(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025142355
(43)【公開日】2025-09-30
(54)【発明の名称】商品情報処理装置、プログラム
(51)【国際特許分類】
G07G 1/12 20060101AFI20250919BHJP
G07G 1/01 20060101ALI20250919BHJP
【FI】
G07G1/12 321Z
G07G1/12 341E
G07G1/01 301D
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2025128124
(22)【出願日】2025-07-31
(62)【分割の表示】P 2022063394の分割
【原出願日】2022-04-06
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 〔1〕 開催日(公開日) 令和4年2月16日~令和4年2月18日 展示会名、開催場所 第56回スーパーマーケット・トレードショー2022 一般社団法人 全国スーパーマーケット協会 主催 幕張メッセ(千葉市美浜区中瀬2-1) <資 料> 第56回スーパーマーケット・トレードショー2022 開催概要 <資 料> 第56回スーパーマーケット・トレードショー2022 会場MAP・出展者一覧
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 裕人
(57)【要約】
【課題】セルフレジを効果的に運用する。
【解決手段】顧客が操作して商品の登録と精算とが可能な商品情報処理装置であって、商品を登録する登録手段と、前記登録手段による商品の登録を完了させる登録完了指示を受け付ける受付手段と、前記受付手段による前記登録完了指示を受けるまでの間において年齢の確認を必要とする年齢確認商品が登録されている場合、前記登録完了指示を受け付けた後に顧客の年齢を確認する年齢確認処理を実行可能な年齢確認手段とを備え、前記登録完了指示を受けるまでの間において前記年齢確認商品が登録されている場合において、前記登録完了指示を受けるまでの間において店員の介在があった場合と、前記登録完了指示を受けるまでの間において店員の介在がなかった場合とで、前記年齢確認処理について異なる制御を実行する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客が操作して商品の登録と精算とが可能な商品情報処理装置であって、
商品を登録する登録手段と、
前記登録手段による商品の登録を完了させる登録完了指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段による前記登録完了指示を受けるまでの間において年齢の確認を必要とする年齢確認商品が登録されている場合、前記登録完了指示を受け付けた後に顧客の年齢を確認する年齢確認処理を実行可能な年齢確認手段と
を備え、
前記登録完了指示を受けるまでの間において前記年齢確認商品が登録されている場合において、前記登録完了指示を受けるまでの間において店員の介在があった場合と、前記登録完了指示を受けるまでの間において店員の介在がなかった場合とで、前記年齢確認処理について異なる制御を実行する商品情報処理装置。
【請求項2】
前記年齢確認手段は、
年齢を確認可能な媒体を用いた前記年齢確認処理を実行可能である
請求項1に記載の商品情報処理装置。
【請求項3】
前記店員の介在は、店員による前記年齢確認商品の登録であり、
前記年齢確認手段は、
前記登録完了指示を受けるまでの間において前記年齢確認商品が登録されている場合であっても店員が前記年齢確認商品を登録した場合には前記年齢確認処理を実行せず、
前記登録完了指示を受けるまでの間において前記年齢確認商品が登録されている場合であって店員が前記年齢確認商品を登録しなかった場合には前記年齢確認処理を実行する
請求項1又は請求項2の商品情報処理装置。
【請求項4】
前記店員の介在は、他の装置における店員の年齢確認操作であり、
前記年齢確認手段は、
前記登録完了指示を受けるまでの間において前記年齢確認商品が登録されている場合であっても店員が他の装置において前記年齢確認操作をした場合には前記年齢確認処理を行わず、
前記登録完了指示を受けるまでの間において前記年齢確認商品が登録されている場合であって店員が他の装置において前記年齢確認操作をしなかった場合には前記年齢確認処理を実行する請求項1又は請求項2の商品情報処理装置。
【請求項5】
顧客が操作して商品の登録と精算とが可能な商品情報処理システムであって、
商品を登録する登録手段と、
前記登録手段による商品の登録を完了させる登録完了指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段による前記登録完了指示を受けるまでの間において年齢の確認を必要とする年齢確認商品が登録されている場合、前記登録完了指示を受け付けた後に顧客の年齢を確認する年齢確認処理を実行可能な年齢確認手段と
を備え、
前記登録完了指示を受けるまでの間において前記年齢確認商品が登録されている場合において、前記登録完了指示を受けるまでの間において店員の介在があった場合と、前記登録完了指示を受けるまでの間において店員の介在がなかった場合とで、前記年齢確認処理について異なる制御を実行する商品情報処理システム。
【請求項6】
顧客が操作して商品の登録と精算とが可能な商品情報処理装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
商品を登録する登録手段、
前記登録手段による商品の登録を完了させる登録完了指示を受け付ける受付手段、
前記受付手段による前記登録完了指示を受けるまでの間において年齢の確認を必要とする年齢確認商品が登録されている場合、前記登録完了指示を受け付けた後に顧客の年齢を確認する年齢確認処理を実行可能な年齢確認手段
として機能させ、
前記登録完了指示を受けるまでの間において前記年齢確認商品が登録されている場合において、前記登録完了指示を受けるまでの間において店員の介在があった場合と、前記登録完了指示を受けるまでの間において店員の介在がなかった場合とで、前記年齢確認処理について異なる制御を実行するプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品情報処理装置、商品情報処理システム、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
顧客自らが操作して、商品を登録して精算を行う、いわゆるセルフレジが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、セルフレジの運用には、例えば利便性等について、改善の余地がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、セルフレジを効果的に運用する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するための一態様である商品情報処理装置は、顧客が操作して商品の登録と精算とが可能な商品情報処理装置であって、商品を登録する登録手段と、前記登録手段による商品の登録を完了させる登録完了指示を受け付ける受付手段と、前記受付手段による前記登録完了指示を受けるまでの間において年齢の確認を必要とする年齢確認商品が登録されている場合、前記登録完了指示を受け付けた後に顧客の年齢を確認する年齢確認処理を実行可能な年齢確認手段とを備え、前記登録完了指示を受けるまでの間において前記年齢確認商品が登録されている場合において、前記登録完了指示を受けるまでの間において店員の介在があった場合と、前記登録完了指示を受けるまでの間において店員の介在がなかった場合とで、前記年齢確認処理について異なる制御を実行する商品情報処理装置である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図11】登録精算装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図12】登録精算装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図13】登録精算装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図14】登録精算装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(販売システム)
本実施形態の登録精算装置10は、販売システム1(非図示)を構成する装置の1つである。販売システム1は、種々の業態(スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、ホームセンタ、家電量販店等)に導入可能である。販売システム1は、登録精算装置10の他に、取引状況管理装置30(非図示)、ストアコントローラ40(非図示)、本部サーバ50(非図示)を含む。登録精算装置10、取引状況管理装置30及びストアコントローラ40は、店舗内に設置される。これらは、LAN(有線でも無線でもよい)を介して通信可能に接続される。本部サーバ50は、店舗外(例えば、本社やデータセンタ等)に設置される。店舗内に設置されている装置(登録精算装置10、取引状況管理装置30、ストアコントローラ40)と、店舗外に設置されている装置(本部サーバ50)とは、通信(直接的に通信、又は、ストアコントローラ40を介して通信)可能である。なお、各装置の設置台数は特に限定しない。例えば、登録精算装置10を店舗内に4台設置してもよい。
【0009】
(登録精算装置10)
登録精算装置10は、顧客の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて精算する、いわゆるフルセルフのレジである。つまり、登録精算装置10は、商品を登録する登録処理と、登録した商品を精算する精算処理とを実行するが、両処理ともに、基本的には(本来は)、顧客自身の操作に基づいて実行する。つまり、登録精算装置10は、基本的には顧客によって操作されるが、店員が操作する場合もある。
【0010】
(取引状況管理装置30)
取引状況管理装置30は、店舗内に設置されている装置を管理(処理状況、動作状況等を監視、制御等)する装置(例えば、パーソナルコンピュータ)である。取引状況管理装置30は、少なくとも、CPU、記憶部、表示部(タッチパネルとして構成してもよい)、操作部(キーボード、マウス等)、通信部を備える。取引状況管理装置30は、印刷装置(非図示)と通信可能であり、種々の情報を印刷装置から出力してもよい。取引状況管理装置30は、店員によって使用される。
【0011】
(ストアコントローラ40)
