(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025010775
(43)【公開日】2025-01-23
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法、プログラム、情報物
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/109 20230101AFI20250116BHJP
G06Q 50/08 20120101ALI20250116BHJP
【FI】
G06Q10/109
G06Q50/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023112978
(22)【出願日】2023-07-10
(71)【出願人】
【識別番号】519387955
【氏名又は名称】川瀬 信夫
(74)【代理人】
【識別番号】110003454
【氏名又は名称】弁理士法人友野国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川瀬 信夫
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L010AA13
5L049AA13
5L049CC07
5L050CC07
(57)【要約】 (修正有)
【課題】任意日から特定日までの日数をカウントする手間を省き、さらにカウントすることに起因するカウント間違いを防ぎ、カウントやり直しを防ぐことが可能なカレンダーを提供できる情報処理システム、情報処理方法および情報物を提供する。
【解決手段】情報処理システム100は、カレンダー管理サーバ2と、管理者に係る情報処理端末3と、メンバーに係る携帯端末4と、を備える。カレンダー管理サーバ2におけるカレンダー管理サーバ制御部は、携帯端末4からアクセスがなされると、メンバー識別情報を把握する手段と、記憶装置に保存された情報から把握したメンバー識別情報に対応したカウント数情報が暦情報に付加されたカレンダー情報を取り出し携帯端末4に送信する手段と、を備える。携帯端末4は、携帯端末4に係る表示部と、カレンダー情報を画面表示する手段と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カレンダー管理サーバと、管理者に係る管理者端末と、メンバーに係る携帯端末とが、通信網を介して接続されてなる情報処理システムであって、
前記携帯端末から前記カレンダー管理サーバに対してアクセスがなされると前記カレンダー管理サーバに係るカレンダー管理サーバ制御部がメンバー識別情報を把握する手段と、
前記メンバー識別情報を把握した前記カレンダー管理サーバ制御部が、前記カレンダー管理サーバに係る記憶装置に保存された情報から前記把握したメンバー識別情報に対応したカウント数情報が暦情報に付加されたカレンダー情報を取り出し前記携帯端末に送信する手段と、
前記携帯端末において、携帯端末に係る表示部が、前記カレンダー情報を画面表示する手段と
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記カウント数情報は、カレンダーにカレンダー上の任意日から特定日までの日数が引き算により算出される数字であることを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記カウント数情報は、前記任意日から前記特定日まで通し番号の数字であることを特徴とする請求項2記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記カウント数情報は、前記任意日から前記特定日までの土日、休日を除いた通し番号の数字であることを特徴とする請求項2記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記カウント数情報は、前記任意日から前記特定日まで、指定された日を除いた通し番号の数字であることを特徴とする請求項2記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記カウント数情報は、前記任意日から前記特定日まで、逆算した通し番号の数字であることを特徴とする請求項2記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記カウント数情報は、前記任意日から前記特定日までの土日、休日を除いた逆算した通し番号の数字であることを特徴とする請求項2記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記カウント数情報は、前記任意日から前記特定日まで、指定された日を除いた逆算した通し番号の数字であることを特徴とする請求項2記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記カウント数情報は、年を跨いでの数字であることを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記カウント数情報は、元号(和暦)年から西暦への変換を容易にする暦変換情報をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
【請求項11】
カレンダー管理サーバと、管理者に係る管理者端末と、メンバーに係る携帯端末とが、通信網を介して接続されてなる情報処理システムにおける情報処理方法であって、
前記携帯端末から前記カレンダー管理サーバに対してアクセスがなされると前記カレンダー管理サーバに係るカレンダー管理サーバ制御部がメンバー識別情報を把握し、
前記メンバー識別情報を把握した前記カレンダー管理サーバ制御部が、前記カレンダー管理サーバに係る記憶装置に保存された情報から前記把握したメンバー識別情報に対応したカウント数情報の付加されたカレンダー情報を取り出し前記携帯端末に送信し、
前記携帯端末において、携帯端末に係る表示部が、前記カレンダー情報を画面表示する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項12】
カレンダー管理サーバと、管理者に係る管理者端末と、メンバーに係る携帯端末とが、通信網を介して接続されてなる情報処理システムにおいて、
