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特開2025-13307小容量収集容器用収集付属品および関連するサンプル収集方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025013307
(43)【公開日】2025-01-24
(54)【発明の名称】小容量収集容器用収集付属品および関連するサンプル収集方法
(51)【国際特許分類】
   G01N 1/10 20060101AFI20250117BHJP
   A61B 5/151 20060101ALI20250117BHJP
   G01N 1/00 20060101ALN20250117BHJP
【FI】
G01N1/10 V
A61B5/151
G01N1/00 101H
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024112828
(22)【出願日】2024-07-12
(31)【優先権主張番号】63/513,362
(32)【優先日】2023-07-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ロバート ジェイ.ロサダ
(72)【発明者】
【氏名】シュルティ ウィグ
【テーマコード(参考)】
2G052
4C038
【Fターム(参考)】
2G052AA29
2G052AA30
2G052AD06
2G052AD26
2G052AD46
2G052DA22
4C038TA04
4C038UA06
4C038UB07
(57)【要約】
【課題】小容量収集容器の開放端に取り付けるように構成されているキャップ、クロージャー、カバー、蓋、シール部材、または同様のデバイスなどの収集付属品または付属品デバイスの提供。
【解決手段】収集容器の開口端に取り付けるように構成された試料収集付属品デバイスは、カバーとコレクタを含む。カバーは、収集容器に挿入するように構成された内側部分を有し、この内側部分は、付属品デバイスを通るチャネルを規定する内面と、容器の側壁の内面に密着する外径寸法の外面とを有する側壁を備える。カバーは、内側部分から半径方向に外側に延在し、収集容器の側壁の端にまで延在するように構成された外側部分も含む。コレクタは、カバーから遠位方向に延在し、カバーの内側部分の内面によって規定されるチャネルに生物学的試料を導くように構成されている。収集容器と付属品デバイスを使用して血液試料を自動処理する方法も提供される。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収集容器の開放端に取り付けるように構成された試料収集付属品デバイスであって、
(i)前記付属品デバイスを通るチャネルを画定する内面を有する側壁と、前記容器の側壁に対して密封するようにサイズ設定された外径を有する外面と、を備える前記収集容器に挿入するように構成された内側部分と、(ii)前記収集容器の前記側壁の端部を越えて延在するように構成された前記内側部分から半径方向外向きに延在する外側部分と、を備える、カバーと、
生物学的試料を前記カバーの前記内側部分の内面によって画定された前記チャネルに向けるように構成された前記カバーから遠位方向に延在するコレクタと、
を備える、試料収集付属品デバイス。
【請求項2】
前記カバーおよび/またはコレクタが、シリコーン、ポリプロピレン、低密度ポリエチレン、合成ゴム、または天然ゴムのうちの1つ以上を含む可撓性プラスチック材料を含む、請求項1に記載の付属品デバイス。
【請求項3】
前記可撓性プラスチック材料が、前記付属品デバイスの表面の濡れ性を増加させるための添加剤を含む、請求項2に記載の付属品デバイス。
【請求項4】
前記カバーの前記内側部分がテーパー状であり、前記内側部分の第1の端部の外径が前記内側部分の第2の端部の外径よりも大きく、前記内側部分の前記第2の端部が前記収集容器に挿入されるように構成される、請求項1に記載の付属品デバイス。
【請求項5】
前記外側部分は、前記内側部分の第1の端部に接続された第1の端部、第2の端部、および前記外側部分の前記第1の端部と前記第2の端部との間に延在する環状側壁を備え、 前記内側部分の外面および前記外側部分の前記側壁の内面は、前記収集容器の前記開放端から延在するリップ機構を受け入れるようにサイズ設定された環状スロットを画定する、請求項1に記載の付属品デバイス。
【請求項6】
前記付属品デバイス及び前記収集容器が、毛細血管血液試料の収集及び保管のために構成される、請求項1に記載の付属品デバイス。
【請求項7】
前記コレクタが、スクープ、漏斗、または毛細管作用部材のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の付属品デバイス。
【請求項8】
前記カバーおよび前記コレクタは、射出成形などの単一の成形プロセスによって形成される不可欠な部分である、請求項1に記載の付属品デバイス。
【請求項9】
前記コレクタは、(i)前記試料を前記カバーの前記内側部分に向かって誘導するために前記カバーの前記内側部分に接続され、前記内側部分から延在する第1の部分、(ii)前記第1の部分の反対側の第2の部分、及び(iii)前記第1の部分と前記第2の部分との間に延在する誘導面を備える、請求項1に記載の付属品デバイス。
【請求項10】
前記スクープの前記第2の部分は、少なくとも2次元で湾曲する湾曲した上縁部を備える、請求項9に記載の付属品デバイス。
【請求項11】
前記コレクタは、毛細管作用ロッドを備え、前記毛細管作用ロッドの外面と前記カバーの前記内面との間に半径方向に延在する壁によって前記カバーに取り付けられる、請求項1に記載の付属品デバイス。
【請求項12】
前記ロッドが、前記カバーの前記内側部分の前記内面によって画定される前記チャネルを通って延在し、前記ロッドが、開放された第1の端部、開放された第2の端部、および前記第1の端部と前記第2の端部との間に延在する環状側壁を含む中空である、請求項11に記載の付属品デバイス。
【請求項13】
前記コレクタは、チャネルを画定する管状本体であって、前記チャネルは前記試料を前記カバーの前記チャネルに誘導するように構成された管状本体と、前記コレクタの外側部分上のコネクタであって、穿刺デバイスを前記付属品デバイスに取り外し可能に接続するための前記穿刺デバイスの対応するコネクタと係合するように構成されたコネクタとを備える、請求項1に記載の付属品デバイス。
【請求項14】
前記コレクタの前記外側部分上の前記コネクタに係合するとき、前記穿刺デバイスは、前記生物学的試料を、前記管状本体を通して導き、前記収集容器の内部リザーバ内にカバーするために、前記管状本体によって画定される前記チャネルの上に配置される、請求項13に記載の付属品デバイス。
【請求項15】
前記生物学的試料が、前記穿刺デバイスから前記コネクタの前記管状本体を通って移動し、重力によって前記収集容器の前記内部リザーバ内にカバーされる、請求項14に記載の付属品デバイス。
【請求項16】
前記コネクタは、前記穿刺デバイスが使用前位置から移動可能であるように、前記穿刺デバイスを回転可能に係合させるように構成され、前記穿刺デバイスは、前記収集容器の前記開放端から離間され、前記使用中位置に移動可能であり、前記穿刺デバイスは、前記収集容器の前記開放端を覆う、請求項13に記載の付属品デバイス。
【請求項17】
前記コネクタは、前記穿刺デバイスの対応する受容部に挿入するように構成された円筒形部材を備え、前記円筒形部材が、スナップフィット接続によって前記試料収集容器の前記受容部内に保持される、請求項13に記載の付属品デバイス。
【請求項18】
前記コレクタは、前記穿刺デバイスを使用中位置に維持するために前記穿刺デバイスの一部と係合するように構成されたラッチをさらに備え、前記穿刺デバイスは、前記収集容器の前記開放端を覆う、請求項17に記載の付属品デバイス。
【請求項19】
開放された第1の端部、第2の端部、および前記第1の端部と前記第2の端部との間に延在する環状側壁を含む収集容器であって、前記収集容器の前記環状側壁は生物学的試料を受け入れるように構成された内部リザーバを画定する収集容器、ならびに
前記収集容器の前記開放された第1の端部に取り外し可能に取り付けられた付属品デバイスであって、前記付属品デバイスは、
カバーであって、(i)前記収集容器に挿入された内側部分であって、前記付属品デバイスを通るチャネルを画定する内面と、前記収集容器の前記環状側壁の内面に対して密封するようにサイズ設定された外径を有する外面とを備える内側部分と、(ii)前記内側部分から半径方向外向きに延在し、前記収集容器の前記開放された第1の端部の上に延在する外側部分と、を備えるカバーと、
前記カバーの前記内側部分の前記内面によって画定された前記チャネルを通って前記内部リザーバ内に前記生物学的試料を誘導するように構成された前記カバーから遠位に延在するコレクタと、を備える付属品デバイス、
を備える収集アセンブリ。
【請求項20】
自動血液試料処理のための方法であって、
付属品デバイスの内側部分を収集容器の開放された第1の端部を通して挿入することによって、付属品デバイスを収集容器に取り付けるステップであって、前記付属品デバイスが、(i)前記付属品デバイスを通るチャネルを画定する内面を有する側壁と、前記収集容器の側壁の内面に対して密封するようにサイズ設定された外径を有する外面とを備える内側部分と、(ii)前記収集容器の前記開放された第1の端部の上に延在するように構成された前記内側部分から半径方向外向きに延在する外側部分と、を含むカバー、および前記血液試料を前記カバーの前記内側部分の前記内面によって画定される前記チャネルに導くように構成された前記カバーから遠位に延在するコレクタ、を含むステップと、
前記血液試料を、前記コレクタを介して前記収集容器の内部リザーバ内に方向づけ、前記付属品デバイスの前記内側部分によって画定される前記チャネルを介して前記血液試料を取得するステップと、
前記血液試料が取得された際に、前記付属品デバイスが前記収集容器の前記開放された第1の端部から取り外されるステップと、
少なくとも1つの自動処理デバイスを使用して前記収集容器内で前記取得された血液試料を処理するステップと、を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、小容量収集容器の開放端を介して、小容量収集容器の内部に、医療診断試験に使用される試料などの患者から得られた生物学的試料を誘導するためのコレクタを含む、毛細管血液試料を受け取るように構成された小容量収集チューブなどの小容量収集容器の開放端に取り付けるように構成されているキャップ、クロージャー、カバー、蓋、シール部材、または同様のデバイスなどの収集付属品または付属品デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2023年7月13日に出願された「Collector Accessory for Small Volume Collection Containers and Related Sample Collection Methods」と題された米国仮出願第63/513,362号の優先権を主張し、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0003】
生物学的試料収集のためのデバイスは、医療業界で一般的に使用されている。1つの一般的な採血技術は、少量の血液試料を得るための毛細血管採血であり、これは、様々な状態及び疾患の治療及びモニタリングのための試験に使用することができる。例えば、血液検査を実施して患者の血糖値および/または他の生理学的マーカーを監視するために、糖尿病患者の毛細血管血液試料を定期的に収集する。コレステロール検査キットなどの検査キットもまた、しばしば、使用者が分析のために毛細血管血液試料を得ることを必要とする。
【0004】
毛細血管血液試料を得るための採血プロセスは、通常、患者の指または他の適切な身体部分を刺し、血液試料を少量の容器に集めることを可能にすることを伴う。毛細血管血液試料を得るために患者の皮膚を穿刺するための異なるタイプのランセットデバイスが開発されている。典型的には、そのような検査に必要な血液の量は比較的少なく、ランセットデバイスによる小さな刺創ないし切開によって、通常、これらの検査に十分な量の血液がもたらされる。毛細血管採血に使用される小容量収集容器は、多くの場合、直壁マイクロチューブなどの管状容器である。 試料が容器に収集された後、収集容器は、収集容器の開放端内にまたはその上に挿入されたキャップアセンブリによって密封され得る。密封された容器は、自動診断試験などの処理のために実験室に提供することができる。
【0005】
