(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025013114
(43)【公開日】2025-01-24
(54)【発明の名称】文章作成支援システム、文章作成支援方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/1053 20230101AFI20250117BHJP
【FI】
G06Q10/1053
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023211168
(22)【出願日】2023-12-14
(62)【分割の表示】P 2023114426の分割
【原出願日】2023-07-12
(71)【出願人】
【識別番号】512313953
【氏名又は名称】株式会社ビズリーチ
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】松澤 祐貴
(72)【発明者】
【氏名】新井 政樹
(72)【発明者】
【氏名】末藤 教代
(72)【発明者】
【氏名】田中 佑典
(57)【要約】
【課題】求職者が受け取るスカウト文書を活用できる文章作成支援システム等を提供する。
【解決手段】本発明の一態様によれば、文章作成支援システムが提供される。この文章作成支援システムは、プロセッサを備える。プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成される。受付ステップでは、求職者に送信された複数のスカウト文書の入力を受け付ける。作成ステップでは、複数のスカウト文書を集約した要約を作成することを人工知能に指示し、人工知能に複数のスカウト文書を入力することで、要約を作成させる。提示ステップでは、要約に基づいて、求職者の職務経歴に関する第1文章に対する修正内容を提示する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
文章作成支援システムであって、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、
受付ステップでは、求職者に送信された複数のスカウト文書の入力を受け付け、
作成ステップでは、前記複数のスカウト文書を集約した要約を作成することを人工知能に指示し、前記人工知能に前記複数のスカウト文書を入力することで、前記要約を作成させ、
提示ステップでは、前記要約に基づいて、前記求職者の職務経歴に関する第1文章に対する修正内容を提示する、文章作成支援システム。
【請求項2】
請求項1に記載の文章作成支援システムにおいて、
前記作成ステップでは、前記要約として、前記求職者が前記スカウト文書の送信者から注目されているポイントに関する第2文章を作成する、文章作成支援システム。
【請求項3】
請求項2に記載の文章作成支援システムにおいて、
前記提示ステップでは、前記第1文章と前記第2文章との比較から、前記修正内容を作成する、文章作成支援システム。
【請求項4】
請求項1に記載の文章作成支援システムにおいて、
前記提示ステップでは、前記求職者が希望する業種、職種又は組織の求人情報を参照して、前記修正内容を作成する、文章作成支援システム。
【請求項5】
請求項1に記載の文章作成支援システムにおいて、
前記提示ステップでは、前記要約又は前記スカウト文書の送信者による求職者検索で用いられた語句に基づいて、前記第1文章に含まれる表現の修正を提示する、文章作成支援システム。
【請求項6】
請求項1に記載の文章作成支援システムにおいて、
前記提示ステップでは、前記第1文章に追加するスキル情報の候補を提示する、文章作成支援システム。
【請求項7】
請求項1に記載の文章作成支援システムにおいて、
前記提示ステップでは、前記要約から前記修正内容を作成することを人工知能に指示し、前記人工知能に前記要約を入力することで、前記修正内容を作成させる、文章作成支援システム。
【請求項8】
請求項1に記載の文章作成支援システムにおいて、
前記提示ステップでは、前記修正内容に重み付けによるスコアを付与し、前記スコアの高い前記修正内容を優先的に提示する、文章作成支援システム。
【請求項9】
請求項1に記載の文章作成支援システムにおいて、
前記提示ステップでは、前記要約に重み付けによるスコアを付与し、前記スコアの高い前記要約を優先的に参照して前記修正内容を提示する、文章作成支援システム。
【請求項10】
請求項8に記載の文章作成支援システムにおいて、
前記提示ステップでは、前記スカウト文書の送信者による求職者検索にて用いられる語句に関連する前記要約又は前記修正内容に対し、前記スコアを高くする、文章作成支援システム。
【請求項11】
請求項8に記載の文章作成支援システムにおいて、
前記提示ステップでは、前記求職者が希望する業種、職種又は組織の求人情報に関連する前記要約又は前記修正内容に対し、前記スコアを高くする、文章作成支援システム。
【請求項12】
請求項8に記載の文章作成支援システムにおいて、
前記提示ステップでは、受信日時が新しい前記複数のスカウト文書に基づいた前記要約又は前記修正内容に対し、前記スコアを高くする、文章作成支援システム。
【請求項13】
請求項1に記載の文章作成支援システムにおいて、
前記作成ステップでは、前記求職者により選択された前記複数のスカウト文書から、前記要約を作成する、文章作成支援システム。
【請求項14】
請求項1に記載の文章作成支援システムにおいて、
前記作成ステップでは、前記複数のスカウト文書のうち、対象業種、対象職種、受信日時、及びスカウト文書に含まれる任意の情報に基づくフラグのうち、少なくとも1つに関する指定条件を充足するスカウト文書から、前記要約を作成する、文章作成支援システム。
【請求項15】
請求項1に記載の文章作成支援システムにおいて、
前記作成ステップでは、前記求職者が希望する業種、職種又は組織が指定されていない場合に、前記求職者が受信した前記複数のスカウト文書のうち、受信数が多い業種又は職種のスカウト文書から、前記要約を作成する、文章作成支援システム。
【請求項16】
請求項1に記載の文章作成支援システムにおいて、
前記プロセッサは、次のステップをさらに実行可能に構成され、
統計表示制御ステップでは、前記複数のスカウト文書の対象業種、対象職種、受信日時、及びスカウト文書に含まれる任意の情報に基づくフラグのうち、少なくとも1つを分類条件とするカテゴリ毎に、前記求職者が受信した前記複数のスカウト文書の件数を表示させる、文章作成支援システム。
【請求項17】
請求項1に記載の文章作成支援システムにおいて、
前記プロセッサは、次のステップをさらに実行可能に構成され、
履歴記憶ステップでは、前記複数のスカウト文書の送信履歴を記憶し、
フラグ付与ステップでは、前記複数のスカウト文書に、同一の求人票に基づいて送信された複数のスカウト文書における送信順位を示す順位フラグを付与する、文章作成支援システム。
【請求項18】
請求項17に記載の文章作成支援システムにおいて、
前記作成ステップでは、前記複数のスカウト文書のうち、前記順位フラグに関する指定条件を充足するスカウト文書から、前記要約を作成する、文章作成支援システム。
【請求項19】
文章作成支援方法であって、
請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の文章作成支援システムの各ステップを備える、文章作成支援方法。
【請求項20】
プログラムであって、
コンピュータに、請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の文章作成支援システムの各ステップを実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文章作成支援システム、文章作成支援方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1及び特許文献2に開示されるように、求職者の履歴書や職務経歴書を参照して、企業等の求人者がスカウト文書を求職者に送信するシステムが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-4048号公報
