IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

2025-10826フォーム作成装置、分析システム、およびフォーム作成プログラム
<>
  • -フォーム作成装置、分析システム、およびフォーム作成プログラム 図1
  • -フォーム作成装置、分析システム、およびフォーム作成プログラム 図2
  • -フォーム作成装置、分析システム、およびフォーム作成プログラム 図3
  • -フォーム作成装置、分析システム、およびフォーム作成プログラム 図4
  • -フォーム作成装置、分析システム、およびフォーム作成プログラム 図5
  • -フォーム作成装置、分析システム、およびフォーム作成プログラム 図6
  • -フォーム作成装置、分析システム、およびフォーム作成プログラム 図7
  • -フォーム作成装置、分析システム、およびフォーム作成プログラム 図8
  • -フォーム作成装置、分析システム、およびフォーム作成プログラム 図9
  • -フォーム作成装置、分析システム、およびフォーム作成プログラム 図10
  • -フォーム作成装置、分析システム、およびフォーム作成プログラム 図11
  • -フォーム作成装置、分析システム、およびフォーム作成プログラム 図12
  • -フォーム作成装置、分析システム、およびフォーム作成プログラム 図13
  • -フォーム作成装置、分析システム、およびフォーム作成プログラム 図14
  • -フォーム作成装置、分析システム、およびフォーム作成プログラム 図15
  • -フォーム作成装置、分析システム、およびフォーム作成プログラム 図16
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025010826
(43)【公開日】2025-01-23
(54)【発明の名称】フォーム作成装置、分析システム、およびフォーム作成プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0484 20220101AFI20250116BHJP
【FI】
G06F3/0484
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023113070
(22)【出願日】2023-07-10
(71)【出願人】
【識別番号】000006297
【氏名又は名称】村田機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼田 大
(72)【発明者】
【氏名】田畑 光貴
(72)【発明者】
【氏名】寒川 将次
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA11
5E555AA28
5E555AA42
5E555AA44
5E555BA02
5E555BA86
5E555BB02
5E555BC04
5E555BC20
5E555CA42
5E555CB39
5E555CB48
5E555DB05
5E555DB18
5E555DB21
5E555DB53
5E555DB56
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】ウィザード形式による入力フォームと未入力ダッシュボードの作成。
【解決手段】フォーム作成装置210は、分析を行うための入力フォームを作成するフォーム作成装置210であって、複数の分析内容に関する選択項目を順次提示する項目提示部110と、提示された選択項目の選択を作成者から順次受け付ける受付部120と、作成者から順次受け付けた複数の選択結果に基づいて入力フォームを作成するフォーム作成部130と、作成された入力フォームに対応するデータ入力前の未入力ダッシュボードを作成するダッシュボード作成部140と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
分析を行うための入力フォームを作成するフォーム作成装置であって、
複数の分析内容に関する選択項目を順次提示する項目提示部と、
提示された前記選択項目の選択を作成者から順次受け付ける受付部と、
前記作成者から順次受け付けた複数の選択結果に基づいて入力フォームを作成するフォーム作成部と、
作成された入力フォームに対応するデータ入力前の未入力ダッシュボードを作成するダッシュボード作成部と、
を備えるフォーム作成装置。
【請求項2】
前記項目提示部は、
分析内容に関する前記選択項目を順次提示する前に、複数の分析種類を提示し、
前記受付部は、
提示された前記分析種類の選択を作成者から受け付け、
