(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025111791
(43)【公開日】2025-07-30
(54)【発明の名称】予測装置、予測方法及び予測プログラム
(51)【国際特許分類】
G16H 10/00 20180101AFI20250723BHJP
【FI】
G16H10/00
【審査請求】有
【請求項の数】27
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2025076932
(22)【出願日】2025-05-02
(62)【分割の表示】P 2021526856の分割
【原出願日】2020-06-17
(31)【優先権主張番号】P 2019115800
(32)【優先日】2019-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 裕哉
(57)【要約】 (修正有)
【課題】利用者の生活の質を向上させることを目的とした予測装置、予測方法および予測プログラムを提供する。
【解決手段】予測装置の一例である情報提供装置10と利用者が利用する端末装置100とが、ネットワーク間で通信を行う提供システムにおいて、予測装置は、利用者に対して提供されるコンテンツであって、利用者の身体的な特徴を示す利用者情報を取得する取得部42と、利用者情報に基づいて、利用者の初潮が生じる時期を予測する予測部44と、予測部による予測結果が示す各初潮が生じる時期に初潮が生じる可能性を示す情報を提供する提供部45と、を有する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者に対して提供されたコンテンツであって、当該利用者の身体的な特徴を示す利用者情報を入力するためのコンテンツに入力された当該利用者情報を取得する取得部と、
前記利用者情報に基づいて、前記利用者の初潮が生じる時期を予測する予測部と、
前記予測部による予測結果が示す各初潮が生じる時期に前記初潮が生じる可能性を示す情報を提供する提供部と
を有することを特徴とする予測装置。
【請求項2】
前記取得部は、前記利用者情報として、前記利用者の体型を示す情報を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の予測装置。
【請求項3】
前記予測部は、前記利用者情報に基づいて、前記利用者の身体的な特徴の変化を特定し、特定した変化が所定の条件を満たした時期に基づいて、前記利用者の初潮が生じる時期を予測する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の予測装置。
【請求項4】
前記予測部は、前記利用者の身体的な特徴の変化量が最大となる時期を特定し、特定した時期から所定の期間が経過した時期を前記利用者の初潮が生じる時期とする
ことを特徴とする請求項3に記載の予測装置。
【請求項5】
前記取得部は、前記利用者の身長を示す利用者情報を取得し、
前記予測部は、前記利用者の身長の変化量が最大となる時期から所定の期間が経過した時期を前記利用者の初潮が生じる時期とする
ことを特徴とする請求項4に記載の予測装置。
【請求項6】
前記取得部は、前記利用者の体重を示す利用者情報を取得し、
前記予測部は、前記利用者の体重の変化量が最大となる時期から所定の期間が経過した時期を前記利用者の初潮が生じる時期とする
ことを特徴とする請求項4または5に記載の予測装置。
【請求項7】
前記取得部は、前記利用者情報として、前記利用者の身長と体重とを示す情報を取得し、
前記予測部は、前記利用者の身長と前記体重とから算出される所定の指数に基づいて、前記利用者の初潮が生じる時期を予測する
ことを特徴とする請求項1~6のうちいずれか1つに記載の予測装置。
【請求項8】
前記予測部は、前記利用者の身長の変化量が最大となり、かつ、前記利用者の体重の変化量が最大となった後で、前記利用者の身長と前記体重とから推定される前記利用者の骨の重さが所定の条件を満たした時期から所定の期間が経過した時期を前記利用者の初潮が生じる時期とする
ことを特徴とする請求項7に記載の予測装置。
【請求項9】
前記予測部は、前記身長と前記体重とに基づいて、前記利用者の発育に関する特徴を推定し、前記利用者の身長の変化量が最大となる時期から、前記利用者の発育に関する特徴に応じた期間が経過した時期を前記利用者の初潮が生じる時期とする
ことを特徴とする請求項7または8に記載の予測装置。
【請求項10】
前記取得部は、各年のうち同時期に測定された前記利用者の身体的な特徴を示す利用者情報を取得する
ことを特徴とする請求項1~9のうちいずれか1つに記載の予測装置。
【請求項11】
前記取得部は、前記利用者の分泌物に関する情報を取得する
ことを特徴とする請求項1~10のうちいずれか1つに記載の予測装置。
【請求項12】
前記取得部は、前記初潮が生じる時期の予測対象となる対象利用者の利用者情報を取得し、
前記予測部は、利用者の利用者情報と当該利用者の初潮の時期との間の関係性を学習したモデルを用いて、前記対象利用者の利用者情報から、当該対象利用者の初潮が生じる時期を予測する
ことを特徴とする請求項1~11のうちいずれか1つに記載の予測装置。
【請求項13】
前記提供部は、前記予測結果に応じて、吸収性物品に関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~12のうちいずれか1つに記載の予測装置。
【請求項14】
前記提供部は、前記予測結果に応じて、前記利用者の身体的な特徴に対応するコンテンツを出し分ける
ことを特徴とする請求項1~12のうちいずれか1つに記載の予測装置。
【請求項15】
前記提供部は、前記予測結果が、初潮がはじまっていると示した場合に、初潮及び生理を管理するコンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項14に記載の予測装置。
【請求項16】
前記提供部は、前記予測結果が、初潮がはじまっていないと示した場合に、初潮が生じる時期を予測するコンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項14に記載の予測装置。
【請求項17】
前記取得部は、
前記利用者情報として、前記利用者の第2次性徴の態様を示す情報を取得し、
を有し、
前記提供部は、前記第2次性徴の態様に関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~13のうちいずれか1つに記載の予測装置。
【請求項18】
前記提供部は、前記第2次性徴の態様に応じた吸収性物品に関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項17に記載の予測装置。
【請求項19】
前記予測部は、前記第2次性徴の態様に基づいて、前記利用者の初潮が生じる時期を予測する
ことを特徴とする請求項17または18に記載の予測装置。
【請求項20】
前記利用者情報に基づいて、前記利用者の認知能力を推定する推定部
を有する請求項1~13のうちいずれか1つに記載の予測装置。
【請求項21】
前記予測部は、前記推定部により推定された認知能力に基づいて、前記利用者の初潮が生じる時期を予測する
ことを特徴とする請求項20に記載の予測装置。
【請求項22】
前記提供部は、前記認知能力に応じた吸収性物品に関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項20に記載の予測装置。
【請求項23】
前記提供部は、前記認知能力に応じた吸収性物品の使用方法に関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項20または22に記載の予測装置。
【請求項24】
前記提供部は、前記認知能力が所定の閾値以上である場合に、前記吸収性物品の使用方法の情報量が所定の閾値未満である前記吸収性物品の使用方法に関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項23に記載の予測装置。
【請求項25】
前記提供部は、前記認知能力が所定の閾値未満である場合に、前記吸収性物品の使用方法の情報量が所定の閾値以上である前記吸収性物品の使用方法に関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項23に記載の予測装置。
【請求項26】
予測装置が実行する予測方法であって、
利用者に対して提供されたコンテンツであって、当該利用者の身体的な特徴を示す利用者情報を入力するためのコンテンツに入力された当該利用者情報を取得する取得工程と、
前記利用者情報に基づいて、前記利用者の初潮が生じる時期を予測する予測工程と、
前記予測工程による予測結果が示す各初潮が生じる時期に前記初潮が生じる可能性を示す情報を提供する提供工程と
を含むことを特徴とする予測方法。
【請求項27】
利用者に対して提供されたコンテンツであって、当該利用者の身体的な特徴を示す利用者情報を入力するためのコンテンツに入力された当該利用者情報を取得する取得手順と、
前記利用者情報に基づいて、前記利用者の初潮が生じる時期を予測する予測手順と、
前記予測手順による予測結果が示す各初潮が生じる時期に前記初潮が生じる可能性を示す情報を提供する提供手順と
をコンピュータに実行させるための予測プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、予測装置、予測方法及び予測プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、吸収性物品に関する情報を提供することで、利用者の生活の質(QOL:Quality Of Life)を向上させる技術が知られている。このような技術の一例として、利用者の月経の履歴に基づいて、利用者の身体的なアドバイスを配信する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】Marshall, W.A. and J.M. Tanner: Variations in the pattern of pubertal changes in girls. Archives of Disease in Childhood, 44: 291-303, 1969.
