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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025014140
(43)【公開日】2025-01-30
(54)【発明の名称】配線・配管材支持具
(51)【国際特許分類】
   F16L 3/08 20060101AFI20250123BHJP
   F16L 3/12 20060101ALI20250123BHJP
【FI】
F16L3/08 C
F16L3/12 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023116406
(22)【出願日】2023-07-18
(71)【出願人】
【識別番号】000243803
【氏名又は名称】未来工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083655
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 哲寛
(72)【発明者】
【氏名】岸 玄二
【テーマコード(参考)】
3H023
【Fターム(参考)】
3H023AB04
3H023AC06
3H023AC13
3H023AC22
3H023AE07
(57)【要約】
【課題】
内部空間の区画が不要な場合は、当該内部空間を狭めることなく、当該区画が必要な場合のみ、内部空間を区画可能にした配線・配管材支持具の提供である。
【解決手段】
ケーブルCを支持する支持部10は、前記ケーブルCを収容支持する内部と外部を区画する区画壁2と、当該区画壁2により画定された内部空間1と、前記区画壁2の一部が欠落されて前記内部空間1と外部とを連通させる開口部8と、基端側が前記区画壁2に連結部により連結された支持腕部Aとを備え、前記支持腕部Aは、前記基端側を軸として回動することで、前記内部空間1から退避した退避姿勢から、先端側が前記内部空間1内に突出した突出姿勢へと移動して、前記内部空間1を区分可能にしてある。
【選択図】 図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配線・配管材を支持する支持部を備え、構造物などの被固定物に固定される配線・配管材支持具であって、
前記支持部は、前記配線・配管材を収容支持する内部と外部を区画する区画壁と、当該区画壁により画定された内部空間と、前記区画壁の一部が欠落されて前記内部空間と外部とを連通させる開口部と、基端側が前記区画壁に連結部により連結された支持腕部と、を備え、
前記支持腕部は、前記基端側を軸として回動することで、前記内部空間から退避した退避姿勢から、先端側が前記内部空間内に突出した突出姿勢へと移動して、前記内部空間を区分可能であることを特徴とする配線・配管材支持具。
【請求項2】
前記被固定物に固定された状態で、前記突出姿勢の支持腕部と、その下方に位置する前記区画壁の一部とが、上下方向に所定間隔を有して配置され、
前記支持腕部の上面と、前記区画壁の一部の上面とが、前記配線・配管材を下方から支持する支持面を構成することを特徴とする請求項1に記載の配線・配管材支持具。
【請求項3】
突出姿勢の前記支持腕部が水平方向に配置されて、前記開口部を通して配線・配管材を下方に移動させることで、配線・配管材を上下2段で支持可能な第1支持態様と、
突出姿勢の前記支持腕部が垂直方向に配置されて、前記開口部を通して配線・配管材を下方に移動させることで、当該支持腕部で隔離された両側の各内部空間に配線・配管材を左右2列で分離支持可能な第2支持態様との2種類の支持態様を有していることを特徴とする請求項1に記載の配線・配管材支持具。
【請求項4】
前記支持腕部は、前記退避姿勢において、前記区画壁に沿って延びていることを特徴とする請求項1に記載の配線・配管材支持具。
【請求項5】
前記支持腕部は、前記退避姿勢において、前記内部空間に臨む側部が、前記区画壁の内面に沿った形状であることを特徴とする請求項4に記載の配線・配管材支持具。
【請求項6】
前記被固定物に固定された状態で、前記退避姿勢から前記突出姿勢へと回動した前記支持腕部の先端は、前記被固定物、又は前記連結部と対向配置された区画壁の対向内面に接触して、これを超える回動が規制されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の配線・配管材支持具。
【請求項7】
前記支持腕部の基端側には、当該支持腕部の突出姿勢において前記区画壁に当接して、当該支持腕部のそれ以上の回動を規制する回動規制部を有していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の配線・配管材支持具。
