(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025112512
(43)【公開日】2025-08-01
(54)【発明の名称】電子決済支援装置、システム、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/40 20120101AFI20250725BHJP
【FI】
G06Q20/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024006771
(22)【出願日】2024-01-19
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】斉藤 康治
(57)【要約】
【課題】ユーザの個人情報に配慮しつつ、年齢確認が必要となる商品等の電子決済を、既存の電子決済の仕組みを活用しつつ低コストで実現する。
【解決手段】電子決済支援装置は、ユーザ端末のカメラにより、決済端末に対応付けられた決済用コードを読み込むことにより、決済用コードを読み取ったユーザ端末及び、決済用コードに対応付けられて登録された決済端末の少なくとも一方から、決済用コードに対応付けられた決済端末識別情報と、ユーザが購入する決済対象情報と、ユーザ端末情報、決済手段特定情報、及びユーザの年齢情報を含むユーザ情報とを含む決済要求を受信した場合、決済対象情報に年齢条件が含まれるか否かを判定する判定手段と、決済対象情報に前記年齢条件が含まれる場合、ユーザ情報のユーザの年齢情報に基づき、決済対象情報に対する所定の処理を実行する実行手段と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末のカメラにより、決済端末に対応付けられた決済用コードを読み込むことにより、前記決済用コードを読み取った前記ユーザ端末及び、前記決済用コードに対応付けられて登録された前記決済端末の少なくとも一方から、前記決済用コードに対応付けられた決済端末識別情報と、ユーザが購入する決済対象情報と、ユーザ端末情報、決済手段特定情報、及びユーザの年齢情報を含むユーザ情報とを含む決済要求を受信する決済要求受信手段と、
受信した前記決済要求の前記決済対象情報に年齢条件が含まれるか否かを判定する判定手段と、
前記決済対象情報に前記年齢条件が含まれる場合、前記ユーザ情報の前記ユーザの前記年齢情報に基づき、前記決済対象情報に対する所定の処理を実行する実行手段と、
を備える電子決済支援装置。
【請求項2】
前記判定手段は、
前記決済対象情報に年齢条件が含まれる場合、登録された前記ユーザの前記年齢情報が前記年齢条件を満たすか否かを判定し、
前記実行手段は、
前記年齢情報が前記年齢条件を満たす場合、前記決済対象情報に対する電子決済処理を行い、決済結果を前記ユーザ端末又は前記決済端末へ返信する
請求項1に記載の電子決済支援装置。
【請求項3】
前記実行手段は、
前記年齢情報が前記年齢条件を満たさない場合、前記年齢条件が課された決済対象を除外した前記決済対象情報に対して前記電子決済処理を行う
請求項2に記載の電子決済支援装置。
【請求項4】
前記実行手段は、
前記年齢情報が前記年齢条件を満たさない場合、決済対象について電子決済処理が不可の旨を前記ユーザ端末又は前記決済端末へ返信する
請求項2に記載の電子決済支援装置。
【請求項5】
前記判定手段は、
前記決済対象情報に前記年齢条件が含まれることを示す年齢確認情報が、前記受信した決済要求に含まれるか否かを判定し、
前記年齢確認情報が前記受信した決済要求に含まれる場合、前記年齢情報が前記年齢条件を満たすか否かを判定する
請求項2に記載の電子決済支援装置。
【請求項6】
前記実行手段は、
前記年齢確認情報が前記受信した決済要求に含まれない場合、前記決済対象情報に対する電子決済処理を行い、決済結果を前記ユーザ端末又は前記決済端末へ返信する
請求項5に記載の電子決済支援装置。
【請求項7】
前記判定手段は、前記決済要求に含まれる前記ユーザ情報の前記年齢情報が成人年齢以上を示す場合に、前記年齢情報が前記年齢条件を満たすと判定し、
前記実行手段は、前記年齢情報が成人年齢未満を示す場合、少なくとも前記年齢条件が課された決済対象を電子決済処理の対象外として、前記所定の処理を実行する
請求項1に記載の電子決済支援装置。
【請求項8】
前記決済用コードに対応付けられた決済端末識別情報と、前記ユーザが購入する決済対象情報と、前記ユーザ情報と、を対応付けて登録する登録手段をさらに備える、請求項1に記載の電子決済支援装置。
【請求項9】
前記登録手段は、
前記決済用コードに対応付けられた決済端末識別情報と、前記ユーザ端末に登録されているユーザの年齢情報を含むユーザ情報と、前記決済用コードの有効期限と、をさらに対応付けて登録する、請求項8に記載の電子決済支援装置。
【請求項10】
前記登録手段は、
前記ユーザの電子決済手段情報とユーザIDとを含む登録要求を受信した場合、当該登録要求に含まれる前記電子決済手段情報と前記ユーザIDとを対応付けて記憶装置に登録し、
前記ユーザ端末による生体認証の成功に応じて前記ユーザIDと前記年齢情報とを含む前記決済要求を受信した場合、前記記憶装置に対して、前記決済用コードと、前記決済要求に含まれる前記年齢情報とを、当該決済要求に含まれる前記ユーザIDに対応付けて登録し、
前記電子決済支援装置は、決済端末で読み込まれた決済対象情報の中に年齢条件が課された決済対象が含まれる場合、前記記憶装置の中から、前記決済要求に含まれるユーザIDに対応付けられた前記年齢情報及び前記電子決済手段情報を特定する特定手段をさらに備え、
前記実行手段は、前記特定した年齢情報が前記年齢条件を満たす場合、前記特定した電子決済手段情報を用いて、前記決済対象情報に対する電子決済処理を行う
請求項8に記載の電子決済支援装置。
【請求項11】
ユーザ端末と、電子決済支援装置と、決済端末と、を備え、
前記電子決済支援装置は、
前記ユーザ端末のカメラにより、前記決済端末に対応付けられた決済用コードを読み込むことにより、前記決済用コードと対応付けられた決済端末情報と前記ユーザ端末に登録されているユーザの年齢情報を含むユーザ情報とを対応付けて登録し、
前記決済用コードに対応付けられた前記決済端末は、前記ユーザが購入する決済対象を読み込み、
前記電子決済支援装置は、前記決済端末情報と、読み込まれた決済対象情報を含む決済要求を、前記ユーザ端末又は前記決済端末から受信した場合、前記決済対象情報に年齢条件が含まれるか否かを判定し、前記決済対象情報に年齢条件が含まれる場合、前記決済用コードと対応付けて登録された前記ユーザの前記年齢情報に基づき、前記決済対象情報に対する所定の処理を実行する
電子決済支援システム。
【請求項12】
前記ユーザ端末は、前記ユーザ端末における生体認証に成功した場合に、前記ユーザ端末の前記カメラによる前記決済用コードの読込可能な状態になるように構成される、請求項11に記載の電子決済支援システム。
【請求項13】
前記決済端末に対応付けられた決済用コードは、決済のたびに、前記決済端末において発行されるように構成される、請求項11に記載の電子決済支援システム。
【請求項14】
コンピュータが、
ユーザ端末のカメラにより、決済端末に対応付けられた決済用コードを読み込むことにより、前記決済用コードを読み取った前記ユーザ端末及び、前記決済用コードに対応付けられて登録された前記決済端末の少なくとも一方から、前記決済用コードに対応付けられた決済端末識別情報と、ユーザが購入する決済対象情報と、ユーザ端末情報、決済手段特定情報、及びユーザの年齢情報を含むユーザ情報とを含む決済要求を受信し、
受信した前記決済要求の前記決済対象情報に年齢条件が含まれるか否かを判定し、
前記決済対象情報に前記年齢条件が含まれる場合、前記ユーザ情報の前記ユーザの前記年齢情報に基づき、前記決済対象情報に対する所定の処理を実行する、
電子決済支援方法。
【請求項15】
ユーザ端末のカメラにより、決済端末に対応付けられた決済用コードを読み込むことにより、前記決済用コードを読み取った前記ユーザ端末及び、前記決済用コードに対応付けられて登録された前記決済端末の少なくとも一方から、前記決済用コードに対応付けられた決済端末識別情報と、ユーザが購入する決済対象情報と、ユーザ端末情報、決済手段特定情報、及びユーザの年齢情報を含むユーザ情報とを含む決済要求を受信する処理と、
受信した前記決済要求の前記決済対象情報に年齢条件が含まれるか否かを判定する処理と、
前記決済対象情報に前記年齢条件が含まれる場合、前記ユーザ情報の前記ユーザの前記年齢情報に基づき、前記決済対象情報に対する所定の処理を実行する処理と、
をコンピュータに実行させる電子決済支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子決済支援装置、システム、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、生体認証を用いて電子決済を行うための技術が開示されている。特許文献1にかかるユーザ端末は、事前に登録された本人特定情報と、カメラで撮像された顔の特徴量とを照合し、本人であることが認証されると、決済用の二次元コード(以下、「決済用コード」という。)を表示する。特許文献1にかかる決済用コードには、決済手段特定情報と共に、年齢情報や本人特定情報が含まれる。そこで、特許文献1にかかるオーダ端末は、ユーザ端末に表示されたコードをカメラにより撮影し、コードから決済手段特定情報等を読み取り、決済処理を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、電子決済の対象商品又はサービスには、年齢確認が必要なものがある。そして、年齢確認が必要な商品等について生体認証を用いた電子決済を行うために、たとえば上述した特許文献1にかかる技術を用いた場合、決済用コードに独自に年齢情報を含めることとなる。そのため、既存の電子決済の仕組みの大幅な変更が必要となり、生体認証を用いた電子決済の導入のコストが課題となっていた。
【0005】
また、ユーザは、個人情報の不正利用等の観点から、顔画像などの生体認証情報をクラウドサーバに登録したくない場合が多い。しかし、そうしたユーザでも、年齢確認が必要な商品を購入するたびに、年齢確認を行うのが煩わしく感じる場合がある。
【0006】
本開示の目的は、上述した課題を鑑み、ユーザの個人情報に配慮しつつ、年齢確認が必要となる商品等の決済を考慮した生体認証を用いた電子決済を、既存の電子決済の仕組みを活用しつつ低コストで実現するための電子決済支援装置、システム、方法、及び、プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示にかかる電子決済支援装置は、
ユーザ端末のカメラにより、決済端末に対応付けられた決済用コードを読み込むことにより、前記決済用コードを読み取った前記ユーザ端末及び、前記決済用コードに対応付けられて登録された前記決済端末の少なくとも一方から、前記決済用コードに対応付けられた決済端末識別情報と、ユーザが購入する決済対象情報と、ユーザ端末情報、決済手段特定情報、及びユーザの年齢情報を含むユーザ情報とを含む決済要求を受信する決済要求受信手段と、受信した前記決済要求の前記決済対象情報に年齢条件が含まれるか否かを判定する判定手段と、前記決済対象情報に前記年齢条件が含まれる場合、前記ユーザ情報の前記ユーザの前記年齢情報に基づき、前記決済対象情報に対する所定の処理を実行する実行手段と、を備える。
【0008】
本開示にかかる電子決済支援システムは、ユーザ端末と、電子決済支援装置と、決済端末と、を備え、前記電子決済支援装置は、前記ユーザ端末のカメラにより、前記決済端末に対応付けられた決済用コードを読み込むことにより、前記決済用コードと対応付けられた前記決済端末情報と前記ユーザ端末に登録されているユーザの年齢情報を含むユーザ情報とを対応付けて登録し、前記決済用コードに対応付けられた前記決済端末は、前記ユーザが購入する決済対象を読み込み、前記電子決済支援装置は、前記決済端末情報と、読み込まれた前記決済対象情報を含む決済要求を、前記ユーザ端末又は前記決済端末から受信した場合、前記決済対象情報に年齢条件が含まれるか否かを判定し、前記決済対象情報に年齢条件が含まれる場合、前記決済用コードと対応付けて登録された前記ユーザの前記年齢情報に基づき、前記決済対象情報に対する所定の処理を実行する。
【0009】
本開示にかかる電子決済支援方法は、
コンピュータが、ユーザ端末のカメラにより、決済端末に対応付けられた決済用コードを読み込むことにより、前記決済用コードを読み取った前記ユーザ端末及び、前記決済用コードに対応付けられて登録された前記決済端末の少なくとも一方から、前記決済用コードに対応付けられた決済端末識別情報と、ユーザが購入する決済対象情報と、ユーザ端末情報、決済手段特定情報、及びユーザの年齢情報を含むユーザ情報とを含む決済要求を受信し、受信した前記決済要求の前記決済対象情報に年齢条件が含まれるか否かを判定し、前記決済対象情報に前記年齢条件が含まれる場合、前記ユーザ情報の前記ユーザの前記年齢情報に基づき、前記決済対象情報に対する所定の処理を実行する。
