(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025121082
(43)【公開日】2025-08-19
(54)【発明の名称】充電装置
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20250812BHJP
H02J 7/10 20060101ALI20250812BHJP
【FI】
H02J7/00 S
H02J7/00 P
H02J7/10 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024016290
(22)【出願日】2024-02-06
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(72)【発明者】
【氏名】田原 健司
(72)【発明者】
【氏名】堀田 信
(72)【発明者】
【氏名】松岡 英樹
(72)【発明者】
【氏名】武内 博明
(72)【発明者】
【氏名】阪本 秀男
【テーマコード(参考)】
5G503
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB01
5G503CA10
5G503FA06
5G503FA17
(57)【要約】
【課題】充電電流の過度な抑制を行わずに充電する。
【解決手段】充電装置21は、電気自動車2が接続された施設における複数の電気設備間の抵抗及び電気自動車2の充電時の充電端子電圧の変動から複数の電気設備に流れる電流値を推定し、複数の電気設備に流れる電流の総和が閾値電流を超えるか否かを判定する超過判定部211と、超過判定部211の判定結果に基づいて電気自動車2の充電の制限を行う充電制御部212と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気自動車が接続された施設における複数の電気設備間の抵抗値及び前記電気自動車の充電時の充電端子電圧の変動から前記複数の電気設備に流れる電流値を推定し、前記複数の電気設備に流れる電流の総和が閾値電流を超えるか否かを判定する超過判定部と、
前記超過判定部の判定結果に基づいて前記電気自動車の充電の制限を行う充電制御部と、を備える充電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、充電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献に記載の充電装置では、電動工具のバッテリーの充電時に、入力電源の電圧を検知し、その電圧降下に従って充電電流を減らしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、入力電圧が所定値以下となると充電電流を減らすため、入力電圧と充電電流の上限値との関係が一律のものとなり、実際には充電電流を減らさなくてもよい場合にも充電電流を減らすことがある。
【0005】
本開示は、電気自動車に対して過度な抑制を行わずに充電することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、充電装置であって、電気自動車が接続された施設における複数の電気設備間の抵抗及び電気自動車の充電時の充電端子電圧の変動から複数の電気設備に流れる電流値を推定し、複数の電気設備に流れる電流の総和が閾値電流を超えるか否かを判定する超過判定部と、超過判定部の判定結果に基づいて電気自動車の充電の制限を行う充電制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、過度な抑制を行わずに充電することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本実施形態に係る充電装置を説明するためのシステム構成図である。
【
図2】
図2は、本実施形態に係る充電装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【
図3】
図3は、本実施形態に係る充電装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【
図4】
図4は、実測電圧と推定電流との関係の一例を示すグラフである。
【
図5】
図5は、本実施形態に係る充電装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0010】
図1を参照しながら本実施形態に係る充電装置21について説明する。
図1は、充電装置21が搭載された電気自動車2を充電する場合の状態を説明するためのシステム構成図である。電気自動車2は、施設内に設置された分電盤3内の安全ブレーカー37に繋がる充電用コンセント58に充電プラグ22を差し込んで充電を行う。
【0011】
分電盤3は、契約用ブレーカー31と、漏電ブレーカー32と、安全ブレーカー33,34,35,36,37と、を備えている。契約用ブレーカー31は、電力会社と契約している電流量以上の電流が流れると回路を遮断するように構成されたブレーカーである。漏電ブレーカー32は、漏電が発生した場合に回路を遮断するように構成されたブレーカーである。安全ブレーカー33,34,35,36,37は、それぞれに定められた電流量以上の電流が流れると回路を遮断するように構成されたブレーカーである。
