(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025013358
(43)【公開日】2025-01-24
(54)【発明の名称】ネットワークに接続された駐車システム
(51)【国際特許分類】
G01C 21/34 20060101AFI20250117BHJP
G08G 1/0969 20060101ALI20250117BHJP
【FI】
G01C21/34
G08G1/0969
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024178684
(22)【出願日】2024-10-11
(62)【分割の表示】P 2019218988の分割
【原出願日】2019-12-03
(31)【優先権主張番号】16/209,049
(32)【優先日】2018-12-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】519092129
【氏名又は名称】トヨタ モーター ノース アメリカ,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133835
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 努
(72)【発明者】
【氏名】ウィルソン-ポーン スーアン コー
(72)【発明者】
【氏名】デバン パレック
(57)【要約】
【課題】目的地の所定距離以内の駐車状況を、車両の運転手に注意喚起するための方法およびシステムを提供すること。
【解決手段】本システムは、1台以上の他の車両から、目的地の所定距離以内の駐車状況の1つ以上の標識を含んでいる駐車状況データを受信するように構成されている、車両のトランシーバを含んでいる。システムはまた、トランシーバに接続されている、車両の電子制御ユニット(ECU)も含んでいる。ECUは、駐車状況データに基づいて、駐車混雑レベルを決定するように構成されている。ECUはまた、駐車混雑レベルが、閾値駐車混雑レベルを超えているかどうかを決定するようにも構成されている。ECUはまた、駐車混雑レベルが閾値駐車混雑レベルを超えているときは、出力装置に、目的地の近くの駐車混雑を、運転手に注意喚起するように指示するようにも構成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的地の所定距離以内の駐車状況を、車両の運転手に注意喚起するためのシステムであって、
1台以上の他の車両から、前記目的地の前記所定距離以内の駐車状況の1つ以上の標識を含んでいる駐車状況データを受信するように構成されている、前記車両のトランシーバと、
前記トランシーバに接続され、
前記駐車状況データに基づいて、駐車混雑レベルを決定し、
前記駐車混雑レベルが、閾値駐車混雑レベルを超えているかどうかを決定し、
前記駐車混雑レベルが前記閾値駐車混雑レベルを超えているときは、出力装置に、前記目的地の近くの駐車混雑を、前記運転手に注意喚起するように指示するように構成されている、前記車両の電子制御ユニット(ECU)を備えている、
システム。
【請求項2】
前記駐車状況データは、前記目的地の前記所定距離以内の複数の車両の車両場所データを含んでおり、前記車両場所データは、前記複数の車両のそれぞれの場所センサにより検出される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記駐車状況データは、前記目的地の前記所定距離以内の複数の車両の車両速度データを含んでおり、前記車両速度データは、前記複数の車両のそれぞれの速度センサにより検出される、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記駐車状況データは、前記目的地の前記所定距離以内の駐車構造物と関連付けられている駐車構造物データを含んでおり、前記駐車構造物データは、前記駐車構造物に近接している車両のイメージセンサにより検出され、または、前記駐車構造物と関連付けられている演算装置により送信され、前記駐車構造物データは、利用可能駐車スペースの数と、前記駐車構造物における駐車のコストの少なくとも1つを含んでいる、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記利用可能駐車スペースの数は、1台以上の車両が、前記駐車構造物に車両が入ること、および前記駐車構造物から車両が出ることを検出して、前記検出された、入って行く車両と出て行く車両を、前記駐車構造物の収容能力と比較することにより決定される、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記出力装置は、前記注意喚起を前記運転手に視覚的に提供するように構成されている表示画面、前記注意喚起を前記運転手に音として提供するように構成されているスピーカ、または、前記注意喚起を前記運転手に触覚的に提供するように構成されている振動ユニットである、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
出発場所から目的地の場所へ走行する車両に対して、推奨される駐車場所を決定するためのシステムであって、
1台以上の他の車両から、前記出発場所と前記目的地の場所との間のルートに沿っての駐車状況の1つ以上の標識、および/または、前記目的地の場所の所定距離以内の駐車状況の1つ以上の標識を含んでいる駐車状況データを受信するように構成されている、前記車両のトランシーバと、
前記トランシーバに接続され、
前記駐車状況データに基づいて、複数の候補駐車場所を決定し、
前記複数の候補駐車場所における各候補駐車場所の比較に基づいて、前記複数の候補駐車場所から前記推奨される駐車場所を決定し、
前記出発場所と前記推奨される駐車場所との間の新しいルートを決定するように構成されている、前記車両の電子制御ユニット(ECU)を備えている、
システム。
【請求項8】
前記駐車状況データは、前記出発場所と前記目的地の場所との間の前記ルートに沿う、および/または、前記目的地の前記所定距離以内の複数の車両の車両場所データを含んでおり、前記車両場所データは、前記複数の車両のそれぞれの場所センサにより検出される、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記駐車状況データは、前記1台以上の他の車両のそれぞれのイメージセンサにより検出される画像データ、および/または、前記1台以上の他の車両のそれぞれの空間センサにより検出される空間データに基づいて、前記1台以上の他の車両により決定される、空いている駐車場所データを含んでいる、請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
前記空いている駐車場所データは、
駐車スペースを出て行く車両により点灯される後退灯、
2台の他の車両の間の場所を出て行く車両、または
2台の車両の間の、車両サイズ閾値を超えるスペースの少なくとも1つを検出することにより決定される、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記駐車状況データは、前記出発場所と前記目的地の場所との間の前記ルートに沿う、および/または前記目的地の前記所定距離以内の駐車構造物と関連付けられている駐車構造物データを含んでおり、前記駐車構造物データは、駐車構造物に近接している車両のイメージセンサにより検出され、または前記駐車構造物と関連付けられている演算装置により送信され、前記駐車構造物データは、利用可能駐車スペースの数と、前記駐車構造物における駐車のコストの少なくとも1つを含んでいる、請求項7に記載のシステム。
【請求項12】
前記利用可能駐車スペースの数は、1台以上の車両が、前記駐車構造物に車両が入ること、および前記駐車構造物から車両が出ることを検出し、前記検出された、入る車両と出てくる車両を、前記駐車構造物の収容能力と比較することにより決定される、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記ECUは、前記複数の候補駐車場所における各候補駐車場所に対する都合の良さレベルを決定するように更に構成されており、前記都合の良さレベルは、前記目的地の場所への距離、利用可能性の確率、駐車サイズ、駐車制限データ、および/または駐車コストに基づき、
前記推奨される駐車場所の決定は、前記複数の候補駐車場所における各候補駐車場所の前記都合の良さレベルの比較に基づいている、請求項7に記載のシステム。
【請求項14】
前記出発場所と前記推奨される駐車場所との間の前記新しいルートを表示するように構成されている表示画面を更に備えていることを特徴とする、請求項7に記載のシステム。
【請求項15】
前記車両は自律車両であり、前記ECUは、前記車両を前記推奨される駐車場所に自律的に運転するように更に構成されている、請求項7に記載のシステム。
【請求項16】
出発場所から目的地の場所に走行する車両に対して、推奨される駐車場所を決定するための方法であって、
前記車両のトランシーバにより、1台以上の他の車両から、前記出発場所と前記目的地の場所との間のルートに沿っての駐車状況の1つ以上の標識、および/または前記目的地の場所の所定距離以内の駐車状況の1つ以上の標識を含んでいる駐車状況データを受信することと、
前記車両の電子制御ユニット(ECU)により、前記駐車状況データに基づいて、複数の候補駐車場所を決定することと、
前記ECUにより、前記複数の候補駐車場所における各候補駐車場所の比較に基づいて、前記複数の候補駐車場所から前記推奨される駐車場所を決定することと、
前記ECUにより、前記出発場所と前記推奨される駐車場所との間の新しいルートを決定することを有している、方法。
