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  • 特開-情報処理装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025011742
(43)【公開日】2025-01-24
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20250117BHJP
   G10L 15/00 20130101ALI20250117BHJP
【FI】
H04Q9/00 331Z
H04Q9/00 301B
G10L15/00 200F
G10L15/00 200J
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023114025
(22)【出願日】2023-07-11
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100187078
【弁理士】
【氏名又は名称】甲原 秀俊
(74)【代理人】
【識別番号】100224683
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 詩織
(72)【発明者】
【氏名】林 雅敏
【テーマコード(参考)】
5K048
【Fターム(参考)】
5K048AA04
5K048BA42
5K048BA52
5K048DA01
5K048DB04
5K048EB02
5K048HA01
(57)【要約】
【課題】運転者の音声によってシャッター等のセキュリティゲートの開閉等の操作を可能にする。
【解決手段】車載の情報処理装置1であって、制御部と記憶部とを含み、制御部は、音声入力を受け付けることと、音声入力の検出に基づいて、記憶部から赤外線情報を取得することと、取得された赤外線情報に基づいて、赤外線信号をセキュリティゲート開閉装置2に送信することと、を含む動作を実行する、情報処理装置1。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車載の情報処理装置であって、制御部と記憶部とを含み、前記制御部は、
音声入力を受け付けることと、
前記音声入力の検出に基づいて、前記記憶部から赤外線情報を取得することと、
前記取得された前記赤外線情報に基づいて、赤外線信号をセキュリティゲート開閉装置に送信することと、
を含む動作を実行する、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車内からのリモコン操作によりガレージのシャッターを開閉するシステムが知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-035185号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
マンション等の駐車場に設置されているセキュリティゲートは、通常はリモコンを操作することで開閉される。そのため、車両の運転者は、ハンドルから手を離して、手でリモコン操作を実施する必要がある。したがって、上記の背景技術では、車両の運転者によるリモコンの操作が必要となる。
【0005】
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、車両の運転者の音声によってシャッター等のセキュリティゲートの開閉等の操作を可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、
車載の情報処理装置であって、制御部と記憶部とを含み、前記制御部は、
音声入力を受け付けることと、
前記音声入力の検出に基づいて、前記記憶部から赤外線情報を取得することと、
前記取得された前記赤外線情報に基づいて、赤外線信号をセキュリティゲート開閉装置に送信することと、
を含む動作を実行する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一実施形態によれば、車両の運転者の音声によってシャッター等のセキュリティゲートの開閉等の操作を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】情報処理システムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、本実施形態の情報処理システムSの概略図である。情報処理システムSは、ネットワークNWを介して互いに通信可能な情報処理装置1とセキュリティゲート開閉装置2とを含む。本実形態では例えば、ネットワークNWは、赤外線通信等による無線通信ネットワークを含む。
【0010】
図1では説明の簡便のため、情報処理装置1とセキュリティゲート開閉装置2とは1つずつ図示される。しかし、情報処理装置1とセキュリティゲート開閉装置2とのそれぞれの数はこれに限られない。例えば、本実施形態の情報処理装置1は、複数のセキュリティゲート開閉装置2を操作してもよい。セキュリティゲート開閉装置2は、複数の情報処理装置1によって操作されてよい。
【0011】
情報処理装置1は例えば、車両に搭載される車載機若しくはナビゲーション装置、又はスマートフォン、携帯電話機、ウェアラブル機器、若しくはタブレットなどのモバイル機器、を含む。代替例として情報処理装置1は、PCなどの汎用機器、又は専用機器であってよい。「PC」は、personal computerの略語である。
