(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025120649
(43)【公開日】2025-08-18
(54)【発明の名称】生産順序計画システム
(51)【国際特許分類】
G05B 19/418 20060101AFI20250808BHJP
G06Q 50/04 20120101ALI20250808BHJP
【FI】
G05B19/418 Z
G06Q50/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024015601
(22)【出願日】2024-02-05
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083998
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 丈夫
(74)【代理人】
【識別番号】100096644
【弁理士】
【氏名又は名称】中本 菊彦
(72)【発明者】
【氏名】浅尾 隆文
【テーマコード(参考)】
3C100
【Fターム(参考)】
3C100AA03
3C100AA22
3C100AA25
3C100BB12
(57)【要約】
【課題】上流工程で製品の合流計画順序が入れ替わっていても正しい順序で製品を合流させる生産順序計画システムを提供する。
【解決手段】複数仕様の製品を複数の製造工程を有する生産ラインで生産し、検査工程で抜き取られた検査製品を生産ラインに合流させるための順序を計画する生産順序計画システムであって、検査製品が合流する前のポイントに到達した製品の対象連番nxと合流する生産指示が確定した記確定連番naを比較し、前記対象連番より後の製品の連番に基づいて前記対象連番の製品が生産順序の予定内か否かを判定する。前記対象連番の製品が生産順序の予定内である場合は、前記対象連番と前記検査製品の連番nを比較して前記検査製品の合流可否を判定し、合流した前記検査製品の連番を確定連番に更新する。前記対象連番の製品が生産順序の予定外である場合は、前記検査製品を合流せず前記対象連番の製品を合流させ、確定連番を更新しない。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数仕様の製品を複数の製造工程を有する生産ラインで生産し、検査工程で抜き取られた検査製品を生産ラインに合流させるための順序を計画する生産順序計画システムであって、
取得した生産順序と合流計画順序連番の情報に基づいて、合流する生産指示が確定した製品の順序連番を確定連番と定義し、前記検査製品が合流する前のポイントに到達した製品の順序連番を対象連番と定義し、
前記対象連番と前記確定連番を比較し、前記対象連番より後の製品の連番に基づいて前記対象連番の製品が生産順序の予定内か否かを判定し、
前記対象連番の製品が生産順序の予定内である場合は、前記対象連番と前記検査製品の連番を比較して前記検査製品の合流可否を判定し、合流した前記検査製品の連番を確定連番に更新し、
前記対象連番の製品が生産順序の予定外である場合は、前記検査製品を合流せず前記対象連番の製品を合流させ、確定連番を更新しない、
ことを特徴とする生産順序計画システム。
【請求項2】
請求項1に記載の生産順序計画システムであって、
前記対象連番の製品が生産順序の予定内か否かの判定は、前記確定連番の直近上位の連番に対して前記対象連番が大きい場合、前記確定連番と前記対象連番の差分の範囲に前記対象連番に追い越された連番の有無によって、有る場合は前記対象連番は予定外、無い場合は予定内と判定する、ことを特徴とする生産順序計画システム。
【請求項3】
請求項1に記載の生産順序計画システムであって、
前記対象連番の製品が生産順序の予定内と判定された場合において、予定内連番が検査製品の連番より大きい場合、前記検査製品の連番を合流生産指示に追加し、合流した連番を確定連番に更新する、ことを特徴とする生産順序計画システム。
【請求項4】
請求項1に記載の生産順序計画システムであって、
