(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025107147
(43)【公開日】2025-07-17
(54)【発明の名称】車内投影システム、車内投影システムの制御方法及び車両
(51)【国際特許分類】
B60K 35/23 20240101AFI20250710BHJP
G06F 3/01 20060101ALI20250710BHJP
B60R 11/02 20060101ALI20250710BHJP
B60K 35/10 20240101ALI20250710BHJP
B60K 35/28 20240101ALI20250710BHJP
B60K 35/232 20240101ALI20250710BHJP
【FI】
B60K35/23
G06F3/01 510
B60R11/02 C
B60K35/10
B60K35/28
B60K35/232
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024224525
(22)【出願日】2024-12-19
(31)【優先権主張番号】202410021964.8
(32)【優先日】2024-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100126664
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 慎吾
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】范 ▲暁▼▲梅▼
(72)【発明者】
【氏名】江 冬▲瑜▼
(72)【発明者】
【氏名】▲胡▼ ▲沛▼▲瑶▼
【テーマコード(参考)】
3D020
3D344
5E555
【Fターム(参考)】
3D020BA04
3D020BB01
3D020BC01
3D020BE03
3D344AA19
3D344AC25
3D344AD04
3D344AD13
5E555AA46
5E555BA23
5E555BA29
5E555BB23
5E555BB29
5E555BC01
5E555CA42
5E555CA47
5E555CB23
5E555CB64
5E555CB66
5E555DA03
5E555DC51
5E555FA00
(57)【要約】 (修正有)
【課題】車内投影システム、その制御方法及び車両を提供する。
【解決手段】本発明は、車内投影システム1は、ユーザのコマンドを受信し、前記コマンドの操作に関連する表示インタフェースを取得し、前記コマンドに基づいてユーザの車内における位置を決定する制御機器と、前記表示インタフェースをユーザの前記位置に対応する車内の所定領域に投影する投影機器と、を含み、前記制御機器は、ユーザの前記コマンドの操作の実行を開始し、前記表示インタフェースには、前記制御機器がユーザの前記コマンドの操作を実行するプロセスを表示する。これにより、ユーザから発行したコマンドの操作に関連する表示インタフェースをユーザが見ることができる適切な領域に投影することにより、ユーザがコマンドの実行プロセスを直感的に見ることができ、興趣性を高め、ユーザ体感を向上させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザのコマンドを受信し、前記コマンドの操作に関連する表示インタフェースを取得し、前記コマンドに基づいてユーザの車内における位置を決定する制御機器と、
前記表示インタフェースをユーザの前記位置に対応する車内の所定領域に投影する投影機器と、を含み、
前記制御機器は、ユーザの前記コマンドの操作の実行を開始し、前記表示インタフェースは、前記制御機器がユーザの前記コマンドの操作を実行するプロセスを表示する、ことを特徴とする車内投影システム。
【請求項2】
前記表示インタフェースは、前記コマンドの操作を実行する前の第1インタフェース、及び/又は前記コマンドの操作を実行し完了する第2インタフェース、及び/又は前記コマンドの操作を実行する前から前記コマンドの操作を実行し完了するまでのプロセスにおける第3インタフェースを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の車内投影システム。
【請求項3】
前記所定領域は、少なくとも1つの投影領域を含み、前記投影領域の位置は、ユーザの車内における位置、又はユーザの車内における位置及びユーザの数に基づいて決定される、ことを特徴とする請求項1に記載の車内投影システム。
【請求項4】
ユーザの前記位置は、ユーザが車内に位置する領域、及び/又はユーザが車内に位置する座席を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の車内投影システム。
【請求項5】
前記所定領域は、ユーザが車内に位置する前記領域の前方、及び/又はユーザが車内に位置する前記座席の前方を含む、ことを特徴とする請求項4に記載の車内投影システム。
【請求項6】
前記所定領域は、複数の投影領域を含み、車内の各座席は、1つの前記投影領域に対応し、前記制御機器は、ユーザのコマンドを受信すると、ユーザが位置する座席に基づいて、対応する投影領域を決定し、前記投影機器は、前記表示インタフェースを対応する投影領域に投影する、ことを特徴とする請求項1に記載の車内投影システム。
【請求項7】
前記所定領域は、複数の投影領域を含み、車内空間は、複数の分割領域に仮想的に分割され、各分割領域は、1つの前記投影領域に対応し、前記制御機器は、ユーザのコマンドを受信すると、ユーザが位置する分割領域に基づいて、対応する投影領域を決定し、前記投影機器は、前記表示インタフェースを対応する投影領域に投影する、ことを特徴とする請求項1に記載の車内投影システム。
【請求項8】
前記制御機器は、前記分割領域内のユーザの所在する座席及び/又は数を更に取得し、
前記投影機器は、前記分割領域内のユーザの所在する座席及び/又は数に基づいて、前記分割領域に対応する投影領域の位置を調整する、ことを特徴とする請求項7に記載の車内投影システム。
【請求項9】
前記車内空間は、ユーザの所在する位置及び/又は数に基づいて前記複数の分割領域に分割される、ことを特徴とする請求項7に記載の車内投影システム。
【請求項10】
前記所定領域は、少なくとも1つの投影領域を含み、前記投影機器は、前記少なくとも1つの投影領域内に2つ以上の表示インタフェースを同時に投影する、ことを特徴とする請求項1に記載の車内投影システム。
【請求項11】
前記コマンドは、音声コマンド及び/又はジェスチャコマンドを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の車内投影システム。
【請求項12】
前記表示インタフェースは、車内エンターテインメント機器に関連するインタフェースを含み、前記制御機器は、前記コマンドに基づいて前記車内エンターテインメント機器のインタフェースを取得する、ことを特徴とする請求項1に記載の車内投影システム。
【請求項13】
前記車内投影システムは、載置機器を更に含み、前記載置機器には、前記投影機器が移動可能及び/又は回転可能に載置され、前記投影機器は、ユーザの前記位置に基づいて前記載置機器を移動及び/又は回転させるように制御し、前記表示インタフェースを前記所定領域に投影する、ことを特徴とする請求項1に記載の車内投影システム。
【請求項14】
前記表示インタフェースの前記所定領域における具体的な投影位置は、ユーザの視線及び/又はユーザの顔の向きの変化に基づいて対応して変化し、
及び/又は、前記表示インタフェースの前記所定領域における具体的な投影位置は、ユーザの操作に基づいて別の位置に移動する、ことを特徴とする請求項1に記載の車内投影システム。
【請求項15】
前記表示インタフェースが前記所定領域内に所定時間投影され、前記所定時間内に、ユーザが前記所定領域に投影された前記表示インタフェースに第2コマンドを入力したことを検出した場合、前記所定領域に前記第2コマンドの操作を実行するプロセスの表示インタフェースを表示する、ことを特徴とする請求項1に記載の車内投影システム。
【請求項16】
