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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025013093
(43)【公開日】2025-01-24
(54)【発明の名称】ベルトの送り装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 5/02 20060101AFI20250117BHJP
【FI】
B65H5/02 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023176294
(22)【出願日】2023-10-11
(31)【優先権主張番号】202310856107.5
(32)【優先日】2023-07-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】522138696
【氏名又は名称】河南富▲馳▼科技有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】516114396
【氏名又は名称】鴻富錦精密電子(鄭州)有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】510283557
【氏名又は名称】富泰華工業(深▲セン▼)有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】523196910
【氏名又は名称】太原富馳科技有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】500080546
【氏名又は名称】鴻海精密工業股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HON HAI PRECISION INDUSTRY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】66,Chung Shan Road,Tu-Cheng New Taipei,236(TW)
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 海強
(72)【発明者】
【氏名】閻 艶芳
(72)【発明者】
【氏名】李 慶雲
【テーマコード(参考)】
3F049
【Fターム(参考)】
3F049AA10
3F049BA02
3F049BB03
3F049BB08
3F049LA16
(57)【要約】      (修正有)
【課題】異なる仕様のベルトに自動的にマッチングし且つベルトの位置を規制できるベルトの送り装置を提供する。
【解決手段】トラックアセンブリは、第1方向に沿って対向するように配置され、且つ取り囲んで輸送路を形成する第1レール部材11と第2レール部材12とを含む。輸送路は、第2方向に沿って延び、第2レール部材は、第1レール部材に対して第1方向に移動可能で、フィードアセンブリは、第1駆動子21と、第1駆動子に設けられた第1駆動ヘッドとを含む。第1駆動子21は、第1駆動ヘッドを移動させる。第1駆動ヘッドは、輸送路に沿ってベルト200を移動させる。リミットアセンブリは、第2駆動子と、第1レール部材に設けられた押え部材とを含み、第2駆動子は、押え部材を第3方向に移動させる。押え部材と第1レール部材は、第3方向に沿ってベルトの対向する両側に当接される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベルトの送り装置であって、
第1方向、第2方向、及び第3方向の2つずつが互いに対して垂直であることを定義し、
前記ベルトの送り装置は、
第1レール部材と第2レール部材とを含むトラックアセンブリと、
第1駆動子と第1駆動ヘッドとを含むフィードアセンブリと、
第2駆動子と押え部材とを含むリミットアセンブリと、を備え、
前記第1レール部材は、ベルトを載せるために用いられ、
前記第1レール部材と前記第2レール部材とは、前記第1方向に沿って対向するように配置され且つ取り囲んで輸送路を形成し、
前記輸送路は、前記第2方向に沿って延び、
前記第2レール部材は、前記第1レール部材に対して前記第1方向に沿って移動可能であり、
前記第1駆動子は、前記第1レール部材に対して固定され、
前記第1駆動ヘッドは、前記第1駆動子に設けられ、
前記第1駆動子は、前記第1駆動ヘッドが移動するように駆動し、
前記第1駆動ヘッドは、前記ベルトを動かして前記輸送路に沿って移動させるために用いられ、
前記第2駆動子は、前記第1レール部材に対して固定され、
前記押え部材は、前記第1レール部材に設けられ、
前記第2駆動子は、前記押え部材を駆動して前記第3方向に沿って移動させ、
前記押え部材と前記第1レール部材とは、前記第3方向に沿って前記ベルトの対向する両側に当接されることを特徴とするベルトの送り装置。
【請求項2】
前記第1レール部材は、第1ストッパ面と第2ストッパ面とを含み、前記第2レール部材は、第3ストッパ面と第4ストッパ面とを含み、前記第1ストッパ面及び/又は前記第2ストッパ面は、前記ベルトを載せるために用いられ、前記第1ストッパ面と前記第3ストッパ面は、前記第3方向に沿って分布し、前記第2ストッパ面と前記第4ストッパ面は、前記第2方向に沿って分布し、前記第1ストッパ面、前記第2ストッパ面、前記第3ストッパ面及び前記第4ストッパ面は、取り囲んで前記輸送路を形成していることを特徴とする請求項1に記載のベルトの送り装置。
