(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025141046
(43)【公開日】2025-09-29
(54)【発明の名称】基板処理装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/304 20060101AFI20250919BHJP
【FI】
H01L21/304 648G
H01L21/304 643A
H01L21/304 644A
H01L21/304 648A
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024040780
(22)【出願日】2024-03-15
(71)【出願人】
【識別番号】000207551
【氏名又は名称】株式会社SCREENホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100135013
【弁理士】
【氏名又は名称】西田 隆美
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 遼太
(72)【発明者】
【氏名】淺野 光
【テーマコード(参考)】
5F157
【Fターム(参考)】
5F157AB02
5F157AB14
5F157AB33
5F157AB90
5F157BA02
5F157BA13
5F157BA31
5F157CD29
5F157CE28
5F157CE29
5F157CE82
5F157CF40
5F157CF42
5F157CF44
5F157DC21
(57)【要約】
【課題】チャックピンの摩耗状態を検知できる基板処理装置を提供する。
【解決手段】基板処理装置は、基板保持部20、画像センサ70、および制御部90を備える。基板保持部20は、基板Wの周縁部に当接することにより、基板Wを把持するチャックピン22を有する。画像センサ70は、基板保持部20を撮影することにより、検査画像を取得する。検査画像は、チャックピン22の画像を含む。制御部90は、検査画像に基づいてチャックピン22の摩耗状態を示す摩耗指標を出力する。これにより、チャックピン22の摩耗状態を検知できる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を処理する基板処理装置であって、
前記基板を保持する基板保持部と、
前記基板保持部に保持された前記基板へ向けて処理液を吐出するノズルと、
前記基板保持部を撮影する画像センサと、
前記画像センサが取得した検査画像に基づいて前記基板保持部の状態を検知する制御部と、
を備え、
前記基板保持部は、
前記基板の周縁部に当接することにより、前記基板を把持するチャックピン
を有し、
前記検査画像は、前記チャックピンの画像を含み、
前記制御部は、
前記検査画像に基づいて前記チャックピンの摩耗状態を示す摩耗指標を出力する摩耗検査部
を有する、基板処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の基板処理装置であって、
前記チャックピンは、
前記基板の周縁部から離れた離間位置と、前記基板の周縁部に当接する当接位置との間で移動する可動ピン
を含み、
前記検査画像は、前記可動ピンの画像を含み、
前記摩耗検査部は、前記可動ピンの摩耗状態を示す摩耗指標を出力する、基板処理装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の基板処理装置であって、
前記摩耗検査部は、
前記検査画像に基づいて前記摩耗指標を出力する機械学習モデル
を有する、基板処理装置。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の基板処理装置であって、
前記摩耗検査部は、摩耗がない状態の前記チャックピンを示す基準画像と、前記検査画像との差分に基づいて、前記摩耗指標を出力する、基板処理装置。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の基板処理装置であって、
前記画像センサは、前記基板保持部が前記基板を保持していないときに、前記チャックピンを撮影する、基板処理装置。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載の基板処理装置であって、
前記制御部は、
前記摩耗指標に基づいて、前記チャックピンの継続使用が可能か否かを判定する使用判定部
をさらに有する、基板処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の基板処理装置であって、
前記使用判定部は、前記摩耗指標に基づいて、
前記チャックピンの継続使用を許可し、かつ、ユーザに前記チャックピンの交換を促さない第1判定結果と、
前記チャックピンの継続使用を許可し、かつ、ユーザに前記チャックピンの交換を促す第2判定結果と、
