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▶ 渡邊 貴徳の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025011906
(43)【公開日】2025-01-24
(54)【発明の名称】眼鏡こめかみ支持具
(51)【国際特許分類】
   G02C 5/20 20060101AFI20250117BHJP
   G02C 5/14 20060101ALI20250117BHJP
【FI】
G02C5/20
G02C5/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023114322
(22)【出願日】2023-07-12
(71)【出願人】
【識別番号】723008541
【氏名又は名称】渡邊 貴徳
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 貴徳
(57)【要約】
【課題】一般的な眼鏡の弦への簡易な着脱、安価で普及し易いシンプルな素材や構造、そして、抵抗感なく弦に装着できる外観を創出するデザインの自由度を有しながら、眼鏡・サングラスとマスク装着時のレンズ曇りの緩和と、鼻かけの押圧による不快感・痛み・鼻あての跡残り解消を、こめかみ支持に変えることで簡易に実現する眼鏡支持具を提供する。
【解決手段】既存の眼鏡1の一対の弦3に、多様な形状・サイズの弦に対して簡易に着脱できる基部7と、その頭部側に適度な粘着力で当接し、クッションの役割を担うテンプルパッド8で構成される眼鏡支持具を装着して、眼鏡本体をこめかみ支持に変えること。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般的な眼鏡やサングラスの弦に簡易に着脱できる小型の眼鏡補助具であり、留め具付の外覆とその内部に、弦挟持の方法と位置を自在に調整するために、多層化し易く加工したインナーアジャスターを設けた基部と、その基部と眼鏡使用者のこめかみ部に当接する程よい粘着性と柔軟性素材のテンプルパッドにて構成される眼鏡こめかみ支持具。
【請求項2】
請求項1に記載の眼鏡こめかみ支持具の基本機能はそのままに、インナーアジャスター機能と留め具機能を磁石で統合する、もしくは、さらに外覆のテンプルパッド当接機能を磁石が兼用することで、より小型化を実現する眼鏡こめかみ支持具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的な眼鏡・サングラスの弦に簡易に着脱でき、眼鏡使用者のこめかみ部にて眼鏡本体を支持するものに変える機能を持つ眼鏡支持具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的な眼鏡・サングラスの構造のほとんどは、眼鏡レンズを有するフロント部中央に設けた鼻あて(鼻パッド)と、フロント部両端に取り付けた弦(テンプル)から伸びた先にある耳かけ(モダン部)において使用者の顔面に3カ所で係止されるものとなっており、そのフロント部が眼鏡本体の重量のほとんどを占めているため、その荷重が鼻あてに集中することとなり、長時間使用していると不快感や痛みが発生することや、鼻あての跡が肌に残るなどの問題に悩まされている使用者は多い。
【0003】
また、眼鏡やサングラス使用者は、感染症や花粉症予防等のためのマスク着用時に、マスク上部から漏れ出る呼気によるレンズ部の曇りに悩まされることが多々あるのだが、現在の曇り対策としては、レンズ部分に薬剤を塗布するものが主流であり、他に選択肢がほとんど無い状況である。
【0004】
このレンズ曇りの要因の一つが、レンズ部と顔面の空間が狭く、さらに、フロント部中央にある鼻あてが鼻部と接することで空気の流れが遮られることで、マスク上部から漏れ出る呼気が滞留し易くなるものと考えられる。
【0005】
近年、依然として鼻あてが主流であることは変わりない中、鼻あての難点を解消しようとする鼻あて無しの眼鏡フレームや、一般的な眼鏡やサングラスへの補助具使用に関する発明も出てきているものの、普及には至っていない状況である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2020-144290号公報
【特許文献2】特開2022-157383号公報
【特許文献3】特開2022-51631号公報
【特許文献4】特許 第5876531号公報
【特許文献5】特開2020-101795号公報