【請求項17】
前記出発場所と前記目的地の場所との間の前記ルートに沿う、および/または、前記目的地の前記所定距離以内の複数の車両のそれぞれの場所センサにより、車両場所データを検出することを更に有しており、
前記駐車状況データは、前記出発場所と前記目的地の場所との間の前記ルートに沿う、および/または、前記目的地の前記所定距離以内の前記複数の車両の前記車両場所データを含んでいる、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記1台以上の他の車両のそれぞれのイメージセンサおよび/またはそれぞれの空間センサにより、前記出発場所と前記目的地の場所との間の前記ルートに沿う、および/または、前記目的地の前記所定距離以内の空いている駐車スペースと関連付けられている、空いている駐車場所データを検出することを更に有しており、
前記駐車状況データは、前記空いている駐車場所データを含んでいる、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記駐車状況データは、前記出発場所と前記目的地の場所との間の前記ルートに沿う、および/または前記目的地の前記所定距離以内の駐車構造物と関連付けられている駐車構造物データを含んでおり、前記駐車構造物データは、駐車構造物に近接している車両のイメージセンサにより検出され、または前記駐車構造物と関連付けられている演算装置により送信され、前記駐車構造物データは、利用可能駐車スペースの数と、前記駐車構造物における駐車のコストの少なくとも1つを含んでいる、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記ECUにより、前記複数の候補駐車場所における各候補駐車場所に対する都合の良さレベルを決定することを更に有しており、前記都合の良さレベルは、前記目的地の場所への距離、利用可能性の確率、駐車サイズ、駐車制限データ、および/または駐車コストに基づき、
前記推奨される駐車場所の前記決定は、前記複数の候補駐車場所における各候補駐車場所の前記都合の良さレベルの比較に基づいている、請求項16に記載方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車情報を集めて車両に提供するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のナビゲーションシステムは、所与のエリアにおける特定の駐車状況についての情報を提供できない。多くの例においては、運転手は、目的地に着いて、駐車できない、または利用可能駐車スペースがないことを発見し得る。運転手は、利用可能な路上駐車または駐車ロットを探して、目的地の場所の周りのエリアをあちこち行き来するかもしれない。これは、運転手に、相当な努力を強いる可能性がある。駐車場所を探す間、運転手は、目的地の場所に対する方向感覚を失い、所望する場所よりも、目的地の場所からだいぶ遠くの場所に駐車するという結果になり得る。幾つかの状況においては、運転手は駐車ロットに入ってから、利用可能駐車場所が残っていないことを発見するという結果になり得る。車両を駐車させる作業は、大変な作業になり得ることがある。従って、改善された駐車システムおよび方法に対する必要性がある。
【発明の概要】
【0003】
記述されるのは、目的地の場所の所定距離以内の駐車状況を、車両の運転手に注意喚起するためのシステムである。システムは、1台以上の他の車両から、目的地の場所の所定距離以内の駐車状況の1つ以上の標識を含む駐車状況データを受信するように構成されている、車両のトランシーバを含んでいる。システムはまた、トランシーバに接続されている、車両の電子制御ユニット(ECU)も含んでいる。ECUは、駐車状況データに基づいて、駐車混雑レベルを決定するように構成されている。ECUはまた、駐車混雑レベルが、閾値駐車混雑レベルを超えているかどうかを決定するようにも構成されている。ECUはまた、駐車混雑レベルが閾値駐車混雑レベルを超えているときは、出力装置に、目的地の場所の近くの駐車混雑を、運転手に注意喚起するように指示するようにも構成されている。
【0004】
出発場所から目的地の場所へ走行する車両に対して、推奨される駐車場所を決定するためのシステムもまた記述される。システムは、1台以上の他の車両から、出発場所と目的地の場所との間のルートに沿っての駐車状況の1つ以上の標識、および/または、目的地の場所の所定距離以内の駐車状況の1つ以上の標識を含む駐車状況データを受信するように構成されている、車両のトランシーバを含んでいる。システムはまた、トランシーバに接続されている、車両の電子制御ユニット(ECU)も含んでいる。ECUは、駐車状況データに基づいて、複数の候補駐車場所を決定するように構成されている。ECUはまた、複数の候補駐車場所における各候補駐車場所の比較に基づいて、複数の候補駐車場所から推奨される駐車場所を決定するようにも構成されている。ECUはまた、出発場所と推奨される駐車場所との間の新しいルートを決定するようにも構成されている。
【0005】
出発場所から目的地の場所へ走行する車両に対して、推奨される駐車場所を決定するための方法もまた記述される。方法は、車両のトランシーバにより、1台以上の他の車両から、出発場所と目的地の場所との間のルートに沿っての駐車状況の1つ以上の標識、および/または、目的地の場所の所定距離以内の駐車状況の1つ以上の標識を含む駐車状況データを受信することを含んでいる。方法は、車両の電子制御ユニット(ECU)により、駐車状況データに基づいて、複数の候補駐車場所を決定することを含んでいる。方法は、ECUにより、複数の候補駐車場所における各候補駐車場所の比較に基づいて、複数の候補駐車場所から推奨される駐車場所を決定することを含んでいる。方法はまた、ECUにより、出発場所と推奨される駐車場所との間の新しいルートを決定することも含んでいる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本発明の他のシステム、方法、特徴、および利点は、下記の図および詳細な記述を精読することにより、当業者には明白になるであろう。図面において示されている構成要素は必ずしも寸法通りではなく、本発明の重要な特徴をより良好に例示するために誇張され得る。
【0007】
【
図1】発明の種々の実施形態に係る、車両場所データを含んでいる交通状況データを例示している。
【
図2】発明の種々の実施形態に係る、車両速度データおよび推奨される代わりの駐車場所を含んでいる交通状況データ例示している。
【
図3】発明の種々の実施形態に係る、空いている駐車場所データ、駐車規則データ、および駐車構造物データを含んでいる交通状況データを例示している。
【
図4】発明の種々の実施形態に係る、空いている駐車スペースを、車両間で通信により知らせることを例示している。
【
図5】発明の種々の実施形態に係る、システムの構成要素を例示している。
【
図6】発明の種々の実施形態に係る、駐車混雑を、運転手に注意喚起するためのプロセスのフロー図を例示している。
【
図7】発明の種々の実施形態に係る、代りの駐車場所を提供するためのプロセスのフロー図を例示している。
【発明を実施するための形態】
【0008】
駐車情報を集めて車両に配信するためのシステム、車両、および方法がここにおいて開示される。従来のナビゲーションシステムは、車両の運転手に、目的地の場所における、およびその周りの駐車利用可能性に関する情報を提供しない。ここにおいて使用されているように、「運転手」とは、車両が非自律車両であるときは、その車両を運転している人間を指し示すことができ、および/または、「運転手」とはまた、自律的に、または半自律的に車両を運転するために使用される1つ以上のコンピュータプロセッサを指し示すこともできる。
【0009】
ここにおいて記述されるシステムおよび方法は、駐車データを集めるために、他の車両、および/または駐車エリアまたは構造物のセンサを使用し、集められた駐車データは、リアルタイムな駐車状況の表示を車両に提供するために使用される。駐車データを収集するこの分散された方法は、システムの演算負荷を全体的に分散し、正確な情報を車両に提供する。ここにおいて記述されるシステムおよび方法は、所与の場所の現在の駐車状況についての見識を、現場にいる必要なく得ることを可能にする。この駐車情報を、目的地の場所に到着する前に有することにより、車両は効率よく駐車場所を見つけることができ、それにより、目的地の場所における交通混雑の一因となることを回避する。このようにして、ここにおいて記述されるシステムおよび方法は、交通混雑を削減し、交通衝突を削減し、目的地の場所の近くの車両の全体的な安全性を向上する。
【0010】
図1は、エリア100と車両102を例示している。車両102は、駐車中の車両であっても、走行中の車両であってもよい。所与のエリアにおける車両102の場所を知ることにより、そのエリアの駐車状況を決定できる。各車両102は、車両の場所を決定するために、GPSユニットのような場所センサを使用できる。幾つかの実施形態においては、車両102は、車両の場所を1台以上の他の車両または演算装置に通信で知らせる車上演算装置を含んでいる。幾つかの実施形態においては、車両102は、スマートフォンのような可動演算装置と関連付けられており、可動演算装置は、車両の場所を1台以上の他の車両または演算装置に通信で知らせる。
【0011】
