(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025106606
(43)【公開日】2025-07-15
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理サーバ、情報処理方法、およびコンピュータにより読み取り可能な非一時的な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06N 20/00 20190101AFI20250708BHJP
G06F 18/23 20230101ALI20250708BHJP
【FI】
G06N20/00
G06F18/23
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2025071977
(22)【出願日】2025-04-24
(62)【分割の表示】P 2023520744の分割
【原出願日】2021-08-02
(31)【優先権主張番号】63/187,501
(32)【優先日】2021-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140958
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 学
(74)【代理人】
【識別番号】100137888
【弁理士】
【氏名又は名称】大山 夏子
(74)【代理人】
【識別番号】100154036
【弁理士】
【氏名又は名称】久保 貴弘
(72)【発明者】
【氏名】楊 斌
(72)【発明者】
【氏名】カレット トマ
(72)【発明者】
【氏名】神保 元脩
(72)【発明者】
【氏名】丸山 信也
(72)【発明者】
【氏名】セルバナティ アレクサンドル
(57)【要約】
【課題】プライバシーの保護と高い推論精度の両立を実現する。
【解決手段】階層型データを情報処理サーバから配布された複数の推論モデルに基づいてクラスタリングし、クラスタごとに対応する前記推論モデルを用いた学習を行う学習部と、前記学習部による前記学習においてクラスタごとに生成された中間結果を前記情報処理サーバに送信する通信部と、を備え、前記階層型データは、主要素を特定する情報、および前記主要素に関連付けて収集または生成されたログを含む、情報処理装置が提供される。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のクラスタに対応する複数の推論モデルを生成することと、
複数の情報処理装置から送信される、各々の情報処理装置により得られた階層型データを複数の推論モデルに基づきクラスタリングしクラスタごとの学習により生成された中間結果、に基づいて、複数の推論モデルを更新することと、
複数の推論モデルを複数の情報処理装置に配布することと、
を含む、
サーバシステムにより実行される、情報処理方法。
【請求項2】
階層型データは、センサデータを一要素として含む、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
センサデータは、情報処理装置が備えるセンサにより得られる、
請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
階層型データは、主要素を特定する情報、および主要素に関連付けられて収集または生成されたログを含む、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項5】
階層型データは、通信に伴い収集されるログを含む、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項6】
階層型データは、情報処理装置が通信を行うアクセスポイントを特定する情報と、アクセスポイントと対応付けられたログと、を含む、
請求項5に記載の情報処理方法。
【請求項7】
ログは、通信の電波強度に関する特徴量または通信品質を表すラベルのうち少なくとも一方を含む、
請求項5に記載の情報処理方法。
【請求項8】
推論モデルの更新に係る情報を複数の情報処理装置に配付すること、
をさらに含む、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項9】
サーバシステムから配布される推論モデルの更新に係る情報を用いて更新された推論モデルを用いて得られた中間結果を、複数の情報処理装置から受信すること、
をさらに含む、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項10】
主要素は、情報処理装置との通信を行う装置を含む、
請求項4に記載の情報処理方法。
【請求項11】
複数のクラスタに対応する複数の推論モデルを生成する学習部と、
複数の推論モデルを複数の情報処理装置に配布する通信部と、
を備え、
学習部は、複数の情報処理装置から送信される、各々の情報処理装置により得られた階層型データを複数の推論モデルに基づきクラスタリングしクラスタごとの学習により生成された中間結果、に基づいて、複数の推論モデルを更新する、
サーバシステム。
【請求項12】
階層型データは、センサデータを一要素として含む、
請求項11に記載のサーバシステム。
【請求項13】
センサデータは、情報処理装置が備えるセンサにより得られる、
請求項12に記載のサーバシステム。
【請求項14】
階層型データは、主要素を特定する情報、および主要素に関連付けられて収集または生成されたログを含む、
請求項11に記載のサーバシステム。
【請求項15】
階層型データは、通信に伴い収集されるログを含む、
請求項11に記載のサーバシステム。
【請求項16】
階層型データは、情報処理装置が通信を行うアクセスポイントを特定する情報と、アクセスポイントと対応付けられたログと、を含む、
請求項15に記載のサーバシステム。
【請求項17】
ログは、通信の電波強度に関する特徴量または通信品質を表すラベルのうち少なくとも一方を含む、
請求項15に記載のサーバシステム。
【請求項18】
通信部は、サーバシステムから配布される推論モデルの更新に係る情報を用いて更新された推論モデルを用いて得られた中間結果を、複数の情報処理装置から受信する、
請求項11に記載のサーバシステム。
【請求項19】
主要素は、情報処理装置との通信を行う装置を含む、
請求項14に記載のサーバシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理サーバ、情報処理方法、およびコンピュータにより読み取り可能な非一時的な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、収集されたデータに基づいてなんらかの推論を行うモデルの開発が行われている。また、上記のような推論の精度を高める技術が提案されている。例えば、特許文献1には、推論に用いるデータをクラスタリングする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に開示される技術は、推論に用いるデータの構造によっては、十分な効果が得られない可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示のある観点によれば、階層型データを情報処理サーバから配布された複数の推論モデルに基づいてクラスタリングし、クラスタごとに対応する前記推論モデルを用いた学習を行う学習部と、前記学習部による前記学習においてクラスタごとに生成された中間結果を前記情報処理サーバに送信する通信部と、を備え、前記階層型データは、主要素を特定する情報、および前記主要素に関連付けて収集または生成されたログを含む、情報処理装置が提供される。
