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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025010753
(43)【公開日】2025-01-23
(54)【発明の名称】端末装置及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20250116BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023112930
(22)【出願日】2023-07-10
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 明日香
(72)【発明者】
【氏名】大久保 英夫
(72)【発明者】
【氏名】三原 唯
(72)【発明者】
【氏名】大澤 知自
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC34
5L050CC34
(57)【要約】      (修正有)
【課題】保護者と被保護者の間のコミュニケーションを支援する端末装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】被保護者端末100は、被保護者が作成した作品を所持している被保護者の画像を撮像するための撮像装置104と、撮像された画像を被保護者の保護者が使用する保護者端末に送信するための通信装置と、保護者端末から受信した作品に対する評価を含む評価情報を表示するための表示装置102と、被保護者から指示を受け付けるための入力装置103a~103fと、撮像装置、通信装置、表示装置及び入力装置を制御するための処理装置と、を備える。入力装置は、撮像装置に画像を撮像させる旨の指示を入力するための撮像ボタン103bと、撮像装置により撮像された画像を送信させる旨の指示を入力するための送信ボタン(撮像ボタンが兼ねる)と、評価情報を表示装置に表示させる旨の指示を入力するための評価再生ボタン103eと、を含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被保護者が作成した作品を所持している前記被保護者の画像を撮像するための撮像装置と、
前記撮像装置により撮像された画像を前記被保護者の保護者が使用する保護者端末に送信するための通信装置と、
前記保護者端末から受信した前記作品に対する評価を含む評価情報を表示するための表示装置と、
前記被保護者から指示を受け付けるための入力装置と、
前記撮像装置、前記通信装置、前記表示装置、及び前記入力装置を制御するための処理装置と、
を備え、
前記入力装置は、
前記撮像装置に画像を撮像させる旨の指示を入力するための撮像ボタンと、
前記撮像装置により撮像された画像を送信させる旨の指示を入力するための送信ボタンと、
前記評価情報を前記表示装置に表示させる旨の指示を入力するための評価再生ボタンと、
を含む
端末装置。
【請求項2】
前記入力装置のそれぞれは、視覚的に異なる状態に変化可能に構成される
請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記処理装置は、入力可能な入力装置の状態を、入力不可能な入力装置の状態とは異なる状態にする
請求項2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記入力装置は、前記撮像装置により撮像された画像を破棄する旨の指示を入力するための取消ボタンを更に含み、
前記入力装置のそれぞれの近傍にランプが設けられ、
前記処理装置は、前記撮像装置が画像を撮像した後、前記取消ボタンの近傍のランプを点灯し、前記送信ボタンの近傍のランプを点滅させる
請求項3に記載の端末装置。
【請求項5】
前記撮像ボタンと前記送信ボタンは、同一のボタンにより実装される
請求項1から4のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項6】
前記入力装置のそれぞれの近傍に、前記入力装置のそれぞれの機能を表すアイコンが設けられる
請求項1から4のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項7】
設置位置の高さを変更可能に構成される
請求項1から4のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項8】
前面に設けられたハーフミラーを備える
請求項1から4のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項9】
コンピュータを、
端末装置に備えられた入力装置を制御する入力装置制御部
として機能させ、
前記入力装置制御部は、
被保護者が作成した作品を所持している前記被保護者の画像を撮像するための撮像装置に画像を撮像させる旨の指示を入力するための撮像ボタンと、
前記撮像装置により撮像された画像を前記被保護者の保護者が使用する保護者端末に送信させる旨の指示を入力するための送信ボタンと、
前記保護者端末から受信した前記作品に対する評価を含む評価情報を表示装置に表示させる旨の指示を入力するための評価再生ボタンと、
を表示装置に表示させ、前記入力装置に対する入力を受け付ける
コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、端末装置及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユニセフ(国連児童基金)が2020年に公表した報告書によると、日本の子供の幸福度は先進38か国中20位であり、とくに、精神的幸福度は38か国中37位であった(非特許文献1参照)。日本の子供の精神的幸福度が低い理由として、子供の自己肯定感が低いことが指摘されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】「子どもたちに影響する世界:先進国の子どもの幸福度を形作るものは何か」、ユニセフ・イノチェンティ レポートカード 16、公益財団法人 日本ユニセフ協会(ユニセフ日本委員会)、2020年9月(英語版)、https://www.unicef.or.jp/library/pdf/labo_rc16j.pdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
子供の自己肯定感を高めるためには、周囲から関心を持たれている、周囲から認められるという経験が重要である。両親が共働きである世帯が増加している状況において、親が子供に関心を持ち、子供を褒める機会をより多くするために、親と子供の間のコミュニケーションを支援する技術が求められる。
【0005】
本開示は、このような課題に鑑みてなされ、その目的は、保護者と被保護者の間のコミュニケーションを支援する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示のある態様の端末装置は、被保護者が作成した作品を所持している被保護者の画像を撮像するための撮像装置と、撮像装置により撮像された画像を被保護者の保護者が使用する保護者端末に送信するための通信装置と、保護者端末から受信した作品に対する評価を含む評価情報を表示するための表示装置と、被保護者から指示を受け付けるための入力装置と、撮像装置、通信装置、表示装置、及び入力装置を制御するための処理装置と、を備える。入力装置は、撮像装置に画像を撮像させる旨の指示を入力するための撮像ボタンと、撮像装置により撮像された画像を送信させる旨の指示を入力するための送信ボタンと、評価情報を表示装置に表示させる旨の指示を入力するための評価再生ボタンと、を含む。
【0007】
本開示の別の態様は、コンピュータプログラムである。このコンピュータプログラムは、コンピュータを、端末装置に備えられた入力装置を制御する入力装置制御部として機能させ、入力装置制御部は、被保護者が作成した作品を所持している被保護者の画像を撮像するための撮像装置に画像を撮像させる旨の指示を入力するための撮像ボタンと、撮像装置により撮像された画像を被保護者の保護者が使用する保護者端末に送信させる旨の指示を入力するための送信ボタンと、保護者端末から受信した作品に対する評価を含む評価情報を表示装置に表示させる旨の指示を入力するための評価再生ボタンと、を表示装置に表示させ、入力装置に対する入力を受け付ける。
【0008】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施の形態に係る支援システムの構成を示す図である。
図2】実施の形態に係る支援方法の充填を示すシーケンス図である。
図3】実施の形態に係る被保護者端末の外観を示す図である。
図4】被保護者端末の機能構成を示す図である。
図5】実施の形態に係る保護者端末の機能構成を示す図である。
図6】実施の形態に係る支援装置の機能構成を示す図である。
図7】支援装置から保護者端末に提示される分析結果の例を示す図である。
図8】支援装置から保護者端末に提示される分析結果の例を示す図である。
図9】支援装置から保護者端末に提示される分析結果の例を示す図である。
図10】支援装置から保護者端末に提示される分析結果の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
子供の自己肯定感を高めるために、親子間のコミュニケーションを支援する技術について説明する。
【0011】
図1は、実施の形態に係る支援システム1の構成を示す。支援システム1は、子供3などの被保護者が使用する被保護者端末100と、親4などの保護者が使用する保護者端末200と、被保護者と保護者の間のコミュニケーションを支援する支援装置300と、それらを通信可能に接続する通信網2を備える。
【0012】
支援システム1は、子供3が作成した作品5を所持している子供3の撮像画像を親4に提示し、その作品5に対する親4の評価を子供3に提示する。これにより、子供が親から関心を持たれている、親から認められていると感じる機会を増やすことができるので、子供の自己肯定感を高めることができ、ひいては子供の幸福度を高めることができる。子供は、親が仕事や買い物などで外出しているときや、一緒に在宅している場合でも親が家事などで手が離せないときにも、自身の作品を親に見てもらい、親から褒め言葉やねぎらいの言葉をかけてもらうことができる。また、子供自身に作品の画像を撮像させるので、子供の自主性を育てることができる。親は、仕事や家事の合間の時間を利用して、子供の作品を見て楽しんだり、子供とコミュニケーションをとったりすることができる。
【0013】
支援装置300は、被保護者端末100と保護者端末200との間の通信を仲介するとともに、撮像画像や評価などを蓄積する。子供3は、被保護者端末100から支援装置300にアクセスし、過去の撮像画像や、過去に親4からかけてもらった言葉などを閲覧することができる。これにより、子供3が自己の身体的成長や能力的成長を認識し、自己肯定感を高めることができる。親4も、保護者端末200から支援装置300にアクセスし、過去の撮像画像や評価を閲覧することができる。これにより、親が子供の身体的成長や能力的成長を把握し、子供の現在及び将来の成育環境を設計、構築するために役立てることができる。
【0014】