【非特許文献2】“初経発来と体重及びBMIとの関連―平滑化スプライン関数を用いて―”渡邊法子 小林正子 村田光範,成長会誌 Vol23 No2,2017
【非特許文献3】“平滑化スプライン関数による身長発育と初経との関連性の検討” 邊法子 小林正子 村田光範,成長会誌 Vol21 No1,2015
【非特許文献4】“身体発達と教育”猪飼道夫,高石昌弘 教育学叢書 第19 第一法規出版 1967
【非特許文献5】“スポーツと年齢”高石昌弘, 宮下充正編 p.3, 大修館書店 1977
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来技術では、利用者の生活の質を向上させる余地がある。
【0006】
例えば、従来技術では、利用者の月経の履歴に基づいて、身体的なアドバイスを提供しているに過ぎない。このため、利用者が初潮を迎える前に、吸収性物品の準備等といったアドバイスを前もって提供することができない。
【0007】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、利用者の生活の質を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願に係る予測装置は、利用者に対して提供されたコンテンツであって、当該利用者の身体的な特徴を示す利用者情報を入力するためのコンテンツに入力された当該利用者情報を取得する取得部と、前記利用者情報に基づいて、前記利用者の初潮が生じる時期を予測する予測部と、前記予測部による予測結果が示す各初潮が生じる時期に前記初潮が生じる可能性を示す情報を提供する提供部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
実施形態の一態様によれば、初潮前の利用者の生活の質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施形態に係る提供システムの一例を示す図である。
【
図2】
図2は、初潮発生時の体格差の一例を示すグラフである。
【
図3】
図3は、最大発育年齢から初潮年齢までの期間の一例を示すグラフである。
【
図4】
図4は、利用者情報を取得するためのコンテンツの一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る情報提供装置が生成する提案コンテンツの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る情報提供装置が有する機能構成の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る利用者データベースに登録される情報の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る情報提供装置が実行する学習処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、実施形態に係る情報提供装置が実行する予測処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図10】
図10は、各状態群が生じる時期の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、変形例に係るコンテンツの遷移例を示す図である。
【
図12】
図12は、変形例に係るウェブページの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0012】
利用者の身体的な特徴を示す利用者情報を取得する取得部と、利用者情報に基づいて、利用者の初潮が生じる時期を予測する予測部とを有することを特徴とする予測装置。
【0013】
このような予測装置は、利用者の身体的な特徴に基づいて、利用者の初潮が生じる時期を予測する。このような処理の結果、予測装置は、利用者に対して、初潮が生じる前に、各種の吸収性物品の準備を促したり、初潮が生じたりする旨を通知することで、初潮が生じる際の心理的な負担を軽減し、利用者の生活の質を向上させることができる。
【0014】
また、予測装置は、利用者情報として、利用者の体型を示す情報を取得する。例えば、予測装置は、利用者の身長や体重を示す情報を取得する。そして、予測装置は、身長や体重の変化に基づいて、初潮が生じる時期を予測する。例えば、予測装置は、利用者情報に基づいて、利用者の身体的な特徴の変化を特定し、特定した変化が所定の条件を満たした時期に基づいて、利用者の初潮が生じる時期を予測する。
【0015】
例えば、予測装置は、利用者の身体的な特徴の変化量が最大となる時期を特定し、特定した時期から所定の期間が経過した時期を利用者の初潮が生じる時期とする。例えば、予測装置は、利用者の身長を示す利用者情報を取得し、利用者の身長の変化量が最大となる時期から所定の期間が経過した時期を利用者の初潮が生じる時期とする。
【0016】
また、例えば、予測装置は、利用者の体重を示す利用者情報を取得し、利用者の体重の変化量が最大となる時期から所定の期間が経過した時期を利用者の初潮が生じる時期とする。また、予測装置は、利用者情報として、利用者の身長と体重とを示す情報を取得し、利用者の身長と体重とから算出される所定の指数に基づいて、利用者の初潮が生じる時期を予測してもよい。例えば、予測装置は、利用者の身長の変化量が最大となり、かつ、利用者の体重の変化量が最大となった後で、利用者の身長と体重とから推定される利用者の骨の重さが所定の条件を満たした時期から所定の期間が経過した時期を利用者の初潮が生じる時期としてもよい。また、予測装置は、身長と体重とに基づいて、利用者の発育に関する特徴を推定し、利用者の身長の変化量が最大となる時期から、利用者の発育に関する特徴に応じた期間が経過した時期を利用者の初潮が生じる時期としてもよい。また、予測装置は、利用者情報として、利用者の心理的変化に関する情報をさらに取得し、利用者の心理的変化に関する情報に基づいて、利用者の初潮が生じる時期を予測してもよい。また、予測装置は、利用者の心理的変化に関する情報のうち、利用者の肯定的な心理的変化に関する情報を取得し、利用者の肯定的な心理的変化に関する情報に基づいて、利用者の初潮が生じる時期を予測してもよい。また、予測装置は、利用者の心理的変化に関する情報のうち、利用者の否定的な心理的変化に関する情報を取得し、利用者の否定的な心理的変化に関する情報に基づいて、利用者の初潮が生じる時期を予測してもよい。
【0017】
上述した各処理の結果、予測装置は、利用者の初潮が生じる時期を適切に予測することができる。なお、身長や体重といった利用者の体型に基づいて、利用者の初潮が生じる時期を予測可能な理由については、後述する説明で明らかとなる。
【0018】
ここで、利用者の身体的な特徴の変化は、季節等によって変わる場合がある。このため、短い期間で利用者の身体的な特徴を特定し、特定した特徴を用いた場合、変化量にノイズが生じ、初潮時期を適切に予測できなくなる恐れがある。そこで、予測装置は、各年のうち同時期に測定された利用者の身体的な特徴を示す利用者情報を取得する。このような処理の結果、予測装置は、利用者の初潮時期を適切に予測することができる。
【0019】
また、予測装置は、おりもの等といった利用者の分泌物に関する情報を取得する。このような処理の結果、予測装置は、利用者の初潮時期を適切に予測することができる。
【0020】
また、予測装置は、初潮が生じる時期の予測対象となる対象利用者の利用者情報を取得し、利用者の利用者情報と当該利用者の初潮の時期との間の関係性を学習したモデルを用いて、対象利用者の利用者情報から、当該対象利用者の初潮が生じる時期を予測する。このような処理の結果、予測装置は、適切に対象利用者の初潮時期を予測することができる。
【0021】
また、予測装置は、予測結果に応じた情報を提供する提供部を有する。そして、予測装置は、予測結果に応じて、吸収性物品に関する情報を提供する。また、予測装置は、予測結果に応じて、利用者の身体的な特徴に対応するコンテンツを出し分けてもよい。例えば、予測装置は、予測結果が、初潮がはじまっていると示した場合に、初潮及び生理を管理するコンテンツを提供してもよい。また、予測装置は、予測結果が、初潮がはじまっていないと示した場合に、初潮が生じる時期を予測するコンテンツを提供してもよい。このような結果、予測装置は、利用者に対し、初潮時期や吸収性物品の準備を促し、利用者の心理的負担を軽減することができる。
【0022】
また、予測装置は、利用者情報に基づいて、利用者の第2次性徴の態様を推定する推定部を有し、推定された第2次性徴の態様に関する情報を提供する。また、予測装置は、第2次性徴の態様に応じた吸収性物品に関する情報を提供してもよい。このため、予測装置は、初潮や発毛等といった第2次性徴に関する各種の変化等を示す情報を利用者に提供する結果、利用者の心理的負担を軽減することができる。
【0023】
また、予測装置は、推定部により推定された第2次性徴の態様に基づいて、利用者の初潮が生じる時期を予測する。このような処理の結果、予測装置は、初潮時期の予測精度をさらに向上させることができる。
【0024】
また、予測装置は、利用者情報に基づいて、利用者の認知能力を推定する推定部を有する。そして、予測装置は、推定された認知能力に基づいて、利用者の初潮が生じる時期を予測する。このような処理の結果、予測装置は、初潮時期の予測精度をさらに向上させることができる。
【0025】
また、予測装置は、認知能力に応じた吸収性物品に関する情報を提供する。例えば、予測装置は、認知能力に応じた吸収性物品の使用方法に関する情報を提供する。より具体的な例では、予測装置は、認知能力が所定の閾値以上である場合に、吸収性物品の使用方法の情報量が所定の閾値未満である吸収性物品の使用方法に関する情報を提供してもよい。また、予測装置は、認知能力が所定の閾値未満である場合に、吸収性物品の使用方法の情報量が所定の閾値以上である吸収性物品の使用方法に関する情報を提供してもよい。このように、予測装置は、認知能力に応じた吸収性物品に関する情報を提供するため、利用者に対して適切な吸収性物品に関する情報を提供することができる。
【0026】
以下に、予測装置、予測方法及び予測プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)の一例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により予測装置、予測方法及び予測プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0027】
〔実施形態〕
〔1.提供システムの一例について〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る提供システムの一例について説明する。
図1は、実施形態に係る提供システムの一例を示す図である。
図1に示すように、提供システムは、予測装置の一例である情報提供装置10と利用者Uが利用する端末装置100とを有する。なお、提供システムは、任意の数の情報提供装置10や端末装置100を有していてもよい。また、情報提供装置10は、任意の数の端末装置100との間で、後述する処理を実行してよい。
【0028】
情報提供装置10は、予測処理を行う情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、情報提供装置10は、LTE(Long Term Evolution)や、LTE-Advancedを含む4G(Generation)、将来標準化が行われるであろう5G等といった各種の移動通信システム、Wifi(登録商標)若しくは無線LAN(Local Area Network)等といった各種の無線通信網若しくは各種の有線通信網といったネットワークN(例えば、
図6参照)を介して、端末装置100との間で通信を行う。
【0029】
端末装置100は、利用者Uが利用する端末装置であり、PC(Personal Computer)、サーバ装置、スマートテレビジョン、スマートフォン若しくはタブレット等といったスマートデバイス等により実現され、ネットワークNを介して、情報提供装置10との間で通信を行うことができる端末装置である。また、端末装置100は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、利用者から指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、情報提供装置10から配信されるコンテンツに対する各種の操作を受付け可能な機能を有していてもよい。
