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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025013915
(43)【公開日】2025-01-28
(54)【発明の名称】ハンドブレーキ用自動制御装置
(51)【国際特許分類】
   B60T 7/12 20060101AFI20250121BHJP
【FI】
B60T7/12 A
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024185836
(22)【出願日】2024-10-22
【基礎とした実用新案登録】
【原出願日】2022-03-29
(31)【優先権主張番号】202120724404.0
(32)【優先日】2021-04-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521121086
【氏名又は名称】汕頭市科来福電子有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】513270763
【氏名又は名称】株式会社エンラージ商事
(74)【代理人】
【識別番号】110002295
【氏名又は名称】弁理士法人M&Partners
(72)【発明者】
【氏名】何喜新
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ハンドブレーキの自動作動と解除を実現し、利便性及び安全性を向上させることができる、ハンドブレーキ用自動制御装置を提供する。
【解決手段】ハンドブレーキ用自動制御装置は、車両信号検出モジュールと、MCUモジュールと、作動制御モジュール、解除制御モジュールとを備え、前記電源モジュール及び車両信号検出モジュールはMCUモジュールに接続され、前記MCUモジュールの出力側が前記作動制御モジュール及び解除制御モジュールに接続され、前記車両信号検出モジュールは車両起動信号及び/又は車両シフトポジション信号を検出するために用いられ、前記作動制御モジュール、解除制御モジュールは車体制御ユニットと電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチとの間を直結してハンドブレーキ作動の制御を実現するために用いられる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドブレーキ用自動制御装置であって、車両信号検出モジュールと、MCUモジュールと、作動制御モジュールと、電源モジュールと、を備え、前記電源モジュール及び前記車両信号検出モジュールは、いずれも前記MCUモジュールに接続され、
前記MCUモジュールの出力側が前記作動制御モジュールに接続され、
前記車両信号検出モジュールは車両起動信号及び/又は車両シフトポジション信号を検出するために用いられ、前記作動制御モジュールは車体制御ユニットと電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチとの間を直結してハンドブレーキ作動の制御を実現するために用いられることを特徴とする、ハンドブレーキ用自動制御装置。
【請求項2】
前記MCUモジュールの出力側に解除制御モジュールが設けられ、前記解除制御モジュールは、前記車体制御ユニットと前記電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチとの間を直結してハンドブレーキ解除の制御を実現するために用いられることを特徴とする、請求項1記載のハンドブレーキ用自動制御装置。
【請求項3】
前記MCUモジュールの出力側に自動駐車制御モジュールがさらに設けられ、前記自動駐車制御モジュールの出力側は、前記電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチに電気的に接続されることを特徴とする、請求項1記載のハンドブレーキ用自動制御装置。
【請求項4】
前記MCUモジュールの出力側に自動駐車制御モジュール及び解除制御モジュールがさらに設けられ、前記自動駐車制御モジュールの出力側が前記電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチに電気的に接続され、前記解除制御モジュールは前記車体制御ユニットと前記電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチの間を直結してハンドブレーキ解除の制御を実現するために用いられることを特徴とする、請求項1記載のハンドブレーキ用自動制御装置。
【請求項5】