プログラムを、
前記携帯端末から前記カレンダー管理サーバに対してアクセスがなされると前記カレンダー管理サーバに係るカレンダー管理サーバ制御部がメンバー識別情報を把握する手段と、
前記メンバー識別情報を把握した前記カレンダー管理サーバ制御部が、前記カレンダー管理サーバに係る記憶装置に保存された情報から前記把握したメンバー識別情報に対応したカウント数情報の付加されたカレンダー情報を取り出し前記携帯端末に送信する手段と、
前記携帯端末において、携帯端末に係る表示部が、前記カレンダー情報を画面表示する手段と
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項13】
請求項12に記載のプログラムが記憶された記録媒体。
【請求項14】
カレンダー上の任意日から特定日までの日数が単純な引き算により算出できる数字が、通常のカレンダー表記に対して、重畳的に併記されたことを特徴とする情報物。
【請求項15】
前記カレンダー管理サーバ制御部は、前記カレンダー情報における特定日に個人に係る情報を紐付け、個人史年表を作成するための前情報をさらに生成することを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
【請求項16】
前記カレンダー管理サーバ制御部は、前記カレンダー情報における特定日に紐づく親族に係る情報より、家系図を作成するための前情報をさらに生成することを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
【請求項17】
前記カレンダーに入力された特定日に紐づく個人に係る情報より作成された個人史年表をさらに備えることを特徴とする請求項14記載の情報物。
【請求項18】
前記カレンダーに入力された特定日に紐づく親族に係る情報より作成された家系図をさらに備えることを特徴とする請求項14記載の情報物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はたとえば情報処理システム、情報処理方法、プログラム、情報物に係り、特に、カレンダーに関連した情報処理システム、情報処理方法および情報物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のカレンダーは、主な機能として、年度、日付、曜日を示し、風景、人物、建物、乗物などの写真や画などの趣向が加えてある。
【0003】
このような従来のカレンダーによると、たとえば建築工事現場において用いられた場合、任意日から工事の完成予定までの残日、受注した商品・製品の納期までの残日、期末の締めまでの残日など、ある特定日から任意日までの残日をカウントするのが非常に手間取る、そのために、カウント間違えが発生するという問題があった。さらに、日本国内の役所や多くの企業の期末である3月末までの残日をカウントする場合に、翌年のカレンダ―を参照しながら計算する必要があった。また、企業や学校の記念日による休日や、都道府県の個別の休日などを除いてカウントする必要がある場合など、即座に日数カウントしたいという要望に対応できていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1は、記念用、特に演芸人または体育人などが所定のプログラムを達成するために必要な日数を想定して、教育または訓練プログラムを遂行するための記念用カレンダーであり、男女が交際を始めて、または産母が出産後育児のために何日までどのような計画と実践をすべきかのようなプログラムを想定して、会う日数または育児日数を考慮して製作できる交際用または育児用カレンダーである。
【0006】
現在一般に用いられている月日、曜日を表示したカレンダーを用いて、例えば、6月5日に100日工期の工事を受注した場合の工事完了予定月日を知るには、100日目が何月何日なるか一日ずつ数えなければならない。特許文献1の発明によれば、6月5日の通し番号に100を加えた通し番号の月日を探せば簡単に工事完了予定月日を知ることができる。しかし、一般の工事日数は、工事を行わない土日、休日を除いた日数であり、工事完了予定日を簡単に知ることは難しい。
【0007】
会社勤務日の勤務日数、工事の工期、店舗の営業日、イベントまでの準備期間、運動選手の練習日数など特定月日の日数を数えることは、現状のカレンダーは勿論、特許文献1のカレンダーを用いても非常に煩雑な作業になる。
【0008】
本発明は、上述したこれまでの問題点の解決を企図したものであり、任意日から特定日までの日数をカウントする手間を省くことの可能な情報処理システム、情報処理方法、情報物を提供することを課題とする。さらに本発明は、カウントすることに起因するカウント間違いを防ぎ、カウントやり直しを必要としないカレンダーを提供し、特定日に紐づけられた情報から利便性を向上することできる情報処理システム、情報処理方法、プログラム、情報物を提供することを別の課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る情報処理システムは、カレンダー管理サーバと、管理者に係る管理者端末と、メンバーに係る携帯端末とが、通信網を介して接続されてなる情報処理システムであって、前記携帯端末から前記カレンダー管理サーバに対してアクセスがなされると前記カレンダー管理サーバに係るカレンダー管理サーバ制御部がメンバー識別情報を把握する手段と、前記メンバー識別情報を把握した前記カレンダー管理サーバ制御部が、前記カレンダー管理サーバに係る記憶装置に保存された情報から前記把握したメンバー識別情報に対応したカウント数情報が暦情報に付加されたカレンダー情報を取り出し前記携帯端末に送信する手段と、前記携帯端末において、携帯端末に係る表示部が、前記カレンダー情報を画面表示する手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
本発明の第2の態様として、第1の態様において、前記カウント数情報は、カレンダーにカレンダー上の任意日から特定日までの日数が引き算により算出される数字であるとしてもよい。
【0011】
本発明の第3の態様として、第2の態様において、前記カウント数情報は、前記任意日から前記特定日まで通し番号の数字であるとしてもよい。
【0012】
