常および拡張された持続時間およびリソースを含むことができる選択肢には十分であり得る)3ビットPHICH構成、8ビットSFN、および16ビットCRCを含むことができ、これは、ePBCHのための30ビットのペイロードサイズをもたらすことができる。あるいは、8ビットCRCが付加される、3ビットDLシステム帯域幅、3ビットPHICH構成、および8ビットSFN番号を使用することができ、したがって、22ビットのペイロードサイズをもたらす。あるいは、PHICH構成など、システム情報の1または複数は、ePBCHペイロードから除去することができる。
【0248】
別の実施形態では、WTRUは、ePBCHの位置に基づいて、例えば、WTRUがePBCHが存在すると決定することができる1または複数の(1つ以上の)フレームに基づいて、SFNを決定することができる。この場合、ePBCHペイロードは、SFN番号のためのビット(例えば、8ビット)を含まないことがある。例えば、ePBCHは、あるSFN特性を有することができる連続するフレーム(例えば、4つの連続するフレーム)など、あるフレーム内に配置することができ、例えば、連続するフレームのSFNは、同じk個の最上位ビットを有することができ、例えば、kは、8に等しくすることができ、ならびに/または1もしくは複数のシステムパラメータおよび/もしくはPCIに基づいて決定することができる。
【0249】
実施形態では、WTRUは、ePBCHによって搬送される情報に基づいて、および/またはWTRUがePBCHが存在すると決定することができる1もしくは複数のフレームに基づいて、無線フレームの(例えば、無線フレームの連続するセットなど、セット内の1または複数の(1つ以上の)無線フレーム、例えば、セット内の第1の無線フレームの)SFNを決定することができる。WTRUは、例えば、窓手法を使用することができ、窓手法では、ePBCHが存在することができる、フレームのセット内のサブフレームのセット(例えば、4つの連続するフレームの各々における3つのサブフレーム)におけるePBCHに関して何を予期すべきか(例えば、フォーマット、内容、コーディングなど)を知ることができる。WTRUは、フレームの1つのセットから次のセットに窓を移動させることができ、ePBCHを復号しようと試みることができ(それは、利得を達成するために必要とされる、サブフレームおよび/またはフレームにわたる組み合わせを含むことができ)、ePBCH情報ビットを復号することができるまで、一度に1フレームなど、ある数だけ窓を移動させることを含む。WTRUは、ePBCHの復号に成功することができると、情報ビットからSFN(例えば、窓の最初のフレームのSFN)を獲得することができ、またはWTRUは、ePBCHを見つけることができたフレームに基づいて、例えば、ある(例えば、ある知られた)SFN、またはePBCHを見つけることができるフレームのある(例えば、ある知られた)SFN特性に基づいて、SFNを決定することができる。変形として、例えば、フレーム内のePBCH信号構造がフレーム内のPBCH信号構造と同じである場合、ePBCHに加えて、PBCHを使用することができる。PBCHは、それがePBCHであるかのように、同じ方法で扱うことができ、例えば、利得を達成するために、ePBCHと組み合わせることができる。
【0250】
別の実施形態では、フレーム内の1または複数のePBCHサブフレームは、ePBCHを配置することができる、またePBCHの復調に成功することが可能であり得るサブフレームをWTRUが知ることができるように、サブフレームオフセットを用いて配置することができる。WTRUはレガシPBCHを受信しようと試みる前にセルと同期を取ることができ、同期信号は知られたサブフレームにおいて送信することができるので、WTRUは、同期を取り終えた後、どのサブフレームがレガシPBCHまたは同期チャネルを含むことができるかを知ることができる。WTRUは、同期チャネル(プライマリ同期信号(PSS)またはセカンダリ同期信号(SSS))のサブフレームからの、またはレガシPBCHを見出すことができるサブフレームからの(1または複数の)オフセットとすることができる、(1または複数の)サブフレームオフセットを用いて、ePBCHの位置を決定することができる。
【0251】
例では、サブフレームオフセットは、Noffset=4など、固定された数として事前定義しておくことができ、またはサブフレームオフセットは、例えば、モジュロ演算を用いる、物理セルID(PCI)の関数として構成することができる。例えば、Noffset=(PCI) modulo-Kであり、ここで、Kは、例えば、2よりも大きく、および/または10よりも小さいとすることができる、事前定義された数とすることができる。ePBCHがフレーム内の2つ以上のサブフレームに存在する場合、2つ以上のオフセットが存在することができる。
【0252】
TDDの例では、サブフレームオフセットは、TDD UL/DL構成の関数とすることができる。
【0253】
別の例では、反復のために、複数のサブフレームオフセットを使用することができる。例えば、ePBCHをより頻繁に送信するために、Noffset,1およびNoffset,2を使用することができる。サブフレームオフセットは、固定された数として事前定義しておくことができ、または物理セルIDの関数として構成することができる。
【0254】
ePBCHについての別の実施形態では、SFN表示のために、より少数のビットを使用することができる。例えば、ePBCHによって提供されるSFN番号が、より長い時間窓において同じになることができるように、8ビットSFN番号の代わりに、7ビット以下のSFN番号インジケータを使用することができる。7ビットSFN番号インジケータを使用することができる場合、7ビットSFN番号は、例えば、10ビットSFN番号の最上位7ビットを示すことができ、WTRUは、各無線フレームにおける最下位3ビット数000、001、010、011、100、101、110、111を、例えば、コード化ビットのスクラブリングコードから、暗黙的に検出することができ、この場合、ブロードキャストチャネル(BCH)トランスポートブロックは、各無線フレームが、スクランブルされたコード化ビットの異なる部分を有することができるように、ビットレベルにおいて、コード化/レートマッチングし、スクランブルすることができる。7ビットSFN表示の場合、ePBCH時間窓は、レガシPBCH時間窓の2倍であり得る、80msとすることができ、ここで、PBCH時間窓は、PBCH送信のためのTTIと見なすことができる。
【0255】
別の実施形態では、レガシPBCHとePBCHの両方を同じセル内で送信することができる場合、PBCH受信についてのWTRU挙動は、以下の例示的な挙動のうちの少なくとも1つを含むことができる。例では、WTRUは、PBCHを受信する前に、基準信号受信電力(RSRP)を測定することができ、測定されたRSRPが閾値よりも低い場合、WTRUは、ePBCHを受信および/または復号しようと試みる(または試み始める)ことができる。それ以外の場合、WTRUは、レガシPBCHを受信および/または復号しようと試みる(または試み始める)ことができる。別の例では、WTRUは、例えば、初期アクセスの開始時には、レガシPBCHを受信および/または復号しようと試みる(または試み始める)ことができ、WTRUが、例えば、(事前定義しておくこと、または実施依存とすることができる)ある回数の試行の間、レガシPBCHを受信および/または復号することに失敗した場合、WTRUは、レガシPBCHを受信および/または復号しようと試みることを止めることができ、ePBCHを受信および/または復号しようと試みる(または試み始める)ことができる。別の例では、WTRUが、特定のWTRUカテゴリに入ること、または属することができる場合、WTRUは、ePBCHを受信および/または復号しようと試みること、もしくは試み始めることができ、または常に試みること、もしくは常に試み始めることができ、これは、レガシPBCHを受信および/または復号しようと試みることに代わって、またはそれに加えて、行うことができる。
【0256】
別の例では、レガシPBCHとePBCHの両方を同じセル内で送信することができる場合、PBCH受信についてのWTRU挙動は、以下のうちの少なくとも1つを含むことができる。WTRUは、例えば、初期アクセスの開始時には、レガシPBCHを受信および/または復号しようと試みる(または試み始める)ことができ、WTRUが、例えば、(事前定義しておくこと、または実施依存とすることができる)ある回数の試行の間、レガシPBCHを受信および/または復号することに失敗した場合、WTRUは、ePBCHを受信および/または復号しようと試みる(または試み始める)ことができる。WTRUは、ePBCH受信(例えば、復調ビットとすることができるePBCHビット)を、レガシPBCH受信(例えば、復調ビットとすることができるPBCHビット)と組み合わせて、利得を達成することができる。あるいは、WTRUは、閾値を下回るなど、ある基準を満たすRSRPまたは別の測定値に基づいて、レガシPBCHに加えて、ePBCHを受信および/または復号しようと試みる(または試み始める)ことに決定することができる。あるいは、WTRUは、閾値を下回るなど、ある基準を満たすRSRP測定値または別の測定値に基づいて、ePBCHまたはレガシPBCHを受信および/または復号しようと試みる(または試み始める)ことに決定することができる。
【0257】
低い受信SINRを有することができるWTRU、またはレガシPBCHを介して搬送することができるシステム情報の受信に成功できないことがある、あるWTRUカテゴリに入る、もしくはあるWTRUカテゴリであることができるWTRUなど、あるWTRUが本明細書で説明される。一般にレガシPBCHによって提供されるシステム情報の要素の1または複数など、システム情報を受信するために、別のチャネルを提供すること、および/またはあるWTRUなどのWTRUによって使用することができる。
【0258】
DLシステム帯域幅、PHICH構成、およびSFN番号のうちの少なくとも1つなど、システム情報を搬送するために、(E)PDCCH共通探索空間(または新しく定義された探索空間)を使用することができる。(E)PDCCH共通探索空間、または(E)PDCCH共通探索空間のサブセット(またはシステム情報探索空間(例えば、システム情報PDCCH(SI-PDCCH))などの他の探索空間)を、システム情報を搬送するために使用することができる。
【0259】
システム情報のために、新しいDCIフォーマットを定義することができる。例えば、システム情報のために、DCIフォーマットxを定義することができ、DCIフォーマットxは、DLシステム帯域幅、PHICH構成、SFN番号のうちの1または複数を含むことができる。DCIフォーマットは、レガシPBCHによって提供されるのと同じ情報を含むことができ、その情報は、同じ方法で表すことができる(例えば、MIBの情報要素(IE)をDCI内に含むことができる)。システム情報DCIフォーマットxのために、他のDCIフォーマットを用いる同じコーディングチェーンを使用することができる。DCIフォーマットxのために、事前定義されたECCE番号を使用することができる。ここでは、集約レベルは、事前定義された数(例えば、8)とすることができ、または複数の集約レベルを、ブラインド復号方法において使用することができる。
【0260】
システム情報を含むことができるDCIフォーマットxは、事前定義されたサブフレームにおいて周期的に送信することができる。例えば、無線フレーム内のすべてのサブフレーム4において、EPDCCH共通探索空間(またはシステム情報のために使用することができる他の探索空間)内で、DCIフォーマットxを送信することができる。
【0261】
無線フレーム内のサブフレーム位置は、2、3、4、または6などと、異なることができる。したがって、カバレージ増強動作モード下にあるWTRUは、PBCHではなくシステム情報を含むことができるDCIフォーマットxを復号することができる。
【0262】
TDDでは、サブフレーム位置は、TDD UL/DLサブフレーム構成の関数として定義することができる。例えば、UL/DLサブフレーム構成1では、サブフレーム4を使用することができ、一方、UL/DLサブフレーム構成2では、サブフレーム3を使用することができる。
【0263】
ある時間窓内に存在することができる、連続するサブフレームまたは複数のサブフレームは、SFN番号を変更せずにDCIフォーマットxを含むことができる。カバレージを改善するために、例えば、連続するDLサブフレームとすることができる、複数のサブフレームのために、DCIフォーマットxを反復的に送信することができる。SFNはこれらの複数のサブフレーム内で変更されなくてよいので、WTRUは、DCIフォーマットxを統合して、カバレージを改善することができる。時間窓は、無線フレームとすることができる。SFN番号を変更せずにDCIフォーマットxを送信することができる複数のサブフレームは、同じフレーム内に存在することができる。
【0264】
タイプ1およびタイプ2(E)PDCCH共通探索空間(CSS)など、2つのタイプの(E)PDCCHを定義することができ、(E)PDCCH共通探索空間タイプの一方を、システム情報のために使用することができる。タイプ1(E)PDCCH CSSは、セル固有の(E)PDCCH CSS、システム(E)PDCCH CSS、事前定義された(E)PDCCH CSS、分散(E)PDCCH CSS、および/またはブロードキャスト(E)PDCCH CSSと交換可能に使用することができる。タイプ1(E)PDCCH CSS位置は、中央6つのRB内にあるように事前定義することができ、すべてのサブフレーム内で送信しなくてよい。例えば、FDDでは、タイプ1(E)PDCCH CSSは、サブフレーム{1、2、3、4、6、7、8、9}のすべてまたはサブセットにおいて、またはそこだけにおいて送信することができる。タイプ1(E)PDCCH CSSは、無線フレームのサブセットにおいて送信することができる。タイプ2(E)PDCCH CSSは、WTRU固有の(E)PDCCH CSS、eNBによって構成された(E)PDCCH CSS、および/または局所化された(E)PDCCH CSSと交換可能に使用することができる。タイプ2(E)PDCCH CSS位置は、より高位のレイヤのシグナリングおよび/またはブロードキャストチャネルによって構成することができる。ブロードキャストチャネルは、DCIフォーマットxを含むことができる。システム情報のためのDCIフォーマットxは、タイプ1(E)PDCCH CSSにおいて送信することができる。
【0265】
システム情報(例えば、SI-PDCCH)用に使用するために新しく定義された探索空間は、タイプ1(E)PDCCHについて上で説明した特性を有することができる。eNB(またはセル)があるシステム情報(例えば、レガシPBCH内に含むことができるシステム情報)を(例えば、WTRUのあるグループの一部とすることができるあるWTRUに)送信する手段に基づいて(および/またはWTRUがそのような情報を受信する手段に基づいて)、以下のうちの1または複数を適用することができる。あるWTRUと通信するeNBまたはセルは、eNBまたはセルによってグラントまたはスケジュールされた、WTRUからのUL送信に応答して、PHICHを提供しないことがある。WTRUは、PHICHをサポートすることを期待されていないことを理解することができる。WTRUは、WTRUからのUL送信に応答して、eNBまたはセルによって提供されることがあるPHICHを探さなくてよく、PHICHを予期しなくてよく、および/またはPHICHに基づいて動作しなくてよい。
【0266】
WTRUは、CRSベースの送信をサポートすることを期待されていないことを理解することができる。WTRUは、WTRUがDLグラントを受信するサブフレームにおいてCRSが送信されないことを仮定することができ、PDSCH受信のためのCRS周辺でのレートマッチングが必要とされないことを仮定することができる。これに対する例外は、CRSが送信されることがWTRUによって知られており、1または複数のポート番号が事前に知られている(例えば、ポート0を用いてサブフレーム0および5においてCRSを送信することができる)、あるサブフレームとすることができる。手段は、あるシステム情報、例えば、ePDCCH共通探索空間またはSI-PDCCHが、送信または受信される、チャネルを含むことができる。
【0267】
レガシPBCH内に含むことができるシステム情報のサブセットを、例えば、(E)PDCCH CSSまたはSI-PDCCHなどの、PBCH以外のチャネルにおいて、eNBまたはセルは、送信することができ、WTRUは、受信することができる。
【0268】
PHICH構成は、提供されないことがあり、および/またはCRSポート番号は、提供されないことがある。レガシPBCH内に含むことができるシステム情報は、複数のサブセットにグループ化することができ、それらは、別々に、eNBもしくはセルによって送信することができ、および/またはWTRUによって受信することができる。
【0269】
システム情報サブセット1(SBS1)およびシステム情報サブセット2(SBS2)などの各サブセットは、別々に定義し、送信または受信することができる。例えば、SBS1は、DLシステム帯域幅およびSFN番号を含むことができ、SBS2は、CRSポート番号および/またはPHICH構成を含むことができる。別の例では、SBS1は、DLシステム帯域幅を含むことができ、SBS2は、SFN番号およびCRSポート番号を含むことができる。別の例では、SBS1は、DLシステム帯域幅およびCRSポート番号を含むことができ、一方、SBS2は、SFN番号のみを含むことができる。
