(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025143094
(43)【公開日】2025-10-01
(54)【発明の名称】バリューチャージ装置、バリューチャージシステム、コンピュータ実装方法、及び、コンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/08 20120101AFI20250924BHJP
G06Q 20/36 20120101ALI20250924BHJP
A63F 7/02 20060101ALI20250924BHJP
【FI】
G06Q20/08
G06Q20/36
A63F7/02 354
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024042833
(22)【出願日】2024-03-18
(71)【出願人】
【識別番号】521282893
【氏名又は名称】株式会社ガイアホールディングス
(71)【出願人】
【識別番号】521454191
【氏名又は名称】WrapTag株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111567
【弁理士】
【氏名又は名称】坂本 寛
(72)【発明者】
【氏名】小倉 基宏
(72)【発明者】
【氏名】春名 幸雄
【テーマコード(参考)】
2C088
5L020
【Fターム(参考)】
2C088BC80
5L020AA39
(57)【要約】
【課題】物品によって、バリューのチャージを可能にする。
【解決手段】開示の装置は、物品によってバリューをチャージするためのバリューチャージ装置であって、物品の買い手である第1ユーザによって操作される第1アプリケーション、及び、バリューを使用するための第2アプリケーションであって、物品の売り手である第2ユーザによって操作される前記第2アプリケーションの少なくともいずれか一方のアプリケーションにおいて行われた操作に基づいて、前記物品の買取の当事者である前記第1ユーザ及び前記第2ユーザを関連付け、前記第1アプリケーション、及び、前記第2アプリケーションの少なくともいずれか一方において、前記物品の買取の取引を成立させるための操作が行われると、前記第2ユーザのデータ並びに前記物品のデータを少なくとも含む取引データを取引データベースに記録し、前記第2アプリケーションにおける前記第2ユーザのアカウントに、前記物品の買取価格に相当するバリューをチャージする。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品によってバリューをチャージするためのバリューチャージ装置であって、
物品の買い手である第1ユーザによって操作される第1アプリケーション、及び、バリューを使用するための第2アプリケーションであって、物品の売り手である第2ユーザによって操作される前記第2アプリケーションの少なくともいずれか一方のアプリケーションにおいて行われた操作に基づいて、前記物品の買取の当事者である前記第1ユーザ及び前記第2ユーザを関連付け、
前記第1アプリケーション、及び、前記第2アプリケーションの少なくともいずれか一方において、前記物品の買取の取引を成立させるための操作が行われると、前記第2ユーザのデータ並びに前記物品のデータを少なくとも含む取引データを取引データベースに記録し、前記第2アプリケーションにおける前記第2ユーザのアカウントに、前記物品の買取価格に相当するバリューをチャージする、
ことを含む動作を実行する、バリューチャージ装置。
【請求項2】
前記アカウントは、バリューによる支払い、ATMからの出金、銀行口座への出金、バリューの送信、及び他の種類のバリューへの交換の少なくとも一つ以上が行えるアカウントである、
請求項1に記載のバリューチャージ装置。
【請求項3】
前記第2アプリケーションは、前記バリューを使用するための機能として、バリューによる支払い、ATMからの出金、銀行口座への出金、バリューの送信、及び他の種類のバリューへの交換の少なくとも一つ以上の機能を有する、
請求項2に記載のバリューチャージ装置。
【請求項4】
前記取引データベースは、ブロックチェーンを含み、
前記取引データを前記取引データベースに記録することは、前記取引データを前記ブロックチェーンに記録することを含む、
請求項1に記載のバリューチャージ装置。
【請求項5】
前記取引データを前記取引データベースに記録し、前記第2アプリケーションにおける前記第2ユーザのアカウントに前記物品の買取価格に相当するバリューをチャージすることは、前記第1アプリケーション及び前記第2アプリケーションの両方において、前記物品の買取の取引を成立させるための前記操作が行われた場合に実行される、
請求項1に記載のバリューチャージ装置。
【請求項6】
前記物品は、前記物品の識別データを有し、
前記取引データは、前記物品から読み取られた前記識別データを含む、
請求項1に記載のバリューチャージ装置。
【請求項7】
前記取引データを取引データベースに記録することは、前記識別データに対応付けられたノンファンジブルトークンの取引記録として、前記取引データをブロックチェーンに記録することを含む、
請求項6に記載のバリューチャージ装置。
【請求項8】
前記バリューは、前記取引データが記録される前記ブロックチェーンの暗号資産である
請求項4又は請求項7に記載のバリューチャージ装置。
【請求項9】
前記物品は、遊技場の特殊景品であり、
前記特殊景品は、前記特殊景品の識別データを有し、
前記第1ユーザは、前記特殊景品を買い取る景品交換所であり、
前記第1アプリケーションは、前記景品交換所用のアプリケーションであり、
前記第2ユーザは、前記遊技場のプレイヤーであり、
前記第2アプリケーションは、前記遊技場の前記プレイヤーが前記遊技場において前記バリューを使用するためのアプリケーションであり、
前記取引データは、前記特殊景品から読み取られた前記識別データを含む、
請求項1に記載のバリューチャージ装置。
【請求項10】
物品によってバリューをチャージするためのバリューチャージシステムであって、
バリューチャージ装置と、
物品の買い手である第1ユーザによって操作される第1アプリケーションと、
バリューを使用するための第2アプリケーションであって、物品の売り手である第2ユーザによって操作される前記第2アプリケーションと、
を備え、
前記バリューチャージ装置は、
前記第1アプリケーション、及び、前記第2アプリケーションの少なくともいずれか一方のアプリケーションにおいて行われた操作に基づいて、前記物品の買取の当事者である前記第1ユーザ及び前記第2ユーザを関連付け、
前記第1アプリケーション、及び、前記第2アプリケーションの少なくともいずれか一方において、前記物品の買取の取引を成立させるための操作が行われると、前記第2ユーザのデータ並びに前記物品のデータを少なくとも含む取引データを取引データベースに記録し、前記第2アプリケーションにおける前記第2ユーザのアカウントに、前記物品の買取価格に相当するバリューをチャージする、
ことを含む動作を実行する、
バリューチャージシステム。
【請求項11】
物品によってバリューをチャージするためにコンピュータによって実行されるコンピュータ実装方法であって、
物品の買い手である第1ユーザによって操作される第1アプリケーション、及び、バリューを使用するための第2アプリケーションであって、物品の売り手である第2ユーザによって操作される前記第2アプリケーションの少なくともいずれか一方のアプリケーションにおいて行われた操作に基づいて、前記物品の買取の当事者である前記第1ユーザ及び前記第2ユーザを関連付け、
前記第1アプリケーション、及び、前記第2アプリケーションの少なくともいずれか一方において、前記物品の買取の取引を成立させるための操作が行われると、前記第2ユーザのデータ並びに前記物品のデータを少なくとも含む取引データを取引データベースに記録し、前記第2アプリケーションにおける前記第2ユーザのアカウントに、前記物品の買取価格に相当するバリューをチャージする、
ことを含む、コンピュータ実装方法。
【請求項12】
コンピュータプログラムであって、
物品の買い手である第1ユーザによって操作される第1アプリケーション、及び、バリューを使用するための第2アプリケーションであって、物品の売り手である第2ユーザによって操作される前記第2アプリケーションの少なくともいずれか一方のアプリケーションにおいて行われた操作に基づいて、前記物品の買取の当事者である前記第1ユーザ及び前記第2ユーザを関連付け、
前記第1アプリケーション、及び、前記第2アプリケーションの少なくともいずれか一方において、前記物品の買取の取引を成立させるための操作が行われると、前記第2ユーザのデータ並びに前記物品のデータを少なくとも含む取引データを取引データベースに記録し、前記第2アプリケーションにおける前記第2ユーザのアカウントに、前記物品の買取価格に相当するバリューをチャージする、
ことを含む動作をコンピュータに実行させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、バリューチャージ装置、システム、コンピュータ実装方法、及び、コンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子マネーなどの電子的な財産的価値はバリューと呼ばれる。商品の購入代金等の支払いに電子マネーなどのバリューを使用するため、スマートフォンアプリケーションなどのアプリケーション(ウォレットアプリケーション)のアカウントにバリューを予めチャージしておくことがある。従来、バリューのチャージ方法には、現金支払い、クレジットカード決済、銀行口座引き落とし、又はデビットカード決済などがある。チャージされたバリューは、商品の購入代金等の支払に使用されたり、ATMからの現金での出金に使用されたりする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-107217号公報
【特許文献2】国際公開第2021/111654号
【特許文献3】国際公開第2023/054537号
【発明の概要】
【0004】
上記のように、従来のバリューのチャージ方法は、現金支払い、クレジットカード決済、銀行引き落とし、又はデビットカード決済などの金銭的な支払い方法によるものに限られていた。
【0005】
本発明者らは、金銭的な支払い方法ではなく、物品によって、電子的な財産的価値であるバリューをチャージすることができれば、バリューチャージ方法を多様化でき好適である、という着想を得た。
【0006】
したがって、物品によって、バリューのチャージを可能にする技術が望まれる。
【0007】
本開示のある側面は、バリューチャージ装置である。開示のバリューチャージ装置は、物品によってバリューをチャージするためのバリューチャージ装置であって、物品の買い手である第1ユーザによって操作される第1アプリケーション、及び、バリューを使用するための第2アプリケーションであって、物品の売り手である第2ユーザによって操作される前記第2アプリケーションの少なくともいずれか一方のアプリケーションにおいて行われた操作に基づいて、前記物品の買取の当事者である前記第1ユーザ及び前記第2ユーザを関連付け、前記第1アプリケーション、及び、第2アプリケーションの少なくともいずれか一方において、前記物品の買取の取引を成立させるための操作が行われると、前記第2ユーザのデータ並びに前記物品のデータを少なくとも含む取引データを取引データベースに記録し、前記第2アプリケーションにおける前記第2ユーザのアカウントに、前記物品の買取価格に相当するバリューをチャージする、ことを含む動作を実行する。
【0008】
本開示の他の側面は、バリューチャージのためのシステム、方法、又はコンピュータプログラムである。更なる詳細は、後述の実施形態として説明される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、バリューチャージシステムの構成図である。
【
図2】
図2は、バリューチャージの手順を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、実施形態に係るシステムの構成図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係るシステムの構成図である。
【
図9】
図9は、複数のコード一括読取の説明図である。
【
図12】
図12は、第1表示データ及び第2表示データの説明図である。
【
図13】
図13は、ノンファンジブルトークンの使用権設定の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<1.バリューチャージ装置、システム、コンピュータ実装方法、及び、コンピュータプログラムの概要>
【0011】
