(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025001171
(43)【公開日】2025-01-08
(54)【発明の名称】情報処理システム
(51)【国際特許分類】
H04M 3/56 20060101AFI20241225BHJP
H04N 7/15 20060101ALI20241225BHJP
【FI】
H04M3/56 C
H04N7/15
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023100617
(22)【出願日】2023-06-20
(71)【出願人】
【識別番号】523230580
【氏名又は名称】株式会社アーク
(74)【代理人】
【識別番号】100194467
【弁理士】
【氏名又は名称】杉浦 健文
(72)【発明者】
【氏名】切本 将宏
【テーマコード(参考)】
5C164
5K201
【Fターム(参考)】
5C164FA10
5C164PA41
5C164VA03S
5C164VA09S
5C164VA10P
5C164VA16P
5K201BB09
5K201CA02
5K201CA04
5K201CA10
5K201CB06
5K201CC04
5K201CC10
5K201DC02
5K201EB06
5K201ED06
5K201EF10
(57)【要約】 (修正有)
【課題】参加したいグループとは異なるグループに参加してしまうことを抑制できる情報処理システムを提供する。
【解決手段】情報処理システム10は、複数の通信装置20a~20cと、複数のマイク31と、複数のスピーカ32と、を備える。複数の通信装置の少なくとも1つは、通話を行うためのグループのグループ名を決定するための決定操作を受け付ける受付部21と、受付部21によって受け付けられた決定操作に基づいて決定されたグループ名を含みかつグループに参加するためのURLを作成するアプリケーションソフトウェア22と、を有し、複数の通信装置がURLにアクセスしてグループに参加している場合、複数のマイク31のそれぞれに入力された音声が、アプリケーションソフトウェア22によって当該マイク31に対応する通信装置を介して他の通信装置に送信され、当該他の通信装置に対応するスピーカ32から出力される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の通信装置と、
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数のマイクと、
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数のスピーカとを備え、
前記複数の通信装置の少なくとも1つは、通話を行うためのグループのグループ名を決定するための決定操作を受け付ける受付部と、前記受付部によって受け付けられた前記決定操作に基づいて決定された前記グループ名を含みかつ前記グループに参加するためのURL(Uniform Resource Locator)を作成するアプリケーションソフトウェアとを有し、
前記複数の通信装置が前記URLにアクセスして前記グループに参加している場合、前記複数のマイクのそれぞれに入力された音声は、前記アプリケーションソフトウェアによって当該マイクに対応する前記通信装置を介して他の前記通信装置に送信され、当該他の前記通信装置に対応する前記スピーカから出力される、
情報処理システム。
【請求項2】
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数のイヤホンをさらに備え、
前記複数の通信装置のそれぞれに対応する前記マイクおよび前記スピーカは、当該通信装置に対応する前記イヤホンに内蔵される、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数の人感センサをさらに備え、
前記複数の通信装置のそれぞれは、当該通信装置に対応する前記人感センサが人を検知した場合に当該通信装置に対応する前記マイクをオフにする制御部を有する、
請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数のカメラをさらに備え、
前記複数の通信装置のそれぞれは、画像を表示する表示部を有し、
前記複数の通信装置が前記URLにアクセスして前記グループに参加している場合、前記複数のカメラのそれぞれによって撮影された画像は、前記アプリケーションソフトウェアによって当該カメラに対応する前記通信装置を介して他の前記通信装置に送信され、当該他の前記通信装置の前記表示部に表示される、
請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数の人感センサをさらに備え、
前記複数の通信装置のそれぞれは、当該通信装置に対応する前記人感センサが人を検知した場合に当該通信装置に対応する前記カメラをオフにする制御部を有する、
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記複数の通信装置のそれぞれは、当該通信装置に対応する前記カメラが位置する高さに関する高さ情報を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記高さ情報に基づいて当該カメラが所定の高さ以上の高さに位置する場合に当該カメラをオフにする制御部とを有する、
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数のランプをさらに備え、
前記複数の通信装置のそれぞれは、当該通信装置に対応する前記カメラがオフの場合に当該通信装置に対応する前記ランプを点灯させる制御部を有する、
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数のモバイルバッテリをさらに備え、
前記複数の通信装置のそれぞれは、当該通信装置に対応する前記モバイルバッテリによって充電される、
請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記決定操作は、前記情報処理システムを用いて行われる作業が行われる現場の現場名を入力する入力操作であり、
前記アプリケーションソフトウェアは、前記受付部によって受け付けられた前記入力操作で入力された前記現場名を前記グループ名として前記URLを作成する、
請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記決定操作は、前記情報処理システムを用いて行われる作業が行われる現場を地図上で選択する選択操作であり、
前記アプリケーションソフトウェアは、前記受付部によって受け付けられた前記選択操作で選択された前記現場の現場名を前記グループ名として前記URLを生成する、
請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記情報処理システムは、仮設足場の設置作業、外壁工事、または大規模修繕工事を行う際に用いられ、
前記複数の通信装置のそれぞれ、当該通信装置に対応する前記マイク、および当該通信装置に対応する前記スピーカは、前記仮設足場の設置作業、前記外壁工事、または前記大規模修繕工事を行う作業者に身に着けられる、
請求項1または2に記載の情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数の端末でグループ通話を実現するグループ通話システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のグループ通話システムでは、参加したいグループとは異なるグループに参加してしまうという課題がある。
そこで、本発明は、参加したいグループとは異なるグループに参加してしまうことを抑制できる情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る情報処理システムは、複数の通信装置と、前記複数の通信装置に対応して設けられる複数のマイクと、前記複数の通信装置に対応して設けられる複数のスピーカとを備え、前記複数の通信装置の少なくとも1つは、通話を行うためのグループのグループ名を決定するための決定操作を受け付ける受付部と、前記受付部によって受け付けられた前記決定操作に基づいて決定された前記グループ名を含みかつ前記グループに参加するためのURL(Uniform Resource Locator)を作成するアプリケーションソフトウェアとを有し、前記複数の通信装置が前記URLにアクセスして前記グループに参加している場合、前記複数のマイクのそれぞれに入力された音声は、前記アプリケーションソフトウェアによって当該マイクに対応する前記通信装置を介して他の前記通信装置に送信され、当該他の前記通信装置に対応する前記スピーカから出力される。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、参加したいグループとは異なるグループに参加してしまうことを抑制できる情報処理システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の実施形態に係る情報処理システムを示す模式図である。