前記表示インタフェースには、仮想キャラクターが含まれ、前記表示インタフェースに、前記仮想キャラクターがユーザの前記コマンドの操作を実行するプロセスを表示する、ことを特徴とする請求項1に記載の車内投影システム。
【請求項17】
前記制御機器は、複数のユーザからの複数のコマンドを受信すると、各ユーザの所在する位置に基づいて、各ユーザのコマンドに対応する表示インタフェースを各ユーザの所在する位置に対応する各所定領域に投影し、
又は、前記制御機器は、複数のユーザからの複数のコマンドを受信すると、複数のユーザのコマンドに対応する複数の表示インタフェースを複数のユーザの所在する位置に対応する少なくとも1つの所定領域に投影する、ことを特徴とする請求項1に記載の車内投影システム。
【請求項18】
ユーザのコマンドを受信し、前記コマンドの操作に関連する表示インタフェースを取得するステップと、
前記コマンドに基づいてユーザの位置を決定するステップと、
前記表示インタフェースをユーザの前記位置に対応する車内の所定領域に投影するステップと、
ユーザの前記コマンドの操作を実行し、前記表示インタフェースにユーザの前記コマンドの操作を実行するプロセスを表示するステップと、を含む、ことを特徴とする車内投影システムの制御方法。
【請求項19】
請求項1~17のいずれか一項に記載の車内投影システムを備える、ことを特徴とする車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載機器制御の分野に関し、特に車内投影システム、車内投影システムの制御方法及び車両に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車産業の発展に伴い、車内ネットワーキング機能も進化し、車内エンターテインメント機器と車載インフォテインメント部品がいずれもオペレーティングシステムによって制御できる。
【0003】
従来の制御操作は、ユーザが手でスクリーンをタッチするか又はボタンを押すことにより実現する必要がある。しかしながら、運転者にとっては、運転過程において、手でスクリーンをタッチするか又はボタンを押すことにより制御する場合、ユーザ体験がよくなく、走行安全に不利であり、後列座席に座る乗客にとっては、エンターテイメントオペレーティングシステム又は車載インフォテインメントスクリーンに対する制御に関与しにくく、その体感も悪い。
【0004】
音声認識技術の発展に伴い、いくつかの制御操作、例えばエンターテイメントシステムのオン、切り替え及び音量調整などの制御は、車内の音声認識機能によって実現でき、これにより、運転者及び乗客のユーザ体験を大幅に向上させ、走行安全にも有利である。
【0005】
なお、上記技術背景の説明は、本発明の技術的解決手段を明確,かつ完全に説明し、当業者の理解を容易にするために記載されたものに過ぎない。これらの技術的解決手段が本発明の背景技術部分において説明されているだけで、上記技術的解決手段が当業者にとって公知であると考えられてはいけない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
発明者は、音声コマンドによる制御によって車内の全てのユーザがエンターテイメントシステムに対する制御を実現できるが、音声コマンドの結果フィードバックしか聞こえないため、音声制御のプロセスを直感的に見ることができず、興趣性に欠け、また調整制御の結果をすぐに確認できない場合があるため、音声認識が誤って調整制御が誤った場合、タイムリーに発見できず、自分がエンターテイメントシステムを操作しているような直感的な感覚を提供できないことを発見した。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記従来技術における少なくとも1つの問題を解決するために、本発明は、ユーザが直感的にコマンドの実行プロセスを見ることができ、興趣性を高め、ユーザ体感を向上させることができる車内投影システム、その制御方法及び車両を提供する。
【0008】
本発明の実施例の第1態様に係る車内投影システムは、
ユーザのコマンドを受信し、前記コマンドの操作に関連する表示インタフェースを取得し、前記コマンドに基づいてユーザの車内における位置を決定する制御機器と、
前記表示インタフェースをユーザの前記位置に対応する車内の所定領域に投影する投影機器と、を含み、
前記制御機器は、ユーザの前記コマンドの操作の実行を開始し、前記表示インタフェースには、前記制御機器がユーザの前記コマンドの操作を実行するプロセスを表示する。
【0009】
更に、ユーザから発行したコマンドの操作に関連する表示インタフェースをユーザが見ることができる適切な領域に投影することにより、ユーザがコマンドの実行プロセスを直感的に見ることができ、興趣性を高め、ユーザ体感を向上させ、ユーザ自身がインタフェースを操作しているような直感的な感覚を醸し出す。
【0010】
本発明の実施例の第2態様によれば、前記表示インタフェースは、前記コマンドの操作を実行する前の第1インタフェース、及び/又は前記コマンドの操作を実行し完了する第2インタフェース、及び/又は前記コマンドの操作を実行する前から前記コマンドの操作を実行し完了するまでのプロセスにおける第3インタフェースを含む。
【0011】
更に、ユーザのコマンドを実行するプロセスのインタフェースをユーザに表示することにより、ユーザが自分のコマンドが実行されるプロセス、及び調整制御前後の変化を直感的に見ることができ、ユーザが没入体験を得て、乗車体感を向上させることができる。
【0012】
本発明の実施例の第3態様によれば、前記所定領域は、少なくとも1つの投影領域を含み、前記投影領域の位置は、ユーザの車内における位置、又はユーザの車内における位置及びユーザの数に基づいて決定される。
【0013】
更に、ユーザの位置、又はユーザの位置及び数に基づいて投影領域を決定することにより、投影領域をユーザに対応させて、ユーザが投影された画面を直感的に見ることができ、よりユーザに優しい。
【0014】
本発明の実施例の第4態様によれば、ユーザの前記位置は、ユーザが車内に位置する領域、及び/又はユーザが車内に位置する座席を含む。
【0015】
更に、ユーザの位置は、例えば前列、後列などの車内に位置する領域によって決定されてもよく、例えば後列右側座席などのユーザの車内の座席によって決定されてもよく、このように、所定領域は、ユーザの位置に基づいて対応して設定されてもよく、ユーザの好みに合うように実際のニーズに基づいて設定されてもよい。
【0016】
本発明の実施例の第5態様によれば、前記所定領域は、ユーザが車内に位置する前記領域の前方、及び/又はユーザが車内に位置する前記座席の前方を含む。
【0017】
更に、所定領域は、ユーザの位置の設定方式に基づいて決定されてもよく、車内領域に対応して車内領域の前方に位置してもよく、ある座席に対応してある座席の前方に位置してもよく、このように、所定領域の設定は、ユーザの好みに合うように実際のニーズに基づいて設定されてもよい。
【0018】
本発明の実施例の第6態様によれば、前記所定領域は、複数の投影領域を含み、車内の各座席は、1つの前記投影領域に対応し、前記制御機器は、ユーザのコマンドを受信すると、ユーザが位置する座席に基づいて、対応する投影領域を決定し、前記投影機器は、前記表示インタフェースを対応する投影領域に投影する。
【0019】
本発明の実施例の第7態様によれば、前記所定領域は、複数の投影領域を含み、車内空間は、複数の分割領域に仮想的に分割され、各分割領域は、1つの前記投影領域に対応し、前記制御機器は、ユーザのコマンドを受信すると、ユーザが位置する分割領域に基づいて、対応する投影領域を決定し、前記投影機器は、前記表示インタフェースを対応する投影領域に投影する。
【0020】
更に、投影領域が座席又は車内の分割領域に対応する場合の解決手段を提供し、ユーザのニーズ及び実際の状況に応じて投影領域を対応して設定することにより、ユーザのニーズを満たすとともに、投影領域の設定をできるだけ簡略化することができる。
【0021】
本発明の実施例の第8態様によれば、前記制御機器は、前記分割領域内のユーザの所在する座席及び/又は数を更に取得し、前記投影機器は、前記分割領域内のユーザの所在する座席及び/又は数に基づいて、前記分割領域に対応する投影領域の位置を調整する。
