IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社アカマの特許一覧

<>
  • 特開-異常通知システム 図1
  • 特開-異常通知システム 図2
  • 特開-異常通知システム 図3
  • 特開-異常通知システム 図4
  • 特開-異常通知システム 図5
  • 特開-異常通知システム 図6
  • 特開-異常通知システム 図7
  • 特開-異常通知システム 図8A
  • 特開-異常通知システム 図8B
  • 特開-異常通知システム 図8C
  • 特開-異常通知システム 図8D
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025012140
(43)【公開日】2025-01-24
(54)【発明の名称】異常通知システム
(51)【国際特許分類】
   G08B 25/00 20060101AFI20250117BHJP
   G08B 25/04 20060101ALI20250117BHJP
   G08B 21/02 20060101ALI20250117BHJP
【FI】
G08B25/00 510M
G08B25/04 K
G08B21/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023114735
(22)【出願日】2023-07-12
(71)【出願人】
【識別番号】522245097
【氏名又は名称】株式会社アカマ
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】赤間 克郎
【テーマコード(参考)】
5C086
5C087
【Fターム(参考)】
5C086AA01
5C086AA22
5C086BA01
5C086BA22
5C086CA28
5C086CB36
5C086DA08
5C086FA17
5C087AA02
5C087AA03
5C087AA04
5C087AA09
5C087AA10
5C087AA25
5C087BB18
5C087BB74
5C087DD03
5C087DD04
5C087DD24
5C087EE08
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF04
5C087GG02
5C087GG08
5C087GG66
5C087GG70
5C087GG83
(57)【要約】
【課題】ユーザの用途に応じて監視対象を任意に選択して、選択した監視対象に異常が発生した場合に異常通知を受領できるようにする。
【解決手段】選択された監視対象の種別に応じて異常な動静及び温度のパターンと判定される異常動静・温度パターンを設定する。計測された監視対象の動静及び温度が、監視対象の種別に応じた異常動静・温度パターンに一致していることを判定する。監視対象の動静及び温度が、該監視対象の種別に応じた異常動静・温度パターンに一致していることが判定された場合に、予め登録された端末に監視対象に異常が発生した旨を通知する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視対象スペース内の監視対象の種別を選択する監視対象種別選択部と、
監視対象スペース内の熱分布画像を時系列で取得する熱分布画像取得部と、
取得した熱分布画像に基づいて前記監視対象種別選択部で選択された監視対象の種別に応じた計測モードで監視対象の動静を計測する動静計測部と、
取得した熱分布画像に基づいて前記監視対象種別選択部で選択された監視対象の種別に応じた計測モードで監視対象の温度を計測する温度計測部と、
前記監視対象種別選択部で選択された監視対象の種別に応じて異常な動静及び温度のパターンと判定される異常動静・温度パターンを設定する異常動静・温度パターン設定部と、
前記動静計測部及び前記温度計測部でそれぞれ計測された監視対象の動静及び温度が、当該監視対象の種別に応じた前記異常動静・温度パターンに一致していることを判定する異常判定部と、
前記異常判定部によって監視対象の動静及び温度が、当該監視対象の種別に応じた異常動静・温度パターンに一致していることが判定された場合に、予め登録された端末に監視対象に異常が発生した旨を通知する異常通知部と、
を備えた異常通知システム。
【請求項2】
前記異常動静・温度パターン設定部で設定される異常動静・温度パターンは、手動で設定が可能である、
請求項1に記載の異常通知システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、異常通知システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1(特開2018-149236号公報)には、監視対象となる領域内の温度分布を表す熱画像を取得するように構成された複数の赤外線センサと、複数の赤外線センサで取得した領域の熱画像から領域内に滞在している居室者の体温を検出し、得られた体温に基づいて居室者の健康状態を管理する健康管理装置とを備える態様において、健康管理装置が、複数の赤外線センサから熱画像を取得し、領域内に滞在している居室者の位置を取得し、位置に基づいて熱画像から居室者の体温を検出し、体温に基づいて居室者の体調異常の有無を判定し、予め設定されている外部装置へ居室者の体調異常発生を通知する態様が記載されている。
