(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025011705
(43)【公開日】2025-01-24
(54)【発明の名称】データ入力システム、データ入力方法、及びデータ入力プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0484 20220101AFI20250117BHJP
【FI】
G06F3/0484
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023113967
(22)【出願日】2023-07-11
(71)【出願人】
【識別番号】000006297
【氏名又は名称】村田機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 洋之
(72)【発明者】
【氏名】田畑 光貴
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA04
5E555AA05
5E555AA13
5E555AA25
5E555AA54
5E555BA02
5E555BA04
5E555BB02
5E555BB04
5E555BC19
5E555BC20
5E555CA02
5E555CA12
5E555CA18
5E555CB05
5E555CB33
5E555CB44
5E555CB76
5E555DB20
5E555DC13
5E555DC14
5E555DC35
5E555DD08
5E555EA02
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】入力フォームに、データを繰り返し入力する場合に、データ入力を簡略化でき、かつ、誤入力を低減できるデータ入力システムなどを提供する。
【解決手段】データ入力システム100は、プロセッサ112にプログラムを実行させることにより実現される処理部として、複数の入力フィールドを有する入力フォームに入力されたデータを登録する登録部124と、表示装置116に、入力フォームを表示させる表示部121と、複数の入力フィールドに含まれる1以上の入力フィールドを1以上の第一入力フィールドに設定する設定部122とを備え、1以上の第一入力フィールドの各々は、入力フォームが表示装置116に表示される時点の直近に登録部124によって登録されたデータが入力された状態で表示部121によって表示される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上のプロセッサと1以上の表示装置と1以上の入力装置とを備えるデータ入力システムであって、前記1以上のプロセッサにプログラムを実行させることにより実現される処理部として、
複数の入力フィールドを有する入力フォームに入力されたデータを登録する登録部と、
前記1以上の表示装置に含まれる第一表示装置に、前記入力フォームを表示させる表示部と、
前記複数の入力フィールドに含まれる1以上の入力フィールドを1以上の第一入力フィールドに設定する設定部とを備え、
前記1以上の第一入力フィールドの各々は、前記入力フォームが前記第一表示装置に表示される時点の直近に前記登録部によって登録されたデータが入力された状態で前記表示部によって表示される
データ入力システム。
【請求項2】
前記データ入力システムは、前記1以上のプロセッサに含まれる第一プロセッサと、前記第一表示装置とを備える第一端末を備え、
前記第一端末は、前記表示部及び前記設定部を備える
請求項1に記載のデータ入力システム。
【請求項3】
前記データ入力システムは、
前記1以上のプロセッサに含まれる第一プロセッサと、前記第一表示装置とを備える第一端末と、
前記1以上のプロセッサに含まれる第二プロセッサを備える第二端末とを備え、
前記第一端末は、前記表示部を備え、
前記第二端末は、前記設定部を備える
請求項1に記載のデータ入力システム。
【請求項4】
前記設定部は、前記複数の入力フィールドの各々について、前記1以上の第一入力フィールドに含まれるか否かを設定できる
請求項1~3のいずれか1項に記載のデータ入力システム。
【請求項5】
前記設定部は、前記1以上の表示装置のいずれかに設定フォームを表示させ、
前記設定フォームは、前記1以上の第一入力フィールドを設定する1以上の設定フィールドを含み、
前記1以上の設定フィールドは、前記1以上の第一入力フィールドに1対1で対応し、
前記1以上の設定フィールドの各々には、前記1以上の第一入力フィールドのうちの一つの第一入力フィールドを示す情報が入力される
請求項1~3のいずれか1項に記載のデータ入力システム。
【請求項6】
前記表示部は、前記第一表示装置に表示される前記入力フォームに入力されたデータが登録された場合に、前記1以上の入力装置によってデータが入力されていない状態の前記入力フォームを前記第一表示装置に表示させることができる
請求項1~3のいずれか1項に記載のデータ入力システム。
【請求項7】
前記表示部は、前記第一表示装置に表示される前記入力フォームに入力されたデータが登録された場合に、登録が完了したことを通知する通知領域を前記第一表示装置に表示させることができ、
前記設定部は、前記表示部による前記通知領域の表示の要否を設定する
請求項6に記載のデータ入力システム。
【請求項8】
前記設定部は、前記1以上の設定フィールドのうち、未入力の設定フィールドに、前記1以上の設定フィールドのうちの一つであることを示す情報を表示させる
請求項5に記載のデータ入力システム。
【請求項9】
1以上のプロセッサと1以上の表示装置と1以上の入力装置とを用いるデータ入力方法であって、
複数の入力フィールドを有する入力フォームに入力されたデータを登録する登録ステップと、
前記1以上の表示装置に含まれる第一表示装置に、前記入力フォームを表示させる表示ステップと、
前記複数の入力フィールドに含まれる1以上の入力フィールドを、1以上の第一入力フィールドに設定する設定ステップとを含み、
前記表示ステップにおいて、前記1以上の第一入力フィールドの各々は、前記入力フォームが前記第一表示装置に表示される時点の直近に前記登録ステップにおいて登録されたデータが入力された状態で表示される
データ入力方法。
【請求項10】
請求項9に記載のデータ入力方法を、1以上のプロセッサに実行させる