【0006】
また、本開示の別の観点によれば、プロセッサが、階層型データを情報処理サーバから配布された複数の推論モデルに基づいてクラスタリングし、クラスタごとに対応する前記推論モデルを用いた学習を行うことと、前記学習においてクラスタごとに生成された中間結果を前記情報処理サーバに送信することと、を含み、前記階層型データは、主要素を特定する情報、および前記主要素に関連付けて収集または生成されたログを含む、情報処理方法が提供される。
【0007】
また、本開示の別の観点によれば、コンピュータを、階層型データを情報処理サーバから配布された複数の推論モデルに基づいてクラスタリングし、クラスタごとに対応する前記推論モデルを用いた学習を行う学習部と、前記学習部による前記学習においてクラスタごとに生成された中間結果を前記情報処理サーバに送信する通信部と、を備え、前記階層型データは、主要素を特定する情報、および前記主要素に関連付けて収集または生成されたログを含む、情報処理装置、として機能させるためのプログラムを記憶したコンピュータにより読み取り可能な非一時的な記憶媒体が提供される。
【0008】
また、本開示の別の観点によれば、複数のクラスタにそれぞれ対応する複数の推論モデルを生成する学習部と、前記学習部により生成された複数の推論モデルに係る情報を複数の情報処理装置に送信する通信部と、を備え、前記通信部は、複数の前記推論モデルに基づいてクラスタリングされた階層型データとクラスタごとに対応する前記推論モデルとに基づく学習により生成された中間結果を、複数の前記情報処理装置から受信し、前記学習部は、複数の前記中間結果に基づいて複数の前記推論モデルを更新し、前記階層型データは、主要素を特定する情報、および前記主要素に関連付けて収集または生成されたログを含む、情報処理サーバが提供される。
【0009】
また、本開示の別の観点によれば、プロセッサが、複数のクラスタにそれぞれ対応する複数の推論モデルを生成することと、生成された複数の推論モデルに係る情報を複数の情報処理装置に送信することと、複数の前記推論モデルに基づいてクラスタリングされた階層型データとクラスタごとに対応する前記推論モデルとに基づく学習により生成された中間結果を、複数の前記情報処理装置から受信することと、複数の前記中間結果に基づいて複数の前記推論モデルを更新することと、を含み、前記階層型データは、主要素を特定する情報、および前記主要素に関連付けて収集または生成されたログを含む、情報処理方法が提供される。
【0010】
また、本開示の別の観点によれば、コンピュータを、複数のクラスタにそれぞれ対応する複数の推論モデルを生成する学習部と、前記学習部により生成された複数の推論モデルに係る情報を複数の情報処理装置に送信する通信部と、を備え、前記通信部は、複数の前記推論モデルに基づいてクラスタリングされた階層型データとクラスタごとに対応する前記推論モデルとに基づく学習により生成された中間結果を、複数の前記情報処理装置から受信し、前記学習部は、複数の前記中間結果に基づいて複数の前記推論モデルを更新し、前記階層型データは、主要素を特定する情報、および前記主要素に関連付けて収集または生成されたログを含む、情報処理サーバ、として機能させるためのプログラムを記憶したコンピュータにより読み取り可能な非一時的な記憶媒体が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本開示の一実施形態に係るシステム1の構成例を示すブロック図である。
【
図2】同実施形態に係る情報処理装置10の構成例を示すブロック図である。
【
図3】同実施形態に係る情報処理サーバ20の構成例を示すブロック図である。
【
図4】同実施形態に係る階層型データに対応するモデルの一例を示す図である。
【
図5】同実施形態に係るシステム1により実行される処理の流れを説明するための模式図である。
【
図6】同実施形態に係るシステム1により実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【
図7】同実施形態に係る階層型データのクラスタリングの一例を示す図である。
【
図8】同実施形態に係る主要素がアクセスポイント40である場合におけるシステム1の動作について説明するための図である。
【
図9】同実施形態に係る主要素が商品のカテゴリGCである場合におけるシステム1の動作について説明するための図である。
【
図10】同実施形態に係る主要素が人物であり、ラベルyが人物の健康状態に係る指標である場合におけるシステム1の動作について説明するための図である。
【
図11】同実施形態に係る主要素が人物であり、ラベルyが人物の表情である場合におけるシステム1の動作について説明するための図である。
【
図12】同実施形態に係る本開示の一実施形態に係る情報処理装置90のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0013】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.実施形態
1.1.概要
1.2.システム構成例
1.3.情報処理装置10の構成例
1.4.情報処理サーバ20の構成例
1.5.機能の詳細
1.6.適用例
2.ハードウェア構成例
3.まとめ
【0014】
<1.実施形態>
<<1.1.概要>>
まず、本開示の一実施形態の概要について述べる。
【0015】
上述したように、近年においては、収集されたデータに基づいてなんらかの推論を行うモデル(推論モデル)の開発が行われている。
【0016】
推論モデルによれば、未知のデータに基づいて各種の推論を精度高く実現することも可能である。このため、推論モデルの生成・活用は、種々の分野において盛んに行われている。
【0017】
しかし、推論モデルの生成、および推論モデルによる推論に用いるデータの構造によっては、精度の高い推論モデルの生成が困難な場合がある。
【0018】
上記のようなデータには、例えば、階層型データが挙げられる。
【0019】
階層型データは、例えば、主要素を特定する情報、および当該主要素に関連付けられて収集または生成されたログを含むデータとして定義されてもよい。
【0020】
一例として、装置80が、複数の別の装置と通信を行い、通信相手ごとに収集したログに基づいてなんらかの推論を行う場合を想定する。
【0021】
この場合、上記主要素は、装置80の通信相手となる装置であってよい。
【0022】
また、この場合、生成されるログには、通信相手、装置80と通信相手のペア等に応じた特徴が生じ得る。
【0023】
このため、ログを用いた学習を通信相手を区別せずに行うと、高い精度を有する推論モデルを生成することが困難となるのみではなく、収束に要する時間の増大、過学習等が発生する可能性もある。
【0024】
一方、例えば、特許文献1に開示されるように、データをクラスタリングした後、各クラスタに属するデータごとに学習を行う手法も存在する。
【0025】
このように、特徴の傾向が異なるデータを複数のクラスタに分類し、各クラスタに属するデータごとに学習を行う手法は、階層型データにも有用に思われる。
【0026】
しかし、特許文献1に開示されるような手法では、推論結果に基づいてクラスタリング結果を修正できないため、高精度の推論モデルを生成することが困難である。
【0027】
また、例えば、サーバが複数の装置からデータを収集し、当該データに基づく学習を行う場合には、プライバシーの保護も課題となる。
【0028】
