(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025011164
(43)【公開日】2025-01-23
(54)【発明の名称】表示パネル及びその製作方法、表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/30 20060101AFI20250116BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20250116BHJP
H10K 59/35 20230101ALI20250116BHJP
H10K 59/123 20230101ALI20250116BHJP
H10K 59/131 20230101ALI20250116BHJP
H10K 59/80 20230101ALI20250116BHJP
【FI】
G09F9/30 338
G09F9/30 365
G09F9/00 338
H10K59/35
H10K59/123
H10K59/131
H10K59/80
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024173040
(22)【出願日】2024-10-02
(62)【分割の表示】P 2021572435の分割
【原出願日】2020-03-25
(71)【出願人】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】511121702
【氏名又は名称】成都京東方光電科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHENGDU BOE OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1188,Hezuo Rd.,(West Zone),Hi-tech Development Zone,Chengdu,Sichuan,611731,P.R.CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100070024
【弁理士】
【氏名又は名称】松永 宣行
(74)【代理人】
【識別番号】100195257
【弁理士】
【氏名又は名称】大渕 一志
(72)【発明者】
【氏名】楊 慧娟
(72)【発明者】
【氏名】劉 庭良
(72)【発明者】
【氏名】姜 曉峰
(72)【発明者】
【氏名】李 慧君
(72)【発明者】
【氏名】張 順
(72)【発明者】
【氏名】王 予
(72)【発明者】
【氏名】代 潔
【テーマコード(参考)】
3K107
5C094
5G435
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107BB01
3K107CC33
3K107CC35
3K107CC45
3K107DD39
3K107EE04
3K107EE57
3K107FF15
3K107HH05
5C094AA05
5C094AA15
5C094BA03
5C094BA27
5C094CA19
5C094DA13
5C094DB01
5C094DB04
5G435AA01
5G435AA18
5G435BB05
5G435CC09
5G435EE12
5G435KK05
(57)【要約】 (修正有)
【課題】表示パネル及びその製作方法、表示装置を提供する。
【解決手段】表示パネルは、複数のサブ画素エリアと各サブ画素エリアに位置するリセット信号線パターン、初期化信号線パターン及び導電接続部パターンとを含み、初期化信号線パターンは互いに結合された第一本体部分及び第一突出部分を含み、第一本体部分のベース上での正投影は、第一突出部分のベース上での正投影と、リセット信号線パターンのベース上での正投影との間に位置し、導電接続部パターンの第一端部のベース上での正投影と第一突出部分のベース上での正投影とは、第一オーバーラップ領域があり、第一オーバーラップ領域において、第一端部は、第一突出部分に結合され、導電接続部パターンの第二端部は、ターゲット結合部に結合され、リセット信号線パターンのベース上での正投影は、ターゲット結合部のベース上での正投影と、初期化信号線パターンのベース上での正投影との間に位置する。
【選択図】
図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルであって、ベースと、前記ベース上に設けられた機能膜層とを含み、アレイ状
に並べられた複数のサブ画素エリアを更に含み、
前記機能膜層は、リセット信号線層と、初期化信号線層と、導電接続部層とを含み、
前記リセット信号線層は、各前記サブ画素エリアに設けられたリセット信号線パターンを
含み、前記リセット信号線パターンは、第一方向に沿って延在し、
前記初期化信号線層は、各前記サブ画素エリアに設けられた初期化信号線パターンを含み
、前記初期化信号線パターンは、互いに結合された第一本体部分及び第一突出部分を含み
、前記第一本体部分は、前記第一方向に沿って延在し、同じサブ画素エリアにおいて、前
記第一本体部分の前記ベース上での正投影は、前記第一突出部分の前記ベース上での正投
影と、前記リセット信号線パターンの前記ベース上での正投影との間に位置し、
前記導電接続部層は、各前記サブ画素エリアに設けられた導電接続部パターンを含み、同
じサブ画素エリアにおいて、前記導電接続部パターンの第一端部の前記ベース上での正投
影と、前記第一突出部分の前記ベース上での正投影とには、第一オーバーラップ領域があ
り、前記第一オーバーラップ領域において、当該第一端部は、当該第一突出部分に結合さ
れ、前記導電接続部パターンの第二端部は、その位置するサブ画素エリア内のターゲット
結合部に結合され、前記リセット信号線パターンの前記ベース上での正投影は、前記ター
ゲット結合部の前記ベース上での正投影と、前記初期化信号線パターンの前記ベース上で
の正投影との間に位置する、表示パネル。
【請求項2】
前記表示パネルは、
前記複数のサブ画素エリアと1対1で対応し、前記機能膜層における前記ベースとは反対
側に位置する複数の発光素子と、
前記複数のサブ画素エリアと1対1で対応する複数のサブ画素駆動回路であって、各々の
前記サブ画素駆動回路が何れも第七トランジスタを含み、前記第七トランジスタのゲート
が、対応する前記リセット信号線パターンに結合され、前記第七トランジスタの第一極が
前記ターゲット結合部として使用され、前記第七トランジスタの第二極が前記第二方向に
沿って延在するとともに、対応する発光素子のアノードに結合される複数のサブ画素駆動
回路とを更に含み、
前記導電接続部パターンは、前記第一端部と前記第二端部との間に接続された第二本体部
分を更に含み、前記第二本体部分は、第二方向に沿って延在し、同じサブ画素エリアにお
いて、前記第一方向に沿って、前記導電接続部パターンの第一端部は、前記第七トランジ
スタの第二極から遠ざかる方向に向かって、前記第二本体部分から突出する、請求項1に
記載の表示パネル。
【請求項3】
前記機能膜層は、各サブ画素エリアに位置するデータ線パターンを更に含み、前記データ
線パターンは、前記第二方向に沿って延在する部分を含み、
前記初期化信号線パターンの前記ベース上での正投影と、前記導電接続部パターンの前記
ベース上での正投影とには、第三オーバーラップ領域があり、
前記初期化信号線パターンの前記ベース上での正投影と、前記データ線パターンの前記ベ
ース上での正投影とには、第四オーバーラップ領域があり、
前記第四オーバーラップ領域における前記初期化信号線パターンの前記第二方向に沿った
幅は、前記第三オーバーラップ領域における前記初期化信号線パターンの前記第二方向に
沿った幅よりも小さい、請求項2に記載の表示パネル。
【請求項4】
同じサブ画素エリアにおいて、前記第二本体部分の前記ベース上での正投影と、前記第七
トランジスタの第二極の前記ベース上での正投影との間には、第一隙間があり、前記第一
隙間は、閾値よりも大きい、請求項2に記載の表示パネル。
【請求項5】
前記表示パネルは、
前記複数のサブ画素エリアと1対1で対応し、各々が何れも駆動トランジスタ及び第二ト
ランジスタを含む複数のサブ画素駆動回路を更に含み、
前記第二トランジスタのゲートは、前記第二方向に沿って隣接する前のサブ画素エリア内
の前記リセット信号線パターンに結合され、前記第二トランジスタの第一極は、前記前の
サブ画素エリア内の前記ターゲット結合部として使用され、前記第二トランジスタの第二
極は、前記駆動トランジスタのゲートに結合され、
前記第二トランジスタは、前記第一方向に沿って離間して設けられた2つの半導体部分、
及び前記2つの半導体部分とそれぞれ接続された第一導体部分を含み、前記第一導体部分
の前記ベース上での正投影は、前記前のサブ画素エリア内の前記第一突出部分の前記ベー
ス上での正投影とオーバーラップしない、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項6】
前記第一導体部分の前記ベース上での正投影は、前記前のサブ画素エリア内の前記導電接
続部パターンの第一端部の前記ベース上での正投影とオーバーラップする、請求項5に記
載の表示パネル。
【請求項7】
各々の前記初期化信号線パターンは、前記第一本体部分に結合された第二突出部分を更に
含み、同じサブ画素エリアにおいて、前記第二突出部分の前記ベース上での正投影は、前
記第一本体部分の前記ベース上での正投影と、前記リセット信号線パターンの前記ベース
上での正投影との間に位置し、前記第一導体部分の前記ベース上での正投影は、前記第二
突出部分の前記ベース上での正投影とオーバーラップする、請求項5に記載の表示パネル
。
【請求項8】
前記導電接続部パターンは、前記第一端部と前記第二端部との間に接続された第二本体部
分を更に含み、当該第二本体部分は、第二方向に沿って延在し、
前記第一導体部分における前記前のサブ画素エリア内の前記導電接続部パターンに近い端
は、前記第二方向に沿って延在し、当該端の前記ベース上での正投影と、当該導電接続部
パターンの第二本体部分の前記ベース上での正投影との間には、第二隙間があり、前記第
二隙間は、閾値よりも大きい、請求項5に記載の表示パネル。
【請求項9】
同じサブ画素エリアにおいて、前記導電接続部パターンの第一端部の前記ベース上での正
投影と、前記初期化信号線パターンの第一本体部分の前記ベース上での正投影とにも、第
二オーバーラップ領域が形成され、
前記機能膜層は、各前記サブ画素エリアに位置する第一接続孔を更に含み、同じサブ画素
エリアにおいて、前記第一接続孔の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第一オーバ
ーラップ領域及び前記第二オーバーラップ領域とオーバーラップし、前記導電接続部パタ
ーンの第一端部は、前記第一接続孔を介して前記初期化信号線パターンに結合される、請
求項5に記載の表示パネル。
【請求項10】
前記第二トランジスタの前記第一導体部分の前記ベース上での正投影は、前記前のサブ画
素エリア内の前記第一接続孔の前記ベース上での正投影とオーバーラップしない、請求項
9に記載の表示パネル。
【請求項11】
前記機能膜層は、電源信号線層を更に含み、前記電源信号線層は、各前記サブ画素エリア
に設けられた電源信号線パターンを含み、前記電源信号線パターンの少なくとも一部は、
第二方向に沿って延在し、
前記第一導体部分における前記前のサブ画素エリア内の前記導電接続部パターンから遠い
端は、前記第二方向に沿って延在し、当該端の前記ベース上での正投影は、同じサブ画素
エリアに位置する前記電源信号線パターンの前記ベース上での正投影によって完全に覆わ
れる、請求項5に記載の表示パネル。
【請求項12】
前記表示パネルは、
前記複数のサブ画素エリアと1対1で対応する複数のサブ画素駆動回路であって、各々の
前記サブ画素駆動回路が何れも駆動トランジスタ及び蓄積容量を含み、前記蓄積容量が、
対向して設けられた第一極板及び第二極板を含み、前記第一極板が前記駆動トランジスタ
のゲートとして兼用され、前記第二極板が、前記第一基板における前記ベースとは反対側
に位置する複数のサブ画素駆動回路とを更に含み、
前記機能膜層は、電源信号線層を更に含み、前記電源信号線層は、各前記サブ画素エリア
に設けられた電源信号線パターンを含み、前記電源信号線パターンの少なくとも一部は、
第二方向に沿って延在し、前記電源信号線パターンは、第一電源部及び第二電源部を含み
、
前記第一電源部の前記ベース上での正投影は、同じサブ画素エリアに位置する各前記リセ
ット信号線パターンの前記ベース上での正投影とオーバーラップするとともに、同じサブ
画素エリアに位置する各前記ゲート線パターンの前記ベース上での正投影とオーバーラッ
プし、前記第二電源部の前記ベース上での正投影は、対応する前記蓄積容量の第二極板の
前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第一方向に沿って、前記第一電源部の
幅は、前記第二電源部の幅よりも小さい、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項13】
前記機能膜層は、電源信号線層を更に含み、前記電源信号線層は、各前記サブ画素エリア
に設けられた電源信号線パターンを含み、前記電源信号線パターンの少なくとも一部は、
第二方向に沿って延在し、
前記機能膜層は、補助電源層を更に含み、前記補助電源層は、各前記サブ画素エリアに設
けられた補助電源パターンを含み、前記補助電源パターンの前記ベース上での正投影と、
同じサブ画素エリアに位置する電源信号線パターンの前記ベース上での正投影とには、オ
ーバーラップ領域があり、前記補助電源パターンと当該電源信号線パターンとは、当該オ
ーバーラップ領域において結合される、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項14】
前記表示パネルは、前記複数のサブ画素エリアと1対1で対応し、各々が何れも駆動トラ
ンジスタ及び第二トランジスタを含む複数のサブ画素駆動回路を更に含み、
前記第二トランジスタのゲートは、前記第二方向に沿って隣接する前のサブ画素エリア内
の前記リセット信号線パターンに結合され、前記第二トランジスタの第一極は、前記前の
サブ画素エリア内の前記ターゲット結合部として使用され、前記第二トランジスタの第二
極は、互いに結合された第一電極部及び第二電極部を含み、前記第一電極部は、第二方向
に沿って延在し、前記第二電極部は、第三方向に沿って延在し、前記第三方向は、前記第
一方向及び前記第二方向の両方に交差し、前記第一電極部は、前記第二トランジスタの半
導体部分と前記第二電極部との間に位置し、前記第二電極部は、前記駆動トランジスタの
ゲートに結合され、
前記第一電極部の前記ベース上での正投影及び前記第二電極部の前記ベース上での正投影
は何れも、対応する前記補助電源パターンの前記ベース上での正投影によって覆われる、
請求項13に記載の表示パネル。
【請求項15】
前記補助電源パターンは、互いに結合された第一補助サブパターン及び第二補助サブパタ
ーンを含み、前記第一補助サブパターンは、第二方向に沿って延在し、前記第二補助サブ
パターンの少なくとも一部は、前記第一方向に沿って延在し、
前記第一補助サブパターンの前記ベース上での正投影は、前記第一電極部の前記ベース上
での正投影及び前記第二電極部の前記ベース上での正投影を覆う、請求項14に記載の表
示パネル。
【請求項16】
前記第一方向に沿って、前記第一補助サブパターンの幅は、対応する前記電源信号線パタ
ーンの幅よりも大きい、請求項15に記載の表示パネル。
【請求項17】
前記第一電極部の前記ベース上での正投影及び前記第二電極部の前記ベース上での正投影
は何れも、対応する前記電源信号線パターンの前記ベース上での正投影によって覆われる
、請求項14に記載の表示パネル。
【請求項18】
前記機能膜層は、各サブ画素エリアに位置するゲート線パターン、発光制御信号線パター
ンを含み、同じ前記サブ画素エリアにおいて、第二方向に沿って、前記ゲート線パターン
、前記発光制御信号線パターン、前記リセット信号線パターン及び前記初期化信号線パタ
ーンは、順次に配列され、
前記機能膜層は、各サブ画素エリアに位置する電源信号線パターン及びデータ線パターン
を更に含み、前記電源信号線パターン及び前記データ線パターンは何れも、前記第二方向
に沿って延在する部分を含み、
前記表示パネルは、
前記複数のサブ画素エリアと1対1で対応する発光素子と、
前記複数のサブ画素エリアと1対1で対応し、各々が何れも、駆動トランジスタ、第一ト
ランジスタ、第二トランジスタ、第四トランジスタ、第五トランジスタ、第六トランジス
タ及び第七トランジスタを含むサブ画素駆動回路とを更に含み、
同じサブ画素エリアにおいて、前記駆動トランジスタのゲートは、前記第一トランジスタ
の第二極に結合され、前記駆動トランジスタの第一極は、前記第五トランジスタの第二極
に結合され、前記駆動トランジスタの第二極は、前記第一トランジスタの第一極に結合さ
れ、
前記第一トランジスタのゲートは、前記ゲート線パターンに結合され、
前記第二トランジスタのゲートは、前記第二方向に沿って隣接する前のサブ画素エリア内
の前記リセット信号線パターンに結合され、前記第二トランジスタの第一極は、前記前の