データ入力プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ入力システム、データ入力方法、及びデータ入力プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ウェブフォームなどの入力フォームにデータを入力するシステムが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載された発明では、入力フォームに入力されたデータを他の入力フォームに転記することで、入力フォームへのデータ入力を簡略化しようとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された発明では、すべての入力項目に関して、データが転記される。このため、転記されたデータを修正する必要がある入力項目などにも、データが転記される。このため、転記されるデータを修正する必要がある入力項目において、転記されたデータが修正されずにそのまま登録されるおそれがある。また、修正すべきデータが入力項目に自動的に入力されると、当該データを削除する必要があるため、データ入力の手間が増える。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、入力フォームに、データを繰り返し入力する場合に、データ入力を簡略化でき、かつ、誤入力を低減できるデータ入力システム、データ入力方法、及びデータ入力プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るデータ入力システムは、1以上のプロセッサと1以上の表示装置と1以上の入力装置とを備えるデータ入力システムであって、前記1以上のプロセッサにプログラムを実行させることにより実現される処理部として、複数の入力フィールドを有する入力フォームに入力されたデータを登録する登録部と、前記1以上の表示装置に含まれる第一表示装置に、前記入力フォームを表示させる表示部と、前記複数の入力フィールドに含まれる1以上の入力フィールドを1以上の第一入力フィールドに設定する設定部とを備え、前記1以上の第一入力フィールドの各々は、前記入力フォームが前記第一表示装置に表示される時点の直近に前記登録部によって登録されたデータが入力された状態で前記表示部によって表示される。
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るデータ入力方法は、1以上のプロセッサと1以上の表示装置と1以上の入力装置とを用いるデータ入力方法であって、複数の入力フィールドを有する入力フォームに入力されたデータを登録する登録ステップと、前記1以上の表示装置に含まれる第一表示装置に、前記入力フォームを表示させる表示ステップと、前記複数の入力フィールドに含まれる1以上の入力フィールドを、1以上の第一入力フィールドに設定する設定ステップとを含み、前記表示ステップにおいて、前記1以上の第一入力フィールドの各々は、前記入力フォームが前記第一表示装置に表示される時点の直近に前記登録ステップにおいて登録されたデータが入力された状態で表示される。
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るデータ入力プログラムは、上記データ入力方法を、1以上のプロセッサに実行させる。
【0009】
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータで読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、入力フォームに、データを繰り返し入力する場合に、データ入力を簡略化でき、かつ、誤入力を低減できるデータ入力システム、データ入力方法、及びデータ入力プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施の形態1に係るデータ入力システムの全体構成を示すブロック図である。
【
図2】実施の形態1に係るデータ入力システムにおいて用いる入力フォームの一例を示す図である。
【
図3】実施の形態1に係るデータ入力方法の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図4】実施の形態1に係るデータ入力システムにおいて、入力フォームの設定を行うための設定フォームの一例を示す図である。
【
図5】実施の形態1に係る表示装置に表示される入力フォームの第一例を示す図である。
【
図6】実施の形態1に係る入力フォームの表示状態の第一例を示す図である。
【
図7】実施の形態1に係る通知領域の一例を示す図である。
【
図8】実施の形態1に係る入力フォームの表示状態の第二例を示す図である。
【
図9】実施の形態2に係るデータ入力システムの全体構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係るデータ入力システム、データ入力方法、及びデータ入力プログラムの実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を説明するために一例を挙示するものであり、本発明を限定する主旨ではない。例えば、以下の実施の形態において示される形状、構造、材料、構成要素、相対的位置関係、接続状態、数値、数式、方法における各段階の内容、各段階の順序などは、一例であり、以下に記載されていない内容を含む場合がある。
【0013】
また、図面は、本発明を説明するために適宜強調、省略、又は比率の調整を行った模式的な図となっており、実際の形状、位置関係、及び比率とは異なる。
【0014】
また、以下では複数の発明を一つの実施の形態として包括的に説明する場合がある。また、以下に記載する内容の一部は、本発明に関する任意の構成要素として説明している。
【0015】
(実施の形態1)
実施の形態1に係るデータ入力システム、及びデータ入力方法について説明する。
【0016】
[データ入力システムの全体構成]
本実施の形態に係るデータ入力システムの全体構成について、
図1を用いて説明する。
図1は、本実施の形態に係るデータ入力システム100の全体構成を示すブロック図である。
【0017】
