(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025001427
(43)【公開日】2025-01-08
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/00 20240101AFI20241225BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20241225BHJP
G06Q 10/109 20230101ALI20241225BHJP
H04L 67/306 20220101ALI20241225BHJP
H04L 51/046 20220101ALN20241225BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
G06Q50/10
G06Q10/109
H04L67/306
H04L51/046
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023101016
(22)【出願日】2023-06-20
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】白井 佑
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L010AA13
5L049AA13
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】ユーザ同士の予定を合わせる際の煩雑さを抑制する。
【解決手段】情報処理装置100は、ユーザ毎のライフスタイルを取得する取得部と、ライフスタイルからユーザ毎の各行動における拘束時間を推定する推定部と、ユーザ毎の、拘束時間の優先度及び予定の優先度を設定する優先度設定部と、ユーザ毎の予定表にユーザ毎の拘束時間を設定する予定表設定部と、2以上のユーザが行動を共にする予定の有無を判定する第1判定部と、予定表設定部が設定したユーザ毎の予定表から、ユーザ毎に、空き時間を推定して提案する提案部と、ユーザ毎の、拘束時間の優先度及び予定の優先度を比較し、比較結果で予定のマッチングを行う処理部と、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ毎のライフスタイルを取得する取得部と、
前記ライフスタイルから前記ユーザ毎の各行動における拘束時間を推定する推定部と、
前記ユーザ毎の、前記拘束時間の優先度及び予定の優先度を設定する優先度設定部と、
前記ユーザ毎の予定表にユーザ毎の前記拘束時間を設定する予定表設定部と、
2以上の前記ユーザが行動を共にする予定の有無を判定する第1判定部と、
前記予定表設定部が設定した前記ユーザ毎の予定表から、前記ユーザ毎に、空き時間を推定して提案する提案部と、
前記ユーザ毎の、前記拘束時間の優先度及び前記予定の優先度を比較し、比較結果で前記予定のマッチングを行う処理部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記予定表設定部は、前記ライフスタイルから前記拘束時間毎の平均値を用いて、前記拘束時間を前記予定表に設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記ユーザ毎の拘束時間のうち、調整可能な時間を推定して調整する調整部を更に備える、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記予定表設定部は、所定の期間の予定を前記ユーザ毎の予定表に設定する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
情報処理装置で実行される情報処理方法であって、
ユーザ毎のライフスタイルを取得する取得工程と、
前記ライフスタイルから前記ユーザ毎の各行動における拘束時間を推定する推定工程と、
前記ユーザ毎の、前記拘束時間の優先度及び予定の優先度を設定する優先度設定工程と、
前記ユーザ毎の予定表にユーザ毎の前記拘束時間を設定する予定表設定工程と、
2以上の前記ユーザが行動を共にする予定の有無を判定する第1判定工程と、
前記予定表設定工程において設定した前記ユーザ毎の予定表から、前記ユーザ毎に、空き時間を推定して提案する提案工程と、
前記ユーザ毎の、前記拘束時間の優先度及び前記予定の優先度を比較し、比較結果で前記予定のマッチングを行う処理工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
ユーザ毎のライフスタイルを取得する取得手順と、
前記ライフスタイルから前記ユーザ毎の各行動における拘束時間を推定する推定手順と、
前記ユーザ毎の、前記拘束時間の優先度及び予定の優先度を設定する優先度設定手順と、
前記ユーザ毎の予定表にユーザ毎の前記拘束時間を設定する予定表設定手順と、
2以上の前記ユーザが行動を共にする予定の有無を判定する第1判定手順と、
前記予定表設定手順において設定した前記ユーザ毎の予定表から、前記ユーザ毎に、空き時間を推定して提案する提案手順と、
前記ユーザ毎の、前記拘束時間の優先度及び前記予定の優先度を比較し、比較結果で前記予定のマッチングを行う処理手順と、
をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
グループのユーザがコミュニケーションをとることが可能な技術が提供されている。グループチャットが開始されたときに、グループチャットに参加するメンバーに対して、所定のメッセージを送信することで、他のユーザにユーザの状況を通知する技術が提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、チャットを行っているユーザ同士でイベントを行う際、予定を合わせる場合に、時間を要する可能性がある。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザ同士の予定を合わせる際の煩雑さを抑制できる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、ユーザ毎のライフスタイルを取得する取得部と、前記ライフスタイルから前記ユーザ毎の各行動における拘束時間を推定する推定部と、前記ユーザ毎の、前記拘束時間の優先度及び予定の優先度を設定する優先度設定部と、前記ユーザ毎の予定表にユーザ毎の前記拘束時間を設定する予定表設定部と、2以上の前記ユーザが行動を共にする予定の有無を判定する第1判定部と、前記予定表設定部が設定した前記ユーザ毎の予定表から、前記ユーザ毎に、空き時間を推定して提案する提案部と、前記ユーザ毎の、前記拘束時間の優先度及び前記予定の優先度を比較し、比較結果で前記予定のマッチングを行う処理部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、ユーザ同士の予定を合わせる際の煩雑さを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係るユーザ情報記憶部に記憶されるユーザ情報の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る推定情報記憶部に記憶される行動情報の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係るグループ情報記憶部に記憶されるグループ情報の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る実施形態に係るグループ情報記憶部に記憶されるグループ情報の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る実施形態に係る予定情報記憶部に記憶される予定情報の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係るユーザ端末に表示されるグループチャット画面の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係るユーザ端末の構成の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、実施形態に係る情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔情報処理の一例〕
まず、
図1を参照し、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【0011】
