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特開2025-11892配布状況管理システム、配布状況管理装置、配布状況管理方法、および配布状況管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025011892
(43)【公開日】2025-01-24
(54)【発明の名称】配布状況管理システム、配布状況管理装置、配布状況管理方法、および配布状況管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20250117BHJP
【FI】
G06Q30/0241
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023114303
(22)【出願日】2023-07-12
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】517250619
【氏名又は名称】株式会社アドネット
(74)【代理人】
【識別番号】100166051
【弁理士】
【氏名又は名称】駒津 啓佑
(72)【発明者】
【氏名】岡田 健二
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】 管理者や配布者の負担が増加することなくポスティング業務の品質や信頼性を向上させる配布状況管理システム等を提供することを目的とする。
【解決手段】 位置情報受信手段210が受信した位置情報を所定の間隔でネットワーク300を介して送信する時間位置情報送信手段220を備えた配布者携帯端末機器200が送信した時間位置情報を時間位置情報受付手段110が受け付け、受け付けた時間位置情報から移動軌跡情報を移動軌跡情報作成手段120が作成し、地図情報に移動軌跡情報を重ねた移動軌跡地図情報を移動軌跡地図情報表示手段160が表示させ、移動軌跡地図情報上で、閲覧者が指定した任意の位置の時間情報を時間位置情報表示手段140が表示させ、移動軌跡地図情報上で、配布状況を識別する配布状況識別情報、または閲覧者が指定した任意の領域を他と識別する領域識別情報を識別情報表示手段が表示させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告媒体の配布状況を管理する配布状況管理システムにおいて、
位置情報受信手段が受信した位置情報と、前記位置情報を受信した時間情報とを関連させた時間位置情報を所定の間隔でネットワークを介して送信する時間位置情報送信手段、を備えた前記広告媒体の配布者が所持する配布者携帯端末機器と、
前記配布者携帯端末機器が送信した時間位置情報を受け付ける時間位置情報受付手段と、前記時間位置情報受付手段が受け付けた複数の時間位置情報から前記配布者の移動軌跡情報を作成する移動軌跡情報作成手段と、前記時間位置情報受付手段が受け付けた位置情報に該当する地図情報に前記移動軌跡情報を重ねた移動軌跡地図情報を表示手段に表示させる移動軌跡地図情報表示手段と、前記移動軌跡地図情報表示手段が表示させた移動軌跡地図情報上で、前記配布状況の閲覧者が指定した任意の時間位置情報の位置の時間情報を表示させる時間位置情報表示手段と、前記移動軌跡地図情報表示手段が表示させた移動軌跡地図情報上で、一の配布状況と他の配布状況とを識別する配布状況識別情報、または前記配布状況の閲覧者が指定した任意の領域を他の領域と識別する領域識別情報を表示させる識別情報表示手段を具備する配布状況管理装置と、
を備えることを特徴とする配布状況管理システム。
【請求項2】
前記移動軌跡情報作成手段は、
前記配布者が前記所定の間隔で移動可能な領域から逸脱した時間位置情報である逸脱時間位置情報を除外する逸脱時間位置情報除外部、
を備え、
前記逸脱時間位置情報除外部が逸脱時間位置情報を除外したあとの複数の移動軌跡情報から移動軌跡情報を作成すること、
を特徴とする請求項1記載の配布状況管理システム。
【請求項3】
前記配布状況識別情報は、
一の配布者の移動軌跡情報と他の配布者の移動軌跡情報とを識別する移動軌跡識別情報であること、
を特徴とする請求項1記載の配布状況管理システム。
【請求項4】
前記配布状況識別情報は、
一の配布者の移動軌跡情報と他の配布者の移動軌跡情報とを識別する配布者識別情報であること、
を特徴とする請求項1記載の配布状況管理システム。
【請求項5】
前記配布状況識別情報は、
前記配布者が配布した日時、または配布ルートが異なる移動軌跡情報を識別する配布ルート識別情報であること、
を特徴とする請求項1記載の配布状況管理システム。
【請求項6】
前記領域識別情報は、
一の配布者の配布する配布領域情報と他の配布者が配布する配布領域情報とを識別する配布領域識別情報であること、
を特徴とする請求項1記載の配布状況管理システム。
【請求項7】
前記領域識別情報は、
一の行政区域と他の行政区域とを識別する行政区域識別情報であること、
を特徴とする請求項1記載の配布状況管理システム。
【請求項8】
前記時間位置情報送信手段は、
前記配布者携帯端末機器が移動したことを感知して時間位置情報を送信すること、
を特徴とする請求項1記載の配布状況管理システム。
【請求項9】
前記配布者携帯端末機器は、
前記配布者が入力した前記広告媒体の配布開始時点、前記広告媒体の配布停止時点、または前記広告媒体の配布終了時点である配布状況を前記配布状況管理装置に送信する配布状況送信手段を備え、
前記時間位置情報表示手段は、
表示する前記時間情報に合わせて前記配布状況を表示すること、
を特徴とする請求項1記載の配布状況管理システム。
【請求項10】
広告媒体の配布状況を管理する配布状況管理装置において、
位置情報受信手段が受信した位置情報と、前記位置情報を受信した時間情報とを関連させた時間位置情報を所定の間隔でネットワークを介して送信する時間位置情報送信手段、を備えた前記広告媒体の配布者が所持する配布者携帯端末機器が送信した時間位置情報を受け付ける時間位置情報受付手段と、
前記時間位置情報受付手段が受け付けた複数の時間位置情報から前記配布者の移動軌跡情報を作成する移動軌跡情報作成手段と、
前記時間位置情報受付手段が受け付けた位置情報に該当する地図情報に前記移動軌跡情報を重ねた移動軌跡地図情報を表示手段に表示させる移動軌跡地図情報表示手段と、
前記移動軌跡地図情報表示手段が表示させた移動軌跡地図情報上で、前記配布状況の閲覧者が指定した任意の時間位置情報の位置の時間情報を表示させる時間位置情報表示手段と、
前記移動軌跡地図情報表示手段が表示させた移動軌跡地図情報上で、一の配布者による配布状況と他の配布者による配布状況とを識別する配布状況識別情報、または前記配布状況の閲覧者が指定した任意の領域を他の領域と識別する領域識別情報を表示させる識別情報表示手段と、
を備えることを特徴とする配布状況管理装置。
【請求項11】
広告媒体の配布状況を管理する配布状況管理方法において、
位置情報受信手段が受信した位置情報と、前記位置情報を受信した時間情報とを関連させた時間位置情報を所定の間隔でネットワークを介して送信する時間位置情報送信手段、を備えた前記広告媒体の配布者が所持する配布者携帯端末機器が送信した時間位置情報を時間位置情報受付手段が受け付けるステップと、
前記時間位置情報受付手段が受け付けた複数の時間位置情報から前記配布者の移動軌跡情報を移動軌跡情報作成手段が作成するステップと、
前記時間位置情報受付手段が受け付けた位置情報に該当する地図情報に前記移動軌跡情報を重ねた移動軌跡地図情報を移動軌跡地図情報表示手段が表示手段に表示させるステップと、
前記移動軌跡地図情報表示手段が表示させた移動軌跡地図情報上で、前記配布状況の閲覧者が指定した任意の時間位置情報の位置の時間情報を時間位置情報表示手段が表示させるステップと、
前記移動軌跡地図情報表示手段が表示させた移動軌跡地図情報上で、一の配布者による配布状況と他の配布者による配布状況とを識別する配布状況識別情報、または前記配布状況の閲覧者が指定した任意の領域を他の領域と識別する領域識別情報を識別情報表示手段が表示させるステップと、
を備えることを特徴とする配布状況管理方法。
【請求項12】
広告媒体の配布状況を管理する配布状況管理プログラムにおいて、
コンピュータを、
位置情報受信手段が受信した位置情報と、前記位置情報を受信した時間情報とを関連させた時間位置情報を所定の間隔でネットワークを介して送信する時間位置情報送信手段、を備えた前記広告媒体の配布者が所持する配布者携帯端末機器が送信した時間位置情報を受け付ける時間位置情報受付手段、
前記時間位置情報受付手段が受け付けた複数の時間位置情報から前記配布者の移動軌跡情報を作成する移動軌跡情報作成手段、
前記時間位置情報受付手段が受け付けた位置情報に該当する地図情報に前記移動軌跡情報を重ねた移動軌跡地図情報を表示手段に表示させる移動軌跡地図情報表示手段、
前記移動軌跡地図情報表示手段が表示させた移動軌跡地図情報上で、前記配布状況の閲覧者が指定した任意の時間位置情報の位置の時間情報を表示させる時間位置情報表示手段、
前記移動軌跡地図情報表示手段が表示させた移動軌跡地図情報上で、一の配布者による配布状況と他の配布者による配布状況とを識別する配布状況識別情報、または前記配布状況の閲覧者が指定した任意の領域を他の領域と識別する領域識別情報を表示させる識別情報表示手段、
として機能させることを特徴とする配布状況管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配布状況管理システム、配布状況管理装置、配布状況管理方法、および配布状況管理プログラムに関し、特に広告媒体の配布状況を管理する配布状況管理システム、配布状況管理装置、配布状況管理方法、および配布状況管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、多くの人に情報を知ってもらう伝達手段として、チラシ、フライヤーなどの印刷した広告媒体が利用されている。これらの広告媒体は、街頭で配られたり掲示されたりするだけでなく、一軒家やマンション、アパートなどのポストに投函されるポスティングも利用されている。
【0003】
ポスティングは、ポストに広告媒体を直接ポストに投函できるので、広告するエリアを特定して広告媒体を配布することができる。また年齢層、世帯年収、持ち家あるいは借家など、ターゲットとする客層を絞り込んで情報を広告することもできるので反響率の上昇が期待できる。
【0004】
ところで近年、企業や家庭に配布される郵送物や宅配物では、これらの遅延配達や配達しないままでの不法廃棄などが発生しており、配達業務の品質低下や信頼性の低下が問題となっている。
【0005】
これらの郵送物や宅配物では配達する宛先が特定されているため、個別の郵送物や宅配物に識別番号を付与し、配達拠点で付与された識別番号を管理することで、配達状況を管理することができる。
【0006】
一方で、ポスティングは特定の宛先が存在せず、依頼された一定のエリアのポストに投函する広告媒体であるため、配布状況の確認には配布者による完了配布数の報告に頼ることになるが、依頼した広告媒体が郵送物や宅配物のように不法廃棄されたとしても、配布者が広告媒体を廃棄したことを完全に把握することは難しい。
【0007】
そこで、配布者による配布状況を管理するために、GPS(Global Positioning System)を利用したGPSロガーと呼ばれる移動軌跡記憶装置(たとえば、特許文献1参照)を配布者に所持させ、その移動体位置検出装置を所持した配布者が広告媒体を配布することで、配布者による完了配布数の報告とともに配布者の行動状況を把握することができる。
【0008】