【請求項8】
前記支持腕部と前記区画壁は、当該支持腕部の突出姿勢で互いに係合して、当該支持腕部の突出姿勢を維持する姿勢維持部を有していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の配線・配管材支持具。
【請求項9】
前記支持腕部は、前記区画壁における前記配線・配管材の配設方向である幅方向の中間部に設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の配線・配管材支持具。
【請求項10】
前記区画壁の長手方向の一端部に、前記被固定物に固定される固定部が設けられていると共に、当該区画壁の他端部に、前記内部空間に挿入された前記配線・配管材の抜出しを防止する一対の抜止め弾性片が、前記開口部を横切るように、前記被固定物に固定された状態で、当該被固定物に対して垂直な方向から見てハの字形に形成され、
退避姿勢の前記支持腕部は、先端部に前記一対の弾性片がそれぞれ形成された左右分割区画壁部の間の腕部収容空間部に収容配置されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の配線・配管材支持具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、構造物などの被固定物に固定して使用され、配線・配管材を分離して収容可能なように、内部空間が区分可能になっている配線・配管材支持具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
上記目的に使用される配線・配管材支持具としては、特許文献1,2に開示のものが知られている。特許文献1では、内部空間を部分的に仕切る仕切り部12が一体に設けられ、特許文献2では、内部区間をほぼ二分する立設片50が一体に設けられていて、異なる種類の配線・配管材を分離して収容可能になっている。
【0003】
従って、特許文献1,2のいずれにおいても、配線・配管材支持具に一体に設けられている仕切り部12又は立設片50の存在により、内部空間を狭めていると共に、単一の配線・配管材のみを収容する場合には、仕切り部12又は立設片50は不要であるが、その存在が、収容作業の障害にもなっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013-87907号公報
【特許文献2】特開2015-80395号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、内部空間の区画が不要な場合は、当該内部空間を狭めることなく、当該区画が必要な場合のみ、内部空間を区画可能にした配線・配管材支持具の提供を課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための請求項1の発明は、
配線・配管材を支持する支持部を備え、構造物などの被固定物に固定される配線・配管材支持具であって、
前記支持部は、前記配線・配管材を収容支持する内部と外部を区画する区画壁と、当該区画壁により画定された内部空間と、前記区画壁の一部が欠落されて前記内部空間と外部とを連通させる開口部と、基端側が前記区画壁に連結部により連結された支持腕部と、を備え、
前記支持腕部は、前記基端側を軸として回動することで、前記内部空間から退避した退避姿勢から、先端側が前記内部空間内に突出した突出姿勢へと移動して、前記内部空間を区分可能であることを特徴としている。
【0007】
請求項1の発明によれば、前記支持腕部は、前記内部空間から退避した退避姿勢から、先端側が前記内部空間内に突出した突出姿勢へと移動して、前記内部空間を区分可能であるので、当該内部空間を区画する必要がある場合のみ、前記支持腕部を内部空間内に突出させて、当該支持腕部により区画された各内部空間に配線・配管材を分離して収容可能となる。このため、支持腕部が退避姿勢の場合には、当該支持腕部の存在により内部空間は狭められないため、当該内部空間を自由に使用して配線・配管材を収容支持できる。
また、突出姿勢の支持腕部によって、開口部から見て内部空間を手前側と奥側とに区分させることで、奥側への配線・配管材の進入が規制されて、支持腕部が内部空間に突出した後において、勘違いにより配線・配管材が奥側に配設されるのを防止できる。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記被固定物に固定された状態で、前記突出姿勢の支持腕部と、その下方に位置する前記区画壁の一部とが、上下方向に所定間隔を有して配置され、
前記支持腕部の上面と、前記区画壁の一部の上面とが、前記配線・配管材を下方から支持する支持面を構成することを特徴としている。
