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特開2025-143203キャパシタ構造物を含む半導体装置及びこれを含むデータ記憶システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025143203
(43)【公開日】2025-10-01
(54)【発明の名称】キャパシタ構造物を含む半導体装置及びこれを含むデータ記憶システム
(51)【国際特許分類】
   H10B 43/27 20230101AFI20250924BHJP
   H10B 41/27 20230101ALI20250924BHJP
   H10B 43/35 20230101ALI20250924BHJP
   H10B 43/40 20230101ALI20250924BHJP
   H10B 41/35 20230101ALI20250924BHJP
   H10B 41/40 20230101ALI20250924BHJP
   H10D 30/01 20250101ALI20250924BHJP
   H10D 1/68 20250101ALI20250924BHJP
【FI】
H10B43/27
H10B41/27
H10B43/35
H10B43/40
H10B41/35
H10B41/40
H10D30/01 501
H10D1/68
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2025025492
(22)【出願日】2025-02-20
(31)【優先権主張番号】10-2024-0037165
(32)【優先日】2024-03-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110004381
【氏名又は名称】弁理士法人ITOH
(72)【発明者】
【氏名】李 泰坤
(72)【発明者】
【氏名】李 強仁
(72)【発明者】
【氏名】河 智恩
(72)【発明者】
【氏名】姜 敏圭
【テーマコード(参考)】
5F038
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
5F038AC05
5F038AC10
5F038EZ20
5F083EP02
5F083EP17
5F083EP22
5F083EP32
5F083EP76
5F083GA10
5F083JA35
5F083JA36
5F083JA37
5F083JA39
5F083JA40
5F083JA56
5F083PR03
5F083PR25
5F101BA01
5F101BA41
5F101BB02
5F101BD16
5F101BD22
5F101BD23
5F101BD30
5F101BD34
5F101BE07
5F101BH13
(57)【要約】      (修正有)
【課題】集積度及び信頼性が向上したキャパシタ構造物を含む半導体装置及びこれを含むデータ記憶システムを提供する。
【解決手段】半導体装置は、基板201、基板上の回路素子、回路素子と電気的に連結される下部配線構造物及び下部配線構造物と離隔するキャパシタ構造物200を含む周辺回路構造物と、周辺回路構造物上に配置されるプレート層、プレート層上でプレート層の上面に垂直方向Zに沿って互いに離隔して積層され、順次積層されるゲート電極及びゲート電極を貫通し、垂直方向に沿って延びるチャネル構造物を含むメモリセル構造物を含み、絶縁層IL1を含むキャパシタ構造物は、基板の上面に平行な第1方向Xに相互離隔し、垂直方向及び第1方向と交差する第2方向Yに延びる第1電極MC1a、ML1aを含む第1電極構造物210及び第1電極と交互に配置され、第2方向に延びる第2電極MC1b、ML1bを含む第2電極構造物220を含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板、前記基板上の回路素子、前記回路素子と電気的に連結される下部配線構造物、及び前記下部配線構造物と離隔するキャパシタ構造物を含む第1半導体構造物と、
前記第1半導体構造物上に配置されるプレート層、前記プレート層上で前記プレート層の上面に垂直方向に沿って互いに離隔して積層され、順次積層されるゲート電極、及び前記ゲート電極を貫通し、前記垂直方向に沿って延びるチャネル構造物を含む第2半導体構造物を含み、
前記キャパシタ構造物は、
前記基板の上面に平行な第1方向に相互離隔し、前記垂直方向、及び前記第1方向と交差する第2方向に延びる第1電極を含む第1電極構造物、及び
前記第1電極と交互に配置され、前記第2方向に延びる第2電極を含む第2電極構造物を含み、
前記第1電極及び前記第2電極のそれぞれは、第1側面を有する第1ウォールパターン(wall pattern)、及び前記第1ウォールパターン上で前記第1側面から延びる第2側面を有する第2ウォールパターンを含み、
前記第1及び第2電極の前記第1側面及び前記第2側面の境界における側面プロファイルは、非線形に変化する、半導体装置。
【請求項2】
前記第1側面は、前記垂直方向に上部に向かうにつれて前記第1方向への幅が広くなる線形形状を有し、
前記第2側面は、前記第1側面から延びて曲面形状を有する、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記キャパシタ構造物は、前記第1ウォールパターンの底面、前記第1ウォールパターンの前記第1側面及び前記第2ウォールパターンの前記第2側面を覆うバリア導電膜をさらに含む、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1電極構造物は、前記第1電極を連結し、前記第1方向に延びる第1連結部をさらに含み、
前記第2電極構造物は、前記第1連結部と前記第2方向に離隔し、前記第2電極を連結し、前記第1方向に延びる第2連結部をさらに含む、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1連結部の上面及び前記第2連結部の上面は、前記第2ウォールパターンの上面と同じレベルに配置される、請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1連結部の下面及び前記第2連結部の下面は、前記第1ウォールパターンの下面よりも高いレベルに配置される、請求項4に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記キャパシタ構造物は、
前記基板及び前記第1電極構造物の間に配置され、前記第1電極と重なる第1下部電極及び前記第1下部電極を連結し、前記第1方向に延びる第1下部連結部を含む第1下部電極構造物と、
前記基板及び前記第2電極構造物の間に配置され、前記第2電極と重なる第2下部電極及び前記第2下部電極を連結し、前記第1方向に延びる第2下部連結部を含む第2下部電極構造物を含み、
前記第1下部連結部は、前記第2連結部と重なり、
前記第2下部連結部は、前記第1連結部と重なる、請求項4に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記キャパシタ構造物は、
前記第1電極構造物上に配置され、前記第1電極と重なる第1上部電極及び前記第1上部電極を連結し、前記第1方向に延びる第1上部連結部を含む第1上部電極構造物と、
前記第2電極構造物上に配置され、前記第2電極と重なる第2上部電極及び前記第2上部電極を連結し、前記第1方向に延びる第2上部連結部を含む第2上部電極構造物を含み、
前記第1上部連結部は、前記第2連結部と重なり、
前記第2上部連結部は、前記第1連結部と重なる、請求項4に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第1上部電極構造物の前記垂直方向への高さは、前記第1電極構造物の前記垂直方向への高さよりも大きい、請求項8に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記第1上部電極及び前記第2上部電極のそれぞれは、第3側面を有する第3ウォールパターン、前記第3ウォールパターン上で前記第3ウォールパターンから延び、第4側面を有する第4ウォールパターンを含み、
前記第3側面及び前記第4側面の境界における側面プロファイルは、非線形に変化する、請求項8に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャパシタを含むキャパシタ構造物を含む半導体装置及びこれを含むデータ記憶システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
データ記憶を必要とするデータ記憶システムにおいて、高容量のデータを記憶することができる半導体装置が求められている。これにより、半導体装置のデータ記憶容量を増加させることができる方案が研究されている。また、高集積化された半導体装置が求められている。例えば、半導体装置の集積度を増加させるための方法のうち一つとして、メモリセル及び周辺回路領域を上下に配置した半導体装置が提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする技術的課題は、集積度及び信頼性が向上したキャパシタ構造物を含む半導体装置及びこれを含むデータ記憶システムを提供することである。
【0004】
但し、本発明の目的は上述した目的に限定されるものではなく、本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲で多様に拡張することができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態に係る半導体装置は、基板、上記基板上の回路素子、上記回路素子と電気的に連結される下部配線構造物、及び上記下部配線構造物と離隔するキャパシタ構造物を含む第1半導体構造物と、上記第1半導体構造物上に配置されるプレート層、上記プレート層上で上記プレート層の上面に垂直方向に沿って互いに離隔して積層され、順次積層されるゲート電極、及び上記ゲート電極を貫通し、上記垂直方向に沿って延びるチャネル構造物を含む第2半導体構造物を含み、上記キャパシタ構造物は、上記基板の上面に平行な第1方向に相互離隔し、上記垂直方向及び上記第1方向と交差する第2方向に延びる第1電極を含む第1電極構造物及び上記第1電極と交互に配置され、上記第2方向に延びる第2電極を含む第2電極構造物を含み、上記第1電極及び上記第2電極のそれぞれは、第1側面を有する第1ウォールパターン(wall pattern)、及び上記第1ウォールパターン上で上記第1側面から延びる第2側面を有する第2ウォールパターンを含み、上記第1側面及び上記第2側面の境界における側面プロファイルは、非線形に変わり得る。