本実施の形態に係るデータ入力システム100は、複数の入力フィールドを有する入力フォームにデータを入力するシステムであり、1以上のプロセッサと1以上の表示装置と1以上の入力装置とを備える。本実施の形態では、データ入力システム100は、プロセッサ112、142と表示装置116と入力装置118とを備える。入力フォームは、例えば表示装置116などに表示されるウェブフォームなどであり、入力フォームの各入力フィールドには、入力装置118を用いてデータが入力される。ここで本実施の形態に係るデータ入力システム100において用いる入力フォームについて、
図2を用いて説明する。
図2は、本実施の形態に係るデータ入力システム100において用いる入力フォームIF1の一例を示す図である。
【0018】
入力フォームIF1は、例えば、表示装置116に表示されるウェブフォームなどであり、入力装置118を用いてデータが入力される。
【0019】
図2に示されるように、入力フォームIF1は、複数の入力フィールドF11~F15を有する。また、本実施の形態では、入力フォームIF1は、ヘッダーH1、コメント表示部C11~C16、ラジオボタンRb11、Rb12、及び、登録ボタンR1をさらに有する。入力フォームIF1は、例えば一つのウィンドウとして表示装置116に表示される。
【0020】
ヘッダーH1は、入力フォームIF1の上端部に配置される情報表示部である。
図2に示される例では、ヘッダーH1には、入力フォームIF1の名称(作業帳票)が表示される。
【0021】
入力フィールドF11~F15は、データが入力される領域である。
図2に示される例では、入力フィールドF11~F15には、テキストデータが入力される。各入力フィールドの構成はテキストデータが入力される構成に限定されず、データを入力できればよい。例えば、入力フィールドには、選択肢と、選択した選択肢を示すためのラジオボタンなどが含まれていてもよい。
図2に示されるラジオボタンRb11、Rb12は、入力フィールドの一例である。また、入力フィールドF11~F15のいずれかを、入力装置118を用いてクリックするなどの方法を用いて入力対象として選択すると、複数の選択肢を示すテキストデータが表示されてもよい。ユーザは、表示された選択肢を入力装置118を用いてクリックするなどの方法を用いて選択することで、入力フィールドにデータを入力できてもよい。
【0022】
コメント表示部C11~C16は、各入力フィールドに入力する内容に関する説明が記載される部分である。コメント表示部C11、C12、C13、C14、及びC15には、それぞれ、入力フィールドF11、F12、F13、F14、及びF15に入力する内容に関する説明が記載されている。コメント表示部C16には、ラジオボタンRb11、Rb12に入力する内容に関する説明が記載されている。コメント表示部C11に記載されているように、入力フィールドF11は、作業日を入力するフィールドである。コメント表示部C12に記載されているように、入力フィールドF12は、作業者の氏名を入力するフィールドである。コメント表示部C13に記載されているように、入力フィールドF13は、作業者が所属する部署名を入力するフィールドである。コメント表示部C14に記載されているように、入力フィールドF14は、作業対象である物件名を入力するフィールドである。コメント表示部C15に記載されているように、入力フィールドF15は、検査対象を入力するフィールドである。コメント表示部C16に記載されているように、ラジオボタンRb11、Rb12は、検査対象の検査結果を入力する入力フィールドである。
【0023】
登録ボタンR1は、入力フォームIF1に入力されたデータの登録を指示するための入力部である。例えば、入力装置118を用いて、登録ボタンR1をクリックすることで、入力フォームIF1に入力されたデータがデータ入力システム100に登録される。
【0024】
データ入力システム100においては、
図2に示されるような入力フォームIF1に、入力装置118を用いてユーザがデータを入力する。本実施の形態では、
図1に示されるように、データ入力システム100は、第一端末101と、サーバ103と、管理者端末104と、ネットワーク105とを備える。
【0025】
第一端末101は、データ入力システム100において、データを入力するための端末である。本実施の形態では、第一端末101は、ネットワーク105を介して、サーバ103及び管理者端末104と、通信を行うことができる。
【0026】
図1に示されるように、本実施の形態では、第一端末101は、プロセッサ112と、記憶装置114と、表示装置116と、入力装置118とを備える。第一端末101として、例えば、スマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)などを用いることができる。
【0027】
プロセッサ112は、プログラムを実行することができる処理装置である。プロセッサ112は、データ入力システム100が備える1以上のプロセッサに含まれる第一プロセッサの一例である。プロセッサ112として、例えばCPU(Central Processing Unit)などを用いることができる。
【0028】
記憶装置114は、プログラム、データなどを記憶(保存)し、保存しているデータを出力することができる装置である。記憶装置114として、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などを用いることができる。
【0029】
表示装置116は、プロセッサ112による制御に基づいて画像を表示する装置である。表示装置116は、データ入力システム100が備える1以上の表示装置に含まれる第一表示装置の一例である。表示装置116として、例えば、液晶表示パネル、有機EL(Electro Luminesence)表示パネルなどを用いることができる。
【0030】
入力装置118は、第一端末101に入力を行うための装置である。ユーザは、入力装置118を用いて第一端末101にデータを入力する。入力装置118として、例えば、キーボード、タッチパネル、マウスなどを用いることができる。
【0031】
サーバ103は、プロセッサ142と、記憶装置144とを備える装置である。なお、サーバ103は、第一端末101と同様に、表示装置及び入力装置を備えてもよい。サーバ103は、ネットワーク105を介して、第一端末101及び管理者端末104と通信を行うことができる。
【0032】