たとえば特許文献1で開示された装置では、GPSにより絶対位置検出装置が検出した表面に平行な2軸上で得られた複数の絶対位置の点から成る絶対軌跡と、絶対位置と同時に相対位置検出装置が検出した複数の相対位置の点から成る相対軌跡とから、相対軌跡の各点の相対位置関係を崩さずに絶対軌跡上の対応する各点へのずれが最小になるように相対軌跡全体をシフトさせて絶対軌跡にフィッティングさせるようにデータ処理部が処理し、フィッティング処理した軌跡データを軌跡データ記憶部に記憶させている。これにより位置検出誤差を大きく改善でき、位置検出精度を向上させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平8-233584号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、上記のようなGPSロガーで配布者の軌跡データを管理すると、管理者や配布者のコストが増加し、両者の負担が大きくなってしまう問題があった。
具体的な管理者のコスト増加の例としては、まず配布者による配布状況を管理するためには一人の配布者に対して複数のGPSロガーを準備しなくてはならない問題がある。この場合、GPSロガーを提供する管理者のコストが増加することになり管理者の負担が大きい。
【0011】
複数のGPSロガーを準備しなくてはならない理由としては、まず一配布日のポスティングの軌跡データを記憶するために、少なくとも1つのGPSロガーを配布者に所持させる必要がある。
【0012】
そして、GPSロガーに記憶された軌跡データは、管理用のコンピュータなどの情報処理装置にGPSロガーを接続し、軌跡データを取り出した後、その軌跡データを解析する必要がある。この軌跡データを取り出している間は、そのGPSロガーを配布者が所持して広告媒体をポスティングすることはできない。
【0013】
このため軌跡データを情報処理装置に取り込む間、配布者は2台目のGPSロガーを所持してポスティング業務を行うことになる。そこで軌跡データを情報処理装置に取り込みが完了するまで配布者が待機する案が考えられる。これにより一人の配布者に対して1台のGPSロガーで運用することができる。
【0014】
しかしGPSロガーから軌跡データを取り出したり解析したりするためには多くの時間が必要となる。この軌跡データを取り出す時間を待っている配布者は、依頼された広告媒体の配布ができないため業務効率が悪い。
【0015】
さらに随時移動する配布者にGPSロガーを所持させるため、商用電源から常に電力をGPSロガーに供給できるわけではない。つまりGPSロガーは充電式電池などの二次電池を必要とする。
【0016】
商用電源に接続して二次電池を充電している間は、そのGPSロガーを所持してポスティング業務を行うことができない。よって3台目のGPSロガーも準備しなければならない。このため管理者のコストはさらに増加することになる。
【0017】
次に具体的な配布者のコスト増加の例として、上記のようなGPSロガーでは、情報処理装置に軌跡データを取り込むために、配布者は配布が完了するたび、または定期的にGPSロガーを管理者に渡さなければならず、配布者にとって管理者のもとに訪れる時間のコストは大きい。
【0018】
特にポスティング業務の配布者は請負又は業務委託等の形態となることが多いため、配布者の自宅から直接ポスティング業務に行く場合が多い。このため配布日毎にGPSロガーを管理者に渡して軌跡データを取り出すために、自宅と管理者の所在地とを往復することは、配布者にとって大きな負担となる。
【0019】
そこでGPSロガーの記憶容量を大きくし、数日間分の軌跡データや数週間分の軌跡データを記憶させておき、GPSロガーに記憶させた纏まった軌跡データを管理者に渡すことで、配布者が管理者のもとに訪れる頻度を少なくすることも考えられる。
【0020】
しかしながら、纏まった軌跡データを一気に情報処理装置に取り込んでから処理すると、情報処理装置に負担がかかり、軌跡データの解析に多くの時間がかかる問題がある。このため広告の依頼者に対して、広告媒体の配布状況の報告が遅くなり、ポスティング業務の品質や信頼性が低下してしまう問題があった。
【0021】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、管理者や配布者の負担が増加することなくポスティング業務の品質や信頼性を向上させる配布状況管理システム、配布状況管理装置、配布状況管理方法、および配布状況管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0022】
本発明では上記問題を解決するために、広告媒体の配布状況を管理する配布状況管理システムにおいて、位置情報受信手段が受信した位置情報と、前記位置情報を受信した時間情報とを関連させた時間位置情報を所定の間隔でネットワークを介して送信する時間位置情報送信手段、を備えた前記広告媒体の配布者が所持する配布者携帯端末機器と、前記配布者携帯端末機器が送信した時間位置情報を受け付ける時間位置情報受付手段と、前記時間位置情報受付手段が受け付けた複数の時間位置情報から前記配布者の移動軌跡情報を作成する移動軌跡情報作成手段と、前記時間位置情報受付手段が受け付けた位置情報に該当する地図情報に前記移動軌跡情報を重ねた移動軌跡地図情報を表示手段に表示させる移動軌跡地図情報表示手段と、前記移動軌跡地図情報表示手段が表示させた移動軌跡地図情報上で、前記配布状況の閲覧者が指定した任意の時間位置情報の位置の時間情報を表示させる時間位置情報表示手段と、前記移動軌跡地図情報表示手段が表示させた移動軌跡地図情報上で、一の配布状況と他の配布状況とを識別する配布状況識別情報、または前記配布状況の閲覧者が指定した任意の領域を他の領域と識別する領域識別情報を表示させる識別情報表示手段を具備する配布状況管理装置とを備えることを特徴とする配布状況管理システムが提供される。
【0023】
これにより、広告媒体の配布者が所持する配布者携帯端末機器で、位置情報受信手段が受信した位置情報と、位置情報を受信した時間情報とを関連させた時間位置情報を所定の間隔で時間位置情報送信手段がネットワークを介して送信し、配布状況管理装置で、配布者携帯端末機器が送信した時間位置情報を時間位置情報受付手段が受け付け、時間位置情報受付手段が受け付けた複数の時間位置情報から配布者の移動軌跡情報を移動軌跡情報作成手段が作成し、時間位置情報受付手段が受け付けた位置情報に該当する地図情報に移動軌跡情報を重ねた移動軌跡地図情報を移動軌跡地図情報表示手段が表示手段に表示させ、移動軌跡地図情報表示手段が表示させた移動軌跡地図情報上で、配布状況の閲覧者が指定した任意の時間位置情報の位置の時間情報を時間位置情報表示手段が表示させ、移動軌跡地図情報表示手段が表示させた移動軌跡地図情報上で、一の配布状況と他の配布状況とを識別する配布状況識別情報、または配布状況の閲覧者が指定した任意の領域を他の領域と識別する領域識別情報を識別情報表示手段が表示させる。
【0024】
また、本願発明では、広告媒体の配布状況を管理する配布状況管理装置において、位置情報受信手段が受信した位置情報と、前記位置情報を受信した時間情報とを関連させた時間位置情報を所定の間隔でネットワークを介して送信する時間位置情報送信手段、を備えた前記広告媒体の配布者が所持する配布者携帯端末機器が送信した時間位置情報を受け付ける時間位置情報受付手段と、前記時間位置情報受付手段が受け付けた複数の時間位置情報から前記配布者の移動軌跡情報を作成する移動軌跡情報作成手段と、前記時間位置情報受付手段が受け付けた位置情報に該当する地図情報に前記移動軌跡情報を重ねた移動軌跡地図情報を表示手段に表示させる移動軌跡地図情報表示手段と、前記移動軌跡地図情報表示手段が表示させた移動軌跡地図情報上で、前記配布状況の閲覧者が指定した任意の時間位置情報の位置の時間情報を表示させる時間位置情報表示手段と、前記移動軌跡地図情報表示手段が表示させた移動軌跡地図情報上で、一の配布者による配布状況と他の配布者による配布状況とを識別する配布状況識別情報、または前記配布状況の閲覧者が指定した任意の領域を他の領域と識別する領域識別情報を表示させる識別情報表示手段とを備えることを特徴とする配布状況管理装置が提供される。
【0025】
これにより、位置情報受信手段が受信した位置情報と、位置情報を受信した時間情報とを関連させた時間位置情報を所定の間隔でネットワークを介して送信する時間位置情報送信手段、を備えた広告媒体の配布者が所持する配布者携帯端末機器が送信した時間位置情報を時間位置情報受付手段が受け付け、時間位置情報受付手段が受け付けた複数の時間位置情報から配布者の移動軌跡情報を移動軌跡情報作成手段が作成し、時間位置情報受付手段が受け付けた位置情報に該当する地図情報に移動軌跡情報を重ねた移動軌跡地図情報を移動軌跡地図情報表示手段が表示手段に表示させ、移動軌跡地図情報表示手段が表示させた移動軌跡地図情報上で、配布状況の閲覧者が指定した任意の時間位置情報の位置の時間情報を時間位置情報表示手段が表示させ、移動軌跡地図情報表示手段が表示させた移動軌跡地図情報上で、一の配布者による配布状況と他の配布者による配布状況とを識別する配布状況識別情報、または配布状況の閲覧者が指定した任意の領域を他の領域と識別する領域識別情報を識別情報表示手段が表示させる。
【0026】
また、本願発明では、広告媒体の配布状況を管理する配布状況管理方法において、位置情報受信手段が受信した位置情報と、前記位置情報を受信した時間情報とを関連させた時間位置情報を所定の間隔でネットワークを介して送信する時間位置情報送信手段、を備えた前記広告媒体の配布者が所持する配布者携帯端末機器が送信した時間位置情報を時間位置情報受付手段が受け付けるステップと、前記時間位置情報受付手段が受け付けた複数の時間位置情報から前記配布者の移動軌跡情報を移動軌跡情報作成手段が作成するステップと、前記時間位置情報受付手段が受け付けた位置情報に該当する地図情報に前記移動軌跡情報を重ねた移動軌跡地図情報を移動軌跡地図情報表示手段が表示手段に表示させるステップと、前記移動軌跡地図情報表示手段が表示させた移動軌跡地図情報上で、前記配布状況の閲覧者が指定した任意の時間位置情報の位置の時間情報を時間位置情報表示手段が表示させるステップと、前記移動軌跡地図情報表示手段が表示させた移動軌跡地図情報上で、一の配布者による配布状況と他の配布者による配布状況とを識別する配布状況識別情報、または前記配布状況の閲覧者が指定した任意の領域を他の領域と識別する領域識別情報を識別情報表示手段が表示させるステップとを備えることを特徴とする配布状況管理方法が提供される。
【0027】
これにより、位置情報受信手段が受信した位置情報と、位置情報を受信した時間情報とを関連させた時間位置情報を所定の間隔でネットワークを介して送信する時間位置情報送信手段、を備えた広告媒体の配布者が所持する配布者携帯端末機器が送信した時間位置情報を時間位置情報受付手段が受け付け、時間位置情報受付手段が受け付けた複数の時間位置情報から配布者の移動軌跡情報を移動軌跡情報作成手段が作成し、時間位置情報受付手段が受け付けた位置情報に該当する地図情報に移動軌跡情報を重ねた移動軌跡地図情報を移動軌跡地図情報表示手段が表示手段に表示させ、移動軌跡地図情報表示手段が表示させた移動軌跡地図情報上で、配布状況の閲覧者が指定した任意の時間位置情報の位置の時間情報を時間位置情報表示手段が表示させ、移動軌跡地図情報表示手段が表示させた移動軌跡地図情報上で、一の配布者による配布状況と他の配布者による配布状況とを識別する配布状況識別情報、または配布状況の閲覧者が指定した任意の領域を他の領域と識別する領域識別情報を識別情報表示手段が表示させる。
【0028】