【0009】
請求項2の発明によれば、前記支持腕部により内部空間が上下に二分されて、それぞれ分離された配線・配管材の敷設路が形成される。配線・配管材の敷設支持に関しては、前記支持腕部の退避状態で、前記開口部から配線・配管材を内部空間に収容して、前記区画壁の一部の上面で支持した後に、当該支持腕部を突出させて、前記開口部から別の配線・配管材を内部空間に収容して、当該支持腕部で支持させることで、配線・配管材を分離させて収容支持する作業を容易に行える。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、突出姿勢の前記支持腕部が水平方向に配置されて、前記開口部を通して配線・配管材を下方に移動させることで、配線・配管材を上下2段で支持可能な第1支持態様と、
突出姿勢の前記支持腕部が垂直方向に配置されて、前記開口部を通して配線・配管材を下方に移動させることで、当該支持腕部で隔離された両側の各内部空間に配線・配管材を左右2列で分離支持可能な第2支持態様との2種類の支持態様を有していることを特徴としている。
【0011】
請求項3の発明によれば、同一の配線・配管材支持具は、垂直配置させて、突出姿勢の支持腕部を水平配置される上下2段配置の支持態様と、水平配置させて、突出姿勢の支持腕部を垂直配置させる左右2列配置との異なる2種類の支持態様を選択して、配線・配管材を分離状態で収容支持できる。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記支持腕部は、前記退避姿勢において、前記区画壁に沿って延びていることを特徴としている。
【0013】
請求項4の発明によれば、前記支持腕部は、前記退避姿勢において、前記区画壁に沿って延びているため、恰も当該区画壁と一体化した状態で設けられているので、当該支持腕部の部分が嵩張ることがない。このため、配線・配管材支持具の取り扱いが良好であると共に、被固定物に対して固定する際に、当該支持腕部が固定作業の邪魔にならない。また、支持腕部の退避姿勢である非使用時には、周囲の区画壁で囲まれているため、折損の恐れがない。
【0014】
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記支持腕部は、前記退避姿勢において、前記内部空間に臨む側部が、前記区画壁の内面に沿った形状であることを特徴としている。
【0015】
請求項5の発明によれば、支持腕部の退避姿勢において、その全体が内部空間に対して退避され、当該内部空間内に突出した部分が存在しないので、内部空間が狭められることはない。
【0016】
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかの発明において、前記被固定物に固定された状態で、前記退避姿勢から前記突出姿勢へと回動した前記支持腕部の先端は、前記被固定物、又は前記連結部と対向配置された区画壁の対向内面に接触して、これを超える回動が規制されることを特徴としている。
【0017】
請求項6の発明によれば、支持腕部が退避姿勢から突出姿勢に回動して、その先端が、前記被固定物、又は前記連結部と対向配置された区画壁の対向内面に接触した状態では、当該支持腕部の突出姿勢が維持され、これを超える回動が防止される。突出姿勢の支持腕部の先端が前記被固定物等に接触しているため、当該支持腕部は、両端支持状態となって、耐支持荷重が増加される。
【0018】
請求項7の発明は、請求項1ないし5のいずれかの発明において、前記支持腕部の基端側には、当該支持腕部の突出姿勢において前記区画壁に当接して、当該支持腕部のそれ以上の回動を規制する回動規制部を有していることを特徴としている。
【0019】
請求項7の発明によれば、区画壁における支持腕部の基端側に設けられた回動規制部により、突出姿勢における当該支持腕部の回動角度が定められて、これ以上の回動を効果的に規制できる。
【0020】
請求項8の発明は、請求項1ないし5のいずれかの発明において、前記支持腕部と前記区画壁は、当該支持腕部の突出姿勢で互いに係合して、当該支持腕部の突出姿勢を維持する姿勢維持部を有していることを特徴としている。
【0021】
請求項8の発明によれば、姿勢維持部の存在により、捩じられたりすることなく、支持腕部の突出姿勢を維持できるので、配線・配管材を安定して支持可能となる。
【0022】
請求項9の発明は、請求項1ないし5のいずれかの発明において、前記支持腕部は、前記区画壁における前記配線・配管材の配設方向である幅方向の中間部に設けられていることを特徴としている。
【0023】
請求項9の発明によれば、支持腕部による配線・配管材の支持バランス、及び区画壁に対する支持腕部の配置バランスの双方が良好となる。
【0024】