図1では、実施形態に係る情報処理システム1に含まれる情報処理装置100が、ユーザUのライフスタイルから拘束時間を推定して、ユーザUの拘束時間の優先度及び予定の優先度を設定する。そして、ユーザUの予定表を拘束時間及び予定で設定し(埋め)、空き時間を推定して提案する。さらにユーザUと他のユーザとのそれぞれの拘束時間の優先度及び予定の優先度を比較し、比較結果で予定表において予定のマッチング(決定)を行う。
図1では、ユーザU1、ユーザU2及びユーザUnとの飲み会及び旅行の日程をマッチング(決定)する例を示す。
【0012】
なお、ユーザU1、ユーザU2及びユーザUnを区別しない場合、「ユーザU」と記載する。
【0013】
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、ユーザ端末10と、情報処理装置100とを含む。
【0014】
ユーザ端末10は、ユーザUすなわちユーザU1,U2…Unがそれぞれ利用する端末装置であるユーザ端末10-1,10-2…10-nである。ユーザUは、ユーザ端末10から図示略のネットワークを介し、情報処理装置100へアクセスすることで、情報処理装置100が提供するサービスを利用する。ユーザ端末10は、情報処理装置100から受信した各種情報を表示する。ユーザUは、ユーザ端末10により未調整の予定を確認したりする。また、ユーザ端末10は、ユーザUが入力した拘束時間等の各行動についての情報を情報処理装置100へ送信する。ユーザUは、ユーザ端末10を操作することにより、予定の登録や、参加が要求された予定に対する調整情報の登録を行ったりする。予定参加が要求されたユーザを「参加ユーザ」とする場合がある。また、ユーザ端末10は、インスタントメッセンジャーのアプリケーションがインストールされている。以下では、「インスタントメッセンジャーのアプリケーション」を適宜「メッセンジャーアプリ」と記載する。メッセンジャーアプリは、ユーザUのスケジュールを調整する機能を有していてもよい。ユーザ端末10は、情報処理装置100から受信した情報をメッセンジャーアプリにより表示してもよい。ユーザ端末10は、メッセンジャーアプリのスケジュールを調整する機能により、ユーザUのスケジュールや調整情報の登録などを行ってもよい。ユーザ端末10は、ユーザUが入力した情報をメッセンジャーアプリにより情報処理装置100へ送信してもよい。また、情報処理装置100との間で種々の情報の送受信を行うスケジュール調整アプリケーション等がインストールされていてもよい。スケジュール調整アプリケーションは、メッセンジャーアプリのスケジュール調整機能と同様の機能を有していてもよい。なお、以下では、「ユーザU」は、適宜「ユーザ端末10」と読み替えることができる。
【0015】
情報処理装置100は、各種サービスをユーザUへ提供するサーバ装置である。情報処理装置100が提供するサービスは、例えば、ユーザ端末10にインストールされた各種アプリやブラウザを介して各種情報を提供するサービスである。提供されるサービスには、メッセージを送受信するサービスのほか、例えば、ニュース提供サービスや、オークションサービス、天気予報サービス、ショッピングサービス、金融取引(株取引等)サービス、路線検索サービス、地図提供サービス、旅行サービス、飲食店紹介サービス、ブログサービス等が含まれてもよい。情報処理装置100は、種々の情報に基づいて、予定の開催日時をマッチングさせてもよい。
【0016】
情報処理装置100は、ユーザUに関するユーザ情報も取得可能である。例えば、情報処理装置100は、ユーザUの性別、年齢、自宅、趣味、興味(嗜好)といったユーザUのユーザ属性に関する情報を取得する。そして、情報処理装置100は、ユーザUを示す識別情報(ユーザID)とともにユーザUの属性に関する情報を記憶して管理する。以下では、趣味及び興味(嗜好)を適宜「趣味等」と記載する。
【0017】
情報処理装置100は、ユーザUのユーザ端末10から、あるいはユーザIDなどに基づいて各種サーバなどから、ユーザUの行動を示す各種の履歴情報(ログデータ)を取得する。例えば、情報処理装置100は、ユーザUの位置や日時の履歴である位置履歴をユーザ端末10から取得する。また、情報処理装置100は、ユーザUが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を検索サーバ(検索エンジン)から取得する。また、情報処理装置100は、ユーザUが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴をコンテンツサーバから取得する。また、情報処理装置100は、ユーザUの商品購入や決済処理の履歴である購入履歴(決済履歴)を電子商取引サーバや決済処理サーバから取得する。また、情報処理装置100は、ユーザUのマーケットプレイスへの出品の履歴である出品履歴や販売履歴を電子商取引サーバや決済処理サーバから取得してもよい。また、情報処理装置100は、ユーザUの投稿の履歴である投稿履歴を口コミの投稿サービスを提供する投稿サーバやSNSサーバから取得する。
【0018】
情報処理装置100は、ユーザU毎のユーザ端末10からユーザU毎のライフスタイルを取得する(ステップS1)。ここでのライフスタイルは、ユーザU毎の行動(行動履歴)を指す。例えば、ライフスタイルとは、ユーザU毎の実際の各行動を指す。具体的には、ユーザUのインターネットへのアクセス(動画の再生、漫画、ニュース、天気アプリの閲覧、インスタントメッセンジャーの使用等)やオフラインでの行動(リアルでの行動)を含む。リアルでの行動は、例えば起床やトイレ、通勤、通学、料理、就寝、着替え、洗面等の生活パターンやルーティーンが挙げられる。
【0019】
図1に示す例では、ユーザU1は、仕事が8:00~17:00までであり、睡眠が22:30~6:30までであり、休日の13:00~13:40まで掃除を行い、毎日3食食事をとっている。また、ユーザU1は、月曜日と水曜日の20:00~21:00までジムに通っている。食食事をとっている。そして、ユーザU1は、6月3日土曜日に結婚式を予定している。ユーザU2は、仕事が9:00~18:00までであり、睡眠が23:30~7:00までであり、休日の13:00~13:40まで掃除を行い、毎日3また、ユーザU2は、月曜日と木曜日の21:00~21:45までジムに通っている。ユーザUnは、仕事が9:00~18:00までであり、睡眠が22:30~7:00までであり、休日の13:00~15:00まで掃除を行い、毎日3食食事をとっている。また、ユーザUnは、木曜日の20:00~20:45までジムに通っている。なお、行動・予定は、これらに限られず、増やしたり、減らしたり、任意に変更してよい。
【0020】
そして、情報処理装置100は、ライフスタイルから、ユーザU毎の各行動における拘束時間を推定する(ステップS2)。拘束時間は、例えば、睡眠時間、勤務時間等の拘束時間をいう。また、拘束時間には、家事、掃除、習い事などの調整可能な時間を含んでもよい。
図1に示す例では、例えば、ユーザU1は、勤務時間の8:00~17:00まで、ユーザ2は、勤務時間の9:00~18:00が拘束時間であると推定する。睡眠時間や掃除の時間ジムの時間も同様に拘束時間であると推定する。また、各行動の拘束時間は、例えば1か月間の平均時間であってもよい。
【0021】
続いて、ユーザUは、ユーザ端末10から、優先度を設定する(ステップS3)。具体的に、ユーザUは、ユーザ端末10から、拘束時間の優先度及び予定の優先度を設定する。ここでの予定は、その時限りの予定をいう。例えば、予定には、飲み会、結婚式、旅行等を含んでよい。情報処理装置100は、優先度を受付け、ユーザUの予定表に拘束時間を設定する(ステップS4)。
【0022】
図1に示す例では、ユーザU1は、結婚式の優先度を「10」と設定し、旅行の優先度を「9」に設定し、仕事と睡眠の優先度を「8」に設定している。また、ユーザU1は、掃除、飲食、ジムの優先度を「6」に設定し、飲み会の優先度を「7」に設定している。ユーザ2は、旅行の優先度を「9」と設定し、仕事と飲食の優先度を「8」に設定し、睡眠の優先度を「7」に設定している。また、ユーザU2は、飲み会の優先度を「6」に設定し、ジムの優先度を「3」に設定している。そして、ユーザ2は、掃除の優先度を「2」に設定している。ユーザUnは、旅行の優先度を「9」に設定し、仕事と睡眠の優先度を「8」に設定し、飲食の優先度を「6」に設定している。そして、ユーザUnは、飲み会の優先度を「5」に設定し、掃除及びジムの優先度を「3」に設定している。
【0023】
