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特開2025-1426情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025001426
(43)【公開日】2025-01-08
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/00 20240101AFI20241225BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20241225BHJP
   H04L 51/046 20220101ALI20241225BHJP
   H04L 67/306 20220101ALI20241225BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
G06Q50/10
H04L51/046
H04L67/306
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023101015
(22)【出願日】2023-06-20
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】白井 佑
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】コミュニケーションを促進できる。
【解決手段】情報処理装置100は、取得部131と、推定部132と、判断部133と、生成部134と、作成部135と、提供部136とを備える。取得部131は、ユーザのユーザ属性からライフスタイルを取得する。推定部132は、ライフスタイルから、ユーザの各行動における拘束時間を推定する。判断部133は、拘束時間の類似度を判断する。生成部134は、判断部133の判断結果から、ユーザUのライフスタイルが類似するユーザUをお勧めユーザとし、ユーザUとお勧めユーザとが属するグループを生成する。作成部135は、グループに属するユーザ同士がコミュニケーションを実現するためのグループチャットルームを作成する。提供部136は、グループチャットルームをグループチャットルームに参加するユーザのユーザ端末10に提供する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザのユーザ属性からライフスタイルを取得する取得部と、
前記ライフスタイルから、前記ユーザの各行動における拘束時間を推定する推定部と、
前記拘束時間の類似度を判断する判断部と、
前記判断部の判断結果から、前記ユーザの前記ライフスタイルが類似する他のユーザをお勧めユーザとし、前記ユーザと前記お勧めユーザとが属するグループを生成する生成部と、
前記グループに属するユーザ同士がコミュニケーションを実現するためのグループチャットルームを作成する作成部と、
前記グループチャットルームを前記グループチャットルームに参加するユーザのユーザ端末に提供する提供部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記推定部は、前記ユーザの位置情報に基づいて、前記ユーザの現在位置を推定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記推定部は、前記ユーザのアクセス情報に基づいて、前記ユーザの拘束時間を推定する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記推定部は、前記ユーザが前記ユーザ端末で開いているアプリの種類で前記ユーザの前記拘束時間を推定する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
所定の条件を満たしたら、前記グループチャットルームを解散させる解散部を更に備える、
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
情報処理装置で実行される情報処理方法であって、
ユーザのユーザ属性からライフスタイルを取得する取得工程と、
前記ライフスタイルから、前記ユーザの各行動における拘束時間を推定する推定工程と、
前記拘束時間の類似度を判断する判断工程と、
前記判断工程における判断結果から、前記ユーザの前記ライフスタイルが類似する他のユーザをお勧めユーザとし、前記ユーザと前記お勧めユーザとが属するグループを生成する生成工程と、
前記グループに属するユーザ同士がコミュニケーションを実現するためのグループチャットルームを作成する作成工程と、
前記グループチャットルームを前記グループチャットルームに参加するユーザのユーザ端末に提供する提供工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
ユーザのユーザ属性からライフスタイルを取得する取得手順と、
前記ライフスタイルから、前記ユーザの各行動における拘束時間を推定する推定手順と、
前記拘束時間の類似度を判断する判断手順と、
前記判断手順における判断結果から、前記ユーザの前記ライフスタイルが類似する他のユーザをお勧めユーザとし、前記ユーザと前記お勧めユーザとが属するグループを生成する生成手順と、
前記グループに属するユーザ同士がコミュニケーションを実現するためのグループチャットルームを作成する作成手順と、
前記グループチャットルームを前記グループチャットルームに参加するユーザのユーザ端末に提供する提供手順と、
をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
グループのユーザがコミュニケーションをとることが可能な技術が提供されている。グループチャットが開始されたときに、グループチャットに参加するメンバーに対して、所定のメッセージを送信することで、他のユーザにユーザの状況を通知する技術が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-170234号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の従来技術には改善の余地がある。上記の従来技術では、ライフスタイルの異なるユーザ同士でグループが構成された場合には、コミュニケーションを促進することが難しい可能性がある。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、コミュニケーションの促進を行うことができる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、取得部と、推定部と、判断部と、生成部と、作成部と、提供部とを備える。取得部は、ユーザのユーザ属性からライフスタイルを取得する。推定部は、ライフスタイルから、ユーザの各行動における拘束時間を推定する。判断部は、拘束時間の類似度を判断する。生成部は、判断部の判断結果から、ユーザのライフスタイルが類似する他のユーザをお勧めユーザとし、お勧めユーザが属するグループを生成する。作成部は、グループに属するユーザ同士がコミュニケーションを実現するためのグループチャットルームを作成する。提供部は、グループチャットルームをグループに属するユーザのユーザ端末に提供する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、コミュニケーションを促進できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係るユーザ情報記憶部に記憶されるユーザ情報の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係るグループ情報記憶部に記憶されるグループ情報の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係るユーザ端末の構成の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る要求元の端末装置におけるグループチャットルームの画面遷移の一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る要求先のユーザ端末におけるグループチャットルームの画面の一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る情報処理装置による情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図10図10は、実施形態に係るグループチャットルームの作成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図11図11は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔情報処理の一例〕