(1)実施形態に係る装置は、物品によってバリューをチャージするためのバリューチャージ装置であり得る。バリューチャージ装置は、物品の買い手である第1ユーザによって操作される第1アプリケーション、及び、バリューを使用するための第2アプリケーションであって、物品の売り手である第2ユーザによって操作される前記第2アプリケーションの少なくともいずれか一方のアプリケーションにおいて行われた操作に基づいて、前記物品の買取の当事者である前記第1ユーザ及び前記第2ユーザを関連付け、前記第1アプリケーション、及び、第2アプリケーションの少なくともいずれか一方において、前記物品の買取の取引を成立させるための操作が行われると、前記第2ユーザのデータ並びに前記物品のデータを少なくとも含む取引データを取引データベースに記録し、前記第2アプリケーションにおける前記第2ユーザのアカウントに、前記物品の買取価格に相当するバリューをチャージする、ことを含む動作を実行し得る。
【0012】
(2)前記アカウントは、バリューによる支払い、ATMからの出金、銀行口座への出金、バリューの送信、及び他の種類のバリューへの交換の少なくとも一つ以上が行えるアカウントであり得る。
【0013】
(3)前記第2アプリケーションは、前記バリューを使用するための機能として、バリューによる支払い、ATMからの出金、銀行口座への出金、バリューの送信、及び他の種類のバリューへの交換の少なくとも一つ以上の機能を有し得る。
【0014】
(4)前記取引データベースは、ブロックチェーンを含み得る。前記取引データを取引データベースに記録することは、前記取引データを前記ブロックチェーンに記録することを含み得る。
【0015】
(5)前記取引データを前記取引データベースに記録し、前記第2アプリケーションにおける前記第2ユーザのアカウントに前記物品の買取価格に相当するバリューをチャージすることは、前記第1アプリケーションおよび第2アプリケーションの両方において、前記物品の買取の取引を成立させるための前記操作が行われた場合に実行され得る。
【0016】
(6)前記物品は、前記物品の識別データを有し得る。前記取引データは、前記物品から読み取られた前記識別データを含み得る。
【0017】
(7)前記取引データを取引データベースに記録することは、前記識別データに対応付けられたノンファンジブルトークンの取引記録として、前記取引データをブロックチェーンに記録することを含み得る。
【0018】
(8)前記バリューは、前記取引データが記録される前記ブロックチェーンの暗号資産であり得る。
【0019】
(9)前記物品は、遊技場の特殊景品であり得る。前記特殊景品は、前記特殊景品の識別データを有し得る。前記第1ユーザは、前記特殊景品を買い取る景品交換所であり得る。前記第1アプリケーションは、前記景品交換所用のアプリケーションであり得る。前記第2ユーザは、前記遊技場のプレイヤーであり得る。前記第2アプリケーションは、前記遊技場の前記プレイヤーが前記遊技場において前記バリューを使用するためのアプリケーションであり得る。前記取引データは、前記特殊景品から読み取られた前記識別データを含み得る。
【0020】
(10)実施形態に係るシステムは、物品によってバリューをチャージするためのバリューチャージシステムであり得る。システムは、バリューチャージ装置と、物品の買い手である第1ユーザによって操作される第1アプリケーションと、バリューを使用するための第2アプリケーションであって、物品の売り手である第2ユーザによって操作される前記第2アプリケーションと、を備え得る。前記バリューチャージ装置は、前記第1アプリケーション、及び、前記第2アプリケーションの少なくともいずれか一方のアプリケーションにおいて行われた操作に基づいて、前記物品の買取の当事者である前記第1ユーザ及び前記第2ユーザを関連付け、前記第1アプリケーション、及び、第2アプリケーションの少なくともいずれか一方において、前記物品の買取の取引を成立させるための操作が行われると、前記第2ユーザのデータ並びに前記物品のデータを少なくとも含む取引データを取引データベースに記録し、前記第2アプリケーションにおける前記第2ユーザのアカウントに、前記物品の買取価格に相当するバリューをチャージする、ことを含む動作を実行し得る。
【0021】
(11)実施形態に係る方法は、物品によってバリューをチャージするためにコンピュータによって実行されるコンピュータ実装方法であり得る。実施形態に係る方法は、物品の買い手である第1ユーザによって操作される第1アプリケーション、及び、バリューを使用するための第2アプリケーションであって、物品の売り手である第2ユーザによって操作される前記第2アプリケーションの少なくともいずれか一方のアプリケーションにおいて行われた操作に基づいて、前記物品の買取の当事者である前記第1ユーザ及び前記第2ユーザを関連付け、前記第1アプリケーション、及び、第2アプリケーションの少なくともいずれか一方において、前記物品の買取の取引を成立させるための操作が行われると、前記第2ユーザのデータ並びに前記物品のデータを少なくとも含む取引データを取引データベースに記録し、前記第2アプリケーションにおける前記第2ユーザのアカウントに、前記物品の買取価格に相当するバリューをチャージする、ことを含み得る。
【0022】
(12)実施形態に係るコンピュータプログラムは、前記第1アプリケーション、及び、前記第2アプリケーションの少なくともいずれか一方のアプリケーションにおいて行われた操作に基づいて、前記物品の買取の当事者である前記第1ユーザ及び前記第2ユーザを関連付け、前記第1アプリケーション、及び、第2アプリケーションの少なくともいずれか一方において、前記物品の買取の取引を成立させるための操作が行われると、前記第2ユーザのデータ並びに前記物品のデータを少なくとも含む取引データを取引データベースに記録し、前記第2アプリケーションにおける前記第2ユーザのアカウントに、前記物品の買取価格に相当するバリューをチャージする、ことを含む動作をコンピュータに実行させ得る。
【0023】
<2.バリューチャージ装置、システム、コンピュータ実装方法、及び、コンピュータプログラムの例>
【0024】
以下、図面に基づいて、実施形態をより詳細に説明する。
【0025】
図1は、バリューチャージ装置100を含むバリューチャージシステム10を示している。以下、バリューチャージ装置100を単に「装置100」ということがあり、バリューチャージシステム10を、単に「システム10」ということがある。装置100又はシステム10は、バリューの使用など、バリューのチャージ以外の用途に用いられることもあり得る。
【0026】
バリューは、電子マネー又はポイントなどの電子的な財産的価値をいう。バリューの単位は、法定通貨の単位(例えば、円、ドル又はユーロ等)と同じであってもよいし、ポイント数など法定通貨の単位とは異なるものであってもよい。バリューは、暗号資産であってもよい。
【0027】
バリューチャージ装置100は、例えば、1又は複数のコンピュータによって構成される。バリューチャージ装置100を構成する1又は複数のコンピュータは、例えば、インターネット等のネットワーク15上のサーバであり得る。バリューチャージ装置100を構成するコンピュータは、プロセッサ及び記憶装置を備える。記憶装置はプロセッサに接続されている。記憶装置は、例えば、一次記憶装置及び二次記憶装置を備える。一次記憶装置は、例えば、RAMである。二次記憶装置は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)又はソリッドステートドライブ(SSD)である。記憶装置は、プロセッサによって実行されるコンピュータプログラムを備える。プロセッサは、記憶装置に格納されたコンピュータプログラムを読み出して実行する。コンピュータプログラムは、バリューチャージのための様々な動作をコンピュータに実行させる命令を示すプログラムコードを有する。
【0028】
バリューチャージシステム10は、バリューチャージ装置100及びアプリケーション112,114を含み得る。アプリケーション112,114は、例えば、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータなどのコンピュータであるクライアント端末102,104にインストールされる。
【0029】
端末102,104を構成するコンピュータには、プロセッサ及び記憶装置を備える。記憶装置はプロセッサに接続されている。記憶装置は、例えば、一次記憶装置及び二次記憶装置を備える。一次記憶装置は、例えば、RAMである。二次記憶装置は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)又はソリッドステートドライブ(SSD)である。記憶装置は、プロセッサによって実行されるコンピュータプログラムとしてアプリケーション112又はアプリケーション114を備える。プロセッサは、記憶装置に格納されたコンピュータプログラムを読み出して実行する。コンピュータプログラムは、様々な動作をコンピュータに実行させる命令を示すプログラムコードを有する。
【0030】
端末102,104はネットワーク15を介して装置100と通信可能である。すなわち、コンピュータ上で動作するアプリケーション112,114は、装置100と通信可能である。また、アプリケーション112,114同士も通信可能であり得る。
【0031】
バリューチャージ装置100は、バリューを蓄えるためのユーザ4のユーザアカウントに、バリューをチャージするために使用される。ユーザ4のユーザアカウントに蓄えられたバリューは、ユーザ4が、アプリケーション114を利用することで、使用され得る。すなわち、ここでのユーザ4のユーザアカウントは、アプリケーション114におけるアカウントである。アプリケーション114におけるアカウントは、アプリケーション114専用のアカウントであってもよいし、バリューを使用可能な他のWalletサービスのアカウント(例えば、BANKITのアカウント)であって、アプリケーション114においても使用可能なものであってもよい。アカウントは、ブロックチェーンにおけるウォレットアドレスであってもよい。以下、アプリケーション114を、バリューアプリケーション114ということがある。
【0032】
バリューがチャージされるアカウントは、バリューによる支払い、ATMからの出金、銀行口座への出金、バリューの送信、及び他の種類のバリューへの交換の少なくとも一つ以上が行えるアカウントである。バリューがチャージされるアカウントは、少なくとも、バリューによる支払い及びATMからの出金の両方が行えるアカウントであるのが好ましく、そのようなアカウントとしては、BANKITのアカウントがある。BANKITは、ウォレットアプリケーションを利用してチャージされたバリューによるショッピング及び出金等が行えるWalletサービスである。このようなアカウントにバリューをチャージすることで、バリューの利用範囲が広くなり、好適である。
【0033】
バリューアプリケーション114は、ユーザのアカウントにあるバリューを使用するためのアプリケーションであり得る。すなわち、バリューアプリケーション114は、WalletサービスのためのWalletアプリケーションであり得る。実施形態のバリューアプリケーション114は、例えば、BANKITなどの他のWalletサービス(汎用Walletサービス)のアカウントを利用しつつ、独自のWalletサービスとして提供するホワイトラベルとしてのアプリケーションであり得る。
【0034】
バリューアプリケーション114が他のWalletサービスのアカウントを利用するものである場合、バリューアプリケーション114によってチャージされたバリューを、当該他のWalletサービスにおけるオリジナルのアプリケーションで使用することも可能である。
【0035】
バリューアプリケーション114は、コンピュータプログラムであり、例えば、ユーザ4のスマートフォンなどのクライアントコンピュータ104にインストールして利用される。バリューアプリケーション114は、SaaSとして、サーバにおいて実行されるアプリケーションであってもよい。
【0036】
バリューアプリケーション114は、アカウントにチャージされたバリューを使用するための機能として、バリューによる支払い、ATMからの出金、銀行口座への出金、バリューの送信、及び他の種類のバリューへの交換の少なくとも一つ以上の機能を有し得る。バリューを有するユーザは、バリューによる支払い機能を有するバリューアプリケーション114を利用して、バリューを支払うことによる商品の購入等が行える。
【0037】
バリューアプリケーション114を利用したバリューによる支払いは、例えば、支払を受ける店舗側の二次元コード(例えば、QRコード(登録商標))などのコードをバリューアプリケーション114によって読み取らせたり、バリューアプリケーション114に表示された二次元コード又はバーコードなどのコードを店舗側端末に読み取らせたりすること等を介して、支払いに用いられるユーザアカウントを支払いのための決済システムに取得させることによって行われる。
【0038】
