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特開2025-14178物品収納装置、物品収納システム、及び物品収納装置の制御方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025014178
(43)【公開日】2025-01-30
(54)【発明の名称】物品収納装置、物品収納システム、及び物品収納装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
   E05G 1/02 20060101AFI20250123BHJP
   B65G 1/137 20060101ALI20250123BHJP
   E05G 1/10 20060101ALI20250123BHJP
【FI】
E05G1/02 Z
B65G1/137 A
E05G1/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023116484
(22)【出願日】2023-07-18
(71)【出願人】
【識別番号】000001432
【氏名又は名称】グローリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(72)【発明者】
【氏名】才木 天斗
【テーマコード(参考)】
3F522
【Fターム(参考)】
3F522AA07
3F522BB01
3F522CC09
3F522DD03
3F522DD22
3F522DD32
3F522EE13
3F522GG44
3F522HH02
3F522LL42
3F522LL57
3F522LL58
(57)【要約】
【課題】物品を収納する物品収納装置にその物品に関する物品情報を入力する際に、誤った物品情報が入力される可能性を低下させる。
【解決手段】物品を収納するための収納庫と、収納庫の施錠可能な少なくとも1つの扉部と、物品の配送者に対する物品の受け渡しを管理する管理装置に入力された物品に関する物品情報を管理装置から受信し、配送者が少なくとも1つの扉部の1つを通じて物品を収納庫に収納する際に、受信された物品情報を少なくとも1つの表示部の1つに表示するように制御する制御部とを備える、物品収納装置。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を収納するための収納庫と、
前記収納庫の施錠可能な少なくとも1つの扉部と、
前記物品の配送者に対する当該物品の受け渡しを管理する管理装置に入力された当該物品に関する物品情報を当該管理装置から受信し、当該配送者が前記少なくとも1つの扉部の1つを通じて当該物品を前記収納庫に収納する際に、受信された当該物品情報を少なくとも1つの表示部の1つに表示するように制御する制御部と
を備える、物品収納装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記配送者が前記少なくとも1つの扉部の1つを通じて前記物品を前記収納庫に収納すると、その旨を前記管理装置へ送信するように制御する、請求項1に記載の物品収納装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記配送者が前記少なくとも1つの扉部の1つを通じて前記物品を前記収納庫に収納する際に、表示された前記物品情報の変更を行うと、当該変更に関する情報を前記管理装置へ送信するように制御する、請求項1に記載の物品収納装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記物品の受領者が前記少なくとも1つの扉部の1つを通じて当該物品を前記収納庫から取り出す際に、受信された前記物品情報を前記少なくとも1つの表示部の1つに表示するように制御する、請求項1に記載の物品収納装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記受領者が前記少なくとも1つの扉部の1つを通じて前記物品を前記収納庫から取り出すと、その旨を前記管理装置へ送信するように制御する、請求項4に記載の物品収納装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記物品の発送者が前記少なくとも1つの扉部の1つを通じて当該物品を前記収納庫に収納する際に前記物品情報を入力させ、入力された当該物品情報を前記管理装置へ送信するように制御する、請求項1に記載の物品収納装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記配送者が前記少なくとも1つの扉部の1つを通じて前記物品を前記収納庫から取り出す際に、入力された前記物品情報を前記少なくとも1つの表示部の1つに表示するように制御する、請求項6に記載の物品収納装置。
【請求項8】
前記物品情報は、前記物品の特徴及び個数に関する情報を含む、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の物品収納装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つの表示部を更に備え、
前記少なくとも1つの扉部は、第1の側に設けられた第1の扉部と、当該第1の側とは反対側の第2の側に設けられた第2の扉部とを含み、
前記少なくとも1つの表示部は、前記第1の側に設けられた第1の表示部と、前記第2の側に設けられた第2の表示部とを含み、
前記制御部は、前記配送者が前記第1の扉部を通じて前記物品を前記収納庫に収納する際に、受信された前記物品情報を前記第1の表示部に表示するように制御する、請求項1に記載の物品収納装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記物品の受領者が前記第2の扉部を通じて当該物品を前記収納庫から取り出す際に、受信された前記物品情報を前記第2の表示部に表示するように制御する、請求項9に記載の物品収納装置。
【請求項11】
前記第1の側は、金融機関のATMコーナー側であり、
前記第2の側は、前記金融機関のバックヤード側である、請求項9又は請求項10に記載の物品収納装置。
【請求項12】
物品収納装置と、
物品の配送者に対する当該物品の受け渡しを管理する管理装置と
を備え、
前記物品収納装置は、
前記物品を収納するための収納庫と、
前記収納庫の施錠可能な少なくとも1つの扉部と、
前記管理装置に入力された前記物品に関する物品情報を当該管理装置から受信し、前記配送者が前記少なくとも1つの扉部の1つを通じて当該物品を前記収納庫に収納する際に、受信された当該物品情報を少なくとも1つの表示部の1つに表示するように制御する制御部と
を備える、物品収納システム。
【請求項13】
物品を収納するための収納庫と、当該収納庫の施錠可能な少なくとも1つの扉部とを備える物品収納装置の制御方法であって、
前記物品の配送者に対する当該物品の受け渡しを管理する管理装置に入力された当該物品に関する物品情報を当該管理装置から受信するように制御するステップと、
前記配送者が前記少なくとも1つの扉部の1つを通じて前記物品を前記収納庫に収納する際に、受信された前記物品情報を少なくとも1つの表示部の1つに表示するように制御するステップと
を含む、物品収納装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品収納装置、物品収納システム、及び物品収納装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、内函用の収納スペースを複列多段に形成してなり、各収納スペースは、天井材、床材、左右の側壁材を上下左右に配設するとともに、前面側に錠前付きの開閉扉を付設して前面側から手動による内函の搬出入を可能とし、後面側を全面開放して後面側から搬出入装置による内函の自動搬出入を可能とする貸金庫装置における内函用の収納棚が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6298698号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
物品を収納する物品収納装置にその物品に関する物品情報を入力する方法としては、例えば、物品を配送する配送者が物品収納装置に物品を収納する際に物品情報を入力する方法が考えられる。しかしながら、そのような方法では、配送者の入力ミスや不正を行う意図により、物品収納装置に誤った物品情報が入力される可能性がある。
【0005】
本発明の目的は、物品を収納する物品収納装置にその物品に関する物品情報を入力する際に、誤った物品情報が入力される可能性を低下させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的のもと、本発明は、物品を収納するための収納庫と、収納庫の施錠可能な少なくとも1つの扉部と、物品の配送者に対する物品の受け渡しを管理する管理装置に入力された物品に関する物品情報を管理装置から受信し、配送者が少なくとも1つの扉部の1つを通じて物品を収納庫に収納する際に、受信された物品情報を少なくとも1つの表示部の1つに表示するように制御する制御部とを備える、物品収納装置を提供する。
制御部は、配送者が少なくとも1つの扉部の1つを通じて物品を収納庫に収納すると、その旨を管理装置へ送信するように制御する、ものであってよい。
制御部は、配送者が少なくとも1つの扉部の1つを通じて物品を収納庫に収納する際に、表示された物品情報の変更を行うと、変更に関する情報を管理装置へ送信するように制御する、ものであってよい。
制御部は、物品の受領者が少なくとも1つの扉部の1つを通じて物品を収納庫から取り出す際に、受信された物品情報を少なくとも1つの表示部の1つに表示するように制御する、ものであってよい。その場合、制御部は、受領者が少なくとも1つの扉部の1つを通じて物品を収納庫から取り出すと、その旨を管理装置へ送信するように制御する、ものであってよい。