サブ画素エリア内の前記ターゲット結合部として使用され、前記第二トランジスタの第二
極は、前記駆動トランジスタのゲートに結合され、
前記第四トランジスタのゲートは、前記ゲート線パターンに結合され、前記第四トランジ
スタの第一極は、前記データ線パターンに結合され、前記第四トランジスタの第二極は、
前記駆動トランジスタの第一極に結合され、
前記第五トランジスタのゲートは、前記発光制御信号線パターンに結合され、前記第五ト
ランジスタの第一極は、前記電源信号線パターンに結合され、
前記第六トランジスタのゲートは、前記発光制御信号線パターンに結合され、前記第六ト
ランジスタの第一極は、前記駆動トランジスタの第二極に結合され、前記第六トランジス
タの第二極は、対応する前記発光素子に結合され、
前記第七トランジスタの第二極は、前記発光素子に結合され、前記第七トランジスタのゲ
ートは、前記リセット信号線パターンに結合され、前記第七トランジスタの第一極は、第
二初期化信号線パターンに結合される、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項19】
請求項1~18の何れか一項に記載の表示パネルを含む、表示装置。
【請求項20】
表示パネルの製作方法であって、
ベース上に機能膜層を製作し、アレイ状に並べられた複数のサブ画素エリアを形成するこ
とを含み、
前記機能膜層は、リセット信号線層と、初期化信号線層と、導電接続部層とを含み、
前記リセット信号線層は、各前記サブ画素エリアに設けられたリセット信号線パターンを
含み、前記リセット信号線パターンは、第一方向に沿って延在し、
前記初期化信号線層は、各前記サブ画素エリアに設けられた初期化信号線パターンを含み
、前記初期化信号線パターンは、互いに結合された第一本体部分及び第一突出部分を含み
、前記第一本体部分は、前記第一方向に沿って延在し、同じサブ画素エリアにおいて、前
記第一本体部分の前記ベース上での正投影は、前記第一突出部分の前記ベース上での正投
影と、前記リセット信号線パターンの前記ベース上での正投影との間に位置し、
前記導電接続部層は、各前記サブ画素エリアに設けられた導電接続部パターンを含み、同
じサブ画素エリアにおいて、前記導電接続部パターンの第一端部の前記ベース上での正投
影と、前記第一突出部分の前記ベース上での正投影とには、第一オーバーラップ領域があ
り、前記第一オーバーラップ領域において、当該第一端部は、当該第一突出部分に結合さ
れ、前記導電接続部パターンの第二端部は、その位置するサブ画素エリア内のターゲット
結合部に結合され、前記リセット信号線パターンの前記ベース上での正投影は、前記ター
ゲット結合部の前記ベース上での正投影と、前記初期化信号線パターンの前記ベース上で
の正投影との間に位置する、表示パネルの製作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示の技術分野に関し、特に、表示パネル及びその製作方法、表示装置に関
する。
【背景技術】
【0002】
有機発光ダイオード(英語:Organic Light-Emitting Dio
de、略称:OLED)表示技術の急速な発展に伴い、OLED表示装置の画面占有率及
び解像度に対する消費者の要求は、ますます高まっている。OLED表示装置の画面占有
率とは、表示装置のフロントパネルに占める有効な表示エリア(英語:Active A
rea、略称:AAエリア)の割合であり、OLED表示装置の解像度とは、AAエリア
に含まれる画素構造の数量である。OLED表示装置の画面占有率が大きいほど、消費者
の体験が良くなる。OLED表示装置の解像度が高いほど、それに表示される画像が鮮明
になる。
【発明の概要】
【0003】
本開示の目的は、表示パネル及びその製作方法、表示装置に提供することにある。
【0004】
本開示の第一局面は、表示パネルであって、ベースと、前記ベース上に設けられた機能
膜層とを含み、アレイ状に並べられた複数のサブ画素エリアを更に含み、
前記機能膜層は、リセット信号線層と、初期化信号線層と、導電接続部層とを含み、
前記リセット信号線層は、各前記サブ画素エリアに設けられたリセット信号線パターン
を含み、前記リセット信号線パターンは、第一方向に沿って延在し、
前記初期化信号線層は、各前記サブ画素エリアに設けられた初期化信号線パターンを含
み、前記初期化信号線パターンは、互いに結合された第一本体部分及び第一突出部分を含
み、前記第一本体部分は、前記第一方向に沿って延在し、同じサブ画素エリアにおいて、
前記第一本体部分の前記ベース上での正投影は、前記第一突出部分の前記ベース上での正
投影と、前記リセット信号線パターンの前記ベース上での正投影との間に位置し、
前記導電接続部層は、各前記サブ画素エリアに設けられた導電接続部パターンを含み、
同じサブ画素エリアにおいて、前記導電接続部パターンの第一端部の前記ベース上での正
投影と、前記第一突出部分の前記ベース上での正投影とには、第一オーバーラップ領域が
あり、前記第一オーバーラップ領域において、当該第一端部は、当該第一突出部分に結合
され、前記導電接続部パターンの第二端部は、その位置するサブ画素エリア内のターゲッ
ト結合部に結合され、前記リセット信号線パターンの前記ベース上での正投影は、前記タ
ーゲット結合部の前記ベース上での正投影と、前記初期化信号線パターンの前記ベース上
での正投影との間に位置する、表示パネルを提供する。
【0005】
選択的に、前記表示パネルは、
前記複数のサブ画素エリアと1対1で対応し、前記機能膜層における前記ベースとは反
対側に位置する複数の発光素子と、
前記複数のサブ画素エリアと1対1で対応する複数のサブ画素駆動回路であって、各々
の前記サブ画素駆動回路が何れも第七トランジスタを含み、前記第七トランジスタのゲー
トが、対応する前記リセット信号線パターンに結合され、前記第七トランジスタの第一極
が前記ターゲット結合部として使用され、前記第七トランジスタの第二極が前記第二方向
に沿って延在するとともに、対応する発光素子のアノードに結合される複数のサブ画素駆
動回路とを更に含み、
前記導電接続部パターンは、前記第一端部と前記第二端部との間に接続された第二本体
部分を更に含み、前記第二本体部分は、第二方向に沿って延在し、同じサブ画素エリアに
おいて、前記第一方向に沿って、前記導電接続部パターンの第一端部は、前記第七トラン
ジスタの第二極から遠ざかる方向に向かって、前記第二本体部分から突出する。
【0006】
選択的に、前記機能膜層は、各サブ画素エリアに位置するデータ線パターンを更に含み
、前記データ線パターンは、前記第二方向に沿って延在する部分を含み、
前記初期化信号線パターンの前記ベース上での正投影と、前記導電接続部パターンの前
記ベース上での正投影とには、第三オーバーラップ領域があり、
前記初期化信号線パターンの前記ベース上での正投影と、前記データ線パターンの前記
ベース上での正投影とには、第四オーバーラップ領域があり、
前記第四オーバーラップ領域における前記初期化信号線パターンの前記第二方向に沿っ
た幅は、前記第三オーバーラップ領域における前記初期化信号線パターンの前記第二方向
に沿った幅よりも小さい。
【0007】
選択的に、同じサブ画素エリアにおいて、前記第二本体部分の前記ベース上での正投影
と、前記第七トランジスタの第二極の前記ベース上での正投影との間には、第一隙間があ
り、前記第一隙間は、閾値よりも大きい。
【0008】
選択的に、前記表示パネルは、
前記複数のサブ画素エリアと1対1で対応し、各々が何れも駆動トランジスタ及び第二
トランジスタを含む複数のサブ画素駆動回路を更に含み、
前記第二トランジスタのゲートは、前記第二方向に沿って隣接する前のサブ画素エリア
内の前記リセット信号線パターンに結合され、前記第二トランジスタの第一極は、前記前
のサブ画素エリア内の前記ターゲット結合部として使用され、前記第二トランジスタの第
二極は、前記駆動トランジスタのゲートに結合され、
前記第二トランジスタは、前記第一方向に沿って離間して設けられた2つの半導体部分
、及び前記2つの半導体部分とそれぞれ接続された第一導体部分を含み、前記第一導体部
分の前記ベース上での正投影は、前記前のサブ画素エリア内の前記第一突出部分の前記ベ
ース上での正投影とオーバーラップしない。
【0009】
選択的に、前記第一導体部分の前記ベース上での正投影は、前記前のサブ画素エリア内
の前記導電接続部パターンの第一端部の前記ベース上での正投影とオーバーラップする。
【0010】
選択的に、各々の前記初期化信号線パターンは、前記第一本体部分に結合された第二突
出部分を更に含み、同じサブ画素エリアにおいて、前記第二突出部分の前記ベース上での
正投影は、前記第一本体部分の前記ベース上での正投影と、前記リセット信号線パターン
の前記ベース上での正投影との間に位置し、前記第一導体部分の前記ベース上での正投影
は、前記第二突出部分の前記ベース上での正投影とオーバーラップする。
【0011】
選択的に、前記導電接続部パターンは、前記第一端部と前記第二端部との間に接続され
た第二本体部分を更に含み、当該第二本体部分は、第二方向に沿って延在し、
前記第一導体部分における前記前のサブ画素エリア内の前記導電接続部パターンに近い端
は、前記第二方向に沿って延在し、当該端の前記ベース上での正投影と、当該導電接続部
パターンの第二本体部分の前記ベース上での正投影との間には、第二隙間があり、前記第
二隙間は、閾値よりも大きい。
【0012】
選択的に、同じサブ画素エリアにおいて、前記導電接続部パターンの第一端部の前記ベ
ース上での正投影と、前記初期化信号線パターンの第一本体部分の前記ベース上での正投
影とにも、第二オーバーラップ領域が形成され、
前記機能膜層は、各前記サブ画素エリアに位置する第一接続孔を更に含み、同じサブ画素
エリアにおいて、前記第一接続孔の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第一オーバ
ーラップ領域及び前記第二オーバーラップ領域とオーバーラップし、前記導電接続部パタ
ーンの第一端部は、前記第一接続孔を介して前記初期化信号線パターンに結合される。
【0013】
選択的に、前記第二トランジスタの前記第一導体部分の前記ベース上での正投影は、前
記前のサブ画素エリア内の前記第一接続孔の前記ベース上での正投影とオーバーラップし
ない。
【0014】
選択的に、前記機能膜層は、電源信号線層を更に含み、前記電源信号線層は、各前記サ
ブ画素エリアに設けられた電源信号線パターンを含み、前記電源信号線パターンの少なく
とも一部は、第二方向に沿って延在し、
前記第一導体部分における前記前のサブ画素エリア内の前記導電接続部パターンから遠い
端は、前記第二方向に沿って延在し、当該端の前記ベース上での正投影は、同じサブ画素
エリアに位置する前記電源信号線パターンの前記ベース上での正投影によって完全に覆わ
れる。
【0015】
選択的に、前記表示パネルは、
前記複数のサブ画素エリアと1対1で対応する複数のサブ画素駆動回路であって、各々
の前記サブ画素駆動回路が何れも駆動トランジスタ及び蓄積容量を含み、前記蓄積容量が
、対向して設けられた第一極板及び第二極板を含み、前記第一極板が前記駆動トランジス
タのゲートとして兼用され、前記第二極板が、前記第一基板における前記ベースとは反対
側に位置する複数のサブ画素駆動回路とを更に含み、
前記機能膜層は、電源信号線層を更に含み、前記電源信号線層は、各前記サブ画素エリ
アに設けられた電源信号線パターンを含み、前記電源信号線パターンの少なくとも一部は
、第二方向に沿って延在し、前記電源信号線パターンは、第一電源部及び第二電源部を含
み、
前記第一電源部の前記ベース上での正投影は、同じサブ画素エリアに位置する各前記リ
セット信号線パターンの前記ベース上での正投影とオーバーラップするとともに、同じサ
ブ画素エリアに位置する各前記ゲート線パターンの前記ベース上での正投影とオーバーラ
ップし、前記第二電源部の前記ベース上での正投影は、対応する前記蓄積容量の第二極板
の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第一方向に沿って、前記第一電源部
の幅は、前記第二電源部の幅よりも小さい。
【0016】
選択的に、前記機能膜層は、電源信号線層を更に含み、前記電源信号線層は、各前記サ
ブ画素エリアに設けられた電源信号線パターンを含み、前記電源信号線パターンの少なく
とも一部は、第二方向に沿って延在し、
前記機能膜層は、補助電源層を更に含み、前記補助電源層は、各前記サブ画素エリアに
設けられた補助電源パターンを含み、前記補助電源パターンの前記ベース上での正投影と
、同じサブ画素エリアに位置する電源信号線パターンの前記ベース上での正投影とには、
オーバーラップ領域があり、前記補助電源パターンと当該電源信号線パターンとは、当該
オーバーラップ領域において結合される。
【0017】
選択的に、前記表示パネルは、前記複数のサブ画素エリアと1対1で対応し、各々が何
れも駆動トランジスタ及び第二トランジスタを含む複数のサブ画素駆動回路を更に含み、
前記第二トランジスタのゲートは、前記第二方向に沿って隣接する前のサブ画素エリア
内の前記リセット信号線パターンに結合され、前記第二トランジスタの第一極は、前記前
のサブ画素エリア内の前記ターゲット結合部として使用され、前記第二トランジスタの第
二極は、互いに結合された第一電極部及び第二電極部を含み、前記第一電極部は、第二方
向に沿って延在し、前記第二電極部は、第三方向に沿って延在し、前記第三方向は、前記
第一方向及び前記第二方向の両方に交差し、前記第一電極部は、前記第二トランジスタの
半導体部分と前記第二電極部との間に位置し、前記第二電極部は、前記駆動トランジスタ
のゲートに結合され、
前記第一電極部の前記ベース上での正投影及び前記第二電極部の前記ベース上での正投
影は何れも、対応する前記補助電源パターンの前記ベース上での正投影によって覆われる
。
【0018】
選択的に、前記補助電源パターンは、互いに結合された第一補助サブパターン及び第二
補助サブパターンを含み、前記第一補助サブパターンは、第二方向に沿って延在し、前記
第二補助サブパターンの少なくとも一部は、前記第一方向に沿って延在し、
前記第一補助サブパターンの前記ベース上での正投影は、前記第一電極部の前記ベース上
での正投影及び前記第二電極部の前記ベース上での正投影を覆う。
【0019】
選択的に、前記第一方向に沿って、前記第一補助サブパターンの幅は、対応する前記電
源信号線パターンの幅よりも大きい。
【0020】
選択的に、前記第一電極部の前記ベース上での正投影及び前記第二電極部の前記ベース
上での正投影は何れも、対応する前記電源信号線パターンの前記ベース上での正投影によ
って覆われる。
【0021】
選択的に、前記機能膜層は、各サブ画素エリアに位置するゲート線パターン、発光制御
信号線パターンを含み、同じ前記サブ画素エリアにおいて、第二方向に沿って、前記ゲー
ト線パターン、前記発光制御信号線パターン、前記リセット信号線パターン及び前記初期
化信号線パターンは、順次に配列され、
前記機能膜層は、各サブ画素エリアに位置する電源信号線パターン及びデータ線パター
ンを更に含み、前記電源信号線パターン及び前記データ線パターンは何れも、前記第二方
向に沿って延在する部分を含み、
前記表示パネルは、
前記複数のサブ画素エリアと1対1で対応する発光素子と、
前記複数のサブ画素エリアと1対1で対応し、各々が何れも、駆動トランジスタ、第一
トランジスタ、第二トランジスタ、第四トランジスタ、第五トランジスタ、第六トランジ
スタ及び第七トランジスタを含むサブ画素駆動回路とを更に含み、
同じサブ画素エリアにおいて、前記駆動トランジスタのゲートは、前記第一トランジス
タの第二極に結合され、前記駆動トランジスタの第一極は、前記第五トランジスタの第二
極に結合され、前記駆動トランジスタの第二極は、前記第一トランジスタの第一極に結合
され、
前記第一トランジスタのゲートは、前記ゲート線パターンに結合され、
前記第二トランジスタのゲートは、前記第二方向に沿って隣接する前のサブ画素エリア
内の前記リセット信号線パターンに結合され、前記第二トランジスタの第一極は、前記前
のサブ画素エリア内の前記ターゲット結合部として使用され、前記第二トランジスタの第
二極は、前記駆動トランジスタのゲートに結合され、
前記第四トランジスタのゲートは、前記ゲート線パターンに結合され、前記第四トラン
ジスタの第一極は、前記データ線パターンに結合され、前記第四トランジスタの第二極は
、前記駆動トランジスタの第一極に結合され、
前記第五トランジスタのゲートは、前記発光制御信号線パターンに結合され、前記第五
トランジスタの第一極は、前記電源信号線パターンに結合され、
前記第六トランジスタのゲートは、前記発光制御信号線パターンに結合され、前記第六
トランジスタの第一極は、前記駆動トランジスタの第二極に結合され、前記第六トランジ
スタの第二極は、対応する前記発光素子に結合され、
前記第七トランジスタの第二極は、前記発光素子に結合され、前記第七トランジスタの
ゲートは、前記リセット信号線パターンに結合され、前記第七トランジスタの第一極は、
第二初期化信号線パターンに結合される。
【0022】
上記表示パネルの技術案に基づいて、本開示の第二局面は、上記表示パネルを含む、表
