(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025013749
(43)【公開日】2025-01-28
(54)【発明の名称】SiCデバイスのための表面オーミックコンタクト形成
(51)【国際特許分類】
H10D 8/01 20250101AFI20250121BHJP
H10D 8/60 20250101ALI20250121BHJP
【FI】
H01L29/86 301P
H01L29/86 301D
H01L29/86 301M
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024095088
(22)【出願日】2024-06-12
(31)【優先権主張番号】18/341,147
(32)【優先日】2023-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.WCDMA
3.WiーFi DIRECT
(71)【出願人】
【識別番号】312014443
【氏名又は名称】エスティマイクロエレクトロニクス インターナショナル エヌ.ヴイ.
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100126480
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 睦
(72)【発明者】
【氏名】ラスクナ,シモーネ
(72)【発明者】
【氏名】バダラ,パオロ
(72)【発明者】
【氏名】ベロッキ,ガブリエル
(72)【発明者】
【氏名】プグリージ,ヴァレリア
(72)【発明者】
【氏名】テナグリア,ダリオ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】本開示の様々な実施形態は、改善されたシリコンカーバイド(SiC)パワーデバイスの製造及び使用のためのシステム、装置、製品及び方法を提供する。
【解決手段】SiCパワーデバイス200は、第1の側及び第2の側を有する半導体基材202と、半導体基材の第1の側上に配置され、オーミックコンタクト及びショットキーコンタクトを形成する第1の金属層208と、を含む。また、SiCパワーデバイスは、半導体基材の第1の側上に第1の金属層を形成してショットキーコンタクトを形成し、第1の金属層の上に第2の金属層212を形成してショットキーコンタクトを覆う反射バリアを形成し、第2の金属層の1つ以上の部分を除去して第1の金属層の第1の部分を露出させ、第1の金属層上にシリサイド部分を形成してショットキーコンタクト内にオーミックコンタクト210を形成することによって製造する。
【選択図】
図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の側及び第2の側を含む半導体基材を提供することであって、前記半導体基材が、シリコンカーバイド(SiC)材料を含む、半導体基材を提供することと、
前記半導体基材の第1の側に第1の金属層を形成してショットキーコンタクトを形成することと、
前記第1の金属層の上に第2の金属層を形成して、前記ショットキーコンタクトを覆う反射バリア層を形成することと、
前記第2の金属層の1つ以上の部分を除去して、前記第1の金属層の第1の部分を露出させることと、
レーザアニールプロセスによって、前記第1の金属層上に1つ以上のシリサイド部分を形成して、前記ショットキーコンタクト内に1つ以上のオーミックコンタクトを形成することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1の金属層が、p+領域内に前記1つ以上のオーミックコンタクト及び前記ショットキーコンタクトを形成する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の金属層上に前記1つ以上のシリサイド部分を形成することに続いて、前記半導体基材の前記第1の側上に誘電体層を形成することを更に含み、前記誘電体層は、前記半導体基材、前記第1の金属層、及び前記第2の金属層を覆う、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記誘電体層の1つ以上の周辺誘電体部分の上に誘電体層マスクを配置することと、
前記誘電体層から内部誘電体部分をエッチングして、前記第2の金属層と前記第1の金属層上の前記1つ以上のシリサイド部分とを露出させることと、
前記誘電体層マスクを除去することと、
を更に含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記半導体基材の前記第1の側、前記誘電体層、前記第1の金属層、及び前記第2の金属層の上に表面金属層を形成することと、
前記表面金属層の内部部分の上に表面金属層マスクを配置することと、
前記表面金属層から周辺表面金属部分をエッチングして、前記誘電体層を露出させることと、
前記表面金属層マスクを除去することと、
を更に含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記誘電体層及び前記表面金属層の上にパッシベーション層を形成することと、
前記パッシベーション層の周辺部分の上にパッシベーション層マスクを配置することと、
前記パッシベーション層から内部パッシベーション層部分をエッチングして、前記表面金属層を露出させることと、
前記パッシベーション層マスクを除去することと、
を更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の金属層の前記1つ以上の部分を除去することが、
前記第2の金属層の上に、パターニングされたマスクを配置することであって、前記パターニングされたマスクは、前記第2の金属層の前記1つ以上の部分を露出させる、パターニングされたマスクを配置することと、
前記パターニングされたマスクを通して前記第2の金属層をエッチングして、前記第2の金属層の前記1つ以上の部分を除去することと、
前記パターニングされたマスクを除去することと、
を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の金属層上に前記1つ以上のシリサイド部分を形成することに続いて、前記第1の金属層及び前記第2の金属層の1つ以上の周辺部分を除去して、前記半導体基材の少なくとも一部を露出させることを更に含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の金属層の前記1つ以上の周辺部分を除去することが、
前記第2の金属層の上に、内部マスクを配置することであって、前記内部マスクは、前記第2の金属層の前記1つ以上の周辺部分を露出させる、内部マスクを配置することと、
前記内部マスクの周りで前記第2の金属層及び前記第1の金属層をエッチングして、前記第2の金属層及び前記第1の金属層の前記1つ以上の周辺部分を除去することと、
前記内部マスクを除去することと、
を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項10】
前記半導体基材は、1つ以上のアノードインプラントを含み、前記第1の金属層上の前記1つ以上のシリサイド部分は、前記1つ以上のアノードインプラントに対応する、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項11】
前記半導体基材の前記第1の側内に前記1つ以上のアノードインプラントを形成することを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記半導体基材の前記第1の側がエピタキシャルドリフト層を含み、前記半導体基材の前記第2の側がドープSiC基板を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項13】