プロセッサ142は、プログラムを実行することができる処理装置である。プロセッサ142として、例えばCPUなどを用いることができる。記憶装置144は、プログラム、データなどを記憶(保存)し、保存しているデータを出力することができる装置である。記憶装置144として、例えば、HDD、SSDなどを用いることができる。本実施の形態では、記憶装置144に入力フォームに係る情報が記憶されている。また、入力フォームに入力され登録されたデータも記憶装置144に記憶される。
【0033】
管理者端末104は、入力されたデータを管理するための端末である。管理者端末104は、例えば、入力されたデータがサーバ103の記憶装置144に保存されている場合、サーバ103とネットワーク105を介して通信を行う。管理者端末104は、例えば、入力されたデータの管理、分析などを行うために用いられる。管理者端末104として、例えば、スマートフォン、タブレット端末、PCなどを用いることができる。
【0034】
ネットワーク105には、データ入力システム100に含まれる各端末などが接続される。ネットワーク105の構成は特に限定されない。ネットワーク105は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などであってもよい。
【0035】
データ入力システム100は、プロセッサ112にプログラムを実行させることにより実現される処理部として、表示部121と、設定部122と、登録部124とを備える。本実施の形態では、第一端末101が表示部121、設定部122、及び登録部124を備える。
【0036】
表示部121は、表示装置116に、入力フォームを表示させる処理部である。表示部121は、例えば、サーバ103などが有する入力フォームに係る情報に基づいて、入力フォームを表示装置116に表示させる。
【0037】
本実施の形態では、後述する連続登録を行う場合には、表示部121は、表示装置116に表示される入力フォームに入力されたデータが登録された場合に、入力装置118によってデータが入力されていない状態の入力フォーム(つまり、入力前の入力フォーム)を表示装置116に自動的に表示させることができる。このように、入力装置118によってデータが入力されていない状態の入力フォームを表示装置116に表示させるか否かは、設定部122において設定される。
【0038】
また、表示部121は、表示装置116に表示される入力フォームに入力されたデータが登録された場合に、登録が完了したことを通知する通知領域を表示装置116に表示させることができる。通知領域を表示させるか否かは、設定部122において設定される。
【0039】
登録部124は、複数の入力フィールドを有する入力フォームに入力されたデータを登録する処理部である。
【0040】
設定部122は、入力フォームが有する複数の入力フィールドに含まれる1以上の入力フィールドを1以上の第一入力フィールドに設定する処理部である。設定部122は、入力フォームが有する複数の入力フィールドの各々について、第一入力フィールドに設定するか否かを決定する。つまり、設定部122は、入力フォームが有する任意の入力フィールドを、第一入力フィールドとして設定し得る。
【0041】
本実施の形態では、1以上の第一入力フィールドの各々は、入力フォームが表示装置116に表示される時点の直近に登録部124によって登録されたデータが入力された状態で表示部121によって表示される。これにより、第一入力フィールドへ直近に登録されたデータと同じデータを入力する場合に、データ入力を簡略化することができる。また、直近に登録されたデータが入力された状態で表示される第一入力フィールドを設定部122によって設定できるため、直近に登録されたデータを利用することができる入力フィールドだけに選択的に自動的にデータを入力できる。これにより、直近に登録されたデータを利用できない入力フィールドには、登録されたデータが自動的に入力されないため、データの誤入力を抑制できる。
【0042】
また、設定部122は、表示部121による通知領域の表示の要否を設定する。これにより、必要に応じて、表示部121に通知領域を表示させることができる。例えば、通知領域の表示及びその消去が煩わしい場合には、通知領域の表示を停止させることができる。
【0043】
[データ入力方法]
本実施の形態に係るデータ入力方法について、
図3を用いて説明する。
図3は、本実施の形態に係るデータ入力方法の流れの一例を示すフローチャートである。
【0044】
本実施の形態に係るデータ入力方法は、表示装置と入力装置とを用いて、入力フォームにデータを入力する方法である。
【0045】
本実施の形態に係るデータ入力方法において、まず、
図3に示されるように、第一端末101の設定部122が、入力フォームの設定を行う(設定ステップS10)。設定ステップS10において、設定部122は、複数の入力フィールドに含まれる1以上の入力フィールドを、1以上の第一入力フィールドに設定する。設定ステップS10においては、第一入力フィールド以外についても設定されてもよい。設定ステップS10における設定内容は、例えば、ユーザが入力装置118を用いて決定する。設定部122の設定内容の決定方法について、
図4を用いて説明する。
図4は、本実施の形態に係るデータ入力システム100において、入力フォームの設定を行うための設定フォームIF2の一例を示す図である。
図4には、設定フォームIF2を表示する表示装置116も併せて示されている。
【0046】
図4に示されるように、設定部122は、データ入力システム100が有する1以上の表示装置のいずれかに設定フォームIF2を表示させる。本実施の形態では、設定部122は、表示装置116に設定フォームIF2を表示させる。
【0047】
設定フォームIF2は、1以上の設定フィールドF31~F35を有する。本実施の形態では、設定フォームIF2は、連続登録設定部F21、完了通知設定部F22、自動入力設定部F23、項目追加部F50、コメント表示部C21~C23、C31~C35、削除ボタンF41~F45を有する。
【0048】
連続登録設定部F21は、連続登録を行うか否かを設定する入力部である。連続登録とは、入力フォームへのデータの登録後、自動的に新たな入力フォームを表示させる処理である。連続登録を行う場合、表示部121は、表示装置116に表示される入力フォームIF1に入力されたデータが登録された場合に、入力装置118によってデータが入力されていない状態の入力フォームIF1を表示装置116に表示させる。これにより、ユーザは、入力フォームIF1へ入力したデータの登録後に、再度入力フォームIF1の表示を指示することなく、自動的に、新たな入力フォームIF1を表示させることができる。したがって、入力フォームIF1への入力及び登録を複数回繰り返す場合に、ユーザの作業を簡略化できる。