示装置を提供する。
【0023】
上記表示パネルの技術案に基づいて、本開示の第三局面は、表示パネルの製作方法であ
って、
ベース上に機能膜層を製作し、アレイ状に並べられた複数のサブ画素エリアを形成する
ことを含み、
前記機能膜層は、リセット信号線層と、初期化信号線層と、導電接続部層とを含み、
前記リセット信号線層は、各前記サブ画素エリアに設けられたリセット信号線パターン
を含み、前記リセット信号線パターンは、第一方向に沿って延在し、
前記初期化信号線層は、各前記サブ画素エリアに設けられた初期化信号線パターンを含
み、前記初期化信号線パターンは、互いに結合された第一本体部分及び第一突出部分を含
み、前記第一本体部分は、前記第一方向に沿って延在し、同じサブ画素エリアにおいて、
前記第一本体部分の前記ベース上での正投影は、前記第一突出部分の前記ベース上での正
投影と、前記リセット信号線パターンの前記ベース上での正投影との間に位置し、
前記導電接続部層は、各前記サブ画素エリアに設けられた導電接続部パターンを含み、
同じサブ画素エリアにおいて、前記導電接続部パターンの第一端部の前記ベース上での正
投影と、前記第一突出部分の前記ベース上での正投影とには、第一オーバーラップ領域が
あり、前記第一オーバーラップ領域において、当該第一端部は、当該第一突出部分に結合
され、前記導電接続部パターンの第二端部は、その位置するサブ画素エリア内のターゲッ
ト結合部に結合され、前記リセット信号線パターンの前記ベース上での正投影は、前記タ
ーゲット結合部の前記ベース上での正投影と、前記初期化信号線パターンの前記ベース上
での正投影との間に位置する、表示パネルの製作方法を提供する。
【0024】
ここで説明される図面は、本開示のさらなる理解を提供するためのものであり、本開示
の一部を構成し、本開示の例示的な実施例及びその説明は、本開示を解釈するためのもの
であり、本開示に対する不適切な制限を構成しない。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】従来技術におけるサブ画素のレイアウトの模式図である。
【
図2】
図1におけるアクティブ層のレイアウトの模式図である。
【
図3】
図1における第一ゲート金属層のレイアウトの模式図である。
【
図4】
図1における第二ゲート金属層のレイアウトの模式図である。
【
図5】
図1におけるソースドレーン金属層のレイアウトの模式図である。
【
図6】本開示の実施例によるサブ画素駆動回路の回路図である。
【
図7】本開示の実施例によるサブ画素駆動回路の駆動タイムチャートである。
【
図8】本開示の実施例によるサブ画素エリアの第一レイアウトの模式図である。
【
図9】本開示の実施例によるサブ画素エリアの第二レイアウトの模式図である。
【
図10】
図8におけるアクティブ層のレイアウトの模式図である。
【
図11】
図8における第一ゲート金属層のレイアウトの模式図である。
【
図12】
図8における第二ゲート金属層のレイアウトの模式図である。
【
図13】
図8におけるソースドレーン金属層のレイアウトの模式図である。
【
図14】
図8におけるA1A2方向に沿った断面模式図である。
【
図15】本開示の実施例によるサブ画素エリアの第三レイアウトの模式図である。
【
図18】
図17におけるB1B2方向に沿った断面模式図である。
【
図19】
図15におけるアクティブ層のレイアウトの模式図である。
【
図20】
図15における第一ゲート金属層のレイアウトの模式図である。
【
図21】
図15における第二ゲート金属層のレイアウトの模式図である。
【
図22】
図15におけるソースドレーン金属層のレイアウトの模式図である。
【
図23】本開示の実施例によるサブ画素エリアの第四レイアウトの模式図である。
【
図24】本開示の実施例による電源信号線パターンの構造模式図である。
【
図25】本開示の実施例によるサブ画素エリアの第五レイアウトの模式図である。
【
図26】
図25におけるアクティブ層のレイアウトの模式図である。
【
図27】
図25における第一ゲート金属層のレイアウトの模式図である。
【
図28】
図25における第二ゲート金属層のレイアウトの模式図である。
【
図29】
図25におけるソースドレーン金属層のレイアウトの模式図である。
【
図30】本開示の実施例による第二ソースドレーン金属層のレイアウトの模式図である。
【
図31】本開示の実施例による第二ソースドレーン金属層及びアノード層のレイアウトの模式図である。
【
図32】本開示の実施例によるサブ画素エリアの第六レイアウトの模式図である。
【
図33】
図32における第二ゲート金属層及び第二ソースドレーン金属層のレイアウトの模式図である。
【
図34】
図32におけるC1C2方向に沿った断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本開示の実施例による表示パネル及びその製作方法、表示装置を更に説明するために、
以下、明細書図面を参照して詳しく述べる。
【0027】
AMOLED表示パネルの構造は、ベースと、ベース上に設けられた複数のサブ画素駆
動回路と、前記サブ画素駆動回路における前記ベースとは反対側に設けられた複数の発光
素子とを含み、前記発光素子は、前記サブ画素駆動回路と1対1で対応し、前記サブ画素
駆動回路は、対応する発光素子の発光を駆動することで、表示パネルの表示機能を実現す
るためのものである。
【0028】
関連技術において、前記サブ画素駆動回路は、
図1に示すように、一般的に複数の薄膜
トランジスタを含み、
図1には、前記サブ画素駆動回路が7つの薄膜トランジスタM1~
M7を含む場合の当該7つの薄膜トランジスタの具体的なレイアウト方式が示されており
、この方式に従ってレイアウトする場合、前記サブ画素駆動回路は、
図2に示すようなア
クティブ層、
図3に示すような第一金属層、
図4に示すような第二金属層、及び
図5に示
すような第三金属層を含み、前記アクティブ層は、各薄膜トランジスタのチャネルエリア
を形成するためのアクティブパターン(例えば、
図2における破線枠内の部分)と、前記
アクティブパターンに結合されて導電性能を有するドープアクティブパターン(例えば、
図2における破線枠外の部分)とを含み、前記第一金属層は、各薄膜トランジスタのゲー
トと、前記ゲートに結合される走査信号線GATEと、前記サブ画素駆動回路における蓄
積容量の一方の極板CE1と、リセット信号線RSTと、発光制御信号線EMとを含み、
前記第二金属層は、初期化信号線VINTと、前記サブ画素駆動回路における蓄積容量の
他方の電極板CE2とを含み、前記第三金属層は、データ線DATAと、電源信号線VD
Dと、いくつかの導電接続部(例えば、符号341~343)とを含む。
【0029】
留意されたいのは、
図1に示すように、サブ画素駆動回路のレイアウトの際、別々の層
に設けられた機能パターン間の結合を実現するために、いくつかのビアホール(例えば、
符号381~388)が設けられてもよい。
【0030】
図6、
図8及び
図14に示すように、本開示は、表示パネルを提供し、当該表示パネル
は、複数のサブ画素駆動回路を含み、電源信号線パターン901、データ線パターン90
8、ゲート線パターン902、発光制御信号線パターン903、リセット信号線パターン
905及び初期化信号線パターン904を更に含み、前記電源信号線パターン901の少
なくとも一部及び前記データ線パターン908は、第二方向に沿って延在し、前記ゲート
線パターン902、前記発光制御信号線パターン903、前記リセット信号線パターン9
05、前記初期化信号線パターン904は、何れも第一方向に沿って延在し、前記第一方
向と前記第二方向とは交差する。例示的に、前記第一方向には、X方向が含まれ、前記第
二方向には、Y方向が含まれる。
【0031】
図9に示すように、前記複数のサブ画素駆動回路は、前記第二方向に沿って順次に配列
された複数行のサブ画素駆動回路、及び前記第一方向に沿って順次に配列された複数列の
サブ画素駆動回路に区画可能であり、同じ行に位置するサブ画素駆動回路に対応する前記
初期化信号線パターン904は、順次に電気的に接続され、一体構造として形成され、同
じ行に位置するサブ画素駆動回路に対応する前記ゲート線パターン902は、順次に電気
的に接続され、一体構造として形成され、同じ行に位置するサブ画素駆動回路に対応する
前記発光制御信号線パターン903は、順次に電気的に接続され、一体構造として形成さ
れ、同じ行に位置するサブ画素駆動回路に対応する前記リセット信号線パターン905は
、順次に電気的に接続され、一体構造として形成され、同じ列に位置するサブ画素駆動回
路に対応する前記データ線パターン908は、順次に電気的に接続され、一体構造として
形成され、同じ列に位置するサブ画素駆動回路に対応する前記電源信号線パターン901
は、順次に電気的に接続され、一体構造として形成される。
【0032】
例示的に、各行のサブ画素駆動回路は何れも、X方向に沿って順次に配列された複数の
サブ画素駆動回路を含み、前記初期化信号線パターン904、ゲート線パターン902、
発光制御信号線パターン903及びリセット信号線パターン905は、何れも前記X方向
に沿って延在し、各行のサブ画素駆動回路に含まれる複数のサブ画素駆動回路の何れも、
それぞれ、対応する初期化信号線パターン904、ゲート線パターン902、発光制御信
号線パターン903及びリセット信号線パターン905に結合可能であり、各列のサブ画
素駆動回路は何れも、Y方向に沿って順次に配列された複数のサブ画素駆動回路を含み、
データ線パターン908及び電源信号線パターン901は、何れも前記Y方向に沿って延
在し、各列のサブ画素駆動回路に含まれる複数のサブ画素駆動回路の何れも、それぞれ、
対応するデータ線パターン908及び電源信号線パターン901に結合可能である。
【0033】
留意されたいのは、前記表示パネルにおいて、サブ画素エリアに対する物理的な区画形
態は多様であるが、以下、例示的に2つの具体的な区画形態を挙げる。
【0034】
第一種の区画形態としては、
図8に示すように、第一トランジスタT1、
図8の頂部に
位置する第二トランジスタT2、第三トランジスタT3、第四トランジスタT4、第五ト
ランジスタT5、第六トランジスタT6及び
図8の頂部に位置する第七トランジスタT7
、並びに、ゲート線パターン902、発光制御信号線パターン903、
図8の頂部に位置
するリセット信号線パターン905’及び
図8の頂部に位置する初期化信号線パターン9
04’を1つのサブ画素エリア(即ち、現在のサブ画素エリア)に区画してもよい。
図8
における底部の第二トランジスタT2、
図8における底部の第七トランジスタT7、
図8
の底部に位置するリセット信号線パターン905、及び
図8の底部に位置する初期化信号
線パターン904の何れも、現在のサブ画素エリアにY方向に沿って隣接する次のサブ画
素エリア内に区画される。
【0035】
第二種の区画形態としては、
図8に示すように、第一トランジスタT1、
図8の底部に
位置する第二トランジスタT2、第三トランジスタT3、第四トランジスタT4、第五ト
ランジスタT5、第六トランジスタT6及び
図8の底部に位置する第七トランジスタT7
、並びに、ゲート線パターン902、発光制御信号線パターン903、
図8の底部に位置
するリセット信号線パターン905及び
図8の底部に位置する初期化信号線パターン90
4を、1つのサブ画素エリア(即ち、現在のサブ画素エリア)に区画してもよい。
図8に
おける頂部の第二トランジスタT2、
図8における頂部の第七トランジスタT7、
図8の
頂部に位置するリセット信号線パターン905’、及び
図8の頂部に位置する初期化信号
線パターン904’の何れも、現在のサブ画素エリアにY方向に沿って隣接する前のサブ
画素エリア内に区画される。
【0036】
説明すべきなのは、本開示で述べたサブ画素エリアの区画形態としては、上記第二種の
区画形態が使用されている。上記第二種の区画形態の場合、現在のサブ画素エリアに対応
するサブ画素駆動回路(即ち、対応する
図6の構造のサブ画素駆動回路)には、第一トラ
ンジスタT1、
図8の頂部に位置する第二トランジスタT2、第三トランジスタT3、第
四トランジスタT4、第五トランジスタT5、第六トランジスタT6及び
図8の底部に位
置する第七トランジスタT7が含まれ、当該
図8の頂部に位置する第二トランジスタT2
のゲート202gは、前記第二方向に沿って隣接する前のサブ画素エリア内の前記リセッ
ト信号線パターン905’に結合され、第二トランジスタT2のソースS2は、前記前の
サブ画素エリア内の初期化信号線パターン904’に結合され、第二トランジスタT2の
ドレインD2は、第三トランジスタT3のゲート203gに結合される。
【0037】
図6及び
図8に示すように、1つのサブ画素駆動回路を例にすると、当該サブ画素駆動
回路は、7つの薄膜トランジスタ及び1つの容量を含む。当該サブ画素駆動回路に含まれ
る各トランジスタには、何れもP型のトランジスタが使用されており、第一トランジスタ
T1は、ダブルゲート構造であり、第一トランジスタT1のゲート201gは、ゲート線
パターン902に結合され、第一トランジスタT1のソースS1は、第三トランジスタT
3(即ち、駆動トランジスタ)のドレインD3に結合され、第一トランジスタT1のドレ
インD1は、第三トランジスタT3のゲート203gに結合される。
【0038】
第二トランジスタT2は、ダブルゲート構造であり、第二トランジスタT2のゲート2
02gは、前記第二方向に沿って隣接する前のサブ画素エリア内の前記リセット信号線パ
ターン905’に結合され、第二トランジスタT2のソースS2は、前記前のサブ画素エ
リア内の初期化信号線パターン904’に結合され、第二トランジスタT2のドレインD
2は、第三トランジスタT3のゲート203gに結合される。
【0039】
第四トランジスタT4のゲート204gは、前記ゲート線パターン902に結合され、
第四トランジスタT4のソースS4は、データ線パターン908に結合され、第四トラン
ジスタT4のドレインD4は、第三トランジスタT3のソースS3に結合される。
【0040】
第五トランジスタT5のゲート205gは、発光制御信号線パターン903に結合され
、第五トランジスタT5のソースS5は、電源信号線パターン901に結合され、第五ト
ランジスタT5のドレインD5は、第三トランジスタT3のソースS3に結合される。
【0041】
第六トランジスタT6のゲート206gは、発光制御信号線パターン903に結合され
、第六トランジスタT6のソースS6は、第三トランジスタT3のドレインD3に結合さ
れ、第六トランジスタT6のドレインD6は、発光素子ELのアノードに結合される。
【0042】
第七トランジスタT7のゲート207gは、前記リセット信号線パターン905に結合
され、第七トランジスタT7のドレインD7は、対応する発光素子ELのアノードに結合
され、第七トランジスタT7のソースS7は、前記初期化信号線パターン904に結合さ
れる。
【0043】
蓄積容量Cstの第一極板Cst1は、第三トランジスタT3のゲート203gとして
兼用され、蓄積容量Cstの第二極板Cst2は、前記電源信号線パターン901に結合
される。
【0044】
図7に示すように、上記構造の表示サブ画素駆動回路の動作の際、各々の動作周期には
、何れもリセット期間P1、書き込み補償期間P2及び発光期間P3が含まれる。
図7で
は、E1は、現在のサブ画素エリア内の発光制御信号線パターン903上で伝送される発
光制御信号を表し、R1は、現在のサブ画素エリア内のリセット信号線パターン905上
で伝送されるリセット信号を表し、D1は、現在のサブ画素エリア内のデータ線パターン
908上で伝送されるデータ信号を表し、G1は、現在のサブ画素エリア内のゲート線パ
ターン902上で伝送されるゲート走査信号を表し、R1’は、現在のサブ画素エリアに
前記第二方向に沿って隣接する前のサブ画素内のリセット信号線パターン905’上で伝
送されるリセット信号を表す。
【0045】
前記第一リセット期間P1では、前記リセット信号線パターン905’から入力された
リセット信号がアクティブレベルにあり、第二トランジスタT2がオンとなり、前記初期
化信号線パターン904’によって伝送された初期化信号を第三トランジスタT3のゲー
ト203gに入力されることにより、前フレームで第三トランジスタT3に保持されてい
たゲートソース間電圧Vgsがクリアされ、第三トランジスタT3のゲート203gに対
するリセットが実現される。
【0046】
書き込み補償期間P2では、前記リセット信号線パターン905’から入力されたリセ
ット信号が非アクティブレベルにあり、第二トランジスタT2がオフとなり、ゲート線パ
ターン902から入力されたゲート走査信号がアクティブレベルにあり、第一トランジス
タT1及び第四トランジスタT4がオンにするように制御され、データ信号がデータ線パ
ターン908に書き込まれ、前記第四トランジスタT4を介して第三トランジスタT3の
ソースS3に伝送され、それに、第一トランジスタT1及び第四トランジスタT4がオン
となることで、第三トランジスタT3がダイオード構造として形成されるため、第一トラ
ンジスタT1、第三トランジスタT3及び第四トランジスタT4の協働動作により、第三
