(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025013322
(43)【公開日】2025-01-24
(54)【発明の名称】一次アームおよび二次工具の組み合わせシステム
(51)【国際特許分類】
B64G 4/00 20060101AFI20250117BHJP
B25J 9/06 20060101ALI20250117BHJP
【FI】
B64G4/00 105
B25J9/06 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024113361
(22)【出願日】2024-07-16
(31)【優先権主張番号】63/513,579
(32)【優先日】2023-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】524183223
【氏名又は名称】マクドナルド・デトワイラー・アンド・アソシエイツ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・ライマー
(72)【発明者】
【氏名】カイル・デヴィッドソン
(72)【発明者】
【氏名】エフゲニー・イレソフ
(72)【発明者】
【氏名】ラファエル・ポロノフスキー
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー・オギルヴィー
【テーマコード(参考)】
3C707
【Fターム(参考)】
3C707AS29
3C707BS10
3C707BS13
3C707BS28
3C707BT06
3C707KT02
3C707KT05
(57)【要約】
【課題】ロボット操縦のためのシステムおよび方法が提供されている。
【解決手段】システムは、2つのアームリンクを備えた一次アームと、二次工具と、二次工具を一次アームに取り付けるためのアタッチメントと、二次工具を操作するための、一次工具のコントローラと、を含んでいる。方法は、保管場所から二次アームを取り出すステップと、二次アームを一次アームに固定するステップと、一次アームのコントローラを用いて、二次アームを操作するステップと、を含んでいる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロボット操縦のためのシステムであって、
2つのアームリンクを備えた一次アームと、
二次工具と、
該二次工具を前記一次アームに取り付けるためのアタッチメントと、
前記二次工具を操作するための、前記一次アームのコントローラと、
を備えている、システム。
【請求項2】
前記アタッチメントは、前記一次アームの手首に取りつけられている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記二次工具は二次アームである、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記一次アームは、第1の把捉固定具から別の把捉固定具へとプラットフォーム上を回転しながら歩行するように操作可能である、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記一次アームは、
該一次アームを第1の把捉固定具に接続するように操作可能な第1のエンドエフェクタと、
前記一次アームを第2の把捉固定具に接続するように操作可能な第2のエンドエフェクタと、
を含み、
前記一次アームは、前記第1のエンドエフェクタおよび前記第2のエンドエフェクタを、プラットフォーム上の異なった位置に対して操縦する、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記一次アームは、
第1のブームおよび第2のブームと、
前記第1のエンドエフェクタを前記第1のブームに接続した第1のジョイントであって、3自由度の手首クラスタを備えた第1のジョイントと、
前記第1のブームを前記第2のブームに接続した第2のジョイントであって、3自由度の手首クラスタを備えた第2のジョイントと、
前記第2のブームを前記第2のエンドエフェクタに接続した第3のジョイントと、
を備えている、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記第1のブームおよび前記第2のブームは、第1および第2の軌道上交換ユニットインターフェイスを含み、該第1および第2の軌道上交換ユニットインターフェイスは、相互作用する対象物に機械的物品、電力、およびデータのいずれか1つ以上を提供する、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記一次アームの前記コントローラは、前記一次アームおよび前記二次工具の両方を備えた、より大きく且つより複雑な構造を補償するように操作可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記二次アームは7自由度を有し、前記一次アームは7自由度を有する、請求項2に記載のシステム。
【請求項10】
前記二次アームは、観測機器と相互作用するための把捉固定具を備え、該把捉固定具は、機械的、電力的、およびデータ的伝達のうちのいずれか1つ以上を前記観測機器に伝達する、請求項3に記載のシステム。
【請求項11】
前記一次アームは操縦の一次軸を備え、前記二次アームは操縦の二次軸を備え、前記一次軸は前記二次軸に直交している、請求項3に記載のシステム。
【請求項12】