まず、図1を参照し、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【0011】
図1では、実施形態に係る情報処理システム1に含まれる情報処理装置100が、ユーザUのライフスタイルを取得し、ライフスタイルから拘束時間を推定し、ユーザUの拘束時間の類似度を判断して、拘束時間が共通する他のユーザ(ユーザUに対するお勧めのユーザ)をグルーピングし、そのグループに属するユーザが参加可能なグループチャットルームを作成する例を示す。
【0012】
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、ユーザ端末10と、情報処理装置100とを含む。
【0013】
ユーザ端末10は、ユーザUすなわちユーザU1,U2…がそれぞれ利用する端末装置であるユーザ端末10-1,10-2…である。ユーザUは、ユーザ端末10から図示略のネットワークを介し、情報処理装置100へアクセスすることで、情報処理装置100が提供するサービスを利用する。なお、以下では、「ユーザU」は、適宜「ユーザ端末10」と読み替えることができる。また、ユーザ端末10は、インスタントメッセンジャーのアプリケーションがインストールされている。以下では、「インスタントメッセンジャーのアプリケーション」を適宜「メッセンジャーアプリ」と記載する。
【0014】
情報処理装置100は、各種サービスをユーザUへ提供するサーバ装置である。情報処理装置100が提供するサービスは、例えば、ユーザ端末10にインストールされた各種アプリやブラウザを介して各種情報を提供するサービスである。提供されるサービスには、メッセージを送受信するサービスのほか、例えば、ニュース提供サービスや、オークションサービス、天気予報サービス、ショッピングサービス、金融取引(株取引等)サービス、路線検索サービス、地図提供サービス、旅行サービス、飲食店紹介サービス、ブログサービス等が含まれてもよい。
【0015】
情報処理装置100は、ユーザUに関するユーザ情報も取得可能である。例えば、情報処理装置100は、ユーザU性別、年齢、自宅、趣味、興味(嗜好)といったユーザUのユーザ属性に関する情報を取得する。そして、情報処理装置100は、ユーザUを示す識別情報(ユーザID)とともにユーザUの属性に関する情報を記憶して管理する。以下では、趣味及び興味(嗜好)を適宜「趣味等」と記載する。
【0016】
情報処理装置100は、ユーザUのユーザ端末10から、あるいはユーザIDなどに基づいて各種サーバなどから、ユーザUの行動を示す各種の履歴情報(ログデータ)を取得する。例えば、情報処理装置100は、ユーザUの位置や日時の履歴である位置履歴をユーザ端末10から取得する。また、情報処理装置100は、ユーザ端末10の使用状態をユーザ端末10から取得する。ユーザ端末10の使用状態には、充電の開始及び終了時間、ラームの設定時間、通話履歴等が含まれる。また、情報処理装置100は、ユーザUが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を検索サーバ(検索エンジン)から取得する。また、情報処理装置100は、ユーザUが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴をコンテンツサーバから取得する。また、情報処理装置100は、ユーザUの商品購入や決済処理の履歴である購入履歴(決済履歴)を電子商取引サーバや決済処理サーバから取得する。また、情報処理装置100は、ユーザUのマーケットプレイスへの出品の履歴である出品履歴や販売履歴を電子商取引サーバや決済処理サーバから取得してもよい。また、情報処理装置100は、ユーザUの投稿の履歴である投稿履歴を口コミの投稿サービスを提供する投稿サーバやSNSサーバから取得する。
【0017】
情報処理装置100は、ユーザ端末10からライフスタイルを取得する(ステップS1)。ここでのライフスタイルは、ユーザUの行動(行動履歴)を指す。例えば、ライフスタイルとは、ユーザUの実際の各行動を指す。具体的には、ユーザUのインターネットへのアクセス(動画の再生、漫画、ニュース、天気アプリの閲覧、インスタントメッセンジャーの使用等)やオフラインでの行動(リアルでの行動)を含む。リアルでの行動は、例えば起床やトイレ、通勤、通学、料理、就寝、着替え、洗面等の生活パターンやルーティーンが挙げられる。
【0018】
そして、情報処理装置100は、ライフスタイルと趣味等から、ユーザUの各行動における拘束時間や趣味等を推定し(ステップS2)、ユーザU1とユーザU2…とのユーザU毎の拘束時間や趣味等の類似度を判断する(ステップS3)。
【0019】
続いて、情報処理装置100は、判断結果から拘束時間や趣味等に共通性のあるユーザUのグループを生成する(ステップS4)。グループの人数は、最大で20人程度が好ましいが、任意の人数であってよい。
【0020】
ユーザUは、ユーザ端末10を操作することで、グループチャットルームの作成の要求を情報処理装置100へ送信する(ステップS5)。
【0021】
そして、情報処理装置100は、グループに属するユーザUが参加するグループチャットルームを作成し(ステップS6)、ユーザ端末10へグループチャットルームを提供する(ステップS7)。ユーザUは、承諾ボタンを押すことで、グループチャットルームにグループに属する参加したユーザUとチャットすることができる(ステップS8)。
【0022】
図1に示す例では、グループGP1は、メッセンジャーアプリにおけるグループチャットであり、ライフスタイルや趣味及び興味(嗜好)が類似しているユーザが参加している。グループGP1には、ユーザU1、ユーザU2のほか7人が参加し、合計9人が参加している。なお、グループチャットについては、複数ユーザが参加してやり取りをするチャットのグループであり、一般的なグループチャットと同様であるため詳細な説明は省略する。
【0023】
例えば、ユーザU1は、ユーザ端末10-1を用いてメッセンジャーアプリを利用し、グループGP1でのメッセージのやり取りを行う。また、ユーザU2は、ユーザ端末10-2を用いてメッセンジャーアプリを利用し、グループGP1でのメッセージのやり取りを行う。同様に、グループチャットに参加している残りのユーザUは、ユーザ端末10-nを用いてメッセンジャーアプリを利用し、グループGP1でのメッセージのやり取りを行う。
【0024】
ユーザU1は、メッセンジャーアプリによりグループGP1に参加する他のユーザに「昨日発売のゲーム買いましたか?」という文字列であるメッセージ(「メッセージMS1」とする)を送信する。
【0025】
メッセージMS1は、時刻13:22にユーザU1から、グループGP1に参加しているユーザを送信先として送信される。例えば、ユーザ端末10-1から送信されたメッセージMS1をユーザ端末10-2及びユーザ端末10が受信する。例えば、ユーザ端末10-2を利用するユーザU2は、メッセンジャーアプリが起動されたユーザ端末10-2にメッセージMS1を表示する。また、グループG1に参加する他のユーザは、メッセンジャーアプリが起動されたユーザ端末10にメッセージMS1を表示する。
【0026】
その後、ユーザU2は、時刻13:23にメッセンジャーアプリによりグループGP1に参加する他のユーザ(ユーザU2を除くユーザ)に「XXXX」という文字列であるメッセージ(「メッセージMS2」とする)を送信する。また、ユーザU2のメッセージ「XXXX」は、例えば「まだです」、「買いました!」等、具体的な文字列であるものとする。
【0027】
