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特開2025-122904決済処理装置、及び情報処理プログラム
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  • 特開-決済処理装置、及び情報処理プログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025122904
(43)【公開日】2025-08-22
(54)【発明の名称】決済処理装置、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/12 20060101AFI20250815BHJP
   G07G 1/01 20060101ALI20250815BHJP
   G06Q 20/38 20120101ALI20250815BHJP
【FI】
G07G1/12 321L
G07G1/01 301E
G07G1/12 321K
G06Q20/38 350
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024018646
(22)【出願日】2024-02-09
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】西家 昌彦
【テーマコード(参考)】
3E142
【Fターム(参考)】
3E142DA07
3E142EA04
3E142FA18
3E142FA42
3E142GA16
3E142GA41
(57)【要約】
【課題】金券の適正な利用を支援することができる技術を提供する。
【解決手段】決済処理装置は、取得部と、判定部と、決済処理部と、を備える。取得部は、スキャナを介して、金券の金券情報を取得する。判定部は、取得部により取得された金券情報に基づいて、金券の利用可否を判定する。決済処理部は、金券が利用可能である場合、所定時間内に金券投入部に金券が投入されたことに基づいて、金券情報に基づく決済処理を行う。
【選択図】 図4

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スキャナを介して、金券の金券情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記金券情報に基づいて、前記金券の利用可否を判定する判定部と、
前記金券が利用可能である場合、所定時間内に金券投入部に金券が投入されたことに基づいて、前記金券情報に基づく決済処理を行う決済処理部と、
を備える決済処理装置。
【請求項2】
スキャナを介して、金券の金券情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記金券情報に基づいて、前記金券の利用可否を判定する判定部と、
前記金券が利用可能である場合、前記金券情報と、金券投入部に設置されたセンサを介して取得された金券の金券情報が一致したことに基づいて、前記金券情報に基づく決済処理を行う会計処理部と、
を備える決済処理装置。
【請求項3】
前記判定部による判定結果が利用可である場合に、金券投入部を金券受付可能に制御する投入制御部をさらに備える、
請求項1、又は2に記載の決済処理装置。
【請求項4】
前記スキャナを介して取得された前記金券情報と、前記センサを介して取得された金券の金券情報が一致しない場合、前記金券投入部に投入された金券を排出するように制御する投入制御部をさらに備える、
請求項2に記載の決済処理装置。
【請求項5】
コンピュータに、
スキャナを介して、金券の金券情報を取得する機能と、
取得された前記金券情報に基づいて、前記金券の利用可否を判定する機能と、
前記金券が利用可能である場合、所定時間内に金券投入部に金券が投入されたことに基づいて、前記金券情報に基づく決済処理を行う機能と、
を実行させることが可能な情報処理プログラム。
【請求項6】
コンピュータに、
スキャナを介して、金券の金券情報を取得する機能と、
取得された前記金券情報に基づいて、前記金券の利用可否を判定する機能と、
前記金券が利用可能である場合、前記金券情報と、金券投入部に設置されたセンサを介して取得された金券の金券情報が一致したことに基づいて、前記金券情報に基づく決済処理を行う機能と、
を実行させることが可能な情報処理プログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、決済処理装置、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、食品スーパー等の商業施設において、少人化、又は労働者の減少に伴い、店員が介在することなく客が商品の登録から会計までの取引を完結させることのできるセルフPOS(Point Of Sales)システム、又は店員が商品の登録を行い、客が会計を行うセミセルフPOSシステムが実用化されている。
【0003】
このようなシステムでは、客が商品券やクーポン等の金券を利用する場合、金券の回収や金券の利用可否の判断を店員が介在して行う必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2023-136760号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、店員の介在を必要とすることなく、客が金券を適切に利用できるよう支援する技術が求められている。
【0006】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、金券の適正な利用を支援することができる決済処理装置、及び情報処理プログラムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態において、決済処理装置は、取得部と、判定部と、決済処理部と、を備える。取得部は、スキャナを介して、金券の金券情報を取得する。判定部は、取得部により取得された金券情報に基づいて、金券の利用可否を判定する。決済処理部は、金券が利用可能である場合、所定時間内に金券投入部に金券が投入されたことに基づいて、金券情報に基づく決済処理を行う。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る店舗システムを例示するブロック図である。
図2図2は、実施形態に係る投入装置を例示するブロック図である。
図3図3は、実施形態に係るPOS端末を例示するブロック図である。
図4図4は、実施形態に係る店舗システムによる情報処理の手順の一例を示すシーケンス図である。
図5図5は、実施形態に係る店舗システムによる情報処理の手順の別の例を示すシーケンス図である。
図6図6は、実施形態に係る店舗システムによる情報処理の手順のさらに別の例を示すシーケンス図である。
図7図7は、実施形態に係るPOS端末の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施形態)
以下、実施形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態の説明に用いる各図面は、各部の縮尺を適宜変更している場合がある。また、以下の実施形態の説明に用いる各図面は、説明のため、構成を省略して示している場合がある。
【0010】
以下では、商品の販売を行う店を例にして説明する。店は、実店舗であるものとする。商品は、有体物の商品だけでなく、サービス又はチケット等の有体物とは異なる商品、無体物の商品も含む。サービスは、客に提供される役務である。店は、主として有体物の商品を販売する店でもよいし、主としてサービスの提供を販売する店でもよい。例えば、主として有体物の商品を販売する店は、スーパーマーケット又はホームセンター等であるが、これらに限定されない。例えば、主としてサービスの提供を販売する店は、飲食店又はスポーツジム等であるが、これらに限定されない。
【0011】
商品の取引は、店による商品の販売に伴う客から店への費用の受け渡しである。取引は、店の視点では商品の販売の意味を含む。取引は、客の視点では商品の購入の意味を含む。
【0012】
(構成例)
図1は、店舗システムSを例示するブロック図である。
店舗システムSは、店Xにおけるシステムである。
【0013】