【0010】
本開示にかかる電子決済支援プログラムは、
ユーザ端末のカメラにより、決済端末に対応付けられた決済用コードを読み込むことにより、前記決済用コードを読み取った前記ユーザ端末及び、前記決済用コードに対応付けられて登録された前記決済端末の少なくとも一方から、前記決済用コードに対応付けられた決済端末識別情報と、ユーザが購入する決済対象情報と、ユーザ端末情報、決済手段特定情報、及びユーザの年齢情報を含むユーザ情報とを含む決済要求を受信する処理と、受信した前記決済要求の前記決済対象情報に年齢条件が含まれるか否かを判定する処理と、前記決済対象情報に前記年齢条件が含まれる場合、前記ユーザ情報の前記ユーザの前記年齢情報に基づき、前記決済対象情報に対する所定の処理を実行する処理と、をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本開示により、ユーザの個人情報に配慮しつつ、年齢確認が必要となる商品等の決済を考慮した生体認証による電子決済を、既存の電子決済の仕組みを活用しつつ低コストで実現するための電子決済支援装置、システム、方法、及び、プログラム等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】一実施形態にかかる電子決済支援装置の構成を示すブロック図である。
【
図2】一実施形態にかかる電子決済支援方法の流れを示すフローチャートである。
【
図3】いくつかの実施形態にかかる電子決済支援システムの構成を示すブロック図である。
【
図4】いくつかの実施形態にかかるユーザ端末の構成を示すブロック図である。
【
図5】いくつかの実施形態にかかる決済端末の構成を示すブロック図である。
【
図6】いくつかの実施形態にかかる電子決済支援装置の構成を示すブロック図である。
【
図7】いくつかの実施形態にかかるユーザ端末における個人情報登録処理の流れを示すフローチャートである。
【
図8】いくつかの実施形態にかかる電子決済手段情報の登録処理の流れを示すシーケンス図である。
【
図9】いくつかの実施形態にかかる決済要求処理の全体の流れを示すシーケンス図である。
【
図10】いくつかの実施形態の変形例にかかる決済要求処理の全体の流れを示すシーケンス図である。
【
図11】いくつかの実施形態にかかる決済用コード表示画面の例を示す図である。
【
図12】いくつかの実施形態にかかる決済処理の全体の流れを示すシーケンス図である。
【
図13】いくつかの実施形態の変形例にかかる決済処理の全体の流れを示すシーケンス図である。
【
図14】いくつかの実施形態にかかる電子決済支援装置における決済処理の流れを示すフローチャートである。
【
図15】いくつかの実施形態にかかる決済結果の表示例を示す図である。
【
図16】いくつかの実施形態にかかる決済結果の表示例を示す図である。
【
図17】いくつかの実施形態にかかる決済結果の表示例を示す図である。
【
図18】他の実施形態にかかる自動販売機での決済処理の流れを概念的に説明する図である。
【
図19】さらに他の実施形態にかかる決済端末における決済用コード更新処理の流れを示すフローチャートである。
【
図20】さらに他の実施形態の実施例にかかるコード延長ボタンを含む決済用コード表示画面の例を示す図である。
【
図21】さらに他の実施形態の実施例にかかる有効期限を延長後の決済用コード表示画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下では、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
【0014】
図1は、一実施形態にかかる電子決済支援装置1の構成を示すブロック図である。電子決済支援装置1は、ユーザ端末(不図示)を携帯するユーザが決済端末(不図示)において電子決済を行うことを支援するための情報処理装置(たとえば、サーバコンピュータ)である。ここで、電子決済を利用しようとするユーザは、予め、クレジットカード情報等の電子決済手段情報を、電子決済支援装置1側に登録済みであるものとする。ユーザ端末は、生体認証(たとえば、ユーザの顔認証)が実行され、ユーザ端末に登録されたユーザの年齢情報を電子決済支援装置1に送信することができる。本実施形態1では、ユーザ端末(たとえば、スマートフォン)は、ユーザ端末で読み込んだ決済用コード(たとえば、QRコード(登録商標))の情報と、ユーザ端末に登録された年齢情報を、ネットワークを介してサーバに送信して、サーバで対応付けて登録することで年齢確認を行う。
【0015】
「生体認証」とは、事前に登録されたマスタ生体情報と、認証時に個人から取得された、又は、入力されたクエリ生体情報とを照合して、一致度合いが閾値以上であることにより、個人の真正性を確認する情報処理である。ここで、「生体情報」は、ユーザの身体の少なくとも一部を撮影した画像から抽出された複数の特徴点と特徴点間の距離等である特徴量の集合を示すデータである。「マスタ生体情報」とは、ユーザの生体認証においてクエリ生体情報との照合対象となる生体情報である。また、「クエリ生体情報」は、生体認証のためにユーザ本人から取得された生体情報であり、マスタ生体情報との照合対象となるデータである。
【0016】
電子決済支援装置1は、たとえば、サーバコンピュータであり、決済要求受信部12、判定部13及び実行部14を備える。
決済要求受信部12は、決済要求受信手段とも呼ばれ、ユーザ端末のカメラにより、決済端末に対応付けられた決済用コードを読み込むことにより、決済用コードを読み取ったユーザ端末及び、決済用コードに対応付けられて登録された決済端末の少なくとも一方から、決済要求を受信する。決済要求は、決済用コードに対応付けられた決済端末識別情報と、ユーザが購入する決済対象情報と、ユーザ端末情報、決済手段特定情報、及びユーザの年齢情報を含むユーザ情報とを含む。電子決済支援装置1は、(ユーザ端末からネットワークを介して受信した)当該決済用コードに対応付けられた決済端末識別情報と、ユーザ端末に登録されているユーザの年齢情報を含むユーザ情報とを対応付けて登録することができる。具体的には、電子決済支援装置1は、(ユーザ端末からネットワークを介して受信した)少なくとも決済端末に対応付けられた決済用コード(又は決済端末識別情報)とユーザの年齢情報とを対応付けて記憶装置(不図示)に保存することができる。
【0017】
「年齢情報」とは、ユーザの現在の年齢や年代を示す情報、つまり、ユーザが生体認証に成功した時点の年齢等を示す情報である。「決済手段特定情報」は、ユーザUが用いる電子決済手段を特定するための情報である。
【0018】
尚、記憶装置は、電子決済支援装置1に内蔵されるものか、電子決済支援装置1に接続されるもののいずれであってもよい。「決済端末に対応付けられた決済用コード」とは、決済端末に対して予め設けられた印刷された決済用コードであってもよいし、決済ごとに決済端末に対し発行され、決済端末の表示部に表示されるデジタル決済用コードであってもよい。
【0019】
判定部13は、判定手段とも呼ばれ、決済用コードを読み取ったユーザ端末から、又は、決済用コードに対応付けられて登録された決済端末から、決済端末識別情報とユーザが購入する決済対象情報を含む決済要求を受信した場合、決済対象情報に年齢条件が含まれるか否かを判定する。
【0020】
いくつかの実施形態では、決済端末において、決済対象である商品等が読み取られた後に、決済端末は、読み取った決済対象情報と、決済端末識別情報とを暗示的に含む決済用コードを発行する。この場合、ユーザ端末は、ユーザ端末のカメラにより、発行された決済用コードを読み取った場合に、電子決済支援装置1に対して決済要求を送信する。この場合、決済要求は、ユーザの年齢情報、および、後述する決済手段特定情報を含むユーザ情報、ユーザ端末識別情報、決済端末識別情報、ならびにユーザが購入する決済対象情報を含み得る。
【0021】
他の実施形態では、決済端末において、決済対象である商品が読み取られる前に、決済端末は、決済端末識別情報を含む決済用コードを発行する、又は、決済端末に対応付けられた印刷済の決済用コードが用意されている。この場合、ユーザ端末は、ユーザ端末のカメラにより、当該決済用コードを読み取った場合に、電子決済支援装置1に対して、年齢情報(および、後述する決済手段特定情報)を含むユーザ情報と、決済端末識別情報と、を含む決済要求を送信するものとする。一方、決済端末も、電子決済支援装置1に対して、決済対象情報を含む別の決済要求を送信する。
【0022】
尚、決済手段特定情報は、予め、ユーザ情報と対応付けられて、電子決済支援装置の記憶部に登録されている場合もある。この場合は、決済要求は、決済手段特定情報を含まない場合もある。
【0023】
尚、決済端末は、店舗等に設置された有人用又は無人用のレジ端末であるか、自動販売機であってもよい。「年齢条件が含まれる決済対象」とは、購入時に年齢確認が必要となる商品、たとえば、アルコール飲料や煙草等である。尚、「決済対象」は、商品に限らず、サービスであってもよい。また、決済対象情報には、1以上の決済対象が含まれていればよい。たとえば、判定部13は、決済対象情報の中の各決済対象について、商品データベース等を参照して、年齢条件が課された決済対象か否かを判定してもよい。または、判定部13は、決済要求の中に、年齢条件が課された決済対象を示す情報が含まれているか否かを判定してもよい。
【0024】
実行部14は、実行手段とも呼ばれ、決済対象情報に前記年齢条件が含まれる場合、ユーザ情報のユーザの年齢情報に基づき、決済対象情報に対する所定の処理を実行する。「所定の処理」とは、たとえば、決済対象情報に対する電子決済処理、年齢条件が課された決済対象に対する電子決済の可否の判定結果の出力、決済結果の出力、決済対象情報の中から年齢条件が課された決済対象を除外した電子決済処理等である。但し、「所定の処理」はこれらに限定されない。
【0025】
図2は、本実施形態1にかかる電子決済支援方法の流れを示すフローチャートである。まず、決済要求受信部12は、ユーザ端末のカメラにより、決済端末に対応付けられた決済用コードを読み込むことにより、決済用コードを読み取ったユーザ端末及びから、又は、決済用コードに対応付けられて登録された前記決済端末の少なくとも一方から、決済要求を受信する。決済要求は、決済用コードに対応付けられた決済端末識別情報と、ユーザが購入する決済対象情報と、ユーザ端末情報、決済手段特定情報、及びユーザの年齢情報を含むユーザ情報とを含む(S11)。
【0026】
判定部13は、決済要求を受信した場合、決済対象情報に年齢条件が含まれるか否かを判定する(S13)。
【0027】
ステップS13で、決済対象情報に年齢条件が含まれると判定した場合、実行部14は、ユーザ情報の年齢情報に基づき、決済対象情報に対する所定の処理を実行する(S14)。そして、電子決済支援装置1は、電子決済支援方法の処理を終了する。尚、ステップS13で、決済対象情報の中に年齢条件が課された決済対象が含まれないと判定した場合、電子決済支援装置1は、決済対象情報に対する他の処理を実行してもよい。
【0028】
本実施形態により、年齢確認が必要となる商品等の決済を考慮した生体認証を用いた電子決済を、既存の電子決済の仕組みを活用しつつ低コストで実現することができる。
【0029】
尚、電子決済支援装置1は、図示しない構成としてプロセッサ、メモリ及び記憶装置を備えるものである。また、当該記憶装置には、本実施形態にかかる電子決済支援方法の処理が実装されたコンピュータプログラムが記憶されている。そして、当該プロセッサは、記憶装置からコンピュータプログラム等を前記メモリへ読み込ませ、当該コンピュータプログラムを実行する。これにより、プロセッサは、登録部12、判定部13及び実行部14の機能を実現する。
【0030】
または、電子決済支援装置1の各構成要素は、それぞれが専用のハードウェアで実現されていてもよい。また、各装置の各構成要素の一部又は全部は、汎用または専用の回路(circuitry)、プロセッサ等やこれらの組合せによって実現されてもよい。これらは、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。各装置の各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組合せによって実現されてもよい。また、プロセッサとして、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、量子プロセッサ(量子コンピュータ制御チップ)等を用いることができる。
【0031】