このように、情報処理装置100は、予め拘束時間の類似度が高いユーザUのグループを生成することで、グループに参加しているユーザの返信が早くなる。これにより、コミュニケーションを促進できる。また、情報処理装置100は、予めグループを生成することで、グループチャットルームの作成時間を削減でき、ユーザUは、すぐにグループチャットを開始することができる。すなわち、ユーザUは、その場限りのグループチャットにも参加しやすくなる。
【0028】
なお、上記では、情報処理装置100は、ユーザ端末10からユーザUのライフスタイルを取得した後に、拘束時間について処理を行ってグループチャットルームを作成していたが、ユーザ端末10からのグループチャットルームの作成の要求を受付けてからライフスタイルを取得し、拘束時間についての処理を行ってグループチャットルームを作成してもよい。
【0029】
〔情報処理システム1の構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る情報処理システム1の構成について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。図2に例示するように、実施形態に係る情報処理システム1は、複数のユーザ端末10-1~10-nと、情報処理装置100と、を含む。
【0030】
これらの各種装置は、ネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、インターネットなどのLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)である。なお、ネットワークNは、例えば、4G(4th Generation)または5G(5th Generation)などの移動体通信システムなどを含む構成であるが、係る例に限定されない。
【0031】
ユーザ端末10は、上記したように、ユーザUによって利用される端末装置である。ユーザ端末10は、例えば、スマートフォンを含む携帯電話機や、tablet端末や、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、PDA(Personal Digital Assisitant)等の情報処理装置である。また、ユーザ端末10には、眼鏡型や時計型の情報処理装置であるウェアラブルデバイス(wearable device)も含まれる。
【0032】
ユーザ端末10は、ユーザUによる操作や、ユーザ端末10が有する機能(例えば、メッセージを送受信するためのアプリを実行する機能や、検索サービスを利用するためのアプリを実行する機能や、ブラウザ機能等)に応じて各種情報を取得し、取得した情報に応じた情報を生成して送信する。例えば、ユーザ端末10-1,10-2…の各々は、コミュニケーションを実現するためのインスタントメッセンジャーのアプリケーションがインストールされており、情報処理装置100を介して、ユーザ端末10間でチャットなどのメッセージを送受信することができる。かかるアプリケーションは、ユーザUがコミュニケーションを実現するためのチャットルームを立ち上げる機能やチャットのメッセージを送受信する機能を備える。また、かかるアプリケーションは通話機能を備える。かかるアプリケーションは、グループでコミュニケーションをとることができる機能を備える。なお、かかるアプリケーションは、例えばLINE(登録商標)と連携して動作することができる。
【0033】
情報処理装置100は、ユーザ端末10-1~10-nとネットワークNを介して送受信が可能である。情報処理装置100は、ユーザ端末10に対し、コミュニケーションを実現するサービスを提供するサービス提供サーバとして機能するサーバ装置である。また、情報処理装置100は、ユーザUのユーザ端末10からのアクセス情報に基づき、ユーザUのライフスタイルを取得し、取得したライフスタイルに基づき、ライフスタイルに共通性のあるユーザUのグループを生成し、ユーザ端末10からグループチャットルームを作成の要求を受付けたら、グループチャットルームを作成して、ユーザ端末10にグループチャットルームを提供する。
【0034】
〔情報処理装置100の構成〕
次に、図3を用いて、情報処理装置100の構成例について説明する。図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
【0035】
図3に示すように、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100を利用する管理者等から各種操作を受付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0036】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、ユーザ端末10との間で情報の送受信を行う。
【0037】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部120は、ユーザ情報記憶部121と、推定情報記憶部122と、グループ情報記憶部123とを有する。
【0038】
(ユーザ情報記憶部121)
ユーザ情報記憶部121は、ユーザ端末10のユーザUの情報を含むユーザ情報を記憶する。図4は、実施形態に係るユーザ情報記憶部に記憶されるユーザ情報の一例を示す図である。
【0039】
図4に示すように、ユーザ情報記憶部121に記憶されるユーザ情報には、「ユーザID(Identifier)」、「ユーザ名」および「ユーザ属性」等のユーザ情報がユーザU毎に含まれる。「ユーザID」は、各ユーザUに固有の識別情報であり、例えば、チャットやミーティングにおけるアカウント名である。「ユーザID」は、例えばLINEでは、LINE IDに対応する。「ユーザ名」は、ユーザUの名称である。
【0040】
「ユーザ属性」は、ユーザUの属性を示す情報である。ユーザUのユーザ属性は、例えば、性別、年齢、業種、勤務時間、勤務地、自宅、趣味、興味(嗜好)等の属性である。ユーザ属性には、ユーザUのデモグラフィック(人口統計学的属性)、サイコグラフィック(心理学的属性)、ジオグラフィック(地理学的属性)、ベヘイビオラル(行動学的属性)等の属性に関する情報を含んでもよい。例えば、ユーザ属性には、氏名、家族構成、出身地(地元)、職位、収入、資格、居住形態(戸建、マンション等)、車の有無、通学・通勤時間、通学・通勤経路、定期券区間(駅、路線等)、利用頻度の高い駅(自宅・勤務地の最寄り駅以外)、習い事(場所、時間帯等)等のライフスタイルに関する情報を含むことが好ましい。なお、ユーザ情報記憶部121に記憶されるユーザ属性は、各ユーザUによって適宜更新される。
【0041】
本実施例では、ユーザID「U1」のユーザUは、ユーザ名が「AAAA」であり、性別が「男性」であり、年齢が「20代」であり、職業が「看護師」であり、勤務時間が「日勤」である。また、勤務地が「xxx」であり、自宅が「zzz」であり、趣味が「読書、ゲーム」であり、興味(嗜好)が「無回答」である。ユーザID「U2」のユーザUは、ユーザ名が「YYYY」であり、性別が「男性」であり、年齢が「10代」であり、職業が「会社員」であり、勤務時間が「日勤」である。また、勤務地及び自宅が「xxx」であり、趣味が「ゲーム」であり、興味(嗜好)が「ピザ、ラーメン」である。ユーザID「U3」のユーザUは、ユーザ名が「OOOO」であり、性別が「女性」であり、年齢が「30代」であり、職業が「会社員」であり、勤務時間が「3交代」である。また、勤務地が「xxx」であり、自宅が「yyy」であり、趣味が「ゲーム、音楽」であり、興味(嗜好)が「イタリアン」である。ユーザID「U4」のユーザUは、ユーザ名が「CCCC」であり、性別が「女性」であり、年齢が「30代」であり、職業が「アルバイト」であり、勤務時間が「日勤」である。また、勤務地が「xxx」であり、自宅が「zzz」であり、趣味が「買い物、読書」であり、興味(嗜好)が「雑貨、エッセイ」である。ユーザID「U5」のユーザUについて、ユーザ名が「BBBB」であり、性別が「男性」であり、年齢が「50代」であり、職業が「会社役員」であり、勤務時間が「日勤」である。また、勤務地及び自宅が「yyy」であり、趣味が「映画、読書」であり、興味(嗜好)が「お酒、ラーメン」である。