【0012】
情報処理装置1の内部構成が詳細に説明される。
【0013】
情報処理装置1は、制御部11と送信部12と記憶部13と入力部14とを含む。情報処理装置1の各構成要素は、例えば専用線を介して互いに通信可能に接続される。
【0014】
制御部11は、以下に説明するように実行されることにより、セキュリティゲートの操作を行い得る。制御部11は例えば、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)を含む1つ以上の汎用プロセッサを含む。制御部11は、特定の処理に特化した1つ以上の専用プロセッサを含んでよい。制御部11は、プロセッサを含む代わりに、1つ以上の専用回路を含んでもよい。専用回路は例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)であってよい。制御部11は、ECU(Electronic Control Unit)を含んでもよい。
【0015】
送信部12は例えば、赤外線信号等の通信信号を送信又は出力する送信モジュール又は送信機である。送信部12は、ネットワークNWを介して、赤外線信号等の通信信号を送信する。送信部12は、情報処理装置1に備えられる代わりに、外部の送信機器として情報処理装置1に接続されてもよい。接続方式としては、例えば、USB、HDMI(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等の任意の方式を用いることができる。「USB」は、Universal Serial Busの略語である。「HDMI(登録商標)」は、High-Definition Multimedia Interfaceの略語である。
【0016】
記憶部13は、制御部11によって分析又は処理された結果の情報を記憶する。記憶部13は、情報処理装置1の動作又は制御に関する各種情報等を記憶してよい。記憶部13は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び組み込みソフトウェア等を記憶してよい。記憶部13は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部13は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、光メモリ、又はこれらのうち少なくとも2種類の組み合わせが含まれるが、これらに限られない。半導体メモリは、例えば、RAM又はROMである。RAMは、例えば、SRAM又はDRAMである。ROMは、例えば、EEPROMである。記憶部13は情報処理装置1の外部に設けられて、情報処理装置1からアクセスされてよい。
【0017】
入力部14は、情報処理装置1の動作に用いられる情報を入力する操作を受け付ける。入力部14は例えば、物理キー、静電容量キー、ポインティングデバイス、ディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、又はマイクである。入力部14は、情報処理装置1に備えられる代わりに、外部の入力機器として情報処理装置1に接続されてもよい。接続方式としては、例えば、USB、HDMI(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等の任意の方式を用いることができる。入力部14は、本実施形態では例えば、音声認識装置とすることができる。
【0018】
セキュリティゲート開閉装置2は例えば、シャッター等のセキュリティゲートを開閉するための装置である。本実施形態では例えば、セキュリティゲートは、マンション等の駐車場又は車両の車庫等に設置される。
【0019】
セキュリティゲート開閉装置2の内部構成が詳細に説明される。
【0020】
セキュリティゲート開閉装置2は、制御部21と受信部22とを含む。制御部21は受信部22を介して、赤外線信号等の通信信号を受信して、セキュリティゲートの開閉等の動作を行う。制御部21は、情報処理装置1の制御部11のハードウェア構成と同一であってよい。ここでの説明は省略される。受信部22は、赤外線信号等の通信信号を受信する受信モジュール又は受信機である。受信部22は、ネットワークNWを介して、赤外線信号等の通信信号を受信する。受信部22は、セキュリティゲート開閉装置2に備えられる代わりに、外部の受信機器としてセキュリティゲート開閉装置2に接続されてもよい。接続方式としては、例えば、USB、HDMI(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等の任意の方式を用いることができる。
【0021】
以下、本実施形態の情報処理装置1で実行される処理が詳細に説明される。
【0022】
制御部11は、入力部14を介して、情報処理装置1のユーザから音声入力を受け付ける。情報処理装置1のユーザは、車両の運転者である。本実施形態では、音声入力は、セキュリティゲートの開閉動作を操作するために、車両の運転者によって行われる。本実施形態では、音声入力は例えば、車両の運転者の「ゲート開けて」との声であってよい。
【0023】