【0003】
特許文献2(再公表2014-188661号公報)には、車両の駐車地における、車両外部の外部装置との通信可能性について検査し、検査の結果に基づく通知情報を通知し、車両の駐車中において画像(赤外線画像、熱画像)を撮影し、撮影された画像を外部装置に対して送信する態様において、撮影された画像を解析して異常事態の発生を検出し、検査の結果が通信可能性を否定するものである場合において、異常事態の発生が検出されたときには、異常事態の発生を示す情報を通知する態様が記載されている。
【0004】
特許文献3(特開2022-115613号公報)には、可視光領域の画像データおよび画像データに対応する赤外光領域の温度分布データを生成し、画像データおよび温度分布データから、それぞれ、人物の顔画像データおよび顔画像データに対応する温度情報を生成し、顔画像データを登録情報に含まれる登録顔画像データと照合し、環境情報に応じた人物の体温情報を生成し、体温情報に基づき人物の体温異常を判定し、体温の異常が認められることを対象者に通知する態様が記載されている。
【0005】
特許文献4(WO2023/286248)には、住居内を時系列に撮影した熱画像を取得し、取得された熱画像を、熱異常を推論するための学習を行った学習済みモデルに入力して、熱異常に対応する緊急度及び通知範囲を推論し、推論した緊急度及び通知範囲に従って、通知対象となるユーザ及び当該ユーザへの通知方法を決定し、決定したユーザに対し、通知方法を用いて、熱異常を通知する態様が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2018-149236号公報
【特許文献2】再公表2014-188661号公報
【特許文献3】特開2022-115613号公報
【特許文献4】WO2023/286248
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、ユーザの用途に応じて監視対象を任意に選択して、選択した監視対象に異常が発生した場合に異常通知を受領できるようにすることを課題とする。
【0008】
また本発明は、ユーザの用途に応じて監視対象の異常のレベルを任意に設定して、設定したレベルの異常が発生した場合に異常通知を受領できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の態様は、監視対象スペース内の監視対象の種別を選択する監視対象種別選択部と、監視対象スペース内の熱分布画像を時系列で取得する熱分布画像取得部と、取得した熱分布画像に基づいて前記監視対象種別選択部で選択された監視対象の種別に応じた計測モードで監視対象の動静を計測する動静計測部と、取得した熱分布画像に基づいて前記監視対象種別選択部で選択された監視対象の種別に応じた計測モードで監視対象の温度を計測する温度計測部と、前記監視対象種別選択部で選択された監視対象の種別に応じて異常な動静及び温度のパターンと判定される異常動静・温度パターンを設定する異常動静・温度パターン設定部と、前記動静計測部及び前記温度計測部でそれぞれ計測された監視対象の動静及び温度が、当該監視対象の種別に応じた前記異常動静・温度パターンに一致していることを判定する異常判定部と、前記異常判定部によって監視対象の動静及び温度が、当該監視対象の種別に応じた異常動静・温度パターンに一致していることが判定された場合に、予め登録された端末に監視対象に異常が発生した旨を通知する異常通知部と、を備えた異常通知システムである。
【0010】
第2の態様は、第1の態様において、前記異常動静・温度パターン設定部で設定される異常動静・温度パターンは、手動で設定が可能である、異常通知システムである。
【発明の効果】
【0011】
第1の態様及び第2の態様によれば、ユーザの用途に応じて監視対象を任意に選択して、選択した監視対象に異常が発生した場合に異常通知を受領できる。また第1の態様及び第2の態様によればユーザの用途に応じて監視対象の異常のレベルを任意に設定して、設定したレベルの異常が発生した場合に異常通知を受領できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、実施形態の異常通知システムの機能構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態の端末と、サーバと、各端末及びサーバを通信可能に接続するネットワークの構成図である。
図3図3は、実施形態の機能構成を実現するためのハードウェア構成図である。
図4図4は、監視対象側端末、ユーザ側端末の表示装置の表示画面に表示される監視対象種別選択画面を例示する図である。
図5図5は、赤外線サーモグラフィカメラと、監視対象側端末と、ユーザ側端末と、サーバの関係を示す図である。
図6図6は、監視対象側端末、ユーザ側端末の表示装置の表示画面に表示される監視対象ティーチング画面を例示する図である。