【特許文献6】特開2018-194643号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1では、挟持できる弦タイプが大幅に限定されてしまうことや、挟持器具がむき出しになっていて美観に難があり、かつ、こめかみに接する当接部が小さいため、こめかみにかかる負荷がこめかみの狭い部位に集中することとなり、鼻あて同様の不快感や痛み、さらには押圧の跡が肌に残りやすくなってしまうことが懸念される。
【0008】
特許文献2では、支持具自体が大きいことに加え、固定部のバンドがむき出しになっていて美観に難があり、さらに、弦の耳かけ寄りに装着するために、固定部が耳に当たるなど装着感にも懸念がある。
【0009】
特許文献3と4では、眼鏡の曇りを抑止するためにマスク上方からの呼気漏れを防ぐことを狙いに、マスク自体を押圧する器具を眼鏡に取り付けるというコンセプトであることから、眼鏡レンズの曇り対策としての発明であるのだが、外観上の観点から普及し難く思われ、かつ、マスク使用に関係なく、鼻あて対策としての効果は皆無であることから、当発明とは方向性が違うものである。
【0010】
特許文献5では、眼鏡への着脱が出来ないものであるため簡易性がなく、かつ、こめかみへの当接部面積が狭いことから、こめかみ部への負荷が強くかかり、鼻あて同様の不快感・痛みや押圧の跡残りなどが懸念される。
【0011】
特許文献6では、多様な弦に対しての着脱と固定化、ならびにこめかみ支持の強度に疑問があり、さらに、こめかみ部への当接部面積が狭いことから、こめかみ部への負荷が強くかかり、鼻あて同様の不快感・痛みや押圧の跡残りなどが懸念される。
【0012】
以上のように、解決しようとする課題は、既存の眼鏡使用者共通の悩みの解消を目指し、一般的な眼鏡・サングラスに簡便に着脱でき、多様な弦形状に対応しつつも、しっかりと眼鏡本体をこめかみ部にて支持することに加え、こめかみ当接部の負荷増による不快感や痛み、ならびに押圧の跡残りを可能な限り低減させ、また、装着時の外観上の美観を損なうことのないデザインの自由度を有し、シンプルな構造と一般的な素材利用により、広く普及し易いコストパフォーマンスに優れた眼鏡支持具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
これらの課題解決のために、本発明においては、眼鏡のそれぞれの弦に簡便に着脱可能な基部と、その基部と使用者のこめかみ部の間にやさしく圧着する適度な粘着力と柔軟性を有するテンプルパッドという二つの主要パーツで構成する眼鏡支持具を提供するものである。
【0014】
基部は、弦を挟持して包み込む外覆と、その外覆を閉じて固定する留め具、その内側に弦挟持調整の鍵となる機能を有するインナーアジャスターと呼ぶパーツで構成される。
【0015】
そのインナーアジャスターの主たる調整機能は二つあり、一つは、外覆内圧を利用することで、弦を緩みなくしっかりと挟持固定すること、もう一つは、基部内の弦挟持位置の変更によって弦とこめかみ部との空間(これをテンプル・クリアランスと呼ぶ)内に位置する基部本体の厚みを適切に調整することである。
【0016】
テンプルパッドは、適度な面積と厚みがあり、柔軟性と僅かに粘着性を有する入手し易い素材を使い、弦に装着された基部の頭部寄り側面に当接して基部と弦に一体化し、頭部のこめかみ部を適度に押圧して眼鏡本体を係止するものであるが、こめかみ部の肌にも粘着力が発揮されることにより、弦と支持具でこめかみ部をきつく押圧せずとも眼鏡本体をこめかみ部で着実かつ快適に支持することを可能とするものである。
【0017】
このテンプルパッドに粘着性がない場合、支持具の係止は、頭部押圧だけに頼ることとなり、眼鏡の弦に負荷がかかるだけでなく、当接する使用者のこめかみ部に多大な負荷をかけざるを得なくなるため、このテンプルパッドの粘着性は、快適なこめかみ支持のために不可欠のものである。
【発明の効果】
【0018】
本発明により、既存の一般的な眼鏡やサングラスのこめかみ部支持が可能となることで、眼鏡フロント部を鼻部から浮かせた状態で使用することができる。
【0019】
これにより、マスク着用時にマスクと眼鏡フロント部、ならびに顔面との空間をより広くとるよう調整することが可能となり、マスク上部から漏れ出る呼気を拡散し易くすることで、滞留した呼気によって生じる眼鏡レンズの曇りを抑制する効果を発揮するものである。
【0020】
また、一旦レンズが曇ったとしても、フロント部のレンズ内側がより外気に触れやすくなっており、呼気の滞留を減じるため、曇り解消を早める効果がある。
【0021】
それだけでなく、鼻あてが鼻部の肌に直接触れないため、鼻あてによる不快感や痛み、鼻あて跡が肌に残ってしまう問題は完全に解消されることになる。
【0022】