駐車状況データは、エリア100における車両場所データに基づいて決定できる。駐車状況データは、駐車混雑ステータス、駐車規則、駐車ロット場所、および/または、空いている駐車場所データを含むことができる。通りではないエリア104内の多数の車両102の混雑は、通りではないエリア104において駐車構造物がある可能性があることを示している。通り106の右側における車両の整列は、エリア100の混雑を考慮すると、通り106の左側には駐車制限がある可能性があることを示している。エリア100内の駐車の混雑は、空いている駐車スペースはあってもわずかである可能性があることを示している。ここにおいて記述されるシステムおよび方法は、エリア100のこの車両場所データを解析でき、そのように混雑していない推奨される駐車エリア108を決定できる。ここにおいて記述されるシステムおよび方法に関与する車両と演算装置が多ければ多いほど、駐車状況データはより正確になる。
【0012】
エリア100のマップデータは、車両102により提供される車両場所データを補足するために使用できる。マップデータは、駐車に使用できる通りの部分を含むことができる。マップデータはまた、一方通行の通り、および両側通行の通りを識別するための通りの方向性も含むことができる。マップデータはまた、駐車についての任意の既知の制限も含むことができる。駐車についての制限は、時間に基づく駐車制限(例えば、午前8時から午後8時は駐車禁止)、曜日に基づく駐車制限(例えば、水曜日は駐車禁止)、サイズに基づく駐車制限(例えば、3つ以上の車軸を有する車両は駐車禁止)、または任意の他の条件に基づく駐車制限を含むことができる。
【0013】
車両場所データは、車両のユーザまたは運転手に駐車混雑の現在の状態を示すために、車両内の表示画面により示すことができる。車両場所データを表示画面上に示すことは、ユーザまたは運転手に、エリア108のような、混雑から離れたエリアに駐車するように説得することを支援できる。幾つかの実施形態においては、他の出力装置を、駐車混雑を運転手に通信で知らせるために使用でき、これには、スピーカからの音による注意、または振動装置からの触覚による注意が含まれる。
【0014】
幾つかの実施形態においては、車両は、車両状況データに基づいて、駐車混雑レベルを決定する。駐車混雑レベルは、目的地の場所の所定距離以内の駐車状況と関連付けられている値であってよい。例として、駐車混雑値10は、目的地の場所の近くには、利用可能な駐車スペースが非常に少ないことを意味し、駐車混雑値1は、目的地の場所の近くには、利用可能な駐車スペースがたくさんあることを意味している。
【0015】
駐車混雑レベルが、閾値駐車混雑レベル(例えば、8)を超えていないときは、車両は運転手に注意を提供しなくてよい。しかし、駐車混雑レベルが、閾値駐車混雑レベルを超えているときは、運転手に注意を提供できる。このように、駐車混雑の相対的に低いレベルでは、目的地の場所において、またはその近くで駐車場を見つけることは難しくないので、駐車混雑の相対的に低いレベルでは、運転手の注意を引く必要はない。
【0016】
車両の現在の場所に加えて、エリアを走行する車両の速度は、駐車状況データおよび任意の推奨される駐車場所を決定するために使用できる。
【0017】
図2は、エリア200を例示しており、エリア200は
図1に例示されているエリア100と同じであるが、エリアの通りに沿って走行している車両の速度を示す車両速度矢印が示されている。エリア200の通りに沿って走行している車両は、車両の速度を検出するように構成されている速度センサを有することができる。車両はまた、車両の速度を、1台以上の他の車両または演算装置に通信で知らせるようにも構成できる。
【0018】
矢印の長さまたはサイズは、通りに沿って走行している車両の速度を示すことができる。例えば、より短い矢印206は、それぞれの通りに沿って走行している車両は、相対的に遅い速度で走行していることを示し、より長い矢印208は、それぞれの通りに沿って走行している車両は、相対的に速い速度で走行していることを示している。幾つかの実施形態においては、色を使用できる(例えば、緑色は相対的に速い状況、赤色は遅い状況、および黄色はその中間の速度状況)。
【0019】
車両速度データは、車両の運転手に推奨される経路および駐車を提供するために使用できる。
図2に例示されているように、車両の運転手を、出発点202から目的地点204に導くことができる。目的地点204の周りの、より短い矢印206は、目的地点204の周りに混雑がある可能性があることを示している。これは、目的地点204の周りのエリアを、駐車を求めるためには、望ましくないエリア、つまり、目的地点204の周りには、利用可能な駐車場所がない可能性があるエリアとすることができ、たとえ、利用可能駐車場所があったとしても、目的地点204の周りのエリアの混雑は、駐車を困難に、または時間のかかるものにし得る。ここにおいて記述されるシステムは、目的地点204の周りの混雑を回避するための、推奨される代りの駐車場所を提供できる。より長い矢印208により示されているように、推奨されるエリア212の周りの車両が、より速い速度で走行している推奨されるエリア212があり得る。推奨されるエリア212は、目的地点204の周りの混雑を考慮すると、推奨される駐車エリアとして運転手に提示できる。出発点202から目的地点204へのルートは、運転手が、より容易に車両を駐車させることができる、新しい目的地210に変えることができる。
【0020】
車両速度データは、駐車状況データを決定するために、
図1の車両場所データと連携して使用できる。例えば、車両速度データが、通りに沿う車両は、相対的に速い速度で走行していることを示すときは、これは、そのエリアは全体的に車両が少ないエリアであるためか、または、そのエリアは、通りに沿って駐車している車両の密度が高いので、そこを通りすぎる車両は、空いている場所を探すためにわざわざ速度を落とすことがないエリアであるからであり得る。車両場所データは、特別なエリアは、全体的に車両が少ないかどうか、または特別なエリアは、駐車中の車両により高密度で既に占有されているかどうかを検証するために使用できる。
【0021】
図3は、駐車中の車両304と、走行中の車両302を有している通りを例示している。走行中の車両302は、例えば、第1車両302A、第2車両302B、および第3車両302Cを含んでいる。走行中の車両302の1台以上は、駐車場所を探している。走行中の車両302は、それぞれの車両の周りの駐車状況データを検出するように構成されているセンサを有することができ、多数の走行中の車両302のそれぞれは、検出される駐車状況データを、1台以上の車両または演算装置に通信で送ることができる。走行中の車両302のセンサは、レーダーまたはライダーのような、車両の周りの環境の空間データを検出するように構成されている空間センサを含むことができる。走行中の車両302のセンサはまた、カメラのような、車両の周りの環境の画像データを検出するように構成されているイメージセンサも含むことができる。
【0022】
第1車両302Aは、場所312において空いている駐車場所があることを示す、空いている駐車場所データを検出するために空間センサおよび/またはイメージセンサを使用できる。第1車両302Aは、道路の片側に沿っての車両の存在と、閾値距離または面積(例えば、車両を駐車できる長さおよび幅)を超えるギャッップの車両間における存在に基づいて、場所312において、駐車場所が空いていることを検出するように構成できる。第1車両302Aは、画像データおよび/または空間データに基づいて、利用可能スペースの面積またはサイズを検出するように構成でき、第1車両302Aは、第1車両302Aが、利用可能スペースに駐車できるか、または適合することができるかを自動的に決定するように構成できる。
【0023】
第1車両302Aは、画像データに基づいて、(歩道の)縁石の色を決定するように構成でき、第1車両302Aは、第1車両302Aが利用可能スペースにおいて駐車できるかどうかを自動的に決定するように構成できる。例えば、利用可能スペースは、黄色の縁石の色を有することができ、利用可能スペースがある場所の管轄においては、駐車制限データは、黄色の縁石は、午前7時から午後6時までは、10分間の積込み/積降ろしゾーンであり、それ以外の時間はすべて、非積込み/積降ろしゾーンであり、制限のない駐車場所であることを示すことができる。駐車制限データは、第1車両302Aのメモリ、または、第1車両302Aがアクセス可能な遠隔メモリに格納できる。
【0024】
幾つかの実施形態においては、第1車両302Aは駐車場所を探してはおらず、第1車両302Aは、空いている駐車場所データを、1台以上の他の車両または演算装置に通信で送ることができる。空いている駐車場所データは、駐車スペースのサイズや、駐車スペースに関連付けられている任意の検出された制限のような、利用可能駐車スペースと関連付けられているデータを含むことができる。幾つかの実施形態においては、空いている駐車スペースに適合しない(つまり、駐車スペースが小さすぎる)車両は、自動的に、その空いている駐車スペースを、駐車のための可能なオプションとしては考慮しない。
【0025】
空いている駐車場所データは、空いている駐車スペース1つ以上の場所と関連付けることができる。第1車両302Aにより検出された各空いている駐車スペースは、時間と関連付けることができ、空いている駐車場所データを受信した車両は、第1車両302Aによる検出からの経過時間に基づいて、その駐車スペースが空いたままである可能性を決定できる。例えば、空いている駐車スペースは、相対的に混雑しているエリアにおいて、午前10時2分に第1車両により検出され、空いている駐車場所データは、第1車両から第2車両に通信で送られる。第2車両は、空いている駐車スペースに午前10時29分までには到達できない。空いている駐車スペースを取り囲むエリアにおける履歴および/または現在の交通パターンに基づいて、第2車両は、午前10時29分において、空いている駐車場所がまだ空いているチャンスは低い(例えば、7%)と決定できる。第2車両は、その空いている駐車場所に行くか、他の異なる駐車可能な場所に行くかを決定するときにこの確率を考慮できる。