店舗システムSは、金券投入装置1、POS端末2、店舗サーバ3、及びルータ4を備える。金券投入装置1は、POS端末2と直接通信可能な有線、又は無線で接続する。POS端末2、店舗サーバ3、及びルータ4は、ネットワークNAを介して、互いに通信可能に接続する。例えば、ネットワークNAは、LAN(Local Area Network)である。ネットワークNAは、無線ネットワークを含んでもよいし、有線ネットワークを含んでもよい。
【0014】
店舗システムSは、ネットワークNBを介して、本部サーバ5と通信自在に接続する。ネットワークNBは、インターネット、携帯通信網及びLAN等の種々のネットワークのうちの1以上のネットワークで構成される。1以上のネットワークは、無線ネットワークを含んでもよいし、有線ネットワークを含んでもよい。
【0015】
店舗システムSは、金券投入装置1、POS端末2、店舗サーバ3、及びルータ4のうちの少なくとも2つの装置を含むシステムを指すこともある。装置は、電子機器の意味を含む。
【0016】
図1は、店舗システムSが1台の金券投入装置1を備える例を示しているが、店舗システムSは、金券投入装置1を含む複数台の投入装置を備えていてもよい。複数台の投入装置の構成は、金券投入装置1と同様の構成であり得る。図1は、店舗システムSが1台のPOS端末2を備える例を示しているが、店舗システムSは、POS端末2を含む複数台のPOS端末を備えていてもよい。複数台のPOS端末の構成は、POS端末2の構成と同様であり得る。店舗システムSは、情報処理システムの一例である。ここでは、金券投入装置1とPOS端末2が1対1の関係である場合を例にして説明する。
【0017】
金券投入装置1は、ユーザが金券を投入する装置である。金券は、決済時に利用可能な現金の代わりとなるもの、割引を適用するもの等を含む。金券は、商品券、クーポン券、優待券、お買物券等を含む。商品券は、ビール券、お米券、ギフト券等を含む。クーポン券は、店舗により発行される引換券、割引券、特典券等を含む。優待券は、地方自治体等の行政機関により発行される各種優待制度を適用するための優待券等を含む。金券は、有効期限が設けられた金券を含む。金券は、店舗により使用可否が異なる金券を含む。金券は、例えば、バーコード、又はQRコード(登録商標)等の2次元コードがその表面に示された形態であってもよい。
【0018】
金券投入装置1は、金券を受付可能な投入口、金券を搬送可能な搬送部、及びセンサを含む。センサは、種々の情報を検出する。
【0019】
金券投入装置1は、POS端末2において決済処理を行うユーザにより操作され得る。POS端末2において決済処理を行うユーザは、主に客である。以下の説明において、客は、ユーザ、消費者又は会員と読み替えてもよい。金券投入装置1は、金券投入部の一例である。
【0020】
POS端末2は、店Xでの取引を処理する装置である。例えば、POS端末2は、商品登録機能を有する。POS端末2は、商品登録機能により、取引の対象となる1つ以上の商品の登録処理を行う。商品の登録処理は、取引の対象となる商品の登録を処理することを示す。商品の登録処理は、商品登録ともいう。取引の対象となる商品は、取引商品ともいう。商品登録は、商品を取引商品として登録することである。例えば、商品登録は、取引商品に関するデータを商品登録リストに追加することを含む。取引商品に関するデータは、取引商品データともいう。商品登録リストは、1つの取引について、取引商品毎に、取引商品データを含むことができる。取引商品データは、取引商品の詳細についてのデータである。取引商品データは、取引商品の商品コードを含んでもよい。取引商品の商品コードは、取引商品を一意に識別可能な識別情報である。取引商品データは、取引商品の価格を含んでもよい。取引商品の価格は、取引商品の1つ当たりの価格である。取引商品データは、取引商品の点数を含んでもよい。取引商品の点数は、1つの取引に含まれる取引商品の数である。
【0021】
例えば、商品登録リストは、各取引を管理する取引管理サーバに記憶されている。取引管理サーバは、店舗サーバ3でもよいし、本部サーバ5でもよいし、これらとは異なるサーバでもよい。商品登録リストは、取引データともいう。
【0022】
POS端末2は、決済機能を有する。POS端末2は、決済機能により、商品登録リストに基づいて、取引の決済処理を行う。決済処理は、取引の決済を処理することを示す。決済は、取引に対する支払いである。決済は、会計の意味を含む。POS端末2による決済の完了は、取引の成立の意味を含む。POS端末2は、決済方法に関する情報に基づいて決済処理を行う。
【0023】
なお、POS端末2は、登録機能を有しておらず決済機能を有する装置であってもよい。この場合、POS端末2は、一取引を示す取引データが記録されたバーコード若しくは二次元コード(以下、コード)、または、取引データを示す識別情報が記録されたバーコード若しくは二次元コードが印字された紙媒体を読み取る。POS端末2は、この読み取ったコードに基づいて一取引の決済処理を行う。POS端末2は、紙媒体に代えて、客が保有する携帯端末の画面に電子的に表示されたコードを読み取り、読み取ったコードに基づいて一取引の決済処理を行うとしてもよい。
【0024】
決済方法に関する情報は、決済方法、及び決済種別等の情報を含む。決済方法は、オフライン決済及びオンライン決済を含む。オフライン決済は、POS端末2がネットワークNBを経由した他の装置との連携を要しない決済である。例えば、オフライン決済は、現金及び金券等による決済である。オンライン決済は、POS端末2がネットワークNBを経由した他の装置と連携して実行する決済である。例えば、オンライン決済は、クレジットカード決済、プリペイドカード決済、電子マネー決済、デビットカード決済、コード決済、及びポイント決済等である。
【0025】
POS端末2は、POS端末2のユーザにより操作され得る。POS端末2のユーザは、主に客である。POS端末2のユーザは、金券投入装置1のユーザと同一のユーザであってもよいし、異なるユーザであってもよい。POS端末2は、決済処理装置の一例である。
【0026】
店舗サーバ3は、ネットワークNAを介して、POS端末2と通信可能な装置である。店舗システムSが複数台のPOS端末を備える場合、店舗サーバ3は、ネットワークNAを介して、POS端末2を含む複数台のPOS端末と通信可能な装置である。店舗サーバ3は、クラウドサービスで用いられるサーバであってもよい。
【0027】
店舗サーバ3は、店Xにおける取引で必要な情報を記憶する装置である。店舗サーバ3は、商品マスタを記憶し得る。商品マスタのデータは、各商品について、商品コード、価格及び商品名等の商品についての種々の情報を含むデータである。
【0028】
店舗サーバ3は、金券情報マスタを記憶し得る。金券情報マスタは、金券コードに紐づけられた金券の利用に関する情報を含む。金券の利用に関する情報は、金券詳細情報、店舗での利用可否を示す情報、有効期限、利用制限等の情報を含む。金券詳細情報は、金券の金額、値引額、割引率、付与ポイント数、ポイント付与率等の情報を含む。店舗での利用可否は、金券の利用可能店舗の情報を含み得る。利用制限は、利用可能なタイミング等の情報を含み得る。利用可能なタイミングは、例えば、特定商品の購入、利用可能となる取引商品の金額、利用可能となる取引商品の点数等を含む。金券の利用に関する情報は、金券の種別毎に異なる情報であってもよい。
【0029】
店舗サーバ3は、店Xの客のユーザ情報を記憶する。店舗サーバ3は、他の複数の店の客のユーザ情報を記憶してもよい。ユーザ情報は、客の会員情報を示す。会員情報は、例えば、会員ID、会員コード、属性データ、取引データ等のデータを含む。
【0030】
ルータ4は、ネットワークNBを介して、店舗システムSを他の装置と通信可能にするための装置である。例えば、ルータ4は、ネットワークNBを介して、店舗システムSを本部サーバ5と通信可能にする。
【0031】
本部サーバ5は、店Xの事業者のサーバである。本部サーバ5は、ネットワークNBを介して、店舗システムSと通信可能な装置である。事業者が店Xを含む複数の店を運営する場合、本部サーバ5は、ネットワークNBを介して、店舗システムSを含む複数の店舗システムと通信可能な装置である。本部サーバ5は、クラウドサービスで用いられるサーバであってもよい。
【0032】
