(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025014228
(43)【公開日】2025-01-30
(54)【発明の名称】密封装置
(51)【国際特許分類】
H01R 4/70 20060101AFI20250123BHJP
H02G 15/04 20060101ALI20250123BHJP
【FI】
H01R4/70 B
H02G15/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023116581
(22)【出願日】2023-07-18
(71)【出願人】
【識別番号】000004385
【氏名又は名称】NOK株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】福島 想人
【テーマコード(参考)】
5G375
【Fターム(参考)】
5G375BA08
5G375BB10
5G375BB12
5G375DA36
(57)【要約】
【課題】作業性の向上を図ることのできる密封装置を提供する。
【解決手段】端子が固定された配線に装着され、前記配線を構成する導線のうち被覆から露出した部位を封止する筒状の密封装置10であって、前記端子の外周面に密着する第1の内周面110と、前記被覆の外周面に密着する第2の内周面120と、を備えると共に、内周面及び外周面150が2分割されるように、筒状部材が2分割された形状の第1部品100A及び第2部品100Bの組み合わせによって、筒状となるように構成されることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端子が固定された配線に装着され、前記配線を構成する導線のうち被覆から露出した部位を封止する筒状の密封装置であって、
前記端子の外周面に密着する第1の内周面と、
前記被覆の外周面に密着する第2の内周面と、
を備えると共に、
内周面及び外周面が2分割されるように、筒状部材が2分割された形状の第1部品及び第2部品の組み合わせによって、筒状となるように構成されることを特徴とする密封装置。
【請求項2】
第1部品における第2部品との接触面には、前記内周面を挟んで一方側に第1凸部が設けられ、他方側に第1凹部が設けられており、
第2部品における第1部品との接触面には、前記内周面を挟んで一方側に第1凸部が嵌る第2凹部が設けられ、他方側に第1凹部に嵌る第2凸部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
【請求項3】
第1凸部の突出量は第2凹部の深さよりも大きく、第2凸部の突出量は第1凹部の深さよりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の密封装置。
【請求項4】
第1部品と第2部品は同一の寸法形状の部品であることを特徴とする請求項1,2または3に記載の密封装置。
【請求項5】
前記端子はハウジングケースに装着されるように構成されており、第1部品及び第2部品の外周面には、前記ハウジングケースの内周面に密着するシール突起が設けられていることを特徴とする請求項1,2または3に記載の密封装置。
【請求項6】
前記ハウジングケースの内周面に対する第1部品及び第2部品の接触部位は前記シール突起のみであることを特徴とする請求項5に記載の密封装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、密封装置に関する。
【背景技術】
【0002】
端子が固定された配線においては、導線のうち被覆から露出した部位を封止するために、例えば、熱収縮チューブを利用した技術が知られている。この技術において、熱収縮チューブを取り付ける手順を
図6を参照して説明する。
図6は従来技術に係る熱収縮チューブの取付工程図である。
【0003】
まず、配線20に熱収縮チューブ300が装着される。このとき、被覆22から飛び出た導線21の部分が露出した状態となるように、熱収縮チューブ300は被覆22の位置に配される(
図6(a)参照)。次に、端子30が導線21に対して加締めにより固定される(
図6(b)参照)。その後、導線21が露出した付近に接着剤(不図示)が塗布された後に、熱収縮チューブ300が手作業等によりスライド移動される(
図6(c)参照)。そして、加熱によって、熱収縮チューブ300は収縮し、接着剤は導線21内に溶け込んだ後に固化することで、導線21の露出した部位が封止される(
図6(d)参照)。
【0004】
この技術の場合には、上述の通り、熱収縮チューブ300を取り付ける作業だけでなく、接着剤の塗布作業、及び加熱作業も必要となり、作業工程が多い。また、加熱処理時の加熱温度を正確に管理しないと、接着剤や適切に溶けなかったり、導線内部に浸み込まなかったり、垂れ落ちてしまったりしたり、熱収縮チューブ300が焦げてしまうこともある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、作業性の向上を図ることのできる密封装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
【0008】
すなわち、本発明の密封装置は、
端子が固定された配線に装着され、前記配線を構成する導線のうち被覆から露出した部位を封止する筒状の密封装置であって、
