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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025011393
(43)【公開日】2025-01-24
(54)【発明の名称】壁紙
(51)【国際特許分類】
   D06N 7/00 20060101AFI20250117BHJP
   B32B 27/10 20060101ALI20250117BHJP
   B32B 27/30 20060101ALI20250117BHJP
【FI】
D06N7/00
B32B27/10
B32B27/30 101
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023113482
(22)【出願日】2023-07-11
(71)【出願人】
【識別番号】594199717
【氏名又は名称】スリーエイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105784
【弁理士】
【氏名又は名称】橘 和之
(72)【発明者】
【氏名】丸山 知昭
(72)【発明者】
【氏名】大塚 吉孝
【テーマコード(参考)】
4F055
4F100
【Fターム(参考)】
4F055AA17
4F055BA12
4F055BA13
4F055DA13
4F055EA26
4F055FA08
4F055FA40
4F055HA18
4F100AA21B
4F100AK15B
4F100AT00A
4F100BA02
4F100BA03
4F100BA07
4F100CA13B
4F100CC00C
4F100DG10A
4F100EH46
4F100EJ86
4F100GB08
4F100JL10B
4F100JL10C
4F100JL16
4F100JL16B
4F100JN02B
4F100YY00B
(57)【要約】
【課題】紙成分が混在した塩化ビニルをリサイクルして壁紙を生成する場合における耐光性の低下を抑制できるようにする
【解決手段】紙製の基材1と、当該基材1の上に形成された塩化ビニル樹脂層2とを備え、塩化ビニル樹脂層2は、使用済みの壁紙から基材1の一部を分離してリサイクルされたリサイクル塩化ビニルと、酸化チタンとを含み、リサイクル塩化ビニルに対する酸化チタンの含有比率を10重量%以上とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙製の基材と、
上記基材の上に形成された塩化ビニル樹脂層とを備え、
上記塩化ビニル樹脂層は、使用済みの壁紙から上記基材の一部を分離してリサイクルされたリサイクル塩化ビニルと、酸化チタンとを含み、上記リサイクル塩化ビニルに対する上記酸化チタンの含有比率が10重量%以上である
ことを特徴とする壁紙。
【請求項2】
上記塩化ビニル樹脂層は、着色隠ぺい材を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の壁紙。
【請求項3】
上記塩化ビニル樹脂層の上に形成された白色コーティング層を更に備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の壁紙。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は壁紙に関し、特に、使用済みの壁紙から紙成分を取り除いてリサイクルされた塩化ビニルを利用して構成される壁紙に用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、住宅等の壁に張り付ける壁装材としては、塩化ビニル樹脂層を基材上に積層した塩化ビニル製壁紙が広く用いられている。図6に示すように、従来の壁紙100は、裏打ち紙と呼ばれる紙製の基材101上に塩化ビニル樹脂層102を形成し、この塩化ビニル樹脂層102の上に印刷、フィルムラミネートなどにより化粧層を設け、あるいは、塩化ビニル樹脂層102を発泡させるとともにエンボス加工を施すなどして凹凸模様を設けている。
【0003】
裏打ち紙101は、いったん壁に張り付けた壁紙100を張り替え等のために剥がす際に、壁面を傷つけないようにするために設けられる。すなわち、壁から壁紙100を剥がそうとすると、裏打ち紙101が薄くめくれて剥がされることにより、壁面が傷まないようにすることができる。古い壁紙100を剥がした後の壁面には裏打ち紙101の断面が薄く残っており、この上に新しい壁紙100を張り付けることになる。
【0004】
この種の壁紙100は、塩化ビニルに可塑剤を配合し、これを100~250℃にて熱することによって溶解し、溶けた塩化ビニルを裏打ち紙101に塗布して製造する。これにより、裏打ち紙101の紙繊維の中に塩化ビニルが浸透し、裏打ち紙101の上に塩化ビニル樹脂層102が一体不可分となって形成される。