他方、複数の装置から収集したデータを用いた学習を行う場合においてデータのプライバシーを保護する手法としては、連合学習(Federated Learning)と呼ばれる手法も存在する。
【0029】
しかし、一般的な連合学習は、複数の装置から受信したデータから単一の推論モデルを生成することを目的としている。
【0030】
このため、一般的な連合学習において階層型データのような様々な傾向を有するデータを用いる場合、収束に要する時間の増大、過学習等が発生する可能性がある。
【0031】
上記のような可能性を低減するためには、例えば、データを収集した装置の特徴に応じて当該データをクラスタリングし、各クラスタに属するデータごとに学習を行う手法も考えられる。
【0032】
しかし、この場合、ある装置から収集されたデータは、すべて同一のクラスタに分類されてしまう。
【0033】
このため、上述した複数の通信相手ごとに生成されたログを用いた推論を行うような場合においては、収束に要する時間の増大、過学習等が発生する可能性を低減することが困難な場合がある。
【0034】
本開示の一実施形態に係る技術思想は上記のような点に着目して発想されたものであり、プライバシーの保護と高い推論精度の両立を実現するものである。
【0035】
このために、本開示の一実施形態に係る情報処理装置10は、階層型データを情報処理サーバ20から配布された複数の推論モデルに基づいてクラスタリングし、クラスタごとに対応する上記推論モデルを用いた学習を行う学習部120を備える。
【0036】
また、本開示の一実施形態に係る情報処理装置10は、学習部120による上記学習においてクラスタごとに生成された中間結果を情報処理サーバ20に送信する通信部130を備える。
【0037】
すなわち、本開示の一実施形態に係る情報処理装置10は、情報処理サーバ20から配布された複数の推論モデルを用いて自身の保有する階層型データをクラスタリングし、クラスタごとの学習により生成した中間結果を情報処理サーバ20に送信する。
【0038】
ここで、上記中間結果は、階層型データに含まれる特徴量およびラベルから計算された値を含んだ情報であってよく、かつ特徴量およびラベルの復元が困難な情報であってよい。
【0039】
一方、本開示の一実施形態に係る情報処理サーバ20は、複数のクラスタにそれぞれ対応する複数の推論モデルを生成する学習部210と、学習部210により生成された複数の推論モデルに係る情報を複数の情報処理装置10に送信する通信部と、を備える。
【0040】
ここで、通信部220は、複数の推論モデルに基づいてクラスタリングされた階層型データとクラスタごとに対応する上記推論モデルとに基づく学習により生成された中間結果を、複数の情報処理装置10から受信することを特徴の一つとする。
【0041】
また、学習部210は、複数の上記中間結果に基づいて複数の推論モデルを更新することを特徴の一つとする。
【0042】
すなわち、本開示の一実施形態に係る情報処理サーバ20は、複数の情報処理装置10から受信したクラスタごとの中間結果に基づいてクラスタの各々に対応する推論モデルを更新し、当該更新に係る情報を情報処理装置10の各々に配布する。
【0043】
このように、本開示の一実施形態に係るシステム1では、情報処理装置10によるクラスタリングと中間結果の送信、サーバによる推論モデルの更新と当該更新に係る情報の配布が繰り返し実行されてよい。
【0044】
上記で述べたような処理によれば、推論モデルの収束を保証し、クラスタリング制度および推論精度も同時に向上させることが可能となる。
【0045】
また、上記で述べたような処理によれば、元のデータへの復元が困難な中間結果を用いることによりプライバシーの保護性能を高めることが可能となる。
【0046】
以下、上記を実現するシステム構成例について詳細に説明する。
【0047】
<<1.2.システム構成例>>
図1は、本開示の一実施形態に係るシステム1の構成例を示すブロック図である。
【0048】
図1に示すように、本実施形態に係るシステム1は、複数の情報処理装置10と情報処理サーバ20とを備える。
【0049】
各々の情報処理装置10と情報処理サーバ20とは、ネットワーク30を介して互いが通信可能に接続される。
【0050】
なお、
図1には、システム1が情報処理装置10aおよび10bを備える場合を例示しているが、本実施形態に係る情報処理装置10の数は係る例に限定されない。
【0051】
(情報処理装置10)
本実施形態に係る情報処理装置10は、情報処理サーバ20から配布された推論モデルを用いて階層型データのクラスタリングを行う。
【0052】
また、本実施形態に係る情報処理装置10は、各クラスタに属するデータとクラスタに応じた推論モデルとを用いた学習を行い、中間結果を情報処理サーバ20に送信する。
【0053】
本実施形態に係る情報処理装置10は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット、ゲーム機、ウェアラブルデバイスなどであってもよい。
【0054】
(情報処理サーバ20)
本実施形態に係る情報処理サーバ20は、設定されたクラスタに対応する推論モデルを生成し、複数の情報処理装置10に配布する。
【0055】
また、本実施形態に係る情報処理サーバ20は、複数の情報処理装置10から各クラスタに応じた中間結果を受信し、当該中間結果に基づいて各推論モデルを更新する。
【0056】
本実施形態に係る情報処理サーバ20は、各推論モデルの更新に係る情報を複数の情報処理装置10に配布する。
【0057】
(ネットワーク30)
本実施形態に係るネットワーク30は、情報処理装置10と情報処理サーバ20との間における通信を仲介する。
【0058】
<<1.3.情報処理装置10の構成例>>
続いて、本実施形態に係る情報処理装置10の構成例について詳細に説明する。
【0059】
図2は、本実施形態に係る情報処理装置10の構成例を示すブロック図である。
【0060】
図2に示すように、本実施形態に係る情報処理装置10は、センサ部110、学習部120、および通信部130を備えてもよい。
【0061】
(センサ部110)
本実施形態に係るセンサ部110は、各種のセンサ情報を収集する。
【0062】
センサ部110により収集されるセンサ情報は、階層型データの一要素(特徴量)として用いられてもよい。
【0063】
このために、センサ部110は、階層型データの一要素として利用可能なセンサ情報を収集するための各種のセンサを備えてよい。
【0064】
一方、階層型データにセンサ情報が含まれない場合、情報処理装置10は、センサ部110を備えずともよい。
【0065】
(学習部120)
本実施形態に係る学習部120は、階層型データを情報処理サーバ20から配布された複数の推論モデルに基づいてクラスタリングする。
【0066】
また、本実施形態に係る学習部120は、クラスタごとに対応する推論モデルを用いた学習を行う。
【0067】
上述したように、本実施形態に係る階層型データは、主要素を特定する情報、および主要素に関連付けて収集または生成されたログを含んでよい。
【0068】
また、学習部120は、異なる主要素に係る階層型データを複数の推論モデルに基づいてクラスタリングしてよい。
【0069】
本実施形態に係る学習部120が有する機能は、各種のプロセッサにより実現される。
【0070】
本実施形態に係る学習部120が有する機能の詳細については別途説明する。
【0071】
(通信部130)
本実施形態に係る通信部130は、ネットワーク30を介して情報処理サーバ20との通信を行う。
【0072】
通信部130は、例えば、情報処理サーバ20から推論モデル、推論モデルの更新に係る情報等を受信する。