前記半導体基材の前記第2の側上に裏面オーミックコンタクトを形成することと、
前記裏面オーミックコンタクトの上に裏面金属層を形成することと、
を更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の金属層がニッケル系材料を含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記第2の金属層がアルミニウム系材料を含む、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
シリコンカーバイド(SiC)デバイスであって、
第1の側及び第2の側を有する半導体基材と、
前記半導体基材の前記第1の側に配置された第1の金属層であって、前記第1の金属層の第1の部分が1つ以上のオーミックコンタクトを形成し、前記第1の金属層の第2の部分がショットキーコンタクトを形成し、前記1つ以上のコンタクト及び前記ショットキーコンタクトが前記SiCデバイスのp+領域内に形成される、第1の金属層と、
前記第1の金属層の前記第2の部分上に配置された第2の金属層と、
を備える、SiCデバイス。
【請求項17】
前記半導体基材の前記第1の側がエピタキシャルドリフト層を含む、請求項16に記載のSiCデバイス。
【請求項18】
前記半導体基材の前記第2の側が、ドープSiC基板を含む、請求項16又は17に記載のSiCデバイス。
【請求項19】
前記第1の金属層がニッケル材料を含む、請求項16又は17に記載のSiCデバイス。
【請求項20】
前記第2の金属層がアルミニウム材料を含む、請求項16又は17に記載のSiCデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2023年6月26日に出願された米国特許出願第18/341,147号の優先権を主張し、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示の例示的な実施形態は、概して、シリコンカーバイド(SiC)パワーデバイスの分野に関し、特に、SiCパワーデバイスのための表面オーミックコンタクト形成に関する。
【背景技術】
【0003】
出願人は、SiCパワーデバイスなどのSiCデバイスに関連付けられる多くの技術的課題及び困難を認識している。適用された努力、創意工夫、及び革新を通して、出願人は、以下に詳細に説明される本開示において具現化される解決策を開発することによって、SiCパワーデバイスの製造に関する問題を解決した。
【発明の概要】
【0004】
本明細書に記載される様々な実施形態は、SiCパワーデバイスの製造及び使用のためのシステム、装置、製品、及び方法に関する。
【0005】
いくつかの実施形態では、方法は、第1の側及び第2の側を含む半導体基材であって、半導体基材が、シリコンカーバイド(SiC)材料を含む、半導体基材を提供することと、半導体基材の第1の側に第1の金属層を形成してショットキーコンタクトを形成することと、第1の金属層の上に第2の金属層を形成して、ショットキーコンタクトを覆う反射バリア層を形成することと、第2の金属層の1つ以上の部分を除去して、第1の金属層の第1の部分を露出させることと、レーザアニールプロセスによって、第1の金属層上に1つ以上のシリサイド部分を形成して、ショットキーコンタクト内に1つ以上のオーミックコンタクトを形成することと、を含む。
【0006】
いくつかの実施形態では、第1の金属層は、p+領域内に1つ以上のオーミックコンタクト及びショットキーコンタクトを形成する。
【0007】
いくつかの実施形態では、方法は、第1の金属層上に1つ以上のシリサイド部分を形成することに続いて、半導体基材の第1の側上に誘電体層を形成することを更に含む。誘電体層は、半導体基材、第1の金属層及び第2の金属層を覆っていてもよい。
【0008】
いくつかの実施形態では、本方法は、誘電体層の1つ以上の周辺誘電体部分の上に誘電体層マスクを配置することと、誘電体層から内部誘電体部分をエッチングして、第2の金属層及び第1の金属層上の1つ以上のシリサイド部分を露出させることと、誘電体層マスクを除去することと、を含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、本方法は、半導体基材の第1の側、誘電体層、第1の金属層、及び第2の金属層の上に表面金属層を形成することと、表面金属層の内部部分の上に表面金属層マスクを配置することと、表面金属層から周辺表面金属部分をエッチングして、誘電体層を露出させることと、表面金属層マスクを除去することと、を含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、本方法は、誘電体層及び表面金属層の上にパッシベーション層を形成することと、パッシベーション層の周辺部分の上にパッシベーション層マスクを配置することと、パッシベーション層から内部パッシベーション層部分をエッチングして、表面金属層を露出させることと、パッシベーション層マスクを除去することと、を含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、第2の金属層の1つ以上の部分を除去することは、パターニングされたマスクを第2の金属層の上に配置することを含む。パターニングされたマスクは、第2の金属層の1つ以上の部分を露出させてもよい。本方法は、パターニングされたマスクを通して第2の金属層をエッチングして、第2の金属層の1つ以上の部分を除去することと、パターニングされたマスクを除去することと、を含み得る。
【0012】
いくつかの実施形態では、本方法は、第1の金属層上に1つ以上のシリサイド部分を形成することに続いて、第1の金属層及び第2の金属層の1つ以上の周辺部分を除去して、半導体基材の少なくとも一部を露出させることを含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、第1の金属層の1つ以上の周辺部分を除去することは、第2の金属層の上に、内部マスクであって、内部マスクは、第2の金属層の1つ以上の周辺部分を露出させる、内部マスクを配置することと、内部マスクの周りで第2の金属層及び第1の金属層をエッチングして、第2の金属層及び第1の金属層の1つ以上の周辺部分を除去することと、を含む。
【0014】
いくつかの実施形態では、半導体基材は、1つ以上のアノードインプラントを含み、第1の金属層上の1つ以上のシリサイド部分は、1つ以上のアノードインプラントに対応する。
【0015】
いくつかの実施形態では、本方法は、半導体基材の第1の側内に1つ以上のアノードインプラントを形成することを含む。
【0016】
いくつかの実施形態では、半導体基材の第1の側はエピタキシャルドリフト層を含み、半導体基材の第2の側はドープSiC基板を含む。
【0017】
いくつかの実施形態では、本方法は、半導体基材の第2の側上に裏面オーミックコンタクトを形成することと、裏面オーミックコンタクトの上に裏面金属層を形成することと、を含む。
【0018】
いくつかの実施形態では、第1の金属層はニッケル系材料を含む。
【0019】
いくつかの実施形態では、第2の金属層はアルミニウム系材料を含む。
【0020】
いくつかの実施形態では、シリコンカーバイド(SiC)パワーデバイスは、第1の側及び第2の側を有する半導体基材と、半導体基材の第1の側に配置された第1の金属層であって、第1の金属層の第1の部分が1つ以上のオーミックコンタクトを形成し、第1の金属層の第2の部分がショットキーコンタクトを形成する、第1の金属層と、第1の金属層の第2の部分上に配置された第2の金属層と、を含む。
【0021】