支援装置300は、蓄積された撮像画像や評価などを分析し、分析結果を保護者端末200に提示する。支援装置300は、例えば、撮像画像に写っている子供の表情、顔色や、作品の色使い、表現技法や、子供が撮像画像や親の評価を閲覧した履歴などから、子供の感情、興味、趣向などの心理状態を分析してもよい。支援装置300は、作品の出来映えなどから、子供の能力や成長の度合いなどを分析してもよい。これにより、親が子供の心理状態、身体的成長、能力的成長などを把握し、子供との接し方を慮ったり、子供の現在及び将来の成育環境を設計、構築したりするために役立てることができる。
【0015】
撮像装置を有するスマートフォンやタブレット端末などを子供に与え、子供が作成した作品をスマートフォンやタブレット端末などで撮像することも考えられるが、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を用いたいじめや、公序良俗に反するサイトへのアクセスなど、子供がスマートフォンやタブレット端末を使用することに起因する社会問題が顕在化しており、スマートフォンやタブレット端末を子供に与えることを不適切だと考える親が多い。上記の機能を実現するための専用の被保護者端末100や、上記の機能に制限されたスマートフォンやタブレット端末などを用いた被保護者端末100を提供することにより、このような懸念を払拭し、親が安心して子供に被保護者端末100を使用させることができる。
【0016】
また、支援装置300が作品の撮像画像や評価情報を蓄積することにより、子供も親も、多数の作品を自身で保管、整理、選別する必要から解放され、安心して作品を廃棄することができる。
【0017】
撮像画像は、静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。作品を記録するために、撮像画像に加えて、又は撮像画像に代えて、音声が用いられてもよい。
【0018】
作品は、絵画、書道、作文、工作など、二次元又は三次元の物により構成されてもよい。この場合、作品は、撮像画像(とくに、静止画像)により記録されてもよい。作品は、歌唱、演奏、朗読など、音声により構成されてもよい。この場合、作品は、音声のみにより記録されてもよいし、音声と撮像画像(とくに、動画像)により記録されてもよい。作品は、演劇、ダンス、歌唱、演奏、朗読など、音声と動作により構成されてもよい。この場合、作品は、音声と撮像画像(とくに、動画像)により記録されてもよい。
【0019】
図2は、実施の形態に係る支援方法の充填を示すシーケンス図である。被保護者端末100は、子供から画像を撮像する旨の指示入力を受け付けると、子供が作成した作品を所持している子供の画像を撮像し、撮像画像を表示装置に表示する(S10)。子供から撮像を取り消す旨の指示入力を受け付けた場合は(S12のY)、被保護者端末100は、S10に戻って画像を撮り直す。子供から撮像画像を送信する旨の指示入力を受け付けると(S12のN)、被保護者端末100は、撮像画像を支援装置300に送信する(S14)。支援装置300は、受信した撮像画像を蓄積し(S16)、保護者端末200に送信する(S18)。保護者端末200は、受信した撮像画像を表示装置に表示する(S20)。作品を記録した記録情報は、静止画像に加えて、又は静止画像に代えて、音声により構成されてもよいし、動画像により構成されてもよいし、音声と動画像により構成されてもよい。この場合、被保護者端末100は、音声や動画像を記録して支援装置300に送信し、支援装置300は、受信した音声や動画像を蓄積して、保護者端末200に送信し、保護者端末200は、受信した音声や動画像を再生してもよい。
【0020】
保護者端末200は、撮像画像に写っている作品5に対する評価を含む評価情報の入力を親から受け付けると(S22)、評価情報を支援装置300に送信する(S24)。支援装置300は、受信した評価情報を蓄積し(S26)、評価情報を被保護者端末100に送信する(S28)。被保護者端末100は、受信した評価情報を表示装置に表示する(S30)。評価情報は、テキストデータ、画像データ、動画像データを含んでもよいし、音声データを含んでもよい。評価情報が音声データを含む場合、被保護者端末100は、評価情報をスピーカから出力する。
【0021】
図3は、実施の形態に係る被保護者端末100の外観を示す。被保護者端末100は、表示装置102、撮像装置104、マイク105、スピーカ106、入力装置103a、103b、103c、103d、103e、103f(「入力装置103」と総称する)、ハーフミラー108、及びアイコン109a、109b、109c、109d、109e、109f(「アイコン109」と総称する)を備える。
【0022】
入力装置103は、電源ボタン103a、撮像ボタン103b、録音ボタン103c、取消ボタン103d、評価再生ボタン103e、及び履歴再生ボタン103fを含む。電源ボタン103aは、被保護者端末100をスリープ状態から復帰させる旨の指示を入力する。撮像ボタン103bは、撮像装置104に画像を撮像させる旨の指示と、撮像された画像を支援装置300に送信させる旨の指示を入力する。録音ボタン103cは、マイク105に入力された音声を録音させる旨の指示と、録音された音声を支援装置300に送信させる旨の指示を入力する。取消ボタン103dは、直前の指示を取り消す旨の指示を入力する。評価再生ボタン103eは、作品に対する評価を含む評価情報を表示装置102に表示させたりスピーカ106から出力させたりする旨の指示を入力する。履歴再生ボタン103fは、支援装置300に蓄積された撮像画像や評価情報を表示装置102に表示させたり、支援装置300に蓄積された録音音声や評価情報をスピーカ106から出力させたりする旨の指示を入力する。なお、入力装置103の種類や形態はこれらに限定されない。
【0023】