また、電子決済支援装置1の各構成要素の一部又は全部が複数の情報処理装置や回路等により実現される場合には、複数の情報処理装置や回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。たとえば、情報処理装置や回路等は、クライアントサーバシステム、クラウドコンピューティングシステム等、各々が通信ネットワークを介して接続される形態として実現されてもよい。また、電子決済支援装置1の機能がSaaS(Software as a Service)形式で提供されてもよい。
【0032】
<いくつかの実施形態>
図3は、いくつかの本実施形態にかかる電子決済支援システム1000の構成を示すブロック図である。電子決済支援システム1000は、店舗等での商品の購入や有料サービスを受けるユーザが、ユーザ端末および決済端末を用いて、電子決済を行うことを支援するための情報システムである。特に、電子決済支援システム1000は、年齢条件が課された決済対象に対して適切に電子決済を行うことを支援する。電子決済支援システム1000は、ユーザ端末100-1及び100-2、決済端末200並びに電子決済支援装置300を備える。ユーザ端末100-1及び100-2、決済端末200並びに電子決済支援装置300のそれぞれは、ネットワークNを介して通信可能に接続されている。ここで、ネットワークNは、有線又は無線の通信回線である。
【0033】
尚、以下の説明では、生体認証を顔認証とし、生体情報を顔特徴情報とするが、生体認証及び生体情報は撮影画像を利用する他の技術を適用可能である。たとえば、生体情報は、指紋、声紋、静脈、網膜、瞳の虹彩の模様(パターン)といった個人に固有の身体的特徴から計算されるデータ(特徴量)を用いても構わない。尚、以下の説明において、ユーザ端末100-1及び100-2を単に「ユーザ端末100」と呼ぶ場合がある。また、以下の説明において、ユーザU1及びU2を単に「ユーザU」と呼ぶ場合がある。
【0034】
ユーザUは、電子決済を行うために自身の決済手段特定情報を予め電子決済支援装置300側に登録し、生体認証の成功した自身のユーザ端末100を用いて、店舗の決済端末から提示された決済用コードを読み込み、決済端末200と連携して電子決済を行う。ここで、「電子決済」とは、キャッシュレス決済とも呼ばれ、本実施形態では店舗提示型(MPM:Merchant‐Presented Mode)のコード決済を対象とする。そして、コード決済は、決済端末200に対応付けられたバーコードや二次元バーコード等の決済用コードをユーザ端末100に読み取らせて、ユーザ端末に対応付けられた決済手段特定情報を用いて決済を行うことである。ここで、「決済手段特定情報」は、ユーザUが用いる電子決済手段を特定するための情報である。「電子決済手段」は、たとえば、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード、電子マネー、ポイント、電子キャッシュ、仮想通貨、ウォレット、その他の電子バュー等による支払いや、銀行口座からの引き落とし等である。そのため、「決済手段特定情報」は、たとえば、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード等のカード情報が挙げられる。または、「決済手段特定情報」は、たとえば、電子マネー、ポイント、電子キャッシュ、仮想通貨、ウォレット、その他の電子バュー等のユーザUの識別情報、又は、銀行口座情報等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0035】
ユーザU1は、個人証明カード41、クレジットカード42及びユーザ端末100-1を所持する人物である。個人証明カード41は、運転免許証、パスポート、健康保険証、学生証又はマイナンバーカードといったデジタル身分証明証である。個人証明カード41は、所定の方式による近距離無線通信が可能な非接触型IC(Integrated Circuit)カードである。近距離無線通信は、たとえば、NFC(Near Field Communication)、BLE(Bluetooth Low Energy)等が挙げられるが、これらに限定されない。個人証明カード41の内蔵ICチップ(記憶媒体)には、個人情報411が記憶されている。
【0036】
個人情報411には、ユーザU1の顔画像412及び年齢証明情報413が含まれる。顔画像412は、生体情報の一例であり、顔画像412から抽出された顔特徴情報であってもよい。顔特徴情報は、顔画像から抽出された目、鼻、口等の位置に対応する各特徴点の間の距離等である特徴量の集合を示す特徴ベクトルである。年齢証明情報413は、決済者の年齢情報を証明するための情報である。年齢証明情報とは、たとえば、生年月日や年齢等を示す情報であるが、これらに限定されない。
【0037】
クレジットカード42は、電子決済手段の一例であり、ここでは内蔵ICチップにカード情報421が記憶されているものとする。カード情報421は、クレジットカードの情報等であり、クレジットカード番号、氏名等、クレジットカードを特定可能な情報である。
【0038】
ユーザ端末100-1は、記憶媒体が内蔵されており、1以上の方式の近距離無線通信と他の無線通信により通信可能である。記憶媒体は、ユーザID1121、顔画像1122及び年齢証明情報1123が対応付けて記憶されている。
【0039】
図4は、いくつかの実施形態にかかるユーザ端末100の構成を示すブロック図である。ユーザ端末100は、タブレット端末、スマートフォン等のモバイル型の情報処理装置である。ユーザ端末100は、記憶部110、メモリ120、通信部130、制御部140、表示部150及びカメラ160を備える。
【0040】
記憶部110は、フラッシュメモリ等の記憶装置の一例である。記憶部110は、プログラム111、ユーザ情報112、端末情報113、アプリケーション情報114を記憶する。プログラム111は、いくつかの実施形態にかかる個人情報登録処理、電子決済手段情報の登録処理及び決済用コード読込処理、決済処理等を実現するコード決済アプリケーションが実装されたコンピュータプログラムである。尚、ユーザ情報112は、後述する個人情報登録処理により記憶部110に保存される。
【0041】
ユーザ情報112は、ユーザID1121と顔画像1122と年齢証明情報1123を対応付けた情報である。ユーザID1121は、ユーザ端末100を携帯するユーザUの識別情報であり、たとえば、店舗の会員IDであってもよい。顔画像1122は、ユーザUの個人証明カード41から取得された顔画像412であるか、個人情報登録処理時に撮影されたユーザUの顔画像である。尚、顔画像1122は、マスタ生体情報の一例であり、上述した顔特徴情報であってもよい。年齢証明情報1123は、ユーザUの生年月日、年齢、属する年代等の年齢に関する情報を証明する情報である。年齢証明情報1123は、ユーザUの個人証明カード41から取得された年齢証明情報413である。
【0042】
端末情報113は、ユーザ端末100の識別情報である。アプリケーション情報114は、たとえば、本実施形態にかかるコード決済アプリケーションの識別情報である。尚、アプリケーション情報114は、上述したプログラム111の識別情報であってもよい。
【0043】
メモリ120は、RAM(Random Access Memory)等の揮発性記憶装置であり、制御部140の動作時に一時的に情報を保持するための記憶領域である。通信部130は、ネットワークNとの無線通信インタフェースである。通信部130は、無線通信回線網や携帯電話回線網を介してインターネットと接続してもよい。また、通信部130は、近距離無線通信の1以上の方式で無線通信が可能である。具体的には、通信部130は、近距離無線通信IF(InterFace)131を含む。近距離無線通信IF131は、近距離無線通信の所定の方式により、所定範囲内にある同一方式の他の装置のIFとの間で、接続を確立し、通信を行う。所定の方式は、たとえば、Bluetooth(登録商標)やBLE(Bluetooth Low Energy)といった規格、方式に対応するとよいが、これらに限定されない。
【0044】
表示部150は、液晶ディスプレイや有機EL(Organic Electro-Luminescence)ディスプレイ等の画面である。表示部150は、制御部140から指示された情報を表示する。また、表示部150は、タッチパネルであってもよい。つまり、表示部150は、ユーザUとの入出力を行う。カメラ160は、1以上の撮影装置であり、ユーザUの操作や制御部140の指示に応じて、ユーザUの顔等を撮影し、撮影した画像を制御部140へ出力し、また、表示部150に画像を表示する。
【0045】
制御部140は、ユーザ端末100の各構成を制御するプロセッサつまり制御装置である。制御部140は、記憶部110からプログラム111をメモリ120へ読み込ませ、プログラム111を実行する。これにより、制御部140は、取得部141、登録部142、認証部143、読み取り部144,決済処理部145の機能を実現する。
【0046】
取得部141は、近距離無線通信の接続が確立された個人証明カード41から個人情報411を取得する。具体的には、取得部141は、個人証明カード41から顔画像412及び年齢証明情報413を読み取る。また、取得部141は、ユーザUからタッチパネル等を介して入力された情報を取得する。また、取得部141は、カメラ160により撮影された画像を取得する。
【0047】
登録部142は、個人情報登録処理における顔認証に成功した際に、ユーザIDを決定し、ユーザIDと顔画像と年齢証明情報とを対応付けてユーザ情報112として記憶部110に登録する。また、登録部142は、入力されたカード情報421、ユーザID1121、端末情報113、アプリケーション情報114を含めた登録要求を、電子決済支援装置300へ送信する。
【0048】
認証部143は、個人証明カード41から取得された顔画像412と、カメラ160により撮影された顔画像とを照合して、顔認証を行う。たとえば、認証部143は、各顔画像から顔特徴情報を抽出し、抽出した顔特徴情報同士を照合し、一致度を算出し、一致度が閾値以上の場合に、顔認証に成功したと判定する。
【0049】
読み取り部144は、ユーザ端末による生体認証に成功した場合、ユーザ端末は決済用コード読込可能状態になるので、ユーザ端末100のカメラ160により、決済端末200の決済用コードを読み取ることができる。
【0050】
決済処理部145は、決済処理の際に、読み取られた決済端末の決済用コード(決定手段ID)と、ユーザ端末に格納されたユーザID1121及び年齢情報1123とを関連付けて、電子決済支援装置300へ送信することができる。具体的には、決済処理部145は、ユーザ端末による顔認証に成功した際に、年齢証明情報1123に基づく年齢情報を生成する。ここで、年齢情報は、KYC(Know Your Customer)に用いる情報のうち年齢を特定する情報である。そのため、年齢情報は、年齢証明情報1123自体でなくてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザ又は店員が決済端末で商品を読み取った後に、決済端末は一時的な決済用コードを発行する。この場合、決済用コードは、読み取った商品に関する決済対象情報と、決済端末情報を暗示的に含む。したがって、ユーザ端末100が決済用コードを読み取った場合、ユーザ端末100の決済処理部145は、決済対象情報と、決済端末識別情報と、ユーザID1121と、年齢情報と、を含む決済要求を電子決済支援装置300へ送信する。
【0051】
他の実施形態では、ユーザ又は店員が決済端末で商品等を読み取る前に、決済端末は一時的な決済用コードを発行する。決済端末200での商品読み取り前に発行された決済用コードを、ユーザ端末で読み取る場合、ユーザ端末100は、決済要求を電子決済支援装置300に送信し得る。この場合、決済端末200の決済処理部243は、電子決済支援装置300に別の情報を含む決済要求も送信し得る。具体的には、ユーザ端末100の決済処理部145は、ユーザ端末100が読み取った決済端末識別情報と、決済手段特定情報と、ユーザの年齢情報を含む決済要求を、電子決済支援装置に送信する。一方、決済端末200の決済処理部243は、読み取った決済対象情報と、決済端末IDを含む決済端末識別情報を含む別の決済要求を、電子決済支援装置300に送信し得る。
【0052】
図3に戻り、説明を続ける。
ユーザU2は、ユーザ端末100-2を携帯して店舗等で買物を行う人物である。ユーザ端末100-2は、後述する決済用コード発行処理により発行された決済用コード115又は、決済端末に対応付けられて設けられた(たとえば、決済端末に貼られた)決済用コードを読み込む。また、ユーザU2は、店舗等で購入しようとする商品431を買物カート43に入れて、決済端末200の前で(特に、ユーザ端末を用いた)電子決済を行う。尚、商品431又はそのパッケージには商品コード4310が表示されていてもよい。