【0030】
〔1-1.第2次性徴について〕
ここで、利用者Uが女性である場合、個人差はあるものの、おおよそ6歳から17歳の期間において、乳房の発育や陰毛の発生など、第2次性徴による身体変化が生じる。このような身体変化については、タナーにより各種の身体的な発育段階が分類されている(例えば、非特許文献1参照)。
【0031】
ここで、利用者Uが第2次性徴を迎える場合、身体的な発育に応じて、おりものや経血の分泌が発生することとなる。このようなおりものや経血の分泌が生じた場合、利用者は、女性向けの吸収性物品を利用することで、分泌物に対処することとなる。
【0032】
なお、女性向けの吸収性物品とは、女性の生理に関連する各種の生理用品であり、具体的な例を挙げると、おりもの用のパンティーライナー、経血用のナプキンやタンポン等であるが、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、吸収性物品は、尿漏れ用パッド等の吸収性物品であってもよく、各種の下着に装着されるタイプのものや、下着型、シート型のものであってもよい。また、吸収性物品は、おむつ等の吸収性物品であってもよい。以下の例では吸収性物品の一例として、吸収性物品が経血を吸収するためのナプキンである例を挙げるが、ここで吸収性物品となるものは、吸収性物品を含む消費材等であってもよい。
【0033】
ここで、利用者Uが初潮を迎えるまでは、吸収性物品に関する知識が乏しい。特に、利用者Uが思春期である場合は、吸収性物品についての情報を得ようとする意識に乏しいとも考えられる。しかしながら、はじめておりものが分泌された場合や初潮を迎えた際に、吸収性物品の準備を行っていなかった場合、分泌物の漏れが生じる恐れがある。このように、分泌物の漏れが生じた場合、下着や衣類、シーツ等の寝具に分泌物が付着するため、洗濯や手洗い等といった処理が利用者のストレスになる傾向がある。また、初めておりものが分泌された場合や、初潮が生じた場合は、利用者Uにとって初めての経験であるため、心理的な負担が大きくなる傾向がある。
【0034】
このような利用者Uの心理的な負担を軽減するには、利用者が初潮を迎える前に、吸収性物品の準備等といったアドバイスを前もって提供することが効果的であると考えられる。また、このようなアドバイスを提供することで、初潮前に、吸収性物品の情報を提供するサービスを利用する動機づけを与えることができると考えられる。
【0035】
〔1-2.予測処理の概要について〕
そこで、情報提供装置10は、以下の予測処理を実行する。まず、情報提供装置10は、利用者の身体的な特徴を示す利用者情報を取得する。例えば、情報提供装置10は、利用者の体型を示す情報を取得する。そして、情報提供装置10は、取得した情報に基づいて、利用者の初潮が生じる時期の予測を行う。より具体的には、情報提供装置10は、身体的な特徴の変化を特定し、特定した変化が所定の条件を満たした時期に基づいて、利用者の初潮が生じる時期を予測する。
【0036】
ここで、初潮が生じる時期(以下、「初潮時期」と記載する場合がある)の予測原理について説明する。例えば、このような初潮時期の予測手法として、初潮が生じる平均的な年齢を初潮時期とする対応も考えられる。しかしながら、このような初潮時期には、利用者の成長態様によりばらつきがあることが知られている。
【0037】
例えば、
図2は、初潮発生時の体格差の一例を示すグラフである。
図2には、横軸方向を年齢とし、縦軸方向をBMI(Body Mass Index)として、初潮が生じた年齢が異なるグループごとに、各年齢におけるBMIを示すグラフを示した(非特許文献2より引用)。
図2に示すように、11歳前後の比較的早い段階で初潮を迎えた利用者群(早発群)のBMIは、12際前後の平均的な段階で初潮を迎えた利用者群(中間群)のBMIよりも高く、13際前後の比較的後の段階で初潮を迎えた利用者群(遅発群)のBMIは、中間群のBMIよりも低い傾向にある。このように、利用者の身体的な特徴により、初潮を迎える時期には、ずれがあることが解る。
【0038】
また、利用者の初潮時期は、利用者のBMIだけではなく、利用者の成長態様によっても変化することが知られている(例えば、非特許文献3参照)。
図3は、最大発育年齢から初潮年齢までの期間の一例を示すグラフである。
図3に示す例では、横軸を相対的な年齢とし、縦軸を身長の成長速度として、早発群、中間群及び遅発群のそれぞれについて、平均的な各年齢における身長の成長速度を示す成長曲線を示した(非特許文献3より引用)。なお、
図3においては、各群の成長曲線について、成長速度が最大(極大)となる年齢を最大発育年齢として点線で示す位置に設定し、各群の平均的な初潮年齢を、成長曲線と同じ態様の線で示した。
【0039】
図3に示すように、BMIが中間群よりも高い早発群においては、最大発育年齢から0.95年が経過した際に初潮が生じ、中間群においては、最大発育年齢から1.48年で初潮が生じ、BMIが中間群よりも低い遅発群においては、最大発育年齢から1.98年で初潮が生じやすい。このように、初潮時期は、利用者の身長の成長速度が最大となる最大発育年齢から所定の期間(利用者の身体的な特徴に応じた期間)が経過した際に、生じやすいことが解る。
【0040】
このように、利用者の身体的な特徴は、利用者が初潮を迎える時期と有意な関係性を有する。そこで、情報提供装置10は、利用者の身体的な特徴に基づいて、利用者の初潮時期を予測する。より具体的な例を挙げると、情報提供装置10は、利用者の身体的な特徴の変化量が最大となる時期を特定し、特定した時期から所定の期間が経過した時期を利用者の初潮が生じる時期とする。例えば、情報提供装置10は、利用者の身長を示す利用者情報を取得し、利用者の身長の変化量が最大となる時期(身長スパート時期)から所定の期間が経過した時期を利用者の初潮が生じる時期とする。
【0041】
例えば、情報提供装置10は、利用者情報として、利用者の身長と体重とを示す情報を取得し、利用者の身長と体重とから算出される所定の指数(例えば、BMI等)に基づいて、利用者の初潮が生じる時期を推定する。例えば、情報提供装置10は、利用者の身長の変化量が最大となる時期から、利用者の発育に関する特徴(例えば、BMI等)に応じた期間が経過した時期を初潮時期とする。このような処理の結果、情報提供装置10は、利用者の初潮時期を精度よく推定することができる。
【0042】
なお、情報提供装置10は、利用者の体重を示す利用者情報を取得し、利用者の体重の変化量が最大となる時期から所定の期間が経過した時期を利用者の初潮が生じる時期としてもよい。また、
図3において、身長の成長速度を用いたが、これに限らず、身長のみの情報を利用し、その微分(すなわち変化量)を用いるようにしてもよい。
【0043】
〔1-3.予測処理の一例について〕
以下、
図1を用いて、予測処理の一例について説明する。例えば、端末装置100は、利用者の初潮を予測するためのコンテンツとして、診断コンテンツを提供する(ステップS1)。例えば、端末装置100は、診断コンテンツを提供するためのアプリケーションが予めインストールされており、利用者から各種の回答を取得してもよく、例えば、情報提供装置10もしくは図示を省略した所定の外部サーバと連携することで、このような診断コンテンツを提供してもよい。
【0044】
図1に示す例では、端末装置100は、「いつ来る診断」といったタイトルを有するとともに、「診断する」といったテキストが配置されたボタンを有するコンテンツを表示する。そして、端末装置100は、利用者がボタンをタップした場合は、各種利用者の身体的な特徴を示す情報(すなわち、利用者情報)を入力するためのコンテンツを提供し、利用者の身長や体重といった各種の回答を取得する(ステップS2)。
【0045】
例えば、
図4は、利用者情報を取得するためのコンテンツの一例を示す図である。
図4に示すように、端末装置100は、利用者の体重、バストの発育状態、ブラジャーのサイズ等の入力を受付けるためのコンテンツC10を表示する。そして、端末装置100は、ラジオボタン等の選択手段により、利用者から各情報の入力を受付ける。なお、端末装置100は、ラジオボタンのみならず、プルダウン形式での回答を受付けてもよく、テキストボックスを介して利用者から各種の情報を受付けてもよい。
【0046】
なお、端末装置100は、
図4に示す情報以外にも、利用者の初潮を予測するために有用な各種の情報を受付けてもよい。例えば、端末装置100は、利用者の年齢、体型(身長及び体重)、月経の有無やおりものの有無、第2次性徴の態様を示す各種身体変化の情報、母親の初潮年齢、お腹の痛み(すなわち、生理痛)の有無、脇毛の発生態様、陰毛の発生態様、すね毛の発生態様等、身体的な特徴を示す情報の入力を受付けてもよい。
【0047】
また、端末装置100は、さらに、利用者から睡眠の量、体の不調又は運動の量等を受付けてもよい。例えば、端末装置100は、直近の所定の期間(例えば、1週間)の平均の睡眠時間を受付けてもよい。また、端末装置100は、直近の所定の期間の利用者の体調について、良好か、不調かといった情報を受付けてもよい。また、端末装置100は、直近の所定の期間の平均の運動した時間を受付けてもよい。ここで、運動した時間は、各種強度が異なる運動毎の運動した時間を含んでもよい。
【0048】
また、端末装置100は、これら利用者の身体的な特徴を示す情報のみならず、例えば、彼氏や好きな人の有無や、アンケートに対する印象等、利用者の心理的な特徴を示す情報の入力を受付けてもよい。また、端末装置100は、例えば、吸収性物品に対する利用者の印象等を受付けてもよく、利用者の趣味嗜好(例えば、好きな色や好きな柄等)を受付けてもよい。
【0049】
また、端末装置100は、上述した各種の情報全てについての回答を受付ける必要はない。例えば、端末装置100は、各種の情報のうち、利用者が身長と体重との入力のみを行った場合は、他の情報を用いずに、身長と体重のみを用いて、利用者の初潮時期を予測することとなる。
【0050】
図1に戻り、説明を続ける。端末装置100は、利用者から回答情報を取得すると、取得した回答情報を情報提供装置10へと送信する(ステップS3)。このような場合、情報提供装置10は、身体的な特徴の変化が最大となる時期と、発育態様とを特定する(ステップS4)。例えば、情報提供装置10は、利用者の身長の履歴を特定し、特定した履歴から、所定の期間ごと(例えば、1年)の身長の変化量を算出する。そして、情報提供装置10は、利用者の身長の変化量が最大となる時期を身長スパート時期とする。
【0051】
また、情報提供装置10は、身長と体重とから、所定の式を用いてBMIの数値を算出する(ステップS5)。なお、情報提供装置10は、BMI以外にも、利用者の発育状況を示す情報(以下、「発育情報」と記載する)であれば、任意の情報から発育情報を求めてよい。また、身長の変化量が最大となる時期を特定するために、情報提供装置10は、例えば、利用者に対して「身長が一番伸びた時期はいつですか?」という質問を提供し、利用者の回答の入力を受け付けることで、身長の変化量が最大となった時期を特定してもよい。すなわち、情報提供装置10が利用者の身体的な特徴を示す利用者情報から身体的な特徴の変化を特定する処理は、身長や体重といった各種の測定値から変化量を特定する処理や変化量が最大となるタイミングを特定する処理のみならず、利用者により入力された変化量を示す情報を取得することで、変化量を特定する処理や、利用者により入力された変化量が最大となったタイミングを示す情報を取得することで、変化量が最大となったタイミングを特定する処理をも含む概念である。
【0052】
そして、情報提供装置10は、身長スパート時期と、BMIとから、初潮の時期を予測する。例えば、情報提供装置10は、身長スパート時期から、BMIに応じた期間が経過した時期を利用者の初潮時期とする。より具体的には、情報提供装置10は、3か月後、1年以内、3年以内等、所定の期間が経過した際に初潮が生じる可能性を算出することとなる。なお、実際には、情報提供装置10は、身長スパート時期と、BMIと、初潮時期とを素性とする学習データを用いて学習が行われたモデルを用いて、利用者の初潮時期を予測する。なお、このようなモデルの詳細については、後述する。