【0006】
本発明の実施形態に係る半導体装置は、基板上に配置され、上記基板の上面に平行な第1方向に相互離隔し、上記第1方向と交差する第2方向に延びる第1下部電極及び上記第1下部電極を連結し、上記第1方向に延びる第1下部連結部を含む第1下部電極構造物と、上記第1下部電極と交互に配置され、上記第2方向に延びる第2下部電極及び上記第2下部電極を連結し、上記第1方向に延びる第2下部連結部を含む第2下部電極構造物と、上記第1下部電極構造物と上記第2下部電極構造物との間に配置される第1絶縁層と、上記第1下部電極上に配置される第1中間電極及び上記第1中間電極を連結し、上記第1方向に延び、上記第2下部連結部と垂直方向に重なる第1中間連結部を含む第1中間電極構造物と、上記第2下部電極上に配置される第2中間電極及び上記第2中間電極を連結し、上記第1方向に延び、上記第1下部連結部と上記垂直方向に重なる第2中間連結部を含む第2中間電極構造物と、上記第1中間電極構造物と上記第2中間電極構造物との間に配置される第2絶縁層を含み、上記第1中間電極及び上記第2中間電極のそれぞれは、第1側面MCSを有する第1ウォールパターン及び上記第1ウォールパターン上で上記第1側面から延びる第2側面を有する第2ウォールパターンを含み、上記第1側面及び上記第2側面の境界における側面プロファイルは、非線形に変わり得る。
【0007】
本発明の実施形態に係るデータ記憶システムは、基板上の回路素子、メモリセル、キャパシタ構造物、及び入出力パッドを含む半導体記憶装置と、上記入出力パッドを介して上記半導体記憶装置と電気的に連結され、上記半導体記憶装置を制御するコントローラを含み、上記キャパシタ構造物は、上記基板の上面に平行な第1方向に相互離隔し、上記第1方向と交差する第2方向に延びる第1電極及び上記第1電極を連結し、上記第1方向に延びる第1連結部を含む第1電極構造物と、上記第1電極と交互に配置され、上記第2方向に延びる第2電極及び上記第2電極を連結し、上記第1方向に延びる第2連結部を含む第2電極構造物と、上記第1電極構造物及び上記第2電極構造物の間に配置される絶縁層を含み、上記第1電極及び上記第2電極のそれぞれは、第1側面を有する第1ウォールパターン、及び上記第1ウォールパターン上で上記第1側面から延びる第2側面を有する第2ウォールパターンを含み、上記第1連結部の下面及び上記第2連結部の下面は、上記第1ウォールパターンの下面よりも高いレベルに配置されることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態に係る半導体装置及びこれを含むデータ記憶システムは、キャパシタ構造物及び上記キャパシタ構造物と同じレベルに配置される下部配線構造物を含むことができる。上記キャパシタ構造物の第1電極及び第2電極のそれぞれは、第1側面を有する第1ウォールパターンと上記第1側面から延びる第2ウォールパターンを含み、上記下部配線構造物は、周辺コンタクトプラグ及び上記周辺コンタクトプラグから延びるライン形状を有する周辺配線を含むことができる。これにより、上記キャパシタ構造物の第1電極及び第2電極の線幅粗さ(LWR、line width roughness)を改善し、上記下部配線構造物の周辺配線の配線整列度を改善して信頼性が改善された半導体装置及びこれを含むデータ記憶システムを提供することができる。
【0009】
但し、本発明の効果は上述した効果に限定されるものではなく、本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲で多様に拡張することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1a】本発明の実施形態に係る半導体装置の概略的なブロック図である。
図1b】実施形態に係る半導体装置の電圧発生器に含まれるチャージポンプ回路を示す回路図である。
図1c】実施形態に係る半導体装置の概略的な斜視図である。
図2a】半導体装置のキャパシタ構造物の一実施形態を示す概略的な斜視図である。
図2b図2aのキャパシタ構造物の第1及び第2下部電極構造物の一実施形態を示す平面図である。
図2c図2aのキャパシタ構造物の第1及び第2電極構造物の一実施形態を示す平面図である。
図3図2b及び図2cのキャパシタ構造物のI-I’線に沿った一実施形態を示す断面図である。
図4a】半導体装置の下部配線構造物の一実施形態を示す斜視図である。
図4b図4aの下部配線構造物の一実施形態を示す平面図である。
図5図4bの下部配線構造物のII-II’線に沿った一実施形態を示す断面図である。
図6a】半導体装置のキャパシタ構造物の他の一実施形態を示す斜視図である。
図6b図6aのキャパシタ構造物の第1及び第2上部電極構造物の一実施形態を示す平面図である。
図7図6bのキャパシタ構造物のIII-III’線に沿った一実施形態を示す断面図である。
図8a】半導体装置の下部配線構造物の他の一実施形態を示す斜視図である。
図8b図8aの下部配線構造物の一実施形態を示す平面図である。
図9図8bの下部配線構造物のIV-IV’線に沿った一実施形態を示す断面図である。
図10】本発明の実施形態に係る半導体装置の断面図である。
図11a】半導体装置の製造方法の一実施形態を示す図面である。
図11b】半導体装置の製造方法の一実施形態を示す図面である。
図11c】半導体装置の製造方法の一実施形態を示す図面である。
図11d】半導体装置の製造方法の一実施形態を示す図面である。
図11e】半導体装置の製造方法の一実施形態を示す図面である。
図11f】半導体装置の製造方法の一実施形態を示す図面である。
図11g】半導体装置の製造方法の一実施形態を示す図面である。
図12】本発明の実施形態に係る半導体装置を含むデータ記憶システムを概略的に示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施形態をより詳細に説明する。図面上の同一の構成要素については同一の参照符号を用い、同一の構成要素について重複する説明は省略する。
【0012】
図1aは、本発明の実施形態に係る半導体装置の概略的なブロック図である。
【0013】
図1aを参照すると、半導体装置10はメモリセルアレイ20及び周辺回路30を含むことができる。半導体装置10は、メモリ装置であることができ、例えば、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリまたはDRAM(dynamic random access memory)、SRAM(static random access memory)などの揮発性メモリであることができる。
【0014】
メモリセルアレイ20は、複数のメモリセルを含むことができる。上記複数のメモリセルは、複数のワードラインWLを介してローデコーダ33と連結されることができ、ビットラインBLを介して読み取り/書き込み回路35と連結されることができる。一例示において、同じ行に沿って配列される複数のメモリセルは同じワードラインWLに連結され、同じ列に沿って配列される複数のメモリセルは同じビットラインBLに連結されることができる。一部実施形態において、複数のメモリブロックを含み、各メモリブロックは複数のメモリセルを含むことができる。
【0015】
周辺回路30は、半導体装置10の外部からアドレスADDR、コマンドCMD、及び制御信号CTRLを受信することができ、半導体装置10の外部の装置とデータDATAを送受信することができる。周辺回路30は、ローデコーダ33、読み取り/書き込み回路35、制御ロジック37、及び動作に必要な様々な電圧を生成する電圧発生器38を含むことができる。実施形態によって、周辺回路30は、入出力回路、メモリセルアレイ20から読み出されたデータDATAの誤りを訂正するための誤り訂正回路など、様々なサブ回路をさらに含むことができる。
【0016】
制御ロジック37は、ローデコーダ33、電圧発生器38、及び上記入出力回路に連結されることができる。制御ロジック37は、半導体装置10の全体的な動作を制御することができる。制御ロジック37は、制御信号CTRLに応答して半導体装置10内で用いられる各種内部制御信号を生成することができる。例えば、制御ロジック37は、プログラム(program)動作または消去(erase)動作などのメモリ動作を実行する際に、ワードラインWL及びビットラインBLに提供される電圧レベルを調節することができる。
【0017】
ローデコーダ33は、アドレスADDRに応答して複数のメモリセルのうち一部を選択することができ、少なくとも1つのワードラインWLを選択することができる。ローデコーダ33は、選択されたワードラインWLにメモリ動作を実行するための電圧を伝達することができる。
【0018】
読み取り/書き込み回路35は、ビットラインBLを介してメモリセルアレイ20に連結されることができる。読み取り/書き込み回路35は、書き込みドライバ(writer driver)またはセンスアンプ(sense amplifier)を含むことができる。具体的には、プログラム動作時に、読み取り/書き込み回路35は書き込みドライバとして動作して、メモリセルアレイ20に記憶しようとするデータDATAによる電圧をビットラインBLに印加することができる。一方、読み取り動作時に、読み取り/書き込み回路35はセンスアンプとして動作してメモリセルアレイ20に記憶されたデータDATAを感知することができる。
【0019】
電圧発生器38は、コントローラ52、オシレーター54、及びチャージポンプ56を含むことができる。
【0020】
チャージポンプは、複数のチャージポンプを含み、複数のチャージポンプのそれぞれは、少なくとも1つのスイッチ素子と少なくとも1つのポンピングキャパシタを含むことができる。チャージポンプ56は、メモリセルアレイのワードラインWLに動作電圧を印加するために、ローデコーダ33を介して電流を提供することができる。
【0021】
コントローラ52は、オシレーター54の動作を制御することができる。例えば、コントローラ52は、半導体装置10のPVT(Process、Voltage、Temperature)情報及び供給される必要がある電源電圧のターゲットレベルのうち少なくとも1つに基づいて、上記複数のチャージポンプのうち1つの選択チャージポンプを決定することができる。コントローラ52は、選択チャージポンプを除いた残りのチャージポンプを非活性化させることができる。
【0022】
