(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025125905
(43)【公開日】2025-08-28
(54)【発明の名称】運転支援装置
(51)【国際特許分類】
G08G 1/16 20060101AFI20250821BHJP
【FI】
G08G1/16 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024022165
(22)【出願日】2024-02-16
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133835
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 努
(74)【代理人】
【識別番号】100167461
【弁理士】
【氏名又は名称】上木 亮平
(72)【発明者】
【氏名】發出 祐基
(72)【発明者】
【氏名】山下 貴也
(72)【発明者】
【氏名】嶋津 裕己
【テーマコード(参考)】
5H181
【Fターム(参考)】
5H181AA01
5H181BB04
5H181BB05
5H181BB20
5H181CC03
5H181CC04
5H181CC11
5H181CC12
5H181CC14
5H181CC24
5H181CC27
5H181FF27
5H181FF33
5H181LL04
5H181LL07
5H181LL08
5H181LL15
(57)【要約】
【課題】ドライバに対して不要な運転支援を行ってしまうのを抑制する。
【解決手段】車両の運転支援装置は、自車両の周辺に存在する所定の物標が自車両の周囲に設定される支援エリアに進入したときに1次警告を実施し、1次警告の実施中に自車両の方向指示器が操作されたときに2次警告を実施し、自車線及び方向指示器の指示方向側の隣接車線が渋滞しているときと渋滞していないときとで、2次警告の内容を変更するように構成される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の運転支援装置であって、
前記車両の周辺に存在する所定の物標が前記車両の周囲に設定される支援エリアに進入したときに、1次警告を実施し、
前記1次警告の実施中に前記車両の方向指示器が操作されたときに、2次警告を実施し、
自車線及び前記方向指示器の指示方向側の隣接車線が渋滞しているときと渋滞していないときとで、前記2次警告の内容を変更するように構成される、
運転支援装置。
【請求項2】
自車線及び前記方向指示器の指示方向側の隣接車線が渋滞しているときは、渋滞していないとき比較して、前記2次警告の警告レベルを低くするように構成される、
請求項1に記載の運転支援装置。
【請求項3】
自車線及び前記方向指示器の指示方向側の隣接車線が渋滞しているとき実施される前記2次警告は、前記1次警告よりも警告レベルの高い警告である、
請求項2に記載の運転支援装置。
【請求項4】
自車線及び前記方向指示器の指示方向側の隣接車線が渋滞しているときは、前記2次警告として、前記1次警告と同様の警告を実施し、
自車線及び前記方向指示器の指示方向側の隣接車線が渋滞していないときは、前記2次警告として、前記1次警告よりも警告レベルの高い警告を実施するように構成される、
請求項1に記載の運転支援装置。
【請求項5】
車両の運転支援装置であって、
前記車両の周辺に存在する所定の物標が前記車両の周囲に設定される支援エリアに進入したときに、1次警告を実施し、
前記1次警告の実施中に前記車両の方向指示器が操作された場合において、自車線及び前記方向指示器の指示方向の隣接車線が渋滞していないときは前記1次警告とは異なる2次警告を実施し、自車線及び前記方向指示器の指示方向の隣接車線が渋滞しているときは前記1次警告を継続するように構成される、
運転支援装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運転支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、自車両の後側方領域内の他車両の存在を報知するブラインドスポットモニタ装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
自車線及び隣接車線が渋滞している場合において、隣接車線に車線変更して当該隣接車線を走行する前側方の他車両と後側方の他車両との間に割り込むときは、ドライバは後側方の他車両を認識している可能性が高い。また、渋滞していて自車両も隣接車線の他車両も微速走行しているために、割り込むときの接触リスクも低い。