いくつかの実施形態では、半導体基材の第1の側はエピタキシャルドリフト層を含む。
【0022】
いくつかの実施形態において、半導体基材の第2の側は、ドープSiC基板を含む。
【0023】
いくつかの実施形態では、第1の金属層はニッケル材料を含む。
【0024】
いくつかの実施形態では、第2の金属層はアルミニウム材料を含む。
【0025】
上記の概要は、単に、本開示のいくつかの態様の基本的な理解を提供するためにいくつかの例示的な実施形態を要約する目的で提供されている。したがって、上述の実施形態は単なる例に過ぎず、本開示の範囲又は趣旨をいかようにも狭めるように解釈されるべきではないことが理解されよう。本開示の範囲は、ここで要約されたものに加えて多くの潜在的な実施形態を包含し、そのうちのいくつかが以下で更に説明されることも理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
このように本開示の特定の例示的な実施形態を一般的な用語で説明してきたが、ここで、必ずしも縮尺通りに描かれていない添付の図面を参照する。
【0027】
【
図1】本開示の1つ以上の実施形態による例示的なコンピューティングエンティティを示す。
【
図2A】本開示の1つ以上の実施形態による、例示的SiCパワーデバイスを示す。
【
図2B】本開示の1つ以上の実施形態による、例示的SiCパワーデバイスを示す。
【
図3A】本開示の1つ以上の実施形態によるSiCデバイスを製造するための例示的な段階を示す。
【
図3B】本開示の1つ以上の実施形態によるSiCデバイスを製造するための例示的な段階を示す。
【
図3C】本開示の1つ以上の実施形態によるSiCデバイスを製造するための例示的な段階を示す。
【
図3D】本開示の1つ以上の実施形態によるSiCデバイスを製造するための例示的な段階を示す。
【
図4】本開示の1つ以上の実施形態によるSiCデバイスを製造するための例示的な方法のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本開示の実施形態は、ここで、添付の図面を参照して本明細書においてより十分に説明され、添付の図面において、本開示のいくつかの(しかし全てではない)実施形態が示される。実際、本開示の様々な実施形態は、多くの異なる形態で具現化されてもよく、本明細書に記載の実施形態に限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示が適用可能な法的要件を満たすように提供される。同様の参照番号は、全体を通して同様の要素を指す。
【0029】
本開示の様々な例示的な実施形態は、改善されたSiCデバイス、並びに改善されたSiCデバイスを製造するためのシステム、装置、製品、及び方法を対象とする。本開示は、いくつかの例において、SiCデバイスを製造するための従来の技法を改善する、他のSiCデバイスの中でも特に、SiCマージ型ピンショットキー(MPS)デバイスのための表面オーミックコンタクトを実現するための方法を説明する。
【0030】
従来、SiCデバイスのp+及び/又はn+領域上にオーミックコンタクト形成を実現するために、複雑なプロセスフローが必要とされる。オーミックコンタクト形成は、(i)ニッケル又は他の導電性材料などの金属堆積、(ii)金属堆積とSiCとの間の反応を引き起こすための(例えば、シリサイド、チタンシリサイドなどを形成するための)1000℃に近いアニール温度、及び(iii)SiC表面と直接接触している金属堆積の部分の除去を必要とすることがある。金属堆積の部分の選択的除去は、複雑であることがあり、部分的に複雑さに起因して、信頼性が低く、エラーを起こしやすいが、SiCデバイスの機能にとって重要である。したがって、SiCデバイスを製造するための従来の技法は、それらの信頼性を低下させる一方で、故障率並びに製造のコスト及び費用を増加させる技術的課題に直面する。
【0031】
これらの技術的課題に対処するために、本開示のいくつかの実施形態は、ショットキーコンタクト及びオーミックコンタクトの両方を実現するために金属の単一層を含む改善されたSiC形成を提供する。ショットキーコンタクト及びオーミックコンタクトは、パターニングされた第2の金属層によって金属の単一層を遮蔽することによって、レーザアニールプロセスを通して実現され得る。各層は犠牲層でなくてもよく、SiCデバイスの活性領域の一部であってもよく、それにより、SiC表面と直接接触している金属層を除去することによってSiCデバイスを損傷するリスクを低減する。本開示のいくつかの実施形態では、本技法は、第1の側及び第2の側を有する半導体基材を提供することと、半導体基材の第1の側上に第1の金属層を形成してショットキーコンタクトを形成することと、第1の金属層の上に第2の金属層を形成してショットキーコンタクトを覆う反射バリア層を形成することと、第2の金属層の1つ以上の部分を除去して第1の金属層の第1の部分を露出させることと、レーザアニールプロセスによって、第1の金属層上に1つ以上のシリサイド部分(例えば、チタンシリサイドなど)を形成してショットキーコンタクト内に1つ以上のオーミックコンタクトを形成することと、を含む。そうすることによって、本開示の例示的な技法は、SiC表面と直接接触している金属堆積物を除去する必要性を排除することによって、SiCデバイスに関する技術的課題に対処する。このようにして、本開示の様々な実施形態は、製造コスト、効率、及び信頼性を低減しながら、製造中のSiCデバイスへの損傷を防止する。
【0032】
本明細書で説明されるシステム、装置、及び方法の実施形態は、本明細書で明示的に説明されるものに加えて、様々な追加及び代替の方式で構成され得ることを容易に理解されたい。
【0033】
図1は、本開示の1つ以上の実施形態による例示的なコンピューティングシステム100を示す。一般に、本明細書で互換的に使用されるコンピューティングシステム、コンピュータ、システム、デバイス、エンティティ、及び/又は同様の用語は、例えば、1つ以上のコンピュータ、コンピューティングエンティティ、デスクトップ、携帯電話、タブレット、ノートブック、ラップトップ、分散システム、キオスク、入力端末、サーバ又はサーバネットワーク、ブレード、ゲートウェイ、スイッチ、処理デバイス、処理エンティティ、セットトップボックス、リレー、ルータ、ネットワークアクセスポイント、基地局など、及び/又は本明細書に記載の機能、動作、及び/又はプロセスを実行するように適合されたデバイス又はエンティティの任意の組合せを指すことがある。そのような機能、動作、及び/又はプロセスは、例えば、送信すること、受信すること、それに対して動作すること、処理すること、表示すること、記憶すること、決定すること、作成/生成すること、監視すること、評価すること、比較すること、及び/又は本明細書で互換的に使用される同様の用語を含み得る。一実施形態では、これらの機能、動作、及び/又はプロセスは、本明細書で互換的に使用されるデータ、コンテンツ、情報、及び/又は同様の用語に対して実行され得る。
【0034】
コンピューティングシステム100は、コンピューティング装置110、並びに/又は1つ以上の有線及び/若しくは無線通信技法を使用してコンピューティング装置110に通信可能に結合された1つ以上のコンピューティングエンティティ120を含み得る。コンピューティング装置110は、例えば、本明細書に記載される1つ以上の製造技法の1つ以上のステップ/動作を実行するように特別に構成された1つ以上のサービス、コンピューティングプラットフォーム及び/又は同様のものを含む任意のコンピューティングデバイスを含んでもよい。いくつかの実施形態では、コンピューティング装置110は、1つ以上のモバイルデバイス(複数可)、デスクトップコンピュータ(複数可)、ラップトップ(複数可)、サーバ(複数可)、クラウドコンピューティングプラットフォーム(複数可)及び/又は同様のものを含んでもよく、かつ/又はそれらに関連付けられてもよい。いくつかの例示的な実施形態では、コンピューティング装置110は、本明細書に記載の1つ以上の製造技法の1つ以上のステップ/動作を実行するために、1つ以上のコンピューティングエンティティ120間で電力変換命令、データ及び/又は同様のものを受信及び/又は提供するように構成されてもよい。