また、バリューを有するユーザ4は、ATMからの出金機能を有するバリューアプリケーション114を利用して、ATMから、出金したいバリュー相当額の現金を出金することができる。バリューアプリケーション114を利用したバリューの出金は、例えば、ATMにおいて表示された二次元コードをバリューアプリケーション114によって読み取らせたり、バリューアプリケーション114に表示された二次元コード又はバーコードなどのコードをATMに読み取らせたりすること等を介して、当該ATMから出金されるユーザアカウントを出金システムに取得させることによって行われる。
【0039】
図1に示すバリューチャージ装置100は、ユーザ4のアカウントにバリューをチャージする。実施形態において、バリューのチャージには、一例として、物品40が用いられ得る。バリューをチャージしたいユーザ4は、バリューアプリケーション114を操作する。この操作を受けて、バリューチャージ装置100は、バリューアプリケーション114のユーザアカウントにバリューをチャージする。
【0040】
なお、バリューアプリケーション114において、バリューのチャージには、物品によるチャージのほか、現金支払い、クレジットカード決済、銀行引き落とし、又はデビットカード決済などの従来の金銭的な支払い方法によるチャージも併用し得る。バリューアプリケーション114において、金銭的な支払い方法によるチャージの操作がされたとき又はオートチャージの設定がされている場合にも、バリューチャージ装置100は、バリューアプリケーション114のユーザアカウントにバリューをチャージする。
【0041】
本実施形態によれば、金銭的な支払い方法によるバリューのチャージができるだけでなく、物品40によるバリューのチャージもできるため、ユーザが利用可能なバリューのチャージ方法が多くなる。また、物品40によってバリューをチャージし、そのバリューを他の物品の購入に利用したり、チャージされた物品をATM等から出金したりすることが可能になる。また、ユーザアカウントには、金銭的な支払い方法によってチャージされたバリューと、物品40によってチャージされたバリューとの両方が混在して存在し得る。したがって、ユーザは、チャージ方法を区別することなく、バリューを利用することができる。ただし、チャージ方法を区別してバリューがチャージされてもよい。
【0042】
実施形態においては、物品40の買い手である第1ユーザ2が、物品40の売り手である第2ユーザ4から物品40を買い取ると、バリューチャージ装置100が、第2ユーザ4のユーザアカウントにバリューをチャージする。バリューのチャージは、例えば、買い手である第1ユーザ2のユーザアカウントにあるバリューを、売り手である第2ユーザ4のユーザアカウントに送信(移転)することによって行われる。この場合、チャージされるバリューは、買い取られた物品40の買取価格に相当する数量のバリューであり得る。物品40の買取価格に相当する数量のバリューは、買取価格と同じ数量のバリューであってもよいし、買取価格から所定の手数料等を引いた数量のバリューであってもよい。
【0043】
なお、第1ユーザ2のアカウントは、第2ユーザ4のアカウントへバリューを送信可能なものであればよく、第2ユーザ4のアカウントとは種類が異なるものであってもよい。例えば、第1ユーザ2のアカウントは、銀行口座であり、第2ユーザ4のアカウントは、BANKITなどのWalletサービスのアカウントであり得る。この場合、第1ユーザ2の銀行口座から、第2ユーザ4のアカウントへバリューが送金される。
【0044】
物品40の買取の際には、買い手である第1ユーザ2の第1アプリケーション112と、売り手である第2ユーザ4のバリューアプリケーション114と、が利用され得る。以下では、バリューアプリケーション114を第2アプリケーション114という。買取に際して、第1アプリケーション112が実行される端末102の操作者は、例えば、第1ユーザ2(買取店)のスタッフ等である。端末102の操作者は、第2ユーザ4であってもよく、この場合、端末102は、無人端末であり得る。
【0045】
図2は、ユーザ4のアカウントにバリューをチャージする手順の一例を示している。以下、一例として、買取対象である物品40を有する第2ユーザ4が、その物品40を持参して、第1ユーザ2の端末102が設置された店舗等を訪問し、第2ユーザ4と第1ユーザ2とが対面した状態で、買取(対面買取)が行われるものとする。ただし、他の例として、無人端末である第1ユーザ2の端末102を第2ユーザが操作する状況で、物品40の買取がおこなわれてもよい。また、第1ユーザ2は、第2ユーザ4が訪問した店舗の遠隔にいてもよく、通話機能(ビデオ通話機能)を利用して第2ユーザ4と対話してもよい。
【0046】
図2のステップS210において、バリューチャージ装置100は、買取対象40の情報を取得する。買取対象40の情報は、例えば、買取対象である物品40の名称(品目)・数量、物品40の特徴、物品を撮影した画像データ、物品40の買取価格である。バリューチャージ装置100は、買取対象40の情報を、例えば、買い手である第1ユーザ2の第1端末102(第1アプリケーション112)から取得する。買取対象40の情報は、例えば、第1ユーザ2の端末102から取得される(ステップS211)。買取対象40の情報は、例えば、第1ユーザ2によって第1端末102に入力され、バリューチャージ装置100へ送信される。なお、バリューチャージ装置100は、買取対象40の情報の一部又は全部を、売り手である第2ユーザ4の第2端末104(第2アプリケーション114)から取得してもよい。
【0047】
バリューチャージ装置100は、買取当事者である第1ユーザ2及び第2ユーザを関連付ける(ステップS230)。この関連付けによって、買取対象40の買取当事者が特定される。なお、ステップS230の後に、物品40の情報を取得するステップS210が行われてもよい。ステップS210及びステップS230を両方実行することで、買取対象40及び買取当事者が特定される。買取対象40及び買取当事者の特定は、買取対象40のデータ及び買取当事者のデータを少なくとも含む取引データを生成するために有用である。
【0048】
バリューチャージ装置100は、第1ユーザ2及び第2ユーザを関連付けるため、第1端末102(第1アプリケーション112)及び第2端末104(第2アプリケーション114)の少なくともいずれか一方からのアクセスを受け付ける。アクセスは、第1端末102(第1アプリケーション112)及び第2端末104(第2アプリケーション114)の少なくともいずれか一方におけるユーザ2,4の操作に基づく。
【0049】
図2のステップS220Aは、第1ユーザ2及び第2ユーザを関連付けるために、第1ユーザ2及び第2ユーザ4側で行われる手順の第1例を示している。ステップS220Aにおいて、第2ユーザ4の第2端末104(第2アプリケーション114)は、第1ユーザ2から第2ユーザ4に対して提示(第1端末102の画面表示又は紙等への印刷による提示)された二次元コードを読み取って、第1ユーザ2の第1識別データ(例えば、第1ユーザ2のアカウント名)とバリューチャージ装置100のアクセス情報(例えば、バリューチャージ装置100のURL)とを取得する(ステップS221)。なお、第1ユーザ2の第1識別データは、取得したURL中に含まれていてもよい。
【0050】
そして、第2ユーザ4の第2端末104(第2アプリケーション114)は、取得したアクセス情報を用いて、バリューチャージ装置100へアクセスする(ステップS222)。第2端末104(第2アプリケーション114)は、買取当事者を識別するデータとして、第2ユーザ4の第2識別データ(例えば、第2ユーザ4のアカウント名等)と、取得した第1ユーザ2の第1識別データと、をバリューチャージ装置100へ与える。第2ユーザ4の第2識別データは、第2ユーザ4の氏名・住所・職業・年齢等を含むのが好ましい。
【0051】
第2端末104(第2アプリケーション114)からのアクセスを受けたバリューチャージ装置100は、買取当事者を識別するデータとして、第2ユーザ4の第2識別データと、第1ユーザ2の第1識別データと、を、第2端末104(第2アプリケーション114)から取得する。すると、バリューチャージ装置100は、買取対象40の買取当事者として、第1ユーザ2と第2ユーザ4とを関連付ける(ステップS230)。
【0052】
図2のステップS220Bは、第1ユーザ2及び第2ユーザを関連付けるために、第1ユーザ2及び第2ユーザ4側で行われる手順の第2例を示している。ステップS220Bにおいて、第1ユーザ2の第1端末102(第1アプリケーション112)は、第2ユーザ4から第1ユーザ2に対して提示(第2端末104の画面表示等)された二次元コード又はバーコード等のコードを読み取って、第2ユーザ4の第2識別データを取得する(ステップS223)。
【0053】
そして、第1ユーザ2の第1端末102(第1アプリケーション112)は、予め把握しているアクセス情報を用いて、バリューチャージ装置100へアクセスする(ステップS224)。第1端末102(第1アプリケーション112)は、買取当事者を識別するデータとして、第1ユーザ2の第1識別データと、取得した第2ユーザ4の第2識別データと、をバリューチャージ装置100へ与える。
【0054】
第1端末102(第1アプリケーション112)からのアクセスを受けたバリューチャージ装置100は、買取当事者を識別するデータとして、第1ユーザ2の第1識別データと、第2ユーザ4の第2識別データと、を、第1端末102(第1アプリケーション112)から取得する。すると、バリューチャージ装置100は、買取対象40の買取当事者として、第1ユーザ2と第2ユーザ4とを関連付ける(ステップS230)。
【0055】
以上のような手順が実行されることで、複数の第1ユーザ及び複数の第2ユーザがバリューチャージ装置100において設定されていても、実際に対面している個別の買取当事者(第1ユーザ2及び第2ユーザ4)を特定することができるとともに、バリューチャージ装置100において両当事者を関連付けることができる。
【0056】
なお、以上の例では、第1端末102(第1アプリケーション112)又は第2端末104(第2アプリケーション114)において行われる操作は、コードの読取のための操作であるが、それに限られない。例えば、当該操作は、第1端末102(第1アプリケーション112)と第2端末104(第2アプリケーション114)との間で、無線通信(例えば、近距離無線通信等)を行って、必要なデータを送受信するための操作であってもよい。
【0057】
バリューチャージ装置100は、ステップS210及びステップS230を両方実行することで、買取対象40及び買取当事者を特定する。買取対象40及び買取当事者の特定は、買取対象40のデータ及び買取当事者のデータを少なくとも含む取引データを生成するために有用である。また、バリューの送信元と送信先の特定をするのにも有用である。
【0058】
バリューチャージ装置100は、物品40(買取対象40)のデータ及び買取当事者のデータを少なくとも含む取引データを生成する。
【0059】
そして、バリューチャージ装置100は、買取のための取引画面を、第1端末102(第1アプリケーション112)及び第2端末104(第2アプリケーション114)の少なくともいずれか一方に、表示させる(ステップS241,S242)。取引画面には、取引データの一部又は全部が表示される。取引画面には、例えば、買取対象の物品の画像、買取価格、売り手である第2ユーザの氏名又は名称、バリューがチャージされる第2ユーザのアカウント名、買い手である第1ユーザの氏名又は名称などが表示される。
【0060】
例えば、取引画面は、第2アプリケーション114によって、第2ユーザ4の第2端末104のディスプレイ装置に表示され得る(ステップS241)。取引画面は、買取の取引を承認するボタン(アイコン)の表示を含み得る。第2ユーザ4は、第2アプリケーション114において、取引画面に表示された、買取の取引を承認(売り承認)するボタン(アイコン)を選択操作することによって、買取の取引を承認することができる(ステップS251)。第2ユーザ4が取引を承認する操作を行うと、第2アプリケーション114は、承認されたことを示す信号を、バリューチャージ装置100へ送信する(ステップS251)。
【0061】
買取の取引は、第2ユーザ4の操作(ステップS250)だけで成立したと判断されてもよいが、第1ユーザ2も買取の取引を承認(買い承認)する操作(例えば、ボタン(アイコン)の選択操作:ステップS270)することで、取引が成立したと判断されてもよい。第1ユーザ2が、第1アプリケーション112において、取引を承認する操作を行うと、第1アプリケーション112は、承認されたことを示す信号を、バリューチャージ装置100へ送信する(ステップS271)。なお、買取の取引は、第1ユーザ2の操作(ステップS270)だけで成立したと判断されてもよい。
【0062】
