(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025014016
(43)【公開日】2025-01-28
(54)【発明の名称】平袋および手袋
(51)【国際特許分類】
A41D 19/00 20060101AFI20250121BHJP
【FI】
A41D19/00 K
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024189668
(22)【出願日】2024-10-29
(62)【分割の表示】P 2023220275の分割
【原出願日】2023-12-27
(31)【優先権主張番号】P 2022210044
(32)【優先日】2022-12-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】305056766
【氏名又は名称】塚本 進一
(72)【発明者】
【氏名】塚本 進一
(57)【要約】 (修正有)
【課題】筒状の平袋の連続する連続体に設けられたミシン目線の延びる主部に異形の形状を設け、千切られる力により異形の形状が剥がれる形状に変化させて開け口が容易に得られる平袋または手袋を提供する。
【解決手段】先の平袋と次の平袋の直交する方向に熱シールと熱シールに並び千切るミシン目線5と延びる主部に異形の形状を設けて、先の平袋が次の平袋から千切られるときに異形の形状が容易に開け口3を開けることができる剥がれの形状に自動的に変化することを特長とする。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数枚の樹脂フィルムが併せられて、手を挿入し嵌められる指先から肘方向を覆うことができる形状を有し、左の手袋の開口部分と右の手袋の開口部分が左右対称に向かい合った一体形状の前記左右対称の長手方向に左の指先から左の肘方向を経て右の肘方向から右の指先に至る形状の外周の全周を連続して繋がる熱シール帯を有する手袋の、前記手袋の前記長手方向の前記左右対称の直交する位置に千切られ前記左の手袋と前記右の手袋に区分けすることができるミシン目線を有する手袋であって、
前記ミシン目線は、前記ミシン目線の方向に延びる主部と、前記主部から片側または両側に延びる枝部からなる前記ミシン目線上に刃型で打ち抜かれて形成された異形の形状を有し、前記異形の形状は、前記左の手袋と前記右の手袋が前記ミシン目線から千切られ区分されたときに前記左の手袋の開口部分と前記右の手袋の開口部分に有する前記異形の形状が容易に開け口を開けることができる剥がれの形状に変化させられて、
前記剥がれの形状は、前記主部に沿って外力を付加して切断した際にV字状の形状を有し、双方の開口部分が容易に開けられることを特長とする手袋。
【請求項2】
前記直交する前記ミシン目線を挟んで前記左の手袋の全周と前記右の手袋の全周のそれぞれが連続する熱シール帯で囲まれてなる請求項1に記載の手袋。
【請求項3】
前記連続する熱シール帯にノッチを有してなる請求項2に記載の手袋。
【請求項4】
前記手袋の全周が連続する前記熱シール帯で囲まれた内部に薬液を有してなる請求項1から3に記載の手袋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、袋の開け口に関する。
【背景技術】
【0002】
従来品の袋の構成は、概ね、袋の周辺が波状であるまたは直線状の周辺のうちの開口するための1辺に開閉自由な開口部を設け、袋の中に生活の必需品または液剤または手が収容できる。
【0003】
さらに、樹脂シートの平袋は、連続させた先の平袋と後の平袋に1袋毎を引っ張る方向に引きちぎるためのミシン目状の切り込み線と、熱シールとを設けてロール状に巻かれている。
【0004】
使用の方法は、1枚の平袋毎が連続する仕様でロール状に巻かれて、巻かれた先の平袋が引っ張り方向に力が加えられて引っ張られることにより、次の平袋から引き千切られて、先の平袋の先端部を両指の腹部で擦りあるいは開口部の縁を指で摘まんで開け口を設け生活の必需品を収容している。
【0005】
特許第6745291公報は、段落「0015―0022」にミシン目状の切り込み線を開示している。
【0006】
実用新案登録第3232735号公報は、段落「0022―0023」に引裂き線にミシン目を開示されている。
【0007】