【0012】
契約用ブレーカー31に送られてきた電気は漏電ブレーカー32に送られる。漏電ブレーカー32からは、電圧線LRと、中性線LNと、電圧線LBとが延びている。中性線LNの対地電圧は0Vである。中性線LNと電圧線LRとの線間電圧は100Vである。中性線LNと電圧線LBとの線間電圧は100Vである。電圧線LRと電圧線LBとの線間電圧は200Vである。
【0013】
安全ブレーカー33,34は、電圧線LRと中性線LNとに接続されているので、100Vの電源を供給している。安全ブレーカー35,36,37は、電圧線LRと電圧線LBとに接続されているので、200Vの電源を供給している。
【0014】
安全ブレーカー33は、コンセント51と室内灯53とに電源を供給している。コンセント51には、例えばドライヤー52が繋がれて使用される。コンセント51に繋がるドライヤー52及び室内灯53を、負荷Laとも称する。安全ブレーカー34は、電子レンジ54と冷蔵庫55とに電源を供給している。電子レンジ54及び冷蔵庫55を、負荷Lbとも称する。
【0015】
安全ブレーカー35は、IHクッキングヒーター56に電源を供給している。安全ブレーカー36は、エアコン57に電源を供給している。安全ブレーカー37は、充電用コンセント58に電源を供給している。
【0016】
充電用コンセント58の充電端子電圧Vは、漏電ブレーカー32における電圧である200Vから各機器を使用することによる電圧降下分を引くと算出できるので、次式(f01)で表すことができる。
V=200-(a+b+c+d)p-(b+c+d)q-(c+d)p-(c+d)q-2(c+d)r-2ds ・・・(f01)
【0017】
式(f01)において、「p」は、漏電ブレーカー32から安全ブレーカー33が接続されている部分までの電圧線LRの抵抗値である。「q」は、安全ブレーカー33が接続されている部分から安全ブレーカー34が接続されている部分までの電圧線LRの抵抗値である。「r」は、安全ブレーカー34が接続されている部分から安全ブレーカー35が接続されている部分までの電圧線LRの抵抗値である。「s」は、安全ブレーカー35が接続されている部分から安全ブレーカー36が接続されている部分までの電圧線LRの抵抗値である。尚、本実施形態では、電圧線LRと電圧線LBとは同等のものであり、単位長さ当たりの抵抗値は同じものとしている。
【0018】
式(f01)において、「a」は、負荷Laを使用した場合に流れる電流を示す電流値である。負荷Laはドライヤー52と室内灯53とによって構成されているので、ドライヤー52に流れる電流値「a52」と、室内灯53に流れる電流値「a53」とを別建てとし、「a」が「a52」と「a53」との合算値であるとしてもよい。
【0019】
「b」は、負荷Lbを使用した場合に流れる電流を示す電流値である。負荷Lbは電子レンジ54と冷蔵庫55とによって構成されているので、電子レンジに流れる電流値「b54」と、冷蔵庫55に流れる電流値「b55」とを別建てとし、「b」が「b54」と「b55」との合算値であるとしてもよい。
【0020】
「c」は、IHクッキングヒーター56を使用した場合に流れる電流を示す電流値である。「d」は、エアコン57を使用した場合に流れる電流を示す電流値である。電流値である「a」「b」「c」「d」の値は、各機器の使用状況により変動するものではあるものの、式(f01)を用いることにより、充電端子電圧Vを監視することで推定することができる。
【0021】
例えば、室内灯53のみを用いている状態では、「a」の値がある程度の範囲内に収まり、「b」「c」「d」がゼロとなるので、充電端子電圧Vの値がある程度の範囲内のものとして特定することができる。同様に、室内灯53及びエアコン57を用いている状態では、「a」「d」の値がある程度の範囲内の収まり、「b」「c」がゼロとなるので、充電端子電圧Vの値がある程度の範囲内のものとして特定することができる。このように、どの機器を用いれば充電端子電圧Vがどのような値になるかを特定することができるので、この関係を充電装置21に何らかの形で伝達し保持すれば、充電端子電圧Vを監視することで「a」「b」「c」「d」の程度や大きさを推定することができる。
【0022】
充電装置21は、電気自動車2に搭載されている。充電装置21は、充電プラグ22を充電用コンセント58に差し込んだ状態を検知し、電気自動車2に搭載されているバッテリーの充電を制御する装置である。
【0023】
充電装置21は、超過判定部211と、充電制御部212とを備えている。超過判定部211は、電気自動車2が接続された施設における複数の電気設備間の抵抗値「p」「q」「r」「s」及び電気自動車2の充電時の充電端子電圧の変動から複数の電気設備に流れる電流値「a」「b」「c」「d」を推定する。超過判定部211は、複数の電気設備に流れる電流値「a」「b」「c」「d」の総和が閾値を超えるか否かを判定する。充電制御部212は、超過判定部211の判定結果に基づいて電気自動車の充電の制限を行う。
【0024】
充電装置21の具体的な動作について、
図2を参照しながら説明する。充電プラグ22を充電用コンセント58に差し込むと、充電制御部212が充電を開始し、ステップS01の処理が開始される。ステップS01では、超過判定部211が充電用コンセント58の充電端子電圧Vを測定する。ステップS01に続くステップS02では、超過判定部211が、総消費電流が契約電流を超過するか否かの超過判定処理を実行する。