【
図2】
図1の情報処理システムの機能構成を示すブロック図である。
【
図3】
図1の情報処理システムによる情報処理方法の一例を示すシーケンス図である。
【
図4】
図1の情報処理システムで表示される表示画面の一例を示す模式図である。
【
図5】
図1の情報処理システムで表示される表示画面の他の一例を示す模式図である。
【
図6】
図1の情報処理システムによる情報処理方法の他の一例を示すフローチャートである。
【
図7】
図1の情報処理システムによる情報処理方法のさらに他の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理システム10を示す模式図である。
図1を参照して、情報処理システム10の構成について説明する。
【0009】
情報処理システム10は、情報処理を行うシステムである。
図1に示すように、情報処理システム10は、仮設足場の設置作業を行う際に用いられている。なお、情報処理システム10は、外壁工事または大規模修繕工事を行う際に用いられてもよい。情報処理システム10は、複数の通信装置20a~20cと、複数のイヤホン30a~30cと、複数のカメラ40a~40cと、複数のモバイルバッテリ50a~50cと、複数の人感センサ60a~60cとを備えている。
【0010】
複数の通信装置20a~20cは、通信を行う装置である。複数の通信装置20a~20cのそれぞれは、仮設足場の設置作業を行う作業者に身に着けられている。通信装置20aは作業者1aに身に着けられ、通信装置20bは作業者1bに身に着けられ、通信装置20cは作業者1cに身に着けられている。具体的には、通信装置20aは作業者1aが着用している衣服のポケットに入れられ、通信装置20bは作業者1bが着用している衣服のポケットに入れられ、通信装置20cは作業者1cが着用している衣服のポケットに入れられている。なお、複数の通信装置20a~20cのそれぞれは、鞄等に入れられていてもよい。たとえば、複数の通信装置20a~20cのそれぞれは、スマートフォンである。
【0011】
複数のイヤホン30a~30cは、複数の通信装置20a~20cに対応して設けられている。イヤホン30aは通信装置20aに対応して設けられ、イヤホン30bは通信装置20bに対応して設けられ、イヤホン30cは通信装置20cに対応して設けられている。複数のイヤホン30a~30cのそれぞれは、当該イヤホンに対応する通信装置を身に着けている作業者に身に着けられている。つまり、イヤホン30aは作業者1aに身に着けられ、イヤホン30bは作業者1bに身に着けられ、イヤホン30cは作業者1cに身に着けられている。具体的には、イヤホン30aは作業者1aの耳に装着され、イヤホン30bは作業者1bの耳に装着され、イヤホン30cは作業者1cの耳に装着されている。
【0012】
複数のカメラ40a~40cは、複数の通信装置20a~20cに対応して設けられている。カメラ40aは通信装置20aに対応して設けられ、カメラ40bは通信装置20bに対応して設けられ、カメラ40cは通信装置20cに対応して設けられている。複数のカメラ40a~40cのそれぞれは、当該カメラに対応する通信装置を身に着けている作業者に身に着けられている。つまり、カメラ40aは作業者1aに身に着けられ、カメラ40bは作業者1bに身に着けられ、カメラ40cは作業者1cに身に着けられている。具体的には、カメラ40aは作業者1aが着用しているヘルメットに取り付けられ、カメラ40bは作業者1bが着用しているヘルメットに取り付けられ、カメラ40cは作業者1cが着用しているヘルメットに取り付けられている。なお、複数のカメラ40a~40cのそれぞれは、眼鏡等に取り付けられてもよい。
【0013】
複数のモバイルバッテリ50a~50cは、複数の通信装置20a~20cに対応して設けられている。モバイルバッテリ50aは通信装置20aに対応して設けられ、モバイルバッテリ50bは通信装置20bに対応して設けられ、モバイルバッテリ50cは通信装置20cに対応して設けられている。複数のモバイルバッテリ50a~50cのそれぞれは、当該モバイルバッテリに対応する通信装置を身に着けている作業者に身に着けられている。つまり、モバイルバッテリ50aは作業者1aに身に着けられ、モバイルバッテリ50bは作業者1bに身に着けられ、モバイルバッテリ50cは作業者1cに身に着けられている。具体的には、モバイルバッテリ50aは作業者1aが着用している衣服のポケットに入れられ、モバイルバッテリ50bは作業者1bが着用している衣服のポケットに入れられ、モバイルバッテリ50cは作業者1cが着用している衣服のポケットに入れられている。なお、複数のモバイルバッテリ50a~50cのそれぞれは、鞄等に入れられていてもよい。
【0014】
複数の通信装置20a~20cのそれぞれは、当該通信装置に対応するモバイルバッテリによって充電される。つまり、通信装置20aはモバイルバッテリ50aによって充電され、通信装置20bはモバイルバッテリ50bによって充電され、通信装置20cはモバイルバッテリ50cによって充電される。
【0015】
複数の人感センサ60a~60cは、複数の通信装置20a~20cに対応して設けられている。人感センサ60aは通信装置20aに対応して設けられ、人感センサ60bは通信装置20bに対応して設けられ、人感センサ60cは通信装置20cに対応して設けられている。複数の人感センサ60a~60cのそれぞれは、当該人感センサに対応する通信装置を身に着けている作業者が作業を行う場所の周辺の人を検知するように配置されている。つまり、人感センサ60aは作業者1aが作業を行う場所の周辺の人を検知するように設置され、人感センサ60bは作業者1bが作業を行う場所の周辺の人を検知するように設置され、人感センサ60cは作業者1cが作業を行う場所の周辺の人を検知するように設置されている。具体的には、作業者1aは建物の1階に相当する高さで作業を行い、人感センサ60aは建物の1階にいる人を検知する。また、作業者1bは建物の2階に相当する高さで作業を行い、人感センサ60bは建物の2階にいる人を検知する。また、作業者1cは建物の3階に相当する高さで作業を行い、人感センサ60cは建物の3階にいる人を検知する。複数の人感センサ60a~60cのそれぞれは、足場材に設置され、建物にいる人を検知する。なお、複数の人感センサ60a~60cのそれぞれは、建物に設置され、建物にいる人を検知してもよい。たとえば、複数の人感センサ60a~60cのそれぞれは、赤外線、超音波、および/または可視光等を用いた人感センサである。
図2は、
図1の情報処理システム10の機能構成を示すブロック図である。
図2を参照して、情報処理システム10の機能構成について説明する。
【0016】
図2に示すように、イヤホン30aには、通信装置20aに対応して設けられるマイク31とスピーカ32とが内蔵されている。図示は省略しているが、イヤホン30bには通信装置20bに対応して設けられるマイク31とスピーカ32とが内蔵されており、イヤホン30cには通信装置20cに対応して設けられるマイク31とスピーカ32とが内蔵されている。このように、情報処理システム10は、複数の通信装置20a~20cに対応して設けられる複数のマイク31と、複数の通信装置20a~20cに対応して設けられる複数のスピーカ32とを備えている。複数の通信装置20a~20cのそれぞれに対応するマイク31およびスピーカ32は、当該通信装置に対応するイヤホンに内蔵されている。
【0017】
複数の通信装置20a~20cのそれぞれに対応するマイク31およびスピーカ32は、当該通信装置を身に着けている作業者に身に着けられている。つまり、通信装置20aに対応するマイク31およびスピーカ32は作業者1aに身に着けられ、通信装置20bに対応するマイク31およびスピーカ32は作業者1bに身に着けられ、通信装置20cに対応するマイク31およびスピーカ32は作業者1cに身に着けられている。通信装置20aに対応するマイク31およびスピーカ32は、イヤホン30aが作業者1aに身に着けられることによって、作業者1aに身に着けられている。通信装置20bに対応するマイク31およびスピーカ32は、イヤホン30bが作業者1bに身に着けられることによって、作業者1bに身に着けられている。通信装置20cに対応するマイク31およびスピーカ32は、イヤホン30cが作業者1cに身に着けられることによって、作業者1cに身に着けられている。
【0018】