オシレーター54は、クロック信号CLKを出力することができる。オシレーター54は、コントローラ52からの制御信号VGCに応答して動作することができる。例えば、オシレーター54は、コントローラ52が伝送する制御信号VGCに応答して、上記複数のチャージポンプのうち少なくとも一部のチャージポンプにクロック信号CLKを出力することができる。
【0023】
図1bは、実施形態に係る半導体装置の電圧発生器に含まれるチャージポンプ回路を示す回路図である。
【0024】
図1bを参照すると、チャージポンプ回路56aは、複数のダイオードDIと複数のポンピングキャパシタCAP1及び出力キャパシタCAP2などを含むことができる。複数のダイオードDIは、互いに直列に連結され、複数のダイオードDI間のノードに複数のポンピングキャパシタCAP1が連結されることができる。一番目のダイオードは所定のレベルを有する電源電圧VCCが入力され、最後のダイオードは出力ノードに出力電流IOUTを出すことができる。
【0025】
複数のポンピングキャパシタCAP1のそれぞれは、クロック信号CLKまたはインバータによってクロック信号CLKと反対位相を有するように位相変換された相補クロック信号CLKBによって充電または放電されることができる。例えば、奇数番目のポンピングキャパシタCAP1は、クロック信号CLKによって充電または放電され、偶数番目のポンピングキャパシタCAP1は、相補クロック信号CLKBによって充電または放電されることができる。
【0026】
図1cは、実施形態に係る半導体装置の概略的な斜視図である。
【0027】
図1cを参照すると、半導体装置10は、第1半導体構造物である周辺回路構造物PERI及び第2半導体構造物であるメモリセル構造物CELLを含むことができる。メモリセル構造物CELLは、周辺回路構造物PERI上に配置されることができる。メモリセル構造物CELLは、図1aのメモリセルアレイ20が配置され、周辺回路構造物PERIは、図1aの周辺回路30が配置される領域であることができる。一部実施形態において、これとは反対にメモリセル構造物CELLが周辺回路構造物PERIの下に配置されることもできる。
【0028】
メモリセル構造物CELLは、第1領域R1及び第2領域R2を含むことができる。
【0029】
メモリセル構造物CELLの第1領域R1は、メモリセルアレイ20が配置される領域であることができる。メモリセル構造物CELLの第2領域R2は、上記メモリセルアレイ20のメモリセルを周辺回路30と電気的に連結するための領域に該当することができる。第2領域R2は、少なくとも一方向、例えば第1方向(X方向)において第1領域R1の少なくとも一端に配置されることができる。
【0030】
図1a及び図1bのチャージポンプ回路56、56aを成す複数個のポンピングキャパシタCAP1は、周辺回路構造物PERIに配置されることができる。例えば、複数個のポンピングキャパシタCAP1は、周辺回路構造物PERIでメモリセル構造物CELLの第2領域R2の下に配置されることができるが、これに限定されるものではない。他の一例示において、複数個のポンピングキャパシタCAP1は、周辺回路構造物PERIでメモリセル構造物CELLの第1領域R1の下に配置されることができる。
【0031】
図2aは、半導体装置のキャパシタ構造物の一実施形態を示す概略的な斜視図であり、図2bは、図2aのキャパシタ構造物の第1及び第2下部電極構造物の一実施形態を示す平面図であり、図2cは、図2aのキャパシタ構造物の第1及び第2電極構造物の一実施形態を示す平面図であり、図3は、図2b及び図2cのキャパシタ構造物のI-I’線に沿った一実施形態を示す断面図である。
【0032】
図2a~図3を参照すると、キャパシタ構造物200は、第1及び第2下部電極構造物210B、220B、上記第1及び第2下部電極構造物210B、220B上に配置される第1及び第2電極構造物210、220、第1及び第2下部電極構造物210B、220Bの間に配置される第1絶縁層IL0、並びに第1及び第2電極構造物210、220の間に配置される第2絶縁層IL1を含むことができる。
【0033】
キャパシタ構造物200は、図1a~図1cを参照して詳述したチャージポンプ回路56、56aのポンピングキャパシタCAP1を成すことができる。
【0034】
第1及び第2下部電極構造物210B、220Bは、基板201上に配置されることができる。第1下部電極構造物210B及び第2下部電極構造物220Bは、互いに異なる電位を有することができる。
【0035】
第1下部電極構造物210Bは、第1下部電極ML0a、及び第1下部電極ML0aを連結し、第1方向(X方向)に延びる第1下部連結部BCP1を含むことができる。第1下部電極ML0aは、第1下部連結部BCP1から第2方向(Y方向)に突出して延びるライン形状を有することができる。第1下部電極ML0aは、第1下部連結部BCP1から分岐する第1フィンガ部FP1を構成することができる。
【0036】
第2下部電極構造物220Bは、第2下部電極ML0b、及び第2下部電極ML0bを連結し、第1方向(X方向)に延びる第2下部連結部BCP2を含むことができる。第2下部電極ML0bは、第2下部連結部BCP2から第2方向(Y方向)に突出して延びるライン形状を有することができる。第2下部電極ML0bは、第2下部連結部BCP2から分岐する第2フィンガ部FP2を構成することができる。
【0037】
第2下部電極ML0bは、第1下部電極ML0aと交互に配置されることができる。第2下部連結部BCP2は、第2方向(Y方向)に第1下部連結部BCP1と離隔することができる。一例示において、第1下部電極ML0aと第1絶縁層IL0との間、及び第2下部電極ML0bと第1絶縁層IL0との間にバリア導電膜MB0が配置されることができる。例えば、バリア導電膜MB0は、第1下部電極ML0aの側面及び底面に延び、第2下部電極ML0bの側面及び底面に延びて配置されることができる。
【0038】
第1下部電極ML0a、第2下部電極ML0b、及び第1下部電極ML0aと第2下部電極ML0bとの間に配置される第1絶縁層IL0は、1つのキャパシタを成すことができる。第1下部電極ML0a、第2下部電極ML0b、及び第1絶縁層IL0によるキャパシタは、静電容量C0を有することができる。
【0039】
第1及び第2電極構造物210、220は、第1及び第2下部電極構造物210B、220B上に配置されることができる。第1電極構造物210及び第2電極構造物220は、互いに異なる電位を有することができる。本明細書では、第1電極構造物210は第1中間電極構造物と称されることができ、第2電極構造物220は第2中間電極構造物と称されることができる。
【0040】
第1電極構造物210は、第1電極MC1a、ML1a、及び上記第1電極MC1a、ML1aを連結し、第1方向(X方向)に延びる第1連結部CP1を含むことができる。第1電極MC1a、ML1aは、第1連結部CP1から第2方向(Y方向)に突出して延びるライン形状を有することができる。第1電極MC1a、ML1aは、第1連結部CP1から分岐する第1フィンガ部FP1を構成することができる。一例示において、第1電極MC1a、ML1aは、第1下部電極構造物210Bの第1下部電極ML0aと垂直方向(Z方向)に重なることができる。第1連結部CP1は、第2下部電極構造物220Bの第2下部連結部BCP2と垂直方向(Z方向)に重なることができる。
【0041】
第2電極構造物220は、第2電極MC1b、ML1b、及び上記第2電極MC1b、ML1bを連結し、第1方向(X方向)に延びる第2連結部CP2を含むことができる。第2電極MC1b、ML1bは、第2連結部CP2から第2方向(Y方向)に突出して延びるライン形状を有することができる。第2電極MC1b、ML1bは、第2連結部CP2から分岐する第2フィンガ部FP2を構成することができる。第2電極MC1b、ML1bは、第2下部電極構造物220Bの第2下部電極ML0bと垂直方向(Z方向)に重なることができる。第2連結部CP2は、第1下部電極構造物210Bの第1下部連結部BCP1と垂直方向(Z方向)に重なることができる。
【0042】
第2電極MC1b、ML1bは、第1方向(X方向)に第1電極MC1a、ML1aと交互に配置されることができる。第2連結部CP2は、第1連結部CP1と第2方向(Y方向)に離隔することができる。第1電極MC1a、ML1a及び第2電極MC1b、ML1bは導電性物質を含むことができる。例えば、タングステン(W)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)などの金属を含むことができるが、これに制限されるものではない。
【0043】
第1電極MC1a、ML1a及び第2電極MC1b、ML1bのそれぞれは、第1ウォールパターンMC1a、MC1b、及び第1ウォールパターンMC1a、MC1bから延びる第2ウォールパターンML1a、ML1bを含むことができる。一例示において、第1ウォールパターンMC1a、MC1bは、第1下部電極ML0a上に配置される第1-1ウォールパターンMC1a及び第2下部電極ML0b上に配置される第1-2ウォールパターンMC1bを含むことができる。
【0044】
第1ウォールパターンMC1a、MC1bは第1側面MCSを含み、第2ウォールパターンML1a、ML1bは第1側面MCSから延びる第2側面MLSを含むことができる。第1ウォールパターンMC1a、MC1bは、垂直方向(Z方向)に向かうにつれて線形に広がる第1方向(X方向)への幅を有することができる。第1側面MCSは線形形状を有することができる。第2ウォールパターンML1a、ML1bは、第1側面MCSから延びる第2側面MLSを有し、垂直方向(Z方向)に向かうにつれて非線形に広がる第1方向(X方向)への幅を有することができる。第2側面MLSは、曲面形状を有することができる。一例示において、第1側面MCS及び第2側面MLSの境界地点P1で側面プロファイルは非線形に変わり得る。
【0045】
第1ウォールパターンMC1a、MC1b及び第2ウォールパターンML1a、ML1bのそれぞれは、第2方向(Y方向)に延びるライン形状を有し、デュアルダマシン工程により形成されることができる。
【0046】
第1ウォールパターンMC1a、MC1bの底面、第1側面MCS、及び第2ウォールパターンML1a、ML1bの第2側面MLSは、第1バリア導電膜MBa、MBbによって覆われることができる。第1-1バリア導電膜MBaは、第1-1ウォールパターンMC1aの底面、第1-1ウォールパターンMC1aの第1側面MCS、第2-1ウォールパターンML1aの第2側面MLSに沿って延びることができる。第1-2バリア導電膜MBbは、第1-2ウォールパターンMC1bの底面、第1-2ウォールパターンMC1bの第1側面MCS、及び第2-2ウォールパターンML1bの第2側面MLSに沿って延びることができる。
