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特開2025-1162情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025001162
(43)【公開日】2025-01-08
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20241225BHJP
【FI】
G06Q30/0241
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023100603
(22)【出願日】2023-06-20
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】小川 知紘
(72)【発明者】
【氏名】舛田 恵一
(72)【発明者】
【氏名】廣瀬 雄規
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】利便性のより高いコンテンツを提供することができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、受付部と、判定部と、提供部とを備える。受付部は、第1コンテンツの一部に対するユーザによる強調表示の指定を受け付ける。判定部は、受付部によって強調表示の指定が受け付けられた部分の文字列とユーザの特徴との関係を判定する。提供部は、判定部によって判定された結果を含む第2コンテンツを提供する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1コンテンツの一部に対するユーザによる強調表示の指定を受け付ける受付部と、
前記受付部によって前記強調表示の指定が受け付けられた部分の文字列と前記ユーザの特徴との関係を判定する判定部と、
前記判定部によって判定された結果を含む第2コンテンツを提供する提供部と、を備える
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記判定部は、
前記ユーザの属性を前記ユーザの特徴として前記関係を判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記判定部は、
前記ユーザの属性単位で前記文字列の分布を前記関係として判定する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記判定部は、
前記第1コンテンツにおいて前記受付部によって前記強調表示の指定が受け付けられた部分の文字列の複数の前記ユーザの属性間での差分を前記関係として判定する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記判定部は、
前記第1コンテンツの内容に関連する前記ユーザの行動を前記ユーザの特徴として前記関係を判定する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記判定部は、
前記受付部によって前記強調表示の指定が受け付けられた部分の文字列であって複数の前記第1コンテンツに含まれる特定の文字列を含む部分に対する前記ユーザの属性単位の前記強調表示の指定の数の分布を前記関係として判定する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記判定部は、
前記受付部によって前記強調表示の指定が受け付けられた部分の文字列であって複数の前記第1コンテンツに含まれる特定の文字列を各々含む複数の部分に対する同一のユーザによる前記強調表示の指定の数を前記関係として判定する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記提供部は、
前記受付部によって前記強調表示の指定が受け付けられた部分の文字列と前記ユーザとの関係を時系列で示す情報を前記第2コンテンツとして提供する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項9】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
第1コンテンツの一部に対するユーザによる強調表示の指定を受け付ける受付工程と、
前記受付工程によって前記強調表示の指定が受け付けられた部分の文字列と前記ユーザの特徴との関係を判定する判定工程と、
前記判定工程によって判定された結果を含む第2コンテンツを提供する提供工程と、を含む
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
第1コンテンツの一部に対するユーザによる強調表示の指定を受け付ける受付手順と、
前記受付手順によって前記強調表示の指定が受け付けられた部分の文字列と前記ユーザの特徴との関係を判定する判定手順と、
前記判定手順によって判定された結果を含む第2コンテンツを提供する提供手順と、をコンピュータに実行させる
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ニュース等のコンテンツを提供したユーザからコンテンツに対する評価(例えば、「いいね」等)の反応を受け付け、ユーザの反応を他のユーザが見ることができる技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-063008号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、利便性のより高いコンテンツを提供する点で改善の余地があった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、利便性のより高いコンテンツを提供することができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、受付部と、判定部と、提供部とを備える。受付部は、第1コンテンツの一部に対するユーザによる強調表示の指定を受け付ける。判定部は、受付部によって強調表示の指定が受け付けられた部分の文字列とユーザの特徴との関係を判定する。提供部は、判定部によって判定された結果を含む第2コンテンツを提供する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、利便性のより高いコンテンツを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る情報処理装置のユーザ情報記憶部に記憶されるユーザ情報テーブルの一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る情報処理装置のコンテンツ記憶部に記憶されるコンテンツテーブルの一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る情報処理装置の強調表示情報記憶部に記憶される強調表示情報テーブルの一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る情報処理装置の提供部によって提供される第1コンテンツの一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る情報処理装置の提供部によって提供される第2コンテンツの一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る情報処理装置の提供部によって提供される第2コンテンツの他の例を示す図である。
図10図10は、実施形態に係る情報処理装置の提供部によって提供される第2コンテンツのさらに他の例を示す図である。
図11図11は、実施形態に係る情報処理装置の処理部による情報処理の一例を示すフローチャートである。
図12図12は、実施形態に係る情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理の一例〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。なお、図1では、実施形態に係る情報処理装置1を含む情報処理システム100の動作例を示している。
【0011】
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システム100は、情報処理装置1と、複数の端末装置2と、端末装置3とを含む。各端末装置2は、情報処理装置1から後述する第1コンテンツが提供されるユーザUの端末装置である。端末装置3は、情報処理装置1から後述する第2コンテンツが提供されるユーザOの端末装置である。なお、図1に示す例では、1つの端末装置3のみが示されているが、情報処理システム100には、複数の端末装置3が含まれる。
【0012】
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システム100では、まず、情報処理装置1は、端末装置2に対して第1コンテンツを送信することで端末装置2のユーザUに第1コンテンツを提供する(ステップS1)。
【0013】