カメラ40aには、通信装置20aに対応して設けられるランプ41が備えられている。図示は省略しているが、カメラ40bには通信装置20bに対応して設けられるランプ41が備えられており、カメラ40cには通信装置20cに対応して設けられるランプ41が備えられている。このように、情報処理システム10は、複数の通信装置20a~20cに対応して設けられる複数のランプ41を備えている。
【0019】
複数の通信装置20a~20cのそれぞれに対応するランプ41は、当該通信装置を身に着けている作業者に身に着けられている。つまり、通信装置20aに対応するランプ41は作業者1aに身に着けられ、通信装置20bに対応するランプ41は作業者1bに身に着けられ、通信装置20cに対応するランプ41は作業者1cに身に着けられている。通信装置20aに対応するランプ41は、カメラ40aが作業者1aに身に着けられることによって、作業者1aに身に着けられている。通信装置20bに対応するランプ41は、カメラ40bが作業者1bに身に着けられることによって、作業者1bに身に着けられている。通信装置20cに対応するランプ41は、カメラ40cが作業者1cに身に着けられることによって、作業者1cに身に着けられている。
【0020】
通信装置20aは、受付部21と、アプリケーションソフトウェア22と、取得部23と、表示部24と、通信部25と、記憶部26と、制御部27とを有している。図示は省略しているが、通信装置20bも、受付部21と、アプリケーションソフトウェア22と、取得部23と、表示部24と、通信部25と、記憶部26と、制御部27とを有している。また、通信装置20cも、受付部21と、アプリケーションソフトウェア22と、取得部23と、表示部24と、通信部25と、記憶部26と、制御部27とを有している。なお、複数の通信装置20a~20cの少なくとも1つが、受付部21とアプリケーションソフトウェア22とを有していればよい。
【0021】
複数の通信装置20a~20cのそれぞれの受付部21は、通話を行うためのグループのグループ名を決定するための決定操作を受け付ける。たとえば、決定操作は、情報処理システム10を用いて行われる作業が行われる現場の現場名を入力する入力操作である。当該作業は、仮設足場の設置作業、外壁工事、または大規模修繕工事等である。現場名は、現場の住所、これから現場に建設される建物の建物名、または既に現場に建設されている建物の建物名等である。建物名は、○○ビル、○○タワー、または○○ビル(北側)等である。また、決定操作は、情報処理システム10を用いて行われる作業が行われる現場を地図上で選択する選択操作である。たとえば、受付部21は、タッチパネルまたはハードウェアボタン等によって実現される。
【0022】
複数の通信装置20a~20cのそれぞれのアプリケーションソフトウェア22は、当該通信装置の受付部21によって受け付けられた決定操作に基づいて決定されたグループ名を含みかつグループに参加するためのURLを作成する。つまり、通信装置20aのアプリケーションソフトウェア22は通信装置20aの受付部21によって受け付けられた決定操作に基づいて決定されたグループ名を含みかつグループに参加するためのURLを作成し、通信装置20bのアプリケーションソフトウェア22は通信装置20bの受付部21によって受け付けられた決定操作に基づいて決定されたグループ名を含みかつグループに参加するためのURLを作成し、通信装置20cのアプリケーションソフトウェア22は通信装置20cの受付部21によって受け付けられた決定操作に基づいて決定されたグループ名を含みかつグループに参加するためのURLを作成する。複数の通信装置20a~20cのそれぞれのアプリケーションソフトウェア22は、予め当該通信装置にインストールされている。
【0023】
たとえば、アプリケーションソフトウェア22は、決定操作が入力操作である場合、受付部21によって受け付けられた入力操作で入力された現場名をグループ名としてURLを作成する。アプリケーションソフトウェア22は、漢字、平仮名、および/または片仮名で現場名が入力された場合、漢字、平仮名、および/または片仮名を含むURLを作成する。
【0024】
また、アプリケーションソフトウェア22は、決定操作が選択操作である場合、受付部21によって受け付けられた選択操作で選択された現場の現場名をグループ名としてURLを生成する。たとえば、地図には住所および建物名を示す情報が含まれており、アプリケーションソフトウェア22は、地図上で選択された現場の住所または現場に建設されている建物名を現場名とし、現場名をグループ名としてURLを生成する。
【0025】
複数の通信装置20a~20cのそれぞれの取得部23は、当該通信装置に対応するカメラが位置する高さに関する高さ情報を取得する。つまり、通信装置20aの取得部23はカメラ40aが位置する高さに関する高さ情報を取得し、通信装置20bの取得部23はカメラ40bが位置する高さに関する高さ情報を取得し、通信装置20cの取得部23はカメラ40cが位置する高さに関する高さ情報を取得する。たとえば、高さ情報は、地面からの高さを示す。また、高さ情報は、建物の何階に相当する高さであるかを示す。
【0026】
たとえば、複数のカメラ40a~40cのそれぞれの高さ情報は、当該カメラに対応する通信装置を身に着けている作業者によって入力される。つまり、カメラ40aの高さ情報は作業者1aによって入力され、カメラ40bの高さ情報は作業者1bによって入力され、カメラ40cの高さ情報は作業者1cによって入力される。たとえば、作業者1aは、建物の1階に相当する高さで作業を行うので、カメラ40aの高さ情報として「1階」と入力する。また、作業者1bは、建物の2階に相当する高さで作業を行うので、カメラ40bの高さ情報として「2階」と入力する。また、作業者1cは、建物の3階に相当する高さで作業を行うので、カメラ40cの高さ情報として「3階」と入力する。
【0027】
この場合、複数の通信装置20a~20cのそれぞれの取得部23は、当該通信装置を身に着けている作業者によって入力された高さ情報を取得する。つまり、通信装置20aの取得部23は作業者1aによって入力された高さ情報を取得し、通信装置20bの取得部23は作業者1bによって入力された高さ情報を取得し、通信装置20cの取得部23は作業者1cによって入力された高さ情報を取得する。
【0028】
なお、複数のカメラ40a~40cの高さをセンサ等で計測し、複数の通信装置20a~20cのそれぞれの取得部23は、当該通信装置に対応するカメラの高さ情報として、当該センサ等によって計測された高さを示す高さ情報を取得してもよい。
【0029】
複数の通信装置20a~20cのそれぞれの表示部24は、画像を表示する。画像は、静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。たとえば、表示部24は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、またはプラズマディスプレイ等によって実現される。
【0030】
複数の通信装置20a~20cのそれぞれは、当該通信装置に対応するカメラによって撮影された画像を取得し、当該通信装置の表示部24は、当該画像を表示する。つまり、通信装置20aはカメラ40aによって撮影された画像を取得し、通信装置20aの表示部24は当該画像を表示する。通信装置20bはカメラ40bによって撮影された画像を取得し、通信装置20bの表示部24は当該画像を表示する。通信装置20cはカメラ40cによって撮影された画像を取得し、通信装置20cの表示部24は当該画像を表示する。
【0031】
また、複数の通信装置20a~20cのそれぞれは、当該通信装置以外の他の通信装置に対応するカメラによって撮影された画像を取得し、当該通信装置の表示部24は、当該画像を表示する。つまり、通信装置20aはカメラ40b,40cによって撮影された画像を取得し、通信装置20aの表示部24は当該画像を表示する。また、通信装置20bはカメラ40a,40cによって撮影された画像を取得し、通信装置20bの表示部24は当該画像を表示する。また、通信装置20cはカメラ40a,40bによって撮影された画像を取得し、通信装置20cの表示部24は当該画像を表示する。
【0032】
複数の通信装置20a~20cのそれぞれの通信部25は、当該通信装置が、他の通信装置、当該通信装置に対応するイヤホン、当該通信装置に対応するカメラ、および当該通信装置に対応する人感センサ等と無線通信するための通信モジュールである。つまり、通信装置20aの通信部25は、通信装置20aが、他の通信装置20b,20c、イヤホン30a、カメラ40a、および人感センサ60a等と無線通信するための通信モジュールである。通信装置20bの通信部25は、通信装置20bが、他の通信装置20a,20c、イヤホン30b、カメラ40b、および人感センサ60b等と無線通信するための通信モジュールである。通信装置20cの通信部25は、通信装置20cが、他の通信装置20a,20b、イヤホン30c、カメラ40c、および人感センサ60c等と無線通信するための通信モジュールである。たとえば、通信部25は、近距離無線通信等によって無線通信を行う。なお、複数の通信装置20a~20cのそれぞれは、当該通信装置に対応するイヤホン、当該通信装置に対応するカメラ、および当該通信装置に対応する人感センサ等と有線で接続され、これらと有線通信してもよい。
