IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

<>
  • -医用画像撮影装置の寝台 図1
  • -医用画像撮影装置の寝台 図2
  • -医用画像撮影装置の寝台 図3
  • -医用画像撮影装置の寝台 図4
  • -医用画像撮影装置の寝台 図5
  • -医用画像撮影装置の寝台 図6
  • -医用画像撮影装置の寝台 図7
  • -医用画像撮影装置の寝台 図8
  • -医用画像撮影装置の寝台 図9
  • -医用画像撮影装置の寝台 図10
  • -医用画像撮影装置の寝台 図11
  • -医用画像撮影装置の寝台 図12
  • -医用画像撮影装置の寝台 図13
  • -医用画像撮影装置の寝台 図14
  • -医用画像撮影装置の寝台 図15
  • -医用画像撮影装置の寝台 図16
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025115326
(43)【公開日】2025-08-06
(54)【発明の名称】医用画像撮影装置の寝台
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/055 20060101AFI20250730BHJP
【FI】
A61B5/055 366
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024009819
(22)【出願日】2024-01-25
(71)【出願人】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石塩 奈津季
【テーマコード(参考)】
4C096
【Fターム(参考)】
4C096AB42
4C096AB45
4C096AD18
4C096EB10
(57)【要約】
【課題】カバーを容易に脱着することが可能な医用画像撮影装置の寝台を提供する。
【解決手段】寝台は、被写体が臥す天板と、床面側に設置される脚車部と、天板と脚車部との間に設けられ、天板の高さを調整するための昇降機構と、昇降機構の周囲を覆う筒状であり、昇降機構の駆動に応じて上下に伸縮することが可能なカバーとを備える。カバーは、天板側の上端から脚車部側の下端まで縦断する切れ目により構成される開閉可能な開閉部を有する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体が臥す天板と、
床面側に設置される台座部と、
前記天板と前記台座部との間に設けられ、前記天板の高さを調整するための昇降機構と、
前記昇降機構の周囲を覆う筒状であり、前記昇降機構の駆動に応じて上下に伸縮することが可能なカバーであって、前記天板側の上端から前記台座部側の下端まで縦断する切れ目により構成される開閉可能な開閉部を有するカバーと、
を備える、
医用画像撮影装置の寝台。
【請求項2】
前記カバーは、
可撓性を有するシートと、
前記開閉部と交差する方向に延びる複数の枠部材とで構成される蛇腹構造である請求項1に記載の医用画像撮影装置の寝台。
【請求項3】
前記シートは、前記開閉部において向き合う一端と他端とが、脱着部材によって脱着可能に接続される請求項2に記載の医用画像撮影装置の寝台。
【請求項4】
前記脱着部材は、面ファスナーまたは線ファスナーである請求項3に記載の医用画像撮影装置の寝台。
【請求項5】
前記シートは、前記開閉部において向き合う一端が外側、他端が内側に配され、
前記一端は、前記他端に重ね合わされており、前記他端を覆い隠す請求項2に記載の医用画像撮影装置の寝台。
【請求項6】
前記枠部材は、前記開閉部において向き合う一端と他端とを嵌合することによって脱着可能に接続される請求項2に記載の医用画像撮影装置の寝台。
【請求項7】
前記カバーは、前記開閉部が開かれた場合に屈曲する屈曲部を有する請求項2に記載の医用画像撮影装置の寝台。
【請求項8】
前記屈曲部においては、前記枠部材が切り離され、前記シートだけで繋がっている請求項7に記載の医用画像撮影装置の寝台。
【請求項9】
前記屈曲部においては、前記枠部材が切り離され、かつ可撓性を有する連結部材によって連結されている請求項7に記載の医用画像撮影装置の寝台。
【請求項10】
前記カバーは、上面視で短辺および長辺を有する長方形状であり、
前記開閉部は前記短辺に設けられている請求項1に記載の医用画像撮影装置の寝台。
【請求項11】
前記開閉部は、2つの前記短辺のうちのガントリ側の短辺に設けられている請求項10に記載の医用画像撮影装置の寝台。
【請求項12】
前記カバーは、上面視で短辺および長辺を有する長方形状であり、
前記開閉部は前記長辺に設けられている請求項1に記載の医用画像撮影装置の寝台。
【請求項13】
前記開閉部は複数設けられている請求項1に記載の医用画像撮影装置の寝台。
【請求項14】
前記台座部は、脚車が取り付けられた脚車部である請求項1に記載の医用画像撮影装置の寝台。
【請求項15】