一方、鼻あてに変わり眼鏡の荷重を支えるこめかみ部においては、テンプルパッドの優れた特性により、こめかみの当接部における押圧による不快感・痛みやパッド跡残りも発生し難くなるものである。
【0023】
このような本発明の眼鏡支持具は、シンプルな構造と入手し易い素材の利用によって実現できるものであることから、普及拡大のために重要な要素である高い価格優位性を有するものである。
【0024】
さらに外観については、外覆における留め具の装着、インナーアジャスターの装備、テンプルパッド密着面の確保、外覆自体の適切な硬度などの必要条件を満たしていれば、デザインに何ら制約は無いため、眼鏡支持具としての実用性だけでなく、既存の眼鏡に新たな魅力をもたらすアクセサリーとして、様々なターゲットに対して多様な価値を提供することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】眼鏡支持具を取り付けた眼鏡の上面図である。
図2】眼鏡支持具を取り付けた眼鏡の斜視図である。
図3】眼鏡支持具を取り付けた眼鏡の側面図である。
図4】眼鏡支持具を取り付けた眼鏡とマスクの使用者を側面から見た図である。
図5】眼鏡支持具を取り付けた眼鏡とマスクの使用者を正面から見た図である。
図6】弦を挟持し、テンプルパッドを取り付けた状態の眼鏡支持具を使用者の頭部側から見た斜視図である。
図7】眼鏡支持具の基部7を開き、1枚の平面素材の一部に切り込みを入れて3列の舌状12・13に分けた形状のインナーアジャスターを固定装備した様子の斜視図である。
図8図7のインナーアジャスターを外覆に沿わせたままの状態の上に弦3を配置した斜視図である。
図9図8の状態から外覆を閉じて弦3を挟持し、弦3を断面にして支持具側方から見た図である。
図10図7のインナーアジャスターの3列の舌状部12・13を全て短く折り畳み、その上に弦3を配置した斜視図である。
図11図10の状態から外覆11を閉じて弦3を挟持し、弦3を断面にして支持具側方から見た図である。
図12図7のインナーアジャスターの3列の舌状部のうち内側の舌状部13のみ短く折り畳み、その上に弦3を配置した斜視図である。
図13図12の状態から外覆11を閉じて弦3を挟持し、弦3を断面にして支持具側方から見た図である。
図14図7のインナーアジャスターの3列の舌状部の全て短く折り畳み、両外側の舌状部12を持ち上げ、弦3を舌状部13との間に配置した斜視図である。
図15図14の状態から外覆11を閉じて弦3を挟持し、弦3を断面にして支持具側方から見た図である。
図16図7のインナーアジャスターの3列の舌状部を全て短く折り畳んだうえで全て持ち上げ、弦3を舌状部12・13と下側の外覆11の間に配置した斜視図である。
図17図16の状態から外覆を閉じて弦3を挟持し、弦3を断面にして支持具側方から見た図である。
図18】眼鏡支持具の基部7を開いた状態で、蛇腹状に外四つ折りしたインナーアジャスター14を外覆11に固定せずに配置した斜視図である。
図19】蛇腹状に外四つ折りしたインナーアジャスター14のそれぞれ二つ折りした間に弦3を挟持した状態で外覆11を閉じた眼鏡支持具を、弦3を断面にして支持具側方から見た図である。
図20】磁石式留め具タイプの眼鏡支持具を開いた状態で内側を見た図である。この例では、蛇腹タイプのインナーアジャスター使用を想定している。
図21】磁石式留め具タイプの眼鏡支持具を開いた状態で、太めの弦3に外三つ折りにした蛇腹状インナーアジャスター14を巻き付けた様子を見た斜視図である。
図22】磁石式留め具タイプの眼鏡支持具を開いた状態で、外四つ折りにした蛇腹状インナーアジャスター14の上1層と2層の間に、細くて薄い弦3を挟持した様子を見た斜視図である。
図23】磁石式留め具タイプの眼鏡支持具を取り付けた眼鏡の斜視図である。
図24】磁石式留め具タイプの眼鏡支持具を取り付けた眼鏡の側面図である。
図25】強磁性体の薄型の弦3に限定し、小型化を追求してレイヤーとなるインナーアジャスターを省略し、インナーアジャスター機能と留め具機能を磁石で兼用する、マルチ磁石式留め具タイプの眼鏡支持具を開いた状態の斜視図である。
図26図25のマルチ磁石式留め具タイプの眼鏡支持具で、磁石の上に直接弦3を配置した様子を示した斜視図である。
図27図25の眼鏡支持具で、図26の状態から外覆11を閉じて弦3を挟持し、弦3を断面にして支持具側方から見た図である。なお、点線で示した上部のテンプルパッド8は、テンプル・クリアランスを短く設定するために、下部に実線で記載のテンプルパッド8を反対側の外覆に付け替えた例を示している。
図28図25のマルチ磁石式留め具タイプの眼鏡支持具を装着した眼鏡の斜視図である。
図29図25のマルチ磁石式留め具タイプの眼鏡支持具を装着した眼鏡の側面図である。