前記二次工具は、軌道上交換ユニット、カメラ、照明システム、および観測機器のうちのいずれか1つ以上である、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記二次工具は、エンドエフェクタ、計器、交換用制御モーメントジャイロスコープ、電力変換器、交換用アクチュエータ、および検査パッケージのうちのいずれか1つ以上である、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記第1のジョイントおよび前記第2のジョイントは、保守のために、前記一次アームから取り外し可能であり且つ宇宙ステーションの内部へとエアロックを通過することが可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
二次アームを一次アームに設置するための方法であって、
保管場所から前記二次アームを取り出すステップと、
前記二次アームを前記一次アームに固定するステップと、
前記一次アームのコントローラを用いて、前記二次アームを操作するステップと、
を含んでいる、方法。
【請求項16】
前記一次アームおよび前記二次アームを発射するステップをさらに含んでいる、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記二次アームを、軌道上交換ユニットインターフェイスの発射パッケージから機械的および電気的に解放するステップをさらに含んでいる、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記二次アームを前記一次アームから取り外すステップをさらに含んでいる、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記二次アームを前記一次アームから取り外した後に、前記二次アームを修理するステップをさらに含んでいる、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記二次アームを使用して、軌道上交換ユニットを取り外して観測機器を交換するステップをさらに含んでいる、請求項15に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ここに開示された実施形態はロボット操縦に関し、特に、一次アームおよび二次工具の組み合わせシステムのためのシステム、方法、およびデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、制約のある作業場所にアクセスすることは、困難である場合がある。特に、閉鎖された空洞内等の、傾斜したインターフェイスが存在する場所、オリジナルのアームがアクセスすることが不可能となり得る場所である。従来のシステムにより多くの工具を単に加えることは、ロボットの制御を複雑にする。
【0003】
ロボット制御の実行中には、複数アームの制御のための逆運動学の演算、両方のアームを介したデータ転送構造、多様な制御出力を容易にする制御アルゴリズム/コントローラの構成変更、サブシステムの出力割り当て、安全な操作手順、および結合したアームの危険制御などを含む、いくつかの課題が存在している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】カナダ特許第3,106,753号明細書
【特許文献2】国際公開第2023/108293号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、ロボット操縦のための改良されたシステムおよび方法が、必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ロボット操縦のためのシステムが提供されている。システムは、2つのアームリンクを備えた一次アームと、二次工具と、二次工具を一次アームに取り付けるためのアタッチメントと、二次工具を操作するための、一次工具のコントローラと、を含んでいる。
【0007】
アタッチメントは、一次アームの手首に取りつけられ得る。
【0008】
二次工具は二次アームであり得る。
【0009】
一次アームは、第1の把捉固定具から別の把捉固定具へとプラットフォーム上を回転しながら歩行するように操作可能であり得る。
【0010】
一次アームは、一次アームを第1の把捉固定具に接続するように操作可能な第1のエンドエフェクタと、一次アームを第2の把捉固定具に接続するように操作可能な第2のエンドエフェクタと、を含み得る。一次アームは、第1のエンドエフェクタおよび第2のエンドエフェクタを、プラットフォーム上の異なった位置に対して操縦し得る。
【0011】
一次アームは、第1のブームおよび第2のブームと、第1のエンドエフェクタを第1のブームに接続した第1のジョイントであって、3自由度の手首クラスタを備えた第1のジョイントと、第1のブームを第2のブームに接続した第2のジョイントであって、3自由度の手首クラスタを備えた第2のジョイントと、第2のブームを第2のエンドエフェクタに接続した第3のジョイントと、を備え得る。
【0012】
第1のブームおよび第2のブームは、第1および第2の軌道上交換ユニットインターフェイスを備え得る。第1および第2の軌道上交換ユニットインターフェイスは、インターフェイスオブジェクトに機械的物品、電力、およびデータのいずれか1つ以上を提供し得る。
【0013】
一次アームのコントローラは、一次アームおよび二次工具の両方を備えた、より大きく且つより複雑な構造を補償するように操作可能であり得る。
【0014】
二次アームは7自由度を有し得る。
【0015】
一次アームは7自由度を有し得る。
【0016】
二次アームは、観測機器と相互作用するための把捉固定具を備え得る。把捉固定具は、機械的、電力的、およびデータ的転送のうちの任意の1つ以上を前記観測機器に伝達し得る。
【0017】
一次アームは操縦の一次軸を備え、二次アームは操縦の二次軸を備え得る。一次軸は二次軸に直交し得る。