トランジスタT3に対する閾値電圧補償が実現され、補償の時間が十分に長い場合、第三
トランジスタT3のゲート203gの電位が、最終的にVdata+Vthに達するよう
に制御され得、ここで、Vdataは、データ信号の電圧値を表し、Vthは、第三トラ
ンジスタT3の閾値電圧を表す。
【0047】
書き込み補償期間P2では、前記リセット信号線パターン905から入力されたリセッ
ト信号がアクティブレベルにあり、第七トランジスタT7がオンにするように制御され、
前記初期化信号線パターン904によって伝送された初期化信号が発光素子ELのアノー
ドに入力され、発光素子ELが発光しないように制御される。
【0048】
発光期間P3では、発光制御信号線パターン903に書き込まれた発光制御信号がアク
ティブレベルにあり、第五トランジスタT5及び第六トランジスタT6がオンにするよう
に制御されることで、電源信号線パターン901によって伝送された電源信号が第三トラ
ンジスタT3のソースS3に入力され、それに、第三トランジスタT3のゲート203g
がVdata+Vthに維持されることで、第三トランジスタT3がオンとなり、第三ト
ランジスタT3に対応するゲートソース間電圧がVdata+Vth-VDDとなり、こ
こで、VDDは電源信号に対応する電圧値であり、当該ゲートソース間電圧に基づいて生
成されたリーク電流が、対応する発光素子ELのアノードに流れて、対応する発光素子E
Lの発光を駆動する。
【0049】
図10~
図13に示すように、上記表示サブ画素駆動回路の製作の際、表示サブ画素駆
動回路に対応する各膜層のレイアウトとしては、
ベースから遠ざかる方向に沿って順次に積層して設けられたアクティブ膜層、ゲート絶
縁層、第一ゲート金属層、第一層間絶縁層、第二ゲート金属層、第二層間絶縁層、第一ソ
ースドレーン金属層及び第三層間絶縁層となる。
【0050】
図10に示すように、アクティブ膜層は、表示サブ画素駆動回路における各トランジス
タのチャネルエリア(例えば、101pg~107pg)、ソース形成エリア(例えば、
101ps~107ps)及びドレイン形成エリア(例えば、101pd~107pd)
を形成するためのものであり、ソース形成エリア及びドレイン形成エリアに対応するアク
ティブ膜層は、ドーピング作用により、その導電性能が、チャネルエリアに対応するアク
ティブ膜層よりも良好であり、アクティブ膜層は、アモルファスシリコン、ポリシリコン
、酸化物半導体材料等で製作され得る。説明すべきなのは、上記のソース領域及びドレイ
ン領域は、n型の不純物又はp型の不純物をドープされた領域であってもよい。
【0051】
また、留意されたいのは、前記ソース形成エリア及びドレイン形成エリアに対応するア
クティブ膜層は、そのまま、対応するソース又はドレインとして使用されてもよく、又は
、前記ソース形成エリアに接触するソースが金属材料で製作され、前記ドレイン形成エリ
アに接触するドレインが金属材料で製作されてもよい。
【0052】
図11に示すように、第一ゲート金属層は、表示サブ画素駆動回路における各トランジ
スタのゲート(例えば、201g~207g)、及び表示基板に含まれるゲート線パター
ン902、発光制御信号線パターン903、リセット信号線パターン905等の構造を形
成するためのものであり、各々の表示サブ画素駆動回路における第三トランジスタT3の
ゲート203gは、何れも当該表示サブ画素駆動回路における第二蓄積容量Cstの第一
極板Cst1として兼用される。
【0053】
図12に示すように、第二ゲート金属層は、第二蓄積容量Cstの第二極板Cst2、
及び表示基板に含まれる初期化信号線パターン904を形成するためのものである。
【0054】
図6、
図8及び13に示すように、第一ソースドレーン金属層は、表示サブ画素駆動回
路における各トランジスタのソース(例えば、S1~S7)及びドレイン(例えば、D1
~D7)、並びに、表示基板に含まれるデータ線パターン908、電源信号線パターン9
01及びいくつかの導電接続部を形成するためのものである。
【0055】
より具体的に、引き続き
図10~
図13を参照して、第一トランジスタT1のゲート2
01gは、第一チャネルエリア101pgを覆い、第一トランジスタT1のソースS1は
、第一ソース形成エリア101psに位置し、第一トランジスタT1のドレインD1は、
第一ドレイン形成エリア101pdに位置する。
【0056】
第二トランジスタT2のゲート202gは、第二チャネルエリア102pgを覆い、第
二トランジスタT2のソースS2は、第二ソース形成エリア102psに位置し、第二ト
ランジスタT2のドレインD2は、第二ドレイン形成エリア102pdに位置する。
【0057】
第三トランジスタT3のゲート203gは、第三チャネルエリア103pgを覆い、第
三トランジスタT3のソースS3は、第三ソース形成エリア103psに位置し、第三ト
ランジスタT3のドレインD3は、第三ドレイン形成エリア103pdに位置する。
【0058】
第四トランジスタT4のゲート204gは、第四チャネルエリア104pgを覆い、第
四トランジスタT4のソースS4は、第四ソース形成エリア104psに位置し、第四ト
ランジスタT4のドレインD4は、第四ドレイン形成エリア104pdに位置する。
【0059】
第五トランジスタT5のゲート205gは、第五チャネルエリア105pgを覆い、第
五トランジスタT5のソースS5は、第五ソース形成エリア105psに位置し、第五ト
ランジスタT5のドレインD5は、第五ドレイン形成エリア105pdに位置する。
【0060】
第六トランジスタT6のゲート206gは、第六チャネルエリア106pgを覆い、第
六トランジスタT6のソースS6は、第六ソース形成エリア106psに位置し、第六ト
ランジスタT6のドレインD6は、第六ドレイン形成エリア106pdに位置する。
【0061】
第七トランジスタT7のゲート207gは、第七チャネルエリア107pgを覆い、第
七トランジスタT7のソースS7は、第七ソース形成エリア107psに位置し、第七ト
ランジスタT7のドレインD7は、第七ドレイン形成エリア107pdに位置する。
【0062】
第三トランジスタT3のゲート203gは、蓄積容量Cstの第一極板Cst1として
兼用され、蓄積容量Cstの第二極板Cst2は、電源信号線パターン901に結合され
る。
【0063】
また、
図8に示すように、本開示による表示パネルでは、第二方向(例えば、Y方向)
において、第四トランジスタT4のゲート204g、第一トランジスタT1のゲート20
1g及び第二トランジスタT2のゲート202gは、何れも駆動トランジスタのゲート(
即ち、第三トランジスタT3のゲート203g)の第一側に位置し、第七トランジスタT
7のゲート、第六トランジスタT6のゲート206g、第五トランジスタT5のゲートは
、何れも駆動トランジスタのゲートの第二側に位置する。例示的に、前記駆動トランジス
タのゲートの第一側及び第二側は、第二方向に沿って対向する両側であり、さらに、駆動
トランジスタのゲートの第一側は、駆動トランジスタのゲートの上側であってもよく、駆
動トランジスタのゲートの第二側は、駆動トランジスタのゲートの下側であってもよい。
前記下側について、例えば表示基板におけるICをボンディングするための一側は、表示
基板の下側となり、駆動トランジスタのゲートの下側は、駆動トランジスタのゲートにお
けるICに近い方の一側となる。前記上側は、下側の対向側であり、例えば駆動トランジ
スタのゲートにおけるICから遠い方の一側となる。
【0064】
第一方向(例えば、X方向)において、第四トランジスタT4のゲート204g及び第
五トランジスタT5のゲート205gは、何れも駆動トランジスタのゲートの第三側に位
置し、第一トランジスタT1のゲート201g及び第六トランジスタT6のゲート206
gは、何れも駆動トランジスタのゲートの第四側に位置する。例示的に、駆動トランジス
タのゲートの第三側及び第四側は、第一方向に沿って対向する両側であり、さらに、駆動
トランジスタのゲートの第三側は、駆動トランジスタのゲートの右側であってもよく、駆
動トランジスタのゲートの第四側は、駆動トランジスタのゲートの左側であってもよい。
前記左側及び右側について、例えば同じサブ画素エリアにおいて、データ線パターン90
8は、電源信号線パターン901の右側に位置し、電源信号線パターン901は、データ
線パターン908の右側に位置する。
【0065】
上記表示パネルは、解像度を向上させることができるが、その向上効果が限られている
。更に
図8からも判明できるように、第二トランジスタT2と第七トランジスタT7とが
導電部909によってビアホールを介して初期化信号線パターン904(904’)に結
合される場合、高解像度の表示パネルでは、レイアウト空間が小さく、孔開け可能な空間
が小さいため、孔開けプロセスの際、プロセスがばらつくことに起因してビアホールがず
れて付近のリセット信号線パターン905上に開けられて、信号の乱れに導き易くなる。
【0066】
そこで、高解像度の表示パネルに対しては、上記問題を解決するために、上記表示パネ
ル内の画素構造を更に最適化する必要がある。
【0067】
図15及び
図16を参照して、本開示の実施例は、表示パネルであって、ベースと、前
記ベース上に設けられた機能膜層とを含み、アレイ状に並べられた複数のサブ画素エリア
を更に含み、
前記機能膜層は、リセット信号線層と、初期化信号線層と、導電接続部層とを含み、
前記リセット信号線層は、各前記サブ画素エリアに設けられたリセット信号線パターン
905を含み、前記リセット信号線パターン905は、第一方向に沿って延在し、
前記初期化信号線層は、各前記サブ画素エリアに設けられた初期化信号線パターン90
4を含み、前記初期化信号線パターン904は、互いに結合された第一本体部分9041
及び第一突出部分9042を含み、前記第一本体部分9041は、前記第一方向に沿って
延在し、同じサブ画素エリアにおいて、前記第一本体部分9041の前記ベース上での正
投影は、前記第一突出部分9042の前記ベース上での正投影と、前記リセット信号線パ
ターン905の前記ベース上での正投影との間に位置し、
前記導電接続部層は、各前記サブ画素エリアに設けられた導電接続部パターン909を
含み、同じサブ画素エリアにおいて、前記導電接続部パターン909の第一端部9091
の前記ベース上での正投影と、前記第一突出部分9042の前記ベース上での正投影とに
は、第一オーバーラップ領域F1があり、前記第一オーバーラップ領域F1において、当
該第一端部9091は、当該第一突出部分9042に結合され、前記導電接続部パターン
909の第二端部9092は、その位置するサブ画素エリア内のターゲット結合部に結合
され、前記リセット信号線パターン905の前記ベース上での正投影は、前記ターゲット
結合部の前記ベース上での正投影と、前記初期化信号線パターン904の前記ベース上で
の正投影との間に位置する、表示パネルを提供している。
【0068】
具体的に、アレイ状に並べられた複数のサブ画素エリアは、第二方向に沿って順次に配
列された複数行のサブ画素エリア、及び第一方向に沿って順次に配列された複数列のサブ
画素エリアに区画可能である。各行のサブ画素エリアは何れも、第一方向に沿って離間し
て設けられた複数のサブ画素エリアを含み、各列のサブ画素エリアは何れも、前記第二方
向に沿って離間して設けられた複数のサブ画素エリアを含む。前記第一方向と前記第二方
向とは交差する、例示的に、前記第一方向には、X方向が含まれ、前記第二方向には、Y
方向が含まれる。
【0069】
前記リセット信号線層は、各前記サブ画素エリアに設けられたリセット信号線パターン
905を含み、前記リセット信号線パターン905は、前記第一方向に沿って延在する。
前記リセット信号線パターン905は、前記サブ画素エリアと1対1で対応し、前記リセ
ット信号線パターン905は、対応する前記サブ画素エリアに位置し、同じ行に位置する
サブ画素エリアに対応する各前記リセット信号線パターン905は、順次に電気的に接続
され、一体構造として形成される。
【0070】
前記初期化信号線層は、各前記サブ画素エリアに設けられた初期化信号線パターン90
4を含み、前記初期化信号線パターン904は、前記サブ画素エリアと1対1で対応し、
前記初期化信号線パターン904は、対応する前記サブ画素エリアに位置し、同じ行に位
置するサブ画素エリアに対応する各前記初期化信号線パターン904は、順次に電気的に
接続され、一体構造として形成される。
【0071】
図16に示すように、各々の前記初期化信号線パターン904は何れも、互いに結合さ
れた第一本体部分9041及び第一突出部分9042を含み、前記第一本体部分9041
は、前記第一方向に沿って延在し、同じ行に位置するサブ画素エリアに対応する各前記初
期化信号線パターン904における前記第一本体部分9041は、順次に電気的に接続さ
れ、一体構造として形成される。留意されたいのは、製作プロセスの誤差を考慮すると、
前記第一本体部は、必ずしも前記第一方向に沿って延在する直線型であるとは限らない。
【0072】
前記第一突出部分9042の具体的な形状は多様であり、要するに、前記第二方向にお
いて、前記第一突出部分9042は、それが結合される前記第一本体部分9041から突
出することを満たせばよい。同じサブ画素エリアにおいて、前記第一本体部分9041の
前記ベース上での正投影が、前記第一突出部分9042の前記ベース上での正投影と、前
記リセット信号線パターン905の前記ベース上での正投影との間に位置するように構成
することで、前記第一突出部分9042が、前記リセット信号線パターン905とは反対
するように設けられることが可能となるため、前記第一突出部分9042と、前記リセッ
ト信号線パターン905との間に遠い距離を空けることができる。
【0073】
説明すべきなのは、1つ初期化信号線パターン904において、前記第一本体部分90
41と前記第一突出部分9042とが一体構造として形成されてもよいが、これに限定さ
れない。
【0074】
前記導電接続部層は、各前記サブ画素エリアに設けられた導電接続部パターン909を
含み、前記導電接続部パターン909は、前記サブ画素エリアと1対1で対応し、前記導
電接続部パターン909は、対応する前記サブ画素エリアに位置する。
前記導電接続部パターン909の第一端部9091の前記ベース上での正投影と、前記第
一突出部分9042の前記ベース上での正投影とには、第一オーバーラップ領域F1があ
り、当該第一端部9091と当該第一突出部分9042とは、前記第一オーバーラップ領
域F1に孔(例えば、第一接続孔70)を開けることで結合可能である。前記導電接続部
パターン909の第二端部9092は、その位置するサブ画素エリア内のターゲット結合
部に結合され、前記ターゲット結合部は、現在のサブ画素エリアに対応する第七トランジ
スタの第一極、及び現在のサブ画素エリアに前記第二方向に沿って隣接する次のサブ画素
エリアに対応する第二トランジスタの第一極を含んでもよい。
【0075】
前記ターゲット結合部の設置位置は多様であり、例示的に、同じサブ画素エリアにおい
て、前記リセット信号線パターン905の前記ベース上での正投影は、前記ターゲット結
合部の前記ベース上での正投影と、前記初期化信号線パターン904の前記ベース上での
正投影との間に位置するように設けられてもよい。
【0076】
説明すべきなのは、前記表示パネルは、層間媒質層(即ち、前述した第二層間絶縁層I
LD)を更に含み、前記層間媒質層は、前記表示パネル内の第二ゲート金属層と第一ソー
スドレーン金属層との間に位置し、前記初期化信号線パターン904は、前記第二ゲート
金属層と同じ層に設置可能であるとともに、同一パターニングプロセスにて形成可能であ
り、前記導電接続部パターン909は、前記第一ソースドレーン金属層と同じ層に設置可
能であるとともに、同一パターニングプロセスにて形成可能である。上述した通りに、当
該第一オーバーラップ領域F1に孔を開けて前記導電接続部パターン909の第一端部9
091と前記第一突出部分9042との結合を実現することで、製作されるビアホールは
、ILD層を貫通するビアホールとなり、当該ビアホールの位置は、前記リセット信号線
パターン905との間の距離がより遠くなる。
【0077】
上記表示パネルの具体的な構造から分かるように、本開示の実施例による表示パネルに
おいて、前記初期化信号線パターン904が、前記リセット信号線パターン905とは反
対する側に第一突出部分9042を含むように構成するとともに、前記導電接続部パター
ン909の第一端部9091の前記ベース上での正投影と、前記第一突出部分9042の
前記ベース上での正投影とには、第一オーバーラップ領域F1があり、前記第一端部90
91と前記第一突出部分9042とが、前記第一オーバーラップ領域F1に孔を開けるこ
とで結合可能となるように構成しており、この構成方式によれば、前記導電接続部と前記
初期化信号線パターン904とを結合させるためのビアホールと、前記リセット信号線パ
ターン905との間に遠い距離が空けられるため、孔開けプロセスの際、プロセスがばら
つくことに起因してビアホールがずれて付近のリセット信号線パターン905上に開けら
れて、信号の乱れに導き易くなるという問題が回避され、前記表示パネルの歩留まりが更