【0270】
レガシPBCH内に含むことができるシステム情報のいくつかは、サブセットのいずれにも含むことができない(例えば、PHICH構成は、サブセットのいずれにも含むことができない)。
【0271】
各サブセットは、送信のための異なる周期またはパターンを有することができる。例では、SBS1は、5msごとに送信することができ、SBS2は、10msごとに送信することができる。別の例では、SBS1は、j msごとに一度送信することができ、一方、SBS2は、k msごとに連続するサブフレームにわたって送信することができる。
【0272】
LC-MTC固有のシステム情報が本明細書で説明される。低SINRカバレージエリア内のLC-MTCデバイスまたは他のデバイスなどの、あるデバイスは、LC-MTCカバレージ増強などのカバレージ増強をサポートすることができるeNBによってブロードキャストすることができるあるシステム情報ブロック(LC-SIB)から、セルアクセスおよび接続確立のためのネットワークおよびセル情報を獲得することができる。この場合、以下の方法のうちの1または複数をLC-SIBに適用することができる。1または複数のLC-SIBが存在することができる。
【0273】
例では、LC-SIBは、事前定義された周波数および時間位置において送信される、シグナリングメッセージ(例えば、無線リソース制御(RRC)メッセージ)とすることができる。LC-SIBは、半静的とすることができ(例えば、長い時間期間にわたって変化しなくてよく)、事前定義されたフレームにおいて、またそのフレームの間の1または複数の事前定義されたサブフレームにおいて周期的に繰り返すことができる。
【0274】
例では、WTRUは、事前定義された窓持続期間の間、記憶されたLC-SIB情報を有効と見なすことができ、またはレガシSIB変更手順に従うことができる。WTRUは、ページング情報でLC-SIB変更の特定の表示を受信することができる。実施形態では、WTRUは、スモールデータ受信および/または受信のための接続確立のたびに、LC-SIBを再獲得することができる。例えば、LC-SIBは、WTRUに現在記憶されているLC-SIBが有効で最新かどうかを示す、sysInfoValue Tagを含むことができる。
【0275】
例では、LC-SIBは、SFNを含まないことがあり、LC-MTCデバイスは、LC-SIBまたはレガシMIB以外の手段を通して、SFNを獲得することができる。
【0276】
例では、LC-SIB内容は、LC-MTCデバイスがネットワークへの接続を確立することを目的とすることができる、以下の情報のうちの1または複数に制限することができる。情報は、PLMN-IdentityListとすることができる。LC-MTCデバイスのモビリティを制限することができるので、リストは、単一の公衆陸上モバイルネットワーク(PLMN)IDに制限することができる。情報は、セル選択情報とすることができる。これは、適切なセル選択のためのRSRP/RSRQ閾値を含むことができる。LC-MTCデバイスは、カバレージ増強の下で動作することができ、適切なセル選択基準のための閾値を有さないことがある。LC-SIBの適切な検出は、適切なセルのための選択基準とすることができる。例えば、レガシ基準による適切なセル選択が失敗すると、LC-MTCは、カバレージ増強動作を伴ったセル選択を検討することができる。
【0277】
別の例示的な実施形態では、LC-SIB内に含まれる情報は、ランダムアクセスチャネル(RACH)構成情報を含むことができる。LC-MTCデバイスがネットワークとの接続確立を開始するために、RACHと物理RACH(PRACH)の両方に共通な構成が必要なことがある。RACH手順のための電力制御およびUL送信電力に関するものなど、あるパラメータは、ランダムアクセスプロセスにおいて比較的迅速に最大送信電力に到達することができるように、WTRUにおいて事前定義しておくことができる。例えば、プリアンブルの数、プリアンブル送信の最大数、および再送電力ステップなどのパラメータは、RRCにおいて定義されるような最大許容値に事前定義しておくことができる。例えば、パラメータが事前定義されたものと異なる場合、RACHおよびPRACHのための構成を、LC-SIBにおいて指定することができる。構成は、レガシ(例えば、カバレージ制限されない)WTRUのための構成を提供するSIB内のRACHおよびPRACHのそれとは異なることができ、別個のリソース(例えば、プリアンブルもしくはプリアンブルセット、および/または時間/周波数リソース)を含むことができる。
【0278】
別の例示的な実施形態では、LC-SIB内に含まれる情報は、PDSCH/PUSCH/PUCCH共通構成パラメータを含むことができる。これらのパラメータは、ネットワークとの初期接続確立時のUL/DLシグナリング無線ベアラのWTRU動作のために含むことができる。LC-SIBは、UL情報も含むことができる。例えば、ULがデフォルトUL/DL分離を用いて構成されない場合、またはUL帯域幅がDL帯域幅と同じでない場合、LC-SIB内にULキャリア情報が指定される。
【0279】
LC-SIBは、RRC固有のタイマのための情報を含むことができる。実施形態では、LC-MTCデバイスは、通常のWTRUと比較して異なる定数値およびタイマ値を用いて事前定義しておくことができる。例えば、無線リンク障害検出タイマおよび定数T310、N310、T311のデフォルト値は、カバレージ増強シナリオにおけるLC-MTCデバイスによる無線リンク障害(RLF)検出の可能性がより低くなることを可能にするために、異なるより長い値になるように設定することができる。実施形態では、LC-MTCデバイスは、無線リンクモニタリングを実行しないように、または無線リンク障害を示さないように構成することができる。
【0280】
カバレージ増強動作では、いくつかの機能がLC-MTCデバイスによってサポートされないことがあるので、通常のWTRUセルアクセスのために必要とされ得るレガシSIB内のいくつかのパラメータは、LC-SIB内に含まれないことがある。通常のセルシステム情報を読み、使用することによって、LC-MTCデバイスが、レガシSIB獲得のための通常の動作にフォールバックすることも可能であり得る。WTRUは、通常のシステム情報を読むことに成功し、その有効性を維持している場合、LC-SIBの代わりに、通常のSIBからの情報を使用することができる。
【0281】
レガシPBCH内のSFNを読まないSFN表示が本明細書で説明される。SINRが低いカバレージエリア内に存在することがある、LC-MTCデバイスまたは他のデバイスなどの、WTRUまたはデバイスは、セルのSFNを獲得すること、または他の方法で決定することができ、そのような獲得または決定は、それをレガシPBCHから獲得せずに行うことができる。実施形態では、SFNの決定は、受信(例えば、知られた信号およびその信号のタイミングの成功した受信または獲得)に基づくことができる。
【0282】
WTRUは、フル解像度(例えば、SFNサイクルが1024の場合、10ビット解像度)またはフル解像度よりも低い解像度とすることができる、ある解像度で、SFNを決定することができる。フル解像度SFNは、フルSFNと呼ばれることがある。フル解像度よりも低い解像度を有するSFNは、低減解像度SFN、低減SFN、またはサブセットSFNと呼ばれることがある。
【0283】
信号のタイミングは、信号を送信することができる1もしくは複数のサブフレーム、信号を送信することができる1もしくは複数のフレーム、WTRUが信号を受信または正常に受信することができる1もしくは複数のサブフレーム、WTRUが信号を受信または正常に受信することができる1もしくは複数のフレーム、および/または信号の送信の周期性を含むことができる。
【0284】
知られた信号は、eNBまたはセルによって送信することができる。信号は、以下の方法のうちの1または複数で送信することができる。例示的な実施形態では、信号は1または複数の事前定義された時間/周波数リソースにおいて送信することができる。別の例示的な実施形態では、信号は、ある数のフレームとすることができる、事前定義された周期で周期的に送信することができる。別の例示的な実施形態では、信号は、周期内の固定または構成された1または複数のフレームにおいて送信することができる。信号を送信することができる1または複数のフレームは、セル固有の構成(例えば、物理セルID)の関数とすることができる。例えば、PCIが100のセルは、SFN100など、あるSFNをWTRUに示すために、SFNサイクルごとに(例えば、1024フレームごとに)知られた信号を送信することができる。
【0285】
別の例示的な実施形態では、信号は、信号を送信することができるフレーム内のサブフレームの2つ以上において繰り返すことができる。別の例示的な実施形態では、信号は、事前定義されたシーケンス、LC-SIBまたはSIB1などのシステム情報ブロック、P-RNTI、もしくはSI、またはePBCHとすることができる。
【0286】
WTRUは、信号を送信することができるフレームの1または複数のサブフレームにおいて、信号を受信もしくは受信しようと試みること、および/または信号を復号することができる。WTRUは、信号を送信することができるフレーム内の複数のそのようなサブフレームからの信号を組み合わせる(例えば、統合する)ことができ、その組み合わせを使用して、例えば、単一のフレーム内の信号を正常に受信および/または復号することができる。
【0287】
信号および/または送信の周期性を送信することができる1または複数のフレームは、フル解像度を用いてSFNを示すことができる。例えば、信号は、SFNサイクルごとに(例えば、1024フレームごとに)一度、あるフレーム(例えば、フレーム0)において送信することができ、0など、あるSFNを示すために使用することができる。信号の受信に成功すると、WTRUは、受信のフレームがあるSFN(例えば、SFN0)であることを理解することができる。WTRUは、SFNサイクルのフレームによって分離することができる、複数のフレーム上の信号を統合して、受信の成功を達成することができる。あるフレームは、固定することができ、または物理セルIDの関数とすることができる。
【0288】
別の実施形態では、信号は、SFNサイクルごとの(例えば、1024フレームごとの)あるフレームの複数のサブフレーム(例えば、あるサブフレームまたはすべてのDLサブフレーム)において送信することができ、0など、あるSFNを示すために使用することができる。信号の受信に成功すると、WTRUは、受信のフレームがあるSFN(例えば、SFN0)であることを理解することができる。WTRUは、複数のサブフレームの1または複数の上の信号を統合して、受信の成功を達成することができる。WTRUによる受信の成功は、1つのフレームにおいて達成することができる。あるフレームおよび/またはサブフレームは、固定することができ、または物理セルIDの関数とすることができる。
【0289】
信号および/または送信の周期性を送信することができる1または複数のフレームは低減された解像度を用いてSFNを示すことができる。例えば、信号は、Nフレームごとに送信することができ、ここで、(SFNサイクル)/Nは、整数とすることができる。WTRUは、信号が正常に受信されるまで、第Nフレームごとなど、あるフレームにおける受信を統合することができる。Nフレームごとに信号を送信することができるので、SFNの解像度を低減することができる。
【0290】
例えば、WTRUが、Nフレームごとに(例えば、Nフレームごとにある1または複数のサブフレームにおいて)受信した信号を統合することによって達成することができる、信号の受信に成功することができると、WTRUは、どのフレームが、フレームのセットX、(X+N) modulo SFNサイクル、(X+2×N) modulo SFNサイクル、(X+3×N) modulo SFNサイクルであるかを理解することができるが、どのフレームがどれであるかは知ることができない。例えば、Xは、0、別の知られた値とすることができ、またはXは、物理セルIDの関数とすることができる。例えば、X=0、N=8、SFNサイクルが1024である場合、WTRUは、どのフレームが、フレーム0、8、16、...、1016を含むフレームのセットであるかを決定することができるが、どのフレームがどれであるかは知ることができない。別の例では、X=0、N=512、SFNサイクル=1024である場合、WTRUは、どのフレームが、フレーム0、512を含むフレームのセットであるかを決定することができるが、どれがフレーム0であり、およびどれがフレーム512であるかは知ることができない。
【0291】
Xの値は、例えば、SFN決定のために使用される信号を送信することができるフレームにおいて提供することができる、ブロードキャストシグナリングなどのシグナリングを介して、WTRUに提供することができる。WTRUは、Xの値を使用して、0で開始するフレームの改定されたセット(例えば、0、N、2Nなど)を決定することができる。例えば、X=3、N=8、SFNサイクル=1024である場合、WTRUは、3、11、19などであるフレームのセットを認識することができる。それらのフレームにおいて、WTRUは、Xが3であることを識別する、ブロードキャストシグナリングなどのシグナリングを受信することができる。WTRUは、その後、どのフレームがフレームのセット0、8、16、24などであるかを決定することができる。
【0292】
SFN決定のための信号として、SIBまたは他の制御シグナリングを使用することができる場合、そのSIBまたは制御シグナリングは、Xの値を含むことができる。
【0293】
WTRUが、低減された解像度(例えば、フレームのセットX、(X+N) modulo SFNサイクル、(X+2×N) modulo SFNサイクル、(X+3×N) modulo SFNサイクルなど)を用いてSFNを理解する場合、WTRUは、どのフレームが偶数であり、どれが奇数であり、知られたフレームの間のフレームであるかを暗黙的に決定することができる。WTRUは、その情報を、ランダムアクセス手順など、ある手順のために使用することができる。例えば、WTRUは、フレームのセット0、8、16、...を知ることができる場合、それぞれ、1フレームおよび2フレームだけシフトすることによって、フレームのセット1、9、17、...および2、10、18、...も知ることができる。したがって、WTRUは、どれが、初期ランダムアクセス手順など、ランダムアクセス手順のために必要とされ得る偶数フレームであり、どれが、必要とされ得る奇数フレームであるかを知ることができる。
【0294】
WTRUによるサブセットSFNの獲得または決定は、サブセットSFNを決定するためにWTRUによって使用することができる、Nごとのフレームを含むことができる(ここで、Nはフレームを単位とする信号の期間である)、フレームの1または複数のセットをWTRUが弁別することを意味すること、またはもたらすことができる。フレームのセットは、ユニークとすることができる。フレームのそのようなセットは、最大でN個存在することができる。各セットにおける要素の数は、(SFNサイクル)/Nとすることができる。これは、各フレームについて、そのフレームについてのSFN modulo Nの値をWTRUが理解することと等価であり得る。
【0295】
WTRUは、LC-SIBの獲得、事前定義されたフレーム規則、およびLC-SIB送信の周期性に基づいて、サブセットSFNを獲得し、または決定することができる。WTRUは、SIB1を適切に復号することに基づいて、サブセットSFNを獲得し、または決定することができる。例えば、SIB1は、SFN Xにおいて送信することができ、ここで、Xは、0とすることができ、2フレームごと(例えば、偶数フレームごと)に対応することができる、20msごとに繰り返すことができる。WTRUは、SIB1の獲得が偶数フレームを見つけることに対応し得ることを理解することができ、それは、どのフレームが偶数であり、どれが奇数であるかを、WTRUが決定することを可能にすることができる。
【0296】
WTRUは、セルのページング密度(例えば、RRCにおけるnBパラメータ)が1フレームよりも大きい(例えば、nB=T/2、T/4、T/8、T/16、またはT/32である)とすると、PDCCHまたはEPDCCHの共通探索空間におけるP-RNTIに基づいて、サブセットSFNを獲得し、決定することができる。
【0297】
WTRUは、SIスケジュールにおいて示すことができる、SI周期性に基づいて、サブセットSFNを獲得することができる。あるSIの構成は、最大で512フレームの周期性を可能にすることができる。
【0298】
別の実施形態では、SFNの決定は、フル解像度SFNおよび/またはサブセットSFNの受信(例えば、成功した受信)に基づくことができる。サブセットSFNは、システム情報獲得および初期ランダムアクセス(例えば、ランダムアクセス)などのランダムアクセスなど、ある手順には十分であり得る。
【0299】
eNBまたはセルは、フル解像度SFN(例えば、SFNサイクルが1024の場合、10ビット解像度)および/またはサブセットSFNを含むことができる信号を送信することができる。以下のうちの1または複数を信号に適用することができる。例では、サブセットSFNは、3つの最下位ビットなど、フル解像度SFNの最下位Bビットを表すことができる。これは、3ビットの例の場合、SFN modulo 8とすることができる、SFN modulo (2^B)に対応することができる。サブセットSFNの受信に成功したとすると、WTRUは、サブセットSFNを受信することができるフレームについてのSFN modulo (2^B)を獲得することができ、それを使用して、すべてのフレームなど、他のフレームのためのSFN modulo (2^B)を理解することができる。