【0047】
第1ウォールパターンMC1a、MC1bは、第2ウォールパターンML1a、ML1bと共に一体に形成されることができる。
【0048】
絶縁層IL0、IL1は、絶縁物質を含む絶縁層であることができ、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン炭化物、またはシリコン酸窒化物を含むことができる。
【0049】
バリア導電膜MB0、MBa、MBbは、チタン(Ti)、チタン窒化物(TiN)、タンタル(Ta)、タンタル窒化物(TaN)、タンタル炭窒化物(TaCN)、タングステン(W)、タングステン窒化物(WN)、タングステン炭窒化物(WCN)、ジルコニウム(Zr)、ジルコニウム窒化物(ZrN)、バナジウム(V)、バナジウム窒化物(VN)、ニオブ(Nb)、ニオブ窒化物(NbN)、及びこれらの組み合わせのうち少なくとも1つを含むことができるが、これに制限されるものではない。
【0050】
第1-1ウォールパターンMC1a、第1-2ウォールパターンMC1b、及び第2絶縁層IL1によって形成されたキャパシタは、第1静電容量C1を有することができる。第2-1ウォールパターンML1a、第2-2ウォールパターンML1b、及び第2絶縁層IL1によって形成されたキャパシタは、第2静電容量C2を有することができる。第2静電容量C2は、第1静電容量C1よりも大きいことができる。
【0051】
第1連結部CP1及び第2連結部CP2の垂直方向(Z方向)への高さは、第1電極MC1a、ML1a及び第2電極MC1b、ML1bの垂直方向(Z方向)への高さよりも小さいことができる。一例示において、第1連結部CP1の下面及び第2連結部CP2の下面は、第1ウォールパターンMC1a、MC1bの下面よりも高いレベルに配置されることができる。第1連結部CP1の下面及び第2連結部CP2の下面が第1ウォールパターンMC1a、MC1bの第1側面MCS及び第2ウォールパターンML1a、ML1bの第2側面MLSが接する境界地点P1よりも高いレベルに配置されたものと示したが、これに限定されず、第1連結部CP1の下面及び第2連結部CP2の下面は、上記境界地点P1と同じレベルに配置及び/または形成されることができる。
【0052】
実施形態に係る半導体装置は、第1電極MC1a、ML1a及び第2電極MC1b、ML1bを含むキャパシタ構造物200を含み、上記第1電極MC1a、ML1a及び第2電極MC1b、ML1bのそれぞれは、第1ウォールパターンMC1a、MC1b及び上記第1ウォールパターンMC1a、MC1B上の第2ウォールパターンML1a、ML1bを含むことができる。上記第1ウォールパターンMC1a、MC1b及び第2ウォールパターンML1a、ML1bは、デュアルダマシン工程によって形成されることによって第1電極MC1a、ML1a及び第2電極MC1b、ML1bの線幅粗さ(LWR、line width roughness)が改善されることができる。
【0053】
図4aは、半導体装置の下部配線構造物の一実施形態を示す斜視図であり、図4bは、図4aの下部配線構造物の一実施形態を示す平面図であり、図5は、図4bの下部配線構造物のII-II’線に沿った一実施形態を示す断面図である。
【0054】
図4a、図4b、及び図5を参照すると、下部配線構造物250は、図1cを参照して上述した周辺回路構造物PERIでメモリセル構造物CELLの第1領域R1の下に配置されることができる。下部配線構造物250は、周辺回路構造物PERIでメモリセル構造物CELLの第2領域R2の下に配置されたキャパシタ構造物200と第1方向(X方向)に離隔することができる。
【0055】
下部配線構造物250は、第1配線構造物250A及び第2配線構造物250Bを含むことができる。第1配線構造物250Aは、第2配線構造物250Bと第1方向(X方向)に交互に配置されることができる。
【0056】
第1配線構造物250Aは、第2方向(Y方向)に延びる第1下部配線251、上記第1下部配線251上に配置される第1周辺コンタクトプラグ253、及び上記第1周辺コンタクトプラグ253上に配置され、第2方向(Y方向)に延びる第1周辺配線255を含むことができる。
【0057】
第2配線構造物250Bは、第2方向(Y方向)に延びる第2下部配線252、上記第2下部配線252上に配置される第2周辺コンタクトプラグ254a、254b、及び上記第2周辺コンタクトプラグ254a、254b上に配置され、第2方向(Y方向)に延びる第2周辺配線256を含むことができる。
【0058】
第2下部配線252は、第1下部配線251と同じレベルに配置されることができる。第1下部配線251の底面、側面、及び第2下部配線252の底面及び側面は、バリア導電膜BLaによって覆われることができる。
【0059】
第1周辺コンタクトプラグ253は、第2周辺コンタクトプラグ254a、254bと同じレベルに配置されることができる。
【0060】
第1及び第2下部配線251、252は、第2方向(Y方向)に延びるライン形状を有することができる。第1周辺コンタクトプラグ253及び第2周辺コンタクトプラグ254a、254bは、コンタクト構造物として円柱形状を有することができる。第1周辺コンタクトプラグ253及び第2周辺コンタクトプラグ254a、254bはビアホール形状を有することができる。第1周辺配線255及び第2周辺配線256は、第2方向(Y方向)に延びるライン形状を有することができる。
【0061】
第1周辺コンタクトプラグ253は、第1下部配線251と第1周辺配線255との間で第1下部配線251上の中央領域に配置されることができる。但し、これに限定されず、第1周辺コンタクトプラグ253は、同じレベルに配置される第2周辺コンタクトプラグ254a、254bと交差するように配置されることができる。一例示において、第2周辺コンタクトプラグ254a、254bは、第2下部配線252上で第2方向(Y方向)に離隔する第2-1コンタクトプラグ254a及び第2-2コンタクトプラグ254bを含むことができる。
【0062】
第1及び第2周辺配線255、256の垂直方向(Z方向)への高さは、第1及び第2下部配線251、252の垂直方向(Z方向)への高さよりも高いことができる。
【0063】
第1周辺コンタクトプラグ253は、垂直方向(Z方向)に向かうにつれて幅が線形に増加することができる。第1周辺コンタクトプラグ253は第3側面CSを有し、上記第3側面CSは円柱の側面形状を有することができる。
【0064】
第1周辺配線255は、第1周辺コンタクトプラグ253の上面から延び、上記第1周辺コンタクトプラグ253の第3側面CSから延びる第4側面LSを有することができる。一例示において、第2周辺コンタクトプラグ254a、254bは、第1周辺コンタクトプラグ253と同様に、第3側面CSを有することができ、第2周辺配線256は第2周辺コンタクトプラグ254a、254bの上面と接触し、第2周辺コンタクトプラグ254a、254bの第3側面CSから延びる第4側面LSを有することができる。
【0065】
第1周辺コンタクトプラグ253の第3側面CS及び第1周辺配線255の第4側面LSが接する境界地点P2における側面プロファイルは非線形に変わり得る。第2周辺コンタクトプラグ254の第3側面CS及び第2周辺配線256の第4側面LSが接する境界地点P2でも同様に、側面プロファイルは非線形に変わり得る。
【0066】
第1周辺コンタクトプラグ253及び第1周辺配線255は、デュアルダマシン工程によって提供及び/または形成されることができる。第2周辺コンタクトプラグ254a、254b及び第2周辺配線256もデュアルダマシン工程によって提供及び/または形成されることができる。
【0067】
第1周辺配線255の上面及び第2周辺配線256の上面は、図3の第2ウォールパターンML1a、ML1bの上面と同じレベルに配置されることができる。一例示において、第1周辺配線255の上面及び第2周辺配線256の上面から第3側面CS及び第4側面LSが接する境界地点P2までの深さは、図3の第2ウォールパターンML1a、ML1bの上面から第1側面MCS及び第2側面MLSが接する境界地点P1までの深さよりも小さいことができる。
【0068】
実施形態に係る半導体装置は、キャパシタ構造物と第1方向(X方向)に離隔する下部配線構造物250を含み、上記下部配線構造物250は周辺コンタクトプラグ253、254a、254b及び上記周辺コンタクトプラグ253、254a、254b上の第1及び第2周辺配線255、256を含み、第1周辺コンタクトプラグ253と第1周辺配線255及び第2周辺コンタクトプラグ254a、254bと第2周辺配線256は、デュアルダマシン工程によって形成されることができる。これにより、第1及び第2周辺配線255、256の整列不良(ミスアライメント)を最小化して信頼性が改善された下部配線構造物250を提供することができる。
【0069】
図6aは、半導体装置のキャパシタ構造物の他の一実施形態を示す斜視図であり、図6bは、図6aのキャパシタ構造物の第1及び第2上部電極構造物の一実施形態を示す平面図であり、図7は、図6bのキャパシタ構造物のIII-III’線に沿った一実施形態を示す断面図である。
【0070】
図6aを参照すると、キャパシタ構造物200’の第1及び第2上部電極構造物210U、220Uを除いた残りの構成は、図2aのキャパシタ構造物200の構成と同一または類似であり得る。
【0071】
図6a~図7を参照すると、キャパシタ構造物200’は、第1及び第2下部電極構造物210B、220B、上記第1及び第2下部電極構造物210B、220B上に配置される第1及び第2中間電極構造物210L、220L、上記第1及び第2中間電極構造物210L、220L上に配置される第1及び第2上部電極構造物210U、220U、第1及び第2下部電極構造物210B、220Bの間に配置される第1絶縁層IL0、並びに第1及び第2中間電極構造物210L、220Lの間に配置される第2絶縁層IL1、並びに第1及び第2上部電極構造物210U、220Uの間に配置される第3絶縁層IL2を含むことができる。
【0072】
第1及び第2下部電極構造物210B、220Bは、図2bのキャパシタ構造物200の第1及び第2下部電極構造物210B、220Bに対応することができる。第1及び第2中間電極構造物210L、220Lは、図2cのキャパシタ構造物200の第1及び第2電極構造物210、220に対応することができる。
【0073】
第1及び第2上部電極構造物210U、220Uは、第1及び第2中間電極構造物210L、220L上に配置されることができる。第1上部電極構造物210U及び第2上部電極構造物220Uは互いに異なる電位を有することができる。