【特許文献2】特開2007-323514号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の従来技術では、求職者は、スカウト文書の中から応募する企業を検討することができるが、スカウト文書のそれ以上の活用は想定されていない。
【0005】
本発明では上記事情に鑑み、求職者が受け取るスカウト文書を活用できる文章作成支援システム等を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、文章作成支援システムが提供される。この文章作成支援システムは、プロセッサを備える。プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成される。受付ステップでは、求職者に送信された複数のスカウト文書の入力を受け付ける。作成ステップでは、複数のスカウト文書を集約した要約を作成することを人工知能に指示し、人工知能に複数のスカウト文書を入力することで、要約を作成させる。提示ステップでは、要約に基づいて、求職者の職務経歴に関する第1文章に対する修正内容を提示する。
【0007】
このような態様によれば、求職者が受信した複数のスカウト文書を集約して要約し、求職者がスカウト文書を活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】文章作成支援システム1を表す構成図である。
【
図2】サーバ装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】求人者端末20及び求職者端末30のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図4】サーバ装置10(制御部11)、求人者端末20(制御部21)、及び求職者端末30(制御部31)によって実現される機能を示すブロック図である。
【
図5】スカウト文書の表示画面SDの一例を示す図である。
【
図6】求職者端末30に表示されるスカウト文書の一覧画面LDの一例である。
【
図7】求職者端末30に表示されるスカウト文書の集計画面TDの一例である。
【
図8】求職者端末30に表示されるスカウト文書の要約画面DDの一例である。
【
図9】求職者端末30に表示されるスキル追加画面ADの一例である。
【
図10】文章作成支援システム1によって実行される情報処理(第1文章に対する修正内容の提示処理)の流れを示すアクティビティ図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0010】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0011】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0012】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0013】
1.ハードウェア構成
本節では、ハードウェア構成について説明する。
【0014】
<文章作成支援システム1>
図1は、文章作成支援システム1を表す構成図である。文章作成支援システム1は、通信回線2と、サーバ装置10と、複数の求人者端末20と、複数の求職者端末30とを備える。サーバ装置10と、求人者端末20と、求職者端末30とは、通信回線2を通じて通信可能に構成されている。サーバ装置10、求人者端末20、及び求職者端末30の通信回線2との接続は有線でも無線でもよい。
【0015】
文章作成支援システム1は、複数の企業等の求人者(第1求人者U1及び第2求人者U2)の採用担当者と、複数の求職者(第1求職者U3及び第2求職者U4)とが利用する求人・求職システムの一部を構成する。文章作成支援システム1は、求職者の履歴書及び職務経歴書の作成、並びに求人者から求職者へのスカウト文書(スカウトメール又はスカウトメッセージ)の送信を主に行う。一実施形態において、文章作成支援システム1とは、1つ又はそれ以上の装置又は構成要素からなるものである。以下、これらの構成要素について説明する。
【0016】
<サーバ装置10>
図2は、サーバ装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、通信バス14とを備える。制御部11、記憶部12、及び通信部13は、サーバ装置10の内部において通信バス14を介して電気的に接続されている。
【0017】
<制御部11>
制御部11は、サーバ装置10に関連する全体動作の処理・制御を行う。制御部11は、例えば中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。制御部11は、記憶部12に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、サーバ装置10に係る種々の機能を実現する。すなわち、記憶部12に記憶されているソフトウェアによる情報処理が、ハードウェアの一例である制御部11によって具体的に実現されることで、制御部11に含まれる各機能部として実行されうる。これらについては、次節においてさらに詳述する。なお、制御部11は単一であることに限定されず、機能毎に複数の制御部11を有するように実施してもよい。またそれらの組合せであってもよい。
【0018】
<記憶部12>
記憶部12は、前述の記載により定義される様々な情報を記憶する。これは、例えば、制御部11によって実行されるサーバ装置10に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスとして、あるいは、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施されうる。記憶部12は、制御部11によって実行されるサーバ装置10に係る種々のプログラム、変数等を記憶している。
【0019】
<通信部13>
通信部13は、USB、IEEE1394、Thunderbolt(登録商標)、有線LANネットワーク通信等といった有線型の通信手段が好ましいものの、無線LANネットワーク通信、3G/LTE/5G等のモバイル通信、BLUETOOTH(登録商標)通信等を必要に応じて含めてもよい。すなわち、これら複数の通信手段の集合として実施することがより好ましい。すなわち、サーバ装置10は、通信部13及びネットワークを介して、外部から種々の情報を通信してもよい。
【0020】
サーバ装置10は、オンプレミス形態であってもよく、クラウド形態であってもよい。クラウド形態のサーバ装置10としては、例えば、SaaS(Software as a Service)、クラウドコンピューティングという形態で、上述の機能や処理を提供してもよい。
【0021】
<求人者端末20>
図3は、求人者端末20及び求職者端末30のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3Aに示すように、求人者端末20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、入力部24と、出力部25と、通信バス26とを備える。制御部21、記憶部22、通信部23、入力部24、及び出力部25は、求人者端末20の内部において通信バス26を介して電気的に接続されている。制御部21、記憶部22及び通信部23の説明は、サーバ装置10における各部の説明と同様のため省略する。なお、求人者端末20は、求人者の代わりに求職者とのやり取りを行う仲介業者が操作する端末であってもよい。