また、本願発明では、広告媒体の配布状況を管理する配布状況管理プログラムにおいて、コンピュータを、位置情報受信手段が受信した位置情報と、前記位置情報を受信した時間情報とを関連させた時間位置情報を所定の間隔でネットワークを介して送信する時間位置情報送信手段、を備えた前記広告媒体の配布者が所持する配布者携帯端末機器が送信した時間位置情報を受け付ける時間位置情報受付手段、前記時間位置情報受付手段が受け付けた複数の時間位置情報から前記配布者の移動軌跡情報を作成する移動軌跡情報作成手段、前記時間位置情報受付手段が受け付けた位置情報に該当する地図情報に前記移動軌跡情報を重ねた移動軌跡地図情報を表示手段に表示させる移動軌跡地図情報表示手段、前記移動軌跡地図情報表示手段が表示させた移動軌跡地図情報上で、前記配布状況の閲覧者が指定した任意の時間位置情報の位置の時間情報を表示させる時間位置情報表示手段、前記移動軌跡地図情報表示手段が表示させた移動軌跡地図情報上で、一の配布者による配布状況と他の配布者による配布状況とを識別する配布状況識別情報、または前記配布状況の閲覧者が指定した任意の領域を他の領域と識別する領域識別情報を表示させる識別情報表示手段として機能させることを特徴とする配布状況管理プログラムが提供される。
【0029】
これにより、位置情報受信手段が受信した位置情報と、位置情報を受信した時間情報とを関連させた時間位置情報を所定の間隔でネットワークを介して送信する時間位置情報送信手段、を備えた広告媒体の配布者が所持する配布者携帯端末機器が送信した時間位置情報を時間位置情報受付手段が受け付け、時間位置情報受付手段が受け付けた複数の時間位置情報から配布者の移動軌跡情報を移動軌跡情報作成手段が作成し、時間位置情報受付手段が受け付けた位置情報に該当する地図情報に移動軌跡情報を重ねた移動軌跡地図情報を移動軌跡地図情報表示手段が表示手段に表示させ、移動軌跡地図情報表示手段が表示させた移動軌跡地図情報上で、配布状況の閲覧者が指定した任意の時間位置情報の位置の時間情報を時間位置情報表示手段が表示させ、移動軌跡地図情報表示手段が表示させた移動軌跡地図情報上で、一の配布者による配布状況と他の配布者による配布状況とを識別する配布状況識別情報、または配布状況の閲覧者が指定した任意の領域を他の領域と識別する領域識別情報を識別情報表示手段が表示させる。
【発明の効果】
【0030】
本発明の配布状況管理システム、配布状況管理装置、配布状況管理方法、および配布状況管理プログラムによれば、位置情報受信手段が受信した位置情報と、位置情報を受信した時間情報とを関連させた時間位置情報を所定の間隔でネットワークを介して送信する時間位置情報送信手段、を備えた広告媒体の配布者が所持する配布者携帯端末機器が送信した時間位置情報を時間位置情報受付手段が受け付け、時間位置情報受付手段が受け付けた複数の時間位置情報から配布者の移動軌跡情報を移動軌跡情報作成手段が作成し、時間位置情報受付手段が受け付けた位置情報に該当する地図情報に移動軌跡情報を重ねた移動軌跡地図情報を移動軌跡地図情報表示手段が表示手段に表示させ、移動軌跡地図情報表示手段が表示させた移動軌跡地図情報上で、配布状況の閲覧者が指定した任意の時間位置情報の位置の時間情報を時間位置情報表示手段が表示させ、移動軌跡地図情報表示手段が表示させた移動軌跡地図情報上で、一の配布者による配布状況と他の配布者による配布状況とを識別する配布状況識別情報、または配布状況の閲覧者が指定した任意の領域を他の領域と識別する領域識別情報を識別情報表示手段が表示させるので、逐次配布者携帯端末機器から送信される時間位置情報に基づいて配布状況管理装置が処理した配布者の移動軌跡を確認しながら、任意の位置の時間情報および移動軌跡地図情報と、一の配布者による配布状況と他の配布者による配布状況とを識別する配布状況識別情報、または前記配布状況の閲覧者が指定した任意の領域を他の領域と識別する領域識別情報を確認できる。
【0031】
これにより、記録された位置情報を配布状況管理装置に取り込ませるために配布者がわざわざ配布状況管理装置まで足を運ぶ必要がなく、複数のGPSロガーを準備する必要もない。よって管理者や配布者のコストや負担を軽減することができる。
【0032】
また逐次配布者携帯端末機器から送信される時間位置情報に基づいて配布状況管理装置が処理した配布者の移動軌跡および移動軌跡地図情報と配布状況識別情報、または領域識別情報を確認しながら、任意の位置の時間情報を確認できるので、配布状況の閲覧者は詳細な配布者の配布状況をリアルタイムに表示手段で確認することができる。このため配布者による広告媒体の不法投棄を抑制することができ、ポスティング業務の品質や信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本実施の形態に係る配布状況管理システム全体の構成を示すブロック図である。
図2】移動軌跡情報作成手段の詳細を示すブロック図である。
図3】移動軌跡地図情報表示手段の詳細を示すブロック図である。
図4】情報記憶手段の詳細を示すブロック図である。
図5】事業者情報記憶部が記憶する事業者情報の構造例を示す図である。
図6】営業所情報記憶部が記憶する営業所情報の構造例を示す図である。
図7】配布者情報記憶部が記憶する配布者情報の構造例を示す図である。
図8】時間位置情報記憶部が記憶する時間位置情報の構造例を示す図である。
図9】配布状況を閲覧する閲覧者が、閲覧したい配布者の配布状況を確認するために、閲覧者が検索条件を入力してから移動軌跡地図情報を表示するまでの処理を示すフローチャートである。
図10】移動軌跡情報作成手段が、配布者が広告媒体の配布を開始した時点から配布を終了するまでの移動軌跡情報を作成するまでの処理を示すフローチャートである。
図11】移動軌跡情報作成手段が、配布者が広告媒体の配布を開始した時点から配布を終了するまでの逸脱時間位置情報を除いた移動軌跡情報を作成するまでの処理を示すフローチャートである。
図12】配布者が所持する配布者携帯端末機器で表示される配布状況管理システムまたは配布状況管理装置のログイン前の状態を示す画面、およびログイン後の状態である表示画面であって、配布者の状態を入力する配布者状態入力画面で配布者の時間位置情報における広告媒体の配布前の状態を表示した表示画面の一例を示す図である。
図13】配布者の状態を入力する配布者状態入力画面で配布者の時間位置情報における広告媒体の配布中の状態を表示した表示画面、休憩中の状態を表示した表示画面、および広告媒体の配布を終了した状態を示した表示画面の一例を示す図である。
図14】配布者による配布状況の最新状態を表示した最新状態一覧表示画面が表示手段に表示された状態の一例を示す図である。
図15】配布者の移動軌跡であるルート一覧を表示したルート一覧表示画面が表示手段に表示された状態の一例を示す図である。
図16】配布者の移動軌跡が表示された移動軌跡地図情報を表示した移動軌跡地図表示画面が表示手段に表示された状態の一例を示す図である。
図17】配布者の移動軌跡が表示された移動軌跡地図情報を拡大して表示した移動軌跡地図表示画面が表示手段に表示された状態の一例を示す図である。
図18】配布者の移動軌跡が表示された移動軌跡地図情報における逸脱時間位置情報除外部が処理する前の移動軌跡地図表示画面と、処理した後の移動軌跡地図表示画面とが表示手段に表示された状態の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る配布状況管理システム全体の構成を示すブロック図である。
【0035】
図1に示すように、配布状況管理システム1000は、配布状況管理装置100と、配布者携帯端末機器200と、がインターネットなどのネットワーク300を介して接続されて互いに情報が通信される。
【0036】
配布者携帯端末機器200は、広告媒体を配布する配布者が所持する携帯電話やスマートフォン、専用端末機器であって、配布者携帯端末機器200が存在する位置情報を取得するための位置情報取得手段210と、位置情報取得手段210が取得した位置情報と位置情報を受信した時間情報とを関連させた時間位置情報を所定の間隔でネットワーク300を介して配布状況管理装置100に送信する時間位置情報送信手段220を備えている。
【0037】
具体的に、配布者携帯端末機器200は、配布者が広告媒体の配布を開始する時点から位置情報の取得を位置情報取得手段210が開始し、位置情報の取得を一時停止または終了するまで所定の間隔、たとえば3~5秒毎に配布者携帯端末機器200が存在する位置情報を取得する。配布者携帯端末機器200が存在する位置情報を取得するタイミングは任意に設定することができる。
【0038】
位置情報取得手段210が取得した位置情報は、接続された時間位置情報送信手段220に送信され、時間位置情報送信手段220は、取得した位置情報と位置情報を受信した時間情報とを関連させた時間位置情報を所定の間隔でネットワーク300を介して時間位置情報送信手段220が配布状況管理装置100に送信する。
【0039】
これにより、配布者携帯端末機器200は、配布者が広告媒体の配布を開始する時点から位置情報の取得を一時停止または終了するまで、配布者携帯端末機器200が存在する位置、すなわち配布者携帯端末機器200を所持する配布者の位置情報を3~5秒の間隔で配布状況管理装置100に送信することができる。
【0040】
なお、時間位置情報送信手段220は時間位置情報に加えて、配布者が所持する配布者携帯端末機器200を識別するための端末識別情報を関連させて送信することができる。これにより複数の配布者携帯端末機器200から送信された時間位置情報から、送信した配布者携帯端末機器200を識別、すなわち配布者携帯端末機器200を所持する配布者を識別することができる。
【0041】
また時間位置情報送信手段220は、位置情報取得手段210が取得した位置情報を解析して、配布者携帯端末機器200の位置が変化した、すなわち配信者が移動したときのみ配布状況管理装置100に時間位置情報を送信することもできる。これにより時間位置情報を送信することで消費する電力を抑制することができる。
【0042】
また、ここでは図示しない加速度装置やジャイロスコープなどを配布者携帯端末機器200が有することで、配布者携帯端末機器200の動きを検知し、配布者携帯端末機器200が動いたときのみ時間位置情報送信手段220が配布状況管理装置100に時間位置情報を送信することもできる。
【0043】
さらに、ここでは図示しないが、配布者携帯端末機器200は、配布者が入力した広告媒体の配布開始時点、広告媒体の配布停止時点、または広告媒体の配布終了時点である配布者による広告媒体の配布状況を、配布状況管理装置100に送信する配布状況送信手段を備えることができる。
【0044】
本実施の形態の配布状況管理システム1000は、たとえばチラシ、フライヤーなどの紙面等に印刷した広告媒体を、配布者が直接ポストに投函するポスティング業務における広告媒体の配布状況を管理するためのシステムである。
【0045】
なお、ここではポスティング業務における配布状況を管理するためのシステムとして配布状況管理システム1000を説明するが、管理する対象はポスティングする広告媒体の配布状況だけに限定されるものではない。
【0046】
本実施の形態の配布状況管理システム1000を利用することで、配布状況を確認したいポスティング業務の事業者や営業所の管理者、広告媒体の発注者、あるいは広告媒体を配布する配布者などの閲覧者が、配布者携帯端末機器200を所持しながら広告媒体を配布する配布者の詳細な配布状況をリアルタイムで確認することができる。
【0047】
このように閲覧者はリアルタイムで配布者の位置情報や移動履歴を監視することができるので、配布者による広告媒体の不法投棄を抑制することができ、ポスティング業務の品質や信頼性を向上させる。