【0042】
(推定情報記憶部122)
図3に戻って、推定情報記憶部122は、ユーザUのユーザ属性から時間についてのライフスタイルを記憶する。推定情報記憶部122は、例えば、ユーザU毎のライフスタイルから推定されるユーザU毎の拘束時間を記憶する。拘束時間は、後述する推定部132によって推定される。
【0043】
(グループ情報記憶部123)
グループ情報記憶部123は、グループに関わるグループ情報を記憶する。図5は、実施形態に係るグループ情報記憶部に記憶されるグループ情報の一例を示す図である。図5に示すグループ情報には、「グループID」、「参加ユーザ」、「日時」、「送信元」、「内容」といった項目が含まれる。
【0044】
「グループID」は、グループを識別するための識別情報を示す。例えば、「グループID」は、メッセンジャーアプリにおいて作成されるグループを識別するための識別情報を示す。
【0045】
「参加ユーザ」は、メッセージをやり取りするユーザを示す。「日時」は、対応する参加ユーザ間でメッセージがやり取りされた日時を示す。なお、図5の例では、「dt12」等で図示するが、「日時」には、「2021年7月18日13時22分35秒」等の具体的な日時が記憶されてもよい。また、「送信元」は、対応するメッセージの送信元を示す。また、「内容」は、対応するメッセージの内容を示す。
【0046】
例えば、図5では、グループID「GP1」により識別されるグループ(グループGP1)の参加ユーザは、ユーザU1~U3、U6,U7,U9,U13,U14、U22の9人のユーザであることを示す。また、グループGP1では、日時dt12にユーザU1が「昨日発売のゲーム買いましたか?」という内容(文字列)をメッセージとして、グループGP1の他のユーザに送信したことを示す。また、グループGP1では、日時dt13にユーザU2が「XXXX」という内容(文字列)をメッセージとして、グループGP1の他のユーザに送信したことを示す。なお、図5では「XXXX」と内容の無い文字列で示すが、ユーザU2のメッセージ「XXXX」は、例えば「まだです」、「買いました!」等、具体的な文字列であるものとする。
【0047】
なお、グループ情報記憶部123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、グループ情報記憶部123は、各メッセージを識別(特定)する情報(メッセージID)等を、各メッセージに対応付けて記憶する。
【0048】
(制御部130)
制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理装置プログラムの一例に相当)がRAMを領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、コントローラであり、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0049】
制御部130は、取得部131と、推定部132と、判断部133と、生成部134と、作成部135と、提供部136とを有する。さらに、制御部130は、必要に応じて、解散部137を有していてもよい。制御部130の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行うことができる構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理の部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0050】
制御部130は、ユーザU毎のライフスタイルを取得し、ライフスタイルから拘束時間を推定し、拘束時間の類似度を判断する処理を行い、拘束時間が共通のユーザUのグループを生成し、グループに属するユーザUが参加可能なグループチャットルームを、作成して、ユーザ端末10に提供する。また、制御部130は、拘束時間が共通のユーザUのうちで、例えば趣味及び興味(嗜好)が共通するユーザUのグループを生成して、趣味及び興味(嗜好)も共通するユーザUだけが参加可能なグループチャットルームを、作成して、ユーザ端末10に提供してもよい。
【0051】
(取得部131)
取得部131は、ユーザUの属性を取得する。取得部131は、ユーザUのユーザ属性からライフスタイルを取得する。取得部131は、ユーザUの勤務に関する情報を取得する。取得部131は、職業、勤務時間、勤務地、自宅などを取得する。また、取得部131は、ユーザUの趣味、興味(嗜好)を取得する。例えば、取得部131は、ユーザUによってコミュニケーションを実現するためのインスタントメッセンジャーのアプリケーションが最初に起動されると、ユーザ端末10に対して、ユーザ名およびユーザ属性の入力を促すメッセージを送信する。取得部131は、入力されたユーザ名及びユーザ属性をユーザ情報記憶部121へ記憶させる。また、取得部131は、ユーザのユーザ属性の更新要求に応じて、ユーザ端末10に対してユーザ属性の更新を促すメッセージを送信する。そして、取得部131は、入力されたユーザ属性に、ユーザ情報記憶部121の対応するレコードを更新する。また、取得部131は、ユーザUのユーザ端末10の使用状態を取得する。例えば、取得部131は、ユーザUのユーザ端末10から電源のオンオフ、アラームの設定時間、通話履歴等を取得する。
【0052】
(推定部132)
推定部132は、ライフスタイルから、ユーザUの各行動における拘束時間を推定する。推定部132は、例えば、ユーザUの勤務時間から拘束時間を推定する。推定部132は、会社員で日勤(8時から17時まで勤務)のユーザ(例えばユーザU1,U2等)であれば、午前は、午前8時に勤務を開始し、午前11時から午後1時くらいまでが拘束時間であると推定する。つまり、推定部132は、休憩時間が11時から14時(拘束時間が13時までの場合)までのうち、1時間が休憩時間であると推定する。そして、推定部132は、午後は、休憩時間の終了後から17時までがユーザUの拘束時間であると推定する。すなわち、推定部132は、ユーザUの拘束時間を推定することで、ユーザUが拘束されていない時間をも推定することができる。この場合、推定部132は、1時間の休憩時間が拘束されていない時間と推定する。
【0053】
また、推定部132は、ユーザUの位置情報に基づいて、ユーザUの現在位置を推定してもよい。この場合、推定部132は、ユーザUの位置情報が職場であれば、ユーザUは、拘束時間中であると推定し、ユーザUの位置情報が自宅であれば、ユーザUは、拘束時間ではないと推定してよい。
【0054】
推定部132は、ユーザUのアクセス情報に基づいて、ユーザUの拘束時間を推定する。例えば、推定部132は、ユーザUの位置情報に基づいて、ユーザUの現在位置が自宅であっても、アクセス情報がなければ、用事をしていると推定する。また、推定部132は、アクセス情報があっても、仕事に関する内容や料理動画を見ている場合には、ユーザUが仕事中である、料理中であると推定し、拘束時間であると推定してもよい。また例えば、推定部132は、ユーザUが料理動画を見ていても、ライフスタイルや現在位置から電車に乗っていると推定できる場合には、拘束時間ではないと推定してもよい。
【0055】
推定部132は、ユーザUのユーザ端末10の使用状態からユーザUの拘束時間を推定する。例えば、ユーザUの通話履歴からユーザUの拘束時間を推定する。具体的には推定部132は、ユーザの現在位置が自宅で1時間通話していた場合には、拘束時間でないと推定してもよい。また、推定部132は、ユーザUの現在位置が自宅であっても、アクセス情報や通話履歴等の通話に関する情報がない場合には、拘束時間であると推定してもよい。また、推定部132は、ユーザ端末10の電源のオンオフ、アラームの時間、充電時間等からライフスタイルを推定してもよい。例えば、推定部132は、朝6時にユーザ端末10のアラームが鳴ったら、朝6時にユーザUは起床すると推定してもよい。
【0056】