図1に示すように、予定表には、拘束時間として、ユーザU1の結婚式を「U1 結婚式 ×」と予定表に表示している。また、土曜日、日曜日には、「U1,U2,U3 掃除 〇」と表示し、ユーザUがジムに通う平日には、例えば、「U1 ジム △」と表示している。ここでの、記号は、×は、変えられない予定であり、△は、変更可能な予定、〇は、ユーザUが変更できる予定を示す。また、
図1に示す例では、予定表は、カレンダーであるが、一週間のスケジュール表など任意であってよい。なお、
図1に示すマッチング結果には、わかりやすくするために勤務時間や睡眠時間等を表示していないが、これらを表示させてもよい。また、記号は、〇、△、×に限られず、A、B,C等であってもよい。
【0024】
情報処理装置100は、ユーザ端末10から送信されるチャットグループのメッセージを受信(ステップS5)し、受信したチャットグループのメッセージを、メッセージを送信したユーザU以外のユーザUのユーザ端末10へ不図示のネットワークを介して送信する(ステップS6)。ユーザ端末10は、情報処理装置100から送信されたグループチャットのメッセージを受信し、受信したグループチャットのメッセージを表示する。
【0025】
図1に示す例では、ユーザ端末10-1には、グループチャットのメッセージとして、ユーザU1のメッセージCT10、ユーザU2のCT11、及びユーザUnのメッセージCT12が表示されている。また、チャットグループの名称はグループAである。
【0026】
情報処理装置100は、複数のユーザU1~Unのうち2以上のユーザUによるグループチャットのメッセージに基づいて、2以上のユーザUが行動を共にする予定の有無を判定する(ステップS7)。
図1に示す例では、メッセージCT10は、「飲み会かディナー行きませんか?あと、旅行もどうですか?」であり、メッセージCT11は、「飲み会と旅行行きましょう!」であり、メッセージCT12は、「私も行きます!」である。
【0027】
そのため、情報処理装置100は、ユーザU1のメッセージCT10、ユーザU2のメッセージCT11、及びユーザUnのメッセージCT12に基づいて、ユーザU1~Unが行動を共にする予定があると判定し、その参加者がユーザU1~Unであると判定する。
【0028】
次に、情報処理装置100は、予定表から空き時間を推定し、提案する(ステップS7)。そして、ユーザUは、ユーザ端末10を操作することで、予定の希望の日時を情報処理装置に送信する(ステップS8)。情報処理装置100は、ユーザU希望の日時を受付け、予定表に表示させる。(ステップS9)。
【0029】
図1に示す例では、情報処理装置100は、ユーザU1のユーザ端末10-1に対しては、「毎週火曜日、木曜日にディナーや飲み会ができます。旅行は、結婚式でない休日に可能ですが、掃除の予定を調整する必要があります。」と表示される。ユーザU2のユーザ端末10-2に対しては、「毎週火曜、日金曜日にディナーや飲み会ができます。旅行は休日に可能ですが、掃除の予定を調整する必要があります。」と提案し、表示する。ユーザUnのユーザ端末10-nに対しては、「毎週木曜日を除く平日にディナーや飲み会ができます。旅行は休日に可能ですが、掃除の予定を調整する必要があります。」と提案し、表示する。それぞれのユーザUが希望の日時をユーザ端末10を操作して入力もしくは選択することで、情報処理装置100は、
図1に示すように予定表に希望日時を表示させる。例えば、5日には、「Un飲み会19:00~希望」と表示され、17日と18日には、「U2旅行希望」と表示され、20日には、「U1飲み会19:00~希望」と表示されている。
【0030】
情報処理装置100は、ユーザU1と他のユーザ(ユーザU2,ユーザUn)とのそれぞれの拘束時間の優先度及び予定の優先度を比較し、比較結果で予定のマッチングを行う(ステップS9)。
【0031】
図1に示す例では、予定表(マッチング結果)、13日に「U1,U2,Un飲み会19:00~21:00」と表示され、24日及び25日に「U1,U2,Un旅行」と表示されている。なお、この場合にも、ユーザU1~ユーザUnは、13日、24日及び25日を飲み会や旅行の希望日時としてそれぞれのユーザ端末10-1~10-nから情報処理装置100へ送信している。すなわち、情報処理装置100は、それぞれのユーザUの空いている日時をマッチングしている。
【0032】
このようにして、情報処理装置100は、ユーザU毎のライフスタイルから拘束時間を推定し、空いている時間を推定する。そして、情報処理装置100は、ユーザUが希望の日時を情報処理装置100へ送信することで、それぞれのユーザUの空き時間を比較し、予定の日時をマッチングさせる(決定する)。これにより、ユーザ同士の予定を合わせる際の煩雑さを抑制できる。
【0033】
〔情報処理システム1の構成〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係る情報処理システム1の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図2に例示するように、実施形態に係る情報処理システム1は、複数のユーザ端末10-1~10-nと、情報処理装置100と、を含む。
【0034】
これらの各種装置は、ネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、インターネットなどのLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)である。なお、ネットワークNは、例えば、4G(4th Generation)または5G(5th Generation)などの移動体通信システムなどを含む構成であるが、係る例に限定されない。
【0035】
ユーザ端末10は、上記したように、ユーザUによって利用される端末装置である。ユーザ端末10は、例えば、スマートフォンを含む携帯電話機や、タブレット端末や、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、PDA(Personal Digital Assisitant)等の情報処理装置である。また、ユーザ端末10には、眼鏡型や時計型の情報処理装置であるウェアラブルデバイス(wearable device)も含まれる。
【0036】
ユーザ端末10は、ユーザUによる操作や、ユーザ端末10が有する機能(例えば、メッセージを送受信するためのアプリを実行する機能や、検索サービスを利用するためのアプリを実行する機能や、ブラウザ機能等)に応じて各種情報を取得し、取得した情報に応じた情報を生成して送信する。例えば、ユーザ端末10-1,10-2…の各々は、コミュニケーションを実現するためのインスタントメッセンジャーのアプリケーションやスケジュール調整アプリケーションがインストールされており、情報処理装置100を介して、インスタントメッセンジャーのアプリケーションにより、ユーザ端末10間でチャットなどのメッセージを送受信することができる。スケジュール調整アプリケーションは、例えばLINE(登録商標)と連携して動作することができる。
【0037】
情報処理装置100は、ユーザ端末10-1~10-nとネットワークNを介して送受信が可能である。情報処理装置100は、ユーザ端末10に対し、コミュニケーションを実現するサービスを提供するサービス提供サーバとして機能するサーバ装置である。また、情報処理装置100は、ユーザUのユーザ端末10からのアクセス情報に基づき、ユーザUのライフスタイルを取得し、取得したライフスタイルに基づき、ライフスタイルから拘束時間を推定し、拘束時間に基づき、予定に対する空き時間を提案する。そして情報処理装置100は、ユーザUから空き時間の中から予定の希望の日時を取得すると、優先度や希望時間を他のユーザのそれらと比較し、予定の日時をマッチングする。
【0038】
〔情報処理装置100の構成〕
次に、
図3を用いて、情報処理装置100の構成例について説明する。
図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
【0039】
図3に示すように、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100を利用する管理者等から各種操作を受付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0040】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、ユーザ端末10との間で情報の送受信を行う。
【0041】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部120は、ユーザ情報記憶部121と、推定情報記憶部122と、グループ情報記憶部123と、予定情報記憶部124とを有する。