【0048】
また従来のように、GPSロガーに記録された位置情報を配布状況管理装置に取り込ませるために配布者がわざわざ配布状況管理装置まで足を運ぶ必要がなく、複数の移動体位置検出装置を準備する必要もない。よって管理者や配布者のコストや負担を軽減することができる。以下、配布状況管理システム1000の詳細を説明する。
【0049】
配布状況管理装置100は、時間位置情報受付手段110、移動軌跡情報作成手段120、移動軌跡地図情報表示手段130、時間位置情報表示手段140、情報記憶手段150、および表示手段160を備えた情報処理装置である。
【0050】
また、配布状況管理装置100は、ここでは図示しないプログラムを解釈し指示を出すための制御部、プログラムの命令に従って演算処理する演算部、入力手段を介して指示信号などの情報を入力するための入力部、およびデータを接続された外部機器に出力するための出力部などを備えることができる。
【0051】
時間位置情報受付手段110は、情報記憶手段150およびネットワーク300に接続されており、配布者携帯端末機器200が送信した時間位置情報を受け付けて情報記憶手段150に記憶させるためのものである。
【0052】
具体的には、所持する配布者携帯端末機器を200配布者が操作することで、位置情報取得手段210が位置情報を取得し、位置情報取得手段210が取得した位置情報に時間情報と端末識別情報とを関連させた時間位置情報を配布状況管理装置100に送信する。
【0053】
配布状況管理装置100が受信した時間位置情報を時間位置情報受付手段110が受け付ける。時間位置情報受付手段110が受け付けた時間位置情報は、接続された情報記憶手段150に配布状況管理装置100が記憶させる。
【0054】
移動軌跡情報作成手段120は、情報記憶手段150に接続されており、情報記憶手段150に記憶された時間位置情報を呼び出し、それぞれの位置情報を連結することで移動軌跡情報を作成するためのものである。
【0055】
具体的には、配布者携帯端末機器200が3~5秒毎に送信した時間位置情報を、時間位置情報の送信開始時間から送信終了時間まで時系列でその位置情報を移動軌跡情報作成手段120が連結していく。これにより、配布者携帯端末機器200の移動軌跡が作成される。
【0056】
移動軌跡情報作成手段120が作成した移動軌跡情報は、接続された情報記憶手段150に移動軌跡情報作成手段120が記憶させる、あるいは接続された移動軌跡地図情報表示手段130に移動軌跡情報作成手段120が移動軌跡情報を送信してもよい。
【0057】
移動軌跡地図情報表示手段130は、移動軌跡情報作成手段120および情報記憶手段150に接続されており、情報記憶手段150に記憶された移動軌跡情報、あるいは移動軌跡情報作成手段120から送信された移動軌跡情報と、あらかじめ情報記憶手段150に記憶された地図情報とを重ねた表示を表示手段160に表示させるための情報である移動軌跡地図情報を作成するためのものである。
【0058】
具体的には、移動軌跡情報作成手段120が作成した移動軌跡情報の領域に該当する地図情報を情報記憶手段150から抽出し、抽出した地図情報の上階層に移動軌跡情報を重ねて表示するための移動軌跡地図情報を移動軌跡地図情報表示手段130が作成する。
【0059】
これにより閲覧者は、地図上で配布者が、どの領域をどのルートで配布したかを地図上で確認することができる。移動軌跡情報作成手段120は、ここでは図示しない入力手段で配布状況管理装置100に入力した地図を拡大する指示情報に基づいて、地図情報や移動軌跡情報を拡大した移動軌跡地図情報を作成することができる。
【0060】
なお、ここでは情報記憶手段150に記憶された地図情報を呼び出して移動軌跡地図情報を移動軌跡地図情報表示手段130が作成する例で説明するが、地図情報は情報記憶手段150に記憶されたに限られるものではなく、一般にインターネット上で公開された地図情報を呼び出し、公開された地図情報の上階層に移動軌跡情報を重ねた移動軌跡地図情報を移動軌跡地図情報表示手段130が作成することもできる。
【0061】
また、ここでは移動軌跡情報作成手段120が作成した移動軌跡情報に基づいて移動軌跡地図情報表示手段130が移動軌跡地図情報を作成する例で説明したが、移動軌跡情報作成手段120に代えて、時間位置情報受付手段110が受け付けた時間位置における各位置を地図情報上に表示した時間位置地図情報を表示する時間位置地図情報表示手段とすることもできる。
【0062】
移動軌跡地図情報表示手段130が作成した移動軌跡地図情報は、接続された情報記憶手段150に移動軌跡地図情報表示手段130が記憶させる、あるいは接続された時間位置情報表示手段140に移動軌跡地図情報表示手段130が移動軌跡地図情報を送信してもよい。
【0063】
時間位置情報表示手段140は、移動軌跡地図情報表示手段130、情報記憶手段150、および表示手段160に接続されており、情報記憶手段150に記憶された移動軌跡地図情報、あるいは移動軌跡地図情報表示手段130から送信された移動軌跡地図情報に、ここでは図示しない入力手段で配布状況管理装置100に入力した時間位置情報を表示する指示情報に基づいて、該当する地点での時間位置情報である時間情報を移動軌跡地図情報に重ねて表示手段160に表示させるための情報を作成するためのものである。
【0064】
時間位置情報表示手段140が作成した情報は、ここでは図示しない出力部を介して表示手段160に送信される。これにより閲覧者は、地図上で配布者が、いつ、どの領域を、どのルートで配布したかを表示手段160に表示された地図上で確認することができる。なお、時間位置情報表示手段140は、とくに指示がなければ移動軌跡地図情報だけを表示手段160に表示させることもできる。
【0065】
情報記憶手段150は、時間位置情報受付手段110、移動軌跡情報作成手段120、移動軌跡地図情報表示手段130、および時間位置情報表示手段140に接続されており、配布状況管理装置100に必要な様々な情報を記憶するための記憶媒体である。
【0066】
具体的に情報記憶手段150は、時間位置情報受付手段110が受け付けた時間位置情報、移動軌跡情報作成手段120が作成した移動軌跡情報、地図情報、移動軌跡地図情報表示手段130が作成する移動軌跡地図情報を表示するための情報、時間位置情報表示手段140が移動軌跡地図情報に時間位置情報を表示するための情報などを記憶することができる。
【0067】
さらに、情報記憶手段150は、コンピュータを、時間位置情報受付手段110、移動軌跡情報作成手段120、移動軌跡地図情報表示手段130、および時間位置情報表示手段140として機能させるためのプログラムを記憶させることができる。
【0068】
表示手段160は、時間位置情報表示手段140に接続されており、移動軌跡地図情報表示手段130および時間位置情報表示手段140が作成した移動軌跡地図情報表、あるいは時間位置情報が表示された移動軌跡地図情報表を表示するためのものである。
【0069】
表示手段160は、たとえば配布状況管理装置100に接続されたモニタや、紙媒体で出力する印刷装置である。この他、配布状況管理装置100がネットワーク300を介して出力した情報を、たとえば閲覧者が所持する携帯電話やスマートフォンなどの端末機器に表示する場合には、その端末機器を表示手段160とすることができる。
【0070】
以上のように、本実施の形態の配布状況管理システム1000は、広告媒体の配布者が所持する配布者携帯端末機器200における位置情報取得手段210が受信した位置情報と、位置情報を受信した時間情報とを関連させた時間位置情報を3~5秒の間隔でネットワーク300を介して時間位置情報送信手段220が配布状況管理装置100に送信する。
【0071】
そして配布状況管理装置100では、配布者携帯端末機器200が送信した時間位置情報を時間位置情報受付手段110が受け付け、時間位置情報受付手段110が受け付けた複数の時間位置情報から配布者の移動軌跡情報を移動軌跡情報作成手段120が作成する。
【0072】
そしてあらかじめ情報記憶手段150に記憶された地図情報に移動軌跡情報作成手段120が作成した移動軌跡情報を重ねた移動軌跡地図情報を表示手段160に移動軌跡地図情報表示手段130が表示させる。
【0073】
そして移動軌跡地図情報表示手段130が表示させた移動軌跡地図情報上で、配布状況の閲覧者が指定した任意の時間位置情報の位置における時間情報を時間位置情報表示手段140が表示手段160に表示させる。
【0074】
これにより、閲覧者は広告媒体を配布する配布者の詳細な配布状況をリアルタイムで確認することができる。このため配布者による広告媒体の不法投棄を抑制することができ、ポスティング業務の品質や信頼性を向上させることができる。
【0075】
また従来のように、GPSロガーに記録された位置情報を配布状況管理装置に取り込ませるために配布者がわざわざ配布状況管理装置まで足を運ぶ必要がなく、複数の移動体位置検出装置を準備する必要もない。よって管理者や配布者のコストや負担を軽減することができる。
【0076】
図2は、移動軌跡情報作成手段の詳細を示すブロック図である。
図2に示すように、移動軌跡情報作成手段120は、移動軌跡情報作成部121、逸脱時間位置情報除外部122、配布者識別部123、および配布日時識別部124を備えている。
【0077】
移動軌跡情報作成部121は、情報記憶手段150に接続されており、情報記憶手段150に記憶された時間位置情報を呼び出し、それぞれの位置情報を連結することで移動軌跡情報を作成するためのものである。
【0078】
具体的には、配布者携帯端末機器200が3~5秒毎に送信した時間位置情報を、時間位置情報の送信開始時間から時系列でその位置情報を移動軌跡情報作成部121が連結していく。これにより、配布者携帯端末機器200の移動軌跡が作成される。
【0079】
逸脱時間位置情報除外部122は、移動軌跡情報作成部121に接続されており、移動軌跡情報作成部121が作成する移動軌跡情報のうち、通常の移動軌跡から逸脱する時間位置情報を除外するためのものである。
【0080】
具体的に、移動軌跡情報作成部121は配布者携帯端末機器200から3~5秒毎に送信された時間位置情報に基づいて移動軌跡情報を作成するが、配布者携帯端末機器200が有する位置情報取得手段210の受信状況によっては、位置情報取得手段210が正確に位置情報を取得できない場合がある。
【0081】
さらに具体的には、たとえば位置情報取得手段210がGPS電波を受信することで位置情報を取得する場合、配布者携帯端末機器200を所持した配布者がトンネルや屋内、高速道路などの高架下、高層ビルの間など、電波が入りにくい場所にいるときや、携帯電話やテレビ、他のGPS機器などの電波を送受信する機器が近くにあるときには、正常にGPS電波を受信できない、あるいは受信感度が低下することがある。
【0082】
このような場合、位置情報取得手段210が取得して配布状況管理装置100に送信した時間位置情報のうち、通常では考えられないような逸脱した位置情報を有する時間位置情報を逸脱時間位置情報除外部122が除外することができる。
【0083】
一般に、ポスティング業務は、徒歩や自転車、バイクなどで行われることが多く、平均的な移動時速は5キロ程度である。このとき、配布者がGPS電波の受信レベルが低い場所におり、前回の位置情報すなわち3~5秒前の位置情報地点からから2km離れた場所の位置情報を受信した場合、この2km離れた場所の位置情報は逸脱時間位置情報として逸脱時間位置情報除外部122が除外することができる。
【0084】