【0022】
<入力部24>
入力部24は、ユーザによってなされた操作入力を受け付ける。操作入力は、命令信号として通信バス26を介して制御部21に転送される。制御部21は、必要に応じて、転送された命令信号に基づいて所定の制御や演算を実行しうる。入力部24は、求人者端末20の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。例えば、入力部24は、出力部25と一体となってタッチパネルとして実施されてもよい。入力部24がタッチパネルとして実施される場合、ユーザは、入力部24に対してタップ操作、スワイプ操作等を入力することができる。入力部24としては、タッチパネルに代えて、スイッチボタン、マウス、トラックパッド、QWERTYキーボード等が採用可能である。
【0023】
<出力部25>
出力部25は、ユーザが操作可能なグラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:GUI)の画面を表示する。出力部25は、求人者端末20の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。具体的には、出力部25は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、又はプラズマディスプレイ等の表示デバイスとして実施されうる。これらの表示デバイスは、求人者端末20の種類に応じて使い分けて実施されることが好ましい。
【0024】
<求職者端末30>
図3Bに示すように、求職者端末30は、制御部31と、記憶部32と、通信部33と、入力部34と、出力部35と、通信バス36とを備える。制御部31、記憶部32、通信部33、入力部34、及び出力部35は、求職者端末30の内部において通信バス36を介して電気的に接続されている。制御部31、記憶部32、通信部33、入力部34及び出力部35の説明は、求人者端末20における各部の説明と同様のため省略する。
【0025】
2.機能構成
本節では、本実施形態の機能構成について説明する。記憶部12に記憶されているソフトウェアによる情報処理がハードウェアの一例である制御部11によって具体的に実現されることで、制御部11(文章作成支援システム1が備えるプロセッサ)に含まれる各機能部として実行されうる。
【0026】
図4は、サーバ装置10(制御部11)、求人者端末20(制御部21)、及び求職者端末30(制御部31)によって実現される機能を示すブロック図である。
【0027】
図4Aに示すように、サーバ装置10(制御部11)は、基本表示制御部111と、求人者登録部112と、求職者登録部113と、履歴記憶部114と、フラグ付与部115と、受付部116と、統計表示制御部117と、作成部118と、提示部119と、修正部120と、人工知能部121とを備える。
図4Bに示すように、求人者端末20(制御部21)は、表示部211と、操作受付部212とを備える。
図4Cに示すように、求職者端末30(制御部31)は、表示部311と、操作受付部312とを備える。
【0028】
<基本表示制御部111>
基本表示制御部111は、種々の情報を求人者端末20又は求職者端末30に表示させるように構成される。例えば、基本表示制御部111は、求職者が作成した履歴書及び職務経歴書、求人者又は仲介業者が作成したスカウト文書、作成部118が作成した要約、提示部119が提示する修正内容等を求人者端末20の表示部211又は求職者端末30の表示部311に表示させる。
【0029】
<求人者登録部112>
求人者登録部112は、求人者のサービス利用登録を行うように構成される。例えば、求人者登録部112は、求人者端末20の操作受付部212からの入力を受け付けて、求人者の名称、所在地、代表者、事業内容、労働条件(求人票)等を記憶部12に記憶する。なお、求人者には、営利法人(例えば企業等)、非営利法人(例えば、協同組合、財団法人等)、及び公的法人(例えば地方公共団体等)等の組織が含まれる。なお、求人者登録部112は、求人者端末20が、求人者の代わりに求職者とのやり取りを行う仲介業者が操作する端末である場合は、仲介業者のサービス利用登録を行うように構成される。
【0030】
<求職者登録部113>
求職者登録部113は、求職者のサービス利用登録を行うように構成される。例えば、求職者登録部113は、求職者端末30の操作受付部312からの入力を受け付けて、求職者の履歴書、職務経歴書、その他のプロフィール情報を含む求職者情報を記憶部12に記憶する。
【0031】
なお、「履歴書」は、主に求職者のプロフィール、現況、学歴、職歴、希望の労働条件等が記載された文書であり、「職務経歴書」は、レジュメとも呼ばれ、求職者が求人者又は仲介業者に対して、自身のこれまでの職務に関する経歴、経験、スキル、資格等を伝える文書である。また、求職者登録部113は、求職者が希望する業種及び職種を求職者情報として登録する。
【0032】
<履歴記憶部>
履歴記憶部114は、複数のスカウト文書の送信履歴を記憶する。具体的には、履歴記憶部114は、求人者が求職者に直接又は間接的に送信したスカウト文書について、送信者(求人者又は仲介業者)、宛先の求職者、スカウト文書に紐付けられた求人票、送信日時等の情報を送信履歴として記憶する。
【0033】
スカウト文書は、求人者自身が作成及び送信する場合と、仲介業者が求人者の代わりに作成及び送信する場合とがある。仲介業者は、求人者の代理人として、求職者と求人者とを仲介する者であり、ヘッドハンター、エージェント等とも呼ばれる。文章作成支援システム1が扱うスカウト文書には、求人者が求職者に送信したスカウト文書と、仲介業者が求人者の代わりに送信するスカウト文書(求人者から間接的に送信されるスカウト文書)とが含まれる。
【0034】
図5は、スカウト文書の表示画面SDの一例を示す図である。表示画面SDには、スカウト文書DOが、スカウト文書の求人情報のサマリDS(求人票からの抽出項目)と共に表示される。表示画面SDのヘッダには、戻るボタンSB1、返信ボタンSB2、及び削除ボタンSB3が配置されている。戻るボタンSB1は、スカウト文書の一覧に戻るためのボタンである。返信ボタンSB2は、返答文書を作成する機能を呼び出すためのボタンである。削除ボタンSB3は、開いているスカウト文書を削除するためのボタンである。各ボタン(後述する別の画面のボタンも含む)は、入力デバイス(例えば、マウス、トラックパッド、タッチパネル等)による押下操作により機能する。
【0035】
<フラグ付与部>
フラグ付与部115は、複数のスカウト文書に、同一の求人票に基づいて送信された複数のスカウト文書における送信順位を示す順位フラグを付与する。具体的には、フラグ付与部115は、送信履歴に基づいて、一つの求人票に基づいて作成した複数の求職者宛のスカウト文書それぞれに対し、送信日時の早いものから順に、1番目、2番目、3番目・・・のように送信された順位を示す順位フラグを1つずつ付与する。これにより、スカウト文書を受け取った求職者が、この順位フラグに基づく情報から、求人者又は仲介業者から自身への注目度を把握することができる。つまり、より早い順位で送信されたスカウト文書を受信した求職者は、求人者又は仲介業者から自身への注目度が高いことを把握することができる。また、求職者が、自身が受信した複数のスカウト文書から、特定のスカウト文書を検索したり、並び替え又は絞込みをしたりする際、及び複数のスカウト文書の要約を作成する対象を選択する際に、順位フラグを条件として利用することができる。
【0036】
順位フラグは、例えば、「2番目のスカウト」のように送信された順位の情報をそのまま含む態様で求職者端末30に表示されてもよい。また、順位フラグは、切りの良い、予め定めた特定の順位(キリ番)までに送信されたスカウト文書であることを示す態様で求職者端末30に表示されてもよい。例えば、10番目までに送信されたスカウト文書に対して、「最初の10人」のように、送信された順位の情報を予め用意されたキリ番を含むラベル又はタグに換算した態様で、順位フラグが求職者端末30に表示されてもよい。