【0049】
図4に示される例では、連続登録設定部F21において、ON又はOFFを選択できる。連続登録設定部F21において、ONを選択することで、入力フォームIF1において連続登録を行うように設定され、OFFを選択することで、連続登録を行わないように設定される。
【0050】
完了通知設定部F22は、完了通知を行うか否かを設定する入力部である。完了通知とは、入力フォームIF1に入力されたデータを登録した後に、正常に登録が完了したことを通知する通知領域を表示させる処理である。表示部121は、表示装置116に表示される入力フォームIF1に入力されたデータが登録された場合に、登録が完了したことを通知する通知領域を表示装置116に表示させることができる。設定部122は、完了通知設定部F22への入力データに基づいて、表示部121による通知領域の表示の要否を設定する。通知領域が表示されることで、ユーザは、登録が正常に完了したことを容易に把握できるが、続いて、入力フォームIF1への入力などを行う場合には、表示された通知領域を消去する必要があり、消去の作業が煩わしい場合がある。そこで、本実施の形態では、完了通知設定部F22への入力により、完了通知を行うか否か(つまり、通知領域を表示させるか否か)を設定できる。通知領域の具体例などについては後述する。
【0051】
図4に示される例では、完了通知設定部F22において、ON又はOFFを選択できる。完了通知設定部F22において、ONを選択することで、入力フォームIF1において通知領域を表示させるように設定され、OFFを選択することで、通知領域を表示させないように設定される。
【0052】
自動入力設定部F23は、入力フォームIF1が有する1以上の第一入力フィールドに、入力フォームIF1が表示装置116に表示される時点の直近に登録部124によって登録されたデータが入力された状態で表示部121によって表示されるか否かを設定する。例えば、入力フォームIF1へのデータの入力及び登録を複数回繰り返す場合に、入力フォームIF1への1回目の入力及び登録の際に第一入力フィールドに入力されていたデータが、入力フォームIF1への2回目の入力の際に、入力フォームの第一入力フィールドに入力された状態で、入力フォームが表示されるか否かを、自動入力設定部F23によって設定できる。
【0053】
図4に示される例では、自動入力設定部F23において、ON又はOFFを選択できる。自動入力設定部F23において、ONを選択することで、入力フォームを表示する際に第一入力フィールドに登録されたデータが自動的に入力され、OFFを選択することで、第一入力フィールドに登録されたデータが自動的に入力されないように設定される。
【0054】
1以上の設定フィールドF31~F35は、1以上の第一入力フィールドを設定するフィールドである。つまり、設定フィールドF31~F35の各々は、入力フォームが表示装置116に表示される時点の直近に登録されたデータが入力された状態で表示される第一入力フィールドを設定する。本実施の形態では、1以上の設定フィールドF31~F35は、1以上の第一入力フィールドに1対1で対応する。1以上の設定フィールドF31~F35の各々には、1以上の第一入力フィールドのうちの一つの第一入力フィールドを示す情報が入力される。例えば、
図4に示されるように、設定フィールドF31には、第一入力フィールドを示す情報として「作業日」が入力されている。この場合、「作業日」に対応する入力フィールドF11が、第一入力フィールドに設定されている。なお、1以上の設定フィールドF31~F35の各々への入力は、ドロップダウンリストで表示される候補の中から選択することにより行われてもよい。
【0055】
図4に示される例では、設定フィールドF35に、第一入力フィールドを示す情報が入力されていない状態が示されている。設定部122は、このような未入力の設定フィールドF35に、未入力であることを示す情報を表示させてもよい。
図4に示される例では、未入力の設定フィールドF35に、入力フィールドの情報でなく、1以上の設定フィールドの一つであることを示す情報(「(入力項目)」)を表示させている。これにより、未入力の設定フィールドを容易に識別することができる。なお、未入力の設定フィールドF35に表示される情報は、第一入力フィールドを示す情報と異なる態様で表示されてもよい。例えば、未入力の設定フィールドF35に表示される情報が、灰色の文字で表示され、第一入力フィールドを示す情報が、黒色の文字で表示されてもよい。
【0056】
コメント表示部C21~C23、C31~C35は、各入力部又は各設定フィールドに入力する内容に関する説明が記載される部分である。コメント表示部C21、C22、及びC23には、それぞれ、連続登録設定部F21、完了通知設定部F22、及び自動入力設定部F23に入力する内容に関する説明が記載されている。コメント表示部C31~C35の各々には、設定フィールドであることを示す説明が記載されている。
【0057】
削除ボタンF41、F42、F43、F44、及びF45は、それぞれ、設定フィールドF31、F32、F33、F34、及びF35を削除するための入力部である。
図4に示される例では、各削除ボタンを入力装置118によってクリックすることで、当該削除ボタンと、当該削除ボタンの横に表示される設定フィールド、及びコメント表示部とを削除することができる。
【0058】
項目追加部F50は、設定フィールドを追加する入力部である。
図4に示される例では、項目追加部F50を入力装置118によってクリックすることで表示される設定フィールドを追加できる。
【0059】
図3に示される設定ステップS10において、上述した設定フォームを用いて、入力フォームIF1が有する複数の入力フィールドに含まれる1以上の入力フィールドを1以上の第一入力フィールドに設定する。まず、本実施の形態では、自動入力設定部F23がONに設定される。つまり、第一入力フィールドに登録されたデータが入力されるように設定される。言い換えると、第一入力フィールドを設定し得る状態に設定される。
【0060】