【0300】
別の例では、フル解像度SFNは、SFNサイクルよりも短いデューティサイクルを用いて、周期的に送信することができる。例えば、フルSFNを用いる信号は、とりわけ、8、16、または32フレームごとに送信することができる。サブセットSFNは、フルSFNのデューティサイクルの間に1回または複数回、送信することができる。フルSFNおよび/またはサブセットSFNは、それらが各々送信されるフレーム内の、おそらくすべてまたはすべてのDLを含む、1または複数のサブフレームにおいて送信することができる。フルSFNおよびサブセットSFNは、それらが送信されるフレーム内の異なる数のサブフレームにおいて送信することができる。
【0301】
別の例では、セルについての伝達されるSFNの周期性および長さの定義は、LC-MTCデバイスなどのデバイスのセルアクセス手順における許容可能な遅延許容度、ならびにDRXおよびRACHアクセスなど、あるSFNベースの手順のためのセル固有の構成の関数とすることができる。セルによって伝達されるSFNは、フルSFNおよび/またはSFNの一部の周期性に基づいて、フルSFNおよび/またはSFNの一部とすることができる。
【0302】
WTRUは、フルSFNまたはサブセットSFNを含むことができる信号を獲得して復号することができる。WTRUは、異なるSFNのための1または複数のスケジュールに基づいて、どのSFNを受信するかを理解することができる。WTRUは、信号を正常に受信するために、フレーム内の複数のサブフレームからの同じ信号を(例えば、フルSFNをフルSFNと、サブセットSFNをサブセットSFNと)統合すること、または他の方法で組み合わせることができる。
【0303】
WTRUは、例えば、信号を正常に受信するために、送信の周期性によって分離されているフレーム内の信号など、複数のフレームからの同じ信号を(例えば、フルSFNをフルSFNと、サブセットSFNをサブセットSFNと)統合すること、または他の方法で組み合わせることができる。これは、周期性がSFNサイクルに等しい場合、フルSFNに適用可能とすることができる。これは、周期性がサブセットSFNサイクルの倍数である場合、サブセットSFNにも適用可能とすることができる例えば、サブセットが3ビットである場合、サブセットサイクルは8とすることができる。与えられたフレーム内のSFNサブセット信号は、そのフレームから8フレームまたは8の倍数フレーム離れたSFNサブセット信号と組み合わせることができる。
【0304】
セルアクセスの目的で、WTRUは、SFN獲得の上述の方法のうちの1または複数を使用して、セルとの接続の確立を完了することができる。例えば、RACH/PRACH構成がLC-SIBおよび/または通常のSIBによって獲得されると、奇数/偶数SFNの知識は、WTRUがランダムアクセス手順を開始することを可能にすることができる。
【0305】
PRACHカバレージ増強のための方法が本明細書で説明される。ランダムアクセス手順の各場合について、PRACHカバレージを増加させるための(および、例えば、eNBにおける何らかの形態のプリアンブル統合を目的とする)実施形態では、WTRUは、eNBからのただ1つのRARを引き出すことができる、複数の(例えば、多くの)プリアンブル(または繰り返されるプリアンブル)を送信することができる。繰り返されるプリアンブルは、最初のプリアンブルと同じプリアンブルシーケンスを使用することができ、同じ送信電力PPRACHを使用することができる。RACHは、ランダムアクセスと交換可能に使用することができる。繰り返されるプリアンブルについての反復の数は、「n」(例えば、反復ファクタ、正の整数とすることができる)として定義することができる。
【0306】
実施形態では、WTRUは、RACHプリアンブルを送信することができる。RACH手順のための最初のプリアンブルに続いて、WTRUは、後の時間において、例えば、同じリソースを使用して、しかし、後で許可されるフレームにおいて、繰り返されるプリアンブルを送信することができる。例えば、最初のプリアンブルがリソース「任意のSFNのサブフレーム4」を使用する場合、繰り返されるプリアンブルは、後続のフレームのサブフレーム4において送信することができる。別の例として、最初のプリアンブルがリソース「偶数SFNのサブフレーム4」を使用する場合、繰り返されるプリアンブルは、後続の偶数フレームのサブフレーム4において送信することができる。
【0307】
繰り返されるプリアンブルが続くことができる最初のプリアンブルは、任意のフレーム内に存在することができ、またはあるフレーム(例えば、偶数フレーム)に制限される場合、任意のそのような制限された(例えば、偶数)フレームに存在することができる。あるいは、最初のそのようなプリアンブルは、あるフレームのみにさらに制限されることができる。最初のプリアンブルを有する最初のフレーム、および繰り返されるプリアンブルを有する後続のフレームは、フレームのブロックと呼ばれることがある。WTRUは、例えば、最初のプリアンブルを、ブロックの最初のフレームにおいて送信すること、またはブロックの最初のフレームにおいてのみ送信することができる。
【0308】
ブロックは、フレームのグループ内に存在するものとして識別することができ、その中で、任意のフレームは、特定のブロック内の特定の位置に存在するものとして識別することができ、各ブロックは、グループ内の特定の位置に存在するものとして識別することができる。これは、eNBおよびWTRUにおいて知ることができる。例えば、フレームグループは、SFN0で開始し、SFN1023で終了する、一連の1024個の連続するフレームとすることができる。
【0309】
ブロック内のフレームの識別は、例えば、異なるブロック長を第1の長さ、第2の長さなどと呼ぶとして、一連の長さが等しいブロックからなる長さが、フレームグループの長さに等しいことができる、
図12(a)に示されるようなものとすることができ、もしくは一連の長さが等しいブロックからなる長さが、フレームグループの長さに等しくしないことがあり、フレームグループ内のいくつかのフレームが、ブロック内に存在しないことがある、
図12(b)、(c)、および(d)に示されるようなものとすることができ、もしくは一連の長さが等しいブロックおよび長さが等しくないブロックからなる長さが、フレームグループの長さに等しい、
図12(e)、および(f)に示されるようなものとすることができ、または
図12に示されたすべての方法の何らかの組み合わせとすることができる。示されていない代替方法は、eNBおよびWTRUが知ることができ、指定または構成することができる何らかの決定論的な方法で、ブロック内のフレームおよびグループ内のブロックを分散させること、例えば、連続しないようにすることができ、または混合することができるものである。
【0310】
ブロック内のフレームを決定する例は、以下の通りである。フレームのグループを、SFN0乃至SFN1023として番号付けされたフレームとする。Npreを、ブロック内で送信されるプリアンブルの数または最大数とし、ここで、Npreは、整数個のブロックを、最初、グループ内で、
図12(a)に示されるように構成することができるように、2の冪乗(例えば、64、128など)である。任意のフレームにおいて送信することができるプリアンブルの場合、最初のブロック内のフレームは、SFN0乃至(Npre-1)を有するフレームとすることができ、第2のブロックは、SFN Npre乃至2Npre-1を有するフレームとすることができ、以下も同様であり、最後のブロックは、SFN1023-(Npre-1)乃至1023を有するフレームを含む。偶数で番号付けされたフレームにおいてのみ送信することができるプリアンブルの場合、最初のブロック内のフレームは、SFN0乃至2Npre-1を有するフレームとすることができ(しかし、最後のフレーム自体は、そのSFNが奇数であるので、プリアンブルを送信するために使用することができず)、第2のブロックは、SFN 2Npre乃至4Npre-1を有するフレームとすることができ(しかし、最後のフレーム自体は、そのSFNが奇数であるので、プリアンブルを送信するために使用することができず)、以下も同様であり、最後のブロックは、SFN1024-2Npre乃至1023を有するフレームを含む(しかし、最後のフレーム自体は、そのSFNが奇数であるので、プリアンブルを送信するために使用することができない)。
【0311】
例では、eNBは、ブロック内の最後のプリアンブルの後に、例えば、最後のプリアンブルを受信することができた後に、またはプリアンブルを受信した場合、最後のプリアンブルに対応し得る時間が経過した後に送信することができるRARを用いて、プリアンブルのブロックに応答することができる。WTRUは、最後のプリアンブルの後、そのプリアンブルのための構成された応答窓の間、RARを探すことができる。別の例では、eNBは、ブロック内の任意のプリアンブルを受信した後、例えば、任意のそのようなプリアンブルのための応答窓の間に送信することができるRARを用いて、プリアンブルのブロックに応答することができる。WTRUは、ブロック内の最後のプリアンブルを送信する前にRARを受信することができた場合、ブロック内でもはやプリアンブルを送信しなくてよい。
【0312】
WTRUは、ブロックの最後のプリアンブルの応答窓内でRARを受信することができなかった場合、プリアンブルの別のブロックの送信を開始することができる。競合ベースのRACH手順の場合、WTRUは、後続のブロックのための別の特定のプリアンブルシーケンスを選択することができ、例えば、リリース11のために行われるのと同じ時間バックオフ規則を適用することもできる。
【0313】
ブロック内で送信されるプリアンブルの数、ブロック内で送信されるプリアンブルの最大数、またはブロックの長さは、構成または指定することができる。値は、送信するプリアンブルの総数、プリアンブルの(例えば、フレームを単位とする)長さ、または追加のプリアンブルをいくつ送信するかを示すことができる。そのような場合、例えば、ゼロは、繰り返されるプリアンブルを送信することができないことを示すことができる。
【0314】
eNBは、繰り返されるプリアンブルを検出する能力を直接的に示すことができ、または関連する数量(例えば、ブロック内で送信されるプリアンブルの数)をブロードキャストすることによって、および/または繰り返されるプリアンブルのための別個のPRACHリソースを示すことによって、それを示すことができる。そのようなリソースは、様々なインデックスまたはテーブルを使用することができる。あるいは、繰り返されるプリアンブルのための特別なリソースが存在しないこともある。
【0315】
繰り返されるプリアンブルを検出することが可能なeNBの場合、RACHプリアンブル送信の最大数、例えば、preambleTransMaxは、プリアンブルブロックの最大数を指すことができる。あるいは、ネットワークは、プリアンブルブロックの最大数は別に構成することができる。
【0316】
WTRUは、例えば、ネットワークによって許可されている場合、繰り返されるプリアンブルを送信することを自律的に決定することができ、そのような決定は、Pcmax<preambleInitialReceivedTargetPower+deltaPreamble+pathlossであるかどうか、(Pcmax±何らかの数量)<preambleInitialReceivedTargetPower+deltaPreamble+pathlossであるかどうか、PRACH送信の最大数(preambleTransMax)に達したことが原因で先のRACH手順が失敗したのかどうか、または常にデバイスがそのように構成されるのか、もしくはハードワイヤードであるのかのうちの少なくとも1つを含むことができる、1または複数の条件に基づくことができる。繰り返されるプリアンブルは、あるリソースを使用する同じプリアンブルを使用して、同じ電力で送信することができる。
【0317】
実施形態では、プリアンブルについての反復ファクタ(例えば、反復の数)を増加させることができる、新しいまたは増強された(エンハンスド)プリアンブルフォーマットを導入することができる。新しい(new)という語および増強された(enhanced:エンハンスド)という語は、交換可能に使用することができる。結果として、より多くのサブフレームにわたって、PRACHプリアンブルのためのエネルギーを増加させることができる。例えば、カバレージ増強目的で使用することができる、表3に示されるような、新しいプリアンブルフォーマットを導入することができる。
【0318】
【0319】
表3において、「n」は、2よりも大きい整数とすることができ、PRACHプリアンブルのための反復ファクタと見なすことができる。
【0320】
例えば、カバレージ増強目的で、CP長(すなわち、TCP)ごとに、新しいプリアンブルフォーマットを導入することができる。反復ファクタ「n」は、構成を用いて定義することができる。例えば、「n」は、PRACH構成パラメータとすることができる。eNBは、例えば、PRACH構成の一環として、「n」の値を示すこと、または通知することができ、ここで、「n」は、新しいプリアンブルフォーマットに適用することができる。プリアンブルフォーマットのサブセットは、反復ファクタ「n」を有することができる。
【0321】
反復ファクタ「n」は、WTRUによって計算すること、または決定することができ、値「n」は、DL経路損失、RSRP、RSRQ、および/または他の測定値のうちの少なくとも1つの関数として構成することができる。例示的なWTRU挙動として、WTRUは、DL経路損失を測定することができ、経路損失が閾値よりも大きい場合、WTRUは、新しい追加のプリアンブルフォーマットを使用することができる。計算または決定された経路損失値を使用して、反復値「n」を獲得することができる。WTRUは、反復値「n」を獲得すると、反復値「n」を有する新しいプリアンブルフォーマットのために使用することができる特定のPRACHリソースにおいて、PRACHプリアンブルを送信することができる。
【0322】
反復値「n」に従って、別個のPRACHリソースを定義することができる。例えば、反復候補{4,8,16}を定義することができ、WTRUが、n=4などの反復値を使用する必要があり得る場合、例えば、反復値n=4のために使用することができる、特定のPRACHリソースが存在することができる。例では、反復候補{4,8,16}を使用すること、またはそれだけを使用することができるが、反復候補の別の数および値を選択することもできる。別の例では、反復値「n」は、2よりも大きい事前定義された数とすることができ、反復値「n」のために構成されたPRACHリソース、およびレガシPRACHフォーマットのために構成された別のPRACHリソースが存在することができる。
【0323】
PRACH送信のためのサブフレームは、必要とされるサブフレームが反復ファクタに依存することができるので、反復ファクタ「n」の関数として定義することができる。表4は、反復ファクタに従った、必要とされるサブフレーム長の例を示している。例えば、反復ファクタが閾値(例えば、9)よりも小さい場合、PRACH送信のための開始サブフレームは、すべての無線フレームにおいて構成することができる。それ以外の場合、サブフレームは、偶数または奇数無線フレームにおいて構成することができる。表4は、「n」に従った、プリアンブルフォーマットのための必要とされるサブフレーム長の例も示している。
【0324】
【0325】
カバレージ増強目的で、1または複数の追加のプリアンブルフォーマットを導入することができる。例えば、追加のプリアンブルフォーマットを定義することができ、各CP長(TCP)は、異なる反復ファクタを有することができる。表5は、CP長(TCP)ごとの複数の追加のプリアンブルフォーマットの例を示している。
【0326】
【0327】
例として、プリアンブルフォーマット5は、プリアンブルフォーマット0~3におけるすべてのサポート可能なCP長を含むことができるが、シーケンス長は、同じとすることができ、反復ファクタn1を用いる。反復ファクタを除いて、同じことを他の新しいプリアンブルフォーマットにも適用することができ、したがって、それぞれ、反復ファクタn1、n2、n3を有する、プリアンブルフォーマット5、6、7をもたらす。
【0328】
反復ファクタ{n1,n2,n3}は、例えば、{4,8,16}として事前定義しておくことができる。反復ファクタは、経路損失および/または他の測定値の関数として定義することができる。
【0329】
PRACHリソースは、反復ファクタに従って構成/定義することができる。例えば、WTRUは、反復ファクタを獲得することができ、WTRUは、プリアンブル送信のためにWTRUがどのPRACHリソースを使用する必要があるかを知ることができる。新しいプリアンブルフォーマットは、先のプリアンブルフォーマットにおけるのと同じCP長を使用することができるが、シーケンス長は、増加させることができる。新しいプリアンブルフォーマットは、レガシフォーマットと同じシーケンスを使用することができるが、シーケンスは、何回か繰り返される。
【0330】
プリアンブルフォーマットおよびサブフレーム構成は、ブロードキャストチャネルにおいて、一緒に構成することができる。FDDの場合、使用されないPRACH構成インデックス(例えば、30、46、60、61、62)を、新しい追加のプリアンブルフォーマットのために使用することができる。