特開第2008-13203号公報は、段落0010に「 ~そのシール部に近接した平行位置に、該筒状体の両側端からミシン目等を穿孔して中間部に所定間隔を残し、その中間残余部に冷間(または常温)条件下でのエンボス成形により斑点状模様部(エンボス部と称す)を形成して全体として易切断線とする。」を開示している。
【0008】
特開第2022-62801号公報は、段落0021-0024に「破断されたミシン目を端に備える開封端緒17を有している。」を開示している。
【0009】
特許第3743890号公報は、段落0013-0014に「 ~
図2に示すように、ミシン目2で切り離して山形の突出部3が形成されている側が、~開口部1aがわかる。」と「~その突出のため、指先で挟み易く、しかも、その突出部3を指先で挟んで擦ること等により、~そこから空気が入り、簡単に開口できるようになっている。」を開示している。
【0010】
これら平袋は、主に買い物時の、総菜や肉類等の汁物を収容するトレーなる収容体を買い物袋に収容した際の、袋内で臭いが移ることを予め防いでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開第2008-13203号公報
【特許文献2】実用新案登録第3232735号公報
【特許文献3】特開第2008-13203号公報
【特許文献4】特開第2022-62801号公報
【特許文献5】特許第3743890号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
従来技術の平袋は、スーパーマーケットの買い物の袋でお馴染みの、HDPEの筒状のシートで構成されてロール状に巻かれている。使用者は、ロール状に巻かれた状態で連続した仕様の、先に引っ張られる先の平袋と次の平袋とに分けるためのミシン目線から先の平袋を引っ張り方向に力を加えて引き千切り、引き千切られた先の平袋のミシン目線近傍を両指の腹で擦り開け口を設けている。しかしながら、冬季または年齢を増すとカサカサした指の腹と袋の面とがすべり開け口を開ける作業は難儀であり、カサついた指の肌に安心で効率よく開け口が開けられる改良が必要である。
【0013】
極薄フィルムで構成された手袋の手を挿入する開け口を開ける作業にも難儀であり改良が求められる。
【0014】
従来の用法に、開け口を開ける作業が難儀である前述の、指の皮膚が潤いに欠けた人達または若くとも爪先を伸ばした人達向けに、スーパーマーケットの袋詰めの作業台には予め開け口を開けるための湿りのタオルまたは液剤を含んだ容器が用意されている。しかしながら、タオルまたは容器は多数の客の指が触れているから雑菌などが溜まるから容器に触れることを省く工夫が必要である。
【0015】
さらに、容器には多くの人達の目に見えない指の雑菌または近年のコロナウイルス等も溜まり、加えて、お店の開店時間から時間が経過する容器に触れて行うことは不衛生極まりないから、容器に触れずに指で平袋に開け口を開けることが容易にできる工夫が必要だ。
【0016】
平袋の開け口を開けるには自らの指を舐めるのが最も有効であるが、店内で商品を手に取り品定めを行うまたはレジでお金が支払われた指先を舐める行為はあまり感心しないから、平袋に開け口を開けることが容易に得られる工夫が必要だ。
【0017】
本発明は、従来品の課題を解決しており、買い物が愉快で開け口を開けることが容易に得られて、容器の使用頻度が省かれる衛生的または快適となる袋の面と指の肌が触れる部位に保湿作用の化粧品原料の薬液などを予め噴霧するなどの補助剤を有する平袋と手袋を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明の平袋は、筒状の先の平袋と次の平袋が連続する連続体の連続する方向に直交した熱シールと熱シールに並行して並ぶミシン目線と開口部分に開け口を設ける平袋であって、筒状が熱シールによって三方が閉じられている平面視で長方形の開けられた残りの一方には開口部分を有し、先の平袋と次の平袋に千切られ区分できるミシン目線を有し、ミシン目線は、ミシン目線の方向に延びる主部と、主部から片側または両側に延びる枝部からなる異形の形状を有し、異形の形状は、先の平袋が次の平袋から千切られ区分けされるときに異形の形状が容易に開け口を開けることができる剥がれの形状に変化させることを特長とする平袋で課題を解決する。
【0019】