前記端子の外周面に密着する第1の内周面と、
前記被覆の外周面に密着する第2の内周面と、
を備えると共に、
内周面及び外周面が2分割されるように、筒状部材が2分割された形状の第1部品及び第2部品の組み合わせによって、筒状となるように構成されることを特徴とする。
【0009】
ここで、「筒状部材が2分割された形状」とは、筒状の部材を切断により2分割した形状を意味するものではなく、筒状の部材を2分割したものと同様の形状であることを意味する。
【0010】
本発明によれば、端子が既に固定された配線に対して、第1部品及び第2部品を組み合わせるように密封装置を組み立てるだけで、密封装置を配線に装着することができる。また、接着剤なども不要である。
【0011】
第1部品における第2部品との接触面には、前記内周面を挟んで一方側に第1凸部が設けられ、他方側に第1凹部が設けられており、
第2部品における第1部品との接触面には、前記内周面を挟んで一方側に第1凸部が嵌る第2凹部が設けられ、他方側に第1凹部に嵌る第2凸部が設けられているとよい。
【0012】
これにより、凹凸嵌合によって、第1部品と第2部品とを固定することができる。
【0013】
第1凸部の突出量は第2凹部の深さよりも大きく、第2凸部の突出量は第1凹部の深さよりも大きいとよい。
【0014】
これにより、凹凸嵌合部分の密封性を高めることができる。
【0015】
第1部品と第2部品は同一の寸法形状の部品であるとよい。
【0016】
このようにすれば、複数種類の部品を製造する必要がない。
【0017】
前記端子はハウジングケースに装着されるように構成されており、第1部品及び第2部品の外周面には、前記ハウジングケースの内周面に密着するシール突起が設けられているとよい。
【0018】
これにより、ハウジングケースと配線との間の環状隙間を封止できる。
【0019】
前記ハウジングケースの内周面に対する第1部品及び第2部品の接触部位は前記シール突起のみであるとよい。
【0020】
これにより、ハウジングケースに対して密封装置を組み込む際に必要な力が高くなってしまうことを抑制することができる。
【0021】
なお、上記各構成は、可能な限り組み合わせて採用し得る。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したように、本発明によれば、作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】
図1は本発明の実施例に係る密封装置の外観図である。
【
図2】
図2は本発明の実施例に係る密封装置の取付工程図である。
【
図3】
図3は本発明の実施例に係る密封装置をハウジングケースに装着した状態を示す模式的断面図である。
【
図4】
図4は本発明の変形例に係る密封装置の外観図である。
【
図5】
図5は比較例に係る密封装置の取付工程図である。
【
図6】
図6は従来技術に係る熱収縮チューブの取付工程図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定
する趣旨のものではない。
【0025】
(実施例)
図1~
図3を参照して、本発明の実施例に係る密封装置について説明する。
図1は本発明の実施例に係る密封装置の外観図である。なお、
図1(a)は密封装置の平面図であり、同図(b)は密封装置を構成する第1部品と第2部品を組み立てる前の状態を示す平面図であり、同図(c)は第1部品及び第2部品の側面図(内周面側を示す図)である。
図2は本発明の実施例に係る密封装置の取付工程図である。
図3は本発明の実施例に係る密封装置をハウジングケースに装着した状態を示す模式的断面図である。
【0026】
<密封装置>
本実施例に係る密封装置10は、端子30が固定された配線20(
図2(b)参照)に装着され、導線21のうち被覆22から露出した部位を封止するために用いられる。この密封装置10は、筒状の形状であり、エラストマー材料により構成される。エラストマー材料の具体例としては、EPDM、VMQ、ACM、IIRを好適な例として挙げることができる。また、エラストマー材料として、NBR、HNBR、FKM、CR、SBR、AUを採用することもできる。また、密封装置10は、端子30の外周面に密着する第1の内周面110と、被覆22の外周面に密着する第2の内周面120とを備えている。これにより、導線21のうち被覆22から露出した部位を封止することができる。そして、本実施例に係る密封装置10は、内周面(第1の内周面110及び第2の内周面120)と外周面150が2分割されるように、筒状部材が2分割された形状の第1部品100A及び第2部品100Bの組み合わせによって、筒状となるように構成される。
【0027】
本実施例においては、第1部品100Aと第2部品100Bは同一の寸法形状の部品であり、同一の部品により構成される。これにより、複数種類の部品を製造する必要がなく、1種類の部品のみを製造すればよい。なお、第1部品100A及び第2部品100Bは、公知の成形技術により製造することができるので、これらは1種類の金型による成形により得ることができる。
【0028】
