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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025012876
(43)【公開日】2025-01-24
(54)【発明の名称】車両用灯具
(51)【国際特許分類】
   F21S 43/241 20180101AFI20250117BHJP
   F21S 43/249 20180101ALI20250117BHJP
   F21S 43/14 20180101ALI20250117BHJP
   F21S 43/19 20180101ALI20250117BHJP
   F21W 103/15 20180101ALN20250117BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20250117BHJP
【FI】
F21S43/241
F21S43/249
F21S43/14
F21S43/19
F21W103:15
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023116041
(22)【出願日】2023-07-14
(71)【出願人】
【識別番号】000001133
【氏名又は名称】株式会社小糸製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤田 隆寛
(72)【発明者】
【氏名】片岡 亮輔
(72)【発明者】
【氏名】草深 敏匡
(57)【要約】
【課題】簡便な構成で、発光面積が大きく且つ所望の光量で発光可能な車両用灯具を提供する。
【解決手段】 車両用灯具は、第一光源と、第二光源と、第一光源および第二光源からの光を導光する導光体と、を備えている。導光体は、第一光源から出射された光を導光する棒状のガイド部と、ガイド部の側方から延出するように設けられており、ガイド部から入射して導光された光を出射する出射面と、出射面と対向しておりガイド部から入射した光を出射面に向けて反射する複数の光学ステップが形成された反射面と、を有する板状の第一発光部と、第二光源から出射された光を出射する出射面を有する第二発光部と、を有している。第二光源は、光出射面が第二発光部の光の出射方向を向くように、配置されている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一光源と、
第二光源と、
前記第一光源および前記第二光源からの光を導光する導光体と、
を備えており、
前記導光体は、
前記第一光源から出射された光を導光する棒状のガイド部と、
前記ガイド部の側方から延出するように設けられており、前記ガイド部から入射して導光された光を出射する出射面と、前記出射面と対向しており前記ガイド部から入射した光を前記出射面に向けて反射する複数の光学ステップが形成された反射面と、を有する板状の第一発光部と、
前記第二光源から出射された光を出射する出射面を有する第二発光部と、
を有し、
前記第二光源は、光出射面が前記第二発光部の光の出射方向を向くように、配置されている、車両用灯具。
【請求項2】
複数の前記光学ステップは、千鳥状に配列されている、請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記第二発光部の前記出射面には、複数の魚眼ステップが形成されている、請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項4】
前記第二発光部は、前記ガイド部の一部と前記第一発光部の一部との間に配置されており、
前記第一発光部における前記反射面と前記出射面との間の厚さは、前記ガイド部から延出する方向において前記第二発光部と連続する部分より、前記ガイド部から延出する方向において前記第二発光部と連続しない部分の方が小さい、請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項5】
前記第一光源から離れるにつれて、前記ガイド部から延出する方向における前記第一発光部の幅が狭くなる、請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項6】
前記第二発光部は、前記第一光源の近傍に配置されている、請求項1に記載の車両用灯具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、発光素子から出射した光を導光体に入射させて、導光体内部に設けられた反射構造で光を反射させることによりサイドマーカ―ランプなどの機能を実現する車両用灯具を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-93325号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示のような車両用灯具において、発光面積が大きく且つ所望の光量で発光することが望まれている。