図1に示す例では、第1コンテンツの一例として、ふるさと納税の仲介サイトのコンテンツを提供している例を示しているが、第1コンテンツは、ユーザUが部分的な強調表示が可能なコンテンツであればよくふるさと納税の仲介サイトのコンテンツに限定されない。例えば、第1コンテンツは、電子商店街のコンテンツ(例えば、取引対象のウェブページ)やその他のコンテンツ(例えば、ニュースなどの記事コンテンツ)などであってもよい。
【0014】
端末装置2は、情報処理装置1から送信された第1コンテンツを画面表示するとともに、画面に表示された第1コンテンツの一部について強調表示の指定をユーザUから受け付ける。図1では、第1コンテンツに含まれるテキストの一部、詳細には、文字列「さらに、F町の新鮮な空気・・・この極上の味をぜひ堪能ください。」の部分に対して強調表示の指定が行われた例を示している。なお、ユーザUは、テキスト以外にも、第1コンテンツに含まれる画像(静止画や動画)を強調表示の対象として指定することも可能である。
【0015】
また、図1では、文字列の指定として、段落単位での指定が行われた例を示しているが、文字単位、単語単位、文節単位、または文単位等での指定が行われてもよく、1つの第1コンテンツにおいて複数の箇所に対する指定がユーザU単位で行われてもよい。
【0016】
端末装置2は、第1コンテンツの一部について強調表示の指定を受け付けた場合、強調表示の指定が行われた部分の強調表示を行うと共に、受け付けた強調表示の指定を示す指定情報を情報処理装置1に送信する(ステップS2)。
【0017】
第1コンテンツには、強調表示の指定が行われた部分の強調表示を行うスプリクト(例えば、JavaScript(登録商標)など)を含んでおり、端末装置2は、ユーザUによって強調表示の指定が行われた場合に、強調表示の指定が行われた部分の強調表示を行う。なお、強調表示の指定が行われた部分の強調表示は、強調表示の指定を行ったユーザUが閲覧する第1コンテンツが対象となるが、強調表示の指定を行ったユーザU以外のユーザUが閲覧する第1コンテンツも強調表示の対象とすることができる。
【0018】
つづいて、情報処理装置1は、端末装置2から送信された指定情報を受信し、受信した指定情報に基づいて、ユーザUによる第1コンテンツの一部について強調表示の指定を受け付ける(ステップS3)。ステップS1~S3の処理は、繰り返し行われる。
【0019】
図1では、第1コンテンツのうちのユーザUによって指定された一部を、下線を付することで強調表示を行う例を示しているが、テキストの文字を太く表示したり、ハイライト表示したり、枠で囲ったりすることで強調表示を行うことができる。なお、強調表示は、第1コンテンツに含まれるスプリクトに代えて、情報処理装置1が強調表示の指定を受け付けた後、強調表示の指定が行われた部分を強調表示する情報などを情報処理装置1が端末装置2に送信することで、端末装置2において強調表示の指定が行われた部分の強調表示が行われてもよい。
【0020】
つづいて、情報処理装置1は、ステップS3で強調表示の指定を受け付けた部分である強調表示指定部分の文字列とユーザUの特徴との関係である文字列ユーザ関係を判定する(ステップS4)。以下において、強調表示指定部分の文字列を対象文字列と記載する場合がある。
【0021】
対象文字列は、強調表示指定部分における一部の文字列であり、例えば、特定の用語(例えば、固有名詞、専門用語、技術用語など)を示す文字列である。対象文字列は、強調表示指定部分に互いに異なる複数の特定の用語が含まれる場合、強調表示指定部分に含まれる複数の特定の用語の各々の文字列であるが、かかる例に限定されない。例えば、対象文字列は、強調表示指定部分に含まれる文節単位の文字列または文単位の文字列であってもよく、強調表示指定部分のすべての文字列であってもよい。
【0022】
また、対象文字列は、例えば、強調表示指定部分が単語単位の指定による部分である場合、強調表示指定部分のすべての文字列であってもよい。また、対象文字列は、強調表示指定部分が文節単位の指定による部分である場合、強調表示指定部分のすべての文字列または強調表示指定部分に含まれる各単語の文字列であってもよい。
【0023】
ユーザUの特徴は、例えば、ユーザUの属性、ユーザUの行動などである。ユーザUの属性は、例えば、ユーザUの性別、年代(年齢)、職業、年収、家族構成、性格などの複数の属性項目のうちの1つまたは2つ以上の組み合わせで規定される。
【0024】
なお、ユーザUの属性は、ユーザUの性別、年代(年齢)、職業、年収、家族構成、性格などのデモグラフィック属性に代えてまたは加えて、ユーザUの興味関心、価値観、ライフスタイルなどのサイコグラフィック属性の複数の属性項目のうちの1つまたは2つ以上の組み合わせで規定されてもよい。
【0025】
ユーザUの行動は、例えば、ユーザUのコンテンツの検索、ユーザUのコンテンツの閲覧、ユーザUのコンテンツに対する評価、ユーザUの取引対象に対する取引などであるが、かかる例に限定されない。
【0026】
情報処理装置1は、ステップS4において、強調表示部分の文字列である対象文字列とユーザUの属性との関係を文字列ユーザ関係として判定する。例えば、情報処理装置1は、ユーザUの属性単位での対象文字列の分布を文字列ユーザ関係として判定する。
【0027】
ユーザUの属性は、例えば、ユーザUの性別、年代(年齢)、職業、年収、家族構成、性格などの複数の属性項目のうちの1つまたは2つ以上の組み合わせで規定される単位である。ユーザUの属性は、例えば、10代女性、10代男性、20代女性、20代男性、・・・などである。
【0028】
なお、ユーザUを含む各ユーザUの属性項目は、ユーザUの性別、年代(年齢)、職業、年収、家族構成、性格などのデモグラフィック属性に関する属性項目に代えてまたは加えて、ユーザUの興味関心、価値観、ライフスタイルなどのサイコグラフィック属性に関する複数の属性項目のうちの1つまたは2つ以上の組み合わせで規定されてもよい。
【0029】
対象文字列の分布は、例えば、同一の対象文字列単位での対象文字列の数の分布であり、例えば、対象文字列の数が多い順に予め定められた数の対象文字列の分布である。この場合、情報処理装置1は、同一の対象文字列単位での対象文字列毎の指定数を算出し、指定数が多い順に予め定められた数の対象文字列を特定する。
【0030】
対象文字列の指定数は、対象文字列を含む部分に対する強調表示の指定が行われた回数であるが、同一対象文字列を含む部分に対して強調表示の指定が行われた場合のその同一対象文字列の総数であってもよい。
【0031】
また、対象文字列の分布は、対象文字列のカテゴリ単位での対象文字列の指定数の分布であってもよく、この場合、対象文字列の指定数の分布は、例えば、各カテゴリに属する複数の対象文字列のうち対象文字列の指定数が多い順に予め定められた数の対象文字列の指定数の分布である。第1コンテンツが記事コンテンツである場合、カテゴリは、例えば、政治、経済、国際、スポーツ、エンターテイメント、化学、テクノロジー、健康、環境、文化などであるが、かかる例に限定されない。
【0032】
また、情報処理装置1は、第1コンテンツにおいてユーザUによって強調表示の指定が行われた部分の文字である対象文字列のユーザUの属性間での差分である対象文字列差分を文字列ユーザ関係として判定することもできる。対象文字列差分は、例えば、ユーザUの属性が第1属性(例えば、10代女性)である場合と第2属性(例えば、10代男性)である場合の対象文字列の差分である。
【0033】
また、例えば、対象文字列が単語単位であり、第1コンテンツが勉強系のコンテンツであるとする。この場合、情報処理装置1は、例えば、第1属性(例えば、10代)が気にする傾向にある文字列と、第2属性(例えば、20代)が気にする傾向にある文字列とを分析し、分析した結果を文字列ユーザ関係として判定することもできる。第1属性のユーザUが気にする傾向にある文字列は、例えば、第2属性のユーザUによる指定数よりも指定数が多い部分(例えば、m倍以上多い部分)の文字列である。
【0034】
また、情報処理装置1は、第1コンテンツの内容に関連するユーザUの行動をユーザUの特徴として文字列ユーザ関係として判定することもできる。ユーザUの行動は、オンラインサイトのコンテンツの閲覧、オンラインサイトでの取引対象の購入、オンラインサイトでの検索、オンラインサイトでの広告の閲覧、実店舗での取引対象の購入などであるが、かかる例に限定されない。取引対象は、商品またはサービスである。
【0035】
例えば、第1コンテンツがあるふるさと納税の仲介サイトのコンテンツである場合、第1コンテンツの内容に関連するユーザUの行動は、別のふるさと納税の仲介サイトでの行動(例えば、仲介サイトの閲覧やふるさと納税の実行など)である。
【0036】
例えば、情報処理装置1は、別のふるさと納税の仲介サイトでのユーザUの行動(例えば、閲覧した返礼品の情報や実行したふるさと納税の返礼品の情報など)を対象文字列毎に判定することができる。
【0037】
ユーザUが閲覧した返礼品の情報は、例えば、対象文字列を含む部分に対して強調表示の指定を行った複数のユーザUの別のふるさと納税の仲介サイトでの各返礼品の閲覧数の情報である。
【0038】