請求項10の発明は、請求項1ないし5のいずれかの発明において、前記区画壁の長手方向の一端部に、前記被固定物に固定される固定部が設けられていると共に、当該区画壁の他端部に、前記内部空間に挿入された前記配線・配管材の抜出しを防止する一対の抜止め弾性片が、前記開口部を横切るように、前記被固定物に固定された状態で、当該被固定物に対して垂直な方向から見てハの字形に形成され、
退避姿勢の前記支持腕部は、先端部に前記一対の弾性片がそれぞれ形成された左右分割区画壁部の間の腕部収容空間部に収容配置されていることを特徴としている。
【0025】
請求項10の発明においては、開口部から内部に進入しようとする配線・配管材は、左右の各側面視でハの字形に配置された一対の抜止め弾性片の内側面に接触して、当該一対の抜止め弾性片が外方に弾性変形して、前記開口部の幅(被固定物の表面と弾性変形された一対の抜止め弾性片との間隔)が広くなることで、前記開口部を通して内部空間に挿入されると共に、内部空間に挿入された配線・配管材が抜け出ようとした場合には、当該配線・配管材は一対の抜止め弾性片の外側面に接触して、当該一対の抜止め弾性片は、互い近接するように弾性変形されて、その先端部が接触すると、これを超える変形が抑制されるので、一対の抜止め弾性片の存在により、外部への抜け出しが防止される。そして、前記支持腕部は、先端部に前記一対の抜止め弾性片がそれぞれ形成された左右分割区画壁部の間の腕部収容空間部に配置されているので、区画壁の幅方向に沿った支持腕部の配置バランスが良好となる。
【発明の効果】
【0026】
本発明は、前記支持腕部は、前記内部空間から退避した退避姿勢から、先端側が前記内部空間内に突出した突出姿勢へと移動して、前記内部空間を区分可能であるので、当該内部空間を区画する必要がある場合のみ、前記支持腕部を内部空間内に突出させて、当該支持腕部により区画された各内部空間に配線・配管材を分離して収容可能となる。このため、支持腕部が退避姿勢の場合には、当該支持腕部の存在により内部空間は狭められないため、当該内部空間を自由に使用して配線・配管材を収容支持できる。また、突出姿勢の支持腕部は、開口部から見て内部空間を手前側と奥側とに区分するため、奥側への配線・配管材の進入が規制されて、支持腕部が内部空間に突出した後において、勘違いにより配線・配管材が奥側に配設されるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の実施例1の配線・配管材支持具S1 により、内部空間1内において複数本のケーブルCが上下2段に分離支持された状態の斜視図である。
図2】(a),(b)は、それぞれ配線・配管材支持具S1 を内面側及び外面側から見た斜視図である。
図3】突出姿勢の支持腕部Aの一部を破断した配線・配管材支持具S1 の斜視図である。
図4】(a),(b),(c)は、それぞれ配線・配管材支持具S1 の左側面図、正面図、及び右側面図である。
図5】(d),(e)は、それぞれ配線・配管材支持具S1 の平面図及び底面図であり、(f)は、図4(b)のX1 -X1 線断面図である。
図6】支持腕部Aの退避姿勢において、開口部8から挿入された複数本のケーブルCが区画壁2の第1支持面5に支持された状態の中央縦断面図〔図4(c)のX2 -X2 線断面図〕である。
図7】突出姿勢の支持腕部Aを使用して、配線・配管材支持具S1 の内部空間において複数本のケーブルCを上下2段に分離支持した状態の中央縦断面図である。
図8図7のY-Y線断面図である。
図9】(a)~(c)は、それぞれ配線・配管材支持具S1 の開口部8から内部空間1にケーブルCを挿入させる途中の異なる状態の正面図、平面図及び左側面図の組合せ図である。
図10】(a),(b)は、それぞれ本発明に係る別の配線・配管材支持具S2 の支持腕部Aの退避姿勢及び突出姿勢の斜視図である。
図11】(a),(b)は、それぞれ同様の状態の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、最良の実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明する。
【実施例0029】