前記チャックピンの継続使用を禁止する第3判定結果と、
のいずれか1つを出力する、基板処理装置。
【請求項8】
請求項7に記載の基板処理装置であって、
前記基板保持部から前記基板を取り出す搬送ロボット
をさらに備え、
前記使用判定部が、前記第1判定結果を出力した場合、前記搬送ロボットは、前記基板保持部から前記基板を取り出すときに、前記チャックピンに対して前記基板を、鉛直上方へ移動させ、
前記使用判定部が、前記第2判定結果を出力した場合、前記搬送ロボットは、前記基板保持部から前記基板を取り出すときに、前記チャックピンの摩耗部から前記基板が遠ざかるように、前記チャックピンに対して前記基板を斜め上方へ移動させる、基板処理装置。
【請求項9】
請求項1または請求項2に記載の基板処理装置であって、
前記基板に接触しつつ前記基板を洗浄するブラシ
をさらに備える、基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チャックピンで基板を把持しつつ基板を処理する基板処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、半導体ウェハ等の基板を水平な姿勢で回転させつつ、基板に対して処理液の供給やブラシ洗浄等の処理を行う基板処理装置が知られている。この種の基板処理装置は、複数のチャックピンを有する。複数のチャックピンは、基板の周縁部に当接することにより、基板を把持する。
【0003】
チャックピンを有する従来の基板処理装置は、例えば、特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
基板処理装置のチャックピンは、複数の基板を順次に把持することにより、次第に摩耗する。具体的には、チャックピンの表面のうち、基板に当接する部分が、凹状に摩耗する。そして、チャックピンの摩耗が進行すると、基板の周縁部が、凹状の摩耗部に嵌合する。このため、チャックピンから基板を取り出すときに、基板の周縁部が摩耗部に引っ掛かって、取り出しに失敗する場合がある。
【0006】
従来の基板処理装置では、チャックピンを定期的に交換していた。しかしながら、チャックピンの摩耗状態を検知して、チャックピンの交換時期を最適化することは、行われていなかった。
【0007】
そこで、本発明は、チャックピンの摩耗状態を検知できる基板処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、基板を処理する基板処理装置であって、前記基板を保持する基板保持部と、前記基板保持部に保持された前記基板へ向けて処理液を吐出するノズルと、前記基板保持部を撮影する画像センサと、前記画像センサが取得した検査画像に基づいて前記基板保持部の状態を検知する制御部と、を備え、前記基板保持部は、前記基板の周縁部に当接することにより、前記基板を把持するチャックピンを有し、前記検査画像は、前記チャックピンの画像を含み、前記制御部は、前記検査画像に基づいて前記チャックピンの摩耗状態を示す摩耗指標を出力する摩耗検査部を有する。
【0009】
本願の第2発明は、第1発明の基板処理装置であって、前記チャックピンは、前記基板の周縁部から離れた離間位置と、前記基板の周縁部に当接する当接位置との間で移動する可動ピンを含み、前記検査画像は、前記可動ピンの画像を含み、前記摩耗検査部は、前記可動ピンの摩耗状態を示す摩耗指標を出力する。
【0010】
本願の第3発明は、第1発明または第2発明の基板処理装置であって、前記摩耗検査部は、前記検査画像に基づいて前記摩耗指標を出力する機械学習モデルを有する。
【0011】
本願の第4発明は、第1発明または第2発明の基板処理装置であって、前記摩耗検査部は、摩耗がない状態の前記チャックピンを示す基準画像と、前記検査画像との差分に基づいて、前記摩耗指標を出力する。
【0012】
本願の第5発明は、第1発明から第4発明までのいずれか1発明の基板処理装置であって、前記画像センサは、前記基板保持部が前記基板を保持していないときに、前記チャックピンを撮影する。
【0013】
本願の第6発明は、第1発明から第5発明までのいずれか1発明の基板処理装置であって、前記制御部は、前記摩耗指標に基づいて、前記チャックピンの継続使用が可能か否かを判定する使用判定部をさらに有する。
【0014】
本願の第7発明は、第6発明の基板処理装置であって、前記使用判定部は、前記摩耗指標に基づいて、前記チャックピンの継続使用を許可し、かつ、ユーザに前記チャックピンの交換を促さない第1判定結果と、前記チャックピンの継続使用を許可し、かつ、ユーザに前記チャックピンの交換を促す第2判定結果と、前記チャックピンの継続使用を禁止する第3判定結果と、のいずれか1つを出力する。
【0015】