さらに、推定部132は、ユーザUがユーザ端末10に入れている又は開いているアプリの種類でユーザUの拘束時間を推定する。推定部132は、例えばユーザUが娯楽のアプリ、例えばゲームアプリや漫画アプリを入れていたら、ユーザUはゲームをする時間や漫画を読む時間があると推定する。推定部132は、ユーザUがゲームをする時間や漫画を読む時間を拘束時間でないと推定する。また、推定部132は、ユーザUが娯楽アプリを開いていたら、ユーザUは拘束時間でないと推定する。なお、推定部132は、ユーザUがアプリの通知を消すためだけに開く場合もあるため、例えば、5秒以上連続でアプリを開いていたら、拘束時間でないと推定する。
【0057】
(判断部133)
判断部133は、拘束時間の類似度を判断する。判断部133は、推定部132が推定した情報に基づき、拘束時間の類似度を判断する。判断部133は、例えば、行動時刻の差の和が小さい場合を類似度が高いと判断する。判断部133は、推定部132が推定したユーザUの位置情報やアクセス情報、アプリの使用時間等に基づき、拘束時間の類似度を判断する。判断部133は、ユーザ情報記憶部121に記憶されているユーザUの拘束時間の類似度を判断する。例えば、判断部133は、ユーザ情報記憶部121に記憶されているユーザUの中から、日勤のユーザUの拘束時間の類似度を判断する。判断部133は、同様に、交代制やシフト制毎に、そのユーザUの拘束時間の類似度を判断する。なお、勤務時間が3交代制やシフト制のユーザUも日勤のユーザUと拘束時間が重複する場合がある。この場合には、判断部133は、日勤の休憩時間が重複することがあるので、勤務時間が3交代制やシフト制のユーザUについても日勤のユーザUと拘束時間について類似していると判断する。具体的には、判断部133は、日勤のユーザUと3交代のユーザUが12時から漫画アプリを開いたり、ニュースサイトにアクセスしていたりしたら、これらのユーザU同士について、拘束時間の類似度が高いと判断する。一方、図示しないが、例えば、勤務時間が夜勤だけのユーザUの場合には、日勤のユーザUとは拘束時間が重複しないため、拘束時間は類似しないと判断する。この場合には、判断部133は、勤務時間が交代制のユーザUや夜勤だけのユーザUと拘束時間が類似すると判断する。
【0058】
判断部133は、勤務時間のほか、ユーザUのアラームの時間に基づく起床時間や就寝時間等から類似度を判断する。これにより、判断部133は、さらに細かくユーザUの行動の類似度を判断できる。
【0059】
なお、判断部133は、行動時刻の差の和でユーザU同士の類似度が高いかを判断することに限られず、コサイン類似度を用いて、ユーザUの行動における類似度が高いと判断してもよい。この場合、判断部133は、ユーザU毎の各行動をベクトルで表し、かかるベクトルのなす角のコサイン値が、1に近いほど、すなわち、ベクトルのなす角が直角よりも小さいほど、類似度が高いと判断する。一方、ベクトルのなす角のコサイン値が-1に近いほど、すなわち、ベクトルのなす角が直角よりも開いているほど、類似度が低いと判断する。そして、コサイン値が0(直角)である場合には、無関係であると判断する。
【0060】
(生成部134)
生成部134は、判断部133の判断結果から、ユーザUのライフスタイルが類似するユーザ同士をお勧めユーザとし、お勧めユーザが属するグループを生成する。生成部134は、例えば、勤務時間が日勤のユーザUが属するグループを生成する。また、生成部134は、日勤のユーザUの中で共通性のあるユーザUのグループを生成してもよい。例えば生成部134は、日勤のユーザUの中で趣味や興味(嗜好)に共通性のあるユーザUをグルーピングする。この場合、例えば、生成部134は、ユーザIDが「U1」のユーザUは趣味が「読書、ゲーム」であるので、ユーザIDが「U2」のユーザUが属するグループと、ユーザIDが「U4」「U5」のユーザUが属するグループとに属するようにさらにグルーピングしてもよい。
【0061】
具体的に、生成部134は、例えばライフスタイルが類似しているユーザUのうち、行動の順番、内容、時間が近いユーザUをグルーピングする。生成部134は、行動時刻の差の和が小さいユーザをグルーピングする。例えば、生成部134は、朝6時にユーザ端末がオンになるユーザUと朝6時1分にユーザ端末10がオンになるユーザUとは、同じグループになるようにグループを生成する。また、生成部134は、行動の順番が異なるユーザUを別のグループに属するようにグループを生成してもよい。例えば、生成部134は、朝食の前に洗面をするユーザUと朝食の後に洗面をするユーザUとは、それぞれのユーザUが別のグループとなるようにグループを生成してもよい。
【0062】
このように、生成部134は、ライフスタイルや趣味(嗜好)に共通性のあるユーザUをグルーピングして、グループチャットルームに参加するお勧めのユーザを絞り込む。生成部134は、ユーザUのライフスタイルの類似度が高いユーザ同士が同じグループに属するようにグルーピングすることが好ましいが、ユーザUのライフスタイルの類似度が低いユーザU同士をグルーピングすることもできる。
【0063】
(作成部135)
作成部135は、グループに属するユーザU同士がコミュニケーションを実現するためのグループチャットルームを作成する。作成部135は、ライフスタイルが類似するお勧めのユーザが参加するグループチャットルームを作成する。言い換えれば、作成部135は、特定のユーザUに対するお勧めのユーザUが参加するグループチャットルームを作成する。作成部135は、ユーザUが趣味や興味(嗜好)を選択したら(後述)、ライフスタイルが類似し、かつ、趣味や興味(嗜好)に共通性のあるお勧めのユーザが参加するグループチャットルームを作成する。作成部135は、例えば、勤務時間が日勤のユーザUが参加するグループチャットルームを作成する。作成部135は、例えばユーザIDが「U1」のユーザU1が、「読書、ゲーム」を選択したら、「読書、ゲーム」のグループチャットルームを作成することが好ましいが、ユーザIDが「U2」のユーザU2が属するグループと、ユーザIDが「U4」のユーザU4及び「U5」のユーザU5が属するグループとの両方のグループチャットルームを作成してもよい。この場合、ユーザU1は、両方もしくはいずれか一方のグループチャットルームに参加してよい。
【0064】
作成部135は、ユーザU(例えばユーザU1)のユーザ端末10からグループチャットルームの作成の要求を取得すると、ユーザ情報記憶部121を参照し、ユーザUが属するグループの他のユーザ(お勧めのユーザ)のユーザ属性を読み出す。そして、作成部135は、お勧めのユーザのユーザ名、趣味及び興味(嗜好)の情報を特定のユーザUのユーザ端末10に提供する。なお、ユーザU1が話したいお勧めのユーザを選択した場合には、選択したお勧めのユーザのユーザ名、趣味及び興味(嗜好)の情報をユーザU1のユーザ端末10に提供する。
【0065】
作成部135は、要求先のお勧めのユーザに承諾されると、要求先のお勧めのユーザを要求元のユーザU(ユーザU1)のグループチャットルームへの参加者としてグループチャットルームを作成する。例えば、作成部135は、グループチャットルームへの参加要求をユーザU1のユーザ端末10から受付けると、お勧めのユーザのユーザ端末10にグループチャットルームへの参加要求を送信する。そして、作成部135は、グループチャットルームへの参加要求を送信したお勧めのユーザのユーザ端末10から承諾されたことを示す応答を受付けると、承諾したお勧めユーザを参加者とするグループチャットルームを作成する。
【0066】
なお、作成部135は、要求元のユーザU1の要求を要求先の勧めのユーザ全員が承諾しなかった場合には、グループチャットルームの作成を中断してもよい。
【0067】
(提供部136)
提供部136は、通信部110を介して、ユーザ端末10へ各種情報を送信する。提供部136は、インスタントメッセンジャーのアプリケーションの機能を提供する。例えば、グループチャットルームをグループに属するユーザUのユーザ端末10に提供する。
【0068】
(解散部137)
解散部137は、所定の条件を満たしたら、グループチャットルームを解散させる。ここでの所定の条件は、任意であってよいが、例えば、1か月間、グループチャットルームを開いていない、メッセージのやり取りがない、休憩時間を経過した場合等が挙げられる。なお、解散の条件は、ユーザUがグループチャットルームを作成する際に、設定することが好ましいが、メッセージのやり取りに基づいて、グループチャットルームを解散してもよい。例えば、解散部137は、「グループを解散しよう」というメッセージにグループに参加するユーザが同意したらグループチャットルームを解散する。
