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特開2025-1145815Gネットワークでのローカルエリアデータネットワーク(LADN)への接続を管理する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025114581
(43)【公開日】2025-08-05
(54)【発明の名称】5Gネットワークでのローカルエリアデータネットワーク(LADN)への接続を管理する方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/02 20090101AFI20250729BHJP
   H04W 4/021 20180101ALI20250729BHJP
【FI】
H04W28/02
H04W4/021
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2025065673
(22)【出願日】2025-04-11
(62)【分割の表示】P 2023083413の分割
【原出願日】2019-03-15
(31)【優先権主張番号】62/653,827
(32)【優先日】2018-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リ,ホンクン
(72)【発明者】
【氏名】スターシニック,マイケル,エフ.
(72)【発明者】
【氏名】ディ ジローラモ,ロッコ
(72)【発明者】
【氏名】ムラディン,カタリナ,ミハエラ
(72)【発明者】
【氏名】ワン,チョンガン
(72)【発明者】
【氏名】シード,デイル,エヌ.
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ローカルエリアデータネットワーク(LADN)間のバックグラウンドデータ転送(BDT)する装置及び方法を提供する。
【解決手段】装置は、ユーザ端末(UE)から発信するデータのデータ転送に対するUEからの要求を示すメッセージを受信し、既存のBDTポリシーが存在するかどうかを判断するために、UEに関連するサブスクリプション情報およびUEに関連するポリシープロファイルに対する要求を、データベースに送信し、再使用することができる既存のBDTポリシーがあるかどうかを示す応答を受信したことに基づいて、そのデータ転送に関するBDTポリシーおよびそのデータ転送を提供するLADNを決定し、無線アクセスネットワーク(RAN)ノードを介してLADNに、そのデータ転送の到着時間およびデータレートの通知メッセージを送信する。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサ、メモリおよび通信回路を備え、前記通信回路を介してネットワークに接続
される装置であって、前記装置の前記メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令をさ
らに備え、前記コンピュータ実行可能命令は、前記装置の前記プロセッサによって実行さ
れると、前記装置に、
ユーザ端末(User Equipment:UE)から発信するデータのデータ転送に対する前記
UEからの要求を示す第1メッセージを受信することと、
既存のバックグラウンドデータ転送(Background Data Transfer:BDT)ポリシー
が存在するかどうかを判断するために、前記UEに関連するサブスクリプション情報、お
よび前記UEに関連するポリシープロファイルに対する要求を、データベースに送信する
ことと、
再使用することができる既存のBDTポリシーが存在するかどうかを示す応答を、前記
データベースから受信することと、
前記受信した応答に基づいて、前記データ転送に関するBDTポリシー、および前記デ
ータ転送を提供するローカルエリアデータネットワーク(Local Area Data Network:
LADN)を決定することと、
前記決定されたBDTポリシーを示す第2メッセージを、前記UEに送信することと、
前記決定されたBDTポリシーを示す第3メッセージを、前記LADNに送信すること
と、
を含む操作を実施させる、装置。
【請求項2】
前記決定することは、さらに、前記データ転送のサービス品質(Quality Of Service
:QoS)パラメータに基づく、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記装置は、アプリケーションサーバまたはネットワーク機能を備える、請求項1に記
載の装置。
【請求項4】
前記ネットワーク機能は、ポリシー制御機能(Policy Control Function:PCF)
を含む、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記要求は、パケットデータユニット(Packet Data Unit:PDU)セッション識別
子を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記要求は、前記データ転送がモバイル発信(Mobile Originated:MO)データ向け
のものであるというインジケーションを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記要求は、前記データ転送の宛先となるLADNの識別子を含む、請求項1に記載の
装置。
【請求項8】
前記要求は、サービス品質(QoS)パラメータを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記要求は、前記データ転送のデータレートを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記要求は、前記データ転送の予測される開始時間を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記要求は、前記データ転送の最大遅延を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記要求は、前記データ転送の周期的な到着時間を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記要求は、前記データ転送に関連するネットワークスライス情報を含む、請求項1に
記載の装置。
【請求項14】
前記要求は、前記データ転送の平均データレートを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記要求は、前記決定されたBDTポリシーに関連付けられたBDTポリシー識別子ま
たは参照識別子を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
前記要求は、前記データ転送のネットワークタイプを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項17】
前記装置の前記メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令をさらに備え、前記コン
ピュータ実行可能命令は、前記装置の前記プロセッサによって実行されると、前記装置に

前記データ転送を開始する時間を前記UEに通知する第4メッセージを、前記UEに送
信すること、
を含む動作をさらに実施させる、請求項1に記載の装置。
【請求項18】
前記UEは、BDTを開始することを認可される、請求項1に記載の装置。
【請求項19】
前記装置の前記メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令をさらに備え、前記コン
ピュータ実行可能命令は、前記装置の前記プロセッサによって実行されると、前記装置に

記憶のために、更新されたBDTポリシーを、前記データベースに送信すること、
を含む動作をさらに実施させる、請求項1に記載の装置。
【請求項20】
前記決定されたBDTポリシーは、サービス品質(QoS)パラメータを含む、請求項
1に記載の装置。
【請求項21】
前記決定されたBDTポリシーは、データレートを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項22】
前記決定されたBDTポリシーは、課金ポリシーに対する参照を含む、請求項1に記載
の装置。
【請求項23】
前記決定されたBDTポリシーは、前記データ転送のトラフィックパターンを含む、請
求項1に記載の装置。
【請求項24】
前記決定されたBDTポリシーは、ネットワークスライス情報を含む、請求項1に記載
の装置。
【請求項25】
前記決定されたBDTポリシーは、BDTポリシー識別子を含む、請求項1に記載の装
置。
【請求項26】
前記決定されたBDTポリシーは、それが再使用可能かどうかのインジケーションを含
む、請求項1に記載の装置。
【請求項27】
前記決定されたBDTポリシーは、それが他のUEと共有可能かどうかのインジケーシ
ョンを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項28】
前記決定されたBDTポリシーは、オフセットインジケータおよびバックオフタイマを
含む、請求項1に記載の装置。
【請求項29】
前記決定されたBDTポリシーは、前記UEまたは前記UEを含むUEのグループに関
連付けられる、請求項1に記載の装置。
【請求項30】
前記決定されたBDTポリシーは、アプリケーションまたはアプリケーションのグルー
プに関連付けられる、請求項1に記載の装置。
【請求項31】
前記決定されたBDTポリシーは、モバイル終端(Mobile Terminated:MT)トラフ
ィック向けの前記LADNに関連付けられる、請求項1に記載の装置。
【請求項32】
前記決定されたBDTポリシーは、モバイル発信(MO)BDTポリシーである、請求
項1に記載の装置。
【請求項33】
前記装置の前記メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令をさらに備え、前記コン
ピュータ実行可能命令は、前記装置の前記プロセッサによって実行されると、前記装置に

前記データ転送の到着時間およびデータレートのインジケーションを含む第4メッセー
ジを、前記LADNに送信すること、
を含む動作をさらに実施させる、請求項1に記載の装置。
【請求項34】
前記第2メッセージを前記送信することは、前記UEからの前記要求に関連するインジ
ケーションに基づく、請求項1に記載の装置。
【請求項35】
前記UEからの前記要求は、位置を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項36】
前記装置の前記メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令をさらに備え、前記コン
ピュータ実行可能命令は、前記装置の前記プロセッサによって実行されると、前記装置に

前記UEからの前記要求に基づいて、前記UEが前記位置に入ったときに、通知を受信
するために、アクセス・モビリティ管理機能(Access And Mobility Management Fun
ction:AMF)をサブスクライブすること、
を含む動作をさらに実施させる、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
前記第2メッセージを前記送信することは、前記AMFからの前記通知の受信に基づく
、請求項36に記載の装置。
【請求項38】
前記第2メッセージを前記送信することは、前記UEに前記決定されたBDTポリシー
をアクティブにさせる、請求項1に記載の装置。
【請求項39】
前記第2メッセージを前記送信することは、前記UEに、
新しいネットワークスライスに接続するための、S-NSSAIを含む登録更新要求を
送信することと、
LADNデータネットワーク名(Data Network Name:DNN)を含むパケットデー
タユニット(PDU)セッション確立要求を送信することと、
PDUセッション更新要求を送信することと、
のうち少なくとも1つを実施させる、請求項1に記載の装置。
【請求項40】
前記PDUセッション確立要求は、セッション管理機能(Session Management Funct
ion:SMF)に前記決定されたBDTポリシーを読み出させ、前記データ転送に関連す
るPDUセッションに前記決定されたBDTポリシーを適用させる、請求項39に記載の
装置。
【請求項41】
前記第2メッセージを前記送信することは、前記UEに、
前記決定されたBDTポリシーがアクティブであるというインジケーションであって、
タイムウィンドウ、データの量、5-Tuple、アプリケーション識別子、ASP識別
子、および前記決定されたBDTポリシーがアクティブである位置を含むインジケーショ
ンをアプリケーションに送信することと、
前記決定されたBDTポリシーが非アクティブであるというインジケーションを前記ア
プリケーションに送信することと、
のうち少なくとも1つを実施させる、請求項1に記載の装置。
【請求項42】
前記第2メッセージを前記送信することは、前記UEに前記決定されたBDTポリシー
を非アクティブにさせ、前記非アクティブ化は、前記決定されたBDTポリシーに関連す
る位置を前記UEが離れることと、前記決定されたBDTポリシーに関連するデータ閾値
が超過されたことを前記UEが検出することと、前記決定されたBDTポリシーに関連す
るタイムウィンドウが満了したことを前記UEが検出することと、タイムアウトが満了し
たことを前記UEが検出することと、アプリケーション層要求を前記UEが受信すること
と、のうち少なくとも1つに基づく、請求項1に記載の装置。
【請求項43】
前記装置の前記メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令をさらに備え、前記コン
ピュータ実行可能命令は、前記装置の前記プロセッサによって実行されると、前記装置に

前記決定されたBDTポリシーを再調整する要求を前記UEから受信すること、
を含む動作をさらに実施させる、請求項1に記載の装置。
【請求項44】
前記決定されたBDTポリシーを再調整する前記要求は、前記データ転送に関連する変
更に応じるものであり、前記変更は、前記データ転送の新しい開始時間、前記データ転送
の新しい終了時間、前記データ転送に関連する異なるデータレート、または前記データ転
送に関連する追加のアプリケーションデータフローのうち少なくとも1つを含む、請求項
43に記載の装置。
【請求項45】
前記装置の前記メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令をさらに備え、前記コン
ピュータ実行可能命令は、前記装置の前記プロセッサによって実行されると、前記装置に

前記決定されたBDTポリシーを再調整する要求をネットワーク機能から受信すること

を含む動作をさらに実施させる、請求項1に記載の装置。
【請求項46】
前記決定されたBDTポリシーを再調整する前記要求は、前記データ転送に関連する変
更に応じるものであり、前記変更は、前記LADNのサービスエリア変更、トラフィック
特性変更、または前記UEが到達可能でなくなること、のうち少なくとも1つを含む、請
求項45に記載の装置。
【請求項47】
前記LADNは、動的に構成されるサービスエリアに関連付けられる、請求項1に記載
の装置。
【請求項48】
前記動的に構成されるサービスエリアは、パラメータに関連付けられ、前記パラメータ
は、サービスエリア、アプリケーションサービス識別子、時間スケジュール、サービスエ
リアの粒度、サービス品質(QoS)パラメータ、のうち少なくとも1つを含む、請求項
47に記載の装置。
【請求項49】
前記装置の前記メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令をさらに備え、前記コン
ピュータ実行可能命令は、前記装置の前記プロセッサによって実行されると、前記装置に

前記パラメータを含む第4メッセージを前記UEに送信すること、
を含む動作をさらに実施させる、請求項48に記載の装置。
【請求項50】
ユーザ端末(UE)から発信するデータのデータ転送に対する前記UEからの要求を示
す第1メッセージを受信することと、
既存のバックグラウンドデータ転送(BDT)ポリシーが存在するかどうかを判断する
ために、前記UEに関連するサブスクリプション情報、および前記UEに関連するポリシ
ープロファイルに対する要求を、データベースに送信することと、
再使用することができる既存のBDTポリシーが存在するかどうかを示す応答を、前記
データベースから受信することと、
前記受信した応答に基づいて、前記データ転送に関するBDTポリシー、および前記デ
ータ転送を提供するローカルエリアデータネットワーク(LADN)を決定することと、
前記決定されたBDTポリシーを示す第2メッセージを、前記UEに送信することと、
前記決定されたBDTポリシーを示す第3メッセージを、前記LADNに送信すること
と、を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2018年4月6日に出願の米国特許仮出願番号第62/653,827号
の利益を請求し、その全体が参照として本明細書に組み込まれる。
【0002】
バックグラウンドデータ転送(Background Data Transfer:BDT)は、一定のデー
タレートで特定の期間の間のユーザ端末(User Equipments:UE)へのデータ転送を、
アプリケーションサーバ(Application Server:AS)が予め構成することを可能にす
るリソース管理メカニズムである。ロングタームエボリューション(Long Term Evolut
ion:LTE)発展型パケットコア(Evolved Packet Core:EPC)は、モバイル終端
(Mobile Terminated:MT)トラフィックのBDTを構成するASのサービス能力サー
バ向けのプロシージャを定義している。ローカルエリアデータネットワーク(Local Are
a Data Network:LADN)は、特定の位置でのみUEがアクセス可能なデータネット
ワーク(Data Network:DN)として定義される場合がある。LADN向けのパケット
データユニット(Packet Data Unit:PDU)セッションを介したDNへのアクセスは
、特定のLADNサービスエリアでのみ可能である場合がある。LADNサービスエリア
は、トラッキングエリアの各種のセットである場合がある。5Gコア(5G Core:5GC
)ネットワークは、UEの位置に基づいて、LADNの使用可能性をUEに認識させるた
めのサポートを提供する場合がある。
【0003】
LADNは、サービスエリアとして定義される特定のエリアを提供する。UEは、LA
DNへの接続を繰り返し必要とする場合があり、これは、例えば、一定のモビリティパタ
ーンを含む場合がある。
【0004】
一部のモノのインターネット(Internet of Things:IoT)デバイスアプリケーシ
ョンおよびIoTサーバは、LADNのサービスエリア内にある場合にのみ動作可能であ
る場合がある。さらに、UEは、LADNにモバイル発信(Mobile Originated:MO)
トラフィックを送信すること、および5GネットワークでのBDTポリシーを予め構成す
ることを必要とする場合がある。
【0005】
したがって、MOトラフィック向けなど、異なるLADNでのデータ転送を、デバイス
がスケジュールおよび実施することを可能にするメカニズムを定義する必要がある。
【発明の概要】
【0006】
本概要は、下記にさらに記載される発明を実施するための形態を簡略化した形式で、概
念の選択を紹介するものである。本概要は、請求される主題の主要な特徴または実質的な
特徴を特定したり、請求される主題の範囲を限定するために使用されたりすることを意図
していない。さらに、請求される主題は、本開示のいずれかの部分に記載されている、い
ずれかのまたは全ての不利点を解決する制限にも制約されない。
【0007】
サービス能力サーバ(Service Capability Server:SCS)/アプリケーションサ
ーバ(AS)が、ローカルエリアデータネットワーク(LADN)/データネットワーク
(DN)間のバックグラウンドデータ転送を構成および管理することを可能にする方法お
よび装置について、本明細書に記載する。一実施形態に従って、装置は、ユーザ端末(U
E)から発信するデータのデータ転送に対するUEからの要求を示すメッセージを受信す
る場合がある。装置は、既存のバックグラウンドデータ転送(BDT)ポリシーが存在す
るかどうかを判断するために、UEに関連するサブスクリプション情報、およびUEに関
連するポリシープロファイルに対する要求を、データベースに送信する。装置は、再使用
することができる既存のBDTポリシーがあるかどうかを示す応答を、データベースから
受信する場合がある。装置は、受信した応答に基づいて、そのデータ転送に関するBDT
ポリシー、およびそのデータ転送を提供するLADNを決定する場合がある。装置は、無
線アクセスネットワーク(Radio Access Network:RAN)ノードを介してLADNに
、そのデータ転送の到着時間およびデータレートの通知メッセージを送信する場合がある
【0008】
(図面の簡単な説明)
本願のより確固たる理解を促進するために、参照番号が添付の図面に記載されるが、こ
れらの各図面において、同じ要素は同じ番号を用いて参照される。これらの図面は、本願
を限定するものと解釈されるべきではなく、単に例証を意図したものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、制御プレーン内のサービスベースインターフェースを用いる例示的非ローミング参照アーキテクチャを示す。
図2図2は、非ローミングケースでの、例示的5Gシステムアーキテクチャを示す。
図3A図3Aは、PDUセッションを確立する例示的プロシージャの図である。
図3B図3Bは、PDUセッションを確立する例示的プロシージャの続きの図である。
図4図4は、バックグラウンドデータ転送(BDT)の例示的プロシージャの図である。
図5図5は、ネットワークスライシングの概念上のアーキテクチャの図である。
図6図6は、5Gネットワークでの例示的LADNユースケースの図である。
図7図7は、LADN間の情報共有およびモビリティサポートを構成する例示的プロシージャの図である。
図8図8は、第1LADNから第2LADNへ、PDUセッションを移動させる例示的プロシージャの図である。
図9図9は、MOトラフィック向けのBDTを構成するために、UEによって開始される例示的プロシージャの図である。
図10図10は、UEによって開始されて、DN/LADNによって構成されるMOトラフィック向けのBDT構成の例示的プロシージャの図である。
図11図11は、DN/LADNによって開始されるMOトラフィック向けのBDTポリシー構成の例示的プロシージャの図である。
図12図12は、EPCで、MOトラフィックに関するBDTポリシーを構成するUE始動のプロシージャの例示的プロシージャの図である。
図13図13は、5Gネットワークで、バックグラウンドデータ転送を構成する例示的ユーザインターフェースの図である。
図14図14は、在庫管理システムに接続しているUEの一例を示す図である。
図15図15は、LADNへの接続の確立の一例を示す図である。
図16図16は、グラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:GUI)を介したエリア通知の図である。
図17A図17Aは、例示的通信システムを示す。
図17B図17Bは、例示的RANおよびコアネットワークのシステム図である。