制御部は、物品の発送者が少なくとも1つの扉部の1つを通じて物品を収納庫に収納する際に物品情報を入力させ、入力された物品情報を管理装置へ送信するように制御する、ものであってよい。その場合、制御部は、配送者が少なくとも1つの扉部の1つを通じて物品を収納庫から取り出す際に、入力された物品情報を少なくとも1つの表示部の1つに表示するように制御する、ものであってよい。
物品情報は、物品の特徴及び個数に関する情報を含む、ものであってよい。
少なくとも1つの表示部を更に備え、少なくとも1つの扉部は、第1の側に設けられた第1の扉部と、第1の側とは反対側の第2の側に設けられた第2の扉部とを含み、少なくとも1つの表示部は、第1の側に設けられた第1の表示部と、第2の側に設けられた第2の表示部とを含み、制御部は、配送者が第1の扉部を通じて物品を収納庫に収納する際に、受信された物品情報を第1の表示部に表示するように制御する、ものであってよい。その場合、制御部は、物品の受領者が第2の扉部を通じて物品を収納庫から取り出す際に、受信された物品情報を第2の表示部に表示するように制御する、ものであってよい。また、その場合、第1の側は、金融機関のATMコーナー側であり、第2の側は、金融機関のバックヤード側であってよい。
【0007】
また、本発明は、物品収納装置と、物品の配送者に対する物品の受け渡しを管理する管理装置とを備え、物品収納装置は、物品を収納するための収納庫と、収納庫の施錠可能な少なくとも1つの扉部と、管理装置に入力された物品に関する物品情報を管理装置から受信し、配送者が少なくとも1つの扉部の1つを通じて物品を収納庫に収納する際に、受信された物品情報を少なくとも1つの表示部の1つに表示するように制御する制御部とを備える、物品収納システムも提供する。
【0008】
更に、本発明は、物品を収納するための収納庫と、収納庫の施錠可能な少なくとも1つの扉部とを備える物品収納装置の制御方法であって、物品の配送者に対する物品の受け渡しを管理する管理装置に入力された物品に関する物品情報を管理装置から受信するように制御するステップと、配送者が少なくとも1つの扉部の1つを通じて物品を収納庫に収納する際に、受信された物品情報を少なくとも1つの表示部の1つに表示するように制御するステップとを含む、物品収納装置の制御方法も提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、物品を収納する物品収納装置にその物品に関する物品情報を入力する際に、誤った物品情報が入力される可能性を低下させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施の形態における金庫装置の概要を示す図である。
図2】第1の実施の形態における金庫装置の外観構成例を示す斜視図である。
図3】第1の実施の形態における金庫装置の施解錠操作部の小扉を開いたときの外観構成例を示す図である。
図4】第1の実施の形態における金庫装置の外観構成例を示す斜視図である。
図5】第1の実施の形態における金庫システムの構成例を示す図である。
図6】第1の実施の形態における金庫装置の機能構成例を示すブロック図である。
図7】第1の実施の形態における金庫装置の記憶部に記憶される物品情報を示す図である。
図8】銀行センタから銀行の店舗へ物品が配送される場合に金庫装置が警送員に対して表示する収納画面を示す図である。
図9】銀行センタから銀行の店舗へ物品が配送される場合に金庫装置が警送員に対して表示する収納訂正画面を示す図である。
図10-1】銀行センタから銀行の店舗へ物品が配送される場合に警送員が物品を収納する際の金庫装置の動作例を示すフローチャートである。
図10-2】銀行センタから銀行の店舗へ物品が配送される場合に警送員が物品を収納する際の金庫装置の動作例を示すフローチャートである。
図11】銀行センタから銀行の店舗へ物品が配送される場合に金庫装置が行員に対して表示する取出画面を示す図である。
図12】銀行センタから銀行の店舗へ物品が配送される場合に金庫装置が行員に対して表示する取出訂正画面を示す図である。
図13-1】銀行センタから銀行の店舗へ物品が配送される場合に行員が物品を取り出す際の金庫装置の動作例を示すフローチャートである。
図13-2】銀行センタから銀行の店舗へ物品が配送される場合に行員が物品を取り出す際の金庫装置の動作例を示すフローチャートである。
図14】銀行の店舗から銀行センタへ物品が配送される場合に金庫装置が行員に対して表示する収納画面を示す図である。
図15】銀行の店舗から銀行センタへ物品が配送される場合に行員が物品を収納する際の金庫装置の動作例を示すフローチャートある。
図16】第2の実施の形態における金庫装置の内部構成例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0012】
[実施の形態の背景及び概要]
金融機関では毎日重要物等の物品をメール便の形で警送会社に委託して、例えば店舗とセンタとの間で集配している。集配する物品には即日発送が必要な小切手が含まれるため、通常、メール便は1日最低2回の便が各店舗を巡回している。ところが、2022年下期から金融機関で小切手の電子化運用が開始されたため、メール便の当日着荷が不要になり、各金融機関はメール便の便数の削減及び工数の削減を検討している。現状、集配する物品は対面授受しているが、物品授受装置によって非対面授受できれば、更なる効率化が期待できる。
【0013】
一方で、金融機関の中には、ATM(Automatic Teller Machine)の設置台数が年々減少しているため、設置されていたATMが撤去されてできた空きスペース(以下、「ATMの空きスペース」という)の活用方法を模索しているところもある。
こうしたことから、物品の授受に用いる物品授受装置を、金融機関及び警送会社の双方が安全に操作できるATMの空きスペースに設置することが考えられる。
【0014】
以下、物品授受装置を「金庫装置」として説明する。また、金融機関として銀行を想定し、その職員のことを「行員」として説明する。更に、金融機関との間で物品を授受する業者として警送会社を想定し、その職員のことを「警送員」として説明する。
【0015】
図1は、本実施の形態における金庫装置1の概要を示す図である。
図示するように、本実施の形態における金庫装置1は、ATMコーナーS1とバックヤードS2とを隔てる壁Wと床Fとの間のATMの空きスペースに設置される。従って、金庫装置1は、ATMの空きスペースに収まる筐体サイズを有する(一例として、高さ1.2m×幅1m程度)。ここで、ATMコーナーS1とは、一般顧客がATMを前方から操作するために立ち入ることができる空間のことである。ATMコーナーS1は、自動取引装置コーナー、CD(Cash Dispenser)コーナーともいう。また、バックヤードS2とは、銀行の行員がATMを後方から操作する空間であって一般顧客が立ち入ることができない空間のことである。
【0016】
このような状態で、金庫装置1は、警送会社が銀行へ配達する物品の授受に用いられる。即ち、まず、警送会社の警送員は、配達する物品をATMコーナーS1側で金庫装置1に収納する。その後、銀行の行員は、配達された物品をバックヤードS2側で金庫装置1から取り出す。
また、金庫装置1は、警送会社が銀行から集荷する物品の授受にも用いられる。即ち、まず、銀行の行員は、集荷される物品をバックヤードS2側で金庫装置1に収納する。その後、警送会社の警送員は、集荷する物品をATMコーナーS1側で金庫装置1から取り出す。
尚、場合によっては、銀行の行員がATMコーナーS1側で金庫装置1を操作することもあるが、以下では、ATMコーナーS1で金庫装置1を操作するのは警送員のみであるものとして説明する。
【0017】
ここで、金庫装置1は、図示するように、ATMコーナーS1側にあるATMコーナー側筐体10と、バックヤードS2側にあるバックヤード側筐体20とを有する。但し、上述した物品の授受を可能とするために、金庫装置1の内部空間は、ATMコーナー側筐体10とバックヤード側筐体20との間で仕切られておらず、一体化している。そして、この内部空間は、耐火性及び防盗性を有している。この内部空間は、物品を収納するための収納庫の一例であり、金庫装置1は、物品収納装置の一例である。
【0018】
ところで、警送員が金庫装置1に物品を配達する際、例えば、金庫装置1の画面を操作して物品に関する情報(以下、「物品情報」という)を入力したとすると、警送員の入力ミスや不正を行う意図により、誤った物品情報が入力される虞があった。
例えば、警送員が銀行センタで現金バッグを3個預かったとする。
このような場合に、警送員が「現金バッグ、2個」と入力して、店舗の金庫装置1に現金バッグを2個しか届けない、といったことが考えられる。警送員が現金バッグ1個を車両内に忘れた場合や不正に隠そうとした場合に、こうしたことが起こり得る。
また、警送員が正常に現金バッグを3個配達したが、誤って「現金バッグ、2個」と入力することも考えられる。この場合は、実害はないかもしれないが、行員が物品を取り出した際に混乱し、余分な確認作業が発生する。
【0019】
そこで、本実施の形態では、ATMコーナーに設置されて、物品の受け渡しに利用される金庫装置1を含む金庫システムにおいて、配達される物品に関する物品情報が銀行センタで登録されると、対象店舗の金庫装置1に物品情報を通知及び登録する。そして、警送員が物品を金庫装置1に配達した際に物品情報を確認しながら配達できるようにする。また、行員が物品情報を確認しながら物品を取り出す操作を行うと、物品が取り出された旨の情報を銀行センタへ送信して、授受取引が完了するようにする。
【0020】
尚、物品情報は、物品の特徴及び個数に関する情報を含むものとしてよい。以下では、物品の特徴として物品の外観を例にとり、これを物品名としても用いるものとする。
【0021】
[第1の実施の形態]
(金庫装置の外観構成)
図2は、第1の実施の形態における金庫装置1の外観構成例を示す斜視図である。特に、図2は、金庫装置1をATMコーナー側から見たときの外観構成を示している。従って、図2には、ATMコーナー側筐体10の構成要素が示されている。