図7図7は、監視対象側端末、ユーザ側端末の表示装置の表示画面に表示される異常動静・温度パターン設定画面を例示する図である。
図8A図8Aは、ユーザ側端末の表示装置の表示画面に表示される異常通知画面を例示する図である。
図8B図8Bは、ユーザ側端末の表示装置の表示画面に表示される異常通知画面を例示する図である。
図8C図8Cは、ユーザ側端末の表示装置の表示画面に表示される異常通知画面を例示する図である。
図8D図8Dは、ユーザ側端末の表示装置の表示画面に表示される異常通知画面を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
【0014】
(異常通知システムの機能構成)
【0015】
図1は、実施形態の異常通知システム100の機能構成を示すブロック図である。
【0016】
実施形態の異常通知システムは、監視対象種別選択部110と、熱分布画像取得部120と、動静計測部130と、温度計測部140と、異常動静・温度パターン設定部150と、異常判定部160と、異常通知部170を含んで構成されている。
【0017】
図1の機能は、図2に示すように、監視対象側端末50と、1又は複数のユーザ側端末60と、サーバ70と、各端末50、60及びサーバ70を通信可能に接続するネットワーク80の組合せで実現することができる。
【0018】
(ハードウェア構成)
【0019】
図3は、図1に示す実施形態の機能構成を実現するためのハードウェア構成図である。監視対象側端末50、ユーザ側端末60、サーバ70のハードウェア構成を例示する。例えば監視対象側端末50は、監視対象側に設けられたパーソナルコンピュータ、ユーザ側端末60は、監視対象から離れたユーザ側に設けられたパーソナルコンピュータ又はスマートフォン、サーバ70は、パーソナルコンピュータで構成することができる。
【0020】
図3に示すように、監視対象側端末50、ユーザ側端末60、サーバ70は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read OnlY MemorY)12、RAM(Random Access MemorY)13、ストレージ14、入力装置16、表示装置17、通信I/F18、外部記憶装置19を備え、システムバス15を介して相互に通信可能に接続されている。
【0021】
CPU11は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、システムバス15に接続される各デバイスを制御したりする。すなわち、CPU11は、ROM12又はストレージ14からプログラムを読み出し、RAM13を作業領域としてプログラムを実行する。CPU11は、ROM12又はストレージ14に記録されているプログラムにしたがって、システムバス15に接続される各デバイスの制御及び各種の演算処理を行う。ROM12又はストレージ14には、CPU11が実行する制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output SYstem)やOS(Operating SYstem)や、本実施形態を実現するためのコンピュータで読み取りが可能で実行が可能な各種プログラム及び必要な各種データを保持している。
【0022】
ROM12は、各種制御プログラム及び各種データを格納する。RAM13は、CPU11の主メモリ、ワークエリア等として機能し作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ14は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)により構成され、BIOS、OSを含む各種プログラム及び各種データを格納する。
【0023】
入力装置16は、マウス等のポインティングデバイス、及びキーボード、スキャナなどの読み取り装置を含み、各種の入力を行うために使用される。
【0024】
表示装置17は、例えば、液晶ディスプレイであり、各種の情報を表示する。表示装置17は、タッチパネル方式を採用して、入力装置16として機能しても良い。
【0025】
通信インタフェース18は、他のサーバ70、端末50、60等の機器と通信するためのインタフェースであり、例えば、イーサネット(登録商標)じ、FDDI、Wi-Fi(登録商標)等の規格が用いられる。通信インタフェース18は、ネットワーク80と接続してデータの送受信の制御を行う。
【0026】
外部記憶装置19は、USBメモリなどの各種のメモリカード、HDD、SSDなどの着脱可能に接続される外部記憶媒体で構成されている。
【0027】
(監視対象種別選択部)
【0028】
監視対象種別選択部110は、監視対象スペース内の監視対象の種別を選択する。監視対象スペースは、監視対象が存在する居室、自動車(バス)内等のことである。
【0029】
図4は、監視対象側端末50、ユーザ側端末60の表示装置17の表示画面に表示される監視対象種別選択画面41を例示する。ユーザが監視対象側(居室、自動車、バス)に居る場合には、監視対象側端末50の入力装置16(タッチパネル方式の場合は表示装置17の画面)を操作して監視対象の種別を選択することができる。ユーザが監視対象から離れている場合には、ユーザ側端末60の入力装置16(タッチパネル方式の場合は表示装置17の画面)を操作して監視対象の種別を選択することができる。