【0025】
図3を参照しながら、ステップS02の超過判定処理について説明する。ステップS11では、超過判定部211が総消費電流Iest_totalを推定する。総消費電流Iest_totalの推定は、上記説明したように充電用コンセント58の充電端子電圧Vから各機器が使用する電流値「a」「b」「c」「d」を推定することにより行う。
【0026】
ステップS11に続くステップS12では、超過判定部211が、総消費電流Iest_totalが閾値電流Ithを超えたか否かを判定する。閾値電流Ithは、契約電流よりも小さい値に設定される。閾値電流Ithは、契約電流と同じ値としてもよい。超過判定部211が、総消費電流Iest_totalが閾値電流Ithを超えたと判定した場合(ステップS12:YES)、プロセスはステップS13に進む。超過判定部211が、総消費電流Iest_totalが閾値電流Ithを超えていないと判定した場合(ステップS12:NO)、超過判定処理は終了し、プロセスは
図2のステップS03に進む。尚、この場合、契約電流超過フラグは「0」に設定される。
【0027】
ステップS13では、超過判定部211が契約電流超過フラグを「1」に設定する。ステップS13に続くステップS14では、総消費電流Iest_totalが閾値電流Ithを超えている状態が継続しているか否かを判定する。総消費電流Iest_totalが閾値電流Ithを超えている状態が継続していれば(ステップS14:YES)、プロセスはステップS14を繰り返す。総消費電流Iest_totalが閾値電流Ithを超えている状態が継続していなければ(ステップS14:NO)、プロセスはステップS15に進む。
【0028】
ステップS15では、超過判定部211が契約電流超過フラグを「0」に設定する。ステップS15の処理が終了すると、超過判定処理を終了する。
【0029】
図3を参照しながら説明した超過判定処理が終了すると、プロセスは
図2のステップS03に進む。ステップS03では、充電制御部212が、契約電流超過フラグが「1」になっているか否かを判断する。契約電流超過フラグが「1」になっていれば(ステップS03:YES)、プロセスはステップS04に進む。契約電流超過フラグが「1」になっていなければ(ステップS03:NO)、充電制御部212による充電制御が継続し、所定条件を満たすと処理が終了する。
【0030】
ステップS04では、充電制御部212が充電を中止する。ステップS04に続くステップS05では、契約電流超過フラグが「1」になっているか否かを判断する。契約電流超過フラグが「1」になっていれば(ステップS05:YES)、プロセスはステップS05を繰り返す。契約電流超過フラグが「1」になっていなければ(ステップS05:NO)、プロセスはステップS06に進む。ステップS06では、充電制御部212による充電制御が再開され、所定条件を満たすと処理が終了する。
【0031】
図4を参照しながら、充電用コンセント58の電圧と、総消費電流Iest_totalとの関係の一例について説明する。
図4(A)は、推定された総消費電流Iest_totalを縦軸にとり、横軸を時間軸としている。
図4(B)は、実測された充電用コンセント58の電圧を縦軸にとり、横軸を時間軸としている。
【0032】
時刻0において、充電用コンセント58に充電プラグ22が挿入され、充電装置21による充電が開始される。時刻t1において、室内灯53が点灯され充電用コンセント58の充電端子電圧が降下する。
図3のステップS11において説明したように、超過判定部211が総消費電流Iest_totalを推定する。室内灯53のみが点灯されているので、推定された総消費電流Iest_totalは閾値電流Ithよりも小さい。
【0033】
時刻t2において、室内灯53に加えてドライヤー52が使用され、充電用コンセント58の充電端子電圧が降下する。この場合も同様に、超過判定部211が総消費電流Iest_totalを推定する。推定された総消費電流Iest_totalは閾値電流Ithよりも小さい。
【0034】
時刻t3において、室内灯53及びドライヤー52に加えてエアコン57が使用され、充電用コンセント58の充電端子電圧が降下する。この場合も同様に、超過判定部211が総消費電流Iest_totalを推定する。推定された総消費電流Iest_totalは閾値電流Ithよりも小さい。
【0035】
時刻t4において、更にIHクッキングヒーター56が使用され、更に充電用コンセント58の充電端子電圧が降下する。この場合も同様に、超過判定部211が総消費電流Iest_totalを推定する。推定された総消費電流Iest_totalは、時刻t4の直後に閾値電流Ithを超える。これにより、
図3のステップS12及びステップS13において説明したように、契約電流超過フラグが「1」となる。これに伴い、
図2のステップS03及びステップS04において説明したように、充電装置21による充電が中止される。
【0036】
時刻t5において、IHクッキングヒーター56の使用が終了し、充電用コンセント58の充電端子電圧が上昇する。この場合も同様に、超過判定部211が総消費電流Iest_totalを推定する。推定された総消費電流Iest_totalは、時刻t5の直後に閾値電流Ithを下回る。これにより、
