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特開2025-128059半導体デバイス構造、および、当該半導体デバイス構造を形成する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025128059
(43)【公開日】2025-09-02
(54)【発明の名称】半導体デバイス構造、および、当該半導体デバイス構造を形成する方法
(51)【国際特許分類】
   H10D 30/01 20250101AFI20250826BHJP
   H10D 30/62 20250101ALI20250826BHJP
   H10D 30/60 20250101ALI20250826BHJP
   H01L 21/3205 20060101ALI20250826BHJP
   H01L 21/768 20060101ALI20250826BHJP
【FI】
H10D30/01 101P
H10D30/62
H10D30/60 S
H01L21/88 J
H01L21/90 D
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2025026522
(22)【出願日】2025-02-21
(31)【優先権主張番号】63/555,917
(32)【優先日】2024-02-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/562,298
(32)【優先日】2024-03-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】523478702
【氏名又は名称】日日新半導體架構股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】盧超群
(72)【発明者】
【氏名】杜文仙
【テーマコード(参考)】
5F033
5F140
【Fターム(参考)】
5F033HH19
5F033HH33
5F033JJ04
5F033JJ19
5F033JJ33
5F033KK19
5F033KK33
5F033MM30
5F033QQ07
5F033QQ25
5F033QQ31
5F033QQ48
5F033QQ73
5F033QQ76
5F033RR04
5F033RR06
5F033SS15
5F033XX03
5F140AA03
5F140AA10
5F140AA14
5F140AA34
5F140AA39
5F140BA01
5F140BA20
5F140BB05
5F140BB06
5F140BC15
5F140BG04
5F140BG09
5F140BG11
5F140BG12
5F140BH06
5F140BH15
5F140BJ10
5F140BJ11
5F140BJ17
5F140BJ27
5F140BJ29
5F140BK05
5F140BK09
5F140BK18
5F140CB04
5F140CC08
5F140CC13
(57)【要約】      (修正有)
【課題】集積回路をさらに効果的に小型化し、かつ、性能を向上させる半導体デバイス構造を提供する。
【解決手段】半導体デバイス構造は、オリジナル半導体表面とアクティブ領域とを有している半導体基板と、アクティブ領域を包囲しているシャロートレンチアイソレーション(STI)領域284と、アクティブ領域に基づいて形成され、かつ、ダミーゲート構造280、第1導電領域3291、第2導電領域3292及び第1導電領域と第2導電領域との間のチャネル領域を備えるトランジスタと、トランジスタを越えて延在するアンダーグラウンド相互接続(UGI)構造282と、UGI構造282をトランジスタの第1導電領域3291に電気的に接続している接続プラグ3072と、を備える。第1導電領域3291は、エピタキシャル半導体材料を含んでいる。UGI構造282は、オリジナル半導体表面の下方、かつ、STI領域284の内部に配置される。
【選択図】図22
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体デバイス構造であって、
オリジナル半導体表面とアクティブ領域とを有している半導体基板と、
前記アクティブ領域を包囲しているシャロートレンチアイソレーション(STI)領域と、
前記アクティブ領域に基づいて形成されているトランジスタと、
前記トランジスタを越えて延在している相互接続構造と、
接続プラグと、を備えており、
前記トランジスタは、
ゲート構造と、
第1導電領域と、
第2導電領域と、
前記第1導電領域と前記第2導電領域との間に位置しているチャネル領域と、を備えており、
前記第1導電領域は、エピタキシャル半導体材料を含んでおり、
前記相互接続構造は、前記オリジナル半導体表面の下方、かつ、前記STI領域の内部に配置されており、
前記接続プラグは、前記相互接続構造を、前記トランジスタの前記第1導電領域に電気的に接続しており、
前記接続プラグが前記アクティブ領域の内部に位置しており、かつ、前記第1導電領域の前記エピタキシャル半導体材料が前記接続プラグの上面に対して上方に位置している、
または、
前記接続プラグが前記STI領域の内部に位置しており、かつ、前記第1導電領域の前記エピタキシャル半導体材料が前記接続プラグの第1側壁に接続されている、
半導体デバイス構造。
【請求項2】
前記相互接続構造は、絶縁領域によって前記半導体基板から絶縁されており、
前記絶縁領域は、前記相互接続構造の第1側に位置している第1スペーサと、前記相互接続構造の第2側に位置している第2スペーサと、を備えており、
前記第1スペーサの材料は、前記第2スペーサの材料とは異なっている、
請求項1に記載の半導体デバイス構造。
【請求項3】
前記接続プラグの第2側壁は、前記相互接続構造の側壁に対して位置合わせされており、かつ、前記相互接続構造の前記側壁と接触している、
請求項1に記載の半導体デバイス構造。
【請求項4】
前記半導体デバイス構造は、前記アクティブ領域の内部にトレンチをさらに備えており、
前記接続プラグは、前記トレンチの内部に配置されており、
前記接続プラグは、窒化チタン(TiN)およびタングステン(W)を含んでいる、
請求項3に記載の半導体デバイス構造。
【請求項5】
前記半導体デバイス構造は、前記STI領域の内部に薄形スロットをさらに備えており、
前記接続プラグは、前記薄形スロットの内部に配置されており、
前記接続プラグは、高ドープ半導体材料またはTiNを含んでおり、
前記第1導電領域の前記エピタキシャル半導体材料は、前記接続プラグの前記上面の上方に位置しており、
前記接続プラグの前記第2側壁は、前記接続プラグの前記第1側壁とは反対側に位置している、
請求項3に記載の半導体デバイス構造。
【請求項6】
前記トランジスタは、フィン電界効果トランジスタ(FinFET)、GAAトランジスタ、またはCFETであり、
前記STI領域は、前記オリジナル半導体表面よりも低い位置に位置している上面を有している、
請求項1に記載の半導体デバイス構造。
【請求項7】
前記第1導電領域は、選択的にエピタキシャル成長した材料を含んでいる、
請求項6に記載の半導体デバイス構造。
【請求項8】
前記接続プラグは、前記アクティブ領域の内部に位置しており、
前記第1導電領域は、前記ゲート構造を覆っているスペーサ構造の真下に位置している前記アクティブ領域の垂直側壁から延在しているのみである、
請求項7に記載の半導体デバイス構造。
【請求項9】
前記接続プラグは、前記STI領域の内部に位置しており、
前記第1導電領域は、前記ゲート構造を覆っているスペーサ構造の真下に位置している前記アクティブ領域の垂直側壁から延在しており、かつ、前記STI領域の前記上面の近傍に位置している前記アクティブ領域の水平表面から延在している、
請求項7に記載の半導体デバイス構造。
【請求項10】
前記第1導電領域を覆っているメタルキャップ(M0)をさらに備えている、
請求項1に記載の半導体デバイス構造。
【請求項11】
半導体デバイス構造であって、
オリジナル半導体表面とアクティブ領域とを有している半導体基板と、
前記アクティブ領域を包囲しているシャロートレンチアイソレーション(STI)領域と、
前記アクティブ領域に基づいて形成されているトランジスタと、
前記トランジスタを越えて延在している相互接続構造と、
接続プラグと、
メタルキャップ(M0)と、を備えており、
前記トランジスタは、
ゲート構造と、
第1導電領域と、
第2導電領域と、
前記第1導電領域と前記第2導電領域との間に位置しているチャネル領域と、を備えており、
前記相互接続構造は、前記オリジナル半導体表面の下方、かつ、前記STI領域の内部に配置されており、
前記接続プラグは、前記相互接続構造を、前記トランジスタの前記第1導電領域に電気的に接続しており、
前記メタルキャップは、前記第1導電領域のエピタキシャル半導体材料、および、前記接続プラグを覆っている、
半導体デバイス構造。
【請求項12】
前記相互接続構造は、絶縁領域によって前記半導体基板から絶縁されており、
前記絶縁領域は、前記相互接続構造の第1側に位置している第1スペーサと、前記相互接続構造の第2側に位置している第2スペーサと、を備えており、
前記第1スペーサの材料は、前記第2スペーサの材料とは異なっている、
請求項11に記載の半導体デバイス構造。
【請求項13】
前記接続プラグの側壁は、前記相互接続構造の側壁に対して位置合わせされており、かつ、前記相互接続構造の前記側壁と接触している、
請求項11に記載の半導体デバイス構造。
【請求項14】
前記半導体デバイス構造は、前記アクティブ領域の内部にトレンチをさらに備えており、
前記接続プラグは、前記トレンチの内部に配置されており、
前記接続プラグは、タングステンを含んでいる、
請求項13に記載の半導体デバイス構造。
【請求項15】
前記トランジスタは、FinFETであり、
前記チャネル領域は、フィン構造を備えており、
前記STI領域は、前記オリジナル半導体表面よりも低い位置に位置している上面を有している、
請求項11に記載の半導体デバイス構造。
【請求項16】
前記第1導電領域は、エピタキシャル半導体材料を含んでいる、
請求項15に記載の半導体デバイス構造。
【請求項17】
前記接続プラグは、前記アクティブ領域の内部に位置しており、
前記第1導電領域は、前記ゲート構造を覆っているスペーサ構造の真下に位置している前記フィン構造の垂直側壁から延在しており、かつ、前記STI領域の前記上面の近傍に位置している前記アクティブ領域の水平表面から延在している、
請求項16に記載の半導体デバイス構造。
【請求項18】
前記トランジスタは、ゲートオールアラウンド(GAA)トランジスタであり、
前記チャネル領域は、複数のナノシートを備えており、
前記STI領域は、複数の前記ナノシート構造の上部よりも低い位置に位置している上面を有している、
請求項11に記載の半導体デバイス構造。
【請求項19】
前記第1導電領域は、エピタキシャル半導体材料を含んでいる、
請求項18に記載の半導体デバイス構造。
【請求項20】
前記接続プラグは、前記アクティブ領域の内部に位置しており、
前記第1導電領域は、前記ゲート構造を覆っているスペーサ構造の真下に位置している複数の前記ナノシートの両方の垂直側壁から延在しており、かつ、前記STI領域の前記上面の近傍に位置している前記アクティブ領域の水平表面から延在している、
請求項19に記載の半導体デバイス構造。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
[背景]
<技術分野>
本開示は、半導体構造に関する。より詳細には、本開示は、半導体デバイス構造、および、当該半導体デバイス構造を形成する方法に関する。
【0002】
<関連技術の説明>
最先端の集積回路では、多くのトランジスタが、導電性を有している複数の相互接続部(例:メタルワイヤまたはポリシリコンワイヤ)によって接続されている。これにより、当該トランジスタのゲート領域とソース領域とドレイン領域(gate, source, and drain regions:GSD)との間の信号伝送が促進される。導電性を有しているこれらの相互接続部の全ては、多数のコンタクトホールおよび接続プラグを介してGSDに接続されている。このことは、特に、ムーアの法則(Moore's Law)を満たすべくデバイス寸法の微細化の要件を満たすようにダイス上の集積回路の寸法を大幅に縮小しなければならない場合には、面積の低減、消費電力の低減、ノイズの低減、および集積回路の性能の向上というチップ設計の目標に対して顕著な課題および困難性を生じさせる。面積のペナルティに関する例を挙げると、次の通りである。ソースまたはドレインの拡散領域のサイズは、導電性を有している相互接続部をソース領域またはドレイン領域に接続するために使用されるコンタクトホールのサイズよりも大きく設計されることを要する。この設計は、リソグラフィ装置の制約から生じる不可避的なフォトリソグラフィのミスアライメントを避けることを目的としている。フォトリソグラフィのミスアライメントは、コンタクトホールがソース領域またはドレイン領域の下方に位置しているエッジ(縁部)の外部に形成されてしまうことを引き起こす。このため、必然的にトランジスタの拡散面積が増加し、ダイ面積が増大する。ダイ面積の増大は、大きいキャパシタンスを生じさせる。当該キャパシタンスは、回路の交流性能に対して大きいペナルティをもたらす。その結果、消費電力が増加し、かつ、ノイズが増加する。信号の送信および受信に必要な最小限の表面積によってトランジスタを最初の相互接続(メタル)層に接続するために、より優れたセルフアライメントコンタクト構造および技術をどのように導入すべきであるかは、集積回路をさらに効果的に小型化し、かつ、当該集積回路の性能を向上させるための重要な課題である。
【0003】
さらに、シリコンチップのモノリシック集積能力は、GSI(ギガスケール集積,Giga Scale Integration:ダイ上に数十億個を超えるトランジスタを集積)から、まもなくTSI(テラスケール集積,Tera Scale Integration:ダイ上に数兆個のトランジスタを集積)への成長に至り、チップ性能は著しく向上し続けている。このことに伴い、このような膨大な数のトランジスタを動作させるための消費電力は急激に増加している。このことは、不利益であることに、現在の限られた放熱能力(例えば、二酸化シリコンの熱伝導率は非常に低く、シリコンの熱伝導率はあまり高くない)に起因して、トランジスタのジャンクション温度(接合部の温度)を上昇させ、その結果としてチップ全体の温度を上昇させる。この材料およびデバイスの構造上の問題は、負の循環効果を引き起こす。すなわち、ダイ温度の上昇は、トランジスタの速度を低下させる。このことから、トランジスタの性能を加速させるためには、回路に供給される電力を増加させる設計が余儀なくされる。しかしながら、このメカニズムは、ダイ温度を著しく上昇させ、放熱問題は最終的に悪化する。実際のところ、チップ動作に関する温度上昇を生じさせるこのような放熱の不足は、より多くのデバイスをダイに集積することについての阻害要因を避けるために、チップ産業全体が解決すべき最も深刻な問題であると考慮されている。しかしながら、GSIチップの温度低減についての進展は、期待されているほど良好には改善されていない。実際のところ、テクノロジーノードの微細化が進むにつれてトランジスタの寸法は必然的にさらに小さくなり(例えば、最小フィーチャーサイズは、7nmから5nmへと微細化され、次いで3nmへと微細化される。以降も同様である。)、トランジスタの総サイズに対する酸化膜の割合が大きくなり、デバイスジャンクション全体の放熱能力はさらに集約化される。例えば、チップの外側においてより高い位置に位置している放熱パッドによってチップ全体を覆う方法、または、パッケージ化されたチップの外側において液冷循環を使用する方法などの、多くの放熱方法が創作されている。しかしながら、いずれの方法も、非常に高価であり、非効率的であり、トランジスタのジャンクション温度を効果的に低下させることはできない。