本部サーバ5は、種々の情報を記憶する装置である。例えば、本部サーバ5は、商品マスタを記憶してもよい。本部サーバ5は、ユーザ情報を記憶してもよい。
【0033】
金券投入装置1の構成例について説明する。
図2は、実施形態に係る金券投入装置1を例示するブロック図である。
【0034】
金券投入装置1は、処理回路11、メインメモリ12、入出力インタフェース13、及びセンサ14を含む電子機器である。金券投入装置1を構成する各部は、互いに信号を入出力可能に接続されている。図2では、インタフェースは、「I/F」と記載されている。
【0035】
処理回路11は、金券投入装置1の中枢部分に相当する。処理回路11は、金券投入装置1のコンピュータを構成する要素である。処理回路11は、複数の機能による複数の処理を実行する1つ以上の回路を含む。例えば、回路は、プロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)又はFPGA(field-Programmable Gate Array)であるが、これらに限定されない。例えば、プロセッサは、CPU(Central Processing Unit)又はGPU(Graphics Processing Unit)であるが、これらに限定されない。処理回路11は、メインメモリ12に予め記憶されているプログラムをメインメモリ12に展開する。プログラムは、後述する各手段による処理を処理回路11に実行させることが可能なプログラムである。処理回路11は、メインメモリ12に展開されるプログラムを実行することで、種々の処理を実行可能にする。
【0036】
メインメモリ12は、金券投入装置1の主記憶部分に相当する要素を含む。メインメモリ12は、金券投入装置1のコンピュータを構成する要素である。メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム又はプログラムを記憶する。メインメモリ12は、揮発性のメモリ領域を、処理回路11によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。例えば、メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域としてROM(Read Only Memory)を含む。例えば、メインメモリ12は、揮発性のメモリ領域としてRAM(Random Access Memory)を含む。
【0037】
入出力インタフェース13は、金券投入装置1と外部機器とを接続するためのインタフェースである。入出力インタフェース13は、有線ケーブルのコネクタを含む。例えば、入出力インタフェース13は、金券投入装置1とPOS端末2とを接続するインタフェースである。
【0038】
センサ14は、投入口から金券が投入されたことを検出するデバイスである。センサ14は、種々のコードシンボルを読み取り、コードシンボルから情報を取得するデバイスである。例えば、コードシンボルは、バーコードシンボル又は二次元コードシンボルである。コードシンボルは、金券情報を記録した金券のコードシンボルを含んでもよい。金券のコードシンボルは、金券に付された画像である。金券情報は、金券コード、有効期限、種別等の情報を含む。金券コードは、金券を一意に識別可能な金券識別情報である。種別は、金券の種類を示す。センサ14は、スキャナ、リーダ、CCD(Charge Coupled Device)カメラ等であってもよい。
【0039】
なお、金券投入装置1のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。金券投入装置1は、適宜、上述の構成要素の省略及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。
【0040】
POS端末2の構成例について説明する。
図3は、POS端末2を例示するブロック図である。
【0041】
POS端末2は、処理回路20、メインメモリ21、補助記憶デバイス22、釣銭機インタフェース23、通信インタフェース24、スキャナ25、入力デバイス26、表示デバイス27、印刷デバイス28、リーダ29、カメラ30、及び入出力インタフェース31を含む。メインメモリ21、補助記憶デバイス22、釣銭機インタフェース23、通信インタフェース24、スキャナ25、入力デバイス26、表示デバイス27、印刷デバイス28、リーダ29、カメラ30、及び入出力インタフェース31は、互いに信号を入出力可能に接続されている。図3では、インタフェースは、「I/F」と記載されている。
【0042】
処理回路20は、POS端末2の中枢部分に相当する。処理回路20は、POS端末2のコンピュータを構成する要素である。処理回路20は、上述の処理回路11と同様のハードウェア構成である。処理回路20は、メインメモリ21または補助記憶デバイス22に予め記憶されているプログラムを実行することで、種々の動作を実行する。
【0043】
メインメモリ21は、POS端末2の主記憶部分に相当する要素を含む。メインメモリ21は、POS端末2のコンピュータを構成する要素である。メインメモリ21は、上述のメインメモリ12と同様のハードウェア構成である。メインメモリ21は、プログラムを記憶する。
【0044】
補助記憶デバイス22は、POS端末2の補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス22は、POS端末2のコンピュータを構成する要素である。補助記憶デバイス22は、1つ以上の記憶デバイスを含む。記憶デバイスは、EEPROM(登録商標)(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory)、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリ等であるが、これらに限定されない。補助記憶デバイス22は、上述のプログラム、処理回路20が各種の処理を行う上で使用するデータ及び処理回路20での処理によって生成されるデータを記憶する。
【0045】
補助記憶デバイス22は、商品登録リストを記憶する。商品登録リストのデータは、商品登録情報の追加、更新又は削除等により更新される。商品登録情報は、取引商品毎に、取引商品に関する情報を含む。商品登録リストのデータは、取引商品の商品コード、取引商品の名称、取引商品の価格、取引商品の点数、取引商品の金額、及び取引商品の種別の全部又は一部を含む。商品登録情報は、これらの情報以外の情報を含んでもよい。商品登録情報は、取引の合計金額を含んでもよい。商品登録情報は、支払い金額を含んでもよい。支払い金額は、客が選択した決済方法により支払われた取引に対する支払いの金額である。
【0046】
補助記憶デバイス22は、金券情報マスタを記憶し得る。金券情報マスタは、店舗サーバ3に記憶された金券情報マスタの更新に基づいて、適宜更新され得る。
【0047】
補助記憶デバイス22は、商品マスタを記憶し得る。商品マスタは、店舗サーバ3に記憶された商品マスタの更新に基づいて、適宜更新され得る。
【0048】
釣銭機インタフェース23は、自動釣銭機との間でデータ信号の入出力を行う。例えば釣銭機インタフェース23は、自動釣銭機から投入金額データを受け付ける。釣銭機インタフェース23は、釣銭額データを自動釣銭機に出力する。自動釣銭機は、釣銭額データに応じた釣銭額相当の紙幣又は硬貨を払い出す。
【0049】
通信インタフェース24は、所定の通信プロトコルに従い、ネットワークNAを介して、POS端末2を他の装置と通信可能に接続する種々のインタフェースを含む。ネットワークNAは、無線ネットワークを含んでもよいし、有線ネットワークを含んでもよい。ネットワークNAは、例えば、LAN、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)等を含む。
【0050】
スキャナ25は、種々のコードシンボルを読み取り、コードシンボルから情報を取得するデバイスである。コードシンボルは、商品コードを記録した商品のコードシンボルを含んでもよい。商品のコードシンボルは、商品に付された画像である。
【0051】
入力デバイス26は、POS端末2に情報を入力可能なデバイスである。例えば、入力デバイス26は、キーボードを含んでもよい。入力デバイス26は、表示デバイス27と共にタッチパネルを構成してもよい。
【0052】
