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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025141480
(43)【公開日】2025-09-29
(54)【発明の名称】電子機器および電子機器の制御方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/62 20230101AFI20250919BHJP
   H04R 3/00 20060101ALI20250919BHJP
   G06F 3/0482 20130101ALI20250919BHJP
【FI】
H04N23/62
H04R3/00
G06F3/0482
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024041433
(22)【出願日】2024-03-15
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】内藤 勇真
【テーマコード(参考)】
5C122
5D220
5E555
【Fターム(参考)】
5C122EA42
5C122FJ01
5C122FJ03
5C122FJ15
5C122FK37
5C122FK38
5C122FK40
5C122FL08
5C122HB01
5C122HB05
5D220EE05
5D220EE12
5E555AA01
5E555AA54
5E555BA01
5E555BA18
5E555BB01
5E555BB18
5E555BC13
5E555CC03
5E555DC11
5E555DC35
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】ユーザが入力端子と出力端子との結線状態を意識しなくても、ユーザが設定可能な入出力端子に関する設定を容易に行うことができる電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器は、複数の音声入力端子に対するデバイスの接続状況と、予め設定された複数の音声入力端子それぞれの優先度とに基づいて、音声出力端子に複数の音声入力端子のいずれかを電子的に結線する接続手段と、音声出力端子に結線された音声入力端子のうちユーザが選択した音声入力端子に関する設定、およびユーザが選択した音声入力端子が結線された音声出力端子に関する設定を変更するための設定画面を表示する表示手段とを有し、結線の状態に応じて、複数の音声入力端子に関する設定項目とユーザが選択した音声入力端子が結線された音声出力端子に関する設定項目のうち、ユーザが変更できない設定項目に関する設定をユーザが変更できないように、設定画面を表示する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の音声入力端子と、
前記複数の音声入力端子と同じまたは少ない数の1以上の音声出力端子と、
前記複数の音声入力端子に対するデバイスの接続状況と、予め設定された前記複数の音声入力端子それぞれの優先度とに基づいて、前記1以上の音声出力端子のそれぞれに対して、前記複数の音声入力端子のいずれかを電子的に結線する接続手段と、
前記1以上の音声出力端子に結線された音声入力端子のうちユーザが選択した音声入力端子に関する設定、および前記ユーザが選択した音声入力端子が結線された音声出力端子に関する設定を変更するための設定画面を表示する表示手段とを有し、
前記表示手段は、前記接続手段による前記結線の状態に応じて、前記複数の音声入力端子に関する設定項目、および、前記ユーザが選択した音声入力端子が結線された音声出力端子に関する設定項目のうち、前記ユーザが変更できない設定項目に関する設定を前記ユーザが変更できないように、前記設定画面を表示する
ことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記表示手段は、前記設定画面において、前記ユーザが変更できない設定項目をグレーアウト表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記表示手段は、前記設定画面において、前記ユーザが変更できない設定項目を非表示とする
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記接続手段は、前記複数の音声入力端子に対する前記デバイスの接続状況が変化した場合に、前記1以上の音声出力端子に結線される音声入力端子を更新する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項5】
前記表示手段は、
前記複数の音声入力端子のうち、前記1以上の音声出力端子に結線されている音声入力端子を選択可能に表示する選択画面を表示し、
前記ユーザが、前記選択画面で選択可能に表示された音声入力端子のいずれかを選択すると、前記ユーザが選択した音声入力端子および前記ユーザが選択した音声入力端子に結線された音声出力端子に関する設定を変更するための前記設定画面を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】
前記表示手段は、前記1以上の音声出力端子のいずれかに結線される音声入力端子が更新されると、前記選択画面において選択可能に表示する音声入力端子を更新する
ことを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
前記表示手段は、前記1以上の音声出力端子のいずれかに結線される音声入力端子が更新されると、前記選択画面において、
前記1以上の音声出力端子に結線されていない状態から結線された状態に更新された音声入力端子を選択可能となるように表示し、
前記1以上の音声出力端子に結線された状態から結線されていない状態に更新された音声入力端子を選択されないように制御する
ことを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
前記表示手段は、前記1以上の音声出力端子のいずれかに結線された音声入力端子に関する設定が当該音声入力端子に接続される前記デバイスにおいて行われる場合、前記選択
画面において、当該音声入力端子が選択されないように制御する
ことを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
【請求項9】
前記表示手段は、前記設定画面において、前記ユーザが選択した音声入力端子が結線された音声出力端子の音圧レベルを表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項10】
複数の音声入力端子と、前記複数の音声入力端子と同じまたは少ない数の1以上の音声出力端子と、を有する電子機器の制御方法であって、
前記複数の音声入力端子に対するデバイスの接続状況と、予め設定された前記複数の音声入力端子それぞれの優先度とに基づいて、前記1以上の音声出力端子のそれぞれに対して、前記複数の音声入力端子のいずれかを電子的に結線する接続ステップと、
前記1以上の音声出力端子に結線された音声入力端子のうちユーザが選択した音声入力端子に関する設定、および前記ユーザが選択した音声入力端子が結線された音声出力端子に関する設定を変更するための設定画面を表示する表示ステップとを有し、
前記表示ステップでは、前記接続ステップにおける前記結線の状態に応じて、前記複数の音声入力端子に関する設定項目、および、前記ユーザが選択した音声入力端子が結線された音声出力端子に関する設定項目のうち、前記ユーザが変更できない設定項目に関する設定を前記ユーザが変更できないように、前記設定画面を表示する
を有することを特徴とする電子機器の制御方法。
【請求項11】