【0069】
〔ユーザ端末10の構成〕
次に、ユーザ端末10の構成について説明する。図5は、実施形態に係るユーザ端末の構成の一例を示す図である。図5に示すように、実施形態に係るユーザ端末10は、通信部40と、制御部50と、表示部60と、操作部70とを有する。
【0070】
(通信部40)
通信部40は、例えば、NICなどによって実現される。通信部40は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して情報処理装置100との間で情報の送受信を行う。
【0071】
(表示部60)
表示部60は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro Luminescence)などのディスプレイである。
【0072】
(操作部70)
操作部70は、例えば、文字、数字、及びスペースを入力するためのキー、エンターキー、および矢印キーなどを含むキーボード、マウス、及び電源ボタンなどを含む。また、操作部70は、音声を入力するためのマイクを含んでもよい。表示部60がタッチパネルディスプレイの表示装置である場合、操作部70は、タッチパネルであってもよい。
【0073】
(制御部50)
制御部50は、コミュニケーションを実現するためのインスタントメッセンジャーのアプリケーションの機能を実行する。制御部50は、情報取得部51と、表示処理部52と、情報出力部53とを有する。
【0074】
(情報取得部51)
情報取得部51は、情報処理装置100から送信されネットワークNを介して通信部40で受信されるグループチャットに関わる情報を取得する。情報処理装置100から送信されるグループチャットに関わる情報は、例えば、ユーザ属性の入力を促すメッセージであったり、ユーザ属性の更新を促すメッセージであったりする。また、グループチャットに関わる情報は、グループチャットルームの作成時に選択する条件等であったり、グループを構成するユーザUの情報であったり、グループチャットに参加するかを確認するメッセージであったりする。ここでいうユーザUの情報には、ユーザ名、ユーザ属性が含まれる。情報取得部51は、グループチャットルーム内でのメッセージを取得する。
【0075】
(表示処理部52)
表示処理部52は、情報取得部51によって取得された情報を表示部60に表示させる。例えば、表示処理部52は、情報取得部51によって取得されたユーザ属性の入力を促すメッセージやユーザ属性の更新を促すメッセージを含むポップアップ画面を表示部60に表示させる。また、表示処理部52は、情報取得部51によって取得されたグループチャットルームの作成を促す画面を表示部60に表示させる。また、表示処理部52は、グループチャットルームの作成を要求した要求元のユーザUの情報やグループチャットルームに参加するユーザUの情報を含む画面を表示部60に表示させる。
【0076】
(情報出力部53)
情報出力部53は、ユーザUによる操作部70への操作に基づいて、インスタントメッセンジャーのアプリケーションに関わるユーザUのメッセージを通信部110及びネットワークNを介して情報処理装置100へ送信する。例えば、情報出力部53は、ユーザUがグループチャットルームの作成を要求した場合には、グループチャットルームの作成の要求を示すメッセージを情報処理装置100へ送信する。また、情報出力部53は、ユーザUがユーザ属性を入力または更新した場合には、入力または更新したユーザ属性を含むメッセージを情報処理装置100へ送信する。また、情報出力部53は、ユーザUがグループチャットへの参加要求に対して承諾または拒否を選択すると、選択された承諾または拒否を示す応答メッセージを情報処理装置100へ送信する。
【0077】
〔要求元のユーザ端末10におけるグループチャットルームの作成時の画面遷移〕
図7は、実施形態に係る要求元の端末装置におけるグループチャットルームの画面遷移の一例を示す図である。要求元のユーザ端末10には、コミュニケーションを実現するためのインスタントメッセンジャーのアプリケーションがインストールされている。図7左図には、インストールされたアプリケーションが表示させるメニューが表示されている。かかるメニューには、「ライフスタイルが近い人と話したい」ボタン、「趣味を更新する」ボタン、「話題が欲しい」ボタン、「戻る」ボタンが表示されている。なお、メニューには、ユーザUがグループチャットルームを作成するために、グループチャットルームの名前、参加条件や解散時期を設定する表示をしてもよい。例えば、メニューには、参加者の人数制限を設定できる表示を設けてもよい。
【0078】
以降では、勤務時間が日勤のユーザU1(ユーザ名:「AAAA」)のユーザ端末10におけるグループチャットルームの画面遷移の一例について説明する。
【0079】
ユーザU1が、ユーザ端末10から符号a1に示す「ライフスタイルが近い人と話したい」ボタンを押下する。すると、ユーザ端末10がグループチャットルームを作成の要求を示すメッセージを情報処理装置100に送信する。この時、作成部135は、符号a2に示すように、ユーザU1がユーザU1の趣味及び興味(嗜好)を選択してから、「ライフスタイルが近い人と話したい」ボタン(a1)を押下すると、ライフスタイルが類似し、かつ、趣味及び興味(嗜好)に共通性のあるユーザU1に対するお勧めのユーザが参加できるグループチャットルームを作成する。例えば、ユーザU1の趣味は、「読書、ゲーム」であるので、符号a2の中から「読書」または「ゲーム」の少なくとも1つを選択することが好ましい。なお、作成部135は、ユーザU1が符号a2から趣味及び興味(嗜好)を選択しない場合には、勤務時間が日勤のユーザUが参加するグループチャットルームを作成する。なお、作成部135は、ユーザU1が複数の趣味及び興味(嗜好)を選択した場合には、どのグループチャットルームに参加するかを選択可能な選択画面を新たに表示してもよい。
【0080】
情報処理装置100では、作成部135が、ユーザU1からグループチャットルームの作成の要求を取得すると、ユーザU1が参加できるグループチャットルームを作成する。作成部135は、符号a3に示すように、「新しいグループチャットルームを作成しています」というメッセージをユーザU1のユーザ端末10に表示させる。そして、作成部135は、ユーザ情報記憶部121を参照し、ユーザU1が属するお勧めのユーザのユーザ属性を読み出す。そして、作成部135は、お勧めのユーザのユーザ名、趣味及び興味(嗜好)の情報をユーザU1のユーザ端末10に提供する。ここでは、符号a4に示すように、ユーザU1のユーザ端末10の表示部60には、ユーザ名が「YYYY」(であるユーザU2を含む複数のユーザUのユーザ名、趣味及び興味(嗜好)の除法を示す画面が表示されている。例えば、「YYYY」は、ユーザ名であり、「会社員」は、職業である。「ゲーム、ピザ、ラーメン」は、「YYYY」の趣味及び興味(嗜好)である。
【0081】
情報処理装置100では、ユーザU1が符号a2の中から趣味の「ゲーム」を選択して、作成部135がユーザU1のユーザ端末10からグループチャットルームの作成の要求を受付けると、勤務時間が日勤で且つ趣味が「ゲーム」のグループに属するユーザU2及びユーザU3等のユーザ端末10にグループチャットルームへの参加の要求を送信する。このとき、符号a5に示すように、作成部135は、「グループのメンバーに依頼しました!」というメッセージをユーザU1のユーザ端末10に表示させる。なお、ここでの「メンバー」は、ユーザU1を除いたグループに属する他のユーザ(お勧めのユーザ)を指す。
【0082】