図17C図17Cは、例示的RANおよびコアネットワークのシステム図である。
図17D図17Dは、例示的RANおよびコアネットワークのシステム図である。
図17E図17Eは、通信システムの別の例を示す。
図17F図17Fは、WTRUなどの例示的装置またはデバイスのブロック図である。
図17G図17Gは、例示的コンピューティングシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
サービス能力サーバ(SCS)/アプリケーションサーバ(AS)が、ローカルエリア
データネットワーク(LADN)/データネットワーク(DN)のセットの間で、情報共
有およびモビリティサポートを構成することを可能にする方法および装置について、本明
細書に記載する。以前のセッションからのセッションコンテキスト情報を再使用すること
によってLADNへ接続する簡略化されたセッション確立プロシージャについて、本明細
書に記載する。モノのインターネット(IoT)デバイスアプリケーションがサービスの
乱れを管理することを助力するアプリケーションプログラミングインターフェース(Appl
ication Programming Interface:API)、およびグラフィカルユーザインターフェ
ース(GUI)についても、本明細書に記載する。第1LADNとのモバイル発信(MO
)トラフィック向けのバックグラウンドデータ転送(BDT)を予め構成し、次いで、第
2LADNに、実際のデータ転送を後で転送するユーザ端末(UE)向けの方法について
も、本明細書に記載する。
【0011】
表1は、本明細書に記載されるアーキテクチャおよび例で使用される場合がある技術に
関する頭字語のリストである。
【0012】
【表1】
【0013】
表2は、本明細書に記載されるアーキテクチャおよび例で使用される場合がある技術に
関する定義のリストである。
【0014】
【表2】
【0015】
図1は、制御プレーン50内のサービスベースインターフェースを用いる例示的非ロー
ミング参照アーキテクチャを示す。図1の例で示されるように、UE70は、無線アクセ
スネットワーク(RAN)71を介して、N1インターフェース67を通してアクセス・
モビリティ管理機能(AMF)65にアクセスする。Namfインターフェース62もま
た示されている。RAN71は、N2インターフェース68を介してアクセス・モビリテ
ィ管理機能(AMF)65にアクセスする。RAN71は、N3インターフェース74を
介してユーザプレーン機能(UPF)72にアクセスする。UPF72は、N4インター
フェース69を介してセッション管理機能(SMF)66にアクセスする。Nsmfイン
ターフェース63もまた示されている。UPF72は、N6インターフェース75を介し
てデータネットワーク(DN)73にアクセスする。
【0016】
図1の例はまた、ネットワークエクスポージャ機能(NEF)51とNnefインター
フェース56、NFリポジトリ機能(Nf Repository Function:NRF)52とNnr
fインターフェース57、ポリシー制御機能(PCF)53とNpcfインターフェース
58、統合データ管理(UDM)54とNudmインターフェース59、アプリケーショ
ン機能(AF)55とNafインターフェース60、および(AUSF)64とNaus
fインターフェース61などの、制御プレーン内の他のネットワーク機能(NF)を示し
ている。
【0017】
図2は、どのように種々のネットワーク機能が互いに相互作用するかを示す参照点の表
示を用い、非ローミングケース200の例示的5Gシステムアーキテクチャを示す。UE
201のアプリケーションと、外部ネットワークのアプリケーションとの間のエンドツー
エンド通信は、3GPPシステムによって提供されるサービスを使用する場合があり、か
つDN204に常駐することがあるサービス能力サーバ(SCS)によって提供されるサ
ービスを使用する場合がある。図2の例で示されるように、UE201は、RAN202
を介して、N1インターフェース220を通してAMF212にアクセスする。N14イ
ンターフェース232もまた示されている。RAN202は、N2インターフェース22
1を介してAMF212にアクセスする。RAN202は、N3インターフェース222
を介してUPF203にアクセスする。UPF203は、N4インターフェース223を
介してSMF213にアクセスする。N9インターフェース234も示されている。UP
F203は、N6インターフェース225を介してDN204にアクセスする。図2の例
はまた、制御プレーン内のその他のNFも示している。PCF214は、N7インターフ
ェース226を介してSMF213と通信する場合がある。PCF214は、N7インタ
ーフェース226を介してSMF213と通信する場合がある。PCF214は、N15
インターフェース233を介してAMF212と通信する場合がある。SMF213は、
N11インターフェース229を介してAMF212と通信する場合がある。SMF21
3は、N10インターフェース228を介してUDM211と通信する場合がある。AM
F212は、N8インターフェース227を介してUDM211と通信する場合がある。
AMF212は、N12インターフェース230を介してAUSF210と通信する場合
がある。UDM211は、N13インターフェース231を介してAUSF210と通信
する場合がある。
【0018】
外部ネットワークのアプリケーションは、通常、アプリケーションサーバ(AS)によ
ってホストされ、追加の付加価値サービスのためにSCSを使用する場合がある。3GP
Pシステムは、トランスポート、加入者管理、および限定はされないが、(MTC)が動
因となる(例えば、制御プレーンデバイスがトリガする)種々のアーキテクチャ拡張を含
む他の通信サービスを提供する。モビリティ管理およびセッション管理機能は切り離され
ている場合がある。N1 220のNAS接続は、登録管理および接続管理(Registrati
on Management and Connection Management:RM/CM)の両方のために、ならび
にUE201向けのSM関連メッセージおよびプロシージャのために使用される場合があ
る。N1 220終了点は、AMF212内に位置している場合がある。AMF212は
、SMF213に、SM関連NAS情報を送達する場合がある。AMF212は、UE2
01と交換されるNASシグナリングの登録管理および接続管理パートを取り扱う場合が
ある。SMF213は、UE201と交換されるNASシグナリングのセッション管理パ
ートを取り扱う場合がある。
【0019】
ローカルエリアデータネットワーク(LADN)は、特定の位置でのみUEがアクセス
可能であり、特定のDNにコネクティビティを提供するDNとして定義される。LADN
の使用可能性は、UEに提供される場合がある。例えば、LADN向けのPDUセッショ
ンを介したDNへのアクセスは、特定のLADNサービスエリアでのみ可能である場合が
ある。LADNサービスエリアは、トラッキングエリアのセットを含む場合がある。5G
Cは、UEの位置に基づいて、LADNの使用可能性をUEに認識させるためのサポート
を提供する場合がある。
【0020】
AMF212は、UE201にLADNの使用可能性に関する情報を含むLADN情報
を提供する。AMF212は、UE201がLADNサービスエリア(すなわち、LAD
Nの使用可能なエリア)に位置しているかどうかに応じて、SMF213を追跡し、また
通知する場合がある。LADN情報は、DNごとに、AMF212で構成されてもよい。
例えば、同じLADNにアクセスする異なるUEに対して、構成されたLADNサービス
エリアは、その他の要因(例えば、UE登録エリア)に関係なく同じものであってもよい
【0021】
AMF212によってUE201に提供されるLADN情報は、LADNデータネット
ワーク名(DNN)およびUE201が使用可能なLADNサービスエリア情報を含む場
合がある。登録プロシージャの間にUE201に提供されるLADNサービスエリア情報
は、UE201の現在の登録エリアに属するトラッキングエリア(すなわち、LADNサ
ービスエリアと現在の登録エリアとの共通部分)のセットを含む場合がある。AMF21
2は、LADNの使用可能性に基づいて、登録エリアを作成しない場合もある。
【0022】
図3Aから図3Bは、UEによって開始される場合があるPDUセッション300を確
立する例示的プロシージャの図である。図3Aから図3Bのプロシージャ300の各ステ
ップは別々に示され、かつ記載されているが、示されているのとは異なる順番で、互いに
並行して、または互いに同時に、複数のステップが実行されてよい。5Gコア(5GC)
ネットワークは、UEと、DNNによって識別されるDNとの間のPDUの交換を提供す
るサービスである場合があるPDUコネクティビティサービスをサポートする。各PDU
セッションは、PDUセッションの確立時に、UEによって要求される場合がある単一の
PDUセッションタイプをサポートする場合がある。PDUセッションタイプとしては、
IPv4、IPv6、イーサネット(登録商標)および非構造化タイプが挙げられるが、
これらに限定されない。PDUセッションは、例えば、UEとSMFとの間のN1インタ
ーフェースを通して交換されるNAS SMシグナリングを使用して、(UE要求に応じ
て)確立され、(UEおよび5GC要求に応じて)修正され、かつ(UEおよび5GC要
求に応じて)解放される場合がある。アプリケーションサーバからの要求に応じて、5G
Cは、UEの特定のアプリケーションをトリガすることができる。そのトリガメッセージ
を受信するときに、UEは、UEの識別されているアプリケーションにそれを渡す場合が
ある。
【0023】
図3Aの例を参照すると、UE301は、RAN302を介して、AMF303にPD
U確立要求を送信する場合がある(ステップ311)。AMF303は、SMFを選択し
て(ステップ312)、選択したSMF、SMF305にPDUセッションコンテキスト
作成要求を送信する場合がある(ステップ313)。SMF305は、登録およびサブス
クリプションを読み出しおよび/または更新して(ステップ314)、UDM307にP
DUセッションコンテキスト作成応答を送信する場合がある(ステップ315)。次に、
PDUセッションは、UE301と、DN308との間で、認証および認可される場合が
ある(ステップ316)。SMF305は、PCF306を選択する場合がある(ステッ
プ317)。続いて、SMF305および選択されたPCF、PCF306は、セッショ
ン管理ポリシーを確立および/または修正してもよい(ステップ318)。次に、SMF
305は、UPFを選択してよい(ステップ319)。続いて、SMF305およびPC
F306は、セッション管理ポリシーを修正してもよい(ステップ320)。SMF30
5は、次に、選択されたUPF、UPF304にN4セッション確立/修正要求を送信し
てよい(ステップ321)。
【0024】
図3Bの例を参照すると、UPF304は、続いて、N4セッション確立/修正応答を
送信する場合がある(ステップ322)。SMF305およびAMF303は、Namf
インターフェースを介して、N1N2メッセージを転送する場合がある(ステップ323
)。AMF303は、RAN302に、NASメッセージであることがあるN2 PDU
セッション要求を送信してもよい(ステップ324)。UE301およびRAN302は
、AN固有リソースをセットアップ(すなわち、PDUセッション確立受諾)してもよい
(ステップ325)。RAN302は、続いて、N2PDUセッション要求肯定応答を送
信してもよい(ステップ326)。UE301は、次に、第1上りリンクデータを伝送し
てもよい(ステップ327)。次に、AMF303は、SMF305にPDUセッション
SMコンテキスト更新要求を送信してよい(ステップ328)。SMF305は、次に、
UPF304にN4セッション修正要求を送信してよい(ステップ329)。UPF30
4は、SMF305にN4セッション修正応答を送信してよい(ステップ330)。続い
て、SMF305は、AMF303にNsmf PDUセッションSMコンテキスト更新
応答を送信し(ステップ331)、かつAMF303にNsmf PDUセッションSM
コンテキストステータス通知を送信してよい(ステップ332)。SMF305は、UE
301のIPv6アドレスを構成してよい。UE301は、次に、第1下りリンクデータ
を受信してよい(ステップ334)。PCF306は、サブスクリプション解除/登録解
除を実施してもよい(ステップ335)。
【0025】
図4は、バックグラウンドデータ転送(BDT)400の例示的プロシージャの図であ
る。図4のプロシージャ400の各ステップは別々に示され、かつ記載されているが、示
されているのとは異なる順番で、互いに並行して、または互いに同時に、複数のステップ
が実行されてよい。BDTリソース管理プロシージャは、一定のデータレートで特定の期
間の間のUEへのデータ転送を、SCS/ASが予め構成することを可能にする場合があ
る。図4の例は、EPCでのBDTに関する転送ポリシーを構成するプロシージャを示す
【0026】
図4の例を参照すると、サードパーティSCS/AS405は、SCEF404に、バ
ックグラウンドデータ転送要求メッセージを送信する場合があるが(ステップ410)、
このバックグラウンドデータ転送要求メッセージは、SCS/AS識別子、TTRI、U
E当たり容量、UEの数、所望のタイムウィンドウを含む場合がある。SCS/AS40
5は、地理的エリア情報を提供してよい。SCEF404は、SCS/AS要求を認可し
てもよい(ステップ411)。SCEF404は、利用可能なPCRF403のいずれか
を選択して、ポリシー制御および課金(Policy Control And Charging:PCC)プロ
シージャをトリガしてよい(ステップ412)。これは、PCRF403、およびSCS
/AS405によって提供されるパラメータを送達しているSCEF404による今後の
バックグラウンドデータ転送プロシージャのネゴシエーションを含む場合がある。これは
、PCRF403が可能な転送ポリシーおよび参照IDと共にSCEF404に応答する
ことを含む場合がある。SCEF404は、TTRI、参照IDおよび可能な転送ポリシ
ーを含む場合があるバックグラウンドデータ転送応答メッセージを送信することによって
、サードパーティSCS/AS405に参照IDおよび転送ポリシーを送達してよい(ス
テップ413)。SCS/AS405は、PCRFとの今後の相互作用のために、参照I
Dを記憶してもよい。2つ以上の転送ポリシーが受信された場合、サードパーティSCS
/AS405は、それらのうち1つを選択して、SCS/AS識別子、TTRI、選択さ
れた転送ポリシーを含む場合がある別のBDT要求メッセージを送信して、SCEF40
4およびPCRF403に選択した転送ポリシーについて通知してもよい(ステップ41
4)。SCEF404は、バックグラウンドデータ転送応答メッセージ(TTRI)を送
信することによって、転送ポリシー選択をサードパーティSCS/AS405と確認する
場合がある(ステップ415)。SCEF404は、SPRに参照IDおよび新しい転送
ポリシーを記憶することがあるPCRF403と、今後のバックグラウンドデータ転送プ
ロシージャのネゴシエーションを続けてよい(ステップ416)。SCS/AS405(
AFとして機能する)は、個々のUEごとに(Rxインターフェースを介して)同じまた
は異なるPCRF403とコンタクトしてよく、またSCS/AS405は参照IDを提
供してもよい。代替または追加として、SCS/AS405は、セッションセットアップ
時の課金可能なパーティのセット、またはセッションプロシージャの間に課金可能なパー
ティの変更を用いることによって、グループのUEごとに、SCEFを介してPCEF4
01を伴って選択した転送ポリシー417をアクティブにしてよい(ステップ417)。
【0027】
図5は、ネットワークスライシングの概念上のアーキテクチャ500の図である。ネッ
トワークスライシングは、バックホールおよびコアネットワークの両方を含む場合がある
モバイルオペレータのネットワークの固定部分にわたるエアインターフェース後方で、複
数の「仮想」ネットワークをサポートするモバイルネットワークオペレータによって使用
されることがあるメカニズムである。ネットワークスライシングは、異なるRAN、およ
び/または単一のRANにわたって動作する異なるサービスタイプをサポートするために
、ネットワークを複数の仮想ネットワークに「スライスする」ことを伴う。ネットワーク
スライシングは、例えば、機能、性能、および独立性における多様な要件を必要とする可
能性がある異なる市場シナリオ向けに最適化されたソリューションを提供するようにカス
タマイズされたネットワークを、オペレータが作成することを可能にする。
【0028】
図5の例を参照すると、ネットワークスライスインスタンスは、リソース層503に、
ネットワーク機能、リソース、およびネットワーク機能を動作させるネットワーク機能の
セット513を含む場合がある。ネットワークスライスインスタンスレイヤー502は、
複数のネットワークスライスインスタンス511a、511b、511c、511d、5
11e、511f、511gおよび511h、またはサブネットワークスライスインスタ
ンス512a、512b、512c、512d、512eおよび512fを含む場合があ
る。サブネットワークスライスインスタンスは、ネットワーク機能およびこれらのネット
ワーク機能を動作させるリソースのセットを含むが、それ自体は完全な論理ネットワーク
でない場合がある。サブネットワークスライスインスタンスは、サブネットワークスライ
スインスタンス512dを用いて示されるように、複数のネットワークスライスインスタ
ンスによって共有されることもある。サービスインスタンス層501は、サービスインス
タンス510a、510b、510c、510dおよび510eを含む場合がある。
【0029】
ネットワークスライシング技術は、3GPP 5Gネットワークなどの技術に組み入れ
られる場合がある。ネットワークスライシングは、5Gネットワークユースケースの一部
(例えば、大規模IoT、クリティカル通信、および高度化モバイルブロードバンド)に
関連した、多様であり、かつ強く要求される要件を可能にすることができる。現在の、プ
レ5Gアーキテクチャは、スマートフォン、オーバーザトップ(OTT)コンテンツ、フ
ィーチャーフォン、データカード、および組み込み式M2Mデバイスからのモバイルトラ
フィックなどの種々のサービスに対応する、比較的モノリシックなネットワークおよびト
ランスポートフレームワークを利用する。プレ5Gアーキテクチャと関連する能力、拡張
性および使用要件の特定のセットは、広範囲にわたるビジネスニーズを効率的にサポート
するのに十分な柔軟性および拡張性がない可能性がある。さらに、新しいネットワークサ
ービスの導入は、より効率的に行われる場合がある。それにもかかわらず、いくつかのユ
ースケースは、同じオペレータネットワークで、同時に動作することが予想され、それゆ
えに、5Gネットワークに付随する高い柔軟性および拡張性が有益である。
【0030】
図6は、5Gネットワーク600での例示的LADNユースケースの図である。この例
では、通勤電車は、映像監視システムおよび電子掲示板を有する場合がある。電車は、コ
アネットワーク603、インターネット608および複数のLADN605、604、6
06および607への接続を可能にする通信回路を備えている場合がある。LADNサー
バは、複数のAFをホストするSCS/ASを含む場合がある。電車が駅に到着すると、
LADN604などのLADNに接続して、監視システムの映像記録をアップロードし、
かつ掲示板向けにいくつかのローカル広告をダウンロードする場合がある。電車の乗客に
よって使用されるデバイス(例えば、UE)もまた、LADNに接続して、動画をダウン
ロードし、および/またはバックアップのためにデバイスのコンテンツをアップロードす
る場合がある。映像アップロードおよびローカル広告ダウンロードのために、電車はLA
DNに接続して、LADNが映像アップロードをサポートしているかどうか、またはLA
DNがダウンロード向けになんらかのローカル広告があるかどうかを最初に決定する場合
がある。電車は、比較的一定のスケジュールで各駅に到着および出発するので、LADN
への接続および接続の時間の長さは予測可能である場合がある。さらに、接続は周期的で
ある場合もある。例えば、同じスケジュールで駅を通過する場合、電車は、日に1度、同
じ時間T1 601前後にLADN604に、また同じ時間T2 602前後にインター
ネット608に接続する場合がある。
【0031】
線路に沿ったそれぞれのLADNは、ネットワークオペレータによって異なる能力で割
り当てられてもよい。例えば、あるLADNは、高上りリンクデータレートを提供するこ
とが可能であるが、ダウンロード向けの動画/映像コンテンツを有していない場合がある
。別のLADNは、所望の映像コンテンツを記憶するが、上りリンクデータ転送をサポー
トしていないSCS/ASを有する場合がある。したがって、デバイスは、LADNがサ
ポートするサービスが何かを認識することができ、かつLADNに接続する前に、これら
のサービスへのアクセスをスケジュールまたは計画することができる場合がある。
【0032】
上述のように、電車のスケジュールに基づいて、電車がLADNへの接続をいつ開始し
、どれくらいの期間接続するかは、予測することができる。換言すれば、LADNへの接
続は、電車のスケジュールに応じて、事前に決定することが可能である。接続は、(電車
のユースケースの場合、固定の一定期間で周期的に)繰り返し行われる場合がある。しか
し、LADNへの接続(すなわち、PDUセッション)の確立のために5GCで定義され
ているメカニズムは、UEの登録要求、PDUセッションの確立/アクティブ化要求、U
EがLADNのサービスエリア内にいることを確認するAMFによる位置情報検証、およ
び、セッション管理機能(SMF)によるアンカポイント選択など、多くのステップを含
む。このようなLADNへの接続は、時刻および持続時間について、類似のパターンで行
われるので、UE、または上記の例では電車が、素早く、かつ効率的にデータ転送を完了
できるようにLADNに関してセッション確立/アクティブ化のメカニズムを能率化する
ことが望ましい。
【0033】
加えて、時間を節約し、かつより効果的にするという点で、LADNの能力を認識して
いないと、1つのLADN(例えば、電車の駅1)でのデータ転送をスケジュールするこ
と、および事前に構成されたLADN(例えば、電車の駅2)でスケジュールされたアク
ティビティを実施することは可能でない可能性がある。例えば、電車は、映像記録のアッ
プロードを必要とする場合があるが、接続しているLADNが、高上りリンクデータレー
トをサポートしていない場合がある。次の駅をサービングしているLADNが高速上りリ
ンクデータ転送をサポートしているかどうかを、現在のLADNが認識している場合があ
る。したがって、現在のLADNは、その電車に対して次のLADNでの上りリンクデー
タ転送をスケジュールして、次の駅に到着したときに、電車にそれを行うように通知する
場合がある。5GCの既存のメカニズムは、そのような操作をサポートしていない。モバ
イル発信(MO)トラフィック向けなど、異なるLADNでのデータ転送を、デバイスが
スケジュールおよび実施することを可能にするメカニズムを定義する必要がある。異なる
LADNをサービングするネットワーク機能(NF)間で追加の情報を共有することによ