これにより前回の時間位置情報と、逸脱時間位置情報が除外された正常な次の時間位置情報とを移動軌跡情報作成部121が連結して移動軌跡情報を作成するので、実際の配布ルートに即した移動軌跡に補正することができる。
【0085】
なお逸脱時間位置情報除外部122が除外する逸脱時間位置情報の閾値は、配布者の移動手段によって任意に設定することができる。また逸脱時間位置情報除外部122による逸脱時間位置情報除外処理は、閲覧者の指示によって任意に要否が選択される。
【0086】
配布者識別部123は、移動軌跡情報作成部121に接続されており、移動軌跡情報作成部121が作成する複数の配布者による移動軌跡情報のうち、一の配布者の移動軌跡情報による移動軌跡と、他の配布者の移動軌跡情報による移動軌跡とを識別可能に表示するためのものである。
【0087】
具体的に配布者識別部123は、一の配布者の移動軌跡情報による移動軌跡を赤色、他の配布者の移動軌跡情報による移動軌跡を青色といったように、移動軌跡情報を一の配布者と他の配布者とで識別可能に表示する情報を作成することができる。配布者識別部123による一の配布者の移動軌跡と他の配布者の移動軌跡との識別方法は色によるものだけでなく、移動軌跡を表示する線の太さなどで識別させてもよい。
【0088】
配布日時識別部124は、移動軌跡情報作成部121に接続されており、移動軌跡情報作成部121が作成する配布者による複数の配布日の移動軌跡情報のうち、一の配布日時の移動軌跡情報による移動軌跡と他の配布日時の移動軌跡情報による移動軌跡とを識別可能に表示するためのものである。
【0089】
具体的に配布日時識別部124は、一の配布日時の移動軌跡情報による移動軌跡を黄色、他の配布日時の移動軌跡情報による移動軌跡を緑色といったように、移動軌跡情報を一の配布日時と他の配布日時とで識別可能に表示する情報を作成することができる。配布日時識別部124による一の配布日時の移動軌跡と他の配布日時の移動軌跡との識別方法は色によるものだけでなく、移動軌跡を表示する線の太さなどで識別させてもよい。また同日で異なる配布ルートを識別することもできる。
【0090】
図3は、移動軌跡地図情報表示手段の詳細を示すブロック図である。
図3に示すように、移動軌跡地図情報表示手段130は、移動軌跡地図情報表示部131、および識別領域表示部132を備えている。
【0091】
移動軌跡地図情報表示部131は、移動軌跡情報作成手段120および情報記憶手段150に接続されており、情報記憶手段150に記憶された移動軌跡情報、あるいは移動軌跡情報作成手段120から送信された移動軌跡情報と、あらかじめ情報記憶手段150に記憶された地図情報とを重ねた表示を表示手段160に表示させるための情報である移動軌跡地図情報を作成するためのものである。
【0092】
識別領域表示部132は、移動軌跡地図情報表示部131に接続されており、移動軌跡地図情報表示部131が作成する移動軌跡地図情報のうち、特定の領域を他の領域と識別可能に表示するためのものである。
【0093】
具体的に識別領域表示部132は、移動軌跡地図情報表示部131が作成する移動軌跡地図情報のうち、配布者による配布領域を他の領域と識別可能に色を付して表示することができる。識別領域表示部132による配布者による配布領域を他の領域との識別方法は色によるものだけでなく、たとえば配布者による配布領域のみを立体的に表示させて他の領域と識別させてもよい。
【0094】
これにより、他の領域と識別された配布者の領域が識別され、その識別された領域で移動軌跡地図情報表示部131が移動軌跡情報による移動軌跡を表示するので、配布領域内での配布者の移動軌跡が明確になる。このため配布領域での配布完了の割合が可視化される。
【0095】
また、識別領域表示部132は、市区町村などの行政区域を閲覧者が図示しない入力手段で特定することで、その行政区域を他の領域と識別可能に色を付して表示することができる。
【0096】
なお、移動軌跡地図情報表示部131が作成する移動軌跡地図情報のうち、閲覧者により指定された行政区域と他の領域との識別方法は色によるものだけでなく、たとえば配布者による配布領域のみを立体的に表示させて他の領域と識別させてもよい。
【0097】
これにより、閲覧者により指定された行政区域と他の領域とが識別され、その識別された領域で移動軌跡地図情報表示部131が移動軌跡情報による移動軌跡を表示するので、配布領域内での配布者の移動軌跡が明確になる。このため指定された行政区域での配布完了の割合が可視化される。
【0098】
図4は、情報記憶手段の詳細を示すブロック図である。
図4に示すように、情報記憶手段150は、事業者情報記憶部151、営業所情報記憶部152、配布者情報記憶部153、時間位置情報記憶部154、移動軌跡情報記憶部155、および地図情報記憶部156を備えている。
【0099】
事業者情報記憶部151は、あらかじめ事業主等が入力手段を介して入力し、配布者を従事させる事業所に関する情報を記憶するためのものである。
営業所情報記憶部152は、あらかじめ事業主等が入力手段を介して入力し、事業者のもとで配布者を従事させて営業上の活動を行う営業所に関する情報を記憶するためのものである。
配布者情報記憶部153は、あらかじめ配布者や事業主等が入力手段を介して入力し、事業者に従事して広告媒体を配布する配布者に関する情報を記憶するためのものである。
【0100】
時間位置情報記憶部154は、広告媒体を配布する配布者が所持する配布者携帯端末機器200から送信された時間位置情報を時間位置情報受付手段110が受け付け、時間位置情報受付手段110が受け付けた時間位置情報を記憶するためのものである。
【0101】
移動軌跡情報記憶部155は、時間位置情報受付手段110が受け付けた時間位置情報を時系列順に連結していくことで作成される移動軌跡情報を記憶するためのものである。
地図情報記憶部156は、移動軌跡地図情報表示手段130が移動軌跡地図情報を作成する際に利用する、地球表面の全部または一部の状態を縮小した画像情報である。
【0102】
図5は、事業者情報記憶部が記憶する事業者情報の構造例を示す図である。
図5に示すように、事業者情報記憶部151が記憶する事業者情報には、事業者ID(identifiCation)欄、事業者名欄、郵便番号欄、住所1欄、住所2欄、住所3欄、住所4欄、およびパスワード欄の各欄が設けられている。
【0103】
「事業者ID」の欄には、事業者情報を識別するための識別情報である事業者情報固有の文字情報が設定されている。
「事業者名」の欄には、事業者を識別するため事業者固有の文字情報が設定されている。
「郵便番号」の欄には、事業者の住所情報として郵便番号が設定されている。
「住所1」の欄には、事業者の住所情報として都道府県名が設定されている。
「住所2」の欄には、事業者の住所情報として市区町村名が設定されている。
「住所3」の欄には、事業者の住所情報として丁目番地名が設定されている。
「住所4」の欄には、事業者の住所情報として建物、階数、部屋番号などが設定されている。
「パスワード」の欄には、配布状況管理システム1000、または配布状況管理装置100を利用する際に行われるログイン処理における事業者のパスワードとして使用される文字情報が設定されている。
【0104】
具体的には、事業者IDが「G0001」の事業者は、事業者名が「第一ポス…」であり、事業者の住所情報として郵便番号が「100-0004」であり、住所1の都道府県名が「東京都」であり、住所2の市区町村名が「千代田区」であり、住所3の丁目番地名が「大手町」であり、住所4の建物、階数、部屋番号などが「ポスビル…」であり、パスワードが「********」である、という情報が事業者情報記憶部151に記憶されている。
【0105】
図6は、営業所情報記憶部が記憶する営業所情報の構造例を示す図である。
図6に示すように、営業所情報記憶部152が記憶する営業所情報には、事業者ID欄、営業所ID欄、営業所名欄、および備考欄の各欄が設けられている。
【0106】
「事業者ID」の欄には、営業所が属する事業者情報を識別するための識別情報である事業者情報固有の文字情報が設定されている。
「営業所ID」の欄には、営業所情報を識別するための識別情報である営業所情報固有の文字情報が設定されている。
また営業所情報記憶部152に記憶された営業所情報の「事業者ID」は、事業者情報記憶部151に記憶された事業者情報の「事業者ID」に関連づけられている。
【0107】
「営業所名」の欄には、営業所を識別するため営業所固有の文字情報が設定されている。
「備考」の欄には、たとえば営業所に関連づけられた備考情報が文字列として設定されている。
具体的には、事業者IDが「G0001」で営業所IDが「E0001」の営業所は、営業所名が「AAA営業所」であり、備考として「特になし…」という情報が営業所情報記憶部152に記憶されている。
【0108】
図7は、配布者情報記憶部が記憶する配布者情報の構造例を示す図である。
図7に示すように、配布者情報記憶部153が記憶する配布者情報には、事業者ID欄、営業所ID欄、配布者ID欄、配布者名欄、配布者カナ欄、利用状況欄、登録日欄、最終更新日欄、およびパスワード欄の各欄が設けられている。
【0109】
「事業者ID」の欄には、配布者が属する事業者情報を識別するための識別情報である事業者情報固有の文字情報が設定されている。
また配布者情報記憶部153に記憶された配布者情報の「事業者ID」は、事業者情報記憶部151に記憶された事業者情報の「事業者ID」、および営業所情報記憶部152に記憶された営業所情報の「事業者ID」に関連づけられている。
【0110】
「営業所ID」の欄には、配布者が属する営業所情報を識別するための識別情報である営業所情報固有の文字情報が設定されている。
また配布者情報記憶部153に記憶された配布者情報の「営業所ID」は、営業所情報記憶部152に記憶された営業所情報の「営業所ID」に関連づけられている。
【0111】
「配布者ID」の欄には、配布者情報を識別するための識別情報である配布者情報固有の文字情報が設定されている。
「配布者名」の欄には、配布者を識別するため配布者固有の文字情報が設定されている。
【0112】
「配布者カナ」の欄には、配布者名のカナ情報による文字情報が設定されている。
「利用状況」の欄には、事業者が配布状況管理システム1000、または配布状況管理装置100における配布者の利用状況を示す文字情報が設定されている。
【0113】
「登録日」の欄には、事業者が配布状況管理システム1000、または配布状況管理装置100における配布者の登録日に関する日時情報が設定されている。
「最終更新日」の欄には、事業者が配布状況管理システム1000、または配布状況管理装置100における配布者の最終更新日に関する日時情報が設定されている。
【0114】
「パスワード」の欄には、配布状況管理システム1000、または配布状況管理装置100を利用する際に行われるログイン処理における配布者のパスワードとして使用される文字情報が設定されている。
【0115】
具体的には、事業者IDが「G0001」で営業所IDが「E0001」で配布者IDが「H0001」の配布者は、配布者名が「配布 太郎」であり、配布者カナが「ハイフ タロウ」であり、利用状況が「利用中」であり、登録日が「2023.05.31 11:32」であり、最終更新日が「2023.06.07 15:06」であり、パスワードが「********」である、という情報が配布者情報記憶部153に記憶されている。
【0116】
図8は、時間位置情報記憶部が記憶する時間位置情報の構造例を示す図である。
図8に示すように、時間位置情報記憶部154が記憶する時間位置情報には、時間位置情報ID欄、配布者ID欄、時間情報欄、位置情報欄、および状態欄の各欄が設けられている。
【0117】