ガントリに脱着可能に接続される請求項1に記載の医用画像撮影装置の寝台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、医用画像撮影装置の寝台に関する。
【0002】
医療施設において、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、CT(Computed Tomography)装置といった医用画像撮影装置が用いられている。こうした医用画像撮影装置は寝台を備える。寝台は、被写体(患者)が臥す天板と、床面側に設置される台座部と、天板と台座部との間に設けられ、天板の高さを調整するための昇降機構と、昇降機構の周囲を覆う筒状のカバーとを備える。
【0003】
カバーは、昇降機構の駆動に応じて上下に伸縮することが可能な構造を有する。特許文献1、特許文献2、および特許文献3には、上下に伸縮することが可能な構造として蛇腹構造であるカバーを備えた医用画像撮影装置の寝台が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2013/042589号
【特許文献2】特開2014-121584号公報
【特許文献3】特開2017-018599号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
カバーは、汚損および/または破損した場合に脱着交換することが可能である。従来、カバーを交換のために寝台から取り外す場合は、カバーが筒状をしているため、あたかもスカートを脱ぐように、カバーを折り畳んで台座部の下を潜らせて抜去する方法がとられていた。しかしながら、この方法であると、台座部をジャッキアップして台座部の下にブロックを差し込み、カバーが通る空間を台座部の下に確保するといった多くの煩雑な作業が必要であった。カバーを寝台に取り付ける場合も、同様に多くの煩雑な作業が必要であった。
【0006】
医用画像撮影装置の寝台は、前述の昇降機構があったり、天板のスライド機構があったり、天板に被写体の位置を固定するためのベルト等の装具があったりして、重量が比較的重い。このため、上記従来の方法では作業者の負担が非常に大きかった。そこで、医用画像撮影装置の寝台において、カバーの脱着を容易ならしめる対策が要望されていた。
【0007】
本開示の技術に係る1つの実施形態は、カバーを容易に脱着することが可能な医用画像撮影装置の寝台を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の医用画像撮影装置の寝台は、被写体が臥す天板と、床面側に設置される台座部と、天板と台座部との間に設けられ、天板の高さを調整するための昇降機構と、昇降機構の周囲を覆う筒状であり、昇降機構の駆動に応じて上下に伸縮することが可能なカバーであって、天板側の上端から台座部側の下端まで縦断する切れ目により構成される開閉可能な開閉部を有するカバーと、を備える。
【0009】
カバーは、可撓性を有するシートと、開閉部と交差する方向に延びる複数の枠部材とで構成される蛇腹構造であることが好ましい。
【0010】
シートは、開閉部において向き合う一端と他端とが、脱着部材によって脱着可能に接続されることが好ましい。
【0011】
脱着部材は、面ファスナーまたは線ファスナーであることが好ましい。
【0012】
シートは、開閉部において向き合う一端が外側、他端が内側に配され、一端は、他端に重ね合わされており、他端を覆い隠すことが好ましい。
【0013】
枠部材は、開閉部において向き合う一端と他端とを嵌合することによって脱着可能に接続されることが好ましい。
【0014】
カバーは、開閉部が開かれた場合に屈曲する屈曲部を有することが好ましい。
【0015】
屈曲部においては、枠部材が切り離され、シートだけで繋がっていることが好ましい。
【0016】
屈曲部においては、枠部材が切り離され、かつ可撓性を有する連結部材によって連結されていることが好ましい。
【0017】
カバーは、上面視で短辺および長辺を有する長方形状であり、開閉部は短辺に設けられていることが好ましい。
【0018】
開閉部は、2つの短辺のうちのガントリ側の短辺に設けられていることが好ましい。
【0019】
カバーは、上面視で短辺および長辺を有する長方形状であり、開閉部は長辺に設けられていることが好ましい。
【0020】
開閉部は複数設けられていることが好ましい。
【0021】
台座部は、脚車が取り付けられた脚車部であることが好ましい。
【0022】
ガントリに脱着可能に接続されることが好ましい。
【発明の効果】
【0023】
本開示の技術によれば、カバーを容易に脱着することが可能な医用画像撮影装置の寝台を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】MRI装置の斜視図である。
図2】MRI装置の側面図である。
図3】開閉部が閉じられた状態のカバーの斜視図である。
図4】開閉部が開かれた状態のカバーの斜視図である。