【0033】
複数の通信装置20a~20cのそれぞれの記憶部26は、種々の情報を記憶する。具体的には、複数の通信装置20a~20cのそれぞれの記憶部26は、アプリケーションソフトウェア22によって作成されたURL、および高さ情報等を記憶する。たとえば、記憶部26は、メモリ等によって実現される。
複数の通信装置20a~20cのそれぞれの制御部27は、種々の制御を行う。たとえば、制御部27は、プロセッサ等によって実現される。
【0034】
複数の通信装置20a~20cのそれぞれの制御部27は、当該通信装置に対応する人感センサが人を検知した場合に当該通信装置に対応するマイク31をオフにする。つまり、通信装置20aの制御部27は人感センサ60aが人を検知した場合に通信装置20aに対応するマイク31をオフにし、通信装置20bの制御部27は人感センサ60bが人を検知した場合に通信装置20bに対応するマイク31をオフにし、通信装置20cの制御部27は人感センサ60cが人を検知した場合に通信装置20cに対応するマイク31をオフにする。
【0035】
複数の通信装置20a~20cのそれぞれの制御部27は、当該通信装置に対応する人感センサが人を検知した場合に当該通信装置に対応するカメラをオフにする。つまり、通信装置20aの制御部27は人感センサ60aが人を検知した場合にカメラ40aをオフにし、通信装置20bの制御部27は人感センサ60bが人を検知した場合にカメラ40bをオフにし、通信装置20cの制御部27は人感センサ60cが人を検知した場合にカメラ40cをオフにする。
【0036】
複数の通信装置20a~20cのそれぞれの制御部27は、当該通信装置の取得部23によって取得された高さ情報に基づいて、当該通信装置に対応するカメラが所定の高さ以上の高さに位置する場合に当該カメラをオフにする。つまり、通信装置20aの制御部27は、通信装置20aの取得部23によって取得された高さ情報に基づいて、カメラ40aが所定の高さ以上の高さに位置する場合にカメラ40aをオフにする。通信装置20bの制御部27は、通信装置20bの取得部23によって取得された高さ情報に基づいて、カメラ40bが所定の高さ以上の高さに位置する場合にカメラ40bをオフにする。通信装置20cの制御部27は、通信装置20cの取得部23によって取得された高さ情報に基づいて、カメラ40cが所定の高さ以上の高さに位置する場合にカメラ40cをオフにする。
【0037】
たとえば、所定の高さは、建物の2階に相当する高さである。この場合、通信装置20aの制御部27は、カメラ40aが位置する高さが建物の1階に相当する高さであれば、カメラ40aをオフにせずオンにする。通信装置20bの制御部27は、カメラ40bが位置する高さが建物の2階に相当する高さであれば、カメラ40bをオフにする。通信装置20cの制御部27は、カメラ40cが位置する高さが建物の3階に相当する高さであれば、カメラ40cをオフにする。
【0038】
なお、複数の通信装置20a~20cのそれぞれの制御部27は、当該通信装置に対応する人感センサが人を検知した場合に当該通信装置に対応するカメラをオフにすること、および当該通信装置に対応するカメラが所定の高さ以上の高さに位置する場合に当該カメラをオフにすることのうち、一方のみを行ってもよいし、両方を行ってもよい。たとえば、一方のみを行うか両方を行うかは、作業者1a~1c等が決定する。
【0039】
複数の通信装置20a~20cのそれぞれの制御部27は、当該通信装置に対応するカメラがオフの場合に当該通信装置に対応するランプ41を点灯させる。つまり、通信装置20aの制御部27は、カメラ40aがオフの場合に通信装置20aに対応するランプ41を点灯させる。通信装置20bの制御部27は、カメラ40bがオフの場合に通信装置20bに対応するランプ41を点灯させる。通信装置20cの制御部27は、カメラ40cがオフの場合に通信装置20cに対応するランプ41を点灯させる。
【0040】
複数の通信装置20a~20cが、アプリケーションソフトウェア22によって作成されたURLにアクセスしてグループに参加している場合、複数のマイク31のそれぞれに入力された音声は、アプリケーションソフトウェア22によって当該マイク31に対応する通信装置を介して他の通信装置に送信され、当該他の通信装置に対応するスピーカから出力される。つまり、通信装置20aに対応するマイク31に入力された音声は、アプリケーションソフトウェア22によって通信装置20aを介して他の通信装置20b,20cに送信され、他の通信装置20b,20cに対応するスピーカ32から出力される。通信装置20bに対応するマイク31に入力された音声は、アプリケーションソフトウェア22によって通信装置20bを介して他の通信装置20a,20cに送信され、他の通信装置20a,20cに対応するスピーカ32から出力される。通信装置20cに対応するマイク31に入力された音声は、アプリケーションソフトウェア22によって通信装置20cを介して他の通信装置20a,20bに送信され、他の通信装置20a,20bに対応するスピーカ32から出力される。このように、複数のマイク31のそれぞれに入力された音声が、アプリケーションソフトウェア22によって当該マイク31に対応する通信装置を介して他の通信装置に送信され、当該他の通信装置に対応するスピーカから出力されるので、複数の作業者1a~1cは、複数の通信装置20a~20cを用いて通話することが可能となる。なお、マイク31がオフの場合、当該マイク31には音声が入力されない。
【0041】
複数の通信装置20a~20cが、アプリケーションソフトウェア22によって作成されたURLにアクセスしてグループに参加している場合、複数のカメラ40a~40cのそれぞれによって撮影された画像は、アプリケーションソフトウェア22によって当該カメラに対応する通信装置を介して他の通信装置に送信され、当該他の通信装置の表示部24に表示される。つまり、カメラ40aによって撮影された画像は、アプリケーションソフトウェア22によって通信装置20aを介して他の通信装置20b,20cに送信され、他の通信装置20b,20cの表示部24に表示される。カメラ40bによって撮影された画像は、アプリケーションソフトウェア22によって通信装置20bを介して他の通信装置20a,20cに送信され、他の通信装置20a,20cの表示部24に表示される。カメラ40cによって撮影された画像は、アプリケーションソフトウェア22によって通信装置20cを介して他の通信装置20a,20bに送信され、他の通信装置20a,20bの表示部24に表示される。このように、複数のカメラ40a~40cのそれぞれによって撮影された画像が、アプリケーションソフトウェア22によって当該カメラに対応する通信装置を介して他の通信装置に送信され、当該他の通信装置の表示部24に表示されるので、複数の作業者1a~1cは、複数の通信装置20a~20cを用いて画像の送受信を行うことが可能となる。なお、複数のカメラ40a~40cのそれぞれがオフの場合、当該カメラは撮影を行わない。
【0042】
このように、アプリケーションソフトウェア22によって複数の通信装置20a~20c間で音声および画像を送受信できるので、トランシーバ等の無線機を用いる必要がない。これによって、導入が容易であり、コストの増加を抑制でき、無線機のアンテナが作業の邪魔になることを回避できる。
【0043】
図3は、
図1の情報処理システム10による情報処理方法の一例を示すシーケンス図である。
図4は、
図1の情報処理システム10で表示される表示画面の一例を示す模式図である。
図5は、
図1の情報処理システム10で表示される表示画面の他の一例を示す模式図である。
図3から
図5を参照して、情報処理システム10による情報処理方法の一例について説明する。なお、以下では、通信装置20aがURLを作成する場合について説明するが、通信装置20bがURLを作成してもよいし、通信装置20cがURLを作成してもよい。
【0044】
図3に示すように、通信装置20a(受付部21)は、通話を行うためのグループのグループ名を決定するための決定操作を受け付ける(ステップS1)。たとえば、
図4に示すように、グループ名を入力するための画面が、通信装置20aのタッチパネル28に表示され、作業者1aは、タッチパネル28を用いてグループ名(ここでは「○○ビル」)を入力して「作成」のアイコンをタッチする。ここでは、タッチパネル28が受付部21に相当する。