アイコン109は、入力装置103のそれぞれの近傍に表示又は印刷され、入力装置103のそれぞれの機能を表す。電源ボタン103aの近傍には、電源ボタンのアイコンとして一般的に使用されているアイコン109aが表示される。撮像ボタン103bの近傍には、カメラの形状を抽象化したアイコン109bが表示される。録音ボタン103cの近傍には、マイクロフォンの形状を抽象化したアイコン109cが表示される。取消ボタン103dの近傍には、否定の意味を表す「×」のアイコン109dが表示される。評価再生ボタン103eの近傍には、幸せを象徴するハートのアイコン109eが表示される。履歴再生ボタン103fの近傍には、複数の書類やフォルダを表すアイコン109fが表示される。これにより、例えば文字が読めなかったり言語の理解がまだ難しい幼児であっても、入力装置103のそれぞれの機能を直感的に理解することができるので、子供が一人でも使いやすいユーザインタフェースを提供することができる。なお、アイコン109の種類や形状はこれらに限定されない。
【0024】
入力装置103のそれぞれは、視覚的に異なる状態に変化可能である。例えば、入力装置103のそれぞれにLEDのランプなどが設けられてもよい。この場合、入力装置103のそれぞれは、消灯状態、点灯状態、点滅状態などに変化可能であってもよいし、色が変化可能であってもよい。入力装置103やアイコン109の近傍にランプなどが設けられてもよい。被保護者端末100は、入力可能な入力装置103の状態を、入力不可能な入力装置103の状態とは異なる状態にして、子供の操作を誘導する。これにより、子供が一人でも使いやすいユーザインタフェースを提供することができる。入力装置103が、タッチパネルなどにより実現される仮装ボタンである場合は、入力装置103やアイコン109のサイズや表示形態などを変化させてもよい。
【0025】
電源ボタン103aが入力された後、被保護者端末100は、撮像ボタン103b、録音ボタン103c、及び履歴再生ボタン103fを点灯させ、その他の入力装置103を消灯させる。撮像ボタン103bが入力されると、被保護者端末100は、撮像ボタン103bを入力した子供が作品を両手で持ち直して準備するために必要な時間、例えば数秒間待機した後に、撮像装置104により画像を撮像し、撮像画像を表示装置102に表示する。このとき、被保護者端末100は、撮像画像を支援装置300に送信させる旨の指示を入力するための撮像ボタン103bと、撮像を取り消す旨の指示を入力するための取消ボタン103dを点灯させ、その他の入力装置103を消灯させる。取消ボタン103dよりも多く使用されると考えられる撮像ボタン103bの操作を促すために、被保護者端末100は、撮像ボタン103bを点滅させてもよい。撮像ボタン103bが入力されると、被保護者端末100は、撮像画像を支援装置300に送信する。取消ボタン103dが入力されると、被保護者端末100は、撮像画像を破棄し、次の指示入力を待機する。
【0026】
録音ボタン103cが入力されると、被保護者端末100は、録音ボタン103cが入力されている間にマイク105に入力された音声を録音する。録音ボタン103cが離されると、被保護者端末100は、録音された音声をスピーカ106から出力する。このとき、被保護者端末100は、録音音声を支援装置300に送信させる旨の指示を入力するための録音ボタン103cと、録音を取り消す旨の指示を入力するための取消ボタン103dを点灯させる。取消ボタン103dよりも多く使用されると考えられる録音ボタン103cの操作を促すために、被保護者端末100は、録音ボタン103cを点滅させてもよい。録音ボタン103cが入力されると、被保護者端末100は、録音音声を支援装置300に送信する。取消ボタン103dが入力されると、被保護者端末100は、録音音声を破棄し、次の指示入力を待機する。
【0027】
履歴再生ボタン103fが入力されると、被保護者端末100は、支援装置300に蓄積されている撮像画像、録音音声、評価情報などの送信を支援装置300に要求する。被保護者端末100は、支援装置300から受信した撮像画像や評価情報を表示装置102に表示し、録音音声や評価情報をスピーカ106から出力する。
【0028】
被保護者端末100は、所定のタイミングで、例えば所定時間ごとに定期的に、評価情報の受信の有無を支援装置300に問い合わせ、評価情報を受信している場合は、評価再生ボタン103eを点灯又は点滅させる。評価再生ボタン103eが入力されると、被保護者端末100は、支援装置300から評価情報を受信し、受信した評価情報を表示装置102又はスピーカ106から出力する。
【0029】
被保護者端末100の前面にハーフミラー108が設けられるので、表示装置102がオフになっている間は、被保護者端末100を鏡として用いることができる。これにより、子供の自主性を高めることができる。子供は、作品を所持して画像を撮像する前に、ハーフミラー108を用いて自身の姿を確認することができる。
【0030】
被保護者端末100は、専用の端末装置であってもよいし、スマートフォンやタブレット端末を利用して実現されてもよい。前者の場合、入力装置103は、表示装置102の周囲などに設けられた物理ボタンであってもよいし、タッチパネルにより実現される仮想ボタンであってもよい。後者の場合、入力装置103は、スマートフォンやタブレット端末などをはめ込むための外枠に設けられた物理ボタンであってもよいし、スマートフォンやタブレット端末などのタッチパネルにより実現される仮想ボタンであってもよい。
【0031】
被保護者端末100は、子供の成長に合わせて設置位置を変更できるように構成されてもよい。例えば、被保護者端末100は、一般的な幼児の目の高さから一般的な成人の目の高さまで設置位置を変更できるように、壁や設置板に対して磁力や係止により取付可能な取付手段を背面に備えてもよい。被保護者端末100は、高さ方向に設置されたレールに沿って摺動可能に設けられてもよい。
【0032】
図4は、被保護者端末100の機能構成を示す。被保護者端末100は、通信装置101、表示装置102、入力装置103、撮像装置104、マイク105、スピーカ106、記憶装置107、及び処理装置110を備える。