例えば、対象文字列が「品質」である場合、対象文字列「品質」を含む部分に対して強調表示の指定を行ったユーザUであって返礼品Kを閲覧したユーザUの数が「4」である場合、返礼品Kの閲覧数は、「4」である。これにより、情報処理装置1は、あるふるさと納税の仲介サイトにおいて対象文字列「品質」を含む部分に対して強調表示の指定を行ったユーザUが別の電子商店街でどのような取引対象を閲覧したかを文字列ユーザ関係として判定することができる。
【0039】
また、ユーザUが実行したふるさと納税の返礼品の情報は、例えば、対象文字列を含む部分に対して強調表示の指定を行った複数のユーザUの別のふるさと納税の仲介サイトでの各返礼品に対応するふるさと納税の実行数の情報である。
【0040】
例えば、対象文字列が「品質」である場合、対象文字列「品質」を含む部分に対して強調表示の指定を行ったユーザUであって別のふるさと納税の仲介サイトでの返礼品Kのふるさと納税を実行したユーザUの数が「2」である場合、返礼品が返礼品Kであるふるさと納税の実行数は、「2」である。これにより、情報処理装置1は、あるふるさと納税の仲介サイトにおいて対象文字列「品質」を含む部分に対して強調表示の指定を行ったユーザUが別の電子商店街でどのような取引対象を購入したかを文字列ユーザ関係として判定することができる。
【0041】
また、例えば、第1コンテンツがある電子商店街のコンテンツである場合、第1コンテンツの内容に関連するユーザUの行動は、別の電子商店街の行動(例えば、取引対象の閲覧や取引対象の購入など)である。
【0042】
例えば、情報処理装置1は、別の電子商店街でのユーザUの行動(例えば、取引対象の閲覧や取引対象の購入など)を対象文字列毎に判定することができる。ユーザUが閲覧した取引対象の情報は、例えば、対象文字列を含む部分に対して強調表示の指定を行った複数のユーザUの別の電子商店街での各取引対象の閲覧数の情報である。
【0043】
例えば、対象文字列が「キレイな部屋」である場合、対象文字列「キレイな部屋」を含む部分に対して強調表示の指定を行ったユーザUであって別の電子商店街での取引対象Gを閲覧したユーザUの数が「6」である場合、別の電子商店街での取引対象Gの閲覧数は、「6」である。これにより、情報処理装置1はある電子商店街のコンテンツにおける対象文字列「キレイな部屋」を含む部分に対して強調表示の指定を行ったユーザUが別の電子商店街でどのような取引対象を閲覧したかを文字列ユーザ関係として判定することができる。
【0044】
また、ユーザUが購入した別の電子商店街での取引対象の情報は、例えば、対象文字列を含む部分に対して強調表示の指定を行った複数のユーザUの別の電子商店街での取引対象の購入数の情報である。
【0045】
例えば、対象文字列が「キレイな部屋」である場合、対象文字列「キレイな部屋」を含む部分に対して強調表示の指定を行ったユーザUであって別の電子商店街での取引対象Yを購入したユーザUの数が「3」である場合、別の電子商店街での取引対象Yの購入数は、「3」である。これにより、情報処理装置1は、ある電子商店街のコンテンツにおける対象文字列「キレイな部屋」を含む部分に対して強調表示の指定を行ったユーザUが別の電子商店街でどのような取引対象を購入するのかを文字列ユーザ関係として判定することができる。
【0046】
また、情報処理装置1は、複数の第1コンテンツに含まれる同一の対象文字列を含む部分に対するユーザUの属性単位の強調表示の指定の数の分布を文字列ユーザ関係として判定することもできる。属性が共通するとは、例えば、特定の1以上の属性項目が一致することであるが、かかる例に限定されず、例えば、互いの属性の類似度が閾値以上であることであってもよい。
【0047】
例えば、情報処理装置1は、複数の第1コンテンツに含まれる同一の対象文字列が「品質」である場合、対象文字列「品質」を含む部分に対して強調表示の指定を行ったユーザUの数である指定ユーザ数をユーザUの属性単位で算出する。そして、情報処理装置1は、対象文字列「品質」についてのユーザUの属性単位での指定ユーザ数を文字列ユーザ関係として判定する。
【0048】
ユーザUの属性単位での指定ユーザ数は、例えば、10代女性のユーザUが「21」、10代男性のユーザUが「12」、20代女性のユーザUが「15」、20代男性のユーザUが「6」、・・・などである。これにより、情報処理装置1は、対象文字列「品質」を含む部分に対して強調表示の指定を行ったユーザUがどのような属性を有するユーザであるかを文字列ユーザ関係として判定することができる。
【0049】
また、情報処理装置1は、複数の第1コンテンツに含まれる特定の対象文字列を各々含む複数の部分に対する同一のユーザUによる強調表示の指定の数の分布を文字列ユーザ関係として判定することもできる。複数の第1コンテンツに含まれる特定の対象文字列は、例えば、文字列「!!!」または文字列「->」などのように、特定の記号によって構成される文字列であるが、かかる例に限定されない。
【0050】
この場合、情報処理装置1は、特定の対象文字列を含む部分に対する同一のユーザUによる強調表示の指定の数であるユーザ指定数を算出し、かかる算出結果を文字列ユーザ関係として判定することができる。例えば、あるユーザUが文字列「!!!」を含む部分であって互いに異なる第1コンテンツに含まれる5つの部分に対して強調表示の指定を行った場合、あるユーザUのユーザ指定数は、「5」である。これにより、情報処理装置1は、例えば、特定の対象文字列を含む部分に対して同一のユーザUが強調表示の指定を行った回数やその回数のユーザU毎の分布などを文字列ユーザ関係として判定することができる。
【0051】
情報処理装置1は、例えば、ある特定の対象文字列を含む部分に対するユーザ指定数の範囲毎のユーザUの行動の傾向を判定することもできる。これにより、情報処理装置1は、例えば、特定の対象文字列を含む部分に対して同一のユーザUが強調表示の指定を行った回数やその回数のユーザU毎の分布などを属性毎に文字列ユーザ関係として判定することができる。
【0052】
また、情報処理装置1は、例えば、特定の対象文字列を含む部分に対する同一のユーザUによる強調表示の指定の数の平均値である平均ユーザ指定数をユーザUの属性毎に算出することもできる。
【0053】
ユーザUの属性単位での平均ユーザ指定数は、例えば、10代女性のユーザUが「1.2」、10代男性のユーザUが「0.5」、20代女性のユーザUが「3.6」、20代男性のユーザUが「0.5」、・・・などである。これにより、情報処理装置1は、例えば、特定の対象文字列を含む部分に対して同一のユーザUが強調表示の指定を行った回数の平均値のユーザUの属性単位での分布を文字列ユーザ関係として判定することができる。
【0054】
また、情報処理装置1は、複数の第1コンテンツに含まれる特定の複数の対象文字列を含む部分に対する強調表示の指定を行ったユーザUであって属性が共通するユーザUの数のユーザUの属性毎の分布を文字列ユーザ関係として判定することもできる。
【0055】
つづいて、情報処理装置1は、ステップS4で判定した結果である文字列ユーザ関係の情報を含む第2コンテンツを端末装置3に送信することで、第2コンテンツを端末装置3のユーザOに提供する(ステップS5)。端末装置3は、情報処理装置1から送信される第2コンテンツを受信し、受信した第2コンテンツを表示する。
【0056】
図1に示す第2コンテンツでは、端末装置3に表示された第2コンテンツとして、ふるさと納税の仲介サイトAにおける複数の第1コンテンツに対して、ユーザUが強調表示の指定を行った部分の文字列である対象文字列のランキングの情報がユーザUの属性毎に含まれる。ランキングは、例えば、強調表示の指定が行われた数が多い順である。
【0057】
例えば、図1に示す第2コンテンツでは、20代のユーザUが気になる文字列のランキングとして、対象文字列の指定数が高い順に、「体験イベント」、「返礼品一覧」、「SNS」、「交流イベント」、「返礼品評価」が配列されている。また、図1に示す第2コンテンツでは、30代のユーザUが気になる文字列のランキングとして、対象文字列の指定数が高い順に、「品質」、「地域振興」、「返礼品口コミ」、「寄付使途」、「地域成長」が配列されている。
【0058】
また、情報処理装置1は、ステップS5において、対象文字列とユーザUとの関係を時系列で示す情報を第2コンテンツとして提供することもできる。対象文字列とユーザUとの関係を時系列で示す情報は、例えば、上述したランキングの変遷をユーザUの属性毎に示す情報である。
【0059】
このように、情報処理装置1は、第1コンテンツの一部に対するユーザによる強調表示の指定を受け付け、強調表示の指定が受け付けられた部分の文字列とユーザの特徴との関係を判定し、判定した結果を含む第2コンテンツを提供する。これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0060】
以下、このような処理を行う情報処理装置1と複数の端末装置2と端末装置3とを含む情報処理システム100の構成などについて、詳細に説明する。
【0061】
〔2.情報処理システム100の構成〕
図2は、実施形態に係る情報処理システム100の構成の一例を示す図である。図2に示すように、実施形態に係る情報処理システム100は、情報処理装置1と、複数の端末装置2と、複数の端末装置3とを含む。
【0062】