【0035】
いくつかの実施形態では、コンピューティング装置110は、1つ以上のコンピューティングエンティティ120を含む、それと統合される、及び/又はそうでなければそれと関連付けられる。1つ以上のコンピューティングエンティティ120は、1つ以上の反応性エッチングデバイス114(例えば、イオンエッチングデバイス、化学エッチングデバイス、物理エッチングデバイスなど)、1つ以上のレーザアニールマシン112(例えば、紫外線レーザ、ファイバレーザ、二酸化炭素レーザなど)、化学、物理、原子及び/又は同様のものの堆積デバイス(例えば、プラズマ化学気相成長(PECVD)、スパッタ気相堆積、熱蒸発、アーク気相堆積など)などの1つ以上の半導体製造デバイスを含んでもよい。例えば、コンピューティング装置110は、1つ以上のコンピューティングエンティティ120の1つ以上の構成要素間で1つ以上の製造命令を受信及び/又は提供するように構成されてもよい。コンピューティングエンティティ120は、例えば、SiC及び/又は他のパワーデバイスを製造するための1つ以上の製造動作を実行するように構成された1つ以上の製造システムを含んでもよく、かつ/又はそれに関連付けられてもよい。1つ以上の製造システムは、例えば、1つ以上のコンバータ、インバータ、電源、バッテリ充電器、モータ制御システム及び/又は同様のものと共に使用するための1つ以上のSiCパワーデバイス(例えば、MOSFET、ダイオード、IGBTなど)を製造するように構成され得る。
【0036】
コンピューティング装置110は、例えば、バスを介してコンピューティング装置110内の他の要素と通信する1つ以上の処理要素102(プロセッサ、処理回路、デジタル回路、及び/又は本明細書で互換的に使用される同様の用語とも呼ばれる)を含むか、又はそれと通信し得る。理解されるように、処理要素102は、いくつかの異なる方法で具現化され得る。
【0037】
例えば、処理要素102は、1つ以上の複合プログラマブルロジックデバイス(CPLD)、マイクロプロセッサ、マルチコアプロセッサ、コプロセッシングエンティティ、特定用途向け命令セットプロセッサ(ASIP)、マイクロコントローラ、及び/又はコントローラとして具現化されてもよい。更に、処理要素102は、1つ以上の他の処理デバイス又は回路として具現化され得る。回路という用語は、完全にハードウェアの実施形態、又はハードウェアとコンピュータプログラム製品との組合せを指すことがある。したがって、処理要素102は、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)、ハードウェアアクセラレータ、デジタル回路及び/又は同様のものとして具現化されてもよい。
【0038】
したがって、理解されるように、処理要素102は、特定の用途のために構成されてもよく、又は揮発性若しくは不揮発性媒体に記憶された命令、若しくは処理要素102にアクセス可能な命令を実行するように構成されてもよい。したがって、ハードウェア若しくはコンピュータプログラム製品によって構成されるか、又はそれらの組合せによって構成されるかにかかわらず、処理要素102は、それに応じて構成されたとき、本開示の実施形態によるステップ又は動作を実行することが可能であり得る。
【0039】
一実施形態では、コンピューティング装置110は、1つ以上のメモリ要素104を更に含むか、又はそれと通信し得る。1つ以上のメモリ要素104は、不揮発性及び/又は揮発性媒体を含んでもよい。メモリ要素104は、例えば、不揮発性媒体(不揮発性ストレージ、メモリ、メモリストレージ、メモリ回路、及び/又は本明細書で互換的に使用される同様の用語とも呼ばれる)を含んでもよい。一実施形態では、不揮発性ストレージ又はメモリは、ハードディスク、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、MMC、SDメモリカード、メモリスティック、CBRAM、PRAM、FeRAM、NVRAM、MRAM、RRAM、SONOS、FJG RAM、Millipedeメモリ、レーストラックメモリ及び/又は同様のものを含むがこれらに限定されない、1つ以上の不揮発性ストレージ又はメモリ媒体を含み得る。
【0040】
認識されるように、不揮発性ストレージ又はメモリ媒体は、データベース、データベースインスタンス、データベース管理システム、データ、アプリケーション、プログラム、プログラムモジュール、スクリプト、ソースコード、オブジェクトコード、バイトコード、コンパイル済みコード、解釈済みコード、機械コード、実行可能命令、及び/又は同様のものを記憶し得る。データベース、データベースインスタンス、データベース管理システムという用語、及び/又は本明細書で互換的に使用される同様の用語は、階層データベースモデル、ネットワークモデル、関係モデル、エンティティ関係モデル、オブジェクトモデル、文書モデル、意味モデル、グラフモデルなど及び/又は同様のものの1つ以上のデータベースモデルを使用してコンピュータ可読記憶媒体に記憶されるレコード又はデータの集合を指すことがある。
【0041】
加えて、又は代替的に、メモリ要素104は揮発性メモリを含み得る。例えば、コンピューティング装置110は、揮発性媒体(揮発性ストレージメモリ、メモリストレージ、メモリ回路、及び/又は本明細書で互換的に使用される同様の用語とも呼ばれる)を更に含むか、又はそれと通信し得る。一実施形態では、揮発性ストレージ又はメモリは、限定はしないが、RAM、DRAM、SRAM、FPM DRAM、EDO DRAM、SDRAM、DDR SDRAM、DDR2 SDRAM、DDR3 SDRAM、RDRAM、TTRAM、T-RAM、Z-RAM、RIMM、DIMM、SIMM、VRAM、キャッシュメモリ、レジスタメモリ及び/又は同様のものを含む、1つ以上の揮発性ストレージ又はメモリ媒体も含み得る。
【0042】
認識されるように、揮発性ストレージ又はメモリ媒体は、例えば処理要素102によって実行されているデータベース、データベースインスタンス、データベース管理システム、データ、アプリケーション、プログラム、プログラムモジュール、スクリプト、ソースコード、オブジェクトコード、バイトコード、コンパイル済みコード、解釈済みコード、機械コード、実行可能命令、及び/又は同様のものの少なくとも一部を記憶するために使用され得る。したがって、データベース、データベースインスタンス、データベース管理システム、データ、アプリケーション、プログラム、プログラムモジュール、スクリプト、ソースコード、オブジェクトコード、バイトコード、コンパイル済みコード、解釈済みコード、機械コード、実行可能命令及び/又は同様のものを使用して、処理要素102及びオペレーティングシステムの助けを借りてコンピューティング装置110の動作の特定の態様を制御し得る。
【0043】