表示デバイス27は、処理回路20の制御により種々の画像を表示可能なデバイスである。例えば、表示デバイス27は、液晶ディスプレイまたはEL(Electro Luminescence)ディスプレイ等である。表示デバイス27は、表示部の一例である。
【0053】
印刷デバイス28は、媒体に対する印刷により取引明細を発行するためのデバイスである。例えば、媒体は、紙である。例えば、印刷デバイス28は、サーマルプリンタ又はインクジェットプリンタ等である。取引明細は、取引の明細を示す媒体である。取引明細は、レシートであるものとして説明するが、宛名の記入欄のある領収書でもよい。
【0054】
例えば、取引の明細は、取引が行われた店に関する情報、取引日時に関する情報及び商品登録情報の全部又は一部を含む。取引の明細は、これらの情報以外の情報を含んでもよい。例えば、取引が行われた店に関する情報は、店の名称を含む。取引が行われた店に関する情報は、この情報以外の情報を含んでもよい。例えば、取引日時に関する情報は、取引日時を含む。取引日時に関する情報は、この情報以外の情報を含んでもよい。
【0055】
リーダ29は、カード媒体に記録されたカードデータを読み取るデバイスである。リーダ29は、カード媒体の磁気ストライプに記録されたカードデータを読み取る接触式のリーダを含んでもよい。リーダ29は、カード媒体のIC(Integrated Circuit)タグに記録されたカードデータを読み取る非接触式のリーダを含んでもよい。ICタグは、ICチップ及びアンテナを含む。リーダ29は、カード媒体にカードデータを記録するライタ機能を含んでもよい。
【0056】
カメラ30は、撮影機能を有し、撮影に基づいて撮影画像データを取得するデバイスである。
【0057】
入出力インタフェース31は、POS端末2と外部機器とを接続するためのインタフェースである。入出力インタフェース31は、有線ケーブルのコネクタを含む。例えば、入出力インタフェース31は、POS端末2と金券投入装置1とを接続するインタフェースである。
【0058】
なお、POS端末2のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。POS端末2は、適宜、上述の構成要素の省略及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。
【0059】
処理回路20によって実現される各部について説明する。
処理回路20は、商品登録処理部201、取得部202、判定部203、決済処理部204、投入制御部205、及び表示処理部206を実現する。処理回路20によって実現される各手段は、各部又は各機能ということもできる。処理回路20によって実現される各手段は、処理回路20及びメインメモリ21を含む制御部に実現されるということもできる。
【0060】
商品登録処理部201は、1つ以上の取引商品の登録を処理する。商品登録処理部201は、補助記憶デバイス22に記憶された商品マスタを参照し、商品コードに対応する取引商品の取引商品データを取得する。取引商品データは、商品コード、商品名、商品の価格等のデータを含む。なお、商品登録処理部201は、店舗サーバ3に記憶された商品マスタを参照し、商品コードに対応する商品の取引商品データを取得してもよい。商品登録処理部201は、取引商品データを補助記憶デバイス22に保存する。
【0061】
取得部202は、スキャナ25を介して金券の金券情報を取得する。取得部202は、スキャナ25により読み取られた金券のコードシンボルに記録された金券情報を取得する。取得部202は、入出力インタフェース31を介して、金券投入装置1のセンサによる検出結果を金券投入装置1から取得する。取得部202は、入出力インタフェース31を介して、金券を検出したことを示す情報を金券投入装置1から取得する。取得部202は、入出力インタフェース31を介して、金券情報を金券投入装置1から取得する。
【0062】
判定部203は、取得部202により取得された金券情報に基づいて、金券の利用可否を判定する。判定部203は、金券情報に基づいて、補助記憶デバイス22に記憶された金券情報マスタを参照し、金券の利用可否を判定してもよい。判定部203は、スキャナ25を介して読み取られた金券の金券情報と、金券投入装置1のセンサ14を介して取得された金券の金券情報が一致するか否かを判定する。判定部203は、スキャナ25を介して読み取られた金券の金券コードと、センサ14を介して読み取られた金券の金券コードを比較してもよい。判定部203は、金券コードの比較結果に基づいて、金券情報の一致、不一致を判定してもよい。なお、判定部203は、店舗サーバ3に記憶された金券情報マスタを参照し、金券の利用可否を判定してもよい。
【0063】
決済処理部204は、取引の決済処理を行う。決済処理部204は、判定部203による判定結果に基づいて、金券情報に基づく決済処理を行う。決済処理部204は、金券が利用可能である場合、金券詳細情報により示される金額、値引額又は割引率を合計金額に対して適用する。決済処理部204は、金券が利用可能でない場合、金券情報を適用せず決済処理を行う。
【0064】
投入制御部205は、入出力インタフェース31を介して、金券投入装置1を制御する指示を金券投入装置1に出力する。指示は、金券投入装置1のセンサ14を起動させるための指示を含む。指示は、金券投入装置1の投入口を開口するための指示を含む。指示は、金券投入装置1から金券を排出させるための指示を含む。
【0065】
表示処理部206は、画像を表示デバイス27に表示する。
【0066】
(動作例)
店舗システムSの処理について説明する。
なお、以下の金券投入装置1を主体とする説明では、金券投入装置1を処理回路11と読み替えてもよい。同様に、POS端末2を主体とする説明では、POS端末2を処理回路20と読み替えてもよい。
なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
図4は、実施形態に係る店舗システムSによる情報処理の手順の一例を示すシーケンス図である。
以下の処理では、ユーザが、店Xで買物をし、POS端末2において商品登録処理、及び決済処理を行う場合を想定する。ユーザは、商品登録処理を完了し、表示デバイス27に表示された商品登録画像において、決済ボタン等の操作により、決済指示を行う。決済ボタンは、決済処理を行う指示を入力可能な操作子である。POS端末2は、例えば、決済指示に基づいて、決済方法選択画像を表示デバイス27に表示する。
【0067】
ユーザは、決済方法選択画像に含まれる金券利用ボタン等の操作により、金券利用指示を行う。金券利用ボタンは、金券利用を行う指示を入力可能な操作子である。金券利用ボタンは、例えば、利用する金券の種類を選択する選択ボタンを含んでもよい。POS端末2は、ユーザにより使用される金券の種類を示す情報を取得してもよい。ユーザは、金券に付されたコードシンボルをスキャナ25にかざす。POS端末2は、スキャナ25を介して金券のコードシンボルを読み取る。例えば、スキャナ25は、コードシンボルのデータを処理回路20に出力する。
【0068】
POS端末2の処理回路20は、金券の金券情報を取得する(ACT1)。ACT1の処理は、取得部202による処理でもよい。ACT1では、例えば、処理回路20は、金券のコードシンボルに記録された金券情報を取得する。処理回路20は、例えば、金券の金券コードを取得する。処理回路20は、金券の有効期限、種別等の情報を取得してもよい。処理回路20は、補助記憶デバイス22に記憶された金券情報マスタを参照し、金券コードに対応する金券の利用に関する情報を取得してもよい。処理回路20は、金券情報を補助記憶デバイス22に保存する。
【0069】
POS端末2の処理回路20は、金券情報に基づいて、金券の利用可否を判定する(ACT2)。ACT2の処理は、判定部203による処理でもよい。ACT2では、例えば、処理回路20は、金券の有効期限に基づいて、金券の利用可否を判定する。処理回路20は、金券の利用に関する情報に基づいて、金券の利用可否を判定してもよい。処理回路20は、例えば、店舗での利用可否を示す情報に基づいて、金券の利用可否を判定してもよい。処理回路20は、利用制限に基づいて、金券の利用可否を判定してもよい。なお、処理回路20は、ユーザにより選択された金券の種別を示す情報と、金券情報に含まれる金券の種別を示す情報とを比較し、金券の利用可否を判定してもよい。例えば、処理回路20は、ユーザにより選択された金券の種別を示す情報と、金券情報に含まれる金券の種別を示す情報とが一致する場合、金券を利用可能と判定してもよい。