図示するように、ATMコーナー側筐体10は、扉11と、施解錠機構12と、開閉検知機構122と、施解錠操作部13と、操作ターミナル14とを備える。ATMコーナー側は、第1の側の一例である。
【0022】
扉11は、警送員が物品を収納したり取り出したりする際に開閉される。扉11は、第1の側に設けられた第1の扉部の一例である。
施解錠機構12は、扉11の施解及び解錠を行う。尚、施解錠機構12は、バックヤード側の扉21(後述)が解錠されている場合には、扉11を解錠しないように制御されるとよい。
開閉検知機構122は、扉11の開閉状態を検知する。開閉検知機構122としては、例えば、開閉検知スイッチ又は開閉センサを用いるとよい。
施解錠操作部13は、停電等が発生している非常時の物品の収納又は取り出し時に、施解錠機構12が扉11の施錠及び解錠を行うように警送員によって操作される。施解錠操作部13は、後述するように、鍵操作部131と、テンキー132と、小扉133とを備えるが、図2では、小扉133のみが見えている。
【0023】
操作ターミナル14は、警送員が金庫装置1を操作する際に用いられるターミナルである。操作ターミナル14は、表示操作部141と、カメラ142と、発光部143と、読取部144と、プリンタ145とを備える。
【0024】
表示操作部141は、例えばタッチパネルディスプレイであり、ユーザが入力した情報を受け付けるとともにユーザに提示する情報を表示する。
具体的には、表示操作部141は、停電等が発生していない通常時の物品収納時に、施解錠機構12が扉11の施錠及び解錠を行うように警送員によって操作される。
また、警送員が物品を収納する際に、表示操作部141は、銀行センタから受信した物品情報を表示する。
一方、表示操作部141は、停電等が発生していない通常時の物品取り出し時にも、施解錠機構12が扉11の施錠及び解錠を行うように警送員によって操作される。
また、警送員が物品を取り出す際に、表示操作部141は、行員が入力した物品情報を表示する。
表示操作部141は、第1の側に設けられた第1の表示部の一例である。
【0025】
カメラ142は、表示操作部141を操作中の警送員を撮像する。特に、カメラ142は、表示操作部141を操作中の警送員の顔が存在する位置に向けられており、警送員の顔を撮像する。そして、撮像された撮像画像は、警送員の操作情報に紐付けて保存され、物品情報の不整合が発生した場合等にチェックできるようにするとよい。
【0026】
発光部143は、金庫装置1内に物品が収納されている場合に、その旨を発光によってATMコーナー側に知らせる。発光部143は、例えばランプによって実現すればよいが、発光するデバイスであれば如何なるデバイスによって実現してもよい。ちなみに発光部143によって知らせる情報は、表示操作部141にて知らせるよう構成されていてもよい。
【0027】
発光部143は、バックヤード側の表示操作部241(後述)が操作されている場合に、その旨を発光によってATMコーナー側に知らせてもよい。或いは、金庫装置1は、バックヤード側の表示操作部241が操作されている旨を、音等の発光以外の手段によって知らせてもよい。
【0028】
発光部143は、バックヤード側の扉21(後述)が開放されている場合に、その旨を発光によってATMコーナー側に知らせてもよい。或いは、金庫装置1は、バックヤード側の扉21が開放されている旨を、音等の発光以外の手段によって知らせてもよい。
【0029】
発光部143は、金庫装置1にエラーが発生した場合に、その旨を発光によってATMコーナー側に知らせてもよい。
発光部143は、プリンタ145の用紙切れが発生した場合に、その旨を発光によってATMコーナー側に知らせてもよい。
発光部143は、金庫装置1にその他の状態変化が発生した場合に、その旨を発光によってATMコーナー側に知らせてもよい。
【0030】
尚、ここでは、1つの発光部143が金庫装置1の複数の状態を知らせるようにした。これは、例えば、複数の状態の状態毎に発光パターンを対応付けておき、知らせたい状態に対応する発光パターンで1つの発光部143を発光させることにより、実現するとよい。しかしながら、これに限らず、複数の発光部143が金庫装置1の複数の状態を知らせるようにしてもよい。これは、例えば、複数の状態の状態毎に発光部143を対応付けておき、知らせたい状態に対応する発光部143を発光させることにより、実現するとよい。
【0031】
読取部144は、IC(Integrated Circuit)カードが翳された場合に、ICカードから情報を読み取る。或いは、読取部144は、FELICA(登録商標)機能を搭載したスマートフォン等が翳された場合に、スマートフォン等から情報を読み取ってもよい。尚、このようにして読み取られた情報は、警送員のログイン時の認証に用いられる。但し、ログイン時の認証は、生体情報読取部(図示せず)で読み取られた生体情報を用いて行ってもよいし、表示操作部141から入力されたID及びパスワードを用いて行ってもよい。
【0032】
プリンタ145は、金庫装置1の処理の控えをロール紙等の用紙に印字する。プリンタ145で印字された用紙は、例えば、金庫装置1の前面に排出される。
【0033】
図3は、第1の実施の形態における金庫装置1の施解錠操作部13の小扉133を開いたときの外観構成例を示す図である。
図示するように、施解錠操作部13は、鍵操作部131と、テンキー132と、小扉133とを備える。
【0034】
鍵操作部131は、停電等が発生している非常時に、物理鍵が挿入されて操作されることにより、施解錠機構12の施解錠を行う。
【0035】
テンキー132は、停電等が発生している非常時に、物理鍵を用いずに、施解錠機構12の施解錠を行うために設けられている。警送員はテンキー132からパスワードを入力することにより施解錠機構12を解錠することが可能になっている。テンキー132は、例えば、電池から電力が供給されることにより、停電等が発生している非常時であっても動作可能にするとよい。鍵操作部131しか設けなかった場合、警送員は、複数の店舗を巡回して物品の集配を行うので、非常時のために複数の金庫装置1の物理鍵を常に携帯しておく必要がある。そこで、本実施の形態では、複数の金庫装置1の物理鍵を常に携帯しておく必要がないように、テンキー132を設けている。尚、テンキー132に入力するパスワードは、ワンデイパスワード、ワンタイムパスワード等の一定期間しか使用できないパスワードであることが望ましい。
【0036】
小扉133は、ATMの空きスペースに設置された金庫装置1が一般顧客に興味を持たれないように、鍵操作部131及びテンキー132を隠す。
【0037】
図4は、第1の実施の形態における金庫装置1の外観構成例を示す斜視図である。特に、図4は、金庫装置1をバックヤード側から見たときの外観構成を示している。従って、図4には、バックヤード側筐体20の構成要素が示されている。
図示するように、バックヤード側筐体20は、扉21と、施解錠機構22と、開閉検知機構222と、施解錠操作部23と、操作ターミナル24とを備える。バックヤード側は、第1の側とは反対側の第2の側の一例である。
【0038】
扉21は、行員が物品を収納したり取り出したりする際に開閉される。扉21は、第2の側に設けられた第2の扉部の一例である。
施解錠機構22は、扉21の施解及び解錠を行う。尚、施解錠機構22は、ATMコーナー側の扉11が解錠されている場合には、扉21を解錠しないように制御されるとよい。
開閉検知機構222は、扉21の開閉状態を検知する。開閉検知機構222としては、例えば、開閉検知スイッチ又は開閉センサを用いるとよい。
施解錠操作部23は、停電等が発生している非常時の物品の収納又は取り出し時に、施解錠機構22が扉21の施錠及び解錠を行うように行員によって操作される。施解錠操作部23は、鍵操作部231を備える。
【0039】
鍵操作部231は、停電等が発生している非常時に、物理鍵が挿入されて操作されることにより、施解錠機構22の施解錠を行う。
尚、バックヤード側には、テンキーは設けられていない。これは、行員が使用する物理鍵は自店舗の金庫装置1の物理鍵のみであり、非常時のために複数の金庫装置1の物理鍵を常に携帯しておかなければならないという事情がないからである。
また、バックヤード側には、小扉も設けられていない。これはバックヤード側には一般顧客が立ち入ることがなく、一般顧客に興味を持たせたくないという事情もないからである。但し、バックヤード側に小扉が設けられてもよい。
【0040】
操作ターミナル24は、行員が金庫装置1を操作する際に用いられるターミナルである。
操作ターミナル24は、表示操作部241と、カメラ242と、発光部243と、読取部244とを備える。
【0041】
表示操作部241は、例えばタッチパネルディスプレイであり、ユーザが入力した情報を受け付けるとともにユーザに提示する情報を表示する。
具体的には、表示操作部241は、停電等が発生していない通常時の物品取り出し時に、施解錠機構22が扉21の施錠及び解錠を行うように行員によって操作される。
また、行員が物品を取り出す際に、表示操作部241は、銀行センタから受信した物品情報を表示する。
一方、表示操作部241は、停電等が発生していない通常時の物品収納時にも、施解錠機構22が扉21の施錠及び解錠を行うように行員によって操作される。
また、行員が物品を収納する際に、表示操作部241は、行員が入力した物品情報を受け付ける。
表示操作部241は、第2の側に設けられた第2の表示部の一例である。
【0042】
カメラ242は、表示操作部241を操作中の行員を撮像する。特に、カメラ242は、表示操作部241を操作中の行員の顔が存在する位置に向けられており、行員の顔を撮像する。そして、撮像された撮像画像は、行員の操作情報に紐付けて保存され、物品情報の不整合が発生した場合等にチェックできるようにするとよい。また、撮像された撮像画像は、行員がATMコーナー側の状況を確認するために用いられてもよい。
【0043】