【0053】
続いて、情報提供装置10は、予測した初潮時期に応じたコンテンツを提案コンテンツとして生成する(ステップS7)。そして、情報提供装置10は、生成した提案コンテンツを端末装置100へと送信する(ステップS8)。
【0054】
例えば、
図5は、実施形態に係る情報提供装置が生成する提案コンテンツの一例を示す図である。
図5に示すように、情報提供装置10は、各時期において初潮が生じる可能性を示すとともに、利用者に対して提案される各種の生理用品を示す提案コンテンツC20を生成する。
【0055】
例えば、情報提供装置10は、3か月以内に初潮が生じる可能性が「30パーセント」であり、半年以内に初潮が生じる可能性が「50パーセント」であり、1年以内に初潮が生じる可能性、及び、3年以内に初潮が生じる可能性が「10パーセント」である場合、最も可能性が高い期間を示す情報を含む提案コンテンツC20を生成する。例えば、情報提供装置10は、「半年以内に来る確率」が「50パーセント」である旨を強調するとともに、他の期間において初潮が生じる可能性を診断結果として示す提案コンテンツC20を生成する。
【0056】
また、情報提供装置10は、3か月以内もしくは半年以内に初潮が生じる可能性が高い場合「そろそろ準備をはじめましょう あなたにおすすめなのは・・・」といったメッセージと共に、利用者に合うと推定される各種の吸収性物品を示す提案コンテンツC20を生成する。すなわち、情報提供装置10は、初潮時期が所定の条件を満たす場合は、吸収性物品に関する情報を提供する。例えば、情報提供装置10は、身長や体重から利用者のヒップサイズを推定し、推定されるヒップサイズから、利用者の身体的な特徴に合ったサイズのパンティーライナー#1、ナプキン#2、ショーツ#3等といった各種の生理用品を選択し、選択した生理用品を示す提案コンテンツC20を生成してもよい。
【0057】
このように、情報提供装置10は、利用者の身体的な特徴に基づいて、利用者の初潮時期を予測し、予測した初潮時期に応じた提案コンテンツを提供する。このため、情報提供装置10は、初潮前の利用者Uに対し、吸収性物品の準備を促したり、将来初潮があったりする旨を示すことができるので、初潮に対応する不安や、初潮に対応できなかったことによるストレスを軽減する結果、利用者Uの生活の質を改善することができる。
【0058】
〔2.機能構成の一例について〕
以下、上述した予測処理を実現するための機能構成の一例について説明する。なお、以下の説明では、情報提供装置10が有する機能構成の概要について説明し、その後、情報提供装置10が有する機能構成が発揮する処理の一例について説明する。
【0059】
〔2-1.情報提供装置10が有する機能構成の概要について〕
図6は、実施形態に係る情報提供装置10が有する機能構成の一例を示す図である。
図6に示すように、情報提供装置10は、通信部20、記憶部30、及び制御部40を有する。
【0060】
通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部20は、通信用の回路等によって実現される。
【0061】
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現され、出力処理を実行させるための各種データが登録される。例えば、
図6に示す例では、記憶部30には、利用者データベース31及びモデルデータベース32が登録されている。
【0062】
利用者データベース31には、各利用者に関する情報として、利用者情報が登録される。例えば、
図7は、実施形態に係る利用者データベースに登録される情報の一例を示す図である。
図7に示すように、利用者データベース31には、利用者ID(Identifier)、と回答情報とが対応付けて登録されている。より具体的には、利用者データベース31には、回答情報として、回答情報ID、日時、身長、体重、おりもの有無、発毛情報、痛み情報といった項目を有する情報が登録される。なお、
図7に示す情報以外にも、利用者データベース31には、利用者の身体的な特徴を示す各種の情報が登録されていてよく、利用者の心理的な特徴を示す各種の情報が登録されていてもよい。
【0063】
ここで、「利用者ID」とは、利用者を識別するための識別子である。また、「回答情報ID」とは、回答情報を識別するための情報である。
図7に示すように、利用者データベース31には、同一の利用者IDが示す利用者に関する回答情報であって、それぞれ異なる日時に登録された回答情報が複数登録されることとなる。
【0064】
ここで、「日時」とは、回答情報が登録された日時を示す情報である。また、「身長」は、回答情報が登録された時点の利用者の身長を示す情報であり、「体重」は、回答情報が登録された時点の利用者の体重を示す情報である。また、「おりもの有無」とは、回答情報が登録された時点でおりものの分泌があるか否かを示す情報である。また、「発毛情報」とは、回答情報が登録された時点で陰毛や脇毛等の発毛があるか否かを示す情報である。また「痛み情報」とは、回答情報が登録された時点で生理痛等があるか否かを示す情報である。
【0065】
図7に示す例では、利用者データベース31には、利用者ID「UID#1」、回答情報ID「ID#1-1」、日時「2019/05/01」、身長「140」、体重「46」、おりもの有無「有り」、発毛情報「発毛あり」、痛み情報「痛みあり」といった情報が登録されている。このような情報は、利用者ID「UID#1」が示す利用者に関する回答情報の1つとして、回答情報ID「ID#1-1」が示す回答情報が登録されており、この回答情報が日時「2019/05/01」における利用者の身体的な特徴等を示す情報である旨を示す。また、この回答情報は、利用者ID「UID#1」が示す利用者の身長が「140」センチメートルであり、体重が「46」キログラムであり、おりものが分泌され、脇毛や陰毛の発毛があり、生理痛がある旨を示す。
【0066】
図6に戻り、説明を続ける。モデルデータベース32には、利用者の初潮時期の予測に用いられるモデルのデータが登録される。例えば、モデルデータベース32には、初潮時期の予測対象となる対象利用者の身体的な特徴を示す情報が入力されると、対象利用者の初潮時期を示す情報を出力するように学習が行われたモデルが登録される。なお、モデルデータベース32には、モデルを構成する各種のパラメータが登録されているものとして、図示については、省略する。
【0067】
制御部40は、例えば、各種の処理を実行するための演算処理装置であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、所定の記憶装置(例えば、記憶部30)に記憶されている各種プログラム(予測プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部80は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
【0068】
図6に示す例では、制御部40は、学習部41、取得部42、特定部43、予測部44、提供部45を有する。学習部41は、以下に説明する学習処理を実行し、取得部42、特定部43、予測部44、及び提供部45は、以下に説明する予測処理を実行する。
【0069】
〔2-2.学習処理について〕
学習部41は、各種利用者の身体的な特徴を示す利用者情報と利用者の初潮の時期との間の関係性を学習したモデルを学習する。以下、
図8を用いて、学習部41が実行する学習処理の流れの一例について説明する。
【0070】
図8は、実施形態に係る情報提供装置が実行する学習処理の流れの一例を示すフローチャートである。例えば、学習部41は、初潮を経験済みの利用者の各時期における身体的な特徴を示す情報を取得する(ステップS101)。続いて、学習部41は、身体的な特徴を入力した際に、所定の期間が経過した際に初潮が生じる可能性を出力するように、モデルのパラメータを修正する(ステップS102)。すなわち、学習部41は、身体的な特徴を初潮時期との間の関係性が有する特徴をモデルに学習させる。そして、学習部41は、モデルをモデルデータベース32に登録し(ステップS103)、処理を終了する。
【0071】
以下、このようなモデルの一例について説明する。なお、以下に説明するモデルは、任意の種別のモデルが採用可能である。例えば、情報提供装置10は、SVM(Support Vector Machine)やDNN(Deep Neural Network)をモデルとして採用してもよい。ここで、DNNは、CNN(Convolutional Neural Network)やRNN(Recurrent Neural Network)であってもよい。また、RNNは、LSTM(Long short-term memory)等であってもよい。また、モデルは、CNNとRNNとを組み合わせたモデル等、複数のモデルを組み合わせることで実現されてもよい。
【0072】
例えば、学習部41は、初潮を経験済みの利用者の情報として、初潮が生じた年齢、利用者の身長や体重、各種第2次性徴の態様を示す情報等、回答情報として各種の情報を取得する。そして、学習部41は、回答情報と同種の情報をモデルに入力した際に、初潮が生じた年齢を示す情報を出力するように、モデルの学習を行う。なお、このようなモデルの学習は、例えば、バックプロパゲーション等、各種任意の学習手法が採用可能である。
【0073】
なお、学習部41は、身長と体重との履歴から、利用者の身長スパート時期を特定し、身長スパート時期を入力の1つとして採用してもよい。また、学習部41は、利用者のBMIの履歴を入力の1つとして採用してもよい。また、学習部41は、これら以外にも、利用者の身長や体重等から推定される利用者の身体的な特徴を示す数値を入力の1つとして採用してもよい。また、学習部41は、例えば、腰回りのサイズやヒップサイズ等から、利用者の骨盤の大きさを推定し、推定した骨盤の大きさを素性の1つとしてもよい。
【0074】
また、学習部41は、初潮時期を示す数値(例えば、「3か月後」といった値)を出力するようにモデルの学習を行ってもよく、所定の期間が経過した際に初潮が生じる可能性を示すモデルを学習してもよい。例えば、学習部41は、初潮が生じる3か月前、半年前、1年前及び3年前における身長、体重、BMI、第2次性徴の態様を学習データとして特定する。
【0075】
そして、学習部41は、初潮が生じる3か月前の学習データを入力した場合には、3か月後に初潮が生じる可能性を最も高く算出し、初潮が生じる半年前の学習データを入力した場合には、半年後に初潮が生じる可能性を最も高く算出し、初潮が生じる1年前の学習データを入力した場合には、1年後に初潮が生じる可能性を最も高く算出し、初潮が生じる3年前の学習データを入力した場合には、3年後に初潮が生じる可能性を最も高く算出するように、モデルの学習を行ってもよい。
【0076】
〔2-3.予測処理について〕
以下、
図9を用いて、予測処理の流れの一例について説明する。
図9は、実施形態に係る情報提供装置10が実行する予測処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0077】
例えば、取得部42は、所定の処理タイミングか否かを判定する(ステップS201)。例えば、取得部42は、端末装置100から回答情報を受付けた場合には、処理タイミングであると判定する。そして、取得部42所定の処理タイミングではない場合は(ステップS201:No)、所定の処理タイミングまで待機する。そして、取得部42は、所定の処理タイミングである場合は(ステップS201:Yes)、回答情報と対応する利用者の回答情報の履歴を利用者データベース31から取得する(ステップS202)。
【0078】
例えば、取得部42は、回答情報と対応する利用者を初潮時期の予測対象となる対象利用者とし、対象利用者の身体的な特徴を示す利用者情報を利用者データベース31から取得する。例えば、取得部42は、対象利用者の体型を示す情報として、身長や体重を示す情報を取得する。なお、取得部42は、これらの情報以外にも、おりものの有無や生理痛の有無等を取得してもよい。
【0079】