【0022】
本発明の実施例の第9態様によれば、前記車内空間は、ユーザの所在する位置及び/又は数に基づいて前記複数の分割領域に分割される。
【0023】
更に、分割領域は、車内のユーザの位置及び数などの車内の状況に基づいて分割されてもよく、ユーザが表示インタフェースを直感的に見るとともに、最適な領域分割を提供する。例えば、後列座席の左右両側にいずれも乗客がいる場合、後列座席全体を1つの分割領域とすることにより、表示インタフェースを、左右両側のユーザがいずれも見ることができるように後列領域の中間に投影することができる。後列の左側と中間の座席にいずれも乗客がいる場合、後列の左側と中間の座席を1つの分割領域としてもよく、表示インタフェースの投影領域における具体的な位置は、左側座席と中間座席との間の前方に設定されてもよい。表示インタフェースの投影領域における具体的な位置は、ユーザのパーソナライズニーズをよりよく満たすことができるように、ユーザのニーズに応じて自ら調整されてもよい。
【0024】
本発明の実施例の第10態様によれば、前記所定領域は、少なくとも1つの投影領域を含み、前記投影機器は、前記少なくとも1つの投影領域内に2つ以上の表示インタフェースを同時に投影する。
【0025】
更に、1つの投影領域内に異なる表示インタフェースを同時に表示することができ、このように、投影領域が合理的に設定された場合、異なるユーザのニーズも満たすことができる。
【0026】
前記投影機器は、少なくとも1つの投影装置を含んでもよく、前記少なくとも1つの投影装置は、3次元投影装置及び/又は2次元投影装置を含む。
【0027】
更に、投影装置としては、2次元投影装置及び/又は3次元投影装置を選択してもよく、実際のニーズ又は機器のニーズに基づいて選択し、適用性を拡大する。
【0028】
本発明の実施例の第11態様によれば、前記コマンドは、音声コマンド及び/又はジェスチャコマンドを含む。
【0029】
更に、音声コマンド又はジェスチャコマンドを認識することにより、異なる人のニーズを満たし、製品のサービスグループを拡大することができる。
【0030】
本発明の実施例の第12態様によれば、前記表示インタフェースは、車内エンターテインメント機器に関連するインタフェースを含み、前記制御機器は、前記コマンドに基づいて前記車内エンターテインメント機器のインタフェースを取得する。
【0031】
更に、車内エンターテインメント機器のインタフェースをユーザの目の前に投影することによって、ユーザ自身が車内エンターテインメント機器を操作する感覚を醸し出す。
【0032】
本発明の実施例の第13態様によれば、前記車内投影システムは、載置機器を更に含み、前記載置機器には、前記投影機器が移動可能及び/又は回転可能に載置され、前記投影機器は、ユーザの前記位置に基づいて前記載置機器を移動及び/又は回転させるように制御し、前記表示インタフェースを前記所定領域に投影する。
【0033】
更に、所定領域を決定した後、載置機器によって投影機器の投影領域を調整し、1つの投影機器によって車両全体領域内の任意の位置での投影を実現することができることにより、投影領域がユーザの視聴により適合し、ユーザの乗車体感を更に向上させることができる。
【0034】
本発明の実施例の第14態様によれば、前記表示インタフェースの前記所定領域における具体的な投影位置は、ユーザの視線及び/又はユーザの顔の向きの変化に基づいて対応して変化し、
及び/又は、前記表示インタフェースの前記所定領域における具体的な投影位置は、ユーザの操作に基づいて別の位置に移動する。
【0035】
更に、ユーザの視線、顔の向き、操作などに基づいて表示インタフェースの所定領域での具体的な投影位置を制御して、ユーザの視線又はユーザの意図に追従して表示インタフェースを表示させることにより、ユーザがどのような状態であっても表示インタフェースを直感的に見ることができ、ユーザの乗車体感を更に向上させる。また、ユーザ自分の操作に基づいて、表示インタフェースを必要な位置に投影して表示し、ユーザのパーソナライズニーズを満たすこともできる。
【0036】
本発明の実施例の第15態様によれば、前記表示インタフェースが前記所定領域内に所定時間投影され、前記所定時間内に、ユーザが前記所定領域に投影された前記表示インタフェースに第2コマンドを入力したことを検出した場合、前記所定領域に前記第2コマンドの操作を実行するプロセスの表示インタフェースを表示する。
【0037】
更に、ユーザが表示インタフェースに入力した第2コマンドを検出して該第2コマンドの実行プロセスを表示することにより、ユーザがコマンドの実行プロセスを連続的に見ることができ、不連続の感覚が発生せず、ユーザの乗車体感を更に向上させる。
【0038】
本発明の実施例の第16態様によれば、前記表示インタフェースには、仮想キャラクターが含まれ、前記表示インタフェースに、前記仮想キャラクターがユーザの前記コマンドの操作を実行するプロセスを表示する。
【0039】
更に、仮想キャラクターがユーザのコマンドの操作を実行するプロセスを表示インタフェースに表示することによって、仮想キャラクターを動かせ、表示インタフェースを味気なく見ることがなく、興趣性を更に増やす。
【0040】
本発明の実施例の第17態様によれば、前記制御機器は、複数のユーザからの複数のコマンドを受信すると、各ユーザの所在する位置に基づいて、各ユーザのコマンドに対応する表示インタフェースを各ユーザの所在する位置に対応する各所定領域に投影し、
又は、前記制御機器は、複数のユーザからの複数のコマンドを受信すると、複数のユーザのコマンドに対応する複数の表示インタフェースを複数のユーザの所在する位置に対応する少なくとも1つの所定領域に投影する。
【0041】
更に、各ユーザは、専用の投影領域を有し、複数のユーザが存在する場合であっても、パーソナライズされた対応を提供することができ、各ユーザの異なるニーズを満たすことができる。もちろん、ユーザのニーズに応じて、複数のユーザに対応する表示インタフェースを同一の所定領域に表示することもでき、投影領域を合理的に設定するとともに、異なるユーザのニーズを満たすこともできる。
【0042】
本発明の実施例の第18態様に係る車内投影システムの制御方法は、
ユーザのコマンドを受信し、前記コマンドの操作に関連する表示インタフェースを取得するステップと、
前記コマンドに基づいてユーザの位置を決定するステップと、
前記表示インタフェースをユーザの前記位置に対応する車内の所定領域に投影するステップと、
ユーザの前記コマンドの操作を実行し、前記表示インタフェースにユーザの前記コマンドの操作を実行するプロセスを表示するステップと、を含む。
【0043】
本発明の実施例の第19態様に係る車両は、第1態様~第17態様のいずれか態様の実施例に記載の車内投影システムを含む。
【0044】
本発明の有益な効果は、以下のとおりである。ユーザから発行したコマンドの操作に関連する表示インタフェースをユーザが見ることができる適切な領域に投影することにより、ユーザがコマンドの実行プロセスを直感的に見ることができ、興趣性を高め、ユーザ体感を向上させる。車内のユーザの所在する位置及び/又は数に基づいて投影領域の分割を決定することにより、ユーザのニーズを満たすとともに、パーソナライズされた対応を実現し、車内でのユーザの体感を向上させることができる。
【0045】
後述の説明と図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に開示する。これにより本発明の実施形態が範囲上で限定されないことを理解すべきである。添付の特許請求の範囲の精神と条項の範囲内で、本発明の実施形態は、多くの変更、修正及び同等を含む。
【0046】
1つの実施形態に説明及び/又は示される特徴について、同一又は類似の方式で、1つ又は複数の他の実施形態で使用し、他の実施形態における特徴と組み合わせるか、又は他の実施形態における特徴を代替することができる。
【0047】
なお、「含む/含める/有する」という用語は、本明細書で使用される場合、特徴、部材全体、又は部材の存在を指すが、1つ又は複数の他の特徴、部材全体、又は部材の存在又は付加を排除しない。
【図面の簡単な説明】
【0048】