【0018】
二次工具は、軌道上交換ユニット、カメラ、照明システムおよび観測機器のうちの任意の1つ以上であり得る。
【0019】
二次工具は、エンドエフェクタ、計器、交換用制御モーメントジャイロスコープ、電力変換器、交換用アクチュエータ、および検査パッケージのうちの任意の1つ以上であり得る。
【0020】
第1のジョイントおよび第2のジョイントは、保守のために、一次アームから取り外し可能であり且つ宇宙ステーションの内部へとエアロックを通過することが可能であり得る。
【0021】
二次アームを一次アームに設置するための方法が、提供されている。方法は、保管場所から二次アームを取り出すステップと、二次アームを一次アームに固定するステップと、一次アームのコントローラを用いて、二次アームを操作するステップと、を含んでいる。
【0022】
方法は、一次アームおよび二次アームを発射されるステップをさらに含み得る。
【0023】
方法は、二次アームを、軌道上交換ユニットインターフェイスの発射パッケージから機械的および電気的に解放するステップをさらに含み得る。
【0024】
方法は、二次アームを前記一次アームから取り外すステップをさらに含み得る。
【0025】
方法は、二次アームを一次アームから取り外した後に、二次アームを修理するステップをさらに含み得る。
【0026】
方法は、二次アームを使用して、軌道上交換ユニットを取り外して観測機器を交換するステップをさらに含み得る。
【0027】
その他の態様および特徴は、以下のいくつかの例示的な実施形態の記載を検討することにより、当業者には明らかになるであろう。
【0028】
本明細書に含まれた図面は、本明細書の物品、方法、および装置の多様な例を説明するためのものである。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】実施形態による、一次アームおよび二次工具の組み合わせシステムを示したブロック図である。
【
図2】実施形態による、ロボット操縦のためのシステムを示したブロック図である。
【
図3】実施形態による、ロボット操縦のための方法を示したフローチャートである。
【
図4A】実施形態による、エアロックにアクセスしているクルーメンバーを示したブロック図である。
【
図4B】実施形態による、エアロックにアクセスしているクルーメンバーを示したブロック図である。
【
図5A】実施形態による、エアロック内に観測機器を移動させているクルーメンバーを示したブロック図である。
【
図5B】実施形態による、エアロック内に観測機器を移動させているクルーメンバーを示したブロック図である。
【
図6】実施形態による、ロボット操縦のためのシステムを示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
多様な設備または工程が以下に記載され、各々が、請求される実施形態の例を提供している。以下に記載された実施形態は、請求される任意の実施形態を制限するものではなく、請求される任意の実施形態は、以下に記載された実施形態とは異なった工程または装置をカバーし得る。請求される実施形態は、以下に記載されたいずれかの装置または工程のすべての特徴を有する装置または工程、または以下に記載された複数もしくはすべての装置に共通する特徴に限定されない。
【0031】
互いに通信する複数のコンポーネントを備えた実施形態の記載は、そのようなコンポーネントすべてが必要であることを意味するものではない。それとは逆に、本発明の多様な実施形態の可能性を図示するために、多様なオプションのコンポーネントが記載されている。
【0032】
さらに、工程ステップ、方法ステップ、アルゴリズムなどは(開示および/または請求項において)順番に説明される場合があるが、そのような工程、方法、およびアルゴリズムは、交互の順序で動作するように構成され得る。換言すると、記載されたステップのシーケンスまたは順序は、必ずしもそのステップをその順序において実行する必要があることを示すものではない。ここに記載された工程のステップは、実用的な任意の順序において実施され得る。さらに、いくつかのステップは同時に実行され得る。
【0033】
単一のデバイスまたは物品がここに記載された場合、1つ以上のデバイス/物品(それらが協働しているかいないかに関わらず)が、単一のデバイス/物品に代えて使用され得ることは、明らかである。同様に、1つ以上のデバイスまたは物品(それらが協働しているかいないかに関わらず)がここに記載されており、単一のデバイス/物品が、1つ以上のデバイスまたは物品に代えて使用され得ることは、明らかである。
【0034】
図1を参照すると、実施形態によるロボット操縦のためのシステムが記載されている。システム100は、プラットフォーム101に連結されている。宇宙用アプリケーションでは、プラットフォーム101は、衛星または宇宙バス、もしくは(ローバー等の)宇宙船プラットフォームであり得る。
【0035】
システム100は、一次アーム102を含んでいる。システム100はエンドエフェクタ104を含み、このエンドエフェクタは、エンドエフェクタ104を移動させるために一次アーム102に接続されるように操作可能である。エンドエフェクタ104は、一次アーム102の自由端に連結されることが可能である。一次アーム102は、エンドエフェクタ104を操縦し、移動させ、および位置決めする。エンドエフェクタ104は、一次アーム102により持ち上げられ、および取り外され得る。
【0036】