本発明の第4の態様として、第2の態様において、前記カウント数情報は、前記任意日から前記特定日までの土日、休日を除いた通し番号の数字であるとしてもよい。
【0013】
本発明の第5の態様として、第2の態様において、前記カウント数情報は、前記任意日から前記特定日まで、指定された日を除いた通し番号の数字であるとしてもよい。
【0014】
本発明の第6の態様として、第2の態様において、前記カウント数情報は、前記任意日から前記特定日まで、逆算した通し番号の数字であるとしてもよい。
【0015】
本発明の第7の態様として、第2の態様において、前記カウント数情報は、前記任意日から前記特定日までの土日、休日を除いた逆算した通し番号の数字であるとしてもよい。
【0016】
本発明の第8の態様として、第2の態様において、前記カウント数情報は、前記任意日から前記特定日まで、指定された日を除いた逆算した通し番号の数字であるとしてもよい。
【0017】
本発明の第9の態様として、第1の態様において、前記カウント数情報は、年を跨いでの数字であるとしてもよい。
【0018】
本発明の第9の態様として、第1の態様において、前記カウント数情報は、元号(和暦)年から西暦への変換を容易にする暦変換情報をさらに含むとしてもよい。
【0019】
また、上記の課題を解決するために、本発明の第11の態様に係る情報処理方法は、カレンダー管理サーバと、管理者に係る管理者端末と、メンバーに係る携帯端末とが、通信網を介して接続されてなる情報処理システムにおける情報処理方法であって、 前記携帯端末から前記カレンダー管理サーバに対してアクセスがなされると前記カレンダー管理サーバに係るカレンダー管理サーバ制御部がメンバー識別情報を把握し、前記メンバー識別情報を把握した前記カレンダー管理サーバ制御部が、前記カレンダー管理サーバに係る記憶装置に保存された情報から前記把握したメンバー識別情報に対応したカウント数情報の付加されたカレンダー情報を取り出し前記携帯端末に送信し、前記携帯端末において、携帯端末に係る表示部が、前記カレンダー情報を画面表示することを特徴とする。
【0020】
さらに、上記の課題を解決するために、本発明の第12の態様に係るプログラムは、カレンダー管理サーバと、管理者に係る管理者端末と、メンバーに係る携帯端末とが、通信網を介して接続されてなる情報処理システムにおいて、プログラムを、前記携帯端末から前記カレンダー管理サーバに対してアクセスがなされると前記カレンダー管理サーバに係るカレンダー管理サーバ制御部がメンバー識別情報を把握する手段と、前記メンバー識別情報を把握した前記カレンダー管理サーバ制御部が、前記カレンダー管理サーバに係る記憶装置に保存された情報から前記把握したメンバー識別情報に対応したカウント数情報の付加されたカレンダー情報を取り出し前記携帯端末に送信する手段と、前記携帯端末において、携帯端末に係る表示部が、前記カレンダー情報を画面表示する手段と、として機能させることを特徴とする。
【0021】
本発明の第13の態様が、第12の態様に係るプログラムが記憶された記録媒体として実現されてもよい。
【0022】
また、上記の課題を解決するために、本発明の第14の態様に係る情報物は、カレンダー上の任意日から特定日までの日数が単純な引き算により算出できる数字が、通常のカレンダー表記に対して、重畳的に併記されたことを特徴とする。
【0023】
本発明の第15の態様として、第1の態様において、前記カレンダー管理サーバ制御部は、前記カレンダー情報における特定日に個人に係る情報を紐付け、個人史年表を作成するための前情報をさらに生成するとしてもよい。
【0024】
本発明の第16の態様として、第1の態様において、前記カレンダー管理サーバ制御部は、前記カレンダー情報における特定日に紐づく親族に係る情報より、家系図を作成するための前情報をさらに生成するとしてもよい。
【0025】
本発明の第17の態様として、第14の態様において、前記カレンダーに入力された特定日に紐づく個人に係る情報より作成された個人史年表をさらに備えるとしてもよい。
【0026】
本発明の第18の態様として、第14の態様において、前記カレンダーに入力された特定日に紐づく親族に係る情報より作成された家系図をさらに備えるとしてもよい。
【発明の効果】
【0027】
本発明の各態様によれば、カレンダーを使用して、任意日から特定日までの残日をカウントする手間と、カウント間違いを防ぎ、作業性を改善する情報システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本発明に至るコンセプトに基づく本発明の一実施形態に係る情報システム100を説明するための概略図である。
【
図2】本発明に至るコンセプトに基づく本発明の一実施形態に係る情報システム100を構成する各システムおよび各端末の概略構成を示すブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係るシステム間の動作、情報などの流れを示すケース1のシーケンス図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係るシステム間の動作、情報などの流れを示す管理者に係る情報処理端末3を必要としないケース2のシーケンス図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係るメンバーに係る携帯端末に表示されるカウント数情報の付加されたカレンダー情報である。
【
図6】本発明の一実施形態に係るメンバーに係る携帯端末に表示される、土曜日、日曜日、休日を除いた稼働日のカウント数情報の付加されたカレンダー情報である。
【
図7】本発明の一実施形態に係るメンバーに係る携帯端末に表示される、指定日までの残日のカウント数情報の付加されたカレンダー情報である。
【
図8】本発明の一実施形態に係る印刷されたカウント数情報の付加されたカレンダーである。
【
図9】本発明の一実施形態に係る印刷された、土曜日、日曜日、休日を除いた稼働日のカウント数情報の付加されたカレンダーである。
【
図10】本発明の一実施形態に係る印刷された、指定日までの残日のカウント数情報の付加されたカレンダー情報である。
【