【0005】
本開示は、簡便な構成で、発光面積が大きく且つ所望の光量で発光可能な車両用灯具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一側面に係る車両用灯具は、
第一光源と、
第二光源と、
前記第一光源および前記第二光源からの光を導光する導光体と、
を備えており、
前記導光体は、
前記第一光源から出射された光を導光する棒状のガイド部と、
前記ガイド部の側方から延出するように設けられており、前記ガイド部から入射して導光された光を出射する出射面と、前記出射面と対向しており前記ガイド部から入射した光を前記出射面に向けて反射する複数の光学ステップが形成された反射面と、を有する板状の第一発光部と、
前記第二光源から出射された光を出射する出射面を有する第二発光部と、
を有し、
前記第二光源は、光出射面が前記第二発光部の光の出射方向を向くように、配置されている。
【0007】
このような構成によれば、第一光源から出射されてガイド部により導光された光は、板状の第一発光部に入射し、光学ステップにより拡散反射されるので、発光面積が大きく且つ均一な光を発光させることができる。また、第二光源から出射された光は、第二発光部に入射して出射面から出射されるので、第一発光部から発光される光よりも高い光量の光を発光させることができる。これにより、簡便な構成で、発光面積が大きく且つ所望の光量で発光可能な車両用灯具を提供できる。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば発光面積が大きく且つ所望の光量で発光可能な車両用灯具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】車両に搭載される本実施形態に係るサイドマーカ―ランプの配置を例示している。
図2】本実施形態に係るサイドマーカ―ランプの構成を例示している。
図3図2における線III-IIIに沿う断面を矢印方向から見た構成を例示している。
図4】エクステンションおよび導光体の構成を例示している。
図5】導光体の出射面側から見た構成を例示している。
図6】導光体の出射面とは反対側から見た構成を示している。
図7】導光体と第一発光素子との位置関係を例示している。
図8】導光体の第一発光部の反射面の一部を例示している。
図9図5における線IX-IXに沿う断面を矢印方向から見た構成を例示している。
【発明を実施するための形態】
【0010】
添付の図面を参照しつつ、実施形態の例について以下詳細に説明する。以下の説明に用いられる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために、必要に応じて縮尺を変更している。
【0011】
添付の図面において、矢印Fは、図示された構造の前方向を示している。矢印Bは、図示された構造の後方向を示している。矢印Uは、図示された構造の上方向を示している。矢印Dは、図示された構造の下方向を示している。矢印Rは、図示された構造の右方向を示している。矢印Lは、図示された構造の左方向を示している。これらの方向に係る表現は、説明の便宜のために用いることを意図しており、当該構造の実使用時における姿勢を限定することを意図してはいない。
【0012】
図1は、車両20に搭載される本実施形態に係るサイドマーカ―ランプ10の配置を示す模式図を例示している。図1に示すように、サイドマーカ―ランプ10は、例えば、車両20後部に設けられたリアコンビネーションランプ30の一部として構成される。リアコンビネーションランプ30は、異なる機能を発揮する複数のランプを有している。具体的には、リアコンビネーションランプ30は、サイドマーカ―ランプ10のほか、テールランプ、ターンシグナルランプ、ストップランプ、その他のランプを含む。
【0013】
サイドマーカ―ランプ10は、例えば、車両20の後部の左右側面部に配置される。車両20の左側面部のサイドマーカ―ランプ10と車両20の右側面部のサイドマーカ―ランプ10は、対称の構造を有する。以下では、車両20の右側面部のサイドマーカ―ランプ10の構成について説明する。
【0014】
図2は、本実施形態に係るサイドマーカ―ランプ10の構成を例示している。図2は、車両20の右側面側から見たサイドマーカ―ランプ10の構成を例示している。図3は、図2における線III-IIIに沿う断面を矢印方向から見た構成を例示している。図4は、エクステンション17および導光体16の構成を例示している。