【0026】
第2車両302Bは、駐車構造物306を検出するために、空間センサおよび/またはイメージセンサを使用できる。第2車両302Bはまた、駐車構造物データを検出するために、空間センサおよび/またはイメージセンサを使用できる。幾つかの状況においては、駐車構造物306は、駐車構造物306の前部またはその近くのディスプレイ310上に、駐車構造物と関連付けられている情報を有することができる。幾つかの実施形態においては、駐車構造物306は、駐車構造物306内の占有されている駐車場所と空いている駐車場所の数と、駐車構造物306内の占有されている駐車場所と空いて駐車場所の場所を監視する駐車場所追尾システムを有している。駐車場所追尾システムは、この情報(つまり、数と場所)を、第2車両302Bに送信できる。ディスプレイ310は、駐車構造物における利用可場所の数と、それらの場所がどのレベルで位置しているかを提供できる。幾つかの実施形態においては、ディスプレイ310は、駐車構造物306における駐車コスト(例えば、15分毎に5ドルで、最大30ドル)を提供する。ディスプレイ310はまた、運転手がどこに駐車するかを決定できるように、価格についての多数の駐車オプションも提供できる。
【0027】
幾つかの実施形態においては、ディスプレイ310は、駐車構造物306の最大収容能力を提供する。これらの実施形態においては、駐車構造物に入り、そこから出て行く車両の数の軌跡を保持するカウンタを維持できる。カウンタは、駐車構造物306の入口および出口に近接している車両のイメージセンサを使用して、分散して維持できる。例えば、駐車構造物306の入口および出口に近接している車両のイメージセンサは、車両が駐車構造物306に入っていくこと、または駐車構造物306から出て行くことが検出されるときに、プレートナンバー、または車両の検出された機種またはモデルのような車両の識別子を互いに通信で知らせることができ、または中央サーバに通信で知らせることができる。識別子は、単一の車両が二重にカウントされないことを確実にするために使用される。幾つかの実施形態においては、駐車構造物306の入口および出口に近接して駐車構造物306内に駐車している車両は、車両が駐車構造物306に入ることおよびそこから出ることを検出するために最も良好な位置にいることができるので、分散されたカウンタを維持する役割を果たせる。
【0028】
第2車両302Bは、駐車構造物306についての情報を提供するために、検出された駐車構造物データを、1台以上の車両または演算装置に配信できる。例えば、第1車両302Aは、目的地の場所314に行くことを所望できる。第1車両302Aは、利用可能駐車場所312に駐車でき、または、駐車構造物306において駐車できる。第1車両302Aは、どこに駐車するかについての、より情報が多く、より効率のよい決定をするために、第2車両302Bから駐車構造物データを受信できる。駐車構造物データが、駐車構造物306に駐車することは安価で駐車場所も豊富にあることを示すと、第1車両302Aは、駐車構造物306に駐車することを選択できる。しかし、駐車構造物データが、駐車構造物306に駐車することは、駐車場所が少なく高価であることを示すと、第1車両302Aは、利用可能場所312に駐車することを決定できる。幾つかの実施形態においては、第1車両302Aが自律的に運転されているときは、どこに駐車するかを決定することは、第1車両302Aの1つ以上のプロセッサにより自動的に行われる。幾つかの実施形態においては、どこに駐車するかの推奨は、第1車両302Aにより行われ、第1車両302Aの運転手に提供されるナビゲーション指示に組み込まれる。自律車両はまた、駐車のために、最も安価な駐車構造物に行くようにもプログラムすることができる。
【0029】
従来は、第1車両302Aの運転手は、駐車構造物306における駐車状況を調べるために、利用可能駐車場所312を通り過ぎていた。そして、第1車両302Aの運転手は、駐車構造物306における駐車は、駐車場所が少ないことを発見して、駐車場所312に戻るが、その場所は他の車両により既に占有されていたというような結果になり得た。ここにおいて開示されるシステムおよび方法を使用することにより、第1車両302Aの運転手は、混雑が全体的により少ない場所に、より効率的に第1車両302Aを駐車させることができる。
【0030】
幾つかの実施形態においては、第2車両302Bは、駐車構造物306と関連付けられている駐車構造物データを決定するために、他の車両からの空間データおよび/または画像データと共に、自身の空間センサおよび/またはイメージセンサに依存している。幾つかの実施形態においては、第2車両302Bは、駐車構造物データを第2車両302Bに提供する、駐車構造物306と関連付けられている演算装置と通信するように構成されている。幾つかの実施形態においては、駐車構造物306と関連付けられている演算装置からの駐車構造物データは、追加的に、駐車構造物306における利用可能駐車場所の特定の場所およびサイズを含むことができる。駐車構造物データを受信する車両は、駐車構造物306と関連付けられている演算装置からの駐車構造物データに基づいて、車両の運転手を、空いている駐車場所に導くことができる。
【0031】
第3車両302Cは、駐車規制物308と関連付けられている駐車規制データを検出するために、空間センサおよび/またはイメージセンサを使用できる。駐車規制物308は、駐車標識であってよく、駐車規制データは、駐車が許可されているか許可されていないのかの状況を示す駐車標識データであってよい。駐車規制物308は駐車メータであってよく、駐車規制データは、駐車メータ、駐車メータと関連付けられている任意の制限(例えば、2時間制限)、および/または駐車メータのステータス(例えば、次の17分間に対して支払が行われていないかまたはいるか)の存在を示している駐車メータデータであってよい。
【0032】
幾つかの状況においては、駐車規制物が駐車標識のときは、駐車標識は、車両は駐車を許可されている一連の状況と、車両は駐車を許可されていない他の一連の状況を有することができ、所与の日時において車両は駐車を許可されているかどうかを決定することは、困難であり得る。例えば、駐車標識は、「火曜日の午前11から午後1時は、道路清掃のため駐車禁止」、「学校のある日は車両を撤去し、月曜日から金曜日までの午前7時から午後4時の間は駐車禁止」、「学校のある日は、月曜日から金曜日までの午前7時半から午前8時半までの学校業務の間15分間の駐車」、「月曜日から金曜日までの午後4時から午後6時までの1時間の駐車」、「学校のない日は、日曜日の午後12時から金曜日の午後6時までの1時間の駐車」、「金曜日の午後6時から日曜日の午後12時までは停車禁止」などと書かれている多数の標識を含むことができる。人間にとっては、これらの標識を解釈することは頭を混乱させ得るが、種々の駐車標識の語句がどのように解釈されるかについてのデータを有する演算装置は、車両がそこに、任意の所与の日時に駐車できるかどうかをより正確且つより迅速に決定できる。1つ以上の駐車標識と関連付けられている画像データは、第3車両302Cの1つ以上のプロセッサにより解析されて、運転手に、車両を駐車できるかどうかを自動的に通知できる。
【0033】
幾つかの実施形態においては、第3車両302Cは、駐車規制物308と通信して、駐車規制データを受信するように構成されている。例えば、駐車規制物308は、駐車メータに残っている支払われた時間量と駐車についての任意の制限を示す駐車規制データを、第3車両302Cに通信で送るように構成されている、ネットワークに接続されている駐車メータであってよい。
【0034】
第3車両302Cは駐車規制データを、1台以上の他の車両(例えば、第1車両302Aおよび/または第2車両302B)または他の演算装置に通信で送ることができる。車両302の何れも、他の車両から駐車状況データ(例えば、空いている駐車場所データ、駐車構造物データ、駐車規制データ、および/または空いている駐車スペースの寸法(例えば、長さと幅))を提供されると、より良好に情報を与えられた、より効率のよい駐車に関する決定をすることができる。
【0035】
推奨される駐車場所を決定するときは、複数の候補駐車場所の各候補駐車場所に対して、都合の良さのレベルを決定できる。所与の場所に対する都合の良さのレベルは、目的地までの距離、利用可能性の確率(つまり、利用可能駐車場所が、車両が利用可能駐車場所に到達するまで利用可能で留まっている可能性)、駐車場所のサイズ、駐車場所と関連付けられている任意の制限、および/または駐車場所と関連付けられている任意のコストに基づいて決定できる。例えば、第1候補駐車場所は、通りに沿っていて、目的地から50フィート以内であるが、第1候補駐車場所のサイズは小さく、第1候補駐車場所に対応するメータに対する支払コストは、例えば2時間で5ドルと高いことがあり得る。第2候補駐車場所は、目的地の200フィート以内の駐車構造物にあり、相対的に大きな駐車スペースであるが、駐車構造物における駐車コストは、2時間で10ドルであるということがあり得る。第1候補駐車場所と関連付けられている都合の良さのレベルは、100を最高とすると78であり、第2候補駐車場所と関連付けられている都合の良さのレベルは、100を最高とすると88であるとする。従って、第2候補駐車場所を推奨できる。車両のユーザまたは運転手は、都合の良さのレベルの各ファクタと関連付けられている重みを、自身の好みに従って調整できる。
【0036】
図4は、走行中の車両402、駐車中の車両404、および後退中の車両406がある駐車ロット400を例示している。
【0037】