自動化された試験プロセスは、選別機を使用して収集容器を(例えば、タイプ、サイズ、及び/または内容物によって)選別することを含むことができる。他の自動化プロセスは、選択された試料採取容器に特定の添加剤を充填すること、遠心分離、視覚ベースの試料品質分析、血清レベル分析、キャッピング解除、アリコート、及び/または容器の自動ラベル付けを含むことができる。従来の収集容器は、収集された血液試料の処理および分析に使用される自動処理機械のいずれかまたはすべてと互換性がない場合がある。例えば、自動選別機は、いくつかの収集容器、蓋、クロージャー、シール、または他の構成要素の構成要素のユニークなまたは不規則な形状のために、従来の標本収集容器を(例えば、タイプ、サイズ、および/または内容物によって)選別することができない場合がある。したがって、当技術分野では、多種多様な自動処理機械との使用に適合する規則的な形状を有するより普遍的な試料収集容器が必要である。本明細書に開示される試料収集容器及びアセンブリは、そのような普遍的な互換性を提供するように構成され、試料収集容器は、多くの異なる自動化された機械及びデバイスで使用することができることを意味する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許出願 出願公開第2022 /0280080号
【特許文献2】米国特許第11,399,755号
【特許文献3】米国特許出願出願公開第2019/0223772号
【特許文献4】国際公開第2020/167746号
【特許文献5】米国特許第9,380,975号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
自動化されたシステム及びデバイスを使用して従来の試料収集容器を処理することの困難さを考慮して、本開示は、多種多様な自動化されたデバイス及びシステムと互換性のある単純な形状を有する試料収集容器を対象とする。特に、本明細書に開示される試料収集容器は、望ましくは、多種多様なフロントエンドオートメーションデバイス、自動分析器、及び/またはバックエンドオートメーションデバイスと互換性があり、それによって、従来の手動処理よりも改善されたワークフロー効率を提供する。本開示はまた、そのような血液収集容器のための付属品デバイスまたは付属品であって、採血中に使用することができ、生物学的試料を含む採血容器の自動処理の前に除去することができる付属品デバイスまたは付属品を対象とする。したがって、付属品は、生物学的試料を処理するために使用される選別デバイス、添加剤注入デバイス、遠心分離機デバイス、または品質分析デバイスなどの自動処理デバイスを妨げない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様によれば、収集容器の開放端に取り付けるように構成された試料収集付属品デバイスは、カバーおよびコレクタを含む。カバーは、付属品デバイスを通るチャネルを画定する内面を有する側壁と、容器の側壁の内面に対して密封するようにサイズ設定された外径を有する外面とを有する収集容器に挿入するように構成された内側部分を含む。カバーはまた、収集容器の側壁の端部上に延在するように構成された内側部分から半径方向外向きに延在する外側部分を含む。コレクタは、カバーから遠位に延在し、カバーの内側部分の内面によって画定されるチャネルに生物学的試料を方向づけるように構成される。
【0009】
本開示の別の態様によれば、収集アセンブリは、開放された第1の端部、第2の端部、および第1の端部と第2の端部との間に延在する環状側壁を有する収集容器を含む。収集容器の環状側壁は、生物学的試料を受容するように構成された内部リザーバを画定する。アセンブリはまた、収集容器の開放された第1の端部に取り外し可能に取り付けられた付属品デバイスを含む。付属品デバイスは、カバーおよびコレクタを含む。カバーは、付属品デバイスを通るチャネルを画定する内面を有する側壁と、収集容器の環状側壁の内面に対して密封するようにサイズ設定された外径を有する外面とを有する収集容器に挿入された内側部分を含む。カバーはまた、内側部分から半径方向外向きに延在し、収集容器の開放第1の端部の上に延在する外側部分を含む。コレクタは、カバーから遠位に延在し、カバーの内側部分の内面によって画定されるチャネルを介して、生物学的試料を収集容器の内部リザーバ内に誘導するように構成される。
【0010】
本開示の別の態様によれば、自動血液試料処理のための方法は、付属品デバイスの内側部分を収集容器の開放された第1の端部を通して挿入することによって、付属品デバイスを収集容器に取り付けることを含む。付属品デバイスは、カバーおよびコレクタを含む。カバーは、付属品デバイスを通るチャネルを画定する内面を有する側壁と、収集容器の側壁の内面に対して密封するようにサイズ設定された外径を有する外面とを含む内側部分を含む。カバーはまた、収集容器の開放された第1の端部の上に延在するように構成された内側部分から半径方向外向きに延在する外側部分を含む。コレクタは、カバーから遠位に延在し、カバーの内側部分の内面によって画定されるチャネルに血液試料を方向づけるように構成される。この方法はまた、血液試料を、コレクタを通って付属品デバイスの内側部分によって画定されるチャネルを通って収集容器の内部リザーバに送ることによって血液試料を取得することを含む。この方法はまた、血液試料が取得されると、付属品デバイスを収集容器の開放された第1の端部から取り外し、少なくとも1つの自動処理デバイスを使用して収集容器内で取得された血液試料を処理することを含む。
【0011】
ここで、本発明の非限定的な例は、以下の番号付き条項に記載される。
【0012】
条項1:収集容器の開放端に取り付けるように構成された試料収集付属品デバイスであって、(i)前記付属品デバイスを通るチャネルを画定する内面を有する側壁と、前記容器の側壁に対して密封するようにサイズ設定された外径を有する外面と、を備える前記収集容器に挿入するように構成された内側部分と、(ii)前記収集容器の前記側壁の端部を越えて延在するように構成された前記内側部分から半径方向外向きに延在する外側部分と、を備える、カバーと、生物学的試料を前記カバーの前記内側部分の内面によって画定された前記チャネルに向けるように構成された前記カバーから遠位方向に延在するコレクタと、を備える、試料収集付属品デバイス。
【0013】
条項2:前記カバーおよび/またはコレクタが、シリコーン、ポリプロピレン、低密度ポリエチレン、合成ゴム、または天然ゴムのうちの1つ以上を含む可撓性プラスチック材料を含む、条項1に記載の付属品デバイス。
【0014】
条項3:前記可撓性プラスチック材料が、前記付属品デバイスの表面の濡れ性を増加させるための添加剤を含む、条項2に記載の付属品デバイス。
【0015】
条項4:前記カバーの前記内側部分がテーパー状であり、前記内側部分の第1の端部の外径が前記内側部分の第2の端部の外径よりも大きく、前記内側部分の前記第2の端部が前記収集容器に挿入されるように構成される、条項1~3のいずれかに記載の付属品デバイス。
【0016】
条項5 :前記カバーの前記内側部分の前記内面によって画定される前記チャネルは、前記チャネルの第1の端部の直径が前記チャネルの下端部の直径よりも広い状態でテーパー状である、条項1~4のいずれかに記載の付属品デバイス。
【0017】
条項6:前記外側部分は、前記内側部分の第1の端部に接続された第1の端部、第2の端部、および前記外側部分の前記第1の端部と前記第2の端部との間に延在する環状側壁を備える、条項1~5のいずれかに記載の付属品デバイス。
【0018】
条項7:前記内側部分の外面および前記外側部分の前記側壁の内面は、前記収集容器の前記開放端から延在するリップ機構を受け入れるようにサイズ設定された環状スロットを画定する、条項6に記載の付属品デバイス。
【0019】
条項8:前記内側部分の軸方向の長さが前記外側部分の軸方向の長さよりも長い、条項1~7のいずれかに記載の付属装付属品デバイス。
【0020】
条項9:前記付属品デバイス及び収集容器が、毛細血管血液試料の収集及び保管のために構成される、条項1~8のいずれかに記載の付属品デバイス。
【0021】
条項10:前記コレクタが、スクープ、漏斗、または毛細管作用部材のうちの少なくとも1つを含む、条項1~9のいずれかに記載の付属品デバイス。
【0022】
条項11:前記コレクタは、毛細管作用によって前記付属品デバイスを通して前記試料を引き出すように構成されたロッド、中空チューブ、またはプラスチックフィルムのうちの少なくとも1つを備える、条項1~10のいずれかに記載の付属品デバイス。
【0023】
条項12:前記カバーおよび前記コレクタは、射出成形などの単一の成形プロセスによって形成される不可欠な部分である、条項1~11のいずれかに記載の付属品デバイス。
【0024】
条項13:前記コレクタは、(i)前記試料を前記カバーの前記内側部分に向かって誘導するために前記カバーの前記内側部分に接続され、前記内側部分から延在する第1の部分、(ii)前記第1の部分の反対側の第2の部分、及び(iii)前記第1の部分と前記第2の部分との間に延在するスクープを備える、条項1~12のいずれかに記載の付属品デバイス。
【0025】
条項14:前記スクープの前記第2の部分は、少なくとも2次元で湾曲する湾曲した上縁部を備える、条項13に記載の付属品デバイス。
【0026】
条項15 :前記コレクタは、前記毛細管作用ロッドの外面と前記カバーの前記内面との間に半径方向に延在する壁によって前記カバーに取り付けられた毛細管作用ロッドを備える、条項1~10のいずれかに記載の付属品デバイス。
【0027】
条項16:前記ロッドが、前記カバーの前記内側部分の前記内面によって画定される前記チャネルを通って延在し、前記ロッドが、開放された第1の端部、開放された第2の端部、および前記第1の端部と前記第2の端部との間に延在する環状側壁を含む中空である、条項15に記載の付属品デバイス。
【0028】
条項17:前記ロッドの前記側壁は狭いチャネルを画定し、前記狭いチャネルは、前記狭いチャネルを通って前記生物学的試料の毛細管作用のためにサイズ設定された前記ロッドの前記第1の端部から前記第2の端部まで延在する、条項16に記載の付属品デバイス。
【0029】
条項18:前記毛細管作用ロッドが、遠位方向に前記カバーの第1の端部を超えて軸方向に延在し、近位方向に前記カバーの第2の端部を超えて軸方向に延在する、条項15~17のいずれかに記載の付属品デバイス。
【0030】
条項19:前記コレクタは、チャネルを画定する管状本体であって、前記チャネルは前記試料を前記カバーの前記チャネルに誘導するように構成された管状本体と、前記コレクタの外側部分上のコネクタであって、前記穿刺デバイスを前記付属品デバイスに取り外し可能に接続するための穿刺デバイスの対応するコネクタと係合するように構成されたコネクタとを備える、条項1~10のいずれかに記載の付属品デバイス。
【0031】
条項20:前記コレクタの前記外側部分上の前記コネクタに係合するとき、前記穿刺デバイスは、前記生物学的試料を、前記管状本体を通して導き、前記収集容器の内部リザーバ内にカバーするために、前記管状本体によって画定される前記チャネルの上に配置される、条項19に記載の付属品デバイス。
【0032】
条項21:前記生物学的試料が、前記穿刺デバイスから前記コネクタの前記管状本体を通って移動し、重力によって前記収集容器の前記内部リザーバ内にカバーされる、条項20に記載の付属品デバイス。
【0033】
条項22:前記コネクタは、前記穿刺デバイスが使用前位置から移動可能であるように、前記穿刺デバイスを回転可能に係合させるように構成され、前記穿刺デバイスは、前記収集容器の前記開放端から離間され、前記使用中位置に移動可能であり、前記穿刺デバイスは、前記収集容器の前記開放端を覆う、条項19~21のいずれかに記載の付属品デバイス。
【0034】
条項23:前記コネクタは、前記穿刺デバイスの対応する受容部に挿入するように構成された円筒形部材を備える、条項19~22のいずれかに記載の付属品デバイス。
【0035】
条項24:前記円筒形部材が、スナップフィット接続によって前記試料収集容器の前記受容部内に保持される、条項23に記載の付属品デバイス。
【0036】
条項25:前記コレクタは、前記穿刺デバイスを使用中位置に維持するために前記穿刺デバイスの一部と係合するように構成されたラッチをさらに備え、前記穿刺デバイスは、前記収集容器の前記開放端を覆う、条項24に記載の付属品デバイス。
【0037】
条項26:開放された第1の端部、第2の端部、および前記第1の端部と前記第2の端部との間に延在する環状側壁を含む収集容器であって、前記収集容器の前記環状側壁は生物学的試料を受け入れるように構成された内部リザーバを画定する収集容器と、前記収集容器の前記開放された第1の端部に取り外し可能に取り付けられた付属品デバイスであって、前記付属品デバイスは、カバーであって、(i)前記収集容器に挿入された内側部分であって、前記付属品デバイスを通るチャネルを画定する内面と、前記収集容器の前記環状側壁の内面に対して密封するようにサイズ設定された外径を有する外面とを備える内側部分と、(ii)前記内側部分から半径方向外向きに延在し、前記収集容器の前記開放された第1の端部の上に延在する外側部分と、を備えるカバーと、前記カバーの前記内側部分の前記内面によって画定された前記チャネルを通って前記内部リザーバ内に前記生物学的試料を誘導するように構成された前記カバーから遠位に延在するコレクタと、を備える付属品デバイスと、を備える収集アセンブリ。
【0038】
条項27:前記付属品デバイスの前記コレクタは、スクープ、漏斗、または毛細管作用部材のうちの少なくとも1つを含む、条項26に記載の収集アセンブリ