そして、情報処理装置100では、作成部135は、グループチャットルームへの参加の要求を送信したお勧めのユーザのユーザ端末10から承諾されたことを示す応答メッセージを受付けると、承諾したことを示すメッセージをユーザU1のユーザ端末10に表示させる。ここでは、符号a6に示すように、ユーザU1のユーザ端末10に、「新しいグループチャットルームを作成しました!」および「8人のメンバーが見つかりました!」というメッセージが表示されている。また、ユーザ端末10は、符号a7に示す「承諾」ボタン及び符号a8に示す「再作成」ボタンが表示されている。ユーザU1は、「承諾」ボタン(a7)を押下すれば、情報処理装置100では、作成部135が、ユーザU1のユーザ端末10から承諾されたことを示す応答メッセージを受付ける。そして、ユーザU1は、グループチャットルームに参加可能となる。ユーザU1は、「再作成」ボタン(a8)を押下すれば、情報処理装置100では、作成部135が、ユーザU1のユーザ端末10からユーザU1が不参加であることを示す応答メッセージを受付ける。そして、ユーザU1は、グループチャットルームに参加せず、ユーザU1のユーザ端末10は、メニュー画面に戻る。
【0083】
ユーザU1が「再作成」ボタン(a8)を押下した場合、ユーザU1を除いたユーザでグループチャットを開始してもよい。例えば、作成部135は、ユーザU1が符号a2に示す趣味及び興味(嗜好)を選択し損ねた場合に、「再作成」ボタンを押下して、メニュー画面に遷移し、符号a2に示す趣味及び興味(嗜好)を選択できるようにする。
【0084】
なお、図示しないが、作成部135は、グループチャットへの参加の要求を承諾したお勧めのユーザがいなかった場合には、グループチャットルームを作成しないことをユーザU1のユーザ端末10に表示させる。例えば、作成部135は、「メンバーが見つからなかったため、グループチャットルームの作成を中止しました」と表示させる。
【0085】
なお、ユーザU1は、趣味及び興味(嗜好)等のユーザ属性を更新する場合には、ユーザ端末10から符号a9に示す「趣味・興味を更新する」ボタンを押下して、ユーザ属性を更新すればよい。また、ユーザU1は、グループチャットの話題が欲しい場合には、ユーザ端末10から符号a10に示す「話題が欲しい」ボタンを押下して、話題を取得すればよい。また、ユーザU1は、グループチャットのメニューから戻りたい場合は、ユーザ端末10から符号a11に示す「戻る」ボタンを押下すればよい。
【0086】
〔要求先のユーザ端末10におけるグループチャットルームの画面〕
図8は、実施形態に係る要求先のユーザ端末におけるグループチャットルームの画面の一例を示す図である。要求先のユーザ端末10には、コミュニケーションを実現するためのインスタントメッセンジャーのアプリケーションがインストールされている。ここでは、図7で示したユーザU1のユーザ端末10が、ユーザU1が属するグループのお勧めのユーザのユーザ端末10にグループチャットルームへの参加を要求した場合に、お勧めのユーザのユーザ端末10におけるグループチャットルームの画面の一例について説明する。
【0087】
情報処理装置100では、ユーザU1のユーザ端末10から、グループチャットルームの作成の要求を受付けた作成部135は、ユーザU1が属するグループのユーザUのユーザ端末10にユーザU1からのグループチャットルームへの参加の要求を送信する。この時、作成部135は、グループのユーザUのユーザ端末10に、符号b1に示すように、「新しいグループチャットルームのリクエストが来ました!」というメッセージを表示させる。加えて、作成部135は、符号b2に示すように「AAAAさんからリクエストが来ました!」というメッセージを含むグループチャットルームへの参加要求画面を表示させる。
【0088】
グループチャットルームへの参加要求画面には、符号b3に示す「承諾」ボタン及び符号b4に示す「拒否」ボタンが表示されている。グループのユーザUが「承諾」ボタン(b3)を押下すれば、情報処理装置100では、作成部135が、お勧めユーザのユーザ端末10から承諾されたことを示す応答メッセージを受付ける。そして、作成部135は、「承諾」ボタン(b3)を押下したグループのユーザUのアイコンを含むメッセージをユーザU1のユーザ端末10に送信する。お勧めのユーザUが「拒否」ボタン(b4)を押下すれば、情報処理装置100では、作成部135が、グループのユーザUのユーザ端末10から拒否されたことを示す応答メッセージを受付ける。そして、作成部135は、「拒否」ボタン(b4)を押下したグお勧めユーザのアイコンが含まれないメッセージをユーザU1のユーザ端末10に送信する。つまり、作成部135は、ユーザU1が作成したグループチャットルームに参加するお勧めユーザのアイコンを含むメッセージを送信する。
【0089】
なお、作成部135は、ライフスタイルの類似度が高いユーザが自由にグループチャットルームに入室、退室できるようにしてもよい。この場合には、グループチャットルームの作成時にグループ名を例えば、「日勤でゲーム好きなら誰でも入退室自由!」等にして、ライフスタイルの類似度が高いユーザが入退室できるようにしてもよい。この場合、特定のユーザのユーザ端末10からグループチャットルームの作成を情報処理装置100に要求し、作成部135は、グループチャットルームを作成する。そして、生成部134は、グループチャットに参加したユーザをグルーピングしてもよい。
【0090】
〔情報処理装置100の処理手順〕
次に、実施形態に係る情報処理装置100が実行する処理手順について説明する。図8は、実施形態に係る情報処理装置による情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0091】
図8に示すように、取得部131は、ユーザUのライフスタイルを取得する(ステップS101)。推定部132は、ライフスタイルからユーザUの拘束時間を推定する(ステップS102)。
【0092】
判断部133は、ユーザUの拘束時間が類似しているかを判断する(ステップS103)。判断部133は、ユーザUの拘束時間が類似していないと判断した場合(ステップS103;No)、ステップS102に戻る。
【0093】
一方、判断部133は、ユーザUの拘束時間が類似していると判断した場合(ステップS103;Yes)、生成部134は、拘束時間が類似しているユーザUのグループを生成する(ステップS105)。
【0094】
次に、作成部135は、グループチャットルームの作成の要求を取得したかを判断する(ステップS106)。作成部135は、グループチャットルームの作成の要求を取得していないと判断した場合(ステップS106;No)、処理を終了する。
【0095】
一方、作成部135は、グループチャットルームの作成の要求を取得したと判断した場合(ステップS106;Yes)、作成部135は、グループチャットルームを作成する(ステップS107)。そして、提供部136は、グループチャットルームをユーザUに提供する(ステップS108)。
【0096】
〔グループチャットルームの作成処理手順〕
図9は、実施形態に係るグループチャットルームの作成処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、ステップS106までは、上記した説明と同様であるので説明を省略する。
【0097】
図9に示すように、作成部135は、お勧めのユーザから応答メッセージを取得したか否かを判断する(ステップS131)。お勧めのユーザから応答メッセージを取得していないと判断した場合には(ステップS131;No)、作成部135は、応答メッセージを取得するまで判断処理を繰り返す。
【0098】
一方、お勧めのユーザから応答メッセージを取得したと判断した場合には(ステップS131;Yes)、作成部135は、応答メッセージが承諾を示すメッセージ(承諾メッセージであるか否かを判断する(ステップS132)。なお、承諾を示すメッセージとは、お勧めのユーザのユーザ端末10から承諾ボタン押下された場合に送信されるメッセージである。承諾を示すメッセージでないメッセージとは、勧めのユーザのユーザ端末10から拒否ボタンが押下された場合に送信される応答メッセージである。
【0099】
応答メッセージが承諾を示すメッセージであると判断した場合には(ステップS32;Yes)、作成部135は、承諾を示すメッセージを要求元のユーザUのユーザ端末10へ送信する(ステップS133)。そして、作成部135は、グループチャットルームを作成し(ステップS107)、提供部136は、ユーザ端末10へグループチャットルームを提供する(ステップS108)。
【0100】
