(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025112545
(43)【公開日】2025-08-01
(54)【発明の名称】画像形成装置およびドキュメント管理システム
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20250725BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20250725BHJP
B41J 29/42 20060101ALI20250725BHJP
【FI】
H04N1/00 127A
B41J29/38 201
B41J29/42 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024006834
(22)【出願日】2024-01-19
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】青山 龍一
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP07
2C061AQ05
2C061AQ06
2C061CQ04
2C061CQ24
2C061CQ34
2C061HJ06
2C061HJ07
2C061HJ08
2C061HN04
2C061HQ17
5C062AA05
5C062AA35
5C062AB08
5C062AB22
5C062AB23
5C062AB38
5C062AB41
5C062AC04
5C062AC05
5C062AC38
5C062AE07
5C062AF02
5C062AF14
(57)【要約】
【課題】 ユーザがドキュメントに対する印刷等の処理を指示するための利便性が高い画像形成装置およびドキュメント管理システムを提供する。
【解決手段】 実施形態によれば、画像形成装置は、表示デバイスと通信インターフェースとプロセッサとを有する。表示デバイスは、画像を表示する。通信インターフェースは、管理サーバを含む外部装置が接続するネットワークを介して通信する。プロセッサは、任意に生成する識別情報を示す画像を前記表示デバイスに表示し、前記識別情報に紐づくドキュメントの保管場所情報を前記管理サーバに問い合わせ、前記識別情報に紐づくドキュメントの保管場所情報を取得した場合に前記保管場所情報が示す保管場所にあるドキュメントをダウンロードする。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示デバイスと、
管理サーバを含む外部装置が接続するネットワークを介して通信する通信インターフェースと、
任意に生成する識別情報を示す画像を前記表示デバイスに表示し、前記識別情報に紐づくドキュメントの保管場所情報を前記管理サーバに問い合わせ、前記識別情報に紐づくドキュメントの保管場所情報を取得した場合に前記保管場所情報が示す保管場所にあるドキュメントをダウンロードするプロセッサと、
を有する画像形成装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記識別情報を示す画像として当該識別情報を示す2次元バーコードを前記表示デバイスに表示する、
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
さらに、画像を印刷するプリンタを有し、
前記プロセッサは、前記ダウンロードしたドキュメントに基づく画像を前記プリンタによって媒体に印刷させる、
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記表示デバイスに前記識別情報を示す画像を表示している間、所定周期で前記識別情報に紐づくドキュメントの問合せを前記管理サーバへ送信し、前記管理サーバからの応答を受け付ける、
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
画像形成装置と管理サーバとを有するドキュメント管理システムにおいて、
前記画像形成装置は、
画像を表示する表示デバイスと、
前記管理サーバを含む外部装置が接続されたネットワークに接続する第1通信インターフェースと、
任意に生成する識別情報を示す画像を前記表示デバイスに表示し、前記識別情報に紐づくドキュメントの保管場所情報を前記管理サーバに問い合わせ、前記識別情報に紐づくドキュメントの保管場所情報を取得した場合に前記保管場所情報が示す保管場所にあるドキュメントをダウンロードする第1プロセッサと、を有し、
前記管理サーバは、
前記ネットワークを介して通信する第2通信インターフェースと、
前記第2通信インターフェースを介して通信する携帯端末装置から取得する前記識別情報と前記ドキュメントの保管場所情報とを紐づけて記憶するメモリと、
前記画像形成装置から前記識別情報を指定する問い合わせを受けた場合、前記メモリに保存した前記識別情報に紐づくドキュメントの保管場所情報を前記画像形成装置へ送信する第2プロセッサと、を有する、