図3のステップS14及びステップS15において説明したように、契約電流超過フラグが「0」となる。これに伴い、
図2のステップS05及びステップS06において説明したように、充電装置21による充電が再開される。
【0037】
上記説明では、超過判定処理において閾値電流Ithを契約電流よりも小さい値に設定し、推定された総消費電流Iest_totalが契約電流に近くなった場合に充電装置21による充電を中止した。充電の中止態様はこれに限られるものではなく、推定された総消費電流Iest_totalが契約電流を越えた場合に、数秒以内に充電装置21による充電を中止するものとしてもよい。
【0038】
また、超過判定処理において、充電用コンセント58の充電端子電圧が急減した場合に、総消費電流Iest_totalが急増したものとして充電装置21による充電を中止するものとしてもよい。この超過判定処理について
図5を参照しながら説明する。
【0039】
図5を参照しながら、電圧急減に基づく超過判定処理について説明する。ステップS21では、超過判定部211が充電用コンセント58の充電端子電圧傾きΔVを算出する。
【0040】
ステップS21に続くステップS22では、超過判定部211が、ΔV<0且つ|ΔV|>ΔVthとなっているか否かを判定する。ΔVthは、充電端子電圧の閾値傾きである。ステップS21では、充電端子電圧傾きΔVが負(減少)であり、充電端子電圧傾きΔVの絶対値が所定の閾値傾きΔVthよりも大きいことで、充電端子電圧傾きΔVの急減を判定している。
【0041】
超過判定部211が、充電端子電圧傾きΔVが急減していると判定した場合(ステップS22:YES)、プロセスはステップS23に進む。超過判定部211が、充電端子電圧傾きΔVが急減していないと判定した場合(ステップS22:NO)、超過判定処理は終了し、プロセスは
図2のステップS03に進む。尚、この場合、契約電流超過フラグは「0」に設定される。
【0042】
ステップS23では、超過判定部211が契約電流超過フラグを「1」に設定する。ステップS23に続くステップS24では、超過判定部211がステップS22と同様に充電端子電圧傾きΔVの急減判定を実行する。超過判定部211が、充電端子電圧傾きΔVが急減し続けていると判定した場合(ステップS24:YES)、プロセスはステップS24を繰り返す。超過判定部211が、充電端子電圧傾きΔVが急減し続けていないと判定した場合(ステップS24:NO)、プロセスはステップS25に進む。尚、ステップS24においては、
図3のステップS14の判定も併せて実行し、双方の条件がそろった場合にステップS25の処理に進んでもよい。
【0043】
ステップS25では、超過判定部211が契約電流超過フラグを「0」に設定する。ステップS25の処理が終了すると、超過判定処理を終了する。
【0044】
上記したように本実施形態に係る充電装置21は、電気自動車2に搭載されるものであるが、充電可能な電動車両であれば、バッテリーのみで駆動するBEVでもエンジンの駆動を併用するPHEVでもよい。
【0045】
本実施形態に係る充電装置21は、電気自動車2が接続された施設における複数の電気設備間の抵抗値「p」「q」「r」「s」及び電気自動車2の充電時の充電端子電圧の変動から複数の電気設備に流れる電流値「a」「b」「c」「d」を推定し、複数の電気設備に流れる電流の総和が閾値電流を超えるか否かを判定する超過判定部211と、超過判定部211の判定結果に基づいて電気自動車2の充電の制限を行う充電制御部212と、を備える。
【0046】
充電装置21によれば、入力電圧と充電電流の上限値との関係を一律のものとせず、電気自動車2の充電時の充電端子電圧の変動から複数の電気設備に流れる電流値「a」「b」「c」「d」を推定することで、過度な抑制を行わずに充電することができる。
【0047】
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
【0048】
本開示に記載の充電装置及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された1つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の充電装置及びその手法は、1つ乃至は複数の専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成することで提供される専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の充電装置及びその手法は、1つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと1つ以上のハードウエア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された1つ乃至は複数の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
【符号の説明】
【0049】
2:電気自動車
21:充電装置
211:超過判定部
212:充電制御部
22:充電プラグ
3:分電盤
31:契約用ブレーカー
32:漏電ブレーカー
33,34,35,36,37:安全ブレーカー
LR,LB:電圧線
LN:中性線