【0074】
第1上部電極構造物210Uは、第1上部電極MC2a、ML2a、及び第1上部電極MC2a、ML2aを連結し、第1方向(X方向)に延びる第1上部連結部UCP1を含むことができる。第1上部電極MC2a、ML2aは、第1上部連結部UCP1から第2方向(Y方向)に突出して延びるライン形状を有することができる。第1上部電極MC2a、ML2aは、第1上部連結部UCP1から分岐する第1フィンガ部FP1を構成することができる。一例示において、第1上部電極MC2a、ML2aは、第1中間電極構造物210Lの第1電極MC1a、ML1a及び第1下部電極構造物210Bの第1下部電極ML0aと垂直方向(Z方向)に重なることができる。第1上部連結部UCP1は、第2中間電極構造物220Lの第2連結部CP2及び第1下部電極構造物210Bの第1下部連結部BCP1と垂直方向(Z方向)に重なることができる。
【0075】
第2上部電極構造物220Uは、第2上部電極MC2b、ML2b、及び第2上部電極MC2b、ML2bを連結し、第1方向(X方向)に延びる第2上部連結部UCP2を含むことができる。第2上部電極MC2b、ML2bは、第2上部連結部UCP2から第2方向(Y方向)に突出して延びるライン形状を有することができる。第2上部電極MC2b、ML2bは、第2上部連結部UCP2から分岐する第2フィンガ部FP2を構成することができる。一例示において、第2上部電極MC2b、ML2bは、第2中間電極構造物220Lの第2電極MC1b、ML1b及び第2下部電極構造物220Bの第2下部電極ML0bと垂直方向(Z方向)に重なることができる。第2上部連結部UCP2は、第1中間電極構造物210Lの第1連結部CP1及び第2下部電極構造物220Bの第2下部連結部BCP2と垂直方向(Z方向)に重なることができる。
【0076】
第1上部電極MC2a、ML2a及び第2上部電極MC2b、ML2bは、第1方向(X方向)に交互に配置されることができる。第1上部連結部UCP1は、第2上部連結部UCP2と第2方向(Y方向)に離隔することができる。第1上部電極MC2a、ML2a及び第2上部電極MC2b、ML2bは、導電性物質を含むことができる。
【0077】
第1上部電極MC2a、ML2a及び第2上部電極MC2b、ML2bのそれぞれは、第3ウォールパターンMC2a、MC2b及び上記第3ウォールパターンMC2a、MC2bから延びる第4ウォールパターンML2a、ML2bを含むことができる。一例示において、第3ウォールパターンMC2a、MC2bは第2ウォールパターンML1a、ML1b上に接触することができる。第3ウォールパターンMC2a、MC2bは、第2-1ウォールパターンML1a上に配置される第3-1ウォールパターンMC2a及び第2-2ウォールパターンML1b上に配置される第3-2ウォールパターンMC2bを含むことができる。
【0078】
第1ウォールパターンMC1a、MC1bは第1-1側面MCS1を含み、第2ウォールパターンML1a、ML1bは第1-1側面MCS1から延びる第2-1側面MLS1を含むことができる。
【0079】
第3ウォールパターンMC2a、MC2bは第1-2側面MCS2を含み、第4ウォールパターンML2a、ML2bは第1-2側面MCS2から延びる第2-2側面MLS2を含むことができる。
【0080】
第1ウォールパターンMC1a、MC1b及び第3ウォールパターンMC2a、MC2bは、垂直方向(Z方向)に向かうにつれて第1方向(X方向)に線形に広がる幅を有することができる。第1-1側面MCS1及び第1-2側面MCS2は線形形状を有することができる。第2ウォールパターンML1a、ML1b及び第4ウォールパターンML2a、ML2bは、垂直方向(Z方向)に向かうにつれて第1方向(X方向)に非線形に広がる幅を有することができる。第2-1側面MLS1及び第2-2側面MLS2は、曲面形状を有することができる。
【0081】
第1-1側面MCS1及び第2-1側面MLS1の境界地点P1及び第1-2側面MCS2及び第2-2側面MLS2の境界地点P1’における側面プロファイルは非線形に変わり得る。
【0082】
第3ウォールパターンMC2a、MC2bの垂直方向(Z方向)への高さは、第1ウォールパターンMC1a、MC1bの垂直方向(Z方向)への高さよりも大きいことができる。但し、これに限定されるものではなく、第3ウォールパターンMC2a、MC2bの垂直方向(Z方向)への高さは、第1ウォールパターンMC1a、MC1bの垂直方向(Z方向)への高さと実質的に同一であることができる。
【0083】
第4ウォールパターンML2a、ML2bの垂直方向(Z方向)への高さは、第2ウォールパターンML1a、ML1bの垂直方向(Z方向)への高さよりも大きいことができる。一例示において、第2ウォールパターンML1a、ML1bの上面における第1方向(X方向)への幅は、第4ウォールパターンML2a、ML2bの上面における第1方向(X方向)への幅と実質的に同じであり得る。
【0084】
第3ウォールパターンMC2a、MC2b及び第4ウォールパターンML2a、ML2bのそれぞれは、第2方向(Y方向)に延びるライン形状を有し、デュアルダマシン工程によって形成されることができる。
【0085】
第3ウォールパターンMC2a、MC2bの底面、第3ウォールパターンMC2a、MC2bの第1-2側面MCS2及び第4ウォールパターンML2a、ML2bの第2-2側面MLS2は、第2バリア導電膜MB2a、MB2bによって覆われることができる。一例示において、第2-1バリア導電膜MB2aは、第3-1ウォールパターンMC2aの底面、第3-1ウォールパターンMC2aの第1-2側面MCS2及び第4-1ウォールパターンML2aの第2-2側面MLS2に沿って延びることができる。一例示において、第2-2バリア導電膜MB2bは、第3-2ウォールパターンMC2bの底面、第3-2ウォールパターンMC2bの第1-2側面MCS2及び第4-2ウォールパターンML2bの第2-2側面MLS2に沿って延びることができる。一例示において、第2バリア導電膜MB2a、MB2bは、第1バリア導電膜MBa、MBbと同じ物質を含むことができる。
【0086】
第3-1ウォールパターンMC2a、第3-2ウォールパターンMC2b、及び第3絶縁層IL2によって形成されたキャパシタは、第3静電容量C3を有することができる。第4-1ウォールパターンML2a、第4-2ウォールパターンML2b、及び第3絶縁層IL2によって形成されたキャパシタは、第4静電容量C4を有することができる。第4静電容量C4は、第3静電容量C3よりも大きいことができる。
【0087】
図8aは、半導体装置の下部配線構造物の他の一実施形態を示す斜視図であり、図8bは、図8aの下部配線構造物の一実施形態を示す平面図であり、図9は、図8bの下部配線構造物のIV-IV’線に沿った一実施形態を示す断面図である。
【0088】
図8a、図8b、及び図9を参照すると、下部配線構造物250’は、図1cを参照して周辺回路構造物PERIでメモリセル構造物CELLの第1領域R1の下に配置されることができる。下部配線構造物250’は、構造物PERIでメモリセル構造物CELLの第2領域R2の下に配置されたキャパシタ構造物200’と第1方向(X方向)に離隔することができる。
【0089】
下部配線構造物250’は、第1配線構造物250A’及び第2配線構造物250B’を含むことができる。第1配線構造物250A’は、第2配線構造物250B’と第1方向(X方向)に交互に配置されることができる。
【0090】
第1配線構造物250A’は、第2方向(Y方向)に延びる第1下部配線251、上記第1下部配線251上に配置される第1周辺コンタクトプラグ253、上記第1周辺コンタクトプラグ253上に配置され、第2方向(Y方向)に延びる第1周辺配線255、第1周辺配線255上の第3周辺コンタクトプラグ257a、257b、及び第3周辺コンタクトプラグ257a、257b上に配置され、第2方向(Y方向)に延びる第3周辺配線259を含むことができる。
【0091】
第1配線構造物250A’は、図4aの第1配線構造物250Aに第3周辺コンタクトプラグ257a、257b及び第3周辺配線259が付加した配線構造物であることができる。
【0092】
第2配線構造物250B’は、第2方向(Y方向)に延びる第2下部配線252、上記第2下部配線252上に配置される第2周辺コンタクトプラグ254a、254b、上記第2周辺コンタクトプラグ254a、254b上に配置され、第2方向(Y方向)に延びる第2周辺配線256、第2周辺配線256上の第4周辺コンタクトプラグ258、及び第4周辺コンタクトプラグ258上の第4周辺配線260を含むことができる。
【0093】
第2配線構造物250B’は、図4aの第2配線構造物250Bに第4周辺コンタクトプラグ258及び第4周辺配線260が付加した配線構造物であることができる。
【0094】
第1配線構造物250A’の第3周辺コンタクトプラグ257a、257bは、第2配線構造物250B’の第4周辺コンタクトプラグ258と同じレベルに配置されることができる。第3周辺配線259及び第4周辺配線260は、同じレベルに配置されることができる。
【0095】
第3周辺コンタクトプラグ257a、257b及び第4周辺コンタクトプラグ258は、コンタクト構造物として円柱形状を有することができる。第3周辺コンタクトプラグ257a、257b及び第4周辺コンタクトプラグ258はビアホール形状を有することができる。第3周辺配線259及び第4周辺配線260は、第2方向(Y方向)に延びるライン形状を有することができる。
【0096】
第3周辺コンタクトプラグ257a、257b及び第3周辺配線259は、デュアルダマシン工程によって提供及び/または形成されることができる。第4周辺コンタクトプラグ258及び第4周辺配線260もまた、上記デュアルダマシン工程によって提供及び/または形成されることができる。
【0097】
第3周辺コンタクトプラグ257a、257bは、第1周辺配線255と第3周辺配線259との間で第1周辺配線255上で第2方向(Y方向)に離隔する第3-1周辺コンタクトプラグ257a及び第3-2周辺コンタクトプラグ257bを含むことができる。第4周辺コンタクトプラグ258は、第2周辺配線256と第4周辺配線260との間で第2周辺配線256の中央領域に配置されることができる。但し、これに限定されず、第4周辺コンタクトプラグ258は、同じレベルに配置される第3周辺コンタクトプラグ257a、257bと交差するように配置されることができる。
【0098】
第3及び第4周辺配線259、260の垂直方向(Z方向)への高さは、第1及び第2周辺配線255、256の垂直方向(Z方向)への高さよりも高いことができる。