図11】本発明に至る元号(和暦)年から西暦への変換を容易にする元号から西暦への暦変換情報である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、図面を参照して本発明を実施する為の形態について説明する。なお、以下では本発明の目的を達成するための説明に必要な範囲を模式的に示し、本発明の該当部分の説明に必要な範囲を主に説明することとし、説明を省略する箇所については公知技術によるものとする。
【0030】
図1は、本発明に至るコンセプトに基づく本発明の一実施形態に係る情報処理システム100の構成を説明するための概略図である。
【0031】
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る情報処理システム100は、カレンダー管理サーバ2と、管理者に係る情報処理端末3と、メンバーに係る携帯端末4とが、通信網10を介して接続されて構成される。カレンダー管理サーバ2と、管理者に係る情報処理端末3と、メンバーに係る携帯端末4とは、通信網10を経由して、相互の機能に必要なデータの送受信を行う。
【0032】
図2は、本発明に至るコンセプトに基づく本発明の一実施形態に係る情報処理システム100を構成する各システムおよび各端末の概略構成を示すブロック図である。
【0033】
ハードウェア構成としては、カレンダー管理サーバ2は、ハードウェアとしては、好適には、通信モジュール、ハードディスクやSSDなどの記憶装置、メモリー、CPUを内蔵したサーバと、キーボード、ディスプレイを備えて構成される(図示しない)。機能ブロック構成としては、
図2に示すように、カレンダー管理サーバ2は、送受信部2A、記録部2B、制御部2C、入出力部2D、表示部2Eを備えて構成される。送受信部2Aは、通信モジュールを使用してデータの送信及び/又は受信処理を行う。記録部2Bは、管理および情報処理のためのプログラム、当該プログラムにより処理された各種情報等のデータを保存処理する。制御部2Cは、記録部2Bに格納され、もしく制御部2Cに付随した記憶装置に格納された、プログラムを実行することでデータの処理を行う。入出力部2Dは、プリンタ、スピーカ等に対応した、必要に応じて各種情報を出力する出力機能と、キーボード、バーコードリーダ、スキャナ等に対応した、必要に応じて情報の入力を行う入力機能とを有する。表示部2Eは、ディスプレイ等に対応した、情報のディスプレイ等へ出力する機能を担う。カレンダー管理サーバ2は最終的に本発明の態様に係る情報処理システムとしての機能遂行が可能であれば、単独でも複数のシステムを備えて構成されていてもかまわない。カレンダー管理サーバ2を構成する送受信部2A、記録部2B、制御部2C、入出力部2D、表示部2Eは、上述したハードウェア資源を記憶装置に格納されたソフトウェアに基づいて動作する制御部2Cが動作させることで上述した所望の情報処理を達成することができる。
【0034】
図2に戻る。管理者に係る情報処理端末3は、従業員の業務予定を管理する企業/店舗・店舗のオーナーや管理者、受付・予約管理する企業/店舗・店舗のオーナーや管理者、イベントを開催する施設やイベントを実施する関係者、スポーツ関連の管理者など他も含め、業務予定の作成と、必要であれば進捗管理をするための情報処理を遂行する端末である。
【0035】
ハードウェア構成としては、管理者に係る情報処理端末3は、好適には、通信モジュール、ハードディスクやSSDなどの記憶装置、メモリー、CPUを内蔵したパソコンやサーバとキーボード、ディスプレイを備えて構成される(図示しない)。機能ブロック構成としては、
図2に示すように、管理者に係る情報処理端末3は、送受信部3A、記録部3B、制御部3C、入出力部3D、表示部3Eを備えて構成される。送受信部3Aは、通信モジュールを使用してデータの送信及び/又は受信処理を行う。記録部3Bは、情報処理に係る管理および情報処理のためのプログラム、当該プログラムにより処理された各種情報等のデータを記憶する。制御部3Cは、記録部3Bに格納され、もしく制御部3Cに付随した記憶装置に格納された、情報処理に関連するプログラムを実行することでデータの処理を行う。入出力部3Dは、プリンタ、スピーカ等に対応した、必要に応じて各種情報を出力する出力機能と、キーボード、バーコードリーダ、スキャナ等に対応して、必要に応じた情報の入力を行う入力機能とを有する。表示部3Eは、ディスプレイ等に対応した、情報機能に係る情報のディスプレイ等へ出力する機能を担う。管理者に係る情報処理端末3は最終的に本発明の態様に係る情報処理システムとしての機能遂行が可能であれば、単独でも複数の端末を備えて構成されていてもかまわない。あるいは、スマートフォンであってもよい。管理者に係る情報処理端末3を構成する送受信部3A、記録部3B、制御部3C、入出力部3D、表示部3Eは、上述したハードウェア資源を記憶装置に格納されたソフトウェアに基づいて動作する制御部3Cが動作させることで上述した各機能を管理者に係る情報処理端末3に果たさせ、所望の機能の情報処理を達成させることができる。
【0036】
図2に戻る。メンバーに係る携帯端末4は、ハードウェア構成としては、好適には、通信モジュール、タッチパネル付きディスプレイ、メモリー、CPUを内蔵したスマートフォン、スマートウォッチ、センサーデバイスを備えて構成される(図示しない)。
【0037】
機能ブロック構成としては、
図2に示すように、メンバーに係る携帯端末4は、送受信部4A、記録部4B、制御部4C、入出力部4D、表示部4Eを備えて構成される。送受信部4Aは、通信モジュールを使用してデータの送受信処理を行う。記録部4Bは、メンバーに係る携帯端末の管理および情報処理のためのプログラム、当該プログラムにより処理された各種情報等のデータを記憶する。制御部4Cは、記録部4Bに格納され、もしく制御部4Cに付随したメモリーに格納された、プログラムを実行することでデータの処理を行う。入出力部4Dは、プリンタ、スピーカ等に対応した、必要に応じて各種情報を出力する出力機能と、タッチパネル、キーボード、バーコードリーダ、スキャナ等に対応した、必要に応じて情報の入力を行う入力機能とを有する。表示部4Eは、ディスプレイ等に対応した、メンバーに係る携帯端末4の情報処理機能に係る情報をディスプレイ等へ出力する機能を担う。メンバーに係る携帯端末4は最終的に本発明の態様に係る情報処理システムとしての機能遂行が可能であれば、単独でも複数のシステムを備えて構成されていてもかまわない。メンバーに係る携帯端末4を構成する送受信部4A、記録部4B、制御部4C、入出力部4D、表示部4Eは、上述したハードウェア資源をメモリーに格納されたソフトウェアに基づいて動作する制御部4Cを動作させ、カレンダー管理サーバ2、管理者に係る情報処理端末3と接続させ、上述した各機能を動作させ所望の機能を情報処理させる。