【0331】
カバレージ増強PRACH構成のために、別個のランダムアクセス構成テーブルを定義することができる。プリアンブルシーケンスインデックスの別個のグループを、割り当てることができ(例えば、「グループC」)、カバレージ増強目的で、WTRUによって使用すること、例えば、明確に使用することができ、WTRUに(例えば、SIB2において)伝達することができる。グループCプリアンブルの構成には、拡張されたプリアンブルフォーマット構成および構成インデックスも含めることができ、それは、プリアンブルグループA、Bの構成のために指定されたものとは異なることができる。WTRUは、SIB2において指定されなどするグループC構成を、グループA/Bプリアンブル構成に加えて、またはその代わりに、使用することができる。
【0332】
別の実施形態では、プリアンブルフォーマット0~3などのプリアンブルフォーマットは、反復を用いて再利用することができる。同じPRACHリソースにおいて、同じプリアンブルフォーマットを使用することができる。ここでは、カバレージ増強された(エンハンスド)PRACH送信は、同じPRACHプリアンブルの反復を使用することができる。PRACH送信の反復の場合、以下の技法のうちの少なくとも1つを使用することができる。
【0333】
例では、反復ベースのPRACHプリアンブルのために、PRACHプリアンブルのサブセットを定義または構成することができ、反復ベースのPRACHプリアンブルは、時間窓サイズ内で、反復的に送信することができる。例えば、時間窓サイズは、Nwinのサブフレームまたは無線フレームとして定義することができ、同じPRACHプリアンブルが、Nwinの時間窓内のすべてのPRACHリソースにおいて送信される必要があり得る。例えば、Nwin=3が使用され、PRACHサブフレームが{いずれの無線フレームにおいても1}として定義される場合、WTRUは、3つの無線フレームにおいて、反復ベースのPRACHプリアンブルを送信する必要があり得る。時間窓サイズは、事前定義しておくこと、またはPRACH構成の関数として構成することができる。
【0334】
反復ベースのPRACHプリアンブルのために、追加の周波数リソースを確保しておくことができ、それは、(レガシWTRUのためのPRACHプリアンブルなど)非反復ベースのPRACHプリアンブルのための周波数リソースと相互に直交していることができる。したがって、両方のタイプのWTRUは、周波数オフセットインデックス(prach-FrequencyOffset)を除いて、同じPRACH構成を使用することができる。時間窓は、PRACHプリアンブル送信の反復数を示すために使用することができる。
【0335】
反復ベースのPRACHプリアンブルのために、PRACHサブフレームのサブセットを確保しておくことができる。したがって、WTRUは、構成されたPRACHサブフレームのサブセットにおいてのみ、反復ベースのPRACHプリアンブルを送信することができる。
【0336】
同じプリアンブルフォーマットを、異なるPRACHサブフレームにおいて使用することができる。例えば、反復ベースのPRACHプリアンブルのためのPRACHサブフレームを示すことができる、サブフレームオフセットを使用することができる。反復ベースのPRACHプリアンブルを送信することが必要とされるWTRUが、反復ベースのPRACHプリアンブルを送信するためのサブフレームを使用することができるように、サブフレームオフセットは、ブロードキャストチャネルを介して、WTRUに通知すること、または示すことができる。
【0337】
PRACHリンク適応および増強カバレージのための技法が本明細書で説明される。実施形態では、レガシWTRUおよび/または通常カバレージWTRUによって使用することができる、もしくは使用することを意図することができる、PRACHリソース(例えば、PRACHリソースタイプA)、および/またはカバレージ増強を必要とすることができるWTRUによって使用することができる、もしくは使用することを意図することができる、PRACHリソース(例えば、PRACHリソースタイプB)が、セルにおいて利用可能とすることができる。PRACHリソースタイプAは、ブロードキャストチャネル(例えば、SIB)によって構成することができる。通常カバレージWTRUは、ここでは、WTRUのためにカバレージ増強(エンハンスド)動作モードが使用されないことを示唆することができる。PRACHリソースタイプBは、ブロードキャストチャネルによって構成することができる。カバレージ増強された(エンハンスド)WTRUは、ここでは、WTRUがカバレージ増強(エンハンスド)動作モードを用いて、または使用して構成されることを示唆することができる。PRACHリソースタイプB構成のためのブロードキャストチャネルは、カバレージ増強された(エンハンスド)WTRUのための専用ブロードキャストチャネルとすることができる。PRACHリソースタイプAおよびタイプBは、PRACHプリアンブルフォーマットに従って使用することができる。例えば、PRACHリソースタイプAは、PRACHプリアンブルフォーマット0~3のために使用することができ、一方、PRACHリソースタイプBは、他のPRACHプリアンブルフォーマット(例えば、フォーマット5~7)のために使用することができる。PRACHリソースタイプAおよびタイプBは、別々の時間リソースおよび周波数リソースにおいて構成することができる。あるいは、PRACHリソースは、時間リソースおよび周波数リソースにおいて、完全または部分的に重なり合うことができる。別の例では、タイプAのPRACHリソースは、タイプBのPRACHリソースの一部である。
【0338】
カバレージ増強を必要とし得る、またはカバレージ増強から利益を得ることができるWTRUによって使用することができる、または使用することを意図することができるPRACHリソースは、増強されたPRACH(エンハンスドPRACH、enhanced PRACH:ePRACH)リソースと呼ばれることがある。ePRACHリソースは、例えば、WTRUへのシグナリングによって、例えば、(例えば、LC-SIBにおける)ブロードキャストによって、eNBによって構成することができる。
【0339】
FDDシステムの場合、実施形態では、タイプAのPRACHリソースは、ULサブフレームの選択されたセットにおいて、連続する6個のRBを占有することができ、一方、タイプBのPRACHリソースは、ULサブフレームの同じセット内の重なり合わない周波数位置において、連続する6個のRBを用いて構成することができる。ここでは、タイプBのPRACHリソースのための周波数位置は、タイプAのPRACHリソースからのオフセットによって示すことができる。別の実施形態では、タイプAのPRACHリソースは、ULサブフレームの選択されたセットにおいて、連続する6個のRBを占有することができ、タイプBのPRACHリソースは、タイプAのPRACHリソースと重なり合わないアップリンクサブフレームにおいて、中央6個のRBを用いて構成することができる。別の実施形態では、タイプAのPRACHリソースは、ULサブフレームの選択されたセットにおいて、連続する6個のRBを占有することができ、タイプBのPRACHリソースは、タイプAのPRACHリソースと重なり合わない任意の時間周波数位置において、連続する6個のRBを用いて構成することができる。別の実施形態では、タイプAのPRACHリソースは、ULサブフレームの選択されたセット内の任意の周波数位置において構成することができ、一方、タイプBのPRACHリソースは、事前定義された位置において構成することができる。例えば、タイプBのPRACHリソースのために、特定の無線フレーム内のすべてのULサブフレームにおける中央6個のRBを使用することができる。
【0340】
実施形態では、2つ以上のタイプBのPRACHリソースは、異なるカバレージ増強レベルを用いて構成することができる。例えば、PRACHリソースタイプB1(レベル1)およびPRACHリソースタイプB2(レベル2)が存在することができ、PRACHリソースタイプB2は、PRACHリソースタイプB1よりも良好なカバレージを提供することができる。
【0341】
PRACHリソースタイプまたはレベル選択の場合、実施形態では、WTRUは、DL経路損失、結合損失、ジオメトリ、RSRP、およびRSRQのうちの少なくとも1つに関連することができるDL測定値に従って、PRACHリソースタイプのレベルを選択することができる。例えば、WTRUは、最初にRSRPを測定することができ、RSRPが閾値よりも低い場合、WTRUは、PRACHリソースタイプBを選択して、PRACHプリアンブルを送信することができる。それ以外の場合、WTRUは、PRACHリソースタイプAを選択して、PRACHプリアンブルを送信することができる。別の実施形態では、PRACHリソースタイプ選択は、WTRUカテゴリに基づくことができる。例えば、WTRUがカバレージ増強された(エンハンスド)LC-MTC WTRUである場合、WTRUは、PRACHプリアンブル送信のために、PRACHリソースタイプBを常に選択することができる。しかしながら、他のWTRUは、PRACHリソースタイプAを選択することができる。カバレージ増強された(エンハンスド)WTRUは、カバレージ増強を必要とするWTRU、またはカバレージ増強技法を利用し、もしくはカバレージ増強モードをサポートするWTRUとすることができる。カバレージ制限されたWTRUという用語およびカバレージ増強された(エンハンスド)WTRUという用語は、交換可能に使用することができる。
【0342】
別の実施形態では、PRACHプリアンブル送信リンク適応のために、電力制御およびPRACHリソースホッピングを使用することができる。例えば、複数のPRACHリソースタイプが、異なるレベルのカバレージ制限を用いて構成される場合、WTRUが送信されたPRACHプリアンブルに対するRARを割り当てられた時間(例えば、ra-ResponseWindowSize)内に受信しない場合のWTRU挙動は、以下の挙動のうちの少なくとも1つとすることができる。例示的な挙動では、WTRUがカバレージ拡張動作モードを用いて構成されない場合、WTRUは、後の時間に、より高い電力を用いて、別のPRACHプリアンブルを送信することができる。例えば、プリアンブルは、先のプリアンブル送信に対してpowerRampingStepだけより高くすることができる。したがって、プリアンブル送信のための送信電力は、powerRampingStepの量に関して、増加させることができる。別の例示的な挙動では、WTRUがカバレージ拡張動作モードを用いて構成される場合、WTRUは、後の時間に、より高い電力または異なるPRACHリソースタイプを用いて、別のPRACHプリアンブルを送信することができる。例えば、WTRUが送信されたPRACHプリアンブルに対するRARを割り当てられた時間内に受信しない場合、WTRUは、同じPRACHプリアンブルフォーマット(例えば、フォーマット0~3)を使用して、同じPRACHリソースタイプ(例えば、タイプA)で、後の時間に、より高い電力を用いて、別のプリアンブルを送信することを選択することができ、または異なるPRACHプリアンブルフォーマット(例えば、フォーマット5~7)を使用して、プリアンブルフォーマットに対応するPRACHリソース(例えば、PRACHリソースタイプB)で、後の時間に、ある送信電力を用いて、別のプリアンブルを送信することを選択することができる。
【0343】
別の例示的な挙動では、WTRUがカバレージ拡張(エンハンスド)動作モードを用いて構成される場合、WTRUは、最大送信電力(例えば、PcmaxまたはPcmax,c)に達するまで、後の時間に、より高い電力を用いて、別のPRACHプリアンブルを送信することができる。WTRUが、PRACHプリアンブル送信のための最大送信電力に達し、送信されたPRACHプリアンブルに対するRARを割り当てられた時間内に受信しない場合、WTRUは、異なるPRACHプリアンブルフォーマットを使用して、プリアンブルフォーマットに対応するPRACHリソースで、後の時間に、ある送信電力を用いて、別のPRACHプリアンブルを送信することができる。
【0344】
WTRUによって必要とされ得るカバレージ増強レベルを、PRACHを使用して、例えば、eNBに示すための方法が本明細書で説明される。実施形態では、各WTRUのためのカバレージ制限(または増強)レベルは、以下の方法のうちの1または複数によって示すことができる。例示的な方法では、WTRUは、複数のPRACHリソースタイプを用いて構成することができ、WTRUは、DL測定値(例えば、経路損失、結合損失、ジオメトリ、RSRP、およびRSRQのうちの1または複数)などの基準に従って、PRACHリソースタイプを選択することができる。例えば、WTRUは、最初に、RSRPを測定し、次に、測定されたRSRPに従って、PRACHリソースタイプを選択することができ、ここで、PRACHリソースタイプは、PRACHプリアンブルフォーマット、PRACHサブフレーム、PRACH周波数リソース、およびプリアンブルシーケンスのうちの1または複数を含むことができる。RSRP以外の基準または他のDL測定値をWTRUによって使用して、必要とされるカバレージ増強のレベルを示すために、どのPRACHリソースタイプを送信すべきかを決定することができる。WTRUによって送信されるPRACHリソースタイプに基づいて、eNBは、WTRUのカバレージ制限(または必要なカバレージ増強)を学ぶことができる。各リソースタイプについて、(PRACHプリアンブルフォーマット、PRACHサブフレーム、PRACH周波数リソース、およびプリアンブルシーケンスのうちの1または複数によって定義することができる)PRACHリソースのセットが存在することができる。WTRUは、PRACHリソースタイプを決定することができると、タイプに関連付けられたPRACHリソースのセットのうちから選択することができ、リリース11などに従ったランダムアクセス手順選択規則に従って、そうすることができる。
【0345】
別の例では、WTRUは、PRACHリソース分割を用いる単一のPRACHリソースタイプを用いて構成することができる。したがって、DL測定値または他の基準に従って、WTRUは、eNBがWTRUのカバレージ制限のレベルを理解することができるように、分割されたPRACHリソースの1つを選択することができる。PRACHリソースの分割は、ULサブフレーム、周波数リソース、およびPRACHプリアンブルのうちの1または複数を含むことができる。例えば、偶数番号を付けられた無線フレーム内のPRACHリソースは、測定されたRSRPレベル1に関連付けられた1つのPRACH分割と見なすことができ、一方、奇数番号を付けられた無線フレーム内のPRACHリソースは、測定されたRSRPレベル2に関連付けられた別のPRACH分割と見なすことができる。別の例では、PRACHプリアンブルは、分割することができ、測定されたRSRPレベルに従って、PRACHプリアンブルは、測定されたRSRPレベルに関連付けられたPRACHプリアンブルのセットの中で、WTRUによって選択することができる。これらの例では、RSRPレベルは、WTRUカバレージに関連することができる、任意のタイプのDL測定値または他の基準で置き換えることができる。
【0346】
非競合ベースのリソースのために確保されたPRACHプリアンブルを使用して、カバレージ制限レベルを示すことができる。eNBがカバレージ制限レベルを推定することができるように、PRACH送信電力を、カバレージ制限されたWTRUのための最大値に設定することができる。
【0347】
実施形態では、WTRUは、RACHプロセスおよびRRC接続確立手順の一環として、カバレージ増強レベルを示すこと、またはカバレージ増強レベルを用いるように示されることができる。
【0348】
C-RNTIの事前割り当てまたは半静的割り当てが本明細書で説明される。制限されたカバレージ内にいるWTRUは、事前定義しておくことができる、または初期アクセス時にネットワークによって提供することができる、C-RNTIを用いて割り当てることができる。WTRUは、異なるC-RNTIを使用することがネットワークによって他の方法で示されるまで、C-RNTIを半静的に使用し続けることができる。WTRUは、長いDRXおよびスリープのサイクルとサイクルの間、ならびにRRC_IDLEからデータ転送のためのRRC_CONNECTEDモードへの移行と移行の間、C-RNTIを有効であると見なすことができる。実施形態では、WTRUは、RRC_IDLEモードにおけるセル再選択またはセル再確立とRRC_CONNECTEDモードにおけるハンドオーバの間、C-RNTIを有効であると見なすことができる。
【0349】
WTRUは、以下の方法のうちの1または複数で割り当てることができるRA-RNTIまたはC-RNTIに基づいたプリアンブル送信に応答したeNBからのランダムアクセス応答(RAR)の受信によって、カバレージ増強レベルを用いるように示されることができる。例示的な方法では、WTRUは、カバレージ増強(エンハンスド)モードにおいてWTRUのために特別に割り当てることができるセットからのRA-RNTIを使用することができる。例えば、WTRUは、時間および周波数リソースの関数として、また実施形態では、カバレージ増強WTRUのために定義された追加のオフセットの関数として、RA-RNTIを計算することができる。別の例では、60乃至119のRA-RNTI値を、カバレージ増強(エンハンスド)モードにおいてWTRUのために特別に割り当てることができる。
【0350】