前記項目提示部は、
選択された前記分析種類に対応する複数の分析内容に関する前記選択項目を順次提示する、
請求項1に記載のフォーム作成装置。
【請求項3】
前記項目提示部は、
分析内容に関する前記選択項目を順次提示する前に、複数の分析種類から一つを選定するための質問を提示し、
前記受付部は、
提示された質問に対する回答を作成者から受け付け、
前記フォーム作成装置は、
前記回答から一つの前記分析種類を選定する選定部を備え、
前記項目提示部は、
選択された前記分析種類に対応する複数の分析内容に関する前記選択項目を順次提示する、
請求項1に記載のフォーム作成装置。
【請求項4】
前記フォーム作成部により作成された前記入力フォームに含まれるラベルの変更を作成者から受け付ける追加受付部を備える
請求項1または2に記載のフォーム作成装置。
【請求項5】
前記フォーム作成部により作成された前記入力フォームに含まれる入力フィールドへの入力制限の内容の変更を作成者から受け付ける追加受付部を備える
請求項1または2に記載のフォーム作成装置。
【請求項6】
前記フォーム作成部により作成された前記入力フォームに入力フィールドの追加を作成者から受け付ける追加受付部を備える
請求項1または2に記載のフォーム作成装置。
【請求項7】
分析を行うための入力フォームを作成し、分析を行う分析システムであって、
複数の分析内容に関する選択項目を順次提示する項目提示部と、
提示された前記選択項目の選択を作成者から順次受け付ける受付部と、
前記作成者から順次受け付けた複数の選択結果に基づいて入力フォームを作成するフォーム作成部と、
作成された入力フォームに対応するデータ入力前の未入力ダッシュボードを作成するダッシュボード作成部と、
作成された入力フォームを提示するフォーム提示部と、
提示された入力フォームに対応するデータを入力者から受け付けるデータ受付部と、
受け付けたデータに基づきダッシュボードを完成させるダッシュボード完成部と、
を備える分析システム。
【請求項8】
分析を行うための入力フォームをコンピューターに作成させるフォーム作成プログラムであって、
複数の分析内容に関する選択項目を順次提示する項目提示部と、
提示された前記選択項目の選択を作成者から順次受け付ける受付部と、
前記作成者から順次受け付けた複数の選択結果に基づいて入力フォームを作成するフォーム作成部と、
作成された入力フォームに対応するデータ入力前の未入力ダッシュボードを作成するダッシュボード作成部と、
をコンピューターに実行させることにより実現するフォーム作成プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分析を行うための入力フォームを作成するフォーム作成装置、分析システム、およびフォーム作成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数種類のデータを入力するための複数のフィールドを備える入力フォームを、コンピューターを用いて作成し、作成された入力フォームを用いて入力されたデータを入力フォーム毎に蓄積するシステムが存在している。
【0003】
例えば、特許文献1には、製品の品質を管理するために製品の種別ごとに容易に入力フォームを作成することができる技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6335450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが従来は、自動的に作成した入力フォームを用いてデータを収集するに止まり、収集したデータを分析し、さらに分析結果を可視化する際は、一般的なソフトウエアなどが用いられてきた。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、分析するデータの入力を要求することができる入力フォームを作成するとともに、入力されたデータの分析結果を提示するダッシュボードを作成するフォーム作成装置、分析システム、およびフォーム作成プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の1つであるフォーム作成装置は、分析を行うための入力フォームを作成するフォーム作成装置であって、複数の分析内容に関する選択項目を順次提示する項目提示部と、提示された前記選択項目の選択を作成者から順次受け付ける受付部と、前記作成者から順次受け付けた複数の選択結果に基づいて入力フォームを作成するフォーム作成部と、作成された入力フォームに対応するデータ入力前の未入力ダッシュボードを作成するダッシュボード作成部と、を備える。