制御部11は、音声入力の検出又は識別を行う。検出又は識別は、情報処理装置1に搭載されたエージェント機能、音声対話サービス、又は音声認識システム、等を介して行われてよい。制御部11は、音声入力の検出又は識別に基づいて、記憶部13から、音声入力に対応する赤外線情報を取得する。制御部11は、取得された赤外線情報に基づく赤外線信号を、送信部12を介して送信する。赤外線情報は、セキュリティゲートの開閉動作に関する情報とすることができる。本実施形態では、制御部11は、赤外線信号を、セキュリティゲート開閉装置2に向けて送信又は出力することができる。情報処理装置1はリモコンとして動作する。
【0024】
セキュリティゲート開閉装置2の制御部21は、受信部22を介して、赤外線信号を受信する。制御部21は、受信した赤外線信号に基づいて、セキュリティゲートを開閉する。
【0025】
追加の実施形態では、情報処理装置1の制御部11は、赤外線情報と、赤外線信号を出力させるための音声入力と、の組を、学習することができる。学習内容は記憶部13に記憶される。追加の実施形態では例えば、制御部11は、ガレージ等の照明を操作するために出力される赤外線信号又は赤外線信号に関する赤外線情報と、「ガレージの電気をつけて」という音声入力と、の組を、学習することができる。制御部11は、「ガレージの電気をつけて」という音声入力を検出又は識別すると、検出又は識別された音声入力に対応する赤外線情報を、記憶部13から取得することができる。これは、音声操作による赤外線信号の出力機能を増やすことを可能にする。したがって、制御部11は、運転者による車内からの音声入力に基づいて、セキュリティゲートを操作する、又はガレージの照明を操作する等の複数の操作を行うことができる。
【0026】
以上述べたように本実施形態によれば、情報処理装置1の制御部11は、音声入力を受け付けることと、音声入力の検出に基づいて、記憶部13から赤外線情報を取得することと、取得された赤外線情報に基づいて、赤外線信号をセキュリティゲート開閉装置2に送信することと、を含む動作を実行する。この構成により情報処理装置1は、運転者の音声によってセキュリティゲートの開閉等の操作を可能にする。情報処理装置1は、Switch Botの要領で、すなわち、音声による遠隔操作で、セキュリティゲートの開閉等の操作を行うことができる。さらに、情報処理装置1は、自動ではなく、運転者の音声を利用して、セキュリティゲートの操作を可能にする。このことは、誤動作を防止する。さらに、情報処理装置1は、セキュリティゲートの開閉等の操作を、車内から行うことを可能にする。
【0027】
本開示が諸図面及び実施例に基づき説明されるが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び改変を行ってもよいことに注意されたい。その他、本開示の趣旨を逸脱しない範囲での変更が可能である。例えば、各手段又は各ステップに含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段又はステップを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【0028】
例えば、上記の実施形態において、情報処理装置1の機能又は処理の全部又は一部を実行するプログラムは、コンピュータで読取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読取り可能な記録媒体は、非一時的なコンピュータ読取可能な媒体を含み、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、又は半導体メモリである。プログラムの流通は、例えば、プログラムを記録したDVD(Digital Versatile Disc)又はCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの可搬型記録媒体を販売、譲渡、又は貸与することによって行う。またプログラムの流通は、プログラムを任意のサーバのストレージに格納しておき、任意のサーバから他のコンピュータにプログラムを送信することにより行ってもよい。またプログラムはプログラムプロダクトとして提供されてもよい。本開示は、プロセッサが実行可能なプログラムとしても実現可能である。
【0029】
コンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラム又はサーバから転送されたプログラムを、一旦、主記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、主記憶装置に格納されたプログラムをプロセッサで読み取り、読み取ったプログラムに従った処理をプロセッサで実行する。コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行してもよい。コンピュータは、コンピュータにサーバからプログラムが転送される度に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行してもよい。サーバからコンピュータへのプログラムの転送は行わず、実行指示及び結果取得のみによって機能を実現する、いわゆるASP型のサービスによって処理を実行してもよい。「ASP」は、application service providerの略語である。プログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものが含まれる。例えば、コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータは、「プログラムに準ずるもの」に該当する。
【符号の説明】
【0030】
S 情報処理システム
図1