前記対象連番の製品が生産順序の予定内と判定された場合において、予定内連番が検査製品の連番より小さい場合、前記予定内連番を合流生産指示に追加し、合流した連番を確定連番に更新する、ことを特徴とする生産順序計画システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、生産順序計画システムに関するもので、更に詳細には、複数仕様の製品を複数の製造工程を有する生産ラインで生産し、検査工程で抜き取られた製品を生産ラインに合流させるための順序を計画する生産順序計画システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、複数仕様の製品を複数の製造工程で生産する生産ラインにおいて、製造工程で製造された製品を検査工程で抜き取って、次の製造工程へと進めて問題ないかを調べる検査を行っている。
また、検査工程で抜き取られた検査製品が次の製造工程へと進めて問題がない場合は、計画順序通りに生産ラインに合流させる必要がある。検査工程で抜き取られた検査製品を合流させるために、従来は検査製品の連番よりも大きい連番の製品の合流ポイントに到達した場合に合流させている。
【0003】
特許文献1には、複数仕様の生産ラインから抜き取られた検査製品を順序入替地点に合流して入替を行う技術が開示されている。しかし、特許文献1には、検査製品を正しい順序で合流させる点については言及されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、複数仕様の製品を複数の製造工程で生産する生産ラインにおいて、検査工程よりも上流で合流計画順序が入れ替わっている場合があり、従来のように、検査製品の連番よりも大きい連番の製品が合流ポイントに到達した場合に合流させる技術では、検査製品が計画順序に合わないタイミングで合流してしまう懸念がある。このように、検査製品が計画順序に合わないタイミングで合流すると、合流後の後工程において、生産効率が低下する懸念がある。
【0006】
この発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、上流工程で製品の合流計画順序が入れ替わっていても正しい順序で製品を合流させる生産順序計画システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、この発明は、複数仕様の製品を複数の製造工程を有する生産ラインで生産し、検査工程で抜き取られた検査製品を生産ラインに合流させるための順序を計画する生産順序計画システムであって、 取得した生産順序と合流計画順序連番の情報に基づいて、合流する生産指示が確定した製品の順序連番を確定連番と定義し、前記検査製品が合流する前のポイントに到達した製品の順序連番を対象連番と定義し、 前記対象連番と前記確定連番を比較し、前記対象連番より後の製品の連番に基づいて前記対象連番の製品が生産順序の予定内か否かを判定し、 前記対象連番の製品が生産順序の予定内である場合は、前記対象連番と前記検査製品の連番を比較して前記検査製品の合流可否を判定し、合流した前記検査製品の連番を確定連番に更新し、 前記対象連番の製品が生産順序の予定外である場合は、前記検査製品を合流せず前記対象連番の製品を合流させ、確定連番を更新しない、ことを特徴とする。
【0008】
この発明において、前記対象連番の製品が生産順序の予定内か否かの判定は、前記確定連番の直近上位の連番に対して前記対象連番が大きい場合、前記確定連番と前記対象連番の差分の範囲に前記対象連番に追い越された連番の有無によって、有る場合は前記対象連番は予定外、無い場合は予定内と判定するのが好ましい。
【0009】
また、この発明において、前記対象連番の製品が生産順序の予定内と判定された場合において、予定内連番が検査製品の連番より大きい場合、前記検査製品の連番を合流生産指示に追加し、合流した連番を確定連番に更新し、予定内連番が検査製品の連番より小さい場合、前記予定内連番を合流生産指示に追加し、合流した連番を確定連番に更新するのが好ましい。
【0010】
前記のように構成することにより、合流する生産指示が確定した確定連番と合流する前のポイントに到達した対象連番を比較し、前記対象連番より後の製品の連番に基づいて前記対象連番の製品が生産順序の予定内か否かを判定する。前記対象連番の製品が生産順序の予定内か否かの判定は、前記確定連番の直近上位の連番に対して前記対象連番が大きい場合、前記確定連番と前記対象連番の差分の範囲に前記対象連番に追い越された連番の有無によって、有る場合は前記対象連番は予定外、無い場合は予定内と判定することができる。