「時間位置情報ID」の欄には、時間位置情報を識別するための識別情報である時間位置情報固有の文字情報が設定されている。
「配布者ID」の欄には、配布者情報を識別するための識別情報である配布者情報固有の文字情報が設定されている。
また時間位置情報記憶部154に記憶された時間位置情報の「配布者ID」は、配布者情報記憶部153に記憶された配布者情報の「配布者ID」に関連づけられている。
【0118】
「時間情報」の欄には、配布者携帯端末機器200が有する位置情報取得手段210が受信した位置情報を受信した時間に関する日時情報が設定されている。
「位置情報」の欄には、配布者携帯端末機器200が有する位置情報取得手段210が受信した位置情報に関する文字情報が設定されている。具体的には、位置情報取得手段210が受信した緯度および経度に関する文字情報が設定されている。
【0119】
「状態」の欄には、配布者の配布状況に関する文字情報が設定されている。具体的には、配布者が広告媒体の配布を開始した場合は「開始」、一時中断している場合は「一時停止」、配布者が広告媒体の配布を終了した場合は「終了」など、配布者が配布者携帯端末機器200を介して入力した配布者の状態が記憶される。
【0120】
具体的には、時間位置情報IDが「J0001」で配布者IDが「H0001」の配布者は、時間情報が「2023.06.12 12:59:59」であり、位置情報が「35.7506…(以下、省略)」であり、状態が「開始」である、という情報が時間位置情報記憶部154に記憶されている。
【0121】
この情報から、配布者IDが「H0001」の配布者は、2023年6月12日12時59分59秒に、緯度および経度が「35.7506…(以下、省略)」という位置で、広告媒体の配布を開始したということがわかる。
【0122】
図9は、配布状況を閲覧する閲覧者が、閲覧したい配布者の配布状況を確認するために、閲覧者が検索条件を入力してから移動軌跡地図情報を表示するまでの処理を示すフローチャートである。以下、図9に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
【0123】
〔ステップS11〕
配布状況管理装置100が検索条件を受け付ける。
具体的には、閲覧者が閲覧したい配布状況に関する配布者を抽出するために必要な検索条件を閲覧者が配布状況管理装置100に入力し、入力された検索条件を配布状況管理装置100が受け付ける。
【0124】
〔ステップS12〕
配布状況管理装置100は、配布者を抽出する。
具体的には、ステップS11で配布状況管理装置100が受け付けた検索条件に基づいて、配布状況管理装置100は配布者を抽出する。
【0125】
〔ステップS13〕
配布状況管理装置100が移動軌跡地図情報表示指示を受け付ける。
具体的には、ステップS12で抽出された配布者の中から、閲覧者が閲覧したい配布者の配布状況である移動軌跡地図情報を表示するための指示情報が配布状況管理装置100に入力し、入力された指示情報を配布状況管理装置100が受け付ける。
【0126】
〔ステップS14〕
配布状況管理装置100は移動軌跡地図情報を表示する。
具体的には、ステップS13で配布状況管理装置100が受け付けた指示情報に基づいて、配布状況管理装置100が移動軌跡地図情報を表示手段160に表示させる。
【0127】
図10は、移動軌跡情報作成手段が、配布者が広告媒体の配布を開始した時点から配布を終了するまでの移動軌跡情報を作成するまでの処理を示すフローチャートである。以下、図10に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
【0128】
〔ステップS21〕
移動軌跡情報作成手段120は、開始時点の時刻位置情報を抽出する。
具体的には、時間位置情報記憶部154に記憶された時間位置情報のうち、移動軌跡地図情報を表示するべき配布者の時間位置情報における状態が「開始」である時間位置情報を移動軌跡情報作成手段120が備える移動軌跡情報作成部121が抽出する。
【0129】
〔ステップS22〕
移動軌跡情報作成手段120は、時点の時刻位置情報を抽出する。
具体的には、ステップS21で抽出された時刻位置情報における時間情報の、次の時点の時刻位置情報を移動軌跡情報作成部121が抽出する。
【0130】
または後述するように、ステップS24の判断処理によりステップS22で抽出された時刻位置情報における時間情報の次の時点の時刻位置情報を移動軌跡情報作成部121が抽出する。
【0131】
〔ステップS23〕
移動軌跡情報作成手段120は、時間位置情報の連結処理を行う。
具体的には、ステップS21で抽出された時刻位置情報における位置情報と、ステップS22で抽出された時刻位置情報における位置情報とを線で連結する処理を移動軌跡情報作成部121が行う。
【0132】
または後述するように、ステップS22で抽出された時刻位置情報における位置情報と、ステップS24の判断処理により再びステップS22で抽出された時刻位置情報における位置情報とを線で連結する処理を移動軌跡情報作成部121が行う。
【0133】
〔ステップS24〕
移動軌跡情報作成手段120は、終了時刻位置情報であるかどうかの判断を行う。
具体的には、ステップS22で抽出した時刻位置情報における状態が「終了」であるかどうかの判断を移動軌跡情報作成部121が行う。
【0134】
ステップS22で抽出した時刻位置情報における状態が「終了」であると移動軌跡情報作成部121が判断したときは処理を終了させ、ステップS22で抽出した時刻位置情報における状態が「終了」ではないと移動軌跡情報作成部121が判断したときは処理をステップS22に進める。
【0135】
図11は、移動軌跡情報作成手段が、配布者が広告媒体の配布を開始した時点から配布を終了するまでの逸脱時間位置情報を除いた移動軌跡情報を作成するまでの処理を示すフローチャートである。以下、図11に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
【0136】
〔ステップS31〕
移動軌跡情報作成手段120は、開始時点の時刻位置情報を抽出する。
具体的には、時間位置情報記憶部154に記憶された時間位置情報のうち、移動軌跡地図情報を表示するべき配布者の時間位置情報における状態が「開始」である時間位置情報を移動軌跡情報作成手段120が備える移動軌跡情報作成部121が抽出する。
【0137】
〔ステップS32〕
移動軌跡情報作成手段120は、時点の時刻位置情報を抽出する。
具体的には、ステップS31で抽出された時刻位置情報における時間情報の、次の時点の時刻位置情報を移動軌跡情報作成部121が抽出する。
【0138】
または後述するように、ステップS33またはステップS35の判断処理によりステップS22で抽出された時刻位置情報における時間情報の、次の時点の時刻位置情報を移動軌跡情報作成部121が抽出する。
【0139】
〔ステップS33〕
移動軌跡情報作成手段120は、逸脱時間位置情報であるかどうかの判断を行う。
具体的には、ステップS32で抽出した時刻位置情報における位置情報が逸脱した位置情報であるかどうかの判断を逸脱時間位置情報除外部122が行う。
【0140】
ステップS32で抽出した時刻位置情報における位置情報が逸脱した位置情報であると逸脱時間位置情報除外部122が判断したときは処理をステップS32に進め、ステップS32で抽出した時刻位置情報における位置情報が逸脱した位置情報ではないと逸脱時間位置情報除外部122が判断したときは処理をステップS34に進める。
【0141】
〔ステップS34〕
移動軌跡情報作成手段120は、時間位置情報の連結処理を行う。
具体的には、ステップS31で抽出された時刻位置情報における位置情報と、ステップS32で抽出された時刻位置情報における位置情報とを線で連結する処理を移動軌跡情報作成部121が行う。
【0142】
または後述するように、ステップS32で抽出された時刻位置情報における位置情報と、ステップS33またはステップS35の判断処理により再びステップS32で抽出された時刻位置情報における位置情報とを線で連結する処理を移動軌跡情報作成部121が行う。
【0143】
〔ステップS35〕
移動軌跡情報作成手段120は、終了時刻位置情報であるかどうかの判断を行う。
具体的には、ステップS32で抽出した時刻位置情報における状態が「終了」であるかどうかの判断を移動軌跡情報作成部121が行う。
【0144】
ステップS32で抽出した時刻位置情報における状態が「終了」であると移動軌跡情報作成部121が判断したときは処理を終了させ、ステップS32で抽出した時刻位置情報における状態が「終了」ではないと移動軌跡情報作成部121が判断したときは処理をステップS32に進める。
【0145】
図12は、配布者が所持する配布者携帯端末機器で表示される配布状況管理システムまたは配布状況管理装置のログイン前の状態を示す画面、およびログイン後の状態である表示画面であって、配布者の状態を入力する配布者状態入力画面で配布者の時間位置情報における広告媒体の配布前の状態を表示した表示画面の一例を示す図である。
【0146】
図12(A)は、配布者携帯端末機器200で表示されるログイン画面を示す図である。
図12(A)に示すように、配布者携帯端末機器200で表示されるログイン画面230は、タイトル表示欄231、配布者ID入力欄232、パスワード入力欄233、および認証ボタン234を備えている。
【0147】
タイトル表示欄231は、ログイン画面230のタイトルを表示するための表示欄であって、配布者携帯端末機器200を所持する配布者が配布状況管理システム1000、または配布状況管理装置100を利用する際に最初に行われるログイン画面であることを示すタイトルとして「ログイン」というタイトルが表示されている。
【0148】
配布者ID入力欄232は、配布者携帯端末機器200を所持する配布者が配布状況管理システム1000、または配布状況管理装置100を利用する際に行われるログイン処理に必要な、あらかじめ配布者を識別するために設定された配布者IDを入力するための入力欄である。
【0149】
パスワード入力欄233は、配布者携帯端末機器200を所持する配布者が配布状況管理システム1000、または配布状況管理装置100を利用する際に行われるログイン処理に必要な、あらかじめ配布者に設定されたパスワードを入力するための入力欄である。
【0150】
認証ボタン234は、配布者携帯端末機器200を所持する配布者が配布状況管理システム1000、または配布状況管理装置100を利用する際に行われるログイン処理の開始を指示するための実行ボタンである。
【0151】
配布者は、配布状況管理システム1000、または配布状況管理装置100を利用するにあたって、あらかじめ割り振られた配布者IDおよびパスワードを配布者ID入力欄232およびパスワード入力欄233へ入力し、認証ボタン234を押下する。
【0152】
配布者ID入力欄232およびパスワード入力欄233に入力された情報は配布状況管理装置100に送信され、入力された配布者IDおよびパスワードと配布者情報記憶部153に記憶された配布者情報記における配布者IDおよびパスワードが合致した場合にログイン後の画面が表示される。
【0153】
図12(B)は、配布者携帯端末機器200で表示されるログイン後の状態である表示画面であって、配布者の状態を入力する配布者状態入力画面で配布者の時間位置情報における広告媒体の配布前の状態を表示した図である。
図12(B)に示すように配布者状態入力画面240は、タイトル表示欄241、および開始ボタン242を備えている。
【0154】