示されるように、一実施形態では、コンピューティング装置110はまた、データ、コンテンツ、情報、及び/又は本明細書で互換的に使用される同様の用語を通信することなどによって、コンピューティングエンティティ120を含む様々なコンピューティングエンティティと通信するための1つ以上の通信インターフェース108を含み得、データ、コンテンツ、情報、及び/又は類似の用語は、送信、受信、動作、処理、表示、記憶及び/又は同様のことが行われ得る。1つ以上の通信インターフェース108は、例えば、1つ以上の有線周辺機器(例えば、ファイバインターフェース、イーサネットポート及び/又は同様のもの)、アンテナ、送信機、受信機、デジタルアナログコンバータ(DAC)、アナログデジタルコンバータ(ADC)、変調器、復調器及び/又は同様のものを含んでもよい。そのような通信は、ファイバ分散データインターフェース(FDDI)、デジタル加入者線(DSL)、イーサネット(登録商標)、非同期転送モード(ATM)、フレームリレー、データオーバーケーブルサービスインターフェース仕様(DOCSIS)、又は任意の他の有線伝送プロトコルなどの有線データ伝送プロトコルを使用して実行されてもよい。同様に、コンピューティング装置110は、汎用パケット無線サービス(GPRS)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)、符号分割多元接続2000(CDMA2000)、CDMA2000 1X(1xRTT)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(GSM)、拡張データレートフォーGSMエボリューション(EDGE)、時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)、ロングタームエボリューション(LTE)、発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)、エボリューションデータ最適化(EVDO)、高速パケットアクセス(HSPA)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、IEEE 802.9(Wi-Fi)、Wi-Fi Direct、802.16(WiMAX)、超広帯域(UWB)、赤外線(IR)プロトコル、NFC-A、NFC-B、NFC-FなどのNFCプロトコル、Wibree、Bluetoothプロトコル、無線ユニバーサルシリアルバス(USB)プロトコル、及び/又は任意の他の無線プロトコルなどの様々なプロトコルのいずれかを使用して、無線外部通信ネットワークを介して通信するように構成され得る。
【0044】
コンピューティング装置110は、1人以上のユーザと通信するための入力/出力回路を含み得る。入力/出力回路は、例えば、コンピューティング装置110の1人以上のユーザからの情報を提供及び/又は受信するための1つ以上のユーザインターフェースを含んでもよい。入力/出力インターフェースは、1つ以上の触覚インターフェース(例えば、キーパッド、タッチスクリーンなど)、1つ以上の音声インターフェース(例えば、マイクロホン、スピーカなど)、視覚インターフェース(例えば、ディスプレイデバイスなど)及び/又は同様のものを含んでもよい。入力/出力回路は、コンピューティング装置110のユーザからユーザインターフェースのうちの1つ以上を介してユーザ入力を受信し、ユーザインターフェースのうちの1つ以上を介してユーザにデータを提供するように構成され得る。
【0045】
本開示の例示的な実施形態は、改善された製造技法を使用して製造され得る改善されたSiCパワーデバイス構造を説明する。改善された製造技法は、SiC表面と接触する金属材料を除去する必要性を排除し、これは、本明細書に記載される他の利点の中でも特に、製造の複雑さ及び損傷のリスクを低減する。
【0046】
図2Aは、本開示の1つ以上の実施形態による例示的なSiCパワーデバイス200を示す。SiCパワーデバイス200は、本開示の改善された製造技法のうちの1つ以上を使用して製造され得る。SiCパワーデバイス200又はSiCパワーデバイス200は、複数の材料層を有する半導体デバイスを含んでもよい。
【0047】
いくつかの実施形態において、SiCパワーデバイス200は、半導体基材202を含む。半導体基材202は、SiC材料を含んでもよい。SiC材料は、ベース面224に沿って横方向に延在し得る。いくつかの例において、SiC材料は、ワイドバンドギャップ半導体材料を含んでもよい。半導体基材202は、第1の側及び第2の側を含み得る。第1の側は、エピタキシャルドリフト層204を含み得る。第2の側は、ドープSiC基板206を含み得る。ドープSiC基板206は、例えば、P型SiCパワーデバイスを製造するために、アルミニウム、ホウ素、ガリウム、及び/又は同様のものの1つ以上の組合せでドープされ得る。加えて、又は代替的に、ドープSiC基板206は、N型SiCパワーデバイスを製造するために、窒素、リン、及び/又は同様のもののうちの1つ以上の組合せでドープされてもよい。
【0048】
いくつかの実施形態において、半導体基材202は、1つ以上のアノードインプラント214を含む。アノードインプラント214は、エピタキシャルドリフト層204内に配置され得る。いくつかの例において、アノードインプラント214は、エピタキシャルドリフト層204の表面からベース面224に向かって垂直に延在してもよい。いくつかの例では、アノードインプラントは、エピタキシャル成長ガードリングを含み得る。
【0049】
いくつかの実施形態において、SiCパワーデバイス200は、第1の金属層208及び/又は第2の金属層212を含む。第1の金属層208は、半導体基材202の第1の側上に配置されてもよい。例えば、第1の金属層208は、エピタキシャルドリフト層204の表面上に配置されてもよい。第1の金属層208は、エピタキシャルドリフト層204の表面上に直接配置されてもよい。いくつかの例では、第1の金属層208は、アノードインプラントを覆ってもよい。第1の金属層208は、例えば、エピタキシャルドリフト層204の表面226に沿って横方向に延在し得る。第1の金属層は、ニッケル材料(化学記号Ni)、金(化学記号Au)、ゲルマニウム(化学記号Ge)、スズ(化学記号Sn)、インジウムスズ酸化物、チタン(化学記号Ti)、モリブデン(化学記号Mo)、タングステン(化学記号W)、窒化チタン(化学記号TiN)、窒化モリブデン(化学記号MoN)、窒化タングステン(化学記号WN)など及び/又は同様のものの電気伝導性金属及び/又は熱伝導性金属を含み得る。
【0050】
いくつかの実施形態では、第1の金属層208は、SiCパワーデバイス200のための1つ以上のオーミックコンタクト210及び/又はショットキーコンタクトを形成する。例えば、単一の第1の金属層208は、オーミックコンタクト210及びショットキーコンタクトの両方を形成し得る。第1の金属層208は、同じ平面(例えば、表面226)内に1つ以上のオーミックコンタクト210及びショットキーコンタクトを形成し得る。例として、1つ以上のオーミックコンタクト210及びショットキーコンタクトは、(例えば、バイアス印加中の短絡挙動を防止するなどのために)SiCデバイスのp+領域内に形成され得る。
【0051】
例えば、第1の金属層208の第1の部分は、1つ以上のオーミックコンタクト210を形成してもよく、及び/又は第1の金属層208の第2の部分は、ショットキーコンタクトを形成してもよい。いくつかの例では、1つ以上のオーミックコンタクトは、第1の金属層208上の1つ以上のシリサイド部分(例えば、チタンシリサイドなど)を含んでもよい。1つ以上のシリサイド部分は、1つ以上のアノードインプラント214に対応し得る。例えば、シリサイド部分は、アノードインプラント214のうちの1つ以上の上に直接配置されてもよい。
【0052】