【0004】
[概要]
本開示の実施形態は、半導体デバイス構造を提供している。半導体デバイス構造は、オリジナル半導体表面(元の半導体表面,本来の半導体表面)およびアクティブ領域(活性領域)を有している半導体基板と、アクティブ領域を包囲しているシャロートレンチアイソレーション(shallow trench isolation,STI)領域と、アクティブ領域に基づいて形成されているトランジスタと、を含んでいる。トランジスタは、ゲート構造と、第1導電領域と、第2導電領域と、第1導電領域と第2導電領域との間に位置しているチャネル領域と、を含んでいる。半導体デバイス構造は、トランジスタを越えて延在している相互接続構造と、相互接続構造をトランジスタの第1導電領域に電気的に接続している接続プラグと、を含んでいる。第1導電領域は、エピタキシャル半導体材料を含んでいる。相互接続構造は、オリジナル半導体表面の下方、かつ、STI領域の内部に位置している。接続プラグはアクティブ領域の内部に位置しており、かつ、第1導電領域のエピタキシャル半導体材料は接続プラグの上面に対して上方に位置している。あるいは、接続プラグはSTI領域の内部に位置しており、かつ、第1導電領域のエピタキシャル半導体材料は接続プラグの第1側壁に接続されている。
【0005】
本開示の一態様によれば、相互接続構造は、絶縁領域によって半導体基板から絶縁されている。絶縁領域は、相互接続構造の第1側に位置している第1スペーサと、相互接続構造の第2側に位置している第2スペーサと、を含んでいる。第1スペーサの材料は、第2スペーサの材料とは異なっている。
【0006】
本開示の一態様によれば、接続プラグの第2側壁は、相互接続部の側壁に対して位置合わせ(アライメント)されており、かつ、当該相互接続部の当該側壁と接触している。
【0007】
本開示の一態様によれば、半導体デバイス構造は、アクティブ領域の内部にトレンチを含んでいる。接続プラグは、トレンチの内部に位置している。接続プラグは、窒化チタン(TiN)およびタングステン(W)を含んでいる。
【0008】
本開示の一態様によれば、半導体デバイス構造は、STI領域の内部に薄形スロット(thin slot)を含んでいる。接続プラグは、薄形スロットの内部に位置している。接続プラグは、高ドープ(高濃度にドープされた,highly doped)半導体材料またはTiNを含んでいる。第1導電領域のエピタキシャル半導体材料は、接続プラグの上面に対して上方にさらに存在している。接続プラグの第2側壁は、接続プラグの第1側壁とは反対側に位置している。
【0009】
本開示の一態様によれば、トランジスタは、フィン電界効果トランジスタ(fin field-effect transistor,FinFET)、GAAトランジスタ、またはCFETである。STI領域は、オリジナル半導体表面よりも低い位置に位置している上面を有している。
【0010】
本開示の一態様によれば、第1導電領域は、選択的にエピタキシャル成長した材料を含んでいる。
【0011】
本開示の一態様によれば、接続プラグは、アクティブ領域の内部に位置している。第1導電領域は、ゲート構造を覆っているスペーサ構造の真下に位置しているアクティブ領域の垂直側壁から延在しているのみである。
【0012】
本開示の一態様によれば、接続プラグは、STI領域の内部に位置している。第1導電領域は、ゲート構造を覆っているスペーサ構造の真下に位置しているアクティブ領域の垂直側壁から延在しているとともに、STI領域の上面の近傍に位置しているアクティブ領域の水平表面から延在している。
【0013】
本開示の一態様によれば、半導体デバイス構造は、第1導電領域を覆っているメタルキャップ(M0)を含んでいる。
【0014】
本開示の実施形態は、半導体デバイス構造を提供している。半導体デバイス構造は、オリジナル半導体表面およびアクティブ領域を有している半導体基板と、アクティブ領域を包囲しているシャロートレンチアイソレーション(STI)領域と、アクティブ領域に基づいて形成されているトランジスタと、を含んでいる。トランジスタは、ゲート構造と、第1導電領域と、第2導電領域と、第1導電領域と第2導電領域との間に位置しているチャネル領域と、を含んでいる。半導体デバイス構造は、トランジスタを越えて延在している相互接続構造を含んでいる。相互接続構造は、オリジナル半導体表面の下方、かつ、STI領域の内部に位置している。半導体デバイス構造は、相互接続構造をトランジスタの第1導電領域に電気的に接続している接続プラグを含んでいる。半導体デバイス構造は、メタルキャップ(M0)を含んでいる。メタルキャップは、第1導電領域と、接続プラグのエピタキシャル半導体材料と、を覆っている。
【0015】
本開示の一態様によれば、相互接続構造は、絶縁領域によって半導体基板から絶縁されている。絶縁領域は、相互接続構造の第1側に位置している第1スペーサと、相互接続構造の第2側に位置している第2スペーサと、を含んでいる。第1スペーサの材料は、第2スペーサの材料とは異なっている。
【0016】
本開示の一態様によれば、接続プラグの側壁は、相互接続構造の側壁に対して位置合わせされており、かつ、当該相互接続構造の当該側壁と接触している。
【0017】
本開示の一態様によれば、半導体デバイス構造は、アクティブ領域の内部にトレンチを含んでいる。接続プラグは、トレンチの内部に配置されている。接続プラグは、タングステンを含んでいる。
【0018】
本開示の一態様によれば、トランジスタは、FinFETである。チャネル領域は、フィン構造を含んでいる。STI領域は、オリジナル半導体表面よりも低い位置に位置している上面を有している。
【0019】
本開示の一態様によれば、第1導電領域は、エピタキシャル半導体材料を含んでいる。
【0020】
本開示の一態様によれば、接続プラグは、アクティブ領域の内部に位置している。第1導電領域は、ゲート構造を覆っているスペーサ構造の真下に位置しているフィン構造の垂直側壁から延在しているとともに、STI領域の上面の近傍に位置しているアクティブ領域の水平表面から延在している。
【0021】
本開示の一態様によれば、トランジスタは、ゲートオールアラウンド(gate-all-around,GAA)トランジスタである、チャネル領域は、複数のナノシートを含んでいる。STI領域は、複数のナノシートの上面よりも低い位置に位置している上面を有している。
【0022】
本開示の一態様によれば、第1導電領域は、エピタキシャル半導体材料を含んでいる。
【0023】
本開示の一態様によれば、接続プラグは、アクティブ領域の内部に位置している。第1導電領域は、ゲート構造を覆っているスペーサ構造の真下に位置している複数のナノシートの垂直側壁から延在しているとともに、STI領域の上面の近傍に位置しているアクティブ領域の水平表面から延在している。
【0024】
本開示の実施形態は、半導体デバイス構造を形成する方法を提供している。当該方法は、オリジナル表面を有する半導体基板を準備することと、半導体基板に基づいてアクティブ領域を形成することと、アクティブ領域を包囲するSTI領域を形成することと、STI領域の内部に複数の非対称スペーサを形成することと、複数の非対称スペーサの間に相互接続構造を形成することと、を含んでいる。相互接続構造は、STI領域の内部、かつ、半導体基板のオリジナル表面の下方に位置している。当該方法は、相互接続層と接触する接続プラグを形成することを含んでいる。接続プラグは、活性領域の内部またはSTI領域の内部に位置している。当該方法は、活性領域に基づいてトランジスタの第1導電領域を形成することを含んでいる。第1導電領域は、接続プラグと接触している。
【0025】
本開示の一態様によれば、非対称スペーサは、第1スペーサと第2スペーサとを含んでいる。第1スペーサの材料は、第2スペーサの材料とは異なっている。
【0026】
本開示の一態様によれば、第1スペーサは、オキシ炭窒化シリコン(SiOCN)または窒化物によって製作されている。第2スペーサは、二酸化シリコン(SiO)によって製作されている。
【0027】
本開示の一態様によれば、接続プラグを形成するステップは、アクティブ領域の一部をエッチングすることによって当該アクティブ領域の内部にトレンチを形成して、第1スペーサを露出させることと、トレンチに基づいて、露出した第1スペーサを除去して、相互接続構造の側壁を露出させることと、トレンチの内部に導電材料を形成して、当該導電材料を相互接続構造の側壁に接触させることと、を含んでいる。
【0028】
本開示の一態様によれば、導電材料は、TiNおよびタングステンを含んでいる。
【0029】
本開示の一態様によれば、導電材料は、タングステンを含んでいる。
【0030】
本開示の一態様によれば、接続プラグを形成するステップは、第1スペーサの上面が露出するように、アクティブ領域の一部をエッチングして、STI領域の上面の近傍に位置している当該アクティブ領域の水平表面を露出させることと、露出した第1スペーサの上面に基づいて、当該第1スペーサを除去して薄型スロットを形成し、相互接続層の側壁を露出させることと、薄形スロットの内部に導電材料を形成して、当該導電材料を第1相互接続層の側壁に接触させることと、を含んでいる。
【0031】
本開示の一態様によれば、導電材料は、高ドープ半導体材料またはTiNを含んでいる。
【0032】
本開示の一態様によれば、非対称スペーサを形成するステップは、アクティブ領域の側壁を覆う第1スペーサと、当該アクティブ領域に隣接している別のアクティブ領域の側壁を覆う一時的なスペーサ(仮のスペーサ,暫定的なスペーサ)と、を形成することを含んでいる。第1スペーサおよび一時的なスペーサは、STI領域の内部に位置している。第1スペーサと一時的なスペーサとは、同じ材料を含んでいる。そして、非対称スペーサを形成するステップは、STI領域の内部に犠牲層を形成し、第1スペーサおよび一時的なスペーサを覆うことと、犠牲層および一時的なスペーサを除去して、別の活性領域の側壁を露出させることと、別の活性領域の露出した側壁を覆う第2スペーサを形成することと、を含んでいる。
【0033】
本開示の一態様によれば、第2スペーサを形成するステップは、別のアクティブ領域の露出した側壁を酸化することを含んでいる。
【0034】
本開示の一態様によれば、犠牲層および一時的なスペーサを除去するステップは、パターニングされたフォトレジスタンス層を形成し、犠牲層および一時的なスペーサの一部を露出させることと、露出した犠牲層および一時的なスペーサを除去することと、を含んでいる。
【0035】
本開示の一態様によれば、上述の方法は、第1導電領域および接続プラグを覆うメタルキャップを形成することを含んでいる。
【0036】
本開示の上述の実施形態および他の実施形態は、(1つ以上の)非限定的な実施形態の以下の詳細な説明に関して、より良く理解されるであろう。以降の説明は、添付の図面を参照して行われる。
【0037】
[図面の簡単な説明]
図1A図9は、本開示の第1のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
【0038】
図10A図17Cは、本開示の第2のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
【0039】
図18図22Cは、本開示の第1の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
【0040】
図23図26は、本開示の第2の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
【0041】
図27図28は、本開示の第3の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
【0042】
図29図37Aは、本開示の第4の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
【0043】
図38図48Aは、本開示の第5の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
【0044】
図49図57Aは、本開示の第6の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
【0045】
[詳細な説明]
以降、添付の図面を参照して様々な実施形態をより詳細に説明する。これらの図面は、限定的な目的ではなく、例示および説明を目的として提供されている。明確化のために、コンポーネント(構成要素)はスケール(縮尺)通りに描画されていない場合がある。さらに、一部のコンポーネントおよび/または参照数字は、一部の図面から省略されている場合がある。ある実施形態における要素および構成は、さらなる説明を伴うことなく、別の実施形態に有益に組み込むことが可能であると考慮されている。半導体デバイス構造を形成するための以下の方法において、記載されている複数の操作の間には、1つ以上の追加の操作が存在していてもよい。複数の操作の順序は、異なっていてもよい。図面では、同一/類似の要素を示すために、同一/類似の参照数字が使用されている。
【0046】
本明細書および添付の特許請求の範囲において使用されている、要素を説明するための「第1(first)」、「第2(second)」などの序数は、構造における特定の位置、配置順序、または製造順序を示唆しているわけでもないし、表しているわけでもない。序数は、同じ名称を有する複数の要素を明確に区別するためにのみ使用されている。本明細書および添付の特許請求の範囲において使用されている、「上の(on)」、「上に(above)」、「上方に(over)」、「上側(upper)」、「上部(top)」、「下に(below)」、「下方に(beneath)」、「下方(under)」、「下側(lower)」などの空間に関連する用語は、図面において例示されている、(1つ以上の)ある要素と(1つ以上の)別の要素との間の相対的な空間的な関係または位置的な関係を表すために使用されうる。これらの空間的な関係または位置的な関係は、別段の定めがない限り、直接的な関係であってもよいし、あるいは間接的な関係であってもよい。空間に関連する用語は、図面において描画されている向きに加えて、構造の異なる向きを包含するように意図されている。構造は、様々な角度によって反転または回転させられてよく、このことに応じて、本明細書において使用されている空間に関連する記載が解釈されてよい。
【0047】
さらに、本明細書および特許請求の範囲において使用されている「電気的に接続されている(electrically connected)」および「電気的に結合されている(electrically coupled)」という用語は、複数の素子を通過する電流、または、複数の素子間の動作関係を表す場合がある。動作関係とは、例えば、ある素子が別の素子を駆動するために使用されることを意味している場合がある。ただし、これらの2つの素子の間に電流が直接的に流れていなくともよい。