条項28:前記付属品デバイスの前記コレクタは、(i)前記試料を前記カバーの前記内側部分に向かって誘導するために前記カバーの前記内側部分に接続され、前記内側部分から延在する第1の部分、(ii)第2の部分、及び(iii)前記第1の部分と前記第2の部分との間に延在する誘導面を備える、条項26または条項27に記載の収集アセンブリ。
【0039】
条項29:前記付属品デバイスの前記コレクタは、毛細管作用ロッドを備え、前記毛細管作用ロッドは、前記毛細管作用ロッドの外面と前記カバーの前記内面との間に半径方向に延在する壁によって前記カバーに取り付けられる、条項26または条項27に記載の収集アセンブリ。
【0040】
条項30:前記収集容器が、前記内部リザーバが約600μL~1000 μLの体積を有するマイクロチューブである、条項26~29のいずれかに記載の収集アセンブリ。
【0041】
条項31:前記付属品デバイスに回転可能に取り付けられた採血穿刺デバイスをさらに備え、前記穿刺デバイスが前記収集容器の前記開放された第1の端部から離間されている使用前位置と、前記穿刺デバイスが前記収集容器の前記開放された第1の端部の上にある使用中位置との間で前記付属品デバイスのコネクタの周りを回転するように構成される、条項26に記載の収集アセンブリ。
【0042】
条項32:前記生物学的試料が、前記穿刺デバイスから前記付属品デバイスの前記コレクタおよびカバーを通って、重力によって前記収集容器の前記内部リザーバ内に移動する、条項31に記載の収集アセンブリ。
【0043】
条項33:前記コネクタは、前記穿刺デバイスの対応する受容部に挿入される円筒形部材を備える、条項31または条項32に記載の収集アセンブリ。
【0044】
条項34:前記円筒形部材が、スナップフィット接続によって前記試料収集容器の前記受容部内に保持される、条項33に記載の収集アセンブリ。
【0045】
条項35:前記コレクタは、前記穿刺デバイスを前記使用中位置に維持するために前記穿刺デバイスの一部と係合するラッチをさらに備え、前記穿刺デバイスは、前記収集容器の前記開放された第1の端部を覆う、条項33または条項34に記載の収集アセンブリ。
【0046】
条項36:前記穿刺デバイスが、前記キャップに前記穿刺デバイスを固定するために前記付属品デバイスの前記コネクタを受容するサイズの受容部を備える、条項31~35のいずれかに記載の収集アセンブリ。
【0047】
条項37:前記受容部が、前記付属品デバイスの前記コネクタを受け入れるようなサイズの開口部を画定する環状部材を備える、条項31~36のいずれかに記載の収集アセンブリ。
【0048】
条項38:前記穿刺デバイスは、試料源を受け入れるためのホルダであって、作動部分およびポートを有するホルダと、前記ポート内に固定されたランセットハウジングであって、前記ランセットハウジングが入口および内部を有するランセットハウジングと、穿刺要素であって、前記穿刺要素が前記内部内に保持される作動前位置と、前記穿刺要素の少なくとも一部が前記入口を通って延在する穿刺位置との間で移動可能な穿刺要素と、を備える、条項31~37のいずれかに記載の収集アセンブリ。
【0049】
条項39:自動血液試料処理のための方法であって、付属品デバイスの内側部分を収集容器の開口した第1の端部を通して挿入することによって、付属品デバイスを収集容器に取り付けるステップであって、前記付属品デバイスが、(i)前記付属品デバイスを通るチャネルを画定する内面を有する側壁と、前記収集容器の側壁の内面に対して密封するようにサイズ設定された外径を有する外面とを備える内側部分と、(ii)前記収集容器の前記開口した第1の端部の上に延在するように構成された前記内側部分から半径方向外向きに延在する外側部分と、を含むカバー、および前記血液試料を前記カバーの前記内側部分の前記内面によって画定される前記チャネルに導くように構成された前記カバーから遠位に延在するコレクタと、を含むステップと、前記血液試料を、前記コレクタを介して前記収集容器の前記内部リザーバ内に導くことによって前記血液試料を取得するステップと、前記付属品デバイスの前記内側部分によって画定される前記チャネルを介して前記血液試料を取得することと、前記血液試料が取得された際に、前記付属品デバイスが前記収集容器の前記開放された第1の端部から取り外されるステップと、少なくとも1つの自動処理デバイスを使用して前記収集容器内で前記取得された血液試料を処理するステップと、を含む、方法。
【0050】
条項40:前記付属品デバイスを前記収集容器から取り外した後、前記血液試料を処理する前に、前記収集容器の前記開放された第1の端部の上にキャップを取り付けて、前記血液試料を前記収集容器の前記内部リザーバ内に密封することをさらに含む、条項39に記載の方法。
【0051】
条項41:前記付属品デバイスの前記コレクタが、スクープ、漏斗、または毛細管作用部材のうちの少なくとも1つを含む、条項39または条項40に記載の方法。
【0052】
条項42:前記付属品デバイスの前記コレクタは、(i)前記血液試料を前記カバーの前記内側部分に向かって誘導するために前記カバーの前記内側部分に接続され、前記内側部分から延在する第1の部分、(ii)第2の部分、及び(iii)前記第1の部分と前記第2の部分との間に延在する誘導面を備える、条項39~41のいずれかに記載の方法。
【0053】
条項43:前記付属品デバイスの前記コレクタが、毛細管作用によって前記血液サンプル試料を前記付属品デバイスを通して引き出すように構成されたロッド、中空チューブ、またはプラスチックフィルムのうちの少なくとも1つを含む、条項39~41のいずれかに記載の方法。
【0054】
条項44:前記収集容器内で前記血液試料を処理するステップが、以下の自動試験プロセスのうちの1つ以上を含む、条項39~43のいずれかに記載の方法:血液試料を含む収集容器をタイプ、サイズ、及び/または内容物によって自動選別機で選別すること;選択された試料採取容器に特定の添加剤を充填すること;遠心分離;視覚ベースの試料品質分析;血清レベル分析;キャッピング解除;アリコート;及び/または採取容器の自動ラベル付け。
【0055】
条項45:前記血液試料を取得するステップは、患者の皮膚表面を穿刺することによって毛細血管血液試料を取得し、前記血液試料を前記付属品デバイスの前記コレクタを用いて前記収集容器の前記内部リザーバに引き込むことを含む、条項39~44のいずれかに記載の方法。
【0056】
条項46:前記付属品デバイスの前記コレクタは、チャネルを画定する管状本体であって、前記チャネルは前記血液試料を前記カバーの前記チャネルに誘導するように構成された管状本体と、前記コレクタの外側部分上のコネクタであって、前記穿刺デバイスを前記付属品デバイスに取り外し可能に固定するための穿刺デバイスの対応するコネクタと係合するように構成されたコネクタとを備える、条項39~41のいずれかに記載の方法。
【0057】
条項47:前記付属品デバイスを前記収集容器に取り付けた後、前記コレクタの前記コネクタを前記穿刺デバイスの対応する受容部を介して挿入することによって、前記穿刺デバイスを前記コレクタに取り付けることをさらに含む、条項46に記載の方法。
【0058】
条項48:前記穿刺デバイスは、試料源を受け入れるためのホルダであって、作動部分およびポートを有するホルダと、前記ポート内に固定されたランセットハウジングであって、前記ランセットハウジングが入口および内部を有するランセットハウジングと、穿刺要素であって、前記穿刺要素が前記内部内に保持される作動前位置と、前記穿刺要素の少なくとも一部が前記入口を通って延在する穿刺位置との間で移動可能な穿刺要素と、を備える、条項47に記載の方法。
【0059】
条項49:前記コネクタが、スナップフィット接続を介して前記受容部に回転可能に係合される、条項47または条項48に記載の方法。
【0060】
条項50:前記穿刺デバイスを、前記収集容器の前記開放された第1の端部から離間された使用前位置から、前記穿刺デバイスが前記収集容器の前記開放された第1の端部を覆う使用中位置に移動させることをさらに含む、条項47~49のいずれかに記載の方法。
【0061】
条項51:収集容器は、開放された第1の端部、第2の端部、および第1の端部と第2の端部との間に延びる環状側壁を含み、収集容器の環状側壁は、血液試料を受容するように構成された内部リザーバを画定する、条項39~50のいずれかに記載の方法。
【0062】
条項52:前記収集容器が、前記内部リザーバが約600μL~1000μLの体積を有するマイクロチューブを含む、条項39~51のいずれかに記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【0063】
図1A図1Aは、本開示の一態様による、試料収集容器および容器に取り付けられた付属品を含む試料収集アセンブリの斜視図である。
図1B図1Bは、図1Aの試料収集アセンブリの上部の断面の斜視図である。
図1C図1Cは、図1Aの試料収集アセンブリの部分の断面の分解図である。
図2A図2Aは、本開示の一態様による、試料収集容器および容器に取り付けられた付属品を含む試料収集アセンブリの他の例の斜視図である。
図2B図2Bは、図2Aの試料収集アセンブリの上部の断面の斜視図である。
図2C図2Cは、図2Aの試料収集アセンブリの部分の断面の分解図である。
図3A図3Aは、本開示の一態様による、試料収集容器および容器に取り付けられた付属品を含む試料収集アセンブリの他の例の斜視図である。
図3B図3Bは、図3Aの収集容器および付属品の一部の断面の斜視図である。
図3C図3Cは、図3Aの試料収集アセンブリの部分の断面の分解図である。
図4A図4Aは、本開示の一態様による、穿刺デバイスを試料収集アセンブリの付属品に接続する前の、図3Aの試料収集アセンブリおよび穿刺デバイスの斜視図である。
図4B図4Bは、本開示の一態様による、図 Aの収集アセンブリおよび穿刺デバイスの分解斜視図である。
図4C図4Cは、本開示の一態様による、図4Aの収集アセンブリおよび穿刺デバイスの斜視図であり、穿刺デバイスは、開放位置または使用前位置において付属品に取り付けられている。
図4D図4Dは、本開示の一態様による、図4Aの収集アセンブリおよび穿刺デバイスの斜視図であり、穿刺デバイスは、閉鎖位置または使用中位置において付属品に取り付けられている。
図5A図5Aは、本開示の一態様による、付属品と共に使用することができる生物学的試料を収集するための少量試料収集容器アセンブリの分解斜視図である。
図5B図5Bは、遠心分離前の状態における図5Aの試料収集アセンブリの断面図である。
図5C図5C は、遠心分離後の状態における図5Aの試料収集アセンブリの断面図である。
図5D図5Dは、アセンブリの様々な寸法を示す、図5Aの毛細管収集アセンブリの別の断面図である。
図6A図6Aは、本開示の一態様による、図5Aの試料収集容器の開放上端に取り付けることができるキャップの斜視図である。
図6B図6Bは、図6Aのキャップの断面図である。
図7A図7Aは、本開示の一態様による、患者の指から血液サンプルを取得するための穿刺デバイスを含むサンプル収集アセンブリの斜視図である。
図7B図7Bは、本開示の態様による、ランセットを含む図7Aの穿刺デバイスの断面図である。
図7C図7Cは、本開示の一態様による、図7Aの穿刺デバイスのホルダの斜視図である。
図7D図7Dは、採血手順を実行するために患者の指に接続された図7Cのホルダの上面図を示す概略図である。
図7E図7Eは、患者の指に接続された図7Cのホルダの正面図を示す別の概略図である。
図8図8は、本開示の一態様による、少量のサンプル収集容器および付属品を使用した試料収集および自動処理のための方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0064】
以下の説明は、当業者が本発明を実施するために企図される説明された実施形態を作成及び使用することを可能にするために提供される。しかしながら、様々な修正、等価物、変形、及び、代替物は、当業者に容易に明らかなことである。任意の、および全てのそのような修正、変形、等価物、および代替は、本発明の主旨および範囲内に入ることが意図されたものである。
【0065】
以下、説明の目的のために、用語「上部(upper)」、「下部(lower)」、「右(right)」、「左(left)」、「垂直の(vertical)」、(水平の(horizontal)」、「上(top)」、「下(bottom)」、「横の(lateral)」、「縦の(longitudinal)」、およびそれらの派生語は、図面において配向されるように、本発明に関するものとする。「近位」という用語は、デバイスまたはオブジェクトの中央または内部部分を指す。 例えば、細長い部材の「近位」端は、デバイスの中央部分または本体に接続された部材の端部を指し得る。 対照的に、「遠位」という用語は、デバイスまたはオブジェクトの中央部分または本体から離間されたデバイスまたはオブジェクトの外側部分を指す。 例えば、細長い部材の「遠位」端は、デバイスの本体から最も遠く、デバイスの他の部分に接続されていない部材の端部を指し得る。 しかしながら、本発明は、それとは反対に明示的に特定されない限り、代替的な変形を前提としてもよいことは理解されよう。また、添付の図面に示され、および以下の明細書に記載される具体的なデバイスおよびプロセスは、単に本発明の例示的な実施形態であることも理解されるべきである。そのため、本明細書に開示される実施形態に関連する具体的な寸法、及び、他の物理的な特徴は、限定的であるとしてみなされるべきではない。