【0045】
図3に戻って、通信装置20a(アプリケーションソフトウェア22)は、受付部21によって受け付けられた決定操作に基づいて決定されたグループ名を含みかつグループに参加するためのURLを作成する(ステップS2)。たとえば、
図5に示すように、アプリケーションソフトウェア22はグループ名(ここでは「○○ビル」)を含むURLを作成し、アプリケーションソフトウェア22によって作成されたURLが通信装置20aのタッチパネル28に表示される。
【0046】
図3に戻って、通信装置20a(通信部25)は、アプリケーションソフトウェア22によって作成したURLを、他の通信装置20bに送信する(ステップS3)。たとえば、作業者1aは、通信装置20aのタッチパネル28に表示されているURLをコピーし、コピーしたURLをメール等で通信装置20aから通信装置20bに送信する。
【0047】
通信装置20a(通信部25)は、アプリケーションソフトウェア22によって作成されたURLを、他の通信装置20cに送信する(ステップS4)。たとえば、作業者1aは、通信装置20aのタッチパネル28に表示されているURLをコピーし、コピーしたURLをメール等で通信装置20aから通信装置20cに送信する。
【0048】
通信装置20aは、アプリケーションソフトウェア22によって作成されたURLにアクセスしてグループに参加する(ステップS5)。たとえば、作業者1aが通信装置20aのタッチパネル28に表示されているURLをタッチすると、通信装置20aがURLにアクセスし、通信装置20aのタッチパネル28に「参加」のアイコンが表示され、作業者1aが「参加」のアイコンをタッチすることによって通信装置20aがグループに参加する。
【0049】
通信装置20bは、アプリケーションソフトウェア22によって作成したURLにアクセスしてグループに参加する(ステップS6)。たとえば、作業者1bが通信装置20bのタッチパネルに表示されているURLをタッチすると、通信装置20bがURLにアクセスし、通信装置20bのタッチパネルに「参加」のアイコンが表示され、作業者1bが「参加」のアイコンをタッチすることによって通信装置20bがグループに参加する。
【0050】
通信装置20cは、アプリケーションソフトウェア22によって作成されたURLにアクセスしてグループに参加する(ステップS7)。たとえば、作業者1cが通信装置20cのタッチパネルに表示されているURLをタッチすると、通信装置20cがURLにアクセスし、通信装置20cのタッチパネルに「参加」のアイコンが表示され、作業者1cが「参加」のアイコンをタッチすることによって通信装置20cがグループに参加する。
【0051】
複数の通信装置20a~20cは、アプリケーションソフトウェア22によって通話可能状態となる(ステップS8)。具体的には、複数のマイク31のそれぞれに入力された音声が、アプリケーションソフトウェア22によって当該マイク31に対応する通信装置を介して他の通信装置に送信され、当該他の通信装置に対応するスピーカから出力される状態となる。また、複数のカメラ40a~40cのそれぞれによって撮影された画像が、アプリケーションソフトウェア22によって当該カメラに対応する通信装置を介して他の通信装置に送信され、当該他の通信装置の表示部24に表示される状態となる。
【0052】
図6は、
図1の情報処理システム10による情報処理方法の他の一例を示すフローチャートである。
図6を参照して、情報処理システム10による情報処理方法の他の一例について説明する。
【0053】
図6に示すように、通信装置20a(制御部27)は、人感センサ60aが人を検知したか否かを判定する(ステップS11)。たとえば、通信部25は、人感センサ60aの検知結果を取得し続けており、制御部27は、通信部25によって取得された検知結果に基づいて、人感センサ60aが人を検知したか否かを判定する。
【0054】
通信装置20a(制御部27)は、人感センサ60aが人を検知していない場合(ステップS11でNo)、人感センサ60aが人を検知したか否かを再び判定する(ステップS11)。
【0055】
通信装置20a(制御部27)は、人感センサ60aが人を検知した場合(ステップS11でYes)、通信装置20aに対応するマイク31をオフにし(ステップS12)、カメラ40aをオフにし(ステップS13)、通信装置20aに対応するランプ41を点灯させる(ステップS14)。たとえば、制御部27は、通信部25を介してマイク31をオフにする制御信号を送信してマイク31をオフにし、通信部25を介してカメラ40aをオフにする制御信号を送信してカメラ40aをオフにし、通信部25を介してランプ41を点灯させる制御信号を送信してランプ41を点灯させる。
【0056】
なお、通信装置20bも同様に、人感センサ60bが人を検知した場合、通信装置20bに対応するマイク31をオフにし、カメラ40bをオフにし、通信装置20bに対応するランプ41を点灯させる。また、通信装置20cも同様に、人感センサ60cが人を検知した場合、通信装置20cに対応するマイク31をオフにし、カメラ40cをオフにし、通信装置20cに対応するランプ41を点灯させる。
【0057】
図7は、
図1の情報処理システム10による情報処理方法のさらに他の一例を示すフローチャートである。
図7を参照して、情報処理システム10による情報処理方法のさらに他の一例について説明する。
【0058】
図7に示すように、通信装置20a(取得部23)は、カメラ40aが位置する高さに関する高さ情報を取得する(ステップS21)。たとえば、作業者1aは、通信装置20aを用いて、カメラ40aが位置する高さが1階に相当する高さであることを示す高さ情報を入力し、取得部23は、入力された当該高さ情報を取得する。
【0059】
通信装置20a(制御部27)は、カメラ40aが所定の高さ以上の高さに位置しているか否かを判定する(ステップS22)。たとえば、所定の高さは、建物の2階に相当する高さであり、制御部27は、カメラ40aが建物の2階に相当する高さ以上の高さに位置しているか否かを判定する。
【0060】
通信装置20a(制御部27)は、カメラ40aが所定の高さ以上の高さに位置していない場合(ステップS22でNo)、カメラ40aをオフせずに処理を終了する。たとえば、高さ情報が、カメラ40aが位置する高さが1階に相当する高さであることを示している場合、制御部27は、カメラ40aをオフせずオンのままにする。
【0061】
通信装置20a(制御部27)は、カメラ40aが所定の高さ以上の高さに位置している場合(ステップS22でYes)、カメラ40aをオフにし(ステップS23)、通信装置20aに対応するランプ41を点灯させる(ステップS24)。たとえば、高さ情報が、カメラ40aが位置する高さが2階に相当する高さであることを示している場合、制御部27は、カメラ40aをオフにする。たとえば、制御部27は、通信部25を介してカメラ40aをオフにする制御信号を送信してカメラ40aをオフにし、通信部25を介してランプ41を点灯させる制御信号を送信してランプ41を点灯させる。
【0062】
なお、通信装置20bも同様に、カメラ40bが所定の高さ以上の高さに位置している場合、カメラ40bをオフにし、通信装置20bに対応するランプ41を点灯させる。また、通信装置20cも同様に、カメラ40cが所定の高さ以上の高さに位置している場合、カメラ40cをオフにし、通信装置20cに対応するランプ41を点灯させる。
【0063】
以上のように、本発明の実施形態に係る情報処理システム10は、複数の通信装置20a~20cと、複数の通信装置20a~20cに対応して設けられる複数のマイク31と、複数の通信装置20a~20cに対応して設けられる複数のスピーカ32とを備え、複数の通信装置20a~20cの少なくとも1つは、通話を行うためのグループのグループ名を決定するための決定操作を受け付ける受付部21と、受付部21によって受け付けられた決定操作に基づいて決定されたグループ名を含みかつグループに参加するためのURLを作成するアプリケーションソフトウェア22とを有し、複数の通信装置20a~20cがURLにアクセスしてグループに参加している場合、複数のマイク31のそれぞれに入力された音声は、アプリケーションソフトウェア22によって当該マイク31に対応する通信装置を介して他の通信装置に送信され、当該他の通信装置に対応するスピーカ32から出力される。
【0064】
これによれば、受付部21によって受け付けられた決定操作に基づいて決定されたグループ名を含みかつ通話を行うためのグループに参加するためのURLを作成できるので、参加したいグループのURLが分かり易くなり、参加したいグループとは異なるグループに参加してしまうことを抑制できる。
【0065】