ストアコントローラ40は、主に店舗内に設置されている装置と店舗外に設置されている装置との間における情報の通信を担当するサーバである。ストアコントローラ40は、少なくとも、CPU、記憶部及び通信部を備える。
【0012】
なお、販売システム1内(店舗内)には、上述した装置以外の装置を設置してもよい。例えば、店舗内には、店員の操作に基づいて商品を登録し、店員の操作に基づいて精算する従来型のレジや、店員の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて精算するセミセルフの装置群(登録装置、精算装置)を設置してもよい。
【0013】
また、販売システム1内(店舗内)には、一方側(客側)に客用表示部や精算部(現金決済部、非現金決済部の一方又は両方)と有し、他方側(店員側。客側と背中合わせの側)に店員用表示部を有し、切替可能な複数の動作モードを有する登録精算装置(登録精算装置11と称する場合がある)を設置してもよい。登録精算装置11は、例えば、動作モードとして、登録精算装置10と同様、顧客の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて精算する動作モード(フルセルフモード)と、店員の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて精算する動作モード(対面モード、通常モード)と、を有していてもよい。
【0014】
図1は、登録精算装置10の外観の一例である。
図2は、登録精算装置10の構成例である。
図1及び
図2において、同一部分には同一符号を付している。以下、
図1を参照しつつ、
図2に示した登録精算装置10の構成例を説明する。
【0015】
登録精算装置10は、CPU101と、記憶部102、表示部103、スキャナ部104と、カード決済部105と、釣銭機(現金決済部)106と、印刷部108と、音声出力部109と、撮像部110、通信部111と、サインポール112と、接続部113とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。
【0016】
CPU101は、中央演算処理装置であり、記憶部102に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、登録精算装置10の動作を制御する。記憶部102は、種々の情報(例えば、CPU101が参照又は生成等する情報、外部から取得した情報等)を記憶する。記憶部102は、1以上の種々の記憶部材(例えば、メモリやストレージとなるもの。例えば、RAM、ROM、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等)の総称である。
【0017】
表示部103は、例えば、液晶ディスプレイであって、種々の情報(画像情報を含む)を表示する。表示部103は、表示画面への操作を受付可能なタッチパネルとして構成される。スキャナ部104は、種々の情報を光学的に読み取る。例えば、スキャナ部104は、商品に付されているコードをスキャンし、商品コード(JANコード等)を読み取る。また、スキャナ部104は、各種媒体(品券類、カード、店員の名札等)に付されたコードをスキャンし、夫々の情報を読み取ってもよい。
【0018】
カード決済部105は、各種カード(クレジットカード、交通系カード等のプリペイドカード、デビット支払時におけるキャッシュカード、ポイント支払時におけるポイントカード等)による決済機構である。なお、カード決済部105は、読取対象のカードに応じた複数の部材であってもよい。つまり、登録精算装置10は、例えば、クレジットカード用の第1カード決済部105a、プリペイドカード用の第2カード決済部105bといった具合に複数のカード決済部208を備えていてもよい。
【0019】
釣銭機106は、現金による決済機構であり、紙幣や硬貨の投入口、紙幣や硬貨の排出口を有し、投入口への投入金額を算出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、釣り銭を排出口から排出する。紙幣や硬貨が投入口に投入された場合にはセンサによって検出(投入があった旨の検出、金種別の枚数の検出等)される。
【0020】
印刷部108は、各種媒体(レシート、お会計券等)を印刷、発行する。音声出力部109は、音声を出力する。例えば、音声出力部109は、確認音、警告音、音声ガイダンス等を出力する。撮像部110は、例えば、操作者(顧客)を撮像する。登録精算装置10は、2以上の撮像部110を備え、顔と手元(釣銭機106の投入口や排出口付近)とを同時に撮像してもよい。通信部111は、他の装置(例えば、ストアコントローラ40、取引状況管理装置30等)との間において情報を送受信する。
【0021】
サインポール112は、先端部分に発光部112aを備え、発光部112aの発光態様によって、種々の情報(店員呼出、稼働状況等)を報知する。また、サインポール112は、発光部112aの下方に小型表示部112bを備え、種々の情報を表示する。例えば、小型表示部112bは、待機中(客待ち状態)には当該装置の番号が表示され、操作中には撮像部110による撮像画像が表示される。
接続部113は、年齢確認装置(読取装置)200と接続する。年齢確認装置200の詳細は後述する。
【0022】
なお、登録精算装置10は、表示部103とは別に表示部103の背面に店員に種々の情報を表示する表示部を設けてもよい。また、登録精算装置10は、操作者(顧客等)の存在を検出する人感センサ等を更に備えてもよい。また、登録精算装置10は、現金専用機であってもよいし(カード決済部105を備えなくてもよいし)、クレジットカード専用機であってもよい(釣銭機106を備えなくてもよい)。
【0023】
(年齢確認装置200)
年齢確認装置200は、年齢確認用媒体(例えば、運転免許証、マイナンバーカード)を用いて年齢を確認する装置である。年齢確認装置200は、少なくとも、年齢確認用媒体を挿入する媒体挿入部201、媒体挿入部に挿入された年齢確認用媒体(当該媒体に設けられたICチップ等)から年齢を特定可能な情報(年齢特定用情報。例えば、年齢自体を示した情報、又は、生年月日を示した情報)を読み取る読取部、登録精算装置10(接続部113)と接続(通信)するための接続部を備える。年齢確認装置200は、年齢確認用媒体から年齢特定用情報を取得した場合、年齢確認用媒体から取得した年齢特定用情報を登録精算装置10に送信する。
【0024】
年齢確認装置200は、判断部(CPU等)を設け、年齢確認用媒体から取得した年齢特定用情報に基づいて、年齢が20歳以上であるか否かを判断し、判断結果を登録精算装置10に送信してもよい。
【0025】
年齢確認用媒体からの情報の読み取りに際し、情報(暗証番号、解除番号、アクセス番号等)の入力が必要であってもよい。この場合、年齢確認装置200に入力部(例えば、タッチパネルや操作キー)を設け、年齢確認装置200に必要な情報を入力してもよい。あるいは、登録精算装置10に必要な情報を入力し、年齢確認装置200に送信してもよい。
【0026】
年齢確認用媒体(ICチップ等)に年齢特定用情報が記憶されておらず、年齢確認用媒体に記憶されている情報(例えば、年齢確認用媒体を識別する媒体識別情報)に基づいて外部の装置(例えば、サーバ)から年齢特定用情報を取得してもよい(外部の装置に年齢特定用情報を問い合せてもよい(照会してもよい))。この場合、年齢確認装置200に通信部を設け、年齢確認装置200が外部の装置に媒体識別情報等を送信し、外部の装置から年齢特定用情報を受信してもよい。あるいは、年齢確認装置200は登録精算装置10に媒体識別情報等を送信し、登録精算装置10が外部の装置に媒体識別情報等を送信し、外部の装置から年齢特定用情報を受信してもよい。
【0027】
(登録精算装置10における年齢確認商品に関係する動作)
登録精算装置10は、登録処理の段階(具体的には、後述する会計ボタンBT20の操作がなされる迄の間)においては、販売に際し年齢確認を要する商品(例えば、酒類やタバコ等。以下、年齢確認商品と称する)について年齢確認を行わない。つまり、登録精算装置10は、個々の商品の登録時には、該商品が年齢確認商品であっても、年齢確認を行わずに次々と登録する。
【0028】
登録精算装置10は、登録処理の段階においては年齢確認商品について年齢確認を行わないが、登録処理から精算処理に進む際に(具体的には、会計ボタンBT20の操作後に)、年齢確認商品について年齢確認を行う場合がある。具体的には、登録精算装置10は、登録した商品のなかに年齢確認商品が含まれている場合であって、かつ登録処理の段階において店員が介在(介入)していなかった場合には、登録処理から精算処理に進む際に年齢確認商品について年齢確認を行う。
【0029】
登録処理の段階において店員が介在した場合とは、登録処理の段階において店員の操作があった場合、登録処理の段階において当該登録精算装置10を操作する顧客の年齢が20歳以上であると確認した旨の情報を取引状況管理装置30から受信した場合である。従って、登録処理において店員が介在していなかった場合とは、登録処理の段階において店員の操作がなく、かつ登録処理の段階において当該登録精算装置10を操作する顧客の年齢が20歳以上であると確認した旨の情報を取引状況管理装置30から受信しなかった場合である。
【0030】
なお、取引状況管理装置30は、店員の操作に基づいて、登録精算装置10を操作する顧客の年齢が20歳以上であると確認した旨の情報を登録精算装置10に送信する。具体的には、取引状況管理装置30を操作する店員は、登録精算装置10を操作している顧客について20歳以上であると確認(判断)した場合に、年齢OKボタンBT130(後述)を操作してもよい。取引状況管理装置30は、年齢OKボタンBT130の操作があった場合、登録精算装置10を操作する顧客の年齢が20歳以上であると確認した旨の情報を、当該登録精算装置10に送信する。詳細は後述する。
【0031】
なお、取引状況管理装置30を操作する店員によってなされる、登録精算装置10を操作している顧客が20歳以上であるとの確認は、当該登録精算装置10から離れた位置(取引状況管理装置30の位置)においてなされる確認であるため、取引状況管理装置30による年齢確認(年齢OKボタンBT130の操作による年齢確認)をリモート年齢確認と称する場合がある。また、リモート年齢確認後に取引状況管理装置30から登録精算装置10に送信される情報(つまり、登録精算装置10を操作する顧客の年齢が20歳以上であると確認した旨の情報)をリモート年齢確認情報と称する場合がある。
【0032】
登録処理から精算処理に進む際に行われる年齢確認は、顧客自身による方法と、店員による方法とがある。顧客自身による方法は、顧客自身が顧客自身の年齢確認用媒体を年齢確認装置200に読み取らせる方法である。店員による方法は、当該登録精算装置10に店員を呼び出して店員が年齢を確認する方法である。