エンドエフェクタ104は、結合および/または把持を目的とした、対象物106に対する一次アーム102の相対移動を容易にしている。対象物106は、宇宙船のような本体に装着され得る。対象物106は、例えば一次アーム102が把捉される固定物である。対象物106は、工具、モジュール、宇宙船、または軌道上交換ユニットのうちの任意の1つ以上を含み得る。一次アーム102は、電力をエンドエフェクタ104に供給するための電力システムを含んでいる。エンドエフェクタ104は、一次アーム102から電力を受け取る。
【0037】
一次アーム102は、アタッチメント108を含んでいる。アタッチメント108は、一次アーム102の手首に配置され得る。
【0038】
システム100は、一次アーム102のアタッチメント108に取り外し可能に取り付けられた二次工具110を含んでいる。
【0039】
二次工具110は、(例えば
図2を参照して記載されたような)二次アームであり得る。
【0040】
一次アーム102は、二次工具110に電力を供給するための電力システムを含んでいる。二次工具110は、一次アーム102から電力を受け取る。
【0041】
二次工具110は、軌道上交換ユニット、カメラ、照明システム、観測機器のうちの任意の1つ以上とされ得る。二次工具110は、自身は軌道上交換ユニットのエンドエフェクタとされ得る。軌道上交換ユニットおよび観測機器は、複数の機能を備え得る。二次工具110は、エンドエフェクタ、計器、交換用制御モーメントジャイロスコープ、電力変換器、交換用アクチュエータ、または検査パッケージとされ得る。二次工具110は、一次アーム102を解放して、他の業務を遂行できるようにし得る。
【0042】
システム100は、一次アーム102の動作を制御するための制御ソフトウェアを実行するコントローラ112を含んでいる。コントローラ112は、一次アーム102および二次工具110の両方の操作および動作を制御し得る。
【0043】
一次アーム102は、第1のブーム114-1および第2のブーム114-2を含んでいる。一次アーム102は、プラットフォーム101と第1のブーム114-1とを接続した第1のジョイント116-1を含んでいる。一次アーム102は、第1のブーム114-1と第2のブーム114-2とを接続した第2のジョイント116-2を含んでいる。一次アーム102は、第2のブーム114-2とエンドエフェクタ104とを接続した第3のジョイント116-3を含んでいる。
【0044】
コントローラ112は、ジョイント116-1、116-2、および116-3の動作(例えば回転)を制御し、それにより一次アーム 102の、ならびに最終的には位置合わせデバイス104および二次工具110の制御された動作を可能にしている。一次アーム102およびコントローラ112は通信接続されており、接続は、一次アーム102とコントローラ112との間の破線として表されている。二次工具110は、コントローラ112から命令を受ける。エンドエフェクタ104は、コントローラ112から命令を受ける。一次アーム102は、(例えば作業者により)手動で操縦されおよび管理され得る。
【0045】
コントローラ112は、一次アーム102の単一の操作システムである二次工具110を制御し、それにより二次工具110のための個別の制御システムを設けることの必要性を排除している。一次アーム102は、二次工具110の電力およびデータを支援することが可能である。制御システム112が、一次アーム102および二次工具110の両方を備えた、より大きく且つより複雑な構造を補償するので、一次アーム102のコントローラ112は、効果的に機能するために変更を加えるように操作可能である。
【0046】
ここで
図2を参照すると、実施形態によるロボット操縦のためのシステム200が図示されている。システム200は、一次アーム202、および一次アーム202に取り付けられた二次アーム204を含んでいる。
【0047】
システム200は、宇宙空間における作業のための器用なロボットシステムとされ得る。システム200は、再配置可能とされ得る一次アーム202を含んでいる。システム200は、二次アーム204が保守のために取り外されることを可能にしている。
【0048】
一次アーム202は、プラットフォーム上の第1の位置206に連結されている。宇宙ベースの用途では、プラットフォームは衛星、または宇宙バス、もしくは(例えばローバー等の)宇宙船プラットフォームとされ得る。一次アーム202は、一般的に7自由度を有する。一次アーム202は、他の数の自由度を有し得る。
【0049】
一次アーム202は、一次アーム202を第1の把捉固定具210に接続するように操作可能な第1のエンドエフェクタ208を含んでいる。第1の把捉固定具210は、第1の位置206においてプラットフォームに取り付けられることが可能である。一次アーム202は、一次アーム202を第2の把捉固定具214に接続するように操作可能な第2のエンドエフェクタ212を含んでいる。第2の把捉固定具214は、第2の位置216においてプラットフォームに取り付けられることが可能である。一次アーム202は、プラットフォーム上の多様な位置に対して、第1のエンドエフェクタ208および第2のエンドエフェクタ212を操縦し、移動させ、および位置決めする。
【0050】
一次アーム202は、第1の把捉固定具210(または第2の把捉固定具214)からプラットフォームの別の把捉固定具へと、回転しながら歩行するように操作可能とされ得る。手首における工具または二次アーム204の接続は、一次アーム202が回転しながら歩行することを許容し得る。
【0051】
第1のエンドエフェクタ208および第2のエンドエフェクタ212は、構造的に同じとされ得る。第1のエンドエフェクタ208および第2のエンドエフェクタ212は、(例えば、2021年8月17日に特許されて、その全体が参照により統合された特許文献1のような)低背エンドエフェクタとされ得る。
【0052】