コンピュータを、請求項1~9のいずれか1項に記載の電子機器の各手段として機能させるためのプログラム。
【請求項12】
コンピュータを、請求項1~9のいずれか1項に記載の電子機器の各手段として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器および電子機器の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今のデジタルカメラ等の録音機能を有する電子機器は、多種多様なシチュエーションに応じたサウンドシステムの構成(信号処理の設定等)を任意にプログラム可能な、音声信号を処理するための信号処理エンジンを備える。これらの電子機器では信号処理構成を示す画面(ウィンドウ)がディスプレイ上に表示され、ユーザは、操作デバイスを用いてサウンドシステムの内部構成を構築することができる。具体的には、ユーザは、各種音声信号処理の録音設定の制御要素(コンポーネント)の配置、および各コンポーネント間の結線等を、パーソナルコンピュータ(PC)のディスプレイ上で設定することができる。ユーザは、コンポーネントの配置および結線等を設定することで、サウンドシステムの内部構成(信号処理の内容等)を任意にプログラムすることができる。コンポーネントは、ミキサ、コンプレッサー、各種エフェクト、フェーダ、ON/OFFスイッチ等を含む。ユーザは、例えば、任意の入力端子を任意のコンポーネントの入力側に結線し、任意の出力端子を当該コンポーネントの出力側に結線することで、当該入力端子と当該出力端子とを結線する。その結果、ユーザは、入力端子から入力される音声信号をコンポーネント経由で出力端子から出力する信号通信経路を、信号処理エンジンの信号処理回路として設定することができる。
【0003】
信号処理エンジンは、所定の複数のバスを有し、複数の入力端子から入力された複数の音声信号を、指定の信号処理回路を構成するように選択した出力端子に出力または記録する。複数の入力端子が複数のバスを介して出力端子に接続されるため、信号処理エンジンの内部構造は複雑である。
【0004】
各コンポーネントは、入力端子に対して設定するものと、出力端子(記録側)に対して設定するものとを特徴に応じて分類することが可能である。信号処理エンジンが備える各コンポーネントを経由する信号処理回路を構成する際、ユーザは入力端子および出力端子に関する各種の設定を行う。
【0005】
複数の入力端子の音声信号を処理して複数の出力端子に出力するような電子機器では、ユーザによる設定は複雑となる。例えば、シネマカメラは、全ての入力端子と出力端子に対する設定項目を画面上に表示してユーザからの設定を受け付ける。しかし、ユーザは複雑な内部構成を十分に理解することなく、複数の入出力端子による信号処理回路を構築することは困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010-273384号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1は、操作者(ユーザ)が、音響信号入力機器の表示物と同出力機器の表示物との間を任意に結線することで、任意の音響入出力機器の間で信号通信経路を簡単に設定できるようにした音響信号処理装置を開示する。ユーザは、入力端子と出力端子とを結線して経路を確立するとともに、結線経路上のコンポーネント等のパラメータの設定を調整することで、信号処理回路を構築する。しかし、結線経路上のコンポーネント等のパラメ
ータを調整する際、ユーザは入出力端子の結線状態を把握していなければ、どのパラメータを調整するのか判断が困難な場合がある。
【0008】
本発明は、ユーザが入力端子と出力端子との結線状態を意識しなくても、ユーザが設定可能な入出力端子に関する設定を容易に行うことができる電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る電子機器は、複数の音声入力端子と、前記複数の音声入力端子と同じまたは少ない数の1以上の音声出力端子と、前記複数の音声入力端子に対するデバイスの接続状況と、予め設定された前記複数の音声入力端子それぞれの優先度とに基づいて、前記1以上の音声出力端子のそれぞれに対して、前記複数の音声入力端子のいずれかを電子的に結線する接続手段と、前記1以上の音声出力端子に結線された音声入力端子のうちユーザが選択した音声入力端子に関する設定、および前記ユーザが選択した音声入力端子が結線された音声出力端子に関する設定を変更するための設定画面を表示する表示手段とを有し、前記表示手段は、前記接続手段による前記結線の状態に応じて、前記複数の音声入力端子に関する設定項目、および、前記ユーザが選択した音声入力端子が結線された音声出力端子に関する設定項目のうち、前記ユーザが変更できない設定項目に関する設定を前記ユーザが変更できないように、前記設定画面を表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザが入力端子と出力端子との結線状態を意識しなくても、ユーザが設定可能な入出力端子に関する設定を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】デジタルカメラの構成例を示すブロック図である
図2】デジタルカメラの撮影時の録音準備処理を例示するフローチャートである。
図3】入出力端子の自動切換処理を例示するフローチャートである。
図4】入力端子の接続状況応じた入出力端子の組み合わせを例示する図である。
図5】入出力端子が1対1で接続されている場合の設定画面を説明する図である。
図6】設定対象の入力端子を選択するための選択画面について説明する図である。
図7】設定対象の入力端子を選択する選択画面の例を示す図である。
図8】入力端子と、対応する出力端子についての設定画面の例を示す図である。
図9】入力端子の選択画面の制御処理を例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<実施形態>
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明に係る電子機器の一例としてのデジタルカメラ100の構成例を示すブロック図である。
【0013】
バリア10は、デジタルカメラ100の撮影レンズ11を含む撮像部を覆うことにより、撮像部の汚れおよび破損を防止する保護部材である。撮影レンズ11は、光学像を撮像素子13の撮像面に結像させる。シャッター12は絞り機能を備える。撮像素子13は、撮像面上に結像された光学像を電気信号に変換する。撮像素子13は、例えば、CCDおよびCMOS素子などを含む。
【0014】
A/D変換器15は、撮像素子13から出力されるアナログ信号(画像信号)をデジタル信号(画像;画像データ)に変換する。A/D変換器15で変換されたデジタル信号は、RAW画像データとして、メモリ25に書き込まれる。A/D変換器15は、撮影時の情報に基づいてRAW画像データに対応する現像パラメータを生成し、メモリ25に書き
込む。現像パラメータは、露光設定、ホワイトバランス、色空間、コントラストなどの各種パラメータを含む。現像パラメータは、JPEG方式などで画像を記録する際の画像処理に使用される。D/A変換器21は、メモリ制御部22から出力されたデジタル信号(画像;画像データ)をアナログ信号に変換する。
【0015】
タイミング発生器14は、撮像素子13、A/D変換器15、D/A変換器21にクロック信号および制御信号を供給する回路である。タイミング発生器14は、メモリ制御部22およびシステム制御部50により制御される。
【0016】