【0030】
監視対象種別選択画面41は、監視対象種別選択部110の機能を備えたインターフェース画面として構成されている。
【0031】
選択部410は、監視対象種別選択画面51上に配置されている。選択部410は、例えばラジオボタンで構成されている。
【0032】
選択部410では、ユーザの指示に応じて、居室、車内などの監視対象スペースの監視対象の種別111「見守り対象者」、112「ペット」、113「火の元」、114「車内(バス内)の乳幼児」のうちのいずれかを選択することができる。ユーザの用途に応じて任意の種別を選択することができる。 見守り対象者は、例えば独居高齢者、障害者、要介護者などである。ペットは、犬、猫などのペットであり、ペットの状態及びペットから排出された糞、尿、吐しゃ物に応じてペットの健康状態を監視する。火の元は、燃焼状態のガスコンロ、通電発熱状態の電気コンロ、火のついたタバコなど火災の原因になり得る発熱体のことである。
【0033】
(熱分布画像取得部)
【0034】
熱分布画像取得部120は、監視対象スペース内の熱分布画像を時系列で取得する。熱分布画像取得部120は、例えば赤外線サーモグラフィカメラ121を含んで構成することができる。
【0035】
図5は、赤外線サーモグラフィカメラ121と、監視対象側端末50と、ユーザ側端末60と、サーバ70の関係を示す。赤外線サーモグラフィカメラ121と監視対象側端末50は、有線信号線122を介して撮像信号及び制御信号を相互に送受信可能に接続されている。なお赤外線サーモグラフィカメラ121と監視対象側端末50をWi-Fi(登録商標)等の規格の無線通信で相互に送受信可能に接続してもよい。
【0036】
赤外線サーモグラフィカメラ121は、例えば居室Rあるいは車両の天井に設置され、監視対象(例えば見守り対象者126)が存在する居室R内あるいは車内を所定の画角で撮像する。赤外線サーモグラフィカメラ121は、居室R内の赤外線画像を撮像して、各画素毎に赤外線放射量を、対応する温度データに変換して、2次元温度分布画像の撮像信号を所定のフレームレートで取得する。2次元温度分布画像のうち赤外線放射量が大きい部位ほど高温度となる。取得した2次元温度分布画像の撮像信号は、赤外線サーモグラフィカメラ121から有線信号線122を介して監視対象側端末50に送信され、監視対象側端末50の表示装置17の画面に、例えば高温部が赤色の色相となり低温部が青くなるように、温度の大きさに応じた色相で識別表示される。さらに2次元温度分布画像の撮像信号は、監視対象側端末50からネットワーク80、サーバ70を介してユーザ側端末60に送信され、ユーザ側端末60の表示装置17の画面に同様に2次元温度分布画像が表示される。
【0037】
(動静計測部)
【0038】
動静計測部130は、熱分布画像取得部120で取得した熱分布画像に基づいて監視対象種別選択部110で選択された監視対象の種別に応じた計測モードで監視対象の動静を計測する。
【0039】
例えば赤外線サーモグラフィカメラ121で取得された2次元温度分布画像の撮像信号は、監視対象側端末50、ネットワーク80を介してサーバ70に送信される。サーバ70では、下記の計測処理が実行される。
【0040】
監視対象に応じた計測モードMD1、MD2、MD3、MD4で以下の動静計測処理が実行される。
【0041】
・種別111「見守り対象者」の計測モードMD1:独居高齢者等の見守り対象者が所定時間T1以上静止した状態であるか否かを計測する。
【0042】
・種別112「ペット」の計測モードMD2:犬、猫等のペットが糞、尿、吐しゃ物を排出した時期τ2、回数N2(単位時間若しくは単位日数当たりの回数)を計測する。
【0043】
・種別113「火の元」の計測モードMD3:ガスコンロあるいは電気コンロあるいはタバコに点火した時期τ3、点火してからの燃焼継続時間T3を計測する。
【0044】
・種別114「車内(バス内)の乳幼児」の計測モードMD4:車両のエンジンキーをオフしてから所定時間T4が経過した時点τ4以降に車内(バス内)に乳幼児が居るか否かを計測する。車両のエンジンキーがオフされた時刻は、エンジンキーの電気的な接続がオフされたか、あるいは車内の温度が上昇したことをもって検出することができる。
【0045】
計測モードMD1、MD2、MD3、MD4による動静計測処理は、監視対象の選択に応じて自動的に行ってもよい。また監視対象選択後に監視対象を画像上でティーチング(教示)する処理を行った後に、動静計測処理を実行してもよい。
【0046】
(自動的な動静計測処理)
【0047】
例えばパターン認識により画像中の監視対象を特定した上で動静計測処理が行われる。
【0048】
サーバ70の記憶媒体には、種別111、112、113、114毎に、画像中の監視対象を特定するための下記に例示する画像認識パターン(画像テンプレート)PM1、PM2、PM3、PM4が記憶されている。