図30図25のマルチ磁石式留め具タイプの眼鏡支持具とマスクの使用者を見た側面図である。マルチ磁石式留め具タイプの眼鏡支持具のコンパクトさと、鼻当てと鼻間の開いた空間15がよくわかる図である。
図31】眼鏡支持具とマスクの使用者が、マスクの耳掛けを眼鏡の耳かけ4まで引き延ばして装着した様子を見た側面図である。これにより、テコの原理で眼鏡支持具を支点として眼鏡フロント部持ち上げを維持し易くなる。
図32】眼鏡支持具の使用者を上面から見た図である。眼鏡支持具の弦3への装着位置を左右で変えており、位置の変化によってテンプル・クリアランスが異なることを24・25で表し、それに対応するテンプル・クリアランス調整が必要であることを示している図である。
図33】メガネストラップ付きの眼鏡支持具を装着した例の側面図である。
図34】強磁性体の弦を外覆で覆わずに、磁石が外覆の一部とインナーアジャスター・留め具を統合したミニマムタイプの眼鏡支持具を装着した眼鏡の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。なお、各図面を通して同一の構成要素には、同一の符号を使用するものとする。
【0027】
(全体構成)
本発明の眼鏡支持具は、図1・2が示す通り、既存の眼鏡1もしくはサングラスの左右の弦3に簡易に着脱できる一対の基部7と、それぞれの基部7の外側の一面のうち使用者頭部側に柔軟性と粘着性を有して簡易な着脱を可能とし、装着者のこめかみ部に柔らかく接して支持具を係止する役割のテンプルパッド8で構成される。
【0028】
基本構成は以上の2点のみであるが、既存の眼鏡の弦には多様な形状・高さ・厚みがあり、特殊な形態を除く多様な弦3に着脱できる図7・18・20のような基部7形状を基本的な構造として以下に詳述するものであるが、併せて強磁性体素材の薄い弦限定として、小型化を追求した図25のような基部7形状も、応用例として後述する。
【0029】
なお、それらの形状・素材・配置は基本的な構成要素として例示しており、必要な機能を有する限り、本発明の実施の形態について述べる内容だけに限定するものではない。
【0030】
(基部)
図7の基部7は、外覆11、留め具9とインナーアジャスター12・13の3つの要素で構成されている様子を表しており、図8から図17にある例では、その基部7が形状・サイズの違う弦3を、様々なインナーアジャスターのレイヤー変更と弦配置の調整を行いながら外覆11を留め具9で覆い閉じることにより、弦3の挟持固定とテンプル・クリアランス設定を行う例を表している。
【0031】
基部7の主要な役割は、シンプルな構造ながら多様な形状の弦3を緩み無くしっかりと挟持固定すること、テンプル・クリアランス23の調整を行うこと、テンプルパッドの粘着性を活かし、それを簡易に着脱できる構造・素材であることの3つである。
【0032】
基部7は眼鏡の弦3に装着され、図4・5で示すように、装着時には外観上目立つものであることから、見た目は重要であるため、そのデザインは幅広い自由度を求められるものであるが、上記の役割を機能上満たしていれば、特に制約は無い。
【0033】
外覆11に適した素材は、図8から図22で示すように、弦3をインナーアジャスターと併せて挟持し、装備した留め具9で係止するのに必要な厚みと適度な柔軟性と硬度の程よいバランスを備えたもの、かつ、図6で示す通り外覆の外部側方にテンプルパッドを使用時に密着させて支持具を構成するため、少なくとも外側の表面が滑らかで、テンプルパッドの粘着性だけで係止可能とする性質を持ち合わせるものである必要があり、主に革・合成皮革・ゴム・ポリウレタンなどが適しているが、外覆としての必要機能を満たしているものであれば、素材を特に限定するものではない。
【0034】
留め具9は、一般的なバネホックやワンタッチホックのようなカチっと嵌る図7の9で示すタイプの他に、一般的に普及しているファスナーテープや、図20図25で示す磁石16などのように外覆の内側にスッキリと収まるタイプなどがあり、基部が弦に簡便に着脱できて、弦を緩みなく挟持固定出来れば、その仕様・素材を何ら限定するものではなく、基部本体のデザイン次第で多様なものを創出することが可能である。
【0035】
インナーアジャスターは、外覆内で多様な形状・サイズの弦を緩みなく挟持固定することと、テンプル・クリアランスの調整のために重要な役割を担っているものだが、一般に普及している安価な素材とシンプルな構造でありながらも、最大の効果を発揮するために、可変レイヤー(層)という概念を取り入れたものである。
【0036】