画像処理部20は、A/D変換器15からのデータまたはメモリ制御部22から出力されたデータに対して、画素補間処理、色変換処理、補正処理、リサイズ処理などの各種画像処理を行う。画像処理部20は、撮像された画像データを用いて所定の画像処理および演算処理を行い、得られた結果をシステム制御部50に出力する。システム制御部50は、画像処理部20による画像処理および演算処理の結果に基づいて、露光制御部40および測距制御部41を制御することにより、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理を行う。
【0017】
画像処理部20は、撮像された画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてAWB(オートホワイトバランス)処理も行う。画像処理部20は、メモリ25に格納された画像を読み込み、可逆圧縮などの圧縮処理、または伸長処理を行う。処理対象となる画像は、JPEG形式、MPEG-4 AVC(Advanced Video Coding)形式、またはHEVC(High Efficiency Video Coding)形式、非圧縮のRAWデータの画像を含む。画像処理部20は、処理をした後のデータをメモリ25に書き込む。
【0018】
画像処理部20は、撮像された画像データを用いて所定の演算処理を行い、各種画像データの編集処理を行う。具体的には、画像処理部20は、画像データの周囲にある不要な部分を非表示にすることで画像の表示範囲およびサイズを調整するトリミング処理を行うことができる。画像処理部20は、画像データおよび画面の表示要素などを拡大または縮小して大きさを変更するリサイズ処理を行うことができる。画像処理部20は、非圧縮のRAWデータに対して可逆圧縮など圧縮処理または伸長処理を行ったデータに対し、色変換などの画像処理を加えることができる。画像処理部20は、このような画像処理によって、JPEG方式に変換した画像データを作成するRAW現像、MPEG-4などの動画フォーマットの指定フレームを切り出してJPEG方式に変換して保存する動画切り出し処理を実現することができる。
【0019】
画像処理部20は、表示用画像データとともに表示部23に表示するメニューおよび任意の文字などのOSD(On-Screen Display)を、表示用画像に重畳させる処理を行う。画像処理部20は、入力された画像データ、または撮影時の撮像素子13の出力などから、被写体との距離情報などを取得することができる。画像処理部20は、画像データ内に存在する被写体を検出し、被写体領域を検出することができる。画像処理部20は、画像内における被写体の位置および大きさといった領域の情報、被写体の傾きの情報、被写体の確からしさの情報などを取得することができる。
【0020】
メモリ制御部22は、A/D変換器15、タイミング発生器14、画像処理部20、画像表示メモリ24、D/A変換器21、メモリ25を制御する。A/D変換器15を通して生成されたRAW画像データは、画像処理部20およびメモリ制御部22を介して、画像表示メモリ24またはメモリ25に書き込まれる。または、A/D変換器15を通して生成されたRAW画像データは、画像処理部20を介さずにメモリ制御部22を介して、画像表示メモリ24またはメモリ25に書き込まれる。D/A変換器21は、画像表示メ
モリ24およびメモリ25に格納されている表示用の画像データをアナログ信号に変換して表示部23に供給する。
【0021】
表示部23は、画像表示メモリ24およびメモリ25に書き込まれた表示用の画像データおよび各種情報を表示する。表示部220は、TFT液晶(Thin Film Transistor LCD)などを含む。表示部23は、撮像された画像データを逐次表示することで、ライブ画像を表示する電子ファインダ機能を実現することが可能である。
【0022】
メモリ25は、撮影された静止画像および動画像を格納する。メモリ25は、所定枚数の静止画像と所定時間の動画像とを格納するのに十分な記憶容量を有する。メモリ25は、システム制御部50の作業領域としても使用される。
【0023】
露光制御部40は、絞り機能を備えるシャッター12を制御する。露光制御部40は、フラッシュ44と連動することによりフラッシュ調光機能を有する。測距制御部41は、撮影レンズ11のフォーカシングを制御する。ズーム制御部42は、撮影レンズ11のズーミングを制御する。バリア制御部43は、保護部材であるバリア10の動作を制御する。フラッシュ44は、AF補助光の投光機能、フラッシュ調光機能を有する。
【0024】
システム制御部50は、少なくとも1つのプロセッサおよび/または少なくとも1つの回路からなる制御部である。すなわち、システム制御部50は、プロセッサであってもよく、回路であってもよく、プロセッサと回路との組み合わせであってもよい。システム制御部50は、デジタルカメラ100全体を制御する。不揮発性メモリ51は、電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリである。不揮発性メモリ51は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable)(登録商標)である。
【0025】
シャッターボタン60は、第1シャッタースイッチ61および第2シャッタースイッチ62を有する。第1シャッタースイッチ61(SW1)は、シャッターボタン60の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でオンとなり、第1シャッタースイッチ信号SW1を出力する。システム制御部50は、第1シャッタースイッチ信号SW1に応じて、AF処理、AE処理、AWB処理、EF処理などの撮影準備処理を開始する。
【0026】
第2シャッタースイッチ62は、シャッターボタン60の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でオンとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を出力する。システム制御部50は、第2シャッタースイッチ信号SW2に応じて、露光処理、現像処理、記録処理を含む一連の撮影動作の開始を指示する。露光処理では、システム制御部50は、撮像素子13から読み出された信号を、A/D変換器15、メモリ制御部22を介して、RAWデータとしてメモリ25に書き込む。現像処理では、システム制御部50は、画像処理部20およびメモリ制御部22での演算結果を用いて、メモリ25に書き込まれたRAWデータを現像し、画像データとしてメモリ25に書き込む。記録処理では、システム制御部50は、メモリ25から画像データを読み出し、画像処理部20により画像データを圧縮してメモリ25に格納した後に、カードコントローラ90を介して外部記録媒体91に画像データを書き込む。
【0027】
操作部63は、各種ボタンおよびタッチパネルなどを備える。例えば、操作部63は、電源ボタン、メニューボタン、撮影モード/再生モード/その他特殊撮影モードを設定するモード設定スイッチ、方向キー、セットボタン、マクロボタンを含む。また、例えば、操作部63は、フラッシュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマー切り替えボタン、メニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動-(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボタン、日付/時間設定ボタンなどを含む。
【0028】
メタデータ生成・解析部70は、外部記録媒体91に画像データを記録する際に、撮影時の情報に基づいて、画像データにExif(Exchangeable image file format)情報など様々なメタデータを付与する。また、メタデータ生成・解析部70は、外部記録媒体91に記録されている画像データを読み込んだ際に、画像データに付与されているメタデータを解析する。メタデータは、例えば、撮影時の各種設定情報、画像データに関する画像データ情報、画像データに含まれる被写体の特徴情報などである。動画像データを記録する場合には、メタデータ生成・解析部70は、各フレームについてメタデータを生成し、付与することもできる。