【0008】
また、上記目的を達成するために、本発明の1つである分析システムは、分析を行うための入力フォームを作成し、分析を行う分析システムであって、複数の分析内容に関する選択項目を順次提示する項目提示部と、提示された前記選択項目の選択を作成者から順次受け付ける受付部と、前記作成者から順次受け付けた複数の選択結果に基づいて入力フォームを作成するフォーム作成部と、作成された入力フォームに対応するデータ入力前の未入力ダッシュボードを作成するダッシュボード作成部と、作成されたフォームを提示するフォーム提示部と、提示されたフォームに対応するデータを入力者から受け付けるデータ受付部と、受け付けたデータに基づきダッシュボードを完成させるダッシュボード完成部と、を備える。
【0009】
また、上記目的を達成するために、本発明の1つであるフォーム作成プログラムは、分析を行うための入力フォームをコンピューターに作成させるフォーム作成プログラムであって、複数の分析内容に関する選択項目を順次提示する項目提示部と、提示された前記選択項目の選択を作成者から順次受け付ける受付部と、前記作成者から順次受け付けた複数の選択結果に基づいて入力フォームを作成するフォーム作成部と、作成された入力フォームに対応するデータ入力前の未入力ダッシュボードを作成するダッシュボード作成部と、をコンピューターに実行させることにより実現する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、分析するデータの入力を要求することができる入力フォームをウィザードに従うことで作成でき、分析結果を提示するダッシュボードを作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】分析システムの装置構成を示す図である。
図2】分析システムの機能構成を示す図である。
図3】項目提示部が提示する選択項目と、選択された結果、入力フォームに掲載される項目と、を示す図である。
図4】フォーム作成装置の処理の流れを示すフローチャートである。
図5】選択画面の例1を示す図である。
図6】選択画面の例2を示す図である。
図7】選択画面の例3を示す図である。
図8】作成者の選択が正しいか、間違いかを作成者に確認する選択画面を示す図である。
図9】作成された入力フォームの例1を示す図である。
図10】作成された入力フォームの例2を示す図である。
図11】分析装置の処理の流れを示すフローチャートである。
図12】分析装置の第二表示装置に表示された入力フォームを示す図である。
図13】ダッシュボードの例1を示す図である。
図14】ダッシュボードの例2を示す図である。
図15】分析の種類を選択させる分析選択画面の例を示す図である。
図16】別例の分析システムの機能構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係るフォーム作成装置、分析システム、およびフォーム作成プログラムの実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を説明するために一例を挙示するものであり、本発明を限定する主旨ではない。例えば、以下の実施の形態において示される形状、構造、材料、構成要素、相対的位置関係、接続状態、数値、数式、方法における各段階の内容、各段階の順序などは、一例であり、以下に記載されていない内容を含む場合がある。また、平行、直交などの幾何学的な表現を用いる場合があるが、これらの表現は、数学的な厳密さを示すものではなく、実質的に許容される誤差、ずれなどが含まれる。また、同時、同一などの表現も、実質的に許容される範囲を含んでいる。
【0013】
また、図面は、本発明を説明するために適宜強調、省略、または比率の調整を行った模式的な図となっており、実際の形状、位置関係、および比率とは異なる。また、図中に示す場合があるX軸、Y軸、Z軸は、図の説明のために任意に設定した直交座標を示している。つまりZ軸は、鉛直方向に沿う軸とは限らず、X軸、Y軸は、水平面内に存在するとは限らない。
【0014】
また、以下では複数の発明を一つの実施の形態として包括的に説明する場合がある。また、以下に記載する内容の一部は、本発明に関する任意の構成要素として説明している。
【0015】
また、フローチャートは、一例であり、処理の順序が異なる、複数の処理が統合される、一つの処理が分離されるなど、処理の流れが異なっても本発明の実施の形態に含まれる場合がある。
【0016】
図1は、分析システム100の装置構成を示す図である。図2は、分析システム100の機能構成を示す図である。