ドキュメント管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、画像形成装置およびドキュメント管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザがユーザ端末を用いて作成したドキュメントを印刷したい場合、ユーザ端末は、専用のドライバプログラムで印刷対象のドキュメントを画像形成装置に送信する。また、ユーザは、ユーザ端末を操作してWebサービスによって印刷対象のドキュメントを作成することもある。従来のシステムでは、Webサービスで作成したドキュメントは、画像形成装置で印刷するために一旦ユーザ端末にダウンロードする必要がある。また、画像形成装置は、ユーザ端末からドキュメント又はドキュメントを取得するための情報を取得するためのデバイスを設ける必要があるという問題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、ユーザがドキュメントに対する印刷等の処理を指示するための利便性が高い画像形成装置およびドキュメント管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態によれば、画像形成装置は、表示デバイスと通信インターフェースとプロセッサとを有する。表示デバイスは、画像を表示する。通信インターフェースは、管理サーバを含む外部装置が接続するネットワークを介して通信する。プロセッサは、任意に生成する識別情報を示す画像を前記表示デバイスに表示し、前記識別情報に紐づくドキュメントの保管場所情報を前記管理サーバに問い合わせ、前記識別情報に紐づくドキュメントの保管場所情報を取得した場合に前記保管場所情報が示す保管場所にあるドキュメントをダウンロードする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、実施形態に係るドキュメント管理システムの構成例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る画像形成装置としてのデジタル複合機の構成例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係るドキュメント管理システムにおける管理サーバの構成例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係るドキュメント管理システムにおけるユーザ端末の構成例を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係るドキュメント管理システムの管理サーバが保持するデータベースの構成例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る画像形成装置としてのデジタル複合機の動作例を説明するためのフローチャートである。
【
図7】
図7は、実施形態に係る画像形成装置としてのデジタル複合機における表示デバイスに表示する案内画面の表示例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る画像形成装置としてのデジタル複合機における表示デバイスに表示する案内画面の表示例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る画像形成装置としてのデジタル複合機における表示デバイスに表示する案内画面の表示例を示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係るドキュメント管理システムにおけるユーザ端末の動作例を説明するためのフローチャートである。
【
図11】
図11は、実施形態に係るドキュメント管理システムにおけるユーザ端末の表示デバイスに表示する案内画面の表示例を示す図である。
【
図12】
図12は、実施形態に係るドキュメント管理システムにおけるユーザ端末の表示デバイスに表示する案内画面の表示例を示す図である。
【
図13】
図13は、実施形態に係るドキュメント管理システムにおけるユーザ端末の表示デバイスに表示する案内画面の表示例を示す図である。
【
図14】
図14は、実施形態に係るドキュメント管理システムにおける管理サーバの動作例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本実施形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、実施形態に係るドキュメント管理システム1の構成について説明する。
図1は、実施形態に係るドキュメント管理システム1の構成例を示す図である。
ドキュメント管理システム1は、画像形成装置(画像処理装置)としてのデジタル複合機(MFP;Multi-Functional Peripheral)2、管理サーバ3、ユーザ端末4、および、Webサーバ5を有する。
【0008】
デジタル複合機2は、通信機能を含むシステム制御部21、操作パネル22、プリンタ23およびスキャナ24などを備える(
図2参照)。デジタル複合機2が備える操作パネル22には、2次元コード(2次元バーコード)などの情報を表示可能な表示デバイス42(
図2参照)を有する。
【0009】
デジタル複合機2は、一般のユーザが利用する装置であるものとする。また、デジタル複合機2は、ワークエリア、店舗又は公共施設などに設置される。また、デジタル複合機2は、複数台が設置される運用であっても良い。本実施形態において、デジタル複合機2は、ユーザ端末4を操作する任意のユーザによって利用されることを想定するものとする。また、デジタル複合機2は、ユーザが使用料を支払うことにより印刷などの処理を実行するように運用されるものであっても良い。