【0029】
電源80は、アルカリ電池およびリチウム電池などの一次電池、NiCd電池、NiMH電池、Li電池などの二次電池、ACアダプターなどである。電源制御部81は、電源80から供給される電力をデジタルカメラ100の各部に供給する。
【0030】
カードコントローラ90は、メモリカード等の外部記録媒体91とデータの送受信を行う。外部記録媒体91は、例えばメモリカードであり、デジタルカメラ100が撮影した画像(静止画、動画)を記録する。
【0031】
通信部71は、送信および受信を行うための通信回路を有する。具体的には、通信部71は、Wi-FiおよびBlueTooth(登録商標)などの無線通信であってもよいし、イーサネットおよびUSBなどの有線通信であってもよい。
【0032】
音声信号入力部28は、各種のマイクが接続されるマイク端子を有する。音声信号入力部28に接続される内蔵マイクは、空気振動の変化量に応じた電気信号を生成する振動板を備え、変化量が同じであっても空気振動の入力の方向に応じて生成する電気量が変化する特性を有する。音声信号入力部28は、デジタル信号の入力を受け付けることが可能である。音声信号入力部28は、デジタルカメラ100が備える内蔵マイク、3.5φ端子の外部マイク、およびアクセサリーなどのデバイスが接続される音声入力端子である。アクセサリーは、アクセサリーシューを介してデジタルカメラ100に装着される外付けのデバイスである。デジタルカメラ100は、複数の音声入力端子を有する。
【0033】
マイク駆動回路27は、システム制御部50による制御に基づいて、音声信号入力部28を駆動する。信号処理回路26は、音声信号入力部28の接続種別に応じて、電気信号をA/D変換し、音声情報を変換して所定の信号処理を施す。信号処理回路26は、信号処理を施した後に記録される音声データの入力レベルを取得することができる。信号処理回路26は、信号処理を施した音声データと音声データの入力レベルとを、メモリ25に一時的に記憶させる。信号処理回路26がメモリ25に記憶させたデータは、音声出力、レベルメータ表示、記録処理などに使用される。信号処理回路26は、音声入力端子と同じまたは少ない数の1以上の音声出力端子を含む。
【0034】
図2を用いて、デジタルカメラ100の撮影時の録音準備処理について説明する。図2に示す録音準備処理は、例えば、ユーザが操作部63のモード設定スイッチにより、デジタルカメラ100を撮影モードに設定することにより開始される。システム制御部50は、デジタルカメラ100が撮影モードに設定されると、音声を含む動画記録の準備を開始し、マイク駆動回路27を動作させる。
【0035】
ステップS201では、システム制御部50は、音声入力端子(以下、入力端子と称される)と音声出力端子(以下、出力端子と称される)とを結線することにより、信号処理回路26を構築する。また、システム制御部50は、各入力端子に対するデバイスの接続状況が変化した場合に、出力端子に結線される入力端子を更新する。入力端子と出力端子
との組み合わせを決定して信号処理回路26を構築する処理は、入力端子自動切り換えと称される。入出力端子自動切り換え処理の詳細は、図3を用いて後述される。
【0036】
信号処理回路26を構築する入力端子は、内蔵マイク、外部マイク、アクセサリーなどが接続される音声信号入力部28である。入力端子と結線する音声の各出力端子は、メモリ25における音声記録ch(記録chバッファ)、外部記録媒体91、備え付けのスピーカ、ヘッドホンなどが接続される端子である。
【0037】
出力端子に対して、記録される音声のチャンネルが接続される。各接続端子に接続される音声の記録チャンネル(音声記録ch)は、CH1/CH2、CH3/CH4のように2つのチャンネルが1セットとして扱われる。CH1/CH2に対して1つの出力端子が接続され、CH3/CH4に対して1つの出力端子が接続される。
【0038】
出力端子の数は、操作部63を用いてユーザが予め設定することができる。入出力端子自動切り換え処理において、各入力端子の種別、および複数の入力端子にデバイスが接続された場合に、それぞれの入力端子をどの出力端子に結線するかを決定するための優先度は、プログラムなどにより予め設定しておくことができる。
【0039】
ステップS202では、システム制御部50は、設定対象の入力端子を選択するための選択画面での表示内容を制御する。システム制御部50は、選択画面において、ステップS201で決定された入力端子と出力端子との組み合わせ(結線状態)に基づいて、設定の変更が可能な入力端子を選択可能に表示する。ユーザは、選択画面において、選択可能に表示された入力端子のうち、設定を変更したい入力端子を選択する。システム制御部50は、ユーザが選択した入力端子に対応する設定画面を表示する。設定画面には、ユーザが選択した入力端子に関連する設定項目が表示され、ユーザは、結線状態を意識することなく、選択した入力端子に関連する設定を行うことができる。
【0040】
図3図4(A),4(B)を用いて、図2のステップS201の入出力端子自動切り換え処理の詳細を説明する。入出力端子自動切り換え処理は、例えば、ユーザが操作部63のモード設定スイッチにより、撮影モードを変更することにより開始される。また、入出力端子自動切り換え処理は、入力端子のいずれかに対するデバイスの接続状況が変化した場合に開始されてもよい。入力端子に対するデバイスの接続状況が変化することは、入力端子にデバイスが接続された場合、および入力端子とデバイスとの接続が解除された場合を含む。
【0041】
ステップS301では、システム制御部50は、撮影モードが動画モードであるか否かを判定する。撮影モードが動画モードでない場合、処理はステップS318に進む。撮影モードが動画モードでない場合、すなわち音声記録が行われない場合、処理はステップS318に進む。ステップS318では、システム制御部50は、入出力端子の自動切り換えは行わずに、図3の処理を終了する。すなわち、入力端子に関する設定は行われない。撮影モードが動画モードである場合、すなわち音声記録が行われる場合、処理はステップS302に進む。
【0042】
ステップS302では、システム制御部50は、音声記録が有効な設定になっているか否かを判定する。撮影モードが動画モードであっても、例えばタイムラプス動画のように動画に音声を付与しない場合、および音声記録を行わない設定である場合には、音声記録は無効と判定される。
【0043】
音声記録が有効である場合、処理はステップS303に進む。システム制御部50は、ステップS303~ステップS317において入出力端子の自動切り換え処理を実行する
。一方、音声記録が無効である場合、処理はステップS318に進む。ステップS318では、システム制御部50は、入出力端子の自動切り換えは行わずに、図3の処理を終了する。
【0044】
ステップS303およびステップS309では、システム制御部50は、ユーザによる出力端子の設定が、想定される出力端子の設定のいずれかと一致するか否かを判定する。図3の例では、想定される出力端子の設定は、2ch記録、または4ch記録である。
【0045】
ステップS303において、出力端子の設定が2ch記録である場合、処理はステップS304に進む。出力端子の設定が2ch記録でない場合、処理はステップS309に進む。ステップS309において、出力端子の設定が4ch記録である場合、処理はステップS310に進む。出力端子の設定が4ch記録でない場合、すなわち想定される出力端子の設定に一致しない場合、処理はステップS318へ進む。ステップS318では、システム制御部50は、入出力端子の自動切り換えは行わずに、図3の処理を終了する。