第1の把捉固定具210および第2の把捉固定具214は、構造的に同じとされ得る。第1の把捉固定具210および第2の把捉固定具214は、把持される受動的な要素とされ得る。第1の把捉固定具210および第2の把捉固定具214は、(例えば特許文献1に記載されたような)低背の把捉固定具とされ得る。
【0053】
一次アーム202は、第1のブーム218および第2のブーム220を含んでいる。一次アーム202は、第1のエンドエフェクタ208を第1のブーム218に接続した第1のジョイント222を含んでいる。一次アーム202は、第1のブーム218と第2のブーム220とを接続した第2のジョイント224を含んでいる。一次アーム202は、第2のブーム220を第2のエンドエフェクタ212に接続した第3のジョイント226を含んでいる。
【0054】
第1のジョイント222は、3自由度の手首クラスタを備えている。第1のジョイント222は、第1のエンドエフェクタ208を第1の回転軸の周りに第1のブーム218に対して回転させるための第1の手首回転ジョイント228を含んでいる。第1のジョイント222は、第1のエンドエフェクタ208を第1のヨー軸周りに第1のブーム218に対して回転させるための第1の手首ヨージョイント230を含んでいる。第1のジョイント222は、第1のエンドエフェクタ208を第1のピッチ軸の周りに第1のブーム218に対して回転させるための第1の手首ピッチジョイント232を含んでいる。
【0055】
第2のジョイント224は、第1のブーム218を第2のブーム220に対して回転させる肘ピッチジョイントを含んでいる。
【0056】
第3のジョイント226は、3自由度の手首クラスタを備えている。第3のジョイント226は、第2のエンドエフェクタ212を第2の回転軸の周りに第2のブーム220に対して回転させるための第2の手首回転ジョイント234を含んでいる。第3のジョイント226は、第2のエンドエフェクタ212を第2のヨー軸の周りに第2のブーム220に対して回転させるための第2の手首ヨージョイント236を含んでいる。第3のジョイント226は、第2のエンドエフェクタ212を第2のピッチ軸の周りに第2のブーム220に対して回転させるための第2のピッチジョイント238を含んでいる。
【0057】
第1のジョイント222および第2のジョイント226は、(例えば軌道上の操作クルーにより)分離可能とされ得る。第1のジョイント222および第2のジョイント226は、一次アーム202の残りの部分から取り外され得る。システム200が宇宙に展開された場合、第1のジョイント222および第2のジョイント226は、保守のために宇宙ステーションの内部へとエアロックを通過され得る。
【0058】
第1のエンドエフェクタ208および第2のエンドエフェクタ212は、第1および第2のカメラおよび照明システム240、242を個々に含んでいる。第1および第2のカメラおよび照明システム240、242は、機械の視野および作業現場の視野機能を支援するカメラおよび照明を装備している。
【0059】
一次アーム202は、長い到達距離(例えば、約17メートルのオーダー)および大きな先端の力の能力と共に業務を実行し得る。
【0060】
一次アーム202は、宇宙船(例えば対象物106)のフリーフライヤ捕捉を実行し得る。一次アーム202は、進歩した制御アルゴリズムの助言の下で、宇宙船(例えば対象物106)のフリーフライヤ捕捉を自律的に実施し得る。宇宙船の捕捉後、一次アーム202は、宇宙ステーション(例えばプラットフォーム)上の停泊インターフェイスに宇宙船を停泊させる。
【0061】
システム200は、一次アーム202の制御のための制御ソフトウェアを実行するアーム制御ユニット248(またはコントローラ)を含んでいる。アーム制御ユニット248は、一次アーム202および二次アーム204の両方の操作および動作を制御し得る。アーム制御ユニット248は、一次アーム202の制御と二次アーム204の制御との間を切り替え得る。一次アーム202のアーム制御ユニット248は、一次アーム202および二次アーム204の両方を備えた、より大きく且つより複雑な構造を補償することにより、効果的に機能するために変更を加えるように操作可能である。
【0062】
アーム制御ユニット248は、ジョイント222、224、226の動作(例えば回転)を制御し、それにより一次アーム202の、ならびに最終的にエンドエフェクタ208、212、および二次アーム204の制御された動作を可能にしている。一次アーム202およびアーム制御ユニット248は通信接続されており、その接続は、一次アーム202とアーム制御ユニット248との間の破線として表されている。二次アーム204は、アーム制御ユニット248から命令を受ける。一次アーム202は、(例えば作業者により)手動で操縦されおよび管理され得る。
【0063】
アーム制御ユニット248は、一次アーム202に配置され得る。アーム制御ユニット248は、一次アーム202または二次アーム204を一度に1つずつ制御することが可能な航空電子機器を含み得る。システム200は、ストリングごとに1つのアーム制御ユニットを備えた2つのストリングを含み得る。二次アーム204は、一次アーム202のアーム制御ユニット248により制御され、このことは、二次アーム204のために必要とされる航空電子機器を減少させる。
【0064】
システム200は、二次アーム204を一次アーム202に取り外し可能に取り付けるためのアタッチメント250を含んでいる。アタッチメント250は、軌道上交換ユニットインターフェイスとされ得る。アタッチメント250は、機械的、電力的、およびデータ的な伝達のいずれか1つ以上を提供し得る。システム200は、器用な把捉固定具268に装着された器用な把捉固定具251を含んでもよく、いくつかの実施形態においては、それは二次アーム204の取り付け/取り外しを容易にすることが可能である。二次アーム204が一次アーム202に取り付けられない場合、二次アーム204以外の他の二次工具が、アタッチメント250に取り付けられ得る。