【0033】
通信装置101は、通信網2を介した他の装置との間の通信を制御する。通信装置101は、有線又は無線の任意の通信方式により通信を行ってもよい。表示装置102は、処理装置110により生成される画面を表示する。表示装置102は、液晶表示装置、有機EL表示装置などであってもよい。入力装置103は、使用者である子供による指示入力を処理装置110に伝達する。入力装置103は、物理ボタンやタッチパッドなどであってもよい。表示装置102及び入力装置103は、タッチパネルとして実装されてもよい。マイク105は、音声を入力する。スピーカ106は、音声を出力する。記憶装置107は、処理装置110により使用されるプログラム、データなどを記憶する。記憶装置107は、半導体メモリ、ハードディスクなどであってもよい。
【0034】
処理装置110は、撮像制御部111、撮像画像送信部112、録音制御部113、録音音声送信部114、評価情報受信部115、評価情報提示部116、蓄積情報受信部117、蓄積情報提示部118、及び入力装置制御部119を備える。これらの構成は、ハードウエアとしては、任意の回路、コンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIなどにより実現される。これらの構成は、ソフトウエアとしては、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、又はハードウエアとソフトウエアの組合せなど、いろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0035】
撮像制御部111は、撮像装置104による撮像を制御する。撮像制御部111は、撮像ボタン103bが入力されると、子供が作品を両手で持ち直して準備するために必要な時間、例えば数秒間待機した後に、撮像装置104により画像を撮像し、撮像画像を表示装置102に表示する。撮像ボタン103bが再び入力されると、撮像画像送信部112は、撮像画像を支援装置300に送信する。取消ボタン103dが入力されると、撮像制御部111は、撮像画像を破棄する。
【0036】
撮像制御部111は、画像を撮像したときに、作品に対する自己評価、自身の身体的状態や心理的状態などに関する情報、天候やイベントなどの時事情報などを子供から受け付けてもよい。自己評価は、2段階以上のレベルでの自己採点であってもよい。自己評価は、とくに良くできた、親に見てもらいたいと思う作品に付される識別子などであってもよい。身体的状態や心理的状態などに関する情報は、2以上の選択肢から選択されるものであってもよい。時事情報は、音声により表現されてもよい。撮像画像送信部112は、子供から受け付けた情報を撮像画像と対応付けて支援装置300に送信する。
【0037】
録音制御部113は、マイク105に入力された音声の録音を制御する。録音制御部113は、録音ボタン103cが入力されると、録音ボタン103cが入力されている間にマイク105に入力された音声を録音する。録音ボタン103cが離されると、録音制御部113は、録音された音声をスピーカ106から出力する。録音ボタン103cが再び入力されると、録音音声送信部114は、録音音声を支援装置300に送信する。取消ボタン103dが入力されると、録音制御部113は、録音音声を破棄する。録音制御部113は、録音ボタン103cが入力されてから、所定時間又は再度録音ボタン103cが入力されるまでの間にマイク105に入力された音声を録音してもよい。
【0038】
録音制御部113は、撮像制御部111と同様に、音声を録音したときに、作品に対する自己評価、自身の身体的状態や心理的状態などに関する情報、天候やイベントなどの時事情報などを子供から受け付けてもよい。録音音声送信部114は、子供から受け付けた情報を録音音声と対応付けて支援装置300に送信する。
【0039】
評価情報受信部115は、所定のタイミングで、例えば所定時間ごとに定期的に、評価情報の受信の有無を支援装置300に問い合わせる。評価情報受信部115は、評価再生ボタン103eが入力されると、支援装置300から評価情報を受信する。評価情報提示部116は、受信した評価情報を表示装置102又はスピーカ106から出力する。
【0040】
蓄積情報受信部117は、履歴再生ボタン103fが入力されると、支援装置300に蓄積されている撮像画像、録音音声、評価情報などの送信を支援装置300に要求し、撮像画像、録音音声、評価情報などを支援装置300から受信する。蓄積情報提示部118は、支援装置300から受信した撮像画像や評価情報を表示装置102に表示し、録音音声や評価情報をスピーカ106から出力する。
【0041】
入力装置制御部119は、入力装置103の状態を制御する。入力装置制御部119は、上述したように、子供の操作状況や評価情報の受信状況などに応じて入力装置103に設けられたランプなどを制御し、入力装置103を視覚的に異なる状態に変化させる。入力装置103が仮想ボタンにより実現される場合は、入力装置制御部119は、電源ボタン103a、撮像ボタン103b、録音ボタン103c、取消ボタン103d、評価再生ボタン103e、及び履歴再生ボタン103fを表示装置102に表示する。撮像ボタン103bは、撮像画像を保護者端末200に送信させる旨の指示を入力するための送信ボタンを兼ねる。入力装置制御部119は、タッチパッドなどの入力装置103への指示入力を受け付けると、入力位置に基づいて、いずれのボタンが入力されたかを判定する。
【0042】
図5は、実施の形態に係る保護者端末200の機能構成を示す。保護者端末200は、通信装置201、表示装置202、入力装置203、撮像装置204、マイク205、スピーカ206、記憶装置207、及び処理装置210を備える。保護者端末200は、携帯電話端末、スマートフォン、タブレット端末などの携帯端末であってもよいし、パーソナルコンピュータなどの装置であってもよい。