【0066】
本開示は、生物学的試料収集アセンブリ10、および生物学的試料を受け取るための試料収集容器12または収集チューブを含む、毛細血管血液試料および他の流体試料などの生物学的試料を収集するためのシステムに関する。生物学的試料は、血液試料などの生物学的試料を得るために訓練された医療専門家または施術者によって患者から収集することができる。施術者は、患者のために採血、流体送達、および/または注入手順を実行する臨床医または医療従事者であり得る。例えば、「医療従事者」は、医療技術者、採血医、看護師、または医療施設の滅菌された慣行およびプロトコルに従って採血手順を実行するように訓練された別の施術者であり得る。本明細書に開示される収集アセンブリ10はまた、生物学的試料を容器12の内部に導入または誘導するために、試料収集容器12に接続されるように構成された付属品28または付属品デバイスを含むことができる。本明細書に開示されるアセンブリ10、容器12、および付属品28は、穿刺部位から容器12の内部への改善された血液収集を可能にするように構成することができ、これは、乳児のかかとスティックなどのアクセスが困難な毛細管スティック部位からのサンプル収集にとって特に重要であり得る。
【0067】
本開示の付属品28は、当技術分野で知られている多くの異なるタイプの試料収集アセンブリ10、容器12、およびマイクロチューブと共に使用することができる。付属品28と共に使用することができるサンプル収集アセンブリの例は、例えば、「少量収集容器」と題された特許文献1(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に開示される。いくつかの例では、例えば、図1Aに示されるように、試料収集容器12は、第1または上部開放端14、閉鎖または開放することができる第2または下部端16、およびそれらの間に延びる環状側壁18を有する本体またはチューブを備える。開放上端14は、患者の皮膚表面などの穿刺位置から試料を収集するための適切なサイズおよび/または形状であり得る。本明細書でさらに詳細に説明されるように、いくつかの例では、開放上端14は、容器12の開放上端14を取り囲む平坦な360°リップ特徴20(図5A~5Dに示される)を有することができる。容器12の底端16が開いているとき、サンプル収集容器12はまた、収集容器12の底端14に結合されて収集容器12の底端14を閉じるように構成されたプラグ22を含むことができる。収集容器12の環状側壁18および/または任意の内壁は、診断試験を実施するのに十分な体積の生物学的試料を含むようなサイズの容器12の内部または内部リザーバ24を画定することができる。例えば、収集容器12は、内部リザーバ24が約600μL~1000μLの体積を有するマイクロチューブであり得る。収集アセンブリ10はまた、収集容器12に接続されて、容器12の内部リザーバ24内に生物学的試料を固定するために収集容器12の開放上端14を閉じるように構成されたキャップ26(図5A図6Bに示される)を含むことができる。
【0068】
試料収集容器12は、分析および試験のための生物学的試料の受容および保管のために構成される。本明細書で使用される場合、「生物学的試料」は、血液(例えば、動脈血、静脈血、毛細血管血など)、血漿、唾液、尿、または患者から得られた他の流体を含むがこれらに限定されない、1つ以上の生体液(例えば、患者から得られた液体(複数可)、混合物(複数可)、及び/または溶液(複数可))を含む試料を指すことができる。本明細書で使用される場合、「患者」という用語は、哺乳類生物を意味することができ、本開示の収集容器10は、ヒト及び/または動物に対して実施される検体収集手順で使用することを意図することができる。収集容器12は、診断試験の目的のために、生物学的試料の収集、保管、および最終的な移送に使用することができる。例えば、収集容器12は、プロテオミクス、分子診断、化学サンプリング、血液、または他の体液収集、凝固サンプリング、血液学的サンプリングなどに使用されるように構成することができる。
【0069】
いくつかの例では、本明細書に開示される収集容器12および付属品28は、自動化互換性のある少量試料収集容器のための生物学的試料収集を改善するように構成され、容器の形状は、複数のフロントエンド自動化および分析器システムとの互換性のための設計制約によって既に挑戦されている。これらの制約は、収集容器12が従来の毛細血管採血には適さない幾何学形状を有することを引き起こす可能性があり、したがって、試料収集を改善するための付属品28の必要性を決定する。これらの理由から、付属品28の目的は、改善された血流、収集容器12の開放端での赤血球のハングアップの排除、溶血、および典型的には毛細血管血液の問題となり得る他の試料品質関連因子を含む、自動化互換性のある少量収集容器12のための生物学的試料収集の容易さを改善することである。
【0070】
より具体的には、平坦な開放上端14またはリップ機構0を有する収集容器12は、その長手方向軸X1を中心に概して対称であり得る。つまり、収集容器12は、多くの方向またはすべての方向で自動処理機械に挿入することができる。平坦な開放上端14を備えた収集容器12は、自動選別機および他のタイプの自動化デバイスなど、適切な分析のために試料を準備するために使用される自動化フロントエンドプロセスで使用することができる。これらのデバイスは、例えば、選択された試料採取容器に特定の添加剤を充填すること、遠心分離、視覚ベースの試料品質分析、血清レベル分析、キャッピング解除、アリコート、及び/または容器の自動ラベル付けのためのデバイスを含むことができる。収集容器12はまた、自動化された分析手順と互換性があり、自動化された診断および/または分析プローブまたは他の標本抽出装置を収容することができる。収集容器はまた、再シール、保管、および回収などの試料が分析された後に採用される自動バックエンドプロセスと互換性があることができる。
【0071】
いくつかの例では、本開示の収集容器は、異なる市販の自動サンプル分析器で使用可能である。 そのような分析器の例としては、限定するものではないが、Roche Diagnosticsのcobas (登録商標) P 512、cobas (登録商標) P 612、cobas (登録商標) c 501、cobas (登録商標) c 502、cobas (登録商標) c 602、cobas (登録商標) e 601、cobas (登録商標) e 602、cobas (登録商標) e 801、及び/またはcobas (登録商標) e 802、Beckman Coulter, Inc.のDxA、AU 5800、DCX 700 AU、Dxl、及び/またはFalcon、Siemens HealthcareのAtellica (登録商標) SH、Aptio (登録商標)、Atellica (登録商標) CH、及び/またはAtellica (登録商標) IA、Ortho Clinical DiagnosticsのVitros (登録商標)、及び/またはAbbottのGLP、a 3600、Alinity、及び/またはArchitectが挙げられる。
【0072】
本開示はまた、収集されたサンプルの取得、収集、保管、および/または操作を容易にまたは簡素化する、収集容器12と共に使用するための付属品28または付属品デバイスに関する。より具体的には、本開示の付属品28は、収集容器12の開放上端14の上に配置されるように構成された様々なキャップ、クロージャー、カバー、蓋、および他のシール部材を含むことができる。付属品28は、患者の皮膚の穿刺部位などの収集場所から収集容器12の内部リザーバ24に生物学的試料を導く1つまたは複数の構造を含むことができる。いくつかの例では、付属品28は、収集前に収集容器12の開放上端14に取り付けられ、収集後に廃棄されるように構成された使い捨てデバイスであり得る。
【0073】
いくつかの例では、付属品28は、収集容器12の開放上端14に接続するキャップ部分を含むプラスチック収集デバイスを含むことができる。 付属品28はまた、生物学的試料を試料収集部位(例えば、皮膚穿刺または血管アクセス部位)から収集容器12の内部リザーバ24に流入させるように構成されたキャップ部分から延在する、延長装置などの遠位に延在するコレクタを含むことができる。付属品28はまた、収集容器14の内部リザーバ24に向かって生物学的試料を引き出すために、開放上端14または収集容器12の内部に取り付けられた、ガラスまたはプラスチックの毛細管作用構造(例えば、チューブ、ロッドなど)またはプラスチックフィルムなどの収集容器12の開放上端14に接続され得る他の機械的流れ誘導構造を含むことができる。
【0074】
スクープ付き血液サンプル採取用付属品
本明細書に開示される生物学的試料収集器アセンブリ10は、試料収集を容易にするように適合された取り外し可能な試料収集付属品28を含み、その例を図2A~2Cに示す。追加の付属品128、228を図3A図5Bに示す。付属品28、128、228は、生物学的試料の収集中に収集容器12の開放上端14に取り外し可能に取り付けられるか、または取り付けられるように構成される。例えば、付属品28、128、228は、患者からの生物学的試料を(例えば、穿刺位置から)付属品28、128、228を介して収集容器12の内部に誘導するように構成された誘導面または部材を含むことができる。生物学的試料は、少量の流体試料を第1の位置から第2の位置に移動させるために、重力、毛細管力、または他の受動的もしくは能動的輸送力によって、付属品28、128、228を通って移動することができる。生物学的試料が取得され、収集容器の内部に移動されると、付属品28、128、228は取り外され得、収集容器12は、生物学的試料が試験される準備が整うまで(例えば、例えば、図6A~7Cに示されるキャップ26を用いて)キャップされ得る。
【0075】
図1A~1Cに示されるように、生物学的試料(例えば、毛細血管血液試料)の収集を容易にする幾何学形状を含む試料収集アセンブリ10の試料収集付属品28は、収集容器12の開放上端14に取り付けられるように構成される。付属品28は、収集容器12の開放上端14の上に配置されるように構成されたキャップ、キャップ部分、またはカバー30を備える。カバー30は、収集容器12に挿入するように構成された内側環状部材または内側部分32と、内側部分32を囲む外側環状部材または外側部分34とを有する同心配置を有することができる。内側部分32は、収集された生物学的試料がチャネル40を通過し、付属品28を介して収集容器12の内部リザーバ24に入ることを可能にするのに適した流体チャネルなどの流体チャネル40を画定する内面38を有する側壁36と、収集容器12の側壁18の内面44に接触、押し付け、および/または密封するようなサイズの最大または最大外径OD1(図1Bおよび図1Cに示される)を有する外面42とを含むことができる。図1A~1Cに示されるように、カバー30の外側部分34は、カバー30の内側部分32によって画定されるチャネル40を通過する場合を除いて、流体が収集容器12の内部リザーバ24に入るか、または収集容器12の内部リザーバ24から出るのを防ぐために、収集容器12の開放上端14の上および/またはその周りに延在する。付属品28はまた、生物学的試料を内側部分32の内面38によって画定されるチャネル40に方向づけるように構成されたカバー30から遠位に延在するコレクタ46を含む。
【0076】
カバー32は、一般に、生物学的試料の流れを収集容器12の内部リザーバ24に導くように成形される。例えば、図1A~1Cに示されるように、カバー30の内側部分32は、テーパー状にすることができる(例えば、先細にした内面38および/または外面42を有することができる)。例えば、内側部分32の第1の端部または上端部48の最大外径OD1は、収集容器12に挿入されるサイズである内側部分32の第2の端部または下端部50の外径OD2(図1Bおよび1Cに示される)より大きくてもよい内側部分32のテーパー状の外面42を有することは、付属品28を収集容器12の開放上端14を通して摺動させることを容易にすることができる。カバー30の内側部分32の内面38によって画定されるチャネル40はまた、内側部分32の上端48の内径ID1が内側部分32の下端50の内径ID2よりも大きい状態で先細にすることができる。内側部分32の上端48および下端50のテーパーおよび/または寸法の量は、流体がチャネル40を効率的に流れることを確実にするように選択することができる。特に、テーパー角度は、生物学的試料が制御された方法でチャネル40を通って移動することを確実にするのに十分に急勾配であってもよい。しかしながら、内側部分32の下端50は、血小板、鉱物、および他の粒子などの収集された生物学的試料の固体成分が、内側部分32の内面38に付着しないか、またはそうでなければ付属品28を通る流体の流れをブロックしないことを確実にするのに十分な幅であることが望ましい。
