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2025-106399農薬としての新規ヘテロアリール-トリアゾール化合物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025106399
(43)【公開日】2025-07-15
(54)【発明の名称】農薬としての新規ヘテロアリール-トリアゾール化合物
(51)【国際特許分類】
   C07D 401/04 20060101AFI20250708BHJP
   C07D 403/04 20060101ALI20250708BHJP
   C07D 409/14 20060101ALI20250708BHJP
   C07D 403/14 20060101ALI20250708BHJP
   C07D 401/14 20060101ALI20250708BHJP
   C07D 417/04 20060101ALI20250708BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20250708BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20250708BHJP
   A61K 31/444 20060101ALI20250708BHJP
   A61K 31/427 20060101ALI20250708BHJP
   A61P 33/14 20060101ALI20250708BHJP
   A01N 43/653 20060101ALI20250708BHJP
   A01N 47/02 20060101ALI20250708BHJP
   A01N 53/14 20060101ALI20250708BHJP
   A01P 5/00 20060101ALI20250708BHJP
   A01P 7/02 20060101ALI20250708BHJP
   A01P 7/04 20060101ALI20250708BHJP
【FI】
C07D401/04 CSP
C07D403/04
C07D409/14
C07D403/14
C07D401/14
C07D417/04
A61K31/4439
A61K31/506
A61K31/444
A61K31/427
A61P33/14
A01N43/653 A
A01N47/02
A01N53/14
A01P5/00
A01P7/02
A01P7/04
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2025062195
(22)【出願日】2025-04-04
(62)【分割の表示】P 2022503978の分割
【原出願日】2020-07-17
(31)【優先権主張番号】19187891.7
(32)【優先日】2019-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(31)【優先権主張番号】19202312.5
(32)【優先日】2019-10-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】313006625
【氏名又は名称】バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【弁理士】
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【弁理士】
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】アールト,アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】シュワルツ,ハンス-ゲオルグ
(72)【発明者】
【氏名】コンチョ・グランデ,ヨランダ
(72)【発明者】
【氏名】フュースライン,マルティン
(72)【発明者】
【氏名】イェシュケ,ペーター
(72)【発明者】
【氏名】エビングハウス-キンツシェール,ウルリッヒ
(72)【発明者】
【氏名】リンカ,マルク
(72)【発明者】
【氏名】ローゼル,ペーター
(72)【発明者】
【氏名】ダミヨナイティス,アルナス・ヨナス
(72)【発明者】
【氏名】ツベルグ,アンドレアス
(72)【発明者】
【氏名】ハイズラー,イリング
(72)【発明者】
【氏名】マンドジュロ,オレクサンドル
(57)【要約】      (修正有)
【課題】作物保護組成物又は動物用外部寄生虫駆除剤としてのヘテロアリール-トリアゾール化合物を提供する。
【解決手段】本発明は、新規な一般式(I)のヘテロアリール-トリアゾール及びヘテロアリール-テトラゾール化合物、そのような化合物を含む製剤及び組成物、並びに植物保護における節足動物及び昆虫などの病害動物の防除におけるそれらの使用、及び動物での外部寄生虫の防除のためのそれらの使用に関するものである。

【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(I)の化合物。
【化1】
[式中、
は、水素であり;
は、フェニルであり、ここで、フェニルは合計1~2個の置換基で置換されており
、ただし当該置換基はC=Oに結合した炭素に隣接するいずれの炭素上にもなく、1個の
置換基は、
メチルスルホニル、エチルスルホニル、イソプロピルスルホニル、シクロプロピルス
ルホニル、ジフルオロメチルスルホニル、トリフルオロエチルスルホニル、トリフルオロ
メチルスルホニル及び-SF及びシクロプロピルからなる群Aから選択され、前記シク
ロプロピルは、ハロゲン、-CN、メチル、ジフルオロメチル及びトリフルオロメチルの
群から選択される1~2個の置換基によって置換されていても良く;
その他の置換基は、独立に、
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、-CN、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジ
フルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ及びシクロプロピルからなる群Bから選択され
、前記シクロプロピルは、ハロゲン、-CN、メチル、ジフルオロメチル及びトリフルオ
ロメチルの群から選択される1~2個の置換基によって置換されていても良く;又は
は、
フッ素、塩素、臭素及びトリフルオロメチルからなる群から選択される1個の置換基
によって置換されていても良いチオフェンであり;又は
は、
フッ素、塩素、臭素、メチル及びトリフルオロメチルからなる群から選択される1~
2個の置換基によって置換されていても良いピラゾールであり;
は、C-Cアルキルであり;
は、ピリジン、ピリミジン又はピラジンであり、ここで、ピリジン、ピリミジン又
はピラジンは、塩素及び-CNからなる群から選択される1個の置換基によって置換され
ていても良く;
は、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、ジフルオロメチル、シクロプロピル
、メトキシ、エトキシ、イソ-プロポキシ又はハロゲンである。]
【請求項2】
が、水素であり;
が、3-クロロ-5-シクロプロピルフェニル、3-クロロ-5-メチルスルホニ
ルフェニル、5-クロロ-3-チエニル、3-クロロ-5-(2,2,2-トリフルオロ
エチルスルホニル)フェニル、3-クロロ-5-イソプロピルスルホニルフェニル、3-
シクロプロピルスルホニル-5-(トリフルオロメチル)フェニル、3-クロロ-5-エ
チルスルホニルフェニル、3-クロロ-5-シクロプロピルスルホニルフェニル、3-エ
チルスルホニル-5-(トリフルオロメチル)フェニル、3-シクロプロピル-5-(ト
リフルオロメトキシ)フェニル、3-クロロ-5-(ジフルオロメチルスルホニル)フェ
ニル、3-メチルスルホニル-5-(トリフルオロメチル)フェニル、1-メチル-5-
(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル、3-クロロ-5-(ペンタフル
オロ-λ6-スルファニル)フェニル、3-クロロ-5-(1-シアノシクロプロピル)
フェニル、3-クロロ-5-(トリフルオロメチルスルホニル)フェニル、3-ブロモ-
5-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]フェニル、3-シクロプロピル-5
-メチルスルホニルフェニル、3-(ジフルオロメチル)-5-メチルスルホニルフェニ
ル、3-シクロプロピル-5-シクロプロピルスルホニルフェニル、3-フルオロ-5-
メチルスルホニルフェニル、3-(ジフルオロメトキシ)-5-メチルスルホニルフェニ
ル、3-メチルスルホニル-5-(トリフルオロメトキシ)フェニル、3-シクロプロピ
ル-5-(ジフルオロメチル)フェニル、3-ブロモ-5-(1-フルオロシクロプロピ
ル)フェニル、3-ブロモ-5-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)フェニル、3-
シクロプロピル-5-(ジフルオロメトキシ)フェニル、3-シクロプロピルスルホニル
-5-(ジフルオロメトキシ)フェニル、3-シクロプロピルスルホニル-5-(トリフ
ルオロメトキシ)フェニル、又は3-シクロプロピルスルホニル-5-(ジフルオロメチ
ル)フェニルであり;
がメチルであり;
が、5-シアノピリジン-2-イル、ピリミジン-2-イル、5-クロロピリミジ
ン-2-イル又は5-クロロピリジン-2-イルであり;
が、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、ジフルオロメチル、シクロプロピル
、メトキシ、エトキシ、イソ-プロポキシ、ヨウ素、臭素又は塩素である、請求項1に記
載の化合物。
【請求項3】
式(e)の化合物。
【化2】

[式中、構造要素R、R及びRは、請求項1又は請求項2で提供の意味を有する
。]
【請求項4】
化合物
6-[5-[(1S)-1-アミノエチル]-3-エチル-1,2,4-トリアゾール
-1-イル]ピリジン-3-カルボニトリル塩酸塩、6-[5-[(1S)-1-アミノ
エチル]-3-イソプロピル-1,2,4-トリアゾール-1-イル]ピリジン-3-カ
ルボニトリル、6-[5-[(1S)-1-アミノエチル]-3-シクロプロピル-1,
2,4-トリアゾール-1-イル]ピリジン-3-カルボニトリル塩酸塩、6-[5-(
1-アミノエチル)-3-(ジフルオロメチル)-1,2,4-トリアゾール-1-イル
]ピリジン-3-カルボニトリル、6-[5-[(1S)-1-アミノエチル]-3-メ
トキシ-1,2,4-トリアゾール-1-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、6-[
5-[(1S)-1-アミノエチル]-3-エトキシ-1,2,4-トリアゾール-1-
イル]ピリジン-3-カルボニトリル、6-[5-[(1S)-1-アミノエチル]-3
-イソプロポキシ-1,2,4-トリアゾール-1-イル]ピリジン-3-カルボニトリ
ル、(1S)-1-[1-(5-クロロピリミジン-2-イル)-3-シクロプロピル-
1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エタンアミン塩酸塩、(1S)-1-[1
-(5-クロロピリジン-2-イル)-3-メトキシ-1H-1,2,4-トリアゾール
-5-イル]エタンアミン、(1S)-1-[1-(5-クロロピリジン-2-イル)-
3-シクロプロピル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エタンアミン塩酸塩
、(1S)-1-[1-(5-クロロピリミジン-2-イル)-3-メトキシ-1H-1
,2,4-トリアゾール-5-イル]エタンアミン、6-[5-(1-アミノエチル)-
3-ヨード-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]ニコチノニトリル、6-[5
-(1-アミノエチル)-3-ブロモ-1,2,4-トリアゾール-1-イル]ピリジン
-3-カルボニトリル、6-[5-(1-アミノエチル)-3-クロロ-1,2,4-ト
リアゾール-1-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、及びこれらの塩、及び、アミン
塩酸塩の場合は遊離アミン。
【請求項5】
下記式(yf′)の化合物:
【化3】

[式中、E′は水素、塩素又は-CNであり、AはN又はCHである。]、及び当該化
合物の塩、好ましくは塩酸塩、及び5-[(1S)-1-アミノエチル]-1-(ピリミ
ジン-2-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-アミン塩酸塩。
【請求項6】
化合物3-クロロ-5-[(ジフルオロメチル)スルファニル]安息香酸、3-シクロ
プロピル-5-(ジフルオロメチル)安息香酸、3-シクロプロピル-5-ヨード安息香
酸、3-クロロ-5-[(ジフルオロメチル)スルホニル]安息香酸、3-シアノ-5-
シクロプロピル安息香酸、3-シクロプロピル-5-メチルスルホニル-安息香酸、3-
シクロプロピル-5-シクロプロピルスルホニル-安息香酸及び3-フルオロ-5-メチ
ルスルホニル-安息香酸及びこれらの塩。
【請求項7】
少なくとも一つの請求項1~2のいずれか1項に記載の式(I)の化合物を含む製剤、
特に農薬製剤。
【請求項8】
少なくとも一つの増量剤及び/又は少なくとも一つの界面活性物質をさらに含む、請求
項7に記載の製剤。
【請求項9】
前記式(I)の化合物が、少なくとも一つのさらなる活性化合物と混合されていること
を特徴とする、請求項7又は8に記載の製剤。
【請求項10】
手術若しくは療法によるヒト又は動物の身体の治療方法及びヒト又は動物の身体で実施
される診断方法を除く、請求項1~2のいずれか1項に記載の式(I)の化合物又は請求
項7~9のいずれか1項に記載の製剤を病害生物及び/又はそれらの生息地に作用させる
ことを特徴とする、病害生物、特に病害動物の防除方法。
【請求項11】
手術若しくは療法によるヒト又は動物の身体の治療方法及びヒト又は動物の身体で実施
される診断方法を除く、前記病害生物が病害動物であり、昆虫、クモ類若しくは線虫を含
む、又は前記病害生物が昆虫、クモ類若しくは線虫である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
手術若しくは療法によるヒト又は動物の身体の治療方法及びヒト又は動物の身体で実施
される診断方法の使用を除く、病害動物の防除のための請求項1~2のいずれか1項に記
載の式(I)の化合物又は請求項7~9のいずれか1項に記載の製剤の使用。
【請求項13】
手術若しくは療法によるヒト又は動物の身体の治療方法及びヒト又は動物の身体で実施
される診断方法の使用を除く、前記病害動物が昆虫、クモ類若しくは線虫を含む、又は前
記病害動物が昆虫、クモ類若しくは線虫である、請求項12に記載の使用。
【請求項14】
手術若しくは療法によるヒト又は動物の身体の治療方法及びヒト又は動物の身体で実施
される診断方法の使用を除く、作物保護における請求項12又は13に記載の使用。
【請求項15】
手術若しくは療法によるヒト又は動物の身体の治療方法及びヒト又は動物の身体で実施
される診断方法の使用を除く、動物衛生の分野での請求項12又は13に記載の使用。
【請求項16】
手術若しくは療法によるヒト又は動物の身体の治療方法及びヒト又は動物の身体で実施
される診断方法を除く、種子を、請求項1~2のいずれか1項に記載の式(I)の化合物
又は請求項7~9のいずれか1項に記載の製剤と接触させる方法段階を含む、病害生物、
特に病害動物から種子又は発芽植物を保護する方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法によって得られる種子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規ヘテロアリールトリアゾール化合物、そのような化合物を含む製剤及び
組成物、並びに植物保護における節足動物及び昆虫などの病害動物の防除におけるそれら
の使用、並びに動物に対する外部寄生虫の防除のためのそれらの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
特定のヘテロアリール-トリアゾール化合物が、WO2017/192385で動物で
の外部寄生虫を防除するための使用、及びWO2019/170626及びWO2019
/215198で植物保護の分野での節足動物及び昆虫などの病害動物を防除するための
使用について開示されている。さらに、特許出願WO2019/197468、WO20
19/201835、WO2019/202077、及びWO2019/206799が
、動物での外部寄生虫の防除での使用のための、及び植物保護の分野での節足動物及び昆
虫などの病害動物の防除のための特定のヘテロアリール-トリアゾール化合物を開示して
いる。WO2020/002563、WO2020/053364、WO2020/05
3365、WO2020/079198、WO2020/094363には、すべて殺虫
剤として使用できるアゾール-アミド化合物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】WO2017/192385
【特許文献2】WO2019/170626
【特許文献3】WO2019/215198
【特許文献4】WO2019/197468
【特許文献5】WO2019/201835
【特許文献6】WO2019/202077
【特許文献7】WO2019/206799
【特許文献8】WO2020/002563
【特許文献9】WO2020/053364
【特許文献10】WO2020/053365
【特許文献11】WO2020/079198
【特許文献12】WO2020/094363
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現代の植物保護製品及び動物用外部寄生虫駆除剤は、例えば、効力、持続性、スペクト
ル及び抵抗性破壊特性に関して多くの要求を満たさなければならない。毒性、他の活性化
合物との組み合わせ可能性又は製剤補助剤についての疑問が重要となってくるし、さらに
活性化合物の合成に必要な費用についての疑問が重要になる。さらに、抵抗性が発生する
可能性がある。これらすべての理由のため、新規の作物保護組成物又は動物用外部寄生虫
駆除剤の探求が完了していると考えることはできず、公知化合物と比較して、少なくとも
個々の態様に関して改善された特性を有する新規化合物が常に必要とされている。
【0005】
本発明の目的は、各種態様で農薬のスペクトルを広げる化合物を提供することであった
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、下記一般式(I)の化合物を提供する。
【化1】
【0007】
式中(構成1-1)、
は、水素であり;
は、フェニルであり、ここで、フェニルは合計1~2個の置換基で置換されており
、ただし当該置換基はC=Oに結合した炭素に隣接するいずれの炭素上にもなく、1個の
置換基は、
シクロプロピル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、イソプロピルスルホニル、
シクロプロピルスルホニル、ジフルオロメチルスルホニル、トリフルオロエチルスルホニ
ル、トリフルオロメチルスルホニル、1-シアノシクロプロピル及び-SFからなる群
Aから選択され;
その他の置換基は、独立に、
塩素、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシからなる群Bから選択され;又

は、
フッ素、塩素、臭素及びトリフルオロメチルからなる群から選択される1個の置換基
によって置換されていても良いチオフェンであり;又は
は、
フッ素、塩素、臭素、メチル及びトリフルオロメチルからなる群から選択される1~
2個の置換基によって置換されていても良いピラゾールであり;
は、C-Cアルキルであり;
は、ピリジン、ピリミジン又はピラジンであり、ここで、ピリジン、ピリミジン又
はピラジンは、塩素及び-CNからなる群から選択される1個の置換基によって置換され
ていても良く;
は、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、ジフルオロメチル、シクロプロピル
、メトキシ、エトキシ、イソ-プロポキシ又はハロゲンである。
【0008】
式(I)の化合物は、同様に、存在するあらゆるジアステレオマー又はエナンチオマー
及びE/Z異性体、並びに式(I)の化合物の塩及びN-オキサイド、そして病害動物の
防除のためのそれらの使用を包含する。
【0009】
上記及び下記で特定される式についての好ましい基の定義は、下記で提供される。
【0010】
本発明はさらに、
(構成1-2):
が、水素であり;
が、フェニルであり、ここで、フェニルが合計1~2個の置換基で置換されており
、ただし当該置換基がいずれのC=Oに結合した炭素に隣接する炭素上にもなく、1個の
置換基が、
メチルスルホニル、エチルスルホニル、イソプロピルスルホニル、シクロプロピルス
ルホニル、ジフルオロメチルスルホニル、トリフルオロエチルスルホニル、トリフルオロ
メチルスルホニル及び-SF及びシクロプロピルからなる群Aから選択され、前記シク
ロプロピルが、ハロゲン、-CN、メチル、ジフルオロメチル及びトリフルオロメチルの
群から選択される1~2個の置換基によって置換されていても良く;
その他の置換基が、独立に、
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、-CN、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジ
フルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ及びシクロプロピルからなる群Bから選択され
、前記シクロプロピルは、ハロゲン、-CN、メチル、ジフルオロメチル及びトリフルオ
ロメチルの群から選択される1~2個の置換基によって置換されていても良く;又は
が、
フッ素、塩素、臭素及びトリフルオロメチルからなる群から選択される1個の置換基
によって置換されていても良いチオフェンであり;又は
が、
フッ素、塩素、臭素、メチル及びトリフルオロメチルからなる群から選択される1~
2個の置換基によって置換されていても良いピラゾールであり;
が、C-Cアルキルであり;
が、ピリジン、ピリミジン又はピラジンであり、ここで、ピリジン、ピリミジン又
はピラジンは、塩素及び-CNからなる群から選択される1個の置換基によって置換され
ていても良く;
が、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、ジフルオロメチル、シクロプロピル
、メトキシ、エトキシ、イソ-プロポキシ又はハロゲンである、一般式(I)の化合物を
提供する。
【0011】
好ましいもの(構成2-1)は、
が、水素であり;
が、3-クロロ-5-シクロプロピルフェニル、3-クロロ-5-メチルスルホニ
ルフェニル、5-クロロ-3-チエニル、3-クロロ-5-(2,2,2-トリフルオロ
エチルスルホニル)フェニル、3-クロロ-5-イソプロピルスルホニルフェニル、3-
シクロプロピルスルホニル-5-(トリフルオロメチル)フェニル、3-クロロ-5-エ
チルスルホニルフェニル、3-クロロ-5-シクロプロピルスルホニルフェニル、3-エ
チルスルホニル-5-(トリフルオロメチル)フェニル、3-シクロプロピル-5-(ト
リフルオロメトキシ)フェニル、3-クロロ-5-(ジフルオロメチルスルホニル)フェ
ニル、3-メチルスルホニル-5-(トリフルオロメチル)フェニル、1-メチル-5-
(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル、3-クロロ-5-(ペンタフル
オロ-λ6-スルファニル)フェニル、3-クロロ-5-(1-シアノシクロプロピル)
フェニル、又は3-クロロ-5-(トリフルオロメチルスルホニル)フェニルであり;
がメチルであり;
が、5-シアノピリジン-2-イル、ピリミジン-2-イル、5-クロロピリミジ
ン-2-イル又は5-クロロピリジン-2-イルであり;
が、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、ジフルオロメチル、シクロプロピル
、メトキシ、エトキシ、イソ-プロポキシ、ヨウ素、臭素又は塩素である、式(I)の化
合物である。
【0012】
好ましいもの(構成2-2)には、
が、水素であり;
が、3-クロロ-5-シクロプロピルフェニル、3-クロロ-5-メチルスルホニ
ルフェニル、5-クロロ-3-チエニル、3-クロロ-5-(2,2,2-トリフルオロ
エチルスルホニル)フェニル、3-クロロ-5-イソプロピルスルホニルフェニル、3-
シクロプロピルスルホニル-5-(トリフルオロメチル)フェニル、3-クロロ-5-エ
チルスルホニルフェニル、3-クロロ-5-シクロプロピルスルホニルフェニル、3-エ
チルスルホニル-5-(トリフルオロメチル)フェニル、3-シクロプロピル-5-(ト
リフルオロメトキシ)フェニル、3-クロロ-5-(ジフルオロメチルスルホニル)フェ
ニル、3-メチルスルホニル-5-(トリフルオロメチル)フェニル、1-メチル-5-
(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル、3-クロロ-5-(ペンタフル
オロ-λ6-スルファニル)フェニル、3-クロロ-5-(1-シアノシクロプロピル)
フェニル、3-クロロ-5-(トリフルオロメチルスルホニル)フェニル、3-ブロモ-
5-[1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル]フェニル、3-シクロプロピル-5
-メチルスルホニルフェニル、3-(ジフルオロメチル)-5-メチルスルホニルフェニ
ル、3-シクロプロピル-5-シクロプロピルスルホニルフェニル、3-フルオロ-5-
メチルスルホニルフェニル、3-(ジフルオロメトキシ)-5-メチルスルホニルフェニ
ル、3-メチルスルホニル-5-(トリフルオロメトキシ)フェニル、3-シクロプロピ
ル-5-(ジフルオロメチル)フェニル、3-ブロモ-5-(1-フルオロシクロプロピ
ル)フェニル、3-ブロモ-5-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)フェニル、3-
シクロプロピル-5-(ジフルオロメトキシ)フェニル、3-シクロプロピルスルホニル
-5-(ジフルオロメトキシ)フェニル、3-シクロプロピルスルホニル-5-(トリフ
ルオロメトキシ)フェニル、又は3-シクロプロピルスルホニル-5-(ジフルオロメチ
ル)フェニルであり;
がメチルであり;
が、5-シアノピリジン-2-イル、ピリミジン-2-イル、5-クロロピリミジ
ン-2-イル又は5-クロロピリジン-2-イルであり;
が、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、ジフルオロメチル、シクロプロピル
、メトキシ、エトキシ、イソ-プロポキシ、ヨウ素、臭素又は塩素である、式(I)の化
合物もある。
【0013】
さらなる好ましい実施形態において、本発明は、RがC-Cアルキル、特別に好
ましくはMeである式(I′)の化合物に関し、
【化2】
【0014】
式中、
構造要素R、R、R及びRは、構成(1-1)又は構成(2-1)又は構成(
1-2)又は構成(2-2)で提供の意味を有する。
【0015】
さらなる好ましい実施形態において、本発明は、RがC-Cアルキル、特別に好
ましくはMeである式(I″)の化合物に関し、
【化3】
【0016】
式中、
構造要素R、R及びRは、構成(1-1)又は構成(2-1)又は構成(1-2
)又は構成(2-2)で提供の意味を有する。
【0017】
さらなる態様によれば、本発明は、上記一般式(I)の化合物の製造に有用な中間体化
合物を包含する。
【0018】
特に、本発明は、一般式(e)の中間体化合物を包含し、
【化4】
【0019】
式中、
構造要素R、R及びRは、構成(1-1)又は構成(2-1)又は構成(1-2
)又は構成(2-2)で提供の意味を有し、例えば中間体化合物INT-1~INT-8
、INT-10~INT-12、INT-18、INT-20、INT-22、INT-
24、INT-25及びINT-26、それらの塩及びアミン塩酸塩の場合には遊離アミ
ン:
INT-1:6-[5-[(1S)-1-アミノエチル]-3-エチル-1,2,4-
トリアゾール-1-イル]ピリジン-3-カルボニトリル塩酸塩、
INT-2:6-[5-[(1S)-1-アミノエチル]-3-イソプロピル-1,2
,4-トリアゾール-1-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
INT-3:6-[5-[(1S)-1-アミノエチル]-3-シクロプロピル-1,
2,4-トリアゾール-1-イル]ピリジン-3-カルボニトリル塩酸塩、
INT-4:6-[5-(1-アミノエチル)-3-(ジフルオロメチル)-1,2,
4-トリアゾール-1-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
INT-5:6-[5-[(1S)-1-アミノエチル]-3-メトキシ-1,2,4
-トリアゾール-1-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
INT-6:6-[5-[(1S)-1-アミノエチル]-3-エトキシ-1,2,4
-トリアゾール-1-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
INT-7:6-[5-[(1S)-1-アミノエチル]-3-イソプロポキシ-1,
2,4-トリアゾール-1-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
INT-8:(1S)-1-[1-(5-クロロピリミジン-2-イル)-3-シクロ
プロピル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エタンアミン塩酸塩、
INT-10:1-[3-クロロ-1-(ピリミジン-2-イル)-1H-1,2,4
-トリアゾール-5-イル]エタンアミン、
INT-11:1-[3-ブロモ-1-(ピリミジン-2-イル)-1H-1,2,4
-トリアゾール-5-イル]エタンアミン、
INT-12:1-[3-ヨード-1-(ピリミジン-2-イル)-1H-1,2,4
-トリアゾール-5-イル]エタンアミン、
INT-18:(1S)-1-[1-(5-クロロピリジン-2-イル)-3-メトキ
シ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エタンアミン、
INT-20:(1S)-1-[1-(5-クロロピリジン-2-イル)-3-シクロ
プロピル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エタンアミン塩酸塩、
INT-22:(1S)-1-[1-(5-クロロピリミジン-2-イル)-3-メト
キシ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エタンアミン、
INT-24:6-[5-(1-アミノエチル)-3-ヨード-1H-1,2,4-ト
リアゾール-1-イル]ニコチノニトリル、
INT-25:6-[5-(1-アミノエチル)-3-ブロモ-1,2,4-トリアゾ
ール-1-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
INT-26:6-[5-(1-アミノエチル)-3-クロロ-1,2,4-トリアゾ
ール-1-イル]ピリジン-3-カルボニトリル
を含む。
【0020】
本発明は、中間体3-クロロ-5-[(ジフルオロメチル)スルファニル]安息香酸(
INT-9)、3-シクロプロピル-5-(ジフルオロメチル)安息香酸(INT-13
)、3-シクロプロピル-5-ヨード安息香酸(INT-14)、3-クロロ-5-[(
ジフルオロメチル)スルホニル]安息香酸(INT-16)、3-シアノ-5-シクロプ
ロピル安息香酸(INT-15)、3-シクロプロピル-5-メチルスルホニル-安息香
酸(INT-17)、3-シクロプロピル-5-シクロプロピルスルホニル-安息香酸(
INT-19)及び3-フルオロ-5-メチルスルホニル-安息香酸(INT-21)及
びそれらの塩も包含する。
【0021】
本発明は、下記一般式(yf′)の中間体化合物も包含し、
【化5】
【0022】
式中、
E′は、水素、塩素又は-CNであり、Aは、N又はCHであり、それの塩を含む。好
ましいものは、塩酸塩であり、例えば
INT-23:5-[(1S)-1-アミノエチル]-1-(ピリミジン-2-イル)
-1H-1,2,4-トリアゾール-3-アミン塩酸塩である。
【0023】
式(I)の化合物はまた、置換基の性質に応じて、立体異性体の形態で、すなわち幾何
異性体及び/又は光学異性体又は様々な組成の異性体混合物の形態であり得る。本明細書
で論じている式(I)の化合物のみではあっても、本発明は、純粋な立体異性体及びこれ
らの異性体の任意の所望の混合物の両方を提供する。
【0024】
しかしながら、本発明によれば、式(I)の化合物及びそれの塩の光学活性な立体異性
体形態を使用することが好ましい。
【0025】
したがって、本発明は、節足動物、特には昆虫を含む病害動物を防除するための、純粋
なエナンチオマー及びジアステレオマー、並びにそれらの混合物の両方に関する。
【0026】
適切な場合、式(I)の化合物は、様々な多形体形態で又は様々な多形体形態の混合物
として存在し得る。純粋な多形体及び多形体混合物の両方が本発明によって提供され、本
発明に従って使用することができる。
【発明を実施するための形態】
【0027】
定義
当業者には、明示的に述べられていない場合、本出願で使用される場合の「a」又は「
an」という表現は、状況に応じて、「1」、「1以上」又は「少なくとも1」を意味し
得ることはわかる。
【0028】
環系や基など、本明細書で記載のすべての構造において、隣接する原子が-O-O-や
-O-S-であってはならない。
【0029】
可変数の可能な炭素原子(C原子)を有する構造は、本出願において、C炭素原子の下
-C炭素原子の上限構造(CLL-CUL構造)と呼ばれて、そうすることで、より具
体的に規定され得る。例:アルキル基は3~10個の炭素原子からなることができ、その
場合はC-C10アルキルに相当する。炭素原子とヘテロ原子からなる環構造は、「L
L-~UL-員」構造と呼ばれることがある。6員環構造の1例はトルエン(メチル基に
よって置換された6員環構造)である。
【0030】
置換基についての総称、例えばCLL-CULアルキルが、例えばCLL-CULシク
ロアルキル-CLL-CULアルキルのように複合置換基の末端にある場合、複合置換基
の開始部分の構成要素、例えばCLL-CULシクロアルキルは、後者の置換基、例えば
、CLL-CULアルキルによって、同一又は異なって、そして独立に、モノ置換又は多
置換されていることができる。本願で化学基、環系及び環状基に使用されるすべての総称
は、「CLL~CUL」又は「LL-~UL-員」を加えることでより具体的に規定でき

上記式で与えられた記号の定義では、一般的に次の置換基を表す集合的用語を用いた。
【0031】
ハロゲンは、第7主族の元素、好ましくはフッ素、塩素、臭素及びヨウ素、より好まし
くはフッ素、塩素及び臭素、さらにより好ましくはフッ素及び塩素に関するものである。
【0032】
ヘテロ原子の例は、N、O、S、P、B、Siである。好ましくは、「ヘテロ原子」と
いう用語は、N、S及びOに関する。
【0033】
本発明によれば、「アルキル」は、それ自体で又は化学基の一部として、好ましくは1
~6個の炭素原子を有する直鎖又は分岐炭化水素を表し、例えばメチル、エチル、n-プ
ロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチル、ペンチル、
1-メチルブチル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、1,2-ジメチルプロピル、
1,1-ジメチルプロピル、2,2-ジメチルプロピル、1-エチルプロピル、ヘキシル
、1-メチルペンチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペンチル
、1,2-ジメチルプロピル、1,3-ジメチルブチル、1,4-ジメチルブチル、2,
3-ジメチルブチル、1,1-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、3,3-ジメ
チルブチル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,2,2-トリメチルプロピル、1-
エチルブチル及び2-エチルブチルである。好ましいものとしては、1~4個の炭素原子
を有するアルキルもあり、特には例えばメチル、エチル、エチル、n-プロピル、イソプ
ロピル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル又はt-ブチルである。本発明のアルキル
は、1以上の同一又は異なる基で置換されていても良い。
【0034】
本発明によれば、「アルケニル」は、それ自体で又は化学基の一部として、好ましくは
2~6個の炭素原子及び少なくとも一つの二重結合を有する直鎖又は分岐炭化水素を表し
、例えばビニル、2-プロペニル、2-ブテニル、3-ブテニル、1-メチル-2-プロ
ペニル、2-メチル-2-プロペニル、2-ペンテニル、3-ペンテニル、4-ペンテニ
ル、1-メチル-2-ブテニル、2-メチル-2-ブテニル、3-メチル-2-ブテニル
、1-メチル-3-ブテニル、2-メチル-3-ブテニル、3-メチル-3-ブテニル、
1,1-ジメチル-2-プロペニル、1,2-ジメチル-2-プロペニル、1-エチル-
2-プロペニル、2-ヘキセニル、3-ヘキセニル、4-ヘキセニル、5-ヘキセニル、
1-メチル-2-ペンテニル、2-メチル-2-ペンテニル、3-メチル-2-ペンテニ
ル、4-メチル-2-ペンテニル、3-メチル-3-ペンテニル、4-メチル-3-ペン
テニル、1-メチル-4-ペンテニル、2-メチル-4-ペンテニル、3-メチル-4-
ペンテニル、4-メチル-4-ペンテニル、1,1-ジメチル-2-ブテニル、1,1-
ジメチル-3-ブテニル、1,2-ジメチル-2-ブテニル、1,2-ジメチル-3-ブ
テニル、1,3-ジメチル-2-ブテニル、2,2-ジメチル-3-ブテニル、2,3-
ジメチル-2-ブテニル、2,3-ジメチル-3-ブテニル、1-エチル-2-ブテニル
、1-エチル-3-ブテニル、2-エチル-2-ブテニル、2-エチル-3-ブテニル、
1,1,2-トリメチル-2-プロペニル、1-エチル-1-メチル-2-プロペニル及
び1-エチル-2-メチル-2-プロペニルである。好ましいものとしては、2~4個の
炭素原子を有するアルケニルもあり、特には例えば2-プロペニル、2-ブテニル又は1
-メチル-2-プロペニルである。本発明のアルケニルは、1以上の同一又は異なる基で
置換されていても良い。
【0035】
本発明によれば、「アルキニル」は、それ自体で又は化学基の一部として、好ましくは
2~6個の炭素原子及び少なくとも一つの三重結合を有する直鎖又は分岐炭化水素を表し
、例えば2-プロピニル、2-ブチニル、3-ブチニル、1-メチル-2-プロピニル、
2-ペンチニル、3-ペンチニル、4-ペンチニル、1-メチル-3-ブチニル、2-メ
チル-3-ブチニル、1-メチル-2-ブチニル、1,1-ジメチル-2-プロピニル、
1-エチル-2-プロピニル、2-ヘキシニル、3-ヘキシニル、4-ヘキシニル、5-
ヘキシニル、1-メチル-2-ペンチニル、1-メチル-3-ペンチニル、1-メチル-
4-ペンチニル、2-メチル-3-ペンチニル、2-メチル-4-ペンチニル、3-メチ
ル-4-ペンチニル、4-メチル-2-ペンチニル、1,1-ジメチル-3-ブチニル、
1,2-ジメチル-3-ブチニル、2,2-ジメチル-3-ブチニル、1-エチル-3-
ブチニル、2-エチル-3-ブチニル、1-エチル-1-メチル-2-プロピニル及び2
,5-ヘキサジイニルである。好ましいものとしては、2~4個の炭素原子を有するアル
キニルもあり、特には例えばエチニル、2-プロピニル又は2-ブチニル-2-プロペニ
ルである。本発明のアルキニルは、1以上の同一又は異なる基で置換されていても良い。
【0036】
本発明によれば、「シクロアルキル」は、それ自体で又は化学基の一部として、好まし
くは3~10個の炭素を有する単環式、二環式又は三環式炭化水素を表し、例えば、シク
ロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロ
オクチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]オクチル又はアダマン
チルである。好ましいものとしては、3、4、5、6又は7個の炭素原子を有するアルケ
ニルもあり、特には例えばシクロプロピル又はシクロブチルである。本発明のシクロアル
キルは、1以上の同一又は異なる基で置換されていても良い。
【0037】
本発明によれば、「アルキルシクロアルキル」は、好ましくは4~10個又は4~7個
の炭素原子を有する単環式、二環式又は三環式アルキルシクロアルキルを表し、例えばメ
チルシクロプロピル、エチルシクロプロピル、イソプロピルシクロブチル、3-メチルシ
クロペンチル及び4-メチルシクロヘキシルである。好ましいものとしては、4、5又は
7個の炭素原子を有するアルキルシクロアルキルもあり、特には例えばエチルシクロプロ
ピル又は4-メチルシクロヘキシルである。本発明のアルキルシクロアルキルは、1以上
の同一又は異なる基で置換されていても良い。
【0038】
本発明によれば、「シクロアルキルアルキル」は、好ましくは4~10個又は4~7個
の炭素原子を有する単環式、二環式又は三環式シクロアルキルアルキルを表し、例えばシ
クロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチ
ル及びシクロペンチルエチルである。好ましいものとしては、4、5又は7個の炭素原子
を有するシクロアルキルアルキルもあり、特には例えばシクロプロピルメチル又はシクロ
ブチルメチルである。本発明のシクロアルキルアルキルは、1以上の同一又は異なる基で
置換されていても良い。
【0039】
本発明によれば、「ヒドロキシアルキル」は、好ましくは1~6個の炭素原子を有する
直鎖又は分枝アルコールを表し、例えば、メタノール、エタノール、n-プロパノール、
イソプロパノール、n-ブタノール、イソブタノール、s-ブタノール及びt-ブタノー
ルである。好ましいものとしては、1~4個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基も
ある。本発明のヒドロキシアルキル基は、1以上の同一又は異なる基によって置換されて
いても良い。
【0040】
本発明によれば、「アルコキシ」は、好ましくは1~6個の炭素原子を有する直鎖又は
分岐O-アルキルを表し、例えば、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキ
シ、n-ブトキシ、イソブトキシ、s-ブトキシ及びt-ブトキシである。好ましいもの
としては、1~4個の炭素原子を有するアルコキシ基もある。本発明のアルコキシ基は、
1以上の同一又は異なる基によって置換されていても良い。
【0041】
本発明によれば、「アルキルチオ」又は「アルキルスルファニル」は、好ましくは1~
6個の炭素原子を有する直鎖又は分岐S-アルキルを表し、例えばメチルチオ、エチルチ
オ、n-プロピルチオ、イソプロピルチオ、n-ブチルチオ、イソブチルチオ、s-ブチ
ルチオ及びt-ブチルチオである。好ましいものとしては、1~4個の炭素原子を有する
アルキルチオ基もある。本発明のアルキルチオ基は、1以上の同一又は異なる基によって
置換されていても良い。
【0042】
本発明によれば、「アルキルスルフィニル」は、好ましくは1~6個の炭素原子を有す
る直鎖又は分枝状のアルキルスルフィニルを表し、例えば、メチルスルフィニル、エチル
スルフィニル、n-プロピルスルフィニル、イソプロピルスルフィニル、n-ブチルスル
フィニル、イソブチルスルフィニル、s-ブチルスルフィニル及びt-ブチルスルフィニ
ルである。好ましいものとしては、1~4個の炭素原子を有するアルキルスルフィニル基
もある。本発明のアルキルスルフィニル基は、1以上の同一又は異なる基によって置換さ
れていても良く、両方のエナンチオマーを包含する。
【0043】
本発明によれば、「アルキルスルホニル」は、好ましくは1~6個の炭素原子を有する
直鎖又は分岐アルキルスルホニルを表し、例えばメチルスルホニル、エチルスルホニル、
n-プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、n-ブチルスルホニル、イソブチル
スルホニル、s-ブチルスルホニル及びt-ブチルスルホニルである。好ましいものとし
ては、1~4個の炭素原子を有するアルキルスルホニル基もある。本発明のアルキルスル
ホニル基は、1以上の同一又は異なる基によって置換されていても良い。
【0044】
本発明によれば、「シクロアルキルチオ」又は「シクロアルキルスルファニル」は、好
ましくは3~6個の炭素原子を有する-S-シクロアルキルを表し、例えば、シクロプロ
ピルチオ、シクロブチルチオ、シクロペンチルチオ、シクロヘキシルチオである。好まし
いものとしては、3~5個の炭素原子を有するシクロアルキルチオ基もある。本発明のシ
クロアルキルチオ基は、1以上の同一又は異なる基によって置換されていても良い。
【0045】
本発明によれば、「シクロアルキルスルフィニル」は、好ましくは3~6個の炭素原子
を有する-S(O)-シクロアルキルを表し、例えば、シクロプロピルスルフィニル、シ
クロブチルスルフィニル、シクロペンチルスルフィニル、シクロヘキシルスルフィニルで
ある。好ましいものとしては、3~5個の炭素原子を有するシクロアルキルスルフィニル
基もある。本発明のシクロアルキルスルフィニル基は、1以上の同一又は異なる基によっ
て置換されていても良く、両方のエナンチオマーを包含する。
【0046】
本発明によれば、「シクロアルキルスルホニル」は、好ましくは3~6個の炭素原子を
有する-SO-シクロアルキルを表し、例えば、シクロプロピルスルホニル、シクロブ
チルスルホニル、シクロペンチルスルホニル、シクロヘキシルスルホニルである。好まし
いものとしては、3~5個の炭素原子を有するシクロアルキルスルホニル基もある。本発
明のシクロアルキルスルホニル基は、1以上の同一又は異なる基によって置換されていて
も良い。
【0047】
本発明によれば、「フェニルチオ」又は「フェニルスルファニル」は、-S-フェニル
を表し、例えばフェニルチオである。本発明のフェニルチオ基は、1以上の同一又は異な
る基によって置換されていても良い。
【0048】
本発明によれば、「フェニルスルフィニル」は、-S(O)-フェニルを表し、例えば
フェニルスルフィニルである。本発明のフェニルスルフィニル基は、1以上の同一又は異
なる基によって置換されていても良く、両方のエナンチオマーを包含する。
【0049】
本発明によれば、「フェニルスルホニル」は、-SO-フェニルを表し、例えばフェ
ニルスルホニルである。本発明のフェニルスルホニル基は、1以上の同一又は異なる基に
よって置換されていても良い。
【0050】
本発明によれば、「アルキルカルボニル」は、好ましくは2~7個の炭素原子を有する
直鎖又は分岐アルキル-C(=O)を表し、例えばメチルカルボニル、エチルカルボニル
、n-プロピルカルボニル、イソプロピルカルボニル、s-ブチルカルボニル及びt-ブ
チルカルボニルである。好ましいものとしては、1~4個の炭素原子を有するアルキルカ
ルボニルもある。本発明のアルキルカルボニルは、1以上の同一又は異なる基によって置
換されていても良い。
【0051】
本発明によれば、「アルコキシカルボニル」は、単独で又は化学基の構成要素として、
好ましくはアルコキシ部分に1~6個の炭素原子又は1~4個の炭素原子を有する直鎖又
は分岐アルコキシカルボニルを表し、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、
n-プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、s-ブトキシカルボニル及びt
-ブトキシカルボニルである。本発明のアルコキシカルボニル基は、1以上の同一又は異
なる基によって置換されていても良い。
【0052】
本発明によれば、「アルキルアミノカルボニル」は、好ましくはアルキル部分に1~6
個の炭素原子又は1~4個の炭素原子を有する直鎖又は分枝状のアルキルアミノカルボニ
ルを表し、例えば、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、n-プロピルア
ミノカルボニル、イソプロピルアミノカルボニル、s-ブチルアミノカルボニル及びt-
ブチルアミノカルボニルである。本発明のアルキルアミノカルボニル基は、1以上の同一
又は異なる基によって置換されていても良い。
【0053】
本発明によれば、「N,N-ジアルキルアミノカルボニル」は、好ましくはアルキル部
分に1~6個の炭素原子又は1~4個の炭素原子を有する直鎖又は分枝のN,N-ジアル
キルアミノカルボニルを表し、例えばN,N-ジメチルアミノカルボニル、N,N-ジエ
チルアミノカルボニル、N,N-ジ(n-プロピルアミノ)カルボニル、N,N-ジ(イ
ソプロピルアミノ)カルボニル及びN,N-ジ-(s-ブチルアミノ)カルボニルである
。本発明のN,N-ジアルキルアミノカルボニル基は、1以上の同一又は異なる基によっ
て置換されていても良い。
【0054】
本発明によれば、「アリール」は、好ましくは6~14、特に6~10個の環炭素原子
を有する単環式、二環式又は多環式芳香族系を表し、例えばフェニル、ナフチル、アント
リル、フェナントレニル、好ましくはフェニルである。さらに、アリールは、テトラヒド
ロナフチル、インデニル、インダニル、フルオレニル、ビフェニルなどの多環系も表し、
結合部位は芳香族系上にある。本発明のアリール基は、1以上の同一又は異なる基によっ
て置換されていても良い。
【0055】
置換アリールの例は、アリールアルキルであり、これは、C-Cアルキル及び/又
はC-C14アリール部分で1以上の同一又は異なる基によって同様に置換され得る。
そのようなアリールアルキルの例には、ベンジル及びフェニル-1-エチルなどがある。
【0056】
本発明によれば、「複素環」、「複素環式環」又は「複素環式環系」は、少なくとも一
つの炭素原子がヘテロ原子によって、好ましくはN、O、S、P、B、Si、Seからな
る群からのヘテロ原子によって置き換わっており、飽和、不飽和又はヘテロ芳香族であり
、置換されていなくても置換されていても良く、結合部位が環原子上にある、少なくとも
一つの環を有する炭素環系を表す。異なって定義されない限り、複素環は、好ましくは3
~9個の環原子、特には3~6個の環原子、そしてその複素環に1個以上、好ましくは1
~4個、特には1、2若しくは3個のN、O及びSからなる群からのヘテロ原子を含むが
、二つの酸素原子が直接隣接してはならない。複素環は通常、4個以下の窒素原子及び/
又は2個以下の酸素原子及び/又は2個以下の硫黄原子を含む。複素環基又は複素環が置
換されていても良い場合、それは他の炭素環又は複素環に縮合していても良い。置換され
ていても良い複素環の場合、本発明は多環系も包含し、例えば8-アザビシクロ[3.2
.1]オクタニル又は1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプチルである。置換されていても
良い複素環の場合、本発明はスピロ環系も包含し、例えば1-オキサ-5-アザスピロ[
2.3]ヘキシルである。
【0057】
本発明の複素環基は、例えば、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモル
ホリニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ジオキサニル、ピロリニル、ピロ
リジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、チアゾリジニル、オキサゾリジニル、ジ
オキソラニル、ジオキソリル、ピラゾリジニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニ
ル、オキセタニル、オキシラニル、アゼチジニル、アジリジニル、オキサゼチジニル、オ
キサジリジニル、オキサゼパニル、オキサジナニル、アゼパニル、オキソピロリジニル、
ジオキソピロリジニル、オキソモルホリニル、オキソピペラジニル及びオキセパニルであ
る。
【0058】
特に重要なのは、ヘテロアリール、すなわちヘテロ芳香族系である。本発明によれば、
ヘテロアリールという用語は、ヘテロ芳香族化合物、すなわち、上記の複素環の定義に該
当する完全不飽和芳香族複素環化合物を表す。好ましいものは、1~3個、好ましくは1
又は2個の同一若しくは異なる上記の群からのヘテロ原子を有する5~7員環である。本
発明のヘテロアリールは、例えばフリル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、1,2
,3-及び1,2,4-トリアゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル
、1,2,3-、1,3,4-、1,2,4-及び1,2,5-オキサジアゾリル、アゼ
ピニル、ピロリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、1,3,5-
、1,2,4-及び1,2,3-トリアジニル、1,2,4-、1,3,2-、1,3,
6-及び1,2,6-オキサジニル、オキセピニル、チエピニル、1,2,4-トリアゾ
ロニル及び1,2,4-ジアゼピニルである。本発明のヘテロアリール基は、1以上の同
一又は異なる基によって置換されていても良い。
【0059】
「各場合で置換されていても良い」という用語は、アルキル、アルケニル、アルキニル
、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、シクロアル
キル、アリール、フェニル、ベンジル、複素環及びヘテロアリール基などの基/置換基が
置換されていることを意味し、それは、例えば、置換基、例えば1個の置換基又は複数の
置換基、好ましくは1、2、3、4、5、6若しくは7個の置換基が、アミノ、ヒドロキ
シル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、イソシアノ、メルカプト、イソチオシアナト、C
カルボキシル、カーボンアミド、SF、アミノスルホニル、C-Cアルキル、
-Cハロアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cアルケニル、C-C
シクロアルケニル、C-Cアルキニル、N-モノ-C-Cアルキルアミノ、N
,N-ジ-C-Cアルキルアミノ、N-C-Cアルカノイルアミノ、C-C
アルコキシ、C-Cハロアルコキシ、C-Cアルケニルオキシ、C-Cアル
キニルオキシ、C-Cシクロアルコキシ、C-Cシクロアルケニルオキシ、C
-Cアルコキシカルボニル、C-Cアルケニルオキシカルボニル、C-Cアル
キニルオキシカルボニル、C-,C10-,C14-アリールオキシカルボニル、C
-Cアルカノイル、C-Cアルケニルカルボニル、C-Cアルキニルカルボニ
ル、C-,C10-,C14-アリールカルボニル、C-Cアルキルチオ、C
ハロアルキルチオ、C-Cシクロアルキルチオ、C-Cアルケニルチオ、C
-Cシクロアルケニルチオ、C-Cアルキニルチオ、C-Cアルキルスルフ
ィニル(C-Cアルキルスルフィニル基の両方のエナンチオマーを含む)、C-C
ハロアルキルスルフィニル(C-Cハロアルキルスルフィニル基の両方のエナンチ
オマーを含む)、C-Cアルキルスルホニル、C-Cハロアルキルスルホニル、
N-モノ-C-Cアルキルアミノスルホニル、N,N-ジ-C-Cアルキルアミ
ノスルホニル、C-Cアルキルホスフィニル、C-Cアルキルホスホニル(C
-Cアルキルホスフィニル及びC-Cアルキルホスホニルの両方のエナンチオマー
を含む)、N-C-Cアルキルアミノカルボニル、N,N-ジ-C-Cアルキル
アミノカルボニル、N-C-Cアルカノイルアミノカルボニル、N-C-Cアル
カノイル-N-C-Cアルキルアミノカルボニル、C-,C10-,C14-アリ
ール、C-,C10-,C14-アリールオキシ、ベンジル、ベンジルオキシ、ベンジ
ルチオ、C-,C10-,C14-アリールチオ、C-,C10-,C14-アリー
ルアミノ、ベンジルアミノ、複素環及びトリアルキルシリル、二重結合を介して結合した
置換基、例えばC-Cアルキリデン(例えば、メチリデン又はエチリデン)、オキソ
基、イミノ基及び置換されたイミノ基からなる群から選択される、置換されていない基本
構造から誘導される置換された基を意味する。2以上の基が1以上の環を形成する場合、
これらは、炭素環、複素環、飽和、部分飽和、不飽和であることができ、例えば芳香環な
どがあり、さらに置換されている。例示で言及した置換基(「第1の置換基レベル」)は
、それらが炭化水素質成分を含む場合、例えばそれぞれ独立にハロゲン、ヒドロキシル、
アミノ、ニトロ、シアノ、イソシアノ、アジド、アシルアミノ、オキソ基及びイミノ基か
ら選択される置換基の1以上による、そこでのさらなる置換(「第2の置換基レベル」)
を有していても良い。「置換されている(置換されていても良い)」基という用語は好ま
しくは、1個のみ又は2個の置換基レベルを包含する。
【0060】
本発明のハロゲン置換された化学基又はハロゲン化基(例えば、アルキル又はアルコキ
シ)は、ハロゲンによってモノ置換又は可能な最大数の置換基まで多置換されている。こ
のような基は、ハロ基(例えば、ハロアルキル)とも称される。ハロゲンによる多置換の
場合、ハロゲン原子は同一であっても異なっていてもよく、すべてが一つの炭素原子に結
合していてもよく、又は複数の炭素原子に結合していてもよい。ハロゲンは、特にはフッ
素、塩素、臭素又はヨウ素、好ましくはフッ素、塩素又は臭素、より好ましくはフッ素で
ある。詳細には、ハロゲン置換された基は、モノハロシクロアルキル、例えば1-フルオ
ロシクロプロピル、2-フルオロシクロプロピル又は1-フルオロシクロブチル、モノハ
ロアルキル、例えば2-クロロエチル、2-フルオロエチル、1-クロロエチル、1-フ
ルオロエチル、クロロメチル、又はフルオロメチル;パーハロアルキル、例えばトリクロ
ロメチル又はトリフルオロメチル又はCFCF、ポリハロアルキル、例えばジフルオ
ロメチル、2-フルオロ-2-クロロエチル、ジクロロメチル、1,1,2,2-テトラ
フルオロエチル又は2,2,2-トリフルオロエチルである。ハロアルキルのさらなる例
は、トリクロロメチル、クロロジフルオロメチル、ジクロロフルオロメチル、クロロメチ
ル、ブロモメチル、1-フルオロエチル、2-フルオロエチル、2,2-ジフルオロエチ
ル、2,2,2-トリフルオロエチル、2,2,2-トリクロロエチル、2-クロロ-2
,2-ジフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、3,3,3-トリフルオロプロピル及
びペンタフルオロ-t-ブチルである。好ましいものは、1~4個の炭素原子及び1~9
個、好ましくは1~5個の同一若しくは異なるフッ素、塩素及び臭素から選択されるハロ
ゲン原子を有するハロアルキルである。特に好ましいものは、1個若しくは2個の炭素原
子及び1~5個の同一若しくは異なるフッ素及び塩素から選択されるハロゲン原子を有す
るハロアルキルであり、特にはジフルオロメチル、トリフルオロメチル又は2,2-ジフ
ルオロエチルである。ハロゲン置換された化合物のさらなる例は、ハロアルコキシ、例え
ばOCF、OCHF、OCHF、OCFCF、OCHCF、OCHCH
及びOCHCHCl、ハロアルキルスルファニル、例えばジフルオロメチルチオ
、トリフルオロメチルチオ、オリクロロメチルチオ、クロロジフルオロメチルチオ、1-
フルオロエチルチオ、2-フルオロエチルチオ、2,2-ジフルオロエチルチオ、1,1
,2,2-テトラフルオロエチルチオ、2,2,2-トリフルオロエチルチオ又は2-ク
ロロ-1,1,2-トリフルオロエチルチオ、ハロアルキルスルフィニル、例えばジフル
オロメチルスルフィニル、トリフルオロメチルスルフィニル、オリクロロメチルスルフィ
ニル、クロロジフルオロメチルスルフィニル、1-フルオロエチルスルフィニル、2-フ
ルオロエチルスルフィニル、2,2-ジフルオロエチルスルフィニル、1,1,2,2-
テトラフルオロエチルスルフィニル、2,2,2-トリフルオロエチルスルフィニル及び
2-クロロ-1,1,2-トリフルオロエチルスルフィニル、ハロアルキルスルフィニル
、例えばジフルオロメチルスルフィニル、トリフルオロメチルスルフィニル、オリクロロ
メチルスルフィニル、クロロジフルオロメチルスルフィニル、1-フルオロエチルスルフ
ィニル、2-フルオロエチルスルフィニル、2,2-ジフルオロエチルスルフィニル、1
,1,2,2-テトラフルオロエチルスルフィニル、2,2,2-トリフルオロエチルス
ルフィニル及び2-クロロ-1,1,2-トリフルオロエチルスルフィニル、ハロアルキ
ルスルホニル基、例えばジフルオロメチルスルホニル、トリフルオロメチルスルホニル、
オリクロロメチルスルホニル、クロロジフルオロメチルスルホニル、1-フルオロエチル
スルホニル、2-フルオロエチルスルホニル、2,2-ジフルオロエチルスルホニル、1
,1,2,2-テトラフルオロエチルスルホニル、2,2,2-トリフルオロエチルスル
ホニル及び2-クロロ-1,1,2-トリフルオロエチルスルホニルである。
【0061】
炭素原子を有する基の場合、1~4個の炭素原子、特には1個若しくは2個の炭素原子
を有する基が好ましい。好ましいものは、通常、ハロゲン、例えばフッ素及び塩素、(C
-C)アルキル、好ましくはメチル又はエチル、(C-C)ハロアルキル、好ま
しくはトリフルオロメチル、(C-C)アルコキシ、好ましくはメトキシ又はエトキ
シ、(C-C)ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノの群からの置換基である。ここで
、特に好ましいものは、置換基メチル、メトキシ、フッ素及び塩素である。
【0062】
モノ置換アミノ又はジ置換アミノなどの置換されたアミノは、例えばアルキル、ヒドロ
キシ、アミノ、アルコキシ、アシル及びアリール;好ましくはN-モノ-及びN,N-ジ
アルキルアミノ、(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、N,N-ジメチルアミノ、N
,N-ジエチルアミノ、N,N-ジ-n-プロピルアミノ、N,N-ジイソプロピルアミ
ノ又はN,N-ジブチルアミノ)、N-モノ-又はN,N-ジアルコキシアルキルアミノ
基(例えばN-メトキシメチルアミノ、N-メトキシエチルアミノ、N,N-ジ(メトキ
シメチル)アミノ又はN,N-ジ(メトキシエチル)アミノ)、N-モノ-及びN,N-
ジアリールアミノ、例えば置換されていても良いアニリン類、アシルアミノ、N,N-ジ
アシルアミノ、N-アルキル-N-アリールアミノ、N-アルキル-N-アシルアミノ、
さらに飽和N-複素環の群からの1個若しくは2個の同一又は異なる基によってN-置換
されている置換されたアミノ基の群からの基を意味し、ここで好ましいものは、1~4個
の炭素原子を有するアルキル基であり;ここで、アリールは好ましくはフェニル又は置換
されたフェニルであり;アシルについては、下記でさらに提供される定義が適用され、好
ましくは(C-C)-アルカノイルである。同じことが、置換されたヒドロキシルア
ミノ又はヒドラジノに当てはまる。
【0063】
置換アミノには、窒素原子上に四つの有機置換基を持つ四級アンモニウム化合物(塩)
も含まれる。
【0064】
置換されていても良いフェニルは、好ましくは、置換されていないか、ハロゲン、(C
-C)アルキル、(C-C)アルコキシ、(C-C)アルコキシ-(C
)アルコキシ、(C-C)アルコキシ-(C-C)アルキル、(C-C
)ハロアルキル、(C-C)ハロアルコキシ、(C-C)アルキルチオ、(C
-C)ハロアルキルチオ、(C-C)アルキルスルフィニル(C-C)ハロア
ルキルスルフィニル、(C-C)アルキルスルホニル(C-C)ハロアルキルス
ルホニル、シアノ、イソシアノ及びニトロ、例えばo-、m-及びp-トリル、ジメチル
フェニル類、2-、3-及び4-クロロフェニル、2-、3-及び4-フルオロフェニル
、2-、3-及び4-トリフルオロメチル-及び4-オリクロロメチルフェニル、2,4
-、3,5-、2,5-及び2,3-ジクロロフェニル、o-、m-及びp-メトキシフ
ェニル、4-ヘプタフルオロフェニルの群からの同一若しくは異なる基によってモノ置換
又は多置換されている、好ましくはトリ置換されているフェニルである。
【0065】
置換されていても良いシクロアルキルは、好ましくは、置換されていないか、ハロゲン
、シアノ、(C-C)アルキル、(C-C)アルコキシ、(C-C)アルコ
キシ-(C-C)アルコキシ、(C-C)アルコキシ-(C-C)アルキル
、(C-C)ハロアルキル及び(C-C)ハロアルコキシ、特別には1個若しく
は2個の(C-C)アルキル基の群からの同一若しくは異なる基によってモノ置換又
は多置換されている、好ましくはトリ置換されているシクロアルキルである。
【0066】
本発明の化合物は、好ましい実施形態において生じ得る。本明細書に記載の個々の実施
形態は、互いに組み合わせることができる。自然の法則に違反し、したがって当業者がそ
の専門知識に基づいて除外するであろう組み合わせは含まれない。たとえば、3以上の隣
接する酸素原子を有する環構造は除外される。
【0067】
異性体
置換基の性質に応じて、式(I)の化合物は、幾何異性体及び/又は光学活性異性体又
は異なる組成での相当する異性体混合物の形態であり得る。これらの立体異性体は、例え
ば、エナンチオマー、ジアステレオマー、アトロプ異性体、又は幾何異性体である。した
がって、本発明は、純粋な立体異性体及びこれら異性体の任意の混合物の両方を包含する
【0068】
方法及び使用
本発明は、式(I)の化合物を、病害動物及び/又はそれらの生息場所に作用させる、
病害動物の防除方法に関するものでもある。病害動物そのような防除は、好ましくは農業
及び林業、並びに材料保護で行う。好ましくは、ヒト若しくは動物身体の外科治療又は治
療的処置方法、並びにヒト若しくは動物身体で行われる診断法は、それから除外される。
【0069】
本発明はさらに、農薬、特には作物保護剤としての式(I)の化合物の使用に関するも
のである。
【0070】
本願の文脈において、「農薬」という用語は、各場合で「作物保護剤」という用語も常
に含む。
【0071】
良好な植物耐性を有する式(I)の化合物は、温血動物に対する毒性が望ましい程度で
あり、及び、良好な環境適合性を示し、生物的ストレス因子及び非生物的ストレス要因に
対して植物及び植物の器官を保護するのに適しており、収穫高を増大させるのに適してお
り、収穫物の質を向上させるのに適しており、また、農業において、園芸において、畜産
業において、水性栽培において、森林で、庭園やレジャー施設で、貯蔵生産物や材料の保
護において、及び、衛生学の分野において遭遇する害虫、特に、昆虫類、クモ形類動物、
蠕虫類、特に線虫類及び軟体動物を防除するのに適している。
【0072】
本特許出願の文脈の範囲内で、「衛生」という用語は、疾患、特に感染症を予防するこ
とを目的とし、そしてヒト及び動物の健康を保護するのに及び/又は環境を保護するのに
役立つ、及び/又は清潔を維持するありとあらゆる手段、手順及び実務を意味するものと
理解される。本発明によれば、これには特には、例えば、テキスタイル又は硬質表面、特
に、ガラス、木材、コンクリート、磁器、セラミック、プラスチックの表面、又は金属の
表面を、それらが衛生害虫及び/又はその排泄物がない状態に維持するために清浄化、消
毒及び滅菌する手段を含む。好ましくは、これに関連して、ヒト身体又は動物身体に対し
て施され得る外科的又は治療的処置手順、及び、ヒト身体又は動物身体に対してなされる
診断手順は、本発明の範囲から除外される。
【0073】
従って、「衛生部門」という用語は、例えば、調理場、パン屋、空港、浴室、スイミン
グプール、デパート、ホテル、病院、家畜小屋、畜産などにおける衛生に関係する、これ
らの衛生上の手段、手順及び実務が重要である全ての区域、技術分野及び産業上の用途を
包含するものである。
【0074】
したがって、「衛生病害生物」という用語は、特に健康上の理由から衛生部門での存在
に問題がある1以上の病害動物を意味すると理解される。したがって、衛生部門における
衛生病害生物の存在及び/又はそれらへの曝露を回避又は最小化することが主な目的であ
る。これは、特に、侵入を防ぐためとすでに存在する侵入に対処するための両方に使用で
きる農薬の施用によって達成することができる。病害生物への曝露を回避又は低減する製
剤も使用できる。衛生病害生物虫には、例えば、下記の生物が含まれる。
【0075】
したがって、「衛生保護」という用語は、これらの衛生手段、手順及び実務を、維持及
び/又は改善するためのすべての活動を網羅するものである。
【0076】
式(I)の化合物は、好ましくは農薬として使用することができる。それらは、正常に
感受性及び抵抗性の種に対して、そして発達の全ての又は一部の段階に対して活性である
。上記の病害生物は次のとおりである。
【0077】
節足動物門の害虫、特に、クモ綱(Arachnida)の、例えば、アカルス属種(
Acarus spp.)、例えば、アカルス・シロ(Acarus siro)、アケ
リア・クコ(Aceria kuko)、アケリア・シェルドニ(Aceria she
ldoni)、アクロプス属種(Aculops spp.)、アクルス属種(Acul
us spp.)、例えば、アクルス・フォクケウイ(Aculus fockeui)
、アクルス・シュレクテンダリ(Aculus schlechtendali)、アン
ブリオンマ属種(Amblyomma spp.)、アムフィテトラニクス・ビエネンシ
ス(Amphitetranychus viennensis)、アルガス属種(Ar
gas spp.)、ボオフィルス属種(Boophilus spp.)、ブレビパル
プス属種(Brevipalpus spp.)、例えば、ブレビパルプス・ホエニシス
(Brevipalpus phoenicis)、ブリオビア・グラミヌム(Bryo
bia graminum)、ブリオビア・プラエチオサ(Bryobia praet
iosa)、セントルロイデス属種(Centruroides spp.)、コリオプ
テス属種(Chorioptes spp.)、デルマニスス・ガリナエ(Derman
yssus gallinae)、デルマトファゴイデス・プテロニシヌス(Derma
tophagoides pteronyssinus)、デルマトファゴイデス・ファ
リナエ(Dermatophagoides farinae)、デルマセントル属種(
Dermacentor spp.)、エオテトラニクス属種(Eotetranych
us spp.)、例えば、エオテトラニクス・ヒコリアエ(Eotetranychu
s hicoriae)、エピトリメルス・ピリ(Epitrimerus pyri)
、エウテトラニクス属種(Eutetranychus spp.)、例えば、エウテト
ラニクス・バンクシ(Eutetranychus banksi)、エリオフィエス属
種(Eriophyes spp.)、例えば、エリオフィエス・ピリ(Eriophy
es pyri)、グリシファグス・ドメスチクス(Glycyphagus dome
sticus)、ハロチデウス・デストルクトル(Halotydeus destru
ctor)、ヘミタロソネムス属種(Hemitarsonemus spp.)、例え
ば、ヘミタロソネムス・ラツス(Hemitarsonemus latus)(=ポリ
ファゴタルソネムス・ラツス(Polyphagotarsonemus latus)
)、ヒアロンマ属種(Hyalomma spp.)、イキソデス属種(Ixodes
spp.)、ラトロデクツス属種(Latrodectus spp.)、ロキソスケレ
ス属種(Loxosceles spp.)、ネウトロムビクラ・アウツムナリス(Ne
utrombicula autumnalis)、ヌフェルサ属種(Nuphersa
spp.)、オリゴニクス属種(Oligonychus spp.)、例えば、オリ
ゴニクス・コフェアエ(Oligonychus coffeae)、オリゴニクス・コ
ニフェラルム(Oligonychus coniferarum)、オリゴニクス・イ
リシス(Oligonychus ilicis)、オリゴニクス・インジクス(Oli
gonychus indicus)、オリゴニクス・マンギフェルス(Oligony
chus mangiferus)、オリゴニクス・プラテンシス(Oligonych
us pratensis)、オリゴニクス・プニカエ(Oligonychus pu
nicae)、オリゴニクス・イオテルシ(Oligonychus yothersi
)、オルニトドルス属種(Ornithodorus spp.)、オルニトニスス属種
(Ornithonyssus spp.)、パノニクス属種(Panonychus
spp.)、例えば、パノニクス・シトリ(Panonychus citri)(=メ
タテトラニクス・シトリ(Metatetranychus citri))、パノニク
ス・ウルミ(Panonychus ulmi)(=メタテトラニクス・ウルミ(Met
atetranychus ulmi))、フィロコプトルタ・オレイボラ(Phyll
ocoptruta oleivora)、プラチテトラニクス・ムルチジギツリ(Pl
atytetranychus multidigituli)、ポリファゴタルソネム
ス・ラツス(Polyphagotarsonemus latus)、プソロプテス属
種(Psoroptes spp.)、リピセファルス属種(Rhipicephalu
s spp.)、リゾグリフス属種(Rhizoglyphus spp.)、サルコプ
テス属種(Sarcoptes spp.)、スコルピオ・マウルス(Scorpio
maurus)、ステネオタルソネムス属種(Steneotarsonemus sp
p.)、ステネオタルソネムス・スピンキ(Steneotarsonemus spi
nki)、タルソネムス属種(Tarsonemus spp.)、例えば、タルソネム
ス・コンフスス(Tarsonemus confusus)、タルソネムス・パリズス
(Tarsonemus pallidus)、テトラニクス属種(Tetranych
us spp.)、例えば、テトラニクス・カナデンシス(Tetranychus c
anadensis)、テトラニクス・シンナバリヌス(Tetranychus ci
nnabarinus)、テトラニクス・ツルケスタニ(Tetranychus tu
rkestani)、テトラニクス・ウルチカエ(Tetranychus urtic
ae)、トロムビクラ・アルフレズゲシ(Trombicula alfredduge
si)、バエジョビス属種(Vaejovis spp.)、バサテス・リコペルシシ(
Vasates lycopersici);
ムカデ綱(Chilopoda)の、例えば、ゲオフィルス属種(Geophilus
spp.)、スクチゲラ属種(Scutigera spp.);
トビムシ目(Collembola)又はトビムシ綱の、例えば、例えば、オニキウル
ス・アルマツス(Onychiurus armatus); スミンツルス・ビリジス
(Sminthurus viridis);
ヤスデ綱(Diplopoda)の、例えば、ブラニウルス・グツラツス(Blani
ulus guttulatus);
昆虫綱(Insecta)の、例えば、ゴキブリ目(Blattodea)の、例えば
、ブラッタ・オリエンタリス(Blatta orientalis)、ブラッテラ・ア
サヒナイ(Blattella asahinai)、ブラッテラ・ゲルマニカ(Bla
ttella germanica)、レウコファエア・マデラエ(Leucophae
a maderae)、ロボプテラ・デシピエンス(Loboptera decipi
ens)、ネオスチロピガ・ロムビフォリア(Neostylopyga rhombi
folia)、パンクロラ属種(Panchlora spp.)、パルコブラッタ属種
(Parcoblatta spp.)、ペリプラネタ属種(Periplaneta
spp.)、例えば、ペリプラネタ・アメリカナ(Periplaneta ameri
cana)、ペリプラネタ・アウストララシアエ(Periplaneta austr
alasiae)、ピクノセルス・スリナメンシス(Pycnoscelus suri
namensis)、スペラ・ロンギパルパ(Supella longipalpa)