【0010】
管理サーバ3は、ドキュメント管理システム1においてドキュメントに関する情報などを管理する装置である。管理サーバ3は、ネットワークを介してデジタル複合機2およびユーザ端末4と通信接続する。管理サーバ3は、ユーザ端末4からの登録要求に応じてドキュメントに関する情報などの情報を登録する。管理サーバ3は、デジタル複合機2から問い合わせに応じて登録した情報を提供する。
【0011】
ユーザ端末4は、当該ドキュメント管理システム1を使用するユーザが操作する端末装置である。ユーザ端末4は、通信インターフェースおよびカメラ66(
図4参照)などを備える携帯可能な情報処理装置である。例えば、ユーザ端末4は、カメラを備えるスマートフォン又はタグレットPCである。本実施形態において、ユーザ端末4は、各種の処理を実行するためのアプリケーションプログラム(以下、アプリケーションと称する)がインストールされるものとする。
【0012】
Webサーバ5は、ネットワーク上にWebサービスを提供するサーバ装置である。Webサーバ5は、ユーザ端末4からのWebページなどへのアクセスを受け付け、ユーザ端末4でのユーザ操作に応じてサービスを提供する。本実施形態において、Webサーバ5は、ユーザ端末4でのユーザ操作に応じてドキュメント(文書)を生成(作成)するサービスを提供するものとする。なお、本実施形態において、ドキュメント(文書)とは、テキストデータに限定されるものではなく、デジタル複合機2による印刷等の処理の対象となる電子データであれば良い。例えば、ドキュメント(文書)は、画像データなどであって良い。
【0013】
次に、実施形態に係るドキュメント管理システム1における画像形成装置としてのデジタル複合機2の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る画像形成装置としてのデジタル複合機2の構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、デジタル複合機2は、システム制御部(システムコントローラ)21、操作パネル22、プリンタ23、および、スキャナ24を有する。
【0014】
システム制御部21は、デジタル複合機2全体を制御する。システム制御部21は、プロセッサ(第1プロセッサ)31、ROM32、RAM33、データメモリ34、通信インターフェース(I/F)35、画像処理部36およびFAXインターフェース(I/F)37などを有する。
【0015】
プロセッサ31は、プログラムを実行することにより種々の処理機能を実現する。プロセッサ31は、例えば、CPUである。プロセッサ31は、内部インターフェースを介して、操作パネル22のプロセッサ41、プリンタ23、および、スキャナ24などに接続する。
【0016】
ROM32は、プログラムを保存するプログラムメモリとして機能する。ROM32は、書換え不可な不揮発性メモリである。RAM33は、ワーキングメモリ或はバッファメモリとして機能する。プロセッサ31は、RAM33を使用してROM32あるいはデータメモリ55に記憶するプログラムを実行することにより種々の処理を行う。
【0017】
データメモリ55は、書換え可能な不揮発性のメモリである。例えば、データメモリ55は、HDD(ハードディスクドライブ)あるいはSSD(ソリッドステートドライブ)などの記憶装置で構成する。データメモリ55は、制御データ、アプリケーションプログラム(以下、アプリケーションとも称する)、制御データ、設定情報、および、画像データなどの各種のデータを記憶する。
【0018】
通信インターフェース(第1通信インターフェース)35は、外部装置とデータ通信を行うためのインターフェースである。通信インターフェース35は、ネットワークを介して管理サーバ3およびWebサーバ5などの装置と通信するネットワークインターフェースである。
【0019】
画像処理部36は、画像処理を行う。例えば、画像処理部36は、取得したドキュメント(文書)をプリンタ23が用紙に印刷するための印刷用のデータに変換する。また、画像処理部36は、取得するドキュメントとしての画像データをユーザ指示又は所定の設定に応じて補正する画像処理を行うようにしても良い。
【0020】
FAXインターフェース37は、FAX通信を行うインターフェースである。FAXインターフェース37は、取得するドキュメント(文書)を指定される宛先にFAXデータとして送信する。FAXインターフェース37は、取得するドキュメント(文書)に対する処理としてFAX送信を行うものである。
【0021】
操作パネル22は、ユーザインターフェースである。操作パネル22は、プロセッサ41、表示デバイス42、タッチパネル(操作デバイス)43、および、操作ボタン(操作デバイス)44を有する。表示デバイス42は、操作案内などを表示するディスプレイである。タッチパネル43は、表示デバイス42の表示画面上に設ける。タッチパネル43は、表示デバイス42の表示画面上においてユーザがタッチした部位を検知する。操作ボタン44は、所定の指示を入力するためのボタンである。
【0022】