前記作動制御モジュール及び前記解除制御モジュールは、いずれもリレー又はICを含んで構成されることを特徴とする、請求項2又は4記載のハンドブレーキ用自動制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車部品・アクセサリの技術分野に関し、特に、ハンドブレーキ用自動制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子パーキングブレーキシステムである電子ハンドブレーキとは、走行過程中の一時的な制動及び駐車後の長時間の制動機能を統合し、電子制御方法によりパーキングブレーキを実現する方法のことである。該システムは、従来のパーキングブレーキレバー、機械式レバー、及びワイヤー等の制御部材を電動パーキングブレーキスイッチ及びモータ組立体に置き換えることで、車内のスペースを節約し、単純で省力化し、運転者、特に、女性運転者の操作を軽減する。現在の電子ハンドブレーキは、運転者が手動でかける必要があり、すなわち、駐車後、運転者がシフトポジションをPポジションに入れてから電動パーキングブレーキスイッチを押してハンドブレーキが掛けられていた。しかしながらこのような電子ハンドブレーキの操作方法は、従来の機械式ハンドブレーキと基本的に変わらず、従来の機械式ハンドブレーキと同じように運転者がハンドブレーキを引くのを忘れてしまうという問題が発生し、車が急に動き出して思わぬ事故につながり、重大な傷害に及んでいた。特に、現代社会の人々は、生活ストレスが大きな状態において、駐車時に電動パーキングブレーキスイッチを押すことを忘れる行為がより容易に起きていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、ハンドブレーキの自動作動と解除を実現し、電子ハンドブレーキの利便性及び安全性を向上させることができるハンドブレーキ用自動制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明により提供されるハンドブレーキ用自動制御装置は、車両信号検出モジュールと、MCUモジュールと、作動制御モジュールとを備え、前記電源モジュール及び車両信号検出モジュールはMCUモジュールに接続され、前記MCUモジュールの出力側が前記作動制御モジュールに接続され、前記車両信号検出モジュールは車両起動信号及び/又は車両シフトポジション信号を検出するために用いられ、前記作動制御モジュールは車体制御ユニットと電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチとの間を直結してハンドブレーキ作動の制御を実現するために用いられる。
【0005】
さらに、好ましい実施形態として、前記MCUモジュールの出力側に解除制御モジュールが設けられ、前記解除制御モジュールは、車体制御ユニットと電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチとの間を直結してハンドブレーキ解除の制御を実現するために用いられる。
【0006】
さらに、別の好ましい実施形態として、前記MCUモジュールの出力側に自動駐車制御モジュールがさらに設けられ、前記自動駐車制御モジュールの出力側は電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチに電気的に接続される。
【0007】
さらに、別の好ましい実施形態として、前記MCUモジュールの出力側に自動駐車制御モジュール及び解除制御モジュールがさらに設けられ、前記自動駐車制御モジュールの出力側が電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチに電気的に接続され、前記解除制御モジュールは車体制御ユニットと電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチの間を直結してハンドブレーキ解除の制御を実現するために用いられる。
【0008】
好ましくは、前記作動制御モジュール及び前記解除制御モジュールは、両方ともリレー又はICを含んで構成される。
【0009】
本発明を取り付けた場合、車両信号検出モジュールを車の信号線に接続してから作動制御モジュール及び解除制御モジュールを車体制御ユニットと電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチとの間に直結させ、次にMCUモジュールが電源モジュールを介して或いは直接車の電源に接続する。