コウチュウ目(Coleoptera)の、例えば、アカリンマ・ビタツム(Acal
ymma vittatum)、アカントセリデス・オブテクツス(Acanthosc
elides obtectus)、アドレツス属種(Adoretus spp.)、
アエチナ・ツミダ(Aethina tumida)、アゲラスチカ・アルニ(Agel
astica alni)、アグリルス属種(Agrilus spp.)、例えば、ア
グリルス・プラニペニス(Agrilus planipennis)、アグリルス・コ
クサリス(Agrilus coxalis)、アグリルス・ビリネアツス(Agril
us bilineatus)、アグリルス・アンクシウス(Agrilus anxi
us)、アグリオテス属種(Agriotes spp.)、例えば、アグリオテス・リ
ンネアツス(Agriotes linneatus)、アグリオテス・マンクス(Ag
riotes mancus)、アグリオテス・オブスクルス(Agriotes ob
scurus)、アルフィトビウス・ジアペリヌス(Alphitobius diap
erinus)、アムフィマロン・ソルスチチアリス(Amphimallon sol
stitialis)、アノビウム・プンクタツム(Anobium punctatu
m)、アノマラ・ドゥビア(Anomala dubia)、アノプロホラ属種(Ano
plophora spp.)、例えばアノプロホラ・グラブリペニス(Anoplop
hora glabripennis)、アントノムス属種(Anthonomus s
pp.)、例えば、アントノムス・グランジス(Anthonomus grandis
)、アントレヌス属種(Anthrenus spp.)、アピオン属種(Apion
spp.)、アポゴニア属種(Apogonia spp.)、アトウス・ヘモロイダレ
ス(Athous haemorrhoidales)、アトマリア属種(Atomar
ia spp.)、例えば、アトマリア・リネアル(Atomaria lineari
s)、アタゲヌス属種(Attagenus spp.)、バリス・カエルレセンス(B
aris caerulescens)、ブルキジウス・オブテクツス(Bruchid
ius obtectus)、ブルクス属種(Bruchus spp.)、例えば、ブ
ルクス・ピソルム(Bruchus pisorum)、ブルクス・ルフィマヌス(Br
uchus rufimanus)、カッシダ属種(Cassida spp.)、セロ
トマ・トリフルカタ(Cerotoma trifurcata)、セウトリンクス属種
(Ceutorrhynchus spp.)、例えば、セウトリンクス・アシミリス(
Ceutorrhynchus assimilis)、セウトリンクス・クアドリデン
ス(Ceutorrhynchus quadridens)、セウトリンクス・ラパエ
(Ceutorrhynchus rapae)、カエトクネマ属種(Chaetocn
ema spp.)、例えば、カエトクネマ・コンフィニス(Chaetocnema
confinis)、カエトクネマ・デンチクラタ(Chaetocnema dent
iculata)、カエトクネマ・エクチパ(Chaetocnema ectypa)
、クレオヌス・メンジクス(Cleonus mendicus)、コノデルス属種(C
onoderus spp.)、コスモポリテス属種(Cosmopolites sp
p.)、例えば、コスモポリテス・ソルジズス(Cosmopolites sordi
dus)、コステリトラ・ゼアランジカ(Costelytra zealandica
)、クテニセラ属種(Ctenicera spp.)、クルクリオ属種(Curcul
io spp.)、例えば、クルクリオ・カリアエ(Curculio caryae)
、クルクリオ・カリアトリペス(Curculio caryatrypes)、クルク
リオ・オブツスス(Curculio obtusus)、クルクリオ・サイイ(Cur
culio sayi)、クリプトレステス・フェルギネウス(Cryptoleste
s ferrugineus)、クリプトレステス・プシルス(Cryptoleste
s pusillus)、クリプトリンクス・ラパチ(Cryptorhynchus
lapathi)、クリプトリンクス・マンギフェラエ(Cryptorhynchus
mangiferae)、シリンドロコプツルス属種(Cylindrocoptur
us spp.)、シリンドロコプツルス・アドスペルスス(Cylindrocopt
urus adspersus)、シリンドロコプツルス・フルニシ(Cylindro
copturus furnissi)、デンドロクトヌス属種(Dendrocton
us spp.)、例えばデンドロクトヌス・ポンデロセ(Dendroctonus
ponderosae)、デルメステス属種(Dermestes spp.)、ジアブ
ロチカ属種(Diabrotica spp.)、例えば、ジアブロチカ・バルテアタ(
Diabrotica balteata)、ジアブロチカ・バルベリ(Diabrot
ica barberi)、ジアブロチカ・ウンデシムプンクタタ・ホワルジ(Diab
rotica undecimpunctata howardi)、ジアブロチカ・ウ
ンデシムプンクタタ・ウンデシムプンクタタ(Diabrotica undecimp
unctata undecimpunctata)、ジアブロチカ・ビルギフェラ・ビ
ルギフェラ(Diabrotica virgifera virgifera)、ジア
ブロチカ・ビルギフェラ・ゼアエ(Diabrotica virgifera zea
e)、ジコクロシス属種(Dichocrocis spp.)、ジクラジスパ・アルミ
ゲラ(Dicladispa armigera)、ジロボデルス属種(Dilobod
erus spp.)、エピカエルス属種(Epicaerus spp.)、エピラク
ナ属種(Epilachna spp.)、例えば、エピラクナ・ボレアリス(Epil
achna borealis)、エピラクナ・バリベスチス(Epilachna v
arivestis)、エピトリキス属種(Epitrix spp.)、例えば、エピ
トリキス・ククメリス(Epitrix cucumeris)、エピトリキス・フスク
ラ(Epitrix fuscula)、エピトリキス・ヒルチペンニス(Epitri
x hirtipennis)、エピトリキス・スブクリニタ(Epitrix sub
crinita)、エピトリキス・ツベリス(Epitrix tuberis)、ファ
ウスチヌス属種(Faustinus spp.)、ギビウム・プシロイデス(Gibb
ium psylloides)、グナトセルス・コルヌツス(Gnathocerus
cornutus)、ヘルラ・ウンダリス(Hellula undalis)、ヘテ
ロニクス・アラトル(Heteronychus arator)、ヘテロニキス属種(
Heteronyx spp.)、ホプリア・アルゲンテア(Hoplia argen
tea)、ヒラモルファ・エレガンス(Hylamorpha elegans)、ヒロ
トルペス・バジュルス(Hylotrupes bajulus)、ヒペラ・ポスチカ(
Hypera postica)、ヒポメセス・スクアモスス(Hypomeces s
quamosus)、ヒポテネムス属種(Hypothenemus spp.)、例え
ば、ヒポテネムス・ハムペイ(Hypothenemus hampei)、ヒポテネム
ス・オブスクルス(Hypothenemus obscurus)、ヒポテネムス・プ
ベセンス(Hypothenemus pubescens)、ラクノステルナ・コンサ
ングイネア(Lachnosterna consanguinea)、ラシドデルマ・
セリコルネ(Lasioderma serricorne)、ラテチクス・オリザエ(
Latheticus oryzae)、ラトリジウス属種(Lathridius s
pp.)、レマ属種(Lema spp.)、レプチノタルサ・デセムリネアタ(Lep
tinotarsa decemlineata)、レウコプテラ属種(Leucopt
era spp.)、例えば、レウコプテラ・コフェエラ(Leucoptera co
ffeella)、リモニウス・エクチプス(Limonius ectypus)、リ
ッソロプトルス・オリゾフィルス(Lissorhoptrus oryzophilu
s)、リストロノツス属種(Listronotus(=ヒペロデス(Hyperode
s)) spp.)、リキスス属種(Lixus spp.)、ルペロデス属種(Lup
erodes spp.)、ルペロモルファ・キサントデラ(Luperomorpha
xanthodera)、リクツス属種(Lyctus spp.)、メガシレン属種
(Megacyllene spp.)、例えばメガシレン・ロビニエ(Megacyl
lene robiniae)、メガセリス属種(Megascelis spp.)、
メラノツス属種(Melanotus spp.)、例えば、メラノツス・ロングルス・
オレゴネンシス(Melanotus longulus oregonensis)、
メリゲテス・アエネウス(Meligethes aeneus)、メロロンタ属種(M
elolontha spp.)、例えば、メロロンタ・メロロンタ(Melolont
ha melolontha)、ミグドルス属種(Migdolus spp.)、モノ
カムス属種(Monochamus spp.)、ナウパクツス・キサントグラフス(N
aupactus xanthographus)、ネクロビア属種(Necrobia
spp.)、ネオガレルセラ属種(Neogalerucella spp.)、ニプ
ツス・ホロレウクス(Niptus hololeucus)、オリクテス・リノセロス
(Oryctes rhinoceros)、オリザエフィルス・スリナメンシス(Or
yzaephilus surinamensis)、オリザファグス・オリザエ(Or
yzaphagus oryzae)、オチオリンクス属種(Otiorhynchus
spp.)、例えば、オチオリンクス・クリブリコリス(Otiorhynchus
cribricollis)、オチオリンクス・リグスチシ(Otiorhynchus
ligustici)、オチオリンクス・オバツス(Otiorhynchus ov
atus)、オチオリンクス・ルゴソストリアルス(Otiorhynchus rug
osostriarus)、オチオリンクス・スルカツス(Otiorhynchus
sulcatus)、オウレマ属種(Oulema spp.)、例えばオウレマ・メラ
ノプス(Oulema melanopus)、オウレマ・オリザエ(Oulema o
ryzae)、オキシセトニア・ジュンクンダ(Oxycetonia jucunda
)、ファエドン・コクレアリアエ(Phaedon cochleariae)、フィロ
ファガ属種(Phyllophaga spp.)、フィロファガ・ヘレリ(Phyll
ophaga helleri)、フィロトレタ属種(Phyllotreta spp
.)、例えば、フィロトレタ・アルモラシアエ(Phyllotreta armora
ciae)、フィロトレタ・プシラ(Phyllotreta pusilla)、フィ
ロトレタ・ラモサ(Phyllotreta ramosa)、フィロトレタ・ストリオ
ラタ(Phyllotreta striolata)、ポピリア・ジャポニカ(Pop
illia japonica)、プレムノトリペス属種(Premnotrypes
spp.)、プロステファヌス・トルンカツス(Prostephanus trunc
atus)、プシリオデス属種(Psylliodes spp.)、例えば、プシリオ
デス・アフィニス(Psylliodes affinis)、プシリオデス・クリソセ

ァラ(Psylliodes chrysocephala)、プシリオデス・プンクツ
ラタ(Psylliodes punctulata)、プチヌス属種(Ptinus
spp.)、リゾビウス・ベントラリス(Rhizobius ventralis)、
リゾペルタ・ドミニカ(Rhizopertha dominica)、リンコフォルス
属種(Rhynchophorus spp.)、リンコフォルス・フェルギネウス(R
hynchophorus ferrugineus)、リンコフォルス・パルマルム(
Rhynchophorus palmarum)、スコリツス属種(Scolytus
spp.)、例えばスコリツス・ムルチストリアツス(Scolytus multi
striatus)、シノキシロン・ペルフォランス(Sinoxylon perfo
rans)、シトフィルス属種(Sitophilus spp.)、例えば、シトフィ
ルス・グラナリウス(Sitophilus granarius)、シトフィルス・リ
ネアリス(Sitophilus linearis)、シトフィルス・オリザエ(Si
tophilus oryzae)、シトフィルス・ゼアマイス(Sitophilus
zeamais)、スフェノホルス属種(Sphenophorus spp.)、ス
テゴビウム・パニセウム(Stegobium paniceum)、ステルネクス属種
(Sternechus spp.)、例えば、ステルネクス・パルダツス(Stern
echus paludatus)、シムフィレテス属種(Symphyletes s
pp.)、タニメクス属種(Tanymecus spp.)、例えば、タニメクス・ジ
ラチコリス(Tanymecus dilaticollis)、タニメクス・インジク
ス(Tanymecus indicus)、タニメクス・パリアツス(Tanymec
us palliatus)、テネブリオ・モリトル(Tenebrio molito
r)、テネブリオイデス・マウレタニクス(Tenebrioides maureta
nicus)、トリボリウム属種(Tribolium spp.)、例えば、トリボリ
ウム・アウダキス(Tribolium audax)、トリボリウム・カスタネウム(
Tribolium castaneum)、トリボリウム・コンフスム(Tribol
ium confusum)、トロゴデルマ属種(Trogoderma spp.)、
チキウス属種(Tychius spp.)、キシロトレクス属種(Xylotrech
us spp.)、ザブルス属種(Zabrus spp.)、例えば、ザブルス・テネ
ブリオイデス(Zabrus tenebrioides);
革翅目(Dermaptera)の、例えばアニソラビス・マリチメ(Anisola
bis maritime)、フォルフィクラ・アウリクラリア(Forficula
auricularia)、ラビズラ・リパリア(Labidura riparia)

ハエ目(Diptera)の、例えば、アエデス属種(Aedes spp.)、例え
ば、アエデス・アエギプチ(Aedes aegypti)、アエデス・アルボピクツス
(Aedes albopictus)、アエデス・スチクチクス(Aedes sti
cticus)、アエデス・ベキサンス(Aedes vexans)、アグロミザ属種
(Agromyza spp.)、例えば、アグロミザ・フロンテラ(Agromyza
frontella)、アグロミザ・パルビコルニス(Agromyza parvi
cornis)、アナストレファ属種(Anastrepha spp.)、アノフェレ
ス属種(Anopheles spp.)、例えば、アノフェレス・クアドリマクラツス
(Anopheles quadrimaculatus)、アノフェレス・ガムビアエ
(Anopheles gambiae)、アスホンジリア属種(Asphondyli
a spp.)、バクトロセラ属種(Bactrocera spp.)、例えば、バク
トロセラ・ククルビタエ(Bactrocera cucurbitae)、バクトロセ
ラ・ドルサリス(Bactrocera dorsalis)、バクトロセラ・オレアエ
(Bactrocera oleae)、ビビオ・ホルツラヌス(Bibio hort
ulanus)、カリホラ・エリトロセファラ(Calliphora erythro
cephala)、カリホラ・ビシナ(Calliphora vicina)、セラチ
チス・カピタタ(Ceratitis capitata)、キロノムス属種(Chir
onomus spp.)、クリソミア属種(Chrysomya spp.)、クリソ
プス属種(Chrysops spp.)、クリソゾナ・プルビアリス(Chrysoz
ona pluvialis)、コクリオミア属種(Cochliomya spp.)
、コンタリニア属種(Contarinia spp.)、例えば、コンタリニア・ジョ
ンソニ(Contarinia johnsoni)、コンタリニア・ナスツルチイ(C
ontarinia nasturtii)、コンタリニア・ピリボラ(Contari
nia pyrivora)、コンタリニア・スクルジ(Contarinia sch
ulzi)、コンタリニア・ソルギコラ(Contarinia sorghicola
)、コンタリニア・トリチシ(Contarinia tritici)、コルジロビア
・アントロポファガ(Cordylobia anthropophaga)、クリコト
プス・シルベストリス(Cricotopus sylvestris)、クレキス属種
(Culex spp.)、例えば、クレキス・ピピエンス(Culex pipien
s)、クレキス・クインクエファシアツス(Culex quinquefasciat
us)、クリコイデス属種(Culicoides spp.)、クリセタ属種(Cul
iseta spp.)、クテレブラ属種(Cuterebra spp.)、ダクス・
オレアエ(Dacus oleae)、ダシネウラ属種(Dasineura spp.
)、例えば、ダシネウラ・ブラシカエ(Dasineura brassicae)、デ
リア属種(Delia spp.)、例えば、デリア・アントクア(Delia ant
iqua)、デリア・コアルクタタ(Delia coarctata)、デリア・フロ
リレガ(Delia florilega)、デリア・プラツラ(Delia plat
ura)、デリア・ラジクム(Delia radicum)、デルマトビア・ホミニス
(Dermatobia hominis)、ドロソフィラ属種(Drosophila
spp.)、例えば、ドロソフィラ・メラノガステル(Drosphila mela
nogaster)、ドロソフィラ・スズキイ(Drosophila suzukii
)、エキノクネムス属種(Echinocnemus spp.)、エウレイア・ヘラク
レイ(Euleia heraclei)、ファンニア属種(Fannia spp.)
、ガステロフィルス属種(Gasterophilus spp.)、グロッシナ属種(
Glossina spp.)、ハエマトポタ属種(Haematopota spp.
)、ヒドレリア属種(Hydrellia spp.)、ヒドレリア・グリセオラ(Hy
drellia griseola)、ヒレミア属種(Hylemya spp.)、ヒ
ッポドスカ属種(Hippobosca spp.)、ヒポデルマ属種(Hypoder
ma spp.)、リリオミザ属種(Liriomyza spp.)、例えば、リリオ
ミザ・ブラシカエ(Liriomyza brassicae)、リリオミザ・フイドブ
レンシス(Liriomyza huidobrensis)、リリオミザ・サチバエ(
Liriomyza sativae)、ルシリア属種(Lucilia spp.)、
例えば、ルシリア・クプリナ(Lucilia cuprina)、ルトゾミイア属種(
Lutzomyia spp.)、マンソニア属種(Mansonia spp.)、ム
スカ属種(Musca spp.)、例えば、ムスカ・ドメスチカ(Musca dom
estica)、ムスカ・ドメスチカ・ビシナ(Musca domestica vi
cina)、オエストルス属種(Oestrus spp.)、オシネラ・フリト(Os
cinella frit)、パラタニタルスス属種(Paratanytarsus
spp.)、パララウテルボルニエラ・スブシンクタ(Paralauterborni
ella subcincta)、ペゴミア(Pegomya)又はペゴミイア(Peg
omyia spp.)、例えば、ペゴミイア・ベタエ(Pegomya betae)
、ペゴミア・ヒオシアミ(Pegomya hyoscyami)、ペゴミア・ルビボラ
(Pegomya rubivora)、フレボトムス属種(Phlebotomus
spp.)、ホルビア属種(Phorbia spp.)、ホルミア属種(Phormi
a spp.)、ピオフィラ・カセイ(Piophila casei)、プラチパレア
・ポエシロプテラ(Platyparea poeciloptera)、プロジプロシ
ス属種(Prodiplosis spp.)、プシラ・ロサエ(Psila rosa
e)、ラゴレチス属種(Rhagoletis spp.)、例えば、ラゴレチス・シン
グラタ(Rhagoletis cingulata)、ラゴレチス・コムプレタ(Rh
agoletis completa)、ラゴレチス・ファウスタ(Rhagoleti
s fausta)、ラゴレチス・インジフェレンス(Rhagoletis indi
fferens)、ラゴレチス・メンダキス(Rhagoletis mendax)、
ラゴレチス・ポモネラ(Rhagoletis pomonella)、サルコファガ属
種(Sarcophaga spp.)、シムリウム属種(Simulium spp.
)、例えば、シムリウム・メリジオナレ(Simulium meridionale)
、ストモキス属種(Stomoxys spp.)、タバヌス属種(Tabanus s
pp.)、テタノポプス属種(Tetanops spp.)、チプラ属種(Tipul
a spp.)、例えば、チプラ・パルドサ(Tipula paludosa)、チプ
ラ・シムプレキス(Tipula simplex)、トキソトリパナ・クルビカウダ(
Toxotrypana curvicauda);
カメムシ目(Hemiptera)の、例えば、アシジア・アカシアエバイレイアナエ
(Acizzia acaciaebaileyanae)、アシジア・ドドナエアエ(
Acizzia dodonaeae)、アシジア・ウンカトイデス(Acizzia
uncatoides)、アクリダ・ツリタ(Acrida turrita)、アシル
トシポン属種(Acyrthosipon spp.)、例えば、アシルトシポン・ピス
ム(Acyrthosiphon pisum)、アクロゴニア属種(Acrogoni
a spp.)、アエネオラミア属種(Aeneolamia spp.)、アゴノセナ
属種(Agonoscena spp.)、アレウロカンツス属種(Aleurocan
thus spp.)、アレイロデス・プロレテラ(Aleyrodes prolet
ella)、アレウロロブス・バロデンシス(Aleurolobus baroden
sis)、アレウロトリクス・フロコスス(Aleurothrixus flocco
sus)、アロカリダラ・マライエンシス(Allocaridara malayen
sis)、アムラスカ属種(Amrasca spp.)、例えば、アムラスカ・ビグツ
ラ(Amrasca bigutulla)、アムラスカ・デバスタンス(Amrasc
a devastans)、アヌラフィス・カルズイ(Anuraphis cardu
i)、アオニジエラ属種(Aonidiella spp.)、例えば、(Aonidi
ella aurantii)、(Aonidiella citrina)、アオニジ
エラ・イノルナタ(Aonidiella inornata)、アファノスチグマ・ピ
リ(Aphanostigma piri)、アフィス属種(Aphis spp.)、
例えば、アフィス・シトリコラ(Aphis citricola)、アフィス・クラシ
ボラ(Aphis craccivora)、アフィス・ファバエ(Aphis fab
ae)、アフィス・ホルベシ(Aphis forbesi)、アフィス・グリシネス(
Aphis glycines)、アフィス・ゴシピイ(Aphis gossypii
)、アフィス・ヘデラエ(Aphis hederae)、アフィス・イリノイセンシス
(Aphis illinoisensis)、アフィス・ミドレトニ(Aphis m
iddletoni)、アフィス・ナスツルチイ(Aphis nasturtii)、
アフィス・ネリイ(Aphis nerii)、アフィス・ポミ(Aphis pomi
)、アフィス・スピラエコラ(Aphis spiraecola)、アフィス・ビブル
ニフィラ(Aphis viburniphila)、アルボリジア・アピカリス(Ar
boridia apicalis)、アリタイニラ属種(Arytainilla s
pp.)、アスピジエラ属種(Aspidiella spp.)、アスピジオツス属種
(Aspidiotus spp.)、例えば、アスピジオツス・ネリイ(Aspidi
otus nerii)、アタヌス属種(Atanus spp.)、アウラコルツム・
ソラニ(Aulacorthum solani)、ベミシア・タバシ(Bemisia
tabaci)、ブラストプシラ・オッシデンタリス(Blastopsylla o
ccidentalis)、ボレイオグリカスピス・メラレウカエ(Boreiogly
caspis melaleucae)、ブラキカウズス・ヘリクリシ(Brachyc
audus helichrysi)、ブラキコルス属種(Brachycolus s
pp.)、ブレビコリネ・ブラシカエ(Brevicoryne brassicae)
、カコプシラ属種(Cacopsylla spp.)、例えば、カコプシラ・ピリコラ
(Cacopsylla pyricola)、カリギポナ・マルギナタ(Callig
ypona marginata)、カプリニア属種(Capulinia spp.)
、カルネオセファラ・フルギダ(Carneocephala fulgida)、セラ
トバクナ・ラニゲラ(Ceratovacuna lanigera)、セルコピダエ(
Cercopidae)、セロプラステス属種(Ceroplastes spp.)、
カエトシホン・フラガエホリイ(Chaetosiphon fragaefolii)
、キオナスピス・テガレンシス(Chionaspis tegalensis)、クロ
リタ・オヌキイ(Chlorita onukii)、コンドラクリス・ロセア(Cho
ndracris rosea)、クロマフィス・ジュグランジコラ(Chromaph
is juglandicola)、クリソムファルス・アオニズム(Chrysomp
halus aonidum)、クリソムファルス・フィクス(Chrysomphal
us ficus)、シカズリナ・ムビラ(Cicadulina mbila)、コッ
コミチルス・ハリイ(Coccomytilus halli)、コックス属種(Coc
cus spp.)、例えば、コックス・ヘスペリズム(Coccus hesperi
dum)、コックス・ロングルス(Coccus longulus)、コックス・プセ
ウドマグノリアルム(Coccus pseudomagnoliarum)、コックス
・ビリジス(Coccus viridis)、クリプトミズス・リビス(Crypto
myzus ribis)、クリプトネオサ属種(Cryptoneossa spp.
)、クテナリタイナ属種(Ctenarytaina spp.)、ダルブルス属種(D
albulus spp.)、ジアレウロデス・チッテンデニ(Dialeurodes
chittendeni)、ジアレウロデス・シトリ(Dialeurodes ci
tri)、ジアホリナ・シトリ(Diaphorina citri)、ジアスピス属種
(Diaspis spp.)、ジウラフィス属種(Diuraphis spp.)、
ドラリス属種(Doralis spp.)、ドロシカ属種(Drosicha spp
.)、ジサフィス属種(Dysaphis spp.)、例えば、ジサフィス・アピイホ
リア(Dysaphis apiifolia)、ジサフィス・プランタギネア(Dys
aphis plantaginea)、ジサフィス・ツリパエ(Dysaphis t
ulipae)、ジスミコックス属種(Dysmicoccus spp.)、エムポア
スカ属種(Empoasca spp.)、例えば、エムポアスカ・アブルプタ(Emp
oasca abrupta)、エムポアスカ・ファバエ(Empoasca faba
e)、エムポアスカ・マリグナ(Empoasca maligna)、エムポアスカ・
ソラナ(Empoasca solana)、エムポアスカ・ステベンシ(Empoas
ca stevensi)、エリオソマ属種(Eriosoma spp.)、例えば、
エリオソマ・アメリカヌム(Eriosoma americanum)、エリオソマ・
ラニゲルム(Eriosoma lanigerum)、エリオソマ・ピリコラ(Eri
osoma pyricola)、エリトロネウラ属種(Erythroneura s
pp.)、エウカリプトリマ属種(Eucalyptolyma spp.)、エウフィ
ルラ属種(Euphyllura spp.)、エウセリス・ビロバツス(Euscel
is bilobatus)、フェリシア属種(Ferrisia spp.)、フィオ
リニア属種(Fiorinia spp.)、フルカスピス・オセアニカ(Furcas
pis oceanica)、ゲオコックス・コフェアエ(Geococcus cof
feae)、グリカスピス属種(Glycaspis spp.)、ヘテロプシラ・クバ
ナ(Heteropsylla cubana)、ヘテロプシラ・スピヌロサ(Hete
ropsylla spinulosa)、ホマロジスカ・コアグラタ(Homalod
isca coagulata)、ヒアロプテルス・アルンジニス(Hyalopter
us arundinis)、ヒアロプテルス・プルニ(Hyalopterus pr
uni)、イセリア属種(Icerya spp.)、例えば、イセリア・プルカシ(I
cerya purchasi)、イジオセルス属種(Idiocerus spp.)
、イジオスコプス属種(Idioscopus spp.)、ラオデルファキス・ストリ
アテルス(Laodelphax striatellus)、レカニウム属種(Lec
anium spp.)、例えば、レカニウム・コルニ(Lecanium corni
)(=パルテノレカニウム・コルニ(Parthenolecanium corni)
)、レピドサフェス属種(Lepidosaphes spp.)、例えば、レピドサフ
ェス・ウルミ(Lepidosaphes ulmi)、リパフィス・エリシミ(Lip
aphis erysimi)、ロホレウカスピス・ジャポニカ(Lopholeuca
spis japonica)、リコルマ・デリカツラ(Lycorma delica
tula)、マクロシフム属種(Macrosiphum spp.)、例えば、マクロ
シフム・エウホルビアエ(Macrosiphum euphorbiae)、マクロシ
フム・リリイ(Macrosiphum lilii)、マクロシフム・ロサエ(Mac
rosiphum rosae)、マクロステレス・ファシフロンス(Macroste
les facifrons)、マハナルバ属種(Mahanarva spp.)、メ
ラナフィス・サッカリ(Melanaphis sacchari)、メトカルフィエラ
属種(Metcalfiella spp.)、メトカルファ・プルイノサ(Metca
lfa pruinosa)、メトポロフィウム・ジロズム(Metopolophiu
m dirhodum)、モネリア・コスタリス(Monellia costalis
)、モネリオプシス・ペカニス(Monelliopsis pecanis)、ミズス
属種(Myzus spp.)、例えば、ミズス・アスカロニクス(Myzus asc
alonicus)、ミズス・セラシ(Myzus cerasi)、ミズス・リグスト
リ(Myzus ligustri)、ミズス・オルナツス(Myzus ornatu
s)、ミズス・ペルシカエ(Myzus persicae)、ミズス・ニコチアナエ(
Myzus nicotianae)、ナソノビア・リビスニグリ(Nasonovia
ribisnigri)、ネオマスケリア属種(Neomaskellia spp.
)、ネホテッチキス属種(Nephotettix spp.)、例えば、ネホテッチキ
ス・シンクチセプス(Nephotettix cincticeps)、ネホテッチキ
ス・ニグロピクツス(Nephotettix nigropictus)、ネッチゴニ
クラ・スペクトラ(Nettigoniclla spectra)、ニラパルバタ・ル
ゲンス(Nilaparvata lugens)、オンコメトピア属種(Oncome
topia spp.)、オルテジア・プラエロンガ(Orthezia praelo
nga)、オキシヤ・キネンシス(Oxya chinensis)、パキプシラ属種(
Pachypsylla spp.)、パラベミシア・ミリカエ(Parabemisi
a myricae)、パラトリオザ属種(Paratrioza spp.)、例えば
、パラトリオザ・コクケレリ(Paratrioza cockerelli)、パルラ
トリア属種(Parlatoria spp.)、ペムフィグス属種(Pemphigu
s spp.)、例えば、ペムフィグス・ブルサリウス(Pemphigus burs
arius)、ペムフィグス・ポプリベナエ(Pemphigus populiven
ae)、ペレグリヌス・マイジス(Peregrinus maidis)、ペルキンシ
エラ属種(Perkinsiella spp.)、フェナコックス属種(Phenac
occus spp.)、例えば、フェナコックス・マデイレンシス(Phenacoc

us madeirensis)、プロエオミズス・パッセリニイ(Phloeomyz
us passerinii)、ホロドン・フムリ(Phorodon humuli)
、フィロキセラ属種(Phylloxera spp.)、例えば、フィロキセラ・デバ
ストラトリキス(Phylloxera devastatrix)、フィロキセラ・ノ
タビリス(Phylloxera notabilis)、ピンナスピス・アスピジスト
ラエ(Pinnaspis aspidistrae)、プラノコックス属種(Plan
ococcus spp.)、例えば、プラノコックス・シトリ(Planococcu
s citri)、プロソピドプシラ・フラバ(Prosopidopsylla fl
ava)、プロトプルビナリア・ピリホルミス(Protopulvinaria py
riformis)、プセウダウラカスピス・ペンタゴナ(Pseudaulacasp
is pentagona)、プセウドコックス属種(Pseudococcus sp
p.)、例えば、プセウドコックス・カルセオラリアエ(Pseudococcus c
alceolariae)、プセウドコックス・コムストッキ(Pseudococcu
s comstocki)、プセウドコックス・ロンギスピヌス(Pseudococc
us longispinus)、プセウドコックス・マリチムス(Pseudococ
cus maritimus)、プセウドコックス・ビブルニ(Pseudococcu
s viburni)、プシロプシス属種(Psyllopsis spp.)、プシラ
属種(Psylla spp.)、例えば、プシラ・ブキシ(Psylla buxi)
、プシラ・マリ(Psylla mali)、プシラ・ピリ(Psylla pyri)
、プテロマルス属種(Pteromalus spp.)、プルビナリア属種(Pulv
inaria spp.)、ピリラ属種(Pyrilla spp.)、クアドラスピジ
オツス属種(Quadraspidiotus spp.)、例えば、クアドラスピジオ
ツス・ジュグランスレギアエ(Quadraspidiotus juglansreg
iae)、クアドラスピジオツス・オストレアエホルミス(Quadraspidiot
us ostreaeformis)、クアドラスピジオツス・ペルニシオスス(Qua
draspidiotus perniciosus)、クエサダ・ギガス(Quesa
da gigas)、ラストロコックス属種(Rastrococcus spp.)、
ロパロシフム属種(Rhopalosiphum spp.)、例えば、ロパロシフム・
マイジス(Rhopalosiphum maidis)、ロパロシフム・オキシアカン
タエ(Rhopalosiphum oxyacanthae)、ロパロシフム・・パジ
(Rhopalosiphum padi)、ロパロシフム・ルフィアブドミナレ(Rh
opalosiphum rufiabdominale)、サイセチア属種(Sais
setia spp.)、例えば、サイセチア・コフェアエ(Saissetia co
ffeae)、サイセチア・ミランダ(Saissetia miranda)、サイセ
チア・ネグレクタ(Saissetia neglecta)、サイセチア・オレアエ(
Saissetia oleae)、スカホイデウス・チタヌス(Scaphoideu
s titanus)、スキザフィス・グラミヌム(Schizaphis grami
num)、セレナスピズス・アルチクラツス(Selenaspidus articu
latus)、シファ・フラバ(Sipha flava)、シトビオン・アベナエ(S
itobion avenae)、ソガタ属種(Sogata spp.)、ソガテラ・
フルシフェラ(Sogatella furcifera)、ソガトデス属種(Soga
todes spp.)、スチクトセファラ・フェスチナ(Stictocephala
festina)、シホニヌス・フィリレアエ(Siphoninus philly
reae)、テナラファラ・マライエンシス(Tenalaphara malayen
sis)、テトラゴノセフェラ属種(Tetragonocephela spp.)、
チノカリス・カリアエホリアエ(Tinocallis caryaefoliae)、
トマスピス属種(Tomaspis spp.)、トキソプテラ属種(Toxopter
a spp.)、例えば、トキソプテラ・アウランチイ(Toxoptera aura
ntii)、トキソプテラ・シトリシズス(Toxoptera citricidus
)、トリアレウロデス・バポラリオルム(Trialeurodes vaporari
orum)、トリオザ属種(Trioza spp.)、例えば、トリオザ・ジオスピリ
(Trioza diospyri)、チフロシバ属種(Typhlocyba spp
.)、ウナスピス属種(Unaspis spp.)、ビテウス・ビチホリイ(Vite
us vitifolii)、ジギナ属種(Zygina spp.);
カメムシ亜目(Heteroptera)の、例えば、アエリア属種(Aelia s
pp.)、アナサ・トリスチス(Anasa tristis)、アンテスチオプシス属
種(Antestiopsis spp.)、ボイセア属種(Boisea spp.)
、ブリスス属種(Blissus spp.)、カロコリス属種(Calocoris
spp.)、カムピロンマ・リビダ(Campylomma livida)、カベレリ
ウス属種(Cavelerius spp.)、シメキス属種(Cimex spp.)
、例えば、シメキス・アドジュンクツス(Cimex adjunctus)、シメキス
・ヘミプテルス(Cimex hemipterus)、シメキス・レクツラリウス(C
imex lectularius)、シメキス・ピロセルス(Cimex pilos
ellus)、コラリア属種(Collaria spp.)、クレオンチアデス・ジル
ツス(Creontiades dilutus)、ダシヌス・ピペリス(Dasynu
s piperis)、ジケロプス・フルカツス(Dichelops furcatu
s)、ジコノコリス・ヘウェッチ(Diconocoris hewetti)、ジスデ
ルクス属種(Dysdercus spp.)、エウスキスツス属種(Euschist
us spp.)、例えば、エウスキスツス・ヘロス(Euschistus hero
s)、エウスキスツス・セルブス(Euschistus servus)、エウスキス
ツス・トリスチグムス(Euschistus tristigmus)、エウスキスツ
ス・バリオラリウス(Euschistus variolarius)、エウリデマ属
種(Eurydema spp.)、エウリガステル属種(Eurygaster sp
p.)、ハリオモルファ・ハリス(Halyomorpha halys)、ヘリオパル
チス属種(Heliopeltis spp.)、ホルシアス・ノビレルス(Horci
as nobilellus)、レプトコリサ属種(Leptocorisa spp.
)、レプトコリサ・バリコルニス(Leptocorisa varicornis)、
レプトグロスス・オッシデンタリス(Leptoglossus occidental
is)、レプトグロスス・フィロプス(Leptoglossus phyllopus
)、リゴコリス属種(Lygocoris spp.)、例えば、リゴコリス・パブリヌ
ス(Lygocoris pabulinus)、リグス属種(Lygus spp.)
、例えば、リグス・エリスス(Lygus elisus)、リグス・ヘスペルス(Ly
gus hesperus)、リグス・リネオラリス(Lygus lineolari
s)、マクロペス・エキスカバツス(Macropes excavatus)、メガコ
プタ・クリブラリア(Megacopta cribraria)、ミリダエ(Miri
dae)、モナロニオン・アトラツム(Monalonion atratum)、ネザ
ラ属種(Nezara spp.)、例えば、ネザラ・ビリズラ(Nezara vir
idula)、ニシウス属種(Nysius spp.)、オエバルス属種(Oebal
us spp.)、Pentomidae(Pentomidae)、ピエスマ・クアド
ラタ(Piesma quadrata)、ピエゾドルス属種(Piezodorus
spp.)、例えば、ピエゾドルス・グイルジニイ(Piezodorus guild
inii)、プサルス属種(Psallus spp.)、プセウダシスタ・ペルセア(
Pseudacysta persea)、ロドニウス属種(Rhodnius spp
.)、サールベルゲラ・シングラリス(Sahlbergella singulari
s)、スカプトコリス・カスタネア(Scaptocoris castanea)、ス
コチノホラ属種(Scotinophora spp.)、ステファニチス・ナシ(St
ephanitis nashi)、チブラカ属種(Tibraca spp.)、トリ
アトマ属種(Triatoma spp.);
ハチ目(Hymenoptera)の、例えば、アクロミルメキス属種(Acromy
rmex spp.)、アタリア属種(Athalia spp.)、例えば、アタリア
・ロサエ(Athalia rosae)、アッタ属種(Atta spp.)、カムポ
ノツス属種(Camponotus spp.)、ドリコベスプラ属種(Dolicho
vespula spp.)、ジプリオン属種(Diprion spp.)、例えば、
ジプリオン・シミリス(Diprion similis)、ホプロカムパ属種(Hop
locampa spp.)、例えば、ホプロカムパ・コオケイ(Hoplocampa
cookei)、ホプロカムパ・テスツジネア(Hoplocampa testud
inea)、ラシウス属種(Lasius spp.)、リネピテマ・フミレ(Line
pithema humile)、モノモリウム・ファラオニス(Monomorium
pharaonis)、パラトレチナ属種(Paratrechina spp.)、
パラベスプラ属種(Paravespula spp.)、プラギオレピス属種(Pla
giolepis spp.)、シレキス属種(Sirex spp.)、例えばシレキ
ス・ノクチリオ(Sirex noctilio)、ソレノプシス・インビクタ(Sol
enopsis invicta)、タピノマ属種(Tapinoma spp.)、テ
クノピルメクス・アルビペス(Technomyrmex albipes)、ウロセル
ス属種(Urocerus spp.)、ベスパ属種(Vespa spp.)、例えば
、ベスパ・クラブロ(Vespa crabro)、ワスマンニア・アウロプンクタタ(
Wasmannia auropunctata)、キセリス属種(Xeris spp
.);
ワラジムシ目(Isopoda)の、例えば、アルマジリジウム・ブルガレ(Arma
dillidium vulgare)、オニスクス・アセルス(Oniscus as
ellus)、ポルセリオ・スカベル(Porcellio scaber);
シロアリ目(Isoptera)の、例えば、コプトテルメス属種(Coptoter
mes spp.)、例えば、コプトテルメス・ホルモサヌス(Coptotermes
formosanus)、コルニテルメス・クムランス(Cornitermes c
umulans)、クリプトテルメス属種(Cryptotermes spp.)、イ
ンシシテルメス属種(Incisitermes spp.)、カロテルメス属種(Ka
lotermes spp.)、ミクロテルメス・オベシ(Microtermes o
besi)、ナスチテルメス属種(Nasutitermes spp.)、オドントテ
ルメス属種(Odontotermes spp.)、ポロテルメス属種(Porote
rmes spp.)、レチクリテルメス属種(Reticulitermes spp
.)、例えば、レチクリテルメス・フラビペス(Reticulitermes fla
vipes)、レチクリテルメス・ヘスペルス(Reticulitermes hes
perus);
チョウ目(Lepidoptera)の、例えば、アクロイア・グリセラ(Achro
ia grisella)、アクロニクタ・マジョル(Acronicta major
)、アドキソフィエス属種(Adoxophyes spp.)、例えば、アドキソフィ
エス・オラナ(Adoxophyes orana)、アエジア・レウコメラス(Aed
ia leucomelas)、アグロチス属種(Agrotis spp.)、例えば
、アグロチス・セゲツム(Agrotis segetum)、アグロチス・イプシロン
(Agrotis ipsilon)、アラバマ属種(Alabama spp.)、例
えば、アラバマ・アルギラセア(Alabama argillacea)、アミエロイ
ス・トランシテラ(Amyelois transitella)、アナルシア属種(A
narsia spp.)、アンチカルシア属種(Anticarsia spp.)、
例えば、アンチカルシア・ゲンマタリス(Anticarsia gemmatalis
)、アルギロププロセ属種(Argyroploce spp.)、アルトグラファ属種
(Autographa spp.)、バラトラ・ブラシカエ(Barathra br
assicae)、ブラストダクナ・アトラ(Blastodacna atra)、ボ
ルボ・シンナラ(Borbo cinnara)、ブックラトリキス・ツルベリエラ(B
ucculatrix thurberiella)、ブパルス・ピニアリウス(Bup
alus piniarius)、ブッセオラ属種(Busseola spp.)、カ
コエシア属種(Cacoecia spp.)、カロプチリア・テイボラ(Calopt
ilia theivora)、カプア・レチクラナ(Capua reticulan
a)、カルポカプサ・ポモネラ(Carpocapsa pomonella)、カルポ
シナ・ニポネンシス(Carposina niponensis)、ケイマトビア・ブ
ルマタ(Cheimatobia brumata)、キロ属種(Chilo spp.
)、例えば、キロ・プレジャデルス(Chilo plejadellus)、キロ・ス
プレッサリス(Chilo suppressalis)、コレウチス・パリアナ(Ch
oreutis pariana)、コリストネウラ属種(Choristoneura
spp.)、クリソデイキス・チャルシテス(Chrysodeixis chalc
ites)、クリシア・アムビグエラ(Clysia ambiguella)、クナフ
ァロセルス属種(Cnaphalocerus spp.)、クナファロクロシス・メジ
ナリス(Cnaphalocrocis medinalis)、クネファシア属種(C
nephasia spp.)、コノポモルファ属種(Conopomorpha sp
p.)、コノトラケルス属種(Conotrachelus spp.)、コピタルシア
属種(Copitarsia spp.)、シジア属種(Cydia spp.)、例え
ば、シジア・ニグリカナ(Cydia nigricana)、シジア・ポモネラ(Cy
dia pomonella)、ダラカ・ノクツイデス(Dalaca noctuid
es)、ジアファニア属種(Diaphania spp.)、ジパロプシス属種(Di
paropsis spp.)、ジアトラエア・サッカラリス(Diatraea sa
ccharalis)、ジオリクトリア属種(Dioryctria spp.)、例え
ばジオリクトリア・ジンメルマニ(Dioryctria zimmermani)、エ
アリアス属種(Earias spp.)、エクジトロファ・アウランチウム(Ecdy
tolopha aurantium)、エラスモパルプス・リグノセルス(Elasm
opalpus lignosellus)、エルダナ・サッカリナ(Eldana s
accharina)、エフェスチア属種(Ephestia spp.)、例えば、エ
フェスチア・エルテラ(Ephestia elutella)、エフェスチア・クエー
ニエラ(Ephestia kuehniella)、エピノチア属種(Epinoti
a spp.)、エピフィアス・ポストビッタナ(Epiphyas postvitt
ana)、エランニス属種(Erannis spp.)、エルショビエラ・ムスクラナ
(Erschoviella musculana)、エチエラ属種(Etiella
spp.)、エウドシマ属種(Eudocima spp.)、エウリア属種(Euli
a spp.)、エウポエシリア・アムビグエラ(Eupoecilia ambigu
ella)、エウプロクチス属種(Euproctis spp.)、例えば、エウプロ
クチス・クリソロエア(Euproctis chrysorrhoea)、エウキソア
属種(Euxoa spp.)、フェルチア属種(Feltia spp.)、ガレリア
・メロネラ(Galleria mellonella)、グラシラリア属種(Grac
illaria spp.)、グラホリタ属種(Grapholitha spp.)、
例えば、グラホリタ・モレスタ(Grapholita molesta)、グラホリタ
・プルニボラ(Grapholita prunivora)、ヘジレプタ属種(Hed
ylepta spp.)、ヘリコベルパ属種(Helicoverpa spp.)、
例えば、ヘリコベルパ・アルミゲラ(Helicoverpa armigera)、ヘ
リコベルパ・ゼア(Helicoverpa zea)、ヘリオチス属種(Heliot
his spp.)、例えば、ヘリオチス・ビレセンス(Heliothis vire
scens)、ヘピアルス属種(Hepialus spp.)、例えばヘピアルス・フ
ムリ(Hepialus humuli)、ホフマンノフィラ・プセウドスプレテラ(H
ofmannophila pseudospretella)、ホモエオソマ属種(H
omoeosoma spp.)、ホモナ属種(Homona spp.)、ヒポノメウ
タ・パデラ(Hyponomeuta padella)、カキボリア・フラボファシア
タ(Kakivoria flavofasciata)、ラムピデス属種(Lampi
des spp.)、ラフィグマ属種(Laphygma spp.)、ラスペイレシア
・モレスタ(Laspeyresia molesta)、レウシノデス・オルボナリス
(Leucinodes orbonalis)、レウコプテラ属種(Leucopte
ra spp.)、例えば、レウコプテラ・コフェエラ(Leucoptera cof
feella)、リトコレチス属種(Lithocolletis spp.)、例えば
、リトコレチス・ブランカルデラ(Lithocolletis blancardel
la)、リトファネ・アンテンナタ(Lithophane antennata)、ロ
ベシア属種(Lobesia spp.)、例えば、ロベシア・ボトラナ(Lobesi
a botrana)、ロキサグロチス・アルビコスタ(Loxagrotis alb
icosta)、リマントリア属種(Lymantria spp.)、例えば、リマン
トリア・ジスパル(Lymantria dispar)、リオネチア属種(Lyone
tia spp.)、例えば、リオネチア・クレルケラ(Lyonetia clerk
ella)、マラコソマ・ネウストリア(Malacosoma neustria)、
マルカ・テスツラリス(Maruca testulalis)、マメストラ・ブラシカ
エ(Mamestra brassicae)、メラニチス・レダ(Melanitis
leda)、モシス属種(Mocis spp.)、モノピス・オブビエラ(Mono
pis obviella)、ミチムナ・セパラタ(Mythimna separat
a)、ネマポゴン・クロアセルス(Nemapogon cloacellus)、ニム
フラ属種(Nymphula spp.)、オイケチクス属種(Oiketicus s
pp.)、オムフィサ属種(Omphisa spp.)、オペロフテラ属種(Oper
ophtera spp.)、オリア属種(Oria spp.)、オルタガ属種(Or
thaga spp.)、オストリニア属種(Ostrinia spp.)、例えば、
オストリニア・ヌビラリス(Ostrinia nubilalis)、パノリス・フラ
ンメア(Panolis flammea)、パルナラ属種(Parnara spp.
)、ペクチノホラ属種(Pectinophora spp.)、例えば、ペクチノホラ
・ゴッシピエラ(Pectinophora gossypiella)、ペリレウコプ
テラ属種(Perileucoptera spp.)、フトリマエア属種(Phtho
rimaea spp.)、例えば、フトリマエア・オペルクレラ(Phthorima
ea operculella)、フィロクニスチス・シトレラ(Phyllocnis
tis citrella)、フィロノリクテル属種(Phyllonorycter
spp.)、例えば、フィロノリクテル・ブランカルデラ(Phyllonorycte
r blancardella)、フィロノリクテル・クラタエゲラ(Phyllono
rycter crataegella)、ピエリス属種(Pieris spp.)、
例えば、ピエリス・ラパエ(Pieris rapae)、プラチノタ・スツルタナ(P
latynota stultana)、プロジア・インテルプンクテラ(Plodia
interpunctella)、プルシア属種(Plusia spp.)、プルテ
ラ・キシロステラ(Plutella xylostella)(=プルテラ・マクリペ
ンニス(Plutella maculipennis))、ポデシア属種(Podes
ia spp.)、例えばポデシア・シリンゲ(Podesia syringae)、
プライス属種(Prays spp.)、プロデニア属種(Prodenia spp.
)、プロトパルセ属種(Protoparce spp.)、プセウダレチア属種(Ps
eudaletia spp.)、例えば、プセウダレチア・ウニプンクタ(Pseud
aletia unipuncta)、プセウドプルシア・インクルデンス(Pseud
oplusia includens)、ピラウスタ・ヌビラリス(Pyrausta
nubilalis)、ラキプルシア・ヌ(Rachiplusia nu)、スコエノ
ビウス属種(Schoenobius spp.)、例えば、スコエノビウス・ビプンク
チフェル(Schoenobius bipunctifer)、シルポファガ属種(S
cirpophaga spp.)、例えば、シルポファガ・インノタタ(Scirpo
phaga innotata)、スコチア・セゲツム(Scotia segetum
)、セサミア属種(Sesamia spp.)、例えば、セサミア・インフェレンス(
Sesamia inferens)、スパルガノチス属種(Sparganothis
spp.)、スポドプテラ属種(Spodoptera spp.)、例えば、スポド
プテラ・エラジアナ(Spodoptera eradiana)、スポドプテラ・エキ
シグア(Spodoptera exigua)、スポドプテラ・フルギペルダ(Spo
doptera frugiperda)、スポドプテラ・プラエフィカ(Spodop
tera praefica)、スタトモポダ属種(Stathmopoda spp.
)、ステノマ属種(Stenoma spp.)、ストモプテリキス・スブセシベラ(S
tomopteryx subsecivella)、シナンテドン属種(Synant
hedon spp.)、テシア・ソラニボラ(Tecia solanivora)、
タウメトポエア属種(Thaumetopoea spp.)、テルメシア・ゲンマタリ
ス(Thermesia gemmatalis)、チネア・クロアセラ(Tinea
cloacella)、チネア・ペリオネラ(Tinea pellionella)、