【0073】
また、通信部130は、学習部120により生成された中間結果を情報処理サーバ20に送信する。
【0074】
なお、本実施形態に係る通信部130は、情報処理サーバ20とは異なる他の装置との通信を行ってもよい。
【0075】
また、この場合、通信部130は、他の装置との通信に係るログを生成し保存してもよい。
【0076】
他の装置との通信に係るログは、階層型データの一部として用いられてもよい。
【0077】
以上、本実施形態に係る情報処理装置10の構成例について述べた。なお、
図2を用いて説明した上記の構成はあくまで一例であり、本実施形態に係る情報処理装置10の構成はかかる例に限定されない。
【0078】
本実施形態に係る情報処理装置10は、例えば、ユーザによる情報の入力を受け付ける入力部、各種の情報を表示する表示部などをさらに備えてもよい。
【0079】
また、情報処理装置10が入力部を備える場合、入力された情報は階層型データの一部として用いられてもよい。
【0080】
本実施形態に係る情報処理装置10の構成は、仕様や運用に応じて柔軟に変形可能である。
【0081】
<<1.4.情報処理サーバ20の構成例>>
次に、本実施形態に係る情報処理サーバ20の構成例について詳細に説明する。
【0082】
図3は、本実施形態に係る情報処理サーバ20の構成例を示すブロック図である。
【0083】
図3に示すように、本実施形態に係る情報処理サーバ20は、学習部210および通信部220を備えてもよい。
【0084】
(学習部210)
本実施形態に係る学習部210は、複数のクラスタにそれぞれ対応する複数の推論モデルを生成する。
【0085】
また、本実施形態に係る学習部210は、通信部220が受信した複数の中間結果に基づいて上記複数の推論モデルを更新する。
【0086】
本実施形態に係る学習部210が有する機能は、各種のプロセッサにより実現される。
【0087】
本実施形態に係る学習部210が有する機能の詳細については別途説明する。
【0088】
(通信部220)
本実施形態に係る通信部220は、ネットワーク30を介して複数の情報処理装置10と通信を行う。
【0089】
通信部220は、例えば、学習部210が生成する推論モデル、当該推論モデルの更新に係る情報を複数の情報処理装置10に送信する。
【0090】
また、通信部220は、複数の情報処理装置10から中間結果を受信する。
【0091】
以上、本実施形態に係る情報処理サーバ20の構成例について述べた。なお、
図3を用いて説明した上記の構成はあくまで一例であり、本実施形態に係る情報処理サーバ20の構成はかかる例に限定されない。
【0092】
本実施形態に係る情報処理サーバ20は、例えば、ユーザによる情報の入力を受け付ける入力部、各種の情報を表示する表示部などをさらに備えてもよい。
【0093】
本実施形態に係る情報処理サーバ20の構成は、仕様や運用に応じて柔軟に変形可能である。
【0094】
<<1.5.機能の詳細>>
次に、本実施形態に係る情報処理装置10および情報処理サーバ20の各々が有する機能について詳細に説明する。
【0095】
上述したように、本実施形態に係る情報処理装置10は、情報処理サーバ20から配布された複数の推論モデルを用いて自身の保有する階層型データをクラスタリングし、クラスタごとの学習により生成した中間結果を情報処理サーバ20に送信する。
【0096】
また、本実施形態に係る情報処理サーバ20は、複数の情報処理装置10から受信したクラスタごとの中間結果に基づいてクラスタの各々に対応する推論モデルを更新し、当該更新に係る情報を情報処理装置10の各々に配布する。
【0097】
上記のような処理を実現するためには、情報処理装置10と情報処理サーバ20とで階層型データに対応するモデルを共有することが求められる。
【0098】
図4は、本実施形態に係る階層型データに対応するモデルの一例を示す図である。
【0099】
図4の左側には、階層型データに対応するグラフィカルモデルの一例が、
図4の右側には、階層型データに対応する生成モデルの一例がそれぞれ示されている。
【0100】
図4に示す各モデルにおいて、η、θ、κは、それぞれ情報処理装置10の集合(global)、情報処理装置10、主要素に相当する。
【0101】
ただし、
図4に示す各モデルはあくまで一例であり、本実施形態に係るグラフィカルモデルおよび生成モデルは、階層型データの特性、推論されるラベル(目的変数)の特性等に応じて適宜設計されればよい。
【0102】
続いて、
図5および
図6を参照して、本実施形態に係るシステム1により実行される処理の流れについて詳細に説明する。
【0103】
図5は、本実施形態に係るシステム1により実行される処理の流れを説明するための模式図である。
【0104】
また、
図6は、本実施形態に係るシステム1により実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【0105】
なお、
図5においては、情報処理装置10aおよび10bによる処理が例示されているが、上述したように、本実施形態に係るシステム1は、3つ以上の情報処理装置10を備えてもよい。
【0106】
また、
図5においては、情報処理サーバ20が3つのクラスタC1~C3にそれぞれ対応する3つの推論モデルM1~M3を生成する場合が例示されているが、本実施形態に係るクラスタおよび推論モデルの数は、かかる例に限定されない。
【0107】
本実施形態に係るクラスタおよび推論モデルの数は、階層型データの特性、推論されるラベル(目的変数)の特性等に応じて適宜設計されればよい。
【0108】
まず、
図6に示すように、情報処理サーバ20が推論モデルを初期化する(S100)。
【0109】
図5に示す一例の場合、情報処理サーバ20は、推論モデルM1~M3を初期化する。
【0110】
次に、情報処理サーバ20が、推論モデルに係る情報を配布する(S101)。
【0111】
図5に示す一例の場合、情報処理サーバ20は、推論モデルM1~M3を構成するすべての情報を送信してもよい。
【0112】
次に、情報処理装置10の各々が推論モデルを用いて階層型データをクラスタリングする(S102)。
【0113】
図5示す一例の場合、情報処理装置10aは、配布された推論モデルM1~M3を用いて階層型データD1を推論モデルM1~M3にそれぞれ対応するクラスタC1~C3のいずれかに分類する。
【0114】
同様に、情報処理装置10bは、配布された推論モデルM1~M3を用いて階層型データD2を推論モデルM1~M3にそれぞれ対応するクラスタC1~C3のいずれかに分類する。
【0115】
次に、情報処理装置の各々がクラスタ事に学習を行う(S103)。
【0116】
図5に示す一例の場合、情報処理装置10aは、クラスタC1~C3ごとに学習を行い、クラスタC1~C3にそれぞれ対応する中間結果w
11~w
31を生成する。
【0117】
同様に、情報処理装置10bは、クラスタC1~C3ごとに学習を行い、クラスタC1~C3にそれぞれ対応する中間結果w12~w32を生成する。
【0118】
次に、情報処理装置10の各々が中間結果を情報処理サーバ20に送信する(S104)。
【0119】
図5に示す一例の場合、情報処理装置10aは、中間結果w
11~w
31を情報処理サーバに送信する。
【0120】
同様に、情報処理装置10bは、中間結果w12~w32を情報処理サーバ20に送信する。
【0121】
次に、情報処理サーバ20が受信した中間結果をクラスタごとにまとめ、クラスタにそれぞれ対応する推論モデルを更新する(S105)。
【0122】
図5に示す一例の場合、情報処理サーバ20は、中間結果w