【0043】
通信装置201は、通信網2を介した他の装置との間の通信を制御する。通信装置201は、有線又は無線の任意の通信方式により通信を行ってもよい。表示装置202は、処理装置210により生成される画面を表示する。表示装置202は、液晶表示装置、有機EL表示装置などであってもよい。入力装置203は、使用者である保護者による指示入力を処理装置210に伝達する。入力装置203は、物理ボタンやタッチパッドなどであってもよい。表示装置202及び入力装置203は、タッチパネルとして実装されてもよい。マイク205は、音声を入力する。スピーカ206は、音声を出力する。記憶装置207は、処理装置210により使用されるプログラム、データなどを記憶する。記憶装置207は、半導体メモリ、ハードディスクなどであってもよい。
【0044】
処理装置210は、撮像画像受信部211、撮像画像表示部212、録音音声受信部213、録音音声出力部214、評価情報取得部215、評価情報送信部216、蓄積情報受信部217、蓄積情報提示部218、分析結果受信部219、及び分析結果提示部220を備える。これらの構成は、ハードウエアとしては、任意の回路、コンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIなどにより実現される。これらの構成は、ソフトウエアとしては、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、又はハードウエアとソフトウエアの組合せなど、いろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0045】
撮像画像受信部211は、子供が撮像した撮像画像を支援装置300から受信する。撮像画像表示部212は、撮像画像受信部211により受信された撮像画像を表示装置202に表示する。
【0046】
録音音声受信部213は、子供が録音した録音音声を支援装置300から受信する。録音音声出力部214は、録音音声受信部213により受信された録音音声をスピーカ206から出力する。
【0047】
評価情報取得部215は、子供が作成した作品に対する親の評価を取得する。評価は、入力装置203により入力された文章、画像、絵文字、記号などであってもよいし、マイク205により入力された音声などであってもよい。評価情報送信部216は、評価情報取得部215により取得された評価情報を支援装置300に送信する。
【0048】
蓄積情報受信部217は、支援装置300に蓄積されている撮像画像、録音音声、評価情報などの送信を支援装置300に要求し、撮像画像、録音音声、評価情報などを支援装置300から受信する。蓄積情報提示部218は、蓄積情報受信部217により受信された撮像画像や評価情報を表示装置202に表示し、録音音声や評価情報をスピーカ206から出力する。
【0049】
分析結果受信部219は、支援装置300に蓄積された撮像画像や録音音声などを分析した結果を支援装置300から受信する。分析結果提示部220は、分析結果受信部219により受信された分析結果を表示装置202やスピーカ206から出力する。分析の詳細については後述する。
【0050】
図6は、実施の形態に係る支援装置300の機能構成を示す。支援装置300は、通信装置301、記憶装置350、及び処理装置310を備える。支援装置300は、携帯電話端末、スマートフォン、タブレット端末などの携帯端末であってもよいし、パーソナルコンピュータやサーバ装置などであってもよい。
【0051】
通信装置301は、通信網2を介した他の装置との間の通信を制御する。通信装置301は、有線又は無線の任意の通信方式により通信を行ってもよい。
【0052】
記憶装置350は、処理装置310により使用されるプログラム、データなどを記憶する。記憶装置350は、半導体メモリ、ハードディスクなどであってもよい。記憶装置350は、撮像画像保持部351、録音音声保持部352、評価情報保持部353、及び閲覧履歴保持部354を備える。
【0053】
撮像画像保持部351は、被保護者端末100により撮像された撮像画像を保持する。録音音声保持部352は、被保護者端末100により録音された録音音声を保持する。評価情報保持部353は、保護者端末200により取得された評価情報を保持する。閲覧履歴保持部354は、撮像画像保持部351に蓄積された撮像画像、録音音声保持部352に蓄積された録音音声、評価情報保持部353に蓄積された評価情報を子供が閲覧した履歴を保持する。
【0054】
処理装置310は、撮像画像転送部311、撮像画像蓄積部312、録音音声転送部313、録音音声蓄積部314、評価情報転送部315、評価情報蓄積部316、蓄積情報送信部317、分析部318、及び分析結果送信部319を備える。これらの構成は、ハードウエアとしては、任意の回路、コンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIなどにより実現される。これらの構成は、ソフトウエアとしては、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、又はハードウエアとソフトウエアの組合せなど、いろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0055】
撮像画像転送部311は、被保護者端末100から受信した撮像画像を保護者端末200に転送する。撮像画像蓄積部312は、被保護者端末100から受信した撮像画像を撮像画像保持部351に蓄積する。
【0056】