【0053】
決済端末200は、所定の実店舗に設置され、コード決済を行うことが可能な情報端末である。決済端末200は、いわゆるセルフレジ端末であってもよいし、店員が操作するレジ端末であってもよい。
【0054】
図5は、決済端末の構成を示すブロック図である。決済端末200は、記憶部210、メモリ220、通信部230、制御部240、表示部250、開始ボタン260及び読取装置270を備える。
【0055】
記憶部210は、フラッシュメモリ等の記憶装置の一例である。記憶部210は、プログラム211、端末情報213、アプリケーション情報214、決済用コード215、有効期限216を記憶する。プログラム211は、いくつかの実施形態にかかる決済用コード読込処理、決済処理等を実現するコード決済アプリケーションが実装されたコンピュータプログラムである。尚、決済用コード215及び有効期限216は、後述する決済用コード発行処理により記憶部210に保存される。
【0056】
決済用コード215は、決済用コード発行処理において決済端末200により発行されたコード情報であり、有効期限216内にコード決済に利用可能な電子データである。決済用コード215は、コード内にはユーザの年齢情報が含まれない。つまり、決済用コード215は、既存のコード決済の仕様に基づく情報である。決済用コード215は、表示部250においてバーコードや二次元バーコード等で表示される。有効期限216は、決済用コード215がコード決済に利用可能な期限を示す情報であり、決済用コード215と対応付けられている。
【0057】
いくつかの実施形態では、決済用コード215は、決済端末200により、商品を読み取った後に、発行される。他の実施形態では、決済用コード215は、決済端末200により、商品を読み取る前に、発行される。いずれの実施形態でも、決済端末200と電子決済支援装置300との間でやり取りを行わずに、決済端末200は単独で決済用コードを発行し得る。
【0058】
メモリ220は、RAM(Random Access Memory)等の揮発性記憶装置であり、制御部240の動作時に一時的に情報を保持するための記憶領域である。通信部230は、ネットワークNとの有線又は無線通信インタフェースである。通信部230は、無線通信回線網や携帯電話回線網を介してインターネットと接続してもよい。また、通信部230は、近距離無線通信の1以上の方式で無線通信が可能である。具体的には、通信部230は、近距離無線通信IF(InterFace)131を含む。近距離無線通信IF231は、近距離無線通信の所定の方式により、所定範囲内にある同一方式の他の装置のIFとの間で、接続を確立し、通信を行う。所定の方式は、たとえば、Bluetooth(登録商標)やBLE(Bluetooth Low Energy)といった規格、方式に対応するとよいが、これらに限定されない。
【0059】
制御部240は、コード発行部241、読み取り部242,決済処理部243、延長処理部244を有する。
【0060】
コード発行部241は、コード発行手段とも呼ばれる。ユーザが決済を行うたびに、コード発行部342は、一時的に決済用コード215(たとえば、QRコード(登録商標))を発行する。いくつかの実施形態では、コード発行部241は、決済端末200での商品読み取り前に、決済用コードを発行し得る。コード発行部241は、ユーザ等により開始ボタン260が押された場合、一時的に有効な決済用コード3132を発行し、発行した決済用コード215を決済端末200の表示部250に表示する。たとえば、コード発行部241は、発行時刻、決済端末ID、端末情報2113、アプリケーション情報214等の少なくとも一部に基づいて決済用コード215を生成してもよい。すなわち、この場合は、決済用コード215は、商品情報を含まない。
【0061】
他の実施形態では、コード発行部241は、決済端末200での商品読み取り後に、決済用コードを発行し得る。たとえば、コード発行部241は、発行時刻、決済端末ID、端末情報2113、アプリケーション情報214等の少なくとも一部と、商品情報の少なくとも一部に基づいて決済用コード215を生成してもよい。すなわち、この場合は、決済用コード215は、商品情報の少なくとも一部を含み得る。
【0062】
読み取り部242は、ユーザ又は店員が、読取装置270を用いて、商品の商品コードをスキャンすることで、決済する商品に関する決済対象情報を取得する。
【0063】
決済処理部243は、読み取られた決済対象情報に基づき、各種決済処理を行う。各種決済処理は、現金払い、クレジットカード払い、電子決済などを含み得る。特に、いくつかの実施形態では、決済端末200での商品読み取り前に発行された決済用コード(又は、予め設けられた決済用コード)を、ユーザ端末で読み取る場合、決済端末200の決済処理部243は、電子決済支援装置300に決済要求を送信し得る。この場合、ユーザ端末100も、別の情報を含む決済要求を電子決済支援装置300に送信し得る。具体的には、決済端末200の決済処理部243は、読み取った決済対象情報と、決済端末IDを含む決済端末情報を含む決済要求を、電子決済支援装置300に送信し得る。一方、ユーザ端末100の決済処理部145は、ユーザ端末100が読み取った決済端末情報と、決済手段特定情報と、ユーザの年齢情報を含む別の決済要求を、電子決済支援装置に送信する。
【0064】
延長処理部244は、詳細は後述するが、発行された決済用コードの有効期限を延長する。
【0065】
表示部250は、液晶ディスプレイや有機EL(Organic Electro-Luminescence)ディスプレイ等の画面である。表示部250は、一時的に決済用コードを表示する。表示部250は、制御部240から指示された情報を表示する。また、表示部250は、タッチパネルであってもよい。つまり、表示部250は、ユーザUとの入出力を行う。開始ボタン260は、ユーザ等が決済端末200を利用して決済を開始するために操作される。開始ボタン260は、タッチパネル上に表示されたソフトウェアボタンであってもよいし、決済端末に設けられた物理的な操作ボタンであってもよい。
【0066】
読取装置270は、決済端末200に電気的に接続された、たとえば、バーコードリーダやカメラ等である。読取装置270は、ユーザ又は店員により操作され、商品コードを読み取ることができる。決済端末200は、読取装置270により読み取られた商品コード4310に対応する商品情報を決済対象情報に追加する。いくつかの実施形態では、決済端末200には、決済用コード215がシールとして貼られている、又は印刷物として置かれている。この場合、決済のたびに、決済用コードは発行されず、同一の決済用コードを常に使用する。他の実施形態では、決済端末200は、表示部250により、決済のたびに発行されるデジタル決済用コードを表示する。
【0067】
電子決済支援装置300は、後述する電子決済手段情報の登録処理、決済処理等を行う情報処理装置である。
図6は、いくつかの実施形態にかかる電子決済支援装置300の構成を示すブロック図である。電子決済支援装置300は、記憶部310、メモリ320、通信部330及び制御部340を備える。記憶部310は、ハードディスク、フラッシュメモリ等の記憶装置の一例である。記憶部310は、決済ユーザDB(DataBase)311、商品DB312、店舗DB313及びプログラム315を記憶する。尚、決済ユーザDB311、商品DB312、及び店舗DB313の少なくとも一部又は全部は、電子決済支援装置300と接続された外部の記憶装置に記憶されていてもよい。プログラム315は、いくつかの実施形態にかかる電子決済手段情報の登録処理、決済処理等が実装されたコンピュータプログラムである。
【0068】
決済ユーザDB311は、年齢条件が課された決済対象を含む決済対象情報に対して適切な電子決済を行うためのユーザの情報や電子決済手段情報等を管理するデータベースである。言い換えると、決済ユーザDB311は、ユーザ端末100における生体認証に成功したユーザUに関する情報を管理するデータベースである。決済ユーザDB311は、ユーザID3111、端末情報3112、アプリケーション情報3113、カード情報3114、年齢情報3115、決済用コード3116及び有効期限3117を対応付けて記憶する。ユーザID3111、端末情報3112、アプリケーション情報3113、カード情報3114のそれぞれは、上述したユーザID1121、端末情報113、アプリケーション情報114、カード情報421のそれぞれに対応する情報である。
【0069】
年齢情報3115は、ユーザ端末100から受信した決済要求に含まれるユーザの年齢情報である。年齢情報3115は、上述した通り、ユーザUの生体認証の成功時点の年齢や年代を示す情報である。年齢情報3115は、たとえば、誕生年、誕生年月、誕生年月日、年代(10代、20代等)、年齢種別フラグ(成人フラグ、未成年フラグ、高齢者フラグ)等であってもよい。尚、年齢情報3115は、年齢証明情報1123であってもよい。
【0070】
決済用コード3116は、ユーザUが決済を行う際に決済端末200に対応付けられたコードを、ユーザ端末100により読み取ったコード情報である。有効期限3117は、決済用コード3116がコード決済に利用可能な期限を示す情報である。
【0071】
商品DB312は、電子決済支援装置300による決済処理の対象となる商品群のデータベースである。商品DB312は、商品ID3121、商品情報3122、年齢条件3123を対応付けて管理する。商品ID3121は、商品の識別情報である。商品情報3122は、商品の名称、金額等の情報である。年齢条件3123は、年齢確認が必要な商品について、決済を許可する年齢の条件を定義した情報である。年齢条件3123は、たとえば、閾値となる年齢や年代、閾値以上もしくは閾値以下を示す条件式、年齢種別フラグの有無等である。尚、商品DB312の構成は、これらに限定されない。また、記憶部310は、商品DB312の他に決済処理の対象となるサービス群を管理するデータベースを備えていても良い。
【0072】
店舗DB313は、電子決済支援装置300とネットワークを介して通信可能に接続された決済端末200が置かれている店舗群のデータベースである。店舗DB313は、決済端末情報3131を含む。
【0073】
メモリ320は、RAM(Random Access Memory)等の揮発性記憶装置であり、制御部340の動作時に一時的に情報を保持するための記憶領域である。通信部330は、ネットワークNとの通信インタフェースである。
【0074】
制御部340は、電子決済支援装置300の各構成を制御するプロセッサつまり制御装置である。制御部340は、記憶部310からプログラム315をメモリ320へ読み込ませ、プログラム315を実行する。これにより、制御部340は、決済要求受信部341,登録部342、特定部343、判定部344及び実行部345の機能を実現する。
【0075】
決済要求受信部341は、上述した決済要求受信部12の一例である。決済要求受信部341は、決済用コードを読み取ったユーザ端末100及び、決済用コードに対応付けられて登録された決済端末200の少なくとも一方から、決済用コードに対応付けられた決済端末識別情報と、決算端末200で取得された、ユーザが購入する商品の決済対象情報と、ユーザ情報とを含む決済要求を受信する。ユーザ情報は、ユーザ端末情報、決済手段特定情報、及びユーザの年齢情報を含むユーザ情報を更に含む。
【0076】
登録部342は、電子決済手段情報の登録処理、及び、決済用コード発行処理における登録処理を行う。具体的には、登録分342は、決済用コードに対応付けられた決済端末識別情報と、ユーザが購入する決済対象情報と、ユーザ情報と、を対応付けて登録する。登録部342は、ユーザUの電子決済手段情報とユーザIDとを含む登録要求を受信した場合、当該登録要求に含まれる電子決済手段情報とユーザIDとを対応付けて決済ユーザDB311に登録する。また、登録部342は、決済要求を受信した場合、決済ユーザDB311に対して、決済端末情報3131と、決済用コード3116と、年齢情報3115とを、決済要求に含まれるユーザID3111に対応付けて登録する。但し、登録部342は、受信した決済要求に年齢情報が含まれない場合、発行した決済用コードと年齢未確認の旨を対応付けて登録してもよい。
【0077】
特定部343は、ユーザ端末から、決済端末識別情報(決済用コード)と、ユーザ情報(年齢情報)とユーザの決済対象情報とを含む決済要求が受信された場合、決済ユーザDB311の中から、ユーザ情報に対応付けられたカード情報3114を特定する。特に、特定部343は、決済対象情報の中に年齢条件が課された決済対象が含まれる場合、決済ユーザDB311の中から、決済要求に含まれるユーザ情報の年齢情報3115及びカード情報3114を特定する。
【0078】