以下の図面を参照しながら詳細に説明することにより、本発明の実施例の上記及びその他の目的、特徴及び利点はより明らかになる。
【0049】
【
図1】本発明の実施例1の車内投影システムの概略ブロック図である。
【
図2】本発明の実施例1の車内投影システムの投影領域を説明する概略図である。
【
図3】本発明の実施例1の車内投影システムの分割領域を説明する概略図である。
【
図4】本発明の実施例1の車内投影システムの投影位置を説明する概略図である。
【
図5】本発明の実施例1の車内投影システムの投影位置を説明する他の概略図である。
【
図6】本発明の実施例1の車内投影システムの表示インタフェースにコマンドの実行プロセスを表示することを説明する概略図である。
【
図7】本発明の実施例1の車内投影システムの投影領域内に2つ以上の表示インタフェースを投影することを説明する概略図である。
【
図8】本発明の実施例2の車内投影システムの制御方法のフローチャートである。
【
図9】本発明の実施例2の車内投影システムの制御装置の概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0050】
図面を参照して、本発明の前述した特徴及びその他の特徴は、以下の明細書により明らかになる。明細書及び図面には、本発明の原則を利用し得る一部の実施形態を示す本発明の特定の実施形態が具体的に開示されており、本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲内にある全ての修正、変形及び同等物を含むことが理解されるべきである。
【0051】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例の車内投影システム、その制御方法及び車両について説明する。
【0052】
(実施例1)
本発明の実施例1は、車内投影システムを提供し、
図1は、本発明の実施例1の車内投影システムの概略ブロック図である。
【0053】
図1に示すように、車内投影システム1は、制御機器10及び投影機器20を含み、制御機器10は、ユーザのコマンドを受信し、コマンドの操作に関連する表示インタフェースを取得し、コマンドに基づいてユーザの車内における位置を決定する。投影機器20は、表示インタフェースをユーザの位置に対応する所定領域に投影し、制御機器10は、ユーザのコマンドの操作を実行し、表示インタフェースには、制御機器10がユーザのコマンドの操作を実行するプロセスを表示する。
【0054】
これにより、ユーザから発行したコマンドの操作に関連する表示インタフェースをユーザが見ることができる適切な領域に投影することにより、ユーザがコマンドの実行プロセスを直感的に見ることができ、興趣性を高め、ユーザ体感を向上させ、ユーザ自身がインタフェースを操作しているような直感的な感覚を醸し出す。
【0055】
本発明の実施例では、ユーザのコマンドは、音声コマンドであってよく、ジェスチャコマンドであってもよい。例えば、音声認識チップによってユーザの音声コマンドを認識してもよいし、撮像装置によってユーザのジェスチャを撮影し、その後、画像認識チップによってユーザのジェスチャコマンドを認識してもよい。また、音声認識チップ及び/又は画像認識チップは、制御機器10に集積されてもよく、このように、制御機器10は、認識されたコマンドを直接的に取得することができ、音声認識チップ及び/又は画像認識チップは、制御機器10とは独立したプロセッサなどの装置に集積され、その後、例えば、有線又は無線通信リンクなどの方式で、認識されたコマンドを制御機器10に送信してもよい。具体的な実現方法について、関連技術を参照することができ、本発明の実施例は、これを限定しない。
【0056】
これにより、音声コマンド又はジェスチャコマンドを認識することにより、異なる人のニーズを満たし、製品のサービスグループを拡大することができる。
【0057】
本発明の実施例では、制御機器10は、コマンドに基づいてユーザの車内における位置を決定することができ、例えば、ユーザが音声コマンドを使用すると、制御機器10は、車内に設置された音声センサーによってユーザの所在する方位を検出することにより、ユーザの所在する位置を判断することができる。又は、制御機器10は、車内の撮像装置によって車内画像を取得し、画像に基づいてユーザの位置する位置を分析し判断してもよい。又は、制御機器10は、車内の座席センサーと音声センサーとの組み合わせによりユーザの位置する位置を判断してもよい。具体的な実施形態について、関連技術を参照することができ、本発明の実施例は、これを限定しない。
【0058】
本発明の実施例では、表示インタフェースは、コマンドの操作を実行する前の第1インタフェース、及び/又はコマンドの操作を実行し完了する第2インタフェース、及び/又はコマンドの操作を実行する前からコマンドの操作を実行し完了するまでのプロセスにおける第3インタフェースを含む。
【0059】
このように、ユーザのコマンドを実行するプロセスのインタフェースをユーザに表示することにより、ユーザが自分のコマンドが実行されるプロセス、及び調整制御前後の変化を直感的に見ることができ、ユーザが没入体験を得て、乗車体感を向上させることができる。
【0060】
例えば、
図1に示すように、車両は、車内エンターテインメント機器30及び車載インフォテインメント機器40を更に含んでもよく、車内エンターテインメント機器30及び車載インフォテインメント機器40は、車内投影システム1の構成部分であってもよく、車内投影システム1とは相対的に独立した部分であってもよく、車内エンターテインメント機器30と車載インフォテインメント機器40とは、一体に集積されてもよく、本発明の実施例は、これを限定しない。制御機器10と車内エンターテインメント機器30又は車載インフォテインメント機器40とは一体に集積されてもよく、相対的に独立して設置されてもよく、例えば、制御機器10は、車内エンターテインメント機器30に内蔵されてもよく、本発明の実施例は、これを限定しない。
【0061】
いくつかの実施例では、表示インタフェースは、車内エンターテインメント機器30に関連するインタフェースであってもよいし、車載インフォテインメント機器40の概略的なインタフェースであってもよい。例えば、車内エンターテインメント機器30は、音楽プレーヤを含み、音楽プレーヤは、オペレーティングシステムにインストールされたソフトウェアアプリケーションプログラムであってよく、ハードウェアであるプレーヤであってもよく、表示インタフェースは、音楽プレーヤアプリケーションプログラムにおいて予め設定された、ユーザと対話する様々なインタフェースであってよく、音楽プレーヤを示す概略的なインタフェース、例えば回転しているレコードプレーヤのインタフェースであってもよい。音楽プレーヤアプリケーションプログラムを例とすると、ユーザのコマンドは、例えば「音楽プレーヤを開く」であり、第1インタフェースは、例えば音楽プレーヤのアプリケーションプログラムのアイコンを表示するインタフェースであってもよく、第2インタフェースは、例えば音楽プレーヤのアプリケーションプログラムが開いている対話型インタフェースであってもよく、第3インタフェースは、例えば音楽プレーヤのアイコンを表示するインタフェースから音楽プレーヤアプリケーションプログラムが開いた後のインタフェースに切り替えるプロセスにおける全てのインタフェースであってもよい。
【0062】
また、例えば、車載インフォテインメント機器40は、エアコンインタフェースを含み、表示インタフェースは、エアコンの設定温度に対応するスライドバー又は寒暖色のグラデーションバー又は設定温度に対応する絵文字などであってもよい。スライドバーを例とすると、ユーザのコマンドは、例えば「車内温度を24度に設定する」であり、第1インタフェースは、スライドブロックがスライドバーにおいて現在の車内温度を表す位置に停止することを表示するインタフェースであってもよく、第2インタフェースは、スライドブロックがスライドバーにおいて24℃を表す位置に停止することを表示するインタフェースであってもよく、第3インタフェースは、スライドブロックがスライドバーにおいて現在の車内温度を表す位置から24℃を表す位置までスライドすることを表示するインタフェースであってもよい。