って可能になる可能性がある、LADNに関するセッション確立/アクティブ化のメカニ
ズムを能率化する必要がある。
【0034】
上記の操作に関して、制約のあるIoTデバイスは、グループベースデータ転送を有す
ることが望ましい場合がある。言い換えると、IoTデバイス(例えば、センサ)のグル
ープに対して、異なるLADNでのデータ転送をスケジュールおよび実施することは、よ
り効率的である可能性がある。
【0035】
5GのLADNは、特定の位置でのみUEがアクセス可能であり、特定のDNにコネク
ティビティを提供し、かつその使用可能性がUEに提供されるタイプのDNである。LA
DNは、エンドツーエンド遅延および交通ネットワークにおける負荷の低減によって効率
的なサービス送出を実現するようにオペレータおよびサードパーティサービスが接続機構
のUEアクセスポイントの近くでホストされることを可能にする。LADNのセットの間
で情報共有およびモビリティサポートを構成すること、LADNを接続するPDUセッシ
ョンを確立するプロシージャを繰り返すことなくLADNから別のLADNにPDUセッ
ションを移動させること、UE始動のプロシージャ、DN/LADN始動プロシージャお
よびグループベースBDTを含むLADNとのMOトラフィック向けのバックグラウンド
データ転送(BDT)構成、ならびに、LTE EPCでのMO BDTを行う方法およ
び装置について本明細書に記載する。
【0036】
図7から16(以下に記載される)は、LADNへの接続を管理することに関する種々
の実施形態を示す。これらの図では、1つまたは複数のノード、装置、デバイス、サーバ
、機能、またはネットワークによって実施される種々のステップまたは操作が示されてい
る。例えば、本明細書記載の方法を行うために、装置は単独でまたは互いに連携して動作
してもよい。本明細書において、用語「装置」、「ネットワーク装置」、「ノード」、「
サーバ」、「デバイス」、「エンティティ」、「ネットワーク機能」、および「ネットワ
ークノード」は同じ意味で用いられる場合がある。これらの図に示されているノード、デ
バイス、サーバ、機能またはネットワークは、通信ネットワークの論理エンティティを意
味する場合があり、本明細書に記載される図に示された一般的アーキテクチャの1つを含
む場合があるこのようなネットワークのノードのメモリに記憶されるソフトウェアの形態
(例えば、コンピュータ実行可能命令)で実装され、かつそのプロセッサで実行する場合
があると理解される。すなわち、本明細書に記載の方法は、例えば、ノードまたはコンピ
ュータシステムなどのネットワークノードのメモリに記憶されるソフトウェアの形態(例
えば、コンピュータ実行可能命令)で実装される場合があり、かつ、このコンピュータ実
行可能命令は、ノードのプロセッサによって実行されると、本明細書に記載されるステッ
プを実施するものである。また、これらの図に示される任意の伝送および受信ステップは
、ノードのプロセッサ、およびそのプロセッサが実行するコンピュータ実行可能命令(例
えば、ソフトウェア)の制御下で、ノードの通信回路によって実施される場合があるとも
理解される。本明細書に記載されるノード、デバイス、および機能は、仮想化されたネッ
トワーク機能として実装される場合があるとさらに理解される。
【0037】
本明細書に記載される実施形態では、用語「AF」は、LADN内のSCS/ASを表
すために使用される場合がある。LADNサーバは、ポリシーを構成して、情報を交換す
るためにコアネットワークと通信してもよい。AFは、LADN内に常駐しない場合もあ
り、代わりに、異なるサービスプロバイダを取り扱うネットワークオペレータによって操
作されるスタンドアロン/独立アプリケーション管理機能である場合がある。
【0038】
図7は、一実施形態で使用される場合があるLADN700の間の情報共有およびモビ
リティサポートを構成する例示的プロシージャの図である。図7のプロシージャ700の
各ステップは別々に示され、かつ記載されているが、示されているのとは異なる順番で、
互いに並行して、または互いに同時に、複数のステップが実行されてよい。コンテキスト
情報は、LADNのセットの間で共有される場合がある。LADNのセットは、同じネッ
トワークオペレータに属する場合がある。様々な種類の情報は、共有される場合があり、
以下に限るものを含む。
【0039】
LADNによって構成される場合があり、同じアプリケーションをサポートするか、ま
たは同じネットワークオペレータに属する他のLADNによって再使用される場合があり
、LADNコンテキストにおける課金ポリシーおよび/またはモビリティサポートに関す
るポリシーを含む場合があるBDTポリシーなどのポリシー。および、
【0040】
UEがLADNに接続するときのUE登録/接続情報およびセッションコンテキスト情
報。UE特定コンテキストは、LADNのセットの間で共有される場合がある。
【0041】
このような情報共有は、結果として、LADNとのPDUセッションを接続および/ま
たは確立するときに、登録およびセッション管理が、UEにとって簡略化される可能性が
あるといった利益を含む様々な利益になる。別の利益は、モビリティがサポートされるこ
とであり、それはLADNのコンテキストにおいて以下のことを含む。
【0042】
1つのLADNでは、UEがサービスエリア外に移動するときに登録およびセッション
コンテキスト情報が保持されて、そのコンテキスト情報を、UEが戻ってきたときに読み
出すことができる。例えば、上記のユースケースで示されているように、これにより、L
ADNへのUEの接続が周期的なものであるときに、より効率的になる可能性がある。
【0043】
複数のLADNにわたって、登録およびセッションコンテキストは、UEが移動すると
きに、保持され、かつ転送/共有される場合がある。これは、UEが1つのLADNのエ
ッジキャッシュからのコンテンツにアクセスして、同じコンテンツがキャッシュされてい
る別のLADNに移動するか、またはコンテンツがキャッシュされていないLADNまた
はDNに移動して、元のバージョンのコンテンツにアクセスする必要がある場合のエッジ
キャッシュユースケースにおいて有用である場合がある。
【0044】
上記の電車のユースケースでは、線路に沿った各LADNが、LADNグループを形成
する場合、それらは情報共有を利用する場合がある。電車は、LADNに近接している場
合にLADNと接続する場合があり、また、LADNサーバ(すなわち、SCS/AS)
は、情報共有に関連するポリシーを構成するCNと通信する場合がある。
【0045】
図7の例を参照すると、情報共有およびモビリティサポートを構成するために、AF7
04は、NEF703に登録/セッション構成に対する要求を示す要求メッセージを送信
する場合がある(ステップ710)。このメッセージは、ネットワークでのポリシーの構
成を要求する場合があり、このポリシーは、2つ以上のLADNに適用されて、UEの接
続および/またはセッションが、どのように全LADNにわたって存続することができる
かに関連する場合がある。要求メッセージは、他のタイプの要求メッセージにカプセル化
されてもよい。以下のものに限定はされないが、情報としては、AF ID、要求が適用
される必要があるデバイスのUE ID(SUPIまたはGPSI)、ポリシーが適用さ
れるLADN/DNを示すLADN/DN識別子のリスト、AFが情報共有特性を可能に
することを望むインジケーション、ポリシーが関連する場合があるLADNのタイプのイ
ンジケーション、全LADNにわたって共有される場合がある情報および/またはポリシ
ーのタイプ、UEが特定のLADNに接続するときにコアネットワークがモビリティをサ
ポートすることをAFが望むインジケーション、UEのタイプを示す場合があるUEタイ
プまたはアプリケーションタイプ(例えば、モバイル非IoTデバイス)およびLADN
に接続するときにモビリティサポートを取得する場合があるアプリケーション(例えば、
mIoT、eMBBなど)、ならびに、モビリティサポートのレベルが挙げられる。
【0046】
AFが情報共有特性を可能にすることを望むインジケーションは、異なるLADNをサ
ービングする全AMF、SMFまたはUPFにわたって共有されるポリシー、またはユー
ザコンテキストを可能にする場合がある。さらに、各PCFが異なるLADNに対してポ
リシーを構成するときに、ポリシーおよびユーザコンテキストはまた、全PCFにわたっ
て共有されてもよい。
【0047】
AFは、LADN識別子またはDN識別子のリストの代わりに、ポリシーが関連するL
ADNのタイプのインジケーションを提供してもよい。例えば、このインジケーションは
、一定のサービスをサポートするLADN、一定のNSSAIまたはSSTに関連するL
ADN、または一定のネットワークオペレータに属するLADNを示す場合がある。
【0048】
全LADNにわたって共有される場合がある情報および/またはポリシーのタイプとし
ては、バックグラウンドデータ転送ポリシー、課金ポリシー、UE登録およびセッション
コンテキスト情報などが挙げられる。
【0049】
UEが特定のLADNに接続するときに、AFが、コアネットワークにモビリティをサ
ポートすることを望むインジケーションは、例えば、AFがモビリティサポートを可能に
することを選択しないとき、LADNに接続しているUEがサービスエリア外に移動する
ときに、AMFによってSMFに通知されるとすぐにSMFによってPDUセッションが
解放される場合があることを含んでもよい。AFがモビリティサポートを有効にする場合
、UEが明確なPDUセッション解放要求をネットワークから受信しない限り、SMFは
、このLADN DNNのいずれの既存のPDUセッションも解放しない場合がある。
【0050】
モビリティサポートのレベルが、モビリティがサポートされる範囲を示してもよい。例
えば、これは、モビリティが、1つのLADNに対して、または複数のLADNにわたっ
てサポートされているかどうかを示す場合がある。1つのLADNの場合、これは、UE
がそのサービスエリア外に移動するときに、登録ステータスがLADNによって保持され
ているかどうか、およびPDUセッションが解放されるかどうか、登録およびセッション
コンテキストが保持されているかどうかを示す場合がある。複数のLADNの場合、これ
は、UEが移動するときに登録・セッション情報およびステータスが、1つのLADNか
ら別のLADNに転送される場合があるかどうかを示す場合があるが、これは、例えば、
1つのSMFおよび/またはUPFから別のSMFおよび/またはUPFへのものを含む
場合がある。
【0051】
AFはまた、サービス広告によって、UE、ネットワークエンティティおよび他のサー
ビスプロバイダにとって、効率的なサービス発見が可能になるように、LADNが提供す
ることができる能力およびサービスプロビジョニングを示してもよい。例示的サービスは
、UEの位置がLADNのサービスエリアの付近にあるか、またはLADNによって提供
される特定のサービスが、近くで利用可能であることをLADNが検出すると、UEのア
プリケーションに通知を送信することがあるLADNを含む場合がある。
【0052】
NEF703は、PCF(例えば、PCF702)を識別および選択して、AF704
からの要求を処理するか、またはAF704が要求内でリストにした各UEに関連する要
求を処理し、次いで、PCF702に、NEF703が受信した情報と共に認可要求メッ
セージを送信してもよい(ステップ711)。加えて、NEF703は、この要求プロセ
スの参照として、新しいIDを生成してもよい。
【0053】
PCF702はUDM/UDR701とコンタクトして、サブスクリプションおよびポ
リシープロファイルデータを取得してもよい(ステップ712)。PCF702は、AF
704のIDおよびポリシーが関連する場合があるLADNの識別情報を含んでもよい。
UDM/UDR701は、LADN/DN向けに構成された任意の既存の関連ポリシーが
あるかどうかを識別するために、その情報を使用してもよい。UDM/UDR701が、
LADN/DNまたはターゲットUEに関連した任意のポリシー(例えば、情報共有、バ
ックグラウンドデータ転送ポリシー、および課金ポリシー)を見つけた場合、PCF70
2にそのようなポリシープロファイルを戻してもよく、PCF702は、これらのポリシ
ーを再使用および/または修正してよい。
【0054】
PCF702は、AF704からの要求およびUDM/UDR701からのプロファイ
ルデータに基づいて、新しいポリシーを決定してもよい(ステップ713)。例えば、登
録およびPDUセッションステータス、1つのLADNに対するまたは複数のLADNに
わたるモビリティ、などのLADNへの接続に関連するモビリティサポートのレベル、共
有される情報のタイプ、および同じネットワークスライス内、1つのPLMN内など、情
報共有の範囲のポリシーが、決定されてよい。
【0055】
共有される情報のタイプは、例えば、LADNによって構成されるBDTポリシー、ま
たは同じネットワークオペレータに属するLADNのセットの間で共有される課金ポリシ
ーなどのポリシーを含んでもよい。別の例は、UEのグループ向けの、登録/接続情報お
よびセッションコンテキスト情報である。
【0056】
次に、PCF702は、NEF703に認可応答を送信してもよく(ステップ714)
、また、登録/セッション構成応答が、決定に関する要求(ステップ710)に対応する
AF(例えば、AF704)に送信されてよい(ステップ715)。NEF703および
AF704には、ポリシー識別子、ポリシーが適用されるLADN/DNのリスト、ポリ
シー識別子が提供されてもよい。
【0057】
PCF702は、UDM/UDR(701)に、サブスクリプションおよびポリシープ
ロファイルを更新して、情報共有およびモビリティサポートに関する新しいポリシーを反
映するように要求してもよい(ステップ716)。記憶されるポリシーは、ステップ71
4および715でリスト化された情報の全てを含んでもよい。例えば、PCF702は、
LADNのセットによって設定されたMTトラフィックに関する既存のBDTポリシーが
、同じネットワークオペレータに属するLADNのセットによって共有/再使用されると
いうインジケーションを要求してもよい。
【0058】
ステップ711、712、713、714および716は、AFのステップ710の要
求において指定されたUEごとに一回、実行される場合があることに注意されたい。2つ
のLADNまたはDNが、アプリケーション層の観点から、互いに直接通信することによ
って情報を共有する場合がある。加えて、BDT構成およびスケジュールに関して、1つ
のLADNは、別のLADNと通信して、アプリケーションおよびサービス層メッセージ
交換を使用してBDTのスケジュールおよびポリシーについてその別のLADNに通知し
てもよい。
【0059】
本明細書に記載されるLADN情報は、LADNサービスエリア情報およびLADN
DNNを含んでもよい。LADN情報は、DNごとに、すなわち、同じLADNにアクセ
スする異なるUE向けに、AMFで構成されてよい。構成されるLADNサービスエリア
は、その他の要因(例えば、UE登録エリア)に関係なく同じものであってもよい。柔軟
性の欠如により、アプリケーションプロバイダが、より多くのUEをサービングするLA
DNを動的に構成すること、またはUEにアプリケーションサービスをより効率的に提供
することを妨げる可能性がある。
【0060】
1つの解決策としては、異なる時間で、異なるアプリケーション/サービスを提供する
ために、LADNの柔軟なサービスエリアを定義することが挙げられる。例えば、AMF
は、LADNのサービスエリアはアプリケーション1に対する日中のトラッキングエリア
のセットであるが、全登録エリアへの変更は、夜間にUEに割り当てることができること
をUEに示してもよい。アプリケーション2に関しては、同じLADNのサービスエリア
は異なるものであってもよい。したがって、サービスエリア、アプリケーションを識別す
るためのアプリケーションサービスID、または規定されたサービスエリアが有効である
アプリケーションのリスト、規定されたサービスエリアが有効である間の期間を示す場合
がある時間スケジュール、例えば、トラッキングエリア、登録エリア、セル、または地理
的エリアを含むサービスエリアのレベルを示す場合があるサービスエリアの粒度、および
、サービスエリア内でサポートされる場合がある一部のQoSパラメータ、例えば、最大
データレートおよび遅延を示す場合があるQoSパラメータ、などのパラメータは、LA
DNのサービスエリアにより柔軟性を持たせることに関連する場合がある。
【0061】
加えて、NWDAFは、限定はされないが、LADNのトラフィック負荷、例えば、転
送されるデータの量、UEの数、およびLADNへの/からのデータ転送に割り当てられ
る総ネットワークリソースを含む要因を考慮に入れることによって、サービスエリアをA
MFおよびAF/ASが決定することを助力する場合がある。より多くのデータが転送さ
れて、LADNが輻輳する場合、NWDAFはSMF/AMFとコンタクトして、輻輳を
軽減するために、トラフィック負荷を減らすようにサービスエリアを縮小することを推奨
してもよい。UEのモビリティ統計は、LADNのサービスエリアにとどまっており、L
ADNへのアクセスを登録し、かつサービスエリアをセットアップするAF/ASおよび
/またはAMFに対して推奨を行う、UEまたはUEのグループのNWDAFによって収
集されてよい。
【0062】
登録またはセッション管理関連プロシージャの間に、UEが、LADNへのアクセスを
要求するときに、AMFは、UEにサービスエリア情報およびLADNのそれらの関連属
性を送達する。加えて、ネットワークは、例えば、LADNが、輻輳しているために、サ
ービスエリアまたはLADNの任意の関連属性を動的に更新してもよく、その結果、AM
FまたはSMFが、LADNのサービスエリアの変更または関連属性のいずれかについて
UEに通知してもよい。UE構成更新プロシージャは、この通知のために使用されてよい
。AFまたはASはまた、AF/ASが、サービスエリアに関連する任意のパラメータを
変更する必要がある場合に、ネットワーク機能をトリガして、そのような動作を開始して
もよい。
【0063】
図8は、本明細書に記載される実施形態のいずれかと組み合わせて使用される場合があ
る、PDUセッションを第1LADNから第2LADNに移動させる例示的プロシージャ
800の図である。図8のプロシージャ800の各ステップは別々に示され、かつ記載さ
れているが、示されているのとは異なる順番で、互いに並行して、または互いに同時に、
複数のステップが実行されてよい。図8の例を参照すると、UE801は、AMF802
に、セッションを第1LADNから第2LADNに移動させる要求を送信する場合がある
(ステップ810)。この要求は、PDUセッション確立またはPDUセッション修正メ
ッセージを含んでいてもよい。UEは、先にアクティブにされたPDUセッションのセッ
ションID、セッションがアクティブにされる必要があるLADN/DNの識別子、セッ
ションが最後に存在したLADN/DNの識別子、この要求がLADN/DNまたは異な
るLADN/DNで先に存在したセッションを再アクティブにするためのものであること
のインジケーション、および、例えば、集約された最大データレート、最大遅延などのQ
oS要件の情報を要求に含んでもよい。AMF802は、要求を処理するSMF(例えば
、SMF803)を選択して、SMF803に、要求を送達する(ステップ811)。モ
ビリティに基づいて、PDUセッションを元々確立したものとは異なるSMFが選択され
てもよい。
【0064】
SMF803は、UDM/UDR804から、UE801のサブスクリプション情報お
よびセッションコンテキストを取得してもよい(ステップ812)。セッションコンテキ
ストは、限定はされないが、QoSパラメータ、セッションが元々確立されたときにセッ
トアップされた周期的インジケーション、2つのアクティブ期間の間の時間間隔、各アク
ティブ期間の平均の長さ、およびPDUセッションのステータス(例えば、アクティブ、
非アクティブ、解放済み)を含む情報を含んでもよい。代替または追加として、SMF8
03は、セッションをアンカするために最後に使用されたUPF/NEFから、サブスク
リプション情報およびセッションコンテキストを取得してもよい。SMF803は、続い
て、同じアンカポイントを使用するべきかどうかを決定する場合がある。LADNシナリ
オでは、SMF803は、決定時に、まず、LADNのサービスエリアを考慮してもよい
。SMF803が、現在、または以前にセッションを提供しているSMFとは異なる場合
、UDR/UDM804は、先のSMFがセッションをもはや提供していないことを示す
通知を、先のSMFに送信する場合がある。SMFが、現在、または以前にセッションを
提供しているSMFとは異なる場合、SMFは、先のSMFにコンタクトして、セッショ
ンコンテキスト情報を読み出して、セッションを現在は提供していることを先のSMFに
示してもよい。セッションコンテキスト情報は、現在、または以前にセッションを提供し
ているUPFの識別情報を含んでもよい。
【0065】
SMF803は、いくつかのセッションコンテキスト情報、例えば、データレート、各
アクティブ期間の長さ、異なるLADNへの接続などが、変更される場合に、PDUセッ
ションに関するポリシー構成に関して、PCF805と通信する場合がある(ステップ8
13)。
【0066】
PCF805は、セッションID、UE ID、および宛先LADN IDを相関させ
ることによって対応するポリシーを読み出してもよく、次いで、PCF805は、新しい
LADNへのPDUセッションを通したデータ転送に関するポリシー(例えば、課金ポリ
シー、データレート)を更新してもよい(ステップ814)。PCF805は、ポリシー
IDと共に更新されたポリシーを記憶している場合があるUDM/UDR804とコンタ
クトすることによってより詳細なポリシープロファイルを取得してもよい(ステップ81
5)。SMF803は、PDUセッションをアクティブにして、セッションを提供するア
ンカポイントを選択する(ステップ816)。アンカポイントは、PDUセッションの経
路によって決まるUPFまたはNEF(例えば、UPF/NEF806)である場合があ
る。セッションが以前にアクティブにされたときに選択されたUPF/NEFと比較して
、異なる、または同じUPF/NEFが、選択されてもよい。
【0067】
SMF803は、UDM/UDR804のセッションコンテキスト情報を更新してもよ
い(ステップ817)。SMF803は、PDUセッションのアクティブ化について、ア
ンカポイント(例えば、UPF/NEF 806)に通知する場合があり(ステップ81
8)、この際、限定はされないが、セッションID、ポリシー情報(例えば、データレー
ト、最大遅延)、およびLADN IDを含む情報が提供されてもよい。SMF803は
、セッションコンテキスト情報を含むことによって、AMF802に、PDUセッション
更新通知と共に返信してもよい(ステップ819)。AMF802は、UE801に応答
を送信して、PDUセッションがアクティブ、再アクティブ、または移動されたことを示
してもよい(ステップ820)。UPF/NEF806が再配置される場合、新しいUP
F/NEF806アドレスが提供されてよい。図3Aから図3Bのプロシージャと比較し
て、情報を共有することによるPDUセッションの再確立のプロシージャ800は、UE
が1つのLADNから別のLADNに移動する場合の制御シグナリングを減らす。
【0068】
図9は、本明細書に記載される実施形態のいずれかと組み合わせて使用される場合があ