【0005】
そのため、従来のブラインドスポットモニタ装置では、自車線及び隣接車線が渋滞している場合に当該隣接車線に車線変更するときに、ドライバが煩わしいと感じる不要な警告が行われるおそれがある。
【0006】
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、ドライバにとって不要な警告を実施してしまうのを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある態様による車両の運転支援装置は、車両の周辺に存在する所定の物標が車両の周囲に設定される支援エリアに進入したときに、1次警告を実施し、1次警告の実施中に車両の方向指示器が操作されたときに、2次警告を実施し、自車線及び方向指示器の指示方向側の隣接車線が渋滞しているときと渋滞していないときとで、2次警告の内容を変更するように構成される。
【0008】
また、本発明のある態様による車両の運転支援装置は、車両の周辺に存在する所定の物標が車両の周囲に設定される支援エリアに進入したときに、1次警告を実施し、1次警告の実施中に車両の方向指示器が操作された場合において、自車線及び方向指示器の指示方向の隣接車線が渋滞していないときは1次警告とは異なる2次警告を実施し、自車線及び方向指示器の指示方向の隣接車線が渋滞しているときは1次警告を継続するように構成される。
【発明の効果】
【0009】
本発明のこれらの態様によれば、自車線及び隣接車線が渋滞している場合には、渋滞していない場合と比較して2次警告の内容が変更されるか、又は1次警告が継続されるため、ドライバにとって不要な警告を実施してしまうことを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態による運転支援装置の概略構成図である。
【
図2】自車両の周囲に予め設定される運転支援エリアの一例を示す図である。
【
図3】自車線及び隣接車線が渋滞している場合に車線変更を行うシーンの一例を示す図である。
【
図4】本発明の一実施形態による運転支援制御について説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態による運転支援装置100の概略構成図である。
【0013】
運転支援装置100は、周辺センサ1と、車両センサ2と、HMI(Human Machine Interface)3と、制御装置4と、を備える。周辺センサ1、車両センサ2、HMI3、及び制御装置4は、それぞれコントローラエリアネットワークといった規格に準拠した車内ネットワーク7を介して通信可能に接続される。
【0014】
周辺センサ1は、運転支援装置100によって運転支援を実施する車両(以下「自車両」という。)の周辺の状況を表す周辺データを生成するためのセンサである。本実施形態では、周辺センサ1として、自車両の前方を含む自車両の周囲を撮影するための一又は複数の外部カメラ11と、自車両の周囲に存在する他車両や歩行者、建物などの各種の物標までの距離を計測する一又は複数の測距センサ12と、を備える。
【0015】
外部カメラ11は、所定のフレームレート(例えば、10[Hz]~40[Hz])で自車両の周囲を撮影し、自車両の周囲が写った周囲画像を生成する。外部カメラ11は、周囲画像を生成する度に、生成した周囲画像を周辺データとして制御装置4に送信する。
【0016】
測距センサ12は、自車両の周囲(前方、側方及び後方)の測距領域に対して、レーザ光、電波又は超音波などを照射し、照射した各レーザ光の反射光又は照射した各電波又は各超音波の反射波を受信する。そして測距センサ12は、受信した反射光又は反射波に基づいて、測距領域内に存在する各種の物標までの距離を計測する。測距センサ12は、各物標までの距離と各物標の座標情報とを対応付けた測距データを、周辺データとして制御装置4に送信する。測距センサ12の例としては、例えば、レーダ光を照射してその反射光に基づいて距離を計測するライダ(LiDAR;Light Detection And Ranging)や、電波を照射してその反射波に基づいて距離を計測するミリ波レーダセンサなどが挙げられる。
【0017】
車両センサ2は、自車両の状況を表す車両データを生成するためのセンサである。本実施形態では、車両センサ2として、自車両の走行速度を示す速度データを生成する速度センサ21、及び自車両の方向指示器(ウィンカ)の作動状態を示す方向指示器作動データを生成する方向指示器作動センサ22などを備える。しかしながら、車両センサ2は、これらのセンサに限られるものではない。車両センサ2は、取得した各データを車両データとして制御装置4に送信する。