第1車両402Aは、後退中の車両406が駐車場所を出ようとしていることを検出するために、空間センサおよび/またはイメージセンサを使用できる。第1車両402Aは、車両がいつ駐車場所から出ていくかを、空間データおよび/または画像データに基づいて検出するように、第1車両402Aの1つ以上のプロセッサを訓練するための機械学習技術を使用できる。幾つかの実施形態においては、後退灯、または車両に乗り込もうとしている人間は、特別な車両が、駐車場所から出て行きそうであることを検出するために使用できる。幾つかの実施形態においては、2台の他の車両の間からの車両(例えば、車両406)の動きは、特別な車両が、駐車場所から出て行きそうであることを検出するために使用できる。2台の他の隣接する車両は、移動中の車両の前方と後方であってよく、または、移動中の車両の両側であってよい。
【0038】
第1車両402Aは、駐車場所の潜在的な空きと、駐車場所の場所を1台以上の車両(例えば、第2車両402Bまたは第3車両402C)、または演算装置(例えば、駐車ロット400と関連付けられており、駐車ロット400における駐車場所の空きおよび占有を監視するように構成されている演算装置)に通信で知らせることができる。
【0039】
幾つかの実施形態においては、駐車場所を出ようとしている車両408は、駐車場所を出ようとしていることを、その近傍の1台以上の他の車両に一斉配信できる。車両408はまた、駐車場所の場所もその1台以上の車両に通信で知らせることもできる。幾つかの実施形態においては、駐車していない車両のみが、任意の他の車両から通信で送られた駐車データを受信することができる。幾つかの実施形態においては、ここにおいて記述される車両の何れも、どこに駐車するかを決定するために、他の車両および/または、インフラ(例えば、ネットワークに接続されている駐車構造物またはネットワークに接続されている駐車メータ)からのデータを使用できる。
【0040】
図5は、システム500のブロック図を例示している。システム500は、第1車両502Aおよび第2車両502Bを含んでいる。接尾文字を有している構成要素は、接尾文字の前の数字によりまとめて、または個々に言及できる。例えば、車両502は、第1車両502Aおよび第2車両502Bの両者にまとめて言及でき、または、第1車両502Aまたは第2車両502Bの何れかに個々に言及できる。車両520は、ここにおいて記述される車両(車両102、車両302A~302C、車両402A~402C、車両404、車両406、または車両408)の何れにも類似してよい。
【0041】
車両502は、自動または手動トランスミッションを有することができる。車両502は、人間、物、または永続的または一時的に取り付けられた装置を輸送できる搬送車両である。車両502は、自動車、スポーツユーティリティビークル、トラック、バス、バン、または他のモータ、またはバッテリで駆動される車両のような、自己推進車輪付き搬送車両であってよい。例えば、車両502は、電気車両、ハイブリッド車両、プラグインハイブリッド車両、太陽電池車両、またはモータ/発電機を含む任意の他のタイプの車両であってよい。車両の他の例は、自転車、列車、飛行機、ボート、および、輸送が可能な搬送車両の任意の他の形状を含んでいる。車両502は、半自律車両または自律車両であってよい。つまり、車両502は、自己操縦式であってよく、人間の入力なしで移動できる。自律車両は、自律的に運転するために、1つ以上のセンサおよび/またはナビゲーションユニットを使用できる。
【0042】
車両502(例えば、第1車両502Aおよび第2車両502B)は、トランシーバ506(例えば、506Aおよび506B)に接続されているECU504(例えば、ECU504Aおよび504B)、場所センサ508(例えば、508Aおよび508B)、メモリ510(例えば、510Aおよび510B)、イメージセンサ512(例えば、512Aおよび512B)、ディスプレイ514(例えば、514Aおよび514B)、空間センサ516(例えば、516Aおよび516B)、出力装置530(例えば、530Aおよび530B)、および速度センサ532(例えば、532Aおよび532B)を含んでいる。ECU504は、車両の1つ以上の動作を制御するために適切にプログラムされている1つ以上のECUであってよい。1つ以上のECU504は、単一のECUとして、または多数のECUにおいて実現できる。ECU504は、車両の幾つかの、またはすべての構成要素と電気的に結合できる。幾つかの実施形態においては、ECU504は、車両全体の1つ以上の動作を制御するように構成されている中央ECUである。幾つかの実施形態においては、ECU504は、車両内に位置している多数のECUであり、各ECUは、車両の1つ以上の局所的動作を制御するように構成されている。幾つかの実施形態においては、ECU504は、非一時的メモリ510に格納されている命令を実行するように構成されている1つ以上のコンピュータプロセッサまたはコントローラである。
【0043】
車両502はネットワークに結合できる。ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、セルラーネットワーク、デジタル近距離通信(DSRC)、インターネット、またはそれらの組み合わせのようなネットワークは、車両502を遠隔装置520に接続する。
【0044】
トランシーバ506は、Wi-Fiユニット、Bluetooth(登録商標)ユニット、Radio Frequency Identification(RFID)タグまたはリーダ、DSRCユニット、またはセルラーネットワークユニットの1つ以上のような通信ポートまたはチャンネルを、セルラーネットワーク(3G、4G、または5Gなど)にアクセスするために含むことができる。トランシーバ506は、車両に物理的に接続されていない装置およびシステムにデータを送信でき、それらからデータを受信できる。例えば、ECU504は、遠隔装置520、または他の車両のECUと通信できる。更に、トランシーバ506は、遠隔装置520または他の車両もまた接続されているネットワークにアクセスできる。
【0045】
場所センサ508はECU504に接続され、場所データを検出するように構成されている。場所センサ508はGPSユニットであってよい。ECU504は、車両の場所を検出するために、メモリ510に格納されているマップデータにと共に、場所データを使用できる。他の実施形態においては、場所センサ508はマップデータへのアクセスを有しており、車両の場所を検出して、車両の場所をECU504に提供できる。
【0046】
メモリ510はECU504に接続され、車両の任意の他の構成要素に接続できる。メモリ510は、車両の場所データ、他の車両の車両場所データ、他の車両の車両速度データ、駐車構造物データ、空いている駐車場所データ、閾値駐車混雑レベル、閾値都合の良さレベル、駐車制限データ、および遠隔装置520または他の車両から、車両502のトランシーバ506を介して受信される任意のデータのような、ここにおいて記述される任意のデータを格納するように構成されている。
【0047】
車両502はまた、画像データを検出するように構成されているイメージセンサ512も含んでいる。イメージセンサ512は、車両502の外部の環境の画像を検出するように構成されている1台以上のカメラであってよい。画像データは、車両が駐車場所から去ろうとしているかどうかを決定するためにECU504により使用でき、それにより空いている駐車場所を作成する。画像データは、駐車構造物と関連付けられている駐車構造物データを決定するために、ECU504により使用できる。画像データは、駐車規制または駐車制限データを決定するために、ECU504により使用できる。
【0048】
車両502はまた、空間データを検出するように構成されている空間センサ516も含んでいる。空間センサ516は、車両502の外部の環境を検出するように構成されているレーダーまたはライダーのような1つ以上の空間検出装置であってよい。空間データは、空いている駐車スペースが存在するかどうかを決定するために、ECU504により使用できる。
【0049】
車両502はまた、ディスプレイ514も含んでいる。ディスプレイ514は、出発場所から目的地の場所までのナビゲーション指示を表示できる。ディスプレイ514はまた、駐車の好みと関連付けられている設定、およびここにおいて記述される閾値の何れも表示できる。ディスプレイ514は、ユーザ入力を、1つ以上の選択可能アイコンを介して受信するように構成されているタッチスクリーンであってよい。例えば、ディスプレイ514は、ユーザの駐車混雑感度を示すための選択可能アイコンを表示でき、それは、ここにおいて記述される閾値駐車混雑を調整するために使用できる。
【0050】
駐車状況データは、1台の車両から他の車両に(例えば、第1車両502Aから第2車両502Bに)直接通信で送ることができる。駐車状況データを受信した車両は、1つ以上の車上センサを使用して検出される追加的駐車状況データで、この駐車状況データを補足でき、そして、補足された駐車状況データを、1台以上の他の車両に伝えることができる。駐車状況データは、車両502から遠隔装置520に、車両502のトランシーバ506および遠隔装置520のトランシーバ524を介して、通信で送ることができる。そして、遠隔装置520は、駐車状況データを1台以上の車両に一斉配信できる。
【0051】
遠隔装置520は、駐車データを受信して配信するように構成されている遠隔データサーバであってよい。遠隔装置520は、建物(例えば、駐車構造物)または駐車装置(例えば、駐車メータ)と関連付けられている演算装置であってよい。遠隔装置520は、トランシーバ524に接続されているプロセッサ522と、メモリ526を含んでいる。プロセッサ522(およびここにおいて記述される任意のプロセッサ)は非一時的メモリに格納されている命令を実行するように構成されている1つ以上のコンピュータプロセッサであってよい。