【請求項3】
前記トラックアセンブリは、第1固定座、第3駆動子及び第2駆動ヘッドをさらに含み、
前記第3駆動子は、前記第1固定座に設けられ、
前記第2駆動ヘッドは、前記第3駆動子に設けられ、
前記第3駆動子は、前記第2駆動ヘッドを駆動して移動させ、
前記第2駆動ヘッドは、前記第2レール部材を動かして前記第1方向に沿って移動させることを特徴とする請求項1に記載のベルトの送り装置。
【請求項4】
前記トラックアセンブリは、第1弾性部材をさらに含み、前記第1弾性部材は、前記第2レール部材と前記第1固定座とにそれぞれ接続され、前記第2駆動ヘッドは、前記第2レール部材に当接されることを特徴とする請求項3に記載のベルトの送り装置。
【請求項5】
前記第3駆動子は、前記第2駆動ヘッドを駆動して前記第3方向に沿って移動させ、前記第2駆動ヘッドには、ガイド斜面が設けられ、
前記ガイド斜面は、前記第3方向に沿って前記第1レール部材から徐々に遠ざかり、前記ガイド斜面は、前記第2レール部材に当接可能であることを特徴とする請求項4に記載のベルトの送り装置。
【請求項6】
前記トラックアセンブリは、前記第1固定座に設けられ且つ前記第1方向に沿って延びるガイドチューブと、前記第2レール部材に設けられ且つ前記ガイドチューブ内に挿設されるガイドピンとを含み、
前記ガイドピンは、前記ガイドチューブに対して前記第1方向に沿って移動可能であることを特徴とする請求項5に記載のベルトの送り装置。
【請求項7】
前記フィードアセンブリは、ガイド座をさらに含み、
前記ガイド座には、ガイド溝が設けられており、
前記ガイド溝は、前記輸送路に向かって延び、
前記ガイド溝は、前記ベルトを通過させるためのものであり、
前記第1駆動ヘッドは、ターンテーブルであり、
前記第1駆動子は、前記ターンテーブルを駆動して回動させ、
前記ターンテーブルの回転軸は、前記第1方向に対して平行であり、
前記ターンテーブルと前記ガイド溝は、前記第3方向に沿って分布することを特徴とする請求項1に記載のベルトの送り装置。
【請求項8】
前記ターンテーブルの外周には、複数の歯が設けられていることを特徴とする請求項7に記載のベルトの送り装置。
【請求項9】
前記フィードアセンブリは、第2固定座と第4駆動子とをさらに含み、前記第1駆動子と前記ガイド座は、前記第2固定座に設けられ、
前記第2固定座は、前記第4駆動子に設けられ、
前記第4駆動子は、前記第2固定座を駆動して前記第1方向に沿って移動させることを特徴とする請求項7に記載のベルトの送り装置。
【請求項10】
前記リミットアセンブリは、連結アームと第2弾性部材とをさらに含み、
前記連結アームの一端は、前記第1レール部材に回動可能に連結され、
前記押え部材は、前記連結アームの他端に設けられ、
前記第2駆動子は、前記連結アーム又は前記押え部材に当接され、
前記第2弾性部材の一端は、前記第1レール部材に連結され、前記第2弾性部材の他端は、前記連結アーム又は前記押え部材に連結されていることを特徴とする請求項1に記載のベルトの送り装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は資材輸送分野に関し、具体的にはベルトの送り装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ベルトは、資材の輸送担体として広く使われている。異なる仕様のベルトに対して資材をフィードする際に、ベルトがずれないように手動で調整する必要があるが、この動作は簡単であり、反復性が高く、手間と時間がかかり、自動化には不利である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで、本願は、ベルトの輸送中に、異なる仕様のベルトに自動的にマッチングし且つベルトの位置を規制することができるベルトの送り装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願の一実施形態は、ベルトの送り装置を提供している。第1方向、第2方向及び第3方向の2つずつが互いに対して垂直であることを定義する。前記ベルトの送り装置は、トラックアセンブリ、フィードアセンブリ及びリミットアセンブリを含む。トラックアセンブリは、第1レール部材と第2レール部材とを含む。第1レール部材は、ベルトを載せるために使用される。第1レール部材と第2レール部材は、第1方向に沿って対向するように配置され、且つ取り囲んで輸送路を形成している。輸送路は、第2方向に沿って延びている。第2レール部材は、第1レール部材に対して第1方向に沿って移動可能である。フィードアセンブリは、第1駆動子と第1駆動ヘッドとを含む。第1駆動子は、第1レール部材に対して固定的に配置されている。第1駆動ヘッドは、第1駆動子に設けられている。第1駆動子は、第1駆動ヘッドを駆動して移動させることができる。第1駆動ヘッドは、輸送路に沿ってベルトを移動させるために使用される。リミットアセンブリは、第2駆動子と押え部材とを含む。第2駆動子は、第1レール部材に対して固定的に配置されている。押え部材は、第1レール部材に設けられている。第2駆動子は、押え部材を駆動して第3方向に移動させることができる。押え部材と第1レール部材は、第3方向に沿ってベルトの対向する両側に当接するために用いられる。
【0005】