【0046】
ステップS304~S308、およびステップS310~S317では、システム制御部50は、入力端子に対するデバイスの接続状況と、予め設定された入力端子それぞれの優先度とに基づいて、出力端子との結線状態を決定する。システム制御部50は、1以上の出力端子のそれぞれに対して、複数の入力端子のいずれかを電子的に結線する。図4(A),4(B)を用いて、図3の入出力端子の自動切り換え処理における、入力端子と出力端子との結線状態の決定について説明する。
【0047】
図4(A),4(B)は、図3の入出力端子の自動切り換え処理における、入力端子の接続状況に応じた入出力端子の組み合わせを例示する図である。図4(A),4(B)の例では、デジタルカメラ100は、内蔵マイク401、外部マイク402、アクセサリー403がそれぞれ接続される3つの入力端子を有する。図4(A)では、デジタルカメラ100は2ch記録404に設定されており、出力端子はCH1/CH2である。図4(B)では、デジタルカメラ100は4ch記録405に設定されおり、出力端子はCH1/CH2およびCH3/CH4である。
【0048】
3つの入力端子のうち、どの入力端子を出力端子CH1/CH2および出力端子CH3/CH4に結線するかは、例えば、入力端子に設定された優先度に基づいて決定される。図4(A),4(B)の例では、入力端子の優先度は、高い方から順に、アクセサリー403が接続される入力端子、外部マイク402が接続される入力端子、内蔵マイク401が接続される入力端子となる。なお、図3の例では、入力端子の優先度は、接続されるデバイスに応じて変化しないと想定される。
【0049】
例えば、図4(A)で、3つの入力端子のうち内蔵マイク401が入力端子に接続されている場合、CH1/CH2に接続される出力端子(以下、出力端子CH1/CH2)に結線される入力端子は、内蔵マイク401の入力端子である。また、3つの入力端子にそれぞれ内蔵マイク401、外部マイク402、アクセサリー403が接続されている場合、出力端子CH1/CH2に結線される入力端子は、優先度が最も高いアクセサリー403の入力端子となる。
【0050】
図4(B)で、3つの入力端子のうち内蔵マイク401が入力端子に接続されている場合、出力端子CH1/CH2およびCH3/CH4に接続される出力端子(以下、出力端子CH3/CH4)に結線される入力端子は、いずれも内蔵マイク401の入力端子となる。3つの入力端子にそれぞれ内蔵マイク401、外部マイク402、アクセサリー403が接続されている場合、出力端子CH1/CH2に結線される入力端子は、優先度が最も高いアクセサリー403の入力端子となる。この場合、出力端子CH3/CH4に結線
される入力端子は、優先度が2番目に高い外部マイク402の入力端子となる。
【0051】
ステップS304では、システム制御部50は、アクセサリーが入力端子に接続されているか否かを判定する。アクセサリーが入力端子に接続されている場合、処理はステップS305に進む。アクセサリーが入力端子に接続されていない場合、処理はステップS306に進む。
【0052】
ステップS305では、システム制御部50は、アクセサリーの入力端子を出力端子CH1/CH2に結線する。すなわち、優先度が最も高い入力端子にアクセサリーが接続されている場合、システム制御部50は、アクセサリーが接続された入力端子を、出力端子CH1/CH2に結線する。
【0053】
ステップS306では、システム制御部50は、外部マイクが入力端子に接続されているか否かを判定する。外部マイクが入力端子に接続されている場合、処理はステップS307に進む。外部マイクが入力端子に接続されていない場合、処理はステップS308に進む。
【0054】
ステップS307では、システム制御部50は、外部マイクの入力端子を出力端子CH1/CH2に結線する。すなわち、優先度が最も高い入力端子にアクセサリーが接続されておらず、優先度が2番目に高い入力端子に外部マイクが接続されているため、システム制御部50は、外部マイクが接続された入力端子を、出力端子CH1/CH2に結線する。
【0055】
ステップS308では、システム制御部50は、内蔵マイクの入力端子を出力端子CH1/CH2に結線する。すなわち、内蔵マイクの入力端子よりも優先度が高い入力端子にアクセサリーも外部マイクも接続されていないため、システム制御部50は、内蔵マイクが接続されている入力端子を、出力端子CH1/CH2に結線する。
【0056】
ステップS304~S308の処理によって、システム制御部50は、図4(A)に示すように入出力端子の組み合わせを決定することができる。デジタルカメラ100が2ch記録404に設定されている場合、出力端子CH1/CH2に結線される入力端子は、各入力端子の接続状況に関わらず、1つに決定される。
【0057】
図5は、入出力端子が1対1で接続されている場合の設定画面を説明する図である。出力端子CH1/CH2に結線される入力端子が1つに決定されることにより、ユーザは、入出力端子の結線状態を意識せずに、入力端子に関する設定、および当該入力端子が結線された出力端子に関する設定を変更することができる。
【0058】
具体的には、図5の録音メニュー画面501で、ユーザが「録音設定」を選択すると、システム制御部50は、録音設定画面502を表示する。録音設定画面502は、入力端子に関する設定項目(ウィンドカット、音声ノイズ低減)と、出力端子に関する設定項目(録音モード、録音レベル)とを1つの設定画面に表示する。録音設定画面502には、設定対象となる項目が表示されることから、ユーザは、入出力端子の結線状態を意識せずに、信号処理回路26において実行される処理や機能に関する設定を行うことができる。
【0059】
ステップS309では、システム制御部50は、出力端子の設定が4ch記録であるか否かを判定する。出力端子の設定が4ch記録である場合、システム制御部50は、出力端子CH1/CH2および出力端子CH3/CH4のそれぞれに対して、入力端子を決定して結線する。出力端子の設定が4ch記録である場合、処理はステップS310に進む。出力端子の設定が4ch記録でない場合、処理はステップS318へ進む。
【0060】
ステップS318では、システム制御部50は、入出力端子の自動切り換えは行わずに、図3の処理を終了する。図3の例では、出力端子の設定は、2ch記録または4ch記録が想定されるが、これらに限られない。例えば、出力端子が3つの場合には、システム制御部50は、入力端子の優先度に基づいて、出力端子のそれぞれに対して、結線する入力端子を決定することができる。
【0061】
ステップS310では、システム制御部50は、アクセサリーが入力端子に接続されているか否かを判定する。アクセサリーが入力端子に接続されている場合、処理はステップS311に進む。アクセサリーが入力端子に接続されていない場合、処理はステップS315に進む。
【0062】
ステップS311では、システム制御部50は、アクセサリーの入力端子を出力端子CH1/CH2に結線する。すなわち、優先度が最も高い入力端子にアクセサリーが接続されている場合、システム制御部50は、アクセサリーが接続された入力端子を、出力端子CH1/CH2に結線する。出力端子CH1/CH2にアクセサリーの入力端子が結線されると、システム制御部50は、次に出力端子CH3/CH4に結線する入力端子を決定する。
【0063】
ステップS312では、システム制御部50は、外部マイクが入力端子に接続されているか否かを判定する。外部マイクが入力端子に接続されている場合、処理はステップS313に進む。外部マイクが入力端子に接続されていない場合、処理はステップS314に進む。
【0064】