いくつかの実施形態において、第2の金属層212は、第1の金属層208上に配置される。例えば、第2の金属層212は、第1の金属層208上に直接配置されてもよい。第2の金属層212は、例えば、第1の金属層208の上のバリア面228に沿って横方向に延在し得る。いくつかの例では、第2の金属層212は、第1の金属層208の1つ以上の部分を露出させる1つ以上の切り欠きを含み得る。例えば、第2の金属層212は、第1の金属層208の第2の部分上に配置され、第1の金属層208の第1の部分(例えば、オーミックコンタクト210)を露出させ得る。第2の金属層は、アルミニウム材料(化学記号Al)など及び/又は同様のものの反射金属を含み得る。本明細書で説明するように、第2の金属層212は、SiCパワーデバイス200の製造中にバリア層として作用し得る。第2の金属層212は犠牲層でなくてもよく、SiCパワーデバイス200の活性領域の一部であってもよい。
【0053】
いくつかの実施形態では、SiCパワーデバイス200は、表面金属層216及び/又はパッシベーション層218を含む。表面金属層216は、例として、アルミニウム、ニッケル、クロム、金、ゲルマニウム、銅、銀、チタン、タングステン、白金、タンタル及び/又は同様のものを含む任意のタイプの金属層を含み得る。表面金属層216は、第1の金属層208及び/又は第2の金属層212上に配置されてもよい。例えば、表面金属層216は、第2の金属層212及び第1の金属層208の露出部分(例えば、オーミックコンタクト210)を直接覆ってもよい。パッシベーション層218は、酸化物、窒化物など及び/又は同様のものの任意のタイプの絶縁材料を含み得る。パッシベーション層218は、半導体基材202の第1の側に配置されてもよい。例えば、パッシベーション層218は、エピタキシャルドリフト層204の露出した表面部分を直接覆ってもよい。
【0054】
いくつかの実施形態において、SiCパワーデバイス200は、裏面オーミックコンタクト220及び/又は裏面金属層222を含む。裏面オーミックコンタクト220は、半導体基材202の第2の側(例えば、ドープSiC基板206)の表面上の裏面表面230に沿って横方向に延在してもよい。裏面オーミックコンタクト220は、例として、ニッケル(化学記号にはNi)、金(化学記号にはAu)、ゲルマニウム(化学記号にはGe)、スズ(化学記号にはSn)、インジウムスズ酸化物及び/又は同様のものを含む任意の電気伝導性金属及び/又は熱伝導性金属を含み得る。裏面金属層222は、裏面オーミックコンタクト220の表面上の第2の平面232に沿って横方向に延在してもよい。裏面金属層222は、例として、アルミニウム、ニッケル、クロム、金、ゲルマニウム、銅、銀、チタン、タングステン、白金、タンタル、及び/又は同様のものを含む任意のタイプの金属層を含み得る。
【0055】
図2Bは、本開示の1つ以上の実施形態による別の例示的なSiCパワーデバイス250を示す。SiCパワーデバイス250は、本開示の改善された製造技法のうちの1つ以上を使用して製造され得る。SiCパワーデバイス250は、SiCパワーデバイス250を参照して本明細書で説明した金属層のいくつかを含む複数の材料層を有する半導体デバイスを含み得る。いくつかの例では、SiCパワーデバイス250は、フィールドプレートエッジ終端を有するSiCパワーデバイスを含み得る。例えば、SiCパワーデバイス250である。例えば、SiCパワーデバイス200の金属、SiC、及び/又はパッシベーション層に加えて、SiCパワーデバイス250は、1つ以上の誘電体層252を含み得る。誘電体層252は、半導体基材202の1つ以上の周辺部分を覆ってもよい。例えば、誘電体層252は、半導体基材202をパッシベーション層218及び表面金属層216から分離し得る。
【0056】
SiCパワーデバイス200及び250は、改善された半導体製造技法を使用して製造され得る。いくつかの改善された製造技法を、
図3A~
図3Dを参照して更に詳細に説明する。
【0057】
図3Aは、本開示の1つ以上の実施形態によるSiCデバイスを製造するための製造プロセス300の例示的な第1の段階を示す。第1の段階は、第1の製造動作302を含み得る。第1の製造動作302中に、半導体基材202が提供され得る。半導体基材202は、第1の側202A及び第2の側202Bを含み得る。半導体基材202は、SiC材料を含んでもよい。いくつかの例では、第1の側202Aはエピタキシャルドリフト層204を含み得、第2の側202BはドープSiC基板206を含み得る。第1の製造動作302の間、アノードマスク304は、半導体基材202の第1の側202Aの上に配置されてもよい。アノードマスク304は、1つ以上のアノードインプラントのための1つ以上の切り欠きを有するパターニングされたマスクを含んでもよい。アノードマスク304を通してアノードインプラント動作を適用して、半導体基材202のエピタキシャルドリフト層204内に1つ以上のアノードインプラントを形成し得る。
【0058】
第1の段階は、第2の製造動作306を含み得る。第2の製造動作306中に、アノードマスク304は、半導体基材202の第1の側202Aの表面から除去され得る。第1の段階は、半導体基材202の第1の側202A(例えば、エピタキシャルドリフト層204)内に1つ以上のアノードインプラント214を形成し得る第3の製造動作308を含み得る。いくつかの例では、第3の製造動作308はドーパント活性化を含み得る。ドーパント活性化は、高温アニール(例えば、約1600Cなど)を含んでもよい。
【0059】
第1の段階は、第4の製造動作310を含み得る。第4の製造動作310の間、第1の金属層208は、ショットキーコンタクトを形成するために、半導体基材202の第1の側202A上に形成され得る。第1の金属層208は、1つ以上のレーザ金属堆積、直接金属堆積、コールドスプレー金属堆積など及び/又は同様のものの1つ以上の金属堆積技法を使用して形成し得る。いくつかの例では、第1の金属層は、チタン系材料並びに/又は任意の他の電気伝導性金属及び/若しくは熱伝導性金属(例えば、ニッケル系など)を含み得る。
【0060】
第1の段階は、第5の製造動作312を含み得る。第5の製造動作312中に、第2の金属層212が、第1の金属層208の上に形成されて、ショットキーコンタクトを覆う反射バリア層を形成し得る。第2の金属層212は、本明細書で説明される1つ以上の金属堆積技法を使用して形成され得る。いくつかの例では、第2の金属層は、アルミニウム系材料及び/又は任意の他の反射金属を含み得る。
【0061】
第1の段階は、第6の製造動作314を含み得る。第6の製造動作314中に、パターニングされたマスク316が第2の金属層212の上に配置され得る。パターニングされたマスク316は、第2の金属層212の1つ以上の部分318を露出させ得る。
【0062】
図3Bを参照すると、
図3Bは、本開示の1つ以上の実施形態によるSiCデバイスを製造するための製造プロセス300の例示的な第2の段階を示す。
【0063】
第2の段階は、第7の製造動作320を含み得る。第7の製造動作320中に、第2の金属層212の1つ以上の露出部分を除去して、第1の金属層208の第1の部分322を露出させ得る。いくつかの例では、第1の金属層208の第1の部分322を露出させるために、第2の金属層212の1つ以上の露出部分をエッチングし得る。例えば、第2の金属層212は、パターニングされたマスク316を通してエッチングされて、第2の金属層212の1つ以上の部分を除去し、第1の金属層208の第1の部分322を露出させ得る。第2の金属層212は、化学エッチング、機械エッチング、ウェットエッチング、ドライエッチングなど及び/又は同様のものの1つ以上のエッチング技法を使用してエッチングされ得る。第2の段階は、パターニングされたマスク316が第2の金属層212から除去され得る第8の製造動作321を含み得る。
【0064】