実施形態では、WTRUは、さらに細分化して、カバレージ増強のための異なる量に割り当てることができるRA-RNTIを、カバレージ増強(エンハンスド)モードのために特別に使用することができる。例えば、5dBカバレージ増強量にあるWTRUは、RA-RNTIのあるサブセットを使用することができ、10dBカバレージ増強量にあるWTRUは、RA-RNTIの別のセットを使用することができる。
【0351】
別の例示的な方法では、WTRUは、実施形態では、複数のカバレージ増強量のためのRA-RNTIセットとともに、送信されたプリアンブルの時間/周波数リソースから計算された複数のRA-RNTI候補を使用して、eNBからのRARのための(E)PDCCHを探すことができる。WTRUは、RARのための(E)PDCCHが正常に復号されたRA-RNTIによって、eNBからの構成されたカバレージ増強量を用いるように示されることができる。WTRUは、利用可能なカバレージ増強レベルのサブセットから、またはすべての利用可能なレベルから、RA-RNTI候補セットを導出することができる。
【0352】
別の例示的な方法では、WTRUは、PRACHプリアンブルの時間および/または周波数リソースの選択に基づいて、カバレージ増強固有のRA-RNTI、またはRA-RNTIに固有のカバレージ増強レベルを計算することができる。あるPRACHおよびプリアンブルリソースのカバレージ増強WTRUまたはカバレージ増強レベルへの割り当ては、通常のSIB(例えば、SIB2)またはLC-MTC固有のMIBおよびSIBによって、WTRUに示すことができる。
【0353】
別の例示的な方法では、カバレージ増強モードにあるWTRUは、事前に割り当てられた、または先に半静的に割り当てられたC-RNTIを介して、送信されたPRACHプリアンブルに応答したRARを受信することができる。WTRUは、CSSまたはWSSにおいて、RARのための(E)PDCCHを検出して復号することができる。WTRUは、C-RNTIを用いてスクランブルされた(E)PDCCHを介して、RARを受信すると、RARに応答して、msg3(例えば、RRC接続要求)を送信するときに、競合解決をもはや探さなくてよい。実施形態では、(E)PDCCHおよびC-RNTIを介してRAR MAC制御要素(CE)を受信するWTRUは、以下の短縮されたMAC CE情報のうちの1または複数、すなわち、ULグラント、タイミングアドバンス(TA)コマンド、およびカバレージ増強(エンハンスド)モード量を、RARにおいて受信することができる。例えば、カバレージ増強(エンハンスド)モード量情報要素(IE)は、5dB、10dB、または15dBカバレージ増強手順を示すことができる。
【0354】
別の例示的な方法では、WTRUは、RA-RNTIベースのRARにおいてそれに与えられる情報を、MAC CEにおいて受信することができる。実施形態では、WTRUは、RACHプリアンブル識別子(RAPID)または一時C-RNTIを含む、RARのためのいかなるMACサブヘッダも受信しなくてよく、したがって、RAR制御要素の潜在的なサイズを減少させる。
【0355】
RRC接続確立手順の間のカバレージ増強の量の表示が本明細書で説明される。例では、WTRUは、RRC接続確立手順の間に、カバレージ増強量をeNBに示すことができる。実施形態では、WTRUは、手順の間に、量をeNBから示されることができる。RACH手順の完了時に、WTRUは、カバレージ増強(エンハンスド)モードで動作することができ、実施形態では、カバレージ増強の量を用いて構成されていることができる。別の実施形態では、WTRUは、以下の方法のうちの1または複数を使用して、新しいカバレージ増強量で上書きすること、または上書きされることができる。例示的な方法では、WTRUは、RRC接続要求メッセージ(例えば、msg3)において、それを示すことができる。WTRUは、RRC接続セットアップもしくはRRC接続再構成メッセージにおいて、カバレージ増強量についての構成をeNBから受信することができ、またはカバレージ状態におけるいずれか可能な変化に基づいて、WTRUは、RRC接続再構成メッセージにおいて、カバレージ増強量の再構成としてカバレージ増強量を受信することができる。
【0356】
RRC接続要求メッセージにおいてカバレージ増強量を示すWTRUに関して、WTRUは、RRC接続要求メッセージの確立理由内に表示を含めることができる。例えば、カバレージ増強モードおよび量を示すために、IE内の残りの使われていない値を割り当てることができる。別の例では、WTRUは、メッセージにおいて、拡張または代替情報要素を提供して、RRCメッセージにおいて、カバレージ増強量またはレベルをネットワークに示すことができる。例えば、LC-MTC WTRUが、それがカバレージ制限されたWTRUであることをeNBに示した場合、またはランダムアクセス手順の前もしくは間に、eNBが、アクセスWTRUがカバレージ制限されていることを導出した場合、それは、カバレージ増強のレベルを示すために、確率理由IEを使用し、IEビットを再解釈することができる。さらなる例として、ビットは、情報要素内において{5dBのカバレージ増強,10dBのカバレージ増強,15dBのカバレージ増強}の列挙として再解釈することができ、メッセージ内に含むことができる。
【0357】
RRC接続セットアップまたはRRC接続再構成メッセージにおいてカバレージ増強量についての構成をeNBから受信するWTRUに関して、eNBは、検出されたプリアンブル信号強度に基づいて、カバレージ制限されたWTRUおよびカバレージ増強の量を導出することができる。実施形態では、WTRUは、カバレージ制限に関する情報をeNBに提供することができ、それは、PRACHプリアンブル送信電力、適切なセル選択基準のために使用される測定されたRSRP/RSRQ、プリアンブル反復および再送の数、またはRAR受信のために必要とされるPDCCHおよびPDSCH反復の数のうちの1または複数を含むことができる。
【0358】
実施形態では、カバレージ状態におけるいずれか可能な変化に基づいて、WTRUは、RRC接続再構成メッセージにおいて、再構成としてカバレージ増強量を受信することができる。WTRUは、適切な処理遅延(例えば、15ms)を有する再構成されたカバレージ増強モードを、示されたチャネル上において、適用可能な技法のいずれにも適用することができる。
【0359】
増強された(エンハンスド)カバレージを用いるページングが本明細書で説明される。WTRUのためのページングチャネルのカバレージを増強するために、WTRUには、カバレージ増強目的で、ページングフレーム(PF)およびページング機会(PO)の通常のWTRUとは別のセットを割り当てることができる。実施形態では、WTRUがページング情報の蓄積を利用することができるように、同じ情報を有するLC-MTCのためのページングメッセージを、数々のフレームおよび/またはサブフレームにわたって繰り返すことができる。
【0360】
例えば、LC-MTC WTRUを含む、カバレージ増強を必要とするWTRUなどのあるWTRUによって、セルについてのページング機会のサブセットを読むことができるように、WTRUには、通常のWTRUとは別のページングフレームおよびページング機会を割り当てることができる。これは、第2のP-RNTIの割り当て、LC-MTC固有のページングフレーム(PF)の割り当て、およびDRX/ページングサイクルにおける複数のページングフレーム(PF)の割り当ての1つまたは組み合わせを用いて実行することができる。
【0361】
第2のP-RNTIの割り当てに関して、リリース8において割り当てられたP-RNTI(例えば、0xFFFEのP-RNTI値)の代替P-RNTIについて、WTRUに示すことができる。WTRUには、ページングおよびDRX構成の一環として、第2のP-RNTIの値を示すことができ、またはそれには、事前決定しておくことができる第2のP-RNTI値を使用することを示す表示を提供することができる。例えば、第2のP-RNTI値は、0xFFFCとして設定することができる。WTRUは、割り当てられたページング機会の間、リリース8のP-RNTIおよび第2のP-RNTIの両方を、または第2のP-RNTIだけを探すことができる。WTRUには、第2のP-RNTIを使用すべきかどうかを、ページング構成の一環として示すことができる。
【0362】
LC-MTC固有のページングフレーム(PF)の割り当てに関して、WTRUには、WTRUの識別情報によって決定される代わりに、例えば、RRCまたは非アクセス層(NAS)を介するシグナリングを用いて、事前決定されたページング機会およびDRX/ページングサイクルを割り当てることができる。ページングカバレージ増強のためのeNBによるWTRUへのページング機会の割り当ては、通常のWTRUのためにページング機会を割り当て、通常のWTRUによって占有されていないページングフレームを選択する機能とすることができる。WTRUには、明示的なページングフレームおよびページング機会を提供することができ、WTRUは、レガシRel-8手続き手段を介してページングフレームを決定するために、IMSIを適用しなくてよい。例えば、レガシWTRUには、256フレームのDRX長およびT/32のnBをページングパラメータとして割り当てることができる。これは、通常のWTRUのためのPFが、32の倍数であるフレームに発生することを可能にすることができる。LC-MTC WTRUと通常のWTRUが共通のページング機会を共用しないように、例えば、256の長いDRXサイクルを用い、カバレージ増強のためのWTRUには、フレーム1~31においてLC-MTC POを割り当てることができる。
【0363】
DRX/ページングサイクルにおける複数のページングフレーム(PF)の割り当てに関して、DRXサイクルの間に、WTRUには、LC-MTC WTRUのための複数のPFを特別に割り当てることができる。例えば、複数のPOのこの表示は、LC-MTC固有として割り当てられた、DRXサイクルの間のフレームを示すための、ビットマップの形態を取ることができ、またはWTRUに割り当てられた、割り当てられたLC-MTC POからの連続するフレームを示す、フレームのオフセットの形態を取ることができる。
【0364】
WTRUは、指定されたLC-MTC POにおけるページング記録の一部として、接続開始をネットワークに示すための表示を受信することができる。WTRUは、ページング記録内のそれ固有のWTRU識別情報を復号することができないが、代わりに、表示を、その特定のPOを割り当てられたすべてのLC-MTC WTRUに共通して適用することができる。例えば、RRCページングメッセージにおいて、ページングされている各WTRUのWTRU識別情報を含むpagingRecordList IEを使用する代わりに、このPOに割り当てられたすべてのWTRUが、RRC接続確立手順を用いて、ページングメッセージに応答すべきであることを示す、1ビットインジケータが存在することができる。
【0365】
WTRUは、カバレージ増強利得を得るためにページングメッセージを蓄積することができるように、繰り返されるRRCページングメッセージを時間期間にわたって受信することができる。ページングは、(上で説明されたように)WTRU固有のページング記録またはグループページング表示を含むことができる。ページングメッセージは、DRXサイクルの間の複数の割り当てられたLC-MTCページングフレームにおいて繰り返されることができ、または実施形態では、複数のDRX/ページングサイクルの過程にわたって繰り返されることができる。
【0366】
WTRUは、LC-MTC WTRUのために割り当てられたPFにおいて、複数のサブフレーム内で繰り返されるページングメッセージを受信することができ、それを、それらの繰り返されるサブフレームにわたって蓄積することができる。例えば、POがすべてのページングフレームのサブフレーム{0,4,5,9}において発生することができるリリース8と同様に、WTRUには、それらのページング機会の最大で4つにおいて、繰り返されるページングメッセージを受信するように示すことができる。WTRUには、ページングメッセージを繰り返すことができるサブフレームの数をネットワークによって明示的に通知することができる。実施形態では、WTRUは、サブフレーム0内のP-RNTIを用いてPDCCHを復号することができ、他の後続のサブフレーム内のP-RNTIを用いてPDCCHを復号することはできないが、最初のサブフレーム(例えば、サブフレーム0)と同じ位置にあるPDSCHを復号することができる。
【0367】
ページングメッセージの追加の累積利得のために、WTRUは、4つのサブフレーム{0,4,5,9}以外の他のサブフレームにおいて、ページングメッセージを受信することができる。WTRUには、ページングフレームの間にページングメッセージを送信することができるサブフレームをネットワークによって明示的に通知することができる。
【0368】
実施形態では、すべての送信ステップは、WTRUが一度に1ステップを実行することができるように、時間窓を有することができる。例えば、DL送信ステップは、(E)PDCCH窓、PDSCH窓、ギャップ、およびA/N窓などの4つの時間窓として定義することができ、WTRUは、DL制御チャネルを(E)PDCCH窓内だけで、PDSCHをPDSCH窓内で受信することができる。同様に、PDSCHのためのA/Nは、ACK/NACK(A/N)窓内だけで送信することができる。したがって、WTRUは、(E)PDCCH内で(E)PDCCHをモニタリングすることができ、一方、WTRUは、(E)PDCCH窓の間はPDSCHが送信されないことを仮定することができる。加えて、WTRUは、PDSCHに関連付けられた(E)PDCCHが、(E)PDCCH窓内で送信されないことを仮定することができる。
図13は、本明細書で説明されるような窓ベースのダウンリンク送信の例を示す図である。
【0369】
別の実施形態では、特定のステップが、窓ベースの送信を使用することができる。この場合、以下の方法を使用することができる。例えば、(E)PDCCHおよびPDSCHは、窓を有することができるが、A/N送信は、サブフレーム内で終了することができる。別の例では、(E)PDCCHは、窓を有することができるが、他の送信は、サブフレーム内で終了することができる。別の例では、(E)PDCCHおよびA/N送信は、窓を有することができるが、PDSCH送信は、サブフレーム内で終了することができる。別の例では、PDSCH送信は、窓を有することができるが、他の送信は、サブフレーム内で終了することができる。
【0370】
窓ベースの送信の場合、以下の方法のうちの1または複数を適用することができる。例示的な方法では、各時間窓は、2つ以上のサブフレームを含むことができ、窓のタイプに従って、異なる数のサブフレームを使用することができる。例えば、(E)PDCCH窓、PDSCH窓、ギャップ、およびA/N窓について、窓サイズを定義するために、それぞれ、N
epdcch、N
pdsch、N
gap、およびN
harqを使用することができる。
図13に示される例示的な構成のための値は、N
epdcch=6、N
pdsch=11、N
gap=4、およびN
harq=9である。N
epdcch、N
pdsch、N
gap、およびN
harqの値は、カバレージ増強された送信のために事前定義しておくことができる。N
epdcch、N
pdsch、N
gap、およびN
harqの値は、ブロードキャストチャネルを介して構成することができる。
【0371】
実施形態では、(E)PDCCH窓内で、WTRUは、PDSCHおよび/またはPUSCHのためのDCIを受信するために、探索空間をモニタリングすることができる。例では、(E)PDCCH窓は、UL送信およびDL送信のために別々に定義することができる。したがって、UL-(E)PDCCH窓およびDL-(E)PDCCH窓など、2つのタイプの(E)PDCCH窓を定義することができる。UL-(E)PDCCH窓およびDL-(E)PDCCH窓は、時間領域において、相互に排他的とすることができる。したがって、WTRUには、PUSCH関連のDCIまたはPDSCH関連のDCIをモニタリングするように要求することができる。あるいは、UL-(E)PDCCH窓およびDL-(E)PDCCH窓は、時間領域において、部分的または完全に重なり合うことができ、WTRUは、UL-(E)PDCCH窓およびDL-(E)PDCCH窓が重なり合うサブフレームにおいて、PDSCHおよびPUSCH関連のDCIの両方をモニタリングすることができる。
【0372】
別の例では、WTRU固有の探索空間は、UL-(E)PDCCH窓とDL-(E)PDCCH窓に分割することができ、一方、共通の探索空間は、両方の窓内に配置することができる。例えば、PDSCH送信に関連するDCIフォーマット(例えば、1A/2/2A/2B/2C)は、DL-(E)PDCCH窓内だけで送信することができ、PUSCH送信に関連するDCIフォーマット(例えば、0/1)は、UL-(E)PDCCH窓内だけで送信することができる。この場合、後に続く窓は、(E)PDCCH窓のタイプに依存することができる。例えば、PDSCH窓は、DL-EPDCCH窓の後に配置すること、または常に配置することができ、PUSCH窓は、UL-(E)PDCCH窓の後に配置することができる。
【0373】
別の例では、PDSCHおよびPUSCHの両方のために、単一の(E)PDCCH窓を使用することができる。したがって、WTRUは、(E)PDCCH窓内のPDSCHおよびPUSCHの両方について、DCIフォーマットをモニタリングする必要があり得る。ここでは、後に続く窓は、(E)PDCCH窓内のDCIフォーマットタイプに依存することができる。例えば、WTRUが、PUSCHに関連するDCIフォーマットを受信することができる場合、後に続く窓は、WTRUがPUSCHを送信することができるように、PUSCH窓になることができる。他方、WTRUが、PDSCHに関連するDCIフォーマットを受信する場合、後に続く窓は、WTRUが後に続く窓内でPDSCHを受信することができるように、PDSCH窓になることができる。
