(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025144480
(43)【公開日】2025-10-02
(54)【発明の名称】高層ビルの免震構造
(51)【国際特許分類】
E04H 9/02 20060101AFI20250925BHJP
E04H 9/14 20060101ALI20250925BHJP
【FI】
E04H9/02 301
E04H9/14 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2024061776
(22)【出願日】2024-03-19
(71)【出願人】
【識別番号】512293839
【氏名又は名称】カーサ・ビラ合同会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004163
【氏名又は名称】弁理士法人みなとみらい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小笠原 健二
【テーマコード(参考)】
2E139
【Fターム(参考)】
2E139AA01
2E139AA05
2E139AC43
2E139CA10
(57)【要約】
【課題】地震時の高層ビルの横揺れは高層になるほど横揺れが大きくなる、結果高層ビルは高くなるほど地震に弱くなる、本発明はそれを緩和することを目的とする。
【解決手段】高層ビルの各フロア2を本体1の各階の本体の柱梁1の梁に吊るすことにより本体の柱梁1の横揺れより遅れて揺れるようになり、自身のュ個揺れが分散され結果免振性能が良くなる
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高層建築物の各階の床を上部梁より吊るすことによって地震時に建物にかかる水平力を緩和する構造
【請求項2】
高層建築物の各階の床を上部梁より吊るすことによって建物にかかる風圧を緩和する構造
【請求項3】
高層建築物の各階の床を上部梁より吊るワイヤーにバネを組み込むことによって地震時に建物にかかる垂直力を緩和する構造
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は建物の各階の床を上部梁からつるすことにより地震時の横揺れを緩和して建物の耐震性能を上げること
【背景技術】
【0002】
昔から存在する五重塔は中心の柱で最上部から5層の床を吊ることによって地震時の横揺れを緩和し、対地震性能を上げている
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
五重塔は一本柱の塔であり床面積を広くはできない、また木造であり現代の鉄骨造やコンクリート造では5層は重すぎて吊ることは技術的にも経済的にも無理である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明は本体構造の柱梁(水平火打ち、垂直火打ちを含む)に各階の床を載せるのでなく、各階の床を各階上部梁からつるすことにより五重塔の免振性能をいかし、さらに高層ビルに構造的にも経済的にも適した構造にしたものである。
【発明の効果】
【0005】
本発明は建物本体が地震時に横揺れをおこしたときに吊るされた各階床は本体より遅れて横揺れを起こす、よって一気に来る強い横揺れは本体の構造と各床とにタイムラグが生じる。故に一気に来る強い横揺れは本体の構造と各床とに時間的に分散され、結果、横揺れは緩和される。結果、この構造で建てられた高層ビルは地震に強い構造になる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図2】本発明の高層ビルの一部の三層分の断面図でワイヤーの位置を表現した図
【
図3】本発明の高層ビルの基準階の平面図、ワイヤーの位置を表現した図
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1は高層ビルにおける側面図で、地震時の各階での吊られた床の揺れ方の1例である。本体の柱梁1と各階フロア2の揺れ方の方向は各フロアが吊られることによって一致しない。一
横揺れの力が分散されることで横揺れを吸収し免振力が起き耐震性能が上がる
【0008】
図2は
図1の一部を拡大した側面図であり吊りワイヤー3の本体の柱梁1のワイヤーの吊元4と各階フロア2のワイヤー床の吊元5を記した図である
【0009】
図3は基準階の平面図で吊のワイヤー3の位置を表現した図である、ワイヤー3の位置には本体の柱梁1の柱の近くには横揺れでワイヤーが当たるために設置できないので本体の柱梁1の一部の水平火打ちなどを吊元3として吊るす
【符号の説明】
【0010】
1 本体の柱梁
2 各階フロ
3 吊りワイヤー
4 本体の柱梁1のワイヤー3の吊元
5 各階フロア2のワイヤー3の床の吊元
【手続補正書】
【提出日】2024-07-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
【
図2】本発明の高層ビルの一部の三層分の断面図でワイヤーの位置を表現した図