図5】カバーの開閉部がある側の平面図である。
図6】カバーの開閉部がある側の断面図である。
図7】開閉部において向き合う枠部材の一端と他端とを嵌合することによって、枠部材同士を脱着可能に接続する様子を示すである。
図8】カバーの屈曲部がある側の平面図である。
図9】脱着部材として線ファスナーを用いた態様を示す図である。
図10】屈曲部の枠部材をゴムチューブで連結した態様を示す図である。
図11】開閉部において向き合う枠部材の一端と他端とが、クリップによって脱着可能に接続される態様を示すである。
図12】開閉部において向き合う枠部材の一端と他端とが、鍵型係合部によって脱着可能に接続される態様を示すである。
図13】長辺に開閉部が設けられたカバーを示す図である。
図14】角に開閉部が設けられたカバーを示す図である。
図15】複数の開閉部が設けられたカバーを示す図である。
図16】複数の屈曲部を有するカバーを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
一例として図1および図2に示すように、MRI装置10は、ガントリ11と寝台12とで構成される。ガントリ11は、中央に断面円形の空洞である撮像空間を有する円筒状をしている。ガントリ11には、撮像空間に磁場を発生させる磁石およびコイル、撮像空間を通る被写体から磁場に応じて発せられる核磁気共鳴信号を検出する検出器等が内蔵されている。MRI装置10は、本開示の技術に係る「医用画像撮影装置」の一例である。また、寝台12は、本開示の技術に係る「医用画像撮影装置の寝台」の一例である。
【0026】
寝台12は、天板15、脚車部16、昇降機構17(図2参照)、およびカバー18等を備える。天板15には被写体が臥す。脚車部16は、天板15とは反対の床面側に設置される。脚車部16には複数の脚車19が取り付けられている。この脚車部16によって、寝台12は医療施設内を走行することが可能である。脚車部16には、脚車19に足があたることを防止するためのフットカバーが取り付けられている。脚車部16は、本開示の技術に係る「台座部」の一例である。
【0027】
昇降機構17は、天板15と脚車部16との間に設けられている。昇降機構17は、天板15および脚車部16に接続されたX字状のパンタアームと、パンタアームに駆動力を与えるシリンダとを有する、いわゆるシザーリフトである。昇降機構17は、脚車部16に対して天板15を昇降させることで、天板15の高さを調整する。カバー18は、昇降機構17の周囲を覆う略四角筒状であり、昇降機構17の駆動に応じて上下に伸縮することが可能である。なお、寝台12は、これら天板15、脚車部16、昇降機構17、およびカバー18の他にも、天板15をガントリ11の撮像空間にスライド移動させるためのスライド機構、天板15に被写体の位置を固定するためのベルト等の装具といったものを備えている。
【0028】
寝台12のガントリ11と対面する側には、コネクタ(図示省略)が設けられている。このコネクタは、ガントリ11のコネクタ(図示省略)と機械的、電気的に接続される。また、ガントリ11とは反対側の脚車部16の端部には、ドッキングペダル20が設けられている。このドッキングペダル20を踏み込んだ状態で寝台12のコネクタをガントリ11のコネクタに押し込むことで、寝台12をガントリ11に機械的、電気的に接続することができる。また、再度ドッキングペダル20を踏み込んでガントリ11のコネクタから寝台12のコネクタを引き離すことで、寝台12をガントリ11から取り外すことができる。すなわち、寝台12は、ケーブルの脱着といった作業を一切必要とせずにガントリ11に脱着可能に接続される、いわゆるドッカブル寝台である。
【0029】
一例として図3および図4に示すように、カバー18は、シート25と枠部材26とで構成される蛇腹構造である。シート25はカバー18の全体を構成し、可撓性を有する素材、例えば布、樹脂、皮、炭素繊維等からなる。枠部材26は、天板15側の上端27から脚車部16側の下端28にかけて、等間隔に複数並べて設けられている。枠部材26は、シート25とは逆に剛性を有する素材、例えば金属製の細長パイプ(図7参照)等からなる。枠部材26は水平方向に延び、所々で曲げられて昇降機構17の周囲を取り囲む長方形状とされ、シート25の形を略四角筒状に保つための骨組みとしての役割を果たす。また、枠部材26は、昇降機構17の駆動に応じてシート25が上下に伸縮した場合に、蛇腹構造の山折り部分としての役割も果たす。なお、天板15と上端27、脚車部16と下端28は、それぞれ複数箇所が図示省略したネジにより脱着可能に接続されている。
【0030】