【0052】
メモリ526は、非一時的メモリであってよい。遠隔装置520が、駐車状況データを受信して配信するための遠隔データサーバであるときは、メモリ526は、1台以上の車両502から受信した駐車状況データを格納するように構成できる。遠隔装置520が、駐車構造物と関連付けられている演算装置であるときは、メモリ526は、駐車構造物データを格納するように構成できる。遠隔装置520が、駐車装置(例えば、駐車メータ)と関連付けられている演算装置であるときは、メモリ526は、駐車装置データ(例えば、駐車メータに残っている金額または時間、最大駐車時間の長さ、駐車メータの駐車場所と関連付けられている任意の駐車制限)を格納するように構成できる。トランシーバ524は、トランシーバ506と同様に、データを送信および受信するように構成できる。
【0053】
遠隔装置520が遠隔データサーバであるときは、プロセッサ522は、複数の車両から駐車状況データを受信して、駐車状況データの配信先の1台以上の車両を決定するように構成できる。プロセッサ522は、複数の車両から受信した駐車状況データを組み合わせるように構成できる。
【0054】
遠隔装置520が、駐車構造物と関連付けられている演算装置のときは、プロセッサ522は、駐車構造物において占有されているスペースと空いているスペースの計算を維持するために、駐車構造物内の1つ以上のセンサを使用するように構成できる。1つ以上のセンサは、駐車場所における車両の存在を検出するために使用される重量センサ、イメージセンサ、またはレーザーセンサであってよく、または、駐車構造物に入ってくる、または駐車構造物から出て行く車両を検出および識別するために使用されるイメージセンサであってよい。
【0055】
遠隔装置520が、駐車メータと関連付けられている演算装置のときは、プロセッサ522は、車両の存在を決定するために、対応する駐車場所を監視するように構成できる。プロセッサ522は、駐車場所および駐車メータと関連付けられている駐車メータデータに対する要求を受信でき、プロセッサ522は、駐車メータデータを要求している演算装置に通信で送ることができる。
【0056】
ここにおいて使用されているように、「ユニット」は、非一時的メモリに格納されている命令を実行するように構成されている1つ以上のコンピュータプロセッサ、コントローラ、または演算装置のようなハードウェア構成要素を指し示すことができる。
【0057】
図6は、目的地の所定距離以内の駐車状況を、車両の運転手に注意喚起するためのプロセス600のフロー図である。
【0058】
車両(例えば、車両502)のトランシーバ(例えば、トランシーバ506)は、1台以上の他の車両(例えば、車両502)から、目的地の所定距離以内の駐車状況の1つ以上の標識を含んでいる駐車状況データを受信する(ステップ602)。駐車状況データは、目的地の所定距離以内の複数の車両(例えば、車両502)の車両場所データを含むことができ、車両場所データは、複数の車両のそれぞれの場所センサ(例えば、場所センサ508)により検出できる。駐車状況データは、目的地の所定距離以内の複数の車両の車両速度データを含むことができ、車両速度データは、複数の車両のそれぞれの速度センサ(例えば、速度センサ532)により検出される。
【0059】
駐車状況データは、目的地の所定距離以内の駐車構造物(例えば、駐車構造物306)と関連付けられている駐車構造物データを含むことができ、駐車構造物データは、駐車構造物に近接している車両(例えば、車両502)のイメージセンサ(例えば、イメージセンサ512)により検出され、または駐車構造物と関連付けられている演算装置(例えば、遠隔装置520)により送信され、駐車構造物データは、利用可能駐車スペースの数と、駐車構造物における駐車のコストの少なくとも1つを含んでいる。
【0060】
ここにおいて記述されるように、利用可能駐車スペースの数は、駐車構造物の前部における標識上に示すことができ、利用可能駐車スペースの数は、駐車構造物と関連付けられている演算装置により提供でき、または1台以上の車両が、駐車構造物に車両が入ること、および駐車構造物から車両が出ることを検出し、検出された、入る車両と出てくる車両を、駐車構造物の収容能力と比較することにより決定できる。
【0061】
車両のECU(例えば、ECU504)は、駐車状況データに基づいて、駐車混雑レベルを決定する(ステップ604)。駐車混雑レベルは、目的地の所定距離以内の駐車状況と関連付けられている値であってよい。駐車混雑レベルを決定するために使用されるプロセスは、駐車状況データの何れのデータにも基づくことができ、各データの重みは、目的地の近くの駐車状況をより正確に表現するために調整できる。各データの重みは、車両の運転手またはユーザにより調整でき、または、車両製造会社または第三者により調整できる。
【0062】
ECUは、駐車混雑レベルが、閾値駐車混雑レベルを超えているかどうかを決定する(ステップ606)。閾値駐車混雑レベルは、車両におけるメモリ(例えば、メモリ510)に格納できる。閾値駐車混雑レベルは、車両のユーザまたは運転手により、彼らの好みおよび駐車混雑に対する許容度に基づいて調整できる。下げられた閾値駐車混雑レベルは、目的地の近くの駐車混雑に対するより低い許容度と関連付けることができる。より高い駐車混雑レベルは、目的地の近くの駐車混雑に対するより高い許容度と関連付けることができる。車両のユーザまたは運転手により行われる調整の何れも、タッチスクリーン、キーボード、またはマイクロフォンのような、車両の入力ユニットにより行うことができる。
【0063】
駐車混雑レベルが閾値駐車混雑レベルを超えているときは、ECUは、出力装置(例えば、出力装置530)に、目的地の近くの駐車混雑を、運転手に注意喚起するように指示する。出力装置は、運転手への注意を視覚的に提供するように構成されている表示画面、運転手への注意を音で提供するように構成されているスピーカ、または、運転手への注意を触覚的に提供するように構成されている振動ユニットであってよい。
【0064】
図7は、出発場所から目的地の場所に走行する車両に対して、推奨される駐車場所を決定するためのプロセス700のフロー図である。
【0065】
車両(例えば、車両502)のトランシーバ(例えば、トランシーバ506)は、1台以上の他の車両(例えば、車両502)から、出発場所と目的地の場所との間のルートに沿う駐車状況の1つ以上の標識、および/または、目的地の場所の所定距離以内の駐車状況の1つ以上の標識を含んでいる駐車状況データ受信する(ステップ702)。
【0066】
駐車状況データは、出発場所と目的地の場所との間のルートに沿う、および/または、目的地の場所の所定距離以内の複数の車両(例えば、車両502)の車両場所データを含むことができる。車両場所データは、複数の車両のそれぞれの場所センサ(例えば、場所センサ508)により検出できる。
【0067】
駐車状況データは、出発場所と目的地の場所との間のルートに沿う、および/または、目的地の場所の所定距離以内の複数の車両の車両速度データを含むことができ、車両速度データは、複数の車両のそれぞれの速度センサ(例えば、速度センサ532)により検出される。
【0068】
駐車状況データは、出発場所と目的地の場所との間のルートに沿う、および/または、目的地の場所の所定距離以内の駐車構造物(例えば、駐車構造物306)と関連付けられている駐車構造物データを含むことができ、駐車構造物データは、駐車構造物に近接している車両(例えば、車両502)のイメージセンサ(例えば、イメージセンサ512)により検出され、または、駐車構造物と関連付けられている演算装置(例えば、遠隔装置520)により送信され、駐車構造物データは、利用可能駐車スペースの数と、駐車構造物における駐車のコストの少なくとも1つを含んでいる。
【0069】
ここにおいて記述されるように、利用可能駐車スペースの数は、駐車構造物の前部における標識上に示すことができ、利用可能駐車スペースの数は、駐車構造物と関連付けられている演算装置により提供でき、または1台以上の車両が、駐車構造物に車両が入ること、および駐車構造物から車両が出ることを検出し、検出された、入る車両と出てくる車両を、駐車構造物の収容能力と比較することにより決定できる。
【0070】
駐車状況データは、1台以上の他の車両のそれぞれのイメージセンサ(例えば、イメージセンサ512)により検出される画像データ、および/または、1台以上の他の車両のそれぞれの空間センサ(例えば、空間センサ516)により検出される空間データに基づいて、1台以上の他の車両(例えば、車両502)により決定される、空いている駐車場所データを含むことができる。幾つかの実施形態においては、空いている駐車場所データは、駐車スペースを出て行く車両により後退灯が点灯されること、2台の他の車両の間の場所を出て行く車両、または、2台の車両の間の、車両サイズ閾値を超えるスペースの少なくとも1つ検出することにより決定される。
【0071】
車両のECU(例えば、ECU504)は、駐車状況データに基づいて、複数の候補駐車場所を決定する(ステップ704)。幾つかの実施形態においては、複数の候補駐車場所における各候補駐車場所に対する都合の良さレベルは、ECUにより決定される。都合の良さレベルは、目的地の場所への距離、利用可能性の確率、駐車サイズ、駐車制限データ、および/または駐車コストに基づくことができる。幾つかの実施形態においては、目的地の場所の駐車混雑レベルは、ここにおいて記述されるように、最初はECUにより決定され、目的地の場所の駐車混雑レベルが閾値駐車混雑レベルを超えているときは、複数の候補駐車場所が決定され、各候補駐車場所は評価される。