発光部243は、金庫装置1内に物品が収納されている場合に、その旨を発光によってバックヤード側に知らせる。発光部243は、例えばランプによって実現すればよいが、発光するデバイスであれば如何なるデバイスによって実現してもよい。ちなみに発光部243によって知らせる情報は、表示操作部241にて知らせるよう構成されていてもよい。
【0044】
発光部243は、ATMコーナー側の表示操作部141が操作されている場合に、その旨を発光によってバックヤード側に知らせてもよい。或いは、金庫装置1は、ATMコーナー側の表示操作部141が操作されている旨を、音等の発光以外の手段によって知らせてもよい。
【0045】
発光部243は、ATMコーナー側の扉11が開放されている場合に、その旨を発光によってバックヤード側に知らせてもよい。或いは、金庫装置1は、ATMコーナー側の扉11が開放されている旨を、音等の発光以外の手段によって知らせてもよい。
【0046】
発光部243は、金庫装置1にエラーが発生した場合に、その旨を発光によってバックヤード側に知らせてもよい。
発光部243は、ATMコーナー側のプリンタ145の用紙切れが発生した場合に、その旨を発光によってバックヤード側に知らせてもよい。
発光部243は、金庫装置1にその他の状態変化が発生した場合に、その旨を発光によってバックヤード側に知らせてもよい。
【0047】
尚、ここでは、1つの発光部243が金庫装置1の複数の状態を知らせるようにした。これは、例えば、複数の状態の状態毎に発光パターンを対応付けておき、知らせたい状態に対応する発光パターンで1つの発光部243を発光させることにより、実現するとよい。しかしながら、これに限らず、複数の発光部243が金庫装置1の複数の状態を知らせるようにしてもよい。これは、例えば、複数の状態の状態毎に発光部243を対応付けておき、知らせたい状態に対応する発光部243を発光させることにより、実現するとよい。
【0048】
読取部244は、IC(Integrated Circuit)カードが翳された場合に、ICカードから情報を読み取る。或いは、読取部244は、FELICA(登録商標)機能を搭載したスマートフォン等が翳された場合に、スマートフォン等から情報を読み取ってもよい。尚、このようにして読み取られた情報は、行員のログイン時の認証に用いられる。但し、ログイン時の認証は、生体情報読取部(図示せず)で読み取られた生体情報を用いて行ってもよいし、表示操作部241から入力されたID及びパスワードを用いて行ってもよい。
【0049】
尚、バックヤード側には、プリンタは設けられていない。これは、金庫装置1に対する操作情報を用紙に印字して持ち帰りたいという要望が銀行側にはないからである。換言すれば、金庫装置1自体は銀行に設けられているため、銀行側が操作情報を確認したい場合は、金庫装置1に記憶されている操作情報を直接確認すればよいからである。
【0050】
(金庫システムの構成)
図5は、第1の実施の形態における金庫システム100の構成例を示す図である。
図示するように、金庫システム100は、金庫装置1と、携帯端末2,3と、警送会社サーバ4と、店舗コンピュータ5と、銀行センタサーバ6とを含む。また、金庫システム100は、LAN(Local Area Network)等の通信回線7と、インターネット等の通信回線81と、通信回線81に接続されたアクセスポイント82,83とを含む。
【0051】
金庫装置1は、図1図4で説明した金庫装置1である。即ち、金庫装置1は、ATMコーナー側に扉11、施解錠機構12、施解錠操作部13、操作ターミナル14を有し、バックヤード側に扉21、施解錠機構22、施解錠操作部23、操作ターミナル24を有する。
【0052】
携帯端末2は、警送会社の警送員が使用する携帯端末である。携帯端末2は、アクセスポイント82、通信回線81、通信回線7を介して金庫装置1と接続される。これにより、携帯端末2は、金庫装置1から装置情報を収集したり、金庫装置1に指示情報を与えたりする。尚、アクセスポイント82はあくまで例示であり、携帯端末3と同じアクセスポイントを介して金庫装置1に接続されてもよいし、通信回線7に接続されたアクセスポイントを介して金庫装置1に接続されてもよい。携帯端末2としては、例えばスマートフォンやタブレット端末を用いるとよい。
【0053】
携帯端末3は、銀行の行員が使用する携帯端末である。携帯端末3は、アクセスポイント83、通信回線81、通信回線7を介して金庫装置1と接続される。これにより、携帯端末3は、金庫装置1から装置情報を収集したり、金庫装置1に指示情報を与えたりする。尚、アクセスポイント83はあくまで例示であり、携帯端末2と同じアクセスポイントを介して金庫装置1に接続されてもよいし、通信回線7に接続されたアクセスポイントを介して金庫装置1に接続されてもよい。携帯端末3としては、例えばスマートフォンやタブレット端末を用いるとよい。
【0054】
警送会社サーバ4は、警送会社に設置され、警送員又はその携帯端末2、配送車、金庫装置1等を管理するサーバコンピュータである。警送会社サーバ4は、通信回線81、通信回線7を介して金庫装置1と接続される。これにより、警送会社サーバ4は、金庫装置1から装置情報を収集したり、金庫装置1に指示情報を与えたりする。警送会社サーバ4としては、例えばPCを用いるとよい。
【0055】
店舗コンピュータ5は、銀行の店舗に設置され、店舗内の装置を管理するコンピュータである。ここで、店舗コンピュータ5が管理する装置には、金庫装置1以外に、貨幣処理装置(図示せず)等もある。店舗コンピュータ5は、通信回線7を介して金庫装置1等と接続される。これにより、店舗コンピュータ5は、金庫装置1等から装置情報を収集したり、金庫装置1等に指示情報を与えたりする。店舗コンピュータ5としては、例えばPCを用いるとよい。
【0056】
銀行センタサーバ6は、銀行センタに設置され、銀行の各店舗への警送員による物品の配送を管理するサーバコンピュータである。銀行センタサーバ6は、通信回線81、各店舗の通信回線7を介して各店舗の金庫装置1と接続される。これにより、銀行センタサーバ6は、各店舗の金庫装置1から装置情報を収集したり、各店舗の金庫装置1に指示情報を与えたりする。銀行センタサーバ6としては、例えばPCを用いるとよく、銀行センタの管理端末が銀行センタサーバ6として機能してもよい。警送員は、物品の配送者の一例であり、銀行センタサーバ6は、物品の配送者に対する物品の受け渡しを管理する管理装置の一例である。
【0057】
尚、図5には、警送会社の警送員が使用する携帯端末2、銀行の行員が使用する携帯端末3、及び、銀行の店舗に設置された店舗コンピュータ5も示したが、これらは金庫システム100の運用上必ずしも必要なものではない。少なくとも金庫装置1と銀行センタサーバ6とがあれば、金庫システム100の運用は可能である。
また、金庫装置1には表示操作部141、241を設けず、携帯端末2,3を必須として、金庫装置1に対する操作は携帯端末2,3のみから行うようにしてもよい。
【0058】
(金庫装置の機能構成)
図6は、第1の実施の形態における金庫装置1の機能構成例を示すブロック図である。図示するように、金庫装置1は、施解錠機構12と、開閉検知機構122と、表示操作部141と、カメラ142と、発光部143と、読取部144と、プリンタ145とを備える。また、金庫装置1は、施解錠機構22と、開閉検知機構222と、表示操作部241と、カメラ242と、発光部243と、読取部244とを備える。更に、金庫装置1は、制御部30と、記憶部40と、通信部50とを備える。
【0059】
施解錠機構12、開閉検知機構122、表示操作部141、カメラ142、発光部143、読取部144、プリンタ145、施解錠機構22、開閉検知機構222、表示操作部241、カメラ242、発光部243、読取部244については、既に図2図4を用いて説明したため、ここでは説明を省略する。
【0060】
制御部30は、CPU(Central Processing Unit)等の演算回路を備え、記憶部40に記憶された動作プログラムに従って、金庫装置1の各部を制御する。
【0061】
具体的には、制御部30は、銀行センタサーバ6から物品情報が送信された場合に、この物品情報を受信するように通信部50を制御する。そして、制御部30は、銀行センタサーバ6から受信した物品情報を記憶するように記憶部40を制御する。この場合、制御部30は、管理装置に入力された物品に関する物品情報を管理装置から受信するように制御する制御部の一例である。
【0062】
また、制御部30は、警送員が扉11を通じて金庫装置1に物品を収納する際に、記憶部40に記憶された物品情報を表示するように表示操作部141を制御する。この場合、制御部30は、配送者が第1の扉部を通じて物品を収納庫に収納する際に、受信された物品情報を第1の表示部に表示するように制御する制御部の一例である。
その際、制御部30は、警送員が物品情報を訂正できるように表示操作部141を制御する。そして、警送員が物品情報を訂正した場合、制御部30は、訂正された物品情報を記憶するように記憶部40を制御し、訂正された物品情報を銀行センタサーバ6へ送信するように通信部50を制御する。この場合、制御部30は、配送者が第1の扉部を通じて物品を収納庫に収納する際に、表示された物品情報の変更を行うと、その変更に関する情報を管理装置へ送信するように制御する制御部の一例である。
その後、警送員が物品の収納を完了すると、制御部30は、物品が収納された旨を銀行センタサーバ6へ送信するように通信部50を制御する。この場合、制御部30は、配送者が第1の扉部を通じて物品を収納庫に収納すると、その旨を管理装置へ送信するように制御する制御部の一例である。
【0063】
また、制御部30は、行員が扉21を通じて金庫装置1から物品を取り出す際に、記憶部40に記憶された物品情報を表示するように表示操作部241を制御する。この場合、行員は、物品の受領者の一例であり、制御部30は、物品の受領者が第2の扉部を通じて物品を収納庫から取り出す際に、受信された物品情報を第2の表示部に表示するように制御する制御部の一例である。
その際、制御部30は、行員が物品情報を訂正できるように表示操作部241を制御する。そして、行員が物品情報を訂正した場合、制御部30は、訂正された物品情報を銀行センタサーバ6へ送信するように通信部50を制御する。