実施例1の配線・配管材支持具S1 は、樹脂の射出成形品であって、図1図6及び図7に示されるように、構造物の一つである建物の側壁面Wに固定されて、当該側壁面Wに沿って配設される長尺状の配線・配管材の一つであるケーブルCの一部を収容支持することで、当該ケーブルCを所定間隔をおいて支持するのに使用される。配線・配管材支持具S1 を支持する支持部10は、図1図8に示されるように、正面視で全体形状が幅広U字状をなすことで、前記側壁面Wに固定された状態で、ケーブルCを収容する内部空間1と外部とを区画して当該ケーブルCを支持する区画壁2と、当該区画壁2に対して退避姿勢と突出姿勢のいずれも選択可能なように、当該区画壁2に連結された支持腕部Aと、配線・配管材支持具S1 が側壁面Wに固定された状態で、前記支持腕部Aの上端部(先端部)の一対の抜止め弾性片3と前記側壁面Wとの間に形成されて、外部から前記内部空間1にケーブルCを収容するための開口部8とを備えている。当該区画壁2は、配線・配管材支持具S1 が側壁面Wに固定された状態において、当該側壁面Wに対して垂直な方向から見て細長比の大きな長方形状をなしている。当該区画壁2の基端部には、配線・配管材支持具S1 を側壁面Wに固定するための固定板部4が連続して設けられている。配線・配管材支持具S1 が側壁面Wに固定された状態で、前記区画壁2と、当該区画壁2の一端部に連結されている前記固定板部4は、その全体が側壁面Wに対して垂直な方向から見て長方形状をなしている。
【0030】
前記固定板部4の内面は、側壁面Wに当接する平面状の当接面4aとなっていて、前記区画壁2の内面における前記当接面4aに接続する面は、当該当接面4aに対して直交して形成されたケーブルCの第1支持面5を形成している。当該第1支持面5は、ケーブルCの支持を安定化させるために、横断面視において上面が僅かに凸となるように形成されている。区画壁2の内面を形成する区画壁板部6における支持腕部Aの基礎部が連結される部分は、突出姿勢の当該支持腕部Aの支持力を確保するために、他の部分に対して内方に僅かに膨出された膨出支持部6aとなっている。図3及び図4(b)に示されるように、区画壁2を構成する区画壁板部6の内面は、正面視において、前記第1支持面5と一対の抜止め弾性片3の内端面とが、互いに平行となって対向していて、前記区画壁2を構成する区画壁板部6の内面における前記第1支持面5と一対の抜止め弾性片3を除く部分は、前記膨出支持部6aを除いて平面状に形成された第2支持面7となっていて、当該第2支持面7と、前記第1支持面5及び一対の抜止め弾性片3の内端面とは、円弧面を介してそれぞれ接続されている。第2支持面7は、配線・配管材支持具S1 を、例えば天井面に固定して使用する場合において、配線・配管材を支持する部分となる。配線・配管材支持具S1 は、その固定板部4を介して側壁面Wに固定された状態で、区画壁2により内外が区画されることで、側壁面Wとの間でケーブルCの前記内部空間1を形成していて、一対の抜止め弾性片3の先端と側壁面Wとの間には、外部から前記内部空間1にケーブルCを通過させて収容するための開口部8が形成されている。ここで、前記区画壁板部6は、区画壁2の内側の内部空間1に臨む部分を形成していて、一対の抜止め弾性片3の基端部から前記固定板部4までの正面視でL字状をした板状部であり、前記第1支持面5は、当該区画壁板部6の下端部の水平配置部の上面により形成されていると共に、前記第2支持面7は、当該区画壁板部6の垂直配置部の内面である。
【0031】
正面視で長方形状をなし、正面視で幅広U字状をなす区画壁2は、使用材料を少なくして軽量化を図ると共に、長手方向及び幅方向の双方に沿って所定の曲げ剛性を確保するために、区画壁2を構成する区画壁板部6の背面側に、幅方向に沿って所定間隔をおいて第1~第3の各壁板部11,12,13が形成されて、第1~第3の各壁板部11,12,13の間には、中空部が形成されている。即ち、最も外側の第1壁板部11は、先端部の一対の抜止め弾性片3を除いて、当該一対の抜止め弾性片3の基端部から固定板部4の部分まで連続して設けられ、当該一対の第1壁板部11の内側には、所定間隔をおいて第2壁板部12が、当該一対の抜止め弾性片3の基端部から固定板部4の手前の部分まで連続して設けられている。区画壁2における先端部の一対の抜止め弾性片3から、前記区画壁板部6の前記膨出支持部6aの部分までは、当該区画壁板部6における幅方向の中央部が所定幅(一対の第2壁板部12の間隔)だけ欠落されることで、左右一対の分割区画壁部14が左右対称に形成されて、当該一対の分割区画壁部14の一定幅の空間部は、退避姿勢の支持腕部Aの腕部収容空間15を形成している。
【0032】
前記支持腕部Aの腕部収容空間15における一対の抜止め弾性片3と反対側の基端部には、支持腕部Aの基端部を前記区画壁2に連結する連結板部16〔図1及び図2(b)参照〕が、当該一対の第2壁板部12と同一高さを保持して形成されている。当該連結板部16と固定板部4の手前側の間における一対の第2壁板部12の間には、第3壁板部13が形成されている。
【0033】
前記一対の抜止め弾性片3は、図4(a),(c)に示されるように、左右の各側面視において、即ち、配線・配管材支持具S1 が側壁面Wに固定された状態において,当該側壁面Wに対して垂直な方向かち見て、区画壁2の内部空間1の外側から内側に向けて間隔が漸次狭くなるように、前記側壁面Wに固定された状態で当該側壁面Wに対して垂直な方向から見てハの字形をなしていると共に、基端部から先端部に向けて幅が徐々に狭くなった鋭角三角形片状をなしている。