本発明の手袋は、手袋の左と右が一体に形成された手袋の左と右を区分けする位置にミシン目線と開口部分に開け口を設ける手袋であって、ミシン目線は、ミシン目線の方向に延びる主部と、主部から片側または両側に延びる枝部からなる異形の形状を有し、異形の形状は、先の平袋が次の平袋から千切られ区分けされるときに異形の形状が容易に開け口を開けることができる剥がれの形状に変化させることを特長とする手袋で課題を解決
する。
【発明の効果】
【0020】
本発明の平袋は次の平袋から先の平袋を引き千切ることで、異形の形状が自動的に変化した開け口を開けることが容易な剥がれの形状と指が触れる部位に化粧品原料の補助剤を備えているから、冬季または年齢を増すとカサカサした指の腹でも安心して開け口を得ることができる。
【0021】
剥がれの形状は、筒状のシートで連続し構成された次の平袋から先の平袋が引き千切られるためのミシン目線と延びるその主部に設けられた異形の形状が、開け口を容易にする剥がれの形状に変化させているから、容器への接触の回数(頻度)が省かれて衛生的である。
【0022】
平袋または容器を提供する店側のメリットは、容器を介して多くの客の指からの汚れが他のお客に移ることを未然に防ぐから衛生的である。器具または容器に向けられる衛生管理または従業員の労力を省力化することまたはその経費が省かれる。
【0023】
左右一体の手袋を区分けする位置に設けられたミシン目線に有する異形の形状が、左と右に引き千切られると剥がれの形状に変化することにより、左右の手袋の開け口を開けることが容易にできる。さらに、左右一体の手袋が左と右が個々に内部と外部が遮断され密封された仕様は、肌に有効な薬事の原料を封入することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の一実施形態の平袋の連続体の斜視図である。
【
図3】本発明の一実施形態のロールから平袋が引き出される斜視図である。
【
図5】本発明の一実施形態の個別に密封された手袋の斜視図である。
【
図6】本発明の一実施形態の製造工程を示す工程図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明一実施形態の、
図1の平袋1が、先の平袋9と次の平袋10が筒状に連続する連続体を構成し、熱シール11によって三方が閉じられている平面視で、平面上で4本の辺に囲まれた長方形の開けられた残りの一方に開け口を有している。
【0026】
連続する先の平袋9が次の平袋から引き千切られると千切られた平袋1の開口部分2に容易に開け口3を開けることができる仕様を述べる。
【0027】
本発明の平袋1は、先の平袋9と次の平袋10が筒状に連続しており、先に千切られる先の平袋9と次に千切られる次の平袋10が連続体であり、連続する方向13に直交した熱シール11と、熱シール11に並行して並び設けられ先の平袋9を次の平袋10から引き千切り区分けすることができる異形の形状なるミシン目線5の延びる主部と、主部から片側または両側に延びる枝部からなる異形の刃型により打ち抜かれた異形の形状を有している。
【0028】
図1と
図2の異形の形状は、ミシン目線5の延びる主部と主部から片側または両側に延びる枝部からなる、ミシン目線5と主部に有するAの十字の打ち抜き14またはBのV字の打ち抜き15またはCまたはDまたはEまたはFまたはGまたはHまたはIまたはこれらを任意に組み合わせられた形状であり、異形の刃型により打ち抜かれる。
【0029】
異形の刃型は、ミシン目線の刃型と主部から片側または両側に延びる枝部からなる刃型である。ミシン目線の刃型と延びる主部にAの十字の打ち抜き14の刃型による十字の異形の形状23またはBのV字の打ち抜き15の刃型によるV字の異形の形状24またはCまたはDまたはEまたはFまたはGまたはHまたはIまたはJまたはこれらを任意に組み合わせた刃型である。刃型の製造工程から鋭角部分が丸みをおびた形状でも問題としない。
【0030】
ミシン目線5に有する異形の形状は、先の平袋9と次の平袋10が区分けできる熱シール11に並行して並び設けられて、異形の刃型により打ち抜かれる。
【0031】
異形の刃型により、引っ張る力12により引き千切られる開口部分2となる上の面6と下の面7(以下、「面」という。)の熱シール11に並行して、ミシン目線5の延びる主部に異形の形状が打ち抜かれる。さらには、打ち抜かれる工程の好ましくは、面に有するミシン目線の近傍に面と指が接触する部位に指の肌が触れても保湿作用の化粧品原料の薬液などを予め噴霧するなどの補助剤を設けるとよい。
【0032】