続いて、特定部43は、取得部42が取得した利用者情報から、対象利用者の身体的な特徴の変化が最大となるスパート時期を特定する(ステップS203)。すなわち、特定部43は、利用者情報に基づいて、対象利用者の身体的な特徴の変化を特定する。例えば、特定部43は、1年ごとの身長の変化量を算出し、算出した変化量が最大となる時期を身長スパート時期として特定する。なお、特定部43は、体重の変化量が最大となる時期を体重スパート時期として特定してもよい。
【0080】
また、特定部43は、同時期に取得された利用者の身長と体重とから、対象利用者のBMIを特定する(ステップS204)。例えば、特定部43は、各時期のBMIの平均値を特定してもよく、身長スパート時期や体重スパート時期のBMIを特定してもよい。
【0081】
そして、予測部44は、スパート時期とBMIとから、初潮の時期の予測する(ステップS205)。すなわち、予測部44は、対象利用者の利用者情報に基づいて、利用者の初潮が生じる時期を予測する。
【0082】
例えば、予測部44は、特定部43により特定された身長スパート時期や体重スパート時期を、利用者の身体的な特徴の変化が所定の条件を満たした時期として取得する。そして、予測部44は、身長スパート時期や体重スパート時期から所定の期間が経過した時期を利用者の初潮時期として予測する。例えば、予測部44は、身長スパート時期や体重スパート時期から、BMIの値に応じた期間が経過した期間を初潮時期とする。
【0083】
なお、予測部44は、学習部41により学習が行われたモデルを用いて、初潮時期の予測を行う。例えば、学習部41は、身長スパート時期と、BMIの値とが入力された場合に、各期間が経過した際に初潮が生じる可能性を出力するようにモデルの学習を行う。このような場合、予測部44は、対象利用者の身長スパート時期とBMIの値とをモデルに入力することで、初潮時期の予測を行う。
【0084】
なお、予測部44は、ルールベースで初潮時期の予測を行ってもよく、各種の方程式を用いて、初潮時期の予測を行ってもよい。例えば、予測部44は、利用者の身長スパート時期から、利用者のBMIに応じて算出される期間が経過した日時を、初潮時期とし、現在の利用者の年齢と初潮時期との差から、予測時から利用者の初潮時期までの期間を算出してもよい。
【0085】
続いて、提供部45は、予測部44による予測結果に応じて、提供情報を生成する(ステップS206)。例えば、提供部45は、各期間内に初潮が生じる可能性を示す提供情報を生成する。また、提供部45は、最も可能性が高い初潮時期までの期間が所定の閾値よりも短い場合は、吸収性物品に関する情報を示す提供情報を生成してもよい。そして、提供部45は、生成した提供情報を対象利用者の端末装置100に提供し(ステップS207)、処理を終了する。
【0086】
〔3.処理のバリエーションについて〕
以下、上述した処理のバリエーションについて説明する。なお、以下に説明する処理は、それぞれ個別に実施されてもよく、任意の組み合わせで実施されてもよい。
【0087】
〔3-1.第2次性徴の態様について〕
ここで、利用者の初潮時期は、利用者の第2次性徴の態様と密接な関係性を有すると考えられる。例えば、初潮の前兆として発生するおりものは、利用者の第2次性徴の態様との関係性が高いと考えられる。また、初潮は、このようなおりものが分泌された後で、生じると考えられる。そこで、情報提供装置10は、利用者の第2性徴の態様に基づいて、利用者の初潮が生じる時期を予測してもよい。
【0088】
例えば、
図10は、各状態群が生じる時期の一例を示す図である。なお、
図10に示す例では、乳房発育及び陰毛発生について、上述したタナー分類における各群に分類される利用者の数の増減を年齢ごとに示した。
【0089】
例えば、このようなタナーによる分類(以下、「タナー分類」と記載する)においては、乳房発育の段階が、乳頭だけが突出する第1期(B1)、乳頭だけが突出し、乳房が小さい高まりを形成し、着色が増す第2期(B2)、乳輪と乳房実質がさらに突出するものの、乳輪部と他の部分との間に段がない第3期(B3)、乳輪部が乳腺実質の上に盤状に突出する第4期(B4)、丸みをもった半球状の乳房を形成する第5期(B5)に分類されている。また、タナー分類では、陰毛発生の段階が、発毛がない第1期(PH1)、長いやや着色した綿毛のような、まっすぐまたはわずかに縮れた毛が陰唇に沿ってまばらに発生する第2期(PH2)、より色が濃く、あらくて縮れた毛が膣の上方にまばらに発生する第3期(PH3)、成人型発毛に近づくが発毛の区域が小さい第4期(PH4)、成人型の発毛がある第5期(PH5)に分類されている。
【0090】
図10に示すように、利用者の年齢が7際前後からB2群に分類される利用者の数が増加し、利用者の年齢が8際前後からB3群に分類される利用者の数が増加し、利用者の年齢が9歳前後からPH2群に分類される利用者の数が増加する。また、
図10に示すように、利用者の年齢が10際前後からB4群やPH3群に分類される利用者の数が増加し、利用者の年齢が12際前後からB5群やPH4群に分類される利用者の数が増加し、利用者の年齢が14歳前後になるとPH5群に分類される利用者の数が増加する。
【0091】
このように、利用者の第2次性徴に関する身体的な変化は、利用者によってばらつきがあるものの、ある程度の順序性を持って発現すると考えられる。ここで、おりものの発生が第2次性徴の態様と密接な関係性を有する点と、おりものの発生後に初潮が発生することを考えると、利用者の第2次性徴の態様は、利用者の初潮時期の予測に有意な情報であると言える。
【0092】
そこで、情報提供装置10は、利用者の第2次性徴の態様に基づいて、利用者の初潮時期を予測する。例えば、情報提供装置10は、乳房発育や陰毛発生に関する利用者の状態を示す情報を取得し、取得した情報に基づいて、タナー分類における各群に利用者を分類し、分類結果に基づいて、利用者の初潮時期を予測してもよい。また、情報提供装置10は、おりものの有無についても、第2次性徴の態様の一つとして取得し、おりものの有無に基づいて、利用者の初潮時期を推定してもよい。
【0093】
なお、情報提供装置10は、タナー分類以外にも、第2次性徴の態様に応じた分類を行うのであれば、任意の態様の分類を行ってよい。また、情報提供装置10は、第2次性徴の態様を示す情報(すなわち、おりものの有無や生理痛の有無)そのものを推定結果としてもよい。
【0094】
〔3-2.利用する素性について(1)第2次性徴の態様〕
上述した説明では、情報提供装置10は、初潮時期を予測するための情報(すなわち、素性)として、利用者の身長スパート時期やBMIを用いた。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、情報提供装置10は、第2次性徴の態様を素性の一つとして、初潮時期を予測してもよい。例えば、情報提供装置10は、第2次性徴の態様と初潮時期との間の関係性をモデルに学習させ、対象利用者の第2次性徴の態様をさらに用いて、初潮時期を予測してもよい。より具体的には、情報提供装置10は、対象利用者の身長スパート時期、体重スパート時期、おりものの有無やタナー分類の結果等を入力として、初潮時期の予測を行ってもよい。
【0095】
また、情報提供装置10は、上述した情報以外にも、第2次性徴の態様を含む利用者の身体的な特徴を示す情報に基づいて、初潮時期を推定するのであれば、任意の情報及び任意の情報の組み合わせを採用してもよい。例えば、情報提供装置10は、利用者の身長の履歴のみから初潮時期を予測してもよい。例えば、情報提供装置10は、身長スパート時期から予め定められた所定の日時が経過した時期を初潮時期としてもよい。また、情報提供装置10は、体重の履歴のみから初潮時期を予測してもよい。例えば、情報提供装置10は、体重の増加量が最大となる体重スパート時期から予め定められた所定の日時が経過した時期を初潮時期としてもよい。
【0096】
また、情報提供装置10は、第2次性徴の態様の履歴のみに基づいて、初潮時期を予測してもよい。例えば、情報提供装置10は、各年齢における利用者のタナー分類の変遷と初潮時期との間の関係性をモデルに学習させ、対象利用者のタナー分類の変遷から、初潮時期の予測を行ってもよい。
【0097】
また、情報提供装置10は、上述した各種の利用者情報のうち、任意の情報を素性としたモデルを用いて、初潮時期の予測を行ってもよい。例えば、情報提供装置10は、母親の初潮時期を素性として用いることで、遺伝的な関係を反映させた予測を実現してもよい。また、情報提供装置10は、おりものが生じてから所定の期間が経過した日時が初潮時期となる可能性をより高く見積もるように、モデルの学習等を行ってもよい。
【0098】
さらに、情報提供装置10は、上述した各種の利用者情報から推定される他の身体的な情報を用いて、初潮時期の推定を行ってもよい。例えば、一般的な成長態様においては、身長スパートと体重スパートとが同時期或いは時期がずれた状態で発生し、その後、骨が太くなった後で初潮が生じる可能性が高い。そこで、情報提供装置10は、利用者情報から利用者の骨の重さを推定し、各種のスパートが生じた後で、骨の重さが所定の条件を満たした時期から、所定の期間が経過した時期を初潮時期として予測してもよい。
【0099】
また、情報提供装置10は、各種のスパート時期や骨の重さが所定の条件を満たした時期(以下、「基準時期」と記載する)から、利用者の発育に関する特徴に応じた任意の期間(以下、「予測猶予期間」と記載する)が経過した時期を初潮時期としてもよい。例えば、情報提供装置10は、上述したように、BMIの値に応じた期間を予測猶予期間としてもよく、例えば、身長や体重から算出される所定の期間を予測猶予期間としてもよい。また、情報提供装置10は、第2次性徴の態様に応じた期間を予測猶予期間としてもよい。
【0100】
なお、情報提供装置10は、このような各種の基準期間と予測猶予期間との間の関係性をモデルに学習させ、対象利用者の基準期間を入力することで、初潮時期までの期間(すなわち、対象利用者の予測猶予期間)を予測してもよい。このような処理を実行することで、情報提供装置10は、より利用者の初潮時期を精度良く推定することができる。
【0101】
なお、情報提供装置10は、各種のスパート時期以外にも、身長や体重の変動に応じた情報を素性として採用してもよい。例えば、情報提供装置10は、身長スパート時期以外にも、例えば、身長が伸び始めたタイミング(例えば、身長の伸びを示すグラフにおいて傾きが正になり始めたタイミング)をさらに素性として用いてもよい。同様に、情報提供装置10は、体重や骨の重さ等が大きくなり始めたタイミングを素性として用いてもよい。
【0102】
また、一般的な発育態様においては、誕生から発育速度が1回目のスパートを過ぎ、一旦発育速度が低下した後に、2回目のスパートを迎える。上述した説明では、情報提供装置10は、2回目のスパートに基づいて、初潮時期の予測を行っていた。しかしながら、例えば、情報提供装置10は、1回目のスパートの時期がいつであったかを利用者の親等に問い合わせ、入力された時期をさらに素性として採用してもよい。すなわち、情報提供装置10は、利用者の身体的な特徴の履歴を示す情報を素性とするのであれば、任意の情報を素性として採用してよい。
【0103】
〔3-3.利用する素性について(2)心理的変化〕
また、上述した説明では、情報提供装置10は、初潮時期を予測するための情報として、利用者の身長スパート時期やBMIを用いた。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、情報提供装置10は、初潮時期を予測するための情報として、利用者の心理的変化を用いて、初潮時期を予測してもよい。
【0104】
例えば、情報提供装置10は、回答情報として、生理に対する利用者の心理状態や、心理的変化等に関する情報を取得する。例えば、情報提供装置10は、生理に関する質問事項から、利用者が生理に対して肯定的か、否定的かに関する情報を取得する。例えば、情報提供装置10は、生理に関する質問事項に対して、「大人になれる」や、「まだかな」や、「早くならないかな」といった回答が得られた場合に、利用者が生理に対して肯定的であると判定する。一方、情報提供装置10は、生理に関する質問事項に対して、「めんどくさい」や、「痛い」といった回答が得られた場合に、利用者が生理に対して否定的であると判定する。また、情報提供装置10は、生理に関する質問事項に対して、「どんなものかな」や、「なったらどうしよう」や、「なりたくないな」といった否定的な心境を示す回答が得られた場合に、利用者が生理に対して否定的であると判定する。このように、情報提供装置10は、利用者の生理がくることに対する現在の率直な気持ちを取得する。