【0034】
また、図3及び図6に示されるように、区画壁2における背面側に前記連結板部16が形成されている部分の内面側には、基端部が区画壁2の背面側に連結された支持腕部Aの突出状態において当該支持腕部Aの基端部を支持するための傾斜支持面21〔図2(a)及び図6参照〕が形成されている。即ち、当該傾斜支持面21は、前記腕部収容空間15に接続して、当該腕部収容空間15と同幅に形成され、当該傾斜支持面21の幅方向の中央部には、前記支持腕部Aの背面側の幅方向の中央部に全長に亘って形成された横断面方形状の凹部22に嵌合されて、当該支持腕部Aの突出姿勢を安定化させる嵌合凸部23が形成されている。
【0035】
前記支持腕部Aは、その基部24の基端部に形成された半円筒状の連結支点部25を介して区画壁2に一体に設けられた前記連結板部16の背面側の端部に連結されることで、当該連結支点部25を回動支点として、前記内部空間1内に突出した突出姿勢と、前記腕部収容空間15に収容される退避姿勢との間を回動する。支持腕部Aは、突出姿勢においても前記区画壁2内に収容されたままで、下端面が前記傾斜支持面21に支持される前記基部24と、突出姿勢において全体が前記内部空間1内に突出する横断面円弧状のケーブル支持部26とから成る。当該支持腕部Aを構成する基部24及びケーブル支持部26の全体形状は変則形状であり、その横断面は、横幅(横長)は全長に亘って一定しているが、その縦長は、前記変則形状に対応して長手方向に沿って漸次異なっている。支持腕部Aのいずれの部分においても、その横断面は、縦辺と横辺との比は異なるが、いずれも方形状であり、その背面に断面方形の前記凹部22が形成されており、当該凹部22の基端の部分に、区画壁2の傾斜支持面21に設けられた嵌合凸部23が嵌合されることで、支持腕部Aの突出姿勢を安定化させている。また、図6に示されるように、支持腕部Aの退避姿勢では、その全体が区画壁2の内部空間1から退避して、当該内部空間1に対する突出部が存在しないように、支持腕部Aのケーブル支持部26の支持面と反対の面の形状を定めてある。即ち、支持腕部Aの退避姿勢では、当該支持腕部Aは、区画壁2に沿って延びている。
【0036】
前記連結支点部25の原形状は、図6に示されるように、横断面が半リング状で、全体形状が半円筒状になっていて、当該支持腕部Aが連結支点部25を支点に回動して、支持腕部Aの退避姿勢から突出姿勢に変化すると、全体形状が半円筒状の前記連結支点部25は、図7に示されるように、原形状に抗して円筒形に近くなるように変形される。このため、支持腕部Aにより内部空間1の高さ方向の中間部でケーブルCの保持が必要なくなって、下方の第1支持面5のみで支持する場合には、前記支持腕部Aを退避姿勢に戻す必要があるが、前記連結支点部25は、原形状である半円筒形状に抗して円筒形状に近くなるように強制的に変形されていたため、支持腕部Aは、突出姿勢の変形形状癖が残ることなく、連結支点部25が原形状に戻ろうとする弾性復元力により、容易に退避姿勢に戻される。なお、本発明においては、支持腕部Aを退避姿勢に戻すことが可能な構成は必須ではなく、当該支持腕部Aは、不可逆的に突出姿勢に変化させる構成とし、不要時には折り取る構成にしてもよい。
【0037】
支持腕部Aの突出姿勢では、図6及び図7に示されるように、円弧状のケーブル支持部26の先端部は、建物の側壁面Wに当接することで、これを超える回動が規制されている。この構造により、ケーブル支持部26によりケーブルCが支持される際には、当該ケーブル支持部26は、両端支持構造となって、耐支持荷重が増大される。この結果、片持支持構造では、耐支持荷重の増大には、ケーブル支持部26自体の剛性を高める必要があるが、その必要がなくなって、支持腕部Aの横断面の小サイズ化が可能になると共に、片持支持構造に比較して、ケーブルCの支持状態も安定化する。
【0038】
また、支持腕部Aの突出姿勢では、図6に示されるように、当該支持腕部Aの基部24の基端部の上面側に、横断面半リング状の連結支点部25が一体に連結されていて、当該基部24の基端部の下方コーナー部は、区画壁2の背面側の連結板部16の上面に対して当接直前の状態となっている。従って、支持腕部Aの突出姿勢において、ケーブル支持部26が建物の側壁面Wに当接しないで、当該ケーブル支持部26が片持支持構造の場合には、前記下方コーナー部は、前記連結板部16の上面に当接して、これ以上の回動を規制する回動規制部27として機能して、支持腕部Aは、前記区画壁2の背面の連結板部16の上面に当接した状態を超えて、更に同方向に回動するのが規制される。