第2の段階は、第9の製造動作324を含み得る。第9の製造動作324中に、ショットキーコンタクト内に1つ以上のオーミックコンタクト210を形成するために、1つ以上のシリサイド部分(例えば、チタンシリサイドなど)が第1の金属層208上に形成され得る。いくつかの例では、1つ以上のシリサイド部分は、レーザアニールプロセスを通して形成され得る。レーザアニールプロセスは、例えば、第2の金属層212の反射層を通して第1の金属層208にレーザアニールマシン112を適用することを含み得る。このようにして、第1の金属層208は、同じ平面内に1つ以上のオーミックコンタクト210及び/又はショットキーコンタクトを形成し得る。いくつかの例では、第1の金属層208上の1つ以上のシリサイド部分は、1つ以上のアノードインプラント214に対応し得る。例えば、各シリサイド部分は、1つ以上のアノードインプラント214のうちの少なくとも1つと位置合わせされ得る。このようにして、オーミックコンタクト210及び/又はショットキーコンタクトをSiCデバイスのp+領域上に形成して、大電流が必要なときにPN接合の正しい立ち上がりを保証し得る。
【0065】
第2の段階は、第10の製造動作326を含み得る。第10の製造動作326中に、内部マスク328が第2の金属層212の上に配置され得る。内部マスク328は、オーミックコンタクト210を含む第2の金属層212及び第1の金属層208の内部部分を覆いながら、第2の金属層212の1つ以上の周辺部分330を露出させ得る。
【0066】
第2の段階は、第11の製造動作332を含み得る。第11の製造動作332中に、第1の金属層208上に1つ以上のシリサイド部分を形成することに続いて、第1の金属層208及び第2の金属層212の1つ以上の周辺部分330は、半導体基材202の少なくとも一部分を露出させるために除去され得る。例えば、第2の金属層212及び/又は第1の金属層208は、内部マスク328の周りでエッチングされて、第2の金属層212及び/又は第1の金属層208の1つ以上の周辺部分330を除去し得る。第1及び第2の金属層は、本明細書に記載されるものなどの任意のエッチングプロセスを使用してエッチングされ得る。第2の段階は、第12の製造動作334を含み得、その間に内部マスク328を除去して、第2の金属層212の内部部分及びオーミックコンタクト210を含む第1の金属層208を露出させ得る。
【0067】
図3Cを参照すると、
図3Cは、本開示の1つ以上の実施形態によるSiCデバイスを製造するための製造プロセス300の例示的な第3の段階を示す。
【0068】
第3の段階は、第13の製造動作336を含み得る。第13の製造動作336中に、第1の金属層208上に1つ以上のシリサイド部分を形成することに続いて、半導体基材202の第1の側202A上に誘電体層338が形成され得る。誘電体層338は、半導体基材202、第1の金属層208、及び/又は第2の金属層212を覆ってもよい。
【0069】
第3の段階は、第14の製造動作340を含み得る。第14の製造動作340中に、誘電体層338の1つ以上の周辺誘電体部分342の上に誘電体層マスク344が配置され得る。第15の製造動作346中に、第1の金属層208上の第2の金属層212及び/又は1つ以上のシリサイド部分(例えば、オーミックコンタクト210)を露出させるために、内部誘電体部分が誘電体層338からエッチングされ得る。第16の動作348中に、誘電体層マスク344は、誘電体層338の周辺誘電体部分342を露出させるために除去され得る。
【0070】
第3の段階は、第17の製造動作350を含み得る。第17の製造動作350中に、表面金属層352が、半導体基材202の第1の側202A、誘電体層338、第1の金属層208、及び/又は第2の金属層212の上に形成され得る。第3の段階は、表面金属層マスク356が表面金属層352の内部部分の上に配置され得る、第18の製造動作354を含み得る。
【0071】
図3Dを参照すると、
図3Dは、本開示の1つ以上の実施形態によるSiCデバイスを製造するための製造プロセス300の例示的な第4の段階を示す。
【0072】
第4の段階は、第19の製造動作358を含み得る。第19の製造動作358中に、誘電体層338を露出させるために、周辺表面金属部分が表面金属層352から除去され得る。例えば、周辺表面金属部分は、表面金属層352から周辺表面金属部分を除去し、誘電体層338を露出させるために、表面金属層マスク356の周りでエッチングされてもよい。第4の段階は、表面金属層352を露出させるために表面金属層マスク356が除去され得る、第20の製造動作360を含み得る。
【0073】
第4の段階は、第21の製造動作362を含み得る。第21の製造動作362中に、パッシベーション層364が、誘電体層338及び表面金属層352の上に形成され得る。例として、パッシベーション層は、1つ以上のプラズマ化学気相成長及び/又は任意の他の堆積技法を実行することによって形成される酸化物及び/又は窒化物層を含み得る。第4の段階は、第22の製造動作366を含み得る。第22の製造動作366中に、パッシベーション層マスク368がパッシベーション層364の周辺部分の上に配置され得る。第4の段階は、第23の製造動作370を含み得る。第23の製造動作370中に、パッシベーション層364から内部パッシベーション層部分を除去(例えば、エッチングなど)して、表面金属層352を露出させ得る。第4の段階は、第24の製造動作372を含み得る。第24の製造動作372中に、パッシベーション層マスク368は、パッシベーション層364を露出させるために除去され得る。それに加えて、又は代替的に、第24の製造動作372中に、裏面オーミックコンタクト374を半導体基材202の第2の側202B上に形成し得る。いくつかの例において、裏面金属層376は、裏面オーミックコンタクト374の上に形成されてもよい。
【0074】
図4は、本開示の1つ以上の実施形態による、SiCデバイスを製造するための例示的な方法400のフローチャートを示す。このフローチャートは、SiCパワーデバイスを製造するための従来のSiC製造プロセスの様々な制限を克服するための技法を示す。本技法は、本明細書で説明される1つ以上のコンピューティングデバイス、エンティティ、及び/又はシステムによって実装され得る。例えば、方法400の様々なステップ/動作を介して、本明細書で説明されるコンピューティング装置110などのコンピューティングデバイスは、他の利点の中でもとりわけ、シリコンカーバイドにおけるマージ型ピンショットキーダイオードのサージピーク順方向電流(IFSM)耐久性を最大化し、製造プロセスフローを最小化及び簡略化し、ニッケルシリサイド突起及びニッケル残留物による金属スクラップを回避することによって、従来のSiC製造プロセスによる様々な制限を克服するための技法を(例えば、1つ以上のコンピューティングエンティティ120への1つ以上の制御命令を介して)実装し得る。
【0075】
図4は、説明のための例示的な方法400を示す。例示的な方法400は、ステップ/動作の特定のシーケンスを示すが、シーケンスは、本開示の範囲から逸脱することなく変更され得る。例えば、図示されたステップ/動作のいくつかは、並行して、又は方法400の機能に実質的に影響を及ぼさない異なるシーケンスで実行されてもよい。他の例では、方法400を実装する例示的なデバイス又はシステムの異なる構成要素は、実質的に同時に、又は特定のシーケンスで機能を実行し得る。
【0076】
いくつかの例によれば、方法400は、ステップ/動作402において、半導体基材を提供することを含む。例えば、方法400は、第1の側及び第2の側を含む半導体基材を提供することを含んでもよい。半導体基材は、シリコンカーバイド材料を含んでもよい。
【0077】
いくつかの例によれば、方法400は、ステップ/動作404において、第1の金属層を形成することを含む。例えば、方法400は、ショットキーコンタクトを形成するために、半導体基材の第1の側上に第1の金属層を形成することを含んでもよい。
【0078】