【0038】
次に、上記のように構成される情報処理システム100の動作・作用について説明する。まず、概略的には、情報処理システム100においては、カレンダー管理サーバ2から管理者に係る情報処理端末3に、カレンダー作成用アプリケーションがダウンロードされる。すると、管理者に係る情報処理端末3により、管理者が管轄する総合の日程管理に係る第1の予定と、当該管理者が管理するメンバー(従業員、職員、店員、パート、アルバイト、選手なども含む)の業務に係る第2の予定とが紐づけられる。続いて/もしくは同時に、カウント数情報が、カレンダー作成用アプリケーションに入力され、カレンダー管理サーバ2にアップロードされる。カレンダー管理サーバ2は、管理者に係る情報処理端末3およびメンバーに係る携帯端末4に、カウント数情報の付加されたカレンダー情報を配信する。メンバーに係る携帯端末4にインストールされたカレンダー表示に係るアプリケーションが使用されることで、ディスプレイにカウント数情報の付加されたカレンダー情報が表示できる、というまでが本発明に係るシステム一連の動きである。上記に加えて、或いは上記と代替的に、カウント数情報の付加されたカレンダー情報がカレンダー管理サーバ2および/または管理者に係る情報処理端末3に接続されたプリンタから出力され、情報物として紙などに印刷されるような動きであってもよく、本発明の態様はこれらすべてを包含する。
【0039】
相互の機能に必要なデータのやり取りは、インターネット(無線/有線)、LANなどの通信網10によるリアルタイム処理に限定されず、一部もしくは全部と特に接続されていてもいない態様をとることもできる(図示せず)。通信は、有線でも無線でもよいが、無線が好ましい。無線通信としては、WiFi(Wireless Fidelity)、Bluetооth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられ、これらのすべてを含み得、かつ、これらに限定されない。無線通信としては、各装置が直接通信する形態(AdHoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。
【0040】
カレンダー管理サーバ2に代わり、AWS(アマゾン テクノロジーズ インコーポレイテッドの商標)などのクラウドコンピューティングサービスを利用し、インターネット経由でデータベース、ストレージ、アプリケーションを、オンデマンドで利用してもよい(図示せず)。
【0041】
<ケース1>
図3は、本発明に係るシステム間の動作、情報などの流れを示すケース1のシーケンス図である。ただし、各ステップの順番はこれに限定されるものではない。
【0042】
図3に示すように、管理者により操作されることを契機として、管理者に係る情報処理端末3の記憶部3B、及び/もしくは、制御部3Cに係る記憶装置に保存されたプログラムに基づいて情報処理動作が開始される。まず、入出力部3D(及び表示部3E)が、通信網10を経由して、カレンダー管理サーバ2にアクセスすることで、カレンダー作成アプリケーションがダウンロードされる(ステップS1)。
【0043】
管理者に係る情報処理端末3の記憶部3B、及び/もしくは、制御部3Cに係る記憶装置に保存されたプログラム(カレンダー作成アプリケーションが動作させるプログラムであってよい。以下同じ。)に基づく情報処理が開始され、入出力部3D(及び表示部3E)により、ディスプレイの画面表示がされ、これに対してキーボード操作がなされる結果、管理者の氏名、連絡先、所属などの管理者情報と、管理者が管轄する総合の日程に紐づけられた第1の予定情報とが記憶装置に保存される(ステップS2)。
【0044】
管理者が管轄する総合の日程に紐づけられた第1の予定情報は、例えば、土日、休日を除いた月日の工事期間や、企業の勤務日、キャンペーン期間、イベント開催期間、運動練習日、店舗営業日などから作成される。
【0045】
次に、管理者に係る情報処理端末3の記憶部3B、及び/もしくは、制御部3Cに係る記憶装置に保存されたプログラムを図示しないCPUが読み込むことで情報処理が開始されるが、具体的には、入出力部3D(及び表示部3E)により、ディスプレイの画面表示がされ、これに対してキーボード操作がなされる結果、当該管理者が管理するメンバーの氏名、連絡先、所属、メールアドレス、メンバーに係る携帯端末との接続に必要な情報などのメンバー情報と、メンバー情報に紐付けられた第2の予定情報とが記憶装置に保存される(ステップS3)。
【0046】
管理者に係る情報処理端末3の記憶部3Bと制御部3Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部3Dと表示部3Eにより、ディスプレイの画面表示がされ、これに対してキーボード操作がなされる結果、カレンダー作成用アプリケーションが起動し、かかるカレンダー作成用アプリケーションが動作することにより、記憶装置に保存された管理者情報と、第1の予定情報と、メンバー情報と、第2の予定情報との紐づけ処理がされカウント数情報が作成され記憶装置に保存される(ステップS4)。この際に、カウント数情報の作成にあたっては、個人ごとに、第1の予定情報と、メンバー情報と、第2の予定情報との紐づけにより情報結合がなされることで個別的にカウント数情報が生成されてもよく、また、代替的に、第1の予定情報(管理者が管轄する総合の日程管理に係る予定についての情報)及び/もしくは第2の予定情報(当該管理者が管理するメンバー(従業員、職員、店員、パート、アルバイト、選手なども含む)の業務に係る予定についての情報)について類型別情報が予めテンプレートとして与えられており(図示しない)、第1の予定情報及び/もしくは第2の予定情報を、これらのテンプレートからメンバー情報ごとに選択するおkとで確定され、こうして確定された第1の予定情報と、メンバー情報と、第2の予定情報とが紐づけ処理されることでカウント数情報が作成されてもよい(以下同じ)。