また、本発明の実施形態に係る情報処理システム10は、複数の通信装置20a~20cに対応して設けられる複数のイヤホン30a~30cをさらに備え、複数の通信装置20a~20cのそれぞれに対応するマイク31およびスピーカ32は、当該通信装置に対応するイヤホンに内蔵される。
これによれば、マイク31およびスピーカ32を容易に身に着けることができる。
【0066】
また、本発明の実施形態に係る情報処理システム10は、複数の通信装置20a~20cに対応して設けられる複数の人感センサ60a~60cをさらに備え、複数の通信装置20a~20cのそれぞれは、当該通信装置に対応する人感センサが人を検知した場合に当該通信装置に対応するマイク31をオフにする制御部27を有する。
【0067】
これによれば、複数の人感センサ60a~60cのそれぞれが検知した人の音声がマイク31に入力されることを抑制できるので、当該音声が当該人感センサに対応する通信装置以外の他の通信装置に対応するスピーカ32から出力されることを抑制できる。
【0068】
また、本発明の実施形態に係る情報処理システム10は、複数の通信装置20a~20cに対応して設けられる複数のカメラ40a~40cをさらに備え、複数の通信装置20a~20cのそれぞれは、画像を表示する表示部24を有し、複数の通信装置20a~20cがURLにアクセスしてグループに参加している場合、複数のカメラ40a~40cのそれぞれによって撮影された画像は、アプリケーションソフトウェア22によって当該カメラに対応する通信装置を介して他の通信装置に送信され、当該他の通信装置の表示部24に表示される。
これによれば、複数のカメラ40a~40cのそれぞれによって撮影された画像を、当該カメラに対応する通信装置以外の他の通信装置に送信できる。
【0069】
また、本発明の実施形態に係る情報処理システム10は、複数の通信装置20a~20cに対応して設けられる複数の人感センサ60a~60cをさらに備え、複数の通信装置20a~20cのそれぞれは、当該通信装置に対応する人感センサが人を検知した場合に当該通信装置に対応するカメラをオフにする制御部27を有する。
【0070】
これによれば、複数の人感センサ60a~60cのそれぞれが検知した人を撮影することを抑制できるので、当該人が当該人感センサに対応する通信装置以外の他の通信装置に表示されることを抑制できる。
【0071】
また、本発明の実施形態に係る情報処理システム10において、複数の通信装置20a~20cのそれぞれは、当該通信装置に対応するカメラが位置する高さに関する高さ情報を取得する取得部23と、取得部23によって取得された高さ情報に基づいて当該カメラが所定の高さ以上の高さに位置する場合に当該カメラをオフにする制御部27とを有する。
【0072】
これによれば、複数のカメラ40a~40cのうち所定の高さ以上の高さに位置するカメラによって撮影された画像が、当該カメラに対応する通信装置以外の他の通信装置に表示されることを抑制できる。
【0073】
また、本発明の実施形態に係る情報処理システム10は、複数の通信装置20a~20cに対応して設けられる複数のランプ41をさらに備え、複数の通信装置20a~20cのそれぞれは、当該通信装置に対応するカメラがオフの場合に当該通信装置に対応するランプ41を点灯させる制御部27を有する。
これによれば、複数のカメラ40a~40cのそれぞれがオフである場合に、当該カメラがオフであることを容易に認識できる。
【0074】
また、本発明の実施形態に係る情報処理システム10は、複数の通信装置20a~20cに対応して設けられる複数のモバイルバッテリ50a~50cをさらに備え、複数の通信装置20a~20cのそれぞれは、当該通信装置に対応するモバイルバッテリによって充電される。
これによれば、複数の通信装置20a~20cのそれぞれを容易に充電できる。
【0075】
また、本発明の実施形態に係る情報処理システム10において、決定操作は、情報処理システム10を用いて行われる作業が行われる現場の現場名を入力する入力操作であり、アプリケーションソフトウェア22は、受付部21によって受け付けられた入力操作で入力された現場名をグループ名としてURLを作成する。
【0076】
これによれば、URLに現場名を含めることができるので、参加したいグループのURLがさらに分かり易くなり、参加したいグループとは異なるグループに参加してしまうことをさらに抑制できる。
【0077】
また、本発明の実施形態に係る情報処理システム10において、決定操作は、情報処理システム10を用いて行われる作業が行われる現場を地図上で選択する選択操作であり、アプリケーションソフトウェア22は、受付部21によって受け付けられた選択操作で選択された現場の現場名をグループ名としてURLを生成する。
【0078】
これによれば、URLに現場名を容易に含めることができるので、参加したいグループのURLがさらに分かり易くなり、参加したいグループとは異なるグループに参加してしまうことをさらに抑制できる。
【0079】
また、本発明の実施形態に係る情報処理システム10は、仮設足場の設置作業、外壁工事、または大規模修繕工事を行う際に用いられ、複数の通信装置20a~20cのそれぞれ、当該通信装置に対応するマイク31、および当該通信装置に対応するスピーカ32は、仮設足場の設置作業、外壁工事、または大規模修繕工事を行う作業者に身に着けられる。
【0080】
これによれば、仮設足場の設置作業、外壁工事、または大規模修繕工事を行いながら、情報処理システム10を用いて容易に通話できるので、仮設足場の設置作業、外壁工事、または大規模修繕工事を効率的に行うことができる。
【0081】
以上、一つまたは複数の態様に係る情報処理システムについて、実施形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施形態に施したものも、本発明の範囲内に含まれてもよい。
【0082】
上述した実施形態では、情報処理システム10が、仮設足場の設置作業、外壁工事、または大規模修繕工事を行う際に用いられる場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、情報処理システムは、リモート会議等に用いられてもよい。
【0083】
また、上述した実施形態では、複数の通信装置20a~20cのそれぞれが、作業者に身に着けられている場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、複数の通信装置のそれぞれは、パソコン等であってもよい。
【0084】
また、上述した実施形態では、複数の通信装置20a~20cのそれぞれに対応するマイク31およびスピーカ32が、当該通信装置に対応するイヤホンに内蔵され、当該通信装置を身に着けている作業者に身に着けられている場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、マイクは、作業者に身に着けられるピンマイク等であってもよいし、卓上または吊り下げ式マイク等であってもよい。また、スピーカは、作業者に身に着けられるネックスピーカ等であってもよいし、卓上または吊り下げ式スピーカ等であってもよい。
【0085】
また、上述した実施形態では、複数のカメラ40a~40cのそれぞれが、当該カメラに対応する通信装置を身に着けている作業者に身に着けられている場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、カメラは、卓上または吊り下げ式カメラ等であってもよい。
【0086】
また、上述した実施形態では、複数の通信装置20a~20cのそれぞれに対応するランプ41が、当該通信装置に対応するカメラに備えられ、当該通信装置を身に着けている作業者に身に着けられている場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、ランプは、作業者に身に着けられるヘッドランプ等であってもよいし、卓上または吊り下げ式ランプ等であってもよい。
【0087】
また、上述した実施形態では、決定操作が、現場名を入力する入力操作、または現場を選択する選択操作である場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、決定操作は、会議名等を入力する操作であってもよい。この場合、アプリケーションソフトウェアは、当該操作で入力された会議名等をグループ名としてURLを作成する。
【0088】
また、上述した実施形態では、複数の作業者1a~1cのそれぞれが、カメラを身に着けている場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、作業者1aはカメラ40aを身に付け、作業者1b,1cはカメラ40b,40cを身に着けていなくてもよい。
【0089】