【0077】
カバー30の外側部分34は、第1または上端54、上端54の反対側の開口した第2または下端56、および外側部分34の上端54と下端56との間の内側部分32の周りに延在する側壁58を有する環状または管状構造であり得る。 外側部分34の上端54は、内側部分32の上端48に接続されるか、または内側部分32の上端48と一体化することができる。 さらに、図1Bおよび図1Cに示されるように、内側部分32の外面42および外側部分34の内面60は、収集容器12の開放上端14を受容するようにサイズ設定された環状スロット62を画定する。いくつかの例では、外側部分34の内面60および/または内側部分32の外面42と収集容器12との間の接触は、付属品28を所定の位置に保持し、付属品28が予期しないまたは不都合な時間に収集容器12から摺動するのを防ぐのに十分であり得る。前述のように、付属品28の寸法は、一般に、収集容器12および/または収集容器と共に使用される自動処理機械の寸法に依存する。
【0078】
付属品28はまた、収集される生物学的試料をカバー30の内側部分32の内面38によって画定されるチャネル40に方向づけるように構成されたカバー30から遠位に延在するコレクタ46を含む。コレクタ46は、例えば、特許の皮膚上の穿刺位置(例えば、皮膚穿刺位置)から生物学的試料をカバー30のチャネル40に方向づけるように構成された任意の構造であり得る。例えば、コレクタ46は、生物学的試料をチャネル40に方向づけるために、傾斜した表面、弓形の表面、湾曲した表面、またはテーパー状の表面を含むことができる。他の例では、コレクタ46は、流体試料を収集容器12のチャネル40および/または内部リザーバ24に方向づけるための管状および/または細長い部材を含むことができる。特に、いくつかの例では、コレクタ46は、生物学的試料を収集容器12のチャネル40および/または内部リザーバ24に方向づけるためのスクープ、くさび、漏斗、および/または毛細管作用デバイス(例えば、ロッド、チューブ、フィルム、または同様の構造)のうちの1つまたは複数を備えることができる。
【0079】
カバー30および/またはコレクタ46は、可撓性プラスチックおよび/またはエラストマー材料、例えば、シリコーン、ポリプロピレン、低密度ポリエチレン、合成ゴム(例えば、ポリクロロプレン)、天然ゴム(例えば、イソプレン)、ならびにより硬いおよび/またはより硬い材料、例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、またはポリエチレンテレフタレートなどの剛性熱可塑性材料、ならびにガラスおよび他のセラミック材料から形成され得るか、またはそれらを含むことができる。いくつかの例では、付属品28は、射出成形などの従来の成形プロセスによって作製された単一の成形部品であり得る。 そのような例では、カバー30の内側部分32および外側部分34は、コレクタ56と一体化することができる。例えば、コレクタ56の誘導面64は、付属品28を通る生物学的試料の収集容器12の内部リザーバ24への流れを妨げるギャップ、ジョイント、エッジ、または任意の他の構造なしに、カバー30の内側部分32の内面38から遠位にシームレスに延びることができる。いくつかの例では、内側部分32の内面38および/または付属品28の他の表面は、付属品28の表面の濡れ性を増加させるための添加剤材料を含むことができる。添加剤材料は、成形前に付属品28を製造するためにプラスチックまたは前駆体材料に添加することができ、および/または成形および/または硬化後に成形部品の表面に適用することができる。
【0080】
図1A~1Cを引き続き参照すると、いくつかの例では、付属品28のコレクタ46は、皮膚の穿刺位置から、付属品28を通って、収集容器12の内部リザーバ24への流路を提供する患者の皮膚に押し付けるように構成されたスクープである。スクープを使用することによって、施術者は、十分な量のサンプルが付属品28を通って収集容器14に通過することを可能にする血液試料を効果的に取得することができる。いくつかの例では、コレクタ46またはスクープは、カバー30の内側部分32を通って延在するチャネル40に向かって試料を誘導するために、内側部分32に接続され、内側部分32から延在する第1の、近位の、または底部の部分66を含むことができる。コレクタ46またはスクープはまた、底部66の反対側の第2の、遠位の、または上部68を含む。誘導面64は、底部66と上部68との間に延在する内向きの面である。 コレクタ46またはスクープの上部68は、付属品28の長手方向軸X2の周りおよび付属品28の長手方向軸X2を実質的に横断する軸の周りに半径方向に湾曲する、湾曲した上端をさらに備えることができる。 誘導面64は、生物学的試料を、内側部分32の内面38によって画定されるチャネル40に方向づけるために提供される。誘導面64は、コレクタ46の上部68または上縁部から容器12および付属品28の長手方向軸に向かって傾斜する湾曲面(例えば、複数の方向に湾曲する表面)であり得る。他の例では、誘導面64は、誘導面64の中心軸または部分に向かって傾斜または湾曲しない、平坦または角度のある平面の表面であり得る。
【0081】
前述のように、付属品28は、収集容器12の開放上端14に取り外し可能に挿入される。付属品28は、図1Cの収集容器12から切り離されて示されている。 付属品28を収集容器12の開放上端に取り付けるために、施術者は、カバー30の内側部分32の外面42が収集容器12の側壁18の内面44に接触するように、矢印A1(図1C)によって示されるように、付属品28の内側部分32の下端50を収集容器12の開放上端14を通して押す。次いで、施術者は、内側部分32を収集容器12の内側リザーバ24内に前進させ、外側部分34の底端56を収集容器12の側壁18から半径方向外向きに延在する環状隆起70またはリングと接触させる。 前述のように、収集容器12の上端14は、内側部分32の外面42と外側部分34の内面60との間に画定されたスロット60内に摺動する。付属品28が収集容器12に取り付けられると、図1Aおよび1Bに示されるように、スクープなどのコレクタ46は、カバー30の内側部分32または外側部分34の上端48、54から遠位に延在する。
【0082】
本開示の取り外し可能な付属品28を含む収集アセンブリ10とは対照的に、多くの従来の収集容器またはチューブは、収集容器またはチューブの上部リップ部分から遠位に延在するスクープなどの1つまたは複数のコレクタ構造を有する開放上端を有する。これらの従来のコレクタまたはスクープは、典型的には、容器またはチューブの上部リップ部分と一体であり、容器またはチューブの上部リップ部分から遠位に延在する。しかしながら、一体型スクープを含む容器は、平らな開放上端を有する容器またはチューブに必要とされるよりも、スクープを形成するために複雑なまたは追加の工具を必要とし、製造が複雑であり得る。一体型スクープを有する容器はまた、自動化された機械によって認識および/または操作されるために、そのような容器が特定の向きでスクープと共に位置決めされる必要がある場合があるため、自動化された処理機械ではうまく機能しない場合がある。 例えば、いくつかの自動化された機械のビジョンシステムは、スクープが特定の向きにあるときにのみ容器を認識し得る。しかしながら、自動化された機械を使用する前に各容器が適切に配置されていることを確認する必要があると、充填された収集容器を処理するために必要な時間と手作業が増加する。したがって、本明細書に開示される取り外し可能および/または廃棄可能な付属品28を含む収集アセンブリ10は、従来の収集アセンブリおよび容器と比較して、製造可能性および普遍的な自動処理の観点から実質的な利点を提供すると考えられる。
【0083】
毛細管作動デバイスを備えた血液試料収集用付属品
図2A図2Cは、収集容器12の開放上端14に取り付けられるように構成された付属品128を含む試料収集アセンブリ110の別の例を示す。 前の例と同様に、付属品128は、収集容器12の内部リザーバ24に挿入するように構成された内側部分132を含むカバー130を備える。 カバー130の内側部分132は、付属品128を通るチャネル140を画定する内面138を有する側壁136と、収集容器12の側壁18の内面44に対して密封するようにサイズ設定された外径を有する外面142とを含む。カバー130はまた、収集容器12の開放上端14の上に延在する外側部分134を含む。
【0084】
付属品128はまた、生物学的試料をカバー130の内側部分132の内面138によって画定されるチャネル140に方向づけるように構成されたカバー130から遠位に延在するコレクタ146を含む。しかしながら、前の例とは異なり、図2A~2Bの付属品128のコレクタ146は、患者の皮膚の穿刺位置から収集容器12の内部リザーバ24に、毛細管血液サンプルなどの生物学的試料を輸送するための毛細管作用デバイスの表面に沿って生物学的試料の流れを引き出すか、または誘導するように構成された、ロッド、ポスト、またはプラスチックフィルムなどの毛細管作用デバイスである。
【0085】
図2Bおよび図2Cに最も明確に示されるように、毛細管ロッドまたはデバイスは、開放頂部176、開放底部178、および頂部176と底部178との間に延在する環状側壁180を含む中空の細長いチューブであり得る。細長いチューブの側壁180は、狭い流路を通る試料の毛細管作用のためにサイズ設定されたロッドの上部176から下部178まで延びる狭い流路を画定することができる。
【0086】
図2A~2Cに示されるように、毛細管作用ロッドまたはデバイスは、毛細管作用ロッドまたはデバイスの外面174とカバー130の内側部分132の内面138との間に半径方向に延在する壁172によってカバー130に取り付けられ、その結果、ロッドまたはデバイスは、カバー130の内側部分132の内面138によって画定されるチャネル140を通って延在する。ロッドの遠位端または上端176は、遠位方向にカバー13 0の上端148を超えて遠位に延在することができる。同様に、ロッドの近位端または底端178は、カバー130の底端150を超えて延在することができる。例えば、ロッドまたはデバイスの環状側壁180は、全長L 3を有することができる。さらに、側壁180は、カバー130の上端148を超えて遠位に距離D1だけ延在することができる。 ロッドはまた、カバー130の底端150を超えて近位方向に距離D2だけ延在することができる。
【0087】
図2A~2Cの付属品128は、前の例と同様の方法で収集容器12に取り付けられる。具体的には、図2Cに示されるように、付属品128は、最初に収集容器12から分離される。 生物学的試料を得る準備ができたとき、付属品128は、矢印A2の方向(図2Cに示される)に、収集容器12の開放上端14を通してカバー130の内側部分132を挿入することによって、収集容器12に取り付けることができる。次いで、カバー130を、収集容器12上に前進させ、外側部分134の底端156を、収集容器12の環状隆起部70またはリング、および収集容器12の開放上端14に対して静止させて、内側部分130の外面142およびカバー130の外側部分134の内面160によって画定される環状スロット162内に移動させる。
【0088】
血液試料収集および穿刺デバイス用付属品
図3A図4Dは、収集容器12の開放上端14に取り外し可能に取り付けられるように構成された付属品228を含む試料収集アセンブリ210の別の例を示す。付属品228は、採血デバイスまたは採血アセンブリとも呼ばれる穿刺デバイス310(図4A~4Dに示される)に接続されるように構成される。 穿刺デバイス310は、指または別の身体部分(例えば、患者の指またはつま先)を支持するための保持構造またはホルダを含み、患者の皮膚表面を穿刺するためのランセットを含むか、またはそれと結合される。 穿刺デバイス310はまた、生物学的試料を穿刺位置から、例えば、収集容器12の内部リザーバ24に誘導するための様々な表面及び流路を含むことができる。付属品228は、図3A~3Cの収集容器12に近接して示されている。 収集容器12、付属品228、および穿刺デバイス310は、図4A図4Dに示されている。
【0089】
付属品228は、穿刺デバイス310と係合し、それによって穿刺デバイス310を付属品228に固定するための1つまたは複数のコネクタ、ラッチ、ロック、または同様の機械的留め具を含むことができる。 穿刺デバイス310が収集容器12に固定され、患者の皮膚が穿刺されると、生物学的試料は、穿刺デバイス310の誘導面またはチャネルを通って、付属品228を通って、収集容器12の内部リザーバ24内に流れることができる。穿刺デバイス310は、当技術分野で知られているように、患者の皮膚を穿刺し、ランセット、針、鋭利物、または同様のデバイスを含む流体生物学的試料を得るための様々な市販または特別に作られたデバイスのいずれかであり得、これは、本開示の付属品228と係合するように適合され得る。 本開示の付属品と共に使用することができる毛細血管収集デバイスと称される例示的な穿刺デバイス310は、図4A~4Dおよび図7A~7Eに示される。また、付属品228と共に使用するように適合させることができる他の穿刺デバイスまたは血液収集デバイスは、「血液サンプルを取得するためのデバイス」と題された特許文献2、「血液の付着した流れのための装置」と題された特許文献3、及び「回転可能な接続を有するキャピラリーコレクタ」と題された特許文献4に記載されており、その各々の開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0090】