操作パネル22のプロセッサ41は、操作パネル22の制御を司る。プロセッサ41は、内部メモリ又は外部メモリが記憶するプログラムを実行することにより各種の処理を実現する。プロセッサ41は、システム制御部21のプロセッサ31に接続され、システム制御部21のプロセッサ31からの指示に応じて操作パネル22を制御する。例えば、プロセッサ41は、システム制御部21のプロセッサ31からの指示に応じて表示デバイス42に表示させる表示内容を制御する。また、プロセッサ41は、タッチパネル43および操作ボタン44への入力を検知し、入力内容を示す情報をシステム制御部21のプロセッサ31へ供給する。
【0023】
プリンタ23は、用紙などの媒体(被画像形成媒体)に画像を形成する。プリンタ23は、例えば、給紙カセットから取り出した用紙にシステム制御部21から供給される印刷用の画像を印刷する。プリンタ23は、どのような画像形成方式で画像を形成するものであっても良い。例えば、プリンタ23は、電子写真方式で画像を形成する場合、感光体ドラムなどの像担持体上に現像剤像を形成し、像担持体上の現像剤像を転写する画像形成部を備える。また、プリンタ23は、インクジェット方式で画像を形成する場合、インクジェットヘッドが吐出するインクによって用紙に画像を形成する画像形成部を備える。
【0024】
スキャナ24は、原稿の画像を読み取る装置である。スキャナ24は、例えば、デジタル複合機2の本体上部に設置する。スキャナ24は、原稿台ガラス上にセットされた原稿又は自動原稿送り装置(ADF:Auto Document Feeder)にセットされた原稿の画像を光学的に読み取る。スキャナ24は、原稿の画像を読み取った結果とした原稿の画像データを出力する。
【0025】
次に、実施形態に係るドキュメント管理システム1における管理サーバ3の構成について説明する。
図3は、実施形態に係るドキュメント管理システム1における管理サーバ3の構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、管理サーバ3は、プロセッサ(第2プロセッサ)51、ROM(リードオンリーメモリ)52、RAM(ランダムアクセスメモリ)53、通信インターフェース(I/F)54、および、データメモリ55などを有する。
【0026】
プロセッサ51は、各種の処理を実行するためのプログラムを実行する。プロセッサ51は、例えば、CPUである。プロセッサ51は、内部インターフェースを介して管理サーバ3内の各部に接続される。プロセッサ51は、RAM53を用いてROM52又はデータメモリ55に記憶したプログラムを実行することにより種々の処理を実行する。例えば、プロセッサ51は、データメモリ55にインストールされたアプリケーションプログラムによって後述する処理を実行する。
【0027】
ROM52は、書換え不可な不揮発性メモリである。ROM52は、予め設定されるプログラムおよび制御データなどを記憶する。RAM53は、ワーキングメモリ或はバッファメモリとして機能する。
【0028】
通信インターフェース(第2通信インターフェース)54は、ネットワークを介して外部装置と通信を行うためのインターフェースである。本実施形態において、通信インターフェース54は、ネットワークを介してユーザ端末4およびデジタル複合機2と通信するためのネットワークインターフェースである。
【0029】
データメモリ55は、書換え可能な不揮発性のメモリである。データメモリ55は、プログラム、制御データ、および、設定情報などの各種のデータを記憶する。
図3に示す構成例において、データメモリ55は、データベース(DB)56を記憶する。データベース56は、ユーザ端末4からの登録要求に応じてidとidに対応づけたデータ(ドキュメントの保管場所を示す保管場所情報)とを対応づけて記憶する。
【0030】
次に、実施形態に係るドキュメント管理システム1におけるユーザ端末4の構成について説明する。
図4は、実施形態に係るドキュメント管理システム1におけるユーザ端末4の構成例を示すブロック図である。
図4に示すように、ユーザ端末4は、プロセッサ61、ROM(リードオンリーメモリ)62、RAM(ランダムアクセスメモリ)63、データメモリ64、通信インターフェース(I/F)65、カメラ66、および、ユーザインターフェース67などを有する。
【0031】
プロセッサ61は、各種の処理を実行するためのプログラムを実行する。プロセッサ61は、例えば、CPUである。プロセッサ61は、内部インターフェースを介してユーザ端末4内の各部に接続される。プロセッサ61は、RAM63を用いてROM62又はデータメモリ64に記憶したプログラムを実行することにより種々の処理を実行する。
【0032】
ROM62は、書換え不可な不揮発性メモリである。ROM62は、予め設定されるプログラムおよび制御データなどを記憶する。RAM63は、ワーキングメモリ或はバッファメモリとして機能する。データメモリ64は、書換え可能な不揮発性のメモリである。データメモリ64は、プログラム、制御データ、および、設定情報などのデータを記憶する。
【0033】
通信インターフェース65は、ネットワークを介して外部装置と通信を行うためのインターフェースである。例えば、通信インターフェース65は、ネットワークを介して管理サーバ3と通信するためのネットワークインターフェースである。
【0034】