【0374】
別の例では、WTRUがDCIを受信し、CRCがWTRUのC-RNTIを用いてスクランブルされ、DCIがPDSCHに関連する場合、WTRUは、A/N窓内でA/Nを報告する必要があり得る。PDSCHに対応するA/N送信は、A/N窓内で反復的に送信することができる。
【0375】
別の例では、WTRUをターゲットにする(E)PDCCHは、(E)PDCCH窓内の単一のサブフレームのみにおいて送信することができる。したがって、WTRUが、(E)PDCCH窓内のサブフレームにおけるWTRU固有の探索空間においてWTRUに向けられた(E)PDCCHを受信した場合、WTRUは、(E)PDCCH窓内のWTRU固有の探索空間において(E)PDCCHをモニタリングしないことを可能にされ/許可されることができる。言い換えると、WTRUは、WTRU固有の探索空間において、C-RNTIを用いてスクランブルされたDCIを受信することに成功した場合、WTRU固有の探索空間において、C-RNTIを用いてスクランブルされた他のDCIが存在しないことを仮定することができる。これは、不必要なWTRUの複雑さを回避することを可能にすることができる。
【0376】
別の例では、WTRUが、複数のサブフレームにわたって信号を蓄積することができるように、(E)PDCCH窓内の複数のサブフレームにわたって、(E)PDCCHを送信することができる。ここでは、WTRUが、(E)PDCCH窓内の複数のサブフレームにわたって、同じ(E)PDCCH候補を蓄積することができるように、同じ(E)PDCCH候補における反復を保証することができる。したがって、(E)PDCCH WTRU固有の探索空間は、(E)PDCCH窓内で固定することができる。あるいは、反復のために同じ(E)PDCCH候補を使用することができるが、WTRU固有の探索空間は、サブフレーム番号の関数として変更することができる。別の例では、時間/周波数ダイバーシティ利得を増加させることができるように、事前定義された方法で、(E)PDCCH候補をホッピングさせることができる。
【0377】
別の実施形態では、PDSCH窓内において、WTRUは、PDSCH窓内でPDSCHを受信することができ、以下の方法のうちの1または複数を適用することができる。例では、PDSCHは、PDSCH窓内において同じ周波数リソースで反復的に送信することができる。例えば、PDSCHに対応するDCIが、PDSCHが特定のPRB内に配置されることを示す場合、PRBをすべて、PDSCH窓内に確保することができる。したがって、WTRUがPDSCHを受信した場合、WTRUは、PDSCH窓内の複数のサブフレームにわたる特定のPRBにおける信号を、PDSCH復号のために、蓄積することができる。別の例では、WTRUが周波数領域においてPRBを蓄積することができるように、PDSCHを周波数領域において反復的に送信することができる。ここでは、反復はPRBレベルに基づくことができ、同じMCSレベルを使用することができる。したがって、WTRUは、復調の前に信号を統合することができる。
【0378】
別の例では、PDSCHは、時間領域および周波数領域において反復的に送信することができる。ここでは、周波数領域反復は、レートマッチング操作に基づくことができ、一方、時間領域反復は、データシンボル反復に基づくことができる。
【0379】
別の例では、PDSCHは、特定のサブフレームのみにおいて送信することができる。ここでは、(E)PDCCH窓内で送信されるDL送信のためのDCIは、PDSCH送信のためのサブフレーム情報および周波数リソース情報を含むことができる。例えば、PDSCH窓内で4つのサブフレームが使用される場合、どのサブフレームがPDSCHを含むかを示すために、2ビットを使用することができる。
【0380】
別の実施形態では、A/N窓内において、WTRUがPDSCH窓内でPDSCHを受信した場合、WTRUは、A/N窓内でA/Nを送信することができる。この場合、以下の方法のうちの1または複数を適用することができる。例では、A/Nリソースは、PDSCH送信に対応する(E)PDCCHのリソースインデックスの関数として割り当てることができる。例えば、反復ベースの(E)PDCCHが使用される場合、(E)PDCCHの最初の(E)CCEインデックスを使用することができる。あるいは、(E)PDCCHが、(E)PDCCH窓内のサブフレームのみにおいて送信される場合、A/Nリソースは、対応する(E)PDCCHが送信されるリソースインデックスおよびサブフレーム番号の関数として割り当てることができる。例えば、(E)PDCCH窓内で4つのサブフレームが使用される場合、A/Nリソースは、(E)PDCCH窓内のサブフレーム位置(例えば、0、1、2、または3)および最初の(E)CCEインデックスの関数として割り当てることができる。
【0381】
別の例では、A/Nリソースは、PDSCHのリソースインデックスの関数として割り当てることができる。例えば、反復ベースのPDSCHが使用される場合、PDSCHのための最初のPRBインデックスを使用することができる。あるいは、PDSCHが、PDSCH窓内のサブフレームのみにおいて送信される場合、A/Nリソースは、PDSCHが送信されるリソースインデックスおよびサブフレームの関数として割り当てることができる。
【0382】
別の例では、A/Nリソースは、PDSCHおよび対応する(E)PDCCHのリソースインデックスの関数として割り当てることができる。ここでは、マルチユーザベースの(E)PDCCHおよびPDSCH送信が使用されたとしても、A/Nリソース衝突を回避することができるように、最初の(E)CCEインデックスおよび最初のPRBインデックスを同時に使用することができる。別の例では、A/Nは、A/N窓内で反復的に送信することができる。例えば、PUCCHリソースが割り当てられる場合、WTRUは、A/N窓の間のすべてのサブフレームにおける同じA/Nリソースにおいて同じA/N信号を反復的に送信する必要があり得る。別の例では、PDSCHに対応するA/Nは、サブフレームのみにおいて送信することができる。したがって、A/Nリソースは、使用される(E)PDCCHおよび/またはPDSCHに基づいて、サブフレームのみにおいて割り当てることができる。
【0383】
カバレージ増強モードを使用するための適用が本明細書で説明される。WTRUは、カバレージ増強動作モードの一環として、本明細書のすべての実施形態および例を個別にまたは組み合わせて適用することができる。
【0384】
WTRUは、電源オンのときからカバレージ増強(エンハンスド)モードで動作することができ、それは、その機能において示すことができる。例えば、WTRUは、カバレージ増強モードで動作し始めるように事前構成しておくことができ、したがって、レガシ手順、例えば、リリース11以前の手順の代わりに、本明細書で説明されたような手順に基づいて、セル探索、ネットワークアクセス(例えば、PRACHプロセス)、および他の接続モード手順を実行することができる。
【0385】
WTRUは、レガシ動作とカバレージ増強(エンハンスド)モードの間で切り換わることができ、例えば、RRCシグナリングを介して、WTRU機能表示の一環として、カバレージ増強(エンハンスド)モードに対するサポートをネットワークに示すことができる。
【0386】
WTRUは、以下の方法のうちの1または複数を使用して、通常からカバレージ増強モードに切り換わることができる。例として、WTRUは、カバレージ増強(エンハンスド)モードでの動作を示す表示をネットワークから受信することができる。例えば、WTRUは、上で説明されたように、SNサイズが短縮され、ヘッダ構成に他の変更が施された、PDCP、RLC、およびMACパラメータを有するRRC再構成メッセージを受信することができる。
【0387】
別の例では、WTRUは、WTRUがもはや通常モードで動作することができず、カバレージ増強モードで動作し始めることができるような環境の変化を測定および/または検出することができる。WTRUは、以下の例示的な条件のうちの1または複数の下で切り換わることができる。例として、セル選択/再選択の間、WTRUは、カバレージ増強条件の下では適するが、通常動作条件においては適さないセルを見つけることができる。例えば、WTRUは、セルのSIB1において定義されるような、適切なセルの基準を満たすことができないことがあるが、例えば、LC-MTCにおいて定義されるような、カバレージ増強を用いる適切なセルの基準は満たすことがある。別の例では、通常モードにおいて、ネットワークアクセスの試みおよびPRACH手順が失敗した場合、WTRUは、本明細書で説明されるような、カバレージ増強モードPRACH手順に切り換わることができる。別の例では、無線リンク障害検出およびその後のサービングセルへの再確立時に、WTRUは、切り換わることができる。別の例では、接続モードもしくはIDLEモード測定値、現在のサービングセルRSRP/RSRQがある閾値を下回ったこと、または測定値がハンドオーバもしくはセル再選択のための基準を満たす近隣セルが存在しないことに基づいて、WTRUは、切り換わることができる。
【0388】
別の例では、PSS/SSS検出がある閾値よりも長い時間かかる場合、WTRUは、カバレージ増強モードに切り換わることができる。閾値は、x msなど、時間窓として定義することができる。別の例では、WTRUは、PBCHおよび/またはSIB1を適切に獲得して復号できないことがあり、LC-MIBを獲得できることがあり、上で説明されたようなカバレージ増強目的で、セルからの信号を通してSFNの全体またはサブセットを獲得できることがある。例えば、WTRUは、適切なRACHリソースを決定してランダムアクセス手順を開始するために、LC-SIBおよびSFN値を通して、ランダムアクセスなどのために必要な構成を獲得する場合、カバレージ増強(エンハンスド)モードで、セルアクセスおよび接続確立手順(例えば、RRC接続要求)を継続することができる。
【0389】
別の実施形態では、WTRUは、以下の方法のうちの1または複数を使用することによって、カバレージ増強(エンハンスド)モードへの変化、および/またはカバレージ増強(エンハンスド)モードへの変化を求める要求をネットワークに示すことができる。例では、動作モードの変更を求める要求表示を含むことができる測定報告を、定期的に、またはネットワークからの、例えば、測定対象において構成されるような、イベントトリガに応答して送信することができる。別の例では、PRACHプリアンブルが、WTRUの動作モードが変化したことをネットワークに示すことができる。別の例では、WTRUがカバレージ増強モードで動作することができる旨の表示を、RRC接続または再確立要求内に作成することができる。例えば、この表示は、RRC接続要求または再確立要求メッセージ内の理由IEとして含むことができる。
【0390】
別の実施形態では、WTRUは、以下の例示的な方法のうちの1または複数を使用して、カバレージ増強モードから通常動作モードに戻ることができる。例では、WTRUは、IDLEまたは接続モードにある間に、改善されたカバレージ状態を検出したときに、通常の動作モードに自律的に戻ることができる。検出は、以下の方法のうちの1または複数を使用して行うことができる。例では、WTRUは、例えば、レガシ手順を使用して、レガシMIBおよび/またはSIBを獲得することによって、この改善を検出することができる。別の例では、WTRUは、セルのSIB1において指定されるような適切なセル基準を満たすことができることがある。例えば、これは、WTRUが接続モードからIDLEモードに戻るときの、またはデータ送信のための接続確立の一部としての、セル選択手順の一部とすることができる。別の例では、ランダムアクセス手順は、レガシRACH手順を使用して成功することができる。例えば、WTRUは、X個のプリアンブル再送内でランダムアクセスが成功した旨の応答をeNBから受信したときに、通常動作状態に戻ることを検討することができる。プリアンブル送信のための閾値Xは、SIB2において定義されるようなプリアンブル送信の最大数、またはセルによって構成されるような別個の値として定義することができ、SIB2においてRACH構成の一部として送信することができる。別の例では、測定に基づいて、WTRUは、例えば、RSRP測定値に対する改善を検出することができる。例えば、WTRUは、RSRPが事前定義された閾値よりも改善されたことを示す、すなわち、通常動作モードが可能であり得ることを示す測定報告を、eNBに提供することができる。別の例では、WTRUは、電力ヘッドルーム報告(PHR)および送信されるUL電力に基づいて検出された改善を示すことができる。eNBに対するPHRについてのトリガは、例えば、測定された経路損失に対する改善によってトリガすることができる。
【0391】
別の実施形態では、WTRUは、RRC接続確立の間に、RRC接続要求のために定義された通常の(例えば、リリース11の)理由を使用して、通常動作モードへの復帰を示すことができる。
【0392】
別の実施形態では、eNBも、WTRUのためのカバレージ改善を検出することができ、eNBによって、WTRUに通常に動作するように示すことができる。これは、以下の方法のうちの1または複数を使用することによって行うことができる。例では、WTRUは、リリース11以前の構成のためのデータ無線ベアラパラメータを用いて、RRC再構成を受信することができる。別の方法では、WTRUは、例えば、通常のリリース11セル選択手順および基準を用いて、同じセルへのセル選択を実行することができるように、通常動作モードのための表示を用いて、RRC接続解放を受信することができる。別の例では、WTRUは、専用のRACH手順を用いて、イントラセルハンドオーバのためのRRCメッセージを受信することができる。WTRUは、無競合RACH手順を用いて、改善されたカバレージ状態を確認することができることがあり、加えて、WTRUは、トラフィックベアラが通常の動作モードを可能にするために、MAC、RLC、PDCPレイヤをリセットすることができる。
【0393】
WTRUが通常動作モードに戻るための上述のシグナリングをeNBがトリガすることができる改善されたカバレージ状態を検出する例示的な方法が本明細書で説明される。例では、eNBは、カバレージ増強モードにあるWTRUが受信および/または送信する必要がある各データパケットについてのHARQ再送およびRLC SDU再送の数が減少したことを検出することができる。eNBは、データベアラの低下したBLERレートも検出することができる。別の例では、eNBは、UL送信のためにWTRUに提供される閉電力制御パラメータに基づいて、WTRUの送信電力がある閾値だけ減少したことを検出することができる。別の例では、eNBは、WTRUによって送信されるようなSRSの測定に基づいて、改善されたUL状態を検出することができる。
【0394】
マルチレベルカバレージ制限表示のための方法が本明細書で説明される。実施形態では、WTRUは、以下の方法のうちの1または複数を使用することによって、カバレージ制限レベルを示すことができる。例では、WTRUは、PUSCH、PDSCH、および(E)PDCCHの1または複数を含む、データ、制御、および/またはブロードキャストチャネルのために必要とされる反復レベルを報告することができ、または報告するように構成することができる。例えば、WTRUは、カバレージ増強のためにPDSCHについて「n」回の反復を必要とした場合、eNBがWTRUのカバレージ制限レベルを決定することができるように、「n」を報告することができる。別の例では、WTRUは、より高位のレイヤのシグナリングまたはUL制御チャネルを介して、RSRP測定値を直接的に報告することができる。
【0395】
カバレージ増強(エンハンスド)モードにあるWTRUは、以下の変更された無線リンクモニタリング(RLM)手順および無線リンク障害(RLF)検出手順のうちの1または複数を使用することができる。例では、WTRUは、同期一致および同期不一致表示について、それぞれ、Qinおよび/またはQout閾値を、カバレージ増強(エンハンスド)モードおよび/またはそれに対してWTRUを構成することができるカバレージ増強の量の関数として構成することができる。通常動作のためのQin/Qout閾値の調整は、カバレージ増強量に従って事前定義しておくことができ、またはネットワークによってWTRUに伝達することができる。WTRUは、カバレージ増強量の任意の再構成に基づいて、Qin/Qout閾値wp再構成することができる。例えば、WTRUが、カバレージ増強利得の15dBに対応するカバレージ増強量を用いて動作するように、ネットワークによって構成された場合、WTRUは、15dB以上低下させることができる、QinおよびQout閾値のためのRSRP値を使用することができる。
【0396】
別の例では、WTRUは、(E)PDCCHチャネルについての反復の数に基づいて、Qinおよび/またはQout閾値を構成することができる。Qin/Qout閾値に対する調整の量は、(E)PDCCH反復の数の関数とすることができ、またはネットワークから明示的に伝達されることができる。WTRUは、電力スペクトル密度(PSD)ブースティングを用いて、eNBによって構成することができるあるチャネルに基づいて、Qinおよび/またはQout閾値を構成することができる。例えば、WTRUは、セルからのEPDCCHおよび/またはPSS/SSS送信のPSDブースティングに基づいて、Qinおよび/またはQoutのためのRSRP値を減少させることができる。