【0011】
前記判定の結果、前記対象連番の製品が生産順序の予定内である場合は、前記対象連番と前記検査製品の連番を比較して前記検査製品の合流可否を判定し、合流した前記検査製品の連番を確定連番に更新する。換言すると、前記対象連番の製品が生産順序の予定内と判定された場合において、予定内連番が検査製品の連番より大きい場合、前記検査製品の連番を合流生産指示に追加し、合流した連番を確定連番に更新する。一方、予定内連番が検査製品の連番より小さい場合、前記予定内連番を合流生産指示に追加し、合流した連番を確定連番に更新する。
【0012】
また、前記対象連番の製品が生産順序の予定外である場合は、前記検査製品を合流せず前記対象連番の製品を合流させ、確定連番を更新しない。
【発明の効果】
【0013】
この発明によれば、前記のように構成することにより、合流前の製品だけでなく、その前後も評価しているので、上流工程で製品の合流計画順序が入れ替わっていても正しい順序で製品を合流させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】この発明に係る生産順序計画システムを具現化する合流生産指示作成装置の概略構成図である。
【
図2】この発明に係る生産順序計画システムを用いた合流生産指示作成の手順を示すフローチャートである。
【
図3】この発明における検査製品の合流計画順序を作成する例を示す模式図である。
【
図4】この発明における検査製品の合流計画順序の判断の処理手順を示す説明図である。
【
図5】この発明の第1実施形態における分岐生産指示の生産順序と合流計画順序連番を説明する図である。
【
図6】この発明の第1実施形態における検査製品の合流計画順序を作成する例を示す模式図である。
【
図7】この発明の第1実施形態における分岐生産指示の生産順序と合流計画順序連番を説明する図である。
【
図8】この発明の第1実施形態における作成された合流生産指示の生産順序と合流計画順序連番を説明する図である。
【
図9】この発明の第2実施形態における分岐生産指示の生産順序と合流計画順序連番を説明する図である。
【
図10】この発明の第2実施形態における検査製品の合流計画順序を作成する例を示す模式図である。
【
図11】この発明の第2実施形態における分岐生産指示の生産順序と合流計画順序連番を説明する図である。
【
図12】この発明の第2実施形態における作成された合流生産指示の生産順序と合流計画順序連番を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、この発明を実施するための形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。
ここでは、複数仕様の製品を複数の製造工程で生産する生産ラインにおいて、検査工程で抜き取られた検査製品を前記生産ラインに合流させるための順序を計画する生産順序システムについて説明する。この発明に係る生産順序計画システムは、生産順序計画装置20によって具現化すなわち実行される。
【0016】
生産順序計画装置20は、
図1に示すように、後述する生産順序と合流計画順序連番の情報データを取得する取得部21と、合流する生産指示が確定した製品の順序連番(以下に確定連番という)と検査製品が合流する前のポイントに到達した製品の連番(以下に対象連番という)を比較して、対象連番の製品が生産順序の予定内か否かを判定する判定部22と、判定部22で判定された検査製品の連番を確定連番に更新する書換部23と、ディスプレイ等を有し書換部23で更新された生産順序をディスプレイ等に表示する出力部24とを具備する。
【0017】
この発明に係る生産順序計画システムによって合流生産指示を作成する手順について
図2ないし
図4を参照して説明する。まず、
図2に示すように、後述する生産順序と合流計画順序連番の情報データ(分岐生産指示)を取得部21で取得する(ステップS1)。
【0018】
取得部21で取得した生産順序と合流計画順序連番の情報データ(分岐生産指示)に基づいて、合流する生産指示が確定した製品の順序連番を確定連番と定義し、前記検査製品が合流する前のポイントに到達した製品の順序連番を対象連番と定義する。具体的には、