【0049】
・画像認識パターンPM1:画像中の見守り対象者の大きさ、形状、輪郭長さ、明暗、色などの特徴量
【0050】
・画像認識パターンPM2:画像中の犬、猫、その他ペット及びその排泄物の大きさ、形状、輪郭長さ、明暗、色などの特徴量
【0051】
・画像認識パターンPM3:画像中のガスコンロあるいは電気コンロあるいはタバコの大きさ、形状、輪郭長さ、明暗、色などの特徴量
【0052】
・画像認識パターンPM4:画像中の乳幼児の大きさ、形状、輪郭長さ、明暗、色などの特徴量
【0053】
例えば監視対象として種別111「見守り対象者」が選択されると、サーバ70の記憶媒体から画像認識パターンPM1が取り出され、2次元温度分布画像の各画像部分に画像認識パターンPM1を突き合せて、両者の特徴量が一致しているか否かが判定される。画像認識パターンPM1と2次元温度分布画像の画像部位の特徴量が一致していると判定された場合に、その2次元温度分布画像の画像部位に見守り対象者が位置していることが特定される。以後、2次元温度分布画像上の「見守り対象者」の画像部位の変化、変位を所定の時間間隔毎に追尾し、上記計測モードMD1(見守り対象者が所定時間T1以上静止した状態であるか否か)で動静を計測する。
【0054】
他の種別112、113、114の監視対象が選択された場合も同様に、対応する画像認識パターンPM2、PM3、PM4を用いたパターン認識により2次元温度分布画像中の監視対象を特定し、2次元温度分布画像上の特定された監視対象の画像部位の変化、変位を所定の時間間隔毎に追尾し、対応する計測モードMD2、MD3、MD4で動静を計測する。
【0055】
(ティーチングを用いた動静計測処理)
【0056】
図6は、監視対象側端末50、ユーザ側端末60の表示装置17の表示画面に表示される監視対象ティーチング画面42を例示する。ユーザが監視対象側(居室、自動車、バス)に居る場合には、監視対象側端末50の入力装置16(タッチパネル方式の場合は表示装置17の画面)を操作して監視対象をティーチングすることができる。ユーザが監視対象から離れている場合には、ユーザ側端末60の入力装置16(タッチパネル方式の場合は表示装置17の画面)を操作して監視対象をティーチングすることができる。
【0057】
図6は、例えば監視対象として種別111「見守り対象者」が選択された場合を示す。
【0058】
ティーチング枠呼出し部421は、監視対象ティーチング画面42上に配置されている。 ティーチング枠呼出し部421をクリックすることでティーチング枠421Fが呼び出され、ティーチング枠421Fをドラッグする操作を行うことで、2次元温度分布画像125上の任意の画像領域を選択することができる。ティーチング枠421Fを見守り対象者126を囲む画像領域に位置させることができる。なおティーチング枠421Fは操作に応じて任意の大きさに変化させることができる。
【0059】
監視対象確定ボタン422は、監視対象ティーチング画面42上に配置されている。
【0060】
監視対象確定ボタン422を押すことで、ティーチング枠421Fに囲まれた画像領域内のオブジェクトを監視対象(見守り対象者126)であると確定することができる。すなわち2次元温度分布画像125上のティーチング枠421Fで囲まれた画像領域421A内で輪郭線421Bと背景421Cを識別する画像処理が行われ、見守り対象者126が特定される。
【0061】
以後、2次元温度分布画像上の見守り対象者126の画像部位の変化、変位を所定の時間間隔毎に追尾し、上記計測モードMD1(見守り対象者が所定時間T1以上静止した状態であるか否か)で動静を計測する。
【0062】
他の種別112、113、114の監視対象が選択された場合も同様に、ティーチングにより2次元温度分布画像中の監視対象を特定し、2次元温度分布画像上の特定された監視対象の画像部位の変化、変位を所定の時間間隔毎に追尾し、対応する計測モードMD2、MD3、MD4で動静を計測する。
【0063】
(温度計測部)
【0064】
温度計測部140は、熱分布画像取得部120で取得した熱分布画像に基づいて監視対象種別選択部110で選択された監視対象の種別に応じた計測モードで監視対象の温度を計測する。
【0065】
監視対象毎の計測モードMT1、MT2、MT3、MT4は、以下のとおりである。
【0066】
・種別111「見守り対象者」の計測モードMT1:独居高齢者等の見守り対象者の体温tm1、高温tm11以上若しくは低温tm12以下となっている体表面の範囲SF1(全体に対する比率%)及び室温rtm1を計測する。
【0067】
・種別112「ペット」の計測モードMT2:犬、猫等のペットから排出された糞、尿、吐しゃ物の量、糞の大きさK2、犬、猫等のペットの体温tm2、高温tm21以上若しくは低温tm22以下となっている体表面の範囲SF2(全体に対する比率%)及び室温rtm2を計測する。
【0068】
・種別113「火の元」の計測モードMT3:ガスコンロあるいは電気コンロあるいはタバコ付近の温度tm3、高温tm31以上となっている範囲SF3を計測する。
【0069】