【0047】
カウント数情報は、制御部3Cが通信網10経由でカレンダー管理サーバ2に送信すると、カレンダー管理サーバ2側では、入力部2D(及び表示部2E)により、カウント数情報の付加されたカレンダー情報が作成され記憶装置に保存される(ステップS5)。
【0048】
あるいは、ステップS4及びステップS5、に換えて/とともに、管理者に係る情報処理端末3側において、入出力部3D(及び表示部3E)により、ディスプレイの画面表示がされ、これに対してキーボード操作がなされる結果、記憶装置に保存された管理者情報と、第1の予定情報と、メンバー情報と、第2の予定情報とがカレンダー作成用アプリケーションに入力されると、管理者情報と、第1の予定情報と、メンバー情報と、第2の予定情報とは、通信網10経由でカレンダー管理サーバ2に送信され、カレンダー管理サーバ2側で、入力部2D(及び表示部2E)により、紐づけ処理がされカウント数情報が作成され記憶装置に保存される、ようにすることもできる。
【0049】
カウント数情報は、第1の予定情報に紐づく管理者の氏名、連絡先、所属などの管理者情報、管理者が管轄する総合の日程、第2の予定情報に紐づくメンバーの氏名、連絡先、所属、メールアドレス、メンバーに係る携帯端末との接続に必要な情報、メンバー情報等のうちの少なくとも一つの情報を有するものをいう。
【0050】
メンバー側について説明する。メンバーに係る携帯端末4においては、入出力部4D(及び表示部4E)により、ディスプレイの画面表示がされ、これに対してキーボード操作がなされる結果、カレンダー管理サーバ2にアクセスがなされる(ステップS6)と、メンバーに係る携帯端末4に内蔵もしくは担持された固有の情報によって、メンバー識別情報がカレンダー管理サーバ2の制御部2Cにて把握される。代替的に、メンバーに係る携帯端末4から識別情報を入力させ、かかる入力された情報もしくはこれに基づいて構成されるメンバー識別情報がカレンダー管理サーバ2に送信される結果、制御部2Cにてメンバー識別情報が把握されるようにしてもよい。
【0051】
カレンダー管理サーバ2側では、制御部2Cが、上記把握したメンバー識別情報から、記憶装置に保存されたカウント数情報からアクセスしたメンバーのメンバー情報を照合し、当該割り出したメンバー情報に対応した、当該メンバーに係るカウント数情報の付加されたカレンダー情報を、当該メンバーに係る携帯端末4に送信する(ステップS7)。
【0052】
メンバーに係る携帯端末4側では、入出力部4D(及び表示部4E)により、タッチパネルへの操作がなされる結果、ディスプレイにカウント数情報の付加されたカレンダー情報が画面表示される(ステップS8)。
【0053】
上述したディスプレイに表示されるカウント数情報の付加されたカレンダー情報は、従来の1月1日から始まる1年間のカレンダー、及び、カレンダーに併記する数字であり、任意日から特定日までの残日数が任意日と特定日とに併記された数字から単純な引き算により算出できる情報である。
【0054】
管理者側について説明する。管理者に係る情報端末3側では、入出力部3D(及び表示部3E)により、ディスプレイの画面表示がされ、これに対してキーボード操作がなされる結果、カレンダー管理サーバ2へのアクセスがなされる(ステップS9)。
【0055】
カレンダー管理サーバ2側では、記憶装置に保存されたカウント数情報とアクセスした管理者の管理者情報とを照合して、当該管理者に係るカウント数情報の付加されたカレンダー情報を、当該管理者に係る情報処理端末3に送信する(ステップS10)。
【0056】
管理者に係る情報端末3側では、入出力部3D(及び表示部3E)により、ディスプレイの画面表示がされ、これに対してキーボード操作がなされる結果、ディスプレイにカウント数情報の付加されたカレンダー情報が画面表示される(ステップS11)。
【0057】
ステップS11のディスプレイに表示されるカウント数情報の付加されたカレンダー情報は、従来の1月1日から始まる1年間のカレンダー、及び、カレンダーに併記する数字であり、管理者が管轄する総合の日程と管理するメンバーの任意日から特定日までの残日数が任意日と特定日に併記された数字から単純な引き算により算出できる情報である。
【0058】
<ケース2>
図4は、本発明の、管理者に係る情報処理端末3を必要としない態様である、ケース2に係るシステム間の動作、情報などの流れを示すシーケンス図である。ただし、同図に示すものは一例にすぎず、各ステップの順番はこれに限定されるものではなく、他の順番によって動作してもよい。
【0059】
メンバーに係る携帯端末4においては、入出力部4D(及び表示部4E)が、通信網10を経由して、カレンダー管理サーバ2にアクセスすることで、カレンダー作成アプリケーションがダウンロードされる(ステップS21)。
【0060】
続いて、メンバーに係る携帯端末4側で、入出力部4D(及び表示部4E)により、ディスプレイの画面表示がされ、これに対してキーボード操作がなされる結果、所属の名前、連絡先などの所属情報と、所属の総合の日程に紐づけられた第1の予定情報とがメモリーに保存される(ステップS22)。
【0061】
所属の総合の日程に紐づけられた第1の予定情報は、例えば、土日、休日を除いた月日の工事期間や、企業の勤務日、キャンペーン期間、イベント開催期間、運動練習日、店舗営業日などのうち必要なものを含んで作成される。
【0062】
メンバーに係る携帯端末4側では、入出力部4D(及び表示部4E)により、ディスプレイの画面表示がされ、これに対してキーボード操作がなされる結果、メンバーの氏名、連絡先、所属、メールアドレス、メンバーに係る携帯端末との接続に必要な情報などのメンバー情報と、メンバー情報に紐付けられた第2の予定情報とがメモリーに保存される(ステップS23)。
【0063】
次に、メンバーに係る携帯端末4において、入出力部4D(及び表示部4E)により、ディスプレイの画面表示がされ、これに対してキーボード操作がなされる結果、カレンダー作成用アプリケーションが起動される。かかる起動により、メモリーに保存された所属情報と、第1の予定情報と、メンバー情報と、第2の予定情報との紐づけ処理がされカウント数情報が作成されメモリーに保存される(ステップS24)。
【0064】