また、上述した実施形態では、複数の人感センサ60a~60cが設置されている場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、1階に相当する高さに位置する人感センサ60aは設置されず、2階に相当する高さに位置する人感センサ60bおよび3階に相当する高さに位置する人感センサ60cが設置されてもよい。
【0090】
また、複数の通信装置20a~20cがURLにアクセスしてグループに参加している場合、複数の通信装置20a~20cのそれぞれに入力されたメッセージが、アプリケーションソフトウェア22によって他の通信装置に送信され、当該他の通信装置の表示部24に表示されてもよい。この場合、@マークを付ける等して、当該メッセージの送信先を指定できるようにしてもよい。
【0091】
また、本発明は、情報処理システム等のコンピュータが実行する情報処理方法として実現されてもよい。また、本発明は、情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。また、本発明は、このようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
【符号の説明】
【0092】
10 情報処理システム
20a,20b,20c 通信装置
21 受付部
22 アプリケーションソフトウェア
23 取得部
24 表示部
25 通信部
26 記憶部
27 制御部
28 タッチパネル
30a,30b,30c イヤホン
31 マイク
32 スピーカ
40a,40b,40c カメラ
41 ランプ
50a,50b,50c モバイルバッテリ
60a,60b,60c 人感センサ
【手続補正書】
【提出日】2024-09-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の通信装置と、
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数のマイクと、
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数のスピーカとを備え、
前記複数の通信装置の少なくとも1つは、通話を行うためのグループのグループ名を決定するための決定操作を受け付ける受付部と、前記受付部によって受け付けられた前記決定操作に基づいて決定された前記グループ名を含みかつアクセスすることによって前記グループに参加することが可能なURL(Uniform Resource Locator)を作成するアプリケーションソフトウェアとを有し、前記複数の通信装置のうち当該通信装置以外の全ての他の前記通信装置に前記URLを送信し、
前記複数の通信装置のうち、前記URLを作成した前記通信装置が、作成した前記URLにアクセスして前記グループに参加し、前記URLを受信した前記通信装置が、受信した前記URLにアクセスして前記グループに参加している場合、前記複数のマイクのそれぞれに入力された音声は、前記アプリケーションソフトウェアによって当該マイクに対応する前記通信装置を介して前記複数の通信装置のうち当該通信装置以外の全ての他の前記通信装置に送信され、当該全ての他の前記通信装置のそれぞれに対応する前記スピーカから出力され、
前記決定操作は、前記情報処理システムを用いて行われる作業が行われる現場を地図上で選択する選択操作であり、
前記アプリケーションソフトウェアは、前記受付部によって受け付けられた前記選択操作で選択された前記現場の現場名を前記グループ名として前記URLを生成する、
情報処理システム。
【請求項2】
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数のイヤホンをさらに備え、
前記複数の通信装置のそれぞれに対応する前記マイクおよび前記スピーカは、当該通信装置に対応する前記イヤホンに内蔵される、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数の人感センサをさらに備え、
前記複数の人感センサのそれぞれは、前記複数の通信装置のうち当該人感センサに対応する前記通信装置を身に着けている作業者以外の人を検知するために設けられ、
前記複数の通信装置のそれぞれは、当該通信装置に対応する前記人感センサが当該通信装置を身に着けている作業者以外の人を検知した場合に当該通信装置に対応する前記マイクをオフにする制御部を有する、
請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数のカメラをさらに備え、
前記複数の通信装置のそれぞれは、画像を表示する表示部を有し、
前記複数の通信装置が前記URLにアクセスして前記グループに参加している場合、前記複数のカメラのそれぞれによって撮影された画像は、前記アプリケーションソフトウェアによって当該カメラに対応する前記通信装置を介して他の前記通信装置に送信され、当該他の前記通信装置の前記表示部に表示される、
請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数の人感センサをさらに備え、
前記複数の人感センサのそれぞれは、前記複数の通信装置のうち当該人感センサに対応する前記通信装置を身に着けている作業者以外の人を検知するために設けられ、
前記複数の通信装置のそれぞれは、当該通信装置に対応する前記人感センサが当該通信装置を身に着けている作業者以外の人を検知した場合に当該通信装置に対応する前記カメラをオフにする制御部を有する、
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記複数のカメラのそれぞれは、前記複数の通信装置のうち当該カメラに対応する前記通信装置を身に着けている作業者に身に着けられ、
前記複数の通信装置のそれぞれは、当該通信装置に対応する前記カメラが位置する高さに関する高さ情報を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記高さ情報に基づいて当該カメラが所定の高さ以上の高さに位置する場合に当該カメラをオフにする制御部とを有する、
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項7】
複数の通信装置と、
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数のマイクと、
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数のスピーカとを備え、
前記複数の通信装置の少なくとも1つは、通話を行うためのグループのグループ名を決定するための決定操作を受け付ける受付部と、前記受付部によって受け付けられた前記決定操作に基づいて決定された前記グループ名を含みかつアクセスすることによって前記グループに参加することが可能なURL(Uniform Resource Locator)を作成するアプリケーションソフトウェアとを有し、前記複数の通信装置のうち当該通信装置以外の全ての他の前記通信装置に前記URLを送信し、
前記複数の通信装置のうち、前記URLを作成した前記通信装置が、作成した前記URLにアクセスして前記グループに参加し、前記URLを受信した前記通信装置が、受信した前記URLにアクセスして前記グループに参加している場合、前記複数のマイクのそれぞれに入力された音声は、前記アプリケーションソフトウェアによって当該マイクに対応する前記通信装置を介して前記複数の通信装置のうち当該通信装置以外の全ての他の前記通信装置に送信され、当該全ての他の前記通信装置のそれぞれに対応する前記スピーカから出力され、
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数のカメラをさらに備え、
前記複数の通信装置のそれぞれは、画像を表示する表示部を有し、
前記複数の通信装置が前記URLにアクセスして前記グループに参加している場合、前記複数のカメラのそれぞれによって撮影された画像は、前記アプリケーションソフトウェアによって当該カメラに対応する前記通信装置を介して他の前記通信装置に送信され、当該他の前記通信装置の前記表示部に表示され、
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数のランプをさらに備え、
前記複数の通信装置のそれぞれは、当該通信装置に対応する前記カメラがオフの場合に当該通信装置に対応する前記ランプを点灯させる制御部を有する、
情報処理システム。
【請求項8】
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数のモバイルバッテリをさらに備え、
前記複数の通信装置のそれぞれは、当該通信装置に対応する前記モバイルバッテリによって充電される、
請求項1、2または7のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記決定操作は、前記情報処理システムを用いて行われる作業が行われる現場の現場名を入力する入力操作であり、