【0063】
本願の実施例では、投影機器20は、第1インタフェース、第2インタフェース及び第3インタフェースのうちの少なくとも1つを投影してもよく、例えば、まず第1インタフェースを投影し、次に第3インタフェースを投影し、その後に第2インタフェースを投影してもよく、又は第2インタフェースのみを投影してもよく、又は第3インタフェースのみを投影してもよく、又は第1インタフェースのみを投影してもよい。具体的にどのインタフェース又はどちらのインタフェースを投影するかは、ユーザがコマンドを発行した後にコマンドの実行プロセス及び実行結果を見ることができれば、ユーザのコマンドに基づいて設定されてよい。もちろん、第1インタフェース、第2インタフェース及び第3インタフェースは、1フレーム1フレームの静的インタフェースであってもよく、動的インタフェースであってもよく、ここでは限定しない。
【0064】
このように、コマンドの実行に関するインタフェースをユーザに表示して見せることにより、ユーザが没入体験を得て、乗車体感を向上させることができる。
【0065】
以下、表示インタフェースの投影領域について説明する。
【0066】
図2は、本発明の実施例1の車内投影システムの投影領域を説明する概略図である。
【0067】
図2に示すように、車内に前後2列の座席を配置することを例とすると、車内の空間は、仮想的に複数の分割領域に分割されてもよく、例えば、破線L1によって前列領域201と後列領域202に分割され、運転席211、助手席212、後列左席221、後列右席222、後列中間席223のように、異なる座席に応じて車内の空間を分割してもよく、具体的な分割領域の設定は、ユーザのニーズに応じてユーザによってカスタマイズされて設定されてもよく、システムにおいて複数の領域分割モードを予め設定し、ユーザがニーズに基づいて自分で選択してもよく、具体的な分割領域の設定については、本発明の実施例は限定しない。
【0068】
本発明の実施例では、車両の長さ方向に平行な方向を「前後方向」、車両の車高方向に平行な方向を「上下方向」、車両の車幅方向に平行な方向を「左右方向」という。
【0069】
また、本発明の実施例では、車内に前後2列の座席を配置することを例として説明したが、当業者であれば、車内に他の数の座席を配置する場合には、上記と同様に車内空間を分割することができることを理解すべきである。本発明の実施例は、車内に他の数の座席を配置する場合にも適用でき、以下の実施例では、これについて繰り返し説明しない。
【0070】
本発明の実施例では、ユーザの位置は、ユーザが車内に位置する領域、及び/又はユーザが車内に位置する座席を含んでもよい。例えば、
図2に示すように、ユーザから発行したコマンドに基づいてユーザが前列領域201に位置すると決定してもよく、又はユーザから発行したコマンドに基づいてユーザが後列左席221に位置すると決定してもよい。
【0071】
本発明の実施例では、所定領域は、ユーザが車内に位置する領域の前方及び/又はユーザが車内に位置する座席の前方を含んでもよい。例えば、
図2に示すように、ユーザが後列領域202に位置すると決定した場合、表示インタフェースを後列領域202の前方に投影し、例えば、前列座席の背中に投影してもよく、或いは、例えば、ユーザが助手席212に位置すると決定した場合、表示インタフェースを助手席212の前方に投影し、例えば、フロントウインドシールドに投影し、又は車両が進行する前方の路面に投影してもよく、或いは、ホログラフィック投影の方式で表示インタフェースをユーザの所在する領域の前方の空中に投影してもよく、このように、ユーザは、視線範囲内で表示インタフェースを見ることができる。
【0072】
このように、ユーザの位置、又はユーザの位置及び数に基づいて投影領域を決定することにより、投影領域をユーザに対応させて、ユーザが投影された画面を直感的に見ることができる。
【0073】
また、ユーザの位置は、例えば前列、後列などの車内に位置する領域によって決定されてもよく、例えば後列右側座席などのユーザの車内の座席によって決定されてもよく、このように、所定領域は、ユーザの位置に基づいて対応して設定されてもよく、ユーザの好みに合うように実際のニーズに基づいて設定されてもよい。
【0074】
いくつかの実施例では、制御機器10は、受信したコマンドに基づいて、ユーザが車内に位置する領域を決定してもよく、投影機器20は、表示インタフェースをユーザが位置する領域の前方に投影してもよい。
【0075】
図2に示すように、例えば、運転席211又は助手席212に位置するユーザがコマンドを発行した場合、制御機器10は、受信したコマンドに基づいて、ユーザが前列領域201に位置すると決定し、投影機器20は、表示インタフェースを前列領域201の前方に投影し、例えば、前列投影領域p1に投影し、前列投影領域p1は、例えば、フロントウインドシールドの前方の中間位置又は前列座席の前方の空中に位置する。
【0076】
或いは、例えば、後列左席221、後列右席222又は後列中間席223に位置するユーザがコマンドを発行した場合、制御機器10は、受信したコマンドに基づいて、ユーザが後列領域202に位置すると決定し、投影機器20は、表示インタフェースを後列領域202の前方に投影し、例えば、後列投影領域p2に投影し、後列投影領域p2は、例えば、前列の2つの座席の背もたれの中間位置に位置する。
【0077】
いくつかの実施例では、制御機器10は、受信したコマンドに基づいてユーザが車内に位置する座席を決定してもよく、投影機器20は、表示インタフェースをユーザが位置する座席の前方に投影してもよい。
【0078】
図2に示すように、例えば、制御機器10は、受信したコマンドに基づいて、後列右席222に位置するユーザから発行したコマンドであると決定し、この場合、投影機器20は、表示インタフェースを後列右席222の前方の投影領域p6に投影する。また、運転席211に対応する投影領域はp3であり、助手席212に対応する投影領域はp4であり、後列左席221に対応する投影領域はp5であり、後列中間席223に対応する投影領域はp2である。
【0079】
本発明の実施例では、所定領域は、少なくとも1つの投影領域を含んでもよく、例えば、
図2に示すように、所定領域は、投影領域p1を含んでよく、投影領域p1~p6を含んでもよい。
【0080】
いくつかの実施例では、投影領域の位置は、ユーザの車内における位置、又はユーザの車内における位置及びユーザの数に基づいて決定される。例えば、車内のユーザが前列領域201に位置する場合、投影領域p1を表示インタフェースの投影位置として決定してもよく、又は、例えば、前列領域201内に2人のユーザがいる場合、投影領域p3及びp4を表示インタフェースの投影位置として決定してもよい。
【0081】
いくつかの実施例では、車内の各座席は、1つの投影領域に対応してもよく、制御機器10は、ユーザのコマンドを受信すると、ユーザが位置する座席に基づいて、対応する投影領域を決定し、投影機器20は、表示インタフェースを対応する投影領域に投影する。例えば、
図2に示すように、車内の各座席は、1つの投影領域に対応し、運転席211は、投影領域p3に対応し、助手席212は、投影領域p4に対応し、後列左席221は、投影領域p5に対応し、後列右席222は、投影領域p6に対応し、後列中間席223は、投影領域p2に対応し、制御機器10は、ユーザのコマンドを受信すると、ユーザのコマンドに基づいて、ユーザが位置する座席、例えば後列左席221を判断し、対応する投影領域が投影領域p5であると決定してもよく、投影機器20は、表示インタフェースを投影領域p5に投影する。
【0082】
例えば、投影機器20が投影する所定領域は、車内の座席に対応する複数の投影領域を含んでもよく、制御機器10は、車内のユーザの数及び各ユーザの車内に位置する座席を取得してもよく、投影機器20は、車内のユーザの数に基づいて投影領域の数を決定し、各ユーザの車内に位置する座席に基づいて表示インタフェースを対応する投影領域に投影する。
【0083】