カバー18は、枠部材26によって、上面視で2つの短辺29および30と2つの長辺31および32を有する長方形状とされている。2つの短辺29および30のうちの短辺29はガントリ11側の短辺であり、直線状の2つの長辺31および32と直角に交わる直線状をしている。一方、短辺29と反対側の短辺30は、2つの長辺31および32との間に角がない曲線状をしている。このように、本開示の技術に係る「長方形状」とは、長辺と短辺が曲線状に繋がっていて、長辺と短辺の境界が定かではない略長方形状(半楕円形状もしくは楕円形状)も含む。なお、「直角」および「直線」といった文言は、完全な直角および直線の他に、本開示の技術が属する技術分野で一般的に許容される誤差であって、本開示の技術の趣旨に反しない程度の誤差を含めた意味合いでの直角および直線を指す。
【0031】
ガントリ11側の短辺29の中心には、開閉部35が設けられている。開閉部35は、上端27から下端28まで、シート25および枠部材26を垂直線状に縦断する切れ目36により構成される。このため開閉部35は開閉可能である。また、開閉部35と対向する短辺30の中心には、屈曲部37が設けられている。図4に示すように、屈曲部37は、開閉部35が開かれた場合に屈曲する。これら開閉部35および屈曲部37により、カバー18は、あたかも爪切りの刃部のような構造となる。
【0032】
前述のように、枠部材26は水平方向に延びている。また、開閉部35を構成する切れ目36は、上端27から下端28まで直線状に縦断している。このため、枠部材26は、開閉部35と交差する方向、より詳しくは開閉部35と直交する方向に延びていると言える。水平方向は、本開示の技術に係る「開閉部と交差する方向」の一例である。
【0033】
複数の枠部材26は、上端27から下端28に向かうにつれてサイズが小さくなる相似形である。そして、複数の枠部材26は、短辺29の中心が上下方向に垂直に揃うように並べられている。このため、カバー18は、左右方向から見た場合に、短辺30側の面が上端27から下端28に向けて内側に傾斜している(図2参照)。また、カバー18は、前後方向から見た場合に、長辺31および32側の面が上端27から下端28に向けて内側に傾斜している(図5等参照)。
【0034】
一例として図5および図6に示すように、シート25は、開閉部35において向き合う一端40と他端41とが、面ファスナー42によって脱着可能に接続される。面ファスナー42は、複数の枠部材26の間に取り付けられている。面ファスナー42は、一端40に取り付けられたフック43と、他端41のフック43に対応する位置に取り付けられたループ44との組で構成される(図6参照)。面ファスナー42は、本開示の技術に係る「脱着部材」の一例である。
【0035】
シート25は、開閉部35において、一端40が外側、他端41が内側に配され、一端40は、他端41に重ね合わされている。これにより、一端40は、他端41、さらには面ファスナー42を、外側から見えないように覆い隠す。
【0036】
一例として図7に示すように、開閉部35において向き合う枠部材26の一端50と他端51は、一端50の外径φAが他端51の内径φBよりも僅かに細い。このため、矢印下側に示すように、一端50を他端51内に差し込むことが可能である。すなわち、枠部材26は、開閉部35において向き合う一端50と他端51とを嵌合することによって脱着可能に接続される。
【0037】
なお、以下の構成を採用してもよい。すなわち、一端50および他端51の内径を同じにしておく。また、一端50および他端51のうちの一方に、一端50または他端51の外径よりも僅かに細い外径を有する円柱状の金属片を差し込んでかしめて固定する。そして、金属片を一端50および他端51のうちの他方の内部に差し込むことにより、一端50と他端51とを嵌合する。あるいは、一端50および他端51の外径を同じにしておく。また、一端50および他端51のうちの一方に、一端50または他端51の外径よりも僅かに太い内径を有する円筒状の金属片を差し込んでかしめて固定する。そして、一端50および他端51のうちの他方を金属片の内部に差し込むことにより、一端50と他端51とを嵌合する。
【0038】
一例として図8に示すように、屈曲部37においては、枠部材26が切り離され、シート25だけで繋がっている。これにより、開閉部35が開かれた場合に屈曲部37が屈曲する。
【0039】
次に、上記構成による作用について説明する。まず、寝台12にカバー18を取り付ける場合には、シート25の他端41の面ファスナー42のループ44から、一端40の面ファスナー42のフック43を取り外し、一端40と他端41との接続を解除する。また、枠部材26の他端51から一端50を引き抜き、一端50と他端51との嵌合を解除する。こうすることで開閉部35を開くことが可能となる。
【0040】
続いて、図4で示したように、屈曲部37を支点として開閉部35を開く。そして、ガントリ11とは反対側から天板15と脚車部16との間にカバー18を差し入れ、カバー18をガントリ11のほうに水平方向に移動させて、昇降機構17にカバー18を被せる。
【0041】
その後、枠部材26の他端51に一端50を差し込み、一端50と他端51とを嵌合させて接続する。また、シート25の他端41の面ファスナー42のループ44に、一端40の面ファスナー42のフック43を取り付け、一端40と他端41とを接続する。さらに、天板15と上端27の複数箇所、および脚車部16と下端28の複数箇所を、ネジにより締結固定して接続する。