る、MOトラフィック向けのBDTを構成するために、UEによって開始される例示的プ
ロシージャ900の図である。図9のプロシージャ900の各ステップは別々に示され、
かつ記載されているが、示されているのとは異なる順番で、互いに並行して、または互い
に同時に、複数のステップが実行されてよい。上述の電車のユースケースでは、ネットワ
ークオペレータは、線路沿いの各駅に1つのLADNが設置される場合がある。例えば、
電車は、ある駅でのLADNとのデータ転送をスケジュールして、次の駅のLADNに、
MOデータを転送する場合がある。この例では、次のLADNが、より高い上りリンクデ
ータレートをサポートする場合があるか、または電車が、次の駅に到着するまでにアップ
ロードする完全なデータを有していない場合があるか、あるいは、電車が、最後の停車か
ら、キャプチャされているセキュリティ映像をアップロードする場合がある。あるいは、
電車は、集中型データネットワークでのデータ転送をスケジュールする場合があり、それ
により、どのLADNにデータ転送が向けられる必要があるかを電車に指示することがで
きる。UE(例えば、電車に設置されたビデオカメラ、または電車の乗客によって使用さ
れている端末デバイス)は、MOトラフィック向けのBDTプロシージャの構成を開始す
る場合がある。例えば、UEは、ターゲットLADNまたはDNをトリガして、BDT向
けの構成プロシージャを開始することによって、構成プロシージャを開始してもよい。こ
のようにして、BDTは、LADNまたは集中型データネットワーク(例えば、インター
ネット)によってスケジュールされてよい。あるいは、UEが、コアネットワークエンテ
ィティと直接通信することによって、構成プロシージャを開始してもよい。
【0069】
図9の例を参照すると、UE901は、RANノード902を介して、AMF903に
UE901発信トラフィックのBDTに対する要求を示すメッセージを送信することによ
って(ステップ910)、プロシージャ900を開始する場合がある。要求は、MOトラ
フィック向けのBDTを事前構成する要求を含む場合がある。要求は、サービス要求、登
録要求、またはセッション確立/再アクティブ化/修正要求など、他のタイプの要求メッ
セージに含まれるか、またはそれと組み合わされてよい。限定されないが、要求に含まれ
る場合がある情報としては、MOトラフィック向けのものであるというインジケーション
、UEがMO BDT向けに使用することを必要とする場合があるPDUセッション(R
ANからUPFまたはAMF/NEF経路に進行する既存のPDUセッションである場合
がある)を示すPDUセッション識別子(Identifier:ID)、PDUセッションのタイ
プ、要求されたデータ転送の宛先LADNとは異なるDN/LADNに、UEが現在接続
している場合があるので、MOトラフィックの宛先であるLADN/DNのDNNのID
、例えば、時間間隔を伴う周期的データ、平均データサイズ、データレート、最大遅延、
およびデータ転送の予測される開始時間などのMOデータのトラフィックパターン、例え
ば、アプリケーションID、もしくはトラフィックまたはASP識別情報を記述するIP
5-Tuple(発信元アドレス、宛先アドレス、発信元ポート番号、宛先ポート番号
、およびプロトコル)などの転送されるデータに関連するアプリケーション情報、ネット
ワークに記憶されている場合がある任意の既存のBDTポリシー、および異なるLADN
でのMOトラフィックまたはMTトラフィック向けに構成される場合がある既存のポリシ
ーを示すBDTポリシーID、コアネットワークエンティティが様々な要因を考慮してM
O BDTの宛先として異なるLADN/DNを選択する場合があるためにUEが宛先L
ADN/DNに対して柔軟性があるかどうかのインジケーション、UEが非3GPPネッ
トワークを介してデータを転送することを望むかどうかのインジケーション、ならびに、
バックグラウンドデータ転送の際のUEのモビリティパターンまたは予測されるUE位置
が挙げられる。
【0070】
要求を受信するとすぐに、AMF903は、UDM/UDR905とコンタクトして、
UE901がそのMOトラフィック向けのBDTを使用することを認可されるかどうか、
および宛先LADN/DN、アドレスまたはASP識別情報がMO BDTに対して有効
であるかどうかを判断する場合がある(ステップ911)。認可が通る場合、AMF90
3は、宛先LADN/DNの位置、PDUセッションが既に存在する場合のセッションの
アンカポイント、およびPDUセッションがまだ確立されていない場合のセッションのタ
イプ(例えば、IPまたは非IP)を考慮することによって、MO BDT構成を管理す
るSMF(例えば、SMF904)を選択する(ステップ912)。AMF903は、ス
テップ910、ステップ911およびステップ912に関して上述した情報と共に、選択
したSMF(例えば、SMF904)にBDT要求を送信してもよい(ステップ913)
。AMF903から要求を受信するとすぐに、SMF904は、BDTポリシー構成を管
理することを含むBDTを管理して、MO BDTを構成するPCF(例えば、PCF9
06)を選択してもよい(ステップ914)。
【0071】
適切なPCFを選択するために考慮に入れられる場合がある要因としては、限定はされ
ないが、宛先LADN/DNをサービングしているPCF、UEまたはUEが登録するネ
ットワークスライスインスタンスをサービングするPCF、MO BDTに使用される場
合がある既存のPDUセッションに関するポリシーを管理するPCF、および、確立され
るPDUセッションのアンカポイントをサービングしているPCFが挙げられる。異なる
PCFが関与するケース、例えば、UEが1つのPCFによってサービングされるネット
ワークスライスと接続し、かつ宛先LADN/DNが、別のPCFによってサービングさ
れるなどの場合、ネットワークオペレータ構成およびオペレータ間の取決めに応じて、ど
ちらのPCFも選択される場合がある。選択されたPCFは、MO BDTポリシー構成
に関して、他のPCFと通信する場合がある。
【0072】
あるいは、AMF903は、ステップ912で、PCFを選択して、ステップ913で
、PCFに要求を送信する場合がある。例えば、UE901は、非IPデータの送信を必
要としていることを示して、MO BDT向けのAMF-NEF経路を通して既存の非I
P PDUセッションのIDを提供する場合がある。このケースでは、AMF903は、
ステップ912でPCF906を選択し、ステップ913でPCFにBDT要求を送信し
て、ステップ914および915は省略されてよい。
【0073】
SMF904は、選択したPCF(例えば、PCF906)にBDT要求を送信しても
よい(ステップ915)。PCF906は、UDM/UDR905と通信して、UEまた
は宛先LADN/DN向けに構成された既存のBDTポリシーがあるかどうかを含む、U
E901に関連するサブスクリプション情報およびポリシープロファイルを要求してよい
(ステップ916)。UE901が、既存のBDTポリシーのIDを提供する場合、PC
F906は、メッセージにそれを含んでもよい。加えて、宛先LADN/DNのIDおよ
びUE IDもまた含まれてよい。UDM/UDR905は、UEおよびLADN/DN
に関したBDTポリシーを戻す場合がある(ステップ917)。ポリシーは、MTトラフ
ィックに対してセットアップされてよい。UDM/UDR905は、いずれかの既存のB
DTポリシーが共有されるように設定されているか、またステップ916およびステップ
917で再使用できるかどうかを調査してもよい。PCF906は、先のステップで受信
した情報に基づいて、MOトラフィック向けのBDTに関するポリシーを決定してもよい
(ステップ918)。PCFは、UE901によって要求されたLADNと比較して、M
O BDT向けに異なるLADNを選択してもよい。ポリシーは、限定はされないが、B
DTポリシーID、UE IDおよび宛先LADN/DNのID、例えば、時間間隔を伴
う周期的データ、平均データサイズ、データレートおよびデータ転送の予測される開始時
間などのMOトラフィックの定義されたトラフィックパターン、課金ポリシーの参照、M
O BDTポリシーが別のUEまたはLADN/DNによって再使用(共有)されてよい
かどうかのインジケーション(UEが非3GPPネットワークを通したデータ転送を望む
ケースでは、PCFは、N3IWFを選択してN3IWFのIDを含んでもよい)、なら
びに、MO BDTに関連するPDUセッションIDおよびタイプを含む情報を含んでも
よい。
【0074】
PCF906は、UDM/UDR905に、参照としてのポリシーIDと共にMOトラ
フィックに関するBDTポリシーを記憶するように要求してもよい(ステップ919)。
PCF906は、SMF904にポリシーIDおよびUDM/UDR IDと共にBDT
応答を送信してもよく(ステップ920)、その結果、SMF904は、データ転送のた
めに、今後、PDUセッションを確立/アクティブ化する必要があるときに、MO BD
Tポリシーを読み出すことができる。PCF906がMOトラフィック向けにUE901
によって識別されたものとは異なる宛先LADN/DNを選択する場合、PCF906は
、LADN/DNのIDを、応答メッセージで示してよい。SMF904は、AMF90
3にポリシーIDおよびUDM/UDR IDと共にBDT応答を送達してもよい(ステ
ップ921)。AMF903は、RANノード902を介して、MOトラフィックに関す
るBDTポリシーと共にUE901に返信してもよい(ステップ922)。AMF903
は、RANノード902に、RANがサービングしているUEからLADN/DNへのM
O BDTがあることを通知してもよい。コアネットワークは、コアネットワークによっ
て選択されたLADNに関連する今後のBDTのUE固有スケジュールを通知してもよい
。UEトラフィックパターンおよび/またはモビリティパターンが与えられると、コアネ
ットワークは、UEがそのMOデータ転送を開始および終了してもよい位置、およびこれ
らの各位置でのMOトラフィックのタイプを決定してもよい。例えば、UE901は、L
ADN1で5Mbpsでのデータダウンロード、LADN2で15分間の映像アップロー
ド、10MbpsのデータレートでLADN3での15分間の映像アップロードを実施す
る場合がある。AMF903はまた、時間間隔を伴う周期的データ、平均データサイズ、
データレート、およびデータ転送の予測される開始時間などの、トラフィックに関するよ
り多い情報を渡してもよい。このことは、N2インターフェースを通して行われる場合が
ある。SMF904は、宛先LADN/DNに常駐するAF908に、MOトラフィック
に関して構成されたBDTポリシーについて通知してもよく、またNEF907は、MO
BDTポリシーIDおよびPCF IDを記録してもよい(ステップ923)。もう1
つの選択肢として、PCF906が、ステップ923を実施してもよい。例えば、ステッ
プ923で、LADNおよびAF908は、一定のデータレートで、所定の時間に、到着
するデータ量があることを通知されてもよい。
【0075】
図9の例では、PCFは、UEからのBDT要求の応答として、UEにBDTポリシー
を送信する。BDTポリシーは、まずSMFに、次にAMFに送信されてよく、それによ
り、NASメッセージのトップのUEに関するポリシーがUEに送達される。あるいは、
PCFは、UEポリシーアソシエーション 、すなわち、PCF-AMF経路を通して、
AMFに直接BDTポリシーを送信してもよい。BDTポリシーは、NAS-MMメッセ
ージのペイロードとして、AMFによって送達されてよい。
【0076】
図10は、本明細書に記載される実施形態のいずれかと組み合わせて使用される場合が
ある、UEによって開始され、かつDN/LADNによって構成されるMOトラフィック
のBDT構成の例示的プロシージャ1000の図である。図10のプロシージャ1000
の各ステップは別々に示され、かつ記載されているが、示されているのとは異なる順番で
、互いに並行して、または互いに同時に、複数のステップが実行されてよい。図10の例
では、MO BDTを構成するUE1001の要求は、RAN1002を介して、AMF
1003に送達され(ステップ1010)、このAMF1003は、コアネットワーク内
でBDT構成プロシージャを開始する(ステップ1011)。要求を受信するLADN/
DNは、MOトラフィックの宛先LADN/DNとして、UE1001によって設定され
たものでない場合がある。代わりに、プロシージャを開始するLADN/DNは、例えば
、過負荷になり帯域幅が限られる可能性があるか、MOトラフィックに関連するアプリケ
ーションをサポートしていない可能性があるか、またはUE1001によって提供された
トラフィックパターンに基づいてMOトラフィックが到着するときにUE1001がその
サービスエリア外にいる可能性がある、などなんらかの条件によりMOトラフィックを受
信するのに適切でないとネットワークエンティティに示してもよい。
【0077】
図11は、本明細書に記載される実施形態のいずれかと組み合わせて使用される場合が
ある、DN/LADNによって開始されるMOトラフィックに関するBDTポリシー構成
の例示的プロシージャ1100の図である。図11のプロシージャ1100の各ステップ
は別々に示され、かつ記載されているが、示されているのとは異なる順番で、互いに並行
して、または互いに同時に、複数のステップが実行されてよい。例えば、DN/LADN
のSCS/ASは、センサのグループを管理してもよく、それらのセンサをスケジュール
して、周期的にそれらの測定値を報告してもよい。図11の例では、AF1106は、N
EF1105に、BDT要求を送信する場合がある(ステップ1110)。BDT要求は
、限定はされないが、要求がMOまたはMTトラフィックに対するものであるかどうか、
AF1106がLADNに常駐する場合そのLADNのサービスエリア、時間間隔を伴う
周期的データ、平均データサイズ、データレート、最大遅延およびデータ転送の予測され
る開始時間などのトラフィック特性、UEの数、例えば、AF1003が転送されるデー
タ量の閾値および転送されるデータの最大量などBDTを停止する一定の条件を定めてい
るかどうかなどのBDTに関する条件、データが非3GPPアクセスを通して転送される
可能性があるかどうか、ならびに、バックグラウンドデータ転送がグループベースかどう
かを含む情報を示してもよい。次に、NEF1105は、BDT要求を認可し(ステップ
1111)、続いて、PCF1104にBDT要求を送信してもよい(ステップ1112
)。PCF1104は、UDM/UDR1103にBDTポリシー要求を送信してもよい
(ステップ1113)。UDM/UDR1103は、PCF1104に、BDTポリシー
応答を送信してよい(ステップ1114)。PCF1104は、MOトラフィックに関す
るBDTポリシーを決定してもよい(ステップ1115)。PCF1104は、UDM/
UDR1103にMOトラフィックに関して決定されたBDTポリシーを送信してもよく
、そのUDM/UDR1103は、MOトラフィックに関して決定されたBDTポリシー
を記憶してもよい(ステップ1116)。RANノード1101は、スケジュールされた
BDTについてAMF1102によって通知されてよい(ステップ1117)。加えて、
PCF1104は、BDTに関するページングポリシーをセットアップして、AMF11
02にそのポリシーを渡してもよく、その結果、AMF1102が、スケジュールされた
時間に、ネットワークに接続するようにUEをページングすることができる。このことは
、MOおよびMTトラフィックの両方で実施されてよい。
【0078】
BDTはまた、MTトラフィック向けにグループベースのものであってもよい。例えば
、LADN/DNは、UEのグループにMTデータを送信する場合がある。一例示的シナ
リオでは、MTデータは、ブロードキャストを介してLADNのサービスエリア内の全デ
バイスに送信される場合がある。別の例示的シナリオでは、MTデータは、個々のUE
IDの代わりにグループIDによって識別されるデバイスのグループに送信される場合が
ある。両方のシナリオでは、LADN/DNは、コアネットワークにBDT要求を送信す
るときに新しいパラメータを入れてもよい。LADNのサービスエリアまたはグループI
Dが、要求内に含まれてよい。多くのIoTデバイスが各デバイスを圧迫し、かつより容
易に管理できるようにグループとして配備されるので、グループベースBDTは、特に、
IoT用途に有用である。
【0079】
BDTポリシーは、UEのグループから発信されたMOデータ転送に対して、PCFに
よってセットアップされることも可能である。AS/AFは、グループID、例えば、外
部グループIDまたは内部グループIDを示すことによって、ネットワークにBDT要求
を送信することによって、プロシージャを開始する場合がある。したがって、一旦、PC
FがBDTポリシーを決定すると、PCFはAMFにポリシーを送信してもよく、そのA
MFは、グループ内の個々のUEに送達してよい。AMFが任意のUEの位置を認識して
いないか、またはAMFがUEと接続していない場合、AMFは、UDR/UDMとコン
タクトして、グループIDに基づくUE IDを含むUEコンテンツを読み出してもよく
、その結果、BDTポリシーを、グループ内のターゲットUEに送信することができる。
【0080】
グループの複数のUEが1つのRANノードによってサービングされていることを見つ
けた場合、AMFは、RANノードに1つのN2メッセージを送信する場合がある。N2
メッセージで、AMFは、個々のUE IDまたはグループID、あるいはその両方を示
してもよい。個々のUEにポリシーをどう送信するかはRANノード次第である場合があ
るが、PCFは、AMFに、グループIDのみを示すBDTポリシーと共に1つのメッセ
ージを送信する。大量のUEがデータまたは制御メッセージを同時にネットワークに送信
するケースを回避するために、ポリシーに関連するバックオフタイマがある。詳細を以下
にて説明する。
【0081】
下記の表3は、ネットワークによってUEに送信されるバックグラウンドデータ転送ポ
リシーに関連する場合があるパラメータの一覧を提示する。
【0082】
【表3】
【0083】
一例では、バックグラウンドデータ転送ポリシーは、URSPフレームワークによって
管理および分散される場合があるUEルート選択ポリシー(UE Route Selection Poli
cy:URSP)の一部である場合がある。
【0084】
AFは、NEFに、UEまたはUEのグループに関するBDTポリシーを、AFが作成
する必要があることを示すBDT要求を送信してもよい。データサイズ、エリア/位置お
よびタイムウィンドウなどの、BDTの詳細を示すことの他に、要求は、ポリシーがUE
始動通信に使用されるためのものであることを示してもよい。このインジケーションは、
本明細書においては、MO-BDTポリシーインジケーションと称する場合がある。NE
FがPCFにこの要求を送達して、PCFがポリシーを構築してもよい。次いで、PCF
は、UEに(AMFおよびNASシグナリングを介して)ポリシーを直ちに送信するトリ
ガとして、MO-BDTポリシーインジケーションを使用する場合があるか、またはPC
Fは、インジケーションの存在に基づいて、UE(またはUEのグループ)が、要求内で
示された位置または地理的エリアに入るときの通知について、AMFをサブスクライブし
てもよい。通知が、AMFから受信されると、PCFは、UEに(AMFおよびNASシ
グナリングを介して)ポリシーを送信してよい。
【0085】
UEがBDT転送ポリシーを受信すると、ポリシーのコンテンツが、以下の動作のうち
1つまたは複数をUEに実施させる場合がある。
【0086】
1)ポリシーをアクティブにする決定:ポリシーのアクティブ化決定は、BDTポリシ
ーの受信、受信したポリシーで示された位置または地理的エリアに入ったことをUEが検
出したとき、ポリシー内で示されたDNNが利用可能であることをUEが検出したとき、
ポリシー内で示されたDNNとのPDUセッションをUEが正常に確立したとき、ポリシ
ー内で示されたタイムウィンドウに達したとき、または、ポリシー内で列挙されたフィル
タまたは5-Tuple情報と一致するトラフィックをUEが検出したとき、のイベント
の任意の組み合わせによってトリガされる場合がある。UEがポリシーをアクティブにす
ることを決定するときに、オフセットによってポリシーアクティブ化を遅らせる場合があ
る。オフセットは、ポリシー内で示されるか、またはランダムジェネレータおよび/また
はUEのSUPIまたは5G-S-TMSIなどのUE識別子の一部に基づくものであっ
てもよい。タイムウィンドウはまた、オフセットによってシフトされてもよい。
【0087】
2)ポリシーアクティブ化要求:UEがポリシーをアクティブにすることを決定すると
、以下のステップのうち1つを行う場合がある。
【0088】
新しいネットワークスライスへの接続を要求する登録更新要求の送信。登録更新要求は
、ポリシー内で提供されたS-NSSAIを含む場合がある。
【0089】
ポリシー内で提供されたDNNを含む場合があるPDUセッション確立要求の送信。P
DUセッション確立要求はまた、PCFから受信されたポリシーを識別するポリシー参照
ID(またはポリシーID)を含む場合がある。ポリシー参照IDは、PCFからのポリ
シーを読み出して、PDUセッションにそのポリシーを適用するSMFによって使用され
る場合がある。
【0090】
PDUセッション更新要求またはサービス要求の送信。UEは、ポリシー内で提供され
たS-NSSAI、DNN、ASP識別子、5-Tupleおよび/またはPDUセッシ
ョンIDに基づいて、PDUセッション更新要求またはサービス要求に関連するPDUセ
ッションを選択する場合がある。PDUセッション更新要求またはサービス要求はまた、
PCFによって受信されたポリシーを識別するポリシー参照IDを含む場合もある。ポリ
シー参照IDは、PCFからのポリシーを読み出して、PDUセッションにそのポリシー
を適用するSMFによって使用される場合がある。
【0091】
3)ポリシーアクティブ化通知:一旦、ポリシーがアクティブにされると、UEは、U
Eのアプリケーションに通知を送信して、UEアプリケーションにポリシーがアクティブ
にされたことを知らせる場合がある。通知は、タイムウィンドウ、データの量、5-Tu
ple、アプリケーションID、ASP ID、およびBDTポリシーがアクティブにさ
れる可能性のある位置を含む場合がある。UEはさらに、BDTがアクティブでなくなる
ときに(タイムウィンドウ外、データ量の超過、指定の位置外、DDNへのPDUセッシ
ョンがもはやないことなど)、UEアプリケーションに通知を送信して知らせる場合があ
る。あるいは、UEがネットワークとのポリシーをアクティブにする前に、ポリシーの使
用可能性に関して、UEはアプリケーションに知らせる場合がある。これは、UEアプリ
ケーションがポリシーの使用を必要としていることを確実にするために行われる場合があ
る。あるいは、UEは、UEアプリケーションがポリシーで定義されたトラフィックパタ
ーン(例えば、フィルタ)と一致するトラフィックを生成するまで、UEアプリケーショ
ンにポリシー情報を提供しない場合もある。ポリシー情報は、ATコマンドを介してUE
アプリケーションに提供される場合がある。
【0092】
4)ポリシーの非アクティブ化:UEは、UEがポリシー内で規定されているエリアを
離れたことを検出する、ポリシー内で規定された以上のデータの量をUEが送信したこと