【0037】
仲介業者が求人者の代理人としてスカウト文書を送信する場合、フラグ付与部115は、特定の求人票に紐づいて、求人者から直接送信されるスカウト文書と、仲介業者から送信されるスカウト文書(求人者から間接的に送信されるスカウト文書)とを合算し、順位フラグを付与してもよい。また、一つの求人票に対して、複数の仲介業者からスカウト文書が送信される場合、フラグ付与部115は、全ての仲介業者から送信されるスカウト文書を合算し、順位フラグを付与してもよい。
【0038】
<受付部116>
受付部116は、求職者端末30からスカウト文書の指定を受け付けるように構成される。具体的には、受付部116は、求人者又は仲介業者から求職者に送信された複数のスカウト文書の入力を受け付ける。ここで、入力されるスカウト文書には、スカウト文書のメッセージ部分と、メッセージに添付される求人票等の添付ファイルとが含まれる。求職者は、求職者端末30を用いて、既に受信している複数のスカウト文書の一部又は全部を、要約を作成する対象として選択する。
【0039】
図6は、求職者端末30に表示されるスカウト文書の一覧画面LDの一例である。一覧画面LDには、求職者端末30が受信した個々のスカウト文書のサマリSSがリスト表示される。サマリSSには、採用担当社の顔写真MP、採用担当者の氏名MN、スカウト文書の送信者である求人者の名称ON、スカウト文書の見出しST、第1ラベルL1、第2ラベルL2、第3ラベルL3、送信日付DT、及びチェックボックスCBが含まれる。
図5の表示画面SDは、一覧画面LDから任意のスカウト文書を選択することで表示される。
【0040】
サマリSSに付与されるラベルL1-L3は、求人情報、スカウト文書情報、その他の情報等に基づいて付されるものである。なお、1つのスカウト文書に付されるラベルの数及び種類は特に限定されない。
【0041】
第1ラベルL1及び第2ラベルL2は、求人内容(業種、職種、勤務条件等)が求職者の希望条件(希望する業種、職種等)と合致しているか否か、求人票がスカウト文書に添付されているか、求人が公開か非公開か、等の求人情報に基づいて付される。
【0042】
第3ラベルL3は、スカウト文書のプロパティに関するスカウト文書情報に基づいて付される。スカウト文書情報としては、例えば、同一の求人票に基づく複数のスカウト文書内での送信順位等が挙げられ、第3ラベルL3には、前述した順位フラグが含まれる。
【0043】
チェックボックスCBは、複数のスカウト文書に対する処理(例えば、複数のスカウト文書の要約作成、統計表示等)を行う際に、任意のスカウト文書を選択するために使用される。
【0044】
<統計表示制御部117>
統計表示制御部117は、複数のスカウト文書の対象業種、対象職種、受信日時、及びスカウト文書に含まれる任意の情報に基づく分類フラグのうち、少なくとも1つを分類条件とするカテゴリ毎に、求職者が受信した複数のスカウト文書の件数を表示させる。これにより、求職者が分類条件として指定したカテゴリ毎に受信したスカウト文書の件数を把握できるため、自身に送信されるスカウト文書の傾向を確認することができる。また、内容を確認すべきスカウト文書の絞り込みが容易となる。
【0045】
図7は、求職者端末30に表示されるスカウト文書の集計画面TDの一例である。集計画面TDには、分類項目毎のスカウト文書の件数を表示する複数の分類表示欄CCと、求職者が選択したスカウト文書の件数を表示する選択表示欄SCと、確認ボタンRBと、分析ボタンABとが表示される。
【0046】
分類表示欄CCにおけるカテゴリ(分類項目)には、対象業種、対象職種、受信日時、及び分類フラグが含まれる。集計画面TDに表示されるカテゴリは、求職者又は文章作成支援システム1の管理者によって任意に選択可能である。
【0047】
図7の例では、カテゴリとして、対象業種に基づくカテゴリ(「業種:IT」)と、対象職種に基づくカテゴリ(「職種:営業」)と、受信日時に基づくカテゴリ(「一週間以内に届いたスカウト」)と、分類フラグに基づくカテゴリ(「希望条件マッチスカウト」及び「最初の10人」)とが表示されている。
【0048】
分類フラグには、スカウト文書のプロパティと、スカウト文書の内容に基づく求人条件とが含まれる。スカウト文書のプロパティには、例えば、対象の求人が継続しているか否か、スカウト文書への返信が済んでいるか否か、対象の求人に対する選考が進んでいるか等が含まれる。また、スカウト文書の状態には、同一の求人票に基づいて送信された複数のスカウト文書における送信された順位も含まれる。
【0049】
スカウト文書の内容に基づく求人条件は、スカウト文書の本文、又は本文に添付された求人票の内容から抽出されるものであり、業種及び職種以外の詳細条件である。この求人条件としては、例えば、求人対象の役職(「管理職」等)、リモートワークの可否、副業の可否、上場か非上場か、大手企業か中小企業か、転勤の有無、土日祝が休みか否か、フレックス勤務か否か等が挙げられる。
【0050】
選択表示欄SCには、一覧画面LDにおいてチェックボックスCBがチェックされたスカウト文書の件数が表示される。確認ボタンRBが押下されると、求職者端末30が未受信のスカウト文書を受信する。分析ボタンABが押下されると、作成部118によるスカウト文書の要約の作成が開始される。
【0051】
<作成部118>
作成部118は、求職者が受信したスカウト文書に対する情報処理をするように構成される。作成部118は、複数のスカウト文書を集約した要約を作成することを人工知能に指示し、人工知能に複数のスカウト文書を入力することで、要約を作成させる。具体的には、作成部118は、複数のスカウト文書から、それらを統合した要約を作成することを人工知能に対してプロンプトで指示すると共に、複数のスカウト文書のサンプルと、当該複数のスカウト文書のサンプルから作成される要約のサンプルとをテンプレートとして人工知能に入力する。そして、処理対象の複数のスカウト文書を人工知能に入力することで、複数のスカウト文書を集約した要約を人工知能に作成させる。または、作成部118は、複数のスカウト文書のサンプルと、当該複数のスカウト文書のサンプルから作成される要約のサンプルとを教師データとして学習させた学習モデルを搭載した人工知能を用意し、処理対象の複数のスカウト文書を人工知能に入力し、複数のスカウト文書を集約した要約を作成することを人工知能に対して指示することで、要約を人工知能に作成させる。
【0052】
複数のスカウト文書を集約して作成される要約とは、複数の異なるスカウト文書の集合を入力とし、それらに含まれる内容を統合して集約し、短く纏めた1つの文書である。つまり、当該要約は、複数のスカウト文書の内容が1つずつ要約されたものの集合とは異なる。また、当該要約には、複数の文章や項目が含まれ得る。当該要約を作成することにより、スカウト文書を多数受け取っている求職者が、個々のスカウト文書を開封することなく、受け取ったスカウト文書の内容を効率的に把握することができる。
【0053】
作成部118は、要約として、求職者がスカウト文書の送信者から注目されているポイントに関する第2文章を作成する。具体的には、作成部118は、複数のスカウト文書からスカウト文書の送信者(求人者又は仲介業者)が求職者に注目していると推定されるポイントを抽出し、抽出したポイントを含む第2文章を作成する。これにより、スカウト文書を多く受け取っている求職者が、求人者又は仲介業者からの評価を効率的に把握することができる要約を作成することができる。注目されているポイントは、例えば、求人者又は仲介業者から評価又は期待されているポイントであり、求職者の経験、資格、スキル等に関連する項目を含む。
【0054】