【0099】
第1周辺コンタクトプラグ253は、垂直方向(Z方向)に向かうにつれて幅が線形に増加することができる。第1周辺コンタクトプラグ253は第3-1側面CS1を有し、上記第3-1側面CS1は円柱の側面形状を有することができる。
【0100】
第1周辺配線255は、第1周辺コンタクトプラグ253の上面と接触し、上記第1周辺コンタクトプラグ253の第3-1側面CS1から延びる第4-1側面LS1を有することができる。
【0101】
第4周辺コンタクトプラグ258は、垂直方向(Z方向)に向かうにつれて幅が線形に増加することができる。第4周辺コンタクトプラグ258は第3-2側面CS2を有し、上記第3-2側面CS2は円柱の側面形状を有することができる。第3周辺コンタクトプラグ257a、257bは、第4周辺コンタクトプラグ258と同様に第3-2側面CS2を有することができる。
【0102】
第4周辺配線260は、第4周辺コンタクトプラグ258の上面から延び、上記第4周辺コンタクトプラグ258の第3-2側面CS2から延びる第4-2側面LS2を有することができる。
【0103】
第1周辺コンタクトプラグ253の第3-1側面CS1及び第1周辺配線255の第4-1側面LS1が接する境界地点P2及び第3周辺コンタクトプラグ257a、257bの第3-2側面CS2及び第3周辺配線259の第4-2側面LS2が接する境界地点P2’における側面プロファイルは非線形に変わり得る。
【0104】
第3周辺配線259の上面及び第4周辺配線260の上面は、図7の第4ウォールパターンML2a、ML2bの上面と同じレベルに配置されることができる。一例示において、第3周辺配線259の上面及び第4周辺配線260の上面から第3-2側面CS2及び第4-2側面LS2が接する境界地点P2’までの深さは、図7の第4ウォールパターンML2a、ML2bの上面から第1-2側面MCS2及び第2-2側面MLS2が接する境界地点P1’までの深さよりも小さいことができる。
【0105】
図10は、本発明の実施形態に係る半導体装置の断面図である。
【0106】
図10を参照すると、半導体装置10は、基板201を含む周辺回路構造物PERI及びプレート層101を含むメモリセル構造物CELLを含むことができる。
【0107】
周辺回路構造物PERIは、基板201、基板201内の不純物領域205及び素子分離領域209、基板201上に配置された回路素子221、周辺領域絶縁層290、下部配線構造物250を含むことができる。
【0108】
基板201は、第1方向(X方向)と第2方向(Y方向)に延びる上面を有することができる。基板201には、素子分離領域209によって活性領域が定義されることができる。上記活性領域の一部には、不純物を含む不純物領域205が配置されることができる。基板201は、半導体物質、例えば、IV族半導体、III-V族化合物半導体またはII-VI族化合物半導体を含むことができる。基板201はバルクウェハまたはエピタキシャル層として提供されることもできる。例えば、基板201はバルクシリコンまたはSOI(silicon-on-insulator)であり得る。
【0109】
回路素子221は、プレーナ(planar)トランジスタを含むことができる。各回路素子221は、回路ゲート誘電層222、スペーサ層224、及び回路ゲート電極225を含むことができる。回路ゲート電極225の両側において、基板201内にソース/ドレイン領域として不純物領域205が配置されることができる。
【0110】
絶縁層ILは、基板201上で回路素子221上に配置されることができる。周辺領域絶縁層290は、互いに異なる工程段階で形成された複数の絶縁層を含むことができる。絶縁層ILは、絶縁性物質からなることができる。
【0111】
下部配線構造物250は、回路素子221及び不純物領域205と電気的に連結されることができる。下部配線構造物250は、下部配線(例:図4aの第1下部配線251)、周辺配線(例:図4aの第1周辺配線255)、及び上記下部配線と上記周辺配線との間のコンタクトプラグ(例:図4aの第1周辺コンタクトプラグ253)で構成されることができる。上記下部配線及び上記周辺配線はライン状を有し、上記コンタクトプラグは、ビアホール形状を有することができる。上記下部配線構造物250によって回路素子221に電気信号が印加されることができる。図示していない領域で、回路ゲート電極225にも下部配線構造物250が連結されることができる。
【0112】
キャパシタ構造物200は、下部配線構造物250と第1方向(X方向)に離隔して周辺回路構造物PERIの第2領域R2上に配置されることができる。キャパシタ構造物200は、基板201の素子分離領域209上に配置されることができる。上記キャパシタ構造物200は、下部配線構造物250の下部配線、周辺配線、及び上記下部配線と上記周辺配線との間に配置される周辺コンタクトプラグと同じ工程で形成される下部電極、第1ウォールパターン、及び上記第1ウォールパターンから延びる第2ウォールパターンを含む第1及び第2電極を含むことができる。
【0113】
メモリセル構造物CELLは、第1及び第2領域R1、R2を有し、ソース構造物SS、ソース構造物SS上に積層されたゲート電極130、ゲート電極130と交互に積層される層間絶縁層140、ゲート電極130の積層構造物を貫通するように配置されるチャネル構造物CH、及びゲート電極130と連結され、垂直方向に延びるコンタクトプラグ170を含むことができる。メモリセル構造物CELLは、ゲート電極130の下に配置される水平絶縁層113、プレート層101を貫通するように配置される基板絶縁層121、コンタクトプラグ170上のスタッド185、及びゲート電極130を覆うセル領域絶縁層190をさらに含むことができる。
【0114】
メモリセル構造物CELLにおいて、第1領域R1はゲート電極130が垂直方向に積層され、メモリセルを成すか、またはコンタクトプラグ170と連結される領域であることができる。第2領域R2は、プレート層101の外側領域であることができる。
【0115】
ソース構造物SSは、順次積層されたプレート層101、第1水平導電層102、及び第2水平導電層104を含むことができる。プレート層101はプレートの形態を有し、半導体装置100の共通ソースラインの少なくとも一部として機能することができる。プレート層101は導電性物質を含むことができ、例えば、半導体物質を含むことができる。プレート層101は不純物をさらに含むことができる。プレート層101は、多結晶シリコン層などの多結晶半導体層またはエピタキシャル層として提供されることができる。
【0116】
第1及び第2水平導電層102、104は、チャネル構造物CHが配置された領域において、プレート層101の上面上に順次積層されて配置されることができる。第1水平導電層102は、半導体装置100の共通ソースラインの一部として機能することができ、例えば、プレート層101と共に共通ソースラインとして機能することができる。第1水平導電層102は、チャネル構造物CH内のチャネル層と直接連結されることができる。第1及び第2水平導電層102、104は半導体物質を含むことができ、例えば多結晶シリコンを含むことができる。
【0117】
水平絶縁層113は、第1水平導電層102と同じレベルでプレート層101上に配置されることができる。水平絶縁層113は、プレート層101上に交互に積層された第1及び第2水平絶縁層111、112を含むことができる。水平絶縁層113は、半導体装置100の製造工程において一部が第1水平導電層102と置換(replacement)された後に残存する層であることができる。水平絶縁層113は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン炭化物、またはシリコン酸窒化物を含むことができる。第1水平絶縁層111と第2水平絶縁層112は、互いに異なる絶縁物質を含むことができる。
【0118】
基板絶縁層121は、プレート層101、水平絶縁層113、及び第2水平導電層104を貫通するように配置されることができる。基板絶縁層121は、絶縁物質、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン炭化物、またはシリコン酸窒化物を含むことができる。
【0119】
ゲート電極130は、プレート層101上に垂直方向に離隔して積層されて、層間絶縁層140と共に積層構造物を成すことができる。上記積層構造物は、垂直方向に積層された下部及び上部積層構造物を含むことができる。ゲート電極130は、ストリング選択トランジスタを成す第1上部ゲート電極130U1、130U2、複数のメモリセルを成すメモリゲート電極130M、及び接地選択トランジスタを成す第2下部ゲート電極130L1、130L2を含むことができる。半導体装置100の容量に応じてメモリセルを成すメモリゲート電極130Mの個数が決定されることができる。
【0120】
ゲート電極130は、第1領域R1上に垂直方向に互いに離隔して積層され、x方向に沿って互いに異なる長さに延びて階段形態の段差構造を成すことができる。段差構造により、ゲート電極130は、下部のゲート電極130が上部のゲート電極130よりも長く延びて、層間絶縁層140から上部に露出するコンタクト領域130Pをそれぞれ有することができる。ゲート電極130は、端部領域であるコンタクト領域130Pでコンタクトプラグ170とそれぞれ連結されることができる。
【0121】
ゲート電極130は、金属物質、例えばタングステン(W)を含むことができる。実施形態によって、ゲート電極130は多結晶シリコンまたは金属シリサイド物質を含むことができる。ゲート電極130は、全体が同じ物質を含むことができる。例示的な実施形態において、ゲート電極130は拡散防止膜(diffusion barrier)をさらに含むことができ、例えば、上記拡散防止膜はタングステン窒化物(WN)、タンタル窒化物(TaN)、チタン窒化物(TiN)、またはこれらの組み合わせを含むことができる。
【0122】
層間絶縁層140は、ゲート電極130の間に配置されることができる。層間絶縁層140もゲート電極130と同様に、プレート層101の上面に、垂直方向に互いに離隔しx方向に延びるように配置されることができる。層間絶縁層140は、シリコン酸化物またはシリコン窒化物などの絶縁性物質を含むことができる。
【0123】