【0005】
塩化ビニルは、加工がしやすく経年劣化しにくいという特徴を持つことから、多くの製品に用いられ、壁張用壁紙の材料としても多く利用されてきた。ところが、塩化ビニルは燃やすとダイオキシンを発生し、また二酸化炭素も大量に発生するという欠点を有する。そのため、塩化ビニルを焼却処分せずに、リサイクルに回すことが望まれている。
【0006】
しかしながら、塩化ビニル製壁紙の場合、剥がした壁紙100は塩化ビニル樹脂層102に裏打ち紙101の断面が張り付いた状態となっている。塩化ビニルは紙繊維の中に染み込んでいるため、染みた塩化ビニルを裏打ち紙101から分離させることは極めて困難であった。そのため、近年において地球の環境問題が大きく叫ばれる中、不要となった塩化ビニル製壁紙は、産業廃棄物としてゴミになるだけという問題があった。
【0007】
このような問題に対し、リサイクルを可能とした壁紙が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の壁紙は、紙製の基材の上に、当該基材と塩化ビニルとの複合材料から成る塩ビ紙層を形成することによって構成される。塩ビ紙層の複合材料は、剥がした使用済みの壁紙を溶解することによって作成されたものである。このように構成することにより、壁から剥がした壁紙をそのまま複合材料として用いるようにリサイクルに回すことができ、大きなコストをかけずに地球の環境問題を解決することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特許第3917137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
近年ではさらに開発が進み、壁から剥がした壁紙100(塩化ビニル樹脂層102に裏打ち紙101の断面が張り付いた状態のもの)を対象に、紙と塩化ビニルとを分離する技術が提供されている。この技術を用いれば、壁から剥がした壁紙100から更に裏打ち紙101の断面の大部分を取り除き、紙成分の混在率が低下した塩化ビニル(混在率は多くても5%程度)をリサイクルに回すことが可能となる。
【0010】
しかしながら、分離した塩化ビニルの中に僅かながらも紙成分が残っている場合、それをリサイクルして壁紙を生成すると、壁紙の耐光性が損なわれてしまう。耐光性とは、経時的に受ける光によって壁紙が退色することに対する抵抗性を意味する。すなわち、紙成分が混在した塩化ビニルをリサイクルして壁紙を生成すると、リサイクルではない壁紙に比べて耐光性が低下してしまうという問題があった。
【0011】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、紙成分が混在した塩化ビニルをリサイクルして壁紙を生成する場合における耐光性の低下を抑制できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記した課題を解決するために、本発明の壁紙は、紙製の基材と、当該基材の上に形成された塩化ビニル樹脂層とを備え、塩化ビニル樹脂層は、使用済みの壁紙から基材の一部を分離してリサイクルされたリサイクル塩化ビニルと、酸化チタンとを含み、リサイクル塩化ビニルに対する酸化チタンの含有比率を10重量%以上とする。
【発明の効果】
【0013】
上記のように構成した本発明によれば、紙成分が混在した塩化ビニルをリサイクルして壁紙を生成する場合における耐光性の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本実施形態による壁紙の構成例を示す図である。
図2】実施例1~3および比較例1~4の退色性試験の結果を示すグラフである。
図3】実施例4~6の退色性試験の結果を示すグラフである。
図4】本実施形態による壁紙の他の構成例を示す図である。
図5】実施例7~10の退色性試験の結果を示すグラフである。
図6】従来の壁紙の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態による壁紙10の構成例を示す図である。図1に示すように、本実施形態の壁紙10は、裏打ち紙として用いられる紙製の基材1と、当該基材1の上に形成された塩化ビニル樹脂層2とを備えて構成される。この塩化ビニル樹脂層2を発泡させるとともにエンボス加工を施すなどして凹凸模様を設けてもよい。あるいは、塩化ビニル樹脂層2の上に印刷などにより絵柄層を設けてもよい。なお、図1は模式図であり、基材1と塩化ビニル樹脂層2との厚さの比率について実際の比率を反映させて図示したものではない。
【0016】