【0042】
(ユーザ情報記憶部121)
ユーザ情報記憶部121は、ユーザ端末10のユーザUの情報を含むユーザ情報を記憶する。
図4は、実施形態に係るユーザ情報記憶部に記憶されるユーザ情報の一例を示す図である。
【0043】
図4に示すように、ユーザ情報記憶部121に記憶されるユーザ情報には、「ユーザID(Identifier)」、「ユーザ名」および「ユーザ属性」等のユーザ情報がユーザU毎に含まれる。「ユーザID」は、各ユーザUに固有の識別情報であり、例えば、チャットやミーティングにおけるアカウント名である。「ユーザID」は、例えばLINEでは、LINE IDに対応する。「ユーザ名」は、ユーザUの名称である。
【0044】
「ユーザ属性」は、ユーザUの属性を示す情報である。ユーザUのユーザ属性は、例えば、性別、年齢、業種、勤務時間、勤務地、自宅、趣味、興味(嗜好)等の属性である。ユーザ属性には、ユーザUのデモグラフィック(人口統計学的属性)、サイコグラフィック(心理学的属性)、ジオグラフィック(地理学的属性)、ベヘイビオラル(行動学的属性)等の属性に関する情報を含んでもよい。例えば、ユーザ属性には、氏名、家族構成、出身地(地元)、職位、収入、資格、居住形態(戸建、マンション等)、車の有無、通学・通勤時間、通学・通勤経路、定期券区間(駅、路線等)、利用頻度の高い駅(自宅・勤務地の最寄り駅以外)、習い事(場所、時間帯等)等のライフスタイルに関する情報を含むことが好ましい。なお、ユーザ情報記憶部121に記憶されるユーザ属性は、各ユーザUによって適宜更新される。
【0045】
本実施例では、ユーザID「U1」のユーザUは、ユーザ名が「AAAA」であり、性別が「男性」であり、年齢が「20代」であり、職業が「看護師」であり、勤務時間が「日勤」である。また、勤務地が「xxx」であり、自宅が「zzz」であり、趣味が「読書、ゲーム」であり、興味(嗜好)が「無回答」である。ユーザID「U2」のユーザUは、ユーザ名が「YYYY」であり、性別が「男性」であり、年齢が「10代」であり、職業が「会社員」であり、勤務時間が「日勤」である。また、勤務地及び自宅が「xxx」であり、趣味が「ゲーム」であり、興味(嗜好)が「ピザ、ラーメン」である。ユーザID「U3」のユーザUは、ユーザ名が「OOOO」であり、性別が「女性」であり、年齢が「30代」であり、職業が「会社員」であり、勤務時間が「3交代」である。また、勤務地が「xxx」であり、自宅が「yyy」であり、趣味が「ゲーム、音楽」であり、興味(嗜好)が「イタリアン」である。ユーザID「U4」のユーザUは、ユーザ名が「CCCC」であり、性別が「女性」であり、年齢が「30代」であり、職業が「アルバイト」であり、勤務時間が「日勤」である。また、勤務地が「xxx」であり、自宅が「zzz」であり、趣味が「買い物、読書」であり、興味(嗜好)が「雑貨、エッセイ」である。ユーザID「U5」のユーザUについて、ユーザ名が「BBBB」であり、性別が「男性」であり、年齢が「50代」であり、職業が「会社役員」であり、勤務時間が「日勤」である。また、勤務地及び自宅が「yyy」であり、趣味が「映画、読書」であり、興味(嗜好)が「お酒、ラーメン」である。
【0046】
(推定情報記憶部122)
推定情報記憶部122は、ユーザUのユーザ属性から時間についてのライフスタイルを記憶する。
図5は、実施形態に係るユーザ情報記憶部に記憶されるユーザ情報の一例を示す図である。推定情報記憶部122は、例えば、ユーザU毎のライフスタイルから推定されるユーザU毎の拘束時間を記憶する。なお、拘束時間は、後述する推定部132によって推定される。
【0047】
推定情報記憶部122は、推定された各ユーザの行動情報(スケジュール情報)を記憶する。
図5は、実施形態に係る推定情報記憶部に記憶される行動情報の一例を示す図である。
図3に示す推定情報記憶部122には、「ユーザID」、「スケジュールID」、「開始日時」、「拘束時間」、「スケジュール優先度」、「ステータス」、「イベントID」、「イベント優先度」等の項目が含まれる。
【0048】
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。「スケジュールID」は、スケジュールを識別するための識別情報を示す。「開始日時」は、対応するスケジュールの開始日時を示す。なお、
図5の例では「開始日時」を抽象的な符号「dt1」等で図示するが、「開始日時」には、「2023年6月1日8時00分00秒」等の具体的な日時が記憶されてもよい。また、「開催日時」には、「2023年6月5日20時00分00秒-21時00分00秒」等の期間情報が記憶されてもよい。
【0049】
「拘束時間」は、推定部32が推定した拘束時間である。例えば、仕事による拘束時間等を含む。
【0050】
「拘束時間優先度」は、拘束時間の優先度(重み)を示す。拘束時間優先度は、ユーザUがユーザ端末10を操作することで情報処理装置100により設定される。ユーザUは、例えば、仕事等の調整が難しいスケジュールについては、拘束時間の優先度を高くなるように設定し、掃除等の調整がつきやすいものについては、低くなるように設定する。なお、優先度は本実施形態では1~10の10段階で数字が大きいほど優先度が高い(重要である)ものとするが、5段階であっても、数字が小さいほど優先度が高いものとしてもよい。また、拘束時間のうち、優先度が最大の優先度を設定したら、他の拘束時間は、優先度が最大の拘束時間の優先度よりも低い優先度であることが好ましい。
【0051】
「ステータス」は、対応する行動の状況を示す。
図5の例では、ステータスが「1」である場合、そのスケジュールが確定していることを示す。また、ステータスが「0」である場合、そのスケジュールが調整可能や調整中であることを示す。なお、ステータスのフラグは「0」、「1」に限らず、種々のフラグが用いられてもよい。例えば、ステータスが「100」である場合、そのスケジュールが実行済みであることを示してもよい。なお、ステータスが「0」、すなわち調整中であるスケジュールは、同じ時間に複数登録されてもよい。そして、情報処理装置100は、同じ時間に複数登録されたスケジュールのうち、1つのスケジュールのステータスを「1(確定)」に変更した場合、同じ時間の他のスケジュールを削除してもよい。
【0052】
「イベントID」は、イベントを識別するための識別情報を示す。なお、「イベントID」は、スケジュールの内容が、識別情報が割り当てられていない場合、その具体的な内容が記憶されてもよい。
【0053】
「イベント優先度」は、イベント(予定)の優先度(重み)を示す。予定優先度は、ユーザUがユーザ端末10を操作することで情報処理装置100により設定される。ユーザUは、例えば、ユーザUが参加しなければならない場合や、興味が高い場合には予定の優先度を高くなる(重要である)ように設定し、ユーザUが参加しなくてもよい場合、興味が低い場合には予定の優先度は、低くなるように設定する。なお、予定優先度の優先度も拘束時間優先度と同様の段階であり、設定についても同様に設定する。
【0054】
図5に示す例において、ユーザID「U1」により識別されるユーザ(ユーザU1)は、スケジュールID「SC1-1」により識別されるスケジュール(スケジュールSC1-1)が登録されていることを示す。スケジュールSC1-1は、イベントIV10に対応するスケジュールであり、開始日時が日時dt1であることを示す。また、スケジュールSC1-1の拘束時間は9時間である。また、スケジュールSC1-1は、ステータスが「1(確定)」であり、日時dt1に行われることが確定していることを示す。
【0055】
また、ユーザU1は、スケジュールID「SC1-2」により識別されるスケジュール(スケジュールSC1-2)が登録されていることを示す。スケジュールSC1-2は、イベントIV11に対応するスケジュールであり、開始日時が日時dt12であることを示す。また、スケジュールSC1-2は、ステータスが「0(調整中)」であり、日時dt12に行われることは未確定であることを示す。
【0056】
例えば、スケジュールSC1-1が仕事であり、イベントIV10が結婚式であるとする。情報処理装置100は、イベントIV(結婚式)が、スケジュールSC1-1(仕事)よりも優先度が高く、SC1-1と異なる日程に設定されているため、スケジュールSC1-1は確定となる。また、スケジュールSC1-2が掃除であり、イベントIV11が旅行であるとする。情報処理装置100は、イベントIV11(旅行)が、スケジュールSC1-2(掃除)よりも優先度が高いが、スケジュールSC1-2とイベントIV11の日程が重複するため、イベントIV11を調整中とする。この場合、イベントIVが確定した場合は、スケジュールSC1-2を削除してもよい。