【0033】
つまり、登録精算装置10は、会計ボタンBT20の操作があった場合、会計ボタンBT20の操作時の状況に応じて、下記の(A1)~(A3)のように動作する。
(A1)登録処理の段階において年齢確認商品を1品も登録していない場合、登録処理の段階において店員が介在したか否かに関わらず、会計ボタンBT20の操作後に年齢確認は行わずに精算処理に進む。
(A2)登録処理の段階において年齢確認商品を1品以上登録している場合であって登録処理の段階において店員が介在している場合、会計ボタンBT20の操作後に年齢確認は行わずに精算処理に進む。
(A3)登録処理の段階において年齢確認商品を1品以上登録している場合であって登録処理の段階において店員が介在していない場合、会計ボタンBT20の操作後、精算処理に進む前に年齢確認を行う。
【0034】
あるいは、登録精算装置10は、会計ボタンBT20の操作があった場合、会計ボタンBT20の操作時の状況に応じて、下記の(B1)~(B3)のように動作する、とも言える。
(B1)登録処理の段階において店員が介在している場合、登録処理の段階において年齢確認商品を登録したか否か関わらず、会計ボタンBT20の操作後に年齢確認は行わずに精算処理に進む。
(B2)登録処理の段階において店員が介在していない場合であって登録処理の段階において年齢確認商品を1品も登録していない場合、会計ボタンBT20の操作後に年齢確認は行わずに精算処理に進む。
(B3)登録処理の段階において店員が介在していない場合であって登録処理の段階において年齢確認商品を1品以上登録している場合には、会計ボタンBT20の操作後、精算処理に進む前に年齢確認を行う。
【0035】
なお、会計ボタンBT20の操作後の年齢確認は、登録処理と精算処理の間の処理(つまり、登録処理にも精算処理にも属しない処理)であるように説明しているが、会計ボタンBT20の操作後の年齢確認は、登録処理の一部(登録処理の最後の処理)とみなしてもよいし、精算処理の一部(精算処理の最初の処理)とみなしてもよい。
【0036】
(取引状況管理装置30における年齢確認商品に関係する動作)
取引状況管理装置30は、店員の操作(具体的には、後述する年齢OKボタンBT130の操作)に基づいて、登録精算装置10にリモート年齢確認情報を送信する。つまり、取引状況管理装置30を操作する店員は、登録精算装置10を操作している顧客について20歳以上であると判断した場合、年齢OKボタンBT130(後述)を操作し、取引状況管理装置30は、店員による年齢OKボタンBT130の操作に基づいて、該登録精算装置10にリモート年齢確認情報を送信する。
【0037】
(登録精算装置10の表示例)
図3~
図5は、登録精算装置10の表示例である。
図3(A)は、登録画面(初期登録画面)である。登録精算装置10は、待機中(客待ち状態)において
図3(A)に示した登録画面を表示する。なお、登録精算装置10は、待機中において待機画面(非図示)を表示し、待機画面において所定の操作(例えば、待機画面に表示されたスタートボタンの操作)があった場合に、待機画面に代えて
図3(A)に示した登録画面を表示してもよい。
【0038】
図3(A)に示した登録画面(
図3(B)、
図4(A)~
図4(C)、
図5(B)、
図5(C)に示した他の登録画面も同様)には、登録した商品の合計情報を表示する合計情報表示領域HR10と、個々の商品の登録情報を表示する登録情報表示領域HR11と、が設けられている。
【0039】
また、
図3(A)に示した登録画面(他の登録画面も同様)には、商品の登録を完了して精算処理(会計)に進めるための会計ボタンBT20が表示されている。
図3(A)に示した登録画面では、商品が1品も登録されていないため、会計ボタンBT20は、操作不可能な態様で表示されている(図中の破線は操作不可能な態様で表示されている旨を示している)。
【0040】
また、
図3(A)に示した登録画面(他の登録画面も同様)には、商品に対応するプリセットボタン(プリセットキー)が表示されている。客は、バーコードが付されていない商品について、当該プリセットボタンを操作(タッチ)し、商品を登録する。例えば、登録精算装置10は、野菜のプリセットボタンが操作された場合、店内にて販売している野菜の夫々に対応するプリセットボタンを表示する。
【0041】
また、
図3(A)に示した登録画面(他の登録画面や支払方法選択画面(後述)も同様)には、店員呼出ボタンBT10、言語変更ボタンBT13~BT15が表示されている。登録精算装置10は、店員呼出ボタンBT10が操作された場合、店員呼出処理を実行する。登録精算装置10は、店員呼出処理として、サインポール112の発光部112aを所定の態様で発光させる。また、登録精算装置10は、店員呼出処理として、サインポール112の発光に代えて又は加えて、店員呼出があった旨の通知(店員呼出通知)を取引状況管理装置30に送信してもよい。また、登録精算装置10は、店員が携帯する端末(例えば、スマートフォンやタブレット端末)に店員呼出通知を送信してもよい。
【0042】
なお、登録精算装置10は、ある画面において店員呼出ボタンBT10が操作された場合と他の画面において店員呼出ボタンBT10が操作された場合とで異なる店員呼出処理を実行してもよい。また、店員呼出処理は、店員呼出ボタンBT10の操作とは異なる操作によって実行されてもよい。例えば、登録精算装置10は、店員年齢確認ボタンBT31(後述)の操作があった場合、店員呼出処理を実行する。
【0043】
以下、登録精算装置10における画面の遷移として、
図3(A)→
図3(B)→
図3(C)と遷移する場面と、
図3(A)→
図4(A)→
図4(B)→
図4(C)→
図5(A)と遷移する場面と、
図3(A)→
図4(A)→
図4(B)→
図5(B)→
図5(C)→
図5(A)と遷移する場面とに分けて説明する。なお、
図3(A)→
図4(A)→
図4(B)→
図4(C)→
図5(A)と遷移する場面、及び、
図3(A)→
図4(A)→
図4(B)→
図5(B)→
図5(C)→
図5(A)と遷移する場面では、登録処理の段階において店員が介在していないものとする。また、以下の説明において、年齢確認商品に該当しない商品を一般商品(又は非年齢確認商品)と称する。
【0044】
(
図3(A)→
図3(B)→
図3(C)の遷移)
図3(B)は、
図3(A)に続いて、顧客が、〇〇弁当(一般商品)をスキャンし、〇〇牛乳(一般商品)をスキャンし、〇〇納豆(一般商品)をスキャンした場合の表示例である。登録精算装置10は、
図3(A)の状態から、顧客のスキャン操作に基づいて、〇〇弁当(一般商品)を登録し、〇〇牛乳(一般商品)を登録し、〇〇納豆(一般商品)を登録した場合、
図3(B)に示したような登録画面を表示する。
図3(B)に示した登録画面では、商品が登録されているため、会計ボタンBT20は、操作可能な態様で表示されている。
【0045】
図3(C)は、
図3(B)に続いて、顧客が、会計ボタンBT20を操作した場合の表示例である。登録精算装置10は、
図3(B)の状態から、顧客が会計ボタンBT20を操作した場合、
図3(C)に示したような支払方法選択画面を表示する。なお、
図3(B)や
図3(A)に示した登録画面は登録処理における画面であるが、支払方法選択画面は精算処理における画面である。
【0046】
図3(C)に示した支払方法選択画面(
図5(A)に示した支払方法選択画面も同様)には、夫々の支払方法(精算方法、会計方法、決済方法)に対応する支払方法指定ボタンが表示されている。登録精算装置10は、支払方法選択画面において操作された支払方法指定ボタンに応じた画面を表示し、支払方法指定ボタンに応じた精算処理を実行する、例えば、登録精算装置10は、支払方法選択画面において現金指定ボタン(図中、「現金」と表記したボタン)が操作された場合には現金決済用の精算画面を表示して現金による精算処理を実行し、支払方法選択画面においてクレジットカード指定ボタン(図中、「クレジット」と表記したボタン)が操作された場合にはクレジットカード決済用の精算画面を表示してクレジットカードによる精算処理を実行する。
【0047】
以上のように、登録処理の段階において年齢確認商品が1品も登録されていない場合、登録精算装置10は、会計ボタンBT20の操作後に年齢確認は行わずに精算処理を実行する。
【0048】
(
図3(A)→
図4(A)→
図4(B)→
図4(C)→
図5(A)の遷移)
図4(A)は、
図3(A)に続いて、顧客が、〇〇弁当(一般商品)をスキャンし、〇〇ビール(年齢確認商品)をスキャンし、〇〇牛乳(一般商品)をスキャンし、〇〇納豆(一般商品)をスキャンした場合の表示例である。登録精算装置10は、
図3(A)の状態から、顧客のスキャン操作に基づいて、〇〇弁当(一般商品)を登録し、〇〇ビール(年齢確認商品)を登録し、〇〇牛乳(一般商品)を登録し、〇〇納豆(一般商品)を登録した場合、
図4(A)に示したような登録画面を表示する。
図4(A)に示した登録画面では、商品が登録されているため、会計ボタンBT20は、操作可能な態様で表示されている。
【0049】
図4(B)は、
図4(A)に続いて、顧客が、会計ボタンBT20を操作した場合の表示例である。登録精算装置10は、
図4(A)の状態から、顧客が会計ボタンBT20を操作した場合、
図4(B)に示したように、登録画面の前面に小画面SG01を表示する。
【0050】
図4(B)に示した小画面SG01には、年齢確認商品がある旨が報知され、年齢確認方法の選択(指定)を指示するメッセージMS01が表示されている。また、小画面SG01には、夫々の年齢確認方法に対応する年齢確認指定ボタンが表示されている。具体的には、小画面SG01には、顧客自身による方法(顧客自身が顧客自身の年齢確認用媒体を年齢確認装置200に読み取らせる方法)に対応する顧客年齢確認ボタンBT30と、店員による方法(店員を呼び出して店員が年齢を確認する方法)に対応する店員年齢確認ボタンBT31とが、表示されている。また、小画面SG01には、もどるボタンBT32が表示されている。登録精算装置10は、もどるボタンBT32が操作された場合には、会計ボタンBT20の操作前の表示(
図4(A)の表示)に戻す。
【0051】
図4(C)は、
図4(B)に続いて、顧客が、顧客年齢確認ボタンBT30を操作した場合の表示例である。登録精算装置10は、
図4(B)の状態から、顧客が顧客年齢確認ボタンBT30を操作した場合、
図4(C)に示したように、登録画面の前面に小画面SG02を表示する。なお、登録精算装置10は、小画面SG01に代えて小画面SG02を表示してもよいし、小画面SG01の更に前面に小画面SG02を表示してもよい。