本発明の動作原理としては、車両信号検出モジュールがハンドブレーキ解除に適合する条件を検出し、例えば車両信号検出モジュールが車両始動信号を検出し、かつシフトポジションがR、N、Dポジション(非Pポジション)にあることを検出した場合、MCUモジュールは解除制御モジュールを制御して動作させ、電子ハンドブレーキを制御して解除し、すなわち、電子ハンドブレーキを自動的に解放し、車のハンドブレーキシステムの回路種類に応じて、電子ハンドブレーキの自動解放は解除制御モジュールで独立して実現でき、又は電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチの内部回路と協働して実現でき;車両信号検出モジュールがハンドブレーキ作動に適合する条件(例えば一部の車種のハンドブレーキ作動条件は、車両信号検出モジュールが車両始動中でシフトポジションがPポジションにあることを検出し、また一部の車種のハンドブレーキ作動条件は車両エンジンが止められた時にハンドブレーキを自動作動する)を検出した場合、MCUモジュールは作動制御モジュールを制御して動作させ、電子ハンドブレーキを制御して作動し、すなわち、電子ハンドブレーキを自動的に引き;車のハンドブレーキシステムの回路種類に応じて、電子ハンドブレーキを自動的に引くことは、作動制御モジュールで独立して実現でき、又は電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチの内部回路と協働して実現できる。本発明を使用した後、車両を始動し、シフトポジションを非Pポジションに入ると、ハンドブレーキ用自動制御装置がハンドブレーキを自動的に解除し、運転者はハンドブレーキを解除する動作を手動で制御しなくても直接運転でき、駐車時、シフトポジションをPポジションに入る、又は車両のエンジンが止められた場合、ハンドブレーキ用自動制御装置がハンドブレーキを自動的に作動し、すなわち、ハンドブレーキを自動的に引き、運転者はハンドブレーキをかける動作を手動で制御せずに直接エンジンを止めて車から降りることができ、このようなハンドブレーキの自動作動及び解除方法により、運転者が電子ハンドブレーキボタンを押すのを忘れる状況を避け、電子ハンドブレーキの利便性及び安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施例1に係る概略構成図である。
図2】本発明の実施例2に係る概略構成図である。
図3】本発明の実施例3に係る概略構成図である。
図4】従来のハンドブレーキシステムの原理図である。
図5】電動パーキングブレーキスイッチと自動ブレーキホールドスイッチを同時に備えた既存のハンドブレーキシステムの原理図である。
図6】本発明の回路接続態様1の概略構成図である。
図7】本発明の回路接続態様2の概略構成図である。
図8】本発明の回路接続態様3の概略構成図である。
図9】本発明の回路接続態様4の概略構成図である。
図10】本発明の回路接続態様5の概略構成図である。
図11】本発明の回路接続態様6の概略構成図である。
図12】本発明の回路接続態様7の概略構成図である。
図13】本発明の回路接続態様8の概略構成図である。
図14】本発明の回路接続態様9の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下は、図面を参照しつつ実施例の説明を通じて本発明の具体的実施形態、例えばかかわる各構成要素の形状、構造、各部分間の相互位置及び接続関係、各部分の機能及び動作原理等を詳細に説明する。
【0012】
図1図2、及び図3を参照すると、本発明のハンドブレーキ用自動制御装置は、車両信号検出モジュールと、MCUモジュールと、作動制御モジュールとを備え、前記電源モジュール及び車両信号検出モジュールはMCUモジュールに接続され、前記MCUモジュールの出力側が前記作動制御モジュールに接続され、前記車両信号検出モジュールは車両起動信号及び/又は車両シフトポジション信号を検出するために用いられ、前記作動制御モジュールは車体制御ユニットと電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチとの間を直結してハンドブレーキ作動の制御を実現するために用いられる。ここで、車の電子ハンドブレーキのスイッチ種類に応じて、車が電動パーキングブレーキスイッチのみを有する場合、本発明の作動制御モジュールは電動パーキングブレーキスイッチに接続され、車が自動スタートストップ機能を備え、すなわち、同時に電動パーキングブレーキスイッチ及びオートブレーキホールドスイッチを有している場合、本発明の作動制御モジュールは電動パーキングブレーキスイッチに接続されて、オートブレーキホールドスイッチに接続されてもよく、したがって、本発明は電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチで表される。マイクロコントロールユニットであるMCUモジュールは、一般的に使用されるシングルチップマイコンを選択することができる。車の各種信号線は、電圧信号線とすることができ、CANバス信号線であり得、さらに無線信号であってもよい。車のスイッチ信号が無線信号を用いる場合、車両信号検出モジュールは技術が成熟している無線受信機及び無線送信機を配するだけでよい。本発明のMCUモジュールの電力供給は、車両の電源に直接接続することや、外付けの電源モジュールを介して車両の電源に接続することもできる。
【0013】
本発明は、ハンドブレーキ解除用の制御部分をさらに備えることができ、顧客の要件又は車のハンドブレーキシステムタイプに応じて、ハンドブレーキ解除用の制御部分は次の3つの実施例で示されることができる。
【0014】
(実施例1)