作成部118は、求職者により選択された複数のスカウト文書から、要約を作成する。これにより、求職者の関心が高いスカウト文書に対象を絞って要約を作成することができるため、求職者にとって有益性の高い要約を作成することができる。
【0055】
具体的には、作成部118は、集計画面TDの選択表示欄SCに件数として表示されている(つまり一覧画面LDで求職者が選択した)スカウト文書を要約の作成対象とする。
【0056】
また、作成部118は、複数のスカウト文書のうち、対象業種、対象職種、受信日時、及びスカウト文書に含まれる任意の情報に基づく分類フラグのうち、少なくとも1つに関する指定条件を充足するスカウト文書から、要約を作成する。これにより、求職者の関心の高いスカウト文書に基づいて、それらを集約した要約が得られるため、求職者が希望する業種、職種、条件等に応じたスカウト文書の送信者からの評価を確認できる。
【0057】
例えば、作成部118は、集計画面TDで選択された1つの分類表示欄CCに件数として表示されている(つまり、求職者が選択したカテゴリに含まれる)スカウト文書を要約の作成対象とする。この中で、「最初の10人」等の順位フラグのカテゴリが選択された場合、作成部118は、複数のスカウト文書のうち、順位フラグに関する指定条件を充足するスカウト文書から、要約を作成する。これにより、求職者に対する採用意欲が高いスカウト文書を集約した要約が得られるため、求人者又は仲介業者から特に高く評価されている内容を求職者が知ることができる。なお、順位フラグに関する指定条件を充足するスカウト文書からの要約の作成は、求職者の指示を受けることなく自動で行われてもよい。
【0058】
また、作成部118は、求職者が登録している希望の業種、職種又は組織を参照して、これらに関連する指定条件を充足するスカウト文書を要約の作成対象としてもよい。例えば、作成部118は、求職者の希望業種そのものや、希望組織が求人している業種を指定条件として設定した上で、指定条件を充足するスカウト文書から要約を作成する。
【0059】
さらに、作成部118は、求職者が希望する業種、職種又は組織が指定されていない場合に、求職者が受信した複数のスカウト文書のうち、受信数が多い業種又は職種のスカウト文書から、要約を作成してもよい。これにより、希望する業種又は職種が未定の求職者に対し、自身が注目されている業種又は職種を就職先の候補として提案することができる。
【0060】
図8は、求職者端末30に表示されるスカウト文書の要約画面DDの一例である。要約画面DDには、スカウト文書の要約表示欄DFと、修正提示欄FFと、スキル提示欄SFとが含まれる。作成部118が作成した要約は、要約表示欄DFに表示される。
【0061】
要約は、1つの句点を含む一文であってもよく、二以上の文からなる文章であってもよい。また、要約は、完全文である必要はなく、1つの単語、又は複数の単語からなる不完全文であってもよい。また、要約には、複数の項目(文章)が含まれてもよい。
【0062】
<提示部119>
提示部119は、作成部118が作成した要約に基づいて、求職者の職務経歴に関する第1文章に対する修正内容を提示する。第1文章には、求職者が作成した、履歴書、職務経歴書、及びその他のプロフィール情報を含む求職者情報が含まれる。
【0063】
提示部119は、要約から修正内容を作成することを人工知能に指示し、人工知能に要約を入力することで、修正内容を作成させる。具体的には、提示部119は、複数のスカウト文書を集約した要約から修正内容を作成することを人工知能にプロンプトで指示すると共に、要約のサンプルと、当該要約のサンプルに対する修正内容のサンプルとをテンプレートとして人工知能に入力する。そして、処理対象の要約を人工知能に入力し、修正内容を人工知能に作成させる。または、提示部119は、要約のサンプルと、当該要約のサンプルに対する修正内容のサンプルとを教師データとして学習させた学習モデルを搭載した人工知能を用意し、処理対象の要約を人工知能に入力し、修正内容を作成することを人工知能に対して指示することで、修正内容を人工知能に作成させる。
【0064】
提示部119が作成した修正内容は、要約画面DDの修正提示欄FFに表示される。修正内容は、1つの句点を含む一文であってもよく、二以上の文からなる文章であってもよい。また、修正内容は、完全文である必要はなく、1つの単語、又は複数の単語からなる不完全文であってもよい。また、修正内容には、複数の項目(文章)が含まれてもよい。
【0065】
提示部119は、第1文章と、作成部118が要約として作成した第2文章との比較から、修正内容を作成する。具体的には、人工知能に対するプロンプトの生成により、処理対象の第1文章及び第2文章を人工知能に入力し、第1文章と第2文章との差分を抽出すると共に、抽出された差分に基づき、第1文章の修正内容を作成することを人工知能に対して指示することで、修正内容を人工知能に作成させる。これにより、現在の第1文章に含まれていないスカウト文書の送信者からの注目ポイントを、第1文章に反映させることを求職者に提示できる。
【0066】
また、修正内容は、第1文章に既に含まれている内容をさらに強調した内容を含んでもよい。この場合、提示部119は、処理対象の第1文章及び第2文章を人工知能に入力し、第1文章と第2文章との比較から第1文章において強調すべきと特定した内容を修正内容として作成することを人工知能に対して指示することで、修正内容を人工知能に作成させる。
【0067】
また、提示部119は、求職者が希望する業種、職種又は組織の求人情報を参照して、修正内容を作成する。これにより、求職者が希望する業種、職種又は組織の求人に対して効果的にアピールできる第1文章を得るための修正を求職者に提示できる。
【0068】
具体的には、提示部119は、文章作成支援システム1のデータベースから、求職者が登録している希望の業種、職種又は組織に関する求人情報を抽出し、作成部118が作成した要約と抽出された求人情報とを対比して修正内容を作成する。例えば、提示部119は、要約と、求職者が登録している希望の業種、職種又は組織に関する求人情報との双方に含まれる項目を重要項目として修正内容に組み入れる。
【0069】
提示部119は、作成部118が作成した要約、又スカウト文書の送信者による求職者検索で用いられた語句に基づいて、第1文章に含まれる表現の修正を提示する。例えば、提示部119は、第1文章に含まれる「営業」という表現を、要約、又は求人者若しくは仲介業者による求職者の検索で用いられた語句に含まれる「CS(カスタマーサクセス)」に改める修正内容を作成する。このような同義語又は類義語の言い換えは、記憶部12に予め記憶された同義語及び類義語のリストを参照して提示されてもよい。これにより、求人者又は仲介業者がスカウト文書又は求職者検索で使用している表現を第1文章の修正内容として提示することができる。その結果、第1文章を求人者又は仲介業者によって検索されやすい内容に求職者が改めることができる。
【0070】
提示部119は、求人情報のみに基づいて、第1文章の修正内容を作成及び提示してもよい。具体的には、提示部119は、求職者が受信した複数のスカウト文書の中に、求職者が希望する業種、職種又は組織からのスカウト文書が含まれていない場合等に、求職者が希望する業種、職種又は組織に関する求人情報、求職者が希望する業種、職種又は組織において求職者検索で用いられている語句等を抽出し、それらを第1文章の修正内容として提示してもよい。
【0071】
提示部119は、第1文章に追加するスキル情報の候補を提示する。これにより、求人者又は仲介業者が注目するスキルを求職者が把握できると共に、候補の選択によって簡潔な手順でスキルを第1文章に追加することができる。
【0072】