図2に示すように、例えば、投影機器20は、表示インタフェースを車内の座席に対応する領域p2~p6に投影してもよく、制御機器10は、例えば、車内に合計3人のユーザがおり、この3人のユーザがそれぞれ運転席211、助手席212及び後列左席221にいると取得し、投影機器20は、それぞれ運転席211に対応する投影領域であるp3、助手席212に対応する投影領域であるp4、後列左席221に対応する投影領域であるp5という3つの投影領域への投影を行う必要があると決定し、かつ表示インタフェースをこれらの投影領域に投影してもよい。同様に、運転席211、助手席212を1つの投影領域、即ち投影領域p1に対応させ、後列左席221を投影領域p5に対応させてもよく、具体的な投影領域の設定は、ユーザの実際のニーズに応じて設定させるか又はカスタマイズされて設定されてもよい。
【0084】
このように、表示インタフェースを車内の各ユーザの視聴可能な領域に投影することにより、投影領域の設定がよりユーザに優しくなり、各ユーザに関与感を与え、乗車体感を向上させることができる。
【0085】
例えば、投影機器20が投影する所定領域は、車内に分割された複数の分割領域に対応する複数の投影領域を含んでもよく、制御機器10は、車内の全てのユーザが位置する分割領域を取得してもよく、投影機器は、全てのユーザが位置する分割領域に基づいて表示インタフェースを対応する投影領域に投影する。
【0086】
図2に示すように、例えば、車内に分割された複数の分割領域は、前列領域201と後列領域202であり、投影機器20が投影する投影領域は、前列領域201に対応する前列投影領域p1と後列領域202に対応する後列投影領域p2であり、ユーザが前列領域201に位置するか、それとも後列領域202に位置するかに応じて、表示インタフェースを前列投影領域p1に投影するか、それとも後列投影領域p2に投影するかを決定し、例えば、制御機器10は、車内の全てのユーザが前列領域201に位置すると決定し、投影機器20は、表示インタフェースを前列領域201に対応する前列投影領域p1に投影し、また、制御機器10は、車内の全てのユーザが後列領域202に位置すると決定し、投影機器20は、表示インタフェースを後列領域202に対応する後列投影領域p2に投影し、また、制御機器10は、前列領域201と後列領域202の両方にユーザがいると決定した場合、投影機器20は、表示インタフェースを前列投影領域p1と後列投影領域p2の両方に投影する。
【0087】
このように、表示インタフェースを全てのユーザの所在する領域に投影することにより、全てのユーザがコマンドの制御プロセスを見ることができ、乗車体感を向上させることができる。
【0088】
また、ユーザのニーズ及び実際の状況に応じて投影領域を対応して設定することができるため、ユーザのニーズを満たすとともに、投影領域の設定をできるだけ簡略化することができる。
【0089】
いくつかの実施例では、制御機器10は、分割領域内のユーザの所在する座席及び/又は数を更に取得してもよく、投影機器20は、分割領域内のユーザの所在する座席及び/又は数に基づいて、分割領域に対応する投影領域の位置を調整する。
【0090】
図2に示すように、例えば、制御機器10は、後列領域202に1人のユーザがおり、後列左席221に位置すると取得し、投影機器20は、後列領域202に対応する投影領域p2を後列左席221の前方に移動させ、例えば、投影領域p2を投影領域p5の所在する位置に移動させてもよく、或いは、投影機器20の投影可能領域が投影領域p2及びp5を含む場合、投影機器20は、表示インタフェースを領域p5に投影することを選択してもよい。また、例えば、制御機器10は、後列領域202に2人のユーザがおり、それぞれ後列左席221及び後列中間席223に位置すると取得し、投影機器20は、後列領域202に対応する投影領域p2を投影領域p5の方向に移動させ、例えば、後列左席221のユーザが見やすいように、投影領域p2と投影領域p5と間の位置に移動させてもよい。
【0091】
また、例えば、走行過程において、制御機器10は、車内の全てのユーザが前列領域201に位置すると決定し、かつ前列領域201に1人のユーザしかいないと決定した場合、運転席211のユーザがコマンドを発行したと推定することができ、この場合、投影機器20は、投影領域を運転席211の前方に移動させ、例えば、投影領域をp1からp3に移動させてもよいが、投影機器20の投影可能領域が投影領域p1及びp3を含む場合、投影機器20は、表示インタフェースを領域p3に投影することを選択してもよい。
【0092】
このように、分割領域内のユーザの所在する座席及び/又は数を判定することにより、投影領域をより合理的に設定し、ユーザがインタフェースを閲覧するニーズを満たし、ユーザがコマンドの制御プロセスをより快適に閲覧することができるとともに、不必要な複雑な設定を省略することができ、よりユーザに優しくなり、乗車体感を更に向上させる。
【0093】
また、分割領域は、車内のユーザの位置及び数などの車内の状況に基づいて分割されてもよく、ユーザが表示インタフェースを直感的に見るとともに、最適な領域分割を提供する。例えば、後列座席の左右両側にいずれも乗客がいる場合、後列座席全体を1つの分割領域とすることにより、表示インタフェースを、左右両側のユーザがいずれも見ることができるように後列領域の中間に投影することができる。
【0094】
いくつかの実施例では、制御機器10は、複数のユーザからの複数のコマンドを受信すると、各ユーザの所在する位置に基づいて、各ユーザのコマンドに対応する表示インタフェースを各ユーザの所在する位置に対応する各所定領域に投影する。
【0095】
例えば、
図2に示すように、助手席212に座っているユーザがコマンドC1を発行し、後列中間席223に座っているユーザがコマンドC2を発行し、制御機器10がコマンドC1とコマンドC2を受信し、コマンドC1に基づいてコマンドC1が助手席212のユーザからのものであると決定し、コマンドC2に基づいてコマンドC2が後列中間席223のユーザからのものであると決定し、制御機器10は、コマンドC1に対応する表示インタフェースA1を助手席212に対応する所定領域(例えば、投影領域p4)に投影し、コマンドC2に対応する表示インタフェースB1を後列中間席223に対応する所定領域(例えば、投影領域p2)に投影する。
【0096】
また、複数のユーザの複数のコマンドが同時に受信されてもよく、制御機器10は、複数のコマンドに対応する複数の表示インタフェースをそれぞれ対応する所定領域に同時に表示してもよい。例えば、上記の例では、制御機器10は、コマンドC1とコマンドC2とを同時に受信したが、制御機器10は、表示インタフェースA1と表示インタフェースB1をそれぞれ投影領域p4と投影領域p2に同時に投影してもよい。制御機器10は、複数のコマンドに対応する複数の表示インタフェースを1つの所定領域内に表示してもよい。例えば、上記の例では、2人のユーザがそれぞれ後列領域に位置し、制御機器10が2人のユーザのコマンドC1とコマンドC2を受信した場合、制御機器10は、表示インタフェースA1及び表示インタフェースB1を後列領域に対応する投影領域p2に同時に投影してもよく、つまり、1つの投影領域内に複数の表示インタフェースを同時に投影することができる。
【0097】
なお、本発明の実施例に記載の「同時」とは、必ずしも時間的に絶対的に同期する必要はなく、ある程度に同期することを指してもよく、例えば、コマンドC1の発行とコマンドC2の発行とが時間的にある程度に重なっている場合、制御機器10がコマンドC1を受信する時間とコマンドC2を受信する時間とは、ある程度に重なっており、この2つのコマンドが同時であると考えられてもよく、例えば、重り時間が所定時間内であるか否かを判断し、所定時間内である場合、同時であると考えられ、所定時間は、例えば、2秒であり、本願の実施例は、これを限定しない。この場合、制御機器10は、所定の時間間隔で表示インタフェースA1及び表示インタフェースB1をそれぞれ投影領域p4及び投影領域p2に投影してもよい。
【0098】
このように、各ユーザは、専用の投影領域を有し、複数のユーザが存在する場合であっても、パーソナライズされた対応を提供することができ、各ユーザの異なるニーズを満たすことができる。
【0099】
図3は、本発明の実施例1の車内投影システムの分割領域を説明する概略図である。
【0100】