本願の第8発明は、第7発明の基板処理装置であって、前記基板保持部から前記基板を取り出す搬送ロボットをさらに備え、前記使用判定部が、前記第1判定結果を出力した場合、前記搬送ロボットは、前記基板保持部から前記基板を取り出すときに、前記チャックピンに対して前記基板を、鉛直上方へ移動させ、前記使用判定部が、前記第2判定結果を出力した場合、前記搬送ロボットは、前記基板保持部から前記基板を取り出すときに、前記チャックピンの摩耗部から前記基板が遠ざかるように、前記チャックピンに対して前記基板を斜め上方へ移動させる
【0016】
本願の第9発明は、第1発明から第8発明までのいずれか1発明の基板処理装置であって、前記基板に接触しつつ前記基板を洗浄するブラシをさらに備える。
【発明の効果】
【0017】
本願の第1発明~第9発明によれば、チャックピンの画像に基づいて、チャックピンの摩耗状態を検知できる。
【0018】
特に、本願の第2発明によれば、固定ピンよりも摩耗が生じやすい可動ピンの摩耗状態を検知できる。
【0019】
特に、本願の第5発明によれば、チャックピンの摩耗状態を、より精度よく検知できる。
【0020】
特に、本願の第6発明によれば、チャックピンの摩耗状態に基づいて、チャックピンを継続して使用可能か否かを判定できる。
【0021】
特に、本願の第7発明によれば、チャックピンの継続使用に関して、許可と禁止の二択ではなく、使用を許可しつつチャックピンの交換を促す第2判定結果を出力することが可能である。これにより、基板処理装置のユーザは、基板の処理を継続しつつ、チャックピンを交換するための準備を進めることができる。
【0022】
特に、本願の第8発明によれば、チャックピンの摩耗部に基板が引っ掛かることを抑制しつつ、基板保持部から基板を取り出すことができる。
【0023】
特に、本願の第9発明によれば、ブラシからの圧力によるチャックピンの摩耗状態を検知できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図5】可動ピンの検査に関わる制御部の機能を、概念的に示したブロック図である。
【
図6】可動ピンの検査の流れを示したフローチャートである。
【
図7】可動ピンの摩耗が進行した状態を示した図である。
【
図8】可動ピンの継続使用が可能か否かを判定するときの判定基準の例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0026】
<1.全体構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る基板処理装置1の構成を示した図である。この基板処理装置1は、半導体の製造工程において、円板状の基板W(シリコンウェハ)の表面に処理液を供給して、基板Wを処理する装置である。
図1に示すように、基板処理装置1は、チャンバ10、基板保持部20、回転機構30、ノズル40、ブラシユニット50、カップ60、画像センサ70、搬送ロボット80、および制御部90を備えている。
【0027】
チャンバ10は、基板Wを処理するための処理空間16を形成する筐体である。チャンバ10は、処理空間16の側部を取り囲む側壁11と、処理空間16の上部を覆う天板部12と、処理空間16の下部を覆う底板部13と、を有する。基板保持部20、回転機構30、ノズル40、ブラシユニット50、カップ60、および画像センサ70は、チャンバ10の内部に収容される。
【0028】
側壁11の一部分には、チャンバ10内への基板Wの搬入およびチャンバ10からの基板Wの搬出を行うための搬入出口14と、搬入出口14を開閉するシャッタ15とが、設けられている。
【0029】
基板保持部20は、チャンバ10の内部において、基板Wを水平姿勢(法線が鉛直方向を向く姿勢)で保持する機構である。
図2は、基板保持部20の上面図である。
図1および
図2に示すように、基板保持部20は、円板状のスピンベース21と、複数のチャックピン22とを有する。複数のチャックピン22は、スピンベース21の上面の外周部に、等角度間隔で設けられている。基板Wは、パターンが形成される被処理面を上側に向けた状態で、複数のチャックピン22に保持される。
【0030】
図2に示すように、複数のチャックピン22は、2つの固定ピン23、2つの可動ピン24、および2つの補助ピン25を有する。2つの固定ピン23と2つの可動ピン24とは、スピンベース21の中心軸Cを挟んで、互いに反対側に位置する。2つの補助ピン25は、固定ピン23と可動ピン24との間に位置する。すなわち、本実施形態では、スピンベース21の外周部に沿って、固定ピン23、固定ピン23、補助ピン25、可動ピン24、可動ピン24、補助ピン25が、この順に等角度間隔で配置されている。
【0031】
2つの固定ピン23は、スピンベース21に対して固定されている。固定ピン23は、固定爪231および固定支持面232を有する。固定爪231は、径方向内側(中心軸C側)へ向けて突出する突起である。固定支持面232は、固定爪231の下端部から、径方向内側へ向かうにつれて徐々に高さが低下する傾斜面である。
【0032】