11およびw
12からw
1を計算し、推論モデルM1を更新する。
【0123】
同様に、情報処理サーバ20は、中間結果w21およびw22からw2を計算し、推論モデルM2を更新する。
【0124】
同様に、情報処理サーバ20は、中間結果w31およびw32からw3を計算し、推論モデルM3を更新する。
【0125】
続いて、情報処理サーバ20は、各推論モデルが収束したか否かを判定する(S106)。
【0126】
情報処理サーバ20が、各推論モデルが収束したと判定した場合(S106:Yes)、システム1は一連の処理を終了する。
【0127】
一方、情報処理サーバ20が、各推論モデルが収束していないと判定した場合(S106:Yes)、情報処理サーバ20は、ステップS101に復帰し、推論モデルに係る情報を配布する。
【0128】
図5に示す一例の場合、情報処理サーバ20は、例えば、w
1、w
2、w
3を情報処理装置10aおよび10bに送信してもよい。
【0129】
情報処理サーバ20がステップS101に復帰した場合、情報処理装置10および情報処理サーバ20は、以降の処理を繰り返し実行する。
【0130】
以上、本実施形態に係るシステム1による処理の流れについて一例を挙げて詳細に説明した。
【0131】
続いて、本実施形態に係る情報処理装置10と情報処理サーバ20との間において送受信される情報について、より詳細に説明する。
【0132】
図7は、本実施形態に係る階層型データのクラスタリングの一例を示す図である。
【0133】
図7に示す一例の場合、クラスタC1には、主要素ID:ME
1、主要素ID:ME
2、および主要素ID:ME
3を有する階層型データが分類されている。
【0134】
また、クラスタC2には、主要素ID:ME4および主要素ID:ME5を有する階層型データが分類されている。
【0135】
また、クラスタC2には、主要素ID:ME6、主要素ID:ME7、および主要素ID:ME8を有する階層型データが分類されている。
【0136】
ここで、主要素IDは、主要素を特定するための情報の一例である。
【0137】
また、階層型データは、主要素IDの他、主要素に関連付けて収集または生成されたログを含む。
【0138】
上記ログは、例えば、特徴量およびラベル(目的変数)を含んでもよい。
【0139】
なお、
図7に示す一例では、特徴量が、x
n1~x
n5の5つの要素を有するが、これはあくまで一例であり、本実施形態に係る特徴量が有する要素の数はかかる例に限定されない。
【0140】
本実施形態に係る中間結果は、階層型データに含まれる特徴量およびラベルから計算された値であってもよい。
【0141】
情報処理装置10は、
図7に示すように階層型データのクラスタリングを行った場合、クラスタC1~C3に対応する中間結果w
11、w
21、w
31を下記のように設定してもよい。
【0142】
w11={A1,b1}
w21={A2,b2}
w31={A3,b3}
【0143】
ここで、上記におけるAkおよびbkは、クラスタCkに属する特徴量およびラベルに基づいてそれぞれ計算された値であってよい。
【0144】
以下に、Akおよびbkの計算例を示す。
【0145】
A1=A(x11,x12,x13,x14,x15,y1,
x21,x22,x23,x24,x25,y2,
x31,x32,x33,x34,x35,y3)
b1=b(x11,x12,x13,x14,x15,y1,
x21,x22,x23,x24,x25,y2,
x31,x32,x33,x34,x35,y3)
【0146】
A2=A(x41,x42,x43,x44,x45,y4,
x51,x52,x53,x54,x55,y5)
b2=b(x41,x42,x43,x44,x45,y4,
x51,x52,x53,x54,x55,y5)
【0147】
A3=A(x61,x62,x63,x64,x65,y6,
x71,x72,x73,x74,x75,y7,
x81,x82,x83,x84,x85,y8)
b3=b(x61,x62,x63,x64,x65,y6,
x71,x72,x73,x74,x75,y7,
x81,x82,x83,x84,x85,y8)
【0148】
上記のように、本実施形態に係る情報処理装置10は、主要素を特定する情報を用いずに中間結果を計算してもよい。
【0149】
また、上記のような計算によれば、クラスタCkに属する階層型データの数が多いほど、Akおよびbkから元の特徴量xijおよびラベルyiを復元することが困難となる。
【0150】
これらのことから、本実施形態に係る中間結果の生成によれば、プライバシーの保護性能を効果的に高めることが可能となる。
【0151】
続いて、情報処理サーバ20が情報処理装置10に送信する、推論モデルの更新に係る情報についてより詳細に説明する。
【0152】
ここでは、クラスタC1~C3にそれぞれ対応する推論モデルM1~M3が生成される場合を想定する。
【0153】
この場合、情報処理サーバ20は、推論モデルM1~M3それぞれの更新に係る情報w1~w3は、例えば、以下のように計算してもよい。
【0154】
w1=(w11,w12,w13,…,w1n)
w2=(w21,w22,w23,…,w2n)
w3=(w31,w32,w33,…,w3n)
【0155】
上記のような計算によれば、中間結果を計算した情報処理装置の数nが多いほど、wkから元の特徴量xijおよびラベルyiを復元することが困難となり、プライバシーの保護性能を効果的に高めることが可能となる。
【0156】
一方、情報処理装置10は、推論モデルM1~M3それぞれの更新に係る情報w1~w3を受信することにより、より精度の高い推論を行うことが可能となる。
【0157】
例えば、クラスタC3に属する特徴量x9のラベルy9を推論する場合、情報処理装置10は、f(w3,x9)を計算すればよい。
【0158】
このように、本実施形態に係る情報処理装置10の学習部120は、特徴量および推論モデルに基づいてラベルを推論することが可能である。
【0159】
<<1.6.適用例>>
次に、本実施形態に係るシステム1の適用について具体例を挙げて説明する。
【0160】
例えば、本実施形態に係る主要素は、情報処理装置10と通信を行う各種の装置であってもよい。
【0161】
この場合、情報処理装置10は、装置との通信に伴い収集される各種のログを階層型データとして用いてもよい。
【0162】
以下においては、本実施形態に係る主要素が、情報処理装置10との通信を行うアクセスポイントである場合の例について述べる。
【0163】
図8は、本実施形態に係る主要素がアクセスポイント40である場合におけるシステム1の動作について説明するための図である。
【0164】
なお、
図8においては、情報処理装置10がスマートフォンである場合の動作が例示されている。
【0165】
本例の場合、情報処理装置10は、アクセスポイント40ごとに通信ログL40をまとめて保持する。
【0166】
通信ログL40は、アクセスポイント40を特定する情報と対応付けられ階層型データとして用いられる。
【0167】
この際、各通信ログL40には、特徴量x1~xnとラベルyとが含まれる。
【0168】
特徴量x1~xnには、例えば、受信電波強度、CCA(Clear Channel Assessment) busy time等が採用されてもよい。
【0169】
また、ラベルyとしては、アクセスポイント40に係る通信品質を表す指標が用いられてよい。
【0170】
情報処理装置10の各々は、情報処理サーバ20から配布された複数の推論モデルを用いて上記のような特徴量x1~xnおよびラベルyを含む通信ログL40をクラスタリングする。