具体的には、提示部119は、まず、要約又は注目されているポイントに含まれる、求職者のスキルに関するキーワードを抽出する。スキルに関するキーワードのリストは、記憶部12のデータベースに予め登録されている。キーワードの抽出は、リストとの対比で抽出されてもよく、人工知能による自然言語処理により抽出されてもよい。次に、提示部119は、抽出されたキーワードが、記憶部12に記録されている求職者情報において「スキル」の情報として登録されているか判定する。キーワードが登録されていない場合、提示部119は、スキル情報の候補として当該キーワードを提示する。これにより、例えば、職務経歴書に文章の一部として記載されているが、「スキル」の情報として登録されておらず、かつ、求人者又は仲介業者に評価されているスキルを特定して提示することができる。そのため、より求人者又は仲介業者に検索してもらいやすい求職者情報を作成しやすくなる。
【0073】
提示部119が提示するスキルの候補SKは、要約画面DDのスキル提示欄SFに表示される。求職者が任意の候補SKを選択すると、選択された候補SKに対応するスキル情報が、第1文章(履歴書、職務経歴書、及びその他のプロフィール情報のいずれか)に追加される。
【0074】
提示部119は、作成部118が作成した要約に重み付けによるスコアを付与し、スコアの高い要約を優先的に参照して修正内容を提示する。これにより、求職者にとって重要度の高い要約が修正内容に反映されやすくなるため、求職者にとってより有益な修正内容を提示できる。
【0075】
具体的には、提示部119は、要約に含まれる項目又は文章毎に重み付けのスコアを付与する。さらに、提示部119は、スコアの高い項目又は文章をスコアの低い項目又は文章よりも優先して修正内容に反映させるように記述されたプロンプトを作成し、人工知能に修正内容を作成させる。なお、スコアが一定値以下の項目又は文章は、修正内容に反映されないようにされてもよい。また、提示部119は、要約に含まれる項目又は文章について、スコアの高い項目又は文章をスコアの低い項目又は文章よりも優先して要約画面DDに表示させてもよい。また、提示部119は、スコアが一定値以下の項目又は文章は、要約画面DDに表示させなくてもよい。
【0076】
さらに、提示部119は、修正内容に重み付けによるスコアを付与し、スコアの高い修正内容を優先的に提示する。これにより、修正内容が過多となって情報の視認性が低下することを抑制できると共に、求職者にとって重要度の高い修正内容を把握しやすくなる。そのため、求職者が自身にとってより有益な修正内容を選択できる。
【0077】
具体的には、提示部119は、修正内容に含まれる項目又は文章毎に重み付けのスコアを付与する。さらに、提示部119は、スコアの高い項目又は文章をスコアの低い項目又は文章よりも優先して修正提示欄FF又はスキル提示欄SFに表示させる。また、提示部119は、スコアが一定値以下の項目又は文章は、修正提示欄FF又はスキル提示欄SFに表示させなくてもよい。
【0078】
提示部119は、スカウト文書の送信者による求職者検索にて用いられる語句に関連する要約又は修正内容に対し、スコアを高くする。これにより、求人者又は仲介業者が求職者の検索をする際に用いる語句を反映した要約又は修正内容を作成できるため、第1文章を求人者又は仲介業者によって検索されやすい内容に求職者が修正することができる。
【0079】
具体的には、提示部119は、要約に含まれる項目若しくは文章、又は修正内容に含まれる項目若しくは文章のうち、求人者又は仲介業者による求職者検索で用いられた語句と同一又は類似の表現を含む項目又は文章のスコアを高くする。さらに、提示部119は、求職者検索で用いられた頻度が高い語句と同一又は類似の表現を含む項目又は文章ほど、スコアが高くなるように調整する。
【0080】
また、提示部119は、求職者が希望する業種、職種又は組織の求人情報に関連する要約又は修正内容に対し、スコアを高くする。これにより、求職者が希望する業種、職種又は組織の求人に対して効果的なアピールポイントを求職者に提示できる。
【0081】
具体的には、提示部119は、要約に含まれる項目若しくは文章、又は修正内容に含まれる項目若しくは文章のうち、求職者が希望する業種、職種又は組織に関する求人情報に含まれる語句と同一又は類似の表現を含む項目又は文章のスコアを高くする。
【0082】
さらに、提示部119は、受信日時が新しい複数のスカウト文書に基づいた要約又は修正内容に対し、スコアを高くする。これにより、既に求人が終了しているスカウト文書や情報の古いスカウト文書に基づく要約又は修正内容の作成が抑制される。そのため、求職者にとってより有益な要約又は修正内容を作成できる。
【0083】
具体的には、提示部119は、作成部118が要約の作成時に記憶した第1レコード、又は提示部119が修正内容の作成時に記憶した第2レコードを参照して、要約に含まれる項目若しくは文章、又は修正内容に含まれる項目若しくは文章に対し、参照したスカウト文書の受信日時の平均値が新しいものほど、高いスコアを付与する。また、提示部119は、受信日時が所定より古いスカウト文書を参照している修正内容は、修正提示欄FF又はスキル提示欄SFに表示させなくてもよい。
【0084】
第1レコードは、作成部118が要約の項目又は文章毎に参照した(ソースとした)スカウト文書を示す情報であり、作成部118によって記憶部12に記憶される。第2レコードは、提示部119が修正内容の項目又は文章毎に参照した要約の項目又は文章を示す情報であり、提示部119によって記憶部12に記憶される。第2レコードの要約の項目又は文章と、第1レコードのスカウト文書とを紐付けることで、修正内容の項目又は文章毎に参照したスカウト文書が特定される。
【0085】
このように、提示部119は、要約又は修正内容について、求職者検索にて用いられる語句、求職者の希望条件(業種、職種又は組織)、及びスカウト文書の受信日時の少なくともいずれか1つに基づいて重み付けによるスコアを付与する。
【0086】
また、提示部119は、提示する修正内容のベースとなった情報に応じて重み付けをしてもよい。例えば、提示部119は、スカウト文書のみに基づく項目又は文章、求職者の希望する組織の求人情報に基づく項目又は文章、求職者の希望する組織以外の組織の求人情報に基づく項目又は文章等の情報源の種別に基づいて重み付けをしてもよい。この場合、求職者の希望する組織の求人情報に基づく項目又は文章は、他の項目又は文章よりもスコアが高くされる。
【0087】
例えば、通常のスカウト文書(求職者の希望組織以外の組織から送信されたスカウト文書)がベースとなった項目又は文章のスコアは10点、求職者の希望組織のスカウト文書がベースになった項目又は文章のスコアは20点、求職者検索で用いられる語句に関連する項目又は文章のスコアは30点などとされる。また、提示部119は、要約についても同様に、作成された要約のベースとなった情報に応じて重み付けをしてもよい。具体的には、要約に含まれる項目又は文章について、求職者の希望条件(業種、職種又は組織)に合致するスカウト文書がベースになった項目又は文章のスコアは20点、それ以外の業種、職種又は組織からのスカウト文書がベースになった項目又は文章は10点などとされる。
【0088】
<修正部120>
修正部120は、修正内容が提示された求職者端末30から修正指示を受け付け、修正指示によって第1文章を修正する。修正指示には、第1文章に対する項目の追加及び修正が含まれる。
【0089】
修正指示は、自由入力された文章、単語等を含んでもよいし、提示部119が提示した修正内容の全体又は一部を含んでもよい。修正部120は、求職者端末30からの修正指示の入力に基づき、提示部119が提示した修正内容を自動で第1文章に反映させてもよい。
【0090】
求職者が
図8の要約画面DDにおけるスキルの候補SKを選択した場合、修正指示には、選択された候補SKに紐付けられたスキル情報が含まれる。また、修正部120は、要約画面DDにおいて、スキル追加ボタンSA1によってスキル候補の入力を受け付けてもよい。