【0105】
なお、生理に関する質問事項に対する入力態様は、如何なる態様であってもよい。例えば、入力態様は、利用者の気持ちに最も近い内容を選択するラジオボタン形式や、利用者の心理状態に合う内容を複数選択するチェックボックス形式や、フリーフォームで利用者の回答を入力させる形式等である。
【0106】
ここで、情報提供装置10は、利用者によってフリーフォームで入力された場合には、形態素解析や、意味解析等の自然言語処理に関する従来技術を用いて、利用者によってフリーフォームで入力された入力情報を解析する。例えば、情報提供装置10は、予め心理状態及び心理的変化を示す単語とかかる単語が示す肯定的又は否定的の意味とが対応付けられて記憶された所定のデータベースを参照して、入力情報に含まれる単語の出現頻度を算出する。そして、情報提供装置10は、算出結果に基づいて、心理状態及び心理的変化を示す単語のうち、肯定的な単語の出現頻度が所定の閾値以上である場合に、利用者が生理に対して肯定的であると判定する。一方、算出結果に基づいて、心理状態及び心理的変化を示す単語のうち、否定的な単語の出現頻度が所定の閾値以上である場合に、利用者が生理に対して否定的であると判定する。なお、所定のデータベースは、情報提供装置10が有していてもよいし、外部サーバ又は外部クラウドシステムが有していてもよい。
【0107】
また、情報提供装置10は、イラスト又は画像をアンケートのように利用者に選択させる方法や、POMS(Profile of Mood States)のような心理試験を用いることで、生理に対する利用者の心理状態や、心理的変化等に関する情報を取得してもよい。
【0108】
また、情報提供装置10は、生理に対する利用者の心理状態や、心理的変化等に関する情報を、各種センサによって検知された情報から推定してもよい。例えば、情報提供装置10は、端末装置100や、利用者によって利用されるウェアラブルデバイスが各種センサを有する場合に、利用者の心音から心理状態を推定してもよい。例えば、情報提供装置10は、生理に対する質問事項を閲覧した場合の利用者の心拍数から、利用者が興奮しているか、冷静であるかを判定する。
【0109】
例えば、情報提供装置10は、初経予測の結果に応じて、生理に関する質問事項を利用者に提供する頻度を変動させてもよい。この場合、情報提供装置10は、初経がすぐ来ると予測される利用者に対して、生理に関する第1回目の質問事項を用いて、利用者が生理に対して肯定的か、否定的かを判定する。一方、情報提供装置10は、初経が所定の期間後(例えば、数か月後、数年後等)来ると予測される利用者に対して、生理に関する質問事項を複数回提供してもよい。そして、情報提供装置10は、複数回提供された生理に関する質問事項毎に、利用者が生理に対して肯定的か、否定的かを判定する。また、情報提供装置10は、利用者が否定的な心理変化を示した場合に、利用者に対して、生理に対する不安を和らげるような生理に関する情報を定期的に提供してもよい。
【0110】
このように、情報提供装置10は、生理に対する利用者の心理的変化を経時的に追跡することができる。これにより、情報提供装置10は、利用者に対して、生理に対する自身の心理的変化を把握させることができる。また、情報提供装置10は、初潮がくる前から生理に関する知識を提供することで、利用者に対して生理に対する認知的なバイアスを解消することができる。また、情報提供装置10は、利用者の心理的変化を取得することで、利用者の生理痛や、月経前症候群(Premenstrual syndrome:PMS)や、月経前不快気分障害(premenstrual dyspholic disorder:PMDD)に対するコントロールも可能となる情報(例えば、生理痛が異常なのか、正常なのかに関する情報)を提供することができる。したがって、情報提供装置10は、利用者の不安をコントロールすることを促すことができる。
【0111】
また、情報提供装置10は、心理的変化に応じて、利用者に対して、生理用品に関する情報を提供してもよい。例えば、情報提供装置10は、利用者が肯定的な心理変化を示した場合に、生理用品の使用方法を含む生理用品に関するコンテンツを提供してもよい。
【0112】
〔3-4.利用する素性について(3)認知能力〕
また、上述した説明では、情報提供装置10は、初潮時期を予測するための情報として、利用者の身長スパート時期やBMIを用いた。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、情報提供装置10は、利用者情報に基づいて、利用者の認知能力を推定してもよい。そして、情報提供装置10は、初潮時期を予測するための情報として、推定された認知能力を用いて、初潮時期を予測してもよい。
【0113】
例えば、情報提供装置10は、利用者によって入力された利用者情報に基づいて、利用者の脳の発達状態を示す認知能力を推定してもよい。そして、情報提供装置10は、推定された認知能力を用いて、初潮時期を予測してもよい。例えば、情報提供装置10は、推定された認知能力と初潮時期との間の関係性をモデルに学習させ、対象利用者の認知能力を用いて、初潮時期を予測してもよい。このように、情報提供装置10は、思春期時に心理的なバランスの崩れ方によって認知能力が変化する場合に応じて、利用者の認知能力及び理解度の発達状況を推定することができる。これにより、情報提供装置10は、精度よく利用者の初潮時期を予測することができる。
【0114】
また、情報提供装置10は、推定された推定結果に応じて、利用者に対して、生理用品の提案方法や、生理用品の使用方法を含む生理用品に関する情報を提供してもよい。例えば、情報提供装置10は、推定された利用者の認知能力が所定の閾値未満である場合に、生理用品の使用方法が詳細に説明されたコンテンツCU1を提供してもよい。ここで、コンテンツCU1は、生理用品自体の詳細な説明等を含んでもよい。また、情報提供装置10は、推定された利用者の認知能力が所定の閾値未満である場合に、操作性が高い生理用品を提案するコンテンツCU2を提供してもよい。例えば、コンテンツCU2は、生理用品が装着しやすく、漏れに対する耐性が高い商品を提案するためのコンテンツである。
【0115】
一方、情報提供装置10は、推定された利用者の認知能力が所定の閾値以上である場合に、生理用品の使用方法が簡素に説明されたコンテンツCU3であって、生理用品自体の情報量がコンテンツCU1よりも低いコンテンツCU3を提供してもよい。また、情報提供装置10は、推定された利用者の認知能力が所定の閾値以上である場合に、成年女性が使用するような生理用品を提案するコンテンツCU3を提供してもよい。例えば、コンテンツCU3は、コンパクト型の商品であり、漏れに対する耐性が低い商品を提案するコンテンツである。
【0116】
これにより、情報提供装置10は、利用者の認知能力に応じて、生理用品に関する情報を提供することができる。例えば、認知能力が所定の閾値以上である場合には、生理用品の使用方法について詳細に説明されると煩わしさを感じる可能性がある。このため、情報提供装置10は、認知能力が所定の閾値以上である場合に、生理用品の使用方法は情報量を抑えた簡素な説明を含むコンテンツを提供する。このように、情報提供装置10は、利用者に適した生理用品を提案することができるため、利用者の満足度を高めることができる。したがって、情報提供装置10は、利用者に対して、認知発達段階と身体の発達段階とに応じた適切な生理用品に関する情報を提供することができる。
【0117】
〔3-5.予測処理について〕
また、上述した説明では、情報提供装置10は、初潮時期を予測するための情報として、利用者の身長スパート時期やBMIを用いた。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、情報提供装置10は、初潮時期を予測するための情報として、利用者の身長のうち、所定の年齢毎の身長と、年齢とを用いて、初潮時期を予測してもよい。例えば、情報提供装置10は、利用者の年齢が7歳である場合に、現在の年齢である7歳時の身長と、7歳という年齢とを用いて、初潮時期を予測してもよい。
【0118】
以下では、
図11を用いて端末装置100に表示されるコンテンツの遷移の一例を挙げつつ、利用者の身長と年齢とを用いて初潮時期を予測する予測処理について説明する。
図11は、変形例に係るコンテンツの遷移例を示す図である。なお、
図11の例では、
図1と同様に、端末装置100が、診断コンテンツを提供するためのアプリケーションが予めインストールされているものとして説明する。
【0119】
例えば、
図11の例では、端末装置100は、利用者情報を登録するため、「利用者設定」と題したコンテンツC30を表示する。ここで、コンテンツC30は、「名前」と、利用者から入力された名前を受付けるテキストボックスIN301と、「ニックネーム」と、利用者から入力されたニックネームを受付けるテキストボックスIN302と、次のコンテンツに進むためのボタンB301とを含む。この場合、端末装置100は、利用者から名前の入力及びニックネームの入力を受付け、利用者によってボタンB301が押下されたときに、コンテンツC31へ遷移させる。
【0120】
そして、端末装置100は、利用者情報のうち、生理に関する情報を登録するため、利用者設定と題したコンテンツC31を表示する。ここで、コンテンツC31は、「生理期間」と、利用者から入力された生理期間を受付けるテキストボックスIN311と、「生理周期」と、利用者から入力された生理周期を受付けるテキストボックスIN312とを含む。さらに、コンテンツC31は、生理の経験年数を選択させるため、「まだ初潮が来ていない」、「初潮から3年未満」、「初潮から3年以上」といった選択項目を有するラジオボタンIN313と、次のコンテンツに進むためのボタンB311とを含む。この場合、端末装置100は、利用者から生理期間の入力、生理周期の入力及びラジオボタンIN313の選択を受付け、利用者によってボタンB311が押下されたときに、コンテンツC32へ遷移させる。なお、端末装置100は、コンテンツC30及びC31に含まれる質問項目以外の利用者情報をさらに受付けてもよい。例えば、端末装置100は、コンテンツC32から上記以外の他の利用者情報を入力又は選択させるコンテンツへ遷移させてもよい。
【0121】
そして、端末装置100は、生理の状態を管理するコンテンツの利用方法を説明するコンテンツC32を表示する。ここで、コンテンツC32は、円グラフGR321と、説明文EX321と、コメントCO321と、説明文EX322とを含む。例えば、説明文EX321には、「ここをタップして生理を記録!」といった内容が記載される。また、説明文EX322には、「生理周期に応じてアドバイス!」や、「タップすると続きが読めるよ!」といった内容が記載される。また、コメントCO321には、「生理中で一番経血量が多くなる日。気づいたらナプキンを交換する・・・」といった内容が記載される。
【0122】
端末装置100は、利用者の入力情報に応じて、各種コンテンツを表示する。例えば、端末装置100は、初経がはじまっているか否か等の利用者の状態に応じてコンテンツを出し分ける。例えば、端末装置100は、初経がはじまっているなら、生理日管理モードのコンテンツを、初経がはじまっていないなら、初潮予測モードのコンテンツを出し分ける。ここで、各モードに対応するコンテンツは、モード毎に異なる記事や広告コンテンツを含む。
【0123】
例えば、端末装置100は、利用者の生理がはじまっていると利用者から入力を受付けた場合に、生理管理モードのコンテンツC33を表示する。ここで、コンテンツC33は、「次の生理予定X/XX」と、「次の生理までXX日」と、今日の日付が中心に表示された円グラフGR331と、コメントCO331とを含む。例えば、端末装置100は、「次の生理予定2/7」と、「次の生理まで13日」と、コメントCO331として「女性らしさをつくるホルモンの分泌量が増え、やる気や集中力がアップする時期。・・・」とを含むコンテンツC33を表示する。このように、端末装置100は、利用者に対して利用者自身の生理の状態を容易に把握させることができる。また、端末装置100は、利用者の生理の状態に応じてコメント及びアドバイスを提供するため、利用者が利用者自身の体調の変化に気づきやすくすることができる。