【0072】
ECUは、複数の候補駐車場所における各候補駐車場所の比較に基づいて、複数の候補駐車場所から、推奨される駐車場所を決定する(ステップ706)。比較は、ここにおいて記述されるように、各候補駐車場所の都合の良さレベルに基づくことができる。
【0073】
ECUは、出発場所と推奨される駐車場所との間の新しいルートを決定する(ステップ708)。そして、幾つかの実施形態においては、表示画面は、出発場所と推奨される駐車場所との間の新しいルートを表示する。幾つかの実施形態においては、ECUは、車両が自律車両のときは、車両を、推奨される駐車場所に自律的に運転するように更に構成されている。
【0074】
方法/システムの例としての実施形態が、例として示されるように開示されてきた。従って、本明細書を通して採用されている語句は、非制限的に読まれるべきである。ここにおける教示に対する小さな修正は、この技術に精通した者には想到されるであろうが、これに続いて権利が保証される特許の範囲内に制限されると意図されているものは、これにより貢献される技術の発展の範囲内であると合理的に考えられるすべてのそのような実施形態であり、範囲は、付随する請求項およびその等価物を考慮することを除いて、制限されるべきではないことは理解されるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-11-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0074】
方法/システムの例としての実施形態が、例として示されるように開示されてきた。従って、本明細書を通して採用されている語句は、非制限的に読まれるべきである。ここにおける教示に対する小さな修正は、この技術に精通した者には想到されるであろうが、これに続いて権利が保証される特許の範囲内に制限されると意図されているものは、これにより貢献される技術の発展の範囲内であると合理的に考えられるすべてのそのような実施形態であり、範囲は、付随する請求項およびその等価物を考慮することを除いて、制限されるべきではないことは理解されるべきである。
本明細書に開示される発明は以下の態様を含む。
〔態様1〕
目的地の所定距離以内の駐車状況を、車両の運転手に注意喚起するためのシステムであって、
1台以上の他の車両から、前記目的地の前記所定距離以内の駐車状況の1つ以上の標識を含んでいる駐車状況データを受信するように構成されている、前記車両のトランシーバと、
前記トランシーバに接続され、
前記駐車状況データに基づいて、駐車混雑レベルを決定し、
前記駐車混雑レベルが、閾値駐車混雑レベルを超えているかどうかを決定し、
前記駐車混雑レベルが前記閾値駐車混雑レベルを超えているときは、出力装置に、前記目的地の近くの駐車混雑を、前記運転手に注意喚起するように指示するように構成されている、前記車両の電子制御ユニット(ECU)を備えている、
システム。
〔態様2〕
前記駐車状況データは、前記目的地の前記所定距離以内の複数の車両の車両場所データを含んでおり、前記車両場所データは、前記複数の車両のそれぞれの場所センサにより検出される、態様1に記載のシステム。
〔態様3〕
前記駐車状況データは、前記目的地の前記所定距離以内の複数の車両の車両速度データを含んでおり、前記車両速度データは、前記複数の車両のそれぞれの速度センサにより検出される、態様1に記載のシステム。
〔態様4〕
前記駐車状況データは、前記目的地の前記所定距離以内の駐車構造物と関連付けられている駐車構造物データを含んでおり、前記駐車構造物データは、前記駐車構造物に近接している車両のイメージセンサにより検出され、または、前記駐車構造物と関連付けられている演算装置により送信され、前記駐車構造物データは、利用可能駐車スペースの数と、前記駐車構造物における駐車のコストの少なくとも1つを含んでいる、態様1に記載のシステム。
〔態様5〕
前記利用可能駐車スペースの数は、1台以上の車両が、前記駐車構造物に車両が入ること、および前記駐車構造物から車両が出ることを検出して、前記検出された、入って行く車両と出て行く車両を、前記駐車構造物の収容能力と比較することにより決定される、態様4に記載のシステム。
〔態様6〕
前記出力装置は、前記注意喚起を前記運転手に視覚的に提供するように構成されている表示画面、前記注意喚起を前記運転手に音として提供するように構成されているスピーカ、または、前記注意喚起を前記運転手に触覚的に提供するように構成されている振動ユニットである、態様1に記載のシステム。
〔態様7〕
出発場所から目的地の場所へ走行する車両に対して、推奨される駐車場所を決定するためのシステムであって、
1台以上の他の車両から、前記出発場所と前記目的地の場所との間のルートに沿っての駐車状況の1つ以上の標識、および/または、前記目的地の場所の所定距離以内の駐車状況の1つ以上の標識を含んでいる駐車状況データを受信するように構成されている、前記車両のトランシーバと、
前記トランシーバに接続され、
前記駐車状況データに基づいて、複数の候補駐車場所を決定し、
前記複数の候補駐車場所における各候補駐車場所の比較に基づいて、前記複数の候補駐車場所から前記推奨される駐車場所を決定し、
前記出発場所と前記推奨される駐車場所との間の新しいルートを決定するように構成されている、前記車両の電子制御ユニット(ECU)を備えている、
システム。
〔態様8〕
前記駐車状況データは、前記出発場所と前記目的地の場所との間の前記ルートに沿う、および/または、前記目的地の前記所定距離以内の複数の車両の車両場所データを含んでおり、前記車両場所データは、前記複数の車両のそれぞれの場所センサにより検出される、態様7に記載のシステム。
〔態様9〕
前記駐車状況データは、前記1台以上の他の車両のそれぞれのイメージセンサにより検出される画像データ、および/または、前記1台以上の他の車両のそれぞれの空間センサにより検出される空間データに基づいて、前記1台以上の他の車両により決定される、空いている駐車場所データを含んでいる、態様7に記載のシステム。
〔態様10〕
前記空いている駐車場所データは、
駐車スペースを出て行く車両により点灯される後退灯、
2台の他の車両の間の場所を出て行く車両、または
2台の車両の間の、車両サイズ閾値を超えるスペースの少なくとも1つを検出することにより決定される、態様9に記載のシステム。
〔態様11〕
前記駐車状況データは、前記出発場所と前記目的地の場所との間の前記ルートに沿う、および/または前記目的地の前記所定距離以内の駐車構造物と関連付けられている駐車構造物データを含んでおり、前記駐車構造物データは、駐車構造物に近接している車両のイメージセンサにより検出され、または前記駐車構造物と関連付けられている演算装置により送信され、前記駐車構造物データは、利用可能駐車スペースの数と、前記駐車構造物における駐車のコストの少なくとも1つを含んでいる、態様7に記載のシステム。
〔態様12〕
前記利用可能駐車スペースの数は、1台以上の車両が、前記駐車構造物に車両が入ること、および前記駐車構造物から車両が出ることを検出し、前記検出された、入る車両と出てくる車両を、前記駐車構造物の収容能力と比較することにより決定される、態様11に記載のシステム。
〔態様13〕
前記ECUは、前記複数の候補駐車場所における各候補駐車場所に対する都合の良さレベルを決定するように更に構成されており、前記都合の良さレベルは、前記目的地の場所への距離、利用可能性の確率、駐車サイズ、駐車制限データ、および/または駐車コストに基づき、
前記推奨される駐車場所の決定は、前記複数の候補駐車場所における各候補駐車場所の前記都合の良さレベルの比較に基づいている、態様7に記載のシステム。
〔態様14〕
前記出発場所と前記推奨される駐車場所との間の前記新しいルートを表示するように構成されている表示画面を更に備えていることを特徴とする、態様7に記載のシステム。
〔態様15〕
前記車両は自律車両であり、前記ECUは、前記車両を前記推奨される駐車場所に自律的に運転するように更に構成されている、態様7に記載のシステム。
〔態様16〕
出発場所から目的地の場所に走行する車両に対して、推奨される駐車場所を決定するための方法であって、
前記車両のトランシーバにより、1台以上の他の車両から、前記出発場所と前記目的地の場所との間のルートに沿っての駐車状況の1つ以上の標識、および/または前記目的地の場所の所定距離以内の駐車状況の1つ以上の標識を含んでいる駐車状況データを受信することと、
前記車両の電子制御ユニット(ECU)により、前記駐車状況データに基づいて、複数の候補駐車場所を決定することと、
前記ECUにより、前記複数の候補駐車場所における各候補駐車場所の比較に基づいて、前記複数の候補駐車場所から前記推奨される駐車場所を決定することと、
前記ECUにより、前記出発場所と前記推奨される駐車場所との間の新しいルートを決定することを有している、方法。
〔態様17〕
前記出発場所と前記目的地の場所との間の前記ルートに沿う、および/または、前記目的地の前記所定距離以内の複数の車両のそれぞれの場所センサにより、車両場所データを検出することを更に有しており、
前記駐車状況データは、前記出発場所と前記目的地の場所との間の前記ルートに沿う、および/または、前記目的地の前記所定距離以内の前記複数の車両の前記車両場所データを含んでいる、態様16に記載の方法。
〔態様18〕
前記1台以上の他の車両のそれぞれのイメージセンサおよび/またはそれぞれの空間センサにより、前記出発場所と前記目的地の場所との間の前記ルートに沿う、および/または、前記目的地の前記所定距離以内の空いている駐車スペースと関連付けられている、空いている駐車場所データを検出することを更に有しており、