前の例と同様に、図3A~4Dの付属品228は、収集容器12に挿入するように構成された内側部分232と、収集容器12の開放上端14上に延在する外側部分234とを備えるカバー230を備える。内側部分232は、付属品228を通るチャネル240を画定する内面238を有する側壁236と、容器12の側壁18の内面44に対して密封するようにサイズ設定された外径を有する外面242とを含む。
【0091】
付属品228はまた、得られた生物学的試料をカバー230の内側部分232の内面242によって画定されるチャネル240に向けるように構成されたカバー230から遠位に延在するコレクタ246を含む。図3A~3Cに示されるように、コレクタ246は、生物学的試料をカバー230または付属品228のカバー部分を通って延在するチャネル240に導くように構成されたチャネル282を画定する環状または管状の本体である。管状本体は、生物学的試料をカバー230のチャネル240に方向づけるための漏斗状またはテーパー状の内面284を含むことができる。いくつかの例では、コレクタ246はまた、生物学的試料が穿刺デバイス310からカバー230の内側部分232によって画定されるチャネル240に直接流れるように、穿刺デバイス310の対応する流出口または出口と整列して支持するように構成されたコレクタの内面284上の環状棚286、肩、隆起、または同様の支持面を含むことができる。図3Bおよび図3Cに最も明確に示されるように、コレクタ246はまた、コレクタ246が付属品228に取り付けられたときに穿刺デバイス310を支持するために穿刺デバイス310の対応する構造を受け入れるように構成された、コレクタ246の外側上の外側棚288または肩部分を含むことができる。
【0092】
付属品228のコレクタ246はまた、穿刺デバイス310を付属品228に固定するために、穿刺デバイス310の対応する受容部312(図4A~4Dに示される)と係合するように構成されたコレクタ246の一部から延在するコネクタ290を含むことができる。コネクタ246に係合すると、穿刺デバイス310は、カバー230の内側部分232によって画定されるチャネル240の上に配置され、これは、試料が穿刺デバイス310の出口またはポートからチャネル240に通過することを意味する。次いで、生物学的試料は、カバー230のチャネル240を通って収集チューブ12の内部リザーバ24内に通過する。特に、穿刺デバイス310および付属品228は、取得された生物学的試料が、重力によってコレクタ246のチャネル282およびカバー230のチャネル240を通って収集容器12の内部リザーバ24に流れるように構成することができる。
【0093】
いくつかの例では、コネクタ290は、コレクタ246の外面から延在す柱、突起、または円筒形部材などの突起部材であり得る。 突出部材は、穿刺デバイス310を付属品228に取り外し可能に固定するために、穿刺デバイス310の環状リングまたは円形開口部などの対応する受容器312(図4A~4Dに示される)内に受容される、および/または対応する受容器312に挿入されるように構成され得る。 コネクタ290は、コネクタ290が穿刺デバイス310の受容部312とのスナップフィット接続を形成するように、コネクタ290の外面の周りに延在するリブ、リップ、突起、隆起、または同様の隆起部分を含むことができる。
【0094】
いくつかの例では、コネクタ290は、穿刺デバイス310と回転可能に係合するように構成される。例えば、コネクタ290は、穿刺デバイス310の受容部312が時計回りおよび/または反時計回りの接続でコネクタ290の周りを回転することを可能にするように成形することができる。 穿刺デバイス310は、穿刺デバイス310の流出ポートがコレクタ246のチャネル282から離れている使用前位置(図4Cに示される)から、穿刺デバイス310の流出ポートがコレクタ246のチャネル282に接続されるか、またはチャネル282への開口部を覆う使用位置(図4Dに示される)まで、矢印A3(図4B及び図4Cに示される)の方向に回転するように構成され得る。例えば、施術者は、皮膚穿刺を実行し、生物学的試料を取得する準備ができたときに、穿刺デバイス310をチャネル282への開口部に向かって回転させてもよい。施術者は、収集容器12の内部リザーバ24にアクセスするために、穿刺デバイス310の流出ポートをチャネル282から離れるように移動させる反対方向に、穿刺デバイス310を回転させてもよい。 有利には、穿刺デバイス310とコレクタ246との間の回転可能な接続は、施術者が、穿刺デバイス310を付属品228から切断する必要なく、収集容器12の内部リザーバ24にアクセスできることを意味する。
【0095】
いくつかの例では、付属品228は、図4Dに示される使用位置(すなわち、生物学的試料が穿刺デバイス310からカバー230のコレクタ246によって画定されるチャネル282まで通過する位置)に穿刺デバイス310を維持するために、穿刺デバイス310の一部と係合するように構成されたラッチ292をさらに備える。例えば、ラッチ292は、コネクタ290と反対側のコレクタ246の側面上のコレクタ246の外面から延在する、正方形または長方形の突起などの突起であり得る。図4A~4Dに示されるように、穿刺デバイス310は、使用位置に穿刺デバイス310をロックするためのラッチ292を受容するように構成された、正方形または長方形のリングまたは開口部などの対応するラッチ受容部314を含む。
【0096】
図3A~4Dのア付属品228は、前の例と同じように、収集容器12の開放上端14に取り付けられる。具体的には、図3Cに示されるように、付属品228は、最初に収集容器12から分離して提供することができる。試料を収集する準備ができたら、図3Cの矢印A4によって示されるように、カバー230の内側部分232を収集容器12の開放上端14を通して挿入することによって、付属品228を収集容器12に取り付けることができる。次いで、カバー230を、収集容器12上に前進させ、外側部分234の底端256を、収集容器12の環状隆起部70またはリング、対して静止させて、収集容器12の開放上端14は内側部分230の外面242およびカバー230の外側部分234の内面260によって画定される環状スロット262内に受容される。付属品228が収集容器12に取り付けられると、矢印A5(図4Bに示される)によって示されるように、コネクタ290または付属品228の突出部材を穿刺デバイス310の受容部312を通して挿入することによって、穿刺デバイス310が付属品228に取り付けられ、それによって、穿刺デバイス310を付属品228に取り外し可能に係合させる。穿刺デバイス10が付属品228に取り付けられると、矢印A3(図4Bおよび4C)によって示されるように、受容部312をコネクタ290の周りで回転させることによって、穿刺デバイス310を使用前位置(図4Cに示される)から使用位置(図4Dに示される)に移動させることができ、それによって、穿刺デバイス310をコレクタ246のチャネル282の上に移動させ、穿刺デバイス310のラッチ受容器314にコレクタ246のラッチ292を係合させる。
【0097】
毛細管試料収集容器
前述のように、本明細書に開示される付属品デバイスまたは付属品28、128、228は、例えば、図1A図4Dに示される収集容器12を含むがこれらに限定されない、収集容器の様々な異なる形状および構成に接続されるように構成される。付属品28、128、228はまた、様々な形状、長さ、および材料組成の収集容器を含む異なるタイプの収集容器に接続することができる。 例示的な付属品28、128、228の特徴を詳細に説明した後、収集容器12およびキャップ26を含む試料収集アセンブリ10の追加の特徴を、図5A図5Dを参照して説明する。具体的には、これらの図は、生物学的試料を収集するための収集チューブとも呼ばれる収集容器12と、収集容器12の内部リザーバ24内に取得された生物学的試料を密封するために容器12の開放上端14に取り付けるように構成されたキャップ26とを備える試料収集アセンブリ10を示す。例えば、生物学的試料が取得された後、施術者は、収集容器12の開放上端14から付属品28、128、228を取り外し、キャップ26を容器12の開放上端 4に取り付けて、そこに含まれる生物学的試料を保管および/または保存することができる。しかしながら、図5A~5Dに示される収集アセンブリ10および収集容器12の構成要素は単なる例示であり、収集容器の多くの他のタイプおよび構成も、本開示の付属品デバイスまたは付属品28、128、228と共に使用することができることが理解される。
【0098】
前述され、図5A~5Dに示されるように、収集容器12は、開放上端14、第2または下端16、およびそれらの間に延在する環状側壁18を有する本体またはチューブを含む。開放上端14は、患者の皮膚表面などの穿刺位置から試料を収集するための適切なサイズおよび/または形状であり得る。いくつかの例では、開放上端14は、容器12の開放上端14を取り囲む平坦な360°リップ特徴20を有することができる。容器12の底端16が開いているとき、サンプル収集容器12はまた、収集容器12の底端16に結合されて収集容器12の底端16を閉じるように構成されたプラグ22を含むことができる。 収集容器12の環状側壁18および/または任意の内壁は、診断試験を実施するのに十分な体積の生物学的試料を含むようなサイズの容器12の内部または内部リザーバ24を画定することができる。例えば、内部リザーバ24は、約600μL~約1000μLの体積を有することができる。
【0099】
いくつかの例では、収集容器12は、標準的な試験器具および/または自動化プロセスと互換性があるように、標準的なチューブ(例えば、13mm×90mm )に適合する全体的な外形寸法を有する血液試料の毛細管収集に適したマイクロチューブである。収集容器12は、硬質または半硬質材料(例えば、ポリプロピレン)などの適切なプラスチックまたは複合材料からの射出成形などの適切な成形プロセスによって形成することができる。収集容器12はまた、収集容器12内に含まれる生物学的試料の体積に対応する充填線を含むことができる。
【0100】
いくつかの例では、収集容器12は、視覚/カメラシステムを含むチューブタイプの識別及び認識システムなど、ほとんどの既存のチューブタイプの識別及び認識システムと互換性があるように構成される。ビジョン/カメラシステムは、固有のチューブ外側プロファイルを読み取るように構成することができ、それによって、さらなる分析処理のためにチューブを適切に認識および選別することができる。
【0101】
いくつかの例では、収集容器12の内部リザーバ24は、一定の直径および真っ直ぐな壁を有する内部リザーバを有する従来の容器と比較して、収集された血液または標本の体積が比較的少ない(例えば、800μL以下)場合でも、収集容器12内に血液または標本のより高いカラムを作成するように、全体の高さ対直径の比率を有することができる。
【0102】
いくつかの例では、収集容器12は、その全体の円周に沿って均一である開放リップ部分20を含み、これは、リップ部分20がスクープ、隆起、突起、または多くの従来の収集容器に見られる他の延長部を含まないことを意味する。具体的には、開放リップ部分20は、収集容器12の開放上端14の360°円周全体の周りに実質的に平面であり得る。さらに、開放リップ部分20は、リップ部分を通過する平面が収集容器12の長手方向軸X1を横切るように、平坦であり得る。均一な開放リップ部分20は、容器の上部から遠位に延在する延長部またはコレクタ部分が自動処理機械と互換性がない可能性がある従来の収集チューブの欠点を回避する。 特に、前述のように、均一なリップ部分20を有する収集容器12は、配向にかかわらず同じ外観を有する。したがって、収集容器12は、収集容器12がどのように保管または配向されているかにかかわらず、ビジョン/カメラシステムによってより容易に識別することができる外側形状を有する。
【0103】