を検出する、ポリシー内で規定されたタイムウィンドウが満了したことを検出する、規定
されたタイムアウト後に、ポリシーで規定されたトラフィックが送信されたことを検出す
る(タイムアウトは、ポリシーで規定されている場合もある)、または明確なアプリケー
ション層要求を受信する場合、ポリシーを非アクティブにすることを決定する場合がある
。ポリシーの非アクティブ化は、PDUセッション修正、PDUセッション解放メッセー
ジ、ポリシー内で規定されたS-NSSAIを削除する登録更新メッセージの送信を伴う
場合がある。ポリシーは、PDUセッションの解放をトリガするもの(タイムアウト、タ
イムウィンドウ外、データ量の一致または超過など)を示す場合がある。
【0093】
UEは、ポリシーがPCFによって決定されて、UEに送信された後であっても、BD
Tポリシーをネットワークと再調整することを必要とする場合がある。起こり得るシナリ
オとしては、UEが事前に計画されたデータ転送についてなんらかの変更を予測する、例
えば、UEがデータ転送の開始時間および/または終了時間の変更を必要とするとき、U
EがBDTポリシーによって設定されたPDUセッションでのより多くのデータの転送、
またはより高いデータレートを必要とするとき、またはUEが追加のアプリケーションデ
ータフローをBDTに追加することを必要とするとき、が挙げられる。構成されたBDT
ポリシーをネットワークと再調整(すなわち、更新)するために、UEは、登録更新プロ
シージャ、サービス要求プロシージャ、またはPDUセッション確立/修正プロシージャ
と共に、プロシージャを開始してもよい。特に、UEは、更新の根拠およびBDTポリシ
ーに関連して変更されるべきパラメータを示すために、参照ID、またはBDTポリシー
IDを提供することによってBDTポリシーを識別する必要がある場合がある。変更され
るべきパラメータは、表3で列挙したパラメータのいずれかを含む場合がある。
【0094】
AFまたはPCFなどのネットワーク機能はまた、今後のバックグラウンドデータ転送
に影響を与える可能性のあるLADNまたはDNのサービスエリアの変更、ASまたはA
FがBDTポリシーの構成の変更を必要とするような今後のバックグラウンドデータ転送
のトラフィック特性の変更、UEがBDTポリシーで規定されたエリアに到達可能でない
か、またはエリア外への移動したことのネットワークによる検出、のイベントに起因して
、UEに記憶されているBDTポリシーの更新を必要とする場合もある。このことは、ネ
ットワーク内のNWDAFの支援によって行われる場合がある。一旦、NWDAFがこれ
を検出すると、PCFとコンタクトして、BDTポリシーおよび関連するUEを示すこと
によって、プロセスをトリガする場合がある。ネットワーク機能は、UE構成更新プロシ
ージャを利用して、参照IDまたはBDTポリシーID、更新の根拠、およびBDTポリ
シーに関連する変更されるべきパラメータを示すことによってBDTポリシーを更新して
もよい。
【0095】
図12は、本明細書に記載される実施形態のいずれかと組み合わせて使用される場合が
ある、LTE EPCでのMOトラフィックに関するBDTポリシーを構成するUE始動
プロシージャの例示的プロシージャ1200の図である。図12のプロシージャ1200
の各ステップは別々に示され、かつ記載されているが、示されているのとは異なる順番で
、互いに並行して、または互いに同時に、複数のステップが実行されてよい。図12の例
では、UE1201は、NASを介して、MME1202にMOバックグラウンドデータ
転送要求を送信する場合があり(ステップ1210)、またMME1202は、SCEF
1205を介して、SCS/AS1206に要求を送達する場合がある(ステップ121
1)。UE1201は、本明細書に記載されるプロシージャのいずれかで説明されている
のと同じ情報をBDT要求に含む場合がある。SCS/AS1206は、これがUE I
Dを伴うMOトラフィック向けのものであることを示すことによって、リソース管理を含
むBDT構成のプロシージャを開始する場合がある(ステップ1212)。SCEF12
05は、MME1202に、PCRF1204によって設定されて、SPR1203に記
憶されたポリシーIDと共に、BDT応答を送信する場合がある(ステップ1213)。
MME1202は、UE1201に、MO BDTに関するポリシーIDと共に、BDT
応答を送信する場合がある(ステップ1214)。
【0096】
図13は、5Gネットワークで、バックグラウンドデータ転送を構成する例示的ユーザ
インターフェース1300の図である。ユーザインターフェースは、エンドデバイス(U
E)、サービスプロバイダ(SCS/AS)ならびにネットワークオペレータによって使
用される場合がある。図13の例に示されるように、5Gネットワークインターフェース
1301でのBDT構成は、エンドデバイス(UE)、サービスプロバイダ(SCS/A
S)および/またはネットワークオペレータの構成1302、ならびに、エンドデバイス
(UE)、サービスプロバイダ(SCS/AS)および/またはネットワークオペレータ
に対応するBDTセットアップ1303を可能にする場合がある。
【0097】
図14は、在庫管理システム1400に接続しているUEの一例を示す図である。図1
4の例では、UEプラットフォーム1401は、RAN1402を介して、5GC140
3に接続して、企業在庫管理システム1404にアクセスする場合がある在庫管理アプリ
ケーションを含む場合がある。いくつかのアプリケーションは、そのアプリケーションを
ホストしているデバイス(UE)が、LADNのサービスエリアにいるときだけ動作する
場合がある。例えば、それは、UEが倉庫にいるときにだけ作動する(図14の例に示さ
れているような)倉庫在庫追跡および管理アプリケーション向けに望ましい場合がある。
言い換えると、セキュリティ理由で、倉庫所有者は、従業員が家から在庫を観察および管
理できることを望まない場合がある。
【0098】
UEがLADNのサービスエリア外にいるときに、UEはIPコネクティビティを有す
る場合があるが、企業在庫管理システム1404へのコネクティビティは有してない。し
たがって、これらのアプリケーションは、LADNの中、または外にUEがいるかどうか
を認識している場合があり、それにより、アプリケーションは、UEがLADN内にいな
いときは、動作を試みないはずである。
【0099】
サービス/アプリケーションの観点から、LADNへのアクセスのより細かな粒度を提
供するために、5GC1403は、LADNによって提供される異なるサービスに基づい
て認可プロシージャを実施する場合がある。LADNは、いくつかのサービス/アプリケ
ーション情報を提供することによって、5GC1403を支援することが予測される。1
つの方法は、LADNが提供する異なるサービスに対して、異なるサービスエリアを定義
することである。5GC1403(例えば、PCF)は、サービスエリアとサービスとの
間のマッピングを保持する場合がある。実際に、サービスエリアは、トラフィック負荷、
およびモビリティパターンなどの他の要因に応じて変化する場合がある。
【0100】
このようなシナリオでは、UEがLADNのサービスエリアを離れるときに、バックエ
ンド企業在庫管理システム1404とのアプリケーションセッションは中断される場合が
ある。5GC1403は、UEがLADNサービスエリアの外に移動するときにSMFが
いつUEのユーザプレーン接続を非アクティブにしてよいか、および、SMFがサービス
エリアにUEが戻ってきたことを通知されるときにSMFがUEのユーザプレーン接続を
再アクティブにしてよいかを示すことによって、このタイプのシナリオをサポートする場
合がある。UEプラットフォーム1401によってエクスポーズされ、かつ在庫管理アプ
リケーションによって使用されるAPIは、UEのユーザプレーン接続がUEの位置に左
右されることを考慮する場合がある。
【0101】
在庫管理アプリケーションは始動すると、UEのユーザプレーン接続を確立させること
ができるAPIを呼び出す場合がある。例えば、API呼び出しは、UDPまたはTCP
を確立する、もしくは、企業管理システムのIPアドレスを伴う要求である場合がある。
API呼び出しは、LADN名、およびLADNはLADN名であるというインジケーシ
ョンを含む場合がある。API呼び出しに応じて、UEプラットフォームは、AMFにP
DUセッション確立メッセージを送信する場合がある。メッセージは、要求タイプが「開
始要求」であることを示す場合があり、メッセージは、DDN/LADN、およびLAD
NがLADN名であるという新しいインジケーションを含む場合がある。LADNがLA
DN名であるというインジケーションは、ネットワークによって使用される場合があり、
その結果、ネットワーク内でその名前が識別されない場合、そのDDN名はより一般的な
DDNとは置換されないことをネットワークは認識している。代わりに、ネットワークが
提供されたDDN/LADNを識別しない場合、ネットワークは、LADN/DDN名が
識別されない、到達することができない、または許可されないことを示す原因値と共に、
要求を却下してもよい。GUIは、アプリケーションが企業システムに接続されたかどう
かを示すメッセージを表示してもよい。
【0102】
図15は、本明細書に記載される実施形態のいずれかと組み合わせて使用される場合が
ある、LADN1500への接続を確立する一例の図である。UEプラットフォーム15
01は、アプリケーションが企業システムに接続されているかどうかを示すメッセージを
表示するグラフィカルユーザインターフェース(GUI)1502を含む場合がある。在
庫管理アプリケーション1503は、UEモデム1504に、接続を確立する要求(LA
DNインジケーション)を送信して、UEモデム1504から、拒否を受信したり、メッ
セージ(根拠)を受け取ったりする場合がある。PDUセッション確立メッセージは、D
DNフィールドを既に含んでいる場合がある。DDNフィールドは、ネットワークにLA
DNを提供するために使用される場合がある。
【0103】
LADNに到達する可能性のあるトラッキングエリアを含むLADN情報は、登録プロ
シージャまたはUE構成更新プロシージャの間に、UEにAMFによって提供される場合
がある。LADNに達する可能性のあるエリアをそれ自体が離れることをUEが検出する
ときに、UEプラットフォームは、在庫管理アプリケーションに、ユーザプレーン接続が
中断されたことを示す通知を送信してもよい。UEは、それ自体が、LADNの一部では
ないトラッキングエリアに入ったと判断するときに、LADNエリアを離れたと検出する
場合がある。在庫管理アプリケーションのユーザインターフェースは、送受器画面上に、
現在位置では企業管理システムに到達可能ではないことを示す「good bye(さよ
うなら)」メッセージを表示する場合がある。UEが、それ自体がLADNに達する可能
性のあるエリアに再び入ったことを検出すると、UEプラットフォームは、在庫管理アプ
リケーションに、ユーザプレーン接続が再確立されたことを示す通知を送信してもよい。
在庫管理アプリケーションのユーザインターフェースは、送受器画面上に、現在位置で企
業管理システムに到達可能であることを示す「welcome back(おかえり)」
メッセージを表示する場合がある。
【0104】
UEは、LADNエリアに再び入ったときに、UEのPDUセッションをネットワーク
が非アクティブにしたかどうかを認識していない場合がある。したがって、UEは、「既
存のPDUセッション」およびPDUセッションIDを示す要求タイプと共にPDUセッ
ション確立メッセージを送信してもよい。追加として、要求は、要求が同じアクセス(す
なわち、3GPPまたは非3GPP)のセッションを再アクティブするためのものである
というインジケーションを含んでもよい。AMFは、PDUセッションが依然として確立
されているかどうか、または新しいPDUセッションが、先のセッションの代わりに確立
されたかどうかのインジケーションと共に返信してもよい。インジケーションは、UEに
対する同じPDUセッションIDまたは新しいPDUセッションIDと共にUEに提供さ
れてよい。UEは、それ自体が、LADNの一部であるトラッキングエリアに入ったと判
断するときに、LADNエリアに入ったと検出する場合がある。UEがLADNに到達す
る可能性のあるエリアに再び入ったときに、在庫管理アプリケーションに送信されるよう
にセットアップされた通知は、代わりに、LADNとのPDUセッションをUEが再確立
した後に送信されてもよい。
【0105】
図16は、本明細書に記載される実施形態のいずれかと組み合わせて使用される場合が
ある、GUI1600を介したエリア通知の図である。UEプラットフォーム1601は
、在庫管理アプリケーション1604に、LADNエリア外メッセージを送信することが
あり、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)1602を介して、企業システム
に到達可能ではないことを示すメッセージ(例えば、「good bye」メッセージ)
を表示する場合があるUEモデム1605を含む場合がある。UEモデム1605は、在
庫管理アプリケーション1604に、LADNエリア内、または接続再確立メッセージを
送信する場合があり、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)1603を介して
、企業システムに現在到達可能であることを示すメッセージ(例えば、「welcome
back」メッセージ)を表示する場合がある。
【0106】
LADNでのみ動作するサービス層がある場合もある。上述した在庫管理アプリケーシ
ョンは、UEでホストされるサービス層である場合がある。oneM2Mの用語では、こ
れは、ASN-CSEと呼ばれることもある。あるいは、ADN-AEである場合がある
【0107】
上述した企業在庫管理システムは、クラウドサーバでホストされるサービス層であって
もよい。oneM2Mの用語では、これは、IN-CSEである場合がある。
【0108】
UEのASN-CSEは、IN-CSEと共に登録プロシージャを実施する場合がある
。IN-CSEは、ASN-CSEが一定の地理的領域にいる場合にのみ、IN-CSE
にアクセス可能であるというインジケーションをASN-CSEに提供する場合がある。
さらに、IN-CSEは、地理的領域の詳細をASN-CSEに提供する場合がある。地
理的領域の詳細としては、限定はされないが、GPS座標、経度、緯度、アドレス、トラ
ッキングエリア、トラッキングエリアリストが挙げられる。
【0109】
ASN-CSEは、位置属性またはリソースを保持している場合がある。ASN-CS
Eは、その位置属性またはリソースをASN-CSEに登録されているアプリケーション
(例えば、UE上にホストされているアプリケーション)が見ることができるようにする
場合がある。ASN-CSEは、IN-CSEに到達可能であるときに示す地理的情報を
、登録されているアプリケーションが見ることができるようにする場合がある。情報は、
ASN-CSEに保持され、かつIN-CSEを意味する<remoteCSE>リソー
スの一部である場合がある。
【0110】
ASN-CSEに登録されているアプリケーションは、UEが、IN-CSEに到達可
能である地理的エリアを離れるか、またはそこに入るときに、ASN-CSEからの通知
を受信するためにサブスクライブする場合がある。
【0111】
上述の通り、ASN-CSEは、UEがLADNエリアに再び入るために入ったときに
、モデムプラットフォームから通知を受信する場合がある。このような通知を受信した後
に、ASN-CSEは、IN-CSEへのアクティブな接続があるかないかを示す属性ま
たはリソースを更新する場合がある。更新された属性またはリソースは、ASN-CSE
に関連するもの(oneM2Mの用語で、<cseBase>リソース)、IN-CSE
に関連するもの(oneM2Mの用語で、<remoteCSE>リソース)であるか、
または、ASN-CSEで登録された各アプリケーションに関連するもの(oneM2M
の用語で、<AE>リソース)である場合がある。ASN-CSEで登録されたアプリケ
ーションは、対応する属性またはリソースの状態変化をサブスクライブすることによって
、UEがLADN内にいるかどうか、あるいはIN-CSEに到達可能であるかどうかの
通知を受信するためにサブスクライブしてもよい。アプリケーションがこのような通知を
受信すると、(IN-CSEに到達可能でないおよび/またはUEがLADNの外にある
場合)アプリケーションはそのアクティビティを中断するか、または、(IN-CSEに
到達可能であるおよび/またはUEがLADN内にある場合)そのアクティビティを再開
始する場合がある。
【0112】
加えて、ASN-CSEは複数のIN-CSEを共に登録する場合があるが、各IN-
CSEは、異なるサービス層の役割を担い、かつそれ自体のLADNを有する。したがっ
て、ASN-CSEは、異なるLADNに関連するIN-CSEごとに、複数の<rem
oteCSE>を保持する場合がある。UE上のアプリケーションは、LADN(すなわ
ち、特定のIN-CSE)に対して特別なものである場合があり、かつUEがLADNお
よびIN-CSEに到達可能であるエリアから離れるか、または再び入るときに通知を受
信するために、対応する<remoteCSE>をサブスクライブする場合がある。
【0113】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project:
3GPP)は、無線アクセス、コアトランスポートネットワーク、およびサービス能力(
符復号化、セキュリティ、およびサービスの品質に作用するものを含む)を含む、セルラ
ー電気通信ネットワーク技術のために、技術的規格を策定している。最近の無線アクセス
技術(RAT)規格は、WCDMA(登録商標)(一般に、3Gと称される)、LTE(
一般に、4Gと称される)、LTE-アドバンスト規格、および「5G」とも称される新
無線(NR)を含む。3GPP NR規格開発は、継続され、かつ次世代無線アクセス技
術(新しいRAT)の規定を含むことが想定され、これは、7GHzを下回る新規のフレ
キシブルな無線アクセスのプロビジョンと、7GHzを上回る新規のウルトラモバイルブ
ロードバンド無線アクセスのプロビジョンとを含むことが想定されている。フレキシブル
な無線アクセスは、7GHzを下回る新しい周波数帯域における新しい非後方互換性無線
アクセスで構成されることが想定され、また同じ周波数帯でまとめて多重化されて、多様
な要件を伴う3GPP NRユースケースの広範なセットに対処する場合がある異なる動
作モードを含むことが予期される。ウルトラモバイルブロードバンドは、例えば、屋内用
途およびホットスポット向けのウルトラモバイルブロードバンドアクセスの機会を提供す
る、センチ波およびミリ波の周波数帯域を含むことが想定されている。特に、センチ波お
よびミリ波特有設計最適化を伴うウルトラモバイルブロードバンドは、7GHzを下回る
フレキシブル無線アクセスと、共通設計フレームワークを共有することが想定されている
【0114】
3GPPは、データレート、遅延、およびモビリティに対する、様々なユーザ体験要件
となるNRでサポートすることが予期される種々のユースケースを特定している。ユース
ケースは、一般的なカテゴリ、すなわち、高度化モバイルブロードバンド(eMBB)、
超高信頼・低遅延通信(URLLC)、大規模マシンタイプ通信(mMTC)、ネットワ
ークオペレーション(例えば、ネットワークスライシング、ルーティング、マイグレーシ
ョンおよびインターワーキング、省エネルギー)、ならびに、ビークル・ツー・ビークル
通信(Vehicle-To-Vehicle:V2V)、ビークル・ツー・インフラストラクチャ通信(Ve
hicle-To-Infrastructure:V2I)、ビークル・ツー・ネットワーク通信(Vehicle-To-
Network:V2N)、ビークル・ツー・ペデストリアン通信(Vehicle-To-Pedestrian:V
2P)、およびその他のエンティティとのビークル通信のうちいずれかを含む場合がある
高度化ビークル・ツー・エブリシング(Enhanced Vehicle-To-Everything:eV2X)
通信を含む。これらのカテゴリにおける具体的サービスおよびアプリケーションは、例え
ば、いくつか例を挙げると、監視およびセンサネットワーク、デバイス遠隔制御、双方向
遠隔制御、パーソナルクラウドコンピューティング、ビデオストリーミング、無線クラウ
ドベースのオフィス、緊急対応者コネクティビティ、自動車eコール、災害警告、リアル
タイムゲーム、多人数ビデオコール、自律運転、拡張現実、触知インターネット、バーチ
ャルリアリティ、ホームオートメーション、ロボティクスおよび空中ドローンを含む。こ
れらのユースケースの全ておよび他のものが、本明細書で検討される。
【0115】
図17Aは、本明細書で説明および請求される方法および装置が使用される場合がある
通信システム100の一例を示す。通信システム100は、概して、または集合的に(1
つまたは複数の)WTRU102を指す場合がある無線伝送/受信ユニット(Wireless
Transmit/Receive Unit:WTRU)102a、102b、102c、102d、102
e、102fおよび/または102gを含む場合がある。通信システム100は無線アク
セスネットワーク(RAN)103/104/105/103b/104b/105b、
コアネットワーク106/107/109、公衆交換電話網(Public Switched Teleph
one Network:PSTN)108、インターネット110、その他のネットワーク112
およびネットワークサービス113を含む場合がある。ネットワークサービス113は、
例えば、V2Xサーバ、V2X機能、ProSeサーバ、ProSe機能、IoTサービ
ス、動画ストリーミングおよび/またはエッジコンピューティングなどを含む場合がある
【0116】
本明細書に開示する概念が、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/ま
たはネットワーク要素と共に使用される場合があることを理解されよう。WTRU102
のそれぞれは、無線環境で動作および/または通信するように構成された任意のタイプの
装置またはデバイスであってよい。図17Aの例では、WTRU102のそれぞれは、ハ
ンドヘルド無線通信装置として図17Aから図17Eで描写されている。無線通信で考え
られる様々なユースケースで、各WTRUは、一例にすぎないが、ユーザ端末(UE)、
移動局、固定またはモバイルサブスクライバユニット、ポケットベル、セルラー電話、携
帯情報端末(Personal Digital Assistant:PDA)、スマートフォン、ラップトップ
、タブレット、ネットブック、ノートブックコンピュータ、パーソナルコンピュータ、無
線センサ、大衆消費電子製品、スマートウォッチまたはスマート衣類などのウェアラブル
デバイス、医療またはe健康デバイス、ロボット、産業機器、ドローン、例えば、車、バ
ス、トラック、電車、または飛行機の乗物などを含む、無線信号を伝送および/または受
信するように構成されている任意のタイプの装置またはデバイスを備えている、またはそ
れらに含まれる場合があることを理解されよう。
【0117】
通信システム100はまた、基地局114aおよび基地局114bを含む場合がある。
図17Aの例では、各基地局114aおよび基地局114bは、単一の要素として示され
ている。実際には、基地局114aおよび114bは、相互接続する任意の数の基地局お