チャネル構造物CHは、ゲート電極130を貫通して垂直方向(Z方向)に延び、プレート層101と連結されることができる。チャネル構造物CHは、それぞれ1つのメモリセルストリングを成し、プレート層101上に行と列を成しながら互いに離隔して配置されることができる。チャネル構造物CHは、X-Y平面において、格子縞を形成するように配置されるか、一方向に千鳥状に配置されることができる。チャネル構造物CHは柱状を有し、プレート層101に近いほど狭くなる傾斜した側面を有することができる。
【0124】
チャネル構造物CHは、垂直方向に積層された下部及び上部チャネル構造物CH1、CH2を含むことができる。チャネル構造物CHは、下部チャネル構造物CH1と上部チャネル構造物CH2が連結された形態を有することができ、連結領域において幅の差による折り曲げ部を有することができる。但し、実施形態によって、垂直方向(Z方向)に沿って積層されるチャネル構造物の個数は多様に変更されることができる。チャネル構造物CHのそれぞれは、チャネルホール内に配置されたチャネル層、ゲート誘電層、チャネル埋め込み絶縁層、及び上端のチャネルパッドを含むことができる。
【0125】
コンタクトプラグ170は、ゲート電極130のコンタクト領域130Pと連結されることができる。コンタクトプラグ170は、セル領域絶縁層190の少なくとも一部を貫通し、上部に露出したゲート電極130のコンタクト領域130Pのそれぞれと連結されることができる。コンタクトプラグ170は、コンタクト領域130Pの下でゲート電極130を貫通し、第2水平導電層104、水平絶縁層113、及びプレート層101を貫通して、周辺回路構造物PERI内の下部配線構造物250と連結されることができる。
【0126】
コンタクトプラグ170は、コンタクト絶縁層160によってコンタクト領域130Pの下のゲート電極130と離隔することができる。コンタクトプラグ170は、基板絶縁層121によってプレート層101、水平絶縁層113、及び第2水平導電層104と離隔することができる。
【0127】
コンタクトプラグ170のそれぞれは、コンタクト領域130Pにおいて水平に拡張した形態を有することができる。コンタクトプラグ170は、垂直方向(Z方向)に沿って延びる垂直延在部170V及び垂直延在部170Vから水平方向に延びてゲート電極130と接触する水平延在部170Hを含むことができる。水平延在部170Hは、垂直延在部170Vの周囲に沿って配置され、ゲート電極130によって全体側面が囲まれることができる。コンタクトプラグ170は、コンタクト絶縁層160によって、コンタクト領域130Pの下のゲート電極130、すなわち電気的に連結されないゲート電極130と離隔することができる。
【0128】
コンタクトプラグ170は、導電性物質、例えば、タングステン(W)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、及びこれらの合金のうち少なくとも1つを含むことができる。一部実施形態において、コンタクトプラグ170は、側面及び底面に沿って延びるバリア層を含んだり、内部にエアギャップを有したりすることもできる。
【0129】
コンタクト絶縁層160は、コンタクト領域130Pの下でコンタクトプラグ170の各側面を囲むように配置されることができる。コンタクト絶縁層160は、コンタクトプラグ170のそれぞれの周囲で、垂直方向(Z方向)に沿って互いに離隔して配置されることができる。コンタクト絶縁層160は、ゲート電極130とそれぞれ実質的に同じレベルに配置されることができる。コンタクト絶縁層160は絶縁物質を含むことができ、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、またはシリコン酸窒化物を含むことができる。
【0130】
スタッド185は、メモリセル構造物CELL内のメモリセルと電気的に連結されるセル配線構造物を構成することができる。スタッド185はチャネル構造物CH及びコンタクトプラグ170と連結され、チャネル構造物CH及びゲート電極130と電気的に連結されることができる。スタッド185は金属を含むことができ、例えば、タングステン(W)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)などを含むことができる。
【0131】
セル領域絶縁層190は、ゲート電極130の積層構造物及びコンタクトプラグ170などを覆うように配置されることができる。セル領域絶縁層190は、絶縁性物質からなることができ、複数の絶縁層からなることもできる。
【0132】
貫通プラグ164及びキャパシタコンタクト165は、プレート層101の外側領域であるメモリセル領域CELLの第2領域R2に配置され、セル領域絶縁層190を貫通して周辺回路領域PERIに延びることができる。貫通プラグ164及びキャパシタコンタクト165は、メモリセル領域CELLのスタッド185と周辺回路領域PERIの下部配線構造物250と連結するように配置されることができる。貫通プラグ164及びキャパシタコンタクト165は、導電性物質を含むことができ、例えば、タングステン(W)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)などの金属物質を含むことができる。貫通プラグ164及びキャパシタコンタクト165は、コンタクトプラグ170と同じ工程段階で形成されて、同じ物質を含むことができ、同じ内部構造を有することができる。
【0133】
キャパシタ構造物200は、第2領域R2で配置され、周辺回路領域PERIとメモリセル領域CELLにわたって配置されることができる。キャパシタ構造物200は電荷を貯蔵する機能を実行することができる。キャパシタ構造物200は、第1電極構造物210、第2電極構造物220、及び絶縁層ILを含むことができる。キャパシタ構造物200は、素子分離領域209上に配置され、上記素子分離領域209と垂直方向に重なることができる。
【0134】
図11a~図11gは、半導体素子の製造方法の一実施形態を示す図面である。図11a~図11gを参照して、図10の周辺回路構造物PERIの下部配線構造物250及びキャパシタ構造物200の製造工程を説明する。
【0135】
図11aを参照すると、基板201上の第1絶縁層IL0、第1領域R1上の第1及び第2下部配線251、252、第2領域R2上の第1及び第2下部電極ML0a、ML0b、第1絶縁層IL0上の第2絶縁層IL1、第2絶縁層IL1上の導電性ライナー301、及び導電性ライナー301上の第1層間絶縁膜302を順次形成することができる。
【0136】
第1絶縁層IL0は基板201上に形成されることができる。第1及び第2下部配線251、252並びに第1及び第2下部電極ML0a、ML0bは、第1絶縁層IL0の上面に埋め込まれることができる。
【0137】
第1領域R1上の第1及び第2下部配線251、252並びに第2領域R2上の第1及び第2下部電極ML0a、ML0bは同じレベルで形成されることができる。第1及び第2下部配線251、252並びに第1及び第2下部電極ML0a、ML0bは、ダマシン工程によって形成されることができる。第1及び第2下部配線251、252と第1絶縁層IL0との間にバリア導電膜BLaが形成されることができる。第1及び第2下部電極ML0a、ML0bと第1絶縁層IL0との間にバリア導電膜MB0が形成されることができる。
【0138】
第1絶縁層IL0上に第2絶縁層IL1、導電性ライナー301及び第1層間絶縁膜302が順次形成されることができる。
【0139】
導電性ライナー301は導電性物質を含むことができる。例えば、チタン(Ti)、チタン窒化物(TiN)、タンタル(Ta)、タンタル窒化物(TaN)、タンタル炭窒化物(TaCN)、タングステン(W)、タングステン窒化物(WN)、タングステン炭窒化物(WCN)、ジルコニウム(Zr)、ジルコニウム窒化物(ZrN)、バナジウム(V)、バナジウム窒化物(VN)、ニオブ(Nb)、ニオブ窒化物(NbN)、及びこれらの組み合わせのうち少なくとも1つを含むことができるが、これに制限されるものではない。
【0140】
第1層間絶縁膜302は、シリコン窒化物(SiN)、シリコン酸窒化物(SiON)、シリコン炭窒化物(SiCN)、及びこれらの組み合わせのうち少なくとも1つを含むことができるが、これに制限されるものではない。
【0141】
図11bを参照すると、導電性ライナー301及び第1層間絶縁膜302をエッチングして第1領域R1から第2絶縁層IL1を露出させる第1トレンチRT1a及び第2領域R2から第2絶縁層IL1を露出させる第2トレンチRT2aを形成することができる。
【0142】
第1トレンチRT1aは、第1及び第2下部配線251、252と垂直方向(Z方向)に重なることができる。第2トレンチRT2aは、第1及び第2下部電極ML0a、MLb0と垂直方向(Z方向)に重なることができる。
【0143】
図11cを参照すると、第1層間絶縁膜302上に順次的にハードマスク303及び第2層間絶縁膜304を形成することができる。ハードマスク303は、第1層間絶縁膜302を覆い、第1トレンチRT1a及び第2トレンチRT2aを満たすことができる。上記ハードマスク303は、SOH(spin-on hardmask)を含むことができるが、これに限定されるものではない。ハードマスク303上に第2層間絶縁膜304が形成されることができる。一例示において、第2層間絶縁膜304は、第1層間絶縁膜302と同じ物質を含むことができるが、これに限定されず、シリコン窒化物(SiN)、シリコン酸窒化物(SiON)、シリコン炭窒化物(SiCN)及びこれらの組み合わせのうち少なくとも1つを含むことができる。
【0144】
図11dを参照すると、第2層間絶縁膜304、ハードマスク303、第1層間絶縁膜302、及び導電性ライナー301を順次的にエッチングして、第1領域R1で第1開口部RT1b及び第2領域R2で第2開口部RT2bを形成することができる。
【0145】
第1開口部RT1bは、第2層間絶縁膜304、ハードマスク303、第1層間絶縁膜302、及び導電性ライナー301を貫通して第1及び第2下部配線251、252と重なる第2絶縁層IL1の一領域を露出させることができる。
【0146】
第2開口部RT2bは、第2層間絶縁膜304、ハードマスク303、第1層間絶縁膜302、及び導電性ライナー301を貫通して第1及び第2下部電極ML0a、MLb0と重なる第2絶縁層IL1の一領域を露出させることができる。
【0147】