図5A~5E、ならびに図6Aおよび6Bに示されるように、アセンブリ10はまた、収集容器12およびその中に含まれる任意の試料を覆い、密封するために収集容器12に取り付けられるように構成されたキャップ26を含むことができる。キャップ26は、そこに含まれる試料を収集し、付属品28、128、228を容器の開放上端14から取り外した後、収集容器12に取り外し可能に取り付けることができる。いくつかの例では、キャップ26は、剛性または半剛性材料と、熱可塑性エラストマーなどの可撓性材料との混合物から作製することができる。さらに、いくつかの例では、キャップ26の材料および/または形状は、収集容器12の片手閉鎖および初期密封を可能にするように選択することができ、これは、キャップ26が必要な力がほとんどなくても容易に閉じることができることを意味する。 キャップ26はまた、漏れを防ぐために、遠心分離中に高いシール圧力を提供するべきである。いくつかの例では、遠心分離プロセスは、逆遠心分離プロセスであり得、ここで、収集容器12は、上下逆方向に(すなわち、収集容器12の蓋が、遠心器のレセプタクル受容空洞またはウェルの底部に配置された状態で)遠心分離機に挿入される。したがって、キャップ26は、逆遠心分離中に蓋に加えられる力に耐えるように設計することができる。いくつかの例では、収集容器12の保管、輸送、および処理中にキャップ26を閉位置に固定するために、ラッチ(図示せず)が提供される。
【0104】
いくつかの例では、毛細管収集容器アセンブリ10は、下部プラグ22をさらに備える。底部プラグ22は、収集容器12に結合されて、容器12の開放底部16を効果的に閉じるように構成することができる。このようにして、収集容器12は、閉じた下部内部リザーバまたは底部空洞74を有するか、または画定し、これは、収集容器12が既存の自動ラックおよびキャリアと共に使用することができることを意味する。底部プラグ22は、収集容器12の開放底端16内の収集チューブ12に圧入干渉接続するように構成することができる。
【0105】
図5B及び図5Cは、遠心前状態(図5B)及び遠心後状態(図5C)の両方における収集容器アセンブリ10の断面図である。図5Bおよび図5Cに示されるように、キャップ26は、内部リザーバ24を効果的に閉じて密封するように、容器12の開放上端14の周りで収集容器12に結合されるように構成される。より具体的には、いくつかの例では、収集容器12の上部は、生物学的試料の収集、格納、および最終的な移送のための内部リザーバ24を画定することができる。内部リザーバ24は、容器12の開放上端14から収集容器12の丸みを帯びた底部72まで延在することができる。丸みを帯びた底部72は、内部リザーバ24の底部を画定する、容器12の側壁18の内面44から内側に延在する内壁であり得る。いくつかの例では、内部リザーバ24は、1つまたは複数の添加剤(例えば、血餅活性化剤、リチウムヘパリン、ヘモレペランシー(hemorepellancy)添加剤など)でコーティングすることができる。添加剤は、保管中に収集容器12内に含まれる血液または検体試料を保存するため、または当業者に知られているような他の診断目的のために、収集容器12内に噴霧または注入することができる。
【0106】
図5Bおよび図5Cに示されるように、内部リザーバ24は、容器12の側壁18内に画定され、側壁18は、丸みを帯びた底部72で終端する、概して傾斜した丸みを帯びたプロファイルを有する。内部リザーバ24の角度付きおよび丸みを帯びたプロファイルは、収集容器16内に血液または試料のより高いカラムを作成するように、全体的に増加した高さ対直径の比率を可能にするように構成することができ、それによって、内部リザーバ24内に収集された試料のより良い視覚化および/または簡素化された収集、ならびに「デッドボリューム」の減少を提供し、上部14から底部16まで完全に延在し、容器12の側壁28の内面44によって画定されるリザーバを有する容器と比較して、試料体積検出システムとの互換性を提供する。 例えば、内面44は、収集容器12の長手方向軸X1に対して2.5°~10°の間で角度を付けることができ、それによって、側壁が傾斜していない(または最小限に傾斜している)内部リザーバを有するチューブと比較して、より高い標本カラムを提供することができる。
【0107】
いくつかの例では、収集容器12の下部は、容器12の側壁18、容器12の底部16、および収集容器12の丸みを帯びた底部72によって画定される、概して中空または「偽」の底部空洞74を含む。収集容器12の下部の「偽」底部空洞74は、プラスチックフローを促進することによって、収集容器12の射出成形を支援することができる。さらに、このように収集容器12の下部を延長することによって、また、容器12の下端16に下部プラグ22を設けることによって、収集アセンブリ10は、標準的な医療試験器具および/または自動化プロセスとより容易に互換性があることができる。
【0108】
上述したように、図5Bは、遠心前状態にある収集容器12を示す。そのような状態では、内部リザーバ24は、その底部にゲルセパレータ物質76を含み得、ゲルセパレータ物質76よりも全体的に密度が低い検体試料78(例えば、血液試料)は、ゲルセパレータ物質76の上に維持される。そのようなものを遠心分離すると、収集容器12では、血液の一次成分(例えば、血漿/血清及び主に赤血球からなるヘマトクリット)が密度によって分離され、密度の高いヘマトクリットが内部リザーバ24の底部に沈降し、密度の低い血漿/血清がヘマトクリットの上に収集される。一方、ゲルセパレータ物質76は、血漿/血清とヘマトクリットとの間の密度を有するように構成される。したがって、遠心分離時に、ゲル分離物質76は、血漿/血清とヘマトクリットとの間にバリアを形成する。
【0109】
図5Cは、遠心分離後の状態にある収集容器12を示す。図5Cでは、検体試料78は、2つの主要な構成要素部分、具体的には、血漿/血清部分80およびヘマトクリット部分82に分離されている。また、遠心分離後、ゲル分離物質76は、内部リザーバ24の底部から移動して、血漿/血清部分80とヘマトクリット部分82との間に有効なバリアを作成する。収集容器12全体のサイズに対する内部リザーバ24の全体的なサイズの縮小に起因して、標本試料78の血漿/血清部分80は、収集された毛細血管血液の体積が比較的低い場合でも、ユーザに容易に見えるようになり、分析器/プローブ吸引のためにアクセス可能である。
【0110】
図5Dおよび表1は、収集容器アセンブリ10の収集容器12およびキャップ26の寸法を示す。しかしながら、図5Dおよび表1に示され、本明細書に記載される寸法は単なる例示であり、収集容器アセンブリ10は、そのような寸法または寸法範囲に限定されないことを理解されたい。
【0111】
【表1】
【0112】
図5Dおよび表1に関して示され、説明された寸法から明らかなように、内部リザーバ24(C)の全長は、収集容器12(B)の全長よりもはるかに小さく、それによって、収集容器12が少量の標本を取り扱うことを可能にするが、標準的な医療試験器具および/または自動化プロセスで使用するための従来のフォームファクタを維持する。さらに、収集容器底部内径(F)が収集容器開口部内径(D)よりも著しく小さいため、側壁18がテーパー状になるため、血液または検体のより高いカラムが提供され、検体の視認性、検体収集、および/または検体構成要素間のバリア分離の改善を可能にする。
【0113】
図6Aおよび図6Bは、キャップ26の拡大図であり、これは、付属品28が収集容器12から取り外された後、収集容器12の開放上端14に接続され得る。キャップ26は、開口部86を画定する底部環状部分84、ならびに上部環状表面88を備え、実質的に円筒形状であるように構成される。上部環状表面88と底部環状部分84との間に延在するのは、複数の垂直に延在するリブ90である。リブ90は、キャップ26の周りに360°延在してもよく、キャップの周りに360°未満で延在する一般的な円筒形状および/またはリブ配置を有する従来のキャップと比較して、自動処理中の把持およびキャップの取り外しを容易にする。上部環状表面88の内部では、キャップ26は、側壁によって画定される空洞部分92(図6Bに示される)を含み得る。空洞部分92および側壁は、収集容器12の開放上端14の内径内に適合するように寸法および構成され得、それによって、キャップ26が収集容器12に設けられたときに、開放上端14を効果的に閉じ/密封する。
【0114】
さらに、底部環状部分84に隣接して、キャップ26は、下方に延びる側壁部分94(図6Bに示される)をさらに含み得、これは、底部環状部分84と側壁部分94との間に隙間を作成する。図示されていないが、キャップ26は、キャップ26および/または収集容器12上のスナップ溝を介して収集容器12上の所定の位置に保持され得、スナップ溝は、キャップ26が収集容器12に固定されていることを確認するために、ユーザに可聴および/または触覚フィードバックを提供する。さらに、キャップ26の台座部分は、収集容器12内の内部リザーバ24の内容物を効果的に密封し得る。キャップ26と収集容器12との間のインターフェースは、本明細書ではスナップフィットとして説明されるが、キャップ26および/または収集容器12は、例えば、ねじ込みインターフェース、バヨネットインターフェースなどの任意の適切な方法によって結合され得ることを理解されたい。
【0115】
検体採取アセンブリおよび穿刺デバイス
前述のように、図3A~4Dの付属品228は、ランセット、鋭利物、針、および皮膚穿刺のための鋭利な細長い部材を含むデバイスなど、様々な異なるタイプの穿刺デバイスまたはサンプル収集デバイスと係合するように構成され得る。ここで、図7A~7Eを参照して、付属品228と共に使用することができる例示的な穿刺デバイス310の追加の特徴を詳細に説明する。しかしながら、他のタイプの穿刺デバイス及び試料収集デバイスもまた、本開示の付属品と共に使用することができることが理解される。例えば、特定の穿刺デバイス及び試料収集デバイスは、様々なコネクタ、受容部、ラッチ、及びデバイスを前述の付属品228及び同様のデバイスに取り付けるための他の機構を含むように修正することができる。
【0116】
図7A~7Eに示されるように、血液採取デバイス310は、例えば、試料収集 容器12中で、500マイクロリットルまでまたはそれを超える高容量の末梢血試料をランセットで切開して、収集して、安定させる能力を有する、例えば、一式完備し、完全に統合された指ベースの末梢血液収集デバイスであることができる。穿刺デバイス310はまた、血液試料を得るために一緒に接続および/または使用することができる分離可能な構成要素(例えば、フィンガーカフおよびランセット)から形成することができる。
【0117】
図7Aおよび図7Bを参照すると、穿刺デバイス310は、患者の指319(図7A図7D、および図7Eに示される)を穿刺するための一体型ホルダ30およびランセットハウジングまたはランセット304(図7Bに示される)を含む。他の例では、ランセットハウジング304は、ホルダ12から分離することができる。ホルダ302は、血液試料などの生物学的試料を供給するための試料源、例えば、患者の指19を受け入れるように構成される。ホルダ302は、一般に、第1の開口部322、作動部分324、第2の開口部328を有するポート326、およびフィンガーエンドガード330を有するフィンガー受容部分320を含む。いくつかの例では、フィンガーエンドガード330は、ホルダ302内で指319を適切に調節し、固定するための停止部分を提供する。フィンガーエンドガード330はさらに、患者の指319が指受容部分320内の適切な位置に配置され、その結果、患者の指319に加えられた圧力が適切な血流をもたらすことを保証することに役立つ。フィンガーエンドガード330は、患者の指の爪が指受容部分320の端部に触れずに離れることを可能にする一方で、指受容部分320の端部で患者の指319が止まることを保証する曲線状の指先台を有することができる。 指受容部分320は、 患者集団に存在する人工および天然の指の爪のスタイルに対するホルダ312の使用を可能にする。
【0118】
指受容部320の第1の開口部322は、試料源、例えば、指319を受容するように構成される。試料源はまた、足指または他の四肢など、第1の開口部322内に嵌合することができる身体の他の部分を含んでもよい。ポート326は、指受容部分320と連通する。例えば、指319がホルダ302内に受容された状態では、ポート326は指319の一部と連通している。ポート326の第2の開口部328は、ランセットハウジングまたはランセット304 (図7Bに示される)を受容し、ポート326と収集容器12の内部リザーバ24との間の流体連通を確立するために付属品228のコレクタ246を受容するように構成される。いくつかの例では、ポート326は、ランセットハウジングまたはランセット304および付属品228のコレクタ246をポート326内に確実に受容するためのロック部分332をさらに含む。
【0119】
穿刺デバイス310の作動部分324は、ホルダ302が第1の直径を定義する第1の位置と、ホルダ302が第2の直径を定義する第2の位置との間で遷移可能であり、第2の直径は第1の直径未満である。 さらに、第1の位置では、ホルダ302は第1の楕円形の形状を画定する。302は、第2の楕円形状を画定し、第1の楕円形状は、第2の楕円形状とは異なる。このようにして、ホルダ302が縮小された直径を有する第2の位置にあるとき、ホルダ302の一部は試料源(例えば、指319 )に接触し、ホルダ302の作動部分324は、血液を押し出しおよび/または抽出することができる。
【0120】