ステップS313では、システム制御部50は、外部マイクの入力端子を出力端子CH3/CH4に結線する。すなわち、優先度が最も高いアクセサリーの入力端子が出力端子CH1/CH2に結線され、優先度が2番目に高い入力端子に外部マイクが接続されているため、システム制御部50は、外部マイクが接続された入力端子を、出力端子CH3/CH4に結線する。
【0065】
ステップS314では、システム制御部50は、外部マイクが入力端子に接続されていないため、内蔵マイクを出力端子CH3/CH4に結線する。
【0066】
ステップS315では、システム制御部50は、外部マイクが入力端子に接続されているか否かを判定する。外部マイクが入力端子に接続されている場合、処理はステップS316に進む。外部マイクが入力端子に接続されていない場合、処理はステップS317に進む。
【0067】
ステップS316では、システム制御部50は、外部マイクの入力端子を出力端子CH1/CH2に結線する。すなわち、優先度が最も高い入力端子にアクセサリーが接続されておらず、優先度が2番目に高い入力端子に外部マイクが接続されているため、システム制御部50は、外部マイクが接続された入力端子を、出力端子CH1/CH2に結線する。
【0068】
ステップS314では、システム制御部50は、内蔵マイクの入力端子を出力端子CH3/CH4に結線する。すなわち、優先度が最も高い入力端子にはアクセサリーが接続されておらず、優先度が2番目に高い外部マイクの入力端子が出力端子CH1/CH2に結線されている。このため、システム制御部50は、内蔵マイクが接続された入力端子を、出力端子CH3/CH4に結線する。
【0069】
ステップS317では、システム制御部50は、内蔵マイクの入力端子を出力端子CH1/CH2に結線する。ステップS314では、システム制御部50は、内蔵マイクの入力端子を出力端子CH3/CH4にも結線する。
【0070】
ステップS310~S317の処理によって、システム制御部50は、図4(B)に示すように入出力端子の組み合わせを決定することができる。デジタルカメラ100が4ch記録405に設定されている場合、出力端子CH1/CH2および出力端子CH3/CH4のそれぞれに結線される入力端子は、各入力端子の接続状況に関わらず、1つに決定される。
【0071】
デジタルカメラ100の出力端子が4ch記録405に設定されている場合、複数の出力端子(CH1/CH2、CH3/CH4)のそれぞれは、複数の入力端子(内蔵マイク、外部マイク、アクセサリーの入力端子)のいずれかに電子的に結線される。この場合、図5の録音設定画面502で複数の入力端子および複数の出力端子に関する設定項目が1
つの画面内に表示されると、設定処理は煩雑になる。また、設定項目を表示する領域を十分に確保することは困難となる。そこで、デジタルカメラ100は、録音設定画面502に遷移する前に、設定対象の入力端子を選択するための選択画面を表示する。
【0072】
図6を用いて、設定対象の入力端子を選択するための選択画面について説明する。録音メニュー画面601は、録音設定に遷移する前のメニューを示す。ユーザが操作部63により「録音設定」を選択すると、システム制御部50は、設定対象選択画面602を表示する。
【0073】
設定対象選択画面602は、想定される入力端子の選択肢を表示する。設定対象選択画面602では、出力端子に結線され設定変更対象である入力端子は、出力端子に結線されていない設定変更対象外の入力端子とは、異なる態様で表示される。出力端子に結線されている入力端子は、選択可能に表示され、出力端子に結線されていない入力端子はグレーアウト表示される。図6の例では、「内蔵マイク」と「アクセサリー」とは選択可能に表示され、「外部マイク」はグレーアウトの状態で表示される。
【0074】
ユーザが、設定対象選択画面602で「内蔵マイク」を選択すると、システム制御部50は、信号処理回路26において実行される処理や機能に関する設定を行うための録音設定画面603を表示する。録音設定画面603では、ユーザは、内蔵マイクが接続された入力端子に対する固有の録音設定と、内蔵マイクの入力端子に結線された出力端子に対する固有の録音設定とを行うことができる。このように、システム制御部50は、設定対象選択画面602で選択された入力端子および当該入力端子に結線された出力端子に関する設定を変更するための録音設定画面603を表示する。
【0075】
図7(A)~図7(F)は、設定対象の入力端子を選択する選択画面の例を示す図である。図7(A)は、図4(A)において出力端子CH1/CH2が内蔵マイクの入力端子に結線された組み合わせ406に対応する設定対象選択画面701を示す。組み合わせ406では、出力端子に結線された内蔵マイクに関する項目が設定対象となるため、設定対象選択画面701は、「内蔵マイク」を選択可能に表示する。また、外部マイクおよびアクセサリーは接続されていないため、「外部マイク」および「アクセサリー」の表示をグレーアウトにする。そのため、ユーザは、設定対象選択画面701において、「外部マイク」および「アクセサリー」を設定対象として選択できないことが容易に理解できる。
【0076】
図7(B)は、図4(A)において出力端子CH1/CH2が外部マイクの入力端子に結線された組み合わせ407に対応する設定対象選択画面702を示す。設定対象選択画面702は、「外部マイク」を選択可能に表示し、「内蔵マイク」および「アクセサリー
」はグレーアウト表示される。
【0077】
図7(C)は、図4(A)において出力端子CH1/CH2がアクセサリーの入力端子に結線された組み合わせ408に対応する設定対象選択画面703を示す。設定対象選択画面703は、「アクセサリー」を選択可能に表示し、「内蔵マイク」および「外部マイク」はグレーアウト表示される。
【0078】
図7(A)は、図4(B)において出力端子CH1/CH2および出力端子CH3/CH4がいずれも内蔵マイクの入力端子に結線された組み合わせ409に対応する設定対象選択画面701を示す。組み合わせ409では、2つの出力端子に結線された内蔵マイクに関する項目が設定対象となるため、設定対象選択画面701は、「内蔵マイク」を選択可能に表示し、「外部マイク」および「アクセサリー」はグレーアウト表示される。
【0079】
図7(D)は、図4(B)において出力端子CH1/CH2が外部マイクの入力端子に結線され、出力端子CH3/CH4が内蔵マイクの入力端子に結線された組み合わせ410に対応する設定対象選択画面704を示す。設定対象選択画面704は、「内蔵マイク」および「外部マイク」を選択可能に表示し、「アクセサリー」はグレーアウト表示される。
【0080】
図7(E)は、図4(B)において出力端子CH1/CH2がアクセサリーの入力端子に結線され、出力端子CH3/CH4が内蔵マイクの入力端子に結線された組み合わせ411に対応する設定対象選択画面705を示す。設定対象選択画面705は、「内蔵マイク」および「アクセサリー」を選択可能に表示し、「外部マイク」はグレーアウト表示される。
【0081】
図7(F)は、図4(B)において出力端子CH1/CH2がアクセサリーの入力端子に結線され、出力端子CH3/CH4が外部マイクの入力端子に結線された組み合わせ412に対応する設定対象選択画面706を示す。設定対象選択画面706は、「外部マイク」および「アクセサリー」を選択可能に表示し、「内蔵マイク」はグレーアウト表示される。
【0082】
図8(A)~8(C)は、入力端子と、対応する出力端子についての設定画面の例を示す図である。図8(A)は、設定対象選択画面701,704,705でユーザが「内蔵マイク」を選択した場合に表示される録音設定画面801を示す。図8(B)は、設定対象選択画面702,704,706でユーザが「外部マイク」を選択した場合に表示される録音設定画面802を示す。図8(C)は、設定対象選択画面703,705,706でユーザが「アクセサリー」を選択した場合に表示される録音設定画面803を示す。
【0083】