【0057】
なお、推定情報記憶部122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、行動情報の表示態様に関する情報(設定情報等)を記憶してもよい。表示態様に関する情報は、例えばアイコンや背景色、文字・領域・枠部の色や形状、サイズ等に関する情報等であってもよい。また、推定情報記憶部122は、行動の場所(自宅や職場など)に関する情報を記憶してもよい。
【0058】
(グループ情報記憶部123)
グループ情報記憶部123は、グループに関わるグループ情報を記憶する。
図6は、実施形態に係るグループ情報記憶部に記憶されるグループ情報の一例を示す図である。
【0059】
図6に示すように、グループ情報記憶部123に記憶されるグループ情報は、「グループID」、「グループ名」、および「参加ユーザID」などの情報をチャットグループ毎に含む。「ユーザID」は、各ユーザUに固有の識別情報である。「グループ名」は、チャットグループの名称であり、例えば、グループチャットにおけるアカウント名である。「参加ユーザID」は、チャットグループに参加しているユーザUのユーザIDである。
【0060】
図6に示す例では、グループID「G1」のチャットグループは、グループ名が「グループA」であり、参加しているユーザUのユーザIDが「U1」,「U2」,「U3」などである。また、グループID「G2」のチャットグループは、グループ名が「グループB」であり、参加しているユーザUのユーザIDが「U20」,「U21」である。また、グループID「G3」のチャットグループは、グループ名が「グループC」であり、参加しているユーザUのユーザIDが「U1」,「U15」,「U32」などである。
【0061】
図4に示すグループ情報記憶部123は、グループチャットのメッセージの情報であるグループチャット情報をチャットグループ毎に記憶する。
図7は、実施形態に係るグループ情報記憶部に記憶されるグループ情報の一例を示す図である。
【0062】
図7に示すように、グループ情報記憶部123に記憶されるグループチャット情報は、「ユーザID」および「メッセージ情報」などの情報をメッセージ毎に含む。グループ情報記憶部123には、
図7に示すグループチャット情報をチャットグループ毎に含まれる。
図7に示すグループチャット情報は、グループAのグループチャット情報である。
【0063】
「ユーザID」は、チャットグループに参加しているユーザUのユーザIDである。「メッセージ情報」は、チャットグループのメッセージの情報であり、「種別」、「日時」、「文字情報」、および「画像情報」などを含む。また、図示していないが、「メッセージ情報」には、メッセージの送信元の情報が含まれる。メッセージの送信元の情報は、メッセージがユーザUのメッセージである場合、ユーザUのユーザIDであり、メッセージが情報処理装置100からのメッセージである場合、メッセージの固有の識別情報である。
【0064】
「種別」は、メッセージの種別を示す情報であり、「種別」には、「入力」または「受信」が設定される。「入力」は、ユーザUが入力したメッセージであることを示す。「受信」は、他のユーザUが入力したメッセージであることを示す。「日時」は、メッセージが送受信された日時を示す情報である。
【0065】
「文字情報」は、メッセージに文字が含まれる場合におけるメッセージに含まれる文字の情報である。「画像情報」は、メッセージに画像が含まれる場合におけるメッセージに含まれる画像の情報である。画像の情報は、ユーザ端末10で撮像された画像である撮像画像の情報またはスタンプの画像の情報などである。スタンプは、アニメーション画像、またはアニメーション画像に加えて音声を含んでいてもよい。また、「メッセージ情報」は、音声ファイル、動画ファイル、またはデータファイルなどの情報も含まれる場合がある。
【0066】
図7に示す例では、ユーザID「U1」のユーザUは、日時DAにおいて「飲み会かディナー行きませんか?」というメッセージを入力し、日時DBにおいて「飲み会と旅行行きましょう!」というメッセージを受信している。その後、ユーザID「U1」のユーザUは、日時DCにおいて「私もいきます!」というメッセージを受信している。
【0067】
なお、記憶部120は、グループチャット以外のチャットのメッセージの情報なども記憶している。また、記憶部120に記憶されるグループチャット情報は、チャット情報の一部の情報であってもよい。この場合、チャット情報には、グループチャットを含むすべての種類のチャットのメッセージが含まれる。
【0068】
(予定情報記憶部125)
予定情報記憶部125は、予定(イベント)に関する各種情報を記憶する。予定情報記憶部125は、飲み会や旅行、結婚式等のイベントに関する各種情報を記憶する。
図8は、実施形態に係る予定情報記憶部に記憶される予定情報の一例を示す図である。例えば、予定情報記憶部125は、予定に関する情報を記憶する。
図8に示すイベント情報には、「イベントID」、「ステータス」、「開催日時」、「開催場所」、「参加ユーザ」、「所要時間」といった項目が含まれる。なお、ここでの「所要時間」には、所定の期間(数日間等)を含む。
【0069】
「イベントID」は、イベントを識別するための識別情報を示す。「ステータス」は、対応するイベントの状況を示す。
図8の例では、ステータスが「1」である場合、そのイベントの開催日時が確定していることを示す。また、ステータスが「0」である場合、そのイベントの開催日時が調整中であることを示す。なお、ステータスのフラグは「0」、「1」に限らず、種々のフラグが用いられてもよい。例えば、ステータスが「100」である場合、そのイベントが開催済みであることを示してもよい。
【0070】
「開催日時」は、イベントの開催日時を示す。なお、
図8の例では「開催日時」を抽象的な符号「dt5」等で図示するが、「開催日時」には、「2023年6月13日19時00分00秒」等の具体的な日時が記憶されてもよい。また、「開催日時」には、「2023年6月13日19時00分00秒-21時00分00秒」等の期間情報が記憶されてもよい。
【0071】
「開催場所」は、イベントに関連付けられた位置を示す。例えば、「開催場所」は、イベントのイベントが開催される位置や広告が掲示される位置を示す。なお、
図8の例では「開催場所」を抽象的な符号「LC5」等で図示するが、「開催場所」には、具体的な緯度経度情報等の位置情報が記憶されてもよい。また、「開催場所」には、ビル名、店舗名の名称、地名等のイベントが開催される具体的な場所を示す情報が記憶されてもよい。
【0072】
「参加ユーザ」は、イベントへ参加するユーザを示す。なお、「参加ユーザ」は、ユーザの参加可否に応じて更新されてもよい。
【0073】
図8に示す例において、イベントID「IV5」により識別されるイベント(イベントIV5)は、ステータスが「1(確定)」であり、開催日時が確定していることを示す。イベントIV5は、開催日時が日時dt5であり、開催場所が位置LC5であることを示す。また、イベントIV5は、参加ユーザがユーザU1、U2、Un等であることを示す。イベントIV5は、設定期間が期間TM5であり、所要時間が2時間であることを示す。また、イベントIV5は、設定ユーザはユーザU1であることを示す。
【0074】
また、イベントID「IV11」により識別されるイベント(イベントIV11)は、ステータスが「0(調整中)」であり、開催日時が「dt6」であり、開催場所が「-」すなわち未確定であることを示す。また、イベントIV11は、参加ユーザがユーザU1、U2、Unであることを示す。イベントIV11は、設定期間が期間TM11であり、所要時間がX日間(例えば2日間等)であることを示す。
【0075】
なお、予定情報記憶部124、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、予定情報記憶部124は、イベントが登録(追加)された日時に関する情報を記憶してもよい。例えば、予定情報記憶部124は、各イベントの実施に要する費用等を示す情報を記憶してもよい。また、予定情報記憶部124は、予定の情報の表示態様に関する情報(設定情報等)を記憶してもよい。表示態様に関する情報は、推定情報記憶部122の表示態様に関する情報と同様である。
【0076】
(制御部130)
図3に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理装置プログラムの一例に相当)がRAMを領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、コントローラであり、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0077】