異形の形状の特長は、先の平袋9と次の平袋10が区分されるミシン目線5の方向に延びる主部に有し、先の平袋9を次の平袋10から引っ張る力12により引き千切られると開口部分2に自らが容易に開け口3を開けることができる剥がれの形状に自動的に変化する。
【0033】
剥がれの形状は、使用者が開け口3を開けることができる面のずれる形状または面と面とに剥がれる形状または浮き上がる形状または指で摘まむことができる形状をいう。
【0034】
すなわち、本発明は、筒状の先の平袋9と次の平袋10が連続する連続体の連続する方向13に直交した熱シール11と熱シール11に並行して並ぶミシン目線5によって区分された平袋1である。
【0035】
ミシン目線は、ミシン目線の方向に延びる主部と、主部から片側または両側に延びる枝部からなる異形の形状を有している。
【0036】
異形の形状は、先の平袋9が次の平袋10からミシン目線5で千切られ切り離されたときに剥がれの形状に変化することを特長とし、容易に開け口3を開けることができる平袋1である。
【0037】
平袋1は、平面視で長方形であり、筒状の側面と熱シール11によって三方が閉じられていることを特長としている。
【0038】
異形の刃型と打ち抜きは、熱シール11に並行して並びAの十字の打ち抜き刃型またはBのV字の打ち抜き刃型またはCまたはDまたはEまたはFまたはGまたはHまたはIまたはJまたはこれらを任意に組み込まれた刃型より異形の形状が打ち抜かれている。
【0039】
異形の形状は先の平袋9が次の平袋10から引き千切られるとき、異形の形状が開け口3を開けることを容易にすることができる剥がれの形状に自動的に変化させることを特長としている。
【0040】
引き千切りの行為は、筒状に連続する方向13に直交した熱シール11と熱シール11に並行して並ぶミシン目線5に有する異形の形状が、先の平袋9を次の平袋10から引き千切られるときに引っ張る力12により引き千切られるとき、異形の形状が剥がれの形状に自動的に変化させられて、開け口3を開けることを容易にすることができる。
【0041】
ミシン目線5の延びる主部に有する異形の形状は、先の平袋9と次の平袋10との区分するために設けられて、引っ張る力12により引き千切られるとき、先の平袋9と次の平袋10を区分し熱シール11に並ぶミシン目線に有する異形の形状が、直交する方向に切り離しが始まり切り離しが終わるときに剥がれの形状を自動的に変化させて形成する。
【0042】
本発明の平袋1の開口部分2は、筒状の先の平袋9と次の平袋10が連続する連続体の連続する方向13に直交した熱シール11と熱シール11に並行して並ぶミシン目線5に異形の形状を有している。
【0043】
すなわち本発明は、筒状の先の平袋9と次の平袋10が連続する連続体の連続する方向に直交した熱シール11と熱シール11に並行して並ぶ領域に異形の形状を有し、引き千切られるときに開口部部分2に開け口3が容易に開けることができる剥がれの形状に変化する。
【0044】
異形の形状は、引っ張る力12により先の平袋9と次の平袋10が引き千切られる際、開口部分2のミシン目線5に有する異形の形状が容易に開け口3を開けることができる剥がれの形状に自動的に変化させることを特長とする平袋1である。
【0045】
引き千切られた開口部分2の面に設けられた剥がれの形状を両手または両指の腹とまたは手のひらと手のひらまたは手のひらと指の腹(以下、「指の腹」という。)の間に挟んでずらすまたは指で摘まめることによって容易に開け口3が開けることができる。
【0046】
本発明の平袋1は、平袋1またはレジ袋またはゴミ袋(以下、「平袋」という。)等である。
【0047】
平袋1は、筒状に連続した連続体の先の平袋9と次の平袋10が紙管17に巻き取られて、強化ポリ、樹脂シートなど(以下、「シート」という。)で構成されている。
【0048】
本発明の
図3のロール状8は、筒状の一方が熱シール11によって三方が閉じられ長方形の形状を有している。平面視の長方形の平袋1が、異形の形状を有する先の平袋9と次の平袋10の連続体が紙管17に巻き取る方向16の製造工程により備えられたスーパーマーケットでお馴染みの器具19となる。
【0049】
スーパーマーケットでお馴染みの器具19に巻き取られたロール状8には、先の平袋9が次の平袋10から引き千切られるための支点部品となるアーム18を備えていることが望ましい。
【0050】
本発明の平袋1と対比する従来技術の従来品の平袋との違いを述べる。