図4に示される例では、入力フォームIF1が有する複数の入力フィールドのうち、設定フィールドF31に入力された「作業日」との情報に対応する入力フィールドF11と、設定フィールドF32に入力された「作業者氏名」との情報に対応する入力フィールドF12と、設定フィールドF33に入力された「所属部署」との情報に対応する入力フィールドF13と、設定フィールドF34に入力された「物件名」との情報に対応する入力フィールドF14とが、第一入力フィールドに設定される。
【0061】
また、
図4に示される例では、連続登録設定部F21、及び完了通知設定部F22は、ONに設定される。つまり、連続登録設定部F21は、連続登録が行われるように設定され、完了通知設定部F22は、完了通知が行われるように設定される。
【0062】
続いて、
図3に示されるように、表示部121が、自動入力設定部F23がONに設定されているか否か判断する(自動入力判断ステップS12)。
【0063】
自動入力設定部F23がOFFに設定されている場合には(自動入力判断ステップS12でNo)、表示ステップS16に進む。
【0064】
一方、自動入力設定部F23がONに設定されている場合には(自動入力判断ステップS12でYes)、直近に登録されたデータを取得する(取得ステップS14)。具体的には、表示部121が、サーバ103(記憶装置144)から登録されたデータを取得する。ここでは、サーバ103にデータが登録されていない場合について説明する。
【0065】
続いて、表示部121は、入力フォームIF1を表示する(表示ステップS16)。表示部121は、入力フォームIF1に係る情報を取得して、表示装置116に表示する。入力フォームIF1に係る情報は、例えば、サーバ103の記憶装置144に保存されていてもよいし、第一端末101の記憶装置114に保存されていてもよい。表示ステップS16において、1以上の第一入力フィールドの各々は、入力フォームIF1が表示装置116に表示される時点の直近に登録されたデータが入力された状態で表示される。ただし、ここでは、第一入力フィールドは設定されているが、登録されたデータがないため、データが入力されていない状態で入力フォームIF1が表示される。このような場合に、表示装置116に表示される入力フォームIF1を
図5を用いて説明する。
【0066】
図5は、本実施の形態に係る表示装置116に表示される入力フォームIF1の第一例を示す図である。
図5に示されるように、入力フォームIF1は、各入力フィールドにデータが入力されていない状態で、表示装置116に表示される。
【0067】
続いて、
図3に示されるように、ユーザが入力フォームIF1にデータを入力する(入力ステップS18)。ユーザは、入力装置118を用いて入力フォームIF1が有する各入力フィールドにデータを入力する。ここで、データが入力された入力フォームIF1について、
図6を用いて説明する。
図6は、本実施の形態に係る入力フォームIF1の表示状態の第一例を示す図である。
図6には、すべての入力フィールドにデータが入力された状態の入力フォームIF1が示されている。
図6に示されるように、入力フォームIF1の入力フィールドF11~F15には、テキストデータが入力されており、ラジオボタンRb11、Rb12のうち、ラジオボタンRb11が選択されている。
【0068】
続いて、
図3に示されるように、登録部124が、入力フォームIF1に入力されたデータを登録する(登録ステップS20)。具体的には、ユーザが入力装置118を用いて登録ボタンR1をクリックすることによって、登録を指示し、当該指示に対応して、登録部124が、入力フォームIF1に入力されたデータをサーバ103に登録させる。サーバ103は、記憶装置144に当該データを保存することによって、当該データを登録する。なお、登録部124は、記憶装置114に当該データを保存することによって、当該データを登録してもよい。なお、登録部124は、入力フォームIF1に入力されたデータに不備がある場合には、不備がある入力フィールドを通知してもよい。このような通知に対応して、入力ステップS18に戻って、ユーザが入力フォームに再度入力を行ってもよい。ここでは、入力フォームIF1に入力されたデータに不備がなく、登録が完了される場合について説明する。
【0069】
続いて、表示部121は、完了通知設定部F22がONに設定されているか否かを判断する(完了通知判断ステップS22)。
【0070】
表示部121が、完了通知設定部F22がONに設定されていると判断した場合には(完了通知判断ステップS22でYes)、表示部121は、登録が完了したことを通知する通知領域を表示する(通知領域表示ステップS24)。ここで、通知領域について、
図7を用いて説明する。
図7は、本実施の形態に係る通知領域NR1の一例を示す図である。
図7に示されるように、通知領域NR1は、登録が完了したことを通知する表示領域である。通知領域NR1は、例えば、入力フォームIF1の表示領域に表示されてもよいし、入力フォームIF1の表示領域以外の領域に表示されてもよい。
【0071】
続いて、通知領域NR1の表示を消去する(通知領域消去ステップS26)。通知領域NR1には、
図7に示されるように、確認ボタンB1が含まれてもよい。ユーザが確認ボタンB1を入力装置118を用いてクリックすることにより、通知領域NR1の表示が消去されてもよい。また、通知領域NR1は、所定の時間が経過した場合に、自動的に消去されてもよい。
【0072】
完了通知判断ステップS22に戻り、表示部121が、完了通知設定部F22がOFFに設定されていると判断した場合には(完了通知判断ステップS22でNo)、連続登録判断ステップS28へ進む。このように、完了通知設定部F22をOFFに設定することで、上述した通知領域表示ステップS24及び通知領域消去ステップS26を省略することができるため、入力フォームIF1への入力及び登録作業を簡略化することができる。
【0073】
続いて、表示部121は、連続登録設定部F21がONに設定されているか否かを判断する(連続登録判断ステップS28)。
【0074】
表示部121が、連続登録設定部F21がOFFに設定されていると判断した場合には(連続登録判断ステップS28でNo)、入力フォームIF1へのデータの入力及び登録を終了する。
【0075】