【0124】
なお、コンテンツC33の下部にカレンダーを付してもよい。例えば、かかるカレンダーが示す日付に対応付けられて記憶される利用者のホルモンバランスや、体調等に関する情報を利用者の操作に応じてコンテンツC33上に表示してもよい。
【0125】
一方、端末装置100は、利用者の生理がはじまっていると利用者から入力を受付けなかった場合に、初潮予測モードのコンテンツC34を表示する。ここで、コンテンツC34は、「前回予測した日20XX/X/XX」と、「半年以内に来る確率50%」が中心に表示された円グラフGR341と、コメントCO341とを含む。例えば、端末装置100は、「前回予測した日2020/2/10」と、コメントCO341として「生理日登録をするとアドバイスが表示されて続きが読めるよ!直近の生理日を登録しましょう。・・・」とを含むコンテンツC34を表示する。
【0126】
このように、端末装置100は、利用者に対して、簡便に初潮の予測日を認識させることができる。また、端末装置100は、利用者が生理に対して正しい対処ができるような適切なタイミング(例えば、初潮が来る前)から、コメントCO341を介して生理に対する正しい知識を利用者に対して提供することができる。例えば、端末装置100は、1年以内に高確率で初潮が来そうな利用者に対して、生理に対する正しい知識を提供することができる。例えば、生理痛については、利用者の月経観が良い場合に、生理痛が緩和されることが知られている。このため、端末装置100は、利用者に対して、事前に生理痛に関する知識を適切なタイミングで認知させることは、利用者の生活の質を向上させることができる。
【0127】
また、一般に、初潮時期は、ライフステージの変化や、人間関係の変化(例えば、異性への興味から異性への欲が生まれる、反抗期)等により、ストレス付加が大きくなりはじめる時期である。この場合、利用者は、初潮を迎えることで身体の成長に相反し、不安定なメンタルであるときがある。そのため、端末装置100は、利用者に対して多くの情報を与えて選択させるのではなく、認知発達段階と身体の発達段階とに応じた適切なタイミングで情報を提供することができる。
【0128】
なお、
図11の例では、端末装置100が利用者によって入力された利用者情報を受付ける例を示したが、これに限定されなくともよい。例えば、端末装置100は、親子でアプリケーションを利用する場合に、利用者の親によって入力された利用者の利用者情報を受付けてもよい。これにより、端末装置100は、親が利用者の生理を管理しやすくするため、親から利用者への生理用品を忘れないようにといった注意喚起を促すことができる。また、親子でアプリケーションを利用する場合に、親と利用者とそれぞれに対応するアカウントを生成するようにしてもよい。
【0129】
また、
図12を用いて端末装置100に表示されるコンテンツの一例として、ウェブページの一例を挙げる。
図12は、変形例に係るウェブページの一例を示す図である。なお、
図12の例では、端末装置100が、所定のブラウザを利用して診断コンテンツを提供するためのウェブページを表示するものとして説明する。
【0130】
例えば、
図12の例では、端末装置100は、利用者情報を取得するため、「初潮予測」と題したコンテンツC40を表示する。ここで、コンテンツC40は、「いつ来る?あなたの生理がいつ来るかの目安がわかるよ!まだ来ないからといって焦らずにね!」と、「身長」と、利用者から入力された身長を受付けるテキストボックスIN41と、「生年月日」と、利用者から入力された生年月日を受付けるテキストボックスIN42と、入力した情報を送信するためのボタンB41とを含む。この場合、端末装置100は、利用者から身長の入力及び生年月日の入力を受付け、利用者によってボタンB41が押下されたときに、利用者によって入力された利用者情報を情報提供装置10に送信する。そして、情報提供装置10は、送信された利用者情報に基づいて予測された初潮予測結果を含むコンテンツを端末装置100に提供する。
【0131】
また、コンテンツC40は、広告コンテンツをさらに含む。例えば、コンテンツC40は、「アプリなら生理が来るまでフォローするよ!!」といった内容が表示された広告コンテンツIT41と、「初潮キット販売中!」といった内容が表示された広告コンテンツIT42とを含む。例えば、広告コンテンツは、アプリケーションに関する広告コンテンツ、初潮キット等の生理用品のセット商品に関する広告コンテンツ又は初潮予測結果に基づくおすすめ商品を紹介する内容に関する広告コンテンツ等である。ここで、端末装置100は、利用者によっておすすめ商品を紹介する内容に関する広告コンテンツが押下された場合に、おすすめ商品を紹介するコンテンツへ遷移させる。なお、ここでいう広告コンテンツは如何なる種別の広告コンテンツであってもよく、例えば、バナー広告等である。
【0132】
なお、変形例は、上記例に限定されない。例えば、端末装置100は、公知のSNS(Social Networking Service)サービスを利用して、上記処理を行ってもよい。また、情報提供装置10は、利用者情報として取得されたリファラに関する情報に基づいて、コンテンツC40に表示される広告コンテンツを選択してもよい。また、情報提供装置10は、利用者情報に基づいて、コンテンツC40に表示される広告コンテンツを選択してもよい。また、情報提供装置10は、利用者によって指定された広告コンテンツであって、コンテンツC40に表示される広告コンテンツを選択してもよい。
【0133】
〔3-6.提供する情報について〕
ここで、情報提供装置10は、初潮時期の予測対象となる対象利用者のみならず、例えば、対象利用者の両親や教師等、対象利用者と所定の関係性を有する利用者に対して、予測結果等を提供してもよい。例えば、情報提供装置10は、利用者Uの親から、利用者Uの身体的な特徴を示す利用者情報を取得し、取得した利用者情報から推定される利用者Uの初潮時期を、利用者Uの親に提供してもよい。また、情報提供装置10は、情報の提供先が親であるか子であるかで、異なるコンテンツを提供してもよい。
【0134】
このような処理を行うことで、情報提供装置10は、親子間のコミュニケーションを促すことができる。また、情報提供装置10は、親に予測結果を提供する場合は、各種の製品情報や生理若しくは第2次性徴に関する最新の情報を提供することで、親世代の知識の更新を促し、対象利用者との意識に生じるギャップを軽減することができる。また、情報提供装置10は、親に子供用の吸収性物品を準備させることができる。
【0135】
また、情報提供装置10は、情報提供先が利用者U自身である場合、第2次性徴の態様に関する情報を提供してもよい。例えば、情報提供装置10は、胸が大きくなったり、陰毛が発生したりといった身体的な変化の意味や説明を行うコンテンツを提供することで、第2次性徴に伴う利用者の不安をさらに軽減することができる。
【0136】
なお、情報提供装置10は、第2次性徴の態様から将来の第2次性徴の態様を推定し、推定結果に関する情報を利用者に提供してもよい。例えば、情報提供装置10は、利用者の第2次性徴の態様から、所定の期間(例えば、半年後等)に陰毛が発生すると推定される場合は、「これからデリケートゾーンに発毛がありますよ」といったメッセージを提供することで、第2次性徴にともなう利用者の心理的な負担を軽減してもよい。
【0137】
なお、情報提供装置10は、初潮時期のみならず、おりものが初めて分泌される時期の予測を行ってもよい。例えば、情報提供装置10は、おりものが初めて分泌される時期と利用者情報との間の関係性を学習させたモデルを用いて、おりものが初めて分泌される時期を予測する。そして、情報提供装置10は、3月以外におりものが分泌されると予測される場合は、「おりものが出るかもしれませんので、パンティーライナーを使ってみませんか?」といったメッセージを利用者に提供してもよい。
【0138】
〔3-7.利用者情報の取得タイミングについて〕
ここで、身長や体重等、利用者の身体的な変化量は、季節によって変化することが知られている。例えば、夏の間は、日中にエネルギーを消費しやすくなるため、睡眠が深くなる結果、身長や体重の変化量が大きくなる傾向にあり、冬の間は、日中にエネルギーを消費にくくなるため、睡眠が浅くなる結果、身長や体重の変化量が小さくなる傾向にある。このため、例えば、1月ごとに測定した身長や体重の変化量には、季節ごとに異なる変動が含まれてしまい、予測に対するノイズとなりえる。
【0139】
そこで、情報提供装置10は、所定の期間よりも長い期間ごとに測定された身長や体重の変化量に基づいて、初潮時期の予測を行ってもよい。例えば、情報提供装置10は、毎年の決まった日時(例えば、毎年の4月20日等)に測定された身長や体重から、初潮時期の予測を行ってもよい。このような情報を用いることで、情報提供装置10は、より精度よく初潮時期を予測することが可能となる。
【0140】
また、身長が伸び始めたタイミング(成長速度グラフで傾きが正になり始めたタイミング)を特定するために、身長情報をより低い年齢から記録する(あるいは、「身長が伸び始めたタイミングは?」という質問を情報提供装置10が提供し、利用者からの回答の入力を受け付ける等)する事で、初潮の予測の精度を向上させたり、初潮の時期をより低年齢から提供したりすることが可能である。さらには、二次成長の特徴である乳房の発達やおりものの排泄されるタイミング、将来の身長などの予測にも活用することができる。
【0141】
〔3-8.吸収性物品の選択ついて〕
上述した説明では、情報提供装置10は、各種の利用者情報に基づいて、初潮前の利用者に提案する吸収性物品の選択を行った。ここで、情報提供装置10は、上述した各種の組み合わせ以外にも、任意の組み合わせにより、利用者にとって適切な吸収性物品(すなわち、ずれ、よれ、漏れが生じにくい吸収性物品)の選択を行ってもよい。
【0142】
また、情報提供装置10は、初潮時期までの期間が所定の閾値を下回る利用者に対しては、初潮に対応するための各種物品や、生理や第2次性徴に関する説明を含む書籍等をまとめたキットを提供してもよい。例えば、情報提供装置10は、対象利用者の予測猶予期間が所定の閾値を下回る場合は、利用者情報から推定された対象利用者の体型に合ったサイズのナプキンやショーツ等の下着、ナプキン等の生理用品を保管するポーチ、生理に関する性教育用の書籍、母親からのメッセージ等が記載された写真等を含むキットの提供対象として対象利用者を選択する。そして、情報提供装置10は、対象利用者にキットを発送するための各種処理を実行してもよい。
【0143】
〔3-9.その他〕
なお、上記した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、手動的に行われてもよい。また、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、公知の方法で自動的に行われてもよい。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られるものではない。
【0144】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されなくともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られない。また、各構成要素は、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成してもよい。また、上記してきた各処理は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて実行されてもよい。また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、予測部は、予測手段や予測回路に読み替えることができる。
【0145】
〔4.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る情報提供装置10は、例えば、
図13に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図13は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、キャッシュ1040、メモリ1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続される。