複数の端末装置2は、互いに異なるユーザUによって用いられる。複数の端末装置3は、互いに異なるユーザOによって用いられる。ユーザUは、情報処理装置1が提供するオンラインサービスのユーザであり、かかるユーザUには、第1コンテンツを含む各種のコンテンツが情報処理装置1から提供される。
【0063】
ユーザOは、例えば、情報処理装置1が提供するオンラインサービスのユーザであり、かかるユーザOには、例えば、第2コンテンツを含む各種のコンテンツが情報処理装置1から提供される。ユーザOは、例えば、第1コンテンツを情報処理装置1に提供するコンテンツ作成者またはコンテンツ提供者であるが、第1コンテンツの作成を支援するコンテンツ作成支援者であってもよい。
【0064】
各端末装置2,3は、例えば、ノートPC(Personal Computer)、デスクトップPC、スマートフォン、タブレットPC、ウェアラブルデバイスである。ウェアラブルデバイスは、例えば、スマートグラス、またはスマートウォッチなどであるが、かかる例に限定されない。
【0065】
情報処理装置1、端末装置2、および端末装置3の各々は、ネットワークNを介して、有線または無線により互いに通信可能に接続される。なお、図2に示す情報処理システム100には、情報処理装置1などが複数含まれてもよい。
【0066】
ネットワークNは、例えば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)およびLTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)などの移動体通信網などを含む。
【0067】
各端末装置2,3は、移動体通信網、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)などの近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報処理装置1と通信することができる。
【0068】
〔3.情報処理装置1の構成〕
図3は、実施形態に係る情報処理装置1の構成の一例を示す図である。図3に示すように、情報処理装置1は、通信部10と、記憶部11と、処理部12とを有する。
【0069】
〔3.1.通信部10〕
通信部10は、例えば、通信モジュールやNIC(Network Interface Card)などによって実現される。そして、通信部10は、ネットワークNと有線または無線で接続され、他の各種装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部10は、端末装置2または端末装置3との間でネットワークNを介して情報の送受信を行う。
【0070】
〔3.2.記憶部11〕
記憶部11は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部11は、ユーザ情報記憶部20と、コンテンツ記憶部21と、強調表示情報記憶部22とを有する。
【0071】
〔3.2.1.ユーザ情報記憶部20〕
ユーザ情報記憶部20は、ユーザUに関する各種の情報を記憶する。図4は、実施形態に係る情報処理装置1のユーザ情報記憶部20に記憶されるユーザ情報テーブルの一例を示す図である。
【0072】
図4に示す例では、ユーザ情報記憶部20に記憶されるユーザ情報テーブルは、「ユーザID(Identifier)」、「属性情報」および「履歴情報」といった項目の情報を含む。「ユーザID」は、ユーザUを識別する識別子であり、ユーザU毎に付される情報である。
【0073】
「属性情報」は、「ユーザID」に対応付けられたユーザUの属性を示す属性情報である。ユーザUの属性は、例えば、デモグラフィック属性、サイコグラフィック属性などである。デモグラフィック属性は、人口統計学的属性であり、例えば、年代(年齢)、性別、職業、居住地、年収、家族構成などの複数の属性項目を含む。
【0074】
サイコグラフィック属性は、心理学的属性であり、例えば、ライフスタイル、価値観、興味関心などに関する複数の属性項目を含む。例えば、サイコグラフィック属性における複数の属性項目の各々は、車、服、旅行、ゲーム、キャンプ、バイク、電車、家電、またはパソコンなどといったユーザUの興味関心を有する対象である。
【0075】
「履歴情報」は、「ユーザID」に対応付けられたユーザUの行動履歴の情報を含む。ユーザUの行動履歴は、例えば、検索履歴情報、閲覧履歴情報、および取引履歴情報などを含む。
【0076】
ユーザUの検索履歴情報は、例えば、ウェブ検索サービスにおけるユーザUによる検索履歴の情報などを含む。ユーザUの閲覧履歴情報は、例えば、オンラインサービスにおけるユーザUによるコンテンツの閲覧履歴の情報などを含む。取引履歴情報は、オンラインサービスにおけるユーザUによる商品の取引履歴の情報などを含む。
【0077】
〔3.2.2.コンテンツ記憶部21〕
コンテンツ記憶部21は、コンテンツに関する各種の情報を記憶する。図5は、実施形態に係る情報処理装置1のコンテンツ記憶部21に記憶されるコンテンツテーブルの一例を示す図である。
【0078】
図5に示す例では、コンテンツ記憶部21に記憶されるコンテンツテーブルは、「コンテンツID」、「コンテンツ種別」、「コンテンツ」、および「リンク」といった項目の情報を含む。「コンテンツID」は、コンテンツを識別する識別子であり、コンテンツ毎に付される情報である。
【0079】
「コンテンツ種別」は、「コンテンツID」に対応付けられたコンテンツの種類を示す情報である。コンテンツの種類は、例えば、コンテンツの内容のカテゴリであり、コンテンツがニュースなどの記事コンテンツである場合、国内、国際、政治、経済、社会、科学技術、スポーツ、エンターテイメント、ライフスタイルなどであるが、かかる例に限定されない。
【0080】
「コンテンツ」は、「コンテンツID」に対応付けられたコンテンツであり、例えば、上述した第1コンテンツを含む各種のコンテンツである。「コンテンツID」に対応付けられたコンテンツは、ユーザUによって強調表示の指定が行われるコンテンツであり、「リンク」は、「コンテンツID」に対応付けられたコンテンツのリンク情報であり、例えば、URL(Uniform Resource Locator)の情報である。
【0081】
〔3.2.3.強調表示情報記憶部22〕
強調表示情報記憶部22は、コンテンツの一部に対する強調表示の情報を記憶する。図6は、実施形態に係る情報処理装置1の強調表示情報記憶部22に記憶される強調表示情報テーブルの一例を示す図である。
【0082】
図6に示す例では、強調表示情報記憶部22に記憶される強調表示情報テーブルは、「指定ID」、「コンテンツID」、「強調部分情報」、「反応情報」などの項目を含む。
【0083】
「指定ID」は、強調表示の対象として指定されたコンテンツの一部である強調表示指定部分を識別する識別情報である。強調表示指定部分は、例えば、段落単位の範囲、文単位の範囲、文節単位の範囲、単語単位の範囲、または文字単位の範囲である。
【0084】
「コンテンツID」は、「指定ID」に対応付けられた強調表示指定部分を含むコンテンツのコンテンツIDである。「指定ID」に対応付けられたコンテンツは、例えば、上述した第1コンテンツおよび第2コンテンツを含む複数のコンテンツの各々である。
【0085】
「強調部分情報」は、「指定ID」に対応付けられた強調表示指定部分に関する情報である。例えば、強調表示指定部分に関する情報は、強調表示指定部分を示す指定部分情報、強調表示の指定を行ったユーザUを示す指定ユーザ情報、強調表示の指定が行われた日時を示す指定日時情報、および強調表示の指定が行われたときのユーザUの位置を示すユーザ位置情報などを含む。強調表示指定部分に関する情報において、指定ユーザ情報、指定日時情報、およびユーザ位置情報は、強調表示の指定毎に含まれる。
【0086】
強調表示指定部分が段落単位の範囲である場合、指定部分情報は、段落単位の範囲を示す情報を含み、強調表示指定部分が文単位の範囲である場合、指定部分情報は、文単位の範囲を示す情報を含む。
【0087】
「反応情報」は、「指定ID」に対応付けられた強調表示指定部分に対する他のユーザUの反応を示す情報である。他のユーザUは、「指定ID」に対応付けられた強調表示指定部分に対する強調表示の指定を行ったユーザUとは異なるユーザUである。
【0088】
他のユーザUの反応は、強調表示指定部分に対する評価や、強調表示指定部分に対するコメントなどの反応である。強調表示指定部分に対する評価は、例えば、肯定的な評価(例えば、「いいね」)や否定的な評価(例えば、「悪いね」)などであるが、かかる例に限定されない。
【0089】
「反応情報」は、例えば、コンテンツに含まれる評価ボタンを選択した他のユーザUの数を示す情報、他のユーザUが入力したコメントを示す情報、コメントを入力した他のユーザUの数を示す情報、強調部分を共有した他のユーザUの数を示す情報などを含む。評価ボタンを選択した他のユーザUの数を示す情報は、例えば、他のユーザUが選択した評価ボタンの種別(例えば、肯定的な評価や否定的な評価)毎の他のユーザUの数を示す情報を含む。
【0090】
〔3.3.処理部12〕