【0017】
分析システム100は、分析を行うための入力フォームを作成し、分析を行うシステムであり、フォーム作成装置210と、サーバ220と、分析装置230と、を備えている。なお、分析システム100は、複数台のサーバ220、複数台のフォーム作成装置210、複数台の分析装置230を備えても良い。また、フォーム作成装置210、サーバ220、および分析装置230のいずれかの組み合わせ、または全てが一体となり一つのコンピューターで実現されてもかまわない。
【0018】
以下に分析システム100の装置構成、機能構成を順に説明するが、説明の順番は、処理の順番と必ずしも一致するものではない。処理の順番については各装置構成の説明後に説明する。
【0019】
フォーム作成装置210と、サーバ220と、分析装置230と、が接続されるネットワーク240の種類は、特に限定されるものではなく、例えばプライベートIPアドレス(ローカルIPアドレス)に基づき通信を行うLAN(Local Area Network、構内情報通信網)を例示することができる。具体的にネットワーク240は、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.3に準拠するネットワークである。
【0020】
また、フォーム作成装置210、サーバ220、および分析装置230の少なくとも一つは、グローバルIPアドレスに基づき通信可能な通信事業者の提供するWAN(Wide Area Network、広域情報通信網)、いわゆるインターネットに接続されてもかまわない。
【0021】
サーバ220は、プロセッサを備え、フォーム作成装置210との間でネットワーク240を介して情報を送受信することができる装置である。具体的なサーバ220は、特に限定されるものではないが、本実施の形態の場合、サーバ220として、NAS(Network Attached Storage)を挙示している。なお、サーバ220は、例えばデスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータなどでもかまわない。
【0022】
サーバ220は、第一プロセッサ229にプログラムを実行させることにより実現される処理部として情報登録部221を備えている。情報登録部221は、ネットワーク240に接続されたフォーム作成装置210、分析装置230、その他のコンピューターから入力された情報を記憶装置222に登録する。本実施の形態の場合、サーバ220には、入力されるデータに対応する項目が記憶されている。サーバ220が記憶する項目としては、例えば図3に示すように、集計単位、標準時間、タスクが記憶され、集計単位、標準時間、タスクによって分類された区分毎に異なる、または同一の必須項目と任意項目に含まれる項目が記憶されている。
【0023】
記憶装置222は、情報を長期的に保存し、保存しているデータを出力することができる装置であり、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などを例示することができる。
【0024】
フォーム作成装置210は、分析を行うための入力フォームを作成する装置であり、第二プロセッサ219、第一表示装置211を備えたコンピューターである。フォーム作成装置210は、ネットワーク240を介してサーバ220と通信し、サーバ220に管理される記憶装置222に対し情報を保存し、取り出すことができる。具体的なフォーム作成装置210としては、特に限定されるものではなく、例えばデスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータなどを挙示することができる。フォーム作成装置210は、第二プロセッサ219にプログラムを実行させることにより実現される処理部として、項目提示部110と、受付部120と、フォーム作成部130と、ダッシュボード作成部140と、を備えている。本実施の形態の場合、フォーム作成装置210は、追加受付部150を備えている。
【0025】
項目提示部110は、複数の分析内容に関する選択項目を順次提示する処理部である。本実施の形態の場合、項目提示部110は、サーバ220から集計単位、標準時間、タスク(図3参照)に対応する項目を選択項目として取得する。項目提示部110は、取得した選択項目を第一表示装置211に順次表示する。
【0026】