【0070】
金券が利用可能であると判断された場合(ACT2:YES)、処理は、ACT2からACT4に遷移する。金券が利用可能であると判断されたことは、判定結果が利用可であることを示す。処理回路20は、金券が利用可能であると判断されたことに基づいて、金券が利用可能であることを示す通知を金券投入装置1に出力する。通知の出力は、投入制御部205による処理でもよい。通知は、金券投入装置1のセンサ14を起動させるための指示を含んでもよい。通知は、金券投入装置1の投入口を開口するための指示を含んでもよい。金券投入装置1のセンサ14を起動させるための指示を出力することは、金券投入装置1を金券受付可能に制御することの一例である。金券投入装置1の投入口を開口するための指示を出力することは、金券投入装置1を金券受付可能に制御することの一例である。
【0071】
金券が利用可能でないと判断された場合(ACT2:NO)、処理は、ACT2からACT3に遷移する。金券が利用可能でないと判断されたことは、判定結果が利用不可であることを示す。
【0072】
処理回路20は、金券が利用可能でないと判断されたことに基づいて、エラー通知を表示デバイス27に表示する(ACT3)。ACT3の処理は、表示処理部206による処理でもよい。ACT3では、例えば、処理回路20は、金券が利用可能でないことを示すエラー画像を生成する。処理回路20は、エラー画像を表示デバイス27に表示する。エラー画像は、例えば、「この券は利用できません」等のメッセージを含む。エラー通知は、テキストデータ、画像データ、音声データ、又は動画データの少なくとも1つであってもよい。なお、エラー通知は、店員呼出メッセージを含んでもよい。店員呼出メッセージは、例えば、「店員を呼び出しています」等のメッセージを含む。処理回路20は、店員が使用する店員用端末等にエラー通知を出力してもよい。
【0073】
この場合、処理回路20は、金券が利用可能でないことに基づいて、決済処理を行う。決済処理は、決済処理部204による処理でもよい。処理回路20は、金券情報を適用せず決済処理を行う。
【0074】
金券投入装置1の処理回路11は、金券が利用可能であることを示す通知をPOS端末2から取得する。処理回路11は、通知に基づいて、金券投入装置1のセンサ14を起動してもよい。処理回路11は、通知に基づいて、金券投入装置1の投入口を開口してもよい。処理回路11は、通知に基づいて、金券投入装置1に設置されたタイマのカウント動作をスタートしてもよい。タイマは、ユーザにより金券がスキャナ25により読み取られてからの経過時間を計時するためデバイスである。
【0075】
金券投入装置1の処理回路11は、センサ14により金券の投入が検出されたか否かを判定する(ACT4)。金券の投入が検出されたと判断された場合(ACT4:YES)、処理は、ACT4からACT6に遷移する。処理回路11は、金券の投入が検出されたことに基づいて、検出結果を示す情報をPOS端末2に出力する。例えば、処理回路11は、金券が投入されたことを示す情報をPOS端末2に出力する。なお、処理回路11は、センサ14により金券のコードシンボルが読み取られた場合、金券情報をPOS端末2に出力してもよい。
【0076】
金券の投入が検出されていないと判断された場合(ACT4:NO)、処理は、ACT4からACT5に遷移する。
【0077】
処理回路11は、所定時間が経過したか否かを判定する(ACT5)。所定時間は、管理者等により適宜設定され得る。所定時間は、例えば、10秒、又は20秒等である。処理回路11は、例えば、タイマの値が所定時間を示す値であるか否かを判定してもよい。所定時間が経過したと判断された場合(ACT5:YES)、処理は、ACT5からACT6に遷移する。所定時間が経過していないと判断された場合(ACT5:NO)、処理は、ACT5からACT4に戻る。処理回路11は、所定時間が経過するまで、金券の投入を検出する。処理回路11は、所定時間内に金券投入装置1に金券が投入されたか否かを判定する。処理回路11は、金券の投入が検出されず、所定時間が経過した場合、金券が投入されなかったことを示す情報を検出結果としてPOS端末2に出力する。
【0078】
POS端末2の処理回路20は、検出結果に基づいて、決済処理を行う(ACT6)。ACT6の処理は、決済処理部204による処理でもよい。ACT6では、例えば、処理回路20は、検出結果が金券の投入が検出されたことを示す場合、金券情報に基づく決済処理を行う。この例では、金券の投入が検出されたことは、金券が利用可能である場合に、所定時間内に金券投入装置1に金券が投入されたことを示す。処理回路20は、金券詳細情報により示される金額、値引額又は割引率を合計金額に対して適用する。処理回路20は、金券詳細情報を適用した合計金額を再計算してもよい。処理回路20は、ユーザに選択された決済方法に基づいて、決済処理を行う。
【0079】
なお、センサ14により金券のコードシンボルが読み取られた場合、POS端末2の処理回路20は、ACT6において、金券情報に基づいて、金券の利用可否を判定してもよい。
【0080】
なお、金券投入装置1は、POS端末2から金券利用指示を取得したことに基づいて、金券投入装置1のセンサ14を起動してもよい。金券投入装置1は、POS端末2から金券利用指示を取得したことに基づいて、金券投入装置1の投入口を開口してもよい。金券投入装置1は、POS端末2から金券利用指示を取得したことに基づいて、タイマのカウント動作をスタートしてもよい。
【0081】
なお、POS端末2の処理回路20は、POS端末2に設置されたタイマにより所定時間が経過したか否かを判定してもよい。例えば、処理回路20は、ACT2において、金券が利用可能であると判断されたことに基づいて、タイマのカウント動作をスタートしてもよい。処理回路20は、タイマにより所定時間が経過する前に、金券投入装置1から金券が投入されたことを示す検出結果を取得したか否かを判定してもよい。処理回路20は、所定時間内に金券投入装置1に金券が投入されたことに基づいて、金券情報に基づく決済処理を行ってもよい。なお、処理回路20は、金券利用指示を取得したことに基づいて、タイマのカウント動作をスタートしてもよい。
【0082】
この例によれば、POS端末2は、スキャナを介して、金券の金券情報を取得し、金券情報に基づいて、金券の利用可否を判定し、金券が利用可能である場合、所定時間内に金券投入装置1に金券が投入されたことに基づいて、金券情報に基づく決済処理を行うことができる。POS端末2は、スキャナを介して金券が読み取られた後、所定時間内に金券が金券投入装置1に投入されなければ、金券情報を適用しない。そのため、POS端末2は、ユーザに金券を投入することを促すことができる。POS端末2は、所定時間内に金券が金券投入装置1に投入された場合にのみ、金券情報を適用して決済処理を行うことができる。そのため、POS端末2は、金券を確実に回収し、金券の複数回利用等の不正利用を防ぐことができる。これにより、POS端末2は、店員を介さず、金券の適正な利用を支援することができる。
【0083】
また、この例によれば、POS端末2は、金券情報の利用可否の判定結果が利用可である場合に、金券投入装置1を金券受付可能に制御することができる。POS端末2は、スキャナを介して読み取られた金券が利用可能である場合にのみ、金券の投入を受け付けるため、金券投入装置1には、利用可能な金券が投入されることが予想される。そのため、POS端末2は、金券の投入に基づいて決済処理を行うことで、利用可能な金券の金券情報を適用することができる。これにより、POS端末2は、店員を介さず、金券の適正な利用を支援することができる。さらに、POS端末2は、金券情報の利用可否の判定結果が利用可である場合に、金券投入装置1を金券受付可能に制御することで、金券投入装置1の省電力化を実現することができる。
【0084】
図5は、実施形態に係る店舗システムSによる情報処理の手順の別の例を示すシーケンス図である。