【0018】
HMI3は、自車両とその乗員との間で情報のやり取りを行うためのユーザインターフェイスである。HMI3は、車両乗員の体感覚(例えば、視覚、聴覚及び触覚など)を通じて車両乗員に通知を行うための出力機器31と、車両乗員が入力操作や応答操作を行うための入力機器32と、を備える。本実施形態では、出力機器31として、ディスプレイ類(例えばメーターディスプレイやセンターディスプレイ、ヘッドアップディスプレイなど)311、スピーカ312及びLEDインジケータランプ313を備え、入力機器32として、タッチパネル321及びマイクロフォン322を備える。
【0019】
HMI3は、制御装置4から受信した表示信号に応じた情報(例えば、文字情報や画像情報)をディスプレイ類311に表示するとともに、音声信号に応じた音声をスピーカ312から出力する。またHMI3は、入力機器32を介して車両乗員によってパネル入力又は音声入力されたデータ(以下「乗員入力データ」という。)を制御装置4に送信する。
【0020】
HMI3は、自車両に予め搭載されたものでもよいし、車両乗員が所有するスマートフォンなどの端末であってもよい。後者の場合、例えば、自車両と車両乗員の端末との間で近距離無線により通信を行うことで情報のやり取りを行ってよいし、車両乗員の端末と外部のサーバ(図示せず)との間で通信を行い、サーバを介して間接的に情報のやり取りを行ってもよい。
【0021】
制御装置4は、通信部41と、記憶部42と、処理部43と、を備えるECU(Electronic Control Unit)である。
【0022】
通信部41は、制御装置4を車内ネットワーク7に接続するためのインターフェース回路を備える。通信部41は、各センサ1,2やHMI3などから受信した各種のデータを処理部43に供給する。また通信部41は、処理部43から出力された各種の信号をHMI3などに出力する。
【0023】
記憶部42は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid Disk Drive)、半導体メモリ等の記憶媒体を有し、処理部43での処理に用いられる各種のコンピュータプログラムやデータ等を記憶する。
【0024】
処理部43は、一又は複数個のCPU(Central Processing Unit)及びその周辺回路を有し、記憶部42に格納された各種のコンピュータプログラムを実行するものである。処理部43は、例えばプロセッサである。処理部43は、論理演算ユニット、数値演算ユニット、またはグラフィック処理ユニットといった他の演算回路をさらに有していてもよい。処理部43は、コンピュータプログラムに従って処理を実行することによって、地物検出部51、物標検出部52、及び運転支援部53として機能し、所定の機能を実現する機能部(モジュール)として動作する。以下の説明では、各機能部51~53を主語に処理を説明する場合、処理部43が各機能部51~53を実現するプログラムを実行していることを示す。
【0025】
以下、制御装置4において実施される具体的な処理の内容について説明する。すなわち、処理部43がプログラムに従って処理を実行することによって実現される各機能部51~53の内容について説明する。
【0026】
地物検出部51は、周辺センサ1から受信した周辺データに基づいて、地物を検出する。本実施形態では地物検出部51は、外部カメラ11から受信した周囲画像に基づいて、自車線や隣接車線等の車線区画線を検出する。地物検出部51は、例えば、エッジ検出やセマンティック・セグメンテーションなどの画像認識手法を用いて、外部カメラ11から受信した周囲画像に基づいて、自車線等の車線区画線を検出することができる。また、地物検出部51は、例えば、外部カメラ11から受信した周囲画像を、車線区画線を検出するように予め学習された識別器に入力することによって、自車線等の車線区画線を検出することもできる。識別器は、例えば、入力側から出力側に向けて直列に接続された複数の畳み込み層を有する畳み込みニューラルネットワーク(CNN)とすることができる。予め車線区画線を含む画像を教師データとして用いてCNNに入力し、学習を行うことにより、CNNは車線区画線を検出する識別器として動作する。なお、地物の検出方法はこのような方法に限られるものではなく、公知の種々の手法で検出すればよいものである。
【0027】