録音音声転送部313は、被保護者端末100から受信した録音音声を保護者端末200に転送する。録音音声蓄積部314は、被保護者端末100から受信した録音音声を録音音声保持部352に蓄積する。
【0057】
評価情報転送部315は、保護者端末200から受信した評価情報を被保護者端末100に転送する。評価情報蓄積部316は、保護者端末200から受信した評価情報を評価情報保持部353に蓄積する。評価情報転送部315は、被保護者端末100から評価情報の受信の有無の問い合わせを受けたときに、評価情報の受信の有無を回答してもよい。評価情報転送部315は、被保護者端末100から評価情報の受信を要求されたときに評価情報を送信してもよい。
【0058】
蓄積情報送信部317は、被保護者端末100又は保護者端末200から、撮像画像保持部351に蓄積された撮像画像、録音音声保持部352に蓄積された録音音声、評価情報保持部353に蓄積された評価情報などの蓄積情報の送信を要求されたときに、撮像画像保持部351、録音音声保持部352、評価情報保持部353から蓄積情報を読み出して送信する。蓄積情報送信部317は、子供が被保護者端末100から蓄積情報を閲覧した履歴を閲覧履歴保持部354に記録する。撮像画像や録音音声に記録された作品がテストや教材などである場合、蓄積情報送信部317は、子供が記憶すべき箇所を強調して繰り返し被保護者端末100に送信してもよい。これにより、子供の記憶を高めることができる。
【0059】
分析部318は、撮像画像、録音音声、評価情報などを分析する。分析結果送信部319は、分析部318による分析結果を保護者端末200に送信する。これにより、子供の日々の状態や成長を親が的確に把握することができる。
【0060】
分析部318は、撮像画像、録音音声、評価情報を受信するごとに、受信した撮像画像、録音音声、評価情報を分析してもよい。分析部318は、所定のタイミングで、又は保護者端末200からの要求に応じて、撮像画像保持部351に蓄積された撮像画像、録音音声保持部352に蓄積された録音音声、評価情報保持部353に蓄積された評価情報を読み出して分析してもよい。
【0061】
分析部318は、撮像画像に写っている子供の画像を分析してもよい。分析部318は、画像認識技術や、学習済みのAIなどを利用して、子供の表情、顔色、姿勢などから、子供の感情、趣向、興味、作品に対する満足度、達成度などを判別してもよい。分析部318は、分析結果を撮像画像に対応付けて撮像画像保持部351に保持し、検索キーなどとして利用可能としてもよい。分析結果送信部319は、分析結果を撮像画像とともに保護者端末200に送信してもよい。
【0062】
分析部318は、撮像画像に写っている作品の画像を分析してもよい。分析部318は、画像認識技術や、学習済みのAIなどを利用して、作品の色使い、形状、大きさ、描かれている内容などから、子供の感情、趣向、興味、作品に対する満足度、達成度、作品のカテゴリ、作品を作成する技能のレベルなどを判別してもよい。分析部318は、分析結果を撮像画像に対応付けて撮像画像保持部351に保持し、検索キーなどとして利用可能としてもよい。分析結果送信部319は、分析結果を撮像画像とともに保護者端末200に送信してもよい。
【0063】
分析部318は、録音音声に録音されている子供の声を分析してもよい。分析部318は、音声認識技術や、学習済みのAIなどを利用して、子供の声色、言葉遣いなどから、子供の感情、趣向、興味、作品に対する満足度、達成度などを判別してもよい。分析部318は、分析結果を録音音声に対応付けて録音音声保持部352に保持し、検索キーなどとして利用可能としてもよい。分析結果送信部319は、分析結果を録音音声とともに保護者端末200に送信してもよい。
【0064】
分析部318は、録音音声に録音されている作品の音声を分析してもよい。分析部318は、音声認識技術や、学習済みのAIなどを利用して、作品の音程、長さ、内容などから、子供の感情、趣向、興味、作品に対する満足度、達成度、作品のカテゴリ、作品を作成する技能のレベルなどを判別してもよい。分析部318は、分析結果を録音音声に対応付けて録音音声保持部352に保持し、検索キーなどとして利用可能としてもよい。分析結果送信部319は、分析結果を録音音声とともに保護者端末200に送信してもよい。
【0065】
分析部318は、作成時期の異なる複数の撮像画像や録音音声から、子供の身体的変化、心理的変化、作品を作成する技能の変化などを分析してもよい。分析結果送信部319は、作品のカテゴリ(絵画、工作、書道など)ごとに、複数の作品の撮像画像を時系列的に一覧表示した分析結果を保護者端末200に送信してもよい。分析結果送信部319は、作品のカテゴリごとに、作品を作成する技能のレベルの時間変化をグラフ化した分析結果を保護者端末200に送信してもよい。
【0066】
分析部318は、閲覧履歴保持部354に保持された蓄積情報の閲覧履歴や、被保護者端末100の使用頻度などを分析してもよい。分析結果送信部319は、子供が閲覧した頻度の高い評価情報をリスト化した分析結果を保護者端末200に送信してもよい。分析結果送信部319は、被保護者端末100の使用頻度や蓄積情報の閲覧履歴をリスト化又はグラフ化した分析結果を保護者端末200に送信してもよい。
【0067】
分析部318は、子供による被保護者端末100の使用頻度、作品の作成頻度、閲覧履歴保持部354に保持された蓄積情報の閲覧履歴などから、子供の自主性の度合いを分析してもよい。分析結果送信部319は、被保護者端末100の使用頻度、作品の作成頻度、蓄積情報の閲覧頻度などをグラフ化した分析結果を保護者端末200に送信してもよい。
【0068】