タイトル表示欄241は、配布者状態入力画面240のタイトルを表示するための表示欄であって、配布者の状態を入力する配布者状態入力画面で配布者の時間位置情報における広告媒体の配布前の状態を示すタイトルとして「開始前です」というタイトルが表示されている。
【0155】
開始ボタン242は、広告媒体の配布開始を宣言するためのボタンであって、開始ボタン242を配布者が押下することで、位置情報取得手段210による位置情報の取得と、時間位置情報送信手段220による時間位置情報の送信が開始される。
【0156】
図13は、配布者の状態を入力する配布者状態入力画面で配布者の時間位置情報における広告媒体の配布中の状態を表示した表示画面、休憩中の状態を表示した表示画面、および広告媒体の配布を終了した状態を示した表示画面の一例を示す図である。
【0157】
図13(A)は、配布者携帯端末機器200で表示される配布者状態入力画面で配布者の時間位置情報における広告媒体の配布中の状態を表示した表示画面を示す図である。
図13(A)に示すように、配布者状態入力画面240は、タイトル表示欄241、一時停止ボタン243、および終了ボタン244を備えている。
【0158】
タイトル表示欄241は、配布者状態入力画面240のタイトルを表示するための表示欄であって、配布者の状態を入力する配布者状態入力画面で配布者の時間位置情報における広告媒体の配布中の状態を示すタイトルとして「ルート中です」というタイトルが表示されている。
【0159】
このタイトル表示欄241に「ルート中です」というタイトルが表示されている状態は、位置情報取得手段210による位置情報の取得と、時間位置情報送信手段220による時間位置情報の送信が行われていることを示している。
【0160】
一時停止ボタン243は、広告媒体の配布を一時中断することを宣言するためのボタンであって、一時停止ボタン243を配布者が押下することで、位置情報取得手段210による位置情報の取得と、時間位置情報送信手段220による時間位置情報の送信が一時停止され、時間位置情報における状態が「一時停止」に更新される。
【0161】
なお、ここでは位置情報取得手段210による位置情報の取得と、時間位置情報送信手段220による時間位置情報の送信が一時停止される例で示すが、位置情報取得手段210による位置情報の取得と、時間位置情報送信手段220による時間位置情報の送信を停止せずに、時間位置情報における状態のみを「一時停止」に更新してもよい。これにより休憩場所および休憩時間を記録することができる。
【0162】
終了ボタン244は、広告媒体の配布終了を宣言するためのボタンであって、終了ボタン244を配布者が押下することで、位置情報取得手段210による位置情報の取得と、時間位置情報送信手段220による時間位置情報の送信が停止され、時間位置情報における状態が「終了」に更新される。
【0163】
図13(B)は、配布者携帯端末機器200で表示される配布者状態入力画面で配布者の時間位置情報における広告媒体を一時停止した休憩中の状態を表示した表示画面を示す図である。
図13(B)に示すように、配布者状態入力画面240は、タイトル表示欄241、再開ボタン245、および終了ボタン244を備えている。
【0164】
タイトル表示欄241は、配布者状態入力画面240のタイトルを表示するための表示欄であって、配布者の状態を入力する配布者状態入力画面で配布者の時間位置情報における広告媒体の配布を一時中断した休憩中の状態を示すタイトルとして「一時停止、休憩中です」というタイトルが表示されている。
【0165】
このタイトル表示欄241に「一時停止、休憩中です」というタイトルが表示されている状態は、位置情報取得手段210による位置情報の取得と、時間位置情報送信手段220による時間位置情報の送信が一時停止されていることを示している。
【0166】
終了ボタン244は、広告媒体の配布終了を宣言するためのボタンであって、終了ボタン244を配布者が押下することで、位置情報取得手段210による位置情報の取得と、時間位置情報送信手段220による時間位置情報の送信が停止され、時間位置情報における状態が「終了」に更新される。
【0167】
図13(C)は、配布者携帯端末機器200で表示される配布者状態入力画面で配布者の時間位置情報における広告媒体を終了した状態を表示した表示画面を示す図である。
図13(C)に示すように、配布者状態入力画面240は、タイトル表示欄241、および開始ボタン242を備えている。
【0168】
タイトル表示欄241は、配布者状態入力画面240のタイトルを表示するための表示欄であって、配布者の状態を入力する配布者状態入力画面で配布者の時間位置情報における広告媒体の配布を終了した状態を示すタイトルとして「終了しました。お疲れ様でした。」というタイトルが表示されている。
【0169】
このタイトル表示欄241に「終了しました。お疲れ様でした。」というタイトルが表示されている状態は、位置情報取得手段210による位置情報の取得と、時間位置情報送信手段220による時間位置情報の送信が終了したことを示している。
【0170】
開始ボタン242は、広告媒体の配布開始を宣言するためのボタンであって、開始ボタン242を配布者が押下することで、位置情報取得手段210による位置情報の取得と、時間位置情報送信手段220による時間位置情報の送信が開始される。
【0171】
図14は、配布者による配布状況の最新状態を表示した最新状態一覧表示画面が表示手段に表示された状態の一例を示す図である。
図14に示すように、最新状態一覧表示画面161は、タイトル表示欄1611、表示件数設定欄1612、検索条件入力欄1613、最新登録日時表示欄1614、配布者名表示欄1615、営業所名表示欄1616、状態表示欄1617、位置情報表示欄1618、および端末OS(Operating System)表示欄1619を備えている。
【0172】
タイトル表示欄1611は、最新状態一覧表示画面161のタイトルを表示するための表示欄であって、最新状態一覧表示画面161を表示した配布者の最新の状態を示すタイトルとして「2023/06/12 16:30:26 本日の最新状況」というタイトルが表示されている。
【0173】
表示件数設定欄1612は、最新状態一覧表示画面161に表示される配布者一覧に表示される配布者の表示件数を設定するためのものである。図14では「20件表示」で設定されているため、配布者一覧に20件の配布者が表示される。表示件数設定欄1612に表示された数値を変更することで、表示される配布者の表示件数を変更することができる。
【0174】
検索条件入力欄1613は、最新状態一覧表示画面161に表示される配布者一覧で表示される配布者を抽出するための検索条件を入力するためのものである。たとえば検索条件入力欄1613に検索したい配布者の名前の一部を入力することで、その入力した文字を含む配布者の一覧が表示される。
【0175】
最新登録日時表示欄1614は、配布者一覧に表示される配布者の最新の登録日時が表示される欄である。具体的には、時間位置情報記憶部154に記憶された時間位置情報のうち、該当する配布者における最新の時間情報が表示される。
【0176】
配布者名表示欄1615は、配布者一覧に表示される配布者名が表示される欄である。
営業所名表示欄1616は、配布者一覧に表示される配布者名が属する営業所名が表示される欄である。
【0177】
状態表示欄1617は、配布者一覧に表示される配布者の状態が表示される欄である。
位置情報表示欄1618は、配布者一覧に表示される配布者の位置情報が表示される欄である。
端末OS表示欄1619は、配布者一覧に表示される配布者が所持する配布者携帯端末機器200を識別する端末識別情報として取得した端末OS情報が表示される欄である。
【0178】
このように、配布状況の閲覧者は、最新状態一覧表示画面161を表示することで、どこの営業所に所属したどの配布者が、いつ時点で、どのような状態で、どこにいるのかを把握することができる。
【0179】
図15は、配布者の移動軌跡であるルート一覧を表示したルート一覧表示画面が表示手段に表示された状態の一例を示す図である。
図15に示すように、ルート一覧表示画面162は、タイトル表示欄1621、検索条件入力欄1622、検索ボタン1623、クリアボタン1624、地図出力ボタン1625、逸脱除外チェックボタン1626、タイムカード出力ボタン1627、開始日時表示欄1628、終了日時表示欄1629、最終更新日時162A、配布者名表示欄162B、最新状態表示欄162C、位置情報表示欄162D、おおよその住所表示欄162E、および詳細表示ボタン162Fを備えている。
【0180】
タイトル表示欄1621は、ルート一覧表示画面162のタイトルを表示するための表示欄であって、ルート一覧表示画面162を表示した配布者のルート一覧を示すタイトルとして「ルート一覧」というタイトルが表示されている。
【0181】
検索条件入力欄1622は、ルート一覧表示画面162に表示された配布者の移動軌跡であるルート一覧から特定の情報を抽出するための条件を入力するためのものであって、開始条件入力欄16221、終了条件入力欄16222、配布者条件入力欄16223、およびキーワード入力欄16224を備えている。
【0182】
開始条件入力欄16221は、配布者が広告媒体の配布を開始した日時情報を検索条件として入力するためのものである。
終了条件入力欄16222は、配布者が広告媒体の配布を終了した日時情報を検索条件として入力するためのものである。
【0183】
配布者条件入力欄16223は、広告媒体を配布する配布者を検索条件として入力するためのものである。
キーワード入力欄16224は、たとえば配布者名や、配布者名カナなど、様々なキーワードを検索条件として入力するためのものである。
【0184】
検索ボタン1623は、検索条件入力欄1622に入力された条件で、配布者の移動軌跡であるルート一覧から特定の情報を抽出するための実行ボタンである。検索ボタン1623を閲覧者が押下することで、検索条件に合致したルート一覧が表示される。
【0185】
クリアボタン1624は、検索条件入力欄1622に入力された条件を初期化するためのものである。クリアボタン1624を閲覧者が押下することで、検索条件入力欄1622に入力された条件は初期化され、ルート一覧も初期値の一覧が表示される。
【0186】
地図出力ボタン1625は、地図上に移動軌跡が表示された移動軌跡地図情報を表示するための実行ボタンである。地図出力ボタン1625を閲覧者が押下することで、ルート一覧に表示されている配布者による移動軌跡が表示された移動軌跡地図情報が表示される。
【0187】
逸脱除外チェックボタン1626は、移動軌跡地図情報に表示される移動軌跡のうち、逸脱した位置情報を除外するためのチェックボタンである。閲覧者が逸脱除外チェックボタン1626にチェックを入れた状態で、地図出力ボタン1625または詳細表示ボタン162Fを押下することで、逸脱した位置情報を除外した移動軌跡が表示される。
【0188】
また閲覧者が逸脱除外チェックボタン1626にチェックをはずした状態で、地図出力ボタン1625または詳細表示ボタン162Fを押下することで、逸脱した位置情報を含んだ移動軌跡が表示される。
【0189】
タイムカード出力ボタン1627は、配布者の勤務状況を出力するための実行ボタンである。閲覧者がタイムカード出力ボタン1627を押下することで、たとえば配布者の開始日時情報や終了日時情報を含んだ作業時間に関する情報がCSV(Comma Separated Values)データで出力することができる。
【0190】
開始日時表示欄1628は、ルート一覧に表示される配布者による広告媒体の配布を開始した日時情報である開始日時が表示される欄である。