【0042】
寝台12からカバー18を取り外す場合も、手順は大体同じである。すなわち、シート25の他端41の面ファスナー42のループ44から、一端40の面ファスナー42のフック43を取り外し、一端40と他端41との接続を解除する。また、枠部材26の他端51から一端50を引き抜き、一端50と他端51との嵌合を解除する。続いて、屈曲部37を支点として開閉部35を開く。そして、カバー18をガントリ11とは反対側のほうに水平方向に移動させて、天板15と脚車部16との間からカバー18を抜去する。
【0043】
以上説明したように、寝台12は、被写体が臥す天板15と、床面側に設置される脚車部16と、天板15と脚車部16との間に設けられ、天板15の高さを調整するための昇降機構17と、昇降機構17の周囲を覆う筒状であり、昇降機構17の駆動に応じて上下に伸縮することが可能なカバー18とを備える。図3および図4で示したように、カバー18は、天板15側の上端27から脚車部16側の下端28まで縦断する切れ目36により構成される開閉可能な開閉部35を有する。
【0044】
従来、カバー18を寝台12から取り外す場合は、カバー18を折り畳んで脚車部16の下を潜らせて抜去するために、寝台12をガントリ11から取り外した後、脚車部16をジャッキアップして脚車部16の下にブロックを差し込み、カバー18が通る空間を脚車部16の下に確保するといった多くの煩雑な作業を経なければならなかった。対して本開示の技術によれば、開閉部35を開いてカバー18を水平方向に移動させて抜去するだけで済む。カバー18を寝台12に取り付ける場合も同様である。したがって、カバー18を容易に脱着することが可能となる。この効果は、重量が比較的重く、ジャッキアップといった取り回しに作業者の負担が大きく掛かるMRI装置10の寝台12にとって、特に価値が高い。
【0045】
また、従来の方法では、工場での組み立て時に、カバー18を設置してから天板15を取り付ける等していた。このため組み立ての作業者は、カバー18を設置した後の作業でカバー18に汚損および/または破損が生じないよう気を付けなければならなかった。対して本開示の技術によれば、他の作業が全て終了した後にカバー18を取り付ければよいので、組み立ての作業者は気兼ねなく作業することができる。
【0046】
また、従来の方法では、カバー18を脱着しやすくするために様々な設計上の制約があった。例えば、カバー18を寸胴な筒状としたり、脚車部16にドッキングペダル20といった外側に張り出す部材を極力設けないように配慮したりといったことである。対して本開示の技術によれば、こうした制約を受けずに、カバー18等を自由に設計することができる。すなわち、左右方向から見た場合に、短辺30側の面を上端27から下端28に向けて内側に傾斜させたり、前後方向から見た場合に、長辺31および32側の面を上端27から下端28に向けて内側に傾斜させたりすることができる。こうしてカバー18に勾配をつけることで、カバー18、ひいては寝台12をすっきりとした見た目とすることができ、被写体である患者に与える圧迫感も軽減することができる。また、脚車部16にドッキングペダル20等を躊躇なく設けることができる。
【0047】
図3および図4で示したように、カバー18は、可撓性を有するシート25と、切れ目36と交差する方向に延びる複数の枠部材26とで構成される蛇腹構造である。昇降機構17の駆動に応じて上下に伸縮することが可能な構造としては、蛇腹構造の他にテレスコピック構造が挙げられるが、蛇腹構造はテレスコピック構造と比べてシンプルかつ安価である。このため、蛇腹構造によれば、シンプルかつ安価な寝台12を提供することができる。
【0048】
図5および図6で示したように、シート25は、開閉部35において向き合う一端40と他端41とが、面ファスナー42によって脱着可能に接続される。このため、開閉部35においてシート25がだらしなく垂れ下がったりすることがなく、見栄えを良くすることができる。また、面ファスナー42は脱着が容易である。そして、面ファスナー42はシート25と同じくらい薄いので、シート25の折り畳み時の妨げとならない。
【0049】
図5および図6で示したように、シート25は、開閉部35において向き合う一端40が外側、他端41が内側に配され、一端40は、他端41に重ね合わされており、他端41を覆い隠す。このため、見栄えを良くすることができ、開閉部35をユーザに意識させずに済む。
【0050】
図7で示したように、枠部材26は、開閉部35において向き合う一端50と他端51とを嵌合することによって脱着可能に接続される。このため、枠部材26を容易に脱着することができる。
【0051】
図3および図4で示したように、カバー18は、開閉部35が開かれた場合に屈曲する屈曲部37を有する。このため、開閉部35を容易に開くことができる。