ネオラ・ビッセリエラ(Tineola bisselliella)、トルトリキス属
種(Tortrix spp.)、トリコファガ・タペトゼラ(Trichophaga
tapetzella)、トリコプルシア属種(Trichoplusia spp.
)、例えば、トリコプルシア・ニ(Trichoplusia ni)、トリポリザ・イ
ンセルツラス(Tryporyza incertulas)、ツタ・アブソルタ(Tu
ta absoluta)、ビラコラ属種(Virachola spp.);
バッタ目(Orthoptera)又は(Saltatoria)の、例えば、アケタ
・ドメスチクス(Acheta domesticus)、ジクロプルス属種(Dich
roplus spp.)、グリロタルパ属種(Gryllotalpa spp.)、
例えば、グリロタルパ・グリロタルパ(Gryllotalpa gryllotalp
a)、ヒエログリフス属種(Hieroglyphus spp.)、ロクスタ属種(L
ocusta spp.)、例えば、ロクスタ・ミグラトリア(Locusta mig
ratoria)、メラノプルス属種(Melanoplus spp.)、例えば、メ
ラノプルス・デバスタトル(Melanoplus devastator)、パラトラ
ンチクス・ウスリエンシス(Paratlanticus ussuriensis)、
スキストセルカ・グレガリア(Schistocerca gregaria);
シラミ目(Phthiraptera)の、例えば、ダマリニア属種(Damalin
ia spp.)、ハエマトピヌス属種(Haematopinus spp.)、リノ
グナツス属種(Linognathus spp.)、ペジクルス属種(Pedicul
us spp.)、フィロキセラ・バスタトリキス(Phylloxera vasta
trix)、フチルス。プビス(Phthirus pubis)、トリコデクテス属種
(Trichodectes spp.);
チャタテムシ目(Psocoptera)の、例えば、レピノツス属種(Lepino
tus spp.)、リポセリス属種(Liposcelis spp.);
ノミ目(Siphonaptera)の、例えば、セラトフィルス属種(Cerato
phyllus spp.)、クテノセファリデス属種(Ctenocephalide
s spp.)、例えば、クテノセファリデス・カニス(Ctenocephalide
s canis)、クテノセファリデス・フェリス(Ctenocephalides
felis)、プレキス・イリタンス(Pulex irritans)、ツンガ・ペネ
トランス(Tunga penetrans)、キセノプシラ・ケオピス(Xenops
ylla cheopis);
アザミウマ目(Thysanoptera)の、例えば、アナホトリプス・オブスクル
ス(Anaphothrips obscurus)、バリオトリプス・ビホルミス(B
aliothrips biformis)、チャエタナフォツリプス・レエウウェニ(
Chaetanaphothrips leeuweni)、ドレパノトリプス・レウテ
リ(Drepanothrips reuteri)、エンネオトリプス・フラベンス(
Enneothrips flavens)、フランクリニエラ属種(Franklin
iella spp.)、例えば、フランクリニエラ・フスカ(Frankliniel
la fusca)、フランクリニエラ・オッシデンタリス(Frankliniell
a occidentalis)、フランクリニエラ・スクルトゼイ(Franklin
iella schultzei)、フランクリニエラ・トリチシ(Franklini
ella tritici)、フランクリニエラ・バシニイ(Frankliniell
a vaccinii)、フランクリニエラ・ウィリアムシ(Frankliniell
a williamsi)、ハプロツリプス属種(Haplothrips spp.)
、ヘリオトリプス属種(Heliothrips spp.)、ヘルシノトリプス・フェ
モラリス(Hercinothrips femoralis)、カコトリプス属種(K
akothrips spp.)、リピホロトリプス・クルエンタツス(Rhipiph
orothrips cruentatus)、シルトトリプス属種(Scirtoth
rips spp.)、タエニノトリプス・カルダモミ(Taeniothrips c
ardamomi)、トリプス属種(Thrips spp.)、例えば、トリプス・パ
ルミ(Thrips palmi)、トリプスタバシ(Thrips tabaci);
シミ目(Zygentoma(=Thysanura))の、例えば、クテノレピスマ
属種(Ctenolepisma spp.)、レピスマ・サッカリナ(Lepisma
saccharina)、レスピモデス・インクイリヌス(Lepismodes i
nquilinus)、テルモビア・ドメスチカ(Thermobia domesti
ca);
コムカデ綱(Symphyla)の、例えば、スクチゲレラ属種(Scutigere
lla spp.)、例えば、スクチゲレラ・インマクラタ(Scutigerella
immaculata);
軟体動物門(Mollusca)の害虫、例えば、ニマイガイ綱(Bivalvia)
の、例えば、ドレイセナ属種(Dreissena spp.);及び、さらに、
マキガイ綱(Gastropoda)の、例えば、アリオン属種(Arion spp
.)、例えば、アリオン・アテル・ルフス(Arion ater rufus)、ビオ
ムファラリア属種(Biomphalaria spp.)、ブリヌス属種(Bulin
us spp.)、デロセラス属種(Deroceras spp.)、例えば、デロセ
ラス・ラエベ(Deroceras laeve)、ガルバ属種(Galba spp.
)、リムナエア属種(Lymnaea spp.)、オンコメラニア属種(Oncome
lania spp.)、ポマセア属種(Pomacea spp.)、スクシネア属種
(Succinea spp.);
線形動物門(Nematoda)の植物害虫、すなわち、植物寄生性線虫、特に、アグ
レンクス属種(Aglenchus spp.)、例えば、アグレンクス・アグリコラ(
Aglenchus agricola)、アングイナ属種(Anguina spp.
)、例えば、アングイナ・トリチシ(Anguina tritici)、アフェレンコ
イデス属種(Aphelenchoides spp.)、例えば、アフェレンコイデス
・アラキジス(Aphelenchoides arachidis)、アフェレンコイ
デス・フラガリアエ(Aphelenchoides fragariae)、ベロノラ
イムス属種(Belonolaimus spp.)、例えば、ベロノライムス・グラシ
リス(Belonolaimus gracilis)、ベロノライムス・ロンギカウザ
ツス(Belonolaimus longicaudatus)、ベロノライムス・ノ
ルトニ(Belonolaimus nortoni)、ブルサフェレンクス属種(Bu
rsaphelenchus spp.)、例えば、ブルサフェレンクス・ココフィルス
(Bursaphelenchus cocophilus)、ブルサフェレンクス・エ
レムス(Bursaphelenchus eremus)、ブルサフェレンク・スキシ
ロフィルス(Bursaphelenchus xylophilus)、カコパウルス
属種(Cacopaurus spp.)、例えば、カコパウルス・ペスチス(Caco
paurus pestis)、クリコネメラ属種(Criconemella spp
.)、例えば、クリコネメラ・クルバタ(Criconemella curvata)
、クリコネメラ・オノエンシス(Criconemella onoensis)、クリ
コネメラ・オルナタ(Criconemella ornata)、クリコネメラ・ルシ
ウム(Criconemella rusium)、クリコネメラ・キセノプラキス(C
riconemella xenoplax)(=メソクリコネマ・キセノプラキス(M
esocriconema xenoplax))、クリコネモイデス属種(Crico
nemoides spp.)、例えば、クリコネモイデス・フェルニアエ(Crico
nemoides ferniae)、クリコネモイデス・オノエンセ(Cricone
moides onoense)、クリコネモイデス・オルナツム(Criconemo
ides ornatum)、ジチレンクス属種(Ditylenchus spp.)
、例えば、ジチレンクス・ジプサシ(Ditylenchus dipsaci)、ドリ
コドルス属種(Dolichodorus spp.)、グロボデラ属種(Globod
era spp.)、例えば、グロボデラ・パリダ(Globodera pallid
a)、グロボデラ・ロストキエンシス(Globodera rostochiensi
s)、ヘリコチレンクス属種(Helicotylenchus spp.)、例えば、
ヘリコチレンクス・ジヒステラ(Helicotylenchus dihystera
)、ヘミクリコネモイデス属種(Hemicriconemoides spp.)、ヘ
ミシクリオホラ属種(Hemicycliophora spp.)、ヘテロデラ属種(
Heterodera spp.)、例えば、ヘテロデラ・アベナエ(Heterode
ra avenae)、ヘテロデラ・グルシネス(Heterodera glycin
es)、ヘテロデラ・スカクチイ(Heterodera schachtii)、ヒル
シュマニエラ属種(Hirschmaniella spp.)、ホプロライムス属種(
Hoplolaimus spp.)、ロンギドルス属種(Longidorus sp
p.)、例えば、ロンギドルス・アフリカヌス(Longidorus african
us)、メロイドギネ属種(Meloidogyne spp.)、例えば、メロイドギ
ネ・キトウォオジ(Meloidogyne chitwoodi)、メロイドギネ・フ
ァラキス(Meloidogyne fallax)、メロイドギネ・ハプラ(Melo
idogyne hapla)、メロイドギネ・インコグニタ(Meloidogyne
incognita)、メロイネマ属種(Meloinema spp.)、ナコッブ
ス属種(Nacobbus spp.)、ネオチレンクス属種(Neotylenchu
s spp.)、パラロンギドルス属種(Paralongidorus spp.)、
パラフェレンクス属種(Paraphelenchus spp.)、パラトリコドルス
属種(Paratrichodorus spp.)、例えば、パラトリコドルス・ミノ
ル(Paratrichodorus minor)、パラチレンクス属種(Parat
ylenchus spp.)、プラチレンクス属種(Pratylenchus sp
p.)、例えば、プラチレンクス・ペネトランス(Pratylenchus pene
trans)、プセウドハレンクス属種(Pseudohalenchus spp.)
、プシレンクス属種(Psilenchus spp.)、プンクトデラ属種(Punc
todera spp.)、クイニスルシウス属種(Quinisulcius spp
.)、ラドホルス属種(Radopholus spp.)、例えば、ラドホルス・シト
ロフィルス(Radopholus citrophilus)、ラドホルス・シミリス
(Radopholus similis)、ロチレンクルス属種(Rotylench
ulus spp.)、ロチレンクス属種(Rotylenchus spp.)、スク
テロネマ属種(Scutellonema spp.)、スバングイナ属種(Suban
guina spp.)、トリコドルス属種(Trichodorus spp.)、例
えば、トリコドルス・オブツスス(Trichodorus obtusus)、トリコ
ドルス・プリミチブス(Trichodorus primitivus)、チレンコリ
ンクス属種(Tylenchorhynchus spp.)、例えば、チレンコリンク
ス・アンヌラツス(Tylenchorhynchus annulatus)、チレン
クルス属種(Tylenchulus spp.)、例えば、チレンクルス・セミペネト
ランス(Tylenchulus semipenetrans)、キシフィネマ属種(
Xiphinema spp.)、例えば、キシフィネマ・インデキス(Xiphine
ma index)。
【0078】
式(I)の化合物は、任意に、特定の濃度又は特定の施用量において、除草剤、薬害軽
減剤、成長調節剤若しくは植物の特性を改善する作用薬としても使用し得るか、又は、殺
微生物剤(microbicide)若しくは除雄剤(gametocide)として、
例えば、殺菌剤(fungicide)、抗真菌剤(antimycotic)、殺細菌
剤若しくは殺ウイルス剤(これは、ウイロイドに対する作用薬も包含する)としても使用
し得るか、又は、MLO(マイコプラズマ様生物)及びRLO(リケッチア様生物)に対
する作用薬としても使用し得る。適切な場合、それらは、他の活性化合物を合成するため
の中間体又は前駆物質としても使用することができる。
【0079】
製剤/使用形態
本発明はさらに、製剤、特に望ましくない病害動物を防除するための製剤に関する。製
剤は、病害動物及び/又はそれらの生息地に施用することができる。
【0080】
本発明の製剤は、「即時使用」使用形態として末端ユーザーに提供することができ、す
なわち、製剤は、噴霧装置又は散布装置などの好適な装置によって植物又は種子に直接施
用することができる。あるいは、製剤は、使用前に、好ましくは水で希釈されなければな
らない濃縮物の形態で末端ユーザーに提供され得る。したがって、別断の断りがない限り
、「製剤」という表現はそのような濃縮物を意味するが、「使用形態」という表現は、末
端ユーザーにとっての「即時使用」溶液、すなわち通常はそのような希釈製剤としての最
終使用形態(end user)を意味する。
【0081】
本発明の製剤は、従来の方法で、例えば、本発明の化合物を、本明細書に開示されるよ
うな1以上の好適な補助剤と混合することによって調製することができる。
【0082】
製剤は、少なくとも一つの本発明の化合物及び少なくとも一つの農業的に好適な補助剤
、例えば、担体及び/又は界面活性剤を含む。
【0083】
担体は、通常は不活性である固体若しくは液体の天然若しくは合成有機若しくは無機物
質である。担体は通常、例えば、植物、植物部分又は種子への化合物の施用を改善するも
のである。好適な固体担体の例には、アンモニウム塩、特には硫酸アンモニウム類、リン
酸暗門ミウム類及び硝酸アンモニウム類、天然岩粉、例えばカオリン類、粘土、タルク、
チョーク、石英、アタパルガイト、モンモリロナイト及び珪藻土、シリカゲル及び合成岩
粉、例えば微粉砕シリカ、アルミナ及びシリケート類などがあるが、これらに限定される
ものではない。顆粒を製造するのに通常有用な固体担体の例には、破砕及び分別天然岩石
、例えば方解石、大理石、軽石、海泡石及び苦灰石、無機及び有機粉の合成顆粒及び紙、
おが屑、ヤシ殻、トウモロシの穂軸及びタバコ茎などの有機材料の顆粒などがあるが、こ
れらに限定されるものではない。好適な液体担体の例には、有機溶媒及びそれらの組み合
わせなどがあるが、これらに限定されるものではない。好適な溶媒の例には、例えば、芳
香族及び非芳香族炭化水素(例えば、シクロヘキサン、パラフィン類、アルキルベンゼン
類、キシレン、トルエン、テトラヒドロナフタレン、アルキルナフタレン類、塩素化芳香
族若しくは塩素化脂肪族炭化水素、例えばクロロベンゼン類、クロロエチレン類又は塩化
メチレン)、アルコール類及び多価アルコール類(置換、エーテル化及び/又はエステル
化されていても良い;例えば、エタノール、プロパノール、ブタノール、ベンジルアルコ
ール、シクロヘキサノール又はグリコール)、ケトン類(例えば、アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトフェノン又はシクロヘキサノン)、エステル
類(脂肪及びオイルを含む)及び(ポリ)エーテル類、置換されていない及び置換された
アミン類、アミド類(例えば、ジメチルホルムアミド又は/脂肪酸アミド類)及びそれら
のエステル、ラクタム類(例えば、N-アルキルピロリドン類、特にN-メチルピロリド
ン)及びラクトン類、スルホン類及びスルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシド)
、植物又は動物起源の油、ニトリル類(アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニト
リルなどのアルキルニトリル類、又はベンゾニトリルなどの芳香族ニトリル類)、炭酸エ
ステル類(炭酸エチレン、炭酸プロピレン、炭酸ブチレンなどの環状炭酸エステル類、又
は炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、炭酸ジプロピル、炭酸ジブチル、炭酸ジオクチルなどの
ジアルキル炭酸エステル類)の種類からの極性及び非極性有機化学液体を含む。担体は、
液化ガス増量剤、即ち、常温及び常圧下では気体である液体、例えばハロ炭化水素、ブタ
ン、プロパン、窒素及び二酸化炭素などのエアロゾル噴霧剤であることもできる。
【0084】
好ましい固体担体は、粘土、タルク及びシリカから選択される。
【0085】
好ましい液体担体は、水、脂肪酸アミド及びそれのエステル、芳香族及び非芳香族炭化
水素、ラクタム、ラクトン、炭酸エステル、ケトン、(ポリ)エーテルから選択される。
【0086】
担体の量は、代表的には、製剤の1~99.99重量%、好ましくは5~99.9%、
より好ましくは10~99.5重量%、そして最も好ましくは20~99重量%の範囲で
ある。
【0087】
液体担体は、代表的には、製剤の20~90重量%、例えば30~80重量%の範囲で
存在する。
【0088】
固体担体は、代表的には、製剤の0~50重量%、好ましくは5~45重量%、例えば
10~30重量%の範囲で存在する。
【0089】
製剤が2以上の担体を含む場合、概説された範囲は担体の総量を指す。
【0090】
界面活性剤は、イオン性(カチオン性若しくはアニオン性)、両性又は非イオン性界面
活性剤、例えばイオン性若しくは非イオン性乳化剤、発泡剤、分散剤、湿展剤、浸透促進
剤及びそれらの何れかの混合物であることができる。好適な界面活性剤の例には、ポリア
クリル酸の塩、エトキシル化ポリ(α-置換)アクリレート誘導体、リグノスルホン酸の
塩(例えば、リグノスルホン酸ナトリウム)、フェノールスルホン酸若しくはナフタレン
スルホン酸の塩、エチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドとアルコールとの
又はアルコールなしでの重縮合体、脂肪酸又は脂肪族アミン類(例えば、ポリオキシエチ
レン脂肪酸エステル類、例えばヒマシ油エトキシレート、ポリオキシエチレン脂肪アルコ
ールエーテル類、例えばアルキルアリールポリグリコールエーテル類)、置換されたフェ
ノール類(好ましくはアルキルフェノール類又はアリールフェノール類)、スルホコハク
酸エステル類の塩、タウリン誘導体(好ましくはアルキルタウレート類)、ポリエトキシ
ル化アルコール類若しくはフェノール類のリン酸エステル、多価アルコール類の脂肪エス
テル類(グリセロール、ソルビトール又はスクロースの脂肪酸エステルなど)、硫酸塩(
硫酸アルキル及び硫酸アルキルエーテルなど)、スルホン酸塩(例えば、アルキルスルホ
ン酸塩、アリールスルホン酸塩及びアルキルベンゼンスルホン酸塩)、ナフタレン/ホル
ムアルデヒドのスルホン化ポリマー、リン酸エステル、タンパク質加水分解物、リグノ亜
硫酸塩廃液及びメチルセルロースを含み、これらに限定されるものではない。この段落で
の塩への言及は、好ましくは、それぞれのアルカリ塩、アルカリ土類塩、及びアンモニウ
ム塩を指す。
【0091】
好ましい界面活性剤は、エトキシル化ポリ(α-置換)アクリレート誘導体、アルコー
ルとエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドの重縮合物、ポリオキシエチレン脂
肪酸エステル、アルキルベンゼンスルホネート、ナフタレン/ホルムアルデヒドのスルホ
ン化ポリマー、ヒマシ油エトキシレート、リグノスルホン酸ナトリウム及びアリールフェ
ノールエトキシレートなどのポリオキシエチレン脂肪酸エステルから選択される。
【0092】
界面活性剤の量は、代表的には、製剤の5~40重量%、例えば10~20重量%の範
囲である。
【0093】
好適な補助剤のさらなる例には、撥水剤、乾燥剤、結合剤(接着剤、粘着付与剤、固定
剤、例えばカルボキシメチルセルロース、粉末、顆粒若しくはラテックスの形態の天然及
び合成ポリマー、例えばアラビアガム、ポリビニルアルコール及びポリ酢酸ビニル、天然
リン脂質、例えばセファリン類及びレシチン類及び合成リン脂質、ポリビニルピロリドン
及びチロース)、増粘剤及び二次増粘剤(セルロースエーテル、アクリル酸誘導体、キサ
ンタンガム、変性粘土、例えば、Bentoneという名称で入手可能な製品、及び微粉
砕シリカ)、安定剤(例:低温安定剤、保存剤(例えば、ジクロロフェン、ベンジルアル
コールヘミホルマール、1,2-ベンズイソチアゾリン-3-オン、2-メチル-4-イ
ソチアゾリン-3-オン)、抗酸化剤、光安定剤、特にUV安定剤、又は化学的及び/又
は物理的安定性を改善する他の薬剤)、色素又は顔料(例えば、無機顔料、例えば酸化鉄
、酸化チタン及びプルシアンブルー;有機色素、例えばアリザリン、アゾ及び金属フタロ
シアニン色素)、消泡剤(例えば、シリコーン系消泡剤及びステアリン酸マグネシウム)
、不凍剤、展着剤、ジベレリン類及び加工補助剤、鉱油及び植物油、香料、ロウ類、栄養
素(例えば微量栄養素、例えば、鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブデン及び
亜鉛の塩)、保護コロイド、チキソトロピー物質、浸透剤、金属イオン封鎖剤及び錯形成
剤を含む。
【0094】
補助剤の選択は、本発明の化合物の所期の施用形態及び/又はその化合物の物理特性に
よって決まる。さらに、補助剤は、製剤に特定の性質(技術的、物理的及び/又は生理的
特性)又はそれから製造される使用形態を提供するように選択することができる。補助剤
の選択により、特定のニーズに対して製剤をカスタマイズすることができる。
【0095】
製剤は、殺虫上/ダニ駆除上/殺線虫上有効量の本発明の化合物を含む。「有効量」と
いう用語は、栽培植物上の有害な昆虫/ダニ/線虫を防除するため、又は材料の保護にお
いて十分であり、処理される植物にほとんど損傷をもたらさない量を意味する。そのよう
な量は広範囲に変動し得るものであり、防除される昆虫/ダニ/線虫種、処理される栽培
植物若しくは材料、気候条件、及び使用される本発明の特定の化合物などの様々な因子に
よって決まる。通常、本発明による製剤は、0.01~99重量%、好ましくは0.05
~98重量%、より好ましくは0.1~95重量%、さらにより好ましくは0.5~90
重量%、最も好ましくは1~80重量%の本発明の化合物を含む。I製剤は本発明の2以
上の化合物を含むことが可能である。そのような場合、概説された範囲は、本発明の化合
物の総量を指す。
【0096】
本発明の製剤は、液剤(例えば、水溶液)、乳濁液、水及び油ベースの懸濁液、粉剤(
例えば、水和剤、可溶性粉末)、ダスト剤、ペースト、粒剤(例えば、可溶性粒剤、散布
用粒剤)、サスポエマルション製剤、本発明の化合物を含浸させた天然品又は合成品、肥
料、及び高分子物質中のマイクロカプセル化などの任意の通常の製剤タイプであることが
できる。本発明の化合物は、懸濁形態、乳化形態又は溶解形態で存在し得る。特に好適な
製剤タイプの例は、液剤、水溶性濃縮物(例えば、SL、LS)、分散性濃縮物(DC)
、懸濁液及び懸濁液濃縮物(例えば、SC、OD、OF、FS)、乳化性濃縮物(例えば
、EC)、乳濁液(例えば、EW、EO、ES、ME、SE)、カプセル(CS、ZCな
ど)、ペースト、トローチ、水和剤又はダスト剤(例えば、WP、SP、WS、DP、D
S)、圧縮剤(例えば、BR、TB、DT)、粒剤(例えば、WG、SG、GR、FG、
GG、MG)、殺虫剤(例えば、LN)、並びに種子などの植物増殖材料の処理のための
ゲル製剤(例えば、GW、GF)である。これら及びその他の製剤タイプは、国連食糧農
業機関(FAO)によって定義されている。 概要が、″Catalogue of p
esticide formulation types and internati
onal coding system″、Technical Monograph
No. 2、6th Ed. May 2008、Croplife Internat
ionalにある。
【0097】
好ましくは、本発明の製剤は、次のタイプ:EC、SC、FS、SE、OD、WG、W
P、CS、より好ましくはEC、SC、OD、WG、CSのうちの一つの形態である。
【0098】
製剤の種類とその調製の例の詳細を以下で提供する。本発明の2以上の化合物が存在す
る場合、本発明の化合物の概説された量は、本発明の化合物の総量を指す。これは、その
ような成分の2以上の代表物、例えば、湿展剤、結合剤が存在する場合、製剤の任意のさ
らなる成分に準用する。
【0099】
i)水溶性濃縮物(SL、LS)
10~60重量%の少なくとも一つの本発明の化合物及び5~15重量%の界面活性剤
(例えば、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドとアルコールとの重縮合物)
を、合計量を100重量%とするような量の水及び/又は水溶性溶媒(例えば、プロピレ
ングリコールなどのアルコール又はプロピレンカーボネートなどの炭酸エステル)に溶か
す。施用前に、濃縮物を水で希釈する。
【0100】
ii)分散性濃縮物(DC)
5~25重量%の少なくとも一つの本発明の化合物及び1~10重量%の界面活性剤及
び/又は結合剤(例えば、ポリビニルピロリドン)を、合計量を100重量%とするよう
な量の有機溶媒(例えば、シクロヘキサノン)に溶かす。水で希釈して分散液を得る。
【0101】
iii)乳化性濃縮物(EC)
15~70重量%の少なくとも一つの本発明の化合物及び5~10重量%の界面活性剤
(例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムとヒマシ油エトキシレートの混合物)
を、合計量を100重量%とするような量の水不溶性有機溶媒(例えば、芳香族炭化水素
又は脂肪酸アミド)及び必要に応じて追加の水溶性溶媒に溶かす。水で希釈して乳濁液を
得る。
【0102】
iv)乳濁液(EW、EO、ES)
5~40重量%の少なくとも一つの本発明の化合物及び1~10重量%の界面活性剤(
例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムとヒマシ油エトキシレートの混合物、又
はアルコールを含む又は含まないエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドの重縮
合物)を、20~40重量%の水不溶性有機溶媒(例えば、芳香族炭化水素)に溶かす。
この混合物を、乳化機によって、合計量を100重量%とするような量の水に加える。得
られる製剤は均質な乳濁液である。施用前に、その乳濁液をさらに水で希釈することがで
きる。
【0103】
v)懸濁液及び懸濁濃縮物
v-1)水系(SC、FS)
好適な粉砕装置、例えば攪拌ボールミルで、20~60重量%の少なくとも一つの本発
明の化合物を、2~10重量%の界面活性剤(例えば、リグノスルホン酸ナトリウム及び
ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル)、0.1~2重量%の増粘剤(例えば、キ
サンタンガム)及び水を加えて粉砕して、微細活性物質懸濁液を得る。その水は、合計量
を100重量%とするような量で加える。水で希釈することで、活性物質の安定した懸濁
液を得る。FSタイプの製剤の場合、最大40重量%の結合剤(例えば、ポリビニルアル
コール)を加える。
【0104】
v-2)油系(OD、OF)
好適な粉砕装置、例えば攪拌ボールミルで、20~60重量%の少なくとも一つの本発
明の化合物を、2~10重量%の界面活性剤(例えば、リグノスルホン酸ナトリウム及び
ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル)、0.1~2重量%の増粘剤(例えば、改
質粘土、特にBentone、又はシリカ)及び有機担体を加えて粉砕して、微細活性物
質油懸濁液を得る。その有機担体は、合計量を100重量%とするような量で加える。水
で希釈して、活性物質の安定な分散液を得る。
【0105】
vi)顆粒水和剤及び水溶性粒剤(WG、SG)
1~90重量%、好ましくは20~80重量%、最も好ましくは50~80重量%の少
なくとも一つの本発明の化合物を、界面活性剤(例えば、リグノスルホン酸ナトリウム及
びアルキルナフチルスルホン酸ナトリウム)及び潜在的に担体材料を加えて微粉砕し、押
出、スプレー乾燥、流動床造粒などの代表的な技術機器によって顆粒水和剤又は水溶性粒
剤に変換する。その界面活性剤及び担体材料は、合計量を100重量%とするような量で
用いる。水で希釈して、活性物質の安定な分散液又は溶液を得る。
【0106】
vii)水和粉末び水溶性粉末(WP、SP、WS)
50~80重量%の少なくとも一つの本発明の化合物を、1~20重量%の界面活性剤
(例えば、リグノスルホン酸ナトリウム、アルキルナフチルスルホン酸ナトリウム)及び
合計量を100重量%とするような量の固体担体、例えばシリカゲルを加えてロータース
テーターミルで粉砕する。水で希釈して、活性物質の安定な分散液又は溶液を得る。
【0107】
viii)ゲル(GW、GF)
攪拌ボールミルで、5~25重量%の少なくとも一つの本発明の化合物を、3~10重
量%の界面活性剤(例えば、リグノスルホン酸ナトリウム)、1~5重量%の結合剤(例
えば、カルボキシメチルセルロース)及び合計量を100重量%とするような量の水を加
えて粉砕する。これにより、活性物質の微細懸濁液が得られる。水で希釈して、活性物質
の安定な懸濁液を得る。
【0108】
ix)マイクロエマルション(ME)
5~20重量%の少なくとも一つの本発明の化合物を、5~30重量%の有機溶媒混合物
(例えば、脂肪酸ジメチルアミド及びシクロヘキサノン)、10~25重量%の界面活性
剤混合物(例えば、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル及びアリールフェノール
エトキシレート)、及び合計量を100重量%とするような量の水に加える。この混合物
を1時間撹拌することで、熱力学的に安定なマイクロエマルションが自然に生成される。
【0109】
x)マイクロカプセル(CS)
5~50重量%の少なくとも一つの本発明の化合物、0~40重量%の水不溶性有機溶
媒(例えば、芳香族炭化水素)、2~15重量%のアクリルモノマー(例えば、メチルメ
タクリレート、メタクリル酸及びジ又はトリアクリレート)を含む油相を、保護コロイド
(例えば、ポリビニルアルコール)の水溶液に分散させる。ラジカル開始剤によって開始
されるラジカル重合によって、ポリ(メタ)アクリレートマイクロカプセルが形成される
。あるいは、5~50重量%の少なくとも一つの本発明の化合物、0~40重量%の水不
溶性有機溶媒(例えば、芳香族炭化水素)、及びイソシアナートモノマー(例えば、ジフ
ェニルメテン-4,4′-ジイソシアネート)を含む油相を、保護コロイド(例えば、ポ
リビニルアルコール)の水溶液に分散させ、これにより、ポリ尿素マイクロカプセルを形
成する。任意に、ポリアミン(例えば、ヘキサメチレンジアミン)の添加も用いて、ポリ
尿素マイクロカプセルを形成する。モノマーは、CS製剤全量の1~10重量%になる。
【0110】
xi)ダスト粉剤(dustable powder)(DP、DS)
1~10重量%の少なくとも一つの本発明の化合物を微粉砕し、合計量を100重量%
とするような量の固体担体、例えば微粉砕カオリンと十分に混和する。
【0111】
xii)粒剤(GR、FG)
0.5~30重量%の少なくとも一つの本発明の化合物を微粉砕し、合計量を100重
量%とするような量の固体担体(例えば、ケイ酸塩)と合わせる。
【0112】
xiii)超低量液体(UL)
1~50重量%の少なくとも一つの本発明の化合物を、合計量を100重量%とするよ
うな量の有機溶媒、例えば芳香族炭化水素に溶かす。
【0113】
タイプi)からxiii)の製剤は、任意に、さらなる補助剤、例えば0.1~1重量
%の保存剤、0.1~1重量%の消泡剤、0.1~1重量%の色素及び/又は顔料、及び
5~10重量%の凍結防止剤を含んでいても良い。
【0114】
混合物
式(I)の化合物は、例えば、作用スペクトルを拡大し、作用の持続期間を延長し、作
用速度を高め、反発(repulsion)を防止するために、又は、抵抗性の発達を防
止するために、1種類以上の適切な殺菌剤、殺細菌剤、殺ダニ剤、軟体動物駆除剤、殺線
虫剤、殺虫剤、微生物剤、有益種、除草剤、肥料、鳥忌避剤、植物強化剤(phytot
onic)、不妊剤、薬害軽減剤、情報化学物質及び/又は植物成長調節剤との混合物と
して使用することも可能である。さらに、そのような活性化合物組合せは、植物の成長を
向上させることが可能であり、及び/又は、非生物的要因(例えば、高温又は低温)に対
する耐性、渇水に対する耐性又は水中若しくは土壌中の塩分の含有量の上昇に対する耐性
を向上させることが可能である。さらにまた、開花性能及び結果性能を改善することも可
能であり、発芽能力及び根の発達を最適化することも可能であり、収穫を容易にすること
も可能であり、収穫高を向上させることも可能であり、成熟に影響を及ぼすことも可能で
あり、収穫された生産物の品質及び/若しくは栄養価を向上させることも可能であり、収
穫された生産物の貯蔵寿命を長くすることも可能であり、並びに/又は、収穫された生産
物の加工性を改善することも可能である。
【0115】
さらに、式(I)の化合物は、別の活性化合物又は情報化学物質(例えば、誘引剤、及
び/又は、鳥忌避剤、及び/又は、植物活性化剤、及び/又は、成長調節剤、及び/又は
、肥料)との混合物の中に存在させることができる。同様に、式(I)の化合物を用いて
、植物の特性(例えば、生長、収穫量及び収穫物の品質)を向上させることも可能である
【0116】
本発明による特定の実施形態では、式(I)の化合物は、製剤又はそのような製剤から
調製された使用形態の中に、さらなる化合物(好ましくは、以下に記載されている化合物
)と混合された状態で存在している。
【0117】
以下に記載されている化合物のうちの1種類が種々の互変異性体形態で存在し得る場合
、それらの形態も、たとえ各場合で明確に言及されていなくても包含される。さらに、全
ての名前を挙げられた混合相手は、それらの官能基によって可能であれば、好適な塩基又
は酸と塩を形成しても良い。
【0118】
殺虫剤/殺ダニ剤/殺線虫剤
本明細書中において一般名によって特定されている活性化合物は、既知であり、そして
、例えば、農薬ハンドブック(″The Pesticide Manual″ 16t
h Ed., British Crop Protection Council 2
012)に記載されているか、又は、インターネット上で見出すことができる(例えば、
「http://www.alanwood.net/pesticides」)。分類
は、本特許出願の出願時点現在のIRAC作用機序分類法(IRAC Mode of
Action Classification Scheme)に基づくものである。
【0119】
(1)アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害薬、好ましくは、アラニカルブ、
アルジカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキ
シム、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、エチオフェンカルブ、フェノブカ
ルブ、ホルメタネート、フラチオカルブ、イソプロカルブ、メチオカルブ、メソミル、メ
トルカルブ、オキサミル、ピリミカーブ、プロポクスル、チオジカルブ、チオファノック
ス、トリアザメート、トリメタカルブ、XMC、及び、キシリルカルブから選択されるカ
ーバメート系;又は、アセフェート、アザメチホス、アジンホス-エチル、アジンホス-
メチル、カズサホス、クロルエトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、クロ
ルピリホス-メチル、クマホス、シアノホス、ジメトン-S-メチル、ダイアジノン、ジ
クロルボス/DDVP、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、ダイスルホト
ン、EPN、エチオン、エトプロホス、ファムフール、フェナミホス、フェニトロチオン
、フェンチオン、ホスチアゼート、ヘプテノホス、イミシアホス、イソフェンホス、O-
(メトキシアミノチオホスホリル)サリチル酸イソプロピル、イソキサチオン、マラチオ
ン、メカルバム、メタミドホス、メチダチオン、メビンホス、モノクロトホス、ナレド、
オメトエート、オキシジメトン-メチル、パラチオン-メチル、フェントエート、ホレー
ト、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホキシム、ピリミホス-メチル、プロフェ
ノホス、プロペタムホス、プロチオホス、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、キナルホ
ス、スルホテップ、テブピリムホス、テメホス、テルブホス、テトラクロルビンホス、チ
オメトン、トリアゾホス、トリクロルホン、及び、バミドチオンから選択される有機リン
酸エステル類。
【0120】
(2)GABA依存性クロライドチャンネル遮断薬、好ましくは、クロルダン、及び、
エンドスルファンから選択されるシクロジエン有機塩素類;又は、エチプロール及びフィ
プロニルから選択されるフェニルピラゾール類(フィプロール類)。
【0121】
(3)ナトリウムチャンネル調節剤、好ましくはアクリナトリン、アレスリン、d-シ
ス-トランスアレスリン、d-トランスアレスリン、ビフェントリン、ビオアレスリン、
ビオアレスリンs-シクロペンテニル異性体、ビオレスメトリン、シクロプロトリン、シ
フルトリン、ベータ-シフルトリン、シハロトリン、ラムダ-シハロトリン、ガンマ-シ
ハロトリン、シペルメトリン、アルファ-シペルメトリン、ベータ-シペルメトリン、シ
ータ-シペルメトリン、ゼータ-シペルメトリン、シフェノトリン[(1R)-トランス
異性体]、デルタメトリン、エムペントリン[(EZ)-(1R)異性体]、エスフェン
バレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシト
リネート、フルメトリン、タウ-フルバリネート、ハルフェンプロックス、イミプロトリ
ン、カデトリン、モンフルオロトリン、ペルメトリン、フェノトリン[(1R)-トラン
ス異性体]、プラレトリン、ピレトリン類(除虫菊(pyrethrum))、レスメト
リン、シラフルオフェン、テフルトリン、テトラメトリン、テトラメトリン[(1R)異
性体]、トラロメトリン、及び、トランスフルトリン、又はDDT又はメトキシクロルか
ら選択されるピレスロイド類。
【0122】
(4)ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競争的調節剤、好ましくはアセ
タミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアク
ロプリド、及び、チアメトキサム;又は、ニコチンから選択されるネオニコチノイド類;
又は、スルホキサフロルから選択されるスルホキシミン類;又はフルピラジフロンから選
択されるブテノリド類;又はトリフルメゾピリムから選択されるメソイオン化合物。
【0123】
(5)ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アロステリック調節剤(部位I
)、好ましくはスピネトラム及びスピノサドから選択されるスピノシン類。
【0124】
(6)グルタミン酸依存性クロライドチャンネル(GluCl)アロステリック調節剤
、好ましくはアバメクチン、エマメクチン安息香酸塩、レピメクチン、及び、ミルベメク
チンから選択されるアベルメクチン類/ミルベマイシン類。
【0125】
(7)幼若ホルモン模倣剤、好ましくはハイドロプレン、キノプレン及びメトプレン又
はフェノキシカルブ又はピリプロキシフェンから選択される幼若ホルモン類似体。
【0126】
(8)各種非特異的(多部位)阻害剤、好ましくは臭化メチル及び別のハロゲン化アル
キル又はクロロピクリン又はフッ化スルフリル又はホウ砂又は吐酒石から選択されるハロ
ゲン化アルキル系、又はダゾメット(diazomet)及びメタムから選択されるメチ
ルイソシアネート発生剤。
【0127】
(9)弦音器官TRPVチャンネル調節剤、好ましくはピメトロジン及びピリフルキナ
ゾンから選択されるピリジンアゾメタン類、又はアフィドピロペンから選択されるピロペ
ン類。
【0128】
(10)クロフェンテジン、ヘキシチアゾクス、ジフロビダジン及びエトキサゾールか
ら選択されるCHS1に影響するダニ成長阻害薬。
【0129】
(11)バシルス・ツリンギエンシス・亜種・イスラエレンシス(Bacillus
thuringiensis subspecies israelensis)、バシ
ルス・スファエリクス(Bacillus sphaericus)、バシルス・ツリン
ギエンシス・亜種・アイザワイ(Bacillus thuringiensis su
bspecies aizawai)、バシルス・ツリンギエンシス・亜種・クルスタキ
(Bacillus thuringiensis subspecies kurst
aki)、バシルス・ツリンギエンシス・亜種・テネブリオニス(Bacillus t
huringiensis subspecies tenebrionis)から選択
される昆虫腸膜の微生物ディスラプター、並びにCry1Ab、Cry1Ac、Cry1
Fa、Cry1A.105、Cry2Ab、Vip3A、mCry3A、Cry3Ab、
Cry3Bb及びCry34/35Ab1から選択されるBt植物タンパク質。
【0130】
(12)ミトコンドリアATPシンターゼの阻害薬、好ましくはジアフェンチウロンか
ら選択されるATPディスラプター、又は、アゾシクロチン、シヘキサチン及び酸化フェ
ンブタスズ又はプロパルギット又はテトラジホンから選択される有機スズ化合物。
(13)クロルフェナピル、DNOC及びスルフルラミドから選択されるプロトン勾配
破壊による酸化的リン酸化の脱共役剤。
【0131】
(14)ベンスルタップ、カルタップ塩酸塩、チオシラム及びチオスルタップ-ナトリ
ウムから選択されるニコチン性アセチルコリン受容体チャンネル遮断剤。
【0132】
(15)CHS1に影響するキチン生合成の阻害薬、好ましくはビストリフルロン、ク
ロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキ
サフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、テフルベンズロン、及び、
トリフルムロンから選択されるベンゾイル尿素類。
【0133】
(16)ブプロフェジンから選択されるキチン生合成の阻害薬、1型。
【0134】
(17)シロマジンから選択される脱皮ディスラプター(特に、双翅目、すなわち双翅
類の場合)。
【0135】
(18)エクジソン受容体作動薬、好ましくはクロマフェノジド、ハロフェノジド、メ
トキシフェノジド及びテブフェノジドから選択されるジアシルヒドラジン類。
【0136】
(19)アミトラズから選択されるオクトパミン受容体作動薬。
【0137】
(20)ヒドラメチルノン、アセキノシル、フルアクリピリム及びビフェナゼートから
選択されるミトコンドリア複合体III電子伝達阻害薬。
【0138】
(21)ミトコンドリア複合体I電子伝達阻害薬、好ましくは、フェナザキン、フェン
ピロキシメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テブフェンピラド及びトルフェンピラド
又はロテノン(Derris)から選択されるMETI殺ダニ剤及び殺虫剤。
【0139】
(22)電位依存性ナトリウムチャンネル遮断薬、好ましくは、インドキサカルブから
選択されるオキサジアジン類、又は、メタフルミゾンから選択されるセミカルバゾン類。
【0140】
(23)アセチルCoAカルボキシラーゼの阻害薬、好ましくはスピロジクロフェン、
スピロメシフェン、スピロピジオン及びスピロテトラマトから選択されるテトロン酸誘導
体及びテトラミン酸誘導体。
【0141】
(24)ミトコンドリア複合体IV電子伝達阻害薬、好ましくはリン化アルミニウム、
リン化カルシウム、ホスフィン及びリン化亜鉛から選択されるホスフィド類;又はシアン
化カルシウム、シアン化カリウム及びシアン化ナトリウムから選択されるシアン化物。
【0142】
(25)ミトコンドリア複合体II電子伝達阻害薬、好ましくはシエノピラフェン及び
シフルメトフェンから選択されるβ-ケトニトリル誘導体、又はピフルブミドから選択さ
れるカルボキシアニリド類。
【0143】
(28)リアノジン受容体調節剤、好ましくはクロラントラニリプロール、シアントラ
ニルプロール、シクラニリプロール、フルベンジアミド及びテトラニリプロールから選択
されるジアミド類。
【0144】
(29)フロニカミドから選択される弦音器官調節剤(標的部位が未定義)。
【0145】
(30)GABA依存性塩素チャンネルアロステリック調節因子、好ましくはブロフラ
ニリドから選択されるメタジアミド類、又はフラクサメタミドから選択されるイソオキサ
ゾール類。
【0146】
(31)Baculovisuses、好ましくはシディア・ポモネラ(Cydia
pomonella)GV及びタウマトチビア ロイコトレタ(Thaumatotib
ia leucotreta)(GV)から選択されるグラニュロウィルス(GV)、又
はアンチカルシア・ゲマタリス(Anticarsia gemmatalis)MNP
V及びヘリコベルパ・アルミゲラ(Helicoverpa armigera)NPV
から選択される核多角体病ウイルス(NPV)。
【0147】
(32)GS-オメガ/カッパHXTX-Hv1aペプチドから選択されるニコチン性
アセチルコリン受容体アロステリック調節因子(部位II)。
【0148】
(33)アシノナピル、アフォキソレイナー、アザジラクチン、ベンクロチアズ、ベン
ゾキシメート、ベンズピリモキサン、ブロモプロピレート、キノメチオナート、クロロプ
ラレトリン(Chloroprallethrin)、氷晶石、シクロブトリフルラム、
シクロキサプリド、シエトピラフェン、シハロジアミド、シプロフラニリド(CAS23
75110-88-4)、ジクロロメゾチアズ、ジコホル、ジムプロピリダズ、ε-メト
フルトリン、ε-モムフルトリン、フロメトキン、フルアザインドリジン、フルエンスル
ホン、フルフェネリム、フルフェノキシストロビン、フルフィプロール、フルヘキサホン
(Fluhexafon)、フルオピラム、フルピリミン、フルララネル、フフェノジド
(Fufenozide)、フルペンチオフェノックス、グアジピル、ヘプタフルトリン
、イミダクロチズ、イプロジオン、イソシクロセラム、κ-ビフェントリン、κ-テフル
トリン、ロチラネル(Lotilaner)、メペルフルトリン、ニコフルプロル(CA
S1771741-86-6)、オキサゾスルフィル、パイコングディング(Paich
ongding)、ピリダリル、ピリフルキナゾン、ピリミノストロビン、サロラネル、
スピドキサマト、スピロブジクロフェン(Spirobudiclofen)、テトラメ
チルフルトリン、テトラクロルアントラニリプロール(Tetrachlorantra
niliprole)、チゴラナー、チオキサザフェン、チオフルオキシメート(Thi
ofluoximate)、チクロピラゾフロール、ヨードメタンから選択されるさらな
る活性化合物;さらには、バチルス・フィルムス(Bacillus firmus)に
基づく調製物(I-1582、Votivo)及びアザジラクチン(BioNeem)、
さらには、次の化合物:1-{2-フルオロ-4-メチル-5-[(2,2,2-トリフ
ルオロエチル)スルフィニル]フェニル}-3-(トリフルオロメチル)-1H-1,2
,4-トリアゾール-5-アミン(WO2006/043635から公知)(CAS 8
85026-50-6)、2-クロロ-N-[2-{1-[(2E)-3-(4-クロロ
フェニル)プロパ-2-エン-1-イル]ピペリジン-4-イル}-4-(トリフルオロ
メチル)フェニル]イソニコチンアミド(WO2006/003494から公知)(CA
S 872999-66-1)、3-(4-クロロ-2,6-ジメチルフェニル)-4-
ヒドロキシ-8-メトキシ-1,8-ジアザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
(WO2010052161から公知)(CAS 1225292-17-0)、3-(
4-クロロ-2,6-ジメチルフェニル)-8-メトキシ-2-オキソ-1,8-ジアザ
スピロ[4.5]デカ-3-エン-4-イルエチルカーボネート(EP2647626か
ら公知)(CAS-1440516-42-6)、PF1364(JP2010/018
586から公知)(CAS 1204776-60-2)、(3E)-3-[1-[(6
-クロロ-3-ピリジル)メチル]-2-ピリジリデン]-1,1,1-トリフルオロプ
ロパン-2-オン(WO2013/144213から公知)(CAS 1461743-
15-6)、N-[3-(ベンジルカルバモイル)-4-クロロフェニル]-1-メチル
-3-(ペンタフルオロエチル)-4-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5
-カルボキサミド(WO2010/051926から公知)(CAS 1226889-
14-0)、5-ブロモ-4-クロロ-N-[4-クロロ-2-メチル-6-(メチルカ
ルバモイル)フェニル]-2-(3-クロロ-2-ピリジル)ピラゾール-3-カルボキ
サミド(CN103232431から公知)(CAS 1449220-44-3)、4
-[5-(3,5-ジクロロフェニル)-4,5-ジヒドロ-5-(トリフルオロメチル
)-3-イソオキサゾリル]-2-メチル-N-(シス-1-オキシド-3-チエタニル
)-ベンズアミド、4-[5-(3,5-ジクロロフェニル)-4,5-ジヒドロ-5-
(トリフルオロメチル)-3-イソオキサゾリル]-2-メチル-N-(トランス-1-
オキシド-3-チエタニル)-ベンズアミド及び4-[(5S)-5-(3,5-ジクロ
ロフェニル)-4,5-ジヒドロ-5-(トリフルオロメチル)-3-イソオキサゾリル
]-2-メチル-N-(シス-1-オキシド-3-チエタニル)ベンズアミド(WO20
13/050317A1から公知)(CAS 1332628-83-7)、N-[3-
クロロ-1-(3-ピリジニル)-1H-ピラゾール-4-イル]-N-エチル-3-[
(3,3,3-トリフルオロプロピル)スルフィニル]-プロパンアミド、(+)-N-
[3-クロロ-1-(3-ピリジニル)-1H-ピラゾール-4-イル]-N-エチル-
3-[(3,3,3-トリフルオロプロピル)スルフィニル]-プロパンアミド及び(-
)-N-[3-クロロ-1-(3-ピリジニル)-1H-ピラゾール-4-イル]-N-
エチル-3-[(3,3,3-トリフルオロプロピル)スルフィニル]-プロパンアミド
(WO2013/162715A2、WO2013/162716A2、US2014/
0213448A1から公知)(CAS 1477923-37-7)、5-[[(2E
)-3-クロロ-2-プロペン-1-イル]アミノ]-1-[2,6-ジクロロ-4-(
トリフルオロメチル)フェニル]-4-[(トリフルオロメチル)スルフィニル]-1H
-ピラゾール-3-カルボニトリル(CN101337937Aから公知)(CAS 1
105672-77-2)、3-ブロモ-N-[4-クロロ-2-メチル-6-[(メチ
ルアミノ)チオキソメチル]フェニル]-1-(3-クロロ-2-ピリジニル)-1H-
ピラゾール-5-カルボキサミド、(Liudaibenjiaxuanan、CN10
3109816Aから公知)(CAS 1232543-85-9);N-[4-クロロ
-2-[[(1,1-ジメチルエチル)アミノ]カルボニル]-6-メチルフェニル]-
1-(3-クロロ-2-ピリジニル)-3-(フルオロメトキシ)-1H-ピラゾール-
5-カルボキサミド(WO2012/034403A1から公知)(CAS 12682
77-22-0)、N-[2-(5-アミノ-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)
-4-クロロ-6-メチルフェニル]-3-ブロモ-1-(3-クロロ-2-ピリジニル
)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(WO2011/085575A1から公知
)(CAS 1233882-22-8)、4-[3-[2,6-ジクロロ-4-[(3
,3-ジクロロ-2-プロペン-1-イル)オキシ]フェノキシ]プロポキシ]-2-メ
トキシ-6-(トリフルオロメチル)-ピリミジン(CN101337940Aから公知
)(CAS 1108184-52-6);(2E)-及び2(Z)-2-[2-(4-
シアノフェニル)-1-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]エチリデン]-N-[
4-(ジフルオロメトキシ)フェニル]-ヒドラジンカルボキサミド(CN101715
774Aから公知)(CAS 1232543-85-9);3-(2,2-ジクロロエ
テニル)-2,2-ジメチル-4-(1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)フェニル-
シクロプロパンカルボン酸エステル(CN103524422Aから公知)(CAS 1
542271-46-4);(4aS)-7-クロロ-2,5-ジヒドロ-2-[[(メ
トキシカルボニル)[4-[(トリフルオロメチル)チオ]フェニル]アミノ]カルボニ
ル]-インデノ[1,2-e][1,3,4]オキサジアジン-4a(3H)-カルボン
酸メチルエステル(CN102391261Aから公知)(CAS 1370358-6
9-2);6-デオキシ-3-O-エチル-2,4-ジ-O-メチル-1-[N-[4-
[1-[4-(1,1,2,2,2-ペンタフルオロエトキシ)フェニル]-1H-1,
2,4-トリアゾール-3-イル]フェニル]カーバメート]-α-L-マンノピラノー
ス(US2014/0275503A1から公知)(CAS 1181213-14-8
);8-(2-シクロプロピルメトキシ-4-トリフルオロメチル-フェノキシ)-3-
(6-トリフルオロメチル-ピリダジン-3-イル)-3-アザ-ビシクロ[3.2.1
]オクタン(CAS 1253850-56-4)、(8-アンチ)-8-(2-シクロ
プロピルメトキシ-4-トリフルオロメチル-フェノキシ)-3-(6-トリフルオロメ
チル-ピリダジン-3-イル)-3-アザ-ビシクロ[3.2.1]オクタン(CAS
933798-27-7)、(8-シン)-8-(2-シクロプロピルメトキシ-4-ト
リフルオロメチルフェノキシ)-3-(6-トリフルオロメチルピリダジン-3-イル)
-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン(WO2007040280A1、WO20
07040282A1から公知)(CAS 934001-66-8)、N-[4-(ア
ミノチオキソメチル)-2-メチル-6-[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル]-
3-ブロモ-1-(3-クロロ-2-ピリジニル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサ
ミド(CN 103265527Aから公知)(CAS1452877-50-7)、3
-(4-クロロ-2,6-ジメチルフェニル)-8-メトキシ-1-メチル-1,8-ジ
アザスピロ[4.5]デカン-2,4-ジオン(WO2014/187846A1から公
知)(CAS1638765-58-8)、3-(4-クロロ-2,6-ジメチルフェニ
ル)-8-メトキシ-1-メチル-2-オキソ-1,8-ジアザスピロ[4.5]デカ-
3-エン-4-イル-炭酸エチルエステル(WO2010/066780A1、WO20
11151146A1から公知)(CAS1229023-00-0)、N-[1-(2
,6-ジフルオロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]-2-(トリフルオロメチ
ル)ベンズアミド(WO2014/053450A1から公知)(CAS1594624
-87-9)、N-[2-(2,6-ジフルオロフェニル)-2H-1,2,3-トリア
ゾール-4-イル]-2-(トリフルオロメチル)ベンズアミド(WO2014/053
450A1から公知)(CAS1594637-65-6)、N-[1-(3,5-ジフ
ルオロ-2-ピリジニル)-1H-ピラゾール-3-イル]-2-(トリフルオロメチル
)ベンズアミド(WO2014/053450A1から公知)(CAS1594626-
19-3)、(3R)-3-(2-クロロ-5-チアゾリル)-2,3-ジヒドロ-8-
メチル-5,7-ジオキソ-6-フェニル-5H-チアゾロ[3,2-a]ピリミジニウ
ム内塩(WO2018/177970A1から公知)(CAS2246757-58-2
);3-(2-クロロ-5-チアゾリル)-2,3-ジヒドロ-8-メチル-5,7-ジ
オキソ-6-フェニル-5H-チアゾロ[3,2-a]ピリミジニウム内塩(WO201
8/177970A1から公知)(CAS2246757-56-0);N-[3-クロ
ロ-1-(3-ピリジニル)-1H-ピラゾール-4-イル]-2-(メチルスルホニル
)-プロパンアミド(WO2019/236274A1から公知)(CAS239674
7-83-2)、N-[2-ブロモ-4-[1,2,2,2-テトラフルオロ-1-(ト
リフルオロメチル)エチル]-6-(トリフルオロメチル)フェニル]-2-フルオロ-
3-[(4-フルオロベンゾイル)アミノ]-ベンズアミド(WO2019059412
A1から公知)(CAS1207977-87-4)。
【0149】
殺菌剤
本明細書において一般名で特定されている有効成分は、たとえば農薬マニュアル(16
th Ed.British Crop Protection Council)で公
知であって説明されているか、インターネット(例えば、www.alanwood.n
et/pesticides)で検索することができる。
【0150】
分類(1)~(15)のすべての列記された殺菌剤混合相手は、それらの官能基によっ
て可能である場合、任意に、好適な塩基又は酸と塩を形成することができる。分類(1)
~(15)のすべての列記された混合相手は、該当する場合、互変異体を含むことができ
る。
【0151】
1)エルゴステロール生合成の阻害薬、例えば、(1.001)シプロコナゾール、(
1.002)ジフェノコナゾール、(1.003)エポキシコナゾール、(1.004)
フェンヘキサミド、(1.005)フェンプロピジン、(1.006)フェンプロピモル
フ、(1.007)フェンピラザミン、(1.008)フルキンコナゾール、(1.00
9)フルトリアホール、(1.010)イマザリル、(1.011)硫酸イマザリル、(
1.012)イプコナゾール、(1.013)メトコナゾール、(1.014)ミクロブ
タニル、(1.015)パクロブトラゾール、(1.016)プロクロラズ、(1.01
7)プロピコナゾール、(1.018)プロチオコナゾール、(1.019)ピリソキサ
ゾール、(1.020)スピロキサミン、(1.021)テブコナゾール、(1.022
)テトラコナゾール、(1.023)トリアジメノール、(1.024)トリデモルフ、
(1.025)トリチコナゾール、(1.026)(1R,2S,5S)-5-(4-ク
ロロベンジル)-2-(クロロメチル)-2-メチル-1-(1H-1,2,4-トリア
ゾール-1-イルメチル)シクロペンタノール、(1.027)(1S,2R,5R)-
5-(4-クロロベンジル)-2-(クロロメチル)-2-メチル-1-(1H-1,2
,4-トリアゾール-1-イルメチル)シクロペンタノール、(1.028)(2R)-
2-(1-クロロシクロプロピル)-4-[(1R)-2,2-ジクロロシクロプロピル
]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ブタン-2-オール(1.02
9)(2R)-2-(1-クロロシクロプロピル)-4-[(1S)-2,2-ジクロロ
シクロプロピル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ブタン-2-オ
ール、(1.030)(2R)-2-[4-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフル
オロメチル)フェニル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン
-2-オール、(1.031)(2S)-2-(1-クロロシクロプロピル)-4-[(
1R)-2,2-ジクロロシクロプロピル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-
1-イル)ブタン-2-オール、(1.032)(2S)-2-(1-クロロシクロプロ
ピル)-4-[(1S)-2,2-ジクロロシクロプロピル]-1-(1H-1,2,4
-トリアゾール-1-イル)ブタン-2-オール、(1.033)(2S)-2-[4-
(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)フェニル]-1-(1H-1,
2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール、(1.034)(R)-[3
-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-5-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,
2-オキサゾール-4-イル](ピリジン-3-イル)メタノール、(1.035)(S
)-[3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-5-(2,4-ジフルオロフェニル
)-1,2-オキサゾール-4-イル](ピリジン-3-イル)メタノール、(1.03
6)[3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-5-(2,4-ジフルオロフェニル
)-1,2-オキサゾール-4-イル](ピリジン-3-イル)メタノール、(1.03
7)1-({(2R,4S)-2-[2-クロロ-4-(4-クロロフェノキシ)フェニ
ル]-4-メチル-1,3-ジオキソラン-2-イル}メチル)-1H-1,2,4-ト
リアゾール、(1.038)1-({(2S,4S)-2-[2-クロロ-4-(4-ク
ロロフェノキシ)フェニル]-4-メチル-1,3-ジオキソラン-2-イル}メチル)
-1H-1,2,4-トリアゾール、(1.039)1-{[3-(2-クロロフェニル
)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-1H-1,
2,4-トリアゾール-5-イルチオシアネート、(1.040)1-{[rel(2R
,3R)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラ
ン-2-イル]メチル}-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イルチオシアネート、
(1.041)1-{[rel(2R,3S)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2
,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-1H-1,2,4-トリ
アゾール-5-イルチオシアネート、(1.042)2-[(2R,4R,5R)-1-
(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4
-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.0
43)2-[(2R,4R,5S)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキ
シ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,
4-トリアゾール-3-チオン、(1.044)2-[(2R,4S,5R)-1-(2
,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イ
ル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.045
)2-[(2R,4S,5S)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-
2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-
トリアゾール-3-チオン、(1.046)2-[(2S,4R,5R)-1-(2,4
-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]
-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.047)2
-[(2S,4R,5S)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,
6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリ
アゾール-3-チオン、(1.048)2-[(2S,4S,5R)-1-(2,4-ジ
クロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2
,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.049)2-[
(2S,4S,5S)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2,6,
6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾ
ール-3-チオン、(1.050)2-[1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ヒド
ロキシ-2,6,6-トリメチルヘプタン-4-イル]-2,4-ジヒドロ-3H-1,
2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.051)2-[2-クロロ-4-(2,4-
ジクロロフェノキシ)フェニル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)
プロパン-2-オール、(1.052)2-[2-クロロ-4-(4-クロロフェノキシ
)フェニル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ブタン-2-オール
、(1.053)2-[4-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)フ
ェニル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ブタン-2-オール、(
1.054)2-[4-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)フェニ
ル]-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)ペンタン-2-オール、(1
.055)メフェントリフルコナゾール、(1.056)2-{[3-(2-クロロフェ
ニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-2,4
-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.057)2-{[r
el(2R,3R)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル
)オキシラン-2-イル]メチル}-2,4-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾー
ル-3-チオン、(1.058)2-{[rel(2R,3S)-3-(2-クロロフェ
ニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-2,4
-ジヒドロ-3H-1,2,4-トリアゾール-3-チオン、(1.059)5-(4-
クロロベンジル)-2-(クロロメチル)-2-メチル-1-(1H-1,2,4-トリ
アゾール-1-イルメチル)シクロペンタノール、(1.060)5-(アリルスルファ
ニル)-1-{[3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オ
キシラン-2-イル]メチル}-1H-1,2,4-トリアゾール、(1.061)5-
(アリルスルファニル)-1-{[rel(2R,3R)-3-(2-クロロフェニル)
-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシラン-2-イル]メチル}-1H-1,2
,4-トリアゾール、(1.062)5-(アリルスルファニル)-1-{[rel(2
R,3S)-3-(2-クロロフェニル)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)オキシ
ラン-2-イル]メチル}-1H-1,2,4-トリアゾール、(1.063)N′-(
2,5-ジメチル-4-{[3-(1,1,2,2-テトラフルオロエトキシ)フェニル
]スルファニル}フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.06
4)N′-(2,5-ジメチル-4-{[3-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)フ
ェニル]スルファニル}フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1
.065)N′-(2,5-ジメチル-4-{[3-(2,2,3,3-テトラフルオロ
プロポキシ)フェニル]スルファニル}フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホル
ムアミド、(1.066)N′-(2,5-ジメチル-4-{[3-(ペンタフルオロエ
トキシ)フェニル]スルファニル}フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムア
ミド、(1.067)N′-(2,5-ジメチル-4-{3-[(1,1,2,2-テト
ラフルオロエチル)スルファニル]フェノキシ}フェニル)-N-エチル-N-メチルイ
ミドホルムアミド、(1.068)N′-(2,5-ジメチル-4-{3-[(2,2,
2-トリフルオロエチル)スルファニル]フェノキシ}フェニル)-N-エチル-N-メ
チルイミドホルムアミド、(1.069)N′-(2,5-ジメチル-4-{3-[(2
,2,3,3-テトラフルオロプロピル)スルファニル]フェノキシ}フェニル)-N-
エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.070)N′-(2,5-ジメチル-4
-{3-[(ペンタフルオロエチル)スルファニル]フェノキシ}フェニル)-N-エチ
ル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.071)N′-(2,5-ジメチル-4-フ
ェノキシフェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.072)N′
-(4-{[3-(ジフルオロメトキシ)フェニル]スルファニル}-2,5-ジメチル
フェニル)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.073)N′-(4-
{3-[(ジフルオロメチル)スルファニル]フェノキシ}-2,5-ジメチルフェニル
)-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.074)N′-[5-ブロモ-
6-(2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イルオキシ)-2-メチルピリジン-3
-イル]-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.075)N′-{4-[
(4,5-ジクロロ-1,3-チアゾール-2-イル)オキシ]-2,5-ジメチルフェ
ニル}-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.076)N′-{5-ブロ
モ-6-[(1R)-1-(3,5-ジフルオロフェニル)エトキシ]-2-メチルピリ
ジン-3-イル}-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.077)N′-
{5-ブロモ-6-[(1S)-1-(3,5-ジフルオロフェニル)エトキシ]-2-
メチルピリジン-3-イル}-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.07
8)N′-{5-ブロモ-6-[(シス-4-イソプロピルシクロヘキシル)オキシ]-
2-メチルピリジン-3-イル}-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド、(1.
079)N′-{5-ブロモ-6-[(トランス-4-イソプロピルシクロヘキシル)オ
キシ]-2-メチルピリジン-3-イル}-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド
、(1.080)N′-{5-ブロモ-6-[1-(3,5-ジフルオロフェニル)エト
キシ]-2-メチルピリジン-3-イル}-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド

(1.081)イプフェントリフルコナゾール、(1.082)2-[4-(4-クロロ
フェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)フェニル]-1-(1H-1,2,4-トリ
アゾール-1-イル)プロパン-2-オール、(1.083)2-[6-(4-ブロモフ
ェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-1-(1,2,4-トリア
ゾール-1-イル)プロパン-2-オール、(1.084)2-[6-(4-クロロフェ
ノキシ)-2-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-1-(1,2,4-トリアゾ
ール-1-イル)プロパン-2-オール、(1.085)3-[2-(1-クロロシクロ
プロピル)-3-(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)-2-ヒドロキシ-プロピル
]イミダゾール-4-カルボニトリル及び(1.086)4-[[6-[rac-(2R
)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-
(5-チオキソ-4H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3-ピリジ
ル]オキシ]ベンゾニトリル。
【0152】
2)複合体I又は複合体IIでの呼吸鎖の阻害薬、例えば、(2.001)ベンゾビン
ジフルピル、(2.002)ビキサフェン、(2.003)ボスカリド、(2.004)
カルボキシン、(2.005)フルオピラム、(2.006)フルトラニル、(2.00
7)フルキサピロキサド、(2.008)フラメトピル、(2.009)イソフェタミド
、(2.010)イソピラザム(アンチ-エピマー性エナンチオマー1R,4S,9S)
、(2.011)イソピラザム(アンチ-エピマー性エナンチオマー1S,4R,9R)
、(2.012)イソピラザム(アンチ-エピマー性ラセミ体1RS,4SR,9SR)
、(2.013)イソピラザム(シン-エピマー性ラセミ体(1RS,4SR,9RS)
とアンチ-エピマー性ラセミ体(1RS,4SR,9SR)の混合物)、(2.014)
イソピラザム(シン-エピマー性エナンチオマー1R,4S,9R)、(2.015)イ
ソピラザム(シン-エピマー性エナンチオマー1S,4R,9S)、(2.016)イソ
ピラザム(シン-エピマー性ラセミ体1RS,4SR,9RS)、(2.017)ペンフ
ルフェン、(2.018)ペンチオピラド、(2.019)ピジフルメトフェン(pyd
iflumetofen)、(2.020)ピラジフルミド、(2.021)セダキサン
、(2.022)1,3-ジメチル-N-(1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ
-1H-インデン-4-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.023
)1,3-ジメチル-N-[(3R)-1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1
H-インデン-4-イル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.024)1
,3-ジメチル-N-[(3S)-1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-
インデン-4-イル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.025)1-メ
チル-3-(トリフルオロメチル)-N-[2′-(トリフルオロメチル)ビフェニル-
2-イル]-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.026)2-フルオロ-6
-(トリフルオロメチル)-N-(1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-
インデン-4-イル)ベンズアミド、(2.027)3-(ジフルオロメチル)-1-メ
チル-N-(1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル)
-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.028)インピルフルキサム、(2.
029)3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-[(3S)-1,1,3-トリメ
チル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル]-1H-ピラゾール-4-カルボ
キサミド、(2.030)フルインダピル、(2.031)3-(ジフルオロメチル)-
N-[(3R)-7-フルオロ-1,1,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-イ
ンデン-4-イル]-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.03
2)3-(ジフルオロメチル)-N-[(3S)-7-フルオロ-1,1,3-トリメチ
ル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル]-1-メチル-1H-ピラゾール-
4-カルボキサミド、(2.033)5,8-ジフルオロ-N-[2-(2-フルオロ-
4-{[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]オキシ}フェニル)エチル]
キナゾリン-4-アミン、(2.034)N-(2-シクロペンチル-5-フルオロベン
ジル)-N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-
1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.035)N-(2-tert-ブチル-
5-メチルベンジル)-N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ
-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.036)N-(2-te
rt-ブチルベンジル)-N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオ
ロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.037)N-(5-ク
ロロ-2-エチルベンジル)-N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フ
ルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.038)N-(5
-クロロ-2-イソプロピルベンジル)-N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル
)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.039
)N-[(1R,4S)-9-(ジクロロメチレン)-1,2,3,4-テトラヒドロ-
1,4-メタノナフタレン-5-イル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H
-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.040)N-[(1S,4R)-9-(ジク
ロロメチレン)-1,2,3,4-テトラヒドロ-1,4-メタノナフタレン-5-イル
]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、
(2.041)N-[1-(2,4-ジクロロフェニル)-1-メトキシプロパン-2-
イル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミ
ド、(2.042)N-[2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ベンジル]-N-シ
クロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾー
ル-4-カルボキサミド、(2.043)N-[3-クロロ-2-フルオロ-6-(トリ
フルオロメチル)ベンジル]-N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フ
ルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.044)N-[5
-クロロ-2-(トリフルオロメチル)ベンジル]-N-シクロプロピル-3-(ジフル
オロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(
2.045)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチ
ル-N-[5-メチル-2-(トリフルオロメチル)ベンジル]-1H-ピラゾール-4
-カルボキサミド、(2.046)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-5
-フルオロ-N-(2-フルオロ-6-イソプロピルベンジル)-1-メチル-1H-ピ
ラゾール-4-カルボキサミド、(2.047)N-シクロプロピル-3-(ジフルオロ
メチル)-5-フルオロ-N-(2-イソプロピル-5-メチルベンジル)-1-メチル
-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.048)N-シクロプロピル-3-(
ジフルオロメチル)-5-フルオロ-N-(2-イソプロピルベンジル)-1-メチル-
1H-ピラゾール-4-カルボチオアミド、(2.049)N-シクロプロピル-3-(
ジフルオロメチル)-5-フルオロ-N-(2-イソプロピルベンジル)-1-メチル-
1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.050)N-シクロプロピル-3-(ジ
フルオロメチル)-5-フルオロ-N-(5-フルオロ-2-イソプロピルベンジル)-
1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.051)N-シクロプロピ
ル-3-(ジフルオロメチル)-N-(2-エチル-4,5-ジメチルベンジル)-5-
フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.052)N-シ
クロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-N-(2-エチル-5-フルオロベンジル)
-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.053)
N-シクロプロピル-3-(ジフルオロメチル)-N-(2-エチル-5-メチルベンジ
ル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、(2.05
4)N-シクロプロピル-N-(2-シクロプロピル-5-フルオロベンジル)-3-(
ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミ
ド、(2.055)N-シクロプロピル-N-(2-シクロプロピル-5-メチルベンジ
ル)-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-
カルボキサミド、(2.056)N-シクロプロピル-N-(2-シクロプロピルベンジ
ル)-3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-
カルボキサミド、(2.057)ピラプロポイン。
【0153】
3)複合体IIIでの呼吸鎖の阻害薬、例えば、(3.001)アメトクトラジン、(
3.002)アミスルブロム、(3.003)アゾキシストロビン、(3.004)クメ
トキシストロビン(coumethoxystrobin)、(3.005)クモキシス
トロビン、(3.006)シアゾファミド、(3.007)ジモキシストロビン、(3.
008)エノキサストロビン、(3.009)ファモキサドン、(3.010)フェンア
ミドン、(3.011)フルフェノキシストロビン(flufenoxystrobin
)、(3.012)フルオキサストロビン、(3.013)クレソキシム-メチル、(3
.014)メトミノストロビン、(3.015)オリサストロビン、(3.016)ピコ
キシストロビン、(3.017)ピラクロストロビン、(3.018)ピラメトストロビ
ン、(3.019)ピラオキシストロビン、(3.020)トリフロキシストロビン、(
3.021)(2E)-2-{2-[({[(1E)-1-(3-{[(E)-1-フル
オロ-2-フェニルビニル]オキシ}フェニル)エチリデン]アミノ}オキシ)メチル]
フェニル}-2-(メトキシイミノ)-N-メチルアセトアミド、(3.022)(2E
,3Z)-5-{[1-(4-クロロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]オキシ
}-2-(メトキシイミノ)-N,3-ジメチルペンタ-3-エンアミド、(3.023
)(2R)-2-{2-[(2,5-ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}-2-メ
トキシ-N-メチルアセトアミド、(3.024)(2S)-2-{2-[(2,5-ジ
メチルフェノキシ)メチル]フェニル}-2-メトキシ-N-メチルアセトアミド、(3
.025)フェンピコキサミド、(3.026)マンデストロビン、(3.027)N-
(3-エチル-3,5,5-トリメチルシクロヘキシル)-3-ホルムアミド-2-ヒド
ロキシベンズアミド、(3.028)(2E,3Z)-5-{[1-(4-クロロ-2-
フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イル]オキシ}-2-(メトキシイミノ)
-N,3-ジメチルペンタ-3-エンアミド、(3.029)メチル{5-[3-(2,
4-ジメチルフェニル)-1H-ピラゾール-1-イル]-2-メチルベンジル}カーバ
メート、(3.030)メチルテトラプロール、(3.031)フロリルピコキサミド。
【0154】
4)有糸分裂及び細胞分裂の阻害薬、例えば、(4.001)カルベンダジム、(4.
002)ジエトフェンカルブ、(4.003)エタボキサム、(4.004)フルオピコ
リド、(4.005)ペンシクロン、(4.006)チアベンダゾール、(4.007)
チオファネート-メチル、(4.008)ゾキサミド、(4.009)3-クロロ-4-
(2,6-ジフルオロフェニル)-6-メチル-5-フェニルピリダジン、(4.010
)3-クロロ-5-(4-クロロフェニル)-4-(2,6-ジフルオロフェニル)-6
-メチルピリダジン、(4.011)3-クロロ-5-(6-クロロピリジン-3-イル
)-6-メチル-4-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピリダジン、(4.012
)4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N-(2,6-ジフルオロフェニル)-
1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.013)4-(2-ブロモ-
4-フルオロフェニル)-N-(2-ブロモ-6-フルオロフェニル)-1,3-ジメチ
ル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.014)4-(2-ブロモ-4-フルオロフ
ェニル)-N-(2-ブロモフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-ア
ミン、(4.015)4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N-(2-クロロ-
6-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.0
16)4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N-(2-クロロフェニル)-1,
3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.017)4-(2-ブロモ-4-
フルオロフェニル)-N-(2-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾ
ール-5-アミン、(4.018)4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(
2,6-ジフルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(
4.019)4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(2-クロロ-6-フル
オロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.020)4
-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-N-(2-クロロフェニル)-1,3-ジメ
チル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.021)4-(2-クロロ-4-フルオロ
フェニル)-N-(2-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5
-アミン、(4.022)4-(4-クロロフェニル)-5-(2,6-ジフルオロフェ
ニル)-3,6-ジメチルピリダジン、(4.023)N-(2-ブロモ-6-フルオロ
フェニル)-4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピ
ラゾール-5-アミン、(4.024)N-(2-ブロモフェニル)-4-(2-クロロ
-4-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、(4.
025)N-(4-クロロ-2,6-ジフルオロフェニル)-4-(2-クロロ-4-フ
ルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン。
【0155】
5)多部位作用を有することができる化合物、例えば、(5.001)ボルドー液、(
5.002)カプタホール、(5.003)キャプタン、(5.004)クロロタロニル
、(5.005)水酸化銅、(5.006)ナフテン酸銅、(5.007)酸化銅、(5
.008)塩基性塩化銅、(5.009)硫酸銅(2+)、(5.010)ジチアノン、
(5.011)ドジン、(5.012)ホルペット、(5.013)マンゼブ、(5.0
14)マンネブ、(5.015)メチラム、(5.016)メチラム亜鉛、(5.017
)オキシン銅、(5.018)プロピネブ、(5.019)硫黄及び硫黄剤、例えば、多
硫化カルシウム、(5.020)チウラム、(5.021)ジネブ、(5.022)ジラ
ム、(5.023)6-エチル-5,7-ジオキソ-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[
3′,4′:5,6][1,4]ジチイノ[2,3-c][1,2]チアゾール-3-カ
ルボニトリル。
【0156】
6)宿主の防御を誘発し得る化合物、例えば、(6.001)アシベンゾラル-S-メ
チル、(6.002)イソチアニル、(6.003)プロベナゾール、(6.004)チ
アジニル。
【0157】
7)アミノ酸及び/又はタンパク質の生合成の阻害薬、例えば、(7.001)シプロ
ジニル、(7.002)カスガマイシン、(7.003)カスガマイシン塩酸塩水和物、
(7.004)オキシテトラサイクリン、(7.005)ピリメタニル、(7.006)
3-(5-フルオロ-3,3,4,4-テトラメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-
1-イル)キノリン。
【0158】
8)ATP産生阻害薬、例えば、(8.001)シルチオファム。
【0159】
9)細胞壁合成の阻害薬、例えば、(9.001)ベンチアバリカルブ、(9.002
)ジメトモルフ、(9.003)フルモルフ、(9.004)イプロバリカルブ、(9.
005)マンジプロパミド、(9.006)ピリモルフ(pyrimorph)、(9.
007)バリフェナレート、(9.008)(2E)-3-(4-tert-ブチルフェ
ニル)-3-(2-クロロピリジン-4-イル)-1-(モルホリン-4-イル)プロパ
-2-エン-1-オン、(9.009)(2Z)-3-(4-tert-ブチルフェニル
)-3-(2-クロロピリジン-4-イル)-1-(モルホリン-4-イル)プロパ-2
-エン-1-オン。
【0160】
10)脂質及び膜の合成の阻害薬、例えば、(10.001)プロパモカルブ、(10
.002)プロパモカルブ塩酸塩、(10.003)トルクロホス-メチル。
【0161】
11)メラニン生合成の阻害薬、例えば、(11.001)トリシクラゾール、(11
.002)2,2,2-トリフルオロエチル{3-メチル-1-[(4-メチルベンゾイ
ル)アミノ]ブタン-2-イル}カルバメート。
【0162】
12)核酸合成の阻害薬、例えば、(12.001)ベナラキシル、(12.002)
ベナラキシル-M(キララキシル)、(12.003)メタラキシル、(12.004)
メタラキシル-M(メフェノキサム)。
【0163】
13)シグナル伝達の阻害薬、例えば、(13.001)フルジオキソニル、(13.
002)イプロジオン、(13.003)プロシミドン、(13.004)プロキナジド
、(13.005)キノキシフェン、(13.006)ビンクロゾリン。
【0164】
14)脱共役剤として作用し得る化合物、例えば、(14.001)フルアジナム、(
14.002)メプチルジノカップ。
【0165】
15)(15.001)アブシジン酸、(15.002)ベンチアゾール、(15.0
03)ベトキサジン、(15.004)カプシマイシン(capsimycin)、(1
5.005)カルボン、(15.006)キノメチオネート、(15.007)クフラネ
ブ、(15.008)シフルフェナミド、(15.009)シモキサニル、(15.01
0)シプロスルファミド、(15.011)フルチアニル、(15.012)ホセチル-
アルミニウム、(15.013)ホセチル-カルシウム、(15.014)ホセチル-ナ
トリウム、(15.015)イソチオシアン酸メチル、(15.016)メトラフェノン
、(15.017)ミルディオマイシン、(15.018)ナタマイシン、(15.01
9)ジメチルジチオカルバミン酸ニッケル、(15.020)ニトロタル-イソプロピル
、(15.021)オキサモカルブ(oxamocarb)、(15.022)オキサチ
アピプロリン、(15.023)オキシフェンチイン(oxyfenthiin)、(1
5.024)ペンタクロロフェノール及び塩、(15.025)亜リン酸及びそれの塩、
(15.026)プロパモカルブ-ホセチレート(propamocarb-foset
ylate)、(15.027)ピリオフェノン(クラザフェノン(chlazafen
one))、(15.028)テブフロキン、(15.029)テクロフタラム、(15
.030)トルニファニド、(15.031)1-(4-{4-[(5R)-5-(2,
6-ジフルオロフェニル)-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル]-1
,3-チアゾール-2-イル}ピペリジン-1-イル)-2-[5-メチル-3-(トリ
フルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]エタノン、(15.032)1-(4
-{4-[(5S)-5-(2,6-ジフルオロフェニル)-4,5-ジヒドロ-1,2
-オキサゾール-3-イル]-1,3-チアゾール-2-イル}ピペリジン-1-イル)
-2-[5-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]エタ
ノン、(15.033)2-(6-ベンジルピリジン-2-イル)キナゾリン、(15.
034)ジピメチトロン、(15.035)2-[3,5-ビス(ジフルオロメチル)-
1H-ピラゾール-1-イル]-1-[4-(4-{5-[2-(プロパ-2-イン-1
-イルオキシ)フェニル]-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル}-1
,3-チアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]エタノン、(15.036)2-
[3,5-ビス(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]-1-[4-(4
-{5-[2-クロロ-6-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)フェニル]-4,5
-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-3-イル}-1,3-チアゾール-2-イル)ピペ
リジン-1-イル]エタノン、(15.037)2-[3,5-ビス(ジフルオロメチル
)-1H-ピラゾール-1-イル]-1-[4-(4-{5-[2-フルオロ-6-(プ
ロパ-2-イン-1-イルオキシ)フェニル]-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾー
ル-3-イル}-1,3-チアゾール-2-イル)ピペリジン-1-イル]エタノン、(
15.038)2-[6-(3-フルオロ-4-メトキシフェニル)-5-メチルピリジ
ン-2-イル]キナゾリン、(15.039)2-{(5R)-3-[2-(1-{[3
,5-ビス(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]アセチル}ピペリジン
-4-イル)-1,3-チアゾール-4-イル]-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾ
ール-5-イル}-3-クロロフェニル メタンスルホネート、(15.040)2-{
(5S)-3-[2-(1-{[3,5-ビス(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール
-1-イル]アセチル}ピペリジン-4-イル)-1,3-チアゾール-4-イル]-4
,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-5-イル}-3-クロロフェニル メタンスル
ホネート、(15.041)イプフルフェノキン、(15.042)2-{2-フルオロ
-6-[(8-フルオロ-2-メチルキノリン-3-イル)オキシ]フェニル}プロパン
-2-オール、(15.043)フルオキサピプロリン、(15.044)2-{3-[
2-(1-{[3,5-ビス(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]アセ
チル}ピペリジン-4-イル)-1,3-チアゾール-4-イル]-4,5-ジヒドロ-
1,2-オキサゾール-5-イル}フェニル メタンスルホネート、(15.045)2
-フェニルフェノール及び塩、(15.046)3-(4,4,5-トリフルオロ-3,
3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-1-イル)キノリン、(15.047)
キノフメリン、(15.048)4-アミノ-5-フルオロピリミジン-2-オール(互
変異体型:4-アミノ-5-フルオロピリミジン-2(1H)-オン)、(15.049
)4-オキソ-4-[(2-フェニルエチル)アミノ]ブタン酸、(15.050)5-
アミノ-1,3,4-チアジアゾール-2-チオール、(15.051)5-クロロ-N
′-フェニル-N′-(プロパ-2-イン-1-イル)チオフェン 2-スルホノヒドラ
ジド、(15.052)5-フルオロ-2-[(4-フルオロベンジル)オキシ]ピリミ
ジン-4-アミン、(15.053)5-フルオロ-2-[(4-メチルベンジル)オキ
シ]ピリミジン-4-アミン、(15.054)9-フルオロ-2,2-ジメチル-5-
(キノリン-3-イル)-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサゼピン、(15.0
55)ブタ-3-イン-1-イル{6-[({[(Z)-(1-メチル-1H-テトラゾ
ール-5-イル)(フェニル)メチレン]アミノ}オキシ)メチル]ピリジン-2-イル
}カルバメート、(15.056)(2Z)-3-アミノ-2-シアノ-3-フェニルア
クリル酸エチル、(15.057)フェナジン-1-カルボン酸、(15.058)3,
4,5-トリヒドロキシ安息香酸プロピル、(15.059)キノリン-8-オール、(
15.060)キノリン-8-オールスルフェート(2:1)、(15.061){6-
[({[(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)(フェニル)メチレン]アミノ
}オキシ)メチル]ピリジン-2-イル}カルバミン酸tert-ブチル、(15.06
2)5-フルオロ-4-イミノ-3-メチル-1-[(4-メチルフェニル)スルホニル
]-3,4-ジヒドロピリミジン-2(1H)-オン、(15.063)アミノピリフェ
ン、(15.064)(N′-[2-クロロ-4-(2-フルオロフェノキシ)-5-メ
チルフェニル]-N-エチル-N-メチルイミドホルムアミド)、(15.065)(N
′-(2-クロロ-5-メチル-4-フェノキシフェニル)-N-エチル-N-メチルイ
ミドホルムアミド)、(15.066)(2-{2-[(7,8-ジフルオロ-2-メチ
ルキノリン-3-イル)オキシ]-6-フルオロフェニル}プロパン-2-オール)、(
15.067)(5-ブロモ-1-(5,6-ジメチルピリジン-3-イル)-3,3-
ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン)、(15.068)(3-(4,4-ジフル
オロ-5,5-ジメチル-4,5-ジヒドロチエノ[2,3-c]ピリジン-7-イル)
キノリン)、(15.069)(1-(4,5-ジメチル-1H-ベンゾイミダゾール-
1-イル)-4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン)
、(15.070)8-フルオロ-3-(5-フルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジ
ヒドロイソキノリン-1-イル)キノロン、(15.071)8-フルオロ-3-(5-
フルオロ-3,3,4,4-テトラメチル-3,4-ジヒドロイソキノリン-1-イル)
キノロン、(15.072)3-(4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-3,4-ジ
ヒドロイソキノリン-1-イル)-8-フルオロキノリン、(15.073)(N-メチ
ル-N-フェニル-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール
-3-イル]ベンズアミド)、(15.074)(メチル{4-[5-(トリフルオロメ
チル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル}カーバメート)、(15
.075)(N-{4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール
-3-イル]ベンジル}シクロプロパンカルボキサミド)、(15.076)N-メチル
-4-(5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベン
ズアミド、(15.077)N-[(E)-メトキシイミノメチル]-4-[5-(トリ
フルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド、(15.
078)N-[(Z)-メトキシイミノメチル]-4-[5-(トリフルオロメチル)-
1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド、(15.079)N-[4-
[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]
-シクロプロパンカルボキサミド、(15.080)N-(2-フルオロフェニル)-4
-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズア
ミド、(15.081)2,2-ジフルオロ-N-メチル-2-[4-[5-(トリフル
オロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]-アセトアミド、
(15.082)N-アリル-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4
-オキサジアゾール-3-イル)フェニル]メチル]アセトアミド、(15.083)N
-[(E)-N-メトキシ-C-メチル-カルボニミドイル]-4-(5-(トリフルオ
ロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]-ベンズアミド、(15.08
4)N-[(Z)-N-メトキシ-C-メチル-カルボニミドイル]-4-[5-(トリ
フルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド、(15.
085)N-アリル-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサ
ジアゾール-3-イル]フェニル]-メチル]プロパンアミド、(15.086)4,4
-ジメチル-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾー
ル-3-イル]フェニル]メチル]ピロリジン-2-オン、(15.087)N-メチル
-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]-ベ
ンゼンカルボチオアミド、(15.088)5-メチル-1-[[4-[5-(トリフル
オロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]ピロリジ
ン-2-オン、(15.089)N-((2,3-ジフルオロ-4-[5-(トリフルオ
ロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]-3,3,
3-トリフルオロ-プロパンアミド、(15.090)1-メトキシ-1-メチル-3-
[[4-[5-(トリフルオロメチル}-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フ
ェニル]メチル]尿素、(15.091)1,1-ジエチル-3-[[4-[5-(トリ
フルオロメチル}-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]尿素
、(15.092)N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジ
アゾール-3-イル]フェニル]メチル]プロパンアミド、(15.093)N-メトキ
シ-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-
イル]フェニル]メチル]シクロプロパンカルボキサミド、(15.094)1-メトキ
シ-3-メチル-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジア
ゾール-3-イル]フェニル]メチル]尿素、(15.095)N-メトキシ-N-[[
4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニ
ル]メチル)シクロプロパンカルボキサミド、(15.096)N,2-ジメトキシ-N
-[[4-[5-(トリフルオロメチル}-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]
フェニル]メチル]プロパンアミド、(15.097)N-エチル-2-メチル-N-[

4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)フェニ
ル]メチル]プロパンアミド、(15.098)1-メトキシ-3-メチル-1-[[4
-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル
]メチル]尿素、(15.099)1,3-ジメトキシ-1-[[4-[5-(トリフル
オロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]尿素、(
15.100)3-エチル-1-メトキシ-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)
-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]尿素、(15.101
)1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イ
ル]フェニル]メチル]ピペリジン-2-オン、(15.102)4,4-ジメチル-2
-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]
フェニル]メチル]イソオキサゾリジン-3-オン、(15.103)5,5-ジメチル
-2-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イ
ル]フェニル]メチル]イソオキサゾリジン-3-オン、(15.104)3,3-ジメ
チル-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3
-イル]フェニル]メチル]ピペリジン-2-オン、(15.105)1-[[3-フル
オロ-4-(5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]
フェニル]メチル]アゼパン-2-オン、(15.106)4,4-ジメチル-2-[[
4-(5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニ
ル]メチル]イソオキサゾリジン-3-オン (15.107)5,5-ジメチル-2-
[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フ
ェニル]メチル]イソオキサゾリジン-3-オン、(15.108)エチル(1-{4-
[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンジル}
-1H-ピラゾール-4-イル)アセテート、(15.109)N,N-ジメチル-1-
{4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベン
ジル}-1H-1,2,4-トリアゾール-3-アミン及び(15.110)N-{2,
3-ジフルオロ-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-
3-イル]ベンジル}ブタンアミドからなる群から選択されるさらなる殺菌剤。
【0166】
混合成分としての生物農薬
式(I)の化合物は、生物農薬と組み合わせることができる。
【0167】
生物農薬としては、特に、細菌類、菌類、酵母類、植物抽出物及び微生物によって形成
される生成物(例えば、タンパク質又は二次代謝産物)などがある。
【0168】
生物農薬は、細菌類、例えば、芽胞形成性細菌、根にコロニーを形成する細菌及び生物
学的殺虫剤、殺菌剤又は殺線虫剤として作用する細菌を含む。
【0169】
生物農薬として使用される、又は使用可能なそのような細菌類の例は、以下のものであ
る:
バシルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefa
ciens)株FZB42(DSM 231179)、又は、バシルス・セレウス(Ba
cillus cereus)、特に、バシルス・セレウス(B. cereus)株C
NCM I-1562、又は、バシルス・フィルムス(Bacillus firmus
)株I-1582(受託番号CNCM I-1582)、又は、バシルス・プミルス(B
acillus pumilus)、特に、株GB34(受託番号ATCC 70081
4)及び株QST2808(受託番号NRRL B-30087)、又は、バシルス・ス
ブチリス(Bacillus subtilis)、特に、株GB03(受託番号ATC
C SD-1397)、又は、バシルス・スブチリス(Bacillus subtil
is)株QST713(受託番号NRRL B-21661)、又は、バシルス・スブチ
リス(Bacillus subtilis)株OST 30002(受託番号NRRL
B-50421)、バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuring
iensis)、特に、バシルス・ツリンギエンシス 亜種 イスラエレンシス(B.
thuringiensis subspecies israelensis)(抗原
型 H-14)株AM65-52(受託番号ATCC 1276)、又は、バシルス・ツ
リンギエンシス 亜種 アイザワイ(B. thuringiensis subsp.
aizawai)、特に、株ABTS-1857(SD-1372)、又は、バシルス
・ツリンギエンシス 亜種 クルスタキ(B. thuringiensis subs
p. kurstaki)株HD-1、又は、バシルス・ツリンギエンシス 亜種 テネ
ブリオニス(B. thuringiensis subsp. tenebrioni
s)株NB 176(SD-5428)、パステウリア・ペネトランス(Pasteur
ia penetrans)、パステウリア属種(Pasteuria spp.)(ロ
チレンクルス・レニホルミス(Rotylenchulus reniformis)線
虫)-PR3(受託番号ATCC SD-5834)、ストレプトミセス・ミクロフラブ
ス(Streptomyces microflavus)株AQ6121(= QRD
31.013、NRRL B-50550)、ストレプトミセス・ガルブス(Stre
ptomyces galbus)株AQ 6047(受託番号NRRL 30232)
【0170】
生物農薬として使用されるか使用可能な菌類及び酵母類の例は、以下のものである。
【0171】
ベアウベリア・バシアナ(Beauveria bassiana)、特に、株ATC
C 74040、コニオチリウム・ミニタンス(Coniothyrium minit
ans)、特に、株CON/M/91-8(受託番号DSM-9660)、レカニシリウ
ム属種(Lecanicillium spp.)、特に、株HRO LEC 12、レ
カニシリウム・レカニイ(Lecanicillium lecanii)(以前は、ベ
ルチシリウム・レカニイ(Verticillium lecanii))として知られ
ていた)、特に、株KV01、メタリジウム・アニソプリアエ(Metarhizium
anisopliae)、特に、株F52(DSM3884/ ATCC 90448
)、メトスクニコウィア・フルクチコラ(Metschnikowia fructic
ola)、特に、株NRRL Y-30752、パエシロミセス・フモソロセウス(Pa
ecilomyces fumosoroseus)(現在:イサリア・フモソロセア(
Isaria fumosorosea))、特に、株IFPC 200613又は株A
popka 97(受託番号ATCC 20874)、パエシロミセス・リラシヌス(P
aecilomyces lilacinus)、特に、パエシロミセス・リラシヌス(
P. lilacinus)株251(AGAL 89/030550)、タラロミセス
・フラブス(Talaromyces flavus)、特に、株V117b、トリコデ
ルマ・アトロビリデ(Trichoderma atroviride)、特に、株SC
1(受託番号CBS 122089)、トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichode
rma harzianum)、特に、トリコデルマ・ハルジアヌム・リファイ(T.
harzianum rifai)T39(受託番号CNCM I-952)。
【0172】
生物農薬として使用されるか使用可能なウィルス類の例は、以下のものである:
リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana)顆粒病ウイルス(GV
)、コドリンガ(Cydia pomonella)顆粒病ウイルス(GV)、オオタバ
コガ(Helicoverpa armigera)核多角体病ウイルス(NPV)、シ
ロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)mNPV、ツマジロクサヨト
ウ(Spodoptera frugiperda)mNPV、エジプトヨトウ(Afr
ican cotton leafworm)(Spodoptera littora
lis)NPV。
【0173】
植物又は植物の部分又は植物の器官に対して「接種源」として加えられて、それらの特
定に特性によって植物の成長及び植物の健康を増進する細菌類及び菌類も、同様に包含さ
れる。挙げることができる例としては、以下のものがある。
【0174】
アグロバクテリウム属種(Agrobacterium spp.)、アゾリゾビウム
・カウリノダンス(Azorhizobium caulinodans)、アゾスピリ
ルム属種(Azospirillum spp.)、アゾトバクテル属種(Azotob
acter spp.)、ブラジリゾビウム属種(Bradyrhizobium sp
p.)、ブルクホルデリア属種(Burkholderia spp.)、特に、ブルク
ホルデリア・セパシア(Burkholderia cepacia)(以前は、プセウ
ドモナス・セパシア(Pseudomonas cepacia)として知られていた)
、ギガスポラ属種(Gigaspora spp.)又はギガスポラ・モノスポルム(G
igaspora monosporum)、グロムス属種(Glomus spp.)
、ラッカリア属種(Laccaria spp.)、ラクトバシルス・ブクネリ(Lac
tobacillus buchneri)、パラグロムス属種(Paraglomus
spp.)、ピソリツス・チンクトルス(Pisolithus tinctorus
)、プセウドモナス属種(Pseudomonas spp.)、リゾビウム属種(Rh
izobium spp.)、特に、リゾビウム・トリホリイ(Rhizobium t
rifolii)、リゾポゴン属種(Rhizopogon spp.)、スクレロデル
マ属種(Scleroderma spp.)、スイルス属種(Suillus spp
.)、ストレプトミセス(Streptomyces spp.)。
【0175】
生物農薬として使用されるか使用可能な、植物抽出物及び微生物によって形成される生
成物(これは、タンパク質及び二次代謝産物を包含する)の例は、以下のものである:
ニンニク(Allium sativum)、ニガヨモギ(Artemisia ab
sinthium)、アザジラクチン(azadirachtin)、Biokeepe
r WP、カッシア・ニグリカンス(Cassia nigricans)、セラストル
ス・アングラツス(Celastrus angulatus)、アメリカアリタソウ(
Chenopodium anthelminticum)、キチン、Armour-Z
en、セイヨウオシダ(Dryopteris filix-mas)、スギナ(Equ
isetum arvense)、Fortune Aza、Fungastop、He
ads Up(キノア(Chenopodium quinoa)サポニン抽出物)、除
虫菊(Pyrethrum)/ピレトリン類、スリナムニガキ(Quassia ama
ra)、コナラ属(Quercus)、キラヤ属(Quillaja)、Regalia
、(「Requiem(商標名)Insecticide」)、ロテノン、リアニア/リ
アノジン、ヒレハリソウ(Symphytum officinale)、ヨモギギク(
Tanacetum vulgare)、チモール、Triact 70、TriCon
、キンレンカ(Tropaeulum majus)、セイヨウイラクサ(Urtica
dioica)、Veratrin、セイヨウヤドリギ(Viscum album)
、アブラナ科(Brassicaceae)抽出物、特に、ナタネ粉末又はカラシナ粉末
、並びにオリーブ油から得られる生物殺虫/殺ダニ活性物質、特に、例えば、商品名FL
iPPER(登録商標)の製品に含まれる有効成分としての炭素鎖長C16-C20を有
する不飽和脂肪/カルボン酸。
【0176】
混合成分としての薬害軽減剤
式(I)の化合物は、薬害軽減剤、例えば、ベノキサコール、クロキントセット(-メ
キシル)、シオメトリニル、シプロスルファミド、ジクロルミド、フェンクロラゾール(
-エチル)、フェンクロリム、フルラゾール、フルキソフェニム、フリラゾール、イソキ
サジフェン(-エチル)、メフェンピル(-ジエチル)、ナフタル酸無水物、オキサベト
リニル、2-メトキシ-N-({4-[(メチルカルバモイル)アミノ]フェニル}スル
ホニル)ベンズアミド(CAS 129531-12-0)、4-(ジクロロアセチル)
-1-オキサ-4-アザスピロ[4.5]デカン(CAS 71526-07-3)、2
,2,5-トリメチル-3-(ジクロロアセチル)-1,3-オキサゾリジン(CAS
52836-31-4)。
【0177】
植物及び植物の部分
本発明に従って、全ての植物及び植物部分を処理することができる。ここで、植物は、
望ましい及び望ましくない野生植物又は作物植物(天然に発生している作物植物を包含す
る)のような全ての植物及び植物部分、例えば、穀類(コムギ、イネ、ライコムギ、オオ
ムギ、ライムギ、エンバク)、トウモロコシ、ダイズ、ジャガイモ、テンサイ、サトウキ
ビ、トマト、コショウ、キュウリ、メロン、ニンジン、スイカ、タマネギ、レタス、ホウ
レンソウ、リーキ、インゲンマメ、アブラナ科アブラナ属の植物(Brassica o
leracea)(例えば、キャベツ)及び他の野菜種、ワタ、タバコ、ナタネ、並びに
、さらに、果実植物(果実は、リンゴ、ナシ、柑橘類及びブドウ)などを意味するものと
理解すべきである。作物植物は、慣習的な育種法と最適化法によって得ることができる植
物であり得るか、又は、バイオテクノロジー的方法と遺伝子工学的方法によって得ること
ができる植物であり得るか、又は、これらの方法の組合せによって得ることができる植物
であることができる。そのような作物植物には、トランスジェニック植物も包含され、ま
た、品種財産権によって保護され得る植物品種又は保護され得ない植物品種も包含される
。植物は、全ての成育段階、例えば、種子、実生、幼植物(未成熟植物)から成熟した植
物までを、意味するものと理解されるべきである。植物部分は、苗条、葉、花及び根など
の、植物の地上部及び地下部の全ての部分及び器官を意味するものと理解されるべきであ
り、挙げられる例は、葉、針状葉、茎、幹、花、子実体、果実及び種子、さらには、塊茎
、根及び根茎などである。植物の部分には、収穫された植物又は収穫された植物部分、並
びに、栄養繁殖器官(vegetative propagation materia
l)及び生殖繁殖器官(generative propagation materi
al)、例えば、苗、塊茎、根茎、挿し木及び種子などもある。
【0178】
式(I)の化合物を用いた植物及び植物部分の本発明による処理は、慣習的な処理方法
によって、例えば、浸漬、散布、気化、煙霧(fogging)、ばらまき、塗布、注入
などによって、直接的に行うか、又は、該化合物を植物及び植物部分の周囲、生息場所若
しくは貯蔵空間に作用させることにより行い、また、繁殖器官(propagation
material)の場合、特に種子の場合は、さらに、1以上のコーティングを施す
ことによっても行う。
【0179】
上記で既に述べたように、本発明に従って、全ての植物及びそれの部分を処理すること
ができる。好ましい実施形態では、野生の植物種及び植物品種、又は、交雑若しくはプロ
トプラスト融合のような慣習的な生物育種法により得られた植物種及び植物品種、並びに
、それらの部分を処理する。好ましいさらに別の実施形態では、適切な場合には慣習的な
方法と組み合わせた遺伝子工学的方法により得られたトランスジェニック植物及び植物品
種(遺伝子組換え生物)及びそれらの部分を処理する。「部分(parts)」又は「植
物の部分(parts of plants)」又は「植物の部分(plant par
ts)」という用語については、既に上記で説明した。本発明は、特に好ましくは、個々
の市販の慣習的な品種又は使用されている慣習的な品種の植物を処理するのに用いられる
。植物品種は、慣習的な育種又は突然変異誘発又は組換えDNA技術によって得た、新し
い特性(「形質」)を有する植物を意味するものと理解されるべきである。それらは、品
種、変種、生物型又は遺伝子型であることができる。
【0180】
トランスジェニック植物、種子処理及び統合イベント
本発明によれば、式(I)の化合物は、これらの植物、植物品種又は植物部分に有利及
び/又は有用な特性(形質)を付与する遺伝物質を受け取ったトランスジェニック植物、
植物栽培品種又は植物部分を処理するのに有利に使用することができる。したがって、本
発明は、1以上の組換え形質又はトランスジェニックイベント、あるいはそれらの組み合
わせと組み合わせることができると考えられる。本願に関しては、トランスジェニックイ
ベントは、植物ゲノムの染色体内の特定の位置(遺伝子座)に特定の組換えDNA分子を
挿入することによって作成される。挿入により、「イベント」と呼ばれる新しいDNA配
列が作成され、挿入された組換えDNA分子と、その挿入されたDNAの両端に隣接する
/隣り合ういくらかの量のゲノムDNAを特徴とする。そのような形質又はトランスジェ
ニックイベントには、病害生物抵抗性、水利用効率、収量成績、干ばつ耐性、種子品質、
改善された栄養品質、雑種種子生産、及び除草剤耐性などがあるが、これらに限定される
ものではなく、その形質は、そのような形質やトランスジェニックイベントを欠く植物に
関して測定される。そのような有利及び/又は有用な特性(形質)の具体例は、より良好
な植物成長、活力、ストレス耐性、自立性、耐倒伏性、栄養摂取、植物栄養素、及び/又
は収量、特に成長の改善、高温又は低温に対する耐性の増加、干ばつ又は水若しくは土壌
の塩分レベルに対する耐性の向上、開花性能の向上、収穫の容易さ、熟成の加速、収穫量
の増加、収穫された製品の品質及び/又は栄養価の向上、収穫された製品の貯蔵寿命及び
/又は加工性の向上、並びに昆虫、クモ形類、線虫、ダニ、ナメクジ及びカタツムリなど
の動物及び微生物の病害生物に対する抵抗性若しくは耐性の増加である。
【0181】
そのような動物及び微生物の病害生物、特に昆虫に対する抵抗性又は耐性の特性を与え
るタンパク質をコードするDNA配列の中で、文献に広く記載され、当業者に公知である
Btタンパク質をコードするバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thu
ringiensis)からの遺伝物質が特に挙げられる。フォトラブダス(Photo
rhabdus)(WO97/17432及びWO98/08932)などの細菌から抽
出されたタンパク質が挙げられる。特に、CrylA、CryIAb、CryIAc、C
ryIIA、CryIIIA、CryIIIB2、Cry9cCry2Ab、Cry3B
b及びCryIFタンパク質又はそれらの毒性断片並びにそれらのハイブリッド又は組み
合わせ、特にCryIFタンパク質又はCryIFタンパク質由来のハイブリッド(例え
ば、ハイブリッドCryIA-CryIFタンパク質又はそれの毒性断片)、CryIA
型タンパク質又はそれの毒性断片、好ましくはCryIAcタンパク質又はCryIAc
タンパク質由来のハイブリッド(例えば、ハイブリッドCryIAb-CryIAcタン
パク質)又はCryIAb又はBt2タンパク質又はそれの毒性断片、Cry2Ae、C
ry2Af又はCry2Agタンパク質又はそれの毒性断片、CryIA.105タンパ
ク質又はそれの毒性断片、VIP3Aa19タンパク質、VIP3Aa20タンパク質、
COT202又はCOT203ワタイベントで産生されるVIP3Aタンパク質、Est
ruch et al., (1996), Proc Natl Acad Sci
USA. 28;93(11):5389-94に記載のVIP3Aaタンパク質又はそ
れの毒性断片、WO2001/47952に記載のCryタンパク質、ゼノラブタス(X
enorhabdus)、セラチア(Serratia)(特に、セラチア・エントモフ
ィラ(S. entomophila)から)又はフォトラブダス(Photorhab
dus)属種からの(WO98/50427に記載)からの殺虫性タンパク質、例えばW
O98/08932に記載のフォトラブダス(Photorhabdus)からのTc-
タンパク質などのBt Cry又はVIPタンパク質が挙げられる。また、上記で挙げた
配列、特にそれらの毒性断片の配列のいずれかといくつかのアミノ酸(1~10、好まし
くは1~5)が異なる、又は輸送ペプチド、例えば色素体輸送ペプチドに融合しているこ
れらのタンパク質のいずれかの変異体又は突然変異体、又は別のタンパク質若しくはペプ
チドも本明細書に含まれる。
【0182】
そのような特性の別のそして特に強調される例は、1以上の除草剤、例えば、イミダゾ
リノン類、スルホニル尿素類、グリホサート又はホスフィノトリシンに対する付与された
耐性である。形質転換植物細胞及び植物に特定の除草剤に対する耐性を付与するタンパク
質をコードするDNA配列の中で、特に、グリホサート系除草剤に対する耐性を付与する
、WO2009/152359に記載されているbar又はPAT遺伝子、又はグルホシ
ネート系除草剤に対する耐性を付与するWO2009/152359に記載のストレプト
ミセス・コエリコロール(Streptomyces coelicolor)遺伝子、
標的としてEPSPSを有する除草剤、特にはグリホサート及びそれの塩などの除草剤に
対する耐性を付与する好適なEPSPS(5-エノールピルビルシキミ酸-3-リン酸-
シンターゼ)をコードする遺伝子、グリホサート-n-アセチルトランスフェラーゼをコ
ードする遺伝子、又はグリホサートオキシドレダクターゼをコードする遺伝子が挙げられ
る。さらなる好適な除草剤耐性形質には、少なくとも一つのALS(アセト乳酸シンター
ゼ)阻害剤(例えば、WO2007/024782)、変異したアラビドプシスALS/
AHAS遺伝子(例えば、米国特許第6,855,533号)、2,4-D(2,4-ジ
クロロフェノキシ酢酸)に対する耐性を付与する2,4-D-モノオキシゲナーゼをコー
ドする遺伝子及びジカンバ(3,6-ジクロロ-2-メトキシ安息香酸)に対する耐性を
付与するディカンバモノオキシゲナーゼをコードする遺伝子を含む。
【0183】
そのような特性のさらなる特に強調される例は、例えば、全身獲得抵抗性(SAR)、
システミン、フィトアレキシン類、エリシター、並びに耐性遺伝子及び対応して発現され
るタンパク質及び毒素による、植物病原性真菌、細菌及び/又はウィルスに対する耐性の
増加である。
【0184】
本発明に従って好ましく処理することができるトランスジェニック植物又は植物品種に
おける特に有用なトランスジェニックイベントには、イベント531/PV-GHBK0
4(ワタ、昆虫防除、WO2002/040677に記載)、イベント1143-14A
(ワタ、昆虫防除、未寄託、WO2006/128569に記載);イベント1143-
51B(ワタ、昆虫防除、未寄託、WO2006/128570に記載);イベント14
45(ワタ、除草剤耐性、未寄託、US-A2002-120964又はWO2002/
034946に記載);イベント17053(イネ、除草剤耐性、PTA-9843とし
て寄託、WO2010/117737に記載);イベント17314(イネ、除草剤耐性
、PTA-9844として寄託、WO2010/117735に記載);イベント281
-24-236(ワタ、昆虫防除-除草剤耐性、PTA-6233として寄託、WO20
05/103266又はUS-A2005-216969に記載);イベント3006-
210-23(ワタ、昆虫防除-除草剤耐性、PTA-6233として寄託、US-A2
007-143876又はWO2005/103266に記載);イベント3272(ト
ウモロコシ、品質形質、PTA-9972として寄託、WO2006/098952又は
US-A2006-230473に記載);イベント33391(コムギ、除草剤耐性、
PTA-2347として寄託、WO2002/027004に記載)、イベント4041
6(トウモロコシ、昆虫防除-除草剤耐性、ATCCPTA-11508として寄託、W
O11/075593に記載);イベント43A47(トウモロコシ、昆虫防除-除草剤
耐性、ATCCPTA-11509として寄託、WO2011/075595に記載);
イベント5307(トウモロコシ、昆虫防除、ATCCPTA-9561として寄託、W
O2010/077816に記載);イベントASR-368(ベントグラス、除草剤耐
性、ATCCPTA-4816として寄託、US-A2006-162007又はWO2
004/053062に記載);イベントB16(トウモロコシ、除草剤耐性、未寄託、
US-A2003-126634に記載);イベントBPS-CV127-9(ダイズ、
除草剤耐性、NCIMB No.41603として寄託、載WO2010/080829
に記);イベントBLR1(ナタネ、雄性不稔の回復、NCIMB41193として寄託
、WO2005/074671に記載)、イベントCE43-67B(ワタ、昆虫防除、
DSMACC2724US-A2009-217423又はWO2006/128573
として寄託、に記載);イベントCE44-69D(ワタ、昆虫防除、未寄託、US-A
2010-0024077に記載);イベントCE44-69D(ワタ、昆虫防除、未寄
託、WO2006/128571に記載);イベントCE46-02A(ワタ、昆虫防除
、未寄託、WO2006/128572に記載);イベントCOT102(ワタ、昆虫防
除、未寄託、US-A2006-130175又はWO2004/039986に記載)
;イベントCOT202(ワタ、昆虫防除、未寄託、US-A2007-067868又
はWO2005/054479に記載);イベントCOT203(ワタ、昆虫防除、未寄
託、WO2005/054480に記載);イベントDAS21606-3/1606(
ダイズ、除草剤耐性、PTA-11028として寄託、WO2012/033794に記
載)、イベントDAS40278(トウモロコシ、除草剤耐性、ATCCPTA-102
44として寄託、WO2011/022469に記載);イベントDAS-44406-
6/pDAB8264.44.06.1(ダイズ、除草剤耐性、PTA-11336とし
て寄託、WO2012/075426に記載)、イベントDAS-14536-7/pD
AB8291.45.36.2(ダイズ、除草剤耐性、PTA-11335として寄託、
WO2012/075429に記載)、イベントDAS-59122-7(トウモロコシ
、昆虫防除-除草剤耐性、ATCCPTA11384として寄託、US-A2006-0
70139に記載);イベントDAS-59132(トウモロコシ、昆虫防除-除草剤耐
性、未寄託、WO2009/100188に記載);イベントDAS68416(ダイズ
、除草剤耐性、ATCCPTA-10442として寄託、WO2011/066384又
はWO2011/066360に記載);イベントDP-098140-6(トウモロコ
シ、除草剤耐性、ATCCPTA-8296として寄託、US-A2009-13739
5又はWO08/112019に記載);イベントDP-305423-1(ダイズ、品
質形質、未寄託、US-A2008-312082又はWO2008/054747に記
載);イベントDP-32138-1(トウモロコシ、ハイブリダイゼーション系、AT
CCPTA-9158として寄託、US-A2009-0210970又はWO2009
/103049に記載);イベントDP-356043-5(ダイズ、除草剤耐性、AT
CCPTA-8287として寄託、US-A2010-0184079又はWO2008
/002872に記載);イベントEE-I(ナス、昆虫防除、未寄託、WO07/09
1277に記載);イベントFil 17(トウモロコシ、除草剤耐性、ATCC209
031として寄託、US-A2006-059581又はWO98/044140に記載
);イベントFG72(ダイズ、除草剤耐性、PTA-11041WO2011/063
413として寄託、に記載)、イベントGA21(トウモロコシ、除草剤耐性、ATCC
209033として寄託、US-A2005-086719又はWO98/044140
に記載);イベントGG25(トウモロコシ、除草剤耐性、ATCC209032として
寄託、US-A2005-188434又はWO98/044140に記載);イベント
GHB119(ワタ、昆虫防除-除草剤耐性、ATCCPTA-8398として寄託、W
O2008/151780に記載);イベントGHB614(ワタ、除草剤耐性、ATC
CPTA-6878として寄託、US-A2010-050282又はW02007/0
17186に記載);イベントGJ11(トウモロコシ、除草剤耐性、ATCC2090
30として寄託、US-A2005-188434又はWO98/044140に記載)
;イベントGMRZ13(サトウダイコン、ウィルス抵抗性、NCIMB-41601と
して寄託、WO2010/076212に記載);イベントH7-l(サトウダイコン、
除草剤耐性、NCIMB41158又はNCIMB41159として寄託、US-A20
04-172669又はWO2004/074492に記載);イベントJOPLINl
(コムギ、疾病耐性、未寄託、US-A2008-064032に記載);イベントLL
27(ダイズ、除草剤耐性、NCIMB41658として寄託、WO2006/1086
74又はUS-A2008-320616に記載);イベントLL55(ダイズ、除草剤
耐性、NCIMB41660として寄託、WO2006/108675又はUS-A20
08-196127に記載);イベントLLワタ25(ワタ、除草剤耐性、ATCCPT
A-3343として寄託、WO2003/013224又はUS-A2003-0976
87に記載);イベントLLRICE06(イネ、除草剤耐性、ATCC203353と
して寄託、US6,468,747又はWO2000/026345に記載);イベント
LLイネ62(イネ、除草剤耐性、ATCC203352として寄託、WO2000/0
26345に記載)、イベントLLイネ601(イネ、除草剤耐性、ATCCPTA-2
600として寄託、US-A2008-2289060又はWO2000/026356
に記載);イベントLY038(トウモロコシ、品質形質、ATCCPTA-5623と
して寄託、US-A2007-028322又はWO2005/061720に記載);
イベントMIR162(トウモロコシ、昆虫防除、PTA-8166として寄託、US-
A2009-300784又はWO2007/142840に記載);イベントMIR6
04(トウモロコシ、昆虫防除、未寄託、US-A2008-167456又はWO20
05/103301に記載);イベントMON15985(ワタ、昆虫防除、ATCCP
TA-2516として寄託、US-A2004-250317又はWO2002/100
163に記載);イベントMON810(トウモロコシ、昆虫防除、未寄託、US-A2
002-102582に記載);イベントMON863(トウモロコシ、昆虫防除、AT
CCPTA-2605として寄託、WO2004/011601又はUS-A2006-
095986に記載);イベントMON87427(トウモロコシ、受粉制御、ATCC
PTA-7899として寄託、WO2011/062904に記載);イベントMON8
7460(トウモロコシ、ストレス耐性、ATCCPTA-8910として寄託、WO2
009/111263又はUS-A2011-0138504に記載);イベントMON
87701(ダイズ、昆虫防除、ATCCPTA-8194として寄託、US-A200
9-130071又はWO2009/064652に記載);イベントMON87705
(ダイズ、品質形質-除草剤耐性、ATCCPTA-9241として寄託、US-A20
10-0080887又はWO2010/037016に記載);イベントMON877
08(ダイズ、除草剤耐性、ATCCPTA-9670として寄託、WO2011/03
4704に記載);イベントMON87712(ダイズ、収量、PTA-10296とし
て寄託、WO2012/051199に記載)、イベントMON87754(ダイズ、品
質形質、ATCCPTA-9385として寄託、WO2010/024976に記載);
イベントMON87769(ダイズ、品質形質、ATCCPTA-8911として寄託、
US-A2011-0067141又はWO2009/102873に記載);イベント
MON88017(トウモロコシ、昆虫防除-除草剤耐性、ATCCPTA-5582と
して寄託、US-A2008-028482又はWO2005/059103に記載);
イベントMON88913(ワタ、除草剤耐性、ATCCPTA-4854として寄託、
WO2004/072235又はUS-A2006-059590に記載);イベントM
ON88302(アブラナ、除草剤耐性、PTA-10955として寄託、WO2011
/153186に記載)、イベントMON88701(ワタ、除草剤耐性、PTA-11
754として寄託、WO2012/134808に記載)、イベントMON89034(
トウモロコシ、昆虫防除、ATCCPTA-7455として寄託、WO07/14025
6又はUS-A2008-260932に記載);イベントMON89788(ダイズ、
除草剤耐性、ATCCPTA-6708として寄託、US-A2006-282915又
はWO2006/130436に記載);イベントMS11(アブラナ、授粉制御-除草
剤耐性、ATCCPTA-850又はPTA-2485として寄託、WO2001/03
1042に記載);イベントMS8(アブラナ、授粉制御-除草剤耐性、ATCCPTA
-730として寄託、WO2001/041558又はUS-A2003-188347
に記載);イベントNK603(トウモロコシ、除草剤耐性、ATCCPTA-2478
として寄託、US-A2007-292854に記載);イベントPE-7(イネ、昆虫
防除、未寄託、WO2008/114282に記載);イベントRF3(アブラナ、授粉
制御-除草剤耐性、ATCCPTA-730として寄託、WO2001/041558又
はUS-A2003-188347に記載);イベントRT73(アブラナ、除草剤耐性
、未寄託、WO2002/036831又はUS-A2008-070260に記載);
イベントSYHT0H2/SYN-000H2-5(ダイズ、除草剤耐性、PTA-11