受付部120は、項目提示部110により順次提示される選択項目の選択を、入力フォームを作成する作成者から順次受け付ける処理部である。本実施の形態の場合、受付部120は、項目提示部110が第一表示装置211に順次表示する選択項目に対し、フォーム作成装置210が備えるユーザーインターフェースを介して作成者が実行した選択を受け付ける。なお、受付部120は、項目提示部110により第一表示装置211に提示された分析種類の選択を作成者からユーザーインターフェースを介して受け付けることも可能である。
【0027】
フォーム作成部130は、作成者から受付部120が順次受け付けた複数の選択結果に基づいて入力フォームを作成する。作成された入力フォームなどについては後述する。
【0028】
ダッシュボード作成部140は、フォーム作成部130により作成された入力フォームに対応するデータ入力前の未入力ダッシュボードを作成する。ダッシュボードとは、分析結果を視覚的に提示することができる画面である。未入力ダッシュボードとは、入力されたデータに基づく分析結果をグラフィカルに提示するための基礎となるデータである。具体的に未入力ダッシュボードとしては、グラフの縦軸、グラフの横軸、グラフの項目名、グラフの色、グラフの種類(折れ線グラフ、棒グラフ、円グラフなど)、表示用テーブルの種類などの少なくとも一つを示すデータである。例えば、図13図14に示すダッシュボードの棒グラフ、折れ線グラフなど(入力データに基づき描画される図柄)が記載されていない状態のものが未入力ダッシュボードに対応する。
【0029】
追加受付部150は、フォーム作成部130により作成された入力フォームに含まれるラベルの変更を作成者から受け付ける。また、追加受付部150は、フォーム作成部130により作成された入力フォームに含まれる入力フィールドへの入力制限の内容の変更を作成者から受け付ける。また、追加受付部150は、フォーム作成部130により作成された入力フォームに入力フィールドの追加を作成者から受け付ける。具体的な変更例については後述する。
【0030】
分析装置230は、フォーム作成装置210により生成された入力フォームを提示し、データの入力を受け付け、ダッシュボードを完成させて提示する装置であり、第三プロセッサ239、第二表示装置231を備えたコンピューターである。分析装置230は、ネットワーク240を介してサーバ220と通信し、サーバ220に管理される記憶装置222から入力フォームを取得することができる。分析装置230は、第三プロセッサ239にプログラムを実行させることにより実現される処理部として、フォーム提示部170と、データ受付部180と、ダッシュボード完成部190と、を備えている。
【0031】
フォーム提示部170は、フォーム作成装置210によって作成された入力フォームを第二表示装置231に提示する処理部である。
【0032】
データ受付部180は、第二表示装置231に表示された入力フォームに対応するデータを入力者からユーザーインターフェースを介して受け付ける処理部である。データ受付部180のデータの受け付け方法は、限定されるものではない。例えば、入力フォームに表示される項目に対応する数値等を入力する入力フィールドに入力された数値、文字などを受け付けても良い。また、データ受付部180は、画像を受けつけてもかまわない。例えば、データ受付部180が一次元コードや二次元コードが示された画像を取得した場合、コードを解析した結果をデータとして受け付けてもかまわない。
【0033】
ダッシュボード完成部190は、ダッシュボード作成部140が作成した未入力ダッシュボードを取得し、データ受付部180が受け付けたデータに基づきダッシュボードを完成させる処理部である。
【0034】
次に分析システム100の動作を説明する。図4は、フォーム作成装置210の処理の流れを示すフローチャートである。本実施の形態の場合、分析システム100の動作は、作業パフォーマンス分析を行うための動作である。
【0035】
項目提示部110は、図5に示すように、サーバ220から取得した選択項目の一つである集計単位を作成者に選択させる選択画面300を第一表示装置211に表示する(S101)。選択画面300は、選択項目の全容と、全選択項目の中の何番目の項目を選択しているかを示す全容提示部301と、具体的な質問内容を示す質問部302と、作成者が選択を行う選択部303と、作成者が選択した項目を確定する確定部304と、を備えている。なお、選択画面300は、これに限定されるものではなく、任意の内容、デザインを採用することができる。選択部303は、択一的な選択が可能なラジオボタン形式としたが、複数の選択が可能なチェックボックス形式でもよく、ラジオボタンとチェックボックスとが混在したものでもかまわない。
【0036】