【0052】
図4(C)に示した小画面SG02には、年齢確認用媒体(同図では、運転免許証、マイナンバーカード)の年齢確認装置(読取装置)200での読み取りを指示するメッセージMS02や、年齢確認用媒体の年齢確認装置200で読み取りに関する画像(アニメーション等)GA02が表示されている。また、小画面SG02には、もどるボタンBT42が表示されている。登録精算装置10は、もどるボタンBT42が操作された場合には、顧客年齢確認ボタンBT30の操作前の表示(
図4(B)の表示)に戻す。
【0053】
図5(A)は、
図4(C)に続いて、顧客が、年齢確認用媒体を年齢確認装置200で読み取らせた場合の表示例である。登録精算装置10は、
図4(C)の状態から、顧客が年齢確認用媒体を年齢確認装置200で読み取らせた場合(年齢の確認が完了した場合)、
図5(A)に示したような支払方法選択画面を表示する。
【0054】
以上のように、登録処理の段階において年齢確認商品(〇〇ビール)が登録され、かつ登録処理の段階において店員の介在もない場合、登録精算装置10は、精算処理に進む前に年齢確認を行う。なお、仮に、登録処理の段階において店員の介在があった場合には、会計ボタンBT20の操作後に年齢確認は行わずに精算処理を実行する(つまり、
図3(A)→
図4(A)→
図5(A)と遷移する)。
【0055】
なお、登録精算装置10は、
図4(C)の状態から、年齢の確認が完了しなかった場合(例えば、年齢確認用媒体から年齢を読み取ることができなかった場合、年齢確認用媒体から読み取った年齢が20歳未満であった場合)、
図4(A)の登録画面を表示するとともに店員呼出処理を実行してもよい。続いて、登録精算装置10は、店員(当該登録精算装置10に呼び出された店員)の取消操作に基づいて年齢確認商品(〇〇ビール)の登録を取り消して、
図3(B)のような登録画面を表示してもよい。
【0056】
(
図3(A)→
図4(A)→
図4(B)→
図5(B)→
図5(C)→
図5(A)の遷移)
図5(B)は、
図4(B)に続いて、顧客が、店員年齢確認ボタンBT31を操作した場合の表示例である。登録精算装置10は、
図4(B)の状態から、顧客が店員年齢確認ボタンBT31を操作した場合、
図5(B)に示したように、登録画面の前面に小画面SG03を表示する。
【0057】
図5(B)に示した小画面SG03には、店員呼出中である旨を報知するメッセージMS03が表示されている。つまり、登録精算装置10は、店員年齢確認ボタンBT31が操作された場合、店員呼出処理を実行し、店員呼出中である旨を報知する。また、小画面SG03には、店員が知る(顧客が知らない)隠しボタンが設定されている。
【0058】
図5(C)は、
図5(B)に続いて、店員(当該登録精算装置10に呼び出された店員)が、小画面SG03の隠しボタンを操作した場合の表示例である。登録精算装置10は、
図5(B)の状態から、店員が隠しボタンを操作した場合、
図5(C)に示したように、登録画面の前面に小画面SG04を表示する。なお、登録精算装置10は、小画面SG03に代えて小画面SG04を表示してもよいし、小画面SG03の更に前面に小画面SG04を表示してもよい。
【0059】
図5(C)に示した小画面SG04には、年齢確認を指示するメッセージMS04が表示されている。また、小画面SG04には、年齢が20歳以上であると判断した場合に操作するはいボタンBT50と、年齢が20歳以上でないと判断した場合に操作するいいえボタンBT51とが、表示されている。
【0060】
登録精算装置10は、
図5(C)の状態から、店員がはいボタンBT50を操作した場合、
図5(A)に示したような支払方法選択画面を表示する。
【0061】
以上のように、登録処理の段階において年齢確認商品(〇〇ビール)が登録され、かつ登録処理の段階において店員の介在もない場合、登録精算装置10は、精算処理に進む前に年齢確認を行う。なお、仮に、登録処理の段階において店員の介在があった場合には、会計ボタンBT20の操作後に年齢確認は行わずに精算処理を実行する(つまり、
図3(A)→
図4(A)→
図5(A)と遷移する)。
【0062】
なお、登録精算装置10は、
図5(C)の状態から、店員がいいえボタンBT51を操作した場合、
図4(A)の登録画面を表示してもよい。続いて、登録精算装置10は、店員の取消操作に基づいて年齢確認商品(〇〇ビール)の登録を取り消して、
図3(B)のような登録画面を表示してもよい。
【0063】
(取引状況管理装置30の表示例)
図6~
図10は、取引状況管理装置30の表示例である。なお、店内には、4台設置(「1番」~「4番」の登録精算装置10)が設置されているものとする。
【0064】
図6(A)は、「1番」の登録精算装置10の取引状況を管理(監視)する詳細画面(個別画面)である。取引状況管理装置30は、例えば、初期画面(メニュー画面)において「1」の登録精算装置10を指定するボタンが操作された場合、
図6(A)に示した詳細画面を表示する。なお、
図3~
図5の表示は、「1番」の登録精算装置10の表示であるものとする。
【0065】
図6(A)に示した詳細画面(
図6(B)、
図7~
図10に示した他の詳細画面も同様)には、当該登録精算装置10(「1」の登録精算装置10)における商品の登録情報を表示する登録商品表示領域HR101と、当該登録精算装置10における商品の登録情報以外の種々の状況を表示する状況表示領域HR102と、が設けられている。例えば、「1番」の登録精算装置10において
図3(A)の状態から顧客が〇〇弁当を登録した場合、取引状況管理装置30は、
図6(A)に示したように、登録商品表示領域HR101に〇〇弁当を表示する。つまり、登録精算装置10は、商品を登録した場合、該商品の登録情報を取引状況管理装置30に送信し、取引状況管理装置30は、商品の登録情報を登録商品表示領域HR101に表示する。
【0066】
また、詳細画面には、レジ停止ボタンBT110、停止解除ボタンBT111、初期画面ボタンBT112が表示されている。レジ停止ボタンBT110は、当該登録精算装置10を停止(休止)させるためのボタンである。現在、当該登録精算装置10は顧客によって使用されているため、停止ボタンBT110は、操作不可能な態様で表示されている。停止解除ボタンBT111は、当該登録精算装置10の停止を解除させるためのボタンである。現在、当該登録精算装置10は停止中(休止中)ではないため、停止解除ボタンBT111は、操作不可能な態様で表示されている。初期画面ボタンBT112は、初期画面(メニュー画面)に切り替えるためのボタンである。
【0067】
また、詳細画面には、夫々の登録精算装置10(「1番」~「4番」の登録精算装置10の夫々)の詳細画面に切り替えるための装置指定ボタン(装置指定ボタンBT121~124)が表示されている。現在、「1番」の登録精算装置10の詳細画面を表示しているため、「1番」の登録精算装置10の詳細画面に切り替えるための装置指定ボタンBT121は、操作不可能な態様で表示されている。
【0068】
また、詳細画面には、全部の登録精算装置10の状況を一覧表示する一覧表示画面に切り替えるための一覧表示ボタンBT125が表示されている。取引状況管理装置30は、一覧表示ボタンBT125が操作された場合、画面を4分割した一覧画面(左上に「1番」の登録精算装置10の詳細画面の一部又は全部を表示し、右上に「2番」の登録精算装置10の詳細画面の一部又は全部を表示し、左下に「3番」の登録精算装置10の詳細画面の一部又は全部を表示、右下に「4番」の登録精算装置10の詳細画面の一部又は全部を表示した一覧画面)を表示する。
【0069】
また、詳細画面には、年齢OKボタンBT130が表示されている。年齢OKボタンBT130は、当該登録精算装置10を操作している顧客について20歳以上であると判断した場合に操作するボタンである。取引状況管理装置30は、年齢OKボタンBT130の操作があった場合、当該登録精算装置10にリモート年齢確認情報を送信する。
【0070】
また、詳細画面には、モニタ画面BT131が表示されている。モニタ画面BT131は、当該登録精算装置10における撮像画像(撮像部110による撮像画像)を表示するためのボタンである。例えば、店員は、年齢OKボタンBT130を操作する前に(例えば、設置位置の関係等によって目視で確認し難い場合)、モニタ画面BT131を操作する。取引状況管理装置30は、モニタ画面BT131の操作があった場合、例えば、当該登録精算装置10における撮像画像を表示した小画面を詳細画面の前面に表示する。
【0071】
また、詳細画面には、店員呼出ボタンBT132が表示されている。取引状況管理装置30は、店員呼出ボタンBT132の操作があった場合、当該登録精算装置10に店員呼出処理を実行させる(つまり、当該登録精算装置10を店員呼出ボタンBT10の操作があったものとして動作させる)。例えば、取引状況管理装置30は、店員呼出ボタンBT132の操作に基づいて店員呼出通知を登録精算装置10に送信し、店員呼出通知を受信した登録精算装置10は、店員呼出ボタンBT10の操作があった場合と同じように、店員呼出処理を実行する。
【0072】
また、詳細画面は、夫々の登録精算装置10に関連する種々の情報を報知する。例えば、店員呼出中である旨、釣銭ニアエンドである旨、釣銭ニアフルである旨、レシートニアエンドである旨、年齢確認の必要がある旨等を報知する。例えば、「3番」の装置指定ボタンBT123の近傍に表示されたラベルR01(「釣少」と記されたラベル)は、「3番」の登録精算装置10が釣銭ニアエンドである旨を報知している。また、「4番」の装置指定ボタンBT124の近傍に表示されたラベルR02(「年」と記されたラベル)は、「4番」の登録精算装置10において年齢確認の必要がある旨を報知している。なお、店員呼出中である旨は、例えば「呼出」と記されたラベルによって報知する。また、釣銭ニアフルである旨は、例えば、「釣多」と記されたラベルによって報知する。また、レシートニアエンドである旨は、例えば、「紙少」又は「レ少」と記されたラベルによって報知する。
【0073】
図6(B)は、
図6(A)に続く場面の表示である。具体的には、「1番」の登録精算装置10において顧客が〇〇弁当に続いて〇〇ビールを登録した場合、取引状況管理装置30は、
図6(B)に示したような詳細画面を表示する。
【0074】
図6(B)に示した詳細画面では、登録商品表示領域HR101に〇〇弁当に加えて〇〇ビールが表示されている。また、年齢確認商品(〇〇ビール)が登録されたため、
図6(B)に示した詳細画面では、「1番」の装置指定ボタンBT121の近傍にラベルR02を表示し、年齢確認の必要がある旨が報知されている。
【0075】
図7は、
図6(B)に続く場面の表示である。具体的には、「1番」の登録精算装置10において、