【0171】
例えば、
図8に示す一例の場合、情報処理装置10aは、アクセスポイント40aに対応する3レコード分の通信ログL40a、およびアクセスポイント40bに対応する2レコード分の通信ログL40bをクラスタC1に分類する。
【0172】
また、情報処理装置10aは、アクセスポイント40cに対応する2レコード分の通信ログL40cをクラスタC2に分類する。
【0173】
同様に、情報処理装置10bは、アクセスポイント40aに対応する2レコード分の通信ログL40aをクラスタC1に分類し、アクセスポイント40cに対応する2レコード分の通信ログL40cをクラスタC2に分類する。
【0174】
このように、本実施形態に係る情報処理装置10は、同一の主要素に係る階層型データが同一のクラスタに分類されるようクラスタリングを行ってもよい。
【0175】
これによれば、所定種類のアクセスポイント40、所定種類の情報処理装置10と所定種類のアクセスポイント40とのペア等に応じた特徴の学習、およびより精度の高い推論が実現される。
【0176】
また、同時に、情報処理装置10は、異なる主要素に係る階層型データが同一のクラスタに分類されるようクラスタリングを行ってよい。
【0177】
これによれば、クラスタ数を抑えることができ、学習の効率化が実現される。
【0178】
本実施形態に係る情報処理装置10の各々は、上記のようなクラスタリングの実施後、上述したように計算した中間結果を情報処理サーバ20に送信し、推論モデルの更新に係る情報を受信する。
【0179】
その後、本実施形態に係る情報処理装置10の各々は、収集した特徴量xと推論モデルを用いてラベルyを推論する。
【0180】
例えば、情報処理装置10は、推論モデルを用いて、あるアクセスポイント40からの受信電波強度から当該アクセスポイント40を用いた場合の通信品質を推論することが可能である。
【0181】
また、この場合、情報処理装置10は、推論した通信品質が所定の条件を満たすアクセスポイント40に接続する、複数のアクセスポイント40のうち推論した通信品質が最も高いアクセスポイント40に接続する等の制御を行ってもよい。
【0182】
以上、本実施形態に係る主要素が情報処理装置10と通信を行う装置である場合の動作について説明した。
【0183】
次に、本実施形態に係る主要素が商品のカテゴリである場合の例について述べる。
【0184】
本実施形態に係る主要素は、必ずしも装置でなくともよい。
【0185】
図9は、本実施形態に係る主要素が商品のカテゴリGCである場合におけるシステム1の動作について説明するための図である。
【0186】
なお、
図9においては、情報処理装置10がゲーム機器であり、商品がゲームである場合の動作が例示されている。
【0187】
本例の場合、情報処理装置10は、ゲームのカテゴリGCごとに購入ログLgcをまとめて保持する。
【0188】
購入ログLgcは、ゲームのカテゴリGCを特定する情報と対応付けられ階層型データとして用いられる。
【0189】
この際、各購入ログLgcには、特徴量x1~xnとラベルyとが含まれる。
【0190】
特徴量x1~xnには、例えば、ゲームメーカー、売上順位などが採用されてもよい。
【0191】
また、ラベルyとしては、カテゴリGCに属するゲームの購入に係る指標(例えば、購入したか否か、予約したか否か)が用いられてよい。
【0192】
情報処理装置10の各々は、情報処理サーバ20から配布された複数の推論モデルを用いて上記のような特徴量x1~xnおよびラベルyを含む購入ログLgcをクラスタリングする。
【0193】
例えば、
図9に示す一例の場合、情報処理装置10aは、ゲームのカテゴリGC1に対応する3レコード分の購入ログLgc1、およびゲームのカテゴリGC2に対応する2レコード分の購入ログLgc2をクラスタC1に分類する。
【0194】
また、情報処理装置10aは、ゲームのカテゴリGC3に対応する2レコード分の購入ログLgc3をクラスタC2に分類する。
【0195】
同様に、情報処理装置10aは、ゲームのカテゴリGC1に対応する2レコード分の購入ログLgc1をクラスタC1に分類し、ゲームのカテゴリGC3に対応する2レコード分の購入ログLgc3をクラスタC3に分類する。
【0196】
本実施形態に係る情報処理装置10の各々は、上記のようなクラスタリングの実施後、上述したように計算した中間結果を情報処理サーバ20に送信し、推論モデルの更新に係る情報を受信する。
【0197】
その後、本実施形態に係る情報処理装置10の各々は、収集した特徴量xと推論モデルを用いてラベルyを推論する。
【0198】
例えば、情報処理装置10は、推論モデルを用いて、ユーザがあるゲームを購入する可能性を推論することが可能である。
【0199】
また、この場合、情報処理装置10は、購入する可能性が閾値を超えるゲームをユーザに明示的に提示する、またはオンラインショップにおいてユーザの目に付きやすいように配置する等の制御を行ってもよい。
【0200】
次に、本実施形態に係る主要素が人物である場合の例について述べる。
【0201】
この場合、ラベルyは、例えば、人物の身体的状態または精神的状態を表す指標であってもよい。
【0202】
図10は、本実施形態に係る主要素が人物であり、ラベルyが人物の健康状態に係る指標である場合におけるシステム1の動作について説明するための図である。
【0203】
なお、
図10においては、情報処理装置10が医療機関に設置される場合の動作が例示されている。
【0204】
本例の場合、情報処理装置10は、人物Pごとに診察ログLpeをまとめて保持する。
【0205】
診察ログLpeに含まれる特徴量x1~xnとしては、例えば、血圧、心拍数などの各種の検査結果、症状などが挙げられる。
【0206】
また、ラベルyは、医師による診断結果であってもよい。
【0207】
情報処理装置10の各々は、情報処理サーバ20から配布された複数の推論モデルを用いて上記のような特徴量x1~xnおよびラベルyを含む診察ログLpeをクラスタリングする。
【0208】
例えば、
図10に示す一例の場合、情報処理装置10aは、人物P1に対応する3レコード分の診察ログLpe1、および人物P2に対応する2レコード分の診察ログLpe2をクラスタC1に分類する。
【0209】
また、情報処理装置10aは、人物P3に対応する2レコード分の診察ログLpe3をクラスタC2に分類する。
【0210】
同様に、情報処理装置10aは、人物P4に対応する2レコード分の診察ログLpe4をクラスタC1に分類し、人物P5に対応する2レコード分の診察ログLpe5をクラスタC3に分類する。
【0211】
本実施形態に係る情報処理装置10の各々は、上記のようなクラスタリングの実施後、上述したように計算した中間結果を情報処理サーバ20に送信し、推論モデルの更新に係る情報を受信する。
【0212】
その後、本実施形態に係る情報処理装置10の各々は、収集した特徴量xと推論モデルを用いてラベルyを推論する。
【0213】
例えば、情報処理装置10は、推論モデルを用いて、ある人物に係る新たな検査結果に基づいて当該人物の健康状態を推論することが可能である。
【0214】
これによれば、医師による実際の診断を行わずに、ある人物の健康状態を暫定的に判断することなどが可能となる。
【0215】
次に、ラベルyが人物の感情を表す指標である場合について述べる。
【0216】
上記人物の感情を表す指標には、例えば、ユーザの表情が含まれる。
【0217】
図11は、本実施形態に係る主要素が人物であり、ラベルyが人物の表情である場合におけるシステム1の動作について説明するための図である。