よび/またはネットワーク要素を含んでいてもよい。基地局114aは、WTRU102
a、102bおよび102cのうちの少なくとも1つと無線でインターフェースをとり、
コアネットワーク106/107/109、インターネット110、ネットワークサービ
ス113、および/またはその他のネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネッ
トワークへのアクセスを促進するように構成される任意のタイプのデバイスであってもよ
い。同様に、基地局114bは、遠隔無線ヘッド(Remote Radio Head:RRH)11
8a、118b、送受信ポイント(TRP)119a、119bおよび/またはロードサ
イドユニット(Roadside Unit:RSU)120aおよび120bのうちの少なくとも1
つと有線および/または無線でインターフェースをとり、コアネットワーク106/10
7/109、インターネット110、その他のネットワーク112、および/またはネッ
トワークサービス113などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを促進す
るように構成される任意のタイプのデバイスであってもよい。RRH118a、118b
は、WTRU102のうちの少なくとも1つ、例えば、WTRU102cと無線でインタ
ーフェースをとり、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、
ネットワークサービス113、および/またはその他のネットワーク112などの1つま
たは複数の通信ネットワークへのアクセスを促進するように構成される任意のタイプのデ
バイスであってもよい。
【0118】
TRP119a、119bは、WTRU102dのうちの少なくとも1つと無線でイン
ターフェースをとり、コアネットワーク106/107/109、インターネット110
、ネットワークサービス113、および/またはその他のネットワーク112などの1つ
または複数の通信ネットワークへのアクセスを促進するように構成される任意のタイプの
デバイスであってもよい。RSU120aおよび120bは、WTRU102eまたは1
02fのうちの少なくとも1つと無線でインターフェースをとり、コアネットワーク10
6/107/109、インターネット110、その他のネットワーク112、および/ま
たはネットワークサービス113などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセス
を促進するように構成される任意のタイプのデバイスであってもよい。例として、基地局
114a、114bは、送受信機基地局(Base Transceiver Station:BTS)、No
de-B、eNode B、ホームNodeB、ホームeNodeB、次世代Node-
B(gNode B)、衛星、サイトコントローラ、アクセスポイント(Access Point
:AP)、無線ルータなどであってもよい。
【0119】
基地局114aは、RAN103/104/105の一部である場合があり、それらR
ANはまた、基地局コントローラ(Base Station Controller:BSC)、無線ネット
ワークコントローラ(Radio Network Controller:RNC)、中継ノードなどの他の基
地局および/またはネットワーク要素(図示せず)も含んでもよい。同様に、基地局11
4bは、RAN103b/104b/105bの一部である場合があり、それらRANは
、BSC、RNC、中継ノードなどの他の基地局および/またはネットワーク要素(図示
せず)を含んでもよい。基地局114aは、セルと呼ばれることもある特定の地理的領域
(図示せず)内で無線信号を伝送および/または受信するように構成される場合がある。
同様に、基地局114bは、セルと呼ばれることもある特定の地理的領域(図示せず)内
で有線および/または無線信号を伝送および/または受信するように構成される場合があ
る。セルは、セルセクタにさらに分割されることがある。例えば、基地局114aに関連
付けられたセルは、3つのセクタに分割されることがある。したがって、例えば、基地局
114aは、セルのセクタ毎に1つの、3つの送受信機を含む場合がある。基地局114
aは、例えば、多入力多出力(Multiple-Input Multiple Output:MIMO)技術を採
用する場合があり、したがって、セルのセクタ毎に複数の送受信機を利用することがある
【0120】
基地局114aは、任意の好適な無線通信リンク(例えば、高周波(Radio Frequency
:RF)、マイクロ波、赤外線(Infrared:IR)、紫外線(Ultraviolet:UV)、可
視光、センチ波、ミリ波など)であることがあるエアインターフェース115/116/
117を通してWTRU102a、102b、102cおよび102gのうちの1つまた
は複数と通信する場合がある。エアインターフェース115/116/117は、任意の
好適な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立されてよい。
【0121】
基地局114bは、任意の好適な有線(例えば、ケーブル、光ファイバーなど)または
無線通信リンク(例えば、RF、マイクロ波、IR、UV、可視光、センチ波、ミリ波な
ど)であることがある、有線またはエアインターフェース115b/116b/117b
を通してRRH118aおよび118b、TRP119aおよび119bおよび/または
RSU120a、120bのうち1つまたは複数と通信する場合がある。エアインターフ
ェース115b/116b/117bは、任意の好適なRATを使用して確立されてよい
【0122】
RRH118a、118b、TRP119a、119bおよび/またはRSU120a
、120b、は、任意の好適な無線通信リンク(例えば、RF、マイクロ波、IR、UV
、可視光、センチ波、ミリ波など)であることがある、エアインターフェース115c/
116c/117cを通してWTRU102c、102d、102e、102fのうちの
1つまたは複数と通信する場合がある。エアインターフェース115c/116c/11
7cは、任意の好適なRATを使用して確立されてよい。
【0123】
WTRU102は、任意の好適な無線通信リンク(例えば、RF、マイクロ波、IR、
UV、可視光、センチ波、ミリ波など)であることがある、サイドリンク通信などのダイ
レクトなエアインターフェース115d/116d/117dを通して相互に通信する場
合がある。エアインターフェース115d/116d/117dは、任意の好適なRAT
を使用して確立されてよい。
【0124】
通信システム100は、複数のアクセスシステムである場合があり、かつCDMA、T
DMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの1つまたは複数のチャネルアクセ
ススキームを採用する場合がある。例えば、RAN103/104/105内の基地局1
14aとWTRU102a、102b、102cとは、または、RAN103b/104
b/105b内のRRH118a、118b、TRP119a、119bおよび/または
RSU120aおよび120bとWTRU102c、102d、102eおよび102f
とは、ユニバーサルモバイル電気通信システム(Universal Mobile Telecommunication
s System:UMTS)、地上無線アクセス(Universal Terrestrial Radio Access:
UTRA)などの無線技術を実装してよく、それにより、広帯域CDMA(Wideband CD
MA:WCDMA)を使用して、エアインターフェース115/116/117および/ま
たは115c/116c/117cをそれぞれ確立することができる。WCDMAは、高
速パケットアクセス(High-Speed Packet Access:HSPA)および/または発展型H
SPA(Evolved HSPA:HSPA+)などの通信プロトコルを含んでもよい。HSPA
は、高速下りリンクパケットアクセス(High-Speed Downlink Packet Access:HSD
PA)および/または高速上りリンクパケットアクセス(High-Speed Uplink Packet
Access:HSUPA)を含んでもよい。
【0125】
例えば、RAN103/104/105内の基地局114aとWTRU102a、10
2b、102cおよび102gとは、または、RAN103b/104b/105b内の
RRH118aおよび118b、TRP119aおよび119bおよび/またはRSU1
20aおよび120bとWTRU102c、102dとは、発展型UMTS地上無線アク
セス(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access:E-UTRA)などの無線技術を
実装してよく、それにより、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはL
TE-アドバンスト(LTE-Advanced:LTE-A)を使用して、エアインターフェース1
15/116/117または115c/116c/117cをそれぞれ確立することがで
きる。エアインターフェース115/116/117または115c/116c/117
cは、3GPP NR技術を実装する可能性がある。LTEおよびLTE-A技術は、(
サイドリンク通信などの)LTE D2Dおよび/またはV2X技術およびインターフェ
ースを含む場合がある。同様に、3GPP NR技術は、(サイドリンク通信などの)N
R V2X技術およびインターフェースを含む場合がある。
【0126】
RAN103/104/105内の基地局114aと、WTRU102a、102b、
102cおよび102gとは、または、RAN103b/104b/105b内のRRH
118aおよび118b、TRP119aおよび119bおよび/またはRSU120a
および120bとWTRU102c、102d、102eおよび102fとは、IEEE
802.16(例えば、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウ
ェーブ・アクセス(Worldwide Interoperability For Microwave Access:WiMA
X))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、
暫定規格2000(Interim Standard 2000:IS-2000)、暫定規格95(IS
-95)、暫定規格856(IS-856)、モバイル通信用グローバルシステム(Glob
al System For Mobile Communications:GSM)、GSM進化型高速データレート
(Enhanced Data Rates For GSM Evolution:EDGE)、GSM EDGE(GE
RAN)などの無線技術を実装してもよい。
【0127】
図17Aの基地局114cは、無線ルータ、ホームNodeB、ホームeNodeB、
またはアクセスポイントであってもよく、例えば、事業所、家、車両、列車、アンテナ、
衛星、製造所、キャンパスなどの場所などの局所エリア内の無線コネクティビティを促進
するために、任意の好適なRATを利用してもよい。基地局114cとWTRU102、
例えば、WTRU102eとは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、無線
ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network:WLAN)を確立して
もよい。同様に、基地局114cとWTRU102、例えば、WTRU102dとは、I
EEE802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(Wi
reless Personal Area Network:WPAN)を確立してもよい。基地局114cとW
TRU102、例えば、WTRU102eとは、セルラーベースのRAT(例えば、WC
DMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、NRなど)を利用して、ピコ
セルまたはフェムトセルを確立してもよい。図17Aに示すように、基地局114cは、
インターネット110への直接接続を有する場合がある。したがって、基地局114cは
、コアネットワーク106/107/109を介してインターネット110にアクセスす
る必要がない場合がある。
【0128】
RAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105bは
、コアネットワーク106/107/109と通信する場合があり、そのコアネットワー
クは、音声、データ、メッセージ送信、認可および認証、アプリケーション、および/ま
たはボイスオーバーインターネットプロトコル(Voice Over Internet Protocol:V
oIP)サービスをWTRU102のうちの1つまたは複数に提供するように構成される
任意のタイプのネットワークであってもよい。例えば、コアネットワーク106/107
/109は、コール制御、請求サービス、モバイル位置ベースサービス、プリペイドコー
ル、インターネットコネクティビティ、パケットデータネットワークコネクティビティ、
イーサーネットコネクティビティ、ビデオ配信などを提供するか、および/またはユーザ
認証などの高レベルセキュリティ機能を実施してもよい。
【0129】
図17Aでは図示されていないが、RAN103/104/105および/またはRA
N103b/104b/105bおよび/またはコアネットワーク106/107/10
9は、RAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105
bと同じRATまたは異なるRATを採用する他のRANと直接または間接通信してもよ
いことを理解されよう。例えば、E-UTRA無線技術を利用することがあるRAN10
3/104/105および/またはRAN103b/104b/105bに接続されるこ
とに加え、コアネットワーク106/107/109はまた、GSMまたはNR無線技術
を採用する別のRAN(図示せず)と通信してもよい。
【0130】
コアネットワーク106/107/109はまた、WTRU102がPSTN108、
インターネット110、および/またはその他のネットワーク112にアクセスするため
に、ゲートウェイとして機能してもよい。PSTN108は、基本電話サービス(Plain
Old Telephone Service:POTS)を提供する回線交換電話ネットワークを含んで
もよい。インターネット110は、伝送制御プロトコル(Transmission Control Proto
col:TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(User Datagram Protocol:UDP)
、およびTCP/IPインターネットプロトコルスイートのインターネットプロトコル(
Internet Protocol:IP)などの共通通信プロトコルを使用する、相互接続されたコン
ピュータネットワークおよびデバイスのグローバルシステムを含んでもよい。その他のネ
ットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または操作される、
有線または無線通信ネットワークを含んでもよい。例えば、ネットワーク112は、任意
のタイプのパケットデータネットワーク(例えば、IEEE802.3イーサネットネッ
トワーク)か、もしくは、RAN103/104/105および/またはRAN103b
/104b/105bと同じRATまたは異なるRATを採用することがある1つまたは
複数のRANに接続される別のコアネットワークを含んでもよい。
【0131】
通信システム100内の、マルチモード能力を含む場合があるWTRU102a、10
2b、102c、102d、102eおよび102fの一部または全て、例えば、WTR
U102a、102b、102c、102d、102eおよび102fは、異なる無線リ
ンクを通して異なる無線ネットワークと通信する複数の送受信機を含む場合がある。例え
ば、図17Aに示すWTRU102gは、セルラーベースの無線技術を採用することがあ
る基地局114a、およびIEEE802無線技術を採用することがある基地局114c
と通信するように構成されてもよい。
【0132】
図17Aには図示されていないが、ユーザ端末がゲートウェイへの有線接続を作る場合
があることを理解されよう。ゲートウェイは、レジデンシャルゲートウェイ(Residentia
l Gateway:RG)である場合がある。RGは、コアネットワーク106/107/10
9へのコネクティビティを提供する場合がある。本明細書に含まれる着想の多数が、WT
RUであるUEおよびネットワークに接続する有線接続を使用するUEに同様に適用され
る場合があることはいうまでもない。例えば、無線インターフェース115、116、1
17および115c/116c/117cに適用される着想は、有線接続に同様に接続さ
れてよい。
【0133】
図17Bは、RAN103およびコアネットワーク106の一例のシステム図である。
上記のように、RAN103はUTRA無線技術を採用して、エアインターフェース11
5を通してWTRU102a、102bおよび102cと通信する場合がある。RAN1
03はまた、コアネットワーク106と通信してもよい。図17Bに示すように、RAN
103は、エアインターフェース115を通してWTRU102a、102bおよび10
2cと通信するために、1つまたは複数の送受信機をそれぞれ含むことがある、Node
-B140a、140bおよび140cを含む場合がある。Node-B140a、14
0bおよび140cはそれぞれ、RAN103内の特定のセル(図示せず)に関連付けら
れてよい。RAN103はまた、RNC142a、142bを含む場合がある。RAN1
03は、任意の数のNode-Bおよび無線ネットワーク制御装置(RNC)を含む場合
があることを理解されよう。
【0134】
図17Bに示すように、Node-B140a、140bは、RNC142aと通信す
る場合がある。加えて、Node-B140cは、RNC142bと通信する場合がある
。Node-B140a、140bおよび140cは、Iubインターフェースを介して
、対応するRNC142aおよび142bと通信してもよい。RNC142aおよび14
2bは、Iurインターフェースを介して、相互に通信してもよい。RNC142aおよ
び142bのそれぞれは、接続されているそれぞれのNode-B140a、140bお
よび140cを制御するように構成されてよい。加えて、RNC142a、142bのそ
れぞれは、アウターループ電力制御、負荷制御、受付制御、パケットスケジューリング、
ハンドオーバ制御、マクロダイバーシチ、セキュリティ機能、データ暗号化などの他の機
能を実行、またはサポートするように構成されてよい。
【0135】
図17Bに示されるコアネットワーク106は、メディアゲートウェイ(Media Gatew
ay:MGW)144、移動通信交換局(Mobile Switching Center:MSC)146、
サービングGPRSサポートノード(Serving GPRS Support Node:SGSN)148
、および/またはゲートウェイGPRSサポートノード(Gateway GPRS Support Node
:GGSN)150を含む場合がある。上述の要素のそれぞれが、コアネットワーク10
6の一部として表されているが、これらの要素のうちの任意の1つは、コアネットワーク
オペレータ以外のエンティティによって所有および/または操作される場合があることを
理解されよう。
【0136】
RAN103内のRNC142aは、IuCSインターフェースを介して、コアネット
ワーク106内のMSC146に接続されてよい。MSC146は、MGW144に接続
されてよい。MSC146およびMGW144は、WTRU102a、102bおよび1
02cに、PSTN108などの回線交換網へのアクセスを提供し、WTRU102a、
102bおよび102cと、従来の地上通信デバイスとの間の通信を促進してもよい。
【0137】
RAN103内のRNC142aはまた、IuPSインターフェースを介して、コアネ
ットワーク106内のSGSN148に接続されてよい。SGSN148は、GGSN1
50に接続されてよい。SGSN148およびGGSN150は、WTRU102a、1
02bおよび102cに、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのア
クセスを提供し、WTRU102a、102bおよび102c、とIP対応デバイスとの
間の通信を促進してもよい。
【0138】
コアネットワーク106はまた、他のサービスプロバイダによって所有および/または
操作される他の有線または無線ネットワークを含むことがあるその他のネットワーク11
2に接続されてよい。
【0139】
図17Cは、RAN104およびコアネットワーク107の一例のシステム図である。
上記のように、RAN104は、E-UTRA無線技術を採用し、エアインターフェース
116を通してWTRU102a、102bおよび102cと通信してよい。RAN10
4はまた、コアネットワーク107と通信してもよい。
【0140】
RAN104は、eNodeB160a、160bおよび160cを含むことがあるが
、RAN104は、任意の数のeNodeBを含んでもよいことを理解されるであろう。
eNodeB160a、160bおよび160cはそれぞれ、エアインターフェース11
6を通してWTRU102a、102bおよび102cと通信するために、1つまたは複
数の送受信機を備えていてもよい。例えば、eNode-B160a、160bおよび1
60cは、MIMO技術を実装してもよい。したがって、eNode-B160aは、例
えば、WTRU102aに無線信号を伝送し、かつWTRU102aから無線信号を受信
するために、複数のアンテナを使用することがある。
【0141】
eNode-B160a、160bおよび160cのそれぞれは、特定のセル(図示せ
ず)に関連付けられてよく、かつ無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、上りリンク
および/または下りリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを取り扱うように構成
されてよい。図17Cに示すように、eNodeB160a、160bおよび160cは
、X2インターフェースを通じて相互に通信してもよい。
【0142】
図17Cに示されるコアネットワーク107は、モビリティ管理ゲートウェイ(Mobili
ty Management Gateway:MME)162、サービングゲートウェイ164、およびパ
ケットデータネットワーク(Packet Data Network:PDN)ゲートウェイ166を含
む場合がある。上述の要素のそれぞれが、コアネットワーク107の一部として表されて
いるが、これらの要素のうちの任意の1つは、コアネットワークオペレータ以外のエンテ
ィティによって所有および/または操作される場合があることを理解されよう。
【0143】
MME162は、S1インターフェースを介して、RAN104内のeNode-B1
60a、160bおよび160cのそれぞれに接続されてもよく、制御ノードとして機能
してもよい。例えば、MME162は、WTRU102a、102bおよび102cのユ