カメラ66は、画像を撮像する。カメラ66は、撮像した画像をプロセッサ61へ出力する。プロセッサ61は、カメラ66が撮像した画像を処理する機能を有する。例えば、プロセッサ61は、カメラ66が撮像した画像からコード画像(例えば、2次元コード)を抽出し、抽出したコード画像が示す情報を認識する。
【0035】
ユーザインターフェース67は、表示デバイス68と操作デバイス69とを有する。例えば、ユーザインターフェース67は、タッチパネル付きのディスプレイによって構成される。表示デバイス68は、操作案内などを表示するディスプレイである。例えば、表示デバイス68は、液晶表示装置又は有機ELなどで構成される。操作デバイス69は、ユーザによる操作を受け付ける。例えば、操作デバイス69は、表示デバイス68の表示画面上に設けたタッチパネルで構成する。また、操作デバイス69は、ハードキーを含むものであっても良い。
【0036】
次に、実施形態に係るドキュメント管理システム1の管理サーバ3におけるデータメモリ55に設けるデータベース56に登録する情報について説明する。
図5は、実施形態に係るドキュメント管理システム1の管理サーバ3におけるデータメモリ55に設けるデータベース56に登録する情報の例を示す図である。
管理サーバ3は、ユーザ端末4からの登録要求に応じてidに対応づけたドキュメントの保管場所を示す情報(保管場所情報)をデータベース56に登録する。idとidに対応するドキュメントの保管場所情報は、ユーザ端末4からの登録要求によって指定されるものである。
【0037】
idは、デジタル複合機2が生成する任意の識別情報である。idは、デジタル複合機2の操作パネル22の表示デバイス42に2次元バーコード(コード画像)として表示される識別情報である。ここで、idを示す2次元バーコードは、ユーザ端末4がカメラ66で撮影した画像から認識できるものとする。ユーザ端末4は、カメラ66を用いてデジタル複合機2の表示デバイス42に表示された2次元バーコードからidを取得する。
【0038】
ただし、idとしての識別情報は、デジタル複合機2が表示デバイス42にidを示す2次元バーコードとして表示するものに限定されない。デジタル複合機2の表示デバイス42に表示するidとしての識別情報は、ユーザ端末4がカメラ66で撮像した画像から認識可能な情報(画像)であれば良い。、
また、idに対応づける保管場所情報は、ユーザ端末4の操作者であるユーザが入力するドキュメントの保管場所を示す情報である。保管場所情報は、例えば、ネットワーク上におけるURL(Uniform Resource Locator)である。保管場所情報は、デジタル複合機2がアクセス可能なドキュメントの保管場所を示す情報であれば良い。
【0039】
例えば、ユーザは、ユーザ端末4を用いてWebサーバ5にアクセスしてWebサーバ5上でドキュメントを作成する。この場合、Webサーバ5は、Webアプリなどによってユーザ端末4からの指示に応じてドキュメントを作成するサービスを提供する。Webサーバ5は、ユーザ端末4からの指示に応じて作成したドキュメントを特定の保管場所に保管し、保管場所を示すURLなどの保管場所情報をユーザ端末4に提示する。これにより、ユーザ端末4は、Webサーバ5で作成したドキュメントの保管場所情報を取得できる。
【0040】
次に、実施形態に係るドキュメント管理システム1における画像形成装置としてのデジタル複合機2の動作について説明する。
図6は、実施形態に係るドキュメント管理システム1における画像形成装置としてのデジタル複合機2の動作例を説明するためのフローチャートである。
デジタル複合機2は、管理サーバ3と連携するためのアプリケーションプログラム(以下、連携アプリとも称する)がデータメモリ34などのメモリにインストールされている。デジタル複合機2におけるシステム制御部21のプロセッサ31は、タッチパネル(操作デバイス)43で検知する操作指示などに応じて連携アプリを起動する(ACT10)。プロセッサ31は、連携アプリを起動すると、idを示す2次元バーコードの生成および表示の処理を実行する。
【0041】
デジタル複合機2のプロセッサ31は、連携アプリを起動すると、まず、情報を一意に定める識別情報としてのidを生成(作成)する(ACT11)。例えば、プロセッサ31は、所定フォーマットでランダムなidを生成する。具体例として、プロセッサ31は、
図5に示すようなランダムに選出する数字および文字からidを生成する。
【0042】
デジタル複合機2のプロセッサ31は、idを生成すると、生成したidを示す画像としての2次元バーコードを作成する(ACT12)。例えば、プロセッサ31は、所定のアルゴリズムによってidをエンコードすることにより2次元バーコードを作成する。プロセッサ31は、idを示す2次元バーコードを作成すると、作成した2次元バーコードを操作パネル22の表示デバイス42に表示する(ACT13)。
【0043】
図7は、デジタル複合機2における表示デバイス42に2次元バーコードを表示した表示例を示す図である。
図7に示すように、プロセッサ31は、2次元バーコードを表示すると共に「端末で読取って下さい」といった案内を表示デバイス42に表示させる。また、
図6に示す表示例において、プロセッサ31は、2次元バーコードの再生成を指示するバーコード生成ボタンを表示デバイス42に表示する。バーコード生成ボタンは、idを再生成し、再生成したidを示す2次元バーコードを表示デバイス42に表示させることを指示するボタンである。