基材1の素材としては、例えば、塗工紙、ケナフ紙、普通紙、再生紙、和紙、上質紙、クレープ紙、グラシン紙、トレーシングペーパー、キャスト紙、コーテッド紙、合成紙等の各種の紙材が挙げられる。
【0017】
塩化ビニル樹脂層2は、使用済みの壁紙から基材1の一部を分離してリサイクルされた塩化ビニル(以下、リサイクル塩化ビニルという)と、酸化チタンとを含む。リサイクル塩化ビニルは、壁から剥がした壁紙10から更に基材1の断面の大部分を取り除き、紙成分の混在率を5%程度以下とした塩化ビニルである。なお、使用済みの壁紙は、本実施形態の壁紙10であってもよいし、従来の一般的な壁紙であってもよい。
【0018】
塩化ビニル樹脂層2において、リサイクル塩化ビニルに対する酸化チタンの含有比率は、10重量%以上とする。すなわち、リサイクル塩化ビニルの重量を“100”とした場合における酸化チタンの重量を“10”以上とする。壁紙10をこのように構成することにより、壁紙10の耐光性の低下を抑制し、JISの退色性の基準を満たすことが可能である。
【0019】
以下に、本実施形態による壁紙10の実施例について説明する。
【0020】
<実施例1~3>
実施例1~3において、壁紙10の塩化ビニル樹脂層2は、リサイクル塩化ビニルおよび酸化チタンの他に、安定剤を含む。安定剤として、バリウム亜鉛系安定剤を用いた。実施例1~3では、壁から剥がして紙成分を分離したリサイクル塩化ビニルに対し、次の表1に示す割合で酸化チタンおよび安定剤を配合して塩化ビニル樹脂層2の配合原料を作成した。そして、基材1に塩化ビニル樹脂層2の配合原料を塗布することによって壁紙10を構成した。
【0021】
【表1】
【0022】
実施例1では、リサイクル塩化ビニル100重量部に対し、酸化チタン(堺化学工業製 TITONE R-25)10重量部、安定剤としてのバリウム亜鉛系安定剤(大協化成工業株式会社製 LFX-97JY)6重量部を配合して塩化ビニル樹脂層2を構成した。実施例2では、リサイクル塩化ビニル100重量部に対し、酸化チタン15重量部、バリウム亜鉛系安定剤6重量部を配合して塩化ビニル樹脂層2を構成した。実施例3では、リサイクル塩化ビニル100重量部に対し、酸化チタン20重量部、バリウム亜鉛系安定剤6重量部を配合して塩化ビニル樹脂層2を構成した。
【0023】
<比較例1~4>
比較例1において、壁紙の塩化ビニル樹脂層は、リサイクル塩化ビニルおよび安定剤を含み、酸化チタンは含まない。比較例1の塩化ビニル樹脂層は、リサイクル塩化ビニル100重量部に対し、バリウム亜鉛系安定剤6重量部を配合して構成したものである。比較例2~4において、壁紙の塩化ビニル樹脂層は、本実施形態の壁紙10と同様、リサイクル塩化ビニルおよび安定剤の他に酸化チタンを含む。比較例2~4において、リサイクル塩化ビニル100重量部に対する酸化チタンの配合量はそれぞれ1重量部、3重量部、5重量部である。
【0024】
実施例1~3および比較例1~4の退色性試験は、JISA6921:2014の「壁紙」に基づき行った。具体的には、カーボンアーク法によって塩化ビニル樹脂層に対して40時間連続して光を照射し、照射した塩化ビニル樹脂層と照射していない塩化ビニル樹脂層との色差を目視判定しさらにΔEを測定し、色差ΔEが2.0+0.3(0.3は誤差を考慮したマージン値)以下の場合にJISの退色性基準を満たすと判定した。
【0025】
図2は、実施例1~3および比較例1~4の退色性試験の結果を示すグラフである。横軸は酸化チタンの配合量、縦軸は色差ΔEである。図2に示すように、リサイクル塩化ビニル100重量部に対する酸化チタンの配合量を10重量部以上とした実施例1~3はJISの退色性基準を満たす一方、リサイクル塩化ビニル100重量部に対する酸化チタンの配合量を10重量部未満とした比較例1~4はJISの退色性基準を満たしていない。
【0026】
<実施例4~6>
実施例4~6において、壁紙10の塩化ビニル樹脂層2は、リサイクル塩化ビニル、酸化チタンおよび安定剤(バリウム亜鉛系)の他に、着色隠ぺい材を更に含む。着色隠ぺい材として、炭酸カルシウムを用いた。実施例4~6では、リサイクル塩化ビニルに対し、次の表2に示す割合で酸化チタン、安定剤および着色隠ぺい材を配合して塩化ビニル樹脂層2の配合原料を作成した。そして、基材1に塩化ビニル樹脂層2の配合原料を塗布することによって壁紙10を構成した。表2には、着色隠ぺい材を含まない実施例1も併せて示している。
【0027】
【表2】
【0028】
表2に示すように、実施例4~6において、リサイクル塩化ビニル100重量部に対する酸化チタンおよび安定剤の配合量はそれぞれ10重量部、6重量部であり、上述した実施例1~3と同じである。また、実施例4~6において、リサイクル塩化ビニル100重量部に対する着色隠ぺい材の配合量はそれぞれ0.005重量部、0.01重量部、0.02重量部である。
【0029】