図3に示すように、合流する生産指示が確定した合流ポイントP0の製品の順序連番を確定連番naと定義し、検査製品が合流する前のポイントPaに到達した製品の順序連番を対象連番nxと定義する。なお、
図3において、符号nは検査製品の連番である。
【0019】
次に、判定部22で対象連番nxと確定連番naを比較し、対象連番nxより後の製品の連番に基づいて対象連番nxの製品が生産順序の予定内か否かを判定する(ステップS2)。
具体的には、
図4に示すように、確定連番naの直近上位の連番(以下に期待値na+1という)に対して対象連番nxが大きい場合、確定連番naと対象連番nxの差分の範囲に対象連番nxに追い越された連番の有無によって、有る場合は対象連番nxは予定外と判定し、無い場合は予定内と判定する。ここで、期待値を確定連番naの直近上位の連番na+1とした理由は、確定連番naは合流する検査製品の連番nより小さいため、生産順序に従って検査製品より先に合流ポイントP0に到達するからである。
【0020】
判定部22によって対象連番nxが予定外と判定された場合は、対象連番nxを合流生産指示に追加し、確定連番を更新しない(ステップS3)。
【0021】
判定部22によって対象連番nxが予定内と判定された場合は、対象連番nxと検査製品の連番nを比較して予定内連番が検査製品の連番nより大きい値か否かを判定する(ステップS4)。
【0022】
予定内連番が検査製品の連番nより大きい場合、検査製品の連番nを合流生産指示に追加し、書換部23によって合流した連番を確定連番に書き換えて更新する(ステップS5)。
【0023】
予定内連番が検査製品の連番nより小さい場合、予定内連番を合流生産指示に追加し、書換部23によって合流した連番を確定連番に書き換えて更新する(ステップS6)。
【0024】
以下に、この発明に係る生産順序計画システムの具体的な実施形態について説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態において、
図5に示すように、前工程の生産順序と合流計画順序連番の情報をまとめて分岐生産指示が作成されている。この分岐生産指示が取得部21に取得される(ステップS1)。この場合、分岐生産指示は、
図5に示すように、生産順序1,2,3,4,5,6,7…13に対して、合流計画順序は検査連番(005),(001),(002),(003),(004),(008),(004),(006)…(013)に作成されている。
【0025】
第1実施形態では、
図6に示すように、検査連番(005)の検査製品を合流させる例であって、合流する生産指示が確定した合流ポイントP0の製品の確定連番(003)、検査製品が合流する前のポイントPaに到達した製品の対象連番(008)とする。なお、以下の説明を分かりやすくするために、
図7及び
図8において、確定連番(003),検査連番(005),対象連番(008)等を確定連番(3),検査連番(5),対象連番(8)等として説明する。
【0026】
判定部22において、確定連番(3)と対象連番(8)を比較して、対象連番(8)より後の製品の連番に基づいて対象連番(8)の製品が生産順序の予定内か否かを判定する(ステップS2)。この判定では、確定連番(3)と対象連番(8)を比較して、確定連番(3)の直近上位の連番(期待値3+1)に対して対象連番(8)が大きい場合、確定連番(3)と対象連番(8)の差分の範囲を調べる。この場合、対象連番(8)に対して期待値(3+1=4)であるので、差分の範囲は、8-4=4となる。
【0027】
差分の範囲のうち、対象連番(8)に追い越された連番(4,6,7)が1つでもあれば対象連番(8)は予定外と判定され、なければ対象連番(8)は予定内と判定される。この場合、追い越された連番(4,6,7)があるので、対象連番(8)は予定外と判定され、確定連番(3)は更新されず次の処理へ移行する。なお、対象連番(8)は合流生産指示に追加され、確定連番を更新しない(ステップS3)。
【0028】
前記処理をもとにして
図8に示す合流生産指示が作成され、検査連番(5)は、合流計画順序連番(4)の次に合流する。書換部23によって、合流した検査連番(5)を確定連番に書き換えて更新する。
【0029】