図4(A)に示すように、顧客が〇〇弁当、〇〇ビールに続いて、〇〇牛乳、〇〇納豆を登録し、かつ、当該登録精算装置10において〇〇ビールの登録~〇〇納豆の登録の間に店員の操作があった場合、取引状況管理装置30は、
図7に示したような詳細画面を表示する。
【0076】
図7に示した詳細画面では、登録商品表示領域HR101に〇〇弁当、〇〇ビールに加えて〇〇牛乳、〇〇納豆が表示されている。また、当該登録精算装置10において登録段階での店員の介在(具体的には店員の操作)があったため、状況表示領域HR102にはその旨の文言「年齢確認OK(店員操作)」が表示されている。また、年齢確認が行われたため、装置指定ボタンBT121の近傍のラベルR02が消去され、年齢OKボタンBT130が操作不可能な態様で表示されている。
【0077】
図8は、
図6(B)に続く他の場面の表示である。具体的には、「1番」の登録精算装置10において、
図4(A)に示すように、顧客が〇〇弁当、〇〇ビールに続いて、〇〇牛乳、〇〇納豆を登録し、かつ、当該登録精算装置10において〇〇ビールの登録~〇〇納豆の登録の間にリモート年齢確認情報の受信があった場合(つまり、〇〇ビールの登録~〇〇納豆の登録の間に取引状況管理装置30において年齢OKボタンBT130の操作があった場合)、取引状況管理装置30は、
図8に示したような詳細画面を表示する。
【0078】
図8に示した詳細画面では、登録商品表示領域HR101に〇〇弁当、〇〇ビールに加えて〇〇牛乳、〇〇納豆が表示されている。また、当該登録精算装置10において登録段階での店員の介在(具体的にはリモート年齢確認情報の受信)があったため、状況表示領域HR102にはその旨の文言「年齢確認OK(リモート年齢確認)」が表示されている。また、年齢確認が行われたため、装置指定ボタンBT121の近傍のラベルR02が消去され、年齢OKボタンBT130が操作不可能な態様で表示されている。
【0079】
図9は、
図6(B)に続く他の場面の表示である。具体的には、「1番」の登録精算装置10において、
図4(A)に示すように、顧客が〇〇弁当、〇〇ビールに続いて、〇〇牛乳、〇〇納豆を登録し、登録段階での店員の介在がないまま、会計ボタンBT20の操作があり、会計ボタンBT20の操作に基づいて小画面SG01が表示され、小画面SG01において顧客年齢確認ボタンBT30が操作され、顧客年齢確認ボタンBT30の操作に基づいて小画面SG02が表示され、顧客が顧客自身の年齢確認用媒体を年齢確認装置200に読み取らせることによって顧客が20歳以上である旨が確認できた場合、取引状況管理装置30は、
図9に示したような詳細画面を表示する。
【0080】
図9に示した詳細画面では、登録商品表示領域HR101に〇〇弁当、〇〇ビールに加えて〇〇牛乳、〇〇納豆が表示されている。また、会計ボタンBT20の操作後に年齢確認装置200(年齢確認用媒体)による年齢確認において顧客が20歳以上である旨が確認されたため、状況表示領域HR102にはその旨の文言「年齢確認OK(年齢確認装置)」が表示されている。また、年齢確認が行われたため、装置指定ボタンBT121の近傍のラベルR02が消去され、年齢OKボタンBT130が操作不可能な態様で表示されている。
【0081】
図10は、
図6(B)に続く他の場面の表示である。具体的には、「1番」の登録精算装置10において、
図4(A)に示すように、顧客が〇〇弁当、〇〇ビールに続いて、〇〇牛乳、〇〇納豆を登録し、登録段階での店員の介在がないまま、会計ボタンBT20の操作があり、会計ボタンBT20の操作に基づいて小画面SG01が表示され、小画面SG01において店員年齢確認ボタンBT31が操作され、店員年齢確認ボタンBT31の操作に基づいて小画面SG03が表示され、小画面SG03における店員の操作(隠しボタンの操作)に基づいて小画面SG04が表示され、小画面SG04においてはいボタンBT50の操作があった場合(つまり、店員呼出による年齢確認において顧客が20歳以上である旨の操作があった場合)、取引状況管理装置30は、
図10に示したような詳細画面を表示する。
【0082】
図10に示した詳細画面では、登録商品表示領域HR101に〇〇弁当、〇〇ビールに加えて〇〇牛乳、〇〇納豆が表示されている。また、会計ボタンBT20の操作後に店員呼出による年齢確認において顧客が20歳以上である旨の操作があったため、状況表示領域HR102にはその旨の文言「年齢確認OK(店員呼出)」が表示されている。また、年齢確認が行われたため、装置指定ボタンBT121の近傍のラベルR02が消去され、年齢OKボタンBT130が操作不可能な態様で表示されている。
【0083】
なお、図示は省略したが、取引状況管理装置30は、
図6(B)の詳細画面において(つまり年齢確認商品の登録があった場合には)、状況表示領域HR102に年齢確認商品が登録された旨を表示(例えば、「年齢確認必要商品登録」と表示)してもよい。取引状況管理装置30は、年齢確認商品が登録された旨を表示した後に年齢OKボタンBT130の操作があった場合には、
図8に示すように年齢確認商品が登録された旨の表示に代えて年齢を確認した旨(「年齢確認OK(リモート年齢確認)」)を表示(切替表示)してもよいし、年齢確認商品が登録された旨の表示に加えて年齢を確認した旨を表示(追加表示)してもよい。取引状況管理装置30は、年齢確認商品が登録された旨を表示した後に当該登録精算装置10において店員操作があった場合には、
図7に示すように、年齢確認商品が登録された旨の表示に代えて年齢を確認した旨(「年齢確認OK(店員操作)」)を表示(切替表示)してもよいし、年齢確認商品が登録された旨の表示に加えて年齢を確認した旨を表示(追加表示)してもよい。
【0084】
(登録精算装置10の動作)
図11~
図14は、登録精算装置10の動作の一例を示すフローチャートである。具体的には、
図11~
図14は、登録精算装置10の一取引(登録開始~精算完了)迄の基本的な流れを示している。なお、
図11のフローチャートの開始前の時点において登録精算装置10は待機画面を表示しているものとする。また、
図11のフローチャートの開始前の時点において、リモート年齢確認有フラグ(後述)、店員操作有フラグ(後述)は、共にセットされていない(例えば、「0」か「1」の値を取る場合の「0」である)ものとする。
【0085】
図11のフローチャートは、待機画面に表示されたスタートボタンが操作されたことに基づいて開始される。
図12のフローチャートは、
図11のフローチャートの続きである。
図13のフローチャートは、
図12(又は
図14)のフローチャートの続きである。
図14のフローチャートは、
図12のフローチャートの続きである。
【0086】
(
図11のフローチャート)
ステップS1:登録精算装置10は、釣銭、レシートに関する情報を取引状況管理装置30(図中は管理装置)に送信する。例えば、登録精算装置10は、釣銭に問題がなければ釣銭について問題がない旨の情報を取引状況管理装置30に送信し、レシートに問題がなければレシートについて問題がない旨の情報を取引状況管理装置30に送信する。なお、取引状況管理装置30は、釣銭について問題がない旨の情報を受信した場合、状況表示領域HR102に「釣銭OK」を表示し、レシートについて問題がない旨の情報を受信した場合、状況表示領域HR102に「レシートOK」を表示する。続いてステップS2に進む。
【0087】
ステップS2:登録精算装置10は、商品のスキャン等(スキャナ部104による商品に付されたバーコードのスキャン、又は、プリセットボタンの操作)があったか否かを判断する。商品のスキャン等があった場合(ステップS2:YES)、ステップS3に進む。商品のスキャン等がなかった場合(ステップS2:NO)、ステップS5に進む。
【0088】
ステップS3:登録精算装置10は、スキャン等された商品を登録する。続いてステップS4に進む。
ステップS4:登録精算装置10は、商品の登録情報を取引状況管理装置30に送信する。なお、取引状況管理装置30は、商品の登録情報を受信した場合、登録商品表示領域HR101に該商品の登録情報を表示する。続いてステップS5に進む。
【0089】
ステップS5:登録精算装置10は、リモート年齢確認情報を受信したか否かを判断する。リモート年齢確認情報を受信した場合(ステップS5:YES)、ステップS6に進む。リモート年齢確認情報を受信しなかった場合(ステップS5:NO)、ステップS7に進む。なお、取引状況管理装置30は、年齢OKボタンBT130の操作があった場合にリモート年齢確認情報を送信し、例えば
図8に示すように、状況表示領域HR102に「年齢確認OK(リモート年齢確認)」と表示する。
【0090】
ステップS6:登録精算装置10は、セットされていない場合にはリモート年齢確認有フラグをセット(値を「0」から「1」に変更)する。リモート年齢確認有フラグとは、当該登録精算装置10の顧客に対する取引状況管理装置30におけるリモート年齢確認があったか否かを示したフラグである。リモート年齢確認有フラグがセットされている状態(値が「1」である状態)は、リモート年齢確認があった旨を示している。なお、登録精算装置10は、リモート年齢確認有フラグのセットに加えて、年齢が確認された旨を報知(例えば、「店員による年齢認証がされました」等を表示)してもよい。つまり、登録精算装置10は、リモート年齢確認情報を受信した場合には、顧客に年齢が確認された旨を報知してもよい。
【0091】
ステップS7:登録精算装置10は、店員操作(店員による操作)を開始するか否かを判断する。上述したように、登録精算装置10は、基本的には顧客によって操作されるが、店員が操作する場合もある。操作権限上の問題や管理上の問題から、顧客の操作であるか店員の操作であるかを当該登録精算装置10に認識させるために、店員は、実質的な店員操作(商品登録、商品取消、各種の設定等)を行う前に、店員操作の開始を宣言する操作(ログイン操作)を行ってもよい。店員操作の開始を宣言する操作は特に限定しないが、例えば、店員の名札等に付されたコードをスキャンする操作であってもよいし、店員呼出ボタンBT10の操作並びに店員呼出ボタンBT10の操作後に表示される隠しボタン付きの小画面(例えば、小画面SG03と同様の小画面)における隠しボタンの操作であってもよい。
【0092】
つまり、ステップS7では、登録精算装置10は、店員操作の開始を宣言する操作(例えば、店員の名札等に付されたコードのスキャン等)があったか否かを判断する。店員操作を開始する場合、つまり店員操作の開始を宣言する操作があった場合(ステップS7:YES)、ステップS10に進む。店員操作を開始しない場合、つまり店員操作の開始を宣言する操作がなかった場合(ステップS7:NO)、ステップS15に進む。
【0093】