制御部130は、取得部131と、推定部132と、優先度設定部133と、予定表設定部134と、第1判定部135と、提案部136と、第2判定部138と、調整部139と、反映部140とを有する。制御部130の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行うことができる構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理の部の接続関係は、
図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0078】
(取得部131)
取得部131は、種々の情報を取得する。取得部131は、ユーザUの属性を取得する。取得部131は、ユーザU毎のユーザ属性からユーザU毎のライフスタイルを取得する。取得部131は、ユーザUの勤務に関する情報を取得する。取得部131は、職業、勤務時間、勤務地、自宅などを取得する。また、取得部131は、ユーザUの趣味、興味(嗜好)を取得する。また、取得部131は、ユーザUのユーザ端末10の使用状態を取得してもよい。例えば、取得部131は、ユーザUのユーザ端末10から電源のオンオフ、アラームの設定時間、通話履歴等を取得してもよい。
【0079】
(推定部132)
推定部132は、ライフスタイルから、ユーザU毎の各行動における拘束時間を推定する。推定部132は、ユーザUの生活パターンやルーティーンを拘束時間として推定する。例えば、推定部132は、ユーザUの睡眠時間や勤務時間や家事の時間などを拘束時間として推定する。推定部132は、会社員で日勤(8時から17時まで勤務)のユーザU(例えばユーザU1)の場合、8時から17時までの9時間を拘束時間と推定する。また、推定部132は、例えば、ユーザUがユーザ端末10を22時に充電し、6時にアラームを設定していたら、22時から6時までを睡眠時間(拘束時間)と推定する。
【0080】
(優先度設定部133)
優先度設定部133は、ユーザU毎の、拘束時間(各行動)の優先度及び予定の優先度を設定する。優先度設定部133は、仕事や睡眠時間等は、優先度を高く設定する。優先度設定部133は、ユーザU毎にユーザ端末10を操作することで優先度を設定してもよい。優先度設定部133は、ユーザUが例えば、ユーザUが変えられない予定をユーザ端末10から優先度を「10」と入力したら、かかる優先度を「10」と設定する。また、重要な予定であっても招待された側で、参加せずともよい場合には、優先度を「3」など、低く設定してもよい。優先度設定部133は、ユーザUが優先度「10」を入力したら、他の行動、予定の優先度について「9」以下しか入力できないようにしてもよい。優先度設定部133は、例えば、結婚式であれば、ユーザU1が新郎もしくは、その家族である場合等には、優先度を「10」に設定し、ユーザU1が招待されているが、参加せずとも問題ない場合には、優先度を「3」と設定してもよい。
【0081】
(予定表設定部134)
予定表設定部134は、ユーザU毎の予定表にユーザU毎の拘束時間を設定する。予定表設定部134は、推定部132が推定した拘束時間を予定表に設定する。例えば、予定表設定部134は、推定情報記憶部122からユーザUの各行動(勤務時間や睡眠時間等)を読み出して、読み出した各行動の拘束時間として予定表に設定する。予定表設定部134は、ユーザUの各行動や予定を重要度に応じて印を設定してもよい。例えば予定表設定部134は、ユーザUが変更できない予定の場合には、バツ印を設定し、変更できるものは、三角や丸印を設定してもよい。
【0082】
予定表設定部134は、ユーザUの予定表に予定を設定する。予定表設定部134は、ユーザUの予定表に決定した予定を設定する。例えば、予定表設定部134は、予定情報記憶部124からユーザUの予定(結婚式や飲み会等)を読み出して、読み出した予定を予定表に設定する。なお、予定表設定部134は、2以上のユーザUが行動を共にする予定を、処理部137がマッチング処理を行った結果に基づいて、設定する。
【0083】
予定表設定部134は、ライフスタイルから拘束時間毎の平均値を用いて、拘束時間を予定表に設定してもよい。例えば、予定表設定部134は、所定の期間(例えば、一週間、二週間、一か月等)の行動毎の拘束時間の平均を算出する。予定表設定部134は、拘束時間の平均を算出したら、平均の拘束時間を拘束時間として、ユーザUの予定表に設定してもよい。例えば、ユーザU1の拘束時間(勤務時間)は、9時間であるが、残業等により、拘束時間が9時間を超えることがある。この場合、予定表設定部134は、例えば、1月分の平均勤務時間を算出して、かかる平均勤務時間を拘束時間として、予定表に設定してもよい。
【0084】
予定表設定部134は、所定の期間の予定をユーザU毎の予定表に設定する。ここで、所定の期間とは、1日以上をいい、例えば、連休などが挙げられる。つまり、予定表設定部134は、1日以上を要する予定をユーザU毎の予定表に設定する。
【0085】
予定表設定部134は、ユーザUの予定の希望日時を予定表に設定する。例えば、予定表設定部134は、提案部136が提案した予定に対する複数の日時の中からユーザUが希望の日時を選択し、設定する。
【0086】
(第1判定部135)
第1判定部135は、グループ情報記憶部123に記憶されているグループ情報に基づいて、2以上のユーザUが行動を共にする予定の有無を判定する。具体的には、第1判定部135は、グループチャットに参加する複数のユーザUのうち2以上のユーザUによるグループチャットのメッセージに基づいて、2以上のユーザUが行動を共にする予定の有無を判定する。以下において、2以上のユーザUが行動を共にすることをイベントと記載し、2以上のユーザUが行動を共にする予定をイベントの予定と記載する場合がある。
【0087】
第1判定部135は、例えば、グループチャットのメッセージとイベントの提案の有無を示すラベルとを含むデータセットに基づく学習によって生成される学習済みのイベント提案判定モデルを有している。第1判定部135は、イベント提案判定モデルにグループチャットのメッセージを入力し、イベント提案判定モデルから出力されるスコアが閾値以上である場合に、グループチャットのメッセージにイベントの提案が含まれていると判定する。
【0088】
第1判定部135は、例えば、イベントの提案があった後のユーザUのグループチャットのメッセージに基づいて、提案があるイベントに参加するユーザUを判定する。例えば、第1判定部135は、ユーザUのグループチャットのメッセージと提案されたイベントに参加の有無を示すラベルとを含むデータセットに基づく学習によって生成される学習済みのイベント参加判定モデルを有している。
【0089】
第1判定部135は、イベント参加判定モデルにグループチャットのメッセージを入力し、イベント参加判定モデルから出力されるスコアが閾値以上であるグループチャットのメッセージを送信したユーザUを、提案されたイベントに参加するユーザUとして判定する。
【0090】
また、第1判定部135は、イベントの提案があった後のユーザUのグループチャットのメッセージに基づいて、提案があるイベントに一旦は参加を表明したがその後に不参加を表明したユーザUを判定する。
【0091】
例えば、第1判定部135は、イベントの参加を表明したユーザUのグループチャットのメッセージと提案されたイベントへの不参加の有無を示すラベルとを含むデータセットに基づく学習によって生成される学習済みのイベント不参加判定モデルを有している。第1判定部135は、イベント不参加判定モデルにグループチャットのメッセージを入力し、イベント不参加判定モデルから出力されるスコアが閾値以上であるグループチャットのメッセージを送信したユーザUを、提案されたイベントに参加を表明した後に不参加を表明したユーザUとして判定する。
【0092】
なお、イベント提案判定モデル、イベント参加判定モデル、およびイベント不参加判定モデルの各々は、例えば、ニューラルネットワークを利用したモデルであるが、かかる例に限定されない。例えば、イベント提案判定モデル、イベント参加判定モデル、およびイベント不参加判定モデルの各々は、線形回帰、ロジスティック回帰、またはサポートベクタマシンなどの種々の学習処理(機械学習)によって生成されるモデルであってもよい。
【0093】