2つの可動ピン24は、スピンベース21に対して回動可能に取り付けられている。可動ピン24は、可動爪241および可動支持面242を有する。可動爪241は、径方向内側(中心軸C側)へ向けて突出する突起である。本実施形態の可動爪241は、径方向内側へ向けて互いに平行に延びる3本の爪を有する。ただし、可動爪241は、単一の爪により構成されていてもよい。可動支持面242は、可動爪241の下端部から、径方向内側へ向かうにつれて徐々に高さが低下する傾斜面である。
【0033】
スピンベース21の内部には、可動ピン24の位置を切り替えるための切替機構26が設けられている。
図3は、可動ピン24の側面図である。切替機構26は、可動ピン24の位置を、
図3において実線で示した当接位置と、
図3において二点鎖線で示した離間位置との間で移動させる。具体的には、切替機構26は、可動ピン24を回転させることによって、可動爪241を、基板Wの周縁部に当接する位置と、基板Wの周縁部から離れる位置との間で移動させる。
【0034】
基板Wの搬入時および搬出時には、可動ピン24は、離間位置に配置される。基板Wは、搬送ロボット80によってチャンバ10に搬入され、2つの固定支持面232および2つの可動支持面242の上に載置される。このとき、固定爪231および可動爪241は、基板Wの周縁部から離れている。
【0035】
その後、切替機構26が、可動ピン24を、離間位置から当接位置へ移動させる。そうすると、2つの可動ピン24の可動爪241が、基板Wの周縁部に当接する。そして、2つの可動ピン24が、基板Wを固定ピン23へ向けて押圧する。その結果、2つの可動爪241と2つの固定爪231との間に、基板Wが把持される。基板Wは、スピンベース21の上面から空隙を介して上方の位置に、水平姿勢で保持される。
【0036】
2つの補助ピン25は、スピンベース21に対して固定されている。補助ピン25と基板Wとの間には、僅かな隙間が存在する。補助ピン25は、後述するブラシ51の圧力等で基板Wが撓んだ場合に、基板Wの周縁部に接触する。これにより、基板Wの撓みを制限する。
【0037】
複数のチャックピン22は、基板Wへ供給される処理液に対して耐性を有する樹脂により形成される。チャックピン22の材料には、例えば、PBI(ポリベンゾイミダゾール)またはフッ素樹脂が使用される。チャックピン22は、基板Wの周縁部と繰り返し当接することにより、次第に摩耗する。特に、可動ピン24の可動爪241は、基板Wの周縁部を押圧するため、他の箇所よりも摩耗が進みやすい。
【0038】
回転機構30は、基板保持部20を回転させるための機構である。回転機構30は、スピンベース21の下方に設けられたモータカバー31の内部に収容されている。
図1中に破線で示したように、回転機構30は、モータ32と支持軸33とを有する。支持軸33は、鉛直方向に延び、その下端部がモータ32に接続されるとともに、上端部がスピンベース21の下面の中央に固定される。モータ32を駆動させると、支持軸33が中心軸Cを中心として回転する。そして、支持軸33とともに、基板保持部20および基板保持部20に保持された基板Wも、中心軸Cを中心として回転する。
【0039】
また、回転機構30は、エンコーダ34を有する。エンコーダ34は、支持軸33の回転角度を、制御部90へ出力する。制御部90は、エンコーダ34から入力される信号に基づいて、モータ32の回転角度を制御する。また、制御部90は、エンコーダ34から入力される信号に基づいて、チャックピン22を所定の位置で停止させることができる。
【0040】
ノズル40は、基板保持部20に保持された基板Wの上面に向けて、処理液を吐出する機構である。ノズル40は、処理液が貯留されたタンクと、配管を介して接続されている。配管の経路上には、ポンプおよびバルブが設けられている。バルブを開放して、ポンプを動作させると、タンクから配管を通ってノズル40に、処理液が供給される。そして、ノズル40から基板Wの上面に向けて、処理液が吐出される。
【0041】
基板処理装置1は、回転機構30により基板Wを回転させた状態で、ノズル40から基板Wの上面の中央に、処理液を吐出する。処理液は、基板Wの回転による遠心力で、基板Wの中央から周縁部へ広がる。これにより、基板Wの上面に、処理液が均一に供給される。
【0042】
処理液には、例えば、純水(脱イオン水)が使用される。なお、洗浄液には、純水に代えて、炭酸水、オゾン水、水素水、電解イオン水、SC1(アンモニアと過酸化水素水との混合溶液)またはTMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)等を使用することもできる。
【0043】
ブラシユニット50は、基板保持部20に保持された基板Wの上面を物理的に洗浄するユニットである。