上記実施形態では、第1駆動子は、第1駆動ヘッドを介してベルトを輸送路内で移動させることで、第2方向に沿ってベルトを輸送する。第2レール部材を移動させることにより、第1方向に長さの異なるベルトが延びるように、第1方向において輸送路の境界からの制限を受け、輸送路内を移動する過程でベルトが第1方向において自由に方向転換するのを避けることができるように、輸送路の第1方向での距離を変更する。第2駆動子は、押え部材を駆動することにより、ベルトを第3方向に沿って第1レール部材に圧着し、第3方向においてベルトを位置規制する。そして、第2駆動子によって押え部材の第3方向での位置を変更することで、第3方向に長さの異なるベルトが延長し、ベルトが第3方向において押え部材と第1レール部材との協働による制限を受けるようにするとともに、ベルトが輸送路内を移動する過程で第3方向において自由に方向転換することを避けることができる。従って、ベルトの輸送方向に垂直な2つの方向において、ベルトの送り装置はいずれも異なる仕様のベルトを効果的にマッチングし、異なる仕様のベルトの安定的な輸送を維持することができる。
【0006】
本願の幾つかの実施形態では、第1レール部材は、第1ストッパ面と第2ストッパ面とを含む。第2レール部材は、第3ストッパ面と第4ストッパ面とを含む。第1ストッパ面及び/または第2ストッパ面は、ベルトを載せるために使用される。第1ストッパ面と第3ストッパ面は、第3方向に沿って分布している。第2ストッパ面と第4ストッパ面は、第2方向に沿って分布している。第1ストッパ面、第2ストッパ面、第3ストッパ面及び第4ストッパ面は、輸送路を形成するように囲まれている。
【0007】
上記実施形態では、第1ストッパ面と第3ストッパ面は、第3方向においてベルトの移動範囲を制限し、第2ストッパ面と第4ストッパ面は、第1方向においてベルトの移動範囲を制限する。これにより、ベルトが輸送路内を移動する過程で輸送方向に垂直な方向で自由に方向転換することを回避した。そして、第1ストッパ面及び/又は第2ストッパ面にベルトを担持すると、第2レール部材が移動することに伴って、第3ストッパ面と第4ストッパ面が移動する際に、ベルトの輸送路内での移動は影響されなく、従って、ベルトの輸送路内での輸送と、輸送路の第1方向での調整とは同時に行なわれ、生産効率は向上される。
【0008】
本願の幾つかの実施形態では、トラックアセンブリは、第1固定座、第3駆動子、及び第2駆動ヘッドをさらに含む。第3駆動子は、第1固定座に設けられている。第2駆動ヘッドは、第3駆動子に設けられている。第3駆動子は、第2駆動ヘッドの移動を駆動する。第2駆動ヘッドは、第2レール部材を動かして第1方向に沿って移動させることができる。
【0009】
上記実施形態では、第1固定座を基準として、第3駆動子が第2駆動ヘッドを介して第2レール部材を動かして移動させ、第1方向における輸送路の自動調整を実現している。
【0010】
本願の幾つかの実施形態では、トラックアセンブリは、第1弾性部材をさらに含む。第1弾性部材は、第2レール部材と第1固定座とにそれぞれ連結されている。第2駆動ヘッドは、第2レール部材に当接される。
【0011】
上記実施形態では、第1弾性部材は、第3駆動部材が第2駆動ヘッドを一方向に駆動するように、第2レール部材に弾性力を加えて第2レール部材をリセットすることができる。これにより、第2レール部材の第1方向での双方向移動を実現し、第3駆動子の駆動動作を簡略化し、生産効率を向上させることができる。
【0012】
本願の幾つかの実施形態では、第3駆動子は、第2駆動ヘッドを駆動して第3方向に沿って移動させることができる。第2駆動ヘッドには、ガイド斜面が設けられている。ガイド斜面は、第3方向に沿って第1レール部材から徐々に遠ざかる。ガイド斜面は、第2レール部材に当接可能である。
【0013】
上記実施形態では、第2駆動ヘッドは、ガイド斜面を介して第2レール部材を押して移動させる。第2駆動ヘッドは、第1方向Xに垂直な方向で移動することにより、第2レール部材に対する駆動動作を実現し、第2レール部材が第1方向Xに沿って第1レール部材側から離反する空間の占有率を減少させる。
【0014】
本願の幾つかの実施形態では、トラックアセンブリは、ガイドチューブとガイドピンとをさらに含む。ガイドチューブは、第1固定座に設けられている。ガイドチューブは、第1方向に沿って延びている。ガイドピンは、第2レール部材に設けられている。ガイドピンは、ガイドチューブ内に挿設されている。ガイドピンは、ガイドチューブに対して第1方向に沿って移動可能である。
【0015】
上記実施形態では、ガイドチューブは、ガイドピンの第1方向Xに沿う移動を規制することで、第2レール部材が第1レール部材に対して第1方向Xに沿って移動するのを規制し、輸送路が第1方向X以外の方向に勝手に変動するのを回避する。
【0016】
本願の幾つかの実施形態では、フィードアセンブリはさらにガイド座を含む。ガイド座にはガイド溝が設けられている。ガイド溝は、輸送路に向かって延びている。ガイド溝は、ベルトを通過させるために使用される。第1駆動ヘッドは、ターンテーブルである。第1駆動子は、ターンテーブルを駆動して回動させる。ターンテーブルの回転軸は、第1方向に対して平行である。ターンテーブルとガイド溝は、第3方向に沿って分布している。
【0017】
上記実施形態では、ターンテーブルが回転する際に、ガイド溝内のベルトを動かして移動させ、ベルトがガイド溝により案内されて輸送路内に正確に入る。
【0018】
本願の幾つかの実施形態では、ターンテーブルの外周には複数の歯が設けられている。
【0019】