受付部120は、選択画面300に基づき、生産ラインの項目、または人の項目についてユーザーインターフェースを介した作成者の選択を受け付ける。作成者が「生産ライン」の項目を選択した場合(S101、生産ライン)、フォーム作成部130は、生産ラインの項目を作成する(S102)。作成者が「人」の項目を選択した場合(S101、人)、フォーム作成部130は、人の項目を作成する(S103)。
【0037】
次に、項目提示部110は、図6に示すように、サーバ220から取得した選択項目の一つである標準時間の有無を作成者に選択させる選択画面300を第一表示装置211に表示する(S104)。
【0038】
受付部120は、選択画面300に基づき、標準時間の有無の各項目についてユーザーインターフェースを介した作成者の選択を受け付ける。作成者が標準時間ありの項目を選択した場合(S104、あり)、フォーム作成部130は、標準時間の項目を作成する(S105)。作成者が標準時間なしの項目を選択した場合(S104、なし)、フォーム作成部130は、項目を作成しない。
【0039】
次に、項目提示部110は、図7に示すように、サーバ220から取得した選択項目の一つであるタスクの種別がシングルかマルチかを作成者に選択させる選択画面300を第一表示装置211に表示する(S106)。
【0040】
受付部120は、選択画面300に基づき、タスクの種別がシングルかマルチかについてユーザーインターフェースを介した作成者の選択を受け付ける。作成者が「マルチ」の項目を選択した場合(S106、マルチ)、フォーム作成部130は、完成フラグの項目を作成する(S107)。作成者が「シングル」の項目を選択した場合(S106、シングル)、フォーム作成部130は、項目を作成しない。
【0041】
最後に、項目提示部110は、図8に示すように、作成者の選択が正しいか、間違いかを作成者に確認する選択画面300を第一表示装置211に表示する(S108)。
【0042】
受付部120は、選択画面300に基づき、選択内容が正しいか間違いかについてユーザーインターフェースを介した作成者の選択を受け付ける。作成者が「間違い」の項目を選択した場合(S108、間違い)、項目提示部110は、最初から項目の提示をやり直す。作成者が「正しい」の項目を選択した場合(S108、正しい)、フォーム作成部130は、作成者から受付部120が順次受け付けた複数の選択結果に基づいて入力フォームを作成する(S109)。例えば、作成者が、集計単位を人、標準時間をあり、タスクの種別をマルチ、と選択した場合、図9に示すような入力フォーム310が作成される。また、作成者が、集計単位を生産ライン、標準時間をなし、タスクの種別をシングル、と選択した場合、図10に示すような入力フォーム310が作成される。
【0043】
また、ダッシュボード作成部140は、選択された項目に対応するデータ入力前の未入力ダッシュボードを作成する(S109)。
【0044】
次に、追加受付部150は、作成された入力フォームを提示して作成者に入力フォームを確認させる。作成者が入力フォームを修正する必要がないと判断した場合(S111、なし)、フォーム作成装置210の動作が終了する。一方、作成者が入力フォームを修正する必要があると判断した場合(S111、あり)、追加受付部150は、入力フォームに含まれるラベルの変更、入力フィールドへの入力制限の内容の変更、入力フィールドの追加の少なくとも一つを作成者から受け付ける(S112)。例えば受付部120は、図9に示すフォーム作成部130が作成した入力フォーム310内のラベルである濃い色の文字で記載された「職場」「工程」などの作成者による変更を受け付ける。また、受付部120は、入力フォームに入力可能な数値範囲の作成者による変更を受け付ける。また受付部120は、入力フィールドの作成者による追加(ラベルの追加を含む)を受け付ける。追加の受付が終了すると、フォーム作成装置210の動作が終了する。
【0045】
次に分析システム100の動作を説明する。図11は、分析装置230の処理の流れを示すフローチャートである。
【0046】
フォーム提示部170は、フォーム作成装置210が作成した図9に示す入力フォーム310、または図10に示す入力フォーム310などをフォーム作成装置210、またはサーバ220から取得し、取得した入力フォーム310を第二表示装置231に提示する(S201)。
【0047】
次に、データ受付部180は、第二表示装置231に表示された入力フォームに対応するデータを入力者からユーザーインターフェースを介して受け付ける(S202)。例えば、入力フィールドに入力された数値をデータとして受け付けてもよい。また、図12に示すように、入力フォーム310の所定の項目に設けられたカメラアイコン311を指定することにより、分析装置230が備えるカメラを起動し、一次元コード、二次元コード等を撮像して得られた画像を解析し、解析結果をデータとして受け付けてもかまわない。