図1に示すように、ブラシユニット50は、ブラシ51と、ブラシ51を移動させる移動機構52とを有する。移動機構52は、ブラシ51を、基板Wの上面に接触する低位置と、基板Wの上面から上方へ退避した高位置との間で、昇降移動させることができる。また、移動機構52は、ブラシ51を低位置に配置した状態で、ブラシ51を基板Wの上面に沿って揺動させることができる。基板処理装置1は、ノズル40から処理液を吐出しながら、ブラシ51による基板Wの洗浄を行う。ブラシ51は、基板Wの上面を押圧しつつ、基板Wの上面に対して摺動することにより、基板Wの上面を物理的に洗浄する。
【0044】
なお、基板処理装置1は、基板Wの下面や外周端面を洗浄するためのブラシユニットを、さらに有していてもよい。
【0045】
カップ60は、使用後の処理液を捕集する機構である。
図3に示すように、カップ60は、基板保持部20を取り囲む円環状の案内板61を有する。カップ60は、図示を省略した昇降機構により、昇降移動することが可能である。ノズル40が処理液を吐出するときには、案内板61が、基板保持部20に保持された基板Wを包囲する。ノズル40から吐出された処理液は、基板Wの上面に供給された後、基板Wの回転による遠心力で、外側へ飛散する。そして、基板Wから飛散した処理液は、案内板61に捕集される。案内板61に捕集された処理液は、図示を省略した配管を通って、チャンバ10の外部へ排出される。
【0046】
画像センサ70は、基板保持部20の可動ピン24を撮影するカメラである。画像センサ70は、チャンバ10に対して固定されている。
図1および
図2に示すように、画像センサ70は、基板保持部20の側方に配置されている。本実施形態では、画像センサ70が、可動ピン24と略同一の高さに配置されている。ただし、画像センサ70は、可動ピン24の斜め上方に配置されていてもよい。画像センサ70は、画像センサ70の撮影視野の中心を通る仮想線が、上面視において可動ピン24を通り、かつ、基板Wの外周の接線となる方向に配置されていることが望ましい。
【0047】
なお、画像センサ70は、処理液の影響により腐食することを防止するために、チャンバ10内の処理空間16から隔離された空間に、配置されていてもよい。また、画像センサ70は、チャンバ10の外部に配置されていてもよい。その場合、画像センサ70は、透明な窓や、ミラーを介して可動ピン24を撮影するものであってもよい。
【0048】
画像センサ70は、CCDやCMOS等の撮像素子と、撮像素子へ光を導入するレンズとを有する。また、画像センサ70は、撮影時に可動ピン24へ照明光を照射するLED等の光源を有していてもよい。
【0049】
画像センサ70による撮影を行うときには、画像センサ70の視野に可動ピン24が入る位置で、スピンベース21の回転を停止させる。この状態で、画像センサ70は、可動ピン24を撮影する。これにより、画像センサ70は、可動ピン24の画像を含む検査画像Dを取得する。検査画像Dは、複数の画素により構成される多階調のデジタルデータである。得られた検査画像Dは、画像センサ70から制御部90へ出力される。
【0050】
搬送ロボット80は、チャンバ10への基板Wを搬入と、チャンバ10からの基板Wの搬出と、を行う装置である。搬送ロボット80は、ハンド81と、ハンド81を移動させる移動機構(図示省略)とを有する。移動機構は、ハンド81を、水平方向および上下方向に移動させることが可能である。また、移動機構は、ハンド81を、水平方向の成分と上下方向の成分とを有する斜め方向に移動させることも可能である。
【0051】
基板Wを搬入するときには、搬送ロボット80が、ハンド81に基板Wを載置しつつ、チャンバ10の外部から、搬入出口14を介してチャンバ10の内部へ、基板Wを搬送する。そして、搬送ロボット80は、2つの固定ピン23および2つの可動ピン24に基板Wを移載した後、チャンバ10の外部へ退避する。続いて、可動ピン24が、離間位置から当接位置へ移動する。これにより、可動ピン24と固定ピン23との間に、基板Wが把持される。その後、基板処理装置1は、回転機構30により基板Wを回転させつつ、ノズル40からの処理液の吐出と、ブラシ51による基板Wの洗浄とを行う。
【0052】
基板Wを搬出するときには、可動ピン24が、当接位置から離間位置へ移動する。これにより、可動ピン24および固定ピン23による基板Wの把持が解除される。そして、搬送ロボット80が、スピンベース21と基板Wの間へハンド81を挿入し、ハンド81を上昇させる。これにより、基板保持部20からハンド81へ基板Wが移載される。その後、搬送ロボット80は、基板Wを載置したハンド81を、搬入出口14を介してチャンバ10の外部へ搬出する。
【0053】
制御部90は、基板処理装置1の上記各部を制御する情報処理装置である。
図4は、基板処理装置1の制御ブロック図である。
図4に示すように、制御部90は、CPU等のプロセッサ91、RAM等のメモリ92、およびハードディスクドライブ等の記憶部93を有するコンピュータにより構成される。
【0054】