【0039】
また、区画壁2を構成する区画壁板部6の長手方向に沿って前記支持腕部Aの基部24が連結されている部分、及びその前後の計3箇所には、前記第2支持面7に支持された管類をバインド線(図示せず)で結束固定する際に、当該バインド線を引っ掛けるための左右一対で一組のバインド線引掛け具31が当該区画壁2の長手方向に沿って所定間隔をおいて計3組設けている。
【0040】
区画壁2の固定板部4には、木ビスを電動ドライバで打ち込んで、配線・配管材支持具S1 を構造物に固定するのに使用される第1固定孔32と、鋲打ち機を用いて構造物に釘を打設して、配線・配管材支持具S1 を当該構造物に固定するための円筒状のスリーブ33を備えた第2固定孔34とが、区画壁2の長手方向に沿って所定間隔をおいて形成され、配線・配管材支持具S1 を固定する構造物との関係において、いずれか一方が使用される。なお、第2固定孔34を使用する場合には、円筒状の前記スリーブ33は、圧壊されて、周囲の短円筒状の収容部35に収容され、非使用の場合は、そのまま放置される。
【0041】
そして、上記した配線・配管材支持具S1 を使用して、建物の側壁面Wに沿って配設される複数本のケーブルCを部分支持するには、以下のようにして行う。まず、開口部8が上方となるように配線・配管材支持具S1 を垂直に配置して、固定板部4の第1固定孔32に挿入された木ビス36を電動ドライバにより、側壁面Wにねじ込んで、当該側壁面Wに対して配線・配管材支持具S1 を固定する。ここで、支持腕部Aは、区画壁2に形成された下方の第1支持面5と当該支持腕部Aの双方にケーブルCを支持させる場合、及び前記第1支持面5のみにケーブルCを支持させる場合には、図6で実線で示されるように、当該支持腕部Aは、退避姿勢にしておき、当該支持腕部AのみにケーブルCを支持させる場合には、当該支持腕部Aは、突出姿勢にしておく。当該支持腕部Aを突出姿勢にするには、側壁面Wに対する配線・配管材支持具S1 の固定の前後のいずれでもよいが、固定前に突出姿勢にしておくことで、当該支持腕部Aの突出操作の忘失を防止して、突出姿勢の支持腕部Aにケーブルを確実に支持させられる。なお、固定板部4の当接面4aには、その幅方向に沿って突刺突条4bが形成されており、前記木ビス36の打込み時において、当該突刺突条4bが側壁面Wに突刺されることで、当該配線・配管材支持具S1 のずれも防止している。
【0042】
支持腕部A及びその下方の第1支持面5の双方に対してケーブルCを2段支持させる場合には、当該支持腕部Aは、図6で実線で示されるような退避姿勢となっている。この状態で、図9(a)~(c)に示されるように、配線・配管材支持具S1 の上端の一対の抜止め弾性片3と側壁面Wとの間に形成された隙間は、配線・配管材支持具S1 の内部空間1に対してケーブルCを挿入する開口部8となっている。当該開口部8にケーブルCが達して一対の抜止め弾性片3に接触すると、当該一対の抜止め弾性片3は、前記内部空間1に対して外側から内側に向けてその間隔が漸次狭くなるような側面視でハの字形に配置されているため、当該ケーブルCは、一対の抜止め弾性片3の各内側面に接触して、当該一対の抜止め弾性片3をそれぞれ外側に向けて弾性変形させることで、前記開口部8の幅が広くなって、当該ケーブルCの挿入を可能にする。ケーブルCが内部空間1に挿入されて、非接触となった後には、前記一対の抜止め弾性片3は、弾性復元力により原形状に復元することで、一旦内部空間1に収容されたケーブルCの抜け出しを防止する機能を果す。
【0043】
内部空間に挿入されたケーブルCが抜け出ようとした場合には、当該ケーブルCは一対の抜止め弾性片3の外側面に接触して、当該一対の抜止め弾性片3は、互いに近接するように弾性変形されて、その先端部が接触すると、これを超える変形が抑制されるので、一対の抜止め弾性片3の存在により、ケーブルCの外部への抜け出しが防止される。
【0044】
上記のようにして、区画壁2の下方の第1支持面5に必要本数(図示例では4本)のケーブルCを収容した後に、図7に示されるように、退避姿勢の支持腕部Aを基端の連結支点部25を支点として内部空間1内に回動させて突出姿勢に変更させる。支持腕部Aの突出姿勢では、その先端部は側壁面Wに接触(当接)して、当該支持腕部Aが両端支持構造となることは、上記した通りである。この状態で、上記と同様にして、前記開口部8から別のケーブルCを内部空間1に挿入させると、必要本数(図示例では2本)のケーブルCが、突出姿勢の支持腕部Aに支持される。これにより、配線・配管材支持具S1 の内部空間1内において、複数本のケーブルCが上下2段となって分離支持される。ここで、支持腕部Aを突出姿勢にして、配線・配管材支持具S1 の内部空間1を上下に二分された場合には、当該支持腕部Aの上面に支持するケーブルCが誤って、支持腕部Aの下方の内部空間1に入り込む恐れがなくなって、内部空間1に対するケーブルCの上下2段支持を確実に行える利点がある。