ステップS10:登録精算装置10は、セットされていない場合には店員操作有フラグをセット(値を「0」から「1」に変更)する。店員操作有フラグとは、当該登録精算装置10において店員の操作があったか否かを示したフラグである。店員操作有フラグがセットされている状態(値が「1」である状態)は、当該登録精算装置10において店員の操作があった旨を示している。続いてステップS11に進む。
ステップS11:登録精算装置10は、店員の操作があった旨の情報を取引状況管理装置30に送信する。なお、取引状況管理装置30は、店員の操作があった旨の情報を受信した場合、例えば
図7に示すように、状況表示領域HR102に「年齢確認OK(店員操作)」と表示する。続いてステップS12に進む。
【0094】
ステップS12:登録精算装置10は、店員の操作(実質的な店員操作)に応じた処理を実行する。例えば、登録精算装置10は、店員の操作に基づいて、商品登録、商品取消、各種の設定等を実行する。続いて、ステップS13に進む。
【0095】
ステップS13:登録精算装置10は、店員操作(店員による操作)を終了するか否かを判断する。つまり、登録精算装置10は、所定の店員操作の終了を宣言する操作(ログアウト操作)があったか否かを判断する。店員操作を終了する場合、つまり店員操作の終了を宣言する操作があった場合(ステップS13:YES)、ステップS15に進む。店員操作を終了しない場合、つまり店員操作の終了を宣言する操作がなかった場合(ステップS13:NO)、ステップS12に戻る。
【0096】
ステップS15:登録精算装置10は、会計ボタンBT20の操作があったか否かを判断する。会計ボタンBT20の操作があった場合(ステップS15:YES)、ステップS16に進む。会計ボタンBT20の操作がなかった場合(ステップS15:NO)、ステップS2に戻る。
【0097】
ステップS16:登録精算装置10は、会計ボタンBT20の操作があった旨の情報を取引状況管理装置30に送信する。なお、取引状況管理装置30は、会計ボタンBT20の操作があった旨の情報を受信した場合、状況表示領域HR102に「会計ボタン操作」と表示する。続いて
図12のステップS20に進む。
【0098】
(
図12のフローチャート)
ステップS20:登録精算装置10は、
図11のステップS3において登録した商品のなかに年齢確認商品があるか否かを判断する。年齢確認商品がある場合(ステップS20:YES)、ステップS21に進む。年齢確認商品がない場合(ステップS20:NO)、
図13のステップS60に進む。
【0099】
ステップS21:登録精算装置10は、リモート年齢確認有フラグがセットされているか否かを判断する。リモート年齢確認有フラグがセットされている場合(ステップS21:YES)、
図13のステップS60に進む。リモート年齢確認有フラグがセットされていない場合(ステップS21:NO)、ステップS22に進む。
【0100】
ステップS22:登録精算装置10は、店員操作有フラグがセットされているか否かを判断する。店員操作有フラグがセットされている場合(ステップS22:YES)、
図13のステップS60に進む。店員操作有フラグがセットされていない場合(ステップS22:NO)、
図14のステップS30に進む。
【0101】
(
図13のフローチャート)
ステップS60:登録精算装置10は、支払方法選択画面を表示する。続いて、ステップS61に進む。
ステップS61:登録精算装置10は、支払方法選択画面において選択された支払方法で顧客の操作に基づいて精算する。具体的には、登録精算装置10は、選択された支払方法に応じた画面を表示し、選択された支払方法に応じた決済を実行し、レシートを印刷、発行する。続いて、ステップS62に進む。
ステップS62:登録精算装置10は、精算が完了した旨の情報を取引状況管理装置30に送信する。なお、取引状況管理装置30は、精算が完了した旨の情報を受信した場合、状況表示領域HR102に「精算完了(〇〇)」を表示してもよい。なお、「精算完了(〇〇)」の「〇〇」は、「現金」、「クレジットカード」等の決済方法である。続いてステップS63に進む。
ステップS63:登録精算装置10は、商品の登録情報や精算情報を含む取引情報をストアコントローラ40に送信する。なお、登録精算装置10から取引情報を受信したストアコントローラ40は、登録精算装置10から受信した取引情報を本部サーバ50に送信する。取引情報は、売上管理、商品管理(POS)、顧客管理等に用いてもよい。続いてステップS64に進む。
【0102】
ステップS64:登録精算装置10は、セットされている場合、リモート年齢確認有フラグをクリア(値を「1」から「0」に変更)する。続いてステップS65に進む。
ステップS65:登録精算装置10は、セットされている場合、店員操作有フラグをクリア(値を「1」から「0」に変更)する。そして本フローチャートは終了する。
【0103】
(
図14のフローチャート)
ステップS30:登録精算装置10は、年齢確認の方法を選択する画面を表示する。例えば、登録精算装置10は、小画面SG01(
図4(B)参照)を表示する。続いてステップS31に進む。
【0104】
ステップS31:登録精算装置10は、年齢を客自身が確認する旨の選択があったか否かを判断する。例えば、登録精算装置10は、小画面SG01において顧客年齢確認ボタンBT30の操作があった場合、年齢を客自身が確認する旨の選択があったと判断する。年齢を客自身が確認する旨の選択があった場合(ステップS31:YES)、ステップS42に進む。年齢を客自身が確認する旨の選択がなかった場合(ステップS31:NO)、ステップS32に進む。
ステップS32:登録精算装置10は、年齢を店員が確認する旨の選択があったか否かを判断する。例えば、例えば、登録精算装置10は、小画面SG01において店員年齢確認ボタンBT31の操作があった場合、年齢を店員が確認する旨の選択があったと判断する。年齢を店員が確認する旨の選択があった場合(ステップS32:YES)、ステップS50に進む。年齢を店員が確認する旨の選択がなかった場合(ステップS32:NO)、ステップS31に戻る。
【0105】
ステップS42:登録精算装置10は、年齢確認装置200による年齢確認用媒体の読み取りを指示する。例えば、登録精算装置10は、小画面SG02(
図4(C)参照)を表示する。続いてステップS43に進む。
【0106】
ステップS43:登録精算装置10は、年齢確認装置200によって年齢確認用媒体を読み取る。なお、ステップS43の後に、登録精算装置10は、年齢(20歳以上)を確認したものとする。つまり、登録精算装置10は、ステップS43の後に、20歳以上である旨を特定可能な年齢特定用情報か、20歳以上である旨の判断結果を年齢確認装置200から取得したものとする。続いてステップS44に進む。
【0107】
ステップS44:登録精算装置10は、年齢確認装置200によって年齢(20歳以上)が確認された旨の情報を取引状況管理装置30に送信する。なお、取引状況管理装置30は、年齢確認装置200によって年齢が確認された旨の情報を受信した場合、例えば
図9に示すように、状況表示領域HR102に「年齢確認OK(年齢確認装置)」と表示する。続いて
図13のステップS60に進む。
【0108】
ステップS50:登録精算装置10は、店員を呼び出し中である旨を報知する。例えば、登録精算装置10は、小画面SG03(
図5(B)参照)を表示する。続いてステップS51に進む。
ステップS51:登録精算装置10は、店員による所定操作を受け付ける。例えば、登録精算装置10は、小画面SG03における隠しボタンの操作を受け付ける。続いてステップS52に進む。
ステップS52:登録精算装置10は、年齢(20歳以上)を確認する画面を表示する。例えば、登録精算装置10は、小画面SG04(
図5(C)参照)を表示する。続いてステップS53に進む。
ステップS53:登録精算装置10は、店員による年齢(20歳以上)を確認する操作を受け付ける。例えば、登録精算装置10は、小画面SG04におけるはいボタンBT50の操作を受け付ける。続いてステップS54に進む。
【0109】
ステップS54:登録精算装置10は、店員によって年齢(20歳以上)が確認された旨の情報を取引状況管理装置30に送信する。なお、取引状況管理装置30は、店員によって年齢が確認された旨の情報を受信した場合、例えば
図10に示すように、状況表示領域HR102に「年齢確認OK(店員呼出)」と表示する。続いて
図13のステップS60に進む。
【0110】
(フローチャートの補足等)
(1)
図11のフローチャートに示すように、登録精算装置10は、会計ボタンBT20の操作前の任意のタイミングにおいて(年齢確認商品を含む商品の登録の有無、年齢確認商品の登録の前後に関わらず)、リモート年齢確認情報を受信可能である。登録精算装置10は、会計ボタンBT20の操作前にリモート年齢確認情報を受信していれば、年齢確認商品を登録しているか否かに関わらず、会計ボタンBT20の操作後に年齢確認を行わない(
図12のステップS21)。
【0111】
(2)
図11のフローチャートに示すように、登録精算装置10は、会計ボタンBT20の操作前の任意のタイミングにおいて店員操作の開始を宣言する操作(ログイン操作)を受け付け可能である。登録精算装置10は、会計ボタンBT20の操作前に店員操作の開始を宣言する操作を受け付けていれば、年齢確認商品を登録しているか否かに関わらず、会計ボタンBT20の操作後に年齢確認を行わない(
図12のステップS22)。
【0112】
(3)上記(2)にも関連するが、
図11のステップS12の処理は、店員の操作(実質的な店員操作)がなければ、省略される。従って、登録精算装置10は、店員操作の開始を宣言する操作(ログイン)に基づいて(ステップS7(YES))、店員操作有フラグをセットし(ステップS10)、店員の操作があった旨の情報を取引状況管理装置30に送信するが(ステップS11)、店員の操作(実質的な店員操作)がないままに、店員操作の終了を宣言する操作(ログアウト)があった場合には(ステップS13(YES))、商品登録、商品取消、各種の設定等を実行しない。つまり、登録精算装置10は、会計ボタンBT20の操作前に店員のログインがあれば(ステップS7(YES))、店員が商品登録や商品取消や各種の設定等を行ったか否かに関わらず、会計ボタンBT20の操作後に年齢確認を行わない(
図12のステップS22)。
【0113】
(4)