記憶部93内には、制御プログラムP1と、検査プログラムP2とが、記憶されている。制御プログラムP1は、基板Wの処理を実行するために、基板処理装置1の各部を動作制御するためのコンピュータプログラムである。検査プログラムP2は、画像センサ70から得られる検査画像Dに基づいて、可動ピン24の状態を検査するためのコンピュータプログラムである。
【0055】
図4に示すように、制御部90は、上述したシャッタ15、切替機構26、モータ32、エンコーダ34、ポンプ、バルブ、移動機構52、画像センサ70、および搬送ロボット80と、それぞれ有線または無線により通信可能に接続されている。また、制御部90は、液晶ディスプレイ等の表示部94とも、電気的に接続されている。制御部90は、記憶部93に記憶された制御プログラムP1および検査プログラムP2に従って、上記の各部を動作制御する。これにより、基板Wの処理および後述するステップS1~S11の検査処理が実現される。
【0056】
<2.可動ピンの検査>
続いて、上記の画像センサ70を用いた可動ピン24の検査について、説明する。この基板処理装置1では、制御部90が、画像センサ70から取得した検査画像Dに基づいて、基板保持部20の可動ピン24の状態を検知する。
【0057】
図5は、可動ピン24の検査に関する制御部90の機能を、概念的に示したブロック図である。
図5に示すように、制御部90は、画像入力部95、摩耗検査部96、および使用判定部97を有する。画像入力部95、摩耗検査部96、および使用判定部97の各機能は、制御部90が、検査プログラムP2に従って動作することにより、実現される。
【0058】
図6は、可動ピン24の検査の流れを示したフローチャートである。本実施形態では、基板保持部20に基板Wが保持されていない状態で、可動ピン24の検査を行う。
図6に示すように、制御部90は、エンコーダ34から入力された信号に基づいて、モータ34の回転角度を制御する。これにより、可動ピン24が、画像センサ70の視野に入る撮影位置まで、スピンベース21を回転させる(ステップS1)。
【0059】
続いて、画像センサ70が可動ピン24を撮影する(ステップS2)。これにより、可動ピン24の画像を含む検査画像Dが得られる。画像センサ70は、得られた検査画像Dを、制御部90の画像入力部95へ入力する(ステップS3)。制御部90は、入力された検査画像Dを、記憶部93に記憶させてもよい。
【0060】
図5に示すように、制御部90の摩耗検査部96は、機械学習モデルMを有する。機械学習モデルMは、ディープラーニング等の教師あり機械学習アルゴリズムによって作成された推論モデルである。機械学習モデルMは、可動ピン24の検査画像Dに基づいて、当該可動ピン24の摩耗状態を示す摩耗指標Vを出力する。摩耗指標Vは、例えば、摩耗の進行度合いに応じて連続的に変化する数値である。ただし、摩耗指標Vは、「摩耗なし」、「摩耗小」、「摩耗大」などの段階的な状態のみを示す情報であってもよい。
【0061】
機械学習モデルMを作成するときには、可動ピン24の画像と、当該画像中の可動ピン24の摩耗状態を示す摩耗指標Vと、を含む教師データを、多数用意する。このとき、多数の画像の中には、可動ピン24の摩耗状態が異なる複数の画像を含めるようにする。そして、機械学習アルゴリズムに、それらの教師データを学習させる。機械学習アルゴリズムは、可動ピン24の画像が入力された場合に、それに対応する摩耗指標Vを出力できるように、機械学習モデルMのパラメータを調整する。これにより、学習済みの機械学習モデルMが作成される。
【0062】
ステップS3の後、摩耗検査部96は、機械学習モデルMに検査画像Dを入力する。そうすると、機械学習モデルMは、当該検査画像Dに含まれる可動ピン24の摩耗状態を示す摩耗指標Vを出力する(ステップS4)。これにより、摩耗検査部96は、可動ピン24の摩耗状態を推定することができる。摩耗検査部96は、2つの可動ピン24のそれぞれについて、摩耗指標Vを取得する。また、摩耗検査部96は、得られた摩耗指標Vを、表示部94に表示する(ステップS5)。
【0063】
このように、本実施形態の基板処理装置1は、画像センサ70により可動ピン24を撮影し、得られた検査画像Dに基づいて、可動ピン24の摩耗状態を示す摩耗指標Vを出力する。これにより、基板保持部20から可動ピン24を取り外すことなく、非接触で、可動ピン24の摩耗状態を検知できる。特に、機械学習モデルMを利用することで、摩耗量の計測方法や、摩耗量に基づく摩耗指標Vの算出方法を、ユーザが細かく設定することなく、摩耗指標Vを得ることができる。これにより、可動ピン24の摩耗状態を、容易に判定できる。
【0064】
図7は、可動ピン24の摩耗が進行した状態を示した図である。
図7のように、可動爪241の基板Wと当接する箇所には、摩耗により凹部243が形成される。そして、凹部243が深くなると、基板Wの周縁部が凹部243に嵌合する。その場合、搬送ロボット80が基板保持部20から基板Wを取り出すときに、基板Wが凹部243に引っ掛かって、基板Wの取り出しに失敗する可能性がある。
【0065】