その後、行員が物品の取出を完了すると、制御部30は、物品情報を削除するように記憶部40を制御し、物品が取り出された旨を銀行センタサーバ6へ送信するように通信部50を制御する。この場合、制御部30は、受領者が第2の扉部を通じて物品を収納庫から取り出すと、その旨を管理装置へ送信するように制御する制御部の一例である。
【0064】
また、制御部30は、行員が扉21を通じて金庫装置1に物品を収納する際に、行員が物品情報を入力できるように表示操作部241を制御する。この場合、行員は、物品の発送者の一例であり、制御部30は、物品の発送者が第2の扉部を通じて物品を収納庫に収納する際に物品情報を入力させるように制御する制御部の一例である。
その際、制御部30は、行員が入力した物品情報を記憶するように記憶部40を制御する。そして、制御部30は、行員が入力した物品情報を銀行センタサーバ6へ送信するように通信部50を制御する。この場合、制御部30は、入力された物品情報を管理装置へ送信するように制御する制御部の一例である。
【0065】
また、制御部30は、警送員が扉11を通じて金庫装置1から物品を取り出す際に、記憶部40に記憶された物品情報を表示するように、表示操作部141を制御する。この場合、制御部30は、配送者が第1の扉部を通じて物品を収納庫から取り出す際に、入力された物品情報を第1の表示部に表示するように制御する制御部の一例である。
その際、制御部30は、警送員が物品情報を訂正できるように表示操作部141を制御する。そして、警送員が物品情報を訂正した場合、制御部30は、訂正された物品情報を銀行センタサーバ6へ送信するように通信部50を制御する。
その後、警送員が物品の取出を完了すると、制御部30は、物品情報を削除するように記憶部40を制御し、物品が取り出された旨を銀行センタサーバ6へ送信するように通信部50を制御する。
【0066】
尚、制御部30は、行員が金庫装置1に物品を収納する際には物品情報を銀行センタサーバ6へ送信しないようにしてよい。そして、制御部30は、警送員が物品の取出を完了した際に、行員が入力した物品情報又は警送員が訂正した物品情報を銀行センタサーバ6へ送信するように通信部50を制御してよい。この場合、制御部30は、入力された物品情報を管理装置へ送信するように制御する制御部の一例となる。
【0067】
記憶部40は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、制御部30の動作プログラムを記憶し、また、制御部30の制御処理の際にワーク領域として利用される。動作プログラムには、制御部30が後述する処理を実行するためのプログラムが含まれる。
また、記憶部40は、銀行センタサーバ6から受信した物品情報を記憶する。
更に、記憶部40は、金庫装置1に対する警送員又は行員の操作に関する操作情報も記憶する。その際、記憶部40は、警送員又は行員の顔画像を、操作内容に紐付けて記憶するとよい。
【0068】
通信部50は、他の装置との間で通信回線を通じた情報通信を行う。
具体的には、通信部50は、銀行センタサーバ6から物品情報を受信する。
また、通信部50は、警送員が金庫装置1に物品を収納する際に物品情報を訂正すれば、訂正された物品情報を銀行センタサーバ6へ送信する。そして、通信部50は、警送員が物品の収納を完了すると、その旨を銀行センタサーバ6へ送信する。
また、通信部50は、行員が金庫装置1から物品を取り出す際に物品情報を訂正すれば、訂正された物品情報を銀行センタサーバ6へ送信する。そして、通信部50は、行員が物品の取出を完了すると、その旨を銀行センタサーバ6へ送信する。
また、通信部50は、行員が金庫装置1に物品を収納する際に行員が入力した物品情報を銀行センタサーバ6へ送信する。
また、通信部50は、警送員が金庫装置1から物品を取り出す際に物品情報を訂正すれば、訂正された物品情報を銀行センタサーバ6へ送信する。そして、通信部50は、警送員が物品の取出を完了すると、その旨を銀行センタサーバ6へ送信する。
尚、通信部50は、行員が金庫装置1に物品を収納する際には物品情報を銀行センタサーバ6へ送信しないようにしてよい。そして、通信部50は、警送員が物品の取出を完了した際に、行員が入力した物品情報又は警送員が訂正した物品情報を銀行センタサーバ6へ送信してよい。
【0069】
また、通信部50は、1つの店舗に複数の金庫装置1が設置されている場合、これら複数の金庫装置1との間で機器状態や設定情報を送受信することにより、機器状態や設定情報を同期させるために用いられてもよい。
【0070】
図7は、記憶部40に記憶される物品情報を示す図である。
図示するように、物品情報は、物品名と、個数とを対応付けたものとなっている。
物品名は、金庫装置1に収納されている物品の外観である。
個数は、金庫装置1に収納されている物品の個数である。但し、個数として「あり」も設定できるようになっている。これは、物品の中には個数よりも有無が重要になる物品があることや、物品以外の連絡事項等を金庫装置1で授受することもあり得ることを想定したものである。
ここでは、青バッグが1個あること、黄バッグが1個あること、通帳1があること等が示されている。
【0071】
(金庫装置の動作)
まず、銀行センタから銀行の店舗へ物品が配送される場合の動作について説明する。
【0072】
銀行センタでは、例えば、銀行の店舗への物品の配送を管理する担当者が、管理端末を操作して、物品情報を銀行センタサーバ6に登録する。登録方法は、テキスト入力によるものであっても、選択入力によるものであっても、それらの組み合わせによるものであってもよい。或いは、物品情報は、他の装置から通信によって取得してもよい。
【0073】
ここで、物品情報とは、物品の外観及び個数であり、例えば「黒いカバン、1個」等である。尚、物品の外観としては、他に、「メール袋」、「当日袋」、「現金袋」、「交換袋」等もある。
【0074】
また、銀行センタの担当者は、物品情報を登録する際に、物品の発送に関する発送情報も登録してよい。発送情報には、管理番号、発送日、発送先店舗名等がある。管理番号は、物品の発送を管理する番号であり、例えば「AB-1234」等である。管理番号は、発送情報を登録する際に自動付与されるようにしてもよい。発送日は、物品を発送する日であり、例えば「2023年7月1日」等である。発送先店舗名は、物品を発送する先の店舗の名称であり、例えば「○○銀行、店舗A」等である。尚、発送情報には、到着予定時刻、午前便であるか午後便であるかの情報等が含まれてもよい。
【0075】
このように物品情報が銀行センタサーバ6に登録されると、銀行センタサーバ6は、物品情報を、配送先店舗の金庫装置1に送信する。これにより、金庫装置1では、記憶部40に物品情報が記憶される。尚、銀行センタサーバ6は、発送情報も配送先店舗の金庫装置1に送信し、金庫装置1では、記憶部40に発送情報も記憶されるようにしてよい。
一方、銀行センタでは、例えば、銀行の店舗への物品の配送を管理する担当者が、配送する物品を警送員に受け渡す。
【0076】
これにより、警送員は、配送先店舗の金庫装置1に物品を配達する。
その際、警送員は、金庫装置1にログインする。すると、金庫装置1は、収納ボタンと取出ボタンとを含むメニュー画面(図示せず)を表示操作部141に表示する。ここで、警送員が収納ボタンを押下すると、金庫装置1は、収納動作を開始し、収納画面610を表示操作部141に表示する。
【0077】
図8は、収納画面610を示す図である。
図示するように、収納画面610は、物品情報確認領域611と、収納訂正ボタン615と、完了ボタン616とを含む。
【0078】
物品情報確認領域611は、金庫装置1に収納する物品に関する物品情報を確認するための領域であり、物品名表示欄612と、個数表示欄613と、確認ボタン614とを含む。物品名表示欄612及び個数表示欄613には、記憶部40に記憶された物品情報に含まれる物品名及び個数が表示される。警送員は、物品名表示欄612に表示された物品名及び個数表示欄613に表示された個数が、金庫装置1に実際に収納しようとしている物品の物品名及び個数と同じであれば、確認ボタン614を押下する。確認ボタン614は、押下される前は、チェックボックスにチェックされていない状態で表示されるが、押下された後は、チェックボックスにチェックされた状態で表示される。図8では、全ての確認ボタン614が押下された後の状態が示されている。
【0079】
収納訂正ボタン615は、物品名表示欄612に表示された物品名又は個数表示欄613に表示された個数が、金庫装置1に実際に収納しようとしている物品の物品名又は個数と異なる場合に、物品の物品名又は個数を訂正する際に押下されるボタンである。通常は、警送員が銀行センタで受け渡された物品の物品名及び個数と、警送員が金庫装置1に実際に収納しようとしている物品の物品名及び個数とは同じはずなので、金庫装置1の記憶部40に記憶された物品情報を警送員が訂正することは考え難い。しかしながら、例えば、警送員が銀行センタで受け渡された物品の一部を、銀行センタに置き忘れたり、配達中に紛失したりする場合も考えられる。このような場合に、金庫装置1に記憶された物品情報を訂正しないままにしておくと、銀行の行員を混乱させることになる。そこで、本実施の形態では、警送員が物品を金庫装置1に収納する際に、物品情報を訂正することを可能にしている。
【0080】
完了ボタン616は、警送員が収納する物品を確定させる際に押下されるボタンである。ここでは、全ての確認ボタン614が押下された後の状態であるので、完了ボタン616は押下できるようになっている。
【0081】
図9は、収納訂正画面620を示す図である。
図示するように、収納訂正画面620は、物品情報訂正領域621と、臨時訂正ボタン625と、完了ボタン626とを含む。
【0082】