図14のステップS42~S44に関連し、登録精算装置10は、年齢確認装置200による年齢確認用媒体の読み取りの指示から所定の時間内に年齢(20歳以上)を確認できた場合に、年齢が確認された旨の情報を取引状況管理装置30に送信してもよい。換言すれば、登録精算装置10は、上記読み取りの指示から所定時間内に年齢(20歳以上)を確認できなかった場合には、年齢が確認された旨の情報を取引状況管理装置30に送信せずに、状況に応じた処理を実行してもよい。例えば、登録精算装置10は、年齢確認装置200に年齢確認用媒体が挿入されない等の理由によって所定の時間内に年齢(20歳以上)を確認できなかった場合には、再度、年齢確認用媒体の読み取りを指示してもよいし、当該再度の指示に代えて又は加えて、店員呼出処理を実行してもよい。また、登録精算装置10は、年齢が20歳以上ではなく20歳未満である旨を確認した場合(20歳未満である旨を示した年齢特定用情報や20歳未満である旨を示した判断結果を年齢確認装置200から取得した場合)には、年齢確認商品を販売できない旨を表示するとともに店員呼出処理を実行してもよい。なお、当該登録精算装置10に呼び出された店員は、年齢確認商品について商品取消(取消処理)を実行する。
【0114】
(5)
図14のステップS53~S54に関連し、登録精算装置10は、店員から20歳未満である旨の操作を受け付けた場合(いいえボタンBT51の操作があった場合)には、店員によって年齢が確認された旨の情報を取引状況管理装置30に送信せずに、店員による年齢確認商品の商品取消を受け付けるようにしてもよい。
【0115】
(6)
図11~
図14のフローチャートでは、2つのフラグ(リモート年齢確認有フラグ、店員操作有フラグ)を用いて会計ボタンBT20の操作前後の年齢確認の有無(要否)を制御しているが、1つのフラグ(店員介在有フラグ)を用いて制御してもよい。つまり、会計ボタンBT20の操作前後の年齢確認の有無の制御に関して、共に店員の介在である、店員の操作とリモート年齢確認とを区別しなくてもよい。
【0116】
(7)
図11~
図14のフローチャートでは示していないが、店員の介在について店員操作であるかリモート年齢確認であるかのを特定可能な情報(店員介在種別情報と称する)を記憶し残しておくようにしてもよい。例えば、登録精算装置10は、店員の介在の有無を示した情報(店員介在有無情報と称する)や店員介在種別情報を含む取引情報をストアコントローラ40に送信してもよい(ステップS63)。また、登録精算装置10は、上記に代えて又は加えて、店員介在有無情報や店員介在種別情報を含む履歴情報(電子ジャーナル情報)を記憶してもよい。また、取引情報や履歴情報は、介在した店員を特定可能な情報(店員コード等)を含むものであってもよい。なお、リモート年齢確認については、取引状況管理装置30は、年齢OKボタンBT130を操作した店員の店員コードを含むリモート年齢確認情報を登録精算装置10に送信すればよい。
【0117】
以上、実施形態について説明したが、上記実施形態によれば、セルフレジである登録精算装置10を効果的に運用することができる。
【0118】
例えば、登録精算装置10は、会計ボタンBT20の操作前には年齢確認商品について年齢確認を行わない。登録精算装置10は、会計ボタンBT20の操作前の任意のタイミングにおいてリモート年齢確認情報を受信可能であり、店員操作の開始を宣言する操作も受付可能であり、リモート年齢確認を受信するか店員操作の開始を宣言する操作を受け付けていれば、会計ボタンBT20の操作前に年齢確認商品を登録していても年齢確認を行わない。つまり、年齢確認商品を購入する場合の処理(年齢確認)が簡素化され、登録精算装置10の利便性が向上し、登録精算装置10を効果的に運用することができる。
【0119】
(変形例等)
以上、実施形態について説明したが、機器の構成、データの構成、処理の流れ、表示及び出力の態様などは、例えば下記(1)~(15)に示すように、適宜変更が可能である。また、下記(1)~(15)は、夫々適宜組み合わされてよい。
【0120】
(1)上記実施形態では、年齢確認用媒体が運転免許証又はマイナンバーカードである例を説明したが、年齢特定用情報を直接的又は間接的に取得可能な媒体であればよく、運転免許証又はマイナンバーカードに限定されない。例えば、年齢確認用媒体は、パスポート、各種の成人識別用のカード(煙草の自動販売機で利用されるカード等)等であってもよい。
【0121】
(2)上記(1)にも関連するが、年齢確認用媒体はICチップを備えるものでなくてもよい。つまり、年齢確認装置200は、年齢確認用媒体から電磁的に情報を読み取ってもよいし、磁気的に情報を読み取ってもよいし、光学的に情報を読み取ってもよい。
【0122】
(3)上記(1)(2)にも関連するが、登録精算装置10に複数の年齢確認装置200を接続してもよい。例えば、登録精算装置10に年齢確認用媒体A用の年齢確認装置200Aと年齢確認用媒体B用の年齢確認装置200Bとを接続してもよい。
【0123】
(4)上記(1)~(3)にも関連するが、上記実施形態では、登録精算装置10と年齢確認装置200とは別体である例を説明したが、登録精算装置10と年齢確認装置200とは一体であってもよい。つまり、登録精算装置10が、年齢確認装置200の機能(年齢確認用媒体から年齢特定用情報を読み取る機能等)を兼ね備えてもよい。
【0124】
(5)上記実施形態では、媒体(年齢確認用媒体)を読み取る例を説明したが、端末(例えば、スマートフォン、ウェアラブル端末等)に表示されるものを読み取ってもよい。例えば、顧客の端末が、年齢確認可能な情報(例えば、年齢特定用情報、年齢特定用情報をコード化した情報)を表示(例えば、アプリによって表示)し、登録精算装置10(スキャナ部104)が上記情報を読み取ってもよいし、年齢確認装置200にスキャナ部を設けて年齢確認装置200が上記情報を読み取ってもよい。また、顧客の端末が、年齢認証結果(例えば、アプリによって外部のサーバにアクセスして該サーバが発行する年齢認証結果)を示した情報(又は、該情報をコード化した情報)を表示し、登録精算装置10や年齢確認装置200が上記情報を読み取ってもよい。
【0125】
(6)上記実施形態では、登録精算装置10は、各種の操作に応じて画面の前面に小画面(小画面SG01~小画面SG04)を表示し、小画面上においてボタンや情報(メッセージ等)を表示する例を説明したが、小画面の表示前に画面内(一領域)に小画面上において表示するようなボタンや情報を表示してもよいし、画面を切り替えて(画面全体に)、小画面上において表示するようなボタンや情報を表示してもよい。
【0126】
(7)上記実施形態では、顧客によって登録した商品(
図11のステップS3)と、店員によって登録された商品(
図11のステップS12)とを区別しない例を説明したが、両者を区別してもよい。例えば、登録精算装置10は、
図13のステップS61において、顧客によって登録した商品と店員によって登録された商品とを区別可能に印刷したレシートを発行してもよい。また、登録精算装置10は、
図13のステップS63において、顧客によって登録した商品と店員によって登録された商品とを区別な取引情報をストアコントローラ40に送信してもよい。
【0127】
(8)上記実施形態では、店員の介在の1つである店員操作に関して、会計ボタンBT20の操作前に店員がログインしていれば会計ボタンBT20の操作後に年齢確認を行わない例を説明したが(
図11のステップS10、
図12のステップS22)、会計ボタンBT20の操作前に店員がログインしかつ店員が所定の操作を行った場合に会計ボタンBT20の操作後に年齢確認を行わないようにしてもよい。つまり、単に店員がログインしただけでは、会計ボタンBT20の操作後に年齢確認を実行するようにしもよい(但し、店員の介在の他の1つであるリモート年齢確認があった場合には年齢確認を行わない)。
【0128】
上述の店員による所定の操作は、商品の登録であってもよい。この場合、上記(7)にも関連するが、会計ボタンBT20の操作後の年齢確認の有無について下記(a)~(c)の何れかのように制御してもよい。
(a)年齢確認商品が店員の操作に基づいて登録されたものであっても年齢確認商品が顧客の操作に基づいて登録されたものであっても、店員が少なくとも1つの商品(年齢確認商品であるか否かは問わない)を登録している場合には、会計ボタンBT20の操作後の年齢確認を行わない。
(b)年齢確認商品が店員の操作に基づいて登録されたものであっても年齢確認商品が顧客の操作に基づいて登録されたものであっても、店員が少なくとも1つの年齢確認商品を登録している場合には、会計ボタンBT20の操作後の年齢確認を行わない。
(c)年齢確認商品が店員の操作に基づいて登録されたもののみである場合には、会計ボタンBT20の操作後の年齢確認を行わない。
【0129】
(9)上記実施形態では、登録精算装置10は、小画面SG03の隠しボタンの操作があった場合に小画面SG04を表示する例を説明したが、登録精算装置10は、他の条件に基づいて小画面SG04を表示してもよい。例えば、登録精算装置10は、小画面SG03の表示中に店員の名札等に付されたコードのスキャンがあった場合に小画面SG04を表示してもよい。
【0130】
(10)上記実施形態では、会計ボタンBT20の操作後の年齢確認として店員による年齢確認が選択された場合(小画面SG01の店員年齢確認ボタンBT31が操作された場合)、年齢OKである旨の店員による明示的な操作(小画面SG04におけるはいボタンBT50の操作)に基づいて、支払方法選択画面を表示する例を説明したが、年齢OKである旨の店員による明示的な操作がなくても、支払方法選択画面を表示してもよい。例えば、登録精算装置10は、小画面SG03において隠しボタンの操作があった場合、又は、上記(9)に関連にも関連するが、小画面SG03の表示中に店員の名札等に付されたコードのスキャンがあった場合に、小画面SG04を表示せずに、支払方法選択画面を表示してもよい。
【0131】
(11)上記実施形態では、会計ボタンBT20の操作後に年齢確認を実行する場合には登録画面の前面に小画面SG01を表示する例を説明したが(
図4(B))、会計ボタンBT20の操作後の年齢確認は登録処理の一部とみなしてもよいし精算処理の一部とみなしてもよいと説明したこととも関連するが、会計ボタンBT20の操作後に年齢確認を実行する場合には支払方法選択画面の前面に小画面SG01を表示してもよい。小画面SG01の後に表示される他の小画面についても同様である。
【0132】
(12)上記実施形態では、会計ボタンBT20の操作後に年齢確認を実行しない場合に表示する画面(又は会計ボタンBT20の操作後に年齢確認を実行する場合であって年齢確認OKであった場合に表示する画面)として支払方法選択画面を表示する例を説明したが、上記画面は支払方法選択画面でなくてもよい。例えば、登録精算装置10が現金専用機である場合には上記画面として現金投入指示画面等を表示してもよいし、登録精算装置10がクレジットカード専用機である場合には上記画面としてカード読取指示画面等を表示してもよい。
【0133】