・種別114「車内(バス内)の乳幼児」の計測モードMT4:車内(バス内)の乳幼児の体温tm4、高温tm41以上若しくは低温tm42以下となっている体表面の範囲SF4(全体に対する比率%)及び車内(バス内)の温度rtm4を計測する。
【0070】
計測モードMT1、MT2、MT3、MT4による温度計測処理は、動静計測処理と同様に監視対象の選択に応じて自動的に行ってもよく、また監視対象選択後に監視対象を画像上でティーチング(教示)する処理を行った後に実行してもよい。
【0071】
(異常動静・温度パターン設定部)
【0072】
異常動静・温度パターン設定部150は、監視対象種別選択部110で選択された監視対象の種別に応じて異常な動静及び温度のパターンと判定される異常動静・温度パターンPT1、PT2、PT3、PT4を設定する。
【0073】
異常動静・温度パターンPT1、PT2、PT3、PT4は、監視対象の種別111、112、113、114それぞれに対応付けてサーバ70の記憶媒体に記憶されている。
【0074】
異常動静・温度パターンPT1、PT2、PT3、PT4は、異常な動静及び温度のパターンであると判定されるパターンのことであり、以下のとおりである。
【0075】
・異常動静・温度パターンPT1:以下の条件J11、J12、J13の全てを充足している動静及び温度のパターンである。
【0076】
・条件J11:独居高齢者等の見守り対象者が昼間時間帯LT11に所定時間T1以上静止している。
【0077】
・条件J12:独居高齢者等の見守り対象者の体温tm1が体表面の広範囲(表面積SF11以上)にわたって異常な高温(体温tm11以上)若しくは異常な低温(体温tm12以下)になっている。
【0078】
・条件J13:室温rtm1が異常な高温(室温rtm11以上)若しくは異常な低温(室温rtm12以下)となっている。
【0079】
・異常動静・温度パターンPT2:以下の条件J21、J22、J23、J24の全てを充足している動静及び温度のパターンである。
【0080】
・条件J21:犬、猫等のペットが糞、尿、吐しゃ物を排出した時期τ2若しくは回数N2が異常な時間帯LT21(食後に排泄すべき適切な時間帯から外れた時間帯など)若しくは異常な回数(1日当たりの上限回数N21以上又は下限回数N22以下)である。
【0081】
・条件J22:犬、猫等のペットから排出された糞、尿、吐しゃ物の量又は糞の大きさK2が異常な量又は大きさ(量、大きさがK21以上又はK22以下)である。
【0082】
・条件J23:犬、猫等のペットの体温tm2が体表面の広範囲(表面積SF21以上)にわたって異常な高温(体温tm21以上)若しくは異常な低温(体温tm22以下)になっている。
【0083】
・条件J24:室温rtm2が異常な高温(室温rtm21以上)若しくは異常な低温(室温rtm22以下)となっている。
【0084】
・異常動静・温度パターンPT3:以下の条件J31、J32の全てを充足している動静及び温度のパターンである。
【0085】
・条件J31:ガスコンロあるいは電気コンロあるいはタバコに点火した時期τ3からの燃焼継続時間T3が所定時間T31以上である。
【0086】
・条件J32:ガスコンロあるいは電気コンロあるいはタバコ付近の温度tm3が広範囲(範囲面積SF31以上)で異常な高温(温度tm31以上)となっている。
【0087】
・異常動静・温度パターンPT4:以下の条件J41、J42、J43の全てを充足している動静及び温度のパターンである。
【0088】
・条件J41:車両のエンジンキーをオフしてから所定時間T4が経過した時点τ4以降に車内(バス内)に乳幼児が存在する。
【0089】
・条件J42:車内(バス内)の乳幼児の体温tm4が体表面の広範囲(表面積SF41以上)にわたって異常な高温(体温tm41以上)若しくは異常な低温(体温tm42以下)になっている。
【0090】
・条件J43:車内(バス内)の温度rtm4が異常な高温(車内温度rtm41以上)若しくは異常な低温(車内温度rtm42以下)となっている。
【0091】
(異常動静・温度パターンの手動設定)
【0092】
異常動静・温度パターン設定部150で設定される異常動静・温度パターンPT1、PT2、PT3、PT4は、手動で設定が可能である。手動の設定はユーザ自身が行ってもよく、異常通知システムのサービスマンが行ってもよい。
【0093】
図7は、監視対象側端末50、ユーザ側端末60の表示装置17の表示画面に表示される異常動静・温度パターン設定画面90を例示する。サービスマン若しくはユーザは、監視対象側端末50の入力装置16(タッチパネル方式の場合は表示装置17の画面)を操作して異常動静・温度パターンを手動設定することができる。ユーザが監視対象から離れている場合には、ユーザ側端末60の入力装置16(タッチパネル方式の場合は表示装置17の画面)を操作して異常動静・温度パターンを手動設定することができる。
【0094】