【0052】
図8で示したように、屈曲部37においては、枠部材26が切り離され、シート25だけで繋がっている。このため、屈曲部37を簡単かつ安価に作製することができる。
【0053】
図3および図4で示したように、カバー18は、上面視で短辺29および30と長辺31および32を有する長方形状であり、開閉部35は短辺29に設けられている。このため、開閉部35の開口幅を大きくとることができ、カバー18をより容易に脱着することが可能となる。また、開閉部35を短辺29に設ける態様は、寝台12の左右にスペースがある場合に好適である。
【0054】
また、ガントリ11とは反対側の短辺30に開閉部35が設けられていた場合は、ガントリ11に寝台12が取り付けられている状態においてはカバー18の脱着時にガントリ11が邪魔になる。対して本開示の技術によれば、図3および図4で示したように、ガントリ11側の短辺29に開閉部35が設けられている。このため、カバー18の脱着時にガントリ11が邪魔になることはなく、スムーズにカバー18を脱着することができる。また、開閉部35がガントリ11の影になって目立たないため、開閉部35をユーザに意識させずに済む。
【0055】
本実施形態において、台座部は、脚車19が取り付けられた脚車部16である。このため、医療施設内で寝台12を自由に移動させることができる。なお、台座部は、脚車19が取り付けられた脚車部16に限らず、脚車19がない本来の台座部であってもよい。
【0056】
図1で示したように、寝台12はガントリ11に脱着可能に接続される、いわゆるドッカブル寝台である。このため、病室に寝台12を運び込んで、病室のベッドから寝台12の天板15に被写体を移し、天板15に被写体が臥した寝台12をMRI装置10の撮影室に運び込んで撮影するといった運用が可能となる。なお、寝台は例示のドッカブル寝台に限らず、ガントリ11に脱着不能に接続される据え置き型の寝台であってもよい。
【0057】
なお、脱着部材として面ファスナー42を例示したが、これに限らない。一例として図9に示すように、面ファスナー42に代えて線ファスナー55を採用してもよい。線ファスナー55は、面ファスナー42と同様に脱着が容易である。また、面ファスナー42の場合は、取り付け方によっては一端40と他端41が上下方向にずれるおそれがあるが、線ファスナー55はそうしたおそれがない。
【0058】
なお、図9においては、一端40を他端41に重ね合わせ、一端40で他端41を覆い隠すことはしていない。このように、一端40を他端41に重ね合わせ、一端40で他端41を覆い隠すことは必須ではない。もちろん、図9においても、一端40を他端41に重ね合わせ、一端40で他端41を覆い隠してもよい。
【0059】
同様に、図9においては、枠部材26の一端50と他端51とを嵌合していない。このように、枠部材26の一端50と他端51とを嵌合することは必須ではない。少なくとも開閉部35において向き合うシート25の一端40と他端41とが、面ファスナー42および線ファスナー55といった脱着部材によって脱着可能に接続されていればよい。もちろん、図9においても、枠部材26の一端50と他端51とを嵌合してもよい。
【0060】
また、屈曲部37において、枠部材26が切り離され、シート25だけで繋がっている態様を例示したが、これに限らない。一例として図10に示すように、屈曲部37において、枠部材26が切り離され、かつゴムチューブ60によって連結されていてもよい。ゴムチューブ60は、本開示の技術に係る「可撓性を有する連結部材」の一例である。こうした構成によれば、枠部材26が切り離され、シート25だけで繋がっている場合よりも、屈曲部37の強度を高めることができる。
【0061】
開閉部35において向き合う一端50と他端51とを嵌合することによって、枠部材26を脱着可能に接続しているが、これに限らない。一例として図11に示すように、一端50と他端51とをクリップ65により脱着可能に接続してもよい。
【0062】
あるいは、一例として図12に示すように、一端50と他端51とを鍵型係合部70により脱着可能に接続してもよい。鍵型係合部70は、一端50の周面に設けられた円柱状の突起71と、他端51に取り付けられた矩形状の係合部72とで構成される。係合部72には、突起71に係合する半楕円形状の切り欠き73が形成されている。鍵型係合部70によれば、一端50と他端51とを嵌合する態様よりも外れにくい。また、鍵型係合部70によれば、クリップ65よりも嵩張らない。
【0063】
開閉部35の設けられる箇所として短辺29を例示したが、これに限らない。反対側の短辺30に開閉部35を設けてもよい。また、一例として図13に示すカバー75のように、長辺32に開閉部35を設けてもよい。この場合、屈曲部37は、開閉部35と対向する長辺31の部分に設けられる。ここで、長辺32および31に開閉部35および屈曲部37を設ける場合も、カバー18の抜去のしやすさを考えて、図13のようにガントリ11側に寄せて設けることが好ましい。