特定部343は、決済端末から、決済対象情報と、決済端末識別情報を含む決済要求を受信し、ユーザ端末から、ユーザ端末により読み取った決済端末情報(決済用コード)と、ユーザ情報(年齢情報)を含む別の決済要求を受信した場合、ユーザ情報に対応付けられたカード情報3114を特定する。特に、特定部343は、決済対象情報の中に年齢条件が課された決済対象が含まれる場合、決済ユーザDB311の中から、決済要求に含まれるユーザ情報の年齢情報3115及びカード情報3114を特定する。
【0079】
判定部344は、上述した判定部13の一例である。判定部344は、受信した決済要求に年齢情報が含まれるか否かを判定する。また、判定部344は、ユーザUの決済時に、ユーザ端末100が、決済端末で商品を読み取った後に決済端末200に表示された決済用コード215を読み取った場合、ユーザ端末100から、決済端末識別情報と決済対象情報と、ユーザの決済手段特定情報と、ユーザの年齢情報とを含む決済要求を受信する。
【0080】
他の実施形態では、判定部344は、ユーザUの決済時に、ユーザ端末100が、決済端末で商品を読み取る前に決済端末200に表示された決済用コード215を読み取った場合、決済端末200から、読み取った商品の決済対象情報と、決済端末識別情報とを含む第1の決済要求を受信する。一方、判定部344は、ユーザUの決済時に、ユーザ端末100から、ユーザ端末が読み取った決済用コードに対応付けられた決済端末識別情報と、ユーザの決済手段特定情報と、ユーザの年齢情報とを含む決済要求を受信する。
【0081】
判定部344は、受信した決済要求に含まれる決済対象情報の中に年齢条件が課された決済対象が含まれるか否かを判定する。具体的には、判定部344は、商品DB312を参照し、決済対象情報の中の各決済対象(たとえば、商品ID3121)に年齢条件3123が対応付けられているか否かを判定する。そして、判定部344は、決済対象情報の中に年齢条件が課された決済対象が含まれる場合、決済要求に含まれるユーザ情報のユーザの年齢情報が年齢条件を満たすか否かを判定する。たとえば、年齢条件が成人年齢以上であることである場合、判定部344は、ユーザUの年齢情報3115が示す年齢が成人年齢以上であるか否かを判定する。そして、判定部344は、年齢情報3115が成人年齢以上を示す場合に、年齢情報3115が年齢条件を満たすと判定する。
【0082】
実行部345は、上述した実行部14の一例である。実行部345は、ユーザUの年齢情報3115が年齢条件3123を満たす場合、決済対象情報に対する電子決済処理を行い、決済結果をユーザ端末100又は決済端末200へ返信する。このとき、実行部345は、特定部343が特定したカード情報3114を用いて、決済対象情報に対する電子決済処理を行う。尚、決済要求に含まれる決済用コードに年齢未確認の旨が対応付けられている場合、実行部345は、少なくとも年齢条件が課された決済対象を電子決済処理の対象外として、所定の処理を実行してもよい。また、実行部345は、年齢情報3115が年齢条件3123を満たさない場合、決済対象について電子決済処理が不可の旨をユーザ端末100又は決済端末200へ返信する。
【0083】
(事前登録)
続いて、本実施形態にかかるコード決済を利用するに当たって必要な事前登録について説明する。前提として、ユーザ端末100には、ユーザ情報112が未登録であり、決済端末200には、決済のたびに発行される決済用コード215及び有効期限216が未登録であり、電子決済支援装置300の決済ユーザDB311には、ユーザU1に関する情報が未登録であるものとする。まず、ユーザU1は、ユーザ端末100-1に自身のユーザ情報112の登録を行う(個人情報登録)。
【0084】
図7は、いくつかの実施形態にかかるユーザ端末における個人情報登録処理の流れを示すフローチャートである。ユーザU1は、ユーザ端末100-1において、コード決済アプリケーションを起動し、個人情報登録機能を選択して個人情報登録画面を開く。そして、ユーザU1は、ユーザ端末100-1に自身の個人証明カード41を近付け、個人情報登録画面に対して個人証明カード41における照合番号を入力する。これに応じて、ユーザ端末100-1は、近付けた個人証明カード41に対して、入力された照合番号により認証を行う(S101)。たとえば、ユーザ端末100-1は、近距離無線通信IF131が対応する方式の範囲内に存在する個人証明カード41との間で、近距離無線通信の接続を確立し、個人証明カード41に記録された照合番号と、入力された照合番号とを照合する。つまり、ユーザ端末100-1は、照合番号により、個人証明カード41から個人情報411を読み取るための認証を行う。ここでは、説明の便宜のため、認証に成功したものとする。
【0085】
次に、ユーザ端末100-1は、認証の成功に応じて、個人証明カード41から個人情報411を読み取る(S102)。つまり、ユーザ端末100-1は、近距離無線通信IF131を介して、個人証明カード41から個人情報411を取得する。尚、ユーザ端末100-1は、個人証明カード41から、個人情報411のうち少なくとも顔画像412及び年齢証明情報413を読み取るものとする。
【0086】
そして、ユーザ端末100-1は、ユーザUの顔を撮影する(S103)。そして、ユーザ端末100-1は、読み取った顔画像412と撮影した顔画像を照合して、顔認証を行う(S104)。たとえば、ユーザ端末100-1は、顔画像412から顔領域を検出し、顔領域から顔特徴情報A(マスタ生体情報)を抽出する。また、ユーザ端末100-1は、撮影した顔画像から顔領域を検出し、顔領域から顔特徴情報B(クエリ生体情報)を抽出する。そして、ユーザ端末100-1は、顔特徴情報Aと顔特徴情報Bとを照合し、一致度を算出する。
【0087】
そして、ユーザ端末100-1は、顔認証に成功したか否かを判定する(S105)。具体的には、ユーザ端末100-1は、算出した一致度が閾値以上か否かを判定する。顔認証に成功した場合、つまり、一致度が閾値以上である場合、ユーザ端末100-1は、ユーザID1121を決定する(S106)。たとえば、ユーザ端末100-1は、個人情報411、顔特徴情報A、端末情報113等の少なくとも一部を用いてユーザID1121を生成してもよい。そして、ユーザ端末100-1は、ステップS106で決定したユーザID1121と、ステップS102で読み取った顔画像1122及び年齢証明情報1123を対応付けて保存する(S107)。そして、ユーザ端末100-1は、登録完了の旨を画面に表示する(S108)。一方、ステップS105で顔認証に失敗した場合、ユーザ端末100-1は、登録不可の旨を画面に表示する(S109)。
【0088】
次に、ユーザU1は、電子決済支援装置300に、自身のカード情報421、ユーザ端末100-1(端末情報113)やコード決済アプリケーション(アプリケーション情報114)を対応付けて登録を行う(電子決済手段情報の登録)。尚、電子決済支援装置300は、少なくともユーザU1と電子決済手段情報とを対応付けて登録すればよい。たとえば、ユーザ端末100-1は、ユーザID1121、端末情報113及びアプリケーション情報114の少なくともいずれかと、カード情報421とを登録要求に含めて送信してもよい。また、電子決済支援装置300は、ユーザID3111、端末情報3112及びアプリケーション情報3113の少なくともいずれかと、カード情報3114とを対応付けて登録すればよい。
【0089】
このように、ユーザの生体認証情報である顔画像は、ユーザ自身のユーザ端末に記憶され、電子決済支援装置(クラウドサーバ)に登録されない。したがって、本システムは、生体認証情報の不正利用の懸念を軽減し、多くのユーザに利用を促進することができる。
【0090】
図8は、本実施形態3にかかる電子決済手段情報の登録処理の流れを示すシーケンス図である。まず、ユーザU1は、ユーザ端末100-1のコード決済アプリケーションにおいて、コード決済に用いるクレジットカード登録機能を選択してクレジットカード登録画面を開く。そして、ユーザU1は、ユーザ端末100-1のクレジットカード登録画面に対して、クレジットカード42のカード情報421に相当する情報を入力する。これに応じて、ユーザ端末100-1は、カード情報421の入力を受け付ける(S111)。次に、ユーザ端末100-1は、記憶部110からユーザID1121、端末情報113及びアプリケーション情報114を取得する(S112)。そして、ユーザ端末100-1は、ユーザID1121、端末情報113及びアプリケーション情報114と、カード情報421とを含めた登録要求を、ネットワークNを介して電子決済支援装置300へ送信する(S113)。これに応じて、電子決済支援装置300は、ユーザ端末100-1から登録要求を受信する。そして、電子決済支援装置300は、受信した登録要求に含まれるユーザID3111、端末情報3112、アプリケーション情報3113及びカード情報3114を対応付けて決済ユーザDB311に登録する(S114)。
【0091】
尚、ユーザU1は、本実施形態にかかるコード決済を利用する店舗の会員情報を予め、店舗側のサーバ(店舗サーバ(不図示))等に登録済みであってもよい。たとえば、店舗サーバは、ユーザU1の会員IDを事前に発行済みとする。そして、ユーザ端末100-1は、店舗サーバから取得した会員IDを記憶部110に登録していてもよい。併せて、店舗サーバは、ユーザU1の氏名等を、ユーザIDと対応付けて会員情報として登録しておいてもよい。これらの場合、
図7のステップS106において、ユーザ端末100-1は、事前に発行済みの会員IDをユーザID1121として決定することができる。そして、
図8のステップS114において、電子決済支援装置300は、登録要求に含まれるユーザID3111(会員ID)と、端末情報3112、アプリケーション情報3113及びカード情報3114を対応付けて決済ユーザDB311に登録する。また、電子決済支援装置300は、登録時に、店舗サーバの会員情報を参照し、会員IDが有効であるかを検証してもよい。同様に、電子決済支援装置300は、登録時に、クレジットカード会社のサーバ等へ問合せて、カード情報3114(電子決済手段情報)が有効であるかを検証してもよい。これらにより、会員情報(会員ID)とカード情報等とが対応付けて事前登録される。尚、電子決済支援装置300は、店舗サーバを兼ねても良い。
【0092】
(決済要求処理1)
図9は、いくつかの実施形態にかかる決済要求処理の全体の流れを示すシーケンス図である。まず、ユーザU1は、ユーザ端末100-1において、コード決済アプリケーションを起動し、決済要求機能を選択する。これに応じて、ユーザ端末100-1は、ユーザUの顔を撮影する(S201)。次に、ユーザ端末100-1は、ユーザ情報112に登録された顔画像1122と撮影した顔画像を照合して、上述したステップS104と同様に、顔認証を行う(S202)。ここでは、説明の便宜のため、顔認証に成功したものとする。
【0093】
ユーザ端末100-1は、顔認証に成功した場合、ユーザ情報112に登録されたユーザID1121及び年齢証明情報1123を取得する(S203)。そして、ユーザ端末100-1は、年齢証明情報1123に基づき年齢情報を生成する(S204)。たとえば、ユーザ端末100-1は、年齢証明情報1123からユーザU1の現在の年齢を示す数値を算出する。たとえば、ユーザU1が30歳である場合、ユーザ端末100-1は、年齢情報「30」を算出する。これにより、ユーザ端末は、決済用コード読取可能状態となる。
【0094】
その後、ユーザは、決済端末200の開始ボタン260を押すと(S205)、決済端末200は、商品読取りモードに移行する。ユーザ又は店員は、ユーザが購入する商品を、読取装置で読み取ることで、決済端末200は、決済対象商品を取得する(S206)。その後、決済端末200は、一時的な決済用コードを発行し、当該決済用コードと、購入する商品の合計金額を決済端末200の表示部に表示する(S208)。この場合、発行された決済用コードは、決済端末識別情報と、読み取った商品等に関する決済対象情報を暗示的に含む。また、決済端末200は、発行された決済用コードと、その有効期限を取得し、決済用コード215及び有効期限216を対応付けて記憶部210に保存する。そして、決済端末200は、決済用コード215及び有効期限216を画面に表示してもよい。
【0095】
ついで、ユーザ端末100-1は、決済端末200に表示された決済用コードを有効期限内に読み取る(S210)。ユーザ端末100-1は、決済端末情報と、決済対象情報と、ユーザ端末情報(すなわち、ユーザID1121)、決済手段特定情報及び生成した年齢情報を含むユーザ情報と含む決済要求(金額)を、ネットワークNを介して電子決済支援装置300に送信する(S212)。
【0096】
電子決済支援装置300は、決済処理が完了すると、決済端末200に決済完了通知を送信する(S213)。また、同様に、電子決済支援装置300は、決済処理が完了すると、ユーザ端末100-1にも決済完了通知を送信する(S214)。