【0048】
本開示は、信号伝送または放熱の用途のために、半導体基板内のアンダーグラウンド相互接続(underground interconnection,UGI)構造に着目している。信号伝送は、電力信号伝送とデータ信号伝送とを含んでいる。UGI構造は、トランジスタを製造するモノリシックプロセスによって製造されうる。例えば、トランジスタは、フィン電界効果トランジスタ(fin field-effect transistor,FinFET)であってもよいし、ゲートオールアラウンド(gate-all-around,GAA)トランジスタであってもよいし、相補型FET(Complementary FET,CFET)であってもよいし、あるいはプレーナトランジスタであってもよい。アンダーグラウンド相互接続構造は、アンダーグラウンド相互接続ライン(underground interconnection line,UGI line)であってもよいし、あるいはアンダーグラウンド相互接続パッド(underground interconnection pad,UGI pad)であってもよい。
【0049】
[オリジナル半導体表面の下方におけるUGI構造の形成]
【0050】
<第1のプロセスについての実施形態>
【0051】
図1A図9は、本開示の第1の実施形態に係る、UGI構造を製造するための例示的な方法を示す。
【0052】
図1Aは、製造方法のあるステージ(段階)における構造の概略的な上面図を示す。図1Bは、図1Aに示されている線BB’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図1Cは、図1Aに示されている線CC’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図1A図1Cを参照すると、パッド-酸化物層1204およびパッド-窒化物層1206が、デポジションプロセス(堆積プロセス)によってアクティブ領域を定めるように形成されている。アクティブ領域の外側に位置している半導体基板1202の一部は、除去される。半導体基板1202は、シリコンなどの半導体材料を含んでいてもよいし、あるいは当該半導体材料によって製作されていてもよい。次いで、デポジションプロセスによって酸化物層が形成され、当該酸化物層に対してエッチバックプロセスが実行されることによって、シャロートレンチアイソレーション(STI)領域1214が形成される。STI領域1214は、アクティブ領域を包囲しうる。
【0053】
図2Aは、製造方法のあるステージにおける構造の概略的な上面図を示す。図2Bは、図2Aに示されている線BB’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図2Cは、図2Aに示される線CC’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図2A図2Cを参照すると、熱酸化物層1205は、アクティブ領域の露出した側壁に沿って成長している。熱酸化物層1205は、アクティブ領域の露出した側壁を酸化させることによって形成されてもよい。熱酸化物層1205は、Z方向に沿って約89nm~200nmの長さを有しうる。熱酸化物層1205は、Y方向に沿って約2.5nmの厚さを有しうる。アクティブ領域のピッチに応じて、Y方向に沿った異なるアクティブ領域における熱酸化物層1205間の距離は、約13nmとなりうる。熱酸化物層1205の上面は、Z方向において、パッド酸化物層1204の上面およびパッド窒化物層1206の下面よりも下方に位置しうる。STI領域1214の一部が、露出していてもよい。あるいは、STI領域1214の底部が、熱酸化物層1205によって覆われていてもよい。このステージでは、アクティブ領域の左側に位置している熱酸化物層1205の一部が、一時的なスペーサであると考慮することができる。そして、このアクティブ領域の右側(左側とは反対側)に位置している、熱酸化物層1205の別の一部が、第2スペーサであると考慮することができる。
【0054】
図3Aは、製造方法のあるステージにおける構造の概略的な上面図を示す。図3Bは、図3Aに示されている線BB’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図3Cは、図3Aに示されている線CC’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図3A図3Cを参照すると、SOD材料1207が、デポジションプロセスによって、複数のアクティブ領域の間の空間を充填している。化学機械的平坦化(chemical-mechanical planarization,CMP)プロセスなどの平坦化プロセスを実行して、パッド窒化物層1206の上方のSOD材料1207の一部を除去することによって、SOD材料1207の上面とパッド窒化物層1206の上面とを共平面にすることができる。SOD材料1207は、犠牲層であると考慮することができる。SOD材料1207は、図2A図2Cにおいて説明した第2スペーサおよび仮のスペーサを覆っていてもよい。
【0055】
図4Aは、製造方法のあるステージにおける構造の概略的な上面図を示す。図4Bは、図4Aに示されている線BB’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図4Cは、図4Aに示されている線CC’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図4A図4Cを参照すると、フォトレジスタンス層1306が形成されている。フォトレジスタンス層1306は、アクティブ領域の一部を覆い、かつ、SOD材料1207の一部を露出させるようにパターニングされている。アクティブ領域の半分以上が、フォトレジスタンス層1306によって覆われていてよい。
【0056】
図5Aは、製造方法のあるステージにおける構造の概略的な上面図を示す。図5Bは、図5Aに示されている線BB’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図5Cは、図5Aに示されている線CC’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図5A図5Cを参照すると、フォトレジスタンス層1306によって覆われていないSOD材料1207の一部と、このSOD材料1207の一部によって覆われている熱酸化物層1205(すなわち、一時的なスペーサ)とが除去されることによって、狭いスロットが形成されている。狭いスロットは、残されたSOD材料1207とアクティブ領域との間に形成されている。狭いスロットは、Y方向に沿って2nm~6nm(例:3nm)の幅を有しうる。フォトレジスタンス層1306によって覆われていないSOD材料1207の一部を除去し、その下の熱酸化物層1205を除去した後に、アクティブ領域の1つの側壁が、狭いスロットの内部において露出する。
【0057】
図6Aは、製造方法のあるステージにおける構造の概略的な上面図を示す。図6Bは、図6Aに示されている線BB’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図6Cは、図6Aに示されている線CC’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図6A図6Cを参照すると、フォトレジスタンス層1306が除去され、熱酸化物層1205とは異なる材料(例:SiOCN)1209が、デポジションプロセスによって、狭いスロットの内部に形成されている。CMPプロセスなどの平坦化プロセスを実行し、パッド窒化物層1206およびSOD材料1207の上方のSiOCN材料1209の一部を除去することによって、SiOCN材料1209の上面と、SOD材料1207の上面と、パッド窒化物層1206の上面とを、共平面にすることができる。したがって、異なる材料を含んでいる非対称スペーサ(例:熱酸化物層1205およびSiOCN材料1209など)が、STI領域1214の内部に形成されている。別の視点から見た場合、当該非対称スペーサは、アクティブ領域の2つの側壁をそれぞれ覆っている。SiOCN材料1209は、第1スペーサであると考慮することができる。非対称スペーサは、第1スペーサおよび第2スペーサを含みうる。
【0058】
図7Aは、製造方法のあるステージにおける構造の概略的な上面図を示す。図7Bは、図7Aに示されている線BB’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図7Cは、図7Aに示されている線CC’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図7A図7Cを参照すると、SOD材料1207が除去され、熱酸化物層1205とSiOCN材料1209との間に空間が形成され、次いで、導電層(TiN層1303およびタングステン層1305など)がデポジションプロセスによって空間内に順次形成され、次いで、エッチバックプロセスが実行されることによって、TiN層1303の一部およびタングステン層1305の一部が除去される。エッチバックプロセスの後、残されたタングステン層1305は、アンダーグラウンド相互接続(UGI)構造として定められうる。残されたTiN層1303は、バリア層として定められうる。TiN層1303は、タングステン層1305と熱酸化物層1205との間に存在している。TiN層1303は、タングステン層1305とSiOCN材料1209との間にも存在している。TiN層1303は、タングステン層1305とSTI領域1214との間にも存在している。Z方向に沿った、熱酸化物層1205の上面とタングステン層1305の上面との間の距離は、39nm~150nmでありうる。Z方向に沿った、タングステン層1305の上面とSTI領域1214の上面との間の距離は、50nm~150nmでありうる。Z方向に沿ったSTI領域1214の厚さは、20nm~50nmでありうる。
【0059】
図8Aは、製造方法のあるステージにおける構造の概略的な上面図を示す。図8Bは、図8Aに示されている線BB’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図8Cは、図8Aに示されている線CC’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図8A図8Cを参照すると、タングステン層1305およびTiN層1303の上方には、SiN層1307およびHDP(high density plasma,高密度プラズマ)酸化物層1309が順次形成されている。その結果、複数のアクティブ領域の間に位置しているSTI領域が完成する。このようにして、STI領域の内部のアンダーグラウンド配線構造が提供される。図9には、当該構造の3次元的な概略図が示されている。アクティブ領域の内部にトランジスタを形成する製造ステップは、図8A図8Cに示されているステージの後に実行されてよい。
【0060】
<第2のプロセスについての実施形態>
【0061】
図10A図17Cは、本開示の第2の実施形態に係る、STI領域の内部のアンダーグラウンド相互接続構造の製造方法を示す。
【0062】
図10Aは、製造方法のあるステージにおける構造の概略的な上面図を示し、図10Bは、図10Aに示されている線BB’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図10Cは、図10Aに示されている線CC’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図10A図10Cを参照すると、パッド-酸化物層2204およびパッド-窒化物層2206が、デポジションプロセスによって形成されることによって、アクティブ領域が定められる。アクティブ領域の外部に位置している半導体基板2202の一部は、除去される。半導体基板2202は、シリコンなどの半導体材料を含んでいてもよいし、あるいは当該半導体材料によって製造されていてもよい。次に、デポジションプロセスによって酸化物層が形成され、酸化物層に対してエッチバックプロセスが実行されることによって、シャロートレンチアイソレーション(STI)領域2214が形成される。STI領域2214は、アクティブ領域を包囲しうる。Y方向に沿ったパッド窒化物層2206の幅は、12nmでありうる。Y方向に沿って隣接している2つのアクティブ領域間の距離は、18nmでありうる。Z方向に沿った、パッド酸化物層2204の下面とSTI領域2214の上面との間の距離は、150nm~200nmでありうる。
【0063】
図11Aは、製造方法のあるステージにおける構造の概略的な上面図を示す。図11Bは、図11Aに示されている線BB’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図11Cは、図11Aに示されている線CC’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図11A図11Cを参照すると、SiOCN材料2209は、デポジションプロセスによって、半導体基板2202の側壁と、パッド酸化物層2204の側壁と、パッド窒化物層2206の側壁と、パッド窒化物層2206の上面と、に沿って形成されている。Y方向に沿ったSiOCN材料2209の厚さは、4nmでありうる。Y方向に沿ったSiOCN材料2209の複数の側壁間の距離D23は、10nmでありうる。次いで、STI領域2214の一部が露出させられる。このステージでは、アクティブ領域の右側に位置しているSiOCN材料2209の一部が一時的なスペーサであると考慮することができる。そして、このアクティブ領域の左側(右側とは反対側)に位置しているSiOCN材料2209の別の一部が第1スペーサであると考慮することができる。
【0064】
図12Aは、製造方法のあるステージにおける構造の概略的な上面図を示す。図12Bは、図12Aに示されている線BB’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図12Cは、図12Aに示されている線CC’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図12A図12Cを参照すると、SOD材料2207が、デポジションプロセスによって、複数のアクティブ領域の間の空間を充填している。CMPプロセスなどの平坦化プロセスを実行して、パッド窒化物層2206の上方のSOD材料2207の一部を除去することによって、SOD材料2207の上面とパッド窒化物層2206の上面とを共平面にすることができる。SOD材料2207は、犠牲層であると考慮することができる。SOD材料2207は、図11A図11Cにおいて述べた第1スペーサおよび一時的なスペーサを覆っていてもよい。
【0065】