まず、代表例となる図7のインナーアジャスターは、1枚の平面素材の端の一部を図の下側の留め具9付近に固着させ、それ以外の大部分を固定しない状態にして切り込みを入れ、3枚の舌状部とし、そのうちの両外側2枚をインナーアジャスターの外側舌状部12、内側で留め具との干渉を考慮して少し短くカットした1枚をインナーアジャスターの内側舌状部13としたものである。
【0037】
図8では、比較的大きく太い弦3の形状に合わせ、インナーアジャスターを折り畳むことなく、外覆に沿わせたままでその上に弦を配置した状態を示し、その状態から外覆ごと挟持して留め具を嵌めた状態を示しているのが図9である。
【0038】
この場合の外覆内のレイヤーは、弦3の下に1層、上に1層の合計2層となっており、この際、弦3が緩みなく挟持固定されていれば、外覆内部が弦とレイヤーによって満たされ、圧力が高い状態になることで、弦挟持調整がうまくいっていることを表すものである。
【0039】
この圧力が弱いと弦が緩むため、図12のようにレイヤーを折り畳んでレイヤーの厚みを増やして外覆内のレイヤー断面積を拡大させる必要があり、逆に圧力が強すぎると外覆が閉じなくなるので、レイヤーを減らすなどの調整を行うことで、適切な弦の挟持固定とするものである。
【0040】
また、図9のテンプル・クリアランス23は、弦3の下からテンプルパッドの先に密着するこめかみ部の肌までの距離を表すものであるが、この例では、インナーアジャスター1層+外覆+テンプルパッドの厚さが、その距離を示すものであり、仮にインナーアジャスター1層が1mm、外覆の厚みが1mm、テンプルパッドの厚みが3mmであると、合計5mmがテンプル・クリアランスということとなる。
【0041】
人のこめかみ部における肌はかなり柔らかく、テンプルパッドを押し当てるとそれなりに凹むため、テンプル・クリアランスは見た目より僅かに長めに設定することが必要であるが、肌の凹み具合などは人によってバラつきが大きく、また、弦の形状はもちろん、図32の長短のテンプル・クリアランス24・25が示すように、同一人物や同一の弦であっても支持具取付けの位置次第でテンプル・クリアランスは微妙に変化することから、こめかみでの安定かつ快適な支持のために、このテンプル・クリアランスを調整する機能は大変重要である。
【0042】
図10では、図8と同サイズの弦3であるが、テンプル・クリアランスを図9より長めの設定にすることを意図し、インナーアジャスターの全ての舌状部を短く折り畳み、その上に弦3を配置し、図11でそれを外覆ごと挟持して留め具を嵌めた状態を示しており、この場合の外覆内のレイヤーは、図9と同様に合計2層ではあるが、弦3の下に2層、上に0層と変化しており、それによりテンプル・クリアランス23は、インナーアジャスター2層+外覆+テンプルパッドとなり、図9よりもインナーアジャスター1層分長くなっていることを示している。
【0043】
図12では、図10よりも断面積の小さなサイズの弦3に合わせ、インナーアジャスターの真ん中に位置する舌状部13だけを短く折り畳み、その上に弦3を配置し、図13で外側の舌状部12と外覆を合わせたまま挟持して留め具を嵌めた状態を示しており、この場合の外覆内のレイヤーは、弦3の下に2層、上に1層の合計3層とし、インナーアジャスターの断面密度を増やすことで細い弦3をしっかりと挟持固定しているが、テンプル・クリアランス23は、インナーアジャスター2層+外覆+テンプルパッドで、図11と同じ距離であることを示している。
【0044】
図14では、図12よりもさらに断面積の小さなサイズの弦3に合わせ、インナーアジャスターの全ての舌状部を短く折り畳み、折り畳んだ両外側の舌状部12を持ち上げ、真ん中に位置する舌状部13の上に弦3を配置して挟み込んだ様子を示しており、外覆を留め具で嵌めた状態が図15となるが、この場合の外覆内のレイヤーは、弦3の下に2層、上に2層の合計4層となり、インナーアジャスターの断面密度をさらに拡大して細い弦3をしっかりと挟持固定しているものであるが、テンプル・クリアランス23は、インナーアジャスター2層+外覆+テンプルパッドで、図13と同じ距離のものを示している。
【0045】
図16では、図10と同じ弦3であるが、テンプル・クリアランスをより縮小するために、全ての舌状部を短く折り畳んだインナーアジャスターを持ち上げ、その下の外覆との間に弦3を配置した様子を示しており、外覆を留め具で嵌めた状態が図17となるが、この場合の外覆内のレイヤーは合計2層で図11と変わらないが、弦3の下に0層、上に2層となることで、テンプル・クリアランス23は、インナーアジャスター0層+外覆+テンプルパッドとなり、例示した図の中では最も短いテンプル・クリアランスとなっていることを示している。
【0046】