以上、前後方向に車内の空間を前列領域と後列領域に分割することを例として説明したが、本願の実施例は、これに限定されず、車内空間は、ユーザの所在する位置及び/又は数に基づいて複数の分割領域に分割されてもよい。例えば、
図3に示すように、運転席211と後列左席221にユーザがいる場合、車内空間を左右方向に分割してもよく、例えば、破線L2により左側領域301と右側領域302に分割し、又は、破線L2及びL3により、車内空間を、運転席211を中心とする分割領域303、助手席212を中心とする分割領域304、及び後列の3つの座席に対応する分割領域305という3つの分割領域に分割してもよく、又は、車内に1人のユーザしかいない場合、該ユーザの所在する座席を1つの分割領域に分割し、車内の他の空間を別の分割領域に分割してもよい。具体的にどのように複数の分割領域を分割するかは、予め定義されるか又はユーザによってカスタマイズされてもよく、本発明の実施例は、これを限定しない。
【0101】
いくつかの実施例では、投影機器20は、少なくとも1つの投影装置を含んでもよい。例えば、
図2に示すように、全ての座席に対応する投影領域p2~p6に6つの投影装置を対応して設置してもよいし、2つの分割領域(例えば前列領域201及び後列領域202)に対応する投影領域p1及びp2に2つの投影装置を対応して設置してもよい。また、投影装置を1つだけ設置し、1つの投影装置で複数の投影面を形成してもよい。
【0102】
また、投影装置を移動させて、複数の領域に投影してもよい。例えば、
図1に示すように、車内投影システム1は、載置機器50を更に含んでもよく、載置機器50には、投影機器20が載置され、かつ移動可能及び/又は回転可能であり、投影機器20は、ユーザの所在する位置に基づいて載置機器50を移動させるように制御し、表示インタフェースを投影したい領域に投影することができる。例えば、スライドレールによって載置機器50の移動可能であるという機能を実現し、回転雲台によって載置機器50の回転可能であるという機能を実現してもよく、他の関連技術によって載置機器50の移動を実現してもよく、本発明の実施例は、これを限定しない。
【0103】
このように、載置機器によって投影機器の投影領域を調整することにより、投影領域がユーザの視聴により適合し、ユーザの乗車体感を更に向上させることができる。
【0104】
また、本発明の実施例の投影装置は、2次元投影装置であってもよく、例えば、投影領域p5とp6を前列座席の背もたれの背面とし、前列座席の背もたれの背面を投影スクリーンとして表示インタフェースを投影することができる。投影装置は、3次元投影装置又はホログラフィック投影装置であってもよく、例えば、ペッパーズ・ゴースト原理に基づく投影装置を利用して複数の投影領域に表示インタフェースを投影してもよい。2次元投影装置及び3次元投影装置の具体的な実施形態については、関連技術を参照することができ、本発明の実施例は、これを限定しない。
【0105】
図4及び
図5は、それぞれ、本発明の実施例1の車内投影システムの投影位置を説明する概略図である。
【0106】
いくつかの実施例では、表示インタフェースの所定領域における具体的な投影位置は、ユーザの視線及び/又はユーザの顔の向きの変化に基づいて対応して変化し、及び/又は、表示インタフェースの所定領域における具体的な投影位置は、ユーザの操作に基づいて別の位置に移動する。
【0107】
例えば、
図4に示すように、ユーザの視線がE1方向からE2方向に変化するか又はユーザの顔の向きがE1方向からE2方向に変化し、投影機器20は、所定領域PA内における表示インタフェースの方向E1に対応する投影位置P1から方向E2に対応する投影位置P2に移動させてもよい。
【0108】
また、例えば、
図5に示すように、ユーザが表示インタフェースに対してスライド操作Sを行い、指の位置が例えば位置H1から位置H2までスライドし、投影機器20は、所定領域PA内における表示インタフェースの位置H1に対応する投影位置P3から位置H2に対応する投影位置P4まで移動させてもよい。
【0109】
このように、表示インタフェースをユーザの視線又はユーザの意図に追従させて、ユーザのその時の視聴ニーズを更に満たし、ユーザの乗車体感を更に向上させることができる。
【0110】
図6は、本発明の実施例1の車内投影システムの表示インタフェースにコマンドの実行プロセスを表示することを説明する概略図である。
【0111】
いくつかの実施例では、表示インタフェースが所定領域内に所定時間投影され、所定時間内に、ユーザが所定領域に投影された表示インタフェースに第2コマンドを入力したことを検出した場合、所定領域に第2コマンドの操作を実行するプロセスの表示インタフェースを表示する。
【0112】
例えば、
図6に示すように、所定領域内に表示インタフェースU1を投影し、所定時間内にユーザが表示インタフェースU1に別のコマンドを入力したことを検出し、例えば、ユーザが表示インタフェースU1上の再生ボタンBをクリックしたことを検出するか又はユーザの出力した再生の音声コマンドを検出し、制御機器10は、次の再生インタフェースU2を該所定領域に表示してもよい。以上、ユーザが表示インタフェース上のボタンをクリックしたことを検出したことを例として、ユーザが表示インタフェースに第2コマンドを入力したことを説明したが、本発明の実施例は、これに限定されず、例えば、ユーザの音声命令を認識することにより、ユーザが表示インタフェースに入力した第2コマンドを決定してもよい。表示インタフェースに入力されたコマンドを検出する実施形態について、関連技術を参照することができ、本発明の実施例は、これを限定しない。
【0113】
このように、ユーザが表示インタフェースに入力した第2コマンドを検出して該第2コマンドの実行プロセスを表示することにより、ユーザがコマンドの実行プロセスを連続的に見ることができ、不連続の感覚が発生せず、ユーザの乗車体感を更に向上させる。
【0114】
図7は、本発明の実施例1の車内投影システムの投影領域内に2つ以上の表示インタフェースを投影することを説明する概略図である。
【0115】
いくつかの実施例では、投影機器20は、少なくとも1つの投影領域内に少なくとも2つの表示インタフェースを同時に投影してもよい。
【0116】
例えば、
図7に示すように、投影領域p1内に表示インタフェースU3と表示インタフェースU4とを同時に投影してもよい。表示インタフェースU3と表示インタフェースU4は、異なる表示インタフェースであってもよい。表示インタフェースU3は、例えば、運転席211に座っているユーザから発行したコマンドの操作が実行された表示インタフェースであり、表示インタフェースU4は、例えば、助手席212に座っているユーザから発行したコマンドの操作が実行された表示インタフェースである。もちろん、同一の乗客から発行された2つのコマンドに対応する2つの異なる表示インタフェースを1つの投影領域p1内に同時に投影してもよく、例えば、表示インタフェースU3は、乗客から発行されたエアコンを調整するコマンドの操作で得られた表示インタフェースであり、U4は、同一の乗客から発行された座席を調整するコマンドの操作で得られた表示インタフェースである。このように、同一の乗客は、異なる機能を同時に調整することができ、且つコマンドの実行プロセスの表示インタフェースを同時に直感的に見ることができ、よりユーザに優しくなる。
【0117】
このように、1つの投影領域内に異なる表示インタフェースを同時に表示することができ、投影領域が合理的に設定された場合、異なるユーザのニーズも満たすことができる。
【0118】
いくつかの実施例では、表示インタフェースには、仮想キャラクターが更に含まれ、表示インタフェースに、仮想キャラクターがユーザのコマンドの操作を実行するプロセスを表示してもよい。これにより、興趣性を更に増やす。
【0119】
上記実施例から分かるように、ユーザから発行したコマンドの操作に関連する表示インタフェースをユーザが見ることができる適切な領域に投影することにより、ユーザがコマンドの実行プロセスを直感的に見ることができ、興趣性を高め、ユーザ体感を向上させる。
【0120】
(実施例2)
本発明の実施例2は、車内投影システムの制御方法を提供し、
図8は、本発明の実施例2の車内投影システムの制御方法のフローチャートである。