26として寄託、WO2012/082548)に記載、イベントT227-1(サトウ
ダイコン、除草剤耐性、未寄託、WO2002/44407又はUS-A2009-26
5817に記載);イベントT25(トウモロコシ、除草剤耐性、未寄託、US-A20
01-029014又はWO2001/051654に記載);イベントT304-40
(ワタ、昆虫防除-除草剤耐性、ATCCPTA-8171として寄託、US-A201
0-077501又はWO2008/122406に記載);イベントT342-142
(ワタ、昆虫防除、未寄託、WO2006/128568に記載);イベントTC150
7(トウモロコシ、昆虫防除-除草剤耐性、未寄託、US-A2005-039226又
はWO2004/099447に記載);イベントVIP1034(トウモロコシ、昆虫
防除-除草剤耐性、ATCCPTA-3925として寄託、WO2003/052073
に記載)、イベント32316(トウモロコシ、昆虫防除-除草剤耐性、PTA-115
07として寄託、WO2011/084632に記載)、イベント4114(トウモロコ
シ、昆虫防除-除草剤耐性、PTA-11506として寄託、W02011/08462
1に記載)、イベントEE-GM1/LL27又はイベントEE-GM2/LL55(W
O2011/063413A2)と累積しても良いイベントEE-GM3/FG72(ダ
イズ、除草剤耐性、ATCC寄託番号PTA-11041)、イベントDAS-6841
6-4(ダイズ、除草剤耐性、ATCC寄託番号PTA-10442、WO2011/0
66360A1)、イベントDAS-68416-4(ダイズ、除草剤耐性、ATCC寄
託番号PTA-10442、WO2011/066384A1)、イベントDP-040
416-8(トウモロコシ、昆虫防除、ATCC寄託番号PTA-11508、WO20
11/075593A1)、イベントDP-043A47-3(トウモロコシ、昆虫防除
、ATCC寄託番号PTA-11509、WO2011/075595A1)、イベント
DP-004114-3(トウモロコシ、昆虫防除、ATCC寄託番号PTA-1150
6、WO2011/084621A1)、イベントDP-032316-8(トウモロコ
シ、昆虫防除、ATCC寄託番号PTA-11507、WO2011/084632A1
)、イベントMON-88302-9(アブラナ、除草剤耐性、ATCC寄託番号PTA
-10955、WO2011/153186A1)、イベントDAS-21606-3(
ダイズ、除草剤耐性、ATCC寄託番号PTA-11028、WO2012/03379
4A2)、イベントMON-87712-4(ダイズ、品質形質、ATCC寄託番号PT
A-10296、WO2012/051199A2)、イベントDAS-44406-6
(ダイズ、累積除草剤耐性、ATCC寄託番号PTA-11336、WO2012/07
5426A1)、イベントDAS-14536-7(ダイズ、累積除草剤耐性、ATCC
寄託番号PTA-11335、WO2012/075429A1)、イベントSYN-0
00H2-5(ダイズ、除草剤耐性、ATCC寄託番号PTA-11226、WO201
2/082548A2)、イベントDP-061061-7(アブラナ、除草剤耐性、委
託番号入手できない、WO2012071039A1)、イベントDP-073496-
4(アブラナ、除草剤耐性、委託番号入手できない、US2012131692)、イベ
ント8264.44.06.1(ダイズ、累積除草剤耐性、寄託番号PTA-11336
、WO2012075426A2)、イベント8291.45.36.2(ダイズ、累積
除草剤耐性、寄託番号PTA-11335、WO2012075429A2)、イベント
SYHT0H2(ダイズ、ATCC寄託番号PTA-11226、WO2012/082
548A2)、イベントMON88701(ワタ、ATCC寄託番号PTA-11754
、WO2012/134808A1)、イベントKK179-2(アルファルファ、AT
CC寄託番号PTA-11833、WO2013/003558A1)、イベントpDA
B8264.42.32.1(ダイズ、累積除草剤耐性、ATCC寄託番号PTA-11
993、WO2013/010094A1)、イベントMZDT09Y(トウモロコシ、
ATCC寄託番号PTA-13025、WO2013/012775A1)などがある。
【0185】
さらに、そのようなトランスジェニックイベントのリストは、米国農務省(USDA)
の動植物検疫所(APHIS)によって提供されており、aphis.usda.gov
ワールドワイドウェブ上ウェブサイトで見つけることができる。本願に関しては、本願
の出願日におけるそのようなリストのステータスがどうであったかが関係する。
【0186】
問題の所望の形質を与える遺伝子/イベントはまた、トランスジェニック植物において
互いに組み合わせて存在しても良い。挙げることができるトランスジェニック植物の例は
、穀物(コムギ、イネ、ライコムギ、オオムギ、ライムギ、カラスムギ)、トウモロコシ
、ダイズ、ジャガイモ、サトウキビ、サトウキビ、トマト、エンドウマメ及び他の種類の
野菜、ワタ、タバコ、アブラナ、さらには果実植物(果物のリンゴ、ナシ、柑橘系果実、
ブドウを含む)などの重要な作物植物であり、特に強調されるのはトウモロコシ、ダイズ
、コムギ、イネ、ジャガイモ、ワタ、サトウキビ、タバコ及びアブラナである。特に強調
される形質は、昆虫、クモ類、線虫及びナメクジ及びカタツムリに対する植物の抵抗性の
強化及び1以上の除草剤に対する植物の抵抗性の強化である。
【0187】
本発明に従って好ましく処理され得るそのような植物、植物部分又は植物種子の市販の
例には、GENUITY(登録商標)、DROUGHTGARD(登録商標)、SMAR
TSTAX(登録商標)、RIB COMPLETE(登録商標)、ROUNDUP R
EADY(登録商標)、VT DOUBLE PRO(登録商標)、VT TRIPLE
PRO(登録商標)、BOLLGARD II(登録商標)、ROUNDUP READ
Y 2 YIELD(登録商標)、YIELDGARD(登録商標)、ROUNDUP
READY(登録商標) 2 XTENDTM、INTACTA RR2PRO(登録商
標)、VISTIVE GOLD(登録商標)、及び/又はXTENDFLEX(商標名
)の商標名で販売又は流通している植物種子などの市販品などがある。
【0188】
作物保護-処理の種類
式(I)の化合物による植物及び植物部分の処理は、慣習的な処理方法を用いて、例え
ば、浸漬、散布、噴霧、潅漑、気化、散粉、煙霧、ばらまき、泡状化、塗布、拡散(sp
reading-on)、注入、潅水(潅注(drenching))、点滴潅漑などに
よって、そして繁殖器官(propagation material)の場合、特に種
子の場合は、さらに、乾式種子処理用粉剤として、液体種子処理用液剤として、スラリー
処理用水溶剤として、被覆、1以上の被膜によるコーティングなどによって、直接、又は
、植物及び植物部分の周囲、生息環境若しくは貯蔵空間への作用によって行う。さらに、
式(I)の化合物を微量散布法(ultra-low volume method)に
よって施用することも可能であり、又は、該施用形態若しくは式(I)の化合物自体を土
壌中に注入することも可能である。
【0189】
植物の好ましい直接的な処理は、茎葉施用であり、すなわち、式(I)の化合物を茎葉
部に施用し、その場合、処理頻度及び施用量は、当該有害生物の発生のレベルに従って適
合させるべきである。
【0190】
全身活性化合物の場合、式(I)の化合物は、さらにまた、根系を介しても植物に達す
る。従って、植物は、その植物の生息環境に対して式(I)の化合物を作用させることに
よって処理する。これは、例えば、潅注(drenching)によって、又は、土壌若
しくは栄養溶液に混合させる[即ち、植物の成育場所(例えば、土壌、又は、水耕系)に
式(I)の化合物の液体形態を含浸させる]ことによって、又は、土壌施用[即ち、本発
明による式(I)の化合物を固体形態で(例えば、顆粒形態で)植物の成育場所に導入す
る]ことによって、又はドリップ施用(「化学溶液潅漑」とも称される場合が多い)、即
ち植物の近くの規定された場所での様々な量の水とともに、特定の期間にわたる表面又は
表面下のドリップラインからの本発明による式(I)の化合物の液体施用によって行うこ
とができる。水稲作物の場合には、これは、固体施用形態にある式(I)の化合物(例え
ば、粒剤として)を計量して湛水された水田に供給することによっても行うことができる
【0191】
デジタル技術
本発明の化合物を、例えば、場所固有の作物管理、衛星耕作、精密耕作農業又は精密農
業のためのコンピュータプログラムに埋め込まれたモデルと組み合わせて使用することが
できる。このようなモデルは、収益性、持続可能性及び環境保護を最適化することを目的
として、土壌、気候、作物(例えば、種類、成長段階、植物の健康)、雑草(例えば、種
類、成長段階)、疾病、病害生物、栄養素、水、湿気、バイオマス、衛星データ、収量な
どのさまざまなソースからのデータを使用して、農業サイトのサイト固有の管理を支援す
るものである。特に、そのようなモデルは、農業の決断を最適化し、農薬施用の精度を制
御し、実行された作業を記録するのに役立ち得る。
【0192】
1例として、本発明の化合物は、モデルが病害生物の発達をモデル化し、その化合物を
作物植物に施用することが推奨される閾値に達したと計算する場合、適切な施用法に従っ
て作物植物に施用することができる。
【0193】
農学モデルを含む市販のシステムは、例えば、The Climate Corpor
ationからのFieldScriptsTM、BASFからのXarvioTM、J
ohn DeereからのAGLogicTMなどである。
【0194】
本発明の化合物はまた、例えば、トラクター、ロボット、ヘリコプター、飛行機、ドロ
ーンなどの無人航空機(UAV)などの農用車両に取り付けられた、又はその中に収容さ
れたスポット噴霧装置又は精密噴霧装置などのスマート噴霧装置と組み合わせて使用する
ことができる。このような機器は、通常、入力センサー(例えば、カメラなど)と、入力
データを分析するように構成され、入力データの分析に基づいて決定を提供して、個別で
正確な方法で作物植物(それぞれ雑草)に本発明の化合物を施用するよう構成された処理
ユニットを含む。このようなスマートスプレー装置を使用するには、通常、記録されたデ
ータをローカライズし、農用車両を誘導又は制御するための位置システム(例えば、GP
S受信機);わかりやすい地図上の情報を表すための地理情報システム(GIS)、及び
噴霧などの必要な農作業を実行するための適切な農用車両も必要である。
【0195】
1例では、病害生物を、カメラによって取得された画像から検出することができる。1
例では、害虫を、その画像に基づいて識別及び/又は分類することができる。そのような
識別及び/又は分類は、画像処理アルゴリズムを利用することができる。このような画像
処理アルゴリズムは、訓練されたニュートラル(neutral)ネットワーク、決定木
などの機械学習アルゴリズムを利用し、人工知能アルゴリズムを利用できる。このように
して、本明細書に記載の化合物は、必要な場合にのみ施用することができる。
【0196】
種子の処理
植物の種子を処理することによる害虫の防除は、長い間知られており、継続的に改良が
加えられている。しかしながら、種子の処理には、必ずしも満足のいくように解決するこ
とができるわけではない一連の問題が伴っている。かくして、植物の貯蔵中、播種後又は
出芽後に農薬を追加で施用することを不要とするか又は少なくとも著しく低減させるよう
な、種子及び発芽中の植物を保護する方法を開発することは望ましい。さらに、使用され
る活性化合物によって植物自体に損傷を引き起こすことなく、害虫による攻撃から種子及
び発芽中の植物が最適に保護されるような形で、使用される活性化合物の量を最適化する
ことも望ましい。特に、種子を処理する方法では、最少量の農薬を使用して種子及び発芽
中の植物の最適な保護を達成するために、害虫抵抗性トランスジェニック植物又は害虫耐
性トランスジェニック植物の内因性の殺虫特性又は殺線虫特性も考慮に入れるべきである
【0197】
従って、本発明は、特に、病害生物による攻撃から種子及び発芽中の植物を保護する方
法にも関し、ここで、該方法は、当該種子を式(I)の化合物のうちの1種類で処理する
ことによる。種子及び発芽中の植物を病害生物による攻撃から保護するための本発明の方
法は、さらに、該種子を、式(I)の化合物と混合成分によって、1回の操作で同時に又
は順次に処理するような方法も包含する。それはさらに、該種子を、式(I)の化合物と
混合成分によって、異なった時点で処理するような方法も包含する。
【0198】
本発明はまた、種子及びその種子から生じた植物を病害動物に対して保護するために種
子を処理するための、式(I)の化合物の使用にも関する。
【0199】
さらに、本発明は、病害動物からの保護を提供するように、本発明による式(I)の化
合物で処理された種子にも関する。本発明は、さらに、式(I)の化合物と混合成分によ
って同時に処理された種子にも関する。本発明は、さらに、式(I)の化合物と混合成分
によって異なった時点で処理された種子にも関する。式(I)の化合物と混合成分によっ
て異なった時点で処理された種子の場合、個々の物質は、その種子の表面上の異なった層
の中に存在し得る。ここで、式(I)の化合物と混合成分を含んでいる層は、場合により
、中間層によって分離させることができる。本発明は、さらにまた、式(I)の化合物と
混合成分が被膜の成分として又は被膜に加えられたさらなる1つの層若しくは複数の層と
して施用されている種子にも関する。
【0200】
本発明は、さらに、式(I)の化合物で処理された後で、埃による種子の摩耗を防止す
るために、フィルムコーティングプロセスに付される種子にも関する。
【0201】
式(I)の全身作用性化合物で得られる利点の一つは、種子を処理することで、種子自
体だけでなく、その種子から得られる植物も、発芽後に病害動物から保護されるという点
である。このようにして、播種時又は播種後間もなくに作物を直接処理する手間を省くこ
とができる。
【0202】
種子を式(I)の化合物で処理することによって、処理された種子の発芽及び出芽が増
進され得るというさらなる利点を考慮すべきである。
【0203】
同様に、式(I)の化合物を、特に、トランスジェニック種子に使用できるということ
も、有利であると考えられる。
【0204】
さらに、式(I)の化合物は、シグナル伝達技術の組成物又は化合物と組合せて使用す
ることが可能であり、その結果として、共生生物(例えば、根粒菌、菌根菌及び/又は内
部寄生性の細菌若しくは菌類)によるコロニー形成が良好になり、及び/又は、窒素固定
が最適化される。
【0205】
式(I)の化合物は、農業において、温室内で、森林で又は園芸において使用される全
ての植物品種の種子を保護するのに適している。特に、これは、穀類(例えば、コムギ、
オオムギ、ライムギ、アワ及びエンバク)、トウモロコシ、ワタ、ダイズ、イネ、ジャガ
イモ、ヒマワリ、コーヒー、タバコ、カノラ、ナタネ、ビート(例えば、テンサイ及び飼
料用ビート)、ラッカセイ、野菜(例えば、トマト、キュウリ、インゲンマメ、アブラナ
科野菜、タマネギ及びレタス)、果実植物、芝生及び観賞植物の種子の形態を取る。穀類
(例えば、コムギ、オオムギ、ライムギ及びエンバク)、トウモロコシ、ダイズ、ワタ、
カノラ、ナタネ、野菜及びイネの種子を処理することが、特に重要である。
【0206】
既に上記で記載したように、式(I)の化合物によるトランスジェニック種子の処理も
、特に重要である。これは、特に殺虫特性及び/又は殺線虫特性を有するポリペプチドの
発現を制御する少なくとも1種類の異種遺伝子を基本的に含んでいる植物の種子の形態を
取る。トランスジェニック種子内のこれらの異種遺伝子は、バチルス(Bacillus
)種、リゾビウム(Rhizobium)種、シュードモナス(Pseudomonas
)種、セラチア(Serratia)種、トリコデルマ(Trichoderma)種、
クラビバクター(Clavibacter)種、グロムス(Glomus)種又はグリオ
クラジウム(Gliocladium)種などの微生物に由来し得る。本発明は、バチル
ス属種(Bacillus sp.)に由来する少なくとも1種類の異種遺伝子を含んで
いるトランスジェニック種子を処理するのに特に適している。それは特に好ましくは、バ
チルス・ツリンギエンシス(Bacillusthuringiensis)由来の異種
遺伝子である。
【0207】
本発明に関連して、式(I)の化合物は、種子に対して施用する。好ましくは、該種子
は、それが処理時に損傷を回避するのに充分安定な状態で処理する。一般に、該種子は、
収穫と播種の間の任意の時点で処理することができる。通常使用される種子は、植物から
分離されていて、穂軸、殻、葉柄、外皮、被毛又は果肉が除かれている。例えば、収穫さ
れ、不純物が取り除かれ、及び、貯蔵を可能とする含水量となるまで乾燥された種子を使
用することができる。或いは、乾燥後に例えば水で処理され、その後再度乾燥された種子
(例えば、プライミング)を使用することもできる。イネ種子の場合、例えば、イネ胚の
一定段階(「鳩胸段階(pigeon breast stage)」)まで水中に浸漬
させ、それによって発芽を刺激し、より均一な出芽となる種子を用いることも可能である
【0208】
種子を処理する場合、種子の発芽が悪影響を受けないように、又は、種子から生じた植
物が損傷を受けないように、種子に施用する式(I)の化合物の量及び/又はさらなる添
加剤の量を選択することに、概して注意しなければならない。このことは、とりわけ、特
定の施用量で薬害作用を示し得る活性化合物の場合に、確実に実施しなければならない。
【0209】
一般に、式(I)の化合物は、好適な製剤で種子に施用する。種子を処理するための適
切な製剤及びプロセスは、当業者には知られている。
【0210】
式(I)の化合物は、慣習的な種子粉衣製剤、例えば、溶液剤、エマルション剤、懸濁
液剤、粉末剤、泡剤、スラリー剤又は種子用の別のコーティング組成物などに変換するこ
とが可能であり、及び、さらに、ULV製剤に変換することも可能である。
【0211】
これらの製剤は、既知方法で、式(I)の化合物を、慣習的な添加剤、例えば、慣習的
な増量剤、及び溶媒又は希釈剤、着色剤、湿潤剤、分散剤、乳化剤、消泡剤、防腐剤、第
2の増粘剤、接着剤、ジベレリン類などと混合させ、及び、さらに、水と混合させること
によって製造される。
【0212】
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤の中に存在させることができる着色
剤は、そのような目的に関して慣習的な全ての着色剤である。水中であまり溶解しない顔
料又は水中で溶解する染料を使用することができる。その例としては、「Rhodami
n B」、「C.I.Pigment Red 112」及び「C.I.Solvent
Red 1」の名称で知られている着色剤などを挙げることができる。
【0213】
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤の中に存在させることができる有用
な湿潤剤は、湿潤を促進し、農薬活性化合物の製剤に関して慣習的に使用される全ての物
質である。好ましくは、アルキルナフタレンスルホネート類、例えば、ジイソプロピル又
はジイソブチルナフタレンスルホネートなどを使用する。
【0214】
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤の中に存在させることができる有用
な分散剤及び/又は乳化剤は、農薬有効成分の製剤に従来使用される全ての非イオン性、
アニオン性及びカチオン性分散剤である。好ましくは、非イオン性若しくはアニオン性の
分散剤又は非イオン性若しくはアニオン性の分散剤の混合物を使用する。好適な非イオン
性分散剤としては、特に、エチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックポリマー類、
アルキルフェノールポリグリコールエーテル類及びトリスチリルフェノールポリグリコー
ルエーテル類、並びに、それらのリン酸化誘導体又は硫酸化誘導体などがある。適してい
るアニオン性分散剤は、特に、リグノスルホネート類、ポリアクリル酸塩類及びアリール
スルホネート/ホルムアルデヒド縮合物である。
【0215】
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤の中に存在させることができる消泡
剤は、農薬有効成分の製剤に従来使用されている全ての泡抑制物質である。好ましくは、
シリコーン消泡剤及びステアリン酸マグネシウムを使用する。
【0216】
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤の中に存在させることができる防腐
剤は、農薬組成物中で当該目的のために使用することが可能な全ての物質である。例とし
て、ジクロロフェン及びベンジルアルコールヘミホルマールなどを挙げることができる。
【0217】
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤の中に存在させることができる二次
増粘剤は、農薬組成物中で当該目的のために使用することが可能な全ての物質である。セ
ルロース誘導体、アクリル酸誘導体、キサンタン、改質粘土及び微粉化シリカが好ましい
【0218】
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤の中に存在させることができる接着
剤は、種子粉衣製品中で使用可能な全ての慣習的な結合剤である。ポリビニルピロリドン
、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール及びチロースを好ましいものとして挙げること
ができる。
【0219】
本発明に従って使用することができる種子粉衣製剤の中に存在させることができるジベ
レリン類は、好ましくは、ジベレリンA1、ジベレリンA3(=ジベレリン酸)、ジベレ
リンA4及びジベレリンA7であり、ジベレリン酸が特に好ましく使用される。ジベレリ
ン類は公知である(R. Wegler ″Chemie der Pflanzens
chutz- and Schadlingsbekampfungsmittel″
vol. 2, Springer Verlag, 1970, pp. 401-4
12を参照)。
【0220】
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤は、広い範囲のさまざまな種類の種
子を処理するために、直接的に使用することができるか又は予め水で希釈したあとで使用
することができる。例えば、濃厚製剤(concentrate)又は水で希釈すること
によって濃厚製剤から得ることができる調製物は、穀類、例えば、コムギ、オオムギ、ラ
イムギ、エンバク及びライコムギなどの種子を粉衣するのに使用することが可能であり、
並びに、さらに、トウモロコシ、イネ、ナタネ、エンドウマメ、インゲンマメ、ワタ、ヒ
マワリ、ダイズ及びビートの種子を粉衣するのに使用することも可能であり、又は、広い
範囲のさまざまな野菜の種子を粉衣するのに使用することが可能である。本発明に従って
使用することが可能な種子粉衣製剤又はそれらの希釈された使用形態は、トランスジェニ
ック植物の種子を粉衣するのにも使用することが可能である。
【0221】
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤又は水を加えることによってその種
子粉衣製剤から調製された使用形態を用いて種子を処理する場合、種子粉衣のために慣習
的に使用可能な全ての混合装置が有用である。具体的には、種子粉衣における手順は、種
子をバッチ式又は連続的に運転される混合機の中に入れること、所望される特定量の種子
粉衣製剤を、そのままで添加するか又は予め水で希釈したあとで添加すること、及び、該
製剤が当該種子の表面に均質に分配されるまで全てを混合させることである。適切な場合
には、続いて乾燥工程を行う。
【0222】
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤の施用量は、比較的広い範囲内で変
えることができる。それは、当該製剤中の式(I)の化合物の特定の含有量及び当該種子
に左右される。式(I)の化合物の施用量は、一般に、種子1kg当たり0.001から
50gであり、好ましくは、種子1kg当たり0.01から15gである。
【0223】
動物衛生
動物衛生の分野、即ち、獣医学の分野においては、式(I)の化合物は、動物寄生生物
に対して、特に、外部寄生生物又は内部寄生生物に対して、活性を示す。「内部寄生生物
」という用語は、特に、蠕虫類及び原生動物(例えば、コクシジウム)を包含する。外部
寄生生物は、代表的には、そして好ましくは、節足動物、特に、昆虫類又はダニ類である
【0224】
獣医学の分野において、式(I)の化合物は、温血動物において好ましい毒性であり、
動物育種及び畜産業において、家畜動物、育種用動物、動物園の動物、研究室の動物、実
験動物及び家庭内動物(domestic animal)において発生する寄生生物を
防除するのに適している。
【0225】
農業用家畜としては、例えば、哺乳動物、例えば、ヒツジ、ヤギ、ウマ、ロバ、ラクダ
、スイギュウ、ウサギ、トナカイ、ダマジカ、並びに、特に、ウシ及びブタ;又は家禽類
、例えば、シチメンチョウ、アヒル、ガチョウ、及び、特に、ニワトリ;又は魚類若しく
は甲殻類の動物、例えば、水産養殖における魚類及び甲殻類の動物;又は、場合により、
昆虫類、例えば、ミツバチ類などがある。
【0226】
家庭内動物としては、例えば、哺乳動物、例えば、ハムスター、テンジクネズミ、ラッ
ト、マウス、チンチラ、フェレット、又は特に、イヌ、ネコ、籠の鳥、爬虫類、両生類、
又は、水槽の魚などがある。
【0227】
特定の実施形態によれば、式(I)の化合物は、哺乳動物に対して投与される。
【0228】
別の特定の実施形態によれば、式(I)の化合物は、鳥類に対して、即ち、籠の鳥、又
は、特に、家禽類に投与される。
【0229】
動物寄生生物を防除するために式(I)の化合物を使用することにより、病気、死亡事
例及び生産性低下(肉、ミルク、羊毛、皮革、卵、蜂蜜などの場合)を低減又は予防する
ことが意図され、その結果、より経済で且つより簡単な畜産業が可能となり、そして、よ
り良好な動物の健康状態が達成され得る。
【0230】
動物衛生の分野に関して本明細書で使用される場合、「防除する(control)」
又は「防除する(controlling)」という用語は、式(I)の化合物が、寄生
生物に感染している動物におけるその個々の寄生生物の発生を害がないレベルにまで低減
させることにおいて有効であることを意味する。さらに具体的には、本明細書で使用され
る場合、「防除する」は、式(I)の化合物が、個々の寄生生物を殺し、その成長を阻害
し、又は、その増殖を阻害する上で有効であることを意味する。
【0231】
節足動物の例には、下記のものなどがあるが、これらに限定されるものではない。
【0232】
アノプルリダ目(Anoplurida)の、例えば、ハエマトピヌス属種(Haem
atopinus spp.)、リノグナツス属種(Linognathus spp.
)、ペジクルス属種(Pediculus spp.)、プチルス属種(Phtirus
spp.)、及び、ソレノポテス属種(Solenopotes spp.);
マロファギダ目(Mallophagida)並びにアムブリセリナ亜目(Ambly
cerina)及びイスクノセリナ亜目(Ischnocerina)の、例えば、ボビ
コラ属種(Bovicola spp.)、ダマリナ属種(Damalina spp.
)、フェリコラ属種(Felicola spp.);レピケントロン属種(Lepik
entron spp.)、メノポン属種(Menopon spp.)、トリコデクテ
ス属種(Trichodectes spp.)、トリメノポン属種(Trimenop
on spp.)、トリノトン属種(Trinoton spp.)、ウェルネキエラ属
種(Werneckiella spp.);
双翅目(Diptera)並びにネマトセリナ亜目(Nematocerina)及び
ブラキセリナ亜目(Brachycerina)の、例えば、アエデス属種(Aedes
spp.)、アノフェレス属種(Anopheles spp.)、アチロツス属種(
Atylotus spp.)、ブラウラ属種(Braula spp.)、カリホラ属
種(Calliphora spp.)、クリソミイア属種(Chrysomyia s
pp.)、クリソプス属種(Chrysops spp.)、クレキス属種(Culex
spp.)、クリコイデス属種(Culicoides spp.)、エウシムリウム
属種(Eusimulium spp.)、ファンニア属種(Fannia spp.)
、ガステロフィルス属種(Gasterophilus spp.)、グロシナ属種(G
lossina spp.)、ハエマトビア属種(Haematobia spp.)、
ハエマトポタ属種(Haematopota spp.)、ヒポボスカ属種(Hippo
bosca spp.)、ヒボミトラ属種(Hybomitra spp.)、ヒドロタ
エア属種(Hydrotaea spp.)、ヒポデルマ属種(Hypoderma s
pp.)、リポプテナ属種(Lipoptena spp.)、ルシリア属種(Luci
lia spp.)、ルトゾミイヤ属種(Lutzomyia spp.)、メロファグ
ス属種(Melophagus spp.)、モレリア属種(Morellia spp
.)、ムスカ属種(Musca spp.)、オダグミア属種(Odagmia spp
.)、オエストルス属種(Oestrus spp.)、フィリポミイア属種(Phil
ipomyia spp.)、フレボトムス属種(Phlebotomus spp.)
、リノエストルス属種(Rhinoestrus spp.)、サルコファガ属種(Sa
rcophaga spp.)、シムリウム属種(Simulium spp.)、スト
モキス属種(Stomoxys spp.)、タバヌス属種(Tabanus spp.
)、チプラ属種(Tipula spp.)、ウィルヘルミア属種(Wilhelmia
spp.)、ウォールファールチア属種(Wohlfahrtia spp.);
ノミ目(Siphonapterida)の、例えば、セラトフィルス属種(Cera
tophyllus spp.)、クテノセファリデス属種(Ctenocephali
des spp.)、プレキス属種(Pulex spp.)、ツンガ属種(Tunga
spp.)、キセノプシラ属種(Xenopsylla spp.);
ヘテロプテリダ目(Heteropterida)の、例えば、シメキス属種(Cim
ex spp.)、パンストロンギルス属種(Panstrongylus spp.)
、ロドニウス属種(Rhodnius spp.)、トリアトマ属種(Triatoma
spp.);並びにゴキブリ目(Blattarida)の有害害虫及び衛生害虫。
【0233】
さらに、節足動物の中では、限定するものではないが、例として以下のダニ類も挙げる
ことができる。
【0234】
ダニ亜綱(Acari(Acarina))及びメタスチグマタ目(Metastig
mata)の、例えば、ヒメダニ科(argasidae)の、例えば、アルガス属種(
Argas spp.)、オルニトドルス属種(Ornithodorus spp.)
、オトビウス属種(Otobius spp.)、マダニ科(Ixodidae)の、例
えば、アンブリオンマ属種(Amblyomma spp.)、デルマセントル属種(D
ermacentor spp.)、ハエマフィサリス属種(Haemaphysali
s spp.)、ヒアロンマ属種(Hyalomma spp.)、イキソデス属種(I
xodes spp.)、リピセファルス(ボオフィルス)属種(Rhipicepha
lus(Boophilus) spp.)、リピセファルス属種(Rhipiceph
alus spp.(多宿主ダニの原属);メソスチグマタ目(mesostigmat
a)の、例えば、デルマニスス属種(Dermanyssus spp.)、オルニトニ
スス属種(Ornithonyssus spp.)、プネウモニスス属種(Pneum
onyssus spp.)、ライリエチア属種(Raillietia spp.)、
ステルノストマ属種(Sternostoma spp.)、トロピラエラプス属種(T
ropilaelaps spp.)、バロア属種(Varroa spp.);アクチ
ネジダ目(Actinedida(Prostigmata))の、例えば、アカラピス
属種(Acarapis spp.)、ケイレチエラ属種(Cheyletiella
spp.)、デモデキス属種(Demodex spp.)、リストロホルス属種(Li
strophorus spp.)、ミオビア属種(Myobia spp.)、ネオト
ロムビクラ属種(Neotrombicula spp.)、オルニトケイレチア属種(
Ornithocheyletia spp.)、プソレルガテス属種(Psorerg
ates spp.)、トロムビクラ属種(Trombicula spp.;及び、ア
カリジダ目(Acaridida(Astigmata))の、例えば、アカルス属種(
Acarus spp.)、カログリフス属種(Caloglyphus spp.)、
コリオプテス属種(Chorioptes spp.)、シトジテス属種(Cytodi
tes spp.)、ヒポデクテス属種(Hypodectes spp.)、クネミド
コプテス属種(Knemidocoptes spp.)、ラミノシオプテス属種(La
minosioptes spp.)、ノトエドレス属種(Notoedres spp
.)、オトデクテス属種(Otodectes spp.)、プソロプテス属種(Pso
roptes spp.)、プテロリクス属種(Pterolichus spp.)、
サルコプテス属種(Sarcoptes spp.)、トリキサカルス属種(Trixa
carus spp.)、チロファグス属種(Tyrophagus spp.)。
【0235】
寄生性原生動物の例としては、限定するものではないが、以下のものなどがある。
【0236】
鞭毛虫亜門(Mastigophora)(鞭毛虫類(Flagellata))、例
えば:
メタモナーダ(Metamonada):ヒゲハラムシ目(Diplomonadid
a)の、例えば、ギアルジア属種(Giardia spp.)、スピロヌクレウス属種
(Spironucleus spp.);
パラバサラ(Parabasala):トリコモナス目(Trichomonadid
a)の、例えば、ヒストモナス属種(Histomonas spp.)、ペンタトリコ
モナス属種(Pentatrichomonas spp.)、テトラトリコモナス属種
(Tetratrichomonas spp.)、トリコモナス属種(Trichom
onas spp.)、トリトリコモナス属種(Tritrichomonas spp
);
ユーグレノゾア(Euglenozoa):トリパノソーマ目(Trypanosom
atida)の、例えば、レイスマニア属種(Leishmania spp.)、トリ
パノソーマ属種(Trypanosoma spp.);
有毛根足虫亜門(Sarcomastigophora)(根足虫類(Rhizopo
da))、例えば、エントアメーバ科(Entamoebidae)、例えば、エンタモ
エバ属種(Entamoeba spp.)、セントロアアメーバ科(Centramo
ebidae)、例えば、アカンタモエバ属種(Acanthamoeba sp.)、
ユーアメーバ科(Euamoebidae)、例えば、ハルトマネラ属種(Hartma
nella sp.);
アルベオラータ(Alveolata)、例えば、アピコンプレックス門(Apico
mplexa)(胞子虫類(Sporozoa))、例えば、クリプトスポリジウム属種
(Cryptosporidium spp.);エイメリア目(Eimeriida)
の、例えば、ベスノイチア属種(Besnoitia spp.)、シストイソスポラ属
種(Cystoisospora spp.)、エイメリア属種(Eimeria sp
p.)、ハモンジア属種(Hammondia spp.)、イソスポラ属種(Isos
pora spp.)、ネオスポラ属種(Neospora spp.)、サルコシスチ
ス属種(Sarcocystis spp.)、トキソプラズマ属種(Toxoplas
ma spp.);アデレイダ目(Adeleida)の、例えば、ヘパトゾオン属種(
Hepatozoon spp.)、クロシエラ属不(Klossiella spp.
);ハエモスポリダ目(Haemosporida)の、例えば、レウコシトゾオン属種
(Leucocytozoon spp.)、プラスモジウム属種(Plasmodiu
m spp.);ピロプラスミダ目(Piroplasmida)の、例えば、バベシア
属種(Babesia spp.)、シリオホラ属種(Ciliophora spp.
)、エキノゾオン属種(Echinozoon spp.)、テイレリア属種(Thei
leria spp.);ベシブリフェリダ目(Vesibuliferida)の、例
えば、バランチジウム属種(Balantidium spp.)、ブキストネラ属種(
Buxtonella spp.);
微胞子虫亜門(Microspora)、例えば、エンセファリトゾオン属種(Enc
ephalitozoon spp.)、エンテロシトゾオン属種(Enterocyt
ozoon spp.)、グロビジウム属種(Globidium spp.)、ノセマ
属種(Nosema spp.)、及び、さらに、例えば、ミキソゾア属種(Myxoz
oa spp.)。
【0237】
ヒト又は動物に病原性である蠕虫類には、例えば、鉤頭動物門(acanthocep
hala)、線虫、舌形動物門(pentastoma)及び扁形動物門(platyh
elmintha)[例えば、単生類(monogenea)、条虫類(cestode
s)及び吸虫類(trematodes)]を含む。
【0238】
蠕虫類の例としては、限定するものではないが、以下のものを含む。
【0239】
単生綱(Monogenea):例えば:ダクチロギルス属種(Dactylogyr
us spp.)、ギロダクチルス属種(Gyrodactylus spp.)、ミク
ロボトリウム属種(Microbothrium spp.)、ポリストマ属種(Pol
ystoma spp.)、トログロセファルス属種(Troglocephalus
spp.);
条虫類(Cestodes):ギョウジョウチュウ目(Pseudophyllide
a)の、例えば、ボトリジウム属種(Bothridium spp.)、ジフィロボト
リウム属種(Diphyllobothrium spp.)、ジフロゴノポルス属種(
Diplogonoporus spp.)、イクチオボトリウム属種(Ichthyo
bothrium spp.)、リグラ属種(Ligula spp.)、シストセファ
ルス属種(Schistocephalus spp.)、スピロメトラ属種(Spir
ometra spp.);
エンヨウジョウチュウ目(Cyclophyllida)の、例えば:アンジラ属種(
Andyra spp.)、アノプロセファラ属種(Anoplocephala sp
p.)、アビテリナ属種(Avitellina spp.)、ベルチエラ属種(Ber
tiella spp.)、シトタエニア属種(Cittotaenia spp.)、
ダバイネア属種(Davainea spp.)、ジオルキス属種(Diorchis
spp.)、ジプロピリジウム属種(Diplopylidium spp.)、ジピリ
ジウム属種(Dipylidium spp.)、エキノコックス属種(Echinoc
occus spp.)、エキノコチレ属種(Echinocotyle spp.)、
エキノレピス属種(Echinolepis spp.)、ヒダチゲラ属種(Hydat
igera spp.)、ヒメノレピス属種(Hymenolepis spp.)、ジ
ョイエウキシエラ属種(Joyeuxiella spp.)、メソセストイデス属種(
Mesocestoides spp.)、モニエジア属種(Moniezia spp
.)、パラノプロセファラ属種(Paranoplocephala spp.)、ライ
リエチナ属種(Raillietina spp.)、スチレシア属種(Stilesi
a spp.)、タエニア属種(Taenia spp.)、チサニエジア属種(Thy
saniezia spp.)、チサノソマ属種(Thysanosoma spp.)

吸虫類(Trematodes):二生亜綱(Digenea)の、例えば:アウスト
ロビルハルジア属種(Austrobilharzia spp.)、ブラキライマ属種
(Brachylaima spp.)、カリコホロン属種(Calicophoron
spp.)、カタトロピス属種(Catatropis spp.)、クロノルキス属
種(Clonorchis spp.)、コリリクルム属種(Collyriclum
spp.)、コチロホロン属種(Cotylophoron spp.)、シクロコエル
ム属種(Cyclocoelum spp.)、ジクロコエリウム属種(Dicroco
elium spp.)、ジプロストムム属種(Diplostomum spp.)、
エキノカスムス属種(Echinochasmus spp.)、エキノパリフィウム属
種(Echinoparyphium spp.)、エキノストマ属種(Echinos
toma spp.)、エウリトレマ属種(Eurytrema spp.)、ファシオ
ラ属種(Fasciola spp.)、ファシオロイデス属種(Fasciolide
s spp.)、ファシオロプシス属種(Fasciolopsis spp.)、フィ
スコエデリウス属種(Fischoederius spp.)、ガストロチラクス属種
(Gastrothylacus spp.)、ギガントビルハルジア属種(Gigan
tobilharzia spp.)、ギガントコチレ属種(Gigantocotyl
e spp.)、ヘテロフィエス属種(Heterophyes spp.)、ヒポデラ
エウム属種(Hypoderaeum spp.)、レウコクロリジウム属種(Leuc
ochloridium spp.)、メタゴニムス属種(Metagonimus s
pp.)、メトルキス属種(Metorchis spp.)、ナノフィエツス属種(N
anophyetus spp.)、ノトコチルス属種(Notocotylus sp
p.)、オピストルキス属種(Opisthorchis spp.)、オルニトビルハ
ルジア属種(Ornithobilharzia spp.)、パラゴニムス属種(Pa
ragonimus spp.)、パラムフィストムム属種(Paramphistom
um spp.)、プラギオルキス属種(Plagiorchis spp.)、ポスト
ジプロストムム属種(Posthodiplostomum spp.)、プロストゴニ
ムス属種(Prosthogonimus spp.)、シストソマ属種(Schist
osoma spp.)、トリコビルハルジア属種(Trichobilharzia
spp.)、トログロトレマ属種(Troglotrema spp.)、チフロコエル
ム属種(Typhlocoelum spp.);
線虫類(Nematodes):ベンチュウ目(Trichinellida)の、例
えば:カピラリア属種(Capillaria spp.)、ユーコレウス属種(Euc
oleus spp.)、パラカピラリア属種(Paracapillaria spp
.)、トリキネラ属種(Trichinella spp.)、トリコモソイデス属種(
Trichomosoides spp.)、トリクリス属種(Trichuris s
pp.);
クキセンチュウ目(Tylenchida)の、例えば:ミクロネマ属種(Micro
nema spp.)、パラストロンギロイデス属種(Parastrongyloid
es spp.)、ストロンギロイデス属種(Strongyloides spp.)

カンセンチュウ目(Rhabditina)の、例えば:アエルロストロンギルス属種
(Aelurostrongylus spp.)、アミドストムム属種(Amidos
tomum spp.)、アンシロストマ属種(Ancylostoma spp.)、
アンギオストロンギルス属種(Angiostrongylus spp.)、ブロンコ
ネマ属種(Bronchonema spp.)、ブノストムム属種(Bunostom
um spp.)、カベルチア属種(Chabertia spp.)、コオペリア属種
(Cooperia spp.)、コオペリオイデス属種(Cooperioides
spp.)、クレノソマ属種(Crenosoma spp.)、シアトストムム属種(
Cyathostomum spp.)、シクロコセルクス属種(Cyclococer
cus spp.)、シクロドントストムム属種(Cyclodontostomum
spp.)、シクロコセルクス属種(Cylicocyclus spp.)、シリコス
テファヌス属種(Cylicostephanus spp.)、シリンドロファリンキ
ス属種(Cylindropharynx spp.)、シストカウルス属種(Cyst
ocaulus spp.)、ジクチオカウルス属種(Dictyocaulus sp
p.)、エラホストロンギルス属種(Elaphostrongylus spp.)、
フィラロイデス属種(Filaroides spp.)、グロボセファルス属種(Gl
obocephalus spp.)、グラフィジウム属種(Graphidium s
pp.)、ギアロセファルス属種(Gyalocephalus spp.)、ハエモン
クス属種(Haemonchus spp.)、ヘリグモソモイデス属種(Heligm
osomoides spp.)、ヒオストロンギルス属種(Hyostrongylu
s spp.)、マルシャラギア属種(Marshallagia spp.)、メタス
トロンギルス属種(Metastrongylus spp.)、ムエレリウス属種(M
uellerius spp.)、ネカトル属種(Necator spp.)、ネマト
ジルス属種(Nematodirus spp.)、ネオストロンギルス属種(Neos
trongylus spp.)、ニッポストロンギルス属種(Nippostrong
ylus spp.)、オベリスコイデス属種(Obeliscoides spp.)
、オエソファゴドンツス属種(Oesophagodontus spp.)、オエソフ
ァゴストムム属種(Oesophagostomum spp.)、オルラヌス属種(O
llulanus spp.);オルニトストロンギルス属種(Ornithostro
ngylus spp.)、オスレルス属種(Oslerus spp.)、オステルタ
ギア属種(Ostertagia spp.)、パラコオペリア属種(Paracoop
eria spp.)、パラクレノソマ属種(Paracrenosoma spp.)
、パラフィラロイデス属種(Parafilaroides spp.)、パレラホスト
ロンギルス属種(Parelaphostrongylus spp.)、プネウモカウ
ルス属種(Pneumocaulus spp.)、プネウモストロンギルス属種(Pn
eumostrongylus spp.)、ポテリオストムム属種(Poterios
tomum spp.)、プロトストロンギルス属種(Protostrongylus
spp.)、スピコカウルス属種(Spicocaulus spp.)、ステファヌ
ルス属種(Stephanurus spp.)、ストロンギルス属種(Strongy
lus spp.)、シンガムス属種(Syngamus spp.)、テラドルサギア
属種(Teladorsagia spp.)、トリコネマ属種(Trichonema
spp.)、トリコストロンギルス属種(Trichostrongylus spp
.)、トリオドントホルス属種(Triodontophorus spp.)、トログ
ロストロンギルス属種(Troglostrongylus spp.)、ウンシナリア
属種(Uncinaria spp.);
センビセンチュウ目(Spirurida)の、例えば:アカントケイロネマ属種(A
canthocheilonema spp.)、アニサキス属種(Anisakis
spp.)、アスカリジア属種(Ascaridia spp.);アスカリス属種(A
scaris spp.)、アスカロプス属種(Ascarops spp.)、アスピ
クルリス属種(Aspiculuris spp.)、バイリサスカリス属種(Bayl
isascaris spp.)、ブルギア属種(Brugia spp.)、セルコピ
チフィラリア属種(Cercopithifilaria spp.)、クラシカウダ属
種(Crassicauda spp.)、ジペタロネマ属種(Dipetalonem
a spp.)、ジロフィラリア属種(Dirofilaria spp.)、ドラクン
クルス属種(Dracunculus spp.);ドラスキア属種(Draschia
spp.)、エンテロビウス属種(Enterobius spp.)、フィラリア属
種(Filaria spp.)、グナトストマ属種(Gnathostoma spp
.)、ゴンギロネマ属種(Gongylonema spp.)、ハブロネマ属種(Ha
bronema spp.)、ヘテラキス属種(Heterakis spp.);リト
モソイデス属種(Litomosoides spp.)、ロア属種(Loa spp.
)、オンコセルカ属種(Onchocerca spp.)、オキシウリス属種(Oxy
uris spp.)、パラブロネマ属種(Parabronema spp.)、パラ
フィラリア属種(Parafilaria spp.)、パラスカリス属種(Paras
caris spp.)、パサルルス属種(Passalurus spp.)、フィサ
ロプテラ属種(Physaloptera spp.)、プロブストマイリア属種(Pr
obstmayria spp.)、プセウドフィラリア属種(Pseudofilar
ia spp.)、セタリア属種(Setaria spp.)、スクジュラビネマ属種
(Skjrabinema spp.)、スピロセルカ属種(Spirocerca s
pp.)、ステファノフィラリア属種(Stephanofilaria spp.)、
ストロンギルリス(Strongyluris spp.)、シファシア属種(Syph
acia spp.)、テラジア属種(Thelazia spp.)、トキサスカリス
属種(Toxascaris spp.)、トキソカラ属種(Toxocara spp
.)、ウケレリア属種(Wuchereria spp.);
鉤頭動物門(Acantocephala):ダイコウトウチュウ目(Oligaca
nthorhynchida)の、例えば:マクラカントリンクス属種(Macraca
nthorhynchus spp.)、プロステノルキス属種(Prosthenor
chis spp.);サジョウコウトウチュウ目(Moniliformida)の、
例えば:モニリホルミス属種(Moniliformis spp.);
ポリモルフス目(Polymorphida)の、例えば:フィリコリス属種(Fil
icollis spp.);コウトウチュウ目(Echinorhynchida)の
、例えば、アカントセファルス属種(Acanthocephalus spp.)、エ
キノリンクス属種(Echinorhynchus spp.)、レプトリンコイデス属
種(Leptorhynchoides spp.);
舌形動物門(Pentastoma):ポロケファルス目(Porocephalid
a)の、例えば、リングアツラ属種(Linguatula spp.)。
【0240】
獣医学の分野において及び畜産業において、式(I)の化合物の投与は、当技術分野で
一般的に知られている方法によって、例えば、適切な調製物の形態で、経腸、非経口、経
皮又は経鼻的に行われる。投与は、予防的、感染後防御的(metaphylactic
)又は治療的に行われ得る。
【0241】
したがって、本発明の1実施形態は、薬物として使用するための式(I)の化合物を指
す。
【0242】
別の態様は、抗内部寄生剤として使用するための式(I)の化合物を指す。
【0243】
別の特定の態様は、駆虫剤として使用するための、詳細には、殺線虫剤、殺扁形動物剤
、殺鈎頭虫剤、又は殺舌虫剤として使用するための式(I)の化合物を指す。
【0244】
別の特定の態様は、抗原虫剤として使用するための式(I)の化合物を指す。
【0245】
別の態様は、抗外部寄生生物剤、特に殺節足動物剤、より具体的には殺虫剤又は殺ダニ
剤として使用するための式(I)の化合物を指す。
【0246】
本発明のさらなる態様は、有効量の少なくとも一つの式(I)の化合物及び次のもの:
薬学的に許容される賦形剤(例えば、固体希釈剤又は液体希釈剤)、薬学的に許容される
補助剤(例えば、界面活性剤)、特に、薬学的に許容される賦形剤、及び/又は、動物薬
製剤において通常使用される薬学的に許容される補助剤のうちの少なくとも一つを含む動
物薬製剤である。
【0247】
本発明の関連する態様は、本明細書に記載の動物薬製剤を製造する方法であって、少な
くとも一つの式(I)の化合物を、薬学的に許容される賦形剤及び/又は補助剤と、特に
、薬学的に許容される賦形剤、及び/又は、動物薬製剤において通常使用される補助剤と
混合させる段階を含む方法である。
【0248】
本発明の別の特定の態様は、上記態様による、殺外部寄生生物薬製剤及び殺内部寄生生
物薬製剤の群から選択される動物薬製剤、詳細には、駆虫薬製剤、抗原生動物薬製剤及び
殺節足動物薬製剤の群から選択される動物薬製剤、さらにより詳細には、殺線虫薬製剤、
殺扁形動物薬製剤、殺鉤頭動物薬製剤、殺舌形動物薬製剤、殺虫薬製剤及び殺ダニ薬製剤
の群から選択される動物薬製剤、並びに、それらの製造方法である。
【0249】
別の態様は、寄生生物感染症、特に、本明細書で記載した外部寄生生物及び内部寄生生
物の群から選択される寄生生物による感染症を治療する方法であって、そのような処置を
必要とする動物、特に、非ヒト動物において有効量の式(I)の化合物を適用することに
よる方法を指す。
【0250】
別の態様は、寄生生物感染症、特に、上記で記載した外部寄生生物及び内部寄生生物の
群から選択される寄生生物による感染症を治療する方法であって、そのような処置を必要
とする動物、特に非ヒト動物において本明細書で定義の動物薬製剤を適用することによる
方法を指す。
【0251】
別の態様は、動物(特に、非ヒト動物)における寄生生物感染症、特に、上記で記載し
た外部寄生生物及び内部寄生生物の群から選択される寄生生物による感染症の治療におけ
る、式(I)の化合物の使用を指す。
【0252】
動物衛生又は獣医学分野に関連して、「処置(treatment)」という用語は、
予防的処置、感染後防御的処置又は治療的処置を包含する。
【0253】
特定の実施形態においては、獣医学の分野における、少なくとも一つの式(I)の化合
物と別の活性化合物、特に殺内部寄生生物薬及び殺外部寄生生物薬との混合物が提供され
る。
【0254】
動物衛生の分野においては、「混合物」は、2種類の(又は、それより多い)異なる有
効成分が共同(joint)製剤に製剤され、それによって一緒に適用されることを意味
するのみではなく、それぞれの活性化合物について別個の製剤を含む製品を指すものでも
ある。従って、2種類より多くの活性化合物を使用する場合、全ての活性化合物を共同製
剤に製剤することができるか、全ての活性化合物を別々の製剤に製剤することが可能であ
る;さらに、活性化合物のうちの一部を一緒に製剤し且つ活性化合物のうちの一部を別々
に製剤するという混合形態も可能である。別々の製剤では、当該複数の活性化合物を別々
に施用することが可能であるか、又は、連続して施用することが可能である。
【0255】
本明細書中において「一般名」によって特定されている活性化合物は公知であり、そし
て、例えば、「Pesticide Manual」(上記を参照)に記載されているか
、インターネットで検索することができる(例えば、「http://www.alan
wood.net/pesticides」)。
【0256】
混合相手として該殺外部寄生生物薬の群から選択される例示的な有効成分としては、上
記において詳細に記載されている殺虫剤及び殺ダニ剤などがあるが、これらに制限される
ものではない。使用することが可能なさらなる有効成分について、現在の「IRAC M
ode of Action Classification Scheme」に基づい
た上記分類に従って、以下に列挙する:(1)アセチルコリンエステラーゼ(AChE)
阻害薬;(2)GABA依存性クロライドチャンネル遮断薬;(3)ナトリウムチャンネ
ル調節薬;(4)ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)競合的調節薬;(5)
ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アロステリック調節薬;(6)グルタミ
ン酸依存性クロライドチャンネル(GluCl)アロステリック調節薬;(7)幼若ホル
モン模倣物質;(8)種々の非特異的(多部位)阻害薬;(9)弦音器官の調節薬;(1
0)ダニ成長阻害薬;(12)ミトコンドリアATPシンターゼの阻害薬、例えば、AT
Pディスラプター;(13)プロトン勾配を破壊することによる酸化的リン酸化の脱共役
剤;(14)ニコチン作動性アセチルコリン受容体チャンネル遮断薬;(15)キチン生
合成の阻害薬(タイプ0);(16)キチン生合成の阻害薬(タイプ1);(17)脱皮
ディスラプター(特に、双翅目、すなわち双翅類で);(18)エクジソン受容体作動薬
;(19)オクトパミン受容体作動薬;(21)ミトコンドリア複合体I電子伝達阻害薬
;(25)ミトコンドリア複合体II電子伝達阻害薬;(20)ミトコンドリア複合体I
II電子伝達阻害薬;(22)電位依存性ナトリウムチャンネル遮断薬;(23)アセチ
ルCoAカルボキシラーゼの阻害薬;(28)リアノジン受容体調節薬;(30)GAB
A依存性塩素チャンネルアロステリック調節剤。
【0257】
作用機序が未知であるか非特異的である活性化合物、例えば、フェントリファニル、フ
ェノキサクリム、シクロプレン、クロロベンジレート、クロルジメホルム、フルベンジミ
ン、ジシクラニル、アミドフルメト、キノメチオネート、トリアラテン、クロチアゾベン
、テトラスル、オレイン酸カリウム、石油、メトキサジアゾン、ゴシプルレ、フルテンジ
ン、ブロモプロピレート、氷晶石(cryolite);
別の種類の化合物、例えば、ブタカルブ、ジメチラン、クロエトカルブ、ホスホカルブ
、ピリミホス(-エチル)、パラチオン(-エチル)、メタクリホス、o-サリチル酸イ
ソプロピル、トリクロルホン、チゴラネル(tigolaner)、スルプロホス、プロ
パホス、セブホス、ピリダチオン、プロトエート、ジクロフェンチオン、ジメトン-S-
メチルスルホン、イサゾホス、シアノフェンホス、ジアリホス、カルボフェノチオン、ア
ウタチオホス、アロムフェンビンホス(-メチル)、アジンホス(-エチル)、クロルピ
リホス(-エチル)、ホスメチラン、ヨードフェンホス、ジオキサベンゾホス、ホルモチ
オン、ホノホス、フルピラゾホス、フェンスルホチオン、エトリムホス;
有機塩素化合物、例えば、カンフェクロル、リンダン、ヘプタクロル;又は、フェニル
ピラゾール系、例えば、アセトプロール、ピラフルプロール、ピリプロール、バニリプロ
ール、シサプロニル;又は、イソオキサゾリン系、例えば、サロラネル、アフォキソラネ
ル、ロチラネル、フルララネル;
ピレスロイド系、例えば、(シス-、トランス-)メトフルトリン、プロフルトリン、
フルフェンプロックス、フルブロシトリネート、フブフェンプロックス、フェンフルトリ
ン、プロトリフェンブト、ピレスメトリン、RU15525、テラレトリン、シス-レス
メトリン、ヘプタフルトリン、ビオエタノメトリン、ビオペルメトリン、フェンピリトリ
ン、シス-シペルメトリン、シス-ペルメトリン、クロシトリン、シハロトリン(ラムダ
-)、クロバポルトリン、又は、ハロゲン化炭化水素化合物(HCH類);
ネオニコチノイド系、例えば、ニチアジン;
ジクロロメゾチアズ(dicloromezotiaz)、トリフルメゾピリム;
大環状ラクトン系、例えば、ネマデクチン、イベルメクチン、ラチデクチン、モキシデ
クチン、セラメクチン、エプリノメクチン、ドラメクチン、エマメクチン安息香酸塩;ミ
ルベマイシンオキシム;
トリプレン、エポフェノナン、ジオフェノラン;
生物学的薬剤、ホルモン類、又は、フェロモン類、例えば、天然産物類、例えば、ツリ
ンギエンシン(thuringiensin)、コドレモン、又は、ニーム成分;
ジニトロフェノール系、例えば、ジノカップ、ジノブトン、ビナパクリル;
ベンゾイル尿素系、例えば、フルアズロン、ペンフルロン;
アミジン誘導体、例えば、クロロメブホルム(chlormebuform)、シミア
ゾール、デミジトラズ;
蜜蜂巣箱ミツバチヘギイタダニ殺ダニ剤(beehive varroa acari
cides)、例えば、有機酸、例えば、ギ酸、シュウ酸。
【0258】
混合相手として該殺内部寄生生物薬の群から選択される例示的な有効成分としては、駆
虫活性化合物及び抗原生動物活性化合物を含み、これらに限定されるものではない。
【0259】
該駆虫活性化合物としては、以下の殺線虫活性化合物、殺吸虫活性化合物及び/又は殺
条虫活性化合物があるが、これらに限定されるものではない;
【0260】
大環状ラクトン類の種類の、例えば:エプリノメクチン、アバメクチン、ネマデクチン
、モキシデクチン、ドラメクチン、セラメクチン、レピメクチン、ラチデクチン、ミルベ
メクチン、イベルメクチン、エマメクチン、ミルベマイシン;
ベンゾイミダゾール類及びプロベンゾイミダゾール類の種類の、例えば:オキシベンダ
ゾール(oxibendazole)、メベンダゾール、トリクラベンダゾール(tri
clabendazole)、チオファネート(thiophanate)、パルベンダ
ゾール(parbendazole)、オキシフェンダゾール(oxfendazole
)、ネトビミン(netobimin)、フェンベンダゾール、フェバンテル、チアベン
ダゾール(thiabendazole)、シクロベンダゾール、カムベンダゾール、ア
ルベンダゾールスルホキシド、アルベンダゾール、フルベンダゾール;
デプシペプチド類の種類の、好ましくは、環状デプシペプチド類(depsipeti
des)の種類の、特に、24員の環状デプシペプチド類の種類の、例えば:エモデプシ
ド(emodepside)、PF1022A;
テトラヒドロピリミジン類の種類の、例えば:モランテル、ピランテル、オキサンテル

イミダゾチアゾール類の種類の、例えば:ブタミソール、レバミソール、テトラミソー
ル;
アミノフェニルアミジン類の種類の、例えば:アミダンテル、脱アシル化アミダンテル
(dAMD)、トリベンジミジン;
アミノアセトニトリル類の種類の、例えば:モネパンテル(monepantel);
パラヘルクアミド類の種類の、例えば:パラヘルクアミド、デルクアンテル;
サリチルアニリド類の種類の、例えば:トリブロムサラン、ブロモキサニド、ブロチア
ニド、クリオキサニド、クロサンテル、ニクロサミド、オキシクロザニド、ラフォキサニ
ド;
置換フェノール類の種類の、例えば:ニトロキシニル、ビチオノール、ジソフェノール
、ヘキサクロロフェン、ニクロホラン、メニクロホラン(meniclopholan)