【0397】
例では、WTRUは、カバレージ増強の量に基づいて、Qinおよび/またはQout条件期間を、それぞれ、100msおよび200msよりも長い期間になるように構成することができる。例えば、WTRUは、現在のカバレージ増強モードのために構成された(E)PDCCH反復の数に基づいて、評価期間を拡大することができる。条件期間は、(E)PDCCH反復の数に従って事前定義しておくことができ、またはネットワークによって伝達することができる。
【0398】
例では、WTRUは、(E)PDCCH受信窓の長さ、およびWTRUが受信窓の間に(E)PDCCHを正しく復号することができたかどうかに基づいて、Qinおよび/またはQout条件期間を構成することができる。例えば、カバレージ増強(エンハンスド)モードにあるWTRUは、(E)PDCCHを復号するための1または複数の受信窓の間、Qin/Qout条件を評価することができる。WTRUは、任意の可能なRNTI(例えば、C-RNTI、RA-RNTI、一時C-RNTI)を介してそれに宛てられた(E)PDCCHを正常に復号することができた場合、Qin閾値基準を満たしていると見なして、同期一致をより高位のレイヤに示すことができる。WTRUは、1または複数の受信窓の間に、いずれの(E)PDCCHも正しく復号することができないことがあり、その場合、Qout条件が満たされていると見なすことができ、同期不一致状態をより高位のレイヤに示す。例えば、N310カウンタによって定義され、より高位のレイヤによって構成されるような数だけ同期不一致評価が連続した後、WTRUは、無線リンク障害を宣言することができる。例えば、N311によって定義されるような数だけ同期一致評価が連続した後、WTRUは、ネットワークと同期していると見なすことができる。
【0399】
別の例では、WTRUは、物理レイヤ問題に基づいて、RLFの検出のためのRLMを実行しないことがある。WTRUは、ランダムアクセスに関する問題についてのMACからの表示、および再送が最大数に達したことについてのRLCからの表示に基づいて、RLFを宣言することができる。
【0400】
カバレージ増強(エンハンスド)モードにおけるLC-MTCのためのエネルギー節約が本明細書で説明される。カバレージ増強モードにあるWTRUは、接続モードに留まることができ、接続モードDRX構成を用いて構成することができる。スモールデータ転送と転送の間、WTRUは、エネルギーを節約し、電力消費を低減するために、非アクティブまたはスリープモードに移ることができる。
【0401】
カバレージ増強(エンハンスド)モードにあるWTRUは、以下を、すなわち、予想される(E)PDCCH受信のためのサブフレーム、(E)PDCCHからのDCIに基づいた予想されるPDSCH受信のためのサブフレーム、予想されるPHICH受信のためのサブフレーム、予想されるPUCCH受信のためのサブフレーム、および(E)PDCCHからのDCIに基づいた予想されるPUSCH受信のためのサブフレームを、接続モードDRXのためのアクティブ時間であると見なすことができる。
【0402】
WTRUは、上記のチャネルの予想される受信および/または送信が、各チャネルのために構成された反復も含むと見なすことができる。例えば、WTRUは、カバレージ増強モードにおいて、窓ベースの送信および受信タイミングを使用することができ、DRXのための対応するアクティブ時間は、(E)PDCCH窓、PDSCH窓、およびA/N窓を含むことができる。WTRUは、現在アクティブ時間にない場合、ある時間間隔の間、非アクティブまたはスリープモードに移ることができる。WTRUは、以下の場合のうちの1または複数を、すなわち、バッファ内に送信すべきデータがないこと、データがすでに正常に受信されたチャネルの窓ベースの受信の時間が残っていること(例えば、WTRUは、DCIを正常に受信して復号した場合、(E)PDCCHの受信窓における残存時間を、受信窓が終了するまで、非アクティブモードのための機会として構成することができる)、ならびに反復のための受信窓および送信窓に基づいたWTRU HARQプロセスのための受信窓と送信窓の間にギャップがあることを、非アクティブ/スリープモードのための機会であると見なすことができる。
【0403】
WTRUは、カバレージ増強モード表示および/または構成の一部として、好ましいアクティブおよび/または非アクティブ時間の持続時間を含むことができる、DRX能力をネットワークに提供することができる。WTRUは、WTRUが適切な時間に電力を過度に消費してデータを送信および受信するための機会を有することができるように、データ送信の後の非アクティブ時間の持続時間を適切に構成することができるように、推定されるデータ送信周期をネットワークに示すことができる。
【0404】
一般に、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)増強のための方法は、増強されたPBCH(ePBCH)についてのシステム情報を、無線送受信ユニット(WTRU)において、基地局から受信するステップを含む。ePBCHは、利用可能な無線フレームのサブセットである無線フレームのセット内に配置される。サブセットは、すべての利用可能な無線フレームよりも少数の無線フレームを含む。WTRUは、無線フレームのセットのうちの少なくとも1つの無線フレーム内でePBCHを受信する。システムフレーム番号(SFN)サイクル内の利用可能な無線フレームは、SFNサイクル内のすべての無線フレームを含む。WTRUは、レガシPBCHを受信することに失敗したときにePBCHを受信することができる。WTRUは、測定値が閾値を下回ったと判定したときにePBCHを受信することができる。WTRUは、ePBCHが受信された少なくとも1つの無線フレームに少なくとも基づいて、システムフレーム番号(SFN)を決定することができる。WTRUは、ePBCHが受信された少なくとも1つの無線フレームおよび物理セルIDに少なくとも基づいて、SFNを決定することができる。WTRUは、少なくともePBCH内のオフセット値からSFNを決定することができる。ePBCHは、中央6つの物理リソースブロック内に配置することができる。複数のePBCH送信は、無線フレーム内で受信することができる。WTRUは、少なくとも1つの無線フレーム内で少なくとも2つのePBCH送信を受信し、受信したePBCHを組み合わせ、組み合わせたePBCHからシステム情報を復号することができる。
【0405】
一般に、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)増強のための方法は、レガシPRACHリソースの構成をWTRUによって受信するステップと、増強されたPRACH(エンハンスド:ePRACH)リソースの構成をWTRUによって受信するステップとを含む。WTRUは、カバレージ能力に基づいて、レガシPRACHリソースまたはePRACHリソースの一方を選択する。WTRUは、測定値に基づいて、カバレージ能力を決定する。増強されたプリアンブル(エンハンスドプリアンブル:enhanced Preamble)は、ePRACHリソースを使用して送信される。
【0406】
一般に、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)増強のための方法は、増強されたPRACH(ePRACH)リソースの構成を受信するステップを含み、本明細書では、ePRACHリソースは、複数のePRACHリソースタイプを含み、各ePRACHリソースタイプは、カバレージ能力に関連付けられる。ePRACHリソースタイプは、プリアンブルフォーマット、プリアンブル反復、時間リソース、および周波数リソースのうちの少なくとも1つによって、別のePRACHリソースタイプから区別することができる。WTRUは、WTRUのカバレージ能力に基づいて、ePRACHリソースタイプを選択し、選択されたePRACHリソースタイプを使用して、増強された(エンハンスド)プリアンブルを送信する。増強された(エンハンスド)プリアンブルは、少なくとも、レガシプリアンブルの少なくとも一部の反復である。WTRUは、測定値に基づいて、カバレージ能力を決定する。増強された(エンハンスド)プリアンブルは、ePRACHリソースを使用して送信される。
【0407】
一般に、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)増強のための方法は、増強されたPRACH(ePRACH)リソースの構成を受信するステップを含み、ePRACHリソースは、複数のePRACHリソースグループを含み、各グループは、カバレージ能力に関連付けられる。WTRUは、WTRUのカバレージ能力に基づいて、ePRACHリソースグループを選択し、選択されたePRACHリソースグループからのリソースを使用して、増強された(エンハンスド)プリアンブルを送信する。増強された(エンハンスド)プリアンブルは、少なくとも、レガシプリアンブルの少なくとも一部の反復である。WTRUは、測定値に基づいて、カバレージ能力を決定する。増強された(エンハンスド)プリアンブルは、ePRACHリソースを使用して送信される。増強された(エンハンスド)プリアンブルは、少なくとも、レガシプリアンブルの少なくとも一部の反復である。増強された(エンハンスド)プリアンブルは、複数の増強された(エンハンスド)プリアンブルタイプを含み、各タイプは、カバレージ能力に関連付けられる。
【0408】
実施形態
1.物理ブロードキャストチャネル(PBCH)増強のための方法であって、増強された(エンハンスド)PBCH(ePBCH)についてのシステム情報を、無線送受信ユニット(WTRU)において、基地局から受信するステップを含む方法。
【0409】
2.ePBCHは、利用可能な無線フレームのサブセットである無線フレームのセット内に配置され、サブセットは、すべての利用可能な無線フレームよりも少数の無線フレームを含む実施形態1に記載の方法。
【0410】
3.無線フレームのセットのうちの少なくとも1つの無線フレーム内でePBCHを受信するステップをさらに含む実施形態1または2に記載の方法。
【0411】
4.システムフレーム番号(SFN)サイクル内の利用可能な無線フレームは、SFNサイクル内のすべての無線フレームを含む実施形態1乃至3のいずれか1つに記載の方法。
【0412】
5.レガシPBCHを受信することに失敗したときにePBCHを受信するステップをさらに含む実施形態1乃至4のいずれか1つに記載の方法。
【0413】
6.測定値が閾値を下回ったと判定したときにePBCHを受信するステップをさらに含む実施形態1乃至5のいずれか1つに記載の方法。
【0414】
7.ePBCHが受信された少なくとも1つの無線フレームに少なくとも基づいて、システムフレーム番号(SFN)を決定するステップをさらに含む実施形態1乃至6のいずれか1つに記載の方法。
【0415】
8.ePBCHが受信された少なくとも1つの無線フレームおよび物理セルIDに少なくとも基づいて、SFNを決定するステップをさらに含む実施形態1乃至7のいずれか1つに記載の方法。
【0416】
9.少なくともePBCH内のオフセット値からSFNを決定するステップをさらに含む実施形態1乃至8のいずれか1つに記載の方法。
【0417】
10.ePBCHは、中央6つの物理リソースブロック内に配置される実施形態1に記載の方法。
【0418】
11.レガシPRACHリソースの構成を、無線送受信ユニット(WTRU)によって受信するように構成された受信機を備える無線送受信ユニット(WTRU)。
【0419】
12.増強された(エンハンスド)PRACH(ePRACH)リソースの構成を、WTRUによって受信するように構成された受信機をさらに備える実施形態11に記載のWTRU。
【0420】
13.受信機と通信するプロセッサであって、カバレージ能力に基づいて、レガシPRACHリソースまたはePRACHリソースの一方を選択するように構成されたプロセッサをさらに備える実施形態11または12に記載のWTRU。
【0421】
14.複数のePBCH送信が、無線フレーム内で受信される実施形態11乃至13のいずれか1つに記載のWTRU。
【0422】
15.少なくとも1つの無線フレーム内で少なくとも2つのePBCH送信を受信するように構成された受信機をさらに備える実施形態11乃至14のいずれか1つに記載のWTRU。
【0423】
16.受信されたePBCHを組み合わせるように構成されたプロセッサをさらに備える実施形態11乃至15のいずれか1つに記載のWTRU。
【0424】
17.組み合わされたePBCHからシステム情報を復号するように構成されたプロセッサをさらに備える実施形態11乃至16のいずれか1つに記載のWTRU。
【0425】
18.物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)増強のための方法であって、増強された(エンハンスド)PRACH(ePRACH)リソースの構成を、無線送受信ユニット(WTRU)において受信するステップを含む方法。
【0426】
19.ePRACHリソースは、複数のePRACHリソースタイプを含み、各ePRACHリソースタイプは、カバレージ能力に関連付けられる実施形態1乃至10および18のいずれか1つに記載の方法。
【0427】
20.ePRACHリソースタイプは、プリアンブルフォーマット、プリアンブル反復、時間リソース、および周波数リソースのうちの少なくとも1つによって、別のePRACHリソースタイプから区別することができる実施形態1乃至10および18乃至19のいずれか1つに記載の方法。
【0428】
21.WTRUのカバレージ能力に基づいて、ePRACHリソースタイプを、WTRUにおいて選択するステップをさらに含む実施形態1乃至10および18乃至20のいずれか1つに記載の方法。
【0429】
22.選択されたePRACHリソースタイプを使用して、増強されたプリアンブルを送信するステップをさらに含む実施形態1乃至10および18乃至21のいずれか1つに記載の方法。
【0430】
23.増強された(エンハンスド)プリアンブルは、少なくとも、レガシプリアンブルの少なくとも一部の反復である実施形態1乃至10および18乃至22のいずれか1つに記載の方法。
【0431】
24.WTRUは、測定値に基づいて、カバレージ能力を決定する実施形態1乃至10および18乃至23のいずれか1つに記載の方法。
【0432】
25.増強された(エンハンスド)プリアンブルは、ePRACHリソースを使用して送信される実施形態1乃至10および18乃至24のいずれか1つに記載の方法。
【0433】
26.物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)増強のための方法であって、増強された(エンハンスド)PRACH(ePRACH)リソースの構成を、WTRUにおいて受信するステップを含む方法。
【0434】
27.ePRACHリソースは、複数のePRACHリソースグループを含み、各グループは、カバレージ能力に関連付けられる実施形態1乃至10および18乃至26のいずれか1つに記載の方法。
【0435】
28.WTRUのカバレージ能力に基づいて、ePRACHリソースグループを、WTRUにおいて選択するステップをさらに含む実施形態1乃至10および18乃至27のいずれか1つに記載の方法。
【0436】
29.選択されたePRACHリソースグループからのリソースを使用して、増強されたプリアンブルを送信するステップをさらに含む実施形態1乃至10および18乃至28のいずれか1つに記載の方法。
【0437】
30.増強された(エンハンスド)プリアンブルは、少なくとも、レガシプリアンブルの少なくとも一部の反復である実施形態1乃至10および18乃至29のいずれか1つに記載の方法。
【0438】
31.WTRUは、測定値に基づいて、カバレージ能力を決定する実施形態1乃至10および18乃至30のいずれか1つに記載の方法。
【0439】
32.増強された(エンハンスド)プリアンブルは、ePRACHリソースを使用して送信される実施形態1乃至10および18乃至31のいずれか1つに記載の方法。
【0440】
33.増強された(エンハンスド)プリアンブルは、少なくとも、レガシプリアンブルの少なくとも一部の反復である実施形態1乃至10および18乃至32のいずれか1つに記載の方法。
【0441】
34.増強された(エンハンスド)プリアンブルは、複数の増強された(エンハンスド)プリアンブルタイプを含み、各タイプは、カバレージ能力に関連付けられる実施形態1乃至10および18乃至33のいずれか1つに記載の方法。
【0442】
35.カバレージを増強するために無線送受信ユニット(WTRU)が所定の数の連続するサブフレームをバンドルする方法であって、WTRUが、異なる冗長性バージョン(RV)を用いてサブフレームの各々においてデータをコード化するステップを含む方法。
【0443】
36.WTRUが複数のサブフレームを送信するステップをさらに含む実施形態1乃至10および18乃至35のいずれか1つに記載の方法。
【0444】
37.データは、サブフレームインデックスに従って、異なるRVを用いてコード化される実施形態1乃至10および18乃至36のいずれか1つに記載の方法。
【0445】
38.データは、バンドルされたサブフレームの間における各サブフレームの位置に従って、異なるRVを用いてコード化される実施形態1乃至10および18乃至37のいずれか1つに記載の方法。
【0446】
39.サブフレームは、半静的な方法で、進化型ノードB(eNB)によって構成される実施形態1乃至10および18乃至38のいずれか1つに記載の方法。