いくつかの例では、作動部分324は、接触部材334を含む。作動部分324が第1の位置にある状態で、接触部材334は係合解除位置にあり、すなわち、接触部材334は試料源に対して第1の位置に設けられ、接触部材334がそれとわずかに接触し得る。作動部分324が第2の位置にある状態で、接触部材334は係合位置にあり、すなわち、接触部材334が指319と印加された圧力接触にあるように、接触部材334が指319に対して第2の位置にもたらされ、ホルダ302の作動部分324は血液を押し出しおよび/または抽出することができる。例えば、接触部材334が係合位置にあるとき、接触部材334は試料源に圧力を加える。
【0121】
いくつかの例では、作動部分324は、対向するタブまたは翼338の対など、指319に圧力を加えるためのポンプ部材336を含む。各翼部338は、接触部材334を含むことができる。ホルダ302はまた、リビングヒンジ部分342を含むことができる。 リビングヒンジ部分342により、施術者または患者は、翼部38を、第1の位置(受動状態)と第2の位置(能動状態)との間で圧搾することができる。患者の指319から血液を取り出すためにタブまたは翼部338を使用することは、患者の指319からの適切な血流を維持しながら溶血を最小限に抑えるものと考えられている。翼部38の静止位置およびヒンジは、血液の閉塞なしでホルダ302内に患者の最も大きな指を収容するように撓む一方で、ホルダ302内にフィットすることができる患者の最も小さな指との接触および保持を維持するように設計される。いくつかの例では、患者の指319の硬組織を回避するために、患者の指の爪の近位で患者の指の第1関節の遠位に位置する場所における指受容部分320上に、翼部338は配置され得る。
【0122】
ホルダ302は、使用者が 翼部338の圧縮および解放を繰り返し、所望の量の血液が付属品228を通って収集容器12に流れるまで、指319から血液を押し出しおよび/または抽出することを可能にするように構成することができる。翼部338は、ホルダ302と共に使用され得る患者の指のサイズの範囲との軽い接触を維持し、ホルダ302を患者の指319上に保持するために撓むように構成される。翼部338はまた、ホルダー302に能動的な圧力特性を提供してもよい。
【0123】
いくつかの例では、ホルダ302は、安定性延長部分340を含むことができる。 これは、ホルダ302が指319にしっかりと設置されるための追加的なサポートを提供する。一実施形態では、指受容部分320は、概してC字形の部材を形成し、ホルダ302が患者の指319にしっかりと設置されるための追加的なグリップおよびサポートを提供するための複数の内側グリップ部材を含む。安定性延長部分340は、ホルダ302の使用中、患者の指319の血液の供給および指関節を回避する一方で、患者の指319との接触を維持するのを助ける。
【0124】
血液サンプルを得るための穿刺デバイス310はまた、付属品の管状本体にポートを挿入する前に、ホルダ302のポート326に取り外し可能に接続可能なランセットハウジングまたはランセット304(図7Bに示される)を含む。ランセットハウジングまたはランセット304は、入口または開口部350、内部352、穿刺要素354、係合部分356、格納式機構358、および駆動ばね360を含むことができる。穿刺要素354は、穿刺要素354がランセット304またはランセットハウジングの内部352内に保持される、作動前位置と、穿刺要素354の少なくとも一部がランセットハウジングまたはランセット304の導入口350を通って延在し、指319の一部をランセットで切開する、穿刺位置との間で移動可能である。一例では、ランセット304は、接触活性化ランセットであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる「接触活性化ランセットデバイス」と題された特許文献5に開示された特徴に従って構築され得る。
【0125】
いくつかの例では、ホルダ302およびランセットハウジングまたはランセット304は、ホルダ302のポート326に取り外し可能に接続可能な別個の構成要素である。そのような例では、ランセットハウジングまたはランセット304は、係合部分356を含む。 ランセットハウジングまたはランセット304の係合部分356が、ホルダ302のロック部分332内にロックされるように、ランセットハウジングまたはランセット304が、ホルダ302のポート326内に押し進められることができる。このようにして、ランセットハウジング304は、ホルダ302にしっかりと接続およびロックされ、ランセットハウジング304の穿刺要素354を作動させて、指319などの試料源をランセットにより切開するか、または穿刺することができる。いくつかの例では、ホルダ302のポート326は、ランセット304をポート326に固定およびロックするための複数のリブを含む。リブはまた、穿刺デバイス310が付属品228に取り付けられたときに、カバー230のコレクタ246をポート326内に固定するのを補助するように配置することができる。ランセット304を作動させるために、ランセット304を指319に押し付けて、格納式機構358を作動させ、ランセット304のばね360を駆動して、指319をランセットにより切開する。穿刺後、穿刺要素354は直ちに格納され、ランセットハウジング304の内部352内に安全に固定される。
【0126】
図7A~7Eに示される穿刺デバイス310を使用するために、所望の指319が最初に洗浄され、所望の指319に適したサイズを有するホルダ302が選択され、指319上に確実に配置される。次に、ランセットハウジングまたはランセット304は、ホルダ312のポート326に接続される。上述したように、ランセットハウジングまたはランセット3104の係合部分356が、ホルダ302のロック部分332内にロックされるように、ランセットハウジングまたはランセット314が、ホルダ302のポート326内に押し進められることができる。このようにして、ランセットハウジング304は、ランセットハウジング304の穿刺要素354が作動して指319をランセットで切開または穿刺することができるように、ホルダ302にしっかりと接続およびロックされる。ランセット304がホルダ302のポート326に接続された状態で、ランセット304は、指319と連通している。
【0127】
ランセット304を作動させて指319の皮膚をランセットにより切開することが望まれる場合、ランセット304は指319に押し付けられ、ランセット304の格納式機構358を作動させて指319をランセットにより切開する。指319をランセットにより切開して指319から血流を作成した後、ランセット304はホルダ302から取り外され、穿刺デバイス310は、前述のように、ポート326が付属品228のコレクタ246に挿入された状態で付属品228に係合される。収集容器12が付属品228を介して穿刺デバイス310に適切に固定された状態で、患者または施術者は、所望の量の血液が収集容器12に収集されるまで、ホルダ302の翼部338の圧縮および解放を繰り返し、指319から血液を押し出しおよび/または抽出する。有利には、ホルダ302を指319に装着した状態では、ホルダ302は血流を制限せずに、切開 及び指の圧縮位置を画定する。圧搾タブまたは翼部338は、指319全体にわたって一貫して適用される、あらかじめ定義された範囲の圧搾圧力を提供する。そうすることで、ホルダ302は、血液抽出を刺激し、潜在的な溶血を最小限に抑える、穏やかに制御された指のマッサージを提供する。
【0128】
所望の量の血液が収集容器12内に収集されると、付属品228および穿刺デバイス310を収集容器12から切り離すことができる。次いで、収集容器12は、試験および分析のために一定期間保管および/または実験室などの別の臨床施設に輸送することができる密封された試料を提供するために、キャップ26を介して密封することができる。
【0129】
血液収集および自動処理方法
本明細書に記載の収集容器12、付属品28、128、228、及びアセンブリ10、110、210を使用して得られた生物学的試料は、自動処理機械によって処理することができる。特に、前述のように、収集容器12またはチューブは、突出した構造または他の部材なしに平坦である開放上端14を含むことができ、これは、容器12およびチューブが、当技術分野で知られている多種多様な自動化プロセス、機械、およびデバイスと連携するように適合されることを意味する。例えば、収集容器12は、自動化された「ピックアンドプレース」把持および/またはキャッピング解除プロセスによって操作することができる。自動化された試験プロセスはまた、選別機を使用して収集容器を(例えば、タイプ、サイズ、及び/または内容物によって)選別することを含むことができる。他の自動化プロセスは、選択された試料採取容器に特定の添加剤を充填すること、遠心分離、視覚ベースの試料品質分析、血清レベル分析、キャッピング解除、アリコート、及び/または容器の自動ラベル付けを含むことができる。
【0130】
図8は、本開示の収集容器12及び付属品28、128、228を使用して、血液試料などの生物学的試料を収集し、収集容器12の内部リザーバ24に含まれる収集された生物学的試料の自動処理のための方法を示すフローチャートである。図8に示されるように、方法は、ステップ410において、付属品28、128、228の内側部分32、132、232を収集容器12の開放第1の端部14を通して挿入することによって、付属品28、128、228を収集容器12に取り付けることを含む。
【0131】
穿刺デバイス310に接続されるように構成された付属品228について、方法はまた、ステップ412で、付属品228を収集容器12に取り付けた後、穿刺デバイス310の対応する受容部312を介してコレクタ246のコネクタ290を挿入することによって、穿刺デバイス310を付属品228のコレクタ246に取り付けることを含むことができる。ステップ414において、方法はまた、穿刺デバイス310を、穿刺デバイス310が収集容器12の開放第1の端部14から離間している使用前位置(図4Cに示される)から、穿刺デバイス310が収集容器12の開放第1の端部14を覆う使用中位置(図4Dに示される)に移動させることを含むことができる。
【0132】
ステップ416において、方法は、血液試料を、付属品28、128、228のコレクタ46、146、246を介して、付属品28、128、228の内側部分32、132、232によって画定されるチャネル40、140、240を介して収集容器12の内部リザーバ24内に導くことによって、血液試料を取得することをさらに含む。 例えば、毛細血管血液試料などの血液試料を取得することは、患者の皮膚表面を穿刺し、血液試料を付属品28、128、228のコレクタ46、146、246を用いて収集容器12の内部リザーバ24に引き込むことを含み得る。 穿刺デバイス310に取り付けられる付属品228について、血液試料を取得することは、前述のように、患者の指319をホルダ302に挿入し、ランセット304で指319を穿刺することを含むことができる。
【0133】
ステップ418において、方法は、生物学的試料または血液試料が取得されると、付属品28、128、228を収集容器12の開放第1の端部14から除去することをさらに含む。例えば、付属品28、128、228を取り外すことは、親指と人差し指との間などで付属品28、128、228を把持すること、付属品28、28、228の内側部分32、132、232が、収集容器12の開放上端14を介して内部リザーバ24から摺動することとなる、付属品28、128、228を収集容器12の開放上端14から引き離すこと、を含んでもよい。任意選択で、ステップ420で、方法は、付属品28、128、228を収集容器12から取り外した後、生物学的試料または血液試料を処理する前に、キャップ26を収集容器1 2の開放第1の端部14の上に取り付けて、収集容器12の内部リザーバ24内の生物学的試料または血液試料を密封することをさらに含むことができる。
【0134】
ステップ422において、方法は、自動処理装置を使用して収集容器12内で取得された生物学的試料または血液試料を処理することをさらに含む。例えば、前述のように、自動処理デバイスは、以下の自動試験プロセスのうちの1つまたは複数を実行する1つまたは複数のデバイスを含むことができる:タイプ、サイズ、および/または内容物によって血液試料を含む収集容器12を自動選別機で選別すること、選択された試料収集容器12に特定の添加剤を充填すること、遠心分離、視覚ベースの試料品質分析、血清レベル分析、キャッピング解除、アリコート、および/または収集容器12の自動ラベル付け。
【0135】
付属品、収集容器、血液収集デバイス、および関連するアセンブリの例は、添付の図面に示され、上記で詳細に説明されているが、他の例は、本発明の範囲および精神から逸脱することなく、当業者に明らかであり、容易に作製されるであろう。したがって、前述の説明は、限定的というよりもむしろ例示的であることが意図されている。上文に記載された本発明は、添付の特許請求の範囲によって定義され、特許請求の範囲の意味および等価性の範囲内にある本発明へのすべての変更は、それらの範囲内に包含される。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図8
【外国語明細書】