【0015】
図3に示すように、サイドマーカ―ランプ10は、開口(不図示)されたランプボディ11と、ランプボディ11の開口を覆うように形成されたアウターカバー12とを備えている。ランプボディ11とアウターカバー12により、灯室13が画成される。アウターカバー12は、例えば、赤色の透光性樹脂部材で構成されている。本例においては、ランプボディ11とアウターカバー12は、リアコンビネーションランプ30の筐体の一部を構成している。
【0016】
サイドマーカ―ランプ10は、灯室13内に、第一発光素子14(図7参照)、第二発光素子15、導光体16、およびエクステンション17を備えている。
【0017】
第一発光素子14および第二発光素子15は、導光体16に向けて光を出射するように配置されている。第一発光素子14および第二発光素子15は、例えば、白色のLEDである。第一発光素子14は、第一光源の一例である。第二発光素子15は、第二光源の一例である。
【0018】
導光体16は、第一発光素子14および第二発光素子15から出射された光を導光し、導光した光を出射面16aから灯具前方(本例においては、右方向)に出射するように構成されている。導光体16は、アクリルやポリカーボネイト等の透明樹脂部材を射出成形することにより形成される。
【0019】
エクステンション17は、導光体16の出射面16aを覆うように形成されている。図4に示すように、エクステンション17は、複数の開口171を有しており、導光体16の出射面16aの一部が、開口171から露出されている。具体的には、複数の開口171は、導光体16の第一発光部162の出射面162aの一部と第二発光部163の出射面163aの一部が露出されるように、形成されている。エクステンション17は、例えば、灰色の不透明樹脂部材で構成されている。
【0020】
第一発光素子14および第二発光素子15から出射して導光体16の内部を導光した光は、導光体16の出射面16aから灯具前方に白色光として出射される。導光体16の出射面16aから出射された白色光は、エクステンション17の複数の開口171を通過して、赤色のアウターカバー12を透過して灯具前方に照射され、複数の水平方向に伸びる赤色光として視認される。
【0021】
次に、図3および図5から図9を用いて、導光体16の具体的な構造について説明する。
図5は、導光体16の出射面16a側から見た構成を例示している。なお、図5においては、第一発光素子14と第二発光素子15が配置される箇所を+マークで示している。図6は、導光体16の出射面16aとは反対側から見た構成を示している。図7は、導光体16と第一発光素子14との位置関係を例示している。図8は、導光体16の第一発光部162の反射面162bの一部を例示している。図9は、図5における線IX-IXに沿う断面を矢印方向から見た構成を例示している。
【0022】
図5に例示されるように、導光体16は、ガイド部161、第一発光部162、および第二発光部163を備えている。ガイド部161は、第一発光素子14から出射された光を導光するように構成されている。具体的には、ガイド部161は、棒状に形成されており、長手方向の一端面が第一発光素子14から光が入射する光入射部1611として構成されている。本例においては、光入射部1611は、ガイド部161の上端面に形成されており、ガイド部161は、光入射部1611から下方向に向かうにつれて後方に傾いている。
【0023】
図7に例示されるように、第一発光素子14は、光出射方向をガイド部161の光入射部1611である上端面に向けて配置されている。具体的には、第一発光素子14は、光出射面141をガイド部161の光入射部1611である上端面に向けた状態で、配置されている。本例においては、ガイド部161は、斜めに延びており、第一発光素子14は、光出射方向がガイド部161の長手方向に沿うように、配置されている。第一発光素子14は、基板18に搭載されており、基板18はガイド部161の上端面に形成された取り付け部(不図示)に取り付けられる。
【0024】
図5に示すように、第一発光部162は、板状に形成されており、ガイド部161の側方からから延出するように設けられている。本例においては、第一発光部162は、ガイド部161の後方から前後方向に沿って延出するように設けられている。
【0025】
第一発光部162は、ガイド部161から延出する方向における第一発光部162の幅Wが、第一発光素子14から離れるにつれて狭くなるように、形成されている。本例においては、第一発光部162は、第一発光素子14から下方向に向けて離れるにつれて前後方向の幅Wが狭くなるように、形成されている。
【0026】