【0447】
40.無線送受信ユニット(WTRU)がレイヤ2(L2)プロトコルレイヤのオーバヘッドを低減させる方法であって、ヘッダ部およびデータ部を有する結果のデータPDUがバイトアライメントを維持するように、WTRUが、無線リンク制御(RLC)レイヤおよびパケットデータ収束プロトコル(PDCP)プロトコルデータユニット(PDU)のサイズを調整するステップを含む方法。
【0448】
41.WTRUは、7ビットよりも小さいシーケンス番号(SN)を割り当てる実施形態1乃至10および18乃至40のいずれか1つに記載の方法。
【0449】
42.WTRUは、非確認モード(UM)の場合、5ビットよりも小さいシーケンス番号(SN)を割り当てる実施形態1乃至10および18乃至41のいずれか1つに記載の方法。
【0450】
43.WTRUは、確認モード(UM)の場合、10ビットよりも小さいシーケンス番号(SN)を割り当てる実施形態1乃至10および18乃至42のいずれか1つに記載の方法。
【0451】
44.無線送受信ユニット(WTRU)がレイヤ2(L2)プロトコルレイヤのオーバヘッドを低減させる方法であって、WTRUが、媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)に追加された巡回冗長検査(CRC)ビットを、MAC PDU内に含まれる無線リンク制御(RLC)PDUのシーケンス番号(SN)ビットを用いてスクランブルするステップを含む方法。
【0452】
45.WTRUが、RLCヘッダからSNビットを除去するステップをさらに含む実施形態1乃至10および18乃至44のいずれか1つに記載の方法。
【0453】
46.WTRUが、MAC PDUを受信するステップをさらに含む実施形態1乃至10および18乃至45のいずれか1つに記載の方法。
【0454】
47.WTRUが、CRCパリティビットを、可能なSN値を用いてデスクランブルするステップをさらに含む実施形態1乃至10および18乃至46のいずれか1つに記載の方法。
【0455】
48.CRCチェックを実行するステップをさらに含む実施形態1乃至10および18乃至47のいずれか1つに記載の方法。
【0456】
49.無線送受信ユニット(WTRU)がレイヤ2(L2)プロトコルレイヤのオーバヘッドを低減させる方法であって、WTRUが、物理ダウンリンク共用チャネル(PDSCH)についてのバンドルされた送信時間間隔(TTI)を受信するステップを含む方法。
【0457】
50.ダウンリンクサブフレームnが、PDSCHに関連付けられたバンドルされたサブフレーム内における最後のサブフレームである場合、WTRUが、アップリンクサブフレームn+k内でハイブリッド自動再送要求(HARQ)肯定応答(ACK)を送信するステップであって、kは固定された正の整数である、ステップをさらに含む実施形態1乃至10および18乃至49のいずれか1つに記載の方法。
【0458】
51.無線送受信ユニット(WTRU)がレイヤ2(L2)プロトコルレイヤのオーバヘッドを低減させる方法であって、WTRUが、物理ダウンリンク共用チャネル(PDSCH)についてのバンドルされた送信時間間隔(TTI)を受信するステップを含む方法。
【0459】
52.ダウンリンクサブフレームnが、PDSCHに関連付けられた物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を含むサブフレームである場合、WTRUが、アップリンクサブフレームn+k内でハイブリッド自動再送要求(HARQ)肯定応答(ACK)を送信するステップをさらに含む実施形態1乃至10および18乃至51のいずれか1つに記載の方法。
【0460】
53.kは、TTIの数の関数である実施形態1乃至10および18乃至52のいずれか1つに記載の方法。
【0461】
54.無線送受信ユニット(WTRU)がダウンリンクにおいて物理ハイブリッド自動再送要求(HARQ)インジケータチャネル(PHICH)を増強する方法であって、WTRUが、複数のPHICHリソースを使用して、アップリンク物理アップリンク共用チャネル(PUSCH)送信に関連付けられた肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)情報を受信するステップを含む方法。
【0462】
55.WTRUが、アップリンクリソース割り当ての物理リソースブロック(PRB)インデックスに基づいて、PHICHリソースを決定するステップをさらに含む実施形態1乃至10および18乃至54のいずれか1つに記載の方法。
【0463】
56.PRBインデックスは、単一のサブフレーム内でのPUSCH送信のために使用されるPRBに関連付けられる実施形態1乃至10および18乃至55のいずれか1つに記載の方法。
【0464】
57.無線送受信ユニット(WTRU)が物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)カバレージを増強する方法であって、WTRUが、ランダムアクセスチャネル(RACH)手順のための第1のプリアンブルを送信するステップを含む方法。
【0465】
58.WTRUが、繰り返されるプリアンブルを送信するステップをさらに含む実施形態1乃至10および18乃至57のいずれか1つに記載の方法。
【0466】
59.第1のプリアンブルおよび繰り返されるプリアンブルは、同じリソースを使用して送信される実施形態1乃至10および18乃至58のいずれか1つに記載の方法。
【0467】
60.カバレージを増強するために、異なる冗長性バージョン(RV)を用いて複数の連続するサブフレームの各々においてデータをコード化するように構成されたプロセッサを備える無線送受信ユニット(WTRU)。
【0468】
61.複数のサブフレームを送信するように構成された送信機をさらに備える実施形態11乃至17および60のいずれか1つに記載のWTRU。
【0469】
62.データは、サブフレームインデックスに従って、異なるRVを用いてコード化される実施形態11乃至17および60乃至61のいずれか1つに記載のWTRU。
【0470】
63.データは、バンドルされたサブフレームの間における各サブフレームの位置に従って、異なるRVを用いてコード化される実施形態11乃至17および60乃至62のいずれか1つに記載のWTRU。
【0471】
64.複数の連続するサブフレームは、半静的な方法で、進化型ノードB(eNB)によって構成することができる実施形態11乃至17および60乃至63のいずれか1つに記載のWTRU。
【0472】
65.無線送受信ユニット(WTRU)がカバレージ増強モードで動作する方法であって、送信時間間隔(TTI)バンドリングを実行するためのサブフレームの数を事前定義または構成するステップを含む方法。
【0473】
66.サブフレームをバンドルするステップをさらに含む実施形態1乃至10、18乃至59、および65のいずれか1つに記載の方法。
【0474】
67.バンドルされたサブフレームを反復的に送信するステップをさらに含む実施形態1乃至10、18乃至59、および65乃至66のいずれか1つに記載の方法。
【0475】
68.バンドルされたサブフレームのバンドリングサイズ、またはバンドルされたサブフレームを反復的に送信するための反復レートの少なくとも一方は、より高位のレイヤのシグナリングを介して構成される実施形態1乃至10、18乃至59、および65乃至67のいずれか1つに記載の方法。
【0476】
69.送信モードを構成するステップをさらに含む実施形態1乃至10、18乃至59、および65乃至68のいずれか1つに記載の方法。
【0477】
70.バンドリングサイズまたは反復レートの少なくとも一方のデフォルト値を定義するステップをさらに含む実施形態1乃至10、18乃至59、および65乃至69のいずれか1つに記載の方法。
【0478】
71.WTRUがカバレージ増強(エンハンスド)モードで動作するように構成された場合、デフォルト値を使用するステップをさらに含む実施形態1乃至10、18乃至59、および65乃至70のいずれか1つに記載の方法。
【0479】
72.WTRUが、バンドリングサイズまたは反復レートの少なくとも一方のWTRU固有の構成を受信するステップをさらに含む実施形態1乃至10、18乃至59、および65乃至71のいずれか1つに記載の方法。
【0480】
73.WTRUが、デフォルト値を用いて物理ダウンリンク共用チャネル(PDSCH)を受信するステップをさらに含む実施形態1乃至10、18乃至59、および65乃至72のいずれか1つに記載の方法。
【0481】
74.WTRUが、PDSCHを受信する定義された回数の試行を実行するステップをさらに含む実施形態1乃至10、18乃至59、および65乃至73のいずれか1つに記載の方法。
【0482】
75.物理ダウンリンク共用チャネル(PDSCH)が受信されない場合、WTRUが、バンドリングサイズまたは反復レートの少なくとも一方を増加させるステップをさらに含む実施形態1乃至10、18乃至59、および65乃至74のいずれか1つに記載の方法。
【0483】
76.WTRUが、パケットデータ制御チャネル(PDCCH)または増強された(エンハンスド)PDCCH(EPDCCH)の一方を使用して、物理ハイブリッド自動再送要求インジケータチャネル(PHICH)またはPHICHのグループを受信するステップをさらに含む実施形態1乃至10、18乃至59、および65乃至75のいずれか1つに記載の方法。
【0484】
77.WTRUが、ダウンリンク測定値に従った異なるレベルのカバレージ制限を用いて構成される、複数の事前構成された物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースタイプの1つを選択するステップをさらに含む実施形態1乃至10、18乃至59、および65乃至76のいずれか1つに記載の方法。
【0485】
78.WTRUが、カバレージ制限の選択されたレベルを基地局に報告するステップをさらに含む実施形態1乃至10、18乃至59、および65乃至77のいずれか1つに記載の方法。
【0486】
79.WTRUは、より高位のレイヤのシグナリングまたはアップリンク制御チャネルの一方を介して、カバレージ制限の選択されたレベルを基地局に報告する実施形態1乃至10、18乃至59、および65乃至78のいずれか1つに記載の方法。
【0487】
80.無線送受信ユニット(WTRU)によって実行されるハイブリッド自動再送要求(HARQ)方法であって、ダウンリンク(DL)サブフレームバンドル内において物理ダウンリンク共用チャネル(PDSCH)送信を収集し、復号するステップを含む方法。
【0488】
81.アップリンク(UL)上の送信についての単一のHARQ肯定応答(ACK)応答を生成するステップをさらに含む実施形態1乃至10、18乃至59、および65乃至80のいずれか1つに記載の方法。
【0489】
82.WTRUが、第1のDLサブフレーム内においてPDSCH送信を検出するステップをさらに含む実施形態1乃至10、18乃至59、および65乃至81のいずれか1つに記載の方法。
【0490】
83.WTRUが、第1のULサブフレームにおいてHARQ-ACK応答を送信し、その後、後続のULサブフレームにおいてHARQ-ACK応答の送信を繰り返すステップをさらに含む実施形態1乃至10、18乃至59、および65乃至82のいずれか1つに記載の方法。
【0491】
84.カバレージを増強するために無線送受信ユニット(WTRU)が所定の数の連続するサブフレームをバンドルする方法であって、WTRUが、異なる冗長性バージョン(RV)を用いてサブフレームの各々においてデータをコード化するステップを含む方法。
【0492】
85.WTRUが複数のサブフレームを送信するステップをさらに含む実施形態1乃至10、18乃至59、および65乃至84のいずれか1つに記載の方法。
【0493】
86.データは、サブフレームインデックスに従って、異なるRVを用いてコード化される実施形態1乃至10、18乃至59、および65乃至85のいずれか1つに記載の方法。
【0494】
87.データは、バンドルされたサブフレームの間における各サブフレームの位置に従って、異なるRVを用いてコード化される実施形態1乃至10、18乃至59、および65乃至86のいずれか1つに記載の方法。
【0495】
88.サブフレームは、半静的な方法で、進化型ノードB(eNB)によって構成される実施形態1乃至10、18乃至59、および65乃至87のいずれか1つに記載の方法。
【0496】
89.無線送受信ユニット(WTRU)がレイヤ2(L2)プロトコルレイヤのオーバヘッドを低減させる方法であって、ヘッダ部およびデータ部を有する結果のデータPDUがバイトアライメントを維持するように、WTRUが、無線リンク制御(RLC)レイヤおよびパケットデータ収束プロトコル(PDCP)プロトコルデータユニット(PDU)のサイズを調整するステップを含む方法。
【0497】
90.WTRUは、7ビットよりも小さいシーケンス番号(SN)を割り当てる実施形態1乃至10、18乃至59、および65乃至89のいずれか1つに記載の方法。
【0498】
91.WTRUは、非確認モード(UM)の場合、5ビットよりも小さいシーケンス番号(SN)を割り当てる実施形態1乃至10、18乃至59、および65乃至90のいずれか1つに記載の方法。
【0499】
92.WTRUは、確認モード(UM)の場合、10ビットよりも小さいシーケンス番号(SN)を割り当てる実施形態1乃至10、18乃至59、および65乃至91のいずれか1つに記載の方法。
【0500】
93.無線送受信ユニット(WTRU)がレイヤ2(L2)プロトコルレイヤのオーバヘッドを低減させる方法であって、WTRUが、媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)に追加された巡回冗長検査(CRC)ビットを、MAC PDU内に含まれる無線リンク制御(RLC)PDUのシーケンス番号(SN)ビットを用いてスクランブルするステップを含む方法。
【0501】
94.WTRUが、RLCヘッダからSNビットを除去するステップをさらに含む実施形態1乃至10、18乃至59、および65乃至93のいずれか1つに記載の方法。
【0502】
95.WTRUが、MAC PDUを受信するステップをさらに含む実施形態1乃至10、18乃至59、および65乃至94のいずれか1つに記載の方法。
【0503】
96.WTRUが、CRCパリティビットを、可能なSN値を用いてデスクランブルするステップをさらに含む実施形態1乃至10、18乃至59、および65乃至95のいずれか1つに記載の方法。
【0504】
97.CRCチェックを実行するステップをさらに含む実施形態1乃至10、18乃至59、および65乃至96のいずれか1つに記載の方法。
【0505】
98.ページングフレーム(PF)およびページング機会(PO)のセットを割り当てるように構成されたプロセッサを備える無線送受信ユニット(WTRU)。
【0506】
99.所定のページング無線ネットワーク一時識別情報(P-RNTI)値および繰り返されるページングメッセージを複数のページングフレーム上で受信するように構成された受信機をさらに備え、WTRUは、カバレージ増強利得のためにページングメッセージを蓄積する実施形態11乃至17、60乃至64、および98のいずれか1つに記載のWTRU。
【0507】
100.無線送受信ユニット(WTRU)がシステムフレーム番号(SFN)を獲得する方法であって、WTRUが、フルSFNまたはサブセットSFNの少なくとも一方を含む信号を受信し、復号するステップを含む方法。
【0508】
101.WTRUが、フルSFNを有する類似の信号を統合または組み合わせ、サブセットSFNを有する類似の信号を統合または組み合わせるステップをさらに含む実施形態1乃至10、18乃至59、65乃至97、および100のいずれか1つに記載の方法。
【0509】
上では特徴および要素が特定の組み合わせで説明されたが、各特徴または要素は、単独で使用することができ、または他の特徴および要素との任意の組み合わせで使用することができることを当業者は理解されよう。加えて、本明細書で説明された方法は、コンピュータまたはプロセッサによって実行される、コンピュータ可読媒体内に包含された、コンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実施することができる。コンピュータ可読媒体の例は、(有線または無線接続上で送信される)電子信号、およびコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよび着脱可能ディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、ならびにCD-ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体を含むが、それらに限定されない。ソフトウェアと連携するプロセッサは、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータのための無線周波送受信機を実施するために使用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0510】
無線送受信ユニット(WTRU)がカバレージを増強する方法、装置に利用できる。
【符号の説明】
【0511】
100 通信システム
102、102a~102d 無線送受信ユニット(WTRU)
104 RAN
106 コアネットワーク
108 PSTN
110 インターネット
112 その他のネットワーク
118 プロセッサ
120 送受信機