異常動静・温度パターン設定画面90には、条件設定部910が配置されている。条件設定部910には、異常動静・温度パターンPT1、PT2、PT3、PT4毎に、条件(J11、J12、J13)、(J21、J22、J23、J24)、(J31、J32)、(J41、J42、J43)が手動設定可能となっている。例えば各条件J11~J43毎に対応付けられたチェックボックス911をクリックする操作を行うことで、異常動静・温度パターンPT1、PT2、PT3、PT4毎に所望する条件を設定することができる。また異常と判定される体温等の設定しきい値を所望する値に設定することができる。
【0095】
例えば異常動静・温度パターンPT1については、条件J11、J12、J13のうちいずれか(例えば条件J11のみ)または2つの組み合わせ(例えば条件J11とJ12のみ)に設定を変更することができる。また昼間時間帯設定値LT11、静止時間設定値T1、体表面範囲設定値SF11、体温高温側設定値tm11、体温低温側設定値tm12、室温高温側設定値rtm11、室温低温側設定値rtm12の数値をテキストボックス912に入力することで、各種設定しきい値を変更することができる。
【0096】
同様に異常動静・温度パターンPT2については、条件J21、J22、J23、J24のうちいずれか(例えば条件J21のみ)または2つの組み合わせ(例えば条件J21とJ22のみ)または3つの組み合わせ(例えば条件J21とJ22とJ23のみ)に設定を変更することができる。また排泄時間帯設定値LT21、多回数側設定値N21、少回数側設定値N22、大量側設定値K21、小量側設定値K22、体表面範囲設定値SF21、体温高温側設定値tm21、体温低温側設定値tm22、室温高温側設定値rtm21、室温低温側設定値rtm22の数値をテキストボックスに入力することで、各種設定しきい値を変更することができる。
【0097】
同様に異常動静・温度パターンPT3については、条件J31、J32のうちいずれか(例えば条件J31のみ)に設定を変更することができる。また燃焼継続時間設定値T31、高温範囲面積設定値SF31、高温設定値tm31の数値をテキストボックスに入力することで、各種設定しきい値を変更することができる。
【0098】
同様に異常動静・温度パターンPT4については、条件J41、J42、J43のうちいずれか(例えば条件J41のみ)または2つの組み合わせ(例えば条件J41とJ42のみ)に設定を変更することができる。またエンジンキーオフ経過時間設定値T4、体表面範囲設定値SF41、体温高温側設定値tm41、体温低温側設定値tm42、車内高温側設定値rtm41、車内低温側設定値rtm42の数値をテキストボックスに入力することで、各種設定しきい値を変更することができる。
【0099】
(異常判定部)
【0100】
異常判定部160は、動静計測部130及び温度計測部140でそれぞれ計測された監視対象の動静及び温度が、当該監視対象の種別に応じた異常動静・温度パターンPT1、PT2、PT3、PT4に一致していることを判定する。
【0101】
(異常通知部)
【0102】
異常通知部170は、異常判定部160によって監視対象の動静及び温度が、当該監視対象の種別に応じた異常動静・温度パターンPT1、PT2、PT3、PT4に一致していることが判定された場合に、予め登録された端末60に監視対象に異常が発生した旨を通知する。
【0103】
通知すべき端末60は、監視対象の種別111「見守り対象者」、112「ペット」、113「火の元」、114「車内(バス内)の乳幼児」に応じて登録することができる。
【0104】
図8Aは、ユーザ側端末60の表示装置17の表示画面に表示される異常通知画面43を例示する。図8Aは、例えば監視対象として種別111「見守り対象者」が選択され、ユーザ端末60として、見守り対象者の家族が保有するパソコンあるいはスマートフォンが登録された場合に通知される内容を示す。異常動静・温度パターンPT1については、条件J11、J13が設定されたものとする。
【0105】
動静計測部130及び温度計測部140でそれぞれ計測された見守り対象者126の動静及び温度が、異常動静・温度パターンPT1に一致していると判定されると、ユーザ側端末60の表示装置17の表示画面は、異常通知画面43に遷移し、居室内の2次元温度分布画像125が表示されると共に、異常通知126A、例えば「見守り対象者126が活動していません。居室が高温となっています。居室に急行してください。」がポップアップで表示される。これにより監視対象者の家族は、見守り対象者126に熱中症等のおそれがあることを認識でき、居室に急行して必要な措置をとることができる。
【0106】
図8Bは、ユーザ側端末60の表示装置17の表示画面に表示される異常通知画面44を例示する。図8Bは、例えば監視対象として種別112「ペット」が選択され、ユーザ端末60として、ペットを飼育する飼い主が保有するパソコンあるいはスマートフォンが登録された場合に通知される内容を示す。異常動静・温度パターンPT2については、条件J21が設定されたものとする。
【0107】
動静計測部130及び温度計測部140でそれぞれ計測されたペット127の動静及び温度が、異常動静・温度パターンPT2に一致していると判定されると、ユーザ側端末60の表示装置17の表示画面は、異常通知画面44に遷移し、居室内の2次元温度分布画像125が表示されると共に、異常通知127A、例えば「ペット127の尿127Bの回数が多くなっています。居室に急行してください。」がポップアップで表示される。これによりペットの飼い主は、ペット127に健康上の問題が発生したことを認識でき、居室に急行して必要な措置をとることができる。