そこで、制御部90の使用判定部97は、ステップS4で得られた摩耗指標Vに基づいて、可動ピン24の継続使用が可能か否かを判定する(ステップS6)。
図8は、ステップS6における判定基準の例を示した図である。ここでは、摩耗指標Vが大きいほど、可動ピン24の摩耗が進んでいるものとする。
図8の例では、使用判定部97は、摩耗指標Vに基づいて、第1判定結果R1、第2判定結果R2、および第3判定結果R3のうちのいずれか1つを出力する。
【0066】
使用判定部97は、摩耗指標Vが、第1閾値V1未満である場合、第1判定結果R1を出力する。第1判定結果R1は、可動ピン24の継続使用が可能であり、可動ピン24の交換準備も現時点では不要であることを表す。この場合、使用判定部97は、可動ピン24の継続使用を許可し、かつ、可動ピン24の交換準備が不要である旨のメッセージを、表示部94に表示する(ステップS7)。
【0067】
使用判定部97は、摩耗指標Vが、第1閾値V1以上であり、かつ、第1閾値V1よりも大きい第2閾値V2未満である場合、第2判定結果R2を出力する。第2判定結果R2は、可動ピン24の継続使用が可能であるが、可動ピン24の交換準備が必要であることを表す。この場合、使用判定部97は、可動ピン24の継続使用を許可し、かつ、ユーザに可動ピン24の交換準備を促す旨のメッセージを、表示部94に表示する(ステップS8)。
【0068】
使用判定部97は、摩耗指標Vが、第2閾値V2以上である場合、第3判定結果R3を出力する。第3判定結果R3は、可動ピン24の継続使用が不可であることを表す。この場合、使用判定部97は、可動ピン24の継続使用を禁止する旨のメッセージを、表示部94に表示する(ステップS9)。そして、使用判定部97は、可動ピン24が交換されるまで、基板処理装置1による基板Wの処理を中止する(ステップS10)。
【0069】
以上のように、本実施形態の基板処理装置1は、摩耗指標Vに基づいて、可動ピン24の継続使用が可能か否かを判定する。そして、基板処理装置1は、可動ピン24の継続使用の可否を、表示部94に表示する。これにより、基板処理装置1のユーザは、可動ピン24の継続使用が可能か否かを認識できる。したがって、可動ピン24の摩耗が進行した状態のまま、可動ピン24を使用することを抑制できる。
【0070】
特に、本実施形態では、使用判定部97が、上述した第1判定結果R1~第3判定結果R3を出力する。すなわち、使用判定部97は、可動ピン24の継続使用を許可する第1判定結果R1および可動ピン24の継続使用を禁止する第3判定結果R3だけではなく、可動ピン24の継続使用を許可しつつ可動ピン24の交換を促す第2判定結果R2を出力することができる。これにより、基板処理装置1のユーザは、基板Wの処理を継続しつつ、可動ピン24を交換するための準備を進めることができる。その結果、基板処理装置1のダウンタイムを短縮できる。
【0071】
制御部90は、搬送ロボット80の動作を制御するための制御モードとして、第1制御モードと第2制御モードとを有する。第1制御モードでは、搬送ロボット80が、基板保持部20から基板Wを取り出すときに、基板Wを載置したハンド81を、
図7中の破線矢印A1のように、複数のチャックピン22に対して鉛直上方へ移動させる。
【0072】
一方、第2制御モードでは、搬送ロボット80が、基板保持部20から基板Wを取り出すときに、基板Wを載置したハンド81を、
図7中の破線矢印A2のように、複数のチャックピン22に対して斜め上方へ移動させる。このとき、ハンド81の移動方向は、可動ピン24の凹部243(摩耗部)から基板Wが遠ざかるような向きとする。
【0073】
ステップS6において、使用判定部97が第1判定結果R1を出力した場合、制御部90は、搬送ロボット80の制御モードを、第1制御モードとする(ステップS11)。すなわち、基板保持部20から基板Wを取り出すときに、基板Wを載置したハンド81を、鉛直上方へ移動させる。これにより、基板Wに横向きの力が加わることを抑制しつつ、基板保持部20から基板Wを取り出すことができる。この場合、可動ピン24の摩耗が小さいので、ハンド81を鉛直上方へ移動させても、基板Wが凹部243に引っ掛かることはない。
【0074】
一方、ステップS6において、使用判定部97が第2判定結果R2を出力した場合、制御部90は、搬送ロボット80の制御モードを、第1モードから第2モードへ切り替える(ステップS12)。すなわち、基板保持部20から基板Wを取り出すときに、可動ピン24の凹部243から遠ざかるように、基板Wを斜め上方へ移動させる。これにより、基板Wが凹部243に引っ掛かることを抑制しつつ、基板保持部20から基板Wを取り出すことができる。
【0075】
<3.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
【0076】
<3-1.第1変形例>