図1に示すように、好ましい実施形態として、MCUモジュールの出力側に解除制御モジュールが設けられ、前記解除制御モジュールは、車体制御ユニットと電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチとの間を直結してハンドブレーキ解除の制御を実現するために用いられる。
【0015】
(実施例2)
図2に示すように、別の好ましい実施形態として、前記MCUモジュールの出力側に自動駐車制御モジュールがさらに設けられ、前記自動駐車制御モジュールの出力側は電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチに電気的に接続される。
【0016】
(実施例3)
図3に示すように、別の好ましい実施形態として、MCUモジュールの出力側に自動駐車制御モジュール及び解除制御モジュールがさらに設けられ、前記自動駐車制御モジュールの出力側が電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチに電気的に接続され、前記解除制御モジュールは車体制御ユニットと電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチの間を直結してハンドブレーキ解除の制御を実現するために用いられる。
【0017】
上記の3つの実施例において、車の電動パーキングブレーキスイッチ又はオートブレーキホールドスイッチハーネスの信号を本発明の自動ハンドブレーキの設定スイッチとして使用でき、その他のスイッチを使用して自動ハンドブレーキ機能を設定することもできる。
【0018】
本発明を取り付けた場合、車両信号検出モジュールを車の信号線に接続してから作動制御モジュール及び解除制御モジュールを車体制御ユニットと電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチとの間に直結させ、次にMCUモジュールが電源モジュールを介して或いは直接車の電源に接続する。本発明の動作原理としては、車両信号検出モジュールがハンドブレーキ解除に適合する条件を検出し、例えば車両信号検出モジュールが車両始動信号を検出し、かつシフトポジションがR、N、Dポジション(非Pポジション)にあることを検出した場合、MCUモジュールは解除制御モジュールを制御して動作させ、電子ハンドブレーキを制御して解除し、すなわち、電子ハンドブレーキを自動的に解放し、車のハンドブレーキシステムの回路種類に応じて、電子ハンドブレーキの自動解放は解除制御モジュールで独立して実現でき、又は電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチの内部回路と協働して実現でき;車両信号検出モジュールがハンドブレーキ作動に適合する条件(例えば一部の車種のハンドブレーキ作動条件は、車両信号検出モジュールが車両始動中でシフトポジションがPポジションにあることを検出し、また一部の車種のハンドブレーキ作動条件は車両エンジンが止められた時にハンドブレーキを自動作動する)を検出した場合、MCUモジュールは作動制御モジュールを制御して動作させ、電子ハンドブレーキを制御して作動し、すなわち、電子ハンドブレーキを自動的に引き;車のハンドブレーキシステムの回路種類に応じて、電子ハンドブレーキを自動的に引くことは、作動制御モジュールで独立して実現でき、又は電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチの内部回路と協働して実現できる。本発明を使用した後、車両を始動し、シフトポジションを非Pポジションに入ると、ハンドブレーキ用自動制御装置がハンドブレーキを自動的に解除し、運転者はハンドブレーキを解除する動作を手動で制御しなくても直接運転でき、駐車時、シフトポジションをPポジションに入る、又は車両のエンジンが止められた場合、ハンドブレーキ用自動制御装置がハンドブレーキを自動的に作動し、すなわち、ハンドブレーキを自動的に引き、運転者はハンドブレーキをかける動作を手動で制御せずに直接エンジンを止めて車から降りることができ、このようなハンドブレーキの自動作動及び解除方法により、運転者が電子ハンドブレーキボタンを押すのを忘れる状況を避け、電子ハンドブレーキの利便性及び安全性を向上させることができる。
【0019】
本発明は、既存のある自動車メーカーの2つの主流車種を例にして、本発明の具体的な動作原理及び動作過程を説明する。図4は、電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチのみを設けた車種のハンドブレーキシステム原理図であり、図5は電動パーキングブレーキスイッチ及びオートブレーキホールドスイッチを同時に備えた車種のハンドブレーキシステム原理図である。どちらの車種も接続端子SW1及びSW3を介してSW6と接続することで、ハンドブレーキ解除を実現し、接続端子SW1及びSW3を介してSW4と接続することで、ハンドブレーキ作動を実現する。