上記実施形態では、ターンテーブルが回動する際に、各々の歯がベルトに順次に当接され、ターンテーブルがベルトに与える圧力を高め、ターンテーブルとベルトの間に滑りが発生するのを回避し、それによってフィードアセンブリがベルトを駆動して移動させる際の安定性を高める。
【0020】
本願の幾つかの実施形態では、フィードアセンブリは、第2固定座と第4駆動子とをさらに含む。第1駆動子とガイド座は、第2固定座に設けられている。第2固定座は、第4駆動子に設けられている。第4駆動子は、第2固定座を駆動して第1方向に沿って移動させることができる。
【0021】
上記実施形態では、第2固定座は、第1駆動子、ターンテーブル及びガイド座を動かして第1方向に沿って移動させ、輸送路が第1方向での距離を変更すると、ガイド溝は、輸送路の第1方向Xでの中心と自動的に位置合わせし、第1駆動子とターンテーブルとの位置は、ガイド溝内のベルトを安定して移動させるように調整され、これにより、ベルトがフィードアセンブリとトラックアセンブリとの間で移送される精度は向上する。
【0022】
本願の幾つかの実施形態では、リミットアセンブリは、連結アームと第2弾性部材とをさらに含む。連結アームの一端は、第1レール部材に回動可能に連結されている。押え部材は、連結アームの他端に設けられている。第2駆動子は、連結アームまたは押え部材に当接される。第2弾性部材の一端は、第1レール部材に接続されている。第2弾性部材の他端は、連結アームまたは押え部材に接続されている。
【0023】
上記実施形態では、第2弾性部材は、第2駆動子が連結アームまたは押え部材を一方向に駆動するように、連結アームまたは押え部材に弾性力を加えて、押え部材をリセットすることができる。これにより、押え部材の第3方向における双方向移動を実現し、第2駆動子の駆動動作を簡略化し、生産効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本願の実施形態の技術的態様をより明確に説明するために、以下に実施形態における図面を簡単に説明するが、以下の図面は本願の幾つかの実施形態のみを示しているので、範囲の限定とみなすべきではないことを理解すべきである。
【0025】
図1】本願の一実施例に係るベルトの送り装置とベルトとの協働構造の概略図である。
図2図1の第2レール部材と第1固定座とを省略した構成図である。
図3図1の第1レール部材、第2レール部材、第1弾性部材、ガイド管及びガイドピンを省略した構成図である。
図4図1のA-A断面の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本願の実施形態における技術的態様について、本願の実施形態における図面に合わせて説明するが、明らかに、説明された実施形態は本願の一部の実施形態にすぎず、すべての実施形態ではない。
【0027】
特に定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本願の分野に属する技術者が一般に理解するものと同じ意味である。本願の明細書において使用される用語は、具体的な実施形態を説明するための目的だけであり、本願を制限することを目的とするものではない。
【0028】
本明細書において、用語「第1」、「第2」及び「第3」などは、説明の目的のためにのみ使用され、相対的な重要性を示すまたは暗示するものとして理解されない。用語「及び/または」は、1つまたは複数の関連する列挙された項目の任意及びすべての組合せを含む。
【0029】
本願の実施例は、一種のベルトの送り装置を提供している。第1方向、第2方向及び第3方向の2つずつが互いに垂直であることを定義する。ベルトの送り装置は、トラックアセンブリ、フィードアセンブリ及びリミットアセンブリを含む。トラックアセンブリは、第1レール部材と第2レール部材とを含む。第1レール部材は、ベルトを支持するために使用される。第1レール部材と第2レール部材は、第1方向に沿って対向するように配置され、且つ取り囲んで輸送路を形成している。輸送路は、第2方向に沿って延びている。第2レール部材は、第1レール部材に対して第1方向に沿って移動可能である。フィードアセンブリは、第1駆動子と第1駆動ヘッドとを含む。第1駆動子は、第1レール部材に対して固定的に配置されている。第1駆動ヘッドは、第1駆動子に設けられている。第1駆動子は、第1駆動ヘッドの移動を駆動することができる。第1駆動ヘッドは、輸送路に沿ってベルトを動かして移動させるために使用される。リミットアセンブリは、第2駆動子と押え部材とを含む。第2駆動子は、第1レール部材に対して固定的に配置されている。押え部材は、第1レール部材に設けられている。第2駆動子は、押え部材を駆動して第3方向に沿って移動させることができる。押え部材と第1レール部材は、第3方向に沿ってベルトの両側に当接される。
【0030】
第1駆動子は、第1駆動ヘッドによってベルトを動かして輸送路内で移動させる。これにより、輸送用のベルトは第2方向に沿って移動する。第2レール部材を移動させることにより、第1方向に長さの異なるベルトが延び、ベルトが第1方向に輸送路の境界からの制限を受け、輸送路内を移動する過程にベルトが第1方向において自由に方向転換するのを避けることができるように、輸送路の第1方向での距離を変更する。第2駆動子は、押え部材を駆動することにより、ベルトを第3方向に沿って第1レール部材に圧着し、第3方向にベルトを位置規制する。そして、第2駆動子によって押え部材の第3方向での位置を変更することで、第3方向に長さの異なるベルトが延長し、ベルトが第3方向に押え部材と第1レール部材との協働による位置規制を受けるようにするとともに、ベルトが輸送路内を移動する過程で第3方向において自由に方向転換するのを避けることができる。従って、ベルトの輸送方向に垂直な2つの方向において、ベルトの送り装置はいずれも異なる仕様のベルトを効果的にマッチングし、異なる仕様のベルトの安定的な輸送を維持することができる。