前記アプリケーションソフトウェアは、前記受付部によって受け付けられた前記入力操作で入力された前記現場名を前記グループ名として前記URLを作成する、
請求項1、2または7のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記情報処理システムは、仮設足場の設置作業、外壁工事、または大規模修繕工事を行う際に用いられ、
前記複数の通信装置のそれぞれ、当該通信装置に対応する前記マイク、および当該通信装置に対応する前記スピーカは、前記仮設足場の設置作業、前記外壁工事、または前記大規模修繕工事を行う作業者に身に着けられる、
請求項1、2または7のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【手続補正書】
【提出日】2024-11-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の通信装置と、
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数のマイクと、
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数のスピーカとを備える、情報処理システムであって、
前記複数の通信装置の少なくとも1つは、通話を行うためのグループのグループ名を決定するための決定操作を受け付ける受付部と、前記受付部によって受け付けられた前記決定操作に基づいて決定された前記グループ名を含みかつアクセスすることによって前記グループに参加することが可能なURL(Uniform Resource Locator)を作成するアプリケーションソフトウェアとを有し、前記複数の通信装置のうち当該通信装置以外の全ての他の前記通信装置に前記URLを送信し、
前記複数の通信装置のうち、前記URLを作成した前記通信装置が、作成した前記URLにアクセスして前記グループに参加し、前記URLを受信した前記通信装置が、受信した前記URLにアクセスして前記グループに参加している場合、前記複数のマイクのそれぞれに入力された音声は、前記アプリケーションソフトウェアによって当該マイクに対応する前記通信装置を介して前記複数の通信装置のうち当該通信装置以外の全ての他の前記通信装置に送信され、当該全ての他の前記通信装置のそれぞれに対応する前記スピーカから出力され、
前記決定操作は、前記情報処理システムを用いて行われる作業が行われる現場を地図上で選択する選択操作であり、
前記アプリケーションソフトウェアは、前記受付部によって受け付けられた前記選択操作で選択された前記現場の現場名を前記グループ名として前記URLを生成する、
情報処理システム。
【請求項2】
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数のイヤホンをさらに備え、
前記複数の通信装置のそれぞれに対応する前記マイクおよび前記スピーカは、当該通信装置に対応する前記イヤホンに内蔵される、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数の人感センサをさらに備え、
前記複数の人感センサのそれぞれは、前記複数の通信装置のうち当該人感センサに対応する前記通信装置を身に着けている作業者以外の人を検知するために設けられ、
前記複数の通信装置のそれぞれは、当該通信装置に対応する前記人感センサが当該通信装置を身に着けている作業者以外の人を検知した場合に当該通信装置に対応する前記マイクをオフにする制御部を有する、
請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数のカメラをさらに備え、
前記複数の通信装置のそれぞれは、画像を表示する表示部を有し、
前記複数の通信装置が前記URLにアクセスして前記グループに参加している場合、前記複数のカメラのそれぞれによって撮影された画像は、前記アプリケーションソフトウェアによって当該カメラに対応する前記通信装置を介して他の前記通信装置に送信され、当該他の前記通信装置の前記表示部に表示される、
請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数の人感センサをさらに備え、
前記複数の人感センサのそれぞれは、前記複数の通信装置のうち当該人感センサに対応する前記通信装置を身に着けている作業者以外の人を検知するために設けられ、
前記複数の通信装置のそれぞれは、当該通信装置に対応する前記人感センサが当該通信装置を身に着けている作業者以外の人を検知した場合に当該通信装置に対応する前記カメラをオフにする制御部を有する、
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記複数のカメラのそれぞれは、前記複数の通信装置のうち当該カメラに対応する前記通信装置を身に着けている作業者に身に着けられ、
前記複数の通信装置のそれぞれは、当該通信装置に対応する前記カメラが位置する高さに関する高さ情報を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記高さ情報に基づいて当該カメラが所定の高さ以上の高さに位置する場合に当該カメラをオフにする制御部とを有する、
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項7】
複数の通信装置と、
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数のマイクと、
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数のスピーカとを備え、
前記複数の通信装置の少なくとも1つは、通話を行うためのグループのグループ名を決定するための決定操作を受け付ける受付部と、前記受付部によって受け付けられた前記決定操作に基づいて決定された前記グループ名を含みかつアクセスすることによって前記グループに参加することが可能なURL(Uniform Resource Locator)を作成するアプリケーションソフトウェアとを有し、前記複数の通信装置のうち当該通信装置以外の全ての他の前記通信装置に前記URLを送信し、
前記複数の通信装置のうち、前記URLを作成した前記通信装置が、作成した前記URLにアクセスして前記グループに参加し、前記URLを受信した前記通信装置が、受信した前記URLにアクセスして前記グループに参加している場合、前記複数のマイクのそれぞれに入力された音声は、前記アプリケーションソフトウェアによって当該マイクに対応する前記通信装置を介して前記複数の通信装置のうち当該通信装置以外の全ての他の前記通信装置に送信され、当該全ての他の前記通信装置のそれぞれに対応する前記スピーカから出力され、
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数のカメラをさらに備え、
前記複数の通信装置のそれぞれは、画像を表示する表示部を有し、
前記複数の通信装置が前記URLにアクセスして前記グループに参加している場合、前記複数のカメラのそれぞれによって撮影された画像は、前記アプリケーションソフトウェアによって当該カメラに対応する前記通信装置を介して他の前記通信装置に送信され、当該他の前記通信装置の前記表示部に表示され、
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数のランプをさらに備え、
前記複数の通信装置のそれぞれは、当該通信装置に対応する前記カメラがオフの場合に当該通信装置に対応する前記ランプを点灯させる制御部を有する、
情報処理システム。
【請求項8】
前記複数の通信装置に対応して設けられる複数のモバイルバッテリをさらに備え、
前記複数の通信装置のそれぞれは、当該通信装置に対応する前記モバイルバッテリによって充電される、
請求項1、2または7のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記決定操作は、前記情報処理システムを用いて行われる作業が行われる現場の現場名を入力する入力操作であり、
前記アプリケーションソフトウェアは、前記受付部によって受け付けられた前記入力操作で入力された前記現場名を前記グループ名として前記URLを作成する、
請求項1、2または7のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記情報処理システムは、仮設足場の設置作業、外壁工事、または大規模修繕工事を行う際に用いられ、
前記複数の通信装置のそれぞれ、当該通信装置に対応する前記マイク、および当該通信装置に対応する前記スピーカは、前記仮設足場の設置作業、前記外壁工事、または前記大規模修繕工事を行う作業者に身に着けられる、
請求項1、2または7のいずれか1項に記載の情報処理システム。