上述したように第1実施形態の生産順序計画システムは、確定連番(3)の直近上位の連番(期待値3+1)に対して対象連番(8)が大きい場合であって、検定連番(3)と対象連番(8)の差分の範囲に対象連番(8)に追い越された連番(4,6,7)がある場合である。この場合、対象連番(8)は予定外と判定され、確定連番を更新せず、検査連番(5)を合流計画順序連番(4)の次に合流し、検査連番(5)を確定連番に更新して合流生産指示を作成する。作成された合流生産指示は、出力部24により例えばディスプレイ等に表示される。したがって、作成された合流生産指示に基づいて上流工程で製品の合流計画順序が入れ替わっていても正しい順序で製品を合流させることができる。
【0030】
<第2実施形態>
第2実施形態において、
図9に示すように、前工程の生産順序と合流計画順序連番の情報をまとめて分岐生産指示が作成されており、この分岐生産指示が取得部21に取得される(ステップS1)。この場合、分岐生産指示は、
図9に示すように、生産順序1,2,3,4,5,6,7…13に対して、合流計画順序は検査連番(005),(001),(002),(003),(006),(007),(008),(004),(009)…(013)に作成されている。
【0031】
第2実施形態では、
図10に示すように、検査連番(005)の検査製品を合流させる例であって、合流する生産指示が確定した合流ポイントP0の製品の確定連番(003)、検査製品が合流する前のポイントPaに到達した製品の対象連番(006)とする。なお、以下の説明を分かりやすくするために、
図11及び
図12において、確定連番(003),検査連番(005),対象連番(006)等を確定連番(3),検査連番(5),対象連番(6)等として説明する。
【0032】
判定部22において、確定連番(3)と対象連番(6)を比較して、対象連番(6)より後の製品の連番に基づいて対象連番(6)の製品が生産順序の予定内か否かを判定する(ステップS2)。この判定では、確定連番(3)と対象連番(6)を比較して、確定連番(3)の直近上位の連番(期待値3+1)に対して対象連番(6)が大きい場合、確定連番(3)と対象連番(6)の差分の範囲を調べる。この場合、対象連番(6)に対して期待値(3+1=4)であるので、差分の範囲は、6-4=2となる。
【0033】
差分の範囲のうち、対象連番(6)に追い越された連番(4,5)が1つでもあれば対象連番(6)は予定外と判定され、なければ対象連番(6)は予定内と判定される。この場合、追い越された連番はないので、対象連番(6)は予定内と判定され、確定連番は(6)へ更新され、次の処理へ移行する(ステップS6)。
【0034】
前記処理をもとにして
図12に示す合流生産指示が作成され、検査連番(5)は、合流計画順序連番(4)の次に合流する。書換部23によって合流した検査連番(5)を確定連番に書き換えて更新する。
【0035】
上述したように第2実施形態の生産順序計画システムは、確定連番(3)の直近上位の連番(期待値3+1)に対して対象連番(6)が大きい場合であって、検定連番(3)と対象連番(6)の差分の範囲に対象連番(6)に追い越された連番(4,5)がない場合である。この場合、対象連番(6)は予定内と判定され、対象連番(6)は確定連番へ更新され、検査連番(5)は、合流計画順序連番(4)の次に合流し、検査連番(5)を確定連番に更新して合流生産指示を作成する。作成された合流生産指示は、出力部24により例えばディスプレイ等に表示される。したがって、作成された合流生産指示に基づいて上流工程で製品の合流計画順序が入れ替わっていても正しい順序で製品を合流させることができる。
【0036】
なお、前記実施形態では、生産ラインの検査工程で抜き取られた検査製品を、検査製品が抜き取られた生産ラインに合流させる場合について説明したが、並設された生産ラインの一方の生産ラインの検査工程で抜き取られた製品を他方の生産ラインに合流させるようにしてもよい。
【0037】
この発明に係る生産順序計画システムは、前記実施形態に限定されるものではなく、生産ラインでの製造工程で検査以外に抜き取られた製品を、生産ラインに合流させる場合にも適用することで、前記と同様の効果が得られる。
【符号の説明】
【0038】
20 生産順序計画装置
21 取得部
22 判定部
23 書換部
24 出力部
P0 合流ポイント
Pa 合流前ポイント
n 検査連番
na 確定連番
nx 対象連番
na+1 期待値