図3に示すように、第一発光部162は、出射面162aと、出射面162aと対向する反射面162bとを有している。ガイド部161から第一発光部162に入射して第一発光部162内を導光した光は、反射面162bにおいて出射面162aに向けて反射されて、出射面162aからガイド部161から延出する方向に交差する方向(本例においては、右方向)に出射される。
【0027】
本例においては、図6に示すように、出射面162aと対向する面全体が、反射面162bとして形成されている。反射面162bには、複数の光学ステップ162b1が形成されている。第一発光部162内を導光して反射面162bに到達した光は、光学ステップ162b1により出射面162aに向けて拡散反射される。
【0028】
図8は、光学ステップ162b1の形状の一例を示している。図8に示すように、複数の光学ステップ162b1は、千鳥状に配列されている。すなわち、光学ステップ162b1は、対向する列間(または対向する行間)で、互い違いに配列されている。本例においては、光学ステップ162b1は、略三角形状の断面を有する三角錐の形状を有している。
【0029】
第一発光部162の反射面162bと出射面162aとの間の厚さは、第二発光部163と連続する部分とガイド部161と連続する部分とで異なる。具体的には、図5に示すように、第一発光部162の上部は、ガイド部161の上部の側方から延出する第二発光部163と連続して形成されており、第一発光部162の上部以外の部分は、ガイド部161の側方と連続して形成されている。
【0030】
図9に示すように、第一発光部162は、ガイド部161から延出する方向において第二発光部163と連続する部分の厚さD1より、ガイド部161から延出する方向において第二発光部163と連続しない部分の厚さD2の方が小さくなるように、形成されている。
【0031】
図5に戻り、第二発光部163は、上述したように、第一発光部162の上部とガイド部161の上部との間に配置されており、ガイド部161の上部の側方から延出している。第二発光部163は、ガイド部161の上端に対向して配置された第一発光素子14の近傍に配置されている。
【0032】
図3図5図6に示すように、第二発光部163は、出射面163aと、出射面163aに対向する光入射部163bとを有している。出射面163aは、第二発光部163の出射面162aと共に、導光体16の出射面16aを形成している。第二発光部163に入射して第二発光部163内を導光した光の一部は、出射面163aから出射される。図7に示すように、出射面163aには、複数の魚眼ステップ163a1が形成されている。
【0033】
図3に示すように、光入射部163bは、第二発光素子15から出射された光を平行な光として出射面163aに向けて出射するように構成されている。光入射部163bは、例えば、内面での全反射を利用して、平行な光を形成する。
【0034】
第二発光素子15は、光出射方向を光入射部163bに向けて配置されている。具体的には、第二発光素子15は、光出射面151を光入射部163bに向けた状態で、配置されている。第二発光素子15から出射されて光入射部163bから第二発光部163に入射した光は、出射面163aから出射される。換言すれば、第二発光素子15は、光出射面151が第二発光部163の光の出射方向を向くように、配置されている。
【0035】
図3図6に示すように、第二発光部163は、反射部163cを有する。反射部163cは、光入射部163bの周りに配置されている。反射部163cは、複数の光学ステップ163c1が形成されている。ガイド部161から第二発光部163に入射した光の一部は、光学ステップ163c1により出射面162aに向けて反射される。
【0036】
このように構成されたサイドマーカ―ランプ10において、第一発光素子14を点灯させると、導光体16のガイド部161の光入射部1611である上端面から入射された光が、ガイド部161内を反射しながら、ガイド部161の下端面に向けて導光される。このとき、ガイド部161内を導光される光の一部は、ガイド部161の側方から、第一発光部162または第二発光部163に入射する。ガイド部161から第一発光部162に入射した光は、第一発光部162内で導光されながら、第一発光部162の反射面162bに形成された複数の光学ステップ162b1で拡散反射されて出射面162aから出射される。
【0037】
ガイド部161から第二発光部163に入射した光の一部L1(図3参照)は、第二発光部163を通過し、第一発光部162に入射して反射面162bの光学ステップ162b1で拡散反射されて出射面162aから出射される。また、ガイド部161から第二発光部163に入射した光の一部は、第二発光部163の反射部163cで反射されて出射面163aから出射される。
【0038】