図9は、求職者端末30に表示されるスキル追加画面ADの一例である。スキル追加ボタンSA1の押下により、求職者端末30には、スキル追加画面ADが表示される。スキル追加画面ADは、スキル入力枠SIと、保存ボタンSA2と、枠追加ボタンSA3とを含む。
【0091】
スキル入力枠SIには、求職者が任意のスキル名称を入力することができる。保存ボタンSA2が押下されると、複数のスキル入力枠SIに入力されたスキルが要約画面DDのスキル提示欄SFに追加される。また、枠追加ボタンSA3が押下されると、新たなスキル入力枠SIが追加される。
【0092】
修正部120は、修正指示に含まれる修正事項を第1文章に含まれる履歴書、職務経歴書、及びその他のプロフィール情報のいずれかに反映させる。具体的には、注目ポイントに基づく修正事項の場合は、修正部120は、職務経歴書に含まれる「職務要約」又は「職務経歴」に修正事項に含まれる内容を反映させる。
【0093】
<人工知能部121>
人工知能部121は、各機能部から入力を受け付け、指示された出力を返すように構成されている。なお、サーバ装置10が各機能部において使用する人工知能は、共通のものであってもよいし、機能部毎に個別に用意されたものであってもよい。
【0094】
人工知能部121は、GPT(Generative Pretrained Transformer、GPT-1、GPT-2、GPT-3を含む)、BERT(Bidirectional Encoder Representations from Transformers)、BART(Bidirectional and Auto-regressive Transformer)等を含むトランスフォーマ(Transformer)や再帰型ニューラルネットワーク(Recurrent Neural Network(RNN))等の言語モデル等を備えるAI(Artificial Intelligence)であって、生成AIを含む。
【0095】
言語モデルは、機械学習アルゴリズムによる学習モデルの一例である。機械学習の具体的なアルゴリズムとしては、最近傍法、ナイーブベイズ法、決定木、サポートベクターマシン、ニューラルネットワークを利用した深層学習(ディープラーニング)等が挙げられる。人工知能部121は、上記のアルゴリズムを適宜適用することができる。
【0096】
人工知能部121は、教師あり学習、教師なし学習、又は自己教師あり学習等の学習方法によって構築された学習済みモデルを人工知能として有する。教師あり学習では、教師データ(学習データ)を用いて機械学習を行う。教師データは、学習用の入力データ及び出力データ(正解データ)のペアで構成される。また、言語モデルは、特定のタスクのために訓練されたものだけでなく、幅広いタスクに対して汎用的に用いることができる汎用モデルであってもよい。
【0097】
人工知能部121は、人工知能として、膨大なデータを学習した大規模言語モデル(Large Language Models(LLM))のような汎用的な自然言語処理の学習モデルを含む。このような汎用的な学習モデルは、One-shot Learningやfew-shot Learning等により、ファインチューニングなしで様々なタスクに対応可能な言語モデルを含む。制御部11の各機能部において用いられる人工知能は、それぞれ別個の学習モデルであってもよいし、共通した汎用的な学習モデルであってもよい。
【0098】
例えば、人工知能部121は、作成部118による要約の作成と、提示部119による修正内容の作成との間で用いられる別の学習モデル(人工知能)を含んでもよい。一の学習モデルは、複数のスカウト文書を入力とし、要約を出力とするよう学習され、別の学習モデルは、要約を入力とし、第1文章の修正内容を出力するように学習される。また、汎用的な学習モデルを用いる場合は、複数のスカウト文書を入力とし、要約を出力とするようプロンプトで指示されると共に、要約を入力とし、第1文章の修正内容を出力するようにプロンプトで指示される。
【0099】
人工知能部121に含まれる人工知能は、追加の学習を行うことが可能である。例えば、人工知能部121は、提示した修正内容が、求職者によって第1文章に使用されたかどうかを学習する。つまり、人工知能部121は、人工知能が作成した修正内容に対するフィードバックとして、実際の第1文章の修正結果をラベル付けしたものをスカウト文書と合わせて教師データセットとしたものを用いて、追加の学習を行い、ファインチューニングされる。これにより、学習モデルから出力される修正内容が最適化され、ユーザに提示される。
【0100】
<表示部>
求人者端末20の表示部211及び求職者端末30の表示部311は、それぞれ、サーバ装置10から送信されてきた画面データが示す画面を表示する。
【0101】
<操作受付部>
求人者端末20の操作受付部212は、求人者端末20を利用するユーザ(求人者)による操作を受け付ける。求職者端末30の操作受付部312は、求職者端末30を利用するユーザ(求職者)による操作を受け付ける。
【0102】
3.情報処理方法
本節では、サーバ装置10の情報処理方法について説明する。この情報処理方法は、サーバ装置10の各部が、各ステップとしてコンピュータにより実行される。
【0103】
具体的には、この情報処理方法は、受付ステップと、作成ステップと、提示ステップと、修正ステップとを備える。受付ステップでは、求人者又は仲介業者から求職者に送信された複数のスカウト文書の入力を受け付ける。作成ステップでは、複数のスカウト文書を集約した要約を作成することを人工知能に指示し、人工知能に複数のスカウト文書を入力することで、要約を作成させる。提示ステップでは、要約に基づいて、求職者の職務経歴に関する第1文章に対する修正内容を提示する。修正ステップでは、修正指示を受け付け、修正指示によって第1文章を修正する。
【0104】
図10は、文章作成支援システム1によって実行される情報処理(第1文章に対する修正内容の提示処理)の流れを示すアクティビティ図である。以下では、このアクティビティ図の各アクティビティに沿って、情報処理を説明する。
【0105】
第1文章に対する修正内容の提示処理は、求職者が求職者端末30に送信されたスカウト文書を受信した状態から開始される。求職者は、求職者端末30において、要約を作成する(分析する)スカウト文書を選択する(アクティビティA101)。続いて、求職者は、求職者端末30において、要約の作成をサーバ装置10に指示する(アクティビティA102)。
【0106】
サーバ装置10は、求職者端末30から送信された指示に含まれる、解析対象のスカウト文書の入力を受け付ける(受付ステップ、アクティビティA103)。続けて、サーバ装置10は、人工知能にスカウト文書の要約を作成させる(作成ステップ、アクティビティA104)。さらに、サーバ装置10は、要約に基づいて修正内容を作成し、要約及び修正内容を求職者端末30に表示させる(提示させる)制御を行う(提示ステップ、アクティビティA105)。この制御により、求職者端末30には、要約及び修正内容が表示される(アクティビティA106)。
【0107】
要約及び修正内容が求職者端末30に表示された後、求職者は、求職者端末30において、第1文章の修正事項を入力する(アクティビティA107)。サーバ装置10は、求職者端末30から、修正事項を受け付ける(アクティビティA108)。続けて、サーバ装置10は、第1文章を修正する(アクティビティA109)。
【0108】
4.作用
本実施形態の作用をまとめると、次の通りとなる。求職者が受信したスカウト文書の要約に基づいた、求職者の職務経歴に関する文章に対する修正提案が行われる。その結果、求職者が自身についての客観的な評価を確認できると共に、求人者又は仲介業者に求められている情報を自身の職務経歴に関する文章に追加することができる。
【0109】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0110】