処理部12は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)などによって、情報処理装置1内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
【0091】
処理部12は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により一部または全部が実現されてもよい。
【0092】
図3に示すように、処理部12は、取得部30と、受付部31と、判定部32と、提供部33とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、処理部12の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0093】
〔3.3.1.取得部30〕
取得部30は、外部の情報処理装置、端末装置2、または端末装置3などから通信部10を介して種々の情報を取得し、取得した情報を記憶部11に記憶させる。
【0094】
例えば、取得部30は、外部の情報処理装置または端末装置2などから通信部10を介してユーザUの情報であるユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報をユーザ情報記憶部20のユーザ情報テーブルに追加する。
【0095】
また、取得部30は、外部の情報処理装置または端末装置3などから通信部10を介して第1コンテンツなどのコンテンツを取得し、取得したコンテンツ記憶部21に記憶されるコンテンツテーブルに追加する。
【0096】
また、取得部30は、記憶部11から各種の情報を取得する。例えば、取得部30は、ユーザUの情報であるユーザ情報をユーザ情報記憶部20などから取得する。取得部30によって取得されるユーザ情報は、例えば、上述した属性情報および履歴情報のうちの少なくとも1つ以上の情報の一部または全部を含む。
【0097】
また、取得部30は、コンテンツをコンテンツ記憶部21などから取得する。また、取得部30は、強調部分情報や反応情報を強調表示情報記憶部22などから取得する。
【0098】
〔3.3.2.受付部31〕
受付部31は、通信部10を介して端末装置2から各種の要求や情報などを受け付ける。
【0099】
例えば、受付部31は、端末装置2からの閲覧要求を受け付ける。かかる閲覧要求には、例えば、端末装置2のユーザUを特定する情報(例えば、ユーザID)、およびユーザUが要求するコンテンツを特定する情報(例えば、コンテンツIDまたはコンテンツのURL)などが含まれる。
【0100】
受付部31は、提供部33によって端末装置2のユーザUに提供されたコンテンツの一部について強調表示の指定を示す指定情報に基づいて、コンテンツの一部について強調表示の指定を受け付ける。受付部31は、強調表示の指定の受け付け結果を強調表示情報記憶部22に記憶する。
【0101】
指定情報には、例えば、端末装置2のユーザUを特定する情報(例えば、ユーザID)、指定の箇所(部分)を示す情報、指定した強調表示の種類を示す情報、ユーザUの位置を示す情報などが含まれる。指定の箇所は、例えば、コンテンツに含まれるテキストの一部や、画像(静止画や動画)などである。
【0102】
指定の箇所は、段落単位の範囲、文単位の範囲、文字単位の範囲、単語単位、文字単位、または文節単位のうちの1以上であるが、かかる例に限定されない。強調表示の種類は、例えば、下線、太文字、枠、およびハイライトのうちの1以上であるが、かかる例に限定されない。
【0103】
また、受付部31は、ユーザUが強調表示の指定を行った部分に対する他のユーザUによる評価(例えば、肯定的な評価や否定的な評価)を受け付ける。受付部31は、受け付けた評価の情報を含む反応情報を強調表示情報記憶部22などに記憶させる。
【0104】
また、受付部31は、端末装置3からの第2コンテンツの送信要求を受け付ける。第2コンテンツの送信要求には、例えば、後述する判定部32による判定内容を示す情報などが含まれるが、第2コンテンツの送信要求に含まれる情報は、かかる例に限定されない。
【0105】
〔3.3.3.判定部32〕
判定部32は、受付部31によって強調表示の指定が受け付けられた部分の文字列である対象文字列とユーザUの特徴との関係である文字列ユーザ関係を判定する。
【0106】
対象文字列は、強調表示指定部分における一部の文字列であり、例えば、特定の用語(例えば、固有名詞、専門用語、技術用語など)を示す文字列である。対象文字列は、強調表示指定部分に互いに異なる複数の特定の用語が含まれる場合、強調表示指定部分に含まれる複数の特定の用語の各々の文字列であるが、かかる例に限定されない。例えば、対象文字列は、強調表示指定部分に含まれる文節単位の文字列または文単位の文字列であってもよく、強調表示指定部分のすべての文字列であってもよい。
【0107】
また、対象文字列は、例えば、強調表示指定部分が単語単位の指定による部分である場合、強調表示指定部分のすべての文字列であってもよい。また、対象文字列は、強調表示指定部分が文節単位の指定による部分である場合、強調表示指定部分のすべての文字列または強調表示指定部分に含まれる各単語の文字列であってもよい。
【0108】
ユーザUの特徴は、例えば、ユーザUの属性、ユーザUの行動などである。ユーザUの属性は、例えば、ユーザUの性別、年代(年齢)、職業、年収、家族構成、性格などの複数の属性項目のうちの1つまたは2つ以上の組み合わせで規定される。
【0109】
なお、ユーザUの属性は、ユーザUの性別、年代(年齢)、職業、年収、家族構成、性格などのデモグラフィック属性に代えてまたは加えて、ユーザUの興味関心、価値観、ライフスタイルなどのサイコグラフィック属性の複数の属性項目のうちの1つまたは2つ以上の組み合わせで規定されてもよい。
【0110】
ユーザUの行動は、例えば、ユーザUのコンテンツの検索、ユーザUのコンテンツの閲覧、ユーザUのコンテンツに対する評価、ユーザUの取引対象に対する取引などであるが、かかる例に限定されない。
【0111】
判定部32は、ユーザUの属性をユーザUの特徴として文字列ユーザ関係を判定する。すなわち、判定部32は、対象文字列とユーザUの属性との関係を文字列ユーザ関係として判定する。例えば、判定部32は、ユーザUの属性単位での対象文字列の分布を文字列ユーザ関係として判定する。
【0112】
ユーザUの属性は、例えば、ユーザUの性別、年代(年齢)、職業、年収、家族構成、性格などの複数の属性項目のうちの1つまたは2つ以上の組み合わせで規定される単位である。ユーザUの属性は、例えば、10代女性、10代男性、20代女性、20代男性、・・・などである。
【0113】
なお、ユーザUを含む各ユーザUの属性項目は、ユーザUの性別、年代(年齢)、職業、年収、家族構成、性格などのデモグラフィック属性に関する属性項目に代えてまたは加えて、ユーザUの興味関心、価値観、ライフスタイルなどのサイコグラフィック属性に関する複数の属性項目のうちの1つまたは2つ以上の組み合わせで規定されてもよい。
【0114】
対象文字列の分布は、例えば、同一の対象文字列単位での対象文字列の指定数の分布であり、例えば、対象文字列の指定数が多い順に予め定められた数の対象文字列の分布である。この場合、判定部32は、同一の対象文字列単位での対象文字列毎の指定数を算出し、指定数が多い順に予め定められた数の対象文字列を特定する。
【0115】
対象文字列の指定数は、対象文字列を含む部分に対する強調表示の指定が行われた回数であるが、同一対象文字列を含む部分に対して強調表示の指定が行われた場合のその同一対象文字列の総数であってもよい。
【0116】
また、対象文字列の分布は、対象文字列のカテゴリ単位での対象文字列の指定数の分布であってもよく、この場合、対象文字列の指定数の分布は、例えば、各カテゴリに属する複数の対象文字列のうち対象文字列の指定数が多い順に予め定められた数の対象文字列の指定数の分布である。第1コンテンツが記事コンテンツである場合、カテゴリは、例えば、政治、経済、国際、スポーツ、エンターテイメント、化学、テクノロジー、健康、環境、文化などであるが、かかる例に限定されない。
【0117】
また、判定部32は、第1コンテンツにおいてユーザUによる強調表示の指定が受付部31によって受け付けられた部分の文字である対象文字列のユーザUの属性間での差分である対象文字列差分を文字列ユーザ関係として判定することもできる。対象文字列差分は、例えば、ユーザUの属性が第1属性(例えば、10代女性)である場合と第2属性(例えば、10代男性)である場合の対象文字列の差分である。
【0118】
また、例えば、対象文字列が単語単位であり、第1コンテンツが勉強系のコンテンツであるとする。この場合、判定部32は、例えば、第1属性(例えば、10代)が気にする傾向にある文字列と、第2属性(例えば、20代)が気にする傾向にある文字列とを分析し、分析した結果を文字列ユーザ関係として判定することもできる。第1属性のユーザUが気にする傾向にある文字列は、例えば、第2属性のユーザUによる指定数よりも指定数が多い部分(例えば、m倍以上多い部分)の文字列である。
【0119】