バリューチャージ装置100は、第1ユーザ2及び又は第2ユーザ4の少なくともいずれか一方の操作に基づいて、買取の取引が成立したと判断すると、物品40(買取対象40)のデータ及び買取当事者のデータを含む取引データを、取引データベース100Aに保存する(ステップS280)。これにより、買取対象40の取引記録が保存される。なお、買取当事者のデータは、売り手である第2ユーザ4の識別データ(氏名等)を含めば足りるが、買い手である第1ユーザ2の識別データを含んでいてもよい。また、取引データは、取引の年月日を含み得る。
【0063】
取引データベース100Aに記録される取引データは、古物商に義務付けられた取引記録事項を含むのが好ましい。この場合、買取対象の物品40が、取引記録義務の対象である古物であれば、取引データベース100Aを当該取引記録として利用できる。
【0064】
また、バリューチャージ装置100は、第1ユーザ2及び又は第2ユーザ4の少なくともいずれか一方の操作に基づいて、買取の取引が成立したと判断すると、売り手である第2ユーザ4のアカウントに物品40の買取価格に相当するバリューをチャージする(ステップS290)。したがって、第2ユーザ4のアカウントにおけるバリューの残高が増加する。バリューのチャージは、例えば、送信元である第1ユーザ2のアカウントから、送信先である第2ユーザ4のアカウントへバリューを送信(移転)することによって行われ得る。なお、バリューチャージ装置100の管理者等のアカウントから、第2ユーザ4のアカウントへバリューが送信されてもよい。
【0065】
このように、第2ユーザ4は、物品40を売って、バリューを得ることができる。第2ユーザ4は、得たバリューをATMから出金できる。また、第2ユーザ4は、得たバリューを支払いに利用できる。
【0066】
第2ユーザ4は、バリューを使用できる第2アプリケーションによって、物品40を売るための操作を行うことができる。物品40を売るために使用される第2アプリケーションにおけるアカウントにバリューがチャージされるため、第2ユーザ4は、物品40を売るために使用した第2アプリケーションを、バリューを使用するために利用でき好適である。
【0067】
また、買取価格の相当のバリューがアカウントにチャージされるため、買い手である第1ユーザ2は、売り手である第2ユーザ4へ買取価格相当の現金を渡す必要がない。このため、第1ユーザ2は買取のための現金を準備する必要がなく、好適である。
【0068】
なお、バリューチャージ装置100において、買い手となる第1ユーザ2として設定される者は、古物営業法における古物商許可を有している者に限られてもよい。この場合、バリューチャージ装置100の管理者は、買い手となり得る第1ユーザ2として設定されることを希望する者から、古物商許可証の提出を求め、古物商許可を有しているものと確認された者だけを、買い手となり得る第1ユーザ2として設定する。第1ユーザ2として設定された者は、第1ユーザ2としてのアカウントで、第1アプリケーション112にログインする。これにより、第1ユーザ2として設定された者は、第1アプリケーション112を利用することで、買い手になり得る。
【0069】
また、バリューチャージ装置100において、売り手となる第2ユーザ4として設定される者は、運転免許証などの本人確認書類によって、予め本人確認がなされた者に限られてもよい。この場合、バリューチャージ装置100の管理者は、売り手となり得る第2ユーザ4として設定されることを希望する者から、運転免許証の写しなどの本人確認書類の提出を求め、本人であることが確認されたものだけを、売り手となり得る第2ユーザ4として設定する。第2ユーザ4として設定された者は、第2ユーザ4としてのアカウントで、第2アプリケーション114にログインする。これにより、第2ユーザ4として設定された者は、第2アプリケーション114を利用することで、売り手になり得る。
【0070】
以上のように、第1ユーザ2が古物商許可を有する者であり、第2ユーザ4が本人確認済みの者であれば、買取対象が古物であっても、両者の第1アプリケーション112及び第2アプリケーション114の利用を通じて、適切な古物の取引として成立させることができる。
【0071】
なお、第2ユーザ4の本人確認は、予め行われていなくても、取引の際に行われればよい。また、第2ユーザ4の本人確認を予め行った上で、取引の際にも行ってもよい。取引の際の第2ユーザ4の本人確認は、例えば、第2アプリケーション114の操作者が、第2ユーザ4本人であるかどうかの確認になり得る。取引の際の第2ユーザ4の本人確認をすることで、第2アプリケーション114を第三者が利用して、取引を成立させることを防止することができる。
【0072】
取引の際の第2ユーザ4の本人確認は、スマートフォンなどの端末104を利用した本人確認のための様々な手法をとり得る。本人確認は、顔認証であってもよいし、端末104に送信された認証コードを利用する方式であってもよい。
【0073】
例えば、
図2のステップS250において、第2ユーザ4が取引承認操作を行った場合、第2ユーザ4の顔認証又は第2ユーザ4への認証コード送信による認証等によって、第2アプリケーション114の操作者の本人確認(ステップS260)を行い、バリューチャージ装置100が、本人であると確認した場合に限り、取引が成立したと判断し得る。なお、本人確認は、第2アプリケーションの起動時又はステップS220A,S220Bの時点など、ステップS260よりも先の時点で行われてもよい。
【0074】
以上のように、買取の取引を成立させるための操作としては、第2アプリケーション114の操作者の本人確認のための操作を含むのが好適である。取引の際に本人確認が行われることで、取引データが適正化される。
【0075】
図3以降は、
図1及び
図2に示すバリューチャージ装置100及びバリューチャージシステム10を、遊技場物品によるバリューチャージに応用した例を示している。以下の説明において、特に説明しない点については、前述のバリューチャージ装置100及びバリューチャージシステム10に関する説明が援用される。
【0076】
図3は、遊技場のプレイヤーに提供される遊技場物品の流通の一例を示している。ここでの遊技場物品は、一例として、プレイヤーに提供される景品である。景品は、一例として、三店方式における特殊景品である。特殊景品は、三店方式における業者が取り扱う物品であり、プレイヤーが、パチンコ玉又は現金等と交換可能な物品である。
【0077】
三店方式における業者は、遊技場1A,1B、景品交換所2、及び景品問屋3A,3Bである。ここで、遊技場は、1又は複数の遊技場(店舗)を運営する会社であってもよいし、個々の遊技場(店舗)であってもよい。景品交換所は、1又は複数の景品交換所(店舗)を運営する会社であってもよいし、個々の景品交換所(店舗)であってもよい。景品問屋は、1又は複数の景品問屋(店舗)を運営する会社であってもよいし、個々の景品問屋(店舗)であってもよい。
【0078】
パチンコ遊技者などのプレイヤー4は、パチンコ店などの遊技場1Aで、パチンコ玉を景品に交換することにより、景品を獲得する。つまり、遊技場1Aからプレイヤー4へ景品が提供される。プレイヤー4は、景品を景品交換所2で、法定通貨又は暗号資産などの財産的価値(バリュー)に交換することができる。つまり、プレイヤー4は、特殊景品を景品交換所2に販売し、その対価として、電子マネー又はポイントなどの財産的価値(バリュー)を得ることができる。すなわち、景品交換所2では、プレイヤー4が特殊景品の売り手となり、景品交換所2が買い手となって、特殊景品の買取の取引が行われる。本実施形態では、一例として、特殊景品を景品交換所2が買い取ることによって、プレイヤー4のアカウントにバリューがチャージされる。
【0079】
また、景品問屋3は、景品交換所2から景品を買い取り、遊技場1A,1Bに卸す。また、景品問屋3は、景品製造者5から景品を買い取り、遊技場1A,1Bに卸すこともできる。景品製造者5は、景品を製造し、販売する。
【0080】
このように、景品は、遊技場1A,1B、景品交換所2,景品問屋3を含む流通経路において移転する。
【0081】
景品には、ブロックチェーンのノンファンジブルトークンが付属し得る。ノンファンジブルトークン(非代替性トークン;NFT)は、非代替性の確保のため、ブロックチェーン20において、固有のトークン識別子(TokenID)を有する。トークン識別子は、他のNFTとの区別を可能にする。ノンファンジブルトークンは、例えば、景品が備えるコード(識別データ)と、ノンファンジブルトークンが備える識別子との対応付けがコンピュータに記録されることで、景品に付属する。
【0082】
図3において、システム10は、遊技場物品管理システム10として機能し得る。システム10は、例えば、1又は複数のコンピュータによって構成される。
図4に示すように、システム10は、一例として、サーバ51及び端末31を含み得る。端末31は、インターネットなどのネットワーク15を介して、サーバ51にアクセスし得る。サーバ51は、システム管理者によって管理・運用される。システム10は、ブロックチェーン20を利用し得る。システム10は、ブロックチェーン20を含み得る。
【0083】
図4に示すように、端末31は、一例として、遊技場端末31-1、交換所端末31-2、景品問屋端末31-3を含み得る。遊技場端末31-1は、遊技場1A,1Bに設置される端末、又は遊技場1A,1Bのスタッフによって使用される端末である。交換所端末31-2は、交換所2に設置される端末、又は交換所2のスタッフによって使用される端末である。景品問屋端末31-3は、景品問屋3に設置される端末、又は景品問屋3のスタッフによって使用される端末である。
【0084】
端末31は、一例として、プレイヤー端末31-4を含み得る。プレイヤー端末31-4は、プレイヤー4によって使用される端末である。
【0085】
なお、遊技場1A,1B、景品交換所2、景品問屋3、及びプレイヤー4は、システム10のユーザである。したがって、端末31-1,31-2,31-3,31-4それぞれは、ユーザ端末と呼ばれてもよい。
【0086】
端末31は、一例として、景品(物品)又はNFTの移転元端末として利用される。移転元端末は、売り手端末と呼ばれてもよい。また、端末31は、一例として、景品(物品)又はNFTの移転先端末として利用される。移転先端末は、買い手端末と呼ばれてもよい。例えば、プレイヤー4から交換所2へ景品が移転される場合、プレイヤー端末31-4が移転元端末として利用され、交換所端末31-2が、移転先端末として利用される。
【0087】
図5は、
図4に示す要素のうち交換所端末31-2及びプレイヤー端末31-4を、
図1の第1端末102及び第2端末104に対応させた図である。
図5では、交換所2が
図1の第1ユーザ2に相当し、プレイヤー4が
図1の第2ユーザ4に相当する。また、
図5では、サーバ51が、
図1のバリューチャージ装置100に相当する。
【0088】
ブロックチェーン20は、P2P(Peer to Peer)のコンピュータネットワークによって構成される。ブロックチェーン20は、NFTのレンタルが可能であるのが好ましい。NFTのレンタルは、NFTの所有者以外のユーザへ、NFTをレンタルすることである。NFTのレンタルによって、NFTの所有者以外のユーザが、そのNFTを利用することが可能になる。
【0089】
NFTのレンタル機能は、例えば、イーサリアムのEIP4907規格に規定されている。EIP4907は、イーサリアムのトークン規格であるERC721を拡張したものである。イーサリアム又はイーサリアムに準拠したブロックチェーンでは、EIP4907に基づいて、NFTをレンタルすることができる。
【0090】
EIP4907では、「user」という役割が追加されている。EIP4907「user」は、レンタルNFTの借り手であり、レンタルNFTの使用権者である。EIP4907の「user」は、ノンファンジブルトークンの所有者(owner)とは異なり、ノンファンジブルトークンを譲渡することはできない。ただし、EIP4907の「user」は、所有者と同様に、ノンファンジブルトークンを使用することはできる。このように、EIP4907の「user」は、所有者に比べて、ノンファンジブルトークンに対する権限が制約されている。
【0091】
ブロックチェーン20においては、ブロックチェーンアドレス間で取引が可能である。取引のトランザクションは、ブロックチェーン20の分散台帳に記録される。ブロックチェーンアドレスは、例えば、ブロックチェーン20におけるアカウントを示す。ブロックチェーンアドレスは、例えば、ウォレットアドレスである。ブロックチェーンアドレスは、例えば、外部所有アカウント(Externally Owned Account:EOA)である。例えば、あるユーザが、ブロックチェーン20にアカウントを有している場合、そのアカウントは、所定のブロックチェーンアドレス(ウォレットアドレス)を有する。
【0092】
図6においては、一例として、遊技場1Aのブロックチェーンアドレス25A、景品交換所2のブロックチェーンアドレス25B、景品問屋3のブロックチェーンアドレス25C、プレイヤー4のブロックチェーンアドレス25Dが示されている。これらのアドレス25A,25B,25C,25Dは、ユーザのウォレットアドレス(ウォレットのユーザアカウント)である。ブロックチェーン20に遊技場1A,景品交換所2、景品問屋3、プレイヤー4のアドレス25A,25B,25C,25Dが設定されていることで、これらのユーザ1A,2,3,4が関与する取引をブロックチェーン20に記録することができる。