これらの実施例4~6についても、JISA6921:2014の「壁紙」に基づき退色性試験を行った。図3は、実施例4~6の退色性試験の結果を示すグラフである。横軸は酸化チタンの配合量、縦軸は色差ΔEである。図3に示すように、着色隠ぺい材を更に配合して塩化ビニル樹脂層2を構成した実施例4~6では、着色隠ぺい材を配合していない実施例1に比べて色差ΔEは小さくなり、何れも耐光性が向上している。
【0030】
<実施例7~10>
実施例7~10において、壁紙10’は、図4に示すように、実施例1,4~6と同様に構成した塩化ビニル樹脂層2の上に形成された白色コーティング層3を更に備える。白色コーティング層3として、白インク(大日精化工業株式会社製 VSFW701白)を用いた。実施例7~10では、リサイクル塩化ビニルに対し、次の表3に示す割合で酸化チタン、安定剤および着色隠ぺい材を配合して塩化ビニル樹脂層2の配合原料を作成した。この配合は表2と同じである。そして、基材1に配合原料を塗布して塩化ビニル樹脂層2を構成した後、その塩化ビニル樹脂層2の上に白色コーティング層3を形成することによって壁紙10’を構成した。
【0031】
【表3】
【0032】
これらの実施例7~10についても、JISA6921:2014の「壁紙」に基づき退色性試験を行った。図5は、実施例7~10の退色性試験の結果を示すグラフである。横軸は酸化チタンの配合量、縦軸は色差ΔEである。図3図5とを比較すると分かるように、実施例1,4~6で示す塩化ビニル樹脂層2の上に更に白色コーティング層3を形成した実施例7~10では、白色コーティング層3を形成していない実施例1,4~6に比べて色差ΔEは小さくなり、何れも耐光性が向上している。
【0033】
以上、本実施形態の壁紙10,10’について実施例1~10を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は、上記実施例1~10に限定されるものではない。上記実施例1~10に対し、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更または改良を加えた例も、本発明の技術的範囲に含まれ得る。
【0034】
例えば、上記実施例1~10では安定剤としてバリウム亜鉛系を用いたが、これに限定されない。例えば、有機燐化合物、ジブチル錫ラウレート、ジブチル錫マレート、及びジブチル錫メルカプト等の有機錫系安定剤、ステアリン酸鉛、安息香酸鉛等の鉛系安定剤、カルシウム亜鉛系安定剤などの有機酸化合物、金属石ケン、エポキシ可塑剤やキレーターなどの純有機安定化助剤バリウム亜鉛系安定剤、ハイドロタルサイト、及びゼオライト等の無機系安定剤等を用いることも可能である。
【0035】
また、塩化ビニル樹脂層2は、可塑剤または充填剤を更に含むものであってもよい。可塑剤としては、例えば、フタル酸ジオクチルエステル(DOP)、アジピン酸ジオクチルエステル(DOA)、セバチン酸ジオクチルエステル(DOS)、アゼライン酸ジオクチルエステル(DOZ)、グリセリン脂肪酸エステルに代表される一般の脂肪酸エステル系可塑剤、トリメリット酸トリオクチルエステル(TOTM)に代表されるトリメリット酸エステル系可塑剤、ポリプロビレンアジペート等に代表されるポリエステル系可塑剤、高分子系可塑剤などのセバチン酸系可塑剤、塩素化パラフィンなどの一般的な可塑剤、トリクレジルフォスフェート(TCF)、トリキシリルホスフェート〔TXP〕、トリス(イソプロピルフェニル)ホスフェート、トリプチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリエチルフェニルホスフェート等のリン酸エステル系可塑剤、植勧岫のエポキシ化物、エポキシ樹脂などを使用することができる。
【0036】
充填剤としては、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、タルク、シリカ、クレー、珪酸カルシウム等を用いることができる。
【0037】
また、塩化ビニル樹脂層2は、これを発泡させる発泡剤や、樹脂の流動性を調整する希釈剤を含むものであってもよい。また、塩化ビニル樹脂層2は、ゲル化促進および溶融張力向上を目的としてアクリル系樹脂などの加工助剤を含むものであってもよい。また、塩化ビニル樹脂層2は、ゲル化促進および薄膜効果向上を目的として廃棄ゾルを含むものであってもよい。
【0038】
また、上記実施例7~10では油性の白インクを使用したが、水性インクを用いてもよい。白インクは、樹脂(塩ビ系、アクリル系、酢ビ系など)、酸化チタン、炭酸カルシウム、シリカなどを含むものであってもよい。
【符号の説明】
【0039】
1 基材
2 塩化ビニル樹脂層
3 白色コーティング層
10,10’ 壁紙
図1
図2
図3
図4
図5
図6