【0020】
上記の2つの車種について、本発明は、作動制御モジュール及び解除制御モジュールがいずれもリレーを用いて(含んで)構成されることを例にし、回路接続態様には、下記の10種類があり、明確に表現するため、解除制御モジュールの直列回路は鎖線で表され、作動制御モジュールの直列回路が破線で表され、車のハンドブレーキスイッチ及びハンドブレーキスイッチのプラグが各々破線枠で表される。
【0021】
(態様1)
図6に示すように、車両信号検出モジュールが車両の始動を検出し、かつシフトポジションがR、N、Dポジション(非Pポジション)にあることを検出すると、MCUモジュールは解除制御モジュールを制御して動作させ、解除制御モジュールの共通端子A1と常閉接点A3が開路し、すなわちSW4とSW4-1が切り離され、SW4-1は車の電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチの内部回路を通じてSW3-1及びSW3と閉路する。同時に解除制御モジュールの共通端子A1と常開接点A2が閉路し、すなわちSW4-1とSW1-1とSW1が接続し、SW1-1は、車の電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチの内部回路を通じてSW6-1及びSW6と接続し、SW1とSW3とSW6の接続を介してハンドブレーキ解除を実現し、
車両信号検出モジュールが車両の始動を検出し、かつシフトポジションがPポジションにあることを検出すると、MCUモジュールは作動制御モジュールを制御して動作させ、作動制御モジュールの共通端子B1と常閉接点B3が開路し、すなわちSW6とSW6-1が切り離され、SW6-1は、車の電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチの内部回路を通じてSW1-1及びSW1と閉路する。同時に作動制御モジュールの共通端子B1と常開接点B2が閉路し、すなわちSW6-1とSW3-1とSW3が接続し、SW3-1は、車の電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチの内部回路を通じてSW4-1及びSW4と接続し、SW1とSW3とSW4の接続を介してハンドブレーキ作動を実現する。
【0022】
(態様2)
図7に示すように、車両信号検出モジュールが車両の始動を検出し、かつシフトポジションがR、N、Dポジション(非Pポジション)にあることを検出すると、MCUモジュールは解除制御モジュールを制御して動作させ、解除制御モジュールの共通端子A1と常閉接点A3が開路し、すなわちSW4とSW4-1が切り離され、SW4-1は車の電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチの内部回路を通じてSW3-1及びSW3と閉路する。同時に解除制御モジュールの共通端子A1と常開接点A2が閉路し、すなわちSW4-1とSW1-1とSW1が接続し、SW1-1は、車の電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチの内部回路を通じてSW6-1及びSW6と接続し、SW1とSW3とSW6の接続を介してハンドブレーキ解除を実現し、
車両信号検出モジュールが車両の始動を検出し、かつシフトポジションがPポジションにあることを検出すると、MCUモジュールは作動制御モジュールを制御して動作させ、作動制御モジュールの共通端子B1と常閉接点B3が開路し、すなわち、SW6とSW6-1が切り離され、SW6-1は、車の電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチの内部回路を通じてSW1-1及びSW1と閉路する。同時に作動制御モジュールの共通端子B1と常開接点B2が閉路し、すなわちSW6-1とSW3-1とSW3が接続し、SW3-1は、車の電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチの内部回路を通じてSW4-1及びSW4と接続し、SW1とSW3とSW4の接続を介してハンドブレーキ作動を実現する。
【0023】
(態様3)
図8に示すように、車両信号検出モジュールが車両の始動を検出し、かつシフトポジションがR、N、Dポジション(非Pポジション)にあることを検出すると、MCUモジュールは解除制御モジュールを制御して動作させ、解除制御モジュールの共通端子A1と常閉接点A3が開路し、すなわちSW4とSW4-1が切り離され、SW4-1は車の電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチの内部回路を通じてSW3-1及びSW3と閉路する。同時に解除制御モジュールの共通端子A1と常開接点A2が閉路し、すなわちSW4-1とSW1-1とSW1が接続し、SW1-1は、車の電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチの内部回路を通じてSW6-1及びSW6と接続し、SW1とSW3とSW6の接続を介してハンドブレーキ解除を実現し、