【0093】
また、
図6においては、管理者5のブロックチェーンアドレス25Eが示されている。このブロックチェーンアドレス25Eは、管理者5のウォレットアドレス(ウォレットのユーザアカウント)である。ブロックチェーン20に管理者5のアドレス25Eが設定されていることで、管理者5が関与する取引をブロックチェーン20に記録することができる。
【0094】
図6において、遊技場1Aのアドレス25Aは「0x1111」である。景品交換所2のアドレス25Bは「0x2222」である。景品問屋3のアドレス25Cは「0x3333」である。プレイヤー4のアドレス25Dは「0x4444」である。管理者5のアドレス25Eは「0x1234」である。なお、
図6においては、遊技場、景品交換所、景品問屋、及びプレイヤーそれぞれのアドレス25A,25B,25C,25Dは、一つずつしか設定されていないが、遊技場、景品交換所、景品問屋、及びプレイヤーは、それぞれ、複数存在し得るため、それぞれ複数設定されていてもよい。すなわち、ブロックチェーン20には、複数の遊技場それぞれ、複数の景品交換所それぞれ、複数の景品問屋それぞれ、及び複数のプレイヤーそれぞれのアドレスが設定され得る。
【0095】
ブロックチェーン20おいては、例えば、トークンの取引が可能である。トークンの取引は、ブロックチェーン20に記録される。ブロックチェーン20において取引可能なトークンとしては、例えば、ファンジブルトークン(代替性トークン;Fungible Token:FT)と、ノンファンジブルトークン(非代替性トークン;Non-Fungible Token:NFT)と、がある。ファンジブルトークンは、例えば、イーサリアム(Ethereum)におけるイーサ(Ether)などの暗号資産(ネイティブトークン)である。ファンジブルトークンは、企業又は個人などの特定の発行主体によってブロックチェーンにおいて発行される独自ファンジブルトークンであってもよい。ファンジブルトークンは、チャージされるバリューとして利用され得る。
【0096】
ブロックチェーン20において、トークンは、その所有者のブロックチェーンアドレスに対応付けて記録される。例えば、ユーザ1A,2,3,4又は管理者5が所有するノンファンジブルトークン又はファンジブルトークンは、ユーザ1A,2,3,4又は管理者5のブロックチェーンアドレス25A,25B,25C,25D,25Eに対応付けて記録される。
【0097】
ブロックチェーン20に設定されたアドレス25A,25B,25C,25D,25Eは、NFTの取引の記録において、NFTなどのトークンの移転元アドレス又は移転先アドレスとして、移転されるNFTに関連付けてブロックチェーン20に記録され得る。例えば、プレイヤー4から交換所2へNFTが移転される場合、そのNFTが、プレイヤー4のアドレス(0x4444:移転元アドレス)から、交換所のアドレス(0x2222:移転元アドレス)に移転されたことが、ブロックチェーン20に記録される。
【0098】
ブロックチェーン20は、スマートコントラクト22を備え得る。システム10は、ブロックチェーン20に実装されたスマートコントラクト22を備え得る。スマートコントラクト22は、ブロックチェーンにおいて実行可能に実装されたソフトウェア(コンピュータプログラム)によって構成されている。スマートコントラクト22は、自動取引等の所定のプロトコルを自動的に実行する。実施形態のスマートコントラクト22は、NFTの送信(所有権又は使用権の移転)のための処理、NFTの生成のための処理、及びファンジブルトークン(バリュー)の送信(チャージ)のための処理のいずれか一つ以上の処理を実行し得る。
【0099】
前述のブロックチェーンアドレスは、スマートコントラクト22のコントラクトアドレスを示すこともある。コントラクトアドレスは、スマートコントラクト22が格納されているブロックチェーンアドレスである。
図3において、スマートコントラクトのコントラクトアドレスは、一例として、「0x8888」である。
【0100】
スマートコントラクト22は、例えば、スマートコントラクト22外のコンピュータから呼び出されることで、所定の処理を実行する。スマートコントラクト22は、例えば、管理者5又はユーザ1A,2,3,4から呼び出される。
【0101】
スマートコントラクト22によって実行される処理は、例えば、トークンの操作である。トークンの操作は、例えば、トークンの所有者変更又はトークンの使用者変更(使用者設定)である。トークンの所有者変更又はトークンの使用者変更の操作は、トークンの送信と呼んでもよい。すなわち、トークンの所有者を第1ブロックチェーンアドレスからブロックチェーンアドレスに変更することは、第1ブロックチェーンアドレスから第2ブロックチェーンアドレスへ、トークンを送信することもでもある。
【0102】
実施形態においては、一例として、このようなNFTの送受信に、景品401,402,403(物品)が利用される。換言すると、実施形態においては、景品401,402,403の移転に伴って、NFTも移転される。なお、景品401,402,403には、その景品の名称又は種類を示す文字又は記号が付されている。景品の名称又は種類を示す文字又は記号は、一例として、景品401については「AAA」であり、景品402については「BBB」であり、景品403については「CCC」である。一例として、景品401,402,403は所定の価格で買い取られ、景品の名称又は種類を示す文字又は記号は、その価格を示す文字又は記号でもあり得る。例えば、「AAA」の景品401の価格は¥5,000であり、「BBB」の景品402の価格は¥2,500であり、「CCC」の景品403の価格は¥1,000である。なお、景品401,402,403には、その景品の価格そのものが付されていてもよい。
【0103】
なお、トークンの操作は、トークンの所有者変更(送信)に限られず、トークンに関する何らかの処理であれば足りる。トークンの操作は、例えば、ノンファンジブルトークンの生成(発行)であってもよい。
【0104】
図7に示すようにサーバ51は、プロセッサ51A及び記憶装置51Bを備えるコンピュータによって構成され得る。記憶装置51Bは、プロセッサ51Aに接続されている。記憶装置51Bは、例えば、一次記憶装置及び二次記憶装置を備える。一次記憶装置は、例えば、RAMである。二次記憶装置は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)又はソリッドステートドライブ(SSD)である。記憶装置51Bは、プロセッサ51Aによって実行されるコンピュータプログラム51Cを備える。プロセッサ51Aは、記憶装置51Bに格納されたコンピュータプログラム51Cを読み出して実行する。コンピュータプログラム51Cは、後述の登録処理51F(買取処理)などの様々な処理をコンピュータに実行させる命令を示すプログラムコードを有する。
【0105】
サーバ51の記憶装置51Bは、対応データテーブル51Eを備え得る。対応データテーブル51Eは、後述のコード(識別データ)と、NFTのトークン識別子と、の対応を示す。対応データテーブル51Eによって、コード(識別データ)とNFTとが対応付けられる。
【0106】
コード(識別データ)とNFTとの対応関係が、対応データテーブル51Eに記録されていることで、コード(識別データ)を備える物品(景品など)を、NFTの操作に利用することが可能となる。すなわち、物品が備えるコード(識別データ)を、操作対象であるNFTの識別子として、利用することができる。サーバ51は、対応データテーブル51Eを参照することで、コード(識別データ)に対応するNFTを識別することができる。サーバ51は、識別したNFTに対する処理を行うことができる。
【0107】
コード(識別データ)は、一例として、固有識別子である。コードは、記号、文字、及び数字のいずれか又はそれらの組み合わせによって構成され得る。
図7では、一例として、コード(固有識別子):00:00:00:00:00:0aにはトークン識別子:token_id01が対応付けられ、コード:00:00:00:00:00:0bにはトークン識別子:token_id02が対応付けられ、コード:00:00:00:00:00:0cにはトークン識別子:token_id03が対応付けられている。
【0108】
コードとトークン識別子との対応を示す対応データは、サーバ51以外のブロックチェーン20外のコンピュータに記録されていてもよいし、ブロックチェーン20に記録されていてもよい。対応データは、ブロックチェーン20に記録されたNFTを構成するデータに含まれていてもよい。
【0109】
図8に示すように端末31は、プロセッサ31A及び記憶装置31Bを備えるコンピュータによって構成され得る。端末31を構成し得るコンピュータは、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット、ウェアラブルデバイスである。
【0110】
記憶装置31Bは、プロセッサ31Aに接続されている。記憶装置31Bは、例えば、一次記憶装置及び二次記憶装置を備える。一次記憶装置は、例えば、RAMである。二次記憶装置は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)又はソリッドステートドライブ(SSD)である。記憶装置31Bは、プロセッサ31Aによって実行されるコンピュータプログラム31Cを備える。プロセッサ31Aは、記憶装置31Bに格納されたコンピュータプログラム31Cを読み出して実行する。コンピュータプログラム31Cは、後述の登録処理31F(買取処理)などの様々な処理をコンピュータに実行させる命令を示すプログラムコードを有する。
【0111】
端末31は、コードを読み取るためのリーダ31Dを備える。リーダ31Dは、プロセッサ31Aに接続されており、読み取ったコードをプロセッサ31Aに送信できる。リーダ31Dは、端末31に内蔵されていてもよいし、端末31に外付けされていてもよい。
【0112】
リーダ31Dは、無線通信によってコードを読み取るものであってもよいし、カメラ又はその他の光学センサによってコードを読み取るものであってもよい。リーダ31Dによって読み取られるコードは、QRコード(登録商標)等の2次元コードのような機械読み取り形式で表されていてもよい。この場合、2次元コードをデコードすることで、元々のコードが得られる。
【0113】
リーダ31Dによって読み取られるコードは、物品が備え得る。コードを備える物品は、例えば、前述の遊技場物品であり、より具体的には、遊技場の景品(特殊景品)である。すなわち、実施形態に係る特殊景品は、リーダ31Dによって読み取られるコードを備えている。
【0114】
コードが記録される媒体の種類は、特に限定されないが、一例として、コードを有する媒体は、コードを有する集積回路40(integrated circuit:IC)である。コードは、集積回路に40に記録された固有識別子又はその他のデータであり得る。集積回路40は、例えば、固有識別子等のデータを記憶するメモリを備え、固有識別子等のデータを外部と通信可能に構成された集積回路モジュール(ICモジュール)であってもよい。集積回路モジュール40は、その形態に応じて、集積回路タグ(ICタグ)又は集積回路カード(ICカード)と呼ばれることがある。
【0115】
集積回路モジュール40は、接触式であってもよいし、非接触式であってもよい。接触集積回路モジュール(接触ICモジュール)は、リーダライタ装置などの外部通信機との接点を有し、接点が外部通信機に接触することで通信可能である。非接触集積回路モジュール40(非接触ICモジュール40)は、アンテナを有し、リーダ31Dと非接触で通信可能である。
【0116】
リーダ31Dは、複数のコードを一括して読み取り可能に構成されているのが好ましい。例えば、リーダ31Dは、無線通信によって、複数のICモジュール40(集積回路40)それぞれからコードを読み取る一括読取機能を備えているのが好ましい。一括読取機能を有するリーダ31Dは、例えば、読み取りのため電波を照射し、電波の照射範囲にある複数のICモジュールそれぞれから送信されたコード等を読み取ることができる。一括読取機能を有するリーダ31Dを利用すると、大量のコードを一括して読み取ることができ、作業性が向上する。
【0117】
図8に示すように集積回路40は、固有識別子などのデータを記憶するメモリ44を備える。メモリ44は、例えば、読み取り専用メモリ(Read Only Memory:ROM)である。集積回路40の固有識別子46は、読み取り専用メモリに記憶されるのが好ましい。メモリ44は、不揮発性メモリを備えるのが好ましい。不揮発性メモリ44は、読み取り専用メモリを構成し得る。集積回路40の固有識別子46は、不揮発性メモリ44に記憶されているのが好ましい。不揮発性メモリ44は、例えば、マスクROM、PROM,EPROM,EEPROM、又はFeRAM、又はフラッシュメモリである。