に好適に保証される。
【0078】
また、前記初期化信号線パターン904が、前記リセット信号線パターン905とは反
対側に第一突出部分9042を含み、前記導電接続部と前記初期化信号線パターン904
と結合させるためのビアホールが前記第一突出部分9042に形成されるように構成して
いるため、当該ビアホールの前記ベース上での正投影が、前記初期化信号線パターン90
4の前記ベース上での正投影によって包まれることが可能となり、その結果、前記初期化
信号線パターン904と前記導電接続部パターン909との結合の信頼性が好適に向上さ
れ、表示パネルの動作時の安定性がより好適に保証される。
【0079】
図15及び
図16に示すように、いくつかの実施例において、前記表示パネルは、
前記複数のサブ画素エリアと1対1で対応し、前記機能膜層における前記ベースとは反
対側に位置する複数の発光素子と、
前記複数のサブ画素エリアと1対1で対応する複数のサブ画素駆動回路であって、各々
の前記サブ画素駆動回路が、何れも第七トランジスタT7を含み、前記第七トランジスタ
T7のゲート207gが、対応する前記リセット信号線パターン905に結合され、前記
第七トランジスタT7の第一極が前記ターゲット結合部として使用され、前記第七トラン
ジスタT7の第二極(107pdエリアに形成される)が、前記第二方向に沿って延在す
るとともに、対応する発光素子のアノードに結合される複数のサブ画素駆動回路とを更に
含み、
前記導電接続部パターン909は、前記第一端部9091と前記第二端部9092との
間に接続された第二本体部分9093を更に含み、前記第二本体部分9093は、第二方
向に沿って延在し、同じサブ画素エリアにおいて、前記第一方向に沿って、前記導電接続
部パターン909の第一端部9091は、前記第七トランジスタの第二極から遠ざかる方
向に向かって、前記第二本体部分9093から突出する。
【0080】
具体的に、前記表示パネルは、前記機能膜層における前記ベースとは反対側に位置する
複数の発光素子を更に含み、前記複数の発光素子は、前記複数のサブ画素エリアと1対1
で対応する。各々の前記発光素子は何れも、前記ベースから遠ざかる方向に沿って順次に
積層して設けられたアノード、発光パターン及びカソードを含み、表示パネルの動作の際
、前記アノードに駆動信号が供給され、前記カソードに共通信号供給されることで、前記
アノードと前記カソードとの間に電界が発生し、その結果、前記発光パターンが、対応す
る色の光を発するように制御され、例示的に、前記発光素子は、赤色光を発することが可
能な赤発光素子、緑色光を発することが可能な緑発光素子、及び青色光を発することが可
能な青発光素子等を含む。
【0081】
前記表示パネルは、前記複数のサブ画素エリアと1対1で対応する複数のサブ画素駆動
回路を更に含み、各々の前記サブ画素駆動回路は何れも、それに対応する発光素子のアノ
ードに駆動信号を供給するためのものである。例示的に、各々の前記サブ画素駆動回路は
、何れも第七トランジスタを含み、前記第七トランジスタのゲートは、対応する前記リセ
ット信号線パターン905に結合され、前記第七トランジスタの第一極は、前記ターゲッ
ト結合部として使用され、対応する導電接続部パターン909を介して、対応する前記初
期化信号線パターン904に結合可能であり、前記第七トランジスタT7の第二極は、前
記第二方向に沿って延在するとともに、対応する発光素子のアノードに結合される。
【0082】
図6に示すように、前記第七トランジスタは主に、画素が充電される前にN2ノードを
リセットするためのものであり、詳しいリセット過程としては、前記第七トランジスタは
、前記導電接続部パターン909に結合された前記初期化信号線パターン904を介して
初期化信号を供給し、前記第七トランジスタによって前記初期化信号がN2ノードに伝送
され、前記N2ノードに対するリセットが実現される。留意されたいのは、前記導電接続
部パターン909は、ジャンパーを実現するための中間層として使用され、前記導電接続
部パターン909と前記第七トランジスタとの結合、及び前記導電接続部パターン909
と前記初期化信号線パターン904との結合は、何れも孔を開けることで実現されてもよ
い。
【0083】
前記導電接続部パターン909の具体的な構造は多様であり、例示的に、
図16に示す
ように、前記導電接続部パターン909は、前記第一端部9091と前記第二端部909
2との間に接続された第二本体部分9093を更に含み、前記第二本体部分9093は、
前記第二方向に沿って延在可能であり、同じサブ画素エリアにおいて、前記第一方向に沿
って、前記導電接続部パターン909の第一端部9091は、前記第七トランジスタの第
二極から遠ざかる方向に向かって、前記第二本体部分9093から突出する。この構造の
前記導電接続部パターン909によれば、それに含まれる第一端部9091と前記第七ト
ランジスタの第二極との間に遠い距離が空けられるため、前記導電接続部パターン909
の第一端部9091と前記初期化信号線パターン904とを結合させるためのビアホール
をILD上に形成する場合、ビアホールの形成位置は、前記第七トランジスタの第二極か
らより遠くなり、その結果、前記ビアホールの製作中に、プロセスがばらつくことに起因
してビアホールがずれて前記第七トランジスタの第二極上に開けられて、信号の乱れに導
き易くなるという問題の回避により有利であり、前記表示パネルの歩留まりが更に好適に
保証される。
【0084】
より具体的に、
図15に示すように、前記第七トランジスタの第二極は、ploy層(
即ち、アクティブ層)で製作され、前記導電接続部パターン909が上記構造として形成
される。こうして、前記ビアホールの製作中に、プロセスがばらつくことに起因してビア
ホールがずれて前記第七トランジスタの第二極に対応するploy層上に開けられて、信
号の乱れに導き易くなるという問題をより好適に回避でき、前記表示パネルの歩留まりが
更に好適に保証される。
【0085】
図15に示すように、いくつかの実施例において、前記機能膜層は、各サブ画素エリア
に位置するデータ線パターン908を更に含み、前記データ線パターン908は、前記第
二方向に沿って延在する部分を含み、
前記初期化信号線パターン904の前記ベース上での正投影と、前記導電接続部パター
ン909の前記ベース上での正投影とには、第三オーバーラップ領域F3があり、
前記初期化信号線パターン904の前記ベース上での正投影と、前記データ線パターン
908の前記ベース上での正投影とには、第四オーバーラップ領域F4があり、
前記第四オーバーラップ領域F4における前記初期化信号線パターン904の前記第二
方向に沿った幅L5は、前記第三オーバーラップ領域F3における前記初期化信号線パタ
ーン904の前記第二方向に沿った幅L6よりも小さい。
【0086】
具体的に、前記データ線パターン908は、前記サブ画素エリアと1対1で対応し、前
記データ線パターン908は、対応する前記サブ画素エリアに位置し、前記データ線パタ
ーン908は、前記第二方向に沿って延在する部分を含み、同じ列に位置するサブ画素エ
リアに対応する各前記データ線パターン908は、順次に電気的に接続され、一体構造と
して形成される。
【0087】
前記データ線パターン908が、前記第二方向に沿って延在し、前記初期化信号線パタ
ーン904の第一本体部分9041が、前記第一方向に沿って延在し、且つ前記第一方向
と前記第二方向とが交差するため、前記ベースに垂直な方向において、前記初期化信号線
パターン904は、必ず、その少なくとも一部が前記データ線パターン908とオーバー
ラップすることになる。
【0088】
上述した通りに、前記初期化信号線パターン904の前記ベース上での正投影と、前記
導電接続部パターン909の前記ベース上での正投影とには、第三オーバーラップ領域F
3があり、前記初期化信号線パターン904の前記ベース上での正投影と、前記データ線
パターン908の前記ベース上での正投影とには、第四オーバーラップ領域F4があると
ともに、前記第四オーバーラップ領域F4における前記初期化信号線パターン904の前
記第二方向に沿った幅が、前記第三オーバーラップ領域F3における前記初期化信号線パ
ターン904の前記第二方向に沿った幅よりも小さくなるように構成することで、前記初
期化信号線パターン904は、いくつかの領域(具体的に、例えば前記第三オーバーラッ
プ領域F3)において、前記第二方向に沿った幅が狭められ得るため、前記初期化信号線
パターン904と前記データ線パターン908との間のオーバーラップ面積の減少、寄生
容量の容量値の減少に有利となるだけでなく、前記初期化信号線パターン904のレイア
ウト空間を効果的に減少でき、その結果、画素空間の節約により有利であり、前記表示パ
ネルの高解像度の発展に有利である。
【0089】
図15~
図17に示すように、いくつかの実施例において、同じサブ画素エリアにおい
て、前記第二本体部分9093の前記ベース上での正投影と、前記第七トランジスタT7
の第二極の前記ベース上での正投影との間には、第一隙間L1があり、前記第一隙間は、
閾値よりも大きい。
【0090】
具体的に、上述した通りに、前記第二本体部分9093の前記ベース上での正投影と、
前記第七トランジスタT7の第二極の前記ベース上での正投影との間には、第一隙間L1
があるように構成することで、前記ベースに垂直な方向において、前記第二本体部分90
93と前記第七トランジスタT7の第二極との間にオーバーラップがあることを回避する
。
【0091】
また、前記第一隙間L1が閾値よりも大きくなるように構成することで、前記第二本体
部分9093の前記ベース上での正投影と、前記第七トランジスタの第二極の前記ベース
上での正投影との間に大きいな距離が空けられ、前記第二本体部分9093を製作するプ
ロセス中における前記第七トランジスタの第二極への損傷が好適に回避される。説明すべ
きなのは、前記閾値は、実際の必要に応じて設定可能であり、例示的に、前記閾値は、8
μm~35μmであり、端点の値を含み得る。
【0092】
図15及び
図16に示すように、いくつかの実施例において、前記表示パネルは、
前記複数のサブ画素エリアと1対1で対応し、各々が何れも駆動トランジスタ及び第二
トランジスタT2を含む複数のサブ画素駆動回路を更に含み、
前記第二トランジスタT2のゲート202gは、前記第二方向に沿って隣接する前のサ
ブ画素エリア内の前記リセット信号線パターン905’に結合され、前記第二トランジス
タT2の第一極は、前記前のサブ画素エリア内の前記ターゲット結合部として使用され、
前記第二トランジスタT2の第二極は、前記駆動トランジスタ(即ち、第三トランジスタ
T3)のゲートに結合され、
前記第二トランジスタT2は、前記第一方向に沿って離間して設けられた2つの半導体
部分(
図19に示すように、符号102pgの領域に位置する)、及び前記2つの半導体
部分とそれぞれ接続された第一導体部分80を含み、前記第一導体部分80の前記ベース
上での正投影は、前記前のサブ画素エリア内の前記第一突出部分9042の前記ベース上
での正投影とオーバーラップしない。
【0093】
具体的に、各々の前記サブ画素駆動回路は、何れも駆動トランジスタ及び第二トランジ
スタを含み、前記駆動トランジスタは、前記発光素子の発光を駆動する駆動信号を生成す
るためのものである。前記第二トランジスタゲートは、前記第二方向に沿って隣接する前
のサブ画素エリア内の前記リセット信号線パターン905に結合され、前記第二トランジ
スタの第一極は、前記前のサブ画素エリア内の前記ターゲット結合部として使用され、前
記第二トランジスタの第二極は、前記駆動トランジスタのゲートに結合され、前記第二ト
ランジスタは、画素が充電される前に、それが結合される初期化信号線パターン904に
よって供給された初期化信号をN1ノード(前記駆動トランジスタのゲートに結合される
)に伝送して、前記N1ノードに対するリセットを実現するためのものである。
【0094】
例示的に、前記第二トランジスタは、選択的に、ダブルゲート構造であり、前記第二ト
ランジスタは、具体的に、前記第一方向に沿って離間して設けられた2つの半導体部分、
及び前記2つの半導体部分とそれぞれ接続された第一導体部分80を含み、前記2つの半
導体部分は、それぞれ前記第二トランジスタのチャネルエリアに対応する。前記2つの半
導体部分及び前記第一導体部分80は、一体構造として形成されてもよく、製作の際、前
記2つの半導体部分と、前記第一導体部分80に対応する第三半導体部分とを形成してか
ら、当該第三半導体部分に対しドーピングを行って、前記第三半導体部分を前記第一導体
部分80として形成してもよい。
【0095】
上述した通りに、前記第一導体部分80の前記ベース上での正投影が、前記前のサブ画
素エリア内の前記第一突出部分9042の前記ベース上での正投影とオーバーラップしな
いように構成することで、前記初期化信号線パターン904と前記導電接続部パターン9
09とを結合させるためのビアホールの形成時に、プロセスがばらつくことに起因してビ
アホールがずれて前記第一導体部分80上に開けられて、信号の乱れに導いてしまうとい
う問題をより好適に回避でき、前記表示パネルの歩留まりが更に好適に保証される。
【0096】
図15及び
図16に示すように、いくつかの実施例において、前記第一導体部分80の
前記ベース上での正投影は、前記前のサブ画素エリア内の前記導電接続部パターン909
の第一端部9091の前記ベース上での正投影とオーバーラップする。
【0097】
具体的に、上述した通りに、前記第一導体部分80の前記ベース上での正投影が、前記
前のサブ画素エリア内の前記導電接続部パターン909の第一端部9091の前記ベース
上での正投影とオーバーラップするように構成することで、前記導電接続部パターン90
9の第一端部9091は、それと前記初期化信号線パターン904との間の接続ビアホー
ルを覆い被せるためのより大きな面積を有することができるだけでなく、前記導電接続部
パターン909の第一端部9091と前記第一導体部分80とのレイアウト位置がよりコ
ンパクトとされるため、画素空間の節約により有利であり、表示パネルの高解像度発展の
実現に有利である。
【0098】
図15及び
図16に示すように、いくつかの実施例において、各々の前記初期化信号線
パターン904は、前記第一本体部分9041に結合された第二突出部分9043を更に
含み、同じサブ画素エリアにおいて、前記第二突出部分9043の前記ベース上での正投
影は、前記第一本体部分9041の前記ベース上での正投影と、前記リセット信号線パタ
ーン905の前記ベース上での正投影との間に位置し、前記第一導体部分80の前記ベー
ス上での正投影は、前記第二突出部分9043及び/又は第一本体部分9041の前記ベ
ース上での正投影とオーバーラップする。
【0099】
具体的に、各々の前記初期化信号線パターン904は、第二突出部分9043を更に含
んでもよく、当該第二突出部分9043は、具体的に、前記第一本体部分9041と前記
リセット信号線パターン905との間に位置してもよい。例示的に、前記第二突出部分9
043、前記第一突出部分9042及び前記第一本体部分9041は、一体構造として形
成されてもよい。
【0100】
上述した通りに、前記第一導体部分80の前記ベース上での正投影が、前記第二突出部
分9043/又は第一本体部分9041の前記ベース上での正投影とオーバーラップする
ように構成することで、前記初期化信号線パターン904は、前記第一導体部分80を遮
蔽可能となり、前記初期化信号線パターン904上で伝送される初期化信号が何れも、安
定した信号であるため、このような遮蔽によれば、外部データ信号が変化した時に前記第
一導体部分80上の信号の安定を保証でき、第一導体部分80のフローティングに起因し
て、外部データ信号が変化した時に容量カップリングの作用による前記第一導体部分80
信号の不安定の問題が回避される。
【0101】
図15~
図17に示すように、いくつかの実施例において、前記導電接続部パターン9
09は、前記第一端部9091と前記第二端部9092との間に接続された第二本体部分
9093を更に含み、当該第二本体部分9093は、第二方向に沿って延在し、
前記第一導体部分80における前記前のサブ画素エリア内の前記導電接続部パターン9
09に近い端801は、前記第二方向に沿って延在し、当該一端801の前記ベース上で
の正投影と、当該導電接続部パターン909の第二本体部分9093の前記ベース上での
正投影との間には、第二隙間L2があり、前記第二隙間L2は、閾値よりも大きい。
【0102】
具体的に、前記第一導体部分80の形状は多様であり、例示的に、前記第一導体部分8
0は、「門字形」構造をなし、即ち、前記第一導体部分80における前記前のサブ画素エ
リア内の前記導電接続部パターン909に近い端801は、前記第二方向に沿って延在し
、前記第一導体部分80における前記電源信号線パターン901に近い端802は、前記
第二方向に沿って延在し、前記第一導体部分80におけるこれら両端の間に位置する部分
は、前記第一方向に沿って延在する。
【0103】
上述した通りに、前記第一導体部分80における前記前のサブ画素エリア内の前記導電
接続部パターン909に近い端801の前記ベース上での正投影と、当該導電接続部パタ