物品情報訂正領域621は、収納画面610に表示された物品情報を収納時に訂正するための領域であり、物品名表示欄622と、訂正前個数表示欄623と、訂正後個数入力欄624とを含む。物品名表示欄622には、収納画面610に表示された物品名を訂正した後の物品名が表示される。実際には、物品名表示欄622の複数の行のうち、訂正後個数入力欄624に1以上の個数が入力された行における物品名が、訂正した後の物品名となる。また、訂正前個数表示欄623には、収納画面610に表示された物品の個数が表示される。更に、訂正後個数入力欄624には、収納画面610に表示された個数を訂正した後の個数が入力される。尚、訂正後個数入力欄624における入力態様には、個数とプラスボタンとマイナスボタンとからなるセット(例えばセット624a)による入力態様と、ありボタンとなしボタンとからなるセット(例えばセット624b)による入力態様とがある。前者の入力態様では、警送員は、個数をプラスボタンで増やしたりマイナスボタンで減らしたりして決定した個数を入力する。後者の入力態様では、警送員は、ありボタンで決定した「あり」を入力する。これは、金庫装置1に収納される物品には個数よりも有無が重要になる物品があること等を想定したものである。
【0083】
臨時訂正ボタン625は、警送員が予め登録された物品名以外の物品名を入力して訂正を行う際に押下されるボタンである。例えば、金庫装置1は、臨時訂正ボタン625が押下されると臨時訂正画面(図示せず)を表示し、警送員がこの臨時訂正画面上で物品名をフリーテキストで入力するとその入力された物品名を物品名表示欄622に表示する。尚、予め登録された物品名以外の物品名は、収納訂正画面620の物品名表示欄622の最下行にフリーテキストで入力させるようにしてもよい。但し、収納する物品の種類が多くなると、物品名表示欄622の最下行までスクロールするための操作量が多くなってしまうので、ここでは臨時収納画面から入力させるようにしている。
【0084】
完了ボタン626は、警送員が物品情報の訂正を確定させる際に押下されるボタンである。
【0085】
このように、警送員が物品を金庫装置1に収納する際、金庫装置1では、銀行センタサーバ6から受信した物品情報が表示操作部141に表示される。これにより、警送員は、銀行センタで受け渡された物品と、収納しようとしている物品とを照合することで、物品の入れ間違いを防止することができる。具体的には、警送員が他店舗に配送する物品を入れたり一部の物品を入れ忘れたりすること等を防止することができる。
【0086】
尚、警送員が物品を配達した旨を金庫装置1又は携帯端末2に入力すると、その旨の情報が銀行センタサーバ6又は警送会社サーバ4へ通知されるようにしてもよい。ここで、物品を配達した旨の情報としては、例えば「管理番号○○_配達完了」といったメッセージが想定される。このようなメッセージが銀行センタサーバ6に通知されることで、銀行センタの担当者は、配達が完了した物品の消込みを行い、未配達の物品をチェックすることができる。また、銀行センタの担当者は、未配達の物品がある場合に、警送員の携帯端末2に督促するようにしてもよい。
【0087】
図10-1及び図10-2は、この場合の金庫装置1の動作例を示したフローチャートである。この動作例に先立ち、金庫装置1は、銀行センタサーバ6から受信した物品情報を記憶部40に記憶しているものとする。また、この動作例は、警送員がメニュー画面上で収納ボタンを押下した際に、制御部30により開始される。更に、この動作例では、警送員が物品を収納した旨の情報を銀行センタサーバ6へ送信する場合を例にとって説明する。更にまた、この動作例では、警送員が物品情報を訂正可能とし、訂正された物品情報を銀行センタサーバ6へ送信する場合を例にとって説明する。
【0088】
動作が開始すると、金庫装置1では、図10-1に示すように、まず、制御部30が、施解錠機構12を解錠する(ステップ311)。これにより、警送員は扉11を開いて物品を収納することが可能となる。
次に、制御部30は、表示操作部141に収納画面610を表示する(ステップ312)。ここで、収納画面610には、銀行センタサーバ6から受信して記憶部40に記憶した物品情報が表示される。これにより、警送員は収納する物品に関する物品情報を確認することが可能となる。
【0089】
次に、制御部30は、ステップ312で表示した収納画面610上で収納訂正ボタン615が押下されたか否かを判定する(ステップ313)。
収納画面610上で収納訂正ボタン615が押下されていない場合、制御部30は、処理を図10-2のステップ321へ進める。
収納画面610上で収納訂正ボタン615が押下された場合、制御部30は、表示操作部141に収納訂正画面620を表示する(ステップ314)。これにより、警送員は物品情報を訂正することが可能となる。
【0090】
次に、制御部30は、ステップ314で表示した収納訂正画面620上で完了ボタン626が押下されたか否かを判定する(ステップ315)。
収納訂正画面620上で完了ボタン626が押下されていない場合、制御部30は、ステップ315の処理を繰り返す。
収納訂正画面620上で完了ボタン626が押下された場合、制御部30は、ステップ314で表示した収納訂正画面620上で訂正された物品情報を取得する(ステップ316)。そして、制御部30は、収納訂正画面620を閉じ(ステップ317)、ステップ316で取得した訂正された物品情報を収納画面610に反映する(ステップ318)。
【0091】
次に、図10-2に示すように、制御部30は、ステップ312で表示した収納画面610上で全ての確認ボタン614が押下されたか否かを判定する(ステップ321)。
収納画面610上で全ての確認ボタン614が押下されたわけではない場合、制御部30は、処理を図10-1のステップ313へ戻す。
収納画面610上で全ての確認ボタン614が押下された場合、制御部30は、ステップ312で表示した収納画面610上で完了ボタン616が押下されたか否かを判定する(ステップ322)。
【0092】
収納画面610上で完了ボタン616が押下されていない場合、制御部30は、処理を図10-1のステップ313へ戻す。
収納画面610上で完了ボタン616が押下された場合、制御部30は、収納画面610に表示された物品情報を警送員が訂正したか否かを判定する(ステップ323)。この判定は、例えば、収納訂正画面620における訂正前個数と訂正後個数とを比較することにより行ってもよいし、物品情報が訂正された旨の情報を収納訂正画面620から受け取ることにより行ってもよい。
収納画面610に表示された物品情報を警送員が訂正していない場合、制御部30は、処理をステップ326へ進める。
収納画面610に表示された物品情報を警送員が訂正した場合、制御部30は、訂正された物品情報を記憶部40に記憶する(ステップ324)。具体的には、制御部30は、記憶部40に記憶された物品情報を、訂正された物品情報で更新する。そして、制御部30は、通信部50を制御して、訂正された物品情報を銀行センタサーバ6へ送信する(ステップ325)。
【0093】
次に、制御部30は、施解錠機構12を施錠する(ステップ326)。
その後、制御部30は、通信部50を制御して、警送員が物品を収納した旨の情報を銀行センタサーバ6へ送信する(ステップ327)。
【0094】
尚、警送員が物品を配達する際の金庫装置1の動作例としては、次のような変形動作例も考えられる。
即ち、警送員が、金庫装置1にログインすると表示操作部141に表示される収納ボタンと取出ボタンとを含むメニュー画面(図示せず)上で、収納ボタンを押下しても、金庫装置1は、銀行センタサーバ6から受信した物品情報を表示しないようにする。
この状態で、警送員が配達する物品情報を入力すると、金庫装置1は、入力された物品情報と銀行センタサーバ6から受信した物品情報とを照合する。
【0095】
その結果、これらの物品情報が一致すれば、金庫装置1は、そのまま収納作業を完了する。
一方、これらの物品情報が一致しなければ、金庫装置1は、物品情報が一致しないことを示す不一致情報を表示操作部141に表示して、警送員に確認を促す。これにより、警送員は、物品を確認して物品情報を修正入力し、又は、入力した物品情報が正しいとしてそのまま収納作業を終了することになる。そして、この場合、金庫装置1は、物品情報の不一致が発生した旨をログに残すと共に、不一致が発生した旨とその後の対応(修正入力又はそのまま終了)とを銀行センタサーバ6へ通知する。
【0096】
図10-1及び図10-2に示したように金庫装置1が銀行センタサーバ6から受信した物品情報を表示する動作例では、手元の物品が、表示操作部141に表示された物品よりも多い場合、警送員が物品を不正に盗む恐れがある。これに対し、上記変形動作例では、そのような物品を不正に盗む行為を防止することができる。
【0097】
その後、任意のタイミングで、行員が、金庫装置1から物品を取り出す。
その際、行員は、金庫装置1にログインする。すると、金庫装置1は、収納ボタンと取出ボタンとを含むメニュー画面(図示せず)を表示操作部241に表示する。ここで、行員が取出ボタンを押下すると、金庫装置1は、取出動作を開始し、取出画面630を表示操作部241に表示する。
【0098】
図11は、取出画面630を示す図である。
図示するように、取出画面630は、物品情報確認領域631と、取出訂正ボタン635と、完了ボタン636とを含む。
【0099】
物品情報確認領域631は、金庫装置1から取り出す物品に関する物品情報を確認するための領域であり、物品名表示欄632と、個数表示欄633と、確認ボタン634とを含む。物品名表示欄632及び個数表示欄633には、記憶部40に記憶された物品情報に含まれる物品名及び個数が表示される。行員は、物品名表示欄632に表示された物品名及び個数表示欄633に表示された個数が、金庫装置1から実際に取り出した物品の物品名及び個数と同じであれば、確認ボタン634を押下する。確認ボタン634は、押下される前は、チェックボックスにチェックされていない状態で表示されるが、押下された後は、チェックボックスにチェックされた状態で表示される。図11では、全ての確認ボタン634が押下される前の状態が示されている。ここで、物品名表示欄632及び個数表示欄633に表示される物品情報は、通常は、銀行センタサーバ6から受信した物品情報である。警送員によって物品情報の修正操作があった場合、物品名表示欄632及び個数表示欄633に表示される物品情報は、修正後の物品情報となるが、その際には、修正操作があった旨が取出画面630に表示されるようにするとよい。