【0108】
図8Cは、ユーザ側端末60の表示装置17の表示画面に表示される異常通知画面45を例示する。図8Cは、例えば監視対象として種別113「火の元」が選択され、ユーザ端末60として、部屋のオーナーが保有するパソコンあるいはスマートフォンが登録された場合に通知される内容を示す。異常動静・温度パターンPT3については、条件J31が設定されたものとする。
【0109】
動静計測部130及び温度計測部140でそれぞれ計測された火の元128の動静及び温度が、異常動静・温度パターンPT3に一致していると判定されると、ユーザ側端末60の表示装置17の表示画面は、異常通知画面45に遷移し、部屋内の2次元温度分布画像125が表示されると共に、異常通知128A、例えば「火の元128が付けっぱなしの状態です。部屋に急行してください。」がポップアップで表示される。これにより部屋のオーナーは、部屋で火元128の不始末が発生したことを認識でき、部屋に急行して必要な措置をとることができる。
【0110】
図8Dは、ユーザ側端末60の表示装置17の表示画面に表示される異常通知画面46を例示する。図8Dは、例えば監視対象として種別114「車内(バス内)の乳幼児」が選択され、ユーザ端末60として、バスの運転手が保有するパソコンあるいはスマートフォンが登録された場合に通知される内容を示す。異常動静・温度パターンPT4については、条件J41が設定されたものとする。
【0111】
動静計測部130及び温度計測部140でそれぞれ計測された車内(バス内)の乳幼児129の動静及び温度が、異常動静・温度パターンPT4に一致していると判定されると、ユーザ側端末60の表示装置17の表示画面は、異常通知画面46に遷移し、バス内の2次元温度分布画像125が表示されると共に、異常通知129A、例えば「バス内に乳幼児129が取り残されています。バスに戻ってください。」がポップアップで表示される。これによりバスの運転手は、バスに乳幼児が取り残されていることを認識でき、バスに戻って必要な措置をとることができる。
【0112】
上記した実施形態は一例であり、種々の変形例が可能である。
【0113】
(エリア設定)
【0114】
2次元温度分布画像125上で監視対象が所在する特定のエリアを指定して、特定のエリアから外れたことを異常動静・温度パターンの条件としてもよい。
【0115】
例えば見守り対象者126のベッド(寝具)の場所を特定のエリアに指定し、見守り対象者126が特定のエリア(ベッド(寝具))から外れた場所で、静止していることを異常動静・温度パターンPT1の条件J11に設定することができる。
【0116】
またペット127のトイレの場所を特定のエリアに指定し、ペット127が特定のエリア(トイレ)から外れた場所で、排泄(吐しゃ)していることを異常動静・温度パターンPT2の条件J21に設定することができる。
【0117】
(監視対象の追加設定)
【0118】
監視対象の種別を追加設定して同様に異常判定、異常通知を行う実施も可能である。
【0119】
例えば下記に示す監視対象の種別115、116、117を追加して同様に異常判定、異常通知を行う実施も可能である。監視対象の種別115、116、117は、サービスマンあるいはユーザが手動で追加設定してもよく、種別111~114と共に予め異常通知システムに選択可能に組み込まれていてもよい。
【0120】
・種別115「ペットの居場所の監視」
【0121】
2次元温度分布画像125上でペット127が常時所在する特定のエリアを設定し、ペット127がその特定のエリアから外れた場所に隠れた場合に、その隠れた場所を特定して飼い主にペットの居場所を通知する。
【0122】
・種別116「調理のレシピの監視」
【0123】
調理レシピに示される火加減の温度(例えば中火に対応する温度)を設定し、火の元(電気コンロあるいはガスコンロ)128の温度が、設定した温度から外れた場合に、調理レシピ通りの温度ではない旨を調理者に通知する。
【0124】
・種別117「走行中の車内の運転手あるいは乗客の監視」
【0125】
種別111が選択された場合と同様に、走行中の車内の運転手の体温等から運転手の状態を監視して、運転手に異常が発生した場合に、労務管理者に対して運転手に異常が発生した旨を通知する。また種別111が選択された場合と同様に走行中の車内の乗客の体温等から乗客の状態を監視して、乗客に異常が発生した場合に、消防署、救急病院等の医療機関に対して走行中の車内の乗客に異常が発生した旨を通知する。
【符号の説明】
【0126】
100 異常通知システム
110 監視対象種別選択部
120 熱分布画像取得部
130 動静計測部
140 温度計測部
150 異常動静・温度パターン設定部
160 異常判定部
170 異常通知部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図8C
図8D