また、第1判定部135は、例えば、グループチャットのメッセージを形態素解析によって複数の形態素に分割し、分解した複数の形態素に含まれる名詞および動詞などの特定の品詞の文字列を解析することによって、上述した判定を行う構成であってもよい。例えば、第1判定部135は、特定の品詞の文字列を解析することによって、イベントの提案の有無、待ち合わせ時間、提案されたイベントに参加するユーザU、および提案されたイベントに参加を表明した後に不参加を表明したユーザUのうち少なくともいずれかを判定する構成であってもよい。
【0094】
図9は、実施形態に係るユーザ端末に表示されるグループチャット画面の一例を示す図である。
図9に示す例では、第1判定部135は、グループチャットのメッセージから、イベントの提案の有無を判定する。例えば、第1判定部135は、「飲み会かディナー行きませんか?あと、旅行もどうですか」というメッセージがある場合、かかるメッセージから予定(イベント)が提案されていると判定する。
【0095】
そして、第1判定部135は、グループチャットのメッセージから、提案されたイベントに参加するユーザを判定する。例えば、第1判定部135は、「飲み会かディナー行きませんか?あと、旅行もどうですか?」というメッセージの後に、「飲み会と旅行行きましょう!」または「私もいきます!」などのメッセージがある場合、かかるメッセージを送信したユーザUを、提案されたイベントに参加するユーザとして判定する。
【0096】
(提案部136)
提案部136は、予定表から空き時間を推定してユーザU毎に提案する。提案部136は、ユーザUの拘束時間が設定された予定表から空き時間を推定してユーザU毎に提案する。提案部136は、例えば、勤務終了後の時間をユーザUに空き時間として提案する提案部136は、ユーザUの空き時間が複数ある場合には、複数の空き時間を提案することが好ましい。
【0097】
(処理部137)
処理部137は、ユーザU毎の、拘束時間の優先度及び予定の優先度を比較し、比較結果で予定のマッチングを行う。処理部137は、ユーザU毎の、拘束時間の優先度及び予定の優先度を推定情報記憶部122から読み出して比較する。処理部137は、比較結果からユーザUと他のユーザとの空き時間をマッチングする。処理部137は、例えば、ユーザUと他のユーザとの勤務時間及び睡眠時間の優先度が「7」や「8」等である場合には、勤務終了後から睡眠時間までの空き時間をマッチングする。処理部137は、勤務終了後にジムや家事などの生活ルーティーンがある場合には、その生活ルーティーンを避けた勤務終了後の空き時間をマッチングする。なお、処理部137は、予定の日時にマッチし難い場合には、調整部139で調整可能な時間を調整することにより、マッチングを行う。
【0098】
(第2判定部138)
第2判定部138は、予定に対するに日時がマッチしているか否かを判定する。第2判定部138は、ユーザUの各行動の優先度が高く、処理部137によって予定に対する日時をマッチし難い場合に、マッチしていないと判定する。すなわち、処理部137が処理した結果、予定に対する日時が未定である場合に、マッチしていないと判定する。
【0099】
(調整部139)
調整部139は、ユーザU毎の拘束時間のうち、調整可能な時間を推定して調整する。調整部139は、ユーザUに調整可能な時間を推定して、ユーザ端末10に送信し、ユーザUがユーザ端末10を操作することで、調整可能な時間を調整する。調整部139は、ユーザUがその時に行うことが好ましいが、その時に行わなくてもよい拘束時間を調整可能な時間と推定する。調整部139は、ユーザUの優先度が低い(例えば3以下等)拘束時間を調整可能な時間と推定する。調整部139は、例えば、掃除の時間を調整可能な時間と推定する。
【0100】
(反映部140)
反映部140は、マッチング結果をユーザUの予定表に反映する。反映部140は、処理部137が行ったマッチング結果をユーザUの予定表に反映する。反映部140は、調整部139が調整した調整結果に基づいて、ユーザUの予定表にマッチング結果を反映してもよい。なお、マッチング結果の反映は、処理部137が行ってもよい。
【0101】
〔ユーザ端末10の構成〕
次に、ユーザ端末10の構成について説明する。
図10は、実施形態に係るユーザ端末の構成の一例を示す図である。
図5に示すように、実施形態に係るユーザ端末10は、通信部40と、制御部50と、表示部60と、操作部70とを有する。
【0102】
(通信部40)
通信部40は、例えば、NICなどによって実現される。通信部40は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して情報処理装置100との間で情報の送受信を行う。
【0103】
(表示部60)
表示部60は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro Luminescence)などのディスプレイである。
【0104】
(操作部70)
操作部70は、例えば、文字、数字、及びスペースを入力するためのキー、エンターキー、および矢印キーなどを含むキーボード、マウス、及び電源ボタンなどを含む。また、操作部70は、音声を入力するためのマイクを含んでもよい。表示部60がタッチパネルディスプレイの表示装置である場合、操作部70は、タッチパネルであってもよい。
【0105】
(制御部50)
制御部50は、コミュニケーションを実現するためのインスタントメッセンジャーのアプリケーションやスケジュール調整アプリケーションの機能を実行する。制御部50は、情報取得部51と、表示処理部52と、情報出力部53とを有する。
【0106】
(情報取得部51)
情報取得部51は、情報処理装置100から送信されネットワークNを介して通信部40で受信されるユーザUの拘束時間や予定やグループチャットに関わる情報を取得する。情報処理装置100から送信されるユーザUの拘束時間や予定に関わる情報は、例えば、ユーザUのライフスタイルや優先度を含む予定等である。情報処理装置100から送信されるグループチャットに関わる情報は、例えば、グループチャットルーム内でのメッセージやグループチャットに参加している参加者等である。
【0107】
(表示処理部52)
表示処理部52は、情報取得部51によって取得された情報を表示部60に表示させる。例えば、表示処理部52は、ユーザUの予定表を表示させる。表示処理部52は、ユーザUの拘束時間、予定に対する希望日時及び予定のマッチング結果が視覚的に識別できるように、文字の色やサイズ等を表示させる。表示処理部52は、グループチャットルーム内のメッセージやグループチャットルームに参加するユーザUの情報を含む画面を表示部60に表示させる。
【0108】
(情報出力部53)
情報出力部53は、ユーザUによる操作部70への操作に基づいて、ユーザUの拘束時間及び予定やインスタントメッセンジャーのアプリケーションに関わるユーザUのメッセージ等を通信部110及びネットワークNを介して情報処理装置100へ送信する。例えば、情報出力部53は、予定に対する希望の日時を情報処理装置100へ送信する。また、情報出力部53は、ユーザUが入力した予定の提案を含むメッセージを情報処理装置100へ送信する。
【0109】
〔情報処理装置100の処理手順〕
次に、実施形態に係る情報処理装置100が実行する処理手順について説明する。
図11は、実施形態に係る情報処理装置による情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0110】
図11に示すように、取得部131は、ユーザUのライフスタイルを取得する(ステップS101)。推定部132は、ライフスタイルからユーザUの拘束時間を推定する(ステップS102)。
【0111】
優先度設定部133は、ユーザUのユーザ端末10の操作から拘束時間の優先度を設定する(ステップS103)。そして、予定表設定部134は、ユーザUの予定表に推定部132が推定した拘束時間を設定する(ステップS104)。
【0112】
次に、第1判定部135は、メッセージの送受信があるかを判定する(ステップS105)。具体的に、第1判定部135は、グループ情報記憶部123に記憶されているグループ情報に基づいて、2以上のユーザUが行動を共にする予定の有無を判定する。第1判定部135は、メッセージの送受信がないと判定した場合(ステップS105;No)、処理を終了する。
【0113】
一方、第1判定部135は、メッセージの送受信があると判定した場合(ステップS105;Yes)、提案部136は、空き時間を推定し、提案する(ステップS106)。具体的に、提案部136は、ユーザUの拘束時間が設定された予定表から空き時間を推定し、ユーザUに予定に対する空き時間を提案する。提案部136は、予定に対する空き時間をユーザUに複数提案することが好ましい。
【0114】