図13Aは、製造方法のあるステージにおける構造の概略的な上面図を示す。図13Bは、図13Aに示されている線BB’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図13Cは、図13Aに示されている線CC’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図13A図13Cを参照すると、フォトレジスタンス層2306が形成されている。フォトレジスタンス層2306は、アクティブ領域の一部を覆い、かつ、SOD材料2207の一部およびSiOCN材料2209(すなわち、一時的なスペーサ)の一部を露出させるようにパターニングされている。例えば、アクティブ領域のうちの半分以上が、フォトレジスタンス層2306によって覆われていてもよい。
【0066】
図14Aは、製造方法のあるステージにおける構造の概略的な上面図を示し、図14Bは、図14Aに示されている線BB’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図14Cは、図14Aに示されている線CC’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図14A図14Cを参照すると、SiOCN材料2209のうちフォトレジスタンス層2306(すなわち、一時的なスペーサ)によって覆われていない部分と、SOD材料2207とが除去されており、かつ、フォトレジスタンス層2306が除去されている。残されたSiOCN材料2209とアクティブ領域との間に、スロット2210が形成されている。上述の除去の後、各アクティブ領域の1つの側壁は、スロット2210の内部において露出している。
【0067】
図15Aは、製造方法のあるステージにおける構造の概略的な上面図を示す。図15Bは、図15Aに示されている線BB’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図15Cは、図15Aに示されている線CC’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図15A図15Cを参照すると、熱酸化物層2205は、アクティブ領域の露出した側壁に沿って、かつ、スロット2210の内部において成長している。熱酸化物層2205は、アクティブ領域の露出した側壁を酸化することによって形成されてもよい。Z方向において、熱酸化物層2205の上面は、パッド酸化物層2204の上面およびパッド窒化物層2206の下面よりも低い位置に位置していてもよい。このように、STI領域2214の内部において、異なる材料(熱酸化物層2205およびSiOCN材料2209など)を含んでいる非対称スペーサが形成されている。別の視点から見た場合、当該非対称スペーサは、各アクティブ領域の2つの側壁を覆っている(または、各STI領域の2つの側壁を覆っている)。熱酸化物層2205は、第2スペーサであると考慮することができる。非対称スペーサは、第1スペーサおよび第2スペーサを含みうる。
【0068】
図16Aは、製造方法のあるステージにおける構造の概略的な上面図を示す。図16Bは、図16Aに示されている線BB’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示し、図16Cは、図16Aに示されている線CC’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図16A図16Cを参照すると、デポジションプロセスによって、TiN層2303およびタングステン層2305がスロット2210の内部に順次形成され、次いで、エッチバックプロセスが実行され、TiN層2303の一部およびタングステン層2305の一部が除去される。エッチバックプロセスの後に、フォトリソグラフプロセスが実行され、TiN層2303とタングステン層2305とが、複数の残されたTiN層2303と残されたタングステン層2305とに分割される。残されたタングステン層2305は、アンダーグラウンド相互接続(UGI)構造として定められうる。そして、残されたTiN層2303は、バリア層として定められうる。
【0069】
図17Aは、製造方法のあるステージにおける構造の概略的な上面図を示す。図17Bは、図17Aに示されている線BB’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図17Cは、図17Aに示されている線CC’に沿って図示される、当該ステージにおける当該構造の概略的な断面図を示す。図17A図17Cを参照すると、タングステン層2305およびTiN層2303の上方には、SiN層2307およびHDP(high density plasma,高密度プラズマ)酸化物層2309が順次に形成されている。したがって、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を含んでいる構造が提供されている。アクティブ領域の内部にトランジスタを形成する製造ステップは、図17A図17Cに示されているステージの後に実行されてよい。
【0070】
図1A図17Cに示されている方法によって、オリジナル半導体表面の下方、かつ、STI領域の内部に位置している、アンダーグラウンド相互接続構造(例:図8Cに示されているタングステン層1305、および、図17Cに示されているタングステン層2305)が提供される。UGI構造は、STI領域に沿って延在していてよい。UGI構造は、半導体基板から絶縁されている。要求に応じて、一部のUGI構造は、トランジスタに電気的に接続されてもよい。ある実施形態では、UGI構造は、トランジスタを収容するアクティブ領域の内部に位置している接続プラグを介して、セルフアライメント(自己整合)法またはセルフコンストラクション(自己構築法)によって、トランジスタのソース端子またはドレイン端子に電気的に接続されてもよい。アクティブ領域の側壁に沿って複数の非対称スペーサ(例:図8Cに示されている熱酸化物層1205およびSiOCN材料1209、ならびに、図17Cに示されている熱酸化物層2205およびSiOCN材料2209)を形成すること、ならびに、複数の非対称スペーサの間、かつ、オリジナル半導体表面の下方にUGI構造を形成することは、本開示において重要である。半導体基板の内部に位置しているUGI構造は、半導体基板のアクティブ領域から遠ざかるように、他の予備的なSTI領域または大型のSTI領域まで延在しているUGIメッシュを形成しうる。UGIメッシュは、中間側信号伝送ネットワーク(middle side signal delivery network)(「中間側信号ネットワーク」(Mid-side Signal Network))および/または放熱ネットワークとして理解されてもよい。チップまたは半導体基板の内部におけるUGIメッシュの使用は、信号経路のために大きいスペースを有している大型のSTI領域に由来して、より大きいミスアライメント耐性をもたらしうる。UGIメッシュの使用は、バックサイド(裏側)TSVをUGIメッシュに接続する経路を短縮化し、信号伝送におけるIRドロップを改善しうる。そして、UGIメッシュの使用は、放熱を強化しうるとともに、主にトランジスタによって形成されたICにおける上述の欠点を改善しうる。
【0071】
[UGI構造とフィン電界効果トランジスタとの電気的な接続]
【0072】
次の記載では、FinFETを例として用いて、UGI構造をトランジスタのソース端子またはドレイン端子に電気的に接続する方法について説明する。FinFETのソース端子またはドレイン端子は、選択的エピタキシー成長プロセスによって形成されていてよい。本明細書において説明されている技術は、UGI構造と、GAAトランジスタ、CFET、またはプレーナ型トランジスタのソース/ドレイン端子(プレーナ型トランジスタのソース/ドレイン端子は、イオン注入プロセスによって形成されていてよい)と、の電気的接続にも適用可能である。
【0073】
<第1の接続についての実施形態>
【0074】
図18図22Cは、本開示のこの実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。ある実施形態において、図18図22Cを参照して例示されている製造ステップは、図1A図9を参照して例示されている製造ステップの後に実行されてもよいし、または、図10A図17Cを参照して例示されている製造ステップの後に実行されてもよい。
【0075】
図18は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図を示す。図18Aは、図18に示されている線AAに沿って図示される、当該構造の概略的な断面図を示す。図18Bは、図18に示されている線BBに沿って図示される、当該構造の概略的な断面図を示す。図18Cは、図18に示されている線CCに沿って図示される、当該構造の概略的な断面図を示す。図18図18Cを参照すると、非対称スペーサ283によって保護されているUGI構造282を含む構造を、STI領域284の内部に形成した後、標準的なファウンダリプロセス(構築プロセス)に基づいて、ダミーゲート構造280(あるいは、場合によっては実ゲート構造)、および、ダミーゲート構造280を覆うスペーサ構造281が形成される。次いで、スペーサ構造281の外側、かつ、STI領域284の上面284Uの上方に位置している、アクティブ領域(またはフィン構造)の一部が露出する(露出させられる)。ダミーゲート構造280は、Z方向に沿って積層されている、キャップ窒化物層2804とキャップ酸化物層2801と半導体層2802と高k誘電層(high-k dielectric layer)2803とを含んでいてよい。半導体層2802は、キャップ酸化物層2801と高k誘電層2803との間に位置していてよい。キャップ酸化物層2801は、酸化物を含んでいてよい。半導体層2802は、多結晶シリコンなどの半導体材料を含んでいてよい。高k誘電層2803は、高い誘電率を有している誘電材料を含んでいてよい。スペーサ構造281は、第1スペーサ材料2811と、第1スペーサ材料2811とは異なる第2スペーサ材料2812と、の複合体であってよい。ある実施形態において、第1スペーサ材料2811は酸化物であってよく、第2スペーサ材料2812は窒化物であってよい。スペーサ構造281は、ダミーゲート構造280の互いに反対側に位置している複数の側壁を覆っていてよい。UGI構造282は、任意の導電材料であってよい(例:図8Cに示されているタングステン層1305、または、図17Cに示されているタングステン層2305)。STI領域284は、図8Cに示されているSTI領域1214であってもよいし、または、図17Cに示されているSTI領域2214であってもよい。非対称スペーサ283は、UGI構造282における第1側を覆っている第1スペーサ2831と、UGI構造282における第2側を覆っている第2スペーサ2832と、を含んでいる。UGI構造282における第1側は、UGI構造282における第2側とは反対側である。第1スペーサ2831の材料は、第2スペーサ2832の材料とは異なっている。第1スペーサ2831と第2スペーサ2832とは、Y方向に沿って交互に配置されていてよい。第1スペーサ2831は、図8Cに示されているSiOCN材料1209であってもよいし、または、図17Cに示されているSiOCN材料2209であってもよい。第2スペーサ2832は、図8Cに示されている熱酸化物層1205であってもよいし、または、図17Cに示されている熱酸化物層2205であってもよい。
【0076】
次に、アクティブ領域の露出部分と、当該アクティブ領域の露出部分の下方(STI領域284の上面284Uの下方)に位置している、シリコンによって製作されている他のフィン構造と、がエッチングプロセスによって除去される。その結果、トレンチ285が形成され、上述の非対称スペーサ283が露出する。ダミーゲート構造280を覆っているスペーサ構造281の真下に位置している、結晶方位(110)を有しているアクティブ領域の垂直側壁も露出する。トレンチ285は、アクティブ領域の内部に位置している。
【0077】
図19A図19Cは、製造方法のあるステージにおける構造の概略的な断面図であり、当該構造を異なる角度において切断することによって得られる。図18Aの断面図と図19Aの断面図とは、ほぼ同じ角度、かつ、ほぼ同じ位置において得られている。図18Bの断面図と図19Bの断面図とは、ほぼ同じ角度、かつ、ほぼ同じ位置において得られている。図18Cの断面図と図19Cの断面図とは、ほぼ同じ角度、かつ、ほぼ同じ位置において得られている。図19A図19Cを参照すると、熱酸化プロセスによって、トレンチ285の底部に熱酸化物層296が形成される。結晶方位(110)を有しているアクティブ領域の上述の垂直側壁も酸化させられる。次いで、トレンチ285によって露出させられた、複数の非対称スペーサ283のうちの1つである第1スペーサ2831が、エッチングプロセスによって除去され、UGI構造282の側壁が露出させられる。第2スペーサ2832は、残されている(図19Bに示されている通りである)。ある実施形態において、窒化物スペーサ(例:図8Cに示されているTiN層1303、または、図17Cに示されているTiN層2303)が使用される場合、当該窒化物スペーサは、第1スペーサ2831とともに除去される。熱酸化物層296は、二酸化シリコン(SiO)を含みうる。
【0078】
図20A図20Cは、製造方法のあるステージにおける構造の概略的な断面図であり、当該構造を異なる角度において切断することによって得られる。図18Aの断面図と図20Aの断面図とは、ほぼ同じ角度、かつ、ほぼ同じ位置において得られている。図18Bの断面図と図20Bの断面図とは、ほぼ同じ角度、かつ、ほぼ同じ位置において得られている。図18Cの断面図と図20Cの断面図とは、ほぼ同じ角度、かつ、ほぼ同じ位置において得られている。図20A図20Cを参照すると、トレンチ285の内部には、原子層デポジションプロセスによって、TiN膜3071および導電膜3072が形成されている。TiN膜3071は、熱酸化物層296の上面および側壁に形成されうる。導電膜3072は、TiN膜3071の上面および側壁に形成されうる。TiN膜3071は、導電膜3072と熱酸化物層296との間に存在しうる。TiN膜3071および導電膜3072は、UGI構造282の露出した側壁を電気的に接続するための接続プラグ307を形成しうる。図20Bに示されている通り、接続プラグ307は、UGI構造282の露出した側壁に接触していてよい。導電膜3072は、タングステン(W)などの導電材料を含んでいてもよいし、あるいは、当該導電材料によって製作されていてもよい。接続プラグ307は、アクティブ領域の内部に形成されている。熱酸化物層296の一部は、接続プラグ307によって覆われている。その一方、図20Cに示されている通り、熱酸化物層296の別の部分は露出している。
【0079】
図21A図21Cは、製造方法のあるステージにおける構造の概略的な断面図であり、当該構造を異なる角度において切断することによって得られる。図18Aの断面図と図21Aの断面図とは、ほぼ同じ角度、かつ、ほぼ同じ位置で得られている。図18Bの断面図と図21Bの断面図とは、ほぼ同じ角度、かつ、ほぼ同じ位置で得られる。図18Cの断面図と図21Cの断面図とは、ほぼ同じ角度、かつ、ほぼ同じ位置で得られている。図21A図21Cを参照すると、熱酸化物層296の露出した部分が、エッチングプロセスによって除去され、結晶方位(110)を有しているアクティブ領域の垂直側壁の一部が露出させられる。
【0080】