【0118】
集積回路40の固有識別子46は、集積回路40のメーカによって集積回路40に付与された、書き換え不能な固有識別子であるのが好ましい。集積回路40の固有識別子46(Unique Identifier:UID)は、他の集積回路と区別してその集積回路40を特定するために用いられる。メーカが集積回路40に付与した固有識別子46(UID)は、例えば、集積回路40の製造時にメモリ44に書き込まれる。固有識別子46は、遅くとも、メーカが集積回路40を出荷する時までにメモリ44に書き込まれている。集積回路40のメモリ44は、集積回路40の購入者又はユーザがデータを書き込み可能な領域を有し得る。ユーザ等がデータ書き込み可能なメモリ領域には、例えば、リーダ31Dによって読み取られるその他のデータが書き込まれ得る。
【0119】
固有識別子を有する非接触ICモジュールは、無線識別(Radio Frequency identification:RFID)装置とも呼ばれる。無線識別(RFID)装置は、固有識別子等のデータをリーダ31Dなどの外部無線通信機へ無線通信により送信する。送信されるデータは、メモリ44に記録されたデータであり、システム10が、操作するNFTを識別するために用いられるデータを含み得る。リーダ31Dは、無線識別装置(RFID)装置から送信された固有識別子等のデータを受信することで、固有識別子を読み取ることができる。無線識別(RFID)装置は、タグの形態を有する場合、無線識別(RFID)タグと呼ばれることもある。
【0120】
無線識別(RFID)装置は、近距離無線通信(Near Field Communication)装置であってもよい。近距離無線通信は、NFC規格に従った通信であるのが好ましい。NFCは、例えば、13.56MHz帯の周波数を使った無線通信である。近距離無線通信の通信距離は、10cm以下であるのが好ましい。近距離無線通信(NFC)装置は、タグの形態を有する場合、近距離無線通信(NFC)タグと呼ばれることもある。
【0121】
コードを備える媒体は、固有識別子を有する集積回路に限定されず、コードを示すその他の媒体であってもよい。コードは、例えば、印刷されたものであってもよい。
【0122】
図8に示すように、NFCタグ40は、アンテナ41と、アンテナ41に接続された無線回路42と、無線回路42に接続されたコントローラ43と、コントローラ43に接続されたメモリ44と、を備える。メモリ44には、NFCタグ40の固有識別子46が書き込まれている。メモリ44には、他のデータが書き込まれていてもよい。メモリ44は、例えば、EEPROMなどの不揮発性メモリである。
【0123】
実施形態においては、遊技場物品である景品401,402,403には、一例として、それぞれ、コードを備えるNFCタグ40が内蔵されている。
【0124】
図9に示すように、実施形態においては、一例として、NFCタグ40から、リーダ31Dを備える端末31へ、コード等が送信される。例えば、遊技場1Aのスタッフ、景品交換所2のスタッフ、景品問屋のスタッフ、又はプレイヤー4が、端末31(31-1,31-2,33-3,33-4)のリーダ31Dを、NFCタグ40にかざすことで、近距離無線通信によって、固有識別子46(コード)などのデータが、端末31へ送信される。リーダ31Dが読み取った固有識別子46(コード)は、サーバ51に送信される。リーダ31Dが読み取った固有識別子46(コード)は、システム10において、コードに対応するNFTを識別するために用いられ得る。
【0125】
複数の景品401,402,403は、コードの一括読み取りのため、例えば、景品の収納部450に収納される。収納部450は、例えば、電磁シールド機能を有し、コードの読み取り対象を、収納部450内にある物品401,402,403に限定することができる。
【0126】
リーダ31Dは、収納部450内に収納された1又は複数の景品401,402,403それぞれのNFCタグ40からコード(固有識別子)を読み取る。リーダ31Dを介して1又は複数のコードを取得した端末31は、取得したコードをサーバ51へ送信し得る。
【0127】
実施形態のシステム10は、リーダ31Dが読み取ったコードに対応するNFTに対する処理を実行することができる。また、リーダ31Dが、複数のコードを一括読み取りした場合、システム10は、一括読取した複数のコードに対応する複数のNFTに対する処理51Fをまとめて実行することができる。
【0128】
図7は、複数のコードに対応する複数のNFTに対する処理51Fの例を示している。処理51Fは、バッチ処理であるのが好ましい。バッチ処理は、複数の処理をまとめて実行することである。なお、ここでは、1つのNFTに対する処理を「ノンファンジブルトークン処理」又は「NFT処理」と呼ぶものとする。この場合、複数のNFTに対するバッチ処理は、複数のNFT処理をまとめて実行することである。
【0129】
複数のNFTに対するバッチ処理51Fによって、複数のNFTに対する処理を一括して自動的に実行することができる。したがって、複数のNFTそれぞれに対する処理を1つずつ実行するための操作が必要なく、煩雑さを回避して、処理を効率化できる。また、実施形態においては、複数のNFTが一括読取によって得られた複数のコードによって識別されるため、バッチ処理の対象となる複数のNFTを効率的に特定できる。すなわち、実施形態においては、複数のNFTに対する処理であっても、ユーザの負担は、1個のNFTに対する処理と同程度にできる。例えば、複数のコードを1回の読取操作で読み取り、複数のコードに対応する複数のNFTを、バッチ処理によって、一括して処理することができる。
【0130】
NFT処理は、ブロックチェーン20において記録される処理を含む。複数のNFT処理をバッチ処理することで、複数のNFTに関して、ブロックチェーン20において一括して記録することができる。
【0131】
NFTに関して、ブロックチェーンにおいて記録される処理は、例えば、NFTの移転である。NFTの移転は、例えば、NFTの所有者の変更である。NFTの移転は、レンタルNFTの使用者(借り手)の変更であってもよい。
【0132】
図10に示すように、バッチ処理51Fの実行により、ブロックチェーン20において、複数のNFTを一括して移転することができる。
図10では、NFT移転前において、移転元アドレス(0x1111)に4つのNFTが関連付けられている。したがって、移転元アドレス(0x1111)は、4つのNFTの所有者又は使用者(借り手)である。移転元アドレスの4つのNFTが有するトークン識別子(TokenID)として、それぞれ、token_id01,token_id02,token_id03,token_id04である。
【0133】
図10に示す例では、複数のNFTが、バッチ処理によって、移転元(現在の所有者又は使用者)から移転先(新たな所有者又は使用者)へ一括移転される。
図10では、複数のNFTの移転のため、景品401,402,403それぞれのNFCタグ40が有するコードが、リーダによって一括して読み取られる(
図9も参照)。ここで、景品401のタグ40には、コード(識別データ;固有識別子)として00:00:00:00:00:0aが記録されている。景品402のタグ40には、コード(識別データ;固有識別子)として00:00:00:00:00:0bが記録されている。景品403のタグ40には、コード(識別データ;固有識別子)として00:00:00:00:00:0cが記録されている。
【0134】
図7のテーブル51Eに示すように、コード:00:00:00:00:00:0aにはtoken_id01が対応付けられ、コード:00:00:00:00:00:0bにはtoken_id02が対応付けられ、コード:00:00:00:00:00:0cにはtoken_id03が対応付けられている。したがって、システム10は、テーブル51Eを参照し、一括読取した複数のコード(00:00:00:00:00:0a, 00:00:00:00:00:0b, 00:00:00:00:00:0c)から、バッチ処理51Fの対象となる複数のNFT(token_id01,token_id02,token_id03)を識別できる。システム10は、識別した複数のNFTを、移転元アドレスから移転先アドレスに移転(送信)するバッチ処理を実行する。
図10では、移転元アドレスが有する4つのNFT(token_id01,token_id02,token_id03,token_id04)のうち、読み取った3つのコードに対応する3つのNFT(token_id01,token_id02,token_id03)が、移転先アドレスへ一括移転される。
【0135】
複数のNFTの移転(送信;取引)は、ブロックチェーン20に記録される。ブロックチェーン20における取引記録は、各NFTについての移転元アドレス及び移転先アドレスを含み得る。各NFTは、各景品401,402,403に対応付いているため、NFTの取引記録は、物品40である景品401,402,403の取引データとなる。つまり、ブロックチェーン20は、物品40の取引データの記録のための取引データベースとして利用される。
【0136】
なお、NFTの移転においては、NFTの移転先は、適宜、ユーザ等によって、指定され得る。また、NFTの移転においては、移転元から移転先へ直接NFTが移転される必要はなく、移転元から経由アドレスを経由して移転先へ移転されてもよい。経由アドレスは、例えば、スマートコントラクト22のコントラクトアドレスであり得る。
【0137】
バッチ処理において、複数のNFTそれぞれに対するNFT処理は、同時に実行される必要はなく、バッチ処理中において順次実行されてもよい。
【0138】
図11は、バッチ処理を利用した遊技場物品の移転の登録処理51F(買取処理)の手順の一例を示している。実施形態に係るシステム10は、景品401,402,403などの遊技場物品の移転を管理する管理システム10であり得る。システム10は、景品401,402,403などの遊技場物品の移転(買取)に伴って、対応するNFTも移転させる。したがって、遊技場物品の移転を、NFTの移転としてブロックチェーン20(取引データベース)に記録することができる。ブロックチェーン20の記録は改竄が困難であるため、遊技場物品の移転を、ブロックチェーン20に記録することで、当該記録の信頼性・透明性を高めることができる。なお、
図11に示す処理51Fは、景品などの物品の移転(買取)の登録とは離れて、単に、複数のNFTの一括移転のための処理としても理解され得る。
【0139】
ブロックチェーン20には、移転される物品のコード(識別データ)を移転先とともに記録してもよいが、物品の移転を、物品に対応するNFTの移転として記録することで、物品の取引記録の保存に、ブロックチェーン20におけるNFTに関する基盤を利用できる。
【0140】
図11の登録処理51Fは、システム10に含まれる1又は複数のコンピュータによって実行される。以下では、一例として、サーバ51及び端末31が協働して登録処理51F,31Fを実行する。また、登録処理の一部は、スマートコントラクト22が実行してもよい。スマートコントラクト22は、サーバ51又は端末31などから呼び出され、ブロックチェーン20において、所定の処理を実行する。スマートコントラクト22は、例えば、NFT移転などのNFT処理22Aを実行する。スマートコントラクト22は、移転元のユーザのアカウントに、トークンを送信(チャージ)する処理を実行してもよい。
【0141】
スマートコントラクト22は、呼び出される毎に、指定された1個のNFTに対するブロックチェーン20における処理を実行するよう構成されていてもよい。この場合、複数のNFTのバッチ処理においては、スマートコントラクト22は、バッチ処理を実行するサーバ51等から、処理対象のNFTの数に応じた回数ほど呼び出される。また、スマートコントラクト22は、1回の呼び出しで、指定された複数のNFTに対するブロックチェーン20における処理を一括して実行するよう構成されていてもよい。つまり、スマートコントラクト22もバッチ処理をするよう構成されていてもよい。この場合、1回のスマートコントラクト22の呼び出しによって、複数のNFTの移転等が一括して行える。
【0142】
図11に示す登録処理51F、31Fでは、ステップS81において、サーバ51は、リーダ31Dによって読み取られた複数のコードを取得する。コードは、移転しようとする景品401,402,403から取得される。例えば、読み取られたコード等は、端末31が取得し、端末31からサーバ51へ送信され得る。コードを読み取る端末31(のリーダ31D)は、移転元の端末31(のリーダ31D)であってもよいし、移転先の端末31(のリーダ31D)であってもよい。また、コードは、移転元及び移転先の両方の端末31,31によって読み取られてもよい。
【0143】