ーザを認証すること、ベアラアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102
bおよび102cの初期接続の間に特定のサービングゲートウェイを選択することなどの
役割を担ってもよい。MME162はまた、RAN104と、GSMまたはWCDMAな
どの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間を切り替えるために、制御プ
レーン機能を提供してもよい。
【0144】
サービングゲートウェイ164は、S1インターフェースを介して、RAN104内の
eNode-B160a、160bおよび160cのそれぞれに接続されてよい。サービ
ングゲートウェイ164は、概して、WTRU102a、102bおよび102cへ/W
TRU102a、102bおよび102cからユーザデータパケットをルーティングおよ
び転送してよい。サービングゲートウェイ164はまた、eNodeB間ハンドオーバの
間のユーザプレーンのアンカ、下りリンクデータがWTRU102a、102bおよび1
02cに対して利用可能であるときのページングのトリガ、WTRU102a、102b
および102cのコンテキストの管理および記憶などの他の機能を実施してよい。
【0145】
サービングゲートウェイ164はまた、WTRU102a、102b、102cに、イ
ンターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスを提供し、WTRU1
02a、102b、102cと、IP対応デバイスとの間の通信を促進することがあるP
DNゲートウェイ166に接続されてよい。
【0146】
コアネットワーク107は、他のネットワークとの通信を促進してもよい。例えば、コ
アネットワーク107は、WTRU102a、102bおよび102cに、PSTN10
8などの回線交換網へのアクセスを提供し、WTRU102a、102bおよび102c
と従来の地上通信デバイスとの間の通信を促進してもよい。例えば、コアネットワーク1
07は、コアネットワーク107とPSTN108との間のインターフェースとして機能
する、IPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IP Multimedia
Subsystem:IMS)サーバ)を含むか、またはそれと通信してよい。加えて、コアネッ
トワーク107は、WTRU102a、102bおよび102cに、他のサービスプロバ
イダによって所有および/または操作される他の有線または無線ネットワークを含むこと
があるネットワーク112へのアクセスを提供してもよい。
【0147】
図17Dは、RAN105およびコアネットワーク109の一例のシステム図である。
RAN105はNR無線技術を採用し、エアインターフェース117を通してWTRU1
02aおよび102bと通信する場合がある。RAN105はまた、コアネットワーク1
09と通信してもよい。非3GPPインターワーキング機能(Non-3GPP Interworking
Function:N3IWF)199は、非3GPP無線技術を採用して、エアインターフェー
ス198を通してWTRU102cと通信してもよい。N3IWF199はまた、コアネ
ットワーク109と通信してもよい。
【0148】
RAN105は、gNode-B180aおよび180bを含んでもよい。RAN10
5は、任意の数のgNode-Bを含む場合があることを理解されよう。gNode-B
180aおよび180bはそれぞれ、エアインターフェース117を通してWTRU10
2aおよび102bと通信するために、1つまたは複数の送受信機を備えていてもよい。
統合アクセスおよびバックホール接続が使用されるときに、同じエアインターフェースが
、WTRUと、1つまたは複数のgNBを介したコアネットワーク109である場合があ
るgNode-Bとの間で使用されてよい。gNode-B180aおよび180bは、
MIMO、MU-MIMO、および/またはデジタルビームフォーミング技術を実装して
もよい。したがって、gNode-B180aは、例えば、WTRU102aに無線信号
を伝送し、かつWTRU102aから無線信号を受信するために、複数のアンテナを使用
することがある。RAN105は、eNode-Bなどの他のタイプの基地局を採用する
場合があることが理解されるべきである。RAN105は、2つ以上のタイプの基地局を
採用する場合があることも理解されよう。例えば、RANは、eNode-BおよびgN
ode-Bを採用する場合がある。
【0149】
N3IWF199は、非3GPPアクセスポイント180cを含む場合がある。N3I
WF199は、任意の数の非3GPPアクセスポイントを含む場合があることを理解され
よう。非3GPPアクセスポイント180cは、エアインターフェース198を通してW
TRU102cと通信するために、1つまたは複数の送受信機を含んでよい。非3GPP
アクセスポイント180cは、802.11プロトコルを使用して、エアインターフェー
ス198を通してWTRU102cと通信してもよい。
【0150】
gNode-B180aおよび180bのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連
付けられてよく、かつ無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、上りリンクおよび/ま
たは下りリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを取り扱うように構成されてよい
図17Dに示すように、gNode-B180aおよび180bは、例えば、Xnイン
ターフェースを通して相互に通信してもよい。
【0151】
図17Dに示されるコアネットワーク109は、5Gコアネットワーク(5G Core Ne
twork:5GC)である場合がある。コアネットワーク109は、無線アクセスネットワ
ークによって相互接続する顧客に、非常に多くの通信サービスを提供する場合がある。コ
アネットワーク109は、コアネットワークの機能を実施するいくつかのエンティティを
含む。本明細書で使用する場合、用語「コアネットワークエンティティ」または「ネット
ワーク機能」は、コアネットワークの1つまたは複数の機能を実施する任意のエンティテ
ィを意味する。コアネットワークエンティティは、無線および/またはネットワーク通信
、もしくは図17Gに示されるシステム90などのコンピュータシステム向けに構成され
た装置のメモリに記憶され、かつ該装置のプロセッサで実行するコンピュータ実行可能命
令(ソフトウェア)の形態で実装される論理的エンティティであってもよいことが理解さ
れる。
【0152】
図17Dの例では、5Gコアネットワーク109は、アクセス・モビリティ管理機能(
Access And Mobility Management Function:AMF)172、セッション管理機能
(Session Management Function:SMF)174、ユーザプレーン機能(User Plane
Function:UPF)176aおよび176b、ユーザデータ管理機能(User Data Ma
nagement Function:UDM)197、認証サーバ機能(Authentication Server Func
tion:AUSF)190、ネットワークエクスポージャ機能(Network Exposure Funct
ion:NEF)196、ポリシー制御機能(Policy Control Function:PCF)184
、非3GPPインターワーキング機能(N3IWF)199、ユーザデータリポジトリ(
User Data Repository:UDR)178を含む場合がある。上述の要素のそれぞれが、
5Gコアネットワーク109の一部として表されているが、これらの要素のうちの任意の
1つは、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有および/または操
作されてもよいことを理解されよう。5Gコアネットワークが、これらの要素の全てで構
成されない場合があり、追加の要素で構成される場合もあり、かつ各これらの要素の複数
のインスタンスで構成される場合があることを理解されよう。各ネットワーク機能は、相
互に直接接続することが図17Dに示されているが、Diameterルーティングエー
ジェントまたはメッセージバスなどのルーティングエージェントを介して通信される場合
があることが理解されるべきである。
【0153】
図17Dの例では、ネットワーク機能間のコネクティビティは、インターフェースまた
は参照点のセットを介して実現されている。ネットワーク機能は、他のネットワーク機能
またはサービスによって起動されるか、または呼び出されるサービスのセットとして、モ
デル化、記述、または実装される場合があることが理解されよう。ネットワーク機能サー
ビスの起動は、ネットワーク機能間の直接接続、メッセージバスでのメッセージング交換
、ソフトウェア機能の呼び出しを介して実現することができる。
【0154】
AMF172は、N2インターフェースを介してRAN105に接続されてよく、制御
ノードとして機能してもよい。例えば、AMF172は、登録管理、接続管理、到達可能
性管理、アクセス認証、アクセス許可の役割を担ってもよい。AMFは、N2インターフ
ェースを介してRAN105にユーザプレーントンネル構成情報を送達する役割を担って
もよい。AMF172は、N11インターフェースを介してSMFからユーザプレーント
ンネル構成情報を受信する場合がある。AMF172は、概して、N1インターフェース
を介してWTRU102a、102bおよび102cへ/からNASパケットをルーティ
ングおよび転送してもよい。N1インターフェースは、図17Dに示されていない。
【0155】
SMF174は、N11インターフェースを介してAMF172に接続されてよい。同
様に、SMFは、N7インターフェースを介してPCF184に、またN4インターフェ
ースを介してUPF176aおよび176bに接続されてよい。SMF174は、制御ノ
ードとして機能してもよい。例えば、SMF174は、セッション管理、WTRU102
a、102bおよび102cに対するIPアドレス割り当て、UPF176aおよびUP
F176bにおけるトラフィックを導く規則の管理および構成、ならびにAMF172へ
の下りリンクデータ通知の生成の役割を担ってもよい。
【0156】
UPF176aおよびUPF176bは、WTRU102a、102bおよび102c
に、インターネット110などのパケットデータネットワーク(PDN)へのアクセスを
提供し、WTRU102a、102bおよび102cと他のデバイスとの間の通信を促進
してもよい。UPF176aおよびUPF176bはまた、WTRU102a、102b
および102cに、他のタイプのパケットデータネットワークへのアクセスを提供しても
よい。例えば、その他のネットワーク112は、イーサネットネットワークまたはデータ
のパケットを交換する任意のタイプのネットワークであってもよい。UPF176aおよ
びUPF176bは、N4インターフェースを介して、SMF174からトラフィックを
導く規則を受信してもよい。UPF176aおよびUPF176bは、N6インターフェ
ースを用いてパケットデータネットワークを接続することによって、またはN9インター
フェースを用いて互いに、かつ他のUPFと接続することによって、パケットデータネッ
トワークへのアクセスを提供してもよい。パケットデータネットワークへのアクセスの提
供に加えて、UPF176は、パケットルーティングおよび転送、ポリシー規則施行、ユ
ーザプレーントラフィックに対するサービス品質管理、下りリンクパケットのバッファリ
ングの役割を担ってもよい。
【0157】
AMF172はまた、例えば、N2インターフェースを介してN3IWF199に接続
されてよい。N3IWFは、例えば、3GPP規定ではない無線インターフェース技術を
介して、WTRU102cと5Gコアネットワーク109との間の接続を促進する。AM
Fは、RAN105と相互作用するのと同じかまたは類似の方式でN3IWF199と相
互作用する場合がある。
【0158】
PCF184は、N7インターフェースを介してSMF174に接続されてよく、N1
5インターフェースを介してAMF172に接続していてもよく、N5インターフェース
を介してアプリケーション機能(Application Function:AF)188に接続していて
もよい。N15およびN5インターフェースは、図17Dに示されていない。PCF18
4は、AMF172およびSMF174などの制御プレーンノードにポリシー規則を提供
して、各制御プレーンノードが、これらの規則を施行できるようにしてもよい。PCF1
84は、AMF172に、WTRU102a、102bおよび102c向けのポリシーを
送信することがあり、その結果、AMFはN1インターフェースを介してWTRU102
a、102bおよび102cにポリシーを配信する場合がある。次に、ポリシーは、WT
RU102a、102bおよび102cで施行または適用される場合がある。
【0159】
UDR178は、認証証明書およびサブスクリプション情報のリポジトリとして機能す
る。UDRは、ネットワーク機能に接続する場合があり、その結果、ネットワーク機能は
、リポジトリ内のデータに追加、データから読み出し、データを修正することができる。
例えば、UDR178は、N36インターフェースを介してPCF184に接続する場合
がある。同様に、UDR178は、N37インターフェースを介してNEF196に接続
し、かつN35インターフェースを介してUDM197に接続する場合がある。
【0160】
UDM197は、UDR178とその他のネットワーク機能との間のインターフェース
として機能する場合がある。UDM197は、UDR178のアクセスに対してネットワ
ーク機能に権限を与える場合がある。例えば、UDM197は、N8インターフェースを
介してAMF172に接続し、N10インターフェースを介してSMF174に接続する
場合がある。同様に、UDM197は、N13インターフェースを介してAUSF190
に接続する場合がある。UDR178およびUDM197は、密接に統合される場合があ
る。
【0161】
AUSF190は、認証関連操作を実施し、かつN13インターフェースを介してUD
M178に、N12インターフェースを介してAMF172に接続する。
【0162】
NEF196は、5Gコアネットワーク109内の能力およびサービスをアプリケーシ
ョン機能(AF)188にエクスポーズする。エクスポーズは、N33 APIインター
フェースで生じる場合がある。NEFは、N33インターフェースを介してAF188に
接続する場合があり、かつ他のネットワーク機能に接続して、5Gコアネットワーク10
9の能力およびサービスをエクスポーズする場合がある。
【0163】
アプリケーション機能188は、5Gコアネットワーク109内のネットワーク機能と
相互作用する場合がある。アプリケーション機能188と、ネットワーク機能との間の相
互作用は、ダイレクトインターフェースを介したものであるか、またはNEF196を介
して生じる場合がある。アプリケーション機能188は、5Gコアネットワーク109の
一部と見なされるか、または5Gコアネットワーク109への外部のものである場合があ
り、かつモバイルネットワークオペレータと業務的な関係を有する企業によって配備され
る場合がある。
【0164】
ネットワークスライシングは、オペレータのエアインターフェースの背後で1つまたは
複数の「仮想」コアネットワークをサポートするモバイルネットワークオペレータによっ
て使用される場合があるメカニズムである。これは、異なるRAN、または単一のRAN
にわたって動作する異なるサービスタイプをサポートするために、コアネットワークを1
つまたは複数の仮想ネットワークに「スライシング」することに関連する。ネットワーク
スライシングは、オペレータが、例えば、機能性、性能、分離における多様な要件を求め
る異なる市場シナリオ向けにカスタマイズされたネットワークを構築し、最適化されたソ
リューションを提供することを可能にする。
【0165】
3GPPは、ネットワークスライシングをサポートするように5Gコアネットワークを
設計してきた。ネットワークスライシングは、ネットワークオペレータが、非常に多様で
、かつ多大な要件が求められることが多い5Gユースケースの多様なセット(例えば、大
規模IoT、クリティカル通信、V2X、および高度化モバイルブロードバンド)をサポ
ートするために使用することができる良好なツールである。各ユースケースが、性能、拡
張性、および可用性要件のそれ自体固有のセットを有する場合、ネットワークスライシン
グの使用なしでは、ネットワークアーキテクチャは、広範なユースケースニーズを効率的
にサポートするのに十分な柔軟性および拡張性がない可能性がある。さらに、新しいネッ
トワークサービスの導入は、より効率的に行われなければならない。
【0166】
図17Dを再度参照し、ネットワークスライシングのシナリオでは、WTRU102a
、102bまたは102cは、N1インターフェースを介してAMF172に接続する場
合がある。AMFは、論理的に1つまたは複数のスライスの一部である場合がある。AM
Fは、WTRU102a、102bまたは102cと、1つまたは複数のUPF176a
および176b、SMF174、およびその他のネットワーク機能との接続または通信を
調整する場合がある。UPF176aおよび176b、SMF174、およびその他のネ
ットワーク機能のそれぞれは、同じスライスまたは異なるスライスの一部である場合があ
る。それらが異なるスライスの一部である場合、それらが異なるコンピューティングリソ
ース、セキュリティ証明書を利用する場合があるという点で、それらは互いに分離されて
いる場合がある。
【0167】
コアネットワーク109は、他のネットワークとの通信を促進する場合がある。例えば
、コアネットワーク109は、5Gコアネットワーク109と、PSTN108との間の
インターフェースとして機能するIPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバなど
の、IPゲートウェイを含むか、またはそれと通信する場合がある。例えば、コアネット
ワーク109は、ショートメッセージサービスを介して通信を促進するショートメッセー
ジサービス(Short Message Service:SMS)サービスセンターを含むか、またはそ
れと通信する場合がある。例えば、5Gコアネットワーク109は、WTRU102a、
102bおよび102cと、サーバまたはアプリケーション機能188との間の非IPデ
ータパケットの交換を促進する場合がある。加えて、コアネットワーク109は、WTR
U102a、102bおよび102cに、他のサービスプロバイダによって所有および/
または操作される他の有線または無線ネットワークを含むことがあるネットワーク112
へのアクセスを提供してもよい。
【0168】
本明細書に記載され、かつ図17A、17C、17Dおよび17Eに図示される、コア
ネットワークエンティティは、一定の既存の3GPP仕様におけるそれらのエンティティ
に与えられる名称によって識別されるが、将来において、それらのエンティティおよび機
能は、他の名称によって識別される可能性があり、ある種のエンティティまたは機能は、
将来的3GPP NR仕様を含む、3GPPによって公開される将来的な仕様において組
み合わせられる場合があることを理解されたい。したがって、図17A、17B、17C
、17Dおよび17Eで、記載および図示される特定のネットワークエンティティおよび
機能は、例としてのみ提供され、本明細書で開示および請求される主題は、現在規定され
ているか、または将来的に規定されるかどうかにかかわらず、任意の類似通信システムに
おいて具現化または実装される場合があることを理解されたい。
【0169】
図17Eは、本明細書に記載されるシステム、方法、装置が使用される場合がある通信
システム111の例を示す。通信システム111は、無線伝送/受信ユニット(WTRU
)A、B、C、D、E、F、基地局gNB121、V2Xサーバ124、およびロードサ
イドユニット(RSU)123aおよび123bを含む場合がある。実際には、本明細書
で提示される概念は、任意の数のWTRU、基地局gNB、V2Xネットワーク、および
/またはその他のネットワーク要素に適用されてよい。1つまたはいくつか、もしくは全
てのWTRU A、B、C、D、EおよびFは、アクセスネットワークカバレッジ131
の範囲外にある場合がある。V2XグループのWTRU A、BおよびCの中で、WTR
U Aはグループを先導するものであり、またWTRU BおよびCはグループメンバで
ある。
【0170】
WTRU A、B、C、D、EおよびFは、それらがアクセスネットワークカバレッジ
131内にある場合、gNB121を介して、Uuインターフェース129を通して互い
に通信する場合がある。図17Eの例では、WTRU BおよびFは、アクセスネットワ
ークカバレッジ131内に示されている。WTRU A、B、C、D、EおよびFは、イ
ンターフェース125a、125bまたは128などのサイドリンクインターフェース(
例えば、PC5またはNR PC5)を介して、それらが、アクセスネットワークカバレ
ッジ131下にある、またはアクセスネットワークカバレッジ131外にあるかどうかに
関係なく直接、互いに通信する場合がある。例えば、図17Eの例では、アクセスネット
ワークカバレッジ131外にあるWRTU Dは、カバレッジ131内にあるWTRU
Fと通信する。
【0171】
WTRU A、B、C、D、EおよびFは、ビークル・ツー・ネットワーク(V2N)
133またはサイドリンクインターフェース125bを介して、RSU123aおよび1
23bと通信する場合がある。WTRU A、B、C、D、EおよびFは、ビークル・ツ
ー・インフラストラクチャ(V2I)インターフェース127を介して、V2Xサーバ1
24に通信する場合がある。WTRU A、B、C、D、EおよびFは、ビークル・ツー
・パーソン(V2P)インターフェース128を介して、別のUEと通信する場合がある
【0172】
図17Fは、図17A、17B、17C、17Dおよび17EのWTRU102など、
本明細書に記載されるシステム、方法および装置に従って、無線通信および操作向けに構
成される場合がある装置またはデバイスWTRU102の例のブロック図である。図17
Fに示すように、例示的WTRU102は、プロセッサ118、送受信機120、伝送/
受信要素122、スピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、ディスプレイ/タ
ッチパッド/インジケータ128、非取り外し可能メモリ130、取り外し可能メモリ1
32、電源134、全地球測位システム(Global Positioning System:GPS)チッ
プセット136、および他の周辺機器138を含む場合がある。WTRU102は、上述
の要素の任意の副次的組み合わせを含んでもよいことを理解されたい。また、基地局11
4aおよび114b、および/または基地局114aおよび114bのノードは、限定は
されないが、とりわけ、送受信機基地局(BTS)、Node-B、サイトコントローラ
、アクセスポイント(AP)、ホームNodeーB、発展型ホームNode-B(Evolve
d Home Node-B:eNodeB)、ホーム発展型Node-B(Home Evolved Node-B
:HeNB)、ホーム発展型Node-Bゲートウェイ、次世代Node-B(Generati