また、判定部32は、第1コンテンツの内容に関連するユーザUの行動をユーザUの特徴として文字列ユーザ関係として判定することもできる。ユーザUの行動は、オンラインサイトのコンテンツの閲覧、オンラインサイトでの取引対象の購入、オンラインサイトでの検索、オンラインサイトでの広告の閲覧、実店舗での取引対象の購入などであるが、かかる例に限定されない。取引対象は、商品またはサービスである。
【0120】
例えば、第1コンテンツがあるふるさと納税の仲介サイトのコンテンツである場合、第1コンテンツの内容に関連するユーザUの行動は、別のふるさと納税の仲介サイトでの行動(例えば、仲介サイトの閲覧やふるさと納税の実行など)である。
【0121】
例えば、判定部32は、別のふるさと納税の仲介サイトでのユーザUの行動(例えば、閲覧した返礼品の情報や実行したふるさと納税の返礼品の情報など)を対象文字列毎に判定することができる。
【0122】
ユーザUが閲覧した返礼品の情報は、例えば、対象文字列を含む部分に対して強調表示の指定を行った複数のユーザUの別のふるさと納税の仲介サイトでの各返礼品の閲覧数の情報である。
【0123】
例えば、対象文字列が「品質」である場合、対象文字列「品質」を含む部分に対して強調表示の指定を行ったユーザUであって返礼品Kを閲覧したユーザUの数が「4」である場合、返礼品Kの閲覧数は、「4」である。これにより、判定部32は、あるふるさと納税の仲介サイトにおいて対象文字列「品質」を含む部分に対して強調表示の指定を行ったユーザUが別の電子商店街でどのような取引対象を閲覧したかを文字列ユーザ関係として判定することができる。
【0124】
また、ユーザUが実行したふるさと納税の返礼品の情報は、例えば、対象文字列を含む部分に対して強調表示の指定を行った複数のユーザUの別のふるさと納税の仲介サイトでの各返礼品に対応するふるさと納税の実行数の情報である。
【0125】
例えば、対象文字列が「品質」である場合、対象文字列「品質」を含む部分に対して強調表示の指定を行ったユーザUであって別のふるさと納税の仲介サイトでの返礼品Kのふるさと納税を実行したユーザUの数が「2」である場合、返礼品が返礼品Kであるふるさと納税の実行数は、「2」である。これにより、判定部32は、あるふるさと納税の仲介サイトにおいて対象文字列「品質」を含む部分に対して強調表示の指定を行ったユーザUが別の電子商店街でどのような取引対象を購入したかを文字列ユーザ関係として判定することができる。
【0126】
また、例えば、第1コンテンツがある電子商店街のコンテンツである場合、第1コンテンツの内容に関連するユーザUの行動は、別の電子商店街の行動(例えば、取引対象の閲覧や取引対象の購入など)である。
【0127】
例えば、判定部32は、別の電子商店街でのユーザUの行動(例えば、取引対象の閲覧や取引対象の購入など)を対象文字列毎に判定することができる。ユーザUが閲覧した取引対象の情報は、例えば、対象文字列を含む部分に対して強調表示の指定を行った複数のユーザUの別の電子商店街での各取引対象の閲覧数の情報である。
【0128】
例えば、対象文字列が「キレイな部屋」である場合、対象文字列「キレイな部屋」を含む部分に対して強調表示の指定を行ったユーザUであって別の電子商店街での取引対象Gを閲覧したユーザUの数が「6」である場合、別の電子商店街での取引対象Gの閲覧数は、「6」である。これにより、判定部32は、ある電子商店街のコンテンツにおける対象文字列「キレイな部屋」を含む部分に対して強調表示の指定を行ったユーザUが別の電子商店街でどのような取引対象を閲覧したかを文字列ユーザ関係として判定することができる。
【0129】
また、ユーザUが購入した別の電子商店街での取引対象の情報は、例えば、対象文字列を含む部分に対して強調表示の指定を行った複数のユーザUの別の電子商店街での取引対象の購入数の情報である。
【0130】
例えば、対象文字列が「キレイな部屋」である場合、対象文字列「キレイな部屋」を含む部分に対して強調表示の指定を行ったユーザUであって別の電子商店街での取引対象Yを購入したユーザUの数が「3」である場合、別の電子商店街での取引対象Yの購入数は、「3」である。これにより、判定部32は、ある電子商店街のコンテンツにおける対象文字列「キレイな部屋」を含む部分に対して強調表示の指定を行ったユーザUが別の電子商店街でどのような取引対象を購入するのかを文字列ユーザ関係として判定することができる。
【0131】
また、判定部32は、複数の第1コンテンツに含まれる同一の対象文字列を含む部分に対するユーザUの属性単位の強調表示の指定の数の分布を文字列ユーザ関係として判定することもできる。属性が共通するとは、例えば、特定の1以上の属性項目が一致することであるが、かかる例に限定されず、例えば、互いの属性の類似度が閾値以上であることであってもよい。
【0132】
例えば、判定部32は、複数の第1コンテンツに含まれる同一の対象文字列が「品質」である場合、対象文字列「品質」を含む部分に対して強調表示の指定を行ったユーザUの数である指定ユーザ数をユーザUの属性単位で算出する。そして、判定部32は、対象文字列「品質」についてのユーザUの属性単位での指定ユーザ数を文字列ユーザ関係として判定する。
【0133】
ユーザUの属性単位での指定ユーザ数は、例えば、10代女性のユーザUが「21」、10代男性のユーザUが「12」、20代女性のユーザUが「15」、20代男性のユーザUが「6」、・・・などである。これにより、判定部32は、対象文字列「品質」を含む部分に対して強調表示の指定を行ったユーザUがどのような属性を有するユーザであるかを文字列ユーザ関係として判定することができる。
【0134】
また、判定部32は、複数の第1コンテンツに含まれる特定の対象文字列を各々含む複数の部分に対する同一のユーザUによる強調表示の指定の数の分布を文字列ユーザ関係として判定することもできる。複数の第1コンテンツに含まれる特定の対象文字列は、例えば、文字列「!!!」または文字列「->」などのように、特定の記号によって構成される文字列であるが、かかる例に限定されない。
【0135】
この場合、判定部32は、特定の対象文字列を含む部分に対する同一のユーザUによる強調表示の指定の数であるユーザ指定数を算出し、かかる算出結果を文字列ユーザ関係として判定することができる。
【0136】
例えば、あるユーザUが文字列「!!!」を含む部分であって互いに異なる第1コンテンツに含まれる5つの部分に対して強調表示の指定を行った場合、あるユーザUのユーザ指定数は、「5」である。これにより、判定部32は、例えば、特定の対象文字列を含む部分に対して同一のユーザUが強調表示の指定を行った回数やその回数のユーザU毎の分布などを文字列ユーザ関係として判定することができる。
【0137】
判定部32は、例えば、ある特定の対象文字列を含む部分に対するユーザ指定数の範囲毎のユーザUの行動の傾向を判定することもできる。これにより、判定部32は、例えば、特定の対象文字列を含む部分に対して同一のユーザUが強調表示の指定を行った回数やその回数のユーザU毎の分布などを属性毎に文字列ユーザ関係として判定することができる。
【0138】
また、判定部32は、例えば、特定の対象文字列を含む部分に対する同一のユーザUによる強調表示の指定の数の平均値である平均ユーザ指定数をユーザUの属性毎に算出することもできる。
【0139】
ユーザUの属性単位での平均ユーザ指定数は、例えば、10代女性のユーザUが「1.2」、10代男性のユーザUが「0.5」、20代女性のユーザUが「3.6」、20代男性のユーザUが「0.5」、・・・などである。これにより、判定部32は、例えば、特定の対象文字列を含む部分に対して同一のユーザUが強調表示の指定を行った回数の平均値のユーザUの属性単位での分布を文字列ユーザ関係として判定することができる。
【0140】
また、判定部32は、複数の第1コンテンツに含まれる特定の複数の対象文字列を含む部分に対する強調表示の指定を行ったユーザUであって属性が共通するユーザUの数のユーザUの属性毎の分布を文字列ユーザ関係として判定することもできる。
【0141】
〔3.3.4.提供部33〕
提供部33は、各種情報を端末装置2のユーザUや端末装置3のユーザOに提供する。例えば、提供部33は、コンテンツを端末装置2に送信して、コンテンツをユーザUに提供する。例えば、提供部33は、強調表示の指定が行われた第1コンテンツをユーザUの端末装置2に送信して、強調表示の指定が行われたコンテンツをユーザUに提供する。
【0142】
強調表示の指定が行われた第1コンテンツの提供先は、かかる第1コンテンツの閲覧(送信)を要求した全てのユーザUであり、強調表示の指定を行ったユーザUを含むが、かかる例に限定されない。例えば、強調表示の指定が行われた第1コンテンツの提供先は、強調表示の指定を行ったユーザUとユーザ属性が類似する他のユーザUであってもよく、強調表示の指定が行われた第1コンテンツに興味がある他のユーザUであってもよい。
【0143】
提供部33によってユーザUに提供される第1コンテンツには、例えば、強調表示の指定を受け付けるGUI(Graphical User Interface)などを表示するためのスプリクトの情報が含まれており、第1コンテンツの一部についてユーザUによって強調表示の指定が行われた場合に、端末装置2から指定情報が送信される。
【0144】