一方、応答メッセージが承諾を示すメッセージでないと判断した場合には(ステップS132;No)、作成部135は、お勧めのユーザの全員が拒否を選択したか否かを判断する(ステップS134)。作成部135は、お勧めのユーザ全員が拒否を選択していないと判断した場合には(ステップS134;No)、承諾を示すメッセージを要求元へ送信する(ステップS133)。この場合には、拒否を選択した勧めのユーザの承諾を示すメッセージでないメッセージを含んでもよい。
【0101】
作成部135は、勧めのユーザの全員が拒否を選択したと判断した場合には(ステップS134;Yes)、グループチャットルームの作成を中断する(ステップS135)。
【0102】
〔効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、取得部131と、推定部132と、判断部133と、生成部134と、作成部135と、提供部136とを備える。取得部131は、ユーザUのユーザ属性からライフスタイルを取得する。推定部132は、ライフスタイルから、ユーザUの拘束時間を推定する。判断部133は、拘束時間の類似度を判断する。生成部134は、判断部133の判断結果から、ユーザUのライフスタイルが類似する他のユーザをお勧めユーザとし、お勧めユーザが属するグループを生成する。作成部135は、グループに属するユーザ同士がコミュニケーションを実現するためのグループチャットルームを作成する。提供部136は、グループチャットルームをグループに属するユーザUのユーザ端末10に提供する。
【0103】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、ライフスタイルから拘束時間を推定する。したがって、拘束されていない時間をも推定することができ、ライフスタイルの類似度が高いユーザ同士でコミュニケーションをとれるので、ユーザ同士のコミュニケーションを促進できる。
【0104】
また、推定部132は、ユーザUの位置情報に基づいて、ユーザUの現在位置を推定する。
【0105】
したがって、実施形態に係る情報処理装置100によれば、ユーザUがどこにいるのかを推定することができる。
【0106】
また、推定部132は、ユーザUのアクセス情報に基づいて、ユーザUの拘束時間を推定する。
【0107】
したがって、実施形態に係る情報処理装置100によれば、ユーザUのアクセス情報からユーザUの拘束時間を推定できる。そのため、ユーザUが職場にいてもアクセス情報から、拘束時間を推定できる。
【0108】
また、推定部132は、ユーザUがユーザ端末10で開いているアプリの種類でユーザUの拘束時間を推定する。
【0109】
したがって、実施形態に係る情報処理装置100によれば、ユーザUが開いているアプリが漫画アプリであれば、ユーザUは、拘束時間ではないと推定できる。
【0110】
また、情報処理装置100は、所定の条件を満たしたら、グループチャットルームを解散させる解散部を更に備える。
【0111】
したがって、実施形態に係る情報処理装置100は、条件を満たすまでは、グループチャットルームは開かれている。すなわち、グループチャットルームを、恒久的に続けることもその場だけで終わらせることも可能となる。
【0112】
〔プログラム〕
上述してきたユーザ端末10や情報処理装置100による処理は、本願に係る情報処理プログラムにより実現される。例えば、情報処理装置100に係る制御部130等は、情報処理装置100が有するCPUやMPU等によって、例えば範囲特定アプリケーション等に含まれる情報処理プログラムがRAMを作業領域として、情報処理プログラムに係る情報処理手順が実行されることにより実現される。
【0113】
なお、本願に係るユーザ端末10や情報処理装置100が実行する処理は、必ずしも全てが情報処理プログラムによって実現されるものでなくてもよい。例えば、情報処理装置100外の情報等は、情報処理装置100が有するOS(Operating System)によって取得されてもよい。すなわち、情報処理プログラム自体が、上述してきたような情報処理装置100で実行される処理を実行するのではなく、OSによって取得されたデータ(例えば、画像等のコンテンツを表示(再生)するために用いるデータ)を受け取ったりすることにより、上述してきた情報処理装置100の処理を実現するようにしてもよい。
【0114】
〔ハードウェア構成〕
上述した実施形態に係る情報処理装置100等の情報処理装置は、例えば図11に示すようなコンピュータ1000によって実現される。図11は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0115】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。演算装置1030は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等により実現される。
【0116】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0117】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定のネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定のネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0118】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウスなどの入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0119】
メディアインターフェイス1700は、記憶媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記憶媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記憶媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記憶媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0120】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記憶媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定のネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0121】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0122】
〔その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0123】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【0124】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0125】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段
」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0126】
1 情報処理システム
10-1、10-2、10-n ユーザ端末
40 通信部
50 制御部
51 情報取得部
52 表示処理部
53 情報出力部
60 表示部
70 操作部
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 ユーザ情報記憶部
122 推定情報記憶部
123 グループ情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 推定部
133 判断部
134 生成部
135 作成部
136 提供部
137 解散部
N ネットワーク
図1
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図11