ーン909の第二本体部分9093の前記ベース上での正投影との間には、第二隙間L2
があるように構成することで、前記ベースに垂直な方向において、前記第二本体部分90
93と前記第一導体部分80との間にオーバーラップがあることを回避される。
【0104】
また、前記第二隙間L2が閾値よりも大きくなるように構成することで、前記第二本体
部分9093の前記ベース上での正投影と、前記第一導体部分80の前記ベース上での正
投影との間に大きな距離が空けられ、前記第二本体部分9093を製作するプロセス中に
おける前記第一導体部分80への損傷が好適に回避される。説明すべきなのは、前記閾値
は、実際の必要に応じて設定可能であり、例示的に、前記閾値は、8μm~35μmであ
り、端点の値を含み得る。
【0105】
図15及び
図16に示すように、いくつかの実施例において、同じサブ画素エリアにお
いて、前記導電接続部パターン909の第一端部9091の前記ベース上での正投影と、
前記初期化信号線パターン904の第一本体部分9041の前記ベース上での正投影とに
も、第二オーバーラップ領域F2が形成され、
前記機能膜層は、各前記サブ画素エリアに位置する第一接続孔70を更に含み、同じサブ
画素エリアにおいて、前記第一接続孔70の前記ベース上での正投影は、それぞれ前記第
一オーバーラップ領域F1及び前記第二オーバーラップ領域F2とオーバーラップし、前
記導電接続部パターン909の第一端部9091は、前記第一接続孔70を介して前記初
期化信号線パターン904に結合される。
【0106】
具体的に、前記導電接続部パターン909の第一端部9091の前記ベース上での正投
影は、前記初期化信号線パターン904の第一突出部分9042の前記ベース上での正投
影とは第一オーバーラップ領域F1を有することができるとともに、前記初期化信号線パ
ターン904の第一本体部分9041の前記ベース上での正投影とも第二オーバーラップ
領域F2を有することができる。
【0107】
前記導電接続部の第一端部9091が前記第一接続孔を介して70前記初期化信号線パ
ターン904に結合する場合は、前記第一接続孔70の前記ベース上での正投影が、それ
ぞれ前記第一オーバーラップ領域F1及び前記第二オーバーラップ領域F2とオーバーラ
ップするように構成してもよい。こうすれば、前記第一接続孔70のレイアウト可能空間
が大きく、前記導電接続部パターン909と前記初期化パターンとの良好な接続性能を保
証できる。
【0108】
図18に示すように、いくつかの実施例において、前記第二トランジスタT2の前記第
一導体部分80の前記ベース40上での正投影は、前記前のサブ画素エリア内の前記第一
接続孔70の前記ベース40上での正投影とオーバーラップしない。
【0109】
具体的に、上述した通りに、前記第二トランジスタの前記第一導体部分80の前記ベー
ス40上での正投影が、前記前のサブ画素エリア内の前記第一接続孔70の前記ベース4
0上での正投影とオーバーラップしないように構成することで、前記第一接続孔の製作中
に、プロセスがばらつくことに起因してビアホールがずれて前記第一導体部分80上に開
けられて、信号の乱れに導き易くなるという問題をより好適に回避でき、前記表示パネル
の歩留まりが更に好適に保証される。
【0110】
図15及び
図16に示すように、いくつかの実施例において、前記機能膜層は、電源信
号線層を更に含み、前記電源信号線層は、各前記サブ画素エリアに設けられた電源信号線
パターン901を含み、前記電源信号線パターン901の少なくとも一部は、第二方向に
沿って延在し、
前記第一導体部分80における前記前のサブ画素エリア内の前記導電接続部パターン90
9から遠い端802は、前記第二方向に沿って延在し、当該一端802の前記ベース上で
の正投影は、同じサブ画素エリアに位置する前記電源信号線パターン901の前記ベース
上での正投影によって完全に覆われる。
【0111】
具体的に、前記電源信号線パターン901は、前記サブ画素エリアと1対1で対応し、
前記電源信号線パターン901は、対応する前記サブ画素エリアに位置する。各列のサブ
画素エリアに設けられた各前記電源信号線パターン901は、前記第二方向に沿って順次
に結合され、且つ一体構造として形成可能である。
【0112】
上述した通りに、前記第一導体部分80における前記前のサブ画素エリア内の前記導電
接続部パターン909から遠い端802が、前記第二方向に沿って延在し、当該一端80
2の前記ベース上での正投影が、同じサブ画素エリアに位置する前記電源信号線パターン
901の前記ベース上での正投影によって完全に覆われるように構成することで、前記電
源信号線パターン901は、前記第一導体部分80における前記前のサブ画素エリア内の
前記導電接続部パターン909から遠い端を遮蔽可能となり、前記電源信号線パターン9
01上で伝送される電源信号が何れも、安定した信号であるため、このような遮蔽によれ
ば、外部データ信号が変化した時に前記第一導体部分80上の信号の安定を保証でき、第
一導体部分80のフローティングに起因して、外部データ信号が変化した時に容量カップ
リングの作用による前記第一導体部分80信号の不安定の問題が回避される。
【0113】
また、上記構成方式によれば、前記第一導電部及び前記電源信号線パターン901によ
って占められるレイアウト空間が効果的に縮小され、画素構造が好適に縮小され、前記表
示パネルの高解像度の発展により有利となる。
【0114】
前記電源信号線パターン901の構造は、
図22に示すように、多様である。いくつか
の実施例において、前記電源信号線パターン901が、前記第二方向に沿って延在し、前
記電源信号線パターン901の前記第二方向に垂直な方向に沿った幅が略均一となるよう
に構成してもよい。
【0115】
図23及び
図24に示すように、別のいくつかの実施例において、前記表示パネルは、
前記複数のサブ画素エリアと1対1で対応する複数のサブ画素駆動回路であって、各々
の前記サブ画素駆動回路が何れも駆動トランジスタ及び蓄積容量を含み、前記蓄積容量が
、対向して設けられた第一極板及び第二極板を含み、前記第一極板が前記駆動トランジス
タのゲートとして兼用され、前記第二極板が、前記第一基板における前記ベースとは反対
側に位置する複数のサブ画素駆動回路とを更に含み、
前記機能膜層は、電源信号線層を更に含み、前記電源信号線層は、各前記サブ画素エリ
アに設けられた電源信号線パターン901を含み、前記電源信号線パターン901の少な
くとも一部は、第二方向に沿って延在し、前記電源信号線パターン901は、第一電源部
9011及び第二電源部9012を含み、
前記第一電源部9011の前記ベース上での正投影は、同じサブ画素エリアに位置する
各前記リセット信号線パターン905の前記ベース上での正投影とオーバーラップすると
ともに、同じサブ画素エリアに位置する各前記ゲート線パターン902の前記ベース上で
の正投影とオーバーラップし、前記第二電源部9012の前記ベース上での正投影が、対
応する前記蓄積容量Ctsの第二極板Cts2の前記ベース上での正投影とオーバーラッ
プし、前記第一方向に沿って、前記第一電源部9011の幅L3は、前記第二電源部90
12の幅L4よりも小さい。
【0116】
具体的に、各々の前記サブ画素駆動回路は、何れも駆動トランジスタ及び蓄積容量Ct
sを含んでもよく、前記蓄積容量Ctsの第一極板Cts1は、それが結合される駆動ト
ランジスタのゲートとして兼用され、前記蓄積容量の第二極板Cts2は、前記第一極板
Cts1における前記ベースとは反対側に位置し、前記第一極板とは、正対面積を形成可
能である。
【0117】
前記電源信号線パターン901は、具体的に、第一電源部9011及び第二電源部90
12を含んでもよく、例示的に、前記第一電源部9011と前記第二電源部9012とが
前記第二方向に沿って交互に配列され、隣接する前記第一部分と前記第二部分とが結合さ
れる。例示的に、前記第一電源部9011と第二電源部9012とは、一体構造として形
成される。
【0118】
前記第一電源部9011及び前記第二電源部9012の具体的なレイアウト位置は多様
であり、例示的に、前記第一電源部9011の前記ベース上での正投影が、同じサブ画素
エリアに位置する各前記リセット信号線パターン905の前記ベース上での正投影とオー
バーラップするとともに、同じサブ画素エリアに位置する各前記ゲート線パターン902
の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第二電源部9012の前記ベース上
での正投影が、対応する前記蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラ
ップするように構成する。上述した通りに、前記第一方向に沿って、前記第一電源部90
11の幅が前記第二電源部9012の幅よりも小さくなるように構成することで、前記第
一電源部9011の前記第一方向に沿った幅が効果的に狭められるため、前記第一電源部
9011と前記リセット信号線パターン905との間のオーバーラップ面積が減少される
とともに、前記第一電源部9011と前記ゲート線パターン902との間のオーバーラッ
プ面積が減少され、その結果、前記電源信号線パターン901と前記リセット信号線との
間に生じるカップリング容量が効果的に低減される。
【0119】
説明すべきなのは、前記第一電源部9011の前記第一方向に沿った幅とは、前記第一
方向に沿って、前記第一電源部9011の対向する2つの境界の間の最大距離又は最小距
離であり、同様に、前記第二電源部9012の前記第一方向に沿った幅とは、前記第一方
向に沿って、前記第二電源部9012の対向する2つの境界の間の最大距離又は最小距離
である。
【0120】
留意されたいのは、
図25には、現在の記電源信号線パターン901が前記第一電源部
9011及び前記第二電源部9012の構造を採用した場合の対応する8つのサブ画素エ
リアの模式図が示されている。
図25に示す第一接続孔70は、前記第一接続孔の概ねの
形成位置を模式的に示したものに過ぎず、実際に製作される第一接続孔の孔径は、
図25
に示した孔径よりも大きくなる可能性があり、前記第一接続孔の具体的な形成位置は、前
記導電接続部パターン909の第一端部9091の前記ベース上での正投影と、前記初期
化信号線パターン904の前記ベース上での正投影とのオーバーラップ領域に位置しても
よい。
【0121】
なお、
図26は、
図25におけるアクティブ層の模式図であり、
図27は、
図25にお
ける第一ゲート金属層の模式図であり、
図28は、
図25における第二ゲート金属層の模
式図であり、
図29は、
図25における第一ソースドレーン金属層の模式図であり、
図3
0は、前記表示パネルに第二ソースドレーン金属層が含まれる場合の第二ソースドレーン
金属層に対応する8つのサブ画素エリアの模式図である。
【0122】
説明すべきなのは、
図30及び
図31に示すように、前記第二ソースドレーン金属層は
、具体的に、電源補償パターン300及びアダプターパターン310を含んでもよく、前
記電源補償パターン300は、横方向接続部3001及び縦方向接続部3002を含み、
前記電源補償パターン300は、前記電源信号線パターン上のIR dropが低減され
るように、前記表示パネルに含まれる電源信号線パターンに結合され、前記アダプターパ
ターン310は、表示パネルに含まれるアノードと1対1で対応し、前記アダプターパタ
ーン310は、対応するアノード320と、当該アノード320に駆動信号を供給するた
めのサブ画素駆動回路とを接続するためのものである。
【0123】
具体的な実施例において、
図34を参照して、前記アダプターパターン310と表示パ
ネルに含まれるアノードとの間には、第二アダプターパターン906が更に設けられても
よく、当該第二アダプターパターン906は、第一ソースドレーン金属層に位置する。
【0124】
説明すべきなのは、前記第一ソースドレーン金属層、及び/又は第二ソースドレーン金
属層上には、パッシベーション層が更に設けられてもよく、当該パッシベーション層には
、例えば窒化ケイ素や酸化ケイ素等の無機材料が使用されてもよいが、本実施例では、こ
れについて、特に限定しない。
【0125】
引き続き
図30~
図32を参照して、前記表示パネルには、画素規定層が更に含まれ、
前記画素規定層に画素開口330が形成され、前記画素開口330は、前記アノード32
0と1対1で対応し、各々の画素開口330は、対応するアノード320の少なくとも一
部を露出させるためのものであり、表示パネルに含まれる有機発光材料層は、対応する各
前記画素開口330内に形成される。
【0126】
留意されたいのは、前記表示パネルには、複数色のサブ画素が含まれてもよく、異なる
色のサブ画素に対応する発光素子が発する光は、異なる色を有し、例示的に、前記表示パ
ネルの画素ユニットの各々は、1つの赤サブ画素R、2つの緑サブ画素G及び1つの青サ
ブ画素Bを含み、
図31及び
図32には、1つの画素ユニットにおける異なる色の各サブ
画素ユニットのレイアウト方式、即ちGGRB画素の配列方式が示されている。
【0127】
勿論、前記表示パネル内の画素ユニットは、1つの赤サブ画素R、1つの緑サブ画素G
及び1つの青サブ画素Bを含んでもよく、この構造の画素ユニットには、具体的に、st
rip(帯状)のRGB配列方式が使用されてもよく、即ち、当該1つの赤サブ画素R、
1つの緑サブ画素G及び1つの青サブ画素Bは、同じ方向(例えば、X方向)に沿って順
次に配列される。又は、この構造の画素ユニットには、具体的に、略品字形のRGB配列
方式が使用されてもよく、例えば当該1つの赤サブ画素R及び1つの青サブ画素Bは、X
方向に沿った同じ行に位置し、当該1つの緑サブ画素Gは、X方向に沿った別の行に位置
する。
【0128】
図33を参照して、
図33には、
図32に対応する第二ゲート金属層及び第二ソースド
レーン金属層が示されている。いくつかの実施例において、異なる色のサブ画素に対応し
て、アダプターパターン310の前記ベース上での正投影と、対応する蓄積容量の第二極
板Cst2の前記ベース上での正投影とのオーバーラップ面積が異なるように構成しても
よい。
【0129】
より具体的に、
図32及び
図33を参照して、赤サブ画素Rに対応して、アダプターパ
ターン310の前記ベース上での正投影と、対応する蓄積容量の第二極板Cst2の前記
ベース上での正投影とには、第一オーバーラップ面積J1が形成される。緑サブ画素Gに
対応して、アダプターパターン310の前記ベース上での正投影と、対応する蓄積容量の
第二極板Cst2の前記ベース上での正投影とには、第二オーバーラップ面積J2が形成
される。青サブ画素Bに対応して、アダプターパターン310の前記ベース上での正投影
と、対応する蓄積容量の第二極板Cst2の前記ベース上での正投影とには、第三オーバ
ーラップ面積J3が形成される。前記第二オーバーラップ面積J2は、前記第一オーバー
ラップ面積J1よりも小さく、前記第一オーバーラップ面積J1は、前記第三オーバーラ
ップ面積J3よりも小さい。
【0130】
上記構成方式によれば、異なる色の画素ユニットに対応する電源信号線パターン901
上のRC(抵抗容量)loading(負荷)のバランスをより良好にすることができる
。
【0131】
図34を参照して、
図34は、
図32におけるC1C2方向に沿った断面図であり、図
34におけるベース40と第六ドレイン形成エリア106pd(即ち、当該領域のアクテ
ィブ層は、第六トランジスタT6のドレインを形成するためのものである)との間には、
バッファ層等の他の膜層が更に含まれるが、
図34に示されていない。
図34には、第一
ゲート絶縁層41、第二ゲート絶縁層42、層間絶縁層43、第一平坦層44及び第二平
坦層45が更に示されている。
【0132】
図15及び
図21に示すように、いくつかの実施例において、前記機能膜層は、電源信
号線層を更に含み、前記電源信号線層は、各前記サブ画素エリアに設けられた電源信号線
パターン901を含み、前記電源信号線パターン901の少なくとも一部は、第二方向に
沿って延在し、
前記機能膜層は、補助電源層を更に含み、前記補助電源層は、各前記サブ画素エリアに設
けられた補助電源パターン60を含み、前記補助電源パターン60の前記ベース上での正
投影と、同じサブ画素エリアに位置する電源信号線パターン901の前記ベース上での正
投影とには、オーバーラップ領域があり、前記補助電源パターン60と、当該電源信号線
パターン901とは、当該オーバーラップ領域において結合される。
【0133】
具体的に、前記補助電源パターン60は、前記サブ画素エリアと1対1で対応し、前記
補助電源パターン60は、対応するサブ画素エリアに位置する。例示的に、前記補助電源
パターン60は、前記蓄積容量の第二極板とは同じ層で同じ材料になるように設けられて
もよく、即ち、同一パターニングプロセスにて形成可能である。
【0134】
前記補助電源パターン60のレイアウトの際、前記補助電源パターン60の前記ベース
上での正投影と、同じサブ画素エリアに位置する電源信号線パターン901の前記ベース
上での正投影とには、オーバーラップ領域があり、前記補助電源パターン60と当該電源
信号線パターン901とが、前記オーバーラップ領域に設けられたビアホールを介して結