【0064】
開閉部35を長辺32に設けた場合は、開閉部35を短辺29または30に設けた場合と比べて、開閉部35の開口幅を小さくすることができる。そして、そうした小さい開口幅であっても、カバー18を容易に脱着することが可能となる。また、開閉部35を長辺32に設ける態様は、寝台12の前後にスペースがある場合に好適である。なお、長辺31に開閉部35、長辺32に屈曲部37を設けてもよい。
【0065】
さらに、一例として図14に示すカバー80のように、短辺29と長辺31との角に開閉部35を設けてもよい。この場合、屈曲部37は、開閉部35と対向する短辺30と長辺32との角に設けられる。こうした構成によれば、開閉部35を短辺29または30に設けた場合、および開閉部35を長辺31または32に設けた場合と比べて、開閉部35の開口幅をさらに大きくとることができ、カバー18をさらに容易に脱着することが可能となる。また、開閉部35を角に設ける態様は、寝台12の左右にスペースがある場合に好適である。さらに、開閉部35を角に設ける態様は、昇降機構17が比較的大きく、開口幅を大きくとらないと昇降機構17を避けられない場合に好適である。
【0066】
また、一例として図15に示すカバー85のように、長辺31および32の略中央にそれぞれ開閉部35を設けてもよい。言い換えれば、前後の2つのピースに分割可能なカバー85であってもよい。この場合、屈曲部37は不要である。こうした構成によれば、汚損および/または破損したカバー85の代替として、工場から医療施設に新たなカバー85を輸送する場合に持ち運びがしやすい。また、工場あるいは医療施設でカバー85を保管する場合に場所をとらない。なお、長辺31および32の中央に代えて、あるいは加えて、短辺29および/または30の中央に開閉部35を設けてもよい。また、辺の中央に限らず任意の箇所に複数の開閉部35を設けてもよい。
【0067】
一例として図16に示すカバー90のように、開閉部35は短辺29に設けるが、屈曲部37は短辺30ではなく長辺31に複数設けてもよい。要するに、屈曲部37は、開閉部35を開けやすくすることができる箇所であれば、開閉部35と対向する箇所に設ける必要はなく、また、屈曲部37は1つに限らない。
【0068】
脱着部材としては、例示の面ファスナー42および線ファスナー55に代えて、4つ穴ボタン、スナップボタン、マグネットボタンといったボタンでもよいし、鍵ホック、スプリングホックといったホックでもよい。面ファスナー42とボタンまたはホック、あるいはボタンとホックを併用してもよい。ただし、マグネットボタンは、脱着が容易であるとはいえ、ガントリ11に吸着されるおそれがあるため、医用画像撮影装置がMRI装置10である場合は、採用は慎重に検討すべきである。
【0069】
開閉部35における枠部材26の一端50と他端51との接続方法としては、図7で示した嵌合、図11で示したクリップ65、および図12で示した鍵型係合部70に代えて、一端50および他端51に磁石を取り付け、当該磁石により一端50と他端51とを接続する方法を採用してもよい。ただし、この場合も磁石がガントリ11に吸着されるおそれがあるため、医用画像撮影装置がMRI装置10である場合は、採用は慎重に検討すべきである。
【0070】
屈曲部37の構成としては、図8で示した、枠部材26が切り離され、シート25だけで繋がっている構成、および図10で示した、枠部材26が切り離され、かつゴムチューブ60によって連結されている構成に代えて、切り離された枠部材26同士を蝶番で繋ぐ構成を採用してもよい。蝶番であれば、ゴムチューブ60の場合よりも屈曲部37の強度を高めることができる。ただし、ゴムチューブ60よりも構成が複雑になり、かつ高価となる。
【0071】
切れ目36は斜めの直線状であってもよいし、階段状であってもよい。また、周期的な凹凸を繰り返す方形波状あるいは鋸波状であってもよい。
【0072】
カバーは、枠部材26がなく、シート25のみで構成されていてもよい。つまり、カバーは蛇腹構造でなくてもよい。
【0073】
医用画像撮影装置としてMRI装置10を例示したが、これに限らない。CT装置、PET(Positron Emission Tomography)装置、SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)装置等であってもよい。
【0074】
以上の記載から、下記の付記項に記載の技術を把握することができる。
【0075】
[付記項1]
被写体が臥す天板と、
床面側に設置される台座部と、
前記天板と前記台座部との間に設けられ、前記天板の高さを調整するための昇降機構と、
前記昇降機構の周囲を覆う筒状であり、前記昇降機構の駆動に応じて上下に伸縮することが可能なカバーであって、前記天板側の上端から前記台座部側の下端まで縦断する切れ目により構成される開閉可能な開閉部を有するカバーと、
を備える、
医用画像撮影装置の寝台。