いくつかの例によれば、方法400は、ステップ/動作406において、第1の金属層の上に第2の金属層を形成することを含む。例えば、方法400は、第1の金属層の上に第2の金属層を形成して、ショットキーコンタクトを覆う反射バリア層を形成することを含み得る。
【0079】
いくつかの例によれば、方法400は、ステップ/動作408において、第2の金属層の一部を除去して第1の金属層を露出させることを含む。例えば、方法400は、第2の金属層の1つ以上の部分を除去して、第1の金属層の第1の部分を露出させることを含み得る。いくつかの例では、方法400は、第2の金属層の上にパターニングされたマスクを配置することを含み得る。パターニングされたマスクは、第2の金属層の1つ以上の部分を露出させてもよい。方法400は、パターニングされたマスクを通して第2の金属層をエッチングして、第2の金属層の1つ以上の部分を除去し、次いでパターニングされたマスクを除去することを含み得る。
【0080】
いくつかの例によれば、方法400は、ステップ/動作410において、第1の金属層上にシリサイド部分を形成するためにレーザアニールプロセスを適用することを含む。例えば、方法400は、レーザアニールプロセスによって、第1の金属層上に1つ以上のシリサイド部分を形成して、ショットキーコンタクト内に1つ以上のオーミックコンタクトを形成することを含んでもよい。いくつかの例では、第1の金属層は、同じ平面内に1つ以上のオーミックコンタクト及びショットキーコンタクトを形成する。例えば、1つ以上のオーミックコンタクト及びショットキーコンタクトは、バイアス印加中の短絡挙動を防止するために、SiCデバイスのp+領域に形成されてもよい。
【0081】
いくつかの実施形態では、第1の金属層上に1つ以上のシリサイド部分を形成することに続いて、方法400は、第1の金属層及び第2の金属層の1つ以上の周辺部分を除去して、半導体基材の少なくとも一部分を露出させることを含み得る。いくつかの例では、方法400は、第2の金属層の上に内部マスクを配置することを含み得る。内部マスクは、第2の金属層の1つ以上の周辺部分を露出させ得る。方法400は、内部マスクの周りで第2の金属層及び第1の金属層をエッチングして、第2の金属層及び第1の金属層の1つ以上の周辺部分を除去し、次いで内部マスクを除去することを含み得る。
【0082】
いくつかの例によれば、方法400は、ステップ/動作412において、誘電体層を形成することを含む。例えば、方法400は、第1の金属層上に1つ以上のシリサイド部分を形成することに続いて、半導体基材の第1の側上に誘電体層を形成することを含んでもよい。誘電体層は、半導体基材、第1の金属層及び第2の金属層を覆っていてもよい。いくつかの例では、方法400は、誘電体層の1つ以上の周辺誘電体部分の上に誘電体層マスクを配置することを含み得る。本方法は、誘電体層から内部誘電体部分をエッチングして、第2の金属層及び第1の金属層上の1つ以上のシリサイド部分を露出させ、次いで誘電体層マスクを除去することを含み得る。
【0083】
いくつかの例によれば、方法400は、ステップ/動作414において、表面金属層を形成することを含む。例えば、方法400は、半導体基材の第1の側、誘電体層、第1の金属層、及び第2の金属層の上に表面金属層を形成することを含み得る。いくつかの例では、方法400は、表面金属層の内部部分の上に表面金属層マスクを配置することを含み得る。方法400は、誘電体層を露出させるために表面金属層から周辺表面金属部分をエッチングすることと、表面金属層マスクを除去することと、を含み得る。
【0084】
いくつかの例によれば、方法400は、ステップ/動作416において、パッシベーション層を形成することを含む。例えば、方法400は、誘電体層及び表面金属層の上にパッシベーション層を形成することを含み得る。いくつかの例では、方法400は、パッシベーション層の周辺部分の上にパッシベーション層マスクを配置することを含み得る。方法400は、パッシベーション層から内部パッシベーション層部分をエッチングして表面金属層を露出させ、次いでパッシベーション層マスクを除去することを含み得る。
【0085】
いくつかの例では、方法400は、半導体基材の第2の側上に裏面オーミックコンタクトを形成し、次いで、裏面オーミックコンタクトの上に裏面金属層を形成することを含み得る。
結論
【0086】
本明細書に記載される本開示の多くの修正形態及び他の実施形態は、前述の説明及び関連する図面に提示される教示の利益を有する、これらの開示が関係する当業者に思い浮かぶであろう。図は、本明細書に説明される装置及びシステムの特定の構成要素のみを示すが、様々な他の構成要素が、システムと併せて使用されてもよいことを理解されたい。したがって、本開示は、開示された特定の実施形態に限定されるべきではなく、修正形態及び他の実施形態は、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されることを理解されたい。更に、上述の方法におけるステップは、必ずしも添付の図面に示される順序で行われなくてもよく、場合によっては、示されるステップのうちの1つ以上が実質的に同時に行われてもよく、又は追加のステップが含まれてもよい。本明細書では特定の用語が使用されているが、それらは一般的かつ説明的な意味でのみ使用されており、限定を目的としたものではない。
【0087】
本明細書に開示される原理による様々な実施形態が上記で示され説明されたが、本開示の趣旨及び教示から逸脱することなく、それらの修正が当業者によって行われ得る。本明細書に記載される実施形態は、代表的なものにすぎず、限定することを意図するものではない。多くの変形、組合せ、及び修正が可能であり、本開示の範囲内である。開示される実施形態は、主に、SiCパワーデバイス及びSiCパワーデバイスを製造するための技法に関するが、当業者は、そのような原理が任意の半導体デバイスに適用され得ることを認識し得る。実施形態(複数可)の特徴を組み合わせる、統合する、及び/又は省略することから生じる代替実施形態もまた、本開示の範囲内である。したがって、保護の範囲は、上記に示された説明によって限定されない。
【0088】
加えて、本明細書で使用される節の見出しは、37 C.F.R.1.77の下での提案との一貫性のために、又はそうでなければ組織の手掛かりを提供するために提供される。これらの見出しは、本開示から発行され得る任意の請求項に記載される開示(複数可)を限定又は特徴付けるものではない。
【0089】
「含む(comprises)」、「含む(includes)」、及び「有する(having)」などのより広い用語の使用は、「からなる(consisting of)」、「から本質的になる(consisting essentially of)」、及び「から実質的に構成される(comprised substantially of)」などのより狭い用語のサポートを提供すると理解されるべきである。実施形態の任意の要素に関する用語「任意選択的に」、「してもよい(may)」、「してもよい(might)」、「場合によっては(possibly)」などの用語の使用は、要素が必要とされないこと、或いは要素が必要とされることを意味し、両方の代替形態が実施形態の範囲内にある。また、実施例への言及は、単に例示目的で提供されており、排他的であることを意図していない。
【0090】
この詳細な説明は、本開示のいくつかの実施形態を説明したが、添付の特許請求の範囲は、様々な修正及び改善に従って、説明された実施形態とは異なる本開示の他の実施形態を包含する。例えば、添付の特許請求の範囲は、任意の形態の半導体製造を包含し得る。
【0091】
添付の特許請求の範囲内では、特定の用語「のための手段」又は「のためのステップ」が所与の請求項内で使用されない限り、
【外国語明細書】