一方、表示部121が、連続登録設定部F21がONに設定されていると判断した場合には(連続登録判断ステップS28でYes)、自動入力判断ステップS12に戻る。
【0076】
表示部121が、自動入力設定部F23がOFFに設定されていると判断した場合には(自動入力判断ステップS12でNo)、表示ステップS16に進み、これ以降、上述した各ステップを繰り返す。
【0077】
一方、表示部121が、自動入力設定部F23がONに設定されていると判断した場合には(自動入力判断ステップS12でYes)、上述したとおり、直近に登録されたデータを取得する(取得ステップS14)。ここでは、直近に登録ステップS20において登録されたデータがあるため、当該データを取得できる。
【0078】
続いて、表示部121は、入力フォームIF1を表示する(表示ステップS16)。表示ステップS16において、1以上の第一入力フィールドの各々は、入力フォームIF1が表示装置116に表示される時点の直近に登録されたデータが入力された状態で表示される。このような場合に、表示装置116に表示される入力フォームIF1を
図8を用いて説明する。
【0079】
図8は、本実施の形態に係る入力フォームIF1の表示状態の第二例を示す図である。
図8に示されるように、設定ステップS10において、第一入力フィールドに設定された入力フィールドF11~F14の各々に、直近に登録されたデータが入力された状態で、入力フォームIF1が表示される。これにより、入力フィールドF11~F14に入力するデータを直近に登録されたデータから変更する必要が無い場合には、入力フォームIF1へのユーザが入力装置118を用いて入力する作業を簡略化できる。また、直近に登録されたデータを変更する必要がある入力フィールド(入力フィールドF15、ラジオボタンRb11、Rb12)には、直近に登録されたデータが入力されることを設定によって防止することができるため、誤ったデータが自動的に入力フィールドに入力されることで、データを削除する手間が発生することを防止できる。また、誤ったデータが自動的に入力フィールドに入力され、正しいデータへの修正が行われないまま登録されることを回避できる。
【0080】
続いて、
図3に示されるように、入力ステップS18に進み、以下、同様のステップを繰り返す。
【0081】
以上のように、本実施の形態に係るデータ入力方法によれば、データ入力を簡略化でき、かつ、誤入力及び誤登録を低減できる。
【0082】
(実施の形態2)
実施の形態2に係るデータ入力システムについて説明する。本実施の形態に係るデータ入力システムは、主に、1以上のプロセッサによって実現される複数の処理部が、複数の端末に備えられる点において、実施の形態1に係るデータ入力システム100と相違する。以下、本実施の形態に係るデータ入力システムについて、実施の形態1に係るデータ入力システム100との相違点を中心に
図9を用いて説明する。
【0083】
図9は、本実施の形態に係るデータ入力システム200の全体構成を示すブロック図である。
図9に示されるように、本実施の形態に係るデータ入力システム200は、1以上のプロセッサ212、142、162と、1以上の表示装置116、186と、1以上の入力装置118、188とを備える。
【0084】
データ入力システム200は、第一端末201と、第二端末202と、サーバ103と、管理者端末104と、ネットワーク105とを備える。
【0085】
第一端末201は、データ入力システム200において、データを入力するための端末である。本実施の形態では、第一端末201は、ネットワーク105を介して、第二端末202、サーバ103及び管理者端末104と、通信を行うことができる。
【0086】
図9に示されるように、本実施の形態では、第一端末201は、プロセッサ212と、記憶装置114と、表示装置116と、入力装置118とを備える。第一端末201として、例えば、スマートフォン、タブレット端末、PCなどを用いることができる。
【0087】
プロセッサ212は、プログラムを実行することができる処理装置である。プロセッサ212は、データ入力システム200が備える1以上のプロセッサに含まれる第一プロセッサの一例である。プロセッサ212として、例えばCPUなどを用いることができる。
【0088】
第一端末201は、プロセッサ212にプログラムを実行させることにより実現される処理部として、表示部121と、登録部124とを備える。
【0089】
表示装置116は、プロセッサ212による制御に基づいて画像を表示する装置である。表示装置116は、データ入力システム200が備える1以上の表示装置に含まれる第一表示装置の一例である。
【0090】
入力装置118は、第一端末101に入力を行うための装置である。ユーザは、入力装置118を用いて第一端末201にデータを入力する。
【0091】
第二端末202は、プロセッサ162と、記憶装置184と、表示装置186と、入力装置188とを備える。第二端末202として、例えば、スマートフォン、タブレット端末、PCなどを用いることができる。
【0092】
プロセッサ162は、プログラムを実行することができる処理装置である。プロセッサ162は、データ入力システム200が備える1以上のプロセッサに含まれる第二プロセッサの一例である。プロセッサ162として、例えばCPUなどを用いることができる。
【0093】
第二端末202は、プロセッサ162にプログラムを実行させることにより実現される処理部として、設定部122を備える。
【0094】
記憶装置184は、プログラム、データなどを記憶(保存)し、保存しているデータを出力することができる装置である。記憶装置184として、例えば、HDD、SSDなどを用いることができる。
【0095】
表示装置186は、プロセッサ162による制御に基づいて画像を表示する装置である。表示装置186は、データ入力システム200が備える1以上の表示装置に含まれる第二表示装置の一例である。
【0096】
入力装置188は、第二端末202に入力を行うための装置である。ユーザは、入力装置188を用いて第二端末202にデータを入力する。
【0097】
本実施の形態に係る表示部121及び登録部124は、実施の形態1に係る表示部121及び登録部124と同様の構成を有する。本実施の形態に係る設定部122は、データの入力において、第二端末202が備える入力装置188を用いる点、及び、設定フォームIF2などの表示において、表示装置186を用いる点において、実施の形態1に係る設定部122と相違するが、その他の点において一致する。