物標検出部52は、周辺センサ1から受信した周辺データに基づいて、自車両の周囲に存在する他車両を検出する。物標検出部52は、例えば、測距センサ12によって検出された複数の反射点のうち、所定の条件を満たす反射点を同一物体から反射されたレーザ光等の反射点としてグルーピングすることによって、自車両の周囲に存在する他車両を検出することができる。そして物標検出部52は、検出した他車両を時系列に沿って追跡(トラッキング)することで他車両の位置及び速度を算出する。また、物標検出部52は、例えば、外部カメラ11から受信した周囲画像を、他車両を検出するように予め学習された識別器(例えばCNN)に入力することによって、他車両を検出することもできる。なお、他車両の検出方法はこのような方法に限られるものではなく、公知の種々の手法で検出すればよいものである。
【0028】
運転支援部53は、自車両の周囲に予め設定されている運転支援エリア(
図2参照)に物標検出部52で認識された他車両が入った場合に、ドライバに対する運転支援として、運転支援エリア内に他車両が存在していること知らせる1次警告を、HMI3を介して実施する。また、運転支援部53は、1次警告の実施中に自車両の方向指示器が操作された場合に、基本的に1次警告よりも警告レベルの高い2次警告を、HMI3を介して実施する。1次警告及び2次警告としては、例えば、LEDインジケータを点灯又は点滅させることによる警告、メッセージによる警告、音声による警告、ステアリングホイールを振動させることによる体感的な警告などを実施することができる。
【0029】
以下、
図2及び
図3を参照して、運転支援部53による運転支援について、さらに詳しく説明する。
【0030】
図2は、自車両の周囲に予め設定される運転支援エリアの一例を示す図である。
図3は、自車線及び隣接車線が渋滞している場合に車線変更を行うシーンの一例を示す図である。なお、
図3では、図面の煩雑を防止するため、自車両の右側の運転支援エリアのみを示している。
【0031】
図2に示すように、運転支援エリアは、ドライバが直接視認しづらい自車両の側方及び後方のエリアとされる。
【0032】
ここで、
図3に示すように、自車線及び隣接車線が渋滞している場合において、自車線の右側の隣接車線に車線変更して当該隣接車線を走行する前側方の他車両V1と後側方の他車両V2との間に割り込むときは、ドライバは後側方の他車両V2を認識している可能性が高い。また、渋滞していて自車両も隣接車線の他車両V1,V2も微速走行しているために、割り込むときの接触リスクも低い。
【0033】
このようなときに、方向指示器が操作されたために1次警告よりも警告レベルの高い2次警告を実施してしまうと、ドライバによっては2次警告を煩わしいと感じるおそれがある。そこで本実施形態では、自車線及び隣接車線が渋滞しているときと渋滞していないときとで、2次警告の内容を変更するようにした。
【0034】
図4は、運転支援部53、ひいて制御装置4が実施する、本実施形態による運転支援制御について説明するフローチャートである。制御装置4は、本ルーチンを所定の演算周期ΔTで繰り返し実行する。
【0035】
ステップS1において、制御装置4は、運転支援エリアに他車両が存在するか否かを判定する。制御装置4は、運転支援エリアに他車両が存在していれば、ステップS2の処理に進む。一方で制御装置4は、運転支援エリアに他車両が存在していなければ、今回の処理を終了する。
【0036】
ステップS2において、制御装置4は、1次警告を実施する。本実施形態では制御装置4は、1次警告として、LEDインジケータランプ313を点灯させる。なお、LEDインジケータランプ313の設置位置は、ドライバから視認可能な位置であれば特に限られるものではないが、本実施形態では、LEDインジケータランプ313をアウタリヤビューミラー(サイドミラー又はドアミラーともいう。)の鏡面側に設けている。
【0037】
ステップS3において、制御装置4は、方向指示器作動データに基づいて、方向指示器が作動しているか否かを判定する。制御装置4は、方向指示器が作動していれば、ステップS4の処理に進む。一方で制御装置4は、方向指示器が作動していなければ、今回の処理を終了する。
【0038】
ステップS4において、制御装置4は、自車線及び方向指示器の指示方向側の隣接車線が渋滞しているか否かを判定する。本実施形態では制御装置4は、自車両の走行速度が所定の微速領域内の走行速度であり、自車線の前方及び後方に走行速度が微速領域内の他車両が存在し、方向指示器の指示方向側の隣接車線の前方及び後方に走行速度が微速領域内の他車両が存在していれば、自車線及び方向指示器の指示方向側の隣接車線が渋滞していると判定する。微速領域は、本実施形態では、5[km/h]から10[km/h]までの速度領域としているが、このような速度領域に限られるものではなく、適宜設定すればよいものである。