録音設定画面801~803は、設定対象選択画面701~706でユーザが選択した入力端子に関する設定、および当該入力端子が結線された出力端子に関する設定を変更するための設定画面である。録音設定画面801~803は、入力端子が結線された出力端子に対応するレベルメータ804により、出力端子の音圧レベルを表示することができる。ユーザは、出力端子の音圧レベルを、レベルメータ804で確認しながら調整することができる。
【0084】
録音設定画面801~803は、ユーザが選択した入力端子に関する設定項目および当該入力端子が結線された出力端子に関する設定項目を1つの画面に表示するため、ユーザは、結線状態を意識せずに、入出力端子に対する録音設定を行うことができる。設定対象外の項目は表示せずに、設定対象の項目が表示されるため、録音設定画面801~803における表示領域は抑制される。
【0085】
設定対象選択画面701~706では、出力端子に結線された入力端子が選択可能に表示され、出力端子に結線されていない入力端子はグレーアウト表示されるため、ユーザは、設定対象の入力端子を容易に識別することができる。例えば、録音設定画面801では、内蔵マイクからの音声に対しては、録音レベルの設定ができないため、録音レベルの項目がグレーアウト表示される。そのため、ユーザは、録音レベルの設定ができないことを容易に認識することができる。ユーザは、図8に示した各録音設定画面において、各処理や機能に関する設定を行った後、操作部63により設定を指示すると、録音設定画面において設定した各機能に関する設定値が、音声信号の処理のために反映される。
【0086】
図9を用いて、図2のステップS202の入力端子の選択画面(設定対象選択画面701~706)の制御処理の詳細を説明する。入力端子の選択画面の制御処理は、例えば、入力端子のいずれかに対するデバイスの接続状況が変化した場合に開始される。すなわちデバイスの接続状況の変化により、出力端子のいずれかに結線される入力端子が更新されると、システム制御部50は、図9に示す処理を実行することにより、選択画面において選択可能に表示する入力端子を更新する。
【0087】
ステップS901では、システム制御部50は、デジタルカメラ100が録音を行う設定になっているか否かを判定する。システム制御部50は、例えば、動画撮影モードであるか否か、音声を録音する設定がオンになっているか否かに基づいて、録音を行うか否かを判定することができる。録音を行う設定になっている場合、処理はステップS902に進む。録音を行わない設定になっている場合、処理はステップS914に進む。
【0088】
ステップS902~S913では、システム制御部50は、入力端子の選択画面において、各入力端子を選択可能に表示するか否かを判定し、選択画面の表示を制御する。図9は、デジタルカメラ100が内蔵マイク、外部マイク、およびアクセサリーを接続する3つの入力端子を有する場合の処理の例を示す。
【0089】
ステップS902では、システム制御部50は、出力端子CH1/CH2が内蔵マイクの入力端子に結線されているか(内蔵マイクに接続されているか)否かを判定する。出力端子CH1/CH2が内蔵マイクの入力端子に結線されている場合、処理はステップS903に進む。出力端子CH1/CH2が内蔵マイクの入力端子に結線されていない場合、処理はステップS904に進む。ステップS903では、システム制御部50は、入力端子の選択画面において、「内蔵マイク」を選択可能に表示する。
【0090】
ステップS904では、システム制御部50は、出力端子CH3/CH4が内蔵マイクの入力端子に結線されているか(内蔵マイクに接続されているか)否かを判定する。出力端子CH3/CH4が内蔵マイクの入力端子に結線されている場合、処理はステップS903に進む。出力端子CH3/CH4が内蔵マイクの入力端子に結線されていない場合、処理はステップS905に進む。ステップS903では、システム制御部50は、入力端子の選択画面において「内蔵マイク」の項目を選択可能に表示する。
【0091】
ステップS905では、システム制御部50は、入力端子の選択画面において「内蔵マイク」の項目をグレーアウトの状態にする。システム制御部50は、「内蔵マイク」の項目を非表示としてもよい。
【0092】
ステップS906では、システム制御部50は、出力端子CH1/CH2が外部マイクの入力端子に結線されているか(外部マイクに接続されているか)否かを判定する。出力端子CH1/CH2が外部マイクの入力端子に結線されている場合、処理はステップS907に進む。出力端子CH1/CH2が外部マイクの入力端子に結線されていない場合、
処理はステップS908に進む。ステップS907では、システム制御部50は、入力端子の選択画面において、「外部マイク」の項目を選択可能に表示する。
【0093】
ステップS908では、システム制御部50は、出力端子CH3/CH4が外部マイクの入力端子に結線されているか(外部マイクに接続されているか)否かを判定する。出力端子CH3/CH4が外部マイクの入力端子に結線されている場合、処理はステップS907に進む。出力端子CH3/CH4が外部マイクの入力端子に結線されていない場合、処理はステップS909に進む。ステップS907では、システム制御部50は、入力端子の選択画面において「外部マイク」の項目を選択可能に表示する。
【0094】
ステップS909では、システム制御部50は、入力端子の選択画面において「外部マイク」の項目をグレーアウトの状態にする。システム制御部50は、「外部マイク」の項目を非表示としてもよい。
【0095】
ステップS910では、システム制御部50は、出力端子CH1/CH2がアクセサリーの入力端子に結線されているか(アクセサリーに接続されているか)否かを判定する。出力端子CH1/CH2がアクセサリーの入力端子に結線されている場合、処理はステップS911に進む。出力端子CH1/CH2がアクセサリーの入力端子に結線されていない場合、処理はステップS912に進む。ステップS911では、システム制御部50は、入力端子の選択画面において「アクセサリー」の項目を選択可能に表示する。
【0096】
ステップS912では、システム制御部50は、出力端子CH3/CH4がアクセサリーの入力端子に結線されているか(アクセサリーに接続されているか)否かを判定する。出力端子CH3/CH4がアクセサリーの入力端子に結線されている場合、処理はステップS911に進む。出力端子CH3/CH4がアクセサリーの入力端子に結線されていない場合、処理はステップS913に進む。ステップS911では、システム制御部50は、入力端子の選択画面において「アクセサリー」の項目を選択可能に表示する。
【0097】
ステップS913では、システム制御部50は、入力端子の選択画面において「アクセサリー」の項目をグレーアウトの状態にする。システム制御部50は、「アクセサリー」の項目を非表示としてもよい。
【0098】
ステップS902~S913の処理によって、出力端子に結線されていない状態から結線された状態に更新された入力端子は、選択画面において選択可能となるように表示される。また、出力端子に結線された状態から結線されていない状態に更新された入力端子は、選択画面において選択されないように(非表示またはグレーアウト表示となるように)制御される。
【0099】
ステップS914~S916は、デジタルカメラ100が録音を行わない場合の処理である。ステップS914では、システム制御部50は、入力端子の選択画面において「内蔵マイク」の項目をグレーアウトの状態にする。システム制御部50は、「内蔵マイク」の項目を非表示としてもよい。ステップS915では、システム制御部50は、入力端子の選択画面において「外部マイク」の項目をグレーアウトの状態にする。システム制御部50は、「外部マイク」の項目を非表示としてもよい。ステップS916では、システム制御部50は、入力端子の選択画面において「アクセサリー」の項目をグレーアウトの状態にする。システム制御部50は、「アクセサリー」の項目を非表示としてもよい。