【0031】
以下、添付図面に基づいて、本願の幾つかの実施形態について詳細に説明する。衝突しない場合には、以下の実施形態及び実施形態における特徴を互いに組み合わせてもよい。
【0032】
図1及び図4に示すように、本願の一実施形態は、ベルト200を輸送するためのベルトの送り装置100を提供する。本願では、第1方向X、第2方向Y、及び第3方向Zの2つずつが互いに対して垂直であることを定義する。
【0033】
ベルトの送り装置100は、トラックアセンブリ1と、フィードアセンブリ2と、リミットアセンブリ3とを含む。トラックアセンブリ1は、第1レール部材11と第2レール部材12とを含む。第1レール部材11は、ベルト200を載せるために用いられる。第1レール部材11と第2レール部材12とは、第1方向Xに沿って対向して配置され、且つ取り囲んで輸送路13を形成している。輸送路13は、ベルト200の輸送に用いられる。輸送路13は、第2方向Yに沿って延びている。第2レール部材12は、第1レール部材11に対して第1方向Xに沿って移動可能である。フィードアセンブリ2は、第1駆動子21と第1駆動ヘッド22とを含む(図3を参照)。第1駆動子21は、第1レール部材11に対して固定的に設けられている。第1駆動ヘッド22は、第1駆動子21に設けられている。第1駆動子21は、第1駆動ヘッド22を駆動して移動させることができる。第1駆動ヘッド22は、ベルト200を動かして輸送路13に沿って移動させるために用いられる。リミットアセンブリ3は、第2駆動子31と押え部材32とを含む。第2駆動子31は、第1レール部材11に対して固定的に設けられている。押え部材32は、第1レール部材11に設けられている。第2駆動子31は、押え部材32を駆動して第3方向Zに沿って移動させることができる。押え部材32と第1レール部材11は、第3方向Zに沿ってベルト200の対向する両側に当接される。
【0034】
第1駆動子21は、第1駆動ヘッド22を介してベルト200を動かして輸送路13内で移動させることにより、ベルト200を第2方向Yに移動させる。第2レール部材12を移動させて、輸送路13の第1方向Xでの距離を変更することによって、ベルト200が輸送路13内を移動する過程で第1方向Xにおいて自由に方向転換するのが回避されるように、第1方向Xに長さの異なるベルト200が延び、ベルト200が第1方向Xにおいて輸送路13の境界からの制限を受けるようになる。第2駆動子31は、押え部材32を駆動することにより、ベルト200を第3方向Zに沿って第1レール部材11に圧着して、ベルト200を第3方向Zにおいて位置規制する。そして、第2駆動子31によって押え部材32の第3方向Zでの位置を変更することで、第3方向Zに長さの異なるベルト200が延び、ベルト200が第3方向Zにおいて押え部材32と第1レール部材11との協働による位置規制を受けるようにするとともに、ベルト200が輸送路13内を移動する過程で第3方向Zにおいて自由に方向転換するのが回避される。従って、ベルトの送り装置100は、ベルト200の輸送方向に垂直な2つの方向において、異なる仕様のベルト200を効果的にマッチングすることができ、異なる仕様のベルト200の安定的な輸送を維持することができる。
【0035】
図4を参照すると、幾つかの実施形態では、第1レール部材11と第2レール部材12とが取り囲んで輸送路13を形成する場合には、輸送路13が第2方向Yに垂直な方向で完全に閉鎖されることに限定されなく、部分隙間の存在が許容される。輸送路13は、完全に第2方向Yに沿って直線的に延びることに限定されるものではなく、輸送路13が延びる過程で曲がること及び輸送路13の延在方向と第2方向Yとの間に一定の角度を持つことは許容され、第2方向Yにおいてベルト200を輸送できればよい。
【0036】
図1及び図2に示すように、幾つかの実施形態では、輸送路13は、入口131と出口132とを有する。フィードアセンブリ2とリミットアセンブリ3は、第1方向Xに沿って輸送路13の両側に分布している。フィードアセンブリ2は、輸送路13の入口131の所在側に位置する。リミットアセンブリ3は、輸送路13の出口132の所在側に位置する。
【0037】
図4に示すように、幾つかの実施形態では、第1レール部材11は、第1ストッパ面111と第2ストッパ面112とを含む。第2レール部材12は、第3ストッパ面121と第4ストッパ面122とを含む。第1ストッパ面111及び/又は第2ストッパ面112は、ベルト200を載せるために用いられる。第1ストッパ面111と第3ストッパ面121は、第3方向Zに沿って分布している。第2ストッパ面112と第4ストッパ面122は、第2方向Yに沿って分布している。第1ストッパ面111、第2ストッパ面112、第3ストッパ面121及び第4ストッパ面122は、取り囲んで輸送路13を形成している。
【0038】