【0044】
すなわち、デジタル複合機2のプロセッサ31は、2次元バーコードを表示した状態において、表示する2次元バーコードの再生成の指示を受け付ける(ACT14)。プロセッサ31は、2次元バーコードを再生成が指示された場合(ACT14、YES)、idの再生成および再生成したidを示す2次元バーコードの再表示を行う。例えば、プロセッサ31は、
図7に示すようなバーコード生成ボタンが指示されたことをタッチパネル(操作デバイス)43により検知した場合、ACT11-13の処理を再度実行する。これにより、表示デバイス42に表示される2次元バーコードは、ユーザの指示に応じて再生成したidを示す2次元バーコードに更新される。
【0045】
デジタル複合機2のプロセッサ31は、表示中の2次元バーコードに対する再生成の指示がなければ(ACT14、NO)、管理サーバ3に表示中のidに対応するドキュメントの問合せを行う(ACT15)。プロセッサ31は、通信I/F35を介して管理サーバ3と通信し、表示中の2次元バーコードが示すidに対応するドキュメントが登録済みか否かを管理サーバ3に問合せる。プロセッサ31は、管理サーバ3から問合せの返答に基づいて表示中の2次元バーコードが示すidに紐づくドキュメントに関する情報が登録されたか否かを判断する(ACT16)。
【0046】
デジタル複合機2のプロセッサ31は、問合せの返答としてidに紐づくドキュメントを示す情報が取得できなかった場合(ACT16、NO)、所定時間を待機し(ACT17)、ACT15へ戻る。すなわち、プロセッサ31は、所定周期で表示中の2次元バーコードが示すidをクエリパラメータとしたポーリングを行うことにより管理サーバ3への問合せを繰り返し実行する。
【0047】
デジタル複合機2のプロセッサ31は、管理サーバ3にidに紐づくドキュメントが登録されている場合(ACT16、YES)、管理サーバ3からidに紐づくドキュメントの保管場所情報を取得する(ACT18)。例えば、プロセッサ31は、idに対応するドキュメントの保管場所を示す保管場所情報としてのURLを取得する。
【0048】
デジタル複合機2のプロセッサ31は、ドキュメントの保管場所情報を取得すると、取得した保管場所情報が示す保管場所に通信I/F35によりアクセスする。プロセッサ31は、通信I/F35によりドキュメントの保管場所にアクセスすると、当該保管場所からドキュメントをダウンロード(DL)する(ACT19)。
【0049】
図8は、デジタル複合機がドキュメントのダウンロード中に表示デバイス42に表示する案内画面の表示例を示す図である。
デジタル複合機2のプロセッサ31は、ドキュメントの保管場所にアクセスすると、
図8に示すようなダウンロード中を示す案内画面を表示デバイス42に表示する。プロセッサ31は、
図8に示すような案内画面を表示している間、ドキュメントのダウンロードを実行する。
【0050】
デジタル複合機2のプロセッサ31は、ドキュメントのダウンロードが完了すると(ACT20、YES)、ドキュメントのダウンロード完了を示す案内画面を表示デバイス42に表示する(ACT21)。プロセッサ31は、ドキュメントのダウンロード完了を表した状態において、取得したドキュメントに対する印刷などの処理の実行指示を受け付ける。
【0051】
図9は、デジタル複合機2がドキュメントのダウンロード完了した場合に表示デバイス42に表示する案内画面の表示例を示す図である。
デジタル複合機2のプロセッサ31は、ドキュメントのダウンロードが完了すると、
図9に示すようなダウンロード完了を示す案内画面を表示デバイス42に表示する。
図9に示す表示例において、表示デバイス42は、ダウンロード完了の案内と、ダウンロードしたドキュメントのプレビュー(サムネイル)画像と、印刷ボタンとを表示する。
【0052】
図9に示す表示例において、プレビュー画像は、ダウンロードしたドキュメントの内容を示す画像である。プロセッサ31は、ダウンロードしたドキュメントから生成するドキュメントの内容を示すプレビュー画像を表示デバイス42に表示させる。また、印刷ボタンは、ダウンロードしたドキュメントの印刷を指示するボタンである。プロセッサ31は、タッチパネル(操作デバイス)43により印刷ボタンへの指示を検知した場合、ダウンロードしたドキュメントの印刷処理を実行する。
【0053】
デジタル複合機2のプロセッサ31は、ドキュメントのダウンロードを完了した後、ドキュメントに対する処理の実行指示を受け付ける。プロセッサ31は、ダウンロードしたドキュメントの印刷指示を受けた場合(ACT22、YES)、プリンタ23を用いたドキュメントの印刷処理を実行する(ACT23)。例えば、
図9に示すようなダウンロード完了の案内画面において印刷ボタンが指示された場合、プロセッサ31は、ダウンロードしたドキュメントの印刷を実行する。
【0054】
また、プロセッサ31は、ドキュメントに対する印刷以外の処理の実行指示を受けた場合(ACT22、NO)、指示内容に応じてドキュメントに対する処理を実行する(ACT24)。例えば、プロセッサ31は、ドキュメントのFAX送信が指示された場合、取得したドキュメントを指定される宛先にFAXI/F37によりFAX送信する処理を実行する。