第1部品100Aにおける第2部品100Bとの接触面には、内周面(第1の内周面110及び第2の内周面120)を挟んで一方側に第1凸部としての凸部130が設けられ、他方側に第1凹部としての凹部140が設けられている。そして、第2部品100Bにおける第1部品100Aとの接触面には、内周面を挟んで一方側に第1凸部(凸部130)が嵌る第2凹部としての凹部140が設けられ、他方側に第1凹部(凹部140)に嵌る第2凸部としての凸部130が設けられている。そして、第1凸部の突出量は第2凹部の深さよりも大きく、第2凸部の突出量は第1凹部の深さよりも大きくなるように構成されている。すなわち、本実施例においては、上記の通り、第1部品100Aと第2部品100Bは同一部品であるので、凸部130の突出量Aが、凹部140の深さBよりも大きくなるように構成されている(
図1(b)参照)。なお、
図1(b)においては、凹部140を透視して点線にて示している。
【0029】
また、本実施例に係る密封装置10の外周面150は、第1の内周面110側から第2の内周面120側に向かって、徐々に外径が大きくなるテーパ面により構成されている。さらに、この外周面150には、複数の環状のシール突起151,152,153が設けられている。これらは、シール突起151の外径<シール突起152の外径<シール突起153の外径の関係を満たすように構成されている。
【0030】
<密封装置の取付手順>
まず、配線20における被覆22の一部が除去されて、導線21の一部が露出された状態となる(
図2(a)参照)。そして、導線21が露出した部分に対して、端子30が加
締めにより固定される(
図2(b)参照)。図中、符号31は加締め部である。次に、配線20に対して、密封装置10を構成する2部品のうちの一方(例えば、第1部品100A)が嵌め込まれる。このとき、第1の内周面110が端子30の外周面に密着し、第2の内周面120が被覆22の外周面に密着するように第1部品100Aが配される(
図2(c)参照)。そして、この第1部品100Aに対して第2部品100Bを組み合わせるように取り付けることで、密封装置10が配線20に取り付けられる(
図2(d)参照)。なお、第1部品100Aと第2部品100Bは、それぞれに設けられた凸部130と凹部140との凹凸嵌合によって固定される。
【0031】
ここで、上述の端子30は、
図3に示すように、ハウジングケース40に装着されるように構成されている。ハウジングケース40は、その内側に端子30が収容される第1の内周面41と、その内側に密封装置10が収容される第2の内周面42とを有する筒状部材である。第2の内周面42は、第1の内周面41側からその反対側に向かって拡径するテーパ面により構成されている。そして、密封装置10を構成する第1部品100A及び第2部品100Bの外周面には、ハウジングケース40の内周面(第2の内周面42)に密着するシール突起151,152,153が設けられている。ハウジングケース40の内周面(第2の内周面42)に対する第1部品100A及び第2部品100Bの接触部位はシール突起151,152,153のみとなるように構成されている(
図3参照)。なお、
図3においては、筒状部材により構成されるハウジングケース40を縦に半分に切断した断面図が示されており、また、端子30が固定された配線20及び密封装置10については側面図にて示されている。本実施例においては、密封装置10の外周面150がテーパ面により構成され、かつ、シール突起151,152,153の外径が上記のような関係にあるため、密封装置10が装着された端子30付き配線20のハウジングケース40への挿入作業は円滑かつ容易に行うことができる。
【0032】
<本実施例に係る密封装置の優れた点>
本発明によれば、端子30が既に固定された配線20に対して、第1部品100A及び第2部品100Bを組み合わせるように密封装置10を組み立てるだけで、密封装置10を配線20に装着することができる。また、接着剤なども不要である。従って、作業工程数が少なく、また、熱収縮チューブを用いる場合のように加熱処理が不要なため、加熱温度の管理が不要で、接着剤を用いた場合の各種問題もない。以上より、作業性を向上させることができる。
【0033】
そして、本実施例においては、第1部品100Aと第2部品100Bを凹凸嵌合により簡単に組み立てる(組み合わせる)ことができる。また、第1凸部の突出量が第2凹部の深さよりも大きく、第2凸部の突出量が第1凹部の深さよりも大きくなるように構成されるため、凹凸嵌合部分の密封性を高めることができる。なお、このような構成を採用することで、密封装置10の材料によっては、第1凸部及び第2凸部の反発力により、第1部品100Aと第2部品100Bとの接触面のうち凹凸嵌合以外の部分に隙間が生じることも考えられる。しかしながら、密封装置10がハウジングケース40に装着されることで、シール突起151,152,153がハウジングケース40の内周面(第2の内周面42)に押圧されるため、密封装置10は全周に亘って径方向内側に押圧された状態となる。これにより、第1部品100Aと第2部品100Bとの接触面のうち凹凸嵌合以外の部分に隙間が形成されることは抑制され、十分な密封性能が得られる。このように、本実施例においては、第1凸部の突出量が第2凹部の深さよりも大きく、第2凸部の突出量が第1凹部の深さよりも大きくなる構成を採用している。しかしながら、第1凸部の突出量が第2凹部の深さ以下とし、第2凸部の突出量が第1凹部の深さ以下となる構成を採用しても構わない。このような構成を採用すれば、第1凸部及び第2凸部の反発力を起因として、第1部品100Aと第2部品100Bとの接触面のうち凹凸嵌合以外の部分に隙間が生じることはない。