【0100】
取出訂正ボタン635は、物品名表示欄632に表示された物品名又は個数表示欄633に表示された個数が、金庫装置1から実際に取り出した物品の物品名又は個数と異なる場合に、物品の物品名又は個数を訂正する際に押下されるボタンである。通常は、警送員が銀行センタで受け渡された物品の物品名及び個数又はこれを警送員が訂正した後の物品の物品名及び個数と、行員が金庫装置1から実際に取り出した物品の物品名及び個数とは同じはずである。しかしながら、例えば、警送員が入力ミスや不正を行う意図により誤った物品情報を入力する場合も考えられる。そこで、本実施の形態では、行員が物品を金庫装置1から取り出す際にも、物品情報を訂正することを可能にしている。
【0101】
完了ボタン636は、行員が取り出した物品を確定させる際に押下されるボタンである。ここでは、全ての確認ボタン634が押下される前の状態であるので、完了ボタン636はグレイアウトされ、押下できなくなっている。
【0102】
図12は、取出訂正画面640を示す図である。
図示するように、取出訂正画面640は、物品情報訂正領域641と、臨時訂正ボタン645と、完了ボタン646とを含む。
【0103】
物品情報訂正領域641は、取出画面630に表示された物品情報を取り出し時に訂正するための領域であり、物品名表示欄642と、訂正前個数表示欄643と、訂正後個数入力欄644とを含む。物品名表示欄642には、取出画面630に表示された物品名を訂正した後の物品名が表示される。実際には、物品名表示欄642の複数の行のうち、訂正後個数入力欄644に1以上の個数が入力された行における物品名が、訂正した後の物品名となる。また、訂正前個数表示欄643には、取出画面630に表示された物品の個数が表示される。更に、訂正後個数入力欄644には、取出画面630に表示された個数を訂正した後の個数が入力される。尚、訂正後個数入力欄644における入力態様及びこれらの入力態様を設けた理由は、図9の訂正後個数入力欄624に関して述べたことと同じである。
【0104】
臨時訂正ボタン645は、行員が予め登録された物品名以外の物品名を入力して訂正を行う際に押下されるボタンである。例えば、金庫装置1は、臨時訂正ボタン645が押下されると臨時訂正画面(図示せず)を表示し、行員がこの臨時訂正画面上で物品名をフリーテキストで入力するとその入力された物品名を物品名表示欄642に表示する。尚、予め登録された物品名以外の物品名を別画面で入力するようにした理由は、図9の臨時訂正ボタン625に関して述べたことと同じである。
【0105】
完了ボタン646は、行員が物品情報の訂正を確定させる際に押下されるボタンである。
【0106】
このように、行員が物品を金庫装置1から取り出す際、警送員が物品情報を訂正しなかったとすると、金庫装置1では、銀行センタサーバ6から受信した物品情報が表示操作部241に表示される。これにより、行員は、銀行センタから配送された物品と、取り出した物品とを照合することで、物品の配送間違いをチェックすることができる。
【0107】
尚、行員が物品を取り出した旨を金庫装置1に入力すると、その旨の情報が銀行センタサーバ6へ通知されるようにしてもよい。
【0108】
図13-1及び図13-2は、この場合の金庫装置1の動作例を示したフローチャートである。この動作例に先立ち、金庫装置1は、銀行センタサーバ6から受信した物品情報又はこれを警送員が訂正した物品情報を記憶部40に記憶しているものとする。また、この動作例は、行員がメニュー画面上で取出ボタンを押下した場合に、制御部30により開始される。更に、この動作例では、行員が物品を取り出した旨の情報を銀行センタサーバ6へ通知する場合を例にとって説明する。更にまた、この動作例では、行員が物品情報を訂正可能とし、訂正された物品情報を銀行センタサーバ6へ送信する場合を例にとって説明する。
【0109】
動作が開始すると、金庫装置1では、図13-1に示すように、まず、制御部30が、施解錠機構22を解錠する(ステップ331)。これにより、行員は扉21を開いて物品を取り出すことが可能となる。
次に、制御部30は、表示操作部241に取出画面630を表示する(ステップ332)。ここで、取出画面630には、銀行センタサーバ6から受信して記憶部40に記憶した物品情報又はこれを警送員が訂正した物品情報が表示される。これにより、行員は取り出す物品に関する物品情報を確認することが可能となる。
【0110】
次に、制御部30は、ステップ332で表示した取出画面630上で取出訂正ボタン635が押下されたか否かを判定する(ステップ333)。
取出画面630上で取出訂正ボタン635が押下されていない場合、制御部30は、処理を図13-2のステップ341へ進める。
取出画面630上で取出訂正ボタン635が押下された場合、制御部30は、表示操作部241に取出訂正画面640を表示する(ステップ334)。これにより、行員は物品情報を訂正することが可能となる。
【0111】
次に、制御部30は、ステップ334で表示した取出訂正画面640上で完了ボタン646が押下されたか否かを判定する(ステップ335)。
取出訂正画面640上で完了ボタン646が押下されていない場合、制御部30は、ステップ335の処理を繰り返す。
取出訂正画面640上で完了ボタン646が押下された場合、制御部30は、ステップ334で表示した取出訂正画面640上で訂正された物品情報を取得する(ステップ336)。そして、制御部30は、取出訂正画面640を閉じ(ステップ337)、ステップ336で取得した訂正された物品情報を取出画面630に反映する(ステップ338)。
【0112】
次に、図13-2に示すように、制御部30は、ステップ332で表示した取出画面630上で全ての確認ボタン634が押下されたか否かを判定する(ステップ341)。
取出画面630上で全ての確認ボタン634が押下されたわけではない場合、制御部30は、処理を図13-1のステップ333へ戻す。
取出画面630上で全ての確認ボタン634が押下された場合、制御部30は、ステップ332で表示した取出画面630上で完了ボタン636が押下されたか否かを判定する(ステップ342)。
【0113】
取出画面630上で完了ボタン636が押下されていない場合、制御部30は、処理を図13-1のステップ333へ戻す。
取出画面630上で完了ボタン636が押下された場合、制御部30は、取出画面630に表示された物品情報を行員が訂正したか否かを判定する(ステップ343)。この判定は、例えば、取出訂正画面640における訂正前個数と訂正後個数とを比較することにより行ってもよいし、物品情報が訂正された旨の情報を取出訂正画面640から受け取ることにより行ってもよい。
取出画面630に表示された物品情報を行員が訂正していない場合、制御部30は、処理をステップ345へ進める。
取出画面630に表示された物品情報を行員が訂正した場合、制御部30は、通信部50を制御して、訂正された物品情報を銀行センタサーバ6へ送信する(ステップ344)。
【0114】
次に、制御部30は、施解錠機構22を施錠する(ステップ345)。
その後、制御部30は、記憶部40に記憶された物品情報を削除する(ステップ346)。但し、一旦施解錠機構22を施錠したとしても、物品の取り忘れ等により、再び施解錠機構22を解錠して物品を取り出すことも考えられるので、記憶部40に記憶された物品情報は、行員が物品の取り出し完了を明示的に入力してから削除するのが望ましい。そして、制御部30は、通信部50を制御して、行員が物品を取り出した旨の情報を銀行センタサーバ6へ送信する(ステップ347)。
【0115】
次に、銀行の店舗から銀行センタへ物品が配送される場合の動作について説明する。
【0116】
銀行の店舗では、行員が、物品を金庫装置1に収納する際に、金庫装置1の表示操作部241を操作して、物品情報を入力する。入力方法は、テキスト入力によるものであっても、選択入力によるものであっても、それらの組み合わせによるものであってもよい。例えば、定期的に配送する物品は選択入力によって入力し、不定期に配送する物品はテキスト入力によって入力すればよい。
【0117】
その際、行員は、金庫装置1にログインする。すると、金庫装置1は、収納ボタンと取出ボタンとを含むメニュー画面(図示せず)を表示操作部241に表示する。ここで、行員が収納ボタンを押下すると、金庫装置1は、収納動作を開始し、収納画面650を表示操作部241に表示する。
【0118】
図14は、収納画面650を示す図である。
図示するように、収納画面650は、物品情報入力領域651と、臨時収納ボタン655と、完了ボタン656とを含む。
【0119】
物品情報入力領域651は、金庫装置1に収納する物品に関する物品情報を入力するための領域であり、物品名入力欄652と、個数入力欄653とを含む。行員は、予め登録された物品名の中から選択することにより、物品名入力欄652に物品名を入力する。尚、個数入力欄653における入力態様としては、個数とプラスボタンとマイナスボタンとからなるセットによる入力態様のみを示しているが、ありボタンとなしボタンとからなるセットによる入力態様があってもよい。前者の入力態様では、行員は、個数をプラスボタンで増やしたりマイナスボタンで減らしたりして決定した個数を入力する。後者の入力態様では、行員は、ありボタンで決定した「あり」を入力する。これは、金庫装置1に収納される物品には個数よりも有無が重要になる物品があること、金庫装置1を用いて物品以外の連絡事項等を通知することもあり得ること等を想定したものである。連絡事項には、例えば、速達の希望有無がある。例えば、物品情報入力領域651の「0003」の行の次に「速達の希望有無」を入力し、個数入力欄653にありボタン及びなしボタンのうちありボタンで決定した「あり」を入力することが考えられる。この場合、この行は、「0001」及び「0003」の全ての物品を速達で配達してほしい旨の連絡事項となる。