ステップS82において、サーバ51は、移転当事者情報(買取当事者のデータ)を取得する。移転当事者は、移転元及び移転先を含む。移転当事者情報は、例えば、移転当事者のブロックチェーンアドレス(アカウント)又はそのブロックチェーンアドレスを識別し得るデータ、その他移転当事者を識別し得るデータによって表される。なお、移転元は、コードに対応するNFTの現在の所有者又は使用者であるから、サーバ51は、取得したコードに対応するNFTに関連付けられたブロックチェーンアドレスを参照することで、移転元のブロックチェーンアドレスを取得し得る。サーバ51は、移転元又は移転先の端末31から送信された、移転元のブロックチェーンアドレス等の移転元情報を受信してもよい。
【0144】
システム10は、移転先情報を、移転先の端末31から取得し得る。例えば、移転先の端末31は、そのブロックチェーンアドレス(例えば、0x2222)を、システム10に送信する。これにより、システム10は移転先情報を取得し得る。例えば、コードの読み取りが移転先の端末31によって行われる場合、移転先の端末31は、コードとともに、移転先端末31のブロックチェーンアドレス等をサーバ51へ送信し得る。サーバ51は、コードから移転元を識別し、コードとともに送信されたブロックチェーンアドレスを移転先として識別し得る。
【0145】
また、システム10は、移転先情報を、移転元の端末31から取得し得る。例えば、移転先の端末31は、移転先のブロックチェーンアドレスを、移転元の端末31に、無線通信等で与える。移転元の端末31は、取得した移転先ブロックチェーンアドレスを、システム10へ送信し得る。例えば、コードの読み取りが移転元の端末31によって行われる場合、移転元の端末31は、移転先の端末31から移転先のブロックチェーンアドレスを無線通信等で取得し、取得した移転先ブロックチェーンアドレスを読み取ったコードとともにサーバ51へ送信し得る。
【0146】
実施形態においては、移転当事者情報は、処理対象となる複数のNFTに共通する情報である。バッチ処理において、複数のNFTに対しては、同一のNFT処理が実行される。同一のNFT処理は、例えば、複数のNFTに共通の移転先情報が示す同一の移転先に、複数のNFTそれぞれを移転する処理である。バッチ処理によって、複数のNFTが共通の移転先に移転されるため、ユーザは、複数のNFTそれぞれに移転先を設定する操作をする必要がなく、操作が容易になる。また、バッチ処理にいては、複数のNFTに共通のNFT処理が実行されるため、ユーザは、複数のNFTそれぞれに施されるNFT処理の種類を指定する操作又はそれぞれのNFT処理の実行の可否を選択する操作をする必要がなく、操作が容易になる。
【0147】
端末31又はサーバ51は、読み取り結果等を含む表示データを表示装置に表示するための処理を実行する(ステップS83)。表示装置は、例えば、端末31が備えるディスプレイである。
図12は、表示装置に表示される表示データ91,92(
図2のステップS240の取引画面に相当)を示している。表示データ91,92は、画面表示のため、サーバ51等から、端末31の表示装置に提供される。
【0148】
図12には、第1表示データ91及び第2表示データ92が示されている。第1表示データ91は、移転元(例えば、景品の売り手;売却者)の端末31の表示装置に表示され得る。第2表示データ92は、移転先(例えば、景品の買い手;買取者)の端末31の表示装置に表示され得る。売り手は、例えば、プレイヤー4であり、買い手は、例えば、景品交換所2である。
【0149】
第1表示データ91及び第2表示データ92それぞれは、読み取られたコードに対応するNFTの取引処理を実行してよいかどうかを確認するための確認用表示データであり得る。
【0150】
第1表示データ91は、例えば、コードが移転元の端末31によって読み取られた後、その移転元の端末31の表示装置に表示される。例えば、サーバ51は、読み取られたコード(00:00:00:00:00:0a, 00:00:00:00:00:0b, 00:00:00:00:00:0c)を取得すると、そのコードに対応するNFT(token_id01,token_id02,token_id03)を、処理対象として識別する。
【0151】
サーバ51は、処理対象のNFTそれぞれに関連付けられた金額(価値データ;バリュー)を取得する。金額は、NFT付き景品の売却価格(買取価格)である。金額(価値データ;バリュー)は、法定通貨を単位とする数値でもよいし、暗号資産を単位とする数値でもよいし、その他電子的な価値を有するデータでもよい。金額は、NFT単独の売却価格(買取価格)とみなしてもよいし、景品単独の売却価格(買取価格)とみなしてもよい。なお、売却価格(買取価格)は、移転当事者に応じて異なり得る。NFTそれぞれに関連付けられた金額は、移転当事者毎に設定されていてもよい。この点については後述される。
【0152】
NFTに関連付けられた金額は、NFTに関連付けて、サーバ51その他のブロックチェーン外のコンピュータに記録されていてもよいし、NFTに関連付けてブロックチェーンに記録されていてもよい。ブロックチェーン20に記録されたデータの改竄は困難であるため、NFTに関連付けられた金額がブロックチェーン20に記録されていると、金額の改竄を防止し、景品の取引の透明性を担保できる。なお、金額をブロックチェーン20に記録した場合、金額の柔軟な変更が困難なことがあるが、取引価格(売却価格又は買取価格)が固定の場合には特に問題はない。
【0153】
一例として、
図10に示すように、token_id01のNFTには、NFT付き景品の売却価格(買取価格)が¥5,000であることが、token_id01のNFTに関連付けてブロックチェーン20に記録されている。token_id02のNFTには、NFT付き景品の売却価格(買取価格)が¥2,500であることが、token_id02のNFTに関連付けてブロックチェーン20に記録されている。token_id03及びtoken_id04のNFTには、それぞれ、NFT付き景品の売却価格(買取価格)が¥1,000であることが、token_id03及びtoken_id04のNFTそれぞれに関連付けてブロックチェーン20に記録されている。
【0154】
なお、NFT付き景品又はNFTの価値は、NFTに関連付けられた画像データ等のコンテンツデータによって担保され得る。NFTは、例えば、プロスポーツ選手又はミュージシャンなどの価値のあるコンテンツデータ(デジタルデータ)を唯一無二にすることができる。したがって、NFT付き景品又はNFTは、そのNFTによって認証されたデジタルデータに応じた価値を有し得る。
【0155】
サーバ51は、処理対象として識別した1又は複数のトークン識別子(token_id01,token_id02,token_id03)に関連付けられた金額それぞれを取得し、それらの金額(価値データ)の合計値を計算する。一例として、3つのトークン識別子(token_id01,token_id02,token_id03)に関連付けられた金額の合計値は、¥8,500である。
【0156】
サーバ51は、確認用表示データ91の構成要素として、価値表示データを生成する。価値表示データは、合計値(¥8,500)とその内訳とを示す価値表示データを含む。
図12の第1表示データ91において、価値表示データは、「価格 合計 ¥8,500」の部分と、「内訳」及び「AAA ¥5,000 × 1 =\5,000」「BBB ¥2,500 × 1 =\2,500」「CCC ¥1,000 × 1 =\1,000」の部分である。価値表示データは、合計値の内訳のいずれか一方だけでもよい。第2表示データ92においても同様である。
【0157】
サーバ51は、確認用表示データ91の構成要素として、処理対象として識別したNFT(token_id01,token_id02,token_id03)を画面表示するためのデータをブロックチェーン20等から取得又は生成する。
図12の第1表示データ91において、NFT(token_id01,token_id02,token_id03)を画面表示するためのデータは、「対象NFT一覧」に示される3つの要素である。第1表示データ91において、「対象NFT一覧」には、「AAA」である景品401に対応するNFT(token_id01)及びその金額(\5,000)、「BBB」である景品402に対応するNFT(token_id02)及びその金額(\2,500)、「CCC」である景品403に対応するNFT(token_id03)及びその金額(\1,000)の3つの要素が示されている。第2表示データ92においても同様である。
【0158】
図12には示されていないが、確認用表示データ91,92は、処理対象の1又は複数のNFT(token_id01,token_id02,token_id03)それぞれに対応するコード(00:00:00:00:00:0a, 00:00:00:00:00:0b, 00:00:00:00:00:0c)を含んでもよい。すなわち、確認表示データ91は、リーダ31Dで読み取られた1又は複数のコード((00:00:00:00:00:0a, 00:00:00:00:00:0b, 00:00:00:00:00:0c))を含んでもよい。
【0159】
また、
図12に示される「AAA」「BBB」「CCC」のように、確認用表示データ91,92は、処理対象の1又は複数のNFTそれぞれに対応するコードを備える物品(景品401,402,403)に関するデータを含んでもよい。すなわち、確認用表示データ91,92は、コードが読み取られた物品(景品401,402,403)に関するデータを含んでもよい。物品(景品401,402,403)に関するデータは、「AAA」「BBB」「CCC」などの名称又は種類を示す文字・記号のほか、物品の金額又はその他の物品に関連するデータであってもよい。
【0160】
確認用表示データ91,92が、上記のデータを含むことで、取引当事者(移転元又は移転先)は、取引の対象となる物品(景品401,402,403)及び/又はNFTを把握又は確認することができる。
【0161】
確認用表示データ91,92は、移転当事者の相手方を示す情報を示し得る。相手方を示す情報は、例えば、相手方のブロックチェーンアドレス及び/又は相手方の名称又は氏名である。例えば、移転元(売却者)用の表示データ91の場合、相手方は、移転先(買取者:0x2222)である。移転先(買取者)用の表示データ92の場合、相手方は、移転元(売却者:0x1111)である。確認用表示データ91,92が相手方の情報を含むことで、移転当事者は、移転実行前に相手方を確認することができる。なお、この場合、相手方は、バッチ処理により一括実行される複数のNFT移転のための共通の相手方である。
【0162】
確認用表示データ91は、読み取ったコードに対応するNFTに対する処理(NFT処理)の実行を許可するかどうかを確認するためのものであり得る。複数のNFTに対するバッチ処理が実行される場合、この確認は、バッチ処理の実行を許可するかどうかを確認するためのものとなる。
【0163】
移転元における確認は、景品及びNFTを移転先へ移転(売却)するかどうかの確認となる(
図12の第1表示データ91参照)。この確認のため、第1表示データ91は、「売却しますか」の表示及び「はい」「いいえ」のボタン(グラフィカルユーザインターフェース:GUI)を含む。ユーザは、売却(移転)を許可する場合、「はい」のボタンをクリック又はタップするユーザ操作を行う。そのユーザ操作を行ったことを示す信号は、サーバ51に送信される。
【0164】
移転先における確認は、景品及びNFTを移転先へ移転(買取)するかどうかの確認となる(
図12の第2表示データ92参照)。この確認のため、第2表示データ92は、「買い取りますか」の表示及び「はい」「いいえ」のボタン(グラフィカルユーザインターフェース:GUI)を含む。ユーザは、買取(移転)を許可する場合、「はい」のボタンをクリック又はタップするユーザ操作を行う。そのユーザ操作を行ったことを示す信号は、サーバ51に送信される。
【0165】
実施形態においては、移転の許可のユーザ操作は、複数のNFTについて一括した単一の操作であるため、NFTを1個ずつ移転する場合に比べて、ユーザを少なくでき有利である。
【0166】
サーバ51は、移転元及び移転先の両方、又は、いずれか一方から、移転を許可するユーザ操作を受け付けると、移転が許可されたと判断し(ステップS84)、処理対象の複数のNFTを移転するためのバッチ処理を実行する(ステップS85)。
【0167】
バッチ処理は、処理対象の複数のNFTの移転及びその移転に伴う支払のための処理(バリューチャージの処理)を含む。NFTの移転は、例えば、
図10に示すように、NFTを移転元アドレス(0x1111)から移転先アドレス(0x2222)へ送信することである。支払い(バリューのチャージ)は、法定通貨等の支払いであってもよいし、ブロックチェーン20の暗号資産の支払、その他の価値データによる支払いであってもよい。実施形態においては、支払い(バリューのチャージ)は、複数のNFTの合計金額について行えばよいため、NFTを1個ずつ移転する場合に比べて、移転の処理が簡素化される。