前記駐車状況データは、前記空いている駐車場所データを含んでいる、態様16に記載の方法。
〔態様19〕
前記駐車状況データは、前記出発場所と前記目的地の場所との間の前記ルートに沿う、および/または前記目的地の前記所定距離以内の駐車構造物と関連付けられている駐車構造物データを含んでおり、前記駐車構造物データは、駐車構造物に近接している車両のイメージセンサにより検出され、または前記駐車構造物と関連付けられている演算装置により送信され、前記駐車構造物データは、利用可能駐車スペースの数と、前記駐車構造物における駐車のコストの少なくとも1つを含んでいる、態様16に記載の方法。
〔態様20〕
前記ECUにより、前記複数の候補駐車場所における各候補駐車場所に対する都合の良さレベルを決定することを更に有しており、前記都合の良さレベルは、前記目的地の場所への距離、利用可能性の確率、駐車サイズ、駐車制限データ、および/または駐車コストに基づき、
前記推奨される駐車場所の前記決定は、前記複数の候補駐車場所における各候補駐車場所の前記都合の良さレベルの比較に基づいている、態様16に記載方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的地の所定距離以内の駐車状況を、車両の運転手に注意喚起するためのシステムであって、
1台以上の他の車両から、前記目的地の前記所定距離以内に位置する複数の車両に対応する車両速度データと前記複数の車両に対応する車両場所データとを含んでいる駐車状況データを受信するように構成されている、前記車両のトランシーバと、
前記トランシーバに接続され、
前記車両速度データと前記車両場所データとに基づいて、前記目的地の前記所定距離以内の駐車混雑レベルを決定し、該駐車混雑レベルは、前記車両速度データが高い車両速度を示し、前記車両場所データが高い車両の密度を示す場合に高くなり、車両速度データが高い車両速度を示し、車両場所データが低い車両の密度を示す場合に低くなると決定され、
前記駐車混雑レベルが、閾値駐車混雑レベルを超えているかどうかを決定し、
前記駐車混雑レベルが前記閾値駐車混雑レベルを超えているときは、出力装置に、前記目的地の近くの駐車混雑を、前記運転手に注意喚起するように指示するように構成されている、前記車両の電子制御ユニット(ECU)を備えている、
システム。
【請求項2】
前記車両場所データは、前記複数の車両のそれぞれの場所センサにより検出される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記車両速度データは、前記複数の車両のそれぞれの速度センサにより検出され、
前記車両速度データは、前記複数の車両の各車両の車両速度を含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記駐車状況データは、前記目的地の前記所定距離以内の駐車構造物と関連付けられている駐車構造物データを含んでおり、前記駐車構造物データは、前記駐車構造物に近接している車両のイメージセンサにより検出され、または、前記駐車構造物と関連付けられている演算装置により送信され、前記駐車構造物データは、利用可能駐車スペースの数を含み、
前記駐車混雑レベルを決定することは、前記駐車状況データにさらに基づく、
請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記利用可能駐車スペースの数は、前記複数の車両の1台以上の車両が、前記駐車構造物に車両が入ること、および前記駐車構造物から車両が出ることを検出して、前記検出された、入って行く車両と出て行く車両を、前記駐車構造物の収容能力と比較することにより決定される、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記出力装置は、前記注意喚起を前記運転手に視覚的に提供するように構成されている表示画面、前記注意喚起を前記運転手に音として提供するように構成されているスピーカ、または、前記注意喚起を前記運転手に触覚的に提供するように構成されている振動ユニットである、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記駐車状況データは、前記複数の車両のそれぞれのイメージセンサ及び/または空間センサにより検出される空いている駐車場所データを含み、該空いている駐車場所データは、前記目的地の前記所定距離以内の空いている駐車場所の数及び場所を示す、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記複数の車両のうちの1台以上の車両が、前記目的地の所定距離内の道路沿いに駐車された車両間の閾値距離を超える1つ以上のギャップを検出することにより、前記空いている駐車場所の数が決定される、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
目的地の所定距離以内の駐車状況を、車両の運転手に注意喚起するためのシステムであって、
1台以上の他の車両から、前記目的地の前記所定距離以内に位置する複数の車両に対応する車両速度データと前記複数の車両に対応する車両場所データとを含んでいる駐車状況データを受信するように構成されている、前記車両のトランシーバと、
前記トランシーバに接続され、
前記車両速度データと前記車両場所データとに基づいて、前記目的地の前記所定距離以内の道路の駐車混雑レベルを決定し、該駐車混雑レベルは、前記車両速度データが高い車両速度を示し、前記車両場所データが高い車両の密度を示す場合に高くなり、車両速度データが高い車両速度を示し、車両場所データが低い車両の密度を示す場合に低くなると決定され、
前記駐車混雑レベルが、閾値駐車混雑レベルを超えているかどうかを決定し、
前記駐車混雑レベルが前記閾値駐車混雑レベルを超えているときは、出力装置に、前記目的地の近くの駐車混雑を、前記運転手に注意喚起するように指示するように構成されている、前記車両の電子制御ユニット(ECU)を備えている、
システム。
【請求項10】
前記車両場所データは、前記複数の車両のそれぞれの場所センサにより検出される、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記車両速度データは、前記複数の車両のそれぞれの速度センサにより検出され、
前記車両速度データは、前記複数の車両の各車両の車両速度を含む、
請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記出力装置は、前記注意喚起を前記運転手に視覚的に提供するように構成されている表示画面、前記注意喚起を前記運転手に音として提供するように構成されているスピーカ、または、前記注意喚起を前記運転手に触覚的に提供するように構成されている振動ユニットである、請求項9に記載のシステム。
【請求項13】
前記駐車状況データは、前記複数の車両のそれぞれのイメージセンサ及び/または空間センサにより検出される空いている駐車場所データを含み、該空いている駐車場所データは、前記目的地の前記所定距離以内の空いている駐車場所の数及び場所を示す、請求項9に記載のシステム。
【請求項14】
前記複数の車両のうちの1台以上の車両が、道路沿いに駐車された車両間の閾値距離を超える1つ以上のギャップを検出することにより、前記空いている駐車場所の数が決定される、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
車両であって、
出力装置と、
前記車両の目的地の所定距離以内の1台以上の他の車両から、前記1台以上の他の車両に対応する車両速度データと前記1台以上の他の車両に対応する車両場所データとを含んでいる駐車状況データを受信するように構成されているトランシーバと、
前記出力装置と前記トランシーバとに接続され、
前記車両速度データと前記車両場所データとに基づいて、前記目的地の前記所定距離以内の駐車混雑レベルを決定し、該駐車混雑レベルは、前記車両速度データが高い車両速度を示し、前記車両場所データが高い車両の密度を示す場合に高くなり、車両速度データが高い車両速度を示し、車両場所データが低い車両の密度を示す場合に低くなると決定され、
前記駐車混雑レベルが、閾値駐車混雑レベルを超えているかどうかを決定し、
前記駐車混雑レベルが前記閾値駐車混雑レベルを超えているときは、前記出力装置に、前記目的地の近くの駐車混雑を、前記車両の運転手に注意喚起するように指示するように構成されている、電子制御ユニット(ECU)を備えている、
車両。
【請求項16】
前記車両場所データは、前記1台以上の他の車両のそれぞれの場所センサにより検出される、請求項15に記載の車両。
【請求項17】
前記車両速度データは、前記1台以上の他の車両のそれぞれの速度センサにより検出され、
前記車両速度データは、前記1台以上の他の車両の各車両の車両速度を含む、
請求項15に記載の車両。
【請求項18】
前記出力装置は、前記注意喚起を前記運転手に視覚的に提供するように構成されている表示画面、前記注意喚起を前記運転手に音として提供するように構成されているスピーカ、または、前記注意喚起を前記運転手に触覚的に提供するように構成されている振動ユニットである、請求項15に記載の車両。
【請求項19】
前記駐車状況データは、前記1台以上の他の車両のそれぞれのイメージセンサ及び/または空間センサにより検出される空いている駐車場所データを含み、該空いている駐車場所データは、前記目的地の前記所定距離以内の空いている駐車場所の数及び場所を示す、請求項15に記載の車両。
【請求項20】
前記1台以上の他の車両が、前記目的地の所定距離内の道路沿いに駐車された車両間の閾値距離を超える1つ以上のギャップを検出することにより、前記空いている駐車場所の数が決定される、請求項19に記載の車両。
【外国語明細書】