合可能であるように構成してもよい。
【0135】
上述した通りに、前記補助電源パターン60と前記電源信号線パターン901とが結合
されるように構成することで、前記電源信号線パターン901上のRC(抵抗容量)lo
ading(負荷)が好適に低減され、前記電源信号線パターン901上のIR dro
p(電圧降下)が低減されるため、前記表示パネル動作の安定性がより好適に保証される
。
【0136】
図15及び
図19に示すように、いくつかの実施例において、前記表示パネルは、前記
複数のサブ画素エリアと1対1で対応し、各々が何れも駆動トランジスタ及び第二トラン
ジスタを含む複数のサブ画素駆動回路を更に含み、
前記第二トランジスタのゲートは、前記第二方向に沿って隣接する前のサブ画素エリア
内の前記リセット信号線パターン905に結合され、前記第二トランジスタの第一極は、
前記前のサブ画素エリア内の前記ターゲット結合部として使用され、前記第二トランジス
タの第二極は、互いに結合された第一電極部51及び第二電極部52を含み、前記第一電
極部51は、第二方向に沿って延在し、前記第二電極部52は、第三方向に沿って延在し
、前記第三方向は、前記第一方向及び前記第二方向の両方に交差し、前記第一電極部51
は、前記第二トランジスタの半導体部分と前記第二電極部52との間に位置し、前記第二
電極部52は、前記駆動トランジスタのゲートに結合され、
前記第一電極部51の前記ベース上での正投影及び前記第二電極部52の前記ベース上
での正投影は何れも、対応する前記補助電源パターン60の前記ベース上での正投影によ
って覆われる。
【0137】
具体的に、前記第二トランジスタの第二極は、前記駆動トランジスタのゲートと結合す
るためのものであり、例示的に、当該第二電極は、具体的に、互いに結合された第一電極
部51及び第二電極部52を含んでもよく、前記第一電極部51は、前記第二トランジス
タの半導体部分と前記第二電極部52との間に位置し、前記第二電極部52は、前記駆動
トランジスタのゲートに結合される。
【0138】
前記第一電極部51と前記第二電極部52の具体的なレイアウト方式は多様であり、例
示的に、前記第一電極部51は、第二方向に沿って延在し、前記第二電極部52は、第三
方向に沿って延在し、前記第三方向は、前記第一方向及び前記第二方向の両方に交差する
。上述した通りに、前記第一電極部51の前記ベース上での正投影及び前記第二電極部5
2の前記ベース上での正投影が何れも、対応する前記補助電源パターン60の前記ベース
上での正投影によって覆われるように構成することで、N1ノードの電位の安定性が好適
に保証されるだけでなく、前記第二トランジスタの第二極と前記電源信号線パターン90
1によって占められる必要のあるレイアウト空間が効果的に縮小されるため、画素構造が
好適に縮小され、前記表示パネルの高解像度の発展により有利となる。
【0139】
図15及び
図21に示すように、いくつかの実施例において、前記補助電源パターン6
0は、互いに結合された第一補助サブパターン601及び第二補助サブパターン602を
含み、前記第一補助サブパターン601は、第二方向に沿って延在し、前記第二補助サブ
パターン602の少なくとも一部は、前記第一方向に沿って延在し、前記第一補助サブパ
ターン601の前記ベース上での正投影は、前記第一電極部51の前記ベース上での正投
影及び前記第二電極部52の前記ベース上での正投影を覆う。
【0140】
具体的に、前記補助電源パターン60の具体的な構造は多様であり、例示的に、前記補
助電源パターン60は、互いに結合された第一補助サブパターン601及び第二補助サブ
パターン602を含み、前記第一補助サブパターン601及び前記第二補助サブパターン
602は、一体構造として形成されてもよい。
【0141】
例示的に、前記第一補助サブパターン601が、第二方向に沿って延在し、前記第二補
助サブパターン602の少なくとも一部が、前記第一方向に沿って延在することで、前記
補助電源パターン60が略L字形に形成されるようにしている。
【0142】
前記補助電源パターン60が前記電源信号線パターン901に結合されるため、前記補
助電源パターン60には、安定した電位を持たせる必要があり、上述した通りに、前記第
一補助サブパターン601の前記ベース上での正投影が、前記第一電極部51の前記ベー
ス上での正投影及び前記第二電極部52の前記ベース上での正投影を覆うように構成する
ことで、N1ノードの電位の安定性が好適に保証されるだけでなく、前記第二トランジス
タの第二極、前記電源信号線パターン901及び前記補助電源パターン60によって占め
られる必要のあるレイアウト空間が効果的に縮小されるため、画素構造が好適に縮小され
、前記表示パネルの高解像度の発展により有利となる。
【0143】
いくつかの実施例において、前記第一方向に沿って、前記第一補助サブパターン601
の幅は、対応する前記電源信号線パターン901の幅よりも大きい。
【0144】
上述した通りに、前記第一補助サブパターン601の幅が、対応する前記電源信号線パ
ターン901の幅よりも大きくなるように構成することで、前記補助電源パターン60が
より大きな面積を有することになるため、前記電源信号線パターン901のIR dro
pの低減に有利となるだけでなく、前記補助電源パターン60と前記電源信号線パターン
901との間の結合により有利となる。
【0145】
図15、
図19及び
図22に示すように、いくつかの実施例において、前記第一電極部
51の前記ベース上での正投影及び前記第二電極部52の前記ベース上での正投影は何れ
も、対応する前記電源信号線パターン901の前記ベース上での正投影に覆われる。
【0146】
上述した通りに、前記第一電極部51の前記ベース上での正投影及び前記第二電極部5
2の前記ベース上での正投影が何れも、対応する前記電源信号線パターン901の前記ベ
ース上での正投影に覆われるように構成することで、N1ノードの電位の安定性が好適に
保証されるだけでなく、前記第二トランジスタの第二極及び前記電源信号線パターン90
1によって占められる必要のあるレイアウト空間が効果的に縮小されるため、画素構造が
好適に縮小され、前記表示パネルの高解像度の発展により有利となる。
【0147】
いくつかの実施例において、前記機能膜層は、各サブ画素エリアに位置するゲート線パ
ターン902、発光制御信号線パターン903を含み、同じ前記サブ画素エリアにおいて
、第二方向に沿って、前記ゲート線パターン902、前記発光制御信号線パターン903
、前記リセット信号線パターン905及び前記初期化信号線パターン904は、順次に配
列され、前記機能膜層は、各サブ画素エリアに位置する電源信号線パターン901及びデ
ータ線パターン908を更に含み、前記電源信号線パターン901及び前記データ線パタ
ーン908は、何れも前記第二方向に沿って延在する部分を含む。
【0148】
前記表示パネルは、前記複数のサブ画素エリアと1対1で対応する発光素子と、前記複
数のサブ画素エリアと1対1で対応し、各々が何れも、駆動トランジスタ、第一トランジ
スタ、第二トランジスタ、第四トランジスタ、第五トランジスタ、第六トランジスタ及び
第七トランジスタを含むサブ画素駆動回路とを更に含む。
【0149】
同じサブ画素エリアにおいて、前記駆動トランジスタのゲートは、前記第一トランジス
タの第二極に結合され、前記駆動トランジスタの第一極は、前記第五トランジスタの第二
極に結合され、前記駆動トランジスタの第二極は、前記第一トランジスタの第一極に結合
され、前記第一トランジスタのゲートは、前記ゲート線パターン902に結合され、
前記第二トランジスタのゲートは、前記第二方向に沿って隣接する前のサブ画素エリア
内の前記リセット信号線パターン905に結合され、前記第二トランジスタの第一極は、
前記前のサブ画素エリア内の前記ターゲット結合部として使用され、前記第二トランジス
タの第二極は、前記駆動トランジスタのゲートに結合され、
前記第四トランジスタのゲートは、前記ゲート線パターン902に結合され、前記第四
トランジスタの第一極は、前記データ線パターン908に結合され、前記第四トランジス
タの第二極は、前記駆動トランジスタの第一極に結合され、
前記第五トランジスタのゲートは、前記発光制御信号線パターン903に結合され、前
記第五トランジスタの第一極は、前記電源信号線パターン901に結合され、
前記第六トランジスタのゲートは、前記発光制御信号線パターン903に結合され、前
記第六トランジスタの第一極は、前記駆動トランジスタの第二極に結合され、前記第六ト
ランジスタの第二極は、対応する前記発光素子に結合され、
前記第七トランジスタの第二極は、前記発光素子に結合され、前記第七トランジスタの
ゲートは、前記リセット信号線パターン905に結合され、前記第七トランジスタの第一
極は、第二初期化信号線パターン904に結合される。
【0150】
例示的に、各々の前記サブ画素駆動回路は、何れも7つの薄膜トランジスタ及び1つの
容量を含む。当該サブ画素駆動回路に含まれる各トランジスタには、何れもP型のトラン
ジスタが使用されており。前記駆動トランジスタは、前記第三トランジスタとなる。各ト
ランジスタの第一極は、ソースとなり、各トランジスタの第二極は、ドレインとなる。
【0151】
図6、
図15、
図19~
図22に示すように、第一トランジスタT1は、ダブルゲート
構造であり、第一トランジスタT1のゲート201gは、ゲート線パターン902に結合
され、第一トランジスタT1のソースS1は、第三トランジスタT3(即ち、駆動トラン
ジスタ)のドレインD3に結合され、第一トランジスタT1のドレインD1は、第三トラ
ンジスタT3のゲート203gに結合される。
【0152】
第二トランジスタT2は、ダブルゲート構造であり、第二トランジスタT2のゲート2
02gは、前記第二方向に沿って隣接する前のサブ画素エリア内の前記リセット信号線パ
ターン905’に結合され、第二トランジスタT2のソースS2は、前記前のサブ画素エ
リア内の前記ターゲット結合部として使用され、前記前のサブ画素エリア内の初期化信号
線パターン904’に結合され、第二トランジスタT2のドレインD2は、第三トランジ
スタT3のゲート203gに結合される。
【0153】
第四トランジスタT4のゲート204gは、前記ゲート線パターン902に結合され、
第四トランジスタT4のソースS4は、データ線パターン908に結合され、第四トラン
ジスタT4のドレインD4は、第三トランジスタT3のソースS3に結合される。
【0154】
第五トランジスタT5のゲート205gは、発光制御信号線パターン903に結合され
、第五トランジスタT5のソースS5は、電源信号線パターン901に結合され、第五ト
ランジスタT5のドレインD5は、第三トランジスタT3のソースS3に結合される。
【0155】
第六トランジスタT6のゲート206gは、発光制御信号線パターン903に結合され
、第六トランジスタT6のソースS6は、第三トランジスタT3のドレインD3に結合さ
れ、第六トランジスタT6のドレインD6は、対応する発光素子ELのアノードに結合さ
れる。
【0156】
第七トランジスタT7のゲート207gは、前記リセット信号線パターン905に結合
され、第七トランジスタT7のドレインD7は、対応する発光素子ELのアノードに結合
され、第七トランジスタT7のソースS7は、前記初期化信号線パターン904に結合さ
れる。
【0157】
前記画素駆動回路は、蓄積容量Cstを更に含み、前記蓄積容量Cstの第一極板Cs
t1は、第三トランジスタT3のゲート203gとして兼用され、蓄積容量Cstの第二
極板Cst2は、前記電源信号線パターン901に結合される。
【0158】
上記実施例によるサブ画素駆動回路では、孔開けプロセスの際、プロセスがばらつくこ
とに起因してビアホールがずれて付近のリセット信号線パターン905上に開けられて、
信号の乱れに導き易くなるという問題が回避されるだけでなく、前記表示パネルの歩留ま
りが更に好適に保証され、それに、当該サブ画素駆動回路を使用した画素構造の寸法が小
さく、前記表示パネルの高解像度の実現により有利となる。
【0159】
本開示の実施例は、上記実施例による表示パネルを含む、表示装置を更に提供している
。
【0160】
上記開示実施例による表示パネルでは、前記初期化信号線パターン904が、前記リセ
ット信号線パターン905とは反対する側に第一突出部分9042を含むように構成する
とともに、前記導電接続部パターン909の第一端部9091の前記ベース上での正投影
と、前記第一突出部分9042の前記ベース上での正投影とには、第一オーバーラップ領
域F1があり、前記第一端部9091と前記第一突出部分9042とが、前記第一オーバ
ーラップ領域F1に孔を開けることで結合可能となるように構成しているため、この構成
方式によれば、前記導電接続部と前記初期化信号線パターン904とを結合させるための
ビアホールと、前記リセット信号線パターン905との間に遠い距離が空けられ、その結
果、孔開けプロセスの際、プロセスがばらつくことに起因してビアホールがずれて付近の
リセット信号線パターン905上に開けられて、信号の乱れに導き易くなるという問題が
回避され、前記表示パネルの歩留まりが更に好適に保証される。
【0161】
また、前記初期化信号線パターン904が、前記リセット信号線パターン905とは反
対側に第一突出部分9042を含み、前記導電接続部と前記初期化信号線パターン904
と結合させるためのビアホールが前記第一突出部分9042に形成されるように構成して
いるため、当該ビアホールの前記ベース上での正投影が、前記初期化信号線パターン90
4の前記ベース上での正投影によって包まれることが可能となり、その結果、前記初期化
信号線パターン904と前記導電接続部パターン909との結合の信頼性が好適に向上さ
れ、表示パネルの動作時の安定性がより好適に保証される。
【0162】
したがって、本開示の実施例による表示装置は、上記表示パネルを含む場合、同様に上
記の有益な効果を奏するが、ここで繰り返して述べない。
【0163】
説明すべきなのは、前記表示装置は、テレビ、ディスプレイ、デジタルフォトフレーム
、携帯電話、タブレットPC等の表示機能を有するいかなる製品や部品等であってもよい
。
【0164】
本開示の実施例は、上記実施例による表示パネルを製作するための表示パネルの製作方
法を更に提供し、前記製作方法は、
ベース上に機能膜層を製作し、アレイ状に並べられた複数のサブ画素エリアを形成する
ことを含み、
前記機能膜層は、リセット信号線層と、初期化信号線層と、導電接続部層とを含み、
前記リセット信号線層は、各前記サブ画素エリアに設けられたリセット信号線パターン
905を含み、前記リセット信号線パターン905は、第一方向に沿って延在し、
前記初期化信号線層は、各前記サブ画素エリアに設けられた初期化信号線パターン90
4を含み、前記初期化信号線パターン904は、互いに結合された第一本体部分9041
及び第一突出部分9042を含み、前記第一本体部分9041は、前記第一方向に沿って
延在し、同じサブ画素エリアにおいて、前記第一本体部分9041の前記ベース上での正
投影は、前記第一突出部分9042の前記ベース上での正投影と、前記リセット信号線パ
ターン905の前記ベース上での正投影との間に位置し、
前記導電接続部層は、各前記サブ画素エリアに設けられた導電接続部パターン909を
含み、同じサブ画素エリアにおいて、前記導電接続部パターン909の第一端部9091
の前記ベース上での正投影と、前記第一突出部分9042の前記ベース上での正投影とに
は、第一オーバーラップ領域F1があり、前記第一オーバーラップ領域F1において、当
該第一端部9091は、当該第一突出部分9042に結合され、前記導電接続部パターン
909の第二端部9092は、その位置するサブ画素エリア内のターゲット結合部に結合
され、前記リセット信号線パターン905の前記ベース上での正投影は、前記ターゲット
結合部の前記ベース上での正投影と、前記初期化信号線パターン904の前記ベース上で
の正投影との間に位置する。
【0165】
具体的に、アレイ状に並べられた複数のサブ画素エリアは、第二方向に沿って順次に配
列された複数行のサブ画素エリア、及び第一方向に沿って順次に配列された複数列のサブ
画素エリアに区画可能である。各行のサブ画素エリアは何れも、第一方向に沿って離間し
て設けられた複数のサブ画素エリアを含み、各列のサブ画素エリアは何れも、前記第二方
向に沿って離間して設けられた複数のサブ画素エリアを含む。前記第一方向と前記第二方
向とは交差する、例示的に、前記第一方向には、X方向が含まれ、前記第二方向には、Y
方向が含まれる。
【0166】
前記リセット信号線層は、各前記サブ画素エリアに設けられたリセット信号線パターン
905を含み、前記リセット信号線パターン905は、前記第一方向に沿って延在する。
前記リセット信号線パターン905は、前記サブ画素エリアと1対1で対応し、前記リセ
ット信号線パターン905は、対応する前記サブ画素エリアに位置し、同じ行に位置する
サブ画素エリアに対応する各前記リセット信号線パターン905は、順次に電気的に接続
され、一体構造として形成される。
【0167】
前記初期化信号線層は、各前記サブ画素エリアに設けられた初期化信号線パターン90