一方、第二発光素子15を点灯させると、導光体16の第二発光部163の光入射部163bから入射された光L2(図3参照)は、平行光となって第二発光部163内を進み、出射面163aから出射される。出射面163aには複数の魚眼ステップ163a1が形成されているので、出射面163aから出射される光は、拡散されながら出射される。
【0039】
このように第一発光素子14と第二発光素子15の点灯により出射面162aおよび出射面163aから出射された光は、エクステンション17の開口171を通過してさらにアウターカバー12を透過して灯具前方へ出射される。
【0040】
以上説明したように、本実施形態に係るサイドマーカ―ランプ10によれば、第一発光素子14から出射されてガイド部161により導光された光は、板状の第一発光部162に入射し、光学ステップ162b1により拡散反射されるので、発光面積が大きく且つ均一な光を発光させることができる。また、第二発光素子15から出射された光は、第二発光部163に入射して出射面163aから出射されるので、第一発光部162から発光される光よりも高い光量の光を発光させることができる。これにより、簡便な構成で、発光面積が大きく且つ所望の光量で発光可能な灯具を実現できる。
【0041】
また、本実施形態においては、第一発光部162の反射面162bには複数の光学ステップ162b1が千鳥状に配列されているので、均一な発光を実現できる。
【0042】
また、本実施形態においては、第二発光部163の出射面163aに複数の魚眼ステップ163a1が形成されているので、高い光拡散性を確保できる。
【0043】
また、本実施形態においては、第一発光部162において、第二発光部163と連続する部分の厚さD1が、第二発光部163と連続しない部分の厚さD2よりも厚いので、ガイド部161からの光が第二発光部163を経由して第一発光部162に入射するときに、第二発光部163で遮られずに、第一発光部162に入射できる。
【0044】
また、本実施形態においては、第一発光部162の幅が、第一発光素子14から離れるほど狭くなる。第一発光素子14から離れるにつれてガイド部161の内部で導光される光が少なくなり、ガイド部161から第一発光部162へ、導光される光も少なくなるが、第一発光部162の幅が狭くなるので、第一発光素子14からの位置によらずに、均一な光を発光させることができる。
【0045】
また、本実施形態においては、第二発光部163は、第一発光素子14の近傍に配置されている。ガイド部161は第一発光素子14に近い部分がより強く発光するので、ガイド部161の強く発光する部分と強く発光する第二発光部163とが近傍に位置することになる。これにより、サイドマーカ―ランプ10から出射される光は、違和感を与えず、均一感を持たせることができる。
【0046】
また、本実施形態においては、ガイド部161は、斜めに延びており、第一発光素子14は、光出射方向がガイド部161の長手方向に沿うように、配置されている。これにより、第一発光素子14から出射された光が、ガイド部161に入射しやすく、また、ガイド部161の長手方向に沿って導光されやすい。
【0047】
なお、本開示は、上述した実施形態に限定されず、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所等は、本開示を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0048】
上記の実施形態では、本開示に係る車両用灯具の一例として、サイドマーカ―ランプ10を例に挙げて説明した。しかしながら、本開示に係る車両用灯具は、異なる機能を発揮するランプとしても使用されうる。
【0049】
上記の実施形態では、、第二発光部163は、第一発光部162の上部とガイド部161の上部の間に配置されている。しかしながら、第二発光部163は、第一発光部162の下部とガイド部161の下部の間に配置されるなど、任意の位置に配置される構成も採用されうる。
【符号の説明】
【0050】
10 サイドマーカ―ランプ
11 ランプボディ
12 アウターカバー
13 灯室
14 第一発光素子
141 光出射面
15 第二発光素子
151 光出射面
16 導光体
16a 出射面
161 ガイド部
1611 光入射部
162 第一発光部
162a 出射面
162b 反射面
162b1 光学ステップ
163 第二発光部
163a 出射面
163a1 魚眼ステップ
163b 光入射部
163c 反射部
163c1 光学ステップ
17 エクステンション
171 開口
18 基板
20 車両
30 リアコンビネーションランプ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9