(13)上記実施形態では、会計ボタンBT20の操作後に支払方法を選択させる例を説明したが、会計ボタンBT20の操作前に支払方法を選択させてもよい。例えば、登録精算装置10は、待機中において支払方法選択画面(お支払い金額欄は無)を表示(又は、待機中において待機画面(非図示)を表示し待機画面において所定の操作(例えばスタートボタンの操作)があった場合に待機画面に代えて支払方法選択画面を表示)し、支払方法選択画面において支払方法が選択された後に、登録画面(初期登録画面)を表示してもよい。その後、顧客は商品を登録する。登録精算装置10は、会計ボタンBT20が操作された場合、状況(年齢確認商品の有無、店員の介在の有無)に応じて年齢確認を行い又は行わずに、支払方法選択画面において選択された支払方法で顧客の操作に基づいて精算する(つまり、
図13のステップS61以降を実行する)。これにより、最後の方になって所望の支払方法に対応してといった状況を回避することができる。
【0134】
(14)上記実施形態では、複数の動作モードを有する登録精算装置11について説明したが、登録精算装置10と同様、登録精算装置11においても、登録段階では年齢確認を実行せずに、登録処理から精算処理に進む際に、登録段階において年齢確認商品が登録されているか否かや、登録段階において店員の介在(店員操作、リモート年齢確認)があったか否かに応じて年齢確認を実行してもよい。登録精算装置11は、フルセルフモードで動作しているときは、登録精算装置10と同様、リモート年齢確認を受け付ける。また、登録精算装置11は、フルセルフモードで動作しているときは、顧客が使用している客用表示部に加え、反対側の店員用表示部においても店員操作を受け付けてもよい。登録精算装置11は、対面モードで動作しているときは、店員が使用している店員用表示部に加え、反対側の客用表示部においても店員操作を受け付けてもよい。また、登録精算装置11は、対面モードで動作しているときは、店員がいるため、リモート年齢確認を受け付けないようにしてもよい。
【0135】
(15)各装置(登録精算装置10、登録精算装置11、取引状況管理装置30等)における各機能(入出力、記憶、処理(判断含む))の一部又は全部は、当該機能の実行主体として説明した装置とは異なる他の装置において実現してもよい。例えば、各装置は、入出力のインターフェース等に特化したいわゆるシンクライアントとして機能してもよい。一例として、各装置の動作を制御するためのプログラムをクラウドサーバが実行し、各装置はブラウジング機能によって画面を表示等してもよい。
【0136】
<実施形態の総括>
[技術分野]
本発明は、商品情報処理装置、商品情報処理システム、プログラムに関する。
[背景技術]
顧客自らが操作して、商品を登録して精算を行う、いわゆるセルフレジが知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開平10-069574号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、セルフレジの運用には、例えば利便性等について、改善の余地がある。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、セルフレジを効果的に運用する技術を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
【0137】
(1)上述した課題を解決するための一態様は、顧客が操作して商品の登録と精算とが可能な商品情報処理装置(例えば、登録精算装置10、登録精算装置11)であって、商品を登録する登録手段と、前記登録手段による商品の登録を完了させる登録完了指示(例えば、会計ボタンBT20)を受け付ける受付手段と、前記受付手段による前記登録完了指示を受けるまでの間において年齢の確認を必要とする年齢確認商品が登録されている場合、前記登録完了指示を受け付けた後に顧客の年齢を確認する年齢確認処理(例えば、
図14のフローチャートに示した処理)を実行可能な年齢確認手段とを備え、前記登録完了指示を受けるまでの間において前記年齢確認商品が登録されている場合において、前記登録完了指示を受けるまでの間において店員の介在(例えば、「店員操作」や「リモート年齢確認」)があった場合と、前記登録完了指示を受けるまでの間において店員の介在がなかった場合とで、前記年齢確認処理について異なる制御を実行する商品情報処理装置である。
【0138】
(1)によれば、商品情報処理装置を効果的に運用することができる。例えば、年齢確認商品を購入する場合の処理(年齢確認)が簡素化され、商品情報処理装置の利便性が向上し、商品情報処理装置を効果的に運用することができる。
【0139】
(2)前記年齢確認手段は、年齢を確認可能な媒体(例えば、運転免許証等)を用いた前記年齢確認処理を実行可能である(1)に記載の商品情報処理装置である。
【0140】
(2)によれば、商品情報処理装置を効果的に運用することができる。例えば、より確実に年齢を確認することができる。
【0141】
(3)前記店員の介在は、店員による前記年齢確認商品の登録(「店員操作」の一態様。
図11のステップS12参照)であり、前記年齢確認手段は、前記登録完了指示を受けるまでの間において前記年齢確認商品が登録されている場合であっても店員が前記年齢確認商品を登録した場合には前記年齢確認処理を実行せず、前記登録完了指示を受けるまでの間において前記年齢確認商品が登録されている場合であって店員が前記年齢確認商品を登録しなかった場合には前記年齢確認処理を実行する(1)又は(2)の商品情報処理装置である。
【0142】
(3)によれば、商品情報処理装置を効果的に運用することができる。例えば、より確実に年齢を確認することができる。
【0143】
(4)前記店員の介在は、他の装置における店員の年齢確認操作(リモート年齢確認。
図11のステップS5参照)であり、前記年齢確認手段は、前記登録完了指示を受けるまでの間において前記年齢確認商品が登録されている場合であっても店員が他の装置において前記年齢確認操作をした場合には前記年齢確認処理を行わず、前記登録完了指示を受けるまでの間において前記年齢確認商品が登録されている場合であって店員が他の装置において前記年齢確認操作をしなかった場合には前記年齢確認処理を実行する(1)又は(2)の商品情報処理装置である。
【0144】
(4)によれば、商品情報処理装置を効果的に運用することができる。例えば、より確実に年齢を確認することができる。
【0145】
(5)顧客が操作して商品の登録と精算とが可能な商品情報処理システムであって、商品を登録する登録手段と、前記登録手段による商品の登録を完了させる登録完了指示を受け付ける受付手段と、前記受付手段による前記登録完了指示を受けるまでの間において年齢の確認を必要とする年齢確認商品が登録されている場合、前記登録完了指示を受け付けた後に顧客の年齢を確認する年齢確認処理を実行可能な年齢確認手段とを備え、前記登録完了指示を受けるまでの間において前記年齢確認商品が登録されている場合において、前記登録完了指示を受けるまでの間において店員の介在があった場合と、前記登録完了指示を受けるまでの間において店員の介在がなかった場合とで、前記年齢確認処理について異なる制御を実行する商品情報処理システムである。
【0146】
(5)によれば、商品情報処理装置を効果的に運用することができる。
【0147】
(6)顧客が操作して商品の登録と精算とが可能な商品情報処理装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、商品を登録する登録手段、前記登録手段による商品の登録を完了させる登録完了指示を受け付ける受付手段、前記受付手段による前記登録完了指示を受けるまでの間において年齢の確認を必要とする年齢確認商品が登録されている場合、前記登録完了指示を受け付けた後に顧客の年齢を確認する年齢確認処理を実行可能な年齢確認手段として機能させ、前記登録完了指示を受けるまでの間において前記年齢確認商品が登録されている場合において、前記登録完了指示を受けるまでの間において店員の介在があった場合と、前記登録完了指示を受けるまでの間において店員の介在がなかった場合とで、前記年齢確認処理について異なる制御を実行するプログラムである。
【0148】
(6)によれば、商品情報処理装置を効果的に運用することができる。
【0149】
なお、以上に説明した各装置(登録精算装置10、登録精算装置11、取引状況管理装置30、本部サーバ50、年齢確認装置200等)の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上記各装置の処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0150】
10…登録精算装置、11…登録精算装置、30…取引状況管理装置、40…ストアコントローラ、50…本部サーバ、200…年齢確認装置
【手続補正書】
【提出日】2025-08-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客が操作して商品の登録と精算とが可能な商品情報処理装置であって、
商品を登録する登録手段と、
前記登録された商品情報を表示する第1表示手段と、
顧客の操作を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段による撮像画像を表示する第2表示手段と
を備え、
前記第2表示手段は、
待機中には当該商品情報処理装置の装置番号を表示し、操作中には前記撮像画像を表示する商品情報処理装置。
【請求項2】
前記第1表示手段は、
待機中には操作を開始する旨の操作子を表示し、
前記第2表示手段は、
前記第1表示手段に表示された前記操作子の操作に基づいて、前記装置番号に代えて前記撮像画像を表示する請求項1に記載の商品情報処理装置。
【請求項3】
ポールの先端に設けられ、発光によって報知する報知手段
を備え、
前記第2表示手段は、
ポールの前記報知手段の下方に設けられる
請求項1又は請求項2の商品情報処理装置。
【請求項4】
当該商品情報処理装置を管理する管理装置に前記撮像画像を送信する送信手段
を備える
請求項1又は請求項2の商品情報処理装置。
【請求項5】
顧客が操作して商品の登録と精算とが可能な商品情報処理装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
商品を登録する登録手段、
前記登録された商品情報を表示する第1表示手段、
顧客の操作を撮像する撮像手段、
前記撮像手段による撮像画像を表示する第2表示手段
として機能させ、
前記第2表示手段は、
待機中には当該商品情報処理装置の装置番号を表示し、操作中には前記撮像画像を表示するプログラム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、商品情報処理装置、プログラムに関する。