【0039】
制御装置4は、自車線及び方向指示器の指示方向側の隣接車線が渋滞していれば、ステップS5の処理に進む。一方で制御装置4は、自車線及び方向指示器の指示方向側の隣接車線が渋滞していなければ、ステップS6の処理に進む。
【0040】
ステップS5において、制御装置4は、渋滞時用の2次警告を実施する。本実施形態による渋滞時用の2次警告は、1次警告よりも警告レベルの高い警告であるが、後述する非渋滞時用の2次警告よりも警告レベルを抑えた警告とされる。本実施形態では制御装置4は、渋滞時用の2次警告として、1次警告で点灯させていたLEDインジケータランプを点滅させる。
【0041】
しかしながら、別の実施形態では、渋滞時用の2次警告を、1次警告と同等の警告レベルとしてもよい。すなわち、自車線及び前記方向指示器の指示方向側の隣接車線が渋滞しているときは、1次警告を継続するようにしてもよい。
【0042】
ステップS6において、制御装置4は、非渋滞時用の2次警告を実施する。非渋滞時用の2次警告は、1次警告及び渋滞時用の2次警告よりも警告レベルの高い警告とされる。本実施形態では制御装置4は、非渋滞時用の2次警告として、1次警告で点灯させていたLEDインジケータランプを点滅させるとともに、音声による警報(例えば、ブザー音の吹鳴など)を実施する。もちろん、音声による警報に替えて、又はあわせて、ステアリングホイールを振動させることによる体感的な警報などを実施してもよい。
【0043】
以上説明した本実施形態による車両の運転支援装置100は、自車両の周辺に存在する所定の物標が自車両の周囲に設定される運転支援エリアに進入したときに1次警告を実施し、1次警告の実施中に自車両の方向指示器が操作されたときに2次警告を実施し、自車線及び方向指示器の指示方向側の隣接車線が渋滞しているときと渋滞していないときとで、2次警告の内容を変更するように構成される。
【0044】
これにより、渋滞時には渋滞時に適した2次警告を実施でき、非渋滞時には非渋滞時に適した2次警告を実施できるので、ドライバが2次警告を煩わしいと感じてしまうことを抑制できる。すなわち、ドライバが煩わしいと感じる不要な警告を実施してしまうことを抑制できる。
【0045】
具体的には本実施形態では、運転支援装置100は、自車線及び方向指示器の指示方向側の隣接車線が渋滞しているときは、渋滞していないとき比較して、2次警告の警告レベルを低くするように構成される。そして、自車線及び前記方向指示器の指示方向側の隣接車線が渋滞しているとき実施される渋滞時用の2次警告は、1次警告よりも警告レベルの高い警告である。
【0046】
そのため、運転支援エリアに他車両が存在することを1次警告によってドライバに警告しつつ、渋滞時には、車線変更を実施するときに2次警告として過剰な警告を実施してしまうことを抑制することができる。また、車線変更時には、1次警告よりも警告レベルの高い2次警告を実施することができるので、車線変更時の衝突リスクを軽減することができる。
【0047】
また、別の実施形態では、運転支援装置100は、自車線及び前記方向指示器の指示方向側の隣接車線が渋滞しているときは、2次警告として、1次警告と同様の警告を実施し、自車線及び前記方向指示器の指示方向側の隣接車線が渋滞していないときは、2次警告として、1次警告よりも警告レベルの高い警告を実施するように構成される。換言すれば、別の実施形態では、運転支援装置100は、自車両の周辺に存在する所定の物標が自車両の周囲に設定される支援エリアに進入したときに1次警告を実施し、1次警告の実施中に自車両の方向指示器が操作された場合において、自車線及び方向指示器の指示方向の隣接車線が渋滞していないときは1次警告とは異なる2次警告を実施し、自車線及び方向指示器の指示方向の隣接車線が渋滞しているときは1次警告を継続するように構成される。
【0048】
このように構成することで、非渋滞時には1次警告よりも警告レベルの高い2次警告を実施して、車線変更時の衝突リスクを軽減することができるとともに、渋滞時には1次警告を継続したままにできるので、ドライバが2次警告を煩わしいと感じてしまうことを抑制できる。すなわち、ドライバが煩わしいと感じる不要な警告を実施してしまうことを抑制できる。
【0049】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、上記の実施形態において、制御装置4において実行されるコンピュータプログラムは、半導体メモリ、磁気記録媒体または光記録媒体といった、コンピュータ読取可能な可搬性の記録媒体に記録された形で提供されてもよい。
【符号の説明】
【0050】
100 運転支援装置