分析部318は、子供の身体的状態、感情、趣向、興味、作品を作成する技能のレベルなどに合った教材、商品、サービスなどを選択してもよい。分析部318は、子供の身体的状態、感情、趣向、興味、作品を作成する技能のレベルなどの情報と、提案される教材、商品、サービスなどの情報とを対応付けて格納したデータベースを参照して、教材、商品、サービスなどを選択してもよい。分析結果送信部319は、子供の作品を見た専門家から得たアドバイスや提案などを保護者端末200に送信してもよい。
【0069】
分析結果送信部319は、分析部318により選択された教材、商品、サービスなどの情報を被保護者端末100に送信してもよい。被保護者端末100は、分析部318により選択された教材やサービスを提供するためのアプリケーションなどを取得して実行してもよい。
【0070】
分析部318は、子供が使用している他の教材の使用状況などを表す情報を取得し、取得した情報を分析してもよい。分析部318は、被保護者端末100を使用することにより自主性が高められるか否かを、他の教材の使用状況などに基づいて判定してもよい。分析結果送信部319は、被保護者端末100を使用することにより自主性が高められると判定された子供やその親に、被保護者端末100を使用することを提案してもよい。
【0071】
図7は、支援装置300から保護者端末200に提示される分析結果の例を示す。被保護者端末100により撮像された撮像画像とともに、子供の感情を表す画像と、子供の技能レベルが表示されている。これにより、子供の日々の状態や成長を親が的確に把握することができる。
【0072】
図8は、支援装置300から保護者端末200に提示される分析結果の例を示す。被保護者端末100により撮像された複数の撮像画像に写っている作品から分析された子供の技能レベルの時間変化を表すグラフと、平均的な子供の技能レベルの時間変化を表すグラフが表示されている。これにより、子供の技能の成長や、子供の技能のレベルを親が的確に把握することができる。子供の技能レベルの時間変化を表すグラフは、作品のカテゴリごとに分析され、提示されてもよい。
【0073】
図9は、支援装置300から保護者端末200に提示される分析結果の例を示す。子供が閲覧した頻度の高い保護者の評価コメントのリストが表示されている。これにより、子供が嬉しいと感じた評価コメントを親が把握し、どのような声をかければ子供の自己肯定感を高めることができるのかを知ることができる。子供が使用した頻度の高い被保護者端末100の機能のリストが表示されている。これにより、子供の趣向や興味を親が把握することができる。子供による被保護者端末100の使用頻度の時間変化を表すグラフと、平均的な子供の使用頻度の時間変化を表すグラフが表示されている。これにより、子供の自主性の成長や、他の子供との比較を親が的確に把握することができる。
【0074】
図10は、支援装置300から保護者端末200に提示される分析結果の例を示す。子供が親に見てもらいたいとアピールした作品のリストと、分析部318によりレコメンドされた教材のリストが表示されている。これにより、子供の自主性を高めることができるとともに、子供が興味や自信を持っている分野を親が的確に把握することができる。また、子供の能力を効果的に伸ばすことができる。
【0075】
以上、実施の形態に基づき本開示を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示すにすぎない。また、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
【0076】
支援装置300の機能の一部又は全部が被保護者端末100又は保護者端末200により実現されてもよい。例えば、撮像画像、録音音声、評価情報は、支援装置300を介さずに被保護者端末100と保護者端末200との間で直接送受信されてもよい。また、撮像画像保持部351、録音音声保持部352、評価情報保持部353、蓄積情報送信部317は、被保護者端末100又は保護者端末200に備えられてもよい。また、分析部318、分析結果送信部319は、被保護者端末100又は保護者端末200に備えられてもよい。支援装置300の機能の全部が被保護者端末100又は保護者端末200により実現される場合、支援システム1は支援装置300を備えなくてもよい。
【符号の説明】
【0077】
1…支援システム、3…子供、4…親、5…作品、100…被保護者端末、101…通信装置、102…表示装置、103…入力装置、103a…電源ボタン、103b…撮像ボタン、103c…録音ボタン、103d…取消ボタン、103e…評価再生ボタン、103f…履歴再生ボタン、104…撮像装置、105…マイク、106…スピーカ、107…記憶装置、108…ハーフミラー、109…アイコン、110…処理装置、111…撮像制御部、112…撮像画像送信部、113…録音制御部、114…録音音声送信部、115…評価情報受信部、116…評価情報提示部、117…蓄積情報受信部、118…蓄積情報提示部、119…入力装置制御部、200…保護者端末、201…通信装置、202…表示装置、203…入力装置、204…撮像装置、205…マイク、206…スピーカ、207…記憶装置、210…処理装置、211…撮像画像受信部、212…撮像画像表示部、213…録音音声受信部、214…録音音声出力部、215…評価情報取得部、216…評価情報送信部、217…蓄積情報受信部、218…蓄積情報提示部、219…分析結果受信部、220…分析結果提示部、300…支援装置、301…通信装置、310…処理装置、311…撮像画像転送部、312…撮像画像蓄積部、313…録音音声転送部、314…録音音声蓄積部、315…評価情報転送部、316…評価情報蓄積部、317…蓄積情報送信部、318…分析部、319…分析結果送信部、350…記憶装置、351…撮像画像保持部、352…録音音声保持部、353…評価情報保持部、354…閲覧履歴保持部。
図1
図2
図3
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図10