以上のように、可変レイヤーというコンセプトは、多様な形状・サイズの弦の断面積に、レイヤーとして自在に調整したインナーアジャスターの断面積を加えることで、外覆内の圧力を高め、弦を緩みなく挟持固定するというシンプルなものである。
【0047】
インナーアジャスターの素材は、ある程度の厚みがあり、折り畳む柔軟性は持ちながらも、挟持固定した弦がグラつかない程度の程よい硬度を有するものが良く、革・合成皮革・ゴム・ウレタンなどが適しているが、機能やコストパフォーマンスなどの要素を満たしているものであれば、他の素材でも何ら問題はない。
【0048】
また、形状については、一例として舌状部を持つタイプを詳述したが、同様の機能を有するものであれば、特に制約は無く、また、必ずしも外覆に固定する必要はないものであり、図18~22では未固定のインナーアジャスターを例示する。
【0049】
図18のインナーアジャスター14は、平面素材を蛇腹状に折り畳んだもの、もしくはパッド状のものを蛇腹状に繋ぎ止めた形状であり、外覆11には固定せず、弦の形状・サイズに応じて蛇腹をカットするなどして層の数を調整しながら、レイヤー(層)の厚みで断面積を調整するものである。
【0050】
図19では、図18の外四つ折りの蛇腹タイプのインナーアジャスター14の真ん中に薄い弦3を配置し、これを外覆11で挟持したものであり、その外覆内のレイヤーは、弦3の上下各2層で合計4層となっており、テンプル・クリアランス23は、インナーアジャスター2層+外覆+テンプルパッドである。
【0051】
このように、蛇腹タイプのインナーアジャスターであっても、可変レイヤーによって外覆内断面積の調整とテンプル・クリアランス調整の考え方は変わらずに行うことが可能であり、また、素材についても先述のものと同様に、同じ機能と要素を有していれば特に制約は無い。
【0052】
続いて、図20では留め具を磁石16とそれを受け止める強磁性体素材の留め具17にしたタイプを例示しており、これは、留め具の構造として外覆の外側に留め具構造が現れないようにできることから、外覆自体のデザイン自由度をさらに高められ、蛇腹タイプのインナーアジャスター採用や、磁石のサイズ次第では、より小型でスリムサイズの基部にすることも可能となるなどの利点がある。
【0053】
図21の例では、図18と同様の蛇腹タイプのインナーアジャスターを採用し、弦3の形状・サイズに合わせて調整するために、外四つ折りの1層をカットし、外三つ折りにした蛇腹を太めの弦3に巻き付けた例を示しており、図22では、外四つ折りの蛇腹タイプのインナーアジャスター4層あるうちの上から1層と2層の間に薄型の弦3を配置した例を示している。
【0054】
このように、蛇腹タイプのインナーアジャスターは、簡単な構造ながら、小型であっても外覆内の密度一杯となるものを予め用意しておけば、取り付ける弦の断面積次第で蛇腹の層を減らしながら弦の配置調整を行うことで、簡単に弦の安定した挟持固定と、テンプル・クリアランス調整が可能となり、快適なこめかみ支持を実現できるものである。
【0055】
これらの磁石タイプの留め具と蛇腹タイプのインナーアジャスターの眼鏡支持具を眼鏡に装着した様子が図23図24であり、図2・3で例示したタイプよりもスリムな形状となっていることがわかる。
【0056】
基部の応用例として、さらなる小型化を追求したものが、図25のインナーアジャスターと留め具機能を磁石16で統合したものであり、挟持することができる弦は薄型で強磁性体のもの限定となるが、図26のように磁石の上に直接弦3を配置し、図27のようにそのまま磁力で外覆11と弦3を密着するタイプである。
【0057】
このタイプでは、磁石が強磁性体の弦3と同じく外覆11に設けられた強磁性体の留め具17を同時に密着させるため、インナーアジャスターを省略して、基部の構造は大幅に簡素化されて小型化を実現させることができる。
【0058】
このタイプの基部内で行えるテンプル・クリアランス調整については、図27では、24が示す磁石+外覆7+実線のテンプルパッド8である長いパターンと、テンプルパッドを外覆の逆側に移動密着させ、25で示す強磁性体留め具17+外覆7+点線のテンプルパッド8である短いパターンの2パターンのみとなり、インナーアジャスターのあるタイプと比べると調整の幅が狭いのだが、薄型の磁石に切り替えて磁石を層として増減させる方法や、テンプルパッドの厚さ増減などによって効果的にテンプル・クリアランス調整を行うことは可能である。
【0059】
このような小型化を実現するマルチ磁石留め具タイプの基部だが、図28・29で示すとおり、徹底したスリム化を実現できることが魅力であり、幅が太くて基部をはみ出てしまうような弦であっても、薄い強磁性体の弦であれば、磁石により弦の挟持固定は可能であることから、使用できる弦の範囲は決して狭くないと想定される。