【0097】
(決済要求処理2)
図10は、いくつかの実施形態の変形例にかかる決済要求処理の全体の流れを示すシーケンス図である。本変形例では、決済端末で商品を読み取る前に、決済用コードを発行する点で
図9の例とは相違する。以下では重複する図示及び説明を適宜、省略する。
【0098】
ユーザは、決済端末200の開始ボタン260を押すと(S205)、一時的な決済用コードを発行し、当該決済用コードを決済端末200の表示部に表示する(S208)。この場合、発行された決済用コードは、決済端末情報を暗示的に含むが、決済対象情報は含まない。また、決済端末200は、発行された決済用コードと、その有効期限を取得し、決済用コード215及び有効期限216を対応付けて記憶部210に保存する。そして、決済端末200は、決済用コード215及び有効期限216を画面に表示してもよい。
【0099】
ついで、ユーザ端末100-1は、決済端末200に表示された決済用コードを有効期限内に読み取る(S210)。ユーザ端末100-1は、決済端末識別情報と、ユーザ端末情報(すなわち、ユーザID1121)、決済手段特定情報及び生成した年齢情報を含むユーザ情報とを含む決済要求を、ネットワークNを介して電子決済支援装置300に送信する(S212)。電子決済支援装置300は、決済端末識別情報に基づき、特定された決済端末200に、決済可を通知する(S213)。
【0100】
その後、決済端末200は、所定の操作(たとえば、決済ボタンの押下)により、商品読取りモードに移行する。ユーザ又は店員は、ユーザが購入する商品を、読取装置で読み取ることで、決済端末200は、決済対象商品を取得する(S214)。決済端末200は、読み取った商品に関する決済対象情報と、決済端末情報とを含む別の決済要求(金額)を、ネットワークNを介して電子決済支援装置300に送信する(S216)。このように、ユーザ端末と決済端末から別々に送信されてきた決済要求情報を、決済端末情報をキーとして紐づけることができる。
【0101】
電子決済支援装置300は、決済処理が完了すると、ユーザ端末100および決済端末200に決済完了通知を送信する(S217)。
【0102】
図11は、いくつかの実施形態にかかる決済用コード表示画面51の例を示す図である。決済用コード表示画面51は、決済端末200に表示された例を示す。決済用コード表示画面51は、決済用コード511及び512と、有効期限513とを含む。決済用コード511は、一次元コード(バーコード)、決済用コード512は、二次元コードの例を示す。有効期限513は、決済用コード511及び512によりコード決済が可能な残り時間を示す。尚、決済用コードは、1以上であればよい。また、決済用コード表示画面51の表示内容は、これに限定されない。
【0103】
なお、いくつかの実施形態では、予め決められた決済用コードが、決済端末に設けられる(たとえば、決済端末に貼られた)場合もある。この場合、有効期限は省略され得る。
【0104】
(決済処理1)
図12は、いくつかの実施形態にかかる決済処理の全体の流れを示すシーケンス図である。ここでは、ユーザU2は、ある店舗で購入しようとする商品431を買物カート43に入れて、コード決済するために決済端末200の前に到着したものとする。
【0105】
ついで、ユーザ又は店員は、決済端末の読取装置により、購入する商品をスキャンすると、決済端末200は、決済対象情報を受け付けて(S301)、当該決済対象情報をその表示部に表示する(S302)。尚、決済端末200は、2以上の商品の決済対象情報を受け付けても良い。決済端末200は、POS(Point Of Sale)システム等の商品DBを参照し、スキャンした商品コード4310に対応する商品情報を取得してもよい。そして、決済端末200は、取得した商品の商品情報(商品名、金額情報等)を決済対象情報として画面に表示する。このとき、決済端末200は、決済対象情報と共に決済ボタンを表示してもよい。決済ボタンは、ユーザU2が決済対象情報の決済を要求する(意思表示する)ことを受け付けるためのボタンである。
【0106】
決済端末200は、決済用コード215を発行し、当該決済用コード215(及び有効期限216)を表示部250に表示する(S303)。たとえば、決済端末200は、ユーザU2から決済ボタンの押下を受け付けた場合に、決済用コードを発行してもよい。
【0107】
ユーザは、ユーザ端末100-2のカメラにより顔認証が成功した後、ユーザ端末100-2のカメラにより、決済端末200の決済用コードを読み取る(S3031)。ユーザ端末100-2は、読み取った決済用コード(決済端末情報および決済対象情報を暗示的に含む)と、ユーザ端末に登録されたユーザの年齢情報及び決済手段特定情報を含むユーザ情報とを含む決済要求を、ネットワークNを介して電子決済支援装置に送信することができる(S304)。
【0108】
これに応じて、電子決済支援装置300は、決済処理を実行する(S305)。
【0109】
(決済処理2)
図13は、いくつかの実施形態の変形例にかかる決済処理の全体の流れを示すシーケンス図である。ここでは、ユーザU2又は店員が利用する決済端末200には、(上述した決済用コード発行処理により発行された、又は予め決められた)決済用コード215が保存済みであるものとする。そして、ユーザU2は、ある店舗で購入しようとする商品431を買物カート43に入れて、コード決済するために決済端末200の前に到着したものとする。
【0110】
したがって、決済端末200は、決済用コード215(及び有効期限216)を表示部250に表示させている(又は、決済用コードが貼られている)(S301)。ユーザは、ユーザ端末100-2のカメラにより、決済端末200の決済用コードを読み取る(S3011)。ユーザ端末100-2は、読み取った決済用コード(決済端末情報)と、ユーザ端末に登録されたユーザの年齢情報及び決済手段特定情報を含むユーザ情報とを、ネットワークを介して電子決済支援装置300に送信することができる(S3012)。電子決済支援装置300は、決済端末200に、決済可を通知する(S3013)。ついで、ユーザ又は店員は、決済端末200の読取装置により、購入する商品をスキャンすると、決済端末200は、決済対象情報を受け付けて(S302)、当該決済対象情報をその表示部に表示する(S303)。尚、決済端末200は、2以上の商品の決済対象情報を受け付けても良い。決済端末200は、POS(Point Of Sale)システム等の商品DBを参照し、スキャンした商品コード4310に対応する商品情報を取得してもよい。そして、決済端末200は、取得した商品の商品情報(商品名、金額情報等)を決済対象情報として画面に表示する。このとき、決済端末200は、決済対象情報と共に決済ボタンを表示してもよい。決済ボタンは、ユーザU2が決済対象情報の決済を要求する(意思表示する)ことを受け付けるためのボタンである。決済端末200は、決済端末情報と決済対象情報とを含む別の決済要求(金額)を、ネットワークNを介して電子決済支援装置300に送信することができる(S304)。
【0111】
たとえば、決済端末200は、ユーザU2から決済ボタンの押下を受け付けた場合に、決済要求(金額)を送信してもよい。これに応じて、電子決済支援装置300は、決済処理を実行する(S305)。電子決済支援装置300は、決済処理が完了すると、決済結果を決済端末200及びユーザ端末100-2に送信する(S306)。これを受けて、決済端末200は、決済結果を表示し、ユーザ端末100-2は、決済結果を表示する(S307)。
【0112】
図14は、いくつかの実施形態にかかる電子決済支援装置300における決済処理の流れを示すフローチャートである。まず、電子決済支援装置300は、ユーザ端末100からネットワークNを介して決済要求を受信する(S311)。なお、
図13に示す変形例では、電子決済支援装置300は、ユーザ端末および決済端末200から、別々の決済要求を受信する場合もある。次に、電子決済支援装置300は、決済ユーザDB311から、受信した決済要求に含まれるユーザ情報(又はユーザID)に対応付けられたカード情報3114を特定する(S312)。そして、電子決済支援装置300は、受信した決済要求に含まれる決済対象情報の中に、年齢条件が課された商品があるか否かを判定する(S313)。具体的には、電子決済支援装置300は、商品DB312を参照し、決済対象情報の中の各商品の商品ID3121に、年齢条件3123が対応付けられているか否かを判定する。尚、ステップS313において、決済対象情報の中に、年齢条件が課された商品がない場合(S313でNO)、電子決済支援装置300は、ステップS317を行う。
【0113】
一方、ステップS313において、決済対象情報の中に、年齢条件が課された商品がある場合(S313でYES)、電子決済支援装置300は、決済ユーザDB311に登録されたユーザID3111(又は端末情報3112)に年齢情報3115が対応付けられているか否かを判定する(S314)。つまり、電子決済支援装置300は、受信した決済要求に含まれるユーザ情報(ユーザID、ユーザ端末情報)に年齢情報3115が対応付けられているか否かを判定する。年齢情報3115が対応付けられている場合(S314でYES)、電子決済支援装置300は、年齢情報3115を特定する(S315)。そして、電子決済支援装置300は、特定した年齢情報3115が年齢条件3123を満たすか否かを判定する(S316)。
【0114】
年齢情報3115が年齢条件3123を満たす場合、電子決済支援装置300は、特定したカード情報3114を用いて、決済対象情報に対する電子決済処理を実行する(S317)。そして、電子決済支援装置300は、決済結果を、ネットワークNを介してユーザ端末100へ返信する(S318)。なお、
図13に示す変形例では、電子決済支援装置300は、決済結果を、ネットワークNを介してユーザ端末100および決済端末200に返信することができる。
【0115】
また、ステップS314で年齢情報3115が対応付けられていない場合(S314でNO)、又は、ステップS316で年齢情報3115が年齢条件3123を満たさない場合(S316でNO)、電子決済支援装置300は、ステップS319を行う。つまり、この場合、電子決済支援装置300は、年齢条件が課された商品について電子決済処理が不可の旨を、ネットワークNを介してユーザ端末100へ返信する(S319)。なお、
図13に示す変形例では、電子決済支援装置300は、年齢条件が課された商品について電子決済処理が不可の旨を、ネットワークNを介してユーザ端末100および決済端末200へ返信することができる。
【0116】
図12および
図13に戻り説明を続ける。ユーザ端末100は、電子決済支援装置300からネットワークNを介して決済結果を受信する(S306)。そして、ユーザ端末100は、受信した決済結果を表示する(S307)。なお、
図13に示す変形例では、ユーザ端末100および決済端末200は、電子決済支援装置300からネットワークNを介して決済結果を受信することができる(S306)。そして、ユーザ端末100および決済端末200は、受信した決済結果を表示する(S307)。
【0117】
図15は、いくつかの実施形態にかかる決済結果の表示例を示す図である。決済結果表示画面52aは、ユーザ端末100および/または決済端末200に表示された例を示す。決済結果表示画面52aは、決済対象商品521及び522、合計額523、並びに、成人確認結果524aを含む。決済対象商品521は、「缶ビールA」というアルコール飲料を示す。そのため、決済対象商品521は、決済に際して年齢条件が課された決済対象の一例である。ここで、決済対象商品521に課された年齢条件は、成人年齢以上であることとする。また、ユーザU2は、年齢情報3115が成人年齢以上とする。そのため、成人確認結果524aは、ユーザU2の年齢情報3115が、決済対象商品521に課された成人年齢以上であり、成人確認が「OK」であることを示す。決済対象商品522は、「スナック菓子B」を示し、年齢条件が課されていない決済対象の一例である。合計額523は、決済対象商品521と522の金額の合計である。
【0118】
図16は、いくつかの実施形態にかかる決済結果の表示例を示す図である。決済結果表示画面52bは、ユーザ端末100および/または決済端末200に表示された例を示す。決済結果表示画面52bは、決済対象商品521、成人確認結果524b及びメッセージ525を含む。この例では、ユーザU2は、年齢情報3115が成人年齢未満とする。そのため、成人確認結果524bは、ユーザU2の年齢情報3115が、決済対象商品521に課された成人年齢未満であり、成人確認が「NG」であることを示す。そして、メッセージ525は、年齢条件が課された商品について電子決済処理が不可の旨の一例である。
【0119】