【0120】
臨時収納ボタン655は、行員が予め登録された物品名以外の物品名を入力する際に押下されるボタンである。例えば、金庫装置1は、臨時収納ボタン655が押下されると臨時収納画面(図示せず)を表示し、行員がこの臨時収納画面上で物品名をフリーテキストで入力するとその入力された物品名を物品名入力欄652に表示する。尚、予め登録された物品名以外の物品名は、収納画面650の物品名入力欄652の最下行にフリーテキストで入力させるようにしてもよい。但し、収納する物品の種類が多くなると、物品名入力欄652の最下行までスクロールするための操作量が多くなってしまうので、ここでは臨時収納画面から入力させるようにしている。
【0121】
完了ボタン656は、行員が収納する物品を確定させる際に押下されるボタンである。
【0122】
図15は、この場合の金庫装置1の動作例を示したフローチャートである。この動作例は、行員がメニュー画面上で収納ボタンを押下した際に、制御部30により開始される。
【0123】
動作が開始すると、金庫装置1では、図示するように、まず、制御部30が、施解錠機構22を解錠する(ステップ351)。これにより、行員は扉21を開いて物品を収納することが可能となる。
次に、制御部30は、表示操作部241に収納画面650を表示する(ステップ352)。これにより、行員は収納する物品に関する物品情報を入力することが可能となる。
【0124】
次に、制御部30は、ステップ352で表示した収納画面650上で完了ボタン656が押下されたか否かを判定する(ステップ353)。
収納画面650上で完了ボタン656が押下されていない場合、制御部30は、ステップ353の処理を繰り返す。
収納画面650上で完了ボタン656が押下された場合、制御部30は、ステップ352で表示した収納画面650上で入力された物品情報を取得する(ステップ354)。そして、制御部30は、ステップ354で取得した物品情報を、記憶部40に記憶する(ステップ355)。また、制御部30は、通信部50を制御して、ステップ354で取得した物品情報を銀行センタサーバ6へ送信する(ステップ356)。
その後、制御部30は、施解錠機構22を施錠する(ステップ357)。
【0125】
その後、警送員が、金庫装置1の表示操作部141を操作して、物品を取り出す。
その際、警送員は、金庫装置1にログインする。すると、金庫装置1は、収納ボタンと取出ボタンとを含むメニュー画面(図示せず)を表示操作部141に表示する。ここで、警送員が取出ボタンを押下すると、金庫装置1は、取出動作を開始し、取出画面660を表示操作部141に表示する。取出画面660は、図11の取出画面630と同様なので、図示を省略する。取出画面660には、行員が物品を収納する際に入力した物品情報が表示される。これにより、警送員は、行員が収納した物品と、取り出そうとしている物品とを照合する。
【0126】
警送員は、これらの物品が一致する場合は、問題なしと判断する。
一方、警送員は、これらの物品が一致しない場合は、行員が滞在する時間帯であれば、行員に連絡する。或いは、警送員は、これらの物品が一致しない場合は、取出訂正画面670で取出訂正を行ってもよい。取出訂正画面670は、図12の取出訂正画面640と同様なので、図示を省略する。警送員が取出訂正を行った場合、金庫装置1は、取出訂正が行われた旨を、行員に次回ログイン時に通知したり、銀行センタサーバ6へ通知したりするとよい。
【0127】
また、警送員が物品を取り出すと、金庫装置1は、物品が取り出された旨の情報を銀行センタサーバ6へ送信する。加えて、金庫装置1は、行員が入力した物品情報を銀行センタサーバ6へ送信してもよい。
【0128】
この場合の金庫装置1の動作は、図13-1及び図13-2に示したものと同様である。但し、制御部30による制御の対象は、図13-1及び図13-2とは異なり、バックヤード側の各部ではなく、ATMコーナー側の各部である。また、操作の主体も、図13-1及び図13-2とは異なり、行員ではなく、警送員である。更に、金庫装置1に表示される物品情報も、図13-1及び図13-2とは異なり、銀行センタサーバ6から受信した物品情報ではなく、行員が入力した物品情報である。
【0129】
その後、警送員が物品を銀行センタに配達すると、銀行センタの担当者は、物品の現物と、金庫装置1から送信された物品情報とを照合する。
【0130】
(第1の変形例)
上記では、警送員はATMコーナー側の表示操作部を使用しATMコーナー側の扉を通じて物品を出し入れし、行員はバックヤード側の表示操作部を使用しバックヤード側の扉を通じて物品を出し入れする運用としたが、これには限らない。警送員も行員も同じ表示操作部を使用し同じ扉を通じて物品を出し入れする運用としてもよい。このような運用は、上記の金庫装置1を壁沿いに設置して一方の扉及び表示操作部を無効化したり、金庫装置1を片側のみに扉及び表示操作部を備える構成としたりすることにより、実現することが想定される。つまり、金庫装置1は少なくとも1つの扉及び表示操作部を備える構成としてよい。
その意味で、扉11,21は、収納庫の施錠可能な少なくとも1つの扉部の一例である。また、表示操作部141,241は、少なくとも1つの表示部の一例である。
【0131】
(第2の変形例)
上記では、金庫装置1と銀行センタサーバ6との間の通信は、主に有線回線を介して直結型で行うこととしたが、これには限らない。金庫装置1と銀行センタサーバ6との間の通信は、少なくとも部分的に無線回線を介して行うこととしてもよいし、別のサーバコンピュータを経由して行うこととしてもよい。
【0132】
(第3の変形例)
上述したように、停電等が発生して操作ターミナル14,24を操作できなくなった場合、警送員は、鍵操作部131又はテンキー132を操作して解錠を行い、行員は、鍵操作部231を操作して解錠を行う。このような場合に、本実施の形態では、正常に作業が行われたものとして、銀行センタサーバ6から受信した物品情報及び行員が入力した物品情報を反映し、処理を完了させる。
例えば、警送員が物品の取り出し及び収納を行う際に停電が起きており、非常時の解錠を行って、店舗から銀行センタへ配送する物品を取り出し、銀行センタから店舗へ配送する物品を収納したとする。この場合、復電時には、行員が入力した物品情報に基づいて、警送員による取り出し操作が正常に終了したものとし、銀行センタサーバ6から受信していた物品情報に基づいて、警送員による収納操作が正常に終了したものとする。
【0133】
(第4の変形例)
上記では、金庫装置1として、金融機関に設置されるものを想定したが、これ以外に、例えば宅配ボックスのように住居等に設置されるものも想定できる。この場合、ATMコーナーS1側、バックヤードS2側という捉え方がなくなるので、一方の側を第1の側、他方の側を第2の側と捉えればよい。
【0134】
[第2の実施の形態]
本実施の形態における金庫装置1は、奥行き寸法が大きい(例えば、約120cm)。そのため、一方から挿入された物品を他方から取り出す際に、物品が奥行方向の遠くにあり取り出し難いことがある。特に小さい物品や重い物品は取り出し難い。このような場合に、人が金庫装置1内に入り込んで物品を取り出すことも考えられるが、警送員はヘルメット等の装備を付けており、金庫装置1内に入り込むことは容易ではない。
【0135】
そこで、本実施の形態では、金庫装置1内の底面にスライド可能なスライド機構700を設け、このスライド機構700を引き寄せることにより物品を容易に取り出せるようにした。
【0136】
図16は、第2の実施の形態における金庫装置1の内部構成例を示す断面図である。
図示するように、第2の実施の形態における金庫装置1では、その内部空間にスライド機構700が配置されている。スライド機構700は、スライド棚70と、取っ手171,271とを含む。
【0137】
スライド棚70は、物品を載せるための棚であり、白抜き両矢印で示すように、ATMコーナー側筐体10及びバックヤード側筐体20の両方向に向けてスライド可能である。図では、ATMコーナー側筐体10の方向に寄せた状態を示している。
【0138】
取っ手171は、ATMコーナー側の扉11から手を伸ばして把持する部分である。取っ手171は、ATMコーナー側の扉11の方向に引き寄せた後に例えば扉11に固定するロック機構を備えるとよい。
取っ手271は、バックヤード側の扉21から手を伸ばして把持する部分である。取っ手271は、バックヤード側の扉21の方向に引き寄せた後に例えば扉21に固定するロック機構を備えるとよい。
【0139】
尚、金庫装置1に物品を入れる際には、スライド棚70を引き出し、スライド棚70の奥側に物品を置いてもよい。
【0140】
[実施の形態の効果]
本実施の形態では、ATMコーナーに設置されて、物品の受け渡しに利用される金庫装置1を含む金庫システム100において、配達される物品に関する物品情報が銀行センタサーバ6に登録されると、金庫装置1に物品情報を通知及び登録するようにした。そして、金庫装置1が表示操作部141に物品情報を表示するようにした。これにより、警送員は、表示操作部141に表示された物品情報を確認するだけでよいので、誤った物品情報が入力される可能性を低下させることが可能となった。
【符号の説明】
【0141】
1…金庫装置、2,3…携帯端末、4…警送会社サーバ、5…店舗コンピュータ、6…銀行センタサーバ、10…ATMコーナー側筐体、20…バックヤード側筐体、11,21…扉、12,22…施解錠機構、122,222…開閉検知機構、13,23…施解錠操作部、131,231…鍵操作部、132…テンキー、133…小扉、14,24…操作ターミナル、141,241…表示操作部、142,242…カメラ、143,243…発光部、144,244…読取部、145…プリンタ、30…制御部、40…記憶部、50…通信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10-1】
図10-2】
図11
図12
図13-1】
図13-2】
図14
図15
図16