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特開2025-11984観光情報提供システム、観光情報提供方法、及びプログラム
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  • 特開-観光情報提供システム、観光情報提供方法、及びプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025011984
(43)【公開日】2025-01-24
(54)【発明の名称】観光情報提供システム、観光情報提供方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/26 20060101AFI20250117BHJP
   G16Y 10/40 20200101ALI20250117BHJP
   G16Y 20/20 20200101ALI20250117BHJP
   G16Y 40/60 20200101ALI20250117BHJP
【FI】
G01C21/26 C
G16Y10/40
G16Y20/20
G16Y40/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023114476
(22)【出願日】2023-07-12
(71)【出願人】
【識別番号】523265984
【氏名又は名称】株式会社金沢アドベンチャーズ
(74)【代理人】
【識別番号】100137394
【弁理士】
【氏名又は名称】横井 敏弘
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼田 恒平
【テーマコード(参考)】
2F129
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129BB03
2F129CC15
2F129CC17
2F129CC18
2F129DD13
2F129DD14
2F129DD19
2F129DD40
2F129DD68
2F129EE78
2F129EE80
2F129EE81
2F129EE90
2F129FF02
2F129FF11
2F129FF15
2F129FF20
2F129FF60
2F129FF62
2F129FF64
2F129FF65
2F129HH04
2F129HH12
2F129HH20
(57)【要約】
【課題】 より適切な観光情報を提供できる観光情報提供システムを提供する
【解決手段】 観光情報提供システムは、道路を走行する車両の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段により取得された位置情報に応じて、観光情報を選択する情報選択手段と、前記情報選択手段により選択された観光情報を出力する情報出力手段とを有し、前記情報選択手段は、前記車両が同じ道路上にある場合に、往路と復路で互いに異なる観光情報を選択する。好適には、前記車両の移動速度を特定する速度特定手段をさらに有し、前記情報選択手段は、前記車両が同じ道路上にある場合であっても、前記速度特定手段により特定された移動速度に応じて、互いに異なる観光情報を選択する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路を走行する車両の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段により取得された位置情報に応じて、観光情報を選択する情報選択手段と、
前記情報選択手段により選択された観光情報を出力する情報出力手段と
を有し、
前記情報選択手段は、前記車両が同じ道路上にある場合に、往路と復路で互いに異なる観光情報を選択する
観光情報提供システム。
【請求項2】
前記車両の移動速度を特定する速度特定手段
をさらに有し、
前記情報選択手段は、前記車両が同じ道路上にある場合であっても、前記速度特定手段により特定された移動速度に応じて、互いに異なる観光情報を選択する
請求項1に記載の観光情報提供システム。
【請求項3】
道路を走行する車両の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記位置情報取得ステップにより取得された位置情報に応じて、観光情報を選択する情報選択ステップと、
前記情報選択ステップにより選択された観光情報を出力する情報出力ステップと
を有し、
前記情報選択ステップは、前記車両が同じ道路上にある場合に、往路と復路で互いに異なる観光情報を選択する
観光情報提供方法。
【請求項4】
道路を走行する車両の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記位置情報取得ステップにより取得された位置情報に応じて、観光情報を選択する情報選択ステップと、
前記情報選択ステップにより選択された観光情報を出力する情報出力ステップと
をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記情報選択ステップは、前記車両が同じ道路上にある場合に、往路と復路で互いに異なる観光情報を選択する