[付記項2]
前記カバーは、
可撓性を有するシートと、
前記開閉部と交差する方向に延びる複数の枠部材とで構成される蛇腹構造である付記項1に記載の医用画像撮影装置の寝台。
[付記項3]
前記シートは、前記開閉部において向き合う一端と他端とが、脱着部材によって脱着可能に接続される付記項2に記載の医用画像撮影装置の寝台。
[付記項4]
前記脱着部材は、面ファスナーまたは線ファスナーである付記項3に記載の医用画像撮影装置の寝台。
[付記項5]
前記シートは、前記開閉部において向き合う一端が外側、他端が内側に配され、
前記一端は、前記他端に重ね合わされており、前記他端を覆い隠す付記項2から付記項4のいずれか1項に記載の医用画像撮影装置の寝台。
[付記項6]
前記枠部材は、前記開閉部において向き合う一端と他端とを嵌合することによって脱着可能に接続される付記項2から付記項5のいずれか1項に記載の医用画像撮影装置の寝台。
[付記項7]
前記カバーは、前記開閉部が開かれた場合に屈曲する屈曲部を有する付記項2から付記項6のいずれか1項に記載の医用画像撮影装置の寝台。
[付記項8]
前記屈曲部においては、前記枠部材が切り離され、前記シートだけで繋がっている付記項7に記載の医用画像撮影装置の寝台。
[付記項9]
前記屈曲部においては、前記枠部材が切り離され、かつ可撓性を有する連結部材によって連結されている付記項7に記載の医用画像撮影装置の寝台。
[付記項10]
前記カバーは、上面視で短辺および長辺を有する長方形状であり、
前記開閉部は前記短辺に設けられている付記項1から付記項9のいずれか1項に記載の医用画像撮影装置の寝台。
[付記項11]
前記開閉部は、2つの前記短辺のうちのガントリ側の短辺に設けられている付記項10に記載の医用画像撮影装置の寝台。
[付記項12]
前記カバーは、上面視で短辺および長辺を有する長方形状であり、
前記開閉部は前記長辺に設けられている付記項1から付記項11のいずれか1項に記載の医用画像撮影装置の寝台。
[付記項13]
前記開閉部は複数設けられている付記項1から付記項12のいずれか1項に記載の医用画像撮影装置の寝台。
[付記項14]
前記台座部は、脚車が取り付けられた脚車部である付記項1から付記項13のいずれか1項に記載の医用画像撮影装置の寝台。
[付記項15]
ガントリに脱着可能に接続される付記項1から付記項14のいずれか1項に記載の医用画像撮影装置の寝台。
【0076】
本開示の技術は、上述の種々の実施形態および/または種々の変形例を適宜組み合わせることも可能である。また、上記実施形態に限らず、要旨を逸脱しない限り種々の構成を採用し得ることはもちろんである。
【0077】
以上に示した記載内容および図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用、および効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用、および効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容および図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことはいうまでもない。また、錯綜を回避し、本開示の技術に係る部分の理解を容易にするために、以上に示した記載内容および図示内容では、本開示の技術の実施を可能にする上で特に説明を要しない技術常識等に関する説明は省略されている。
【0078】
本明細書において、「Aおよび/またはB」は、「AおよびBのうちの少なくとも1つ」と同義である。つまり、「Aおよび/またはB」は、Aだけであってもよいし、Bだけであってもよいし、AおよびBの組み合わせであってもよい、という意味である。また、本明細書において、3つ以上の事柄を「および/または」で結び付けて表現する場合も、「Aおよび/またはB」と同様の考え方が適用される。
【0079】
本明細書に記載された全ての文献、特許出願および技術規格は、個々の文献、特許出願および技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
【符号の説明】
【0080】
10 MRI装置
11 ガントリ
12 寝台
15 天板
16 脚車部
17 昇降機構
18、75、80、85、90 カバー
19 脚車
20 ドッキングペダル
25 シート
26 枠部材
27 カバーの上端
28 カバーの下端
29、30 短辺
31、32 長辺
35 開閉部
36 切れ目
37 屈曲部
40 シートの一端
41 シートの他端
42 面ファスナー
43 フック
44 ループ
50 枠部材の一端
51 枠部材の他端
55 線ファスナー
60 ゴムチューブ
65 クリップ
70 鍵型係合部
71 突起
72 係合部
73 切り欠き
φA 枠部材の一端の外径
φB 枠部材の他端の内径
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16