図11eを参照すると、第2絶縁層IL1を貫通して第1下部配線251を露出させるビアホールVPa並びに第1及び第2下部電極ML0a、ML0bを露出させ、第2絶縁層IL1を貫通する第3開口部WPaを形成することができる。第3開口部WPaは、第1及び第2開口部RT1b、RT2bを介してエッチングされて形成されることができる。ビアホールVPaは円柱形状であることができ、第3開口部WPaは第2方向(Y方向)に延びて第1及び第2下部電極ML0a、MLb0を露出させるトレンチ形状であることができる。一例示において、ビアホールVPaの第1方向(X方向)への幅Waは、第3開口部WPaの第1方向(X方向)への幅Wbよりも小さいことができる。第2層間絶縁膜304、ハードマスク303及び第1層間絶縁膜302の残りの部分は、エッチング後に除去されることができる。
【0148】
図11fを参照すると、導電性ライナー301をエッチングマスクとして用いて第2絶縁層IL1内に第3トレンチVPb、第4トレンチVPc及び第5トレンチWPbを形成することができる。
【0149】
第3トレンチVPbは、ビアホールVPaと重なるため、第3トレンチVPbはビアホールVPaと一体を成すことができる。第3トレンチVPbは、ビアホールVPa上に形成されて、ビアホールVPaの線形的側面から延びる曲げられた側面を有することができる。第3トレンチVPbは、導電性ライナー301の上面から第3方向(Z方向)に沿って上記曲げられた側面の下面までの第1高さH1を有することができる。
【0150】
第4トレンチVPcは、第2下部配線252と重なる領域として構成され、図示されていない領域でビアホール(又は貫通プラグ)を介して第2下部配線252と連結されることができる。第4トレンチVPcの垂直方向(Z方向)への深さは、第3トレンチVPbの垂直方向(Z方向)への深さよりも小さいことができる。
【0151】
第5トレンチWPbは、第3開口部WPaと重なるため、第5トレンチWPbは第3開口部WPaと一体を成すことができる。第5トレンチWPbは、第3開口部WPa上に形成されて、第3開口部WPaの線形的側面から延びる曲げられた側面を有することができる。第5トレンチWPbは、導電性ライナー301の上面から第3方向(Z方向)に沿って上記曲げられた側面の第2高さH2を有することができる。上記第5トレンチWPbの第2高さH2は、第3トレンチVPbの第1高さH1よりも大きいことができる。第5トレンチWPbは、第3トレンチVPbよりも導電性ライナー301の上面からさらに深い深さまでエッチングされて形成されることができる。
【0152】
図11gを参照すると、第3トレンチVPb内に第1周辺コンタクトプラグ253及び第1周辺配線255を形成し、第4トレンチVPc内に第2周辺配線256を形成し、第5トレンチWPb内に第1ウォールパターンMC1a、MC1b及び第2ウォールパターンML1a、ML1bを形成することができる。
【0153】
第1ウォールパターンMC1a、MC1b及び第2ウォールパターンML1a、ML1bを形成する前に、第5トレンチWPbの底面及び側面に沿ってコンフォーマルにバリア導電膜MBa、MBbを形成することができる。
【0154】
第1周辺コンタクトプラグ253及び第1周辺配線255を形成する前に、第3トレンチVPbの底面及び側面に沿ってバリア導電膜BLbを形成することができる。第2周辺配線256を形成する前に、第4トレンチVPcの底面及び側面に沿って導電膜を形成することができる。
【0155】
実施形態に係る半導体装置の製造方法は、キャパシタ構造物200の第1電極構造物210及び第2電極構造物220を下部配線構造物250と同じ工程で形成し、上記第1電極構造物210及び第2電極構造物220を構成する第1ウォールパターンMC1a、MC1b及び第2ウォールパターンML1a、ML1bを周辺コンタクトプラグ253及び周辺配線255と共にデュアルダマシン工程によって形成することができる。これにより、キャパシタ構造物200と下部配線構造物250との間の離隔距離を最小化して、集積度が向上した半導体装置を提供することができる。
【0156】
図12は、本発明の実施形態に係る半導体装置を含むデータ記憶システムを概略的に示した図面である。
【0157】
図12を参照すると、データ記憶システム1000は、半導体装置1100及び半導体装置1100と電気的に連結されるコントローラ1200を含むことができる。データ記憶システム1000は、1つまたは複数の半導体装置1100を含むストレージ装置(storage device)またはストレージ装置を含む電子装置(electronic device)であることができる。例えば、データ記憶システム1000は、1つまたは複数の半導体装置1100を含むSSD装置(solid state drive device)、USB(Universal Serial Bus)、コンピューティングシステム、医療装置または通信装置であることができる。
【0158】
半導体装置1100は、不揮発性メモリ装置であることができ、例えば、図1a~図1cを参照して上述したNANDフラッシュメモリ装置であることができる。半導体装置1100は、第1構造物1100F及び第1構造物1100F上の第2構造物1100Sを含むことができる。例示的な実施形態において、第1構造物1100Fは第2構造物1100Sの隣に配置されることもできる。第1構造物1100Fは、デコーダ回路1110、ページバッファ1120、及びロジック回路1130を含む周辺回路構造物であることができる。第2構造物1100Sは、ビットラインBL、共通ソースラインCSL、ワードラインWL、第1及び第2ゲート上部ラインUL1、UL2、第1及び第2ゲート下部ラインLL1、LL2、及びビットラインBLと共通ソースラインCSLとの間のメモリセルストリングCSTRを含むメモリセル構造物であることができる。
【0159】
第2構造物1100Sにおいて、各メモリセルストリングCSTRは、共通ソースラインCSLに隣接する下部トランジスタLT1、LT2、ビットラインBLに隣接する上部トランジスタUT1、UT2、及び下部トランジスタLT1、LT2と上部トランジスタUT1、UT2との間に配置される複数のメモリセルトランジスタMCTを含むことができる。下部トランジスタLT1、LT2の個数と上部トランジスタUT1、UT2の個数は、実施形態によって多様に変形されることができる。
【0160】
例示的な実施形態において、上部トランジスタUT1、UT2はストリング選択トランジスタを含むことができ、下部トランジスタLT1、LT2は接地選択トランジスタを含むことができる。ゲート下部ラインLL1、LL2は、それぞれ下部トランジスタLT1、LT2のゲート電極であることができる。ワードラインWLは、メモリセルトランジスタMCTのゲート電極であることができ、ゲート上部ラインUL1、UL2はそれぞれ上部トランジスタUT1、UT2のゲート電極であることができる。
【0161】
例示的な実施形態において、下部トランジスタLT1、LT2は、直列に連結された下部消去制御トランジスタLT1及び接地選択トランジスタLT2を含むことができる。上部トランジスタUT1、UT2は、直列連結されたストリング選択トランジスタUT1及び上部消去制御トランジスタUT2を含むことができる。下部消去制御トランジスタLT1及び上部消去制御トランジスタUT2のうち少なくとも一つは、ゲート誘起ドレインリーク(GIDL)現象を用いてメモリセルトランジスタMCTに記憶されたデータを削除する消去動作に用いられることができる。
【0162】
共通ソースラインCSL、第1及び第2ゲート下部ラインLL1、LL2、ワードラインWL、並びに第1及び第2ゲート上部ラインUL1、UL2は、第2構造物1100Sまで延びる第1連結配線1115を介して第1構造物1100F内でデコーダ回路1110と電気的に連結されることができる。ビットラインBLは、第2構造物1100Sまで延びる第2連結配線1125を介して第1構造物1100F内でページバッファ1120と電気的に連結されることができる。
【0163】
第1構造物1100Fにおいて、デコーダ回路1110及びページバッファ1120は、複数のメモリセルトランジスタMCTのうち少なくとも1つの選択メモリセルトランジスタに対する制御動作を実行することができる。デコーダ回路1110及びページバッファ1120は、ロジック回路1130によって制御されることができる。半導体装置1100は、ロジック回路1130と電気的に連結される入出力パッド1101を介してコントローラ1200と通信することができる。入出力パッド1101は、第1構造物1100F内から第2構造物1100Sまで延びる入出力連結配線1135を介してロジック回路1130と電気的に連結されることができる。
【0164】
コントローラ1200は、プロセッサ1210、NANDコントローラ1220、及びホストインタフェース1230を含むことができる。実施形態によって、データ記憶システム1000は複数の半導体装置1100を含むことができ、この場合、コントローラ1200は複数の半導体装置1100を制御することができる。
【0165】
プロセッサ1210は、コントローラ1200を含むデータ記憶システム1000全体の動作を制御することができる。プロセッサ1210は、所定のファームウェアに従って動作することができ、NANDコントローラ1220を制御して半導体装置1100にアクセスすることができる。NANDコントローラ1220は、半導体装置1100との通信を処理するコントローラインタフェース1221を含むことができる。コントローラインタフェース1221を介して、半導体装置1100を制御するための制御命令、半導体装置1100のメモリセルトランジスタMCTに記録しようとするデータ、半導体装置1100のメモリセルトランジスタMCTから読み取ろうとするデータなどが伝送されることができる。ホストインタフェース1230は、データ記憶システム1000と外部ホストとの間の通信機能を提供することができる。ホストインタフェース1230を介して外部ホストから制御命令を受信すると、プロセッサ1210は制御命令に応答して半導体装置1100を制御することができる。
【0166】
以上、本発明の実施形態を参照して説明したが、当該技術分野における熟練した当業者は、特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で、本発明の多様な修正及び変更が可能であるということを理解することができる。
【符号の説明】
【0167】
CELL 第1半導体構造物 210 第1電極構造物
PERI 第2半導体構造物 220 第2電極構造物
201 基板
MC1a、MC1b 第1ウォールパターン
200 キャパシタ構造物
ML1a、ML1b 第2ウォールパターン
250 下部配線構造物
101 プレート層
130 ゲート電極
CH チャネル構造物
図1a
図1b
図1c
図2a
図2b
図2c
図3
図4a
図4b
図5
図6a
図6b
図7
図8a
図8b
図9
図10
図11a
図11b
図11c
図11d
図11e
図11f
図11g
図12