図22は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図を示す。図22Aは、図22に示されている線AAに沿って図示される、当該構造の概略的な断面図を示す。図22Bは、図22に示されている線BBに沿って図示される、当該構造の概略的な断面図を示す。図22Cは、図22に示されている線CCに沿って図示される、当該構造の概略的な断面図を示す。図22図22Cを参照すると、結晶方位(110)を有しているアクティブ領域の垂直側壁の露出部分に基づいて、選択的エピタキシャル成長(selective epitaxy growth,SEG)プロセスによって、第1軽ドープ(lightly doped,軽度にドープされた)領域3281と、第2軽ドープ領域3282と、第1導電領域(または、第1重ドープ(heavily doped,重度にドープされた)領域)3291と、第2導電領域(または、第2重ドープ領域)3292と、が形成される。アクティブ領域の垂直側壁の露出部分は、スペーサ構造281の真下に位置していてもよい。第1軽ドープ領域3281および第2軽ドープ領域3282は、アクティブ領域の垂直側壁の露出した部分上に、かつ、スペーサ構造281の下方に形成されていてよい。第1軽ドープ領域3281は、第1導電領域3291と接触しうる。第2軽ドープ領域3282は、第2導電領域3292と接触しうる。第1導電領域3291は、接続プラグ307に接続される(または、接続プラグ307と接触させられる)。次いで、接続プラグ307は、UGI構造282に接続される。したがって、UGI構造282は、接続プラグ307を介して、第1導電領域3291に電気的に接続される。第2導電領域3292は、接続プラグ307に接続される(または、接続プラグ307と接触させられる)。そして、接続プラグ307は、UGI構造282に接続されている。したがって、UGI構造282は、接続プラグ307を介して、第2導電領域3292に電気的に接続される。第1軽ドープ領域3281および第2軽ドープ領域3282は、ドープされた半導体材料(例:N型シリコン)を含んでいてよい。第1導電領域3291および第2導電領域3292も、ドープされた半導体材料(例:N型シリコン)を含んでいてよい。第1導電領域3291および第2導電領域3292は、高度にドープされていてよい。第1導電領域3291は、FinFETのソースおよびドレインのうちの一方として機能させられうる。第2導電領域3292は、FinFETのソースおよびドレインのうちの他方として機能させられうる。ある実施形態では、図22に示されている構造を形成した後、従来のゲートラストプロセスを実行して、ダミーゲート構造280をFinFETのゲート構造に置き換えて、FinFETの形成を完了させることもできる。FINFETは、ドレインとソースとの間に定められるチャネル領域を含んでいてよい。
【0081】
<第2の接続についての実施形態>
【0082】
図23図26は、本開示のこの実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。ある実施形態において、図23図26を参照して例示されている製造ステップは、図1A図9を参照して例示されている製造ステップの後に実行されてもよいし、または、図10A図17Cを参照して図示されている製造ステップの後に実行されてよい。
【0083】
図23は、本発明の製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図を示す。図23Aは、図23に示されている線AAに沿って図示される、当該構造の概略的な断面図を示す。図23Bは、図23に示されている線BBに沿って図示される、当該構造の概略的な断面図を示す。図23Cは、図23に示されている線CCに沿って図示される、当該構造の概略的な断面図を示す。図23図23Cを参照すると、非対称スペーサ333によって保護されているUGI構造332を含む構造を、STI領域334の内部に形成した後に、標準的なファウンダリプロセスに基づいて、ダミーゲート構造330と、ダミーゲート構造330の側壁を覆うスペーサ構造331とが形成される。そして、スペーサ構造331の外側、かつ、STI領域334の上面334Uよりも上方に位置している、アクティブ領域(またはフィン構造)の一部が露出する。ダミーゲート構造330は、Z方向に沿って積層されている、キャップ窒化物層3304とキャップ酸化物層3301と半導体層3302と高k誘電層3303とを含んでいてよい。キャップ酸化物層3301は、酸化物を含んでいてよい。半導体層3302は、多結晶シリコンなどの半導体材料を含んでいてよい。高k誘電層3303は、高い誘電率を有している誘電材料を含んでいてよい。スペーサ構造331は、図18において説明されているスペーサ構造281と同じく、第1スペーサ材料3311と、第1スペーサ材料3311とは異なる第2スペーサ材料3312と、の複合体であってよい。したがって、スペーサ構造331の詳細については省略する。UGI構造332は、図8Cまたは図17Cに示されている、TiN層を伴うタングステン層1305であってよい。STI領域334は、図8Cに示されているSTI領域1214であってもよいし、または、図17Cに示されているSTI領域2214であってもよい。非対称スペーサ333は、図18の非対称スペーサ283と同じく、UGI構造332における第1側に位置している第1スペーサ3331と、UGI構造332における第2側に位置している第2スペーサ3332と、を含んでいる。したがって、非対称スペーサ333の詳細については省略する。
【0084】
次に、STI領域334の上面334Uの上方に位置している上述の露出したアクティブ領域は、エッチングプロセスによって除去される。その結果、STI領域334の上面334Uの近傍に位置している、結晶方位(100)を有しているアクティブ領域の水平表面が露出する。そして、ダミーゲート構造330を覆っているスペーサ構造331の真下に位置している、結晶方位(110)を有しているアクティブ領域の垂直側壁が露出する。第1スペーサ3331の上面も、露出する。結晶方位(100)を有しているアクティブ領域の水平表面は、Z方向において、STI領域334の上面334Uよりも低い位置に、かつ、UGI構造332の上面よりも高い位置に、位置しうる。
【0085】
図24A図24Cは、製造方法のあるステージにおける構造を異なる角度において切断して得られた概略的な断面図である。図23Aの断面図と図24Aの断面図とは、ほぼ同じ角度、かつ、ほぼ同じ位置において得られている。図23Bの断面図と図24Bの断面図とは、ほぼ同じ角度、かつ、ほぼ同じ位置において得られている。図23Cの断面図と図24Cの断面図とは、ほぼ同じ角度、かつ、ほぼ同じ位置において得られている。図24A図24Cを参照すると、第1スペーサ3331の露出した上面に基づいて、スペーサ構造331の外部においてダミーゲート構造330を覆っている第1スペーサ3331が、エッチングプロセスによって除去される。その結果、薄形スロット345がSTI領域334の内部に形成され、UGI構造332の側壁が露出する。第2スペーサ3332は、残されている(図24Bを参照)。ある実施形態において、窒化物スペーサ(例:図8Cに示されているTiN層1303、または、図17Cに示されているTiN層2303)が使用される場合、当該窒化物スペーサは、第1スペーサ3331とともに除去される。そして、薄形スロット345の内部において、フィン構造の一部が露出する。
【0086】
図25は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図を示す。図25Aは、図25に示されている線AAに沿って図示される、当該構造の概略断的な面図を示す。図25Bは、図25に示されている線BBに沿って図示される、当該構造の概略的な断面図を示す。図25Cは、図25に示されている線CCに沿って図示される、当該構造の概略的な断面図を示す。図25図25Cを参照すると、原子層デポジションプロセスによって、薄形スロット345の内部に接続プラグ3595が形成される。接続プラグ3595は、UGI構造332の露出している側壁と接触しうる。接続プラグ3595は、アクティブ領域の側壁に沿って、STI領域334の内部に形成されうる。接続プラグ3595は、ALD(atomic layer deposition,原子層デポジション)によって形成された、窒化チタンなどの導電材料を含んでいてよい。
【0087】
次に、結晶方位(100)を有しているアクティブ領域の露出した水平表面、および、結晶方位(110)を有しているアクティブ領域の露出した垂直側壁に基づいて、選択的エピタキシャル成長(selective epitaxy growth,SEG)プロセスによって、第1軽ドープ半導体領域3581と第2軽ドープ半導体領域3582と第1重ドープ半導体領域3591と第2重ドープ半導体領域3592とが形成される。第1軽ドープ半導体領域3581および第2軽ドープ半導体領域3582は、結晶方位(100)を有しているアクティブ領域の露出した水平表面上に、および、結晶方位(110)を有しているアクティブ領域の露出した垂直側壁上に、形成されてよい。第1軽ドープ半導体領域3581および第2軽ドープ半導体領域3582は、当該水平表面および当該垂直側壁と接触していてもよい。第1重ドープ半導体領域3591は、第1軽ドープ半導体領域3581と接触していてよい。第2重ドープ半導体領域3592は、第2軽ドープ半導体領域3582と接触していてよい。UGI構造332は、第1重ドープ半導体領域3591に電気的に接続される。別の例では、UGI構造332は、第2重ドープ半導体領域3592に電気的に接続される。第1軽ドープ半導体領域3581および第2軽ドープ半導体領域3582は、ドープされた半導体材料(例:N型シリコン)を含んでいてよい。第1重ドープ半導体領域3591および第2重ドープ半導体領域3592は、重ドープ(重度にドープ)された半導体材料を含んでいてよい。ある実施形態では、図25に示されている構造を形成した後に、従来のゲートラストプロセスを実行して、ダミーゲート構造330を、FinFETを有しているゲート構造に置き換えて、FinFETの形成を完了してもよい。ある実施形態では、図26に示されている通り、キャップ窒化物層3304とキャップ酸化物層3301と半導体層3302と高k誘電層3303とが除去され、ゲート誘電材料3601およびゲート導電材料3602によって置き換えられることによって、FinFETのゲート構造が形成される。FINFETは、ドレインとソースとの間に定められるチャネル領域を含みうる。
【0088】
<第3の接続についての実施形態>
【0089】
図27図28は、本開示のこの実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。ある実施形態では、図27図28を参照して例示されている製造ステップは、図24A図24Cを参照して例示されている製造ステップの後に実行されてよい。
【0090】
図27は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図を示す。図27Aは、図27に示されている線AAに沿って図示される、当該構造の概略的な断面図を示し、図27Bは、図27に示されている線BBに沿って図示される、当該構造の概略的な断面図を示し、図27Cは、図27に示されている線CCに沿って図示される、当該構造の概略的な断面図を示す。
【0091】
次に、結晶方位(100)を有しているアクティブ領域の露出した水平表面、および、結晶方位(110)を有しているアクティブ領域の露出した垂直側壁に基づいて、選択的エピタキシャル成長(SEG)プロセスによって、第1軽ドープ半導体領域3581と第2軽ドープ半導体領域3582と第1重ドープ半導体領域3591と第2重ドープ半導体領域3592とが形成される。第1重ドープ半導体領域3591の形成時には、重ドープ半導体材料を用いてSEGによって成長させた接続プラグ3795も、薄形スロット345の内部に形成されうる。
【0092】
第1重ドープ半導体領域3591と接続プラグ3795とは、互いに電気的に接続されている。したがって、UGI構造332は、接続プラグ3795を介して、第1重ドープ半導体領域3591に電気的に接続されている。図27に示されている構造の形成後、図28に示されている、従来のゲートラストプロセスを実行して、ダミーゲート構造330をFinFETのゲート構造に置き換えることによって、FinFETの形成が完了されうる。FinFETの詳細については、図26において説明されている。
【0093】
<第4の接続についての実施形態>
【0094】
図29図37Aは、本開示のこの実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。ある実施形態において、図29図37Aを参照して例示されている製造ステップは、図1A図9を参照して例示されている製造ステップの後に実行されてもよいし、または、図10A図17Cを参照して例示されている製造ステップの後に実行されてもよい。
【0095】
図29は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図を示す。非対称スペーサ393によって保護されているUGI構造392を含む構造をSTI領域394の内部に形成した後に、標準的なファウンダリプロセスに基づいて、ダミーゲート構造390と、ダミーゲート構造390の側壁を覆うスペーサ構造391とが形成される。そして、スペーサ構造391の外部において、アクティブ領域(またはフィン構造)の一部が露出する。ダミーゲート構造390の構造は、ダミーゲート構造280の構造と同様であってもよいし、または、ダミーゲート構造330の構造と同様であってもよい。スペーサ構造391は、スペーサ構造281と同様であってもよいし、または、スペーサ構造331と同様であってもよい。UGI構造392は、図8Cまたは図17Cに示されている、TiN層を伴うタングステン層1305であってよい。STI領域394は、図8Cに示されているSTI領域1214であってもよいし、または、図17Cに示されているSTI領域2214であってもよい。非対称スペーサ393は、UGI構造392における第1側に位置している第1スペーサ3931と、UGI構造392における第2側に位置している第2スペーサ3932とを含んでいる。第1スペーサ3931は、図8Cに示されているSiOCN材料1209であってもよいし、または、図17Cに示されているSiOCN材料2209であってもよい。第2スペーサ3932は、図8Cに示されている熱酸化物層1205であってもよいし、または、図17Cに示されている熱酸化物層2205であってもよい。X方向におけるスペーサ構造391の厚さは、スペーサ構造281の厚さおよびスペーサ構造331の厚さよりも大きくともよい。Y方向におけるスペーサ構造391の幅は、UGI構造392の位置によって決定されうる。次に、図29に示されている通り、ダミーゲート構造390およびスペーサ構造391によって覆われていないアクティブ領域が、部分的に除去される。
【0096】