【0048】
データの受付が終了すると、ダッシュボード完成部190は、サーバ220、またはフォーム作成装置210から取得した未入力ダッシュボードを、データ受付部180が受け付けたデータに基づき完成させる(S203)。図13は、集計単位を人、標準時間をあり、タスクの種別をマルチ、と選択した場合の図9に示す入力フォーム310に基づき入力されたデータにより完成されたダッシュボードである。図14は、集計単位を生産ライン、標準時間をなし、タスクの種別をシングル、と選択した場合の図10に示す入力フォーム310に基づき入力されたデータにより完成されたダッシュボードである。
【0049】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本明細書において記載した構成要素を任意に組み合わせて、また、構成要素のいくつかを除外して実現される別の実施の形態を本発明の実施の形態としてもよい。また、上記実施の形態に対して本発明の主旨、すなわち、請求の範囲に記載される文言が示す意味を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例も本発明に含まれる。
【0050】
例えば、項目提示部110は、最初の選択項目(図4のS101)を提示する前に作業者に分析する種類を選択させる分析選択画面320を提示してもかまわない。具体的には、項目提示部110は、図15に示すように、分析の種類を選択させる分析選択画面320を第一表示装置211に表示する。受付部120は、分析選択画面320に基づき、作業パフォーマンス分析、またはトラブルコール発生原因分析についてユーザーインターフェースを介した作成者の選択を受け付ける。作成者が作業パフォーマンス分析を選択した場合、フォーム作成装置210は、図4に示されるフローで動作する。作成者がトラブルコール発生原因分析を選択した場合、フォーム作成装置210は、図4に示されるフロー以外のフローで動作する。
【0051】
図16は、別例の分析システム100の機能構成を示す図である。なお、別例の分析システム100は、上記分析システム100と選定部160の有無のみが相違するため、選定部160を中心に説明する。項目提示部110は、最初の選択項目(図4のS101)を提示する前に、複数の分析種類から一つを選定するための複数の質問を順次提示し、受付部120は、提示された質問に対する回答を作成者から受け付け、フォーム作成装置210が備える選定部160は、作成者の回答から一つの分析種類を選定してもかまわない。選定部160が作成者の回答に基づき作業パフォーマンス分析を選定した場合、フォーム作成装置210は、図4に示されるフローで動作する。選定部160が作成者の回答に基づきトラブルコール発生原因分析を選定した場合、フォーム作成装置210は、図4に示されるフロー以外のフローで動作する。
【0052】
また、項目提示部110が提示する項目が二つの場合を説明したが、提示する項目は三つ以上存在してもかまわない。
【0053】
実施の形態に係る第一態様のフォーム作成装置210は、分析を行うための入力フォームを作成するフォーム作成装置210であって、複数の分析内容に関する選択項目を順次提示する項目提示部110と、提示された選択項目の選択を作成者から順次受け付ける受付部120と、作成者から順次受け付けた複数の選択結果に基づいて入力フォームを作成するフォーム作成部130と、作成された入力フォームに対応するデータ入力前の未入力ダッシュボードを作成するダッシュボード作成部140と、を備える。
【0054】
第一態様のフォーム作成装置210によれば、ウィザード形式で項目を作成者に選択させることができ、分析に必要な情報を備えた入力フォーム、および未入力ダッシュボードを自動的に作成することができる。
【0055】
第二態様のフォーム作成装置210は、第一態様を含み、項目提示部110は、分析内容に関する選択項目を順次提示する前に、複数の分析種類を提示し、受付部120は、提示された分析種類の選択を作成者から受け付け、項目提示部110は、選択された分析種類に対応する複数の分析内容に関する選択項目を順次提示してもよい。
【0056】
第二態様のフォーム作成装置210によれば、複数の分析種類に対応する入力フォーム、および未入力ダッシュボードを自動的に作成することができる。
【0057】