【0060】
ただし、小型化とはいえ、しっかりと弦3を挟持固定するためと、テンプルパッド8の押圧を分散させてパッド跡を残り難くするに必要な面積を維持するために、弦に沿った横方向に伸長させて眼鏡支持具として最小限の面積を確保する必要がある。
【0061】
この小型化仕様の構造やデザインについては、外覆を折り曲げて覆うタイプだけでなく、外覆を分割して強磁性体付きの蓋状の外覆を磁石で吸着するものにするなど、基部の基本的役割を満たしていれば、磁石の特性を活かして様々な形状・デザインの創出が可能であることも魅力的である。
【0062】
さらに極端な応用例としては、図34のように強磁性体の弦の内側に、直接磁石を密着させ、そこにテンプルパッドを当接させるタイプとして、磁石側の外覆を磁石が統合してテンプルパッドと合体し、弦の外側に外覆が現れないミニマムタイプも実現可能である。
【0063】
その場合のテンプル・クリアランス調整は、主にテンプルパッドの厚みで対応することになるという制約や、磁石の厚みよりも短いテンプル・クリアランスは対応不可という条件面での限定性はあるものの、弦の外側には何も付加物は無く、特に幅広の弦であれば、その内側に存在する磁石やテンプルパッドも隠れ、使用素材も磁石とテンプルパッドだけのため価格優位性は圧倒的に高いことから魅力的であり、サイズも価格もミニマムなステルス眼鏡支持具として提案できる。
【0064】
(テンプルパッド)
テンプルパッド8は、粘着性と柔軟性を有する直方体状のクッション状パッドであり、図6のように基部7の外側のうち片側一方に接着剤等を用いずに、その粘着力だけで基部に密着させることができるだけでなく、簡易に取り外しが可能である。
【0065】
このテンプルパッド8の基部7との当接面の反対側が眼鏡装着者のこめかみ部との当接面となり、テンプルパッドの粘着力によって、強く押圧しなくても、こめかみ部でしっかりと係止することが可能であるだけでなく、接着材や薬剤などが肌に残ることもなく、そのテンプルパッド自体を肌から容易に取り外すことができる点も、テンプルパッドの持つ優れた特性である。
【0066】
また、柔軟性によるクッション効果はもとより、こめかみ部の肌に当接する面積を点でなく面として広くとることにより、眼鏡支持具の押圧を分散し、使用時の不快感や痛み・パッド跡の残りを減じるものである。
【0067】
テンプルパッド8は、長期に利用すると劣化によるパッド交換は必要となるものの、基部に接着していないので簡易に取り外したうえで、パッド自体の洗浄が可能であり、容易に皮脂やその他の汚れを落とすなど衛生的であるのみでなく、粘着力劣化の抑制効果もあり、一般に普及していて入手し易い素材であることから経済的でもある。
【0068】
以上のような優れた特性を発揮するテンプルパッドの素材は、ポリウレタン、特にウレタンゲルと呼ばれるものが、試作においてその効果を示しているのだが、肌に問題なく使用でき、同様の性質・機能を有して価格優位性も高いものであれば、他の素材でも何ら問題ない。
【0069】
その形状は、閉じた状態の基部片側にて平面領域を充分に確保した直方体を基本とするが、狭い点ではなく広がりのある面をしっかり確保して肌への負荷分散を充分に行えるものであれば、外覆にあわせて自由な形状をとることに何ら問題はない。
【0070】
また、こめかみ部の肌の柔らかさによるパッドの沈み込みや、肌当接面の押圧の分散効果、ならびにテンプル・クリアランス調整の必要性を考慮すると、その厚みは2~5mm程度のものが望ましく、パッド自体が粘着性質を有していることから、薄めのテンプルパッドを重ねるなどの厚さ調整が簡単にでき、例えば2mm厚のテンプルパッドを3枚まで重ねると4mm・6mm厚の3段階のパッドに出来るので、図25のインナーアジャスターの無い基部タイプのように基部としてのテンプル・クリアランスの調整幅が狭くても、このような応用で対応が可能である。
【0071】
さらに、立方体の頂点や辺部分を面取りして丸みを出すと、肌へのパッド跡残りをより少なくする効果が期待できる。
【0072】
(眼鏡への基部取付け)
眼鏡への取付けについては、緩みなく様々な形状の弦を挟持固定することと、装着者のこめかみ部と弦との距離すなわちテンプル・クリアランスに合わせて基部の位置を適切に調整して取り付けることが重要である。
【0073】
基部による弦の挟持固定に関して大きなウェイトを占めるのが、前述の通りインナーアジャスターであり、構造自体はシンプルなものであるが、外覆に閉じられた基部内側の空間を上回るサイズの弦は装着できないものの、多様な形状・サイズの弦に対応可能となっており、既存の眼鏡・サングラスの多くに着脱が可能である。
【0074】