図30は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図を示す。リソグラフィパターニングフォトマスク405は、アクティブ領域の露出した部分のうちの第1部分を覆うように形成されている。アクティブ領域の露出した部分のうちの第2部分(当該第2部分は、リソグラフィパターニングフォトマスク405によって覆われておらず、かつ、STI領域394の上面394Uの下方に位置しており、かつ、シリコンによって製作されている)が、エッチングプロセスによって除去されることによって、アクティブ領域の内部にトレンチ406が形成される。この実施形態において、アクティブ領域の露出した部分のうち、第1部分と第2部分とは、X方向においてダミーゲート構造390の互いに反対側に位置しうる。非対称スペーサ393は、トレンチ406によって露出させられる。結晶方位(110)を有しているアクティブ領域の垂直側壁は、スペーサ構造391の下方に位置している。結晶方位(100)を有しているアクティブ領域の水平表面は、トレンチ406によって露出させられる。
【0097】
図31は、製造方法のあるステージにおける構造を示す3次元的な概略図を示す。トレンチ406の底部に(すなわち、結晶方位(100)を有しているアクティブ領域の水平表面上に)、および、スペーサ構造391の真下に位置している、結晶方位(110)を有しているアクティブ領域の垂直側壁上に、熱酸化プロセスによって、熱酸化物層416が形成される。
【0098】
図32は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図を示す。トレンチ406によって露出させられた複数の非対称スペーサ393のうちの1つである第1スペーサ3931がエッチングプロセスによって除去され、UGI構造392の側壁が露出する。第2スペーサ3932は、残されている。UGI構造392の側壁が露出した後、UGI構造392の露出した当該側壁を接続するために、トレンチ406の内部に接続プラグ427が形成される。ある実施形態では、接続プラグ427は、TiN膜と導電膜とを含みうる。当該導電膜は、タングステン(W)を含んでいてもよいし、タングステン(W)によって製作されていてもよい。この例では、UGI構造392に対してセルフアライメントされている接続プラグ427は、アクティブ領域の内部に形成されている。
【0099】
図33は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図を示す。結晶方位(110)を有しているアクティブ領域の垂直側壁を覆っている熱酸化物層416の一部が、エッチングプロセスによって除去される。そして、STI領域394の上面394Uの上方に位置しているアクティブ領域の垂直側壁の一部が、露出させられる。
【0100】
図34は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図を示す。リソグラフィパターニングフォトマスク405は、除去されている。X方向におけるスペーサ構造391の厚さを減少させることによって、電気的な性能についての要求およびUGIプロセスウィンドウに基づいて、スペーサ構造441が形成されてもよい。スペーサ構造441の外部において、フィン構造の余剰部448が露出させられている。別の実施形態では、スペーサ構造441は、スペーサ構造391を薄くすることによって形成されない。別の実施形態では、スペーサ構造391を除去し、次いで低k誘電材料を使用して、スペーサ構造441が形成される。
【0101】
図35は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図を示す。フィン構造の余剰部448(シリコンによって製作されていてよい)は、異方性エッチングプロセスによって除去されてよい。STI領域394の上面394Uの近傍に位置している、結晶方位(100)を有しているアクティブ領域の水平表面と、スペーサ構造441の真下に位置している、結晶方位(110)を有しているアクティブ領域の垂直側壁と、が露出させられる。露出したアクティブ領域の垂直側壁は、スペーサ構造441の表面に対してわずかに陥凹していてもよい。
【0102】
図36は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図を示す。結晶方位(100)を有しているアクティブ領域の露出した水平表面、および、スペーサ構造441の真下に位置している、結晶方位(110)を有しているアクティブ領域の露出した垂直側壁に基づいて、第1軽ドープ領域4681と第2軽ドープ領域4682と第1導電領域(または、第1高ドープ半導体領域)4691と第2導電領域(または、第2高ドープ半導体領域)4692とが、選択的エピタキシャル成長(SEG)プロセスによって形成され、FinFETのソースおよびドレインの形成が完了する。したがって、UGI構造392は、接続プラグ427を介して、第1導電領域4691に電気的に接続されている。
【0103】
図37は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図を示す。図37Aは、図37に示されている線AAに沿って図示される、当該構造の概略的な断面図を示す。ダミーゲート構造390は、FinFETの実ゲート構造(実際のゲート構造,real gate structure)470へと置き換えられている。例えば、FinFETの実ゲート構造470は、高kメタルゲート(high-k metal gate,HKMG)構造であってよい。第1導電領域4691と接続プラグ427とをさらに接続するために、従来のメタルゼロ(metal zero,M0)層プロセスによって、第1導電領域4691を覆うメタルキャップ(M0)475が形成されてよい。これにより、接触抵抗を低減できる。このようにして、UGI構造392に対する接続プラグ427を有している従来型のFinFETが完成する。FINFETは、ドレインとソースとの間に定められたチャネル領域を含みうる。メタルキャップ475は、窒化チタン(TiN)層と、当該窒化チタン層上に位置しているタングステン(W)層と、を含んでいてよい。
【0104】
<第5の接続についての実施形態>
【0105】
図38図48Aは、本開示の複数の実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。ある実施形態において、図38図48Aを参照して例示されている製造ステップは、図1A図9を参照して例示されている製造ステップの後に実行されてもよいし、または、図10A図17Cを参照して例示されている製造ステップの後に実行されてよい。
【0106】
図38は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図を示す。非対称スペーサ483によって保護されているUGI構造482を含む構造を、STI領域484の内部に形成した後、標準的なファウンダリプロセスに基づいて、ダミーゲート構造480と、ダミーゲート構造480の側壁を覆うスペーサ構造481とが形成される。そして、スペーサ構造481の外部において、アクティブ領域(またはフィン構造)の一部が部分的に除去される。ダミーゲート構造480の構造は、ダミーゲート構造280の構造と同様であってもよいし、または、ダミーゲート構造330の構造と同様であってもよい。スペーサ構造481の構造は、スペーサ構造281の構造と同様であってもよいし、または、スペーサ構造331の構造と同様であってもよい。UGI構造482は、図8Cに示されているタングステン層1305であってもよいし、または、図17Cに示されているタングステン層2305であってもよい。STI領域484は、図8Cに示されているSTI領域1214であってもよいし、または、図17Cに示されているSTI領域2214であってもよい。非対称スペーサ483は、UGI構造482における第1側に位置している第1スペーサ4831と、UGI構造482における第2側に位置している第2スペーサ4832と、を含んでいる。STI領域484におけるダミーゲート構造480の底面480Bは、STI領域484の上面484Uよりも低い位置に位置している。
【0107】
図39は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図を示す。リソグラフィパターニングフォトマスク495が、アクティブ領域の露出した部分のうちの第1部分を覆うように形成されている。アクティブ領域の露出した部分のうちの第2部分(当該第2部分は、リソグラフィパターニングフォトマスク495によって覆われておらず、STI領域484の上面484Uの下方に位置しており、かつ、シリコンによって製作されている)は、エッチングプロセスによってさらにエッチダウンされる。その結果、アクティブ領域の内部にトレンチ496が形成される。非対称スペーサ483は、トレンチ496によって露出させられる。結晶方位(110)を有しているアクティブ領域の垂直側壁、および、結晶方位(100)を有しているアクティブ領域の水平表面は、トレンチ496によって露出させられる。
【0108】
図40は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図を示す。熱酸化プロセスによって、トレンチ496の底面に(すなわち、結晶方位(100)を有しているアクティブ領域の水平表面上に)、および、スペーサ構造481の真下に位置している、結晶方位(110)を有しているアクティブ領域の垂直側壁上に、熱酸化物層506が形成される。
【0109】
図41は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図を示す。トレンチ496によって露出させられた複数の非対称スペーサ483のうちの1つである第1スペーサ4831がエッチングプロセスによって除去され、UGI構造482の側壁が露出する。第2スペーサ4832は、残されている。UGI構造482の側壁が露出した後、UGI構造482の露出した当該側壁を接続するために、トレンチ496の内部に接続プラグ517が形成される。ある実施形態では、接続プラグ517は、TiN膜と導電膜とを含みうる。導電膜は、タングステン(W)を含んでいてもよいし、または、タングステン(W)によって製作されていてもよい。
【0110】
図42は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図である。結晶方位(110)を有しているアクティブ領域の垂直側壁を覆っている熱酸化物層506の一部が、エッチングプロセスによって除去される。その結果、STI領域484の上面484Uよりも上方に位置しているアクティブ領域の垂直側壁の一部が露出する。
【0111】
図43は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図である。リソグラフィパターニングフォトマスク495が、除去される。図43に示されている構造を形成するために、ダミーゲート構造480とは反対側に位置している複数のスペーサ構造481が除去されてよい。図43に示されている構造では、ダミーゲート構造480の外部に位置しているフィン構造の余剰部538が露出している。そして、STI領域484の内部に、凹部539が形成されている。ダミーゲート構造480の側壁および余剰部538の側壁は、凹部539によって露出させられうる。凹部539は、ダミーゲート構造480とは反対側に位置しうる。別の実施形態では、電気的な性能についての要求およびUGIプロセスウィンドウに基づいてチャネル領域の長さを再び定めるために、除去されたスペーサ構造481のX方向における厚さは、より薄いスペーサ構造を形成するように減少させられてもよい。
【0112】
図44は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図を示す。デポジションプロセスおよびエッチバックプロセスによって、凹部539の内部に誘電素子549が形成されてもよい。誘電素子549の上面は、STI領域484の上面484Uに対して位置合わせされていてよい。誘電素子549の上面は、STI領域484の上面484Uと共平面であってもよい。
【0113】
図45は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図を示す。電気的な性能についての要求およびUGIプロセスウィンドウに基づいてチャネル領域の長さを再び定めるために、ダミーゲート構造480の互いに反対側に位置している複数の側壁上に、および、誘電素子549上に、スペーサ構造551が形成される。スペーサ構造551は、ダミーゲート構造480の互いに反対側に位置している複数の側壁を覆っていてよい。スペーサ構造551は、低k誘電材料を含んでいてもよいし、または、低k誘電材料によって製作されていてもよい。
【0114】
図46は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図を示す。フィン構造の一部(当該一部は、シリコンによって製作されていてよく、かつ、スペーサ構造551によって覆われていない)は、異方性エッチングプロセスによって除去されてよい。その結果、STI領域484の上面484Uの近傍に位置している、結晶方位(100)を有しているアクティブ領域の水平表面、および、スペーサ構造551の真下に位置している、結晶方位(110)を有しているアクティブ領域の垂直側壁が、露出させられる。
【0115】
図47は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図を示す。選択的エピタキシー成長(SEG)プロセスによって、結晶方位(100)を有しているアクティブ領域の露出した水平表面、および、スペーサ構造551の真下に位置している、結晶方位(110)を有しているアクティブ領域の露出した垂直側壁に基づいて、第1軽ドープ領域5781と第2軽ドープ領域5782と第1導電領域(または、第1高ドープ半導体領域)5791と第2導電領域(または、第2高ドープ半導体領域)5792とが形成される。これにより、上述の通り、FinFETのソースおよびドレインの形成が完了する。第1導電領域5791は、接続プラグ517に接続されている(または、接続プラグ517と接触している)。そして、接続プラグ517は、UGI構造482に接続されている。したがって、UGI構造482は、接続プラグ517を介して、第1導電領域5791に電気的に接続されている。
【0116】
図48は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図を示す。図48Aは、図48に示されている線AAに沿って図示される、当該構造の概略的な断面図を示す。ダミーゲート構造480は、FinFETの実ゲート構造580へと置き換えられている。例えば、FinFETの実ゲート構造580は、高kメタルゲート(HKMG)であってよい。STI領域484におけるゲート構造580の底部580Bは、第1導電領域5791の底部および第2導電領域5792の底部よりも低い位置に位置している。第1導電領域5791と接続プラグ517とをさらに接続するために、従来のメタルゼロ(M0)層プロセスによって、第1導電領域5791を覆うメタルキャップ(M0)585が形成されてよい。これにより、接触抵抗を低減できる。このようにして、UGI構造482に対する接続プラグ517を有している従来型のFinFETが完成する。
【0117】
<第6の接続についての形態>
【0118】
次の記載では、GAAトランジスタを例として用いて、UGI構造をトランジスタのソース端子またはドレイン端子に電気的に接続する方法について説明する。GAAトランジスタのソース端子またはドレイン端子は、選択的エピタキシー成長プロセスによって形成されてよい。
【0119】