尚、年齢情報が年齢条件を満たさない場合、たとえば、年齢情報が成人年齢未満を示す場合、電子決済支援装置300は、少なくとも年齢条件が課された決済対象を電子決済処理の対象外として、所定の処理を実行してもよい。具体的には、ステップS316でユーザU2の年齢情報3115が年齢条件3123を満たさない場合、電子決済支援装置300は、年齢条件が課された決済対象を除外した決済対象情報に対して電子決済処理を行うようにしてもよい。たとえば、電子決済支援装置300は、決済対象情報のうち成人確認が必要な決済対象商品521を除外して、成人確認が不要な決済対象商品522に対して電子決済処理を行っても良い。
図17は、このような場合における決済結果の表示例を示す図である。決済結果表示画面52cは、ユーザ端末100および/または決済端末200に表示された例を示す。決済結果表示画面52cは、決済除外商品521c、決済対象商品522c、合計額523c、並びに、成人確認結果524cを含む。この例では、成人確認結果524cは、ユーザU2の年齢情報3115が、決済対象商品521に課された成人年齢未満であり、成人確認が「NG」であることを示す。そのため、決済除外商品521cは、「缶ビールA」というアルコール飲料が決済対象から除外されたことを図示している。そして、合計額523cは、決済対象商品522の金額が合計金額とされたことを示す。
【0120】
このように本実施形態では、上述した実施形態と同様の効果を奏する。さらに、本実施形態では、ユーザ端末100は、内部に保存したマスタ生体情報と、ユーザ端末100が撮影した画像から抽出されたクエリ生体情報との一対一の生体認証に成功した場合に、ユーザ端末100は、その時点のユーザの年齢情報を含めた決済要求を電子決済支援装置に送信する。そのため、電子決済支援装置300は、精度の高い生体認証の成功を条件に、ユーザ端末から決済要求を受信でき、決済処理の信頼性を高めることができる。
【0121】
また、電子決済支援装置300は、受信した決済要求に年齢情報が含まれるか否かを判定し、年齢情報が含まれない場合、決済用コードに年齢未確認の旨を対応付けて保存する。そのため、電子決済支援装置300は、決済対象情報に年齢条件が課された決済対象が含まれていたとしても、年齢未確認である場合には、年齢条件を満たさないユーザに対して年齢条件が課された商品を決済してしまうことを抑止できる。また、電子決済支援装置300は、決済処理時に、年齢確認の要否を判定するため、年齢確認が不要な商品等の決済時に、過剰に年齢確認を行う処理を軽減できる。また、決済端末には、顔認証用のカメラは不要であり、既存の読取装置を利用可能である。
【0122】
これらのことから、既存の電子決済(コード決済)の仕組みや設備の大幅な変更をせずに、年齢確認が必要となる商品等の決済を考慮した生体認証を用いた電子決済を実現できる。よって、既存の電子決済の仕組みや設備を活用しつつ低コストで実現することができる。
【0123】
尚、年齢条件が成人であることを示す場合には、電子決済支援装置300は、成人認証決済センターと呼ばれる場合がある。
【0124】
また、年齢条件は、決済対象ごとに異なる条件であってもよい。その場合、商品DB312は、各商品ID3121に異なる年齢条件3123を対応付ければよい。たとえば、ある商品に課された年齢条件は18歳以上、他の商品に課された年齢条件は65歳以上等としてもよい。
【0125】
また、ユーザは、顔画像などの生体認証情報を電子決済支援装置(クラウドサーバ)に登録せずに、本システムを使用することができる。したがって、個人情報の不正利用が防止され、多くのユーザの利用を促進することができる。
【0126】
<他の実施形態>
他の実施形態では、決済端末を自動販売機としたものである。自動販売機には、予め決められた決済用コードが貼られているので、上述した決済用コード発行処理は行わない。上記した実施形態にかかる事前登録処理は上述したいくつかの実施形態と同様である。その他、電子決済支援システムの構成は、上述した説明と同等であるため、以下では重複する図示及び説明を適宜、省略する。
【0127】
図18は、他の実施形態にかかる決済処理の流れを概念的に説明する図である。自動販売機200cには、決済用コードが貼られている。すなわち、決済用コードが決済ごとに発行されず、常に、自動販売機200cに対応付けられた決済用コードを使用する。
図18は、決済用コード発行処理(
図10)を省略したユースケースといえる。自動販売機200cは、購入に際して年齢条件が課されたアルコール飲料を含む飲料品等を販売する装置である。尚、自動販売機200cは、購入に際して年齢条件が課されている商品と年齢条件が課されていない商品との両方を含む複数の種類の商品等を販売する装置であってもよい。
【0128】
ユーザ端末100は、上述したように、ユーザUに対する顔認証処理を行う。たとえば、ユーザ端末100は、ユーザUの操作に応じて、カメラ160でユーザUの顔を撮影し(S201)、ユーザUの顔認証を行う(S202)。ここでは、説明の便宜のため、顔認証に成功したものとする。続いて、ユーザ端末100は、
図10のステップS203及びS204の後、決済用コード読取可能モードに移行する。ユーザUは、自動販売機200cの前に到着し、アルコール飲料201の商品ボタンを選択する(S302a)。自動販売機200cは、決済対象情報を受け付ける。ここでは、自動販売機200cは、選択されたアルコール飲料201について年齢条件が課された商品であると判定する。たとえば、自動販売機200cは、商品ボタンごとに年齢条件の有無が予め設定されていてもよい。また、自動販売機200cは、アルコール飲料201の商品情報(商品名、金額等)や年齢確認表示情報等を表示してもよい。そして、ユーザUは、自動販売機200cに貼られた決済用コード512を、ユーザ端末100のカメラ160で読み込む(S309)。これにより、ユーザ端末100は、カメラ160により読み取られた決済用コード512を取得し、ユーザ端末100は、ユーザの年齢情報、ユーザID、決済手段特定情報及び決済端末情報(決済用コード512)を含む読込完了情報(決済要求)を、電子決済支援装置300へ送信する(S3091)。電子決済支援装置300は、自動販売機200cに、決済可を通知する(S3092)。自動販売機200cは、アルコール飲料に関する商品情報(決済対象情報)及び決済端末情報(決済用コード512)等を含めた決済要求(金額)を、電子決済支援装置300へ送信する(S304)。電子決済支援装置300は、上述した決済処理(
図14)を行い、決済結果をユーザ端末100および自動販売機200cへ返信する(S306)。自動販売機200cは、受信した決済結果に応じて、アルコール飲料203を出力する。尚、ユーザ端末100および自動販売機200cは、決済結果を表示してもよい。
【0129】
このように、本実施形態によっても上述した実施形態と同様の効果を奏することができる。また、本実施形態により、既存の自動販売機側の修正を最小限に留めることができる。
【0130】
尚、上述した
図18において、ステップS302aとS309の順序が入れ替わっても良い。つまり、ユーザUは、先に、自動販売機200cに貼られた決済用コード512を、ユーザ端末100のカメラ160で読み込み(S309)、その後に、アルコール飲料201の商品ボタンを選択してもよい(S302a)。
【0131】
また、自動販売機200cは、購入に際して年齢条件が課された商品の一例である1以上の種類の煙草を販売する装置であってもよい。自動販売機200cは、煙草専用の販売機であることが多いため、ユーザUにより選択された商品(任意の種類の煙草)について年齢条件が課された商品であるか否かの判定処理が不要となる。
【0132】
<更なる他の実施形態>
更なる他の実施形態は、上述したいくつかの実施形態の変形例である。本実施形態は、有効期限に応じた決済用コードの期限の延長や再発行等の更新処理を説明する。本実施形態にかかる事前登録処理、決済用コード発行処理及び決済処理は上述したいくつかの実施形態と同様である。電子決済支援システムの構成は、上述した説明と同等であるため、以下では重複する図示及び説明を適宜、省略する。
【0133】
本実施形態4にかかる決済端末200のコード発行部241は、発行した第1の決済用コードに、第1の有効期限を対応付けて登録する。そして、延長処理部244は、ユーザの操作により第1の決済用コードを含むコード延長要求を受信し、当該コード延長要求の受信時点が、当該第1の決済用コードに対応付けられた第1の有効期限以内である場合、第1の有効期限を延長して第2の有効期限とする。これにより、有効期限を適切に延長し、決済端末200の表示部250を介して、ユーザUに延長後の有効期限を通知できる。
【0134】
(実施例:決済用コードの有効期限の延長)
実施例では、ユーザU1が利用する決済端末の符号を200cとして説明する。また、決済端末200cは、上述した事前登録処理及び決済用コード発行処理により、第1の決済用コードが発行済みであり、第1の決済用コードと第1の有効期限とを対応付けて保存済とする。
【0135】
図19は、更に他の実施形態にかかる決済端末200cにおける決済用コード更新処理の流れを示すフローチャートである。まず、まず、決済端末200cは、ユーザU1又は店員の操作に応じて、第1の決済用コードと第1の有効期限を表示する(S401)。
【0136】
図20は、更に他の実施形態にかかるコード延長ボタンを含む決済用コード表示画面51c-1の例を示す図である。決済用コード表示画面51c-1は、決済用コード511及び512、有効期限513c-1、コード延長ボタン514cを含む。有効期限513c-1は、第1の決済用コード511及び512が27秒後に無効となることを示している。コード延長ボタン514cは、コード延長を要求するためのボタンである。
【0137】
ユーザU1は、決済用コード表示画面51c-1におけるコード延長ボタン514cを押下する。決済端末200cは、ユーザからタッチパネル等を介してコード延長要求を受け付ける(S402)。
【0138】
次に、決済端末200cは、コード延長要求の受付時点が、コード延長要求の第1の決済用コードに対応付けられた第1の有効期限内か否かを判定する(S403)。第1の有効期限内である場合(S403でYES)、決済端末200cは、第1の有効期限を延長した第2の有効期限に、記憶部210の有効期限216を更新する(S404)。そして、決済端末200cは、延長後の第2の有効期限を表示する(S405)。第1の有効期限を過ぎている場合(S403でNO)、再度、決済端末200cは、ユーザが決済開始操作(S205)及び決済用コード発行処理(S206)を行うように表示部250等を介して促すことができる(S408)。
【0139】
図21は、更に他の本実施形態にかかる有効期限を延長後の決済用コード表示画面51c-2の例を示す図である。決済用コード表示画面551c-2は、決済用コード511及び512、有効期限513c-2、コード延長ボタン514cを含む。決済用コード511及び512は、上述した
図25の決済用コード表示画面51c-1から変更がなく、引き続き、同じコードであることを示す。そして、有効期限513c-2は、有効期限が残り27秒から残り5分へ延長されたことを示す。
【0140】
<その他の実施形態>
上述した電子決済支援システム1000は、決済端末200等と電子決済支援装置300等とを仲介する決済代行センターを備えていても良い。決済代行センターは、決済端末200からの決済要求を電子決済支援装置300へ転送し、電子決済支援装置300からの応答を決済端末200へ転送することができる。決済代行センターは、実施形態で示した「決済対象情報に年齢条件が課された決済対象が含まれるか否かの判定」を実施しても良い。つまり、決済端末200は、実施形態2と同様に既存の決済要求のままで、決済代行センター側で年齢確認情報を決済要求に追加して、電子決済支援装置300へ送信してもよい。たとえば、決済代行センターは、決済端末200から受信した決済要求に含まれる決済対象情報の中の各決済対象について、外部の商品DB312を参照し、年齢条件が課された決済対象が含まれるか否かを判定する。そして、決済代行センターは、年齢条件が課された決済対象に対応する商品コードに年齢確認情報を対応付けて、決済要求に追加する。そして、決済代行センターは、年齢確認情報が追加された決済要求を電子決済支援装置300へ送信する。
【0141】
尚、電子決済支援装置300の決済処理は、決済用コードの有効期限が徒過している場合、年齢条件が課された決済対象を除外して処理を行っても良い。すなわち、実行部345は、決済要求の受信時点が、決済要求に含まれる決済用コードに対応付けられた第1の有効期限以降である場合、少なくとも年齢条件が課された決済対象を電子決済処理の対象外として、所定の処理を実行してもよい。つまり、決済用コードの有効期限が切れていた場合、年齢制限商品を購入することはできないが、通常商品は決済可能としても良い。