4を含み、前記初期化信号線パターン904は、前記サブ画素エリアと1対1で対応し、
前記初期化信号線パターン904は、対応する前記サブ画素エリアに位置し、同じ行に位
置するサブ画素エリアに対応する各前記初期化信号線パターン904は、順次に電気的に
接続され、一体構造として形成される。
【0168】
各々の前記初期化信号線パターン904は何れも、互いに結合された第一本体部分90
41及び第一突出部分9042を含み、前記第一本体部分9041は、前記第一方向に沿
って延在し、同じ行に位置するサブ画素エリアに対応する各前記初期化信号線パターン9
04における前記第一本体部分9041は、順次に電気的に接続され、一体構造として形
成される。留意されたいのは、製作プロセスの誤差を考慮すると、前記第一本体部は、必
ずしも前記第一方向に沿って延在する直線型であるとは限らない。
【0169】
前記第一突出部分9042の具体的な形状は多様であり、要するに、前記第二方向にお
いて、前記第一突出部分9042は、それが結合される前記第一本体部分9041から突
出することを満たせばよい。同じサブ画素エリアにおいて、前記第一本体部分9041の
前記ベース上での正投影が、前記第一突出部分9042の前記ベース上での正投影と、前
記リセット信号線パターン905の前記ベース上での正投影との間に位置するように構成
することで、前記第一突出部分9042が、前記リセット信号線パターン905とは反対
するように設けられることが可能となるため、前記第一突出部分9042と、前記リセッ
ト信号線パターン905との間に遠い距離を空けることができる。
【0170】
説明すべきなのは、1つの初期化信号線パターン904において、前記第一本体部分9
041及び前記第一突出部分9042は、一体構造として形成されてもよく、これに限定
されない。
【0171】
前記導電接続部層は、各前記サブ画素エリアに設けられた導電接続部パターン909を
含み、前記導電接続部パターン909は、前記サブ画素エリアと1対1で対応し、前記導
電接続部パターン909は、対応する前記サブ画素エリアに位置する。
【0172】
前記導電接続部パターン909の第一端部9091の前記ベース上での正投影と、前記
第一突出部分9042の前記ベース上での正投影とには、第一オーバーラップ領域F1が
あり、当該第一端部9091と当該第一突出部分9042とは、前記第一オーバーラップ
領域F1に孔を開けることで結合可能である。前記導電接続部パターン909の第二端部
9092は、その位置するサブ画素エリア内のターゲット結合部に結合され、前記ターゲ
ット結合部は、現在のサブ画素エリアに対応する第七トランジスタの第一極、及び現在の
サブ画素エリアに前記第二方向に沿って隣接する次のサブ画素エリアに対応する第二トラ
ンジスタの第一極を含んでもよい。
【0173】
前記ターゲット結合部の設置位置は多様であり、例示的に、同じサブ画素エリアにおい
て、前記リセット信号線パターン905の前記ベース上での正投影は、前記ターゲット結
合部の前記ベース上での正投影と、前記初期化信号線パターン904の前記ベース上での
正投影との間に位置するように設けられてもよい。
【0174】
説明すべきなのは、前記表示パネルは、層間媒質層(即ち、前述した第二層間絶縁層I
LD)を更に含み、前記層間媒質層は、前記表示パネル内の第二ゲート金属層と第一ソー
スドレーン金属層との間に位置し、前記初期化信号線パターン904は、前記第二ゲート
金属層と同じ層に設置可能であるとともに、同一パターニングプロセスにて形成可能であ
り、前記導電接続部パターン909は、前記第一ソースドレーン金属層と同じ層に設置可
能であるとともに、同一パターニングプロセスにて形成可能である。上述した通りに、当
該第一オーバーラップ領域F1に孔を開けて前記導電接続部パターン909の第一端部9
091と前記第一突出部分9042との結合を実現することで、製作されるビアホールは
、ILD層を貫通するビアホールとなり、当該ビアホールの位置は、前記リセット信号線
パターン905との間の距離がより遠くなる。
【0175】
本開示の実施例による製作方法を用いて製作された表示パネルでは、前記初期化信号線
パターン904が、前記リセット信号線パターン905とは反対する側に第一突出部分9
042を含むように構成するとともに、前記導電接続部パターン909の第一端部909
1の前記ベース上での正投影と、前記第一突出部分9042の前記ベース上での正投影と
には、第一オーバーラップ領域F1があり、前記第一端部9091と前記第一突出部分9
042とが、前記第一オーバーラップ領域F1に孔を開けることで結合可能となるように
構成しており、この構成方式によれば、前記導電接続部と前記初期化信号線パターン90
4とを結合させるためのビアホールと、前記リセット信号線パターン905との間に遠い
距離が空けられるため、孔開けプロセスの際、プロセスがばらつくことに起因してビアホ
ールがずれて付近のリセット信号線パターン905上に開けられて、信号の乱れに導き易
くなるという問題が回避され、前記表示パネルの歩留まりが更に好適に保証される。
【0176】
また、前記初期化信号線パターン904が、前記リセット信号線パターン905とは反
対側に第一突出部分9042を含み、前記導電接続部と前記初期化信号線パターン904
と結合させるためのビアホールが前記第一突出部分9042に形成されるように構成して
いるため、当該ビアホールの前記ベース上での正投影が、前記初期化信号線パターン90
4の前記ベース上での正投影によって包まれることが可能となり、その結果、前記初期化
信号線パターン904と前記導電接続部パターン909との結合の信頼性が好適に向上さ
れ、表示パネルの動作時の安定性がより好適に保証される。
【0177】
説明すべきなのは、本明細書における各実施例は何れも、漸進的な方式で説明されてお
り、各実施例の同一部分又は類似部分は互いに参照可能であり、各実施例は、他の実施例
との相違点に重点を置いて説明されている。特に、方法の実施例については、基本的に製
品の実施例と類似しているため、簡単に説明されているが、関連部分は、製品の実施例の
説明部分を参照すればよい。
【0178】
特に定義しない限り、本開示に使用される技術用語又は科学用語は、当業者が理解でき
る通常の意味を有する。本開示に使用される「第一」、「第二」及び類似する用語は、い
かなる順序、数量又は重要性を示すものではなく、異なる構成要素を区別するためのもの
に過ぎない。「含む」又は「包含」等の類似する用語は、当該用語の前に記載された素子
又は部材が、当該用語の後に挙げられる素子又は部材及びその同等物を含むが、他の素子
又は部材を排除しないことを意味する。「接続」、「結合」又は「繋がる」等の類似する
用語は、物理的又は機械的接続に限定されず、直接接続されるか間接的に接続されるかに
関わらず、電気的接続を含んでもよい。「上」、「下」、「左」、「右」等は、相対位置
関係を示すだけであり、説明対象の絶対位置が変わると、当該相対位置関係も対応して変
化する可能性がある。
【0179】
理解できることは、層、膜、領域又は基板のような素子が別の素子の「上」又は「下」
に位置すると言及された場合、当該素子は別の素子の「上」又は「下」に「直接」位置し
ていてもよいし、又は、中間素子が介在してもよい。
【0180】
上記実施形態の説明では、具体的な特徴、構造、材料又は特性は、あらゆる1つ又は複
数の実施例又は具体例において、適切な方式で組み合せられてもよい。
【0181】
上述したのは、本開示の具体的な実施形態に過ぎず、本開示の保護範囲は、これに限定
されない。当業者であれば、本開示に記載の技術的範囲内で、変形や置換に容易に想到で
きるが、これらの変形や置換は、全て本開示の保護範囲内とされるべきである。したがっ
て、本開示の保護範囲は、添付された特許請求の範囲に従うべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-10-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルであって、ベースと、前記ベース上に設けられた機能膜層とを含み、アレイ状に並べられた複数のサブ画素エリアを更に含み、
前記機能膜層は、リセット信号線層と、初期化信号線層とを含み、
前記リセット信号線層は、各前記サブ画素エリアに設けられたリセット信号線パターンを含み、前記リセット信号線パターンは、第一方向に沿って延在し、
前記初期化信号線層は、各前記サブ画素エリアに設けられた初期化信号線パターンを含み、前記初期化信号線パターンは、互いに結合された第一本体部分及び第一突出部分を含み、前記第一本体部分は、前記第一方向に沿って延在し、同じサブ画素エリアにおいて、前記第一本体部分の前記ベース上での正投影は、前記第一突出部分の前記ベース上での正投影と、前記リセット信号線パターンの前記ベース上での正投影との間に位置し、
前記機能膜層は、電源信号線層を更に含み、前記電源信号線層は、各前記サブ画素エリアに設けられた電源信号線パターンを含み、前記電源信号線パターンの少なくとも一部は、第二方向に沿って延在し、
前記前記表示パネルは、
前記複数のサブ画素エリアと1対1で対応し、各々が何れも駆動トランジスタ及び第二トランジスタを含む複数のサブ画素駆動回路を更に含み、
前記第二トランジスタのゲートは、前記第二方向に沿って隣接する前のサブ画素エリア内の前記リセット信号線パターンに結合され、前記第二トランジスタの第一極は、前記前のサブ画素エリア内の前記ターゲット結合部として使用され、前記第二トランジスタの第二極は、前記駆動トランジスタのゲートに結合され、
前記表示パネルは、
前記複数のサブ画素エリアと1対1で対応する複数のサブ画素駆動回路であって、各々の前記サブ画素駆動回路が何れも駆動トランジスタ及び蓄積容量を含み、前記蓄積容量が、対向して設けられた第一極板及び第二極板を含み、前記第一極板が前記駆動トランジスタのゲートとして兼用され、前記第二極板が、前記第一極板における前記ベースとは反対側に位置する複数のサブ画素駆動回路とを更に含み、
前記機能膜層は、電源信号線層を更に含み、前記電源信号線層は、各前記サブ画素エリアに設けられた電源信号線パターンを含み、前記電源信号線パターンの少なくとも一部は、前記第二方向に沿って延在し、前記電源信号線パターンは、第一電源部及び第二電源部を含み、
前記第一電源部の前記ベース上での正投影は、同じサブ画素エリアに位置する各前記リセット信号線パターンの前記ベース上での正投影とオーバーラップするとともに、同じサブ画素エリアに位置する各前記ゲート線パターンの前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第二電源部の前記ベース上での正投影は、対応する前記蓄積容量の第二極板の前記ベース上での正投影とオーバーラップし、前記第一方向に沿って、前記第一電源部の幅は、前記第二電源部の幅よりも小さい、表示パネル。
【請求項2】
前記表示パネルは、
前記複数のサブ画素エリアと1対1で対応し、前記機能膜層における前記ベースとは反対側に位置する複数の発光素子と、
前記複数のサブ画素エリアと1対1で対応する複数のサブ画素駆動回路であって、各々の前記サブ画素駆動回路が何れも第七トランジスタを含み、前記第七トランジスタのゲートが、対応する前記リセット信号線パターンに結合され、前記第七トランジスタの第一極が前記ターゲット結合部として使用され、前記第七トランジスタの第二極が前記第二方向に沿って延在するとともに、対応する発光素子のアノードに結合される複数のサブ画素駆動回路とを更に含む、
請求項1に記載の表示パネル。
【請求項3】
前記機能膜層は、各サブ画素エリアに位置するデータ線パターンを更に含み、前記データ線パターンは、前記第二方向に沿って延在する部分を含み、
前記初期化信号線パターンの前記ベース上での正投影と、前記データ線パターンの前記ベース上での正投影とには、第四オーバーラップ領域があり、
前記第四オーバーラップ領域における前記初期化信号線パターンの前記第二方向に沿った幅は、前記第三オーバーラップ領域における前記初期化信号線パターンの前記第二方向に沿った幅よりも小さい、請求項2に記載の表示パネル。
【請求項4】
同じサブ画素エリアにおいて、前記第二本体部分の前記ベース上での正投影と、前記第七トランジスタの第二極の前記ベース上での正投影との間には、第一隙間があり、前記第一隙間は、8μmよりも大きい、請求項2に記載の表示パネル。
【請求項5】
前記第二トランジスタは、前記第一方向に沿って離間して設けられた2つの半導体部分、及び前記2つの半導体部分とそれぞれ接続された第一導体部分を含み、前記第一導体部分の前記ベース上での正投影は、前記前のサブ画素エリア内の前記第一突出部分の前記ベース上での正投影とオーバーラップしない、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項6】
各々の前記初期化信号線パターンは、前記第一本体部分に結合された第二突出部分を更に含み、同じサブ画素エリアにおいて、前記第二突出部分の前記ベース上での正投影は、前記第一本体部分の前記ベース上での正投影と、前記リセット信号線パターンの前記ベース上での正投影との間に位置し、前記第一導体部分の前記ベース上での正投影は、前記第二突出部分の前記ベース上での正投影とオーバーラップする、請求項5に記載の表示パネル。
【請求項7】
前記機能膜層は、電源信号線層を更に含み、前記電源信号線層は、各前記サブ画素エリアに設けられた電源信号線パターンを含み、前記電源信号線パターンの少なくとも一部は、前記第二方向に沿って延在する、
請求項5に記載の表示パネル。
【請求項8】
前記表示パネルは、前記複数のサブ画素エリアと1対1で対応し、各々が何れも駆動トランジスタ及び第二トランジスタを含む複数のサブ画素駆動回路を更に含み、
前記第二トランジスタのゲートは、前記第二方向に沿って隣接する前のサブ画素エリア内の前記リセット信号線パターンに結合され、前記第二トランジスタの第一極は、前記前のサブ画素エリア内の前記ターゲット結合部として使用され、前記第二トランジスタの第二極は、互いに結合された第一電極部及び第二電極部を含み、前記第一電極部は、前記第二方向に沿って延在し、前記第二電極部は、第三方向に沿って延在し、前記第三方向は、前記第一方向及び前記第二方向の両方に交差し、前記第一電極部は、前記第二トランジスタの半導体部分と前記第二電極部との間に位置し、前記第二電極部は、前記駆動トランジスタのゲートに結合される、
請求項1に記載の表示パネル。
【請求項9】
前記第一電極部の前記ベース上での正投影及び前記第二電極部の前記ベース上での正投影は何れも、対応する前記電源信号線パターンの前記ベース上での正投影によって覆われる、請求項8に記載の表示パネル。
【請求項10】
前記機能膜層は、各サブ画素エリアに位置するゲート線パターン、発光制御信号線パターンを含み、同じ前記サブ画素エリアにおいて、前記第二方向に沿って、前記ゲート線パターン、前記発光制御信号線パターン、前記初期化信号線パターン及び前記リセット信号線パターンは、順次に配列され、
前記機能膜層は、各サブ画素エリアに位置する電源信号線パターン及びデータ線パターンを更に含み、前記電源信号線パターン及び前記データ線パターンは何れも、前記第二方向に沿って延在する部分を含み、
前記表示パネルは、
前記複数のサブ画素エリアと1対1で対応する発光素子と、
前記複数のサブ画素エリアと1対1で対応し、各々が何れも、駆動トランジスタ、第一トランジスタ、第二トランジスタ、第四トランジスタ、第五トランジスタ、第六トランジスタ及び第七トランジスタを含むサブ画素駆動回路とを更に含み、
同じサブ画素エリアにおいて、前記駆動トランジスタのゲートは、前記第一トランジスタの第二極に結合され、前記駆動トランジスタの第一極は、前記第五トランジスタの第二極に結合され、前記駆動トランジスタの第二極は、前記第一トランジスタの第一極に結合され、
前記第一トランジスタのゲートは、前記ゲート線パターンに結合され、
前記第二トランジスタのゲートは、前記第二方向に沿って隣接する前のサブ画素エリア内の前記リセット信号線パターンに結合され、前記第二トランジスタの第一極は、前記前のサブ画素エリア内の前記ターゲット結合部として使用され、前記第二トランジスタの第二極は、前記駆動トランジスタのゲートに結合され、
前記第四トランジスタのゲートは、前記ゲート線パターンに結合され、前記第四トランジスタの第一極は、前記データ線パターンに結合され、前記第四トランジスタの第二極は、前記駆動トランジスタの第一極に結合され、
前記第五トランジスタのゲートは、前記発光制御信号線パターンに結合され、前記第五トランジスタの第一極は、前記電源信号線パターンに結合され、
前記第六トランジスタのゲートは、前記発光制御信号線パターンに結合され、前記第六トランジスタの第一極は、前記駆動トランジスタの第二極に結合され、前記第六トランジスタの第二極は、対応する前記発光素子に結合され、
前記第七トランジスタの第二極は、前記発光素子に結合され、前記第七トランジスタのゲートは、前記リセット信号線パターンに結合され、前記第七トランジスタの第一極は、第二初期化信号線パターンに結合される、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項11】
請求項1~10の何れか一項に記載の表示パネルを含む、表示装置。
【外国語明細書】