図7は、実施形態に係る情報処理装置1の提供部33によって提供される第1コンテンツの一例を示す図である。図7に示す第1コンテンツ60は、ニュースコンテンツであり、テキスト61と、強調表示指定情報62a,62bとが含まれる。
【0145】
図7に示す例では、強調表示指定情報62aは、第1コンテンツ60のうち文字列「D県F町からのふるさと納税で返礼品として、・・・絶妙な霜降り肉で知られています。」に強調表示の指定が行われていることを示す情報として、文字列「3人が注目」の情報を含む。
【0146】
また、図7に示す例では、強調表示指定情報62bは、第1コンテンツ60のうち「さらに、F町の新鮮な空気と清らかな水・・・、この極上の味をぜひ堪能ください。」に強調表示の指定が行われていることを示す情報として、文字列「あなたと12人が注目」の情報を含む。
【0147】
これにより、ユーザUは、例えば、他のユーザUが強調表示した箇所を容易に把握することができる。他のユーザUが強調表示の指定を行った箇所は、他のユーザUが重要であると認識した箇所であることから、提供部33は、利便性のより高い第1コンテンツ60をユーザUに提供することができる。
【0148】
ユーザUは、端末装置2を操作することによって、第1コンテンツ60の一部に対して強調表示の指定を行うことができる。図7に示す強調表示指定情報62a,62bには、指定ボタン621a,621bが含まれている。
【0149】
ユーザUは、指定ボタン621aの選択(例えば、クリック操作またはタップ操作)を行うことで、文字列「D県F町からのふるさと納税で返礼品として、・・・絶妙な霜降り肉で知られています。」に対する強調表示の指定を行うことができる。
【0150】
また、ユーザUは、指定ボタン621bの選択(例えば、クリック操作またはタップ操作)を行うことで、文字列「さらに、F町の新鮮な空気と清らかな水・・・、この極上の味をぜひ堪能ください。」に対する強調表示の指定を行うことができる。
【0151】
なお、図7に示す例では、1以上の文を含む段落毎に強調表示の指定が行われるが、かかる例に限定されない。例えば、第1コンテンツがWBC(World Baseball Classic)に参加する日本チームの選手の一覧を含む場合、選手の一覧における各選手名の情報を強調表示の指定を行うことができる単位とすることもできる。また、第1コンテンツが例えばマンガ本の一覧を含む場合、マンガのタイトルと著者とを示すマンガ毎の情報を強調表示の指定を行うことができる単位とすることもできる。
【0152】
また、提供部33は、判定部32によって判定された結果を含む第2コンテンツを提供する。例えば、提供部33は、判定部32によって判定された結果である文字列ユーザ関係の情報を含む第2コンテンツを端末装置3に送信することで、第2コンテンツを端末装置3のユーザOに提供する。
【0153】
端末装置3は、情報処理装置1から送信される第2コンテンツを受信し、受信した第2コンテンツを表示する。図8は、実施形態に係る情報処理装置1の提供部33によって提供される第2コンテンツの一例を示す図である。
【0154】
図8に示す例では、端末装置3に表示された第2コンテンツ70として、ふるさと納税の仲介サイトAにおける複数の第1コンテンツに対して、ユーザUが強調表示の指定を行った部分の文字列である対象文字列のランキングの情報がユーザUの属性毎に含まれる。ランキングは、例えば、強調表示の指定が行われた数が多い順である。
【0155】
例えば、第2コンテンツ70では、20代のユーザUが気になる文字列のランキングとして、対象文字列の指定数が高い順に、「体験イベント」、「返礼品一覧」、「SNS」、「交流イベント」、「返礼品評価」が配列されている。また、第2コンテンツ70では、30代のユーザUが気になる文字列のランキングとして、対象文字列の指定数が高い順に、「品質」、「地域振興」、「返礼品口コミ」、「寄付使途」、「地域成長」が配列されている。これにより、ユーザOは、ふるさと納税の仲介サイトAに含まれる複数のコンテンツにおいてどの属性のユーザUがどの文字列に注目しているかを容易に把握することができる。
【0156】
図9は、実施形態に係る情報処理装置1の提供部33によって提供される第2コンテンツの他の例を示す図である。図9に示す例では、図8に示す例と同様に、端末装置3に表示された第2コンテンツ70として、ふるさと納税の仲介サイトAにおける複数の第1コンテンツに対して、ユーザUが強調表示の指定を行った部分の文字列である対象文字列のランキングの情報がユーザUの属性毎に含まれる。
【0157】
図9に示す第2コンテンツ70では、20代のユーザUが気になる文字列として、「体験イベント」、「返礼品一覧」、「SNS」、「交流イベント」、「返礼品評価」とその指定数の割合とが円グラフで示されている。
【0158】
また、図9に示す第2コンテンツ70では、30代のユーザUが気になる文字列として、「品質」、「地域振興」、「返礼品口コミ」、「寄付使途」、「地域成長」とその指定数の割合とが円グラフで示されている。なお、グラフは、円グラフに限定されず、例えば、棒グラフであってもよく、その他のグラフであってもよい。
【0159】
図10は、実施形態に係る情報処理装置1の提供部33によって提供される第2コンテンツのさらに他の例を示す図である。図10に示す例では、端末装置3に表示された第2コンテンツ70として、ふるさと納税の仲介サイトAにおける対象文字列を含む部分に対して強調表示の指定を行ったユーザUの属性の分布を示すグラフが示されている。
【0160】
例えば、図10に示す第2コンテンツ70では、対象文字列「体験イベント」を含む部分に対して強調表示の指定を行ったユーザUの属性の分布と、対象文字列「返礼品一覧」を含む部分に対して強調表示の指定を行ったユーザUの属性の分布とが示されている。これにより、ユーザOは、ふるさと納税の仲介サイトAに含まれる複数のコンテンツにおいてどの文字列にどの属性のユーザUが注目しているかを容易に把握することができる。
【0161】
また、提供部33は、対象文字列とユーザUとの関係を時系列で示す情報を第2コンテンツとして提供することもできる。対象文字列とユーザUとの関係を時系列で示す情報は、例えば、予め定められた期間毎の上述したランキングまたはグラフなどを時系列順に並べた情報であるが、かかる例に限定されない。
【0162】
このように、提供部33は、例えば、複数の第1コンテンツに対してユーザUが強調表示の指定を行った部分の文字列である対象文字列のランキングの変遷を示す情報、対象文字列を含む部分に対して強調表示の指定を行ったユーザUの属性の分布の変遷を示す情報などを含むコンテンツを第2コンテンツとして提供することができる。
【0163】
〔4.処理手順〕
次に、実施形態に係る情報処理装置1の処理部12による情報処理の手順について説明する。図11は、実施形態に係る情報処理装置1の処理部12による情報処理の一例を示すフローチャートである。
【0164】
図11に示すように、情報処理装置1の処理部12は、端末装置2からの閲覧要求があるか否かを判定する(ステップS10)。処理部12は、閲覧要求があると判定した場合(ステップS10:Yes)、閲覧要求に対応するコンテンツを端末装置2に送信することで、閲覧要求に対応するコンテンツをユーザUに提供する(ステップS11)。
【0165】
処理部12は、ステップS11の処理が終了した場合、または閲覧要求がないと判定した場合(ステップS10:No)、端末装置2から送信される指定情報を受け付けたか否かを判定する(ステップS12)。処理部12は、指定情報を受け付けたと判定した場合(ステップS12:Yes)、受け付けた指定情報を記憶部11に記憶させる(ステップS13)。
【0166】
処理部12は、ステップS13の処理が終了した場合、または指定情報を受け付けていないと判定した場合(ステップS12:No)、端末装置2から送信される反応情報を受け付けたか否かを判定する(ステップS14)。処理部12は、反応情報を受け付けたと判定した場合(ステップS14:Yes)、受け付けた反応情報を記憶部11に記憶させる(ステップS15)。
【0167】
処理部12は、ステップS13の処理が終了した場合、または反応情報を受け付けていないと判定した場合(ステップS14:No)、第2コンテンツの提供タイミングになったか否かを判定する(ステップS16)。第2コンテンツの提供タイミングは、例えば、端末装置3からの第2コンテンツの送信要求を受け付けたタイミング、または予め定められた期間毎に到来するタイミングなどであるが、かかる例に限定されない。
【0168】
処理部12は、第2コンテンツの提供タイミングになったと判定した場合(ステップS16:Yes)、文字列ユーザ関係を判定し(ステップS17)、かかる判定結果に基づいて、第2コンテンツを端末装置3に送信することで、第2コンテンツをユーザOに提供する(ステップS18)。
【0169】
処理部12は、ステップS18の処理が終了した場合、または第2コンテンツの提供タイミングになっていないと判定した場合(ステップS16:No)、動作終了タイミングになったか否かを判定する(ステップS19)。処理部12は、例えば、情報処理装置1の電源がオフにされた場合などに動作終了タイミングになったと判定する。
【0170】