【0034】
また、本実施例においては、第1部品100Aと第2部品100Bは同一の寸法形状の部品で構成されている。これにより、複数種類の部品を製造する必要がなく、1種類の部品のみを製造すればよい。従って、これらは1種類の金型による成形により得ることができる。
【0035】
更に、本実施例においては、第1部品100A及び第2部品100Bの外周面には、ハウジングケース40の内周面(第2の内周面42)に密着するシール突起151,152,153が設けられている。これにより、ハウジングケース40と配線20との間の環状隙間を封止できる。従って、いわゆる防水コネクタとして利用することができる。また、本実施例においては、ハウジングケース40の内周面(第2の内周面42)に対する第1部品100A及び第2部品100Bの接触部位はシール突起151,152,153のみとなるように構成されている。これにより、ハウジングケース40に対して密封装置10を組み込む際に必要な力が高くなってしまうことを抑制することができる。従って、ハウジングケース40に対する密封装置10の挿入作業性にも優れている。
【0036】
<第1部品及び第2部品の変形例>
図4を参照して、第1部品及び第2部品の変形例について説明する。なお、変形例においても、第1部品と第2部品は同一部品である。従って、便宜上、変形例に係る第1部品の構成について説明する。なお、
図4においては、以下に説明する一部の構成を除く構成および作用については実施例と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0037】
上記の第1部品及び第2部品においては、凸部130と凹部140は直線状の部分により構成されていたが、凸部と凹部の形状については限定されることはない。例えば、
図4(a)に示す第1部品100Xのように、直線状の部分から複数枝分かれする部分を有する凸部130X及び凹部140Xが設けられる構成を採用することができる。これにより、凹凸嵌合力をより一層高めると共に、第1部品と第2部品の位置決め精度も高めることができる。
【0038】
また、
図4(b)に示す第1部品100Yのように、第1の内周面110に内側に向かって突出するシール突起111,112を設けたり、第2の内周面120に内側に向かって突出するシール突起121を設けたりする構成を採用することもできる。一般的に、面同士を密着させる場合よりも、シール突起を相手側の面に接触させる方が、面圧ピークが高くなり密封性を高めることができる。従って、環状のシール突起111,112を端子30に接触させる構成や、環状のシール突起121を配線20の被覆22に接触させる構成を採用する方が密封性能を高めることができる。
【0039】
なお、シール突起111,112を設けてシール突起121は設けない構成を採用することもできるし、シール突起121を設けてシール突起111,112は設けない構成を採用することもできる。シール突起の個数についても、図示の例に限定されることはない。また、
図4(a)を参照して説明した変形例と
図4(b)を参照して説明した変形例を組み合わせることもできる。
【0040】
<比較例>
図5を参照して比較例について説明する。上記の通り、本実施例に係る密封装置10においては、第1部品100A及び第2部品100Bの組み合わせによって、筒状となるように構成される。しかしながら、この密封装置10の構成(形状)と同一の密封装置を単一の部材により構成することも考えられる。
図5はそのような密封装置10Zを採用する場合の取付工程が示されている。なお、密封装置10Zは単一の部材により構成される点
のみが、密封装置10と異なっている。
【0041】
この比較例に係る密封装置10Zを採用する場合には、まず、配線20に密封装置10Zが装着される。このとき、被覆22から飛び出た導線21の部分が露出した状態となるように、密封装置10Zは被覆22の位置に配される(
図5(a)参照)。次に、端子30が導線21に対して加締めにより固定される(
図5(b)参照)。その後、手作業等により、密封装置10Zをスライド移動させることで(
図5(c)中矢印S参照)、所望の位置に密封装置10Zを取り付けることができる(
図5(d)参照)。
【0042】
この比較例の場合には、取付工程数が本実施例に比べて多く、また、密封装置10Zを配線20や端子30に対して摺動させながらスライド移動させる必要があるため、作業性が本実施例に比べて劣ってしまう。
【0043】
(その他)
上記実施例では、凹凸嵌合により第1部品と第2部品とを固定する構成を示したが、本発明における第1部品と第2部品との固定構造はこれに限定されるものではなく、各種公知技術を採用し得る。更に、上記実施例では、第1部品と第2部品が同一部品により構成される場合を示したが、第1部品と第2部品が異なる部品により構成されても構わない。
【符号の説明】
【0044】
10:密封装置
100A,100X,100Y:第1部品
100B:第2部品
110:第1の内周面
111,112:シール突起
120:第2の内周面
121:シール突起
130,130X:凸部
140,140X:凹部
150:外周面
151,152,153:シール突起
20:配線
21:導線
22:被覆
30:端子
40:ハウジングケース
41:第1の内周面
42:第2の内周面