第1ストッパ面111と第3ストッパ面121は、第3方向Zにおいてベルト200の移動範囲を規制する。第2ストッパ面112と第4ストッパ面122は、第1方向Xにおいてベルト200の移動範囲を規制する。これにより、ベルト200が輸送路13内を移動する過程で輸送方向に垂直な方向に自由に方向転換することは回避される。そして、第1ストッパ面111及び/又は第2ストッパ面112にベルト200を載せると、第2レール部材12が移動することに伴って、第3ストッパ面121及び第4ストッパ面122は移動する際に、ベルト200の輸送路13内での移動は影響されない。これにより、ベルト200の輸送路13内での輸送と、輸送路13の第1方向Xでの調整とは同時に行なわれ、生産効率は高められる。
【0039】
図4に示すように、幾つかの実施形態では、第1ストッパ面111は第2ストッパ面112に接続され、第3ストッパ面121は第4ストッパ面122に接続される。第3ストッパ面121は、第1ストッパ面111の第2ストッパ面112から離れる側に当接されることが可能である。
【0040】
図1及び図4に示すように、幾つかの実施形態では、ベルトの送り装置100は、使用状態において、第3方向Zは重力方向に対して平行であり、第1ストッパ面111はベルト200を載せる。
【0041】
図1図3に示すように、幾つかの実施形態では、トラックアセンブリ1は、第1固定座14、第3駆動子15、及び第2駆動ヘッド16をさらに含む。第1固定座14は、板状である。第1固定座14は、第1レール部材11に対して固定的に設けられている。第3駆動子15は、第1固定座14に設けられている。第2駆動ヘッド16は、第3駆動子15に設けられている。第3駆動子15は、第2駆動ヘッド16を駆動して移動させることができる。第2駆動ヘッド16は、第2レール部材12を動かして第1方向Xに沿って移動させることができる。第1方向Xにおいて、第2レール部材12は、第1レール部材11と第1固定座14との間に位置する。第1固定座14を基準として、第3駆動子15は第2駆動ヘッド16を介して第2レール部材12を動かして移動させることで、第1方向Xにおける輸送路13の自動調整を実現する。幾つかの実施形態では、第3駆動子15は、シリンダまたはモータを含むが、これらに限定されない。
【0042】
図1図3に示すように、幾つかの実施形態では、トラックアセンブリ1は、第1弾性部材17をさらに含む。第1弾性部材17は、第2レール部材12と第1固定座14とにそれぞれ連結されている。第2駆動ヘッド16は、第2レール部材12に当接されている。第1弾性部材17は、第3駆動子15が第2駆動ヘッド16を一方向に駆動するように、第2レール部材12に弾性力を印加して第2レール部材12をリセットさせることができる。このように、第2レール部材12の第1方向Xでの双方向移動を実現でき、第3駆動子15の駆動動作を簡略化し、生産性を向上させることができる。第1弾性部材17は、第1方向Xに沿って配置されて、第2レール部材12に第1方向Xに沿った弾性力を供給する。
【0043】
図1図3に示すように、幾つかの実施形態では、第2駆動ヘッド16は、第2レール部材12が第1方向Xに沿って第1レール部材11に近づくように、第2レール部材12を押動する。第1弾性部材17は、第2レール部材12を引っ張って第1方向Xに沿って第1レール部材11から遠ざけて移動させる。他の実施例では、第2駆動ヘッド16は、第2レール部材12を引っ張って第1方向Xに沿って第1レール部材11から遠ざけるように移動させ、第1弾性部材17は、第2レール部材12を第1方向Xに沿って第1レール部材11に近づくように押動する。さらに他の実施例では、第1弾性部材17は省略されてもよく、第2駆動ヘッド16は第2レール部材12に固定的に接続され、第2駆動ヘッド16は第2レール部材12を動かして第1方向Xに沿って往復移動させる。
【0044】
図1図3に示すように、幾つかの実施形態では、第3駆動子15は、第2駆動ヘッド16を駆動して第3方向Zに沿って移動させることができる。第2駆動ヘッド16には、ガイド斜面161が設けられている。ガイド斜面161は、第3方向Zに沿って第1レール部材11から徐々に遠ざかる。ガイド斜面161は、第2レール部材12に当接可能である。第2駆動ヘッド16は、ガイド斜面161を介して第2レール部材12を押して移動させる。第2駆動ヘッド16は、第1方向Xに垂直な方向で移動することにより、第2レール部材12に対する駆動動作を実現し、第2レール部材12が第1方向Xに沿って第1レール部材11側から離反する空間の占有率を減少させる。
【0045】
図3及び図4に示すように、幾つかの実施形態では、第2駆動ヘッド16は、第1位置決め面162及び第2位置決め面163をさらに備えている。第1位置決め面162と第2位置決め面163は、いずれも第1方向Xに垂直であり、且つ第3方向Zに沿ってガイド斜面161の両側に位置している。第1位置決め面162が第2レール部材12に当接すると、輸送路13の第1方向Xでの距離は調整可能な範囲内の最大値となる。第2位置決め面163が第2レール部材12に当接すると、輸送路13の第1方向Xでの距離は調整可能な範囲内の最小値となる。
【0046】
図3図4に示すように、幾つかの実施形態では、第2駆動ヘッド16はブロック状であり、第2駆動ヘッド16は第1方向Xに沿って延びる連通キャビティ164を有しているので、第2駆動ヘッド16は枠型構造を形成し、第2駆動ヘッド16自体がガイド斜面161、第1位置決め面162及び第2位置決め面163に十分な支持を提供するようにし、変形を回避し、第2駆動ヘッド16の重量を軽減するとともに、第3駆動子15が第2駆動ヘッド16を動作させるための駆動力を低下させることができる。