【0218】
なお、
図11においては、情報処理装置10がユーザとのコミュニケーションを行うロボットである場合の動作が例示されている。
【0219】
本例の場合、情報処理装置10は、人物Pごとに撮影ログLppをまとめて保持する。
【0220】
撮影ログLppに含まれる特徴量x1~xnとしては、例えば、撮影された画像、顔における各パーツの位置、各パーツ大きさ等が挙げられる。
【0221】
また、ラベルyは、推論された各種の表情であってよい。
【0222】
情報処理装置10の各々は、情報処理サーバ20から配布された複数の推論モデルを用いて上記のような特徴量x1~xnおよびラベルyを含む撮影ログLppをクラスタリングする。
【0223】
例えば、
図11に示す一例の場合、情報処理装置10aは、人物P1に対応する3レコード分の撮影ログLpp1、および人物P2に対応する2レコード分の撮影ログLpp2をクラスタC1に分類する。
【0224】
また、情報処理装置10aは、人物P3に対応する3レコード分の撮影ログLpp3をクラスタC2に分類する。
【0225】
同様に、情報処理装置10aは、人物P4に対応する3レコード分の撮影ログLpp4をクラスタC1に分類し、人物P5に対応する3レコード分の撮影ログLpp5をクラスタC3に分類する。
【0226】
本実施形態に係る情報処理装置10の各々は、上記のようなクラスタリングの実施後、上述したように計算した中間結果を情報処理サーバ20に送信し、推論モデルの更新に係る情報を受信する。
【0227】
その後、本実施形態に係る情報処理装置10の各々は、収集した特徴量xと推論モデルを用いてラベルyを推論する。
【0228】
例えば、情報処理装置10は、推論モデルを用いて、ある人物を被写体とした画像から当該人物の表情を推論することが可能である。
【0229】
また、本実施形態に係る情報処理装置10の各々は、推論した表情に応じてユーザに対するふるまいを変えるなどの制御を行ってよい。
【0230】
<2.ハードウェア構成例>
次に、本開示の一実施形態に係る情報処理装置10および情報処理サーバ20に共通するハードウェア構成例について説明する。
【0231】
図12は、本開示の一実施形態に係る情報処理装置90のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【0232】
情報処理装置90は、情報処理装置10および情報処理サーバ20と同等のハードウェア構成を有する装置であってよい。
【0233】
図19に示すように、情報処理装置90は、例えば、プロセッサ871と、ROM872と、RAM873と、ホストバス874と、ブリッジ875と、外部バス876と、インターフェース877と、入力装置878と、出力装置879と、ストレージ880と、ドライブ881と、接続ポート882と、通信装置883と、を備える。なお、ここで示すハードウェア構成は一例であり、構成要素の一部が省略されてもよい。また、ここで示される構成要素以外の構成要素をさらに含んでもよい。
【0234】
(プロセッサ871)
プロセッサ871は、例えば、演算処理装置又は制御装置として機能し、ROM872、RAM873、ストレージ880、又はリムーバブル記憶媒体901に記録された各種プログラムに基づいて各構成要素の動作全般又はその一部を制御する。
【0235】
(ROM872、RAM873)
ROM872は、プロセッサ871に読み込まれるプログラムや演算に用いるデータ等を格納する手段である。RAM873には、例えば、プロセッサ871に読み込まれるプログラムや、そのプログラムを実行する際に適宜変化する各種パラメータ等が一時的又は永続的に格納される。
【0236】
(ホストバス874、ブリッジ875、外部バス876、インターフェース877)
プロセッサ871、ROM872、RAM873は、例えば、高速なデータ伝送が可能なホストバス874を介して相互に接続される。一方、ホストバス874は、例えば、ブリッジ875を介して比較的データ伝送速度が低速な外部バス876に接続される。また、外部バス876は、インターフェース877を介して種々の構成要素と接続される。
【0237】
(入力装置878)
入力装置878には、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ、及びレバー等が用いられる。さらに、入力装置878としては、赤外線やその他の電波を利用して制御信号を送信することが可能なリモートコントローラ(以下、リモコン)が用いられることもある。また、入力装置878には、マイクロフォンなどの音声入力装置が含まれる。
【0238】
(出力装置879)
出力装置879は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD、又は有機EL等のディスプレイ装置、スピーカ、ヘッドホン等のオーディオ出力装置、プリンタ、携帯電話、又はファクシミリ等、取得した情報を利用者に対して視覚的又は聴覚的に通知することが可能な装置である。また、本開示に係る出力装置879は、触覚刺激を出力することが可能な種々の振動デバイスを含む。
【0239】
(ストレージ880)
ストレージ880は、各種のデータを格納するための装置である。ストレージ880としては、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、又は光磁気記憶デバイス等が用いられる。
【0240】
(ドライブ881)
ドライブ881は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体901に記録された情報を読み出し、又はリムーバブル記憶媒体901に情報を書き込む装置である。
【0241】
(リムーバブル記憶媒体901)
リムーバブル記憶媒体901は、例えば、DVDメディア、Blu-ray(登録商標)メディア、HD DVDメディア、各種の半導体記憶メディア等である。もちろん、リムーバブル記憶媒体901は、例えば、非接触型ICチップを搭載したICカード、又は電子機器等であってもよい。
【0242】
(接続ポート882)
接続ポート882は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)、RS-232Cポート、又は光オーディオ端子等のような外部接続機器902を接続するためのポートである。
【0243】
(外部接続機器902)
外部接続機器902は、例えば、プリンタ、携帯音楽プレーヤ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、又はICレコーダ等である。
【0244】
(通信装置883)
通信装置883は、ネットワークに接続するための通信デバイスであり、例えば、有線又は無線LAN、Bluetooth(登録商標)、又はWUSB(Wireless USB)用の通信カード、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、又は各種通信用のモデム等である。
【0245】
<3.まとめ>
以上説明したように、本開示の一実施形態に係る情報処理装置10は、階層型データを情報処理サーバ20から配布された複数の推論モデルに基づいてクラスタリングし、クラスタごとに対応する上記推論モデルを用いた学習を行う学習部120を備える。
【0246】
また、本開示の一実施形態に係る情報処理装置10は、学習部120による上記学習においてクラスタごとに生成された中間結果を情報処理サーバ20に送信する通信部130を備える。
【0247】
上記の構成によれば、プライバシーの保護と高い推論精度の両立を実現することが可能となる。