有機リン酸エステル類の種類の、例えば:トリクロルホン、ナフタロホス(napht
halofos)、ジクロルボス/DDVP、クルホメート、クマホス、ハロキソン;
ピペラジノン類/キノリン類の種類の、例えば:プラジクアンテル(praziqua
ntel)、エプシプランテル;
ピペラジン類の種類の、例えば:ピペラジン、ヒドロキシジン;
テトラサイクリン類の種類の、例えば:テトラサイクリン、クロロテトラサイクリン、
ドキシサイクリン、オキシテトラサイクリン、ロリテトラサイクリン;
各種他の種類の、例えば:ブナミジン、ニリダゾール、レソランテル、オムファロチン
、オルチプラズ、ニトロスカネート、ニトロキシニル、オキサムニキン、ミラサン(mi
rasan)、ミラシル(miracil)、ルカントン、ヒカントン、へトリン(he
tolin)、エメチン、ジエチルカルバマジン、ジクロロフェン、ジアンフェネチド、
クロナゼパム、ベフェニウム、アモスカネート(amoscanate)、クロルスロン
【0261】
抗原生動物活性化合物としては、限定するものではないが、以下の活性化合物を含むが
、これらに限定されるものではない;
【0262】
トリアジン類の種類の、例えば:ジクラズリル、ポナズリル、レトラズリル、トルトラ
ズリル;
ポリエーテルイオノホア類の種類の、例えば:モネンシン、サリノマイシン、マデュラ
マイシン、ナラシン;
大環状ラクトン類の種類の、例えば:ミルベマイシン、エリスロマイシン;
キノロン類の種類の、例えば:エンロフロキサシン、プラドフロキサシン;
キニン類の種類の、例えば:クロロキン;
ピリミジン類の種類の、例えば:ピリメタミン;
スルホンアミド類の種類の、例えば:スルファキノキサリン、トリメトプリム、スルフ
ァクロジン;
チアミン類の種類の、例えば:アンプロリウム;
リンコサミド類の種類の、例えば:クリンダマイシン;
カルバニリド類の種類の、例えば:イミドカルブ;
ニトロフラン類の種類の、例えば:ニフルチモクス;
キナゾリンアルカロイド類の種類の、例えば:ハロフギノン;
各種他の種類の、例えば:オキサムニキン、パロモマイシン;
ワクチン又は微生物からの抗原の種類の、例えば:バベシア・カニス・ロッシ(Bab
esia canis rossi)、エイメリア・テネラ(Eimeria tene
lla)、エイメリア・プラエコキス(Eimeria praecox)、エイメリア
・ネカトリキス(Eimeria necatrix)、エイメリア・ミチス(Eime
ria mitis)、エイメリア・マキシマ(Eimeria maxima)、エイ
メリア・ブルネッチ(Eimeria brunetti)、エイメリア・アセルブリナ
(Eimeria acervulina)、バベシア・カニス・ボゲリ(Babesi
a canis vogeli)、レイシュマニア・インファンツム(Leishman
ia infantum)、バベシア・カニス・カニス(Babesia canis
canis)、ジクチオカウルス・ビビパルス(Dictyocaulus vivip
arus)。
【0263】
記載されている全ての混合相手は、それらの官能基によって可能であれば、好適な塩基
又は酸と塩を形成することができる。
【0264】
媒介動物の防除
式(I)の化合物は、媒介動物(vector)の防除において使用することも可能で
ある。本発明に関して、媒介動物は、病原体(例えば、ウイルス類、蠕虫類(worms
)、単細胞生物及び細菌類)を病原体保有宿主(植物、動物、ヒトなど)から宿主まで運
ぶことが可能な節足動物(特に、昆虫又はクモ形類動物)である。該病原体は、宿主に機
械的に運ばれ得る(例えば、非刺咬性ハエによるトラコーマ)、又は、宿主体内への注入
後に運ばれ得る(例えば、蚊によるマラリア原虫)。
【0265】
媒介動物の例及び媒介動物によって運ばれる疾患又は病原体は、以下のとおりである:
1)蚊類
-ハマダラカ(Anopheles):マラリア、フィラリア症;
-アカイエカ(Culex):日本脳炎、別のウイルス性疾患、フィラリア症、蠕虫類
の運搬;
-ヤブカ(Aedes):黄熱病、デング熱、他のウイルス性疾患、フィラリア症;
-ブユ(Simulidae):蠕虫類(特に、回旋糸状虫(Onchocerca
volvulus))の運搬;
-チョウバエ(Psychodidae):リーシュマニア症の伝染;
2)シラミ類:皮膚感染、流行性発疹チフス;
3)ノミ類:伝染病、発疹熱、条虫;
4)ハエ類:睡眠病(トリパノソーマ病);コレラ、別の細菌性疾患;
5)ダニ類:ダニ症(acariosis)、流行性発疹チフス、リケッチア痘瘡、野
兎病、セントルイス脳炎、ダニ媒介脳炎(TBE)、クリミア・コンゴ出血熱、ボレリア
症(borreliosis);
6)マダニ類:ボレリア症(borellioses)、例えば、ライム病ボレリア(
Borrelia burgdorferi sensu lato.)、ダットン回帰
熱ボレリア(Borrelia duttoni)、ダニ媒介脳炎、Q熱(Coxiel
la burnetii)、バベシア症(Babesia canis canis)、
エーリキア症(ehrlichiosis)。
【0266】
本発明の意味において、媒介動物の例は、植物ウイルスを植物に運ぶことが可能な昆虫
類、例えば、アブラムシ類、ハエ類、ヨコバイ類又はアザミウマ類などである。植物ウイ
ルスを運ぶことが可能な別の媒介動物は、ハダニ類、シラミ類、甲虫類及び線虫類である
【0267】
本発明の意味において、媒介動物のさらなる例は、病原体を動物及び/又はヒトに運ぶ
ことが可能な昆虫類及びクモ形類動物、例えば、蚊類[特に、ヤブカ属(Aedes)の
蚊、ハマダラカ属(Anopheles)の蚊、例えば、ガンビエハマダラカ(A.ga
mbiae)、アノフェレス・アラビエンシス(A.arabiensis)、アノフェ
レス・フネスツス(A.funestus)、アノフェレス・ジルス(A.dirus)
(マラリア)、及び、アカイエカ属(Culex)の蚊]、チョウバエ(Psychod
idid)、例えば、サシチョウバエ(Phlebotomus)、ルツォミヤ(Lut
zomyia)、シラミ類、ノミ類、ハエ類、ダニ類及びマダニ類である。
【0268】
式(I)の化合物が抵抗性を打破する(resistance-breaking)場
合、媒介動物の防除は、同様に可能である。
【0269】
式(I)の化合物は、疾患の予防及び/又は媒介動物によって運ばれる病原体の予防に
おいて使用するのに適している。かくして、本発明のさらなる態様は、例えば、農業にお
いて、園芸において、庭園やレジャー施設において、及び、さらに、材料物質や貯蔵生産
物の保護において、媒介動物を防除するための式(I)の化合物の使用である。
【0270】
工業材料の保護
式(I)の化合物は、昆虫類[例えば、コウチュウ目(Coleoptera)、ハチ
目(Hymenoptera)、シロアリ目(Isoptera)、チョウ目(Lepi
doptera)、チャタテムシ目(Psocoptera)及びシミ目(Zygent
oma)の昆虫類]による攻撃又は破壊に対して工業材料を保護するのに適している。
【0271】
本発明に関連して、工業材料は、非生物材料、例えば、好ましくは、プラスチック、接
着剤、サイズ、紙及び厚紙、皮革、木材、加工木材製品及び塗料などを意味するものと理
解される。本発明は、木材を保護するために使用するのが特に好ましい。
【0272】
さらなる実施形態では、式(I)の化合物は、少なくとも1種類のさらなる殺虫剤及び
/又は少なくとも1種類の殺菌剤と一緒に使用する。
【0273】
さらなる実施形態では、式(I)の化合物は、即時使用可能な農薬として存在し、すな
わち、それらは、さらなる変更を加えることなく、当該材料物質に施用することが可能で
あることを意味する。好適なさらなる殺虫剤又は殺菌剤には、特には、上記で挙げたもの
である。
【0274】
驚くべきことに、式(I)の化合物は、海水又は淡海水と接触するもの、特に、船体、
スクリーン、網、建造物、係船設備及び信号システムなどを、付着物から保護するために
使用することができるということも分かった。同様に、式(I)の化合物は、単独で、又
は、別の活性化合物と組合せて、防汚剤として使用することができる。
【0275】
衛生分野における害虫の防除
式(I)の化合物は、衛生分野において害虫を防除するのに適している。特に、本発明
は、家庭内分野において、衛生分野において、及び、貯蔵生産物の保護において、特に、
密閉空間、例えば、住居、工場の通路、オフィス、車両の客室、動物飼育施設において遭
遇する昆虫類、クモ形類動物、マダニ類及びダニ類を防除するために、適用することがで
きる。害虫を防除するために、式(I)の化合物は、単独で使用するか、又は、他の活性
化合物及び/又は補助剤と組み合わせて使用する。それらは、好ましくは、家庭用殺虫剤
製品に含ませて使用する。式(I)の化合物は、感受性種及び抵抗性種に対して有効であ
り、さらに、全ての成育段階に対して有効である。
【0276】
これらの害虫としては、例えば、クモ綱(Arachnida)のサソリ目(Scor
piones)、クモ目(Araneae)及びザトウムシ目(Opiliones)の
害虫、ムカデ綱(Chilopoda)及びヤスデ綱(Diplopoda)の害虫、昆
虫綱(Insecta)のゴキブリ目(Blattodea)、コウチュウ目(Cole
optera)、ハサミムシ目(Dermaptera)、ハエ目(Diptera)、
カメムシ亜目(Heteroptera)、ハチ目(Hymenoptera)、シロア
リ目(Isoptera)、チョウ目(Lepidoptera)、シラミ目(Phth
iraptera)、チャタテムシ目(Psocoptera)、バッタ目(Salta
toria 又は Orthoptera)、ノミ目(Siphonaptera)及び
シミ目(Zygentoma)の害虫、並びに、軟甲綱(Malacostraca)の
ワラジムシ目(Isopoda)の害虫などをあげることができる。
【0277】
それらは、例えば、エアロゾル、非加圧スプレー製品、例えば、ポンプスプレー及び噴
霧スプレー、自動霧化システム(automatic fogging system)
、噴霧器(fogger)、泡、ゲル、セルロース製又はプラスチック製のエバポレータ
ー錠剤を有するエバポレーター製品、液体エバポレーター、ゲル及び膜エバポレーター、
プロペラ駆動エバポレーター、エネルギーフリー型蒸発システム又は受動型蒸発システム
、防虫紙(moth papers)、防虫バッグ(moth bags)及び防虫ゲル
(moth gels)で用いるか、粒剤若しくは粉剤として、ばらまき用の餌に入れて
用いるか、餌場で用いる。
【0278】
略称及び記号
AcOH:酢酸
aq.:水性
br.:広い
Boc:tert-ブチルオキシカルボニル
d:二重線
DCC:N,N′-ジシクロヘキシルカルボジイミド
DIPEA:N,N-ジイソプロピルエチルアミン
DMF:N,N-ジメチルホルムアミド
DMSO:ジメチルスルホキシド
ee:エナンチオマー過剰
eq.:当量
ES:エレクトロスプレーイオン化
EtN:トリエチルアミン
EtOAc:酢酸エチル
hr(s):時間
HATU:1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[
4,5-b]ピリジニウム-3-オキシドヘキサフルオロホスフェート
HOBt:1-ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
iPrOH:イソプロパノール
J:結合定数
LCMS:液体クロマトグラフィー-質量分析
m/z:質量/電荷比
M:モル濃度
m:多重線
MeCN:アセトニトリル
MeOH:メタノール
NaHPO:リン酸一ナトリウム
NaOH:水酸化ナトリウム
NaSO:硫酸ナトリウム
NHCl:塩化アンモニウム
NMR:核磁気共鳴
q:四重線
rt:室温
:保持時間
s:単重線
sat.:飽和
T:温度
t:三重線
T3P(登録商標):プロピルホスホン酸無水物
THF:テトラヒドロフラン
TMSOK:カリウムトリメチルシラノレート
wt.:重量
δ:化学シフト
λ:波長。
【0279】
プロセス及び中間体の説明
式I及び表3に示される化合物は、以下の図式1に示されるように製造することができ
、ここで、R、R、R、R及びRは、以前に定義された通りであるか、表3で
示された化合物の対応するフラグメントを表す。XはOH又はClを表す。
【0280】
図式1
【化6】
【0281】
X=OH:式(a)のトリアゾール化合物を、式(b)のカルボン酸と反応させて(X
=OH)、式Iの化合物を形成する。たとえば、酢酸エチル又はDMFなどの適切な溶媒
中、式(a)のトリアゾール、式(b)のカルボン酸(X=OH)、T3P(登録商標)
、HATU又はDCC/HOBtなどの好適なカップリング試薬、トリエチルアミン又は
DIPEAなどの適切な塩基の混合物を、約0~100℃の範囲の温度で混合して、式I
の化合物を提供し、それを次に単離し、必要かつ所望に応じて、クロマトグラフィーなど
の当技術分野で公知の技術を使用して精製することができる。
【0282】
X=Cl:式(a)のトリアゾール化合物を、式(b)のカルボン酸塩化物(X=Cl
)と反応させて、式Iの化合物を形成する。例えば、ジクロロメタン又はTHFなどの適
切な溶媒中、式(a)のトリアゾール、式(b)のカルボン酸塩化物(X=Cl)、トリ
エチルアミン又はDIPEAなどの適切な塩基の混合物を、約0~100℃の範囲の温度
で混和して式Iの化合物を得て、次に、それを単離し、必要かつ所望に応じて、クロマト
グラフィーなどの当技術分野で公知の技術を使用して精製することができる。
【0283】
式(b)のカルボン酸(X=OH)及び式(b)のカルボン酸塩化物(X=Cl)は、
市販されているか、当業者に知られている方法によって合成することができる。式(b)
の特定のカルボン酸(X=OH)の合成は、WO2019197468に記載されている
【0284】
式(a)の必要なトリアゾール化合物は、以下の図式2に示された方法に従って製造す
ることができ、ここで、R及びRは前述のとおりであり、RはC-Cアルキル
であり、Rはエチル又はn-プロピルであり;又は、R、R、R及びRは、表
3に示す化合物の対応するフラグメントを表す。LGは好適な脱離基である(WO201
7192385も参照)。
【0285】
図式2
【化7】
【0286】
式(c)のアミンを、式(d)の置換トリアゾールと反応させて式(a)の化合物を形
成する。例えば、アセトニトリル又はDMFなどの適切な溶媒中、式(d)のトリアゾー
ル、式(c)のアミン、KCO3、NaH若しくはDIPEAなどの適切な塩基の混合
物を、約20~120℃の範囲の温度で混合して、式(a)の化合物を提供し、これを次
に単離し、必要かつ所望に応じて、クロマトグラフィーなどの当技術分野で公知の技術を
使用して精製することができる。
【0287】
あるいは、式(d)の置換トリアゾールを、アンモニアと反応させて式(e)の化合物
を形成する。例えば、メタノールなどの適切な溶媒中、アンモニアの溶液及び式(d)の
置換アゾールを、約0~25℃の範囲の温度で密封管内で混合して、式(e)の化合物を
得て、次にそれを単離し、必要かつ所望に応じて、摩砕などの当技術分野で公知の技術を
使用して精製することができる。アセトニトリル又はDMFなどの適切な溶媒中、式(e
)の置換トリアゾール、式(f)の化合物、KCO又はDIPEAなどの適切な塩基
を、約20~120°の範囲の温度で混合して式(a)の化合物を得て、次にそれを単離
し、必要に応じてクロマトグラフィーなどの当技術分野で公知の技術を使用して精製する
ことができる。
【0288】
式(c)のアミン及び式(f)の化合物は、市販されているか、又は当業者に知られて
いる方法によって合成することができる。式(d)の必要なトリアゾール化合物は、以下
の図式3に示した方法に従って製造することができ、ここで、R及びRは前述のとお
りであり、Rはエチル又はn-プロピルであ;又は、R、R及びRが、表3に示
す化合物の対応するフラグメントを表し、LGは好適な脱離基である(WO201719
2385も参照)。
【0289】
図式3
【化8】
【0290】
式(h)のアミドを、N,N-ジメチルアミドジメチルアセタール(g)と反応させて
式(i)の化合物を形成し、それを次に、酸性条件下でヒドラジン(j)と反応させて式
(d)の化合物を形成する。例えば、式(h)の化合物及び式(g)のN,N-ジメチル
アミドジメチルアセタールを、還流下でCHClなどの好適な溶媒中で反応させて、
式(i)の化合物を提供する。溶媒を除去すると、式(i)の化合物を、1,4-ジオキ
サン、酢酸又はそのような溶媒の混合物などの好適な溶媒中で、約20~100℃の範囲
の温度で置換ヒドラジン(j)と反応させて式(d)の化合物を得て、それを次に単離し
、必要かつ所望に応じて、クロマトグラフィーなどの当技術分野で公知の技術を使用して
精製することができる。
【0291】
式(g)のN,N-ジメチルアミドアセタール、式(h)のアミド及び式(j)のヒド
ラジンは、市販されているか、当業者に知られている方法によって合成することができる
【0292】
例えば:
5-ブロモ-2-ヒドラジノピリジンについては、WO2013/038362を参照
する。
【0293】
2-ヒドラジノ-1,3-チアゾールについては、US2008/0234327、W
O2018/064119、WO2008/144767、WO2008/121861
、WO2004/046120を参照する。
【0294】
式Iの化合物及び表3に示した化合物は、以下の図式4に示した方法に従って製造する
ことができ、ここで、R、R、R及びRは以前に定義の通りであり、Rはエチ
ル又はn-プロピルであり;又はR、R、R、R及びRは、表3に示した化合
物の対応するフラグメントを表す。
【0295】
図式4
【化9】
【0296】
式(n)のアミドを、式(g)のN,N-ジメチルアミドジメチルアセタールと反応さ
せて式(o)の化合物を形成し、続いてこれを酸性条件下で式(j)の置換ヒドラジンと
反応させて式Iの化合物を形成する。例えば、式(n)の化合物及び式(g)のN,N-
ジメチルアミドジメチルアセタールを、還流下にCHClなどの好適な溶媒中で反応
させて、式(o)の化合物を得る。溶媒を除去し、式(o)の化合物を、1,4-ジオキ
サン、酢酸又はそのような溶媒の混合物などの好適な溶媒中、約20~100℃の範囲の
温度で式(j)の置換ヒドラジンと反応させる。次に、得られた式Iの化合物を単離し、
必要かつ所望に応じて、クロマトグラフィーなどの当技術分野で公知の技術を使用して精
製することができる。
【0297】
式(n)の必要なアミドは、以下の図式5に示した方法に従って製造することができ、
ここで、R及びRは前述のとおりであり、RはC-Cアルキル又はHであり(
WO2017192385も参照);又は、R、R及びRは、表3に示した化合物
の対応するフラグメントを表す。
【0298】
図式5
【化10】
【0299】
式(p)のアミノアミドを、式(b)のカルボン酸と反応させて式(n)の化合物を形
成する。例えば、酢酸エチル又はDMFなどの好適な溶媒中、式(p)のアミノアミド、
カルボン酸(b)、T3P(登録商標)、HATU又はDCC/HOBtなどの好適なカ
ップリング試薬、トリエチルアミン又はDIPEAなどの好適な塩基の混合物を、約0~
100℃の範囲の温度で混合して式(n)の化合物を得て、次にこれを単離し、必要かつ
所望に応じて、クロマトグラフィーなどの当業界で公知の技術を用いて精製することがで
きる。
【0300】
あるいは、式(q)のアミノ酸を、MeOHなどの好適な溶媒中、室温で塩化チオニル
と反応させて式(r)のアミノエステルを提供する。得られたアミノエステル(r)を、
酢酸などの好適な溶媒中、室温で、アルデヒド又はケトン、トリアセトキシ水素化ホウ素
ナトリウムなどの適切な還元剤、NaSOなどの脱水剤と反応させて式(s)の化合
物を得る。次に、得られた式(s)のアミノエステルを、式(b)のカルボン酸、T3P
(登録商標)などの好適なカップリング試薬、DIPEAなどの好適な塩基と、酢酸エチ
ルなどの好適な溶媒中で約90℃で反応させて式(t)のアミドエステルを得て、これを
次に単離し、必要かつ所望に応じて、クロマトグラフィーなどの当技術分野で公知の技術
を使用して精製することができる。得られた式(t)のアミドエステルを、密閉管内でM
eOHなどの好適な溶媒中、約80℃で窒化マグネシウムと反応させて、式(n)の化合
物を得て、それを次に単離し、必要かつ所望に応じて、クロマトグラフィー又は抽出など
の当技術分野でよく知られている技術を使用して精製することができる。
【0301】
式(b)及び(q)の化合物は、市販されているか、当業者に知られている方法によっ
て合成することができる。式(b)の特定のカルボン酸(X=OH)の合成は、WO20
19197468に記載されている。式(p)の必要なアミノアミド化合物は、市販され
ているか、以下の図式6に示す方法に従って製造することができ、ここで、R及びR
は前述のとおりであるか、表3に示す化合物の対応するフラグメントを表し、LGは好適
な脱離基である(WO2017192385も参照)。
【0302】
式(c)及び(h)の化合物は市販されている。
【0303】
式(p)の必要なアミンは、以下の図式6に示された方法に従って製造することができ
、R及びRは、以前に記載された通りであり(WO2017192385も参照)、
又は表3に示される化合物の対応するフラグメントを表す。
【0304】
図式6
【化11】
【0305】
式(c)のアミンを、式(h)のアミドと反応させて、式(p)の化合物を形成する。
例えば、アセトニトリル又はDMFなどの好適な溶媒中、式(c)のアミン、式(h)の
アミド、KCO又はDIPEAなどの好適な塩基の混合物を、25~80℃で混合し
て式(p)の化合物を得て、次に、それを単離し、必要かつ所望に応じて、クロマトグラ
フィーなどの当技術分野で公知の技術を使用して精製することができる。
【0306】
別のアプローチでは、式Iの化合物は、以下の図式7に示した方法に従って製造するこ
とができ、ここで、R、R、R、Rは以前に定義の通りであり、Rは、エチル
、n-プロピル、イソプロピル、ジフルオロメチル又はシクロプロピルであり;又は、R
、R、R、R及びRは、表3に示す化合物の対応するフラグメントを表す。
【0307】
図式7
【化12】
【0308】
式(u)のアミジン塩酸塩を、式(v)の酸と反応させる。例えば、アセトニトリル又
はDMFなどの好適な溶媒中、式(u)のアミジン塩酸塩、カルボン酸(v)、HATU
、DCC又はHOBtなどの好適なカップリング試薬、トリエチルアミン又はDIPEA
などの好適な塩基を、約0~100℃の範囲の温度で混合して式(w)の化合物を形成し
、その後それを酸性条件下で式(j)の置換ヒドラジンと反応させて式Iの化合物を形成
し、次にそれを単離し、必要かつ所望に応じて、クロマトグラフィーなどの当技術分野で
公知の技術を使用して精製することができる。
【0309】
式(u)のアミジン塩酸塩、式(v)のカルボン酸誘導体及び式(j)のヒドラジンは
、市販されているか、当業者に知られている方法によって合成することができる。
【0310】
式(j′)の化合物は、以下の図式8に示した方法に従って製造することができ、Eは
、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ又はトリフルオロメチルスルファニルであ
り、LGは、塩素、フッ素、メチルチオ、メチルスルフィニル又はメチルスルホニルであ
り、そして、Aは、N又はCHである。
【0311】
図式8
【化13】
【0312】
脱離基(LG)を含む式(x)の化合物(LG=メチルスルホニルの場合はWO201
6/00126)をヒドラジン水和物と反応させて、式(j′)のヒドラジンを形成する
。例えば、メタノール又はエタノールなどの好適な溶媒中、脱離基含有化合物(x)及び
ヒドラジン水和物の混合物を、0~80℃で反応させて、式(j′)の化合物又はそれの
塩酸塩、臭化水素酸塩又はメタンスルホン酸塩を得て、次にそれを単離し、必要かつ所望
に応じて当技術分野で公知の技術を使用して精製することができる。
【0313】
式(x)の化合物は、市販されているか、当業者に知られている方法によって合成する
ことができる。
【0314】
一般式(z)のスルホキシド(スルフィン)及び式(za)のスルホンは、以下の図式
9に示すように製造することができ、ここで、Arは、フェニル又はヘタリールであり、
は、C-Cアルキル、C1-2Cハロアルキル又はシクロプロピルである。
【0315】
図式9
【化14】
【0316】
式(y)のスルファニル基含有化合物を、3-クロロ過安息香酸、過ヨウ素酸ナトリウ
ムと組み合わせた塩化ルテニウム(III)、又はギ酸と過酸化水素との組み合わせなど
の酸化試薬(図式9では[O]と略記)と反応させて、酸化剤使用モル当量に応じて、式(
z)又は(za)の化合物を形成する。1当量の酸化剤を使用すると式(z)のスルフィ
ニル化合物が得られ、2当量を使用すると式(za)のスルホン化合物が得られる。式(
z)のスルフィニル化合物は、光学異性体の混合物を形成するキラル化合物である。
【0317】
式(zd)の化合物は下記の図式10に示した方法に従って製造することができ、Eは
、H又はC-Cアルキルであり、Halは、臭素又はヨウ素であり、Gは、シクロプ
ロピルであり、そのシクロプロピルは、ハロゲン、-CN、メチル又はトリフルオロメチ
ルの群から選択される1~2個の置換基によって置換されていても良い。Aは、フッ素
、塩素、臭素、ヨウ素、-CN、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメ
トキシ、トリフルオロメトキシ、メチルスルホニル、エチルスルホニル、イソプロピルス
ルホニル、シクロプロピルスルホニル、ジフルオロメチルスルホニル、トリフルオロエチ
ルスルホニル、トリフルオロメチルスルホニル、-SF及びシクロプロピルであり、そ
のシクロプロピルは、ハロゲン、-CN、メチル、ジフルオロメチル及びトリフルオロメ
チルの群から選択される1~2個の置換基によって置換されていても良い。
【0318】
図式10
【化15】
【0319】
式(zb)のハロゲン含有化合物を、式(zc)のボロン酸と反応させて式(zd)の
化合物を形成する。例えば、トルエン及び水などの好適な溶媒又は溶媒混合物中、式(z
b)のハロゲン含有化合物、ホウ素酸(zc)、トリシクロヘキシルホスフィンと組み合
わせた酢酸パラジウム(II)などの好適な触媒、リン酸三カリウムなどの好適な塩基の
混合物を、約0~100℃の範囲の温度で反応させて式(zd)の化合物を得て、これを
次に単離し、必要かつ所望に応じて、クロマトグラフィーなどの当技術分野で公知の技術
を使用して精製することができる。EがC-Cアルキルである式(zd)の化合物は
、テトラヒドロフラン、エタノール又は水などを含む好適な溶媒又は溶媒混合物中、約0
~100℃の範囲の温度で水酸化アルカリで処理することにより、EがHである式(zd
)の化合物に変換することができる。
【0320】
式(zb)の化合物は、市販されているか、当業者に知られている方法によって合成す
ることができる。Aがメチルスルホニル、エチルスルホニル、イソプロピルスルホニル
、シクロプロピルスルホニルに等しい式(zb)の化合物の合成は、図式11、及び、図
式12及び9によって記載されている。
【0321】
式(zf)の化合物は、以下の図式11に示した方法に従って製造することができ、E
は、H又はC-Cアルキルであり、Halは、ヨウ素又は臭素であり、Rは、C
-Cアルキル又はシクロプロピルであり;Aは、フッ素、塩素、ジフルオロメチル、
トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ及びシクロプロピルで
あり、シクロプロピルは、ハロゲン、-CN、メチル、ジフルオロメチル及びトリフルオ
ロメチルの群から選択される1~2個の置換基によって置換されていても良い。
【0322】
図式11
【化16】
【0323】
式(zb)のハロゲン化アリールを、銅触媒作用下、式(ze)のスルフィン酸塩と反
応させて式(zf)のスルホンを形成する。
【0324】
例えば、式(zb)の化合物、式(ze)のスルフィン酸ナトリウム塩、ヨウ化銅(I
)、プロリン及び水酸化ナトリウムの混合物を、ジメチルスルホキシドなどの好適な溶媒
中で、40~140℃の範囲の温度で反応させる(WO2019197468と比較)。
別のアプローチでは、式(zb)の化合物、式(ze)のスルフィン酸ナトリウム塩、ヨ
ウ化銅(I)、トランス-N,N-ジメチルシクロヘキサン-1-2-ジアミン及び炭酸
セシウムの混合物を、40~140℃の範囲の温度で、DMFなどの好適な溶媒中で反応
させる(たとえば、本願で報告されている3-メチルスルホニル-5-(トリフルオロメ
トキシ)安息香酸を参照)。
【0325】
次に、得られた式(zf)の化合物を単離し、必要かつ所望に応じて、クロマトグラフ
ィーなどの当技術分野で公知の技術を使用して精製することができる。EがC-C
ルキルである式(zf)の化合物は、約0~100℃の範囲の温度でテトラヒドロフラン
、エタノール又は水などを含有する好適な溶媒又は溶媒混合物中、アルカリ水酸化物で処
理することにより、EがHである式(zf)の化合物に変換することができる。Eがte
rt-ブチル基である場合、このエステルは、0~40℃の範囲の温度で、トリフルオロ
酢酸などの適切な酸の存在下、ジクロロメタンなどの好適な溶媒中で酸性条件下で開裂さ
せることができる(本願における、tert-ブチルエステルの酸性開裂の例としての3
-ブロモ-5-(1-フルオロシクロプロピル)安息香酸の合成も参照)。
【0326】
アリールハライド(zb)及び式(zf)のスルフィン酸塩は、市販されているか、当
業者に知られている方法によって合成することができる。A*が、ハロゲン、-CN、メ
チル、ジフルオロメチル及びトリフルオロメチルの群から選択される1~2個の置換基に
よって置換されていても良いシクロプロピルである式(zb)の化合物の合成は、図式1
0及び図式21に記載されている。
【0327】
式(zj)の化合物は、以下の図式12に示された方法に従って製造することができ、
Halは、フッ素又は塩素であり、Rdは、フッ素によって置換されていても良いC
アルキル又はシクロプロピルであり;Aは、塩素、臭素、ヨウ素、ジフルオロメチ
ル、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ及びシクロプロピ
ルであり、シクロプロピルは、ハロゲン、-CN、メチル、ジフルオロメチル及びトリフ
ルオロメチルの群から選択される1~2個の置換基によって置換されていても良い。
【0328】
図式12
【化17】
【0329】
式(zg)のハロゲン化アリールを、式(zh)のチオレート塩と反応させて式(zi
)のチオエーテルを形成し、次にこれを加水分解して式(zj)のカルボン酸を形成する
【0330】
たとえば、式(zg)のハライドと式(zh)のナトリウムチオレートの混合物を、N
,N-ジメチルホルムアミドなどの好適な溶媒中で、-20~50℃の範囲の温度で反応
させる。次に、得られた式(zi)のニトリルを、40~100℃の範囲の温度でエタノ
ール又はメタノール/THFなどの好適な溶媒又は溶媒混合物中、例えば水酸化ナトリウ
ム水溶液を用いて、塩基性条件下又は40~100℃の範囲の温度で、無希釈の又は水な
どの好適な希釈剤で希釈した硫酸又は塩酸などの好適な強酸中の酸性条件下で加水分解す
る。次に、得られたカルボン酸(zj)を、必要かつ所望に応じて、クロマトグラフィー
などの当技術分野で公知の技術を使用して精製する。次に、カルボン酸(zj)に含まれ
るスルファニル基を、図式9に記載の方法に従って酸化してスルフィニル基又はスルホニ
ル基とすることができる。
【0331】
必要なハロゲン化アリール(zg)及び式(zh)のチオレート塩は、市販されている
か、当業者に知られている方法によって合成することができる(例えば、シクロプロパン
チオールの合成についてはWO2013049250)。チオレート塩は、N,N-ジメ
チルホルムアミドなどの好適な溶媒中、水素化ナトリウムを用いて脱プロトン化すること
により対応するチオールから合成することができる。A*が、ハロゲン、-CN、メチル
、ジフルオロメチル及びトリフルオロメチルの群から選択される1~2個の置換基で置換
されていても良いシクロプロピルである式(zg)の化合物の合成は、図式10及び図式
21に記載の手順と同様にして行うことができる。
【0332】
図式13は、例えば実施例I-5の合成に使用される3-ハロアルキルトリアゾール含
有アミン(e′)の製造を示している。Rはジフルオロメチルであり、E′は水素、塩
素又はCNである。Aは、N又はCHである。
【0333】
図式13
【化18】
【0334】
第1段階で、EP1099695に記載の方法に従ってヒドラゾンアミド(zl)を形
成する。第2段階で、Tetrahedron:Asymmetry, 21(8),
936-942, 2010に従って(αS)-1,3-ジヒドロ-α-メチル-1,3
-ジオキソ-2H-イソインドール-2-酢酸(ABCRから購入されるPht-Ala
-OH)及びオキサリルクロライドから製造される(αS)-1,3-ジヒドロ-α-メ
チル-1,3-ジオキソ-2H-イソインドール-2-アセチルクロライドを、EP10
99695に記載の方法に従って、ピリジンのような塩基の存在下、ヒドラゾンアミドと
反応させて式(zm)のトリアゾールを形成し;部分又は完全ラセミ化が可能である。第
3の段階で、フタルイミド保護基を、WO2018086605に記載の方法に従って、
エタノールなどの好適な溶媒中、ヒドラジン水和物との反応によって除去する。最終段階
で、図式1に記載の方法に従って、得られたアミンをカルボン酸と反応させて、実施例化
合物、例えばI-5を形成する。
【0335】
式(a)の化合物はまた、以下の図式14に示された方法に従って製造することができ
、ここで、R、R及びRは以前に定義の通りであり、Rは、水素、メチル、エチ
ル又はn-プロピルであり;又は、R、R及びRは、表3に示した化合物の対応す
るフラグメントを表す。
【0336】
図式14
【化19】
【0337】
式(zn)のアミドを、式(g)のN,N-ジメチルアミドジメチルアセタールと反応
させて式(zo)の化合物を形成し、それをその後、酸性条件下で式(j)の置換ヒドラ
ジンと反応させて、式(zp)の化合物を形成する。例えば、式(zn)の化合物及び式
(g)のN,N-ジメチルアミドジメチルアセタールを、還流下でCHClなどの好
適な溶媒中で反応させて式(zo)の化合物を提供する。溶媒を除去した後、式(zp)
の化合物を、1,4-ジオキサン、酢酸又はそのような溶媒の混合物などの好適な溶媒中
、約20~約80℃の範囲の温度で式(j)の置換ヒドラジンと反応させる。次に、得ら
れた式(zp)の化合物を単離し、必要かつ所望に応じて、クロマトグラフィーなどの当
技術分野で公知の技術を使用して精製することができる。
【0338】
式(zp)のカーバメートを酸で処理して、式(a)のアミンを形成する。例えば、式
(zp)のカーバメートと、塩化水素又はトリフルオロ酢酸などの好適な酸を、ジオキサ
ンなどの好適な溶媒中又はトリフルオロ酢酸の場合は追加の溶媒なしで、約0~80℃の
範囲の温度で反応させる。次に、得られた式(a)のアミンを、酸塩として又は塩基処理
後に遊離アミンとして単離し、必要かつ所望に応じて、クロマトグラフィーなどの当技術
分野で公知の技術を使用して精製することができる。
【0339】
必要な式(zn)のアミド及び式(j)のヒドラジンは、市販されているか、本願に記
載の方法又は当業者に公知の方法によって合成することができる。
【0340】
図式15は、例えば実施例I-1の合成に使用されるようなアルキルトリアゾール含有
アミン(e″)の製造を示している。Rは、エチル、n-プロピル、イソプロピル、シ
クロプロピルであり、E′は、水素、-CN又は塩素である。Zは、NH又はOC
アルキルである。Aは、N又はCHである。
【0341】
図式15
【化20】
【0342】
N-(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニンを、アルキルアミジン(Z=N
の場合)又はアルキルイミデート(Z=OC-Cアルキルの場合)と反応させて
、式(zr)の中間体を形成し、それを次に、式(j″′)の置換ヒドラジンと反応させ
て式(zs)のアルキルトリアゾールを形成する。
たとえば、Z=NHの場合(J. Org. Chem. 2011, 76, 1
177-1179と比較)、N-(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン及び
式(zq)のアルキルアミジンを、HATUなどの好適なカップリング試薬、トリエチル
アミン又はDIPEAなどの好適な塩基の存在下に、DMFなどの好適な溶媒中で、0~
50℃の範囲の温度で反応させて、式(zr)のアシルアミジン中間体を形成する。溶媒
を除去した後、式(zr)の中間体を、酢酸などの好適な溶媒中、約20~80℃の範囲
の温度で式(j″′)の置換ヒドラジンと反応させる。次に、得られた式(zs)のアル
キルトリアゾールを単離し、必要かつ所望に応じて、クロマトグラフィーなどの当技術分
野で公知の技術を使用して精製することができる。
【0343】
Z=OC-Cアルキルの場合、N-(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラ
ニン及び式(zq)のアルキルイミデート又はそれの好適な塩を、HATUなどの好適な
カップリング試薬、トリエチルアミン又はDIPEAなどの好適な塩基の存在下に、TH
Fなどの好適な溶媒中、約0~25℃の範囲の温度で反応させて式(zr)のアシルイミ
デート中間体を形成する。式(j″′)の置換ヒドラジンを添加して、式(zr)の中間
体を約20~80℃の範囲の温度で反応させて、式(zs)のアルキルトリアゾールを得
て、それを単離し、必要かつ所望に応じて、クロマトグラフィーなどの当技術分野で公知
の技術を使用して精製することができる。
【0344】
式(zs)のカーバメートを、図式14に示した方法に従って酸で処理して、式(e″
)のアミンを形成する。
【0345】
必要な式(j″′)のアルキルアミジン及びアルキルイミデート又はそれらの好適な塩
及びヒドラジンは、市販されているか又は本願に記載の方法又は当業者に公知の方法によ
って合成することができる(例えば、メチルシクロプロパンカルボキシイミデート塩酸塩
の合成についてはWO2011133447を参照する。)。
【0346】
図式16は、例えば実施例I-7の合成に使用されるアルコキシトリアゾール含有アミ
ン(e′)の製造を示している。アルキルは、メチル、エチル又はイソプロピルであり、
E′は、水素、塩素又はCNである。Aは、N又はCHである。
【0347】
図式16
【化21】
【0348】
この合成は、アセトン中での(2S)-2-(1,3-ジオキソ-1,3-ジヒドロ-
2H-イソインドール-2-イル)プロパノイルクロリドのチオシアン酸カリウム(KS
CN)との反応から開始して、対応するイソシアネート中間体(zt)を生成し、それを
次の段階で、対応するアルコールで処理して、O-アルキル[(2S)-2-(1,3-
ジオキソ-1,3-ジヒドロ-2H-イソインドール-2-イル)プロパノイル]カルバ
モチオエート(zu)を得る。エタノール中での中間体(zu)と式(j″′)のヒドラ
ジンとの間の反応により、Bioorganic & Medicinal Chemi
stry 26(2018)3321-3344に記載の式(zv)の環化生成物を得る
。ヒドラジン水和物によるアミノ基の脱保護により、式(e′)の一級アミンを得る。最
終段階で、得られたアミンをカルボン酸と反応させて、当該例示化合物、例えば、図式1
に記載のI-10を形成する。
【0349】
式(zx)の化合物は、以下の図式17に示した方法に従って製造することができ、A
lkは、C-Cアルキルであり、Rは、5-シアノピリジン-2-イルであり、R
は、エチル、n-プロピル、イソプロピル又はシクロプロピルである。
【0350】
図式17
【化22】
【0351】
(αS)-1,3-ジヒドロ-α-メチル-1,3-ジオキソ-2H-イソインドール
-2-アセチルクロライドを、イミデート(zq)又はその好適な塩と反応させて式(z
w)のアシルイミデート中間体を形成し、次にこれを式(j)のヒドラジンと反応させて
式(zx)のトリアゾールを生成する。たとえば、酸塩化物と式(zq)のイミデートの
混合物を、THFなどの好適な溶媒中、-20~25℃の範囲の温度で反応させる。次に
、得られた式(zw)の中間体を、THFなどの好適な溶媒中、0℃~80℃の範囲の温
度で式(j)のヒドラジンと反応させる。次に、得られた式(zx)のトリアゾールを、
必要かつ所望に応じて、クロマトグラフィーなどの当技術分野で公知の技術を使用して精
製する。フタルイミド保護基を、図式13に記載の方法に従ってヒドラジンを使用して除
去して、それぞれの遊離アミンを得ることができる。
【0352】
必要な酸塩化物は、図式13に記載の方法に従って得ることができ、式(zq)のイミ
デート又はそれの塩は、市販されているか又は当業者に公知の方法によって合成すること
ができる。
【0353】
図式18は、例えば実施例I-28の合成に使用される5-ハロゲントリアゾール含有
アミン(e″)の製造を示している。Rは、塩素、臭素、又はヨウ素であり、E′は、
水素、塩素又は-CNである。Aは、N又はCHである。
【0354】
図式18
【化23】
【0355】
第1段階で、(αS)-1,3-ジヒドロ-α-メチル-1,3-ジオキソ-2H-イ
ソインドール-2-酢酸(ABCRから購入したPht-Ala-OH)を、塩基及びカ
ップリング試薬HATUの存在下、1-N-Boc-2-メチル-イソチオ尿素(ABC
Rから購入)と反応させてN-アシル化1-N-Boc-2-メチル-イソチオ尿素(z
z)を形成し;部分的又は完全なラセミ化が可能である。第2段階で、WO201400
9425A1に記載の方法に従って、ピリジンなどの塩基の存在下で、ヒドラジン(Aは
窒素であり、E′は水素である。)と環化を起こさせて、式(ya)の1,2,4-トリ
アゾールを形成する(RはNH-Bocである。)。酸性条件下(ジオキサン中のHC
l)での第3段階でのN-Boc-脱保護後、3-アミノ-1,2,4-トリアゾール塩
酸塩(yb)(R=NH)を形成し、それを第4段階で、最初に亜硝酸tert-ブ
チルで、その後N. Desroy et al., J. Med. Chem. 2
013, 56, 1418-1430に記載のCuCl(R5=Cl)、日本特許2
010070503Aに記載のCuBr(R=Br)、K. Pchalek an
d M. P. Hay J. Org. Chem. 2006, 71, 6530
-6535に記載のCuI/I混合物(R=I)のような銅ハライドで、又はN.
R. Norcross et al., J. Med. Chem. 2016,
59(13), 6101-6120に記載の1,2-ジヨードメタン(R=I)で処
理して、3-ハロゲン置換1,2,4-トリアゾールを形成することができる。あるいは
、例えばV. Krchnak and Z. Arnold Coll. Chem.
Commun., 1975, 40(5), 1390-1395に記載のように、
例えばハロゲン化銅の代わりにHFを使用して、フッ素(R=F)を導入することがで
きる。第5段階で、フタルイミド保護基を、WO2018086605に記載の方法に従
って、エタノールのような好適な溶媒中、ヒドラジン水和物と反応によって除去する。最
終段階で、図式1に記載の方法に従って、得られたアミン(e″)をカルボン酸と反応さ
せて、実施例化合物、たとえばI-28を形成する。
【0356】
式(ye)の化合物は、以下の図式19に示された方法に従って製造することができ、
は、以前に定義された通りである。Halは、塩素、臭素又はヨウ素であり;又は、
は、表3に示されている化合物の対応するフラグメントを表す。
【0357】
図式19
【化24】
【0358】
式(yd)の化合物は、チアゾールのハロゲン化によってさらに誘導体化することがで
きる。必要な方法は当業者に知られている。例えば、ヨウ素化は、DMFなどの好適な溶
媒中、N-ヨードコハク酸イミドなどのハロゲン化剤を用いて行われる(本願で記載の実
施例II-51の合成)。
【0359】
図式20は、3-アミノ-1,2,4-トリアゾール含有化合物(yg)から出発する
3-ハロゲン-1,2,4-トリアゾール含有化合物(Ia)の製造を示している。Ha
lは、塩素、臭素、又はヨウ素であり、E′は、水素、塩素又は-CNである。Aは、N
又はCHである。
【0360】
図式20
【化25】
【0361】
第1段階で、N-Boc-アラニンを、1-N-Boc-2-メチル-イソチオ尿素(
zy)(ABCRから購入)(図式18及び20を参照)と、塩基及びカップリング試薬
HATUの存在下に反応させて、tert-ブチルN-[(1S)-2-[[(tert-
ブトキシカルボニルアミノ)-メチルスルファニル-メチレン]アミノ]-1-メチル-2
-オキソ-エチル]カーバメート(yd)を形成し、それを精製せずに用いることができ
る。第2段階で、酢酸などの酸の存在下、ヒドラジン(j″′)で(yd)の環化を起こ
して、式(ye)の1,2,4-トリアゾールを形成する。第3段階で、4N HCl/
ジオキサンとの反応によって、式(ye)の1,2,4-トリアゾールから両方のN-B
oc保護基を除去して、塩酸塩(yf)を含む3-アミノ-1,2,4-トリアゾール含
有アミンを形成する。第4段階で、得られたアミン塩(yf)をカルボン酸と反応させて
、エナンチオマー豊富の化合物(yg)を形成し、それを第5段階で、最初に亜硝酸te
rt-ブチルで、その後N. Desroy et al., J. Med. Che
m. 2013, 56, 1418-1430に記載のCuCl(R5=Cl)、日
本特許2010070503Aに記載のCuBr(R=Br)、K. Pchale
k and M. P. Hay J. Org. Chem. 2006, 71,
6530-6535に記載のCuI/I混合物(R=I)のような銅ハライドで、又
はN. R. Norcross et al., J. Med. Chem. 20
16, 59(13), 6101-6120に記載の1,2-ジヨードメタン(R
I)で処理して、3-ハロゲン置換1,2,4-トリアゾール含有化合物(Ia)、例え
ばI-95及びI-96を形成する。
【0362】
置換シクロプロピル基を含む式(ym)の酸は、下記の図式21に示した方法に従って
製造することもでき、Aは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、-CN、ジフルオロメチル
、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、-SF及びシク
ロプロピルであり、そのシクロプロピルは、ハロゲン、-CN、メチル、ジフルオロメチ
ル及びトリフルオロメチルの群から選択される1~2個の置換基によって置換されていて
も良い。Zは、-CN又は-CO-Cアルキルのいずれかである。Z及びZ
は、水素、ハロゲン、-CN、メチル、ジフルオロメチル又はトリフルオロメチルの群
から独立に選択されるが、置換基Z及びZのうち二つまでが水素と異なるという前提
条件がある。Lは、ヨード又はトリフルオロアセテートである。Mは、鉄、銅、パラジウ
ム若しくはロジウムと適切な配位子置換を含む遷移金属錯体断片である。
【0363】
図式21
【化26】
【0364】
式(yh)のアルケン含有化合物を、遊離カルベン(yi)、亜鉛カルベノイド(yk
)及び特定の遷移金属カルベン錯体(yj)と反応させて、式(yl)のシクロプロピル
含有化合物を生成する。次に、これらを、エステル開裂(Zが-CO-Cアル
キルの場合)又はシアノ基の加水分解(Zが-CNの場合)のいずれかによって式(y
m)の酸に変換することができる。異なるシクロプロパン化反応が当業者に知られており
、文献に総覧がある(例えば、Chem. Rev. 2017, 117, 1165
1-11679)。
【0365】
亜鉛カルベノイド(yk)との反応については、最初にEtZnを無水ジクロロメタ
ンなどの好適な溶媒中、0℃でトリフルオロ酢酸と反応させた後、CHを添加する
と、亜鉛カルベノイドが生成される。アルケン(yh)を添加すると、あらかじめ形成さ
れた亜鉛カルベノイドがそのアルケンと反応して、20~40℃の範囲の温度でシクロプ
ロパンを形成する(WO2012139775も参照)。
【0366】
異なる遷移金属カルベン錯体(yj)は、シクロプロパン化反応に適していることが認
められている。そのような錯体に好適な前駆体の例は、CuBr、Pd(OAc)、R
h(OAc)、又は鉄(III)-5,10,15,20-テトラフェニルポルフィリ
ン(Fe(TPP)Cl)である。
【0367】
パラジウムカルベン錯体を介した反応の場合、アルケン(yh)のテトラヒドロフラン
又はジエチルエーテルなどの好適な溶媒中溶液を、Pd(OAc)などの好適なパラジ
ウム塩の存在下、0℃~20℃の範囲の温度で、ジアゾメタンのジエチルエーテルなどの
好適な溶媒中溶液で処理する(WO2014023367又は本願に記載のtert-ブ
チル3-ブロモ-5-(1-フルオロシクロプロピル)ベンゾエートの合成も参照。)。
トリフルオロメチル置換されたシクロプロピル基は、Angew. Chem. Int
. Ed. 2010, 49, 938-941に記載の方法に従って、アルケン(y
h)とイン・サイツで生成したトリフルオロメチルジアゾメタン及びFe(TPP)Cl
から得られる鉄カルベン錯体との反応によって得ることができる。
【0368】
遊離カルベン(yi)との反応については、アルケン(yh)の好適な溶媒中溶液をカ
ルベン前駆体と混合し、そこから遊離カルベンをイン・サイツで生成する。たとえば、ア
ルケン(yh)のジグリム中溶液を、ブロモ(ジフルオロ)酢酸ナトリウムの存在下、6
0~80℃の範囲の温度で加熱する(本願に記載の3-ブロモ-5-(2,2-ジフルオ
ロシクロプロピル)ベンゾニトリルの合成を参照)。代替のカルベン前駆体は、例えば、
トリメチル(トリフルオロメチル)シランであり、それはヨウ化ナトリウムと組み合わせ
て使用される(WO2017040742に記載のように)。
【0369】
シアノ基の最終的な加水分解による対応する酸(ym)の生成は、図式12に記載の方
法に従って塩基性又は酸性条件下で実施することができる。エステルの加水分解は、図式
11に記載の方法に従って実施することができる。
【0370】
遊離カルベン(yi)、亜鉛カルベノイド(yk)及び特定の遷移金属カルベン錯体(
yj)の生成に必要な必要なアルケン(yh)及び試薬は、市販されているか又は当業者
に公知の方法によって合成することができる。パラジウム触媒カップリング反応を介した
置換アルケン(yh)の合成については、例えば、WO2013178362(1-ブロ
モ-3-(1,1-ジメチルエチル)-5-(1-メチルエテニル)ベンゼン)、WO2
012035011(1,5-ジクロロ)-2-フルオロ-3-(3,3,3-トリフル
オロプロパ-1-エン-2-イル)ベンゼン)及び本願(1-ブロモ-3-(1,1-ジ
フルオロエチル)-5-ビニルベンゼン)を参照する。
【0371】
が、ハロゲン、-CN、メチル、ジフルオロメチル及びトリフルオロメチルの群か
ら選択される1~2個の置換基で置換されていても良いシクロプロピルである式(ym)
の化合物は、化合物(yl)(Zは-CO-Cアルキルであり、Aはヨウ素
又は臭素である。)又は酸(ym)(Aはヨウ素又は臭素である。)を、図式10に記
載の反応条件で処理することで得ることができる。別のアプローチでは、Aがアルケン
フラグメント-(ZC=CZ)に相当する式(yh)の化合物を、2当量の遊離
カルベン(yi)、亜鉛カルベノイド(yk)及び特定の遷移金属カルベン錯体(yj)
と反応させて、対称的に置換された酸(ym)を得ることができる。別の代替アプローチ
では、Aが臭素又はヨウ素である式(yl)の化合物を、パラジウム触媒カップリング
反応(上記参照)を介して式(yh)の置換されていても良いアルケンに変換することが
でき、次に図式21に記載の方法に従って反応させて式(ym)の酸を得ることができる
【0372】
式(ys)の化合物は、以下の図式22に示した方法に従って製造することができる。
は、ジフルオロメチル及びトリフルオロメチルであり、Aは、塩素、臭素、ヨウ素
、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ
である。Halは、Rがトリフルオロメチルの場合はヨウ素であり、Rがジフルオロ
メチルの場合は塩素である。A*がヨウ素又は臭素である場合、それを、図式10に記載
の方法に従って、置換されていても良いシクロプロピルに変換することができる。
【0373】
図式22
【化27】
【0374】
式(yn)のフッ化アリールを、硫化ナトリウムと反応させて、例えばTetrhed
ron Letters, 2012, 53(20), 2548-2551に記載の
式(yo)のチオールを形成する。続いて、トリフルオロメチルヨージド又はジフルオロ
メチルクロリドと好適な塩基を使用するアルキル化条件下で、ハロアルキルチオエーテル
(yq)を形成する。トリフルオロメチルヨージドの場合、例えばWO20150352
23に記載のような追加の触媒を用いる。次に、ニトリル官能基を加水分解して、式(y
r)のカルボン酸を形成する。追加の段階で、式(yr)のチオエーテルを酸化して、式
(ys)のスルホンとする。
【0375】
たとえば、式(yn)のアリールフルオリドと硫化ナトリウムの混合物を、N,N-ジ
メチルホルムアミドなどの好適な溶媒中、-20~50℃の範囲の温度で反応させる。次
に、得られた式(yo)のチオールを、例えばトリエチルアミン及び1,1′-ジメチル
-4,4′-ビピリジニウムジクロリドの存在下で、N,N-ジメチルホルムアミドなど
の好適な溶媒中、-20~50℃の範囲の温度でアルキル化する。
【0376】
得られた式(yq)のチオエーテルを、塩基性条件下で、例えば、40~100℃の範
囲の温度でメタノールなどの好適な溶媒中の水酸化ナトリウム水溶液を使用して、例えば
好適な溶媒中水酸化ナトリウム水溶液を用いる塩基性条件下、40~100℃の範囲の温
度で、又は、無希釈若しくは水などの好適な希釈剤で希釈した硫酸若しくは塩酸などの好
適な強酸中の酸性条件下、40~100℃の範囲の温度で加水分解する。次に、得られた
カルボン酸(yr)を、必要かつ所望に応じて、クロマトグラフィーなどの当技術分野で
公知の技術を用いて精製する。
【0377】
式(yr)のチオエーテル含有化合物を、ジクロロメタン又は酢酸及び過酸化水素の組
み合わせなどの好適な溶媒中、0~50℃の範囲の温度で、3-クロロ過安息香酸などの
酸化試薬と反応させて式(ys)のスルホンを形成する。次に、得られた式(ys)のス
ルホンを、必要かつ所望に応じて、クロマトグラフィーなどの当技術分野で公知の技術を
用いて精製する。
【0378】
必要なアリールフルオリド(yn)は、市販されているか又は当業者には公知の方法に
よって合成することができる。
【実施例0379】
以下の製造及び使用例は、本発明を説明するものであるが、本発明はそれに限定される
ものではない。
【0380】
製造例
6-[5-(1-アミノエチル)-3-(ジフルオロメチル)-1,2,4-トリアゾ
ール-1-イル]ピリジン-3-カルボニトリル(INT-4)の合成
段階1
2-[6-シアノ-3-ピリジニル]ヒドラジド-2,2-ジフルオロ-エタンイミド

【化28】
【0381】
メタノール(30mL)中の5-ヒドラジニル-2-ピリジンカルボニトリル2.33
g(17.4mmol)に、エチル2,2-ジフルオロエタンカルボキシイミデート(E
namine Building Blocksから購入)3.15g(24.3mmo
l)を加え、反応混合物を室温で終夜攪拌した。溶媒を留去し、残留物をn-ヘキサン(
30mL)及び酢酸エチル(3mL)とともに攪拌した。褐色様沈殿を分離し、乾燥して
、2-[6-シアノ-3-ピリジニル]ヒドラジド-2,2-ジフルオロ-エタンイミド
酸3.38g(純度:90,4%;収率:83.0%)を得た。
【0382】
ESI質量[m/z]:211.1[M+H]
【0383】
段階2
6-[3-(ジフルオロメチル)-5-[1-(1,3-ジオキソイソインドリン-2
-イル)エチル]-1,2,4-トリアゾール-1-イル]ピリジン-3-カルボニトリ

【化29】
【0384】
ピリジン(20mL)中の2-[6-シアノ-3-ピリジニル]ヒドラジド-2,2-
ジフルオロ-エタンイミド酸3.28g(14.0mmol)に、(αS)-1,3-ジ
ヒドロ-α-メチル-1,3-ジオキソ-2H-イソインドール-2-アセチルクロライ
ド((αS)-1,3-ジヒドロ-α-メチル-1,3-ジオキソ-2H-イソインドー
ル-2-酢酸(ABCRから購入したPht-Ala-OH)及びオキサリルクロライド
からの製造参照:D. A. Gruzdev et al., Tetrahedro
n:Asymmetry, 21(8), 936-942, 2010)3.32g(
14.0mmol)を加え、反応混合物を室温で終夜攪拌した。次に、水(200mL)
を加え、混合物をジクロロメタン(200mL)で抽出した。有機層を飽和NaHCO
水溶液(100mL)で2階抽出し、NaSOで乾燥し、減圧下に留去した。残った
固体残留物をシリカゲルでのシクロヘキサン/アセトン勾配でクロマトグラフィー精製し
て、ラセミ体の標題化合物1.09g(純度:95.7%;収率:18.8%)を無色固
体として得た。
【0385】
ESI質量[m/z]:395.2[M+H]
【0386】
段階3
6-[5-(1-アミノエチル)-3-(ジフルオロメチル)-1,2,4-トリアゾ
ール-1-イル]ピリジン-3-カルボニトリル(INT-4)
【化30】
【0387】
エタノール(20mL)中の6-[3-(ジフルオロメチル)-5-[1-(1,3-
ジオキソイソインドリン-2-イル)エチル]-1,2,4-トリアゾール-1-イル]
ピリジン-3-カルボニトリル1.0g(2.5mmol)に、ヒドラジン-水和物57
7mg(6.34mmol)を加え、反応混合物を加熱還流した。30分後、無色沈殿が
生成した。反応混合物を攪拌し、さらに1時間加熱還流し、アセトン(15mL)を加え
、加熱をさらに30分間続けた。反応混合物を濃縮し、固体残留物をエタノールで処理し
た。濾過後、濾液を減圧下に溶媒留去して、ラセミ体の6-[5-(1-アミノエチル)
-3-(ジフルオロメチル)-1,2,4-トリアゾール-1-イル]ピリジン-3-カ
ルボニトリル663mgを得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
【0388】
ESI質量[m/z]:265.2[M+H]
【0389】
6-{5-[(1S)-1-アミノエチル]-3-シクロプロピル-1H-1,2,4
-トリアゾール-1-イル}ニコチンニトリル塩酸塩(1:1)(INT-3)の合成
段階1
tert-ブチル{(1S)-1-[1-(5-シアノピリジン-2-イル)-3-シ
クロプロピル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エチル}カーバメート
【化31】
【0390】
N-(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン2.0g(10.5mmol)
のN,N-ジメチルホルムアミド(37.5mL)中溶液に、シクロプロピルアミジン1
.91g(15.9mmol)と次にHATU 4.42g(11.63mmol)及び
N,N-ジイソプロピルエチルアミン5.52mL(31.7mmol)を加え、反応混
合物を室温で3時間攪拌した。その後、酢酸6.05mL(105.7mmol)及び6
-ヒドラジノニコチノニトリル2.13g(15.8mmol)を加え、反応混合物を8
0℃で5時間攪拌し、次に室温で終夜攪拌した。反応混合物を冷却して室温とし、飽和N
CO水溶液を加え、次に混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を水、5
%NaHPO水溶液、ブラインで洗浄し、最後にNaSOで乾燥した。濾過及び
減圧下の溶媒留去後、粗取得物を分取HPLC(水/アセトニトリル)によって精製した
。合わせた生成物分画を溶媒留去して、標題化合物を得た(0.77g、21%)。
【0391】
ESI質量[m/z]:355.3[M+H]
H-NMRピークリスト(400.2MHz、CDCN):
δ=8.8116 (6.3); 8.8100 (6.6); 8.8062 (6.7); 8.8046 (5.9); 8.2628 (4.8); 8.2573
(4.6); 8.2412 (5.5); 8.2357 (5.4); 7.9980 (7.0); 7.9964 (6.6); 7.9764 (5.9); 7.9
747 (5.6); 5.8766 (0.8); 5.7388 (0.5); 5.7213 (1.4); 5.7031 (1.9); 5.6849 (1.3);
5.6682 (0.4); 2.1614 (41.0); 2.0585 (1.0); 2.0462 (2.0); 2.0378 (2.2); 2.0344 (
1.4); 2.0255 (3.5); 2.0194 (1.3); 2.0132 (2.1); 2.0049 (2.2); 1.9926 (1.1); 1.96
48 (4.6); 1.9528 (18.4); 1.9467 (34.9); 1.9405 (49.0); 1.9343 (33.6); 1.9281 (17
.1); 1.4498 (14.5); 1.4328 (14.5); 1.3608 (16.0); 1.2685 (1.1); 1.2388 (0.7); 1.
1974 (0.7); 1.0334 (0.4); 1.0281 (0.4); 1.0173 (1.7); 1.0106 (5.0); 1.0083 (4.1)
; 1.0049 (6.3); 0.9990 (1.5); 0.9901 (6.0); 0.9848 (6.4); 0.9754 (1.5); 0.9669 (
2.7); 0.9546 (1.2); 0.9464 (3.2); 0.9446 (3.1); 0.9403 (2.8); 0.9385 (2.8); 0.93
42 (3.2); 0.9324 (3.0); 0.9274 (4.6); 0.9204 (2.9); 0.9154 (3.3); 0.9084 (2.6);
0.9047 (1.3); 0.9014 (1.4); 0.8974 (1.0); 0.8927 (0.8); 0.8872 (0.7); 0.8837 (0.
6); 0.1459 (0.8); 0.0080 (6.7); -0.0002 (166.9); -0.0086 (6.2); -0.0171 (0.6); -
0.1495 (0.8)
【0392】
段階2
6-{5-[(1S)-1-アミノエチル]-3-シクロプロピル-1H-1,2,4
-トリアゾール-1-イル}ニコチノニトリル塩酸塩(1:1)(INT-3)
【化32】
【0393】
tert-ブチル{(1S)-1-[1-(5-シアノピリジン-2-イル)-3-シ
クロプロピル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エチル}カーバメート83
0mg(2.34mmol)のジオキサン(22mL)中溶液を、4N HCl/ジオキ
サン(10.9mL)で処理した。反応混合物を室温で終夜攪拌した。得られた沈殿を濾
過によって分離し、風乾して、標題化合物を得た(0.71、100%)。
【0394】
ESI質量[m/z]:255.1[アミン+H]
【0395】
3-クロロ-N-{(1S)-1-[1-(5-シアノピリジン-2-イル)-3-イ
ソプロピル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エチル}-5-[(2,2,
2-トリフルオロエチル)スルホニル]ベンズアミド(実施例I-21)の合成
段階1
6-{5-[(1S)-1-(1,3-ジオキソ-1,3-ジヒドロ-2H-イソイン
ドール-2-イル)エチル]-3-イソプロピル-1H-1,2,4-トリアゾール-1
-イル}ニコチノニトリル
【化33】
【0396】
(2S)-2-(1,3-ジオキソ-1,3-ジヒドロ-2H-イソインドール-2-
イル)プロパン酸5.00g(純度95%、21.6mmol)及びDMF 0.08m
L(1mmol)の無水CHCl(30mL)中溶液を、0℃でオキサリルクロライ
ド3.78mL(43.3mmol)で処理した。反応混合物を環境温度で2日間攪拌し
た。全ての揮発分を減圧下に除去し、残留物をそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
【0397】
メチル2-メチルプロパンイミデート塩酸塩(1:1)3.13g(純度95%、21
.6mmol)の無水THF(40mL)中溶液に、0℃で無水DIPEA 15.1m
L(86.4mmol)を加えた。第1段階で製造した酸塩化物を無水THF 20mL
に溶かし、25分以内でイミデートの溶液に滴下した。0℃で30分間攪拌後、6-ヒド
ラジノニコチノニトリル3.19g(23.7mmol)及び無水THF 10mLを加
えた。反応混合物を0℃で30分間及び環境温度で終夜攪拌した。全ての揮発分を減圧下
に除去した。残留物に水200mLを加え、混合物をEtOAc 200mLで抽出した
。相を分離し、水層をEtOAcで数回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、
NaSOで乾燥した。溶媒を減圧下に除去し、残留物をシリカでのクロマトグラフィ
ー(シクロヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、6-{5-[(1S)-1-(1
,3-ジオキソ-1,3-ジヒドロ-2H-イソインドール-2-イル)エチル]-3-
イソプロピル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル}ニコチノニトリル5.57
gを得た。
【0398】
ESI質量[m/z]:387.5[M+H]
【0399】
段階2
6-{5-[(1S)-1-アミノエチル]-3-イソプロピル-1H-1,2,4-
トリアゾール-1-イル}ニコチノニトリル(INT-2)
【化34】
【0400】
6-{5-[(1S)-1-(1,3-ジオキソ-1,3-ジヒドロ-2H-イソイン
ドール-2-イル)エチル]-3-イソプロピル-1H-1,2,4-トリアゾール-1
-イル}ニコチノニトリル2.00g(5.17mmol)及びヒドラジン水和物0.3
8mLのエタノール(40mL)中溶液を、80℃で2時間加熱した。得られた懸濁液を
環境温度で終夜攪拌し、次に冷却して10℃とした。混合物を濾過し、残留物を氷冷エタ
ノールで洗浄した。濾液を減圧下に濃縮して、6-{5-[(1S)-1-アミノエチル
]-3-イソプロピル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル}ニコチノニトリル
1.57g(純度70%)を得た。
【0401】
ESI質量[m/z]:257.2[M+H]
【0402】
段階3
3-クロロ-N-{(1S)-1-[1-(5-シアノピリジン-2-イル)-3-イ
ソプロピル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エチル}-5-[(2,2,
2-トリフルオロエチル)スルファニル]ベンズアミド
【化35】
【0403】
3-クロロ-5-[(2,2,2-トリフルオロエチル)スルファニル]安息香酸98
mg(0.36mmol)、HATU 249mg(0.65mmol)、N-エチルジ
イソプロピルアミン0.15mL(1.1mmol)及びDMF 2mLの混合物を室温
で60分間攪拌した。6-{5-[(1S)-1-アミノエチル]-3-イソプロピル-
1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル}ニコチノニトリル120mg(純度70%
、0.32mmol)を加え、混合物を終夜攪拌した。水を加え、混合物をEtOAcで
繰り返し抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥した。溶媒
を減圧下に除去し、逆相クロマトグラフィー(HO/アセトニトリル)によって精製し
て、3-クロロ-N-{(1S)-1-[1-(5-シアノピリジン-2-イル)-3-
イソプロピル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エチル}-5-[(2,2
,2-トリフルオロエチル)スルファニル]ベンズアミド166mgを得た。
【0404】
ESI質量[m/z]:509.3[M+H]
【0405】
段階4
3-クロロ-N-{(1S)-1-[1-(5-シアノピリジン-2-イル)-3-イ
ソプロピル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エチル}-5-[(2,2,
2-トリフルオロエチル)スルホニル]ベンズアミド(実施例I-21)
【化36】
【0406】
3-クロロ-N-{(1S)-1-[1-(5-シアノピリジン-2-イル)-3-イ
ソプロピル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エチル}-5-[(2,2,
2-トリフルオロエチル)スルファニル]ベンズアミド165mg(0.32mmol)
のCHCl(2mL)中溶液を、0℃でm-クロロ過安息香酸168mg(純度70
%、0.68mmol)によって処理した。混合物を0℃で3時間攪拌し、次に別のm-
クロロ過安息香酸84mg(純度70%、0.34mmol)を加えた。反応混合物を0
℃でさらに2時間攪拌し、環境温度で終夜攪拌した。飽和NaHCO水溶液3mLを加
え、混合物を環境温度で1時間攪拌した。層を分離し、水層をCHClで繰り返し抽
出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥した。溶媒を減圧下に
除去し、逆相クロマトグラフィー(HO/アセトニトリル)によって精製して、3-ク
ロロ-N-{(1S)-1-[1-(5-シアノピリジン-2-イル)-3-イソプロピ
ル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エチル}-5-[(2,2,2-トリ
フルオロエチル)スルホニル]ベンズアミド124mgを得た。
【0407】
H-NMR(400MHz、d-DMSO):表1におけるNMRピークリストを
参照する。
【0408】
ESI質量[m/z]:541.4[M+H]
【0409】
3-クロロ-5-[(2,2,2-トリフルオロエチル)スルファニル]安息香酸の合

段階1
3-クロロ-5-[(2,2,2-トリフルオロエチル)スルファニル]ベンゾニトリ

【化37】
【0410】
水素化ナトリウム(鉱油中55%懸濁液)310mg(7.1mmol)の無水N,N
-ジメチルホルムアミド(15mL)中懸濁液に、注意深く2,2,2-トリフルオロエ
タンチオール0.74mL(8.35mmol)を加えた。室温で30分間攪拌後、3-
クロロ-5-フルオロベンゾニトリル1.00g(6.42mmol)を加えた。混合物
を室温で5時間攪拌し、次にHO 1mL及び氷酢酸1.1mLを加えることで反応停
止した。揮発分を減圧下に除去した。水及び酢酸エチルを残留物に加えた。層を分離し、
水層を酢酸エチルで繰り返し抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、次にNa
SOで乾燥した。溶媒を減圧下に除去し、残留物を逆相クロマトグラフィー(HO/
アセトニトリル)によって精製して、3-クロロ-5-[(2,2,2-トリフルオロエ
チル)スルファニル]ベンゾニトリル1.40gを得た。
【0411】
1H-NMR (400 MHz, d6-DMSO): 8.03 - 8.02 (m, 1H), 7.98 - 7.97 (m, 1H), 7.93 - 7.92
(m, 1H), 4.30 - 4.22 (q, 2H).
ESI質量[m/z]:252.1[M+H]
【0412】
段階2
3-クロロ-5-[(2,2,2-トリフルオロエチル)スルファニル]安息香酸
【化38】
【0413】
3-クロロ-5-[(2,2,2-トリフルオロエチル)スルファニル]ベンゾニトリ
ル800mg(3.17mmol)、水3.5mL及び濃硫酸3.6mLの混合物を、1
00℃で2日間加熱した。水及び酢酸エチルを加えた。層を分離し、水層を酢酸エチルで
繰り返し抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、次にNaSOで乾燥した。
溶媒を減圧下に除去し、残留物を逆相クロマトグラフィー(HO/アセトニトリル)に
よって精製して、3-クロロ-5-[(2,2,2-トリフルオロエチル)スルファニル
]安息香酸728mgを得た。
【0414】
1H-NMR (400 MHz, d6-DMSO): 13.55 (s, 1H, COOH), 7.91 - 7.89 (m, 2H), 7.77 - 7.76
(m, 1H), 4.23 - 4.16 (q, 2H).
ESI質量[m/z]:269.0[M-H]
【0415】
6-{5-[(1S)-1-アミノエチル]-3-メトキシ-1H-1,2,4-トリ
アゾール-1-イル}ニコチノニトリルの合成
段階1
O-メチル[(2S)-2-(1,3-ジオキソ-1,3-ジヒドロ-2H-イソイン
ドール-2-イル)プロパノイル]カルバモチオエート
【化39】
【0416】
(2S)-2-(1,3-ジオキソ-1,3-ジヒドロ-2H-イソインドール-2-
イル)プロパン酸1.0g(4.6mmol)のトルエン(15mL)中溶液に、オキサ
リルクロライド0.80mL(9.12mmol)及びN,N-ジメチルホルムアミド1
滴を加えた。反応混合物を室温で3時間攪拌し、次にヘキサン(15mL)を加え、攪拌
を終夜継続した。その後追加のオキサリルクロライド(0.5mL)を再度加え、反応混
合物を3時間攪拌し、最後に溶媒留去した。粗残留物をアセトン(15mL)に溶かし、
次にKSCN 0.44g(4.56mmol)をアセトン(5mL)中溶液として加え
、混合物を60℃で2時間攪拌した。次に、メタノール0.46mL(11.4mmol
)を加え、混合物を60℃で終夜攪拌し、冷却して室温とし、減圧下に留去した。得られ
た残留物をEtOAcに溶かし、水及びブラインそれぞれで洗浄し、最後に有機層を無水
NaSOで乾燥し、次に減圧下に濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィ
ーによって精製して、標題化合物を得た(0.82g、59%)。
【0417】
ESI質量[m/z]:293.1[M+H]
【0418】
段階2
6-{5-[(1S)-1-(1,3-ジオキソ-1,3-ジヒドロ-2H-イソイン
ドール-2-イル)エチル]-3-メトキシ-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イ
ル}ニコチノニトリル
【化40】
【0419】
O-メチル[(2S)-2-(1,3-ジオキソ-1,3-ジヒドロ-2H-イソイン
ドール-2-イル)プロパノイル]カルバモチオエート1.5g(5.1mmol)のエ
タノール(30mL)中溶液に、6-ヒドラジノニコチノニトリル0.69g(5.1m
mol)を加え、反応混合物を90℃で終夜攪拌した。混合物を冷却して室温とし、減圧
下に溶媒留去し、得られた残留物をEtOAcに溶かし、水及びブラインそれぞれで洗浄
した。有機層を無水NaSOで乾燥し、次に減圧下に濃縮した。粗生成物をシリカゲ
ルクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た(1.23g、58%)。
【0420】
ESI質量[m/z]:375.1[M+H]
【0421】
段階3
6-{5-[(1S)-1-アミノエチル]-3-メトキシ-1H-1,2,4-トリ
アゾール-1-イル}ニコチノニトリル(INT-5)
【化41】
【0422】
6-{5-[(1S)-1-(1,3-ジオキソ-1,3-ジヒドロ-2H-イソイン
ドール-2-イル)エチル]-3-メトキシ-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イ
ル}ニコチノニトリル1.20g(3.20mmol)のエタノール(30mL)中溶液
に、ヒドラジン水和物0.39mL(8.01mmol)を加え、反応液を還流温度とし
て終夜加熱させた。混合物を冷却して室温とした後、アセトン(10mL)を加え、それ
を再度還流温度として3時間加熱させた。得られた沈殿を濾過し、濾液を減圧下に溶媒留
去して残留物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた(1.05g、純度4
4%、収率59%)。
【0423】
ESI質量[m/z]:245.1[M+H]
【0424】
上記の手順に従って、(1S)-1-[1-(5-クロロピリミジン-2-イル)-3
-メトキシ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エタンアミン(INT-22
)及び(1S)-1-[1-(5-クロロピリジン-2-イル)-3-メトキシ-1H-
1,2,4-トリアゾール-5-イル]エタンアミン(INT-18)も得た。これらの
場合、フタルイミド保護基の除去後に得られた粗アミンを逆相クロマトグラフィー(H
O/アセトニトリル/ギ酸)によって精製し、精製したアミンをギ酸塩として単離した。
遊離アミンを得るため、ギ酸塩を飽和NaHCO水溶液と混合した。この混合物の酢酸
エチルによる繰り返し抽出、合わせた有機層のNaSOによる乾燥及び減圧下での溶
媒除去によって、遊離アミン(INT-22)及び(INT-18)を単離し、それをそ
れを実施例化合物の合成に用いた。
【0425】
6-{5-[(1S)-1-アミノエチル]-1H-1,2,4-トリアゾール-1-
イル}ニコチノニトリル塩酸塩の合成
段階1
tert-ブチル{(1S)-1-[1-(5-シアノピリジン-2-イル)-1H-
1,2,4-トリアゾール-5-イル]エチル}カーバメート
【化42】
【0426】
-(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニンアミド2.00g(10.6
mmol)のCHCl(40mL)中溶液に、N,N-ジメチルホルムアミドジメチ
ルアセタール2.1mL(16mmol)を加えた。その溶液を2時間加熱還流し、その
後、溶媒を減圧下に除去した。残留物を1,4-ジオキサン20mL及び氷酢酸20mL
の混合物に溶かした。6-ヒドラジノニコチノニトリル1.7g(13mmol)を加え
、混合物を50℃で60分攪拌した。溶媒を減圧下に除去し、飽和NaHCO水溶液を
加え、混合物を酢酸エチルで繰り返し抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、N
SOで乾燥し、溶媒を減圧下に除去した。残留物を逆相クロマトグラフィー(H
O/アセトニトリル)によって精製して、tert-ブチル{(1S)-1-[1-(5
-シアノピリジン-2-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エチル}
カーバメート3.0gを得た。
【0427】
【0428】
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): 9.10 (s, 1 H), 8.57 (dd, 1 H), 8.21 (s, 1H), 8.05 (d,
1H), 7.52 (d, 1H), 5.63 (m, 1 H), 1.43 (d, 3 H), 1.31 (s, 9 H).
ESI質量[m/z]:259.2[M-C+H]
【0429】
段階2
6-{5-[(1S)-1-アミノエチル]-1H-1,2,4-トリアゾール-1-
イル}ニコチノニトリル塩酸塩
【化43】
【0430】
tert-ブチル{(1S)-1-[1-(5-シアノピリジン-2-イル)-1H-
1,2,4-トリアゾール-5-イル]エチル}カーバメート2.9g(9.2mmol
)の1,4-ジオキサン(40mL)中溶液に、4M HCl/1,4-ジオキサン溶液
23mLを加えた。混合物を50℃で4時間及び室温で終夜攪拌した。溶媒を減圧下に除
去して、6-{5-[(1S)-1-アミノエチル]-1H-1,2,4-トリアゾール
-1-イル}ニコチノニトリル塩酸塩を含む残留物2.81gを得た。それを、それ以上
精製せずに用いた。
【0431】
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): 9.11 (d, 1H), 8.80 (br d, 3H), 8.61 (dd, 1H), 8.45 (s
, 1H), 8.13 (d, 1H), 5.39 (m, 1H), 1.63 (d, 3H).
ESI質量[m/z]:215.2[アミン+H]
【0432】
3-クロロ-5-(エチルスルホニル)安息香酸の合成
【化44】
【0433】
プロリン0.47g(4.1mmol)及び水酸化ナトリウム0.16g(4.0mm
ol)のジメチルスルホキシド(24mL)中混合物を、アルゴンによって30分間パー
ジすることで脱気した。3-クロロ-5-ヨード安息香酸メチル1.5g(5.1mmo
l)、エタンスルホン酸ナトリウム4.7g(40mmol)及びヨウ化銅(I)0.7
7g(4.0mmol)を加え、混合物を5分間にわたりアルゴンでさらにパージした。
混合物を120℃で3時間攪拌し、冷却して室温とし、次に2M水酸化ナトリウム水溶液
4mLで処理した。それをさらに室温で終夜攪拌し、冷却して10℃とし、濃塩酸を用い
てpH1の酸性とした。水を混合物に加え、それを酢酸エチルで抽出した。層を分離し、
水層を酢酸エチルで繰り返し抽出した。合わせた有機層を水で2回及びブラインで1回洗
浄し、次にNaSOで乾燥した。溶媒を減圧下に除去し、残留物を逆相クロマトグラ
フィー(HO/アセトニトリル)によって精製して、3-クロロ-5-(エチルスルホ
ニル)安息香酸1.00gを得た。
【0434】
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): NMRピークリスト: δ=8.2775 (3.5); 8.2737 (6.8); 8.269
8 (4.4); 8.2363 (3.4); 8.2325 (4.0); 8.2313 (5.4); 8.2277 (4.1); 8.2090 (4.8); 8
.2046 (5.5); 8.1997 (3.0); 3.4891 (1.9); 3.4707 (6.7); 3.4523 (6.8); 3.4340 (2.1
); 3.3298 (6.3); 2.5259 (0.6); 2.5212 (1.0); 2.5125 (17.2); 2.5080 (36.2); 2.503
4 (48.0); 2.4988 (33.7); 2.4942 (15.6); 1.1402 (6.9); 1.1219 (16.0); 1.1034 (6.8
); -0.0002 (5.1).
ESI質量[m/z]:247.1[M-H]
【0435】
3-シアノ-5-(メチルスルファニル)安息香酸の合成
【化45】
【0436】
3-シアノ-5-フルオロ安息香酸1.00g(6.06mmol)の無水N,N-ジ
メチルホルムアミド(20mL)中溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中55%懸濁液)3
63mg(9.0mmol)及び849mg(12.1mmol)のナトリウムメタンチ
オレートを加えた。混合物を室温で90分間及び80℃で終夜攪拌した。混合物を、水を
加えることで反応停止した。EtOAcを加え、層を分離した。水層のpHを、塩酸を加
えることでpH1に調節し、混合物をEtOAcで繰り返し抽出した。合わせた有機層を
ブラインで洗浄し、次にNaSOで乾燥した。溶媒を減圧下に除去し、残留物を逆相
クロマトグラフィー(HO/アセトニトリル)によって精製して、3-シアノ-5-(
メチルスルファニル)安息香酸688mgを得た。
【0437】
1H-NMR (400 MHz, d6-DMSO): 13.6 (brs, 1H), 8.03 - 7.95 (m, 3H), 2.58 (s, 3H).
ESI質量[m/z]:192.1[M-H]
【0438】
3-クロロ-5-(1-シアノシクロプロピル)安息香酸の合成
段階1:
メチル3-クロロ-5-(1-シアノシクロプロピル)ベンゾエート
【化46】
【0439】
メチル3-クロロ-5-(シアノメチル)ベンゾエート(12g、57mmol)の1
,2-ジブロモエタン(150mL)中溶液に、25℃でNaOH(4.58g、114
mmol)及びベンジル(トリメチル)アンモニウムクロライド(10.32g、68.
69mmol)を1回で加えた。混合物を65℃で12時間攪拌し、その後、飽和NH
Cl水溶液(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL)で抽出した。水層をEtOA
c(30mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過した。溶
媒を減圧下に除去した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル
/EtOAc=100/1から20/1)によって精製して、メチル3-クロロ-5-(
1-シアノシクロプロピル)ベンゾエート(8.8g、収率65%)を黄色油状物として
得た。
【0440】
段階2:
3-クロロ-5-(1-シアノシクロプロピル)安息香酸
【化47】
【0441】
メチル3-クロロ-5-(1-シアノシクロプロピル)ベンゾエート(8.8g、37
mmol)のTHF(100mL)中溶液に、25℃でTMSOK(6.71g、52.
3mmol)を1回で加えた。混合物を25℃で12時間攪拌した。反応懸濁液を、1M
塩酸でpH=5~6に調節した。懸濁液の色が橙赤色になった。混合物をHO(15m
L)で希釈した。その水をEtOAc(50mL)で3回抽出した。合わせた有機層をN
SOで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、3-クロロ-5-(1-シアノシクロ
プロピル)安息香酸(5.05g、収率61%)を淡黄色固体として得た。
【0442】
1H-NMR (400 MHz, MeOD): δ, 7.85 - 7.93 (m, 2H), 7.55 (t, J=1.9 Hz, 1 H), 1.78 -
1.82 (m, 2 H), 1.55 - 1.59 (m, 2 H).Varian 400MR NMR装置を用い
て測定。
【0443】
5-(ジフルオロメトキシ)-2-ヒドラジノピリミジンの合成
【化48】
【0444】
5-(ジフルオロメトキシ)-2-(メチルスルファニル)ピリミジン500mg(2
.60mmol)のエタノール(2mL)中溶液を、ヒドラジン水和物0.52mL(1
1mmol)で処理した。混合物を終夜加熱還流した。次に、反応混合物を冷却して5℃
とし、その時点で白色沈殿が生成した。懸濁液を濾過し、沈殿をエタノールで洗浄した。
残留物を真空乾燥して、5-(ジフルオロメトキシ)-2-ヒドラジノピリミジン125
mgを得た。
【0445】
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): 8.35 (s, 1 H), 8.28 (s, 2 H), 7.06 (t, J = 74 Hz, 1 H
), 4.17 (br s, 2 H).
ESI質量[m/z]:177.2[M+H]
【0446】
3-クロロ-5-(ジフルオロメチル)安息香酸(INT-09)の合成
段階1:
O-(3-クロロ-5-シアノフェニル)ジメチルカルバモチオエート
【化49】
【0447】
トリエチルアミン38.9mL(279mmol)、N,N-ジメチルピリジン-4-
アミン(DMAP)1.14g(9.3mmol)及びジメチルカルバモチオイルクロラ
イド13.8g(112mmol)を、その順で3-クロロ-5-ヒドロキシベンゾニト
リル14.3g(93mmol)の無水EtOAc(450mL)中の高攪拌懸濁液に加
えた。反応混合物を55~60℃とし、この温度で24時間攪拌した。冷却して室温とし
た後、反応混合物を水450mL及びブライン450mLで洗浄した。有機層を分離し、
NaSOで乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して容量を約50mLとした。濃
縮物をn-ヘキサン150mLで希釈し、形成した沈殿を濾去し、ジエチルエーテル及び
n-ヘキサンの1:1混合物150mLで洗浄し、60℃で真空乾燥して(1トル、3時
間)、O-(3-クロロ-5-シアノフェニル)ジメチルカルバモチオエート9.3g(
86%)を無色結晶として得た。
【0448】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 3.35 (s, 3H), 3.46 (s, 3H), 7.30 (s, 1H), 7.35 (s, 1
H), 7.53 (s, 1H)(Varian Gemini 2000装置で測定)。
【0449】
段階2:
S-(3-クロロ-5-シアノフェニル)ジメチルカルバモチオエート
【化50】
【0450】
O-(3-クロロ-5-シアノフェニル)ジメチルカルバモチオエート2.41g(1
0mmol)の無水ジメチルアセトアミド(20mL)中溶液を、Biotage In
itiatorマイクロ波装置において220℃で35分間加熱した。反応混合物を室温
とし、水40mLで希釈した。生成した沈殿を濾去し、熱(約70℃)水及びn-ヘキサ
ンで洗浄し、60℃で真空乾燥して(1トル、3時間)、S-(3-クロロ-5-シアノ
フェニル)ジメチルカルバモチオエート2.05g(85%)を白色粉末として得た。
【0451】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 3.05 (s, 3H), 3.10 (s, 3H), 7.64 (s, 1H), 7.69 (s, 1
H), 7.73 (s, 1H)(Varian Gemini 2000装置で測定)。
【0452】
段階3:
3-クロロ-5-スルファニル安息香酸
【化51】
【0453】
NaOH68.5g(1.71mol)の水(300mL)中の熱(約70℃)溶液を
、27.5g(114mmol)のS-(3-クロロ-5-シアノフェニル)ジメチルカ
ルバモチオエートの温(約40℃)メタノール700mL中懸濁液に加えた。反応混合物
を還流下に攪拌した(20時間)。メタノールを減圧下に除去し、水溶液をジエチルエー
テル200mLで2回洗浄した。水層を分離し、氷300gの濃HCl水溶液中懸濁液に
滴下した(アルゴン下、氷浴で冷却)。形成された溶液を濾去し、水50mLで2回、n
-ヘキサン50mLで洗浄し、60℃で真空乾燥して(1トル、3時間)、3-クロロ-
5-スルファニル安息香酸21.2g(98%)を白色粉末として得た。
【0454】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 3.65 (s, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.89 (s, 1
H), 10.80 (brs, 1H)(Varian Gemini 2000装置で測定)。
【0455】
段階4:
3-クロロ-5-[(ジフルオロメチル)スルファニル]安息香酸(INT-09)
【化52】
【0456】
CO12.44g(90mmol)及びクロロ(ジフルオロ)酢酸ナトリウム1
8.3g(120mmol)を、3-クロロ-5-スルファニル安息香酸11.32g(
60mmol)の無水DMF中溶液に、アルゴン雰囲気下でその順で加えた。反応混合物
を95~100℃で3時間攪拌した。注意:90~95℃でCOが激しく発生!揮発分
を減圧下で除去し、残留物を水で希釈して容量を500mLとした。生成物をジエチルエ
ーテルで抽出した。水層を分離し、氷約100gの5%塩酸(200mL)中懸濁液に滴
下した。懸濁液を室温で20時間攪拌し、沈殿を濾去し、水50mLで2回、n-ヘキサ
ン及びジエチルエーテルの1/1混合物で洗浄した。60℃での真空乾燥(1トル、3時
間)によって、粗生成物11gを得た(H及び19F NMRにより純度85%)。9
0~95℃/0.01トルでの昇華によって、3-クロロ-5-[(ジフルオロメチル)
スルファニル]安息香酸7.7g(54%)を白色粉末として得た。
【0457】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 6.90 (t, 1H, J = 74.4 Hz), 7.83 (t, 1H, J = 2 Hz), 8
.14 (t, 1H, J = 2 Hz), 8.20 (s, 1H), 10.50 (br s, 1H).(Varian Gemin
i 2000装置で測定)。
【0458】
3-クロロ-5-[(ジフルオロメチル)スルホニル]安息香酸(INT-16)の合