【0045】
また、支持腕部Aを使用しないで、区画壁2の第1支持面5のみでケーブルCを支持する場合には、退避姿勢の支持腕部Aは、内部空間1に対して完全に退避していて、当該内部空間1に対する一体の突出部が存在しないので、当該内部空間1は、本来の最大収容空間を確保していると共に、当該内部空間1に対するケーブルCの収容時における障害物が存在しないので、ケーブルCの収容本数が増大すると共に、内部空間1に対するケーブルCの収容を円滑に行える。
【0046】
上記実施例1の配線・配管材支持具S1 においては、区画壁2に形成された一対の分割区画壁部14の間の腕部収容空間15に、退避姿勢の支持腕部Aが収容配置されているため、区画壁2の幅方向に沿った支持腕部Aの配置バランスが良く、退避姿勢の支持腕部Aは、その両側の分割区画壁部14で保護されて損傷の恐れがないか又は少なく、しかも左右一対の分割区画壁部14の先端部に、一対の抜止め弾性片3を左右の側面視においてハの字形に形成できる利点がある。しかし、本発明においては、区画壁2を幅方向に二分して、その一方の側に支持腕部Aを配置してもよい。
【0047】
上記使用例では、配線・配管材支持具S1 は、建物の側壁面Wに固定して、ケーブルCを上下2段で支持可能な例であるが、建物の天井壁に固定して、区画壁2の第2支持面7で配線・配管材を支持することで、起立姿勢の支持腕部AによりケーブルCを左右2列に分離して支持することも可能である。
【実施例0048】
次に、図10及び図11に示される本発明の実施例2の配線・配管材支持具S2 について、上記実施例1の配線・配管材支持具S1 と異なる部分についてのみ説明する。配線・配管材支持具S1 は、ケーブルCを上下2段で支持可能であるのに対して、実施例2の配線・配管材支持具S2 は、ケーブルCを左右2列に配置して支持可能である点で異なる。このため、配線・配管材支持具S1 の区画壁2は、正面視でL字状をなしていて、固定板部4は、区画壁2における支持腕部Aが配置されている部分に対して平行であって、しかも当該固定板部4に対して垂直な方向に沿って所定長だけずれて配置されている。これに対して、配線・配管材支持具S2 は、前記区画壁2における支持腕部Aが配置されて固定板部4と平行となる部分を区画壁2’として、当該区画壁2’における一対の抜止め弾性片3と反対側の端部に、わん曲連結部41を介して固定板部42が前記区画壁2’に対して直交して一体に設けられた構成である。固定板部42の固定孔43に挿通された木ビス44を側壁面Wにねじ込むと、当該側壁面Wに前記区画壁2’が水平を維持して配置される。
【0049】
このため、配線・配管材支持具S2 は、側壁面Wに固定板部42を介して区画壁2’が水平に支持され、図10(b)及び図11(b)に示されるように、支持腕部Aを起立姿勢に配置することで、当該区画壁2’の上方の内部空間1’は、支持腕部Aにより左右2列に分離され、区画壁2’の上面がケーブルCの支持面となる。一対の抜止め弾性片3、わん曲連結部41及び固定板部42の下端部は、いずれも内部空間1’を形成する区画壁の一部として機能する。配線・配管材支持具S2 では、区画壁2’の上方の部分の全体が、ケーブルCを下方に移動させて区画壁2’で支持する広い開口部8’となる。
【0050】
上記各実施例1,2では、支持対象の配線・配管材としてケーブルCを挙げたが、他の配線・配管材として管類も支持対象となる。
【0051】
また、実施例1では、一対の抜止め弾性片3を設けることで、内部空間1に収容支持されたケーブルCの抜止めを防止できるが、本発明では、内部空間に収容支持された配線・配管材の抜止め機構の具備は、必須ではない(抜止め機構がなくても、本発明は成立する)。
【符号の説明】
【0052】
A:支持腕部
C:ケーブル(配線・配管材)
1 ,S2 :配線・配管材支持具
W:建物の側壁面(被固定物)
1 , 1’:内部空間
2,2’:区画壁
3:抜止め弾性片
5:区画壁の第1支持面
7:区画壁の第2支持面
8, 8’:開口部
10:配線・配管材の支持部
14:分割区画壁部
15:腕部収容空間
21:傾斜支持面(姿勢維持部)
22:支持腕部の凹部(姿勢維持部)
23:嵌合凸部(姿勢維持部)
24:支持腕部の基部
25:連結支点部(連結部)
26:支持腕部のケーブル支持部
27:支持腕部の回動規制部
図1
図2
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図5
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図11