メンバーに係る携帯端末4側では、入出力部4D(及び表示部4E)により、ディスプレイの画面表示がされ、これに対してキーボード操作がなされる結果、メモリーに保存された所属情報と、第1の予定情報と、メンバー情報と、第2の予定情報とがカレンダー作成用アプリケーションに入力される。かかる入力がなされると、所属情報と、第1の予定情報と、メンバー情報と、第2の予定情報とは、通信網10経由でカレンダー管理サーバ2に送信される。すると、カレンダー管理サーバ2側では、入力部2D(及び表示部2E)により、紐づけ処理がなされ、カウント数情報が作成され記憶装置に保存される(ステップS25)。
【0065】
カウント数情報は、第1の予定情報に紐づくの名前、連絡先などの所属情報、所属の総合の日程、第2の予定情報に紐づくメンバーの氏名、連絡先、所属、メールアドレス、メンバーに係る携帯端末との接続に必要な情報、メンバー情報等のうちの少なくとも一つの情報を有するものをいう。
【0066】
メンバー側の動作について説明する。メンバーに係る携帯端末4において、入出力部4D(及び表示部4E)により、ディスプレイの画面表示がされ、これに対してキーボード操作がなされる結果、カレンダー管理サーバ2へのアクセスがなされる(ステップS26)。
【0067】
カレンダー管理サーバ2側では、制御部2Cが、記憶装置に保存されたカウント数情報からアクセスしたメンバーのメンバー情報とを照合し、当該メンバーに係るカウント数情報の付加、もしくは併記/重畳表記されたカレンダー情報を、当該メンバーに係る携帯端末4に送信する(ステップS27)。すなわち、カレンダー情報とは、通常のカレンダー表記にカウント数情報が重畳的に表示されてなる情報である(以下同じ)。
【0068】
メンバーに係る携帯端末4側では、入出力部4D(及び表示部4E)により、タッチパネルへの操作がなされる結果、ディスプレイにカウント数情報の付加、もしくは併記/重畳表記されたカレンダー情報が画面表示される(ステップS28)。
【0069】
上述したディスプレイに表示されるカウント数情報の付加された、すなわち通常のカレンダー表記にカウント数情報が重畳的に表示された、カレンダー情報は、従来の1月1日から始まる1年間のカレンダーと、カウント数情報とがカレンダーに併記/重畳表記される情報である。このカウント数情報は、任意日から特定日までの残日数が任意日と特定日に併記された数字から単純な引き算により算出できる情報である。
【0070】
図5は、本発明に至るメンバーに係る携帯端末に表示されるカウント数情報の付加された、すなわち通常のカレンダー表記にカウント数情報が重畳的に表示された、カレンダー情報の一例を示す概念図である。
図5に示すように、カレンダーの各日付の下部にカウント数情報としての数字が併記/重畳表記されている。
図5は、1月1日から連番で1からカウント数が連続番号で付加されている。しかし、カウント数1に該当する開始日は1月1日に限定はされず、たとえば期初の4月1日、9月1日などを、カウント数1にして、連続番号が付加されてもよい。あるいは、所望の目的に合わせて、任意の日をカウント数1にしてもよい。
【0071】
図6は本発明に至るメンバーに係る携帯端末に表示される、土曜日、日曜日、休日を除いた稼働日のカウント数情報の付加された、すなわち通常のカレンダー表記にカウント数情報が重畳的に表示された、カレンダー情報の一例を示す概念図である。
図6に示すように、カレンダーの各日付の下部にカウント数情報としての数字が併記/重畳表記されている。
図6においては、1月1日から連番で1からカウント数が付加されている任意日から特定日までの、たとえば土日、休日は含まない連続番号が併記/重畳表記されている。しかし、カウント数1に該当する開始日は1月1日に限定はされず、たとえば期初の4月1日、9月1日などを、カウント数1にして、連続番号が付加されてもよい。あるいは、所望の目的に合わせて、任意の日をカウント数1にしてもよい。
【0072】
図7は、本発明に至るメンバーに係る携帯端末に表示される、指定日までの残日のカウント数情報の付加された、すなわち通常のカレンダー表記にカウント数情報が重畳的に表示された、カレンダー情報の一例を示す概念図である。
図7に示すように、カレンダーの各日付の下部にカウント数情報としての数字が併記/重畳表記されている。
図7は任意日から特定日までを逆算した連続番号が付加されていている。土日、休日は含んで、あるいは含まない連続番号が付加されていている。
【0073】
本発明の一実施形態として、カウント数情報の付加されたカレンダー情報がカレンダー管理サーバ2および/または管理者に係る情報処理端末3に接続されたプリンタから出力され、情報物として紙などに印刷されるような態様をとってもよい。
【0074】
図8は、本発明に至る印刷されたカウント数情報の付加、もしくは併記/重畳表記されたカレンダーの一例を示す概念図である。
図8に示すように、紙などに印刷されたカレンダーの各日付の下部にカウント数情報として数字が12月31日まで付加もしくは併記/重畳表記されている。
図8は、2022年の10月1日から連番で274から365のカウント数が12月31日まで付加されている。1月1日に係るカウント数1から9月30日に係るカウント数273までは図示しない。カウント数1に該当する開始日は1月1日に限定はされず、たとえば期初の4月1日、9月1日などを、カウント数1にして、連続番号が付加されてもよい。カレンダーは、1月から12月までを横1列で印刷されてもよく、あるいは、3カ月ごとの4段で印刷されてもよく、所望の目的に合わせて印刷されてもよい。
【0075】
図9は、本発明に至る、印刷された、土曜日、日曜日、休日を除いた稼働日のカウント数情報の付加されたカレンダーの一例を示す概念図である。
図9に示すように、紙などに印刷されたカレンダーの各日付の下部にカウント数情報として数字が2023年の4月1日から6月30日まで、土日と休日を除いて連番で61から122のカウント数が付加されている。1月4日のカウント数1から3月31日のカウント数60までと、7月1日は土曜日、7月2日は日曜日なので、カウント数は付加されず、7月3日のカウント数123から12月31日のカウント数245が付加されている(図示せず)。カウント数1に該当する開始日は1月4日に限定はされず、たとえば期初の最初の月曜日としての4月3日、9月1日などを、カウント数1にして、連続番号が付加されてもよい。カレンダーは、1月から12月までを横1列で印刷されてもよく、あるいは、3カ月ごとの4段で印刷されてもよく、所望の目的に合わせて印刷されてもよい。