on Node-B:gNode-B)、およびプロキシノードを指す場合があり、本明細書に記
載される、図17Fに描写する要素の一部または全部を含む場合がある。
【0173】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、特殊目的プロセッサ、従来のプロセッサ、デジ
タル信号プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)、複数のマイクロプロセッ
サ、DSPコアに関連付けられた1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、
マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated C
ircuits:ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable
Gate Array:FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(Integrated Circuit:I
C)、状態マシンなどであってよい。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処
理、電力制御、入力/出力処理、および/またはWTRU102が無線環境内で動作する
ことを可能にする任意の他の機能性を実施してもよい。プロセッサ118は、伝送/受信
要素122に連結されることがある、送受信機120に連結されてもよい。図17Fでは
、別個のコンポーネントとしてプロセッサ118と送受信機120とを示しているが、プ
ロセッサ118と送受信機120とが、電子パッケージまたはチップ内に一緒に統合され
てもよいことを理解されよう。
【0174】
UEの伝送/受信要素122は、エアインターフェース115/116/117を通し
て基地局(例えば、図17Aの基地局114a)、またはエアインターフェース115d
/116d/117dを通して別のUEへ信号を伝送する、またはそこから信号を受信す
るように構成される場合がある。例えば、伝送/受信要素122は、RF信号を伝送およ
び/または受信するように構成されたアンテナであってもよい。伝送/受信要素122は
、例えば、IR、UV、または可視光信号を伝送および/または受信するように構成され
るエミッタ/検出器であってもよい。伝送/受信要素122は、RFおよび光信号の両方
を伝送および受信するように構成されてよい。伝送/受信要素122は、無線または有線
信号の任意の組み合わせを伝送および/または受信するように構成されてもよいことを理
解されよう。
【0175】
加えて、伝送/受信要素122は、単一の要素として図17Fで描写されているが、W
TRU102は、任意の数の伝送/受信要素122を含んでもよい。より具体的には、W
TRU102は、MIMO技術を採用してもよい。したがって、WTRU102は、エア
インターフェース115/116/117を通して無線信号を伝送および受信するために
、2つ以上の伝送/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含んでもよい。
【0176】
送受信機120は、伝送/受信要素122によって伝送されることになる信号を変調し
、かつ伝送/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成されてよい。
上記のように、WTRU102は、マルチモード能力を有する場合がある。したがって、
送受信機120は、WTRU102が、複数のRAT、例えば、NRおよびIEEE80
2.11、またはNRおよびE-UTRAを介して通信するか、または異なるRRH、T
RP、RSUまたはノードへの複数のビームを介して同じRATと通信できるようにする
ために、複数の送受信機を含む場合がある。
【0177】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロホン124、キーパッド1
26、および/またはディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128(例えば、液晶
ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)ディスプレイ装置または有機発光ダ
イオード(Organic Light-Emitting Diode:OLED)ディスプレイ装置)に連結され
て、そこからユーザ入力データを受信してもよい。プロセッサ118はまた、ユーザデー
タをスピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/
タッチパッド/インジケータ128に出力してもよい。加えて、プロセッサ118は、非
取り外し可能メモリ130および/または取り外し可能メモリ132などの任意のタイプ
の好適なメモリから情報にアクセスし、それの中にデータを記憶してもよい。非取り外し
可能メモリ130としては、ランダムアクセスメモリ(Random-Access Memory:RAM
)、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory:ROM)、ハードディスク、または任意
の他のタイプのメモリ記憶デバイスを挙げてもよい。取り外し可能メモリ132としては
、加入者識別モジュール(Subscriber Identity Module:SIM)カード、メモリステ
ィック、セキュアデジタル(Secure Digital:SD)メモリカードなどを挙げてもよい
。プロセッサ118は、クラウドまたはエッジコンピューティングプラットフォームでホ
ストされるサーバ、もしくはホームコンピュータ(図示せず)内など、WTRU102上
に物理的に設置されていないメモリの情報にアクセスし、そこにデータを記憶してもよい
【0178】
プロセッサ118は、電源134から電力を得てもよく、WTRU102内のその他の
コンポーネントへの電力を分配および/または制御するように構成されてよい。電源13
4は、WTRU102に給電する任意の好適なデバイスであってよい。例えば、電源13
4は、1つまたは複数の乾電池、太陽電池、燃料電池などを含んでもよい。
【0179】
プロセッサ118はまた、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば、経度
および緯度)を提供するように構成されることがあるGPSチップセット136に連結さ
れてもよい。GPSチップセット136からの情報に加え、またはその代わりに、WTR
U102は、エアインターフェース115/116/117を通して基地局(例えば、基
地局114a、114b)から位置情報を受信するか、および/または2つ以上の近傍基
地局から受信されている信号のタイミングに基づいて、その場所を決定してもよい。WT
RU102は、任意の好適な位置特定方法によって位置情報を取得してもよいことを理解
されるであろう。
【0180】
プロセッサ118はさらに、追加の特徴、機能性、および/または有線または無線コネ
クティビティを提供する1つまたは複数のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジ
ュールを含む場合がある他の周辺機器138に連結されてもよい。例えば、周辺機器13
8は、加速度計、バイオメトリック(例えば、指紋)センサなどの種々のセンサ、e-コ
ンパス、衛星送受信機、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、ユニバーサルシリアル
バス(Universal Serial Bus:USB)ポートまたは他の相互接続インターフェース、
振動デバイス、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録
商標)モジュール、周波数変調(Frequency Modulated:FM)無線ユニット、デジタル
音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブ
ラウザなどを含んでもよい。
【0181】
WTRU102は、センサ、大衆消費電子製品、スマートウォッチまたはスマート衣類
などのウェアラブルデバイス、医療またはe健康デバイス、ロボット、産業機器、ドロー
ン、車、トラック、電車、または飛行機などの乗物などの他の装置もしくはデバイスに含
まれてもよい。WTRU102は、周辺機器138のうちの1つを備えることがある相互
接続インターフェースなどの1つまたは複数の相互接続インターフェースを介して、この
ような装置もしくはデバイスの他のコンポーネント、モジュール、またはシステムに接続
してもよい。
【0182】
図17Gは、RAN103/104/105、コアネットワーク106/107/10
9、PSTN108、インターネット110、その他のネットワーク112、またはネッ
トワークサービス113内のある種のノードまたは機能エンティティなど、図1A、1C
、1Dおよび1Eに図示される通信ネットワークの1つまたは複数の装置が具現化される
ことがある例示的コンピューティングシステム90のブロック図である。コンピューティ
ングシステム90は、コンピュータまたはサーバを含んでもよく、ソフトウェアの形態(
このようなソフトウェアが記憶されるまたはアクセスされる場所もしくは手段がいかなる
ものであっても)である場合があるコンピュータ可読命令によって主に制御されてよい。
このようなコンピュータ可読命令は、コンピューティングシステム90を稼働させるよう
に、プロセッサ91内で実行されてよい。プロセッサ91は、汎用プロセッサ、特殊目的
プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプ
ロセッサ、DSPコアに関連付けられた1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントロ
ーラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラ
マブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、状態マシ
ンなどであってよい。プロセッサ91は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入
力/出力処理、および/またはコンピューティングシステム90が通信ネットワーク内で
動作することを可能にする任意の他の機能性を実施してもよい。コプロセッサ81は、主
要プロセッサ91とは明確に異なる、任意選択のプロセッサであり、追加の機能を実施す
るか、またはプロセッサ91を支援することがある。プロセッサ91および/またはコプ
ロセッサ81は、本明細書に記載される方法および装置に関連するデータを受信、生成お
よび処理する場合がある。
【0183】
プロセッサ91は、動作時に、命令をフェッチ、復号、および実行し、コンピューティ
ングシステムの主要データ転送パスであるシステムバス80を介して、情報を他のリソー
スへ転送し、かつ他のリソースから転送する。このようなシステムバスは、コンピューテ
ィングシステム90内のコンポーネント同士を接続し、かつデータ交換向けの媒体を定義
する。システムバス80は、典型的には、データを送信するためのデータライン、アドレ
スを送信するためのアドレスライン、および割り込みを送信し、かつシステムバスを操作
するための制御ラインを含む。このようなシステムバス80の一例は、PCI(周辺コン
ポーネント相互接続)バスである。
【0184】
システムバス80に連結されるメモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)82およ
び読み取り専用メモリ(ROM)93を含む。このようなメモリは、情報の記憶および読
み出しを可能にする回路を含む。ROM93は、概して、容易に修正することができない
記憶されたデータを含む。RAM82内に記憶されたデータは、プロセッサ91または他
のハードウェアデバイスによって読み取られる、もしくは変更されてよい。RAM82お
よび/またはROM93へのアクセスは、メモリコントローラ92によって制御されてよ
い。メモリコントローラ92は、命令が実行されると、仮想アドレスを物理的アドレスに
変換する、アドレス変換機能を提供する場合がある。メモリコントローラ92はまた、シ
ステム内のプロセスを隔離し、かつユーザプロセスからシステムプロセスを隔離するメモ
リ保護機能を提供する場合がある。したがって、第1のモードで起動するプロフラムは、
それ自体のプロセス仮想アドレス空間によってマップされているメモリのみにアクセスす
る場合があり、プロセス間のメモリ共有が設定されていない限り、別のプロセスの仮想ア
ドレス空間内のメモリにアクセスすることはできない。
【0185】
加えて、コンピューティングシステム90は、プロセッサ91から、プリンタ94、キ
ーボード84、マウス95およびディスクドライブ85などの周辺機器に命令を通信する
役割を担う、周辺機器コントローラ83を含んでもよい。
【0186】
ディスプレイコントローラ96によって制御されるディスプレイ86は、コンピューテ
ィングシステム90によって生成される視覚出力を表示するために使用される。このよう
な視覚出力は、テキスト、グラフィックス、動画グラフィックス、およびビデオを含んで
よい。視覚出力は、グラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface
:GUI)の形態で提供されてよい。ディスプレイ86は、CRTベースのビデオディス
プレイ、LCDベースのフラットパネルディスプレイ、ガスプラズマベースのフラットパ
ネルディスプレイ、またはタッチパネルで実装される場合がある。ディスプレイコントロ
ーラ96は、ディスプレイ86に送信されるビデオ信号を生成するために必要とされる電
子コンポーネントを含む。
【0187】
さらに、コンピューティングシステム90は、図1A、1B、1C、1Dおよび1Eの
RAN103/104/105、コアネットワーク106/107/109、PSTN1
08、インターネット110、WTRU102または他のネットワーク112などの外部
通信ネットワークまたは装置に、コンピューティングシステム90を接続するために使用
されて、コンピューティングシステム90がそれらのネットワークの他のノードまたは機
能エンティティと通信できるようにする、例えば、無線または有線ネットワークアダプタ
97などの通信回路を含む場合がある。通信回路は、単独で、またはプロセッサ91と組
み合わせて、本明細書で記載されるある種の装置、ノード、または機能エンティティの伝
送および受信ステップを実施するために使用されてよい。
【0188】
本明細書に記載される装置、システム、方法およびプロセスのうちいずれかまたは全て
は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令(例えば、プログ
ラムコード)の形態で具現化される場合があり、その命令は、プロセッサ118または9
1などのプロセッサによって実行されると、プロセッサに、本明細書に記載されるシステ
ム、方法、およびプロセスを実施および/または実装させることを理解されたい。具体的
には、本明細書に記載されるいずれのステップ、動作、または機能も、このようなコンピ
ュータ実行可能命令の形態で実装され、無線および/または有線ネットワーク通信向けに
構成された装置またはコンピューティングシステムのプロセッサで実行されてよい。コン
ピュータ可読記憶媒体は、情報の記憶のために、任意の非一時的(例えば、有形または物
理的)方法もしくは技術に実装される揮発性および不揮発性媒体、取り外し可能および非
取り外し可能媒体を含むが、このようなコンピュータ可読記憶媒体には、信号は含まれな
い。コンピュータ可読記憶媒体としては、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメ
モリまたは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(Digital Versati
le Disk:DVD)または他の光学ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気
ディスク記憶デバイスまたは他の磁気記憶デバイス、もしくは所望の情報を記憶するため
に使用されてよく、かつコンピュータシステムによってアクセスされることがある任意の
他の有形もしくは物理的媒体が挙げられるが、それらに限定されない。
【0189】
図で示されるような本開示の主題の好ましい実施形態を説明する際に、明確にするため
に、特定の用語が採用される。しかし、請求される主題は、そのような選択された特定の
用語に限定されることを意図するものではなく、また各特定の要素は、類似の目的を達成
するために類似の方式で動作する全ての技術的等価物を含むことを理解されたい。
【0190】
図で示されるような本開示の主題の好ましい実施形態を説明する際に、明確にするため
に、特定の用語が採用される。しかし、請求される主題は、そのような選択された特定の
用語に限定されることを意図するものではなく、また各特定の要素は、類似の目的を達成
するために類似の方式で動作する全ての技術的等価物を含むことを理解されたい。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17A
図17B
図17C
図17D
図17E
図17F
図17G
【手続補正書】
【提出日】2025-05-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサおよびメモリを備える装置であって、前記プロセッサおよびメモリは、
UEルート選択ポリシー(UE Route Selection Policy:URSP)の一部として、バックグラウンドデータ転送(Background Data Transfer:BDT)ポリシーおよびデータネットワークを示す情報を受信することであって、前記BDTポリシーは、タイムウィンドウのインジケーションと位置情報のインジケーションとを含み、ここで、前記プロセッサおよびメモリは、URSP情報をネットワーク機能から受信するよう構成されている、ことと、
前記装置は前記位置情報が示すエリア内にあるという決定、および前記タイムウィンドウが示す時間に達したという決定に基づき、前記BDTポリシーをアクティブ化することと、
前記URSPに基づき、前記データネットワークに関連するパケットデータユニット(Packet Data Unit:PDU)セッションを確立することと
を行うよう構成される、装置。
【請求項2】
データ転送に関する前記BDTポリシーを示す情報は、データ転送を開始する時間を示す、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記BDTポリシーは、前記装置又は前記装置を含む装置のグループに関連する、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記BDTポリシーは、アプリケーション又はアプリケーションのグループに関連する、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記URSP情報は、前記データネットワークに関連するデータネットワーク名(Data Network Name:DNN)を示す、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記位置情報は、トラッキングエリア又は登録エリアを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記URSP情報は、前記BDTポリシーに関連するPDUセッションタイプを示す、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記URSP情報は、前記BDTポリシーに関連するネットワークスライスを識別する情報を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記URSP情報は、前記BDTポリシーに関連するトラフィック記述子を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記プロセッサおよびメモリは、少なくとも、前記データネットワークのインジケーションを含むPDUセッション確立要求を送信し、PDUセッション確立受諾メッセージを受信することにより、前記データネットワークに関連する前記PDUセッションを確立するよう構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
装置によって実行される方法であって、
UEルート選択ポリシー(UE Route Selection Policy:URSP)の一部として、バックグラウンドデータ転送(Background Data Transfer:BDT)ポリシーおよびデータネットワークを示す情報を受信することであって、前記BDTポリシーは、タイムウィンドウのインジケーションと位置情報のインジケーションとを含み、ここで、URSPの情報は、ネットワーク機能から受信される、ことと、
前記装置は前記位置情報が示すエリア内にあるという決定、および前記タイムウィンドウが示す時間に達したという決定に基づき、前記BDTポリシーをアクティブ化することと、
前記URSPに基づき、前記データネットワークに関連するパケットデータユニット(Packet Data Unit:PDU)セッションを確立することと
を含む、方法。
【請求項12】
データ転送に関する前記BDTポリシーを示す情報は、データ転送を開始する時間を示す、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記BDTポリシーは、前記装置又は前記装置を含む装置のグループに関連する、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記BDTポリシーは、アプリケーション又はアプリケーションのグループに関連する、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記URSP情報は、前記データネットワークに関連するデータネットワーク名(Data Network Name:DNN)を示す、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記位置情報は、トラッキングエリア又は登録エリアを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記URSP情報は、前記BDTポリシーに関連するPDUセッションタイプを示す、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記URSP情報は、前記BDTポリシーに関連するネットワークスライスを識別する情報を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記URSP情報は、前記BDTポリシーに関連するトラフィック記述子を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項20】
前記データネットワークに関連する前記PDUセッションを確立することは、少なくとも、前記データネットワークのインジケーションを含むPDUセッション確立要求を送信することと、PDUセッション確立受諾メッセージを受信することを含む、請求項11に記載の方法。
【外国語明細書】