以下の処理では、図4の例と同様に、ユーザが、店Xで買物をし、POS端末2において商品登録処理、及び決済処理を行う場合を想定する。ユーザは、商品登録処理を完了し、表示デバイス27に表示された商品登録画像において、決済ボタン等の操作により、決済指示を行う。POS端末2は、例えば、決済指示に基づいて、決済方法選択画像を表示デバイス27に表示する。
【0085】
ユーザは、決済方法選択画像に含まれる金券利用ボタン等の操作により、金券利用指示を行う。POS端末2は、ユーザにより使用される金券の種類を示す情報を取得してもよい。ユーザは、金券に付されたコードシンボルをスキャナ25にかざす。POS端末2は、スキャナ25を介して金券のコードシンボルを読み取る。例えば、スキャナ25は、コードシンボルのデータを処理回路20に出力する。
【0086】
POS端末2の処理回路20は、ACT1と同様に、金券の金券情報を取得する(ACT11)。ACT11の処理は、取得部202による処理でもよい。ACT11では、例えば、処理回路20は、金券のコードシンボルに記録された金券情報を取得する。処理回路20は、例えば、金券の金券コードを取得する。処理回路20は、金券の有効期限、種別等の情報を取得してもよい。処理回路20は、補助記憶デバイス22に記憶された金券情報マスタを参照し、金券コードに対応する金券の利用に関する情報を取得してもよい。処理回路20は、金券情報を補助記憶デバイス22に保存する。
【0087】
POS端末2の処理回路20は、ACT2と同様に、金券情報に基づいて、金券の利用可否を判定する(ACT12)。ACT12の処理は、判定部203による処理でもよい。ACT12では、例えば、処理回路20は、金券の有効期限に基づいて、金券の利用可否を判定する。処理回路20は、金券の利用に関する情報に基づいて、金券の利用可否を判定してもよい。処理回路20は、例えば、店舗での利用可否を示す情報に基づいて、金券の利用可否を判定してもよい。処理回路20は、利用制限に基づいて、金券の利用可否を判定してもよい。なお、処理回路20は、ユーザにより選択された金券の種別を示す情報と、金券情報に含まれる金券の種別を示す情報とを比較し、金券の利用可否を判定してもよい。
【0088】
金券が利用可能であると判断された場合(ACT12:YES)、処理は、ACT12からACT13に遷移する。処理回路20は、金券が利用可能であると判断されたことに基づいて、金券が利用可能であることを示す通知を金券投入装置1に出力する。通知の出力は、投入制御部205による処理でもよい。通知は、金券投入装置1のセンサ14を起動させるための指示を含んでもよい。通知は、金券投入装置1の投入口を開口するための指示を含んでもよい。
【0089】
金券が利用可能でないと判断された場合(ACT12:NO)、処理は、ACT12からACT15に遷移する。この場合、処理回路20は、金券が利用可能でないと判断されたことに基づいて、エラー通知を表示デバイス27に表示する(ACT15)。ACT15の処理は、表示処理部206による処理でもよい。ACT15では、例えば、処理回路20は、金券が利用可能でないことを示すエラー画像を生成する。処理回路20は、エラー画像を表示デバイス27に表示する。エラー画像は、例えば、「この券は利用できません」等のメッセージを含む。エラー通知は、テキストデータ、画像データ、音声データ、又は動画データの少なくとも1つであってもよい。この場合、処理回路20は、金券が利用可能でないことに基づいて、決済処理を行う。決済処理は、決済処理部204による処理でもよい。処理回路20は、金券情報を適用せず決済処理を行う。なお、エラー通知は、店員呼出メッセージを含んでもよい。処理回路20は、店員が使用する店員用端末等にエラー通知を出力してもよい。
【0090】
金券投入装置1の処理回路11は、金券が利用可能であることを示す通知をPOS端末2から取得する。処理回路11は、通知に基づいて、金券投入装置1のセンサ14を起動してもよい。処理回路11は、通知に基づいて、金券投入装置1の投入口を開口してもよい。金券投入装置1は、投入口から投入される金券を受け付ける。金券投入装置1は、金券を搬送部により金券投入装置1の内部に搬送してもよい。金券投入装置1は、センサ14を介して金券のコードシンボルを読み取る。例えば、センサ14は、コードシンボルのデータを処理回路11に出力する。
【0091】
金券投入装置1の処理回路11は、金券の金券情報を取得する(ACT13)。ACT13では、例えば、処理回路11は、金券のコードシンボルに記録された金券情報を取得する。処理回路11は、例えば、金券の金券コードを取得する。処理回路11は、金券の有効期限、種別等の情報を取得してもよい。処理回路11は、取得した金券情報をPOS端末2に出力する。
【0092】
POS端末2の処理回路20は、金券情報を取得する。処理回路20は、スキャナ25を介して取得した金券情報と、センサ14を介して取得された金券の金券情報が一致するか否かを判定する(ACT14)。ACT14の処理は、判定部203による処理でもよい。ACT14では、例えば、処理回路20は、補助記憶デバイス22に保存された金券情報と金券投入装置1から取得した金券情報を比較する。処理回路20は、補助記憶デバイス22に保存された金券コードと金券投入装置1から取得した金券コードを比較してもよい。
【0093】
スキャナ25を介して取得した金券情報と、センサ14を介して取得された金券の金券情報が一致する場合(ACT14:YES)、処理は、ACT14からACT17に遷移する。この場合、処理回路20は、一致することを示す判定結果を金券投入装置1に出力する。
【0094】
スキャナ25を介して取得した金券情報と、センサ14を介して取得された金券の金券情報が一致しない場合(ACT14:NO)、処理は、ACT14からACT15に遷移する。この場合、処理回路20は、一致しないことを示す判定結果を金券投入装置1に出力する。判定結果は、金券を排出させるための指示を含んでもよい。金券を排出させるための指示を出力することは、投入制御部205による処理でもよい。金券を排出させるための指示を出力することは、金券投入装置1に投入された金券を排出するように制御することの一例である。
【0095】
処理回路20は、スキャナ25を介して取得した金券情報と、センサ14を介して取得された金券の金券情報が一致しないことに基づいて、エラー通知を表示デバイス27に表示する(ACT15)。例えば、処理回路20は、金券が利用可能でないことを示すエラー画像を表示デバイス27に表示する。エラー画像は、例えば、「この券は利用できません」等のメッセージを含む。この場合、処理回路20は、金券が利用可能でないことに基づいて、決済処理を行う。決済処理は、決済処理部204による処理でもよい。処理回路20は、金券情報を適用せず決済処理を行う。なお、エラー通知は、店員呼出メッセージを含んでもよい。処理回路20は、店員が使用する店員用端末等にエラー通知を出力してもよい。
【0096】
金券投入装置1の処理回路11は、POS端末2から、一致しないことを示す判定結果を取得したことに基づいて、金券を投入口から排出させる(ACT16)。ACT16では、例えば、処理回路11は、判定結果に基づいて、金券を投入口から排出させる。処理回路11は、金券を排出させるための指示に基づいて、金券を投入口から排出させてもよい。
【0097】
POS端末2の処理回路20は、ACT6と同様に、判定結果に基づいて、決済処理を行う(ACT17)。ACT17の処理は、決済処理部204による処理でもよい。ACT17では、例えば、処理回路20は、判定結果が一致することを示す場合、金券情報に基づく決済処理を行う。この例では、判定結果が一致することは、金券が利用可能である場合に、スキャナ25を介して取得した金券情報と、センサ14を介して取得された金券の金券情報が一致したことを示す。処理回路20は、金券詳細情報により示される金額、値引額又は割引率を合計金額に対して適用する。処理回路20は、金券詳細情報を適用した合計金額を再計算してもよい。処理回路20は、ユーザに選択された決済方法に基づいて、決済処理を行う。
【0098】
なお、金券投入装置1は、POS端末2から金券利用指示を取得したことに基づいて、金券投入装置1のセンサ14を起動してもよい。金券投入装置1は、POS端末2から金券利用指示を取得したことに基づいて、金券投入装置1の投入口を開口してもよい。
【0099】