次に、処理部137は、ユーザUの予定に対する希望日時を取得する(ステップS107)。処理部137は、ユーザUと他のユーザのそれぞれの各行動の優先度を比較し、比較結果から予定の日時をマッチングする(ステップS108)。例えば、処理部137は、ユーザU1とユーザU2及びユーザUnのそれぞれの各行動の優先度を比較し、比較結果から予定の日時をマッチングする。
【0115】
そして、第2判定部138は、予定の日時がマッチングしたか否かを判定する(ステップS109)。第2判定部138は、予定の日時がマッチングしたと判定した場合(ステップS109;Yes)、反映部140は、マッチング結果を予定表に反映して(ステップS110)、処理を終了する。
【0116】
一方、第2判定部138は、予定の日時がマッチングしなかったと判定した場合(ステップS109;No)、調整部139は、調整可能な時間を推定して調整する(ステップS111)。調整部139は、上述したように、調整可能な時間を推定してユーザUに送信し、ユーザUがユーザ端末10を操作することで、調整を行う。そして、ステップS108へ処理を移行し、予定の日時がマッチしたら(ステップS109;Yes)、マッチング結果を予定表に反映して(ステップS110)、処理を終了する。
【0117】
〔効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、取得部131と、推定部132と、優先度設定部133と、予定表設定部134と、第1判定部135と、提案部136と、処理部137と、を備える。取得部131は、ユーザU毎のライフスタイルを取得する。推定部132は、ライフスタイルからユーザU毎の各行動における拘束時間を推定する。優先度設定部133は、ユーザU毎の、拘束時間の優先度及び予定の優先度を設定する。予定表設定部134はユーザU毎の予定表にユーザU毎の拘束時間を設定する。第1判定部135は、2以上のユーザが行動を共にする予定の有無を判定する。提案部136は、予定表設定部134が設定したユーザU毎の予定表からユーザU毎に空き時間を推定して提案する。処理部137は、ユーザU毎の、拘束時間の優先度及び予定の優先度を比較し、比較結果で予定のマッチングを行う。
【0118】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザU毎のライフスタイルから拘束時間をユーザU毎に推定し、ユーザU毎の予定表にそれぞれのユーザUの拘束時間を設定する。拘束時間や予定には、ユーザUが優先度を設定するため、優先度を比較して、比較結果で予定のマッチングができる。そのため、情報処理装置100は、ユーザ同士の予定を合わせる際の煩雑さを抑制できる。
【0119】
また、予定表設定部134は、ライフスタイルから行動毎の平均値を用いて、拘束時間を予定表に設定する。
【0120】
したがって、実施形態に係る情報処理装置100によれば、実際の行動毎の時間を行動毎の平均値を用いて、拘束時間を予定表に設定できる。これにより、情報処理装置100は、およその拘束時間も考慮して、予定のマッチングを行うことができる。
【0121】
また、情報処理装置100は、拘束時間のうち、調整可能な時間を推定して調整する調整部を更に備える。
【0122】
したがって、実施形態に係る情報処理装置100によれば、予定のマッチングが困難である場合にも調整可能な時間を推定して、例えば優先度を調整することで、予定のマッチングをし易くなる。
【0123】
また、予定表設定部134は、所定の期間の予定を設定する。
【0124】
したがって、実施形態に係る情報処理装置100によれば、数日などの期間を要する旅行等の予定のマッチングを行うことができる。
【0125】
〔プログラム〕
上述してきたユーザ端末10や情報処理装置100による処理は、本願に係る情報処理プログラムにより実現される。例えば、情報処理装置100に係る制御部130等は、情報処理装置100が有するCPUやMPU等によって、例えば範囲特定アプリケーション等に含まれる情報処理プログラムがRAMを作業領域として、情報処理プログラムに係る情報処理手順が実行されることにより実現される。
【0126】
なお、本願に係るユーザ端末10や情報処理装置100が実行する処理は、必ずしも全てが情報処理プログラムによって実現されるものでなくてもよい。例えば、情報処理装置100外の情報等は、情報処理装置100が有するOS(Operating System)によって取得されてもよい。すなわち、情報処理プログラム自体が、上述してきたような情報処理装置100で実行される処理を実行するのではなく、OSによって取得されたデータ(例えば、画像等のコンテンツを表示(再生)するために用いるデータ)を受け取ったりすることにより、上述してきた情報処理装置100の処理を実現するようにしてもよい。
【0127】
〔ハードウェア構成〕
上述した実施形態に係る情報処理装置100等の情報処理装置は、例えば
図12に示すようなコンピュータ1000によって実現される。
図12は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0128】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。演算装置1030は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等により実現される。
【0129】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0130】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定のネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定のネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0131】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウスなどの入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0132】
メディアインターフェイス1700は、記憶媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記憶媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記憶媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記憶媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0133】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記憶媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定のネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0134】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0135】
〔その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0136】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【0137】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0138】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段
」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0139】
1 情報処理システム
10、10-1、10-2、10-n ユーザ端末
40 通信部
50 制御部
51 情報取得部
52 表示処理部
53 情報出力部
60 表示部
70 操作部
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 ユーザ情報記憶部
122 推定情報記憶部
123 グループ情報記憶部
124 予定情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 推定部
133 優先度設定部
134 予定表設定部
135 第1判定部
136 提案部
137 処理部
138 第2判定部
139 調整部
140 反映部
N ネットワーク