上記の実施形態では、機械学習モデルMが出力した摩耗指標Vに基づいて、使用判定部97が、可動ピン24の継続使用が可能か否かを判定していた。しかしながら、機械学習モデルMが、可動ピン24の継続使用が可能か否かを示す情報を出力してもよい。例えば、機械学習モデルMが、上述した第1判定結果R1、第2判定結果R2、または第3判定結果R3を、摩耗指標Vとして出力してもよい。
【0077】
<3-2.第2変形例>
上記の実施形態では、摩耗検査部96は、機械学習モデルMを利用して、摩耗指標Vを出力していた。しかしながら、摩耗検査部96は、機械学習モデルMを用いることなく、摩耗指標Vを出力してもよい。例えば、摩耗検査部96は、摩耗がない状態の可動ピン24を示す基準画像を有していてもよい。そして、摩耗検査部96は、当該基準画像と検査画像Dとの差分に基づいて、摩耗指標Vを出力してもよい。具体的には、基準画像と検査画像Dとの差分が大きいほど、値の大きい摩耗指標Vを出力してもよい。
【0078】
また、摩耗検査部96は、検査画像Dに基づいて凹部243の深さを計測し、その計測値に基づいて摩耗指標Vを算出してもよい。その場合、上述した第1閾値V1に相当する凹部243の深さは、例えば0.1~0.2mm程度にするとよい。また、上述した第2閾値V2に相当する凹部243の深さは、例えば0.2~0.3mm程度にするとよい。
【0079】
<3-3.第3変形例>
上記の実施形態では、基板保持部20が基板Wを保持していない状態で、可動ピン24を検査していた。基板保持部20が基板Wを保持していない状態では、摩耗により形成される凹部243の状態が、検査画像Dに現れやすいので、可動ピン24の摩耗状態を、精度よく判定できる。ただし、基板保持部20が基板Wを保持している状態でも、凹部243が検査画像Dに現れる場合には、基板Wを保持したまま可動ピン24の検査を行ってもよい。
【0080】
<3-4.第4変形例>
上記の実施形態では、基板保持部20が、2本の固定ピン23、2本の可動ピン24、および2本の補助ピン25を有していた。しかしながら、基板保持部20が有する固定ピン23、可動ピン24、および補助ピン25の数は、上記の実施形態とは異なる数であってもよい。例えば、基板保持部20は、補助ピン25を有していなくてもよい。
【0081】
また、上記の実施形態では、複数のチャックピン22のうち、特に摩耗しやすい可動ピン24のみを検査していた。しかしながら、他のチャックピン22も、同様の方法で検査してもよい。例えば、画像センサ70により固定ピン23を撮影し、得られた検査画像Dに基づいて、固定ピン23の摩耗状態を示す摩耗指標Vを出力してもよい。また、可動ピン24を交換する場合、他のチャックピン22も同時に交換してもよい。
【0082】
<3-5.第5変形例>
上記の実施形態では、ブラシユニット50を備えた基板処理装置1について説明した。しかしながら、本発明の基板処理装置は、ブラシユニット50を備えるものには限定されない。例えば、基板処理装置1は、ブラシユニット50の代わりに、処理液と気体の混合流体を吐出する二流体ノズルを備えるものであってもよい。この場合、処理液には、硫酸、硝酸、酢酸、塩酸、フッ化水素酸、アンモニア水、過酸化水素水のうちの少なくとも1つを含む薬液が使用される。例えば、アンモニア水と過酸化水素水との混合液であるSC-1洗浄液が、処理液として使用される。ただし、ブラシ51を備えた基板処理装置1は、ブラシ51が基板Wに直接接触して圧力を加えるため、チャックピン22が特に摩耗しやすい。したがって、ブラシユニット50を備えた基板処理装置1に本発明を適用することは、特に高い意義を有する。
【0083】
<3-6.他の変形例>
上記の実施形態では、処理対象となる基板Wが半導体用のシリコンウェハであった。しかしながら、本発明において処理対象となる基板は、シリコンウェハに限定されるものではなく、液晶表示装置等のフラットパネルディスプレイ用のガラス基板、フォトマスク用のガラス基板、太陽電池用のガラス基板などの、他の精密電子装置用の基板であってもよい。
【0084】
また、基板処理装置の細部の形状については、本願の各図に示された形状と、相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0085】
1 :基板処理装置
10 :チャンバ
20 :基板保持部
21 :スピンベース
22 :チャックピン
23 :固定ピン
24 :可動ピン
25 :補助ピン
26 :切替機構
30 :回転機構
40 :ノズル
50 :ブラシユニット
51 :ブラシ
60 :カップ
70 :画像センサ
80 :搬送ロボット
81 :ハンド
90 :制御部
94 :表示部
95 :画像入力部
96 :摩耗検査部
97 :使用判定部
231 :固定爪
232 :固定支持面
241 :可動爪
242 :可動支持面
243 :凹部
D :検査画像
M :機械学習モデル
P1 :制御プログラム
P2 :検査プログラム
R1 :第1判定結果
R2 :第2判定結果
R3 :第3判定結果
V :摩耗指標
V1 :第1閾値
V2 :第2閾値
W :基板