【0168】
複数のNFTの移転及びその合計金額の支払いを含むバッチ処理は、一つのトランザクションとして構成され得る。トランザクションは、それを構成する個々の処理が独立して完了することはなく、トランザクションを構成する一連の処理が全て成功した場合にトランザクション全体として処理が完了する。トランザクションを構成する一部の処理が失敗した場合には、トランザクション全体の処理が失敗し、トランザクション全体の処理は行われなかったものとなる(処理の取消)。複数のNFTの移転及びその合計金額の支払いが、トランザクションとして構成されていることで、処理を安全に行える。また、処理対象となった複数のNFTの一部のNFTだけが移転されることを防止できる。
【0169】
実施形態に係るシステム10を利用したNFT付き景品401,402,403の流通の方式は、例えば、以下のとおりである。以下に説明する方式では、景品401,402,403及びそれに付属するNFTが、遊技場1A、プレイヤー4、景品交換所2及び景品問屋3の4者において、移転・流通する。
【0170】
景品問屋3は、NFTが付属した景品を遊技場1Aに販売する。すなわち、景品及びNFTが、景品問屋3(移転元)から遊技場1A(移転先)へ移転される。移転される前において、景品は景品問屋3によって所有され、景品に付属したNFTは景品問屋3のブロックチェーンアドレスにおいて所有されている。移転の際には、景品問屋端末31-3及び/又は遊技場端末31-1によって、1又は複数の景品それぞれが備えるコードが読み取られる。システム10は、読み取られたコードに対応するNFTを、景品問屋3のブロックチェーンアドレス(0x3333)から、遊技場1Aのブロックチェーンアドレス(0x1111)へ送信する。これにより、NFTの所有者が遊技場1Aになる。かかる景品の移転が、景品に対応するNFTの移転としてブロックチェーン20に記録される。NFTの移転に伴い、ブロックチェーン20においては、コードに対応するデータであるNFTと、景品の移転先である遊技場1Aのブロックチェーンアドレスと、が関連付けて記録される。
【0171】
NFTの移転に伴い、物理的な景品も、景品問屋3から遊技場1Aへ移転される。また、移転したNFT付き景品の対価が、遊技場1Aから景品問屋3に支払われる。移転は、複数の景品及びNFTが一括して行われ得る。移転が一括して行われるため、大量の景品及びNFTの販売が容易である。また、移転とともに支払い(バリューのチャージ)も行われる。
【0172】
遊技場1Aは、パチンコ玉等の遊戯媒体と交換される景品として、1又は複数のNFT付き景品を、プレイヤー4に提供する。すなわち、景品及びNFTが、遊技場1Aからプレイヤー4へ移転される。この交換の際には、遊技場端末31-1及び/又はプレイヤー端末31-4によって、1又は複数の景品それぞれが備えるコードが読み取られる。システム10は、読み取られたコードに対応するNFTを、遊技場1Aのブロックチェーンアドレス(0x1111)から、プレイヤー4のブロックチェーンアドレス(0x4444)へ送信する。これにより、NFTの所有者がプレイヤー4になる。かかる景品の移転が、景品に対応するNFTの移転としてブロックチェーン20に記録される。NFTの移転に伴い、ブロックチェーン20においては、コードに対応するデータであるNFTと、景品の移転先であるプレイヤー4のブロックチェーンアドレスと、が関連付けて記録される。
【0173】
NFTの移転に伴い、物理的な景品も、遊技場1Aからプレイヤー4へ移転される。プレイヤー4は、NFT付き景品を取得する対価として、パチンコ玉などの遊戯媒体又はその権利を、遊技場1Aへ渡す。
【0174】
プレイヤー4は、取得した景品を金銭又はバリューと交換するため、1又は複数のNFT付き景品を、景品交換所2に買い取ってもらう。すなわち、景品及びNFTが、プレイヤー4から景品交換所2へ移転される。この買取の際には、景品交換所端末31-2及び/又はプレイヤー端末31-4によって、1又は複数の景品それぞれが備えるコードが読み取られる。システム10は、読み取られたコードに対応するNFTを、プレイヤー4のブロックチェーンアドレス(0x4444)から、景品交換所2のブロックチェーンアドレス(0x2222)へ送信する。これにより、NFTの所有者が景品交換所2になる。かかる景品の移転が、景品に対応するNFTの移転としてブロックチェーン20(取引データベース)に記録される。NFTの移転に伴い、ブロックチェーン20においては、コードに対応するデータであるNFTと、景品の移転先である景品交換所2のブロックチェーンアドレスと、が関連付けて記録される。
【0175】
NFTの移転に伴い、物理的な景品も、プレイヤー4から景品交換所2へ移転される。また、移転したNFT付き景品の対価(バリュー)が、景品交換所2からプレイヤー4に支払われる(プレイヤー4のアカウントへのバリューのチャージ)。移転は、複数の景品及びNFTが一括して行われ得る。移転が一括して行われるため、大量の景品及びNFTの販売が容易である。また、移転とともに支払い(バリューのチャージ)も行われる。プレイヤー4は、第2アプリケーション114を使用して、チャージされたバリューを使用して、再度、遊技をすることができる(バリューの支払いにより玉等を借りる)。また、プレイヤー4は、第2アプリケーション114を使用して、チャージされたバリューを、ATMから出金することができる。
【0176】
景品交換所2は、1又は複数のNFT付き景品を、景品問屋3に販売する。すなわち、景品及びNFTが、景品交換所2から景品問屋3へ移転される。景品問屋3は、景品交換所2から購入したNFT付き景品を、再び、遊技場1A又は他の遊技場1Bに販売することができる。
【0177】
遊技場物品の流通において、実施形態のシステム10を利用すると、遊技場物品が備えるコードに対応するデータ(NFT)と、遊技場物品の移転先(及び移転元)のブロックチェーンアドレスとを、関連付けて、ブロックチェーン20に記録できる。ブロックチェーン20に記録されたデータは、改竄が困難であるため、遊技場物品の流通を確実に記録できる。この記録は、信頼性が高いため、遊技関係の統計データ、又は遊技関係のビッグデータとして有用である。
【0178】
しかも、移転に伴い、ブロックチェーン20に記録されるブロックチェーンアドレスは、遊技場1Aの第1ブロックチェーンアドレス(0x1111)、景品交換所2の第2ブロックチェーンアドレス(0x2222)、景品問屋3の第3ブロックチェーンアドレス(0x3333)を含むため、これら3者における景品の流通の記録が得られる。また、ブロックチェーン20記録されるブロックチェーンアドレスは、プレイヤー4の第4ブロックチェーンアドレス(0x4444)も含むため、プレイヤー4を含む4者における景品の流通の記録が得られる。
【0179】
上記の説明では、NFTの移転は、移転元から移転先へのNFT所有権の変動として行われる。つまり、ブロックチェーン20には、NFTの所有権の移転が記録される。ただし、NFTの移転は、移転元から移転先へのNFT使用権の変動として行われてもよい。この場合、ブロックチェーン20には、NFTの使用権の移転が記録される。NFTの移転がNFT使用権の変動として行われる場合、NFTの所有権は変動しなくてもよい。NFTの所有権は、例えば、NFT使用権の変動にかかわらず、システム10の管理者5が保持し続けることができる。
【0180】
図13は、NFTの移転をNFT使用権の変動として記録するブロックチェーン20を示している。この場合、使用権の設定には、例えば、EIP4907規格に規定されるレンタルNFTの機能が利用され得る。この場合、NFT使用権を有する者は、EIP4907における「user」(使用者)である。NFT使用権を有する者は、レンタルNFTの借り手である。
【0181】
図13では、レンタルNFTの使用者のブロックチェーンアドレスは、第1アカウントとして示され、レンタルNFTの所有者「owner」のブロックチェーンアドレスは、第2アカウントとして示されている。
図13では、第1アカウントは、遊技場1Aのアドレス25A(0x1111)と、景品交換所2のアドレス25B(0x2222)と、景品問屋3のアドレス25C(03333)と、プレイヤー4のアドレス25C(0x4444)である。すなわち、遊技場1A、景品交換所2、景品問屋3,及びプレイヤー4は、それぞれ、レンタルNFTの使用者(移転当事者)になり得る。また、
図13では、第2カウントは、管理者5のアドレス25E(0x1234)である。すなわち、管理者5は、NFT(token_id01,token_id02,token_id03,token_id04)の所有者である。管理者5は、NFTの所有者として、第1アカウント(移転当事者)のために、NFTの使用権移転・使用権設定などのNFTに対する処理を実行することができる。
【0182】
NFT所有者である管理者5は、システム10によって、NFT(token_id01,token_id02,token_id03,token_id04)の使用者を設定できる。
図13では、token_id01及びtoken_id02のNFTには、使用者として、景品問屋のアドレス0x3333が設定されている。token_id03のNFTには、使用者として、プレイヤーのアドレス0x4444が設定されている。token_id04のNFTには、使用者として、遊技場のアドレス0x1111が設定されている。
【0183】
例えば、遊技場1Aが、景品をプレイヤー4に提供する場合、まず、NFT所有権移転の場合と同様に、遊技場端末31-1及び/又はプレイヤー端末31-4によって、1又は複数の景品それぞれが備えるコードが読み取られる。
【0184】
そして、システム10は、読み取られたコードに対応するNFTの所有者として、スマートコントラクト22を呼び出し、NFT所有者の権限によって、そのNFTの使用者を、遊技場1Aのブロックチェーンアドレス(0x1111)から、プレイヤー4のブロックチェーンアドレス(0x4444)に変更する。この場合、スマートコントラクト22を呼び出して、NFT使用権移転の処理を行わせたのは、NFT所有者である管理者5であるから、ブロックチェーン20に支払うべき手数料(ガス代)は、管理者5が、所有するFT(ファンジブルトークン)などの暗号資産によって、ブロックチェーン20に支払う。したがって、移転当事者である遊技場1A及びプレイヤー4は、ガス代を支払う必要がない。他の移転当事者間でのNFT使用権の移転についても同様である。
【0185】
NFT使用者は、NFT使用権を自ら移転する権限を有していないため、NFT使用権の無断移転を防止できる。NFT移転が所有権移転によって行われる場合、プレイヤー4などが、第三者にNFTを無断で送信した場合に、管理者5ですら、そのNFTを取り戻すことが困難である。しかし、NFT移転が使用権移転によって行われる場合、NFT所有者は、使用権の設定・取消を行う権限を有するため、NFT使用権が誤って移転された場合であっても、管理者5が所有者権限で、NFT使用権の取消・再設定など行って、誤った移転を元に戻すことができる。
【0186】
なお、遊技場は、パチンコ店ではなくカジノであってもよく、遊技場物品は、NFT付きカジノチップであってもよい。この場合、カジノチップ及びNFTの移転は、カジノとプレイヤーとの間で生じる。また、コードを有する物品は、遊技場物品に限られず、他の物品であってもよい。
【0187】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
【符号の説明】
【0188】
1A :遊技場
1B :遊技場
2 :第1ユーザ(景品交換所)
3 :景品問屋
3A :景品問屋
3B :景品問屋
4 :第2ユーザ(プレイヤー)
5 :景品製造者
10 :バリューチャージシステム
15 :ネットワーク
20 :ブロックチェーン
22 :スマートコントラクト
22A :NFT処理
25A :ブロックチェーンアドレス
25B :ブロックチェーンアドレス
25C :ブロックチェーンアドレス
25D :ブロックチェーンアドレス
25E :ブロックチェーンアドレス
31 :端末
31-1 :遊技場端末
31-2 :景品交換所端末
31-3 :景品問屋端末
31-4 :プレイヤー端末
31A :プロセッサ
31B :記憶装置
31C :コンピュータプログラム
31D :リーダ
31F :登録処理
40 :物品(買取対象)
41 :アンテナ
42 :無線回路
43 :コントローラ
44 :不揮発性メモリ
46 :固有識別子
51 :サーバ
51A :プロセッサ
51B :記憶装置
51C :コンピュータプログラム
51E :対応データテーブル
51F :登録処理
91 :確認用表示データ
92 :確認用表示データ
100 :バリューチャージ装置
100A :取引データベース
102 :クライアント端末
104 :クライアント端末
112 :第1アプリケーション
114 :第2アプリケーション
401 :景品
402 :物品
403 :物品
403 :景品
450 :収納部