【0051】
従来技術は、概ね、スーパー店内の鮮魚の売り場または買い物詰めの作業台でお馴染みの従来品の平袋のHDPEの筒状の連続体が巻きロール状で器具にセットされている。
【0052】
従来技術のHDPEで構成される従来品の平袋は、先に引っ張られる先の平袋と次の平袋とに分けるための、ミシン目線と熱シールとを設けて連続した一体の仕様でロール状に巻かれて、用法は巻き取られたロール状を引き出される方向に力を加えて先の平袋が引き千切られる。
【0053】
本発明と対比する従来品の懸念は、従来品の平袋の開口部に開け口を容易に得られるための、お馴染みの作業を行う器具がスーパーでの買い物袋に品物を入れる作業台に備わっ
ている、多数の客の指が液剤で湿らせたタオルまたは液剤を有する容器に触れる従来作業を行うことである。
【0054】
従来作業は、本人の親指の腹部と人差し指の腹部の両部位に湿りを容器から移し、両指の腹の間に平袋の上の面と下の面を挟んで、摩擦の抵抗を増やし、上のシートと下のシートに剥がれの形状を生じさせて開口部に開け口が得られる。
【0055】
しかしながら、容器に触れる多くの人達の指の腹の垢または雑菌またはコロナウイルス等(以下、「指からの汚れ」という。)が容器に付着し、指の汚れが容器を介して多くの人達に移る懸念を持っている。
【0056】
概ね従来品のロール状の従来作業は、容器から指の腹に湿りを移し、先の平袋を次の平袋から、引っ張る力で引きちぎり、引っ張り引き千切られた先の平袋の開口部のミシン目線の近傍を両指の腹で挟むと容器からの湿りが移り、両指の腹の湿りで2枚が擦られると上下に剥がれを生じることで開け口を設けている。
【0057】
あるいは、先の平袋の内側と反対の外側の両面を手のひらに挟んで上下に強く静電気が生じるまで擦ることにより開け口を設けている。
【0058】
しかしながら、年齢を増すと個人差があるも、指の腹部の皮脂量と水分量が少なく乾いたカサカサの状態または皮膚の面がツルツルの状態であり、従来品を扱う指の腹と平袋の外側の面とが滑り、開け口を得るには難儀であり、容器からの湿りは複数の人達が触れた指からの汚れが移り衛生的に不適な作業を行っている。
【0059】
【0060】
本発明の平袋1は連続した筒状であり、先の平袋9と次の平袋10を構成し、巻き取る方向16に直交する熱シール11を設け、熱シール11に並び設けられるミシン目線5に有する異形の形状が引き引き千切られ切り離すと剥がれの形状が自動的に作られる。
【0061】
異形の形状が打ち抜かれる工程は、熱シール11に並ぶミシン目線5と主部に有する異形の刃型により打ち抜かれる。製造の行程の打ち抜き回数は、都合上1回以上に分けられた打ち抜き作業であってもよく、任意の作業工程である。
【0062】
先の平袋9と次の平袋10を区分けるための領域に異形の形状が設けられて、紙管17を軸にロール状8に巻き取られている。
【0063】
図3に示されるロール状8から先の平袋9が引き出される方向4に引っ張ると熱シール11と区分けするためのミシン目線5と延びる主部に有する異形の形状によって、先の平袋9が次の平袋10から引き千切られ離される。
【0064】
熱シール11は、筒状の連続体または2枚のフィルム・シートが併せられて、平袋1に使用する熱可塑性の面のフィルム・シート等の内側を熱によって融着させており、例えば、フィルム構成のLLDPE側と、ポリエチレン系等または組み合わせで構成される。熱シール11に代えて、融着に代えて接着剤を設けても任意である。熱シール11は、連続または不連続の任意で構成される。
【0065】
筒状の連続した連続体に代えて、別の製造工程の異形の刃型により、上のシートと下のシートの2枚が積層されて、連続する方向13に直交する開口部分2を除いた三方に熱シール11を設けて面の長方形が構成されて、熱シール11に並ぶミシン目線5と異形
の形状が打ち抜かれる。
【0066】
フィルム・シートは、例えば、極薄の、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリプロピレン(PP)OPP、CPP等あるいはそれぞれを組み合わせで構成され高周波や熱板により熱が加えられ平袋となる。シートの選択または組み合わせは任意である。
【0067】