【0142】
尚、実行部345は、決済対象情報の中に年齢条件が課された決済対象が含まれる場合、決済要求に含まれるユーザ情報の年齢情報を、決済対象情報に対する電子決済可否の判定のために、決済端末へ提供してもよい。
【0143】
尚、決済用コードの有効期限は、複数の種類を設けても良い。たとえば、1つ目の有効期限は、決済用コードを発行する際に行われた生体認証の有効期限とし、2つ目の有効期限は、決済用コード自体の有効期限としてもよい。たとえば、生体認証の有効期限を1時間とし、決済用コード自体の有効期限を5分としてもよい。
【0144】
尚、上述した実施形態では、個人認証(本人確認の認証、本人認証、本人特定処理等)を顔認証として説明したが、生体情報を用いた他の生体認証であってもよい。生体認証及び生体情報は、人物の撮影画像を利用する他の技術を適用可能である。たとえば、生体情報には、指紋、声紋、静脈、網膜、瞳の虹彩、手のひらの模様(パターン)といった個人に固有の身体的特徴から計算されるデータ(特徴量)を用いても構わない。また、生体認証には、ユーザの身体の一部の撮影画像から人物の身体的特徴を示す特徴情報を抽出し、予め登録された特徴情報と抽出された特徴情報との照合を行い、一致度が閾値以上である場合に認証に成功したとみなすものとしてもよい。たとえば、生体認証は、人物の外観形状に基づく認証(歩容認証)であってもよい。その場合、特徴情報は、人物の外観形状に関する情報、たとえば、体形、身長、服装等の特徴を示す情報となる。
【0145】
上述の例において、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory(RAM)、read-only memory(ROM)、フラッシュメモリ、solid-state drive(SSD)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disc(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、またはその他の形式の伝搬信号を含む。
【0146】
なお、本開示は上記実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。また、本開示は、それぞれの実施形態を適宜組み合わせて実施されてもよい。
【0147】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
ユーザ端末のカメラにより、決済端末に対応付けられた決済用コードを読み込むことにより、前記決済用コードを読み取った前記ユーザ端末及び、前記決済用コードに対応付けられて登録された前記決済端末の少なくとも一方から、前記決済用コードに対応付けられた決済端末識別情報と、ユーザが購入する決済対象情報と、ユーザ端末情報、決済手段特定情報、及びユーザの年齢情報を含むユーザ情報とを含む決済要求を受信する決済要求受信手段と、
受信した前記決済要求の前記決済対象情報に年齢条件が含まれるか否かを判定する判定手段と、
前記決済対象情報に前記年齢条件が含まれる場合、前記ユーザ情報の前記ユーザの前記年齢情報に基づき、前記決済対象情報に対する所定の処理を実行する実行手段と、
を備える電子決済支援装置。
(付記2)
前記判定手段は、
前記決済対象情報に年齢条件が含まれる場合、登録された前記ユーザの前記年齢情報が前記年齢条件を満たすか否かを判定し、
前記実行手段は、
前記年齢情報が前記年齢条件を満たす場合、前記決済対象情報に対する電子決済処理を行い、決済結果を前記ユーザ端末又は前記決済端末へ返信する
付記1に記載の電子決済支援装置。
(付記3)
前記実行手段は、
前記年齢情報が前記年齢条件を満たさない場合、前記年齢条件が課された決済対象を除外した前記決済対象情報に対して前記電子決済処理を行う
付記2に記載の電子決済支援装置。
(付記4)
前記実行手段は、
前記年齢情報が前記年齢条件を満たさない場合、決済対象について電子決済処理が不可の旨を前記ユーザ端末又は前記決済端末へ返信する
付記2に記載の電子決済支援装置。
(付記5)
前記判定手段は、
前記決済対象情報に前記年齢条件が含まれることを示す年齢確認情報が、前記受信した決済要求に含まれるか否かを判定し、
前記年齢確認情報が前記受信した決済要求に含まれる場合、前記年齢情報が前記年齢条件を満たすか否かを判定する
付記2に記載の電子決済支援装置。
(付記6)
前記実行手段は、
前記年齢確認情報が前記受信した決済要求に含まれない場合、前記決済対象情報に対する電子決済処理を行い、決済結果を前記ユーザ端末又は前記決済端末へ返信する
付記5に記載の電子決済支援装置。
(付記7)
前記判定手段は、前記決済要求に含まれる前記ユーザ情報の前記年齢情報が成人年齢以上を示す場合に、前記年齢情報が前記年齢条件を満たすと判定し、
前記実行手段は、前記年齢情報が成人年齢未満を示す場合、少なくとも前記年齢条件が課された決済対象を電子決済処理の対象外として、前記所定の処理を実行する
付記1に記載の電子決済支援装置。
(付記8)
前記決済用コードに対応付けられた決済端末識別情報と、前記ユーザが購入する決済対象情報と、前記ユーザ情報と、を対応付けて登録する登録手段をさらに備える、付記1に記載の電子決済支援装置。
(付記9)
前記登録手段は、
前記決済用コードに対応付けられた決済端末識別情報と、前記ユーザ端末に登録されているユーザの年齢情報を含むユーザ情報と、前記決済用コードの有効期限と、をさらに対応付けて登録する、付記8に記載の電子決済支援装置。
(付記10)
前記登録手段は、
前記ユーザの電子決済手段情報とユーザIDとを含む登録要求を受信した場合、当該登録要求に含まれる前記電子決済手段情報と前記ユーザIDとを対応付けて記憶装置に登録し、
前記ユーザ端末による生体認証の成功に応じて前記ユーザIDと前記年齢情報とを含む前記決済要求を受信した場合、前記記憶装置に対して、前記決済用コードと、前記決済要求に含まれる前記年齢情報とを、当該決済要求に含まれる前記ユーザIDに対応付けて登録し、
前記電子決済支援装置は、決済端末で読み込まれた決済対象情報の中に年齢条件が課された決済対象が含まれる場合、前記記憶装置の中から、前記決済要求に含まれるユーザIDに対応付けられた前記年齢情報及び前記電子決済手段情報を特定する特定手段をさらに備え、
前記実行手段は、前記特定した年齢情報が前記年齢条件を満たす場合、前記特定した電子決済手段情報を用いて、前記決済対象情報に対する電子決済処理を行う
付記8に記載の電子決済支援装置。
(付記11)
ユーザ端末と、電子決済支援装置と、決済端末と、を備え、
前記電子決済支援装置は、
前記ユーザ端末のカメラにより、前記決済端末に対応付けられた決済用コードを読み込むことにより、前記決済用コードと対応付けられた決済端末情報と前記ユーザ端末に登録されているユーザの年齢情報を含むユーザ情報とを対応付けて登録し、
前記決済用コードに対応付けられた前記決済端末は、前記ユーザが購入する決済対象を読み込み、
前記電子決済支援装置は、前記決済端末情報と、読み込まれた決済対象情報を含む決済要求を、前記ユーザ端末又は前記決済端末から受信した場合、前記決済対象情報に年齢条件が含まれるか否かを判定し、前記決済対象情報に年齢条件が含まれる場合、前記決済用コードと対応付けて登録された前記ユーザの前記年齢情報に基づき、前記決済対象情報に対する所定の処理を実行する
電子決済支援システム。
(付記12)
前記ユーザ端末は、前記ユーザ端末における生体認証に成功した場合に、前記ユーザ端末の前記カメラによる前記決済用コードの読込可能な状態になるように構成される、付記11に記載の電子決済支援システム。
(付記13)
前記決済端末に対応付けられた決済用コードは、決済のたびに、前記決済端末において発行されるように構成される、付記11に記載の電子決済支援システム。
(付記14)
コンピュータが、
ユーザ端末のカメラにより、決済端末に対応付けられた決済用コードを読み込むことにより、前記決済用コードを読み取った前記ユーザ端末及び、前記決済用コードに対応付けられて登録された前記決済端末の少なくとも一方から、前記決済用コードに対応付けられた決済端末識別情報と、ユーザが購入する決済対象情報と、ユーザ端末情報、決済手段特定情報、及びユーザの年齢情報を含むユーザ情報とを含む決済要求を受信し、
受信した前記決済要求の前記決済対象情報に年齢条件が含まれるか否かを判定し、
前記決済対象情報に前記年齢条件が含まれる場合、前記ユーザ情報の前記ユーザの前記年齢情報に基づき、前記決済対象情報に対する所定の処理を実行する、
電子決済支援方法。
(付記15)
ユーザ端末のカメラにより、決済端末に対応付けられた決済用コードを読み込むことにより、前記決済用コードを読み取った前記ユーザ端末及び、前記決済用コードに対応付けられて登録された前記決済端末の少なくとも一方から、前記決済用コードに対応付けられた決済端末識別情報と、ユーザが購入する決済対象情報と、ユーザ端末情報、決済手段特定情報、及びユーザの年齢情報を含むユーザ情報とを含む決済要求を受信する処理と、
受信した前記決済要求の前記決済対象情報に年齢条件が含まれるか否かを判定する処理と、
前記決済対象情報に前記年齢条件が含まれる場合、前記ユーザ情報の前記ユーザの前記年齢情報に基づき、前記決済対象情報に対する所定の処理を実行する処理と、
をコンピュータに実行させる電子決済支援プログラム。
【0148】
付記1に従属する付記2~付記10に記載した要素(たとえば構成及び機能)の一部または全ては、付記11の電子決済支援システム、付記14の電子決済支援方法、付記15の電子決済支援プログラムに対しても付記2~付記10と同様の従属関係により従属し得る。任意の付記に記載された要素の一部または全ては、様々なハードウェア、ソフトウェア、ソフトウェアを記録するための記録手段、システム、及び方法に適用され得る。
【0149】
以上、実施形態(及び実施例)を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態(及び実施例)に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0150】
1 電子決済支援装置
12 決済要求受信部
13 判定部
14 実行部
1000 電子決済支援システム
U ユーザ
U1 ユーザ
U2 ユーザ
N ネットワーク
100 ユーザ端末
100-1 ユーザ端末
100-2 ユーザ端末
110 記憶部
111 プログラム
112 ユーザ情報
1121 ユーザID
1122 顔画像
1123 年齢証明情報
113 端末情報
114 アプリケーション情報
120 メモリ
130 通信部
131 近距離無線通信IF
140 制御部
141 取得部
142 登録部
143 認証部
144 読み取り部
145 決済処理部
150 表示部
160 カメラ
41 個人証明カード
411 個人情報
412 顔画像
413 年齢証明情報
42 クレジットカード
421 カード情報
43 買物カート
431 商品
4310 商品コード
200 決済端末
210 記憶部
211 プログラム
213 端末情報
214 アプリケーション情報
215 決済用コード
216 有効期限
220 メモリ
230 通信部
231 近距離無線通信IF
240 制御部
241 コード発行部
242 読み取り部
243 決済処理部
244 延長処理部
250 表示部
260 開始ボタン
270 読取装置
300 電子決済支援装置
310 記憶部
311 決済ユーザDB
3111 ユーザID
3112 端末情報
3113 アプリケーション情報
3114 カード情報
3115 年齢情報
3116 決済用コード
3117 有効期限
312 商品DB
3121 商品ID
3122 商品情報
3123 年齢条件
313 店舗DB
3131 決済端末情報
3132 決済用コード
315 プログラム
320 メモリ
330 通信部
340 制御部
341 決済要求受信部
342 登録部
343 特定部
344 判定部
345 実行部
51 決済用コード表示画面
511 決済用コード
512 決済用コード
513 有効期限
52a 決済結果表示画面
52b 決済結果表示画面
52c 決済結果表示画面
521 決済対象商品
521c 決済除外商品
522 決済対象商品
523 合計額
523c 合計額
524a 成人確認結果
524b 成人確認結果
524c 成人確認結果
525 メッセージ
200b 決済端末
300b 電子決済支援装置
200c 自動販売機
201 アルコール飲料
202 読取装置
203 アルコール飲料
300c 電子決済支援装置
100c-1 ユーザ端末
51c-1 決済用コード表示画面
513c-1 有効期限
514c コード延長ボタン
51c-2 決済用コード表示画面
513c-2 有効期限
100d-1 ユーザ端末
51d-1 決済用コード表示画面