【0055】
以上のような処理によれば、画像形成装置としてのデジタル複合機は、任意の識別情報であるidを示す画像として2次元バーコードを表示デバイスに表示する。デジタル複合機は、表示デバイスにidを示す2次元バーコードを表示する間、表示中のidに紐づくドキュメントの保管場所情報を管理サーバに問い合わせる。デジタル複合機は、管理サーバから表示中のidの紐づくドキュメントの保管場所情報を取得すると、取得した保管場所情報が示す保管場所からドキュメントを取得する。これにより、デジタル複合機は、表示中のidに紐づくドキュメントを取得でき、idに紐づくドキュメントに対する印刷などの処理が実行できる。
【0056】
次に、実施形態に係るドキュメント管理システム1におけるユーザ端末4の動作について説明する。
図10は、実施形態に係るドキュメント管理システム1におけるユーザ端末4の動作例を説明するためのフローチャートである。
ユーザ端末4は、ドキュメントを作成するアプリケーションとドキュメントを登録するアプリケーションとがデータメモリ64などのメモリにインストールされる。ここでは、ユーザ端末4は、Webサーバ5で作成したドキュメントを管理サーバ3経由でデジタル複合機2へ提供するアプリケーション(以下、Webアプリと称する)がインストールされているものとする。
【0057】
ユーザ端末4のプロセッサ61は、Webアプリを起動すると、ドキュメントを作成するサービスを提供するWebサーバ5にアクセスする。ユーザ端末4のプロセッサ61は、Webサーバ5においてユーザの操作に応じたドキュメントを作成する(ACT41)。プロセッサ61は、WebアプリによりWebサーバ5でドキュメントを作成した場合、作成したドキュメントの保管場所となる情報(例えば、URL)を取得する。
【0058】
ユーザは、Webサーバ5で作成したドキュメントをデジタル複合機2に供給する場合、ユーザ端末4の操作デバイス69を操作して当該ドキュメントの登録を指示する。ユーザ端末4のプロセッサ61は、ユーザの操作によってドキュメントを登録するための登録指示画面を表示デバイス68に表示する(ACT42)。プロセッサ61は、登録指示画面を表示すると、ドキュメントの保管場所情報の入力を受け付け(ACT43)、デジタル複合機2が表示する2次元バーコードの読取開始を受け付ける。
【0059】
図11は、ユーザ端末4の表示デバイス68に表示するドキュメントの登録指示画面の表示例を示す図である。
図11に示す表示例において、表示デバイス68は、ドキュメント(データ)の保管場所情報の入力欄と2次元バーコード読取ボタンとを表示する。
図11に示す表示例において、入力欄には、ドキュメントの保管場所を示す保管場所情報が入力される。ユーザは、ユーザ端末4の操作デバイス69を用いて登録するドキュメントの保管場所情報を入力欄に入力する。
【0060】
また、2次元バーコード読取ボタンは、デジタル複合機2の操作パネル22の表示デバイス42に表示される2次元バーコードを読み取る場合に指示される。ユーザは、2次元バーコード読取ボタンを指示し、カメラ66でデジタル複合機2の表示デバイス42に表示されている2次元バーコードを撮像する。
【0061】
ユーザ端末4のプロセッサ61は、2次元バーコード読取ボタンなどにより2次元バーコードの読取が指示されると、2次元バーコードの読取処理を実行する(ACT44)。プロセッサ61は、2次元バーコードの読取処理を開始すると、カメラ66を起動させる。プロセッサ61は、カメラ66が撮影する画像を取得し、カメラ66が撮影する画像から2次元バーコードを抽出する処理を行う。プロセッサ61は、カメラ66が撮影した画像から2次元バーコードを抽出すると、抽出した2次元バーコードをデコードする。プロセッサ61は、カメラ66が撮像した画像から抽出した2次元バーコードをデコードした結果によりidを特定する(ACT45)。
【0062】
ユーザ端末4のプロセッサ61は、デジタル複合機2が表示中のidを取得すると、取得したidに対応するドキュメントの登録要求を管理サーバ3へ送信する(ACT46)。例えば、プロセッサ61は、取得したidに紐づけたドキュメントの保管場所情報を登録要求と共に通信I/F65により管理サーバ3へ送信する。プロセッサ61は、登録要求を管理サーバ3に送信する場合、表示デバイス68に登録中であることを示す案内を表示する。
【0063】
図12は、ユーザ端末4における表示デバイス68に表示する登録中であることを示す案内画面の表示例を示す図である。
ユーザ端末4のプロセッサ61は、デジタル複合機2が表示するidを取得した場合、表示デバイス68に
図12に示すような案内画面を表示する。プロセッサ61は、
図12に示すような案内画面を表示すると共に、idとドキュメントの保管場所情報とを含む登録要求を管理サーバ3へ送信する。
図12に示す表示例において、表示デバイス68は、idとドキュメントの保管場所情報とを含む登録要求が送信中であることを示す案内を表示する。
【0064】
ユーザ端末4のプロセッサ61は、管理サーバ3へ登録要求を送信した後、管理サーバ3からの登録完了通知を待つ(ACT47)。プロセッサ61は、管理サーバ3からの登録完了通知がなければ(ACT47、NO)、登録中であることを示す案内を表示デバイス68に表示する。また、プロセッサ61は、管理サーバ3から登録完了通知を受信した場合(ACT47、YES)、表示デバイス68に登録完了の案内を表示する(ACT48)。