【0076】
図10は、本発明に至る印刷された、指定日までの残日のカウント数情報の付加されたカレンダー情報の一例を示す概念図である。
図10に示すように、紙などに印刷されたカレンダーの各日付の下部にカウント数情報として数字が10月1日にカウント数92が、2023年の12月31日にカウント数1として連番で逆カウント数が付加されている。さらに、1月1日までカウント数365が逆カウント数で付加されている(図示せず)。カウント数1に該当する開始日は12月31日に限定はされず、特定日のカウント数を1にして、連続番号で逆カウントされカウント数情報が付加されてもよい。カレンダーは、1月から12月までを横1列で印刷されてもよく、あるいは、3カ月ごとの4段で印刷されてもよく、所望の目的に合わせて印刷されてもよい。
【0077】
また、
図5から
図10は、一実施例であり、年間カレンダーに限定されず、そのほかの一実施例として、たとえば、年をまたいで、前年から翌年のカレンダーにカウント数情報が付加されたものとしてもよい。
【0078】
また別の一実施例として、
図11は、元号(和暦)年から西暦への変換を容易にする元号から西暦への暦変換情報を説明するための概念図である。
図11に示すように、元号(和暦)年から西暦への変換を容易にする元号から西暦への暦変換情報を、
図5から
図10のカレンダー情報に付加してもよい。たとえば、平成3年の場合、計算式が3+1998=2001となり、西暦2001年となる。アプリケーション上に結果を自動表示してもよいし、あるいは、数式を表示、印刷して、簡単な式なので暗算で計算させてもよい。
【0079】
本発明は、上述した態様・実施形態にその技術思想が限定されるものではなく、上述の態様に対して、種々の変形、拡大、代替等がなされてもよい。たとえば、本発明の一実施形態として、メンバーが、メンバーに係る携帯端末4よりカウント数情報の付加されたカレンダー情報に対する進捗を管理者に係る情報端末3に送信し、管理者が進捗管理をする実施形態であってもよい。
【0080】
本発明のさらに別の一実施形態として、カウント数情報が、全月日に空白の通し番号欄を付加されたカレンダー情報とし、メンバーが後からカウント数を書き込むできる態様であってもよい。
【0081】
本発明のまた別の一実施形態として、カレンダー管理サーバ2および/または管理者に係る情報処理端末3に接続されたプリンタから出力され、紙などに印刷されカウント数情報をカレンダーの特定の月日に順次貼り付ける態様であってもよい。
【0082】
本発明のさらに別の一実施形態として、例えば100年先など数年先までの通し番号の付加されたカレンダー情報とする態様であってもよい。
【0083】
上記各形態に係る本発明は、任意日から特定日までの残日が容易に認知できるカレンダーの提供を可能とする。
【0084】
また別の、本発明の一実施形態として、メンバーに係る携帯端末4の記憶部4B、及び/もしくは、制御部4Cに係るメモリーに保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部4D(及び表示部4E)により、タッチパネルへの操作がなされる結果、ディスプレイにカレンダー情報が画面表示される、この画面において、生年月日、入学日、入社日、結婚記念日、銀行口座の開設日、口座からの入出金日など特定日(を示す画面上の位置)がタップされることで、メモ機能を利用して特定日に紐づく情報が入力される。かかる情報の入力により、特定日に紐づく情報を積み重ねたデータを利用して、たとえば個人史年表の作成が可能となる。必要なときにメンバーに係る携帯端末4に表示する、または外部接続されたプリンタから出力させる、紙などに印刷させる、といったことが可能となる。特定日および特定日に紐付く情報が必要なときに確認できることから利便性が向上できる。さらには、普段使用していない銀行口座の残高などの確認も容易となる。
【0085】
メンバーに係る携帯端末4から入力された特定日に紐づく情報の保存先は、カレンダー管理サーバ2が好適であるが、カレンダー管理サーバ2に限定されるものではない。
【0086】
さらに別の、本発明の一実施形態として、メンバーに係る携帯端末4の記憶部4B、及び/もしくは、制御部4Cに係るメモリーに保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部4D(及び表示部4E)により、タッチパネルへの操作がなされる結果、ディスプレイにカレンダー情報が画面表示される、この画面において、親族の生年月日、親族の命日、親族に出会った日などの特定日がタップされることで、メモ機能を利用して特定日に紐づけ、氏名、住所などの親族に係る情報が入力される。かかる情報の入力により、親族に紐づく情報を積み重ねたデータを利用して、たとえば家系図の作成が可能となる。必要なときにメンバーに係る携帯端末4に表示する、または外部接続されたプリンタから出力させる、紙などに印刷させる、といったことが可能となる。特定日に紐付く親族に係る情報、たとえば家系図が必要なときに確認できることから、遺産相続などのために家系を調べる必要ができたときに、手間が削減できるなどの利便性の向上が期待できる。
【0087】
メンバーに係る携帯端末4から入力された特定日に紐づく情報の保存先は、カレンダー管理サーバ2が好適であるが、カレンダー管理サーバ2に限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0088】
本発明の各種態様に係る情報システムは、工業的に製造することができ、また商取引の対象とすることができるため、経済的価値を有しており、産業上利用することができる発明である。
【符号の説明】
【0089】
2 カレンダー管理サーバ
2A 送受信部
2B 記録部
2C 制御部
2D 入出力部
2E 表示部
3 管理者に係る情報処理端末
3A 送受信部
3B 記録部
3C 制御部
3D 入出力部
3E 表示部
4 メンバーに係る携帯端末
4A 送受信部
4B 記録部
4C 制御部
4D 入出力部
4E 表示部
100 情報処理システム