車両信号検出モジュールが車両の始動を検出し、かつシフトポジションがPポジションにあることを検出すると、MCUモジュールは作動制御モジュールを制御して動作させ、作動制御モジュールの共通端子B1と常閉接点B3が開路し、すなわちSW6とSW6-1が切り離され、SW6-1は、車の電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチの内部回路を通じてSW1-1及びSW1と閉路する。同時に作動制御モジュールの共通端子B1と常開接点B2が閉路し、すなわちSW6-1とSW3-1とSW3が接続し、SW3-1は、車の電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチの内部回路を通じてSW4-1及びSW4と接続し、SW1とSW3とSW4の接続を介してハンドブレーキ作動を実現し、
作動制御モジュールを制御して動作させると同時に、MCUモジュールは電子パーキングブレーキスイッチの制御モジュールを制御して動作させ、負の電力を電子パーキングブレーキスイッチの接続ケーブル/コネクタに出力する。
【0024】
(態様4)
図9に示すように、車両信号検出モジュールが車両の始動を検出し、かつシフトポジションがR、N、Dポジション(非Pポジション)にあることを検出すると、MCUモジュールは解除制御モジュールを制御して動作させ、解除制御モジュールの共通端子A1と常閉接点A3が開路し、すなわちSW4とSW4-1が切り離され、SW4-1は車の電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチの内部回路を通じてSW3-1及びSW3と閉路する。同時に解除制御モジュールの共通端子A1と常開接点A2が閉路し、すなわちSW4-1とSW1-1とSW1が接続し、SW1-1は、車の電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチの内部回路を通じてSW6-1及びSW6と接続し、SW1とSW3とSW6の接続を介してハンドブレーキ解除を実現し、
車両信号検出モジュールが車両の始動を検出し、かつシフトポジションがPポジションにあることを検出すると、MCUモジュールは作動制御モジュールを制御して動作させ、作動制御モジュールの共通端子B1と常閉接点B3が開路し、すなわちSW6とSW6-1が切り離され、SW6-1は、車の電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチの内部回路を通じてSW1-1及びSW1と閉路する。同時に作動制御モジュールの共通端子B1と常開接点B2が閉路し、すなわちSW6-1とSW3-1とSW3が接続し、SW3-1は、車の電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチの内部回路を通じてSW4-1及びSW4と接続し、SW1とSW3とSW4の接続を介してハンドブレーキ作動を実現し、
作動制御モジュールを制御して動作させると同時に、B4とB5が導通され、負の電力を電子パーキングブレーキスイッチの接続ケーブル/コネクタに出力する。
【0025】
(態様5)
図10に示すように、車両信号検出モジュールが車両の始動を検出し、かつシフトポジションがR、N、Dポジション(非Pポジション)にあることを検出すると、MCUモジュールは解除制御モジュールを制御して動作させ、解除制御モジュールの共通端子A1と常閉接点A3が開路し、すなわちSW3とSW3-1が切り離され、同時に解除制御モジュールの共通端子A1と常開接点A2が閉路し、すなわちSW3とSW6-1とSW6が接続し、SW6-1は、車の電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチの内部回路を通じてSW1-1及びSW1と接続し、SW1とSW3とSW6の接続を介してハンドブレーキ解除を実現し、
車両信号検出モジュールが車両の始動を検出し、かつシフトポジションがPポジションにあることを検出すると、MCUモジュールは作動制御モジュールを制御して動作させ、作動制御モジュールの共通端子B1と常閉接点B3が開路し、すなわちSW1とSW1-1が切り離され、同時に作動制御モジュールの共通端子B1と常開接点B2が閉路し、すなわちSW1とSW4-1とSW4が接続し、SW4-1は、車の電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチの内部回路を通じてSW3-1及びSW3と接続し、SW1とSW3とSW4の接続を介してハンドブレーキ作動を実現し、
作動制御モジュールを制御して動作させると同時に、MCUモジュールは電子パーキングブレーキスイッチの制御モジュールを制御して動作させ、負の電力を電子パーキングブレーキスイッチの接続ケーブル/コネクタに出力する。