第三態様のフォーム作成装置210は、第一態様を含み、項目提示部110は、分析内容に関する選択項目を順次提示する前に、複数の分析種類から一つを選定するための質問を提示し、受付部120は、提示された質問に対する回答を作成者から受け付け、フォーム作成装置210は、回答から一つの分析種類を選定する選定部160を備え、項目提示部110は、選択された分析種類に対応する複数の分析内容に関する選択項目を順次提示する。
【0058】
第三態様のフォーム作成装置210によれば、分析種類の名称が不明な場合でも、質問に答えるだけで分析種類を特定することができ、特定された分析種類に対応する入力フォーム、および未入力ダッシュボードを自動的に作成することができる。
【0059】
第四態様のフォーム作成装置210は、第一態様から第三態様までのいずれかを含み、フォーム作成部130により作成された入力フォームに含まれるラベルの変更を作成者から受け付ける追加受付部150を備える。
【0060】
第五態様のフォーム作成装置210は、第一態様から第四態様までのいずれかを含み、フォーム作成部130により作成された入力フォームに含まれる入力フィールドへの入力制限の内容の変更を作成者から受け付ける追加受付部150を備える。
【0061】
第六態様のフォーム作成装置210は、第一態様から第五態様までのいずれかを含み、フォーム作成部130により作成された入力フォームに入力フィールドの追加を作成者から受け付ける追加受付部150を備える。
【0062】
第四態様、第五態様、第六態様のフォーム作成装置210によれば、フォーム作成部130が自動的に作成した入力フォーム310を、修正することが可能となる。
【0063】
第七態様の分析システム100は、分析を行うための入力フォームを作成し、分析を行う分析システム100であって、複数の分析内容に関する選択項目を順次提示する項目提示部110と、提示された選択項目の選択を作成者から順次受け付ける受付部120と、作成者から順次受け付けた複数の選択結果に基づいて入力フォームを作成するフォーム作成部130と、作成された入力フォームに対応するデータ入力前の未入力ダッシュボードを作成するダッシュボード作成部140と、作成されたフォームを提示するフォーム提示部170と、提示されたフォームに対応するデータを入力者から受け付けるデータ受付部180と、受け付けたデータに基づきダッシュボードを完成させるダッシュボード完成部190と、を備える。
【0064】
第七態様の分析システム100によれば、ウィザード形式で項目を作成者に選択させることができ、分析に必要な情報を備えた入力フォーム、および未入力ダッシュボードを自動的に作成することができる。また、作成された入力フォームにデータを入力することにより、ダッシュボード完成させることができ、分析結果を容易に把握することができる。
【0065】
第八態様のフォーム作成プログラムは、分析を行うための入力フォームをコンピューターに作成させるフォーム作成プログラムであって、複数の分析内容に関する選択項目を順次提示する項目提示部110と、提示された選択項目の選択を作成者から順次受け付ける受付部120と、作成者から順次受け付けた複数の選択結果に基づいて入力フォームを作成するフォーム作成部130と、作成された入力フォームに対応するデータ入力前の未入力ダッシュボードを作成するダッシュボード作成部140と、をコンピューターに実行させることにより実現する。
【0066】
第八態様のフォーム作成プログラムによれば、ウィザード形式で項目を作成者に選択させることができ、分析に必要な情報を備えた入力フォーム、および未入力ダッシュボードを自動的に作成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明は、分析用の入力フォームを作成し、入力フォームにより入力されたデータを分析してダッシュボードを提示するシステムに利用可能である。
【符号の説明】
【0068】
100 分析システム
110 項目提示部
120 受付部
130 フォーム作成部
140 ダッシュボード作成部
150 追加受付部
160 選定部
170 フォーム提示部
180 データ受付部
190 ダッシュボード完成部
210 フォーム作成装置
211 第一表示装置
219 第二プロセッサ
220 サーバ
221 情報登録部
222 記憶装置
229 第一プロセッサ
230 分析装置
231 第二表示装置
239 第三プロセッサ
240 ネットワーク
300 選択画面
301 全容提示部
302 質問部
303 選択部
304 確定部
310 入力フォーム
311 カメラアイコン
320 分析選択画面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16