終了日時表示欄1629は、ルート一覧に表示される配布者による広告媒体の配布を終了した日時情報である開始日時が表示される欄である。
【0191】
最終更新日時162Aは、ルート一覧に表示される配布者の最新の更新日時が表示される欄である。具体的には、時間位置情報記憶部154に記憶された時間位置情報のうち、該当する配布者における最新の時間情報が表示される。
【0192】
配布者名表示欄162Bは、ルート一覧に表示される配布者名が表示される欄である。
最新状態表示欄162Cは、ルート一覧に表示される配布者の状態が表示される欄である。
【0193】
位置情報表示欄162Dは、ルート一覧に表示される配布者の最終の位置情報が表示される欄である。
おおよその住所表示欄162Eは、ルート一覧に表示される配布者の最終の位置情報に基づく、おおよその住所情報が表示される欄である。
【0194】
詳細表示ボタン162Fは、ルート一覧に表示される情報のうち、地図上に該当する配布者の移動軌跡が表示された移動軌跡地図情報を表示するための実行ボタンである。詳細表示ボタン162Fを閲覧者が押下することで、該当する配布者による移動軌跡が表示された移動軌跡地図情報が表示される。
【0195】
このとき逸脱除外チェックボタン1626にチェックがある場合は、逸脱した位置情報が除外された移動軌跡地図情報が表示され、逸脱除外チェックボタン1626にチェックがない場合は、逸脱した位置情報を含んだ移動軌跡地図情報が表示される。
【0196】
このように、配布状況の閲覧者は、ルート一覧表示画面162を表示することで、ルート一覧に表示された配布者が広告媒体の配布を、いつ開始して、いつ終了したのか、現在は配布中なのかどうか、最終更新日時のおおよその位置情報などを把握することができる。
【0197】
図16は、配布者の移動軌跡が表示された移動軌跡地図情報を表示した移動軌跡地図表示画面が表示手段に表示された状態の一例を示す図である。
図16に示すように、移動軌跡地図表示画面163は、地図情報表示部1631、区域識別線表示部1632、配布領域表示部1633、移動軌跡表示部1634、ルート情報表示部1635、領域名表示部1636、拡大縮小ボタン1637、およびダウンロードボタン1638を備えている。
【0198】
地図情報表示部1631は、閲覧者が出力した移動軌跡地図情報における地図情報を表示するためのものである。
区域識別線表示部1632は、閲覧者が出力した移動軌跡地図情報における地図情報で、都道府県や市区町村、丁目番地などを識別するための線である区域識別線を表示するために識別領域表示部132が処理したものである。区域識別線表示部1632が地図情報上に区域識別線を表示することで、表示された地図情報上で都道府県や市区町村、丁目番地などを容易に識別することができる。
【0199】
配布領域表示部1633は、閲覧者が出力した移動軌跡地図情報における地図情報で、配布者が広告媒体を配布するべき配布領域を他の領域と識別して表示するために識別領域表示部132が処理したものである。配布領域表示部1633が地図情報上に配布領域を表示することで、表示された地図情報上で配布領域を他の領域と容易に識別することができる。
【0200】
移動軌跡表示部1634は、閲覧者が出力した配布者の移動軌跡情報を表示するためのものである。具体的には、移動軌跡情報作成部121が作成した移動軌跡情報を移動軌跡地図情報表示部131が地図情報の上階層に重ねて表示したものである。
【0201】
また移動軌跡表示部1634は、配布日時識別部124の処理によって、同一の配布者による異なる配布日時すなわち異なる配布ルートを識別可能に表示することができる。具体的に図16では、「配布太郎」による一の配布ルートを示す移動軌跡表示部1634Aと他の配布ルートを示す移動軌跡表示部1634Bとが異なる配色で表示されており、両者を識別可能に表示されている。
【0202】
また移動軌跡表示部1634による移動軌跡の表示が、配布領域表示部1633による配布領域の表示と同時に表示されることで、配布領域で広告媒体を配布できていない領域を容易に特定することができる。
【0203】
ルート情報表示部1635は、閲覧者が出力した配布者の移動軌跡情報におけるルート情報を表示するためのものである。具体的には、閲覧者が該当する移動軌跡をクリック操作などで指示することで、該当するルート情報として、その配布ルートの配布者名、開始日時、および終了日時が表示される。
【0204】
領域名表示部1636は、閲覧者が出力した移動軌跡地図情報における地図情報で、都道府県や市区町村、丁目番地などの領域名を表示するためのものである。具体的には、閲覧者が該当する地図上で任意の部位をマウス操作などでカーソルを合わせて指示することで、該当領域の都道府県や市区町村、丁目番地などの領域名が表示される。
【0205】
拡大縮小ボタン1637は、閲覧者が出力した移動軌跡地図情報における地図情報を拡大または縮小して表示するための指示を入力する実行ボタンである。具体的に「+」ボタンをクリックすることで、地図情報は拡大され、「-」ボタンをクリックすることで地図情報は縮小される。
【0206】
拡大縮小ボタン1637の操作により地図情報を拡大して表示することで、移動軌跡表示部1634による移動軌跡も拡大されて表示される。これにより、さらに細かい時間の移動軌跡情報を閲覧者が把握することができ、たとえば集合住宅のポスティングにどのくらいの時間をかけているかなどを閲覧者が容易に把握することができる。
【0207】
ダウンロードボタン1638は、閲覧者が出力した移動軌跡地図情報における地図情報を出力するための実行ボタンである。具体的に、閲覧者がダウンロードボタン1638をクリックすることで移動軌跡地図表示画面163に表示された移動軌跡地図情報を画像情報などで取得することができる。
【0208】
このように、配布状況の閲覧者は、移動軌跡地図表示画面163を表示することで、ルート一覧に表示された配布者が広告媒体の配布を、どのようなルートで、いつ開始して、いつ終了したのか、などを把握することができる。
【0209】
図17は、配布者の移動軌跡が表示された移動軌跡地図情報を拡大して表示した移動軌跡地図表示画面が表示手段に表示された状態の一例を示す図である。
図17に示すように、移動軌跡地図表示画面163には、地図情報表示部1631および移動軌跡表示部1634が表示されている。移動軌跡表示部1634は、閲覧者が出力した配布者の移動軌跡情報を表示するためのものである。ここでは移動軌跡表示部1634の一例として移動軌跡表示部1634Bを拡大して表示した例で以下を説明する。
【0210】
移動軌跡表示部1634Bは、時間位置情報受付手段110が受け付けた複数の時間位置情報Pによって構成され、これらの時間位置情報Pを移動軌跡情報作成手段120が連結することで移動軌跡情報が作成される。
【0211】
図17では、移動軌跡表示部1634Bを拡大して表示しているため、個々の時間位置情報Pが表示されており、それぞれの時間位置情報Pを閲覧者がクリック操作などで指示することで、時間位置情報Pの詳細を表示するための時間位置情報表示部1639によって該当する時間位置情報Pの詳細情報が表示される。
【0212】
具体的には、移動軌跡表示部1634Bにおける一の時間位置情報P10を閲覧者がクリックすることで、時間位置情報表示部1639(P10)に「2023.06.12 17:28:41」という時間情報が表示される。
【0213】
このように、閲覧者は、地図情報を拡大することで、さらに細かい時間の移動軌跡情報を閲覧者が把握することができ、たとえば配布領域をどのくらいの速さで移動しながら配布しているのかなどを容易に把握することができる。
【0214】
図18は、配布者の移動軌跡が表示された移動軌跡地図情報における逸脱時間位置情報除外部が処理する前の移動軌跡地図表示画面と、処理した後の移動軌跡地図表示画面とが表示手段に表示された状態の一例を示す図である。
【0215】
移動軌跡表示部1634Bは、時間位置情報受付手段110が受け付けた複数の時間位置情報Pによって構成され、これらの時間位置情報Pを移動軌跡情報作成手段120が連結することで移動軌跡情報が作成される。
【0216】
図18(A)は、逸脱時間位置情報除外部122が処理する前の移動軌跡地図表示画面163が表示手段160に表示された状態の一例を示す図である。
図18(A)に示すように、移動軌跡表示部1634Bは、複数の時間位置情報Pによって構成されている。これらの複数の時間位置情報Pを移動軌跡情報作成手段120が連結することで移動軌跡情報が作成される。
【0217】
前述のように、位置情報取得手段210は、場合によっては正常にGPS電波を受信できない、あるいは受信感度が低下することがある。この正常に取得できなかった時間位置情報Pを移動軌跡情報作成手段120が連結すると、時間位置情報P65や時間位置情報P82のように、前回の時間位置情報Pからかけ離れた位置の時間位置情報を連結することになる。
【0218】
このように位置情報取得手段210が連結してしまうと、閲覧者は正確な配布ルートを把握することができない。具体的に図18(A)では、時間位置情報P65および時間位置情報P82が正常に取得できなかった時間位置情報Pとして逸脱時間位置情報除外部122が判断する。そして逸脱時間位置情報除外部122は、このような正常に取得できなかった時間位置情報Pを除外する処理を行う。
【0219】
本実施の形態の配布状況管理システム1000では、配布者が所持する配布者携帯端末機器200が3~5秒毎に時間位置情報を配布状況管理装置100に送信するので、正常に取得できなかった数カ所の時間位置情報Pを除外しても移動軌跡情報作成手段120の処理による移動軌跡情報への影響を少なくすることができる。
【0220】
図18(B)は、逸脱時間位置情報除外部122が処理した後の移動軌跡地図表示画面163が表示手段160に表示された状態の一例を示す図である。
図18(B)では、図18(A)で正常に取得できなかった時間位置情報Pとして時間位置情報P65および時間位置情報P82を除外し、除外された時間位置情報Pを移動軌跡情報作成手段120が連結している。
【0221】
これにより配布状況の閲覧者は、移動軌跡地図表示画面163を表示することで、ルート一覧に表示された配布者が広告媒体の配布を、どのようなルートで、いつ開始して、いつ終了したのか、などを正確に把握することができる。よって情報の信頼性を向上することができる。
【0222】
以上のように、本実施の形態の配布状況管理システム1000では、配布状況を確認したいポスティング業務の事業者や営業所の管理者、広告媒体の発注者、あるいは広告媒体を配布する配布者などの閲覧者が、配布者携帯端末機器200を所持しながら広告媒体を配布する配布者の詳細な配布状況をリアルタイムで確認することができる。このため配布者による広告媒体の不法投棄を抑制することができ、ポスティング業務の品質や信頼性を向上できる。
【0223】
また従来のように、GPSロガーに記録された位置情報を配布状況管理装置に取り込ませるために配布者がわざわざ配布状況管理装置まで足を運ぶ必要がなく、複数の移動体位置検出装置を準備する必要もない。よって管理者や配布者のコストや負担を軽減することができる。
【符号の説明】
【0224】
100 配布状況管理装置
110 時間位置情報受付手段
120 移動軌跡情報作成手段
130 移動軌跡地図情報表示手段
140 時間位置情報表示手段
150 情報記憶手段
160 表示手段
200 配布者携帯端末機器
210 位置情報取得手段
220 時間位置情報送信手段
300 ネットワーク
1000配布状況管理システム
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