【0026】
(態様6)
図11に示すように、車両信号検出モジュールが車両の始動を検出し、かつシフトポジションがR、N、Dポジション(非Pポジション)にあることを検出すると、MCUモジュールは解除制御モジュールを制御して動作させ、解除制御モジュールの共通端子A1と常閉接点A3が開路し、すなわちSW3とSW3-1が切り離され、同時に解除制御モジュールの共通端子A1と常開接点A2が閉路し、すなわちSW3とSW6-1とSW6が接続し、SW6-1は、車の電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチの内部回路を通じてSW1-1及びSW1と接続し、SW1とSW3とSW6の接続を介してハンドブレーキ解除を実現し、
車両信号検出モジュールが車両の始動を検出し、かつシフトポジションがPポジションにあることを検出すると、MCUモジュールは作動制御モジュールを制御して動作させ、作動制御モジュールの共通端子B1と常閉接点B3が開路し、すなわちSW1とSW1-1が切り離され、同時に作動制御モジュールの共通端子B1と常開接点B2が閉路し、すなわちSW1とSW4-1とSW4が接続し、SW4-1は、車の電動パーキングブレーキスイッチ/オートブレーキホールドスイッチの内部回路を通じてSW3-1及びSW3と接続し、SW1とSW3とSW4の接続を介してハンドブレーキ作動を実現する。
【0027】
(態様7)
図12に示すように、車両信号検出モジュールが車両の始動を検出し、かつシフトポジションがR、N、Dポジション(非Pポジション)にあることを検出し、又は解除の手動操作を検出すると、MCUモジュールは解除制御モジュールを制御して動作させ、解除制御モジュールの共通端子A1と常開接点A2が閉路し、同時に共通端子A3と常閉接点A4が開路し、すなわちSW3とSW6が接続し、SW6は、作動制御モジュールの内部回路を通じてSW1と接続し、SW1とSW3とSW6の接続を介してハンドブレーキ解除を実現し、
車両信号検出モジュールが車両の始動を検出し、かつシフトポジションがPポジションにあることを検出し、又は作動の手動操作を検出すると、MCUモジュールは作動制御モジュールを制御して動作させ、作動制御モジュールの共通端子B1と常閉接点B2が開路し、同時にB3と常開接点B4が接続し、すなわちSW1とSW4が接続し、SW4は、解除制御モジュールの内部回路を通じてSW3と接続し、SW1とSW3とSW4の接続を介してハンドブレーキ作動を実現し、
作動制御モジュールを制御して動作させると同時に、MCUモジュールは電子パーキングブレーキスイッチの制御モジュールを制御して動作させ、負の電力を電子パーキングブレーキスイッチの接続ケーブル/コネクタに出力する。
【0028】
(態様8)
図13に示すように、車両信号検出モジュールが車両の始動を検出し、かつシフトポジションがR、N、Dポジション(非Pポジション)にあることを検出し、又は解除の手動操作を検出すると、MCUモジュールは解除制御モジュールを制御して動作させ、解除制御モジュールの共通端子A1と常開接点A2が閉路し、同時に共通端子A3と常閉接点A4が開路し、すなわちSW3とSW6が接続し、SW6は、作動制御モジュールの内部回路を通じてSW1と接続し、SW1とSW3とSW6の接続を介してハンドブレーキ解除を実現し、
車両信号検出モジュールが車両の始動を検出し、かつシフトポジションがPポジションにあることを検出し、又は作動の手動操作を検出すると、MCUモジュールは作動制御モジュールを制御して動作させ、作動制御モジュールの共通端子B1と常閉接点B2が開路し、同時にB3と常開接点B4が接続し、すなわちSW1とSW4が接続し、SW4は、解除制御モジュールの内部回路を通じてSW3と接続し、SW1とSW3とSW4の接続を介してハンドブレーキ作動を実現する。
【0029】
(態様9)
図14に示すように、車両信号検出モジュールが車両の始動を検出し、かつシフトポジションがR、N、Dポジション(非Pポジション)にあることを検出すると、MCUモジュールはK1、K2、K3、K4を制御して同時に動作させ、SW1とSW3とSW6の接続を介してハンドブレーキ解除を実現し、
車両信号検出モジュールが車両の始動を検出し、かつシフトポジションがPポジションにあることを検出すると、MCUモジュールはK1、K2、K3、K4を制御して同時に動作させ、SW1とSW3とSW4の接続を介してハンドブレーキ作動を実現する。
【0030】
上記は、本発明を好ましい実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明の具体的実施例はこれら説明に限定されるものではない。当業者であれば本発明の技術思想を逸脱しない範囲で、各種単純な推論又は置換を加えることができ、かかる推論又は置換は、本発明の保護範囲に含まれると見なされるべきである。
図1
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図14