【0065】
アタッチメント250は、一次アーム202の手首に設けられ得る。アタッチメント250は、一次アーム202の長さに沿ってどこにでも配置され得る。アタッチメント250は、一次アーム202のレールシステム上に配置され得る。
【0066】
一次アーム202は、操縦の一次軸253を備えている。二次アーム204は、操縦の二次軸255を備えている。一次軸253は、二次軸255に直交し得る。二次アーム204のベースは、例えばアタッチメント250上の基準フレームにより形成され得る。二次アーム204の位置は、どの取付位置が選択/設計されるかということに依存し得る。
【0067】
二次アーム204は、(7)自由度を有し得る。二次アーム204は、第1のブーム252および第2のブーム254を含んでいる。二次アーム204は、第1のエンドエフェクタ258を第1のブーム252に接続した第1のジョイント256を含んでいる。二次アーム204は、第1のブーム252と第2のブーム254とを接続した第2のジョイント260を含んでいる。二次アーム204は、第2のブーム254を器用なエンドエフェクタ266に接続した第3のジョイント264を含んでいる。
【0068】
二次アーム204は、アタッチメントインターフェイス250を介して一次アーム202に設置されている。二次アーム204の第1のエンドエフェクタ258は、アタッチメント250の対応したインターフェイス268に接続されている。
【0069】
二次アーム204の器用なエンドエフェクタ266は、観測機器270の器用な把捉固定具268に接続されている。器用なエンドエフェクタ266は、機械的、電力的、およびデータ的な伝達のいずれか1つ以上を、観測機器270に伝達する。器用なエンドエフェクタ266は、カメラおよび照明システム272を含んでいる。
【0070】
二次アーム204は、軌道上の操作クルーにより設置され得る。二次アーム204は、設置後に一次アーム202の側部に残存し得る。
【0071】
保守が必要である場合、二次アーム204は、小型構成に構成され得る。操作クルーは、その場合、二次アーム204を一次アーム202から取り外し得る。二次アーム204は、保守のために、宇宙ステーションの内部へとエアロックを通過させられる。
【0072】
二次アーム204は、力/モーメントセンサおよび進歩した制御アルゴリズムを備えてもよく、二次アーム204が、環境と接触する器用な業務(例えば、軌道上交換ユニットの観測機器の取り外しおよび交換作業)を実施することを可能にしている。
【0073】
二次アーム204は、一次アーム202の到達範囲も拡張し、システム200が、宇宙ステーションへ訪問中の宇宙船の荷降ろしを可能にしている。二次アーム204は、一次アーム202の軌道上交換ユニットの積載物インターフェイス244、246にアクセスし得る。このことは、一次アーム202が宇宙ステーションを回転しながら歩行し、二次アーム204および交換用観測機器を、交換の必要な観測機器276の場所へと運搬する。
【0074】
二次アーム204は観測機器270を取り外し、一次アームのブーム218の軌道上交換ユニットインターフェイス244上に観測機器270を積み込む。次いで、二次アーム204は、交換用観測機器270を第2の一次アームのブーム220の軌道上交換ユニット246から取り出し、取り外されたばかりの観測機器270の代わりに、宇宙ステーションに観測機器270を設置する。その後、システム200は取り外された観測機器270を取り上げ、その観測機器270をエアロック内に載置するか、または訪問中の宇宙船に積み込む。
【0075】
図3を参照すると、実施形態による二次アームの設置および取り外しのための方法300が図示されている。
【0076】
302において、一次アーム(例えば一次アーム202)および二次アーム(例えば二次アーム204)は、同時に発射される。発射パッケージは、発射される二次アームが、軌道上交換ユニットインターフェイスを介して一次アームに既に取り付けられていることを許容し得る。二次アームは、発射パッケージ内の一次アームから物理的に離間され得る。二次アームは、後のフライトにて別個に発射され得る。二次アームが、発射時に一次アームに既に取り付けられていない場合、発射拘束具は、軌道到達後に地上または宇宙ステーションの作業命令により解放される。このことは、そのベースにおいて軌道上交換ユニットインターフェイスを介して発射パッケージに固定された二次アームを固定されたままとし、それを通じて二次アームはキープアライブ電力を受け取る。二次アームは、ここでは作業クルーにより発射パッケージから取り外される状態になっている。
【0077】
304において、作業クルーはハンドリング工具を二次アームのベースのハンドリング固定具に取り付け、二次アームのベースにテザーを取り付ける。次いで、作業クルーは、二次アームを機械的におよび電気的に(例えばピストルグリップ工具を用いて単一の拘束ボルトを駆動することにより)軌道上交換ユニットインターフェイスの発射パッケージから解放する。次いで、作業クルーはハンドリング工具を使用して、二次アームを軌道上交換ユニットインターフェイスの外側に取り出す。ここで、二次アームは、ハンドリング工具を介して作業クルーにより移動させられることが可能となる。
【0078】