【0100】
なお、システム制御部50は、出力端子に結線された入力端子に関する設定が当該入力端子に接続されるデバイスにおいて行われる場合、選択画面において、当該入力端子が選択されないように制御してもよい。例えば、ステップS910で、出力端子CH1/CH
2にアクセサリーの入力端子が結線されている場合でも、デバイス(アクセサリー)側で設定が行われる場合には、選択画面において「アクセサリー」は選択されないように制御してもよい。出力端子に結線された入力端子を選択されないように制御するか否かは、例えば、入力端子の種別または入力端子に接続されるデバイスの種別によって予め設定しておく。システム制御部50は、入力端子の種別または入力端子に接続されるデバイスの種別に基づいて、出力端子に結線された入力端子を選択されないように制御するか否かを判定することができる。
【0101】
上記の実施形態では、デジタルカメラ100は、入力端子の接続状況の変化に応じて、自動で入出力端子の結線状態を切り替える。また、デジタルカメラ100は、入力端子に関する設定、および当該入力端子が結線された出力端子に関する設定を変更するための設定画面を表示する。ユーザは、入力端子と出力端子との結線状態を把握していない場合でも、出力端子に結線された入力端子に関する設定を容易に変更することができる。
【0102】
なお、システム制御部50が行うものとして説明した上述の各種制御は1つのハードウェア(例えばプロセッサまたは回路)が行ってもよいし、そうでなくてもよい。複数のハードウェア(例えば、複数のプロセッサ、複数の回路、または1つ以上のプロセッサと1つ以上の回路の組み合わせ)が処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
【0103】
また、上記プロセッサは、広義のプロセッサであり、汎用のプロセッサと専用のプロセッサを含む。汎用のプロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)などである。専用のプロセッサは、例えば、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)などである。プログラマブル論理デバイスは、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)などである。
【0104】
また、本発明の実施形態を詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
【0105】
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【0106】
本実施形態の開示は、以下の構成、方法、プログラム、および媒体を含む。
(構成1)
複数の音声入力端子と、
前記複数の音声入力端子と同じまたは少ない数の1以上の音声出力端子と、
前記複数の音声入力端子に対するデバイスの接続状況と、予め設定された前記複数の音声入力端子それぞれの優先度とに基づいて、前記1以上の音声出力端子のそれぞれに対して、前記複数の音声入力端子のいずれかを電子的に結線する接続手段と、
前記1以上の音声出力端子に結線された音声入力端子のうちユーザが選択した音声入力端子に関する設定、および前記ユーザが選択した音声入力端子が結線された音声出力端子
に関する設定を変更するための設定画面を表示する表示手段とを有し、
前記表示手段は、前記接続手段による前記結線の状態に応じて、前記複数の音声入力端子に関する設定項目、および、前記ユーザが選択した音声入力端子が結線された音声出力端子に関する設定項目のうち、前記ユーザが変更できない設定項目に関する設定を前記ユーザが変更できないように、前記設定画面を表示する
ことを特徴とする電子機器。
(構成2)
前記表示手段は、前記設定画面において、前記ユーザが変更できない設定項目をグレーアウト表示する
ことを特徴とする構成1に記載の電子機器。
(構成3)
前記表示手段は、前記設定画面において、前記ユーザが変更できない設定項目を非表示とする
ことを特徴とする構成1に記載の電子機器。
(構成4)
前記接続手段は、前記複数の音声入力端子に対する前記デバイスの接続状況が変化した場合に、前記1以上の音声出力端子に結線される音声入力端子を更新する
ことを特徴とする構成1に記載の電子機器。
(構成5)
前記表示手段は、
前記複数の音声入力端子のうち、前記1以上の音声出力端子に結線されている音声入力端子を選択可能に表示する選択画面を表示し、
前記ユーザが、前記選択画面で選択可能に表示された音声入力端子のいずれかを選択すると、前記ユーザが選択した音声入力端子および前記ユーザが選択した音声入力端子に結線された音声出力端子に関する設定を変更するための前記設定画面を表示する
ことを特徴とする構成1に記載の電子機器。
(構成6)
前記表示手段は、前記1以上の音声出力端子のいずれかに結線される音声入力端子が更新されると、前記選択画面において選択可能に表示する音声入力端子を更新する
ことを特徴とする構成5に記載の電子機器。
(構成7)
前記表示手段は、前記1以上の音声出力端子のいずれかに結線される音声入力端子が更新されると、前記選択画面において、
前記1以上の音声出力端子に結線されていない状態から結線された状態に更新された音声入力端子を選択可能となるように表示し、
前記1以上の音声出力端子に結線された状態から結線されていない状態に更新された音声入力端子を選択されないように制御する
ことを特徴とする構成6に記載の電子機器。
(構成8)
前記表示手段は、前記1以上の音声出力端子のいずれかに結線された音声入力端子に関する設定が当該音声入力端子に接続される前記デバイスにおいて行われる場合、前記選択画面において、当該音声入力端子が選択されないように制御する
ことを特徴とする構成5に記載の電子機器。
(構成9)
前記表示手段は、前記設定画面において、前記ユーザが選択した音声入力端子が結線された音声出力端子の音圧レベルを表示する
ことを特徴とする構成1~8のいずれかに記載の電子機器。
(方法)
複数の音声入力端子と、前記複数の音声入力端子と同じまたは少ない数の1以上の音声出力端子と、を有する電子機器の制御方法であって、
前記複数の音声入力端子に対するデバイスの接続状況と、予め設定された前記複数の音声入力端子それぞれの優先度とに基づいて、前記1以上の音声出力端子のそれぞれに対して、前記複数の音声入力端子のいずれかを電子的に結線する接続ステップと、
前記1以上の音声出力端子に結線された音声入力端子のうちユーザが選択した音声入力端子に関する設定、および前記ユーザが選択した音声入力端子が結線された音声出力端子に関する設定を変更するための設定画面を表示する表示ステップとを有し、
前記表示ステップでは、前記接続ステップにおける前記結線の状態に応じて、前記複数の音声入力端子に関する設定項目、および、前記ユーザが選択した音声入力端子が結線された音声出力端子に関する設定項目のうち、前記ユーザが変更できない設定項目に関する設定を前記ユーザが変更できないように、前記設定画面を表示する
を有することを特徴とする電子機器の制御方法。
(プログラム)
コンピュータを、構成1~9のいずれかに記載の電子機器の各手段として機能させるためのプログラム。
(媒体)
コンピュータを、構成1~9のいずれかに記載の電子機器の各手段として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【符号の説明】
【0107】
100:デジタルカメラ(電子機器)、50:システム制御部、23:表示部
図1
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