【0098】
本実施の形態に係るデータ入力システム200においても、実施の形態1に係るデータ入力方法を実現できる。したがって、本実施の形態に係るデータ入力システム200においても、実施の形態1に係るデータ入力システム100と同様の効果が奏される。
【0099】
(その他の変形例など)
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本明細書において記載した構成要素を任意に組み合わせて、また、構成要素のいくつかを除外して実現される別の実施の形態を本発明の実施の形態としてもよい。また、上記実施の形態に対して本発明の主旨、すなわち、請求の範囲に記載される文言が示す意味を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例も本発明に含まれる。
【0100】
例えば、上記実施の形態では、データ入力システム及びデータ入力方法を説明したが、本発明は、データ入力方法を1以上のプロセッサに実行させるデータ入力プログラムであってもよい。
【0101】
また、上記実施の形態1では、データ入力システム100は、第一端末101及びサーバ103を備え、上記実施の形態2では、データ入力システム200は、第一端末201、第二端末202、及びサーバ103を備えたが、本発明に係るデータ入力システムの構成は、1以上のプロセッサと表示装置と入力装置とを備えればよく、上記各実施の形態に係るデータ入力システムの構成に限定されない。例えば、本発明のデータ入力システムは、一つの端末で実現されてもよい。この場合、実施の形態に係るデータ入力システムが備える1以上のプロセッサで実現される各処理部が、一つの端末が備える1以上のプロセッサで実現され、登録されるデータも一つの端末が備える記憶装置に記憶されてもよい。
【0102】
また、上記各実施の形態では、登録されたデータを用いたが、このような登録データは、所定のグループ毎に使い分けられてもよい。例えば、直近に登録されたデータとは、所定のユーザ(又はユーザグループ)が登録したデータのうち直近に登録されたデータであってもよい。つまり、同一の入力フォームに入力され、登録されたデータであっても、他のユーザ(又は、他のユーザグループ)が登録したデータは直近に登録されたデータとして用いられなくてもよい。また、直近に登録されたデータとは、所定の端末を用いて登録されたデータのうち直近に登録されたデータであってもよい。
【0103】
また、以下に示す形態も、本発明の1つ又は複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
【0104】
(1)上記のデータ入力システムを構成する構成要素の一部は、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムであってもよい。前記RAM又はハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
【0105】
(2)上記のデータ入力システムを構成する構成要素の一部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。前記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
【0106】
(3)上記のデータ入力システムを構成する構成要素の一部は、各装置に脱着可能なICカード又は単体のモジュールから構成されているとしてもよい。前記ICカード又は前記モジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。前記ICカード又は前記モジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、前記ICカード又は前記モジュールは、その機能を達成する。このICカード又はこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
【0107】
(4)また、上記のデータ入力システムを構成する構成要素の一部は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号をコンピュータで読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD-ROM、MO、DVD、DVD-ROM、DVD-RAM、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記デジタル信号であるとしてもよい。
【0108】
また、上記のデータ入力システムを構成する構成要素の一部は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号を、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
【0109】
(5)本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
【0110】
(6)また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムにしたがって動作するとしてもよい。
【0111】
(7)また、前記プログラム又は前記デジタル信号を記録媒体に記録して移送することにより、又は前記プログラム又は前記デジタル信号を、前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
【0112】
(8)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0113】
本発明は、入力フォームにデータを入力する任意のシステムなどにおいて利用可能である。特に、本発明は、入力項目数が多い入力フォームに、一部が共通するデータを繰り返し入力するシステムに有用である。
【符号の説明】
【0114】
100、200 データ入力システム
101、201 第一端末
202 第二端末
103 サーバ
104 管理者端末
105 ネットワーク
112、142、162、212 プロセッサ
114、144、184 記憶装置
116、186 表示装置
118、188 入力装置
121 表示部
122 設定部
124 登録部