【0146】
演算装置1030は、キャッシュ1040やメモリ1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。キャッシュ1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するキャッシュである。また、メモリ1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現されるメモリである。
【0147】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現されてよい。一方、入力IF1070は、マウス、キーボード、及びスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0148】
例えば、入力装置1020は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置により実現されてもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体により実現されてもよい。
【0149】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する機能を有する。
【0150】
ここで、演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行うこととなる。例えば、演算装置1030は、入力装置1020やメモリ1050からプログラムをキャッシュ1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。例えば、コンピュータ1000が情報提供装置10として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、キャッシュ1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部140の機能を実現することとなる。
【0151】
なお、本実施形態の提供方法として、端末装置100に専用のアプリケーションを搭載し、情報提供装置10に搭載されたプログラムと、端末装置100に搭載されたアプリケーションとが連携することで、本実施形態を利用者に提供してもよい。例えば、端末装置100のアプリケーションは、利用者の身体的な特徴を示す情報を入力するための入力画面の表示処理や、入力を受付ける受付処理、受付けた情報を利用者情報として情報提供装置10へと送信する送信処理を端末装置100に実行させる。一方、情報提供装置10のプログラムは、端末装置100から利用者情報を取得する取得処理と、利用者情報から利用者の初潮時期を予測する予測処理とを情報提供装置10に実行させる。
【0152】
また、端末装置100は、汎用的なブラウザを搭載し、端末装置100の汎用的なブラウザを介して情報提供装置10と接続されることで、本実施形態を利用者に提供するようにしてもよい。例えば、情報提供装置10は、利用者情報の入力を受付けるためのウェブページを端末装置100に配信し、ウェブページを介して利用者情報を取得することで、上述した処理を実現してもよい。
【0153】
〔5.効果〕
上述したように、情報提供装置10は、利用者の身体的な特徴から、利用者の初潮時期を前もって予測する。このような処理の結果、情報提供装置10は、利用者に対し、将来初潮が生じる旨や、各種吸収性物品等の準備を促すことができるので、利用者の心理的な負担を軽減し、利用者の生活の質を改善することができる。
【0154】
また、情報提供装置10は、身体的な変化量と、BMI等の身体的な特徴と、初潮時期との関係性に基づき、利用者の身体的な変化量やBMIから初潮時期を予測するので、李湯者の初潮時期を精度良く推定することができる。この結果、情報提供装置10は、利用者に対してより適切な態様で、初潮や第2次性徴、生理に対する対応等を説明する情報を提供することができるので、利用者の生活の質を改善することができる。
【0155】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明した。しかしながら、これらは例示であり、本願の実施形態は、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、所謂当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で実施することが可能である。
【0156】
〔6.付記〕
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
利用者の身体的な特徴を示す利用者情報を取得する取得部と、
前記利用者情報に基づいて、前記利用者の初潮が生じる時期を予測する予測部と
を有することを特徴とする予測装置。
(2)
前記取得部は、前記利用者情報として、前記利用者の体型を示す情報を取得する
ことを特徴とする前記(1)に記載の予測装置。
(3)
前記予測部は、前記利用者情報に基づいて、前記利用者の身体的な特徴の変化を特定し、特定した変化が所定の条件を満たした時期に基づいて、前記利用者の初潮が生じる時期を予測する
ことを特徴とする前記(1)または前記(2)に記載の予測装置。
(4)
前記予測部は、前記利用者の身体的な特徴の変化量が最大となる時期を特定し、特定した時期から所定の期間が経過した時期を前記利用者の初潮が生じる時期とする
ことを特徴とする前記(3)に記載の予測装置。
(5)
前記取得部は、前記利用者の身長を示す利用者情報を取得し、
前記予測部は、前記利用者の身長の変化量が最大となる時期から所定の期間が経過した時期を前記利用者の初潮が生じる時期とする
ことを特徴とする前記(4)に記載の予測装置。
(6)
前記取得部は、前記利用者の体重を示す利用者情報を取得し、
前記予測部は、前記利用者の体重の変化量が最大となる時期から所定の期間が経過した時期を前記利用者の初潮が生じる時期とする
ことを特徴とする前記(4)または前記(5)に記載の予測装置。
(7)
前記取得部は、前記利用者情報として、前記利用者の身長と体重とを示す情報を取得し、
前記予測部は、前記利用者の身長と前記体重とから算出される所定の指数に基づいて、前記利用者の初潮が生じる時期を予測する
ことを特徴とする前記(1)~(6)のうちいずれか1つに記載の予測装置。
(8)
前記予測部は、前記利用者の身長の変化量が最大となり、かつ、前記利用者の体重の変化量が最大となった後で、前記利用者の身長と前記体重とから推定される前記利用者の骨の重さが所定の条件を満たした時期から所定の期間が経過した時期を前記利用者の初潮が生じる時期とする
ことを特徴とする前記(7)に記載の予測装置。
(9)
前記予測部は、前記身長と前記体重とに基づいて、前記利用者の発育に関する特徴を推定し、前記利用者の身長の変化量が最大となる時期から、前記利用者の発育に関する特徴に応じた期間が経過した時期を前記利用者の初潮が生じる時期とする
ことを特徴とする前記(7)または前記(8)に記載の予測装置。
(10)
前記取得部は、前記利用者情報として、前記利用者の心理的変化に関する情報をさらに取得し、
前記予測部は、前記利用者の心理的変化に関する情報に基づいて、前記利用者の初潮が生じる時期を予測する
ことを特徴とする前記(1)~(9)のうちいずれか1つに記載の予測装置。
(11)
前記取得部は、前記利用者の心理的変化に関する情報のうち、前記利用者の肯定的な心理的変化に関する情報を取得し、
前記予測部は、前記利用者の肯定的な心理的変化に関する情報に基づいて、前記利用者の初潮が生じる時期を予測する
ことを特徴とする前記(10)に記載の予測装置。
(12)
前記取得部は、前記利用者の心理的変化に関する情報のうち、前記利用者の否定的な心理的変化に関する情報を取得し、
前記予測部は、前記利用者の否定的な心理的変化に関する情報に基づいて、前記利用者の初潮が生じる時期を予測する
ことを特徴とする前記(10)に記載の予測装置。
(13)
前記取得部は、各年のうち同時期に測定された前記利用者の身体的な特徴を示す利用者情報を取得する
ことを特徴とする前記(1)~(12)のうちいずれか1つに記載の予測装置。
(14)
前記取得部は、前記利用者の分泌物に関する情報を取得する
ことを特徴とする前記(1)~(13)のうちいずれか1つに記載の予測装置。
(15)
前記取得部は、前記初潮が生じる時期の予測対象となる対象利用者の利用者情報を取得し、
前記予測部は、利用者の利用者情報と当該利用者の初潮の時期との間の関係性を学習したモデルを用いて、前記対象利用者の利用者情報から、当該対象利用者の初潮が生じる時期を予測する
ことを特徴とする前記(1)~(14)のうちいずれか1つに記載の予測装置。
(16)
前記予測部による予測結果に応じた情報を提供する提供部
を有することを特徴とする前記(1)~(15)のうちいずれか1つに記載の予測装置。
(17)
前記提供部は、前記予測結果に応じて、吸収性物品に関する情報を提供する
ことを特徴とする前記(16)に記載の予測装置。
(18)
前記提供部は、前記予測結果に応じて、前記利用者の身体的な特徴に対応するコンテンツを出し分ける
ことを特徴とする前記(16)に記載の予測装置。
(19)
前記提供部は、前記予測結果が、初潮がはじまっていると示した場合に、初潮及び生理を管理するコンテンツを提供する
ことを特徴とする前記(18)に記載の予測装置。
(20)
前記提供部は、前記予測結果が、初潮がはじまっていないと示した場合に、初潮が生じる時期を予測するコンテンツを提供する
ことを特徴とする前記(18)に記載の予測装置。
(21)
前記利用者情報に基づいて、前記利用者の第2次性徴の態様を推定する推定部
を有し、
前記提供部は、前記推定部により推定された前記第2次性徴の態様に関する情報を提供する
ことを特徴とする前記(16)または前記(17)に記載の予測装置。
(22)
前記提供部は、前記第2次性徴の態様に応じた吸収性物品に関する情報を提供する
ことを特徴とする前記(21)に記載の予測装置。
(23)
前記予測部は、前記推定部により推定された前記第2次性徴の態様に基づいて、前記利用者の初潮が生じる時期を予測する
ことを特徴とする前記(21)または前記(22)に記載の予測装置。
(24)
前記利用者情報に基づいて、前記利用者の認知能力を推定する推定部
を有する前記(16)または前記(17)に記載の予測装置。
(25)
前記予測部は、前記推定部により推定された認知能力に基づいて、前記利用者の初潮が生じる時期を予測する
ことを特徴とする前記(24)に記載の予測装置。
(26)
前記提供部は、前記認知能力に応じた吸収性物品に関する情報を提供する
ことを特徴とする前記(24)に記載の予測装置。
(27)
前記提供部は、前記認知能力に応じた吸収性物品の使用方法に関する情報を提供する
ことを特徴とする前記(24)または前記(26)に記載の予測装置。
(28)
前記提供部は、前記認知能力が所定の閾値以上である場合に、前記吸収性物品の使用方法の情報量が所定の閾値未満である前記吸収性物品の使用方法に関する情報を提供する
ことを特徴とする前記(27)に記載の予測装置。
(29)
前記提供部は、前記認知能力が所定の閾値未満である場合に、前記吸収性物品の使用方法の情報量が所定の閾値以上である前記吸収性物品の使用方法に関する情報を提供する
ことを特徴とする前記(27)に記載の予測装置。
(30)
予測装置が実行する予測方法であって、
利用者の身体的な特徴を示す利用者情報を取得する取得工程と、
前記利用者情報に基づいて、前記利用者の初潮が生じる時期を予測する予測工程と
を含むことを特徴とする予測方法。
(31)
利用者の身体的な特徴を示す利用者情報を取得する取得手順と、
前記利用者情報に基づいて、前記利用者の初潮が生じる時期を予測する予測手順と
をコンピュータに実行させるための予測プログラム。
【符号の説明】
【0157】
N ネットワーク
10 情報提供装置
20 通信部
30 記憶部
31 利用者データベース
32 モデルデータベース
40 制御部
41 学習部
42 取得部
43 特定部
44 予測部
45 提供部
100 端末装置