【0065】
図13は、ユーザ端末4における表示デバイス68に表示する登録完了を示す案内画面の表示例を示す図である。
ユーザ端末4のプロセッサ61は、管理サーバ3から登録完了の通知を受けた場合、表示デバイス68に
図13に示すような案内画面を表示し、登録完了をユーザに報知する。
図13に示す表示例において、表示デバイス68は、デジタル複合機2が表示するIDに対応づけてドキュメントの保管場所情報を登録したことを示す案内を表示する。ユーザは、表示デバイス68に
図13に示すような案内画面が表示されることにより、idに紐づけたドキュメントの保管場所情報の登録が完了したことを認識できる。
【0066】
以上のような処理によれば、ユーザ端末は、カメラでデジタル複合機が表示するidを示す2次元バーコードを撮影することによりidを取得する。ユーザ端末は、デジタル複合機が表示するidに対応づけてユーザが指定するドキュメントの保管場所情報を管理サーバに登録させる。これにより、ユーザ端末は、ドキュメント又はドキュメントを示す情報を直接デジタル複合機に送信することなく、デジタル複合機が表示するidに対応づけてドキュメントの保管場所情報を管理サーバに登録できる。
【0067】
次に、実施形態に係るドキュメント管理システム1における管理サーバ3の動作について説明する。
図14は、実施形態に係るドキュメント管理システム1における管理サーバ3の動作例を説明するためのフローチャートである。
管理サーバ3は、idに対応づけてドキュメントの保管場所情報を登録する処理とidに対応するドキュメントの保管場所情報をデジタル複合機へ提供する処理とを実行する。
【0068】
すなわち、管理サーバ3のプロセッサ51は、ユーザ端末4からのidに対応づけたドキュメントの保管場所情報の登録要求を受け付ける(ACT61)。プロセッサ51は、ユーザ端末4からの登録要求を受信すると(ACT61、YES)、ユーザ端末4から受信するidとドキュメントの保管場所情報とを対応づけてデータベース56に登録(保存)する(ACT62)。
【0069】
また、管理サーバ3のプロセッサ51は、通信I/F34によりデジタル複合機2から表示中のidに対応するドキュメントの保管場所情報の有無に関する問合せを受け付ける(ACT63)。例えば、管理サーバ3のプロセッサ51は、通信I/F34によりデジタル複合機2から所定周期で送信される表示中のidを含む問合せを受信する。プロセッサ51は、デジタル複合機2からidを指定された問合せを受信するごとに(ACT63、YES)、デジタル複合機2から受信したidがデータベース56に登録されているかを検索する(ACT64)。
【0070】
管理サーバ3のプロセッサ51は、デジタル複合機2から問合せを受けたidがデータベース56にある場合(ACT65、YES)、当該idに対応するドキュメントの保管場所情報をデータベース56から取得する。プロセッサ51は、データベース56から取得したidに紐づくドキュメントの保管場所情報を通信I/F54によりデジタル複合機2へ送信する(ACT64)。
【0071】
以上のように、ドキュメント管理システムの管理サーバは、ユーザ端末からの登録要求に応じてデジタル複合機が表示するidに対応づけてドキュメントを登録する。また、管理サーバは、デジタル複合機から問合せを受けた表示中のidに対応するドキュメントの保管場所情報を当該デジタル複合機へ送信する。これにより、デジタル複合機は、表示中のidに紐づくドキュメントの保管場所情報を管理サーバから取得でき、保管場所情報にあるドキュメントを取得できる。
【0072】
以上のようなドキュメント管理システムによれば、ユーザは、ドキュメントに対する印刷などの処理を実行させたいデジタル複合機を直感的に指定できる。また、ドキュメント管理システムによれば、処理対象のドキュメント又はドキュメントを取得するための情報は、ユーザ端末からデジタル複合機に直接送信する必要がない。このため、デジタル複合機にはユーザ端末から直接情報を取得するための構成を設ける必要がない。また、Webサービス等で作成したドキュメントをデジタル複合機で印刷等の処理をするためにユーザ端末にダウンロードする必要がないため、ユーザの利便性が向上する。
【0073】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0074】
1…ドキュメント管理システム、2…デジタル複合機(画像形成装置)、3…管理サーバ、4…ユーザ端末、5…Webサーバ、21…システム制御部、22…操作パネル、23…プリンタ、24…スキャナ、31…プロセッサ(第1プロセッサ)、34…データメモリ、35…通信インターフェース(第1通信インターフェース)、36…画像処理部、37…FAXインターフェース、41…プロセッサ、42…表示デバイス、43…タッチパネル(操作デバイス)、44…操作ボタン(操作デバイス)、51…プロセッサ(第2プロセッサ)、54…通信インターフェース(第2通信インターフェース)、55…データメモリ(メモリ)、56…データベース、61…プロセッサ、64…データメモリ、65…通信インターフェース、66…カメラ、67…ユーザインターフェース、68…表示デバイス、69…操作デバイス。