【化53】
【0459】
Oxone(41.2g、67mmol)を、3-クロロ-5-[(ジフルオロメチル
)スルファニル]安息香酸(8.0g、33.5mmol)のメタノール(200mL)
及び水(50mL)中の攪拌溶液に1回で加えた。反応混合物を25℃で48時間攪拌し
た。それを濾過し、フィルターケーキをメタノールで洗浄した。合わせた濾液を減圧下で
濃縮し、水で希釈した。白色沈殿が生成し、それを濾過し、水で洗浄し、100℃の乾燥
機で乾燥させて白色粉末8.95gを得て、それをCombiFlashで精製して、純
粋な酸6.9g(76%)を得た。
【0460】
1H-NMR (400 MHz, CD3OD) δ = 8.46 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.07 (s, 1H), 6.85 (t,
1H, J = 52.7 Hz).(Varian Gemini 2000装置で測定)。
【0461】
3-クロロ-N-{(1S)-1-[1-(5-シアノピリジン-2-イル)-1H-
1,2,4-トリアゾール-5-イル]エチル}-5-[(ジフルオロ-メチル)スルフ
ィニル]ベンズアミド(実施例II-18)の合成
【化54】
【0462】
3-クロロ-N-{(1S)-1-[1-(5-シアノピリジン-2-イル)-1H-
1,2,4-トリアゾール-5-イル]エチル}-5-[(ジフルオロメチル)スルファ
ニル]ベンズアミド100mg(0.20mmol)のCHCl(2mL)中溶液を
、0℃でm-クロロ過安息香酸62mg(純度70%、0.20mmol)によって処理
した。混合物を0℃で4時間及び室温で終夜攪拌した。飽和NaHCO水溶液5mLを
加え、混合物を環境温度で30分間攪拌した。層を分離し、水層をEtOAcで繰り返し
抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥した。溶媒を減圧下
に除去し、残留物を逆相クロマトグラフィー(HO/アセトニトリル)によって精製し
て、3-クロロ-N-{(1S)-1-[1-(5-シアノピリジン-2-イル)-1H
-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エチル}-5-[(ジフルオロメチル)スルフ
ィニル]ベンズアミド88mgを得た。
【0463】
H-NMR(400MHz、d-DMSO):表3のNMRピークリスト参照。
【0464】
ESI質量[m/z]:451.1[M+H]
【0465】
(1S)-1-[1-(5-クロロピリミジン-2-イル)-3-シクロプロピル-1
H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エタンアミン塩酸塩(1:1)(INT-8
)の合成
段階1:
tert-ブチル{(1S)-1-[1-(5-クロロピリミジン-2-イル)-3-
シクロプロピル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エチル}カーバメート
【化55】
【0466】
N-(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン3.0g(15.8mmol)
のTHF(65mL)中溶液に、エチルシクロプロパンカルボキシイミデート塩酸塩(1
:1)3.56g(23.7mmol)、HATU 6.61g(17.4mmol)及
びN,N-ジイソプロピルエチルアミン10.25mL(79.2mmol)を加えた。
反応混合物を室温で3時間攪拌した。その後、5-クロロ-2-ヒドラジノピリミジン塩
酸塩(1:1)4.31g(23.7mmol)を加え、反応混合物を室温で終夜攪拌し
た。飽和NaHCO水溶液を加え、次に混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機
層を水及びブラインで洗浄した。全ての揮発分を減圧下に除去し、残留物を逆相クロマト
グラフィー(HO/アセトニトリル)によって2回精製して、tert-ブチル{(1
S)-1-[1-(5-クロロピリミジン-2-イル)-3-シクロプロピル-1H-1
,2,4-トリアゾール-5-イル]エチル}カーバメート1.1gを得た。
【0467】
ESI質量[m/z]:365.4[M+H]
【0468】
段階2:
(1S)-1-[1-(5-クロロピリミジン-2-イル)-3-シクロプロピル-1
H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エタンアミン塩酸塩(1:1)(INT-8

【化56】
【0469】
tert-ブチル{(1S)-1-[1-(5-クロロピリミジン-2-イル)-3-
シクロプロピル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エチル}カーバメート1
.10g(3.01mmol)の1,4-ジオキサン(20mL)中溶液に、4M HC
l/1,4-ジオキサン溶液7.54mL(30.1mmol)を加えた。混合物を50
℃で終夜攪拌した。溶媒を減圧下に除去して、(1S)-1-[1-(5-クロロピリミ
ジン-2-イル)-3-シクロプロピル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]
エタンアミン塩酸塩(1:1)を含む残留物987mgを得た。それを、それ以上精製せ
ずに用いた。
【0470】
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): 9.10 (s, 2H), 8.65 (br s, 3H), 5.18 - 5.28 (br m, 1H)
, 2.08 - 2.15 (m, 1H), 1.59 (d, 3H, J = 6.8 Hz), 0.89 - 1.08 (m, 4H).
ESI質量[m/z]:265.3[アミン+H]
【0471】
上記の手順に従って、(1S)-1-[1-(5-クロロピリジン-2-イル)-3-
シクロプロピル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エタンアミン塩酸塩(1
:1)(INT-20)も得た。
【0472】
3-シクロプロピル-5-(トリフルオロメトキシ)安息香酸の合成
段階1:
メチル3-シクロプロピル-5-(トリフルオロメトキシ)ベンゾエート
【化57】
【0473】
メチル3-ブロモ-5-(トリフルオロメトキシ)ベンゾエート1.89g(6.30
mmol)、シクロプロピルボロン酸700mg(8.15mmol)、KPO
.7g(22mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン178mg(0.64mmol
)のトルエン(40mL)及びHO(2mL)中混合物を、アルゴンによってパージす
ることで脱気した。酢酸パラジウム(II)72mg(0.32mmol)を加えた。混
合物を100℃で終夜攪拌した。水及び酢酸エチルを加え、層を分離し、水層を酢酸エチ
ルで数回抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して
、メチル3-シクロプロピル-5-(トリフルオロメトキシ)ベンゾエートを含む残留物
2.00gを得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
【0474】
ESI質量[m/z]:261.2[M+H]
【0475】
段階2:
3-シクロプロピル-5-(トリフルオロメトキシ)安息香酸
【化58】
【0476】
第1段階で得られた粗生成物2.00gのメタノール(30mL)中溶液を、1M水酸
化ナトリウム水溶液22mLで処理した。混合物を室温で終夜攪拌した。揮発分を減圧下
に除去した。水を加え、1M塩酸を加えることでpHをpH1に調節し、混合物を酢酸エ
チルで繰り返し抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、溶媒を減圧下に除去
して、3-クロロ-5-シクロプロピル安息香酸1.55gを得た。
【0477】
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): 13.4 (br s, 1H), 7.65 (t, 1H, J = 1.6 Hz), 7.56 (t, 1
H, J = 1.2 Hz), 7.34 (s, 1H), 2.05 - 2.15 (m, 1H), 1.00 - 1.08 (m, 2H), 0.72 - 0
.80 (m, 2H).
ESI質量[m/z]:247.2[M+H]
【0478】
3,5-ジシクロプロピル安息香酸の合成
【化59】
【0479】
メチル3,5-ジブロモベンゾエート及び2.4当量のシクロプロピルボロン酸を出発
材料として用いて、前述の安息香酸と同様にして、3,5-ジシクロプロピル安息香酸を
合成した。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.38 (d, J = 1.6 Hz, 2H), 7.03 (t, J = 1.6 Hz, 1
H), 2.00 - 1.91 (m, 2 H), 0.98 - 0.89 (m, 4H), 0.74 - 0.66 (m, 4H).
【0480】
3-クロロ-5-[(トリフルオロメチル)スルファニル]安息香酸の合成
段階1:
[3-クロロ-5-(メトキシカルボニル)フェニル]ボロン酸
【化60】
【0481】
メチル3-クロロ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロ
ラン-2-イル)ベンゾエート12g(40mmol)のアセトン(30mL)及びH
O(30mL)中懸濁液に、過ヨウ素酸ナトリウム17.3g(80.9mmol)及び
酢酸アンモニウム6.24g(80.9mmol)を加えた。混合物を25℃で2時間攪
拌し、次にセライトで濾過した。濾液を溶媒留去した。残留物を酢酸エチル200mLで
希釈し、HO 100mLで洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、無水NaSO
で乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。粗生成物を石油エーテル10mLで15℃で20
分間摩砕した。混合物を濾過し、残留物を真空乾燥して、[3-クロロ-5-(メトキシ
カルボニル)フェニル]ボロン酸7gを白色固体として得た。
【0482】
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 8.72 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 4.02 (s,
3H).7.25ppmの微量CHClのシグナルを基準とした。Varian 400
MR NMR装置を用いて測定。
【0483】
段階2:
メチル3-クロロ-5-[(トリフルオロメチル)スルファニル]ベンゾエート
【化61】
【0484】
DMF 500mL中の[3-クロロ-5-(メトキシカルボニル)フェニル]ボロン
酸13g(61mmol)、トリメチル(トリフルオロメチル)シラン43.1g(30
3mmol)、AgCO 33.4g(121mmol)、KPO 38.6g
(182mmol)、CuSCN 762mg(6.06mmol)、1,10-フェナ
ントロリン2.2g(12mmol)、硫黄46.7g(1.46mol)及び4Åモレ
キュラーシーブス13gを、N下に25℃で16時間攪拌した。混合物をセライトで濾
過した。濾液をメチルtert-ブチルエーテル1.5リットルで希釈し、HO 50
0mLで2回洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し
、減圧下に濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのMPLC(石油エーテル:酢酸エチル=
1:0から20:1)によって精製して、メチル3-クロロ-5-[(トリフルオロメチ
ル)スルファニル]ベンゾエート5.5gを淡黄色油状物として得た。
【0485】
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ =8.20 (s, 1H), 8.10 - 8.15 (m, 1H), 7.83 (s, 1H), 3.
96 (s, 3H).7.25ppmの微量CHClのシグナルを基準とした。Varian
400MR NMR装置を用いて測定。
【0486】
段階3:
3-クロロ-5-[(トリフルオロメチル)スルファニル]安息香酸
【化62】
【0487】
メチル3-クロロ-5-[(トリフルオロメチル)スルファニル]ベンゾエート5.5
g(20mmol)を、テトラヒドロフラン12mL及びHO 12mLの混合物に溶
かした。NaOH 1.63g(40.6mmol)を混合物に加え、それを次に25℃
で2時間攪拌した。混合物を、1M HCl 40mLを加えることでpH5に調節し、
酢酸エチル150mLで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水NaSOで乾燥
し、濾過し、減圧下に濃縮した。粗生成物を25℃で15分間にわたり石油エーテル50
mLで摩砕した。混合物を濾過し、残留物を真空乾燥して、3-クロロ-5-(トリフル
オロメチルスルファニル)安息香酸3.0gを黄色固体として得た。
【0488】
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ =11.28 (br s, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.20 - 8.25 (m, 1H)
, 7.91 (s, 1H).7.25ppmの微量CHClのシグナルを基準とした。Varia
n 400MR NMR装置を用いて測定。
【0489】
ESI質量[m/z]:254.8[M-H]
【0490】
移動相アセトニトリル及び10mM重炭酸アンモニウム水溶液;15%アセトニトリル
から90%アセトニトリルへの直線勾配、流量0.80mL/分;装置:Agilent
1200&Agilent 6120を用いて、LC-MSによる測定を行った。クロ
マトグラフィーに用いたカラムは、2.1×50mm Xbridge Shield
RPC18カラム(5μm粒子)であった。検出方法は、ダイオードアレイ(DAD)及
び蒸発光散乱(ELSD)検出、並びに負エレクトロスプレーイオン化である。
【0491】
3-クロロ-N-{(1S)-1-[1-(5-シアノピリジン-2-イル)-3-メ
チル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エチル}-5-[(トリフルオロメ
チル)スルホニル]ベンズアミド(実施例II-15)の合成
段階1:
N-[(2S)-1-アミノ-1-オキソプロパン-2-イル]-3-クロロ-5-[
(トリフルオロメチル)スルファニル]ベンズアミド
【化63】
【0492】
3-クロロ-5-[(トリフルオロメチル)スルファニル]安息香酸4.31g(16
.8mmol)をジクロロメタンに溶かし、次にDMF 2滴及びオキサリルクロライド
2.93mL(34mmol)を加えた。混合物を室温で終夜攪拌した。ジクロロメタン
及び過剰のオキサリルクロライドを減圧下に除去し、残った残留物をアセトニトリルで希
釈した。この溶液を(2S)-2-アミノプロパンアミド塩酸塩8.37g(67.2m
mol)及びトリエチルアミン15.2mL(109mmol)のアセトニトリル中溶液
に滴下した。混合物を室温で終夜攪拌した。水を加えたところ、沈殿が生成した。混合物
を濾過した。沈殿を乾燥させて、標題化合物3.59gを純度98%の白色固体として得
た。濾液をジクロロメタンで繰り返し抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、無水Na
SOで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。これによって、純度70%の標題化合物
4.14gの別のバッチを得た。
【0493】
ESI質量[m/z]:325.1[M-H]
【0494】
段階2:
N-[(2S)-1-アミノ-1-オキソプロパン-2-イル]-3-クロロ-5-[
(トリフルオロメチル)スルホニル]ベンズアミド
【化64】
【0495】
N-[(2S)-1-アミノ-1-オキソプロパン-2-イル]-3-クロロ-5-[
(トリフルオロメチル)スルファニル]ベンズアミド3.6g(11mmol)を、ジク
ロロメタン57mL、アセトニトリル56mL及び水113mLの混合物に懸濁させた。
過ヨウ素酸ナトリウム7.07g(33.1mmol)及び塩化ルテニウム(III)2
mg(11μmol)を混合物に加え、それを次に、室温で終夜攪拌した。水を加えるこ
とで混合物を希釈し、ジクロロメタンで繰り返し抽出した。合わせた有機層をブラインで
洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、標題化合物3.07g
を無色固体として得た。粗生成物をそのまま次の段階で用いた。
【0496】
ESI質量[m/z]:359.0[M+H]
【0497】
段階3:
3-クロロ-N-{(1S)-1-[1-(5-シアノピリジン-2-イル)-3-メ
チル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エチル}-5-[(トリフルオロメ
チル)スルホニル]ベンズアミド(実施例II-15)
【化65】
【0498】
N-[(2S)-1-アミノ-1-オキソプロパン-2-イル]-3-クロロ-5-[
(トリフルオロメチル)スルホニル]-ベンズアミド100mg(279μmol)を、
ジクロロメタン20mLに溶かした。N,N-ジメチルホルムアミドジメチルアセタール
56mg(0.42mmol)を加え、反応混合物を2時間還流させた。溶媒を減圧下に
除去し、残った残留物をジオキサン5mL及び酢酸0.5mLの混合物に溶かした。6-
ヒドラジノニコチノニトリル49mg(0.36mmol)を加えた。反応混合物を80
℃で2時間攪拌し、減圧下に濃縮し、残留物をCHClに溶かした。この溶液を飽和
NaHCO水溶液で洗浄した。次に、有機層を、Chromabond(商標名)PT
S分離カラムを用いて水層から分離し、減圧下に濃縮した。残った残留物をシリカでのク
ロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル)によって精製して、3-クロロ-N-
{(1S)-1-[1-(5-シアノピリジン-2-イル)-3-メチル-1H-1,2
,4-トリアゾール-5-イル]エチル}-5-[(トリフルオロメチル)スルホニル]
-ベンズアミド147mgを無色固体として得た。
【0499】
H-NMR(400MHz、d-DMSO):表3におけるNMRピークリストを
参照。
【0500】
ESI質量[m/z]:499.1[M+H]
【0501】
3-クロロ-N-{1-[3-クロロ-1-ピリミジニル-1H-1,2,4-トリア
ゾール-5-イル]エチル}-5-(メチルスルホニル)ベンズアミド(実施例I-29
)の合成
段階1
tert-ブチルN-[(E)-N-[2-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-
イル)プロパノイル]-C-メチルスルファニル-カルボンイミドイル]カーバメート
【化66】
【0502】
テトラヒドロフラン(30mL)に溶かした(αS)-1,3-ジヒドロ-α-メチル
-1,3-ジオキソ-2H-イソインドール-2-酢酸(ABCRから購入したPht-
Ala-OH)1.09g(5.0mmol)及び1-N-Boc-2-メチル-イソチ
オ尿素(ABCRから購入)0.95g(5.0mmol)に、トリエチルアミン(2.
1mL)及び[O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N′,N′-
テトラメチルウロニウム-ヘキサフルオロ-ホスフェート](HATU)を加え、反応混
合物を温度80℃で2時間攪拌した。次に、水を加え、混合物を炭酸水素ナトリウム溶液
及びジクロロメタンで抽出した。有機層を分離し、NaSOで乾燥し、濾過し、溶媒
を溶媒留去した。残った固体残留物を、シリカゲルでのシクロヘキサン/アセトン勾配を
用いるクロマトグラフィーによって精製して、ラセミ体の標題化合物1.40g(純度:
97.0%;収率:69.6%)を得た。
【0503】
ESI質量[m/z]:392.2[M+H]
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6, ppm): NMRピークリスト: δ =11.8958 (0.5); 11.4353 (0.9
); 7.9299 (0.5); 7.9221 (1.0); 7.9152 (1.2); 7.9102 (1.0); 7.9063 (1.2); 7.9000
(2.1); 7.8930 (1.1); 7.8847 (2.6); 7.8785 (1.3); 7.8744 (1.2); 7.8627 (0.8); 4.9
976 (0.8); 4.9794 (0.8); 3.3230 (9.5); 2.5251 (0.4); 2.5204 (0.6); 2.5117 (8.2);
2.5072 (16.6); 2.5027 (21.9); 2.4981 (15.8); 2.4936 (7.6); 2.2949 (2.4); 1.9720
(6.0); 1.6029 (2.9); 1.5848 (3.0); 1.5719 (1.3); 1.5540 (1.1); 1.4430 (16.0); 1
.3971 (11.0); 1.2665 (6.6); -0.0002 (0.5).
【0504】
段階2
2-[1-[3-(N-Boc-アミノ)-1-ピリミジニル)-1H-1,2,4-
トリアゾール-5-イル)エチル]-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオン
【化67】
【0505】
tert-ブチルN-[(E)-N-[2-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-
イル)プロパノイル]-C-メチルスルファニル-カルボンイミドイル]カーバメート1
.0g(2.6mmol)のピリジン(50mL)中溶液に、室温で2-ヒドラジノピリ
ミジン338mg(3.06mmol)を加えた。反応混合物を80℃で2時間攪拌した
。その後、溶媒を減圧下に留去し、粗生成物を、シリカゲルでのシクロヘキサン/アセト
ン勾配でクロマトグラフィー精製して、ラセミ体の標題化合物780mg(純度:95.
9%;収率:67.2%)を得た。
【0506】
ESI質量[m/z]:436[M+H]
1H-NMR (600 MHz, DMSO-d6, ppm): NMRピークリスト: δ =9.9739 (1.2); 8.7635 (2.7);
8.7554 (2.7); 7.8169 (0.6); 7.8126 (0.8); 7.8097 (2.9); 7.8052 (3.0); 7.8020 (0
.9); 7.7979 (0.6); 7.4395 (0.7); 7.4315 (1.4); 7.4234 (0.7); 6.0850 (0.8); 6.073
2 (0.8); 5.7533 (0.3); 3.3088 (9.2); 2.5080 (3.8); 2.5050 (8.0); 2.5020 (11.1);
2.4989 (8.1); 2.4960 (3.8); 1.9448 (0.4); 1.9123 (0.4); 1.8008 (2.4); 1.7890 (2.
4); 1.4365 (16.0); 1.3974 (6.1); -0.0001 (1.9).
【0507】
段階3
2-[1-(5-アミノ-2-ピリミジン-2-イル-1,2,4-トリアゾール-3
-イル)エチル]イソインドリン-1,3-ジオン-塩酸塩
【化68】
【0508】
2-[1-[3-(N-Boc-アミノ)-1-ピリミジニル)-1H-1,2,4-
トリアゾール-5-イル)エチル]-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオン8
.8g(17.1mmol)を4N HCl/ジオキサン溶液(150mL)で処理し、
反応混合物を室温で18時間攪拌した。次に、反応混合物を濃縮し、ラセミ体の固体残留
物を、それ以上精製せずにハロゲン導入(段階4)に用いた。
【0509】
ESI質量[m/z]:336.2[M-Cl]
【0510】
段階4
2-[1-[3-クロロ-1-ピリミジニル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5
-イル)エチル]-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオン
【化69】
【0511】
アセトニトリル(20mL)中の2-[1-(5-アミノ-2-ピリミジン-2-イル
-1,2,4-トリアゾール-3-イル)エチル]イソインドリン-1,3-ジオン-塩
酸塩300mg(0.89mmol)に、塩化銅(II)205mg(1.52mmol
)を加え、次に反応混合物に、室温で亜硝酸tert-ブチル129mg(1.25mm
ol)を滴下した。次に、反応混合物を70℃温度で1時間攪拌した。反応混合物を酢酸
エチルで処理し、次に飽和NaHCO溶液及び水で抽出した。有機層を分離し、乾燥し
、溶媒を留去して、ラセミ体の標題化合物178mg(純度:77%;収率:56.0%
)を得て、それを、それ以上精製せずに脱保護反応(段階5)に用いた。
ESI質量[m/z]:355.3[M+H]
【0512】
段階5
1-(5-クロロ-2-ピリミジン-2-イル-1,2,4-トリアゾール-3-イル
)エタンアミン(INT-10)
【化70】
【0513】
エタノール(20mL)中の2-[1-[3-クロロ-1-ピリミジニル)-1H-1
,2,4-トリアゾール-5-イル)エチル]-1H-イソインドール-1,3(2H)
-ジオン499mg(2.5mmol)に、ヒドラジン-水和物320mg(3.51m
mol)を加え、反応混合物を加熱還流した。30分後、無色沈殿が生成した。反応混合
物を攪拌し、さらに2時間加熱還流し、アセトン(2mL)を加え、加熱をさらに30分
間続けた。反応混合物を濃縮し、固体残留物をエタノールで処理した。濾過後、濾液を減
圧下に溶媒留去してラセミ体の1-(5-クロロ-2-ピリミジン-2-イル-1,2,
4-トリアゾール-3-イル)エタンアミン(INT-10)310mg(純度:70-
80%、収率:98%)を得て、それを、それ以上精製せずに段階6で用いた。
【0514】
ESI質量[m/z]:225.1[M+H]
【0515】
段階6
3-クロロ-N-[1-(5-クロロ-2-ピリミジン-2-イル-1,2,4-トリ
アゾール-3-イル)エチル]-5-メチルスルホニル-ベンズアミド(実施例I-29

【化71】
【0516】
N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)(3mL)中の1-(5-クロロ-2-ピリ
ミジン-2-イル-1,2,4-トリアゾール-3-イル)エタンアミン(INT-10
)150mg(0.66mmol)、3-クロロ-5-(スルホニルメチル)-安息香酸
160mg(0.66mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(ヒューニッヒ
塩基)120mg(0.92mmol)に、[O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-
イル)-N,N,N′,N′-テトラメチルウロニウム-ヘキサフルオロ-ホスフェート
](HATU)310mg(0.81mmol)を加え、反応混合物を室温で終夜攪拌し
た。反応混合物を減圧下に濃縮し、固体残留物をジクロロメタンで処理し、次に飽和Na
HCO水溶液及び水で抽出した。有機層を分離し、NaSOで乾燥し、溶媒を減圧
下に留去した。残った固体残留物を、シリカゲルでのシクロヘキサン/アセトン勾配でク
ロマトグラフィー精製して、ラセミ体の標題化合物99mg(純度:100%;収率:3
4%)を得た。
【0517】
ESI質量[m/z]:441.2[M+H]
【0518】
H-NMR:表1におけるNMRピークリストを参照する。
【0519】
3-クロロ-N-{1-[3-ブロモ-1-ピリミジニル-1H-1,2,4-トリア
ゾール-5-イル]エチル}-5-(メチルスルホニル)ベンズアミド(実施例I-35
)の合成
段階4
2-[1-[3-ブロモ-1-ピリミジニル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5
-イル)エチル]-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオン
【化72】
【0520】
アセトニトリル(133mL)中の2-[1-(5-アミノ-2-ピリミジン-2-イ
ル-1,2,4-トリアゾール-3-イル)エチル]イソインドリン-1,3-ジオン-
塩酸塩2.0g(5.9mmol)に、臭化銅(II)2.7g(12mmol)を加え
、次に反応混合物に、室温で亜硝酸tert-ブチル1.0g(9.7mmol)を滴下
した。次に、反応混合物を70℃温度で1時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで処理
し、次に飽和NaHCO溶液及び水で抽出した。有機層を分離し、乾燥し、溶媒を留去
して、ラセミ体の標題化合物1.10g(純度:97%;収率:45%)を得て、それを
それ以上精製せずにカップリング反応(段階5)に用いた。
【0521】
ESI質量[m/z]:399.2[M+H]
【0522】
段階5
1-(5-ブロモ-2-ピリミジン-2-イル-1,2,4-トリアゾール-3-イル
)エタンアミン(INT-11)
【化73】
【0523】
エタノール(30mL)中の2-[1-[3-ブロモ-1-ピリミジニル)-1H-1
,2,4-トリアゾール-5-イル)エチル]-1H-イソインドール-1,3(2H)
-ジオン1.16g(2.91mmol)に、ヒドラジン-水和物678.8mg(7.
45mmol)を加え、反応混合物を加熱還流した。30分後、無色沈殿が生成した。反
応混合物を攪拌し、さらに2時間加熱還流し、アセトン(20mL)を加え、加熱をさら
に30分続けた。反応混合物を濃縮し、固体残留物をエタノールで処理した。濾過後、濾
液を減圧下に留去して、ラセミ体の1-(5-ブロモ-2-ピリミジン-2-イル-1,
2,4-トリアゾール-3-イル)エタンアミン(INT-11)0.9g(純度:50
~60%)を得て、それをそれ以上精製せずに段階6で用いた。
【0524】
ESI質量[m/z]:271.1[M+H]
【0525】
段階6
N-[1-(5-ブロモ-2-ピリミジン-2-イル-1,2,4-トリアゾール-3
-イル)エチル]-3-クロロ-5-メチルスルホニル-ベンズアミド(実施例I-35

【化74】
【0526】
1-(5-ブロモ-2-ピリミジン-2-イル-1,2,4-トリアゾール-3-イル
)エタンアミン(INT-011)180mg(0.66mmol)に、3-クロロ-5
-(スルホニルメチル)-安息香酸160mg(0.66mmol)、アセトニトリル(
5mL)中のN,N-ジイソプロピルエチルアミン(ヒューニッヒ塩基)124mg(0
.95mmol)及び[O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N′
,N′-テトラメチルウロニウム-ヘキサフルオロ-ホスフェート](HATU)320
mg(0.84mmol)を加えた。次に、反応混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合
物を減圧下に濃縮し、固体残留物をジクロロメタンで処理し、次に飽和NaHCO水溶
液及び水で抽出した。有機層を分離し、NaSOで乾燥し、減圧下に溶媒を留去した
。残った固体残留物を、水/アセトニトリル勾配(中性)でのHPLCによって精製して
、ラセミ体の標題化合物111mg(純度:98%;収率:32%)を得た。
【0527】
ESI質量[m/z]:487.0[M+H]
【0528】
H-NMR:表1におけるNMRピークリストを参照する。
【0529】
3-クロロ-N-{1-[3-ヨード-1-ピリミジニル-1H-1,2,4-トリア
ゾール-5-イル]エチル}-5-(メチルスルホニル)ベンズアミド(実施例I-43
)の合成
段階1
2-[1-[3-ヨード-1-ピリミジニル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5
-イル)エチル]-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオン
【化75】
【0530】
アセトニトリル(448mL)中の2-[1-[3-(アミノ)-1-ピリミジニル)
-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)エチル]-1H-イソインドール-1,
3(2H)-ジオン-塩酸塩(実施例I-29段階1~3に従って合成)11.2g(3
0.2mmol)に、ジヨードメタン181g(676mmol)を加え(アルゴン雰囲
気)、次に反応混合物を、室温で亜硝酸tert-ブチル14.3g(139mmol)
を滴下して処理した。次に、反応混合物を80℃温度で3時間攪拌した。反応混合物を酢
酸エチルで処理し、次に飽和NaCl溶液で抽出した。その後、減圧下に溶媒を留去し、
粗生成物をシリカゲルでのシクロヘキサン/アセトン勾配でクロマトグラフィー精製して
、ラセミ体の標題化合物8.1g(収率:60%)を得た。
【0531】
ESI質量[m/z]:447.0[M+H]
【0532】
段階2
1-(5-ヨード-2-ピリミジン-2-イル-1,2,4-トリアゾール-3-イル
)エタンアミン(INT-12)
【化76】
【0533】
エタノール(100mL)中の2-[1-[3-ヨード-1-ピリミジニル)-1H-
1,2,4-トリアゾール-5-イル)エチル]-1H-イソインドール-1,3(2H
)-ジオン3.07g(6.89mmol)に、ヒドラジン-水和物1.56g(17.
2mmol)を加え、反応混合物を加熱還流した。30分後、無色沈殿が生成した。反応
混合物を攪拌し、さらに2時間加熱還流し、アセトン(2mL)を加え、加熱をさらに3
0分続けた。反応混合物を濃縮し、固体残留物をエタノールで処理した。濾過後、濾液を
減圧下に留去して、ラセミ体の1-(5-ヨード-2-ピリミジン-2-イル-1,2,
4-トリアゾール-3-イル)エタンアミン(INT-12)を得て、それをそれ以上精
製せずに段階3で使用した。
【0534】
ESI質量[m/z]:317.0[M+H]
【0535】
段階3
3-クロロ-N-[1-(5-ヨード-2-ピリミジン-2-イル-1,2,4-トリ
アゾール-3-イル)エチル]-5-メチルスルホニル-ベンズアミド
【化77】
【0536】
3-クロロ-5-(スルホニルメチル)-安息香酸100mg(0.41mmol)に
、N,N-ジメチル-ホルムアミド(DMF)3.6g(50mmol)中のN,N-ジ
イソプロピルエチルアミン(ヒューニッヒ塩基)75mg(0.58mmol)及び[O
-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N′,N′-テトラメチルウロ
ニウム-ヘキサフルオロ-ホスフェート](HATU)194mg(0.51mmol)
を加えた。混合物を室温で1時間攪拌した。次に、1-(5-ヨード-2-ピリミジン-
2-イル-1,2,4-トリアゾール-3-イル)エタンアミン(INT-12)133
mg(0.37mmol)を加え、反応混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物を減圧
下に濃縮し、固体残留物をジクロロメタン及び水で処理した。有機層を分離し、Mg
で乾燥し、減圧下に溶媒を留去した。残った固体残留物を水/アセトニトリル勾配(
中性)を用いるHPLCによって精製して、標題化合物18.6mg(純度:100%;
収率:8%)を得た。
【0537】
ESI質量[m/z]:532.9[M+H]
【0538】
H-NMR:表1におけるNMRピークリストを参照する。
【0539】
3-シアノ-5-シクロプロピル安息香酸(INT-15)の合成
【化78】
【0540】
3-ブロモ-5-シアノ安息香酸500mg(2.21mmol)、シクロプロピルボ
ロン酸285mg(3.31mmol)、KPO1.64g(7.72mmol)、
トリシクロヘキシルホスフィン63mg(0.22mmol)のトルエン(10mL)及
びHO(0.5mL)中混合物を、アルゴンによってパージすることで脱気した。酢酸
パラジウム(II)25mg(0.11mmol)を加えた。混合物を100℃で終夜攪
拌した。水及び酢酸エチルを加え、層を分離し、水層を酢酸エチルで数回抽出した。水層
を塩酸で酸性とし、その時点で沈殿が生成した。沈殿を濾去し、真空乾燥して、3-シア
ノ-5-シクロプロピル安息香酸215mgを得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
【0541】
ESI質量[m/z]:186.1[M-H]
【0542】
3-シクロプロピル-5-(ジフルオロメチル)安息香酸(INT-13)の合成
【化79】
【0543】
出発材料として3-ブロモ-5-(ジフルオロメチル)安息香酸を用いて前述の安息香
酸と同様にして、3-シクロプロピル-5-(ジフルオロメチル)安息香酸を合成した。
【0544】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 13.12 - 13.40 (広いs, 1 H), 7.87 (s, 1 H), 7.78
(s, 1 H), 7.51 (s, 1 H), 7.20 - 7.06 (t, 1 H), 2.14 -2.08 (m, 1 H), 1.07 - 1.00
(m, 2H), 0.76 - 0.74 (m, 2H).
3-シクロプロピル-5-ヨード安息香酸(INT-14)の合成
【化80】
【0545】
3,5-ジヨード安息香酸500mg(1.33mmol)、シクロプロピルボロン酸
118mg(1.33mmol)、KPO0.99g(4.66mmol)、トリシ
クロヘキシルホスフィン38mg(0.13mmol)のトルエン(10mL)及びH
O(0.5mL)中混合物を、アルゴンによってパージすることで脱気した。酢酸パラジ
ウム(II)15mg(68μmol)を加えた。混合物を100℃で終夜攪拌した。水
及び酢酸エチルを加え、層を分離し、水層を酢酸エチルで数回抽出した。水層を塩酸で酸
性としたら、その時点で沈殿が生成した。沈殿を濾去し、真空乾燥した。残った固体残留
物を、水/アセトニトリル/HCOOH勾配を用いるHPLCによって精製して、標題化
合物22mg(純度:81%;収率:5%)を得た。
【0546】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 13.3 (広いs, 1 H), 7.98 (s, 1 H), 7.68 (s, 1 H),
7.60 (s, 1 H), 2.08 -1.96 (m, 1 H), 1.01 - 0.95 (m, 2H), 0.75 - 0.69 (m, 2H).
ESI質量[m/z]:287.1[M-H]
【0547】
3-ブロモ-5-シクロプロピル安息香酸の合成
【化81】
【0548】
出発材料として3-ブロモ-5-ヨード安息香酸を用い、3-シクロプロピル-5-ヨ
ード安息香酸と同様にして、3-ブロモ-5-シクロプロピル安息香酸を合成した。
【0549】
ESI質量[m/z]:241.1[M-H]
【0550】
3-クロロ-N-{(1S)-1-[1-(5-ヨード-1,3-チアゾール-2-イ
ル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エチル}-5-(メチルスルホニル
)ベンズアミド(実施例II-51)の合成
【化82】
【0551】
3-クロロ-5-(メチルスルホニル)-N-{(1S)-1-[1-(1,3-チア
ゾール-2-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エチル}ベンズアミ
ド0.83g(2.0mmol)のDMF(60mL)中溶液を100℃で攪拌し、原料
の完全な変換が観察されるまでN-ヨードコハク酸イミド少量ずつで処理した。N-ヨー
ドコハク酸イミド合計4.5g(20mmol)を用い、96時間以内で加えた。次に、
重亜硫酸ナトリウムの水溶液を加え、混合物をEtOAcで繰り返し抽出した。合わせた
有機層を、水、飽和NaHCO水溶液及びブラインで洗浄した。全ての揮発分を減圧下
に除去して、3-クロロ-N-{(1S)-1-[1-(5-ヨード-1,3-チアゾー
ル-2-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]エチル}-5-(メチル
スルホニル)ベンズアミドを得た。
【0552】
ESI質量[m/z]:538.0[M+H]
【0553】
H NMRピークリスト:表3参照。
【0554】
3-(メチルスルホニル)-N-[(1S)-1-{1-[5-(メチルスルホニル)
ピリジン-2-イル]-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル}エチル]-5-(
トリフルオロメチル)ベンズアミド(実施例II-56)の合成
【化83】
【0555】
3-ヨード-N-{(1S)-1-[1-(5-ヨードピリジン-2-イル)-1H-
1,2,4-トリアゾール-5-イル]エチル}-5-(トリフルオロメチル)ベンズア
ミド(一般的説明に従って製造)1.84g(3mmol)、ヨウ化銅(I)1.43g
(7.5mmol)、(E,E)-N,N′-シクロヘキサン-1,2-ジイルビス[1
-(ピリジン-2-イル)メタンイミン]0.40g(1.37mmol)及びメタンス
ルフィン酸ナトリウム3.6g(30mmol)を、アルゴン下に65℃で16時間にわ
たりDMSO中で攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を酢酸エチル及び水で
処理し、珪藻土で吸引濾過した。濾液はごく少量の生成物しか含まなかったことから、珪
藻土を、ジクロロメタン/メタノールを用いて攪拌し、吸引濾過した。濾液を減圧下に留
去し、残留物を逆相クロマトグラフィー(RP18、アセトニトリル-水、0,1%HC
OOH)によって精製して、標題化合物25mg(1.6%)を得た。
【0556】
ESI質量[m/z]:518.1[M+H]
【0557】
3-シクロプロピル-5-(ジフルオロメトキシ)安息香酸の合成
段階1
メチル3-ブロモ-5-ヒドロキシベンゾエート
【化84】
【0558】
3-ブロモ-5-ヒドロキシ安息香酸(49.9g、230mmol)のMeOH(3
25mL)中溶液を、氷浴によって冷却して7~8℃とした。次に、SOCl(27.
4g、16.79mL、230mmol)をこの溶液に25分かけて滴下した。反応混合
物を昇温させて室温とし、3時間還流攪拌し、冷却して室温とし、次にこの温度でさらに
48時間攪拌した。全ての揮発分を減圧下に除去し、残留物を酢酸エチル(400mL)
に溶かした。溶液をNaHCO、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、揮発分を
減圧下に除去した。残留物をヘキサン(400mL)で摩砕した。沈殿を濾去し、ヘキサ
ン/ジエチルエーテル(1:1)で洗浄し、110℃で乾燥して、メチル3-ブロモ-5
-ヒドロキシベンゾエート(50.5g)を暗黄色粉末として得た。
【0559】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 7.73 (m, 1H), 7.51 (m, 1H), 7.26 (s, 0H), 7.23 (t,
J = 2.1 Hz, 1H), 6.05 (br s, 1H), 3.92 (s, 3H).(Varian Gemini 2
000装置で記録)。
【0560】
段階2
メチル3-ブロモ-5-(ジフルオロメトキシ)ベンゾエート
【化85】
【0561】
メチル3-ブロモ-5-ヒドロキシベンゾエート(23.1g、100mmol)、K
CO(41.5g、300mmol)及びClFCCOONa(45.7g、30
0mmol)のDMF(350mL)中混合物を、60~65℃で2時間攪拌した。次に
、沈殿を分離し、アセトンで洗浄し、濾液を減圧下に留去した。残留物をジエチルエーテ
ル(300mL)に溶かし、溶液を室温で12時間放置した。沈殿が生成し、それを濾去
し、水で洗浄した。濾液をブライン(300mL)で洗浄し、有機層を減圧下に留去した
。油状残留物をヘキサン(250mL)に溶かし、室温に2時間維持した。沈殿が生成し
、それを濾過によってを除去し、濾液を減圧下に留去した。残留物を減圧下に(3トル)
蒸留し、80~85℃の沸点を有する留分を回収して、メチル3-ブロモ-5-(ジフル
オロメトキシ)ベンゾエート15.75gを得た。
【0562】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 8.03 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 7.75 - 7.70 (m, 1H), 7.49
(t, J = 2.1 Hz, 1H), 6.55 (t, J = 72.6 Hz, 1H), 3.93 (s, 3H).(Varian G
emini 2000装置で記録)。
【0563】
19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ = -84.89 (d, J = 72.7 Hz).
(Varian Gemini 2000装置で記録)。
【0564】
段階3
3-シクロプロピル-5-(ジフルオロメトキシ)安息香酸
【化86】
【0565】
メチル3-ブロモ-5-(ジフルオロメトキシ)ベンゾエート(12.07g、52m
mol)、KPO(27.6g、130mmol)、PhP(1.364g、5.
2mmol)及びシクロプロピルボロン酸(8.93g、104mmol)のジグライム
(250mL)中混合物を加熱して100℃とし、次に(PhP)PdCl(1.
825g、2.6mmol)を1回で加えた。反応混合物を100℃で3時間攪拌し、冷
却して室温とし、NaOH(5g)の水溶液(水250mL)で処理した。反応混合物を
48時間攪拌した。次に、沈殿を濾去し、水950mLを加えた。混合物を酢酸エチルで
抽出した(500mLで2回)。水層を濃塩酸でpH=2の酸性とし、室温で12時間維
持した。沈殿を濾過し、沸騰水で洗浄し(200mLで4回)、110℃で乾燥して、粗
生成物10.4gを得た。この取得物を熱トルエン(30mL)に溶かし、溶液をヘキサ
ンによって希釈して150mLとした。混合物を熱濾過し、濾液を冷却して室温とし、そ
の後、冷蔵庫中で3時間放置した。沈殿が生成し、それを濾去し、ヘキサンで洗浄し、1
10℃で乾燥させて、粗取得物7.7gを得た。母液を留去し、残留物をヘキサン:ジエ
チルエーテル(1:1)で摩砕した。不溶物を濾去し、粗取得物7.7gと合わせた。合
わせた粗取得物を昇華(0.3トル、110℃)によって精製して、3-シクロプロピル
-5-(ジフルオロメトキシ)安息香酸9.7gを得た。
【0566】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 12.10 (s, 1H), 7.67 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.62 (t, J
= 1.9 Hz, 1H), 7.08 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 6.55 (t, J = 73.5 Hz, 1H), 2.06 - 1.89
(m, 1H), 1.15 - 0.96 (m, 2H), 0.85 - 0.69 (m, 2H).(Varian Gemini
2000装置で記録)。
【0567】
19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ = -84.24 (d, J = 73.5 Hz).(Varian Gemin
i 2000装置で記録)。
【0568】
3-シクロプロピル-5-(メチルスルホニル)安息香酸(INT-17)の合成
【化87】
【0569】
出発材料として3-ブロモ-5-シクロプロピル安息香酸を用い、3-クロロ-5-(
エチルスルホニル)安息香酸と同様にして、3-シクロプロピル-5-(メチルスルホニ
ル)安息香酸を合成した。3-シクロプロピル-5-(メチルスルホニル)安息香酸の合
成のために、その反応混合物を120℃で終夜攪拌した。
【0570】
ESI質量[m/z]:239.0[M-H]
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 13.5 (広いs, 1 H), 8.16 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 7.9
2 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 7.85 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 3.27 (s, 3H), 2.23 -2.15 (m, 1
H), 1.12 - 1.02 (m, 2H), 0.90 - 0.80 (m, 2H).
【0571】
3-(ジフルオロメチル)-5-(メチルスルホニル)安息香酸の合成
段階1:3-(ジフルオロメチル)-5-(メチルスルファニル)ベンゾニトリル
【化88】
【0572】
水素化ナトリウム0.24g(5.5mmol)及びDMF 13.6mLの混合物に
、20℃で2.30g(11.0mmol)の3-クロロ-5-(ジフルオロメチル)ベ
ンゾニトリルを加えた。混合物を20℃で15分間攪拌し、その後ナトリウムメタンチオ
レート1.01g(14.3mmol)を加えた。反応混合物を50℃で3時間攪拌した
。水を注意深く加えることで反応停止し、酢酸を加えることで反応混合物をpH6の酸性
とした。全ての揮発分を減圧下に除去した。水を残留物に加え、混合物を酢酸エチルで繰
り返し抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥した。溶媒を
減圧下に除去して残留物を得て、それを逆相クロマトグラフィー(HO/アセトニトリ
ル)によって精製して標題化合物(497mg)及び3-(ジフルオロメチル)-5-(
メチルスルファニル)ベンズアミド(287mg)を得た。
【0573】
ESI質量[m/z]:200.1[M+H]
【0574】
段階2:3-(ジフルオロメチル)-5-(メチルスルファニル)安息香酸
【化89】
【0575】
3-(ジフルオロメチル)-5-(メチルスルファニル)ベンゾニトリル497mg(
2.49mmol)をメタノール5.1mL及びTHF 10.1mLに溶かした。この
溶液に、水酸化ナトリウムの50%水溶液1.98mLを加え、反応混合物を45分間加
熱還流した。この時点で、3-(ジフルオロメチル)-5-(メチルスルファニル)ベン
ズアミド(前段階で得たもの)287mg(1.32mmol)及びさらなる水酸化ナト
リウムの50%水溶液1.98mLを加えた。混合物を1時間加熱還流し、室温で終夜攪
拌した。全ての揮発分を減圧下に除去した。水を加えた。次に、混合物を濃塩酸を用いて
pH1~2の酸性とし、その後、それを酢酸エチルで繰り返し抽出した。合わせた有機層
をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥した。溶媒を減圧下に除去して、3-(ジフル
オロメチル)-5-(メチルスルファニル)安息香酸を含む残留物811mgを得た。
【0576】
ESI質量[m/z]:219.1[M+H]
【0577】
段階3:3-(ジフルオロメチル)-5-(メチルスルホニル)安息香酸
【化90】
【0578】
3-(ジフルオロメチル)-5-(メチルスルファニル)安息香酸を含む前段階からの
粗取得物をCHCl 40mLに溶かした。次に、ギ酸0.7mL及び30%過酸化
水素水溶液2.7mLを加えた。懸濁液を室温で終夜攪拌し、その後、さらなるギ酸0.
7mL及び2.7mL30%過酸化水素溶液を加えた。懸濁液を室温で1時間及び30℃
で1時間攪拌した。原料の変換がまだ不完全であったことから、さらなるギ酸0.7mL
及び30%過酸化水素溶液2.7mLを加え、反応混合物を室温で3日間攪拌した。この
時点で、メタクロロ過安息香酸513mg(2.97mmol)を加え、混合物を室温で
さらに終夜攪拌した。次に、40%NaHSO水溶液を加えることでそれを反応停止し
、次に1時間攪拌した。水を加え、混合物をCHClで繰り返し抽出した。合わせた
有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥した。溶媒を減圧下に除去して残留物を
得て、それを逆相クロマトグラフィー(HO/アセトニトリル)によって精製して、3
-(ジフルオロメチル)-5-(メチルスルホニル)安息香酸(244mg)及び少量の
回収原料(79mg)を得た。
【0579】
ESI質量[m/z]:251.0[M+H]
【0580】
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ =14.0 (br s, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 8.33
(s, 1H), 7.27 (t, J = 55 Hz, 1H).(CH-基のシグナルは、溶媒シグナルの下に隠
されている。)。
【0581】
3-(シクロプロピルスルファニル)-5-(ジフルオロメチル)ベンゾニトリルの合