図49図57Aは、本開示の複数の実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続するための方法を示す。ある実施形態において、図49図57Aを参照して例示されている製造ステップは、図1A図9を参照して図示される製造ステップの後に実行されてもよいし、または、図10A図17Cを参照して例示されている製造ステップの後に実行されてもよい。この実施形態における方法は、FinFETトランジスタ(例:図27図33)のスペーサ構造の真下に位置しているフィン構造の垂直側壁を露出させるのではなく、(図49図55に示されている通り)GAAトランジスタのスペーサ構造の下方に位置している半導体ナノシートの垂直側壁を露出させることを含んでいるという点において、上述の各実施形態における方法とは異なっている。
【0120】
図49は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図を示す。非対称スペーサ593によって保護されているUGI構造592を含む構造を、STI領域594の内部に形成した後、標準的なファウンダリプロセスに基づいて、ナノシートスタック(ナノシート積層体)595上のダミーゲート構造590と、ダミーゲート構造590の側壁を覆うスペーサ構造591と、が形成される。そして、スペーサ構造591の外部に位置しているアクティブ領域の一部が、部分的に除去される。ナノシートスタック595は、Z方向に沿って交互に積層されている半導体ナノシート5951と犠牲ナノシート5952とを含んでいる。半導体ナノシート5951の材料は、犠牲ナノシート5952の材料と異なっていてもよい。半導体ナノシート5951は、シリコンなどの半導体材料を含んでいてもよいし、または、当該半導体材料によって製作されていてもよい。犠牲ナノシート5952は、シリコンゲルマニウム(SiGe)を含んでいてもよいし、または、SiGeによって製作されていてもよい。ナノシートスタック595は、エピタキシャル成長プロセスによって形成されていてよい。図49に示されている構造では、スペーサ構造591の下方に位置している半導体ナノシート5951の垂直側壁が露出している。半導体ナノシート5951の露出した垂直側壁は、結晶方位(110)を有していてよい。ダミーゲート構造590の構造は、ダミーゲート構造280の構造と同様であってもよいし、または、ダミーゲート構造330の構造と同様であってよい。スペーサ構造591は、ダミーゲート構造590の上面を覆っていなくともよい。スペーサ構造591の構造は、スペーサ構造281の構造と同様であってよいし、または、スペーサ構造331の構造と同様であってもよい。UGI構造592は、図8Cに示されているTiN層を伴うタングステン層1305であってもよいし、または、図17Cに示されているTiN層を伴うタングステン層2305であってもよい。STI領域594は、図8Cに示されているSTI領域1214であってもよいし、または、図17Cに示されているSTI領域2214であってもよい。上述の通り、非対称スペーサ593は、UGI構造592における第1側に位置している第1スペーサ5931と、UGI構造592における第2側に位置している第2スペーサ5932と、を含んでいる。ナノシートスタック595とダミーゲート構造590とスペーサ構造591とは、STI領域594の上面594Uよりも上方に位置していてよい。
【0121】
図50は、製造方法のあるステージにおける構造を示す3次元的な概略図である。リソグラフィパターニングフォトマスク605が、アクティブ領域の露出した部分のうちの第1部分を覆うように形成されている。アクティブ領域の露出した部分のうちの第2部分(当該第2部分は、リソグラフィパターニングフォトマスク605によって覆われておらず、STI領域594の上面594Uの下方に位置しており、かつ、シリコンによって製作されている)は、エッチングプロセスによってさらにエッチダウンされる。これにより、アクティブ領域の内部にトレンチ606が形成される。非対称スペーサ593は、トレンチ606によって露出させられる。スペーサ構造591の下方に位置している、結晶方位(110)を有しているアクティブ領域の垂直側壁が露出する。そして、結晶方位(100)を有しているアクティブ領域の水平表面が、トレンチ606によって露出させられる。
【0122】
図51は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図を示す。熱酸化プロセスによって、トレンチ606の底部に(すなわち、アクティブ領域の水平表面上に)、トレンチ606の側壁上に(すなわち、スペーサ構造591の真下に位置しているアクティブ領域の垂直側壁上に)、および、スペーサ構造591の真下に位置している半導体ナノシート5951の露出した垂直側壁上に、熱酸化物層616が形成される。
【0123】
図52は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図を示す。トレンチ606によって露出されられた複数の非対称スペーサ593のうちの1つである第1スペーサ5931がエッチングプロセスによって除去され、UGI構造592の側壁が露出する。第2スペーサ5932は、残されている。UGI構造592の側壁が露出した後、UGI構造592の露出した当該側壁を接続するために、トレンチ606の内部に接続プラグ627が形成される。
【0124】
図53は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図を示す。スペーサ構造591の真下に位置している半導体ナノシート5951の垂直側壁を覆う熱酸化物層616の一部が、エッチングプロセスによって除去される。その結果、スペーサ構造591の真下に位置している、結晶方位(110)を有している半導体ナノシート5951の垂直側壁が露出する。
【0125】
図54は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図を示す。リソグラフィパターニングフォトマスク605は、除去される。スペーサ構造591のX方向の厚さを減少させることによって、電気的な性能についての要求およびUGIプロセスウィンドウに基づいて、スペーサ構造641が形成されてよい。したがって、スペーサ構造641の外部において、半導体ナノシート5951の余剰部648が露出させられる。このステージにおいて、複数の半導体ナノシート5951の間に位置している犠牲ナノシート5952を除去してもよい。別の実施形態では、スペーサ構造641は、スペーサ構造591を薄くすることによって形成されない。別の実施形態では、スペーサ構造591を除去し、次いで、低k誘電材料を使用することによって、スペーサ構造641が形成される。
【0126】
図55は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図である。異方性エッチングプロセスによって、半導体ナノシート5951の余剰部648が除去されてよい。したがって、STI領域594の上面594Uの近傍に位置している、結晶方位(100)を有しているアクティブ領域の水平表面、および、スペーサ構造641の真下に位置している、結晶方位(110)を有している半導体ナノシート5951の垂直側壁が、露出させられる。露出した半導体ナノシート5951の垂直側壁は、スペーサ構造641の表面に対してわずかに陥凹していてもよい。
【0127】
図56は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図である。結晶方位(100)を有しているアクティブ領域の露出した水平表面、および、結晶方位(110)を有している半導体ナノシート5951の露出した垂直側壁に基づいて、上述の選択的エピタキシー成長(SEG)プロセスによって、第1軽ドープ領域6681と第2軽ドープ領域6682と第1導電領域(または、第1高ドープ半導体領域)6691と第2導電領域(または、第2高ドープ半導体領域)6692とが形成される。このようにして、GAAトランジスタのソースおよびドレインの形成が完了する。第1軽ドープ領域6681および第2軽ドープ領域6682は、半導体ナノシート5951の露出した垂直側壁上に形成されてよい。第1軽ドープ領域6681および第2軽ドープ領域6682は、半導体ナノシート5951の露出した垂直側壁と接触していてもよい。第1導電領域6691は、第1軽ドープ領域6681の側壁上に形成されてよい。第2導電領域6692は、第2軽ドープ領域6682の側壁上に形成されてよい。第1導電領域は、接続プラグ627に接続されている(または、接続プラグ627と接触している)。接続プラグ627は、UGI構造592に接続されている。したがって、UGI構造592は、第1導電領域6691に電気的に接続されている。第1導電領域6691は、GAAトランジスタのソースおよびドレインのうちの一方として機能させられうる。第2導電領域6692は、GAAトランジスタのソースおよびドレインのうちの他方として機能させられうる。
【0128】
図57は、製造方法のあるステージにおける構造の3次元的な概略図を示す。図57Aは、図57に示されている線AAに沿って図示される、当該構造の概略的な断面図を示す。ダミーゲート構造590は、GAAトランジスタのゲート構造670へと置き換えられている。例えば、GAAトランジスタのゲート構造670は、高kメタルゲート(HKMG)であってよい。第1導電領域6691と接続プラグ627とをさらに接続するために、従来のメタルゼロ(M0)層プロセスによって、第1導電領域6691を覆うメタルキャップ(M0)675が形成されてよい。これにより、接触抵抗を低減できる。このようにして、UGI構造592に対する接続プラグ627を有している従来型のGAAトランジスタが完成する。
【0129】
アンダーグラウンド相互接続構造および当該アンダーグラウンド相互接続構造を集積回路のトランジスタ(プレーナ型トランジスタ、FinFET、GAAトランジスタ、または相補型FET(complementary FET,CFET)など)に接続する(アクティブ領域の内部に位置している、または、アクティブ領域の側壁に沿った)接続プラグによって、集積回路における中間側信号伝送ネットワークを実現できる。本開示に係るアンダーグラウンド相互接続構造および当該アンダーグラウンド相互接続構造の接続は、オリジナル半導体表面の上方に位置している従来のメタル層のためのレイアウトのスペースを解放でき、オリジナル半導体表面の上方に位置している従来のメタル層に関するレイアウトを単純化でき、かつ、信号伝送に関するIR降下を低減できる。さらに、本開示に係る集積回路のトランジスタに対するアンダーグラウンド相互接続構造および当該アンダーグラウンド相互接続構造の接続に基づく半導体回路チップに対して、バックサイド信号伝送を効果的に実現できる。
【0130】
さらに、STI領域の内部に位置しているアンダーグラウンド相互接続構造が、SiまたはSiOの熱伝導率よりも高い熱伝導率を有している放熱材料を含んでいる場合には、本開示に係るアンダーグラウンド相互接続構造および当該アンダーグラウンド相互接続構造の接続は、放熱ネットワークに適用されうる。特に、半導体基板の内部に位置しているアンダーグラウンド相互接続構造は、アクティブ領域から遠ざかるように、他のスペア領域(予備領域)または大型のSTI領域に向かうように延在している。他のスペア領域または大型のSTI領域の上方には、サーマルビアが配置されてもよい。あるいは、他のスペア領域または大型のSTI領域の下方には、貫通シリコンビアが配置されてもよい。
【0131】
上述の各構造および各方法は、例示のために提供されていることに留意されたい。本開示は、上述の通り開示されている構成および手順(手法)に限定されるべきではない。既知の要素についての異なる構成を有する他の実施形態が適用可能であり、例示されている構造は実際の用途における現実的なニーズに基づいて調整および変更されうる。当然ながら、各図における構成は、限定を目的としているのではなく、例示のみを目的として描画されていることに留意されたい。したがって、半導体構造における関連する要素および層、要素の形状または位置関係、ならびに手順の詳細は、実際の用途における現実的な要求および/または製造ステップに応じて調整または変更されうることは、当業者にとって既知である。
【0132】
本開示は、例示のために、(1つ以上の)例示的な実施形態の観点から説明されているが、本開示はこれらの例に限定されないと理解されるべきである。反対に、本開示は、様々な変更および類似の配置および手順をカバーすることを意図している。したがって、添付の特許請求の範囲は、上述の変更および類似の配置および手順の全てを包含するように、最も広く解釈されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0133】
図1A】本開示の第1のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図1B】本開示の第1のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図1C】本開示の第1のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図2A】本開示の第1のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図2B】本開示の第1のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図2C】本開示の第1のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図3A】本開示の第1のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図3B】本開示の第1のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図3C】本開示の第1のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図4A】本開示の第1のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図4B】本開示の第1のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図4C】本開示の第1のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図5A】本開示の第1のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図5B】本開示の第1のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図5C】本開示の第1のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図6A】本開示の第1プロセス実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図6B】本開示の第1のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図6C】本開示の第1のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