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、観光情報提供システム、観光情報提供方法、及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1では、情報利用者を認証するために車両側に備えられる情報利用者側通信端末に記憶する利用者ID番号データおよび前記情報利用者が指定するジャンルの指定情報データを含む検索対象情報データ群を情報提供サービスセンタにて予め記憶するステップと、前記車両が道路の入口から進入し、出口から退出するまでの車両の往路の走行記録データおよび利用者ID番号データを車両側から情報提供サービスセンタへ送信するステップと、前記利用者ID番号データおよび走行記録データを受信した情報提供サービスセンタが、前記利用者ID番号データと前記情報提供サービスセンタが予め記憶したサーバ側記憶ID番号データとを比較照合し、一致した場合に情報利用者の認証を行なうステップと、この情報提供サービスセンタによる情報利用者の認証に伴い、この情報提供サービスセンタにて前記走行記録データの走行記録に関わるジャンルの指定情報データを検索対象情報データ群からデータ検索するステップと、情報提供サービスセンタが、車両の走行記録データに記録された走行区間を復路想定区間とみなす一方、前記情報提供サービスセンタにてデータ検索した指定情報データを、前記復路想定区間における車両の走行するタイミングに合わせて前記情報提供サービスセンタから車両側へ送信するステップとを具備することを特徴とする情報提供方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-199283号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、より適切な観光情報を提供できる観光情報提供システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る観光情報提供システムは、道路を走行する車両の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段により取得された位置情報に応じて、観光情報を選択する情報選択手段と、前記情報選択手段により選択された観光情報を出力する情報出力手段とを有し、前記情報選択手段は、前記車両が同じ道路上にある場合に、往路と復路で互いに異なる観光情報を選択する。
【0006】
好適には、前記車両の移動速度を特定する速度特定手段をさらに有し、前記情報選択手段は、前記車両が同じ道路上にある場合であっても、前記速度特定手段により特定された移動速度に応じて、互いに異なる観光情報を選択する。
【0007】
また、本発明に係る観光情報提供方法は、道路を走行する車両の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、前記位置情報取得ステップにより取得された位置情報に応じて、観光情報を選択する情報選択ステップと、前記情報選択ステップにより選択された観光情報を出力する情報出力ステップとを有し、前記情報選択ステップは、前記車両が同じ道路上にある場合に、往路と復路で互いに異なる観光情報を選択する。
【0008】
また、本発明に係るプログラムは、道路を走行する車両の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、前記位置情報取得ステップにより取得された位置情報に応じて、観光情報を選択する情報選択ステップと、前記情報選択ステップにより選択された観光情報を出力する情報出力ステップとをコンピュータに実行させるプログラムであって、前記情報選択ステップは、前記車両が同じ道路上にある場合に、往路と復路で互いに異なる観光情報を選択する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、より適切な観光情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】観光情報提供システム1のハードウェア構成を例示する図である。
図2】観光情報提供装置2のハードウェア構成を例示する図である。
図3】観光情報提供装置2の機能構成を例示する図である。
図4】ファイルDB372に格納されている情報を例示する図である。
図5】観光バスが存在する車線と、観光情報の関係を例示する図である。
図6】変形例におけるタブレット端末40の機能構成を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、観光情報提供システム1のハードウェア構成を例示する図である。
図1に例示するように、観光情報提供システム1は、観光情報提供装置2と、複数のタブレット端末40とを含み、これらはインターネット7を介して互いに接続している。
観光情報提供装置2は、観光情報が含まれたコンテンツファイルを提供するコンピュータ端末であり、タブレット端末40の位置に応じたコンテンツファイルを選択し、選択されたコンテンツファイルをタブレット端末40に送信する。
タブレット端末40は、観光バス内に設置されたコンピュータ端末であり、GPSなどの位置情報を観光情報提供装置2に送信し、観光情報提供装置2から受信したコンテンツファイル(観光情報)を出力する。