【0047】
図1図3及び図4を参照すると、幾つかの実施形態では、トラックアセンブリ1は、ガイドチューブ18及びガイドピン19をさらに含む。ガイドチューブ18は、第1固定座14に設けられており、且つ第1方向Xに沿って延びている。ガイドピン19は、第2レール部材12に設けられている。ガイドピン19は、ガイドチューブ18内に挿設されている。ガイドピン19は、ガイドチューブ18に対して第1方向Xに沿って移動可能である。
【0048】
ガイドチューブ18は、ガイドピン19の第1方向Xに沿う移動を規制することで、第2レール部材12が第1レール部材11に対して第1方向Xに沿って移動するのを規制し、輸送路13が第1方向X以外の方向に勝手に変動するのを回避する。
【0049】
図2に示すように、幾つかの実施形態では、第1弾性部材17はガイドチューブ18内に設けられ、第1弾性部材17の一端はガイドピン19に接続され、第1弾性部材17の他端は第1固定座14に接続されている。
【0050】
図2及び図3に示すように、幾つかの実施形態では、フィードアセンブリ2は、ガイド座23をさらに含む。ガイド座23には、ガイド溝231が設けられている。ガイド溝231は、輸送路13に向かって延びている。ガイド溝231は、ベルト200を通過させるために使用される。第1駆動ヘッド22は、ターンテーブル221である。第1駆動子21は、ターンテーブル221を回転させるように駆動する。ターンテーブル221の回転軸は、第1方向Xに対して平行である。ターンテーブル221とガイド溝231は、第3方向Zに沿って分布している。ターンテーブル221は回動することで、ガイド溝231内のベルト200を動かして移動させる。ベルト200は、ガイド溝231により案内されて、輸送路13に正確に進入する。第1駆動子21は、モータを含むが、これに限定されない。
【0051】
他の実施例では、第1駆動ヘッド22はコンベヤベルトであってもよい。第1駆動子21と第1駆動ヘッド22は、ベルト伝送の形態でベルト200を駆動して移動させる。
【0052】
図3に示すように、幾つかの実施形態では、ガイド座23には、第2方向Yに沿ってガイド溝231の両側に分布する2つのガイド口232がさらに設けられている。ベルト200は、輸送路13から離反する側のガイド口232を通過してガイド溝231に入り、輸送路13に向かう側のガイド口232を経由してガイド溝231から離れる。ガイド口232は、第2方向Yに垂直な境界が完全に閉じられ、ベルト200の離脱を回避し、ガイド座23がベルト200の移動方向をガイドする際の正確性を高める。
【0053】
図3に示すように、幾つかの実施形態では、ターンテーブル221の外周には複数の歯222が設けられている。ターンテーブル221が回転すると、各々の歯222が順次にベルト200に当接し、ターンテーブル221がベルト200に与える圧力を高め、ターンテーブル221とベルト200との間に滑りが発生しないようにして、フィードアセンブリ2がベルト200を駆動して移動させる際の安定性を高める。他の実施例では、歯222は省略されて、ターンテーブル221の外周はベルト200に直接当接されてもよい。
【0054】
図1図3に示すように、幾つかの実施形態では、フィードアセンブリ2は、第2固定座24と第4駆動子25とをさらに含む。第1駆動子21とガイド座23は、第2固定座24に設けられている。第2固定座24は、第4駆動子25に設けられている。第4駆動子25は、第2固定座24を駆動して第1方向Xに沿って移動させることができる。
【0055】
第2固定座24は、第1駆動子21、ターンテーブル221及びガイド座23を動かして第1方向Xに移動させる。輸送路13が第1方向Xでの距離を変更すると、ガイド溝231は、輸送路13の第1方向Xでの中心と自動的に位置合わせし、第1駆動子21とターンテーブル221との位置は、ガイド溝231内のベルト200を安定して移動させるように調整され、これにより、ベルト200がフィードアセンブリ2とトラックアセンブリ1との間で移送される精度は向上する。
【0056】
図1図3に示すように、幾つかの実施形態では、フィードアセンブリ2は第3固定座26をさらに含む。第3固定座26は第1固定座14に設けられ、第4駆動子25は第3固定座26に設けられている。第1駆動子21と第2レール部材12は、第1方向Xにおいてベルト200の同側に位置し、第4駆動子25が第2レール部材12の位置を参照して第1駆動子21の位置を調整するのを便利にする。
【0057】
図1図3に示すように、幾つかの実施形態では、リミットアセンブリ3は、連結アーム33と第2弾性部材(図示せず)とをさらに含む。連結アーム33の一端は、第1レール部材11に回動可能に連結されている。押え部材32は、連結アーム33の他端に設けられている。第2駆動子31は、連結アーム33または押え部材32に当接される。第2弾性部材の一端は、第1レール部材11に接続されている。第2弾性部材の他端は、連結アーム33または押え部材32に接続されている。幾つかの実施形態では、押え部材32は、連結アーム33と一体に設けられている。
【0058】
第2弾性部材は、第2駆動子31が連結アーム33または押え部材32を一方向に駆動するように、連結アーム33または押え部材32に弾性力を加えて押え部材32をリセットすることができる。これにより、押え部材32の第3方向Zにおける双方向移動を実現し、第2駆動子31の駆動動作を簡略化し、生産効率を向上させることができる。