306において、一次アームは、二次アームのための軌道上交換ユニット取付インターフェイスを作業クルーに提示する構成へと推移する。ハンドリング工具の使用により、作業クルーは、二次アームが軟結合するまで、二次アームのベースを軌道上交換ユニットインターフェイス内へと案内する。次いで、作業クルーはピストルグリップ工具を使用して、単一の拘束ボルトを駆動する。二次アームは、電気的におよび機械的に一次アームに固定される。作業クルーはテザーを開放して、ハンドリング工具を取り外す。
【0079】
308において、二次アームはここで設置され、作業の準備状態になる。
【0080】
310において、保守のために二次アームを一次アームから取り外すために、二次アームは最初に小型のエアロック通過構成になるように命令を受ける。二次アームは2つのストリングを備えているので、この操作は、2つのストリングのうちより良好な状態のストリングに実施され得る。作業クルーは、ハンドリング工具を二次アームのベースのハンドリング固定具に取り付け、テザーを二次アームのベースに取り付ける。次いで、作業クルーは、二次アームを機械的におよび電気的に(例えばピストルグリップ工具を用いて単一の拘束ボルトを駆動することにより)一次アームの軌道上交換ユニットインターフェイスから解放する。次いで、作業クルーはハンドリング工具を使用して、二次アームを軌道上交換ユニットインターフェイスの外側に取り出す。ここで、二次アームは、宇宙ステーションのエアロックへと作業クルーによりハンドリング工具を介して移動されることが可能となり、二次アームは、内部加圧環境内への通過のために、軌道上交換ユニットインターフェイス内へと設置され、二次アームは、312において修理されることが可能となる。
【0081】
二次アームが一旦修理されると、二次アームはエアロックを通じて真空環境へと戻され、304から308を参照して先に記載されたステップに従って、作業クルーは二次アームを軌道上交換ユニットインターフェイスから取り外し、続いて二次アームを一次アームに戻して設置する。
【0082】
図4Aに示されたように、クルーメンバー402によるベルジャー型エアロック404(例えばビショップエアロック)の内部への作業アクセスは、エアロック404の直径に依存して制限され得る。エアロック404は、インターフェイス機能が存在している開口部408において、非接触領域406を備え得る。
図4Bに示されたように、エアロックの直径は、作業クルー402が進入するためには小さすぎる容積になり得る。
【0083】
図5Aに示されたように、作業場インターフェイスソケット502は、
図3に示されたように宇宙飛行士の携帯用足拘束装置506をクルーメンバー508が作業アクセスできるように設置するために、エアロック504の外側に追加され得る。追加の作業用ハンドルは、宇宙飛行士の携帯用足拘束装置506内への操作上の進入を支援するために、必要となり得る。
【0084】
図5Bに示されたように、スライドテーブル機構510がエアロック504に追加されて、機器512をクルーメンバー508の手の届く範囲に保管するようにし得る。スライドテーブル機構510はモータ駆動され、且つ宇宙ステーションから駆動され得る。スライドテーブル機構510は、クルーメンバーがピストルグリップ工具を使用して作動させる外部駆動ボルトを提供する、受動的機構とされ得る。
【0085】
図6を参照すると、実施形態によるロボット操縦のためのシステム600が図示されている。
【0086】
システム600は、一次アーム602(例えば一次アーム202)および二次アーム604(例えば二次アーム604)を含んでいる。一次アーム602は、二次アーム604のホストになる。一次アーム602は、軌道上交換ユニットインターフェイス606により二次アーム604に結合している。一次アーム602は、少なくとも2つの観測機器のための保管場所608、610を提供している。いくつかの実施形態では、二次アーム604は一次アーム602の半分のサイズよりも小さい。二次アーム604は、一次アーム602と同じサイズとされ得る。
【0087】
二次アーム604は、船外活動により軌道上交換ユニットインターフェイス606を介して一次アーム602に設置され、および一次アーム602から取り外される。
【0088】
二次アーム604は、操作に関して一次アーム602がホストである。二次アーム604は、一次アーム602の航空電子機器により制御される。二次アーム604は、一次アーム602のブーム上の観測機器保管場所608、610にアクセス可能である。
【0089】
一次アームおよび二次アームの組み合わせシステム600は、軌道上交換ユニットの取り外しおよび観測機器612の交換のための方法を実施する。交換用の軌道上交換ユニットは、訪問中の宇宙船614に到達するか、またはエアロックを通じて宇宙ステーションの外部へと通過する。交換用の軌道上交換ユニット(観測機器612)を訪問中の宇宙船614から回収するために、一次アーム602は、(必要であれば)訪問中の宇宙船614に保管された観測機器612にアクセスするように配置された低背把捉固定具616に到達するまで、低背把捉固定具の作業位置を介して回転しながら歩行する。一次アーム602は自身を位置決めして、これにより二次アーム604は、訪問した宇宙船614の保管された観測機器612にアクセスすることが可能である。二次アーム604は、例えば(例えば国際出願PCT/CA2022/051842号に記載されたような)器用なエンドエフェクタを用いて(例えば、参照によりその全体がここに統合された、特許文献2として2023年6月22日に公開されたPCT/CA2022/051842に記載されたような)器用な把捉固定具を把持することにより、訪問中の宇宙船614の保管場所618から新しい軌道上交換ユニット(観測機器612)を回収する。器用なエンドエフェクタのトルクを使用して、拘束された軌道上交換ユニットを開放する。次いで、二次アーム604は、交換用の軌道上交換ユニット(観測機器612)を一次アーム602の保管場所(例えば608、610)内に保管する。