平袋1の縦横のサイズは、任意である。しかしながら、一般に使われる強化ポリ袋のサイズは、縦の方向200から300mm、横の方向200から250mm、シートの厚みが0.008mmのコマーシャル仕様であり、ロール状8を構成し連続する平袋1の枚数は2000枚から3000枚程度である。決めれる数値は、使用される場所と製造工程装置に適した数値が好ましく、特殊な耐油性などの機能を有する仕様もこれら平袋の数値は任意である。
【0068】
ミシン目線5は、連続または不連続などが構成される。加えて、平袋1の熱シール11は、直交する方向に設けて、引き千切り切り離すためのミシン目線5は熱シール11に並び設けられている。それぞれは、連続したまたは不連続の任意の構成で設けてもよい。
【0069】
異形の刃型の刃の長さは材質などでの検証された数値を採用する。ミシン目の、カットのサイズを5mmから8mm、アンカットのサイズを1.0mmから2mmで構成する。これらの数値は、シートの選択や用途によりサイズは任意である。
【0070】
図4の、開口部分2に開け口3を設ける手袋22は、平袋1に有するミシン目線5と延びる主部に有する異形の形状から剥がれの形状に自動的に変化させる技術を生かし、左の手袋27の開口部分2と右の手袋28の開口部分2が向かい合って一体に形成されて、左右対象に直交する位置に異形の刃型による異形の形状を設け、外周の全周には連続した熱または接着剤によるシール帯20が設けられて、外周は刃型により切断または熱により溶断される。
【0071】
本発明の手袋22は、筒状に連続し左と右に連続する方向に直交したミシン目線5と延びる主部に異形の形状を有し、左の手袋27が右の手袋28から引っ張られ引き千切られるときに双方の27、28の開口部2の異形の形状が剥がれの形状に変化させる。左手と右手の連続した形状は左右対称に連続26することにこだわらなくともよい。
【0072】
図4の、引き千切られた手袋27、28に手を挿入するための開け口3となる一方が開口される残りの三方の外周がシール帯20で閉じられた手袋であって、残りの三方の全周がシール帯20で形成されて、開口部分2に容易に開け口3が開けることができる剥がれの形状に変化させるための異形の形状を有している。ミシン目線5または熱によるシール帯20の構成は連続または不連続で任意である。
【0073】
図5の連続する手袋27と手袋28のそれぞれは、ミシン目5を挟んで独立した袋体とする手袋27の全周を連続させるシール帯20に左のシール帯29をつないで囲み密封し、手袋28の全周を連続させるシール帯20と右のシール帯30をつないで囲み密封してもよい。熱シールで閉じられた内部には薬事の効果が得られる原料、または薬液が封入されることが望ましい。
【0074】
さらには、封印した手袋27、28の開け口3を設けるための、シール帯29、30の面と面の間に容易に剥がすことができる温度調節の行程を行う。または面と面の間に容易に剥がすことができるイージーシールを挟んで熱加工を行う。または容易に切り離す切り
込みノッチなどを設けることが望ましい。
【0075】
筒状の連続した連続体に代えて、別の製造工程の異形の刃型により、上のシートと下のシートの2枚が積層されて、左右対称に連続26する方向に直交するミシン目線5と異形の形状が打ち抜かれる。さらには、打ち抜かれる工程の好ましくは、ミシン目線の近傍に面と指が接触する部位に指の肌が触れても保湿作用の化粧品原料の薬液などを予め噴霧するなどの補助剤を設けるとよい。
【0076】
すなわち、本発明の手袋22は、手袋22の左と右が手首側を合わせるように一体に形成された手袋22の左と右を区分けする位置にミシン目線5が設けられた手袋である。
【0077】
ミシン目線5は、ミシン目線5の方向に延びる主部と、主部から片側または両側に延びる枝部からなる異形の形状を有している。
【0078】
異形の形状は、左の手袋27が右の手袋28からミシン目線5で千切られ切り離されたときに、開口部分2に有す容易に開け口3を開けることができる剥がれの形状に変化することを特長とする手袋22である。
【符号の説明】
【0079】
1 平袋
2 開口部分
3 開け口
4 引き出される方向
5 ミシン目線
6 上の面
7 下の面
8 ロール状
9 先の平袋
10 次の平袋
11 熱シール
12 引っ張る力
13 連続する方向
14 十字の打ち抜き
15 V字の打ち抜き
16 巻き取る方向
17 紙管
18 アーム
19 器具
20 シール帯
21 液剤
22 手袋
23 十字の異形の形状
24 V字の異形の形状
25 容器
26 左右対称に連続
27 左の手袋
28 右の手袋
29 左のシール帯
30 右のシール