また、図20の磁石タイプは、インナーアジャスターを活用するタイプではあるが、図25の仕様と同じく、薄型の強磁性体の弦であれば、インナーアジャスターを省略して直接磁石で弦を挟持固定する方法も選択でき、外覆と磁石で弦を押さえて密着するだけなので、その構造上、外覆をはみ出す程の幅広い弦であっても挟持固定が可能であるため、取り扱える弦の種類の幅が広げられる利点がある。
【0075】
テンプル・クリアランスについては、図32の24・25で示す通り、同一の眼鏡装着者であっても、眼鏡支持具の取付け位置次第でこめかみ部と弦の距離が変化しており、よりフロント部に近い右側の位置にあるテンプル・クリアランス24ではその距離は長く、耳かけに近い左側の位置にあるテンプル・クリアランス25ではその距離は短くなっている。
【0076】
このため、図32では、同じ眼鏡支持具を弦の別々の位置24・25で示すテンプル・クリアランスの位置に装着した場合には、この空間を基部頭部側とテンプルパッドで適切に埋める必要があり、この例ではテンプルパッドはそのまま同じものを使用しながら、基部内で弦の挟持位置を変化させていることを表しており、例えば、短いテンプル・クリアランス25である基部7は、弦とこめかみ部の距離が近いため、図27のテンプル・クリアランス25のように、基部のこめかみ部寄りを短く設定して弦を挟持しており、反対に、長いテンプル・クリアランス24である基部7では、弦とこめかみの距離が25よりも長いことから、図27のテンプル・クリアランス24のように、基部のこめかみ部寄りをさらに長めに設定して弦を挟持していることを示している。
【0077】
なお、テンプルパッド項目で述べた通り、基部内部の弦の挟持位置変更だけでテンプル・クリアランスを適切に対応ができない場合には、テンプルパッドの重ね使いもしくは、薄めか厚めのテンプルパッドの使用で調整対応することになる。
【0078】
(眼鏡支持具付の眼鏡を使用者が装着した状態)
眼鏡支持具を取り付けた眼鏡本体を装着するのは、一般の眼鏡を装着するのと同様であるが、図4・5・30・31・33のように使用者のこめかみ部に眼鏡支持具が位置し、眼鏡支持具の適度な押圧とテンプルパッドの粘着性によってこめかみ部に軽く貼りつくように当接することにより、ここを支点として眼鏡全体を支持することになる。
【0079】
使用者個々人の頭部の形状や眼鏡の形状、さらには基部の取付け位置によりテンプル・クリアランスが異なるため、調整して最適化する必要があるのだが、その際、基部7を眼鏡の耳かけ寄りに移動し過ぎると、眼鏡のフロント部5の重みにより下がり、鼻あてが鼻についてしまうことがある一方、フロント部5を持ち上げるために、基部7をフロント部寄りに移動し過ぎると、テンプル・クリアランスが広がり過ぎてテンプルパッドが届かなくなり、眼鏡のこめかみ支持が不十分になることや、目の横にテンプルパッドが覆うような配置となり、不快な装着感となることなどが想定される。
【0080】
そのために、眼鏡支持具の着脱や移動が容易く行え、位置決めのための調整を簡易にできることも不可欠な要素である。
【0081】
図4・30・31では、眼鏡支持具を装着して実現した鼻あてと鼻の空間15が確認でき、フロント部と顔面の空間の風通しが良くなっていることがよくわかるものである。
【0082】
なお、図31で表すように、マスク10の耳かけを耳だけでなく眼鏡の耳かけ4にかけると、眼鏡支持具をテコの支点として耳かけ4を下げる力が働くことにより、眼鏡フロント部5が重みで下がりやすくなるのを防ぐ効果が出るため、マスク使用時のレンズ曇りに悩む眼鏡使用者にとっては有効な一工夫である。
【0083】
また、図33は、眼鏡ストラップを支持具に取り付けた形状であり、デザインの自由度の高さの一例を示すものである。
【符号の説明】
【0084】
1 眼鏡
2 鼻あて(鼻パッド)
3 弦(テンプル)
4 耳かけ(モダン部)
5 フロント部
6 レンズ
7 眼鏡支持具 基部
8 眼鏡支持具 テンプルパッド
9 眼鏡支持具 留め具
10 マスク
11 眼鏡支持具 外覆
12 インナーアジャスター 外側舌状部
13 インナーアジャスター 内側舌状部
14 インナーアジャスター 蛇腹タイプ
15 鼻あてと鼻の空間
16 眼鏡支持具 留め具(磁石)
17 眼鏡支持具 強磁性体留め具
18 頭部
19 こめかみ部
20 耳
21 鼻梁
22 メガネストラップ
23 テンプル・クリアランス
24 長いテンプル・クリアランス:25と比べて長い
25 短いテンプル・クリアランス:24と比べて短い
26 基部機能を統合したミニマム眼鏡支持具の磁石
図1
図2
図3
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図33
図34