【0059】
図1図3に示すように、幾つかの実施形態では、第2駆動子31は、第3方向Zに沿って第1レール部材11から遠ざけるように押え部材32を押して移動させ、第2弾性部材は、第3方向Zに沿って第1レール部材11に近づくように押え部材32を引っ張って移動させる。第2弾性部材の押え部材32に加えた弾性力によって、押え部材32がベルト200に当接されることを維持する。他の実施例では、第2駆動子31は、第3方向Zに沿って第1レール部材11に近づくように押え部材32を押して移動させ、第2弾性部材は、第3方向Zに沿って第1レール部材11から離れるように押え部材32を引っ張る。他の実施例では、第2弾性部材は省略されてもよく、第2駆動子31は押え部材32に固定接続され、第2駆動ヘッド16は押え部材32を動かして第3方向Zに沿って往復移動させる。
【0060】
図1図3に示すように、幾つかの実施形態では、第2駆動子31は、第1駆動部311、第2駆動部312、及び第3駆動ヘッド313を含む。第1駆動部311は、第1レール部材11に対して固定的に設けられる。第2駆動部312は、第1駆動部311に設けられる。第1駆動部311は、第2駆動部312が第3方向Zに沿って移動するように駆動することができる。第3駆動ヘッド313は、第2駆動部312に設けられる。第2駆動部312は、第3駆動ヘッド313が第1方向Xに沿って移動するように駆動することができる。第3駆動ヘッド313における第1レール部材11及び押え部材32に向かう側には、尖鋭部3131が設けられている。尖鋭部3131の断面は、テーパ形状をなしている。
【0061】
第3駆動ヘッド313が第1方向Xに沿って第1レール部材11及び押え部材32に接近して移動すると、尖鋭部3131は第1レール部材11と押え部材32との間に挿設され、さらに、押え部材32を第3方向Zに沿って第1レール部材11から遠ざけるように押す。尖鋭部3131が第1レール部材11と押え部材32との間に挿入された場合、押え部材32と第1レール部材11との間の距離がベルト200を通過させるのに十分ではない。すると、第1駆動部311は、第2駆動部312が第3方向Zに沿って移動するように駆動する。これにより、尖鋭部3131は連動して第3方向Zに沿って第1レール部材11から遠ざけるようになり、押え部材32と第1レール部材11との間の距離は第3方向Zにおいてさらに増大される。第1駆動部311と第2駆動部312は、シリンダ又はモータを含むが、これらに限定されない。
【0062】
図1に示すように、幾つかの実施形態では、ベルト200は長尺のベルト構造である。
【0063】
図1図3及び図4を参照すると、幾つかの実施形態では、ベルトの送り装置100の動作原理は、次の通りである。第3駆動子15が第2駆動ヘッド16を駆動して移動させることによって、第2駆動ヘッド16がガイド斜面161を介して第2レール部材12を、輸送路13の第1方向Xにある距離が今回のベルト200の幅になるまで押動する。第4駆動子25は、第3固定座26を駆動して第1方向Xにおいて移動させ、ガイド溝231が第1方向Xにおいて輸送路13の中間位置に向けるようにする。第2駆動部312は、第3駆動ヘッド313を第1方向Xに移動させるように駆動する。尖鋭部3131は、第1レール部材11と押え部材32との間に挿入されている。第1駆動子21は、ターンテーブル221を駆動して回動させる。ターンテーブル221は、ベルト200を動かしてガイド溝231から輸送路13へ移動させ、且つベルト200を輸送路13内で持続的に移動させる。ベルト200が第1レール部材11と押え部材32との間を通過した後、第2駆動部312は第3駆動ヘッド313を駆動して逆方向に移動させ、尖鋭部3131は第1レール部材11と押え部材32との間から離脱し、押え部材32はベルト200に圧着され、ターンテーブル221はベルト200を動かして移動させ続ける。
【0064】
本願において、両者が相対的に固定設置されるとは、取り外し不可能を意味するものではなく、ベルトの送り装置100の使用状態において、相対的に固定された両者が共に移動可能であることを意味する。
【0065】
以上の実施形態は、限定ではなく本願の技術的態様を説明するためにのみ使用され、上述の好ましい実施形態を参照して本願を詳細に説明したが、当業者は、本願の技術的態様を修正しても同等に置き換えても本願の技術的態様の精神と範囲から逸脱してはならないことを理解すべきである。
【符号の説明】
【0066】
100 ベルトの送り装置
1 トラックアセンブリ
11 第1レール部材
111 第1ストッパ面
112 第2ストッパ面
12 第2レール部材
121 第3ストッパ面
122 第4ストッパ面
13 輸送路
131 入口
132 出口
14 第1固定座
15 第3駆動子
16 第2駆動ヘッド
161 ガイド斜面
162 第1位置決め面
163 第2位置決め面
164 連通キャビティ
17 第1弾性部材
18 ガイドチューブ
19 ガイドピン
2 フィードアセンブリ
21 第1駆動子
22 第1駆動ヘッド
221 ターンテーブル
222 歯
23 ガイド座
231 ガイド溝
232 ガイド口
24 第2固定座
25 第4駆動子
26 第3固定座
3 リミットアセンブリ
31 第2駆動子
311 第1駆動部
312 第2駆動部
313 第3駆動ヘッド
3131 尖鋭部
32 押え部材
33 連結アーム
200 ベルト
X 第1方向
Y 第2方向
Z 第3方向
図1
図2
図3
図4