【0121】
図8に示すように、本発明の実施例の制御方法700は、
ユーザのコマンドを受信し、コマンドの操作に関連する表示インタフェースを取得するステップ701と、
コマンドに基づいてユーザの位置を決定するステップ702と、
表示インタフェースをユーザの位置に対応する車内の所定領域に投影するステップ703と、
ユーザのコマンドの操作を実行し、表示インタフェースにユーザのコマンドの操作を実行するプロセスを表示するステップ704と、を含む。
【0122】
これにより、ユーザから発行したコマンドの操作に関連する表示インタフェースをユーザが見ることができる適切な領域に投影することにより、ユーザがコマンドの実行プロセスを直感的に見ることができ、興趣性を高め、ユーザ体感を向上させる。
【0123】
いくつかの実施例では、ステップ702では、コマンドに基づいて、ユーザが車内に位置する領域を決定し、ステップ703では、表示インタフェースをユーザが位置する領域の前方に投影してもよい。いくつかの実施例では、ステップ702では、コマンドに基づいて、ユーザが車内に位置する座席を決定し、ステップ703では、表示インタフェースをユーザが位置する座席の前方に投影してもよい。
【0124】
いくつかの実施例では、所定領域は、複数の投影領域を含み、車内の各座席は、1つの投影領域に対応し、ステップ702では、ユーザのコマンドを受信すると、ユーザが位置する座席に基づいて、対応する投影領域を決定し、ステップ703では、表示インタフェースを対応する投影領域に投影する。
【0125】
いくつかの実施例では、所定領域は、車内の座席に対応する複数の投影領域を含んでもよく、ステップ702では、車内のユーザの数及び各ユーザの車内に位置する座席を取得し、ステップ703では、車内のユーザの数に基づいて投影領域の数を決定し、各ユーザの車内に位置する座席に基づいて表示インタフェースを対応する投影領域に投影してもよい。
【0126】
いくつかの実施例では、所定領域は、複数の投影領域を含み、車内空間は、複数の分割領域に仮想的に分割され、各分割領域は、1つの投影領域に対応し、ステップ702では、ユーザのコマンドを受信すると、ユーザが位置する分割領域に基づいて、対応する投影領域を決定し、ステップ703では、表示インタフェースを対応する投影領域に投影する。
【0127】
いくつかの実施例では、所定領域は、車内に分割された複数の分割領域に対応する複数の投影領域を含んでもよく、ステップ702では、車内の全てのユーザが位置する分割領域を取得し、ステップ703では、全てのユーザが位置する分割領域に基づいて表示インタフェースを対応する投影領域に投影してもよい。
【0128】
いくつかの実施例では、ステップ702では、分割領域内のユーザの所在する座席及び/又は数を更に取得し、ステップ703では、分割領域内のユーザの所在する座席及び/又は数に基づいて、分割領域に対応する投影領域の位置を調整してもよい。
【0129】
いくつかの実施例では、ステップ703では、表示インタフェースの所定領域における具体的な投影位置は、ユーザの視線及び/又はユーザの顔の向きの変化に基づいて対応して変化し、及び/又は、表示インタフェースの所定領域における具体的な投影位置は、ユーザの操作に基づいて別の位置に移動する。
【0130】
いくつかの実施例では、ステップ703では、表示インタフェースが所定領域内に所定時間投影され、所定時間内に、ユーザが所定領域に投影された表示インタフェースに第2コマンドを入力したことを検出した場合、所定領域に第2コマンドの操作を実行するプロセスの表示インタフェースを表示する。
【0131】
いくつかの実施例では、表示インタフェースには、仮想キャラクターが含まれ、表示インタフェースに、仮想キャラクターがユーザのコマンドの操作を実行するプロセスを表示する。
【0132】
いくつかの実施例では、ステップ701では、複数のユーザからの複数のコマンドを受信すると、ステップ703では、各ユーザの所在する位置に基づいて、各ユーザのコマンドに対応する表示インタフェースを各ユーザの所在する位置に対応する所定領域に投影する。
【0133】
本発明の実施例では、上記各ステップの実施については、実施例1における関連機器の機能の記載を参照することができ、ここでは繰り返し説明しない。
【0134】
本発明の実施例は、車内投影システムの制御装置を更に提供し、該制御装置は上記実施例に記載の制御方法に対応する。該装置の機能については、実施例2における車内投影システムの制御方法の関連ステップの記載を参照することができ、重複する内容は具体的に説明しない。
【0135】
図9は、本発明の実施例2の車内投影システムの制御装置の概略ブロック図である。
図9に示すように、制御装置800は、プロセッサ810及びメモリ820を含んでもよく、メモリ820は、プロセッサ810に結合される。なお、この図は例示的なものであり、電気通信機能又は他の機能を実現するために、他のタイプの構造を用いて該構造を追加又は代替してもよい。
【0136】
一実施形態では、プロセッサ810は、ユーザのコマンドを受信し、コマンドの操作に関連する表示インタフェースを取得し、コマンドに基づいてユーザの位置を決定し、ユーザの上記位置に基づいて表示インタフェースを所定領域に投影するように構成されてもよい。
【0137】
本発明の実施例では、プロセッサ810の機能の実施については、実施例2における車内投影システムの制御方法の関連ステップの記載を参照することができ、ここでは繰り返し説明しない。
【0138】
プロセッサ810は、コントローラ又は操作コントロールと呼ばれることもあり、マイクロプロセッサ又は他のプロセッサ装置及び/又は論理装置を含んでもよく、該プロセッサ810は、入力を受信し、かつ制御装置800の各部品の操作を制御する。また、プロセッサ810は、実施例1における車内投影システム1のプロセッサであってもよく、制御機器10及び投影機器20における制御機能を実現する。
【0139】
メモリ820は、例えば、バッファ、フラッシュメモリ、ハードディスク、移動可能な媒体、揮発性メモリ、不揮発性メモリ又は他の適切な装置のうちの1つ以上であってもよい。様々なデータを記憶することができ、また、関連情報を実行するプログラムを記憶することができる。そして、プロセッサ810は、該メモリ820に記憶されたプログラムを実行して、情報の記憶又は処理などを実現することができる。他の部品の機能は、従来と類似しているため、ここでは説明を省略する。制御装置800の各部品は、本発明の範囲を逸脱することなく、専用ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はその組み合わせによって実現されてもよい。
【0140】
また、
図9に示すように、制御装置800は、通信モジュール830を更に含んでもよい。なお、制御装置800は、必ずしも
図9に示す全ての部品を含む必要はなく、また、制御装置800は、
図9に示されていない部品を更に含んでもよく、関連技術を参照することができる。
【0141】
上記実施例から分かるように、ユーザから発行したコマンドの操作に関連する表示インタフェースをユーザが見ることができる適切な領域に投影することにより、ユーザがコマンドの実行プロセスを直感的に見ることができ、興趣性を高め、ユーザ体感を向上させる。
【0142】
実施例3
【0143】
本発明の実施例3は、車両を提供し、該車両は、実施例1に記載の車内投影システムを含む。該車内投影システムの機能については、実施例1における記載を参照することができ、重複する内容は具体的に説明しない。
【0144】
上記実施例から分かるように、ユーザから発行したコマンドの操作に関連する表示インタフェースをユーザが見ることができる適切な領域に投影することにより、ユーザがコマンドの実行プロセスを直感的に見ることができ、興趣性を高め、ユーザ体感を向上させる。
【0145】
以上、図面を参照しながら本発明の実施例を詳細に説明し、本発明の原理が利用され得る方式を示した。しかしながら、本発明の実施は上記実施例の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にある全ての改変、修正及び同等などが含まれることが理解すべきである。