図7A】本開示の第1のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図7B】本開示の第1のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図7C】本開示の第1のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図8A】本開示の第1のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図8B】本開示の第1のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図8C】本開示の第1のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図9】本開示の第1のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図10A】本開示の第2のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図10B】本開示の第2のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図10C】本開示の第2のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図11A】本開示の第2のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図11B】本開示の第2のプロセスについての施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図11C】本開示の第2のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図12A】本開示の第2のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図12B】本開示の第2のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図12C】本開示の第2のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図13A】本開示の第2のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図13B】本開示の第2のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図13C】本開示の第2のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図14A】本開示の第2のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図14B】本開示の第2のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図14C】本開示の第2のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図15A】本開示の第2のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図15B】本開示の第2のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図15C】本開示の第2のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図16A】本開示の第2のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図16B】本開示の第2のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図16C】本開示の第2のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図17A】本開示の第2のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図17B】本開示の第2のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図17C】本開示の第2のプロセスについての実施形態に係る、STI領域の内部にアンダーグラウンド相互接続構造を形成する方法を示す。
図18】本開示の第1の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図18A】本開示の第1の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図18B】本開示の第1の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図18C】本開示の第1の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図19A】本開示の第1の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図19B】本開示の第1の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図19C】本開示の第1の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図20A】本開示の第1の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図20B】本開示の第1の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図20C】本開示の第1の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図21A】本開示の第1の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図21B】本開示の第1の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図21C】本開示の第1の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図22】本開示の第1の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図22A】本開示の第1の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図22B】本開示の第1の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図22C】本開示の第1の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図23】本開示の第2の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図23A】本開示の第2の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図23B】本開示の第2の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図23C】本開示の第2の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図24A】本開示の第2の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図24B】本開示の第2の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図24C】本開示の第2の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図25】本開示の第2の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図25A】本開示の第2の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図25B】本開示の第2の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図25C】本開示の第2の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図26】本開示の第2の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図27】本開示の第3の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図27A】本開示の第3の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図27B】本開示の第3の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図27C】本開示の第3の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図28】本開示の第3の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図29】本開示の第4の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図30】本開示の第4の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図31】本開示の第4の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図32】本開示の第4の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図33】本開示の第4の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図34】本開示の第4の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図35】本開示の第4の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図36】本開示の第4の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図37】本開示の第4の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図37A】本開示の第4の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図38】本開示の第5の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図39】本開示の第5の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図40】本開示の第5の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図41】本開示の第5の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図42】本開示の第5の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図43】本開示の第5の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図44】本開示の第5の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図45】本開示の第5の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図46】本開示の第5の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図47】本開示の第5の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図48】本開示の第5の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図48A】本開示の第5の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図49】本開示の第6の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図50】本開示の第6の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図51】本開示の第6の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図52】本開示の第6の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図53】本開示の第6の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図54】本開示の第6の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図55】本開示の第6の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図56】本開示の第6の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図57】本開示の第6の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図57A】本開示の第6の接続についての実施形態に係る、アンダーグラウンド相互接続構造をトランジスタに電気的に接続する方法を示す。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図8C
図9
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
図11C
図12A
図12B
図12C
図13A
図13B
図13C
図14A
図14B
図14C
図15A
図15B
図15C
図16A
図16B
図16C
図17A
図17B
図17C
図18
図18A
図18B
図18C
図19A
図19B
図19C
図20A
図20B
図20C
図21A
図21B
図21C
図22
図22A
図22B
図22C
図23
図23A
図23B
図23C
図24A
図24B
図24C
図25
図25A
図25B
図25C
図26
図27
図27A
図27B
図27C
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図37A
図38
図39
図40
図41
図42
図43
図44
図45
図46
図47
図48
図48A
図49
図50
図51
図52
図53
図54
図55
図56
図57
図57A
【外国語明細書】