処理部12は、動作終了タイミングになっていないと判定した場合(ステップS19:No)、処理をステップS10へ移行し、動作終了タイミングになったと判定した場合(ステップS19:Yes)、図11に示す処理を終了する。
【0171】
〔5.変形例〕
提供部33は、第1コンテンツにおける対象文字列を含む部分に対して強調表示の指定を行ったユーザUの属性の分布を含む第2コンテンツのうち特定の属性がユーザOによって選択された場合、選択された属性のユーザUが強調表示の指定を行った部分の対象文字列の指定数のランキングを含む第2コンテンツをユーザOに提供することもできる。選択された属性のユーザUが強調表示の指定を行った部分の対象文字列の指定数のランキングは、判定部32によって判定される。
【0172】
また、提供部33は、ある属性を有するユーザUの対象文字列の指定数のランキングを含む第2コンテンツのうち特定の対象文字列がユーザOによって選択された場合、選択された対象文字列を含む分に対して強調表示の指定を行ったユーザUの属性の分布を含む第2コンテンツをユーザOに提供することもできる。選択された対象文字列を含む分に対して強調表示の指定を行ったユーザUの属性の分布は、判定部32によって判定される。
【0173】
上述した例では、提供部33は、端末装置3のユーザOに対して第2コンテンツを提供するが、端末装置2のユーザUに対して第2コンテンツを提供することもできる。例えば、提供部33は、端末装置2のユーザUの属性と共通する属性を有する他のユーザUが強調表示の指定を行った部分の対象文字列をそれが含まれる部分の指定数でランキングした情報を含む第2コンテンツをユーザUに提供することもできる。
【0174】
〔6.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る情報処理装置1は、例えば図12に示すような構成のコンピュータ80によって実現される。図12は、実施形態に係る情報処理装置1の機能を実現するコンピュータ80の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ80は、CPU81、RAM82、ROM(Read Only Memory)83、HDD(Hard Disk Drive)84、通信インターフェイス(I/F)85、入出力インターフェイス(I/F)86、およびメディアインターフェイス(I/F)87を有する。
【0175】
CPU81は、ROM83またはHDD84に記憶されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM83は、コンピュータ80の起動時にCPU81によって実行されるブートプログラム、およびコンピュータ80のハードウェアに依存するプログラムなどを記憶する。
【0176】
HDD84は、CPU81によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータなどを記憶する。通信インターフェイス85は、ネットワークN(図2参照)を介して他の機器からデータを受信してCPU81へ送り、CPU81が生成したデータを、ネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0177】
CPU81は、入出力インターフェイス86を介して、ディスプレイおよびプリンタなどの出力装置、および、キーボードまたはマウスなどの入力装置を制御する。CPU81は、入出力インターフェイス86を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU81は、入出力インターフェイス86を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0178】
メディアインターフェイス87は、記録媒体88に記憶されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM82を介してCPU81に提供する。CPU81は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス87を介して記録媒体88からRAM82上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体88は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)などの光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどである。
【0179】
例えば、コンピュータ80が実施形態に係る情報処理装置1として機能する場合、コンピュータ80のCPU81は、RAM82上にロードされたプログラムを実行することにより、処理部12の機能を実現する。また、HDD84には、記憶部11内のデータが記憶される。コンピュータ80のCPU81は、これらのプログラムを記録媒体88から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0180】
〔7.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0181】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0182】
例えば、上述した情報処理装置1は、端末装置とサーバコンピュータとで実現してもよく、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットホームなどをAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0183】
また、上述してきた実施形態および変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0184】
〔8.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置1は、受付部31と、判定部32と、提供部33とを備える。受付部31は、第1コンテンツの一部に対するユーザUによる強調表示の指定を受け付ける。判定部32は、受付部31によって強調表示の指定が受け付けられた部分の文字列とユーザUの特徴との関係を判定する。提供部33は、判定部32によって判定された結果を含む第2コンテンツを提供する。これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0185】
また、判定部32は、ユーザUの属性をユーザUの特徴として関係を判定する。これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0186】
また、判定部32は、ユーザUの属性単位で文字列の分布を関係として判定する。これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0187】
また、判定部32は、第1コンテンツにおいて受付部31によって強調表示の指定が受け付けられた部分の文字列の複数のユーザUの属性間での差分を関係として判定する。これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0188】
また、判定部32は、第1コンテンツの内容に関連するユーザUの行動をユーザUの特徴として関係を判定する。これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0189】
また、判定部32は、受付部31によって強調表示の指定が受け付けられた部分の文字列であって複数の第1コンテンツに含まれる特定の文字列を含む部分に対するユーザUの属性単位の強調表示の指定の数の分布を関係として判定する。これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0190】
また、判定部32は、受付部31によって強調表示の指定が受け付けられた部分の文字列であって複数の第1コンテンツに含まれる特定の文字列を各々含む複数の部分に対する同一のユーザUによる強調表示の指定の数を関係として判定する。これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0191】
また、提供部33は、受付部31によって強調表示の指定が受け付けられた部分の文字列とユーザUとの関係を時系列で示す情報を第2コンテンツとして提供する。これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0192】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0193】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0194】
1 情報処理装置
2,3 端末装置
10 通信部
11 記憶部
12 処理部
20 ユーザ情報記憶部
21 コンテンツ記憶部
22 強調表示情報記憶部
30 取得部
31 受付部
32 判定部
33 提供部
100 情報処理システム
N ネットワーク
図1
図2
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図12