段階1:3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロベンゾニトリル
【化91】
【0582】
プラスチック反応容器中、3-フルオロ-5-ホルミルベンゾニトリル10g(67m
mol)をCHCl 300mLに溶かした。室温で、ジエチルアミノ硫黄・3フッ
化物10.6mL(80.4mmol)を加え、混合物を終夜攪拌した。次に、その反応
混合物に、飽和NaHCO水溶液を注意深く加えた。残りの試薬が分解してしまうまで
、混合物を室温で攪拌した。次に、混合物をCHClで抽出した。合わせた有機層を
ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、3-(ジフルオ
ロメチル)-5-フルオロベンゾニトリル10.67gを得て、それをそれ以上精製せず
に次の段階に用いた。
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ =8.10 (d, J = 8 Hz, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.89 (d, J
= 8 Hz, 1H), 7.11 (t, J = 55 Hz, 1H).
【0583】
段階2:3-(シクロプロピルスルファニル)-5-(ジフルオロメチル)ベンゾニト
リル
【化92】
【0584】
3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロベンゾニトリル3.50g(20.4mmo
l)のDMF(40mL)中溶液に、0℃でナトリウムシクロプロパンチオレート2.9
5g(30.6mmol)を加えた。混合物を0℃で1時間及び室温で終夜攪拌した。反
応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を逆相クロマトグラフィー(HO/アセトニトリル
)によって精製して、3-(シクロプロピルスルファニル)-5-(ジフルオロメチル)
ベンゾニトリル(1.18g)及び少量の残留3-(ジフルオロメチル)-5-フルオロ
ベンゾニトリルベンズアミド(582mg)を得た。
【0585】
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ =7.99 (s, 1H), 7.84 (s, 2H), 7.08 (t, J = 55 Hz, 1
H), 2.45 - 2.38 (m, 1H), 1.22 - 1.15 (m, 2H), 0.67 - 0.60 (m, 2H).
ESI質量[m/z]:226.0[M+H]
【0586】
次に、3-(シクロプロピルスルファニル)-5-(ジフルオロメチル)ベンゾニトリ
ルを、ニトリルの加水分解及びチオエーテルへのスルホンの酸化を介して3-(シクロプ
ロピルスルホニル)-5-(ジフルオロメチル)安息香酸にさらに変換した。3-(ジフ
ルオロメチル)-5-(メチルスルホニル)安息香酸の合成について上記の条件と同様に
して、これらの変換を行った。
【0587】
3-(ジフルオロメトキシ)-5-(メチルスルホニル)安息香酸の合成
段階1:3-(ジフルオロメトキシ)-5-(メチルスルファニル)ベンゾニトリル
【化93】
【0588】
3-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロベンゾニトリル(FCH Groupから
入手)0.90g(4.8mmol)のDMF(10mL)中溶液に、0℃でナトリウム
メタンチオレート0.34g(4.8mmol)を加えた。混合物を0℃で2時間攪拌し
、その後、それを昇温させて室温とした。反応混合物を室温で50時間攪拌し、次に再冷
却して0℃とした。さらなるナトリウムメタンチオレート50mg(0.7mmol)を
加え、反応混合物を0℃で1時間攪拌した。変換がまだ不完全であったことから、さらな
るナトリウムメタンチオレート15mg(0.2mmol)を加え、反応混合物を0℃で
30分間攪拌した。次に、水を加え、酢酸を加えることで反応混合物をpH5の酸性とし
た。全ての揮発分を減圧下に除去した。残留物に水を加え、混合物を酢酸エチルで繰り返
し抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥した。溶媒を減圧
下に除去して、3-(ジフルオロメトキシ)-5-(メチルスルファニル)ベンゾニトリ
ル及び残留DMFを含む残留物1.41gを得た。
ESI質量[m/z]:216.0[M+H]
【0589】
段階2:3-(ジフルオロメトキシ)-5-(メチルスルファニル)安息香酸
【化94】
【0590】
3-(ジフルオロメトキシ)-5-(メチルスルファニル)ベンゾニトリルを含む段階
1で得られた残留物1.10gを、メタノール8.3mL及びTHF 16.6mLに溶
かした。この溶液に、50%水酸化ナトリウム水溶液3.25mLを加え、反応混合物を
2時間加熱還流した。水を室温で加えた。濃塩酸を用いて混合物をpH1~2の酸性とし
、酢酸エチルで繰り返し抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO
乾燥した。溶媒を減圧下に除去して残留物を得て、それを逆相クロマトグラフィー(H
O/アセトニトリル)によって精製して、3-(ジフルオロメトキシ)-5-(メチルス
ルファニル)安息香酸592mgを得た。
【0591】
ESI質量[m/z]:235.0[M+H]
【0592】
段階3:3-(ジフルオロメトキシ)-5-(メチルスルホニル)安息香酸
【化95】
【0593】
CHCl 4mLに溶かした3-(ジフルオロメトキシ)-5-(メチルスルファ
ニル)安息香酸85mg(0.36mmol)の溶液に、ギ酸0.07mL及び30%過
酸化水素水溶液288mgを加えた。反応混合物を室温で終夜攪拌した。40%NaHS
水溶液を加えることでそれを反応停止し、次に、1時間攪拌した。水を加え、混合物
をCHClで1回及び酢酸エチルで繰り返し抽出した。溶媒を、合わせた有機層から
減圧下に除去して残留物を得て、それを逆相クロマトグラフィー(HO/アセトニトリ
ル)によって2回精製して、3-(ジフルオロメトキシ)-5-(メチルスルホニル)安
息香酸43mgを得た。
【0594】
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ =13.9 (br s, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.97 (s, 2H), 7.49
(t, J = 73 Hz, 1H).(CH基のシグナルは溶媒シグナルの下に隠されている)。
【0595】
ESI質量[m/z]:267.0[M+H]
【0596】
3-(シクロプロピルスルファニル)-5-(ジフルオロメトキシ)ベンゾニトリルの
合成
【化96】
【0597】
3-(ジフルオロメトキシ)-5-フルオロベンゾニトリル(FCH Groupから
入手)0.90g(4.8mmol)のDMF(10mL)中溶液に、0℃でナトリウム
シクロプロパンチオレート694mg(7.21mmol)を加えた。混合物を0℃で1
時間攪拌し、その後、それを昇温させて室温とした。反応混合物を室温で終夜攪拌した。
それを、逆相クロマトグラフィー(HO/アセトニトリル)によって直接精製して、標
題化合物283mgを得た。
【0598】
ESI質量[m/z]:242.0[M+H]
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ =7.69 (s, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.36 (t
, J = 73 Hz, 1H), 2.43 - 2.36 (m, 1H), 1.22 - 1.15 (m, 2H), 0.61 - 0.66 (m, 2H).
【0599】
次に、3-(シクロプロピルスルファニル)-5-(ジフルオロメトキシ)ベンゾニト
リルを、ニトリルの加水分解及びチオエーテルの酸化によるスルホンの生成を介して、3
-(シクロプロピルスルホニル)-5-(ジフルオロメトキシ)安息香酸にさらに変換し
た。これらの変換は、3-(ジフルオロメトキシ)-5-(メチルスルホニル)安息香酸
の合成について上記の条件と同様にして行った。
【0600】
3-メチルスルホニル-5-(トリフルオロメトキシ)安息香酸の合成
【化97】
【0601】
トランス-N,N-ジメチルシクロヘキサン-1-2-ジアミン2.95g(17.5
mmol)及び炭酸セシウム11.4g(35mmol)のDMF(60mL)中混合物
を、アルゴンによってパージすることで30分間脱気した。3-ブロモ-5-(トリフル
オロメトキシ)安息香酸5g(17.5mmol)、メタンスルフィン酸ナトリウム3.
58g(35mmol)及びヨウ化銅(I)3.34g(17.5mmol)を加え、混
合物をさらにアルゴンで5分間パージした。混合物を120℃で終夜攪拌し、冷却して室
温とし、次にジクロロメタンで3回抽出した。水層を、濃塩酸を用いてpH2の酸性とし
、再度ジクロロメタンで抽出した。ジクロロメタン相をブラインで数回洗浄した。層を分
離し、合わせた有機層を無水NaSOで乾燥し、濾過した。溶媒を減圧下に除去し、
残留物をn-ペンタンで摩砕し、濾去し、乾燥させて、3-メチルスルホニル-5-(ト
リフルオロメトキシ)安息香酸3.2gを得た。
【0602】
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ=14.00 (br s, 1H, COOH), 8.42 (s, 1H), 8.20 (s, 1H)
, 8.14 (s, 1H), 3.39 (s, 3H).
ESI質量[m/z]:285.0[M+H]
【0603】
同様にして、下記の中間体を製造した;3-(シクロプロピルスルホニル)-5-(ト
リフルオロメトキシ)安息香酸
【0604】
3-ブロモ-5-(1-フルオロシクロプロピル)安息香酸の合成
段階1:メチル3-ホルミルベンゾエート
【化98】
【0605】
3-ホルミル安息香酸(95g、633mmol)をアセトニトリル(1000mL)
に溶かし、室温でCDI(123g、759mmol)を少量ずつ加えた。混合物を室温
で30分間攪拌し、メタノール(60.8g、1898mmol)を1回で加えた。混合
物を終夜還流させ、冷却して室温とし、45℃で減圧下に留去した。残留物を酢酸エチル
(1000mL)に溶かし、10%NaHSO水溶液(200mLで2回)及びブライ
ン(100mLで1回)で洗浄し、NaSOで乾燥し、45℃で減圧下に留去した。
粗メチル3-ホルミルベンゾエート(97g、収率93%)を無色液体として得て、それ
をそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
【0606】
段階2:メチル3-ブロモ-5-ホルミルベンゾエート
【化99】
【0607】
メチル3-ホルミルベンゾエート(97g、591mmol)を96%硫酸(1000
mL)に溶かし、その溶液を冷却して0℃とし、N-ブロモコハク酸イミド(121g、
680mmol)を少量ずつ加えた。混合物を室温で終夜攪拌し、氷に投入し、ジクロロ
メタンで抽出した(500mLで3回)。合わせた有機層を、10%炭酸カリウム水溶液
(500mLで2回)及びブライン(100mLで1回)で洗浄し、NaSOで乾燥
し、45℃で減圧下に留去した。粗生成物をMTBE(100mL)から再結晶して、メ
チル3-ブロモ-5-ホルミルベンゾエート130g(収率91%)を白色固体として得
た。
【0608】
段階3:メチル3-ブロモ-5-ビニルベンゾエート
【化100】
【0609】
メチルトリフェニルホスファニウムヨージド(249g、615mmol)をTHF(
2500mL)に懸濁させ、混合物を冷却して+5℃とした。ナトリウムtert-ブト
キシド(68.4g、609mmol)を少量ずつ加え、混合物を+5℃で30分間攪拌
した。THF(500mL)中のメチル3-ブロモ-5-ホルミルベンゾエート(130
g、535mmol)を混合物に+5℃で滴下し、混合物を室温で終夜攪拌した。酢酸エ
チル(2500mL)を加え、混合物をブラインで洗浄し(500mLで3回)、Na
SOで乾燥し、45℃で減圧下に留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによ
って精製して、メチル3-ブロモ-5-ビニルベンゾエート49.9g(収率39%)を
黄色油状物として得た。
【0610】
段階4:メチル3-ブロモ-5-(2-ブロモ-1-フルオロエチル)ベンゾエート
【化101】
【0611】
メチル3-ブロモ-5-ビニルベンゾエート(44.9g、186mmol)をジクロ
ロメタン(450mL)に溶かし、混合物を冷却して+5℃とし、トリエチルアミン・3
フッ化水素塩(90.1g、559mmol)及びN-ブロモコハク酸イミド(34.8
g、196mmol)を混合物に1回で加え、混合物を室温で終夜攪拌した。混合物を1
0%炭酸カリウム水溶液(200mLで2回)及びブライン(100mLで1回)で洗浄
し、NaSOで乾燥し、45℃で減圧下に留去した。粗メチル3-ブロモ-5-(2
-ブロモ-1-フルオロエチル)ベンゾエートをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
収量60g(95%)、褐色油状物。
【0612】
段階5:tert-ブチル3-ブロモ-5-(1-フルオロビニル)ベンゾエート
【化102】
【0613】
カリウムtert-ブトキシド(39.6g、353mmol)をヘキサン(600m
L)に懸濁させ、混合物を冷却して0℃とし、ヘキサン(100mL)中のメチル3-ブ
ロモ-5-(2-ブロモ-1-フルオロエチル)ベンゾエート(60g、176mmol
)を混合物に滴下した。混合物をゆっくり加熱して室温とし、この温度で1時間攪拌した
。酢酸エチル(300mL)を加え、混合物をブラインで洗浄し(200mLで2回)、
NaSOで脱水し、45℃で減圧下に留去した。粗生成物を減圧蒸留によって精製し
て、tert-ブチル3-ブロモ-5-(1-フルオロビニル)ベンゾエート12.4g
(収率23%)を無色液体として得た;沸点110~112℃/1mmHg。
【0614】
段階6:tert-ブチル3-ブロモ-5-(1-フルオロシクロプロピル)ベンゾエ
ート
【化103】
【0615】
不活性雰囲気下に液体窒素浴で、tert-ブチル3-ブロモ-5-(1-フルオロビ
ニル)ベンゾエート(16.5g、40mmol)のジエチルエーテル(125mL)中
の十分に攪拌している混合物に、触媒Pd(OAc)を加えた。過剰ジアゾメタン/ジ
エチルエーテルを、滴下漏斗を用いて加えた。反応温度を徐々に上昇させて室温とし、混
合物を1時間攪拌した。反応完了後、溶媒を減圧下に留去した。粗塊をカラムクロマトグ
ラフィー(ジクロロメタン/ヘキサン0%から50%)によって精製して、tert-ブ
チル3-ブロモ-5-(1-フルオロシクロプロピル)ベンゾエート2.4g(収率19
%)を黄色油状物として得た。
【0616】
段階7:3-ブロモ-5-(1-フルオロシクロプロピル)安息香酸
【化104】
【0617】
tert-ブチル3-ブロモ-5-(1-フルオロシクロプロピル)ベンゾエート(2
.4g、7.61mmol)をジクロロメタン(11mL)に溶かし、トリフルオロ酢酸
(11mL)を加えた。混合物を室温で2時間攪拌し、55℃で減圧下に留去した。粗生
成物をアセトニトリル(3mL)から再結晶して、3-ブロモ-5-(1-フルオロシク
ロプロピル)安息香酸1.73g(収率88%)を白色固体として得た。
【0618】
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ = 1.28 (m, 2H), 1.53 (m, 2H), 7.64 (s, 1H), 7.80 (s
, 1H), 7.95 (s, 1H), 13.45 (s, 1H).Bruker AVANCE DRX 500M
Hzスペクトル装置を用いて測定。
【0619】
ESI質量[m/z]:256.9[M-H]
【0620】
3-ブロモ-5-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)安息香酸の合成
段階1:3-ブロモ-5-ビニルベンゾニトリル
【化105】
【0621】
3,5-ジブロモベンゾニトリル(29g、111mmol)、カリウムビニルトリフ
ルオロボレート(18.59g、139mmol)、EtN(28.1g、38.7m
L、278mmol)及びp-メトキシフェノール(2mg)のイソ-プロパノール(7
50mL)中の還流溶液(Ar雰囲気)に、[1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)
フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(PdCldppf)(1.65g、2.2
2mmol)を加えた。反応混合物を24時間還流攪拌した。反応混合物のGCMS分析
によって、変換が不完全であることが示されたことから、カリウムビニルトリフルオロボ
レート(1.5g)及びPdCldppf(425mg)を反応混合物に加え、それを
さらに4時間還流攪拌した。冷却して室温とした後、反応混合物を減圧下に留去し、ジエ
チルエーテル(750mL)及び水(750mL)で摩砕した。有機層を分離し、濾去し
、ブライン(800mL)で洗浄し、分離し、減圧下に溶媒留去して、78%の3-ブロ
モ-5-ビニルベンゾニトリル及び22%の3,5-ジビニルベンゾニトリルを含む(G
CMSによる)油状物20gを得た。この混合物を次の段階で用いた。
【0622】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ= 7.75 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 1.7 Hz, 1H),
7.59 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 6.63 (dd, J = 17.6, 10.9 Hz, 1H), 5.88 - 5.79 (m, 1H),
5.46 (d, J = 10.9 Hz, 1H).Varian Gemini 2000スペクトル装置を
用いて測定。
【0623】
段階2:3-ブロモ-5-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)ベンゾニトリル
【化106】
【0624】
ナトリウムブロモ(ジフルオロ)アセテート(56g)を、前段階で得られた粗生成物
(11.44g)のジグライム(25mL)中溶液に70~75℃で少量ずつ加えた(2
0~15分かけて)。冷却して室温とした後、反応混合物を水(600mL)に投入し、
生成した乳濁液をジエチルエーテル(600mL)で抽出した。黒色タール状物を濾去し
、有機層を分離し、ブライン(600mL)で洗浄し、MgSOで乾燥した。濾過後、
濾液を留去し、真空乾燥して、76%の3-ブロモ-5-(2,2-ジフルオロシクロプ
ロピル)ベンゾニトリル及び24%の3,5-ビス(2,2-ジフルオロシクロプロピル
)ベンゾニトリルを含む暗色油状物17gを得た。分取フラッシュカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン/EtOAc)によって、純粋な3-ブロモ-5-(2,2-ジフルオロ
シクロプロピル)ベンゾニトリル6.9gを得た。
【0625】
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ= 7.70 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 1.8 Hz, 1H),
7.45 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 2.75 (td, J = 12.0, 8.0 Hz, 1H), 1.95 (tdd, J = 11.7,
8.2, 5.3 Hz, 1H), 1.66 (dtd, J = 12.2, 8.2, 3.9 Hz, 1H).Varian Gemi
ni 2000スペクトル装置を用いて測定。
【0626】
段階3:3-ブロモ-5-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)安息香酸
【化107】
【0627】
3-ブロモ-5-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)ベンゾニトリル(3.87g
、15mmol)及び水酸化ナトリウム(4.2g、105mmol)のイソ-プロパノ
ール(60mL)及び水(25mL)中溶液を12時間還流攪拌した。反応混合物を濃縮
して30~40mLとし、濃縮物を希HCl(10%、200mL)に少量ずつ加えた。
生成した沈殿を濾去し、水及びヘキサンで洗浄し、3時間真空乾燥して(1トル、60℃
)、3-ブロモ-5-(2,2-ジフルオロシクロプロピル)安息香酸3.74g(90
%)を白色固体として得た。
【0628】
ESI質量[m/z]:278.9[M+H]
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ =13.4 (br s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.77
(s, 1H), 3.22 - 3.12 (m, 1H), 2.20 - 1.90 (m, 2H).
【0629】
3-シクロプロピル-5-(ジフルオロメトキシ)安息香酸の合成
段階1:メチル3-ブロモ-5-ヒドロキシベンゾエート
【化108】
【0630】
3-ブロモ-5-ヒドロキシ安息香酸(49.9g、230mmol)のMeOH(3
25mL)中溶液を、氷浴で冷却して7~8℃とした。次に、SOCl(27.4g、
16.79mL、230mmol)を25分かけてこの溶液に滴下した。反応混合物を昇
温させて室温とし、3時間還流攪拌し、冷却して室温とし、次にこの温度でさらに48時
間攪拌した。全ての揮発分を減圧下に除去し、残留物を酢酸エチル(400mL)に溶か
した。溶液をNaHCO、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、揮発分を減圧下
に除去した。残留物をヘキサン(400mL)で摩砕した。沈殿を濾去し、ヘキサン/ジ
エチルエーテル(1:1)で洗浄し、110℃で乾燥させて、メチル3-ブロモ-5-ヒ
ドロキシベンゾエート(50.5g)を暗黄色粉末として得た。
【0631】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 7.73 (m, 1H), 7.51 (m, 1H), 7.26 (s, 1H), 7.23 (t,
J = 2.1 Hz, 1H), 6.05 (br s, 1H), 3.92 (s, 3H).(Varian Gemini 2
000装置で記録)。
【0632】
段階2:メチル3-ブロモ-5-(ジフルオロメトキシ)ベンゾエート
【化109】
【0633】
メチル3-ブロモ-5-ヒドロキシベンゾエート(23.1g、100mmol)、K
CO(41.5g、300mmol)及びClFCCOONa(45.7g、30
0mmol)のDMF(350mL)中混合物を、60~65℃で2時間攪拌した。次に
、沈殿を分離し、アセトンで洗浄し、濾液を減圧下に留去した。残留物をジエチルエーテ
ル(300mL)に溶かし、溶液を室温で12時間放置した。沈殿が生成し、それを濾去
し、水で洗浄した。濾液をブライン(300mL)で洗浄し、有機層を減圧下に留去した
。得られた油状残留物をヘキサン(250mL)に溶かし、2時間室温に保った。沈殿が
生成し、それを濾過によって除去し、濾液を減圧下に留去した。残留物を減圧蒸留し(3
トル)、沸点80~85℃の留分を回収して、メチル3-ブロモ-5-(ジフルオロメト
キシ)ベンゾエート15.75gを得た。
【0634】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 8.03 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 7.75 - 7.70 (m, 1H), 7.49
(t, J = 2.1 Hz, 1H), 6.55 (t, J = 72.6 Hz, 1H), 3.93 (s, 3H).(Varian G
emini 2000装置で記録)。
【0635】
19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ = -84.89 (d, J = 72.7 Hz).(Varian Gemin
i 2000装置で記録)。
【0636】
段階3:3-シクロプロピル-5-(ジフルオロメトキシ)安息香酸
【化110】
【0637】
メチル3-ブロモ-5-(ジフルオロメトキシ)ベンゾエート(12.07g、52m
mol)、KPO(27.6g、130mmol)、PhP(1.364g、5.
2mmol)及びシクロプロピルボロン酸(8.93g、104mmol)のジグライム
(250mL)中混合物を加熱して100℃とし、次に(PhP)PdCl(1.
825g、2.6mmol)を1回で加えた。反応混合物を100℃で3時間攪拌し、冷
却して室温とし、NaOH(5g)の水溶液(水250mL)で処理した。反応混合物を
48時間攪拌した。次に、沈殿を濾去し、水950mLを加えた。混合物を酢酸エチルで
抽出した(500mLで2回)。水層を濃塩酸によってpH=2の酸性とし、室温で12
時間維持した。沈殿を濾去し、沸騰水で洗浄し(200mLで4回)、110℃で乾燥し
て粗生成物10.4gを得た。この取得物を熱トルエン(30mL)に溶かし、溶液をヘ
キサンによって希釈して150mLとした。混合物を熱濾過し、濾液を冷却して室温とし
、次に冷蔵庫で3時間放置した。沈殿が生成し、それを濾去し、ヘキサンで洗浄し、11
0℃で乾燥させて粗取得物7.7gを得た。母液を留去し、残留物をヘキサン:ジエチル
エーテル(1:1)で摩砕した。不溶物を濾去し、粗取得物7.7gと合わせた。合わせ
た粗取得物を昇華(0.3トル、110℃)によって精製して、3-シクロプロピル-5
-(ジフルオロメトキシ)安息香酸9.7gを得た。
【0638】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 12.10 (s, 1H), 7.67 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.62 (t, J
= 1.9 Hz, 1H), 7.08 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 6.55 (t, J = 73.5 Hz, 1H), 2.06 - 1.89
(m, 1H), 1.15 - 0.96 (m, 2H), 0.85 - 0.69 (m, 2H).(Varian Gemini
2000装置で記録)。
【0639】
19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ = -84.24 (d, J = 73.5 Hz).(Varian Gemin
i 2000装置で記録)。
【0640】
3-フルオロ-5-(メチルスルホニル)安息香酸(INT-21)の合成
【化111】
【0641】
CHCl 40mLに溶かした500mg(2.68mmol)3-フルオロ-5
-(メチルスルファニル)安息香酸の溶液に、ギ酸0.51mL(13.4mmol)及
び30%過酸化水素水溶液1.92mL(18.7mmol)を加えた。反応混合物を室
温で終夜攪拌した。次に、Na水溶液を加えることでそれを反応停止した。1
0M塩酸を用いて混合物を酸性とした。生成した沈殿を濾過によって除去し、濾液を酢酸
エチルで繰り返し抽出した。溶媒を合わせた有機層から減圧下に除去して、3-フルオロ
-5-(メチルスルホニル)安息香酸を含む残留物677mgを得て、それをそれ以上精
製せずに用いた。
【0642】
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ =13.9 (br s, 1H), 8.25 (t, J = 1.4 Hz, 1H), 8.12 -
8.00 (m, 2H).(CH基のシグナルは溶媒シグナルの下に隠されている)。
【0643】
ESI質量[m/z]:217.0[M-H]
【0644】
3-シクロプロピル-5-(シクロプロピルスルホニル)安息香酸(INT-19)の
合成
段階1:3-シクロプロピル-5-フルオロベンゾニトリル
【化112】
【0645】
3-シアノ-5-シクロプロピル安息香酸(INT-15)について記載の手順に従っ
て、3-シクロプロピル-5-フルオロベンゾニトリルを3-ブロモ-5-フルオロベン
ゾニトリルから得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.60 - 7.54 (m, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.37 - 7.30 (
m, 1H), 2.05 - 1.97 (m, 1H), 1.07 - 0.98 (m, 2H), 0.85 - 0.75 (m, 2H).
【0646】
段階2:3-シクロプロピル-5-(シクロプロピルスルファニル)ベンゾニトリル
【化113】
【0647】
反応溶液を100℃で1時間加熱した以外、3-(シクロプロピルスルファニル)-5
-(ジフルオロメトキシ)ベンゾニトリルの合成について記載の手順に従って、3-シク
ロプロピル-5-(シクロプロピルスルファニル)ベンゾニトリルを得た。
【0648】
ESI質量[m/z]:216.1[M+H]
【0649】
段階3:3-シクロプロピル-5-(シクロプロピルスルファニル)安息香酸
【化114】
【0650】
反応溶液を80℃で14時間加熱した以外、3-(ジフルオロメトキシ)-5-(メチ
ルスルファニル)安息香酸の合成について記載の手順に従って、3-シクロプロピル-5
-(シクロプロピルスルファニル)安息香酸を得た。
【0651】
ESI質量[m/z]:235.1[M+H]
【0652】
段階4:3-シクロプロピル-5-(シクロプロピルスルホニル)安息香酸(INT-
19)
【化115】
【0653】
3-(ジフルオロメトキシ)-5-(メチルスルホニル)安息香酸について記載の手順
に従って、3-シクロプロピル-5-(シクロプロピルスルホニル)安息香酸(INT-
19)を得た。
【0654】
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 13.51 (s, 1H), 8.10 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 7.90 (t
, J = 1.6 Hz, 1H), 7.83 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 3.02 - 2.95 (m, 1H), 2.25 - 2.15 (m
, 1H), 1.18 - 1.02 (m, 6H), 0.85 - 0.78 (m, 2H).
ESI質量[m/z]:267.1[M+H]
【0655】
N-[(1S)-1-(5-ブロモ-2-ピリミジン-2-イル-1,2,4-トリア
ゾール-3-イル)エチル]-3-メチルスルホニル-5-(トリフルオロメチル)ベン
ズアミド(実施例I-95)の合成
段階1:tert-ブチルN-[5-[(1S)-1-(tert-ブトキシカルボニ
ルアミノ)エチル]-1-ピリミジン-2-イル-1,2,4-トリアゾール-3-イル
]カーバメート
【化116】
【0656】
N-Boc-アラニン(Sigma-Aldrichから購入したBoc-Ala-O
H)8.00g(42.2mmol)及びHATU 24.0g(63.1mmol)の
(N,N-ジメチルホルムアミド(50mL)中溶液に、DIPEA 12.8g(12
6.5mmol)(17.7mL)及び1-N-Boc-2-メチル-イソチオ尿素(A
BCRから購入)8.0g(42.0mmol)を加え、反応混合物を室温で3時間攪拌
した。次に、そのイン・サイツで生成させたtert-ブチルN-[(Z)-N-[(2
S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパノイル]-C-メチルスルフ
ァニル-カルボンイミドイル]-N-カーバメートに、酢酸(2.8mL)及びピリミジ
ン-2-イル-ヒドラジン5.0g(45.4mmol)を加えた。反応混合物を50℃
で2時間攪拌した。その後、溶媒を減圧下に除去し、残った粗生成物を、アセトン/シク
ロヘキサン勾配を用いてクロマトグラフィー精製して、純度50~70%の生成物を得た
。次に、その生成物をHPLCによって精製して、標題化合物4.1g(純度:90%;
収率:23%)を得た。キラル標題化合物のエナンチオマー過剰を測定したら、ee-値
>100%であった。
【0657】
ESI質量[m/z]:406.2[M+H]
【0658】
段階2:5-[(1S)-1-アミノエチル]-1-ピリミジン-2-イル-1,2,
4-トリアゾール-3-アミン-塩酸塩(INT-23)
【化117】
【0659】
tert-ブチルN-[5-[(1S)-1-(tert-ブトキシカルボニルアミノ
)エチル]-1-ピリミジン-2-イル-1,2,4-トリアゾール-3-イル]カーバ
メート4.2g(10.4mmol)を4N HCl-ジオキサン溶液(40mL)に溶
かし、その混合物を室温で18時間攪拌した。次に、溶媒を減圧下に留去して、標題化合
物の粗生成物4.0gを得て、それはそれ以上精製せずに段階3におけるアミドカップリ
ングに用いることができる。
【0660】
ESI質量[m/z]:206.1[アミン+H]
【0661】
段階3:N-[(1S)-1-(5-アミノ-2-ピリミジン-2-イル-1,2,4
-トリアゾール-3-イル)エチル]-3-メチルスルホニル-5-(トリフルオロメチ
ル)ベンズアミド
【化118】
【0662】
3-クロロ-5-メチルスルホニル-安息香酸1.0g(3.72mmol)に、アセ
トニトリル(43.4mL)中のDIPEA625mg(4.83mmol)及びHAT
U1.55g(4.07mmol)を加え、反応混合物を10分間攪拌した。次に、トリ
エチルアミン(5mL)中の5-[(1S)-1-アミノエチル]-1-ピリミジン-2
-イル-1,2,4-トリアゾール-3-アミン-塩酸塩775.0mg(3.77mm
ol)を加え、反応混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物を水及びジクロロメタンで
抽出し、合わせた有機層をMgSOで乾燥した。濾過後、有機層を減圧下に濃縮し、残
った粗生成物を、水/アセトニトリル勾配を用いる分取HPLCによってクロマトグラフ
ィー精製して、標題化合物291mg(純度:99%;収率:17%)を得た。
【0663】
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ =9.53 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.86 (d, J = 4.8 Hz, 2H
), 8.64 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 7.44 (t, J = 4.8 Hz, 1H), 6.10 - 6.
00 (m, 1H), 5.75 (s, 2H), 3.38 (s, 3H), 1.61 (d, J = 6.8 Hz, 3H).
ESI質量[m/z]:456.2[M+H]
【0664】
段階4:N-[(1S)-1-(5-ブロモ-2-ピリミジン-2-イル-1,2,4
-トリアゾール-3-イル)エチル]-3-メチルスルホニル-5-(トリフルオロメチ
ル)ベンズアミド(実施例I-95)
【化119】
【0665】
アセトニトリル(15mL)中のN-[(1S)-1-(5-アミノ-2-ピリミジン
-2-イル-1,2,4-トリアゾール-3-イル)エチル]-3-メチルスルホニル-
5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド370mg(0.81mmol)に、臭化銅(
II)300mg(1.34mmol)を加え、次に反応混合物に、室温で亜硝酸ter
t-ブチル120mg(1.16mmol)を1滴ずつ加えた。次に、反応混合物を70
℃温度で1時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルエステルで処理し、次にブライン及び
水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し、溶媒を留去した。残った粗生成物を分取HPL
Cによってクロマトグラフィー精製して、標題化合物146mg(純度:100%;収率
:35%)を得た。キラル標題化合物のエナンチオマー過剰を測定したら、ee-値>9
9%であった。
【0666】
ESI質量[m/z]:521.1[M+H]
【0667】
H-NMR(400MHz、d-DMSO):表1におけるNMRピークリストを
参照する。
【0668】
N-[(1S)-1-(5-クロロ-2-ピリミジン-2-イル-1,2,4-トリア
ゾール-3-イル)エチル]-3-メチルスルホニル-5-(トリフルオロメチル)ベン
ズアミド(実施例I-96)の合成
【化120】
【0669】
アセトニトリル(15mL)中のN-[(1S)-1-(5-アミノ-2-ピリミジン
-2-イル-1,2,4-トリアゾール-3-イル)エチル]-3-メチルスルホニル-
5-(トリフルオロメチル)ベンズアミド300mg(0.69mmol)に、塩化銅(
II)150.5mg(1.12mmol)を加え、次に反応混合物に、室温で亜硝酸t
ert-ブチル95.1mg(0.92mmol)を1滴ずつ加えて処理した。次に、反
応混合物を70℃温度で1時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルエステルで処理し、次
に飽和NaCl溶液及び水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し、溶媒を留去した。残っ
た粗生成物を、シクロヘキサン/アセトン勾配を用いるMPLCによってクロマトグラフ
ィー精製して、標題化合物118mg(純度:97.5%;収率:37%)を得た。キラ
ル標題化合物のエナンチオマー過剰を測定したら、ee-値>100%であった。
【0670】
ESI質量[m/z]:475.0[M+H]
【0671】
H-NMR(400MHz、d-DMSO):表1におけるNMRピークリストを
参照する。
【0672】
化合物の分析データ
[M+H]又は[MH]の測定は、溶離液としてギ酸1mL/アセトニトリル1リット
ル及びギ酸0.9mL/Millpore水1リットルを使用して行った。カラムZor
bax Eclipse Plus C18 50mm×2.1mmを使用した。カラム
オーブンの温度は55℃であった。
【0673】
装置:
LC-MS3:SQD2質量分析計とSample Managerオートサンプラー
を備えたWaters UPLC。0.0~1.70分10%アセトニトリルから95%
アセトニトリルの直線勾配、1.70~2.40分一定1.5%アセトニトリル、流量0
.85mL/分。
【0674】
LC-MS6及びLC-MS7:Agilent 1290 LC、Agilent
MSD、HTSPALオートサンプラー。0.0~1.80分10%アセトニトリルから
95%アセトニトリルの直線勾配、1.80~2.50分一定1.5%アセトニトリル、
流量1.0mL/分。
【0675】
中性クロマトグラフィー条件下でのLC-MSによる[M+H]の測定は、アセトニト
リルと、溶離液として79mg/リットルの炭酸アンモニウムを含むMillipore
水を使用して行った。
【0676】
装置:
LC-MS4:QDA質量分析計とFTNオートサンプラーを備えたWaters I
Class Acquity(カラムWaters Acquity 1.7μm 50
mm×2.1mm、オーブン温度45℃)。0.0~2.10分10%アセトニトリルか
ら95%アセトニトリルの直線勾配、2.10~3.00分一定95%アセトニトリル、
流量0.7mL/分。
【0677】
LC-MS5:MSD質量分析計とHTS PALオートサンプラーを備えたAgil
ent 1100 LCシステム(カラム:Zorbax XDB C18 1.8μm
50mm×4.6mm、オーブン温度55℃)。0.0~4.25分10%アセトニト
リルから95%アセトニトリルの直線勾配、4.25~5.80分一定95%アセトニト
リル、流量2.0mL/分。
【0678】
旋光度は、Perkin Elmer 341型旋光計を使用して、波長589nm、
光路長10cm及び温度20℃で測定した。それらは、測定された化合物の濃度「c」(
単位:g/100mL)及び使用された溶媒を含む比旋光度として報告される。
【0679】
中間体化合物tert-ブチルN-[5-[(1S)-1-(tert-ブトキシカルボ
ニルアミノ)エチル]-1-ピリミジン-2-イル-1,2,4-トリアゾール-3-イ
ル]カーバメート及び二つの実施例I-95及びI-96のエナントマー過剰を、キラル
HPLCを使用して測定した:Chiralcel OD-RHカラム(4.6mm×1
50mm×5μm)、室温、0.1%リン酸(A)及びアセトニトリル(B)、勾配A:
B95/5から10/90、210nmで検出。
【0680】
H NMRデータの測定は、1.7mm TCI凍結プローブを備えたBruker
Avance III 400Mhz、5mm多核凍結プローブを備えたBruker
Avance III 600Mhz、又は基準としてのテトラメチルシラン(0.0
)及び溶媒CDCN、CDCl又はD-DMSOを用いる5mmTCI凍結プロー
ブを備えたBruker Avance NEO 600Mhzで行った。
【0681】
選択された例のNMRデータを、従来の形態で(δ値、多重項分裂、水素原子数)、又
はNMRピークリストとして列記する。
【0682】
NMRピークリスト法
選択された実施例のH NMRデータはH-NMRピークリストの形態で記載され
る。各シグナルピークについて、最初にδ値(ppm単位)と次に小括弧内のシグナル強
度が列記されている。異なるシグナルピークについてのδ値-シグナル強度数値のペアは
、セミコロンによって互いに分離されて列記されている。
【0683】
従って、一つの実施例のピークリストは、下記の形を取る。
【0684】
δ(強度);δ(強度)...;δ(強度);...;δ(強度
【0685】
鋭いシグナルの強度は、cm単位でのNMRスペクトラムの印刷例におけるシグナルの
高さと相関しており、シグナル強度の真の比を示すものである。広いシグナルの場合、い
くつかのピーク若しくはそのシグナルの中央並びにそれの相対強度を、スペクトラム中の
最も強いシグナルとの比較で示すことができる。
【0686】
H NMRスペクトラムの化学シフトの較正のため、本発明者らは、テトラメチルシ
ラン及び/又は特にDMSO中で測定されるスペクトラムの場合には使用される溶媒の化
学シフトを用いる。従って、NMRピークリストにおいては、テトラメチルシランピーク
がある場合があるが、必ずしもそうである必要はない。
【0687】
H NMRピークのリストは、旧来のH NMR印刷と同様であることから、通常
は、旧来のNMR解釈で列記される全てのピークを含む。
【0688】
さらに、旧来のH NMR印刷のように、それらは、溶媒シグナル、標的化合物の立
体異性体(やはり、本発明によって提供される)のシグナル及び/又は不純物のピークの
シグナルを示し得る。
【0689】
溶媒及び/又は水のδ範囲内で化合物シグナルを報告するにおいて、本発明者らの
-NMRピークリストでは、標準的な溶媒ピーク、例えば、通常は概して高い強度を有す
るDMSO-D中のDMSOのピーク及び水のピークが示されている。
【0690】
標的化合物の立体異性体のピーク及び/又は不純物のピークは、通常は、標的化合物の
ピークより概して低い強度を有する(例えば、純度>90%)。
【0691】
そのような立体異性体及び/又は不純物は、特定の製造方法に代表的なものであり得る
。従って、それらのピークは、この場合、「副生成物フィンガープリント」を参照して本
発明者らの製造方法の再現性を確認する上で役立ち得る。
【0692】
公知の方法(MestreC、ACDシミュレーションで、さらには、経験的に評価さ
れる期待値で)で標的化合物のピークを計算する当業者であれば、必要に応じて適宜に別
の強度フィルターを用いて標的化合物のピークを分離することができる。この分離は、旧
来のH NMR解釈で問題となっているピーク選択と同様であると考えられる。
【0693】
研究開示データベース番号(the Research Disclosure Da
tabase Number)564025に、H NMRピークリストのさらなる詳
細がある。
【0694】
以下の表1に記載される本発明による化合物は同様に、上記の製造例に従って、又はそ
れと同様にして得られる本発明による好ましい式(I)の化合物である。
【化121】
【0695】
表1
【表1】
































































【0696】
1)「lowT」は、測定が260ケルビンの温度で行われたことを示す。
【0697】
2)「abs」は、化合物がエナンチオマー的に豊富化された形態又は純粋な形態で得
られ、主要な立体異性体が図面に描かれた絶対配置を有することを示す。
【0698】
3)記載されている質量は、最も高い強度を有する[M+H]イオンの同位体パターン
からのピークに相当する。#は[M-H]イオンが記録されたことを示す。
【0699】
表2(中間体)
【表2】





【0700】
1)「lowT」は、測定が260ケルビンの温度で行われたことを示す。
【0701】
2)「abs」は、化合物がエナンチオマー的に豊富化された形態又は純粋な形態で得
られ、主要な立体異性体が図面に描かれた絶対配置を有することを示す。
【0702】
3)記載されている質量は、最も高い強度を有する[M+H]イオンの同位体パターン
からのピークに相当する。#は[M-H]イオンが記録されたことを示す。
【0703】
さらに、本発明は下記の化合物を提供する。
【0704】
表3
【表3】


































【0705】
1)「lowT」は、測定が260ケルビンの温度で行われたことを示す。
【0706】
2)「abs」は、化合物がエナンチオマー的に豊富化された形態又は純粋な形態で得
られ、主要な立体異性体が図面に描かれた絶対配置を有することを示す。
【0707】
生物例
リピセファルス(Rhipicephalus)(ウシマダニ)・ミクロプルス(mi
croplus)-イン・ビトロ接触試験ウシダニ幼虫(Parkhurst株、合成ピ
レスロイドに対して抵抗性)
化合物9mgをアセトン1mLに溶かし、アセトンで希釈して所望濃度とする。試験溶
液250μLを25mLガラス試験管に充填し、振盪装置で回転及び傾斜させることによ
り(30rpmで2時間)、内壁に均一に分散させる。化合物濃度900ppm、内表面
44.7cm及び均一分布で、用量5μg/cmが達成される。
【0708】
溶媒を留去後、各試験管に20~50匹のウシマダニ(Rhipicephalus
microplus)幼虫を入れ、有孔蓋で閉じ、インキュベーター中相対湿度85%及
び27℃で水平位置で孵化させる。48時間後、効力を測定する。幼虫を試験管の底で軽
く叩いて、負の走地性行動を記録する。未処理対照幼虫と同程度にバイアルの上部によじ
登って戻る幼虫は生きているとマークし、未処理の対照幼虫と同程度によじ登って戻らな
いが無秩序に動いているか足をひきつらせているだけの幼虫は瀕死とマークし、底に留ま
って全く動いていないダニ幼虫は死んでいるとカウントする。
【0709】
化合物濃度5μg/cmで少なくとも80%の効力がモニタリングされる場合、その
化合物はリピセファルス・ミクロプルス(Rhipicephalus micropl
us)に対して良好な効力を示す。効力100%とは、すべての幼虫が死亡又は瀕死であ
ることを意味し、0%は、死亡や瀕死の幼虫が全くいないことを意味する。
【0710】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-1、I-2、I-3、I-6、I-7、
I-9、I-14、I-15、I-16、I-19、I-20、I-22、I-23、I
-24、I-25、I-27、I-28、I-30、I-31、I-32、I-33、I
-35、I-36、I-37、I-39、I-40、I-42、I-43、I-44、I
-49、I-51、I-54、I-55、I-56、I-57、I-58、I-59、I
-60、I-61、I-70、I-71、I-74、I-76、I-83、II-7、I
I-8、II-11、II-12、II-15、II-16、II-17、II-18、
II-20、II-21、II-22、II-23、II-25、II-26、II-2
7、II-29、II-30、II-32、II-33、II-35、II-36、II
-37、II-38、II-39、II-40、II-41、II-42、II-43、
II-44、II-45、II-46、II-47、II-48、II-49、II-5
0、II-51、II-52、II-55、II-57、II-58、II-59、II
-60、II-61、II-62、II-63が、5μg/cm(=500g/ha)
の施用量で100%の良好な活性を示した。
【0711】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-18、I-26、I-45、I-47、
I-48、I-50、I-72、I-85、II-3、II-10、II-34が、5μ
g/cm(=500g/ha)の施用量で90%の良好な活性を示した。
【0712】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-11、I-17、II-9、II-13
、II-14、II-53、II-54が、5μg/cm(=500g/ha)の施用
量で80%の良好な活性を示した。
【0713】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-1、I-2、I-3、I-6、I-7、
I-9、I-14、I-15、I-16、I-19、I-20、I-22、I-23、I
-24、I-25、I-27、I-28、I-30、I-31、I-32、I-33、I
-35、I-36、I-37、I-39、I-40、I-42、I-43、I-44、I
-49、I-51、I-54、I-55、I-56、I-57、I-58、I-59、I
-60、I-61、I-70、I-71、I-72、I-74、I-76、I-83、I
I-8、II-11、II-15、II-16、II-17、II-18、II-20、
II-21、II-22、II-23、II-25、II-26、II-27、II-2
9、II-30、II-32、II-33、II-34、II-35、II-36、II
-37、II-38、II-39、II-40、II-41、II-42、II-43、
II-44、II-45、II-46、II-47、II-48、II-49、II-5
0、II-51、II-52、II-55、II-57、II-58、II-59、II
-60、II-61、II-62、II-63が、1μg/cm(=100g/ha)
の施用量で100%の良好な活性を示した。
【0714】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-4、I-11、I-18、I-26、I
-45、I-47、I-48、I-85、II-3、II-54が、1μg/cm(=
100g/ha)の施用量で90%の良好な活性を示した。
【0715】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-17、I-50、II-9、II-12
、II-53が、1μg/cm(=100g/ha)の施用量で80%の良好な活性を
示した。
【0716】
リピセファルス(Rhipicephalus)(ウシマダニ)・ミクロプルス(mi
croplus)-浸漬試験
試験動物:ウシマダニ(Rhipicephalus microplus)Park
hurst株、SP抵抗性
溶媒:ジメチルスルホキシド
活性化合物の好適な調製物を製造するために、活性化合物10mgを溶媒0.5mLに
溶かし、その濃厚液を水で希釈して所望の濃度とする。
【0717】
この化合物溶液をピペットで管に入れる。8~10匹の充血した成虫雌ウシマダニ(R
hipicephalus microplus)を有孔管に入れる。これらの管を、ダ
ニが完全に濡れるまで化合物水溶液に浸す。液体を排出した後、ダニはプラスチックトレ
イ中の濾紙に移し、気候室で保管する。
【0718】
7日後、受精卵の産卵をモニタリングする。受精が見られない卵は、約42日後の孵化
まで気候室に保管する。効力100%とは、すべての卵が受精能力がないことを意味し、
0%は、すべての卵が受精能力があることを意味する。
【0719】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-4、II-13、II-39、II-4
2、II-47、II-48、II-49が、100ppmの施用量で100%の良好な
活性を示した。
【0720】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-15が、100ppmの施用量で80%
の良好な活性を示した。
【0721】
リピセファルス(Rhipicephalus)(ウシマダニ)・ミクロプルス(mi
croplus)-注射試験
溶媒:ジメチルスルホキシド
活性化合物の好適な調製物を製造するために、活性化合物10mgを溶媒0.5mLに
溶かし、その濃厚液を溶媒で希釈して所望の濃度とする。
【0722】
成虫の充血した雌のダニ(Rhipicephalus microplus)5匹に
、化合物溶液1μLの腹部注射を行う。ダニをレプリカプレートに移し、気候室で孵化さ
せる。
【0723】
7日後、受精卵の産卵をモニタリングする。受精が見られない卵は、約42日後の孵化
まで気候室に保管する。効力100%とは、すべての卵が受精能力がないことを意味し、
0%は、すべての卵が受精能力があることを意味する。
【0724】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-1、I-2、I-3、I-4、I-5、
I-6、I-7、I-8、I-9、I-11、I-13、I-14、I-15、I-16
、I-17、I-18、I-19、I-20、I-21、I-22、I-23、I-24
、I-25、I-26、I-28、I-30、I-31、I-32、I-47、II-2
、II-3、II-4、II-5、II-6、II-7、II-8、II-9、II-1
1、II-12、II-13、II-14、II-15、II-16、II-17、II
-18、II-19、II-20、II-21、II-22、II-23、II-24、
II-25、II-26、II-27、II-28、II-29、II-30、II-3
1、II-32、II-33、II-34、II-35、II-36、II-37、II
-38、II-39、II-40、II-41、II-42、II-43、II-44、
II-45、II-46、II-47、II-48、II-49、II-50、II-5
1が、20μg/動物の施用量で100%の良好な活性を示した。
【0725】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-10、I-12、I-33が、20μg
/動物の施用量で80%の良好な活性を示した。
【0726】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-1、I-2、I-4、I-5、I-6、
I-7、I-9、I-11、I-13、I-14、I-15、I-16、I-17、I-
18、I-19、I-20、I-21、I-22、I-23、I-24、I-25、I-
26、I-27、I-28、I-30、I-31、I-32、I-34、I-35、I-
36、I-37、I-39、I-40、I-44、I-45、I-47、I-48、I-
51、II-2、II-3、II-4、II-5、II-6、II-7、II-9、II
-11、II-12、II-13、II-15、II-16、II-17、II-18、
II-19、II-20、II-21、II-22、II-23、II-24、II-2
5、II-26、II-27、II-28、II-29、II-30、II-31、II
-32、II-33、II-34、II-35、II-36、II-37、II-38、
II-39、II-40、II-41、II-42、II-43、II-44、II-4
5、II-46、II-47、II-48、II-49、II-50、II-51、II
-52、II-55、II-56、II-57、II-58、II-60、II-61、
II-62、II-63が、4μg/動物の施用量で100%の良好な活性を示した。
【0727】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-8、I-33、II-8、II-14、
II-59が、4μg/動物の施用量で80%の良好な活性を示した。
【0728】
ネコノミ(Ctenocephalides felis)-イン・ビトロ接触試験成
体ネコノミ
化合物9mgをアセトン1mLに溶かし、アセトンで希釈して所望濃度とする。試験溶
液250μLを25mLガラス試験管に充填し、振盪装置で回転及び傾斜させることによ
り(30rpmで2時間)、内壁に均一に分散させる。化合物濃度900ppm、内表面
44.7cm及び均一分布で、用量5μg/cmが達成される。
【0729】
溶媒留去後、各試験管に5~10匹の成体ネコノミ(Ctenocephalides
felis)を入れ、有孔蓋で閉じ、室温及び相対湿度で横向きにして孵化させる。4
8時間後、効力を求める。ノミを試験管の底で軽く叩き、最長5分間にわたり45~50
℃の加熱プレート上で孵化させる。上方によじ登ることで熱を回避することができない、
動かないか無秩序に動いているノミは、死亡又は瀕死とマークする。
【0730】
化合物濃度5μg/cmで少なくとも80%の効力がモニタリングされる場合、その
化合物はネコノミ(Ctenocephalides felis)に対して良好な効力
を示す。効力100%とは、すべてのノミが死亡又は瀕死であることを意味し、0%は、
死亡や瀕死のノミが全くいないことを意味する。
【0731】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-7、I-23、I-25、I-30、I
-32、I-45、I-61、II-3、II-6、II-7、II-8、II-11、
II-12、II-13、II-16、II-17、II-18、II-20、II-2
1、II-22、II-23、II-24、II-25、II-27、II-28、II
-29、II-31、II-34、II-35、II-36、II-38、II-39、
II-40、II-41、II-42、II-43、II-44、II-47、II-4
9、II-50、II-52、II-53、II-54、II-55、II-59、II
-60、II-61、II-63が、5μg/cm(=500g/ha)の施用量で1
00%の良好な活性を示した。
【0732】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-3、I-4、I-34、I-51、I-
52、II-9、II-14、II-15、II-26、II-30、II-48が、5
μg/cm(=500g/ha)の施用量で90%の良好な活性を示した。
【0733】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-5、I-24、I-70、II-4、I
I-45、II-58が、5μg/cm(=500g/ha)の施用量で80%の良好
な活性を示した。
【0734】
ネコノミ(Ctenocephalides felis)-経口試験
溶媒:ジメチルスルホキシド
活性化合物の好適な調製物を製造するために、活性化合物10mgを溶媒0.5mLに
溶かし、その濃厚液をウシ血液で希釈して所望の濃度とする。
【0735】
成虫の餌を与えられていないネコノミ(Ctenocephalidesfelis)
約20匹をノミチャンバに入れる。底部をパラフィルムで密閉した血液チャンバーに、化
合物溶液を供給したウシ血液を充填し、ノミが血液を吸うことができるようにガーゼで覆
われたノミチャンバのガーゼで覆われた頂部に乗せて、ノミが血液を吸うことができるよ
うにする。血液チャンバを37℃に加熱し、ノミチャンバは室温に保つ。
【0736】
2日後、死亡率(%)を求める。100%は、すべてのノミが死んだことを意味する。
0%は、死んだノミが全くいなかったことを意味する。
【0737】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-1、I-2、I-3、I-4、I-5、
I-6、I-7、I-9、I-15、I-16、I-20、I-22、I-23、I-2
5、I-26、I-27、I-28、I-30、I-32、I-33、I-34、I-3
5、I-36、I-39、I-48、I-51、II-3、II-4、II-5、II-
6、II-7、II-8、II-9、II-11、II-15、II-16、II-17
、II-18、II-19、II-22、II-27、II-29、II-30、II-
31、II-32、II-33、II-34、II-35、II-36、II-37、I
I-38、II-39、II-40、II-41、II-42、II-43、II-44
、II-45、II-47、II-48、II-49、II-50、II-51、II-
52、II-53、II-54、II-55、II-56、II-57、II-58が、
100ppmの施用量で100%の良好な活性を示した。
【0738】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-13、I-17、I-19、I-24、
I-31、II-46、II-60が、100ppmの施用量で90%の良好な活性を示
した。
【0739】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-8、I-18、I-47が、100pp
mの施用量で80%の良好な活性を示した。
【0740】
クリイロコイタマダニ(Rhipicephalus sanguineus)-成体
クリイロコイタマダニを用いたイン・ビトロ接触試験
化合物9mgをアセトン1mLに溶かし、アセトンで希釈して所望濃度とする。試験溶
液250μLを25mLガラス試験管に充填し、振盪装置で回転及び傾斜させることによ
り(30rpmで2時間)、内壁に均一に分散させる。化合物濃度900ppm、内表面
44.7cm及び均一分布で、用量5μg/cmが達成される。
【0741】
溶媒を留去後、各試験管に5~10匹の成体クリイロコイタマダニ(Rhipicep
halus sanguineus)を入れ、有孔蓋で閉じ、インキュベーター中室温及
び相対湿度で横向きで孵化させる。48時間後、効力を測定する。ダニを試験管の底で軽
く叩いて、加熱プレート上で45~50℃で最長5分間孵化させる。上方によじ登ること
で熱を回避することができない、動かないか無秩序に動いているノミは、死亡又は瀕死と
マークする。
【0742】
化合物濃度5μg/cmで少なくとも80%の効力がモニタリングされる場合、その
化合物はクリイロコイタマダニ(Rhipicephalus sanguineus)
に対して良好な効力を示す。効力100%とは、すべてのダニが死亡又は瀕死であること
を意味し、0%は、死亡や瀕死のダニが全くいないことを意味する。
【0743】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-15、I-16、I-18、I-23、
I-30、I-43、I-44、I-60、I-61、II-6、II-23、II-2
4、II-25、II-26、II-27、II-28、II-29、II-30、II
-32、II-34、II-38、II-39、II-40、II-41、II-42、
II-47、II-48、II-49、II-50、II-52、II-55、II-5
7、II-58、II-59、II-60、II-61、II-62、II-63が、5
μg/cm(=500g/ha)の施用量で100%の良好な活性を示した。
【0744】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-14、I-19、I-22、I-24、
I-33、I-36、I-39、I-57、I-58、I-70、I-83、II-11
、II-35、II-36、II-46が、5μg/cm(=500g/ha)の施用
量で80%の良好な活性を示した。
【0745】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-15、I-16、I-23、I-24、
I-30、I-36、I-43、I-44、I-57、I-58、I-60、II-23
、II-24、II-25、II-26、II-27、II-28、II-30、II-
31、II-32、II-34、II-38、II-39、II-40、II-41、I
I-42、II-46、II-47、II-48、II-49、II-50、II-52
、II-54、II-55、II-58、II-59、II-60、II-61、II-
62、II-63が、1μg/cm(=100g/ha)の施用量で100%の良好な
活性を示した。
【0746】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-14、I-39、I-61、II-6、
II-11、II-29、II-33、II-51、II-57が、1μg/cm(=
100g/ha)の施用量で80%の良好な活性を示した。
【0747】
キュウリカブトムシ(Diabrotica balteata)-噴霧試験
溶媒:アセトン78.0重量部
ジメチルホルムアミド1.5重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の好適な調製物を製造するため、活性化合物1重量部を、規定量の溶媒と混
合し、濃厚液を、1000ppmの乳化剤濃度を含む水で希釈して所望の濃度とする。さ
らなる試験濃度は、乳化剤含有水で希釈することによって調製される。
【0748】
浸漬した小麦種子(Triticum aestivum)を、寒天及び少量の水を充
填した多ウェルプレートに入れ、1日間インキュベートして発芽させる(種子5個/ウェ
ル)。発芽した小麦種子に、所望濃度の有効成分を含む試験溶液を噴霧する。その後、各
ユニットに、バンデッドキュウリカブトムシ(banded cucumber bee
tle)(Diabroticabalteata)幼虫10~20匹を付ける。
【0749】
7日後、効力(単位:%)を求める。100%は、すべての苗が未処理・未感染対照の
ように成長したことを意味する。0%は、成長した苗が全くなかったことを意味する。
【0750】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-1、I-3、I-4、I-5、I-7、
I-8、I-9、I-10、I-28、II-2、II-3、II-4、II-5、II
-6、II-7、II-8、II-9、II-11、II-12、II-13、II-1
4、II-15、II-16、II-17、II-18、II-19、II-22、II
-23、II-25、II-26、II-27、II-28、II-29、II-30、
II-31、II-32、II-33、II-34、II-35、II-36、II-3
7が、500g/ha(=160μg/ウェル)の施用量で100%の良好な活性を示し
た。
【0751】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-11、II-24が、500g/ha(
=160μg/ウェル)の施用量で80%の良好な活性を示した。
【0752】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-1、I-4、I-5、I-7、I-18
、I-22、I-25、I-26、I-27、I-28、I-29、I-30、I-34
、I-35、I-36、I-37、I-38、I-40、I-41、I-42、I-43
、I-44、I-45、I-46、I-47、I-51、I-53、I-55、I-57
、I-58、I-60、I-61、I-62、I-63、I-64、I-65、I-66
、I-67、I-68、I-69、I-71、I-73、I-76、I-77、I-78
、I-80、I-81、I-82、I-83、I-84、I-85、I-86、I-88
、I-90、I-91、I-93、I-94、I-95、I-96、II-3、II-4
、II-7、II-8、II-9、II-11、II-12、II-13、II-14、
II-15、II-16、II-17、II-18、II-22、II-23、II-2
6、II-27、II-31、II-32、II-33、II-34、II-35、II
-36、II-37、II-38、II-39、II-41、II-43、II-45、
II-46、II-47、II-48、II-49、II-50、II-51、II-5
2、II-54、II-55、II-57、II-58、II-59、II-60、II
-61、II-62、II-63が、100g/ha(=32μg/ウェル)の施用量で
100%の良好な活性を示した。
【0753】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-8、I-16、I-19、I-20、I
-23、I-59、I-74、I-75、II-42が、100g/ha(=32μg/
ウェル)の施用量で80%の良好な活性を示した。
【0754】
サツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)-試験
溶媒:アセトン125.0重量部
活性化合物の好適な調製物を製造するために、活性化合物1重量部を規定量の溶媒と混
合し、濃厚液を水で希釈して所望の濃度とする。
【0755】
容器に、砂、有効成分の溶液、サツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne
incognita)の卵と幼虫を含む懸濁液、及びレタス種子を充填する。レタス種
子が発芽し、苗が成長する。虫こぶが根で発達する。
【0756】
14日後、虫こぶ形成のパーセントに基づいて殺線虫活性を求める。100%は虫こぶ
が全く認められなかったことを意味し、0%は処理された植物の根に認められた虫こぶの
数が未処理対照植物のものと等しいことを意味する。
【0757】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-18、I-22、I-56、I-83、
I-84が、20ppmの施用量で100%の良好な活性を示した。
【0758】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-17、I-21、II-20、II-2
1、II-22、II-60、II-63が、20ppmの施用量で90%の良好な活性
を示した。
【0759】
モモアカアブラムシ(Myzus persicae)-経口試験
溶剤:アセトン100重量部
活性化合物の好適な調製物を製造するために、活性化合物1重量部を規定量の溶媒と混
合し、濃厚液を水で希釈して所望の濃度とする。
【0760】
化合物溶液50μLをマイクロタイタープレートに充填し、IPL41昆虫培地(33
%+15%砂糖)150μLを加えて、ウェルあたり総量を200μLにする。その後、
プレートをパラフィルムで密封し、そのパラフィルムを通してモモアカアブラムシ(My
zus persicae)の混合集団が化合物の調製物を吸うことができる。
【0761】
5日後、死亡率(%)を求める。100%はすべてのアブラムシが殺されたことを意味
し、0%は殺されたアブラムシが全くなかったことを意味する。
【0762】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-3、I-4、I-5、I-6、I-7、
I-9、I-15、I-16、I-18、I-19、I-22、I-24、I-25、I
-29、I-30、I-34、I-38、I-41、I-43、I-45、I-47、I
-48、I-49、I-51、I-53、I-54、I-55、I-58、I-59、I
-60、I-61、I-62、I-63、I-64、I-65、I-66、I-67、I
-68、I-69、I-71、I-74、I-75、I-76、I-79、I-80、I
-81、I-82、II-3、II-4、II-9、II-12、II-13、II-1
5、II-16、II-17、II-18、II-20、II-21、II-22、II
-26、II-28、II-29、II-31、II-32、II-33、II-34、
II-35、II-36、II-38、II-39、II-41、II-42、II-4
3、II-44、II-47、II-48、II-49、II-50、II-54、II
-55、II-57、II-59、II-60、II-61、II-62、II-63が
、4ppmの施用量で100%の良好な活性を示した。
【0763】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-13、I-26、I-28、I-31、
I-44が、4ppmの施用量で90%の良好な活性を示した。
【0764】
モモアカアブラムシ(Myzus persicae)-噴霧試験
溶媒:アセトン78.0重量部
ジメチルホルムアミド1.5重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の好適な調製物を製造するため、活性化合物1重量部を、規定量の溶媒と混
合し、濃厚液を1000ppmの乳化剤濃度を含む水で希釈して所望の濃度とする。さら
なる試験濃度は、乳化剤含有水で希釈することによって調製される。
【0765】
モモアカアブラムシ(Myzus persicae)のすべての齢が付いたハクサイ
(Brassica pekinensis)葉片に、所望濃度の有効成分の調製物を噴
霧する。
【0766】
5日後、死亡率(単位:%)を求める。100%はすべてのアブラムシが殺されたこと
を意味し、0%は殺されたアブラムシが全くなかったことを意味する。
【0767】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-3、I-66、I-67、II-3、I
I-13、II-23、II-26、II-29、II-34、II-35が、500g
/haの施用量で100%の良好な活性を示した。
【0768】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-7、I-61、II-4、II-6、I
I-9、II-12、II-15、II-22、II-24、II-25、II-30、
II-32、II-36が、500g/haの施用量で90%の良好な活性を示した。
【0769】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-3、I-7、I-25、I-41、I-
43、I-64、I-66、I-77、I-93、II-3、II-23、II-34、
II-35、II-41、II-47、II-48、II-49、II-50、II-5
4、II-55、II-63が、100g/haの施用量で100%の良好な活性を示し
た。
【0770】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-21、I-23、I-29、I-30、
I-38、I-45、I-61、I-63、I-67、I-79、I-80、I-81、
I-82、I-91、I-94、I-95、II-6、II-9、II-12、II-1
3、II-26、II-29、II-38、II-42、II-52、II-61が、1
00g/haの施用量で90%の良好な活性を示した。
【0771】
ミナミアオカメムシ(Nezara viridula)-噴霧試験
溶媒:アセトン78.0重量部
ジメチルホルムアミド1.5重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の好適な調製物を製造するため、活性化合物1重量部を、規定量の溶媒と混
合し、濃厚液を1000ppmの乳化剤濃度を含む水で希釈して所望の濃度とする。さら
なる試験濃度は、乳化剤含有水で希釈することによって調製される。
【0772】
ミナミアオカメムシ(Nezara viridula)の幼虫が付いたオオムギ(H
ordeum vulgare)に、所望の濃度の有効成分を含む試験液を噴霧する。
【0773】
4日後、死亡率(単位:%)を求める。100%はすべてのカメムシが殺されたことを
意味し、0%は殺されたカメムシが全くなかったことを意味する。
【0774】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-3、I-4、I-7、I-28、I-5
8、I-59、I-60、I-61、I-61、I-65、I-66、I-67、I-7
7、I-79、I-80、I-81、I-82、I-86、I-87、I-88、I-8
9、I-90、I-91、I-93、I-94、I-96、II-3、II-4、II-
9、II-12、II-13、II-14、II-15、II-16、II-17、II
-18、II-20、II-21、II-22、II-23、II-25、II-26、
II-27、II-28、II-29、II-31、II-32、II-33、II-3
4、II-35、II-36が、500g/haの施用量で100%の良好な活性を示し
た。
【0775】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-5、I-57、I-72、I-75、I
-92、II-7が、500g/haの施用量で90%の良好な活性を示した。
【0776】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-4、I-7、I-24、I-25、I-
30、I-34、I-38、I-41、I-43、I-57、I-58、I-59、I-
60、I-61、I-63、I-64、I-65、I-66、I-67、I-75、I-
80、I-81、I-82、II-3、II-4、II-9、II-12、II-13、
II-16、II-18、II-20、II-23、II-25、II-26、II-2
7、II-28、II-29、II-31、II-32、II-33、II-34、II
-35、II-36、II-40、II-41、II-42、II-43、II-44、
II-45、II-47、II-48、II-49、II-50、II-52、II-5
4、II-55、II-61が、100g/haの施用量で100%の良好な活性を示し
た。
【0777】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-5、I-29、I-69、I-79、I
I-21、II-60が、100g/haの施用量で90%の良好な活性を示した。
【0778】
トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)-噴霧試験
溶媒:アセトン78.0重量部
ジメチルホルムアミド1.5重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の好適な調製物を製造するため、活性化合物1重量部を、規定量の溶媒と混
合し、1000ppmの乳化剤濃度を含む水で希釈して所望の濃度とする。さらなる試験
濃度は、乳化剤含有水で希釈することによって調製される。
【0779】
イネ(Oryzasativa)に所望の濃度の有効成分の調製物を噴霧し、植物にト
ビイロウンカ(Nilaparvata lugens)を付ける。
【0780】
4日後、死亡率(単位:%)を求める。100%はすべてのウンカが殺されたことを意
味し、0%は殺されたウンカが全くなかったことを意味する。
【0781】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-3、I-77、I-81、I-88、I
-95、I-96、II-12、II-13、II-28、II-34が、500g/h
aの施用量で100%の良好な活性を示した。
【0782】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-7、I-82、I-93、II-22、
II-25が、500g/haの施用量で90%の良好な活性を示した。
【0783】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-30、I-38、I-64、II-12
、II-13、II-28、II-34、II-49、II-52、II-54が、10
0g/haの施用量で100%の良好な活性を示した。
【0784】
ツマジロクサヨトウ(Spodoptera frugiperda)-噴霧試験
溶媒:アセトン78.0重量部
ジメチルホルムアミド1.5重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の好適な調製物を製造するため、活性化合物1重量部を、規定量の溶媒と混
合し、1000ppmの乳化剤濃度を含む水で希釈して所望の濃度とする。さらなる試験
濃度は、乳化剤含有水で希釈することによって調製される。
【0785】
トウモロコシ(Zea mays)の葉片に、所望濃度の有効成分の調製物を噴霧する
。乾燥すると、葉片にツマジロクサヨトウの幼虫(Spodoptera frugip
erda)を付ける。
【0786】
7日後、死亡率(単位:%)を求める。100%はすべての毛虫が殺されたことを意味
し、0%は殺された毛虫が全くなかったことを意味する。
【0787】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-1、I-2、I-3、I-4、I-6、
I-7、I-9、I-28、II-1、II-2、II-3、II-5、II-6、II
-7、II-8、II-9、II-11、II-12、II-13、II-14、II-
15、II-16、II-17、II-18、II-20、II-21、II-22、I
I-23、II-26、II-27、II-29、II-32、II-34、II-36
、II-37が、500g/haの施用量で100%の良好な活性を示した。
【0788】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-11、II-31、II-33が、50
0g/haの施用量で83%の良好な活性を示した。
【0789】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-3、I-4、I-7、I-9、I-11
、I-15、I-16、I-19、I-20、I-22、I-23、I-24、I-25
、I-27、I-28、I-32、I-35、I-36、I-40、I-43、I-44
、I-45、I-47、I-48、I-49、I-51、I-53、I-54、I-55
、I-56、I-57、I-58、I-59、I-60、I-61、I-62、I-63
、I-64、I-65、I-66、I-67、I-68、I-69、I-71、I-72
、I-73、I-74、I-75、I-76、I-77、I-78、I-79、I-80
、I-81、I-82、I-83、I-84、I-86、I-87、I-89、I-90
、I-91、I-92、I-93、I-94、I-95、I-96、II-7、II-1
4、II-15、II-16、II-18、II-21、II-22、II-23、II
-26、II-27、II-32、II-33、II-36、II-37、II-38、
II-39、II-40、II-41、II-43、II-44、II-46、II-4
7、II-48、II-49、II-50、II-51、II-52、II-55、II
-57、II-58、II-59、II-60、II-62、II-63が、100g/
haの施用量で100%の良好な活性を示した。
【0790】
この試験では、製造例からの次の化合物:I-2、I-6、I-52、II-4、II
-8、II-17、II-20、II-29、II-34、II-53、II-54、I
I-61が、100g/haの施用量で83%の良好な活性を示した。
【0791】
ナミハダニ(Tetranychus urticae)-噴霧試験OP抵抗性
溶媒:アセトン78.0重量部
ジメチルホルムアミド1.5重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の好適な調製物を製造するため、活性化合物1重量部を、規定量の溶媒と混
合し、1000ppmの乳化剤濃度を含む水で希釈して所望の濃度とする。さらなる試験
濃度は、乳化剤含有水で希釈することによって調製される。
【0792】
ナミハダニ(Tetranychus urticae)のすべての齢が付いたインゲ
ンマメ(Phaseolus vulgaris)葉片に、所望濃度の有効成分の調製物
を噴霧する。
【0793】
6日後、死亡率(単位:%)を求める。100%はすべてのハダニが殺されたことを意
味し、0%は殺されたハダニが全くなかったことを意味する。
【0794】
この試験では、製造例からの次の化合物:II-24が、500g/haの施用量で9
0%の良好な活性を示した。
【0795】
この試験では、製造例からの次の化合物:II-26、II-33、II-47が、1
00g/haの施用量で90%の良好な活性を示した。
【0796】
ネッタイシマカ(Aedes aegypti)試験(AEDSAE表面処理及び接触
アッセイ)
溶媒:アセトン+2000ppm菜種油メチルエステル(RME)
十分な有効成分含有溶液を製造するには、溶媒混合物(2mg/mL/RME2000
ppmでのアセトン)に試験化合物を溶解する必要がある。この溶液を施釉タイルにピペ
ットで移し、アセトン留去後、ネッタイシマカ(Aedes aegypti)種MON
HEIM系の成体蚊を乾燥表面に乗せる。曝露時間は30分である。パーセント(%)で
の死亡率を、処理表面への昆虫の接触から24時間後に求める。100%死亡率は、調べ
た昆虫すべてが死亡したことを意味し、0%は、死亡した昆虫がなかったことを意味する
【0797】
次の実施例:I-3、I-4、I-8、I-15、I-23、I-25、I-29、I
-30、I-34、I-36、I-47、I-64、I-82、II-3、II-4、I
I-6、II-7、II-8、II-11、II-12、II-13、II-16、II
-17、II-18、II-20、II-21、II-22、II-23、II-24、
II-25、II-26、II-27、II-28、II-29、II-30、II-3
2、II-33、II-34、II-35、II-36、II-37、II-39、II
-42、II-43、II-46、II-47、II-48、II-49、II-50、
II-52、II-53、II-54、II-57が、この試験で表面濃度20mg/m
で80~100%の効力を示した。
【0798】
次の実施例:I-1、I-4、I-8、I-23、I-25、I-29、I-30、I
-34、I-36、I-47、I-81、II-1、II-3、II-4、II-6、I
I-7、II-8、II-9、II-11、II-12、II-13、II-16、II
-17、II-18、II-19、II-20、II-21、II-22、II-23、
II-24、II-25、II-26、II-27、II-28、II-29、II-3
0、II-32、II-33、II-34、II-35、II-36、II-37、II
-38、II-39、II-40、II-42、II-43、II-45、II-46、
II-47、II-48、II-49、II-50、II-52、II-53、II-5
4、II-57が、この試験で表面濃度4mg/mで80~100%の効力を示した。
【0799】
ネッタイイエカ(Culex quinquefasciatus)試験(CULXF
A表面処理及び接触アッセイ)
溶媒:アセトン+2000ppm菜種油メチルエステル(RME)
十分な有効成分含有溶液を製造するには、溶媒混合物(2mg/mL/RME2000
ppmでのアセトン)に試験化合物を溶解する必要がある。この溶液を施釉タイルにピペ
ットで移し、アセトン留去後、ネッタイイエカ(Culex quinquefasci
atus)種P00系の成体蚊を乾燥表面に乗せる。曝露時間は30分である。パーセン
ト(%)での死亡率を、処理表面への昆虫の接触から24時間後に求める。100%死亡
率は、調べた昆虫すべてが死亡したことを意味し、0%は、死亡した昆虫がなかったこと
を意味する。
【0800】
次の実施例:I-25、II-3、II-6、II-7、II-12、II-17、I
I-18、II-20、II-22、II-23、II-24、II-25、II-27
、II-32、II-34、II-37、II-39、II-42が、この試験で表面濃
度20mg/mで80~100%の効力を示した。
【0801】
次の実施例:I-15、I-25、II-3、II-6、II-11、II-12、I
I-13、II-16、II-17、II-18、II-23、II-24、II-25
、II-27、II-29、II-32、II-34、II-37、II-42、II-
43、II-46が、この試験で表面濃度4mg/mで80~100%の効力を示した
【0802】
ハマダラカ(Anophelesfunestus)試験(ANPHFU表面処理及び
接触アッセイ)
溶媒:アセトン+2000ppm菜種油メチルエステル(RME)
十分な有効成分含有溶液を製造するには、溶媒混合物(2mg/mL/RME2000
ppmでのアセトン)に試験化合物を溶解する必要がある。この溶液を施釉タイルにピペ
ットで移し、アセトン留去後、ハマダラカ(Anophelesfunestus)種F
UMOZ-R系(Hunt et al., Med. Vet. Entomol.
2005 Sep;19(3):271-275)の成体蚊を乾燥表面に乗せる。曝露時
間は30分である。パーセント(%)での死亡率を、処理表面への昆虫の接触から24時
間後に求める。100%死亡率は、調べた昆虫すべてが死亡したことを意味し、0%は、
死亡した昆虫がなかったことを意味する。
【0803】
次の実施例:I-23、I-29、I-30、I-34、II-3、II-8、II-
11、II-12、II-23、II-24、II-25、II-28、II-34、I
I-42、II-47、II-48、II-49、II-54が、この試験で表面濃度2
0mg/mで80~100%の効力を示した。
【0804】
次の実施例:I-23、I-29、I-30、I-34、II-1、II-7、II-
11、II-12、II-13、II-16、II-17、II-24、II-25、I
I-27、II-28、II-30、II-34、II-42、II-47、II-48
が、この試験で表面濃度4mg/mで80~100%の効力を示した。
【0805】
イエバエ(Musca domestica)試験(MUSCDO表面処理及び接触ア
ッセイ)
溶媒:アセトン+2000ppm菜種油メチルエステル(RME)
十分な有効成分含有溶液を製造するには、溶媒混合物(2mg/mL/RME2000
ppmでのアセトン)に試験化合物を溶解する必要がある。この溶液を施釉タイルにピペ
ットで移し、アセトン留去後、イエバエ(Musca domestica)種WHO-
N系の成体ハエを乾燥表面に乗せる。曝露時間は30分である。パーセント(%)での死
亡率を、処理表面への昆虫の接触から24時間後に求める。100%死亡率は、調べた昆
虫すべてが死亡したことを意味し、0%は、死亡した昆虫がなかったことを意味する。
【0806】
次の実施例が、この試験での効力を示した。80~100%表面濃度で20mg/m
:I-13、I-19、I-23、I-25、I-30、I-36、I-64、I-80
、I-81、I-82、II-7、II-14、II-18、II-22、II-23、
II-25、II-26、II-27、II-32、II-34、II-35、II-3
7、II-38、II-39、II-46、II-47、II-48、II-49、II
-50、II-52.
【0807】
次の実施例:I-19、I-25、I-36、I-64、I-80、I-81、I-8
2、II-11、II-13、II-22、II-23、II-25、II-26、II
-27、II-32、II-35、II-36、II-38、II-39、II-47、
II-48、II-49、II-52、II-57が、この試験で表面濃度4mg/m
で80~100%の効力を示した。
【0808】
チャバネゴキブリ(Blattella germanica)試験(BLTTGE表
面処理及び接触アッセイ)
溶媒:アセトン+2000ppm菜種油メチルエステル(RME)
十分な有効成分含有溶液を製造するには、溶媒混合物(2mg/mL/RME2000
ppmでのアセトン)に試験化合物を溶解する必要がある。この溶液を施釉タイルにピペ
ットで移し、アセトン留去後、チャバネゴキブリ(Blattella germani
ca)種PAULINIA系の成体動物を乾燥表面に乗せる。曝露時間は30分である。
【0809】
パーセント(%)での死亡率を、処理表面への昆虫の接触から24時間後に求める。1
00%死亡率は、調べた昆虫すべてが死亡したことを意味し、0%は、死亡した昆虫がな
かったことを意味する。
【0810】
次の実施例:I-34が、この試験で表面濃度20mg/mで80~100%の効力
を示した。
【外国語明細書】