この例によれば、POS端末2は、スキャナを介して、金券の金券情報を取得し、金券情報に基づいて、金券の利用可否を判定し、金券が利用可能である場合、スキャナを介して取得した金券情報と、金券投入装置1に設置されたセンサを介して取得された金券の金券情報が一致したことに基づいて、金券情報に基づく決済処理を行うことができる。POS端末2は、スキャナを介して取得した金券情報と、金券投入装置1に投入された金券の金券情報が一致しなければ、金券情報を適用しない。そのため、POS端末2は、ユーザにスキャナで読み取った金券と同一の金券を投入することを促すことができる。POS端末2は、スキャナを介して取得した金券情報と、金券投入装置1に投入された金券の金券情報が一致する場合にのみ、金券情報を適用して決済処理を行うことができる。そのため、POS端末2は、スキャナで読み取った金券と異なる金券を投入する等の不正利用を防ぐことができる。これにより、POS端末2は、店員を介さず、金券の適正な利用を支援することができる。
【0100】
また、この例によれば、POS端末2は、金券情報の利用可否の判定結果が利用可である場合に、金券投入装置1を金券受付可能に制御することができる。POS端末2は、スキャナを介して読み取られた金券が利用可能である場合にのみ、金券の投入を受け付けるため、金券投入装置1には、利用可能な金券が投入されることが予想される。そのため、POS端末2は、スキャナで読み取った金券と金券投入装置1に投入された金券が同一であることに基づいて決済処理を行うことで、利用可能な金券の金券情報を適用することができる。これにより、POS端末2は、店員を介さず、金券の適正な利用を支援することができる。さらに、POS端末2は、金券情報の利用可否の判定結果が利用可である場合に、金券投入装置1を金券受付可能に制御することで、金券投入装置1の省電力化を実現することができる。
【0101】
さらに、この例によれば、POS端末2は、スキャナを介して取得された金券情報と、センサを介して取得された金券の金券情報が一致しない場合、金券投入装置1に投入された金券を排出するように制御することができる。そのため、POS端末2は、金券情報の利用可否が判定された金券と異なる金券の金券情報を適用することを防ぐことができる。これにより、POS端末2は、金券の不正利用を防止し、金券の適正な利用を支援することができる。
【0102】
図6は、実施形態に係る店舗システムSによる情報処理の手順のさらに別の例を示すシーケンス図である。
以下の処理では、図4の例と同様に、ユーザが、店Xで買物をし、POS端末2において商品登録処理、及び決済処理を行う場合を想定する。ユーザは、商品登録処理を完了し、表示デバイス27に表示された商品登録画像において、決済ボタン等の操作により、決済指示を行う。POS端末2は、例えば、決済指示に基づいて、決済方法選択画像を表示デバイス27に表示する。
【0103】
ユーザは、決済方法選択画像に含まれる金券利用ボタン等の操作により、金券利用指示を行う。POS端末2は、ユーザにより使用される金券の種類を示す情報を取得してもよい。ユーザは、金券投入装置1に金券を投入する。金券投入装置1は、投入口から投入される金券を受け付ける。金券投入装置1は、金券を搬送部により金券投入装置1の内部に搬送してもよい。金券投入装置1は、センサ14を介して金券のコードシンボルを読み取る。例えば、センサ14は、コードシンボルのデータを処理回路11に出力する。
【0104】
なお、POS端末2は、POS端末2から金券利用指示を取得したことに基づいて、金券投入装置1のセンサ14を起動してもよい。金券投入装置1は、POS端末2から金券利用指示を取得したことに基づいて、金券投入装置1の投入口を開口してもよい。
【0105】
金券投入装置1の処理回路11は、金券の金券情報を取得する(ACT21)。ACT21では、例えば、処理回路11は、金券のコードシンボルに記録された金券情報を取得する。処理回路11は、例えば、金券の金券コードを取得する。処理回路11は、金券の有効期限、種別等の情報を取得してもよい。処理回路11は、取得した金券情報をPOS端末2に出力する。
【0106】
POS端末2の処理回路20は、金券投入装置1から金券情報を取得する。金券情報を取得することは、取得部202による処理でもよい。処理回路20は、例えば、金券の金券コードを取得する。処理回路20は、金券の有効期限、種別等の情報を取得してもよい。処理回路20は、補助記憶デバイス22に記憶された金券情報マスタを参照し、金券コードに対応する金券の利用に関する情報を取得してもよい。処理回路20は、金券情報を補助記憶デバイス22に保存する。
【0107】
POS端末2の処理回路20は、ACT2と同様に、金券情報に基づいて、金券の利用可否を判定する(ACT22)。ACT22の処理は、判定部203による処理でもよい。ACT22では、例えば、処理回路20は、金券の有効期限に基づいて、金券の利用可否を判定する。処理回路20は、金券の利用に関する情報に基づいて、金券の利用可否を判定してもよい。処理回路20は、例えば、店舗での利用可否を示す情報に基づいて、金券の利用可否を判定してもよい。処理回路20は、利用制限に基づいて、金券の利用可否を判定してもよい。なお、処理回路20は、ユーザにより選択された金券の種別を示す情報と、金券情報に含まれる金券の種別を示す情報とを比較し、金券の利用可否を判定してもよい。
【0108】
金券が利用可能であると判断された場合(ACT22:YES)、処理は、ACT22からACT25に遷移する。処理回路20は、金券が利用可能であると判断されたことに基づいて、金券が利用可能であることを示す判定結果を金券投入装置1に出力してもよい。判定結果は、金券を回収させるための指示を含んでもよい。金券を回収させるための指示を出力することは、投入制御部205による処理でもよい。金券投入装置1は、判定結果が利用可であることに基づいて、金券を回収する。金券が利用可能でないと判断された場合(ACT22:NO)、処理は、ACT22からACT23に遷移する。
【0109】
処理回路20は、金券が利用可能でないと判断されたことに基づいて、ACT3と同様に、エラー通知を表示デバイス27に表示する(ACT23)。ACT23の処理は、表示処理部206による処理でもよい。ACT23では、例えば、処理回路20は、金券が利用可能でないことを示すエラー画像を表示デバイス27に表示する。エラー画像は、例えば、「この券は利用できません」等のメッセージを含む。エラー通知は、テキストデータ、画像データ、音声データ、又は動画データの少なくとも1つであってもよい。この場合、処理回路20は、金券が利用可能でないことに基づいて、決済処理を行う。決済処理は、決済処理部204による処理でもよい。処理回路20は、金券情報を適用せず決済処理を行う。なお、エラー通知は、店員呼出メッセージを含んでもよい。処理回路20は、店員が使用する店員用端末等にエラー通知を出力してもよい。
【0110】
処理回路20は、金券が利用可能でないことを示す判定結果を金券投入装置1に出力する。判定結果は、金券を排出させるための指示を含んでもよい。金券を排出させるための指示を出力することは、投入制御部205による処理でもよい。
【0111】
金券投入装置1の処理回路11は、POS端末2から、金券が利用可能でないことを示す判定結果を取得したことに基づいて、金券を投入口から排出させる(ACT24)。ACT24では、例えば、処理回路11は、判定結果が利用不可であることに基づいて、金券を投入口から排出させる。処理回路11は、金券を排出させるための指示に基づいて、金券を投入口から排出させてもよい。
【0112】
POS端末2の処理回路20は、ACT6と同様に、判定結果に基づいて、決済処理を行う(ACT25)。ACT25の処理は、決済処理部204による処理でもよい。ACT25では、例えば、処理回路20は、判定結果が利用可であることを示す場合、金券情報に基づく決済処理を行う。処理回路20は、金券詳細情報により示される金額、値引額又は割引率を合計金額に対して適用する。処理回路20は、金券詳細情報を適用した合計金額を再計算してもよい。処理回路20は、ユーザに選択された決済方法に基づいて、決済処理を行う。
【0113】