【0248】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0249】
また、本明細書において説明した処理に係る各ステップは、必ずしもフローチャートやシーケンス図に記載された順序に沿って時系列に処理される必要はない。例えば、各装置の処理に係る各ステップは、記載された順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
【0250】
また、本明細書において説明した各装置による一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。ソフトウェアを構成するプログラムは、例えば、各装置の内部又は外部に設けられ、コンピュータにより読み取り可能な非一過性の記憶媒体(non-transitory computer readable medium)に予め格納される。そして、各プログラムは、例えば、コンピュータによる実行時にRAMに読み込まれ、各種のプロセッサにより実行される。上記記憶媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記憶媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
【0251】
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏し得る。
【0252】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
階層型データを情報処理サーバから配布された複数の推論モデルに基づいてクラスタリングし、クラスタごとに対応する前記推論モデルを用いた学習を行う学習部と、
前記学習部による前記学習においてクラスタごとに生成された中間結果を前記情報処理サーバに送信する通信部と、
を備え、
前記階層型データは、主要素を特定する情報、および前記主要素に関連付けて収集または生成されたログを含む、
情報処理装置。
(2)
前記学習部は、異なる前記主要素に係る前記階層型データを複数の前記推論モデルに基づいてクラスタリングする、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記学習部は、同一の前記主要素に係る前記階層型データが同一のクラスタに分類されるようクラスタリングを行う、
前記(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記学習部は、異なる前記主要素に係る前記階層型データが同一のクラスタに分類されるようクラスタリングを行う、
前記(1)~(3)のいずれかに記載の情報処理装置。
(5)
前記ログは、特徴量およびラベルを含む、
前記(1)~(4)のいずれかに記載の情報処理装置。
(6)
前記中間結果は、前記特徴量および前記ラベルから計算された値を含む、
前記(5)に記載の情報処理装置。
(7)
前記学習部は、前記特徴量および前記推論モデルに基づいて前記ラベルを推論する、
前記(5)または(6)に記載の情報処理装置。
(8)
前記通信部は、前記情報処理サーバが複数の装置から受信した前記中間結果に基づいて更新した前記推論モデルに係る情報を受信し、前記学習部に引き渡す、
前記(1)~(7)のいずれかに記載の情報処理装置。
(9)
前記主要素は、前記通信部との通信を行う装置を含む、
前記(5)~(7)のいずれかに記載の情報処理装置。
(10)
前記主要素は、前記通信部との通信を行うアクセスポイントを含む、
前記(9)に記載の情報処理装置。
(11)
前記ラベルは、前記アクセスポイントに係る通信品質を表す指標を含む、
前記(10)に記載の情報処理装置。
(12)
前記主要素は、商品のカテゴリを含む、
前記(5)~(7)のいずれかに記載の情報処理装置。
(13)
前記ラベルは、前記カテゴリに属する商品の購入に係る指標を含む、
前記(12)に記載の情報処理装置。
(14)
前記主要素は、人物を含む、
前記(5)~(7)のいずれかに記載の情報処理装置。
(15)
前記ラベルは、人物の身体的状態または精神的状態を表す指標を含む、
前記(14)に記載の情報処理装置。
(16)
前記ラベルは、人物の感情を表す指標を含む、
前記(14)に記載の情報処理装置。
(17)
プロセッサが、
階層型データを情報処理サーバから配布された複数の推論モデルに基づいてクラスタリングし、クラスタごとに対応する前記推論モデルを用いた学習を行うことと、
前記学習においてクラスタごとに生成された中間結果を前記情報処理サーバに送信することと、
を含み、
前記階層型データは、主要素を特定する情報、および前記主要素に関連付けて収集または生成されたログを含む、
情報処理方法。
(18)
コンピュータを、
階層型データを情報処理サーバから配布された複数の推論モデルに基づいてクラスタリングし、クラスタごとに対応する前記推論モデルを用いた学習を行う学習部と、
前記学習部による前記学習においてクラスタごとに生成された中間結果を前記情報処理サーバに送信する通信部と、
を備え、
前記階層型データは、主要素を特定する情報、および前記主要素に関連付けて収集または生成されたログを含む、
情報処理装置、
として機能させるためのプログラムを記憶したコンピュータにより読み取り可能な非一時的な記憶媒体。
(19)
複数のクラスタにそれぞれ対応する複数の推論モデルを生成する学習部と、
前記学習部により生成された複数の推論モデルに係る情報を複数の情報処理装置に送信する通信部と、
を備え、
前記通信部は、複数の前記推論モデルに基づいてクラスタリングされた階層型データとクラスタごとに対応する前記推論モデルとに基づく学習により生成された中間結果を、複数の前記情報処理装置から受信し、
前記学習部は、複数の前記中間結果に基づいて複数の前記推論モデルを更新し、
前記階層型データは、主要素を特定する情報、および前記主要素に関連付けて収集または生成されたログを含む、
情報処理サーバ。
(20)
プロセッサが、
複数のクラスタにそれぞれ対応する複数の推論モデルを生成することと、
生成された複数の推論モデルに係る情報を複数の情報処理装置に送信することと、
複数の前記推論モデルに基づいてクラスタリングされた階層型データとクラスタごとに対応する前記推論モデルとに基づく学習により生成された中間結果を、複数の前記情報処理装置から受信することと、
複数の前記中間結果に基づいて複数の前記推論モデルを更新することと、
を含み、
前記階層型データは、主要素を特定する情報、および前記主要素に関連付けて収集または生成されたログを含む、
情報処理方法。
(21)
コンピュータを、
複数のクラスタにそれぞれ対応する複数の推論モデルを生成する学習部と、
前記学習部により生成された複数の推論モデルに係る情報を複数の情報処理装置に送信する通信部と、
を備え、
前記通信部は、複数の前記推論モデルに基づいてクラスタリングされた階層型データとクラスタごとに対応する前記推論モデルとに基づく学習により生成された中間結果を、複数の前記情報処理装置から受信し、
前記学習部は、複数の前記中間結果に基づいて複数の前記推論モデルを更新し、
前記階層型データは、主要素を特定する情報、および前記主要素に関連付けて収集または生成されたログを含む、
情報処理サーバ、
として機能させるためのプログラムを記憶したコンピュータにより読み取り可能な非一時的な記憶媒体。
【符号の説明】
【0253】
1 システム
10 情報処理装置
110 センサ部
120 学習部
130 通信部
20 情報処理サーバ
210 学習部
220 通信部
40 アクセスポイント