【0012】
図2は、観光情報提供装置2のハードウェア構成を例示する図である。
図2に例示するように、観光情報提供装置2は、CPU200、メモリ202、HDD204、ネットワークインタフェース206(ネットワークIF206)、表示装置208、及び、入力装置210を有し、これらの構成はバス212を介して互いに接続している。
CPU200は、例えば、中央演算装置である。
メモリ202は、例えば、揮発性メモリであり、主記憶装置として機能する。
HDD204は、例えば、ハードディスクドライブ装置であり、不揮発性の記録装置としてコンピュータプログラム(例えば、図3のサーバプログラム3)やその他のデータファイル(コンテンツファイルなど)を格納する。
ネットワークIF206は、有線又は無線で通信するためのインタフェースである。
表示装置208は、例えば、液晶ディスプレイである。
入力装置210は、例えば、キーボード及びマウスである。
【0013】
図3は、観光情報提供装置2の機能構成を例示する図である。
図3に例示するように、観光情報提供装置2には、サーバプログラム3がインストールされると共に、ファイルデータベース372(ファイルDB372)が構成されている。
サーバプログラム3は、位置情報取得部300、車線判定部310、速度特定部320、情報選択部330、及び、情報出力部340を有する。
サーバプログラム3において、位置情報取得部300は、道路を走行する車両の位置情報を取得する。本例の位置情報取得部300は、観光バスに設置されたタブレット端末40から、タブレット端末40の位置情報を取得する。
【0014】
車線判定部310は、観光バス(タブレット端末40)が存在する車線を判定する。本例の車線判定部310は、観光バス(タブレット端末40)の位置情報に基づいて、往路であるか袋であるかを判定する。なお、車線判定部310は、観光バス(タブレット端末40)の位置情報に基づいて、観光バス(タブレット端末40)が存在する車線が、右車線であるか左車線であるかを判定してもよい。
【0015】
速度特定部320は、車両の移動速度を特定する。本例の速度特定部320は、観光バス(タブレット端末40)の各時刻の位置情報に基づいて、観光バスの移動速度を特定する。なお、速度特定部320は、タブレット端末40又は観光バスから、観光バスの速度を取得してもよい。
【0016】
情報選択部330は、位置情報取得部300により取得された位置情報に応じて、ファイルDB372に格納されているコンテンツファイル(観光情報)の中から、観光情報を選択し、観光バスが同じ道路上にある場合に、往路と復路で互いに異なる観光情報を選択する。本例の情報選択部330は、位置情報取得部300により取得された位置情報と、車線判定部310による判定結果と、速度特定部320により特定された移動速度とに基づいて、図4に例示するファイルDB372のコンテンツファイル(観光情報)の中から、コンテンツファイルを選択することにより、図5に例示するように観光バスが同じ道路上にある場合に、往路と復路で互いに異なる観光情報を選択する。
【0017】
情報出力部340は、情報選択部330により選択された観光情報を出力する。本例の情報出力部340は、情報選択部330により選択されたコンテンツンファイルをタブレット端末40に返信して、観光情報が含まれた動画像を出力させる。
【0018】
図4は、ファイルDB372に格納されている情報を例示する図である。
図4に例示するように、ファイルDB372には、観光情報が含まれたコンテンツデータが、場所の範囲、速度の範囲、及び車線に関連付けて格納されている。これにより、観光バスの位置、移動速度及び車線に対応するコンテンツの配信が可能になる。例えば、移動速度がより速い範囲に対して、より再生時間の短いコンテンツが関連付けられる。図5に例示するように、道路上の同じ位置(場所範囲に属する位置)であっても、同一車線側に存在する観光名所の観光情報を含むコンテンツが選択し配信されるため、より適切な観光情報の提供が可能になる。なお、反対車線の観光情報は、帰り(復路)において配信される。
【0019】
以上説明したように、本実施形態における観光情報提供システム1によれば、観光バスの位置、移動速度及び車線に応じて選択されたコンテンツデータ(観光情報)が提供されるため、より適切な観光情報の配信が可能になる。
【0020】
[変形例]
上記実施形態では、観光情報提供装置2とタブレット端末40とからなる観光情報提供システム1を具体例として説明したが、図6に例示するように、タブレット端末40のみで観光情報提供システム1の機能が実現されてもよい。すなわち、タブレット端末40の中に、上記と同様の、位置情報取得部300、車線判定部310、速度特定部320、情報選択部330、情報出力部340、及び、ファイルDB372が構成され、タブレット端末40の位置情報(GPSデータなど)に基づいてコンテンツデータが選択され、タブレット端末40上で出力される。
【符号の説明】
【0021】
1…観光情報提供システム
2…観光情報提供装置
3…サーバプログラム
40…タブレット端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6