この例によれば、POS端末2は、金券投入装置1に設置されたセンサを介して、金券の金券情報を取得し、金券情報に基づいて金券の利用可否を判定し、判定結果に基づいて、金券情報に基づく決済処理を行うことができる。ユーザは、POS端末2に接続されたスキャナ等を介して金券を読み取る必要がない。ユーザは、金券を金券投入装置1に投入するだけで、金券を利用することができる。POS端末2は、金券投入装置1から取得した金券情報に基づいて、金券が利用可である場合、金券を回収するよう金券投入装置1を制御することができる。POS端末2は、金券投入装置1から取得した金券情報に基づいて、金券が利用不可である場合、金券を排出するよう金券投入装置1を制御することができる。そのため、POS端末2は、金券が利用可である場合には、金券を確実に回収し、金券の複数回利用等の不正利用を防ぐことができる。これにより、POS端末2は、店員を介さず、金券の適正な利用を支援することができる。
【0114】
(表示例)
POS端末2の表示デバイス27に表示される画像について説明する。
図7は、実施形態に係るPOS端末2の表示例を示す図である。
図7は、エラー画像Imaを示す。
【0115】
エラー画像Imaは、金券が利用できないことを示すメッセージMaを含む。メッセージMaは、例えば、「この券は利用できません」等のメッセージでもよい。メッセージMaは、テキストメッセージに限られず、アイコン、記号、シンボル等であってもよい。メッセージMaは、動画であってもよい。メッセージMaは、エラー通知の一例である。メッセージMaは、表示デバイス27に表示される決済方法選択画像上にポップアップ表示として表示されてもよい。
【0116】
エラー画像Imaは、確認ボタンを含んでもよい。確認ボタンは、メッセージMaを含む画像を非表示にするための操作子である。
【0117】
なお、処理回路20は、音声出力デバイスを介して、エラー通知を音声出力してもよい。なお、エラー画像Imaは、例えば、「店員を呼び出しています」等のメッセージを含んでもよい。処理回路20は、店員が使用する店員用端末等にエラー通知を出力してもよい。
【0118】
(他の実施形態)
上述の例では、金券投入装置1は、センサ14により読み取ったコードシンボルに基づいて、金券情報を取得する場合について説明したが、これに限られない。金券投入装置1は、カメラ等のセンサ14により取得した金券の画像に基づいて、金券情報を取得してもよい。例えば、処理回路11は、金券の画像のデータに基づいて、OCR(optical character recognition)処理等による文字認識、又は画像認識を行う。処理回路11は、文字認識、又は画像認識の結果として金券情報を取得してもよい。
【0119】
情報処理装置は、金券投入装置1を例に説明したように1つの装置で実現されてもよいし、機能を分散させた複数の装置で実現されてもよい。決済処理装置は、POS端末2を例に説明したように1つの装置で実現されてもよいし、機能を分散させた複数の装置で実現されてもよい。
【0120】
上記説明では、金券投入装置1、及びPOS端末2を例示したが、これに限られない。POS端末2は、本実施形態の金券投入装置1が有する機能の少なくとも一部を実現可能としてもよい。
【0121】
上記説明では、金券投入装置1は、処理回路11を有するものとして説明したが、これに限られない。金券投入装置1が処理回路11を有しない場合、POS端末2の処理回路20は、処理回路11が有する機能の少なくとも一部を実現可能としてもよい。
【0122】
上記説明では、金券投入装置1は、客により操作される装置であるものとして説明したが、これに限られない。金券投入装置1は、店員により操作される装置であってもよい。POS端末2は、客により操作される装置であるものとして説明したが、これに限られない。POS端末2は、店員により操作される装置であってもよい。
【0123】
POS端末2が有する機能をクラウドサーバに持たせた場合、このクラウドサーバと通信可能に接続されたタブレット端末とのシステムにより、POS端末2の機能を実現するシステムであってもよい。
【0124】
上述の実施形態は、装置が実行する方法に適用されてもよい。上述の実施形態は、装置のコンピュータに各機能を実行させることが可能なプログラムに適用されてもよい。上述の実施形態は、プログラムを記憶する記録媒体に適用されてもよい。
【0125】
処理回路を構成する1つ以上の回路のそれぞれは、複数の処理のうちの1つ以上の処理を実行する。処理回路が単一の回路で構成される場合、単一の回路は、複数の処理の全部を実行する。処理回路が複数の回路で構成される場合、複数の回路のそれぞれは、複数の処理のうちの一部を実行する。複数の処理のうちの一部は、複数の処理のうちの1つでもよいし、複数の処理のうちの2つ以上でもよい。処理回路が複数の回路で構成される場合、複数の回路は、1つの装置に含まれていてもよいし、複数の装置に分散していてもよい。
【0126】
プログラムは、実施形態に係る装置に記憶された状態で譲渡されてよいし、装置に記憶されていない状態で譲渡されてもよい。後者の場合は、プログラムは、ネットワークを介して譲渡されてよいし、記録媒体に記録された状態で譲渡されてもよい。記録媒体は、非一時的な有形の媒体である。記録媒体は、コンピュータ可読媒体である。記録媒体は、CD-ROM、メモリカード等のプログラムを記憶可能かつコンピュータで読取可能な媒体であればよく、その形態は問わない。
【0127】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0128】
上述の実施形態は、以下のように表現されてもよい。
(1) スキャナを介して、金券の金券情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記金券情報に基づいて、前記金券の利用可否を判定する判定部と、
前記金券が利用可能である場合、所定時間内に金券投入部に金券が投入されたことに基づいて、前記金券情報に基づく決済処理を行う決済処理部と、
を備える決済処理装置。
(2) スキャナを介して、金券の金券情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記金券情報に基づいて、前記金券の利用可否を判定する判定部と、
前記金券が利用可能である場合、前記金券情報と、金券投入部に設置されたセンサを介して取得された金券の金券情報が一致したことに基づいて、前記金券情報に基づく決済処理を行う会計処理部と、
を備える決済処理装置。
(3) 前記判定部による判定結果が利用可である場合に、金券投入部を金券受付可能に制御する投入制御部をさらに備える、
(1)、又は(2)に記載の決済処理装置。
(4) 前記スキャナを介して取得された前記金券情報と、前記センサを介して取得された金券の金券情報が一致しない場合、前記金券投入部に投入された金券を排出するように制御する投入制御部をさらに備える、
(2)に記載の決済処理装置。
(5) コンピュータに、
スキャナを介して、金券の金券情報を取得する機能と、
取得された前記金券情報に基づいて、前記金券の利用可否を判定する機能と、
前記金券が利用可能である場合、所定時間内に金券投入部に金券が投入されたことに基づいて、前記金券情報に基づく決済処理を行う機能と、
を実行させることが可能な情報処理プログラム。
(6) コンピュータに、
スキャナを介して、金券の金券情報を取得する機能と、
取得された前記金券情報に基づいて、前記金券の利用可否を判定する機能と、
前記金券が利用可能である場合、前記金券情報と、金券投入部に設置されたセンサを介して取得された金券の金券情報が一致したことに基づいて、前記金券情報に基づく決済処理を行う機能と、
を実行させることが可能な情報処理プログラム。
【符号の説明】
【0129】
1…金券投入装置、2…POS端末、3…店舗サーバ、4…ルータ、5…本部サーバ、11…処理回路、12…メインメモリ、13…入出力インタフェース、14…センサ、20…処理回路、21…メインメモリ、22…補助記憶デバイス、23…釣銭機インタフェース、24…通信インタフェース、25…スキャナ、26…入力デバイス、27…表示デバイス、28…印刷デバイス、29…リーダ、30…カメラ、31…入出力インタフェース、201…商品登録処理部、202…取得部、203…判定部、204…決済処理部、205…投入制御部、206…表示処理部、Ima…エラー画像、Ma…メッセージ、NA…ネットワーク、NB…ネットワーク、S…店舗システム、X…店。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7