【0090】
次に、一次アーム602は、取り外されて交換される軌道上交換ユニット612へのアクセスに関して良好に配置された低背把捉固定具へと回転しながら歩行し、二次アーム604を作業場所にアクセスするために位置決めする。二次アーム604は、軌道上交換ユニット612を取り外す。次いで、一次アーム602は必要に応じて再構成され、その保管場所(608、610)を二次アーム604の到達範囲内に届ける。二次アーム604は、故障した軌道上交換ユニット612を一次アーム602に保管する。一次アーム602は自身を再構成し、これにより二次アーム604は、交換用の軌道上交換ユニット612を、一次アーム602の保管場所(例えば608、610)から回収することが可能となる。二次アーム604は、交換用の軌道上交換ユニット612を回収する。次いで、一次アーム602は、作業場所にアクセスするために二次アーム604を移動させる。二次アーム604は、交換用の軌道上交換ユニット612を作業場所に設置し、軌道上交換ユニット612を固定する。
【0091】
次いで、システム600は、訪問中の宇宙船616へのアクセスを提供した低背把捉固定具を戻すように移動させる。二次アーム604は、故障した軌道上交換ユニット612を、地球に戻るための訪問中の宇宙船614に保管する。
【0092】
交換用の軌道上交換ユニット612が、エアロックを通じて入手可能である場合、上記と同じ操作ステップが実施されるが、一次アーム602は、訪問中の宇宙船の作業現場ではなく、開始時および終了時にエアロックの作業場所に移動する点が異なっている。
【0093】
このシステムおよび作業コンセプトは、軌道上での修理に使用される、一次アーム602および二次アーム604の組み合わせの操作に使用されるアプローチに基づいている。システム、方法、およびデバイスは、共通のコンピュータ、および一次アームを制御し且つ二次アーム604の制御へと切り替える制御を可能とした制御ソフトウェアを使用することを含んだ、ここに記載された要素のいずれか1つ以上を含んでもよく、これにより航空電子機器のコストを節約し、すなわち1つのコンピュータで2つのシステムのアームを制御することを共通に支援する。
【0094】
システム、方法、およびデバイスは、追加の付属物またはデバイスの保管場所無しに一次アーム602の観測機器保管場所608、610にアクセスすることを含んだ、ここに記載された要素のいずれか1つ以上を含んでもよく、それにより観測機器の収納に対応し、且つそれらの観測機器にキープアライブ電力を提供する。観測機器が一次アーム602にあるので、システム600は、一次アーム602が進むにつれて、システム600を用いて観測機器を運搬する。
【0095】
システム、方法、およびデバイスは、エアロックがビショップ型エアロックである場合、作業クルーにより二次アーム604をエアロック内に持ち込む、および/またはエアロック外へと持ち出す工程を含んだ、ここに記載されたいずれか1つ以上の要素を含み得る。
【0096】
上述の記載は、1つ以上の装置、方法、またはシステムの例を提供しているが、当業者によって解釈される他の装置、方法、またはシステムも請求項の範囲内にあり得ることが、理解されるであろう。
【符号の説明】
【0097】
100 ・・・システム
101 ・・・プラットフォーム
102 ・・・一次アーム
104 ・・・エンドエフェクタ
106 ・・・対象物
108 ・・・アタッチメント
110 ・・・二次工具
112 ・・・コントローラ
114-1 ・・・第1のブーム
114-2 ・・・第2のブーム
116-1 ・・・第1のジョイント
116-2 ・・・第2のジョイント
116-3 ・・・第3のジョイント
200 ・・・システム
202 ・・・一次アーム
204 ・・・二次アーム
206 ・・・第1の位置
208 ・・・第1のエンドエフェクタ
210 ・・・第1の把捉固定具
212 ・・・第2のエンドエフェクタ
214 ・・・第2の把捉固定具
216 ・・・第2の位置
218 ・・・第1のブーム
220 ・・・第2のブーム
222 ・・・第1のジョイント
224 ・・・第2のジョイント
226 ・・・第3のジョイント
228 ・・・第1の手首回転ジョイント
230 ・・・第1の手首ヨージョイント
232 ・・・第1の手首ピッチジョイント
234 ・・・第2の手首回転ジョイント
236 ・・・第2の手首ヨージョイント
238 ・・・第2のピッチジョイント
240 ・・・第1のカメラおよび照明システム
242 ・・・第2のカメラおよび照明システム
248 ・・・アーム制御ユニット
250 ・・・アタッチメント
252 ・・・第1のブーム
253 ・・・一次軸
254 ・・・第2のブーム
255 ・・・二次軸
256 ・・・第1のジョイント
258 ・・・第1のエンドエフェクタ
260 ・・・第2のジョイント
264 ・・・第3のジョイント
266 ・・・エンドエフェクタ
268 ・・・インターフェイス
270 ・・・観測機器
272 ・・・カメラおよび照明システム
402 ・・・作業クルー
404 ・・・エアロック
406 ・・・非接触領域
502 ・・・作業場インターフェイスソケット
504 ・・・エアロック
506 ・・・携帯用足拘束装置
508 ・・・クルーメンバー
510 ・・・スライドテーブル機構
512 ・・・機器
600 ・・・システム
602 ・・・一次アーム
604 ・・・二次アーム
606 ・・・軌道上交換ユニットインターフェイス
608、610 ・・・保管場所
612 ・・・観測機器
614 ・・・宇宙船
616 ・・・把捉固定具
618 ・・・保管場所
【外国語明細書】