5.その他
上記実施形態では、サーバ装置10が種々の記憶・制御を行ったが、サーバ装置10に代えて、複数の外部装置が用いられてもよい。すなわち、種々の情報やプログラムは、ブロックチェーン技術等を用いて複数の外部装置に分散して記憶されてもよい。特に、人工知能部121は、サーバ装置10の外部構成であってもよい。その場合、外部構成である人工知能部121は、サーバ装置10の各機能部から入力を受け付け、指示された出力をサーバ装置10に返すように構成される。
【0111】
本実施形態の態様は、文章作成支援システム1に限定されず、情報処理方法であっても、プログラムであってもよい。文章作成支援方法は、文章作成支援システム1の各ステップを備える。プログラムは、コンピュータに、文章作成支援システム1の各ステップを実行させる。
【0112】
次に記載の各態様で提供されてもよい。
【0113】
(1)文章作成支援システムであって、プロセッサを備え、前記プロセッサは、次の各ステップを実行可能に構成され、受付ステップでは、求職者に送信された複数のスカウト文書の入力を受け付け、作成ステップでは、前記複数のスカウト文書を集約した要約を作成することを人工知能に指示し、前記人工知能に前記複数のスカウト文書を入力することで、前記要約を作成させ、提示ステップでは、前記要約に基づいて、前記求職者の職務経歴に関する第1文章に対する修正内容を提示する、文章作成支援システム。
【0114】
(2)上記(1)に記載の文章作成支援システムにおいて、前記作成ステップでは、前記要約として、前記求職者が前記スカウト文書の送信者から注目されているポイントに関する第2文章を作成する、文章作成支援システム。
【0115】
(3)上記(2)に記載の文章作成支援システムにおいて、前記提示ステップでは、前記第1文章と前記第2文章との比較から、前記修正内容を作成する、文章作成支援システム。
【0116】
(4)上記(1)から(3)のいずれか1つに記載の文章作成支援システムにおいて、前記提示ステップでは、前記求職者が希望する業種、職種又は組織の求人情報を参照して、前記修正内容を作成する、文章作成支援システム。
【0117】
(5)上記(1)から(4)のいずれか1つに記載の文章作成支援システムにおいて、前記提示ステップでは、前記要約又は前記スカウト文書の送信者による求職者検索で用いられた語句に基づいて、前記第1文章に含まれる表現の修正を提示する、文章作成支援システム。
【0118】
(6)上記(1)から(5)のいずれか1つに記載の文章作成支援システムにおいて、前記提示ステップでは、前記第1文章に追加するスキル情報の候補を提示する、文章作成支援システム。
【0119】
(7)上記(1)から(6)のいずれか1つに記載の文章作成支援システムにおいて、前記提示ステップでは、前記要約から前記修正内容を作成することを人工知能に指示し、前記人工知能に前記要約を入力することで、前記修正内容を作成させる、文章作成支援システム。
【0120】
(8)上記(1)から(7)のいずれか1つに記載の文章作成支援システムにおいて、前記提示ステップでは、前記修正内容に重み付けによるスコアを付与し、前記スコアの高い前記修正内容を優先的に提示する、文章作成支援システム。
【0121】
(9)上記(1)から(8)のいずれか1つに記載の文章作成支援システムにおいて、前記提示ステップでは、前記要約に重み付けによるスコアを付与し、前記スコアの高い前記要約を優先的に参照して前記修正内容を提示する、文章作成支援システム。
【0122】
(10)上記(8)又は(9)に記載の文章作成支援システムにおいて、前記提示ステップでは、前記スカウト文書の送信者による求職者検索にて用いられる語句に関連する前記要約又は前記修正内容に対し、前記スコアを高くする、文章作成支援システム。
【0123】
(11)上記(8)から(10)のいずれか1つに記載の文章作成支援システムにおいて、前記提示ステップでは、前記求職者が希望する業種、職種又は組織の求人情報に関連する前記要約又は前記修正内容に対し、前記スコアを高くする、文章作成支援システム。
【0124】
(12)上記(8)から(11)のいずれか1つに記載の文章作成支援システムにおいて、前記提示ステップでは、受信日時が新しい前記複数のスカウト文書に基づいた前記要約又は前記修正内容に対し、前記スコアを高くする、文章作成支援システム。
【0125】
(13)上記(1)から(12)のいずれか1つに記載の文章作成支援システムにおいて、前記作成ステップでは、前記求職者により選択された前記複数のスカウト文書から、前記要約を作成する、文章作成支援システム。
【0126】
(14)上記(1)から(13)のいずれか1つに記載の文章作成支援システムにおいて、前記作成ステップでは、前記複数のスカウト文書のうち、対象業種、対象職種、受信日時、及びスカウト文書に含まれる任意の情報に基づくフラグのうち、少なくとも1つに関する指定条件を充足するスカウト文書から、前記要約を作成する、文章作成支援システム。
【0127】
(15)上記(1)から(14)のいずれか1つに記載の文章作成支援システムにおいて、前記作成ステップでは、前記求職者が希望する業種、職種又は組織が指定されていない場合に、前記求職者が受信した前記複数のスカウト文書のうち、受信数が多い業種又は職種のスカウト文書から、前記要約を作成する、文章作成支援システム。
【0128】
(16)上記(1)から(15)のいずれか1つに記載の文章作成支援システムにおいて、前記プロセッサは、次のステップをさらに実行可能に構成され、統計表示制御ステップでは、前記複数のスカウト文書の対象業種、対象職種、受信日時、及びスカウト文書に含まれる任意の情報に基づくフラグのうち、少なくとも1つを分類条件とするカテゴリ毎に、前記求職者が受信した前記複数のスカウト文書の件数を表示させる、文章作成支援システム。
【0129】
(17)上記(1)から(16)のいずれか1つに記載の文章作成支援システムにおいて、前記プロセッサは、次のステップをさらに実行可能に構成され、履歴記憶ステップでは、前記複数のスカウト文書の送信履歴を記憶し、フラグ付与ステップでは、前記複数のスカウト文書に、同一の求人票に基づいて送信された複数のスカウト文書における送信順位を示す順位フラグを付与する、文章作成支援システム。
【0130】
(18)上記(17)に記載の文章作成支援システムにおいて、前記作成ステップでは、前記複数のスカウト文書のうち、前記順位フラグに関する指定条件を充足するスカウト文書から、前記要約を作成する、文章作成支援システム。
【0131】
(19)文章作成支援方法であって、上記(1)から(18)のいずれか1つに記載の文章作成支援システムの各ステップを備える、文章作成支援方法。
【0132】
(20)プログラムであって、コンピュータに、上記(1)から(18)のいずれか1つに記載の文章作成支援システムの各ステップを実行させる、プログラム。
もちろん、この限りではない。
【0133】
最後に、本開示に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0134】
1 :文章作成支援システム
2 :通信回線
10 :サーバ装置
11 :制御部
12 :記憶部
13 :通信部
14 :通信バス
20 :求人者端末
21 :制御部
22 :記憶部
23 :通信部
24 :入力部
25 :出力部
26 :通信バス
30 :求職者端末
31 :制御部
32 :記憶部
33 :通信部
34 :入力部
35 :出力部
36 :通信バス
111 :基本表示制御部
112 :求人者登録部
113 :求職者登録部
114 :履歴記憶部
115 :フラグ付与部
116 :受付部
117 :統計表示制御部
118 :作成部
119 :提示部
120 :修正部
121 :人工知能部
211 :表示部
212 :操作受付部
311 :表示部
312 :操作受付部